議事日程 第2号
平成19年6月7日(木曜日)午前10時
第 1 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延 会
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出席議員(27人)
1番 真下 恭嗣君 2番 田村喜久子君
3番 坂庭 直治君 4番 石井 紘一君
5番 鈴木 圭子君 6番 金子 一弥君
7番 小野 要二君 8番 井上 正文君
9番 高柳 勝巳君 10番 布施辰二郎君
11番 片野 彦一君 12番 宇敷 和也君
13番 相田 昌夫君 14番 久保 健二君
15番 星野 稔君 16番 大島 崇行君
17番 山ア 義朗君 18番 大竹 政雄君
19番 井之川博幸君 20番 大東 宣之君
21番 橋 襄典君 22番 石田 宇平君
23番 星川嘉一郎君 24番 牧野 保好君
25番 星野佐善太君 26番 井田 孝一君
27番 金井 康夫君
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 副 市 長 林 義夫君
白沢町振興局長 根岸 恒雄君 利根町振興局長 郷原 重雄君
総務部長 田島 護君 民生部長 田村 澄夫君
経済部長 大嶋 政美君 建設部長 小池 大介君
街なか対策部長 松井完一郎君 白沢町振興局次長 小林 守君
利根町振興局次長 繻エ 勇二君 総務課長 栃原 豊彦君
会計管理者兼会計局長 町田 哲男君 教 育 長 津久井 勲君
教育部長 宮澤 満夫君 庶務課長 水田 修君
監査委員事務局長 小池 一夫君
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議会事務局出席者
事務局長 小林有一郎 次長兼庶務係長 繻エ 正美
議事係長 茂木 敏昭 主 査 地野 裕一
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午前10時開議
◇議長(金井康夫君) これより本日の会議を開きます。
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第1 一般質問
◇議長(金井康夫君) 日程第1、一般質問を行います。
通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
最初に、橋襄典議員。21番。
〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) 一般質問をいたします。
はじめに、有害鳥獣対応について。
未だ明らかにされていない有害鳥獣駆除費遅滞の再々調査結果についてお伺いいたします。
利根町振興局でのふれあい広場での善良な市民から「領収書偽造」と言われてその内容の
真偽についてお伺いいたします。
さらには、その他の問題についてでありますが、1月7日に報告を受け、3月7日の市長
答弁の事故防止指導手当について、関係者から事故防止指導員手当を受領している旨の再確
認をしてきたと言われておりますが、それは昨年の12月に、14年度3,000円、15
年度2,500円、16年度分2,500円、合計8,000円を3人分が支払われたと言
われているが、そのとおりなのか確認をいたします。
次に、有害鳥獣による安全と生業確保対策についてお伺いいたします。昨年のクマ出没は
100件を超え重傷を負う事故と人家の近くまで出没し、安心・安全生活を脅かす騒ぎと、
基幹産業の農業が繁殖力の強いイノシシによって、一夜にして生業が脅かされ、経済の活性
化への影響が懸念される。今回の鳥獣保護施行規則によって、4月16日に施行された新た
な鳥獣保護法施行規則の改正による対策への影響についてお伺いいたします。
なお、クマがいない地域や有害鳥獣駆除の場合は都道府県で判断できるとされているが、
当地域の場合はどのような理解がされているのかお伺いいたします。
次に、クマの安全対策について、過日、尾瀬保護財団から、尾瀬のクマ対策マニュアルが
作成されたが、身近に出没し、冬眠をしないクマとか人間のライフスタイルの中に入り込ん
できたことによる対策として、沼田クマ対策マニュアルの作成及び安全自主対策協議会等の
設置により安全対策を考えていく必要性があるのではないかと思われるがお伺いいたします。
次に、イノシシの農作物被害の軽減と地域活性化について、農は国の基、自給率アップ、
当市も基幹産業と位置づけされている農業が失われるおそれがあり、イノシシの獣害対策も
含めて食肉利用を含めた農作物被害の軽減と地域活性化の一石二鳥の対応についての考え方
について。
なお、隣接する吾妻では、既に地域おこしを目指して吾妻7町村で開設されており、沼田
市においてはこれらに対応する政策についてのお考えをお伺いいたします。
2番目として、グリーンベル21について、三井生命資産無償譲渡についてお伺いいたし
ます。
その後の経過と沼田市の将来を雌雄する大きな問題で、昨年の10月での全員協議会にお
いても説明資料の不足、公開を強調する市長として理解に苦しむ。受け入れ、受け入れない
時の予測される問題点と今後のシュミレーションについて、もっと積極的に考えを示す必要
性があるのではないかと思いますがお伺いいたします。
さらに、沼田都市開発株式会社への出資についての課題についてお伺いいたします。
なお、答弁漏れのないように申し上げて、1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの橋議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、有害鳥獣対応について、有害鳥獣駆除費遅滞の再々調査について、未だ調査結果の
明快な答弁がなされないのは、その後についてでありますが、錯誤により支払いが遅延し、
相手はもとより地域住民に不信感を与え、職務の信頼を損ね、公務員としての信用、信頼を
失墜したもので、地方公務員法第29条の規定に基づき処分を行ったものであり、これまで
ご答弁させていただいているとおりであります。
次に、ふれあい広場での市民からの「領収書偽造」声明の真偽についてでありますが、有
害鳥獣駆除費の領収書につきましては、事務処理上、平成17年3月31日付けで作成した
ものであります。従前の例を踏襲し、関係者本人の了解のもと作成したものでありますが、
適格性を欠くものであり、事務処理の改善を指示したところであります。
次に、その他の問題点についてでありますが、緊急に確認させたところ、同一人物からの
平成11年度、平成15年度及び平成16年度の事故防止指導員手当の領収書が存在してい
るとの報告を受けております。
次に、安全と生業確保対応策について、鳥獣保護法施行規則についてでありますが、「鳥
獣保護法」の改正に合わせ「同法施行規則」が改正され、平成19年4月16日施行されま
した。その内容は、法に定められた猟具であった「とらばさみ」については、錯誤捕獲した
場合、鳥獣を負傷させてしまうため法定猟法から除かれました。また、イノシシの捕獲につ
いてでありますが「くくりワナ」において次の要件に一つでも該当する場合は、禁止する猟
法となっています。まず1つが、輪の直径が12センチメートルを超えるもの、2つ目は、
締め付け防止金具が装着されていないもの、3つ目が、よりもどしが装着されていないもの、
4つ目が、ワイヤーの直径が4ミリメートル未満であるものであります。また、鳥獣の捕獲
を行うため許可を受けた場合は、使用する猟具に住所、氏名、その他規則で定める事項を表
示することが義務づけられ、この表示を行わなければならない猟具を網、ワナ等とすること
が新たに設けられました。
この施行規則の改正は、錯誤捕獲の減少と人身保護に万全を期するためのものであると考
えております。
次に、安全対策について、クマでありますが、今年の冬は、例年にないような暖冬という
こともあり、冬眠をしないクマがいるという情報もありますし、また、昨年出没して里のも
のを食しているクマもいることから、今年についても人里への出没が懸念されますので、そ
の対策として、道路や人家周辺の森林を整備し、出没しにくい環境を確保する経費に対し支
援する「群馬県森林獣害対策事業」や人家付近に出没した地域に隣接する山林の下草刈り・
除伐等を県が単独で行う、「すこやか森林ボランティア事業」、また既制度の「中山間地域
等直接支払制度」「農地・水・環境保全対策事業」等の活用により、有害獣との棲み分けを
行うとともに、クマの目撃情報等があった場合には、該当する地域への回覧板の配布や教育
委員会への通報及びクマ出没注意啓発看板設置、広報、農業残さを捨てないよう啓発し、市
民が事故に遭わないように対策を取っております。
また、緊急時にあたりましては、捕獲隊と協力をしながら対応をしております。
マニュアルの作成・安全自主対策協議会の設置につきましては、現在の体制・対策を堅持
しつつ、更なる啓発活動に努め、緊急時にありましては「警戒本部」を設置する等、市民の
安全確保に努めてまいりたいと思っております。
次に、農作物被害の軽減と地域活性化について、イノシシでありますが、農業は、議員ご
案内のとおり、本市の基幹産業でありますが、この農業経営を揺るがすイノシシによる被害
が近年甚大になってきたことから、平成17年度から、市単独で「獣害防止柵」への支援を
行っております。このことにより、多くの農家がトタンにて農地周辺を囲みイノシシの侵入
を防ぐ策を講じておりましたが、最近では電気柵の普及により、以前からみると安価になっ
たため、これを導入する農家が非常に多くなってきております。また、本年度旧沼田市とし
て初めて、川田地区において農家、猟友会、農協と市が一体となり手作りの「囲いワナ」を
設置しました。並行して、本年度より市単独事業として「ワナ猟資格取得推進補助金」を新
設し、ワナ猟の資格取得のために受験をした農家等に対して支援してまいります。
有害獣による被害を防止することにより、生産意欲の減退した農家が再び意欲を取り戻す
ことにより、地域の活性化につながるものと思っております。
なお、沼田市においての政策については、沼田市独自ということでなく、群馬県・吾妻郡
7町村で建設しました「あがしし君工房」等との連携について、今後研究してまいりたいと思
っております。
次に、グリーンベル21について、三井生命資産無償譲渡について、何故、その後の動向
について、資料をもっての説明がなされないのかについてでありますが、平成18年8月に
三井生命保険株式会社からグリーンベル21に係る三井生命資産を無償譲渡したいとの寄附
申し出がなされて以来、庁内において協議検討を重ね、平成18年10月6日に、三井生命
に対し資産の受け入れについて4点の必須事項を条件として前向きに取り組む方針を提示い
たしました。
その後、三井生命におきましては、市の方針に沿う処理方向で不動産鑑定士などの専門家
を入れて区分所有権の整理方法、それにより発生する不動産取得税、登録免許税などの税制
対策等について、権利者をはじめとする関係者の方々の同意を得るべく慎重に検討が行われ
ております。
持分所有権の区分所有化には、地権者をはじめ関係権利者の全員の同意が必要なことから、
現在、共有者協議会に対する三井生命の方針内容の説明会の開催に向けて日程調整が進めら
れていると伺っているところであります。
従いまして、権利者個々の権利・資産にかかわる部分もありますので、三井生命をはじめ
とする権利者の今後の動向に注視しながら慎重な対応を図っていきたいと考えております。
次に、受け入れ、受け入れないときの今後のシミュレーションについてでありますが、先
ほどの答弁と重なりますが、現在、三井生命において地権者をはじめ関係権利者との調整が
進められている状況でありますので、今後のシミュレーションにつきましては、三井生命を
はじめ権利者等の今後の動向に注視し、過去に庁内で検討した事項を踏まえながら慎重な対
応を図っていきたいと考えております。
次に、沼田都市開発株式会社への出資についてでありますが、市では平成4年6月に、沼
田都市開発株式会社の設立に伴い2,000万円を出資いたしました。その後、平成14年
8月に沼田サティが撤退した後の対応として、沼田都市開発がAコープの出店にあたり、そ
の受け入れ態勢を整える資金の支援策として、平成15年1月に沼田都市開発へ1億円を増
資してきたところであり、現在、1億2,000万円の出資となっております。
以上申し上げまして、橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇21番(橋襄典君) 答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
初めての方がこの通告書を見ると、「何でこんな通告したんだろう」というふうに思われ
るというふうに思うんですね。これも3度聞いている訳なんですけれども、先ほどの市長の
答弁にもありましたけれども、明快な答弁がないんですよね。それで、私もこの話を聞きま
して、当局側にお話しをしたけれども、1度も議場以外では答えてくれないというのが現状
だったんです。それで、ご承知だと思うんですけれども、これは11月11日の新聞です。
これも、いわゆる読売新聞と上毛新聞、中身がちょっと違うんですよね。この中にはこうい
う文章になっているんですよ。「この住民から抗議があり、調べたところ書類の間から現金
が発見された」と。7ヶ月も遅れてその書類の中に現金がおいてあるってことは、どういう
推測かということをですね、考えたときにですよ、そういったものが、1回に済まされてき
た。来るべきものだと思うんですよね。それがいたずらに、もう約10ヶ月も経ってもこん
な騒ぎをしているわけですよ。地元、要するに利根町においてはこういったことに非常に関
心持っていると思うんですよね。「橋議員がまた質問する」というようなことからですね、
そういった部分というのは、今の市長の答弁の中でですよ、この3月31日の日付をもって、
領収証を発行されたと。これがですね、12月ですね、平成16年の有害鳥獣駆除費、この
封筒に入れて、上期と下期の4万2,000円を渡したということですよ。ですから、その
時にはもう、領収証を切られているということは、現金は渡ってないんですよ。そのことに
ついては市長、どうお考えですか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
今お話しされた関係につきましては、先ほど2番目のですね、ふれあい広場での市民から
領収証の偽造声明の真偽についてというところで答弁をさせていただいたとおりですね、平
成17年の3月31日付で作成したものであります。で、適格性を欠くものであり、事務処
理の改善を指示したところでありますが、このことについては振興局次長にですね、答弁を
いたさせます。
◇議長(金井康夫君) 利根町振興局次長。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 命に従いまして、ただいまの質問にお答えしたいと思
います。
先ほど、市長から答弁がございましたとおり、領収証の関係につきましてご答弁させてい
ただきます。平成17年の3月31日付で作成した領収証につきましては、本人確認の了解
のもとに、作成したと。これも事務処理上のやむを得ぬ行為という形で処理させたわけでご
ざいますが、適正は欠けていたと、反省しているところでございます。以上です。
◇21番(橋襄典君) その本人確認の上というのは、いつなんですかそれは。確かね、
4月の7日前後にこの猟友会の会議をしているわけですよ。その点ではね、そういうことが
発生したというんだったら、まあ、同じでも分かるわけですけれども、それはですよ、書類
の間に現金も含めて、その本人から抗議があったもんで、「ああ、うっかりしていた」と。
こういうことで本当に信頼できますか。それで、なおかつですよ、こういう封筒ですよ、こ
ういう封筒で支払っている。いつもみんな同じですか。これは12月も見せましたけれども。
これは本当に入っていた封筒なんですよ。ですから、何故、こんなに遅れてしまったのかと
いう、縦割りの行政としてですよ、こういうことが起こるということは、市民はどういうふ
うに行政を思っているかということは、いわゆる、それぞれ市民がその所得に応じて血税と
いう税金を納めて、それでその市民のために行政執行されている。こういうところに基本的
には信頼があるわけなんですよ。今言ったような説明でですよ、だったら初めての時にこう
いうことが説明になれば、「うん、そうかな」とは思いますけれども、こういうことは何度
か当局に申し入れても、その人の話をしている地元の住民の方にも、私にも何もこういうこ
とがないんですよ。議場でやるからおかしくなっちゃうんです。もしかすれば調整が済んだ
かも知れないんです。でもですよ、もっと言わせてもらえばですよ、それじゃあ、誰がはん
こを使ったんですか。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) ただいまの質問にお答えにいたします。
誰がはんこを押したのかという問いでございますけれども、先ほども答弁させていただい
たとおり、書類を整理する上、本人確認の上、事務局で処理をさせていただいたということ
でご理解いただきたいと思います。以上です。
◇21番(橋襄典君) 本人が、そのはんこを、本人の持ち物のはんこを使いますよと言
う、そういう確認をして押したということですね。その方は、はんこは2つしかないという
んですよ。それで、役所にそういうはんこはあるかと思いますけれども、それを流用したと
いうことらしいんですよ。その辺の問題はどうですか。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) ただいまの質問にお答えしたいと思います。
当初、市長が申し上げたとおり、従前の例を踏襲しつつ、先ほどの質問の中にもございま
したとおり、信頼関係を築いた上の中で、そういった事務を遂行してきたという内容でご理
解いただきたいと思います。
◇21番(橋襄典君) それは答えになってないんです。先ほど私が質問の中で説明しま
したようにですね、行政と住民との信頼関係、今言った信頼関係が失墜してるんですよ。こ
の方は、確か、納税か何かするつもりでいてですね、ところが、それがいつになっても、と
いうことで行ったらということが抗議の、ということなんでしょ。例えばですね、遡ります
けどね、これもちょうど当時、私は総務の委員会に所属してましたですよ。11月10日が
定例の委員協議会ですよ。その中で、総務部長からこの説明があって、午後記者会見をして、
この発表になったわけですよ。その事前にもね、私には全然こういった話はないんですよ。
話を促しているにもかかわらず。それでですよ、今の次長の答弁では、誰が聞いていても曖
昧じゃないですか。余計そうなっちゃうんですよ。時間がかかって全然ハッキリしないから。
この文章をよーく読んでみてください。私はもう一度読み直したんです。おかしいんです、
これね。不自然さがある。でも、不自然さは認めてるかも知れないけれども、そのはんこは
どこのはんこを使いましたか。もう一度確認させてもらいます。
(「休憩」を求める者あり)
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◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午前10時23分休憩
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午前10時25分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) ただいまの質問にお答えいたします。
はんこは、事務局で一括で、それも本人了解で、信頼関係のもとで従前を踏襲しつつ、処
理してきたということでご理解いただきたいと思います。
◇21番(橋襄典君) それでは、もう一度確認します。これは、振興局内に置いてあっ
たはんこを流用し、それも本人がOKをして、それで従来の信頼関係の中でそのはんこを使
わせていただいたと、こういうことでいいわけですね。それは、いつはんこを押したか、そ
の辺について。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 日にちにつきましては確認しておりませんけれども、
3月31日の書類を整備するが故に使わせていただいたということでご理解いただきたいと
思います。
◇21番(橋襄典君) そうすると、7ヶ月遅れて10月に支払いしたというのは、いわ
ゆるそのお金は7ヶ月いってなかったわけですけれども、そうすると、その7ヶ月の間の領
収証というのは、いわゆるあまり不適当、そうするとこの領収証は偽造といわれてもしょう
がないわけですよね。そういう値にされるわけでしょ。そういうことじゃないですか。それ
をもう一度確認したいと思います。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 偽造か偽造じゃないかということの議論は別問題とい
たしまして、私どもの方は、従前どおり信頼関係のもとで、事務処理を行うがために処理を
してきたと。本人も了解ということでご理解をいただきたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 分かりました。本人が了解しているということですね。これが偽
りがないということを確認させていただきます。それでですね、この善良な市民から「領収
証偽造」といわれて、利根町振興局でのふれあい広場の中ですよね。それで、その時には市
長は答えなかったんですよね。答えなかった。それで、3月7日の私の一般質問についても
これも答えなかった。職員の個人のプライバシーも含めてと、よく分からないような答弁だ
った。それが、何故今、こういうことなんですか。それと振興局でのふれあい広場の時にそ
ういう善良な市民から申出があったときに、「それは今ここで確認できないけれども、確認
をしてお答えします」とこういうことが出るのが普通だと思うんですよね。それを何となく
押し切ってしまった。これも3月の7日の時に聞いております。その点についてはどうなん
ですか。それと、ふれあい広場は、秘書課長が前段の説明をしますけれども、市長が年に1
回11カ所、合併になってから11カ所赴いて、市民と直接話し合いをすると、こういう話
し合いをなかなか市民の声が直接聞けない場でこれが出たわけですよ。そういったことにで
すね、市長が何故そういう形の処置ができなかったということは、どういう考え方できたの
かお答えください。
◇市長(星野已喜雄君) やはりあの、内容がですね、大変あの難しい問題でありますので、
慎重に対応をしてきた経過がございます。
◇21番(橋襄典君) 慎重になるのは当たり前のことでしょ、それは。当然のことです
よ。これがね、約10ヶ月も延びてきてるんですよ。一市民の立場を考えたときに当然、何
事においても慎重にすべきことは当たり前のこと。しかしながら、ここまで遅れてしまった
ということについても疑問は感じますよ。その点でもう一度ですね、当局は、あくまでも本
人の了解の上で、住民との信頼関係の中ではんこを使わせていただいたと、こういうことな
んですね。だから、本人のはんこじゃないんですよね。その人の姓のはんこを使ったという
ことですよね。これだって、行政側とすれば如何なものかということですよ。ハッキリ言っ
て。本人の持ち物、その人ははんこを2つしか持っていないんですよ。「どっちのはんこを
使ったか」と言っているんですね。次長知ってますよね。私とのやりとりの中で。そういっ
た部分は、しかしながら、そういったことがもし、そのはんこがですよ、所有者じゃないん
ですよ。所有者じゃないはんこをそういう公な書類にはんこを押した。本人がいいっていっ
たから。これだって問題があるんですよ。そのことについても含めて、その2点ですね、そ
れから、その次の問題。私は、この問題については有害鳥獣駆除費の問題でこの質問をした
わけですよね。ところが、3月7日の私の一般質問では、市長は答えた内容は、いわゆる事
故防止指導員手当を、ということを言っているんですよね。それで、その新たにこの部分は
12月にですよ、12月に平成14年度と15年度、16年度、3年間のもの8,000円
をですよ、3人に支払いをしたということなんですよ。その辺の確認はいかがですか。含め
て3点ですけど。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに議員がおっしゃるとおりですね、3月の議会の中で申し上
げておると思いますが、今日のですね、ご質問の関係に対する答弁はですね、緊急に確認を
させたところ、同一人物からの平成11年度、平成15年度、及び平成16年度の事故防止
指導員手当の領収証が存在しているとの報告を受けている。こういうことで申し上げている
わけでございます。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 公な書類にはんこを押したのも問題だということでご
ざいますが、再三私も反省してございます。適格性は確かに欠いてございます。現在、事務
処理改善に向けて努力をしているということでご理解いただきたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 今、その事故防止指導員手当ですね、これはですね、3ヶ年分を
ですよ、遡って昨年の12月に支払われたはずなんですね。その辺はいかがですか。3人に
支払われたということなんですけれども。それは、事務的な部分があるから次長でもどっち
でも構わないですよ。だって、これだって遅延したって言えるんですか。3年間という。そ
の辺の確認をちょっとお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
今回あの、議員のその他の質問の関係等について、ご案内のとおり、詳細なことが喫緊に
ですね、ございましたので私の方から緊急に確認させたところ、先ほど申し上げましたとお
り、11年度、15年度及び平成16年度の事故防止指導員手当の領収証が存在していると
の報告を受けております。なお、ただいま申し上げたかつてのことについては、次長の方か
ら答弁いたさせます。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 同一人物からの11年度、15年度、16年度は確認
できましたので、内容については現在調査中でございます。以上です。
◇21番(橋襄典君) それではね市長ね、3月7日の私の一般質問の答弁に1月の7日
に報告を受けたと言ってるんですよ。それが今の指導員手当ですよ。これは新たに私はその
時に知った問題ですよ。それで、今回も現地調査に行ったときに、いわゆるこの15年度と
16年度、突然じゃないんですよ。その他の問題点については、もう次長と話をして知って
いるはずですよ。だから、何故よく調べないんですか。唐突じゃないんですよ。この問題に
ついては、市長は3月の7日に1月の7日に報告を受けてると言うんです。再々調査につい
て。3月の議会で私は取り上げて聞いているんですよ。こんなの食い違いばっかりじゃない
ですか。それで、それも3人に支払ったと言うんですよ。それの答えを聞いてから次の問題
を聞きます。
◇市長(星野已喜雄君) ええとですね、この事故防止指導員手当の関係等について、振興
局の方からですね、それぞれ支払いの関係等について確認をしているということの報告をい
ただいております。それはですね、平成19年の2月に14日付けでですね、いただいてお
ります。ただ、今議員がおっしゃっていることの16年度以前の関係等についてはですね、
私ども承知をしておりませんでした。従いまして、先ほど次長が答弁させていただいており
ますとおり、今それらについてですね、調査をしていこうということになっているわけであ
ります。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 先ほどのご質問の中の1月に報告いただいておるとい
う内容につきましては、平成16年度の結果について確認をしたという内容でご理解いただ
きたいと思います。
◇21番(橋襄典君) それではですね、振興局にこういったものがいってるわけですよ
ね。これは内容はどういうことかというと、利根沼田猟友会より支払われる事故防止指導員
手当について、東猟友会事務局員の説明では、名前出てますけど、いいません。17年4月
10日前後に16年度の有害鳥獣駆除費の後期分と一緒に支払ったとの説明を聞きましたが、
私は自分の記録の記帳についてはこういう記録はございませんと言う。でも、こんなことを
ずーっと引きずっているのは嫌だから、私は受け取ったということでこれでおしまいにした
いと。これ行ってるでしょ。振興局に。そうすると、今の答弁とこの問題というのは食い違
いがあるんです。その点いかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) あの、先ほどですね、議員のご質問に対して3月の時点で確認作
業を行い、平成19年1月7日までに関係者から事故防止指導員手当を受領している旨の再
確認をしてきたところであります。ということの報告を受け、そして、先ほど申し上げまし
たとおりですね、実はあの、私どものところに利根町東猟友会手当支払いに係わる確認報告
がですね、起案月日2月14日付で私のところにまいっております。
従いまして、1月7日までに関係者から事故防止指導員手当を受領している旨の再確認を
してきたところでありますということでもって答弁をさせていただきました。従いまして、
今議員がですね、その他でもって質問している内容につきましてはですね、まさに緊急がご
ざいましたので、振興局の方に指示をいたしまして、そして、それらについて確認をするべ
く、作業を指示をしたところでございます。
◇21番(橋襄典君) もう一度指示した日にちをハッキリ言ってください。それでです
ね、この一般質問の通告にあたって、この問題について次長ともお話しをしています。その
文章も知っています。今言った経過というのは全部知っているわけなんですよ。ですから、
そういったことについて、先ほども申し上げましたように15年、16年、17年度と3年
度にまたいでの8,000円というのが支払われているんですよね。3人に。それが12月
なんですよ。その辺はまだ確認されないということですか。ということは、そういう一般質
問についても市民から出た意見についても、先ほどのふれあい広場もそうですよ。なかなか、
直接市長と市民が会話できない。私が申し入れても市長は面談してくれないんですけれども。
でもですよ、そういったことが、いわゆる行政運営の理解をしていただくっていう1番の機
会じゃないですか。それがために時間を割いて11カ所、合併になってから大変ですよ。私
も2年、11カ所全部行きました。参加させていただきました。それがために市民の直接の
意見を聴かせていただきました。そこから出たことで、それで、今回も現地調査に行きなが
らいろんな意見を聴きました。おかげで人も知ったり、そういう意見の食い違いもあったか
も知れないけれどもそういう中から市民の声としてですね、これがあったと。例えばですよ、
警察問題で領収証偽造といったときにどうなんですか。そういったことにその1番大事なも
のとして、すぐ調べてその結果はそうじゃなかったですよと言うなら言うで、その結果は出
るはずなんです。未だかつてこんなに時間がかかっているなんていうことはですね、今の大
変な行政運営、今、国が沈没するような形で沼田もどうだと。そんな時にですね、早い結果
を、また市民の意見を聴きながら対処して行かなくちゃならない。この姿勢が市長が公平・
公正・公開・現場主義。そこにモットーがあるんじゃないですか。執行者のイコール偽りが
あっちゃいけないわけですよ。我々議員だってそうですよ。今度の改選の時に言ってきたこ
とを優先的に今回こういうふうに通告してますよ。それがために、市民と議員との約束、信
頼を失墜しないように具体的に対処していく、その結果として市民が得になったり、市が得
になったりするような形をしていかなけりゃ。1番基本的な問題ですよ。これは後で確認し
ますけれども、本人と行政側と了解の上ではんこと使ったと、これは大変な話だと思います
よ。それじゃあ、何でこういうものが結論がつかなかったのかと言うことなんです。ですか
ら、今もね、市長が見たように、市長のところにはもう行っているわけですよ。大変な問題
ですよ、これ。私もコピーしていただきましたけど。そういったことが今、合併になってこ
んな広域になっちゃってですよ、行政と市民とのあれをもう少し短くしなけりゃ。それには
どうしたらいいんだろう。こういうことだと思うんです。私は合併する前のね、9か市町村
の時はユビキタスという、ITを即した中でですね、いつでもどこでも同じサービスを得ら
れる。それにはお金の投資もあるけれども、そういう工夫をしながら市民本位の行政運営を
していかなけりゃならないんです。こんなくらいのことで結論が出ないなんてことは私には
考えられないですね。ですから、この人の話、じゃああれですよ、ここじゃあできないかも
知れないですけれども、もう私は嫌ですよと言っているんですよ、この人は。だから、受け
取ってないけれども受け取ったということで、この文章に書いてあるでしょ、市長。だから、
そういうことについて、もっと敏感に対応していかなければ、これからもっともっと住民負
担になる部分がいっぱい出てくるわけです。今、弱者に対する影響というのはものすごくた
くさん出ている。それには、行政と住民と信頼関係。簡単に今言ってますけれどもね、本当
にそこまでやってますか。じゃあ、地域協議会はどうなっていますか。それで、市民の声を
聴いて、それが本当にどうであるか。でもこういう問題はこういうふうにやりますよとか、
それがやっぱり市民本位じゃないですか。それがなけりゃ信頼できる行政運営なんてなりま
せんよ。それも含めて答弁をお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) やはりあの、その他の問題点からですね、議員が出された内容を
ですね、拝見をいたしまして、緊急に確認をさせていただきました。従いまして、私が現時
点で報告をいただいているのはですね、議員のおっしゃっていることと若干食い違いがござ
いますが、平成11年度と15年度と16年度の事故防止指導員手当の領収証が存在してい
るとの報告を受けております。で、細部に渡りましてはですね、現在振興局をして、確認作
業を今しているところでございます。なお、諸々の諸問題について、市長が速やかに、しか
も、対応する必要があるんじゃないかということについては、議員ご指摘のとおりでござい
まして、私どもも誠心誠意そういった観点で努力をさせていただいております。ただ、今回
の問題は、いろいろと人の絡むことでございまして、非常に慎重にですね、扱ってきた経過
がございますのでご理解を賜りたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 慎重に取り扱うのは当たり前のこと。それでですね、私は議会の
開会日にこの内容の通告の文書を出しています。それで、その事前に次長ともお話ししてま
す。その内容については、その他については、その時には、面談の時には「ちょっと話はで
きない」と。その後、要するにそれが確認されたので通告を、この文章を出したときにはこ
ういう文章は出ているわけです。これがそんなに掛かるんですか。議会初日にこれを出して
いるわけですよ。それを見てですよ、それで、緊急性と言うけれども、その前にはこの問題
って言うのは電話ではお話ししているはずですよ。次長には、ね。それが、こんなに人の問
題って言うんだから大事に取り扱わなくちゃならないけども、だから市民の声って言うのは
大事に聴かなくちゃならないんですよ。それじゃあ、申し上げますけれども。余分なことに
なりますけども。合併協議のね、旧沼田市の8カ所で説明会をしたけれども、その意見を吸
収されていますか。聴いたようなふりをしているだけなんです。だから、これもそうなんで
すよ。本当にこれはだめなんだよ、これはこうなんだよと、こういうふうになればその真意
は伝わると思うんですよ。いたずらにこんなに長くなって。今日は後のことはいいです。も
う。40分これに掛かったっていいと思っている。でもですよ、市民がどうなるんですか。
それで、この後のクマの問題もそうですよ。あの、選挙中でも悲痛なんですよ。この目先に
クマが出ているんですよ。時間がずれていたから遭遇しなかったけどって。その時に生態系
を変えていっちゃって、もう、山のものよりも人間が食べている高タンパクのものがいいの
が当たり前なんですよ。それを味をしめちゃうとどんどんどんどん出てきちゃう。先ほど1
回目の答弁で市長はね、これもいいことですよ。ただ、沼田版として物事を考えて行かなく
ちゃ。その時に今言ったこういう重大な問題、重大ですよ。軽く考えているか知りませんけ
れども、大変な話。これも信頼において基準においてその人達が駆除に回っているわけです
よ。そういったものがそういう形でね、取り扱われては大変な話だと思いますよ。いかがで
しょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 大変重要な問題であるということは、実際肝に銘じておりまする
し、またあの、先程来答弁させていただいているとおり、各関係機関にも指示もさせていた
だきました。従いまして、今回ですね、質問をされている関係等についてはですね、常に議
員のご質問のみならず、関係する議員の方々のですね、本会議での一般質問は市民の代弁す
る声として、しっかりと受け止めておりますので、今回の問題等についてもですね、やはり、
先程来申し上げているとおり、非常に重要な要素がありますので、慎重に進めてきたという
経過がございますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) 何でこんなに時間がかかっているか、その辺の内容について。
◇市長(星野已喜雄君) やはりあの、先程来申し上げているとおりですね、内容が、人が
ですね、絡んできているという関係からですね、慎重に対応をしてきたという経過がござい
ます。
◇21番(橋襄典君) まあ、傍聴者も含めて、もうこれ以上の答弁は帰ってこない、変
わった答弁はですね。後は、誠意を受けてくれとこういうことだと思うんですよね。あの、
今までの質問の中で、この問題については、本人に確認の上ではんこを押して、領収証を発
行したということなんですね。そうすると、何故7ヶ月も遅れてこれが出てきたんだい。敢
えて言うんですよ。その時に言わなかったんですけど。だとすれば、本人の確認の上ではん
こを押しました、領収証作りましたとすれば7ヶ月なんて遅れて出てくるはずないんですよ。
これに疑問があるじゃないですか。それで、この問題についてはですね、地元の人間で人間
関係があるから「もういいよ」と言っているんですよ。それじゃあ、善良な市民に対して気
の毒じゃないんですか。この次にこういうものを受けたときには受けてはいけないよとか。
もう一度言いますよ。本人確認の上ではんこを使ったということになっていれば10ヶ月も
遅れてなんて来るはずないんですよ。あり得ない、どう考えても。それで、信頼できる行政
運営ということになればですよ、その点と、もう一つ積み残しですね、いわゆるこの事故防
止指導員手当の問題も、私の解釈と市長の説明が食い違っているのかも知れないんですけれ
ども、3月の7日の私の一般質問で市長からこの辺が出てきたんです。それで、現地調査に
行きながら、いろいろ聴いていくうちに昨年の12月に3ヶ年を合わせて8,000円が3
人のところに支払われたと。しかしながら、この人からすればこんな問題は引きずるのは嫌
だよという文章を持って振興局に行ってですよ、それで言ってるんですよ。この人はもらっ
た感じがしないと。何も記載されていないと。市長のところにありますよね、手元に。それ
を聞いたときに行政は、市民はどう考えるんですか。そうすると、それが出てきたことにつ
いて、それじゃあ、いきなりその他の問題だからと。その他の問題というのは、それを確認
したいための、含めてですね、新たな問題。3月の7日に答弁したことがその他の問題なん
ですよ。だけれども、通告の中にはその内容が全部入っている。数字も何も全部。でもね、
それが、そんなに時間を引っ張る、人にかかわる問題だからということですかということな
んです。やはり、昔、「早くする課」とか、そういうものが流行ったと思うんですけれども、
そんなことは言えば責任を持たなくちゃならないからそういうことは実行できるわけですけ
れども、そうでなくても市長の普段の姿勢と言っていることと行動を含めればもっと早く縦
割り行政と、トップダウンなんですね。ですから、それが合併になったときのそういう血の
通う行政運営になっていないということに判断せざるを得ない。もっと早く動くわけですよ。
私からすればですよ。その点について、もう一度総括してお答えください。
◇市長(星野已喜雄君) やはりあの、先程来答弁させていただいておりますとおりですね、
問題がですね、大変あの、人の尊厳に係わることでございまするし、非常にデリケートな部
分もございますので、対応を慎重にさせてきていただいている経過がございます。ただいま
の振興局次長がですね、細部に渡っては答弁をされましたけれども、そういったことで今後
ですね、こういったことがないように私どもも一生懸命努力をしていかなければいけないと
思っております。
◇21番(橋襄典君) 未だ、これは決着はついてませんからね。ハッキリね。今、一方
的な形で信頼関係の上においてはんこを使わせてもらったと。それも確認をさせていただき
ます。ハッキリとね。ここまでやったんですから。今言った指導員手当の問題についても、
3ヶ年遅れているなんてこれももう一度確認させてもらいます。そうでないとね、私が今こ
こで通告して一般質問した意味がありません。次にですね、この今度の4月の16日付で変
わったということで、今市長の言われた答弁のとおりです。そこでですね、今、昨年度から
非常にクマの出没が多くて、本当に人家に近いところで出没するということで、本当に今ま
でのまちづくりの安心・安全というのとは違った形の中で生態系が変わる中においてクマが
もう目先まで出てきているという形ですね。先ほど市長が答弁した内容については十分承知
しています。そういった中で、いち早くそれを処置したり対応したりという形をですね、い
きなり来るわけですからそういうプロジェクト的な部分を作ってやっていく必要性があるん
じゃないかなと。それがいわゆる行政と住民との信頼関係のつながりにも結びついてくるん
じゃないですか。佐山のある人もですね、「うちのりんごが全部だめになれば、横塚の方に
行くだろう。そうすればみんなが騒ぐだろう」と、こういうことだったんですね。というこ
とは、その当時はあまり行政がギャーギャーしてなかったんですね。これが一つです。もう
時間がないから行きます。それからイノシシについてですけども、昨年の川田地区でのふれ
あい広場の中で3人の若い農業後継者が始めの1回の時には「うん、なるほど」と市長の答
弁を聴いていたんです。2回、3回になってきた時に不信の質問だったですよ。隣の吾妻で
は先ほど申し上げましたように7ヶ町村の中で組んで、その先ほど言った新聞記事の提供を
したのは私ですよ。農政課長に。これですよね。これを提供してこういうこともいっぱいあ
りますよ。ただ、沼田版としてどういうふうにしていったらいいんですか。駆除も勿論そう。
それを利活用することが一つ、産業として取り入れること。それから今、農業の自給率の問
題がありますよね、これが減ることによって沼田市全体の所得も減ってくるわけです。
今年は雪不足の中で利根町にも早くイノシシが出てきている。こういった中でですね、こ
れを「農業なんてやなこった」 ということにならないようにするためにはそういう部分も総
合的に含めた中でね、このいろんなあらゆる角度から考えていかないと存続していかない。
本当に何度も遊説車で屋形原を回りましたよ。ところがですよ、電気の柵も担当者から聞け
ばですね、利口なもので慣れてしまうとっていうんですね。そういったこともいたちごっこ
みたいな部分があるかも知れないけれども、そういう部分、守らなきゃならない部分、生産
者の方ですね。ありますよ、もちろん。行政側からすると不満な部分もあるんだけれども。
総体的にですね、そういう沼田の経済の確保することにおいても、もちろんサルの問題も言
ってません。いろんな問題も出てきますよ。今盛んに温暖化の問題を含めた中でものすごい
形で変わってきた中でですね、今までとれなかったものがとれたからいいやと。
その反面とれたものがとれなくなっているんですね。それによって、今言った有害鳥獣に
本当に脅かされている。こういったことを本当に危機感を持って先を見通して考えていく必
要性があると思う。今回、全てのところ大体回りましたけれども、そういったことが悲痛に
聞こえてきました。まず、そういったところからやって行かなくちゃならないんじゃないか。
地域の活性化の問題、農業の問題、それから今、輸出国が輸入国になろうとしている。それ
がもしなったときに日本はどうするんですか、イコール沼田はどうするんですか。基幹産業
として位置付けている部分として安心と安全のライフスタイルを確保するにはどうしたらい
いかとこういうことなんです。ですから、大上段に構えてこれを考えていく必要性があると
思いますけれども、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) クマの問題から安全自主対策協議会の設置のご提案でございまし
た。ご案内のとおり、昨年もですね、緊急時にあたっては警戒本部を設置してこれがための
対応を図ってきたところでございまして、今後、ご提案の趣旨を踏まえながらですね、対応
方を研究してまいりたいと思っております。また、イノシシの問題でございますけれども、
議員からですね、いろいろとご提案がなされたということを今伺いました。農政の方にです
ね、そういったことからやはり私どもの地域にしても吾妻もですね、非常に似通った地域で
ございますので、現在、吾妻の7町村で建設しておるところの「あがししくん工房」等の関
係については、研究をしてまいりたいと思っております。なお、食糧の輸出・輸入等の問題、
あるいは地球温暖化等の問題についてはですね、大変あの、国家あげての大きな問題になっ
てこようかと思っております。と申しますのは、ご案内のとおり、中国の方から黄砂といっ
て、粉じんがですね、我が日本国に押し寄せてくる。そして同時に北極、南極等のですね、
棚氷が溶けてくる、必然的に海水が上がってくる。温暖化が進むというようなこと。農業、
食糧の問題については、発展途上国の人口が加速度的にふくらんでくる。しかも、隣の中国
がですね、今、経済発展に伴って議員がすでにご指摘のとおりですね、輸出から輸入に変わ
ってくる等の状況等を踏まえたときにですね、私ども地域農業、あるいはそういったことに
係わっている立場からいたしますると、国際化の動向等踏まえてですね、対応を図っていか
なければならないと思っております。
──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午前11時01分休憩
──────────────────────────────
午前11時09分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────────────────────
◇21番(橋襄典君) イノシシ、クマ、有害鳥獣の関係についてはですね、もう本当に
毎日のライフスタイルの中に入り込んじゃってですね、大変な問題が予測されるわけなんで、
その辺を含めてですね、プロジェクトチームでも組みながらですね、市民の意見等を吸収し
ながらやっていくことが必要かと思います。これも農政課長には渡してあるんですけれども、
イノシシ猟ピンチというんですね。これが規制の関係でこれが段々イノシシが農作物に害を
与えるということが非常に出てくると思うんですよね。ですから、農作物への被害の軽減と
地域活性化と一石二鳥の考え方で、これを考えていく必要性があると思います。イノシカ料
理なんてのがあると思うんですね。それが、なかなかいい肉じゃないなんて言う人がいるん
ですけれども。それはいろいろな考え方をもって処置はしていけると思うんですね。それが
ベンチャーにつながる可能性もありますので、市民の声とソフトの考え方を持っている市民
の行動力と含めてですね、やっていくってことが必要かなと思います。その点、もう1度お
願いしたいと思います。
次にですね、グリーンベル21の関係なんですけれども、全員協議会の時もですね、私は
あの説明会、10月6日のですね、説明会については会議の招集においても問題。前日のお
昼に決めてですよ、翌日の8時30分に招集するなんて話もあったじゃないですか。そんな
会議はどこにもないんですよ。それはどういうことかというと、三井生命から沼田市に対し
て信頼関係の失墜なんですよ。9月の30日付で大変なものを突きつけられてそれについて
の答え。それでその内容についてはですよ、例えば条例の改正においても新旧の対照表があ
るわけですけれども、それでその判断をする。ところが無償譲渡で受け入れる、受け入れた
ときはどうなるんだろう、受け入れないときはどうなるんだろう。その将来のシミュレーシ
ョンとさっき言いましたけれども、そういう考え方がこういうことも予測されますよ、だか
ら行政側としてこういう考え方を持っています。ですから、先ほど市長が答弁したように市
民の代表の議会に話をして、そのことについていかがでしょうかと、4項目クリアすればい
いんだと、そんなもんじゃないんですよね。4項目クリアしたらその将来はどうなりますか。
グリーンベル21の中の一画が崩れちゃうんです。それを確保するためには私は申し上げま
したけれども、庁舎の移転だとかそういうことを申し上げました。今回も3月の経済建設の
委員協議会の中で示されたと。ああいったものをもっと具体的に示して判断を仰ぐ必要があ
る。今のまちづくりの中でこれからどうなると思うんですか。この間の沼田都市開発株式会
社の報告の中にもありました。その中でいろいろな問題点が3つありましたけれども、それ
をクリアしてそれも対応するにはどうしたらいいかということがあるはずです。
それで、その1億円の出資と補助金の、これは私は間違いだと思っています。2度ばかり
聞いたけど市長は答えてくれない。補助金だと一時的な応援なんです。出資はそこにやるこ
とによって60%の持ち株になっちゃって、これについてもこれの無償譲渡の関係において
の大きなネックになっているはずなんですよね。それで、商業活動だか経済活動はよくない
という、分かっていて何故そういうことをしちゃったのかということもあるんですよね。そ
ういうことについてはいろいろ始めは喧々囂々あるかも知れない。どーんと出してですね、
意見を聴いて、その中で早く結論を出していくという。今街なか再生だってうまくいかない
部分っていろいろあるじゃないですか。どんどん明らかに出しちゃった方がいいんですよ。
そうすれば、もっと議会側にも責任が出てきたり、一緒に歩んでいける方向がつくわけです
よ。
そういうことすら出さない。資料出さなかったんですよ。全員協議会の時にはね。無いっ
ていったんだから。ところが私は12月の一般質問にはここに資料があるでしょうと見せた
んですね。そういう責任というのはどういうんですか。そういったことを網羅した部分が今
年の3月の委員協議会では大方示されております。これが委員会で出た部分です。グリーン
ベル21にかかわる三井生命資産の寄付受入について。こういう研究しているはずなんです
よ。しなかったって言ったんですよ。さっきの話と同じじゃないですか。信頼はどうなるん
ですかと。その点について、1分残して。答弁してください。
◇市長(星野已喜雄君) 前段の農業問題につきましては、地元の基幹産業でありまするし、
また、そういったいろいろな特徴的なことをですね、配慮した形の中で、逆にそれをバネに
して外に打って出ると言うことは大変結構なことかと思っておりまして、今後、それらにつ
いてですね、対応方を図っていかなければならないと思っております。なお、後段のグリー
ンベル21の問題、総称してお話しがございましたけれども、議員がおっしゃっているとお
りですね、これも沼田市を左右する大きな課題でございます。ただ、ご案内のとおり、ここ
に地権者が存在しておりまして、その地権者の方々のですね、いろいろな意思も内部にはた
らくでありましょう。そういうようなことからですね、これらについても慎重に対応をして
きた経過がございます。いずれにいたしましても経済部をして委員会の方にはですね、時期
を見ては報告をさせていただいてきた経過がありますので、ご理解を賜りたいと思っており
ます。
◇21番(橋襄典君) 最後になってしまいますけれども、今の市長の答弁では納得でき
ません。もう少し時間があるんですからそういった資料をもって、どうなんだろうと、本当
に問いかけてですよ、それじゃあですね、ニセコの当時の逢坂町長さん。全部ばーんと出し
ちゃったんです。当局から事務局から困っちゃったんですね。その中から積み上げてきた。
その辺を一つ例を出しておきます。それで、おそらくですよ、私は4回聞いていますが、市
長の答弁で「議会で述べる答弁のことについては私ども一点の曇りもない」という対応をし
ていますと言っています。最後、それを総称して締めくくりで答弁ください。
◇市長(星野已喜雄君) やはりあの、行政、非常に難しい時代を迎えております。市長先
頭にですね、市民の声をしっかりと受け止めて、そして適切なですね、対応方を迅速に図っ
ていくということが求められていると思っておりますので、一生懸命職員が努力をしてまい
らなければならないと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、片野彦一議員。11番。
〔11番 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 通告に従い一般質問をさせていただきます。
一番目の質問は、地域の活性化についてお聞きしたいと思います。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、すでに日本人の人口は減少に転じ、20
55年には約9,000万人になると予測されております。また、2030年には、わが国
の人口は約3人に1人が高齢者になるなど、高齢化も加速しております。
このような人口の減少と高齢化は、農山漁村地域では特に顕著で深刻な問題で、わが沼田
市もこの地域に含まれると思われます。農業についてみれば農家人口は2000年から20
20年にかけて37%減少し、高齢化率は2000年の53%から2020年には65%に
達すると予測されており、待ったなしの取り組みが必要です。
国としても、地域農業が脆弱化しないよう経営安定対策等の施策が進められていますが、
農水省では、具体的な政策目標として、平成28年度までの「農山漁村への定住者150万
人増」「二地域居住者300万人増」を掲げ、国を挙げて農山漁村と都市との交流を図る方
針を示しております。平成19年度予算に盛り込まれた「農山漁村活性化プロジェクト支援
交付金」により、資金面でもバックアップする体制がとられています。
また、農山漁村をめぐる状況として、美しい景観、豊かな自然環境など、都市住民の関心
の高まりがあり、本年から大量退職が始まる団塊の世代と20代の若者の農山漁村暮らしに
対する願望の高まりがあります。
都市と農山漁村の共生・対流に関する平成17年11月内閣府政府広報室の世論調査によ
れば、農山漁村への二地域居住については、都市住民の38%が願望を持っており、年齢別
では、団魂の世代を含む50歳代が46%と最も高く願望しています。
農山漁村への定住については、都市住民の21%が願望を持っており、年齢別では20歳
代、50歳代が3割と高い願望を持っています。
このような状況の中で、地域間交流について沼田市として、定住者、二地域居住者、滞在
者の現状と増加するための計画について。農山漁村活性化プロジェクト支援交付金の活用に
ついて。仮称、対策室等の設置について、市長のお考えをお聞かせください。
次に、市民の健康対策について1つだけお伺いします。
AED(自動対外式除細動器)は突然死につながる不整脈時に電気ショックを与える救命
装置ですが、医師に限られていた使用が2003年4月から救急救命士に、2004年7月
からは一般人にも容認されております。使い方は、音声で指示され講習を受けておけば誰に
でも使用でき、救急車の到着に時間を要する場合非常に効果的であり各地で導入されていま
す。沼田市の設置の状況と今後の導入計画についてお聞かせください。
次に、教育環境の整備についてお聞きします。
地球温暖化の影響があるのかもしれませんが、近年の沼田市の夏は非常に暑く感じられま
す。今年の5月は涼しかったり夏並みに暑かったりでしたが、これから真夏を迎え夏休み前
後は相当暑くなると思われます。市内の小・中学校の冷房設置状況と児童・生徒が使用する
教室に扇風機導入など暑さ対策の今後の方針についてお伺いしたいと思います。
以上が私の質問です。答弁をよろしくお願いいたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの片野議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、地域の活性化について、地域間交流について、定住者、二地域居住者、滞在者の現
状と増加計画についてでありますが、内閣府が行った世論調査では、50歳から59歳の都
市生活者の4割以上が出身県であるふるさと回帰を、10人に1人は農村に定住して農業を
営むことを希望しているというデータが出ており、これらの人たちは、移り住む場所の生活
環境、就農などの情報を求めています。
このような中、本市では自然や観光、文化などの情報を効果的に発信して、一人でも多く
のIターン、Jターン及びUターン者を本市へ迎え入れ、交流人口さらには、定住人口の増
加につなげ、人口減少に歯止めをかけるべく取り組みを進めているところであります。
本年4月には、観光協会をはじめ、農業関係団体や沼田公共職業安定所等々、数多くの団
体に参加をいただき沼田市交流居住促進協議会を立ち上げ、本市の情報発信の一元化と受け
入れ体制の整備などの研究を始めているところであります。協議会では、都会では体験でき
ない魅力ある田舎体験ツアーも6月と秋の年2回を計画するとともに、移住希望者などの受
け入れの基盤づくりについても取り組むものであります。
今後は、NPO法人ふるさと回帰支援センターをはじめ、県当局などとも連携を深めて、
移住希望者などのニーズに沿った情報発信や受け入れ体制を計画的に推進してまいりたいと
考えております。
次に、「農山漁村活性化プロジェクト支援交付金」の活用についてでありますが、本年5
月16日、「農山漁村の活性化を図るための定住等及び地域間交流の促進に関する法律」が
公布され、これにより定めた基本方針に基づき、都道府県または市町村が定めた活性化計画
における、目標を達成するために実施する事業に対し、交付金として支援するものでありま
す。
この交付金の特徴は、農業、林業などの縦割りでなく施設を一気に整備できる点や、施設
用地の確保、市民農園の開設の手続きが簡素化されるなど、これまでの予算措置の支援から
法制化されたことで、その強化、安定化が図られたものであります。
ご質問の、交付金の活用につきましては、本年度の新規交付金事業であることから定住や
二地域居住に直接結びつく事業の検討や、財政面からの検討など総合的に研究してまいりた
いと考えております。
次に、対策室(仮称)等の設置についてでありますが、本市では、ふるさと回帰志向に対
応するため、交流居住促進のための基本的な考え方や基本戦略、取り組みプロセス等を明ら
かにしていくことが重要であることから、昨年4月、庁内の関係各課の担当職員で構成する
「市民交流推進庁内研究会議」を立ち上げました。
この研究会では、交流居住の調査、研究を進めるとともに横の連携を図り情報の共有や調
整を行っております。
また、先ほどご説明を申し上げました沼田市交流促進協議会や庁内研究会議については、
事務局を企画課で担当し、その推進に努めているところであります。
従いまして、今後の事業の進展を見極めながら、組織のあり方についても併せて研究をし
てまいりたいと考えております。
次に、市民の健康対策について、救急装置について、AED(自動体外式除細動器)の設
置の状況と今後の導入計画についてでありますが、近年主要な死亡原因の一つになっている
のが、突然の心停止(心臓突然死)でありますが、国内におきましては、突然の心停止から
の救命率は現在5パーセント以下に過ぎず、年間2万人以上の方が亡くなっていると言われ
ておりますが、この突然の心停止から命を救うための装置がAEDであります。
厚生労働省医政局長通知により、平成16年7月1日から医師、看護士及び救急救命士だ
けでなく、現場に居合わせた一般市民もAEDが使用できるようになり、突然の心停止から
の救命率が向上すると期待されております。
本市の公共施設等へのAEDの設置の状況と今後の導入計画についてでありますが、昨年
7月に沼田市民体育館に1台設置しております。本年度は、保健福祉センターに1台、高齢
福祉課において携帯用の機器を1台設置する計画であります。また、小中学校につきまして
も前向きに検討を行っているところであります。
その他の市有施設につきましても、財政状況等を勘案しながら段階的に設置するべく検討
してまいりたいと考えております。
また、今後は広域消防本部などが主催する普通救命講習会等に職員を積極的に参加させ、
心肺停止等の緊急時に対応できる技術を身につけることができるよう努めてまいりたいと考
えております。
以上申し上げまして、片野議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、「教育環
境の整備ついて」、「真夏の暑さ対策について」につきましては、教育長から答弁申し上げ
ますので、よろしくお願いを申し上げます。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 片野議員のご質問にお答え申し上げます。
教育環境の整備について、真夏の暑さ対策について、小・中学校への冷房器具設置につい
てでありますが、市内小中学校22校の管理施設を除く冷房器具設置状況は、空調設備につ
いては、図書室2校、多目的スペースなどで2校、パソコン教室においては全校に設置され
ておりますが、普通教室においては、未設置であります。
また、保健室においては、空調設備については8校に設置され、5校が扇風機での対応を
しているところであります。
なお、県内では、普通教室に扇風機を設置している自治体もありますが、利根郡内におい
ては、設置している町村は現在のところありません。
今後とも、児童生徒がより一層勉学に励めるよう、快適な環境づくりに努めていきたいと
考えておりますが、学校施設の耐震対策や老朽化対策など、優先的に実施しなければならな
い教育環境の整備事業が緊急課題となっている現状から、ご質問の内容につきましては、今
後の研究課題とさせていただきたいと考えております。
以上申し上げまして、片野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇11番(片野彦一君) ご答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
この定住者、二地域居住者、この増加というのは、なかなか難しい問題ではあるとは思い
ますが、これは一つには、20世紀の終わり頃から、都市農村交流ということが言われ始め
まして、その価値が声高に叫ばれるようになったと。そういう中で、都市の人たちの目を田
舎に向けさせるという効果はあったのではないかと。いままでにですね。しかし、その後の
展開が非常に行き詰まっていると。全国では何カ所かうまくいっているところもあるようで
すけれども、わが沼田市においても、まだあまり進行していないのではないかと。こういう
ふうな感じがいたします。これは余談かもしれませんけれども、やはり都会の人がなぜ農村
に憧れるかというのは、一つには、いちばん基本的なことは、水と空気がうまいと。いいと、
きれいだと、こういうことだと思います。ただし、水と空気がうまいということは、中山間
地域でなくても、人が住んでいなくても、自然の営みがあるところに行けばそれは味わえる
と。しかしそういった中で、なぜこの農村地域に憧れていくということになると、そこに、
人が住んでいる田舎というところには、数字では表せない価値があると、このように感じら
れます。一つには風景、あるいは心がやすらぐ、それから美しさを感じる。おいしい食べ物
が食べられる。あるいは人々の温かさにふれることができる。まあ人々が、要するに農村の
中で創り出してきた、そういったソフト的な価値と言いますか、手を入れてきたハード的な
価値も含めて、これらを総合して結局、都会の人というのは田舎に憧れると、こういうふう
に思われます。
また、団魂の世代の人を中心にこうした意識が非常に強いと。先ほど市長の答弁にもあり
ましたけれども、出身地に、10人に一人は帰りたいというふうな願望を持っているという
ことでございましたが、これは特に自分のふるさとを離れた人というのは、特にそういう気
持ちが都会に住んでいる人は強いということはよくわかります。私も、私事ですけれども、
長年にわたりふるさとを離れておりました。そういった中で、望郷の念と言いますか、そう
いう気持ちというのは、まちの中にいればいるほど、長くなれば長くなるほど感じておりま
した。そういった面で、こういう気持ち、人々の思い、それに対して農水省、これもこうい
うプロジェクト交付金まで作って、国を挙げて都市と農村の交流を図る。こういう方針を打
ち出しております。そういった中で沼田市も積極的にこの都市住民の希望と、それから国の
方針を活用と言いますか、利用と言いますか、それをしない手はないと、こういうふうに思
います。そういった中で、具体的にもっと進める計画、検討、先ほど研究、検討するという
ことでございましたが、そう
いった中で、グリーン・ツーリズムと言いますか、都市交流というのは計画はしておるよう
ですけれども、そういった定住に対する具体的なことがあればもう少し聞かせていただけれ
ばと思います。
◇市長(星野已喜雄君) それでは、再質問の実践例等披瀝をしろと、こういう質問であっ
たかと思っております。私が申すまでもなく、都市と農村の交流は、私ども中山間地域の大
きな政策課題でございます。従いまして、昨年からグリーン・ツーリズム体験、沼田市田舎
体験ツアーということで行ってきたわけでございますが、今年も6月の16日と17日に、
いわゆる沼田市の全体のコースの中でこれを行い1泊、老神の方でするという段取りになっ
ております。
なお、秋にも同様なことを行って、現在そういった参加をされる方々のリスト等もしっか
り作って、そして今後の交流人口増設、しかもできれば居住をしてもらいたいというような
ことで対応方を図っているところでございます。
なお、他にもいろいろと対応方を図っております。民間レベルの関係等についても、ボー
ルドウインのボランティアの状況に見られるように、全国各地からそれらに参加する方々が
みえられまして、今年も新しい、いわゆる機関車を再生していこうということで、つい先日
スタートしたばかりでありますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇11番(片野彦一君) これは結局、すぐいろいろな効果が出るとか、あるいはすぐ顕著
に実行できるというものも少ないと思いますけれども、次のプロジェクト支援交付金と絡め
てですね、ぜひ前向きに進めていただきたいと、こういうふうに思います。
あと、活性化プロジェクトの交付支援金と企画課の対策室ということなのですけれども、
これは先ほど市長から答弁ありましたように、非常に活性化プロジェクト支援交付金という
のは横断的で、主なものはIJUターンの推進プロジェクト、地域間交流推進プロジェクト
とか、事業が農村、都市の交流に関する事業については、非常にすべてを網羅していると、
こういうふうな感じがあります。そういった中で、沼田においても先ほど話がありましたよ
うに、沼田交流等のインターネットでも出して、交流人口を増やしながら進めていきたいと、
こういう基本的なスタンスだと思いますけれども。これは私は企画課でやっていることは承
知しているのですけれども。これが対策室を設けたらどうかというのは、これは名前がいい
かどうかはわかりませんけれども、このぬまったりの中にも交流協議会の事務局と、それと
総務部の企画課とこういうことで問い合わせ先が載っていますけれども、地域内について行
事を行う場合はそれでよくわかると思うのですが、外部の方が、何かここにそういう問い合
わせをしたりとか、どうなのだという場合に、担当者がわかりやすい名前の方がいいのでは
ないかと、そんな感じがいたします。
例えば職員がいなくて、非常に人数も予算もなくて限られるということであれば、勿論、
職員が兼任ということになるのでしょうけれども、そういった中でも、都市間交流担当とか
ですね、そういう係とか、そういう名前を付けて設置したらどうかなと、このように思いま
す。その点について意見があればお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの片野議員の再質問にお答えをしたいと思っております。
冒頭申し上げましたとおり、市民交流推進庁内研究会議が、いわゆる企画課長を中心とし
た組織がございます。これがいわゆる全体の、先ほど申し上げましたとおり交流促進協議会
にいろいろとご提起させていただける内容を、実質上の幹事会的役割を果たしておりまして、
それでもって今日、対応を図っているところでございます。この対策室が、いわゆる行政の
組織経路の中の部分であるのか。あるいはまた内部的なところでもって理解をした形で進め
ればいいのかということについて、議員の方からのご質問に対してこちらの方でいずれかな
のかということについて、なかなか承知ができないわけでございますけれども、いずれにい
たしましても、内部におきましては、企画課長を中心に担当職員で構成する市民交流推進庁
内研究会議を立ち上げて、そのブロックを中心に進めてきている経過がございます。従いま
して、もう少しこの対策室等のことについて、また機会があればご指導いただければと思っ
ておりまするし、また、企画課長をして、片野議員のご提案に対していろいろと研究させて
いただきたいと存じます。
◇11番(片野彦一君) わかりました。やはり都市交流、あるいは農業ということは、非
常に先ほどもいろいろ話がありましたけれども、環境の問題にとっても非常に大事なことで、
早稲田大学の宮口廸教授がいらっしゃいますけれども、この方は地方の関係のことについて
非常に研究されている先生ですけれども、この人は、思いとして、地球上にいい形で農業が
できない国が相当あることを考えると条件が揃っている土地で農地を減らすことは地球に対
する犯罪行為にすら思えると、こういうふうなことも言っておられます。沼田も減反とか、
あるいは高齢者、高齢化とかそういった面で非常にそういった土地が荒れているというふう
な兆しも現れていると思います。そういった意味でも、ぜひ地域間交流、そういうことを進
めて、それの解決の一つにしていただきたいなと、こう思います。
次に、AEDのことに移らせていただきます。
これはいろいろ市長からも答弁がありましたように非常に突然死の方が多いと。心肺停止
ということでございますけれども、これは値段も30万から40万するわけで、ただしいま
現在、設置されているところが非常に少ない。予算上の関係もあるのでしょうけれども。こ
れは先日、渋川市で、中学生がバスケットボールの練習中に倒れまして、それはAEDを使
って助かったと。こういうふうな例もあります。そういった中で、やはり救急車が到着する
のに全国平均で大体6分だと。沼田市はどれくらいかかるのか私ちょっと勉強不足なのです
けれども。6分かかると。それ以前にそのAEDを使うと約半数が助かると見込まれている。
こういうふうに言われております。そういった中で、やはりまだ具体的に導入を検討する段
階で、具体的にはまだそういう方針は出ていないようですけれども、せめて小中学校、そう
いったところに設置していただけないかなと思いますけれども。その辺について。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
私が申すまでもなく、心臓突然死、あるいはまた心停止は、1分、1秒を争うところでも
って、その剣が峰で防げるか防げないかというのがあるようでございます。従いまして、こ
のAED(自動体外式除細動器)の設置は大変重要なご提案だと思っております。特に、将
来を担う小学校、中学校の子どもたちがやはり安心して学習に励み、そしてクラブ活動に処
していくためには、一朝有事のための対応としては、実に時機を得た、あるいは的を射たご
提案だと思っております。教育委員会のいわゆる範疇に入りますけれども、市長の立場から
いたしますると、小学校、中学校、将来を担う子どもたちのためにも、ぜひこれを設置して
いきたいと、こんなふうに思っておりますのでご理解を賜りたいと思っております。
◇11番(片野彦一君) まだ具体的、期日的にはちょっと明言できないようですけれども、
前向きに検討するということで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
次に、教育長にお伺いした、小中学校に対する環境関係ですけれども、事情的にはわかり
ました。これはすぐやれと言ってもなかなか22校あるとこれは数的にも大変だなとこう思
います。また他の利根の地域では設置してないということになりますが、ただそういう声は
非常に強いと、高いと。お母さん方の声は非常に高いということで、私もちょっとお願いし
てみたわけですけれども。結局それでなかなか他にやることがあるということなので、結局、
保健室で、8校と5校ですか、13校を空調機と扇風機を設置しているということであれば
ですね。
あと、その弱者対策と言いますか、そういう感じで、せめて保健室には設置していただけ
ないかと。このような思いがいたしますが、その辺はいかがでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) ただいまのご質問にお答えを申し上げます。
先ほどの答弁の趣旨、ご理解いただいたということでございますから、せめて保健室には
というお話しでございます。先ほどの市長答弁の中にもありましたとおり、子どもたちの生
命、健康安全というようなところは何事においても、何をおいても最優先されなければなら
ないというふうに私も考えております。普通教室については、先ほどのご答弁でご理解いた
だきたいと思いますけれども、それを直接目的として設置されている教室、部屋等、具体的
には、保健室などについてはご指摘のとおり議員のご質問の意をたいして前向きに検討して
まいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
◇11番(片野彦一君) ありがとうございました。大体いまの質問で理解いたしました。
私も小中学校時代、ここの地で過ごしたわけなのですけれども、我々の個人的な感じからす
ると、利根沼田は他の都市から比べればそんなに暑くはないなという感じは持っています。
ただし現在は、我々の時代とちょっと時が経っていますし、環境も違います。そういった意
味では、お母さん方の言うこともわかるなと、そういう気がいたします。実際、教育の現場
で、児童、生徒というのは、そういうことについて、暑さについて、どのような感じを持っ
ているのか、本当に暑くてたまらないとか、そういうふうなところをどのように把握してい
るか。わかればちょっと教えていただきたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
個々に、具体的に、暑さについてどう感じているかというのはつかんでおりませんけれど
も、私たちが感ずるように、同じように暑い、暑いということだと思います。しかし議員ご
指摘いただきましたとおり、先ほどの保健室のような、またAEDのような、いわゆる生命、
健康に直接かかわったり、それを害するようなレベルは当然困りますけれども、反面、教育
は常にハードルや困難や峠や山道を超えていくというところにまた教育の意義があるわけで
ございますから、「蛍の光、窓の雪」額に汗して頑張るというところもまた反面、教育の目
的でもあるわけでございます。そういう兼ね合いもございますけれども、ご理解いただきた
いと思います。
ただ子どもたちは、特に夏休みの部分はご案内のとおり子どもたちのための夏期休業であ
りますから、これは元々の趣旨が暑さ対策ということでありますので、ご案内のようにサマ
ースクール沼田ということで学校は頑張らせていただいておりますけれども、これはまさに
任意で自主的であり、自由な、開放された中でやっておりますので、涼しい時間とか、木陰
での語り合いだとか、いろいろ含めてのことであります。暑い中でも健康を害しては困りま
すけれども、そうでない範囲においては、子どもたち健康に気をつけて頑張っていただきた
いなというふうに思っております。
以上でございます。
◇11番(片野彦一君) はい、ありがとうございました。以上で終わります。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、大東宣之議員。20番。
〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 通告に従い一般質問を行います。
今回、私は、有害鳥獣対策について、街なか活性化事業について、地域内分権について質
問いたします。
まずはじめに、有害鳥獣対策についてより質問いたします。昨年は、池田地区を中心にか
つてなく多くのクマが出没し、リンゴ農家に多大な被害をもたらしたり、利根町のサルやシ
カによる農作物への被害も年々深刻になっています。また、川田地区の、イノシシによる農
作物の被害も拡大するなど、クマやサル、シカ、イノシシなどによる農作物への被害は拡大
し、深刻になってきています。シカよけネット等への助成やモンキードッグの導入、電気柵
の設置、畑との境界の雑木を刈り取るなど、様々な対策が講じられてきましたが、抜本的な
解決に至っていないのが現状ではないでしょうか。こうした動物の被害にあっている地域は、
過疎、高齢化が進む山間地域で、主たる産業が農業であり、その農作物がこうした被害に遭
うことは、その地域で暮らしていけなくなるおそれがあります。すでに利根町では、サルの
被害によってリンゴの栽培を諦めた人がいるとお聞きしていますが、このように耕作放棄地
が広がることは、地域に与える影響は大きいものがあり、その対策は急がなくてはならない
課題の一つではないでしょうか。クマやサル、シカ、イノシシなどによる被害地域や被害金
額など、被害状況はどのようになっているのかお伺いいたします。電気柵の設置、オリの仕
掛けやモンキードッグの導入などいくつかの対策がとられてきましたが、これまでどのよう
な対策が行われ、これからどのような対策が取り組まれるのかお伺いいたします。
こうした動物による農作物への被害は、台風などによる自然の被害のように何年かに一度
起こるというものではなく、作物が実り、収穫を迎えようとする頃毎年繰り返されてしまい
ます。こうしたことが農家の意欲をそぎ、耕作放棄につながったり、地域が維持できなくな
るおそれがあるなど深刻な事態を招き兼ねません。農地や地域を守っていくためにも、被害
に遭った農家には、何らかの救済策が必要ではないかと考えますが、被害農家に対してどの
ような対応を行うのかお伺いいたします。
続いて、街なか活性化事業について質問いたします。
土地区画整理事業をベースとした街なか活性化事業が始められてから10年になろうとし
ています。先行買収が完了し、8街区の東側で建物移転が始まるなど、ようやく目に見える
進展を見ることができるようになり、8街区の西側でも新たに事業展開がされることになり
ましたが、進捗率は約10パーセントで、人口も減少傾向にあることから、様々なイベント
などによる集客の取り組みがされていますが、にぎわいが戻ったという状況にあると言える
のでしょうか。平成25年度で事業が完了する計画となっていますが、10年で10パーセ
ントの事業が進んだことから考えれば、残りの期間で事業が完了するとは考えられません。
街なか活性化事業のこれまでの取り組みと現状についての見解についてお伺いいたします。
沼田市の財政状況は厳しく、先行きも明るさを感じさせる状況にはなく、市長として日々
ご苦労されていることと思います。こうした財政的に厳しい状況にある中で、街なか活性化
事業には今後、土地区画整理事業だけでも100億円もの多額な財政を支出する計画となっ
ていますが、今後の財政推計と市財政に与える影響についてどのように考えているのかお伺
いいたします。
まちづくり三法が改正され、沼田市の街なか活性化事業にも影響があるのではないかと考
えられますが、法改正による影響とこれからの取り組みについてどのように進めるのかお伺
いいたします。
中心市街地衰退の原因の一つに人口の減少があると言われ、街なかに人を呼び戻そうと若
い世帯への家賃補助などで人口増に取り組んでいる自治体もあります。いまの沼田市の中心
市街地を活性化させるというなら、そこに人口を増やす対策を早急に講ずることこそ必要で
はないかと考えますが、活性化に向けた人口増加にどのように取り組むのかお伺いいたしま
す。
続いて、地域内分権について質問いたします。
旧白沢村、旧利根村と沼田市が合併し、新沼田市が誕生して3年目を迎え、新市の一体感
づくりに向け様々な取り組みが進められています。この市町村合併で市長は、地域内分権と
いう全国的に見ても新しい取り組みを打ち出しましたが、その実態はまだまだ市民にとって
十分理解され、機能を果たしているという状況にはないと感じぜざるを得ません。これまで
地域内分権にどのように取り組み、状況についてどのように考えているのかお伺いいたしま
す。
白沢町と利根町には地域協議会が設置され、地域内分権を進めるための中心的役割を担っ
たり、まちづくりに向け取り組み等が進められていますが、地域協議会のこれからの活動を
どのように進めるのかお伺いいたします。
市民に十分理解されているとは思えないし、機能を果たしているとは感じられない地域内
分権をこれからどのように進めるのかお伺いいたします。
以上3点が私の質問です。ご答弁をお願いいたします。
──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後0時00分休憩
──────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大東議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、有害鳥獣対策について、被害状況と対策について、被害地域や被害金額など被害状
況はどのようになっているのかについてでありますが、平成18年度における旧沼田市の区
域では、クマによる被害地域は池田地区がほぼ全域で、薄根地区、利南地区の一部において
も被害があり、市街地では公園付近、柳町の北側下段にまで出没しました。イノシシは、川
田地区全域で被害が目立つほか、薄根地区の一部と池田地区が被害に遭っています。なお、
川田地区では特に屋形原町の被害が多かったものの防護柵の設置により、この町での被害は
減少しつつありますが、周辺地域の被害が増える傾向にあります。サルは、池田地区がほぼ
全域であり、薄根地区、川田地区の一部にも出没しております。
白沢町については平年、高平、生枝、上・下古語父等において、クマ、イノシシによる被
害が発生しており、18年度においては平出にもクマが出没しております。
利根町については、クマにより主に平川、追貝、多那、二本松、大原等が被害に遭ってお
り、サルは多那、二本松が少ないものの全域に広がっております。シカについては、主に平
川、追貝、多那、二本松、大原、根利、輪組等、イノシシは主に平川、追貝、大原、穴原、
南郷等が被害を受けております。
このような状況から資料による過去5年間の農作物被害額につきましては、平成14年度
1,013万円、15年度803万円、16年度1,787万円、17年度1,639万円
となっており、18年度は9,190万円と突出しております。
次に、これまでどのような対策が行われ、これからどのような取り組みがされるのかにつ
いてでありますが、18年度の旧沼田市の区域においては、有害鳥獣のオリによる捕獲、獣
害防止柵補助金の交付等を実施してきました。また、県が市と連携して「クマ被害危険地緊
急対策森林整備事業」や「保安林リフレッシュ事業」を実施し、秋塚町地内の民家に隣接す
る山林の下草刈り・除伐や、柳町北側の斜面については保安林を中心とした下草刈り・除伐
を実施いたしました。
利根町の主な対策につきましては、小規模土地改良事業による野生動物侵入防止柵の設置
とモンキードッグや野猿接近警戒システムによるサル追い払い等を実施してまいりました。
本年度の取り組みとしましては、市単独事業として「ワナ猟資格取得推進補助金」の新設
や、イノシシ対策として、旧沼田市の区域では初めて「囲いワナ」を市と農家、猟友会、農
協が一体となり川田地区に設置しました。また、クマなどが人家付近へ出没することに伴う
被害を抑制するため、道路や人家周辺の森林を整備し、出没しにくい環境を確保する経費に
対し補助する「群馬県森林獣害対策事業補助金」が本年度新設されましたので、これを活用
する方向で検討しております。なお、県が単独で実施する「すこやか森林ボランティア事
業」においても、昨年人家付近に出没した地域に隣接する山林の下草刈り・除伐等をお願い
しているところであります。また、利根町につきましては、野生動物侵入防止柵を設置する
など昨年と同様の対策を継続して実施してまいりたいと思います。
次に、被害農家に対してどのような対応をおこなうのか、についてでありますが、被害に
対する所得の補てんは難しい状況でありますが、先ほども触れました「ワナ猟資格取得推進
補助金」の新設により、ワナ猟の資格を取得する農家などに対して、経費の一部を助成する
こととなっております。これは、猟友会員が高齢化、減少していく中で、農家が資格を取得
し、自ら積極的に捕獲を実施することが被害を防止することになる一つの支援策と考えてお
ります。また、被害が甚大であった果樹品目の苗木、接木により増殖する場合の台木、穂木
の購入に対し補助するなどの支援を行っていきたいと考えております。
次に、街なか活性化事業について、現状とこれからの取り組みについて、これまでの取り
組みと現状についての見解についてでありますが、土地区画整理事業につきましては、すで
に、平成15年度までに先行買収が終了し、平成17年11月に8街区東側・グリーンベル
立体駐車場東側の仮換地指定を行ない、平成18年度より本格的な建物移転も始まり、さら
には、平成19年1月に8街区西側の仮換地指定を行ない、こちらにつきましても、平成1
8年度より事業着手しているところであります。
また、2街区西側・上之町ポケットパーク西側につきましては、平成18年度に家屋調査
を行ない、各権利者への概算額の提示を行なっているところであります。
一方、ソフト面での活性化対策につきましては、中心市街地への集客策といたしまして、
「昭和モダン懐古博」「木処まつり」「七夕まつり」「街なかクリスマス市」などのにぎわ
いを創出するイベントへの支援により、集客に努めてきたところであります。
また、平成18年度には下之町商店街振興組合において、まちづくりに向けた個店のあり
方の検討として、専門家による「商人塾」を実施し、勉強会とその成果を披露する「お披露
目イベント」が開催され、商店主の意識改革への取り組みが進められ、支援してきたところ
でございます。
さらには、国・県等の補助事業を有効に活用しながら、地元権利者組織である沼田市中心
市街地活性化の会をはじめとして、各商店街振興組合等に専門家の派遣を行ない、まちづく
りの検討を進めているところであります。
そのようなことから、中心市街地の活性化に向けては、一部で建物移転が始まったことに
より、各街区や商店街において、まちづくりに対する意識が高まりつつあると考えておりま
す。
次に、今後の財政推計と市財政に与える影響についてどのように考えているのかについて
でございますが、各町内、各街区におきましても温度差がありますので、以前から申し上げ
ておりますとおり、熟度優先という形の中から熟度の高いところから、計画的に進めてまい
りたいと考えております。
また、長引く景気の低迷、地方交付税の大幅な削減等により沼田市の財政状況も大変厳し
い状況でありますので、主要な事務事業の進行管理の中で、できる限りの努力を行なってま
いりたいと考えております。
次に、法改正による影響とこれからの取り組みをどのように進めるのかについてでありま
すが、平成11年1月に「沼田市中心市街地活性化基本計画」を国に提出しましたが、まち
づくり3法が改正され現行基本計画、TMO構想は法的な位置づけがなくなりましたが、市
がまちづくりを進めていく上での基本計画の位置づけとしての効力は有しております。
中心市街地の新たな基本計画につきましては、5つの事業「市街地の整備改善」「都市福
利施設の整備」「街なか居住の推進」「商業等の活性化」「公共交通機関の利便増進」を盛
り込むことが必要となりました。また、実施主体、実施場所、実施時期が明確になり、居住
人口、通行量、事業所数、空き店舗数などの数値目標を定め、概ね5年以内を目安に、その
事業効果が現れる計画でなければ認定されないことや、中心市街地活性化協議会の設立には
まちづくりを目的とした会社が必要であるなど、認定基準が大変厳しくなっております。
新たな基本計画の策定につきましては、今後まちづくりの基盤整備である土地区画整理事
業を進めて行く中で、地元権利者組織である中心市街地活性化の会等の意見を聴きながら、
検討してまいりたいと考えております。
次に、活性化に向けた人口増加にどのように取り組むのかについてでありますが、平成1
2年度にやさしさ・にぎわいの核の提案、いわゆる行政提案をさせていただきました。その
中で、やさしさの核では、福祉機能と居住機能などの多世代交流施設、にぎわいの核では、
都市観光の集客施設を提案いたしましたが、提案後5年以上経過しておりますので、核施設
等について現状との整合性を図りながら、検討しているところでございます。
今後は中心市街地活性化の会や市民の意見を聴きながら、検討を重ね、にぎわいのある中
心市街地を目指してまいりたいと考えております。
次に、地域内分権について、これからの取り組みについて、地域内分権にどのように取り
組み、状況についてどのように考えているのかについてでありますが、住民の視点に立った
行政サービスの向上と個性豊かな地域づくりの発展のため、地域自治区制度を導入し、その
事務所として振興局を設置しました。振興局については、支所機能と地域自治・振興機能を
併せ持ち、住民直結の各種窓口業務・保健福祉サービスのほか、地域特性を生かした地域振
興の推進や地域内施設の整備・管理等、一定の権限を持って、振興局長を中心に業務を行っ
ているものであります。
また、地域協議会の役割は、地域特性を生かした地域づくり、従来から継続する個性ある
施策、コミュニティ施策及び住民自治支援等に関することなどについて審議がなされている
ところであります。
従いまして、本庁、振興局及び地域協議会がこれまで以上に連携を密にして、地域のまち
づくりを推進したいと考えております。
次に、地域協議会のこれからの活動はどのように進められるのかについてでありますが、
平成18年4月白沢町及び利根町に地域協議会をそれぞれ設置し、地域協議会の所掌事務で
あります当該地域自治区に係る重要事項などについて、審議が行われてきたところでありま
す。
地域協議会は、市長及び振興局長からの諮問に応じ、答申することのほか、当該地域自治
区に関し必要と認められる事項について審議し、市長その他の機関に又は振興局長に対して
意見を述べることができることから、地域の個別課題の検討のほか、地域の実情や多様な特
性を生かした、きめ細かなまちづくりを行うための議論と実践が進められていくものと考え
ております。
地域協議会の委員の皆さんは、各自治区の住民や団体に基盤を置き、地域の中心として活
躍されている方たちですので、様々な意見の調整役として、また、市民協働の推進の要とな
ることをご期待をするものであります。
次に、地域内分権をこれからどのようにすすめるのかについてでありますが、地域自治区
は合併により新たに導入した制度であり、支所機能として振興局を置き、さらに地域住民の
意見を反映するため地域協議会を設置したものであります。
また、地域住民が地域活動のために自主的に取り組んでいる組織として自治会があり、こ
の二つの組織の関係とその役割の違いや連携について、市民に十分理解がされていない現状
があることは否めません。このため、地域自治区の制度について、市の広報紙・ホームペー
ジなどを使い、さらに、周知に努めてまいりたいと考えております。
また、特に振興局は、地域協議会と連携のもと地域の課題や地域の意見を的確に把握し、
地域のまちづくりを行う行政の最前線としてその役割を果たして行かなければならいと考え
ております。
今後も引き続き市全体の一体感を図りながら、個性豊かなまちづくりを目指してまいりた
いと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上申し上げまして大東議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇20番(大東宣之君) ご答弁をいただきましたので、引き続き何点かにわたって質問を
させていただきたいと思います。
まずはじめに、有害鳥獣対策、被害状況についてですが、ただいま平成14年からの被害
金額等について、また地域等についてお答えをいただいたわけですが、私は、思うところで
は、この被害金額よりも実際被害を受けている方々の、農家の方々にとっては非常に重いと
いうふうに、この被害が重い、そういうふうに感じているのではないかという感じがするわ
けです。例えば、昨年クマがたくさん出た。それによってリンゴに大きな被害が出ました。
しかし、今回の答弁の中で接木の補助などについては検討したいというのがありましたが、
実際その折られた枝等、りんごの木等の被害というものが、このいま市長がお答えいただい
た中には入ってはいないのではないか。だからそういった細かいところまでしっかり把握が
できない状況にもある。ですから、被害を受けている農家の方々にとってみれば、いま市長
がお答えいただいたよりもっと重い、そういう被害状況にあるのだというふうに感じている
というふうに私は思うのですが、市長としてはどのようにお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員の再質問にお答えをさせていただきます。
ただいま答弁で、過去5年間の農作物被害額につきまして述べさせていただきました。確
かにこの18年度と17年度の前年対比から見ると大幅に増加をしております。この係数等
については、いわゆる的確にその被害額について把握したものとしてとらまえております。
従いまして、ただいまのご質問の中にある、いわゆるこれ以上にもっと多くの被害があった
のではなかろうかということにつきましては、全く推理の域を出ておりません。従いまして、
そういうようなこともあるのかなというふうに受け止めることしかその手法というものがな
いわけでございまして、いずれにいたしましても、ここにある数値を、客観的な数値として
質問に対する答弁とさせていただいたので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇20番(大東宣之君) 私の質問の仕方がちょっと悪かったのだと思います。私がお聞き
したかったのは、例えばリンゴが1個クマに食べられたと。じゃあこれが300円だとすれ
ば300円の被害だというふうな形で算定をしてくる。しかし、農家の方々にとっては、そ
の秋にリンゴを収穫する、また他の野菜を収穫するまでかなりの時間と手間暇をかけて育て
てきているわけです。ですから、たとえ1個のリンゴ、一つのダイコンがかじられたりして
も、農家の方々にとっては受ける精神的なイメージと言いますか、ダメージというのは、い
ま市長がお答えいただいた金額よりも重いものというふうに感じているのではないかという
ふうに思うわけです。ですから例えば、リンゴが1個捕られたから300円だ。そういった
ことを積算しながらじゃあ1億円です、5,000万円でしたというふうな形で積算をして
きている。そういう根拠は十分理解できるのですが、実際被害に遭われている農家の方々に
とっては、それ以上の重い被害と言いますか、重い負担になっているというふうに感じてい
るのではないかと思うわけですが、そういったことについて市長はどのようにお考えでしょ
うか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
確かに、農家の方々にしてみると、春に植えつけをして、秋に刈り入れをするという、一
定の、一年の周期の中で、まさに作物は命を育むことと同様な、そういう慈しみの心が農家
経営の方々にはあると思っております。従いまして、客観的な数値はただいま申し述べたと
おりでありますけれども、手塩にかけて育てた、やはり作物に対しては愛着があるわけでご
ざいまして、当然のごとく、いま議員がおっしゃったような精神的な重しというものは、重
くのしかかっていたのではないかというふうに推理をしております。
◇20番(大東宣之君) これまで様々な対策がとられてきてやってきたと。そういった中
で、先ほど一つ市長がお答えいただいた中で、屋形原のイノシシが被害が減って他の地域に
移動しているというようなことで、この地域にとっては一定の効果があったということです
が、この5年間の流れの中で様々な対策が講じられてきているわけですが、そういったこと
が有効的に果たしてきていたのか。どのような総括と言いますか、検討がされてきたのか。
こういう手立てがよかった、こういうところがどうだったのかというような、そういったこ
れまでの取り組み、対策の中で、有害鳥獣に対していろいろなそういった被害を防止をして
いく、そういう決め手となったようなことがあったのかどうか。またそういったことについ
ての検討がどのようにされてきたのかお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり相手が生き物であることから、当然、これが対策のために
は苦慮してきているわけでありますけれども、この昨年のような状況は、想像がつかない程
に大きな被害であったと思っております。従いまして、地道にその対策には打ち込んでいる
わけでございますけれども、予想外の有害鳥獣が現れたというような認識がございまして、
そういう意味では、平静ではちょっと対応がしきれないような状況にあったかなというふう
な認識を持っております。ただ、地道な取り組みといたしましては、先ほど申し上げました
ように市の単独事業として、ワナ猟の資格取得推進補助金だとか、あるいはまたイノシシ対
策として、囲いワナを、市と農家、猟友会、農協が一体となって川田地区に設置することに
よって、それらの対応を図ってきた経過等もございますので、ご理解を賜りたいと思ってお
ります。
◇20番(大東宣之君) 新年度、今年度から新しい対策もとられると。そういったことに
ついては大いに評価できるものだと思うのです。ただやはりこうした生き物が相手ですから、
いつ、どこで出てくる、どれだけの数が出てくる。なかなかそういったことが把握をしずら
い。そういう状況にあるわけです。ですからやはりこの5年間、いま被害状況を調査されて
いるわけですから、やはりこの5年間、いろいろな手立てを講じてきた、対策を打ってきた
中でどういう成果があったのか。どういう問題点があったのか。それを次にどうやって生か
していくのかということを常に検討して、新しい手立てを講じていかないと、また効果のあ
った手立てをどんどん広げていかないと、いつまで経ってもこの被害の状況というのは減少
していかない。減っていかない、なくなっていかないということになるのだと思うのです。
沼田市としてもいろいろな手立てを講じているわけですから、やはりそういったものの一つ
一つの手立てがどうだったのか。それをよく十分検討してですね、やはり次に生かせるもの。
そういったものについてどんどんやっていかないと、やはり被害というのはなくなっていか
ないのではないか。
仮に5年間取り組んできた中で、どういった効果があったのか。どういった問題点があっ
たのか。そういったことについて検討され、それをどう次に生かしていこうとお考えなのか
お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 細部にわたっては経済部長に答弁をいたさせますが、有害鳥獣の
オリによる捕獲であるとか、獣害防止柵の補助金の交付を実施したり、あるいはまた県と市
が連携して、このクマ被害の危険地の緊急対策森林整備事業、あるいは保安林のリフレッシ
ュ事業、緩衝地帯を作るべく作業であるとか、下草刈り、除伐等をしたことによってある程
度の成果があったのではないかというふうに思っております。また、ご指摘の議員の方々は
ご理解をされておられるのではないかと思いますが、特に、野生動物進入防止柵の設置やら、
あるいはモンキードッグ、野猿接近警戒システムによるサルの追い払い等も実施してきたと
いうことでございます。同時に、私どもの立場からいたしますと、昨年の状況というのは大
変、先ほど言ったように、平静では、なかなか計り知れないところがございまして、やはり
関係機関にいろいろと陳情要請もしてまいってきた経過がございます。今後、県、国等の動
向に着目をして、そしてそれらについては水面下で現在いろいろと調査もさせてもらってお
ります。従いまして、そういったところからある程度特別なご配慮がいただけるような状況
も先々には思量しているということを申し上げておきたいと思っております。
◇議長(金井康夫君)経済部長。
◇経済部長(大嶋政美君) 命によりお答えを申し上げます。
まずもって、旧沼田市内におきましては、従来にもましての被害が18年度あったわけで
ございますけれども、それに先んずること、特に利根町等においてはこの対策を早期に取り
組みまして、合併後、知り得たことでございますけれども、有害鳥獣のための小規模土地改
良による防護柵等の設置を進めているなり、また先ほど申し上げましたモンキードッグ等の
導入等も先んじて取り組んでいるというような形で把握しているところでございますし、今
回、経済部の方でも対応した中では、やはり緩衝帯の、要するにそういった人と有害鳥獣と
の棲み分けを進めることが、まずもっての一番の良策ではないかというような方向性を確認
しているところでございますので、それらの取り組み方についてこれから鋭意取り組んでい
きたいと考えを持っているところでございます。
以上でございます。
◇20番(大東宣之君) 緩衝帯を設置をすることが一定の効果があるということで、これ
は全国的に言われていることですからたぶんそうだと思うのです。ですからやはりそういっ
た効果のあることをやはりどんどん広げていくことが大事だと思うのですが、もう一つ、い
ま大きな問題になっているのが利根町のサルではないかと。なかなかこのサルの対策という
のが全国的にいってもうまくいっていない。しかし被害はどんどん、どんどん広がっている。
たぶん群の数も多くなってきているのが利根町におけるサルの状況については、群の数も増
えてきているのではないかと。そういったような根拠と言いますか、科学的な状況の把握等
がされているのかどうかまずお聞かせいただきたいのと、この間、導入をされたモンキード
ッグだとか、またサル防護の対策についてどのような対策がとられてきて一定の効果があっ
たのかどうだったのか。そういった取り組みの内容についてお聞かせいただければと思いま
す。
(「休憩」を求める者あり)
──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後1時26分休憩
──────────────────────────────
午後1時27分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────────────────────
◇経済部長(大嶋政美君) 休憩をいただきまして恐縮でございますけれども、資料が手元
にまいりましたので、この資料につきまして披瀝をさせていただいて答弁とさせていただき
ます。特に、利根町地区におけるところの野猿情報でございますけれども、現在のところ1
2団体と申しますか、それで総数にして440頭という形の推計数値を把握しているところ
でございます。これはまた推測の域を出ませんけれども、過去から見ますと増加傾向にある
ということは容易に推測できるところでございます。これらの対応として、現在ではテレメ
トリー等の設置によりまして、群の個体の追跡なりをしてその対応に努めているところでご
ざいます。
以上、遅くなりましたけれども答弁とさせていただきます。
◇20番(大東宣之君) 例えば利根町のサルのグループが出てきていると。ですから今後、
いまの状況のままでいけばさらに増えていく可能性があるのではないかと。増えれば必然的
に被害が拡大をしていく可能性があるわけですから。やはりこういったところをどういう形
で防いでいくのか。その対策をやはりしっかり講じていかなくてはならない。特にこういっ
た動物を対象としているわけですから、市独自でいろいろな手立てを講ずるというだけでは
なくて、国、県、そういったところとの連携をどう図っていくのか。そういった中でこの決
定的な対策をとるというのがひとつ。それともう一つは、実際畑に来るサルたちをいかに追
い払うのか。いかに畑に入れないのかという手立てを講じていかなくてはならない。その一
つの対策として、モンキードッグの導入が図られてきたわけですが、この成果についてはど
のように考えておられるのか。また、今年度新たに数を増やされる計画になっているわけで
すが、一定の効果があったということでそういう、またさらに増やされるというふうには思
うのですが、そういった一つ、一つの取り組みがどうだったのか。このモンキードッグにつ
いてどうだったのか。またこれからですね、サルの対策について、他の方策について、何ら
かの検討がされているのかどうかお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) モンキードッグ等の関係については、経済部長から答弁をいたさ
せますが、この対策の関係について、市が単独でも一生懸命努力をしているわけでございま
すけれども、やはりある意味においては、地域内の広域にも跨がるということもこれまた否
めない事実でございます。従いまして、調整機能を果たすべく県当局等の指導、あるいはま
た連携をしながら、これが対応のために努めていきたいということと、もう一つは、先ほど
私が申し上げたとおり、現在いろいろな意味で県のところ、国のところと連携して、何とか
一つの形、モデル的なものを作っていこうということで、関係機関がいま調整中でもござい
ます。それらについては、そのところまで止めさせておきたいと思うのでございますけれど
も、いろいろな立場上、そういった情報を市長が持っておるということを付け加えておきた
いと思います。
◇経済部長(大嶋政美君) それでは、モンキードッグについてちょっと確認させていただ
きたいと思いますけれども、ご指摘のモンキードッグにつきましては、18年の6月より現
地活動開始したという形でございます。現在、3頭の活動がされているわけでありますけれ
ども、細かくはいろいろございますけれども、主にモンキードッグによるサルの群の追い払
い、このために効果が上がっているということの確認はいたしているところでございます。
また、これらについて、増頭する等の、数を増やす等の検討もされているということでござ
います。
以上でございます。
◇20番(大東宣之君) 市として様々な対策がとられてきている。一定効果が上がったも
のもあるということで、対策がとられているということは私も理解できるわけですが、やは
りこの問題は、私は2つの側面からとらえる必要があると。やはり一つは、そういった来る、
クマやサル、シカ、イノシシ等から農作物を守る対策、そして被害があった農家の方々に対
して何らかの援助をしていく必要性があるのではないかと思います。特に、この被害に遭っ
ている方々というのは、山間地域の方々が多いわけです。しかも高齢化が進んでいる地域で
す。そういうような方が頑張って農業を続けていっていただける。その地域を守っていって
いただいている方々ですから、そういった方々にやはり行政、市としてやはりこれからもこ
の地域で頑張っていただく、そういったことも含めて、やはり何らかの被害にあった方々に
対して後押しをしてやる、援助をしていってくれるということが必要ではないかと。
1回目のご答弁で、市長は、被害に遭った農家の方々に援助をするのは難しいというふう
にご答弁をいただいたわけですが、片一方で、年間これだけの被害があったということを把
握しているわけですから、金銭的な被害額というのは、行政としては把握をしているわけで
すから、それに対して何らかの経済的支援等についてできる根拠があるのではないかという
ふうに思います。ですから、これからの中で、やはりそういったクマ、サル、シカ、イノシ
シ等から被害を未然に防ぐと同時に、被害に遭った農家の方々に対して、やはり何らかの援
助を行い、引き続きその地域で頑張って農業を続けていただく。その地域で守っていってい
ただくというような施策がこれから必要ではないかと思いますが、再度、市長のお考えをお
聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
被害農家に対する支援、これは議員がご提起されたとおり、やはり行政とすれば重く受け
止めなければなりません。ただ現行の法制度の中では非常に厳しいものがあるなというよう
なことで申し上げたわけでございます。引き続きご指導いただきながら、研究をしていかな
ければならないというふうに思っております。
また同時に、それらの被害から守るということ等については、これも冒頭答弁したとおり、
ワナ猟資格取得推進等させていただいてですね、そして防護策を、あるいは防御策を講じて
いくというようなことをもって対応を図っていくということになろうかと思っております。
特に、果樹品目関係等について被害が大変多かったということからですね、先ほど言うよ
うに所得の補填が法制度上なかなか難しい諸状況にありますけれども、接木、あるいはまた
増殖の台木、穂木等に対しては補助するなどの支援を行っていきたいということを冒頭申し
上げたところでございます。
◇20番(大東宣之君) 被害農家の方々に経済的な支援、救済策を講ずるということが、
法制度上難しいというご答弁ですが、仮にそういう形になっていたとしても、やはりそれを
変えていく、そういう制度を変えていくと。地域の中で一番頑張っているのは市長なのです
から。市長が頑張って地域を、沼田市を守っているのですから。やはりそういった現状の仮
に法制度上できない。しかし地域の中で困っている方々がいる。そういった中で頑張ってい
る市長が、それこそそういった方々を助けるために、そういう法制度を変えていく。そうい
う取り組みこそがいま求められているのではないかと。そういうふうに感ずるわけです。で
すから一番現場で頑張っている市長ですから、やはりそういった市長こそがいろいろな手立
てを講じて国にもいろいろ言う、働きかける、それは勿論当然必要なことだと思います。し
かし現状、そこに困っている方々がいる以上、やはり市長として何らかの手立てを講じてい
く。そういった独自な取り組みをしていくということが、これからいまの地域の中で求めら
れていることではないのか。地方分権とかいろいろ言われているわけですから、地域の中で
判断し、地域の中でやれることはどんどんやっていくと。そういうことができる時代になっ
ているのではないかと。ですからやはりそういった中で、沼田の基幹産業である農業を守っ
ていく。観光農業で都会の人が楽しみで訪れていただく。そのためにも頑張っていく必要性
があるわけですから、そういった中で、やはり市長としてそういう法の壁を乗り越えてでも
やっていく必要性があるのではないかと思いますが、再度、市長のお考えをお聞かせいただ
ければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 被害を被られた農家の方々が地域経済を支え、そして第一次産業
が基幹産業であることはもう論を待ちません。従いまして、大変このことは、地域経済を左
右する大きな課題でもございます。ただ、やはりどうしても、行政執行上法制度の枠という
のがございまして、そういうようなことで申し上げたわけでございます。いずれにいたしま
しても、ご提案されている問題等については、大変地域農家にとっては重要な課題でもござ
います。従いまして、本市の財政状況等よく分析をしたりして、今後これが対応ができるな
らば、いろいろな角度から分析し、前向きにとらまえていきたいと思っております。
◇20番(大東宣之君) ぜひともやはり地域経済を支えている。そういった重要な役割を
担っていただいて、その地域を守っていただいている方々に、行政として何らかの支援、後
押しをぜひともしていっていただきたいということを重ねて要望して、次の街なか活性化事
業について質問を移らさせていただきたいと思います。
市長の立場から、現在のこの中心市街地の街なか活性化事業、進捗状況が10パーセント
程度と。確かに8街区の東側、そして西側で具体的な動きが始まりましたが、現状この事業
について、どのような感想をお持ちなのか、見解をお持ちなのか、お聞かせいただければと
思います。
◇市長(星野已喜雄君) これらについては、私が市長に就任したのが平成14年の5月で
ございました。本日もご質問の中でお答えをしていると思いますが、土地関係等については、
平成14年度の当初予算でほぼ全額予算措置がされてきたということの報告を受けてからこ
れらについて対応してきた経過がございます。私は当時、もうとにかく土地を買うのは慎重
にしようと。やはりこれ以上空き地を増やすのはいかがなものかということを再三再四、関
係部課には申し伝えてまいりました。しかし現実には、そのときにすでに概ね買収の総額予
算が組まれ、ほぼ購入をしきっていたという構造になっております。14年度は担保されて
いたとしても、そういうような全体の構造がございました。従いまして、これらについてや
はり時代情勢が、景気の状況も厳しい、財源も厳しくなってくるという流れの中にあって、
大変難しい局面を迎えるなということをとらまえながらもですね、それでは一体全体これを
よしんば仮に、途中で中断をするというようなことになると、補助金返還命令等が出てくる
というような話も伺いました。従いまして、大変だろうけれども、与えられた環境の中で、
地道ではありますけれども一歩づつ前進をさせていかなければならないのではないかという
ような判断をし、今日に至っているわけでございます。
◇20番(大東宣之君) 全体の計画からいって、進捗率が現在のところ約10パーセント、
残りが90パーセント。計画年度が、平成25年度で完了することになっている。往々にし
て、都市計画事業というのは計画終了年度、完了年度というのはどんどん延伸をさせて事業
をずるずる続ける。そういったことがやられているようですけれども、このままこの事業を
続けていくとですね、市長としてあとどのくらいかかるというふうにお考えなのか。またど
れくらいで終結をさせていきたいと思っておられるのか。あればお聞かせいただければと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変難しい質問でございますけれども、現在の時点では、先ほど
も申し上げましたとおり与えられた市の実情、環境に基づいて一歩ずつ着実に前進をさせて
いきたいという考え方のもとに現在進んでおります。従いまして、どうしてもその速度とい
うのはやはり時代背景をとらまえたときに、いままでのようなわけにはいかないなという認
識にたっております。
◇20番(大東宣之君) 財政状況が大変厳しくなってきているということが、再三再四、
市長や、また担当の部長、それぞれの職員の方々から言われてきているわけです。そういっ
た認識はここにおられる議員含めてどなたも持っておられるのではないか。こうした状況に
ある中で、この街なかの土地区画整理事業だけで予算ベースでいけばあと110億円程度で
すね、かける予定になっているのではないかというふうに思います。ですから、こういった
財政状況、そして多額な財政支出を伴うこの事業についてですね、1歩ずつ、1歩ずつと言
いながらも、ずるずるずるずる引き延ばしていくということが、これから市の財政に与える
影響、そういったことについてどのようにお考えなのか。また、この土地区画整理事業をず
るずる引き延ばしていくということが、本当にこの地域、この本町通りの商店街の活性化に
なるのかどうか。私も先ほども申しましたが、基本的にはその地域に人が住んでいなければ
街は活性化をしていかない。人が増えなければ商業は成り立たない。そういうふうに思うわ
けです。ですから、ただいまのような形で、ずるずるずるずる一歩ずつやっていくというよ
うな仕方だけでは、本当にその地域の活性化、商店街の活性化になるのか、どうなのか。ま
たそういった財政面から見てどうなのか。そういったことについて、市長としてお考えがあ
ればお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 確かにおっしゃるとおり現在の状況を見たときに胸の痛む思いが
しております。そうした中にあって、一体全体何が講じられるのかということについては、
担当部課等の職員が一生懸命努力をし、考えてきたところでもございます。ご案内のとおり、
現状を見たときに、いろいろな行事を組んだりして活性化に努めているわけでございますけ
れども、なかなか大変な状態というものは否定することはできません。そういった中にあっ
て、今後とも関係各位のご指導をいただいたりして、そして議員がおっしゃっているような
ことも踏まえて、柔軟に対応できることについては処してまいりたいと、こういうふうに考
えております。
◇20番(大東宣之君) 今度のまちづくり3法の改正、特に中心市街地活性化法の改正に
よって、基本計画を提出すること自体、認めてもらうこと自体がかなり高いハードルになっ
てきたわけです。ですから、そういった中で、この事業をこれから進めていくというのはか
なり厳しい状況にあるのではないか。それと先ほど市長がおっしゃったように、財政的な問
題含めて、この法改正によってそうした厳しい状況が生まれてきているとも言えるのではな
いかと。こうした中でこれからどのように対応していくのか。一説には、この全国で、旧法
の中で600以上の基本計画が国に提出をされているそうです。今度の新法によっては、こ
れを大体100くらいに絞り込むのではないかと。ですから全国で、各都道府県で2つくら
い、大体県庁所在地等の大都市部にこれらの承認がされると。残りの地方都市の部分につい
ては、ほとんどが切り捨てられるおそれがあると。そういうような厳しい状況になってきて
いるのではないかと。今度の法改正の影響というのは、そういった意味でも非常に大きい。
ですから、この中心市街地の活性化をしていく、にぎわいを取り戻していくということにつ
いて、早急に何らかの新しい方策を展開していく必要性があるのではないかというふうに思
いますが、市長としてどのようにお考えなのか。この法改正に伴ってのお考え等があればお
聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今回のこの法改正が、いろいろな分析をさせていただくと大変私
どもの実態から見るとハードルの高いものになっているというふうな認識を持っております。
従いまして、今回の法改正に整合すべく、私どもの街なか再生の関係等が整合してくるとい
うふうにはいまとらまえることができない状況にあろうかと思っております。従いまして、
現在、与えられたいわゆる方策を巧みに生かして、そして対応方を図っていくということが
求められていくのかなというふうな思いと同時に、やはり私どもの地域は基本的に中山間地
域の中小都市であり、しかも先ほど来、論議されているように、いわゆる基幹産業が農林業
にあるというような実態をとらまえながら、他の地域との区別化、差別化を図っていくとい
うことが今後求められてくるのではないかと思っております。
◇20番(大東宣之君) 先ほども申しましたけれども、街ににぎわいを取り戻す、元気に
させていくというのは、そこに訪れる人を増やすことと同時にですね、やはり何と言っても
日常、そこにいる人たちを増やしていくという手立てを講じなければならないのではないか。
いま沼田市も高齢化がどんどん、どんどん進んでいると言われています。確かにお年寄りの
方々、65歳以上の方々の人口はどんどん増えている。しかしじゃあその人たちがみな介護
保険のお世話になっているのか。寝たきりになっているのか。そんなことは決してないので
すよ。元気で頑張っているお年寄りはたくさんいるのですよ。そういった方々を一番居住の
しやすい、一番便利であるという街なかに住んでいただく。そういった方々が日常的に買物
に商店街を歩いていただく。そういうことが商店街の活性化につながっていくのではないか。
お年寄りの方々、これから住居、居住の問題というのは非常に大きい問題なのです。やはり
介護の不安、年金の問題、いろいろ医療の問題、これから高齢化を迎えていくにあたって誰
もが不安に感ずる部分です。しかし街なかというのはそういったものが結構便利に使える。
またバスの便がいい。そういったこともあるわけですから、そういった中でいろいろな対応
が可能なわけですから、やはりそういったところに安い家賃の、高齢者向けの住宅を建てて
いく。そういった方々が安心してそこに住んでいただく。そして街なかで買物をしていただ
く。そういうような手立てをもう講じていかないと、いまのままずるずると区画整理だけに
頼っていけば、これは街はいつまでたってもにぎやかにならない。商店街の方々が頑張って
いろいろなイベントを打っていただいても、一過性、そのときはにぎわっても、平常的にな
かなか店がにぎわっていかない、街がにぎわっていかないということにはならないのではな
いか。ですからそういった意味で、この街なかに人口を増やす施策を講じていく。そしてお
年寄りの方々が安心して住んでいける、そういうような住宅等を提供していくということが
一つのこの街ににぎわいを取り戻すことのきっかけになるのではないかと思いますが、市長
としてのお考えをお聞かせいただきたいのと、またそうした取り組みについてお考えがあれ
ばお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 街の中に人口を増やす、あるいはまた道路をしっかりと歩き、そ
して買物を楽しむということがにぎわいを呼び戻す大きな原動力であるということについて
は、議員の認識と私の認識は変わらないと思っております。ただいまご提案されたいわゆる
高齢者向けの住宅、あるいはまたそのことによって高齢者の方々が増える。街の中にいわゆ
る至近なところにお店等もあるというようなことについてのご提案であったかと思っており
ます。これらについてご提案されておりますので、私どもの方ではこれを受け止めて、これ
らについてもいわゆる検討をしてみたいというふうに思っております。
◇20番(大東宣之君) 例えば空き地がいまかなりできているわけです。そういったとこ
ろに高齢者向けの住宅を建てていくということが、私はいますぐでもやってにぎわいを取り
戻していくということが必要ではないか。これは私の個人的な考え方で申し訳ないのですが、
区画整理をやったからといってその街がにぎわう、そういう保証はどこにもないのだという
考え方なのです。私はやはり街である以上は、街として機能していく、にぎわっていくとい
うためには、先ほど来言っているように人口を増やしていかなくてはならない。そういった
ことがなければ街というのは絶対にぎわいを取り戻すことはできない。
今回、先行買収によって人口が本町通り減ってしまったわけですから、やはりそういった
ところに人を取り戻す、そういった手立てをぜひとも早急に講じていただきたい。沼田市い
ま財政が大変厳しいわけですから、ですからそういったところにはぜひ県営住宅を建ててい
ただければいいのではないですか。沼田には県営住宅というのは高橋場にしかないわけです。
県有施設がもともと少ない地域なのですよ。そういったところに、先行買収したようなとこ
ろに、県に住宅を建てていただく。沼須で我々が、沼田市がだいぶ県をお世話したのですか
ら遠慮なんかいらないのですよ。市長が堂々と行って、そういった県にとっても新しい施策
を沼田に展開をしていただければいいのですよ。沼須であれだけ世話をしたのだから今度は
我々が世話をしてもらえればいいのですよ。遠慮なんかいらない。そういったようなことを
ね、沼田市の財政が厳しい中で、市営住宅というのはいますぐすぐ困難性があるわけですよ。
ですからそういったところに働きをかけてどんどんやっていただく。県にとっても新しい事
業、これがうまくいけば県だって自慢できるわけなのですよ。そういったことでぜひ県に働
きかけなどをして、早急にこういった取り組みをしていく必要性があるのではないかと思い
ますが、市長としてのお考えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 本日、初めてそういった問題提起を承りました。議員のご意見と
してこれらを受け止めて研究をしてまいりたいというふうに思っております。
◇20番(大東宣之君) ぜひですね、人口が減っていく街、それは絶対衰退をしていく街
なのですよ。限界集落とかいう言葉があるそうなのですが、山間地域で高齢化がどんどん進
んで人口が減っていく。お年寄りばっかりで、なかなかその街、その地域を維持するのが何
か困難なところのことをそういうふうに言うのだそうですけれども、いまの本町通りもそれ
に似たような状態にどんどん近づいているのではないかという気がするわけですよ。ですか
ら早急にそういう手立てを講じていかないともうだめだと。先ほど言いましたけれども、1
0年間で10パーセントの土地区画整理事業が進んだわけですから、あと90パーセントや
るには90年かかるのですよ、90年。本当に100年の事業ですよ。そうなったらどうな
るかわからないですよ、あそこが。ですからいま早急にやっていく必要性があるわけですか
ら、先ほど来、重ねて申し上げて申し訳ないのですが、ぜひとも市で、いま住宅を建てるこ
とが財政的に困難である以上、県に働きかけて、ぜひともこうした中に人口を増やすことに
よって本町通りににぎわいを取り戻していただきたい。そのためには、やはり計画の抜本的
な見直しというのが必要になってくるのだというふうに思うわけです。ですから、そういっ
たこれから本当の意味でのにぎわいを取り戻して、そういった計画の見直し、再検討につい
て、どのように対応されていくのか。お考えがあればお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) いままでの時系列がございますので、ここで方向転換を明言する
ことはなかなか容易にすることはできません。従いまして、今日受け止めたご意見の数々を
私どもが内部で精査をいたしまして、そして対応方を図ってまいりたいというふうに思って
おります。
◇20番(大東宣之君) 時代というのはどんどん、どんどん移り変わっていく、経済状況
も変わっていく。まさか自治体が倒産をするというようなことがあるとは誰も予想しなかっ
た。しかし、北海道の夕張はもう倒産してしまったと。他にもたくさんそういうところが出
てくるのではないかというふうにいま騒がれている。いまそれだけ厳しい状況、そういう時
代の変化というのがあったわけです。私は議員になった20年前、だれもそんなようなこと
を予想もしなかった。だから、時代、時代というのは常に動いていくのだなということをし
みじみ、私自身、個人的には感じているのですが、やはりそういった時代の流れに即したよ
うな対応をしていかないと大きな禍根を残す、問題を残すことになってしまう。だからそう
いった意味では決断をせざるを得ないときが来るわけです。市長として踏み出さなくてはな
らない、そういうときが来るわけです。来ているわけですから、ぜひとも早急にそういう方
向付け、新しい方向づけを示していただきたい。そのためにぜひ内部で十分な検討をしてい
っていただきたいということ
を最後に重ねてお願いをしておきたいと思います。
続いて、この地域内分権について質問を移らせていただきたいと思います。
この合併をして以来、3年目になってきたわけですが、市長は事あるごとに地域内分権と
いうことをおっしゃっておられます。確かにこれからのまちづくり、いろいろな面において
重要な課題の一つだとは思いますが、この合併をして以来、この地域内分権についてどれだ
け市民の方々が理解をされて、どういった形で実践をされてきたのか。そういったことにつ
いて市長としてどのような認識を持っておられるか、お聞かせいただければと思います。
──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後1時59分休憩
──────────────────────────────
午後2時07分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 大東議員の再質問にお答えをしたいと思っております。
議員、ご案内のとおり、平成17年の2月の13日に、まず沼田、白沢、利根と、歴史的
とも言うべく合併に内外の方々のご理解をいただきスタートを切ったわけでございます。こ
のときに、合併をすることによってエリアが広域化するということが当然考えられるわけで
ございます。これが関東平野等の人口集中的な都市と都市が、あるいは都市と町村が合併す
るということとは、その趣を異にいたしまして、どうしても面積が広くて、そして人口が少
ない地域ということが宿命的な命題として挙げられておりました。従いまして、これをいわ
ゆる合併したことによって一極に集中することは避けたいということが、合併協議の中で大
きく論議されてきたという経過があろうかと思いまするし、またそういう観点で私も努力を
してまいりました。従いまして、この合併した後のこの分権化は、ある意味においては、地
方自治というものの原点から考えたときに、大変重要な意義を持っていたというふうに思っ
ております。よく地方自治の本旨たるや云々ということが憲法の条文にもございますけれど
も、そういうことからとらまえたときに、一人の存在がやはり地域にあって浮かび上がって
いくためには、今回とった方向は、まず選択肢としてそういう経過の中でとらまえてきたと
いうことがあろうかと思います。
現在では、地域協議会が白沢、利根に設置されて、代表する方々が論議をし、その内容等
についてまた振興局長、あるいはまた私どもの方にいろいろと意見を述べてきている経過が
あるという流れになっております。従いまして、今後、これらを徐々に徐々に熟成させ、そ
して一人一人の市民意識を高揚させて、文字通り振興局が生き生きとするような、そういう
行政を作っていかなければならないのではないかと思っております。
◇20番(大東宣之君) 地域内分権について、市長の考えていらっしゃる、目指しておら
れること、それについては私も否定をするつもりは毛頭ありません。新しい取り組みとして、
全国的にも極めて特徴的な取り組みではないか。そういった点では評価できるものだという
ふうに私自身は思っております。ただいかんせん、そういった取り組みがじゃあどれだけ市
民の方々に理解していただいているのか。そして、それに向かってどういうふうに市民の方
々が取り組んでおられるのか。そういった点ではまだまだ不十分さが残っている、十分理解
がされきれていない。そういうところがあるのではないか。まだ合併をして3年目に入って
きているところで、なかなかすぐすぐ答えが出る、結論が出るというような状況にはないと
は思いますが、しかしこれからの地域、この沼田市を維持し、発展をさせていく上ではです
ね、こうした取り組みは極めて重要なことではないか。そういったことの中で、どうやって、
どのようにして、こうしたことについて市民の方々に理解をしていっていただくのか。そし
てそれに基づいて、地域づくりにそれぞれが取り組んでいっていただくのか。そういったこ
とをやはりわかりやすく説明をしていくということが、いま求められているような気がする
わけですが、そういった点について、これまでの取り組みの評価として、市長としてはどの
ようにお考えなのかお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに時代の趨勢とともに新しい取り組みということで、実際問
題としてこの結果がしっかりと裏打ちされたものをよその地域で行われていることについて、
なかなか見ることができないという歴史の剣が峰にあろうかと思っております。
実はこういった方式を取ればとるほど地域住民の民度の高さが非常に要求されてまいりま
す。当然この職員は、そういった地域住民の方々の踊りやすい、動きやすい環境状況を作っ
てあげるというようなことと同時に、できるだけその方々が参画をしてもらうということが
求められてくるのではないかと思っております。そういった中にあって、事例というところ
まで申し上げてよいかわかりませんけれども、やはり昨年、これは同僚議員も参加をされた
り、あるいは地元ボランティアの方々、あるいはまた特徴ある技術を持った方によって、根
利のボールドウインが再生をされてまいりました。これがまた今年、さらにボランティアを
募って各関係機関のご指導をいただいて進められております。ここに当然、利根町振興局の
職員も係わり、根利の区長も係わり、あるいはまた林野庁の方も係わり、あるいはまた、そ
ういった全国的なSLファン等も係わり、今回のスタートのときに、そのディーゼルの機関
車の再生もさることながら、いわゆる根利川の北面に通っていたと思われる市道の軌道線の
再検討というのですか、発掘をしていこうというようなことも事業の中に盛り込まれたよう
でございます。
従いまして、それらは南郷から根利に向かっていく北側に、かつての気動車の跡が残って
いるというようなこと。これをとらまえたときに、当然、歴史的な人物の方々に伺ったり、
あるいはもうちょっと言うと今度は逆に、わが沼田市には住んではいないけれども、外側に
住んでいる方が非常にそういったことについて明るいというふうなことの接点を設けていく
という、そういう意味から、やはり振興局の持っている職員の存在等々は、大変重要な位置
を示してくるのではないかというふうに思いまするし、さらに、地域住民の方々のご理解を
得ていくという、そういうプロセスの中でいろいろな意識の高揚を図っていくことが大事な
のかなと思っております。議員がおっしゃるとおり、いろいろな場面で啓蒙活動、啓発活動
というのは大事な要素だというふうに思っております。
◇20番(大東宣之君) 利根町のボールドウイン号を例を出されて、取り組みの一つの例
を示されたことだというふうに思います。確かに私も、これは直接参加をしないで外から見
ていると、大変重要な新しい取り組みではなかったか。こうした取り組みが地域の中にさら
に広がっていっていただければというふうに感じます。ただ一つ言うならばですね、沼田の
場合、旧沼田市の場合ですけれども、沼田まつりがあって、この祭りというのは、私はすご
い祭りだと思うのですよ。行政がそんなにお金も出さないで、地域の皆さんが寄って、たか
ってやると。それぞれ役を持つ方は容易じゃない思いをするわけですけれども、それでもこ
れだけのことができる。それはやはり地域の中にそういった自治意識ではないですけれども、
連帯感があり、そういった取り組みができる要素というのが、まだまだ沼田の中には残って
いる。全体この白沢、利根を含めてですが、そういった要素があるのではないかと。ですか
ら、そういったところに着目をされて、新しいまちづくりを進めていこうという市長のそう
いった姿勢については、私は何ら否定をするものではないのですが、ただ、再三再四申し上
げるようで申し訳ないのですが、やはり地域内分権という言葉自体も新しいことですから、
なかなかそれがわからない。理解しずらいという側面がやはりあるのではないかと。ですか
らそういったことについて、これからの中で市民意識の高揚に向けてぜひ取り組んでいって
いただきたい。それともう一つなのですが、それぞれの制度が違う市村が合併をしたわけで
す。また、国保税やいろいろな負担の面についても違う3つの市村が一緒になっていった。
そういった中で良くなったり、悪くなったり、変わらなかったり、いろいろなことがあって、
そういったことがなかなか地域の中で、この合併に対して評価が大きく分かれるところでは
ないのか。ですから、やはりこれからの中で、沼田市全体のそういった様々のサービスや物
を底上げをしながら、やはり地域の中で、市民一人一人の方が元気に頑張っていただけるよ
うなベースを作っていくと。そういったことも一つには必要ではないかと。安心して暮して
いける、そういったベースのもとに、それぞれの地域で、それぞれの活動をしていっていた
だく。この地域内分権に基づいて様々な取り組み、いまおっしゃられたようなボールドウイ
ン号の再生や、またそれぞれ残っている地域の祭り、またそれぞれの地域で行っているボラ
ンティア活動、いろいろあると思います。
また、先ほど申しました有害鳥獣対策ではありませんけれども、そういった被害があった
場合は、やはり地域の方々が一体となって下草刈りとか、そういった再度やってこないよう
な地域づくりに備えていく。そういったことも、やはりこういったのが地域内分権につなが
っていくのではないか。しかしそのベースには、この沼田市で、お年寄り、子ども、誰もが
含めて安心して暮していける、そういった基盤、制度を作っていく。そういった社会保障制
度的なものの充実、そういった中でこそ、そういったものが生かされてくるのではないかと
いうふうに思いますが、市長としてそうした地域内分権を進めていくにあたって、その市民
だれもが安心して暮していける。そうした制度づくり等についてのお考え方、併せてあれば
お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員ご指摘のとおり、沼田まつりは、もう本市が誇る歴史と伝統、
しかも関係各位が本当に努力を傾注されてすばらしく発展的なお祭りとして今日を迎えてい
るわけでございまして、先人の方々のそういった自治意識、あるいはまた伝統や文化を大切
にする心が、我々後世に、あるいはまた未来につながっていくものとして、今後とも最右翼
に位置する、いわゆる行事であろうというふうに認識をしております。そういった中にあっ
て、当然、白沢にはふるさと祭りが、あるいはまた利根町には、大蛇祭り等、多くのそうい
った地域自治意識の高揚のそういったお祭りがあることもこれまた事実でございます。
そういった中で、それでは一体全体そのどういうふうなことを講じていったらいいのかと
いうことでございますが、先ほど言う、啓蒙啓発活動が大事だということを述べたわけでご
ざいますが、多くを語っても容易に説明ができませんので、1点だけ申し上げて、今後の参
考にさせていただければと思っております。
実は、都市というのは、ここでいう都市というのは、関東平野のような20万、30万以
上の都市のことを指しているというふうに理解をしてもらいたいと思うのです。私どもの方
は、沼田市でありますから5万5,000の都市でありますけれども、一般的な感覚からす
ると農村都市になろうかと思います。いわゆる都市型の方では、ボランティア、NPO等が
さかんに惹起されてまいりまして、非常にそこにはインテリ層もたくさんあって、そういう
もののとらまえ方が容易にできやすい環境がございます。ただご案内のとおり、地縁、血縁
組織は、私ども農村に比べると薄いわけであります。私ども、実は農村の方は、非常に地縁、
血縁組織は非常に立派なものがあるのだけれども、やはり先ほども言ったように、NPOや
ボランティアの関係等については、やはりこれは歴史的ないろいろな流れからなかなか難し
い状況にあろうかと思っております。
つい2週間ほど前に、これは民生部がいろいろとかかわり、社会福祉協議会がかかわり、
認知症の、いわゆる午前中、男性が、午後は女性が、徘徊する実験的なことを、要するに実
践を行ったわけです。当然これはマスコミも大きく取り上げていたという経過がございます。
このときに痛切に感じたのでありますが、実はこの事業等は、もともと団体組織が、要する
に団体組織のところにいわゆる警察当局からファックスが入って、そしてそのことを承知し
て、AさんならAさんという人が徘徊していなくなってしまったということで、いろいろと
捜索に入るわけです。同時に、FM・OZEで万度至近なニュースを流すということでもっ
て、かなりこれは成果をあげてきた経過がございます。ただ、ここのところで一つ冷静にな
って考えてみたときに、団体が主軸であって、地域が主軸ということではないのですね、こ
のスタートが。これをできれば地域と団体をしっかりとクロスさせていくことによって、こ
ういった認知症等の徘徊、つまりもうちょっと言うと危機管理上の組織体系ができてくるの
ではないかと思っております。従いまして、だれも、かれも共通して言えることは、生命の
安否のことについて、これはもう最大の行政の課題でもあるし、各地域住民も認識を持って
おられると思いますので、そういうようなことを講じながら、この地域自治組織等の持って
いるこの民度、あるいは啓発を、ただ単に観念的でなくて、実践の中で身につけていってい
ただけるということは、一つの選択としてあるのかなというふうに思っております。従いま
して、先般もこの事業が始まる冒頭に、団体のみならず地域にこれを下ろしていく。つまり
何が言いたいかというと、ボランティアやNPO等のようなところの、ある意味においては
都市型のところにさらに元々伝統的な地縁、血縁組織の強い農村型の良さを波及させていく
ことによってそういった意識が高まってくるのではないかということで、縦と横のクロスを
しっかりと地域に植えつけていければと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇20番(大東宣之君) まだまだ時間のかかることではないかと思いますが、ぜひ取り組
んでいっていただければと思います。
それから、私が申し上げたいのは、この地域、非常に高齢化が進んでいって、経済的にも
なかなか厳しい状況にある。そういった地域の中にあるわけです。ですから、市長がおっし
ゃるように、地域内分権に基づいてその地域で市民の方々が元気に頑張っていただく。いろ
いろなお祭りもそうだし、いまのような認知症の方が行方不明になった場合、すぐ地域で発
見活動を行う、そういったことができるようにする。災害に遭ったときには地域で助け合っ
て、支えあっていく。そういったいろいろなことを含めてやっていく必要性があるのだとい
うふうに思うわけです。市長がおっしゃったとおりだと思います。ただそのベースとなるの
は、例えば沼田の本庁管内に住んでいようが、利根町の根利で住んでいようが、平川に住ん
でいようが、この市内全域の中で、どこで住んでいても安心して暮していける。そういう制
度を片一方では確立をしていくことも必要ではないか。先ほども申しましたように、3つの
市村が合併をして、制度もそれぞれ違ったわけですし、いろいろな税金の負担は違ったわけ
です。それが1個になって、良かった、悪かった、いろいろな意見がまだいまでもくすぶっ
ているというのが実情ではないかと思います。そういった中で、どこで暮していても安心し
て暮していける。そういったベースを作っていく、そういった制度を作っていくということ
がまず基本にあって、そういった中で、市民の方々が安心して自分の持っている力を大いに
発揮していただく。自由に発揮していただく、得意分野で活躍していただく、そういった地
域内分権というのが必要になってくるのではないか。
ですから私は、社会保障制度の問題、子育て支援対策、高齢者福祉の問題等々含めたうえ
で、こうした地域内分権というものをとらえていく必要性、進めていく必要性もあるのでは
ないかと思います。
最後に、そういったことについての市長のお考え、これからの取り組み等について、お考
えがあればお聞かせいただいて、私の質問を終わりたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
いま私自身が、この47都道府県、全国的なベースでとらまえたときに、行政の最重要課
題が、危機管理というところにどうも流れがいっております。従いまして、この危機管理と
いうのは突き詰めてまいりますと、生命の安心、安全をいかに担保するかということに尽き
てまいります。そういうようなことから、先ほど3つの市村の違いのある伝統や文化、風習
等が一緒になったわけですから、共通した課題のもとに取り組んでいくということになりま
すると、いろいろな手法があろうかと思いますけれども、先ほど事例として説明させていた
だきましたけれども、危機管理上のことの問題について、5万5,000市民が一緒になっ
て考えていこうという観点のもとに地域づくりが進められていけば、これはお互いが共有し
あった一つの大きな形が作れるのではないかと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思
っております。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、鈴木圭子議員。5番。
〔5番 鈴木圭子君登壇〕
◇5番(鈴木圭子君) 通告に従いまして、一般質問を行います。
今回私は、平成19年度からスタートいたしました第5次総合計画の具現化に向け、基本
計画の中から、元気で安心して暮せるまちづくりについて、自然にやさしくひとにやさしい
まちづくりについて、安心安全で機能的なまちづくりについて、みんなで築く地域の多様性
を生かしたまちづくりについて、の4点の中から質問いたします。
まず第1点目に、疾病を予防し、福祉を充実させて健康で寿命を伸ばす具体的な取り組み
についてお伺いいたします。
最近、健康寿命という考え方が注目されておりますが、これは高齢者が何歳まで自立して
生活していけるかに注目した数字で、平均寿命より5〜8歳くらい低いと言われ、平均寿命
と健康寿命の落差を小さくすることで医療費や介護費用が大いに節約できると考えられます。
行政では、疾病予防のために、また福祉面でも様々な事業・サービスを行っておりますが、
それらが市民に広く理解され、利用されているでしょうか。例えば、75歳以上の人に温泉
施設利用助成券を交付しています。温泉が健康に良いことはわかっていても行くことができ
ないお年寄りがたくさんいます。利根町が行っている温泉施設の送迎を市内各地域で定期的
に行ってくれたなら、まさしく健康寿命は延びると思いますし、温泉利用客も増えると思い
ますがいかがでしょうか。また、望郷の湯としゃくなげの湯の市民特別割引券が各世帯に配
付されますが、障害者の方は家族と行かなければ利用できないわけですから、障害者の方に
は家族風呂の割引券もつけるべきだと思いますがいかがでしょうか。
次に、ごみの減量化や分別に対する市民意識、また環境保全意識の高揚を図るために周知
・啓発はどのように行うのかと、ごみステーションの現状についてお伺いいたします。大量
生産、大量消費、大量廃棄社会から、資源循環型の社会構築に向けてあらゆる努力がなされ
ています。CO2の増加による地球温暖化が異常気象の原因とも言われ、農業などに与える
影響や経済的な損失も大きな問題であります。
京都議定書は、削減すべき温室効果ガス排出量の数値目標を定めたものでありますが、2
012年6%削減目標に近づくどころか2005年度で8%増加しています。産業部門は、
省エネを進めているために、増加の原因は家庭部門であり、90年対比で約31%増となっ
ているそうです。家庭が原因ということは、行政の指導にも責任があり、市民の意識をどう
高めるかがカギになると思います。先日、沢に捨ててあるマルチの燃えカスを見つけました。
埋めたはずのマルチが土の中からのぞいているのも見えました。ドラム缶や焼却炉で木くず
や紙以外に、ビニール・ゴムなども燃やすためか、車で通っても悪臭が漂い、注意しても、
なぜ燃やしてはいけないのかさえわからない人がいます。
昨年の市長と語るふれあい広場の席でもこのような意見が出されましたが、その後、調査
や注意はされたのでしょうか。ダイオキシンや有害ガスは、環境だけでなく健康をも損なう
重大な問題です。6月は環境月間でもあり廃棄物適正処理推進強化月間となっております。
市民の意識の高揚を図るため、周知、啓発をどのように行うのかお聞かせください。
また、ごみステーションの現状ですが、棚のある所とない所、ネットも扉も様々です。有
志が扉を付け、鍵をつけて管理している地域もありますが、棚がなく猫やカラスがごみをあ
さり、散らかっている風景も目に留まります。ごみ収集の問題点や現状についてお聞かせく
ださい。
次に、消防、防災の推進で合併後における消防組織の再編計画と防災情報等伝達システム
の整備はどのように行われるのかお伺いいたします。
市は、沼田市地域防災計画の中で定めている計画に沿って、消防団と協力して、災害に強
いまちづくりを推進していただいておりますが、本当に災害にみまわれた時、被災直後に何
が必要でしょうか。耳から入る正確で身近な情報こそが混乱を避け、冷静に判断、行動がで
き、被害を最小限に食い止めることができると思います。地域コミュニティFMが災害時に
大きな役割を果たすことは、阪神・淡路大震災や新潟中越地震の時に証明され、人々の命綱
がラジオだったと報じられました。白沢、利根は防災無線がありますが、旧沼田市の住民に
は、情報伝達はどのように行われるのでしょうか。また、市民の安全と命、財産を守る消防
団員の減少の問題がある中で、合併・区の統合が行われたことで消防団の組織の再編計画は
どのように検討されているのかお聞かせください。
次に、高度情報化の推進で、地上波デジタル放送中継局の整備に合わせて、難視聴地域対
策はどのように検討されていくのかお伺いいたします。
高齢者や体の不自由な方は、テレビを見ることが唯一の楽しみであります。年金生活でN
HKの受信料もままならぬ状況の中で、少ない負担で地デジ対応ができるよう方針を示して
いただき、難視聴地域の市民を安心させていただきたいと思います。地デジは国が電波を一
方的に変更してしまうわけですから、テレビを買い換えるかチューナーを購入しなければテ
レビは見られなくなります。市では、弱者の立場に立って方針を示していただきたいと思い
ますが、いま現在、地デジ対策はどのように検討されているのか市長にお伺いし、1回目の
質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの鈴木議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、沼田市第5次総合計画における基本計画の具現化に向けて、元気で安心して暮らせ
るまちづくりについて、疾病を予防し、福祉を充実させて、健康で寿命を延ばす具体的な取
り組みはについてでありますが、ご案内のように本市においては、あおばの健診、また、胃
がん検診をはじめとする各種がん検診等を実施し、疾病の早期発見、早期治療を目指すとと
もに、疾病予防事業として結核健康診断、インフルエンザ予防接種などを実施しております。
また、健康増進と疾病予防のため高血圧、糖尿病等の生活習慣病の予防を中心とした健康
管理について、正しい知識の普及のため健康教育及び健康相談などを実施し、健康寿命の延
伸に努めているところであります。
なお、温泉施設への市内輸送拡大の実施や障害者の方への家族風呂割引制度の周知につい
ては、今後の研究課題とさせていただきたいと考えております。
次に、「自然にやさしくひとにやさしいまちづくり」について、ごみの減量化や分別に対
する市民意識、また環境保全意識の高揚を図るために周知・啓発はどのように行うのかにつ
いてでありますが、循環型社会形成推進基本法の基本原則である3R(アール)に基づき、
分別収集を推進・徹底し、より一層の再資源化を図っているところであり、分別品目も平成
17年度からは2品目を加え、13品目として市民皆様のご協力をいただいているところで
あります。
また、環境保全意識の高まりとともに、ごみの不法投棄や野外での焼却などについての対
応がありますが、通報や苦情などにより関係機関と連携し、個別に指導しているところであ
ります。
これらの周知・啓発につきましては、広報ぬまた及び市のホームページへの掲載、ごみカ
レンダーの全戸配布、また、各町の環境保健協議会とも協力・連携し実施しているところで
あります。
次に、ごみステーションの現状についてでありますが、現在ごみステーションの数は本庁
管内に787箇所、白沢町管内に100箇所、利根町管内に158箇所で計1,045箇所
であります。このごみステーションの設置場所は、道路用地であったり、また、民地であっ
たり様々ですが、増設又は移設等につきましては、各町の環境保健協議会支部長や、区長と
協議をしながら対応させていただいてるところであります。
また、ごみステーション管理のための棚やネット等につきましては、環境保健協議会支部
長からの申請により、沼田市環境保健協議会の事業により設置をしていただいているところ
であります。
次に、「安心安全で機能的なまちづくり」について、消防・防災の推進で、合併後におけ
る消防組織の再編計画と防災情報等伝達システムの整備はどのように行われるのかについて
でありますが、まず、合併後における消防組織の再編計画につきましては、合併協議の中で
地域性や地元の方々の理解、さらに団員数の均衡など様々なご意見が出されましたが、最終
的には消防団の再編及び適正な団員数については合併後2年から3年を目途に調整をするこ
ととしてまいりました。
こうしたことから、合併後は消防団による第6分団及び第7分団の現地視察や分団の現状
把握等を行ってまいりましたが、第6分団におきましては団員確保が難しいとのことから、
平成19年度から部の統合を行ったところであります。
従いまして、消防団の統合再編につきましては、こうした現状や合併協議での確認事項を
踏まえ、消防団及び地元の方々等と協議しながら再編を進めてまいりたいと考えております。
また、防災情報等伝達システムの整備につきましては、第五次総合計画におきまして、防
災体制の充実の中で「防災情報等伝達システムの整備」を図ることとしております。
現在、市における防災情報等の伝達は、FM−OZEを通じての伝達、白沢町及び利根町
地域におきましては、防災行政無線による伝達を行っております。また、災害等の状況によ
っては、職員及び消防団員等により車両等による伝達を行っております。
市民の安心安全な暮らしを守るためには、迅速・正確・確実な情報伝達が必要であること
から、よりよい情報等伝達システムの整備について研究を進めるとともに、老朽化した設備
・機器につきましては更新を図ってまいりたいと考えております。
次に、「みんなで築く地域の多様性を生かしたまちづくり」について、高度情報化の推進
で、地上波デジタル放送中継局の整備に合わせて難視聴地域対策はどのように検討されてい
くのかについてでありますが、現在のアナログテレビ放送は、2011年7月をもって地上
デジタル放送に切り替わることとなりますが、中継局の整備につきましては、利根郡内の町
村と協議し対応していきたいと考えております。
また、共聴施設の整備につきましては、国の地域情報通信基盤整備推進交付金では、事業
主体を市町村に限定している点や、一定額の費用を対象外としている点などにより難しさが
ありますので、それぞれの共聴組合の実情や、財政状況などを考慮しながら検討を進めてま
いりたいと考えております。
以上申し上げまして、鈴木議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇5番(鈴木圭子君) 市長、明解なご答弁をいただきありがとうございました。
何点かについては理解をいたしましたが、何点かについて、再質問させていただきます。
まず1点目ですけれども、平成18年3月に策定されました生き生き長寿のまちづくり計画
や、高齢者の生きがいづくり計画の中で、本当に理想的な、夢のある事業の推進は図られて
いるということは理解しております。その中で、高齢者の本当に考えている調査によります
と、不安や心配を感じていることのやはり多くは健康面、60.5%、保健福祉サービス利
用で、利用したいサービスは健康診査50%、今後の介護予防の取り組みで重要なのは健康
診査72.2%、地域で暮らす高齢者にどのような援助が必要かということは、話し相手が
58.8%という数字を見まして、本当に市が、検診、予防に力を入れていることも、市民
がその検診、いまちょうど6月がその検診の月ですけれども、本当によくこれは理解できま
すけれども、問題はその結果をどう受け止めて、どう努力するかで、そのときだけの指導で
生活習慣病が改善されたり、体質や病気が改善されるということはないと、もう絶対ありま
せん。
これは、合併前のことなのですけれども、利根村で、群馬大学の地域貢献支援室の、大学
と地域の連携によって健康、生きがいにふさわしいまちづくりを支援しますという、健康生
活支援プロジェクトという支援を受けました、2年間。これで血液検査やブドウ糖負荷試験、
体力測定、楽しい体操教室、食事指導と勉強会と、本当に総合的な指導を受けて、この2年
間で糖尿病の予備軍ですとか、肥満ですとか、本当にいま問題になっているメタボリックシ
ンドロームが非常に解消されて、私もそれを受けていた一人なのですけれども、大変健康が
回復して、この事業が終わってからも健康クラブが誕生して、テレビに出て、視察の申込み
があったという事業だったのですけれども、これがこういう時代で、医療費削減のためには
重要な事業であるということで、国の方も継続されて、合併したから今度沼田市を支援しま
しょうということで、教授が去年、沼田市に説明に来たという話を聞いたのですけれども、
何か沼田の市の担当の課は、お断りしてしまったという、大学の支援を、手を挙げる地域が
山ほどあるのに、大学の支援を沼田市が断ったということで、本当にもったいない話だと思
ったのですけれども、市長、この話を市長はご存じだったかどうかお聞きしたいと思います
がいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 鈴木議員が、健康政策について大変ご活躍をいただいているとい
うことについては、前々からよく承知をしていたつもりでございます。ダンベル体操等使っ
ての、団体との関係等についてご活躍をいただいておりました。今回、いろいろな実践事例
の中でご質問をいただいたわけでございます。ただいま、大学の教授の方が、昨年、つまり
平成18年ですけれども、本市に訪ねてきたということは、実は私も承知をしておりません
でした。誠に申し訳ございません。承知をしておれば、お会いをして、またいろいろとご意
見を伺う機会があったと思っております。担当が、どのような対応をされたかということに
ついては承知をしているわけではありませんけれども、よく調査をして、その状況等につい
ては把握に努めてまいりたいと思っております。
◇5番(鈴木圭子君) 市長はご存じなかったということがわかりました。また、というこ
とは、断った理由も市長は勿論わからないと思いますけれども。本当に、健康でいるという
ことは、もうそのときだけ体操したり、そのときだけ食事を気をつけたのではだめだと。生
きている限り常にやはり楽しく、習慣になるような運動なり、食生活をしていかなければな
らないわけですから。とにかく継続をするような指導をしていただきたい。
先ほど温泉の送迎バスですとか、いろいろの温泉券については、今後の検討課題だという
ことでお話しをいただきましたけれども、一人暮らしの老人ですとか、高齢者の方に非常に
手厚くサービスをしていただいておりますが、意外に盲点なのが、家族がいて、大家族の中
にいるお年寄り、この人たちが非常に、一人で暮しているお年寄りよりも孤独を感じている。
会話がない。アンケートの中でも、話し相手が欲しいという希望が多かったのですけれども、
大人数で暮しているのに会話がなかったり、孤独を感じているというお年寄りが非常にこれ
は、なかなか数字で表したり、調べることができないと思いますけれども、ぜひともこうい
うお年寄りにも目を向けたり、こういうお年寄りが温泉を楽しめるような方法でぜひとも検
討していただきたいと思います。
それでは、次のごみの方に移らせていただきますけれども、先ほど市長の答弁の中で、非
常に一生懸命、一般廃棄物処理計画の中で事業の推進を図っていただいていると。周知の方
も区長さんを通して、いろいろな衛生委員さんを通してしているということだったのですけ
れども。沼田市は、自然環境や温泉、景観など観光資源が非常に多くてですね、お客様を迎
える地域ですから、特に環境問題には意識を高めることは本当に大事なことだと思います。
しかし、本当に燃やしていたり、不法投棄も勿論ですが、いろいろな問題があるのです。市
の方が、本当に担当の方が出向いて調査をされているかどうか。私も非常に、直接担当の方
に聞いたわけではないのでわからないのですけれども、実際に燃やしていたりですね、全く
燃やすことが悪いことだという意識がなく燃やしている人がかなりいます。これは沼田市だ
けに限らず、片品に行っても、昭和村に行っても、それは見かけたり、感じたりするのです
けれども。例えば今年に入ってからの沼田市で起きています火災、この原因が、ごみを燃や
して、タイヤを燃やしておきているということを私は聞いているのですけれども。ごみを燃
やして起きている火災の原因について、市長はどのように認識しているかちょっとお聞きし
たいのですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま鈴木議員から、ごみの関係からくる火災、あるいはまた
それを燃やすのは環境上大変問題があるのではないかと。こういうことでございますけれど
も、ご指摘のとおりかと思っております。同時に、先日も生活課長をとおして、ただいまお
話しのございましたようなことについて、できるだけ速やかに調査をしてそして対応を図る
ようにということをつい先日指示をしたばかりでございます。
なお、この1月から以降ですね、火災が発生している件数が21件ある中で、ごみ等から
の関係については約その半分、11件になっているというような流れがあるようでございま
す。従いまして、これらについては対応方を、あるいはまた啓発をしっかりしていく必要が
あるのではないか、このように思っております。
◇5番(鈴木圭子君) ありがとうございました。ごみが原因で発生している火災が、21
件中11件あったということは、いま私も本当に驚きました。ついこの間の火災が、タイヤ
を燃やしたことが原因で起きたということは聞いておりましたし、その火事のときに本人が
いなかったりとかですね、消火栓がなくて皆で消火器を持ち寄って消したとか、いろいろな
話を聞いておりますけれども、とにかく燃やしてはいけないごみを燃やして火災が起きて、
これは大変なことですのでぜひとも周知を徹底してもらいたいと思いますが、この周知の方
法に私は何か問題があるのではないかなという気がずっとしております。というのは、区長
さんをとおしてたくさんの配付物が配られます。その中に、ごみの分別の仕方や出し方も勿
論入っておりますし、広報ぬまたをとおしていろいろなことがわかるのですけれども、果た
してあの文字を、文字で伝達されている文字をどれだけの市民が見ているかということに、
非常にいつも疑問を感じております。ごみの出し方にしてもそうですし、いろいろなことを
注意したり話をしても知らない。例えば、奨学金制度についても、お金が困った、借りにい
かなくてはという人に奨学金の話をすると、全く知らないという、その時に、広報ぬまたや
いろいろな情報は伝わってないのだろうかということを常に感じているのですけれども。そ
れも私は何となく理解ができるというのはですね、疲れて帰ってきて、もう文字も見るのも
いやだという、耳から入るのは何となく入るのですけれども、文字を見るというのは、非常
に年をとると老眼にもなりますし、疲れていると目にきますから、もしかしたら見てない人
がいっぱいいるのではないかということをすぐ感じました。
そういう調査は勿論してはないと思いますけれども、そこで先ほど市長も、同僚議員の答
弁の中でFM・OZEの話をしておりましたけれども、ラジオというのは本当に防災の意味
でも大事ですけれども、いまFMで流している行政放送、沼田シテイインフォメーションな
ども、広報ぬまた後ろに、ちゃんと何時から何時、放送していますと、お聞きくださいと書
いてあるのですけれども、小さくて、あの文字さえも見ていない人がいるのではないかなと
いう気が非常にしています。利根も全域聞こえるようになったわけですけれども、まだまだ
聞いてない人がたくさんいて、教えると喜んで、全く知らなかったことを、新しい発見のよ
うに喜んでいる人がいましたけれども、とにかくこの耳から聞こえる方法を広める必要があ
るのではないか。まして、防災に関しては、ラジオの普及というのは非常に大事なことで、
これさえ徹底できれば何が起きても安心して情報が落ち着いて入るのではないかということ
を考えておりましたところ、最近なのですけれども、最近、電気屋さんのパンフレットを見
ていても、緊急対応のブザーが鳴るラジオというのは、電気屋さんのパンフレットにも出て
いるのですね。ヘエーこういうラジオがあるのかと見ておりましたら、この度、国土交通省
のまちづくり交付金というのが、平成20年度くらいからですか、交付金の対象事業である
ようなのですけれども、この中に、緊急告知FMラジオというのがありまして、これはスイ
ッチを切っておいても緊急時にブザーがビーッと鳴ってスイッチが入る。これがあればどん
な災害にも、聞きたければFMも聞けるし、聞きたくなければ切っておいても災害時にはブ
ザーが鳴ると。これを市町村なりいろいろな自治体で注目をして、手を挙げている自治体が
多く出てきたということを聞きまして、ぜひとも沼田市でも検討してもらいたいなというこ
とで、もしこの事業、国土交通省の事業なり、緊急告知FMラジオのことを市長ご存じでし
たら、また検討しているようでしたらお聞きしたいと思うのですけれどもいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま広報の周知の手法から、いろいろな災害関係の、情宣の
方法等についてのご質問をいただきました。冒頭申し上げましたとおり、広報ぬまた、ある
いは市のホームページ等の掲載、ごみカレンダーの全戸配付等が周知するところの主たる業
務としてあるわけでございますが、議員ご指摘のとおり、なかなか見ることをいろいろと大
変な状況にもあるということから、FMコミュニティー放送の大切さをお訴えされたわけで
ございますが、この関係につきましては、平成18年度、市議会の皆様方のご理解とご支援
をいただいて、中継局を設置して、まさに利根町は勿論のことでありますが、利根沼田にF
M・OZEの電波は届くようになったわけでございまして、議員の方々のあたたかいご理解
とご支援に感謝とお礼を申し上げたいと思っております。
従いまして、このFM・OZE等の地域コミュニティー放送が、災害時点で役立つという
ことについては、全く議員ご指摘のとおりでございます。私もちょうど2年ほど前でありま
すが、東京に行っている際に、非常に緊迫した地震にみまわれたことがございます。当然あ
る駅に人々が殺到する、しかし電車は来ない、携帯電話をかける、しかし先様につながらな
い、結局、携帯電話はだれもがかけるもので機能を果たさなくなるというようなことでござ
いました。結果的に言われたとおり、新潟の地震のときにFM放送の果たしてきた役割が大
きかったということはそのとおりでございます。従いまして、この行政放送のFM・OZE
の関係等を巧に活用していくということについては、全くご提案のとおりでございまして、
今後ともそれらについて深く検討、周知を図ってまいりたいと思っております。
そういった中で、この緊急告知のFMラジオの関係でございますけれども、国土交通省の
まちづくり交付金の交付対象事業ということで、この街区の総合的なまちづくり事業の中の
一事業としてこのシステムが組み入れられた場合、交付対象事業となる。しかしながら、こ
のシステムのみの事業の場合は交付の対象にならないというのが私どもが内々で県庁内部に
調査を依頼したところの一つの報告でございます。従いまして、ご提案の趣旨は理解しつつ
も、これらの事業が整合してくるのかということについては、今後の研究対象になろうかと
思っております。
なお、ご提案の、採用の主な市町村は、岡山県の倉敷市、あるいはまた、新潟の長岡市、
三条市、燕市、新発田市等がこれらの採用予定の主な市町村ということで、私ども調査の結
果、資料として届いているところでございます。
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◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後3時04分休憩
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午後3時12分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇5番(鈴木圭子君) 答弁ありがとうございました。ぜひとも緊急告知ラジオについては、
もし無理でもこれから先、住民全員への緊急情報の伝達を目指していただくためには、いろ
いろ検討をしていただきたいと思います。
続きまして、消防についてちょっとお聞きいたします。消防団については、3月の定例会
で同僚議員が質問をしておりましたので、大体は理解しているのですけれども、団員の確保
が難しいということを時々耳にいたしまして、本当に消防団の必要性、重要性というのは、
地域でも、我々も本当に強く感じているわけですから、「仕事の都合で消防には入れねえ
や」という人がもしいたとすれば、行政の方からも職場に対して消防への協力の働きかけで
すとか、消防団に入ることへのメリットですとか、いろいろなそういう報酬面は何か一律に
なったと聞いて安心したのですけれども。いろいろな形で我々の安心の生活のために、側面
からの精神的な応援というのも非常に大事だと思いますので、その辺について考えがありま
したらお願いをいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員ご指摘のとおり、消防団は、安心、安全のまちづくりのため
には、何といってもかけがえのない最大の組織であり、団体であると認識をしております。
従いまして、消防団の持っている意義、そして日常の活動に対しては心から敬意と感謝を申
し上げている一人でございます。特に先般、利根沼田のポンプ操法競技大会におきましては、
自動車ポンプ操法の部におきまして本市の各分団が優勝と準優勝を収めるというという金字
塔を打ち立てました。小型ポンプ操法の方では3位ということでございました。利根沼田に
は、隣接の町村に全国的な強さを持っている自治体がありまして、その自治体を凌いだとい
うことは、これはまさに金字塔であったと思っております。従いまして、消防団の活躍には、
ただただ感謝をするのみでございます。
今後、この消防団の組織強化につきましては、市の立場からすれば、できるだけの応援は
させていただきたいと思っておりまするし、私も兼々、消防団の特に私の場合は市内に住ん
でおりますので、市内のことについて言及するものでありますけれども、役所の職員が、本
当に多くなったなということも認識をしているところでございます。今後とも議員、あるい
はまた関係者のご指導をいただいて、そして消防団員の方々がしっかりと活躍できるような
環境づくりのために行政の立場から精一杯の努力を傾注していきたいというふうに思ってお
ります。
◇5番(鈴木圭子君) ありがとうございました。優勝、準優勝という話を聞かせていただ
き大変おめでとうございます。ご苦労さまでした。何かポンプ操法の練習に、野球のグラウ
ンドをなかなか貸してもらえないなどということもちょっとお聞きしたことがあったのです
けれども。それにつけても優勝、準優勝、その校庭が使いずらい中で本当に見事だったと思
います。本当にいまお聞きしまして、地域を挙げて区長さんはじめ本当に地域を挙げて消防
団には応援をし、協力をして、安心、安全で暮せる地域にしてもらいたいと思います。
もう一つ防災関係で、最近よく新聞などで緊急情報を登録してある携帯にメール配信する
行政サービス、ここいく日か新聞で見かけるのですけれども、沼田市も同僚議員のそういっ
た、もう何年か前ですか、そういった一般質問に対して検討していきますという市長のご答
弁だったのですけれども、こういうことは本当にもう防犯ですとか自然災害、有害鳥獣、い
ろいろな事故、いろいろなことに大事なことだと思いますけれども、利根沼田は、携帯が全
部の地域で使えているとは本当に思えないのです。現に南郷のことを言いますと、南郷もN
TT以外は使えません。あれだけ温泉でお客が来、沼田大間々線の大事な道路の沿線なのに、
他の2社の携帯が使えなくてですね、私は会社にエリアが拡大できないのかどうか聞きに行
ってまいりました。そしたら、その予定がないという、計画がないという答えだったのです
けれども。これは本当にこれからやはり自然災害やいろいろな災害を想定する中で、この全
部の会社の携帯が使えないということは、これは大変なことだということを感じてきたので
すけれども、その辺のことについて、例えば、火事の情報をメールで役員さんに知らせると
か、そういうときに携帯の通じないところに消防団長が行っているとか、そういうことへの
行政の方の対応ですか、そういう心配とか、そういうことはどうお考えかお聞きしたいと思
うのですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 実は昨日、朝7時半から、東京の方におきまして、県内選出の国
会議員と群馬県の12市の市長が懇談する場面がございました。今朝の各マスコミが取り上
げているとおりでございまして、そこで論議がされたのは、地方交付税の関係がかなりウエ
イトが割れたという流れがございますけれども。そこで某市長がおっしゃるような悩み、あ
るいはまたそういうことを進めていくうえで情報格差を是正していきたいというお話しがご
ざいまして、ちょうど議員がご質問されたような同様のことを12市の某市長が言っており
ました。やはりこの関係は、情報の平準化、あるいはまた情報の共有ということで大変重要
なことだと思っております。ただおっしゃるとおり、携帯電話、椎坂峠を越えている中でも
圏域外があったり、根利まで行くのにもやはり圏域外があったりする場面がございます。こ
れらの対応はどうしていったらいいかということについては、まだ私もよく承知をしており
ませんので、今後そういった情報の格差がないような方向を目指してやはり努力をしていか
なくてはならないのではないかと思っております。いろいろなことをよく承知しているよう
でございますので、ぜひまた担当部課の方にも参考意見をお寄せいただければと思っており
ます。
◇5番(鈴木圭子君) ぜひよろしくお願いいたします。不便を感じている私たちで、地域
の人たちと会社の方へ働きかけたり、いろいろなところへ働きかけを頑張りたいと思ってお
りますので、よろしくお願いいたします。
次に、地上デジタル放送の質問に入ります。本当に2011年までに、テレビの開局50
年でやっとこのアナログのテレビが本当に浸透して、生活の、体の一部みたいなテレビにな
ったのに、あと何年かで本当に地デジに全部移行してしまうのかという、移行できるのかと
いう、私なんか単純に心配があるのですけれども、とにかく我々一般住民もテレビを買い換
えるのにもお金がかかりますし、チューナーを取り付けるにもお金がかかりますし、本当に
不安でおります。またどんどん、これ経済効果は本当にあると思いますけれども、電気屋さ
んに行っても、どんどん新しいテレビが車に積まれて出ていっている様子を見てますけれど
も、大峰山では、まだ群馬テレビの対応ができてないということをお聞きしました。従って、
いま新しいテレビを入れると群馬テレビが見られないということなのかなと感じているので
すけれども。群馬テレビは、本当に県のいろいろな、これからまして夏、参議院の選挙が、
知事選もあるわけですけれども、そういった中で新しいテレビを買い換えてしまった人は群
馬テレビは見られないのかなというような心配があるのですけれども、その辺の対応につい
て、行政の方は別に何の情報もないのでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
実は、この地上デジタルの関係については、いろいろと群馬テレビ等から私どものところ
にも相談があったりしている経過がございます。いまおっしゃるように、どこにいても見る
ことができないということは、大変これは重要な課題でございますので、対応方を図ってい
きたいと思っております。総務部長の方から補足答弁をいたさせます。
◇議長(金井康夫君) 総務部長。
◇総務部長(田島 護君) 命によりお答えをいたします。
先ほどの群テレの関係でありますけれども、市長が答えたとおり、大峰中継局につきまし
て、今年、開局に向けての作業に入るという段階に移っているところでございます。また、
新しいテレビもいまの段階では両方見られるような配置にはなっておりますので、新しいの
を買っていただいても見えるということでございます。
◇5番(鈴木圭子君) 群馬テレビについてはわかりました。ありがとうございました。
もう一つお聞きしたいのですが、難視聴地域というのが、沼田市内でどのくらいの地域が
あるのか。また戸数にして大体どのくらいなのか。人口などももしわかりましたら教えてい
ただきたいと思いますけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 民生部長に答弁をいたさせます。
◇議長(金井康夫君) 民生部長。
◇民生部長(田村澄夫君) 命によりお答えをさせていただきます。
共聴施設でございます。現在は44組合と申しますか、世帯数で2,400世帯でござい
ます。なお、定住世帯数といたしますと5,610という現状でございます。
◇5番(鈴木圭子君) わかりました。ありがとうございました。本当に30数戸の組合の
地域で、地デジの対応をどうしようかと。見積りとかしてもらうと何百万という、200万
とか、300万というような、私ちょっとよくわからないのですけれども、そういうちょっ
と桁外れの金額がかかるようなのですけれども、これは本当に国とか、県とか、行政が少し
応援をしていただかないと、地域で本当に考えていくということは大変なことだと思います
ので、ぜひ国の方にも働きかけていただいたり、いろいろな機関に働きかけていただいたり、
市民への負担が少しでも軽くなるような方法をとっていただきたいと思うのですけれどもい
かがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 大変そういういまのご質問等については理解ができることが多々
ございます。一応ですね、設置のときに補助をしているという経過はございます。
◇5番(鈴木圭子君) じゃあもう補助されているということで理解してよろしいのでしょ
うか。
◇民生部長(田村澄夫君) お答えをさせていただきます。
現在、沼田市のテレビ難視聴地区対象の補助金の交付要綱によりまして、設置をする際に、
補助対象施設といたしまして、5世帯以上の方の加入によって構成される団体が設置する共
同受信施設に、対象費用の10分の1以内の額で予算で定める範囲内の額で補助をしている
ところでございます。以上であります。
◇5番(鈴木圭子君) わかりました。あと私も、具体的な細かい組合の様子もわかりませ
んし、いろいろわからないので、各難視聴地域の人、また区長さんをとおしていろいろな要
望が寄せられると思いますけれども、本当に誠心誠意対応していただきたいと思います。
まだ時間がありますけれども、いろいろ私も本当に漠然とまとまりのない質問を市長にお
聞きしたのですけれども、いろいろみなまとめてとおして言えることは、やはりいろいろな
ことを人に伝えるときには、文字でなくて言葉で、その言葉にも体温を感じるような、本当
に心に伝わるような言い方でなければ人には伝わらないのではないかということを本当に感
じております。行政の方からも、何か市民に伝えるのにはやはり本当に言葉で伝えていただ
きたいということをずっと感じているのですけれども、その中で同僚議員が、前にやはり質
問した中で、行政の出前懇談会、そういうことは本当に必要なことではないかなということ
を感じます。大事なことで、せっかくいい事業を行政の方から発信しようと思っても、それ
を受け止める方の我々市民が知らなかったり、やる気がなかったりしていたのでは本当にい
い沼田市にはならないと思いますし、やはり財政難で厳しい中だからこそ、本当に皆で力を
合わせていろいろなことを、心を通じ合わせて、沼田市のためというより自分自身の、自分
たちの住む地域のために、幸せに暮らすためには、やはり心の通った行政であってほしいと
いうことをお願いやら感じまして、最後に一言、市長からお答えいただきまして、私の一般
質問を終わりにしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今回、鈴木議員から、第五次総合計画における基本計画の具現化
に向けてということで、大きく4つに分けて質問を承りました。それぞれが、現下の沼田市
にとっては最重要課題の問題であり、議員が市民に密着した、生活感のあるご質問を承り、
大変私どもといたしますると胸を打たれたところでございます。
いま議員がおっしゃったように、行政の言葉に体温が感じるような、そういうことで頑張
れというお話しを伺いまして、全く尤もだなと思って受け止めております。やはり生命力が
注がれているということが、行政の中にいま最も求められていることではないかというふう
に思いまするときに、大変胸を打たれました。今後とも、私を先頭にいたしまして、行政の
組織に生きる人間が、文字通り体温の感じられるような、そういう言葉を持って市民に接触
をしてまいりたいと思っております。
なお、ご指摘のとおり、前段、同僚議員が、出前講座等のお話しもございましたけれども、
これらについても現在検討中でございますので、早急に対応方を図ってまいりたいと思って
おります。
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第2 延 会
◇議長(金井康夫君) おはかりいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したい
と思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)ご異議なしと認めます。よって本日はこれにて延会することに決しま
した。
本日はこれにて延会いたします。
次の会議は明8日午前10時に開きますからご参集願います。
本日は大変ご苦労様でございました。
午後3時33分延会
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