トップページに戻る
 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成18年第3回定例会 議事日程第4号

.  
沼田市議会平成18年第3回定例会会議録
. . .
議事日程 第4号
平成18年9月26日(火曜日)午前10時開会
第 1 議案第 69号 平成17年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認定に
            ついて
第 2 議案第 70号 平成17年度沼田市水道事業決算認定について
第 3 議案第 81号 沼田市基本構想について
第 4 請願第  4号 椎坂トンネル早期開通に関する請願書
第 5 議案第 82号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
第 6 議案第 83号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
────────────────────────────── 
本日の会議に付した事件
第 1 議案第 69号 平成17年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認定に
            ついて
    議案第 70号 平成17年度沼田市水道事業決算認定について
              以上2件一括上程
第 2 議案第 81号 沼田市基本構想について
第 3 請願第  4号 椎坂トンネル早期開通に関する請願書
第 4 議案第 82号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
第 5 議案第 83号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
第 6 閉会中の継続調査申出について
第 7 字句等の整理委任について
第 8 市長閉会あいさつ
第 9 閉  会
──────────────────────────────   
出席議員(45人)
       1番  小野 広樹君      2番  南 美喜雄君
       3番  小林 克郎君      4番  角田  博君
       5番  中村 光孝君      6番  小野 要二君
       7番  小林  猛君      8番  桑原冨士夫君
       9番  真下 恭嗣君     10番  布施辰二郎君
      11番  角田 泰夫君     12番  高柳 勝巳君
      13番  久保 健二君     14番  星野  稔君
      15番  鈴木 圭子君     16番  金子 一弥君
      17番  金子 千明君     18番  長谷川信次君
      19番  宮田 和夫君     20番  小林 玉男君
      21番  小野 正純君     22番  大島 崇行君
      23番  山崎 義朗君     24番  大竹 政雄君
      25番  井之川博幸君     26番  大東 宣之君
      27番  片野 彦一君     28番  星川嘉一郎君
      29番  金井 康夫君     30番  井上 正文君
      31番  小尾 孝男君     32番  相田 昌夫君
      33番  宇敷 和也君     34番  小林 次夫君
      35番  高橋 襄典君     36番  牧野 保好君
      37番  石田 宇平君     39番  井上健太郎君
      40番  田村 博美君     41番  井田 孝一君
      42番  小林 照夫君     43番  星野佐善太君
      44番  郷原 重雄君     45番  横坂 泰次君
      46番  井上 幾雄君
欠席議員(1名)
      38番  松井 敏員君
──────────────────────────────
説明のため出席した者
  市  長     星野已喜雄君      助  役     林  義夫君
  白沢町振興局長  根岸 恒雄君      利根町振興局長  星野 健一君
  市長公室長    田村 澄夫君      総務部長     村山 博明君
  民生部長     田島  護君      経済部長     大嶋 政美君
  建設部長     松井完一郎君      街なか対策部長  見城 厚男君
  白沢町振興局次長 中村 弘志君      利根町振興局次長 中澤 和義君
  総務課長     村沢 博行君      教 育 長     津久井 勲君
  教育部長     宮澤 満夫君      庶務課長     水田  修君
  監査委員事務局長 小池 一夫君
──────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長     茂木  愛       次長兼庶務係長  下  宏一
  議事係長     茂木 敏昭       主  任     地野 裕一
──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(星野佐善太君) これより本日の会議を開きます。
──────────────◇──────────────
    第1 議案第69号 平成17年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認
定についてから
       議案第70号 平成17年度沼田市水道事業決算認定についてまで
                       以上2件一括上程
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、議案第69号 平成17年度沼田市一般会計及び特別会計
7件の歳入歳出決算認定について、及び日程第2、議案第70号 平成17年度沼田市水道事業
決算認定について、の以上2件を一括議題といたします。
 本件に関し、決算審査特別委員長の報告を求めます。委員長 石田宇平議員。
〔決算審査特別委員長 石田宇平君登壇〕
◇37番(石田宇平君) 決算審査特別委員会に付託されました、議案第69号 平成17年度
沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認定について、及び議案第70号 平成17年
度沼田市水道事業決算認定について、審査の結果をご報告申し上げます。
 本特別委員会は、事務概要書、監査委員の審査意見書及び主要な施策成果報告書などを参考に、
9月11日から4日間にわたり、質疑を中心に慎重な審議を行った結果、賛成多数によりいずれ
も認定すべきものと決定いたしました。
 これより決算を認定すべきものと決定した理由について申し上げます。
 本市の平成17年度の決算状況は、歳入の根幹である市税が前年度比で増加。加えて合併の算
定特例により地方交付税が増加したものの臨時財政対策債と多額な基金の取崩しによって財源不
足を補てんしており、実質的には12億5,000万余のマイナス決算という、依然として極め
て厳しい状況にあることに変わりはないのであります。
 地方交付税とともに歳入の根幹である市税については、財源確保に向けたさらなる徴収の強化
が求められるところですが、徴収体制の整備により滞納繰越分の収入率が向上するなど、収納対
策が一定の効果をあげていることは評価いたします。
 また、施策面では、限られた財源の重点配分と、節減合理化のもと新市の一体感の醸成と市民
の福祉向上をめざし、身の丈に合った事業展開がされたと認めるところであります。
 近年、地方自治体は、少子高齢化など生活環境の変化による行政需要の多様化や分権化による
自治体間格差が顕在化するなど、誠に厳しい状況におかれております。
 さらに、三位一体改革に伴う地方交付税の大幅削減、自主財源の乏しい小さな自治体を中心に、
住民サービスの見直しや公共事業の削減を余儀なくさせており、本市もその例外ではありません。
 本市は多額の長期債務を抱えるうえ、平成19年度以降、地方債発行制度上の許可団体に移行
することが予想される状況にあることから、分権時代を生き抜くために早急な総合的行政改革が
望まれるところであります。
 審査の過程では、最終処分場の延命化や有害鳥獣による農作物への影響を懸念する意見もあり
ましたが、本特別委員会としては、総合的にその成果を認め、平成17年度沼田市一般会計外7
件の特別会計決算、及び平成17年度沼田市水道事業決算について賛成多数により、いずれも認
定すべきものと決定した次第であります。
 以上を申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(星野佐善太君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 討論は一括して願います。
 なお、討論は反対、賛成の順に願います。25番。
〔25番 井之川博幸君登壇〕
◇25番(井之川博幸君) 私は、ただいま上程されております、議案第69号 平成17年度
沼田市一般会計予算及び特別会計7件の歳入歳出決算認定について、及び議案第70号 平成1
7年度沼田市水道事業決算認定について、委員長報告に反対の立場から討論を行います。
 当該年度は、合併後、初めての年間予算執行でありました。今回の合併は、市町村合併を急ぐ、
国のレールの上で特例法期限に合わせることが史上命題であった住民不在の、拙速な合併であり
ました。このような合併の弊害が決算にも反映しています。
 国民健康保険税や介護保険料の改定が行われ、合併前に負担が低かった自治体の住民に対する
段階的な調整など、政策的な配慮が全くありませんでした。また、今回の国保税の改定では、応
能割、応益割を50対50にする平準化の方針に従って、負担能力が低くても大きな負担が課せ
られるようになりました。
 さらに、均等割額を大幅に引き上げたことは、家族が増えると負担がより大きくなるというこ
とから、少子化対策に逆行しているといわざるを得ません。
 また、国保特別会計は、史上最高の黒字であった昨年度の約2億円に継ぐ、史上第2位の1億
9,000万円を超える大幅な黒字になりました。高過ぎる国保税は直ちに引き下げることが必
要です。
 介護保険料については、急いで行う必要はなかったと思います。5段階という負担制度ではな
く、能力に応じた負担制度が望まれています。
 合併を機に進んでいた福祉医療施策がバッサリ削られ、国保税なども大幅に引き上げられた利
根町では、日本共産党利根支部のアンケート調査では、合併してよかったという回答は一人もな
かったという状況です。
 次に、一般会計についてでありますが、子どもの医療費無料化の小学校卒業までの拡大、不妊
治療費助成事業、出産祝い金支給事業など、また長年の懸案であった沼田公園トイレの改築など、
高く評価できる事業もありました。
 しかし、次のような問題点も指摘しなければなりません。三位一体の改革による地方財政への
しわ寄せが明らかになった決算です。地方交付税、臨時財政対策債、合わせると前年に比べ9,
300万円、前々年に比べれば約8億円も減少しました。
 さらに、増税路線の影響も出はじめています。生計同一の妻に対する非課税措置の段階的廃止
の1年目で、600万円以上の増税になりました。税金以外にも、老人福祉センターの料金値上
げでは、利用者数は1.6倍で、利用者負担は3.4倍になりました。
 食の自立支援事業では、配食弁当の利用者負担を応能負担から応益負担に変え、実質値上げに
なりました。高齢者の一人暮らしや障害者向けに行っている福祉事業にとってふさわしいことで
はありません。
 予算審査のとき、せっかくの福祉事業の利用を値上げによって抑制することにも成り兼ねない
と指摘しましたが、前年の利用に比べ1,000食以上が減りました。
 以上のように、住民負担の大幅な増加、福祉の後退が目立ちました。住民基本台帳ネットワー
クシステム整備事業では、当該年度では、460万円が支出されましたが、カードは前年に比べ
40枚増の117枚であり、市民の利用は極端に少ない現状です。
 国のIT革命などという掛け声に乗せられて多額の財政を投入していますが、国民総背番号制
やセキュリティへの危惧もあり、市民サイドでは機が熟しておらず、時期早尚であるといわざる
を得ません。
 保育園事業では、定数に比べ80人の待機児童がありました。国の基準緩和に従っても待機児
童解消にはなりませんでしたが、もともと国の基準緩和による押し込み保育そのものにも問題が
あります。
 本市の未来を担う子どもたちに、良い保育を行うためには、押し込み保育をやめ、定数を守る
ことが重要です。次年度以降、若干の改善計画があるとはいえ、待機児童が解消できる定数増へ
の抜本的な改善が必要です。
 ワークプラザ建設事業については、予算審査のときに当時の助役、高齢福祉課長が、ワークプ
ラザ建設に関連して、シルバー人材センターに評議員制度を導入することや、会員以外の第三者
を理事に入れることを指導、または提案したとの発言がありました。当該年度中には実現しなか
ったわけでありますが、今後も当局の努力を要望したいと思います。
 農政関係では、米政策改革大綱が完全実施となりました。生産目標は押しつけるが、これまで
政府の責任とされてきた受給と価格の安定は生産者の努力で行い国の責任は放棄する。国の財政
支出大幅削減を目的に転作助成金と稲作経営安定対策を廃止するなど、米作農業者をより困難な
状況に追い込んできました。これでは、食糧自給率を引き上げる展望は全く見えないといわざる
を得ません。これらの国の方針はきっぱりと批判し、市内米作農業者を守る立場に立つべきであ
ります。
 県営畑地帯総合土地改良事業沼須地区に関連した、県企業局による住宅団地計画の撤退表明後
の、本市も含めた三者において運動公園用地への変更をはじめ、次年度以降の本市の大幅な負担
増につながる協議が行われました。もとは、県企業局の責任で発生したことであり、負担増分は、
県企業局に求めるべきでした。
 中心市街地土地区画整理事業については、いよいよ一部の仮換地に入りました。当局の方針を
強行すれば事業ができたところとできないところが長期に続くという状況が推測されます。その
ような状況は絶対に避けなければなりません。現在の土地区画整理事業計画を中止し、整備手法
を転換することが必要ではないのでしょうか。
 憲法の改悪、教育基本法の改悪を進め、アメリカに従属して世界で戦争のできる国づくりを推
進する国の方針に従って、全国的にも学校教育現場での日の丸、君が代強制が目立っています。
これらの強制は、違憲であるという判決が出ましたが、日の丸、君が代、を学校教育において押
しつけている学習指導要領を肯定的に進めている姿勢については認めるわけにはいきません。
 2、3年後には10パーセント以上とするような消費税大増税計画が進められています。公共
料金への転嫁はただちに中止すべきであります。
 一般会計は勿論、簡易水道特別会計、下水道事業特別会計、農業集落排水事業特別会計及び水
道事業では、料金等に消費税が転嫁されています。
 国民健康保険特別会計については、先に国保税改定についての見解を述べましたが、制裁制度
の資格証明書の発行はただちに取り止め、すべての被保険者に国保保険証を発行すべきです。
 老人保健特別会計については、高齢者いじめの医療改悪、医療費値上げに異議を唱えるととも
に、無料化を復活するなど高齢者を支援する市独自の施策を展開すべきであります。
 介護保険特別会計については、先に保険料改定についての見解を述べましたが、低所得者に向
けての保険料の市独自の減免制度実施は必要です。
 温泉事業特別会計については、一般庶民の素朴な楽しみの一つである日帰り温泉施設での入浴
に税金をかけるという入湯税が転嫁されているということが反対の理由であります。
 以上の見解を申し上げまして、私の反対討論といたします。
◇議長(星野佐善太君) 他に。23番。
〔23番 山崎義朗君登壇〕
◇23番(山崎義朗君) 私は、議案第69号 平成17年度沼田市一般会計及び特別会計7件
の歳入歳出決算認定について、議案第70号 平成17年度沼田市水道事業決算認定について、
委員長報告に対し賛成の立場で討論を行います。
 財源の乏しい本市の財政状況が逼迫していることは、平成17年度が実質マイナス決算になっ
たことや、各種財政指数が如実に表しております。しかし一方では、合併の算定特例により地方
交付税が増加したほか、徴収体制の整備によって市税の収入率がわずかに増加するなど、収納対
策は一定の効果をあげていることは確かであります。
 また、施策面においては、合併後の初年度としては、新市の一体感の醸成に加え、身の丈に合
った事業が展開されたと認めるところであります。今後、市民福祉の向上を実現することが新市
の課題であります。三位一体改革の影響を受けつつも、分権時代を生き抜くためには、財政基盤
の確立と総合的な行財政改革が必要であることを申し上げ、賛成討論といたします。
 なお、消費税を理由に反対することは、法律を遵守するべき議員の責務を蔑ろにするに等しい
ものであります。本議案に反対する理由に当らないことを申し上げておきたいと思います。
 以上であります。
◇議長(星野佐善太君)  他に。討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第69号 平成17年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認定につ
いてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は認定すべきであるとするものであります。
 本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。よって、本案は、委員長の報告のとおり認定す
ることに決しました。
 次に、議案第70号 平成17年度沼田市水道事業決算認定についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は認定すべきであるとするものであります。
 本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。よって、本案は、委員長の報告のとおり認定す
ることに決しました。
──────────────◇──────────────
    第2 議案第81号 沼田市基本構想について
◇議長(星野佐善太君) 日程第3、議案第81号 沼田市基本構想についてを議題といたしま
す。
 本件に関し、第五次総合計画に関する特別委員長の報告を求めます。委員長 田村博美議員。
40番。
〔第五次総合計画に関する特別委員長 田村博美君登壇〕
◇40番(田村博美君) 第五次総合計画に関する特別委員会に付託されました議案第81号 
沼田市基本構想について、審査の結果と経過についてご報告申し上げます。
 本特別委員会は、9月21日、基本構想について質疑を中心に審査を行った結果、賛成多数に
より原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
 本特別委員会は、基本構想の策定には時間をかけた十分な議論や研究が必要という視点から、
市長の原案作成と平行して、議会独自で調査を行うため、昨年9月29日、議会の総意による決
議をもって設置されたものであります。11月14日に、当局より、計画策定基本方針の説明を
受け、12月12日には、同方針に関する総括質疑を実施し、本年1月20日には、当局より中
間報告を受けた後、総合計画策定の根幹にかかわる策定基本方針、沼田市第四次総合計画におけ
る一部変更、見直し事項、施策の体系及び今後の取り組むべき課題とその対応等の方法など研究
課題と位置づけ、常任委員会単位とする総務文教、民生福祉及び経済建設の3小委員会を開催、
持続可能な、具体性を持った総合計画の策定に資するため、計画の策定段階に合わせて議会独自
の検討を重ねてまいりました。
 そして、計画の構成や実施計画、計画策定における着眼点、課題等、さらには、今後取り組む
べき課題とその対応などについて、広範な見地から多岐にわたる見解が得られたため、2月22
日、当局に対し意見に十分配慮しつつ、持続可能で具体性に富み、住民の納得が得られるような
総合計画の策定を要望、6月12日に反映状況について当局からの説明を受け、この度の審査に
至ったのであります。
 審査に当っては、8名の委員からの質疑通告に基づき目標人口やまちづくりの将来像などに関
し、多種多様な視点から詳細な質疑が行われました。
 これより、本委員会の見解について申し上げます。
 少子高齢化などによる生活環境の変化や三位一体改革による自治体間格差が拡大するなど、自
治体が生き抜いていくためにあらゆる面で変革が求められているのは事実であります。この度の
基本構想は、旧白沢村及び利根村との合併を契機に、新生沼田として、地方分権時代に対応でき
る自治体への転換と、生き生きと輝く、個性ある新しいまちづくりを進めていくことを目指すも
のであります。
 言い換えれば、これら厳しい財政状況や、多様化する行政需要に対応できる体制を確立すると
ともに、協働の地域づくりによる新しい沼田を目指すものであります。
 審査の過程では、まちづくりの将来像が抽象的であるという意見や、財政健全化計画なくして
は総合計画の達成はあり得ないという意見等が示されましたが、総体としては、新生沼田市発展
のための計画があると認め、賛成多数により可決すべきものと決定した次第であります。
 基本構想の具現化のための積極的な施策の展開を期待するとともに、議会としても、新しいま
ちづくりに向け努力することを申し添え、委員長報告といたします。
◇議長(星野佐善太君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は反対、賛成の順に願います。26番。
〔26番 大東宣之君登壇〕
◇26番(大東宣之君) 私は、ただいま上程されている議案第81号 沼田市基本構想につい
て、委員長報告に反対の立場から討論を行います。
 小泉内閣の5年間で真面目に働いていても安心して暮せない。豊かになれないという国民が増
えた一方で、日銀の福井総裁のように、濡れ手で粟を掴むように莫大な利益を得てしまう人がい
るなど、格差がどんどんと広がりました。
 医療費の患者負担の増大、年金支給額の削減、老年者控除や定率減税の廃止などにより、所得
が減っているにもかかわらず増税になるなど市民にとっては痛みだけの5年間となりました。
 これから10年間の沼田市の進む方向を定める第五次総合計画は、こうした市民の暮らしを取
り巻く状況を十分考慮し、安心して暮せるまちづくりを進めることが求められています。
 基本計画第5節、社会保障制度充実の中に、市民の一層の自助努力を促すとあるように、市民
誰もが安心して暮せるようにすることこそ市民の仕事であるにもかかわらず、市民個人の努力に
求めようとする姿勢は認められません。総合計画と各課が作るそれぞれの計画との整合性も不明
確でしかなく、それが総合計画の位置づけをあいまいなものとすることとなり、予算編成時に総
合計画が枕詞としてほんの少し顔を出すだけとなりかねません。
 また、10年間という長い計画期間であるためその時々の状況に的確に対応できるのか。その
仕組みも明確にされていません。水と緑の大地、田園空間都市という将来像から、「うるおい、
ゆとり、やすらぎ」の交流拠点としてのまちづくりが見えてくるのでしょうか。
 地域内分権、市民との協働という新しい言葉が駆使されていますが、それらの具体的な取り組
みや姿は見えにくく、これでは何をするのか、どうなるのかが理解されにくいものでしかなく、
市の仕事を市民に押しつけるだけになりかねません。
 10年間という計画を保証する財政問題は極めて厳しく、明日にも破綻するのではないかとい
う危機的状況にあることが、今議会の決算審査特別委員会で明らかになりました。健全な財政運
営と市民要望に的確に答えることの整合性、取り組みについて不安を感じざるを得ません。
 小泉内閣の5年間は、国民だけでなく、全国至るところの中山間地域、地方都市にも痛みをも
たらし、とりわけ財政的な責任の放棄はその存亡にかかわる重大な問題です。こうした厳しい時
代、先行き不確実な時代にあって、より具体的なまちづくりの方向を示すとともに、市民の暮ら
しを支えることを目的とした計画、具体的な取り組みを示すことこそ必要です。
 以上の見解を表明し、反対討論といたします。
◇議長(星野佐善太君) 他に。5番。
〔5番 中村光孝君登壇〕
◇5番(中村光孝君) 私は、議案第81号 沼田市基本構想について、委員長報告に賛成の立
場で討論いたします。
 国内の大かたの自治体は、厳しい財政状況や多様化する市民ニーズに対応するため、いかに対
応すべきかを模索した結果、生き残る術として、協働を政策の柱に位置づけ、新たな地域づくり
に着手しています。
 つまり、いかにして早期に自立し得る行政基盤を確立するかがいま実際に突きつけられている
最大の課題と言えます。つまり、社会情勢の変化や三位一体改革による一層の分権化に自治体間
格差拡大を助長し、財政的自立の困難な自治体の経営を着実に追い詰めているのが実態であり、
本市の財政状況も例外ではないのであります。この度の基本構想は、基本理念の中に、自主自立
を目指した地域内分権に加えて市民協働を掲げており、厳しい時代を生き抜こうとする本市の強
い意思表明でもあります。
 厳しい財政状況を抱える本市にとって、これからの道のりは前途多難に違いありませんが、本
市が、自主自立し得る自治体となるべく、身の丈に合った自治体運営が行われることを期待する
とともに、住民が等しくゆとりと豊かさを実感できるよう本市の均衡ある発展を望み賛成討論と
いたします。
◇議長(星野佐善太君) 他に。討論を終結いたします。
 これより、議案第81号 沼田市基本構想についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は、可決であります。
 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               (賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
──────────────◇────────────── 
    第3 請願第4号 椎坂トンネル早期開通に関する請願書
◇議長(星野佐善太君) 日程第4、請願第4号 椎坂トンネル早期開通に関する請願書を議題
といたします。
 本件に関し、経済建設常任委員長の報告を求めます。委員長 星川嘉一郎議員。28番。
〔経済建設常任委員長 星川嘉一郎君登壇〕
◇28番(星川嘉一郎君) 経済建設常任委員会に付託されました、請願第4号 椎坂トンネル
早期開通に関する請願書について、審査の結果をご報告いたします。
 本請願の趣旨は、国道120号線、椎坂トンネルの早期開通の実現を求めるというものであり
ます。
 本委員会は、慎重な審査を行った結果、全会一致で採択すべきものと決定いたしました。
 これよりその理由と審査の経過をご報告申し上げます。
 審査の中では、「椎坂トンネルは、昭和61年度のルート検討開始以来20年を経過した現在、
いまだ開通されておらず、利根町住民をはじめ国道120号線沿線の住民は生活の不便を感じて
いる」といった意見や「住民の利便性向上や災害・救急活動等の問題、地域経済の発展を考慮し
た場合、一日も早い開通が望まれる」等の意見が各委員から示されました。
 本委員会としては、本請願の願意は理解できることから、採択すべきものと決定した次第であ
ります。
 以上申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(星野佐善太君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 討論を終結いたします。
 これより請願第4号 椎坂トンネル早期開通に関する請願を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本請願は、採択することに決しまし
た。
──────────────◇──────────────
    第4 議案第82号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
◇議長(星野佐善太君) 日程第5、議案第82号 沼田市教育委員会の委員任命の同意につい
てを議題といたします。
 職員をして、議案を朗読いたさせます。
(職員朗読)
◇議長(星野佐善太君) 朗読が終わりました。
 ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 議案第82号 沼田市教育委員会の委員
任命の同意についてご説明申し上げます。
 教育委員会の委員であります佐々木基雄さんの任期が平成18年9月30日をもって満了とな
りますので、後任の委員について慎重に選考した結果、佐々木基雄さんを適任と認め、引き続き
任命いたしたく提案申し上げる次第であります。
 また、教育委員会の委員でありました根岸明宏さんが、一身上の都合により平成18年7月7
日をもって辞職されましたので、後任の委員について慎重に選考した結果、小野里靖夫さんを適
任と認め任命いたしたく提案申し上げる次第であります。
 お二人の経歴概要につきましては、参考資料として配付の経歴概要書のとおりでありますので、
よろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます。
◇議長(星野佐善太君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 質疑を終結いたします。
 おはかりいたします。
 ただいま議題となっております議案第82号については、会議規則第36条第2項の規定によ
り委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、議案第82号については、委員会の
付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 討論を終結いたします。
 これより議案第82号 沼田市教育委員会の委員任命の同意についてを採決いたします。
 本案は、同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、同意することに決しました。
──────────────◇────────────── 
    第5 議案第83号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
◇議長(星野佐善太君) 日程第6、議案第83号 沼田市公平委員会の委員選任の同意につい
てを議題といたします。
 職員をして、議案を朗読いたさせます。
(職員朗読)
◇議長(星野佐善太君) 朗読が終わりました。
 ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 議案第83号 沼田市公平委員会の委員
選任の同意についてご説明申し上げます。
 公平委員会の委員であります中村英一さんの任期が平成18年9月30日をもって満了となり
ますので、後任の委員について慎重に選考した結果、織田澤 淳さんを適任と認め、選任いたし
たく提案申し上げる次第であります。
 織田澤 淳さんの経歴概要につきましては、参考資料として配付の経歴概要書のとおりであり
ますので、よろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます
◇議長(星野佐善太君) 説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 質疑を終結いたします。
 おはかりいたします。
 ただいま議題となっております議案第83号については、会議規則第36条第2項の規定によ
り委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、議案第83号については、委員会の
付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 討論を終結いたします。
 これより議案第83号 沼田市公平委員会の委員選任の同意についてを採決いたします。
 本案は、同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、同意することに決しました。
──────────────◇──────────────
    第6 閉会中の継続調査申出について
◇議長(星野佐善太君) 日程第7、閉会中の継続調査申出についてを議題といたします。
 総務文教常任委員長、民生福祉常任委員長、経済建設常任委員長、及び議会運営委員長から、
会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続調
査の申出がありました。
 それぞれの委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、それぞれの委員長から申出のとおり
閉会中の継続調査に付することに決しました。
──────────────◇──────────────
    第7 字句等の整理委任について
◇議長(星野佐善太君) 日程第8、字句等の整理委任についてを議題といたします。
 おはかりいたします。
 今期定例会で議決された事件について、その字句等の整理を要するものにつきましては、会議
規則第42条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 以上で今期定例会に付議された事件は、すべて議了いたしました。
──────────────◇──────────────
    第8 市長閉会あいさつ
◇議長(星野佐善太君) この機会に市長より発言の通告がありましたので許可いたします。市
長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) お許しをいただきましたので、一言お礼のごあいさつを申し上げます。
 今期定例会は、去る9月4日から本日までの23日間にわたり開催され、この間、議員各位に
は慎重なご審議とご審査を賜り、ご提案申し上げましたすべての案件につきまして、原案のとお
り可決、同意、承認または認定いただき、誠にありがとうございました。
 心から厚く御礼申し上げる次第であります。
 特に、『平成17年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算並びに平成17年度沼
田市水道事業決算』につきましては、決算審査特別委員会を設置され、綿密なるご審査をいただ
きましたが、この間における正、副委員長さんのご労苦並びに委員各位の熱心なご審査に対しま
して、深甚なる敬意と感謝を申し上げる次第であります。
 また、『沼田市基本構想』につきましては、昨年9月に「第五次総合計画に関する特別委員会」
を設置されて以来、長期間にわたり精力的な調査研究をいただき、さらに本定例会におきまして、
ご提案申し上げました「基本構想」につきまして、綿密なご審査をいただきました。この間にお
ける正、副委員長さんのご労苦並びに委員各位の熱心なご審査に対しまして、重ねて敬意と感謝
を表する次第であります。
 また、一般質問におきましては、6名の議員の方々から現下の諸問題を中心にご質問を賜り、
それぞれ答弁を申し上げましたが、検討課題とさせていただきました事項につきましては、今後、
十分留意をしてまいりたいと存じます。
 さて、平成18年度も下半期を迎えますが、今後も引き続き、市民皆さまの深いご理解とご協
力をいただきながら、現下における諸問題に積極的に対応するとともに、今議会においてご決定
いただきました第五次総合計画の初年度となりますところの平成19年度予算編成に向け諸準備
を進め、本市の将来像の実現に向け最大限の努力を傾注してまいりたいと存じますので、議員各
位のなお一層のご指導、ご支援を賜りますよう衷心よりお願い申し上げまして、お礼のごあいさ
つとさせていただきたいと存じます。
 誠にありがとうございました。
──────────────◇──────────────
    第9 閉  会
◇議長(星野佐善太君) 以上をもちまして、平成18年第3回沼田市議会定例会を閉会いたし
ます。
 議員各位、並びに執行部各位には、長期間にわたりまして大変ご苦労さまでございました。
   午前10時48分閉会
. .
. 前のページに戻る
.


All Rights Reserved. copyright  (c)  沼田市役所. 2000-2005、各ページに掲載の写真・音声・CG及び記事の無断転載を禁じます。
〒378-8501 群馬県沼田市下之町888番地 電話.0278-23-2111(代表)
このホームページについてのお問い合わせは、numatacity@city.numata.gunma.jp