議事日程 第2号
平成17年12月8日(木曜日)午前10時
第 1 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延 会
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出席議員(45人)
1番 小野 広樹君 2番 南 美喜雄君
3番 小林 克郎君 4番 角田 博君
5番 中村 光孝君 6番 小野 要二君
7番 小林 猛君 8番 繻エ冨士夫君
9番 真下 恭嗣君 10番 布施辰二郎君
11番 角田 泰夫君 12番 高柳 勝巳君
13番 久保 健二君 14番 星野 稔君
15番 鈴木 圭子君 16番 金子 一弥君
17番 金子 千明君 18番 長谷川信次君
19番 宮田 和夫君 20番 小林 玉男君
21番 小野 正純君 22番 大島 崇行君
23番 山ア 義朗君 24番 大竹 政雄君
25番 井之川博幸君 26番 大東 宣之君
27番 片野 彦一君 28番 星川嘉一郎君
29番 金井 康夫君 30番 井上 正文君
31番 小尾 孝男君 32番 相田 昌夫君
33番 宇敷 和也君 34番 小林 次夫君
35番 橋 襄典君 36番 牧野 保好君
37番 石田 宇平君 38番 松井 敏員君
39番 井上健太郎君 40番 田村 博美君
41番 井田 孝一君 42番 小林 照夫君
43番 星野佐善太君 44番 郷原 重雄君
45番 横坂 泰次君
欠席議員(1人)
46番 井上 幾雄君
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 助 役 丸岡 祐一君
白沢町振興局長 根岸 恒雄君 利根町振興局長 星野 健一君
収 入 役 林 義夫君 市長公室長 田村 澄夫君
総務部長 村山 博明君 民生部長 田島 護君
経済部長 大嶋 政美君 建設部長 松井完一郎君
街なか対策部長 見城 厚男君 白沢町振興局次長 中村 弘志君
利根町振興局次長 中澤 和義君 総務課長 村沢 博行君
教 育 長 津久井 勲君 教育部長 増田 幸男君
庶務課長 水田 修君 監査委員事務局長 原 明弘君
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議会事務局出席者
事務局長 茂木 愛 次長兼庶務係長 下 宏一
議事係長 茂木 敏昭 主 任 地野 裕一
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午前10時開会
◇議長(星野佐善太君) これより本日の会議を開きます。
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第1 一般質問
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、一般質問を行います。
通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
最初に、井上正文議員。30番。
〔30番 井上正文君登壇〕
◇30番(井上正文君)
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井上議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、新沼田市の施策について、椎坂トンネルについて、椎坂トンネル計画の進捗状況はであ
りますが、国道120号線であることから群馬県で平成8年度に当初計画が策定され、その後、
平成15年度に見直しが行われ、トンネルを二つに分けた新ルート(案)が県より示され、現在
に至っているところであります。
近時の進捗状況でありますが、8月31日以降、地権者の方々をはじめ、地元関係者等への説
明会を数回開催し、事業に対してのご理解や早期着手についてお願いを申し上げてきたところで
あります。
その後も、トンネル抗口に当たる白沢町生枝地区の住民の方々及び地権者の方々に対して説明
会を重ね、さらには関係地権者への戸別訪問を行うと同時に、測量立ち入りの意向調査を実施し
てまいりました。
なお、意向調査を実施した結果でありますが、大方の方々の了解を得られることができたわけ
でありますが、一部の地権者の方々には測量立ち入りの同意を得ることができませんでした。
このような状況から、11月25日、国道120号線整備改良促進期成同盟会として、県知事
をはじめ県当局に対して早期着手、特に調査測量実施についての陳情活動を行ってきたところで
あります。
次に、現在の問題点は何かあるのかについてでありますが、白沢町の一部の方々におきまして
は、数坂川までの現道の拡幅改良を望んでいるものであります。しかしながら、県当局におきま
しては、現道案も含めあらゆる角度から検討を重ねた結果、コスト、工期、安全性及び技術的困
難性からバイパス案を採用せざるを得ないものであるという結論に達したところであります。
いずれにいたしましても、椎坂バイパスは、地域発展や交通の利便性を高めるだけでなく、積
雪や豪雨に対する安全性の向上に大きく寄与することから、今後とも、引き続き交渉に当たって
いきたいと考えておりますのでご理解をいただきたいと思います。
次に、食料、農業、農村基本計画が発表されたが、沼田市に対してはどのような影響があるか
についてでありますが、国におきましては、本年3月、平成12年3月に策定した基本計画を見
直し、今後10年程度、重点的に取り組むべき課題や施策を明らかにする、新たな食料・農業・
農村基本計画を策定してきたところであります。
この新たな基本計画は、これまでの政策のあり方を大胆に見直し、消費者の視点に立った政策
推進を基本に、農業者を一律に支援するこれまでの政策を見直し、やる気と能力のある経営、い
わゆる「担い手」を後押しすることにより構造改革を進めていくことや、高付加価値型の農業生
産、高品質で安全な農産物の輸出、バイオマスの利活用など各地で芽生えている創意工夫に満ち
た取り組みを積極的に支援していくことなどを打ち出しております。
具体的な施策では、担い手の明確化と支援の集中化・重点化、経営安定対策の確立、環境保全
に対する支援の導入、そして農地・農業用水などの資源の保全管理施策の構築などが挙げられて
おります。
そこで、本市における影響についてでありますが、農業経営に関する施策の集中化・重点化の
対象となる「担い手」は、自らの農業経営の改善を図る認定農業者と特定農業団体など一定の要
件を満たす集落営農組織が基本となるわけでありますが、対象品目が麦、大豆、米等で、対策へ
の加入対象者も4ha以上の経営を行う認定農業者、また、20ha以上の経営を行う一定の要件を
備えた集落営農組織であり、規模要件の特例はありますが、現在の本市の作目体系を見た時、施
策に対する影響は少ないところであり、今後も国の動向を注視しつつ担い手の確保に努めるとと
もに、中山間地域としての特性を活かした農業施策を進めていかなければならないと考えている
ところであります。
以上申し上げまして、井上議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、学校教育につ
きましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしく願いいたします。
◇議長(星野佐善太君) 教育長。
〔教育長 津久井勲君登壇〕
◇教育長(津久井勲君) 井上議員のご質問にお答え申し上げます。
学校教育について、小中学校の統廃合などについて、少子化のための統廃合の計画はあるのか
についてでありますが、旧市村においては、小中学校の適正配置のための統廃合が計画、実施さ
れた経緯がありますが、合併後の新市においては、少子化のための統廃合の計画は現在のところ
ありません。
しかしながら、今後における本市の児童生徒数の推移、国や県の動向等、諸般の状況を見極め
る中で、全市的な見地から、統廃合の計画について検討することも、将来的には必要ではないか
と考えております。
次に、少人数学級の利点、欠点はどのようにとらえているのかについてでありますが、一般的に
は、少人数学級においては、学習のつまずきへの個別指導や生活上の悩みの相談など、子供の心
に寄り添いながら教育活動を進められるなど、一人一人の子供にきめ細かな手が入るという利点
があると考えます。反面、多様な考えを出し合って学習を深めたり、集団スポーツを楽しんだり
することなどを通して社会性を培ったり、互いに切磋琢磨し合う中で自己を高めたりすることな
どの点においては、若干、困難な面があるのではないかと考えております。
次に、沼田市の特徴ある教育とは何があるのかについてでありますが、本市独自の取り組みと
して、今回の合併を機に、「第七次沼田市教育水準向上研究」の第1年次をスタートさせ、各学
校の特徴や児童・生徒の実態、地域の実情等を生かした、特色ある教育を積極的に推進するとと
もに、市内全教員を対象とした「教科別研修会」や「教育水準向上授業研究会」を実施し、教職
員の資質向上に努めているところであります。
また、幼児教育と小学校教育の充実を図るために、幼稚園、保育園、小学校相互の保育や授業
参観を通して協議を深める「幼保小関連教育推進事業研究会」、思いやりの心、奉仕の精神、社
会連帯の意識などを柱とする豊かな心を育てるための「ボランティア学習推進事業」、地域ぐる
みで中学校等における進路指導の改善・充実を図るため、職場体験の在り方等を協議する「生き
方教育推進事業」などの事業を実施しているところであります。 さらには、中学校と高校との
スムーズな接続、連携の在り方を探る、尾瀬高校、片品中、利根中の3校による「連携型中高一
貫教育推進事業」、障害者に対する偏見や差別を解消し、共に生きる社会の実現を目指そうとす
る心や態度を育てるための、沼田東小学校と榛名養護学校沼田分校との交流などを積極的に推進
し、県内外から高い評価を得ているところであります。
さて、本市小中学校22校の中には、500名を超える大規模校から20数名程度の小規模校、
街なかの学校からへき地指定校、さらには、県内唯一の小中併設校など、多種多様な学校が含ま
れております。今後は、これら学校の持つそれぞれの特徴や個性を最大限に生かした、特色ある
教育の実現を図るとともに、その成果を全市的なレベルに集約、反映させるなど、沼田市の学校
教育の一層の充実、発展に努めてまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、井上議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
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◇議長(星野佐善太君) 次に、井上健太郎 議員。39番。
〔39番 井上健太郎君登壇〕
◇39番(井上健太郎君)
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井上議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、市長の目指す沼田市の将来像と、市民も一丸となれるまちづくりの展望を問うについて、
住民こそが、まさしく市の主人公であることを念頭においた、まちづくりがのぞまれるが、痛み
を伴っても将来に明るい展望があれば、住民は耐えるはずについて、「水と緑の大地、田園空間
都市」これが新市の将来像だといわれるが、この将来像に本当に住民は夢を抱くことが出来るだ
ろうかについてでありますが、議員ご案内のとおり、「水と緑の大地・田園空間都市」は、合併
協議により策定した新市建設計画の将来像として確認をされたものであります。
従いまして、この将来像は、恵まれた自然環境や豊かな田園空間の中で、地域間の連携や都市
との交流を深めながら、住む人にとっても、また、訪れる人にとっても居心地のよい人間性豊か
なまちづくりに努め、大自然と人々が共生する「うるおい」「ゆとり」「やすらぎ」の交流拠点
として、いきいきと輝く個性ある都市をイメージしたものであります。
21世紀初頭の社会は、社会経済環境や市民意識の大きな転換期であり、「もの」から「ここ
ろ」へ、「量」から「質」へ、「拡大」から「ゆとり」へと変わりつつある中において、この将
来像は、社会の流れや住民意識に沿ったものであると考えておりますので、今後、その実現に向
けた施策の展開を図ってまいりたいと考えております。
次に、住民サービスの大幅カット、子どもからお年寄りまでの医療・保健・福祉予算の削減、固
定資産税や国保税・介護保険の負担増が続いたのでは、住民の不満は募るだけではないのかにつ
いてでありますが、議員ご案内のとおり、国における国債・借入金残高は、
約800兆円にのぼり、地方においても、借入金の総額は約200兆円になるという厳しい財政
状況にあります。こうした中で国においては、財政改革が行われており、地方に関係する交付税
や補助金の見直しが行われております。
このことは、地方の財政に大きな影響を及ぼすこととなり、本市においても、厳しい財政運営
を余儀なくされているところでありますが、医療・保健・福祉等の制度は、住民生活になくては
ならないものでありますので、持続可能な制度として維持していくべきものと認識しているとこ
ろでありますので、ご理解を賜りたいと思います。
次に、今の市政をみてみると、ずいぶん税金の使い方にムダがあると言わざるを得ない。健康
診断や健康づくりに、充分力を入れれば必然的に医療費の縮小が実現出来るという全国の先進例
を取り入れようとしていない。 新市の建設計画では載せているのに現実は、まったくどこ吹く
風、長年実施しきた施策まで廃止していく、これでは、住民は納得しないについてでありますが
、健康は、市民の健やかな日常生活を支える原点であり、予防、発見、治療及び機能回復までの
一貫した健康管理体制の確立が不可欠であります。その前提条件として市民一人一人が自分の健
康維持・増進について自覚し、地域ぐるみで健康づくりを実践していくことが重要であると認識
しております。
生活習慣病事業として、糖尿病予防教室、高脂血症予防教室、筋力アップ教室及び健康相談等、
各種教室を開設するとともに、健診事業として基本検診、胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がん、
前立腺がん検診を行い、早期発見に努め、さらには機能訓練、言語訓練を実施し機能回復に努め
ているところであります。
地域ぐるみでの健康づくりでは、食生活改善推進協議会や保健推進員の方々のご協力をいただ
き、食生活の改善や健康管理など様々な健康に対する相談や情報の提供などを行い、「自分の健
康は自分で守る」という意識の高揚を図っているところでありますが、今後も引き続き市民の健
康増進に効果のある検診等を精査しながら、時代に対応した市民の健康づくりに努めてまいりた
いと考えております。
次に、財政が厳しいと言われるが、公共事業の発注にしても、入札制度の改善に努力し、金を
浮かせる努力をしていないについてでありますが、本市の入札制度につきましては、平成13年
4月に施行された「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」の基本である「透明
性の確保」、「公正な競争の促進」、「適正な施工の確保」、及び「不正行為の排除の徹底」を
柱とした入札制度として実施しているところであり、入札及び契約等の情報の公表や工事成績評
定の実施、また、契約約款に談合等不正行為に対する違約金条項の創設等を図るとともに、試行
ではありますが、予定価格の事前公表、制限付き一般競争入札の導入などを実施し、入札制度の
適正化に努めているところであります。
次に、城下町の風情を残す城堀川はどんどん姿を変える、街なか再生といっても合併して、地域
の広がった市民が納得のいく青写真も出来ていない、これでは住民が一丸となってまちづくりに
取り組む姿勢など、出てこないと思われるについてでありますが、平成11年に策定しました沼
田市中心市街地活性化基本計画に基づき、市街地の整備改善と商業等の活性化の一体的推進を図
っているところであり、関連する城堀川につきましても、その風情を残しながら整備に努めてい
るものであります。
また、城下町であることの歴史的経過を踏まえ、地元3町(上之町・中町・下之町)では、街
づくり申し合わせ事項として「ゆるやかな和」が合意され、今後のまちづくりに取り入れられる
ものと理解しております。
今年度におきましては、土地区画整理審議会の答申をいただき一部仮換地指定を行い、移転工
事に着手するとともに、商店街の活性化についても、沼田TMOと連携を図りながら、関係者の
皆様とともに一歩ずつ努力を重ねていくものでありますので、何とぞご理解をいただきたいと思
います。
次に、観光・農業・地場産業の振興についても一貫性が見えてこない。住民の懐が潤えば、税
収も必然的に増えるはずについてでありますが、観光も農業も本市の重要な地場産業であると認
識しておりますので、本市にある豊富な観光資源と観光としての農業の有機的ネットワーク化を
研究・検討し、農林業、観光産業等との連携を図りながら本市の活性化を推進してまいりたいと
考えております。
次に、住民の声も大事だが、市長の目指すビジョンをハッキリ示すことこそ、今住民は強く求
めているのではないだろうか。市長の見解を伺いますについてでありますが、議員ご案内のとお
り、現在、平成19年度を初年度とし、平成28年度を最終年度とする第五次総合計画の策定を
進めているところであります。
総合計画は、市政を運営するための指標であり、将来の都市像とまちづくりの理念を掲げ、長
期的なまちづくりの方向性を示すものであります。
市長の目指すまちづくりビジョンについてでありますが、美しい自然環境を有する本市の特徴
を生かし、環境にやさしく、安心・安全に暮らせるまちづくりの推進をはじめ、高齢者や障害者
などの地域ケアシステムの確立や子育て支援などを図り、健康で生きがいを感じながら明るく暮
らせるまちづくりの推進、地域特性を生かした農林業の振興や観光資源の有機的な結合とネット
ワーク化などを図り、活力に満ちた産業のあるまちづくりの推進など、市民の皆さんと行政との
パートナーシップにより、取り組んでまいりたいと考えております。
また、その考え方につきましては、場面、場面におきまして、お示しをするとともに、第五次
総合計画におきましても明らかにしてまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、井上議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇39番(井上健太郎君)
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◇議長(星野佐善太君) 次に、橋襄典議員。35番。
〔35番 橋襄典君登壇〕
◇35番(橋襄典君)
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの高橋議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、商業施設について、グリーンベル21に係る三井生命資産購入について、経過と市とし
ての考え方についてでありますが、平成16年8月20日、三井生命保険株式会社より経済部長
宛にグリーンベル21の三井生命持分の購入要請があり、同年11月8日、持分購入要請には添
えない旨を回答いたしました。その後、平成17年6月15日、三井生命よりグリーンベル21
に係る三井生命所有の全ての資産について売却の上、グリーンベル21の当該事業より撤退した
い。ついては、沼田市への資産譲渡を優先して協議すべきものとの考えから、購入要請があり、
9月末日までの回答を要請されたものです。
これを受け、要請された事実を内部で確認するとともに、対応を検討してまいりました。
一方では、三井生命への資産継続保持の要請を図ってきたところでありますが、会社からは「
機関決定」がなされており、方針に揺るぎないことが確認されたところであります。
このような対応を進める中、庁内での協議・検討を重ね、グリーンベル21は市街地の商業核
としての役割を担い、その方針に沿って展開されてきており、今後もその役割を果たしていくこ
とが第一と考え、その結果、沼田都市開発株式会社に購入していただくのが最良との考えから、
9月8日、沼田都市開発へ購入を要請いたしました。9月末日の回答期限までには回答が困難な
ことから、三井生命へ回答期限の延長を要請し、了承を得て、10月27日、沼田都市開発から
の購入要請には添えない旨の回答を受け、市としては、現在の行政需要を賄う目的、行政財産と
しての使途を構築することは困難な状況から、三井生命の要請には添えない旨の回答書を11月
7日、三井生命に提出してまいりました。
次に、沼田都市開発鰍フ主たる目的についてでありますが、1.市街地再開発事業に基づき建
築される施設建築物の管理及び運営、2.土地、建物の売買・賃貸借・仲介及び管理業務、3.
駐車場の管理及び運営、4.店舗の販売促進並びに調査研究及び指導業務、5.損害保険代理業、
6.広告代理業、7.収入印紙、郵便切手、煙草、食料品、清涼飲料水、酒類及び日用品雑貨の
販売業務、8.前各号に附帯する一切の業務を営むことを目的とすると定款に規定されておりま
す。
次に、議会説明と沼田都市開発株式会社への購入要請についてでありますが、7月12日開催
の経済建設委員協議会において、三井生命からグリーンベル21の所有資産の購入要請があった
こと。また、9月末日までに回答を求められている旨を報告し、9月27日開催の同委員協議会
では、三井生命からの購入要請について、協議・検討し、沼田都市開発に購入要請をしたことな
ど経過を報告してまいりました。10月14日開催の同委員協議会では、三井生命の要請につい
て、回答期限の延長を要請し、了承を得て、継続的に協議している旨を報告、さらに、11月2
日の臨時経済建設委員協議会で、沼田都市開発から市の要請には添えない旨の回答を受け、市と
しても行政需要を賄う目的、行政財産の使途を構築することは困難なことから三井生命の要請に
は添えない旨の回答をすることを報告してまいりました。
また、6月の三井生命からの購入要請以来、この取扱いについて、庁内で慎重に協議・検討を
重ねた結果、沼田都市開発に購入していただくのが最良との方針から、沼田都市開発に購入を要
請するに至った次第であります。
次に、平成18年度予算編成にあたって住民主体の政策について、市長就任執行成否と課題に
ついて、主たる政策の成果についてでありますが、私の市政に対する基本姿勢は「市民参加」で
ありまして、市民のための市政、市民本位の市政を基軸に、市民の英知とエネルギーを結集し、
活力ある市政運営を目指してきたところであります。
市長就任からこれまでの間、ハード面においては、薄根中学校屋内運動場の増改築をはじめ、
沼田駅前広場整備事業、環状線北回りの開通、老人福祉センターの改築、(仮称)ワークプラザ
の建設など、教育、福祉の充実や市民の利便性の確保に努めてまいりました。
また、ソフト面におきましては、街なかの活性化を図るためにグリーンベル21テナント出店
促進条例の制定や昭和懐古博の開催、市制施行50周年記念事業、ISO14001認証取得、
環境基本計画策定、さらに、今日の時代潮流である地方分権の推進としての市町村合併にも取り
組んできたところであります。
次に、合併に対する取り組んできた姿勢と新市行政運営の課題と住民の意見についてでありま
すが、私たちの美しい郷土が未来に向かって発展していくためには、足腰の強い自己責任と自助
の努力による地域づくりが肝要であります。その中での市町村合併の取り組みは、権限移譲の受
け皿として、あるいは、分権推進に伴う自立性の確保、行財政基盤の強化、行政の効率化等の要
請を視点として、市民のご理解を得ながら慎重に論議を重ねて対応してまいりました。
新市行政運営の課題でありますが、少子高齢化の進行や、長期の景気低迷による国の行財政状
況が厳しくなる中、本市においても財源確保と行財政改革の推進に努めることが急務となってお
ります。また、住民の意見につきましては、「市長への意見箱」や市政懇談会市長と語る「ふれ
あい広場」を地区別及び団体別に開催するなど、市民意見の把握に努めてきたところであります。
また、そのご意見やご要望等につきましては、集約をし、関係各課に必要な指示を行うことで対
応を図ってきたところであります。これからも市民の生の声を大切に何よりも市民のことを第一
に考え、多くの市民の皆様から貴重な知恵をいただきながら、「元気で誇りの持てる沼田」の創
造に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
次に、新年度に対する財政確保とその政策展開について、政策による行財政改革等による新た
な財政確保と予算編成についてでありますが、近年の国・地方を通じた極めてひっ迫した財政状
況の中で、本市の財政状況についても年々厳しさを増し、硬直化の度合を深めていると言わざる
を得ない現状にあります。
このような中で、現在、平成18年度の予算編成に取り組んでいるところでありますが、編成
に当たっては、その基本方針として、より一層の経費節減努力や簡素で効率的な事務執行をはじ
めとして、全庁挙げた徹底的な行財政改革の取組みによる財源確保を掲げ、積極的な施策展開が
可能となるよう、更なる創意と工夫を持ってあらゆる方策を探りながら、最小の経費で最大の効
果を上げるよう努めているところであります。
また、持続可能な財政運営を確保していく観点からは、従来の積上げ要求・査定減方式の編成
作業は限界に達しているため、今回の予算編成から、各課に一定の基準によって一般財源を配分
する方式を試行的に導入することとし、財政の窮状を職員全体で共有し、事業内容を最も熟知し
ている各課の知恵と工夫によって一層の経費節減を図るとともに、事業選択等についても各部局
の裁量の範囲を拡大し、少ない財源の重点的、有効的活用を図るべく、現在取組みを進めている
ところであります。
一方、政策的な行財政改革という側面からは、行政のスリム化、合理化、効率化など、あらゆ
る角度から検討し、構造改革として進めていくため、現在、当面の改革と中長期的展望に立った
改革の両面に視点を据え、新たな行政改革大綱及びその具体的実施計画の策定を進めているとこ
ろであります。
今後は、財政面からの経費削減と行政構造改革の断行による経費削減に一体的に取り組むこと
によって、住民福祉の増進に資するための財源確保を図ってまいりたいと考えております。
次に、新市の方向性についてでありますが、国においては、地方分権の理念に沿って国の関与
を縮小し、国庫補助・負担金の廃止、又は縮減、税源移譲、地方交付税の改革を一体的に行う三
位一体改革の推進をしているところであります。
地方におきましては、歳入・歳出両面で、地方自治体の自由度を高めることで真に住民に必要
な行政サービスを、地方が自らの責任において自主的、効率的に選択するなど、簡素で効率的な
行政システムの構築が求められております。
こうした状況の中、新市の方向性でありますが、少子・高齢社会に向けた総合的な地域福祉施
策、資源循環型社会の構築等の環境施策、地域資源を活かした産業・観光施策、地方分権の下で
の市民参加などの課題を推進していくことが重要であります。そのためには、従来にも増して行
財政改革を積極的に推し進め、住民一人ひとりが健康で生きがいを感じることができるまちづく
りを推進してまいりたいと考えております。これからも、先人から受け継いできたまちの資源や
まちづくりの取り組みの成果を生かし、個性と活力あるまちづくりを目指し、「元気で誇りの持
てる沼田」の創造に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、高橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇35番(橋襄典君)
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◇議長(星野佐善太君) 次に、星川嘉一郎議員。28番。
〔28番 星川嘉一郎君登壇〕
◇28番(星川嘉一郎君)
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの星川議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、乗合タクシー試行運行について、試行運行の経過について、奈良・秋塚線、宇楚井・原
線それぞれの試行運行による課題についてでありますが、議員ご案内のとおり、乗合タクシーは、
沼田市路線バス対策委員会の検討を経て、交通空白地域解消路線試行運行として、市がバス事業
者にバス運行を委託し、奈良・秋塚線と宇楚井・原線の2路線を平成15年10月1日から平成
16年3月31日まで、乗車人員10人以下の乗合タクシーを使用して、1日5往復の試行運行
を開始いたしました。
平成15年度の実績では、奈良・秋塚線が1便当たりの乗車人員が1.09人、宇楚井・原線
が0.46人でありましたが、収支率が県の補助基準である10%をクリアーしており、平成1
6年度も引き続き試行運行することといたしました。なお、宇楚井・原線は老人福祉センターの
建て替えなどにより、下半期は運行を休止いたしましたが、17年度には試行運行を再開いたし
ました。
いずれにいたしましても本年度の予測では、収支率が13%と見込まれ、県の補助基準である
10%をクリアーしているものの1便当たりの乗車率が1人前後であり、存続のためには、地域
住民にご協力いただき、この乗車率を上げる必要があると考えております。
次に、今後の運行計画についてでありますが、運行の継続はなんと言っても乗車率及び収支率
の向上であり、現在利用している方にアンケートをお願いしたり、地域別の説明会を行い、利用
状況の報告や要望の集約などを行いながら検討してまいりたいと考えております。
宇楚井・原線につきましては、様々な角度から検討してきた結果、平成17年4月から上川田
町まで延長して運行しており、この乗車率は上昇傾向にあります。さらに、地域住民に協力をい
ただき利用促進を図っていくとともに要望も取り入れながら、経費抑制につながるダイヤの見直
し等も含め、交通空白地域解消路線試行運行の検討をしてまいりたいと考えております。
次に、宇楚井・原線は、一部路線変更して後閑駅に接続すると利便性が高まると思うがについ
てでありますが、現在、宇楚井、原町方面からの乗合タクシーの利用者のほとんどが、高校生と
高齢者であり、利用目的は、ふれあい福祉センターへの足の確保や通院、通学と認識しておりま
す。
議員ご指摘の後閑駅への接続につきましては、利用者のニーズや学生数などの状況等を検討し、
さらに隣接するみなかみ町との調整等が必要になり、現時点におきましては、今後の課題として
考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
以上申し上げまして、星川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇28番(星川嘉一郎君)
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第2 延 会
◇議長(星野佐善太君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思
います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君)ご異議なしと認めます。よって本日はこれにて延会するに決しました。
本日はこれにて延会いたします。
次の会議は明9日午前10時に開きますからご参集願います。
本日は大変ご苦労様でございました。
午後3時17分延会
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