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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成16年第3回臨時会 議事日程第1号

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沼田市議会平成16年第3回臨時会会議録
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議事日程 第1号
平成16年8月17日(火曜日)午前10時
第 1 会期の決定
第 2 会議録署名議員の指名
第 3 報告第16号 専決処分報告について
第 4 報告第17号 専決処分報告について
第 5 議案第47号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合について
第 6  議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う財産処分に関
           する協議について
第 7  議案第49号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う議会の議員の
           在任に関する協議について
第 8  議案第50号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及
           び地域自治区の区長の設置に関する協議について
           ──────────────────────────────           
本日の会議に付した事件
第 1  諸般の報告
第 2 会期の決定
第 3 会議録署名議員の指名
第 4 報告第16号 専決処分報告について
    報告第17号 専決処分報告について
                  以上2件一括上程
第 5 議案第47号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合について
     議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う財産処分に関
           する協議について
     議案第49号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う議会の議員の
           在任に関する協議について
     議案第50号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及
           び地域自治区の区長の設置に関する協議について
                  以上4件一括上程
第 6 字句等の整理委任について
第 7 閉  会 
           ──────────────────────────────           
出席議員(22人)
       1番  大島 崇行君      2番  大竹 政雄君
       3番  山崎 義朗君      4番  真下 恭嗣君
       5番  布施辰二郎君      6番  角田 泰夫君
       7番  久保 健二君      8番  星野  稔君
       9番  井之川博幸君     10番  大東 宣之君
      11番  高柳 勝巳君     12番  石田 宇平君
      13番  片野 彦一君     14番  星川嘉一郎君
      15番  田村 博美君     16番  金井 康夫君
      17番  牧野 保好君     18番  松井 敏員君
      19番  高橋 襄典君     20番  井田 孝一君
      21番  小林 照夫君     22番  星野佐善太君
欠席議員(なし)           
           ──────────────────────────────           
説明のため出席した者
  市  長     星野已喜雄君      助  役     金井可佐夫君
  収 入 役     武井  博君      総務部長     村山 博明君
  民生部長     斎藤 一章君      経済部長     武井善太郎君
  建設部長     野田 敏夫君      街なか対策部長  兼弘 武久君
  総務課長     村沢 博行君      教 育 長     角田利喜雄君
  教育部長     増田 幸男君      庶務課長     水田  修君
  監査委員事務局長 茂木  愛君
           ──────────────────────────────           
議会事務局出席者
  事務局長     林  義夫       次長兼庶務係長  下  宏一
  議事係長     茂木 敏昭       主  任     地野 裕一
           ────────────── ◇──────────────            
    午前10時開会
◇議長(星野佐善太君) ただいまから平成16年第3回沼田市議会臨時会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
           ────────────── ◇──────────────            
    第1 諸般の報告
◇議長(星野佐善太君) この際、日程に入るに先立ち、事務局長をして諸般の報告をいたさせ
ます。
◇事務局長(林 義夫君) 命によりご報告申し上げます。
 沼田市監査委員高橋政次、金井康夫の両氏から例月出納検査結果報告書並びに随時監査結果報
告書が地方自治法の規定に基づき議長宛寄せられました。本日、その写しをお手元に配付してお
きましたので、ご覧いただきたいと思います。
 以上でございます。
◇議長(星野佐善太君) 以上で諸般の報告を終わります。
           ────────────── ◇──────────────            
    第2 会期の決定
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、会期の決定を議題といたします。
 おはかりいたします。今期臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これにご異議
ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君)  ご異議なしと認めます。よって、今期臨時会の会期は、本日1日と決
定いたしました。
           ────────────── ◇──────────────            
    第3 会議録署名議員の指名
◇議長(星野佐善太君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において久保健二議員、星野 稔議
員、井之川博幸議員の以上3名を指名いたします。
           ────────────── ◇──────────────            
    第4 報告第16号 専決処分報告についてから
       報告第17号 専決処分報告についてまで
                     以上2件一括上程
◇議長(星野佐善太君) 日程第3、報告第16号 専決処分報告について及び日程第4 報告
第17号 専決処分報告についての以上2件を一括議題といたします。
 報告書の朗読を省略し、ただちに市長から報告を求めます。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました報告第16号 専決処分報告、和解及び損
害賠償額の決定について及び 報告第17号 専決処分報告 住民訴訟控訴事件の和解について
ご説明申し上げます。
 まず、報告第16号 専決処分報告 和解及び損害賠償額の決定についてご説明申し上げます。
 処分書のとおり、平成16年4月21日午後2時頃、沼田市栄町8番地先の交差点において、
総務部税務課市税等徴収嘱託員片野福子が運転する市有車、群馬50な6415が、戸別訪問に
よる市税徴収業務のため、同交差点を左折しようとした際、先行していた沼田市横塚町1066
番地の4 守田修巳氏が運転する普通自動車、群馬500ほ3095の後部に追突し、双方の車
両の一部が損傷した事故について、沼田市が相手車両の所有者である沼田市栄町8番地医療法人
輝城会理事長西松輝高氏に車両修理代として188,664円を支払うことを条件に和解すると
ともに、市の損害賠償額を188,664円と定めたものであります。
 続きまして、報告第17号 専決処分報告 住民訴訟控訴事件の和解についてご説明申し上げ
ます。
 処分書のとおり、東京高等裁判所平成15年(行コ)第186号利根沼田「研究会」談合住民
訴訟控訴事件及び東京高等裁判所平成15年(行コ)第222号利根沼田「研究会」談合住民訴
訟附帯控訴事件は、控訴人4社及び補助参加人24社が利害関係人沼田市に総額2億661万
2,384円の解決金を9月末日までに支払うことなどの和解条項により、平成16年7月26
日午後4時和解が成立し、本件訴訟が終了したものであります。
 以上2件につきまして、一括してその概要を申し上げましたが、期間的な制約からやむを得ず
専決処分として措置させていただいたものであります。
 よろしくご審議の上、報告のとおりご承認いただきますようお願い申し上げます。
◇議長(星野佐善太君) 報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。なお、質疑は1件ごとに願います。
 まず、報告第16号について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に報告第17号について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 質疑を終結いたします。
 おはかりいたします。ただいま議題となっております報告第16号及び報告第17号の以上2
件については会議規則第36条第2項の規定により委員会への付託を省略したいと思います。こ
れにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって報告第16号及び報告第17号の以上
2件については委員会への付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。なお、討論は一括して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 討論を終結いたします。
 これより 報告第16号 専決処分報告についてを採決いたします。
 本案は承認することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は承認することに決しました。
 次に 報告第17号 専決処分報告についてを採決いたします。
 本案は承認することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は承認することに決しました。
           ────────────── ◇──────────────            
    第5 議案第47号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合についてから
       議案第50号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自
              治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議についてまで
                     以上4件一括上程
◇議長(星野佐善太君) 日程第5、議案第47号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃
置分合についてから日程第8、議案第50号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合
に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議についてまでの、以上4件を一括議
題といたします。
 議案の朗読を省略し、ただちに市長から提案理由の説明を求めます。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 議案第47号 沼田市、利根郡白沢村及
び同郡利根村の廃置分合についてから 議案第50号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の
廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議についてまでの4件につい
て合併関連議案のため、一括してご説明申し上げます。
 まず、議案第47号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合についてご説明申し上
げます。
 本議案は、本年4月2日に沼田市・白沢村・利根村合併協議会の設立総会を開催以来、地域自
治区制度や新市建設計画などをはじめ、合併に必要な項目について協議を重ね、7月5日に開催
された第6回合併協議会で23項目にわたるすべての協議が終了いたしました。
 その後、合併協議の結果について住民の皆さんにご理解をいただくため、7月22日から8月
2日までの間に3市村でそれぞれ説明会を開催し、8月9日には3市村の議長が立会人となり、
協議項目を盛り込んだ合併協定書に調印を行ったところであります。
 これを受けまして、本日、地方自治法の規定に基づき、平成17年2月の13日から利根郡白
沢村及び同郡利根村を廃し、その区域を沼田市に編入することを群馬県知事に申請することにつ
いて、議会の議決を求めるものであります。
 続きまして 議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う財産処分
に関する協議についてご説明申し上げます。
 本議案は、前議案の廃置分合に伴う財産処分について、地方自治法の規定に基づき、白沢村及
び利根村と協議の上、白沢村及び利根村の財産はすべて沼田市に帰属することといたしたく、議
会の議決を求めるものであります。
 続きまして 議案第49号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う議会の議
員の在任に関する協議についてご説明申し上げます。
 本議案は、廃置分合に伴い、白沢村及び利根村の議会の議員は、市町村の合併の特例に関する
法律の規定を適用し、沼田市の議会の議員の残任期間に限り、引き続き沼田市の議会の議員とし
て在任することについて、白沢村及び利根村と協議の上定めたく、議会の議決を求めるものであ
ります。
 続きまして 議案第50号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治
区及び地域自治区の区長の設置に関する協議についてご説明申し上げます。
 本議案は、廃置分合に伴い、市町村の合併の特例に関する法律の規定による地域自治区及び地
域自治区の区長を、合併前の白沢村及び利根村のそれぞれの区域ごとに設置することについて白
沢村及び利根村と協議の上定めたく、議会の議決を求めるものであります。
 以上4件につきまして、一括してご説明を申し上げましたが、よろしくご審議の上、原案のと
おりご決定くださいますようお願い申し上げます。
◇議長(星野佐善太君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。なお、質疑は1件ごとに願います。
 まず、議案第47号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合について願います。
◇10番(大東宣之君) まずはじめに、合併の期日を来年の2月13日というふうに定めたの
はどういう理由なのか。まずお聞かせをいただきたいと思います。それから、つづいて今回の白
沢村及び利根村との合併についての住民説明会は、7月の22日から行われた住民説明会が初め
てではなかったかと。この9回行われた住民説明会で、十分市民の理解と納得を得られたという
ふうに市長としてはお考えなのかどうかお聞かせください。
 つづいて、この今回の市町村合併において財政推計等極めて重要と思われる資料等が提供され
ていない。そういう中で十分な情報公開が行われてこられたというふうにお考えなのかどうかお
聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、あの2月のですね、13日にですね、なぜ設置をされたのかと
いうことでございますけれども、これにつきましてはまず、合併協議及び手続き等のスケジュー
ルを勘案して合併期日を設定しております。さらに、2番目として円滑な行政サービスを行うた
め、電算システムの移行稼働等考慮いたしますると、合併期日は平日を避けたかったと。 さら
に白沢村及び利根村の閉村、新市誕生による公的行事の実施について考慮しながら合併期日を設
定をしております。さらに合併後の新年度予算編成を考慮して合併期日を設定をしているわけで
ございます。やはりあの、ここで大東議員がいろいろな意味でご質問してきておりますとおりで
すね、1市2村の合併をですね、今回進めるわけでございますけれども、もともと昨年の1月の
10日のですね、まあいわゆる1市2町6ヶ村が一体となっていこうというようなことの時系列
から今日まで至っているわけでございまして、2月の13日に合併をして、新市がスタートする
ことによって、残された来年の3月31日までの50日間の猶予期間をいわゆる何とか担保する
中で、その後の残された可能性をですね、やはりこの探っていく、あるいはまたその可能性にか
けていく。まあこれも大切なことなのではないかと思っておりますので、ご理解をいただきたい
と思っております。
 また、あの住民説明会の関係につきましては、議員がご指摘のとおり、平成16年の7月の2
2日からですね、いわゆる行ってまいってきた経過がございます。まああの白沢村におきまして
も利根村におきましても並行して行ってまいりました。そういった中でですね、できるだけ今ま
でもですね、法定協が開催されてから以降、いろいろと資料もですね、必要があれば提供し、そ
して対応してきた経過がございます。さらにですね、やはりあの、この住民説明会が7月の下旬
から行われたということの流れの中でですね、中旬から下旬にかけて行われたという流れの中で、
その前段もですね、平成16年の5月の26日からいわゆる市内でも9ヶ所で行ってきた経過も
ございまするし、いろいろとそういう意味では意を尽くしてきたというふうに思っておりますの
で、ご理解を賜りたいと思っております。
 なお、あの財政の関係につきましてはですね、やはりあの、いろいろと内部で助役を中心にで
すね、それらの関係については非常にこの濃密な対応、協議をして参りました。ですから、私共
がですね、皆さん方にまああの、いつも地方交付税の関係だとか、そういったことも含めてです
ねご説明をしてきた経過がございますけれども、まず私共はですね、そういった意味では今回の
合併、自信を持って進んでいきたい。こんなふうに思っていますので、ご理解を賜りたいと思っ
ておるわけでございます。
◇10番(大東宣之君) まあ、2月13日に合併の期日を設定をされたということについては、
いくつかの理由を挙げていただいたわけですが、例えばですね、この電算システムというものが
非常に困難、あの大手銀行が合併をした際にトラブルを起こすといったことがあったように極め
て難しい問題ではないかと思います。ですから、それだけ難しいのだから、時間をかけてじっく
りとやる必要性があるんではないかというふうに考えますがいかがお考えでしょうか。
 それから、先ほど最後に市長がおっしゃった50日間担保をし、残された可能性をさらに追求
をしていくといいますか、それは要するに白沢、利根以外の町村との合併をもですね視野に入れ
ているのかどうかということについてお聞かせいただきたいと思います。もし仮にそうだとする
ならば、一体この白沢と利根村との合併は何なのかということになってくるんではないかと。今、
白沢と利根村との合併について、いろいろな法定協議会の中で様々な方々ご努力をされてここま
で来ているわけですが、なおかつ、まだ他の町村との合併についてあれやこれやと考えるという
のはおかしいんではないか。まず白沢、利根村合併するんであればですね、白沢、利根村との合
併について十分問題なきようにやっていくことこそ必要ではないかと考えるんですが、いかがお
考えなのかお聞かせいただきたいと思います。
 それから、今回の市町村合併、白沢、利根村との合併については具体的に説明があったのが、
7月からの説明会、住民説明会、それ以前も何回か住民説明会等々については行われてきていま
すが、白沢村、利根村との合併については今回のが初めてではなかったか、その中で先ほども言
ったように財政推計等重要な資料等が提示をされていないまま、こういうふうに進んでいってい
るというのは情報公開もされないまま合併を進めようとしているのではないかという感じがする
のですが、いかがお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大東議員の再質問にお答えをしたいと思います。
 まずあの、電算システムのことを考えれば、もっとじっくりした方がいいのではないかと。そ
ういうことでございますけれども、やはりあの、先程いくつかの2月13日に決断をしたことに
ついてのですね、説明をさせてもらいましたけれども、まあ、これについては先程来の話のとお
りですね、この連休等々がある程度無いとなかなかこの電算の関係の整理というんですか、専門
的なことの知識を私は擁しておりませんけれども、そういったことがあるということがまずどう
しても大きく一つ取り上げられると。で、2つ目はですね、もう1市2村の合併が済めば、それ
で、そこでもって、もういいのではないかというような、こういうご指摘かと思っておりますけ
れども、やはりあの、沼田の大道はですね、やはり昨年の1月の10日の任意合併協議会スター
トした時点からの時系列ですべてこう追いかけてきた経過がございますので、やはりあの、可能
性のですね、光明があるならば、やはりそういった意味で50日なりの時間的な猶予が生かされ
るとすれば、やはりそれらを生かした形の中で、財政の支援も勘案できる、いわゆる可能性をで
すね、やはりこの念頭に置きながら周辺の町村との対応もしていく必要があるのではないかと、
こういうようなことで判断をしておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
 なお、あの住民説明会におけるところの財政の関係等についてですね、説明が足りなかったの
ではないかという、こういうご指摘もありますけれども、私共といたしまするとですね、まああ
の、やるだけのことはやってきた経過がありますので、ご理解を賜りたいと思っております。
 なお補足を助役の方にいたさせますのでよろしくお願いをしたいと思います。
◇助役(金井可佐夫君) それではあの財政計画の関係の質疑につきまして私の方からお答えを
いたします。今回の説明会につきましては、新市の建設計画の中の重点項目、主にサービスです
ね、サービスが今後どうなるかというようなことを重点的に資料としてパンフレットを作りまし
て、それをパワーポインターで説明をしたと、こういう形になっております。その説明の中で、
財政計画の骨子につきましては、質疑等を通じまして十分に説明を尽くしてきたつもりでござい
ます。ただ、財政計画というのは議員ご案内のとおり、国の地方交付税制度なり地方財政制度と
いうものが現在大きく変わっております。合併を進めるにあたりましても、そこら辺を見極めま
せんと将来の財政推計がなかなか困難ということもあります。具体的には例えば今年度、平成1
6年度の地方交付税の沼田市の需要におきましても需要額そのもの、例えば投資的経費てのがご
ざいますけれども、それは単年度で5億円減になっております。これは当初の中ではなかなかそ
ういうことは想定できないものでございますんで、そういうことを踏まえまして新市の建設計画
の中では10年間の平均の数字で推移をするような推計にさせております。そういうことは住民
説明会の中で、質疑等通じまして、つぶさに説明をしてきたつもりでありますので、ご理解をい
ただきたいというふうに思います。
◇10番(大東宣之君) 合併の期日を2月13日としたのは50日間の担保、残された可能性
を追求していくためと、まあ、この残された可能性というのが他の町村との合併について検討し
ていくということではないかとただいまの答弁の中で感じたわけですが、例えばそういった可能
性があるのかどうかということになれば、私はないんではないかと。もう西部3ヶ町村とは沼田
とは決裂状態。ほかの川場、片品、昭和については自立をしていくというふうに言っている中で、
もうほかの町村との合併は考えられない。それならばこの新しく誕生する白沢、利根村との新し
く誕生する新市のどういうふうに運営をしていくのか、それにこそ力を注ぐべきではないかとい
うふうに思いますが、市長としていかがお考えなのかお聞かせください。
 それから、住民説明会について、まあ、様々なサービスについて今後どうしていくのかについ
てのことを重点的に説明をされてきたということですが、しかし、それを行うための裏付けとし
ての財政推計、財政状況がどうなっていくのかと、だからそういったサービスができるんだとい
うことを裏付けることが、資料提供がされてきたのかどうか。例えば新市がスタートした時点で
はこうしたことやります、ああしたことやりますと、例えばできるかも知れません。 しかし、
2年、3年経ったらそれが財政上できなくなりました。だから止めますということで本当にいい
のかどうかということも考えなくてはならないし、そういった意味では十分な資料提供をしてい
く必要性があったんではないかと。例えば法定協議会は7回、法定協議会だよりは5回しか発行
されていない中で、十分市民の方々に理解と納得が得られるだけのこの合併を迎えるに至ってい
るのかどうか、その点では私としては疑問が残るわけですが、市長としてはどのようにお考えな
のかお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ええ、この1市2村に意を注いでいくことこそ大切で、50日の担保
等については、まああまり思料する必要がないんではないかとこういうご指摘かと思いますが、
当然この1市2村がですね、2月の13日を迎えるにあたってのその大道に対して、一生懸命こ
れは各関係機関が努力、傾注していくということは当然のことであるというふうに認識をしてお
りまするし、全くそういったことについてはですね、議員の意向と何ら変わることはないのでは
ないかと思っております。ただ、やはり繰り返し申し上げたいと思うんですが、来年の3月の末
日までにしか、いわゆるいろいろな機関の支援がないんですね。そうすると、その後のことの状
況になってきた時にはですね、そういった支援優遇策がなくなってくる中で、やはりあの、考え
ていくということになると、これはもうかなり合併もですね、大変難しい状況になるというよう
なことから可能性があるとすればですね、やっぱり来年の3月31日までに何とかそういった道
標ができるならば、そういった方向を整えていくということが大事だと、それがですね、やはり
昨年来からのいろいろな経過があった一つの私は大きな歩みの流れだと、こんなふうに思ってお
りまして、この辺のことについては周辺のことについていろいろと議員が提起されておりますけ
れども、まず先々について周辺の関係についても、どういう状況になるかということについては
まだ不確定要素があるなということを私共も水面下で承知をしておりまして、そんなことから今
回の50日の猶予というものを重要視していきたいとこういうように思っているわけでございま
す。
 さらに、先程資料提供がですね、まあ住民側にあまりなされていないのではないかと、こうい
うようなことでございますけれども、やはりあの合併をですね、一つこう仕上げていくためには
どうしてもタイムスケジュールの関係もありまするし、そういうようなことで、できるだけの最
大限の努力は執行部側とすれば努力をして参りました。先程助役の方からですね、各説明会等々
で質問がでれば十二分に意を尽くして説明をしてきたつもりでございますので、よろしくご理解
の程お願いを申し上げたいと思っております。
◇議長(星野佐善太君) 他に。19番。
◇19番(高橋襄典君) 先程の市長の説明の編入という原点から立ってですね、現在の結果と
して差が出てきていると。このことについてですね、どう考えているか、その差は住民負担とな
るということになるわけですけれども、その点についてお伺いいたします。
 それから、新市事務組織のイメージ図、まあご承知かと思うんですけれども。市長直轄部局に
ついて本来の系統組織から企画が外れて、政策企画部門となり、独立した振興局調整部門となっ
たり、新たにできる振興局ラインから外れたりとですね、これが果たして連携がとれているのか
どうかと。そうするとですね、この図から見ると、独断、独創、要するに一人で作ってやるとい
うようなですね。独走してしまうんではないかと、そういう中で情報公開と住民参加と市民の目
線から行政運営を図るという考えを持った市長からこれでは遠のいてしまうんではないですか。
この点について。本庁を含めた縦割組織のよさが損なわれてしまうんではないかということにつ
いてですね。それから、組織で見ると誰しも思うように、白沢と利根は現行を貼り付けただけで、
さらには将来を見据えて新市として一つになるのに難しい組織体制と、こういうふうに見えるの
ですね。考えのない寄せ集めの集合体にしか見えないんですが、その点についていかがですか。
本来ですね、助役をトップにした事務近代化委員会をもとにして協議されてくるといった経過が
見えないんですね。その点についていかがなもんか。それから2村に新たに助役待遇と部長待遇
のいわゆる局長と次長が設置されるわけですが、これから推測される4人の合わせた給与は4,
000万位になるかと思うんです。そして、10年間保証されると、これは4億になる状況にな
るわけですけれども、常々、言っていいかわかりませんけれども、現下の状況の沼田の財政状況
は、非常に難しい状況にある中でですね、こういう考え方を踏まえて、どう考えているのか。こ
れはあくまでも先程市長が説明したように編入という原点からの考え方ですから、よろしくお願
いしたいと思います。
 それから、これも同僚議員が過去質問、質疑しているわけですけれども、任意合併協から1市
2村に至るまで枠が変われば当然中身も変わるはずなんですね。それは先程の答弁の中にも関係
するんですが、踏襲するということで来てるわけですね。それを適切に処置しないで来るという
ことは、その結果としては出来てこないわけですよ。その点についてどうお考えなのか。
 それからですね、医療費の無料化について。まあ、かねがね市長が県会議員の時からこの出生
率のことは随分取り上げてきたわけですけれども、この結果としてですね、これは育てる環境を
求めてるわけです。本来ですと、産む環境を整備をしていくということは順位的にはそういかな
ければならないじゃないかと。これも昨年も同僚議員の中でも質問が出ているわけですけれども、
あえてこういう形を取ったということ。これはいわゆるトップダウンですよね。その説明、理解
の出来る説明でなければならないんじゃないかなというふうに思うんですよね。 これについて
も無料化を進める中において1億1,000万位の負担増が予測されるわけです。
 その点についての良しという考え方を示していただきたい。それでですね、そのことについて
その財源は、職員を削減し、それを図りながら充当していくということがあるわけです。1事業
についてですね、そこに充てるということが適正な処置であるかどうか。実際はですね、事務の
効率化を図って、そうして捻出された費用は、優先的に市民が必要とする事業に充てるというこ
とであれば理解できるわけですよね。ところが、1事業にですよ、職員を削減してそこにもって
いくというそういう具体的なものもなく、非常にこれも理解に苦しむことです。その点について
お伺いいたします。
 それからですね、縦割行政、いわゆる市長を先頭に職員一丸となって行政運営を進めてきたは
ずなんですよね。過去にもこういったことを取り上げてきたわけですけれども、先程も言いまし
たけれどもトップダウンで押し切ってきたように伺えるわけです。そうすると、職員と一丸とな
ってきた職員の位置というのはどうするんですかということ。これについてお伺いいたします。
先程の同僚議員の住民説明会についてですが、私も9ヶ所のうち5ヶ所に出させていただきまし
た。それぞれの地域の住民が切実な意見を申し上げてきているわけですけれども、そういった部
分がどういうふうに反映されているのか。このことについてですね、いろいろな問題があったと
思うんですよ。だったらそれぞれの経過によって、もう今回はそれぞれの議会の意見も聞いたり、
住民の意見も十分聞いたからもうそれぞれ最終的ですよとこういうことで言うんだったら意見反
映なんか出来ないわけですけれども、そういうことなら構わないんですけれども。ところが、こ
の住民説明会の残った意見ていうのはどう対処していくのかということです。以上です。
◇市長(星野已喜雄君) 多岐にわたりご質問いただきまして誠にご苦労さまでございます。
 まず、あの冒頭のですね、住民負担等々の関係でございますけれども、やはりあの、いろいろ
なですね、現下の諸情勢を勘案して参りますると、やはりあの合併という一つの大きな目的に向
かっていくときに、これらについては市民といわゆる行政側の相互理解のもとにこれからもご理
解いただいていくということについて、まあ努力をしていかなければいけないというふうに思っ
ております。さらにあの、新市のイメージ図の関係の中で、調整関係の企画調整部門等々につい
てのご意見でございますけれども、これはあくまでもイメージ図でございまして、これからまた
いろいろと各関係機関のですね、ご指導をいただきながら調整を図っていかなければならないと
いうふうに思っております。ただあの、あくまでもですね、振興局が出来たときにそういったと
ころの調整関係をですね、やはりしていかなければいけないということに当然なるわけでござい
まして、現在、月曜日の朝、部長会議がもたれております。私、あるいはまた助役、収入役、教
育長も同席の中で行われているわけでございますけれども、当然この新しい新市が誕生すれば、
振興局長もそういった月曜日の定例のですね、いわゆる市の幹部会等には出席をしてもらうよう
な、そういうことになろうかと思いまして、そういったところから調整も図られるであろうと、
こういうふうに思っております。さらにあの近代化の中の事務のいろいろなこととの関係でござ
いますけれども、これらについてはですね、まああの助役を中心としながらですね、内部で調整
を図りながら来ている経過がございますので、ご理解をいただきたいと思っております。なおあ
の、局長、次長を置くことにって非常に財源のですね負担が重なってくるんではないかと、こう
いうご指摘でございますけれども、やはりあの、これがですね、総合的に捉まえたときに、それ
では教育長は1人になる。もちろん収入役も1人になる。振興局長が2人、まあ確かにおられる。
けれども、そういったいわゆるあの行政のトップですね、そういったところの1市2村の総合的
な観点から考えればですね、まあこの局長、次長がですね、いるということによってのいわゆる
総合的な財政の圧迫というものは、まああの先程言うように現在いる2村のですね、関係者等の
勘案をいたしますると、まあこれも妥当な線かなと、こういうふうに思っております。と同時に、
やはりあの今回こういった振興局制度をですね、設けることによって、将来の1市2町6ヶ村、
まあいずれ私はですね、これは合併は避けられない時が来るであろうと、こういうふうに思って
おります。その時に元々私共が申し上げてきた地域内分権、合併することによって合併したとこ
ろのいわゆる中核がですね、一極をなして、そしてその周辺がですね、寂れていくというような
ことは、非常に恐れるわけです。ですから、今回の合併がですね、やはり合併することによって、
やはり末端まで血流が流れるように、そういったことから思いまする時にこの局長、次長制度と
いうものは、やはりこの避けられない大きなテーマであったと、こういうふうに思っております
ので、ご認識をいただければ大変ありがたいな、ご理解いただければありがたいなと、こういう
ふうに思っておるわけでございます。それから、6番目で、1市2町6村の枠が変わったんだか
ら、当然変わるべきだろうと、こういうことでございますけれども、これから先々、よーくこの
冷静に考えた時にですね、やはりこの、さあ、それでは合併も一段落した。さて何年か経った。
しかしやっぱり難しい状況になった。さて、合併をしなけりゃなりませんということになった時
に、その時にリーダーシップを発揮するのはどこか、結局それは沼田市であるというふうに私は
思っております。そういったことを思いまする時にですね、やはりあの中核都市としての責任を
果たすためにはですね、やはり周辺のそういった動向については、常に神経を使いながら行政運
営をしていくということが必要なのではないかというふうに思った時にですね、先程来申し上げ
ましたように、昨年の1月の10日以降の時系列の流れの中で今回の合併を捉らまえているとい
うことを申し上げたわけでございまして、ご理解を賜りたいと思っております。
 また、あの医療費の無料化の関係でございますけれども、これについてはですね、今回のそれ
では合併を進めるにあたって、一体全体何を一つの大きな、いわゆる心の奥にしまっておいたら
いいのかということを考えた時に、まあご承知のとおり、時代背景は国際化社会であり、情報技
術の時代であり、少子高齢社会であり、あるいはまた環境問題の時代であると、こういうふうに
思っております。そういった中で、何と言っても深刻な状況は子どもがですね、1.29人しか
産まれてこない。これもですね、よく考えてみると間違いなくお年寄りが増えて、子どもが産ま
れてこないというこの実態は、どうしても地域の活性化に非常にこの問題が出てくる。そういっ
たことを考えると、子供が作りやすい、産みやすい環境を整えるためにはですね、やはりこの小
学校6年生まで医療費の無料化ということを決断することによって、そして将来を担う子どもた
ちがですね、いきいきと頑張ってもらいたい、あわせてですね、やっぱりそういったいい制度が
ある市に行って住みたいねというふうに思っていただけるように、まあいわゆる将来を見たとき
の若年層に視点を置いてあるということで、ご理解を賜りたいと思っております。
 それから財源の関係で、職員を削減をして云々と、いうようなことのことがございましたけれ
ども、ご承知のとおり、今回の合併で概ね70名位をですね、やはりあの現下の状況から1市2
村足した数値形成の中で、やっぱり減らしていこうという考え方がございます。そういったこと
をですね、やはり裏打ちしながら、さらに、まああの交付税関係等も勘案しながらですね、これ
らについて見たり、医療費の無料化について見たり、あるいはご承知のとおり、どんどんどんど
ん、この医療費の無料化ということになればですね、私はやっぱり、あの小学生あるいは子ども
たちがですね、怪我を恐れないでスポーツにどんどんスポーツに参加していくことになると思う
んです。結局そういったことも促していきたい。それが必然的にですね、国保会計等を助けてい
くことにもなっていくと、こういうふうにも認識をしておりまして、やはりこの辺は総合的に判
断をしていかなければならないんではないかと、こういうふうに思っております。
 また、あの縦割行政についてのですね、ご指摘がございましたけれども、やはり、いつも言っ
ているようにトップダウンも必要だし、ボトムアップも必要だし、ボトムアップだけでもこれは
あの如何ともし難い。だからそのさじ加減はですね、やはりあの私が市行政の責任者であります
から、その辺は配慮してできるだけ、職員の方々に対するですね、いわゆる動向等つぶさに掌握
しながらですね、やはりこのボトムアップも図る、トップダウンもこれはあの、いざここ1番の
ときにはですね、決断をせざるを得ないことでございまして、やむを得ない。ですから、その辺
のさじ加減についてはこれからも意を尽くして、いろんなときに努力をしていきたいというふう
に思っているわけでございます。
 なお、住民説明会での諸々の意見の反映についてはどのように考えるかというご質問だったと
思いますけれども、これらについては、いただいた意見は大変重要なことなのでございまして、
これから合併を進めていく段の中にあって、出来るだけご理解をいただける範囲のいわゆる努力
はですね、させていただくつもりでございますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇19番(高橋襄典君) それぞれ答弁をいただきました。私は決して今の市長の答弁からする
とね、合併反対じゃないんです。ですから常々市長が言っているように住民主体の行政運営して
いる中で、果たしてその結果としてどうなんですかということを聞いているんです。ただここの
場合、質疑だから私の方は非常に難しいんですよ。市長はいろんなこと、勝手なことこういうふ
うに言うんですけれどもね。それに対して「私はこう思います」って言えないんですよ。ですか
ら、その辺についてきちっと答えていただきたい。それとですね、この新市構想の中で、いわゆ
るこの組織図見て知っているわけでしょ。市長直轄部局てあるんですよ。こことこの組織とこれ
がどういうふうに連携できるんですか。それが今のトップダウンとボトムアップもいいですよ。
しかし、こういうふうにしちゃうと非常に問題点があるんじゃないですか。 ですから今、その
ことについて聞いたわけです。それで、その中心となるのはですね、助役が中心となる近代化委
員会の問題だって私は不満なんですよ。それじゃあ、そのことについてどれだけどういう内容で
協議しましたか。助役が中心となっているのにですよ、それでは白沢町の振興局、利根町の振興
局、それじゃあこの調整を取ってやるにも、その中で市長の直接のところで振興局調整部門てあ
るんですよ。だったらどういう形でここのところへ付け加えなくては、それを言わなければ何に
も理解なんか出来っこないじゃないですか。そうすると、従来あった企画がなくて、政策企画部
門てあるんですよ。どういう形でこの組織を活かしていくんですか。そういう部分をわかりやす
く、それで将来は合併になったところで新市の新しい行政運営としてマッチしていけるような形
を取らなくちゃなんないという組織じゃないですか。それがそういうふうに見えます。これが、
端的に見て。ですからその考え方がどこにあるんですかっていうことを聞きたいんです。それと
ですね、編入ということで、財政のことも今出てましたですね。そういった中で編入という基本
的な原則に考えながら、住民負担を軽減しながらサービスを向上しようとしているわけでしょ。
その時にこういう経費負担はあるけれどもそれ以上にこういうふうにあるということの説明がな
ければ理解なんかできっこないじゃないですか。
 ですから、そういった部分を市長は説明しなくちゃならないんですよ。そういうことは住民説
明会でも出てるじゃないですか。ですからそういうことについて組織図の中からどういうことで
活かされてくるんですかということなんです。あとはですね、教育委員会部門は法律で定められ
てるからこうふうな形になっているんですよ。これはもう、こういう形でいいと思いますよ。こ
れを自然に同化してこれを活かせるような形の組織図になるにはどうしたらいいでしょう、これ
がベターだと思ってますか。それとですね、まあ9ヵ市町村の問題から例は出てきましたけれど
も、やっぱり枠が変われば枠が変わったなりにこれだってしなけりゃならない。それを将来って
いうことについて、それで切れちゃってるんですよ。それは私だってわかりますよ。おそらく、
私の意見を言っちゃうまくないかも知れませんけど、そういった部分はですね、私が生きてる間
にはこんなことはもう起きないと思うんですけど、いずれにしろですね、今の市長の枠組みが変
われば変わるということについて、もう少しわかりやすく、理解できるように言ってください。
 それから医療費の無料化についてね、出生率1.29と。これを今一つにしちゃったんですね。
産む環境と。私からすると育てる環境ですよということ。だから常々市長が言っていることとい
うのは産む環境ということ。産む環境についての突っ込んだ部分ていうのがこれにはないわけで
すよ。それを6年生までの医療費が無料化が一緒だとするんだったらあれですけれども。違うで
しょ。ですから、そのことについて負担増があるわけじゃないですか。その時に総体的にそれが
本当にベターなんですか、どうなんですかということをお伺いしたい。
 それと次にですね、職員削減。これは当然ね、あの永遠の課題でね、事務の効率化を図ってね、
そういうこと今市長は言ってないんですよ。数値形成がどうだとか、70名とか、これは10年
間でやるわけでしょ。ですから、そういった部分というのがこうこうこういうことで今考えてま
すよということがなければ。それをいきなり説明書にはですよ、職員を削減してそこに充てるっ
て書いてあるんですよ。そんなことが普通の考えで、常識で考えられますか。
 そして次に縦割行政の問題で、ボトムアップもトップダウンもわかりますよ。しかしながらこ
のことについてですね、トップダウンがどうも多すぎるんですよ。それにはこれこれこういうこ
とでこういうふうになるわけでしょ。だからこういうふうになりますよ。こういう形の答がなけ
れば、理解できる答弁じゃあないですよ。もう一度お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) まず、あの冒頭ですね、高橋議員が市長勝手なこと言ってますがって
いっておりましたが、まあ私共は発言に対しては常に責任を持って発言をしておりますので、一
つご理解をいただきたいと思っております。
 実はあの、高橋議員ご指摘のですね、ページ17のイメージ図の関係でございますけれども、
これもですね、やはりあの完全なものではないんです。ですから、当然これからですねいろいろ
と各方面と調整をしてですね、そして、出来るだけ1市2村の形に見合った方向にですね、持っ
ていきたいと、こういうふうに思っております。ただあの、間違いなく言えることはですね、ど
うしてもこの2村との調整がですね、やっぱり大変重要になってくると、予算を作るんでも何で
もですね。ですもんで、企画、振興局、調整部門ということが入っている経過がございます。た
だ繰り返し申し上げますけれども、完全なものではございません。これはあくまでもイメージ図
でございますので、ご理解をいただきたいと思っております。またあの、ご承知の通り、今回白
沢村あるいはまた利根村がですね、編入でお願いをしたいということで私共のところにきた経過
がございます。これもですね、いろいろな経過を踏まえてのことでございまして、白沢村あるい
は利根村の各関係者にすればですね、やはり大きな決断だったんではないかというふうに拝察を
しております。ですのでそういった気持ちをですね、やはり体して私共がですね、十二分に対応
できるようにこれからも意を尽くしていくことが大切なのではないかと、こんなふうに考えてお
ります。
 また、あの合併の枠組みが変わったから云々というご質問だったと思いましたけれども、確か
に1市2町6ヶ村がですね、ご案内のとおり1市2町1村という形で進む。2村が加えていただ
きたい。しかし、西部3ヶ町がそれはかなわない。というような経過等々があって、今日を迎え
ているわけでございますけれども、繰り返し申し上げたいと思いますけれども、やはりこの利根
沼田を見た時に地理的にも沼田市がこの中心にあって、しかもですね各町村がそれぞれまんべん
なく地域的に分かれているという状況がある中で、今回も仮に他の町村が合併が成功したとして
も、やはり2万数千人ということで市としての昇格がないというようなことになった時に、いず
れまた沼田市を中心としたいろいろな行政体のですね再編成がでてくるであろうということを思
いまする時に、常に中核都市としての責任を果たしていく必要があるんじゃないかというふうに
思っておりますので、先程来1市2村の関係等についても将来を見据えた形の中で対応していく
ということが大事なのではないかということで申し上げたわけでございます。
 なお、出生率と子育ての関係等についてでございますけれども、本当にこの子どもが産まれて
こないということについては非常になんというか由々しき問題かなと思っております。そういっ
たことからですね、やはりこれは国を挙げて取り組まなければならない大きな課題の中で、一歩
でもこれをですね、助けていく。あるいは一歩でも子育ての環境を助けていく。一歩でも子ども
たちが十二分にこのなんですか、体を動かして頑張っていけるようなそういう環境づくりのため
にお手伝いをさせてもらうという意味で今回はですね、大きな決断でありましたけれども、いわ
ゆる医療費の無料化ということに踏み切ったわけでございます。先程来、高橋議員の方からご指
摘されておりますところのいろんな計数の関係についてはここで明確にお答えするだけのものを
持ち合わせておりませんけれども、やはりこれらのことについては、総合的に判断していく必要
があるんじゃないかと。あくまでも政策的な判断であるということをひとつご理解をいただけれ
ばと、こんなふうに思っているわけでございます。
 なお、職員の減に関してはですね、今までも歴代の関係者の努力によって、沼田市は本当に努
力をして参りました。そういったことからですね、非常に沼田市の現在の職員の数からいくと、
本当に職員の方々よく頑張っていただいてるなと率直に私共は認めておりまするし、評価もさせ
ていただいております。そういった形の中で今回合併することによって、やはりまた、5万
5,000の人口の中で、2村の方々がそのまま市の職員になった時に、これはまた多めになっ
てしまうというようなことから、当然職員の削減ということについては、これはやはり恒常的に
ですね、考えていかざるを得ないというようなことから先ほど答弁をさせていただいている経過
がございますので、ご理解をいただければと思っております。
(休憩を求める者あり)
       ───────────────────────────────────     
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前10時54分休憩
       ───────────────────────────────────     
午前10時54分再開
◇議長(星野佐善太君) 再開いたします。
       ───────────────────────────────────     
◇市長(星野已喜雄君)  あくまでもですね、この新市事務組織のイメージ図というのは、あの、
完全ではないんです。これからですね、いろいろと詰めていかなければなりません。ただあの、
繰り返し申し上げたいと思うんですけれども、利根町の振興局、白沢町の振興局、当然私共の所
というところの調整をですね、図るところが必要になって参ります。そういったことからこれが
掲載をされているという経過がございますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇19番(高橋襄典君) 大体分かりました。白沢と利根村の方々がこの編入ということは十分
苦渋の選択でですね、住民を考えた中で出てくるというのは、十分私もわかってますよ、そんな
ことは。その中で、いかにトップが適切な考え方を持ちながらリーダーシップを執るってことな
んか当たり前のことなんですよ。それが少し見えないということでお伺いしてるわけなんで、も
う一度お伺いいたします。
 それとですね、この不十分な組織イメージ図なんですけれども、これをですね、活かすために
はやっぱり、これは例えばですね、今市長の答弁では合併前にこれは調整するということですよ
ね。ここにも書いてあるようにね。それといろいろ積み残しがあるわけですよ。それで、これを
一体的になるようにして市民のために、市のために活かせるような形になるにはおそらく10年
かかりますよ、はっきり言って。そのためにイコールが振興局ということもあるんだと思うんで
すけれどもね。その時にですよ、今のこの状況からすると非常にクエスチョンマークが多いんで
すよ。ですから、抽象的な市長の答弁はよく分かるんですけれども、やはりもう少し理解が得ら
れるようなことを答えていただきたいというふうに思うんですよね。例えばですよ、さっきの医
療費の問題だってそうですよ。それは確かに今言った答弁が正しいといえば正しいと思うんです
よ。しかしながら、それを脱皮するためにはどうするんですか。それが政策じゃないですか。そ
れは市長が県会の時からずーっと言ってきたわけですよ。それじゃ具体的にどういうことになっ
て、市長になってどういうことになって執行権を持ってやることになって、ものすごい力を持っ
ているわけですよ。そういった時に負担がかかって、それじゃあそれ以上の反映がここのどこに
あるんですかということなんです。だから、育てる環境づくりより、産みやすい環境づくりをや
る順序が違っているんじゃないんですかって私は言うんです。 その点も含めて最後ですね、地
域振興局についてもですね私は今の自然体でやった方がいいと思うんです。ですから、それはそ
れで意見の相違だと思うんですよ。総合的に含めて最後にご答弁いただきたいと思います。
       ───────────────────────────────────     
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前10時58分休憩
       ───────────────────────────────────     
午前11時 9分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ───────────────────────────────────     
◇市長(星野已喜雄君) それでは再質問にお答えしたいと思います。まああの、先程来からこ
の事務組織のイメージ図から来る大変あの組織体のですね、あるべき形をですね、いろいろとご
示唆をいただきながらご質問いただいているわけでございますけれども、重ねて申し上げたいと
思っておりますけれども、今後いろいろと各方面の方々のご意見も拝聴しながらですね、お互い
の方々がご理解いただけるような形としてこれからも整えていくために、まあ努力して参りたい
というふうに思っております。なお、両村がですね、まあ苦渋の気持ちをもってして沼田市に編
入をお願いしてきたということのこういったご示唆がございましたけれども、全くそのとおりか
と思っておりますので、今後、遺憾なきようそういった気持ちをたいしてですね、私も対応して
必要があるんではないかと改めて肝に銘じたところでございます。
 なお、あの先ほどこれも組織体の問題と関係して参りますけれども、振興局、調整部門等のこ
とでございますけれども合併するスタート時点の中にあって、どうしても両村の関係、今度は振
興局になりますが、それらの調整部門がやはり必要になってくる。こういったことからですね、
掲げてきた経過がございます。ただあの高橋議員、よくご承知のとおりかと思いますけれども毎
週月曜日、部長会議を持っておりまして、そこの所がですね、大きな一つのなんて言うんですか、
調整部門を果たすいわゆる協議の場になっていくであろうと、こういうふうに認識をしておりま
するし、また、同時にですね、必要があれば振興局長、あるいは助役等含めての会議であるとか
ということが、これから成立なされてくるであろうとこのように思っておるわけでございます。
 また、産みやすい、育てやすいのですね、どちらが早いかというようなことがありましたけれ
ども一応私共の認識といたしますると、産みやすい環境も育てやすい環境もですね、これはやは
り二つが相まって、そして効果が上がってくるのではないかというふうに思っておりますので、
そういったことで申し上げておりますのでご理解を賜りたいと思っておるところでございます。
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分
合に伴う財産処分に関する協議について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第49号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分
合に伴う議会の議員の在任に関する協議について願います。
◇10番(大東宣之君) 先程来、市長もおっしゃったように、今回の白沢村、利根村との合併
は沼田市への編入合併というふうになります。編入合併であれば大原則は当然議員が辞職をする
ということが大前提になるんではなかったかと思います。今回、在任特例を使うということにな
った、至った経過について教えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今回の合併は、編入合併であることから特例を使わない限り編入され
る2村の議会議員は合併時に失職をすることになるわけでございます。その場合は、現在の沼田
市の議会議員の方々が引き続き在任をして、白沢村、利根村の区域から選出された議員がいない
という状況になるわけでございます。合併後の市町村における均衡ある発展を実現するためには、
編入される市町村の住民の意見が合併後の市町村の行政に適切に反映されるということが必要で
あるため、そのための方策として合併特例法による特例が認められているものと考えているわけ
でございます。で、とくにですね、これまでに至る経過につきましては合併特例法で認められた
在任特例、定数特例のうち、いずれを採用するかについて、やはり論議があったことは議員お分
かりのとおりかと思いますが、3市村での検討を加える中で、合併協議会の有識者でありますと
ころの4号、5号委員の方々に住民の立場からのご意見をいただいた上で、協議会として決定を
してきたものでございます。新市が軌道に乗るまでの間に限り、編入される側の不安を解消し、
2村の意見がこれまた反映されるようにですね、総合的な見地に立って決定したものであるとご
理解を賜ればありがたいと、こんなふうに思っているわけでございます。
◇10番(大東宣之君) 在任特例と同時に定数特例という特例も認められているわけです。 
まあ、合併が究極のリストラというふうに言われている、行政改革というふうなことを理由にし
てこの市町村合併が進められているのであればですね、議員の数をやたら増やすということがど
うだったのか。その点についてどのようにお考えだったのか、お聞かせいただきたいと思います。
で、なおかつ定数特例を使ってもですね、白沢村、利根村の中から議員がいなくなるということ
にはならない。そしてまた、人口の按分からいっても白沢村が2人、利根村が3人、これは妥当
な数字ではないかというふうに思いますが、そういった定数特例、使わなかったことについてど
のようにお考えなのかお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはりあの、先程第1回目のご質問にお答えしたとおりですね、まあ
あの編入合併ということから、特例とすると定数特例と在任特例があるという形がございます。
そういった形の中で、結局いずれがいいのかというようなことについてですね、各方面でもって
検討を加えていただいた中で、やはりあの、4号委員の各市村のですね民間から出られている方
々のご意見、あるいはまた5号委員の全体の立場から選ばれている方々のですね、いわゆる委員
の方々のご意見をいただいた上でですね、結局、協議会として決定したということになるわけで
ございます。これについては、在任特例、定数特例、まあご承知のとおり、この合併特例法で認
められた一つの、何て言うんですかね、経過の流れの中でやはりそういったこともいいというこ
とで国の方からの指導もあって、認められていることでございますので、やはりそれは協議とし
てなされてくる一つの経過を考えますると在任特例をみんなが選択をしていただいたとこういう
ふうな考え方になるわけでございます。
◇10番(大東宣之君) 7月に行われた住民説明会の中で、この在任特例の問題がいろいろ出
されたんではなかったかというふうに思います。結果として、この在任特例を使うことによって、
これからまた別な火種を残す結果になったんではないかという感じすらするわけですが、今後、
新市が誕生した中でですね、この新しい新市が一体となって新しいまちづくりに取り組んでいく。
それにはですね、やはり議員の努力も必要になってくる、それは当然のことだと思うんですが、
こうした中で48人という議員の数が適切かどうか。5万人以上の市の場合は法定定数30人以
内というふうに定められているわけですから、そうした法律から考えてみても、この48人とい
う数字は異常な数になってくるんではないかと。また、先程も言いましたように住民説明会から
もいろいろな意見が出てるわけですから、そういった声についてですね、どのようにお考えにな
ったのか、まあそういった経過の中で結果としてこの在任特例を使うということについて市長と
してどのようにお考えなのか最後にお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まああの、先程高橋議員のご質問の中にもございましたけれども、編
入される側の方々からすると、本当にあの大変な決断と努力があるというふうなことを先ず私共
は腹の底に置かなければならないんではないかと思っております。そういった時にまああの一つ
のですね合併した後、軌道に乗せていくためには、やはりあの関係機関の十二分なご論議をいた
だくためには、やはりあの、今回この在任特例を使うことによって各般にわたってのご意見をで
すね、いただけるというようなそういうことになろうかと思っております。経過として、やはり
あの、民間の有識者でありますところの4号委員、5号委員の方々にご意見をいただいた上で、
本在任特例を選択してきた経過がございまするし、またあの、説明会の時の質問者に対しまして
もですね、そういったことで一生懸命、私共も誠心誠意答弁に努めたつもりでございます。参考
までに申し上げておきたいと思いますけれども、これは地域活性化センターの方からの資料でご
ざいますが、編入合併における特例の適用状況ということで、一応有効回答24団体ということ
の中で、「特例を適用せず」が4.2%の1団体、「定数特例を適用する」のが20.8%で5
団体、「在任特例を適用する」のが75.0%で18団体あったという経過がございます。以上
申し上げまして答弁といたします。
◇議長(星野佐善太君) 他に。19番。
◇19番(高橋襄典君) 先程の質疑の中でもですね、まああの今度の合併については財政が一
番トップに出てくるわけですね。そういう財政逼迫の中でですね、その在任特例を適用すること
によって、議員報酬のね、差額、いわゆる先ほども同僚議員から出たように、白沢2、利根村3、
27ということからすると、その差額が億単位の負担になるわけです。そういった住民負担につ
いて市長はどういうふうに考えているのか。また、今までの協議の中に出てこなかったんですけ
れども、沼田市においては政務調査費があるわけですけれども、それも報酬審議会では妥当であ
るという話があるわけですけれども、それが48になった時に住民の皆さんの判断はどうである
か。こういったことによって負担が増されるわけです。先程も出たんですけれども、いわゆる議
員が住民を支える数字、いわゆる沼田においては2,106人なんですね。白沢は333、利根
が351。こういった中でですね、この格差が6倍にあるわけです。今、公平、公正という立場
の中で、この格差是正を市長はどういうふうに考えているのか。そういった総合的な判断に立っ
て、またお答えをお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) この在任特例の関係でですね、まああの報酬額の差の問題なんですけ
れども、まあ、議会の議員の報酬等については、条例でこれを定めることとされておりまして、
地方自治法の203条の第5項に謳われております。で、結局この合併協議に基づき、今後であ
りますが、条例を改正して報酬額に差を付けること自体に問題はないのではないか。こういうふ
うに思っております。またあの、報酬も同額であるべきというような議論があることも承知をし
ておりますけれども、編入される側の不安を解消しながらも、経費の増大を抑える方策として民
間の委員の4号委員、5号委員の方々の意見も踏まえて合併協議会で決定した経過があります。
ですから在任特例期間中に限り、特例的に置かれるものであるということを一つご理解をいただ
きたいと思っております。
 なお、この政務調査費等のことについて若干触れがございましたけれども、これらについては
ですね、私共がここで特に答弁する立場にはないと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思
っております。
 なおですね、そういったいろいろな差の問題ですね、沼田市で約2,100人、白沢村、利根
村では350人前後となっておると。これはですね、客観的に数値が示されたとおり、事実でご
ざいます。ただ、議員の在任特例は合併時の特例として法律により認めたものでございまして、
やはりこの新市が軌道に乗るまでの間に限りですね、一時的に行われるものでありまして、ここ
のところはソフトランディングをしていくためにやはりこういった選択をするということが円満
に行く一つの道標ではなかったかと、こんなふうに思っておりますのでご理解を賜りたいと思っ
ております。
◇19番(高橋襄典君) 先程のですね、政務調査費は要するに住民負担になるということでそ
ういうふうに言ったことなんです。ですから、そういった部分を今度の合併の協議の進め方にお
いても自主財源ということをどういうふうに求めてきたかということが出てきてないんですよ。
負担、負担、負担、負担で。だからそういった部分について、それでは現行の財政状況の中でど
ういうふうに住民の負担の軽減とサービスの大を図るわけですけれども、そういった意味でどう
であるかってことなんです。それで、この格差是正。今市長が言われましたけれども、格差是正
っていうのは当然していかなけりゃならないんですよ。だから2年だけだからいいんですかって
いうことなんですね。そうじゃないと思うんですよ。それと先程の要するに同僚議員の答えの中
に定数特例と在任特例の結果って。それは他地域のことなんですよ。沼田市にとって、白沢にと
って、利根村にとってどうなのかっていうことなんですね。そこがベターであればいいわけなん
です。それは他人事なんですよ。ですから、そういう数字は数字で出てるかも知れないけれども、
いわゆる1市2村がより良く行くためにはどうなんだろうかということでですね、そのことにつ
いて今ですね、格差っていうことについて非常に大きいわけです。 その数字からしてもですね
6倍もあるわけですよ。そういった意味でその理由付けとしてですね、どうであるかということ
です。
◇市長(星野已喜雄君) ええ、ここはやはりあの歴史的な大きな転換期でございまするし、そ
ういった時に市会議員さんが現実に48人ですか、なるわけでございますけれども、そういった
大きな力でもってして1市2村の将来に向かった論議をですね、やはり合併した暁には2年と数
ヶ月だと思いますけれども、そこで大いに論議をしてもらうことによって沼田市の発展のために
頑張っていただければありがたいなとこういうふうに思っているわけでございまして、先程来、
厳密な数値はですね、確かに人口等々勘案いたしまするとそういった格差があることも事実でご
ざいますけれども、ここは一つ、大きな歴史の転換期。そして将来を見据えた中で一つ大きなこ
の立場からご理解いただければありがたいなとこんなふうに思っているわけでございまして、よ
ろしくお願いしたいと思っております。
◇19番(高橋襄典君) 最後にですね、あの市長くどく言うもんで、私はあえて言わさせてい
ただきます。言うつもりじゃなかったんですけどもね。だったらですね、4号委員、5号委員の
民の声を聞くというときにですよ、欠席だから文書をもって出すと言うことで、それを出してく
れなかった。どういう内容だか。これを一つ指摘しておきます。それと、48の中で、いわゆる
議決を迫られたときにこれで果たして公平ですかっていうことです。最後にその2点についてお
伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 文書はですね、あの一応あの会議の席ではちゃんと出席されなかった
方々のことについては読み上げておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。
(休憩を求める者あり)
       ───────────────────────────────────     
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時28分休憩
       ───────────────────────────────────     
午前11時29分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ───────────────────────────────────     
◇市長(星野已喜雄君) 4号委員、5号委員の会議のときにはですね、あの実際に事務局がA
さんはこういうことです。Bさんはこういうことです。ということでしっかりと読み上げている
経過がございます。ただ、議員さんが資料提供の関係があった時に、もしそれが出されていなか
ったとすれば、そこは私承知しておりませんので。出されていなかったとすればそれはやはり出
来るだけこれはみんなに示していこうとであるので、それは私共の事務対応がまずかったのでは
ないかというふうに思っておりますので、誠に申し訳なく思っております。
 で、格差の関係についてはですね、先程来、もう数値ははっきりと出ておりますので、これは
あの何をいわんやでございますけれども、やはり繰り返し申し上げたいと思うんですけれども、
歴史的な大きな転換期であるということを踏まえて、ここは大道に則してひとつご理解いただき
たいなとこういうふうに思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
(休憩を求める者あり)
       ───────────────────────────────────     
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時30分休憩
       ───────────────────────────────────     
午前11時30分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ───────────────────────────────────     
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第50号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分
合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議について願います。10番。
◇10番(大東宣之君) 白沢村、利根村にいわゆる地域振興局を設置をするということですが、
先ず一つ最初にお聞かせいただきたいのは、この地域振興局と全体の新市のまちづくりとの関係、
どのように進めて行かれるのか。先程来の質疑の中で市長は毎週月曜日、部長会議やっていると
いうことをしきりにおっしゃっておられましたが、その地域地域の事柄にあたっていくと同時に
ですね、新市、新しく誕生する沼田市全体のことについてやはり調整、協議が必要になってくる
と思うんですが、そういったことについてはどのようにされていくのかお聞かせいただきたいと
思います。それから、こういった振興局を設置をする際、その地域でのまちづくり、また全体、
新市のまちづくりを進めていく上で、極めて重要になってくると思われるのが局長だとか地域振
興協議会の人選ではないかと。どのような人を選ぶかによって大きくこれらが左右されてくるん
ではないかと思いますが、そういったお考え等については、この間、何ら示されてはおりません。
市長としてどのようにお考えなのか先ずお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 振興局の関係についてはですね、先ずあのこういった広大な面積を有
する当地域の特性を踏まえました時にですね、私共は元々から利根沼田市町村任意合併協議会以
降、一貫して地域内分権型のまちづくりを検討して参りました。そういったことから国において
も地方制度調査会等で検討してきた中で、今回の合併特例法等の改正によって新しく地域自治区
の制度が設けられたということは議員ご案内のとおりかと思います。地域振興局は、この合併特
例法に基づく地域自治区であり、これを導入することによって、地域の個性や特徴が失われるの
ではないかという、あるいは周辺部が取り残されるのではないかという住民の意見が行政に反映
されにくくなるのではないかといった合併に対する懸念、いわば合併のデメリットを克服してバ
ランスのとれた個性豊かな地域づくりが促進されるのではないかと、こういうようなことでなさ
れているわけでございます。そういったことからやはりあの、その地域地域のですね、良さとい
うものを活かしていくということになりますので、まあ結局調整機能というのが大事になってく
るということは論を待ちません。が故に先程来、同僚議員のご質問の中でもご心配されたご意見
が出されたわけでございますけれども、これらについてはですね、いわゆる17ページにあるイ
メージ図を基にして、これから今ご指摘のようなことも踏まえてですね、対応していかなければ
いけないと、こういうふうに思っております。なおあの、毎週月曜日、9時から部長会議を設け
ておりますが、そこではこれから先々になりますると当然振興局長もですね、そこに出席をして
くることになろうかと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。なおあの、地
域の協議会のことでございますけれども、この関係については地域の自治区制度がですね、立ち
上がって参りますると結局、より狭い区域を単位としての住民の意見を反映させる仕組みとして
制度化されたものであって、地域協議会はそれを自主的に担保していくと、こういうことになる
わけでございます。そういった中で、まあ任命権者はですね、私が一応あたるわけでございまし
て、そういった意味で地域の実態をよく把握しながら対応していかなければならないというふう
に思っております。なおあの、振興局長は特別職として当該地域自治区の行政運営に関し、優れ
た識見を有する者のうちから市長が選任するということになっておりますのでご理解を賜りたい
と思っております。
◇10番(大東宣之君) まあ、振興局をするということは合併時の混乱を避ける上でも必要性
がまああるんではないかというふうに感ずるんですが、この振興局を設置をするということと同
時にですね、この新市全体の行政運営をどうやっていくのか、やはりその点をですね、この合併
をするにあたって、やはり明確にしておく必要性があるんではないか、そういった説明はされて
は来なかったんではないかというふうに感ずるわけです。地域振興局を設置をして、その地域内
の自治や様々なものを守っていくんだということはしきりに説明はされては来ましたが、じゃあ
新市、誕生した新市の全体の中でのこの振興局としての役割やまた全体の新市を発展をさせてい
く地域住民の暮らしを守っていくという中でのこういった振興局の調整、役割といったものにつ
いての説明はされては来なかったんではないかと思うので、その点についてのお考えを再度お聞
かせいただければと思います。それから、先程来質疑の中でも言われておりました新市の事務組
織の図ですが、これを見るとですね、いわゆる今の沼田市の職員が一切合切背負い込むんじゃな
いかと。要するに白沢の振興局、利根村の振興局は現状の仕事だけをやっている。その中で窓口
業務が中心になってきていると。結局責任あることは全てこの中で、図で見ればですね、沼田の
職員が背負い込むことになってしまうんではないかというふうに思うわけですが、その辺でのこ
の位置づけ等についてはどのようになるのか、また振興局の役割はどのようになっていくのかと
いうことについてお聞かせいただきたいと思います。それから、この地域協議会が設置をされる
わけですが、基本的には先程来、先ほどの質疑の中にも出たように在任特例を、議員の場合在任
特例を使うわけですから、そういった意味ではその地域の意見、声等が議会、そして行政に反映
をされてくることになってくるんではないかと。そういったことから考えてみればですね、この
全体的な新市の行政運営、また議会との関わりあいの中でこの地域協議会というのがどういう役
割を果たしていくのか。その点についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まずあの、行政運営の大まかな捉まえ方でございますけれども、やは
りあの、これはあの、これだけ広い利根沼田地域。しかも香川県に匹敵すると。人口は10万人
弱。こういったことの流れの中で、それでよしんば、仮に一所にその市の庁舎を置いて、そこに
みんな集めようとした場合に、香川県を一つの例に取れば、香川県庁がみんな掌握をするという
ようなこういう理屈になってくるということと似てくるわけでございます。で、そこの所はやは
り非常にあのこういった広い地域だと懸念がある。出来るだけ末端の地域住民のですねエネルギ
ーを感化していくためには、やはりあの地域内の分権、しかも出来得れば、まあこれは参考の例
としてよろしいかどうかわかりませんけれども、例えば特定郵便局がまあいわゆる山村地域にあ
っても存在しておりますけれども、そういったところに見られるようにいつでもですね、身近に
その行政の顔が見られるような、そういう対応を取っていくことが必要なのではないかというこ
とからかねてからこういったことを訴えてきたわけでございます。で、そういったことから言う
なれば、この利根沼田という大きな枠組みがですね、まああの独立国家的な要素を持ってきて、
そして一つのですね大きな基礎的自治体の持ち味を十分発揮していくためには、やはり本市が中
心となって各町村のですね、いわゆる伝統や文化を大切にしながら、その方々も血流がしっかり
流れていくような、そういったふうな状況を作り上げていくという。で、間違いなく先々には、
私が見ている限りにおきましては基礎的自治体と国家の関係に大体行くんではないかと、こうい
うふうに見ておりまして、そういった意味でなんとしてもここのところはですね、そういった勇
気ある決断が必要なのではないかと今回判断をしております。
 それからあの、新市の事務組織がですね、まああの、非常にあの振興局等々のまあ立場という
か、それがあの、まだ理解しきれないというようなことだったと思いますが、13ページにあり
ますようにですね、お手持ちの資料の13ページにありますように、結局あの住民生活に直結し
た各種窓口業務、保健福祉サービスなどの提供、それから両村町内の農林観光、上下水道施設等
の維持管理及び工事、あるいはまたそれぞれの町村の特性を活かした地域づくりや従来から継続
する個性ある施策の実施など地域振興の推進と、コミュニティ施策の推進と、住民自治支援、住
民との協働によるまちづくりの推進というようなことが挙げられることになるわけであります。
であの、地域協議会の関係については、議員がですね指摘されることについては私共よーく承知
をしております。で、在任特例をですね今回のように使っていくということになりますると、当
然各2村のですね、発言権が担保されておりますので、そういった意味では議員が言われている
ことについてもよく理解をしているところでございます。ですから、今後これらについてもです
ね、関係機関と十二分に協議をしながら、慎重にですね、扱っていかなければならない。こうい
うふうに思っているわけでございます。
◇10番(大東宣之君) まああの、当然合併をして新しい街を作っていくということになれば
非常に様々な点で困難があるわけですから、こうした地域振興局を配置をしていくということに
ついては私も理解も出来ますし、その必要性は感じます。ただ、今回の合併にあたってそうした
地域振興局を設置をするにあたって、その全体の新市のまちづくり、それとの関係の中でこの地
域振興局がどういう役割を果たしていくのか。そういった点がですね、まだまだ不透明ではない
かと。説明もそういった点ではされては来なかったんではないか。一般的にサービスの提供だと
か地域自治を守っていくためにやっていくんだということは再三再四言われてきました。しかし、
全体のまちづくりの中で沼田市、白沢村そして利根村、これらが一体となったまちづくりをどう
いうふうにしていくのか。そういった中でこのそれぞれの地域振興局はどういう役割を果たして
いくのか、そういったことがですね、まだまだ不透明ではないかのかと。 そういった点につい
てですね、やはり説明がまあ足りなかったんではないかという感じは私は拭い去れません。そう
いった点についてのお考えをお聞かせいただきたい。それともう一つ、その人選の関係ですが、
例えば静岡市。清水市と静岡市が吸収合併をされて静岡市が新しく誕生しました。で、副市長に
なったのは旧の清水市長。これは合併を推進した人もかなり批判だらだら出たそうです。地域の
新聞にそういうふうに出ていました。ですから、ここの人選というのは極めて大事ではないかと。
市長としてどういったまちづくりを進めていく、そういった中でどういった振興局長やどういっ
た地域協議会の委員を選任をしていくのかという説明がなかったんではないか。それがやはりま
だ全体のものに対しての不透明感を拭い去れない原因になっているんではないかと思いますが、
そういった点についてのお考えを再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ええ、あの議員は国際問題にも明るい方なもんでですね、ヨーロッパ
の連合体なんかについてはよく勉強されているんではないかと思いますけれども、やはりあのそ
ういった流れになっていくのかなというふうに認識をしております。まあ、これは国家と基礎的
自治体とではですねニュアンスは異なりますけれども、そういった状況に流れていくのかなと。
いうふうなイメージを持っております。やはりあの、ご案内のとおりかつて広域連合というのが
こうございましたけれどもこれがですね、進めてきた。利根沼田はそういう意味では広域連合型
に近い広域圏の行政運営をしてるという構造だと思っておりますけれども、やはりあの各地域の
ですね、持ち味を持ったいわゆる連合型のようなそういうようなことをやはりイメージしていく
のかなと。こんなふうに認識しております。それからあの、局長の、振興局長の人選の問題でご
ざいますけれども、これはですね当該地域自治区の行政運営に関し、優れた識見を有する者のう
ちから市長が選任をするということで、こういったことで申し上げるしか今の立場はございませ
ん。先ず、そういったことでご理解をいただきたいと思っております。 であの、先のですね質
問の中で、沼田市の職員が責任ある仕事をどんどん背負ってってしまうんではないかというご指
摘であったわけでございますけれども、やはり市行政、村行政ではですね、その内容っていうの
か、今までの歴史的な経過や担当する事務量だとかそういうのも違うと思います。ですから沼田
市の職員がですね、ある程度リーダーシップを発揮して責任をですね負っていくような場面が多
々多くなっていくのではないかというふうには拝察をしております。
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 質疑を終結いたします。
 おはかりいたします。ただいま議題となっております議案第47号から第50号までの以上4
件については、会議規則第36条第2項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これ
にご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって議案第47号から議案第50号までの
以上4件については、委員会付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。討論は一括して願います。
 なお、討論は反対、賛成の順に願います。10番。
〔10番 大東宣之君登壇〕
◇10番(大東宣之君) 私は、ただいま上程されている議案第47号 沼田市、利根郡白沢村
及び同郡利根村の廃置分合について、議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃
置分合に伴う財産処分に関する協議について、議案第49号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利
根村の廃置分合に伴う議員の在任に関する協議について、議案第50号 沼田市、利根郡白沢村
及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議について
反対の立場より討論いたします。
 合併特例法の期限が来年3月に迫る中、全国各地では市町村合併の流れが強まっていますが、
合併しないで地方自治と地域を守る動きも広がっています。しかもその枠組みなどをめぐって市
町村合併が頓挫しているところも少なくなく、県内を見ても桐生広域や高崎広域など右往左往し
ている状況にあります。
 沼田市の市町村合併についても当初の目標だった利根沼田一体が早々に崩れ、西部3ヶ町村と
の市町村合併も市長の努力も空しく、いとも簡単に崩壊し、白沢村と利根村との合併にやっと漕
ぎ着けたという感は否めません。
 そもそも今回の全国的な市町村合併の動きは地域住民からの求めによって起こったものではな
く、国の財政的理由によって強引に進められているものであり、そこには地方自治も住民の願い
も声もありません。
 こうした財政状況を作り出したのが政府自民党等にあるにもかかわらず、何の反省も謝罪もな
く、国民と地方に負担と犠牲を押しつけるようなやり方をさらに強めようとするなど、全く許せ
る話ではありません。
 今回の白沢村、利根村との合併についてどれだけ真剣な取り組みがされてきたのでしょうか。
 12月まで門戸を開いているといった市長の言葉には少々でも行政や議会に関わったことのあ
る人なら12月のうちに議会で議決すると解するのが当然であり、12月うちに申込みをすれば
ことが済むといった考えは極めて認識不足であり、このことが混乱のきっかけとなり、市長が余
分な力を注がなくてはならないきっかけとなってしまいました。
 しかし、白沢村、利根村の村長が一度も沼田市民に説明することもなく、市長が苦労している
時にでさえ、議会に直接理解を求めようともしないなど、市民にとっては白沢村、利根村との合
併については全く蚊帳の外状態であり、自らの問題として考えることが出来るようなものにスタ
ート時点からなっておらず、必然的に説明会への参加者の数がそれを証明するものとなっていま
す。白沢村、利根村との合併について、市民に説明がされたのは7月に行われた住民説明会が初
めてであり、法定協議会は7回、合併協議会だよりの発行は5回。これだけの時間と資料の提供
で十分だとお考えなのでしょうか。
 今回の市町村合併が財政的な理由によるところが大きいと言われていますが、これだけのこと
で白沢、利根村の方々と一体となったまちづくりが出来るのでしょうか。合併後の財政推計すら
示されないなど、重要なことについての情報も公開しないままの合併推進であり、何でもいいか
ら市町村合併といったようにしか感じられません。これでは厳しいといわれる時代に夢と希望、
確かな指針を持って臨むことなど出来るわけはありません。
 今回の白沢村、利根村との合併については沼田市への編入合併でお願いしたいと言われていた
にも関わらず、議員の身分だけはなぜ在任特例となるのか、市民に理解できるものではありませ
ん。
 振興局が新市の中でどんな役割を果たすのか、それは振興局長の人選、地域協議会のメンバー
の人選に大きく左右されると考えられますが、どういった人を充てるのかといった考え等も何も
示されないなど、市長も力を入れ、鳴り物入りの地域分権システムも不透明なものと感じざるを
得ないなど、この市町村合併についての情報は極めて不十分なものでしかありません。 こうし
た状況での市町村合併にはなんの大義もなく、夢も希望も感じられるはずもなく、勢いを持って
進められるものではありません。
 以上の見解を表明し、議案第47号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合につい
て、議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う財産処分に関する協
議について、議案第49号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う議会の議員
の在任に関する協議について、議案第50号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合
に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議についての反対討論といたします。
◇議長(星野佐善太君) 他に。15番。
〔15番 田村博美君登壇〕
◇15番(田村博美君) 私は、ただいま上程されております議案第47号 沼田市、利根郡白
沢村及び同郡利根村の廃置分合について、議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村
の廃置分合に伴う財産処分に関する協議について、議案第49号  沼田市、利根郡白沢村及び同
郡利根村の廃置分合に伴う議会の議員の在任に関する協議について、及び議案第50号 沼田市、
利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する
協議について賛成の立場で討論いたします。
 現在、地方公共団体を取り巻く財政事情は厳しく、生活圏の拡大に応じた広域的な観点からの
行政サ−ビスの展開や、重点的投資による都市基盤の整備が求められています。このような状況
下において、市民の要望に応え、地方自治体としての役割を果たすために、きちんとした財政基
盤を作り上げること、より専門的な能力を備えた体制を作り上げることが絶対条件であります。
 白沢、利根村との合併は、平成15年1月、利根沼田の大同団結を目指すことを目標として設
置した利根沼田市町村任意合併協議会から、紆余曲折を経た上で、16年4月に新たに設置した
沼田市、白沢村、利根村合併協議会において慎重に協議を重ねてきた成果であり、今後、本市が
利根沼田のリーダーとして発展、飛躍していくための礎となるものであります。
 また、歴史的、文化的、さらに人的に非常に関係が深い沼田市と白沢村、そして利根村が合併
することは、理念と目標を共有し、共に発展し、住民福祉の向上を図っていくことは、21世紀
のまちづくりを進める上で非常に有意義なことであります。
  このことを認識し、全議員の賛成のもとで合併を成立させなければならないことを強く申し上
げるとともに、沼田、白沢、利根の住民が、共に歩むことが必要不可欠であることを申し上げ、
合併に係る4議案についての賛成討論といたします。
◇議長(星野佐善太君) 他に。5番。
〔5番 布施辰二郎君登壇〕
◇5番(布施辰二郎君) ええ、私は、ただいま上程されております議案第47号 沼田市、利
根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合について、議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び利根
村の廃置分合に伴う財産処分に関する協議について、議案第49号  沼田市、利根郡白沢村及び
同郡利根村の廃置分合に伴う議会の議員の在任に関する協議について、議案第50号 沼田市、
利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する
協議についてを賛成の立場で討論を行います。
 議案第47号については、東部2村を沼田市に編入することを県に申請することであります。
 議案第48号は、その2村の財産を全て沼田市に帰属させるというものであります。
 議案第49号は、2村の議会議員の在任について、沼田市の議会の議員の残任期間に限り沼田
市議会議員として在任するものであります。
 そして、議案第50号は白沢村、利根村の地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関するも
のです。
 以上、この4議案、すべて法律に基づき、廃置分合に伴うものでありまして、必要不可欠のこ
とであります。また、地域住民に対しましても9回も説明会を開催し、住民の理解も得られてい
ると思っております。
 特に議案第49号、在任特例を使うことにつきましては様々なところで様々な意見や議論がご
ざいました。原則どおりの定数で行う方が在任特例を使うよりも経費の面では安上がりになると
思われますが、市と村が合併するということは、大変な決断と努力が必要であります。
 2村の立場やお気持ちを考えますと、新市が軌道に乗ってくるまでそれぞれの地域を代表して
新市の議会に全議員が参加して、新市の基礎を作っていくことが重要だと思っております。法律
でもこの在任特例を制度として認めているのは、そういった理由からだと思っております。
       ───────────────────────────────────     
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後12時休憩
       ───────────────────────────────────     
午後12時1分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ───────────────────────────────────     
◇5番(布施辰二郎君) いわゆるソフトランディングということであります。しかも調整方針
では、議員報酬も現行の3市村の報酬としていくということでありますので、妥当な取扱いであ
ると思っております。以上申し上げまして賛成討論といたします。
◇議長(星野佐善太君) 他に。11番。
〔11番 高柳勝巳君登壇〕
◇11番(高柳勝巳君) 私は、ただいま上程されております議案第47号 沼田市、利根郡白
沢村及び同利根村の廃置分合について、議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び同利根村の廃
置分合に伴う財産処分に関する協議について、第49号  沼田市、利根郡白沢村及び同利根村の
廃置分合に伴う議会の議員の在任に関する協議について、議案第50号 沼田市、利根郡白沢村
及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議について
賛成の立場で討論したいというふうに考えます。
 先の参議院選挙での大きな争点となった年金問題をはじめ、昨今のニュース等で報道される社
会的事象には個々人の善悪の判断や単純なアクシデントという内容から明らかに制度疲労に起因
した減少が激増して社会問題化し、今の日本にその根本的解決を迫ってきていると考えています。
今の状態を維持したいという生活確保へ向けた願望と同時に、このままではいられないという漠
然とした日本の現行制度やシステムに対する危機意識は住民にも行政にも、そして議会にも共通
していると考えられます。2000年に成立した地方分権一括法の背景と意義もこのような状況
から起因していると考えるべきです。均衡ある発展を標榜しながら基盤整備、公共事業と称して
地方へ借金を背負わせ、今になって日本の国家財政のひずみの根源は全て地方にありとも受け取
れる国の姿勢にも激しい憤りを覚えるのも事実です。しかしながら、原因の究明は必要であって
も国政に対する責任追及や要望だけでは先程申し上げた問題解決へは踏み出せないと考えるので
す。従って私は合併算定替えの期間を活用し、10年から15年という期間の中で自治体の体質
改善を目指していく戦略としての合併を選択したいと考えます。その意味でのいくつかの点につ
いて申し上げておきたいと思います。
 1つは発信力の問題だと思います。今回の合併の本来の目標は、地方や地域同士の利益、利害
の確保という視点ではなく、国対地方の役割任務のあり方を問うものとして捉えることが重要と
考えています。従って、都市に対する地方からの警鐘、提言のできる単位や形の追求でなくては
ならないと考えます。そのためには行政区の単位を利根沼田全域とすることが望ましく、さらに
この資源を最大限引き出すためには、思い切った自然環境政策を具体化すべきです。
 2つ目は自治力の課題だと考えます。地域自治区の設置された新市となる予定ですが、さらに
小さな単位となる住民自治区の活性化を急ぐべきです。群馬県で検討中の小さな自治のあり方な
どを貪欲に学びながら今後に活かしていくべきです。今回の合併のテーマである「大きくしなが
ら小さくする」の意味と意義をしっかり再認識し、エリア型とテーマ型のコアをうまく組み合わ
せて住民の自主性、主体性、協調性を最大限引き出す自治集団の育成に尽力を注ぐべきと考えま
す。
 3つ目は自立力です。合併により財政効率化として、まず意思決定機関の効率化がなされるこ
とになります。つまり、在任期間をえて、議員数は大幅に削減されることとなります。情報公開
や住民参加を積極的に行い、意思決定の効率化が単なる削減のみに終始することのないよう、今
後10年間の間に新しい合意形成と意思決定システムを完成させていく決意が必要です。 4つ
目は戦略の問題です。今回の合併が「利根沼田は一つ」への一里塚としての位置付けなら、今後
の利根沼田地域の第2ステージ転換への戦略を明確に示すべきであります。現役世代の利益確保
ももちろん重要ですが、利根沼田の子どもたちへどんな未来の骨格を築いてあげるかこそが一番
の尺度としなければならない課題だと考えます。以上申し上げ、原案に対する賛成討論といたし
ます。
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 討論を終結いたします。
 これより議案第47号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合についてを採決いた
します。
 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。
 よって本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第48号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う財産処分に関す
る協議についてを採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。
 よって本案は原案のとおり可決されました。
  次に、議案第49号  沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う議会の議員の在
任に関する協議についてを採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。
 よって本案は原案のとおり可決されました。
  次に、議案第50号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び
地域自治区の区長の設置に関する協議について採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。
 よって本案は原案のとおり可決されました。
           ────────────── ◇──────────────            
    第5 字句等の整理委任について
◇議長(星野佐善太君) 日程第9、字句等の整理委任についてを議題といたします。
 おはかりいたします。今期臨時会で議決された事件について、その字句等の整理を要するもの
につきましては、会議規則第42条の規定によりその整理を議長に委任されたいと思います。こ
れにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君)  ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
           ────────────── ◇──────────────            
    第6 閉  会
◇議長(星野佐善太君)  以上で今期臨時会に付議された事件はすべて議了いたしました。
 この機会に市長より発言の通告がありましたので、許可いたします。
 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) お許しをいただきましたので、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 本日は、本市と白沢村及び利根村との1市2村による合併関連議案につきまして臨時会を招集
させていただき、慎重なるご審議を賜り、議案全てをご決定していただきましたことに対しまし
て心から感謝と御礼を申し上げます。
 「利根沼田は一つ」の考え方のもと、協議を精力的に進めてまいりましたが、本日ご決定をし
ていただきました合併という歴史的な一大事業を深く心に受け止め、市民のために頑張っていき
たいと決意を新たにし、身の引き締まる思いであります。
 ここに至るまでの間、議長はじめ議員各位、関係皆様方のご指導、ご協力に対しまして、改め
まして厚く感謝と御礼を申し上げる次第であります。
 今後は、県に廃置分合の申請をするとともに、来年2月13日の新市誕生に向け、議会と十二
分な連携のもとに21世紀のまちづくりを目指し、恵まれた自然環境や地域特性を活かした新市
の将来像、「水と緑の大地・田園空間都市」実現のため最大限努力を傾注して参りたいと考えて
おりますので、議員各位には今後とも各般にわたり、あたたかいご支援とご指導、ご理解を賜り
ますようお願い申し上げまして御礼のご挨拶とさせていただきたいと存じます。
 本日は誠にありがとうございました。
◇議長(星野佐善太君) 以上をもちまして、平成16年第3回沼田市議会臨時会を閉会いたし
ます。
 議員各位並びに執行部各位には、誠にご苦労さまでございました。 
  午後12時12分閉会
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