議事日程 第4号
平成19年3月9日(金曜日)午前10時
第 1 一般質問
第 2 議案第14号 グリーンベル21テナント出店促進条例を廃止する条例について
第 3 議案第15号 沼田市部設置条例の一部を改正する条例について
第 4 議案第16号 沼田市職員の定年等に関する条例の一部を改正する条例について
第 5 議案第17号 沼田市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
について
第 6 議案第18号 沼田市保健福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正
する条例について
第 7 議案第19号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例について
第 8 議案第20号 沼田市難病患者等ホームヘルプサービス事業費用徴収条例の一部を
改正する条例について
第 9 議案第21号 沼田市交通指導員設置条例の一部を改正する条例について
第10 議案第22号 沼田市農村公園条例の一部を改正する条例について
第11 議案第23号 沼田市公民館設置条例の一部を改正する条例について
第12 議案第24号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第4号)
第13 議案第25号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
第14 議案第26号 平成18年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
第15 議案第27号 平成18年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第3号)
第16 議案第28号 平成18年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)
第17 議案第29号 平成18年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第3号)
第18 議案第30号 平成18年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)
第19 議案第31号 平成18年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)
第20 議案第32号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第4号)
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 議案第14号 グリーンベル21テナント出店促進条例を廃止する条例について
議案第15号 沼田市部設置条例の一部を改正する条例について
議案第16号 沼田市職員の定年等に関する条例の一部を改正する条例について
議案第17号 沼田市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
について
議案第18号 沼田市保健福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正
する条例について
議案第19号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例について
議案第20号 沼田市難病患者等ホームヘルプサービス事業費用徴収条例の一部を
改正する条例について
議案第21号 沼田市交通指導員設置条例の一部を改正する条例について
議案第22号 沼田市農村公園条例の一部を改正する条例について
議案第23号 沼田市公民館設置条例の一部を改正する条例について
議案第24号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第4号)
議案第25号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
議案第26号 平成18年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
議案第27号 平成18年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第3号)
議案第28号 平成18年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)
議案第29号 平成18年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第3号)
議案第30号 平成18年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)
議案第31号 平成18年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)
議案第32号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第4号)
第 3 散 会
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出席議員(44人)
1番 小野 広樹君 3番 小林 克郎君
4番 角田 博君 5番 中村 光孝君
6番 小野 要二君 7番 小林 猛君
8番 繻エ冨士夫君 9番 真下 恭嗣君
10番 布施辰二郎君 11番 角田 泰夫君
12番 高柳 勝巳君 13番 久保 健二君
14番 星野 稔君 15番 鈴木 圭子君
16番 金子 一弥君 17番 金子 千明君
18番 長谷川信次君 19番 宮田 和夫君
20番 小林 玉男君 21番 小野 正純君
22番 大島 崇行君 23番 山ア 義朗君
24番 大竹 政雄君 25番 井之川博幸君
26番 大東 宣之君 27番 片野 彦一君
28番 星川嘉一郎君 29番 金井 康夫君
30番 井上 正文君 31番 小尾 孝男君
32番 相田 昌夫君 33番 宇敷 和也君
34番 小林 次夫君 35番 橋 襄典君
36番 牧野 保好君 37番 石田 宇平君
39番 井上健太郎君 40番 田村 博美君
41番 井田 孝一君 42番 小林 照夫君
43番 星野佐善太君 45番 横坂 泰次君
46番 井上 幾雄君
欠席議員(1人)
38番 松井 敏員君
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 助 役 林 義夫君
白沢町振興局長 根岸 恒雄君 利根町振興局長 郷原 重雄君
市長公室長 田村 澄夫君 総務部長 村山 博明君
民生部長 田島 護君 経済部長 大嶋 政美君
建設部長 松井完一郎君 街なか対策部長 見城 厚男君
白沢町振興局次長 中村 弘志君 利根町振興局次長 中澤 和義君
総務課長 村沢 博行君 教 育 長 津久井 勲君
教育部長 宮澤 満夫君 庶務課長 水田 修君
監査委員事務局長 小池 一夫君
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議会事務局出席者
事務局長 茂木 愛 次長兼庶務係長 下 宏一
議事係長 茂木 敏昭 主 査 地野 裕一
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午前10時開議
◇議長(星野佐善太君) これより本日の会議を開きます。
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第1 一般質問
◇議長(星野佐善太君) 日程第1、一般質問を行います。
昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。
最初に、井上正文議員。30番。
〔30番 井上正文君登壇〕
◇30番(井上正文君) 議長に通告いたしましたところお許しをいただきましたので一般
質問をさせていただきます。
まず、沼田市の産業振興について4点、市長に所信をお伺いいたします。沼田市の産業の
中で、重要なウエイトを占めている農林業の今後についてお伺いいたします。
第1点は、平成19年度予算案から見た市の農林業施策のポイントは何かということです。
平成19年度一般会計予算の規模は、214億496万7,000円で、前年度と比較して
3.9パーセントのマイナスです。農林水産業費を見てみますと、本年度は15億5,65
1万6,000円で、全体の7.3パーセントを占めています。また、前年度比7.2パー
セントのマイナスであります。このように限られた貴重な予算の中で、19年度の農林業を
どのような施策やアイデアを利用して、どのような姿に持っていこうと思っているのか。
第2点目は、耕作放棄地等の農地の有効利用は、どのように考え実行していくのかお伺い
いたします。2005年の農林業センサスによると沼田市の農地は2,272ヘクタールで、
その16パーセント、372ヘクタールが耕作放棄地になっているのが現状であります。耕
作放棄地の増加の要因としては、農業後継者不足や農業者の高齢化、そして有害鳥獣被害の
増加や農産物の価格の不安定化、台風や雪害などによる施設の被害や作物の成育不足等など
いろいろな要因が重なり合っているのが現状であるかと思われます。このようなことから、
毎年耕作放棄地の増加が予想され、食糧自給率の低下にもつながっていくと思われています。
一度田畑が耕作放棄地になると、それを作物の栽培ができるように戻すのは莫大な労力と時
間がかかってしまいます。以上のようなことからも、これ以上の耕作放棄地を増やさず、い
まある耕作放棄地も農地としての機能を持たせることが急務であると思います。
続きまして、観光産業と農林業の連携について2点お伺いいたします。まず、第1点目は、
市長は市内の観光産業に対して、どのような認識を持っているのかということです。市の観
光地等としては、玉原高原、迦葉山、白沢の2つのゴルフ場、望郷の湯や農産物直売所、老
神温泉、吹割の滝などがあります。これらの地域には、年間300万人の人々が訪れている
のであります。沼田市として、この300万人の人々が沼田市に落とすお金というのも莫大
な金額になると思いますし、また、この300万人の人々から新しいアイデアや人的交流等
で沼田市には計り知れない恩恵を受けることも十分考えられます。
第2点目は、以上のような観光産業と農林業の融合はどのような方法で進めていくのかと
いうことです。沼田市にとって観光産業や農林業はとても重要な産業ととらえていることは
間違いありませんが、行政からの捉え方は、きちんと区分けした別々の産業であると思われ
ます。しかし、現実はこの2つの産業のボーダーラインがとても複雑に絡んでいて、別々に
論じる事ができないくらいに密接な関係にあります。特に、農林業から観光産業への移行は、
いろいろな形になって発生しています。農林業の一部では、生業自体が観光化へと移行して
いるのが現実なのです。
続きまして、椎坂バイパス事業について3点お伺いいたします。
第1点は、椎坂トンネルの現状の進捗状況について、どのように市長は認識しているのか
であります。自分は、この椎坂トンネル計画について平成17年第8回定例会において一般
質問をいたしました。そのときの答弁によりますと、「県が平成8年度に当初計画を策定さ
れ、その後、平成15年度に見直しが行われ、トンネルを2つに分けた新ルート案が県より
示され現在に至っているとのこと。そして平成17年8月31日以降、地権者の方々をはじ
め地元の関係者等への説明会を数回開催し、事業に対しての理解や早期着手についてのお願
いを申し上げてきたところであります。その後も、トンネル抗口に当たる白沢町生枝地区の
住民の方々及び地権者の方々に対して、説明会を重ね、関係地権者への戸別訪問を行うと同
時に、測量立入りの意向調査を実施してきました。とのことであります。この時期からいま
現在までにどのように進捗したのかお伺いいたします。
第2点目は、椎坂バイパス事業に対して、利根・白沢両振興局は、どのような役割をいま
まで持ってきたのかお伺いいたします。椎坂バイパス事業に関係する地権者にとっては、一
番身近な自治体組織が両振興局であります。いままでの役割やどのような関わりを持ってき
たのかお伺いいたします。
3点目は、市長は群馬県のこの計画についてどのように思い、どのようにこれから協力し
ていくのか所信をお願いいたします。現在は、この計画に対して大きな障害となっている諸
問題は、一朝一夕に片づく問題ではないことは十分に理解できます。しかし、この椎坂バイ
パス計画に対しては、地域発展や緊急医療体制の強化等大きな前進を沼田市にもたらし、沼
田市の発展のために無くてはならない事業だと確信しております。
続きまして、学校の安全について教育長に2点お伺いいたします。第1点は、児童生徒の
通学路の交通安全対策と通学時の有害鳥獣対策は、どのようになっているのかお伺いいたし
ます。昨今の新聞等によると、小学生の通学途中の列に車が突っ込み、小学生が死亡したり、
重軽傷を負ったりと痛ましい事故が後をたちません。幸いここ沼田市では大きな事故は起き
ていませんが、そのような事故を生む要因はあると思われます。それらの対策として、どの
ようなことをしていけばよいのか。教育委員会、学校、保護者、地域、警察などが話し合い
の中から、その対策が生まれると思いますがいかがでしょうか。また、熊や猿などの有害鳥
獣から児童生徒を守ることも重要な施策になってきました。市内でも、昨年の春から薄根地
区で熊が出没して大問題になりました。また、利根町の平川地区でも小学校の裏山や通学路
で熊や猿が出没しました。まだ、直接の被害はありませんが、いつ起きても不思議ではあり
ません。
2点目は、市の教育施設の耐震対策は、どのように進んでいるのかお伺いいたします。近
い将来、関東・東海に直下型の地震が起こるのではないかと言われています。市として、い
ろいろな制約があると思いますが、どのような手順で耐震対策を行っているのかお伺いいた
します。以上をもちまして、1回目の質問を終わります。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井上議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、沼田市の産業振興について、今後の農林業について、平成19年度予算案から見た、
市の農林業施策のポイントは、についてでありますが、新規事業といたしましては、高齢化
や混在化の進行から集落機能の低下とともに地域における共同活動の停滞が懸念される中、
農業生産にとって最も基礎的な資源である農地や農業用水等の保全向上に関する地域の共同
活動に対して支援する「土地・水・環境保全向上対策」を実施いたします。また、重点施策
といたしましては、担い手の育成支援、生産基盤の整備や中山間地域直接支払事業を継続し
て実施するとともに鳥獣害対策として、19年度新たにイノシシを捕獲するための「囲いワ
ナ」を設置するとともに、農作物の甚大な被害の防止、併せて高齢化、減少化している捕獲
隊の充実強化のためワナ猟資格取得を推進するなど、総合的に拡充支援し、農業経営の安定、
また、農村環境の安定化を図っていくものであります。
次に、耕作放棄地等の農地の有効利用はどの様に考え実行していくのかについてでありま
すが、中山間地域である本市は地形的にも耕作条件に不利な農地が多いことや、農業従事者
の高齢化と後継者不足、更には、鳥獣被害による生産性の低下等もあって、耕作放棄地は増
加しており、周辺環境への影響も懸念されております。耕作放棄地の有効利用については、
その把握と解消のみならず発生の防止も含めて、遊休農地の利用増進のための耕作者の確保
や耕作条件不利地に対する耕作の維持継続に向けた支援、土地利用条件の改善などが重要で
あり、その対策として、担い手への農地の利用集積や中山間地域等直接支払制度の活用、土
地基盤整備事業等の推進などがありますが、耕作放棄地の農地の有効利用につきましては、
地域及び農業委員会や農協等の関係機関とも連携しながら取り組んでまいりたいと考えてお
ります。
次に、観光産業と農林業の連携について、市長は市内の観光産業に対してどのような認識
を持っているのか及び観光産業と農林業の融合はどの様な方法で進めていくのかについてで
ありますが、関連がありますので一括してお答え申し上げます。
本市は、首都圏近郊に位置し、関越自動車道や上越新幹線などの高速交通網も整備され、
その地理的条件と、沼田公園や迦葉山、玉原高原、吹割の滝、老神温泉、望郷の湯やしゃく
なげの湯など多くの観光拠点に加え、リンゴをはじめとしてブドウ、サクランボ、ブルーベ
リー、プラム、プルーン、桃などの果樹や特産のイチゴ、トマトなど多様な観光農園が広く
分布し、これらが既存の道路網により相互に結びついて観光エリアを形成しており、さまざ
まな地域産業が観光と結びついて、地域経済の中でも大きな比重を占めているものと認識し
ております。
こうした中で、観光農業は地域農業の一つの大きな柱であると同時に重要な観光資源でも
あり、観光農園とスキー場や宿泊施設との連携などでは既に大きな成果を挙げておりますが、
観光協会や農協などの関係機関との連携を一層深めるとともに、観光パンフレットの配布な
ど情報提供の面でご協力いただいているコンビニエンスストアやガソリンスタンドなど異業
種分野の方々とも更に連携しながら、観光資源の有機的ネットワーク化による周遊型観光の
推進によって、観光産業と農林業の互いに重なり合う部分の融合に取り組んでまいりたいと
思っております。
次に、椎坂バイパスについて、椎坂トンネルの現在の進捗状況はどのように認識している
のかについてでありますが、事業主体である群馬県と連携し、椎坂トンネルの必要性と重要
性について、関係者へのご理解を得るべく対応をしているところであります。
具体的には、平成17年10月に本市と1町3村で構成している、利根地方総合開発協会
が県議会に対して「椎坂トンネル開設及び道路整備の早期着工」について陳情し、採択とな
っております。また、平成18年5月には本市と片品村で構成している、国道120号線整
備改良促進期成同盟会が、県知事に「椎坂バイパスの整備促進」を求める要望を行うととも
に、6月には区長会、観光協会及び商工会議所等の民間団体が同じく整備促進について県知
事に要請活動を実施したところであります。
さらに、白沢町生枝地区におきましては、沼田市生枝地区活性化推進協議会を設立し、本
事業計画に併せた地域の活性化対策を研究しているところであります。
また、群馬県の動きといたしましては、昨年7月に県土整備常任委員会による現地視察が
行われ、12月末には県庁内で行われた「第21回群馬県公共事業再評価委員会」でも取り
上げられましたが、本事業の重要性を鑑み、同委員会では事業を継続すべきとの答申が出さ
れております。 このような状況を踏まえ、本市といたしましても、合併後の一体感の醸成
を図る上で最も重要な事業と認識いたしておりますので、1日も早い事業の進捗が図られる
よう、関係機関等と連携し、引き続き関係当局に働きかけてまいりたいと考えておりますの
で、ご理解を賜りたいと思っております。
次に、椎坂バイパスに対して利根、白沢両振興局はどのような役割を持っているのかにつ
いてでありますが、事業を円滑に推進するためには、白沢、利根両振興局管内の地権者をは
じめ地元の皆様の深いご理解とご協力が必要であると考えております。
このようなことから、今回の事業が白沢、利根両振興局管内にまたがるものでありますの
で、両振興局の果たす役割といたしましては、地権者をはじめ関係者の皆様との窓口的役割
を担い、地域課題等の解決に向けた努力をすることであると考えております。
市長は県のこの計画についてどの様に思い、どの様に協力していくのかについてでありま
すが、椎坂バイパスは本地域にとって、交通の利便性と積雪や豪雨に対する安全性の向上に
大きく寄与するものであるとともに、合併による新市の一体感の醸成を図る上で最も重要な
事業であると認識をしております。
このような認識のもとに、「幹線交通乗り入れ30分構想の実現」、「地域間交流の充
実」、「観光客の誘客拡大」、「緊急医療体制の強化」、「防災ネットワークの強化」等の
地域課題の解決に向け、本市といたしましては、今後も引き続き積極的に群馬県に協力・連
携しながら、本事業の早期着工に向け鋭意努力をしてまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、井上議員のご質問に対する答弁とさせていただきたいと存じますが、
「学校の安全について」は、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げま
す。
◇議長(星野佐善太君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 井上議員のご質問にお答え申し上げます。
学校の安全について、児童、生徒等の安全対策について、児童、生徒の通学路の安全対策
と通学時の有害鳥獣対策はどの様になっているのかについてでありますが、通学路の安全対
策については、「通学路を、子どもたちにとって最も安全な道」とするために、各学校にお
いては通学路の定期点検や集団下校の徹底を図るとともに、交通安全教室や防犯教室を実施
し、「自分の身は自分で守る」という、危機予知・回避能力の育成のための指導に努めてい
るところであります。また、「通学路安全マップ」を作成し、保護者や地域の方々に配布す
るとともに、自主防犯パトロール隊への子どもたちの登下校の協力依頼をするなど、学校、
家庭、地域との三者連携のもと、子どもたちの安全確保に取り組んでいるところであります。
次に、通学時における有害鳥獣対策についてでありますが、関係機関や地域等との連携を
密にしながら、出没情報等については、迅速かつ正確に学校に伝わるよう努めております。
また、各学校においては、鈴等をカバンにつけるよう指導したり、希望者に対しては、購入
の斡旋をしたりしております。さらに、熊などの出没情報があった場所については、通学路
を一時変更したり、教職員や保護者が付き添ったりするなど、地域の実情に応じた対策を講
じているところであります。
なお、こうした取組みを含め、子どもたちの安全な登下校のために、各学校で種々工夫し
て取り組んだ事例を収集・整理し、この度、沼田市独自の「セイフティ沼田」としてリーフ
レットにまとめ、各学校に配布いたしました。今後とも、これらを活用しながら、保護者、
地域、関係機関との連携を進め、児童・生徒の安全確保のために、一層の努力をしていきた
いと考えております。
次に、市の教育施設の耐震対策はどの様に進んでいるのかについてでありますが、昭和5
6年の新耐震基準以前に建てられた校舎等の施設については、簡易診断、二次診断の違いは
あるものの、耐震診断が終了し、平成19年度から順次耐震補強工事を実施する予定であり
ます。
耐震補強工事を実施する手順としては、二次診断を実施し、建築物耐震診断判定委員会に
よる補強設計の判定を受けた上で、補強工事を行うこととなっています。
従いまして、現在、簡易診断のみ実施している施設につきましては、今後、二次診断を逐
次実施し、二次診断が終了している校舎等の診断結果と比較検討を行い、補強内容、補強経
費を加味しながら優先度を決定し、各年度ごとに、財政当局等関係各課と協議を行い事業を
実施していきたいと考えております。
以上申し上げまして、井上議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇30番(井上正文君) 答弁ありがとうございました。それでは何点かにわたり再質問さ
せていただきます。
まず最初の、平成19年度予算案から見た市の農林業施策のポイントはということで質問
したわけなのですけれども。19年度新規事業ということで、市長が、農地、水、農村環境
向上対策事業ということで360万円計上してあります。これは国の肝入りで今年度から新
しく導入された事業だと思いますが、農地、水、農村環境向上対策事業と、新規事業で、ふ
れあいの森整備事業5,900万円ですか、この2つ新規事業で入っているわけなのですけ
れども、この2つの事業の内容とまた目的、その背景を市長お願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 前段の関係につきましては、先ほど答弁したとおり農地、水、環
境保全向上対策でございますが、地域におきましては、後ほどまた経済部長の方から補足答
弁いたさせますが、確かに上久屋と上川田のところで実施していくことになっておろうかと
思います。
さらに、ふれあいの森の関係でありますけれども、これにつきましては、池田の佐山地区
におけるところのいわゆるものでございまして、今後これを講ずることによって、まさにこ
の田園空間都市にふさわしい森を創設するという、そういう考え方に基づいて計上をされて
いるものでございます。詳細につきましては、経済部長の方から答弁をいたさせます。
◇議長(星野佐善太君)経済部長。
◇経済部長(大嶋政美君) 命によりまして、説明を申し上げます。
まず1点目の、農地、水、保全環境対策事業の概要でございますけれども、これらは国、
県、そして市でもって、それぞれの財源配分をいたしまして、地域のソフト施策を主に支援
する事業の内容になっております。その主たる事業主体そのものは、制度では地区の農家の
方を含む農業以外の各種団体等の、協議会等の設立に対しまして、それらが主体となってこ
こで掲げております農地、水、あるいは農村環境というものを整備をしていくというような
形の事業展開を補助金でもって支援していくというのが内容でございます。
もう1点、お話しのありました熊久保地区のふれあいの森公園でございますけれども、3
ヘクタールを超える面積の予定地があるわけでございますけれども、この予定地を買収いた
しまして、市民の方の自然への理解と、またそれにふれあう場所としての整備を志そうとす
るものでございます。以上です。
◇30番(井上正文君) はい、ありがとうございました。先ほどの、市長の答弁でちょっ
と私、聞き逃してしまったことがあるのですけれども、農地、水、農村環境向上対策事業で
すか、これで具体的に市内、地区で導入するところがあると言ったわけなのですけれども、
この19年度に、農地、水、農村環境向上対策事業ですね、導入をしようと思っているのは、
現在市内ではほかにはないのか。また計画がありましたらお願いします。
それと、この農地、水、農村環境向上対策というのは、今年度から始まった事業だと思う
のですけれども、以前、中山間地域等直接支払事業というのがありました。これが解消され
てというか、中山間地域等直接支払制度というのが、これがなくなって、この新しい農地、
水、農村環境向上対策事業になったということでよろしいのですか。その辺、確認をお願い
します。
◇市長(星野已喜雄君) 細部にわたりますので、経済部長の方から答弁いたさせます。
◇経済部長(大嶋政美君) 再質問にお答えを申し上げます。
まずもって、この農地、水、環境保全対策事業と中山間地域の直接支払事業の関係でござ
いますけれども、これにつきましては、中山間地域につきましては、従来どおり継続してい
くものでありますけれども。それには、ある程度地区の、区域の縛りがあるわけなのですけ
れども、この農地、水、環境保全事業につきましては、特に地域的な縛りはございません。
従いまして、現在のところ地元説明等した中で、具体化と言いますか、取り組み意思表示を
しているのが先ほど申し上げました上久屋地区と上川田地区があるわけでございます。他の
地区であってもこれは対象になるということでございます。
それから、ちなみに、参考に申し上げますけれども、まずもって基本的には、各集落とい
うのが事業主体の主体になってくると思いますし、どういった形で補助金なりが交付される
かということになりますと、まずもって地区の農用地面積というのが基準になってまいりま
す。農用地面積の中で、特にその面積を基礎といたしまして、水田でありますと10アール
当たり4,400円、畑ですと2,800円という、10アール当たりの単価をもってこの
補助額の方が算出されるということになっておりますし、制度的には、19年度スタートで
ありますけれども、今後5年間、継続してこの事業を展開していくというのが、この制度の
紹介になっておりますので、説明させていただきました。
◇30番(井上正文君) ありがとうございました。農地、水、農村環境向上対策ですか、
市内では、上久屋と川田の2カ所で計画されていることなのですけれども、これ19年度の、
地域でこれを活用していこうということなのですけれども、まだ例えば19年度間に合うわ
けなのですか。その1点と、この事業に対して市町村の負担というのはどのようになってい
るのか。その2点お願いします。
◇経済部長(大嶋政美君) これは主体的には、県の県民局の農村整備課が主体的に地域に
対しての推進をしていく内容であるわけでございます。総合して、市でもこの推進に取り組
んでいるところでございますけれども、19年度スタートということで、今回の予算計上と
いうのは、その2地区を対象としておりますけれども、現在でも県当局そのものは、この事
業の展開に推進を図っているところでございますのでご理解をいただければと思います。
それから、財源的な負担でございますけれども、その事業費の2分の1は国庫財源から入
ってまいりますし、4分の1は県の財源、それから残ったところの4分の1が市町村の負担
という形での財政構造となっております。
◇30番(井上正文君) 大体わかりました。それでは、19年度の農林業施策のポイント
ということで伺ったわけなのですけれども、農林業費の1項の農業費ですか、これは1から
8目まであるわけなのですけれども、これは前年度に比べますと農業総務費、農業振興費、
農業環境整備費が前年度プラスなのですけれども、残りの5つの目は、前年度比マイナスに
なっています。また、農業費全体ですと、前年度に対して1億9,908万円減ということ
ですけれども、2項の林業費ですか、これになりますと林業総務費が前年度比72万円のマ
イナス、全体ですと7,838万円プラスになっているわけですけれども。これは、ふれあ
いの森整備事業が大きくかかわってきたのかなと思っております。また、これは話がまた大
きくなるのですけれども、2月の26日に農林水産省の方から発表がありまして、日本が世
界貿易機構WTOや経済連携協定などの国際交渉で仮に関税など、農産物の国境措置を全面
撤退した場合の影響の試算というのが発表されました。これ結果を見て自分も驚愕したので
すけれども、例えば食糧自給率、現在カロリーベースで40パーセントが12パーセントで
す。また、国内の農業生産額ですか、3兆6,000億円が減少、農業生産額の42パーセ
ントが減少ということです。それと、就業機会ですか、全国で約375万人が職を失うと。
そのような試算が農林水産省からこれは発表されたわけです。またそれ以外にも、米麦がほ
ぼ壊滅、酪農、畜産では、乳牛88パーセント、肉牛79パーセント、豚肉が70パーセン
ト、生産額が減少するというのはこれは試算されました。これは、関税が撤廃された場合の
ことなのですけれども、ただ、いまですね、国の方もWTOやオーストラリアとの交渉でや
っていて、これがまるきり夢物語ではないという、そういうところが農業者にとって恐ろし
いことだと思っています。まず、このことについて市長はどう思うか。よろしくお願いいた
します。
◇市長(星野已喜雄君) ただ今WTOの関係であるとか、あるいはオーストラリアの関係
等からいろいろと農水省が調査した統計からくる唖然とするような数値を示されての質問で
ございますが、実は相まって、ご案内のとおりミャンマーからのコンニャクの問題の関税枠
を外すというようなことがありまして、1月の時点で関係機関のところからそういう広告も
ありまして、非常に実は驚いたり、あるいは危機感を抱いております。これは、ある意味に
おいては、いろいろな事情があるわけでありますけれども、やはり具体的なことを申し上げ
ますならば、コンニャクは群馬県が日本一、その中でも利根沼田が群馬県で一番、さらにで
すね隣接の昭和村がありますけれども、本市もご案内のとおり利根町が合併し、白沢町が合
併したことによってコンニャク関係の農水関係の主要産業であることは論をまちません。従
いまして、今言う大局的な農業、食糧の自給率の問題であるとか、あるいはまた、乳牛を含
めたところの問題、あるいは就業者の問題等見ると、非常に危機感を持っております。従い
まして、機会あるごとに私ども各部局に強くこれが解決のために、あるいはまたこれらの対
策のために努力をしていかなくてはならないと思っております。私もいろいろな関係機関に
は、すでに動いてきている経過がありますけれども、今後ともまた議員のご指導をいただき
ながら対応を図っていきたいと思っております。
◇30番(井上正文君) この試算というのは、国の経済財政諮問会議ですか、これの作業
部会の議論の中で、食糧安全保障の確保のために、国内生産に頼ることがベストではないと
いう、そのような発言が占めたということなのですよね。そのために経済財政諮問会議の方
で、農林省に試算を出してくれということになったわけです。これ政府の方でそういう考え
が幅をきかせていますと、私たちこの農業人としても、この試算が試算でなくなっていく、
現実味をおびてくるのではないかという、そういう心配が頭をだいぶ過ってくるわけです。
市長におきましては、市長でもありますし、県の園芸協会の会長でもあります。この辺はで
すね、強力に食糧の関税撤廃だとか、こういうのは阻止するように、また食糧自給率を上げ
る施策をまた運動してもらいたい、そのように思うわけです。その辺について、市長の意気
込みをお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 実際問題、先進諸国にとって、その食糧の自給率が下がるという
ことはあってはならないことであり、ヨーロッパのフランスなどに見られるように、常にこ
の食糧の自給率は担保されてきているという経過がございます。今中国がわが日本国にいろ
いろと輸入、つまり中国のものが日本に入ってきたということが、ここにまいりまして中国
の人口がどんどん増えて、大変経済交流が活発化してきたことによって、第一産業からご案
内のとおり、歴史的に第二産業に徐々に産業構造がシフトされてきていることから、必然的
に中国が逆に農業生産物の輸入国になりつつあるというようなことを考えたときに、基本的
に自国で食べなければならない。自国のエネルギーのものは、やはり諸外国に頼ることなく
自国で確保していくという、そういうことはもう基本的なことだと思っておりますので、議
員がお話しされているようなことについては、もう本当に背水の陣のつもりで各関係機関に
働きかけていく必要があろうかと思っております。
もう一つは、非常に時代の流れが昨日、一昨日と、例の三位一体改革のところからくる中
山間地域の財源不足にみられるように、非常に地方にとって、しかも中山間地域の地方にと
って、かなり厳しい状況になっておりまして、国策がこの数年来の流れが、どちらかという
と三位一体改革、あるいは今いう国際化の流れから来る地域の経済を場面、場面で押し込ん
でくるような、そういう状況かと思っておりまして、議員がおっしゃっていることは誠にも
って同感でございます。今後、いろいろとご指導いただきながら頑張ってまいりたいという
ふうに思っております。
◇30番(井上正文君) 以前は日本とアメリカとの関係は、「アメリカが咳をすると日本
が風邪をひく」という例え話があったわけですけれども、今は日本は、アメリカ、オースト
ラリア、中国ですか、このような農業国が、咳をすると台風が起こるのではないかと。こん
なふうな、農業に関しては現状がそういう状況であるわけでございます。市としてできる施
策をしっかりとやってもらいたいと思います。
次は、林業の方に移りたいと思います。林業費の方は、今年度は前年度に比べてプラス7,
838万円ですか、これはたいぶプラスになっているわけなのですけれども、林業全体のこ
の状況ですか、これは例えば県内の木材の総需要量というのが出たわけですけれども、19
75年は66万5,000立方メートル、それが2005年には、17万2,000立方メ
ートルです。これは4分の1に需要が減ったのですね。しかしここ数年、総需要量が占める
県産材ですか、この比率が、前は10数パーセントだったのが、これが20から22パーセ
ントで、ある程度上がってきて推移しているわけですね。また、新規の住宅着工数ですか、
これも平年は1万6,000戸から1万7,000戸だったのが、2006年は、7年振り
に1万9,000戸台を回復したということになっています。また、持ち家の戸数も、前年
度700戸余り上回っているということで、これは群馬県は林業王国ですからこれは喜ばし
いことだと思います。そのために県の方も、19年度の予算でいろいろ施策をしているわけ
ですね。県産材の利用促進のために2007年度は住宅の新築、リフォームに最大60万の
補助をするという、そういう施策を出しております。これが群馬の木で家造り支援事業です
か、以前、自分、一般質問したときには、県がマイホーム建設資金利子補給制度、それとか、
杉100本家づくり推進事業ですか、このようなことがあったのですけれども、これを新し
い制度にしたわけです。この新しい制度は、以前の制度よりもだいぶ手続きを簡素化したり、
木材の種類、供給元の範囲などを拡大したりして、使いやすい制度にこれはしてあります。
以上のような県の動きなのですけれども、市としては、このようなことに対してどのよう
なことができるか。また、どのように対応しようと思っているか。ありましたらお願いしま
す。
◇市長(星野已喜雄君) 大変各方面から分析されてのご質問で、敬意を表する次第であり
ます。特にですね、木材の需要が減ってきて、ここにきて持ち直してきているという、その
指摘は全く議員がご指摘されているとおりであるというふうに受け止めております。これも
やはり中国との関係を抜きにしては考えられないようでございまして、中国が、わが日本国
の木材を輸入をし始めているというようなこともございましたりして、今ややここにきて、
木材業界も非常に厳しい毎年だったのですが、下げ止まりの感のような状況下にあることも
事実でございます。そういった中で、マイホームの建設某、杉100本年の事業等、県で行
ってきたということがあったことは私もよく承知をしておりまして、この手続きがかなり面
倒であったことが、そこの取り組みが非常に大変だったというのかな、そういうのがあった
ようでございます。一両日前の上毛新聞等に大きく記事が出ておりまして、それらを参考に
して議員のご発言があったようでございますけれども、本市といたしますると、そういった
県のそういった動き等もにらみながら、ご案内のとおり森林文化都市を標榜している地域で
ございますので、今後、上位の関係機関にご指導いただきながら、独自政策を打ち出せたら
また考えていかなくてはならないと思っております。
◇30番(井上正文君) 県内もこういう好転してきているわけなので、それがうまく呼び
水として発展するように市の方もよろしくお願いいたします。
それでは続きまして、2番目の耕作放棄地等の農地の有効利用について、どのように考え
ているのかということなのですけれども。もう少し具体的な施策というのを期待していたわ
けなのですけれども、関係機関と協力してやっていきたいということですか。そういうこと
なのですけれども。この沼田市の耕作地が2,272ヘクタールあって、その16パーセン
ト、372ヘクタールですか、これは東京ドームに換算すると約80個分あるそうです。こ
れ相当な面積だと思うのですね。これが耕作放棄地として何も利用されていないということ
なので、これは農業振興の面からも、できることならこれはどうにかして回復する手立てを
しなくてはならないのではないかと思うわけですよね。しかし、この耕作放棄地、現在の特
徴としては面積が狭くて、小さく、また水利や農業機械の利用がとても困難。また、林の近
くで日影になったり、作物の成育に障害が多く出る。そういうところで致し方ないのかなと
思うのですけれども。でも、そういうところだったら、そういうところなりの対処方法が具
体的にあるのではないかなと思うわけなのですけれども。例えば、こういうところに必要な
木を植えたりとかというのは、地目を変更してやらなくてはならないと思いますけれども、
そういうのも一つの手だと思うのですけれども、市の方で、具体的に例えば、このような作
物を作ったらどうかという考えがありましたらお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) まさに今おっしゃられたような関係については、現場の先達でご
ざいます井上議員のような方々が、現場においてはこういうふうなことが当局いいのではな
いかというようなことのご提案を期待をしたいなと思いまするし、当然、執行部側といたし
ましても、これらについていろいろと分析して、考えなければなりません。この耕作放棄地
のまた要因等も、詰めてまいりますと結局、農業の持っているその生産行為そのものが、現
在の生業として成り合っていくのかというようなことに結局行き着いてまいります。従いま
して、先ほど来前段の、外国とのいわゆる農業問題等も含めたところで、結局、総合的に判
断せざるを得ないのかなと。こんなふうに今思っておりますけれども。私ども、子どもの時
分には、各地区に桑園がたくさんあったわけでございますが、いわゆるお蚕の後退とともに
桑園が徐々に抜根されまして、現在のような状況になって放棄地も増えている実態にあるわ
けでございますけれども。今後、いろいろとご指導いただきたいなと思いまするし、ぜひま
た現場の状況等について、私どもにご示唆をいただければありがたいなと思います。
◇30番(井上正文君) ありがとうございます。それと今回、この耕作放棄地の農地の有
効利用というのを何で取り上げたかと言いますと、先ほど市長が、ミャンマーですか、コン
ニャクのことで先に話が出たわけですけれども。このコンニャクのことにこれは絡んでくる
わけなのですよ。というのは、今年の4月に、この発展途上国からの無関税でコンニャクが
入ってきます。コンニャクの生産で、全国で90パーセントのシェアを持つ群馬県、この大
生産地なのですけれども。また県内でも沼田市は、コンニャクの栽培面積214ヘクタール
栽培しているわけです。このようなことから、無関税化になって、国内に外国産、特にミャ
ンマー産が大量に入ってくるのではないかと思われるのですが、このミャンマー産のコンニ
ャクというのは、2005年度には、日本に102トン輸入された実績があります。ただ芋
を乾燥させた荒粉、30キログラムで約5,400円、国産の約4分の1くらいの安さだと
いうことです。それに対して県の方は、昨年の秋にミャンマーに現地調査をして、自生芋の
採取が中心なので、急な輸出拡大は難しいのではないかという考えなのですけれども、ミャ
ンマーでは、輸出の融合品種として栽培を始めていることだという発表がありました。この
ようなことから、これ以上の輸入増をしていくと、群馬県は養蚕に続いて県の一大産業をつ
ぶすようなことになる恐れがあるのではないかとこれは危惧するわけです。
以上のようなことから、コンニャクの栽培面積、市内214ヘクタールも、耕作放棄地に
なる可能性が何年後になるかわかりませんが、訪れるのではないかと思うわけであります。
そのようなことから、この対策は今のうちから考えておかなくてはならないと思いますけれ
ども。これに対してどのような対策を考えていこうと思っているのか。もしありましたらお
願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 実は今、議員がおっしゃられたようなことについては、1月の半
ば頃に県の関係当局から説明をいただいてきた経過がございます。もう十二分に研究されて
おられるようでございますので、私がここで蝶蝶と申し上げることはいたしませんけれども、
自生芋のミャンマーの関係については、それほど恐れることはないのではないか。ただ問題
は、このミャンマー経由で中国産が入ってくるという、国際舞台のいわゆる状況が極めて怖
いのかなと。同時に、現在のはっきり言えば国の方では通常国会が行われているわけですけ
れども、なぜに関税ゼロと。しかも無税ということを、わが日本国の、あるいは政府、ある
いは国会がそれを認めていくのかということで、全くその真意が計り知れません。従いまし
て、そういう関係機関には、ある程度、不退転の決意で意見具申していかなければ、これは
非常に中山間地域の地方自治体がいかにせん努力しても、まさに議員がおっしゃるように、
台風が襲ってきたというような感じがいたしまして、非常に憤りすら覚えております。従い
まして、先般も利根郡下の某首長が、国の方にも出向く機会があって、話をしてくるという
ことがあったり、私自身もいろいろな機関を通して今おっしゃったようなことについて、あ
る程度建設的に対応していかない限りにおきましては、群馬県のコンニャクが先々に非常に
厳しい状態になってくるであろうと。それはすなわち群馬県経済の停滞であり、利根沼田の
経済の停滞になってきますので、ここのところは何とか頑張って、関係機関に働きかけてい
きたいなと、こういうふうに思っております。
◇30番(井上正文君) 日本は工業国で、バーターですか、工業製品は日本の、また農産
物は海外からということで、昔から農業が大きな犠牲を今まで払ってきた歴史があります。
またこれは、これからも続くのではないかと思います。このコンニャクに対しても、このよ
うな動きになっているということは、少なからず何年か後には、今の話が現実になってくる
と思われます。そのためにも、早め、早めでいろいろな面で手を打って、その影響を最小限
でくい止めるようにしてもらいたいと思います。
それでは、次に移りたいと思います。市内の観光産業に対して市長はどのような認識を持
っているのかということで質問したわけなのですけれども、市にとって大きな比重になって
きているということで、市にとってこれは抜きにしては語れないというふうに思っています。
市内のこの観光ですか、例えばこの観光客の入り込み数なのですけれども、平成13年度、
299万、これが17年度には291万と、少しではありますが横ばいか少し減少というよ
うな感じであります。それで、白沢、利根が合併して3年目に入ったわけなのですけれども、
市内にはいくつかの観光地があります。これ市長が、今までいろいろな市内の観光地を見た
り、聞いたり、行ったりして、いろいろな思いがあると思うのですけれども、この市内の有
名な観光地に対して、今何が一番必要か。市長の思いがありましたら発表していただきたい
と思います。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午前11時01分休憩
─────────────────────────────
午前11時10分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
この観光政策というと、あまりにも幅が広いので、整理をして述べてみたいと思っており
ます。まず、ちょうど2週間ほど前に、地元の温泉の某旅館が紹介されました。このテレビ
を、たまたまよい時間帯でありましたので見ることができまして、これからのいわゆる温泉
旅館等にあっては、和風モダンではないかという形が一つのテーマでありまして、ゆとり、
あるいはまた広さ、癒しの空間等が大変喜ばれているということと同時に、ややお金が嵩ん
でも、そういった意味では非常にゆったりとした空間を求めているというような流れがある
というような紹介がございまして、地元の某温泉が、ホテルが紹介をされていたわけでござ
いまして、この和風モダンというのは、先般来、いろいろとまちづくり関係でも論議されて
おられますが、歴史と伝統の城下町でありますので、大変時宜を得たテレビ放映だったなと
いうふうに思っております。
また、もう一方におきましては、観光農業をとらまえますると、やはり安心で、安全なも
のを、心と心の通い合いから、滲み出しのような形で対応していく必要があるのではないか
と思っておりまして、これもある農業生産者に連絡を、5日ほど前にいたしましたら、現在、
横浜の方のお客さんの所へ挨拶回りをしておりますというような話をしておりまして、きっ
とその方が、地元のいろいろな食材を持って、相手方のお客さんのところに挨拶回りをして
いたのではないかというふうに思っております。
また、歴史的な遺産関係等については、そのものの歴史の脈略をとらえた形の、いわゆる
広報案内ができるような状況を、これも逆に施策として打ち出していかなければならないな
と思っております。前段は、ある意味においては、当該者の努力を期待をいたしまするし、
今申し上げたところについては、行政が対応を図る必要があるのかなと思っております。
また、一般論になりますけれども、やはり積極的な攻めの宣伝と現時点の観光資源に甘ん
じることなくアレンジしていくことが必要なのではないかというふうに思います。同時にで
すね、観光の、突き詰めていくところはやはり人対人の接遇に行き着いていくのではないか
と思っております。接遇は、議員ご承知かと思いますけれども、お客さんが求めているもの
を最初から読んで、分析をして、AさんならAさんが訪れたときに、これを求めているだろ
うということを積極的にアプローチをして出していくというような、そういうことだそうで
ございます。そういった接遇が、やはり人対人でございますので大切なのかなというふうに
思っております。
なおですね、大変感激をしたことが一つございます。これも某温泉ホテルの女将さんが、
いつも折り紙を折っているようでございます。この折り紙を、夕食のお膳等の、いわゆる楊
枝に、常に奥さんが折り紙を折り込んで、楊枝を提供をしているそうでございまして、これ
がまさに次のときに、また行ってみようという気持ちの連鎖に発展していくのではないかと
いうふうに思っております。いずれにいたしましても、突き詰めていきますと、人対人の関
係にやはり行き着いていくのかなというのが、観光に対するところの認識でございます。
◇30番(井上正文君) 市長の細かいところをいろいろ見ているなと感心したわけであり
ますが、今議会は、多くの同僚議員が、財政のことでいろいろ質問して、逼迫しているとい
う状況であります。この年間300万人ですか、この沼田に来てたくさんのお金を落として
いる。また、こういう観光地が一人でも多くなれば、また市はその分潤うわけです。市長に
おきましては、そのトップセールスをいつでもする、そういう気構えでぜひやってもらいた
いと思います。次に移りたいと思います。
次は、椎坂トンネルのことについて移りたいと思います。トンネルの現在の進捗状況はど
ういうことかということなのですけれども。これは前回、一般質問してから、内容的にはそ
んなに進捗というのはないのかなと思うわけです。その理由も、これは市長がご存じだと思
うわけですが、もう一度、今この事業を県が進めていく一番の障害となっている問題点等は
何か。またその市として、その対策はどのように考え、行動しているのか、よろしくお願い
いたします。
◇市長(星野已喜雄君) これについては、大きく2つ考えられるのではないかと思ってお
ります。それは、施策として出てきたルートというものを、一体全体今後、どういうふうに
位置づけ、また分析をしていくかということがあげられると思うのです。と申しますのは、
土木の行政は、技術のある意味においては行政でもございます。従いまして、そういった意
味のところからとらまえた、いわゆる落とし所と言ったらよろしいかと思いますが、そうい
うようなところをやはり関係機関が努力をして、普遍妥当なところを導き出していくという
ことがまず1点考えられるかなと思っております。
2つ目は、これはやはりどうしても現地には現地の事情があって、当然これも相手の方が
いるわけでございます。この方々に理解をしてもらうべく努力を市長が先頭に立って、そし
て県のご指導もいただいて、不退転の決意で十重に八重にお願いにあがるということが大切
なのではないかと思っております。従いまして、私自身も現地の事情等については、ある程
度理解をしているつもりでございますので、各方面から多角的に分析をいたしまして、自ら
の行動をどのような形にしていったらいいのか。これが実現のためにどういう選択がいいの
かというようなことを今真剣に考えているところでございます。いわゆるどういう戦略がい
いのか。これを開けるためにはどうしたらいいのかということを今本気で考えております。
◇30番(井上正文君) これは市長の今の答弁を聞いても、これは大変な問題だというこ
とでわかります。ただですね、俗に言う東入ですか、の地域の人にとってみれば、トンネル
というのは生命線になるわけで、ぜひともこれは一日でも早く諸問題が解決するように願う
わけであります。それとですね、昨年の12月の27日に、県の公共事業再評価委員会とい
う会議があったわけなのですけれども、その会議の中に、椎坂バイパスの事業が俎上に上が
ったわけなのですけれども、結果的には、これは継続事業というふうになったわけなのです
けれども、これ具体的に、例えばこの1年で進展しなければまた考え直すとか、5年後とか、
そういうところ市長押えてありましたら、その辺を詳しくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) まず、この再評価、5年延伸ということについては、地元の同僚
議員の方々の日々の努力が実ったり、あるいはまた利根の有識者の方々の努力もあったり、
あるいはまた片品の有識者の方々の努力もあったり、勿論、白沢、旧沼田の有識者の努力も
ございました。ご出席の市会議員の皆様方も大変努力をいただいている方々が、つぶさに、
手に取るようにわかるようでございます。本当に敬意を表したいと思っております。そうい
う努力がこの5年間の延伸につながったというふうに理解をしております。当然ですね、先
々にはいろいろな選挙等も控えております。詳細には申し上げませんけれども、そういうよ
うなことがあったり、30分乗り入れ構想は、群馬県のいわゆる県是、県是というのは、い
わゆる県に「是」と書きますが、要するに大綱になっておりますので、そういう意味ではそ
んなに軽々に左に、右にぶれるものではございません。まず、これに沿って一生懸命やって
いくという、そういうことになろうかと思います。
◇30番(井上正文君) 5年間という猶予のことでありますが、これはひとつ提案という
か、このトンネルができた場合、一番の恩恵を受けるのは、さき言ったように、この東入と
いうか住民だと思いますけれども、例えばですね、その東入の住民の切なる思いが、そうい
う気持ちを関係者、地権者に、気持ちを、トンネルに対しての思いを、今までは伝えるとい
うのがあまりなかったように思うわけなのですよね。これは自分としても、できれば最高の
喜びというふうに思うわけなのですけれども、ただそういう気持ちが関係者の人に伝わって
ないのではないかなと不安があるわけなのですよね。その辺を市長は、そういうのをやって
いく意思があるか。
それと市長、公衆の面前で、このトンネルに関してある程度秘策があるという、そういう
ニュアンスの話が出たということを聞いたわけなのですけれども、その辺もう少し突っ込ん
で話をしてもらえればありがたいと思いますがいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思っております。
まず、前段の質問でございますが、もともと国道120号の期成同盟会は、沼田、白沢、
利根、片品の、1市3村でこれができていたという経過があろうかと思います。従いまして、
そういう流れの中にあって、1市3村とも各首長さんが、これが実現のために努力しようと
いうことで、お互いに連携をして頑張ってきたという流れがございます。恩恵を被るのは東
側の方々だという、そういうご見解かと思いますが、その論理については、だれもが否定す
るということにはならないかと思っております。しかしながら、よーく将来の利根沼田のロ
ケーションを考えたときに、利根東部のいわゆる基幹的な場所がどこになっていくのかとい
うことを、道路のロケーション、あるいは現在の3ケタ国道のロケーション等考えると、こ
の広域農免農道と国道120号の結節アクセスは、非常に利根沼田全体の流れの東部地区の
非常に要所になることは論を待ちません。となるとですね、これが広域農免と国道120号
がある中で、まさにこのトンネルが開くことによって、現在の生枝地区というのが大きく昭
和、あるいは月夜野、川場、利根、白沢、そして現時点の白沢、沼田の東地区のかなり中心
的な役割を果たしていくというようなことを思いますると、これは決して東部地区の恩恵み
ならず、白沢の、しかも生枝地区全体の大きなメリットになっていくのではないかというよ
うな認識を持っておりますので、そういった観点も大変重要かと思っております。
なお、後段の関係については、特別にそういうようなことを申し上げたというふうな記憶
もありませんけれども、いずれにいたしましても、何らかの形をいろいろな意味で、群馬県
等も、関係機関等も考えておられるようでございます。いずれにいたしましても、私も県と
連携いたしまして、何とかこれが実現のために努力をしてまいりたいと思っております。
◇30番(井上正文君) それでは次の、椎坂バイパスに対して利根、白沢の両振興局はど
のような役割を持ってきたのかということに移りたいと思います。
市長の最初の答弁ですと、市と関係者との窓口ということで位置づけていたわけなのです
けれども、これは120号線の期成同盟から、何年も前から脈々とつながってきた経過があ
ります。また、ある程度問題がはっきりしているわけなのですが、それに対して具体的に、
その問題が具体的になってから、両振興局は、具体的にどのような行動を、例えば地権者等
にとってきたか。この辺を詳細に、よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 特に両振興局の関係者においては、白沢側は担当の課長を中心に、
もう本当に熱心に地元に入って対応を図ってまいりました。同時に、利根の方についても、
やはりできるところからということがあって、いろいろと努力をしてきたわけでありますけ
れども、特に昨年、この関係については、知事に、すでに県議会では採択されてあったもの
で、直接知事に要請をしようということで、二度ほど民間団体と、あるいは私ども、つまり
私と片品の村長になるわけですけれども、またもう一方においては、経済団体等の方々、あ
るいは区長会のご指導もいただいて、そういった段取りを、都合、昨年5月の下旬から6月
の中旬にかけて大局観に基づいて大きく3回、そういった行動をとり、そのたびごとにまた
地元対応を図ってきたという流れがございます。
◇30番(井上正文君) この今の大きな問題が立ちはだかっているわけなのですけれども、
この問題が起きてから数年経ったと思います。同じ対応だけではこれは前に進まないと思い
ます。それで市長でもいいんですけれども、この振興局独自の支援を、振興局の方が密に対
応していると思いますので、今までと違ったような新たな対応策が何かあるのか。計画して
いるのか。その辺をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 新たな展開ということになった場合は、これは群馬県当局のご指
導もまたいただきながらになるわけでございますけれども、やはり誠意を込めて、一方にお
いて熱意を込めて、関係機関の方々に対して何とかご理解をいただけるように、引き続き渾
身の力を込めて努力をしてまいりたいというふうに思いまするし、先ほど来申し上げていま
すとおり、今年はいろいろと統一地方選挙等、あるいはまた大きな群馬県の中心的な選挙も
あるようでございます。そういうようなことも、やはり非常に本事業にはいろいろな意味で
関係してくると思いますので、そういうようなことも目定めながら、今後の対応に処してま
いりたいというふうに思っております。
◇30番(井上正文君) この問題は大変難しい問題でありますが、予定でいきますと、あ
と6年くらいですか、最短で6年くらいでできるのではないかという予定ではありますが、
それに向かって総合力を発揮して、ぜひこれが、この計画が完成するようにお願いしたいと
思います。
それでは次に移ります。
学校の安全についてにいきます。児童、生徒の通学路の交通安全と通学時の有害鳥獣対策
はどのようになっているかということで質問したわけですけれども、教育長の答弁では、い
ろいろな対策を練って、先手、先手で今までやってきたと思います。今まで一番自分の身近
な平川地区の有害鳥獣対策なのですけれども、この平川小学校では、昨年の夏頃から熊が出
没して、また冬の1月からは、猿の群が約80頭くらい学校付近の畑などに出没したわけで
す。そのようなことがあって、小学校は通学路の変更をすぐして、通学時には鈴や防犯ブザ
ー、またこれは、平原地区なのですけれども、親が子どもに携帯ラジオを、全児童に1個ず
つ持たせて、音を出させて通学しているという状況であります。なお、この辺も、普段から
の対策をしっかりやってきているからこういうふうにやっているのかと私たち回りの住民と
しては心強いと思うのですが、もう一つですね、市の方で、熊だとか、猿が出たために、平
川小学校のすぐ裏の林を1月に事業として出してもらって、約10ヘクタール以上ですかね、
林の中をきれいにしてもらいました。これ夏頃になると林の中がきれいになっているので、
この結果が夏にはすぐ出ると思います。このように、うちの方の利根の方は、そういう熊だ
とか、猿だとか、そういう面では先進地なので、それを全市にうまくつなげて、早くつなげ
て、被害が1件も出ないようにしてもらいたいと思いますけれども。その辺、教育長さんど
うでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
今議員、いろいろとご案内いただきました。平川地区においては地域住民、そして学校、
教職員、そしてPTA、そしておこがましいですけれども、教育支所ということで連携をし
て、沼田市にいろいろと発信できる、他校へ模範となるようないろいろな取り組みをしてい
ただいております。その一つ、一つが、今通学路の変更であり、ブザーの所持であり、携帯
ラジオの携帯と言いますか、あるいは林に光が入る。または、藪を取り除くというようなこ
とで、間伐をするのでしょうか。こんなこともかなり画期的な手段だと思っております。先
ほどご答弁申し上げた中に、沼田市独自で作成したセーフティ沼田ということで、従前不審
者、それから交通安全ということを主眼において編成をしておったわけでございますけれど
も、その途中、熊の問題、猿の問題等が入りましたので、それらについても学校に対応した
ものを集約をして、1項目設けて記載をさせていただきました。物理的ないろいろな手立て
も必要ですけれども、ゆくゆくは交通事故の問題、不審者の問題、子どもたちの安全の問題
は、そういうある意味においては非常に危険な社会でありますから、そういう中に子どもた
ちが飛び込んでいくということであります。いつまでも親の羽の下でぬくぬくと親鳥が子ど
もを温めるように、ひよこを引き連れて歩いていくようにはいかないわけであります。そう
いうこととの兼ね合いを見ながら、子どもたちの自立のために一つ、一つ確かなステップを
踏んでいくということが必要だと思っております。勿論、物理的にもカバーしていかなけれ
ばならないと思いますけれども、そういう部分においても、先ほど答弁の中では、自分の身
は自分で守ると。そういう能力とか、感性とか、回避能力とか、そういうものをしっかり片
方においてはつけていかなくてはならないと思っております。今後、そういう部分において
も全力を尽くしていくつもりでありますし、また平川、また平原のいろいろな取り組み、率
先した親御さんがチームを編成して、当番を決めて、危険な場合、また情報があった場合に
は、その当番の親御さんがある道筋まで迎えに出るというシステムを親御さんが率先して作
っていただいたそうであります。これらも沼田市内の他校に発信するとともに、広く県内に
も発信をして、いろいろとご批判を仰ぎながら、またいい手立てを考えていきたいというふ
うに考えております。
さらに、長くなって恐縮でございますけれども、今議会に物的な部分でありますけれども、
メール配信システム導入事業ということで、100万弱の予算を計上させていただいて、沼
田市内約半数ぐらいの学校で試行的に取り組んでまいりたいと。簡単に申し上げますと、こ
れは不審者や、交通事故や事件や危険な情報、または登下校の安全にかかわる情報を親御さ
んが持っていらっしゃる携帯に即配信していくというシステムでございます。これも財政論
がいろいろと展開される中で、子どもたちの命、安全というのは最優先だという観点から、
少ない予算でありますけれども、一生懸命生み出した90何万某でございます。ご理解いた
だいて、こんな面でも努力をしていきたいと考えております。いろいろ知恵をいただきまし
てありがとうございます。一生懸命頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいた
します。以上です。
◇30番(井上正文君) ありがとうございました。この議会では財源の方の問題がだいぶ
出ていて、抑えるところはしっかりと抑えなければというふうに思うわけでございますが、
児童、生徒は、これは沼田市にとっては宝でございます。今まで一つの事故もなかったわけ
でございますけれども、これから事故が起こらないように、また起こさせないように、みん
なで総合力を発揮して対応していかなければならないと思います。
また、教育施設の方の耐震対策の方なのですけれども、結局これも予算の方の関係があり
ますが、子どもが安心して通学、また学校で勉強ができるようにお願いいたしまして、最後
に教育長に、そのことについて一言お聞きしまして、自分の一般質問は終わりにしたいと思
います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
これまたご指摘のように大きな課題でございます。法令に基づいてということがございま
す。多くのお金もかかりますけれども、今の安全という問題とお金の天秤にはなりますけれ
ども、計画的に、先ほど総括的には申し上げました。年度、年度計画を立てて、その完成の
ために進めております。また、19年度においても予算計上させていただいております。ご
理解いただいて計画を確かに進めていきたいというふうに考えておりますので、またご指導
いただきたいと思っております。以上です。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、久保健二議員。13番。
〔13番 久保健二君登壇〕
◇13番(久保健二君) 通告に従い一般質問を行います。
私の質問は、市民協働について、公の施設管理について、有害鳥獣対策について、の3点
をお聞きします。
まず、1点目の、市民協働について。
近年、市民参加、市民協働という言葉が、どの自治体の、どの行政においても必ず聞こえ
るようになりました。この協働の概念は、いまの自治体では必要不可欠となりましたが、協
働というものは一体何なのか。行政とのかかわりはどのようなものか。そして、行政と市民
とが一緒に事業を行っていく上で、市民の立場がどのようなものか、確立されたものはまだ
ないと思います。さらに、これからの時代では、市民、企業、行政の三者が力を合わせて、
諸問題に取り組んでいかなければならないことが出てくると考えています。行政の事業執行
に関して、企業の専門的知識、遂行能力に加え市民のネットワークを活用しなければならな
い場面が必ず出てくることと思っています。市長は、これからの自治体運営の中で、行政へ
の企業、市民の参加をどのように見込んでいるのかお聞きします。
また、このことに関して、行政と企業、市民の力を合わせれば、さらによくなるだろうと
いう場面を想定しているものがあれば併せてお聞きします。
次に、2点目の、公の施設の管理について伺います。
地方自治法の改正によって公の施設の管理を民間に任せることができるようになりました。
このことによって、民間活力の導入、行政の経費削減、市民サービスの向上等が見込まれて
います。この指定管理者制度に関して、行政、企業、市民という3つの主体がありますが、
これら三者に対してメリットがなければ意味はないわけであります。市長として、この管理
者の指定によって、どのようなメリットがあると考えているのかをお聞きします。
また、全国的に、管理者の選定に関してどのように選定したのかという透明性が問題とな
っています。本市では、まだ公募による指定という事例が少なく、そして公募に参加した事
業者数も少ないわけですが、今後、本市ではどのように選定し、どのようにその選定理由の
透明性を確保しているのかを、直営、公募、公募によらない指定を決めるところから、公募
の場合は、募集要綱の作成から選定に至るまでのプロセスを含めてお伺いします。
次に、3点目の、有害鳥獣対策について伺います。
この質問に関しては、昨年の、野生鳥獣による農作物被害、人的被害の騒ぎから多くのこ
とを語る必要もないほど議論され、そして緊急の対策が行われてきました。熊、イノシシ、
サル、シカ、鳥、ハクビシンなどによる被害が膨大でありました。特に、熊に関していま申
し上げたとおり、農作物被害だけでなく、人的被害も発生してしまいました。この大変な事
態において、行政は、猟友会等々と連携し、毎日忙しく対応してきたのは誰もが認めるもの
です。ここで、今後の対策を練るためにも、的確な情報収集といままでとってきた対策の結
果から、今後の対策に取り組むことが必要と考えます。その一つとして、農産物等の被害内
容と被害額、そしてどのような対策をとってきたのか具体的な内容を伺います。
次に、この鳥獣害対策では、駆除が中心になっていると考えていますが、違う観点からの
対策について伺います。野生鳥獣が頻繁に人里へ降りてきたわけですが、この大きな理由の
一つが餌不足と言われています。考え方によっては、食べる物がないから危険を犯してまで
人間の住む所に出てきたわけであります。そして、捕獲檻やワナにかかり駆除されているの
が現状と考えています。ここで、これらの野生動物というのは、本来、大自然の中で生息す
るとても大切なものであるというのは誰もが共通の認識を持っていると考えています。でき
ることならば殺さずに山で生活をし、自然の生態系を守ってほしい。みなそう考えているの
が間違いないと思います。ならば、これらの野生動物が出没した場合、殺さずにすむやり方
はないかを考えるのが自然なことでしょう。
本市において、そういった鳥獣保護の取り組み、出没を未然に防ぐ取り組みをどのように
していくのか。そして、今後の対策については、どのようなものを考えているのかを伺いま
す。
以上申し上げ、最初の質問といたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただ今の久保議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、市民協働について、市民と企業の参加について、行政の市民・企業の参加について
どのような連携を考えているのかについてでありますが、平成12年に地方分権一括法が施
行され、国の事務や権限が地方自治体に移譲されてきており、地方自治体は自らの自己責任
においてまちづくりを進めることが今まで以上に求められております。
そのためには、地方自治の本旨である「自分たちのまちは自分たちでつくる」という理念
のもとに市民と行政が良きパートナーとして協働によるまちづくりを進めていくことが大変
重要であると認識をしております。
連携に当たっては、市民がまちづくりに参加できる機会の拡充や協働意識の向上を図ると
ともに、行政区などの地域コミュニティ、ボランティア団体、NPOなど各種市民活動団体、
企業等がそれぞれ持つ特性を生かしながらまちづくりの重要なパートナーとして、その活動
をサポートするための環境整備に努めてまいりたいと考えております。
次に、公の施設管理について、指定管理者制度について、管理者指定のメリットについて
でありますが、平成15年に施行された「地方自治法の一部を改正する法律」により、公の
施設に係る管理について、公共的団体に限定されていた「管理委託制度」から民間事業者を
含めた法人その他団体までに範囲を広げた「指定管理者制度」に移行されました。本市にお
いては、沼田市指定管理者制度導入の基本方針に基づき、平成18年4月から公の施設につ
きまして指定管理者制度を導入いたしました。
指定管理者制度のメリットでありますが、公の施設に係る管理主体の範囲が民間事業者等
まで拡大され、利用者のニーズに柔軟な発想で対応することが可能となり、より質の高いサ
ービスの提供や民間事業者等のノウハウを活用した効率的な施設運営を行うことで、管理運
営費の縮減が期待でき、地域振興及び活性化などの推進につながることが考えられておりま
す。
次に、公募の場合、選定の際の透明性の確保についてでありますが、指定管理者制度の趣
旨を踏まえ、指定管理者の選定に当たっては、公平性や競争性を確保する観点から公募が原
則と考えられておりますが、公の施設の設置目的や実績等を考慮し、特定の団体に管理を行
わせることが適当であると判断される施設につきましては、指定することができるものとさ
れております。
公募に当たりましては、指定期間、応募資格及び業務内容などを市のホームページ及び広
報紙への掲載等により周知を行いました。
また、選定に当たっては、所管部において選定委員会を設置し、公平かつ透明性の確保に
努め、なお、結果につきましては、選定基準、選定委員会の開催状況及び主な選定理由など
を公表してまいりました。従いまして、指定管理者の選定に当たりましては、さらに公平性
及び透明性の確保に努めてまいりたいと考えております。
次に、有害鳥獣対策について、今までの被害状況と対策について、被害内容、被害額と具
体的対策はについてでありますが、クマ、イノシシ、サル、シカなどの有害鳥獣による果樹
や枝豆、イモ類、バンダムなどの農作物被害と、クマによる人的被害も発生しました。なお、
農作物の被害総額は9,190万円と推計しています。
対策としましては、クマ103頭、イノシシ54頭、サル40頭、シカ26頭、ハクビシ
ン8頭を捕獲し、現在も出没している有害獣につきましては、オリを設置して捕獲を継続し
ている状況であります。また、18年10月29日、市街地である沼田公園入り口にクマが
出没し、人身事故の発生及び拡大の恐れがあることから、翌日、早急に「沼田市緊急ツキノ
ワグマ警戒本部」を設置するとともに県と連携して、秋塚地内や柳町寺久保地内の山林の除
・間伐、刈払いを実施し、クマによる人的被害を防止するための緩衝地帯を設けたところで
あります。農家に対しましては、獣害防止柵の設置に対し補助金を交付するなど、獣害対策
の推進を行ってまいりました。
次に、鳥獣保護の観点からの対策について、今までの取り組みと今後の対策はどのような
ものを考えているのかについてでありますが、先ほど申し上げたことと重複しますが、有害
獣から農作物の甚大な被害を防ぐための防護柵設置に対して、補助金を交付してきており、
これは同時に有害獣を山へ帰すこととなります。
また、捕獲したサルの一部については、発信器を取り付け放獣し、受信機にてその群れを
いち早く把握して追い払うことにより「棲み分け」を図ってまいりました。
今後については、人と動物の棲み分けを行うべく、これら事業の推進、さらには、残さの
処理等、地域のご協力をいただくとともに、広葉樹の植樹を推進し、併せて有効手段と言わ
れております緩衝地帯の設置についても、県と連携しながら住民の協力を得て農作物の被害
防止と共に人と動物の棲み分けに努めてまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、久保議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇13番(久保健二君) ご答弁ありがとうございました。再質問させていただきます。
最初に、この市民協働についてお伺いいたします。この市民協働というのは、沼田市でも
本気で取り組んでいると、そういうふうに私は認識しております。市民協働推進委員会の開
催とか、あとは市民団体へのアンケート調査ですか、そういったものを取り組んで、いまい
ろいろと調査している。どう取り組んでいいかというのを検討しているというのが、それは
もう承知しておりまして、高く評価しております。
そこで、この市民協働ということに関して、この協働ということを市を挙げて大きく取り
組んでいると思うのですけれども、その協働というのは、そういった概念はどのようにお考
えなのか。まずお聞きしたいと思うので、よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、この市民協働をご答弁する際に、やはり昭和40年代の市
民参加という理論が台頭してきたことを抜きにして考えることはできません。当時、革新自
治体が各方面に起こってまいりました。私の承知している範囲では横浜市であるとか、ある
いはまた東京都であるとか、当時、公害問題が大変惹起をしておりまして、法規制では、公
害の関係等について対応がしきれないという状況がございました。そこで、各先駆的な自治
体は、要綱行政というのを取り上げて、いわゆる国の法理論に対するところの大綱措置とし
て要綱で戦ってきた経過がございます。時あたかもマスコミの応援があって、要綱の勢いが、
つまり革新自治体が、国家のそういった法制度の規範を動かしてきたというような、そうい
う歴史的な流れがございます。相まって、武蔵野市というところが東京の南武線の沿線にご
ざいますが、ここのところに松下圭一先生等をはじめといたしまして、当時、社会党の右派
の構造改革論という、いわゆる勝又先生等を中心とした団体がございまして、ここらと連携
する形の中の住民参加理論というのが大きく首をもたげてきた経過がございます。当時は、
この市民参加というものをすることによって、いわゆる議会の持っている、ある意味におい
ては間隙をぬうような形でこの市民参加が台頭してまいりました。同時に、50年代、ある
いは平成に入ってまいりまして、いよいよ分権の時代に入ってくると、好むと好まないとに
かかわらず、保守、革新のイデオロギーが、ある意味では薄まって、氷解をしてくるという
経過がございます。これはベルリンの壁がしかりでありまするし、ソビエト、ロシアを見て
もしかりでございます。そこでやはり地域は、地域の方々が努力して頑張らなければだめな
のだというようなことから、にわかにこの昭和40年代の市民参加の哲学が非常にこのとこ
ろにきてまた台頭してまいりまして、そして、市民参加から市民参画、そして市民協働とい
うような、いわゆる地方自治体にとってはもう避けて通れないこういう歴史の流れがあろう
かと思っております。
協働の概念は、結局、つきつめてまいりますと、自治体ではもう必要不可欠となってまい
りまして、行政と地域住民がパートナーとして、あるいはまたボランティア団体とか、NP
O等に見られるような団体とパートナーシップでこれから行政の運営を図っていかなければ
ならなくなってきたということになろうかと思っております。近々では、なかなか沼田市で
そういう事例を見ることはできませんけれども、昨年の根利においての、ボールドウィンの
いわゆる蒸気機関の再生は、この市民協働の端緒とも思えるようなことによって実績をあげ
てきたということで、私は高く評価をし受け止めております。これはご案内のとおり、市民
カレンダーの冒頭に出ておりましたけれども、これらが今後の市民協働の端緒になってもら
えればというような気持ちを持っております。当然、行政的には、いまいろいろとこれらに
ついての検索を行っておりますので、今後、また議員のご指導もいただきながら、何とか沼
田の中には協働の概念が根づいているというような、こういうものを構築していかなければ
ならないというふうに思っております。
◇13番(久保健二君) ご答弁ありがとうございました。市長は非常に、哲学的なことも
含めまして、この市民協働とかそういったものを市民参加、市民参画とか、こういうものだ
という考えを持っている方だと思っておりますので、ぜひやってほしいと思います。
そこで、いま根利のボールドウィンのお話が出てきましたけれども、これは確かに協働だ
と思うのですね。どうしてかというと、行政側がこういったことをやってほしい。また市民、
団体側の方がこういったことをやりたい。その利益が一致したからこういったボールドウィ
ンの整備と言いますか、改修と言いますか、そういったことに結びついて協働というふうに
見てとらえるようになったのではないか。そういうふうに思っております。どういった場合
にこういった行政側の要望と住民や市民や、また各種団体の要望が合致するかというのが、
これはいろいろな場面があると思うのですね。このボールドウィンもそうですし、あとまち
づくり、例えば景観づくりもそうでしょう。緑地づくりもそういったものもあると思うので
すけれども、今後ですね、そういったものが増えていくというふうに考えておりますか。ま
ずそれもお聞きしたいと思います。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後0時00分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 久保議員の再質問にお答えをしたいと思います。
これから協働の事業が増えていくのかということについては、増えていくと思いますし、
また、行政的な立場からすると、それらの事業を増やしていくということによって協働の活
発化を図ってまいりたいというふうに思っております。
◇13番(久保健二君) ご答弁ありがとうございました。増加させたい、増やしていきた
いという、活発化させていきたいという、そういったご答弁ですけれども、これは私もその
気持ちは同じです。同じなのですけれども、ひとつとても心配なところがあります。先ほど
協働の概念についてどう考えているかというような内容を質問したのですけれども、協働と
いう言葉が、どこを中心に発しているかというのが、たぶん行政から発しているのがほとん
どだと思います。市民団体や市民の皆さんからの自発的に協働しようという、そういった話
というのはほとんど聞かれないと思うのですね。この協働というのが、いまのところ私が感
じるには、行政からの、言葉は悪いですけれども、一方的な考え方ではないかなと、そうい
うふうに感じているところがあります。これがなぜかというと、私も体験はあるのですけれ
ども、「やりたくてやっているのだからやらせればいいや」とか、一般の、お金を払って仕
事をやってもらう企業と同じような扱いだとか、そういったことが結構されてしまうことが
あるのですね。その辺が非常に私も頭にきましたし、とてもショックだったという経験があ
ってすごく心配しております。この協働という言葉は、行政からの一方的なものではないか
という心配な点に関して、市長どう思われますか。その辺聞きたいと思います。よろしくお
願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 東京のような都心では、自主的にNPO等が立ち上がってきて、
まさにいまおっしゃるようなことは払拭できるのですが、どうしてもローカルな地方都市に
とっては、なかなかそこまでの民度が高まってない場合がございます。従いまして、行政が
ある程度誘導を図っていくということが、まずは一つの手法として考えられるのかなという
ことと同時に、もう一方におきましては、同僚議員も大変深くかかわっておった、さぎいし
公園の自主運営スタイル等については、現在、まさに協働の作業によって円滑に公園管理が
なされておりまして、これらはむしろ対等関係で仕事がうまく回ってきたひとつの事例かな
と、こういうふうに思っていますけれども。
◇13番(久保健二君) さぎいしの例もお話しいただきましてありがとうございます。確
かにこの対等というのが大原則だと思います。しかしながら、市長のおっしゃるとおり自主
的にそういったことが低い部分というのもあると思うのです。そして、行政の誘導というの
も必要だと。それも私は思います。そこでですね、市民協働推進委員会とか開催しておりま
すし、市内のNPO法人とか、ボランティア団体とかの連携というのをいま図っていると思
うのですけれども。これはとても今後につなげる大きな財産だと思うのです。今後、行政は
こうしたいのだけれども、ボランティア団体、NPO法人とかは、どういったことを手助け
してもらえるか。または、NPO法人やボランティア団体の要望に対してどういうふうに市
が支援していくかというのが、そういったことがつかめてくると思うのですね。そういった
ことを繰り返していくうちに、自主的、自発的な協働ということが出てくるのではないかと
私は思っております。そういった場合には、市から積極的に情報提供とか、情報を受けると
言ったことが必要だと思うのですが、そういった取り組みについてはどのように考えている
のかお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、情報を提供して一緒に考えられるような舞台を作るべくこ
とについては努力をしていかなければならないと思います。
◇13番(久保健二君) それではご答弁いただいたのですけれども、情報を受けるという、
そういった姿勢というのはどのように考えているか。相手の考え方を、どういうふうに情報
を収集する、受けるという、そういった体制というのはどのように考えているかお願いいた
します。
◇市長(星野已喜雄君) 主体的に係わってまいりますと、情報を受けるというより情報を
集めるというふうに、市民の側がなっていくというふうにも思うのですけれども。ですから
情報を受ける、アクティブに、主体的に係わっていけば情報をもうどんどん集めようとする
のです。客観的な事実については、やはり広報等を通して知らせていくということになろう
かと思いますけれども。
◇13番(久保健二君) その辺はいろいろと課題は出てくると思うのです。やり方なり、
考え方なりいろいろと流動的に動いてくると思うのですけれども、その辺は皆さんいろいろ
な苦労があると思いますけれども、ぜひやってほしいと思います。
この協働のところですね、いままでの話ですと、行政と市民、特にNPO法人やボランテ
ィア団体のことを話をしていたのですけれども、今度、企業というのが一緒に参加してくる
形が出てくると思うのです。そこで市長の方で、この行政と企業とその市民の力を合わせれ
ば更によくなるだろうという場面、想定しているものがあるか。市長としても何か考えがあ
ればお聞きしたいのですけれども。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 昨年の12月の11日、暮れというか、師走だったのであります
が、これは森林土木建設協会というのが、いわゆる県、あるいはまた市の関係、あるいは労
働基準監督署と連携をいたしまして、池田のサラダパークに隣接するおとぎの森の関係等に
ついて、まさに企業の参画をいただいて下草刈りとか除間伐等を行った経過がございます。
これはまさに企業との協働の一つの具体的な事例になろうと思っております。更に、企業や
そういったNPOやというようなことになってまいりますと、今後、考えられることは、内
田先生を中心とした認知症の関係のところの部分がございまして、いろいろとボランティア
団体、あるいはまた企業団体と総合的にこれらについて対応をしてきている経過がございま
す。
◇13番(久保健二君) 確かに関係していると、そういったものだと私も思います。そう
いったとき、この企業が入った際のメリットというのは市長どう考えています。行政と企業、
市民が今度一緒にやり始めるということになれば、一番のメリットは何だと思いますでしょ
うか。その考えを聞きたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) いま企業が社会貢献を果たすことによって、企業のイメージアッ
プを図ったり、企業の社会性を皆さんに示したりということがございまして、そういう意味
で利益をあげるということにはなりませんけれども、非常に社会的な信用力を高めていくと
いうことにはなろうかと思っています。
◇13番(久保健二君) 確かに企業に関してみればそうなると思います。それでは、行政
にとってはメリットというのはどういうふうに考えますでしょうか。また市民にとってのメ
リットというのも併せて聞ければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり一般的な行政だけでやる場合には、市議会の皆さん方のご
理解をいただいて、予算措置をして、事業化を図っているわけでありますが、当然、そのと
ころの人件費であるとか、コスト削減ができて、各々の行政、市民等が利益を被ってくるこ
とになろうかと思います。
◇13番(久保健二君) まさにそれが一般的な話だと思います。こういったメリットとい
うのは、まだまだ言葉にすぐに出てこないようなものがいっぱいあると思います。どういっ
たところでどういうふうに出てくるかわからないのですけれども、しかしながらそのメリッ
トが出てくるのは、実際に一緒に事業を行ったその結果になりますので、こういったことを
やり続けていただきたいと思います。また、企業や市民への問いかけもやっていただきたい
と思います。
それで、先ほど私が心配している部分があると言ったのですけれども、またもう一つある
のですけれども、行政、企業、市民というのは、この三者が協働するというふうになった場
合、市民側の立場は非常に、どう扱われるかというのが非常に心配になるのですね。私も、
行政、企業、市民団体ということで一緒にやっていたという、そういったことがあるのです
けれども、そこで、市民側としてみれば、団体側として見るとですけれども、これが行政か
らしてみれば業者と同じ扱いになってしまうのですね。事業を委託という形にされて、業者
はいいのですけれども、一緒にやっている市民サイド、団体サイドからしてみると、非常に
同じ扱いというのが非常にショック、非常に悲しい、頭に来ると、そういったことが実際あ
りました。いまでも頭にきている部分があるのですけれども。そういったことはすごく心配
しております。これは私の直接係わったことの経験から来ることなのですけれども、そうい
ったことがやはり出てくるではないか。非常に心配しております。そうならないためにも、
いろいろと連携とか情報収集、また情報提供をやっていただきたいと思います。これはでき
るところからやっていただければ、時間のかかるものだと思いますので、ぜひその辺をお願
いしたいと思います。
何を大切にしてほしいかというのはあるのですけれども。これは各種団体いろいろと考え
ていることが違うと思いますね。プライドを大切にしてほしいとか、費用の面を大きく面倒
を見てほしいとか、そういったことを各団体いろいろと違う考えを持っていると思うのです
けれども。そういったものをぜひ大切にしていただきたいと、そういうふうに思っておりま
す。そのためには先ほど来からお話ししている情報の関係ですね、そういったものをぜひや
っていただきたいと思います。再度、情報提供に関して、そのボランティア団体等との連携
というのをどのように進めていくおつもりなのか、それをお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ボランティア団体であっても、市民であっても、情報は公平に紹
介していかなくてはなりません。従いまして、それらの関係等については、円滑にいくよう
に努力をしてまいりたいというふうに思っております。
◇13番(久保健二君) それではぜひお願いしたいと思います。
次に2点目の、公の施設管理についてお伺いしたいと思います。まず最初に、この指定管
理者制度を導入するにあたってのメリットということで最初にご答弁いただきましたけれど
も、メリットは果たしてそれだけかなというのは思います。実際、期間を限定してその間に
市民のメリット、行政のメリット、あと管理者のメリットはあると思いますけれども。実際、
その期間内に行われたことからフィートバックできるということが、それは大きなさらなる
メリットかなと、そういうふうに思います。なぜかというと、その管理者、指定されている
期間内に、この三者にメリットがあるというのは当然なことでありますので、それだけで終
わってしまっては非常にもったいないと。せっかく民間のノウハウ等が入ってくるわけです
から、それを行政の方で取り入れて先に出さなければならないと。そういうふうに思ってお
ります。特にですね、施設を管理するわけですけれども、そういった結果、サービスを提供
するプロである民間企業、そういった方たちからは、施設のこういったところがよくないの
ではないか。こういったところを直せばもっと効率的にサービスが提供できて質の高いサー
ビスにもつながるのではないか。そういった意見というのは、とりあげていくことができる
と思うのですね。そういう取り組みというのを、市長今後やっていく考えはあるのかどうか、
お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) それぞれの施設が活性化されていかない限りにおきましては、指
定管理者制度を取った意味もなしていません。同時に、事業を進めていくうえで隘路になっ
ておれば、それは可能な限り解決の方向に向けて努力していくということは当然のことかと
思っております。
◇13番(久保健二君) 市長ぜひその辺やっていただきたいと思います。
次に移りたいと思います。2点目の、公募の場合、選定の際の透明性の確保についてとい
うところなのですけれども、これはなぜ質問するかというと、私も県内外でこういった公募
に参加したいという、そういった企業のお話しを聞くこともありますし、実際、参加した方
のお話しも聞いたことがあります。その中で、非常に不満というのが聞こえてくるのですね。
みんな共通した不満なのですけれども、どうやって選定したのか。どこが悪かったのかとい
うのがわからない。教えてくれればそれを改善して、次の機会にもやりたい。また再度挑戦
したいという、そういった話があるのですけれども。実際いまのところ、そういった細かい
所ですね。自分の会社の発展、向上につながるという、そういった情報は全然ないわけです
ね。その人たちも、こういった管理者としてやっていきたいという考えですから、こんな利
益を考えているわけではないのですけれども、ただ質の高いサービスを提供していくために
は必要な情報があるのだけれども、そういったものが全然出てきてくれないという、そうい
った不満というのがもう皆さん共通して言ってきました。
そこで、沼田市はどう対応しているのかということをまず知りたかったですね。先ほど聞
いたところ、答弁で、透明性の確保についていろいろとやっているようなのですけれども。
確か先の答弁の中で、その基本方針があって、部で対応しているというのですけれども、そ
の基本方針というのは具体的にどういったものなのか。細かいところになってしまうかもし
れないですけれども、大雑把なところをぜひお聞かせ願いたいと思います。
それと、部でというのは、その中で何をして、何を決めているのかなというのを私、先ほ
ど思いました。そのあたりですね、また説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いし
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思いますけれども、選定に当りましては、
選定委員会を設置するというふうに先ほど答弁させていただいております。選定基準だとか、
選定委員会の開催状況等については、その選定理由を公表してきたということでございます
ので、その理由は明らかになっていると思います。詳細については、公室長の方から答弁を
いたさせます。
◇議長(星野佐善太君)市長公室長。
◇市長公室長(田村澄夫君) 命により説明をさせていただきます。
まず、沼田市の指定管理者制度の導入の基本方針についてでありますが、これにつきまし
ては、当市が地方自治法の一部改正に伴いまして、指定管理者に移行する際に導入の基本方
針を定めたものでありまして、8つの項目から成り立っています。
まず、1点目が、導入の基本的事項です。それから2点目が、導入の判断基準、それから
3点目が、導入における検討、続きまして4点目が、条例及び規則の改正等、それで5点目
に、指定管理者の募集方法、それから6点目が、指定管理者の選定となっております。この
部分で選定組織の第1番に選定組織が定めてありまして、これは先ほど久保議員おっしゃら
れた所管部において設置をして、現在対応しているというのが選定組織であります。
それから2点目の、選定基準というものが設けられています。これは大きく申し上げまし
て4点ございます。まず1点目が、市民の平等利用が確保されていること。2点目が、事業
計画の内容が、施設の効用を最大限に発揮するとともに管理経費の縮減が図られるものであ
ること。3点目になりますが、事業計画に沿った管理を安定的に行う物的能力及び人的能力
を有していること。4点目が、地域経済の活性化に寄与することになってございます。続き
まして7点目が、当然でありますが、個人情報の保護、それから最後の8点目、適正な管理
の確保ということで、基本方針が定められております。
先ほど申し上げました指定管理者の選定につきましては、選定組織、それから選定基準に
より先行して対応しているところでございます。なお、結果につきましては、ホームページ
等におきまして報告をしているところでございます。
以上でございます。
◇13番(久保健二君) ありがとうございます。何となくやっぱりわからないということ
で、私が勉強不足があるでしょうけれども。所管部で対応するというのがですね、いろいろ
な施設がありますよね。観光的な施設とか、福祉施設とか、その他諸々、いっぱいあると思
うのですけれども。そういったのを全部所管部で、全部その部ごとにみんなそれぞれ決めて
いるのか。そういうふうに理解していいのか、そのあたりちょっとお聞かせ願いたいと思い
ます。
◇市長公室長(田村澄夫君) 実態を、一番業務内容でありますとか、形態、サービスがど
うあるべきか、その施設が一番効率的に活用されるか等を把握しておりますのが、事業を所
管している所管部ということであります。従いまして、その所管部で現在、部門別ごとの選
定委員会を設置をし対応しているところであります。
◇13番(久保健二君) そういうふうに対応しているということなのですけれども、その
指定管理者制度に関しては、いろいろ決めることがあると思うのですね。細かいところはい
いのですけれども、非常に大事なところってあると思うのですね。この施設をどういうふう
に、どういった形で管理料とか、公募にかけるとか、公募にかけないとか、そういったこと
を決めていくところで、そこはすごく重要だと思うのですけれども。各部で対応していると
いうことになると、いろいろな意見というのが出てこなくなってしまうのではないか。横の
意見、客観的な意見というのが入ってこなくなってしまうのではないかというふうに、私は
感じたのですけれども。そのあたりどのように対処しているか、お聞かせ願いたいと思いま
す。
◇市長公室長(田村澄夫君) ただいまのご意見になりますが、すべて当初の段階から、各
部門で個々に対応しているということではありません。私の説明が不足しておりました。ま
ず、基本的なものを全体的な組織の中で協議をする。それを、管理者制度の導入の検討を行
った上で、現在の庁内組織であります沼田市行政事務近代化推進委員会におきまして、その
結果を報告をして、そこのところで、それではこの施設はこうあるべきであろうという確認
をして、後に各部の選定委員会を設置をして、募集要綱、当然そのホームページであります
とか、広報でありますとか、そういうものにかけて、その中でまた選定委員会を開催をし、
それぞれ選定基準がございますので、それらに基づいて中で協議をし、決定をしているとい
うのが現状でございます。従いまして、全体のところでの協議を行った上で部門別に対応し
ていると、こういうことでございます。
◇13番(久保健二君) 全体的な組織でやっているということですけれども、それが実際
のところどういうのかなという、質問しながらいろいろといま考えているのですけれども。
例えば、近代化委員会に報告する前に、全体的な組織でやるというのですけれども、これと
言うのは、全体的組織というのは、この指定管理者制度に関してだけにあるわけではないで
すよね。そのあたりの確認とその必要性はどう考えているか。市長でも、市長公室長でもぜ
ひお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
◇市長公室長(田村澄夫君) まず、全体的な会議の構成メンバーでありますが、そこのと
ころにつきましては、指定管理者制度導入に伴う施設を有している関係部、課が集まって検
討してございます。先ほど来ご意見いただいておりますように、日本全国的な傾向としまし
て、第三者を入れた機関で選定していくというような先進事例等もございます。それらも含
めまして、現在、部門別で本当にいいのかという内部での意見等も出ております。これにつ
きましては、例えば全庁的な組織で対応していく等の検討も含めて、今後さらに協議をして、
対応していきたいと考えております。
◇13番(久保健二君) いま全庁的な組織という話をいただいたのですけれども、確かに
先進地と言うのでしょうか、言っていいのかちょっと語弊があるかもしれませんけれども、
いくつか私もそういったところは目にしているのです。今日もちょこっとだけ資料というの
を持ってきたのですけれども。指定管理者選定委員会の規定というのを設けて、委員会組織、
委員長には助役を置いて、各部長ですね、そういったものを置いたりしていると。そういっ
た事例があったりしております。そういったことは沼田市でも必要ではないか。必要性とい
うのを私確認したいと思います。ぜひ公の施設の管理のあり方という、これを検討するわけ
ですから、そうした統一した市の考え方を持っていくにあたって、今後のことを考えて必要
性はあるのではないかと。その辺確認したいと思いますので、市長ぜひその辺考えお願いい
たします。
◇市長(星野已喜雄君) 検討を現在、進めているところでございます。
◇13番(久保健二君) これはどこの市でも、自治体でも、要綱規定とか、基本方針とか
みましても、やはり公平性、透明性というところで、それを確保するためにこういった組織
が必要だと。そういったことで設置している。そういったところを考えると、沼田市はこれ
が必要ではないかなと思います。全庁的に考えていく。そして公平性と透明性を高めていく
という、そういったこともぜひ考えていく必要があるのではないか。その辺、市長の、もう
1回ご答弁お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員のお説のとおり、これからそういった方向で検討してまいり
たいと思っておりますし、また現在、検討中でございます。
◇13番(久保健二君) ぜひですね、そういったことをやってほしいと思います。
選定の際にやはりその部で対応、全体組織と、そういったところで対応して近代化委員会
の方に報告しているということですけれども。選定の際、沼田市でこれというのはどこまで
できるのかというのは、それは今後の検討だと思いますけれども。選定するときに、選定委
員会ですね、実際、選定する段階の選定委員会というのがあって、ここで中小診断士とか、
税理士とか、大学教授とか、そういったメンバーを入れて、専門的な立場から判断していく
という、そういったことをやっている自治体もあります。これは、市民のメリットを最優先
に考えれば、これも必要ではないかなと思いますけれども、市長どうお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 地域には、やはり地域の実態に合った人たちがいるわけでござい
まして、例えばいま、大学の先生のお話し等もあったようでございますけれども、例えば本
沼田市に現場のそういった大学教授等かがおられるのかどうかというと、大変またこれも考
えなければならないことでございます。ただ、ご提案の関係等については、地域に見合った
形の中で対応できるようにこれから鋭意検討してまいりたいと思っております。
◇13番(久保健二君) ぜひこれ進めていただきたいと思います。管理者によっては、市
民のサービスというのが向上もするし、低下もしてしまうでしょうし、そういった心配とい
うのも当然ついてまわりますので、ぜひ慎重にやっていただきたいと思います。
また、そういった組織を有効に活用して、透明性というのもしっかり確保していただきた
い。私そういうふうに考えておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
次に移らせていただきたいと思います。有害鳥獣の関係ですけれども、被害内容、被害額
というのもが実際出てきたのですけれども、いままでの市からの対応として、県と連携して、
あとは山林の間伐とか刈払いをやってきた。そういったことと檻の設置を継続しているとか、
そういったのはよくわかります。そこで、去年も議会でお話しがあったでしょうか。あとは
新聞紙上でもあったでしょうか、利根地方開発協会から陳情というものが確かあったと思う
のですけれども、それも具体的対策の一つに入るのではないかと思っているのですが、ぜひ
その内容を市長わかる範囲でお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 確か昨年の、私の記憶に間違いなければ9月の19日に利根地方
総合開発協会が、群馬県当局に陳情要請をしております。利根地方総合開発協会の会長は、
不肖星野が担っております。県知事と環境森林局理事が当該問題では中核になってまいりま
す。特に、知事には、この有害鳥獣の関係等については、大変当時、喫緊の課題でございま
したので、多くの問題の中でかなり時間を割いて、有害鳥獣の問題についてはご要請をさせ
ていただきました。その後、環境森林部の大木理事のところに行って同様なお願いをしてき
た経過がございます。問題は、今回の陳情要請の内容は、手続きの簡略化をお願いしたいと
いうことで要請をしてきた経過がございます。群馬県のいわゆる有害鳥獣関係の全体の何か
管理計画があるようでございまして、それに基づいて何か対応されているようでございます
が、いずれにいたしましても、猟友会のところまで落ちてくるのに大変手間がかかるという
こともございまして、その辺の簡略化についてお願いをしてきた経過がございます。
◇13番(久保健二君) この陳情の内容を、手続きの簡略化というのがあるのですけれど
も、これは確かに迅速な対応ということを考えると、ぜひ簡略化して、スピーディーな対応
というのがやはり必要だと思います。手続きの面ですけれども。この手続きの簡略化なので
すけれども、いま市長おっしゃった管理計画がありますけれども、管理計画というのは、県
が作成しているものですよね。県がその全体的な生息数の推測等から、それから捕獲の許可
というものを何頭と出していると思うのですけれども、その手続きが簡略化すると、数がど
のくらいいて、何頭捕獲してもいいという部分がおろそかになってしまうような気がしてい
るのですよ。その管理を、管理計画、実際把握しているのは、まとめているのは県ですが、
そういった管理計画というのが、手続きの簡略化を要望するのにあたって、何かしら沼田市
とか、市町村に対しても、何かしら負担とか、義務とかそういったものが出てくるのではな
いかと心配なのですけれども、この辺市長、どのような感じになっているか。わかる範囲で
お聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 管理計画は県がお持ちでございます。手続きの関係等については、
現在、県の方で鋭意検討されていると思いますが、そのことによって費用が市町村に落ちて
くるのではないかということについては、何とも現在のところ明解な答えを持ち合わせてお
りません。いずれにいたしましても、現在のところまだ県がこの関係等については掌握をし
ているという、そういう認識でございます。
◇13番(久保健二君) 県の方ですね、ぜひなるべく、県に対してなるべく市町村に負担
がないように、かつ手続きの簡略化だけで済むような対応でぜひ進めていただきたいと思い
ます。人的被害とか出てしまったわけですけれども、そういったことが起きないよう是非そ
の辺もやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、最後、鳥獣保護の観点から対策についてなのですけれども、防護策というのも確か
市長おっしゃるとおり。防護策で動物が来て、柵にさわり逃げていく。これはもう確かに鳥
獣保護の一環の一つだと思います。それとですね、猿の受信機ですか、そういったのも同じ
だと思います。未然に情報が来れば農家の方とか、地域の方が対応を取れるということで未
然に防ぐ取り組みというので、これもいいと思います。
そこで私、農家の方とか、猟友会の方とちょっとお話しする機会があるので、いろいろと
意見があったのですけれども。市長もおっしゃった、人と動物の棲み分けと。これはとても
大切だと思うのですね。そのために県と協働して先ほどの山林の除間伐とか、刈り払いとか
やったと。あとは緩衝地帯を整備したというのがあるわけですけれども、動物の専門家もそ
うなのですけれども、猟友会の方もそうですし、農家の方もそう思っていると思いますが、
この緩衝地帯というのが一番効果を発揮するのではないか。そういうふうに言っております。
昨年末ですか、緩衝地帯、これは県と市が連携して緩衝地帯の整備というのをやったのです
けれども、そういったことの、緩衝地帯整備、これっていうのを今後もっと進めていくべき
ではないかなと、私そう思いますけれども、その辺、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) 緩衝地帯、増やしていく必要があると思います。
◇13番(久保健二君) 市長も同じ考えだと、たぶんそういう答えが返ってくると思って
言ったのですけれども。これは実際、緩衝地帯の整備というのは、とてもすごく広い範囲で
すね、沼田市だけでも。非常に広い。当然それを整備するとなれば費用もかかる、時間もか
かるということです。当然、住民の協力も必要だと言ったこともあるのですけれども。沼田
市だけでは何ともできないという部分が多々あると思うのですけれども。その辺ですね、県
にもどんどん働きかけて、ぜひやってほしい。言ってほしいと。私はそう思っているのです
けれども。市長、今後の対応として、県に対してそういった要望をつなげていく考えはある
のかどうか。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、市町村がまたがる場合がございます。あるいはまた、河川
づたいにある場合もございます。従いまして、県にお世話になることも多々ございまして、
現実に、薄根川関係の池田の南面、秋塚の南面ですか、これらについてはそのような対応を
図ってきた経過がございます。
◇13番(久保健二君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。この緩衝地帯なのですけ
れども、独自で市内の農家の方でしょうか、独自で緩衝地帯、大規模ではないですけれども、
やっているというお話しを聞いたこともあるのですけれども、その辺の状況というのを市長
つかんであればお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 特に、現在のところ聞いておりません。
◇13番(久保健二君) ないということなのですけれども、もしつかんであったら、その
都度対応していただきたいと思いますけれども。今後、そういった人たちが自発的にやると
なったときに、市としてどういうふうに支援というのができるのかなと。その辺を考えてい
ただきたいと思います。まだまだ実際、いまのご答弁だと把握してないということですけれ
ども、そういったことがもし出てきたら是非対応していただきたいと思います。
それでですね、鳥獣保護の観点からの対策と言うのですけれども、これは緩衝地帯を整備
して、それで後は防護柵もそうですし、受信機もそうですし、そういったものをやっていき
ながら人と動物の棲み分けというのをやっていかなくてはならない。そういったものがある
と思います。いままでも山栗とかを植えてきた経過があると思うのですけれども、そういっ
た苗を植えて、その後どうしたかという、そういったものが、何年経ってどうなったという、
そういうのがわからない部分があるのですね。この辺どのように把握しているのか。植えて、
木が何本残っているとか、どのくらい、どういうふうに成育したとか、そういったものが何
かわかればお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 山林は、国有林と民有林に分かれておりまして、国有林は当然、
林野庁が管理しております。民有林は、当然、個々の管理になります。従いまして、そこの
民有林については、個々の対応になっていると思います。関係する当、群馬県の環境森林部
の林業関係の指導部門と場合によれば森林組合等が連携しております場合が多いもので、把
握が全くできないわけではありませんが、基本的には民有林は個々の対応になります。
◇13番(久保健二君) そういった対応というのはわかりますけれども。もしそういった
ものをつかんであったらお聞かせ願いたかったのですけれども。わかったら後でお願いした
いと思います。
それとですね、昨年、もう議会でも、大変この有害鳥獣問題に関してはいろいろと出てき
たと記憶しておりますけれども。この対応、対策を練っていくにあたって、ちょっと発想の
転換というのが必要かなというのがあります。その辺を考えていただきたいと思うのですけ
れども。同僚議員が、熊牧場の話をしたという経過もあります。これはもう有害鳥獣をそう
いうふうにしたと。だけども今後どうなるかわからない。そういった発想の転換というのを
どんどんやってほしいと思います。また、イノシシというのも今後いろいろと問題になりま
すけれども、そういったのもどう活用できるかというのをやっていただきたいと思います。
鳥獣の保護というのも、うまくやっていけば森林文化都市というのをうまくPRできるので
はないかと考えておりますので、ぜひ市長、いろいろと、当局の皆さん骨を折っていただき
まして、やっていただきたいと思います。そのあたり、市長、考えがありましたら、ご答弁
お願いします。
以上で、私の一般質問を終わります。
◇市長(星野已喜雄君) お説のことをしっかり受け止めて、今後、森林文化都市、あるい
は田園文化都市にふさわしい自然環境づくりに努力をしてまいりたいと思っております。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、井之川博幸議員。25番。
〔25番 井之川博幸君登壇〕
◇25番(井之川博幸君) 今日は、一昨日、昨日に比べまして、傍聴の市民の方、少ない
のですけれども、大変貴重な市民の皆さんですので、最後まで傍聴の方、よろしくお願いい
たします。
通告に従いまして一般質問を行います。
今回は、新年度予算についてお伺いいたします。
市長は、施政方針の中で、地方財政においては、地方財政計画の規模の抑制に努めても、
なお平成18年度に引き続き大幅な財源不足の状況にあり、国の予算及び地方財政計画等と
の整合性に十分留意するとともに、身の丈に合った財政規模とするよう努めたところ、一般
会計予算は、214億496万7,000円で、前年度と比べ8億6,397万5,000
円、3.9%の減になったと説明されました。
新年度の地方財政計画の規模は、83兆1,261億円で、今年度に比べ247億円の減
ですが、ほぼ同規模であります。ここ数年の減少傾向に歯止めがかかり、前年度比0.0%
と市の説明書にも示されていますが、個々の自治体にとっては、特に地方交付税の算定変更
の影響を受けることになります。
三位一体の改革での税源移譲と定率減税の廃止などは、全体の財政には大きな影響はない
ようですが、5兆2,000億円の国庫補助負担金の削減に対する財源手当は、税源移譲の
3兆円と交付金化された8,000億円です。総額としても不足するうえに、税源移譲され
た住民税の税収には地域差が大きく、住民税収の少ない自治体では財源が不足することにな
ります。表向きは「事業に支障をきたさないように地方交付税で手当をする」ということに
なっていますが、先行きは心配です。削減された補助負担金は、義務教育や国保、保育所な
ど、暮らしに直結するものが多くを占めていますので、特に注意が必要です。
そこで、三位一体の改革について、国庫補助負担金の削減、税源移譲を含めた税源配分の
見直し、地方交付税の影響額及び今後の財政見通しについて、まずお伺いをいたします。
次に、地方財政計画という国の予算が個々の自治体に与える影響は、毎年それぞれの自治
体の事情の変化に応じて異なるのが普通ですが、新年度の場合は、国の制度変更による影響
を生じることが危惧されています。一つは、新型交付税です。従来の、基準財政需要額のう
ちの投資的経費と経常経費の一部を統合して、新型として算定するというものです。算定項
目は、市の場合、53から36程度へ減少するといわれています。この新しい基準による基
準財政需要額の算定の導入による影響についてお伺いをいたします。
続いて、危惧されるもう一つは、「頑張る地方応援プログラム」です。これは、昨年9月
の安倍首相の最初の施政方針演説で提起をされました。今国会冒頭の施政方針演説でも、
「地方が独自の取り組みを推進し、「魅力ある地方」に生まれ変わるようにするため」と強
調しました。果たして、地方にとって本当に応援になるでしょうか。
まず、自治体に新年度から3年間、地方独自のプロジェクトの策定と公表を求めることに
しています。総務省ホームページでも紹介し、それを大きくは3つの分野、地方交付税措置、
補助事業の優先採択、各省の連携で応援するというものです。その一つとして特別交付税で、
市町村が策定し、総務省ホームページに公表されたプロジェクトに取り組む経費として、1
市町村につき単年度3,000万円、3年間措置されるといわれています。この特別交付税
に対応する「プロジェクト」計画について、まずお伺いをいたします。
続いて、2つ目として、普通交付税で、「頑張りの成果」に応じて算定するというもので
す。年間2,500億円程度で、対象は主に市町村です。問題は、その指標です。行政改革
指標など9項目で、具体的な算定は、7月の普通交付税額の決定までに検討すると言われて
います。この普通交付税に対応する「頑張りの成果」の算定についてお伺いいたします。
次に、定率減税の影響についてお伺いいたします。まず、定率減税廃止による市民税の影
響額および市財源への影響についてであります。さらに、利用者や加入者から、市民税額や
所得税額を基準として、利用できるかどうかの判定や利用料や保険料を設定して徴収してい
る市の関連事業は、どのようなものがあるのか。またそれらへの定率減税廃止による影響は
どう出るのか。影響がある場合は料金表などの基準を修正する見直しはされるのかどうかに
ついてお伺いをいたします。
次に、市税等の滞納者対策についてお伺いいたします。本市におきましても、財政的厳し
さを理由にした滞納に対する徴収対策が大変厳しくなってきています。差し押さえなどの強
行手段もたびたび取られるようになりました。そのような状況の中で、本市では、4月1日
から施行予定の「沼田市市税等の納税義務の公平確保に関する要綱」を策定していますが、
まず、その内容についておよび、このような要綱を策定した理由についてお伺いをいたしま
す。
次に、(仮称)利南運動広場等について、運動広場については、県企業局の住宅団地計画
の撤退後の処理として、野球場・テニスコートの建設計画に変更されたわけでありますが、
新年度予算では(仮称)利南運動広場整備事業として4億6,953万8,000円の予算
措置がされていますが、今年度事業の内容と今後の計画についてお伺いをいたします。
続いて、もともと運動公園用地であった土地は、企業誘致用地に変更したものですが、こ
の企業誘致用地の状況と見通しについてお伺いをいたします。
次に、沼田駅前広場整備事業についてお伺いいたします。駅前ロータリーや駐輪場・駐車
場などの整備が終了し、新年度には2,675万6,000円が計上され、人件費などのほ
か、周辺整備工事や用地購入費などが計画されているようでありますが、それらの内容と今
後の計画についてお伺いをいたします。また、駐車場の料金について、1日駐車すると1,
000円になるということでありますが、市民の方から、「上毛高原駅前にある駐車場の料
金は、1日500円というところもあるので、利用しやすくするために是非1日500円に
値下げしてほしい」という意見を伺いました。さらに前回、障害者の利用に対して、料金的
な割引が必要ではないかとの要望をしましたが、これらの要望は、利用しやすくして利用者
を増やしたいとの思いから伺っているものでありまして、市長の明確なご答弁を期待いたし
まして、私の1回目の質問といたします。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、新年度予算について、三位一体の改革の影響について、国庫補助負担金の削減、税
源移譲を含めた税源配分の見直し、地方交付税の影響額及び今後の財政見通しについてであ
りますが、さきの真下議員のご質問にお答え申し上げましたとおり、平成16年度から平成
18年度までの三位一体改革の成果として国が公表している額は、国庫補助負担金の削減額
が4兆7,000億円で、うち税源移譲に結びつく改革分が3兆円、税源移譲額については
同じく3兆円、地方交付税とその振り替え措置である臨時財政対策債の削減額が5兆1,0
00億円であります。このうちの沼田市の影響額でありますが、国庫補助負担金の削減額に
ついては約3億9,000万円、平成19年度からの税源移譲に伴う増額見込額が約3億9,
000万円で国庫補助負担金削減額と同額、また、地方交付税と臨時財政対策債の削減額に
ついては約13億円であると分析をしているところであります。今後の財政見通しにつきま
しては、ここ数年で大幅に減少した地方交付税等の今後の動向が特に気になるところであり
ますが、国・地方を合わせた長期債務が800兆円にも上る危機的な財政状況及び今後も続
いていく厳しい財政再建への取組みを勘案いたしますと、地方交付税等の地方一般財源の減
少傾向はこれからも継続していくものと考えられます。現在も市の財政状況は、極めてひっ
迫しているところでありますが、今後も更に厳しさが増していくことを想定して、自立的・
持続的な行財政運営を堅持していけるよう一層の厳しさをもって行財政改革を進めていかな
ければならないと考えております。
次に、新型交付税について、新しい基準による基準財政需要額の算定の導入による影響に
ついてでありますが、さきの高柳議員からのご質問にお答え申し上げましたとおり、新型交
付税につきましては、地方交付税の算定方法が複雑で分かりづらいという従来の指摘に対応
する形で、平成19年度から従来の算定方法の一部を変更し、人口と面積を基本とした新型
交付税を導入し、今後3年間で交付総額の約3割に相当する5兆円規模まで拡大するという
考え方で現在試算等が行われているところであり、本市の影響額につきましては、現時点の
情報による試算ではおおむね現状額以上は確保できるものと分析をしているところでありま
す。新型交付税導入の考え方といたしましては、極めて複雑な算定方法を簡素にするという
趣旨で現在準備が進められているものでありますが、人口と面積だけでは様々な地域事情を
拾いきれず、交付額にかなりの増減が生じるため、いろいろな地域の事情を補正要素として
加味することとなったり、従来どおりの算定方法が残る部分も多いことから、算定の簡素化
には限界が出てきている反面、交付額の増減の幅は調整によって小さくなってきているよう
でありまして、本市としては、この制度改正による実質的な影響は、金額的にも事務的にも
比較的少ないものと現時点ではとらえているところであります。
次に、頑張る地方応援プログラムについて、特別交付税に対応する「プロジェクト」計画
についてでありますが、平成19年度から導入が予定されている頑張る地方応援プログラム
の趣旨・概要等につきましては、さきの高柳議員のご質問にお答え申し上げたとおりであり
ますが、現在、取組みのための経費を特別交付税で措置するとしているプロジェクトといた
しましては、「地域経営改革プロジェクト」、「地場産品発掘・ブランド化プロジェクト」、
「少子化対策プロジェクト」など10項目のプロジェクトが例示され、平成19年度は50
0億円程度が見込まれております。しかしながら、現時点では具体的な取扱基準等は全く示
されておらず、すべてはこれからという状況にありますので、本市としてどう対応していく
かにつきましては、現在のところ具体的な検討には入っていない状況であります。
次に、普通交付税に対応する「頑張りの成果」の算定についてでありますが、現在公表さ
れている資料では、行政改革指標、農業産出額、製造品出荷額、事業所数、出生率など9項
目の成果指標を示し、その成果を普通交付税の算定に反映させるというもので、平成19年
度は2,200億円程度が見込まれております。しかしながら、本件につきましても具体的
な取扱いは現在のところ全く示されておらず、地方固有の一般財源であり、地域間の財政調
整・財源保障機能を果たしている地方交付税の本来の趣旨に合致するのか疑問視する向きも
あるところでありますので、今後示される具体的な基準、対象等を十分踏まえながら遺憾な
き対応を図ってまいりたいと考えております。
次に、定率減税の影響について、定率減税廃止による市民税の増税額及び市財源への影響
についてでありますが、ご承知のとおり定率減税は、平成11年度の税制改正において景気
対策のため、家計の税負担を軽減する目的で導入された恒久的な減税で、個人市県民税につ
いて税額の15%相当を、4万円を限度で控除する制度でありましたが、経済状況の改善を
理由に18年度には所得税、住民税ともに軽減率が半減となり、19年度以降は廃止される
こととなりました。
新年度予算における個人市民税の定率減税廃止による増額分は、約8,800万円であり、
市財源へのプラス要因のひとつと考えております。
次に、利用者の住民税・所得税基準で利用の可否や利用料設定をしている市関連事業はど
のようなものがあるか、またそれらの定率減税廃止による影響を修正する見直しについてで
ありますが、市関連事業としては、社会福祉施設入所措置、児童手当の支給、老人福祉施設
の入所、国民健康保険の税額算定、介護保険料、勤労者生活資金融資、市営住宅入居、奨学
資金の貸付、私立幼稚園就園奨励費などが上げられますが、その算定基準はほとんどが税額
でなく所得を基準としておりますので、定率減税廃止による影響はないものと考えられます。
ただ、保育園及び幼稚園の保育料など課税額をもとに算定する部分について、また、課税・
非課税のボーダーラインに該当する人については影響があると考えられます。
次に、市税等の滞納者対策について、沼田市市税等の納税義務の公平確保に関する要綱の
内容について及び上記要綱を策定した理由についてでありますが、関連がありますので一括
してお答え申し上げます。
第五次総合計画の基本計画及び新行政改革大綱におきまして、税収の確保と財政の健全化
のため、市税等の滞納者に対する行政サービス制限の見直しを行うことといたしております。
市税等の滞納を放置しておくことは、納期限内に納付いただく大多数の納税者に対し、納
税義務の履行における市民の公平・公正感を阻害し、租税制度の根幹を揺るがすものである
ことから、従来から行ってきた競争入札の参加者資格、市制度融資のあっせん、市営住宅の
入居など13事業に、平成19年4月から新たに18事業を加えて納税義務の公平確保をさ
らに徹底するものであります。
新たに追加する事業は、地域総合整備資金の貸付、福祉施設整備費補助金の交付、浄化槽
の清掃業許可の参加者資格、合併処理浄化槽設置事業費補助金、民営駐車場設置奨励金の支
給、生垣奨励事業補助金、水洗便所改造資金の貸付などで、特定の者が特定の補助金や貸付
けを受ける際には、市税等に滞納がないこと、完納であることを条件とするものであり、受
益と負担、権利の行使と義務の履行を明確にするものであります。
なお、新たな事業を選定するに当たりましては、生活に直結する最低限の行政サービスを
除外し、弱者救済の福祉事業は対象から外すとともに、公費負担のある事業については対象
としており、それぞれの事業の根拠規程において、市税に滞納がないこと又は完納証明書の
添付の規定を設けることといたしております。
この要綱の実施に併せて19年度からは納税方法の拡張、納税可能時間の延長などの市民
要望に応えるため、市税4税についてコンビニエンスストア及び郵便局での納税を実施する
とともに、徴収対策室の徴税吏員による滞納者に対する担税力や滞納原因の調査・聞き取り
などを行って、きめ細かな滞納処分など公平性を追求しつつ税収の確保を図ってまいりたい
と考えております。
次に、仮称利南運動広場等についてでありますが、今年度事業の内容と今後の計画につい
ては、後ほど教育長から答弁申し上げますので、企業誘致用地の状況と見通しについてお答
え申し上げます。
県営畑地帯総合整備事業沼須地区につきましては、先月28日に事業主体である群馬県に
より権利者会議が開催され、企業誘致用地の地権者全員同意のもと、平成19年度事業完了
に向けて、進捗しているところであります。
また、平成19年度におきましては、土地改良事業完了後、県企業局における用地買収及
び造成工事を予定しておりますことから、本市におきましても、企業誘致用地周辺の環境整
備を予定しているところであります。
今後につきましては、県農業局及び県企業局と連携を図りながら、企業誘致用地が早期活
用できますよう、土地改良事業の早期完了に向けて推進してまいりたいと考えております。
次に、沼田駅前広場整備事業について、今年度事業の内容と今後の計画についてでありま
すが、沼田駅前広場整備事業につきましては、交通結節点としての機能向上、安全快適な歩
行空間の確保、駐車場の確保、利根沼田の玄関口としての整備等を目的に事業を進めてきた
もので、現在までに駅前ロータリー、駐輪場、駐車場が完成し、供用開始をしてきたところ
であります。
ご質問の、新年度の事業内容でありますが、平成18年度に整備を行った多目的広場の用
地の一部を沼田市土地開発公社から買い戻し、県より緑化苗木の配布を受けて、多目的広場
等に植栽工事を実施するものであります。また、今後の計画につきましては、平成21年度
までに駅舎や広場の整備を進めていく考えでおりましたが、現下の厳しい財政状況を踏まえ、
再度整備手法について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと
思います。
次に、駐車場料金についてでありますが、普通駐車の料金につきましては、最初の1時間
までが無料、1時間を超え10時間までが1時間につき100円の加算となり、以後、24
時間まで1,000円が上限となっております。
駐車場料金の上限1,000円の設定につきましては、駅周辺の民間駐車場の料金設定を
考慮したものであります。
また、障害者の利用割引等については、駐車場管理が無人の機械管理システムとなってお
りますので、手法等について、庁内研究を行っているところでありますので、ご理解をいた
だきたいと思います。
以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、「仮称
利南運動広場等について、今年度事業の内容と今後の計画について」は、教育長から答弁申
し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
◇議長(星野佐善太君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
仮称利南運動広場等について、今年度事業の内容と今後の計画についてでありますが、今
年度事業の内容につきましては、(仮称)利南運動広場用地として、用地買収を行う予定で
おります。今後の計画につきましては、野球場、テニスコート、その他付帯施設等を整備す
る計画であります。
以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後2時14分休憩
─────────────────────────────
午後2時24分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇25番(井之川博幸君) ご答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
まず、三位一体改革の影響の関係でありますけれども、国庫補助金、負担金が削られた分
は税源移譲3億9,000万円きちんとされているというご答弁でありました。内容につい
てお伺いしたいわけですが、税源移譲は、所得税から市民税、税源移譲されているわけで、
足りない分が地方交付税で補てんされていると、こういうことになると思いますけれども、
本市の場合は、この3億9,000万円がすべて市民税として税源移譲されているのでしょ
うか。されていなかったらその金額を教えてもらいたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 総務部長に答弁いたさせます。
◇議長(星野佐善太君) 総務部長。
◇総務部長(村山博明君) 命によりお答えを申し上げたいと存じます。
税源移譲にかかる関係につきましては、国で言っておりますとおり、先ほど市長の答弁で
申し上げたとおりでありますけれども、平成16年度から17年度までに約3兆円、18年
度の税制改定で、所得税から個人住民税、税源移譲というふうなことでございます。
なお、18年度は、移譲全額を所得譲与税、これが3兆強でありますけれども、これが国
の状況でございます。沼田市の影響につきましては、平成16年度所得譲与税決算額9,2
52万1,000円、17年度の所得譲与税決算見込額では、1億9,439万1,000
円、18年度の所得譲与税予算額では、3億8,790万3,000円というふうな状況で
ございます。
従って、いまの、現下の状況の中では、一応同額程度を見込んでいるというふうなことで
ございます。
◇25番(井之川博幸君) 同額はわかっているのです。だから内容として、所得税から市
民税に税源移譲されたのはいくらかと聞いているのですよ。足りない分は地方交付税で補て
んされているわけなのですね。総額で、今年度が3億8,790万ですから、新年度も3億
9,000万くらいにはなると。こういうことがわかっているのです。その内容ですね、3
億9,000万円の内容はどうなのか。市民税なのか、それとも交付税も含めて3億9,0
00万円なのかと、こういうふうに聞いているのです。
◇総務部長(村山博明君) これにつきましては、含めてでございます。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後2時28分休憩
─────────────────────────────
午後2時28分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇25番(井之川博幸君) あとの影響は地方交付税、これは交付税と臨時財政対策債を併
せての3年間で13億円マイナスだと、こういうことで、これは一昨日からの議論の中でよ
くわかりました。結局ですね、今後の見通しなのですけれども、今年度から新年度に向けて
は、国の地方交付税特別会計は2兆円オーバーしたのですね。要するに、景気が全体として
は回復していると。その影響で2兆円増えたと。しかし国の方はそれを地方にくれないで、
借金返しだとかそういうことに使ってしまって、結局、全体として今年度から新年度にかけ
ては約同額の地方交付税を地方に配るということになるわけですけれども。それを見ますと、
地方交付税についてはここまでは下がってきましたけど、これからは大体このくらいで推移
をするのかなという感じはするわけですけれども。その点はどういうふうにお考えでしょう
か。
◇総務部長(村山博明君) 今後の経済状況、いろいろ出てくると思いますけれども、現状
では、同様な状況の中で推移をされるのではないかというふうに考えております。
◇25番(井之川博幸君) 全体として厳しいというのは変わりませんので、その辺はいま
までの議論の中でよくわかりました。
次に進みたいと思います。新型交付税の関係でありますけれども、これも新年度において
は、沼田市としてはあまり影響がないということが答弁でありましたが、人口、面積を基本
として算定をすると。新年度は地方の反発がありまして、いろいろな補正がされたようであ
りますけれども、先行きは大変心配だと、そういうふうに思います。現時点では影響は少な
いものととらえていると。こういう答弁なのですけれども、将来的にはしっかりと監視をし
ていくということが必要ではないかと思うのですが、その点についてはどのようにお考えで
しょうか。
◇総務部長(村山博明君) これにつきましても、昨日来、いろいろなお話しをいただいて
おります。その中でご答弁をさせていただきましたが、非常に先行きについては、知事会の
方からも要望を出しているとおり心配な部分もございます。これらを十分、上につないでい
く。そして、今後、その部分が少なくも明らかになっていくというふうな状況を作り出して
いく必要があるのではないかというふうに考えてございます。
◇25番(井之川博幸君) わかりました。それでは次に進みたいと思います。
頑張る地方応援プログラムの関係ですけれども、これも昨日議論がありました。結局です
ね、地方分権とか、地方が自立するようにとか言われているのですけれども、総務省の資料
を見れば、先ほど答弁にありましたけれども、総務省がプロジェクトの例をいくつも挙げま
してね、こういうことをやりなさいよというような内容を示しているわけで、結局、交付税
を使って国が政策的な事業を地方に押しつけるという感じがするわけですけれども、そのよ
うな内容の答弁もちょっと昨日ありました。市長のお考えをもう一度明確に教えていただき
たいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 昨日も答弁申し上げさせていただいたと思っておりますが、結局、
2,200億円程度、全国的に用意されているようでございまして、行政改革指標であると
か、農業産出額、製造品出荷額、事業所数、出生率、転入者人口、小売業年間消費販売額、
若年者就業率、ごみ処理料等に成果指標を普通交付税の算定に反映させるというようなこと
になっておりまして、言い方を変えると、ある意味においては補助金的な要素を持っている
のではないかというようなことの見方をする内外の方もいるというような状況にはなってお
ります。
◇25番(井之川博幸君) 次に聞こうと思ったことを先に答えられてしまったのですけれ
ども。最初は、頑張る地方応援プログラムの例としていくつかあがっていて、定住促進プロ
ジェクトだとか、地域経営改革プロジェクト、少子化対策プロジェクト、こういう結局、先
の成果指標に該当するプロジェクトをこうにやりなさいよという例があがっていて、それで
一応、1市町村あたり3,000万を振り分けると。全部で500億と言われていると思う
のですけれども、その結果としていま市長が言った、頑張りの成果が9項目で、それを判断
をして、また普通交付税で配分をするというので、特別交付税でやらせたことを普通交付税
でまた配分する。こういうシステムになっているわけなのですけれども、これ自体、だから
もう総務省が地方自治体にやらせるのだと。こういう感じがいたします。そういう点で、一
昔前のふるさと創生1億円、竹下内閣が交付税で1億円配ったわけなのですけれども、無駄
なことに使ったところが大変多かったですね。沼田市はうまく使った方なのですけれども、
それと同じように、結局、こういうようなことを国が地方自治体に押しつけると、うまくい
くところもありますけれども、たいだいが無駄に終わってしまうというようなことではない
かと思います。そういう点では、こういう事業、やるとなったらやらないとお金がこないか
らやるのでしょうけれども、やはり考え方とすれば、このような国のやり方には異論をちゃ
んと唱えた方がいいというふうに考えます。そういう点で、これはおかしいということをし
っかりと国に意見を挙げていくかどうか、その辺についてもお願いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど冒頭の質問に答弁したとおり、「地方交付税の本来の趣旨
に合致するのか疑問視する向きもあるところでありますので、今後示される具体的な基準、
対象等十分踏まえながら、遺憾なきよう対応を図ってまいりたいと考えております」と答弁
しているとおり、疑問視する向きもあるところでありますのでということを明確に答えてい
るわけでございます。従いまして、今後の情勢等よく見極めながら、本市といたしましても
対応を図ってまいりたいというふうに思っております。
◇25番(井之川博幸君) わかりました。結局ですね、小泉内閣から続いてきた新自由主
義を推進すると。何でも競争させる社会等々、自治体間競争をあおっていく。弱肉強食の社
会ですから、推進されてしまうわけですから、この自治体間競争にいまの仕組みだと負けて
しまうと落ちこぼれてしまうのですね。ですから本当に対応の仕方は難しいと思いますが、
地方交付税で国がこのようなことを地方に押しつけてくるというのはやはりおかしいという
意見をきちんとあげていただいた方がいいと考えます。要望して次に進みたいと思います。
定率減税の影響についてでありますけれども、いま定率減税8,800万ということで出
ました。ちょっと一言足りなかったのではないかというので確認をさせていただきますが、
市の財政は、もともと減税補填債等々でこの分入っていたのが今度入ってくるからなくなっ
てしまうわけだから、市の財政に対する影響はほとんどないというふうに思うのですけれど
も、その確認をさせてください。
◇総務部長(村山博明君) ただいまのとおりというふうに認識をしております。その補填
は譲与税でもって対応されていたというふうに考えております。
◇25番(井之川博幸君) そういうことで、市民には8,800万円の増税があるのです
けれども、市の財政には影響がないというようなことで、本当に市としては、市民は大変な
思いをするのだということをぜひ認識しておいていただきたいと思います。
この影響があるいろいろなシステムですね、沼田市の料金システムとか、そういう施策が
受けられるかどうかということでお聞きしたところ、いくつかあげていただきましたけれど
も、保育料と幼稚園の使用料、ボーダーライン当たりの人は影響を受ける可能性もあるとい
うようなご答弁でした。この影響を受けた場合に修正をしていただく必要があると思うので
すけれども、その点についてはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 課税、非課税のボーダーラインに該当する人については影響があ
ると考えられますというように答えているわけでございますけれども。現在の制度からくる
関係等についてのことでございまして、いまご発言の関係については、今後、慎重に対応し
ていきたいなと。こういうふうに思っております。
◇25番(井之川博幸君) 税金の関係は変わってしまうのですが、収入はまったく変わら
ないわけですね。制度が変わったものですから増税になってしまうと。税金を払うというこ
とで、その人の所得、所得税はまた税源移譲の場合がありますからいろいろあれですけれど
も、住民税は必ず倍以上にあがるわけで、それを基準でとらえている人は、所得がまったく
上がらないのに、所得は変わらないのに負担だけがランクが上がってしまって多くなるとい
う可能性があるわけで、これはぜひですね、収入は全くその人は変わらないわけですから、
負担も変わらないように修正をしていただきたいというふうに思います。もう一度お願いで
きますか。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、この定率減税の関係については、平成11年度
の税制改革において、景気対策のために時限立法といったらよろしいのでしょうか。19年
度以降は廃止されるということになったことによって、もともと所得税に対しては20%、
住民税に対しては15%というようなことできたのを今回、廃止されることになったという
ことでございます。従いまして、もとに戻したという、こういう経過になるわけでございま
して、大変忸怩たる思いがあるわけでございますけれども、そういった流れをとらまえたと
きに、もともとの制度に帰っているということからくる内容になっておりますので、ご理解
をいただきたいと思っております。
◇25番(井之川博幸君) あの保育料などは、私、所管で聞いてちゃんと知っているので
すけれどもね。そうじゃないのですよ、市長。もう、もともと影響がないようにできていて
ね、だからボーダーラインのところで影響が出てしまう人は、市長がいま言ったような、も
ともとに戻るからではないのですよ。もともと影響がないことになっているのです。だけど
ボーダーラインの人については影響を受けてしまう人もいるかもしれないと。だからその出
た場合は修正してもらいたいと、こういうふうに言っているわけなのですよ。もう一度お願
いできますか。
◇市長(星野已喜雄君) 慎重に対応してまいりたいというふうに思っております。いずれ
にいたしましても、大変そういった保育料等に関係することになりますので、ご意見の趣旨
をしっかり踏まえて、対応方を図れると思っております。
◇25番(井之川博幸君) それからですね、税源移譲の関係で、所得税から住民税にシフ
トをされたということですから、必ず新年度にその影響が出て、いろいろな料金とかそうい
うのは次の年にそれが、その新年度のことでその次の年のが決まるわけですから、必ずまた
税源移譲のことが影響が出るのですね。それは絶対出るのですよ。だからもう、そういうも
のをきちんと見据えて、影響はこういうふうに出るというのは、新年度からきちんとやって
おく必要があるわけですね。そういう点で税源移譲の影響も、もうすぐ次の年にあるという
ことでお願いをしたいと思います。きちんとやる必要があると思うのですね。
それで結局、この財政問題でありますけれども、私が申し上げたいのは、政府は分権改革
と言いますけれども、地方行革を押しつけて、地方の財源を縮小させているということです
ね。三位一体の改革もそのための手段でありました。その理由は、国の財源を減らしたくな
い。アメリカと財界に金をどんどんつぎ込むためだと。国会議員はそのおこぼれをもらって
いるのですね。ほとんどの国会議員は財産を大きく増やしています。実際に、大企業と大金
持ちには大減税、アメリカ軍再編には、グァム島のアメリカ基地への7,000億円の投入
をはじめとして基地の場所を変えたりするのに日本が3兆円を負担するわけですね。庶民に
は、我々には、4兆5,000億円の大増税と。こういう沼田市のような小さな自治体を支
えている交付税制度などはできるだけ縮小し、どんどん苦しくして、合併させて、自治体規
模を大きくして、また行革をさせて、末端部は切り捨てようという方向を推進しているので
す。だからいまこそ、地方の固有財源である地方交付税制度を充実しろという運動が大事な
ときはないと思います。
市長は、田中正造の研究をして、その精神に大変学んでいるそうでありますけれども、い
まこそ政府に逆らった、住民のために立ち上がった田中正造の精神に立って、沼田市民のた
めに立ち上がってほしいというふうに思うのですけれどもいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、先ほどの同僚議員のご質問のコンニャクの問題
なども含めて、こういった固有財源の地方交付税が、年々歳々、地方にとっては圧迫されて
いるというこの状態は、大変由々しき問題で、それが必然的に中山間地域の市町村の財政運
営を厳しいものにしております。
昨日も、シャープ勧告の戦後の問題等が披瀝されましたけれども、やはり固有財源という
いまの地方交付税の考え方については、私も同感の立場でございます。従いまして、今後そ
ういう意味では、地方自治を堅持していくために各関係機関に向かって物を申し上げていか
なければならないと思っております。
◇25番(井之川博幸君) ぜひ沼田市、それから沼田市民を守る立場で頑張っていただき
たいというふうに思います。
続きまして、沼田市税等の納税義務の公平確保に関する要綱の関係についてお伺いいたし
ます。これは、第6条に、「徴税吏員は、市税等の滞納者に対して法令等に基づく滞納にか
かる処分を講じること等により」と、こういうふうになっていますけれども、この法令に基
づく滞納にかかわる処分を講じること、というのはどういうことなのか、説明をしていただ
きたいと思います。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後2時48分休憩
─────────────────────────────
午後2時49分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇総務部長(村山博明君) 命によりお答え申し上げたいと存じます。
第6条の関係におきまして、法令に基づく滞納に係る処分というふうな部分だと思います。
この法令につきましては、国税徴収法、あるいは地方税法、これらをもとに徴税吏員が対応
して、その後のこととしてこういうふうな状況が起きた場合はというふうなことでございま
す。
◇25番(井之川博幸君) ですから、滞納にかかわる処分というのは、差し押さえをする
と、こういうことが含まれているわけではないでしょうか。
◇総務部長(村山博明君) 国税徴収法、その中には滞納処分の関係につきましても当然出
てまいります。滞納処分も状況によっては差し押さえの処分手続きを進めさせていただく。
こういうふうなことになってくるということでございます。
◇25番(井之川博幸君) すみません、ちょっと戻りますけれども、先ほど説明がありま
した滞納すると31項目の市のサービス等が受けられなくなる。こういうことでありました
が、この中に、奨学資金の貸付というのがあります。滞納するということは、一般的には生
活が大変だということだと思うのですね。それは、子どもの奨学資金が借りられなくなる。
親が経済的に大変なのですから、子どもが学校に行くのに奨学資金を借りたいというのは、
むしろ逆に積極的に貸してやるべきものではないでしょうか。
だから、先ほど福祉の関係は除いたと言いましたけれども、これはちょっと確かに教育で
すから、福祉ではありませんけれども、奨学資金というのは、そういう子どもの就学のため
の資金ですから、福祉だと思うのですね。そういう点でお考えをお聞かせ願いたいと思いま
す。
◇総務部長(村山博明君) これにつきましては、先ほど大筋の中でお話しをさせていただ
いた状況がございますけれども、いわゆる受益と負担、公平、いわゆる税の関係につきまし
ても、ほとんどの方が納期内に納めていただいている。こういうふうな状況でございます。
ただ、中には都合によってという方もいらっしゃいます。場合によっては、そうでない方も
いらっしゃいます。そういうふうな状況を、やはり公平な立場で対応するというふうなこと
から、その義務を履行した方につきましては、そのサービスの提供を受けるという基本的な
考え方でございます。
◇25番(井之川博幸君) 私が聞いたのは奨学資金の貸付なのです。さっき、福祉の関係
は除くというふうな答弁がありました。これは奨学資金というのは、子どもが就学のために
使うお金ですよね。親がお金がなくて税金を納められない。そういう家庭は大変ですよ。そ
ういうときにこそ奨学資金、子どもさんが就学するための就学資金、必要なのではないでし
ょうか。そういう点では教育でありますけれども、観点としては福祉なのではないでしょう
かと聞いたのですよ。だからお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 冒頭の答弁で、「なお新たな事業を選定するにあたりましては、
生活に直結する最低限の行政サービスを除外し、弱者救済の福祉事業は対象から外すととも
に、公費負担のある事業については対象としており、それぞれの事業の根拠規定において市
税に滞納がないこと、または完納証明書の添付規定を設けることとしております」というと
ころについて、議員は、奨学金の貸付については、このところから除くべきではなかろうか
と。こういうご質疑かと思っております。確かに学校に行きたい人が非常に生活困窮のため
になかなかそういったことができないというときにこういう制度があるというようなこと等
とらまえますと、お考え方のご趣旨もまた理解、わからないわけではありませんが、一応こ
のしっかりとした税金をやはり納めているということが基本的には市民のそういった納税義
務を履行しているということを一つにはベースにしているという経過がございます。ただ、
ご発言の関係等については、やはりいろいろと検討する必要もあろうかと思いますから、し
っかりとまた受け止めて考えてまいりたいと思っております。
◇25番(井之川博幸君) よろしくお願いします。全体的なことを言います。完納してな
いとこの31項目が受けられないと。いま納税相談にのって分納しているという場合でも受
けられないというふうに、いまの答弁だと受け止められるわけですけれども、そういうこと
でしょうか。
◇総務部長(村山博明君) ここでご説明したとおり、完納ということですから、完納する
ことによってサービスと言いますか、その制度を受けることができる。こういうことになる
わけでございます。
◇25番(井之川博幸君) 私は、いままでも納税相談の内容など当局から聞きまして、職
員も頑張っている部分もある。そういうことで、市民も商売を失敗したり、元請けの方が倒
産して不渡り手形をつかまされたりして一時期苦しいときがある。そういうときには納税相
談にきて、分納とかそういう約束をしてまじめに守っている。そういう場合には、そういう
制裁をしてはいけないと思いますので、その点についてはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 分納で対応するということは、その市民が努力をされているとい
う一つの証でもございます。そういうようなことはやはり受け止めていく必要があろうかと
思いますが、現行、先ほど答弁したとおり、完納証明書の添付の規定を設けることといたし
ておりますということになっておりまして、そういう答弁しておりますが、やはりこの分納
誓約をすることによって、そういった約束が担保されるということになれば、それは一考の
余地があるのではないか。こういうふうに思います。
◇25番(井之川博幸君) 市の方で、当局の方で、困ったときには相談に来てくださいと。
そういう中で相談にのって分納してもらうとか、そういうことで対処するということがやら
れているわけです。それから、国保の関係の資格証明書の関係でもそういうふうに対応して
いるはずなのです。そういうふうに答弁していますから。ですからこの問題もですね、きち
んと市の方と約束をして、分納をきちんとしている人に対しては、やはりこういう制裁を与
えるべきではないというふうに私は思いますので、再考をしていただきたいと思います。
それからこの滞納処理の関係でこういう人がおられます。商売を失敗しました。2、3年
前に。そのときに市に相談に来て分納の約束をいたしました。毎月約1万円くらいをきちん
と払っております。最近、突然呼出しを受けまして、いまの値段の10倍払えと、いまの1
0倍払え、こうに言われました。払えないというと、借りてきて払えと。そうに言って、払
えないときには差し押さえをすると、そういうふうに言いました。その人は真面目ですから、
そういうふうに言われても一生懸命毎月きちんと払っています。2月もちゃんと払いました。
しかし最近になって差し押さえをされました。こういうことをしていていいのですかね。酷
い話ですよね、市長どう思いますか。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろな経過を踏まえて担当課がそういった対応を図ったかと
は思いますが、もしそこにいろいろな齟齬があったとすれば、これは市の側が反省をしなけ
ればなりません。ただ、それらについて、内容を特別に把握しているところがございません
ので、議員もし質問が終了したならば、でき得ればひとつ担当課とその辺のことについてい
ろいろと意見交換をしていただければありがたいと、こういうふうに思います。
◇25番(井之川博幸君) 何か齟齬があったわけではないのです。何度も相談にきて、何
度も話しているのですから。実際にそういう事業を失敗して数年経ちますけれども、本人は
民事再生をやっているのですね、個人の民事再生。何年かすると終わるのですね。終わって
からは必ず市の方に払います。それまではこれだけで勘弁してくださいというので、それは
市も認めたのですよ。もう何年もそれで払っているのですよ。突然呼出しを受けて10倍払
えと。どういうことなのでしょうかね。借りてきて払えということを本当に言ったのですよ。
払えないなら差し押さえをする。いま払っているのですよ。1月も払って、2月も払ってい
るのに差し押さえしたのですよ。通知がきました。本当にね、酷いことをやっているのです。
これはやはりさき言った要綱にある第6条なのですね。職員は法令に基づいて差し押さえを
しろと、こういうふうに作っているのです。これはだけど職員の責任ではないですよね。市
長の責任だと思います。この要綱を作るのですから。職員はこの要綱に、まだ4月1日から
ですけれども、要するに先取りしてそういうことをやっている。だからこの要綱自体は絶対
に見直しをしなくてはいけないものだと思います。こういう要綱が4月1日から施行になれ
ば、いま言ったようなことが日常茶飯事に起こる。真面目な市民が市によっていじめられる。
こういう事態が次々に起こるというふうに思います。勿論、いま個別の名前は言いませんか
ら、担当課の方にいきますけれども、そういうようなことをしっかり市長も、徴収対策室を
作るのもいいですけれども、そういうことをやらせるために作ったのではないと思いますね。
しっかり市民の納税相談にのってやる。事情をしっかりつかまえて、その事情に合った指導
をしてやる。それで何年も払っていたのですから。いまも払っているのですから。10倍も
払えなどというね、言い方自体がもうとんでもないことだと思いますよ。そういう点で、こ
の要綱自体を見直す必要があると思います。この点についてお伺いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの、いろいろな経過、足跡についていろいろございまし
たが、早速私の方も部長に指示をして、そういうようなことがあったのか、なかったのかと
いうことを確認して、もしあったとすれば遺憾なきようまた対応を図っていきたいと思って
おります。
また、要綱の関係等についてはですね、これがあって云々というより、このものの持って
いることを、やはり市民とともに一緒になって柔軟な解釈のもとに対応していくということ
が大事だろうと思っておりますので、まずはこの要綱を一つにはしっかりととらえまていく
必要があるのではないかと思っています。
ただ、いまのようなことを、この要綱に基づいてやっているのだよということには、4月
の1日から施行されるということになると、あってはいけないことでありまするし、いま言
ったようなことがあったとすれば、早速、部長、課長に指示をして、その辺のことの調査を
しっかりとしてまいりたいと思っております。
◇25番(井之川博幸君) ぜひですね、要綱の中には徴税吏員の姿勢ですから、やはり滞
納者に対して納税相談きちんとのって、事情に合った対応をするようにと、そういう項目が
書いてあるのならわかるのですよね。ぜひそういうふうな内容に見直しをしていただきたい
と思います。せっかくこういう納税義務の公平確保の要綱を作るのですから、市民にとって
すばらしい要綱にしてもらいたいというふうに思います。要望して次にいきたいと思います。
仮称利南運動広場の関係でありますけれども、この点については、教育長から答弁があり
ましたけれども、最初にたぶん教育長の方ではないと思いますので、この利南運動広場の土
地の関係で、県の企業局がいろいろ撤退をしたわけでありますけれども、そういう点につい
ての、企業局への責任追求というのは、全く市ではもうやらないということなのでしょうか。
その辺を教えてもらいたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 追求というよりは、むしろ企業局に対してできるだけ積極的な参
加を促すというような形の中で、今度の場合はある意味においてはスクラムを組んで本事業
を進めていくという観点に、そしてできるだけ企業局の参画を促すという観点で取り組んで
いく必要があるのではないか。こういうふうに認識をしております。
◇25番(井之川博幸君) 前から話は食い違っていますけれども、私は問題は、県の企業
局が突然撤退をしたところから発しているわけですから。いま企業誘致の方で、企業局の力
を借りているという、そういう立場にいるのでしょうけれども、この5.2ヘクタールの関
係もやはり責任はとってもらいたいというふうに、私は今でも考えております。これは内容
的になりますから教育長にお聞きしますが、第五次総合計画の実施計画で、利南運動広場整
備事業は、19年度には5億2,000万ですから、今回の新年度予算とほぼ同じというこ
とで用地買収という計画であったのだと思います。今後の計画ですけれども、20年度が3,
000万、21年度が4億5,000万、22年度が1億1,000万という予算措置をす
るというふうに実施計画になっておりますから、22年度までに完成をさせると、こういう
計画でしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
その時点においてはそういう計画で進めてきております。以上です。
◇25番(井之川博幸君) 先日も、財政的な問題で議論がされておりましたけれども、私
も、野球場とかテニスコートは必要なものだと思います。しかしいまの財政状況を考えると、
この実施計画どおりに進めていいのかどうかというのは疑問があります。そういう点で見直
しもあり得るのかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
利南の運動広場の関係、そういう予定で進めてきたわけでありまして、今年度も先ほど議
員おっしゃったようなことで、来年度の当初予算案に4億某かの予算計上をさせていただい
ているということであります。昨日、また先般から、財政論いろいろと深刻な問題等も含め
て議論がなされておるわけでございます。こういうことで、いわゆる基本設計時点において
そういうことで金額等の概算も出されておるわけでありますけれども、財布の中身はいろい
ろ勘案をして、皆さんで本当に知恵を出し合って、それにふさわしい施設を作っていくとい
うことになろうかと思いますので、またいろいろと知恵をお借りしたいというふうに思って
おります。
以上です。
◇25番(井之川博幸君) 私は、財政問題を考えて、土地の問題は土地改良の関係の住民
の方と関係ありますからやむを得ないかと思いますけれども、その後のことは、やはりいろ
いろ財政問題をきちんと考えながら進めていく必要があるというふうに思います。そういう
点でこの土地は、教育長に聞いていいかわからないですけれども、住宅団地には最適な土地
なのですね。南向きで。なぜ、突然、運動広場になってしまったのか私もわからないのです
けれども、沼田市が住宅団地を作るとか、沼田市が民間の業者に訴えて、民間に買っていた
だいて住宅団地として開発するとか、そういうことがなぜできなかったのか疑問なのですね。
野球場とかテニスコートは平なところはいいに決まっているのですね。私は、まだ間に合う
のであれば凍結をして、住宅団地とかそういうものをもう一度、市がやるということではな
くて、いろいろなところに声をかけて、民間活力を導入して、そういうことができないかと
いうふうに思うわけですけれども。これは市長に聞いた方がよろしいですかね。教育長、答
えられないと思うのですけれども。どちらでも結構なのですけれども、お願いしたいと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) これは土地改良の事業を収束をさせていくということと同時に、
兼ねてから住宅団地とご案内のとおり運動公園というような2つの大きな目的があった中で、
企業局が住宅団地を撤退すると。そこに連綿と運動公園の考え方が息づいていたというよう
なことがございまして、同時に、土地改良を収束するためにはどうしてもいろいろな法手続
きをとっていかなければなりません。従いまして、今回こういった策をとってきたという経
過がございます。
◇25番(井之川博幸君) すみません、あちこちいって申し訳ないのですけれども。教育
長に、これは、硬球、硬い球を使う野球場なのでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
基本設計時点で考えたのは、そういういわゆる硬式の野球もできるようなものを一応イメ
ージしておりました。
◇25番(井之川博幸君) 私、野球やってきた関係で、野球連盟の幹部の方にもお話しを
聞く機会があるわけなのですけれども。基本設計で出た、こういう球場を求めているのでは
ないのですよね。渋川に一つありますけれども、観客席がちゃんとあるような野球場、せっ
かくだからそういうのを作ってもらいたい。有料の野球ができる、これはもうお客が自由に
出入りできる、塀がないのですね。ただそういう塀がきちんとあって、スタンドがある、そ
ういう野球場をやはり野球連盟の幹部の方は求めているのですよ。せっかくですからそうい
うのを作ってもらいたい。平らなところならそういう計画はできるのですね。いっぺんにそ
れは作らなくてもいいのです。平らなところなら年次計画で、何年後にスタンド造成すると
いうことができるのですけれども。これではちょっともう、斜めのところを造成して作るか
ら目一杯なのですね。だからもう一度考え直した方がいいと思いますし、もう一つ、この絵
を見ますと、硬球を使うのであれば硬式の硬い球を使うのであれば、この夜間照明の場所は
絶対だめですね。お客が危ないですよ。お客より後ろに行かなくてはだめですよ、絶対に。
前にも川田で失敗していますけれどもね。それはこの絵ではだめですね。これは言っておき
たいと思います。そういう点で、せっかく大金を投入して野球場を作るのですから、本当に
他市に、どこにでもあるような、きちんとした球場になるように、平らなところに作っても
らいたいというふうに思います。そういう点ではもう少し、土地ははしょうがないと思いま
すけれども、その後のことは見直しが必要なのではないかというふうに思いますけれども、
教育長のお考えを聞かせていただきたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
見直しの中身が、豪華なものを作れという見直しなのか。先般から出ております、財政の
問題もあるから質素にふさわしい、財布の中身等に見合った形で進めろという議論なのか。
そのどちらかということですけれども、スタンド付きの、外から木に登って見えるような、
登らなければ見えないようなということでありますけれども、確かにそういうものは欲しい
と言えば欲しいですけれども。先ほどの議論もありましたし、また前回、12月ですか、大
竹議員のご質問にもお答えしたとおりであります。いわゆる例えば野球であれば、野球規則
のいわゆる規格の中でいくと。例えば少年野球しか使えないとかいうことでなくて、左翼何
メートル、右翼何メートル、中堅何メートルとかですね、ホームベースからバックネットま
での距離とか、そういういわゆる規格としてきちんとしたものを作っていくと。その上でス
タンドができるのかどうかということでありますけれども、これはまたスタンドを作っても、
はるか甲子園みたいな、望遠鏡でも使わなければ見えないようなスタンドもあれば、小さな
ベンチを置いて、または芝生を張ってハンカチでも敷いて見るような、そういうスタンドも
あるでしょうと思います。それからもう一つは、地形の問題、平らなところがいいだろうと
いうことなのですけれども。西武ドームから東京ドームから、いろいろな球場がございます。
今回の沼須の運動場、野球場については、この地形を有効に生かしていくという発想でやっ
ておりますので、例えば、スタンド部分が高ければ、そのままスタンドになるわけですから、
そういう地形を有効に生かした形であると。何もコンクリートをまかなくてもスタンドはで
きるわけですし、それから繰り返して恐縮ですけれども、大竹議員のご質問にもお答えした
趣旨をお話しすれば、規格に合ったと。ただいまは難しいというのであれば、後々作れるよ
うなスペースをとっておけよというようなご意見もいただきました。そういう観点での見直
しというのは大いにやっていきたいというふうに考えております。
また、市長答弁の中にいろいろな財政の問題や総合的にまた来年、上半期についてはとい
うような議論がありましたので、まずそういう大きな、総合的な視点から考えられるべきこ
とだと思いますので、一教育委員会、また教育長が、このスタンドはどうするよということ
ではなくて、もっと大きなスケールと言いますかね、の中でたぶん考えていくことになるの
だろうというふうに私は考えているところであります。以上です。
◇25番(井之川博幸君) 時間がなくて早口になるのですけれども。さっき言ったように
渋川並みでいいのですね。渋川並の球場で。そしてすぐ作れというのではないのですよ。ス
タンドは後で作れるような、平らな場所に作っておけば財政がよくなったときに作れると、
こういうことですよね。そういう点での見直しということをお願いしているわけです。基本
設計の図面を見ていますから私そうに言っているのですよね。これじゃあ後々そういうふう
にしようと言ったときにはできないのではないかなというふうに思ったから言っているわけ
で、こういう傾斜地に作ると大変なのではないかということをお話しをさせていただいてい
るわけでございます。
最後に、その点をもう一度お聞かせ願うのと、駅前広場の関係は、見直しを含めてやって
いるということで、ただ料金的には、やはり上毛高原駅、沼田駅の駐車場料金が、沼田駅の
方が倍はするというのはまずいのではないかと思いますので、もう一度その点を、それでも
いいのかどうか確認をさせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 野球場の関係等については、教育長の方からそれではコメントを
いただくということで、答弁をいただくということで、駐車場の問題でございますが、いろ
いろと議員の調査をしているのと、私どもの駐車場料金の調査では、どこの場所でどうとい
うことになってくると、若干ずれがあるかなと思うのですが、私もよく上毛高原に駐車いた
しますと、大体いわゆる駅の隣接が1,000円、東京行って帰ってくると1,000円か
かっていると思うのです。信号機の方から入って右側の方の、自ら申告をするところは、半
日ぐらいまでが500円で、後から1,000円になっていると思うのです。手前の信号機
のこちら側は駐車料金500円という看板が出ているようでございまして、ですから上毛高
原もすべてが500円ではないと思っておりまして、今後、沼田の駅前の実態等も含めて考
えていきたいと思っておりますが、冒頭答弁したとおりの内容にこの時点ではなっているわ
けでございます。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
内容的には確認になりますけれども、いま議員おっしゃったような形での見直しと、基本
的な規格はルールに則ってできるような球場やテニスコートということであります。
なお、ナイターの支柱がグランド内にかかっているではないかということもありますので、
私もそうそう難しいことは知らないわけでありますけれども、一般的に基本設計のねらいは、
ほぼ全体の概要とか、イメージとかになっておりますので、例えば野球場において、センタ
ーバックスクリーンなり、バックスクリーンが高ければ黒い幕など垂らしておくとかいうこ
とでありまして、硬式競技では黒い幕など通用しませんけれども、バッターが打つのに、ピ
ッチャーが投げたボールが途中で消えてしまうようなことになってしまうわけですから、一
般的に当然野球場ということになれば、センターバックスクリーン、ほぼ黒い色ですね、黒
緑とか、そういうようなことでありまして、ましてここには、それに値するところに観客が
入っているわけですから、全体のイメージとしてこうですよというふうにご理解をいただき
たいと思います。見直しについては、規格を一応ルールどおりやって、スタンドは何年後に
なるかわかりませんし、またここに書いてあるとおりのスタンドになるとは先ほど申し上げ
たとおり限りません。それから、しつこいですけれども地形は有効に生かしていくと。特に
野球場については、地形を最大限有効に生かしていくという考え方でおりますので、またい
ろいろと今後については、先ほど申し上げたとおり内部は勿論のこと、それぞれ専門の、テ
ニスの専門の方もいらっしゃいますし、またいろいろな意味での専門の方、建築、土木とか、
そういう観点からの、また選手サイド、選手もひとつの専門家ではないかと思いますし、い
ろいろな専門家の知恵を借りながら、また財政の専門家と言いますか、財政当局等のいろい
ろ知恵も借りながら、勿論議会の皆さんの知恵も結集して、今後の運動広場については取り
組んでいきたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。以上です。
─────────────────────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後3時23分休憩
─────────────────────────────
午後3時30分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 次に、小野広樹議員。1番。
〔1番 小野広樹君登壇〕
◇1番(小野広樹君) 通告に基づきまして、一般質問を行います。
まずはじめに、沼田市消防団につきましてお伺いします。
合併協議会の中で2、3年をめどに沼田市消防団員の人員削減、また、再編等を協議され
たかと思うが、合併して約2年が経過した現在、どのような方向に向かっているのか。合併
協議会に沿って行うとなれば、あと1カ月弱で平成19年度を迎え、まさに「2〜3年をめ
どに」とした3年目となるわけだが、これといったものが見えてないような気がいたします。
消防団員の人員削減、再編等、今後についてどのようなお考えなのかお聞かせください。
また、消防の予備隊組織についてですが、現在、すべてではありませんが、地区対応とな
っている予備隊組織でもあり、沼田市消防団、第1分団から第5分団まで、すなわち旧沼田
市においては、地域によって存在する地区があると聞いています。第7分団の利根町では、
なし、第6分団の白沢町では、1部から8部まで、各部10名、計80名で構成されていま
す。白沢村当時からの組織として、現在、沼田市消防団第6分団予備隊要項にも掲げられて
います。
すべての隊員が消防団を経験した者でもあり、主な活動として火災、災害等での二次災害
防止に努める。初期消化活動の協力、地元消防団との連絡調整等10項目におよぶ。また、
長年の経験を積み重ねてきた予備隊員なので、現場での緊急時対策のアドバイスを地元団員
に伝えること等、活躍がなされて現在に至っている。
白沢では、他地域の方が考えている以上に、消防団と予備隊が連携をとってきた経過があ
る。こうした予備隊組織を末永く継続していくことが消防団の発展にもつながると思うが、
市長のご意見をお聞かせください。
続きまして、道の駅「白沢」と隣接する望郷の湯につきましてお伺いいたします。
平成9年4月に、県下で8番目に、道の駅「白沢」と登録され、関東地方、好きな「道の
駅」ベスト30でも一昨年の11位、昨年の7位と関東123施設ある中の順位とすれば、
相当高い位置の人気度であると思われます。こうした結果も隣接する望郷の湯、白沢地域特
産物展示即売施設、酪農生産物販売施設、いわゆるソフトクリームの売店、また子どもも楽
しめる遊具施設を含めた公園管理等、支配人、料理人をはじめとした社員、準社員、アルバ
イト人、またそれらに係わる地域の住民、農産物生産者等の協力、努力だと思われます。
こうした中、道の駅「白沢」に隣接する望郷の湯の駐車場、また職員駐車場に、合計3台
の放置自動車がありますが、期間の長いもので平成11年から、また短いものでも平成18
年7月からの放置となっているようですが、お客様からの見た目も良くないと思われます。
今後、増加する危険性もあるような気がするが、撤去するお考えがあるのか。についてお伺
いいたします。
また、国道120号線からの道の駅「白沢」と望郷の湯の入口のアクセス道とした信号機
付き交差点の工事状況についてですが、県事業として平成12年4月着工から平成17年3
月に終了したとのことだが、仮設的なガードレールはあり、右折車線も正規の幅を満たして
いないとも聞いている。看板の移設問題等でも難行しているようだが、国道120号を南北
に縦断する道路は通学路にもなっている。危険性を考えると早期に解決していただきたいと
思うが、市長の考えをお聞かせください。
続きまして、白沢高原温泉望郷の湯について、平成6年4月のオープンからはや12年が
経過しようとしている。入館者も、平成8年度の31万2,212人を最高に、平成17年
度までの、延べ入館者数325万8,938人、延べ売上額は、実に38億6,055万9,
452円となっています。
しかし、過去5年間の統計を見ると、入館者数は25万人前後、売上も約3億2,000
万円以上だった5年前から比べ、昨年度の約2億6,000万円と年々下降しているのが現
状。
景気低迷の昨今、また、近隣に同様の日帰り温泉施設の普及等の影響も考えられると思う
が、オープンから10年以上経過したいま、狭いと言われている脱衣場の改善、利用者の少
ない3つの個室の現状と今後の対応。食事メニューの改善等、新たな経営改善、建物の修改
善等必要なのではないだろうかと思いますが、市長の意見をお聞かせ下さい。
以上をもちまして、私の1回目の質問といたします。ご答弁のほど、よろしくお願いいた
します。
◇議長(星野佐善太君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの小野議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、消防について、沼田市消防団について、合併協議の中で人員削減が協議されたが、
今後どのような計画をされていくのかについてでありますが、消防団の統合再編につきまし
ては、合併協議の中で地域性や地元の方々の理解、さらに団員数の均衡など様々なご意見が
出されましたが、最終的には消防団の再編及び適正な団員数については合併後2年から3年
を目途に調整をすることとしてまいりました。
合併後におきましては、消防団による第6分団及び第7分団の現地視察や分団の現状把握
等を行い、また、第6分団におきましては団員確保が難しいとのことから部の統合を予定し
ているところであります。
従いまして、このような現状及び合併協議で確認されております2年から3年を目途に消
防団の統合再編を行うこととしておりますので、来年度以降、消防団及び地元の方々等と協
議しながら再編を進めてまいりたいと考えております。
次に、地区によって内容は異なると思うが、予備隊組織がある。地区対応となっている現
状と今後についてでありますが、予備隊組織につきましては、地域によって組織されている
ところと組織されていないところと様々でありますが、地域の消防団員のOBの方々が自主
的に組織され、現団員のサポートや「地域の安全は地域で守る」といった崇高な消防団魂の
基に地域の安全のために、深いご理解を賜りご尽力をいただいているところであります。
なお、旧白沢村当時の予備隊につきましては、消防団の再編と同様、今後、協議を行って
まいりたいと考えております。
次に、道の駅について、道の駅「白沢」について、駐車場の放置自動車についてでありま
すが、当「道の駅」については、平成9年4月に県下8番目の道の駅として指定され、四季
を通じて多くの方々にご利用をいただいております。
議員ご質問の放置車輌でありますが、数年前から放置が確認され、沼田警察署に調査を依
頼しましたが、所有者を特定することが困難な状況であり、また、放置車輌の処分には法的
制限があり、苦慮しているところであります。
現在は、道の駅エリア外の第三駐車場へ放置車輌を移動しましたが、最終処分には時間が
かかる状況であります。
今後も道の駅を管理していく中で、放置車輌の監視を強化し、親しまれる道の駅「白沢」
を目指したいと考えております。
次に、国道120号からの交差点入口の整備についてでありますが、本交差点改良事業に
つきましては、渋滞回避と歩行者の安全確保を目的とし、平成12年度から国道を管理する群
馬県が事業主体となって実施しております。
本市といたしましても、本事業の早期完成が図られるよう、関係機関と連携して引き続き
推進してまいりたいと考えております。
次に、隣接する望郷の湯について、脱衣場の改善についてでありますが、望郷の湯は、平
成6年に設置され当初で約990平方メートルの建物を設置しております。
当初より若干脱衣場の狭さが指摘されておりますが、建築の構造上及び消防法により現在
の広さが限度となっております。
脱衣場の改装については、多額な経費を必要とするため、今後も研究してまいりたいと考
えております。
次に、個室利用の現状と今後の対応についてでありますが、望郷の湯では、家族客等のサ
ービスの一環として、6室の有料個室を設置しております。
利用の形態は、条例により1室当たり4時間を単位としていることから、1日1室当たり
3回の貸し出しが可能となりますが、現実には利用者は少ない状況にあります。
今後は来館者の状況を踏まえ、個室が有効に利用されるよう研究してまいりたいと考えて
おります。
次に、食事メニューの改善についてでありますが、現在レストラン部分については、平成
18年度より指定管理者制度により白沢振興公社が営業しております。
メニューについては、来館者のニーズに合わせ、季節ごとに改善しておりますが、今後と
も来館者からの情報を的確に把握するとともに、振興公社との情報交換を密にし、活気ある
経営を推進してまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、小野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇1番(小野広樹君) ご答弁いただきましてありがとうございました。何点かにつきまし
て再質問させていただきます。
人員削減の件なのですけれども、再編も兼ねてなのですけれども、合併協議会に携われた
消防団員の方には、19年度末には退団されてしまい一人も残らなくなってしまう。書面上
では引き継がれても、話し合いの部分というのはなかなか伝わらないこともあるということ
で、19年度からそういった話を進めていただけるということで、とりあえず安心しており
ます。これで大体、人員というのは何パーセント、何名くらい削減していくか。数字的なも
のは出ているのか。まずそのことについてお伺いいたします。
◇議長(星野佐善太君) 総務部長。
◇総務部長(村山博明君) 数字的にはこれから話し合いの中で整理をさせていただくとい
うふうなことで、現段階ではその人員については出てございません。
◇1番(小野広樹君) 了解しました。自分も10年間、消防団としてお世話になった経験
があるのですけれども、条例定数による団員確保ということで、この部分では非常に苦労し
たわけですけれども、勧誘に回ったあるお宅では、「たとえ自宅が火災を起こしても、中央
消防署に消してもらうから、うちは消防団に入らなくてもいいのだよ」とか、親子でそうお
っしゃる方もいられたり、適任者が見つからずに勤め先が利根沼田地域外の方に、出られる
限りでという条件付きでやむなくお願いしたり、また新入団員候補者の年齢低下が続き、挙
げ句の果ては、高校3年生の名簿を閲覧しお願いに回ったこと等。今後、消防団個々の現状
を把握する必要があるかと思います。農業、商工業といった自営業者の減少によって、いわ
ゆる消防団員のサラリーマン化が進んで、年間通しても、消防団活動にはほとんど参加でき
ない。こういう団員もいらっしゃると聞いております。火災、災害時等、緊急時に実際、通
報を受けてから最短で何分、また何時間で地元消防機械器具置き場に到達できるのか。現場
で起こる時間、日曜日によっても異なると思いますが、やはり1分、1秒でも迅速な出動を
願うわけですから、この人員削減、再編をとおしていく上でも必要なことだと思います。こ
ういったことも考慮していただき、さらに地域の考え、地元消防団の考え、執行部の考え、
いろいろ相違する部分があるかもしれませんが、内容を詰めて進めてほしいと願います。こ
のことにつきまして何かございましたらお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員、経験の立場から、消防団に対する思い入れが語られました。
消防団の方々には、常日頃敬意を表し、尊敬をさせていただいているところでございます。
近時のいろいろと社会構造の変化によって、消防団の方々をいわゆる集めることが大変難し
くなってきているというその実態、しかも高校生の名簿まで閲覧しながら対応されたご苦労、
頭の下がる思いでございます。今後ともご指導いただきたいと思っております。
なお、消防団の活動は、そういった一朝有事の危機管理のみならず、地域の活力の大きな
バロメーターでございますので、市の立場からいたしますると、市の消防団に対する思い入
れは一段と強くして、今後、経験されているOBの方々等のご指導をいただいたり、分団の
幹部のご指導をいただいて、今後の対応のために処していただきたいと思っています。
◇1番(小野広樹君) ありがとうございます。団員報酬というのも、1年間1人4万円と
いう支払われているという面から考えても、必要最小限で行えれば経費節約にもなるのでは
ないかと思います。
続きまして、予備隊組織についてですが、自営業者が多い予備隊員ということで、緊急な
通報があったとき、消防団員より先に機械器具置き場に到着した場合等、シャッターを開け、
一秒でも早い出動ができるようにしたり、火災等、その地元であった消防団よりも早く現場
にかけつけた場合、消火栓等で初期消火に努めたり等、地元住民の方々も予備隊組織のあり
がたみを十分理解されていると思います。1回目の質問でも述べましたが、末永く継続でき
るようお願いいたしたいと思います。このことにつきまして、何かございましたらお願いし
ます。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内の通り神戸の大震災、あるいは新潟県の大きな災害等から、
地域のいわゆる安心、安全対策のために、地域の安全は地域で守る。そういう思想、哲学が、
いまや日本全国津々浦々に飛び交っているわけでございます。従いまして、地域防災を考え
ていくときに、旧白沢村当時の予備隊の活躍には深い敬意を表している立場でございます。
今回、消防団の再編と同様に、この予備隊の関係等につきましても深い関心を寄せており
ますので、協議を行いたいと考えております。
◇1番(小野広樹君) よろしくお願いします。どんどん先にいきます。
続きまして、道の駅「白沢」の放置自動車なのですけれども、沼田公園等では、条例でこ
ういったものが排除できるとちょっとお聞きしたようなことがあるのですけれども。これは
あるのでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 特に持ってないということでございます。
◇1番(小野広樹君) それでは、全国でも845箇所ある道の駅ですから、こういった同
様な問題を抱えている行政というのもあろうかと思います。できればお調べいただいて、よ
い何か対処方があれば参考にしてもよいのではないかと思うのですけれども、その辺につい
てはいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今回のこの議員のご指摘された3台の車の問題については、大変
旧白沢村当時から、白沢村の幹部の方々、あるいはまた担当の職員の方々がご苦労されたと
いう報告を伺っております。いまおっしゃるように、全国で845箇所ほどの道の駅がある
とすれば、そういった同様の問題が必ずや仄聞できるわけでございまして、しかるべき機関
で調査をさせていただきまして、そして同じような悩みを持っているところと連携をしてで
すね、あるいはまた、事によれば特別な方策を講じているところもあろうかと思いますので、
早々に調査をさせていただきたいと存じます。
◇1番(小野広樹君) よろしくお願いします。引き続き警察側にも要請をしていただき、
本当に早期解決していただきたいと思う問題です。よろしくお願いします。
続きまして、道の駅白沢と望郷の湯の入口のアクセス道、信号機付きの交差点。1回目の
質問で、右折車線が正規の幅を満たしていないということをお聞きしたのですけれども。こ
れは実際にないのでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 満たしていないのが実態でございます。
◇1番(小野広樹君) また、仮設的なガードレールというのもあろうかと思うのですけれ
ども。自分が見る限りでも何度か車が衝突をして、仮設的なものですから当然倒れているわ
けですよね。実際にこういうことがあったわけで、非常に危険でもあると思います。県との
太いパイプをお持ちの市長ですから、完全整備、早期解決に向けて進めていただきたいと思
っていますが。何かございましたらお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) まず、今日のトンネルの問題で、生枝地区のアクセスの関係の重
要性のお話しをさせてもらいましたが、白沢の手前側といったら大変語弊がございますけれ
ども、そのアクセスで最も重要な場所ということになるのが、本交差点だと思っております。
従いまして、望郷の湯の入り口でもあり、しかも北側に大きなリゾート施設があって、ちょ
うどここで120号を横断する形の中で、大変そういう意味では重要な交差点だというふう
に認識をしております。私ども直接、県の土木事務所長に掛け合ってみたいと思っておりま
す。
◇1番(小野広樹君) 1回目の質問で、看板の移設問題というのもお伺いしたのですけれ
ども。合併前にもちょっといろいろ問題があったことなのですけれども、合併後の協議とい
うのをされたのかどうかお伺いできればと思うのですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 振興局次長に答弁をいたさせます。
◇議長(星野佐善太君)白沢町振興局次長。
◇白沢町振興局次長(中村弘志君) この看板の移設につきましては、やはり事業主体が県
でございますので、県の土木事務所が中心になって、その交渉を行ってきたところでござい
ますけれども、旧白沢村時代にもできる限り、あるいは振興局、合併してなりましたけれど
も、できる限り協力はしてきておる状況でございますが、現段階では了解を得られている状
況ではないということでございます。以上です。
◇1番(小野広樹君) この交差点が、市長のお話しでも大事だということで、自分もすご
い大事だと思うのですね。看板の移設問題が一番ネックになっているものではないのかなと
いう気がいたしますので、何とか県の方にお願いいたしまして、早期解決できるように努力
していきたいと思います。市長の方から何かあればお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げました通り、いろいろな歴史的な経過を振興局の
方から報告もいただきまして、そして県当局に働きかける。あるいはまた安全対策から見る
と、公安当局も関係してくるのではないかというふうに推察が働きます。関係機関に、小野
議員のご意思をたいして早急にあたっていきたいと思っております。
◇1番(小野広樹君) ありがとうございます。よろしくお願いします。
続きまして、望郷の湯についてですけれども、平成18年4月より、指定管理者制度の導
入により、経常経営は公社に任せたという、そういった関係から市の方で、ああしろ、こう
しろということはなかなか言えない状況にあるかと思いますけれども。市の持ち物に変わり
はないわけですから、そういった中、長年問題となっている脱衣所の狭さ、消防法にふれて
多額の費用というのが、増築、改修したとしてかかってしまうということになるのですけれ
ども。金額的においくらくらいかかるのか、わかれば教えてもらいたいと思うのですけれど
も。
◇市長(星野已喜雄君) 消防法による防火扉の設置、また増築の場合、約6,000万の
費用を必要とするというふうに分析をしております。
◇1番(小野広樹君) いまの財政難からすると大金で、なかなか難しいのかなという気が
してしまうのですけれども。日頃現場主義だとおっしゃっている市長ですから、合併したわ
けですし、何回も望郷の湯に行かれたと思われますが、混み合ったとき実際行かれてみてど
ういうご感想があるのかお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今日の午前中の観光の質問でもお答えした通り、ある程度ゆとり
があることがいいなという観点から考えますと、やはり現行の脱衣所では狭隘なのではない
かと思っております。
◇1番(小野広樹君) 自分も前に、連休のときに行かせてもらって、非常に混み合ってい
る時、自分の服を脱いで、濡れた体の人があがってきて、背中と背中がふれあうような、あ
まりいい感触ではなかったのですけれども。そういった混み合うということが、先の2月の
連休ですか、実に多い日に2,600人余の集客があったと聞きました。過去のデータから
も最も多いのではないかと思います。そういった中でお客様から、脱衣所の狭さの苦情が耐
えないとも聞いておりますし、二度と来たくないとおっしゃる方もいらしたり、二度と来た
くないじゃなくて、また何度でも来てみたいと思われるようにしていただきたい。ハッピー
マンデーとの関係で、一年間でもこういった連休が増える中、財政難ではあるのですけれど
も、できる限りお客様のご要望にお応えになれるよう、前向きに検討をいただきたいと思い
ますが、この点につきましてお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 今後の入館者の動向や、あるいはそれぞれの資金面の状況等考慮
しつつ検討をしてまいりたいというふうに思っております。
◇1番(小野広樹君) よろしくお願いします。
続きまして、個室利用についてお伺いいたします。オープン当時からある、いちい、うぐ
いす、サルビアの間という3つの個室利用があるわけなのですけれども。利用率も大変低い。
10数パーセントではないかということもお聞きしているのですけれども。1室10畳、合
わせて30畳あるわけですね。せっかくの個室でありますから、利用率をあげるために何か
検討されたことがあればお聞かせいただきたいのですが。
◇市長(星野已喜雄君) 白沢町振興局次長に答弁させます。
◇白沢町振興局次長(中村弘志君) ただいまの質問は、10畳3部屋ある個室の使用が非
常に少ないのではないか。何かその辺について検討したことはないかということでございま
すけれども、確かに平成17年度の利用率ですけれども、合わせまして13.8パーセント
という非常に利用率としては低い状況にありますが、そういう中において、この利用の状況
が、条例でいきますと4時間で、いちいの間が6,000円、うぐいすの間、サルビアの間
が5,000円という設定になっておりまして、2時間以内の利用の場合は半額というよう
なこともありますけれども、そういった利用料金の見直し、あるいは利用時間の見直し等に
ついて検討はしてきた経緯はございます。以上です。
◇1番(小野広樹君) 利用率が13.8パーセントということで、ちょっと低くてもった
いないのかなという気がするのですけれども。この3つの個室の前には庭園みたいなのがあ
ると思うのですけれども、一つ提案として、これも先ほどの脱衣所等の関係と一緒で、消防
法にふれてしまう部分もあるのですけれども、家族風呂に改修するとか、しゃくなげの湯で
は、2つある家族風呂というのが一般の方、身障者の方に大変人気があると聞いています。
そういったものに変えるとか、何か手立てというのを考えてもいいのではないかという気が
するのですけれども。このことについて何かございますか。
◇市長(星野已喜雄君) ご提案の趣旨を踏まえて、先ほどの利用率等も勘案しながら、今
後の対応等図ってまいりたいというふうに思っております。
◇1番(小野広樹君) 消防法にふれるということで、たぶん多額な工事になってしまうと
思うので、難しい部分もあるのかなということで、もう一個、究極の提案ではないのですけ
れども、個室利用についてひとつあげさせていただきたいと思います。年間でも25万人も
の方が利用されるわけですから、中には結婚を考えた、出会いを求めている方もいらっしゃ
ると思うのですけれども。そういう中で、現在、自分の回りにも結婚適齢期でありながら独
身者がかなり多い状況なのですね。先ほどの消防団員の話ではないのですけれども、消防団
員の中でも、真剣に結婚を考えているのだけれどもなかなか出会いの場がないのだと。そう
いった消防団員に入られている方、独身率が高いということは、この人たちが将来、地域を
担っていく立場にあると思うのですね。この地域にとって将来を考えると、とても深刻でも
あるように思います。出会いの場の提供として、ある意味出会って結婚して、子どもが授か
れれば少子化対策にもなるし、現在、学校でも、あと一人増えれば1学年、2クラスになる
のだよといった、そんな問題もあるのですよね。たった一人の子どもでも回りに与える影響
というのは大きいと思うのですけれども。そういった中で、市長も若いですから、昔テレビ
でフィーリングカップル5対5というのがあったのをご存じかと思いますけれども。ああい
ったテーブル状のものを再現して行ってみてはいかがかと思います。例えば、申込み用紙に
相手の理想する年齢幅などを書いて提出して、その理想幅がお互いに合った時点で5人集ま
れば出会っていただくとか、そういったことをしてもいいのではないのかという気がしたの
ですけれども。こういったものをマスコミ等に取り上げてもらえればかなりの反響はあるの
ではないかという気がするのですけれども。その点についてはいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり将来を担う子どもが多く増えることは大変結構なことでご
ざいます。しかも、私も、この望郷の湯は時々、振興局方面に車を走らせるときに、右折ラ
インに入っていく車をよく見かけます。そうすると、大宮であるとか、あるいは東京である
とか、品川ナンバーとかよく見かけます。さてさてどこから来ているのかなと思うのですが、
たぶん玉原スキー場の帰りかなという感じも持っております。そういうようなことで、若年
の方々も相当入っているなという感じもいたしますし、またいまおっしゃるように、地元の
担い手対策、しかもお嫁さんの問題等についても大変重要なことかと思っております。かつ
てのテレビ番組等は私もあまり承知はしておりませんけれども、またひとつ別な機会にいろ
いろとご指導いただければ、いろいろと勉強してまいりたいというふうに思っております。
いずれにいたしましても、提案を受け止めさせていただきたいと思います。
◇1番(小野広樹君) 実際ちょっと場所はわすれてしまったのですけれども、こういった
フィーリングカップル5対5というテーブルを作って実際やっている場所があると聞いてい
ます。ぜひともこういったことも前向きに取り組んでいただけたらなと思いますので、よろ
しくお願いします。
続きまして、食事メニューの改善なのですけれども、白沢村議時代からも訴えていたこと
もあるのですけれども。子ども、若者が好むようなラーメンだとか、軽食として、アメリカ
ンドックやフランクフルトといったようなものを取り入れてみてはいかがかなと思うのです
けれども。また、駅には駅弁があって、空港には空弁があるのですから、道の駅には、道弁
というのがあってもいいような気がするのですよね。地産地消都市宣言、地元にはよい食材
というのがたくさんあるわけですよね。上州牛に上州黒豚、米は新潟魚沼産にも匹敵すると
言われています。四季をとおして豊富な野菜にくだもの、研究すれば四季折々の、沼田白沢
独自の弁当も作れると思うのですけれども、この点ではいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) よく振興公社にいまのようなご意見を伝えたりして、特に、メニ
ュー関係の対応は入り込み客に対する影響も大きいと思いますので、いまご提案されたこと
を振興局を通して公社の方におつなぎをし、研究するようにと指示をしてみたいと思ってお
ります。
◇1番(小野広樹君) よろしくお願いします。弁当というのも、最近ではスーパーでも、
年に数回、駅弁、空弁フェアというのを行って大変人気でもありますし、午前中に人気者は
大半が売れてしまうと。それほど好評だということなので、何か一つこれからにアピールす
るものとしてぜひお考えいただければと思います。建物や施設もそうなのですけれども、2
0年経ったら飽きられるとよくいわれていた。それはもう一昔前のことで、いまでは10年
で飽きられてしまうといわれています。何かこれだということをやっていかないと、生き残
っていけないのではないかと思います。こういったことについて何かございましたらお願い
します。
◇市長(星野已喜雄君) 振興公社がいろいろと対応を図っているわけでございますが、年
間通して感謝デー的なことを内外にアピールして、そして固定客、あるいは外に対するアプ
ローチ、地元の人たちに対するところの対応なども図ることによって、常に精神的にもリニ
ューアルしているというような、そういう元気なところを見せていくということが大変大事
なのではないかと思っております。
◇1番(小野広樹君) お隣の、川場村の道の駅田園プラザでも、関東好きな道の駅で2年
連続第1位なのですね。日帰り温泉施設の望郷の湯と形態が違うわけですけれども、年間5
0万人の集客数がある。また、昨年の新聞報道などでも利根商の生徒さんが、売上倍増計画
などを関村長さんに申し上げたところ、早速検討していきたいという前向きな言葉をいただ
いてやってらっしゃるのですね。普通、人気ベスト1位ならいいじゃないかと考えてしまう
のですけれども、1位でありながら、さらに倍増計画ということまでおっしゃっているので、
白沢でも11位、7位と上がってきましたので、そのくらいの気持ちでやっていただければ
いいのかなという気がするのですけれども。その辺について何かございましたらお願いしま
す。
◇市長(星野已喜雄君) 全くお説ご最もでございまして、しっかりとした将来に向けての
対応を図るべく、まさに利根商業高等学校が、田園プラザの関係にターゲットを絞って研究
されたということで、大変話題になったことも承知をしております。そういったことからで
すね、いろいろな角度から分析をして、あるいはまた協力もいただいて、そして7番が、あ
るいはまた8番が5番に、5番が4番になるように、これから一生懸命努力をしていかなけ
ればならないと思っております。
◇1番(小野広樹君) 提案事項が大変多くなってしまった質問になりましたけれども、現
在の財政状況を考えて、非常に難しいということも十分承知しております。しかしよくなる、
悪くなるも市にかかってくることですし、働かれている方や、生活や、それらに携わる地元
住民にも影響してくるわけですから、そういったことをよく考慮して、今後、望郷の湯、ま
た隣接する農産物等の直売所を含めた「道の駅白沢」が発展することを願いまして、私の一
般質問を終わりにしますが、総体的に何かございましたらご答弁よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 消防団の問題につきましても、道の駅につきましても、大変、白
沢町管内にとっては重要なことでございます。消防団の関係については、安心、安全のまち
づくりのためのもっとも基本的なことであろうと思っておりまするし、道の駅白沢について
は、白沢の創造力、あるいは独自性を発露する最高の舞台であると思っております。どちら
かというと消防団の問題が極めて基本的なことであるとすれば、道の駅白沢は、表舞台に白
沢を売り出していく檜舞台だと思っております。そういうようなことをしっかりととらまえ
て、ご発言を承ったわけでございますけれども、ぜひ今後とも議員のご指導をいただきたい
と思っております。
◇議長(星野佐善太君) 以上で一般質問を終了いたします。
──────────────◇──────────────
◇議長(星野佐善太君) 休憩いたします。
午後4時19分休憩
─────────────────────────────
午後4時27分再開
◇議長(星野佐善太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────◇──────────────
○会議時間の延長
◇議長(星野佐善太君) 本日の会議は、議事の都合上、あらかじめ延長いたします。
──────────────◇──────────────
第2 議案第14号 グリーンベル21テナント出店促進条例を廃止する条例につ
いてから
議案第32号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第4号)まで
以上19件一括上程
◇議長(星野佐善太君) 日程第2、議案第14号 グリーンベル21テナント出店促進条
例を廃止する条例についてから、日程第20、議案第32号 平成18年度沼田市水道事業
会計補正予算(第4号)までの以上19件を一括議題といたします。
これより質疑に入ります。
なお、質疑は1件ごとに願います。
まず、議案第14号 グリーンベル21テナント出店促進条例を廃止する条例について願
います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第15号 沼田市部設置条例の一部を改正する条例に
ついて願います。26番。
◇26番(大東宣之君) 今回の条例の一部改正は、市長公室を廃止をするということです
が、この理由についてまずお聞かせいただきたいと思います。
それから、この設置をされてから2年間、この市長公室がどういう役割を果たして、どう
いう成果を残してきたのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長公室長(田村澄夫君) お答えを申し上げます。
市長公室につきましては、合併協議の際の、新市事務組織におきまして、振興局制度に伴
う本庁との調整機能等を中心に設置をしたところでございます。なお、そのもう一つの考え
の中には、当然、新市に入りまして利根町の過疎計画の策定に伴う新市としてのまちづくり
の基本方針となる総合計画の策定等がございました。それらを受けまして、あとは調整業務
が大きなもので行ってまいりました。
それらの経過がこの2年間の中で、特に地域協議会が設置をされ、新市としての総合計画
が策定をされ、沼田市としての事務事業等の流れの確認等がされたということを受けまして、
今回、一定の成果が得られた、当初の目的が達成されたということで廃止をするものでござ
います。成果も併せて報告をさせていただきました。
以上です。
◇26番(大東宣之君) 2年間で一定の成果が上がったと。いま室長がお答えいただいた
中で、利根町の過疎計画の策定、それから総合計画の策定、これらが完了したということは
十分理解できますが、振興局と本庁との調整機能が十分機能しているというふうにはまだま
だ感じられない部分があります。それは、やはり合併をした白沢町や利根町の住民の方々が、
どういうふうに思っているのかと。現在、この合併についてどういうふうに思っているのか
というような中で、様々な意見がある中で、この合併の成果というか、良かったこと、そう
いった点についてまだまだ十分に理解をされていないというか、そういった意見があるので
はないかと。そういった中で、現在の中で本庁と白沢、利根の振興局との調整が十分機能し
ていると言えるような状況にはないのではないかというふうに感ずるわけですが、その辺に
ついてはどのようにお考えなのかお聞かせいただければと思います。
◇市長公室長(田村澄夫君) ただいまのご意見でありますが、確かにご指摘をいただきま
したように、完全に十分な機能が発揮されている状態に至ったというところまでの判断はし
てございません。しかしながら、当初の目的が達成し、従来の行政改革に直面をしている危
機的状況に達しますと、それらを総合勘案いたしますと、従来の総務部のところに組み直し
をいたしまして対応していく。特に、旧沼田市時代からありました部制というものは堅持を
してきている状態であります。市長公室を設置しましたときの考え方であります振興局との
調整機能につきましては、引き続き総務部の企画課が行っていくということでございますの
で、ご理解をいただきたいと思います。
◇26番(大東宣之君) 本庁と白沢町、利根町の振興局との調整については、市長公室が
あった時代からというか、今もまだあるわけですが、あるときから企画が果たしてきている、
そういう役割を企画課が担ってきたわけですから、じゃあある意味、そういったものを、こ
の市長公室として作る必要性があったのかどうかということになるのではないかと思うわけ
です。ですから、もともとその総務部の中に企画課があり、そういった合併に至る経過の中
でそういう役割を果たしてきたわけですから、わざわざ市長公室という形で設置をする必要
性が本当にあったのかどうかということになるのではないかと思いますが、そういった点で
の、この2年間でのお考え、またこの市長公室を作った時の目的、意義等についてはどのよ
うに考えられているのか、最後にお聞かせいただければと思います。
◇市長公室長(田村澄夫君) 市長公室を設置しました意義につきましては、一番はじめの
ところでお答えを申し上げたところでございます。特に、振興局との調整機能、それから、
従来ある部制を堅持しながら部局課にわたるものを市長公室で対応してきた。それが性格が
違いました、法人格が違いました1市2村ができるだけ早く、新沼田市としての同一した歩
調での考え方でまちづくりに向かっていくという意識の醸成等、それらにつきましては一定
の成果があったと考えております。
なお、それらを踏まえまして、特に今後につきましては、財政状況、先ほども申し上げま
したけれども、財政状況が厳しい状況であります。できるだけ財源を確保するためにも、痛
みを分かち合うための考え方を示していくという意味での考えも現在入ってございますので、
ご理解をいただきたいと思います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第16号 沼田市職員の定年等に関する条例の一部を
改正する条例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第17号 沼田市職員の勤務時間、休暇等に関する条
例の一部を改正する条例について願います。26番。
◇26番(大東宣之君) 今回の条例の一部改正によって、職員の休憩時間が実際どういう
ふうな時間帯になるのか。また、この条例改正をする以前、すなわち現在はどういう職員の
方の休憩時間になっているのかどうかお聞かせいただきたいと思います。
◇総務部長(村山博明君) お答え申し上げたいと存じます。
まず、時間帯がどうなるのかについてでありますけれども、これにつきましては、改正後
にあっては、いわゆる午前の部、これが3時間45分となります。休憩時間を45分、そし
て午後には4時間15分、5時15分閉庁というふうなことになります。
それから、現状についてでございますが、現状におきましては、午前の部、12時まで勤
務をするわけですが、12時15分から休息、45分を休憩の時間というふうなことで、両
方合わせて1時間の対応をしているところでございます。
以上でございます。
◇26番(大東宣之君) この午後に、現在と言いますか、現状の中では午後3時から若干
15分程度休みをとるということになっているのではなかったかというふうに思うわけです
が、実際、そういうふうな休みがとれるような状況にはなっていない。ここへきてまた15
分、休息の時間が短縮をされるということは、職員の方々にとってのある意味、労働強化に
なってくるのではないかと思いますが、その辺のお考えや状況についてお聞かせいただけれ
ばと思います。
◇総務部長(村山博明君) 本改正につきましては、国家公務員の休憩、人事院時間による
人事院規則が改正されたことに伴いまして、休息時間がなくなったというのがまず第1点で
ありますが、これに基づきまして労使間で話を詰めたところで、今回、この時間を設定させ
ていただいたというふうなことでございますので、ご理解をいただきたいと存じます。
◇26番(大東宣之君) 実際ですね、この職員の方々は、朝8時半から昼、現在ですけれ
ども、12時から1時、1時間の休息時間、そして1時から5時15分までまた仕事をされ
る。ですから一定、ずーっとそういった時間拘束をされて、仕事をされてきている中であっ
て、今回、12時15分から45分の休息ということは、休息時間が短くなり、それがいわ
ゆる労働強化につながっていくということになるのではないか。そういった点で職員の方々
の仕事の効率や、また健康上のうえでは配慮が必要ではないかというふうに思うわけですが、
その辺についての検討やまたお考えなど、どのような検討がされてきたのか。またお考えが
あればお聞かせいただければと思います。
◇総務部長(村山博明君) 本件につきましては、勤務時間の長さ、これにつきましては、
1日の勤務時間8時間でございますので、これにつきましては全く変わっているところでは
ございません。そういうふうな中で、いわゆる連続して対応することについてご負担がある
のではないかと。こういうふうなことだと思います。これらにつきましても、労使間で十分
話し合ったうえでこの状況ができたというふうなことですのでご理解をいただきたいと存じ
ます。
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第18号 沼田市保健福祉センターの設置及び管理に
関する条例の一部を改正する条例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第19号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部
を改正する条例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第20号 沼田市難病患者等ホームヘルプサービス事
業費用徴収条例の一部を改正する条例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第21号 沼田市交通指導員設置条例の一部を改正す
る条例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第22号 沼田市農村公園条例の一部を改正する条例
について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第23号 沼田市公民館設置条例の一部を改正する条
例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第24号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第
4号)について願います。
なお、議案第24号については、歳出より各款ごとに願います。
まず、第1款 議会費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第2款 総務費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第3款 民生費について願います。26番。
◇26番(大東宣之君) 障害福祉費についてお聞かせいただきたいと思います。この中の、
地域生活支援事業726万3,000円が減額となっております。大きいところでは、相談
支援事業、また移動支援事業が大体主な減額の理由ではないかと思うわけですが、こうした
減額をした理由、それとまたこうした減額をしたことによって何らの問題はなかったのかど
うかお聞かせいただきたいと思います。
◇民生部長(田島 護君) まず、地域生活支援事業の減額の件でありますが、1点目、相
談事業の中で、相談員の委託につきまして当初2名の相談員を予定をしておりましたけれど
も、最終的に事業の中身、それから10月から始まるこの事業について、1名対応でいける
というような形から、1名の減員をさせていただいた経過がございます。
また、移動支援事業につきましては、十分利用者には応えているというふうに思っている
のですけれども、またまた沼田市にまだこれを受けてくれる事業者がありません。これから
この部分についてはPRもされ、また先ほどの相談事業の中で取り扱いを含めて利用度が増
えてくるというふうに思っております。今年につきましては、見込みよりも少なかったとい
うことで減額をさせていただきました。事業につきまして、大きくマイナスになったという
ことではないというふうに認識をしております。
◇26番(大東宣之君) 結果として、相談員を2名予定していたところが1名で間に合っ
たといいますか、対応できたという、これは職員の方々が実際1名で対応された部分を残り
と言いますか、実際的には職員の方々が対応されてきたのではないかと思いますが、そうい
った相談支援事業と言いますか、相談活動の中で、特にこれは障害者自立支援法がらみで始
まった事業ですから、そういった中でこの障害者の方々の不安を取り除いていくと。そうい
ったようなことについての何らかの取り組みや検討がされてきたのかどうかお聞かせいただ
ければと思います。
また、移動支援事業についてはですね、市に事業者がなかったということで、利用見込み
が大幅に減ったということなのですが、そういうことになれば、実際ですね、この移動支援
事業についてなかなか利用しずらいというのが、市内に業者がないということであるならば、
まだまだ沼田市にとってはそういった点では利用しずらい側面が残っていたのかどうか。事
業者がいないということですから、そういうふうに感じてしまうわけなのですが、その辺に
ついてこの半年間どうだったのかお聞かせいただければと思います。
◇民生部長(田島 護君) 特に相談事業につきましては、支援費制度から現在の制度に移
ったわけでありますけれども、昨日の中でもお話しがありました通り、対象者は概ね220
名くらい、実際に相談に入っているのが50数名というような形であります。これからこの
事業については、まだまだ膨らんでいくものというふうには理解をしておりますが、支援費
制度の中では、現在、障害の中で、係の中で、係長を中心としまして、身体、精神、知的と、
各担当者がそれなりに対応してまいりました。いま議員さんのおっしゃられる通り、その部
分を継続しながら新しい制度で、さらに専門の相談員さんということで連携をとりながらや
ってまいりますので、この部分、これからまだまだ手厚く対応ができるものと思っておりま
す。
それから、移動支援につきましては、利用しずらいというよりも、まだPR不足の部分、
それから利用者がこれから増えるであろうと思っていますけれども、いまのところは必要が
なかったというふうにも理解できるというふうに思っております。
◇26番(大東宣之君) 移動支援事業についてはですね、地元市内に事業者があるか、な
いかによっても、また大きく利用者のあれが違ってくるかと思いますので、この件について
はわかりました。
そして、最後にお聞かせいただきたいのは、相談支援事業、相談の中でやはり昨日も申し
上げましたように、自立支援法によって障害者の方々の負担が大幅に増えてきたわけですか
ら、そういったものに対してですね、何らかの救済措置、市独自の対策等について検討され
てきたのかどうかお聞かせいただければと思います。
◇民生部長(田島 護君) 特に相談員さんを交えた中で、支援費制度、1割の部分につき
ましては、決まった部分お願いをしているわけでありますけれども、総合的な部分、サービ
スを受ける中でできる限り利用者に合った形での相談を受けている。こんな形で検討してま
いりました。
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第4款 衛生費について願います。26番。
◇26番(大東宣之君) 保険事業費の中の、後期高齢者医療事業についてお聞かせいただ
きたいと思います。すでに群馬県でもこの広域連合が設置をされ、本議会においても広域連
合議会の議員が今議会において決まりました。全県から集まってきている広域連合ですので、
ましてや沼田の中では一人の議員さんという中で、この沼田の地域の方々の意見等がしっか
りとこういった中で保障されるかどうか。また反映をされていくのかどうか、そういうこと
についてお聞かせいただきたいと思います。
それから、この後期高齢者医療によってですね、75歳以上の方々がすべて保険料を払わ
なくてはならない。月額1万5,000円以上の年金をもらっている方はすべて天引きをさ
れると。年金からの天引きになっているのではないかと思いますが、それで滞納すれば、い
まの国保と同じように短期保険証は資格証明書が発行されることになるのではないかと思い
ますが、その点について確認をさせていただければと思います。
◇民生部長(田島 護君) まず1点目でございます。県内の各市町村からの議員というよ
うな形で選出がありました。これにつきましてもいろいろな取り組み、中でのお話しの中、
市の部分、一定程度、大きな市からは2名、あるいは1名、そして町村につきましては、あ
る部分枠を決めての配分という形で議員が選出をされております。そういった中で、ある程
度、枠の中での議員の係数でありますので、それなりに意見の反映ができるものというふう
に理解をしております。
また、医療費につきましては、これは相互扶助の制度で、これは当然、後期高齢者75歳
につきまして、群馬県全体で取り組むというようになっておりますので、先ほど議員さんの
方からおっしゃられた通り、負担につきましては、応分の部分お願いをしたいと考えており
ます。
◇26番(大東宣之君) もう一つ聞いていたのですけれども、お答えがなかったので再度
お聞かせいただきたいのですが、要するに滞納者、要するにこの後期高齢者医療の滞納者に
対して、国保と同じように短期保険証の発行や資格証明書の発行ができるのではないかとい
うふうに思うのですが、その辺についての確認をさせていただきたいのと、後期高齢者につ
いてはですね、一般的に身体障害者やまた原爆医療を受けていらっしゃる方々と同様、資格
証明書や短期保険証はなじまないということで、一般的に後期高齢者に対してはそういった
ものが発行されてこなかったのではなかったのかというふうに思うのですが、今期、後期高
齢者医療が設立されることによって、そういった点がどうなっていくのか、再度お聞かせい
ただければと思います。
◇民生部長(田島 護君) 特に現在、準備段階ということでいまこの枠組み制度が始まっ
たところであります。中身については、おっしゃられたような方向、当然それも一つの視野
の中には入っておりますけれども、一応決定ではありませんけれども、方向としましては、
資格証と同じような方向、当然中に組み込まれてくるのではないかというふうには考えてお
ります。
◇26番(大東宣之君) これはもう資格証明書や短期保険証を発行することになっている
のです、国の法律でいけば。それで、ただ、督促だとか、それから納税相談等については、
市がやらなければならない。広域連合でやる事業であるにもかかわらず、そういった窓口は
市が対応していかなくてはならないというふうになっています。ですから市の判断によって
出すか、出さないかを決めることがある意味できるという側面があります。ですからそうい
った点で、この後期高齢者医療について、そういった沼田市としてどう対応していくのか。
こういった資格証明書、短期保険証についてですね、どういうふうにやっていくのか。この
補正予算の中で、医療システムの委託が出てきているわけですから、そういったことに向け
て準備を始めていくわけですから、こういった点についてですね、市としてどのような検討
をされていくのか。最後にお聞かせいただければと思います。
◇民生部長(田島 護君) 19年度で、これの準備段階ということで、今、既に先ほどお
話しのありましたシステムからの導入を始めました。当然それも含めまして、20年度、正
式な形でこの事業に移行するわけでありますので、そこへ向けての中で、いまの話も含めて
検討したと思っております。
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第5款 労働費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第6款 農林水産業費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第7款 商工費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第8款 土木費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第9款 消防費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第10款 教育費について願います。
◇26番(大東宣之君) 文化財保護費についてお聞かせいただきたいと思います。吹割渓、
吹割瀑総合整備計画事業216万が減額となっております。嘱託員報酬が88万の減額とな
っていますから、大体が、半分近くがこれになっているのではないかと思うのですが、実際
こうした減額となった理由は何なのかお聞かせいただければと思います。
◇教育部長(宮澤満夫君) お答えを申し上げます。
吹割渓、吹割瀑総合計画事業におきます補正の減額の関係でございます。いまのご質問の
中にありました嘱託員の報酬の件につきましては、当初予算の段階では、これまで学芸員と
いう資格のある方をお願いをしておったわけでありますけれども、これを通常の嘱託の方に
変えてきたということの中での支出の減額という形で今回補正減をさせていただくものでご
ざいます。
◇26番(大東宣之君) この吹割渓、吹割瀑の総合整備計画事業というのはですね、教育
部が今中心となって対応されているわけですが、これが国の天然指定記念物ということです
ので、教育部としては、この国指定の天然記念物を、これから未来永劫にわたってしっかり
保存をしていくと。そういうことからこの整備計画作りに着手をされているのではないかと
思いますが、この整備計画を作るにあたっての、教育部としての基本的な考え方が今年度は
どうだったのかお聞かせいただければと思います。
◇教育部長(宮澤満夫君) お答えを申し上げます。
この関係につきましては、18年3月の一般質問の中で教育長からのご答弁がされており
ますが、これにつきましては、旧利根村において検討されておりましたいわゆるエコミュー
ジアムとしての施設、それから吹割渓の総合整備計画、それから資料計画を位置づけた構想、
こういったことがあったわけでございますけれども、こういったことの中から利根の自然史
資料館、資料基本構想、これに関しまして総合的に沼田市合併後、検討を行う必要があるだ
ろうという形で検討をしているという状況でございますが、いずれにいたしましても、国の
指定文化財でございますので、そういった保護につきまして、地元等の調整を図りながら万
全を期してやっていきたいという基本的な考え方でございます。
◇26番(大東宣之君) 教育部としては、国の指定天然記念物ですから、保護と言います
か、保存に向けた取り組みがしっかりとされていくような計画づくりを進めなくてはならな
いのではないかと。旧利根村時代からの引き継ぎということですので、そういった点では、
教育部だけではなくて、この利根町振興局は勿論、教育部、利根町振興局、さらに本庁の対
応するべき部、課と合わせて、総合的に検討していかなくてはならない課題ではないかと思
います。今年度、そういった他の部、もしくは他の課だとか、そういった中で、庁内全体で、
そういったことについての検討が今後されていくのかどうか、最後にお聞かせいただければ
というふうに思います。
◇教育部長(宮澤満夫君) ご答弁を申し上げます。
ただいまの再度の質問でございますけれども、この関係につきましては、総合的に検討を
行うための庁内検討委員会、これを設置して検討しておるわけでございますけれども、この
考え方につきましては、先の3月の一般質問でもご答弁申し上げておりますけれども、現在
もその検討委員会での設置は検討している状況でございます。
◇議長(星野佐善太君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第11款 災害復旧費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第12款 公債費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、歳入について願います。
まず、第1款 市税について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第10款 地方交付税について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第12款 分担金及び負担金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第13款 使用料及び手数料について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第14款 国庫支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第15款 県支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第16款 財産収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第17款 寄附金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第18款 繰入金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第20款 諸収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第21款 市債について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、第2条 地方債の補正について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第25号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会計
補正予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第26号 平成18年度沼田市老人保健特別会計補正
予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第27号 平成18年度沼田市介護保険特別会計補正
予算(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第28号 平成18年度沼田市簡易水道事業特別会計
補正予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第29号 平成18年度沼田市下水道事業特別会計補
正予算(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第30号 平成18年度沼田市農業集落排水事業特別
会計補正予算(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第31号 平成18年度沼田市温泉事業特別会計補正
予算(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 次に、議案第32号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算
(第4号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) 質疑を終結いたします。
おはかりいたします。
ただいま議題となっております議案第14号から議案第32号までの以上19件について
は、会議規則第36条第2項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、議案第14号から議案第32号
までの以上19件については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
討論は一括して願います。
なお、討論は反対、賛成の順に願います。26番。
〔26番 大東宣之君登壇〕
◇26番(大東宣之君) 私は、ただいま上程されている議案第17号 沼田市職員の勤務
時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例について、議案第24号 平成18年度沼
田市一般会計補正予算(第4号)、議案第25号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会
計補正予算(第2号)について反対の立場より討論いたします。
まずはじめに、議案第17号 沼田市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正
する条例についてより、その見解を述べさせていただきます。
今回の条例の一部改正は、休息時間を15分短縮するというものですが、適切な休息時間
の確保は、効率的に仕事を進める上でも、職員の健康管理からも必要であり、短縮させるべ
きものではありません。
議案第24号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第4号)については、障害者自立
支援法による事業の精算がされていますが、本格実施がされて半年も経っていないのに、国
もその制度の不備を認め一定の改善をせざるを得ないような問題のある法律であり、これほ
ど法律の名称と中身が違うものはないとまでいわれています。
重い障害があり、様々なサービスを受けなければならない人ほど負担が重くなるなど、一
般的に経済的基盤が弱いとされている障害者にとって、サービスの制限や利用をあきらめな
くてはならなくなってしまい、障害者の自立、地域のなかで安心して暮らしていきたいとい
う願いを踏みにじるものです。
こうした時にこそ、市が温かい手をさしのべるべきであり、すでに全国の市町村ではそう
した取り組みが始められており、何らの対応もしない姿勢は認められません。
また、後期高齢者医療制度の準備に係わる予算が計上されていますが、この制度について
は内容が充分に知らされていないばかりか、今回新設された「広域連合」は、国が法律で設
置し、全市町村に加盟が義務づけられ、脱退を認めないといった異例ずくめの組織です。
家族に扶養されている人を含め、すべての75歳以上の後期高齢者が、保険料を年金月額
15,000円以上の人からは「年金天引き」で徴収されることになり、全国平均額は激変
緩和の措置がとられて年間60,000円、軽減措置がなくなると年間72,000円程度
と見込まれているなど、高齢者にとっては重い負担となります。
更に保険料の滞納者には、短期の保険証や資格証明書が発行されますが、従来、後期高齢
者には障害者などと同様に短期の保険証や資格証明書は発行しないとされてきましたが、弱
いものから保険証を取り上げるといった情け容赦のないものとなっています。
保険料の「徴収」、「督促」、「相談」、「滞納処分」などの業務は市の窓口で行うこと
となり、短期の保険証や資格証明書を発行するかしないかは市の判断ででき、明確に発行し
ないとの姿勢を今から示す必要があります。
議案第25号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)については、
後期高齢者医療制度の準備に係わる予算が計上されていることから認められません。
以上の見解を表明し、反対討論とします。
◇議長(星野佐善太君) 他に。討論を終結いたします。
これより、議案第14号 グリーンベル21テナント出店促進条例を廃止する条例につい
てを採決いたします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第15号 沼田市部設置条例の一部を改正する条例についてを採決いたします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第16号 沼田市職員の定年等に関する条例の一部を改正する条例についてを
採決いたします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第17号 沼田市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
についてを採決いたします。
本案は、原案の通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。よって、本案は原案の通り可決されました。
次に、議案第18号 沼田市保健福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正
する条例についてを採決いたします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第19号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例について
を採決いたします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第20号 沼田市難病患者等ホームヘルプサービス事業費用徴収条例の一部を
改正する条例についてを採決いたします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第21号 沼田市交通指導員設置条例の一部を改正する条例についてを採決い
たします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第22号 沼田市農村公園条例の一部を改正する条例についてを採決いたしま
す。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第23号 沼田市公民館設置条例の一部を改正する条例についてを採決いたし
ます。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第24号 平成18年度沼田市一般会計補正予算(第4号)を採決いたします。
本案は、原案の通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。よって、本案は原案の通り可決されました。
次に、議案第25号 平成18年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)を採
決いたします。
本案は、原案の通り決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛 成 者 起 立)
◇議長(星野佐善太君) 起立多数であります。よって、本案は原案の通り可決されました。
次に、議案第26号 平成18年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)を採決い
たします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第27号 平成18年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第3号)を採決い
たします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第28号 平成18年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)を採
決いたします。
本案は、原案の通り決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案の通り可決されまし
た。
次に、議案第29号 平成18年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第3号)を採決
いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第30号 平成18年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)
を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第31号 平成18年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)を採決い
たします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第32号 平成18年度沼田市水道事業会計補正予算(第4号)を採決いたし
ます。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
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第3 散 会
◇議長(星野佐善太君) おはかりいたします。
12日から16日までの5日間、19日及び20日、22日及び23日の4日間は委員会
審査等のため休会いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野佐善太君) ご異議なしと認めます。12日から16日までの5日間、19日
及び20日、22日及び23日の4日間は委員会審査等のため休会することに決しました。
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
次の会議は、26日午前10時に開きますからご参集願います。
本日は大変ご苦労さまでございました。
午後5時14分散会
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