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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成18年第2回定例会 議事日程第3号

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沼田市議会平成18年第2回定例会会議録
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議事日程 第3号
平成18年6月9日(金曜日)午前10時
第 1 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散  会
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出席議員(45人)
       1番  小野 広樹君      2番  南 美喜雄君
       3番  小林 克郎君      4番  田  博君
       5番  中村 光孝君      6番  小野 要二君
       7番  小林  猛君      8番  原冨士夫君
       9番  真下 恭嗣君     10番  布施辰二郎君
      11番  角田 泰夫君     12番  高柳 勝巳君
      13番  久保 健二君     14番  星野  稔君
      15番  鈴木 圭子君     16番  金子 一弥君
      17番  金子 千明君     18番  長谷川信次君
      19番  宮田 和夫君     20番  小林 玉男君
      21番  小野 正純君     22番  大島 崇行君
      23番  山 義朗君      24番  大竹 政雄君
      25番  井之川博幸君     26番  大東 宣之君
      27番  片野 彦一君     28番  星川嘉一郎君
      29番  金井 康夫君     30番  井上 正文君
      31番  小尾 孝男君     32番  相田 昌夫君
      33番  宇敷 和也君     34番  小林 次夫君
      35番  橋 襄典君      36番  牧野 保好君
      37番  石田 宇平君     39番  井上健太郎君
      40番  田村 博美君     41番  井田 孝一君
      42番  小林 照夫君     43番  星野佐善太君
      44番  郷原 重雄君     45番  横坂 泰次君
      46番  井上 幾雄君
欠席議員(1人)
      38番  松井 敏員君
────────────────────────────── 
説明のため出席した者
  市  長     星野已喜雄君      白沢町振興局長  根岸 恒雄君
  利根町振興局長  星野 健一君      収 入 役     林  義夫君
  市長公室長    田村 澄夫君      総務部長     村山 博明君
  民生部長     田島  護君      経済部長     大嶋 政美君
  建設部長     松井完一郎君      街なか対策部長  見城 厚男君
  白沢町振興局次長 中村 弘志君      利根町振興局次長 中澤 和義君
  総務課長     村沢 博行君      教 育 長     津久井 勲君
  教育部長     宮澤 満夫君      庶務課長     水田  修君
  監査委員事務局長 小池 一夫君
──────────────────────────────  
議会事務局出席者
  事務局長     茂木  愛       次長兼庶務係長  下  宏一
  議事係長     茂木 敏昭       主  任     地野 裕一
──────────────◇──────────────
    午前10時開会
◇議長(星野佐善太君) これより本日の会議を開きます。
──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、一般質問を行います。
 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 金井康夫議員。29番。
〔29番 金井康夫君登壇〕
◇29番(金井康夫君) おはようございます。本日は大変お忙しい中ですね、たくさんの方々
に傍聴にお越しいただきまして誠にありがとうございます。
 まずもって、星野市長、再選おめでとうございます。この厳しい時代に、地方の首長には、単
におめでとうでは済まない大変なことも多いと思いますが、頑張っていただきたいと思います。
 今議会冒頭、市長の就任あいさつで、市民の先頭に立ち、粉骨砕身、全身全霊で頑張るんだと
いうような決意が述べられました。いまの時代にはそれくらいの気合が本当に必要なのかと思い
ます。私も市長の思いを少しでも自身のものとして、今回も精一杯質問させていただきたいと思
いますので、当局には誠意あるご答弁をよろしくお願い申し上げたいと思います。
 それでは、通告に従い一般質問を行います。
 最初に、選挙戦を振り返り市民との公約をどのように実現させていくのかについてお伺いいた
します。
 改めまして星野市長が、先の市長選挙で当選されたことに対しまして心からお祝いを申し上げ
ます。その際、市長は、報道機関などに対して、いくつかの施政方針の一端を述べられておりま
すが、とりわけ、今後の市政の進め方として、合併特例法に基づき県内で初めて導入された振興
局制度や第五次総合計画策定について、市民の皆さんから2期目では検証が求められるのではな
いかと思われます。更に、2期目となれば、星野カラーを出した特色ある行政運営をされても良
いのではないかと思われます。そこでお伺いいたします。再選を果たした2期目にどのような特
色ある行政をしていくのか。そのプロセスについても披瀝願いたいと思います。
 次に、格差社会について市長の認識についてお伺いいたします。
 最近、「勝ち組」「負け組」という言葉に代表されるように、競争社会の影、あるいは歪みと
して、「社会の二極化」とか、「格差の拡大」という問題が指摘されています。「格差の拡大」
については、所得の格差の大きい高齢者の増加や所得の少ない若者の増加などが、見かけ上の格
差を拡大しているという分析や、格差の拡大を示す明確なデータはないとする見方もあります。
しかし一方で、生活保護を受ける世帯が増加していることや、貯蓄残高がゼロという世帯が急増
しているというデータにも見られるように、私たちが、現場で感じる実感として、格差は確実に
広がっているように思います。
 特に、若い世代のニートとか、フリーターの増加に象徴される若年者世代万円の所得格差・生
活格差の拡大や、パート労働など、非正規社員の増加によって、格差社会が固定化、構造化し、
将来の生活に対する不安が、出生率の低下につながるなど、将来の沼田市にも大きな影響を与え
るのではないかと懸念されています。格差社会の問題は、経済や労働の問題にとどまらず、教育
や地域社会の問題でもありますが、少なくとも職業選択の機会の均等や、一度くらい失敗しても
誰もが再挑戦できるようなセーフティーネットの整備や、多様な働き方を可能とする所得や生活
の保障、労働環境、社会の仕組みが望まれると思います。格差社会が話題となっている現状から、
沼田市の社会の活力と安定をいかに確保していくのか具体的な施策も含め、市長の見解をお聞か
せください。
 最後に、沼須県営畑地帯総合整備事業についてお伺いいたします。
 この事業は、平成6年に事業着手して以来、当初は土地改良事業として創設した5.2ヘクター
ルの非農用地を県企業局が買収、造成、販売まで100戸分の住宅団地を開発したらどうかとい
うことで計画を進めているのだと。平成14年就任当初、市長は議会側からの質問に対して答弁
しております。
 その当時、県企業局が関越自動車道・昭和インターチェンジ近くに造成した関屋工業団地に進
出する企業の社員住宅用地として提供するため、この計画が動きだしました。しかし、関屋工業
団地への誘致に成功した企業は、キャノン電子1社だけで、その後の誘致はバブル経済の崩壊で
難行しました。県企業局が用地取得して、早ければ平成12年度から分譲予定だった沼須町の住
宅団地も宙に浮いた形となってしまいました。その後、社会経済情勢の変化などから当初100
戸の住宅団地開発を2.2ヘクタールに縮小して50戸にしたいと県からの要望に対しまして、
沼田市は、計画見直しについて熟慮に熟慮を重ねて検討したにも係わらず計画断念の意向が示さ
れました。その背景には、県企業局が、東洋大学の進出に伴い肝入りでスタートさせた板倉町の
「板倉ニュータウン」の分譲も思うように伸びないこともあり、現状では沼田の開発は無理と判
断し、平成16年12月、地元の願いも叶わず完全撤退に踏み切ってしまい、地元地権者はもち
ろんのこと、沼田市民に大変な不安を与えてしまいました。その後、県側との協議は二転三転し、
先の3月議会では、当初の5.2ヘクタールは沼田市が買収をして3.0ヘクタールは県企業局
が企業誘致を行うとの報告がありました。
 3月議会の、予算審査特別委員会におきましても、沼田市側の負担が新たに3億円増大するこ
とが明らかになり、あまりにも無責任な県側の姿勢に対して異論が出ました。財政状況が厳しい
沼田市にとって、いったいこれから先、どれくらいの財政負担が待っているのでしょうか。県企
業局の責任はないのでしょうか。当初の計画から、どのくらい沼田市側の負担が増えるのか、明
解なる答弁をよろしくお願いするとともに、事業の経過と今後の展望についてお聞かせください。
 以上をもちまして、最初の質問といたします。明解なるご答弁、よろしくお願い申し上げます。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの金井議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、政治姿勢について、選挙戦を振り返り市民との公約をどのように実現させていくのか、
再選を果たした2期目に、どのような特色のある行政運営をしていくのか、プロセスについて披
瀝願いたいについてでありますが、今後におきましては、「水と緑の大地・田園空間都市」の創
造に向け、市民・事業者・NPO、コミュニティ、行政が、お互いの役割と責任を明確にし、互
いに協力・協働しながら市民協働のまちづくりを積極的に進め、ファミリーサポートセンターな
どをはじめとする子育て支援や認知症地域づくりネットワークなどの高齢者福祉施策、健康づく
りとしてのスポーツ振興、地域の特性を生かした環境施策、新市の一体感の醸成を図るための市
民交流などを進めてまいりたいと考えております。
 また、市民協働によるまちづくりを全庁的に進めるため、NPO法人やボランティア団体等に
関する事務を企画課に移し、庁内に推進委員会を設置をしたところであり、協働推進の仕組みづ
くりと推進体制の確立、NPO・ボランティア活動の活性化のための環境整備等について検討を
進めてまいりたいと考えております。
 次に、格差社会について市長の認識は、格差社会が話題となっている現状から、沼田市の社会
の活力と安定をいかに確保していくのかについてでありますが、格差社会となっている一つの理
由としては、リストラなどによる正規労働者の削減、派遣職員やパート職員への切り替えなどの
「構造改革」によるものと考えられております。
 また、若者が正規採用を望んでも、なかなか実現されない実態がある一方で、仕事に就かない
ニートと呼ばれる存在も格差を広げている要因となっているとも言われております。
 格差社会の是正を図るためには、まず、市民の皆さんが安心して生活のできる環境を整備する
ことが必要であると考えておりますので、その上で、産業の振興や雇用機会の創出などを図ると
ともに、生活弱者を共に支え合う環境を整備するため、ボランティア・NPOの推進、地域コミ
ュニティ活動の推進、さらに、市民交流の推進を図ることにより、本市の社会の活力と安定を確
保していきたいと考えております。
 次に、沼須県営畑地帯総合整備事業について、事業の経過と今後の展望についてでありますが、
事業前の当地区は不整形であるとともに狭小であり、また、道路も未整備なため、高収益畑作物
の導入や機械化営農の阻害要因となっておりましたことから、これらを改善し、足腰の強い農業
を確立することを目的とし、平成6年度、県営畑地帯総合整備事業として、沼須地区の土地改良
事業が着手されたところであります。
 区域は上沼須町、沼須町及び新町の三町に渡る受益面積106ヘクタールを有し、主たる整備
概要は、農道や用排水路を配置した92ヘクタールの区画整理、延長4.1キロメートルの幹線
道路の整備であります。
 平成17年度末現在、区画整理においては補完工事を残し、面整備がほぼ完了しております。
また、幹線道路においては、地区外地権者の協力を得て、県道沼田赤城線を交差する橋梁の下部
工に着手し、今年度、橋梁の架設工等を実施の上、改良工事を完了、19年度において換地処分
を行い、事業が収束する計画であります。
 また、この事業で創設された非農用地の利活用については、住宅団地構想が白紙となり、地権
者をはじめ土地改良区、議会等関係者にご心配をおかけしたところでありますが、昨年の1月に
市内部において創設非農用地利活用研究会を立ち上げ、様々な視点から利活用を検討してまいり
ました。併せて県農業局及び県企業局とも再三にわたり協議を重ねてきた結果、5.2ヘクター
ルを運動公園に、3ヘクタールを企業誘致用地にしたところであります。
 企業誘致用地につきましては、県企業局が、用地の取得、造成、分譲を行なうものであり、ま
た、幹線道路から企業誘致用地までのアクセス道路の拡幅工事等を今年度に、雨水排水等の整備
を来年度に計画しているところでありますが、これらの整備は、企業の早期誘致を図ることはも
とより、地域への社会資本整備となるものであり、非農用地の利活用の具体化が沼須土地改良事
業の収束につながるものであります。
 事業スタートより、12年の歳月を経て現在に至り、沼須土地改良事業が完成することにより、
当地区の農業の振興が図られることはもとより、運動公園の利用や企業進出等により地域の活性
化等、総体の事業の進捗を図るものでございます。
 以上申し上げまして、金井議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇29番(金井康夫君) 再質問させていただきたいと思います。
 市長、「光陰矢のごとし」と申しますが、今から4年前に、市長に対しまして、私の方から平
成10年、トップバッターで一般質問を当時させていただきました。その際にも、市長に対して
星野カラーをどのように出すのかというような形で質問をさせていただいたわけでございますけ
れども、その当初、市長におきましては、公平、公正、公開で、不偏不党の精神で、現場主義で
頑張るんだというようなご答弁をされたと思うんですね。昨年の9月におきましても、私の方か
ら、3年と数カ月が経ったということでございまして、この3年と数カ月を総括して市長どうで
すかというような形で質問をさせていただきましたところ、その際にも、公平、公正、公開、こ
れを旨として現場主義に徹するのだというような形でお答えをしたのは今でも昨日のことのよう
に私自身覚えておるわけでございます。また、昨年の9月の段階で、その際に、9月ですから9、
10、11、7カ月間、選挙戦まであったわけですね。今年の4月の段階で、ある程度、選挙に
臨むに当ってマニフェストを作成したらどうですかというような形で私の方から質問させていた
だきました。このとき市長は、お答えが「やはりマニフェストを作り上げるには各関係機関と十
二分に協議して、そしてまさに数値形成等に遺憾なきよう対応しなくてはならないと。また今後
臨むにあたっては、もうこれは時代の流れかなあと思っていますので、そういった方向に流れて
いく」というような形で答弁されたわけでございます。今回、4月の選挙が行われたわけでござ
いますけれども、市長は先日の同僚議員の質問に対しても、マニフェストについてどのようなこ
となんですかという質問に対して、新市建設計画の流れから、今回の第五次総合計画を策定する
のだと。その第五次総合計画が市長自身のマニフェストなのだというようなことを言われておる
わけでございますけれども、改めまして、今回の選挙においてのマニフェストは何だったのか。
そちらについてお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 金井議員の再質問にお答え申し上げたいと思います。
 まさにマニフェストは、昨日もご答弁させていただきましたとおりいわゆる新市建設計画の流
れの中で、現在、総合計画を作って、そしてそれが必然的に私の場合は、たまたま昨年の2月の
13日に合併するということの流れの中で、沼田市と白沢と利根が、新市建設計画をお互いに合
併協議で結んできた経過がございますので、それを尊重していくということを申し上げさせてき
た経過がございます。そういった中で、やはり選挙広報に書かれていた重点的なものが1点、ク
ローズアップされてございました。それは、やはりこれからのまちづくりは協働で行っていくの
だということが大きな視点となって述べられております。すなわちこれが非常に重要な私どもの
この4年間の先々の市政運営を行っていく上の大変重要なポイントになってまいります。そのと
ころからいろいろな各セクションに落としていくというような形を現在考えておりまするし、ま
たそういったことを展開していくということの意欲を選挙広報には述べさせていただいたところ
でございます。
◇29番(金井康夫君) 基盤となるのが総合計画だということは、市長のお気持ちは理解した
わけでございますけれども、今回、いちばん最初の質問ではございませんけれども、2期目とな
れば、ある程度独自性を持たせた市長の星野カラーというものを示していいのかなというような
気がするわけでございます。今回の選挙線を振り返りますと、市長は多大な得票を得たわけでご
ざいますけれども、相手候補のマニフェストがもっとわかりやすかったという市民が少なからず
いるわけなんですね。市長の相手候補におきましては、市長給与50パーセントカットします。
あるいは振興局長はいりません。あるいは収入役さんもいりませんというようなことを言われた
わけですけれども、せっかくの機会ですから、市長これらについてどのようなご見解なのか、お
聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、市長給与の関係でございますけれども、これはご案内のとおり
審議会をもって第三者が判断をしていただくというようなことでもって対応していくのが流れで
あると思っております。従いまして、私ども常に11市、今度12市になりましたけれども、今
までの11市の中ではすでに市長報酬はいちばん下をできるだけ歩むようにということで、関係
機関にも指示もしてきたし、そういう気持ちで行ってきたつもりでございます。
 なお、振興局の問題につきましては、これは私が少なくとも合併協議の責任者という立場でお
りました。この振興局制度を作ることを新市建設計画、あるいは合併協議の大変重要なポイント
になっておりましたので、これは今後も引き続き継承していかないと合併協議そのものを否定し
てしまうということになります。従いまして、これはしっかりとした足取りで進めていかなけれ
ばいけないと思っております。
 また、収入役の関係につきましては、ご案内のとおり地方制度調査会がいまいろいろと発表し
ております。従いまして、これら国の動向をしっかりと把握いたしまして、先々の流れの中でこ
れらについても遺憾なきよう対応していきたいというふうに思っております。いずれにいたしま
しても、地方制度協議会から出てきていることは大変重要な要素を持っておりまして、それらを
しっかりと受け止めてまいるつもりでございます。
◇29番(金井康夫君) そちらにつきましては、私も少なからず市長を応援した一人といたし
まして、こういう公の場で言っていただきましたので、この後につながるのかなというような気
がしておるわけでございます。マニフェストについて、前回も9月の段階で私の方から質問させ
ていただいたわけですけれども、このマニフェストの言葉の起源は、当初ラテン系で、明らかに
するというようなことを私の方から質問させていただいたわけですけれども、今回市長のマニフ
ェストと言われるこの第五次総合計画と言われても、なかなか一般市民には理解しずらいのかな
というような気がしておるわけでございます。また、市民と協働でするという言葉も、こちらも
なかなか理解できている人は沼田市民の中で何人いるのかなというような気がするわけでござい
ます。このマニフェストについては、先の同僚議員の方からも一般質問でされたわけですけれど
も、これは4つのチェックポイントがあるのですね。1点目は、政策の目標は明確かつ現実的で、
その実現手段は合理的かつ実行可能かということとですね、2点目として、政策について目標の
達成期限は示されているか。3点目として、目標達成に向けて実行の段取り、行程表が示されて
いるか。4点目として、次の選挙に向けての期間において自ら目標の達成状況や進捗状況を有権
者に対して定期的に明らかにする意図があるか。この目標期限、財源行程表、この4つを有権者
に示すことが大変特徴なわけでございますけれども、今回、第五次総合計画をですね、そうよう
な形で公約というような位置づけとするのであれば、総合計画というのは、これは地方自治体は
定めなければならないというものなんですね。第2条、第4項にうたわれているわけですよ。総
合計画自体10年間期間があるわけですね。市長、4年間経って、じゃあ発生率はどうなんです
かという質問をされた場合、数値が出せるのかどうか。ちょっとそこら辺、疑問に思うわけなん
ですね。前回も私の方から、第四次総合計画、これは西田さんから引き継ぎの総合計画だと思い
ますけれども、第四次総合計画の達成率は何パーセントですかという形で質問したんですけれど
も、市長から明解な答弁はなかったわけなんですね。ですから今回、この第五次総合計画をマニ
フェストとして位置づけることは果たして妥当なのかどうか。自分自身疑問に思うわけですけれ
ども、そちらについて市長のお考えをお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご承知のとおり、非常に沼田市も過渡期のいま一連の経過がございま
す。合併をしてまいりました新市建設計画に基づいて現在、市政運営を執行しております。しか
もそれは合併協議に基づいた形の流れできております。現在、新しい総合計画を作ろうとしてい
るということになります。総合計画ができると、必然的にこの合併協議、あるいは新市建設計画
も包含された形の中に出てまいります。各方面のマニフェストを見てみますと、この現場の執行
者たるべく人間が、常にこの現実に総合計画を作った部分のところを逸脱したマニフェストとい
うのはなかなか作成することはできません。従いまして、総合計画を、昨日来、今日も申し上げ
ているのは、マニフェスト的な要素を持ちながらも、いま議員がおっしゃったようなことについ
ては、個別、具体性なところについては、やはり検討を加えていく必要があるのではないか。こ
ういうふうに認識をしておりまするし、また部課には、そういった指示をしてきているところで
ございます。
◇29番(金井康夫君) 市長のお答えのように、総合計画を逸脱したようなことはできないと。
それは自分も理解しているわけでございます。今回この総合計画について、地方自治法第2条第
4項には、市町村がその事務を処理するに当って、議会の議決を経て、その地域における総合的
かつ計画的な行政運営を図るため基本構想を定め、これに即して行わなければならないというこ
とでうたわれているのです。ですからそれはもう義務なんですね。地方自治法でうたわれている
わけですから。ですからいま言われている、自分がマニフェストについてお聞きしたいのは、今
回、他市でも市長選があったわけですね。富岡市長にすれば、世界遺産を目指して富岡製糸場頑
張ります。また無電柱化を頑張りますということを公約にしたわけですよ。みどり市長、石原市
長にすれば、私は、市長になったら一般会計予算を最低5パーセント削減するんだということを
言われたわけです。その結果、今回8.4パーセント削減して、最大の公約を果たしたというよ
うな形で記事に出たんですね。安中市長の岡田市長は、ごみ袋を無料化します。あるいは新幹線
が出てもその中にハード的なものは作りませんとかね、合併特例債は使いません。こういうこと
を公約にしたわけなんですね。ですから、いま私が言いたいのは、総合計画を逸脱したものはで
きるわけないというのはそれはもう義務ですからそのとおりなんです。選挙戦にあたって独自性、
今後どういうふうにやりたいということは執行権者であるわけですから、ある程度新市長になれ
ば、総合計画に沿った形の中でそれぞれの施策ができると思うんですけれども、市長のお考えを
お聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただ今のみどり市の石原さん、あるいはまた富岡の岩井さん、あるい
はまた安中の岡田さん等のことがご紹介されましての質問でございますが、私どもが非常に今回、
選挙広報等にも協働ということを正面に出してきたのは、まちを作るのにあたってお互いが、全
市民がこぞって参加をしていくような状態を作っていくために、今までのように予算の伸びがな
かなか期待ができない。そしてもう一方におきましては、行政需要は高まってくるというような
ことになったときに、やはり市民の方々に行政のいろいろな部門に参加をしてもらうということ。
あるいはまた参画をしてもらうこと。こういうことが大変重要になってまいります。従いまして、
先ほど来お話しのようなことが3つほど披瀝されましたけれども、勿論当然、行政側の立場から
そういったことを思い切って打ち出すということもさることながら、今度は行政の協働をいただ
いて、そういうようなことを皆さんと一緒に考えていくというようなことが大変大事になってく
るのではないかというふうに思っております。
 従いまして、先ほど申し上げましたように、今まで生活課で事務局を扱っていたものを企画課
に移しまして、そして今後、NPO等々の調整するような、さらにこのNPOのような組織をで
きるだけ立ち上がってもらうべく支援を図っていきたいなと、こういうふうに考えております。
◇29番(金井康夫君) 市長は、協働の社会づくりに参加して、参画するのだというようなお
考えのようでございますけれども、私自身、これから必要なのは、地域自立型の社会を構築する
必要があるんかなというような気がしております。地域自立型ですね。これは行政が小手先だけ
ではたぶん凌げないわけですけれども、地域によっては大変厳しい状況なわけでございますので、
ぜひとも知恵を出し合って、行政と地域がそれぞれ役割分担をしなければ、これから三位一体、
いろいろな状況の中で乗り切っていけないんじゃないかな。参画して協働するのもいいですけれ
ども、ある程度責任分担をですね、する時代なのかなあというような気がしておるわけでござい
ます。市長、以前から狭域自治、狭いに地域の域と書いて狭域自治というようなことを打ち出し
ておるわけでございますけれども、残念ながらこの狭域自治についても、沼田市民の中で理解さ
れている方はごく少数なのかなというような気がするわけでございます。この狭域自治を今後ど
のように市民に広めて、どのように理解してもらおうとしているのか。これは協働、参加、参画、
結構なんですよ。責任を持って役割分担をしなければ、今後の発展、この特に地方の自治体にお
いては運営できないのではないかなという気がするわけでございますけれども、市長のご見解を
お聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員ご指摘のとおり、地域の自立ということについては、何ら異論を
挟むものではございません。しかもこの協働というものは、地域の自立促進せんがためのいわゆ
る協働戦略ということになってこようかと思っております。従いまして、地域の自立を促すため
の手立てというか、いわゆる作戦というものはこれから綿密に出していかなくてはなりません。
 例えば昨日、認知症のご質問がございまして、それに対して本市はいち早く、9月に、団体の
ですね、いわゆる認知症に対する、つまりどういうことかと言うと、徘徊等を行った際に対応す
べくことが民間レベルで構築されました。昨日のご質問、提案ではなる前に歯止めをかけるべき
ではないかと、こういうご指摘であったわけでございますけれども。これらはまさに地域の自立、
狭域自治の場所でいろいろと考えていくということが、ひとつには大事なのかなというふうな形
で実は受け止めておりました。従いまして、いま少子高齢社会を迎えて、特に私が見ている流れ
の中にあっては、旧利根村のいわゆる柿平、あるいはまた穴原、あるいは小松、あるいは青木、
あるいは砂川等々、特にこの小松、柿平等においては、何か運転できる方がもういないというよ
うなことも聞いておりまして、そういうようなところの自治の崩壊がないようにしていくという
ことが非常に大事でございます。今度は逆に、沼田のいわゆる一般的に言えば都心になります。
市街地になりますが、そういう中にあっても今度は逆に村部の自治の結束とは違って一般的には
自治の阻害がされているという傾向にございます。そういったところの復権も当然考えていかな
くてはなりません。そういったことから、議員がおっしゃっている地域の自立ということと協働
というものは、決して矛盾なく整合していくという形の作戦を考えていく必要があるんじゃない
か、こういうふうに認識をしております。
◇29番(金井康夫君) 自分の方では、地域自立型社会の確立が必要ではないかということに
対して、この協働というのは表裏一体だというようなお答えなわけでございますけれども、ぜひ
ともそれプラスですね、それぞれの地域に責任を持たせるのだということも付け加えていただき
たいと思います。協働参画、それは責任が伴うものだと思うわけでございますけれども、ぜひと
もよろしくお願い申し上げたいと思います。
 またここ最近ですね、日本の景気は回復基調に来ているということでございます。市長自身で
すね、この観光資源や歴史資源、また地場産業、また人材とかですね、さまざまなものがこの利
根沼田、沼田地域にはあるわけでございまして、そういうものに対していいところに付加価値を
どんどん、どんどん付けていただいて、行政の方からバックアップをしていくような形でやって
いければこの地域は発展するんかなというような気がしておるわけでございます。人材のことで
申し上げさせていただきますと、沼田市出身で大変立派な方がたくさんいらっしゃいます。市長
ご存じだと思いますけれども、初代沼田市民栄誉賞ご存じですよね。将棋の藤井元竜王ですよ。
あるいは短距離でオリンピック出場した不破弘樹さん、これは自分の先輩ですけれども、不破さ
んとかですね。あるいは現在の新宿区長の中山区長さん、こういうような立派な方がいらっしゃ
いますので、今後市長、市政運営をする際に、こういう立派な方々を沼田市にお招きして、シン
ポジウムでも構いませんからやったらどうかなというような気がするわけでございます。
 また今回、12市のそれぞれの市長が確定したわけですけれども、そのうち9名が元県議会議
員出身だということなわけですね。市長自身ですね、この際だから、このいちばん最北端の沼田
市にそれぞれの首長が来ていただいて、これからの地方自治を問うでも構いませんからシンポジ
ウムを開いたらどうかなというような気がするわけでございます。今後、この沼田市とすれば、
市長の人柄からすればトップリーダーをどんどん売り出すというような形でやったらどうかなと
思うわけでございますけれども、市長のご見解をお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 昨日来のご質問にもお答えしてきましたとおり、どうしてもこの1期
目の4年間というのは、平成15年の1月10日以来、勿論その前の年の平成14年の、逆上る
と9月頃からであります。もうちょっと逆上ると、就任当初からでございましたが、合併問題が
横たわっておりまして、それに向けてどのように対応するかということが、やはり大きなこの4
年間の仕事であったかと思っております。合併してから以降、すでに1年と数カ月が経っている
わけでございますけれども、これも合併した後のいわゆる調整事項等がございまして、そういっ
た流れがあってこの4月の洗礼を受けた形の中で、再びお世話になることになりました。この4
年間というのは、先ほど、冒頭言ったように、粉骨砕身、まさに全身全霊を傾けて、今度は沼田
のまさに議員がおっしゃっているとおり良さを外に生み出していきたいということについては何
ら議員の考え方と変わるところではございません。いま、藤井竜王、あるいは100m競争の不
破選手、あるいはまた中山区長さん等のご紹介がありましたけれども、まだまだほかにもたくさ
んの方々がおられると思います。そういった意味から、実は2年ほど前から当該地区に訪れて講
演をされている方のリストを作れと、こういうふうなことも実は指示をしておきました。ややも
すると関係部課が別の立場から講師の先生等をリストアップしてまいりまして、これらの整合性
がないんですね。いい講師の先生が来ているのにもかかわらずそれらの整合性がない。講師の先
生が来たらすぐにそこのところにいろいろとお礼のですね、あいさつをすべきだというような形
で指示を実はしてきた経過がございます。まさに実はこの人材こそ大変重要でございまして、年
間をとおした形の中でどういう人が講師の先生として来るのかというところのレイアウトについ
ては、内部で調整をして、現在の藤井竜王だとか、中山区長だとか、そういうような方々が特別
講師として訪れるような形の仕組みは、これは当然考えられるわけでございまして、行政の内部
の方でそういったことを、いま幹部もみんな聞いておりますので、そういうような形で連続性を
持ったような、そういうとらまえ方をしていきたいというふうに思っております。
 なお、12市町の関係は、確かに9人が県会議員出身でございまして、ほとんどが仲間でござ
います。そういったことから、議員がおっしゃっるようなことについては、すでに某市長の方か
ら、文化的な側面から交流をしたいというような、そういうご提案もございまして、これも水面
下で担当部課に指示もしているところでございます。ですから内部のいわゆる自治体との交流も、
特に南側の自治体との交流にも神経を使っていかなければならないと思っております。
◇29番(金井康夫君) ぜひとも市長頑張っていただきたいと思います。私自身思いますのは、
星野カラーというのは人柄だと思いますので、どうか自信を持ってトップリーダー売り出してい
ただきたいと思います。
 続きまして、格差社会について再質問させていただきたいと思います。
 こちらにつきましては、4月に有効求人倍率が発表になりました。群馬県の有効求人倍率が、
これは大変好調でございます。全国で4位です。トップが愛知県、1.84倍、2位が東京都、
3位が三重県、4位が群馬県の1.42倍ということでございます。群馬県のこれは平均が1.
42倍ということでございますけれども、この利根沼田地域の有効求人倍率は、じゃあ一体何倍
なのかな。あるいは群馬県でいちばん高いところの有効求人倍率は一体何倍なんですかと。市長、
数字的なことで大変恐縮なんですけれどもわかりましたらお答えいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 少々休憩をいただきたいと思います。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前10時41分休憩
─────────────────────────────
午前10時48分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 時間をとらさせていただいて誠に申し訳ございませんでした。 早速
調査をさせていただきました。経済部長から答弁をいたさせますので、お聞き取りのほどよろし
くお願いいたします。
◇経済部長(大嶋政美君) 沼田公共職業安定所の管内ということになりますので、利根沼田区
域ということでお願いしたいと思いますけれども、4月の求人倍率につきましては、1.32と
なっておりますのでご報告申し上げます。
 以上であります。
◇29番(金井康夫君) 利根沼田地区は1.32ということなんですけれども、高いところも
聞いたわけなんですね。群馬県内で平均は1.42ですけれども、利根沼田地域は何倍で、高い
ところは何倍ですかというような質問をさせていただいたのですけれども、また調べるのも大変
ですからいいですけれども。たぶん県央の方が高いわけなんですね。この1.32ということは
平均より低いわけなんですね。1.41よりね、これは例えばわかりやすく言えば、1.32と
いう数字は100人の求職者がいれば、132社の会社があるということなんですね。片や県央
の方に行けば、例えば2.何倍かもしれませんよ。2倍だとすれば、100人の求職者に対して
200の会社があるわけなんですね。これ自体格差があるわけなんですけれども、これからです
ね、利根沼田地域、群馬県内でもこういうような、職に就くにも格差があるわけなんですけれど
も、市長、これらについて今後どのように対応されようと思っているのかお聞かせいただきたい
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変高い、いわゆる県域外のところの数値につきましては、早々に調
査をして、議員の方にまたご紹介をさせていただきたいと存じます。誠に申し訳ございませんで
した。この1.32が、群馬県の1.42の数値からすると下回っているということは、やはり
利根沼田の数値は決してよくはないと、こういうことになろうかと思っております。実は先般も
ハローワークの関係者、あるいはまた労働基準監督署等々の方々と意見交換をする機会がござい
ました。やはり議員がお話しのとおり、何とかこの地域のそういった有効求人倍率を高めていく
ということについて努力をしなければならないということの意見交換があったわけでございます。
まず、この関係につきましては、やはり現時点ではですね、今回皆さん方にご提起をしておりま
すところの、いわゆる県企業局関係のことが皆さんの中で今日、お認めをいただいて、そして今
までの私の4年間と違って、向こう4年間については、私が先頭になってそういう企業関係のと
ころを訪問して歩くというようなことによって、地域の実態を売っていくことによって企業誘致
等を積極的に図っていきたいということでございます。すでに経済部に指示をいたしまして、議
会が終わるとまもなく、各関係者のところを回る段取りになっております。もう一つは、これは
今後の課題になるわけでございますけれども、やはり先般、千葉大学の柏の方に行ってまいった
経過を踏まえますると、やはり地域から新規の産業おこしを考えていかなくてはならないのでは
ないかと思っております。特に、2月の時点だったと思いますが、保健福祉センターで、千葉大
の諸先生とシンポジウムがございました。健康をキーワードにした形の中で今後対応していく必
要があるのではないかというようなことで、大変そういうご指導もあったりして、ついこの間も、
もう10日ほど前になろうかと思いますが、千葉大の柏の方へ行ってまいりました。漢方関係、
医薬のことについてのご指導もいただいてきたところでございます。そういうようなことも踏ま
えながら、いわゆるこの地域が大自然を生かした、しかも第一次産業が大変活発なところであり
ますので、そういったところをとらまえたところのいわゆる特性ある新しい産業おこしが大変重
要になってくるのではないかというふうに思っております。
 なお、付け加えて、どうしても利根沼田地区はいわゆる公共事業に頼った、いわゆる産業構造
がございました。これも先般、ハローワーク、あるいはまた労働基準監督署の方々との意見交換
でもございまして、そういった方々との新しい、いわゆる新規のとらまえ方というものが大変重
要素を持っておりまして、今後これらについても検討を加えていかなければならないのではない
かと、こんなふうに思っております。
◇29番(金井康夫君) 今後、市長のお考えですと、新規の産業をおこして、それぞれの就職
の場を格差の是正を図るというようなお答えだと思うわけでございますけれども、現在、例えば
働きたくも年齢ではじかれる人もいれば、会社として雇いたいのだけれども、その会社に合った
人材が集まらないというような大変不幸な形が働いているように感じられているわけでございま
す。この利根沼田地域におきましては、大企業もないし、社会資本もまだまだ整備されていない
ような現状の中で、若者は大体中央の方に働きに行ったり、進学してですね、そこで我々が一生
懸命この利根沼田地区で育てた子どもたちが行って、その子どもたちが税金を納めたものを交付
税という形でこの地方はいただいて、この所得還流と言いますか、国土の均衡を図るというよう
なこの交付税の大原則に則ってこの地方は今までやっているわけでございますけれども、今後こ
の小泉総理の三位一体の改革において、大きくこの交付税の関係が見直されるような状況になっ
ているのは市長もご存じのとおりだと思っております。今後、こういうシステムが崩れれば、ま
すます少子化、あるいは高齢化、地方と中央の所得の格差、あるいは働く場の格差、こういうの
が広がるのではないのかなというような気がしているわけでございます。
 先ほど、千葉大の関係をひとつ例にあげていろいろ日々努力しているのだということは十分理
解されるわけでございます。さらに今後、それらについて市長の思いがありましたらお聞かせい
ただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 まず、三位一体改革から来る交付税の問題について、せっかくですからふれておきたいと思い
ます。つい先日でございますけれども、上毛新聞と毎日新聞に紹介がございましたが、12市の
市長会が、いわゆる地元選出の国会議員と懇談をする場面が、東京都内のホテルで午前7時半か
らございました。約1時間の意見交換でございました。松浦市長が中心となっての、毎年の恒例
の会でございます。私は市長になってこの会が持たれたときに、一貫して言い続けてきたことが
一つございます。それは議員がご心配の、この三位一体改革の国庫補助負担金の削減、地方交付
税の見直し、そして税源移譲というこの流れが、どうしても都市に有利に展開されて、村部に不
利なことになるということを私はずーっと言ってきました。実はつい先日もそのことを切り込み
で申し上げました。もともとこのことは、6団体が推進する形できた経過があったところが非常
に私ども市長という立場からはですね、つらいところがあったわけでございますけれども、国会
議員の方から、そういうことであるならば、やはりもっと、もっと声を出して、この税源移譲等
についての要請をしてもらいたいというのがございまして、それは全くもっともだなということ
で、同時に今まで前橋や高崎や、特に太田の市長さんたちは、どちらかと言うと純然たる三位一
体改革賛成論者の立場であったというふうに認識をしております。しかし今次、合併をしたこと
によって、背中に、要するに村部をずいぶん背負ってきたことから、やはり状況がですね、私ど
もの沼田市と同じような状況になってきたことから、やや群馬県のそういう市長会がですね、や
はりこの三位一体改革がこの地方にとって容易でないものになっているなということについては、
かなり共通認識の上に立てたのではないかというふうに思っております。
 そういうようなことから、その日の10時から全国市長会の総会が持たれたわけでありますけ
れども、いわゆる地方交付税の確保ということが大きなテーマとなっておりまして、そういうよ
うなことで、やはり現在、国の動向に対してですね、そういった財源の関係についてはひとつも
う少し考えてほしいというようなことが述べられ、その後、地方6団体がそういった形の要請も
してきたような経過がございます。
 2つ目、千葉大学との関係の問題でございますけれども、これらについてはですね、できれば
また議会が終わったらですね、早々に担当部課に指示をいたしまして、千葉大の先生にですね、
何とか今年度、ある程度定期的にと言っていいかどうかわかりませんけれども、数回くらいです
ね、来てもらって、そして新規の、新しいことを考えていく上の勉強会をさせていただければと
いうようなことで、その関係については先般、柏の方へお邪魔したときに、そういうことならば
応援が可能ですねというような意見交換をしてきた経過がございまして、これも議会が終わった
らですね、早速また担当部課に指示をいたしまして、できれば年度内に何回か、数回という表現
にしておきますけれども、そういうようなことで、新しい、新規の展開のことについていろいろ
とご指導をいただきたいし、そういう経過の中でまた私どももできることを考えていきたいと、
こういうふうに思っております。
◇29番(金井康夫君) 先ほど市長がご披瀝いただきました三位一体の関係につきましては、
私も新聞記事で読ませていただきました。市長は、地方に行っても大きな声で、そういうような
形で言っていただけるということでございます。大変期待をしたいと思っております。今の国の
方針が、交付税をどんどん削っていくというようなことで格差が生じるのかなというような気が
するわけでございますけれども、私自身、以前9月に一般質問でもさせていただきましたけれど
も、そういうことであれば、今回、京都議定書、CO2の関係もありますから、ぜひともこの利
根沼田地域で環境税とか、水源税、新たな課税客体をそれぞれ独自に研究してやって、中央の人
たちに対してですね、持ちつ持たれつですよというようなことも提案をしていただきたいと思い
ます。ぜひとも、今後とも頑張っていただきたいと思います。
◇29番(金井康夫君) 次の、あのう、沼須の関係に移らさせていただきたいと思います。今
回、あのう、この住宅団地の関係でございますけれども、市長自身ですね、今議会、上程されて
いる案件が何件かあるわけでございますけれども。改めましてですね、今回のこの協定について、
市長自身ですね、見直す気がないでしょうか。どうでしょうか。もし、見直す気があるんでした
ら、もう、この場で一般質問は、もう終わりです。時間はまだ16分ありますけれども、お昼前
にみなさんもう帰れますから。是非ともそういうような形で、今回の協定については見直すんだ
と、いうような形であれば、もうそれで終わりますけれども。市長のご見解をお聞かせいただき
たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、沼須の問題に入る前に京都議定書からくる例のCO2の問題で
ございますが、この関係につきましてはですね、やはりあの、私ども利根川の水源地域といたし
ましてはですね、ばんたびこれらについては、いろんな各方面に働きかけていかなければならな
いと思っております。先日もですね、ある会議でこれを強く申し上げてまいりました。非常にこ
のことはすでに全国津々浦々いわゆる中山間地域と称される地域のですね、大変重要なところの
ポイントになっておりまして、先般の朝食会の国会議員との関係につきましても私が切り出しで
もって、地方への税源移譲の問題について、切り出した後にですね、伊勢崎の矢内市長からそれ
は環境税の問題等で対応ができるのではないかというような照会もごじあました。この時に国会
議員の方から現下の諸情勢についての、また、ご答弁もあったわけでございますが、大変厳しい
状況にありますけど地道に努力をしていかなければいけないと思っております。
 さて、あのう、沼須の問題でありますけれども、協定書はまだ結んだわけではございません。
しかし、現在、そういう流れに行っていることは事実でございます。で、よしんば、議員がおっ
しゃるように、それを破棄するんだということになりますると、現在市が考えている事業推進が
ですね、これがまた頓挫をして、結局沼須の、まあ、要するに、この畑地帯総合整備事業そのも
のを頓挫をしてくるということからですね。まあ、あのう、私どもが申し上げているこの内容は
ですね、協定書そのものは、これからのことでありますけれども、ご提案している内容について
は、ご理解をいただければありがたいと、こういうふうに思っております。
◇29番(金井康夫君) それでは、再質問させていただきたいと思います。まあ、今回、これ
らが、まあ、事業推進がされなければ、事業が頓挫するということでございますけれども。まあ、
今回のこの県営畑地帯総合整備事業についてはですね、換地処分の時期を18年に控えていると
いうようなことだと思うんですね。これはあのう、土地改良事業の収束を図りたい、これ、県の
一方的な提案なんですよ。で、今回明らかになったのが、今議会で雨水排水処理のために債務負
担処理を担保にすることによってこの協定を結びましょうっていうことなんです。債務負担行為
7,200万ですね。取り付け道路、先ほど、1回目のご答弁でございましたけれども、1億円
ですよ。で、造成したものがすべて5年間で売れなければ、5億円全部沼田市でもってください。
あるいは、5.2ヘクタールから3ヘクタールに変わった時点で、今回の予算で明らかになった
3億円の負担が明らかになったわけです。当初のですね、3ヘクタールは沼田市が運動用地とし
て買収するということで差し引きますと、7億円新たに沼田市の財政からですね、負担しなけれ
ばならないんかなあというような気がするわけでございます。今回の、こちらにつきましては、
住宅団地の造成から100戸するというようなですね、大風呂敷を広げた企業局の責任逃れと言
ったらおかしいですけれども、そもそも県営ほ場整備事業であるわけでございますから、県の責
任はないのでしょうか。そちらについてお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) たいへんこれはですね、あのう、難しい、まあ、ご質問でございます
けれども、実はあのう、そういった県の責任関係等についても、内々にですね、私どものできる
法令解釈のもとに、いろいろと対応をしてまいりました。この経過の中で、三者が協議をしてき
たということであるということがですね、やはり、私どもの調査によると、これは一定の限界が
どうしても生じてくると、まあ、いう形でございます。まあ、従いまして、まあのう、私どもが、
この場に及んでですね、この問題を収束していくためには、やはりこのう、県企業局との関係も
ですね、良好にしながら対応を図っていくというような選択をせざるを得ない。また、そういう
ことをすることによって、まあ、できるだけですね、私ども、本市の利益を損なわないようにし
ていくと、まあ、いうようなことになろうかと思っております。
◇29番(金井康夫君) 群馬県と沼田市がですね、良好な関係を保つというのは私も賛成でご
ざいます。先ほど市長、ご答弁の中で、事業推進が頓挫するというようなことがあるから、18
年度以内に収束したいというようなお話でございますけれども、そもそもこの事業が頓挫するの
はですね、群馬県企業局の責任なんですよ。そこで何で沼田市がですね、下手すれば7億円の支
出をしなければならない。こんな馬鹿げた話はないような気がするわけでございます。
 まあ、群馬県がですね、先の一般質問におきましても、いろいろな企業誘致のノウハウがある
というようなことも当局も一貫して説明してきたわけでございますけれども。現在の関屋工業団
地、昭和インターのところにありますけれども、残り、売れ残ったのが何ヘクタールあると思い
ますか。ここ最近のニュースではですね、味の素ファインテクノが来る。あるいは、藤森工業さ
んが来る。また佐藤運送さんが来ると、残り、残地が2カ所で10ヘクタールあるんですよ。1
0ヘクタール。10ヘクタール、昭和インターを降りたところにすぐにあって、今度じゃあそこ
で企業誘致しましょう。企業局のノウハウっていうのはですね、実際本当にあるんですか。そち
らについてお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まあ、あのう、企業局のノウハウはあるのかないのかと、まあいうよ
うな、こういうことかと思いますが。まあ、やはり、あのう、群馬県企業局というのは大きな組
織体でございまして、少なくとも本市の状態から比べればですね、はるかにそういう関係等につ
いてはですね、あるというふうに認識をしております。で、同時に、私どももですね、県の企業
局の、まあ、責任において、今回のですね、企業誘致を図ってもらうべく、そういうことで努力
を、まあ、していくつもりでございます。で、そういった中で、やはり、あのう、時代の趨勢が
こう変わってきた中で、5.2ヘクタール、3ヘクタールの流れが、こうあって、まあ、ご承知
のとおり、今まで運動公園用地として3ヘクタールを用意をしてきたんだけれども、5.2ヘク
タール、運動公園にする。で、これがですね、現在の新6市、まあ、つまり、まだみどり市が入
らない中で、運動公園等のですね受益面積が都市計画区域内であると、本市がですね、まあ、6
番、確か5番目だと思うんです。で、今回、まあ、あのう、5.2ヘクタールの運動公園を用意
することによってですね、新6市の中で3番目に入ってくる。まあ、全体では、ですから、まだ、
8番目ぐらいになろうかと思うんですけれども。まあ、そういうようなことによって、合併後、
こう、人口が増えた形の中で、スポーツ振興を図っていくと、いうような方向をですね、しっか
りと、これは、あのう選択をするということも、これまた、あのう、市民に対して一つの大きな
ですね、政策的な、そのう、提言だと思っております。で、もう一方において、今まで運動用地
として3ヘクタール用意されたところを企業誘致にするということなんでございますけれども。
まあ、ご案内のとおり、利南中学校のところに、まあ、あのう、今までテニスコートを造るとい
うことがあったわけでございますが。まあ、それがいろんな意味で頓挫をしてきたという経過が
ございます。で、よしんば、この3ヘクタールと利南中学校のところを合算すると約4.2ヘク
タールぐらいになろうかと思っております。で、それにしてもですね、先ほどいう都市計画区域
内の運動公園用地は、まあ、あのう、5.2ヘクタールには及んでおりませんから、まあ、あの
う、新6市の中でも3番目以下になっているんではないかというふうに思っております。で、そ
ういうのは、あのう、次代の状況のスポーツ施設のですね、まあ、要するに、状況をしっかり作
ることによって、5万5,000の新しい市民ニーズにですね、この、運動スポーツ振興を図っ
ていくという手立ても、これまた政策的なたいへん重要は一つだと思っております。
 で、もう一方におきましては、3.0ヘクタールの負担の問題でございますけれども、これは
ですね、やはり、あのう、こうやって提起する以上ですね、何が何でも、この5年間でですね、
あるいはまた、あのう、これはあのう、経済部長の方から、あのう、話を聞けば、また、あれな
んでございますが。これも、あのう、5年というのもですね、概ね、まあ、5年ということに、
まあ、なっておりまして。当然、私の立場からすれば、これを延ばしてもらうとか、あるいは、
そういった柔軟運用を図って、できるだけ、この、期間をもつことによって、何とか、このう、
3ヘクタールをですね、売り抜いていきたいと、いうような気迫のもとに頑張ると。いうことを
私ども、今回みなさん方に提起をしているわけでございます。ちなみにあのう、話は若干横道に
それますが、現在伺うところによりますると、当該沼須地区の住宅用地としての坪単価が10万
円前後だというふうに伺っております。そんなことから考えまするとですね、まあ、あのう、い
ろいろなことを総合的に判断すると、今回3ヘクタールのことに関して打ち出す手立てもですね、
市民のみなさん方に、まあ、ご理解をいただくべく、これからもひたすら、あのう、努力をして
まいりたいというふうに、まあ思っております。
◇29番(金井康夫君) まあ、今回、あのう、市長がご提案されている5.2ヘクタールにつ
いてはですね、健康増進を図るために、まあ、新市の中では、大変広大な面積を有するんだとい
うようなご説明でございますけれども。5.2ヘクタールの場所はですね、市長は、まあ、見て
いただいたと思いますけれども、三段になっていてですね、実際使える面積っていうのは、猫の
額ぐらい。3ヘクタールあるんかなっていうような気がしております。で、その3ヘクタールっ
ていうのはですね、だいたい面積とすればどれぐらいかっていえば、本町通りが今回、街なか再
生やってますけれども、あれが8.8ヘクタールですよ。上・中・下之町、まあ、上之町でも構
いませんけれども、一つの町ぐらいの面積だと、いうところでですね、まあ、テニスコートを造
る、野球場を造ると言ってますけれども、決して広い面積じゃあないんかなあというような気が
しているわけでございます。また、あのう、先ほど、県の企業局においては、本市よりもですね、
この、企業誘致のノウハウがあるというようなご答弁ですけれども。私自身、沼田市の方がよっ
ぽどですね、そういうようなノウハウはあるんじゃあないかなあというような気がしております。
まあ、あのう、県の企業局においては、平成17年ですね、これ、市長ご存じだと思いますけれ
ども、板倉ニュータウンの住宅団地、この板倉団地の住宅団地を造成単価を割り込んで販売した
にもかかわらず、企業債が払えなくてですね、17年度。企業債が払えなくて、水道会計から1
1億円持ち出したんですよ。こういうこと市長ご存じですか。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの質問に対してご答弁をいたします。私は、そういった流れ
は、ちょっと承知をしておりません。
◇29番(金井康夫君) ぜひとも、あのう調べていただきたいと思います。市長、企業局のノ
ウハウがあるというような企業局、真っ赤っかですよ。やっていることはめちゃめちゃですから。
この企業局にですね、全てを任せて沼須に住宅団地造成、4億9,500万円かけて、下手すれ
ば7億円かけて、企業誘致。5年間で来なければ、すべて沼田市が買い取るんですよ。これもう
目に見えているんですよ。ぜひとも慎重にやっていただきたいと。このように思うわけでござい
ます。また、あのう、先日の全協でも報告がございましたけれども、ある程度単価を落とすんだ
と。4万円前後に落とすんだというような説明であったわけでございますけれども。今回債務負
担行為で7,150万円、新たに議会に上程される予定でございますけれども。7,150万円
投入したことによって、坪単価5万5,000円をですね、4万7,000円ぐらいに落とすん
ですよと、いうような説明なんですね。4万円前後にするとすれば、まだ7,000円の開きが
あるわけです。3ヘクタールって言えばですね、坪数ですれば9,075坪ですか。9,000
坪、7,000円掛ける9,000坪でやれば、6,500万ぐらいまだ必要なわけですよ。こ
ういうところの支出を明確になっていない。こういうところをどうするんですか。先ほどの造成
単価を割り込んで販売したにもかかわらず、11億円の借金をしている企業局、あるいは、この
沼田市が、この造成価格の割り込んだ部分、どちらが持つんですか。そちらについてお聞かせい
ただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 経済部長に答弁いたさせます。
◇議長(星野佐善太君) 経済部長。
◇経済部長(大嶋政美君) 命によりお答え申し上げます。その7,000、もとい、4万7,
000円から4万円前後というのは、企業局の企業努力によって、その、設定価格を圧縮すると
いうことで報告とさせていただきます。
◇29番(金井康夫君) 企業局の企業努力で圧縮するのが、6,500万するってんですね。
これはですね、市長、白紙委任状出せっていうことと同じですよ。沼田市に。これが明らかにな
らないで、4万7,000円から3ヘクタールあるところに、それ、圧縮するって言うんだった
ら、そういう提案でやったらどうですか、最初から。私はですね、今回の、この県の企業局のや
り方っていうのは、たいへん不信感を感じております。まあ、あのう、自分はまだ結婚したこと
はありませんけれども、何か結婚詐欺にあったような気がするんですね。例えばですね、私と付
き合っていれば、あんたに対して3階建ての家を建ててあげますよと。いうようなことを言った
らですね、社会経済情勢が厳しくなった。バブルが崩壊したから、すまないけれども一階でいい
かねと。一階でいいっていったら、その奥さんがですね、奥さんというか付き合っているわけで
すから。冗談じゃあないよと。約束が違うじゃあないのと言ったら、あんたとは婚約もしたこと
ないし、そんなこと言えば白紙撤回だと。泣く泣くその女性からすれば、今後まだ付き合ってい
かなければいけないと。いうようなところでですね、舌の根も乾かないうちに、今度は一階建て
の部分を、じゃあテナントでやったらどうだいと。テナントでやって、二人でこの収入で何とか
暮らしていかないかい。そういうようなことを言ってですね、5年たってこのテナントが一杯に
なんなかったら、悪いけどあんたが全部買い取ってくんねえかいと。いうような話に聞こえるん
ですよ。私自身、今回のこの企業局の提案はですね、非常に不快に感じております。市長自身、
どのようにお考えなのかお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まあ、あのう、本当に、議員がですね、おっしゃっている、そういっ
たことについても、市長は、やはり、あのう、心を痛めるわけでございます。で、現実に、この
問題をですね、4年前から承ってきたわけでございますけれども、先人の方々ですね、まあ、た
いへんあのう、努力をされたという流れが、こうあると。いうこともよく承知をしているわけで
ございますけれども。現行の、現在の執行者の立場からいたしますると、先ほど、冒頭言ったよ
うにですね、この、今、議員がおっしゃられるような内容のやりとりの関係がですね、まあ、協
議の中で、まあ、進んできていると。協議というのは、正に協議なのであって、そこに、いわゆ
る、覚え書きだとか協定書等があったわけではないわけです。まあ、従いまして、私ども、沼田
市の方の立場のですね、言うべきところがですね、非常にこのう、ある意味においては、あのう、
たいへん、このう、何て言うんですか、切ないところがある。で、そういうようなところについ
て、まあ、あのう、経済部をして、一生懸命、今問題を収束するために、何とかいい方法はとい
うことで、いろいろとあのう、研究を、まあしてきました。で、どこかで収束を図らなければな
りません。そういった中でですね、今回のことを議会のみなさん方にご提案し、ご理解をいただ
くべくお願いを、まあ、しているところでございます。
 いずれにいたしましても、私どもといたしますならば、できるだけ、この、速やかにですね、
かつてからのいろいろな、この、名残の問題を早急に解決をしていきたいと。まあ、いうような
ことからですね、今回、みなさん方にお願いすべくご提案をさせていただいているところでござ
います。
◇29番(金井康夫君) まあ、今回、この土地改良事業の収束を図りたいというのは十分に私
も理解しております。まあ、この収束を図るのはですね、県が責任を持ってやればいいことであ
って、沼田市がですね、そこまで持つ必要はないんじゃあないんですかということをですね、も
う、1回目から自分は、あのう、質問させていただいているわけでございます。まあ、市長も人
柄がいいわけですから、まあ、そういうところで、まあ、いろいろ県との折衝の中で、今回、ま
あ、熟慮を重ねてですね、提案したのだと思うわけでございますけれども。先ほど、市長のご答
弁ですと、平成6年から協議はしてきたけれども覚え書きがないっていうようなお答えなんです
けれども。今回、じゃあ、そういうような形で担保することによって、協定書を結ぶ予定でいま
すけれども、こういう事例が他市であるんですか。そちらについてお聞かせいただきたいと思い
ます。
(休憩を求める者あり)
 ────────────────────────────         
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時23分休憩
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午前11時23分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇議長(星野佐善太君) 市長。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの質問に対して、他の地域でそういった事例があるのかとい
うことについてはですね、まあ、あのう、各47都道府県、いろんなところへ連絡して聞いたり
するっていうようなことに、まあ、結果的にはなろうかと思うんですが。まあ、現時点ではです
ね、そういった事例を私ども承知をしておりません。
◇29番(金井康夫君) まあ、あのう、他市では、そういう事例がないということなんですね。
で、まあ、先ほど来、経済部長のお答えからも、はっきりしないんですよ。企業努力によって6,
500万円圧縮しますとかですね。6,500万円ったら、650円じゃあないんですよ。6,
500万円を企業努力で圧縮するなんていうことがですね、自治体でそんな軽はずみに言えるこ
となんかなっていう。自分は本当に心配なんです。で、あのう、今回、また企業局がですね、4
万円という数字を提示してきたわけですけれども、関屋工業団地と競合するために4万円という
数字を出してきたと思うんですね。で、この関屋工業団地と競合するために、関屋工業団地、多
分一番安いところは4万6,000円ぐらいですけれども。4万6,000円対、あそこはもう
場所が悪いから4万円ぐらいだろうと。いうような形で提案したのかもしれないですけれども。
この論法がもし通るんであればですね、現在横塚生品工業団地で、残り、残面積24ヘクタ−ル
あるわけですよ。横塚工業、横塚生品工業団地に企業が来てもらうときには、同じことで折衝し
なければならないんじゃあないんですか。そちらについてお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 横塚関係のことについてはですね、これはまた、あのう、いろんな経
過があるようでございます。ただ、あのう、今回はですね、やはり、あのう、何としてもこの問
題をどこかで収束をしなければならない。で、これをですね、引っ張っているとですね、いろん
な意味でこの、問題も、また、出てくるだろうと。まあ、いうようなことで、今回お願いをして
いるわけでございます。従いまして、現在、私どもがですね、提案しているこれはですね、現在、
市が考えている中ではですね、やはり、この選択がベターであったというふうなことを思ってみ
なさん方にご提案をさしていただいているわけでございます。
◇29番(金井康夫君) まあ、これはですね、簡単なんですよ。県が責任を持ってやればいい
んです。市長がそんなにですね、苦しまなくってもいいんですよ。県が責任を持って。当初の平
成6年の計画に則ってやったわけですから。それをですね、市長が何故、沼田市がそんな苦労し
て、そこまで企業局の言いなりになるんだと不思議に思ってしようがないんです。現在のですね、
沼田市民の借金、一人当たりいくらあると思いますか。お答えください。 
(休憩を求める者あり)
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◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時26分休憩
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午前11時32分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇市長(星野已喜雄君) ただいまの金井議員の再質問には、総務部長の方から答弁をいたさせ
ます。
◇議長(星野佐善太君) 総務部長。
◇総務部長(村山博明君) 命によりお答えをさせていただきたいと存じます。一人当たりの市
債現在高でありますが、18年3月現在であります。一般会計ベースにおきまして、約44万7,
000円でございます。以上でございます。
◇29番(金井康夫君) まあ、先ほど、総務部長の答弁でですね、一人当たり44万円くらい。
まあ、借金があるわけなんですね、現在の沼田市民がですね。で、今回新たになったのは、例え
ば、7億円を持つとしますと、5万5,000で割ると、一人当たり、おぎゃあって生まれた、
今日生まれた子供からですね寝たきりの老人まで、1万7,000円くらい負担するわけなんで
すね。で、先ほど、2回目の質問でさせていただきましたけれども、労働する中で大変格差があ
る中で、非正規社員とかパ−トの人からすれば、この1万7千円という金額はですね、3、4日
分の日当に当たるわけなんですよ。で、今回ですね、新たに、まあ、先ほど、まあ44万、現在、
こういうような財政状況の中でどうするんだというようなことで、私の方から質問させていただ
いたわけでございますけれども。今の土地改良が収束すれば、今の人たちがよければいいんです
か。これから、子どもたち、こういう人たちにとってですね、7億円もし借金するんであれば、
そういう子どもたちにすべて44万プラス何万円の借金になるわけですよ。そういうことを十分
考慮いただいてですね、市長には英断をいただきたい。このように思って、私もですね、今回苦
渋の質問をさせていただいているわけでございます。まあ、市長、先般の一般質問におきまして
も、首長とはですね、時々の判断力が非常に求められると、いうようなことをご答弁されていた
わけでございます。是非ともですね、今回の沼須の関係につきましては、私自身、県の責任が非
常に大きいんではないかと思うわけでございます。何故沼田市がここまで持たなければいけない
んだ、先ほど来のご答弁からもですね、今ひとつちょっとわからない。沼須地区の人たちが、地
権者がよければいいんですか。ただそれだけで済ませるんですか。そちらについてお答えをいた
だきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、あのう、当該自治体の立場からいたしますると、当然事業ので
すね、収束をしかるべきところで図らないと、換地がまずできません。従いまして、この事業を
ですね、収束していくために、やはりあのう、換地処分等を行っていかないとですね。当然、そ
ういったところの市民の方々も、実際問題、まああのう、困るわけでございます。今、金井議員
がおっしゃられる、いわゆる負担の関係でございますが、これらについても、たいへんあのう、
そういう意味では我々もですね、内部で非常にこの問題について、まあ論議もしてまいりました。
たいへんあのう、厳しいと。しかし、さりとてですね、このことが時系列として、かつてのころ
から今まで、事業が一貫して流れてきた中で、やはりあのう、公の事業体であるべきところの市
がですね、やはりあのう、それらのことについて、いろんな意味で対応していかなければいけな
いと。まあ、いうようなことで、まあ、今回の、まあ、判断に至っております。今議員がおっし
ゃっているですね、各市民の方々に対するところのご負担のことについては、たいへんあのう、
そういう意味では、あのう、ご心配をかけるわけでございますけれども、ご案内のとおり、今回、
運動公園等も造ったりですね、あるいはまた、企業誘致をしっかり図ることによって、そういっ
たところのですね、部分を解消していくと、まあ、いうことでご理解を賜りたいと思っておりま
す。
◇29番(金井康夫君) まあ、今回の関係につきましてはですね、私自身一貫して申し上げて
おるのは、県の責任だというようなことを言っておるわけでございます。まあ、今回百歩譲って
ですね、市長におきましては、県の企業局に企業誘致なんかですね、世話になんないで、5年間、
何だかんだなんて言いますけれども、4万円で売るんでしたら、沼田市が主体となって、俺は販
売できると思いますよ。それでやってもらった方がよっぽどですね、今、市営住宅も、これだけ
待機者がいる状況です。また住宅がですね。今、これだけ、まあ、核家族の象徴だと思いますけ
れども、新築がですね、うんと増えているような状況だと思います。坪単価4万であれば、市が
率先してですね、5年なんていうような任期もらわないで、県と協定結ばないでですね、販売し
てもらった方がよっぽど売れると思います。是非とも、あのう、そういうことも一つ考慮にいた
だきたいと思います。
 また、あのう、市長はですね、まあ、その場その場でいろいろなところで、この群馬県利根沼
田地域のことをですね、群馬県土の面積のおよそ3割だと、いうようなことをお話の時に言われ
ておるわけでございます。まあ、この、先ほどの、地域の格差社会でございませんけれども、県
央の人たちはですね、群馬県を植物に例えるんであれば、これから、まあ、新緑の時期は来ます
けれども。青々とした葉っぱとかですね、真っ赤な薔薇みたいなもんなんですよ。それに比べて
この利根沼田地域の人はですね、歯を食いしばって、岩と岩の間に根を張っているような市民で
ございまして、今回の、その県企業局のやり方っていうのはですね、私自身、根が腐ればですね、
花も芽も出ないんだと、いうようなことをですね、是非とも、小寺知事でも構いません。企業管
理者、誰だかわかりませんけれども。そういう方にですね、赤城の向こうの人にですね、是非と
も伝えていただきたいと、このようのお願い申し上げたいと思います。是非とも今後のですね、
市長の政治手腕に期待しまして私の一般質問を終わらさせていただきたいと思います。
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第2 散  会
◇議長(星野佐善太君) 以上で一般質問を終了いたします。
 おはかりいたします。12日から15日までの4日間は、委員会審査のため休会したいと思い
ます。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、12日から15日までの4日間は、
委員会審査のため休会することに決しました。
 以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。
 本日は、これにて散会いたします。
 次の会議は、16日午前10時に開きますからご参集願います。
 本日は大変ご苦労様でございました。
 午前11時39分散会
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