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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成18年第3回定例会 議事日程第3号

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沼田市議会平成18年第3回定例会会議録
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議事日程 第3号
平成18年9月8日(金曜日)午前10時
第 1 事件訂正の申し出について
第 2 一般質問
第 3 議案第 71号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例について
第 4 議案第 72号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第2号)
第 5 議案第 73号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
第 6 議案第 74号 平成18年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第1号)
第 7 議案第 75号 平成18年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第1号)
第 8 議案第 76号 平成18年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
第 9 議案第 77号 平成18年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第1号)
第10 議案第 78号 平成18年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
第11 議案第 79号 平成18年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第1号)
第12 議案第 80号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第2号)
─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 事件訂正の申し出について
第 2 一般質問
第 3 議案第 71号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例について
    議案第 72号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第2号)
    議案第 73号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
    議案第 74号 平成18年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第1号)
    議案第 75号 平成18年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第1号)
    議案第 76号 平成18年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
    議案第 77号 平成18年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第1号)
    議案第 78号 平成18年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
    議案第 79号 平成18年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第1号)
    議案第 80号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第2号)
                  以上10件一括上程
第 4 散  会
─────────────────────────────
出席議員(46人)
       1番  小野 広樹君      2番  南 美喜雄君
       3番  小林 克郎君      4番  角田  博君
       5番  中村 光孝君      6番  小野 要二君
       7番  小林  猛君      8番  桑原冨士夫君
       9番  真下 恭嗣君     10番  布施辰二郎君
      11番  角田 泰夫君     12番  高柳 勝巳君
      13番  久保 健二君     14番  星野  稔君
      15番  鈴木 圭子君     16番  金子 一弥君
      17番  金子 千明君     18番  長谷川信次君
      19番  宮田 和夫君     20番  小林 玉男君
      21番  小野 正純君     22番  大島 崇行君
      23番  山崎 義朗君     24番  大竹 政雄君
      25番  井之川博幸君     26番  大東 宣之君
      27番  片野 彦一君     28番  星川嘉一郎君
      29番  金井 康夫君     30番  井上 正文君
      31番  小尾 孝男君     32番  相田 昌夫君
      33番  宇敷 和也君     34番  小林 次夫君
      35番  高橋 襄典君     36番  牧野 保好君
      37番  石田 宇平君     38番  松井 敏員君
      39番  井上健太郎君     40番  田村 博美君
      41番  井田 孝一君     42番  小林 照夫君
      43番  星野佐善太君     44番  郷原 重雄君
      45番  横坂 泰次君     46番  井上 幾雄君
欠席議員(なし)
────────────────────────────── 
説明のため出席した者
  市  長     星野已喜雄君      助  役     林  義夫君
  白沢町振興局長  根岸 恒雄君      利根町振興局長  星野 健一君
  市長公室長    田村 澄夫君      総務部長     村山 博明君
  民生部長     田島  護君      経済部長     大嶋 政美君
  建設部長     松井完一郎君      街なか対策部長  見城 厚男君
  白沢町振興局次長 中村 弘志君      利根町振興局次長 中澤 和義君
  総務課長     村沢 博行君      教 育 長     津久井 勲君
  教育部長     宮澤 満夫君      庶務課長     水田  修君
  監査委員事務局長 小池 一夫君
──────────────────────────────  
議会事務局出席者
  事務局長     茂木  愛       次長兼庶務係長  下  宏一
  議事係長     茂木 敏昭       主  任     地野 裕一
──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(星野佐善太君) これより本日の会議を開きます。
──────────────◇──────────────
    第1 事件訂正の申し出について
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、事件訂正の申し出についてを議題といたします。
 本件につきましては、本定例会に上程されております議案第72号 平成18年度沼田市一般
会計補正予算(第2号)を訂正するというものであります。
 事務局長をして申し出を朗読いたさせます。
◇事務局長(茂木 愛君) 命により朗読いたします。

                              沼 総 第259号
                              平成18年9月7日

 沼田市議会議長 星 野 佐善太 様

                         沼田市長 星 野 已喜雄

   議案訂正申出書

 平成18年9月4日で提出しました議案第72号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第
2号)の一部に誤りがあり、沼田市議会会議規則第18条の規定により下記のとおり訂正したい
のでご承認くださるよう申し出ます。

記

 第2条中

訂正前
(地方債の補正)
第2条 地方債の変更は、「第2表 地方債補正」による。

訂正後
(地方債の補正)
第2条 地方債の追加及び変更は、「第2表 地方債補正」による。

 以上であります。
◇議長(星野佐善太君) 朗読が終わりました。
 おはかりいたします。
 ただいま議題となっております議案訂正申し出について、承認することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、議案訂正申し出について、承認する
ことに決しました。
          ──────────────◇──────────────
    第2 一般質問
◇議長(星野佐善太君) 日程第2、一般質問を行います。
 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に、高橋襄典議員。35番。
〔35番 高橋襄典君登壇〕
◇35番(高橋襄典君)  一般質問をいたします。
 いまや地方自治体を取り巻く環境は、歳入・歳出両面にわたって大きく変わろうとしています。
一方で、社会経済構造の変化、少子高齢化、市民協働など政策、施策の枠組みの変化によって、
自治体職員にとっては、施策形成能力とマネジメント能力を一体とする専門性の向上が、これま
でにも増して重要となってきています。
 そこで、これらのニーズに対応し、日本で初めて分権時代の最大の担い手である基礎自治体職
員の政策形成、マネジメント能力の向上を目的に目指したシンポジウムが北大の宮脇教授を中心
として横浜で開催されました。
 また、四日市市発、いまの日本には、地域や生活者の視点でこれまでの制度、政策のあり方を
根本から問い直し、日本の政治、社会の仕組みを改革する「生活者起点の構造改革」が必要とさ
れ、ローカルマニフェスト運動と生活者起点、生き方、暮し方、働き方の政策による構造改革が、
北川教授を中心とする地方自治体の首長によって、全国で自立の改革のうねりが巻き起こってい
ます。そこに、いち早く市長も参画されております。
 さて、星野市政となって、新市誕生して、本当に住民主権として、行政運営が図られているの
を疑問に持つ一人として、市長の政治姿勢について、編入合併後の住民主権の行財政運営につい
て、さらにローカルマニフェスト型政治運営が、市民にとっての行政運営を図るべきであると考
え質問をいたします。
 はじめに、編入合併後の住民主権の行財政運営について。合併1カ年、住民意向の把握と行財
政等の現状分析、併せて今後の行財政改革等の運営について、住民主権となかなか理解ができな
い。住民サービスを含めた住民の意向をどう判断されているのでしょうか。さらには、財政分析
で最も重要とされている実質収支比率、財政力指数、経常収支比率、公債費比率、公債費負担比
率、起債制限比率、地方債現在高の比較、債務負担行為の現在高の比較、積立金現在高、将来に
わたる実質的な財政負担の比較についての指標からどのような考え方をお持ちなのか。さらには、
行政改革大綱に基づき、低コストで高いサービスを提供できる組織体制を構築し、市民と行政が
お互いに協力し合って、創造力を活かした行政運営を行うといわれております。現状はどうなの
か。行政組織機構図、事務分掌について改革をされているというが、住民にとって本当に効率・
効果的に推進されているのか。補助金等の見直し、歳出抑制と収入増について、併せて、今後ど
のように考えているのかお伺いいたします。
 次に、政策手法「PFI導入、地域特性の活用等々」について、沼田市は、豊かな自然と観光
資源、歴史とそこの生まれた文化、そして、首都圏からのアクセスにも恵まれているといわれて
おりますが、このような地域特性についてどのように具体的に活かそうと考えているのか。加え
て、安心、安全な農業について、生分解性プラスチック、再生紙マルチ導入について等、いろい
ろな考え方を持っておられると思いますが、どのようなことを考えて政策導入をしているのかお
伺いいたします。
 次に、公平・公正・公開・住民参加、協働による現場主義について執行者の住民に対する姿勢
について、付け加えれば不偏不党について、改めて考え方についてお伺いいたします。その行動
について偽りのないものであるか、併せてお伺いいたします。
 次に、ローカルマニフェストについて、限られた財源の中で社会の仕組みが変化する中、行財
政運営の明確化、しかも信頼される自治体運営は、ローカルマニフェスト型政治運営が最適と思
いますが、市長も理解しているわけで、ローカルマニフェストの考え方についてまずお伺いいた
します。
 さらに、ローカルマニフェスト導入による政治主導の自治体マネージメントの自治体経営につ
いて、その後の具体的な考え方についてお伺いいたします。
 市民の利益に直結することをきちんと実現すること。そのために何が欠けているか、総合的、
戦略的思考、中長期的戦略は可能な手立てを総動員した戦略は、どういう自治体を目指したのか。
どんな社会制度を確立しようとしているのか。
 スローガンはあっても、実現への構想が欠けているのでは、ビジョンは、20年先を展望した
もの。10年先、5年先など大小はあるけれども、将来を見通した明確なデザインがなければ前
進する価値のないもの。ビジョンは、市民にとって夢を与えるものでなければならない。市が直
面する厳しい現実を、市民にとってもっと、もっと現況を明らかにし、掲げた目的に向かって克
服への道を示すのは政治の当然の責務である。政治指導者は、夢を運ぶ使者として、市民を奮い
立たせることが必要である。市民の支持が政治遂行の大きな後押しであるが、現実そうにはなっ
ていない。正直に市民に対して所信を訴え、理解を求めること。さまざまな声に耳を澄ませなが
ら、断固として歩む姿勢が大切であることと思います。明解な答弁を期待して、最初の質問とい
たします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君)  ただいまの高橋議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、市長の政治姿勢について、編入合併後の住民主権の行財政運営について、合併一ヶ年、
住民意向の把握と行財政等の現状分析、併せて今後の行財政改革等の運営についてでありますが、
合併をして一年と半年が経過したところでありますが、合併による生活圏の拡大などによる住民
意向の把握に努めることが重要であると考えております。
 行財政運営につきましては、地方財政は依然として厳しい状況が続いており、特に本市の歳入
は年々減少する一方、歳出面は、人口減少・少子高齢化への対応、都市基盤整備、生活関連資本
整備などの行政需要が見込まれるほか、地方債の元利償還など極めて厳しい行財政運営が続くも
のと認識しております。
 議員ご指摘のとおり、自治体財政には各種財政指標がありますが、年々硬直化の度合いを深め
ている財政状況を踏まえて、効率的な行政組織機構改革等を図るとともに、より簡素で効率的な
行財政システムを構築するため、一層の行財政改革を進めなければならないと考えております。
 このような情勢の下、財政の健全化を中心とした沼田市行政改革大綱及び実施計画を平成17
年度に策定し、行財政改革を推進しているところであります。
 よりよいまちづくりのために必要な財源を確保し、かつ的確なサービスを提供していくために
自主自立した財政基盤の確立と、最小の経費で最大の効果を上げるとともに、事務事業の再編・
整理、業務執行経費の削減、組織のスリム化及び定員の削減などを重点的に取り組んでまいりた
いと考えております。
 次に、政策手法「PFI導入、地域特性の活用等々」についてでありますが、PFI「プライ
ベート・ファイナンス・イニシアティブ」制度の導入につきましては、行政のみによる自治体経
営から、民間の経営理念を取り入れた自治体経営の効率化・活性化を図る手法であり、住民ニー
ズが多様化・高度化し行政需要が増大する一方で、財政的には将来にわたって厳しい状況が想定
される中にあって、民間活力の導入によりコスト縮減に向け有効な手法と考えております。
 PFIの導入は、これまでにも施設整備事業の計画段階から、調査検討をしてきた経過もあり
ますが、さらに、引き続き民間活力の視点に立ち調査、検討をしてまいりたいと考えております。
 また、地域特性の活用等々でありますが、これまでの地域の財産である自然や歴史、文化など
を大切にするとともに、それらを発展の土台として「人と自然が共生するまちづくり」が大変重
要であり、これら地域の財産の利活用に当たっては、市民の視点や民間活力などの手法を含め検
討してまいりたいと考えております。また、安心・安全な農業についてでありますが、県及び関
係機関と連携しながら化学肥料や化学農薬の使用低減の推進を行い、安心・安全な地場産物生産
の促進に努めているところであります。
 次に、公平・公正・公開・住民参加、協働による現場主義について執行者の住民に対する姿勢
についてでありますが、私の基本姿勢は、市民参加にありまして、公平・公正・公開を原則に、
現場主義に徹し市民本位の市政を基軸に、市民の英知とエネルギーの結集による市政をめざして
まいりたいと考えております。
 これからのまちづくりは、市民や市民活動団体、そして民間企業の皆さんと行政など異なる立
場にあるものが、それぞれの役割あるいは能力を理解、尊重し合いながら対等なパートナーとし
て連携することが重要であると考えております。
 これからも心豊かで活気と希望に満ちた元気で誇りの持てる沼田市の実現を図るため、対話と
協調を基本に不偏不党の精神をもって、市民の目線に立ち市民の声を反映する市政運営を心掛け
てまいりたいと考えております。
 次に、ローカルマニフェストについて、ローカルマニフェストの考え方についてでありますが、
マニフェストは、住民に対して、政策を中心として目標・方法・期限・財源を具体的に示すこと
により、その成果の説明責任を負い、住民本位、政策を中心とした地方自治の確立が図られるも
のと考えております。
 次に、ローカルマニフェスト導入による政治指導の自治体マネジメントの自治体経営について
でありますが、マニフェストについては先に述べましたとおり公約を実現する期限やその財源、
数値目標を明確にしたマニフェストを作成し、工程表により進行管理を行っていくものと認識を
しております。
 マニフェストの実現には、常に市民の視点に立ち、目的・目標を明らかにした上で目的・成果
指向型の行政運営を行い、行政活動において有効性・効率性・経済性を追求しながら、一貫性の
ある継続的改善を行うことと考えております。
 現在、地方分権の流れが加速的に進み、住民に最も身近なサービスを提供する基礎自治体にお
いては、これまでの国依存型の体質から脱却し、自己責任・自己決定のもと市民の視点に立った
政策を展開していくことが求められております。また、厳しい財政環境が依然として続くことが
予想される中で、多様化・高度化する行政需要に的確に応えながら本市を発展させていく必要が
あると考えております。
 そのためには、これまで以上に施策の重点化と事務事業の厳選を行い、市民の信頼に応えるた
めの手法を導入する行政運営の在り方について、さらに検討してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、高橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇35番(高橋襄典君) 答弁をいただきました。議会でなければいい挨拶だったなと、こう思
います。私は常々、質問のなかで、昨日もそうなのですけれども、いま、今回、第五次総合計画
は、その議決は基本構想ですよ。その基本構想については、基本計画があったり、実施計画があ
ったり、そして今回は1年ごとにローリングをしていくと。こういうことなのですね。そういう
理由付けによって、市民本位の行政運営がされる。ですから、そのときに、いまの市長からする
と、私にとっては、答えはあまり感心できない。それではその次を具体的にどうしていくのだと、
市民にとって。そこであると思います。
 実は過日、サンデープロジェクトを見ていまして、そのなかでいま、自民党の総裁選の問題が
出ているのですけれども、この中で出ている項目ですね。次期総裁に求めるものが3点ありまし
た。捨て身の覚悟を持ってするのか。政策で政局を作る能力を持っているのか。絶対ぶれない政
策なのか。こういうことだと思います。おそらく時間がなくなってしまうと思うので、私は議会
が終わると、本当に今回の議会にとって、市民にとって、市にとって、本当にプラスの行動をし
たのかどうかと。こういう反省をしております。なかなか自分で納得いくような状況にはならな
いのですけれども。
 そういう形の中で、いま決算議会でプラン・ドー・シー、その結果として良かったのか、悪か
ったのか。その目的が達成されたのか。よければいいというものでもない。悪かったら、なぜ悪
かったか。そこで判断をして、またプラン・ドー・シー、また新しい新年度を迎えていくわけで
すけれども、そういった部分が非常にまだまだ沼田市にとって、我々にとっても足りない部分で
はないかなと、こういうふうに思います。
 先月の、委員協議会のなかでも、冒頭、私、あいさつの中で申し上げました。自治体も倒産す
るのだなと。夕張のことでね、当局のことは申し上げません。そのチェック機能が、実際問題と
して、議会として果たされたのか、どうなのかというふうなことを申し上げました。そういった
意味で、いま沼田はどういうふうになっているのだろうか。こういうことが、先ほど財政分析の
中においても申し上げたわけですけれども、昨日の同僚議員の質問のやりとりを聞いておりまし
て、異なった人たちが一緒になるのだから、私、夫婦としても、異なった生活を持った人が一緒
になるわけだから当然トラブルがあるのは当たり前のことなのです。それが果たして約束ごとで
きているのか、きてないのか。基本的には、編入だけれども対等に近いと。この言葉は実際はお
かしいのですよ。それに基づいて協議をして、そして新市として、市民にとって、市にとって、
どうしていくべきか。結果としてはしょうがない。その結果として、積み残されたものはすみや
かに協議をしていく。ところが見ている中においては、積み残されたものは、1年、なかなか手
をつけられない。私から推測すると、今年の4月の問題があったのではないかなと。こういうふ
うに思うのですよね。当然、是非論があるわけですから、反対、賛成は当然あります。しかし大
事なことは、いま言った積み残しのことについても、具体的なこととしては市長はふれていない。
それで、残ったものについて将来を展望して、この新市をどういうふうにしていくのか。これが
大事なとこではないですか。ですから、政策は伸びたけれども具体的なものがないということが、
私としては非常に不満なのです。ですから、3月のときにも反対討論で申し上げた。市長の目線
で、納税者は私は2番目と言っているのです。でなかったから撤回してください。高橋、それは
言い過ぎだよと。その根拠はいろいろありますよ。ですから、それについて、最後の質問の中で
も申し上げましたように、一生懸命やっていくということが、ただ言葉で、一生懸命、一生懸命
と市長言いますけれども、いま現在、そういった新しい人たちが一緒になって、新市ができたも
のについていろいろ課題はありますよ。そのときにマンプレーじゃだめなのですよ。それには、
市長に対してはスタッフはついているではないですか。言葉は悪いかしれないけれども、事務屋
さんがついていて、過去の経過だとか、法律的なものとか、すべてオールマイティで市長がやれ
るとは限らない。その自分の政治手法の中でそれを進めて、求めるもとに求めていくと。こうい
うことだと思うのです。
 ですからいま言った、合併して1年経ってきて、果たして本当によかったのか、悪かったのか。
まだこれからの問題ですよ。ですから、そのことについて十分情報収集をして、明らかにしてい
く。そして、この取り組みについては具体的に対処していく。ですから、公平・公正・公開、本
当にそれぞれのことについて公開されているのですか。情報提供していますか。ちょうど私が議
長のときに、それも同僚議員、また当局との協力によって、兼務報酬から委員会、審議会等々が
簡略されました。このときについては、1億5,000万から約2億の経費カットになってきて
いる。これは毎年ずーっと永遠となっているのですよ。一人でやったことではありません。です
から、そういった部分でですね、昨日の同僚議員の中にも、財政的には硬直化、甚だしいですよ
ね。今回の決算の状況を見てもそうです。18年度の結果を見ても、それこそ経常収支比率はど
うなっていくのですか。そういう中で限られた財政はどう持っていくのか。そういうことだと思
うのですよね。それには人と物と、それと協調性がなければ住民参加はもっといいですよ。本当
に4年間、住民参加という具体的なものでやってきたわけですか。そういった基本、いわゆる市
長姿勢というものを説いて、将来ある新市が、どういい方向に進んでいくかということだと思い
ます。ですから実態把握するのは当たり前です。どういう過程まで、どういう把握をしています
かと。それも含めてご答弁いただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、私ども市行政が、昨年の2月の13日に合併をして
から以降、約1年と半が経過をいたしました。そういった中で、常日頃、振興局長両名、そして
助役等中心に意見交換も行い、そして振興局の実態につきましても報告をいただき、さらに公室
長を中心に、いまおっしゃられたような合併協議のその後の行方等については、実態等について
把握に努めてきたところでございます。いずれにいたしましても合併して1年半が経過している
中にあって、これからも初心を忘れることなくこれが対応のために努めてまいりたいというふう
に思っております。
◇35番(高橋襄典君) 再質問の冒頭お話ししましたように、いまのは儀礼的と言っては失礼
かもしれませんけれども、当たり障りのない言葉なのです。その実態はどうなっているのですか。
現状分析はしているのですか、していないのですか。しなくてはならないことはわかりますよ。
いまこういう検討中ですよ、と具体的なことを言わなければ、これからの新市どう動いていくの
ですかということはわかっていかないのではないですか。ものすごい情報は市長に入っているは
ずですよ、我々以上に。それを囲んでおいて、昨日も一般質問の答弁の中で、他市のこと、強い
て言えば、国外の話でいい話までしている。そうじゃないのです。それが沼田版に置き換えてど
うなるかということなのです。ですからいま、合併になっていろいろな問題があるのは当たり前
なのです。でもその一体感を持っていくためにはどうしたらいいか。昨日も、旧利根村の問題、
いろいろ出たですよね。あれは心情、そうだと思うのですよ。ですから今度は新市沼田市になっ
たときに、この問題をどう克服しながらどう持っていくかということがいまなのですよ。だけれ
どもその答弁というのは、市長の中から具体的なものが出ていないのですよ。まだ、これからい
ま指示をしただけですよと、それでもいいですよ、それでどうですかと。この後段にくるマニフ
ェストがそうでしょう。昨年の4月の25日、全国の首長のローカルマニフェスト協議会の中で
いち早く入っているではないですか。群馬県の5人の中に。ということは、前に聞いたときはま
だ勉強中だと。勉強した結果、これがいいから取り上げたということでやろうとしているわけで
しょう。それが勉強中などという答弁はまったく失礼な答弁です。ですから、市民にとってどう
あるべきか。いま現状どうなっているかということを、もう一度、なければないでいいですよ。
しょうがないから。先ほど言ったこの3点の問題、サンデープロジェクトに出てきたやつね、な
るほどな、そうだと思うのですよ。政策を持って、あえて言えば、歳出抑制わからない、収入増
もわからない、ただ単なる、どんどん、どんどん膨れていく。昨日も、500億の借金がある。
そういう状況で、もっと、もっと市民代表と議会にもっと問いかけるべきではないでしょうか。
3月についてもそう、6月についてもそう、議会ギリギリのところで提案してきてね、これ通し
てください、理解してください、理解してください。こんなの理解できませんよ、具体的なそう
いった部分がなければ。含めてお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 何とか一体性を作っていくために、勿論当然、市長自ら振興局にも出向いたり、いろいろな諸
行事についても把握に努めてきたところでございます。いずれにいたしましても、興室長がこれ
らの調整に当たる立場にたっておりますけれども、それぞれの地域の実態等の把握に努めて、そ
してこれが対応のために処していけないわけでありますけれども、現在、私が見ている限りでは、
どうしても物理的に利根地区のところが、距離的に遠方であるがために、物理的な距離感を克服
するために、何とかトンネルを開通するために努力をしていかなければいけないということが、
そういったハード面では考えられております。
 さらに旧白沢村、つまり白沢町におきましては、この節、非常に住宅が増えてまいっている経
過もございまして、そういったことから考えますると、片品、旧利根の方々が、非常に住宅を作
っておられるようでございます。従いまして、水のことが大変重要になってくるという経過もあ
ります。さらに、沼田の側から見ても、実は兼ねてから利根の高戸谷から水を導入をするという
歴史的な経過がございまして、現在、導水管の整備のために、各関係機関のところに働きかけて
いるような形の中で、一体性を持つべく段取りをしております。
 なお、各地区におきましては、議員ご案内のとおり、ふれあい広場等で私が出向いて、そして
いまの市の実態等を説明したりする形の中で、住民理解を得るように努力をしてきた経過がござ
いますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇35番(高橋襄典君) 非常に不満な答えですよね。私はそうではないのですよ。そんなこと
を聞いてはいないのですよ。それはプラスアルファの話かもしれないけれども、現状分析どう思
っているのですかね。なければないでいいのですよ。その次はどうしたらいいか。こういうこと
でなくてはならないではないですか。いままでの一般質問等々でも、このまま時間が経ってしま
う。40分きり持ち時間はないのですから。市長は一生懸命やっているのだから。朝から晩まで
と言っているでしょう。ですからその中で、そういった部分についてどういう指示をして、どう
いう計画を持って、いつ期限を決めてやっているのですか。そのうちにあと3年経ってしまいま
すよ。そうでなければ市民は納得しないですよ。
 実は、ちょうど1週間くらい前に、私のところに、池田の人なのですけれども、ちがうことで
来ました。まったく議会に対して、当局にとって関心を持っていない。やはりそこに我々の責任
もあるのですよ。そういった中で、市長はいろいろな情報を持って、私以上にいまの話は知らな
いところがありますよ。そういった部分をどう活かすのですか。血税をどうに活かしていくので
すかということですよ。そうじゃなければこの後の質問、全然進まないですよ。何回も言ってい
るでしょう。具体的にないじゃないですか。こういう検討はしてないというならしてないでいい
のですよ、それは。言ってくださいよ、それは。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、合併協議に基づいた形の中で速やかに調整をすると
か、いろいろと合併のときに協議を進めてきた内容がございます。これらについては、ばんたび
指示をしております。従いまして、速やかに、あるいはまた段階的にというようなことの中にあ
って、期限的なことでもってご質問がされているとすれば、そういった内容についての協議につ
いては、概ね5年ということが、当然限度としては考えられるのではないかと思っております。
数年というようなことが出てくると、大体5年前後となりますから、そういう意味で先ほど言う
ように、合併のときに整えてきたいろいろな協議に基づいて、そういった残っていることについ
ては対応していかなくてはいけないというふうに思っております。
 なお、課題も実際問題出てきております。それらについても、いろいろと一般質問等でいただ
いてきている内容、あるいはまた振興局から提起されている内容等についても、可及的速やかに
対応するように努めてまいりたいというふうに思っております。
◇35番(高橋襄典君) 第1回の質問のときに、生活者起点と、こう言ったと思うのですね。
生き方、暮し方、働き方、構造改革ということが問われている。これはどなたが言ったかという
と、北川教授なのですね。新しい日本を作る国民会議、21世紀臨調の中で言われているのです。
そういった中で、ひとつ項目がこういうのがあるのです。私もショックだったのですけれども、
一つの項目に、選挙しかしない政治家、選挙もしない国民、そうなのですよ。マニフェストの勉
強会で東京に行きましたら、冒頭、北川先生がこういうことを言ったのですね。いま住民が議員
にとって信頼性はない。それがデーターで、前にも言ったと思うのですけれども68%くらいあ
ったのですね。そうすると、そういった我々も議員歳費、血税をもらっているわけですけれども、
そういった使途だとか、そういったいろいろあるのですけれどもね。何でなのだと。当然社会体
系が変わってきている部分もあるのですけれどもね、それに応えるようにしたらどうしたらいい
のだろうか。こういうことだと思うのですけれども。そういったなか、非常に、もう公に出てい
ますけれどもね、ショックな言葉だったですね。ですからそういった部分が、先ほど何度も言っ
ていますように、市民の視点ということであるならば、先ほど来、何度も言っているように、具
体的にどう指示をして、どういま進捗しているのか。新市になって、旧沼田、旧白沢、旧利根が、
どういう意向で動いているのか。いま情報把握はこういうところまでいっていますよとありまし
たらお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) まず、毎週月曜日、振興局長が私どもと意見交換をさせていただいて
おります。当然、現下の問題については、振興局長の方からその都度提示がされております。同
時にですね、部課長会議が毎月、いわゆる月初めに行われております。当然、意見交換がそこで
なされているわけでございます。さらに、公室長をして、合併協議の課題がございます。それら
については、速やかに対応するように指示をしております。従いまして、実態把握というような
ことについて、私どもが具体的に、沼田、あるいは白沢、利根のことについてのことになります
ると、当然、各振興局長、あるいはまた部課長等々から報告をいただく中で、その都度、現実の
問題について対応してきた経過がございます。私どもがいま、先々に向かって考えていかなくて
はならないのは、現在いろいろと出ております課題については、今後、真摯に対応していくつも
りでいまかかっているところでございます。
◇35番(高橋襄典君) 部課長会議だとか、そういう会議は知っていますよ、私も。そのとき
にいろいろ問題点があれば指摘して、それを改善し、市民本位の行政運営をしていくということ
は十分承知しております。再三言っているけれども、いまの実態を把握してないと。こういう解
釈で次に進みます。異論があったら言ってください。
 時間配分が全然できなくなってしまった。例えば、昨日もあったのですけれども、行政改革大
綱に基づいて、低コストで高いサービスを提供する。そういう組織体を構築して進めていくと。
これについて具体的にいま進行されているのか。どんな状況であるのか、具体的にご説明くださ
い。これね、こんな細部のことは言いたくないのですよ。所管ですからね、そういう大局的な、
政策的な部分として市長がどうそれに携わって、どう把握しているのか。具体例を見せてくださ
い。
◇市長(星野已喜雄君) ご承知のとおり、合併して向こう10年間で職員の方々、つまり経常
経費を削減をしなければいけないということから、70人の職員を削減せんがために、例えば今
回、来年度末で辞める人に対して、約半分の人を概ね採用していくという形の中で、徐々に徐々
にこの10年間かけて削減をしていく方向に流れているところでございます。具体的な一例でご
ざいます。
◇35番(高橋襄典君) それはね、合併協議にも出ているのですよ、医療費の無料化のところ
で。これを入れることによって1億3,000万も経費負担になるでしょう、もし全員の方が使
うと。その費用の裏付けは、言葉は悪いですけれども職員の首を切る。それでは10カ年の計画
でボヤッとしているではないですか。これは実質、もう進んでいるのですけれども、6カ年で、
自然退職者で、新規採用を入れなければそれで済む。その人件費を充てれば有効活用できるので
すよ。そういった財政推計していますか。これは合併する前に、旧利根村、白沢、沼田市の該当
からするとね1億3,000万。薄根の新年会でも私申し上げたでしょう。その辺が、こうこう
こういうことに有効であるという説明がなければならないじゃないですか。合併によってされた
ことについては、これはもうやむを得ない。ですから、将来に展望する、新市としていま言った
一体感の情勢はどう図っていくべきか。こういうところに問題があるわけです。ですけれども、
一向に具体的なものが出てこないではないですか。どうするのですか。これは民間の企業のオー
ナーが聞いていたらどう思います。いかがでしょうか。お答えください。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 議員ご案内のとおり、行政改革大綱に基づいて、いま一つの事例として職員の現状の削減方の
先々の流れについて申し上げたわけでございます。新しい施策を打っていくためには、どこかで
そういった財源も生み出さなくてはなりません。そういうようなことから一例として申し上げた
わけでございます。
 なお、ご案内のとおり、行政改革大綱に基づいてこれからも行政改革を進めていきたいという
ふうに思っております。
◇35番(高橋襄典君) いま傍聴者もいますけれども、これが本当に私が求めているような市
長の答弁ですか。聞いてみてくださいよ。それをいま市民が求めているのではないですか。限ら
れた自分たちの、決められた税金を納めてそれを有効に使っていく。それには、前に市長は、事
業を起こす上において、事業をはじめから、そのプロセスから全部公開をしながらやると、こう
いうことも言っているのですよ。それは場当たり的なことだったのですか。一向に出てこないで
はないですか。いま旧沼田の人たちが不満を持っていないということなどはないのですよ、ただ
出てこないというだけで。過日の日大のアンケート調査を見てもそうではないですか。それにつ
いては、旧沼田の人たちはあまり関心を持たなかったということはなぜなのか、こういうことも
あると思うのですね。でもですよ、再三言っているのですよ、いま市長。ですから、なぜそうい
う具体的なことが出てこないのですか。お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 事例として申し上げたわけでございますけれども、総務部長に答弁を
いたさせます。
◇議長(星野佐善太君) 総務部長。
◇総務部長(村山博明君) 命によりましてお答えをさせていただきたいと存じます。
 まさに議員いまご質問の中でされているとおり、当市の財政は非常に状況がいいという状況で
はございません。従いまして、これから各般にわたる対応を迫られている。こういうふうな状況
であるというふうに私自身も認識をしているところであります。
 まず、財政の健全化に対する一つといたしますが、適正な賦課と厳正な徴収、いわゆる税にか
かる部分が一つはあると思われます。また、市有財産の有効な活用、あるいは受益者負担の適正
化、あるいは補助金の見直し、経常経費の節減、これら等々あると思います。これらをすべて整
理しながら、今後における財政運営を図っていかなければならないというふうに認識をしている
ところでございます。
◇35番(高橋襄典君) いま総務部長の答弁は、まったくそのとおりなのです。ですからその
次はどうするのか。株式会社沼田は健康体ですか、非健康体ですか。まずそれを聞きます。
◇市長(星野已喜雄君) 現在の経常収支比率等々を見ると、決して健康体とは言えません。非
健康体というふうに申し上げた方がよろしいかと思っております。
◇35番(高橋襄典君) 病気にかかると処方があるわけですね。西洋的医学と東洋的医学、こ
ういう二面性でもってやらなくてはならないということですね。いまの市長の言葉を借りれば西
洋的なのですね。外科的処置をしなければならない。ですから歳出抑制をどうしていくのか。そ
れから、歳入増をどう図っていくのか。それならば具体的に、そういったことについて、小さい
ことでもいいですから、それに対処するものをあげてみてください。
◇市長(星野已喜雄君) 総務部長の方から、具体的なことになりますので答弁をいたさせます。
◇総務部長(村山博明君) すでにご案内のとおりでありますけれども、それぞれの予算の編成
にあたりましては、編成方針をもとに、できる限りその内容を明確にしながら対応している経過
がございます。まずこれが、予算を作成するにあたっての対応策であります。そこに持っていく
までに、いくつかの、先ほど申し上げました根幹となる部分については十分研究、検討し、それ
を予算に反映するというふうなことになると思っております。先ほども申し上げましたとおり、
補助金であるとか、これらについては当市にとっても相当多額な補助金が出ております。これら
を今後どう対応し、ご理解をいただいていくかというのが大きな一つではあるのではないかとい
うふうに思っています。
 先ほどもお話しがありましたが、どうしたら歳入が増えるか。そして、どうしたら歳出が抑制
できるか。これの研究、検討、これはまさにいま課せられているものであるというふうに認識し
ております。
◇35番(高橋襄典君) 財政分析からすると、非健康体である。そういった処方についても、
一般的な、抽象的な話。そしていま私は、総務文教の委員長を預かっておりますけれども、本来
からすると好ましくないのです。市長に、政策的、根本的なことをどう図っていくか、こういう
答えを聞きたかった。ですから私は、その次に出てくる非健康体で、行財政改革大綱に則ってい
きますよ、その具体性がない。近代化委員会の中の中身もよくわからない。前も言っております
ように、平成11年の2月の補強版、あれを比較すれば大変な状況が出てくるわけです。まして、
合併になってしまい人件費が嵩んでいるというふうな形。例えばですよ、これはいろいろ誤解を
招くような問題があるかもしれない。トップダウンとそれからボトムアップ、これは理論的に言
うと違うのですよ。ですけれども市長は、ボトムアップだ、ボトムアップだというけれども、行
政として、縦割りとして、仕掛けをしてその結果が出てくる。それでそれに、住民なり、職員、
職員はそれは縦割りですけれどもね、呼応してそれに参画している。これが住民参加なり協働と
いうことにつながってくるわけです。そういった部分が言葉だけでは次に出てこない。ですから、
低コストで、高いサービスを提供できる組織体を構築。このところについて、だとすれば、私が
再三言っております、合併する前に3回、この組織については、市長は、要するに血流が隅々ま
で行き渡る組織を作ると。血液など回っていないですよ。そこらじゅうつっかかっているじゃな
いですか。いま利根村でいろいろ問題が起きていますけれども、そういった部分が処置できなく
て、本庁まで上がってきている。その組織だって変えていかなくてはならないのではないですか。
昨年の春の問題についてもそうです。いまの問題についてもそう。ですから行政組織の見直しを
する。5万5,000は、5万5,000の組織体はあるはずですよ。そういった中での事務分
掌を改革して、本当に効率で効果的な行政運営を図っていく。いくら、俺は税金を払っているの
だから何でもしろと。こんな無謀なことは言わないと思うのですよ、市民も。それにはやはり説
明という、アカンタビリティーということが必要になるわけです。ですからいま、何度言っても
だめだと思います。でもね、いまの組織は変えなければだめだと思いますよ、もっと有効に。今
度はすべてのことがわかっている助役が就いたわけですから。先ほども1回目の質問にも申しま
したように、皆の声を耳を傾けて、市長のトップダウンも結構ですけれども、やはりその辺も含
めていかないと、うまく株式会社沼田はあがっていきません。血税を投資して、その投資した配
当という住民サービス、納得いく住民サービスがなければならないのです。ですからその辺を、
もう一度深呼吸して考え直す必要性があるのではないか。反論があったら言ってください。
◇市長(星野已喜雄君) 組織の関係等については、これまた現在、事務的に水面下で調整中で
ございます。ただご案内のとおり、地域自治区制度を、合併協議において選択をしてきた経過も
ございます。それらをうまく活用する中での対応になろうかと思っておりまするし、また当然、
いまおっしゃられたように組織のスリム化は今後図っていかなければならないと思っております。
◇35番(高橋襄典君) 当然ですよ、いまの状況を見て、こんな組織はだめ。私からすれば。
これをね、私の考え方でやれば経費だけで約1億円以上は出ますよ。その部分だけ1億円をどこ
かに振り向けたらいいかなと思います。問いがあったら言ってみてください。
 先ほどの政策というのは、PFIだとか、いま安全で、安心だと。生分解性プラスチック、い
まさんざ出ていますよ。トウモロコシから作るとか、いままでは試行的な部分でやってきたけれ
ども、今度はそういう部分に振り向けて。ところがいまね、ガソリンが値上がってしまいそっち
の方にいってしまっている。これはいま人件費が3分の1近くの中国の人件費ですね。それが生
分解性プラスチック、いま輸入していますよ。高く上がってしまうのですね。でもそれをベンチ
ャーとして、トウモロコシを栽培して、そして生分解性プラスチックに使った場合、いま言われ
たような補助体制を作ってもいいわけですよ。市民にとって安全で、安心な食べ物が入るとすれ
ば。これがひとつですね。前にもずっと言ったように、再生紙マルチですよ。田植えがまったく
変わってしまう。再生紙マルチに稲の種を入れておいて、それをまったく田植えは植えるのでは
ないのですよ。それを敷くことによって、約40日か45日くらい強いていうと60日くらいは
持つのですけれども、そうすると除草剤なしなのです。ただ欠点は、水温が下がってしまう。こ
れも戸神で実験したのですけれども、非常に農協がうんと抵抗しました。でも何とかやってもら
った。丈は伸びなかったけれども、実りの量がよくてどんちゃん騒ぎしました。ですからそうい
った部分が市長として、その政策としていろいろな情報を持っているわけですから、そういった
ことを取り入れて、市民にとって本当に有意義な行政運営をされているのかどうと。こういうこ
とがあえて政策導入というのはどうなのですかねということなのですね。
 それともう1点、地域特性ということがいろいろ出ているわけです。昨日も、そば祭りの話が
出ました。私も参加させていただいて、4店舗出ていました。4カ所食べてきました。私もそば
を打つのですけれども、私の手前味噌になってしまうのですけれども、私がいま推奨している高
橋邦弘さんという、長野から広島に行った方なのですけれどもね。DVDもあります。それでこ
れは、私は道楽なのです。そういった中でどういうことをするか。まず基本的には、きちっと計
りなさい。比較はできない。それで昨日、質問の中に出ましたように、沼田商業近代化報告書、
その中に実はコンサルが沼田じゃなかったのですけれども、だめですね、この蕎麦は。これはど
ういうのかというと、一年中つゆの味は同じなのです。暑い時と寒い時、食べる時の食感は違う
わけです。そういったものを考えながらやっていく。そしてその地域特性というのはある。とこ
ろがですよ、私は北海道の十勝から、今市から、秋塚から輪組まで使っています。その中で最悪
の打ち方をさせているのですよ。市がどこまで介入したか知りませんけれどもね。あんな風が吹
いて、日が当ってですよ、どんどん、どんどん渇いている状況、条件はいっぱいあったと思いま
す。それで、何を目的としてやっているのか。あそこはあれだけの広告を取って、実際に自分た
ちが利根町でやっている人たちはいっこ出てないじゃないですか。あとはどういうふうに持って
いくのですか。ですからそういう部分の感覚でやはりやっていくということが必要だと思います。
こだわりを持つことによって、その市の特性というのは自然に生まれてくるはずですよ。空気が
いい、水がいい、いろいろなものがあっていい。それを活かすにはどうしたらいいか。ですから
合併のときによって出てくるこの地域特性というのがこの課題として出ているのです。だからそ
の課題をどう活かすのですか。それについては行政が仕掛けをするということが大事ではないで
すか。
 もう一つ言わせていただきます。過日、柿田川のアユの話が出ていたのですね。それを私見て
いて、ああいまの利根の鼻曲りアユは復活できないのだろうか。川に行っても川に親しめない川
に魚がいない。何でなのでしょう。そのときに地下浸透ということを私も言っているのですけれ
ども、河川に、これはいろいろ問題がありますよ。河川にその水を潜らせて、それで一定の時間
が経つと湧いてくるのですね。それが一定温度に保てるのではないか。それをやることによって、
その利根の鼻曲りアユも復活するのではないか。柿田川は10月か11月には産卵していますよ。
ちょっと時期的なことはあれですけれども、いろいろな角度から、だから水平思考、垂直思考、
物事の考え方によってそういう具体的な対処も出てくるはずです。ですから、そのプロフェッシ
ョナルとして、市長を先頭に、いろいろな角度からやる。そして問題があれば議会で通ってくる
ことですよ。ないのですもの。情報は流れない。だから先の組織の問題の見直しについてもそう、
生きる組織を作らなければ。株式会社沼田という、経営者としてそういう考え方を持たなければ
だめなのです。それで先ほどの総務部長に細かい指示はしましたけれども、それは指示としてや
る。総体としてどうあるべきか。そのときには市民に声をかけたらどうですか。議会に声をかけ
たらどうですか。そういったことです。
 あえてもうローカルマニフェストのところまでいかなくなってしまったのですけれども、ロー
カルマニフェストはもう市長ご存じのように、先ほどの4項目があったですよね。それが明らか
に市民にとって口約束から契約。市民と首長の選挙のときには約束をする。いかにそれを実現を
していくかということ。そういったことについてみんな先ほどからボケている。しっかりできた
写真よりも回りがボケた方がきれいですけれどもだめなのですよ。ですからあえて数字をもって、
具体的に計画行政の中でそれを確立していくということです。課題山積ですよ。問題が出てきた
らこれをまた次に先延ばす。問題が山積ですよ、いまいろいろなことは。この庁舎がそうですよ。
昨日も言われたように、グラッときたらどうするのですか。そういった部分を含めて、ローカル
マニフェストを尊ぶ市長として一向にその精神が生きていない。言葉だけで活かしているだけと
いうふうに感じるのですよ。その点についていかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) まず地域特性の関係で、再生紙マルチの問題とそばの先般の行事と、
先ほど鼻曲りアユのことについていろいろとご提言、あるいはまたご指摘をいただきました。特
に、再生紙マルチの関係については、利根沼田のアグリトピア利根の中で、環境型農業の推進と
いうことで大きなテーマとなっておりますので、これは大変重要な問題だと受け止めております。
さらに、そばのお祭りにつきましては、地元の人たちもよく頑張られたなというふうに私は認識
をしておりまして、そういった中でまだスタートしたばかりでございますので、今日、ご指摘を
いただいたこと等について、これは主催は沼田市ではございません。後押しの立場でございます
けれども、これもまだ振興局を中心にいろいろと将来のために処していきたいというふうに思っ
ております。
 また、鼻曲りアユの関係につきましては、大変利根川の源流ということで、非常に兼ねてから、
これは重要なことだと認識をしておりました。ただここへまいりまして、冷水病等がいろいろと
発生したことによって、なかなか難しい諸状況にありますけれども、今後ともご指導いただきた
いと思っております。
 また、ローカルマニフェストの関係につきましては、いろいろとご提言をいただいていること
につきましてしかと受け止めて、できるだけ議員のご提言に対応できるように私どもも行政が一
体となって、これが対応のために今後処してまいりたいというふうに思っておりますが、何せま
だまだ足らないところが多々ございますけれども、今後努力をしてまいりたいと思っております。
◇35番(高橋襄典君) もう1点、私、昨年要望の中に、堀廻の温水溜め池の活用の問題で出
したんですよ。これね、結論が、「地元要望があれば」こういう結論なのですよ。私だって住民、
いままでもそういう話で来たのですけれども、そういう結論なのです。ところがあそこに問題は
何があるかというと、釣る人のマナーがよくない。それは不評をかっているのです。でもいま沼
田の中でああいう場所はないのですよ。ところがもう大昔なのですけれども、これを整備しては
どうですかと言ったら、この答えは何と返してきたかと思います。それは要するに整備すると責
任が問われるから。こんなばかな話ないですよね。ですから、そういう太公望はいっぱいいるわ
けなので、そういったことについてはそんなにお金がかからなくて、楽しみが増える。要するに
自然と楽しむことができるわけですね。
 それから、ローカルマニフェストについてなのですけれどもね。首長自らリーダーシップを発
揮し、トップダウンでスピーディーに政策を実行することができると。こういうふうに書いてあ
るのですよ、基本編にですね。マニフェストを通じて選挙時に住民に直接具体的に約束すること
によって、約束した成果を確実に達成するために首長がトップダウンですみやかに事業を立案、
実施する、いわば政治主導の行政運営ができると。こういうことになっている。スピーディにこ
ういうことが運ばれると、こういうことなのです。この内容については、よく研究していただき、
スピードと透明性によって自立性が問われて、こういったことが全国でいま、知事会では80パー
セントくらい同調されている。これは数字ですよ。それが要するになぜということが、県民にと
ってそれがうまく運行される。透明性が高く何をやっているのかわからないというのではなくて、
こういった部分を考えながら、住民を主体にした行政運営をしようと。先ほども市長が言ってい
るわけですから、低いコストで高いサービスを提供するということを腹に据えてぜひかかってい
ただきたい。ただ1点申し上げます。先ほど来、はじめから言っている具体性な答弁がございま
せん。
 以上です。お答えください。
◇市長(星野已喜雄君) 溜め池の関係につきましては、地域が、環境と共生をしていくという
ことをこれからしっかりと出していかなければならないという観点から、関係部課に検討をさせ
ていきたいというふうに思っております。
 また、後段の問題につきましては、いろいろとご指摘をいただいております。これらをまた受
け止めて、今後の対応に処してまいりたいと思っております。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時08分休憩
─────────────────────────────
午前11時16分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、井之川博幸議員。25番。
〔25番 井之川博幸君登壇〕
◇25番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 最初に、平和施策について伺います。
 昨日、同僚議員から同様な質問が行われましたが、通告してありますので、1回目はご容赦願
いたいと思います。2回目以降は、重複はできるだけ避けたいと思います。
 さて、恒久的な平和を求めている世界人類の願いを踏みにじって、イラクやイスラエルなどで
戦争が行われています。現在の地球上で発生する戦争には、ほとんどアメリカが直接的、間接的
に係わっていると言っても過言ではありません。核の問題も含めて、北朝鮮やイランの問題でも、
相手はアメリカです。そのアメリカと日本は、昨年2月の、日米安全保障協議委員会、いわゆる
2プラス2で、「地球及び世界における共通の戦略目標」に合意し、10月の「2プラス2」で、
日米の役割、任務、能力を分担するとともに、米軍、自衛隊の変革と基地再編に合意して、「日
米同盟、未来のための変革と再編」を発表しました。この具体化の一歩として、沖縄をはじめと
して、米軍や自衛隊の基地再編、強化が発表され、米軍のグアム移転に伴う費用として、3兆円
もの日本国民の税金が投入されようとしています。
 しかし、基地問題で住民投票を実施した岩国市をはじめとして、日本各地で基地再編、強化に
反対する運動が自治体ぐるみで大きく広がっています。
 核兵器をめぐる状況は、昨年5月の核不拡散条約再検討会議で、アメリカは、2000年に合
意していた核兵器廃絶の明確な約束の実行という要求に対し、核軍縮は前進しており議論すべき
ことはないとして、一切の進展を拒否する態度に豹変し、核不拡散問題だけに焦点をあてさせよ
うとしました。確かに、米ソの各軍拡競争によって一時期は世界で7万発と言われた核兵器が、
現在では約2万7,000発まで減っています。しかし、広島型原爆にすれば30数万発分にな
り、人類にとってオーバーキル、過剰殺りくの状況は続いています。アメリカは、北朝鮮やイラ
ンの核開発には強力に反対しますが、パキスタンの核保有は認めるなど、自分の都合の良い態度
をとるとともに、核兵器を使用する計画を常に持ち、実際に使用する危険も強まっています。と
うてい核軍縮が前進していると歓迎できる状況ではありません。核兵器はいまなお、世界の平和
と安全、人類の生存にとって重大な脅威となっています。
 そんな中、唯一の被爆国であるこの日本では、8月2日から9日まで、広島・長崎で原水爆禁
止2006年世界大会や平和記念式典が開催され、「核兵器のない平和で公正な世界を」実現す
るために、世界各国や日本各地からたくさんの人々が参加しています。
 これに先立って7月28、29日に開催された日本非核宣言自治体協議会の総会と、非核宣言
自治体全国大会に、星野市長と職員が参加をされたと伺っており、先日各戸配布された、広報ぬ
また9月号にその記事が掲載されています。その日本非核宣言自治体協議会の運動に関連して伺
いますが、記事には、星野市長は、大会決議起草委員として、ほかの自治体首長5人とともにこ
の決議案の作成に携わったと載っています。初の参加にもかかわらず、重要な役割を担った市長
の感想と今後の決意についてまず伺いたいと思います。
 続いて、今度の参加に職員1人が随行したとも聞いていますが、この協議会の事業計画の中に
は、平和事業担当者研修会という事業がありますが、職員の派遣についてのお考えをお聞かせ願
いたいと思います。
 続いて、市独自の平和施策について、広報の記事には「諸施策の一層の充実を図っていきたい」
と書かれておりますが、新しい施策を含めた平和施策の拡充についてお伺いいたします。
 次に、中小業者の支援についてお伺いいたします。
 政府は、穏やかな景気回復が進んでいると言っています。しかし、小泉内閣の大企業優遇の規
制緩和推進や減税政策などで、企業間・業者間にも格差社会の影響は大きく出ており、中小業者、
特に地方の中小業者にはいわゆる負け組が多く、廃業・転業する業者が後を絶たないわけであり
ますが、中小建設業者も同様な状況であります。そんな中、全国各地で中小建設業者団体などが、
生活型公共工事の地元発注をという運動とともに、民間工事の中でも比較的小さい工事である
「住宅リフォーム」工事に自治体の助成制度を行ってほしいという運動も広げてきました。その
結果、地域的にはまだ格差はありますが、かなりの自治体で制度を実施するようになりました。
県内ではまだ2町ほどでしかないようでありますが、隣の埼玉県では、31自治体で実施されて
いるということであります。例えば秩父市は、埼玉県北西部の山間地帯にある人口7万2,00
0人ほどの、本市と似かよっている自治体でありますが、一昨年、30万円を超えるリフォーム
工事に一律10万円の助成を実施したところ、住民にも大好評で、当初3,000万円の予算の
ところ希望者殺到で補正予算を組み、総額5,500万円の助成となり、2カ月ほどの短期間に
550件のリフォーム工事を誘発したと聞いております。
 そこで、住宅リフォーム助成制度について、まず中小建設業振興策としての住宅リフォーム助
成制度の実施についてのお考えをお聞かせください。
 続いて、介護保険制度などの中で、手すりの取り付けや床段差の解消などの軽微な改修は対象
となっておりますが、それを超える改修規模や制度の認定までいかないお年寄りなどを対象とし
た高齢者・障害者などのための住宅リフォーム助成制度の実施についてお聞かせください。
 続いて、以前にも質問いたしましたが、研究課題との答弁をいただいております、木造住宅の
耐震改修、建て替え工事を対象とした助成制度の実施についても制度が実施されれば、中小建設
業の支援にもつながるという観点で、この際、その後のお考えについてお伺いしたいと思います。
 続いて、市独自の融資制度の実施についてお伺いいたします。
 先ほど、中小業者の実情について述べさせていただきましたが、5年前成立した小泉内閣の政
策に中心の1つは、不良債権の早期解消でした。中小業者にとっては、貸し渋り、貸しはがしな
どといわれる金融的にも大変厳しい状況が続きました。銀行は、不良債権の解消が進んだようで
ありますが、中小業者の金融事情については依然として厳しい状況は続いています。特に中小業
者にとっては、生活の基盤である家や土地も借金の担保になっているというのが実情ではないで
しょうか。営業の行き詰まりが即生活の行き詰まりに直結するというのが、私たちが見てきた現
実でした。特に、そのような時には、家族の生活のために高利の借金に手を出してしまっている
ということがほとんどの場合悲劇につながっています。営業の不振が、本人と家族の死活の問題
まで影響してしまう中小業者の実情をふまえて、中小業者向けの生活資金貸付制度の創設につい
てのお考えをお聞かせください。
 次に、災害対策について、水害対策について、上井土上町荘田神社付近の水害防止工事の実施
についてお伺いいたします。
 この問題は、平成12年にかなり大きな水害が発生し、当時の地域役員の方々から要望書が提
出されており、同僚議員も一般質問で取り上げていたものですが、上流地域の土地改良計画など
の関係もあって改善計画が考えられていたようです。しかし、その土地改良計画は、現在では頓
挫しており、未だに何の手だても取られていないというのが現状です。今年は、地球温暖化の影
響ではないかと言われている長い梅雨が続きました。その後、台風の影響も多く、局地的に集中
豪雨が襲い、大きな災害が日本各地で発生しています。本市においても、下久屋町での急傾斜地
で数十年ぶりといわれる崖崩れが起きました。いま地球上のどこでも集中豪雨が襲ってきても不
思議でないような気象状況が続いています。まして、過去に災害が発生した地域においては、早
急に対策が必要ではないかと思います。この件に関してのお考えをお聞かせ願いまして、私の1
回目の質問といたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、平和施策について、日本非核宣言自治体協議会の運動に関して、第23回日本非核宣言
自治体協議会総会および第21回非核宣言自治体全国大会等に参加した市長の感想と今後の決意
についてでありますが、7月28日及び29日の両日、長崎市で開催された日本非核宣言自治体
協議会の総会及び全国大会に参加してまいりました。
 2日間の日程を通じて、核軍縮に関する基調講演や会員自治体の事例発表、市内に残る被爆建
造物等の視察、さらには国際平和シンポジウムに参加し、多くのことを学んでまいりました。
 会場となった長崎原爆資料館には、昭和20年8月9日に長崎に投下された原爆による惨状や、
原爆が投下されるに至った経緯、核兵器開発の歴史などが分かりやすく展示してあり、61年と
いう時を超えて、戦争の悲惨さや、愚かさをリアルに訴えておりました。
 これらの展示さらには被爆建造物等を見聞し、原爆による長崎市民の尊い犠牲と長崎市民が負
った深い傷跡を目の当たりにし、改めて平和の尊さを実感するとともに、これらの出来事を風化
させてはいけないと強く感じたところであり、次世代に語り継いでいくことの重要性、必要性を
痛感した次第であります。
 さらに、核兵器廃絶と恒久平和の実現のために、たゆまぬ努力を払い、非核平和行政の先導的
役割を果たしてきた長崎市や広島市の努力に対しても敬意の念を抱いた次第であります。
 現在の核を取り巻く厳しい国際情勢の中で、われわれ非核平和宣言都市の思惑とはかけ離れた
状況でことが推移しておりますが、唯一の被爆国の自治体として、核兵器の廃絶と恒久平和の実
現を世界に呼びかけ、その輪を広げていくという本協議会の活動に本市も連携・協力するととも
に、本市の非核平和行政における諸施策の充実を図ってまいりたいと考えております。
 次に、平和事業担当者研修会への職員の派遣についてでありますが、本協議会の事業の一環と
して、非核・平和事業に関する様々な課題について調査・研究を行うことを目的に、毎年2回、
平和事業担当者研修会が開催されております。
 本年度は5月に秋田市において第1回研修会が開催されており、第2回研修会は、秋に長崎市
で開催される予定であります。
 この研修会への参加につきましては、研修内容等を踏まえ、その必要性について今後検討して
まいりたいと考えております。
 次に、市独自の平和施策について、新施策も含めた平和施策の拡充についてでありますが、昨
日の高柳議員のご質問に対して、ご答弁申し上げましたとおり、これまで行ってきた非核・平和
に関する諸事業を継承するとともに、本協議会を通じて全国の非核平和行政の状況について情報
収集を行い、先進事例を参考に今後も引き続き、啓蒙・啓発活動を中心に、本市の非核平和行政
の充実・強化を図ってまいりたいと考えております。
 次に、中小業者支援について、住宅リフォーム助成制度について、中小建設業振興策としての
住宅リフォーム助成制度の実施についてでありますが、この制度は市民が住宅をリフォームする
場合、地元建設業者への発注を条件に、工事費の一部を自治体が補助するというものであり、こ
こ数年、全国のいくつかの自治体が導入し始めた制度であります。
 この制度については、地域経済の活性化や仕事起こし、快適な居住環境の整備に、ある程度役
立ち、個人住宅リフォームの動機付けにもなり得るとも言われており、今後は本市においても、
住宅リフォーム助成制度の様々な効果について調査・研究してまいりたいと考えております。
 次に、高齢者・障害者などのための住宅リフォーム助成制度の実施についてでありますが、現
在、本市におきましては、介護保険法において要介護者や要支援者の自立を助け、介護者を支援
する住宅整備のために「住宅改修費の支給」を行っております。
 また、要介護認定されない方々についても、既存制度などと調整を図りながら調査・研究を進
めてまいりたいと考えております。
 次に、木造住宅の耐震改修・建替工事を対象とした助成制度の実施についてでありますが、ま
ず、耐震改修につきましては、現在、県内では前橋市・高崎市で耐震診断補助事業を、太田市で
耐震診断及び耐震改修補助事業を実施しております。また、県においては今年度上期に「改正耐
震改修促進法」に基づく耐震改修促進計画の策定を予定しております。
 このような中で、本市といたしましては、県の耐震改修促進計画策定後に本市の耐震改修促進
計画を策定していきたいと考えております。その計画策定の中で一般住宅の耐震診断・耐震改修
について検討してまいりたいと考えております。なお、建替工事につきましては、既存の融資制
度等を活用していただきたいと考えております。
 次に、市独自の融資制度の充実について、中小業者向けの生活資金貸付制度の創設についてで
ありますが、本市では、中小業者の経営の安定及び育成を図るため、小口資金融資をはじめとし
て制度融資を実施しております。これらの資金使途は、運転資金や設備資金であり、事業に対す
る融資を本旨としております。
 ご質問の生活資金貸付制度については、個人の生活に係る融資でありますので、県及び関係機
関等からの情報収集に努め、今後の検討課題として調査、研究させていただきたいと考えており
ますので、ご理解いただきたいと思います。
 次に、災害対策について、水害対策について、井土上町荘田神社付近の水害防止工事の実施に
ついてでありますが、この件につきましては、平成12年10月に井土上町(上)区長並びに関
係住民から要望書が提出されたところであります。
 この間、区長さんと調整を図ってまいりましたが、再度、9月5日付けで要望書が提出されま
したので、現地調査を行い、事業の緊急性、優先度等を見極めながら検討したいと考えておりま
す。
 以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇25番(井之川博幸君) 答弁いただきましたので、再質問をさせていただきたいと思います。
 非核平和問題では、先ほど申し上げましたように、同僚議員からの昨日の質問もありまして、
市長のお考えは概ね了解しているところでございます。そんな中で、自治体の首長として、まず
今年度初めて参加をされたわけですが、決議案の作成に携わったと、こういうふうに出ているわ
けですが、その辺はあれですか、どんな事情でそうなったのか。ちょっと事情を教えていただき
たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 本協議会は、長崎市の市長が会長を務めておりまして、長崎市の市長
のリーダーシップがそこかしこと発揮されている感じがしております。同時に、本起草委員会の
メンバーには、秋田市長、この方は秋田県の方ですね。それから廿日市市長、この方は広島県の
方です。那覇市長、この方は沖縄の方です。それと長崎県の時津町長と沖縄県の北谷町長ですか、
これらの方々が加わっております。今回の長崎の市長が、私が歩んできたかつての足跡と大変似
ているというのですか、そういうところ等がございまして、担当事務局の方から私どもの方に直
接連絡がございまして依頼があったという経過がございました。
◇25番(井之川博幸君) いまご紹介がありましたようにですね、各地の市長が参加をしてい
たということでありますけれども、長崎市長は地元、秋田市長はちょっと私、経過等がよくわか
らないのですが、広島の廿日市市長という、廿日市町という時代だったと思うのですが、この日
本非核宣言自治体協議会発祥の地といいますか、そういうふうに言われております。那覇という
のは沖縄で基地のある町ですからこれは全国的に有名でありますけれども、こういう市長と肩を
並べて沼田の星野市長が決議案の作成にかかわったということは、非常にそういう会の中でも一
定の地位を占めているというふうに感じます。期待も大きいというふうに思いまして、これはや
はり市民にも大きく知らせていくべきことかなというふうに考えております。広報ぬまたにも書
いてありますから、ぜひ市民の方にもご覧いただきたいというふうに、私も思っております。
 自治体の首長の役割と言いますか、そういう点についてもう少しお伺いしたいと思いますが、
先ほど私申しましたように、米軍再編の問題が日本列島各地に大きな運動を起こしております。
先ほど紹介しました岩国市では、市長が住民投票を提案いたしまして、立派に住民投票が行われ、
投票の参加市民の過半数の、米軍基地移転反対の票が集約されたというふうに報道もされており
ました。岩国市長のイニシアティブも大変大きかったというふうに思います。その後、市長選が
ありまして再選をされております。また、キャンプ座間があります座間市長のことなのですけれ
ども、これは米陸軍の新司令部、統合任務可能な作戦司令部がキャンプ座間に移転をしてくると
いうことで、地元の市長が、いま私はミサイルを打ち込まれても反対で頑張ると、こういう表明
をしております。一昨年、市長選がございまして、たまたまこの座間市長の、星野市長という名
前なのですけれども、この座間市の星野市長が市長に当選したときは司令部の移転については適
切に対応ということで反対を表明しなかったわけなのですけれども、それまで日米親善盆踊りな
どを共催して、どちらかというと基地との友好関係を第一に考えていた市長だというふうに言わ
れております。その市長が昨年から、司令部の移転に市民が反対で立ち上がったと。こういう中
で、たまたま沖縄で宜野湾市の市長と懇談したらしいのですけれども、そのときに、沖縄の宜野
湾市の伊波市長から、「市長というのは、市民の安全と暮らしを守ることが仕事だ」という話を
されたらしいのですね。それからなぜか変わったと。本人もそのようなことを言っているようで
ありますけれども、変わって、市長を先頭に司令部移転反対の協議会を作って大きないま運動を
しているわけです。先ほども言ったように、報道もされておりますけれども、ミサイルを打ち込
まれても反対で頑張るというような有名な言葉を発しているわけでありますけれども、このよう
な米軍の基地の強化というは、いまイラクで戦争している同じ米軍が世界中でそういう戦争を起
こすための準備をしている、強化をしている。こういうことでありますから、そういう点につい
て、日本の自治体の長として市民を代表してこのように岩国でも、キャンプ座間でも、他のいろ
いろなところの市長もほとんど反対を表明しておりまして、いま自治体ぐるみで反対運動が広が
っているというのが新しい状況ではないかというふうに思います。こういう点で先ほど一定の感
想と決意をお聞きしましたけれども、改めて自治体の首長として、市民の安全と暮らしを守る。
こういう立場での決意をもう一度お願いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私どもも今回初めて参加をさせていただく中で、現実に長崎のかつて
の実態が、いろいろな展示物、あるいはまた現場での視察、あるいはまた語り等で本当にリアル
に伝わってまいりまして、大変胸が打たれる思いでおりました。やはり平和というのは尊いもの
だなというのを改めて感じてきたわけでございます。従いまして、市長の職責はいろいろな観点
があるわけでありますけれども、市民の暮らしと安全を守るということは、これは当然の責務か
と思っております。いずれにいたしましても、現在、安心、安全ということが大きく叫ばれてい
る中にあって、私どもも平和の尊さというものを感謝すると同時に、これが維持のために努力を
していかなければならないというふうに認識をしております。
◇25番(井之川博幸君) ありがとうございました。もう1つ紹介をしたいわけなのでありま
すが、今年の6月24日から28日まで。カナダのバンクーバー市で、世界平和フォーラムとい
うのが開催されました。世界平和フォーラムということですから、カナダの国がかかわってやっ
ているのかなと、こういうふうに一般的には思うのですけれども、これが違いまして、バンクー
バー市が主体となりまして、カナダ、北米の自治体、そしていろいろな平和運動をしている団体
等が集まって、日本からも原水爆禁止協議会等が150人程度の代表を送ったと、こういうこと
であります。ここにもやはりカナダ、アメリカの自治体の市長がたくさん参加をしておりまして、
安全保障の問題は、どこでも国の大きな政策でありますけれども、平和を守るという立場で、市
民の安全を守る。先ほど市長がおっしゃいましたけれども、そういう立場になりますと自治体の
首長がきちんと発言をしております。勿論、本人を知っているわけではございませんが、こうい
う資料によりますと、コキトラム市長も、市民が国政の主人公であるということを強調した。デ
ルタ市長というのは、市民が市を通じて権力を行使するとか、カリフォルニア州のプレイザント
市長は、ブッシュ政権は核兵器を振りかざして石油の発掘権を独占しようとし、他の国に圧力を
かけている。核兵器開発にかけるお金を病気をなくすため子どもの教育などに使うべきだと。要
するに、国の政策にも悪いことはきちんと意見を言って反対をして、住民の生活のために財産を
使うべきだというような発言をしっかりとしておりますし、市民が国政の主人公であるというよ
うなことも、自治体の首長が言っております。
 こういう点で、日本にもいま米軍、自衛隊の再編強化の問題は、アメリカが進めているわけで
はありません。先ほど申し上げたように日本の政府が合意をして推進をしているということであ
りますから、平和を守る、核兵器の廃絶を進めるという問題になりますと、どうしても国の政策
とぶつかり合うということが出てまいります。そういう点でもやはり星野市長においては、沼田
市民の安全、命と暮らしを守る立場でしっかりと発言をしていってほしいというふうに願うわけ
でありますけれども、この点についての星野市長の所見をお伺いしたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) この平和の問題を考えてみるときに、1人、この核兵器の問題のみな
らず、地球環境の温暖化等の問題、あるいは人口の要するに過剰に増えている地域と減じられて
いる地域の問題、また、食糧のあるところとないところの問題等々がやはりあって、総合的にこ
の平和ということをとらまえていくということが大切なのかなということも思っております。そ
うしたときに、本市としてよく市行政運営の中で身の丈に合ったという話がございますけれども、
本市の歴史や伝統をふまえながら、やはり私ども市が、身の丈に合った形の中で、できるだけ平
和のために努力をしていくということが大切かと思っております。従いまして、私どもが沖縄の
方々だとか、長崎の方々だとか、広島の方々が、いろいろと思われるこのこととは、私どもが思
うことは、これは体験をしてきた自治体と体験をしなかった自治体では、己とその観点が、出発
が違うところにあろうかと思いますので、ややこれは違いがあってもやむを得ないのではないか
と思っております。そういった中で、私どもも沼田市の全体的な流れをとらまえながら、私ども
の意思を内外に言うべきときはきちんと申し上げていきたいと思っております。
◇25番(井之川博幸君) 最後の、言うべきことは言っていくという、そういう国の政策とぶ
つかりあっても市民のために言うべきことは言っていくということと理解をいたしまして、先に
進みたいというふうに思います。
 職員の研修会への参加の問題でありますけれども、毎年やっているわけですから今年すぐにと
急ぐ問題でもありませんが、職員もその業務を、仕事をしているのは、市民を代表して仕事をし
ているわけでございまして、そういう研修会に行っていただくということになりますと、個人の
資質を高めるということもありますけれども、沼田市を代表して全国の先進事例などを学んでい
ただくということでありますから、ぜひ前向きに検討を進めていただきたいというふうに思いま
す。
 平和施策の問題、昨日も大変議論になりました。市長の、同僚議員の質問に対しての答弁、不
満があるわけではありませんが、いろいろな先進事例、いちばん先進なのは、そういう平和施策
をきちんと市の行政として決めてやると。そういうことかなというふうに思います。そういう点
では、非核平和、核兵器廃絶平和都市宣言というのもしておりますけれども、それにプラスして、
平和施策をきちんと行っていくということで、平和条例というのを制定している自治体がいくつ
かございます。三鷹市とか、田無市とか、これはインターネットで見ればわかるわけであります
けれども。最終的には、条例できちんと平和の施策を実行するということを定めていくというの
が、自治体としては法律ですから、これが最高の対応かなというふうに感じます。そのようなこ
とがございますけれども、市長の所見をお伺いしたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実際問題、平和条例等のことについては、はじめて私も、勉強不足で
申し訳ないのですが、承ったところでございます。今後、関係市の行政等調査をさせていただき
まして、そして勉強をさせていただきたいと思っております。
◇25番(井之川博幸君) 全国の非核自治体の協議会に参加をしていただいているということ
と、これから職員等の研修会の派遣等も実現すればいろいろ情報も流れてくると思いますけれど
も、三鷹市は、「三鷹市における平和施策の推進に関する条例」というのを定めております。田
無市は、「平和に関する条例」というのを定めておりまして、この条例の中で、平和の事業の推
進ということで、具体的に5点か6点ほど定めております。昨日、具体的な問題としては、教育
の問題とか、資料の収集の問題とか、戦跡の保護の問題とか、こういう議論がされましたけれど
も、こういうことをきちんと条例で定めているということでございまして、ぜひそこまできちん
と進んでほしいなという願いがございます。よろしくお願いをしたいと思います。このことにつ
いて研究をしていただけるということでありますけれども、ぜひお願いをしたいと思います。
 次の問題に移りたいと思います。中小業者の支援の関係で、中小建設業者の支援の問題であり
ます。これも地域経済に役立つとか、中小建設業者の振興にもなると。市民の改造するというよ
うなことのサービスにもつながるということで調査、研究をしていくというご答弁でございまし
た。先ほど申し上げましたように、始めているところでは非常に効果がありまして、秩父市は本
当にすばらしい効果があったということでございまして、先ほど答弁ありましたいろいろな方面
に経済効果があったり、サービス効果があるということでありますから、ぜひ調査、研究を進め
て、ぜひ検討と言わないところがまだなのかなと思いますけれども、この問題は、この不況の中
での中小建設業者振興策として非常に大事な問題かなというふうに思います。
 県内では、大泉町が、お年寄りに対する改造の支援、中之条町で5パーセント補助というので、
これはそういう枠が特にありませんで、純粋な住宅リフォームの助成策として行っているようで
あります。お隣の埼玉県ではだいぶ進んでおりますけれども、もうそろそろ群馬県に波及してく
るかなという感じを受けております。そういう点で、ぜひ群馬県内でも先進的に、いつも前橋、
桐生、太田とかの後追いではなくて、先進的に沼田市が、先進事例を、県内では作り上げていく
というような立場でお願いをしたいと思いますので、この点についてもう一度ご答弁をお願いし
たいと思います。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後0時00分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 私は、もともとこの住宅関係の持っている経済効果というものが、大変高いものであるという
ことと同時に、裾の広さというものを兼ねてから受け止めさせていただいている一人でございま
す。従いまして、この住宅関係のリフォーム助成制度には大変関心を持っておりまするし、意義
のあるご提言だというふうに認識をしております。住宅を新規に建てるのが、経済的な問題等で
大変厳しいことがある背景があるとすれば、少微な、あるいはまた軽微なリフォームによって、
そしてリニューアルをしていくということは、大変重要な施策だと思っております。従いまして、
本ご提言は大変いいご提言だと思っております。そういうようなことの中で、議員がいろいろと
各地域を調査して、群馬県でもいち早く名乗りをあげるべきだというような、そういうご質問に
なっておりますが、早かろう、遅かろうということでなく、真摯にこれを受け止めて、本市に見
合った形の中で、どういったことが可能なのかということを今後研究をしてまいりたいと思って
おります。いずれにいたしましても、大変結構なご提言だと思っております。
◇25番(井之川博幸君) 前向きなご答弁をいただきました。先ほど最初にお話し申し上げま
したけれども、秩父市の例をあげたわけなのですけれども、補助金と言っても、普通、公共事業
の補助金と言いますと、3割とか5割とか、こういうようなことを頭に浮かべますけれども、秩
父市でも30万を超えるリフォームの発注に一律10万と。工事が100万のリフォーム工事で
も10万円ということですから、中之条町では5パーセントというような補助でありました。し
かしこれだけのことで非常に大きな経済効果をあげているということでありますので、ぜひ行政
としても、いま少ない投資で大きな効果をというようなことで行政改革に取り組んでおられるお
話しがありましたけれども、そういうものに該当するかなというふうに考えますので、よろしく
お願いをしたいと思います。
 続きまして、介護保険の関係の、高齢者の関係のリフォームにも補助をというようなことでお
願いをしておりますが、介護保険の住宅改修というパンフレットがあります。これを見ますと、
介護保険は9割が保険で、自己負担は1割ということですから、なかなか厳しい内容になってお
りまして、介護保険でできる住宅改修はというところがありますけれども、例えばここに書いて
あるように、浴室の関係、体が悪くなりますと、障害が出てきますと浴室もなかなか大変になっ
て、浴槽を取り替えたりいたしますが、そういう浴槽が対象になってない。それから、車椅子等
になりますと、いま大体日本の住宅は3尺の廊下というのを作りますけれども、3尺では狭いの
で4尺5寸にしようとか、6尺にしようということで、柱を移動したり、一緒に壁が改修になる
わけですけれども、そういうのは対象にならないわけですね。ですから軽微な段差を解消すると
か、手すりを付けるとか、そういうところが、床が滑るので床を変えるとか、扉を変えるとか、
こういうところが対象になっているということでありまして、ちょっと大きな、本格的なリフォー
ムをしようというふうになりますと対象にならない部分もございます。そういう点でもぜひお考
えいただいて、そういうところの穴を埋めていくような制度を作っていただきたいというふうに
思いますので、その点についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、前の質問とも関連をしてくるのですが、住宅のリフォームを考
えたときに、一般的な健常者ばかりの住宅リフォームもさることながら、やはり高齢化社会を迎
えてきて、そのお宅にご年配の方々が、結局足場が良くなってきて、いろいろな諸状況が変わっ
てくるということから、住宅のリフォームも需要が増えてくるのではないかということを兼々思
っておりまして、そういったことから考えると、高齢者、障害者の関係については、実際問題、
私も市長になる前から大変関心を持っておりました。今次、議員からご質問をいただきまして、
いろいろと勉強させていただいた中で、住宅リフォーム助成制度の関係等について、この住宅改
修費の支給の制度があるということを承知をいたしまして、そういう意味では安堵したところで
ございます。議員が現行の中でなかなか馴染まないと言うのですか、対応ができないところにつ
いてのご質問になっているかと思いますが、これも前の質問等との総合的なとらまえ方を今後し
て、研究をしていく必要があるのかなというような感想をいま持っております。いずれにいたし
ましても、このリフォームということそのものが、大変小さな業者の方々にも非常に裾野の広い
事業だというふうに思っておりますので、いまお話しされたことと前段のところも整合させてい
くようなことが考えられないのかというようなことについては、研究をしていかなくてはならな
いのではないかというふうに思っております。
◇25番(井之川博幸君) 市長が研究をしていただけるということですから、ぜひ前向きに、
次の耐震改修も含めて県の計画があって、後に市の計画を作っていくということですから、その
中で検討していくということでありますので、住宅リフォーム問題は総括して、ぜひ前向きに研
究、検討していただきたいというふうに要望しておきたいと思います。
 続いて、中小業者向けの生活資金の融資制度の問題でありますけれども、検討課題というよう
なことでご答弁いただいたわけでありますけれども、先ほど申し上げましたように、中小業者営
業と言いましても会社の経営と違いまして、自分の資産をつぎ込んで担保にして融資を受けてい
るとか、非常に営業と生活が一体化しているというのが実態でありまして、営業がだめになると
生活に響いてくるということで、現実にいろいろな、沼田市でも夜逃げの問題とか、自殺の問題
とかありましたけれども、大体すべて先ほど申し上げたような状況で、最終的には高利のお金を
借りて、それが返せなくて悲劇が起こっているというところに行き着くわけです。勤労者向けに
は、150万を枠とした生活資金の融資制度があるというふうに聞いておりますが、中小業者も
企業の経営者と違いまして、企業の経営者になりますと、大きな企業でも中には個人経営という
のがありますけれども、大体株式とか、有限とか、法人になりまして、働いている経営者の方も
給料と言いますか、報酬でもらって源泉徴収が出るというような形になって、いろいろな会社が
借金をするときの担保、個人の資産を公開して連帯保証人になるということもありますけれども、
会社の経営に比べますと営業がだめになるとすべてなくなってしまうというのが中小業者の実態
であります。そういう点で、勤労者と何ら変わりがないということでありますから、勤労者向け
のそういう制度に準じて、ぜひ本当に弱小の中小業者には、勤労者と同じような生活資金の融資
制度を実現してもらいたいというふうに思います。その点でもう一度ご答弁いただければありが
たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 一般的な認識というか、とらまえ方からすると、会社の、あるいは事
業の経営者とそこに勤めている方は己づと雇われる方、雇う方ということで、お立場が違ってき
ているというふうに思っております。そんなことから、勤労者の方々についての生活資金のいわ
ゆる融資等については、議員がご指摘のとおり150万限度額としてそういった施策を講じてき
ている経過がございます。また、中小業者の方々には、制度融資の中で対応しているという経過
がございます。そういった中で、生活資金の関係が一体全体経営者の方々になじむのか、なじま
ないのかということになると、若干いろいろと熟慮せざるを得ません。ただ、時代が時代だけに、
個人経営者の方々が勤めている方と何ら変わらないような状況もあるやというような、こういう
お話しもございました。いずれにいたしましても、そういうようなこと等も含めて、情報収集に
努めて、今後の検討課題として勉強させていただきたいというふうに考えております。
◇25番(井之川博幸君) かなり厳しい状況ですからぜひお願いをしたいと思います。
 また、昨日のニュースでありますけれども、かなり高利のサラ金の関係で、グレーゾーンとい
う金利をなくすという情報が流れておりましたけれども、何か特例で高金利が温存されると。最
長は9年間。自民党の議員がそういう役員をやっていたけれども、あまりにも自分たちの考えと
違うので辞任したという記事なども出ておりましたけれども、結局、高金利が温存されるという
状況であります。最終的に中小業者に悲劇が起こるのは、必ずそういうのが絡んでいるというこ
とでありますので、そういう悲劇をなくすためにもぜひ前向きに検討していただきたいというふ
うに思います。
 最後に、災害の関係の工事の問題に入ります。それも検討したいと考えているということであ
りましたけれども、議会での答弁はそういうような内容かなあと思いますけれども、現場を見ま
したけれども、ちょっと普通の工事では大変かなという感じがいたします。もし考えられる工事
方法がいま検討されている段階でしたら、どういうような形でその水害防止の工事をやるという
ような具体的な中身を教えていただければありがたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) この関係につきましては、今回、要望書も提出されましたので、重く
受け止めております。ただ、一括ですべてかかるということには私どもの財政状況もございます
ので、叶わないかもしれません。ですから若干年度をかけながら、着実に前進させていくべく現
在、いろいろと対応方を図っているところでございます。いずれにいたしましても、兼ねてから
の課題でございまして、今回、そういうようないろいろなことの隘路が乗り越えられてきている
経過があるようでございますので、対応方をしかと図ってまいりたいと思っております。
◇25番(井之川博幸君) 具体的なことをお聞きしたのは、いま小さな、本当に20センチく
らいの側溝が付いているわけでありますけれども、何かちょっと改修したら解消できるかなとい
うふうな状態の場所でもないような気がします。ですから、年度がかかっても、後顧に憂いのな
いような、そういう改修工事をしていただきたいというふうな願いもあるものですから、どの程
度のことをやっていただけるのか、その辺が知りたいわけです。そういう点では、本当に心配が
ないのかどうか、具体的なことが言えないのであれば、そういう抽象的なことになるかと思いま
すけれども、後顧に憂いがないような改修工事として取り組んでもらえるのかどうか、最後に確
認をしたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 水が出るということでございますから、現下の側溝ではこれは飲みき
れないということから、側溝改修を十二分に図っていくという、そういう段取りと同時に、総体
的な対応方を図るべく現在いろいろと建設部に対応方を図らせるための検討をしているところで
ございます。いずれにいたしましても、いろいろな隘路が乗り越えられてきたので、できるだけ
速やかな対応を図っていく考え方でございます。
◇25番(井之川博幸君) ありがとうございます。先日2度目の要望書が地元から出たという
ことでありますので、地元の人たちの土地の関係もしてきます。そういう関係者とよく協議をし
ながら、ぜひ今後、災害が起きないような改修工事が行われるよう強く要望いたしまして、私の
一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
◇議長(星野佐善太君) 以上で一般質問を終了いたします。
──────────────◇──────────────
    第3 議案第 71号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例についてから
       議案第 80号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第2号)まで
                        以上10件一括上程
◇議長(星野佐善太君) 日程第3、議案第71号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する
条例について、から日程第12、議案第80号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第
2号)までの以上10件を一括議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は1件ごとに願います。
 まず、議案第71号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第72号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第2号)
について願います。
 なお、議案第72号については、歳出より各款ごとに願います。
 まず、第1款 議会費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第2款 総務費について願います。26番。
◇26番(大東宣之君) 9目企画費企画管理事業の中で、市民交流検討事業、昨日の一般質問
にもありましたように、ふるさと回帰についての取り組みが始められたというか、ことについて
の補正予算ではないかと思いますが、具体的な内容、どういったことをするのかについてお聞か
せいただければと思います。
◇議長(星野佐善太君) 市長公室長。
◇市長公室長(田村澄夫君) お答えをさせていたさせます。
 今回の補正予算の内容でございますが、10月の下旬の土曜、日曜の1泊2日の予定で25名
の方を想定をして農業体験をしていただいたり、就農援農情報の交換を行って、ふるさと回帰運
動の庁内検討組織で検討しております事業の推進を図りたいというものでございます。
◇26番(大東宣之君) 10月下旬の土、日を使って1泊2日で農業体験を予定をしていると
いうことですから、どういったところの方々に来ていただくように計画をされているのか。また
本市の、どういったところを使ってと言いますか、どういった場所でそういった農業体験を行お
うとされているのかお聞かせいただければと思います。
◇市長公室長(田村澄夫君) 対象でございますが、現在、考えているのが東京、神奈川、埼玉、
千葉の方を中心に準市民の方に案内を送付、それから市と県のホームページで募集を図るもので
ございます。なお、実際のコースの予定でございますが、農作業体験としまして、トマト、野菜、
りんご、コンニャク作り、蕎麦等、本市の農業資源、それから観光資源につながるものの体験を
していただく予定でございます。
◇26番(大東宣之君) ふるさと回帰に向けて実際的な取り組みがこれから始まるということ
になると思うのですが、こうした10月下旬の土、日を使った1泊2日の農業体験、この実施を
した後の検討、この先の計画は具体的にどのように進められていくお考えなのか。もうすでにそ
の10月下旬にそういう形で実施をされる以上、新年度に向けて、新年度の中ではそういった方
向性については検討されているのではないかと思いますが、今回こういった取り組みをされるに
あたって、そういったことについてどのようにお考えなのか。検討されているのか、併せてお聞
かせいただければと思います。
◇市長公室長(田村澄夫君) まず、庁内に、市民交流推進の庁内研究会議を設けてございます。
これは交流に関係をする部課の係長を中心として組織をしております。現在、その中で検討グルー
プ会議として、農政、商工観光の担当委員による検討がすみまして、今後、交流事業の研究、そ
れからふるさと回帰の研究に入っていく段階で、この9月の補正予算はステップ1として短期滞
在型の体験ツアーを設定したものでございます。今後の考えにつきましては、ステップ2として、
地域の魅力向上、それから交流居住施設の整備としての活用検討、地域の受け入れ体制整備、情
報発信等行って、最終的には、交流居住から定住に向けた施策の研究等に入っていきたいと。現
段階ではそのような考えでございます。
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第3款 民生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第4款 衛生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第5款 労働費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第6款 農林水産業費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第7款 商工費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第8款 土木費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第9款 消防費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第10款 教育費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第11款 災害復旧費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、歳入について願います。
 まず、第9款 地方特例交付金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第10款 地方交付税について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第12款 分担金及び負担金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第14款 国庫支出金について願います。26番。
◇26番(大東宣之君) 歳出のところでお聞きすればよかったのですが、ちょっと申し訳あり
ませんが、この国庫支出金の中で身体障害者保護費負担金、それから特にこの中で、在宅心身障
害児、者福祉対策費補助金、身体障害者福祉費補助金が減額となっておりますが、これがいわゆ
る自立支援法の関係でこういうふうになってくるのではないかというふうに考えられるわけなの
ですが、それでよいかどうか確認をさせていただきたいのと、また、この自立支援法に向けて、
補正予算の中で新しい事業、例えば相談支援事業等が組み込まれておりますが、そういったこと
がこの自立支援法の関係でそういうふうになっているのか。またこういったことの自治体の対象
者となる障害者の方々の影響等については、どのようなことがお考えになられておられるのかお
聞かせいただければと思います。
◇議長(星野佐善太君) 民生部長。
◇民生部長(田島 護君) お答え申し上げます。
 まず、歳入の部分でありますけれども、ご質問のとおり障害者自立支援法がらみで国庫補助金
の組み換えをするということでこれは減額をさせていただきます。
 歳出の方に及ぶわけでありますけれども、当初予算にあげておりましたものをやはり組み換え
により自立支援法に基づいて組み換えるものでございます。
 また、対象者に対しましては、現在のところ今までのサービスと同等のようなサービスが受け
られるような形でいま進んでいるというふうに考えております。ただし4月の1日から、自立支
援法絡みでは1割負担、につきましてはマイナスというふうに考えております。
◇26番(大東宣之君) 例えば今回、新しい事業として、相談支援事業が行われるわけなので
すが、これも自立支援法の関係で10月から行われる事業ですが、例えば歳出の額を見ると72
5万7,000円ということで、10月から半年間の予算計上だったものですが、パッと見でち
ょっと多いのではないかという気がするのですが、対象者が大体どのくらいになるのか。こうい
った自立支援法で、10月1日からの対象者はどれくらいになるのか。また、例えばこういう委
託になっていますから、どういった団体、どういったところに委託を考えておられるのか。そう
いった中で今まではたぶん直営と言いますか、社会福祉課で行ってきたことが今度新たに自立支
援法になってしまうわけですが、そういったことについてどのようにお考えなのか。そのことに
ついてお聞かせいただければと思います。
◇民生部長(田島 護君) まず1点目でありますけれども、相談事業につきましては、対象者
につきましては、概ね当初200名程度ということで考えておりました。これは新規のものも含
めてということでありますけれども、現在の段階で10月1日からに向けてすぐにという中では、
100強の相談者、対象者がおります。これに向けて一部事業としましては、もうすでにいろい
ろな部分での調査を進めているところでございます。
 委託事業でありますけれども、これは県が指定をする業者というような形であります。そこで
専門の相談を受ける者、あるいは併せてケアマネージメントができるものについて相談事業とし
て委託をし、サービスを受けていただくという形を考えております。今後、これに合わせまして、
支援費法という形で障害者に対しましては職員の方からもサービスについていろいろな相談を受
けてきた事業を持っておりますので、合わせましてこの相談員、担当者と連携を取りながらサー
ビスの低下をさせないような形を極力取りながら事業を進めてまいりたいと考えております。
◇26番(大東宣之君) 10月1日の時点では、この自立支援法によって同等のサービスが受
けられるのではないかというお答えをいただきましたが、結果として、1カ月間すでに導入をさ
れている問題だとか、これから区分認定によっていままで付いていたサービスが受けられなくな
った。これは介護保険と同じような制度ですから、その認定によってどうなってくるかが極めて
不透明というか、仮に10月1日の時点では同じにスタートしたと言っても、その区分認定によ
って変動が出てくる。そういうことが予想されるわけなのですが、そういった際に、市として独
自に現状サービス、いままで出てきたサービスが恒久的に受けられるような手立て、助成対策な
り、何なりを講じていくと言ったようなお考えがあるのかどうか、最後にお聞かせいただければ
と思います。
◇民生部長(田島 護君) 10月1日からの施行につきまして、現在100強の対象者がいる
というお答えをいたしました。この中には施設入所の方もいらっしゃいます。そういった部分、
特に施設入所につきましては、施設がこの制度に移行するかという形で5年間の中で移行してい
く形になっております。このため今後、さらにこの区分により受けた形ではマイナス面が出てく
るかと思いますけれども、これについて現在のところではまだ国の方針が、いまのところでは変
わっていないという状況でありますので、これを受けながら今後対応していきたいと思っており
ます。
 また、サービスにつきましては、今後、各市でもいろいろ考える部分があるのですけれども、
県内、さほど差がないようにということで、全県的な部分での調整を行っております。なかなか、
もう10月1日がそこに迫っているわけなのですけれども、そういった細かな部分までがまだな
かなかすり合わせができない部分がありますが、それに向けまして極力サービスの低下をしない
ような努力はしていきたいと思っております。いまのところ10月1日に向けては特に大きな変
化はなくできるというような形であります。今後、県内の調整に向けましてもそのような形で対
応ができればと思っております。
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第15款 県支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第16款 財産収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第18款 繰入金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第19款 繰越金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第20款 諸収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第21款 市債について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第2条 地方債の補正について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第73号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会計補正
予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第74号 平成18年度沼田市老人保健特別会計補正予算
(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第75号 平成18年度沼田市介護保険特別会計補正予算
(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第76号 平成18年度沼田市簡易水道事業特別会計補正
予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第77号 平成18年度沼田市下水道事業特別会計補正予
算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第78号 平成18年度沼田市農業集落排水事業特別会計
補正予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第79号 平成18年度沼田市温泉事業特別会計補正予算
(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第80号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第
2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 質疑を終結いたします。
 おはかりいたします。
 ただいま議題となっております議案第71号から議案第80号までの以上10件については、
会議規則第36条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、議案第71号から議案第80号まで
の以上10件については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 討論は一括して願います。
 なお、討論は反対、賛成の順に願います。39番。
〔39番 井上健太郎君登壇〕
◇39番(井上健太郎君) 私は、議案第72号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第2
号)の第1条について、反対の立場から討論いたします。
 大かたでは異論はないものの、3款民生費1項社会福祉費において2目障害者福祉費でありま
すが、障害者いじめとなる障害者自立支援法という悪法が成立し、この4月から施行され、10
月から実施されることに伴った補正予算であります。
 この法律の最大の問題点は、障害者とその家族に大幅な負担増を強いるものであり、障害が重
く、制度利用の多い人ほど負担が大きくなるという応益負担が導入されたからであります。
 要するに、本来国が負担を行い、障害者への無料福祉サービスを改悪し、その負担を地方自治
体と障害者本人に転嫁するものであり、国民いじめの最たる悪法と言えます。
 そのため、各自治体で障害者負担を軽減するためにあらゆる軽減策を模索する動きが全国各地
で広がりつつあります。例えば、長野県の上田市では、地域生活支援事業のサービスにかかった
費用の1割負担が利用者の負担となるところを、市がその2分の1、つまり5パーセントを負担
することにし、事業によっては住民税非課税世帯は無料にし、小規模作業所は、利用者全員無料
にすることとしたほか、月額上限額は、国基準の半額に押える内容の条例改正を、この9月議会
に上程するということであります。
 本補正予算では、このような軽減策に対しての努力のあとが見られません。あえて繰り返しま
すが、でき得ることならば、現場に携わる地方自治体から、この悪法実施の時期を先送りし、そ
の間にこの天下の悪法を撤回、もしくは修正させるべく国に対し物申すべきだと私は考えます。
 法として不十分なこの問題を内包した本件の議案に対し、反対の意を表明し、討論といたしま
す。
 以上であります。
◇議長(星野佐善太君) 他に。 
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 討論を終結いたします。
 これより、議案第71号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例についてを採決いた
します。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第72号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第2号)を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第73号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)を採決い
たします。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第74号 平成18年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第1号)を採決いたし
ます。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第75号 平成18年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第1号)を採決いたし
ます。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第76号 平成18年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)を採決い
たします。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第77号 平成18年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第1号)を採決いた
します。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第78号 平成18年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)を採
決いたします。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第79号 平成18年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第1号)を採決いたし
ます。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第80号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第2号)を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
──────────────◇──────────────
    第4 散  会
◇議長(星野佐善太君) おはかりいたします。
 11日から15日まで、及び19日から22日まで、並びに25日は、委員会審査等のため休
会いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、11日から15日まで、及び19日
から22日まで、並びに25日は、委員会審査等のため休会することに決しました。
 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
 次の会議は、26日午前10時に開きますからご参集願います。
 本日は大変ご苦労さまでございました。
   午後1時44分散会
 
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