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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成16年第4回定例会継続会 議事日程第3号

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沼田市議会平成16年第4回定例会継続会会議録
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議事日程 第3号
平成16年9月13日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散  会
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出席議員(22人)
      1番   大島 崇行君          2番   大竹 政雄君
      3番   山崎 義朗君          4番   真下 恭嗣君
      5番   布施辰二郎君          6番   角田 泰夫君
      7番   久保 健二君          8番   星野  稔君
      9番   井之川博幸君         10番   大東 宣之君
     11番   高柳 勝巳君         12番   石田 宇平君
     13番   片野 彦一君         14番   星川嘉一郎君
     15番   田村 博美君         16番   金井 康夫君
     17番   牧野 保好君         18番   松井 敏員君
     19番   高橋 襄典君         20番   井田 孝一君
     21番   小林 照夫君         22番   星野佐善太君
欠席議員(なし)
 ─────────────────────────────
説明のため出席した者
  市  長     星野已喜雄君      助  役     金井可佐夫君
  収 入 役     武井  博君      総務部長     村山 博明君
  民生部長     斎藤 一章君      経済部長     武井善太郎君
  建設部長     野田 敏夫君      街なか対策部長  兼弘 武久君
  総務課長     村沢 博行君      教 育 長     角田利喜雄君
  教育部長     増田 幸男君      庶務課長     水田  修君
  監査委員事務局長 茂木  愛君
─────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長     林  義夫       次長兼庶務係長  下  宏一
  議事係長     茂木 敏昭       主  任     地野 裕一
──────────────◇──────────────
    午前10時開会
◇議長(星野佐善太君) これより本日の会議を開きます。
──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、一般質問を行います。
 10日に引き続き、順次質問を許可いたします。最初に、井之川博幸議員。9番。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 今回私の質問は、中心市街地街づくりについて、北回り環状線について、環境基本計画に関連
しての3件であります。
 まず、中心市街地街づくりについてお伺いいたします。
 この事業については、6年前の西田市政のときに始まり、当初の計画では、平成22年度まで
の13年間の事業計画として始まりました。計画では、平成16年度には、区画整理事業の工事
が半ばまで進んでいて、関連事業のにぎわいの核や、やさしさの核などの施設整備は終了してい
るはずでありました。遅れている原因については、基盤整備である土地区画整理事業の事前同意
を得ていない。市民の反対の声が強かった滝坂エレベーターを建設しようとした。関係住民の、
どういう街を作るのかという意思統一と同意が不十分であるというような点が考えられます。い
ずれにしても当初計画からは大きく遅れています。そのような状況から、昨年度事業計画を3年
延ばす見直しを行い、平成25年度までとしたと伺っております。土地区画整理事業については、
事前の同意作業は結局行われずに、土地区画整理審議会を設置して、換地設計や仮換地指定に進
もうとしていますが、事業の進捗状況について及び関係住民の現在の賛同状況についてまずお伺
いいたします。
 一般的に街づくり事業については、その地域の住民がどのような街を作りたいか相談をして、
一定の方向性が合意された時点でどのような内容の事業で進めることが最良であるか選択をして、
ここで初めて事業計画を作り、全住民の合意を得て事業化をするというのが本来の街づくり事業
ではないかと思います。勿論、本市におきましても、前々から一部には動きがありましたけれど
も、中心市街地の住民の皆さんが、本格的に自分たちの街づくりについて相談を始めたのはこの
事業が始まってからではなかったかと思います。そして、その街づくりの相談もあまりうまくい
かなかったように聞いております。
 しかし、先日いただいた下之町街づくり委員会の15年度検討経過報告書などを見させていた
だくと、具体的な方向が出されつつあるところも出ていると受け止められます。現状での各地域、
または街区ごとの街づくり計画の検討がどのような状況になっているのかお伺いいたします。さ
らに、構想書が出されているTMOの状況についてもお伺いいたします。
 続いて、商業計画の要の一つでもありますグリーンベル21についてお伺いいたします。サテ
ィ撤退後の状況については、本市の支援事業も含めて承知をしているところでありますが、景気
の悪さも影響して、なかなか空フロアが埋まっていくという状況にはないようであります。空フ
ロアの現状と対策についてお伺いをいたします。
 次に、北回り環状線についてお伺いいたします。開通当初の利用は、予想どおりとはいかなか
ったようです。26年間、100億円余というお金をかけてやっとここまできて北回りがつなが
ったわけであります。大いに利用していただき、いろいろな効果が出てこなければ何のために事
業を進めてきたのかわからなくなります。新聞等にも報道されたわけでありますけれども、予想
していた利用量と開通当初及び現在の利用量についてお伺いいたします。
 続いて、安全対策について。北回りが全面開通後の事故等の発生状況とその対策についてお伺
いいたします。さらに、地元では、住民からも声があがっている環状線と市道1117号線との
交差点に信号機を設置することについてのお考えをお聞かせください。
 次に、環境基本計画に関連して、城堀川の改修についてお伺いいたします。環境基本計画につ
いては、国の環境基本法及び環境基本計画、県の環境基本条例及び環境基本計画に合わせて、本
市でも、平成15年3月に環境基本条例を制定し、昨年度、住民の代表によって設置された審議
会での議論も経て、環境基本計画が策定されました。この計画の清流環境を守り、水辺に親しむ
街の現状と課題の中に悪い例として取り上げられているのが城堀川の十王橋から原高橋で、天桂
寺の南の地点までが三面コンクリートの部分であります。そして、現状と課題では、最後に、「
多様な動植物が生息できる水辺や、人々が憩うことのできる親水空間及び自然の機能を生かした
水辺空間の創造が必要です」と結んでいます。今までも何度かこの部分の改修をお願いしてきた
ところでありますが、今回、環境基本計画で悪い例の見本として取り上げられているこの区間を、
市民の憩いの場所として何としても再生していただきたいと思います。市長のお考えを最後にお
聞かせいただいて、1回目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、中心市街地街づくりについて、土地区画整理事業について、事業の進捗状況についてで
ありますが、この土地区画整理事業において最も重要な部分は換地でありますが、換地を決定す
るためには、土地区画整理審議会を設置しなければなりません。現在、その審議会の設置に向け
ての種々の手続きを進めているところであります。なお、事業費ベースでの、平成15年度末の
進捗率は、29.37%でございます。
 続きまして、賛同の状況についてでありますが、ここまで進捗してきたこと及び各町、各街区
において街づくりについての取り組みが真剣に行われている状況から、多数の賛同が得られてい
るものと理解をしているところでございます。
 次に、街づくりについて、各地域、町、街区ごとの街づくり計画の検討状況についてでありま
すが、地元組織であります活性化の会を中心に、街づくり等の活性化の対策について協議を重ね
ているところであります。
 次に、TMOの状況についてでありますが、昨年7月に、沼田商工会議所をTMO機関として
認定をしたところでございますが、各町において、タウンマネージャー派遣事業などを取り入れ
ながら、活性化対策についての協議を重ねるとともに、本年10月16日より11月14日まで
の約1カ月にわたりTMOが主体となりまして、秋の昭和モダン懐古博を開催しながら活性化を
図っていくものと考えております。
 次に、グリーンベル21について、空フロアーの現状と対策についてでありますが、平成14
年8月31日に沼田サティが撤退した後、空フロアーへの早期のテナント出店を促進させるため、
緊急避難的に平成14年12月1日から、平成16年3月31日までの時限的な措置として、グ
リーンベル21テナント出店促進条例を設け、出店支援を行ってまいりました。現在、4階につ
きましては全フロアーが空いており、その他の階はほぼ埋まっている状況でありますが、空きフ
ロアーの解消について努力をしているところであります。
 次に、北回り環状線について、利用促進について、予想していた利用量と開通当初及び現在の
利用量についてでありますが、北回り環状線については、都市活動における機動性の確保の観点
から、市街地の交通渋滞の緩和や災害時の避難路として、また沿線の土地利用における有効活用
の促進などを目的に、昭和53年度より事業を進めてきたもので、関係地権者各位のご支援、ご
協力により、平成16年4月3日に全線供用開始を図ることができました。この開通に伴う整備
の効果と今後の市街地の道路計画や街づくりの基礎資料とするため、建設部と街なか対策部にお
いて開通前の平成15年5月16日と開通後の平成16年5月25日に、中心市街地内と北回り
環状線沿いのジェルスイミング前等において交通量調査を実施し、市街地の車両の流れの変化を
把握したものであり、その結果、環状線沿いのジェルスイミング前の計画交通量、一日あたり
6,900台に対し、開通後の一日あたり交通量7,400台であり、北回り環状線整備の効果
が確認されたものであります。今後とも、各関係官庁と連携をとりながら、より一層の環状線の
利用促進を図っていく考えであります。
 次に、安全対策について、全面開通後の事故等発生状況と対策についてでありますが、今年4
月3日に、北回り環状線が全面開通してから、8月末日までの交通事故について、沼田警察署の
取り扱い件数については、人身事故7件で、死者1名、負傷者7名、物件事故6件と報告を受け
ております。死亡事故につきましては、国道120号と環状線の交わるグリーンベル交差点にお
ける高齢者の死亡事故であり、この事故も含め全体的な取り組みとして、高齢者の交通事故抑止
計画対策を進めてきたところであります。
 次に、市道1117号線との交差点に信号機を設置することについてでありますが、地域の皆
さんからも、信号機の設置要望が出ており、これらの要望につきましては、沼田警察署、群馬県
公安委員会に対しまして、事業計画等に反映していただくよう働きかけを行っているところであ
ります。今後さらに、総合的な安全対策を考える中で、関係機関と連携を図るとともに、信号機
設置に対する要請を行ってまいりたいと考えております。
 次に、環境基本計画に関連して、城堀、滝坂川の改修について、清流環境を守り、水辺に親し
む街の目標に沿って、三面コンクリートの十王橋、原高橋、天桂寺南までの改修についてであり
ますが、環境基本計画に関連する城堀川の改修につきましては、準用河川としての総延長約
5.1キロメートルのうち、平成3年度から、横塚町地内の第一管理区約1.1キロメートルの
整備をはじめ、桜町地内の第二管理区約160メートル及び十王公園付近の第三管理区約320
メートル、東倉内町地内の第四管理区約140メートルについて、それぞれ植栽や遊歩道等の整
備を順次図ってまいりましたが、ご質問の、十王橋から原高橋を経て、天桂寺南までの間約
400メートルにつきましては、実態の川幅が4メートル前後と非常に狭く、河川本来の雨水排
水機能の維持や河川敷への民地編入の問題に留意をいたしますると、全線の一体的な公園の整備
は現状では困難でありますので、沿線、市民のご理解とご協力をいただきながら、可能な部分に
ついては、植栽など環境整備に向けて取り組む考えであります。
 なお、環境基本計画で悪い見本として取り上げられている、この区間としてとありますが、こ
れはあくまでも現状であり、この河川は昔、土堀と石積みであったため、長い間、洪水等に悩ま
され、その対策として現状の三面コンクリートの用壁を設け、河川の管理等行ってきた経過があ
りますので、基本計画では、現状と課題として取り上げたことをご理解いただきたいと思います。
 以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきたいと存じます。
◇9番(井之川博幸君) ご答弁いただきましたので、再質問をさせていただきたいと思います。
 まず、中心市街地街づくりの問題でありますけれども、いま進捗状況については、土地区画整
理審議会の設置の手続きを進めているというお答えがございました。いただいているいろいろな
資料によりますと、審議会の設置についての手続きと、実際には、仮換地の指定として換地設計
と言いますか、そういう事務の方も進んでいるようであります。この仮換地の設計というのはで
すね、実際には、最初の計画では、平成12年度に終わるというような計画でございました。
16年度にやっているということでありまして、4年遅れているわけなのですけれども、この点
が、今の計画で順調に進んでも4年遅れというようなことになります。そういう点で現在の計画、
見直しで一応計画を立て直しているわけですけれども、そういう点では順調にいくのかどうか。
その辺が大変心配であります。
 賛同状況については、多数の賛同が得られているというお話しがありましたけれども、8街区
あって、そういう街区ごとに進んでいるとか、進まないとか、そういうふうにつかんでいるのか
どうか。その辺をお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 街区の進捗状況でありますが、これらについては、各関係者が努力を
しておりまして、今日まで歩んできている経過がございます。その進捗状況等については、部長
の方から答弁をいたさせます。
◇街なか対策部長(兼弘武久君) 先ほども市長の答弁でございましたように、進捗状況につき
ましては、現在、換地のための審議会を立ち上げる手続きを進めているところでございます。日
程につきましては、すでに8月の24日に審議会の選挙日の公告を行っておりまして、現在、選
挙人名簿の縦覧の公告を行っているところでございます。そういった中で順調に進んでいるとい
うふうに私どもでは理解しております。
◇9番(井之川博幸君) 全体の中でお答えをいただいているわけなのですが、順調に進んでい
るというようなことでありますけれども、11月になって選挙がございます。選挙をやるわけで
すから、関係者の方が選挙権を行使すると、こういうことになるわけです。一般の公選と言いま
すか、いろいろ投票率が30%などという選挙もありますけれども、この選挙はやはり100%
でないと困るのではないかというふうに思います。そういうことが今度の区画整理に対して、関
係住民の方がどの程度賛同しているかというような指標にもなっているのではないかと思います
けれども、その点については、どのようにお考えになっているかお伺いをしたいというふうに思
います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま部長の方から答弁があったとおり、8月の24日に選挙期日
の公示をいたしまして、選挙人名簿の縦覧公告が行われます。議員はもうご承知かと思いますけ
れども、11月の7日の日に、選挙期日、いわゆる投票、開票ということになるわけでございま
すけれども、その投票率等については、これはもう自分の地域がどうなるかという大変重要な問
題でございますので、投票率ができるだけ高くなることを、私も行政の立場からは期待をしてお
りまするし、またそういったことによってですね、いわゆる街づくりの状況が喚起されてくるで
あろうと、こういうふうに思っておりますので、投票率が高くなることを心から期待をしている
ところでございます。
◇9番(井之川博幸君) 市長は、期待をしているということなのですけれども、市が施行して
いる事業でありますから、期待をしていると、私は答弁の内容を期待したのはですね、期待して
いるというよりも、100%に向けて努力をしていくということは必要なのではないかというふ
うに思いまして、そういう点にふれてお答えをいただきたかったわけなのですけれども、期待を
しているというと第三者的な立場でありますけれども、市の施行事業で区画整理がうまくいくか
どうかという大変重要な難関に差しかかっているわけでありまして、私どももたぶんいろいろな
関係地権者の方の考えはありますけれども、こういう事業上の審議会の選挙というのに参加をし
てくるということになれば、一応この事業の賛同はしているのだろうなというような理解ができ
るわけでありまして、非常に選挙の当選者だれになるかとか、審議員がだれになるとかというよ
りも、その一つの賛同の状況といいますか、そういうことが投票率で確認できるのではないかと
いうふうに考えているわけなのですが、それに向けてやはり努力をしていく必要があると思いま
すが、その辺のお考えをもう一度お願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 投票率が上がっていただけることによって、当然、街づくりの気運が
高まっていくということは言うまでもございませんので、そういった意味では、議員と私の認識
は同じであるのではないかと、こういうふうに認識をしております。ただ結局、よって立つとこ
ろの街づくりは、これは当然その主体は地域に在住している方々、関係する方々が中心でござい
ます。ですからそういった意味から期待をしているということを申し上げたわけでございまして、
当然、私ども行政の立場からいたしまするとですね、そういったことに向けての、いわゆる後ろ
盾ということについては、やはり思料していかなければならないのかなと、こんなふうに認識を
しているところでございます。
◇9番(井之川博幸君) 前々から指摘をしてきまして、先ほども述べましたけれども、今回の
事業については事前同意を得なかったということで、法律上は必要ないのだということで、今ま
でのはっきり同意を得るという作業をしないで事業を進捗しているわけであります。しかし今回
は、この審議会の選挙は関係住民、所有権者と借地権者等々が全員参加できるわけで、そこでそ
ういう、どのくらいの人が本当に今度の事業に参加をしてくるのかというのが、本当に確実な数
字として出てくるバロメーターだというふうに思います。その点で私も非常に注目をしているわ
けなのですけれども、ぜひ事業を進めるということになりますと、賛同者が多くなければ進めら
れないわけで、その点はぜひ慎重に、大事に選挙を取り扱っていただきたいというふうに思って
おります。
 実際にまあ11月7日に選挙がありまして、審議会、たぶん、ただ心配しているのはですね、
普通投票があるのですけれども、たぶん定数以内かなという感じもしないではありません。投票
というのがなくなってしまうわけなんですが、その点はせっかくこの事業に対する、さき申し上
げましたけれどもバロメーターとして非常に我々の参考にできるわけですけれども、実際は現実
的に投票がないかもしれない。こういうふうに考えられるわけです。そういう点、いま現在の状
況というのはどうなのか。教えてもらいたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がご心配されている定数内だと投票がなくなるのではないか。こ
のようなご指摘かと思いますが、こればかりは先々の状態を見ないと何とも答弁のしようがござ
いません。それぞれ熱心にですね、これに向けて努力している経過もありますので、仮によしん
ば定数内でもって投票まで至らなかったということになったと仮にいたしますれば、それはやは
りみんなが後押しをしてくれたということになるのではないかと、こういうふうに認識をしてい
るところでございます。
◇9番(井之川博幸君) 大変この事業に対する住民の意思を、考えと言いますか、推察するの
に大変いい機会ではあるのですけれども、先ほど申し上げましたように、定数以内であれば投票
は行われないということで、その可能性もあるのではないかというふうに考えます。それで結局
そうなりますと、土地区画整理審議会の関係で、審議委員がいいとか、悪いとかではなくてです
ね、事業に対して本当に賛同しているか、賛同していないか、投票があれば投票になんか参加し
ないよと、こういうふうに考える人がどのくらいいるのかという事がはっきりわかる機会が残念
ながら現実にはないと思うわけです。そういう点で、非常に審議会ができますと仮換地が進んで
いくわけですけれども、その辺の仮換地の進め方、全国の例を申し上げますが、土地区画整理が
本当に事業の途中で中止になるといいますか、凍結をされてしまうという例が幾つかあるわけで
すけども、かなりこの部分の多くは、仮換地の指定あたりで住民側から異論が出て、いろいろな
裁判所に訴えが出るとか、いろいろなことがあったりして事業が凍結をすると。中止になってし
まうというのもありますけれども、いよいよ大変、どっちにしても重大な場面にくるわけです。
そこを乗り越えていくのに審議会ができて、換地が進んでいく中で、そういうような危険性を回
避をしていくといいますか、順調に進めばいいことですけれども、いろいろ問題があるなという
ような点も幾つかいろいろな情報を得ておりますと考えられます。そういう点でどのような対応
をしていくことを考えているのか。お考えがあればお聞かせ願いたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり換地の問題は、これは土地区画整理事業のみならず、ご案内の
とおり土地改良でも大変重要な位置をもってくるということは、私も承知をしているところでご
ざいます。やはり街を愛し、そして将来の街が良い方向に発展していくように、関係の方々の努
力がやはり大切になってくるのではないかというふうに思いまするときにですね、やはりここの
ところは沼田市100年の大計の中で、仮換地等の関係に参画をしていくわけでございますので、
王道に沿った歩みがなされるということを私ども期待をいたしまするし、そういったことについ
て行政側とすれば努力をしていかなくてはいけない。このように認識をしているところでござい
ます。
◇9番(井之川博幸君) 本市の場合は、本町通り一括の土地区画整理事業でありますけれども、
事業はそうですけれども、8街区ということで街区ごとに分けて、それぞれ温度差があるという
ことで、熱くなったところから、熟したところからやっていくという方針も出されておりますけ
れども、その街区の中でも住民は複数おるわけでありまして、熟すということがどういうことか
ということでありますけれども、仮換地の場合でいえば、仮換地指定を住民が納得して受けると
いいますか、納得をするという点が最も大事なことだというふうに思います。そういう点で審議
会ができますと、仮換地の指定等が、審議会の意見を聞いて仮換地指定が進んでいくという、法
律上といいますか、そういうものが決められているわけですけれども。審議会でどんどん決めて
いけば、最終的に住民の声が無視をされるというようなことも全国の例にあるわけなのですけれ
ども、その点でやはり沼田市の場合はですね、市が施行主体ということもありますし、住民が本
当に十分納得した段階での事業進捗といいますか、仮換地指定というようなところへ進めていた
だきたいというふうに思うのですけれども、その点について確認をさせていただきたいと思いま
す。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど、前段申し上げたとおり、どうしても土地改良等でもこの換地
の問題が非常に重要になってくる。ですから、いわんや土地区画整理事業、母屋があって、今ま
での営業があってということでありますからして、予想以上にこれは大変なことだと思っており
ます。ただご案内のとおり、そういった中にあって、非常に本町を中心としてコンパクトにまと
まっているという観点から見ますると、この審議会委員の方々が選ばれるとすれば、その方々が
いわゆる各関係者と連絡を密にして、そしていまおっしゃられるような、議員がご懸念されてい
るようなことがないようにですね、進んでいくと思われまするし、またそういったよしんばその
関係者の方々と審議会のメンバーの人達のところの連絡の密がないようなことがないように、当
然、行政の立場からは指導したり、あるいはまた応援をしたりしていくということになろうかと
思っておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) ぜひ住民が主体ですから、住民の意向を無視したような形で事業が進
まないようにですね、注意を払っていただきたいというふうに思います。
 次に、街づくりの問題を地域で検討していく課題でありますけれども、下之町街づくり委員会
が15年度検討経過報告書というのを、これは議員に配っていただいたのだというふうに思いま
すけれども、非常に中を見ますと、密に、真剣に検討されているというようなことがわかります。
いろんなことを考えているわけでありまして、下之町だけでなく中町、上之町とあるわけですが、
それぞれやっているというふうには思うわけなのですけれども、今回の中心市街地街づくり事業
自体がですね、全市的にかなりの関心がある事業ということで、148億といいますか、ちょっ
と計画が変更になりましたけれども、お金もかかるわけでありまして、どういう街づくりをして
いくのか。地元の関係住民の方々がどう考えているのかということが出されると非常に参考にな
るし、安心もするということであります。そういう点でぜひ中町、上之町もやっているのだと思
いますけれども、そういう報告書ができるだけ公に出されるような方向で指導していっていただ
きたいというふうに思うわけですけれども、その点についてのお考えをお聞かせ願いたいと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 下之町の方々が非常に努力をされて、そして勉強されてきたというこ
とは、私は私なりによく承知をしている一人でございます。「坂の上には何かある 行ってみよ
うよ下之町」ということで、15年度の、検討経過の報告書を私も読まさせていただきました。
基本的な考え方ということで、「やさしさとにぎわいに出会える街 木の香るまち 沼田」と、
「まちに行くべえ」、「坂の上には何かある 行ってみよう下之町」ということで、5つの地域
貢献項目がありまして、どれも、これもですね、下之町の方々が一生懸命努力してきたことが伺
える大変重要な資料であるというふうに認識をしております。私が非常に見させていただいて、
いろいろなところにそういった特徴というかが網羅されておられますけれども、バリアフリーの
関係であるとか、あるいは道路をあえていわゆる蛇行させるというのですか、そういうふうなこ
とであるとか、あるいはまたいろいろな意味のところに配慮が行き届いているなというような感
想を持っております。特に私はですね、下之町の方々が、下之町のネットと3ヵ町のネット、そ
して坂の上のネットと沼田のネット、沼田利根のネットということで、いわゆる下之町がまさに
発信基地となって、沼田はもとより沼田利根にそのネットワークを張りめぐらさせていこうとい
うところに大変関心を持ちました。何となれば、今回のいろいろな意味の合併の問題等からです
ね、もう議員ご案内のとおり、私どもは常に沼田と利根は一体であるというようなことを申し上
げてきた経過もございまして、そういった意味で、この報告書の24ページに書かれていること
については、大変関心を持って見させていただいたわけでございます。できますならば、下之町
のこういった考え方が、うまく中町、上之町と整合していく中で、でき得れば、中町も上之町も
ある部分については連動ができるような、そういう部分については大胆に、やはりタックを組ん
でいうようなことが大事なのではないかというふうに思っておりますので、そういった意味で上
之町、中町の方からもですね、こういった検討経過の報告書等が出てくることを期待をしたいと
思っております。
◇9番(井之川博幸君) ぜひできるだけ行政としても街づくり、今回の事業主体が土地区画整
理事業の事業主体が沼田市ということですから、こういう街づくりの問題に関しても、ぜひ全市
民的に情報が知らさせるような、そういう方向で指導もしていっていただきたいというふうに思
います。
 TMOの関係ですけれども、これは何でお聞きをしているかと申しますと、商工会議所に認定
をされていたわけですね。全国的にTMOとしてかなり街づくりの関係で大きく成功していると
いいますか、全国的に有名なところというのが第三セクターあたりで街づくりの株式会社等作っ
て、それを専門にやっている組織といいますか、そういうものをTMOとして活動しているとい
うようなところが多いのではないかというように思います。いろいろ事情があって商工会議所と
いうことなのでしょうけれども、そういう独立したTMOとして活動ができるというような組織
の可能性というのは、当面、商工会議所としてもそういう可能性があるのか、ないのか、その辺
の状況がわかれば教えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員の再質問にお答えをしたいと思いますが、やはり非常に街づくり、
特にTMO、いろいろな意味でキーマンになってくるわけであります。このTMOのいわゆる調
整役だとか、先々を見た展望とか、そういったことは大変本機関に期待がされるところが大なも
のがあるわけでございまして、そういった意味でTMO、現在、商工会議所の関係でお世話にな
るという形で進んでいることはご案内のとおりでございまして、これが実効が上がるように、私
どもも当然街なかの部局は勿論でございますけれども、経済部も含めて連携を密にしながら、こ
のタウン・マネージメント・オーガニゼーション、TMOの活性化なり、あるいはまたリーダー
シップが発揮できるような、そういうようなことでもって応援をさせていただくつもりでござい
ますので、よろしくお願いしたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 話はわかりますけれども、私がお聞きしたのは、今のような形態では
なくて、全国的にかなり有名なところ、成功しているところのような、独立したTMOになる可
能性があるのかどうか。この点をお聞きしたわけでありまして、わからなければ仕方ありません
けれども、もしそういう点わかりましたら教えてもらいたいと思います。将来的にですよ。
 それから、TMOも活躍していただかなければならないのですが、先ほど下之町の街づくり委
員会の話を出しました。中町、上之町という本町通りが今回は対象になっているわけであります
けれども、中心市街地のこの街づくりを考えた場合に、商店街が今のような形のまま存続できる
のかどうか。時代の流れの中で疑問点もあるわけであります。商店街をもう少し集約をするとい
うようなことも視野に入れた方がいいのではないかなという気もするわけなのですけれども、そ
ういうふうになりますと、下之町だけ、中町だけ、上之町だけでいろいろ街づくりをやっている
だけでなく、連携した街づくりの問題も検討をされなければならないというふうに思うわけであ
りまして、そういう点では、全体の商店街をどうするかとか、そういう問題は相談がされている
のかどうか、確認をさせていただきたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 相談もされておられますし、またそういったことも視野に入れてです
ね、検討していかなければならないというふうに思っております。第1回目の答弁で申し上げた
とおり、来月の16日から11月の14日まで、TMOが主体となって昭和のモダン懐古博を開
催するということも、やはりいま議員がご懸念されているようなことについての対応ということ
になるわけでございまして、ご理解を賜りたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) この街づくり事業、基盤整備は土地区画整理事業ということで前から
問題点を申し上げているわけですけれども、何といっても商店だけでなくてですね、一般の住民
の方も含めて所有者、借地権者等々がですね、全員の賛同を得られなければ進まない事業という
ことでありますので、その点は慎重に進めていただくと同時にですね、かといってだらだらとや
って、今までだいぶ遅れてきておりますけれども、もう時代が全く変わった中で結果が出てくる
と。サティの問題もそうでありましたけれども、非常に先行き不透明な時代でございますので、
そういう点では我々もそうですけれども、住民の意向をつかみながら、その時々の決断をしてい
かなければならないというふうに思います。そういう点で最後には、市長の決断ということにな
ると思いますけれども、その点については今まで変わってきていないわけでありますけれども、
状況を見て決断するというようなことはいつも心に留めておく必要があると思うのですけれども、
その辺の市長の心境を、この問題をお伺いをしたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) あらゆる行政の執行の、沼田市の責任者の立場から、常に緊張感を持
って取り組んでいるつもりでございます。ですから議員がおっしゃるとおり、状況に応じてはい
ろいろな政治判断、決断をしていかなければならないときが来ます。私どもは十二分に内部で、
そういったことも本当に冷静に、兼弘部長を中心に、各職員がですね、綿密にがんばっておりま
す。勿論、助役も含めて場面、場面でいろいろなそういったことについての討議もしてまいりま
した。ですから議員がご指摘のとおりですね、いつ、いかなるときであっても冷静な判断ができ
るように、平素から努力を怠らなきよう展開してまいりたいというふうに思っておりますので、
よろしくご理解のほどをお願いしたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) ありがとうございます。次に進みたいと思います。
 グリーンベルの関係は、基本的にはあそこを管理している都市開発との努力ということが一番
だと思いますけれども、一応先ほどお話しのあった促進条例等は期限切れというようなことであ
ります。そういう点、いろいろな今後の支援等、必要な場面にはやっていかなくてはならないと
思いますけれども、その点については、まずどんなお考えを持っているのか、お伺いをしたいと
いうふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 現実な形としてですね、私が市長に就任したのはご案内のとおり一昨
年の5月10日でございまして、一昨年の12月の1日から今年の3月31日まで、時限的な措
置として、何とかこのグリーンベルの21がですね、埋まるようにテナントの出店促進条例を設
けてきた経過がございます。確かに4階についての全フロアが空いておるというのはご案内のと
おりかと思いますけれども、しかしこれによってですね、やはり相当効果もあったというふうに
認識をしております。ただ、これらについてもですね、ただずるずるするわけにもまいりません。
そのようなことから、平成16年の3月31日でもってこの出店条例は終わっているわけでござ
いますけれども、これらについて現実的な対応といたしますると、やはり先々を見たときに、ど
のような展開をしていったらいいかということになりますると、やはり12月の1日から3月3
1日まで、約2年間、あしかけにわたってですね、されてきた促進条例が功を奏したという認識
は持っております。これからについてはですね、各方面の方々と協議をして、また検討をしなけ
ればならないかなと、こんなふうには思っておりますけれども、いずれにいたしましても、この
平成14年の12月の1日から16年の3月31日までのこの出店促進条例が功を奏したと、こ
ういうふうな認識を持っております。
◇9番(井之川博幸君) 今後どうするのかということをちょっとお伺いをしたかったわけなの
ですけれども、今の時点でいろいろな市民の中からいろいろな意見が出ている。究極的には、い
つか市役所が引っ越すのではないかということがいちばんの究極の噂なのですけれども、いろい
ろ関心のある方も市民の中には多くおりまして、都市開発がやるということでありますけれども、
かなり沼田市が出資をした第三セクター的な会社になっているわけでありまして、ああいう空フ
ロアーをどうするか。今の時点では商業フロアーとして使うという基本的な考え方だと思います
けれども、多くやはりそういうような市民の意見を聞くような場所といいますか、組織といいま
すか、そういうものを作って、全市的な知恵を出し合って問題を解決するということも必要なの
ではないかというふうに思います。沼田市がやれということではありませんけれども、都市開発
がそのようなことをするようなことも視野に入れてですね、考えていく必要があるのではないか
と思うわけなのですけれども、市が指導できるかどうかということが一番の課題だと思いますが、
そういう点について、もしお考えがありましたらお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり4階につきましても、やはり商業フロアーということ
で、ここのところが虫食いのようになっているとどうしても「いざ」というときにですね、誘致
を図ることが難しいというようなこともございまして、思い切って移動もしてきたりして現行に
なっているわけでございます。商業フロア以外のところの対応も考える必要があるのではないか
と、こういうご提案かと思っておりますけれども、これらについては、あまり軽々に「はいそう
です」という、ここのところは慎重にしたいなと思っております。ただ、やはり多方面のところ
から分析をしていく必要があるのではないか。これは考えなければいけないことだと、こういう
ふうに思っております。ですから、ご提案の趣旨を踏まえながら研究をさせていただければと、
こんなふうに思っております。
◇9番(井之川博幸君) ぜひ市の商工課、それからの都市開発、そういうようなところがです
ね、かなり頑張ってきても4階の空フロアーが残っているわけでありまして、商業フロアーとい
ってもいろいろな方法が考えられると思います。そういう点では、物をただ売るというだけでは
なくて、上の方にはいろいろな事務所がありますけれども、いろいろな利用方法もあるわけであ
りまして、多くの意見を集約して聞けるというのですか、そういう組織といいますか、そういう
場所といいますか、そういうことも懇談会でも何でも結構なのですけれども、ぜひそういう点を
考えていけたらいいと思います。時間の関係もありますので、次に進みたいと思いますけれども。
 環状線の関係ですけれども、交通量等々、私のうちの前がちょうど県道でありまして、今まで
通行していた車がかなり環状線に回っているというような感覚は持っております。朝、夕のラッ
シュ時に、信号待ちの長さは非常に短くなりまして、これは環状線が開いてからそういうふうに
なりましたから、実感的には思っておりますけれども、かなり交通の関係で、どうそういう車を
誘導していくか。特に来街者といいますか、市民とか、市の近隣で、いつも沼田市の道路を利用
している方でない方たちをどう利用してもらうかというようなことも考えていかなくてはならな
いというふうに思います。そういう点で一つ、車の誘導に使っている標識がありますけれども、
120号を来ますと右がちょうど警察の前ですね、120号を片品の方面から来まして、警察の
前の信号、環状線の交差点ですけれども、東から来ると右が東京という、こういう標識に変えた
ですね。ヤマダ電機のところとか、池田方面、玉原方面から来て環状線に出る、そういう交差点
の標識は、昔のままの左が東京と、こうなっていますね。西の方から、北小の前の標識、ヤマダ
電機の前の標識等を見ると、前進が東京と。要するに国立病院の方を回れというのが、北回りが
つながっていないときの標識だったのですけれども、そのままになっているということで、そう
いう点なんかも改善した方がいいのではないかと普通に、一般的に思うわけなのですけれども。
そういう点ちょっとお伺いしたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 標識の問題については、やはり整合性を図らなければいけませんので、
これはいろいろな意味で問題があることは改善をしていかなければいけないと思っておりますが、
ご心配されている交通量の関係については、先ほど冒頭ですね、ご説明をさせてもらったとおり、
答弁させてもらったとおり、一応この計画の交通量が6,900台だったのが、7,400台あ
ったということで、北回りの環状線の効果が確認されているというふうに認識をしております。
ただご案内のとおり、マスコミ報道等でですね、いろいろとそこのところが指摘されております
けれども、これも冷静に読んでまいりますると、私どもが冒頭答弁したことの方がですね、やは
りしっかりとした把握なのではないかと、こういうふうに認識をしておりまして、ご理解を賜り
たいと思っております。
 標識の関係等については、矛盾があるところはやはり検討して、整理をしていかなければなら
ないのではないかと、こんなふうに思っております。
◇9番(井之川博幸君) 交通量等を考えまして、交通量が多くなればなるほど安全面での対策
も必要になってくるということと、そういう運転者が迷うような標識があるということで、事故
の問題にもつながるというようなこともございますし、そういう点で、交通安全といいますか、
そういうことの関係で全体でお伺いをしているわけなのでありますけれども、交通量が少なけれ
ば事故も少ないと。交通量がだんだん増えてくれば事故が増える可能性があるということであり
まして、そういう点では、先ほど答弁をいただいたように、かなり交通量も予想を上回った交通
量になっているということであります。それはありがたいことなんですけど、交通量が増えまし
て、交通の信号などの面ですね、今のところ我々が利用している中で、渋滞ということは全くあ
りません。そういう点で交通量が少ないような感じがするわけなのですけれども、台数でいえば
これだけ走っているということですから、それはそれで結構でありますが、全体として安全のこ
とを考えて、最終的にはそういう信号機の問題とか、交通に合わせた信号機の時間とか、最後に
申し上げました、今ないところですね。横断歩道はありますけれども、信号機はないと。特に、
先ほど要望しました交差点についてはですね、4車線が2車線になるところの交差点なのですね、
将来的には中央病院の横から真庭線といいますか、あれが都市計画道路が抜けていくという場所
になるわけでありまして、そういう点では、まず最低でも押しボタン式の信号機、感応式の信号
機といいましょうか、環状線を走る車にあまり影響のないような形での信号機でいいのですけれ
ども、そういうのが必要かなというふうに思います。要請を行っていきたいということでありま
すけれども、その点は具体的にかなりお願いをしたいと思います。もう一度お願いをしたいと思
います。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前10時59分休憩
─────────────────────────────
午前11時07分休憩
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思っております。
 市道1117線と環状線との交差点の信号機の問題でございますけれども、これにつきまして
は、実は開通式が終わった後、私自身も市民の方からちょうど同じ頃にこのお話があり、柳町の
区長から7月の28日に、正式に要望も出ているところでございまして、大変地域の人達といた
しますると、重要な生命を守るという観点から、重要なことであるというふうに位置づけられま
すので、努力をしていかなくてはなりません。すでに私どもの関係部局では、警察行政の方に強
くご要請をさせていただいておりまするし、私もご案内のとおり県会議員の経験がございまして、
これらについての対応の仕方等についてはそれなりに理解をしている一人でございますので、今
後、地域住民のご期待に添えるように努力をしてまいりたいというふうに思っておりますので、
よろしくお願いしたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) 努力をしていただけるというのでいいのですけれども、実は、高速道
路の側道ができたときにですね、町田町の道路が側道にぶつかるところで、信号機を付けてくれ
というので、地域を挙げて陳情が出たということがあります。なかなか付かなかったですね、西
町田のKさんという方がオートバイで車の接触事故を起こして、脳挫傷で植物人間になるという
大事故がありまして、事故が起きた途端に、警察、公安の関係の方がワーッと15人くらいそこ
の交差点にいてですね、そしたら一発で信号が付いたわけなのです。要するに大事故でも起きる
と信号がすぐ付くのですけれども、なかなか要望の段階だとずるずる、ずるずるいくわけですね。
事故が起きてからでは遅いので、やはり利用している、私も利用しておりますけれども、利用し
ている人間にしてみると非常に危ないという感じががするわけです。例えば、高橋場側から出る
ときには、非常に変なふうに、少しカーブしておりまして見づらいのですね。前の方にうんと出
ていかないと左右がよく確認できないというような形になっているのではないかというふうに思
います。
 そういうこともありまして、沼田市の過去にもそういうことがありますので、ぜひ一早くです
ね、設置されるようにお願いをしたいというふうに思います。
 時間がありませんので次に行きますが、城堀川の関係は、今は何度も言って跳ね返されている
わけなのですけれども、今回、環境基本計画を見まして、ああちょうどうまく出ているというこ
とで、これを材料にして市長にお願いしたいということで取り上げたわけなのですけれども、現
状と課題ということで出したのだ、悪い見本ではないのだと言いますけれども、あの環境基本計
画を見ますと、いま私持っていますけれども、悪い見本も出ているなという感じがしますよね。
こういうコンクリートにフェンスが張ってあると。これはこういう環境を守っていく、清流環境
を守り水辺に親しむ街としてはふさわしくないという例で出ているというふうに思うのですよね。
写真に出ている所は、ちょうど十王橋から原高橋の所が写真に、環境基本計画に出ているわけな
のですけれども、これは歩道がありまして、私どもこの歩道を利用します。ですから歩道が設置
できるような幅があるわけですから、何とかできるのではないかというような感じがするわけで
すね。石積みにしていただいたりして、遊歩道を整備していただければコンクリートの所を散歩
するというのではなく、非常に水辺空間といいますか、憩いの場を散歩できるという感覚が、こ
の沼田市の街なかで、唯一の河川の城堀川という感じが、要するに十王公園の前のような感覚で
散歩ができるようになると思うのですね。どんどん、どんどん街なかに入っていくわけですから、
住宅地の中にある水辺空間では唯一の場所ということになると思うのですよね。そういう点で確
かになかなか技術的には難しい点等もあるのかもしれませんけれども、市長の環境基本条例を作
って、環境基本計画を作ったと。市役所の14001ですか、も取ったと。こういう環境問題に
は、市長の最大の力を注いでいるということでありますから、ハード面としてですね、星野市長
がこれをやったという、後世に残るような事業になるのではないかと思いますので、ぜひその点
も再考をいただきたいというふうに思います。もう一度、その点についてお伺いをしたいと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 環境基本計画からくる十王橋から原高橋の間の問題でございますが、
私も実は、市役所に歩いて来るときにですね、十王公園を通って、そしてこの十王橋から原高橋
の、ちょうどこのところを朝歩いてくるときは通っておりまして、とてもいいところだなという
ふうに思っております。特に、天桂寺のいわゆるところなんかまでもう考えますると、これはも
う本当にいいところだなと思って通ってくるのですが、ただやはりいろいろと関係の方々から意
見を承りますと、非常にこの間の関係については経過があって、大変その昔、いろいろな災害等
が発生したというようなことから、現在の構造物を選択して、そして周辺の方々の安全を確保し
てきたという、そういう経過があるようでございます。ですので、そういう意味ではですね、こ
の現在のロケーション、景観というのは、非常に地域住民の方々にとっては、よい結果としてこ
れが迎えられていたのではないかというふうに思っております。
 ただご案内のとおり、時代の流れとともにですね、この三面コンクリート関係がいろいろと論
議されてまいりまして、やはり石積みにすることによってホタルの生息があった方がいいとか、
そういうようなことが論議されているということは、私もよく承知をしております。それらも踏
まえながらですね、現行のロケーションというのは、やはり周辺の安全を担保するうえで、やは
りこれらを先人の方々が選択してきた経過があるわけでございまして、その辺のことについては
深いご理解をいただきたいと思っております。ただ、先々の課題とすればですね、21世紀型と
して果たして一体全体これがどうなるのかとなれば、これはまた論議が別にまた発生してくるか
と思いますけれども、現状では、この周辺の方々の安全を確保する意味で、大変先人の方々の努
力には敬意を表しておきたいと思っております。
 ただ、繰り返し申し上げたいと思いますけれども、時代の流れが徐々に、環境の問題のところ
にこう行っておりますので、これから先々についてはですね、やはりいろいろな関係方面の方々
とまた意見を承りながら思料していかなければいけないかなと、こんなふうに思っております。
いろいろな、歴史的な経過がある通りでございますので、よろしくご理解のほどをお願いしたい
と思っております。
◇9番(井之川博幸君) 下水道の普及によって水質の浄化は進んでいると。城堀川に関しては、
上流で薄根川に落とす水路が完成をして、水量調整ができたと。今度、城堀川の桜町、上原の間
の公園が整備されますけれども、そういうところでまた水量等の調整ができるのではないかとい
うふうに思います。そういう点を考えてですね、そういう洪水が起きない安全な水路を確保しな
がら水に親しめる空間もできるのではないかというふうに思いますので、ぜひそういう点を強く
考えに入れながら進めていただきたいと最後に思いまして、私の一般質問を終らせていただきま
す。
◇議長(星野佐善太君)次に、大東宣之議員。10番。
〔10番 大東宣之君登壇〕
◇10番(大東宣之君) 通告に従い一般質問を行います。
 今回、私は、沼田の鮎の復活について、市町村合併について質問いたします。
 まずはじめに、沼田の鮎復活についてより質問いたします。
 沼田市は、利根川、薄根川、片品川に囲まれ、古くから川魚の宝庫として地域の人達の生活を
支え、多くの釣り人でにぎわってきました。利南村誌には、激流に生きるため身が締まっておい
しい鮎として利根の鼻曲り鮎が紹介されているなど、かつては沼田の鮎は多くの美食家たちをう
ならせるほどのものであり、鮎を食すために沼田を訪れる著名人もあったと言われるなど沼田の
鮎は広く知られるところとなっています。
 また、沼田では、6月末頃、鮎釣り漁の解禁となりますが、この頃はまだ利根川は増水してい
るため、水量が少なく、水が温かく、鮎の育ちがよい、薄根川、片品川に人が集まり、7月末頃
には利根川も減水し、利根川にも釣り人が入るようになったと言われています。利根川では、薄
根川、片品川より遅れて釣りが開始されたことから、鮎の育ちを待つこととなり、鮎が残ること
になったたため、釣りの期間を長く楽しむことができます。
 ところが1995年、平成7年頃、群馬県でも冷水病が原因とみられる不漁がはじまり、以降、
漁獲量は減少し、今日に至っています。冷水病はもともと北米のマス類の病気で、低水温期の稚
魚に発生し、死亡率が高く、日本では1985年、昭和60年頃からギンザケ、ニジマスに見ら
れるようになり、鮎では1987年、昭和62年、徳島県の養殖場で病原菌がはじめて確認され
ました。鮎の冷水病は、ヒレやエラがこすれたように赤くなったり、体表に潰瘍等の穴あき症状
を特徴とし、16〜20度の水温で発症し、河川でも発病開始は5〜7月に集中していると言わ
れ、冷水病菌は保菌していても必ず発病するわけではなく、水温変化や濁りが発病の引き金にな
っていると考えられています。
 利根・沼田は豊富できれいな水に恵まれ、首都圏の水源地として飲料水や各種の用水、発電な
どに利用するため、ダムや堰堤の建設、河川改修が進められ、川本来の姿が大きく変えられます。
ダム、堰堤等による川の分断、河道の直線化、河床の平坦化、土石供給の不足による河床低下な
どの形態変化、河川流量の減少や水質の悪化なども鮎の漁獲高の減少に影響していると思われま
す。
 沼田の鮎を復活させることは、釣人の来訪による様々な経済効果、「利根の鼻曲がり鮎」とい
ったような沼田の鮎のブランド化などによって、地域活性化に結びつくことが様々考えられます。
 沼田の鮎復活に向け、冷水病の状況とその発生原因等の調査・研究はどのようにされ、今後ど
のように取り組むのか、ダム放流水による水温低下対策は、どのように進めるのか、河川整備、
河川横断工作物の改修等による遡上、鮎増加にどのように取り組むのかお伺いいたします。
 続いて、市町村合併について質問いたします。
 来年2月13日、白沢村、利根村と本市が合併し、新たな沼田市が誕生します。この合併に至
るまで、いろいろ紆余曲折があり、やっとのことでここまできたといった感は拭い去れません。
利根沼田を一体とした市町村合併はいとも簡単に崩れ、月夜野町、水上町、新治村との市町村合
併のいろいろな思惑から休止といった状況になるなど、当初描いていたものとはかなりかけ離れ
たものとなってしまったのではないでしょうか。
 市町村合併について、市長はたびたび住民説明会を開き、直接市民に説明をされてこられまし
たが、合併の枠組みがころころ変ってしまったことから、今回の白沢村、利根村との合併につい
ては、7月の住民説明会が初めてであり、8月には議会議決を行ってしまうなど、十分に市民が
考え、判断するだけの時間と情報が提供されていたのかは疑問が残ります。
 また、この合併によってどんな街づくりをするのか、サービス、負担、これからの街づくりの
方向性、合併することによって市民の暮らしはどうなるのか、といったことも全く何も見えてき
ません。厳しい時代になる、沼田市は単独でやっていけないだろうと言われても、それが市民に
とって市町村合併する理由となりうるはずはありません。市町村合併をすることによって、夢や
希望が持てる、明日への展望を切り開くことができるものとしていかなくてはなりません。今回
の合併では、こうしたことを感ずることはできず、法期限が過ぎると何のメリットもないからと
いうことだけで、どこでもいいから合併をすれば良いといったような感じすら持たざるを得ませ
んが、これで本当に大丈夫かといったような不安感だけしか残りません。
 白沢村、利根村との市町村合併についての市民周知にどのように取り組むのか、お伺いいたし
ます。
 新市誕生に向け、現在さまざまなサービスや税負担など、それぞれの課で調整が図られていま
すが、サービス、負担等の調整と市民意向の反映はどのようにされるのか、お伺いいたします。
 今回の合併の大きな特徴の一つとして、地域振興局の設置があげられていますが、先に配付さ
れた組織図では、現状のままでしかなく、合併によってどうなるかといったようなことは見えて
きません。これでは現在の沼田市役所の職員だけが、議会対応を含め、様々な責任を持つことと
なり、仕事と責任が集中しかねませんが、地域振興局の役割と、一体となった街づくりをどのよ
うに進めるのか、お伺いたします。
 市町村合併によって、どんな街づくりを進めるのかは、新市建設計画の中で示されることとな
り、その策定計画の中で、どれだけ市民の理解と納得が得られるかが大切となり、しっかりとし
た方向性を示すことが求められているのではないかと考えますが、新市建設計画で、どのような
街づくりをするのかお伺いいたします。
 市長は、合併期日を来年2月13日とした理由の一つに、他の町村との合併を模索することを
その一つの理由にあげていますが、市町村合併について、他の町村の動向と市長の見解と対応に
ついてお伺いいたします。
 以上、2点が私の質問です。ご答弁をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大東議員のご質問にお答えを申し上げます。
 まず、沼田の鮎復活についてでございますが、かつては、利根で獲れる鮎は鼻曲がり鮎と言わ
れ、急流を遡上しながら育つ鮎の特徴として高く評価されてまいりましたが、近年の河川環境の
変化から、既に絶えて久しいと言われております。
 鮎に限らず、魚の住みやすい自然豊かな河川環境の改善は水産業だけでなく、広く地域の振興
にも繋がるものと理解しておりますので、今後河川管理者である国、県や稚魚の放流などを実施
している漁業事業者等と連携を図りながら、内水面漁業の振興に努めてまいりたいと考えており
ます。
 次に、市町村合併について、これからの取り組みについて。市町村合併についての市民周知に
どのように取り組むのかについてでありますが、先の議員にもご答弁申し上げたとおり、本市に
おきましては、これまで広報ぬまたに市町村合併のシリーズとして掲載を続けているほか、FM
−OZEや市のホームページの活用を図り、合併協議会事務局におきましても、合併協議会だよ
りの発行やホームページを活用し、市町村合併に関する情報提供に努めてきたところであります。
 ご質問のこれからの市民周知にどのように取り組むのか、についてでありますが、8月17日
の臨時議会において、合併関連議案の議決をいただいたのを受けまして、法定協議会で確認され
た調整方針に基づいて、現在個々の事務事業について調整を進めている状況でありまして、それ
らの進捗状況や今後の合併関連の動向等については、その局面、時期と必要に応じて、積極的に
情報提供を行い、市民周知を図ってまいりたいと考えております。
 次に、サービス、負担等の調整と、市民の意向の反映はどのようにされるのかについてであり
ますが、先ほど申し上げましたが、現在合併協議会で確認をいただいた調整方針に基づき、住民
サービスや負担となる各事業について1市2村の実務段階である専門部会、分科会をはじめ新た
に合併準備作業のための分科会等を設置して、調整を行っている状況であります。
 なお、特に調整困難事項等があった場合につきましては、幹事会、または必要に応じましては、
首長や正副会長会議等でも協議調整をお願いすることも考えておりますが、市町村合併を新たな
地域の創造ととらまえて、1市2村の議会をはじめ関係者との一体感をもって総体的な見地から
協議調整を図ってまいりたいと考えております。
 次に、振興局の役割と一体となった街づくりをどのように進めるのか、についてでありますが、
地域振興局の役割につきましては、議員ご案内のとおり、先の臨時議会でご決定いただいた廃置
分合に伴う、地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議書、第5条で地域自治区の事
務所、振興局の掌握事務にありますように、住民生活に直結した各種窓口業務、保健福祉サービ
ス等に関することをはじめといたしました7項目であります。ご質問の地域振興局と一体となっ
た街づくりをどのように進めるのか、についてでありますが、地域自治区は住民の視点に立った
行政サービスの向上を図ると共に、個性豊かな地域づくりの発展を担保支援するため、合併前の
白沢村および利根村の区域ごとに設置するものであります。
 また、白沢村、利根村の2村は、今回の合併により沼田市としての行政区域となるものであり
まして、合併後に策定される新沼田市の総合計画では、新市建設計画に位置付けております。1
市2村の地域別整備方針を盛り込んだ全体進行計画策定を行い、トータルバランスを図りながら、
新沼田市の街づくりに向けて一体となって対応してまいりたいと考えております。
 次に、新市建設計画でどのような街づくりをするのか、についてでありますが、新市建設計画
は、沼田市、白沢村および利根村が合併後に新市を建設していくための基本方針を定め、これに
基づく建設計画を策定し、その実現を図ることにより、3市村のすみやかな一体化を推進するも
のでありまして、新市建設計画では、新市の基本理念として4つの柱を掲げ、新市の将来像を水
と緑の大地、田園空間都市と構想し、地域別整備方針により、地域の多様性を生かした街づくり
をはじめとした8つの基本的方向を定めております。ご質問の新市建設計画で、どのような街づ
くりをするのか、についてでありますが、新市発足後に策定する総合計画で、新市の街づくりの
詳細かつ具体的な内容について、定めていくことになりますが、先にご説明いたしました、新市
建設計画の新市の基本理念と将来像等をベースとして恵まれた自然環境、豊かな田園空間の中で
大自然と人々が共生し、地域間の連携や都市との交流拠点として、生き生きと輝く個性ある街づ
くりを行ってまいりたいと考えております。
 次に、市町村合併について、他の町村の動向と市長の見解と対応は、についてでありますが、
議員ご案内のとおり8月17日の臨時議会におきまして、白沢村、利根村との合併の期日を平成
17年2月13日として、合併特例法の一部改正により、同年3月31日までに市町村議会の議
決を経て、県に合併申請がなされ、翌18年3月31日までに合併をした場合、改正前の特例債
や交付税措置の規定が適用されるということから、その期間に新たな合併協議の動きに対応でき
る期間が担保されているものである。との説明をさせていただいたところであります。
 その考えにつきましては、現在でも変っておりませんが、先の臨時議会後に市町村合併に関し
て、他の町村から本市に対して、協議等はない状況でありますので、当面は白沢村利根村との合
併協議に全勢力を傾けて参りたいと考えているところでございます。
 以上、申し上げまして大東議員のご質問に対する答弁とさせていただきたいと存じます。
◇10番(大東宣之君) ご答弁をいただきましたので、引き続き何点かにわたって質問をさせ
ていただきたいと思います。
 まず、最初に鮎の復活についてから、お聞かせいただきたいと思います。
 今、社会的に見て、環境問題、環境との共生、自然の復活、こういったことに関心が非常に高
まってきているのではないか。こうしたことから、国、県含めて様々な行政、さらには企業を含
めて自然環境の回復、復元に向けた取り組みがされつつあるのではないか。こうした時に沼田市
として、鮎の復活に取り組む。そのための様々な整備に取り組んでいく、要望をしていく、とい
うのは絶好の機会、チャンスではないかと思いますが、市長としてどのようにお考えなのか、ま
ずお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 鮎が復活するということは、大変喜ばしいことであり、そういった観
点で行政努力をしていくということは、申すまでもございません。
 ただ、これは内水面の漁業振興というのは、県のぐんまの魚振興室が中心となって、進めてお
りまして、この流れの中で水産試験場が前橋市の敷島の方にあります。あるいは、そこには生産
技術グループというのがございまして、人口鮎等の種苗生産等ございまして、いろいろと対応を
している経過がございます。
 水の冷水関係については、利根川のダム統管、これは元総社の方に事務局がございますけれど
も、関東地方整備局が通常の水の調整は行っている経過がございまして、そういった意味で、ど
うしても市の立場からすると、おのずとその動きに限度が出てくるということも事実でございま
す。
 しかし、先ほど来お話のとおり、内水面の漁業振興というのは、環境等の問題から考えますと、
大変重要なことでございますので、十分にこれをとらまえながらいろいろと努力をしていかなけ
ればならないと思っております。
 なお、この県の農業局の中にある、ぐんまの魚振興室の流れにある、前橋の敷島の水産試験場、
かつては琵琶湖の方から取り入れた稚魚が、どうしても冷水病にかかりやすいというようなこと
から、私自身が県会議員3期の時でありましたけれども、この水産試験場に約2億ぐらい入れま
して稚魚の成育を群馬県の中で果たしていこうというようなことをやった経過もございまして、
そういった意味でいろいろと関係機関が努力している経過もございますので、この際申し上げて
おきたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) 確か市長が県議当時、この鮎の復活に向けて、議会で一般質問をされ
たそうです。それによって、かなりの取り組みが進んできたのではなかったかと、いうようにお
聞きをしております。
 こうした中で、市長としてもこの問題については長い期間みてこられたのではなかったかと思
うのですが、市長がこの問題に取り組みはじめられて今日に至ってくるまでの間、どういうふう
な変化があったとお感じになるのか。
 また、どのように評価をされておられるのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) この鮎の問題は、デリケートで私の認識だとまず一つにはどうしても
ダムの水が冷たいということが一つあり、もう一方におきましては、地元にちなんだ生命力の高
い稚魚を誘発させるというようなことが大きな課題なのではないかと思っております。
 特に片品川を生きかえらせる会等々の団体の方々ともいろいろとお話をする機会もあったりし
て、薗原ダムの対応等をしてきた経過もございます。
 いずれにいたしましても、両側面から対応していかないとなかなか本問題は難しいと感じ取っ
ているところでございます。
 市長の立場から各関係機関にはお願いをしたりして、これらが遺憾なきよう対応できるように
していかなければならないというように思っております。
◇10番(大東宣之君) この問題は、一日二日で簡単に解決できる問題ではないと私も認識を
しておりますし、実際に事業を行うのが市が主体ではなくて、国、県、また東電等の事業所が行
っていかざるを得ない側面がかなり強いのではないかというふうに思いますが、しかしやはり鮎
の名産地として名を馳せた沼田市として、こうした鮎の復活に取り組んでいく姿勢を示していく
ことが、国や県さらには民間会社等を動かしていくのではないかと。そのためにはやはり市とし
てもさまざまな調査研究を行っていく必要があるのではないかと思いますが、市長としてのお考
えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 突っこんだところの部分になってまいりますと、どうしても河川管理
者であるとか、先ほど東電の話が出てまいりましたけれども、水利権の問題であるとか、あるい
はそういったいろいろな機関の関係から、どうしても基礎的自治体ではある一定の段階で限界が
あることはやむを得ません。ただ、私共の内部の行政体の中では、鮎に限らず、稚魚の放流等を
する、水辺に親しむような事業を展開をしてきた経過もございまして、そういった意味でできる
ところから着実に鮎に限らずいろいろな場面で、この内水面の漁業を通しての対応、これらをし
ていかなければいけないのではないかと、いうように認識をしております。
◇10番(大東宣之君) 鮎の冷水病、それからまた遡上の問題についてもそれぞれ原因や課題
というのがかなりいくつか鮮明になってきているのではないか。冷水病についても一定の水温、
さらには低水温、水の濁り等が発病の原因になるのではないか。
 また、遡上を阻害するものとして、利根大堰、坂東堰、また岩本の関水、そういったところが
あるから遡上が出来ない、難しいというようにいわれているということでは、原因とか課題とい
うのはある程度鮮明になってきているのではないかと思うのですが、そういった現状については
どのようにとらまえておられるのかお聞かせいただきたいのと、併せてそういったことに対して、
どういったような働きかけをされてこられたのか、あればお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 魚道の関係等は、それぞれのところの堰でもって各関係機関が対応し
ているのではないかと認識しております。
 私共もどうしても本問題をとらまえていくときに、県の農業局、あるいは一級河川の管理者で
あるところの関東地建、今は国土交通省の関東地方整備局、これらの機関との関係になってまい
りますが、とりわけこのダム統管の関係と連携をしていくということになりますけれども、ただ
繰り返し申し上げたいと思いますけれども、どうしても基礎的自治体の立場からすると一定の限
界がある。ではそれに対してどうしたら良いかということになりますと、先ほども言うように稚
魚の放流であるとか、あるいは地道に子ども達が水辺に親しむ事業であるとか、そういうような
ことを展開する中で、本事業が円滑にいくように努力をしていかなければいけないと思っており
ます。
 漁業協同組合の方々も立派だなと思うのは、時折河川の環境整備のために、いろいろとゴミ拾
い等もされて、努力をされている姿を見させていただいております。そういった意味で、総合的
な観点に立って対応していく必要があるのかなあと思っております。
◇10番(大東宣之君) やはり県や国土交通省、国に要望していく際に、行政が主体的に要望
していく、ということがかなりインパクトが強い。相手に与える影響も大きいのではないかと。
そういった意味では、やはり時間がかかる。行政として出来る範囲の限界はあるとしても、やは
り繰り返し行っていく必要があるのではないかと思います。
 たとえば、ダムの放流の問題ですが、ダムの放流水、ダムから放流される水が冷たい。これが
冷水病の要因ではないかと言われてきておりますが、こうした中で、藤原ダムでは表層水を流す
ような装置が作られております。ところが、奈良俣ダムが完成をしてから、奈良俣ダムから藤原
湖に注がれる、流れてくる水が冷たい。それで結局、藤原ダムの表層水、本来ですと温かいはず
の水が流れてくるわけなのですが、結果として奈良俣ダムから冷たい水が流れることによって、
藤原湖の水が冷たくなっている。そのために利根川に冷たい水が流れてくる。というような状況
があります。
 また、利根大堰、ここには3ヶ所の魚道があるらしく、ここから遡上をする鮎が年々増えてき
ているといわれています。ところが利根川は水が冷たいがために、渡良瀬川の支流である思川と
いう栃木県側の川に遡上をしていっているといわれています。ですから、利根川に遡上をさせる
ためには、どういうことが必要であり、それに対してどういうところが何をしてもらうのか、と
いうようなことをしっかり明確にしながら、関係機関、県、国に、また企業等に働きかけていく
ということが必要になってくると思いますが、市長としてのお考えを再度お聞かせいただければ
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、鮎は確か群馬の魚にも位置付けられていると思って
おりますし、そういった意味でも群馬県知事もこの問題については、熱心に取り組んでいるとい
うように拝察をしております。
 先ほどお話の利根川の上流の奈良俣ダムと藤原ダムの関係についても、私共前々からよく承知
をしておりました。藤原ダムのところでそういった対応をしているのだけれども、奈良俣ダムの
関係によって、というその因果関係も承知をしている一人でございます。
 同時に、利根大堰の関係についても、よくいろいろな場面で論議をされてきたということもよ
く承知をしております。それらのことを認識をしながら、各関係機関の方に対してこれからもい
ろいろと努力をしていくことが大事なのかというように思っております。
 ただ繰り返し申し上げたいと思いますけども、どうしても管理、あるいはまた水利権等から基
礎的自治体の及ぼす影響が一定の限界があるという経過がございます。そういった意味で、各関
係機関、あるいはそういったところに対してのご理解をいただけるように、日頃から情報をうま
く共有しあって努力をしていく必要があるのではないか。このように感じております。
◇10番(大東宣之君) 再三再四市長として限界があるといわれておりますが、それについて
は私としても理解をできるところです。ただ、やはり市長としてもこの利根川の鮎、沼田の鮎が
復活をするということが望んでおられるのではないかと思います。そういうふうにお考えである
ならば、やはりこの問題、これまで以上に積極的に取り組んでいっていただきたい。
 また、今度市町村合併をすることによって、片品川の上流域である白沢村、また利根村といっ
たところも沼田市の新市になってくる。そういった意味では、こういった河川全体を統一的に整
備に向けて要請をしていくことにも今まで以上になりやすいのではないかと。そういったところ
で、今課題をどこにあって、何をすることによって沼田の鮎を復活していくのか、ということに
ついて、これからも引き続き調査、研究をされて、県、国等、関係機関に積極的に働きかけてい
っていただきたいと思います。
 そういったことについての市長のお考えを再度お聞かせいただきたいと思います。
 続いて、市町村合併について、質問させていただきたいと思います。
 この間、広報ぬまたやFM−OZE、また地域住民説明会等でかなりの部分について、市町村
合併については説明がされてきたと私も思います。
 よその市町村などをお聞きすると、沼田市ほど住民説明会をやらない。といったところがたく
さんあるようにお聞きをしております。そういった他のところからみれば、沼田市はかなり住民
説明会等については積極的に取り組んでこられたとは思いますが、先ほども申しましたように、
この白沢、利根との市町村合併については、7月の住民説明会がはじめてではなかったか。そし
て、その8月には議会で議決をして、これから2月13日に向かってまっしぐらに進んで行くと
いう中にあっては、極めて時間も、また白沢村や利根村がいったいどういうような状況の村にな
っているのか、どういうところなのかといったような細かい情報も開示をされない中では、市民
として判断することができなかったのではないかと感ずるのですが、市長としてはどのようにお
考えなのかお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、鮎の問題でございますけれども、やはり冷水病というものをと
らまえて、これが鮎の現況を厳しいものになってしまっているということになりますと、やはり
県の農業局の先ほど来私が申し上げましているとおり、試験所であるとか関係の課のところと連
携をしながら、あるいはまた訴えをしながらということになりまして、それが必然的に稚魚の強
さといったものを誘発してくる。というように今までの経験から認識をしております。
 もう一つには、水の冷たさの問題については、河川管理者や水利権者との関係が出てまいりま
して、そういった関係の部署にいろいろとお願いをしたり、働きかけをしていくというようなこ
とになろうかと思っております。
 私共基礎的自治体でできることは、ご案内のとおり、利根漁業協同組合もありますし、先ほど
来ソフト事業で青少年の方々にお願いをして、いろいろな放流事業もやっております。そういう
ようなことをしながらうまく総合的に誘発をしていくということ。これが大事になってくるので
はないかと思っておりまして、引き続き努力をさせていただきたいと思っております。
 続きまして、合併の住民説明会が7月の時点だけでは如何とも足りなかったのではないか、と
いうことでございますけれども、ご承知のとおり、去年の7月10日から連綿と続いてまいりま
して、その都度、その都度、説明会を行ってきたことはご案内のとおりでございます。
 同時に、白沢村と利根村が加わってくるという時系列もこれは場面、場面で説明会でご説明会
をしてきたとおりでございます。ですから、7月の時点で白沢村と利根村の関係についてだけ説
明したということではない、というように思いますし、流れの中で白沢村と利根村の関係につい
ては当然触れてきた経過がございます。ですので、今回こういった形の8月の臨時議会でお世話
になることに相成ったわけでございますけれども、市長がいつも言っていますとおり、ご要請が
あればいつでも説明会等については、現在でも私が出向いて説明する用意がございますし、そう
いった意味で柔軟には対応してまいりたいというように思っておりますので、ご理解を賜わりた
いと思っております。
◇10番(大東宣之君) 2月13日に白沢、利根村が合併をするということが決まりました。
合併をするということについては、多くの市民の方々も承知をされているとは思いますが、しか
しまだこの市町村合併によって、どういうふうな街づくり、自分たちの暮らしがどういうふうに
なっていくのかといったようなことについて、なかなか分からない。これから先のことが、市町
村合併によってどうなるのか、ということがまだまだ十分理解されてはいない側面もあるのでは
ないかと思います。私はそういうふうに感じております。市長として、今回すでに合併が決まっ
たわけですが、この合併について市民の方々がどのようにお考えであり、どのように理解をされ
ているかということについてお感じなのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 沼田市の歴史を振り返ってみますと、かつて1町4村が合併したこと
によって、利根沼田の中核の市として県内の11市の仲間に参画をされてきた、ということはも
はいうまでもございません。
 同時に、沼田市そのものが利根郡下2町6カ村の中心として歩んできた、ということもこれま
たご案内のとおりでございます。
 今回の合併は、確かにいろいろな経過の中で、1市2村の合併ということに相成ったわけでご
ざいますけれども、人口が約5万5,000人前後となろうかと思っておりますが、やはり今回
の合併によって周辺の方々のど真ん中に中核な立場にいるということは、ロケーションが示して
いるとおりでございまして、そういう意味ではこれからも本市が中心となって、利根沼田の中核
的な役割を果していくということになろうかと思っております。同時に、暮らしがどうなるのか、
あるいはまたどんな街づくりがなされるのか、ということについてでございますけれども、日々
の暮らしの関係等については、今までの流れから一歩たりとも後退がしないような形の中で、対
応していかなければならないと思いますし、またそういうことになると確信をしております。
 また、同時に街のもっているイメージというのが、やはり昨年の確か月夜野で利根沼田の全体
像を「水と緑の大地、田園空間都市」ということからくる流れの中でとらまえていかないと、先
々に利根沼田の中心としての役割を果たしていくためには、その哲学をもってしてはじめて周辺
の方についてのイニシアティブといった、リーダーシップも発揮していけるだろうというような
ことから、月夜野でご論議をいただいて、8月の時点で1市2町6カ村全ての郡市民のご家庭に
配られた構想書がバックボーンとなって、今日まで来ているという経過がございますので、ご理
解を賜わりたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) 続いて、サービス負担等の関係についてお伺いしようかと思ったので
すが、今、市長が、今までの流れの中で一歩たりとも後退をさせない。ということで、かなり明
確なお答えをいただいたわけですけれども、今回の経過をみると、サービスは比較的高い方に合
わせてこられているというのは実感としてもちます。これが全てではありませんから、まだこれ
から調整をしていくということがたくさん残っているはずですが、そうしたこれから調整をされ
ていくことについても、こうした考え方、高いほうにサービスを合わせて、負担は低いほうに合
わせていくというお考えでおられるのかどうか、お聞かせいただければと思います。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。午後は1時から会議を開きます。
午前11時58分休憩
─────────────────────────────
午後1時再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 まず、一般的に合併協議はサービスは高く、負担は低く、と言われておりまして、この市町村
合併を新たな地域の創造ととらまえて、一体感をもって総体的な見地から、新市の住民サービス
や負担について、市町村合併による効果を最大限に活かすとともに、懸案事項の克服に向けて議
会をはじめ関係者での協議や調整を図って、住民に理解をいただきながら進めてまいりたいと考
えているところであります、と6月議会の大東議員の同様なご質問に答えているところでござい
まして、改めて付け加えて申し上げさせていただいたわけでございます。
 いずれにしても、各関係者の知恵をもって柔軟に対応していく必要があるのではないか。この
ように認識をしておりますので、よろしくお願いをしたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) 現在、国の方では三位一体改革ということで、地方交付税等々の削減、
地方へのそういう財源の問題で地方がかなり厳しくなっていくだろう、ということを一つの理由
として市町村合併をしなくてはならないといったような考え方もあります。ですから、ある意味
では市町村合併をしたからといって、財政が豊かになるという保証は全くない。ですから、今回
沼田市と白沢と利根村が合併する際、スタート時点ではサービスは確かに高い方にどうも調整を
している、そういう感じが私も見受けられるし、市長としてもかなり努力をされたのではないか
と思います。しかし、これから先そういった財政状況を考えてみても、また、沼田と白沢と利根
と合併したからといって、とてもお金持ちになるといえるような状況にもない中で、こういう形
で新しい市をスタートさせた。2〜3年経ったらもうやっていけなくなったから、こういうよう
にやるのだ、ああいうようにするのだ、というのではやはり住民としては困るわけです。ですか
ら、やはり長いスパン、しっかりとした展望を持ちながら、責任を持ちながらやっていくという
ことが必要ではないかと思うわけです。ですから、その辺では十分に練っていく。また、市民の
方々の理解と納得をいただくような方策、説明を行っていく必要があるのではないかと思います
が、市長としては、どのようにお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今回の合併にあたりましてのいろいろな合併問題に対してのいろいろ
な経過については、先ほど来の質問のことについては、幸いなことに私共の助役が群馬県の財政
課の中核におりましたので、常日頃、日々いろいろな意味で関係する職員もご指導いただいてま
いりましたし、私もそういった意味では助役に教授いただく場面も随分ございました。そういっ
た意味で、相当考えぬいたあげくのことでもって、現在これが対応しておりますので、ご理解い
ただきたいということと同時に、各市村の関係についてのいろいろな状況説明等については、冒
頭申し上げましたとおり、いろいろな機関を通じて、今後とも努力をしてまいりたいと思ってお
ります。
◇10番(大東宣之君) 白沢、利根と合併をするにあたってパンフレットが配付をされました。
この中で、10ページに財政計画ということで歳入と歳出の表が出ております。ご存知だと思う
のですが。しかし、この長期的な財政推計というのは、今回の市町村合併にあたっては、何ら示
されてはおらないわけです。ですから、スタートした時点では、こうなるかもしれない。しかし、
では5年、10年、30年というような長いスパンでみた時に、やっていけるのかというのが全
く示されておらないのではないか。そういった点では私としてはどうしても不安を感じざるを得
ないところがあります。ですから、この市町村合併で本当にこの新しく誕生する町がどういうふ
うになっていくのか、ということを考える時には、やはりそうした長期的な財政推計を提示をす
るということが必要ではなかったかと、1市2町6カ村任意合併協議会の時には、そういった財
政推計が出されました。しかし、今回は出されていない。そういった点で、やはり十分な判断、
この市町村合併についての判断ができたかどうかという点では、私は疑問が残るのですが如何で
しょうか。
◇市長(星野已喜雄君) この10ページにあるのは、一応次のグラフは平成17年度から26
年度までの10年間の歳入歳出を普通会計ベースで推計し、1年間当りの平均額を示したもので
す。ということで書かれているとおり、先々の10年間の情勢を把握しながら、これらについて
紹介をしてきた経過がございますので、ご理解を賜わりたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) 10年間これでやっていくのだ、というようなご答弁ではなかったか
と思うわけですが、10年で今度新しく誕生する市が終わってしまうわけでもないわけです。や
はりそういった意味では、もう少し長い、20年、30年経ったとき、そういった先を見越して
いるということも必要ではなかったのか。やはりここに住んでいる人が、10年経ったらいなく
なるわけでもないわけですから、その時にどういうような街になっていくのか、またどういうよ
うな街に向かっていくのか、そういったことを裏付けるような資料の一つとして、そういったこ
とを分かり易く提示をしていく必要性があったのではなかったかと思いますが、その辺のお考え
があれば、お聞かせいただければと思います。
 続いて、地域振興局のことも含めて聞かせていただきたいと思います。
 その地域の中に一定の自治を認めて、その地域の独自の発展を促していく、ということはそれ
はそれでよく理解ができます。市長として新しい試みに挑戦されるということで評価をしたいと
は思いますが、そういうことをしながら、この新しい誕生する新沼田市、これを一体としてどう
発展をさせていくのかということもしっかり考えていかなければならないのではないか。そうい
ったときに、この振興局と全体の街づくりの進め方ということについて、まだ私共にとってはよ
く分からないのですが、その辺どのように進めていかれるのか、再度お聞かせいただければと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) 財政問題については、助役の方から補足答弁をいたさせますが、地域
振興局の関係につきましては、常日頃申し上げていたとおり、合併によせる懸念材料として必ず
合併をするときにその行政が遠くなってしまうのではないか、住民サービスが中央に集中してし
まうのではないか、ということが懸念材料として素直な市村民感情として出てくるわけです。こ
れらをやはり払拭をしていくためには、できるだけ自治が末端にいきわたるように配慮していか
なければいけない。というようなことから、いつも言っているところなのですけれども、合併を
することによって集中から離れるのではなくて、合併することによって分権化がさらに進むと。
いわゆる組織体制作りが大事なのではないか、ということが念頭にありましたので、今回この振
興局制度というものを俎上に上げてきた経過がございます。
 ご承知のとおりこれからはできるだけ自治の区域というものが一体どこが基礎になっているの
かとになると、一般的には各基礎的自治体がそういった自治の基本にはなっているわけでありま
すが、もう少し細分化をしていくと結局区長さんがとらまえている範疇というのが大きなポイン
トになってくると認識をしております。
 そういうようなことから、振興局制度を使うことによって、できるだけ末端の区行政まで目が
配られるように配慮していく必要があるのではないか。こんなふうに思っておりますので、ご理
解を賜わりたいと思っております。
 なお、先ほど来申し上げましたように、財政の関係については、助役の方から補足、説明をさ
せていただきたいと思います。
◇助役(金井可佐夫君) それでは、財政計画につきまして説明をさせていただきます。議員ご
案内のとおり、財政計画につきましては、今回の新市の建設計画の中では、年度毎に推計はして
おります。ただ、説明会用のパンフレットを作るときにつきましては、これは10年間の1年間
の平均ということで掲載をさせていただいております。
 従前の9市町村の時に作りました広報用のパンフレット、説明会のパンフレットにつきまして
は、これはつぶさに説明した経緯もございますけれども、ご案内のとおり、現在、国では三位一
体の改革というのが進んでおりまして、来年度、再来年度について言いますと、3兆円の国庫補
助負担金、これを一般財源化、来年、再来年、2年かけてですけれども、しようということで議
論が進んでおります。
 そういう時に、単年度ごとの例えば歳入歳出の内訳を現在の段階で、10年先、20年先推計
するというのは非常に困難であります。国庫補助金を大幅にカットして、地方税、税の方に財源
をシフトする、それから交付税につきましても見直しをするという計画になっておりますので、
合併特例法のいろいろな財政措置のある期間、そのもの全体を考えましたときに、現在の姿で想
定できる区分で表示をするのが適当ではないだろうか、ということで分かり易くするためにこの
パンフレットは、重点的にそれ以外の部分を改正というか、こうなるるだろうという調整項目を
掲載しておるようなこともございますので、財政推計、財政計画につきましても、そのようなこ
とで記載をしておりますので、理解をしていただきたいと思います。
 最終的な財政計画というのは、新市の総合計画を作るときに、具体的な事業もそうですけれど
も、市のあり方、市の将来像を新市の総合計画の中に位置づけるときに、その中に当然のように
先ほど言いましたような財政計画というのも、当然議論をして位置付けられると考えております
ので、よろしくお願いしたいと思います。
◇10番(大東宣之君) 財政問題について事細かくご答弁いただいたので、一言だけお聞かせ
いただければと思います。
 この10ページに書かれている表は、10年間の推計ということで出されれたということで、
それはそれで理解が出来るのですけれども、当然、10年間で、最初の1年目の合併したときと
いうのは、財政規模は多分大きくなってくるのではないかと。それから、人件費、職員の退職等
で人件費が削減していくことだとか、事業が整理をされていく中で、10年後になればもっと少
なくなるのではないかと。ここに216億円と書かれていますけれども、当初は400億円ぐら
いになるかもしれない。300億円ぐらいになるかもしれない。しかし10年後は100億ぐら
いになるかもしれない。そういう中の平均をとったということになるのではないかと理解をして
おるのですが、そういった中にあったとしても、例えば住民のサービス、税の負担、さまざまな
負担の問題については、基本的には変えていかないのだ、というようなお考えなのかどうか、そ
の点について再度お聞かせいただければと思います。
 それから、地域振興局についてですが、市長のおっしゃることについては、良く理解ができま
す。そういった中で、地域の方々の不安を払拭していく、ということもこれは必要ではないかと
感じます。しかし、この新しく誕生した新沼田市、これが一体となってどのような街づくりをす
すめていくのか、当然、白沢村、利根村、それぞれの地域はそれぞれの地域での発展、いろいろ
な事業の展開もしなければいけないと思います。しかし、全体として沼田市というものをどのよ
うにつくっていくのか、この沼田市をどのように発展をさせていくのか、という中で、この振興
局というのが、白沢なら白沢のことだけ考えていればいいのだとか、利根は利根だけのことでや
っていればいいのだとか、ということには決してならないのではないかと思います。あくまでも
白沢の発展、利根の発展がこの新沼田市の発展に繋がっていくようなそういう整合性、協調性が
なければ意味がない。単なる窓口だけで終わってしまうのではないかという感じがするので、そ
の辺のことについて、再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、前段のこれから先々に負担が上がっていくのではないか、とい
うご懸念のことだと思いますが、これらにつきましては、先ほど午後の冒頭に答弁をいたしまし
たとおり、やはり新たな地域の創造ととらまえて、よく関係機関と協議をしながら、いろいろな
問題の払拭に努めていきたいということと同時に、これからもそういった意味では柔軟に対応し
ていきたいと思っております。
 先ほど来、お話の1市2村の一体性ということだと思っておりますが、これについては、今日
午前中の答弁でも申し上げましたとおり、やはり「水と緑の大地、田園空間都市」ということが
大きな基調となって、将来各周辺の町村も合併をしてもらう、という観点から新市の将来像をそ
ういうような形に位置付けたものを、今回も踏襲をいたしまして、使わせていただいております。
 今回の1市2村の関係については、沼田市が「歴史と賑わいの交流ゾーン」、白沢村が「花と
緑の交流ゾーン」、利根村が「水と大地の交流ゾーン」ということで、交流のことを正面に据え
ています。ご承知のとおり、農林業が基幹産業であり、観光が基幹産業であることは申すまでも
ありませんけれども、これからは、有数な観光地、有数な大自然を活かして交流に多く努めてい
きたいということと同時に、その交流を図っていくということの中には、どうしても現行の地理
的なバリアフリーを展開していかなければなりません。そういったことから考えますと、前々か
ら論じられてまいりました日本ロマンチック街道の沼田以東の関係については、片品村を除くと
全て入っているわけでございますし、特に白沢と利根村の大きな交通の、ある意味においては障
害とも言えるべく椎坂峠がございますけれども、これをトンネル化していくことが本新市建設計
画の中には、正面に据えられております。そういうようなことで日本ロマンチック街道の国道
120号というものが、沼田と白沢村と利根村を結ぶ大きな動脈となりますし、その動脈の最た
る一つの障害に椎坂峠がございますので、今回思い切ってトンネル事業を促進することによって、
一体性を高めていくということに努力をしていきたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) 物理的なことについて、椎坂トンネルのことをあげていただきました
けれども、やはり地域が一体となる、そこに住む人たちが心一つにして新しい街づくりができる
かどうか、これがこれからの新市の発展の鍵を握ってくるのではないかという気がします。いつ
までも、おらが村はおらが村、のような考えでいたのでは、やはり全体の発展にはつながってい
かないのではないか。ですからそういった新しく誕生する沼田市が、沼田市として白沢の人たち、
利根の人たちと一緒になって厳しいといわれている時代を切り開いていけるかどうか。そして、
夢や希望のもてるような街づくりができるかどうか。にかかってくるのではないかと思います。
ですからそういった点では、同じような行政サービス、どこに住んでいても同じような行政の光
が届く、ということが必要ですから、当然そういった中では振興局が果すべく役割というのは重
要なものがくるのではないかというふうには思います。ですから、それはそれとして構わないの
ですが、その振興局があくまでもその地域のことだけに目を取られていたのでは、全体の新しく
誕生した沼田市の発展につながっていかない恐れがあるのではないかというような不安を感ずる
のですが、その辺については如何でしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 結局そこのところは、現時点の合併をしない今の沼田市の中では、毎
週月曜日9時から助役、収入役、教育長含めて、各関係部長の打ち合わせ、協議を行なっており
ますけれども、当然これが合併した暁には、振興局長が交わってその会議の設定等を行って、常
に意見交換をしていくというようなことがばんたび起こってくるであろう、というように思いま
す。
 もちろん、当然リーダーシップを発揮していくのは、沼田の市長であることは言うまでもござ
いません。そういった意見調整をばんたび図ることによって、一朝有事に一体性を保つことは困
難かもわかりませんけれども、徐々に徐々にそういったニードを高めていきたいというように思
っておりますので、ご理解を賜わりたいと思います。
◇10番(大東宣之君) 合併をしたからといって、すぐすぐそういう一体感を持った街づくり
にはならないでしょう。それは、時間がかかることなのですが、しかし、合併をすることによっ
て1市2村が本当に力を合わせて、これから良い街をつくっていくのだというようなことを一日
も早くやっていかないと、かえって大変なことになるのではないかという感じがします。
 それから、先ほど市長がお答えをいただいた、この新しく誕生する町の基本的な理念とか将来
像というのが、1市2町6村で作った「共に考えよう、利根沼田の未来」このパンフレットに紹
介をされていることとほとんど同じというか、全く同じという感じが拭い去れません。しかし、
現実は残念ながら1市2町6村の合併には至らなかった、ならなかったわけですから、この白沢
と利根村と沼田市が合併することによって、どういう街づくりをするのか、その特色性をもう少
し打ち出す必要があったのではないか。将来は、利根沼田が一緒になるかどうかわかりません。
しかし、現実スタートするのは、沼田市と白沢村、利根村と新しい沼田市がスタートするわけで
すから、1市2村の中で、どういったことが出来るのか、どういったことをしようとしているの
か、というような独自性、特色性、そういったものを出す必要性があったのではないか。将来的
には、1市2町6村、現状でいけば、利根沼田が一つになるから、そのまま引き継げば良いのだ
という式には決してならないのではなかったかと思うのですけれども、市長としてのお考えを再
度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはりこの新市建設計画の関係の、将来像等については、先ほど来か
ら答弁しているとおり、「水と緑の大地、田園空間都市」ということをイメージして、そして確
かにおっしゃるとおり、同じことを踏襲してきております。なんとすれば結局それは利根沼田の
中心的役割を果たしていくときに、新市の将来像「水と緑の大地、田園空間都市」は、任意合併
協議会のときに、1市2町6ヵ村が了解をいただきてきた内容でございます。となりますと彼ら
をしても新市の将来像「水と緑の大地、田園空間都市」については、ご了解をしてきたという経
過がございます。となると、中核都市であるべく本市が、そこのところを一つの大きな機軸とし
て、街づくりを展開していくことが、とりもなおさず周辺の町村に対する信頼を勝ち得ていく、
あるいはまたそういった対応もしえていくということになろうかと思っておりまして、今回これ
を継続する形の中で特徴を出していくということを方向性を打ち出したわけでございます。です
から、現行のこの特に新市建設計画の20ページのところに書かれているとおり、この関係に沿
って進むということがとりもなおさずこの地域の特徴である。
 例えば、新市の基本理念
 1.自主自立を目指した地域内分権型の街。これはまさに今回の振興局のところの部分でよく
分かっていただけると思いますし、そのようなことになろうかと思っております。
 ですから、そういったことでご理解をしていただきたいと思っております。
 いずれにいたしましても、1市2村が合併した暁には、間違いなく利根沼田の中核になりまし
て、当然、中核となりうる新沼田市が周辺町村に対して影響力をしっかりもっていくためには、
やはりお互いが認識しあった場所である所の昨年の月夜野で論議された裏打ちから、連続性をも
ってかかっているということをご理解いただきたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) 「水と緑の大地、田園空間都市」これについて、この場で異論を挟む
つもりは毛頭ありませんし、これが白沢、利根と合併をすることになったとしても、これを変え
ろというようなことにはならないのですが、ただ、今回は沼田市と白沢、利根村という形ではっ
きりとした枠組みが定まっているわけですから、この1市2村でどういう街をつくるのか、とい
うことをやはり明確に示していく必要性があるのではないかと思うのです。ですから、この中で
言われている「水と緑の大地、田園空間都市」というのが、利根、沼田全体を指してやってこら
れたのではないかと思いますが、残念ながら、今回の合併の枠組みが1市2村になってしまった
わけですから、その中でこれをどのようにしていくのか、そのために、今度誕生する新沼田市で
はこういうことをしていくのだ、こういうことをやるのだ、というようなことを示していく必要
があったのではないかと思うのです。あくまでも、将来的に利根沼田が一体となるから、この1
市2町6ヵ村で作った任意合併協議会の計画で、そのままで良いのだということには決してなら
ないのではないかと思いますが、市長の考え、再度お聞かせいただければと思います。
 それから、振興局について、このパンフレットの17ページにある組織図でいけば、私はあく
までもこのままでいけば沼田市の職員が、先ほども言いましたように、議会対応を含めていろい
ろな部分で責任も持たなければいけない、仕事も集中せねばいけない、そういうことだけになっ
てしまうのではないかという懸念がありますが、そういったことについての対応は、どのように
されていくのか、合わせてお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、質問の前段でございますけれども、これは平成16年8月9日
に沼田市、白沢、利根村合併協議会が作った、新市建設計画がありますが、これが20ページ、
21ページに「水と緑の大地」のことが出ているわけですが、先々には、助役も少し触れられま
したけれども、今言うような1市2村の関係については、明確に総合計画を作っていくという、
もちろん当然ここにあることを一つの大きな機軸にして作っていくというと、そこのところでは、
相当細部にわたった特徴的なものが誘発されるであろうというように思っておりますので、ご理
解をいただきたいと思っております。
 同時に、この沼田市と白沢村と利根村で作る新しい街、という合併の9回の結果住民説明会の
資料の17ページを指してのことでありますが、これらについては、やはり今一生懸命、助役を
はじめとして関係機関が努力をしております。
 そういった意味で、あらゆる機会を通じて一体性が保たれるような、そういった形に展開して
いきたいと思っておりますので、ご理解を賜わりたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) 新市が誕生して総合計画が作られる。当然、今まで説明してきたこと
から反するようなことには、多分ならないのだろうと。そのレールに沿った形で作っていくこと、
それによってこの新市、新しく誕生する新市の全体像、将来像が明らかになっていくのではない
かと、いう感じがするわけですが、本来であれば市町村合併、今回のように1市2村でないにし
ても、いろいろな枠組みがあったにしても、どこと合併するにしても、こういう形で合併するこ
とによって、こういうようにしていくのだ、ということを明確に打ち出していく必要性があった
のではなかったかと。それによって住民の方々が、この合併について「どうだ」「いい」「悪い
」「よく分からない」いろいろな意見、いろいろな判断を下すことが出来たのではなかったか、
という感じがするわけです。
 それと、財政問題にしてもやはり将来的にわたってこの提示をされているサービスが、保証が
できる、されるのかどうか。実際問題として、自分達の暮らしがそれによってサービスや負担に
よってどうなるかということが大きく左右をされるわけですから、そういったことがこの合併に
ついていろいろと判断をすることができたのではなかったか。
 残念ながら、今回の状況の中では、そうしたいろいろなスタートをする時点にあたっては、い
ろいろなサービスについては比較的高い水準のものでスタートをさせたい。ということで、市長
がかなりご努力をされてとは思うのですけれども、しかし、それが将来的に担保をされているも
のかどうか、そういったことについての裏づけとなるようものが出されてはいない。
 そしてまた、この1市2村との合併によって、全体像がどうなるのかということについてもこ
の総合計画の中で作られるとするならば、合併したあとにそういうことが示されても、本当にそ
れで良かったか、悪かったかのか、ということには判断ができないのではないか、という感じが
します。ですから、本来であればそういったことは、合併をするかしないかということを判断す
るときに、やはりしっかりと住民、市民の方々に提示をしておくべき必要性があるものではなか
ったのかと感じますが、如何でしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、基本理念、それから基本的な方向、将来像、あるい
はそういった地域の資源とかポテンシャルとか、地域別の整備方針だとか、そういったことは明
記してあるわけです。これを一つの機軸として今度は細部に総合計画に入る、ということになろ
うかと思っておりまして、そういった意味で、この新市建設計画の関係等についての冊子で、理
解をしてもらえるのではないかと認識をしているわけでございます。
 結局、総合計画を作るのにはどうしても新市になってからでないと、それが形づくられていき
ません。と申しますのは、両村がまだ合併しているわけではありませんので、その時に明確にし
ていくと。ただ、その前段の中では新市の建設計画なる、これが県の方でご了解をいただいてき
た一つの冊子でございますけれども、これを基調として市民の方々に、村民の方々にいろいろと
ご理解をいただくための段取りをしていくと、こういうことになろうかと思っておりますので、
ご理解を賜りたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) 市長としてはいろいろとこの間、住民説明会、他の市町村に例をみな
いくらい、たくさん勢力的に取り組んでこられたと。
 また、広報ぬまた、FM−OZE、いろいろな媒体を通じて、一生懸命やってこられたという
ことについては、私もそれはそれとして評価ができます。よくがんばってこられたということは
感じてはいます。
 ただ、市長がとてもがんばっていただいたからといって、市民の方々がとても理解ができてい
るかどうか、納得がいただいているかどうかというのは、やはり私はまだまだ疑問の残るところ
があります。
 やはりそういった意味で、市長がこのパンフレットの中で、新市建設計画の中で理解をされて
いるのだ、というようにお考えのようですが、私はまだまだそれだけではこれから合併をしてど
うなっていくのか、といったようなことについて、将来的な不安、またどうなるのかといったこ
とについての疑問などについては、十分に払拭をしきれているとは、私としては感じてはおりま
せん。ですから、そういった点では、市長と私との間では、かなりの認識の差があると、これは
仕方のない部分もあるのではないかと思いますから、これはこれで仕方がないと思いますが、私
はやはり、そういった点、まだまだ不安があるのではないかということについて、最後に重ねて
申し上げておきたいと思います。
 それから最後にお聞きをした、他の町村との合併については、申し入れがないから今のところ
考えてはいない、というご答弁を最初にいただいたわけですが、この2月13日、新沼田市が誕
生して、法期限である来年の3月31日を迎えて、あくまでもこの1市2村の市町村合併で誕生
した新沼田市、この新沼田市の街づくりに全力を尽していく、というご理解で良いのか、また、
現状の中では、他の町村からもまた合併をしたいといったような動きはないのか、と理解して良
いのかどうか。その辺について確認をさせてください。
◇市長(星野已喜雄君) 冒頭申し上げましたとおり、現時点で正式に沼田市に合併協議の依頼
のある町村は利根郡下からございません。ですから、1市2村の合併に向けて現在精力的に努力
中でございます。
 先々の様子については、一体全体どうなるのか、ということについては、相手のあることです
から、全く定かではありませんけれども、現時点においては、他の町村からの正式なご依頼はご
ざいません。
 そんなことでご理解を賜わりたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) 新聞紙上では、片品村の動向がここのところ連日報道されております。
結果としてどうなるかよくわからない、先行き不透明な状況にありますけれども、仮に住民投票
が成立をして、住民投票がされればそれを尊重するといわれておりますから、結果として沼田市
との協議が開始をされる可能性もあるのではないかという感じがいたします。
 こうした状況の中では、どういうふうに対応をされるのか、その時になってみないと分からな
いのかもしれませんけれども、今の状況、市長としていろいろな情報を把握をされている中で、
どのように対応すべきか、お考えがあればお聞かせをいただきたいのと、仮に沼田市と白沢、利
根との合併がスタートした時点、それからしばらくの間は、この合併についてはないのだ、とい
うような理解でよろしいかどうか、新市の建設に向かって全力で取り組んでいくのだ。合併問題
については、しばらくはないであろうというようなお考えなのかどうか、その点だけ最後にお聞
かせいただいて質問を終わらせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 現時点で正式な他の町村からの協議の申入れがございませんので、当
然、1市2村の現在まで進めてきたことについて、一生懸命努力をしていくことが、私どもに課
せられた責務であるというように認識をしております。
 なお他村の、特に片品村についてのお話がございましたけれども、住民投票という局面を迎え
たときに、他の自治体の責任ある立場の人間が、ここでコメントをするということは、いろいろ
な意味の影響を考えると差し控えたほうが良いと思っておりますので、この辺のことについては
推移を真摯に見守っていきたいと思っておりますので、ご理解を賜わりたいと思っております。
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    第2 散  会
◇議長(星野佐善太君) 一般質問を終了いたします。
 以上で本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。次の会議は明
14日午前10時に開きますから、ご参集願います。
 本日は大変ご苦労様でございました。
午後1時38分散会
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