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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成18年第4回定例会 議事日程第2号

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沼田市議会平成18年第4回定例会会議録
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議事日程 第2号
平成18年12月7日(木曜日)午前10時
第 1 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
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出席議員(44人)
       1番  小野 広樹君      3番  小林 克郎君
       4番  角田  博君      5番  中村 光孝君
       6番  小野 要二君      7番  小林  猛君
       8番  繻エ冨士夫君      9番  真下 恭嗣君
      10番  布施辰二郎君     11番  角田 泰夫君
      12番  高柳 勝巳君     13番  久保 健二君
      14番  星野  稔君     15番  鈴木 圭子君
      16番  金子 一弥君     17番  金子 千明君
      18番  長谷川信次君     19番  宮田 和夫君
      20番  小林 玉男君     21番  小野 正純君
      22番  大島 崇行君     23番  山ア 義朗君
      24番  大竹 政雄君     25番  井之川博幸君
      26番  大東 宣之君     27番  片野 彦一君
      28番  星川嘉一郎君     29番  金井 康夫君
      30番  井上 正文君     31番  小尾 孝男君
      32番  相田 昌夫君     33番  宇敷 和也君
      34番  小林 次夫君     35番  橋 襄典君
      36番  牧野 保好君     37番  石田 宇平君
      39番  井上健太郎君     40番  田村 博美君
      41番  井田 孝一君     42番  小林 照夫君
      43番  星野佐善太君     44番  郷原 重雄君
      45番  横坂 泰次君     46番  井上 幾雄君
欠席議員(2人)
       2番  南 美喜雄君     38番  松井 敏員君
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説明のため出席した者
  市  長     星野已喜雄君      助  役     林  義夫君
  白沢町振興局長  根岸 恒雄君      利根町振興局長  星野 健一君
  市長公室長    田村 澄夫君      総務部長     村山 博明君
  民生部長     田島  護君      経済部長     大嶋 政美君
  建設部長     松井完一郎君      街なか対策部長  見城 厚男君
  白沢町振興局次長 中村 弘志君      利根町振興局次長 中澤 和義君
  総務課長     村沢 博行君      教 育 長     津久井 勲君
  教育部長     宮澤 満夫君      庶務課長     水田  修君
  監査委員事務局長 小池 一夫君
─────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長     茂木  愛       次長兼庶務係長  下  宏一
  議事係長     茂木 敏昭       主  任     地野 裕一
─────────────────────────────
    午前10時開会
◇議長(星野佐善太君) これより本日の会議を開きます。
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    第1 一般質問
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、一般質問を行います。
 通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
 最初に、橋襄典議員。35番。
 〔35番 橋襄典君登壇〕
◇35番(橋襄典君) 一般質問に入る前に、まず、5日の私の質疑の中で報告第19号
 専決処分和解について、この業務内容がないということで、内容的には市内に向かうとい
うことで、振興局長の説明では火事見舞いに行かれたと説明されましたが、広域消防で確認
したところ、8月23日にあったのみで、当日の8月30日、29日には利根町における火
災は確認されておりませんでした。
 この件については、後ほど再確認したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 なお、これから12人の議員が生活者起点、市民の立場に立って質問いたしますので、ど
うぞ簡潔に明瞭にご答弁をお願い申し上げます。
 一般質問を致します。
 平成に入って間もなく20年、日本はいよいよ大変革を迎えようとしています。近代工業
社会が終わり、新しい知価社会が始まったと言われております。国も地方も行財政改革を貫
いている。驚くような素晴らしい実績が日経の行政革新度調査に於いて明らかになりました。
当然のことながら、首長のリーダーシップによるもの。さらに、住民が自分たちの住む自治
体の政策形成に主体的に意見を出すことを制度的に保証する仕組み、市民参加のインフラが
どの程度できているか。パブリックコメント制度の導入により行政革新度が見られる。
 予算主義を貫く行政運営、住民主体のまちづくりは住民の満足度の大きさによって図られ
る。私は昨年に引き続き市政懇談会、市長と語る「ふれあい広場」11ヵ所の全会場を傍聴
をいたしました。それは議員として、市民から貴重な意見を直接聞くことができ、議会活動
に非常に参考になりました。新生沼田の住民主体のまちづくりについてお伺いいたします。
 市政懇談会、市長と語る「ふれあい広場」について、その目的と参加率も含めて、昨年度
と比較してその成果についてどの様な判断されているのか、まずお伺いいたします。
 さらに、市民から発言のあった主な事項についてお伺いいたします。
 各会場において説明されていた、三井生命の資産無償譲渡について。10月6日、全員協
議会において議会に理解を得られたとか、当時市長ではなかったとか、受けなかったときの
状況、受けたときと受けなかったときの比較について、あらゆる角度から分析してきた。一
画がどうなるのか想像がつかない。次のリスクを見たときの状況、4項目のハードルがクリ
アできればやむを得ないのではないか。朝7時頃から議論したり、調査した。朝に昼に検討
してきた。条件のクリアができないと市民に迷惑を掛ける。等々言われているがその真意に
ついてお伺いします。
 次に地域協議会についての確認について、10ヶ年の期限について振興局の説明が正しい
のか、市長説明が正しいのかお伺いいたします。
 さらに市民への手当の遅延についての再審についてどの様に考えているのかお伺いいたし
ます。
 川田地区のイノシシ対策についての対応についてお伺いいたします。
 池田地区の農集排、下水道整備の周知についてお伺いいたします。
 最終処分場の動向についてお伺いいたします。
 説明資料平成18年度沼田市一般会計予算概要から特に市税収入の推移について1億6、
500万円の政策増額要因について、また、行財政改革による、人件費削減についてお伺い
いたします。
 多様化する住民要望については住民参加から協働とアウトソーシングについて、どのよう
な政策導入により果たしていくのかお伺いいたします。更にそれらの行政執行の公平・公正
・公開についてお伺いいたします。
 行政管理から行政経営革新による自主自立についてお伺いいたします。
 去る11月13・14日、第20回東京ビジネスサミット2006と潮流セミナー、早稲
田大学大学院・北川正恭教授の地域経営〜立ち位置を変えて〜日経グローカルセミナー、内
閣官房中心市街地活性化本部事務局・企画官、徳永政道氏による「中心市街地活性化の新政
策」に参加して参りました。
 ユビキタス社会を迎えて大きな転換期にある日本。これを乗り切るためには発想の転換と
それを行動に移して成果を上げていくためのマネジメントが必要。市長が言われているN.
P.M(ニュー・パブリック・マネジメント)さらにキーワードは「気づき」、各個人が
「気づきによる自己変革」を起こし、疲弊した日本を再生させていくことが強調されていた。
生活者起点の行政への転換と情報公開の必要性、受益者「市民」のために何が必要かを考え
ることが大前提になる。行政の質的転換をどう進めるかが課題だということ、それには常に
話し合いを持つことを最重要視するダイアローグ「対話」を大切にし、いかに受益者の満足
度を考えたパラダイムシフトへの転換が求められ、そのためには行政に経営の視点での行政
管理から行政経営革新による自主自立が求められている。
 そこで沼田市の行財政状況をどの様に理解されているのか。行政管理から経営革新につい
てどの様に考えているのか。住民満足「行政サービス」の行財政運営について。市長の行政
市政について、新年度に向けてどの様な行政運営をされていくのかお伺いし、一回目の質問
といたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
 〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの橋議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、新生ぬまたの住民主体のまちづくりについて、市政懇談会・市長と語る「ふれあい
広場」について、改めて、その目的と17年度「昨年」と比較して(住民参加率も含め)ど
のように判断されているのかについてでありますが、市長と語る「ふれあい広場」は、私が
市民の皆さんと直接お目にかかり、当面する市の主要施策などについて、ご理解をいただく
とともに、市民の皆さんから建設的なご意見やアイデアをお聞かせいただき、市政に反映し
てまいりたいということで、前任者が行っていた「こんばんは市長です」に引き続き、市長
に就任した平成14年度より毎年開催しているものであります。
 本年度におきましては、10月24日から11月24日までの間、沼田地区4箇所、利南、
池田、薄根、川田及び白沢地区で各1箇所、利根地区2箇所の計11箇所で実施いたしまし
て、参加者合計は203名で、20歳以上の住民参加率は0.45パーセントでありました。
 参加人数につきましては、旧沼田地区では昨年とほぼ同数でありましたが、白沢地区で若
干増加し、利根地区で減少しております。参加された方からは、今後の市政運営に当たって
の貴重なご提言や様々なご意見、また、お知恵をいただきまして、大変ありがたく有意義な
ことであったと考えております。
 次に、市民から発言のあった主な事項について、三井生命資産の無償譲渡について・地域
協議会・川田地区のイノシシ対策・池田地区の農集排・最終処分場・有害鳥獣駆除の委託・
一般会計予算概要等々について、どのように対応され、どのような考え方をされているのか
についてでありますが、まず、三井生命資産の無償譲渡につきましては、寄附の申し出に対
し、10月6日、三井生命宛てに必須とした4点の条件を付け、前向きに取り組む方向を伝
えたところであります。三井生命では、その必須とした事項に対応する手法を検討している
状況と聞いており、その方針を注視しているところであります。
 次に、地域協議会についてでありますが、地域自治区の設置期間は10年とし、設置期間
満了前に同様の機能を有する機関の設置等については検討するものとすることが、合併協議
会の中で確認されているところであります。
 次に、川田地区のイノシシ対策につきましては、年間の捕獲許可の取扱いとともに、長野
県塩尻市の緩衝帯設置の効果が紹介され、県民局等とも相談の上、研究してまいりたい旨申
し上げたところであります。
 次に、池田地区の農集排についてでありますが、事業費が多額になることや接続率の伸び
悩み等により、平成17年に仮称沼須地区の事業を休止したのに伴い、池田地区も含め他も
同様に現在休止の状況にあります。また、下水道整備の周知についてでありますが、今回ご
意見をいただきましたので、関係者をはじめ現在の区長さんに周知をさせていただいたとこ
ろであります。
 次に、最終処分場についてでありますが、現在実施しているリサイクル事業の推進や焼却
灰の委託処分により埋立量の減量に努め、延命存続を図りながら、組合事業として取り組ん
でいる処分場・リサイクル施設の新設に向け、関係機関等の動向も見定め、鋭意努力してま
いりたいと考えております。
 次に、有害鳥獣駆除の委託について、市民への手当の遅延についての再審についてどのよ
うに考えているのかでありますが、関係職員から事情を聴取し、11月10日付でそれぞれ
関係する職員に対して、その実態に即して処分を行ってきたところであります。その後、ふ
れあい広場でのご意見がありましたので、改めて関係職員に確認したところ、事情聴取をし
た内容と同様でありますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、一般会計予算概要についてでありますが、市税収入の約1億6,500万円の増額
要因は、老年者控除や定率減税の廃止など制度改正によるもののほか、徴収対策によるもの
であり、人件費の削減については、合併時の職員数は552人で、本年4月では535人と
なり、17人の減で、約1億3,000万円が削減されたところであります。
 なお、市民の皆さんからいただいた他の貴重なご意見やご要望につきましても、当日お答
え申し上げたものをはじめ、全ての案件について担当課に繋いで、必要なものについては、
現場確認を行い、可能なものはできるだけ早急に対応するとともに、その他のものにつきま
しては前向きに検討を行い、国、県を含め関係機関に繋ぐなどの対応をしてきたところであ
ります。
 次に、それらの事業執行の公平、公正、公開について、多様化する住民要望について住民
参加から協働とアウトソーシングについて具体的政策の導入により果たしていくのかについ
てでありますが、現在、市民公募委員等による、沼田市市民協働推進基本方針検討委員会及
び庁内の検討組織である推進委員会、研究会において、本市の市民協働の基本的な考え方等
につきまして検討をしているところであり、市民と行政が連携、協力して市民協働によるま
ちづくりを進めたいと考えております。
 また、アウトソーシングにつきましては、事務事業の必要性や妥当性などの見直しを行い、
外部委託等が適当な事業については委託をさらに推進したいと考えております。
 ふれあい広場でいただいたご意見、ご要望等につきましては真摯に受け止め、前向きに検
討するとともに、それらの事業執行に際しては、公平、公正、公開に努め、市民の意見を市
政に反映できるよう努力してまいりたいと考えております。
 次に、行政管理から行政運営革新による自主自立について、沼田市の行財政状況をどのよ
うに理解されているのかについてでありますが、本市の財政状況は、税収などの自主財源比
率が低く、依然として地方交付税など国等の制度に依存した体質であり、基金の取り崩しを
行いながら予算を編成するという切迫した状況にあります。
 一方、少子高齢社会への対応、高度情報化対策、都市基盤整備や生活関連社会資本整備な
ど、取り組むべき課題は山積しており、臨時財政対策債の発行などにより市債残高は増加し、
今後の元利償還が財政を圧迫する要因にもなることが予測され、極めて厳しい行財政状況に
あると認識しております。 
 従いまして、行政組織のスリム化、合理化等による財政基盤の強化を進め、効果的かつ効
率的な行政運営を図ることによって、足腰の強い行財政基盤を構築する必要があると考えて
おります。
 次に、行政管理から経営革新についてでありますが、行政を取り巻く環境や住民意識の変
化により、行政の果たすべき役割や市政への市民ニーズは多様化・高度化してきており、一
方、財政状況は先ほども申し上げましたが、大変厳しい状況にあり、行政サービスの提供の
視点を「量」から「質」へ転換することが大変重要であると認識しております。
 今後より一層厳しくなる財政状況の中にあって、多様化、高度化する市民ニーズに対応し
ていくためには、市民ニーズを的確に捉え、コスト意識とスピード感をもって、質の高い行
政サービスを提供することが必要であると考えております。
 従いまして、これらのことを踏まえ、自治体としての経営を目指すとともに市民の目線に
立った行政運営を行うことが重要であると認識しておりますので、職員の抜本的な意識改革
を図るとともに行政資源の効率的な活用に努めてまいりたいと考えております。
 次に、住民満足(行政サービス)の行財政運営についてでありますが、国で進める三位一
体改革により、地方分権が本格的に進展している中で、地域の事情を踏まえた特色ある政策
や行政サービスを効率的かつ効果的に実施していくことが住民満足(住民サービス)に繋が
るものと認識しております。
 従いまして、地域の特性を生かした施策の充実を図るとともに、事務改善や行政組織機構
のスリム化・効率化を積極的に推進し、職員の意識改革を図り、行政能力の向上に努めるこ
とが重要であります。
 また、財政面においては、将来にわたって健全財政が維持できる財源の確保や財政運営の
効率化などを図り、身の丈に合った行政運営を行っていく必要があると考えておりますので、
事務事業の見直しや経費の精査などに努めてまいります。
 次に、市長の行政・市政についてでありますが、市民の皆さんの声を市政運営に最大限生
かしていく基本姿勢は、終始一貫して変わるものではございません。
 歴史的な転換点である合併を新たなまちづくりの起点とし、安全、安心、快適さを実感で
きる、誰もが住みよいまちづくりを目指していくためには、事務事業の見直しを図りながら
伸ばすべきは伸ばし廃すべきは廃していくという果断な改革の精神をもって、引き続き市政
運営に当たってまいる所存であります。
 また、社会経済の状況は、依然として厳しい状況にあり、国、地方の財政構造を改革する
ための三位一体の改革によって、地方の意向が十分に反映されていないながらも、確実に地
方への権限移譲と税源移譲が進み、地方交付税改革の論議も本格化しております。
  そうした中で、行財政改革を推し進めるとともに、市民、企業、行政などが知恵や労力を
提供しあって環境と共生する新しい仕組みを「創造」し、人間性豊かな魅力ある「田園空間
都市」を、多様な主体と「ともに」「築」いていく考えでありますので、新年度に向けては、
市民と行政などが互いに協力し「協働」してまちづくりを進めることを基本とし、行政改革
の着実な推進により身の丈に合った行政運営に努めてまいりたいと思います。
 以上申し上げまして、橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇35番(橋襄典君) 答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
 まず、このふれあい広場において、先ほどの、第1回の質問の中で申し上げましたように、
それぞれ11箇所出て、貴重な市民の生の声を聞かせていただき、これからの私の議会活動
についても大きな役割を果たすというふうに思っております。
 その関係で市長の答弁は、昨年、私が質問した内容と同様な答弁であります。ちょっとは
1年経つと違った感覚があるのかなというふうに思ったのですけれども、さらに11箇所と
いうことになると、なかなか全部出るということは大変なことなので、実は11月の項に、
公立大学法人横浜市立大学エクステンションセンターとPHP総合研究所で、共催の「元気
なまちのスゴイしかけ、地域経済を活性化する全国24の実例」こういうのがあって、これ
が参加する予定でいたのですけれども、当日はちょうど池田でのふれあい広場があって、こ
こは欠席いたしました。それぞれもう一つ、あとはマニフェストの第3回の検証大会が19
日ですか、早稲田大学であったのですけれども、残念ながらここには参加できなかったので
すが、私はこのふれあい広場に出て、それ以上の私自身としては成果があったのかなという
ふうに思います。
 そこで市長が、先ほど答弁の中にありましたように、これは市民が主体の、参加される市
政懇談会ですよね。それが住民、議員、それから職員、全体を含めて昨年が0.5パーセン
ト、今回が少なくなって0.4パーセントということなのですよね。そのことについては、
先ほどの市長の答弁では、このことについては有意義であったということなのですが、こう
いう考え方、そういう答えしか出ないのかもしれないのですけれどもね、そういうことでい
いのかどうか。もう一度その辺について、参加率と今後そういうふれあい広場を続けていく
ということですから、いろいろな市民の生の声を聞くということと、それから市政運営につ
いての直接市民に対話を持って説明していくということは非常にいい機会だということだと
思います。
 それにはこれだけ、いつ見ても市長は何か現場主義かどうかわかりませんけれども、役所
に居ない、ランプが消えている部分が非常に多いわけですけれども、それだけ公務が非常に
忙しいということで、そういう時間をぬって、市民とのこういった対話の時間を設けたとい
うことは、非常に貴重な時間であるということですね。そして、それに担当の、会社でいえ
ば役員たる部長も出て、それに答えるということであるわけですけれども、いかんせん何か
参加率が少ない。
 ましてや、次に出てきますけれども、三井生命の問題については、中央公民館であった場
合に、やはりいちばん近いところで、こういうふうな形で説明があったわけですけれども、
非常に残念ながら少ない参加率であった。そういうことについて、これは中央公民館では6
人きり出ていないのですね、一般市民はね。そのうち議員が4人ということです。ですから、
そういった「時は金なり」、そういう部分をどう考えておられるのか。ですから先ほど言っ
た、管理から要するに住民満足にするにはそういう考え方をどういうふうにチェックしなが
らやっていくかということが大事であると。ですから多くの市民に足を運んでもらう努力が
必要ではないのかな。これがひとつの、市長が、市民参加から協働へのひとつの流れの中に
もこれがひとつあるのかなというふうに思います。そういう中での仕掛けというのがそこに
あって、その成果が、市長がやろうとしていることが住民に理解されて、それでよりいい方
向に進んでいくと。こういうことになろうかと思うのですが。その辺について、もう一度ご
答弁をお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 市長と語るふれあい広場、当然、市民と直接語りあう場所でありますから、大変重要な位
置づけになろうかと思っております。開催の案内は、広報ぬまたでもって、今回は、10月、
11月号で掲載をさせていただきました。さらに、地域コミュニティー放送として大変ご活
躍をいただいておりますところのFMOZEでの放送もお願いをいたしました。さらに、全
区長への案内通知、全世帯への回覧板、さらに、ホームページ等でいわゆる掲載をし、さら
に、白沢町におきましては、団体会議での要綱配布、あるいは南郷地区で、防災無線での広
報等、できる限りの対応を図ったわけでございます。
 議員ご指摘のとおり、そういった中にあって、0.5パーセント前後から0.4パーセン
ト前後に弱化したという、そういう経過がございます。ただ、私どもの立場からいたします
ると、これらを、それでは一体全体やった方がいいのか、やらない方がいいのかというよう
なことになるわけでございますが、当然、一人の市民の数多く接触するということは大変重
要なので、私どもはこれは前向きに努力をしてきた経過がございます。ただ惜しむのは、確
かにご指摘のとおり、ご出席の方々が少ないということについては、私どもの立場からする
と忸怩たるものがあるわけでございますけれども、今後、それらに対する対応を考えながら、
今後の対応に処してまいりたいというふうに思っております。
◇35番(橋襄典君) 昨年と全く同じような内容の答弁なのですね。行政は、市民の付
託に応えることと、やはりそれに進むべきことは、仕掛けがやはり必要なのですよね。です
から市長は、市民参加を協働というふうな形になっておりますけれども、次に出てきますけ
れども、市民参加はどうだったのか。それでそのレベルをあげた中で協働になったというこ
とは、市民参加のひとつの、一つをクリアされたのかどうか。全くクリアされてないと思い
ますよ。ですから、そのことについては、今後について検討していくということですけれど
も、そんなことでいいのかなということが、私は答弁を受ける立場からすると非常に不満足
なわけです。再確認で、このふれあい広場のことも、昨年と同様な質問をしたわけです。そ
したら同様な答えが出てくる。しかしながら一年が経過した中で、昨年は非常に農繁期で忙
しいときだったですけれども、そういう中で参加率が少なくなったり、全面的に合併後、新
市の役所に対する信頼関係を持っているかと。決してそうではないのですよね。そのことに
ついては、できるだけというよりも、仕掛けということを、アイデアは先ほどあったと思う
のですね。アイデアを出したり、建設的な意見も吸収していくということですから、それら
について小手先でなくて、昨年、いちばんいい例が出たのが集中豪雨があって側溝に水が溢
れてしまった。それを一時的に処理することも大事なのですよと。でも、これからの問題、
都市化が進む中に根本的に政策としてこういったものを解決していく方法というのを考えて
いかなければならない。
 ですから、このふれあい広場、せっかくこの時間を割いて市長が現場に出向いているわけ
ですから、それに多くの市民が足を運んで、「ああ今日はよかったな」こういう形がなるべ
きふれあい広場でなければ。だから、昨年の語源についても市長は言われていたわけですよ
ね。フリーの中で、だからディベートではなくていまは対話ですよと、こういうことだと思
うのですけれども。それが要するに明日のすばらしい沼田市の建設につながっていくという
ことなのですね。ですから、それについて、満足いく答えはないかもしれないですけれども、
期待のあるような答弁をもう一度お答えいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 市民が各々主体性をもって、当然、まちづくりに参加をしていく
ということ、行政の立場からは期待もいたしまするし、またそういったことを促すこともこ
れまた行政の仕事であるというふうに思っております。従いまして、こういったふれあい広
場は大変重要な意義を持っているというふうに思っておりまして、この市長就任以降一貫し
て続けてきた経過がございます。今後ともそれらに留意をしながら努力をしてまいりたとい
うふうに思っております。ただいろいろな角度から検討をしていく必要があるのではないか
と、こんなふうに思っております。
◇35番(橋襄典君) このふれあい広場は重要な意義を持っていることは当然なことな
のですね。そういう中で進歩するためには、いま市長の言われたいろいろな立場、角度から
見ながら検討していくというのが当然のことなのです。それが発展につながってくるわけで
す。それにより理解をしていただいた市民が参画をして、理解度を増すことによって市長の
言われたような方向にいくということですね。もしそれ以外の答弁があったら言ってくださ
い。もうこれ以上出ないと思います。
 そこで、一昨年の広報ぬまたですか、その市長の年頭のあいさつの中で、最近はあまり出
てこないのですけれども、不偏不党ですよね、先ほどの公平、公正、公開、それについては
改めて辞書を引かせていただきました。いずれの主義、党派などにも与しないで、公平中立
な立場を取るということなのですね。来年は選挙の年と言われておりますけれども、そのこ
とについて、そのスタンスはどうだったのか。過去2回そのことを申し上げましたけれども、
適切な答弁はありませんでした。やはりそういう部分を、執行者についてはきちっとその辺
に対応していかなければならないのではないかなというふうに思います。その点については
いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 一昨年の広報ぬまたに掲載されていた関係からのお話しでございますけれども、市の行政
運営をしていくためには、そういった姿勢を持ち続けることは大切だと思っております。た
だ政治の世界は生き物でございますから、状況に応じては政治判断もこれまた要求をされて
まいります。従いまして、そういったことに常に意を注ぎながらも、その状況に応じては、
いろいろな、柔軟な対応も求められているのではないかと考えております。
◇35番(橋襄典君) それが非常に市長のテクニックというか、上手なところなのです
ね。ちゃんと聞いている人には聞いて、その場、その場の、いま言われている政治屋だか、
政治家だか知りませんけれども、私も、市長が政治家ということについて、政治家になりた
いと、こういうふうに私も申し上げたことがあります。ですからそういった、いま、なかな
か世の中、筋論がとおらないということがあるのですね。いいことは、いろいろな本を読ん
でやればいろいろなことがあるわけです。そういった部分をね、言っていることとやってい
る行動が、それに一緒になっていくということは非常に大変なことなので、ぜひこういうこ
とを守りながらやっていっていただきたいというふうに思います。私が聞くより傍聴者が聞
いておりますので、その辺の判断は判断でしていただければいいのかなというふうに思いま
す。もしそのことについて、もう一度お答えがあったらお願いしたいと思います。
 次に、進ませていただきます。三井生命の資産の無償譲渡について、10月の6日の会議
の開催もおかしいというふうに私は指摘をいたしました。そういった中で資料の提出いろい
ろありました。その中で、ふれあい広場の中で、この件について1箇所なのですけれどもね、
「議会に理解を得られた。」議会に理解を得られたと、こう言っているのですよ。それと、
「当時、市長ではなかった」こういうことは、どういうことをもって市長は言われたのか、
お伺いいたします。
 それと、この全員協議会の中でもこういうことは出ていなかったわけです。これを受けた
とき、受けなかったとき、あの一画はどうなるのかと、こういう想像はつかないと。しかし
ながらそれを見たときに、このリスクは非常に大変な問題があると。ただ4項目についても
非常に高いハードルなのですよ。しかしそれをクリアしたときに、これはしょうがないとい
うことだというふうなことの判断。それも朝7時頃からやってきたとそんなこと我々、全然
議会には市長は示していないのですよ。私は、ふれあい広場に出たから、その中に議員は何
人か出ていますよ。でもそんなことで公開などと言えるのですか。公平、公正。そして、ま
して市民に付託された議会に対してそういうことは答えない。10月6日も、前日のお昼に
決まったような会議ですよ。こんな大事な会議について、でもそれは、おそらく9月30日
が期限。だけどいまのままでやるというと、第三者に渡ってしまうと。ここに問題があった
のではないですか。でもですね、そういう大きな、重要な問題を含んでいる部分について、
議会に得られた、どういう判断で得られたのですか。当時、市長でなかったと。そんなこと
の執行者でいいのですか。その点についてお答えください。
◇市長(星野已喜雄君) 質問が、なかなか私の方から理解をすることがちょっと難しいの
でありますが、例えば整理をして申し上げますと、当時、市長ではなかったということを、
もし私が言ったとすれば、それは一応このときではないかと思っております。中央公民館の、
11月19日のときに、市民側の質問者が、下之町の開発のときに、つまり私が、まさに市
長になる前の段階の中で、いろいろとそういったような大きさのことについて必要があるの
か、ないのかということを聞いてみたらこうだったというようなくだりがあったので、当時、
私は市長でありませんでしたので、誠に申し訳ないけれどもということは確かに申し上げた
と思っております。
 それから、議会に理解を得られたというようなこと。やはり11箇所もあったから、どこ
でそういったことを言われたかということについて、私もこれも明確に承知をしておりませ
んけれども、私の記憶をたどると、利根町のところで、ことによればそういったことを申し
上げたかもわかりません。ただすかさずですね、議会の説明ということで申し上げたわけで
ございまして、もし私が、そういうようなことを申し上げたとすれば、それは誠に申し訳な
く思っております。議会に説明をさせていただいたということで理解を得たいと思っており
ます。
◇35番(橋襄典君) 中央公民館では、非常に厳しい状況のことを説明されていたので
すよ。当時、市長ではなかったとか、理解を得られたと、そうは言っていないのです。言っ
た場所は利根町なのです。今回のふれあい広場で、沼田市にとってもこの三井生命の資産譲
渡については、非常に明暗が分かれるところに来ているわけですよね。そのことについて前
々からいろいろな角度で問題があったわけですけれども、今回、9月30日の、いま言った
ような第三者に渡るということで当局は慌てたのだと、こう思うのですね。ですから、その
ことについては、沼田市は、三井生命から信頼関係がない。私が言ったでしょう。だからそ
のことについては非常に大きな問題があるわけなのですよ。それを、46人、議長も含めて
46人の議会が、4項目についてOKなどと言ったことはありませんよ。説明だけじゃない
ですか。この後に出てきますけれどもね、それじゃあ、そのことについて将来、この4つの
項目をクリアしたときに、どうプラスですか、どうマイナスですか。費用対効果ですよね。
例えば100円マイナスがありますよ。でも15プラスあれば5つプラスなのですよ。だか
ら苦肉の策として、市民のことを考えたときにはこれでいくのだと、こういうことがあれば
いいですよ。全くそれはないではないですか。こういった重要な問題について。ですから、
沼田都市開発に対する資本と補助金の間違いをしているわけですよ。だからこれはね、もし
かすると言ったかもしれない。そんなので通るのですか。この当時、市長ではなかったと。
これは利根町で言っているのですよ。中央公民館では言っていません。この中に全部、大体
の主なことはやっています。これをやり始めたらきりがないですけれども、大体の主立った
ことであれしました。だから、いつでも市民から血税を預かって、市民のために使う。それ
が果たして執行するときに本当に市民がいいのか、悪いのか。ですから今回、初めてだと思
うのですけれども、市民の満足度、この満足度を確認するということは非常に大事なことな
のですよ。もしかすると言ったかもしれない。そんなことでいいのですか。でもその当時は
市長ではなかったと。こういうニュアンスのことを議場でも言っているし、ほかでも言って
いるのですよ、市長。ですから先の不偏不党と同じではないですか。公平の立場に立って、
そこにはいろいろな問題があると。でも政治は生だからしょうがないのだと、こういうこと
じゃあ、これは通用しないのではないですか。その点についてもう一度お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) ご指摘のことが事実であるとすれば大変遺憾に思って、誠に申し
訳なく思っておりますが、ただ内部の公室長等にも確認したところ、すぐその後に説明をさ
せていただいたということを言っておるということを確認もしております。そういう意味で
は申し訳なく思っておりますけれども、ご案内のとおり、ふれあい広場でございます。やは
り市民の方々と胸襟を開く場所でもありますので、そういったことがあったとしたら大変申
し訳なく思っておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇35番(橋襄典君) 市長はそんな答弁で終わってしまうのですね。だけども、これは
非常に重いことなのですね。それでいま市長が答えた、「この事実であれば」と、こういう
ことを言うのです。その内部で説明した、ということはどういうことですか。どこに、どう
いうふうな形で。市長はいま中央公民館と言ったけれども、私は、利根町の振興局でこれを
聞いたのです。メモされています。だからその辺の差にもあるのではないですか。これは非
常に大事なことですよ。あの一画がなくなったとか、その後どうなったかということは大変
な問題ですよ。そのことについて、こんな軽々に出てくることではない。それではいま言わ
れましたように、事業の説明、内部で、どこで、どのように説明したのか、ちょっともう一
度つけ加えて説明をお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど、冒頭の質問でも申し上げたとおり、中央公民館、もしく
は利根町ではないかというふうに拝察をいたしますということの中で、いま議員の方から、
利根町であったということがご指摘されましたもので、私の方から、利根町であったとすれ
ば、これこれ然々で、いわゆる申し上げたというようなことがあるので、大変これは申し訳
なく思っているということを申し上げ、そして、その後、説明をしたということについては、
公室長の方から、そういうことは確か言っておりますということを、公室長の方からそうい
う話がありましたということで確認をしているところでございます。
◇35番(橋襄典君) これでまた私の質問の時間がなくなってしまうのですよ。だから
この説明をね、内部でどういうふうにしたかと。参加した人の話をしなければ何も話になら
ないのではないのですか。その辺はどうなのですか。
◇市長(星野已喜雄君) いま、私が申し上げているのは、要するに利根町のところで、グ
リーンベルの問題について、できるだけ市民の方々に、大変重要なことだから、4つの条件
等を付して、こういうふうになったということを申し上げておいた方がいいだろうというこ
とで、ある程度そこのところは積極的に皆さんに説明に入った経過がございます。そういっ
た中で、いま議員がご指摘のとおり、議会の方からもご理解いただいているということを私
は申し上げているとすれば、それは誠に申し訳なく思っておりまするし、大変私が、言葉が、
申し訳なかったと。ただその後、いわゆる議会に、要するに4つの項目等の関係について説
明をしてきたというようなことについて、また再度申し上げたというようなことで言ってい
るわけでございます。
◇35番(橋襄典君) よくわからない。利根町で、この三井生命の資産譲渡のことにつ
いては、市長側から説明したわけですよね。そこに参加者から聞かれたわけではないのです。
それはどういうことかというと、先ほどから申しておりますように、重要な案件であるとい
うことなのですね。それは十分承知するのです。しかしながら、そこに、議会に理解を得ら
れたと、こういうことはもっと問題なのですよ。どうするのだろうと。ですから、緊急で、
10月の6日に全員協議会を開くということは、私の推測では、ここで逃げちまうべえと、
こういうことかなというふうに私は悪く判断したのです。でも、その延長線として、ふれあ
い広場ですよね。利根振興局でこういうことをやった。誠に遺憾ですよ、こんなのは。それ
でもう5年も市長に就任して経っているにもかかわらず、当時、市長でなかった。5月の9
日に引き継ぎをしているわけでしょう。それからは全責任、市長が持つわけですよ。そうい
うことについて、私は当時市長でなかったとか、そういうニュアンス的なことを言うのです
よ。執行者はそういうことを言ってはいけないですよ。当然、その背中を見ている職員だっ
てそんなに暴言もはけないだろうし、小さくなってしまいますよ。「よーし思い切りやれ、
あとは俺が責任を持つ」これが真のリーダーじゃないですか。ですからそこでね、こんな文
書でなく現実論ね、ビデオでもあればおもしろいと思いますよ。表現は悪いかもしれないで
すけれども。それだけ重きがあるのですよ、このことについて。全部責任は負うのだから。
だから私は常々思っているのですけれどもね、沼田市内ならね、市長は泥まみれになりなさ
いと。しかしながら、市から一歩出たときは、私たちの、市民の、沼田市の顔だからシャッ
とやってもらいたいと思いますよ。そのくらいに、そしてまして現場主義といわれるわけで
すから、そういったことをよく、まして生まれ故郷であっていろいろなことは知っているは
ずですよ。
 それで、異なった団体が一緒になるのだから問題はないわけはないのですよ。だからそれ
を前向きに、問題の解決をひとつひとつ進めていくということは、新市の一体化の醸成につ
ながってくるわけなのですね。ですから、そのことを考えたときに、あまりにも軽々な言葉
であるのではないかなということに思います。その点についてもう一度お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げているとおり、できるだけふれあい広場は市民と
胸襟を開いていろいろとお話しをしたいなと思っております。そういった中で、先ほどから
お話しのとおり、私の方が言葉が大変整わず、議会の皆様方にご迷惑をかけるようなことが
あったとすれば、それは大変申し訳なく思っています。しかし先ほど申し上げましたように、
すかさず説明ということでもって話をさせていただいている経過もございます。いずれにい
たしましても、議員がご指摘されていることについて、今後気をつけて対応してまいりたい
と思っております。
◇35番(橋襄典君) そういう部分は常々私もこの議場で言ったと思いますが、パフォ
ーマンス、その辺は十分、私、議会が迷惑をかかったのではない。市民に迷惑がかかったの
だ。その辺だけよく頭に入れておいていただきたいというふうに思います。
 そこでその比較論ですね、全員協議会のときに、要するに4項目を受けるときに、市にと
ってどうだろう、メリット、デメリットという比較論の資料はないのかと言ったら、そこま
で検討してないと言ったのですよ。これは申し上げられませんけれども、とうとう私は資料
を見つけました。グリーンベル21にかかる三井生命資産の検討について。三井生命から寄
附、申し出を断った場合の想定するリスクについて。こういう資料を入手しました。そのと
きには、そんな資料はありませんと言ったのですよ。こんな細かいことは言いませんよ。だ
からそれが沼田はどうするんだと言ったときに、市長がこうですよと言って議会にさらけだ
して、それでどうしていくべえとこういうことにならなければおかしいのではないですか。
だからそうすると、公開じゃないのですよ。それは当然ね、ひとつの進む中において、一定
のところで秘密といってはおかしいけれども、公開する前は、でも起案のときは、市長は前
にも言っていたけれども、公開していきますよと言ったのですよ。その点いかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) 先般、当該委員会に、経済部長の方から、いま議員がご指摘のと
おり比較の関係等についてはご説明をさせていただいてきた経過がありますのでご理解を賜
りたいと思っております。
 なお、いろいろと問題が問題だけに、その辺のことについていろいろな経過がございまし
た。先般、経済部長の方から当該委員会にそういったことを説明させていただいた経過がご
ざいますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇35番(橋襄典君) 常任委員長からよく聞きますよ。こういう資料が委員会に出され
たのですか。いま言ったことは。グリーンベル21にかかる三井生命資産の検討について。
三井生命から寄附申し出を断った場合の想定するリスクとか、全部、委員会のコピーをみん
な取りましたよ、私は。そういう中で、重要な問題はみなわかっているのですよ。だから腹
を割って、どうしたらいいでしょうと議会に問いかけたらどうですか。事情説明だけじゃな
いですか、議会の判断を受けてないのですよ。説明を受けて、4項目ならいいだろうという
何人かの議員からの質疑はありましたよ。でもですね、そのときに、その4項目をクリアし
たときに沼田はどうするのだろう。ものすごいいま行財政改革をしなければならないことが
いっぱいありますよ。そのときの説明責任になっていないではないですか。いかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり必須とした4点の事項がいま三井生命、あるいは
また関係のところでいろいろとやり取りがされております。それらを受けて、どういう結論
が出てくるか、これは私どもが承知をしている立場にはございませんけれども、そのことを
受けて当然、皆さんと一緒にいろいろな角度から検討に、当然入る形になろうかと思ってお
ります。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前10時53分休憩
─────────────────────────────
午前11時18分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 10月16日の議員協議会において、グリーンベル21にかかわる三井生命の検討資料に
ついては、ご案内のとおり内部資料として持ち合わせておりましたし、また当然、内部では
いろいろと検討させていただきました。しかし、ご案内のとおり、大変難しい問題でござい
ましたので、これをお示しをすることができませんでした。しかしこの辺の判断につきまし
ては、緊張感の中でのことでございましたので、判断に不足が生じたということであるとい
うふうに思っておりまするし、その辺のことにつきましては、私どもも今後反省をしていか
なければならないかと思っております。
 いずれにいたしましても、今後、できる限りこういった重要な問題については、対応方を
遺憾なきようさせていただきたいと思っております。つきましては、議会の皆様方にご迷惑
をかけましたことにつきましては、大変申し訳なく思っておりますので、よろしくお願いを
申し上げたいと思っております。
◇35番(橋襄典君) 運営上ね、いまのところは、表向きはしょうがないということで
す。それでもう残りが10分になってしまったので飛ばさせていただきます。
 先ほど出た、手当の遅延について、再審をしたわけですけれども、これも利根町の会場で
起きたことです。このことについて再審をするのか、しないのか。先ほど、再審をしたけれ
ども内容は同じだったと。もう一度それを確認しますのでお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 行政は、当然市民の声に対して謙虚に耳を傾けていかなければな
らない立場にあると認識をしております。従いまして、事がある場合については、当然、現
状をまず把握をすることが大切であるということは言うまでもございません。従いまして、
現状を把握した後に、必要があれば当然、その措置をしていかなければならないものと認識
をしております。従いまして、今回の件につきましても、状況に応じては現状を把握して、
それによって必要であれば再調査をしていくことも考えなければならないと考えております。
◇35番(橋襄典君) いまの市長の言葉は、やはり先と同じで、言葉が巧なだけなので
すね。現状把握して、その措置をしていくのは当たり前のことなのですよ。ですから、これ
はもう振興局長、厳重注意。それから、10日の日に記者会見をして口頭注意されたわけで
すよ。普通は、行政は一度出すとそれを変えないのですよ。でもね、その住民からの声に応
じてそれをやったわけですけれども、内容が違います。明らかにしますけれども、7カ月遅
れの10月に支払った部分、市長これを見てください。この封筒に入れて4万2,000円、
平成16年度有害鳥獣駆除費、上期3万8,000円、下期4,000円、計4万2,00
0円払っているのですよ。だけど領収は持っていかない。でもその領収はいつになっている
か。領収は持っていませんよ、私は。3月31日の領収になっているのですよ。この事実に
ついて、いま言ったことは再審しても内容は違いますか。お答えください。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思っております。
 いずれにいたしましても大変重要なことでございますので、状況に応じて当然、これは必
要があれば再調査をしていくことも考えなければならいということで、先ほど申し上げたと
おりでございます。非常に重要な問題でございますので、対応方は慎重にしながらも、しか
し必要があれば当然、再審、再調査をしていかなければならないと考えております。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時23分休憩
─────────────────────────────
午前11時24分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げましたとおり、必要があれば再調査をしていくこ
とを考えていくというふうに答弁いたしました。当然これは、もう重要なことでありますの
で、やはり状況によって判断をしなければいせませんけれども、いわゆる再調査をしていく
ということをもちろん前提にして申し上げているわけでございます。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時24分休憩
─────────────────────────────
午前11時25分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 問題が非常にデリケートなところを持っておりましたので、慎重
にこの関係については対応してきたところでございます。従いまして、先ほど申し上げまし
たように、再調査をしていくことも考えていかなければならないというのは、もうこれは、
市民の方々からの声、いろいろな諸状況を判断していくと、そういったことに踏み込んでい
かざるを得ないと。こういうふうに判断しているということでご理解を賜りたいと思います。
◇35番(橋襄典君) 冒頭からね、市長の答弁というのはそうなのですよ。例えばちょ
っと変えますけれどもね、利根町振興局でね、地域協議会の問題が出たわけですよ。そのこ
とについていろいろ意見が出ているのだけれどもどうですかと言ったら、それが自治法によ
ってどうだとか、特例法によってどうだとか、そんなことを聞いているのではない。いまと
同じなのですよ。場合によっては必要ではないということも含まれるわけですよ。だから私
はいいのですよ。しないのならしないので。それはそれなりにその機関でちゃんとしていた
だきますから。ただそれだけなのです。何でそんなに躊躇しているのですか。必要だからや
りますと。再審をしたけれども同じだったよと言うならそれでいいのですよ。それだけの話。
◇市長(星野已喜雄君) 理解をしてもらいたいと思いますが、当然、再審をしていくとい
う形で述べているのだということでご理解を賜りたいということで言っているわけです。
◇35番(橋襄典君) だったら、前提にということは、しないということも含むのです
よ、言葉はね。だから市長の言葉は巧なのですよ。だったら時間もいたずらに使うことはな
い。これは重要なことだからもう一度確認させてもらいますと言っていただければもういい
のですよ。ですから、もう一度確認します。これは再調査をしていただけるわけですね。
◇市長(星野已喜雄君) 議員ご指摘のとおり、大変重要な問題でございますので、冒頭申
し上げましたとおり、行政は市民の声に対して謙虚に耳を傾けなければならない立場にある
と認識をしております。従いまして、各方面からそういう声が出てくるということになると、
当然これは再調査をしていかなくてはならないというふうに思っております。
◇35番(橋襄典君) まだね、余分な言葉がついているのですよ。でもですね、こんな
ことでなぜ私が激論を吐かなくてはならないのですか。情けない話ですよ。それでこの問題
についてもね、地方公務員法で、29条と33条によってこれを措置したということですね。
問題は、こういうことが二度と起きないように、やはりそういう再発防止ということを手立
てしなくてはだめなのですよ。それはこの法律で説明しているだけなのです。それには具体
的な措置の方法がある。例えば、いま酔っぱらいの問題がいっぱい出ていますよ。ところが
他の自治体によってはこういう規則を作ったとかやっていますけれども、沼田は何もありま
せんよ。それは例を出したわけですけれども、それをしなければ、例えば職員が汗水流して
頑張っていても、手抜きした職員もいるかもしれないでしょう。そういうときにどうするの
ですか、やってもやらなくても同じならだれもやりませんよ、私だって。そのためにこうい
う法律に基づいて、法律はこうですよなどと言ったって、全く失礼ですけれども、そこに参
加した住民の方が全部100パーセント理解できますか。私だってちょっとクエスチョンマ
ークだったですよ。これをコピーしてよく読んで、そして、それについて沼田版として再発
防止になるのかどうか。ここが大事なのです。一生懸命頑張ったな、おい、今回だめだった
じゃないか、おめえは。そういう形が出てくることが、異なった団体が一緒になったときに、
いろいろな問題が出てくるときに、それを吸い上げて、早くその問題をカットしていい方向
に持っていかなくてはならないわけでしょう。ですから、いまの状況ではですよ、法律に準
じているといっただけで再発防止にはならないのですよ。どう対応するのですかということ
になる。その辺についてはどうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
 当然、行政は法律に基づいていろいろと業務を執行しているわけでございますので、法律
をしっかり遵守した形の中で対応に処してまいりたいというふうに思っております。
◇35番(橋襄典君) いま言ったことは丸の答えですよ、遵法の精神はね、でもですよ、
合併に至る前に法律違反を起こしてやっているところだって何回も指摘しますでしょう。あ
まり格好よく言わないでください。やはりそれはそれで、よりいい方向に、みんないろいろ
な議論をして進んでいかなければならないのですよ。
 あとの半分がほとんどもうできなくなりました。そこでこれは再審はするということで市
長答えていただいたということであれします。
 そこで、今度は有害鳥獣の関係等々、川田地区のイノシシの問題ですね。今回は熊の問題
が出たわけですけれども、これも大変、けが人が出てしまったりということで、この中で、
悲痛な思いで農家の方が言われておりました。おそらくその方は、はじめは儀礼的な質問だ
ったと思いますけれども、最後はね、悲痛な声ですよ。それはどういうことかというと、3
65日イノシシ対応をしていかなくてはならない。農作物はどうするのだと。一つの囲いは
したけれども、それまで飛びこえてきてしまっている。農家所得が減れば沼田の税金も減る
し、そういったことについて行政がどこまで対応しようとしているのか。またどんな考え方
を持っているか。これは悲痛な声ですよ、最後は。3人だったか、本当に一生懸命若者がそ
ういうことを言っていることについて、どうも市長の答えは、うん、それでは行政がやれる
役割はこれだよということの答弁が聞こえなかった、私。その辺について、熊の問題、イノ
シシの問題、サルの問題、いろいろあると思うのですよ。ただ前々から川田の話は聞いてお
りましたけれども、あれほど悲痛な話はありません。ですから、行政としてやれる役割とい
うのがあると思うのです。
 先ほど熊の関係で塩尻の話が出ましたけれども、私もそのテレビは見ました。だったらそ
れは、いろいろ害の問題も含めてすぐやったっていいのですよ。これは議会でも、住民も、
納得する。だからそのとき処置する、適切な処置があるはずです。これは必要ですよ。私は
ね、あの話を聞いていてね、うーんと思いました。川田を見てきましたけれども、その方と
もお会いして、どんな形が取れるかどうか、また議会として支援ができることはどうなのだ
ろうか。また、行政としてやれることはどうなのだろうか。と私はそう思っています。でも、
365日ですよ。熊の被害が、熊も大事なことですけれども、その辺も含めながらどうその
後対処したのか。また、どう考えているのか。その辺を含めてお願いをいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 今年の鳥獣害の問題については、本当に市民の方々をいろいろな
意味で震撼させたと言っても過言ではございません。全国的な傾向でもあったわけでござい
ます。熊等の問題につきましては、これはもういろいろな意味で当初からいろいろとそうい
ったことがあったわけでございますが、イノシシについても非常に厳しいものがございまし
て、特に川田地区で43頭の捕獲をしております。池田地区が1頭ということでございます。
まず、檻の関係については、川田地区が19基、池田地区が7基、薄根地区が2基というこ
とで、28基の措置をしているわけでございますけれども、これらのことを考えてみると、
イノシシがいままで雪害、あるいは積雪寒冷地帯にはなかなか生息をしないのではないかと
言われていたのですが、この節、北上しているという状況にあるようでございます。従いま
して、特に川田地区に大変被害が出たわけでございますが、今後これらについて、県の行政
当局が一応指導機関になっておりますので、ここと連携をいたしまして、そして何とかこれ
を防ぐための対応を考えていきたいと思っております。
 ちなみに、今年の補助金額が、一応192万9,275円を計上させていただいている経
過がございます。今後、補正等も考えていろいろと対応してまいりたいというふうに思って
おります。
◇35番(橋襄典君) 時間がないのでそんな形でひとつお願いしたいと思います。
 それから、一般会計の概要の説明について、非常に不思議だなと。通常では、決算で説明
するのが普通なのですよね。ところが予算であって、その予算額、17年の決算は出ている
わけですから、その辺の数字を出してもらった方がよかったのかなということです。その差
額が、市税の問題ですね。徴税対策室を設けたから、と市長言っているのですよ。ところが
今日の市長の答弁は、それでいいのですよ。そういう話をそこで、現場で話をしてもらうこ
とが必要だったのかなということですね。
 それともうひとつ、人件費ですね。人件費が減っていますよ。約2,600万ほど減って
いるわけですけれども、そのことについてもどうなのだと。10人退職すると5人しか採用
しないとか、それによってその差額が出てくるのだと、こういうことなのです。私が見るあ
れでは、薄根地区でこの問題も出たと思うのです。今日の新聞にも出ていますけれども、臨
時雇用の問題ね、これが市長が370人くらいと言ったのですかね、そうすると約これでね、
臨時職の人件費だけで5億かかるのですよ。だから一般財源の人件費という項目とこれは違
うのですね。その辺についてもう一度お答えいただきたい。
 最後ですね、北川先生の行政改革入門と、これはすばらしい本です。これをね、よく読ん
でいただければと思います。読まなくても結構ですけれども。これがこれからの時代を担っ
ていくと思います。その辺について、最後、質問をいたしまして、最後にしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 経常経費の削減には、これから行財政改革の中で努めていかなけ
ればなりません。従いまして、臨時の職員の関係等については、非常に総務部長を中心に心
配した対応をしております。従いまして、今後、適正な措置を図ってまいりたいと思ってお
ります。
 なお、本につきましては、できるだけ早い期間に購入をいたしまして読まさせていただき
たいと思っております。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、金井康夫議員。29番。
〔29番 金井康夫君登壇〕
◇29番(金井康夫君)通告に基づきまして一般質問を行います。
 最初に、教育基本法改正につきましてお伺いしますが、この教育問題につきましては、大
変奥の深いテーマでありまして、今日もたくさん、多くの方々に傍聴に来ていただいており
ます。どうか教育長におきましては、一般の人に説明するつもりで、わかりやすくご答弁を
いただければと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
 それでは一般質問を行います。
 ご案内のように、教育基本法は、日本国憲法と同じ昭和22年に制定されました。戦後の
教育制度は、国民の教育水準を上げるということにつきましては、大変大きな役割を果たし
てきたと思われます。しかし、教育基本法が制定されてから60年経ち、社会の状況は大き
く変化し、教育全般に関わる大きな問題が生じています。特に、青少年問題はますます深刻
になっています。教育は、国家100年の計とよく言われますが、まさに将来の、わが国の
基盤を決定すると言っても過言でない、大きな意味を持っていると思います。
 先般、教育基本法の改正案が衆議院で与党単独可決され、安倍内閣が最重要課題として位
置づける教育基本法改正案は、今国会で成立が確実な情勢となりました。そこでお伺いいた
しますが、ここ最近のニュースでは、連日、タウンミーティングでのやらせ質問や履修不足
問題などが出ている中での教育基本法の改正について、教育長の所見をお聞かせください。
 次に、いじめについてお伺いいたします。
 全国で、いじめによる自殺が相次いでいる中、どうすればいじめを根絶できるのか。世間
の関心は日に日に高くなっています。福岡で中2男子が自殺したケースでは、学校の隠ぺい
体質に加え、教師によるいじめも発覚し、教師のかかわり方も問われだしています。自殺と
いう最悪の事態を招かないために最も有効なのは、子ども間の関係が見えやすい教師が「適
切に介入」することであると思います。文部科学省の報告によれば、学校がいじめをどのよ
うに知ったかについて、小学校では「保護者からの訴え」、中学校、高等学校では「いじめ
られた児童生徒からの訴え」、これが多いと聞いております。この報告を見る限り、訴えが
あって初めて、いじめが把握できるのが現状であると思われます。しかし、本当にいじめら
れた子は、親にも、先生にも、友達にも相談できずに一人で悩んでいる。これがほとんどじ
ゃないかと思われます。
 そこで、この訴えを待たずに、加害、被害、それぞれの子どもの言い分を十分に把握し、
加害者側に、いじめてはいけないことをたださなければいけないと思います。全国の教育現
場で、尊い命が次々失われていますが、本市の教育長としての所見をお聞かせください。
 次に、教育バウチャーについてお伺いします。
 この教育バウチャー制度につきましては、安倍総理は著書「美しい国」で、格差の再生産
を防ぐ対策の一つとして期待されるとしており、現在、教育再生会議でも議論しております。
この教育バウチャー制度とは、子どものいる家庭が、行政からバウチャーと呼ばれる利用券
を受け取り、公立、私立を問わず、子どもが通いたいと思う学校に利用券を提出して、利用
券の枚数に応じて学校側が運営資金を得る仕組みとされています。このことによって、より
多くの子どもを集めた学校ほど資金が集まるため、学校選択制と組み合わせることで、学校
間に競争原理が働き、教育の質の向上が期待されると言われていますが、教育長の所見につ
いてお聞かせください。
 次に、障がい児教育についてお伺いいたします。
 先の国会で、学校教育法の改正が行われ、これまでの日本の「特殊教育」と呼ばれた障が
い児教育システムが、「特別支援教育」というものに大きく変わることとなりました。その
内容は、来年の4月から、盲学校、ろう学校、養護学校は、すべてのハンディの種類を超え
て、「特別支援学校」と統一され、例えば、発達障害者を主として教育する特別支援学校と
いうことになり、同時に、地域の小・中学校も支援することになり、教員免許の制度もこれ
に合わせて変更されることとなりました。
 今回の特別支援教育の大きな点は、単にハンディを持っている子どもたちをどう教えるか。
どう学ばせるかではなく、ハンディを一つの個性として持った子、つまり支援を必要として
いる子が、どう年齢とともに成長、発達していくのか。そのすべてにわたり、本人の主体性
を尊重しつつ、できる援助の形は何なのか、考えていこうとする点であります。
 そこでお伺いいたしますが、学校教育法の改正が行われ、特別支援教育が導入されました
が、本市の障がい児教育にどう反映されるのかお聞かせください。
 次に、沼高、沼女統合問題についてお伺いいたします。
 群馬県教育委員会は、県立高校の再編計画を、平成17年3月に公表されました。その中
に、平成21年に、沼高、沼女の統合について再編整備を進めるとしています。県教委は、
地元関係者と意見交換する「沼田地区新高校開設準備に係る懇談会」を3回行っていますが、
いまだに両同窓会をはじめ、市民との溝は埋まらないままであります。沼田市にとりまして
も、市内の中学生の進路に関わることであり、群馬県だけに任せておけばよいというわけに
はいかないと思われます。沼田市の教育にかかわることで大変重要なことと思われます。新
聞報道などによりますと、沼田高校北校舎を解体して鉄筋5階建てとか新高校名は、公募制
にするとか、沼女の校舎は地域開放を含めて有効活用するなど、地元住民の理解がされてな
い状況で、整備計画だけは着々と進められているように思われますが、教育長の所見につい
てお聞かせください。
 最後に、沼須運動公園についてお伺いいたします。
 この沼須運動公園につきましては、群馬県が行った土地改良事業によって創出された非農
用地5.2ヘクタールについて運動公園整備が計画されていますが、それらの構想について
お聞かせください。
 以上で最初の質問といたします。明解なるご答弁をよろしくお願いいたします。
◇議長(星野佐善太君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 金井議員のご質問にお答え申し上げます。
 教育行政について、教育基本法改正について、タウンミーティングのやらせ質問や履修不
足問題などが出てる中での改正について、教育長の所見はについてでありますが、こうした
ことが起こってしまったことは、誠に遺憾なことであり、再発防止に向けての検討が必要で
あると考えております。しかしながら、現在、国会で審議中である教育基本法の改正につい
ては、とりわけ、生活や教育水準が向上する一方で、急速に進みつつある都市化、少子高齢
化など、教育を取り巻く環境は大きく変化し、近年、子どもたちのモラルや学習意欲の低下、
家庭や地域の教育力の低下などが指摘される中にあって、将来に向かっての新しい理念を明
確にしていこうということであり、今回の一連の問題とは、切り離して考えるべきではない
かと思っております。
 また、教育基本法は、学校教育法や社会教育法などすべての教育法規の根本法となるもの
であり、国会における審議に高い関心をもって、その推移を見守っているところであります。
 次に、いじめについて、全国の教育現場で尊い命が次々と失われているが、教育長の所見
はについてでありますが、かけがえのない、しかも未来ある子どもたちが、自らの尊い命を
絶ってしまうことは、たいへん痛ましいことであり、教育に携わるものとして、いじめとい
う問題の深さを再認識するとともに、何としても「子どもたちを守り抜く」という強い信念
をもって、問題の解決に立ち向かっていきたいと決意を新たにしているところであります。
 次に、教育バウチャーについて、公立、私立も関係なく学校を自由に選択できる教育バウ
チャー制度について、教育長の所見はについてでありますが、この教育バウチャー制度につ
きましては、行政当局が保護者にバウチャー、いわゆる一定額の利用券を支給し、その利用
券を使って、自ら選択した学校で授業を受けるというものであります。この制度の利点は、
利用者、いわゆる子どもやその保護者が小中学校を選択する自由を拡大できるとともに、学
校間が競争することにより、サービスの向上が期待できる制度であると言われております。
しかし、教育再生会議においては、学校間格差等の問題が生じる恐れがあることなどから、
導入には慎重であるべきであるという意見も出されているようであり、今後の議論を注意深
く見守りたいと考えております。
 次に、障がい児教育について、学校教育法の改正が行われ、特別支援教育が導入されたが
沼田市の障がい児教育にどのように反映されるのかについてでありますが、これまでの特殊
教育が、盲、聾、養護学校や小・中学校の特殊学級に在籍する児童生徒を主な対象としてき
たのに対し、特別支援教育は、通常学級に在籍する学習障害児、いわゆるLDや、注意欠陥
多動性障害児、いわゆるADHDなども含む特別な支援を必要とする児童生徒に対して、学
習又は生活の上での困難を克服するための適正な教育を行うために法整備されたものであり
ます。
 本市におきましても、こうした趣旨を受け止め、LDやADHDの児童生徒の実態を把握
し、それぞれの子どもたちのニーズに合った指導支援に努めたいと考えております。また、
個別に対応が必要な場合には、関係部局と協議しながら介助員等の配置など人的支援も視野
に入れ、検討をしているところであります。なお、各学校においては、特別支援教育コーデ
ィネーターを中心として、特別支援教育にかかわる校内研修の充実や教職員の指導力の向上
に努めているところであります。
 次に、沼高、沼女統合問題について、市民から統合に反対運動がされているが、教育長の
所見についてででありますが、ご案内の通り、沼田高校、沼田女子高校は、群馬県が設置し、
群馬県教育委員会が所管する学校ではありますが、県下有数の長い歴史と伝統を持ち、利根
沼田の子弟・子女教育の中核校として多くの実績を積み重ねてきた、いわゆる「地元の学
校」であります。統合するか否かに関わらず、施設設備、教育内容をはじめ、より充実した
学校にしていただくことが地域全体の願いであり、強い希望であると考えております。こう
した観点から、情報収集等、研究を進めつつその推移を注意深く見守っているところであり
ます。
 次に、沼須運動公園について、運動公園整備の構想についてでありますが、沼須運動公園
は、沼田市総合体育施設整備基本計画の中では(仮称)利南運動広場として、位置づけがな
されているところであります。
 この(仮称)利南運動広場の活用について、野球場とテニスコートを中心とした施設とし
て検討している旨、地元地権者及び利南地区振興協議会役員等への説明会を実施しました。
また、沼田市スポーツ振興審議会に対して、「(仮称)利南運動広場整備事業について」の
諮問を行い答申をいただいております。この答申に基づき教育委員会で審議を重ね、(仮
称)利南運動広場に、野球場とテニスコートを設置する計画が承認されたところであります。
 以上申し上げまして、金井議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇29番(金井康夫君) 再質問を行います。
 振り返りますと、平成17年の2月に、この新生沼田市になりまして、津久井教育長にお
きましては、ご就任のときに、私の方からトップバッターで、当時質問をさせていただきま
した。この際に、教育長、所信表明どうですかというような形で質問をさせていただいたわ
けでございますけれども。教育とは、教育づくりは人づくりだと。人づくりはまちづくりな
のだと。まちづくりは国づくりにつながるのだというような形で、力強く所信表明をしてい
ただいたわけでありますけれども、合併して一年と数ケ月が経ったわけでございます。せっ
かくの機会でありますので、教育長のご感想をちょっとお聞かせいただければと思います。
◇教育長(津久井 勲君) ご質問にお答えを申し上げます。
 約一年を経過して、行政に携わった立場からどうかというご質問だと思っております。先
ほど議員ご指摘いただきました、人づくりはまちづくり、まちづくりは国づくりというスタ
ンスは当然変わっておりませんし、それ相応な施策はできる範囲でやってきたという自負も
ございます。またその際に申し上げた、古きよきものは頑固に守り抜き、激しい世の中の変
化については、柔軟かつ積極的に対応してまいりたいというお話しをさせていただきました
が、これも一連のサマースクール沼田、または各学校アイデア委員会等々含め、そのスタン
スの方向性の中で、地味ではありますけれども一つずつ実施してこられたかなという感想を
持っております。以上でございます。
◇29番(金井康夫君) 私の方から教育長の活動を見させていただきまして、大変活発的
にやられているなというような感想をしております。そんな中でこの一年数ケ月前に、この
場で一般質問をやったときに比べますと、全国的にこの教育の問題というのがかなり連日の
ように、いじめの問題、学級崩壊、不登校の問題、学力低下、相当連日、毎日、新聞報道、
あるいはテレビでも報道されているわけでありますけれども、先ほど教育基本法の改正につ
きまして、今回どうかというような形で冒頭質問させていただいたわけですけれども、教育
長のお答えですと、この一連の問題は、教育基本法の改正とは切り離して考えるのだという
ようなお答えでありますけれども、そういうことであれば、いま国会で審議中で、それを見
守るというような立場ですけれども、たぶん今月中には参議院でも可決になると思います。
そういうような状況の中で、沼田市教育行政のトップとして、今回の教育基本法の改正につ
いて、それぞれが切り離して、理由じゃないのだと。国がこういう教育基本法改正を考えて
いるということについて、教育長自身のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 先般の朝日新聞でしたか、各都市の教育長へのインタビューと言いますか、取材の結果が
載っておりましたが、その中には前橋、高崎、沼田の教育長はノーコメント。唇寂しではな
いが、若干批判的な記事が載っておりましたけれども、国会が大詰め審議、ここ一両日か、
来週かというところだというような情報もいただいております。そういう中にあって、いま
議員ご指摘いただきましたが、前回の質問の中においても、基本法にかかわるご質問をいた
だきました。そのときのスタンスとは変わりございません。ただ一般論として、そのとき申
し上げたのは、60年からの改正されない法律、ましてこの間、戦後22年の改正から60
年の間に、どんな大波小波があったかということを考えて、さらに現在、これほど激しい変
化の時代を迎えるときにあって、基本法のみならず、法律の改正云々ということが議論され
て、その見直しをしていこうということが出るのは、私はごく自然だろうという答弁をさせ
ていただいたわけでございます。現在も基本的には、そんな考え方をとっております。以上
でございます。
◇29番(金井康夫君) 実はこの一般質問に当たるにあたりまして、教育基本法ですね、
恥ずかしながら初めて読ませていただきました。この内容につきましては、11条からなっ
て、いわゆる教育憲法と呼ばれるもので、1条のところには、人格の完成をうたっているわ
けですね。私自身思いますのは、先ほど教育長のお答えですと、教育基本法改正が、昭和2
2年に制定されて、戦後60年経っている中で改正されるのは自然なのではないかというよ
うなことを言われるわけでございますけれども、もしそういうことであれば、どこに問題が
あって、今回改正する必要があるということが、一般国民いまひとつちょっとわかりにくい。
私も今回の第1条の関係を読んでも、1条の人格の完成ということで言えば、これにまさる
目的はたぶんないと思うのですね。先ほど教育長、どっかの朝日新聞さんですかね、やった
結果、自分もいろいろと記事を見ました。全国の小中学校に、今回の教育基本法改正につい
て、早過ぎるという人が85パーセントいたと、そういうふうに答えているのですね。66
パーセントが、教育基本法改正反対というのですね。これはどういうことかというと、全国
の小中学校の校長先生が、教育基本法改正の速さに着いていけないという答えなのですね。
これは義務教育のトップの立場である校長先生が、こういうような結果、お答えをしている
というような衝撃的な、自分自身数字だと思うのですね。そういうことを踏まえて、沼田市
の教育現場のトップである津久井教育長の立場からすれば、少なからず今回こういうことも
沼田市民、あるいは子どもたちに影響があるのではないかと思うわけですけれども、そちら
についてお答えいただきたいと思います。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時57分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 基本法の改正によって、沼田市の子どもたちの影響はというご質問でございますけれども、
一般的に申し上げれば何らかの影響が出てくるということでございますけれども、先ほどの
答弁で申し上げましたとおり、教育基本法は教育の憲法という言葉がございましたけれども、
いわゆる根本法でありますので、これから下位法、末端までいけば条例や規則や通知や通達
まで、いろいろな改正に伴う事務手続き等々、また新たな法の設定、または一部改正等が出
てきますので、そういうことが出てきませんと、具体的に学校現場等に具体的にどういう影
響が出てくるかということは申し上げられないということでございますけれども、この改正
の主旨、また各条項等見ていきますと、例えば教育の責任は、第一義的には保護者にあると
いうようなことも書かれております。これはほとんどの市民の皆さんが共通する考え方では
ないかと思っております。
 とりわけ最近は、ちょっと余計なことを申し上げて恐縮ですけれども、学校パッシング、
教員パッシングというのがありますから、それは教員も足りないところがありますけれども、
何でも学校、何でも教員というところもありますので、そういうところを再確認した。産ん
で育てている保護者が第一義的な責任はあるのですよと。または、学校、地域、社会が連携
をしていい教育を進めてくださいよと。これはいまもそういうことの教育を進める上での本
当に基本な考え方です。これを改めて明記したとか、それももういろいろ実践され、市民、
国民の皆さんがほぼ共通して頑張っていることを入れ込んだという部分がかなり多いですか
ら、そういうことからいけば、一層そういうことが大事にされていくだろうなということは
言えると思います。先ほど申し上げたとおり、具体的にはどういうところに影響が出るかと
いうのは、ちょっとこの段階では申し上げられないと思っております。以上でございます。
◇29番(金井康夫君) 再質問を行わせていただきたいと思います。
 お昼をいただきましたので、落ち着いて、ゆっくりやらせていただきたいと思います。先
ほど教育長のご答弁ですと、今回のこの教育基本法、改正されてある程度時期が来ないと、
その影響についてはなかなかわからない。また、その都度、一部改正を含めて対応していく
というようなお答えでありますけれども、自分の質問の仕方がちょっと悪かったのかもしれ
ないのですけれども、自分が質問した趣旨というのは、教育長は、朝日新聞社さんの記事で
いうと、基本法改正についてはこれこれこういうものがあったということに対しまして、自
分の方では、全国の小中学校の校長先生の85パーセントは、今回の教育基本法改正、早過
ぎて付いていけないという答えを出したわけですね。これというのは、義務教育の責任者、
いちばん責任ある立場の人たちが、こういうようなアンケートに対して答えている状況の中
で、教育基本法改正の中身ではなくて、全国の小中学校のいわゆる首長が、教育現場のトッ
プの人たちが、この教育基本法に関しまして大変憂慮しているような状況であります。そう
いうことに関して、沼田市の教育現場、教育長としての立場として、どのようなお考えがあ
りますかというような形で質問したつもりでいるものですから、それについてお答えいただ
きたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) 申し訳ございませんでした。改めて答弁をさせていただきます。
 そういう、どこが主管でなさった調査かはちょっとわかりませんけれども、基本的にそう
いう公的な立場にある校長さん等にアンケートをして出た結果だとすれば、それは事実だと
思っております。早過ぎるということは、時間が足りないということだと思います。しかし、
戦後60年の中で、例えば私も含めて、教育に直接かかわる者が、教育基本法は、もう数十
年来勉強しているべき問題ですよね。建前論から言えば。まして、これが公に、公的なとこ
ろまで上がったのは、ご案内のとおり小渕内閣か次の森内閣総理大臣あたりの私的諮問機関
ということで、教育改革国民会議でもうその辺の議論が始まっているわけですから、少なく
とも5年前、3年前にはそういう議論が公になされてきているわけですから。例えば、公聴
会という、すばらしい、意欲的な団体があるわけです。そして、その団体は、いろいろな教
育をどうしようという議論をする、非常に公的な団体であります。そういうところで当然、
教育基本法改正云々というような議論は、ここ5年、遅くても5年、早ければ10年、20
年前にやっているべきなのです。こういう国会のところに出た段階で、早かった、遅かった
という議論は、私は専門家としてはちょっとおかしいと。ただ、アンケートそのものは事実
ですから、否定すべきでもないし、また個々の校長さんに、じゃあどういう理由で早いと言
ったのかはわかりませんので、ただ出た数字だけでいくとそんな印象を持っております。以
上です。
◇29番(金井康夫君) 一般質問の場ですからあまり詳しいことは質問避けようと思った
のですけれども、10月21日の東京新聞の、これは夕刊に出ています。こちらは、東京大
学の基礎学力研究開発センターの調査ということで、全国の小中学校の校長先生に、教育改
革が早過ぎるかどうか、こういうようなアンケートをやっております。あとで教育サイドで
調べていただければ詳しいことはわかると思いますので、これはこれで、あくまでもアンケ
ートだからいいと思いますけれども。
 先ほど教育長のお話しのとおり、数十年前からこの教育会議につきましては、戦後で言え
ば臨時教育審議会、あるいは先ほど言われた教育改革国民会議、またゆとり教育、また教育
基本法改正、また教育再生会議というような形で、目まぐるしい感じがするのですね。猫の
目のように年中変わる教育改革に対して、それぞれの教育現場のトップが速さに付いていけ
ないというアンケートがある中で、じゃあ沼田市の教育にとって、そこら辺に影響があるの
ですか、ないですかというような形で自分は質問させていただいたわけなのですね。ですか
ら今後、この教育基本法改正を見守っている中で、それぞれで対応をしていかなければなら
ないというのはそのとおりだと思うのですけれども、いまいる親御さん、また子どもたちは、
連日、この教育問題について非常に興味があるわけです。今日は、せっかくのこの一般質問
の機会ですし、傍聴者がこれだけいらっしゃるわけですから、沼田市教育長とすれば、今後、
例えば、これだけ少子化が言われる中で、教育問題につきましては、国はこうだけれども、
独自性で沼田市はこういうふうにやるのだとか、数年来やっていることもあるけれども、そ
れを見越した中で利根、沼田の教育はこうなのだというようなことを、せっかくの機会です
からお話しいただければと思いますけれども。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 そこまでお答えできるかどうかわかりませんけれども、いくつか考えが浮かんだことを申
し上げたいというふうに思っております。いつの時代でも、法治国家でありますから、基本
的に法律、広い範囲での、先ほど申し上げたいろいろな法律、または法的な拘束力のある通
知等もありますから、そういう範囲で沼田市としてどうしていくかということであります。
沼田市は独立国家ではありませんので、そういう法律の範囲内でどうしていくかということ
であります。ただ基本的には、先ほどのご指摘にもありましたとおり、国も、県も、時とし
て市も、教育に対してぶれているという部分がありますよね。ぶれというのはいろいろあり
ますけれども、簡単に申し上げれば、教育基本法は60年変わっていないわけですから、簡
単に言えば全然ぶれてないということであります。学習指導要領において学力が低下した。
知識がちょっと弱いのではないか。OECDはこうじゃないかと。かなり高いじゃないか。
読解力は何だ、云々とありますけれども。基本的な先ほどの、基本法の第1条には、教育の
目的は人格の完成にあるというわけですよ。ここのところはぶれてないのですよね。ここか
ら来れば、単なる詰め込み主義的な学力などということで、日本の特にとりわけ学校教育が
進んでいるということはないわけですよ。それなのに、ああ国が宿題をしろと。または授業
時数が足りないから急に増やせとか、増やすなとか、どちらかと言うと、枝葉の部分でかな
りぶれがあったというふうに思っております。
 ですから、そういう意味において、今回の教育基本法、まさに教育の根幹部分ですよね。
根っこ、幹の部分、根幹の部分をきっちり押えて、新しい時代に対応した教育を構築してい
こうということでありますから、そういう意味においては、内容にはいろいろ逐一議論はあ
ると思いますけれども、いいじゃないかと思っておりますし、沼田の子どもたちについては、
少なくとも沼田市の教育行政はぶれないと。それは先ほど申し上げましたとおり、昨年の金
井議員さんのご質問、またご指導いただいたわけでありますけれども、その中で、いいもの、
守らなければならないものは頑固に、どういう力が作用しようがはね除けるという決意でや
らせてもらいます。ただ必要があれば、柔軟に、いつまでも頭をひねって考えているのでは
なくて、どんどん行動を起こしますよということを申し上げたのもそういうことであります。
ですから今後、こういうことが整備されていけば、沼田市教委は一応ぶれていないという自
負は持っておりますけれども、一層そういうことが市民レベルにも徹底をして、教育の方向
性がきちっとしてくるという点で結構ではないかなと思っております。以上です。
◇29番(金井康夫君) 力強いご答弁をいただきましたので、そういうような形で頑張っ
ていただきたいと思います。ご参考になのですけれども、群馬県の教育長が、各インタビュ
ーに対して、今回の教育基本法につきましては、いまちょっと現場の子どもに目を向けた場
合、議論する状況ではないとかですね、文言を変えただけでは解決しないこともあるのでは
ないか。これは県教委の教育長がインタビューで答えているのですね。ここら辺で沼田市の
教育委員会にも影響が出てくるのかなというような気がするのですけれども。沼田の教育長
として、先ほどのご答弁のとおり力強くぜひともやっていただきたいと思いますので、よろ
しくお願いしたいと思います。
 次に、いじめの問題についてお聞きしたいと思います。
 こちらについては、教育長ご就任のときに若干自分の方でも触れさせていただきました。
学力低下、あるいは学級崩壊、不登校、こういうような問題がある中で、新教育長としてど
のように対応するのですかというようなことに付け加えて、私の方からは、せっかく逆転の
発想ではありませんけれども、こういうときだからこそ行政手腕と熱い心でもって教育行政
に立ち向かっていただきたいと、いうような形で当時質問させていただいたわけでございま
すけれども。ここ最近、いじめの問題につきましては、非常に深刻になっているような状況
だと思います。教育長、ざっくばらんな質問なのですけれども、このいじめの原因というの
はどのようなところにあるのか。お考えがあればお聞かせいただきたいのですけれども。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
 簡単に申し上げれば、いろいろ多様だということが言えるのではないかと思います。ただ
これも、対症療法的な見方をした場合の原因と、もっと根幹、予防医学というか、予防的な
視点からの原因と考えると、そういう立場からの、そういう視点からの原因の見方もありま
すので、一言では申し上げられないと思いますけれども、私は、基本的には、先ほど最初の
答弁で申し上げましたけれども、いろいろ集団生活とか、いろいろあるということでありま
すけれども、少なくとも今回、家庭や何かの問題もありますけれども、学校だけで絞って言
うとすれば、やはり学級集団なり学校集団が、そういう楽しく、豊かで、協力的で、友愛、
敬愛に満ちた、そういう学級集団を編成できていないという学級にいじめが生じるというこ
とになろうかと思います。さらにその中に個別の問題、例えば家庭でなかなか愛情をもらえ
ないとか、イライラしながら学校に出てきているとか、そういう個別の問題、いろいろあり
ますから、原因がすべて学校にあるということではなくて、学校だけのレベルで申し上げれ
ばそういうことが言えるのではないかと思います。あと個別には、本当に多種多様の原因か
らいじめが発生していると考えております。以上です。
◇29番(金井康夫君) このいじめの問題につきましては、大変多様化しているというよ
うな中で、教育長のお考えですと学級集団、学校集団、こういうもので、総掛かり的に対応
しなければだめだというようなお答えだと思いますけれども、実は、12月の6日の新聞の
記事なのですけれども、まさにそういうような記事がありました。これはちょっと紹介させ
ていただきたいのですけれども、都留文化大学の河村教授という方が、いじめの半数は、ク
ラスの空気だというふうに結果を出しております。これが、いじめは、被害者と加害者の二
者関係だけではなくて、学級という集団の問題としてとらえて対処することが重要だという
ことをうたっているのですね。このいじめの問題は、加害者、被害者という二者関係でとら
えがちだが、被害者は皆からいじめられているというふうに感じているというふうなわけな
のですね。学級では、いじめが埋没して、見えにくくて、表面化しても周囲から自覚に乏し
い結果が出たそうなのですね。ですから先ほど、いじめる側、いじめた側、両者の保護者、
またクラス全体、社会全体で総掛かり的にやらなければいけないと思うのですけれども、私
があえて申し上げるとすれば、いじめる側からすれば、たぶん想像力の欠如と申しますか、
例えば、叩かれれば痛いとか、精神的に文句を言われれば苦しいのだとか、あるいはこうい
うことでいじめるとお母さん、お父さんは悲しむのだよと。こういうような教育をしなけれ
ばいけないのかなと思うわけです。
 そのこともあって、ゆとり教育もいいのですけれども、これから先、この沼田市の教育現
場であれば、思いやりの気持ち、こういうものを大切にできる教育が必要なのかなと思うわ
けなのですけれども、それについて教育長のお考えがあればお聞かせいただきたいと思いま
す。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
 ほぼ議員さんご指摘いただいたこと、私も全く同感、同じ考え方であります。今後、行き
着くところ、いじめる側の心の空白とか、いじめられる側の、いじめられた後のいろいろな
心の傷とか痛みとか、結局は行き着くところ心の問題だということだと思います。至近な例
を申し上げれば、当っているかどうかわかりませんけれども、同じ例えば学級で、ソフトボ
ールの対抗試合をやって、赤組と白組に分けてソフトボール、野球でもいいのですけれども
分けたときに、仲の悪い子が同じチームで、相手に点を取られるようなプレーはしないので
すよ、誰一人。赤組に所属している子は、協力して赤組が勝とうとするわけです。そこには
勝とうという数字的な目標があるわけです。1対0で勝とうとか、相手より点を取ろうとか、
そういう目標がしっかりして、そこに結束した組織が非常に協力的で、思いやりがあって、
例えば相手のエラーをなじっていればまたエラーが出ますから。ドンマイということですよ
ね。すべてピッタリ、そのとおりかわかりませんけれども、思い浮かんだ事例をやれば、そ
ういうスポーツの世界、一つの集団に目標がしっかりしたチームは、みんな協調して、協力
して、思いやりを持っていくチームができてくる。それをそっくり学級に置き換えれば同じ
ことが言えるのではないかと思います。
 結論申し上げますけれども、先ほどご指摘いただいたとおり、子どもの心、しっかりと磨
いて耕していくということがいちばん大事なことだ、こんなふうに思っております。
◇29番(金井康夫君) ぜひともこのいじめの問題につきましては、非常にナイーブな問
題でありまして、精神的な部分が非常に必要なのかなというような気がしておりますので、
ぜひともそういう方向性で教育行政に取り組んでいただきたいと、このように思います。
 あと、そちらの精神的な問題なのですけれども、事務的なことでお聞きしたいと思うので
すけれども、以前からこの沼田市におきましては、いじめの件数は発表が0件だったと。ほ
とんどありませんでしたというようなことだったと思うのですけれども。11月の末に、こ
れはたぶん上毛新聞さんだと思うのですけれども、沼田市内の小中学校22校でいじめの5
9件を把握したと。これは調査、県教委の要請を受けていじめの基準について、一方的に心
理的、身体的な攻撃を比較的短期間に繰り返し加え、相手が苦痛を感じたとする場合にいじ
めとしてある程度認めたというような形で、59件新聞報道されたわけですけれども、こち
らについてどういう状況なのかご説明を願いたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 いまの件数ですけれども、文部科学省の従前の調査ですと1件とか0件とかいうことで推
移してきたわけでありますけれども、今回、いじめと思われるものは全部あげてくれという
ことで59件。現在、指導の継続中のものが18件ということでありました。数字の魔術と
いうことですから、いじめと思われるものとか、いじめられたとか、本当に59件だろうか
ということはいつも考えていかなくてはならない。59件が多いのか、少ないのかという議
論でなくて、少ないとすれば100件あるかもしれないということであります。ただ先ほど
の文部科学省のように、かなり長期に終わって、強い者が弱い者に、一方的に心身に耐え難
い苦痛を与えたものという定義がある。そうすれば100件も出す市町村はありません。そ
して深刻な状況といいますと、そうすれば5件くらいかなと思っても1件しか出さない、0
件になるわけです。今回沼田市の調査は、県の調査のみならず、そこにまた学校がそれでは
困るだろう。同じような抽象的な基準が示されてきたので、学校、部長、また担当課長等と
相談して、もう少し学校長にわかりやすいところ、補足説明をして調査をしようじゃないか
と。短期であろうが、断続的であろうが、学校で、または本人が、保護者が、先生が、いじ
めだと思ったものはすべてあげなさいということだったわけです。それではこれが本当にす
べてか。あの時点では59件だからいま100件になっているかわからない。または、59
件かもしれないけれども、潜在的ないじめの雰囲気があれば明日にでも出てくるわけですか
ら。そういう意味で言って、私はこの数字は単なる、あの日に取った、あの日の時点の数字
だというとらえ方をしていきたいと思っております。
 ですから、件数では数えきれないいくつかの顕在化したものがありますけれども、顕在化
した中でも、昨日、今日1回いじめられたというのはたぶんこの59件の中には入っており
ませんから。そういうとにかくいじめられたらいじめなのだと。1回だろうが、2回だろう
が、5回だろうが、文部科学省の深刻な、自殺まで至るようなものということではなくて、
そういういじめはまだまだあるという考え方のもとに調査は押えていこうと。内部的にそん
な確認をして、また学校の方も指導していきたいと考えております。
◇29番(金井康夫君) 今回のこのいじめの件数の発表につきましては、このことにつき
ましては、私自身、市の教育委員会評価しています。と言いますのは、こういうようないじ
めの問題をうやむやにするようなところというのは、たぶん自信がないからではないかなと。
かえってこういうような件数を出すことは不名誉なことではなくて、きめ細かに、どんなに
小さないじめに対しても学校側で対応しているのだと。先ほど教育長言われたとおり、県の
教育委員会の基準じゃなくて、それをもっと掘り下げて各学校単位でやっているということ
であります。そういうことをもう少し、沼田市内の父兄の方々、あるいは子どもにも理解さ
れるように、当時0だったのがいきなり59件に増えて、隠していたのではないかとか、そ
ういうふうにとられるのではなくて、沼田市の教育委員会は、県の教育委員会の基準よりも
さらにきめ細かくこのいじめの問題に対しては対応していくのだというようなことで、声を
大きくして言っていただければと思います。
 また、そういうようなことを受けて、先日、教育再生会議で緊急提言を8項目くらいされ
たのですけれども、この中で、この提言のいじめについて、すみやかに解消する第一次的責
任は、校長、教頭、また教員にあるとした上で、教育委員会関係者、保護者、地域を含めた
すべての人々が、社会総掛かりで早急に取り組む必要があるというような形をこの緊急提言
で強調しております。それらを受けて、今後、沼田市教育長としてどのように取り組んでい
こうと思われるのか、お聞かせいただきたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 いじめの問題は、とりわけいまのようなことでありますので、学校だけでは、責任も学校
だけの責任ではないという部分もあると同じように、実際にそのいじめを防止していく、発
見していく、また早期対応していく、またその他のいろいろな学校の問題を解決していく、
これはもう一学校だけではできないわけであります。従って、先ほどの基本法の中でも若干
ふれましたけれども、家庭、地域、学校、三者が、本当にスクラムを組んで、自分たちの子
ども、わが沼田市の子どもをみんなで育てて行こうではないかということが非常に大事にな
っていくのだと思います。従って、これから今回の公表も議員には評価させていただきまし
たけれども、公表しないではずかしい思いをするのか。公表してはずかしい思いをするのか
ということで、二者のうちから後者を選ばせてもらったわけでございます。これはどういう
ことかというと、いま申し上げた、みんなに協力してもらうためには、みんなに知ってもら
うのだと。そこからいわゆる連携が始まってくると。都合のいいところだけ保護者や地域の
人に流しておいて、都合の悪いところはしまっておくのではなくて、みんなの子どもだよ。
みんなの学校だよ。だからみんなでいい子を育てていきましょうねという観点、視点に立て
ば、公表というのは当然のことだというふうに思っております。今後も基本的には、プライ
バシーなどの問題もありますから、個々の問題は勿論、法に照らして処理しなければなりま
せんけれども、基本的にはしっかり情報を、地域や保護者に出して、そして皆で責任を負っ
て、皆で子どもたちをよくしていこうと。そういう立場で今後、保護者や地域の皆さんにも
いろいろと協力していただいたり、助言をいただいたりして、沼田市の教育をより良いもの
にしていこうと。そんなふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◇29番(金井康夫君) ぜひとも頑張っていただきたいと思います。
 次に、教育バウチャー制度についてお伺いいたします。こちらにつきましては、教育バウ
チャーという制度はアメリカがいちばんの発祥なのですけれども、アメリカでは、この学校
の出席率が上がったり、保護者の方々の満足度、あるいは生徒の方々の満足度が上がったと、
一定の効果があったというようなことが言われております。今回のこの教育バウチャー制度
につきましては、学校選択制と一つのセットなのかなというような気がしております。そん
な中で今回、この国の方針によって、学校選択制につきまして規制緩和によって、それぞれ
品川区を皮切りに全国でそういうようなこと、小中学校が好きな学校を選べると。通学区、
あるいはそういうような垣根を超えてできるようなシステムになっているわけであります。
群馬県内ですと、群馬町とか高崎、いまたぶん前橋が検討している状況だと思います。そう
いうような状況の中で、例えば本市におきまして学校選択制、どのようにお考えなのか。せ
っかくの機会ですからお聞かせいただきたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
 前段ございましたけれども、学校選択制ということでありますけれども、現行、高崎の場
合は、中心の駅前から歩いて4、5分の、高崎南小学校というのがありますけれども、いわ
ゆる都市部の商店街の空洞化みたいなことで非常に子どもたちが減ってきたということがき
っかけになって、特区申請をして導入をしていると。勿論パーセンテージがありますので、
地元の子をはじき出して外から迎えることはできませんから、何パーセントまではいいよと。
それから前橋においても、半径何キロ以内の、上限何パーセントまでは来てくださいと。こ
れとて最終的に、100人、200人押しかければ、校舎などすべて足りなくなってしまう
ので、当然どこかで足切りしていくということになると思いますから。かなりまだ、ほんの
一部試行的に導入をされている。または、導入しつつあるというところが現状だと思います。
 これをいまの沼田市に置き換えたらどうだろうということでありますけれども、具体的に
バウチャーの問題等はまだだいぶ先の、いま議論が始まったばかりですので、どんな形にな
るかわかりませんけれども、少なくとも学校選択制というのは、いまのいろいろな課題につ
いて対応する部分の学校選択制はあるわけです。例えばいじめの問題に対して、校内では何
ともしがたいという場合に区域外、学区の外の学校に出られるというようなこともあります
し、不登校の問題もそうですし、それから新たに高速道ができて土手で仕切られてしまった
ために、近かった学校が結果的に遠回りになってしまったとか。極端に大通りができてしま
って、そこが交通が頻繁すぎて、むしろ前に進んだ学校よりは後ろの学校の方が安全上いい
のだとか、そういうような特定の事項については、現在の法律の中でも他の学区へ入れると
いうことであります。ですから現行ではそれを最大限活用していこうと。あとは合併によっ
て若干あっちの学校へ行った方がいいなという声も1、2は聞こえておりますけれども、最
近はちょっと聞こえてきませんけれども、昨年の入学前はちょっと若干ありましたけれども、
いまは元々の学区の学校に通われたという関係でないのでしょうから。一般論としての学区
の解体というのは、一般論で実際具体的なものが出てくれば、沼田市にピッタリする方法も
あるかもしれませんが、一般論としては、地域が壊れたら学校は壊れると。私たちの学校、
おらが学校ということが沼田市の最もいいところだと思いますから、できればその地域の人
たちの応援を受けながら、学校を育て、子どもたちを育てていってもらうのがいいかなと。
これがバラバラになったら、確かに私はこういうことをさせたい、うちの子はこれをさせた
いと自由自在にいけるかもしれないけれども、もっと大事なものを失うような心配はないだ
ろうか。これも実際にシュミレーションしたわけではないのでわかりませんから一般論で恐
縮ですけれども、そういう諸刃の剣と言いますか、諸刃の剣の部分がありますので、もしそ
ういうことが実際俎上にのぼって議論されるときには、本当に有識者から、あらゆる市民の
知恵を借りて議論していかないと導入は難しいのではないかと、そんなふうに考えておりま
す。以上です。
◇29番(金井康夫君) 先ほど教育長のお答えですと、現在の法律内では、学校選択制は
認められているのだと。そういうような中で地域の実情を考えた場合には、それよりも大切
なものがあるのではないかというようなお答えだと思うのですけれども。これは平成9年に
各県の教育担当者に通達がたぶんいったと思います。この中で、教育長が言われるように、
いじめや特殊な問題があれば、保護者、あるいはそういう方々が申請すれば、いまの法律内
ではできるというような状況だと思います。実はこれは具体的なのですけれども、沼田市、
新生沼田市になりまして、白沢の望郷の湯のところにちょっと沼田市側が入っているところ
があるのですね。あそこは新興住宅地でありまして、あそこの父兄の方々から、白沢側に通
った方が近いし、安全上の問題も心配ないという話もあるのですね。先ほど、法律内では認
められているけれども、今後検討しなければならないという話なのですけれども、例えば地
理的な問題、いじめの問題、こういうようなことは個々に、例えばいまの沼田市の解釈で言
えば、申請があった場合に認められるかどうか。そちらについてちょっと確認のためお答え
いただきたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 ちょっとその前に、白沢の問題は、学区の線引きの問題なので、線引きはちょっと久屋の
上の平の上古語父というところですけれども、あそこのところにつながっている部分は、白
沢の学区にしましょうという線引き変更の問題であります。
 それからいまの、いじめ等々の、基本的にいじめで大変だということになれば、それは審
査の結果認められると。ただこれとて基本的に、先ほどの学区を解体してではない。学区は
もともと残しておいて、その区域外に行く場合を認可、許可していくという例外的な事項で
ありますから、当然そういう条件を満たさないと。例えば、俺んちはいじめられている、俺
んちはいじめられていると。じゃあ、いじめられている申請があったから移動できるのかと
いうことになりますから、それは当然、それ相応な調査をしたり、根拠がなければできない
わけですけれども、基本的には、審査の俎上に載れば、許可するかどうかは判断させていた
だいて、勿論、転校と言いますか、区域外に就学する可能性もあると。いじめで本当に指導
上困難であるということになれば、これも一般論ですけれども、当然認めるという方向にな
ると思います。以上です。
◇29番(金井康夫君) こちらにつきましては、審査の俎上にあがったりとか、いろいろ
あると思います。今回、一般質問の場ですからあまり細かいことは質問しませんけれども、
そういうような形で、国の方から弾力的に通達が来ているわけですから、沼田市側も、まず
第一に子どもたちのことを考えて、弾力的に検討していただきたいと思いますので、ぜひと
もよろしくお願いしたいと思います。
 次に、障がい児教育の関係についてお聞きしたいと思います。こちらにつきましては、教
育長の方で、1回目のご答弁ですと、LDあるいはADHD、この実態把握に努めていきた
いということで、ニーズに合ったやり方をやっていくのだというようなお答えでありました
けれども、実は先日、ハンディを持っている子のお母さん方と会う機会がありました。この
際のお話しが、一人のお子さんがいらっしゃいまして、集団の中でいま通ってないのですね。
これはあくまで行政の決まりの中で通えないわけなのですけれども。この親御さんからすれ
ば、集団の中で一緒にいった方が、もしかしたらこのハンディを克服できるのではないかと
か、もっと成長が早いのではないかとか、そういう涙ながらの言葉を発せられたのですね。
その中で、そのお子さんは、いま現在、福祉センターのアップルに通園しているのですけれ
ども、あの母子通園に対しても、これから先、じゃあ一体、いつまで通園すればいいのかと
いうのを非常に不安に思っているというような話なのです。今回、特別支援教育に改正され
たわけでありまして、その中で、先ほどLDとかそっちの関係で言われておりますけれども、
すべてのハンディのある子どもたちの統合教育について考えているのかどうか。そちらにつ
いてお聞かせいただきたい。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 基本的には国の法改正に伴う特別支援教育、耳慣れない言葉でありますけれども、いま議
員おっしゃったようなことで進んでいるわけです。そういう中で、このことはある種、教育
の原点でありますから、健常者でもそれぞれ弱点を持っているわけですから、そういう障害
を持つ子どもたちにどういう対応をできるかによって、学校教育の価値が決まってくるとい
うふうに思っております。そういう観点から見ましても、この特別支援教育がいかに、また
こういう概念に至った経過もありますけれども、非常に大事な考え方だというふうに思って
おりますので、そんな方向で、ただ実際に、物理的にどうかとか、指導者がどうかとか、ま
た親御さんが理解してもらえたのかとか、いろいろなことがありますから、個別の問題とし
ては、この後また考えていかなくてはならないのですけれども、総論的には、この特別支援
教育の方向性に則って、沼田の障がい児、児童、生徒に対する教育は進めていきたいと、そ
んなふうに考えております。
◇29番(金井康夫君) この特別支援教育につきましては、先ほど教育長お答えのとおり
個別の問題、財政的な問題、それぞれあると思うのですね。ぜひともせっかくの機会であり
ますから、例えばハンディのある子どもたちを育てて教育するのであれば沼田の地だという
ようなことを、この沼田から発信できるような教育行政を進めていただきたい、このように
思っておりますので、ぜひともよろしくお願い申し上げたいと思います。
 次に、沼高、沼女の統合の問題についてお聞きしたいと思います。こちらにつきましては、
あくまでもこの統合問題につきましては、設置管理者は群馬県であって、沼田市側が手を出
せる状況ではないというような状況だと思うのですけれども、今回、教育長もご存じのとお
り、1万8,000名の反対署名が集まったわけです。
 実はちょっと話が違うのですけれども、平成11年に街なかの特別委員長をやっていて、
あれだけ大騒ぎした滝坂エレベーター、あれの反対が1万7,000だったのですよ。あの
1万7,000を上回る1万8,000人の反対署名が起こっているというのは異常事態な
のです。12月の5日、冒頭、この沼田市議会におきましても意見書が出されました。この
新生沼田市になって、いま46名議員が全会一致で、市民の代表者である議員が全会一致で、
今回の統合問題はまだ早過ぎるのではないかと。地元住民の理解ができなければ、まだまだ
だめだよというような趣旨の意見書を12月5日付けで群馬県に出してあるわけなのですよ。
そういう異常な状況の中で、あくまでも沼田市の教育長としての立場で言えば、群馬県教育
委員会の考えることであって、設置管理者もそうだというようなことでもいいのですけれど
も、実際もうそういう状況ではないと思うのですね。一教育委員会の教育長としてどのよう
にお考えなのか。そちらについてお聞かせいただきたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 これは昨年でしたか、大東議員からいろいろとご指摘、ご指導いただいた件にお答え申し
上げたわけでございますけれども。私の立場としては、地域住民、市民皆さんの意をしっか
りと受け止めて、県にしっかりつないでいくと。そして、県で情報があれば、また市民の人
たちにしっかりと伝えていくというスタンスで今後統合の問題にはあたっていきたいという
ふうにお答えを申し上げたわけでございます。これまた現在も考え方は全く同じでございま
す。そういうことから、いま議員ご指摘の1万7,000、また署名に現れない声というの
もありますから、署名だけが声ではありません。もっと反対をする人がいるかもしれません。
ですからそういう、少なくとも1万7,000というのが公的な文書で、まして5万5,0
00の市民そのものが議会でありますから、そこで意見書として全会一致で承認を受けて県
に出されたということは、大変重いわけですから、こういう大変重い、また大変大きな反対
者の意見があるのだということは、当然、県に強く私の立場からも伝えていくということで
ございます。ですから私が何もないときに、さあやめてくれ、やあ進めてくれという立場で
はないということを申し上げたので、声が大きければ大きいように伝えますし、小さければ
小さいように伝えますということでございます。
 私見を申し上げれば、個人的な見解はここで申し上げられませんけれども、まあそういう
ことでございますので、公的な立場からそういうことでございますので、ご理解いただきた
いと思っております。以上です。
◇29番(金井康夫君) ぜひともそういう方向でやっていただきたいと思います。当時、
同僚議員から言われたときには、こういうような動きではなかったわけなのですね。今回、
先ほど教育長お答えのとおり、大変重い、1万8,000名の署名と、大変重い、沼田市議
会全会一致の意見書が出されたということを強く群馬県につなげていただきたいと思います
ので、よろしくお願いしたいと思います。
 また、今回の沼高、沼女の統合案については、いろいろな計画が出ております。両方とも
およそ100年の歴史があるのですね。こういうような中で、これだけ歴史のある中で、平
成21年に例えば統合したとすると、沼高、沼女に行きたい生徒が80名くらい削減される
ことも計画案で言われているわけですね。80名といえば、例えばいま核家族で一人っ子が
多いわけですね。いま小学6年生くらいがたぶん当たると思うのですけれども、私んちの子
どもは将来一人っ子だけれども、教育に対しては何が何でも頑張って育て上げたいと。大学
に通わせたいというようなことであれば、この利根沼田の地域であれば、大体もう選択肢は
限られているわけなのですよ。この80名の道を自らじゃあ閉ざして、これから先、進学し
たい、あるいはまだ、いろいろなところで悩んでいるけれども、どうしようかなというよう
な子どもたちの道を閉ざすことにもなると思いますので、ぜひともこういうことも踏まえて、
群馬県に伝えていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
 また、このことを教育長に申し上げるのは、「釈迦に説法」みたいな感じなのですけれど
も、「覆水盆に返らず」というような言葉があるのですね。県のやり方でいきますというと、
来年取り壊すみたいな計画でいるみたいですね。沼田高校北校舎はですね、21年までにや
って、いろいろ粛々とやっているというような話なのですけれども、例えば、沼田高校、沼
田女子高校を卒業した方々、あるいはそこを目指したい子どもたち、いまの沼高、沼女の繁
栄の礎を築いた祖先の方々に対して、説明のできるようにぜひともやっていただきたい。こ
の教育長に対しては、私は前に市長にちょっと言ったのですけれども、赤城の向こうの人と
いうのは、こっちは北風ビュービューでも向こうは暖かいわけなのですよ。政治、行政もそ
れでいいのですかということをぜひとも、声を大きくして、群馬県教育委員会と教育長、ち
ょっと名前は誰だかわからないですけれども伝えていただきたいと思います。よろしくお願
いします。
◇教育長(津久井 勲君) よく議員さんのご指摘、また熱い思いを理解しましたので、そ
のように対応してまいりたいと考えております。以上です。
◇29番(金井康夫君) それでは最後に、沼須の運動公園についてお聞きします。こちら
については、これはもういわく付きの場所なのですね。これは前回の議会からそうなのです
けれども、相当問題があるところでありまして、教育委員会に鉢が回ったような、ちょっと
気の毒なような気がするのですけれども、先ほど教育長のお答えですと、この運動公園につ
いては、野球場、あるいはテニス場、また、駐車場を作るような計画で、承認されたという
ようなお答えなのですね。こちらについては、教育長ご存じだと思うのですけれども、沼須
の土地改良をやって、河川敷のところで三段になっていて、非常に地形的には、造成費がた
ぶん莫大にかかる場所です。テニスコート、野球場、駐車場を作るという計画だと思うので
すけれども、よくいわれる費用対効果とか、そういうものをどのようにお考えになっている
のか。今回、スポ振の方からそういうようなお答えがあったということですけれども、これ
これこういうことになった経緯についてちょっと簡単でいいですからお答えいただきたいの
ですが。
◇教育長(津久井 勲君) いまスポ振のあれもありましたけれども、今日に至るまでとい
うことでございますけれども、沼田市の体育施設の整備基本計画というのがございます。そ
れを基本にスポーツ振興審議会等で審議を進めてきたわけでございます。今回あの運動広場
を、運動広場というのはもう限定されておりますので、その中でどういう施設を入れていく
のかということで先般、スポーツ振興審議会に諮問をしたわけでございます。基本的には、
沼田市の総合体育施設の基本計画に則って進めてくださいよと。それともう一つは、この運
動公園については、野球場、テニスコートを中心として整備していくのがいいでしょうとい
うような答申を受けたわけであります。その答申に基づいて、教育委員会としての意思決定
をさせてもらったということでございます。ほぼ答申どおりということで、今回の利南運動
広場は、野球場とテニスコートを中心とした施設の運動広場の整備をしていくという方向で
ございます。以上です。
◇29番(金井康夫君) こちらの公園につきましては、いろいろあるのですけれども、せ
っかくの機会ですから、野球場、あるいはテニスコートをまた造成、整備しなければならな
いと。いまこれだけ財政が逼迫している中で、総事業費いくらくらい見込んでおられるのか
どうか。そちらについてお聞きしたいのですけれども。
◇教育長(津久井 勲君) ちょっと数字、細部にいきますので教育部長よりお答えさせま
す。
◇議長(星野佐善太君) 教育部長。
◇教育部長(宮澤満夫君) 命によりお答えを申し上げます。
 極めて大まかな概算ということでお聞きをいただきたいと思いますが、現状で考えており
ますのは、用地買収も含めましてですが、11億程度かなという状況でございます。さらに
これにつきましては、精査をしていかないと具体的な数字にはなりませんので、極めて概略
な数字ということでご理解をいただきたいと思います。
◇29番(金井康夫君) こちらの土地改良の件につきましては、非農用地の、平成6年だ
ったと思うのですけれども、100戸住宅団地を作るということから、最悪、沼田市が、も
う10億円負担するというのがいまの現状なのですね。いまお聞きしたのが、新たにスポー
ツ施設を11億円くらいかけて、概算かもしれないのですけれども、予想しているというよ
うなことでありますけれども。教育長ご存じのとおり、ここ最近、ニュースで夕張市のこと
を連日やっているのですね。夕張市が再建団体になりまして、あれは夕張市、630億円の
負債があって、一時金みたいなことをやったのですけれども、負債をしましたと。沼田市の
現状はどうなのですかと言うと、広域と長期国債ひっくるめれば500億、沼田市はいま現
在あるのですね。500億借金がある中で、財政力指数は0.5で、12市ある中でいちば
ん最低ですよ、群馬県内では。財政力がないのです、力がないのですよ。借金はあるのです、
もうつぶれそうなくらい借金はあるのです。その中で、じゃあ経常収支比率はどうだといえ
ば、臨時財政対策債を抜けば100パーセントを超えてしまったのですよ。これは経常収支
比率というのは、あくまでも弾力性を示す数字であって、そういうものができる状況なのか
なと。非常に自分は心配に感じております。いまの夕張市は、ここ最近を言えば職員の85
パーセントは早期退職したいと。そんなアンケートまでされているのですね。そんな中で、
夕張というのはいま最高の負担で、最低のサービスをやっているのですね。そういうことを
ぜひともこの沼田市、いまの財政状況を見ている中で、身の丈に合った行政運営をやってい
ただきたい。このように思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。そちらに
ついてお考えがあればお聞きしたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、大変沼田市に限らず大変厳しい時代を迎えている中での、こういう
運動施設の整備でございますから、まさにスポ振の皆さんもそうですし、体協関連の皆さん
もそうですし、市民の皆さんの知恵を借りていいものを作っていくと。ただし、いま11億
某という話が出ましたけれども、これはあくまでも大雑把な数字でございますので、知恵を
使えば同じ金額でもいい施設ができるかもしれませんし、いろいろ時間的な中での計画も検
討していかなければならないでしょうし、あれも、これもといっても、これはちょっと待っ
てくれと。付帯施設は待ってくれとか、いろいろなやり方があると思いますので、いずれに
してもこの利南運動広場を整備していくということでいま進んでおりますので、その中で、
その大枠の中でいろいろと知恵を絞って、お金が少なくいい施設にと、この一点に絞れば、
どなた市民の賛同も得られると思いますので、今後、いろいろな皆さんのご意見を伺いなが
ら、また専門家の皆さんの知恵もお借りしながら、いろいろ財政等の問題を考えながら、い
い施設を作っていきたいというふうに考えます。以上であります。
◇29番(金井康夫君) ひととおり一般質問の内容が終わったわけでありますけれども、
個人的には、非常に津久井教育長に期待をしております。ぜひともその熱い思いと行政手腕
で、今後の沼田市が明るくなるような教育行政をやっていただきたいと思います。
 先ほどちょっと細かいことまでふれてしまったのですけれども、全般的に、子どもを育て
るなら群馬県じゃなくて、小寺知事の言葉をそのまま沼田に持ってきて、「子どもを育てる
なら利根沼田だと」いうような形でやっていただきたいと思いますので、ぜひともよろしく
お願い申し上げまして、私の一般質問を終らせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、小林照夫議員。42番。
〔42番 小林照夫君登壇〕
◇42番(小林照夫君) 一般質問を行います。
 市長を先頭に当局皆さんは、市民が安全で安心に暮せる街づくりに日夜ご尽力を賜り感謝
をいたす次第です。
 私は、最近、子どもたちを取り巻く環境の重要性を感じざるを得ません。国会では、教育
基本法改正案が審議されている中、いじめ、自殺、子どもの虐待、子ども殺し、親殺し、必
修科目未履修問題、などの問題が環境を悪化しております。教育とは、未来のあるべき国家
の骨格を作ることと言われております。しかるに教育とは、未来のあるべき日本の骨格をつ
くるという中で、沼田の骨格を作ると言っても過言ではありません。
 教育には、長い歴史がある中で、近世史は、江戸時代の庶民が作り出した寺子屋教育、武
士のエリート藩士の育成を目的とした藩校、沼田では、沼田学舎がありました。また、私塾
の精神は、身分を超えた人々の学舎、学ぶものの自由意志でありました。緒方洪庵は、18
38年に、医学塾の適塾を設立し、幕末を代表する蘭学術で、ここから幕末の志士として活
躍した人々、福沢諭吉や佐野常民など、日本の近代化に貢献した人々を輩出しました。適塾
は、身分制度を超越した徹底した能力主義、自学主義でした。また、吉田松陰が作った松下
村塾は、思想教育で、明治維新や国家の近代化に貢献した木戸孝充や高杉晋作、伊藤博文な
どを輩出しています。
 今日では、松下幸之助さんが開塾した松下政経塾は、「21世紀の日本のあるべき姿を世
界に示し、その実現を目指すとあります」22歳から35歳の人材育成を行って、政治家、
経済人を輩出しております。群馬県では、明石 康さんが塾長を務める明石塾があります。
目的は、「国際舞台で活躍できる高い志と行動力に富んだ若者を育てる」とあり、塾生は、
毎年募集し、選考された高校生10名が、8カ月の研修を受けております。群馬県の次世代
育成機関であります。
 さて、利根沼田新高校開設について、同僚議員の一般質問で概ね理解しておりますが、県
教育委員会の進め方はあまりにも強引で、地元の意見を聞かず、平成14年に「高校教育改
革基本方針」を決定し、昨年3月には、沼高、沼女統合をすると発表、今年の10月23日
には、新高校開設準備にかかわる第3回懇談会を行い、新高校の概要が示されました。沼高、
沼女の同窓会での反対運動が展開する中、沼田市議会は、今定例会に「地域の合意形成を重
点課題と位置づけて臨まれるよう強く要望する」意見書が県知事と群馬県教育長に提出され
る状況で、市長は、これまでの経過と現況と反対署名活動について、今後、沼田市はどのよ
うに対応されるのか市長にお伺いいたします。
 次に、県内の高校生を対象とした東京大学院教授陣数学講座「県高校生玉原数学セミナ
ー」が開かれました。現況と今後、毎年開催されるのか。また、地元高校生の参加について
お伺いいたします。
 次世代を担う育成支援の沼田塾については、教育の重要性の市民要望が多い中、中学生ま
たは高校生を対象の「仮称沼田塾」の開設に向け、ぬまた未来塾の閉塾の反省を踏まえ、県
の明石塾を参考にし、子どもたちにいかに夢を与えるかについてお伺いいたします。
 教育長は、就任以来、沼田市の教育の向上と発展にご尽力を賜りご苦労さまでございます。
最初に、ユネスコ世界遺産登録運動に、国の天然記念物、薄根の大クワの推薦についてお伺
いいたします。群馬県世界遺産推進室は、11月27日に、県内8市町村、10件の世界遺
産登録構想を確定いたしました。沼田市が薄根の大クワの推薦は、時を得たことと思ってお
ります。これからの目的達成の道のりは厳しいことが予想されます。これからは、地元の理
解と協力を得て、市を挙げて運動を展開されることと思いますが、県内の現況と今後の進め
方についてお伺いいたします。
 次に、今年行った沼田アウトドアチャレンジャーの経緯と今後の取り組みについて、また
本年度導入されたサマースクール沼田の評価と今後の取り組みについてお伺いいたします。
放課後学習教室はすでに行っていますが、1年生から6年生の縦割りの教室はいかがでしょ
うか。いじめ問題の解決には、現場の先生方にご苦労いただいておりますが、沼田市内小中
学校いじめについて、調査結果の内容と今後の取り組みと対応について、さらに県教委が行
った小学校6年生から中学3年生の全員を対象に行った学力診断と授業に対する意識調査の
中間発表の結果はいかがだったでしょうか。
 最後に、沼田市の教育月間や「教育の日」の制定についてお伺いし、私の教育に対する一
端を申し上げて、最初の質問といたします。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後2時03分休憩
─────────────────────────────
午後2時11分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 市長。
 〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの小林議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、利根沼田新高校開設について、沼高、沼女の統合について、経過と現況についてで
ありますが、群馬県教育委員会では、長期的展望に立った本県の高校教育のあり方を審議す
るため、平成12年5月に「群馬県学校教育改革推進計画策定委員会」を設置し、翌、平成
13年9月に「21世紀に求められる群馬の高校教育」として報告を受け、これを踏まえ、
平成14年2月に「高校教育改革基本方針」を策定したとのことであります。
 この基本方針では、高校教育の充実に向けた取組みや高校の再編整備の必要性が詠われて
おります。
 沼高、沼女の統合に関しましては、平成17年3月に発表された再編整備の「中期計画」
において平成21年度に沼高、沼女を統合し、男女共学の新高校を設置することが盛り込ま
れたところでございます。その後、平成17年6月には、県教委及び沼田高校、沼田女子高
校、両校の校長や職員による「統合準備会」が設置され、新高校の教育内容等の検討が開始
されたようであります。
 また、本年7月21日には、高校関係者、地元小中学校の関係者、学識経験者及び地元関
係者などから構成される「沼田地区新高校開設準備に係る第1回懇談会」が県民局で開かれ、
9月1日に第2回目、10月23日に第3回目の懇談会が開催されたようであります。
 その内容につきましては、新聞報道等により知り得た域を超えてはおりませんが、第1回
目の懇談会では、県説明に対する質疑及び要望が出され、9月の第2回目の懇談会では、賛
成・反対、両方の意見が出され、10月の第3回目の懇談会では、新高校の概要案を県教委
が提示し、それに対する意見が出されたと承っております。
 以上が、現時点で把握している内容であります。
 次に、有志の反対署名活動についてでありますが、本年11月6日に、沼田高校同窓会長
及び沼田女子高校同窓生有志代表の連名により、「高校再編整備計画に伴う沼田高校、沼田
女子高校の存続についての陳情」が市長あて提出されたところであります。
 その陳情書の内容によりますと、沼田高校、沼田女子高校の同窓会では、平成17年度の
総会においてそれぞれ新高校設置反対の決議を行い、決議文を県教委に提出、これを受けて
本年度総会において、反対署名活動を行うことを決定し、沼女同窓会では本年5月から署名
活動を行い、7月には県教委に317名の署名とともに陳情書を提出したとのことでありま
す。
 また、沼高同窓会では本年9月から反対署名活動を行っており、さらに両校有志の方々に
よる反対署名活動については、本年2月から行われているようであります。
 なお、両校同窓会及び有志の方々の署名活動によって集められた署名は、これまでに約1
万8,000名となっていると伺っております。
 次に、沼田市の対応についてでありますが、利根沼田地域の将来を担う子供たちの人材の
育成を図る上で、高校教育は極めて重要であります。一番大切なことは、利根沼田地域の子
供たちが将来にわたり充実した高校教育が受けられる環境整備が行われることであると考え
ております。
 高校教育の改革、とりわけ高校の再編問題は、地元にとっては大変大きな問題であります。
こうしたことから、県教委においては、地元関係者への十分な情報提供を行うとともに、地
元関係者との十分な協議により理解とコンセンサスを得ることが必要であると考えておりま
す。
 この問題に関しましては、本議会におきましても、本定例会初日に県知事及び県教育長に
対する「県立高校再編整備(中期)計画に関する意見書」が可決されたところでありますの
で、議会を踏まえた形の中で対応を図ってまいりたいと考えております。
 次に、次世代を担う育成支援について、沼田塾(仮称)について、県高校生玉原数学セミ
ナー 現況と今後の対応についてでありますが、玉原数学セミナーにつきましては、県教育
委員会高校教育課と東京大学大学院数理科学研究科との共催により、本年9月16日から1
8日の2泊3日の日程で玉原国際セミナーハウスにおいて開催されたものであると認識をし
ております。
 玉原数学セミナーは、県内の高校生が第一線で活躍する数学者の講義を受け、数学の楽し
さを発見したり、数学的な知識・技能を積極的に活用する態度を養うなど、数学に関する資
質を高めることを目的としたものであり、参加希望者の中から選考された沼田高校の生徒2
名を含む県内5校の20名の生徒が参加をしたものであります。
 また、沼田高校が事務局となり進めている、県下の高校生を対象とした「高校生のための
現代数学講座」が本年7月22日、29日の2日の日程で玉原国際セミナーハウスにおいて
開催され、県内の高校生59名が参加をしております。
 なお、高校生のための現代数学講座につきましては、来年度も引き続き開催する予定であ
るとのことですが、玉原数学セミナーにつきましては未定とのことであります。
 今後の対応についてでありますが、いずれの講座につきましても、高校生にとりましては、
大変魅力的なものでありますので、今後も引き続き開催されますよう、関係機関に要請をす
るとともに、市内の小中学生を対象とした講座の開催につきましても、今後、関係機関と協
力・連携を図りながら、研究を進めてまいりたいと考えております。
 次に、ぬまた未来塾閉塾後についてでありますが、議員ご案内のとおり、平成元年、全国
各市町村に1億円の交付税算入措置を行うことによる「ふるさと創生1億円事業」の一つと
して、本市においては、ぬまた未来塾を設置することに決定したものであります。
 ぬまた未来塾につきましては、平成2年度から塾生を募集し、おおむね40歳前後、40
人程度を想定し、基金8000万円の運用益をもとにできる限りの塾生の主体性により運営
するというものであり、平成2年10月、学習期間は1年間、おおむね月1回程度の研修会
のほかテーマ別のグループ活動を行うこととし、名誉塾長に伊理正夫東京大学教授、塾長に
田端貞壽千葉大学教授に就任いただき第一期の開塾となったものであります。
 しかしながら、塾生は年々応募者が減少し、平成9年度からは卒塾生の再入塾を可とし、
11年度には再び新規応募塾生による運営とするなど運営の改善に努めてまいりましたが、
12年度からは応募者の減少、基金預金利子収入の超低金利による激減など時代の推移によ
り状況が変化してきたため運営を休止し、現在に至っているものであります。
 次に、中・高校生対象の塾についてでありますが、明石塾につきましては、県立女子大学
外国語教育研究所の明石康所長を塾長に迎え、平成14年8月に開塾されたものでありまし
て、柔軟な発想ができる多感な高校生に、実践的で魅力的な研修や体験をしてもらうため、
海外活動経験者による講義、海外研修、留学生との交流や英会話研修、日本文化研修、海外
研修での文化交流などを行っており、国際舞台で活躍できる、高い志と行動力に富んだ若者
を育てることを目的としているものであります。
 ご質問の、明石塾を参考に、中学生または高校生を対象とした沼田塾(仮称)の開設につ
いてでありますが、次世代を担う中学生や高校生の皆さんが夢を抱くことのできる環境を整
備することは大変重要であると考えておりますので、東京大学大学院数理科学研究科をはじ
めとして、高等教育機関と連携を図りながら、次世代育成の方策について、今後研究を進め
てまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、小林議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、「世界遺
産登録運動について」、「教育で子供達の支援について」及び「教育の日設定について」は、
教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
◇議長(星野佐善太君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 小林議員のご質問にお答え申し上げます。
 世界遺産登録運動について、薄根の大クワについて、県内の現況と今後の進め方について
でありますが、世界遺産の国内候補暫定リストへの登録を目指し「富岡製糸場と絹産業遺産
群」として、11月29日、県と遺産所在8市町村が共同提案書を文化庁に提出したところ
であります。
  当初、県は有力候補地として11市町村13物件をリストアップしましたが、住民合意や
財政問題等で推薦を見送った市町村もあり、本市の「薄根の大クワ」を含む8市町村10物
件での共同提案となりました。
 この産業遺産は、一つの工場、一つの鉄道として捉えるのではなくある産業の生産に関す
る一連のシステム、あるいは生産地域における産業文化景観としてとらえられるもので、養
蚕信仰の象徴である薄根の大クワは、自然と人間の営みを見守り続ける貴重な絹産業遺産の
一つとして組み込まれることとなります。
 この登録運動を契機に自然と文化に対する更なる市民の関心を高め、郷土愛の求心力とな
るよう、地元の総意と気運の醸成などに努めたいと考えております。
 なお、全国から「富士山」など24の地域が世界遺産登録を目指しており、来年1月中旬
にその中から数件が新たな世界遺産国内候補として選出される予定であります。その後、国
内暫定リストの中から1年1物件を国がユネスコに推薦、各国から提出されたものをユネス
コの世界遺産委員会で審査・登録の可否を決定するという選出過程がありますので、今回の
暫定リスト登載はその第1次関門ということになります。
 次に、教育で子供達の支援について、沼田アウトドアチャレンジャーについて、経緯と今
後の取り組みについてでありますが、学校週5日制の実施に伴い、自然の中での体験活動を
通して思いやりの心やより豊かに生きる力を育むことを目的に、小学校4年生から6年生を
対象に定員30人前後で平成14年度から青少年指導者会の成人会員と、高校生で組織する
ジュニアリーダー部の皆さんの協力の下で実施してまいりました。
 本年は、乗馬や里芋掘りなど自然の中で動物とのふれあいや、調理などの活動を通して友
達づくりの大切さをテーマに事業実施しております。
 今後も、地域社会の中で大人や異年齢の友人と交流し、様々な生活体験、社会体験、自然
体験などを豊富に積み重ねることが重要であり、豊かな出会いの場の確保に努めていきたい
と考えております。
 次に、教育で子供達の支援について、サマースクール沼田について、経緯と補習授業につ
いてでありますが、基礎・基本の確実な定着を図るために、学んだことを振り返り学習する
こと、すなわち復習する時間を、授業中や休み時間、放課後、あるいは、長期休業中などに
計画的に位置付けて実施する本市独自の「振り返り学習」を構想し、本年度から全小中学校
で取り組んでまいりました。この夏、市内小中学校で実施した「サマースクール沼田」も、
こうした「振り返り学習」の一環であります。
 今年度は、市内全児童生徒の6割が自主的に参加し、「家庭学習の少ない児童生徒に対し
て家庭学習の心構えや意欲付けができた」、「個別指導の充実が図れた」、「授業とは違う
雰囲気の中で教師と児童生徒とのコミュニケーションが充実し信頼関係が強化された」など
の報告もありましたが、「参加児童が多すぎたため、細かなところまで手が回らなかった」、
「来て欲しい児童生徒が参加できなかった」、「登下校時の安全確保がたいへんだった」等
の課題も残りました。
 こうした成果や課題を踏まえ、各学校の特色を生かしつつ、より楽しく子どもたちのため
になる「サマースクール沼田」の実施のために、学校と十分な連携と協力のもと、その方法
や内容等について、更に工夫改善を図るべく、検討していきたいと考えております。
 次に、放課後学習教室について、放課後1年生から6年生縦割り教室についてであります
が、年齢や学年の異なる子どもたちが一緒に活動する、いわゆる「縦割り」の活動は、議員
ご指摘の通り、社会性、協調性、道徳性など子どもたちの人格形成上、極めて意義深いもの
であると考えております。清掃活動や登下校の班活動、あるいは各種行事等で、年上の者か
ら多くのことを学んだり、時には、年下の者から教えられたりすることも多いものであり、
今後も教育活動の中に積極的に取り入れていくことが必要であると考えております。
 次に、沼田市小・中学校「いじめ」について、調査結果と今後の取組みと対応についてで
ありますが、今回の調査につきましては、県教育委員会から各市町村教育委員会への調査依
頼に基づき、今年の4月から11月7日までの間の実態について調査したものであります。
調査の方法は、アンケート調査や面談、教員による日常の観察、あるいは、保護者からの訴
えによるものなどの中から、各学校が実態に応じて選択して実施いたしました。 これまで
も、各年度ごとに、文部科学省の定める「いじめの定義」に基づいて調査を実施してまいり
ましたが、今回の調査は、その定義に限定せず、教員がいじめと認識したものすべてを報告
するように指示をし、その結果、小学校で36件、中学校で23件、計59件の報告があり
ました。そのうち、指導の結果いじめが解消したと考えられる件数が、小学校で25件、中
学校で16件、計41件であり、現在指導を継続しているものは、小学校11件、中学校7
件の計18件でありました。
 特に、指導を継続している18件については、指導主事を当該校に派遣し、現在の状況や
いじめ解消を困難にしている実態等を把握するとともに、その解決のための協議を行うなど、
いじめの解消に向けて、教育委員会としても、でき得る限りの支援をしてまいりたいと考え
ております。また、今後も、「いじめは、どの学校にも、どのクラスにも、どの子にも起こ
り得る」という認識と危機感を持って、「いじめは人間として絶対に許されないことであり、
いじめられている子どもは学校が徹底して守り通す」という毅然とした態度を子どもたちに
示しながら、いじめの早期発見・早期対応に努めてまいりたいと考えております。
 次に、学力向上調査について、課題と今後の取り組みについてでありますが、今年の4月に
県で実施した「児童生徒学力診断テスト」及び、「児童生徒質問調査」と「学校調査」の趣
旨は、過去の調査で明らかになった本県の児童生徒のつまずきの原因について、詳細な実態
分析を行うことにより、今後の指導方法・授業改善等に役立てるものであります。
 結果の詳細については、年度末までには各市町村教育委員会にも配布されるとのことであ
りますが、現時点の分析では、授業が分かると答えた子どもが、小学校では、国語、社会、
算数、理科の4教科平均で73%、中学校では、国語、社会、数学、理科、英語の5教科平
均で53.4%であったとのことであり、また、全体的に、「子どもが課題をもって授業に
臨んでいない」、「教師が設定した課題が子どもサイドのものになっていない」、「追究過
程で、子ども自身に考えさせていない」、「まとめも教師の意図でなされており、子どもの
考えを大切にしていない」等の課題が明らかになったとのことであります。本市においても、
詳細な分析結果を参考にしながら、指導方法や授業改善等の具体策について検討していきた
いと考えております。
 次に、教育の日設定について、教育月間について、沼田市独自の教育の日設定についてで
ありますが、教育は、学校教育、社会教育を問わず、より豊かでより充実した人生を送る上
で極めて大切なことであり、市民一人ひとりが教育について考え、実践していくことは、た
いへん重要なことであると考えております。今後、予想される課題や方向性等、いろいろな
角度から研究してまいりたいと思っております。
 以上申し上げまして、小林議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇42番(小林照夫君) ご答弁いただきましたので、再質問させていただきます。
 最初に、利根沼田新高校開設についてでありますが、経過と現況、有志の反対署名活動に
ついてご答弁いただきました。この内容については、市長もいろいろと把握しているという
ことで、陳情された内容をよく見ているなというふうに思っております。そうした中で、県
立高校のことで、県教委管轄に属す問題で、市長には直接権限に及ばないことというのは理
解しています。しかし、中学生のほとんどが地元高校に入学するということになっている中
で、保護者も、高校を卒業するまでは見守りながら応援していきたいという責務があること
を保護者も認識しているというふうに思っております。そうした中で、私は、県教委が発表
したこの時期、そういった以前にこういった土壌が、群馬県の教育委員会は持っていて、そ
れでこの時点で発表したものというふうに思っておりますが、要は、地域がどういう状況で
あるかと。先ほど同僚議員がうまいことを言っておりましたが、赤城の南と北側では、気候
も違うし環境も違うという中で、人間性も当然違うということなのですね。そうした中で、
県教委は、強引にこういう、要するに利根沼田の事情を把握して、子どもの数が少なくなる
ということだけを思って、それでこういう統合問題を出したものというふうに思っているの
です。だけどその辺について、例えばこの18年の中卒者は965名、開校を目標にしてい
る21年度は、919名ということで、確かに人数は少子高齢化で減るのは当たり前のこと
なのですね。そうしたことだけれども、クラスが減るということは、根本的に入口が狭まる
ということになるわけです。そのことについて私は、経緯の中で、この県教委が17年です
か、この時点で発表する段階に、沼田市には何かそういった行政のところへ情報があったの
かどうかということと、私が先ほど申し上げたように、沼田市が今後対応するには当然、地
元の理解が必要というのは市長の答弁でありました。そのことについて、沼田市は、県教委
のことであっても、監督には及ばないかもしれないけれども、市のトップとして、このこと
についてはもっと慎重に申し上げることはできないものかどうか。そのことについてお伺い
いたします。
◇市長(星野已喜雄君) 小林議員の再質問にお答えしたいと思います。
 まず、県教委の方から、本問題についての、要するに内部的な情報があったのかというこ
とになりますると、これらについての紹介はございませんでした。従いまして、これは、先
般、教育長も同じように答えているというふうにも思っておりますが、県教委の方から事前
なこういった紹介等々がなかったということになろうかと思っております。本市の、首長と
いう立場になったときにですね、実際問題として、地元の沼田高等学校と沼田女子高等学校
が、意見書で出されたように、地元をリードする学校であるということは、だれでも等しく
認めるところでありまして、かつての子弟が沼高、沼女に憧れを持って頑張ってきたという、
そういう経過がございます。それだけに、本問題は重要だなというふうに受け止めておりま
す。従いまして今回、意見書が市議会で採択をされたということを重く受け止めております。
先ほど、金井議員の質問に対する津久井教育長からの答弁がありましたけれども、歩調を合
わせてしっかりとした対応を図ってまいりたいと、こんなふうに思っております。
◇42番(小林照夫君) ここへ来るまでの情報が沼田市には入ってないというふうな、ち
ょっと私にしてみれば誠に残念なことなのですね。県教委も、沼田市の教育委員会には若干
入っているかもしれないけれども、もう少し行政としては、こういった情報を的確につかん
で、市民が非常に心配しているということを考えたときには、これは教育委員会と行政とい
うのは車の両輪ですから、当然しっかりした情報を把握しながら、それを絶えず市民に、そ
の立場は知っていていただくということが行政も必要ではないかというふうに思います。教
育長の答弁も、市長の答弁も同じというようなことですけれども、私はあえて市長になぜこ
れを聞いているかというのは、この両校が、いかに歴史と伝統と大切にしながら、安定して
いる教育環境にあるということはいま市長も答弁で述べています。そういった中で、これを
平成21年に統合合併して1校にするということは、私はこれは反対なのですね。というこ
とは、まず沼高は沼高、沼女は沼女で、現在ある当然のクラス、沼高5クラス、沼女5クラ
ス、これは堅持していくべきというふうに思っています。というのは、人数が減って、クラ
ス数があれだというのは、少数のクラスは維持できるというふうに私は思っています。要す
るに、中学校を卒業する進学者に対して、門を狭めるなということなのですね。そういった
ことで学級数は維持していただきたいというふうに思っています。それについてはいかがで
しょうか。
◇市長(星野已喜雄君) なかなかそういった細部にわたってまいりますると、教育問題で
ございますので、非常に答弁もなかなか難しくなってくるわけでございますけれども、いず
れにいたしましても、昨日の意見書をやはり受け止めた形の中で対話を図っていくというよ
うな形が考えられると思っております。ただいまクラスの関係の、5クラス、1学年になろ
うかと思っておりますが、維持の関係については、ご意見として受け止めさせていただきた
いと思っております。詳細については、言及するだけの、私どものいわゆる資料やらあるい
はまた客観的ないろいろな状況を持ち合わせておりませんので、大変申し訳ないのでござい
ますけれども、慎重にさせていただきたいと存じます。
◇42番(小林照夫君) 市長の慎重な姿勢はよくわかります。そうした中で、この関係に
ついては、行政のトップとして県教育委員会に、あるいは知事に対して市議会が要望書を提
出したという現実の中で、行政のトップの立場として、県教委に、この現在の進め方は拙速
ではないかという意見を述べて、平成21年の開校は延期すべきということは申し上げるこ
とはできるか、できないか、お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 昨日の意見書でございます。下段の方の3行が大変重要になって
くると思うのですが、「地域の合意形成を最重点課題として位置付けて臨まれるよう強く要
望する」と。ここに書かれている内容が大変重要になってくると思っております。従いまし
て、これらを踏まえた形の中で、教育長の方には申し上げているということについては、先
ほど津久井教育長も機会があれば申し上げていくというお話しがございましたが、私の立場
からいたしましても、この文言の流れを受けながら、いわゆる申し上げていくということに
なろうかと思っております。
◇42番(小林照夫君) 教育長と連携しながら、行政のトップとしてそういった気持ちを
持ちながら、私は、県知事なり県教育長に対して、そういうことを、沼田市長としてぜひ要
望していただきたいというふうに思います。
 次に移らせていただきます。次世代を担う育成支援について、ここでは4項目あったわけ
ですが、ぬまた未来塾の閉塾、私にしてみれば大変残念だったなというふうに思います。平
成2年から開塾して、12年間やって、平成14年に閉塾したのですか。この塾にたずさわ
った人が約281名かな。このときに使われた予算が2,832万ですか、大変当時は景気、
というより利息が良くて、この8,000万の運用益でこれができたということは理解して
います。しかし実際、この塾が閉塾になったというのはお金がなくてなったのか。人が集ま
らなくてなったのか。これはこれ、両方あると思うのですけれども、この辺、市長はどうと
らえていますか。
◇市長(星野已喜雄君) これにつきましては、先ほど冒頭の答弁で申し上げさせていただ
きましたとおり、いわゆる基金の利子が非常に厳しい状態になったということがひとつとい
うことと、登録者が、平成11年を境に急激に減っているようでございます。私の手持ちの
資料によりますると、平成9年度が32名、平成10年度が28名、平成11年度が9名、
そして平成12年度が2名というようなことで、休塾が平成12年度からなっているという
流れになっております。従いまして、入塾者の減少と、先ほどいう予算関係のことから、双
方相まってのことになろうかと思っております。
◇42番(小林照夫君) おそらく財政的な面と塾生の応募が年々減少してということだと
答弁があったとおりだと思います。そうした中で、私はこのぬまた未来塾というのは非常に
関心を持っていたわけですが、閉塾になったということは非常に寂しいことなのですね。そ
うしたことでいまの、仮称ぬまた塾についてを課題としてあげています。
 そうした中で、県高校生玉原数学セミナーは、非常に時を得た施策かなというふうに思い
ます。そうした中で、東京大学の教授と県内の高校生が数学セミナーをやったということで、
非常に意義ある中で、先ほど答弁の中でいまひとつ、59名参加された数学セミナーという
のは、ちょっと私、こちらは認識不足で申し訳なかったのですが、ここでは2つのセミナー
があったわけですね。この2つのセミナーをこうにして見たときに、私はいまの中学生、高
校生に、この数学セミナーという基本は、いまの子どもたちの理科離れがこの裏にあるとい
うふうに認識していますが、この辺は市長はどうとらえていますか。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に、東京大学の大学院生との関係で、これらの勉強する場面
が作られているということがございまして、相当高度な数学をされているということになっ
ております。かなりセレクトされた形の中で生徒が勉強されておりますので、そういうこと
から考えると、一般的に言う理科離れからくると言うよりは、日本のトップクラスの数学関
係のセミナーに集う、将来を担う、日本を代表するような若人が来ているところによるとこ
ろの、いわゆる求心力が働いての、地元の高校生等が参加しているというような構造だと思
っておりまして、そこについて、理科離れ等々についての、時代の趨勢等については果たし
て関係があるのかということになると、私ども承知を特にしておりません。そんなことでご
理解をいただきたいと思っております。
◇42番(小林照夫君) この関係について、あるものの本によると、これは東京大学の電
気工学科の定員割れが話題になっていたところなのですが、東大の学生は、2年から3年に
進むときに、学部、学科を選択する振り分けがあります。今年の9月の募集では、電気系A、
エネルギーグローバルシステム、これは定員が15名に対して応募者0、電気系B、情報通
信メディア、定員15人に対して10人の応募、電気系C、ナノ物理情報エレクトロニクス、
11人に対し4人ということで、電気系が非常に、工学部はいま人気がないというふうに言
われています。これは全国的に見て、1995年の段階だと理工系に進む人が57万4,0
00人いたと。これが2005年の場合は33万2,000人ということで、約10年間で
これだけの数が減っているということなのですね。要するに工学部離れの志願者が判別した
というふうに言われています。そういうところを見ると、私は、数学セミナーがいかに重要
性かということは、日本の産業を支える根源は数学、あるいは理科系、そういった部分が非
常に大事だといわれている日本の構造の中で、いまここで沼田市が玉原数学セミナー、ある
いはそういったことについて熱心に取り組むという姿勢は本当にありがたいなというふうに
思っています。
 そういうことを踏まえますと、県で行っている明石塾、この明石塾は高校生対象でやって
いますが、非常に時を得て、英語が中心の塾ですが、海外研修まで踏まえてやっているとい
うことです。私は、時代を担う子どもたちの育成、支援は、行政が中心になって、ぬまた未
来塾ではありませんが、ぬまた塾をここで考えるべきかなというふうに思いますがいかがで
しょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 大変高度な質問でございまして、非常に答弁に苦慮するわけでご
ざいますが、議員が1回目の質問で、歴史的な流れ等についてふれられております。適塾で
あるとか、あるいは緒方洪庵の関係、福沢諭吉、吉田松陰等の松下村塾、これらを見たとき
に、個人の独特なキャラクターというか、強い個性と胆力を備えた方が、一人能力の魅力の
みならず、人物の魅力によって明治維新の前の私塾というのは、大変大きな歴史を変革する
エネルギーになってきたというふうに思っております。それだけに議員が、今日、冒頭の質
問で述べられたことの、特に近世史から以降、明治の初めの時代等にかけてのこのくだりは
大変立派なというか、非常に造詣が深いご質問、あるいはまたお考え方だなと思って敬服を
しておりますが、これらと明石先生の関係については、ある意味においては似ているかなと。
明石先生は、ご案内のとおり国際連合の確か事務局長までされた方でございまして、世界の
情勢については、これ以上明るい人はいないのではないかと思われてもよろしいのではない
かと思っております。従いまして、非常にそういう意味では、明石塾というのは立派だなと
思いまするし、県と私ども基礎自治体の比較はとても成し得ないことかもわかりませんけれ
ども、そういった沼田にゆかりのある方と何か縁がもち合わせる、そういう教育的な、非常
に感性のするどい方がおれば、何らかの形で、今後そういったことを考えていかなければな
らないなというふうに思いまするし、実は私も、議員が言っているとおり、大変未来塾につ
いては、かねてから関心を持っておりました。
◇42番(小林照夫君) 市長が、沼田市とそれなりにゆかりのある人物と縁が、というよ
うな話がありまして、そういった方がいればということでございますが、私は、いつの時代
もそうなのですが、やはりそこの風土というのはそこに出て出身するそれぞれの人々の風格
がそこには備わっているものというふうに見ています。そうしたときに、沼田市にはぬまた
塾があったっけな。あの塾はこうだ、ああだということを、一つの沼田市の、全国に情報発
信できる、そういった塾があることにおいて沼田市の活性化につながるし、ここの将来が何
か明るくなるのかなというふうに思っております。そういったところで、沼田市に縁が、私
はある人をぜひ発掘していただいて、このぬまた塾の開設については何とか早急に立ち上げ
ていただけたらなと思っております。いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がご提起されていることについては、将来を担う子どもたち、
あるいはまた青少年が健全に育くまれ、そしてしかも実社会に出て行ったり、国際化社会に
出て行ったりして、堂々たる活躍ができるような場面を作る土壌は、どうしてもその根源は
教育にあろうかと思っておりますので、ご提案されたことについてはしっかりと受け止めて、
今後の対応に処してまいりたいと思っております。
◇42番(小林照夫君) どうでしょうか、いますぐという話で申し訳ないのですが、これ
はどうでしょうね。五次総も始まるわけですから、できるだけ早くと思うんですが、それに
ついてはどうでしょうか。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後2時58分休憩
─────────────────────────────
午後3時06分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 今日、このような質問をいただいて、具体的なところまで言及を
されているわけでございますけれども、いまこれだという方が、先ほども控室の方でいろい
ろと話をしていたのですが、今までの歴史的な経過もあるようでございましたりして、いま
市長が持ち合わせていないというのが実態でございます。従いまして、今日、ご質問いただ
きましたことについてはしっかりと受け止めて、今後の対応に処してまいりたいというふう
に思いまするし、変革の時代の、言うならば第三の時代というふうに言われております。第
一の改革が明治維新であるとすれば、第二の改革が、戦後の改革の時期、そしていまの改革
が第三の改革の時代と言われております。特に、第一の改革と言われた明治の時には、西郷
隆盛と大久保利通がご近所でお友達であったとか、あるいは松下村塾で、日下玄瑞と高杉晋
作が仲間であったとか、あるいはまた、適塾で、緒方洪庵が諸々の蘭学者と育ったとかいう
ようなことの、いわゆるかなり凝縮された部分の人物が改革の原動力となっていた人物に発
展をしていたということは事実でございますので、そういう意味では、当時の私塾というも
のが教育の世界で果たしてきた役割というのは大変大きなものがあろうかと思っております。
従いまして、おっしゃっていることにつきましては、大変貴重なご意見でございますので、
しっかりと受け止めて、今後の対応に処してまいりたいと思っております。
◇42番(小林照夫君) いま市長の答弁で、私も先が明るくなったなというような感じが
いたします。なるべくスピード、あるいは時間をかけずにこういったことについては取り組
んでいただいて、市民要望が多様化、高度化している中、私は教育がかければいちばん変わ
るかもしれませんが、いちばんかけずに人材育成ができる機関というふうに思っております
ので、よろしくお願い申し上げまして、次に進ませていただきます。
 次に、教育長お願いします。世界遺産登録運動について、先ほどの答弁で概ね県内の現況、
今後の進め方についてわかりました。薄根の大クワ、1500年の歴史ということで、大変
立派な、絹の造詣を含んだクワということで、この利根沼田の絹産業の象徴かなというふう
に思っています。そうした中で、先ほどの答弁の中でいろいろありましたが、まず国内遺産
が、いま登録されている件数の中で、この群馬県のが果たしてユネスコの暫定リストの候補
地として、政府の申請に載るのか、載らないのか、その辺いかがでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 私も同じような思いをしておりますけれども、載るのだということで夢を持って、部下も
控えておりますけれども、教育委員会の関係者にとっては必ず実現するのだと。いくら事務
量が増えてもやるのだということでやっておりますので、いまのところ100パーセントと
いうことは言えませんし、何パーセントはわかりませんけれども、というのは、ご案内のと
おり、それぞれの遺産登録に手を挙げているところも錚々たる、ただいろいろ視点が違いま
すから、大体富士山と言ったら、負けたという感じがしますね。それから高山の何々郡と屋
台、あっこれは負けたなと思いますよね。なぜ負けたかというと、観光とか産業とか、そう
いう視点からいけばクワの木1本ですから、富岡製糸場もあります、中心ですけれども。そ
うではなくて、これはそれぞれ世界遺産としていろいろな視点からの価値あるものというこ
とですから、そういう1点からいけば、今回の富岡製糸場を中心とした群馬県の提案は非常
に特色ある提案だと。さらにその中でも1本だけ生き物があるわけですよね。あとは本当の
人の建造物とか、クワの木はいま生きている。いまも土から水を吸い上げているわけです。
こういうものは、まったく一つだけなのです。そういうことでありますから、特色という点
からいけば、かなりインパクトが強いのではないかな。そして必ずや登録されて、最終的に
は世界遺産になるのだという夢を思っていま進めておるところでありますので、これまた議
員さんはじめ市民の皆さんのいろいろご理解いただきながらみんなで盛り上げていければと、
こんなふうに思っております。
 以上でございます。
◇42番(小林照夫君) ぜひいま文化庁の方には登録提案が24件来ています。24件あ
る中で、その中の群馬県が1つということで、非常にいま教育長言うように厳しい状況にあ
るというふうに思います。差し当たって、薄根の大クワの、あの地域の住民の協力、そうい
った関係についてはいかがでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お答えをいたします。
 基本的にはご理解をいただいたということでございます。新聞記事等でご案内のとおり、
断ったと、今回下りたというところは、住民のご理解が得られないとか、それは時間も関係
しているのですけれども、時間が足りないとか、それから財政的に無理だとか、そんなとこ
ろが主な理由だったようであります。うちの方もそういう地権者の方や、または薄根地区の
例えば協議会長さんとか区長さん、そういう方たちに非常に極めて短い時間の中でご理解を
いただいたということがあります。先ほど、うちの方の職員が一生懸命やったと、暗に自慢
をさせていただいたわけでありますけれども、実際問題は、当事者の地権者とか、薄根地区
の皆さんとか、またそういうところのリーダーの方とか、そういう方に理解をいただいたか
ら、今回こういう提案の中の仲間に入らせていただいたということでございます。今後、こ
れでいいということはありませんので、今後、先ほど申し上げたとおり、一般市民の方も含
めて、とりわけ薄根地区区民の一人一人にもそういうことを周知し、理解していただいて、
一緒になってこの運動を展開できるように努力していきたいと、こんなふうに考えておりま
す。以上です。
◇42番(小林照夫君) そうした中で、あの周辺の環境の整備と、群馬県内でも話題のク
ワの木ということで、いろいろな方々が訪れることが多いと思います。環境の整備と案内看
板等の整備はいかがでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 とりあえず現時点では、早くも新聞の威力がありまして、若干のと言いますか、バスで、
自家用車で、歩いている人はいらっしゃらないようですけれども、降りてからは歩きますけ
れども、若干、駐車場とか、私有地の中に入り込むとかいう状況はあるようであります。今
後いろいろな展開をする中で、きちんとした整理、それからそういう某かの対応はしていか
なくてはならないなとは考えております。これは一文化財保護という観点からいきますと、
私ども教育委員会部局の担当でありますけれども、いろいろな部局が関係していくレベルで
の対応も考えなくてはいけないなあとは、教育長としては思っておりますが、とりあえずそ
んな状況もありますので、私有地、またはその近辺にお住まいの方に迷惑がかからないよう
に、その旨の簡単な看板はいま準備して、近々設置すると、そんな予定でおります。以上で
す。
◇42番(小林照夫君) 周辺の皆さんの理解を得ながら環境の整備を進めて、これから訪
問者が多いと思いますので、よろしく対応していただきたいと思います。
 このユネスコ世界遺産については、先ほど答弁ありましたが、私なりに調べてみますと、
ユネスコ世界遺産委員会は、世界遺産条約に基づいて、21カ国の代表で構成する委員会で
す。基本的には毎年1回委員会を開催して、世界遺産リストに新規登録する物件の審議や危
機にさらされている世界遺産のリストの作成、登録されている物件の現在の状況や世界遺産
基金の用途の審議を行うというふうになっています。ぜひそこへ到達できて、遺産登録がで
きるよう望んでおります。
 次に進ませていただきます。教育で子育ての支援についてでありますが、この沼田アウト
ドアチャレンジャーについて先ほど答弁がありました。私は、週5日制の関係でこの事業を
始めて4年生から6年生、高校生のジュニアリーダーとも一緒にこの事業を進めていくとい
うことで、非常に個人的に評価しております。こういったことは今後も続けていっていただ
きたいなと思いますが、この関係等、サマースクール沼田、この補修事業についても大変こ
れは新聞に大きく取り上げられて、振り返りの学習、そういったようなことで、大変、小中
学生の基礎学力の定着を図るというようなことで、意義がある事業というふうに思っていま
す。そういったことで、こういった事業を今後、教育委員会としては制度化して、参加者を
もっと多く募ることを検討されているかお伺いします。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 アウトドアチャレンジャーでありますけれども、今回30人ということでございます。毎
年、毎年、ほぼ30人ということで来ていますので、いろいろかなりきめ細かい、若干危険
なと言いますか、活動的な場面も設定しておりますので、人数の制約は己と出てくると。幸
い、議員さん方の中にも、そういう日常いろいろ青少年の指導に努力いただいておる方はい
っぱいいらっしゃるわけでございますけれども、そういうボランティアの方に、まったくボ
ランティアでやっていただいておりますので、丁寧にやっていく中で、こういう子どもたち
がいろいろ地域に持ち帰る、または自分の家庭に帰って弟に話す。または、弟と庭先で里芋
の芋を植えてみるとか、または鉢植えにしてみるとか、そういう小さな芽に、小さなことで
あってもそれが他の子どもたちにも還元されていくと。そのような意味でこのアウトドアチ
ャレンジャー、いまのところ量より質という感じがありますけれども、人数を多くするとど
うしても若干薄っぺらになってくる傾向がありますので、かなり議員さんからも高い評価を
いただいている事業でありますので、人数も多少は勘案しながらも、できるだけ今までの質
を落とさないような形でやっていければと、そんなふうに思っております。
 それから、サマースクール沼田の方もそうですけれども、基本的にいま学校は、体験的な
学習とか、または実験とか実体験とか、または操作的、操る、消防ポンプの操作などという
あの手偏の操作ですけれども、操作的な手法による学習とか、または黒板の上で、縦横10
メートル引いて書いたら面積はいくつあるというようなことが、いまは自分の校庭に出てく
る。または借りた裏の畑の中に行って巻き尺を出して測ってくると。そんなような体験的、
操作的というか、学習を導入しております。これはアウトドアチャレンジャーにおける体験
と根本的には同じであります。
 それから、サマースクール沼田も、いろいろ激励いただきまして本当に意を強くしたとこ
ろでございます。これも根っこは同じであります。なぜ沼田が、特に上毛の一面トップなど
というのは本当に、市民の人にこのことの啓発、コマーシャルをするのに本当に意義のあっ
た新聞記事だったと思いますけれども、なぜ他のところで、夏休みに塾に行っている子ども
もいるわけです。山に行っている子どももいるわけです。または近所の少年何とかで活躍し
ている子どももいるわけです。なぜ沼田が取り上げられたかというと、基本的に授業でのコ
ミュニケーションが図れない。基本的には楽しく、先生と腕相撲をしながら、お茶を飲みな
がら、先生が昔失敗した、職員室に呼ばれて怒られた、ゲンコツをもらった、そういうこと
を語り合う中で勉強をしていこう。あえて言わせてもらえれば、補修、補修ということで表
に出ていますけれども、補修は材料であると。子どもたち同士、または先生と人生を語る、
進路を語る、生き方を語る、そういうサマースクールにしていきたいということで、それを
受けて各学校の校長さん、または先生が、いろいろ知恵を出してやっていただいたので、私
の方で大枠示しただけで、教育委員会で必ずやれと全く指示してないわけです。ですからあ
れほど魅力的な各学校の知恵が生かされて、新聞にも取り上げられたわけであります。基本
的には、体験学習も、サマースクールも、すべて根っこは同じと。生き方を学び、それもで
きるだけ意欲を大事にし、そして子どもたちと先生、それから子どもたち同士のコミュニケ
ーションを図れるような活動にしていこうと。その中には当然、縦の関係も出てきます。先
ほど、高校生のジュニアリーダー、大人の方、ボランティアの青少年の指導者、そして学年
が4年生から6年生、こういう小さな社会の縮図みたいな組織が山に登り、川に行き、すり
むいて、または馬に乗り、芋掘りをして、泥だらけになって、そういう体験をしているわけ
です。学校も基本的にはそういうスタンスでやっておりますし、サマースクール沼田もそう
いうスタンスをやっております。そういうことで、お褒めをいただいた、激励をいただいた
というふうに考えております。今後もそんなことで頑張っていきたいと思っております。

 アウトドアチャレンジャー、基本的にはこういうことで続けていこうということでありま
すけれども、サマースクール沼田は、基本的には続けていく。制度化といえば、いまもある
種制度化であります。教育委員会で、サマースクール沼田の要綱、目的から始まって方法、
内容、だれが仕切るのか、どんな大枠があるのか、先生に強制してはいけないよとか、休み
を先生に計画的に取らせる。取らせたうえでの出勤日は、堂々と勤務日だから、一生懸命、
目一杯仕事をしてください。例えばそういう大枠を書いた要綱を作っておりますから、まさ
に議員おっしゃるようなことで言えば、これは沼田の制度であります。ただその制度の中で、
いろいろ生き物ですから、この制度、サマースクール沼田が今年お褒めいただいたというこ
とで、このまま止まっているわけにはいかない。常に進化したサマースクール沼田だという
ことで考えておりますので、制度化と呼んでいただいて結構だと思っております。以上です。
◇42番(小林照夫君) ぜひ頑張っていただきたいと思います。サマースクール沼田で、
公民館出前講座、あるいは外部講師の導入、これは白沢小学校、利根東小、沼田東小、多那
小で行っているようです。これについて、教育長として、今年行った公民館出前講座と外部
講師の関係について、何か思いがあったらお聞かせください。
◇教育長(津久井 勲君) まったくポイントご指摘いただきました。ありがとうございま
す。まさにこういう展開が、このサマースクール本来の狙うところであります。私はある学
校を想定したわけですけれども、その学校は違いますけれども、わかりやすく申し上げれば、
南郷地区や根利地区、穴原地区は非常に子どもが少ないわけですから、何も学校まで来いと
呼ばなくてもいいだろう。出勤日なのですから、学校に出勤するのも出勤、穴原の中沢さん
ちに出勤するのも出勤だという、そういう穴原とは言いませんけれども、そういうことをお
話ししてきた。当然、途中事故があれば公務災害ですから、公の仕事としてやっているわけ
ですから、それ相応な対応はしているわけであります。日曜にボランティアでやっているの
とは違いますから。そういう中で、例えば公民館とか、公民館の地区に先生が出て行って、
出前で行こうじゃないかと。店の食堂に来てもらう人もお客さんだし、出前に行くのもお客
さんだと。またそういう中に、利根東小などは、尾瀬高校という非常にいま前向きな、この
間の保健福祉センターのボランティアなど見事に、演奏は超一流じゃないですけれども、あ
の心は超一流だと思います。声がかかればどこでも行くというね、そして非常に真摯な態度
で、心のこもった演奏をしてくれると。そういう学校でありますから、そういう学校が聞き
つけて、そして利根東小に行こうではないかと。生徒が行くんかい、それじゃあ先生も行く
よということで、先生と生徒が一緒に利根東小に来てくれたと。それから白沢小は、校長さ
んが、これはおもしろいなと。じゃあ私の友達、同級生だか知りませんけれどもいるからた
だで呼んでしまおうとか、そんなこともありましたし、それから沼田東小は、集めてギュウ
ギュウ詰めをやるのではないよと。それでは何か知恵はないかというので、職員といろいろ
相談した結果、あのような読み書きソロバン的な、勉強プラスあのように楽しい時間を作っ
てくれたわけです。いまいろいろな形で反省や評価を学校からもらっておりますけれども、
この中に例えば、ああいう授業に、他の学校の子は参加できないのかというような声も学校
現場からはあがってきております。いずれにしましても、サマースクール沼田の本来趣旨に
則った形でやった典型的な例ではないかというふうに思っております。以上です。
◇42番(小林照夫君) ぜひこれからも頑張っていただきたいというふうに思います。
 次に、放課後学習教室、1年から6年生までの縦割り教室について、この関係については、
桐生南小が放課後学習教室を立ち上げてやっております。これは、学校の先生はもとよりP
TAのメンバーがこれに参加しておるということを聞いております。それについて私は、先
ほどの答弁で、ぜひ縦割りで、放課後教室を、先輩が後輩の面倒を見る、またそういったこ
とでいじめがなくなる、いじめを解決する道ができるというふうに思ってこの項目をあげた
わけでありますが、いかがでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 先ほども別のところで若干ふれさせてもらいましたけれども、ご指摘の縦割りと言います
か、これは本当に意義のあることだと思っております。これから生きていくうえでも縦、横、
時には、表現上言えば斜め、そういういわゆる組織、老若男女、老、壮、青という言い方を
しますけれども、こういう立場、または年齢、経験、それがうまくバランスがとれた組織が
いちばん安定した組織だと思っておりますので、放課後の学習教室、桐生でというような紹
介もございましたけれども、今後、掃除の時間や給食の準備や、また校庭での遊びや運動会
の際のいろいろな何とか団チームの編成やいろいろある中で、例えば教科の授業等でもっと
積極的に導入できないかというようなことは、まあ私個人としては、内々にはいまいろいろ
研究をしているところであります。いずれにしても、特に学校だけではありません。先ほど
のアウトドアチャレンジャーもありましたから、子どもたちにとってそういう組織の中でき
っちり学習していく。痛みも、思いやりも、そういうことによってバランスのとれた子ども、
友達をいじめない、点数を取るためには、自分の同じチームのポジションに行ってわざわざ
エラーさせるチームメイトはいないわけです。そして、目標に向かって頑張っていけば、当
然、負ければ涙を流し、勝っても皆で涙を流す、そういう統一のとれた、融和感のある組織
ができていくのだと思います。ご指摘の縦割りということであります。そして具体的には、
子ども、放課後学習教室ということでありますけれども、その本質の部分は、縦割りの素晴
らしさをご指摘いただいたのではないかと思いますので、いろいろな場面にその考え方を導
入していきたいと、こんなふうに思っております。
◇42番(小林照夫君) ぜひそういった形で頑張っていただきたいと思います。
 次に進めさせていただきます。いじめの調査結果と今後の取り組みと対応については、先
ほどの答弁と同僚議員の質問で概ねわかりました。私はここで考えるのは、教育再生会議の
緊急提言、これも先ほど同僚議員が申し上げましたが、この項目は、一つのいじめに対する
解決の基準、あるいは予防の基準、いろいろな形の基準になるのかなというふうに思ってお
ります。そうした中で、先生方が非常に、このことについては神経を使い、あるいは学校側
全体が神経を使う中で、いまはどうでしょうか、先生方のこのいじめの問題についての共有、
お互いに先生方同士が共有として情報交換を踏まえてこれを把握しているのかどうか。それ
について確認したいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 基本的にはそのような方向でいっております。しかしこの問題は、教育行政、勿論、私は
じめ認識、いままでの認識とか理解のレベルを少し変えていかなくてはいけないというふう
に思っております。じゃあいままでいじめはなかったのか。10年前とか、またその頃、や
はりいじめがかなりいまのような状況で、世間の大変な課題になっていたわけであります。
じゃあそのところに深く反省をして、意識を変えてやっていれば、起こったのか、起こって
ないのか。また他の要素が働いて今回の問題が出てきたのか。いろいろありますけれども、
少なくともこの問題はこれでいいということはない。例えば授業の中で、例えば小学校であ
れば担任が一人で大体見ている。ときには補欠で校長先生が入ってきたり、またときには音
楽だけ、私のような担任になると音楽はできないから、どなたか音楽だけ6年生の授業を持
ってくれと。そんなようなことがありますけれども、基本的にはそういう部分、いまご指摘
のように、いじめの発見から、その情報を収集するところから、そしていじめ解決への対応
からチームを組んでいかないとこれは難しいと。親の目から見た、友達の目から見た、他の
教員の目から見た、そういうことでないととりあえず発見が難しいと。発見がなければ解決
もないということもありますから。そんなことでいま学校の方も指導しております。これは
校長さんとよく相談してと思っておりますけれども、基本的には、今年度中にどんな対応を
したかを教育委員会に指示するのではなくて教えていただいて、学校でこんな対応をしまし
た、こんなシステムを作りましたと教えてもらって、うちの方もそれなりの専門家がいます
から、それを寄せたり、足したり、割ったりして、いわゆる沼田モデルみたいなものを作っ
てまた学校にお返ししたいと。そんな構想を持っております。現在、学校では、もう一人の
手では負えないのだと。保護者の手、とりわけ子どもたちの目、手を借りながらこのいじめ
の問題対応していこうという体制でいま進んでおりますので、それらをまたいろいろ知恵を
出し合って、またより良い沼田のいじめ対応を手を打っていきたいと、そんなふうに考えて
おります。
◇42番(小林照夫君) というのはですね、先ほどの答弁で、沼田市の調査でこうだと。
4月から10月で59件あったということで、継続でいま18件を対応しているという話が
ありました。この18件の継続が、10月の調査で、いま11月、12月に入っているとい
う状況でこれはあるということが、私はそれぞれの先生方が問題を共有しているか。あるい
は教育委員会はその中に入っていって問題解決に対応しているのかどうか。そのことについ
て聞きたかったので、再度お願いします。
◇教育長(津久井 勲君) ご指摘いただきました。本当にまた私ども、指導主事の方はち
がうのですが、一般的には書類行政などとやゆされる部分も私たちの仕事にあるわけであり
ますけれども、このことについては、とにかく指導主事を、各学校に、もう入っております。
指導主事も一人ですとアドバイスが偏りますから二人でいくと。二人で行って、いま学校と
個別に校長、教頭、生徒指導主事、こういう問題に対応するリーダーがいるのですけれども、
生徒指導主事、それから担任、さらにその子をよく知る子とか、養護教諭の先生とか、そう
いうスタッフを集めて、チームで問題点の発見とそれに対する対応をいま協議しております。
できればいまの考え方に基づいて、指導主事も出前であります。指導主事も、教育委員会の
公民館の事務室に一週間も座ってないで、かなわなくなったらある学校に一週間通わせる。
そういうもっと生きた、血の通った行政ということで、学校の先生方、保護者、そして当事
者の子どもたちと一体となって教育委員会をやっていきたいと。その一歩を今週踏み出した
ということでご理解をいただければと思います。
◇42番(小林照夫君) そうした中で、そういった問題解決に向けての組織という一つの
指導主事を踏まえた教育委員会の考えがあると思いますが、その中に学識経験者等の方に入
っていただくような、そういう考えはありますか。
◇教育長(津久井 勲君) いつとは言えませんけれど、構想の中で、かなり私たちもある
意味では現場、それから学校の現場、保護者のある意味からいえばまさに教育現場、家庭を
含めて、地域の教育現場でもありますし、そういう観点からいえば、現場の人たちが現場か
ら見ているということでありますから、先ほど申し上げたとおり、学校とのいろいろな情報
交換をする。そして教育委員会がその情報を取りまとめて、学校のいいとこ取りをやって、
それを足しあげて、掛けて、割ってということでいいものを作っていきたいと。その後にお
いて、とりあえずいま18件ありますから、そして隠れいじめも先ほど申し上げたとおりあ
るかもしれませんし、それからまだ、隠れているのもあるし、いじめにつながるのだけれど
も、まだ土が膨らんで芽が出ていないというのもあるかもしれません。ですからとりあえず
緊急的に、対症療法的にやっておりますので、あと、先ほど申し上げたとおり、学級風土と
か、学級雰囲気とか、学級の空気とか、組織の融和性とか、そういうもの、すなわち学級だ
と学級経営というのですけれども、学年なら学年経営と言いますけれども、そういう子ども
たちの生活する場の土壌をどういい土壌にしていくかというレベルでの対応をしていかない
と、このいじめの問題は根治できないということだと思いますので、そういうレベルの議論
をするときには、当然幅広く有識者、またいろいろな立場の方たちのご意見を聞きながら、
抜本的ないじめ対応というような視点でいろいろ整理していく必要があるのではないか。こ
のように考えております。それがいつになるかということでありますけれども、10年経っ
て作ったのでは、いまの子どもたち全部卒業してしまうので、できるだけ早い時期にできれ
ばいいなと思っておりますけれども、まだ学校の現状がつかめてない、まだそういう情報が
上がってこない段階でありますので、これをやって整理をして、やった次の暁には、いじめ
の抜本的な、そういう大きなスケールにおいてのいじめ対応ということで、いろいろ市民の、
または有識者を交えた協議も必要かなと、そんなことは思っております。以上でございます。
◇42番(小林照夫君) そういったことでいろいろ難題に取り組むということで大変かと
思いますが、そういった土壌、あるいは環境、そういったことを整備するためにどうこの課
題を克服するかということになると思います。このいまの、教育長の答弁の中で一つ確認し
たいのは、その環境整備についてのマニュアル化というのはいかがでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) 基本的にはどういう指導者もいろいろ持ち味がありますので、
ある程度の基本的なマニュアル化というのはどうしても必要だと思います。最低限、ここを
押えて、そしてこういうことをしなければならないと。あとは、あうんの呼吸ではありませ
んけれども、その場での子どもの顔色とか、または先生のビビビッとくる感性とか、そうい
うことが最終的にはプロとしての力になっていくと思います。でもそういうビビビッはだれ
も感じるわけではありませんので、例えば、昨日、辞令をもらった教員も、十年選手も、三
十年選手も、ここだけはきちんと押えていかなくてはというようなある種マニュアルという
のもこれは必要ではないかと思いますので、先ほどの有識者の意見をというようなことも含
めて、それはどちらが前後するかわかりませんけれども、今後の課題としては当然出てくる
だろうというふうに思っております。
◇42番(小林照夫君) そういったことを前提にしながら、このいじめをなくしていきま
しょう。頑張ってください。
 次に、進みます。学力向上調査と小学校6年生、中学校3年生を対象に行った学力診断と
授業に対する意識調査、先ほど答弁いただきました。これは12月中に最終報告というよう
な話を聞いておりましたが、先ほどの教育長の話では、来春にはなりそうだということで、
私は、これは非常に大事なところかなと思っております。ということは、沼田市の子どもた
ちの学力レベル、それと合併して、教育の格差があるのか、ないのか。そういったことにつ
いて、中間発表ということですがいかがでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) 今回の県の調査からはそういうことは一切わかりません。ただ
沼田市独自でやっている全国標準学力検査からしますと、全体としては、何度か議員の皆様
にもお知らせした経緯がございますけれども、全国の学力に対して決して劣ってはいないと。
ただ、じゃあ教科別にはどうなのかと。教科別にも劣っていないと。ただ波はありますけれ
ども。じゃあ学校別はどうかと。学校別だと当然下回っている、全部下回っているのでなく、
ある教科が下回っている学校はあります。それじゃあ個人別ではどうなのか。当然、個人別
には、それぞれのランクに分布していきますから、正規分布だと、大体真ん中が膨らんで富
士山を少し丸めたような形になるわけですけれども、個人別にいけばそういうことでありま
す。そういうことで、平均値とか、偏差値というのは、全体の傾向を表すものでありますか
ら、それをどういうふうなレベルでの格差でというかと。例えば、対市町村ということにな
れば、または対県ということになれば、さらに対全国ということになれば、丸めた形では沼
田市はその平均を上回っていると。ただある学校とか、ある学級とか、ある教科とか、それ
ぞれ個人、個人の子どもということになれば、それはそれ相応のバラつきがあるということ
でございます。
◇42番(小林照夫君) 平均より上回っているという解釈をすると、非常に私はよかった
なと思いますが、最終発表はこれからということですので、いまここで中間発表という結果
なので、あえて多くは申し上げません。ただここで大事なことは、学力向上調査というのが
目標だったというふうに思います。そのためには、当然、こういった数字的なものが発表の
中には含まれてくるというふうに思っております。子どもたちが、全体のレベルが上がるの
は最もいいことなので、また、個人、個人の個性が豊かな教育も必要かなというふうにも思
いますし、そういったことで再度お願いしたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 一面単なる数学的というか、統計的に見れば、平均が上がっているということは全体が上
がっていると。まるめて言えばそういうことですけれども、所詮統計でありますから、基本
的には一人一人の学力をつけてやることが絶対的な、基本的な考えでいかないとおかしいわ
けであります。こんな幼稚なことをお話ししては恐縮でありますけれども、50点平均であ
っても100点の子が一人いて、0点の子が一人いれば50点です。60点の子と40点の
子でも50点ですから、まあ基本的には、全員が100点で、100点平均が理想でありま
すけれども、一人一人の底上げを図っていくと。勿論、かなり進んでいる子もそこで足踏み
をさせるのではなくて、やはり底上げを図っていくと。その結果として、沼田市の学力はま
るめても、右肩上がりになっているよと。そういうことが望ましいのだと思います。基本的
には、一人一人の学力を保証してやるということが学校教育の目的でありますので、その方
向に向かって一生懸命努力していきたいと思っております。
◇42番(小林照夫君) そういったことで頑張ってください。この教育関係で、教育月間
と教育の日の制定についてということで、これが残り時間になりますが、その前に、いまま
でちょっと教育関係でいろいろ細かいことを申し上げましたが、教育長のゆとり教育、いま
行われている新学習指導要領、この関係についてどうとらえているかお聞かせ願いたいと思
います。
◇教育長(津久井 勲君) 私は基本的には、すばらしい考え方だと思っております。この
ことがいろいろ、ゆとりがいいの、悪いのと言っておりますけれども、まさに先ほど議員さ
んがご指摘いただいた、そういう傷だらけになっても困難を乗り越える、また、上下、男女
問わず協力していく、思いやりを持って助け合う、こういうことがいまのゆとり教育と一言
で言われる中に包含されているわけであります。それが一部知識部分に偏った学力感をどう、
こうということでありますから、今日、別な答弁でさせていただきましたけれども、枝葉の
部分が揺れているというふうに考えているわけであります。教育の目的は変わってないわけ
ですから、そういう心豊かな人間を、そして困難にも打ち勝ち、友達思いの、そして体も、
頭も健全な子どもたちを育てようという教育理念が、このゆとり教育の中に入っているわけ
ですから、今後、このゆとり教育という、そういう言葉が消えるかどうかはともかく、この
考え方は、私は教育における不易の理念だと。変わらない考え方だというふうに評価をさせ
ていただいております。以上です。
◇42番(小林照夫君) そういった理念のもとにゆとり教育、新学習指導要領に基づいて、
沼田市の子どもをぐんぐん引っ張っていってください。沼田市は優秀な子どもがたくさんい
ます。スポーツではまた大変立派な成績を残しています。そういった実績もありますので、
頑張っていきたいと思います。
 最後に、教育月間と教育の日制定についてお伺いします。先ほど、研究をしていくという
答弁がありました。これは前橋市の例ですが、前橋市は、市民一人一人の教育に関する感心
と理解を深め、家庭、学校及び地域社会の連携をもとに教育に関する取り組みを盛り上げて
いくということで、本市の充実と発展を図るため前橋市教育の日を制定するということで、
17年9月29日に、教育委員会の規則で定めている。そういったところを見たときに、こ
れは藤岡市がやって、前橋市が昨年やって、藤岡市は今年なのですね。それと太田市がやっ
ている。太田市は別に日にちを定めてないし、まだホームページにも載っていないという状
況なのですね。そういったところを見て、先ほど、この教育月間とか、教育の日については
研究していくということですが、いつ頃までに研究を進めていくのか。期日が概ね必要かな
と思いますがいかがでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) 研究はもうすでにやっておりますので、ただそれを教育の日と
呼ぶかどうかは、ただいま議員さんからご指摘いただいて、なかなかおもしろい、なかなか
意義のある考え方かなということで、改めて認識をさせていただいたわけでございます。で
はなぜいままで、部内全体でということではなくて、私、教育長レベルでいろいろ構想を楽
しみながら、いまいくつか溜めておりますので、その中の一つに、この教育の日にかかわる
ような、関連するような考え方を頭の中、正確に言うとパソコンの中に温めてあると。そこ
に議員、ご指摘いただきましたので、してやったりという気持ちが非常に強いわけでありま
すし、議員さんという立場からも、やはりそういうことを考えていらっしゃったのだな、と
意を強くさせていただいたわけでございます。時間はということでありますけれども、その
中で、教育長、たった一人のレベルですと、教育の日とただ決めてみても、沼田のカレンダ
ーに載る程度で終わってしまうと。何月何日、教育の日と。やはりそれを目的に照らして、
総合的に、本当に沼田市民が教育を考え、教育を実践し、そういう日にしていくためにはち
ょっと難しい部分があるということでありますので、その辺がいまネックになって、部下は
もっといいアイデアを持っているわけですけれども、大体私が出すと、それにもっといいア
イデアを足し上げてやってくれるので、まだ部下のところに放り投げてない段階なので、行
き詰まっているわけですけれども、そんな考え方でおりますので、教育の日にするのか、先
ほど申し上げたとおり、これ程追い詰められて教員を私も応援したいと思っておりますので、
教員頑張れという日も欲しいなと思うし、さらに、頑張れ、頑張れではいけないので、やは
り教員に勉強してもらう日も設けたいなと思っております。教員が勉強したり、それをみん
なが、一生懸命、先生方頑張ってくれよというような日も欲しいと思っておりますし、いま
ご指摘の教育の日、市民総ぐるみで教育の日を考え、小さなことでいいから実践する、子ど
もの宿題など一度も見たことがなかった親が、今日は15分間見ましたと。そういう小さな
歩みでもいいから、この教育の日とかを設定することによって意義あるものになればいいな
と思っております。ただ時間がちょっと切れませんので、ただ実現するかどうかは、まさに
市民の、各般の方からご意見をいただいていかないと、同じ教育の日を設定しても、市民を
巻き込んで議論した上での市民の日と。教育長がいいと言ったから、はい部下、案を立てろ
と。印をついて、来年、何月何日というのも教育の日ですけれども、できたら市民、または
有識者を巻き込む中で盛り上げてどうなるかというふうになればいいなと思っております。
ただその前段ですので、いろいろ壁があってちょっと難しいなということになるかもしれま
せんけれども、一応そんな意味で、引き続き勉強させてもらうという意味で研究をさせても
らうというお答えをさせてもらったわけでございます。以上です。
◇42番(小林照夫君) 前橋市は、この教育月間を規定はしてないようですが、要するに
この教育の日というのを設定してから、これに参加した市民が11万6,000人、人口の
約3分の1だそうです。藤岡市は、11月の1日ですか、和算の大家関孝和にちなんで、全
国珠算大会を行うのですね。それで教育の日というのを制定しています。そういったところ
を見ると、いろいろな考え方は確かにありますが、ここで大事なことは、いま教育長が言っ
たように、多くの人の意見を聞いて進めていきたいということですが、そこで大事なのは、
そこで一つのセクションとして、検討委員会的なものが必要だと思うのですね。いかがでし
ょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お答えいたします。
 内部的な勉強が済んで、それが先に進むようであれば、当然、何らかの組織を立ち上げて、
先ほどのような各般、各層の、また有識者のお知恵を借りながらやっていくということにな
ると思います。以上でございます。
◇42番(小林照夫君) いろいろと教育論を申し上げましたが、私は、市長が先ほど申し
上げたように、今回の思いは冒頭申し上げた思いでございます。沼田市の子どもたちを大事
に育てて、多いに伸ばしてやってください。
 以上、終わります。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後3時57分休憩
─────────────────────────────
午後4時06分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
○会議時間の延長
◇議長(星野佐善太君) 本日の会議は、議事の都合上、あらかじめ延長いたします。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、大竹政雄議員。24番。
〔24番 大竹政雄君登壇〕
◇24番(大竹政雄君) 通告に従い一般質問を行います。
 先の選挙におきまして、圧倒的な指示のもと再選を果たされ2期目のスタートをされまし
た。この数カ月の間に、沼須の企業誘致の問題、第5次総合計画の策定、まちなか再生を進
める上で大きな問題であるグリーンベル無償譲渡の問題、そして、10月からは、熊騒動と
いろいろなことが起きました。
 国政では、安倍新総裁が誕生、「美しい日本」の実現に向けて改革の炎を燃やし続けてい
くと所信表明をされており、期待をしているところでありますが、地域にとっては、ますま
す大きくなっている格差を少しでも解消されるような政策を期待していきたいと思います。
 しかしながら、地方は大変な時代を迎えています。いま話題の夕張市のようなことになら
ぬよう、地方行政はこれからの方向性をしっかり固めていく時代が来ているものと感じてい
ます。行財政改革や高齢化対策、そして地域経済の発展等は、待ったなしでありますので、
市長の行動力に多いに期待をしていますので、頑張っていただきたいと思います。
 それでは、地域経済活性化対策の企業誘致の取り組みについて、新沼田市の評価で、合併
後の効果並びに在任特例による議会効果について。安全、安心な街づくりについて、耐震診
断促進について、の3点について、市長にお伺いをいたします。
 また、生涯スポーツの推進から施設整備計画について、教育長にお伺いをいたします。
 それでははじめに、企業誘致に対する考え方についてお伺いをいたします。
 方針が、第5次総合計画に記載されています。また、横塚・生品地区の企業誘致のための
立地環境整備を推進するとありますが、昨年調査を行ったようですが、方向性が見えてきま
せん。今回の沼須における企業誘致についても、県企業局にお任せの感じがしてなりません。
経済活性化対策について、工業団地、企業誘致等々、いろいろな質問や質疑が行われてきま
した。答弁においては、検討、研究しますということだけで、何も変わっていないのが現状
だと思います。変わっているのは、担当部局の職員だけ、これではどんなに我々が要望や提
案をしても「焼け石に水」としか言いようがなく、残念でし方がありません。
 労働環境、雇用は、重要度が高く、重点施策として期待が大きくなっているのは以前から
言われているところでありますので、市長以下、当局においてもっと積極的な行動があって
しかるべきと思いますが、見解をお伺いいたします。
 次に、合併効果についてお伺いをいたします。
 合併してはや2年が過ぎ去ろうとしています。いろいろな問題も多々ありましたが、ここ
にきて一段落がついてきたのかなと思っているところであります。細かい点についてはこれ
からもあるようですが、大きな枠の中で、行財政改革について、また、市民サービスや少子
高齢化対策、観光対策等々について、どのような効果があったのか。そして、それらをこれ
からどのように生かして市政運営をされていくのか、市長の見解をお伺いいたします。
 また、在任特例による議会効果を、市長としてどのように評価をされてきたのかお伺いを
いたします。
 次に、一般住宅に対する耐震診断についてお伺いをいたします。
 平成17年10月28日に、「改正耐震改修促進法」が成立し、18年1月より施行され
ています。この法律は、地震による建築物の倒壊等の被害から国民の生命、身体及び財産を
保護するため、建築物の耐震改修促進のための措置を講ずることにより、建築物の地震に対
する安全性の向上を図り、公共の福祉の確保に資することが目的となっています。
 学校や病院などの建築物や住宅の耐震診断、改修を早急に進めるため、数値目標を盛り込
んだ計画の作成が都道府県に義務づけされることになり、国土交通省は、建築物の耐震化率
を今後10年で90パーセントに引き上げる目標を柱とする基本方針を策定し、都道府県が
方針に基づき2006年度中計画策定するとなっています。
 計画には、目標達成のため、住宅をどれだけ耐震化する補助などの財政支援や啓発活動を
盛り込んで取り組むようであります。
 沼田市管内においても、耐震については強度不足の建物も数多くあり、特に、昭和56年
以前の住宅においては、安全性を調べておく必要があると思います。住宅の安全性を保つこ
とは、生活の安全の向上にもつながることであり、本市においても、住宅耐震無料相談を促
進すべきと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。
 次に、スポーツ施設整備についてお伺いをいたします。
 5年前に、前教育長にお伺いした経過がありますが、第5次総合計画で、既存施設の改修
や新たな施設の整備、また老朽化の対応も計画的に整備するとあります。
 そこで、はじめに3月議会において、仮称利南運動広場に野球場とテニスコートを計画す
るという部長答弁がありました。その後、測量等を行っているとの話が聞かれていますが、
いま現在、どのような状況なのかお伺いいたします。
 それから、いつになったら野球連盟やテニス連盟に話があるのかということがこの頃多く
聞かれます。施設を作るおりに、以前は、意見を言ってもなかなか聞いてくれない、あるい
は予算がないから無理という言葉が返ってくるだけ、そしてできてから何でこんなものにな
ってしまうのかと、がっかりの連続であったようです。
 各関係者も、今回のスポーツ施設にはかなりの期待をしているところであり、できれば、
平面計画から要望していきたいということであります。
 教育長は、スポーツ全般にわたって深い理解を示されており、期待をしているところもあ
りますが、仮称利南運動広場について、市民参加という意味からも、どういった意見聴取を
考えているのかお伺いをいたします。
 次に、平成14年に整備計画について質問してきた経過があります。当時、自然施設にお
いて、各般連盟、協会等の意見を聞きながら改修や整備を研究するとのことでした。どのよ
うな改修や整備を研究してきたのかお伺いし、1回目の質問といたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大竹議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、地域経済活性化対策について、企業誘致について、担当部局の企業誘致に対する取
り組みについてでありますが、ご承知のようにバブル崩壊後、長く続いておりました景気の
低迷は、近時、上昇に向け推移しているように、新聞等で報道されております。一部には景
気回復を見せている業種もあるようでありますが、本市の企業にあっては、依然として厳し
い状況におかれていると認識しているところであります。
  このような経済状況の中で、企業誘致を行なうということは、極めて難しい状況ではあり
ますが、本市の経済の発展と地域の活性化、さらには雇用の創出を図る上で、重要な施策と
認識しております。
 横塚生品農工地区整備事業につきましては、平成18年度において、工業基盤の整備事業
として、整備計画の調査を実施中であります。
 また、企業誘致に対する取り組みといたしましては、担当部局や企業誘致専門嘱託員の活
動はもとより、7月には私も、本市に関係の深い県外・県内の企業を訪問し、本市の状況等
を説明し、企業経営者からは企業及びその業界の情報を得る機会を持つなど、積極的に取り
組んでまいりました。
 多様化している産業構造を視野に入れつつ、今後も引き続き横塚生品農工地区や沼須への
企業誘致に向けて、努力してまいりたいと考えております。
 次に、新沼田市の評価について、合併効果について、市民サービスに対する評価並びに課
題についてでありますが、平成17年2月13日に合併をして、一年と9か月が経過したと
ころでありますが、行財政改革につきましては、税務課に徴収対策室を設置し、市税徴収率
の向上による市税の確保を図るとともに、職員数の削減や予算編成における一般財源配分方
式の導入などにより、経費の削減に努めてきたところであります。
 また、各種事務事業につきましては、合併協議により確認をされた調整方針に基づき調整
を進め、市民サービスの向上や少子高齢化対策、観光対策等に努めてきたところであり、お
おむね円滑に調整が済んでおりますが、農林振興団体や商工関係団体への助成、公共下水道
使用料・受益者負担金、社会体育施設の運営・維持管理などにつきましては、急激な変化を
起こさないようにするため、段階的に調整することとしており、現在も調整を進めていると
ころであります。
 今後につきましては、新市の一体感の醸成を図りながら、各地域の個性を生かしたまちづ
くりを進めてまいりたいと考えております。
 在任特例を選択し、活躍をされている急村の議員に対し、どのような評価をされてきたの
かについてでありますが旧2村の議員の方々におかれましては、各地域の住民の代表として
だけでなく、新生沼田市の住民代表として多大なるご活躍をいただいておりますので、今後
ともより一層のご指導、ご協力をいただきたいと考えております。
 次に、安心安全なまちづくりについて、改正耐震改修促進法について、一般住宅・耐震診
断促進についてでありますが、現在、県においては「改正耐震改修促進法」に基づく耐震改
修促進計画を策定中であります。
 このような中で、本市といたしましては、県の耐震改修促進計画策定後に本市の耐震改修
促進計画を策定してまいりたいと考えております。その計画策定の中で、一般住宅への耐震
診断については、前向きに検討してまいりたいと考えております。
  以上申し上げまして、大竹議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、生涯スポ
ーツの推進につきましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げま
す。
◇議長(星野佐善太君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 大竹議員のご質問にお答え申し上げます。
  生涯スポーツの推進について、スポーツ施設について、施設整備計画についてであります
が、まず最初に、利南運動広場の計画についての現在の状況でありますが、先ほどの金井議
員のご質問にお答えしたとおり、野球場とテニスコートを中心とした施設とする旨の計画に
ついて、この度の教育委員会において、承認されたところであります。
 次に、利南運動広場についての意見聴取につきましては、今後、関係各団体に対し説明会
を実施し意見等をお伺いしたいと考えております。
 次に、現在の施設において、どのような改修や、整備をしようとしているのか、どのよう
な研究がなされてきたのかとのご質問でありますが、施設の老朽化や利便性の観点から、い
くつかの団体から意見を聴取し、取りまとめを行っている段階であります。今後とも各方面
からの意見等を参考にしながら、改修整備を進めていきたいと考えております。
 以上申し上げまして、大竹議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇24番(大竹政雄君) 答弁をいただきましたので再質問をさせていただきます。
 企業誘致の話、市長から答弁をいただきました。私も3月のときにこれをやったのですね。
何でやったかということなのですが、実は前回の答弁の中で、市長がすごく前向きなことを
答弁されているのです。ということは、この管内の某企業を、いろいろなところ当たるとい
う、そしていろいろなところのノウハウを聞くとかね、それから、そういったことを学んだ
中で我々はこれから対応していくという話があった。さあ一歩進んだなというのが、私がす
ごく思った見解なのです。そこへ6月に、実は桐生市が、企業誘致の職員が営業するという
新聞が出たのですね。まさにタイミングが良かったなと思ったのですが、これは市長が先か
なと思ったのですが、実は職員がいろいろなところをセールスに回るという、これは地元の
企業を回るということなのです。やはりいろいろなノウハウを知る。いまの企業の皆さんが
どういう要望をしているかどうか等々を聞いておかなくてはわからないわけですよね。そう
いったことを昨年からいろいろ研究してきて、この6月に始まったという話なのですね。私
はこれを見たときに、沼田市はもっと早くできるのかなというふうに思っていました。さあ
今回、この質問の趣旨なのですが、新年度に当って、部長以下やっていくよということを言
っておられますけれども、それからどうなったのか教えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大竹議員の再質問にお答えしたいと思います。
 先ほど、冒頭申し上げたとおり、議員からいろいろとご質問いただいた以降、受けて、私
自身もこれからは率先して企業回りをする必要があるというようなことで、この7月に東京
へ上京したり、神奈川に出向いたりして、それぞれの対応をしてきたつもりでございます。
勿論、県内関係についても歩いてまいりました。今後、そういったことをできる限り、可能
な限り進める中で、本人、市長自身がそういう情報をつかんで、そして、地元の実態に見合
った形の中の対応を図っていかなければならないというふうに考えておりまするし、いまお
っしゃられましたところの、桐生の関係等については、早速この提言を受け止めさせていた
だきまして、経済部長、当然、本会議場におりますので、これらについて調査をさせていた
だき、そして、これらについて学べることは多いに学んで、今後に処してまいりたいという
ふうに思っております。
◇24番(大竹政雄君) いまね、私が言いたいのは市長の行動は先に言ってもらったので
すね。わかるのです。ただ市長が答弁されたのは、新年度に向かって部長以下を、やはりそ
ういうところにやるぞという話をされたのですね。そうでないと前に進めませんね。市長が
全部できるというわけにはいかないのです。私は桐生のことはあえて言ったのですが、やは
りそれだけのものを調べてこなければ何をしていいかわからないじゃないかと。そうにしな
ければ前に私は進まないということだと思います。だから、企業誘致というのは、そういっ
たところを一つ一つクリアしてあげなければだめなのだということなのです。
 実は沼田市で、ある企業が少し大きなことをやっているところがございます。これは私の
方の、また後で議員が質問しますから私はしませんけれども、いまでも某企業が動いている。
いろいろなところで。それを全然把握しないで、企業誘致、企業誘致といってもどうにもな
らないだろうというふうに私は思うのです。だから、市長が動くのは非常に結構ですけれど
も、やはりその部課なりが動かなければ情報はわからないのではないですか。それについて
はどうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員のそれは当然ご指摘のとおりでございまして、ただ私が上京
したり、県内企業を回ったりしたときには、当然、担当部課等職員が一緒に随行してくれま
した。おっしゃるとおり、いますでにある企業がいろいろと動いているという情報をつかん
でいるということでございますので、もし議会終了後等、そういったまたニュースも教えて
いただきますならば、私ども事務サイドでもって、またこれら対応のために努めてまいりた
いと思っております。いずれにいたしましても、ご指摘のことは当然のことだと思っており
ますので、十二分にこれが対応のために処してまいりたいと思っております。
◇24番(大竹政雄君) いまの動きは、たぶん月曜日の質問に出てくると思いますから、
それはそれでまたお願いをしたいと思いますけれども、実はね、やはりそういうことを聞か
なければ、いまの沼須の企業誘致の話だって、求めているものがわからなければ、ただあそ
こに作ればいいというものでもないだろう。じゃあ今の企業が、あそこの場所をどうですか
と言ったときに、どういう返答をするかくらいは調べてもいいのではないかという気がする
のですね。そういうことを3月の答弁のときに言っているのだとと思う。当然だと思うので
すね。だから、一つ一つ物事というのは、階段を踏むことによって物事は進んでいくと思う。
ただ口だけで言ってもこれは進みませんよ。実は私が8年間、もうここにいるわけですが、
なかなかこの企業誘致に対してはほとんど変わっていない。それは、そのものができていな
いという、例えば専門部会ということが、実は桐生ではうたってありますけれども、もうプ
ロジェクトチームを作ってもいいのではないかと。本当にできるのか、できないのかまで真
剣に取り組む。実は横塚の問題も、前回もそうだったのですが、お金が、もう財政の問題も
逼迫しているわけですよね。そういったこともすべて加味をして物事を考えなければ、これ
は企業誘致は言葉では前に進まないと思う。だから市長が答弁をされたのならされたように、
一つ一つ前に進んでもらう。これが我々にとっては、提言をしている中では大変うれしいこ
となのです。それはついてはどうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がおっしゃることについては、大変貴重なご意見だと思って
おりまするし、真摯に受け止めているところでございます。この専門部会等々のご指摘もあ
りましたけれども、いずれにいたしましても、いろいろな諸情報については、目配り、気配
りをして対応を図らなければなりません。経済部長、あるいはまた商工観光課長もそういっ
た責任ある立場にいるわけでございますけれども、そのことばかりが経済部長、商工観光課
長の仕事でもありません。そういうようなことから、議員が心配された向きのご提言があろ
うかと思っております。これらについてはしっかりと受け止めて、今後に処してまいりたい
と思っております。
◇24番(大竹政雄君) いま市長が言われたとおりだと思うのですが、これだけではない
というのはよくわかるのですね。私もあるセミナーに行ったときに、知事さんだったか、知
事経験者だったかちょっとよく覚えていないのですが、知事室に、部長の時間給が張ってあ
るというのですよ。例えば企画を持ってきたときに、この程度なのかと、お前の時間給はい
くらなのだという話をされた人がいました。まさにそうだと思うのです。ひとつのものを、
いまこれは私に言わせれば、職員の意識改革というのは、市長から言ったのですよ、当時ね。
何でこれを意識改革しなければ企業誘致はできないのだと私は思うのですよ。やはり、部長
がいて、課長がいてと、それでは部長に何をさせるかという話になろうかと思うのですよ。
指示がなければ動けないのだというがもうよくわかりました、私は。いまの沼田市の実態を
把握してから次の段階だと言われたと思うのです、そういう意味でね、私は外から引っ張っ
てきてもいいのではないかという話をしたことがありますけれども。それも一理あるなとい
うことで今回質問しているわけです。要は、一つ一つ、職員の意識改革から始まっていかな
ければ前に進まないと思いますよ。これもあるから、あれもあるからと言っていたのでは、
こんな企業誘致などは第五次総にうたう必要もなくなってしまうのではないですか。その辺
どうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 意識改革等も含めたいまのご質問でございますけれども、非常に
難しい、しかも地方自治体を取り巻く環境が大変な状況になっております。そういった観点
からとらまえると、議員がおっしゃっていることは最もなことだと思って受け止めておりま
す。いずれにいたしましても、本日の提言しっかり受け止めて、一生懸命対応していきたい
と思っております。
◇24番(大竹政雄君) 実は一昨日、いま国会で決算審査やっていますね。決算の方の質
問をやっていましたけれども、要は、地方が何かをやりたいということになれば、それに対
する支援をこれからやっていくよという話がありました。企業誘致の問題もその中に出てい
ました。さあ国はそれに対してどんなことをやるのかというのはまだ決まっていないらしい
のですけれども、やはり地方が考えなければやる必要はないのだという考え方なのですね。
当たり前の話ですね。ただお金をくれるという時代ではないと思います。はっきり言って。
だからこういった問題もしっかりと専門部会、あるいはプロジェクトチームを作ってですよ、
研究していかなければ、次に、例えば国が何かあるかという情報だってつかめないわけじゃ
ないですか。やはり一つ一つ情報というものはいまあるわけですよ。インターネット一つに
したってあるわけなので、それをもう少し、この年はこうやろうと思ったら、もっともっと
研究すべきではないですか。
 いま特区制度もそうですけれども、沼田市は特区制度を一つもやっていない。何かあって
もいいのではないですか。それは地域がしっかりと考えていかなければ、俺たちの地域はこ
ういうものを作るのものがやはりなければ私はだめだというふうに思うのですね。そういっ
た意味で、企業誘致というものは本当に真剣に考えてもらいたいという、私は気持ちはあり
ますけれども、もう1回答弁願います。
◇市長(星野已喜雄君) 現実に、この沼須のことの関係等についても、非公式にいろいろ
と私のところにも相談等があったのもございます。同時にその方も、やはり地域に見合った
形の考え方で、非常にそういう意味では私どもも安堵したところでございますけれども、外
向きばかりでなく、内に向かっても、当然そういうような対応も大事かと思っております。
従いまして、そういった戦略を組み立てていくということは、大変重要なことであろうかと
思っておりますので、ご提言の趣旨をふまえて、今後とも対応を図ってまいりたいというふ
うに思っております。
◇24番(大竹政雄君) ぜひね、本当は今年度からと書いてあるのです、実はね。新年度
に向かってということで書いてあるのですが、ぜひ来年度はそういった方向性で少しでも前
に進んでいただきたいということだけお願いをしておきたいと思います。
 さて次にいきますけれども、沼田市の評価、いままでいろいろなことがあって、あっとい
う間に2年過ぎ去りました。私は、合併してよかったなと本当に、つくづく思っています。
いろいろなところへ、例えば2カ村の協議会だとか等々で行くと、片品の方へ年に4、5回、
会議に行きますよね。そうすると、ずーと通って行くときに、あっこんなきれいなところが
あるのだとかね、いろいろなところを見られる。それだけでも私、よかったなという感じが
しております。そしていま、こうして皆さんが、議員これだけの皆さんがおりすけれども、
いろいろな考え方を持っている。その人たちのお話しをしていくと本当によかったなという
のが私の実感なのですね。
 さあそこで、いまいろいろ合併をするときにいろいろな協議をされてきました。協議をさ
れない部分、要するに合併後、検討しますというのがうんとあった。その辺のところ、前回
の、例えば水道料の問題等々で質疑をしてきた経過がありますけれども、合併をしたのだか
らいかに早く統一するというかね、早く協議をして終らせていくというのが私はそれが一つ
の仕事だと思う。これはやはりね、こういうことをやっていかなければ、合併をして早くみ
んなを片づけなければ、私はいま、そこに振興局長さんがいますけれども、その人たちが本
当に真剣に物事を考えてくれないと、私はこういった、後で調整するというのができないの
ではないかという気がするのですね。時間が経てばあとは何とかなるよ。そうじゃない。や
はり一つ一つ議論を重ねて物事を解決していくということが私は大切なのだと思いますけれ
ども、この変についてはいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり調整項目がいくつかございます。大体すみやかに調整する、
段階的に調整する等がかなりの部分ございまして、これらについては、当然おっしゃるよう
に早いうちに解決をしていかなければならないことになろうかと思っております。従いまし
て、いまおっしゃるように、これが対応のためにそれぞれの残されたいわゆることについて、
早いうちに調整をしていかなければならないと思っております。
◇24番(大竹政雄君) 実はね、何で早いうちにというのは、議員の皆さんが在任特例も
うすぐ終わってしまうのですね。あと半年くらいしかないのではないですか。そうすると、
そういったものが出てきて、はじめて調整役でいるわけでありますから、それも私は一つの
大きな仕事だと思う。この在任に残った皆さんがいろいろなことがわかって、いろいろな協
議をしてそれを決めていくというのは、私は基本だと思うのですね。その辺について何もあ
がってこないから、どうなのかなということをいつも思っていたのですが、その辺について
はいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議会側の方と執行側の立場というのは、これは自ずと立場が違っ
ておりまして、私どもはご案内のとおりいろいろな施策をご提案し、それについてご審議を
いただくのが議会側の立場かと思っております。これにつきましては、古今東西問わず大体
変わってはないと思っております。
 従いまして、これらについてはどうしても内側の方の、つまり執行部側の方で調整をする、
そういったことによって必要のあるものについては当然議会にご提案をしていくというよう
なことになろうかと思っております。いずれにいたしましても、早急な対応を図っていくべ
くということでありますが、段階的に調整する、あるいはまた速やかに調整する等いくつか
ございます。これらについて、残されたものについて、早急な対応をしなければならないと
思っております。
◇24番(大竹政雄君) ぜひそういったことで我々も残された期間がもう少なくなりまし
た。はっきり言ってね。だから、いろいろな皆さんから、いろいろな話を聞くということが、
今回のこの議会の、このメンバーの多さなのですよ。その辺のところをしっかりと踏まえて
いただければ、もっと他のこともたくさんあろうかと思いますけれども、聞く時間も3、4
カ月しかありません。その辺のところをしっかりとお願いをしたいというふうに思います。
 それから、一般住宅の耐震診断についてに移らせていただきますけれども、実はいま、こ
の問題は国から県に、県から地方にということで、もうたぶん通達が来るかなと。いま前向
きな検討をしますということが来ました。もうこれについては、建築士会はかなり前から勉
強会しているのですね。我々の士会についても、要するに前、川端さん、去年までいた彼が
いま県の建築課にいます。彼を仲間にしていま勉強会もしております。それから、先月の2
5、26は、大学の教授が来て、群馬建設会館でそういった勉強会もしている。やはりこう
いったものを取り組むということは大事なことだと思う。我々にすれば、もう県内でどんど
ん、どんどんやっている地域もあるのですね。それもやはり情報を得てすぐやっているとい
うことなのです。それは、前橋、高崎、伊勢崎、太田等々についてはもう始まっている。沼
田市の場合はそういうことが全然こなかった。これからやろうとしているのだと思いますけ
れども。ただこれについては、たぶん内容もわかっていると思いますが、県内は、いま国の
補助もありますよね、診断だけは。いま診断が大体1件あたり3万円だと言われている。国
の補助が半分、1万5,000円、いまやられている公共団体は半分は自治体が持つという
ことで、1万5,000円が自治体、国が1万5,000円、個人負担はいま0ということ
になっている。やはり耐震診断をしておくと、いまこの建物はどのような状況かというのが
わかるような、我々が勉強会をしているわけですよね。そういったことがわかって、はじめ
てうちの建物は危ないのだか、危なくないのだかがわかるわけですよ。1回目の質問で、5
6年以前に作られた建物は危ないよということを、これは国が言っているわけなのですけれ
ども、そういったことをやはり教えてあげるのも私は市の役目だと思うのですね。国がそう
いうことを言ったからたぶんそうなるのかと思いますけれども、そういうものを教えてあげ
て、はじめて皆さんが大きな地震が来たときに安心できるのだという気がいたします。それ
について市長どうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 今日のご質問に対して、議員のご提言に対して、前向きに取り組
みますと。いわゆる前向きに検討していくということは、何とか早いうちにやっていきたい
ということで申し上げさせていただいたわけでございます。危機管理上から考えても、住宅
が耐震の関係等について重きをなしてくるのではないかと思っております。当然、群馬県は、
他県に比べると地震災害等が少ないもので、なかなかその辺の緊張感がいま一つのところも
あろうかと思っておりますけれども、おっしゃられるように、今後、耐震診断をすることが
必然的に住宅の改修などに連動して、地域経済に連鎖していければいいのではないかなと、
こんなふうによんでおるわけでございます。専門的な知識、あるいは経験をお持ちでござい
ますので、むしろ行政に対していろいろとご指摘をいただければと思っております。
◇24番(大竹政雄君) あまり専門的なことを話をしてしまってもしょうがないのですが、
いまそういう診断をしておいてね、実はいま介護保険で治せるものというのも結構あります
よね。段差の解消とか、トイレの改修とか、浴室の改修とか、それから階段の手すりを付け
るというのがあるのですね。介護保険を使うと1割負担でできますよという制度がいまあり
ます。その診断、例えばいま耐震診断があれば、例えば階段に手すりをつけるときに、いま
の階段の強度がどのくらいで、こうしたらどのくらいになりますよというのが、我々の計算
方式で、国からの計算方式で出ています。できるのですね。そうすると、手すりを付けると
きにたった12ミリのベニヤをポンと貼っただけで、いまの強度の4倍くらいになりますよ
という話がまたある。そういう使い方までしてはじめて市民の安全を担保できるのではない
か。そういう話だと思うのです。ただ診断をしたから全部直せるのだと、これはお金の問題
だからそんなわけにはいかないということなのですね。例えばいまのトイレの状況が、こう
いうものをやったらもっとこのくらい強くなりますよというふうに教えてあげるのもやはり
私は、ひとつの行政の仕事だというふうに思うのですね。
 そういったことをいま我々が、建築士会としていろいろなところで勉強したい。たまたま
いま沼田市は、建築士会に入っている人はいないのですが、前回まで川端さんが入っていま
したけれどもね、それから野田部長が前入っていましたね。こういったものというのはいろ
いろな情報だと思うのですね。そういったことから、やはり安全というものはこういうふう
にして、行政として面倒を見ていこうというふうなものが出てくるのもありがたいなという
気がするのですね。そういったことについて市長どうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 大竹議員の再質問にお答えをしたいと思います。
 非常に住宅の持っている存在というのは、私が申すまでもなく大変重要なことであるとい
うふうに認識をしております。従いまして、建築士会等でもっていろいろな勉強をされてお
られるということで敬意を表するわけでございますけれども、ぜひいろいろな意味のそうい
ったことを、私ども市の立場からいたしましても、いろいろと検討を加えてまいりたいと思
いますけれども、やはり議員はそういった意味の情報が早いようでございますので、これま
たいろいろとご提言いただければありがたいと思っております。いずれにいたしましても、
今後そういった対応を図るべく努力をしてまいりたいというふうに思っております。
◇24番(大竹政雄君) なかなか専門的なことで、私も何度か質問をしてきた経過があり
ます。例えば二項道路の、あの狭い道路の問題だとかね、後退線の問題をどうにかしたらい
いのではないかという質問をしてきた経過があります。それから、用途地域の見直しもして
きた経過があります。だけれどもなかなか前に進んでいかない。実はもう高崎も道路後退線
の問題は、要綱を改正までされている。藤岡はできている、渋川はできている、前橋はでき
ている。どんどんできているのに沼田市はいっこも前に進まないのですね。今回の問題もそ
うなのですが、国がやる、県から指導がくればやるけれども、独自ではなかなか前に進まな
い。私は本当に残念なのですよ。そういった問題はやはりやっていくべきだと思うのですよ。
お金がかかるわけではないのですね。他の地域もやっているわけですから、そういったもの
について私ぜひね、いろいろなところの情報も選んで、今回の耐震の問題もそうですけれど
も、専門的なもので私言いますけれども、全然進まないというのはちょっと違うのではない
かなと。今回の用途地域のものもそうだったのですが、決算で聞いたら全然違う話でありま
すからね、残念でし方がない。
 この変についてもまた新聞に大きく取り沙汰されていますから、今回これは質問に入って
いませんからしませんけれども、やはりそういったことを一つ一つ、何がいいのか、悪いの
か。そっちが言ってくれれば、私はだめなものは何回も言ってもしょうがないのであって、
他の地域がやっているのに何で俺ちができないのか。もうやはり我々が提言、提案をしてい
るのにやってくれないというのは残念ですよね。それについてはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、執行部側の立場からすれば、ご提言されたことについては
できるだけスピードを出して対応ができるように努力をしなければいけませんし、また実施
の方も、そういうふうなことは、当然、各関係部課に指示もしているわけでありますけれど
も、いろいろとこちらの部局側の中に、そういった意味で、まだまだ足らないところがあろ
うかと思っております。いずれにいたしましても、ご指摘の関係等については、大変重要な
ことであろうと思っておりますので、先ほど申し上げましたように、対応を図るべく検討を
加えていくということでご理解を賜りたいと思っております。
◇24番(大竹政雄君) ぜひそのようにお願いをしたいと思います。
 それでは最後になります。スポーツ施設整備についてお伺いをしたいと思います。実はさ
っき、いろいろな各種団体から、いろいろな話が出てきました。いまいろいろな説明会をし
ていきますよという話がございました。うんとありがたいことなのです。さて、いま我々も
そうでありますけれども、野球連盟の皆さんもそうでありますけれども、一つの施設を造る
ときに、方向性まで全然違うのだという施設はいっぱいあるのですね、沼田市には。例えば
川田の野球場がそうですね。あそこは、西に向かって守らなければならないから西日が非常
に大変なのですね。中学校の大会は、特に県に出られるような予戦会はなるべくやめてほし
いというようなとこまで出ているのだそうです。あんなにきれいな球場を建ててですよ、造
る方向が違うからもういっちもさっちもいかないわけですよ。野球の反対側に例えばホーム
ベースを造ってくれれば非常に楽だったという話もあるわけですね。これは教育長がたぶん
よくいろいろなことを知っていると思いますので。
 さあもう一つ、テニスコートの話なのですが、南中がそうなのです。東西に造ってあるの
です。あのテニスコートはできませんよね。実は私、行ってきて、やってきてみたのですが、
3時、4時全然見えないです、ボールが。で、それは何でああに造ってしまうのかなという
話なのです。テニスコートも、野球場も、ただ面があればいいよというものではないですよ
ね。
 今回私が、実は、米子の方へスポレクで行ってきましたけれども、非常におもしろい土地
のところにテニスコートが16面ある。あの造りから、たぶんこうに三角形だったのですね。
2つにこうやってしまうだろう、普通の素人なら。だけどもう東西絶対だめだということで、
5、5、4、3、2、2なのです。おもしろい造りなのです。ものすごい長い。だけどプレ
ーヤーにすればすごくやりやすいですよね。そうなると非常に無駄なスペースが多いわけで
すよね。当然、通路もいるわけですから。だけれどもやはりそこまでちゃんと研究されてい
るのですね。だけどあれが東西関係なく、日も関係なく、ただ造ったらもう大変で、あんな
もの使い物にならないなと。
 いま沼田市も、そういうものもあるのです。連盟からもそういうことを言われました。こ
れはねどうにもならないよと。だから私がはじめから説明会をして、そういうところまで意
見を聞いてくださいよと話をいましているのですが、それについてはどうでしょう。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
 はじめからというふうにはどこからかということになりますけれども、いまのところ大雑
把な段階でありますので、例えば野球場とテニスコートがとれるか、とれないかというレベ
ルの議論になります。あと、前段のご質問にも、他の議員さんのご質問にもありましたけれ
ども、ああいう段差のある土地ですからそんなところもどう生かして、また沼須の好適地で
すよね、昔から沼須の野菜といえば、私なんかはるか遠くに住んでいても子ども心に聞こえ
てきたような、ああいう背中に大地を背負った、そして片側は川でありますけれども、あの
地形を生かしながらどう造っていったらいいかという大雑把な段階ですので、今後、財政的
な部分もありますから、それらも含めて知恵をいただきたいなと思っているのです。そうで
ないと例えば、私は草野球でいろいろお世話になっているわけですけれども、野球を一生懸
命やっている方にとっては、本当にすばらしい球場が欲しいわけですよね。基本的にはスタ
ンドもあって、外野スタンドもあって、ナイターが前橋敷島球場並にあってと。欲を言えば
きりがないわけですけれども、そういう部分は今回は、とりわけ今回は財政的な部分も多い
にかかわっていきますので、どうそういう財政的な専門性とか、それから議員さんの、建築
的、また土木的な観点からの他の意見とか、またはそういうスポーツをなさる競技者として
の専門性とか、いろいろな方の意見を伺いながら造っていきたいなと思っています。今後の
問題ということでありますので、議員さんの趣旨を十分生かしてやっていきたいなと思って
います。
◇24番(大竹政雄君) ぜひそうにしていただきたい。実は連盟の皆さんと話し合いを実
は、させていただきました。やはりね、大会を開きたいということなのですよ、要は。我々
もそうですよね、市の大会でなくて県の大会、あるいはそれ以上の大会が開きたいというこ
となのですよ。いま野球でいくと近郷少年野球ですか、あれがかなりの人数が来ている。3,
400人来るよという話も聞かせていただきました。やはりそれ以外の大会が開けないので
すね、観覧席もなければ施設がないわけですよ。だから今回のこの施設には相当期待感があ
るなというふうに私は感じた。沼田市はどうしてスポーツ施設が遅れているのかなと。何で
そんな小さいことしか考えないのだろうということなのですね。やはりある程度ドーンと造
ってくれればいろいろな大会も開けるわけですよ。スポーツ交流もできるわけですよ。スポ
ーツ交流が、沼田に来て公園で、野球場でやろうといってもですよ、例えば子どもたちはそ
んなに喜ばないですよ、いまの時代ですからね。そういったものを加味備えると、これから
造る施設についてはしっかりと造ってもらいたいというのがいまの連盟の皆さんなのですね、
考え方が。だから、要はやる場所だけではないよと。どうしても施設を全体的に見ると、た
だその場所だけを造ればいいやと。観覧席のことは一切考えない、それ以外のことはすべて
考えないみたいな造り方ですね。その辺のところが本当に言っていきたいという話も聞かせ
ていただきました。
 いま崖がどうの、こうのと、これはプロがいますから、平面規格をすればプロの力でどう
にでもなるわけですよ、いまの技術でいうとね。それ以前の問題でありますから、その辺の
ところをしっかりと、やはり要望を聞いていただいて、これからたぶん、さっきの話ではな
いですけれども、財政の問題があって、最後になってしまうかなみたいなものを皆さん持っ
ていますから、あとはいまの施設をうまく利用する位しかないのではないかというのが一般
市民の考え方かなという気がするのですね。その辺についてぜひやってもらいたいのですが
どうでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 基本的には、議員おっしゃるとおりの方向でやっていきたいと考えております。しかしな
がら、どの程度のものかと。例えば、基本的には、各競技の、野球であれば右翼、左翼、中
堅何メートルとか、そういう正式な競技ができるような、それはもう確保しているというこ
とでありますね。それ以外については、今後のいろいろな研究課題だというふうに考えてお
ります。少なくともそういう公式競技が堂々とできるという施設にはしたいと思っておりま
す。ただそれに関連した付帯施設的な部分については、またいろいろな観点から研究してい
かないと難しいのかな。そんなふうに思っております。
◇24番(大竹政雄君) 付帯施設というのが、私は全部図面があるから付帯施設はいいと
思うのですよね。はじめから図面になければ付帯施設もないわけですよ。実は私は下の運動
公園のときに、陸上のところでちょっと質問した経過があるのですね。何でスタンドがない
のだと。河川法でできないと。そんなばかな話はないだろうという話をしたのですね。法律
などは当たり前です、造る前から。できないと、とんでもない話を聞かせていただいたこと
があるのですが、要は、図面にあれば後からできますけれども、なければできませんよね。
付帯設備というのはそういうものだと私は思っております。実は我々が、利南の中学校の跡
地にテニスコートを造るという話があったときに、図面にはすべて入れなさいよと。できる、
できないは別だよと。後から造ってもいいではないか。だけど後から造らないような面積の
算定なり、あるいはギリギリのテニスコートを造ってしまったのではどうにもならないよと
いうことをやったことがあるのですね。たぶんそれはまたわかっていただいていると思いま
すけれども、その辺のところが私はね、図面の中にしっかり入れることが大事なことではな
いかと思います。その辺についてはどうでしょう。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 私はそういう観点からいきますと、まさに素人でありますので、本当にいいポイントを教
えていただいたなと思っております。例えば駐車場でも、昔だったら駐車場がなくてほとん
ど済んだわけですから、ところが急に車が増えたと。使えないというようなこともあるわけ
ですから、一つの考え方として、そうできるかどうかわかりませんけれども、一つの考え方
として、いま大竹議員おっしゃったような非常に現実性のある判断だと思っております。テ
ニス何面造るかわかりませんけれども、例えば極端な例で一面造って、あと十何面造りたい
のだと。十何面のスペースが川の方になったら困るということだと思いますね。駐車場また
はその他付帯施設。またちょっと散歩道でもできるのであれば、そういうところも、いまは
踏分け道程度だけれども、皆が歩いているうちに人の流れができれば、それじゃあもうちょ
っといい散歩道しようじゃないかというようなことは非常に現実味のあることだと思います。
特に財政の問題等絡んでいたときに、最初から私のような安物買いではなくて、やはり大き
なスケールの中でいまはここまでとか、この構想はこういう時間をかけてとか、そういう余
裕と言いますかね、そういうものを持っていかないと、でっかい話だけしていて実際には何
もできないと。または薄っぺらな施設になったということ困りますので、一つの考え方とし
て、少なくともこういうものがある程度理想だったら、そのスペースくらいはとっておけよ
ということは、一つの考え方として非常に現実味のある意見だなと。その他いくつか本当に
共鳴したご意見ございます。参考にさせていただいて、私たちも本当のところいろいろな課
題がありますので困っております。本当に有識者、または議員さんはじめ専門的な立場から
いろいろアドバイスを受けながらやっていかないといけないなと思っておりますので、よろ
しくお願いをしたいと思っております。
◇24番(大竹政雄君) ぜひお願いをしたいと思います。それではね、先ほど部長答弁が
あったのですけれども、せっかくですから聞かせていただきますけれども、概算で11億と
いうお金が出たのですね。その中身はどんなふうな感じでとらえているのか。基本的には、
用地買収も含めて11億ということが出たのですが、その辺についてはどういう内訳なのか、
ちょっと教えていただきたい。
◇教育部長(宮澤満夫君) 概算の形の内訳ということでございますけれども、一つには、
買収費の他に整地をしなければいけないというふうに思いますので、概算でその土地を、前
にも委員協議会の方では申し上げておりますけれども、擁壁に頼らない形で整地をしていき
たいというような考え方もございますので、そういった形で土を動かすことについての部分、
それとあとはテニスコートなり、野球場なり、そういったものにつきましては、通常考えら
れる程度の施設、それから管理棟でありますとか、そういったものを概ね載せた場合にこの
程度であろうというものを大まかに載せたという程度でございまして、まだまだ具体的には、
これからどんな施設にするかは、これまたいま教育長さんの答弁にもございましたように、
各方面のご意見もお伺いしながら、また予算等の問題等も絡みながらやっていくというよう
な状況でございますので、あくまで現在では、大まかな形での計画の段階で、一般的な部分
にのみついてということでご理解をいただければというふうに思います。
◇24番(大竹政雄君) 私が質問しているのは、お金が先であるとやはり施設ろくなもの
ができないよという話。いつも市民の皆さんも、最後には予算がないからという話が出てき
てしまうときもあるのですね。図面ができて、皆さんがOKしたものに対して予算がこれだ
けかかるというのはわかるのですが、はじめから11億となると、ただそれがどうなるか、
これから検討するという話だからいいのですけれども、1点だけちょっと教えてくださいね。
用地買収はいくらですか。
◇教育部長(宮澤満夫君) 用地買収費については、これからまた地権者の方々とも相談し
てまいるということでございますので、極めて大まかな形のものというふうにご理解をいた
だければと思います。
◇24番(大竹政雄君) わかりました。ぜひ私の言いたいことは、造る施設が決まって、
そして予算を付けるということがいいたいものですから、11億が10億であれ、8億であ
れ、図面がしっかりしていれば私は安くてもいいということ。あるいは12億になろうが、
13億になろうがやはり皆さんが造って欲しいものを造っていただくということが私は基本
だと思いますので、そこのところぜひお願いをしておきたいと思います。
 さて、最後になりますけれども、いままでいろいろな施設がございます。さっき、たまた
ま下の運動公園の話をしましたけれども、私もね、当時陸上の関係者等々と話をした経過も
あります。それから水泳の人たちもしたこともあります。やはりね、いま私がいちばん残念
なのは、サッカーをする人たちがあそこに結構来るのですね。たまたま私の子どももやるの
ですが、あそこはいま高校の選手権はなくなってしまったのですか。あの人たちが結構向こ
うから来たときに観覧席はないのですよ。平面で見るのです、これは見ずらいのですね。ほ
んの1メートルでも、1.5メートルでもいいからあってくれると非常に楽なのですね。何
でそんなのができないのかなというふうに思うのですが、何でもお金なのですけれども、お
金をかけないように何かそういう施設はできないか。例えばですよ、土を盛ったってできる
じゃないですか。敷島もそうですよ、土でできていますよね。いま観覧席、ザスパの関係で
できましたけれども。土だっていろいろな工事をやったところを集めて、全部グルグルとか
なりの高さでやれば、観覧席ができるじゃないですか。だからそういったものも何かもっと
研究されてもいいのかなと。ただお金がないからじゃなくて、お金がなかったら知恵を絞る、
そういった施設を造ってあげてもいいのではないかと。前にそういったことがあるのですが、
他のところもそうですよね。ただただお金をかける。やはりハードというのはこれから難し
いかなと。さあ、ハードをなるべく使わないで、何かの余っているもので利用しながら造れ
ないか。あるいは本部席のところももうちょっと何とかならないか。何かあの本部席も確か
違反でだめだとか前、話聞いたことがありますけれども、何か本当にもうちょっとしたもの
があれば、来る人は、あっ、ここでサッカーの大会ができるなという感じがするけれども、
まさかこれは違うのではないかと大半の人が思うのですよ。外から来た人がね。私は外のい
ろいろな施設を行って見てきますけれども。ぜひそういったことが、お金をかけずに施設を
もうちょっと何とかしようという気持ちになればできることはたくさんあると思いますよ。
その辺どうでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お金をかけずに知恵を使ってということであります。心してや
っていきたいと思っております。
◇24番(大竹政雄君) ありがとうございました。時間が5分過ぎました。申し訳ござい
ません。それでは、私の一般質問を終らせていただきます。ありがとうございました。
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    第2 延  会
◇議長(星野佐善太君) おはかりいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会した
いと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君)ご異議なしと認めます。よって本日はこれにて延会することに決し
ました。 
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は明8日午前10時に開きますからご参集願います。
 本日は大変ご苦労様でございました。
   午後5時06分延会


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