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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成16年第1回定例会 議事日程第2号

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沼田市議会平成16年第1回定例会会議録
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議事日程 第2号
平成16年3月8日(月曜日)午前10時
第 1 一般質問
─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
─────────────────────────────
出席議員(22人)
      1番   大島 崇行君          2番   大竹 政雄君
      3番   山ア 義朗君          4番   真下 恭嗣君
      5番   布施辰二郎君          6番   角田 泰夫君
      7番   久保 健二君          8番   星野  稔君
      9番   井之川博幸君         10番   大東 宣之君
     11番   高柳 勝巳君         12番   石田 宇平君
     13番   片野 彦一君         14番   星川嘉一郎君
     15番   田村 博美君         16番   金井 康夫君
     17番   牧野 保好君         18番   松井 敏員君
     19番   橋 襄典君         20番   井田 孝一君
     21番   小林 照夫君         22番   星野佐善太君
欠席議員(なし)
─────────────────────────────
説明のため出席した者
  市  長     星野已喜雄君      助  役     金井可佐夫君
  収 入 役     武井  博君      総務部長     青木 忠昭君
  民生部長     村山 博明君      経済部長     武井善太郎君
  建設部長     野田 敏夫君      街なか対策部長  兼弘 武久君
  総務課長     増田 幸男君      教 育 長     角田利喜雄君
  教育部長     新井 康裕君      庶務課長     宮澤 満夫君
  監査委員事務局長 茂木  愛君
─────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長     林  義夫       次長兼庶務係長  水田  修
  議事係長     下  宏一       主  任     松井 克人
──────────────◇──────────────
    午前10時開会
◇議長(星野佐善太君) これより本日の会議を開きます。
──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、一般質問を行います。
 通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
 最初に、橋襄典議員。
〔19番 橋襄典君登壇〕
◇19番(橋襄典君) 元気で誇りの持てる沼田市について、市民参加と意見反映について、
少子高齢化について、行財政基盤強化と三位一体改革について、意識改革について、リーダーシ
ップについて、通告したように一般質問させていただきます。
 過日の新聞記事に、明日への飛躍−11市のビジョンから新世紀を展望して2001年にスタ
ートした「明るく元気な森林文化都市」を目指す第四次総合計画が着実に進む沼田市。新年度予
算の基本方針は「利根沼田の中核都市」としての使命を果たさなければならないという認識の基
で、少子・高齢化対策をはじめとする福祉施策などを充実させると掲載されておりました。
 そして市長は、自身の市政執行の基本姿勢は「市民参加」を旨とし、常に市民の視点を基本に
行政運営を図り、市政の主役は市民で「声なき声を市政に」、何よりも市民のことを第一に考え、
不偏不党、公平、公正、公開を旨として、多くの市民から貴重な知恵をいただきながら、市民の
英知とエネルギーの結集による「元気で誇りの持てる沼田」の創造に向けて取り組んでいくと言
われております。
 さらに、21世紀は地方が国を動かす時代といわれ、まさに地方分権における地域づくりの主
役は地方であり、その住民で行政と市民が連携し、様々な知恵を出し合うことで創造性のあるプ
ランが生まれ、理解が進めば実現性も高まってきて、こうした共生と協働を進めることによって、
これから実施していく様々な事業の発展性や持続性も期待できると考えられ、こうしたことから、
市民と行政とが情報を共有し、協力し合ってまちづくりを進めていくための基本的な事柄を最初
の段階から市民が主体で形づくっていくための組織として「市民参加検討委員会」を設け、検討
いただいて、今後これらを受けて市民総参加による「まちづくり」を実践的に進めていくと言わ
れております。
 そこで、市民が期待している元気で誇りの持てる沼田市づくりについて取り組んできた進行過
程と、改めて将来政策についてをお伺いいたします。
 まず、市民参加と意見反映について、住民参加は声なき声の市民反映はどうだったのですか。
その取り組んできた成果について、自己評価と課題についてどうであったのかお伺いいたします。
そして、どのような反省のもと、市民の目線からどのような市民参加とより市民反映の具体的対
応について今考えておられるのかお伺いいたします。
 次に、少子・高齢化について、将来の沼田を展望するとき、取り組むべき最大の課題は少子化
対策です。現在、最大の政治課題である年金問題も、結局は子どもの数が増えない限り解決しな
い。少子化が解決しない限り、年金問題は掛金率を引き上げ、支給額を減らすか解決の道がない
袋小路である。今まで少子化対策について議論が少なく、市長が県議時代は挨拶のなかで述べら
れていましたが、先進諸国は少子化の問題を抱えており、少子化対策は国づくりといわれている
昨今、若者が集える、生活の安定から結婚、産みやすく、育てやすい様々な子育て支援及び仕事
と家庭の両立の支援策の充実、生活環境づくり等について、さらには高齢化社会対策基本法の前
文で「今後、長寿をすべての国民が喜びのなかで迎え、高齢者が安心して暮らせることのできる
社会の形成が望まれる」とあります。「多様なライフスタイルを可能にする高齢期の自立支援」
に関する政策研究報告書の中に「活動する高齢者」、「ひとり暮らし高齢者」、「要介護等の高
齢者」等々がありますが、沼田市にとって@どのような現状分析をされ、将来を見据えた政策を
考えておられるのかお伺いいたします。
 次に、行財政基盤強化と三位一体改革についてお伺いいたします。
 三位一体改革に伴う平成16年度地方財政計画は、税収が落ち込む都市自治体の財政にあまり
にも大きな影響を与えており、各都市の平成16年度予算編成において過大の収入不足を招くな
ど、極めて重大な状況となっている。所得譲与税の創設による一般財源化、基幹税である国の所
得税を地方に移すものであり一定の評価をするものであるが、これは暫定的な措置に過ぎず、真
の税源移譲とはいえない。
 また、今回一部の国庫補助負担金が廃止されたが、国の法令等による基準は緩和されておらず、
地方の自己決定・自己責任の下、サービス水準の決定ができないなど地方分権改革が目指す税源
移譲と権限移譲が一体的に実現されていない等々、真の地方分権を推進するよう4項目が昨年の
11月13日に続いて、さる2月23日に全国市長会においては、三位一体改革に関する緊急要
望がなされました。明るく元気な21世紀の沼田市を創ることを目指す第四次総合計画に沿って、
事業の重点的な選択と財源の的確な把握と効果的な配分と、最小の経費で最大の効果を上げる予
算配分をされた。そして、行財政改革についてはその必要性を深く認識し云々とあるが、肝心の
どのような現状分析をして対処されたのか現状と政策についてお伺いいたします。
 次に、意識改革についてお伺いいたしますが、現況の厳しさを乗り切るには、職員・市民の意
識改革のみとまで言われています。職員の意識改革をさらに図り、一体となり推進すると言われ
ておりますが、職員・市民についてどのような取り組みがなされて、どのような評価と課題が残
され、さらに課題についての対応と今年度の具体的な対応と取り組みについてお伺いいたします。
 最後に、リーダーシップについてお伺いいたします。先程の意識改革もすべて質問に共通する
ものですが、市長の進めようとしている公平・公正・公開をもとに市政執行を果たすためには強
靱な精神力が求められ、併せて積極的な情報提供と説明責任が求められるが、中核都市のリーダ
ーとしての考えをお伺いして一回目の質問といたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの橋議員のご質問にお答え申し上げます。
 「元気で誇りの持てる沼田」について市民参加と意見反映について取り組んできた成果につい
てでありますが、市政を執行するにあたりまして、私の基本姿勢は市長就任以来申し上げてまい
りましたとおり市民参加にありまして、市民のための市政、市民本位の市政を基軸に市民の英知
とエネルギーの結集による市政を目指してまいりたいとの考えは何ら変わっているところではあ
りません。
 市民参加の充実につきましては、広報、公聴活動の充実として平成14年7月に市長への意見
箱として市長室に直接ファクシミリを設置して、多くの市民からのご意見等に対応するとともに、
市政懇談会においても、従来の各地区において開催していたものを市民が参加しやすい形態・手
法として平成15年度から各種団体を対象として開催し、行政、情報提供の充実を図り、幅広い
市民意識の把握に努めたところであります。
 また、市民の視点から市民参加の仕組みづくりについて、研究、検討した結果の提言を受けて
おりますが、これらにつきましては今後実践的な街づくりを進めるための行政システムの構築に
努めてまいりたいと考えております。ご質問の取り組んだきた成果につきましては、これまでの
取り組みに対しての手応えは感じておりますが、市民が実践参加型の市民参加になることへの実
現に向けては、まだまだ時間がかかると思われますので、今後も市民の積極的な市政への参加を
促進し、市民の考え方などを街づくりに生かしていくための開かれた市政の実現に積極的に取り
組んで参りたいと考えているところでございます。
 次に、市民の目線からの具体的な対応についてでありますが、具体的には市民の「声なき声」
を聞くために市長室にFAXを設置して、多くのご意見等が寄せられており、今後もこれを引き
続いて行うとともに、市長が自ら現場に出て、市民と対話するふれあい広場をさらに拡大して、
要望がある場合には可能な限り対応し、また市民参加行政システムの整備につきましては、市政
を開かれたものとし、市民の目線からのアイデアや知恵を市政に生かし、市政の活性化を図るた
めの組織をできるだけ早期に具現化できるよう努力してまいりたいと考えております。
 次に、少子・高齢化についてどのような現状分析をされ、将来を見据えた成果についてであり
ますが、急速な高齢化の進展の背景には少子化の進行があり、これにより我が国の総人口は平成
19年をピークに減少を始めると予想されております。人口の減少を直ちにマイナスと受け止め
るかどうかは、議論の分かれるところであるとしても、人口成長を当然の前提としてまいりまし
た社会経済は前例のない挑戦を受けることになります。消費構造も変わり、産業界も大きな構造
変容を迫られます。少子・高齢社会対策もこのような社会経済の変容を促進し、あるいはそれを
前提とする新たな段階に入らなければならないと考えております。
 高齢社会対策基本法では、社会のシステムが高齢社会にふさわしいものとなるよう不断に見直
し、適切なものとしていくためには国および地方公共団体はもとより、企業、地域社会、家庭お
よび個人が相互に協力しながらそれぞれの役割を果たすことが必要であるとしており、今後次世
代育成支援行動計画や高齢者保健福祉計画の策定にあたりましては市民の皆さんの意見を幅広く
聞きながら、住民参加による地域ぐるみの福祉計画となるよう取り組んでまいりたいと考えてお
ります。本格的な少子高齢化社会の到来を、年齢や性別あるいは障害の有無等に関わらず、全て
の人が尊重される社会に向けての成熟化のステップとして前向きに受け止め、少子高齢社会対策
の推進のあり方を検討することが求められていると考えられております。
 次に、行財政基盤強化と三位一体改革について、現状と政策についてでありますが、議員ご案
内のとおり三位一体改革につきましては、昨年閣議決定された経済財政運営と構造改革に関する
基本方針2003に基づき、改革と展望の期間である平成18年度までに、国庫補助負担金の改
革、税源移譲および地方交付税の改革に取り組むものであります。平成16年度において、国庫
補助負担金の改革では、総額一兆円程度の廃止、縮減が実施され、税源移譲については本格的に
実施するまでの間の暫定措置として、一般財源として地方へ譲与する所得譲与税を創設し、地方
交付税の改革では前年度比6.5%減の交付税総額の抑制、段階補正見直しの継続および単位費
用の見直しなどの交付税算定の改革が行われたところであります。こうした厳しい財政状況にあ
って予算編成につきましては第四次総合計画に沿って、主要事務事業の重点的、効率的な選択に
努めるとともに、新規事業および事業拡大などについて検討を重ね、併せて議会をはじめ多くの
市民からあらゆる機会を通して、承っておりますご意見、ご要望につきましては、緊急性、事業
効果および地域バランス等の検討および調整等を図ったのであります。
 また、国・県補助制度の活用を図るなど財源の確保に意を用いて、極力事業化に努めるなど、
創意と工夫 を持ってあわゆる方策を探り、最少の経費で最大の効果をあげられるよう、より一層
効率的な行財政運営に努めるべく予算編成を行ったところでありますので、ご理解をいただきた
いと思っております。
 次に、意識改革について。職員、市民について取り組んできた成果についてでありますが、市
長就任以来申し上げてまいりましたが、職員にありましては市民生活の中に目線を置き、時代の
流れを俊敏にとらえ、沼田市の未来に向かって志を高く掲げ、仕事にあたって失敗を恐れず、公
平・公正を念頭に行政のプロフェッショナルとしての専門家としての意識を高め、市民本位に立
った躍動感あふれる発想の転換と意識改革を図る必要があるとの考え方から、日常的な中でのそ
の努力を行ってきたところでありまして、職員は私の意とするところを理解していただき、時代
の大きな変革の中、大変厳しい職場環境においても、頑張っていただいていると認識をしている
ところでございます。
 また、市民にありましては、市民参加・市民の英知とエネルギーの結集による活力のある市政
を目指すことを基本として、現場主義に立脚して協働による街づくりを呼びかけてまいりました、
市民の意識改革として多くの市民の声を市政に反映させたいとの目的で取り組んでまいりました。
市長の意見箱においても多くの市民のみなさまから知恵をいただき、また時々の貴重なご意見も
いただき、元気で誇りのある沼田の創造に向けての取り組みの第一歩となっていると考えている
ところでございます。
 また、市民の視点から市民参加の仕組みづくりについて研究、検討した内容の提言を受けてお
りまして、これらにつきましては今後実践的な街づくりを進めるための行政システムの構築に努
めてまいりたいと考えております。
 次に、具体的な対応策についてでありますが、まず職員の意識改革の取り組みにつきましては
市長就任以来、市民対応、職場改善、職員の意識改革を全庁的に行うために、各種接遇意識改革
の研修等を実施、個々の研鑽と職場内研修を実践する中で、資質の向上と意識改革に努めてきて
いるところでございます。今後につきましても構造改革や地方分権の進展、住民への説明責任や
市民との協働での地域づくり等々、時代の変化に対応できる能力を高める努力を行い、さらなる
資質の向上と意識改革に努めていく所存でございます。
 また、市民に対しての具体的な対応策につきましては、これからの街づくりは市民と行政のパ
ートナーシップによる協働と協奏であり、まして行政側と住民がお互いの立場を理解しあって、
住民は自らが考え、自らが行動することについて意識向上がなされるために、行政と市民の距離
を近づけるための積極的な対応策を住民をはじめ、住民の代表、代弁者である議会等と一緒にな
って進めてまいりたいと考えております。
 次に、リーダーシップについて中核都市の首長、市長としての姿勢でありますが、本市は県土
面積の約28%を占める利根沼田地域の中央に位置し、かねてから圏域の産業基盤、生活基盤の
中心地としての役割を果たしてきたことは議員のご案内のとおりであります。また、本市は利根
沼田圏域市町村で構成されている利根沼田広域市町村圏振興整備組合において、広域行政として
の広域消防業務、老人ホーム業務、利根沼田文化会館業務および火葬場、斎場業務等を行ってお
りまして、これまでも財政的な部分においても、特に重要な位置を占めており、まさしく圏域の
中核都市としての役割を果たしてきておるところでございます。これからも市町村合併の枠組み
や形態等を取り巻く環境や条件が変わることが想定されますが、本市が利根沼田圏域の中核都市
としての役割を担い、他の町村との協調を図りながら、圏域のさらなる発展のために率先して取
り組んでいくことが、中核都市の首長、市長としての姿勢であり、それがひいては沼田市の発展
につながることであると考えておりますので、今後も利根沼田を一つとしてとらえた強力なリー
ダーシップが発揮できるよう努力してまいりたいと考えております。
 以上、申し上げまして給エ議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇19番(橋襄典君) 答弁をいただきまして、机上的には私はこれで丸だと思います。 い
ま答弁を聞いていてですね、昨年の施政方針等が中心に冒頭、質問したわけですけれども、まず
その姿勢でいくということで、私は結構だと思う。ただ、ここでですね問題は本当に住民参加と
いうことについて、どういうふうに臨んできたのか、対応したのか、抽象論が多すぎるんです。
ですから、そういった部分が聞こえないと私は納得はできない。よく言われるように国と県とで
は地方自治体、住民からすると非常に離れているということなんです。そういう中で市役所は要
するに住民の存在を感じたり、全ての仕事においても納税者である住民の顔を思いだしながら、
住民にとっての必要な意識をしながら、そういったことを取り組んでいくことが必要だ。ですか
ら、まさに市長が言った施政方針そのとおりなんです。ただ問題は市民が、また我々議員として
市長が要するに四百名という優秀な職員をどういうふうに協働しながら、具体的に沼田市にとっ
てどうあるべきか。そういった部分が私からすると見えないんです。たとえば、市長のところに
FAXの箱を置くということは結構なんです。たとえばこういうことがあって、こういう対処を
してきました、こういう形があってしかるべきです。それは多くの意見を聞いて、そういったこ
との提言もあるし、だけれどもそういったことに研究はしてると。しかしながらまだまだ先の話
ですよというのは、大方の話なんです。ですから、いわゆるそういったことについて一緒に歩調
して歩く形にとってはどうであったのかということは聞きたいんです。先ほどの今の財政の状況
から含めても非常に厳しいわけです。今、小泉内閣で痛みを分かち合おう、地方は地方の痛みを
しなければならないですけれども、それにはお互いに腹を割った話をしながら、やはり進めて行
くという。ですから施政方針で言ったことをどうであるか、市民に理解してもらったり、議会に
理解してもらって、今こういう苦労しているんです、ということだと思うんですよ。あらゆる資
料、情報を提供して、そしてその判断をしていくことだと思うんです。私はいままで市長就任か
らして情報公開といっているけれども、不満があるんです私は。そういう点について、いまのこ
とを聞いてどうであるかお答え願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 給エ議員の再質問にお答えをしたいと思います。
 住民参加について、大変具体性に乏しいのではないかというご指摘をいただきまして、やはり
市長に就任してすでに二年が経過しているわけでございまして、そういった意味であまり具体性
が見られないということを議員がご認識であるならば、まだ大変私どものですね努力が足りない
かなとは思っておりますが、しかし一方におきまして、私どももやれることはやってまいりまし
た。と申しますのは、先ほどのファクシミリもそうでありますけれども、いままでの地域のいわ
ゆるふれあい広場ですか、これも各団体に広げて、いつでもそういうご要望があれば受けこたえ
ていこうということで、そういった段取りで、たとえば福祉の団体であっても、青少年の団体で
あっても、申込みがあればこちらの方から出向く、また必要があれば私どももそういったことで
お願いをして地域とは別に、そういうようなことも行ってきた経過がございます。
 また、職員の関係の問題でございますけれども、やはり新職員に対しては市長がその後も接遇
の関係等について別途に、専門的に勉強もしておりますけれども、私の方からも当然その職員が
面接試験等々で、私どもの質問に対するところのいわゆる答えていることについては、承知をし
ておりまして、その時のエネルギーを忘れないように頑張ってほしいというようなことで促しを
図ったりしている経過がございます。
 さらに、四百人からの職員の方々につきましては、やはりその場その場の現場に基づいて注意
を促したり、あるいは激励をしたりしたことによって何とかエネルギーを喚起するための努力は
しているつもりでございます。なお、議員がご指摘のように国とか県は行政体と離れているけれ
ども、納税者の顔の見えるところは市役所である、あるいは市である、基礎的自治体の重要性を
お訴えになられましたけれども、これまたまったくそのとおりでございまして、まさに21世紀
の行政体は基礎的自治体、いわゆる末端の自治体の浮沈によって大きく変わるであろうと思って
おりますので、ますますこの基礎的自治体の重要性というものは高まりこそすれ、減ずることは
ないと思っておりますので、引き続き議員のご指摘のとおり、その意志にそって頑張ってまいり
たいと思っているわけでございます。
 また、諸々の資料提供、資料情報等の関係については、できるだけ関係機関には出すようにと
いうことで指示はしてありますけれども、もしそういったところがまだ見えないとすれば、これ
からも関係課あるいは職員にはそういったことで指導し、また促してまいりたいと思っておりま
すので、ご理解をたまわりたいと思っております。
 ◇19番(橋襄典君) ただいまのことで、私の方も抽象論では申し訳ないので、具体論で。
私は市長が就任なってから思っていることは、たとえばその年の7月17日に新聞にエーコープ
撤退というふうに出たんです。これらについていろいろ事情は知っているんですけれども、議会
に情報というものがなかったのかどうかということなんです。それと後の経過等もあります。
 たとえば、今年に入っては喫煙所の問題だとか、これは言っていいかちょっとわからないんで
すけれども、一市三ヶ村の負担割合の問題。私もそれはOKを出しましたけれども、これもどん
どん進んでいってしまうんです。それともう一つ、今回の一番の話題になっている国保税の改正
の問題もそうなんですけれども、本来からすれば昨年の9月なり10月なりにこういう状況だけ
れどもという、なぜ議会に相談もないのかなと私は非常に残念でならない。足りなくなったから
そこでそういうふうに改正してしまうのではなくて、やはりそれが情報提供し、市民の立場に立
って議論を重ねて、よりいい方向に持っていかなくてはならない。同じ納得するのでもそういっ
た部分を含めた中で、検討していくということが、先ほど施政方針で言ったそこにあるんではな
いかということなんです。実状はそういう点は十分わかるわけなんですけれども、事前の協議だ
とか、合併問題についてもどちらかといえば議会側から呼びかけて、会議を召集してるというこ
とが多いじゃないですか。ですから、そういった部分等を含んだ時に、市民参加だとか間接民主
主義の議会としての協議をしたときに、将来の展望といった時に腹を割った話をするときには、
そういうことがないとなかなかそれを進むということは難しい部分があるのではないかと。そう
いった等々いろいろな問題があるんですけれども、そういった中で私は少し不満がありますよと
いうことはそこなんです。よろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの私の方では、五つぐらいの平成15年のエーコープの撤退
のことだとか、喫煙所の関係だとか、一市三ヶ村の負担割合の問題だとか、国保税の問題、ある
いはまたいろいろと合併問題等々でも触れられておりましたと思うんですが、それぞれの常任委
員会、あるいは委員会がありまして、その都度これらについては報告がなされているというふう
に理解をしておりますけれども、もしそういった委員会等で各部長、あるいは担当課長の方から
お示しがなかったとすれば、それは私の指導が足りなかったということになるわけでありますが、
私も各部長や課長のそういった対応については信じておりますので、それぞれ遺憾なきよう対応
してきたと思っておりますけれども、もしその辺で足りないところがあったとするならば、一つ
今後気をつけて参りたいというふうに思っておりますので、ご容赦の程お願い申し上げたいと思
っております。
◇19番(橋襄典君) それぞれの所管の委員会では報告があると思うんです。ただ、ことに
よっては全員協議会を開いて、やはり説明をしていく必要性のあるものが今の中にあるのではな
いですか。当然それはそうです。ですからたとえば今回も陳情が出てきて委員会での議論があっ
て、すこしその趣旨に沿うような形になってきたということなんです。やはり最近そういうこと
が非常に見えるんです。先ほどの各種団体に説明、前もそういうことはやってきているんです、
色々な経過を見ながら。だから、もし改革だとか何かをするときにはだらだら長く言っているの
では何も価値がないわけです。先ほどの市長の答弁においては、そういった部分がまだまだとい
うことなんです。やはり早く情報を流して、その情報によって多くの資料をいただきながら判断
していく。これは我々にとっても市民にとってもそうなんです。やはり、そういったことにある
のではないかなというふうに。そこでいわゆる市民の関心を行政に高めるというふうな方法とい
うのは、普通にやっていたら関心は持ちませんよ。関心を持つことは徹底的な情報公開、それに
よって市民が関心を向ける、顔を向けるということだと思うんです。ですから、まだまだ情報公
開についても、これから検討することが非常に多いんじゃないかというふうに思うんですよね。
ですからその辺のことについて考えがあったらご答弁お願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) もう情報公開というのは時代の流れでございまして、私どもの努力が
足りずに、まだまだその辺のところが滞っているとすれば、これから私も含めて行政体が一体と
なって、そういったことについては誠心誠意努力して参りたいというふうに思っておりますので、
よろしくご理解の程お願いしたいと思っております。
◇19番(橋襄典君) そこで、市長就任になりまして、いわゆる市民検討委員会というのを
もちあげたんですよね。これも今どういう状況で滞っているのか、やはり28名の委員さんが時
間をかけて色々な協議をしていただいて、それでなおかつ、市民の声をどういうふうに反映して
いるかということは、あると思うんですよ。そこでやはり私たちもそうですけれども、市長もそ
うですけれども、いわゆるトップランナーでいきたいという気持ちはあると思うんです。それに
はやはり一歩でも半歩でも踏み込んだ考え方を持っていかなければならないのではないかなと、
その辺について今どんな状況で動きがあって、どんな考え方を持っているのか、教えていただき
たい。
◇市長(星野已喜雄君) これにつきましては私自身も冒頭会議にも参加させてもらったりして
一生懸命努力をさせてもらいました。確かに議員がおっしゃる通り平成15年の6月6日に、ま
ちづくり市民参加検討会議からの提言書をいただきまして、これらを参考にしながら、今度はい
よいよこれを具現化していくための努力をしていかなければなりません。そういった矢先、合併
の問題がここに来て大きく出てまいりまして、当然各町村との連携も取り合いながら、進めてい
かなければならないということから、若干慎重になった感は否めません。ご案内のとおり、合併
の状況等もこの一年が大きな山場を迎えるわけでございまして、それらに目線を配りながら、こ
の市民参加検討会議が提言をしていただいた内容等について、整合を図っていかなければならな
いというようなことから、若干慎重にならざるを得なかった経過がございますけれども、議員ご
指摘の通り、既に私自身も冒頭の会議に何度も参加してのことでありましたので、これら各合併
をするであろうと思われる各町村との関係もにらみながら、できるだけ早くにこれが大きく花開
くように努力をしてまいりたいというふうに思っておりますのでご理解を賜りたいと思っており
ます。
◇19番(橋襄典君) 市民への情報。今、合併のことが出ましたので合併の話をしますと、
要するに合併の説明会に出てくる方は非常に少ないわけです。過日の説明会についても非常に少
ないわけです。そこに今までの経過ということ等を含めて、合併の先、そういう予測ということ
も市民に情報を流す、「私は今こういうふうですよ。」 流すということは必要ではないんですか。
 それが足踏みの説明なんですよね。だからそれに対する市民参加についても当然関心は持って
いるんですけれども、非常に弱くなってしまうということが、そこにあるんではないですか。そ
の点はいかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) 合併の関係についての説明会等は三回行ってきました。各地域である
とか、場面場面で三回。それも一回につき最低8カ所ということになっておりますが、そういう
ようなことでしてまいりました。当然、先ほどいったいわゆるふれあい広場等々でも、その団体
の問題もありましたけれども、合併の問題についてもそこでは触れてまいりましたので、先程来
申し上げてますように各広報も使ってももちろんのことでありますけれども、どんな団体であっ
ても、そういったご要請があれば常にそこのところへ出向いて、説明会をするという。これはふ
れあい広場の概念でやってもらえれば、一向になんということはありませんので、そういったご
要請、ご要望があればどこでもそういった場所に出向いて、そういったことを展開する用意もご
ざいます。ですから、まだまだそういった説明が足りないとすれば、それは私どもの方とすると
相当状況に応じて、しかるべき対応をしてきた経過がございますが、是非議員の関係者の中でそ
ういったご意見、あるいは団体等がありましたら、ひとつ私どもの方に道をつけていただければ、
すぐにそういった対応をしていきたいというふうに思っておりますので、ひとつよろしくご指導
の程をお願い申し上げたいと思っております。
◇19番(橋襄典君) 合併のことで、たとえばその説明会に「なぜ、出てきないんだ」とい
うことをそのときに、「それじゃあ、多くの人に出てこようと。給エ、 どっかの団体に行ったら
どんどん声かけてくれ。」と。これも必要だと思うんですよ。ですから、「なぜ、出てこないん
だろう。」と踏み込んで市民が参加するように。ですから先ほどの市民が行政に対する関心度は
非常に薄いわけですよ。その関心を高めるためには、徹底的な情報公開をすることによって、一
人が二人、二人が三人、ある他市の市長さんですけれども、やはり踏み込んで、まして市長は現
場主義と言ってるわけでしょ。その状況を知り得るということは大事かなというふうに思うんで
す。
 例えば、市長がよくスポーツ団体のことを話をすると思うんですけれども、このスポーツ団体
の誰々さんに頼んで集まってもらおうという形の仕掛けというのが、どうも先ほど冒頭、私が申
し上げましたように具体性にというのはそこなんです。いいときだったらそれで済んじゃうんで
す。こういう厳しい状況になったときには、より市民の目線でやっていくということですから、
それに近づけようという形が取るために、「来るならこい。」というのはではなくて、それで今
までは通ったかもしれないですけれども、今の状況からするとひとつもう少し踏み込んで、より
情報を流しながら、腹を割って話をしていく。こういうことが市長の求めている「元気で誇りの
持てる沼田市」ということが、より具現化に近づいていくことだと思うんですけれども、いかが
でしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 市長が各団体に呼びかけるということは何らやぶさかではございませ
ん。そういったことの中でふれあい広場等についても、議員のご指摘の体育協会等にもお話をさ
せてもらって、そういうようなこともお世話になってきた経過もあろうかと思っております。い
ずれにいたしましても議員が言われているとおり私もこれはというときには、私の方から呼びか
けるようにして、そういった説明会を、いわゆる本当に地に足のついたところの説明会等も開催
していきたいというふうに思っておりますので、ぜひご理解を賜りたいと思っております。
◇19番(橋襄典君) 私の言っていることをちょっと理解されてないというふうに思うんで
すね。たとえばの話で今体育関係の団体と言っただけなんですね。市民団体は色々あるわけです
から、参加者が少ないのだからやっぱり参加者をより多くの市民に理解してもらう。合併問題か
らみんな全てそうですよ。ふれあい広場についてもそうなんですけれども。やはりそこに「しょ
うがねえな」と行って、そこで色々な話をして、「ああ、そうか。このことはどうなんだ。」と
いうことになると行政に対する理解度が高くなるわけですよ。そういうことを言っているだけの
話で、やはりなぜなんだろうという形を取って、やっていくことがより市民の立場に立って、非
常にトップに立つ方は大変だと思うんですよ。まして市長は孤独ですから、そういった部分で。
ましてや優秀な職員がいるわけですから、そういった部分も含めて、「なんでだろうな」という
ことになるんじゃないかなと。そこにもう少し聞く耳を持ったらどうなんだろうかなということ
です。時間の配分もありますので、そのことについても答えていただきたいというふうに思いま
す。
 また合併の話になってしまうですが、たとえば一市二町六ヶ村の中で、将来展望で、人口が伸
びるというところは白沢なんですね。そこで過日、日経ビジネスの中に出ていたんですけれども、
政策研究大学ということで、人口と経済予測をモデルとして、2030年を予測したわけです。
そこで出てきたのが利根沼田はどういう形態かというと平均的減少型というタイプらしいです。D
4というんですけれど。総人口が減少するパターンで、過疎化の進行により都市が体力を喪失し
ていくというそういう可能性を秘めた衰退都市ということなんです。全年齢層で平均的に減って
いくということなんです。おととし、46,338が33,189という状態の沼田利根という
らしいですけれども。そこで、対策はどういうふうに取るんだろう、数字的にはいろいろ出てい
るんですけれども、昔からこういうのが出ているんです。
 たとえば、市長もご存じだと思うんですけれども、徳島県の上勝町、市長就任以来、他市のい
ろいろいい話をしてきて、沼田はどうなんだろうということは、やはり私としては欲しいんです。
これも前々から知っていたんですけれども、ちょうど一ヶ月前にNHKで放映されて、要するに
葉っぱの市場、妻物市場ですね。京都辺りを中心として日本料理については葉っぱ、花だとかを
付けることによって、四季を楽しんだり、四季感を予知したりということなんですけれども、そ
こで全国の市場規模が四億円だということなんです。そういう中で上勝町は人口が二千人弱で、
半分以上が高齢者。着目は里山に目を投じて、新しいビジネスを起こしたということ。これに参
画している人たちの平均年齢が76歳。年商2億5千万円あげている。16年前からこういうこ
とをやってきているわけです。このことについてもう高齢者がパソコンを使いながら今日の売上
はこういうだよと、それで生きがいを持っている。このところはどういう団体かというと第三セ
クター、町の百パーセント出資の会社なんです。ここに一番問題になってくるのが、リーダーシ
ップなんですね。毎日パソコンで送って、「市場がこうですよ。こういう状況ですよ。今日の売
上はこうですよ。」と「今日は体調はどうですか。」 こういうようなFAXを流しながら、やっ
て来てるんですね。この方々は腰を曲げながらこれだけの年商を上げるということは、今高齢化
の中で、沼田においてもどういう形で、東京100キロ圏以内にあれば、先ほどの英知ではない
ですけれども、アイデアを出すことによって、これだけの売上を上げて、売り上げることによっ
て楽しみが増えたり、体も健康になったり、医者にもかからない。そういういい展開になってい
るわけです。ひとつの行政の仕掛けというものがやはり先ほども申し上げましたようにあるんじ
ゃないか。ただ足りなくなったから減らすとか、増やすということではなくて、そこで源をどう
いうふうに上げていくかという一つのアイデア、知恵。ですから、先ほどの職員のプロであれば
プロとした自覚を持ちながら、そういう先を読んだ仕掛けということが必要ではないか。一つの
例ですけれども。この点についていかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) まず先に合併の関係で、耳を傾けるということでございますが、これ
については何らやぶさかでないことでございまして、今後も引き続き議員のご指導を頂きながら、
市民に向かって一生懸命説明をする努力を怠りなきよう展開してまいりたいというふうに思って
おりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
 ただいまの徳島県の上勝町のことを紹介されまして、そしてその中でいわゆる高齢者の方々が
大変ご活躍をいただいている。しかも2億5千万からの売上があるというようなことのお話であ
るとか、あるいはまたパソコンを使って、軍略的にもう16年も前からそういったことを行って
いるということでございますが、全く議員がご提議されたことについては、本当にすばらしいこ
とだなというふうに認識をしております。私は前々から思っていたのは、これは色々な経過の中
で感じていたのは、どうしてもこの地域を通年型の観光農業をしっかりと築いていくというよう
なことがまず基本にありまして、さらにそこに健康志向を絡めていくという考え方を当然持って
おりました。この節、非常にブルーベリー生産者の方々が焼酎漬けにして、色々と対応等も考え
ておられるというようなことも耳にしたりしております。ですから、これから先々特化したとこ
ろの関係については、まだいまここではっきりとこういったという形のことがちょっと言明する
ことがはばかれるわけでありますが、やはり年間を通して、通年型の中で観光農業なり、地域の
特産をしっかりととらまえていくと、いうような観点を現在持っております。ただ今議員がご指
摘の徳島県の上勝町の関係については、早速事務方に指示をいたしまして、検討をいたさせます
ので、よろしくご理解の程、お願い申し上げたいと思っております。
◇19番(橋襄典君) やはり仕掛けということにあるんですね。非常に上勝町というのは、
行政がやっているのはこれだけじゃないんですね。ごみ問題についてもごみを出さないという徹
底した形でやっています。これはそこの部分を知ってもらうということが大事なんです。それで
よく言っているのは「失敗を恐れず、失敗を踏み台にして前向いて行きなさい」というようなこ
とをここでも再三言っています。私はビデオを持っていますので見てもらって、それよりも考え
方をどこにもって、評価をしてプラン・ドゥー・シー・チェックなんです。次にどういうふうに
するかということに問題があるんです。細かい分析をすることが必要なんです。したまま一年、
二年放置したのではだめなんです。ですから、分析をしたらそこで実行するという体制を取って
いく。私が先ほど言ったことは、そういう内容にあるわけです。
 それと今の観光の問題もそうなんですが、玉原は通年型なんです。それを選択する時に通年型
対応の会社を選んで、やってきた結果が第三セクターの成功例であるというふうに思います。行
政でまだやっているんですけれども、茨城県の大洋村だったですかね、埼玉でもそうなんですけ
れども、ある自治体で年寄りの健康体操を、今鉄アレイでやっているのも随分あると思うんです
けれども、体力をつけることによって比較例を出したことがある。病気にかからず、医者にかか
らず、国保税で年間で5万円くらい差が出てきていることがあるんです。当然、そういうことを
狙っているわけですけれども、そういう部分を例えば沼田の場合に、五地区にあるわけですから、
NPOでも結構だと思うんですけれども、そういう仕掛け、指導者を育成してそういう形でやっ
ていく。地区館でもやったり、そうすると必ず差が出てくるわけです。そういう形を取っていく
具体的な考え方をしていく、それで手渡しをして自立するという形が必要かなと。これは前々か
ら保健福祉センターでもやってると思うんですけれども、それを推し進めていくことによって健
康な年寄りが、なおかつ医者にもかからない、という形になろうかと思います。そういった点は、
それも先ほど言った住民参加の中から出てくる可能性というのはあるはずなんです。体育につい
てもそうです。例えば大運動会で競争はいやだというんですね。あれは競争するべきことなんで
す。市民の目的をしっかりと取って、具体的にやはりプラン・ドゥー・シーということをやって
いくことが必要なのかなというふうに思います。
 それともう一つ、私事で非常に申し訳ないんですけれども、平成元年に平成植桜会というのを
立ち上げてちょうど今年で16年目になります。これは花を植えるということだけではなくて、
花を植えて楽しんでなおかつそこを歩く。2001桜の植樹、たまたまあそこは170本のしだ
れ桜になったわけですけれども、これが15年くらいかかろうと思います。あの回廊というのは
おそらく全国でもまれだと思うんです。それを見に来て歩く、自分の体力に合わせて歩くことに
よって健康を維持する、そこに私は狙いがあるわけです。そういったボランティアによる団体、
考え方を持っている人はいっぱいいると思うんです。そういう発掘をすることによって、今高齢
者対応ということも非常に問題。要するに国を左右するわけですから、そういった部分に自立を
上げて、補助をしていくということが大事かなというふうに思うんですけれども、いかがでしょ
うか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。ただ今の茨城の大洋村のお年寄
りの健康体操、あるいはまた議員がかねがねお骨折りをいただいてまいりました平成植桜会の関
係のご努力。これにつきましては私も立ち上がりの時から議員のご活躍はよく承知をしておりま
して、今日大きく花を開こうとしているその経過も尊敬をさせていただき、見守ってまいった一
人でございます。それぞれの仕掛けが、いわゆる大洋村であるならば健康体操そのものが国保税
にうまくは跳ね返って、良い方向に導かれる。つまり、お年寄りがお医者さんにかかることが少
なくなる。あるいは平成植桜会等が対応したところの散歩をすることによって健康が維持される。
地域社会の連帯の輪が広がるというような行政の施策と効果。さらにそれが必然的に財政に好結
果をもたらしてくるというご指摘についてはまったく同感でございまして、できるだけそういっ
たことを参考にしながら、これからも市政運営にあたっていきたいというふうに思っております。
◇19番(橋襄典君) 2月9日号の日経ビジネスに出ているんですけれども、全国698地
区、構造改革ランキングということで、愛知県の刈谷市が少子化について、出生率13.8パー
セント、5年間で人口増減を4.8パーセント上げたということなんです。豊田市があったり条
件は非常にいいわけなんでけれども、市長が非常に腹をくくった形で取り組んでいるということ
なんです。その中でひとつ非常に難しいですが、「官は放っておけばどんどん肥大化する」こう
いう言葉を言っているんです。これでどんどん引っ張っているんです。これは一つの例で沼田に
当てはまるかというとそうでもないと思いますけれども、やはり議員の中でも行政の中でも特長
というのが出ると思うんですけれども、沼田は四季がどうだとか、人口がどうだとか、でこぼこ
で非常に住みにくいけれど、平らにすれば住み易くて、東京100キロ圏から人が来るからとか
色々問題があると思うんですけれども、そういったことを狙って、生みやすく、それから育てや
すく。そこで非常に問題・課題になっているのが、いわゆる高齢者。自分の育児が終わってなん
か仕事をしたいなあと。そんなところでその労働力を使ったり、長野県の栄村なんかもやはり地
元の人をヘルパー的な形で、嘱託で使ってやっていく。そういった育てる経験の豊富な人に育て
てもらうことによって、子ども達もよりいい方向に成長していく。色々な特長があると思うんで
す。そういった例が出ていたので、沼田はどうしたらいいだろうか、それぞれ同じ目的に向かっ
ていくわけですけれども、仕方については、仕掛けによっては違ってくるはずですので、ひとつ
その辺も含めてお願いしたいと思います。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時00分休憩
─────────────────────────────
午前11時07分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 少子対策の関係について愛知県の刈谷市の事例を出されましてのご質
問がございました。愛知県刈谷市人口12万9千人強、平成8年現在でございますけれども、大
変古い資料でまことにもうしわけないんですけれども、やはり豊田に近いというような色々な環
境状況もあるようでございますけれども、ここにまいりまして4.8パーセント以上の出生率を
上げたという先ほどのご指摘でございますけれども、たいへんそれは希有な今の時点ではことで
ございまして、私どもが承知している合計特殊出生率が国のレベルでは1.3台になっていること
から見ると非常にすばらしいかぎりでございます。今後刈谷市のされていることについても研究
をさせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくご理解の程おねがい申し上げ
ます。
◇19番(橋襄典君) 次に移させてもらいます。三位一体改革の中で非常に苦慮しているわ
けですけれども、実は昨日の読売新聞でも群馬県の例が出ておりまして、財政調整基金の取りく
ずしが140億、財政調整基金の残高が6億というような状況であります。そこで私ども沼田に
とっても持続可能な行政運営するためには、行政のローコスト化の実現というのが当然求められ
てくるわけですけども、その中で利便が良くても、システム、制度とか言っているものは、作っ
た時からどんどん現実から離れているわけです。ですから、やはりその中で一番大事なのは発想
の転換と先送りをしないということだと思うんです。住民の視点重視、徹底した前例主義の排除、
規則があるからだめという発想は最悪。良いといったらなんとしてでも実現するという発想でや
れば良い改革ができ、住民の立場に立ったひとつの改革ができていくということだと思うんです
けれども、そういった点。それともう一つ今年度の予算を打ち上げるためについて、やはり補助
金と委託料の徹底的な見直しをする必要があったわけですけれども、その点についてはどうであ
ったのかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 発想の転換の関係については全くそのとおりかと思っておりますが、
私は元々自分自身がにじみ出しのいわゆる改革というか、改良というか、そういうふうな立場の
人間でございまして、むしろ改革というより改良という方の立場かなというふうに思っておりま
す。日々のやはり努力で一つずつ具体的に、細かいことを前進させていくというふうな形の立場
でありまして、そういう意味でも市役所の職員と連携をして、あるいは市民の協力を得て、進ん
でいく形の立場かなと実は認識をしております。そういった形の中で当然時期にあって発想の転
換が必要であるとすれば、そういった市民、あるいはまた職員との日々の信頼関係で進めていく
ときに、初めて大胆な発想の転換も可能だというふうに思っておりますので、ご理解をいただけ
ればと思っております。なお、改革に近づけるためにはやはり改良を重ねていくというそんな気
持ちを持っておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
 なお、補助金と委託料の関係についての見直しの問題でございますけれども、これらについて
は昨年の秋から今年にかけて財政課長も大変努力をされ、総務部局も努力をされ、そして各関係
の部課長も努力されて今回のようやくの予算を組み立ててきた経過がございます。ですので補助
金、委託料等についても、それは改革のために一生懸命努力をしてきた経過があるということは
ご理解を賜りたいと思っております。なお、補足の答弁を総務部長にいたさせますので、よろし
くお願いしたいと思います。
◇議長(星野佐善太君) 総務部長。
◇総務部長(青木忠昭君) 補助金と委託料の見直しの問題でございますが、行革大綱に基づき
まして現収入役さんが総務部長時代から手をつけはじめました。運営費補助金につきましては、
一律の5パーセントカットということでやってまいりました。その他の補助金、委託料につきま
しては継続して見直しを行ってきたわけでございますが、年度で言いますと14年度、一定の区
切りをつけたわけでございます。当然、繰越金が多額のものの団体については繰越金が消化でき
るまでは、補助金についてはある程度絞りざるを得ないというような一つの目安もございました
し、それからある面はこの団体においては見直しといっても削減するだけではなくて、新たにと
か、増額とかしてやらなくてはならないだろうなと。それは育成していくためでございますが、
そういうものもございます。行革大綱の中で一定の判断が出ました。それで先ほど市長が答弁し
たように16年度予算については、それらは反映したという考え方でございますので、ご理解の
程お願いいたします。
◇19番(橋襄典君) そういった苦しい財政事情というのは、さっきの住民参加ではないけ
れども、こういう機会を捉えてそういった情報を流して理解をしていただくということが大切で
はないかなということです。それで、改革と私は市長とは食い違いがあるんです。実は過日新聞
でこんなのが出ていたんです。『小さなミスこそ指摘』私は大きなことより小さなことをよく叱
る。すみの方に目をこらしてゴミをチェックし、どんな花が飾ってあるのかとか、大きなことは
誰でも真剣になってやるからミスが少ない。小さなことはつい手抜きをしてしまうから小さなミ
スの重ねが経営に影響を与えかねない。沼田のある役員の方がコメントで出ていたんですけれど
も、やはり行政においてもそうなんですね。大胆な改革も必要だけれども、今現実なものについ
ての細かい点はどうなんだろうということだと思うんです。市民が色々な形でボランティアをや
っている。だったら市の職員も市民の方が大半ですから、そういったことの発想というものはな
いのかなという、その点についていかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 とにかく市の行政を遂行するにあたっては各々の諸問題は全て大事なことでございまして、現
場にあたって一つずつ改めて良い方向へ導いていくということが必然的に大きな転換にもつなが
っていくというふうに思っておりますので、やはり一つずつの問題を大切にとらえて、具体的に
解決の方向に導いていくということについて、私も含めて行政一体となって努力していくという
ことが大切なことなのではないかと、こういうふうなことを考えておりますので、ご理解を賜り
たいと思っております。
◇19番(橋襄典君) 内容等々はそういうことなんですよね。しかしながら、そういった部
分が市民の目に具体的にわかりやすくやれるように、やはりそこに知恵を出して工夫をして、「
ああそうか。市長トップにして頑張っているんだな」ということがより具体的にわかられるよう
に努力していただきたい。
 次に、意識改革についてですが、職員、市民についてもそうなんですが、意識改革はついては
非常になかなか困難、ねばり強くやっていかなければならないということなんです。市長は先ほ
ど端的に職員は理解している。おおむねは理解しているんだと思うんですけれども、根本的にど
うなのかな、非常にこれは難しいと思うんですけれども、そういった中で、実は私が前にナショ
ナル建材に務めていたときに、自分たちの会社は自分たちで守っていこうという中で職場の繁栄
会というのを作りあげたんです。そういった中でブレインストーミング的に、「ああじゃない、
こうじゃない」と批判はしない。「批判は厳禁、自由奔放、質より量」そういった総合的な結合
改善することによって新しいもの、いろんなこういったものがつながりあってきて、そのつなが
りがあって、「私は職場でもって、家庭でもって探しているんだ」そういう中で、だんだんそう
いったアイデアが非常に具体的な形になってきて、大きく言えば先ほどの市長の話ではないけれ
ども、その積み重ねによって沼田市の繁栄が来る。こういった部分をやることによって、動きが
違ってくるはずだと思うんです。いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 私も市長にお世話になって2年が経とうとしているのでございますが、
非常に電話等が市民から入ったときに、その市民に対する受け答えがはたして行政サービスにふ
さわしいかということになると大変疑問のところもあるなというようなこともありまして、端的
に言ってよしんば私がAかAダッシュの人間であるとすれば、AかAダッシュでありますと。失
礼ですがどちらさまでしょうかというふうなことで、日々のそういった電話の応対でもやはり自
らが本名を名のりながら相手に対して対応するというような実に日々のところからのことが必要
なのではないかなというようなことも申し上げてきた経過がございます。
 また、行政の中では接遇意識改革研修の実施等も行っておりまして、これらについては各職場
ごとに色々と行動の動きを定めたりして、今まで展開をしてきております。ですので、議員がご
指摘されたようにこれからも市民から愛される市役所になっていくために意識改革、特に接遇に
ついてはこれからも鋭意努力していかなければならないと思っております。当然私自身の自戒の
念も込めて申し上げておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇19番(橋襄典君) 意識改革なくして行動なしという言葉もあるんですけれども、やはり
その意識改革をすることによって大きな成果を得られるというふうに思っております。先ほども
ちょっと申し上げたんですけれども、行政評価は政策評価であって、評価を受けてどうするかと
いう視点が欠けている。執行評価もする必要性もある。それで市役所は最大のサービス産業だと
こういうふうに言っている市長さんもいます。これはある市長さんですから沼田のことではあり
ません。やはりそういった部分というものが非常に大切ではないかなと。そこにおいて改革とい
うことについて、これだけの団体を引っ張っていくわけですから、市長は先ほど申し上げたとお
り孤独なんですよね。だけれども、そういう強靱な精神を持って引っ張っていくことによって人
が十やったら、十五やらなくてはならない。こんなことは当たり前のことなんです。市長がよく
「私も頑張ってます」、当たり前のことなんです。その結果を見て市民なり、議会なりが「やは
り星野已喜雄市長というのは違うな」とこういう形になろうかと思うんです。ですから、そんな
ことは言わなくても大丈夫ですから、しっかり具体的にわかりやすく行政運営をしていけば、一
人一人が「さすが星野已喜雄市長だ」、こういうふうになろうかと思うのですが、最後にお答え
願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私自信も日々いつも反省をし、朝に希望に胸を膨らまして、そして夕
に反省をするというようなことで努力をしておるわけでございますが、至らないところについて
は、またご指導いただきたいと思っております。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、井之川博幸議員。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 今回の私の質問は、中心市街地街づくり、廃棄物対策、中小業者対策、国民健康保険制度につ
いての4点であります。
 まず、中心市街地街づくりについての、中心市街地活性化基本計画の見直しについてお伺いい
たします。
 この問題は、今まで何度も質問で取り上げて議論をしてきたことではありますが、新年度事業
として懐かしい街並みを生かしたイベントとして「昭和モダン懐古博」が行われることとなりま
した。このような現在の本町通りにある歴史的財産を生かしたイベント事業によって活性化させ
ようという試みが本来のまちづくり、地域づくりの道ではないかと思い、これを大いに発展させ
ることが何よりも必要であり、この機会に中心市街地活性化基本計画を見直すきっかけとなれば
と考えるものであります。そのためには、土地区画整理事業を中止して現在の街並みを残してい
くことが大事なことではないでしょうか。中心市街地土地区画整理事業を中止することについて
のお考えをお伺いいたします。
 次に、基本計画の関係ですが、概要版の中心市街地再生の構想はと題したなかに、まず基盤整
備として街なか再生土地区画整理事業による道路・広場・緑地などの整備を行うとなっています。
その上に商業・業務機能の整備として、地域経済の活力源となるような大胆でユニークな商業施
設の整備、商店街の近代化とあり、また交流・観光機能の整備として「にぎわいの核」の整備を
行うとなっています。しかし、基盤の整備の区画整理事業を中止して、今現在ある街並みを基盤
として、商業・業務機能の整備や、交流・観光機能の整備も現在ある歴史的財産を最大限活かし
て、足りないものを補完していく整備の方向に見直す必要があるのではないかと思いますが、お
考えをお聞かせください。
 次に、廃棄物対策についてお伺いいたします。一昨年12月1日からのダイオキシン規制の強
化に合わせた、上川田町に設置されている「産業廃棄物焼却施設」の改修に伴い、施設の拡張と
取扱品目の増加についての地元住民への事前説明が不十分だとして、上川田町住民が県の許可の
取消を求めていることは、十分ご承知のことと思います。
 さて、昨年6月議会でもお聞きいたしましたが、はっきりとした答弁をいただいたと思えませ
んでしたので再度お伺いいたします。
 廃棄物、いわゆるゴミについては、自分たちの排出したゴミは自分たちの地域で処分すること
は原則になっています。本市におきましても、市民が排出した廃棄物の処理を自治体の業務とし
て行っております。このようなことから、本市の方針として他の自治体の廃棄物の持ち込みは認
めないという方針を堅持してきたと思いますが、最近の本市の廃棄物対策における姿勢をみてい
ると、その基本方針は変更したかに感じざるを得ないわけです。考えをお聞かせください。
 さらに、上川田住民の反対運動などの問題解決のために、現在本市が行っている対応とその内
容についてお聞かせください。
 続いて、一般廃棄物最終処分場について、沼田市外三箇村清掃施設組合で新設することになっ
ている一般廃棄物最終処分場について、進捗状況とその内容について教えていただきたいと思い
ます。
 次に、中小業者対策について、中小業者への支援についてお伺いいたします。
 昨今の中小業者の状況は、長引く構想的不況により、その経営努力だけでは成り立たなくなっ
ています。小規模工事希望者登録制度については、ご案内のように市が随意契約により発注する
小規模な工事・修繕・業務委託・物品の購入等について、市の入札参加資格審査申請が困難な小
規模事業者にも受注機会を広げるとともに、行政側も積極的に活用できるように、希望者を登録
する制度であります。埼玉県の市町村では、大半が制度化し、本県でも太田市などが実施に踏み
切っています。本市においては、随意契約による小規模な工事・修繕など業務担当者の判断で市
内小規模事業者に発注されていることもあることは承知しているところでありますが、制度の趣
旨をご理解をいただくとともに、創設についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 次に、国民健康保険制度について、被保険者への支援についてお伺いいたします。
 今議会に23.11%という国保税の大幅な引き上げが議案として提案されています。国保税
の税率改定は6月議会に提案されることが通常であります。それだけでも異常な事態と言えます。
国保加入者は低所得者層が多く、総じて生活が困難な家庭も多いことはご承知のことであります
が、特に長引く不況の影響で中小業者の営業と生活は、今まで経験の無いような困難な状況に陥
っており、経営難・借金苦のために自ら命を絶つという最悪の結果も身近なところで起きていま
す。今度の大幅な引き上げは、このような国保加入者の大変な状況に追い打ちをかけるものでは
ないでしょうか。さらに、市長の諮問を受けて今回の引き上げについて協議し、引き上げはやむ
を得ないと結論した国保運営協議会でも引き上げによって、滞納者が増えることへの懸念の意見
が出ていたと報告されていますが、滞納が増えることは、当然予想されます。国保税滞納者には、
短期保険証や一年以上滞納すると保険証を取り上げ、資格証明書を発行するという制裁措置が行
われています。資格証で医者にかかると、医療費は窓口でとりあえず全額払わなければなりませ
ん。これではお金に困っている人は病気になっても医者にかかれません。実際、資格証で医者に
かかっている人はほとんどいません。病気で倒れて救急車で病院に担ぎ込まれた人が資格証だっ
たという話を聞きました。憲法25条で、「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を
営む権利を有する。」と定められていることを受けて、国民健康保険法第1条では、「社会保障
及び国民保険の向上に寄与することを目的とする。」と定めています。健康保険法などに規定さ
れている被保険者以外の市町村に住所を有するすべての者は当該市町村が行う国民健康保険の被
保険者とする規定は、国民皆保険制度の保証であり、これらの定めから導かれることは、どのよ
うな人であっても、どのような状況におかれている人であっても、市町村に住所があれば病気や
けがなどの時に適正な医療を受けることができなければならないということではないでしょうか。
払うことが困難なほどの高い国保税を押しつけ、滞納すれば制裁措置として保険証を取り上げ、
医者にかかれなくしてしまう。このことが法に照らしても、行政の役割としてもいかに間違って
いることかは明白ではないでしょうか。今このことに気づき始めた自治体が増えています。国の
悪政を押しつけられている状況の下でありますから、自治体の力ですべてを解決するわけにはい
きませんが、自治体独自で一般会計から国保会計への財源繰入を行い、少しでも加入者の負担を
軽減しようと努力する自治体が増え始めています。本市におきましても自治体独自の繰り入れに
ついてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 また、本市におきましても、実施をした場合の財政推計の試算については行っていいただいて
いる国民健康保険における傷病手当制度の実施についても、お考えをお聞かせ願いまして、私の
1回目の質問といたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
 中心市街地街づくりについては、中心地市街地活性化基本計画の見直しについて。中心市街地
土地区画整理事業の中止についてでございますが、土地区画整理事業につきましては平成15年
度において一定の見直しの下に事業計画の変更を行い、平成16年2月2日付けで決定告示を行
ったところでございます。また、土地の先行取得も終了したことから平成16年度において換地
設計と土地区画整理審議会の立ち上げを協議しておりますので、土地区画整理事業の中止は考え
ておりません。
 次に、中心市街地再生の構想と事業見直しについてでございますが、先ほども申し上げました
が、土地区画整理事業を進める中で地元や権利者と協議しながら、一定の見直しを行っていく必
要があると思っております。昨年末、地元組織であります中心市街地活性化の会が発足し、祈願
祭を行うとともに、この事業の早期推進を図るための決意表明を行っておりますので、今後も中
心市街地活性化の会およびTMOである沼田商工会議所ならびに本町通り商店街等と連携を図り
ながら土地区画整理事業への推進と街の活性化に向けて努力をしてまいります。具体的には平成
16年度におきまして、「昭和モダン懐古博」などの事業を展開しながら、中心市街地の活性化
を推進してまいりたいと考えております。
 次に、廃棄物対策について。他地域の廃棄物の本市への持ち込みについて。他地域の廃棄物は
原則として本市に持ち込ませないという基本方針は変更したのかについてでありますが、自区内
処理が原則という考え方について沼田市の責任において、処理を行うべきものとして一般廃棄物
の処理がありますが、これは市町村固有の事務処理であり、自区内処理が原則と考えております
が、共同処理を行う一部事務組合ならびに広域組合についても自区内と認識をしております。な
お現在では県も含め廃棄物処理の広域化といった視点で研究がされておりますが、利根沼田地域
におきましても廃棄物事業の現状を踏まえ、処理施設・処分場等の広域処理に対する研究会が実
施され、将来に対する検討を進めているところであります。
 次に、上川田町の産廃施設をめぐる問題について。地元住民の反対運動など問題解決のために
現在本市が行っている対応とその内容についてでありますが、平成14年11月4日に開催され
た上川田地区に対する業者焼却炉事業に対する再度の説明会から今日に至るまで上川田地区と事
業者との間に立ち、解決のための取り組みをしてまいりました。平成14年12月には問題の早
期解決に向け市長、助役が県へ出向き、感染性医療産廃焼却許可停止要請を行い、県による業者
への指導が行われてまいりました。その後、県の担当課にお願いし、地元に対して設置許可に至
るまでの経過説明会を実施し、さらに話し合いの場を持つための調整等、いくどとなく上川田地
区代表である区長を通して行ってまいりましたが、進展が図られず現在に至っております。なお
上川田地区医療産廃対策委員会代表上川田町区長より平成16年2月12日、群馬県議会に対し
産業廃棄物処理施設設置許可の取り消しに対する請願が提出され、群馬県議会においては今議会
の中で環境土木常任委員会において審議されるとの情報を得ておりますが、沼田市としては今後
も引き続き調整に努力したいと考えております。
 次に、一般廃棄物処分場について。一市三村事務組合で計画している一般廃棄物最終処分場の
進捗状況とその内容についてでありますが、最終処分場については平成14年8月に沼田市外三
箇村の事業として負担割合を決め、沼田市内に建設することでスタートしてまいりましたが、用
地を含め諸般の事情により前進できない状況であります。特に建設用地については地権者等に対
して協力要請を行っておりますが、同意を得るまでに至っておりません。また、現在進められて
いる市町村合併の中でもこれらを含め検討されておりますが、建設にあたりましては一般廃棄物
処理基本計画の策定が必要となり、合併枠組みも重要な要素となっております。これらの中にお
いて最終処分場建設は急務でありますが、現行の最終処分場のさらなる延命策を図るとともに、
並行し建設に向けた取り組みを行ってまいりたいと考えております。
 次に、中小業者対策について。中小業者への支援について。小規模工事希望者登録制度の創設
についてでございますが、本制度は入札参加資格に必要な建設業許可を受けていない中小業者が
小規模工事を受注しようとするときに、あらかじめ希望者を登録しておき、その業者が小規模工
事を受注するという制度と理解をいたしております。現行の制度では入札参加資格者名簿に登録
されたものから工事の種類に応じて必要な等級を格付けし、発注標準金額に応じた業者選定、発
注を行っておりまして、また三千万円未満の工事にかぎり入札参加資格業者以外のものを選定で
きることになっております。格付け下位の等級では発注標準額が五百万円未満となっておりまし
て、その登録業者は中小零細業者あるいは個人営業者が大層を占めており、現行制度では建設業
を取り巻く厳しい経営環境の中、地域の雇用と経済を支える中小業者の受注機会が図られた制度
であると考えておりますので、公共工事の適正な施工を確保、入札契約の適正化、建設業の健全
な発展を踏まえた中で現行制度を継続してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただき
たいと思っております。
 次に、国民健康保険制度について。被保険者への支援について。国保税を引き下げるために一
般会計からの繰り入れについてでありますが、ご案内のとおり、国保基金を取り崩して減税を実
施してまいりましたが、国保基金が底をつきますので、減税を元にもどさせていただく趣旨で税
率改正を本議会でお願いをしてございますが、一般会計からのいわゆる法定外繰り入れについて
は昨年12月に議員の一般質問にお答えしたとおり、国民健康保険は特別会計で独立採算となっ
ておりますので、現在のところその考えはございませんのでご理解を賜りたいと思います。
 次に、傷病手当制度の実施についてでありますが、国保法では療養の給付等、出産育児一時金
の支給および葬祭費の支給の法定給付に対し、任意給付として傷病手当金の支給ができると定め
られておりますが、県内はもとより全国の市町村国保では現在までのところ、その実施はない状
況でございます。本市もその実施に踏み切れない理由といたしまして、第一に保険財政に余裕が
ないということでございます。国保税率の決定は給付を図って財源不足額を税率で調整すること
になっております。任意給付を実施した場合、その税額が税率に連動してくることになり、現状
でも決して低く感じてない国保税を任意給付で引き上げる理解は得られないと考えるからであり
ます。第二に国保が地域保険であり、その構成が昨年5月末において20歳未満と60歳以上が
総体の61%を占め、職域保険とはその構成が大きく異なることからも当面現行制度を維持する
方向で実施していきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
 以上、申し上げまして井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇9番(井之川博幸君) ご答弁をいただきましたので、再質疑をさせていただきたいと思いま
す。
 まず、中心市街地街づくりの関係でありますけれども、先ほど申し上げましたが、何度もこの
問題についてはお伺いをしたり、議論をしたりしてまいりました。今回は先ほど申し上げました
が、いよいよ街の中の歴史的財産をメインとしたイベントをやると、これで活性化をさせるとい
うことが提案されておりまして、沼田市として大変意義のあることではないかというふうに考え
ております。そういうふうに考えますとそういう活性化に向けてのイベントができるのは歴史的
な街並み、こういう財産が残っているからでありまして、区画整理をすればそういうものがなく
なってしまうということになりますから、こういう区画整理の中止等を考える、見直しをするこ
とのいいきっかけではないかというふうに思うわけです。市長も土蔵を残すために国まで行った
とか、沼田市の歴史ある街並みについては非常に造詣が深いというふうに今までの答弁でも感じ
ております。そういう点で区画整理を見直しをするいいきっかけではないかと思うんですけれど
も、その点についてもう一度ご答弁お願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 井之川議員の再質問にお答えしたいと思います。
 実はよく私も県議会議員在任中に、町の中をドイツのロマンチック街道ふうにすればいいとか、
あるいはA町を明治時代にして、B町を大正時代にして、C町をいわゆる昭和の時代にすればい
いとか、いろんなことがイメージとして出ておった経過がありますが、かねがね兼弘部長等に大
変日々頑張っていただける中で、やはり腹を決めたらそれに基づいて、とにかく実践していった
らいい。こういう指示をいたしました。兼弘部長以下幹部がやはり本町通りが一番にぎわいを見
せていたのはやはり昭和の時代であったろうというようなことに着眼をいたしまして、そしてこ
の「昭和のモダン懐古博」をご提起してきたとおりでございます。議員が大変評価をいただくご
意見をいただいたので、大変私どもとすれば有り難いなと、こういう認識をしているわけでござ
いますが、やはりここ一番の時に腹を決めたらそれに向かって進んでいった方がいいというよう
な観点で大変兼弘部長他努力をいたしまして、今回の段取りになってきた経過がございます。私
とすれば大変立派な計画を立てられたなということで、先般の部課長会議でもこれの評価をさせ
ていただいてきた経過がございます。そういった形の中で中心市街地のいわゆる現在まで進んで
いる事業の、井之川議員とすればこれを抜本的に改めろというご示唆だと思っておりますけれど
も、やはり活性化の委員会等もできてきている経過もございまして、今回のこういった行事をい
わゆる地元の関係者とも連携して働きかける中で、イメージとすればこういった方向がどうだろ
うかというようなことを現場にあっての協議がなされることを私とすれば期待をしております。
 中心市街地の現在の関係等について、抜本的に見直しをするということについては、先ほど申
し上げたとおり、中止は考えていないという観点でございまして、日々のすりあわせの中でなん
とかいい方向を導き出していきたいと、こんなふうに思っておりますのでご理解を賜りたいと思
っております。
◇9番(井之川博幸君) 街なか対策部が発行しておりますまちづくり情報のナンバー60にそ
の懐古博の記事ともう一つ沼田市アーバンツーリズム研究会、専門家の皆さんから出された意見
が紹介されております。東京工業大学大学院の助教授の方がこういうふうに載っているんですけ
れども、「古い町並みをどう残すかなど最終的なイメージをしっかり作り、そこに向けて条例を
作っていけばいい、区画整備事業で真ん中に幅の広いメインストリートが通ると左右の連続性が
途切れ、街並みと街並みとの間にまがあいてしまうので、そうならないように考慮したほうがよ
い。」区画整理反対だとは言ってませんけれども、区画整理によって今の基本計画によって道路
が広がるとか、そういうことに懸念を持っている意見を出して、これがまちづくり情報に載って
いるわけです。だから、全体として流れが変わっているのではないかと感じているわけです。そ
ういう点でもともと街なかの区画整理事業については事前の同意も得ないで、市がどんどん進め
てきたという点がありまして、そういう手続き上の問題からも今のむだな公共事業をやめる、将
来に効果がないような事業をやめるというような見直しがだいぶ進んでおります。それと今度北
回りの環状線がつながりまして、お祝いがあるわけですけれども、都市計画決定は昭和30年代
にされたと思うんですね。私たち子どもの時だと思うんです。南まわりが先だったんだけれども、
なんでかというと環状線を作るのに沼高の南側の南部区画整理事業を立ち上げようとして、市民
の反対があって、それができなくなって北回りが先になったんですね。都市計画決定がされてか
ら30年とか40年とか経ってやっと一本の道がつながるわけですよ。都市計画決定というのは、
街の中を計画すると住民の意向がありますから、膨大な年数がかかるわけです。今度の街なか土
地区画整理事業も個別にいろいろな人の話も聞いておりますけれども、反対の方もいらっしゃい
ます。そういうことになると何十年かかるかわからないんですよ。計画どおりに絶対進まないと
いうことです。ですから、今こういうふうに流れが変わってきたときに、どうしても見直しする
必要があるんじゃないかというふうに思いますので、そういう手続き上の問題があるということ
と、流れが変わってきているので、見直すなんて市長は言えないと思いますけれども、そういう
検討するということをお考えなのかどうかお願いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に私も市長に就任をさせてもらってから、この街の中のことにつ
いては非常に憂いていた一人であります。先ほどお話のとおり、それは法的な手続きとして地域
住民の同意等についてはなくても進捗できるということであったにせよ、そういったことについ
てはやはり一定の配慮が必要だったのではないかというふうに考えている一人でございまして、
ここにきて確か平成15年度に私が市長に就任した時に、あまりにも土地を買っているので、も
うその土地も買うのはやめた方がいいのではないか、こういうような気持ちも持ちまして関係部
局にもそんなこと申しました。しかし、平成15年度当初予算は3月の議会で通って予算化をし
ておりまして、これで100%だというようなことがございまして、そのへんのことについては
事前に地権者との意見調整もなされておった経過からそういったところまで至らずに今日に至っ
ているわけでございます。そういった形の中でやはり中心市街地活性化の会が実際に発足して、
そしてなんとかブロック別にいろいろと頑張っていこうというようなことが市民の、あるいはま
た当該者のところからあるということを踏まえますと、やはりここのところでまったくいわゆる
井之川議員がおっしゃるように基本計画を全く変えろということについては、どうしてもそうい
うふうなことはできない。やはり市が今回提起したことについて、大変評価をいただいているよ
うでありますけれども、そういうようなことも市の側が提起をする。そしてそれに対して地域住
民にも呼応してもらう、そういうようなことからこの事業が一日も早く進むような形の仕組みづ
くりをやはりお互いの総意を出し合って、作り上げていくというようなきっかけになれば大変い
いな、こんなふうに思っておりますのでご理解を賜りたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 熟度の高まった所からということで方針がありましたけれども、区画
整理は例えばいくつかに分けて、一応今までの説明で8街区ということでありましたけれども、
八つのうち三つ、熟度の高まった所だけやれば、そういう形が長年にわたってやった所とやらな
い所が混在するという町になるということで、大変なことになるわけです。それと星野市長が沼
田市長になってから滝坂エレベーターを凍結いたしましたが、あれも設計費とか三千万くらいか
かっているわけです。だけど、将来を見据えて無駄な公共事業は何とかやめたいという方向で、
中止と言ってませんけれども凍結と言ってますが、そういう英断をされたということであります
から、この区画整理事業、街づくりをやらないわけではないんですね。今の街を基盤にして街づ
くりをするか、それとも土地区画整理事業をやって基盤にして街づくりするか、その違いだけで
今回の「昭和懐古博」は今の街を基盤にしてイベントをやって活性化させようということですか
ら、大変すばらしいことだと思うんです。ぜひこの時期に英断をされるように最後は要望して次
の質問に移りたいというふうに思います。
 廃棄物対策の関係ですけれども、上川田町との間に入ってやってきたということでありますけ
れども、残念ながら住民の方たちは納得をしてないので、先ほど答弁にありました2月12日に
県議会に取り消しを求める請願というのが出たわけであります。そういうことで沼田市が許認可
をするわけでありませんけれども、やはり住民の中に入っていただければ、本当の住民の方たち
が考えている気持ちがよくわかるはずだと思います。そういう点で問題を解決するという方向で、
今実際には足が止まっているのではないかというふうに思いますけれども、住民の中に大いに入
っていただくということでお願いしたいと思うのですが、この点についてはいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) これの問題については私も一昨年の秋から暮れにかけてこの問題が惹
起したときに、実際問題驚いて私と助役で随分飛び回って、県庁の方へ出向いたり、当時の課長
の萩原さんに大変頑張ってもらって、先ほど答弁したように感染性の医療産廃の焼却許可の停止
要請は行って、そして県による業者指導が行われてまいりました。申し上げるならば自分と助役
の連携は市長と助役という関係でもありますけれども、助役はご案内のとおり元々群馬県の中核
的な課長に位置しておりまして、私も県議会ではそことなく頑張っていた経過がございますので、
相当県の方でもそれを重く受け止めていただいて、いわゆる感染性医療産廃の焼却許可停止要請
の関係については、速やかに県の方も動いて対応していただいた経過がございます。今後もその
関係については、当然地元の立場からいたすならば、やはり何とか問題を円満に解決するために
努力をしていかなければいけないというようなことで、民生部長を先頭に当該担当課長に指示を
いたしまして、現在まで一生懸命努力をしてきている経過がございます。ですから、そういった
ところの問題の解決のために市が当然いろいろと努力することは当然のことかと思っております
ので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 市長がその感染性の医療廃棄物の焼却の停止をするために、違う所で
聞いた話では三日三晩寝ないでぐらいに飛び回ったという努力をされたということは承知してお
ります。また、助役を初め関係の方たちも努力されたというのは承知をしております。ただ、な
ぜ上川田町の住民の方たちがそれが止まっているにも関わらずまだ納得できないかということを
よく理解していただきたいというふうに思うのです。今回の県に対する制度についても、なんで
そういうことになったかという大本は最初の住民説明がいいかげんだったということに腹を立て
ているわけです。事前に説明をするということが、県の事前協議の中で決められているんです。
それは行政側はやった、やったと言うんですけれども、やり方が不十分だったと。そういう説明
会をやるよという通知を出して集まっていただいて説明会をしたんではないんですね。そこのと
ころなんですよ。内容はそのときどう聞いてもなんでも、それはしょうがないと思うんです。理
解できなければ理解できないまま終わるわけですから。ただ、説明会をするという通知を出して
やった説明会ではないんですね。そこが住民の方たちが一番腹を立てているというところだと思
うんですけれども、そのへんについての見解は教えてもらいたいというふうに思います。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前12時00分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの休憩をはさむ前段のご質問に関しての答弁をさせていただ
きますが、昨年の6月の井之川議員の同様とも思える質問に対して、金井可佐夫助役の方から答
弁があったわけでございますけれども、民生部長のほうから今回の質問に対する答弁をいたさせ
ますので、お聞き取りのほどお願いをしたいと思います。
◇民生部長(村山博明君) それでは命によりまして民生部長よりお答えをさせていただきたい
と存じます。ただいま市長の方からお話がございましたとおり、議員ご案内のとおり、平成15
年の第三回六月議会におきまして、同種と思われるご質問をいただいております。その答弁の中
で金井助役よりご答弁をさせていただきましたが、その状況についてお話をさせていただきたい
と存じます。平成14年12月5日でございますが、これにつきましても先程来説明があったと
思いますが、この現状を踏まえつつ地元と業者が話し合い、そのテーブルについて協定書を作っ
て、互いに協議していくことが望ましいとお答えを申し上げているところであります。したがい
まして、これに沿って今鋭意努力をしているところでございますので、ご理解をいただきたいと
存じます。
 以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) 沼田市が間に立って協定書を結んで、そして問題解決の方向に向けて
いく、動いていくということがわかりましたし承知をしております。その間に立つために先ほど
お伺いしたわけなんですけれども、地元住民としては平成13年2月11日に行われた協議者、
要するに施設設置者の説明のやり方が不十分であったということで、そこから問題が発生してい
るわけなんです。13年2月25日に恩田町の説明会が行われました。この説明会は金谷さん本
人が行っておりますけれども、回覧板を回して集めた、そして12人が集まったんだ、こういっ
ておりますけれども、あとでやった説明会は回覧板を回したと。しかし、先にやった上川田の説
明会はそういうことはなかった。上川田町で通常行われているおんしゅう会という地区の会議の
最後に説明をしたと。幹部の方と一定の打ち合わせがあって、そういうふうにされたということ
になっておりますけれども、この事前協議手続き、県の行政指導のやり方によれば協議者の関係
地域自治会の説明会ということで、そういう説明会をやりなさいとはっきり書いてあるわけです。
説明会ではなかったですね。召集はおんしゅう会、地域の会議ということで召集をされて、最後
に説明があったということですから、集まった住民の方は説明会という理解で集まってきたわけ
ではないんです。ですから、反対をされる方がそういうことをいうのは当然でありまして、ここ
のところをそのへんの気持ちをわかっていただいて間に入ってもらわないとこの調整はうまくい
かないのではないかというふうに考えるわけです。過去に時間が戻るわけではありませんので、
そういうことを理解をしていただきたいというふうに思うので質問しているわけなんですけれど
も、そういう立場に立っていただいて、間に立って調整をしていただけるのかどうか、そのへん
をお伺いしたいと思います。市長にお願いしたいのですが。
◇市長(星野已喜雄君) 今までももう県に対して、あるいは各関係機関に対して懇切丁寧に本
問題については動いてきたつもりでございます。ですから、市が必要とあればいかなる場所にで
もしっかりと出向いていって、その責任は果たしていきたいというふうに思っておりますのでよ
ろしくご理解の程、お願い申し上げたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 先ほどの中心市街地の土地区画整理の関係で、私の質問に市長は土地
区画整理の事前の承諾を得ないで、始めたことについて、「一定の配慮は必要だった」とこうい
うふうに答えておりますけれども、この問題もそうなんですね。住民にとって説明会は一番最初
の段階なんです。ですから、確かに協議者にとっては自分では一定の流れでいっちゃったという
ことなんでしょうけれども、大方の上川田町の住民の方たちにとってはそれが不十分だったと受
け止められるやり方だった。だから、一定の配慮が本当は必要だったというふうに、物事に対し
ては市長が考えていただかないとなんとか話が進まないのではないかなというふうに思いますの
で、事前説明は大方の住民の方には不十分だったという立場に立っていただけるかどうか、そこ
から出発しなければならないというふうに思うんですけれども、この点についてもう一度お願い
したいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 本問題はあくまでも県が許認可権、そして事業は業者がやるというふ
うになっておりますので、そのへんのところについては議員はご認識をいただいているというふ
うに思っております。そういったなかで市のできる範囲のなかでは今までも最大限努力してきた
つもりでございますし、今後ともそういった観点でしっかりとした対応をしていく必要があろう
かと、こういうふうに思っております。先ほどいろいろと町内の温度差の話がございましたけれ
ども、それらについて、議員がご指摘されたことについては十分に受け止めながら、これからの
対応に処してまいりたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) ぜひこの上川田町の住民との関係については、県の手続き上の協議者
の関係地域自治会への説明会というものが上川田においては不十分な面があったということを認
識していただいて、そういう認識のもとにぜひ間に入って、この問題が解決されるよう努力をし
ていただくよう要望しておきたいというふうに思います。それから、戻りますけれども、他地域
の廃棄物の沼田市への搬入ついての問題でありますが、一般廃棄物の関係では先ほど答弁いただ
きまして、原則としての自区内処理というのは沼田市もその立場だという答弁だったと思うんで
すけれども、産業廃棄物についても以前はそういう立場をとっていたんですね。ですから、平成
7年でしたか、この前の金谷商事のタイヤを焼却する施設を設置するときに議会にも説明があり
ましたが、そのときはその業者が扱っているタイヤを処分する施設であるというようなことの説
明を当局からされたと私はよく覚えてますけれども、当時はそういう立場に立ってたわけです。
ですから、産業廃棄物についても他地域からの申込みは原則としては許さないという立場にある、
それが法的に止められるかどうかというのは別の話なんですけれども、市はそういう方針を持っ
ていた。産業廃棄物についてもそのように、そういう立場を今でも続いているという理解でいい
のかどうか、確認をさせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変これは難しい問題でございまして、例えばいろいろな歴史的な経
過があったようでありますが、私ども当時そういう立場になかったので現場をよく承知しており
ませんけれども、私どもの町も結局他の所に産業廃棄物の処理をせざるを得ないこともあるんで
すね。ですから、まったく他の地域のものを私どもが受け入れないというようなことが今の社会
のすう勢の中で果たして適当かどうかということになると、やはりこのところは難しいところが
あろうかなというふうに思っておりますので、今後県のご指導をいただきながらそれらについて
は遺憾なきよう対応していく必要があるのではないか、こんなふうに思っております。
◇9番(井之川博幸君) 産業廃棄物についても先ほど申し上げましたように、沼田市の立場は、
他地域の廃棄物の処理は沼田市内には入れないという立場だと私は確信してきましたけれども、
今の市長の答弁だと時代の流れでちょっとその辺が難しいという答弁でありましたが、やはりき
ちんとした立場に立ってないと何かあった時に、住民に説明したり情報を流したり、住民の意見
を聞いたりして、本当にそのこと自体が住民に理解されるかどうかということで、協議なりがき
ちんとされないのではないかと心配があるわけですね。沼田市が一応そういう目を光らせていれ
ば、産業廃棄物というのは別に行政を通ってくるわけではありませんから、あちこちから話がく
るわけで、具体化した時は相当話が進んでいるというのが、全国各地の状況です。そういう点で
やはり基本的な原則的な立場はしっかりと他地域の産業廃棄物であっても、沼田市に入れないと
いう立場を取っていただきたいと思います。そうすれば、そういう問題を目を光らせていれば住
民に大いにそういう問題があった時に市として知らしめすことができますし、住民の意見も聞く
事ができると言うことがありますから、その点について、この問題の最後にお伺いをしたいと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり一般廃棄物に関しては、当該市町村の責任において処理をしな
ければなりませんが、産業廃棄物については県の指導機関の下に動いていくという経過がござい
ます。ただ当然地元の環境問題でありますから、先ほど話がございましたように市の立場からも
しっかりとした間に入る努力はしなければなりませんし、それが問題解決のために努力をしなけ
ればなりません。ただ決定的に許認可権を県が持っているというところはよく踏まえていただき
たいと思っております。ですから、そういったところがございますので、産業廃棄物関係等につ
いて、いろいろと県の方の指導を結局この場合はいただきながら、遺憾なきよう対応していくと、
当然議員がご指摘のとおりいろいろと地元に配慮していくというのは当然でございますけれども
、
ただ繰り返し申し上げますけれども、許認可権はあくまでも県が持っているというところをまえ
ていかないと、やはり問題の処理のところが不鮮明になってくるのではないかと、こんなふうに
感じております。
◇9番(井之川博幸君) 許認可権は県が持っているにしても、市としてのしっかりとした基本
的姿勢は堅持していただきたいというふうに思います。
 次に一般廃棄物最終処分場の関係で、説明の内容はわかりました。ただ、場所は私どもが承知
をしている場所で決定なのかどうか。先ほど地元地権者が同意を得るまでに至ってないというこ
とですけれども、その場所に決定なのかどうかということを確認させていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これは現在検討中でございますので決定したのか、してないかという
ことになると決定はしておりません。検討中でございます。
◇9番(井之川博幸君) 合併も含めていろんな情勢の展開がありますから、今現行と並行して
取り組んでいくということですけれども、もうその地権者の同意を得られるには至ってないとい
うことは一定の場所が決まっていて動いていると。こういうことでありますが、やはりそういう
ことも他の情勢が変化しているわけですから、元にもどして他の場所も候補等に挙げて、もう少
し窓口を広げて検討していく必要があるのではないかと思います。そういう点でその点は最後に
お伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご承知のとおり、いろいろと合併問題等も出ておりまして、そういっ
た中で自区内処理も広域関係を踏まえての観点を持っております。総合的に検討をしているとい
うことでご理解をしていただきたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 次の中小業者対策をとばしまして、国民健康保険制度についてお伺い
したいというふうに思います。残念ながらこれは前議会でもお伺いしたんですけれども、税率を
引き下げるための一般会計からの繰り入れは行わない。特別会計は独立採算性だということなん
ですけれども、まず特別会計が独立採算性だというのは当然でありますけれども、たとえば水道
会計とか下水道会計に一般会計に繰り入れをしているのはこういうことにあたらないのか。それ
から実際には市独自の繰り入れはしていませんけれども、国保会計にも一般会計から繰り入れは
されているわけですね。法的と言いますか、国からきた金が流れているということがされている
わけで、絶対独自の一般会計からの繰り入れがいけないということではないと思うんですけれど
も、その点についての見解をお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 国保会計の今回のいろいろな流れの変化によってのご質問かと思って
おりますが、ただいまの質問に対して民生部長から答弁をいたさせますが、やはり平成16年度
の当初予算を組むに当たりまして、国保会計の基金がもう限界に生じてしまったと。いろいろと
かつての歴史的な経過を踏まえると基金がたくさんあったので、それに見合った形の減税処置も
してきたというようなことがあるようでございます。結局それによって引き下げたことによって
基金の目減りの頻度が相当高くなったというようなことから今日を迎えているようなことがござ
いまして、そういった意味で国保会計の健全な運営のためには今回取った措置は大変市民の方々
にはご負担をかけるわけですけれども、やはり国保会計の本道にしたがって対応させていただい
たつもりでございますので、よろしくお願いをしたいと思っております。なお、補足説明を民生
部長からいたさせます。
◇議長(星野佐善太君) 民生部長。
◇民生部長(村山博明君) 命によりご答弁をさせていただきたいと存じます。
 沼田市にあっても法定繰り入れにつきましては、当然その原資を特別会計に入れていただいて
いるということはご案内のとおりでございます。なお、この国民健康保険の特別会計の予算を立
てるにあたりましては、県の16年度予算の方針、これらに基づきまして、その枠組みをしてい
るわけでありますが、いわゆる法定繰り入れ分以外、その他の繰り入れ分については極力これを
しないというふうなことの強い方針がございます。なお、これらによりまして通常よく言われま
す福祉ペナルティ、これらがその中に入ってくるというふうな状況もありますので、そのへんも
含めて深いご理解をいただきたいと存じます。
◇9番(井之川博幸君) 前の6月議会でもお示ししましたが、買い物の公園とかが有名で、私
たち議会でも何度か視察に行ったことのある北海道の旭川市では繰り入れが三十億を越えるわけ
です。そのうちの独自に旭川市が一般会計から国保会計に繰り入れているお金が十億から十一億
ということで、やっているところは本気になってやっているわけです。そういう点でできないこ
とではありませんので、再考をお願いしたいと思いますが、次の質問をしたいと思います。先ほ
ど先輩議員の一般質問の中でやはり情報公開とか、市民参加とか、非常に大事なもので、そうい
うふうに取り組んでいくというようなことを言っておりました。しかし、今回の国保の値上げは
2月10日の民生福祉委員協議会で初めて方針が出されまして、3月議会で議案が提案されてい
るんです。一ヶ月ないうちですよね。市民に知らしめているのかという質問をこないだの住民の
方が要請に来たとき質問しましたけど、どのように答えたかわからないですけれども、市民は知
らないでしょうというふうに答えておりました。要するに今度の値上げなんて市がどれだけ市民
に伝えて、この議案を出しているかというような全く市長の基本姿勢と違うんじゃないかと思う
んですけれど。その点ではどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 確かにこの問題については実は昨年の当初予算を組む段のところでも
大変熟慮する経過があったことがございました。しかし何とかこの一年はがんばろうということ
で来た経過の中で、やはり事務当局とすると新年度予算に向かっていくときにどうしても一般会
計から持ち出すということを、たとえば潤沢な税収があれば柔軟な対応等も可能であったかもわ
かりませんけれども、ここにいたりまするとつまるところ本当に打つ手が限界に来たというよう
なことから、全くそういう意味では背水の陣のような形で臨んだ措置でございまして、議員がご
指摘のように市民の方々に対するところの説明の問題等についてご指摘いただければ、それはそ
れで誠に申し訳ないということになるわけでございますけれども、今後いろんな場面で関係する
ところに努力してご理解をいただけるように一生懸命がんばっていかなければならないかなと、
こんなふうに思っております。
◇9番(井之川博幸君) 1986年度、1987年度というのはやはり連続値上げをされたと
承知しておりますが、たぶん30%近い値上げを当局が計画をして議会に提示したときに、たぶ
ん市長が市議会議員だったのではないかというふうに思うわけですけれども。そのときは通常通
り当初予算の関係のときに、値上げの方針が出されて、6月議会に議案がもちろん出されたもの
ですから、その間に議会でもいろいろな協議がされて、私はあとで議員になったので聞いた話な
んですけれども、いっぺんに上げるのは大変だから二年に分けて段階的に上げるようにしようと
いうようなことで議会の話がありまして、そういうふうになったと。後段の二年目の値上げのと
きに私は議員になりまして、それでも困るというような質問をした覚えがありますけれども、先
ほど申し上げましたけれども2月10日に提案して3月議会に議案が出て、市民が知らない状況
の中で議会で決断を迫られると、これはちょっとひどいのではないかというふうに思うわけです。
そのへんも議会側の皆さんには議案ですから、継続審議していただければ6月議会で議決という
んですけれども、通常間に合うではないかと思うんですけれども、その辺、なぜこのようなこと
をしたのか、市民が知らないうちにやってしまうということはではないかと疑っちゃうわけです
が、その辺のお考えを聞かせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これにつきましては内部でいろんな論議があったわけでございますけ
れども、そのへんの苦慮についてはいろいろございました。しかし、ここにきていよいよせっぱ
詰まったというようなことで、これはもうやむを得ないというような判断をいたしました。 今議
員がご指摘のとおり説明が不十分ではないかと言われると誠にもって経過の中でそういうことが
あるやもわかりませんけれども、ここのところは何とかご理解をいただきたい、このように思っ
ております。民生部長の方から補足答弁をいたさせます。
◇議長(星野佐善太君) 民生部長。
◇民生部長(村山博明君) 命によりお答えを申し上げたいと存じます。
 今回の引き上げにつきましては医療費の増向、税金の減収等、これら十分精査しながら、今回
ご提案をさせていただいたわけであります。現下の状況では3月末において2億7千万余の赤字
が出る、というふうな状況にございます。本当に厳しい状況でありまして、これら対応するため
には最後の詰めの段階でご提案をしたというふうなことをぜひともご理解をいただきたいと存じ
ます。
◇9番(井之川博幸君) 手続き上も大きな問題があるというふうな話をさせていただきました
が、内容的にも先ほど申し上げましたように国保運営協議会でも滞納がまだ増えるという心配が
あるという意見が出たと。こういうことがありますから、もしこれで滞納が増えて、滞納が増え
て1年以上になれば保険証が取り上げられるわけですね。こういうような状況で、本当に沼田市
として市民の命や健康に責任を持っていると言えるのかどうか、そのへんについてお伺いしたい
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) 本当に質問に対する答弁、なかなか明快な答弁をしきれない、非常に
つらい立場にあるわけですけれども、基本的には病気にならなければいいわけでありますけれど
も、ご承知のとおり少子高齢社会の実態があって、お年寄りが増える、結論からいうとどうして
も病院にかかる率が高くなる。できればスポーツや健康維持のための手だてがあって、医者にか
からなければ国保会計を圧迫することはないというような仕組みになるんだと思うんですけれど
も、やはり現状のいろんな医療施設が非常に立派になればなるほど、どうしても医療費がかかっ
ていく。必然的に保険が圧迫されてくるというような構造も否定できません。そういった中で議
員がご指摘のとおり、一般会計の中から繰り出して国保会計のよいじゃあないところを穴埋めが
できれば、それは本当にいいわけでありますが、現実的にそういった手だてを打とうにも現行沼
田市の財政状況でいうとままならないというようなことで、大変市民のみなさま方ににご負担を
かけるということで、市長も心が痛いわけでありますけれども、やはりここのところは、国保会
計の健全な維持のためにはやむを得ない措置であったと、こんなふうに認識をしておりまして、
ひとつご理解をいただきたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 先ほど申し上げたようにただ負担が増えるだけではないんですね。国
保運営協議会でも滞納が増えるという心配があるという意見が出てる位ですから、滞納が増えれ
ばそういうふうに医療を受けられないというところまで進んでいく。23.11%と大幅な値上
げですから、そういう事態が広がるという心配があるわけです。先ほど申し上げましたけれども、
国保は社会保障だと言っているわけですね。国や自治体が責任を持つんですよ。だから、そうい
うことを考えればいくら財政が大変であっても160億からの年間予算があるわけですから、最
優先でその財源を市民の命を、健康を守るために使うというのは当然ではないでしょうか。その
点についてお伺いをいたします。
◇市長(星野已喜雄君) これは本当につらいところなんですが、ご承知のとおり現実の160
数億の予算を組むのにあたりまして、非常に経常経費等をできるだけ削減をする、いろんなこと
をやる中で、市の職員も現実に現行の人口規模からすると相当減って、職務を頑張っている。私
どももそういったこともあって歳費を減らすというようなことも努力させてもらったりしてきた
経過がございます。ですから、そういうようなことがございましてなかなか一般会計から繰り出
していくことが、できればそれは大変結構なことかと思いますけれども、現行の財政状況あるい
はいろんな法的な制度等を含めて、これは市民の方々に大変申し上げないんだけれども、負担を
かけざるを得なかったということで、非常に市長としては心を痛めているところでございます。
なお法的なことについては民生部長の方から補足答弁をいたさせます。
◇議長(星野佐善太君) 民生部長。
◇民生部長(村山博明君) 議員ご案内のとおり、保険の中には国民健康保険がいわゆる下ざさ
え。そのほかにはそれぞれの保険があるわけでございますが、そういうふうな中で国保会計、た
だいま国においてもこれらの議論をされているところでありますけれども、国保三団体をはじめ
とするそれぞれの団体におきまして、国に対して制度の改正等も強く要望しているところであり
ますので、それらの状況等につきましてもご理解をいただきたいと存じます。
◇9番(井之川博幸君) やはり市長として市民の命と健康を守っていく。最大の行政的責任者
でありますから、市の行政の最優先課題として一般会計から国保会計への財源繰り入れを行って
国保税を引き上げない、引き下げる、こういう方向でやっていただくよう強く要求して次にいき
たいというふうに思います。
 小規模業者、小規模工事希望者登録制度の関係でありますけれども、今太田市のチラシを持っ
ております。太田市役所契約検査課契約係というところが作ったチラシでありますが、小規模業
者の方の登録制度ができました。市の仕事を請け負う場合業者登録が必要です。この制度は市が
発注する小規模の工事、修繕、業務委託、建設資材や物品の購入等の契約において市の入札参加
資格審査申請が困難な市内の主たる事業所を置く小規模事業者の方を対象に簡単な方法により登
録を受け付け、受注機会を拡大するとともに、積極的に活用することにより地元経済の活性化を
図るものです。こういうことで申請の案内や申請期間や申請方法、登録一般事項とありますけれ
ども、契約対象金額は工事および修繕130万円以下、業務委託50万円以下、物品購入80万
円以下、こういうことで対象の方に知らしめるための太田市のチラシであります。こういうこと
をやってくださいとお願いしているわけなんですけれども、先ほど沼田市は現状のままいくとい
うことなんですが、市長ぜひ考え直していただきたいんですけれども、もう一度お願いいたしま
す。
◇市長(星野已喜雄君) 私は実は大変県会議員在任中にも、平成12年12月の19日の県議
会の議事録を見ていただければおわかりいただけると思いますが、結局そのときに和歌山県につ
いで、ことによっては群馬県が早かったかもわかりませんが、地元企業優先というような決議を
させていただいた経過がございました。そのときには自分が先頭になってそれを提案させてもら
った経過もあって、各会派の調整も私がさせていただいたような経過がございました。本市にお
いてもそういった地元の企業を優先していこうということで、いま一生懸命努力をしております。
今回ご提案のことでありますけれども、一応私どもも30万円未満の工事に限り入札参加資格業
者以外のものを選定することができることになっております。いうことでもって現行制度でもそ
のへんのことについては気配りをしっかりすれば対応ができるというふうに思っておりまして、
太田の問題提起がなされたわけでございますけれども、それらについて勉強させていただきます
けれども、現行の状態でも場所場所によって気配り、目配りをすれば柔軟に対応できるのではな
いかというふうに思いましたので、今回の冒頭の答弁となったことをひとつご理解をいただきた
いと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 沼田市が小規模事業者に対して積極的にこのような小規模の工事等を
発注するというのにはやはりこういう制度が必要だと思うんです。積極的に沼田市でも小さな業
者に発注して経済の活性化を図る、地域の中小業者を守っていく、こういうことを必要だと思う
んです。今やっている制度の中でちょっと問題となるのではと思っているのは、担当者の方が名
簿に合わせてやるわけではないから、自分の知っている範囲でしか発注ができないんです。知っ
ている業者しか連絡がとれないわけです。どういう方が沼田市内で全部知っているわけではない
と思うんです。そういう点で非常に公平に、積極的に活用ができる中小業者のためにもなるこう
いう制度は是非作っていただきたい。最後にもう一度お願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 職員の方に私どもも地元の企業をできるだけ大切にするようにという
ことで、本当に口がすっぱくなるほど申しつけてあります。そういった中でかりに井之川議員が
高橋場に在住しておりますので、高橋場のことということで話を申し上げるとすれば、高橋場の
どこかしかるべきところが、いわゆる公的な工事の中で30万円未満の小微な問題であったとす
れば、その地域の周辺に目配り、気配りという言葉を使わせてもらいましたけれども、そういっ
たところに配慮して、そしてその地域の業者さんをしっかりと把握をして、遺憾なきよう対応し
ていくということでいままでも努力をしてまいりましたので、ひとつご理解いただきたいという
ことと同時にせっかくの太田の関係についてのご提案でございますので、これらについては、市
長も太田の市長とも個人的にも大変縁が深い方でありますので、勉強をひとつさせていただきま
すのでよろしくお願いをしたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 今、市長から答弁があったとおり、実際にやっているのは業者の方に
も話を聞いて知っています。市長が答弁したように配慮の範囲でしかないんです。配慮の範囲だ
けではなくて、全市的に希望者に発注できるような制度ですから、ぜひ強く要求して私の一般質
問を終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、大竹政雄議員。
〔2番 大竹政雄君登壇〕
◇2番(大竹政雄君) 通告に従い一般質問を行います。
 質問の趣旨から、一部所管に触れる部分もありますが、政策に関わるものでありご了承願いた
いと思います。
 やさしいまちづくりについてから、道路整備について、バス停留所の見直しについて、環境施
策から自然エネルギーの活用について、地域の公害対策についてお伺いいたします。
 前回、都市計画の問題を取り上げましたが、見直しについては各業界の方々において多数の意
見をいただきました。また、県の都市計画課の課長に色々と意見交換してきましたが、まちづく
りは時代の変化をいち早く察知する能力、そしていかに早く対応するかが取り残されるか、先を
行くかがこれからの行政手腕だと感じているところであります。
 市長も就任して1年10ヶ月が過ぎ、市政全般に手腕が広がりつつあると感じていますが、我
々の提案に対しても期待していきたいところですので、よろしくお願いいたします。
 はじめに、やさしいまちづくりの観点から、道路整備についてお伺いいたします。家を一歩出
ればそこは道、路地があり、バス通りあり、国道、県道、そして高速道と様々な道路が網の目の
ように、暮らしや産業を支えています。
 機能別に考えれば「トラフィック機能」「アクセス機能」とに別れて考えられているようです。
 「トラフィック機能」として、北回り環状線も開通が見えてまいりました。西倉内町、柳町、
高橋場町、桜町は間違いなく通過車両も多くなり、動線の変化も生じるであろうと予測されると
ころであります。地域にとっては、どのような変化をし、また経済効果にも必ずや影響を与える
だろうと大変期待されていると思います。
 さて、私の今回の質問でありますが、幅員の狭い道路、歩道のない道路、狭隘な道路、機能別
で言えば「アクセス機能」道路についてお伺いいたします。こういった道路は、やさしさを基本
に地域や街をいかに豊かに美しく、そして楽しくしてくれるような空間づくりであってほしいと
思っています。まず、それには車より歩行者や自転車が優先であってほしいと思います。車と人
が共生できるような道づくりが必要と感じています。道路は街の顔であるといわれるように、作
り方によっては、街のイメージを作ることは可能と思います。私も、日常健康管理にと散歩をし
たり、出張や視察先でも朝早く歩いてその街の雰囲気を楽しんできますが、道路の考え方や造り
方に感心させられることも多々あります。ですが残念ながら沼田市は、この道はと思うものはな
かなかございません。そこで市民の生活に密着している沼田市の「アクセス機能」道路について
お伺いいたします。
 はじめに、高齢化社会に対応した道路整備とはどのように考えているのかお伺いいたします。
 二点目は、都市計画マスタープランの中に沿道の権利者等の協力を得て、幅広い歩道や人々が
集う場所の整備とありますが、しかし現状では権利者からの協力はなかなか得られない状況であ
ります。危険箇所の解消を図るとともに、通学路における歩道整備がなかなか進んでいない状況
と感じているところであります。積雪時など、通学している小中学生をみるときに本当に安全な
のだろうかと疑わざるを得ない道路もたくさん見受けられますが、通学路についてどのような対
応をしているのかお伺いいたします。
 三点目であります。安全で快適な生活道路はどのように考えておられるのかお伺いいたします。
 四点目でありますけれども、道路の景観として周辺環境を理解した整備、デザインの統一を図
るべきと思いますがこの辺についてお伺いいたします。
 最後に、先程申しましたように、私も道路はその街の顔であると思っているひとりであります。
沼田らしさの道路とはどのようなものなのか市長の見解をお伺いいたします。
 次に、道路に関連するバスの停留所の問題であります。前から地元住民から陳情を受けて、市
内のバス停について相談してきた経過がありますが、土地等の問題点からなかなか進まないのが
現状であります。
 会派要望にも前から提案していますが、市民の協力が得られ次第と回答は変わりません。現状
をみたときに、かなり遅れている状況であります。合併を控えている現在、他町村のバス停をみ
たときに本市の交通弱者に対するサービスはいかがなものかと考えさせられてしまいます。なか
には歩道もないのにバス停があったり、高橋場のバス停などは外側線より30センチほどでガー
ドレールがあったり、自分で立ってみましたがいられる状況にありません。乗降客もいないのか
と思いますが、何か事故でも起きないうちに移動するか、廃止するか、あるいは城堀川にコンク
リート床を作り、バス停を作るべきかと思います。そういったところを挙げていくと、市内のバ
スの停留所は弱者に対するやさしさが感じられません。
 昨年、利根中央歯科が高橋場町にできるということで、地元区長をはじめ、地元議員、市の職
員ともども、バス停を是非つくってほしいと陳情に行ってきました。中央病院の理事長をはじめ、
各役員さんにお願いしたところ、地元住民のためと快く引き受けていただき、素晴らしいバス停
ができました。地元の方たちから大変好評を得ているところであります。私も通り道なのでよく
見かけますが、雪の日や雨の日など、おじいちゃん、おばあちゃんのあの姿を見れば本当に良か
ったと痛感しています。面積にすれば1坪もあればできるのです。近隣の町村では、バス停にト
イレが設置されているところも多々あります。本市は、いかに交通弱者に対する配慮が足りない
かを痛切に感じているところであり、バスの停留所についての見解をお伺いいたします。
 次に、自然エネルギーの活用についてお伺いいたします。
 以前、老人福祉センターに太陽光発電装備の設置をと一般質問したことがありましたが、細か
い調査をしたわけでなく、提案しただけにとどまりました。そこで私ども会派で、あるメーカー
を呼んで調査研究したところ、問題点としていくつかあるのですが、2点に絞って今回は話して
みたいと思います。
 一点目は、地域の天候問題、特に降雪地域の県であり、発電量に差が生じるのではとの懸念が
ありました。発電する条件にいろいろあり、昼と夜の温度差が多いほど有利であることや、夏の
温度が高すぎると発電しにくいなど、細かい点を披瀝しますと時間がかなり必要となりますので、
結論から申しますと渋川市周辺と発電量は大差がないということであります。また、太田市とは
多少の差が生じるようでありますが、一割と違わないとのことであり、県内では大きな差は生じ
ないようであります。
 次に、費用対効果の点についてであります。発電量や売電料の違いがあるとのこと、それは大
規模施設は1キロワット11円、小規模施設は1キロワット23円とのことであり、例えば我々
も老人福祉センターの設計図に従って太陽光発電の設計をお願いし研究したのですが、あるメー
カーの試算によれば、52キロワットの発電容量のものが設置可能とのことでした。年間電気発
電量は5万8,000キロワット(時間)くらいになるようです。すべて売電とした場合、単価
11円で計算しますと64万円位となるそうであります。設置費は約6,000万円くらいとの
こと。経済産業省の資源エネルギー庁、国土交通省等、制度融資がかなりあります。中には補助
金が2分の1あるものもございますけれども、その一番有利なものを使ったとしても、約
3,000万円程度必要となり、単純に計算しても元金だけでも47年返済となりそうです。
 メーカー保証期間20年以上といっていますが、費用対効果の点からは少々現時点では無理か
なと感じていますが、市民に対する環境政策の啓発にはなるのではと思っています。
 しかし、小規模の公共建物、特に各地区の公民館等、小規模建物においては非常に有利となり
ます。それは売電価格が1キロワット23円になるからであります。昨今では各自治体が補助事
業の検討や費用対効果の問題を研究しながら問い合わせが増えているとのことであります。聞く
限りでは設備費をすべて売電として計算しますと20年位になるようでありますので、20年以
内の返済ならば、その後の電気料はいらないことになりますので、研究次第では小規模公共施設
においての太陽光発電は大いに取り入れるべきと感じたところであります。
 また、一般家庭ではどのくらいなのか聞いてみたところ、4〜5人家庭で発電量は3〜4キロ
ワット程度で賄えるとのことであり、工事費ですが1キロワットあたり60万円、4キロワット
で250万円前後でできるということです。
 私も7年前自宅を建てるとき、メーカーに見積もりをさせたことがありました。7年くらい前
から比べると半額とは行きませんが、4割近く安くなったようです。これからは新築時に各家庭
でも検討されるであろうと思います。
 そういったなか、県内でも地方公共団体による太陽光発電システム普及助成策を施しているの
は、太田市、大泉町、宮城村の3市町村であります。発電も水力から火力、そして原子力と変わ
ってきました。昨今では原子力発電の事故も多くなり、安全の神話もなくなってきたところであ
り、環境を考えればこれからは自然を利用する太陽光発電は必要と思います。太陽光発電の普及
助成策や、小規模施設に対して積極的に取り組みをすべきと感じますが、市長の見解をお伺いい
たします。
 次に、犬の糞公害住民パトロール推進策についてお伺いいたします。
 各地区それぞれこの問題は頭を痛めているものと思います。過去には生活課にお願いして、看
板設置をしていただいたこともありました。今ではかなり目立つようになりましたが、無分別な
犬の飼い主には見えないようであり、住民の皆様より困っている話が絶えません。ここまでモラ
ルが低下してしまうと、地域意識はどうなってしまうのか心配になってしまいます。私は、今年
度の高橋場衛生支部長さんと犬の糞について、持ち帰り運動のパトロール活動の実施をしていこ
うと話をしているところです。県では道普請型道路愛護の奨励策がありますが、市民が本当に困
っているような市民活動に対しての奨励策や、補助政策が必要と感じていますが、市長の見解を
お伺いし一回目の質問といたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大竹議員のご質問にお答えを申し上げます。
 まず、議員のいわれる市民の生活に密着している「アクセス機能道路」につきましては、家か
ら家、家から商業施設や公共施設等へ接続する生活に身近な比較的狭い道路としてとらえており
ます。
 次に、やさしい街づくりについて、道路整備について、高齢化社会に対応した道路整備につい
てでありますが、平成13年度に策定した沼田市第四次総合計画では、交通ネットワーク形成と
して幹線道路や生活道路のネットワークの形成に努めることとしておりますが、その整備の視点
としては安全性や利便性、さらには快適性を追求した道路整備が求められているものであります。
そこで、議員ご質問の高齢化社会に対応した道路整備でありますが、お年寄りや障害者にも最大
限の配慮をして歩道の段差解消や歩車道分離、さらに歩道面の改善など歩行障害を取り除くバリ
アフリーやユニバーサルデザインの観点に立った道路として整備改善をするものでありますが、
たとえば平成14年度から15年度にかけて実施してまいりました市道忠霊塔線歩道改修工事な
どがその概念にそった取り組みであり、住宅街から公園にいたる歩行者利用の頻度に留意して優
先的に対処してきたものであります。
 次に、通学路の危険箇所の解消および整備についてでありますが、道路整備にあたりましては
いかなる場合でも常に安全性に留意する必要性がありますが、とりわけ児童、生徒の通学にあた
っての安全性の確保は極めて重要であると考えております。したがいまして平成13年度から1
5年度にかけて取り組んでまいりました町田町の高橋場善桂寺線歩道新設工事や長年の課題であ
りました升形小学校の入口道路の舗装整備について、ようやくではありましたけれども本年度で
実施し、さらに議員が積極的に活動していただきましたところの高橋場町通学路線道路改良事業
もようよう平成16年度から用地買収など具体的に取り組む考えであり、今後においても生徒や
児童が安全に通学できるようその整備に向けて順次取り組みたい考えであります。
 次に、安全で快適な生活道路の整備についてでありますが、その概念的には車両や歩行者が危
険を回避し、なおかつそれぞれの行動において心地よい道路環境の確保をすることであると思い
ますが、具体的には歩車道の分離や安全柵の設置、角切りの確保や急カーブの改善、透水性舗装
による路面水の浸透、植栽や路面ペイントなど、その対策は極めて広範囲であります。これら当
市の整備水準としては必ずしも高水準であるとは言い難いものでありますが、平成12年度から
継続的に取り組んでおります市道新町西線道路改良工事は崖地崩壊の危険を回避すべき迂回路の
整備であり、市道インター西通り線道路改良工事は急カーブ改善による交通安全対策であるなど、
現下の厳しい財政事情の中にあって、快適性はともかく安全性の確保を重点的にとらえて、生活
道路の整備に取り組む必要があるものと考えております。
 次に、デザインの統一とメリハリのある景観づくりについてでありますが、道路のデザインは
道路を構成する側溝や擁壁、植栽、街路灯、あるいは路面舗装などその材質や形状の組み合わせ
であると思いますが、これらに留意をするとその統一とメリハリは相反する行為でもあることか
ら、一路線あるいは一定区間においては植栽や街路灯、路面舗装などの統一性を追求しながらも
それぞれの路線については、周辺の住宅等の環境にも配慮して植栽における樹種の変化や路面舗
装、材質、色彩の変化などいわゆるメリハリのある何々どおりと言ったような、誰でもがイメー
ジできる道路整備の必要性もあるのではないかと思っております。
 次に、沼田市らしさの道路についてでありますが、当市の歴史性と森林文化都市宣言の実態や
市の木、市の花など、全市民的に周知されているこれらの要素を背景として、その素材を活用し
た道路整備がいわゆる沼田らしさの道路と思っているところであります。具体的には城下町とし
ての石畳や森林素材の活用による木レンガや木製溝ぶたの採用や街路樹として市の木である桜の
植栽など、これらの実践により沼田らしさの道路となりえるものと思われますが、地域住民の理
解の熟度や現下の厳しい財政事情の中にあって、現実的には難しい局面もありますので、今後中
長期的な視点で検討しながら可能な限り沼田らしさの創出に向けて取り組んでまいりたいと思っ
ておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、バス停留所の見直しについて、交通弱者の対応策についてでありますが、ご質問の中に
ございました高橋場町の利根中央歯科の建設に伴い、バスの停留所に待合所を設置いただきまし
たことにつきましては、議員に大変なご努力をいただき利根中央病院のご理解とご協力を得て、
立派な待合所が完成し大変便利に利用されております。関係の皆様方に対しまして深く感謝を申
し上げる次第であります。
 市内各所にあるバスの停留所でありますが、原則的には路線バス事業を行うものが道路運送法に
基づき、利用効率・安全性を考慮し、公安委員会の安全に対する協議を得て、陸運局の許可を得
るものであります。バスの停留所に設置されている待合所は、各路線のターミナル的な要素を持
つ地点に設置され、他の停留所は表示のみであるのが現状であります。現在、路線バスは衰退傾
向にあり、沼田市においても代替路線バスの運行や、交通空白地帯対策事業に取り組んでおりま
すが、バスの停留所は既存のものを利用しております。市内にはいくつかの屋根つき待合所があ
りますが、市街地再開発事業等で総合的に設置したものや今回のように協力をいただき設置され
たものもあります。待合所の設置については用地の確保や道路の整備を含め数多くの課題を持っ
ております。今後も公共交通機関の充実と合わせ、バスの停留所のあり方についても総合的に検
討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、環境政策について、自然エネルギーの活用について、小規模公共施設の太陽光発電の活
用についてでありますが、環境に優しく、環境負荷の少ないエネルギーの開発、活用は重要課題
であると考えております。特に議員のご指摘の太陽光発電は、研究が進み各方面での設置、活用
が行われており、先ほどのご質問の中で太陽光発電の具体的な事例を挙げ、細部にわたってご研
究を行い、建設的なご提案をいただきましたことに深く感謝を申し上げます。ご提案をいただき
ました小規模公共施設の太陽光発電につきましては、今後の施策の中で研究を進めてまいりたい
と考えております。
 次に、住宅用太陽光発電システムの普及および助成策についてでありますが、一般家庭用に設
置する太陽光発電システムの開発はめざましく、効率の良いコンパクトなものが開発され、普及
し、家庭の設置に対する助成は国、県の助成制度の活用をお願いをしているところであります。
全国では独自の助成制度を確立している市町村もあり、議員のご指摘のとおり群馬県内において
は太田市、大泉町、宮城村が助成事業に取り組んでいることは認識をしております。住宅用太陽
光発電システムを含め環境に負荷の少ないエネルギーの活用は重要な課題として研究を進めてま
いりたいと考えております。
 次に、地域の公害対策について、犬のふん公害に対する住民パトロール推進策についてであり
ますが、犬のふん公害につきましては、飼い主の放し飼いによるものではなく、散歩中のふん放
置によるものと思われます。市では狂犬病予防法に基づく登録と注射の際にチラシ等を配布し、
飼い主の責任・モラルの向上等に努めているところであります。ふんの処理は飼い主の責任でと
いうマナーは飼い主に浸透しつつあり、散歩の際にはビニール袋や器具を携行する姿が散見され
ますが、一方マナーに欠如した飼い主によって犬のふん公害が引き起こされている現状も認識し
ているところでございます。ふん害の苦情についての電話連絡はしばしば寄せられますが、原因
者が特定できなかった場合におきましては、職員が出向き飼い主に対し口頭で指導しているとこ
ろであります。
 また、ふん害防止看板等の設置を行い、よりマナーアップの呼びかけに努めているところであ
りますが、今後は沼田保健所、沼田市環境保健協議会などの一層のご協力を頂きながら、地域と
の連携を強化し、マナーアップに向けた事業展開をしてまいりたいと考えております。パトロー
ル等については関係機関や関係団体のご意見を頂きながら、研究・検討してまいりたいと考えて
おりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
  以上申し上げまして、大竹議員のご質問に対する答弁とさせていただきたいと存じます。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
        午後14時05分休憩
─────────────────────────────
    午後14時15分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇2番(大竹政雄君) ご答弁をいただきましてありがとうございました。いくつかについて再
質問させていただきますけれども、実は今回この問題を取り上げたのは昨年の全国都市問題会議
に高山市におじゃましたときのことでございました。大変その街がうまくできているなというこ
とで感心させられましたので、今回は私の思っているところから質問させていただきたいと思い
ますけれども、よろしくお願いいたします。
 いま先ほどいろいろな話がございました。段差の解消やバリアフリーの関係あるいは今までの
やってきた経過等々もいただきましたけれども、実際に私が今回提案をしたいのは、例えば高齢
化社会に対応した道路整備、そして安全で快適な生活道路等々については非常に研究されている
地域があるということがわかりました。そして今回の話の中には私は歩道と車道を分離すべきで
はないという考え方から提案をしていきたいということなんです。これはどういうことかという
ことは、要するに幅の狭い道路に両サイドに側溝だけをあげて歩道にしているんです。それが各
所に見られます。特にこのうらの通りはそうなんですが。そうなりますと非常に狭い、歩きづら
い。この問題はこれからどうしても解消しなければいけないだろうということで、私もいくつか
思っていたのですが、道路を広げるということは非常に大変なことなんですね。それは土地の問
題が絡みます。しかし、土地がなくても何とかできないかということから今回の発想であります
けれども、実は道路中心線を抜くということなんです。どういうことかというと、道路中心線と
いうのは5メーター以上ないと真ん中に線が引けません。それをなくすということは道路の車道
の部分を4メーターにしまして、その残りを両方とも歩道にするという考え方なんです。これは
どういうことかというと、車道を狭くするということなんです。車道を狭くするということは当
然車を運転される方もスピードがゆるむということなんです。その両サイドにあった50センチ
の歩道が1メーターに広がるという、そして同じ道路として作るんです。色分けだけをするとい
う考え方です。これがよくできているのが高山市でありました。どういうことかというと道路中
心線を抜いても何の問題もないじゃないかと。それが「アクセス道路」という考え方なんです。
実はほとんどのところが側溝のふたが見えません。側溝はあるんです。側溝があってふたを見せ
ないということは側溝は全部かぶしています。グレーチングだけがあって水はそこから出すとい
う考え方なんです。非常に歩きやすいです。たとえば大型同士の車がすれ違うときには、歩道の
部分まで関係なく入ってくるんです。ということは、同じように作ってありますから問題なく車
が通れる状況なんですね。非常によく研究されているなと。これは都市問題会議の中から得たヒ
ントなんですね。話の中にもありました。やはり現実に見てまいりますと本当にいい、歩きやす
い道路になります。こういったことを私は提案していきたいということで始まりました。その辺
についてまず市長の考え方をお聞かせ願います。
◇市長(星野已喜雄君) まず議員が昨年の都市問題会議の時の高山市のところで感じたことを
題材にされてご質問されたということに敬意を表したいと思っております。私も高山市は非常に
いい街だなと思って、私も随分朝に夕に一生懸命歩いてまいりました。沼田が将来生きていくと
すれば、こういう街づくりかなというふうに実は私自身も感じて帰ってまいりました。そういっ
た中でただいまの車道と歩道の混在する道路、実際は車道と歩道は外側線で仕切られていると思
うんですけれども、そこのセンターラインを講じないで、ある意味においては車も歩く方も良識
でもって、柔軟に対応していくということだと思うんですけれども、実は非常にいろんな社会の
価値観の問題として、組織体系もヒエラルキーがあって、階層社会ができているんですが、積み
木の一角が崩れるとばたばたと壊れてしまう。ぶどうのふさのようにクラスターのように、有機
的にカンと一つのものが抜けても、そのクラスターは崩れないというようなことがありまして、
私も後者の方に価値観が流れているのかなと。
 たとえば、それはお年寄りと子供が融和する関係とか、都市と農村の交流とか、いろんな場面で
まじ合うというような認識を、確信はまだ持っていないのですが、持ちつつあります。そういっ
た意味できっとそこの道路が地域コミュニティーを維持したりする上で、決して車を排除するの
ではなくて、車も人間もお互いに協力しあうような雰囲気がただよっていたのではないかという
ふうに今の質問に対して受け止め方をしてるんでございますけれども、これはやはり新しい考え
方かなというふうにも思いながらも、実はその昔はみんなこういうような状態だったのかなとい
うふうに思うのです。その後いろいろと道路構造令等などができて、今日を迎えているんだと思
うんですけれども、ですから議員がおっしゃられることについては、公安当局等の問題があるの
か、ないのかということになると、私もちょっとここで何とも申し上げにくいんですけれども、
やはり地域のにぎわいを創出していくためには、大変有意義に生きるのかなというふうに認識し
ております。今後私も勉強させていただきたいと思っておりますので、よろしくご理解のほどお
願い申し上げたいと思っております。
◇2番(大竹政雄君) いま答弁いただきまして、たぶんこれからそういうふうに変わってほし
いなと。ユニバーサルデザインなんて言うんですが、誰でも使えるという意味なんですね。誰で
もということになるわけですから、私はそういった意味では道路形態を本当にどういった意味で
どのように改革していくかというのは大きな問題だと思うんです。たとえば、いまさっき私は側
溝のふたの話をしましたけれども、あのふたは非常に歩きづらいんです。私も結構あるんですが。
例えば杖をついている方々も結構多くなりました。それから買い物車を押している人も増えてま
いりました。沼田市内にある歩道といわれているところが、側溝のふたの上を歩くというのが非
常に多いんですね。「これ、本当にじゃまだなと、これはだめなもんだな」というふうに痛感を
しております。やはりいまは側溝は隠すべきだと。表面に出す必要はないだろうと。専門用語で
暗きょにしなさい、かいきょにしなくていいだろうと。これは側溝の掃除の問題等々があるんで
すが、実は私、聞いてまいりました。グレーチングだけを10メートルでとばして、そこから水
だけいれてもそうは土は入らない。逆にあの穴が悪いことをしているんですね。あの穴によって、
砂なり泥なりが入っていく、これがまちがいなくそう言われておりましたが。「ああ、そうかな
と」私は何回も浚渫工事は頼みました。あれは5年あるいは5,6年で埋まってしまうのかなと
いうのがたくさんありました。そういったことをやはり研究しながら、いまもう側溝を見せる時
代ではないだろうと。環状線の道路なんかはちゃんとできているんですね。暗きょになっている。
間違いなくあの時代にああいうふうにしなければいかん。これは要するにトラフィック道路とし
て、大きい環状線はいいんですが、小さいところもやはりそこを考えていくべきだろうというふ
うに私は思っています。その辺について市長どんなふうに考えているかちょっとお聞かせ願えば
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまのユニバーサルデザインという観点から、かいきょから暗き
ょの方へと移行していく必要があるのではないかというご提案かと思っておりますが、このユニ
バーサルデザインという概念も議員がもう大変深いご理解をされているようでございまして、誰
も彼もが無理なく自然体で交わるというところにあろうかと思ってまして、確かに歩道がしっか
り確立されていたとしても、そこのところに段差があることによって車いすの人が通れないとい
うようなことになるので、当然歩道間のところについては段差があればまずい、これもここのと
ころになってきて初めてそういった価値観が出てきたようでございますけれども、やはり大いに
ユニバーサルデザイン的な感覚でこれからまちづくりを進めていくことは、時代の流れかなとい
うふうに思ってますし、そういった認識を持ってこれからも各建設事業、土木事業にあたってい
く必要があるのではないかなと感じております。
◇2番(大竹政雄君) それではよろしくお願いをしたいと思います。
 それから先ほどちょっと話があったんですが、実は東原新町の十王公園の入口なんですが、私
は残念なことに段地にしちゃったのかなと思っております。たまたま10センチくらいなんです
が、あの段地でも今回積雪の時に非常に感じますね。年寄りの方があんな小さな段地でもこんな
に大変な思いをするのか。これは地域のものですから見てきました。「本当にこんな段差なんだ。
こんななんだけれども、そのぐらい段差というのは大変なんだな。」と、わたしはつくづく感じ
ておりますので、是非先ほどこれはバリアフリーの一環でやったと話があったのですが逆じゃな
いかなと私は思ったんですが、ぜひこういったものはやはり平らにしていただいて、歩道として
歩道は色分けするなり、段差をなくさないようにするだけで私は十分対応できると思うのですが、
それについて市長の考えをちょっと教えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 現場を見てないので誠に申し訳ないんでありますが、たとえば車道と
歩道のところの段差があるとすれば、これはまだやむを得ないんではないか。ただ、そのときに
当然歩道間のところに別の道路のアクセスが入ってくるとクロスしますから、そうすると歩道が
遮断されているところがあるのではないかと推理が働くのですが。そういうようなところがもし
仮に段差があって相変わらずの歩道であったとすると、これはやはり一考していく必要があるの
ではないかと感じます。繰り返し申し上げたいと思いますが、まだ私も忠霊塔の前、おおむね理
解していますが、たとえば利根中央病院のうしろの方に老人の施設がありますが、その前のとこ
ろを東の方へ上がってくるとクロスしてると思うんですけれども。そういうようなところの部分
で歩道があって、もし仮にそういったところが段差があるようだと必然的にそれは、買い物をす
るのも、車いすでもちょっと上れない状況になるのかというふうに感じておりますので、そうい
う意味では一考を要するのかなと感じております。早速現場を検討させていただきたいと思いま
す。
◇議長(星野佐善太君) 建設部長。
◇建設部長(野田敏夫君) ただいまの大竹議員さんの忠霊塔線の関係でございますが、この歩
道につきましては以前20センチの段差がございました。今回できればフラットにしたいという
ことも考えておったわけでございますが、既存の敷地の方に既に建物等ができておりまして、そ
の辺のすりつけの関係でやむなく10センチ、半分に下げて取り付けをさせていたただいたもの
でございます。また、舗装につきましては透水性舗装にして、雨・氷等ですべらないような配慮
はさせていただきました。そのようなことでございますので、今後につきましてはもう少し地元
の方々と話し合いをしながら、やっていけばと考えておりますのでご理解いただきたいと思いま
す。以上です。
◇2番(大竹政雄君) わかりました。いろんな条件がありますから、簡単にここで机上論で言
っている場合ではないですから、これからやっていただけるということで、よろしくお願いをし
たいと思います。
 いろんな道路の作り方がこれからまた各課にお願いをして、私の方で専門的なことはお話しま
すから、質問の方はこれで終わりにしていきますけれども、実は通学路をいろいろ検討していた
だきまして、私どもで協力いただいて本当に有り難く思っているんですが、実は金井線という北
小に行く通学路なんですが、これのところに危険箇所といわれれば雪が降った時に非常に危険な
んです。どういうことが起きているかということは、その道路の南側に通学路となっている緑の
線がある。南側というのは非常に難しいんですが。実は日が当たって道路の南側でいいだろうと
思うんですが、南側には家が建っていますからすぐ北になっちゃうんですね。溶けない。こうい
うところが緑を塗ってある歩道として称されている部分が沼田市には非常に多い。これは私ずっ
と見てきたんですが、これは南側ではなくて北側にしないと建物の影になるというところが非常
にネックになっているんですね。ここの部分が非常に凍ってしまう。除雪をしたとき、そこにい
ったときに盛り上がってしまうんです。狭いので本当に危険です。実は2年前に除雪しないよう
にとお願いにあがった経緯があります。今してありませんけれども、地元からたくさん文句が出
ました。そういったもので通学路はどっちがいいのか、どっちに寄せればいいか、というのも研
究してもらいたい。今、さっきの側溝の話があったんですが、舗装を直すときに一緒にどーんと
やってしまえば簡単にできるだろうななんて思いながらいるのですが、なかなか負担の問題があ
ってできなかった。そのへんのところの通学路に関しては、どうしても「こっち側がいいだろう。
」と机上論でなくて、現地に行って見るべきだろうというふうに私は思います。そのへんについ
て市長の考えをちょっと聞きたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変市民に密着した形の調査をされましてのご質問でございますが、
確かに言われるとおり南側の方が陰になりやすくて、北側の方が早くに天日がとおるということ
では全く同感でございまして、しかも歩けるようにするということになれば必然的に早く溶けた
ほうがいいのに決まっているわけでございまして、議員がご指摘の関係については十二分に受け
止めて各事業を進めるときには、そういった指示をさせていただきたいと存じます。
◇2番(大竹政雄君) それではよろしくお願いをしたいと思います。
 さてもう一点なんですが、駅前に融雪の歩道がございます。ロードヒーティングがしてあると
ころです。実はいろいろな学校の一番条件の悪いようなところ、ロードヒーティングというか、
融雪をぜひお願いしたいなと、どうしても乾きづらい、あるいは凍ってしまう、いくつかどうに
もならないところがあります。当然予算というものがかかりますけれども、ぜひここだけはとい
うような場所をある程度設定しながら、次年度においてはそのようなところをたった1メートル
でもいいから、融雪作業、ロードヒーティングを考えていただければなというふうに思いますけ
れども、そのへんの市長の考え方を聞きたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員もいろんな場面のところを研究されてのことだと思うんですが、
私もこういう関係等については市の直轄事業ではなく県の事業でありますが、川田小学校のうし
ろの関係等について大変北側が凍ってしまうということから、融雪装置をつける段取りで事業化
をする段に、議員の立場で一生懸命骨をおらさせていただいてきた経過がございます。そういっ
た意味で各学校近辺においては確かにそういったことが思慮されるかと思っております。今日は
初めてのご提案でございますので、それぞれのところにいろいろと研究をさせていただきまして、
言われるとおり予算も伴いますのでひとつ研究をさせていただきたいと思っております。
◇2番(大竹政雄君) それではよろしくお願いをいたします。
 デザインの統一というのは非常に難しいからどんなふうにするのかなと、たまたま都市計画の
マスタープランに書いてありました。質問をさせていただきました。植栽、それぞれの色を変え
るみたいな、実際にデザインの統一、景観は本当にその場所に行ってみないとなかなかよくわか
らない。特にカラー舗装が見直しをされているところがございます。それはカラー舗装が何がい
いかという話なんですが、やはりその地域にあった色を使う、たとえばガードレールなど私も現
実に見てきましたけれどもどこかの県ではオレンジ色を使う。たった一つの色があれほど違うの
かなと。高山なんかでもそうなんですが、らんかんの色をみんな変えちゃうんですね。これも一
つの手なんだなというふうに思ってきました。色というのはその地域の個性が出てくるなという
感じがします。そういった意味ではこれからの沼田市の道路について色を変えるという、完全に
発想の転換を考えていいのかなというふうな気がするんですが、そのへんについてはいかがでし
ょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 道路の色を各所で変えるとなると、ちょっと私もダイナミックな提案
なんで熟慮しているんですが、ただたくみの里の道路に行ってみるとわかると思うんですが、茶
褐色の色を使っております。公園の周辺のジョギングコース、これはいろいろとクラッシャーに
かけた樹木を同じ茶褐色でも赤褐色と言ったらいいんでしょうか、こんな色になっているようで
ございます。そういった中でどちらかというと道路の本体の色はやはりあまり場所場所によって
変えるというよりは、むしろ一定の統一がなされていた方がいいのではないかなというふうに認
識をしております。ただ、たとえ仮に今後沼田公園等が非常に整備をされていくであろうとなっ
た時に、はたして沼田公園内の道路の色があのような一般舗装のような色でいいのかどうかとい
うことになると、やはり先ほど申し上げましたようにたくみの里などで見られるような、ああい
った空間にマッチした形の色合いを選択していくということは大変有意義なことなのではないか
というふうに認識をしております。
◇2番(大竹政雄君) すいません。実は色というのはなんで変えるのかというのはヒートアイ
ランドから出てきているんですよ。今、建設省が研究しているんです。たとえばグレーにすると
どのくらい温度が下がるとか、というような形で今ベージュ、緑、レンガ色だとかあるんですね。
いまカラー舗装が研究されているところなんです。たまたまそういうことで提案したんですが、
もう黒は違うじゃないのという時代に変わりつつある。そういうことがあったんですね。市長の
言うことはよくわかりましたので、そのへんは私の提案だけで結構でございますので、よろしく
お願いしたいと思います。
 さて、最後に沼田らしさの道路ということで、答弁をいただきました。いろいろと木レンガを
使ったり、木製の溝ふたを使ったりという話がございましたけれども、実は沼田らしさって道路
って、どこなんだいということになるんですが、実は坂道なんです。単純に坂のイメージをいい
ようにできないかなというのが沼田らしさの道なのかなというふうに思いました。私も何回か坂
を歩いてみているんですが、坂を歩いたときに電柱がポンと一本あると谷川岳が全然見えなかっ
たり、たとえばこっちでいくと榛名山が見えなかったり、子持が見えなかったりということで、
ほんのちょっとのことなんですが、あそこじゃなくてここだったらいいかなというぐらいに、電
柱一本だってあんなにじゃまになっちゃうんですね。そういった意味でも埋設が一番可能なんで
すが、埋設をする前にそういった景観も配慮しながら、ちょっと気をつけてもらえれば、沼田は
ここまで景観に対してやってるなという感じがするんですね。非常に残念なところがたくさんあ
るんです。実は沼田八景だとかいろんなところを見てきて、沼田は非常に素晴らしい山がいくつ
かあって、その景観が素晴らしいということになっているんですが、その景観を殺しているとこ
ろはたくさんございます。特に電柱なんかそうなんですけれども。それ以外にいろんな意味で坂
を見たときのイメージ、たとえば今榛名坂に手すりで絵が見えるのがありました。中山土建さん
の下の方にあるんですが。ああいうちょっとしたものが非常になごむ感じがするんです。ただガ
ードレールがぼーんとついているんじゃなくて。そういったイメージを沼田市全体に上がってく
るとおもしろいかなと。住む人、訪れる人にとってのみちづくりなんて書いてあるわけなんです
が、本当に訪れる人達がそういう道を見た時にどんなふうに思うのかな。実は子供がこの前横浜
から帰ってきました。横浜の会社の人間が6人スキーに来たんですがけれども、パッと見ただけ
ですごいきれいな景色だということで感心をするんです。その時に景色にあった、例えば道路に
付随したものがもうちょっと研究されればいいかなと私は思うんですが、そのへんについての市
長の考え方をちょっとお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず前段のせっかくヒートアイランドの言葉まで出たので道路の関係
について触れておきたいと思いますが、議員がヒートアイランドのところまで言及された形で質
問されたというふうにちょっと受け止めることができなかったもので、造詣の深いところまで研
究をされての質問であったということを肝に命じながら、対応していく必要があるのではないか
というふうに思っておりまして、黒舗装に関する全体的な見直しのご意見だったというふうに思
いますけれども、あまり場所場所によっていろいろな色があるよりはむしろおおむね統一されて
いた方がいいかなということ、地域の個性あるところについては別途特別に考える。ヒートアイ
ランド対策を国で研究されているようでございますけれども、これらについてはまた機会があっ
たらご示唆をいただければと思っております。
 先ほど沼田らしさはやはり坂道だというご指摘をいただきました。実はそういったことを思う
あまり「みどりの小径事業」等についても手を打ってきた経過がございます。お仲間の大島議員
のおつきあいのある方が自主的に沼田らしさを演出せんがために、大変おほねおりをいただいた
ということの経過もございまして、非常に感銘をしておりますので、この際ご披瀝をさせていた
だきたいと存じております。また、関係の方に非常に敬意と感謝を申し上げているということを
この際申し上げておきたいと思っております。そういった中で坂道の関係をもっと活かすべきで
はないかということについては全く同感でございまして、そういったことは決して特別なお金を
あまり使わなくても何とかソフト的にやれるのではないかという認識をもっておりまして、ぜひ
そういった意味ではご指摘のとおり、坂道に対するいわゆる道路の景観の手当というものはしっ
かりと受け止め、考えていかなければならないというふうに思っております。
 ◇2番(大竹政雄君) それでは大体のことがいま私が語っているハード面でありますけれども、
ひとつソフト面で、実は私ドイツのフュッセンに行ったときにこういう事例があった。横断歩道
の前に立つと向こうの車が止まります。大変すばらしい住民の感覚だなというふうに思ったこと
がございました。それはどういうことかというと私どもがたまたま歩いて視察をしたときに、私
がちょっと早かったものですから、横断歩道の前に止まったんです。そのときに信号も何もない
のに車がパッと止まった。自分でびっくりしたんですが。あるガイドの人があとから来たんです
が、「実は1メートルくらいうしろにバックしていてください。そこに止まると車が止まるよう
になってます。」こういう説明だったんですね。これは非常にすばらしい街だなというふうに感
銘を受けたのですが、実は沼田市においてもそういったソフトの面、みんなで歩いて暮らせるま
ちづくりをしようじゃないかということでありますから、車の運転手の方々にもそういったこと
を啓発していくことが必要なのかなと。いまどうしても私はときたま横断歩道を渡るときに来ち
ゃうときあるんですが、横断歩道で止まったと時点で、もし車が止まったとするならば必ずそこ
に行くだろうなというふうにも思いました。そういうことが、やはり市民全体で考えていかない
とだめなのかなというような気がいたします。そういった意味では道路もハードの面だけではな
いという、ソフトの面もそういった意味では皆さんに啓発をしながら、作っていくのが必要なの
かなという気がいたしますが、そのへんの考え方についてどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 道路は人間の体内にたとえれば血管というか、血流になると思ってお
りまして、そういった意味で非常に大事な要素を持っておるということは言うまでもございませ
ん。ですから、よどめば結局にごってくるということにもなります。やはり心身共にフレッシュ
でなければ血流はよくないわけでございまして、そういった意味で気持ちよいお互いの認識を深
めていくということについては、当然横断歩道にしかるべき横断者が立っていれば自主的に車の
方が、横断をする方に対する配慮をして一歩引き下がった形の対応をされるという議員の現地で
のそういった体験を活かしての披瀝であったわけでございますが、そういうふうになるように例
えば場面で言えば民生部の方の交通対策であり、教育の方であればやはりそれぞれの情操教育等
も含めて、交通指導の立場でいまおっしゃられたことをやはり指導していく必要があるのではな
いかというふうに思っております。
◇2番(大竹政雄君) ぜひそういうことでお願いをしたいと思います。
 それでは次のバス停についていかせていただきたいと思いますけれども、本当にバス停は屋根
のないところばっかりで、実は材木町なんかもそうなんですが、材木町の停留所が非常に乗る人
が多いみたいなんですが、高齢者の方々をいつも私は見ます。雨が降ると本当に悲惨なんですね。
雨が降らなければ椅子があるんですが、あの椅子に腰掛けて待っている姿を見ると雨の日は大変
なだなとつくづく感じます。こうもりをさして荷物を持っているような形の中でいる人がいるん
ですね。バスに乗る人がいかに少ないかとはいうものの、やはりもう少し何とか手だてをしてほ
しいなというのが今回の私の提案なんです。これからの時代、歩いて暮らそうというにはバスと
いう公共交通機関が必要なんです。そこのときに待っている場所がある程度あるというのは非常
に違いがあると思うんです。実は川場村等々も同僚議員と見てきたんですが、トイレがあったり、
本当に休む場所がこんなに作っていいのというくらい、すごい停留所なんですね。あれだけあれ
ばあそこに行けば雨、風しのげるなと感じがするということは大変お年寄りについてはバスに乗
ることが抵抗がないんじゃないかなという気がしないでもないんですね。そういった意味では沼
田市の現状を見たときに、たった1坪でいいんですよ。今回中央病院に作ってもらったのは1坪
ないと思います。そのぐらいのものですから、いかに持っている方にお願いをする、積極的に取
り入れていかないとなかなかできていかないのかなと、これが10坪も必要なら話は別なんです
が、1メーター80センチあれば十分できる面積でありますから、ぜひその点は市長としては積
極的にやっていただればなと思いますがいかがでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、バスの停留所の風情を川場村のところから引用され
ましてご説明がございました。私も利根沼田を見たときに川場村が圧倒的に停留所の整備は立派
だなというふうに思っております。特に私も個人的なウオーキングコースではありませんけれど
も、ちょうど沼田からずうーとまいりまして武尊病院の前を通って、そして天神のところから永
井酒造を通って谷地の方からふたまたになるんですけれども、どちらかというと左の方へスライ
スしていくところをよく歩くんですけれども、途中に議員がおっしゃるように非常に風情のある
待合所がございます。「いいなあ」と素直に思っておりました。やはりトイレであるとか、待合
所であるとか、そういうようなところが一定の風情感覚を持ったもので、できあがっていくとい
きおい景観が随分変わっていくということを実は認識をしております。そういうようなことから
川場村のあの停留所等については私は「こうになればいいなあ。」ということを市長になる前か
ら感じておりました。ただ、私どもの街内の停留所ということなると結局川場村のようにその停
留所の周辺が畑地帯、ある意味においては用地交渉等も相当容易に可能なのかなというようなこ
とがあったりした場合に、どうしても沼田のように市街地の場合はどうしても用地の問題である
とか、一坪の確保でも随分いろんな大変な面があるのかなという認識をしております。ですから、
街中の再生等が突き進んでいくとすれば、そういったところはやはり議員がご指摘のように街の
風情に似合ったような停留所が大変必要になってくるのではないかなというふうに思っておりま
す。そういった意味で現行、下之町サティの前に屋根のかかった停留所があろうかと思いますけ
れども、やはりそれはその時点では大変結構なロケーションだったのかと思いますが、もう一考
あってもよかったかなというふうに思っております。いずれにいたしましても川場村とはちょっ
と一線をかくして、どうしても街内の場合には停留所のそこのところそのものが既に歩道とすぐ
に個人のお宅の民地に入ってくるということから、なかなか難しい状況があるなというふうに思
っておりますが、ご提案の趣旨はよくわかりますので、今後考えていかなければならない、こん
なふうに思っております。
◇2番(大竹政雄君) 川場村が言われたものですから、あそこはうんと大きいですよね。私が
言っているのは「そんな大きくなくていいよ、要するに2人か3人 、せいぜい屋根があったらい
いな。」というくらいな気持ちでいるんです。だから一坪とさっきから話をしているんですが。
本当に誰かが積極的に言わないとできないかなと私は提案させていただいているわけですから、
それについて市長にお考えいただきましたから、ぜひそれをお願いしたいというふうに思います。
 実は、民間でもバス停については自分でやってくれている人がいるんですね。東原にあるんで
すが。自分の場所に自分の労力で作った人もいる。本当にこんなありがたい人もいるんだなと私
も感じたんですが、ある議員から紹介されました。やはりそういう人がいるにもかかわらず行政
はもうちょっと積極的にいくべきだろうということで、提案させていただきましたので、よろし
くお願いをしたいと思います。
 それでは次にいかせてもらいます。環境施策で今回太陽光発電ということでお話をさせていた
だきました。今研究をしていただけるというようなことでございます。私もびっくりしてしまっ
たんですが、国はいろんな補助事業を考えているんですね。これほど補助事業を考えているとい
うことは、国では相当太陽光発電には力を入れてるなあという感じがいたします。実は15ぐら
いあるんですね。来年も補助事業ということでかなりの地方公共団体には出すということでかな
りあるようであります。こういった施策を利用しながら、やはりこれから沼田市が環境施策につ
いて、特にCO2の問題等々、前から車の問題等々も出ておりますけれども、そういったものを
減らすという観点からも、あるいは今回14000シリーズもそうだと思いますけれども、環境
施策の問題からと言ってもやはり取り上げていくべきだろうと、ただ来年、再来年というわけに
いきませんので、相当研究機関が必要なのかなというふうな気がいたします。ぜひこれについて
は研究を進めるべきだろうというふうに思います。さっき売電の話をしましたけれども、実は今
太陽光発電だけではないんですね。この前のNHKの放送であったんですが、太陽光発電とバイ
オマスをセットにして燃料電池を作ることができるんですね。これはまたおもしろい話なんです
が。実は昼間はその電池を蓄えてその電気を使っていいんですが、太陽光発電というのは夜には
ないんですね。さあどうしようかということなんですが、昼間の余った電池で水を分解するんだ
そうです。その水を水素に変えておいて、水素と生ゴミから出るメタンガスをくっつけてバイオ
マス発電ということで、今セットで考えられているようであります。ということは今は昼間だけ
ではないんだと、一日中24時間発電をするいろんな研究がされてるようであります。このへん
もぜひ研究していただきたいなと。これが沼田市の環境施策の中の一環として取り上げていけば
いいかなと思っておりますので、そのへんの考え方についてお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私も太陽光発電に関心が大変ございます。たとえば尾瀬も東電小屋等
がこれを使っているようでございますし、たしか富士見村の県の畜産試験場のやや東側のところ
にこれらについての研究施設があります。私どももそういったところを見てまいりまして、新し
い時代はそういうことだなと。ただ、事務当局からいろいろとそのことについて意見聴取をしま
すと、どうしても冬場の雪の関係がやや災いをするのかなというようなことがどうも事務方とし
てはあるようでございまして、それらが克服できると、今、議員がご指摘のとおり、売電までで
きて大変有効に生きてくるのかなというふうに感じております。特に、ご提案された私は太陽光
の発電とバイオマスは全く別の部分でとらえておりまして、いま議員が太陽光の発電とバイオマ
スの関係がリンクしたご提案があったので、早速私自身も勉強させてもらいたいなあと思ってお
りますけれども、それらが有効に生きるとすればバイオマスの方はご承知のとおり非常に森林と
深い関わり合いを持ってきますので、これらがうまくリンクできれば大変いいのかなというふう
に思っておりまして、早速勉強させていただきたいと思います。なお、地域エネルギーという観
点から考えたり、あるいは自然エネルギーという観点から考えると、いま建設部とも滝坂の河川
等を活かした形の研究を一生懸命しておりまして、そういった意味で、これは具体的な事業の方
とは全く別でありますけれども、議員の哲学と変わらないのではないかと思っておりまして、将
来は地域エネルギーを創出していく、そういう時代にどんどん変わっていくのではないかという
ふうに思っておりまして、大変ご提案の趣旨は大歓迎でございます。
◇2番(大竹政雄君) ぜひよろしくお願いをしたいと思います。先ほどの雪の話が出ましたけ
れども、私が調べたところでは結構大丈夫みたいですね。それでは最後でありますけれども、犬
のふん公害の問題を私が書いた文章を提案した時は2月25日だったんですね。そのあとに館林
が2月29日に今回条例化されるみたいであります。それから大泉町が3月3日にやっぱり新聞
に出ました。非常にふんの公害はあちらこちらで相当言われます。なんとかならないか。直らな
い。今回実は全国的なものを調べてまいりました。この条例案が出されているところがあるんで
す。その中に北九州市かどこかにあったんですが、名前を公表するということで否決されたとこ
ろがある。今回は館林も大泉町も違反すると今度は名前を出すんですね。そのへんのところまで
もうきているかな。私どもも本当にそこまでいかないかとこの問題は解決できないかなという気
がします。条例化をするべきではないかというようなこともありますけれども、やはり各地域い
ろんな方がいっぱいいるのではないかなと思っている。今回、去年もおととしも言われているも
のですから衛生支部長さんとパトロールをやろうではないかということで進めていますけれども、
本当にもう次の段階に来ているなという実感でありますので、市長はそのへんについてどのよう
に考えていられるか。条例化についてお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私はどちらかというと性善説と性悪説という、中国の古典から考える
と性善説の方の立場でございまして、できるだけその人達の自制というか、良識のところでこう
いった問題は解決できるのではないかというふうに認識をしている立場でありますが、依然とし
てそういったことで社会の中の第三者が大変憤慨を被っているとすれば、研究をしていく必要が
あるのではないかなと思っていまして、先進地もあるようでございますので今後検討させていた
だきたいと存じます。
◇2番(大竹政雄君) それでは最後にしたいと思います。実は私もいろいろ提案させていただ
きました。先ほどから市民参加という話がいろいろとありました。やはりいろんな方からいろん
な意見を聞くというのがそこの原点なんだと思います。市民参加がある少ないところから消えて
しまうとこれは違うところにいってしまう。市民参加のあり方が一番懸念されるのが、少数意見
だということが言われているんですね。たくさんの方々からいろんな意見を聞いて、判断するの
は市長でありますから、市民参加というものをいろんな分野でたくさん作るべきというふうに思
います。たとえば犬のふんの問題だって、「どうなんだい」各地域の意見を聞いたり、いろんな
意見を聞かないことにはなかなか全体の意見が見えてこない。5人や10人の意見では少数意見
だと思うんです。市民参加のあり方については非常に難しいところがたくさんあるかと思います
が、やはりこれがどうしても必要な分野でこれからあると思います。専門分野もあるでしょう。
地域のこともあるでしょう。いろんなところのグループをたくさん作って、その中から皆さんに
聞いて自分で判断する。これが市民参加であるかなというふうに私は思っています。その市民参
加が少数意見でないようにぜひお願いしたいということが、私の考えでありますから、そのへん
のところを市長の意見を聞かせていただきまして一般質問を終わらせていただきます。
◇市長(星野已喜雄君) たいへん含蓄の深いご質問、あるいはご意見だったと思いますが、か
つてジャン・ジャック・ルソーが社会契約説に一般意志ということを言っているわけです。それ
は耳を澄まして住民の側に向けると、それが聞こえてくるということになるんじゃないかと思っ
ておりまして、この一般意志、これは学問上の世界でしかないわけでありますけれども、耳を澄
まして天に向かって一体全体これがなんぞやというようなことを判断をしていくためには、どう
しても多くの方々の意志、あるいは意見というものが十二分にそしゃくされてないと間違った判
断もしてしまうのではないかと思っておりまして、そういった意味で大変ご指摘いただいたたこ
とにつきましては十二分に留意をしてまいるつもりでございますので、よろしくご指導お願いし
たいと思います。
◇議長(星野佐善太君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思
います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君)ご異議なしと認めます。よって本日はこれにて延会するに決しました。
 
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は9日午前10時に開きますから、ご参集願います。
  本日は大変ご苦労様でございました。
     午後15時05分延会
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