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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成15年第8回定例会継続会 議事日程第3号

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沼田市議会平成15年第8回定例会継続会会議録
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議事日程 第3号
平成15年12月12日(金曜日)午前10時
第 1 一般質問
─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散  会
─────────────────────────────
出席議員(22人)
      1番   大島 崇行君          2番   大竹 政雄君
      3番   山崎 義朗君          4番   真下 恭嗣君
      5番   布施辰二郎君          6番   角田 泰夫君   
      7番   久保 健二君          8番   星野  稔君   
      9番   井之川博幸君         10番   大東 宣之君   
     11番   高柳 勝巳君         12番   石田 宇平君   
     13番   片野 彦一君         14番   星川嘉一郎君   
     15番   田村 博美君         16番   金井 康夫君   
     17番   牧野 保好君         18番   松井 敏員君   
     19番   高橋 襄典君         20番   井田 孝一君
     21番   小林 照夫君         21番   星野佐善太君
欠席議員(なし)
─────────────────────────────
説明のため出席した者
  市  長     星野已喜雄君      助  役     金井可佐夫君
  収 入 役     武井  博君      総務部長     青木 忠昭君
  民生部長     村山 博明君      経済部長     武井善太郎君
  建設部長     野田 敏夫君      街なか対策部長  兼弘 武久君
  総務課長     増田 幸男君      教 育 長     角田利喜雄君
  教育部長     新井 康裕君      庶務課長     宮澤 満夫君
  監査委員事務局長 茂木  愛君
─────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長     林  義夫       次長兼庶務係長  水田  修
  議事係長     下  宏一       主  任     松井 克人
──────────────◇──────────────
    午前10時開会
◇議長(星野佐善太君) これより本日の会議を開きます。
──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、一般質問を行います。
 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に、井之川博幸議員。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。今回の私の質問は、公共
交通の整備、国民健康保険、子育て支援についての3点であります。
 まず、公共交通の整備についてお伺いいたします。
 本市において市民が日常の生活の中で利用できる公共交通機関として、路線バスは重要な
役割を果たしています。現在本市では、市町村乗合バス運行事業や高速バス運行支援事業な
どで補助を行い、マイカーに頼れない市民の足確保に努めています。今年度の新規事業とし
て、路線バスの空白地域の宇楚井・原と、奈良・秋塚に10月から乗合タクシーの試行運行
を始めています。乗客数はあまりはかばかしくないようでありますが、現在までの状況につ
いてお伺いいたします。
 続いて循環バスの実施についてであります。今までの議論によって、循環バスについても
路線バス空白解消の検討として平行して、検討されてきたことは承知していますが、環状線
の道路整備の進捗をみながら実施については検討していくとの方向だと伺ってきました。環
状線も北回りが今年度中に開通する見込みであり、循環バスについても実施について具体的
に検討が必要な時を迎えていると思います。低料金の循環バスについて、どのような検討状
況なのかお伺いいたします。
 次に、国民健康保険についてお伺いいたします。
 国は1985年に国民健康保険にかかわる補助金をそれまで医療費の45%から38.5
%に削減しました。それを受けて全国の市町村で国民健康保険税の大幅な引き上げが行われ
ました。本市においても30%を超えるような引き上げが計画され、とても1年間では無理
だということになって、2年に分けて86年度は10.81%、87年度はその上に7.7
3%の引き上げが行われました。引き上げの内容も均等割が5,500円から1万1,90
0円に、平等割りが8,500円から1万4,900円に引き上げられ、所得に関係なく高
額の国保税を納めなければならなくなりました。その後、国は応能・応益の割合を50対5
0にする平準化を法定軽減制度などによって誘導しながら、強く推進してきましたが、本市
では現在、均等割が1万8,000円、平等割が2万1,800円まで引き上げられました。
そして国保税の収納率は、99%前後から94%台に落ち込んでいます。長い不況などの影
響もあって、払いたくても払えないのが現状かと思います。国は、国保税の引き上げによっ
て、払えなくなる人が増加することを当然に予想し、とった対策は、制裁・罰則措置でした。
これが、86年の国保改悪による保険証の取り上げ、いわゆる資格証明書の発行です。資格
証明書では、病院の窓口でいったん治療費の全額を払わなければなりません。このときの制
度は自治体の裁量による制裁措置でしたが、97年の介護保険法の成立と合わせて、資格証
明書の発行が「義務化」されました。本市では、義務化される前は、綿密な収納対策などの
指導によって、悪質な滞納者はいないという考えに立って、資格証明書の発行はされていま
せんでしたが、義務化以後数多く発行されています。お金がなくて払えない人がほとんどで
すから、資格証明書では、よほどのことがない限り医者にかかることを我慢してしまうとい
うのが現状です。
 国民健康保険は、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国はすべての生活部面について、社会福祉、社会保障および、公衆衛生の向上および増進に
努めなければならない。」という憲法25条の理念に基づいて1957年に施行されたもの
であり、国民皆保険として、国民に安心して医療を受けられるようにすることが最大の目的
であります。このような観点に立ってお伺いいたしますが、高い国保税に対する対策として、
全国的にはかなりの自治体で実施されております、国保税を引き下げるための一般会計から
の政策的繰り入れの実施について、さらに沼田市国民健康保険税条例では、第16条で市長
において必要があると認める者に対し、国民健康保険税を減免することができる。となって
いますが、特に(2)の基準の明確化と対象の拡充についてお伺いいたします。
 続いて、国民健康保険証について伺います。
 先ほども述べたとおり、資格証明書の発行が義務化され、法律では滞納が1年を過ぎると
交付されることになっていますが、「特別の事情」がある場合はこの限りではありません。
「特別の事情」とは国保法施行令の第1条の3・4で目安が出されていますが、これはあく
まで目安で、各市町村、自治体が判断するとなっています。滞納者の状況を一人ひとりよく
把握し、判断することが重要です。私は、そのように対応すれば、それぞれ特別の事情があ
ることがわかり、資格証明書の発行は必要ないものだと思います。すべての被保険者への保
険証の発行についてお考えをお伺いいたします。
 続いて、窓口での一部負担金についてお伺いいたします。
 国保法第44条に一部負担金減免制度は規定されています。第44条は、「保険者は、特
別の事情がある被保険者で一部負担金を支払うことが困難と認められるものに対し」、一部
負担金を減額・免除・徴収猶予ができることとしています。現に、全国ではかなりの自治体
で取り組まれています。長引く不況の中で失業・リストラも増え、これらの人に対して、国
保が受け皿となっており、必要性が高まっています。一部負担金の減額・免除・徴収猶予制
度の実施についてのお考えをお聞かせ願います。
 次に、子育て支援についてお伺いいたします。
 本年の通常国会で地方自治体と大企業に子育て支援の計画策定を義務づける「次世代育成
支援対策推進法」が成立しました。90年の1.57ショック以来、少子化が社会問題とな
り、政府は、エンゼルプラン、新エンゼルプランなど、さまざまな少子化対策を打ち出して
きました。しかし、合計特殊出生率は2002年には1.32と下がる一方で、少子化に歯
止めはかかっていません。昨年1月に発表された人口将来推計で、2050年の合計特殊出
生率は1.39で、5年前の予測であった1.61から大きく落ち込みました。晩婚化によ
る少子化の進展に加え、夫婦の出生率の低下が新たな傾向として明らかになりました。政府
はこれまでの対策の見直しをはかり、厚生労働省は、昨年9月に少子化対策プラスワンをま
とめました。この中で、子育てと仕事の両立支援、中心の従来の対策に加え、新たに、男性
を含めた働き方の見直しが柱の一つになりました。本年3月、このプラスワンの具体化とし
て国会に提出されたのが、次世代育成支援法案と児童福祉法一部改正案です。次世代育成支
援法は、すべての自治体に対し、2004年度末までに計画期間5年間の行動計画を策定す
るよう義務づけられています。法律では、住民の意見を反映させる措置も義務づけられてお
り、自治体ごとに計画策定のための協議会を設置することになります。国の指針では、公聴
会、懇談会、説明会などを通じた情報提供、住民の意見を広く聴取し反映させることが必要
と明記されています。これらを踏まえて厚労省がしめている「計画策定スケジュール」は、
各市町村が2003年度中に地域協議会の設置やニーズ調査を実施し、2004年度には素
案の作成、住民の意見聴取などを経て計画の決定、公表を行うとされています。
 これらを踏まえて、まず次世代支援法に定める行動計画の策定についてはどのように行う
のか。さらに、住民の意見を反映させるための措置とされている地域協議会の設置について
は、どのように考えているのかお伺いいたします。
 また、児童福祉法の改正の主な内容は、子育て支援事業の法定化と待機児童が多い市町村
に、待機児童解消計画の策定を義務づけるの2点です。子育て支援策は一層重要な施策に位
置づけられたものであり、本市でもすでにエンゼルプランで多くの施策は実施されていると
ころでありますが、この際、子育て支援サービスの充実についてはどのように考えているの
かお伺いいたします。
 さらに、新年度で予想される保育園待機児童数とそれへの対応についてお伺いいたしまし
て、1回目の質問といたします。明確なご答弁をよろしくお願いいたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの、井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
 公共交通の整備について、路線バス空白対策について、宇楚井・原路線及び奈良・秋塚路
線の試行運転での状況についてでありますが、10月1日より2路線の試行運行を開始し、
各路線とも1日5往復運転を行っておりますが、2ヶ月を経過した時点での乗車状況は、宇
楚井・原線は1便あたり約0.5人、奈良・秋塚線は1便あたり約1人であります。
 これは単純に乗車人員を便数で除したものでありますが、時間帯、曜日等により利用者の
変動があり、朝の通学時間帯の学生、午前第2便の一般乗降が比較的利用状況の多い便であ
ります。
 特に、11月から一般・学生向けの回数券を発売し、利用客の利便を図り、増加を目指し
てまいりましたが、奈良・秋塚線では利用増が図られたところであります。
 現在、乗り合いタクシー利用者からの意見を聴取するためのアンケート調査を開始してお
り、今後の路線運行に対する検討資料として集約を図ってまいりたいと考えております。
 次に、循環バスの実施について、低料金循環バスの検討についてでありますが、現在試行
している「乗り合いタクシー」の結果や環状線等の道路整備状況も踏まえ、今後の課題とし
て路線バス事業者と協議していきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思い
ます。
 次に、国民健康保険について、国民健康保険税について、国保税を引き下げるための一般
会計からの政策的繰入れについてでありますが、昨年4月の診療報酬や薬価基準引き下げに
もかかわらず、昨年10月の前期高齢者の国保への新たな加入により、基盤安定制度の保険
者支援制度の創設等の補助も増えましたが、国民健康保険の財政状況は全国的に非常に厳し
いものとなっており、本市もまた同様の状況であります。 
 ご案内のとおり、国民健康保険は特別会計で、独立採算となっておりますので、特別会計
設置の本旨に立脚し、対応するものと認識しておりますので、政策的繰入れについては現在
のところその考えはございません。なお、保険制度の抜本的な改正については国保3団体を
通じて国へ要望しているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、国保税減免制度の基準明確化と対象の拡充についてでありますが、地方税法を根拠
として国保税条例及び国保税減免規則を設置しておりますが、これ以上明確に定めることは、
例えば所得金額が一定額以下というような一律判断は法の趣旨から禁じられており、個別の
担税力いかんによって決定することとなっておりますので、従来どおり、個々にご相談をい
ただきたいと思います。
 次に、国民健康保険証について、すべての被保険者への保険証の発行についてであります
が、平成12年の介護保険制度導入に際しまして国民健康保険法が改正され、1年以上の滞
納があり、かつ、特別の事情がない場合、資格証明書の交付が義務化され、平成13年10
月の更新時から本市におきましても施行いたしております。給付と負担及び被保険者間の公
平性を保つためにはやむを得ないと判断しておりますので、ご理解をいただきたいと思いま
す。
 次に、窓口での一部負担金について、一部負担金の減額・免除・徴収猶予制度の実施につ
いてでありますが、国民健康保険法において災害その他の理由により生活が一時的に困難と
なり、一部負担金を支払うことが困難であると認められるものに対し、保険者は一部負担金
の減免又は徴収猶予を行うことができるとされていますが、本市ではこの規定を適用したこ
とはなく、高額医療の貸付又は生活保護等によりカバーしている実態となっております。 
 以上でございますが、いずれのご質問につきましても、個々にご相談をさせていただき、
個別に判断をし、対応をさせていただく内容でございますので、今後、広報等を通じてより
一層の周知を図り、制度の趣旨をご理解していただき、国民皆保険制度を守り続けたいと考
えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に子育て支援について、次世代育成支援対策推進法及び児童福祉法一部改正に関連して、
次世代育成支援対策推進法に定める「行動計画」の策定についてでありますが、国では急速
な少子化の進行を踏まえて次世代育成支援対策推進法及び児童福祉法一部改正を行い、国、
地方自治体、事業者及び国民の責務、いわゆる支援のあり方について明確にしたものであり
ます。
 次世代育成支援対策推進法の概要は、次代を担う子ども達が健やかに生まれ、かつ、育成
される環境の整備を図るため、基本理念を定め国による行動計画策定指針並びに地方公共団
体及び事業主による行動計画の策定等を行い、支援を重点的に推進するために必要な措置を
講ずることとしたものです。
 次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画は、都道府県及び市町村に策定を義務づけ、
盛り込むべき内容についても、現行児童健全育成計画の内容を踏まえて、地域における子育
ての支援や教育環境の整備、子育てと仕事の両立支援など、幅広い観点から次世代育成支援
の充実を図るために策定するものであります。
 計画期間は、平成17年度から21年度であり、5年を一期として見直しを行うこととさ
れております。
 行動計画策定に当たっては、人口構造、産業構造等の地域特性や利用者ニーズの実情など
の現状分析を行い、またサービスの量と質の把握のためニーズ調査を行うことが望ましいと
されており、また、策定に当たっては住民の意見を反映させることとされております。
 本市におきましても15年度中に現状分析、ニーズ調査を行い、平成16年度において行
動計画を策定するものであります。
 次に、「住民の意見を反映させる措置」のための地域協議会設置についてでありますが、
法第21条第1項により次世代育成支援対策の推進に関し必要となるべき措置について協議
するために「次世代育成支援対策地域協議会」を組織することができるとされております。
 地域協議会は、行動計画策定やこれに基づく措置の実施に関し、意見交換を行うものであ
ることから、地方公共団体、事業主、子育てに関する活動を行う地域活動団体、保健・福祉
関係者及び一部公募方式を取り入れ幅広いご意見をいただき計画に反映させていきたいと考
えております。
 次に、子育て支援サービスの充実についてでありますが、児童福祉法の一部改正により、
地域における子育て支援の強化を図ることとなったものであります。
 当市においては、現在、子育て支援センター事業・放課後児童健全育成事業・乳幼児健康
支援事業・一時保育事業等を実施しているところでありますが、次世代育成支援対策法に基
づく行動計画策定に当たり、住民ニーズを的確に把握し、引き続き充実に努めてまいりたい
と考えております。
 次に、新年度で予想される保育園待機児童数とそれへの対策についてでありますが、平成
16年度入所申込状況によりますと、現在調整中でありますが若干の待機児童が発生する状
況であります。
 これらの状況を踏まえ、民間保育所との調整を図りながら、待機児童の解消に努めてまい
りたいと考えております。
 以上、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇9番(井之川博幸君) ご答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきたいと思
います。
 まず、路線バスの関係でありますけれども、これは空白対策ということでよく検討して実
施をしてくれたというふうに思っておりますが、まだ始めて2カ月程度の状況でありますけ
れども、利用者が思ったより少ないという感じがいたします。やはりこれは、他の路線バス
のそうなのですけれども、こういう過疎地域はマイカーの普及、高齢者もマイカーに乗れる
とかですね、人口の減少、事業所が減っているというようなことで、そういう利用者が減っ
ているというのは全国どこでもそういうことでありますけれども、そういう中で、どうマイ
カーに頼ることができない人達の足を確保していくかということで、大変必要な事業だとい
うふうに感じております。そういう点で実施自体は大歓迎なわけですけれども、料金の問題
が大きく立ちはだかっているのではないかと思います。今回の料金も400円を超えるよう
な料金になりますし、一般的に路線バス、沼田の駅から台地に上がってくるときでも200
円以上の料金が取られるというような、こういう料金体系ができておりまして、やはり次の
循環バス等の関連になりますけれども、低料金で利用できる。地域の活性化のために大いに
そういう交通機関が利用できる状況を作っていく必要があるのではないかと考えております。
前にも循環バスの質疑は何度もしておりますので、披瀝をいたしましたが、伊勢崎では無料
の循環バスが回っていて、利用者は1台当たり20人という平均が出ておりますし、利用者
はどんどん増えていると。高崎のぐるりんバスという循環バスは、大人が200円、子供は
半額になるわけですけれども、そういうことで実施がされて利用者はどんどん増えていると
いうようなことで、この空白対策の路線バスを検討するときも循環バスのようなことも取り
入れてやってみるというような話がずっとあったのですけれども、結局その地域から駅の方
に向かうと言いますかね、路線バスだけの形の乗合タクシーと、こういうふうになってしま
ったわけなのですが、市長の政策的な考え方に係ると思うのですけれども。そういう低料金
の循環バスは、真剣に実施に向けて検討していく必要があると思います。まだ何か先のよう
な答弁があったわけですけれども、それについてもう一度お伺いしたいというふうに思いま
す。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり本事業は、まだ始めたばかりでもございまするし、
しかもそれぞれ試行的なところもございまして、いまご提案をされた伊勢崎の関係であると
か、高崎の関係であるとか、そういったこととの比較、あるいはまた路線バス的でなくて循
環バス的な感覚が必要なのではないかというご提案もございました。始めたばかりでござい
ますので、今ここで井之川議員がご提案されたことについて、それもご最もだというところ
までにはいくということには、現在のところ成り得ない。やはり今後、ご提案されたことに
ついては、検討はさせていただきますが、ひとまず現行の流れに沿って進めていきながら今
後に処していきたい。こんなふうに考えております。
◇9番(井之川博幸君) 循環バスの関係は、前市長のときも乗り合いタクシーをやってい
る空白路線の検討と合わせてされてきたわけです。だから循環バスは実施をするという方向
で明確な答弁をいただいているわけなのですよ。ただ、実施する時期が、環状線が開通した
ときとか、そういうことを見据えて考えていきたいということで、一定の時期の問題、それ
がいちばん大きな問題であったわけです。星野市長の答弁を聞いているとそれがちょっと後
退しているような感じがいたしまして、実施をするということは今までの方針にあったと思
います。あとは時期の問題と、北廻りが開通をするということになりますから、具体的な検
討はする必要があるのではないかと思って今回取り上げているわけなのですけれども、その
辺は議事録をひっくり返してみていただければわかりますけれども、そういう環状線とかそ
ういうことを考えて、その方向で検討していきたいと、こういうふうなことで、検討の時期
なのですけれども、実施を具体的にいつからするとかこういうことではないのですけれども。
その辺は先ほど業者と協議しながら検討していくということですけれども、実際にいま実施
されている路線と重なる部分がありますから、実施をしている業者と検討会議的なものを作
って、きちんと協議をする必要があるのではないかと思うわけなのですけれども。そういう
ふうに具体的にやっていかないと、いろいろな問題がありますから、陸運の問題もあります
し、料金の問題もありますし、具体的にやる時期が来ているのではないかというふうに思う
わけですけれども。もう一度その辺についてお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
 現在、施行しているということでございます。ですから当然それらを踏まえながら、冒頭
答弁したとおり環状線等の道路整備状況を踏まえたり、あるいはまた当然、今回の施行の結
果を踏まえて路線バス事業者と協議をしていきたい。こういうふうなことになります。です
から現在、施行しているわけでございまして、その結果等受けて、当然今後の対応について
はおっしゃったように、環状線だとか、あるいは各環境状態を、現況を分析してですね、そ
して路線バス事業者等々と協議をしていきたい。こういうふうなことでご理解を賜りたいと
思っております。
◇9番(井之川博幸君) 街なかを活性化させるという問題もありますし、高齢化社会の中
で、本当に高齢者の足を確保していくというようなことが切羽詰まっているということもあ
りますので、できるだけ早く進めていただきたいということを要望いたしまして、次の問題
にいきたいというふうに思います。
 国民健康保険の関係がありますけれども、一般会計からの政策的な繰り入れについてであ
りますけれども、これは先ほど申し上げましたように、全国ではかなりの実施がされており
ます。財政的に厳しいというお話しがありましたけれども、先日配られた基金状況というよ
うな状態を見ましても、このままいくと国保税の引き上げ改定があるのではないかというよ
うな予想が立っていますね。財政状況のようなわけなのです。この厳しい世相の中で、国保
税を引き上げるということは本当に被保険者にとっては大きな負担がまたのしかかるわけで
ありまして、政策的な繰り入れについて考えていく時が来ているのだと思います。ちなみに
ですね、長野県などの自治体ではたくさんやられているのですけれども、北海道などでもか
なりやられておりまして、北海道の旭川市などでは、年間一般会計から11億から12億円
を毎年繰り入れてというようなことであります。法的な障害があるわけではありませんし、
市長のそういう裁断いかんだというふうに思いますので、政策的な繰り入れについて真剣に
検討する時が来ているというふうに思いますので、その辺についてもう一度お願いをしたい
というふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員、ご案内のとおり、現在の沼田市の平成15年度の一般会計
等、当初予算から分析されておりますから、ご案内のとおり大変一般会計そのものの予算の
枠組みを組むのにも非常に苦労をして組んでいるわけでございます。ですからそういった観
点もあり、しかも国保が特別会計で独立採算制となっておりますると、やはりこの特別会計
の本旨に立脚をして、そしてそれはそれでまた考えるという形にしていきませんと、やはり
いま他地域の一般会計からの繰り入れの紹介もございましたけれども、やはりこれらが果た
して一体どういう経過でこうなったのかについては承知はしておりませんけれども、やはり
現下の厳しい財政状況からいろいろ考えますると、各々のところで汗を流し努力をしていか
なければならないという観点から、やはり政策的な繰り入れにつきましては、現在のところ
慎重にせざるを得ないというふうにいわざるを得ないところでございます。
 なお、保険制度のいろいろな問題につきましてはですね、国保の3団体をとおして国へ要
望して、できるだけご理解をしてもらうための努力を傾注しております。そんなことでご理
解を賜りたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 特別会計の独立採算制ということを理由にしているわけなのです
けれども、そうなりますと下水道会計、特別会計ですね、簡易水道もそうです。それから農
業集落排水もそうです。しかしやはり事業費の関係でですね、これは政策的に支援が必要だ
ということで、一般会計から繰り入れしているのですね。下水道関係は多額に繰り入れして
いますよ。事業費の補助としてね。だからそれは理由にならないですね。だから全国では国
保会計が大変で、これ以上国保税は上げられないと。もう本当に住民の国保税負担が大変だ
ということで、国保にも2分の1以上の世帯が加入しているわけで、本当に一部の人のため
の政策ではないのですね。ですからそういう立場に立って、独立採算の特別会計などという
のは理由にならないと思うのです。実際に他のところは国がしているわけですから。だから
政策的な繰り入れですよね。市長の考え方次第でやっていけると思うのです。そうしないと
どう考えても、現在の国保関係を見ますと、税率を引き上げることが必要な自体の数字を見
ればそうに思うわけですね。だから真剣に考える時、やるか、やらないかは市長の考えのわ
けですけれども。そういうことを考える時期に来ているのではないかと思いますので、真剣
に考えるか、考えないかの点についてお伺いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実はこの数カ月来、私は体育関係の沼田市の選手の方々の大活躍
を見て大変感動してきた経過がございます。例えば今回、県民体育大会で、本市のチームが
総合5位に入ったということを私は大変重く受け止めております。市、または体育協会、教
育委員会の努力が大変実ったなということと同時に、選手の諸君のがんばりもあったなと認
識しております。なのにこの総合5位というのがすばらしいかというと、部分、部分では剣
道が優勝したり、あるいはまた400mリレーが優勝したりということで、その部分、部分
の個別性はもとよりですね、全体の総合力が県の11市の中で5番だと。これはもう人口規
模から考えますると、本市が4万7,000、いわゆる旧5市が大体11万人以上、しかも
新6市の中で、藤岡、館林が概ね7万前後、こうなってまいりますと、この5番という数字
がですね、いかに私はすばらしかったかなということを思うと同時に、他の、別の、個々の
方々も、例えば身障者の方がボール投げで金メダルを取ってきたり、あるいは砲丸投げで金
メダルを取ってきたり、卓球で金メダルを取ってきたりというようなことがあったり、非常
にそういったところを私は高く評価をしているわけでございます。また関係の方々のご努力
や沼田市民のご奮闘に経緯を表してきた経過がございます。結局、この国民健康保険がです
ね、いよいよ圧迫されてくるということは、一重に医療にお世話にならなければならないと
いう高齢社会の実態もありますけれども、実はお医者さんにできるだけかからないようにし
ていくことによって、これらのいわゆる財源の圧迫は幾ばくかは防げるのではないか。こう
いうような観点から、やはりこの市民皆スポーツのような形の中でですね、今後、スポーツ
をどんどん評価をしてまいりまして、そしてできるだけ老いも、若きも、いわゆるお医者さ
んにはかからないようにしようということによって、国民健康保険の会計もできるだけ緩や
かに、圧迫されないようにしようというような、そういう気持ちが働いて、この数カ月来の
市民の体育の関係の活躍に私は本当に感激をしておりました。そういった形の中にあっても、
依然としてこれが厳しいという実態にあっては、これは時代の趨勢、高齢社会を迎えた中で、
これはもう避けて通れないところも実態でございます。
 ただ、やはり一般会計の現状を見たときに、大変厳しいものがあるということは、皆さん
すでにご案内のとおりだと思います。そういった形の中で、議員がご指摘がございました関
係で、研究、あるいはまた考える必要があるのではないか。これについては、もう兼ねてか
ら今日に至るまで関係部局は真剣に考え、苦労してきた経過もございます。当然、今後とも、
そういった意味では、これらについての対策については考え、そして思料し、検討していく
ということは当然のことでありますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) いよいよ年度の後半になってまいりまして、国保会計の基金の取
崩しがずっと続いていて、もうほとんど残高がないという状況でありますので、どういう形
であれこういう繰り入れをするか、それとも国保税を上げるか、こういうような事態は目の
前に迫っているのではないかと考えます。そういう点でぜひ、政策と繰り入れも解除しない
でですね、選択肢の一つとして考えていって欲しいというふうに要望しておきたいというふ
うに思います。
 次に、国保税減免制度の基準明確化対象の拡充について。何か法で禁じられているのだと、
このようなお話しなのですけれども。これは沼田市が、国保の関係は税ということを選択し
ております。全国的には国保料ということで、保険料なのですから本当は料なのですけれど
も、納付の義務づけを強くするので税を選択している自治体もあるわけですね。市民税とか
住民税、そういう関係は確かにおっしゃっるとおりだと思うのです。しかし国保の関係は、
基本的には国保料を税と言っておりますけれども、国保料という形ですから、医療保険、料
金、ものを取っているわけですから。これは全国的にもやはりやってですね、要綱で明確に
しているわけなのです。ですからその辺の考えを改めていただいた方がいいのではないかと
いうふうに思うわけなのですけれども。
 一つの例をあげますと、浜松市の例なのですけれども、災害により住宅とか家財に、これ
はそういう減免規定があるわけですけれども、基準ははっきりしていないのですね。浜松で
は3割以上の被害、3割と決めているわけです。それから2番目の問題は、所得の問題なの
ですけれども、著しく所得が減少した場合と。こういうふうになっていて、基準は明確では
ないのですね。しかし浜松市は、家族全員の所得が1,000万円以下で、家族の所得が3
割以上減ったというふうに、3割という基準を明確にしているわけですね。生活保護基準を
1.2倍以下にしたとか、こういう基準は作れるわけです。別に要綱で市長が作ればいいわ
けですから。議会に諮る問題でもありませんし、これは禁じられていてできないのだという
考えですけれども。そうではないですね。
 沼田市は保険税ということで、税の関係で確かに住民税は禁じられていると思いますけれ
ども。その辺のお考えをもう一度お伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 浜松市の例を取り上げて、減免の基準明確化の関係についてのお
話しがございましたが、議員ご案内のとおり、本市におきましても国民健康保険税の減免規
則がございまして、これに基づいて対応してきた経過がございます。ですから今後もそれで
もって処していくということになりますが、ご提案されたことについては内部で研究する必
要があろうかと思っておりますので、研究をさせていただきますが、一応国民健康保険税の
減免規則が明確にございまして、これに沿って処していくということになろうかと思ってお
ります。
 なお、これはいま助役の方から私の方に資料が届きましたけれども、「減免はあくまでも
国保の納税者の担税力遺憾によって決定すべきものなので、条例においてはさまざまな減免
事由をある程度抽象的な基準として規定せざるを得ないとしても、納税者の総所得金額等の、
多寡等の画一的な減免基準を設けるのは違法だと考えられる」といういわゆる指導があるよ
うでございますので、この際付け加えたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 国の指導というのがあるらしいですね。しかしこの間ですね、非
常に地方分権というふうに言われてきまして、国保なども国の指導というよりも自治体の裁
量ということが非常に全国的に広がってきまして、今回の浜松市のこともそうですけれども、
全国ですごく要綱で指定をしているところがあるわけですね。16条に減免規定があるわけ
ですけれども、これはもう本当に抽象的なもので、研究していくということですから、ぜひ
そういう立場でやってもらいたいというふうに思います。市民にとって減免条例があるわけ
ですけれども、じゃあ自分は減免に該当するのかどうかということはわからないわけですね。
それで各地で要綱等明確化にして、市民に周知をしていくというのが実態なのですね。そう
すると自分が適用するのだなと思えば減免申請をすると。申請減免ですから。そういう点で
ぜひ市民のためになりますので、そういう明確化をしていっていただきたいというふうに、
これも強く要望しておきたいというふうに思います。
 次に、国民健康保険証についてでありますけれども、資格証明書の関係であります。答弁
の中にもありましたが、1年以上保険税を滞納して、特別な事情がない場合ということであ
ります。特別の事情があるか、ないかというのは、どういうふうに判断するかと。担当部局
で言えば、滞納対策等に回られている。特別徴収対策ということをやられているのは承知し
ておりますけれども。やはりそれをきちんとやればですね、自治体の裁量でできたとき、9
7年以前、沼田市は悪質な滞納者はいないということで資格証明書は発行してなかった。法
が変わったと突然発行するようになったわけですけれどもね。それはやはり一生懸命やって
いますけれども、そういうことがきちんと確認することが足りないで特別な事情があるか、
ないかの判断がされてないところが多い。機械的にやられている部分もまだ残っているとい
うふうな感じがするわけですけれども。その部分についてはどうなのでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 担当の部長に説明をいたさせます。
◇民生部長(村山博明君) 命によりお答えをさせていただきたいと思います。
 担当課におきましては、いま議員お話しがされる中にありましたが、滞納特別対策をはじ
め種々の相談を受けながら最大限の努力をしております。そういうふうな中で、現在の状況
があるということを、まずもってご報告をさせていただきまして、ご理解をいただきたいと
存じます。現下の状況ではいろいろな状況がある。それをつぶさに相談を受けながら、その
対応を図っているということをご報告をさせていただきたいと思います。
 以上であります。
◇9番(井之川博幸君) 現場の状況を聞きますと、滞納対策に行ったところで、保険証を
投げ返され、「うちは保険証はいらないよ」と言うのですよね。だから保険税も払わないと
言ったところがあったとかですね、それから何度行っても、もう住んでいるかわからないと。
住所はあるのだけれども、どこか都会の方へ出稼ぎに行っているのか何だか、全然被保険者
と会えないということも承知はしております。ですがそれは特別な事情があるというのは、
それが沼田市で150世帯もあるのかなと思うわけですね。特別な事情がないと確認をされ
たところだけ資格証明書が出るのは、前と同じで悪質な滞納者ということで確認された場合
ということでやむを得ないかと思いますけれども、一般的にそういうコンタクトの取れない
うちに資格証明書に切り換えてしまうと。こういうところがまだ残っているのだと思います。
そういう点で、やはり特別な事情があるか、ないか、本当に最後まで全世帯確認してやる必
要があると思うのですけれども、それについてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇民生部長(村山博明君) この関係につきましては、先ほどもお答えを申し上げましたが、
それぞれ細かな実情をお聞きし、あるいは受ける立場として門戸を最大限に開いて相談にの
るというふうな状況でございますので、ご理解をいただきたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) 最大限に門戸を開いてということなのですが、一つ私が感じてい
るところは、呼出し状を出しましてね、呼出しに応じないというのですかね、役所に来ない
というから資格証明書にするというのもあるのではないかというふうに思うのです。その辺
のことと、それではあまりにも酷いのではないかと思いますので、その点について市長のお
考えをお聞かせ願いたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど来から担当部長が申し上げておりますとおりですね、いろ
いろなところで努力を傾注しておりまして、そういった形の中で各関係のところで、本当に
私が見ても職員の方も努力を傾注しております。そんなことで担当部長が述べたとおり、今
後、状況を冷静に判断しながら対応してまいりたい。このように思っております。
◇9番(井之川博幸君) 今年度は、部課長を先頭に滞納対策に出て行ったというのも承知
しておりますし、がんばっているのもわかるのですけれども、もうご承知だと思いますけれ
ども、新聞等で報道された中に、資格証明書で医者にかかれなくて死んでしまったという記
事が出ているわけでありまして、沼田市でそういうことが起きないとも限らないわけですか
ら、そういう点はぜひ最後まで、資格証明書の問題は真剣に対応してもらいたいというふう
に要望したいというふうに思います。
 次の、窓口の一部負担金についてでありますけれども、これは先ほど申し上げましたけれ
ども国保税、国保法で決まっているわけですね。沖縄県では住民が、決まっているのに減免
しないのはおかしいと訴訟を起こして、それが訴訟という形にはなりませんでしたけれども、
国保の協議会で協議をされて、減免をしないのは違法だというようなことが裁定が出たとい
うようなことがありまして、沖縄などではほとんどそういうことをやっていると。それから
秋田県では、県が市町村に、これは実施の方向で考えなさいという通知を出すとかですね、
全国に広がりつつあるわけですね。先ほどまだ考えていないような答弁がありましたけれど
も、そういう点で必要ではないかというふうに思います。また、これは市長の裁定で決めら
れると。議会にかける必要はないというような考え方が決まっているようでありまして、市
長の判断ですね、法律で決まっていることですから普通はやることが普通ではないかと思う
のですけれども。もう一度その辺のお考えをお聞かせ願いたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大切な問題でありますが、個々に結局ご相談をさせていただきま
して、個別に判断をして対応させていただく内容となっておりますので、今後、広報等とお
して周知を図って、制度の趣旨を理解してもらってですね、この皆保険制度を守っていきた
いとこのように思っております。よろしくご理解のほどをお願い申し上げます。
◇9番(井之川博幸君) 沼田市では、まだ市民の中からそういう不服の審査が出てきたと
いうふうなことはありませんけれども、実際にそういうことが出てると対応しなければなら
ない問題だと思います。先ほど申し上げましたけれども、この減免とか徴収猶予は市町村長
の権限に属するものですね。ですからぜひ、条例事項に馴染まないものとされているという
ようなことで、もっぱら市長村長の判断によって処理されることもある。こういうことにな
っておりますが、ぜひ市長に真剣に考えていただいて、そういう不服、減免の却下、不服と
いうのは、そういう審査請求が出ないうちに実施の方向で考えていただきたいというふうに
思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 時間の関係もありますので次に進みますが、次世代育成支援法及び児童福祉法一部改正に
関連をいたしましてお聞きをいたしました。これは法律で決まって、もう全国でやっている
ことですから、答弁にありましたように実施をされていくというのはわかります。それで出
てきましたニーズ調査の関係なのですけれども、ニーズ調査の中身をもう少し詳しく教えて
いただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 担当部長に説明をいたさせます。
◇民生部長(村山博明君) 命によりお答えを申し上げます。
 ニーズ調査の関係ですけれども、対象人数につきましては、就学前1,200名、就学時
1,200名ということで現在考えておりまして、なお内容につきましては、支援法の、国
の考え方に沿いまして内容を整理していくというふうに考えておりますので、お願いしたい
と思います。
◇9番(井之川博幸君) 合計2,400ということになるわけですが、どういう方法でや
るのでしょうかね。アンケート、郵送とか、それとも聞き取り調査ということになるのでし
ょうかね。その辺またちょっとお聞かせ下さい。
◇民生部長(村山博明君) これにつきましては、アンケート方式で進めたいと考えてござ
います。郵送ということになると思います。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。それでですね、地域協議会の設置の関係ですけれ
ども、担当課長と話をしたときに、やはり公募方式もとってもらいたいというふうな話をし
ておきましたけれども、先ほどの答弁で、一部公募方式を取り入れるというようなこともあ
りました。この辺の協議会の構成の人数等々、この公募方式を取り入れるのはどのくらいの
部分になるのか。どういう方式で公募するのか。その辺を教えてもらいたいというふうに思
います。
◇民生部長(村山博明君) 地域協議会の内容でありますが、現在、私どもが検討している
中では先ほど市長の方からご答弁がありましたように、地域の活動団体、あるいは保健福祉
の関係者、それから教育関係者、そして一部公募というふうなことでございます。この中で、
公募をどのようにするのかというふうなことでございますが、これにつきましては、広報等
によりまして周知を図ってまいりたいというふうに考えております。
 また、構成人員につきましては、概ね20名程度を予定しているところであります。
 以上であります。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。ぜひ汲み上げて少子化対策、子育て支援に取り組
んでいくということでできた法律ですから、ぜひ真剣に取り組んでいってもらいたいという
ふうに思います。
 最後に、保育所の関係になりますけれども、若干の待機児童が出るというような新年度の
状況が答弁されました。若干の待機児童であれば法律にふれるわけではありませんが、やは
り保育所がいま定員をオーバーして受け入れてこういうことになっているわけで、定員オー
バーは無制限だというふうな国の方向も出ていて、ただ施設の大きさ、面積が規定上、保育
の定員とそぐわなければだめだと。要するに大きなところでは定員を増やして入れてもいい
というような方針があって、かなり沼田市でもオーバーして入れているわけであります。そ
ういう点では、普段あまり保育に使わないような場所、全国的に言いますと酷いところでは
廊下の面積とか、階段の面積もみな面積に入れて、それで定員を増やすための数値にしてい
るというようなことも実際にあったそうでありますけれども、かなりやはり厳しい状況だと
いうことは確かですね。定員を変えてもいい。定員は都道府県に届けるのですけれども、市
長の権限ではないのですが、定員を増やすと一人当たりの保育単価が下がってしまうのです
ね。そういういま保育単価の仕組みになっておりまして、民間の保育所ではとても定員を増
やすという決断はできないわけですね。増築して定員を増やすと一人当たりの保育単価が下
がり本当に困るということですので、やはり公立がこういうときにはがんばって対応すべき
だというふうに思うのですけれども、その辺についてのお考えはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) お説の内容をよく承りましたので、今後検討し、処してまいりい
たと思っておりますので、ご理解のほどをお願いしたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) いろいろお伺いをいたしましたけれども、子育て支援、本当に沼
田市でもこの児童育成健全計画の中にもありますが、本当に少子化が進んでいるという数字
が出ているわけですね。そういう点でぜひ保育所の問題も、子供たち児童が健全な保育を受
けられる状態で進めるということで、ぜひ真剣に取り組んでもらいたいということを最後に
要望してですね、一般質問を終わりたいと思います。
 ありがとうございました。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時05分休憩
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午前11時15分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、田村博美議員。
〔15番 田村博美君登壇〕
◇15番(田村博美君) 私の質問は、環境改善策について、アニマルプラザ事業及び武尊
山登山道づくりについてであります。
 まず最初に、環境改善策について沼田市における取り組みの一端をお伺いいたします。
 環境問題は、いまや地球的規模で大きくクローズアップされるようになってまいりました。
温暖化やオゾン層の破壊、廃棄物問題など多種多様であります。最近の新聞報道によります
と、アメリカ政府機関の気象学者は、人間の経済活動が生み出している。温暖化ガスが地球
温暖化を引き起こしていることは疑いなく、今世紀末まで地球の平均気温は上昇を続けると
の見解を発表しています。
 一方、地球温暖化防止京都会議以降、省エネルギーや石油に代わる代替えエネルギーにか
かわる研究開発が進められております。
 そうした中で、運輸部門の対応の遅れは日本の温暖化対策の課題の一つと言われ、ディー
ゼル車を取り巻く状況は変化を続けています。本年10月より東京都環境確保条例を始めと
して神奈川、埼玉、千葉県に各々排ガス対策条例が施行されております。
 そこで、沼田市におけるディーゼルトラック公用車の対応はどうなっているのか、また民
間へ業務委託している車の排ガス対策はどうなっているのかについてお聞きするものであり
ます。
 また、首都圏の排ガス対策は効果が高いことからして、群馬県における排ガス対策は将来
的にどうなるのか。地元の零細な運輸に関係する民間業者は費用がかからないことから大変
心配することでありますので、その点もお聞きするものであります。
 もう1点は、農業集落排水事業についてであります。
 沼田市第4次総合計画では、生活排水処理対策の推進の課題として「生活環境の向上のみ
ならず、地球環境の保全を図っていくためにも、生活排水の適正な処理に対する市民意識の
一層の向上を図っていく必要がある」とあります。
 そこでお聞きするわけですが、池田地区の発知農業集落排水事業は将来的にどうなるのか。
また発知南部区土地改良事業において集落排水事業用地として非農用地を確保しておいた土
地の取り扱いはどうなるのか。事業変更となった場合、協力いただいていた地権者住民に不
信感を与えないような対応が必要と思いますがいかがでしょうか。
 次に、アニマルプラザ事業についてお聞きいたします。
 県下に唯一の小動物公園として佐山町に群馬県が建設計画されております本事業は動物と
ふれあうことができ、児童の情操教育に役立つこと、また当地域は観光農業が盛んな地域で
あり地元では観光に結びつくものとして大いに期待しているところでございます。本年10
月27日には、例年行われております動物慰霊祭が、群馬県動物管理センターにおいて行わ
れましたが、いよいよ待ちに待った小動物公園建設の実現が叶うのかなと出席されておりま
した助役の挨拶の中から感じた次第であります。具体的な計画について、着工完成はいつ頃
になるか。計画変更等はどうなるのか地元佐山町への事業説明はどうなっているか、お伺い
いたします。
 次に、武尊山登山道づくりについてですが、この質問は、私が平成7年に質問させていた
だき、以来3度の質問となったわけですが、星野市長は今回初めてであります。
 星野市長は、ロマンチック街道を一人で歩かれたこともあり、人間が自然に親しむ事は有
意義であると思っておいでのことと拝察いたしております。武尊登山道づくりは地元より熱
い要望があります。住民が自然と親しむために、大変有意義な事業と思われますが、その見
通しについてお伺いいたします。
 以上。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの、田村議員のご質問にお答え申し上げます。
 環境改善策について、排ガス対策について、ディーゼルトラック公用車及び民間業務委託
車の排ガス対策についてでありますが、
大気汚染防止対策として二酸化窒素及び浮遊粒子状物質による大気汚染を防止するため、自
動車ノックスPM法により規制がかかり、大都市圏においては使用できる車が制限されてお
ります。
 特に、南関東4都県においてはディーゼル規制を行い、条例で定める粒子状物質の基準を
満たさない車は走行が禁止されるという厳しい対策が取られております。
 現在、ディーゼル車から排出される粒子状物質は、健康への悪影響が懸念され、自動車か
ら排出される窒素酸化物と共に粒子状物質の削減を図るための対策が急務とされ、新車に対
する基準の強化や減少装置の着装義務づけ等対応策が進められております。
 ご質問の公用車及び民間委託車両への対策でありますが、現在、国や県の情報を収集し、
環境対策として研究を行っているところであります。
 無駄なアイドリングをやめたり、過度の暖気運転の防止運動については、従前より推進し
ているところでありますが、さらなる対策についても研究してまいりたいと考えております。
 なお、近年の環境対策として当市においても、公用車の購入にあたっては、低排出ガス車
や低公害車を計画的に導入するように努めておりますのでご理解をいただきたいと思います。
 次に、農業集落排水事業について、池田地区の対応についてでありますが、本事業は、農
業用排水の水質保全や農村生活環境の改善を図り、併せて公共用水域の水質保全に寄与する
ため、農業集落におけるし尿、生活雑排水などの汚水等を処理する施設を整備し、生産性の
高い農業の実現と活力ある農村社会の形成に資するもので、本市では、平成2年度に「沼田
市集落排水施設基本構想」を策定し、17の農村集落をそれぞれ整備する計画で推進してき
たところでありますが、対象地区の人口規模が小さく、家屋が散在している場所が多く、ま
た、地形などが複雑であることから、建設費及び維持管理費が割高の傾向にあるため、実施
地区の要望の塾成度などにより効率的な処理方式を選択しながら整備推進を検討していると
ころであります。
 ご質問の池田地区の対応についてでありますが、平成10年度に奈良地区、11年度に秋
塚地区がそれぞれ供用開始となっている状況であります。この水洗化の状況は、現在、秋塚
地区は接続がほぼ完了しておりますが、奈良地区の接続率は、まだ低い状況にありますので、
今後も更なる普及啓発活動に取り組んでいく考えであります。
 農業集落排水事業については、財政負担などが伴わないよう運営、加入者の理解及び投資
額に見合う効果が得られるような地域の選定について検討いたしているところであります。
 地域での実施要望の熟成度や先に述べた経済性等も考慮のうえ可能な所については進めた
いと考えております。
 したがいまして、池田地区の集落排水事業用地につきましては、地権者住民のご理解をい
ただき対応をしていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、アニマルプラザ事業について、建設計画について、着工、完成はいつ頃になるか、
当初計画からの見直し、変更等はどうなっているのか、地元佐山町への事業説明はどうなっ
ているか、についてでありますが、アニマルプラザ計画につきましては、議員ご案内のとお
り群馬県の動物愛護普及啓発事業の拠点施設建設として、動物愛護思想の高揚、動物介在活
動の拠点づくり、県民が自然とふるさとを満喫できる環境の3大整備目標に基づき計画が進
められいるところであります。
 建設予定地は、沼田市佐山町地内に3.5ヘクタールの用地を確保し建設するもでありま
す。このうち約半分の1.8ヘクタールは土地改良事業に伴う創設非農用地と地区外の約1
・7ヘクタールを群馬県が買収を予定しているところであります。
 本事業につきましては、それぞれの事業と連動していることから、今後とも引き続き事業
の進行状況を把握しながら、早期にアニマルプラザ事業の推進を図るべく群馬県と協調しな
がら対応してまいりたいと考えておりますのでご理解をいただきたいと思います。
 次に、武尊山登山道づくりについて、見通しについて、鹿俣山から剣ヶ峰までのルートづ
くりについてでありますが、平成8年「武尊山登山道整備改修方について」の陳情が趣旨採
択されましたが、その直後に陳情団体が国有保安林内の無許可伐採を行い、利根沼田森林管
理署から中止命令が出され、指導等を受けたところであります。
 平成9年には、推進派と反対派の意見交換会なども開催されましたが、その後の感情的な
軋轢などから、接点を見いだすことができない状況にあります。本年も利根沼田自然を愛す
る会から意見を伺う機会がありましたが、このルートは希少な動植物の生息域で保全の必要
性が高いとしており、現状では登山道整備について理解を得ることは難しいと考えられます。
 次に、県立森林公園「21世紀の森」からのルートも考えられないかについてであります
が、昨年度、利根沼田森林管理署に、有識者と国・県、周辺4市町村による「武尊山エリア整
備・活性化推進委員会」が設置され、武尊山を取り巻く森林の総合的な整備、活用方針を提
案し、地域全体の活性化に寄与するための「武尊山エリア整備・活性化ビジョン」が策定さ
れております。
 沼田市としてはこの委員会の協議の中で、平成8年の陳情採択の趣旨を踏まえながら本市
からの登山ルートの必要性を説明して参りましたが、山頂に通じる登山道は現在あるものを
維持・修繕し活用することを基本とすることが確認され、市民の森から21世紀の森、高手
山を経由し武尊山頂に向かう経路上の既設木材搬出路などを整備し、沼田市から山頂へ通ず
る登山道として活用するという案となり、現在研究している段階でございますので、ご理解
をいただきたいと思います。
 以上、田村議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇15番(田村博美君) ご答弁をいただきましたので、若干について再質問をさせていた
だきます。
 まず、ディーゼルトラックの環境改善については、今のところ群馬県の規制はないようで
ありますけれども、当然こうした対策は、時代の流れの中で進んでくるというふうに思いま
す。地元の製造業などをはじめとする、首都圏に製品を運んだりする人達は、その対策に費
用がかかるので、この10月からの施行に対していろいろ整備をし、車を買い替えたりして
きたり、あるいはまたリースで車を動かすというふうなことで対応しているかと思いますけ
れども、将来的にこの事業が進んで来るであろうというふうに考えたときに、群馬県ではど
うなのかと。それについては早く準備をしなければならないというふうに思っているわけで
あります。東京都がこの規制をかけるに至っては、ほぼ2年くらい前から公表されていたか
と思いますけれども、その点について群馬県ではどうなのか。もう一度お聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま県の関係等についてのご質問でございますが、実はこれ
らについては県関係の問題になっておりますので、私ども熟知している立場ではございませ
んけれども、一応こんなふうに理解しております。群馬県の取り組みと今後の考え方といた
しましては、平成15年10月から、つまり先ほど議員ご指摘のとおり10月から南関東、
東京都へのディーゼル車の乗り入れに対し規制がかかることに対して、車両の規制貸与改造
費用に対する支援策として、平成15年度に3億5,000万の補助金を予算化し、すでに
措置済みであるというふうに認識をしております。
 なお、国の基準は、3.5トン以上に対してでありますけれども、群馬県はすべてのディ
ーゼル車を対象として、平成16年、17年度と継続の事業としていくということを承知を
しているところでございます。
 なお、群馬県の考え方といたしましては、自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状の
物質、難しい文言でありますが、NOX・PMに対する規制等に関する県としての考えは、
窒素酸化物及び粒子状物質、特に粒子状物質は、車の集中する地域を中心として問題が発生
しておりまして、今回の規制に伴って車の改良やさらに燃料等の改良によって汚染緩和が期
待され、これらを踏まえて今後の課題として取り組んでいくというふうに承知をしておりま
す。
 いずれにいたしましても、現在、その対応等につきましては、支援策として平成16年、
つまり来年度、あるいはまた再来年度まで継続の事業として進んでおるわけでございますの
で、披瀝をしておきたいと存じます。
◇15番(田村博美君) 県のことにつきましてありがとうございました。
 次に、発知農業集落排水関係についてお聞きいたしますけれども、そこはですね、県の事
業より合併浄化槽補助金の対象の地になっております。先ほど市長のご答弁のように、農業
集落排水は費用が大変かかる。莫大にかかるということ。その割には奈良地区のように加入
者が増えないというふうなこともありますので、議会の中でも話がありましたけれども、農
業集落排水に代えて合併浄化槽をある程度推進した方がいいのではないかというふうな考え
方があります。当局にその辺のことを、どう考えておられるのかお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に難しい質問になるわけでございますけれども、ご案内のと
おり農業集落排水、合併浄化槽、都市下水の関係等3つございまして、それぞれの効率、効
果を踏まえて各地域で実施をしている経過がございます。いま議員がご指摘のとおり合併浄
化槽については十二分に研究の余地があるというふうに前々から私自身も認識をしておりま
して、いまご提起があった問題等については、それらも含めて考え、思料していくというこ
とが大事なのではないかというような認識に立っております。ただ、ここのところのいろい
ろな歴史的な経過があるようでございますので、そういった意味で地域住民の方々の意を損
ねることなく対応に処してまいりたいというふうに思っております。
◇15番(田村博美君) そのくらいのことでしょうがないのかなと私実際思います。とい
うのは、観光農園をやっている方たちが、そこに来たお客さんが水洗でやっているわけです
ね。そうでないとお客さんが次に来てくれないという状況の中でやっているわけなのですけ
れども。そういった施設には合併浄化槽も入りつつありますし、新たに新築をされた方はも
う合併浄化槽ということになっておりますので、市長のご答弁のように難しいというふうな
ことがあろうかと思いますけれども、ある程度、いつまでも農業集落排水を計画していると
いうふうなこと、あるいはやめる、そういったことをある程度地元に意思表示をしていただ
いた方がいいのかなというふうに思います。
 次に、アニマルプラザ事業についてですが、これは前々から大変期待している事業で、地
元の事業なのですけれども、換地がなかなか済まない。そうしないと特別土地収用法も適用
にならないということで、延び延びになってきたわけなのでありますけれども、先ほどの市
長のご答弁では、着工完成とか具体的なものはまだ見えないようでありますけれども、いつ
までもそうした状況でありますと、この事業はできるのか、できないのか、ちょっと心配に
なってくるわけでありますけれども。何とぞ先ほど市長のご答弁のように、鋭意努力してい
ただきたいと思います。
 次に、武尊登山道づくりについてでありますが、先ほどの市長のご答弁では、一見、明る
い見通しができたかなという感じがいたします。それについては21世紀の森からのルート
ということでありますが、私が平成7年に最初に一般質問してですね、はや8年から経って
いるわけなのですけれども、大体いつ頃できるのか。その点、市長いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) これは自然が相手でございまするし、関係機関の調整もございま
すので、先々の見通しについてなかなか明言をすることができない、難しい問題でございま
す。特に今までいろいろとこの種の問題について遭遇してまいりましたけれども、やはり現
在の社会の世相というものが一方において自然保護、一方において開発ということの両極の
接点、ここをどこに落としていくのかということが大きな判断力が要求される状況にござい
ます。そういうようなことでいま明言をすることがなかなかできませんけれども、やはり後
段につきましては、何とか関係機関と努力をしながら、1つでも、2つでも前進するように
努力をしてまいりたいというようなことをここで申し上げさせていただきたいと存じます。
◇15番(田村博美君) これについては、先ほど市長のご答弁のように、自然保護の観点
から登山道はなかなかよくない。作るべきではないというような、ある団体からの話もござ
いまして、その辺がつまずいて、今まではそうだったのかなという感じがいたします。しか
し実際は、自然保護ということをよく考えてみますとですね、私はあそこを歩いたことがあ
るのですけれども、先ほど21世紀の森から剣ケ峰まで歩いていけば行けるのです。それは
残雪が残っている時なら歩いて行けるのですけれども、夏になるとまずよほどのことがない
限り、大体くま笹とかで普通は歩いて行けない場所であります。行く途中に、こちらから登
って行って西に面したところなのですけれども、戦後、カラマツの植林がかなり密植で行わ
れた場所がございます。大体奈女沢、あの近辺なのですけれども。その辺のカラマツ林の下
は下草が全然生えていません。ということは、葉が茂って日光が根元まで来ないわけです。
そういったことを改善をしていかないと、そういうところは山崩れとか、倒木、木が倒れる
という現象が出てまいります。ですからそういった登山道も兼ねてですね、森林の管理をす
る道路としてやはり考えて行くのも自然保護の一つではないかと思います。
 昨日の一般質問でも、林業の振興というふうな中で、森林の涵養というふうなことを市長
は答弁されておりましたけれども、やはりそういった森林を管理する、山を管理するという
ふうなことで登山道を利用する。そういったことで進めていくのも一つの方法かなと思いま
すけれども、その点について答弁をお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) まさにこの自然の問題は、自然体で臨むということが大事なのか
なと思っておりまして、田村議員も当該地区は大変熟知している方でございます。ですから
滲み出しのような形の中で、かつて私どもがいろいろと弁当を両親に作ってもらって山登り
を楽しんだようなことが、ままあったことがついこの間のように記憶に蘇るわけであります
けれども。そういったことを滲み出しのような形の中で進めることによって、まさにこの自
然と活路が見い出せてくるのかなという感じも持っているわけでございます。どうしても行
政が、    ここにこういった道路を作るということになると、そこで当然、地域説明会
とかそういうようなことが出てまいりまして、ややもするとそのようなところで頓挫するこ
とがございます。ですからかつて私どもが、春に、あるいはまた秋に、いろいろな意味で野
や山を散策したときのような自然体に返って、そして私どもが滲み出しのような形の中で、
まさに議員が先頭に立って呼びかけていただくような形の中でこの武尊山を愛し、そして池
田地区の上発知沢を愛してもらって、そこに親しんでいく、一つのプロセスの中から活路が
見いだされてくるのかなと、このように思っております。そういった意味で、先ほど来申し
上げておりますように、森林や林業を守るためには、どうしてもそれには林道だとかそうい
ったものが必要になってまいりまして、山の中に企てというか、そういうものが必要になっ
てくるわけでありますが、その前段に当って、やはりある程度の地域住民の、あるいはまた
武尊山を愛する方々の滲み出し的な、自然体のいわゆる動きということも大変重要なのかな
と、このように思っておりますので、今後ともご指導いただきながら、市長も大変そういっ
た意味で本提案は重要かと思っておりますので、機会があれば一緒にまた、当地区を登山し
てみたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
◇15番(田村博美君) 市長は、地元の、玉原の関係者などからもこういった武尊登山道
についていろいろお話しも聞いておられることかと思いますが、実際はですね、先ほどもお
っしゃったように、自然は自然体でということは結構でありますけれども、実際その管理者
のいる山に自然体でということになりますと、獣道を通っていくのかと、その程度の話であ
りまして、昔でしたらそのままじゃあ山に登りたいから、くま笹を刈り払って行こうではな
いかというふうなことが実際はできたようでありますけれども。現社会においてはいろいろ
の規制なり、あるいは反対をされるというふうな方の中で、やはり行政がそれなりの線を引
いていただかないとできないのではないかと思いますけれども。その点をもう一度市長ご答
弁いただいて、私の質問を終わります。
◇市長(星野已喜雄君) 確かにこの活性化と自然保護との接点というか、その仲介的なと
ころの行政指導というのが大変重要な落とし処になるかと思っておりますが、そういったこ
とも相まって、地域のそういった自然体的な動きということをリンクしながら考えていく必
要があるのではないかというふうに思っております。いずれにいたしましても、答弁させて
いただいたとおりですね、後段の関係については、議員のまたご指導、ご支援いただきなが
ら、関係機関と十二分な協議を進めてまいりたいと思っておりますので、今後ともよろしく
ご指導のほどお願い申し上げたいと思います。
◇議長(星野佐善太君) 以上で一般質問を終結いたします。
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    第 3 散  会
◇議長(星野佐善太君) お諮りいたします。
 15日及び16日は委員会審査等のため休会いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。
 よって、15日及び16日の2日間は委員会審査等のため休会することに決しました。
 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
 次の会議は、17日午前10時に開きますからご参集願います。
 本日は大変ご苦労さまでございました。
   午前11時47分散会

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