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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成19年第4回定例会会議録 議事日程第3号

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沼田市議会平成19年第4回定例会会議録
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議事日程 第3号
平成19年9月10日(月曜日)午前10時
第 1 一般質問
第 2 議案第76号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第2号)
第 3 議案第77号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
第 4 議案第78号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第1号)
第 5 議案第79号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第1号)
第 6 議案第80号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
第 7 議案第81号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第1号)
第 8 議案第82号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
第 9 議案第83号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第1号)
第10 議案第84号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第1号)
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 議案第76号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第2号)
    議案第77号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
    議案第78号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第1号)
    議案第79号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第1号)
    議案第80号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
    議案第81号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第1号)
    議案第82号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
    議案第83号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第1号)
    議案第84号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第1号)
第 3 散  会
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出席議員(27人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君          8番  井上 正文君
       9番  高柳 勝巳君     10番  布施辰二郎君
      11番  片野 彦一君     12番  宇敷 和也君
      13番  相田 昌夫君     14番  久保 健二君
      15番  星野  稔君     16番  大島 崇行君
      17番  山ア 義朗君     18番  大竹 政雄君
      19番  井之川博幸君     20番  大東 宣之君
      21番  橋 襄典君     22番  石田 宇平君
      23番  星川嘉一郎君     24番  牧野 保好君
      25番  星野佐善太君     26番  井田 孝一君
      27番  金井 康夫君     
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
  市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
  白沢町振興局長    根岸 恒雄君   利根町振興局長    郷原 重雄君
  総務部長       田島  護君   民生部長       田村 澄夫君
  経済部長       大嶋 政美君   建設部長       小池 大介君
  街なか対策部長    松井完一郎君   白沢町振興局次長   小林  守君
  利根町振興局次長   繻エ 勇二君   総務課長       栃原 豊彦君
  会計管理者兼会計局長 町田 哲男君   教 育 長            津久井 勲君
  教育部長       宮澤 満夫君   庶務課長       水田  修君
  監査委員事務局長   小池 一夫君
──────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長       小林有一郎    次長兼庶務係長    繻エ 正美
  議事係長       茂木 敏昭    主  査       地野 裕一
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    午前10時開議
◇議長(金井康夫君) これより本日の会議を開きます。
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    第1 一般質問
◇議長(金井康夫君) 日程第1、一般質問を行います。  
 7日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に、大島崇行議員。16番。
 〔16番 大島崇行君登壇〕
◇16番(大島崇行君)おはようございます。過日の台風9号におきましては、本土直撃と
いうことで、群馬県もだいぶ被害を受けましたけれども、被害に遭った被災地の方、また亡
くなられた方もおりますけれども、ご冥福を祈り、心からお悔やみ申し上げます。
 改めて本市、あれだけの台風が来て何も被害と言うのはおかしいのですけれども、たいし
た被害もなく、素晴らしい地域、まちではないかなと思うわけでございます。
 それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。
 活力を創造するまちづくりについて。
 バブル崩壊後の、経済の長期低迷による税収の減少、また地方交付税の大幅な削減により、
経済の落ち込みも今後さらに深刻になると思います。地域によっては、景気も回復の兆しが
見えてきているようですが、本市の経済は依然として厳しい状況が続いているのではないか
と思います。地域によっては、景気の回復の兆しも見えてきているようでありますが、都市
と地方の格差はますます広がっているのが現状だと思われます。
 最初に、産業づくり。農業の振興について。都市と農村交流の推進についてお伺いいたし
ます。本市は、豊かな自然環境、美しい景観、豊富な観光資源など、農山村の魅力を持った
地域であります。沼田市田舎体験ツアーも一般参加、あるいは団塊世代の退職者、準市民の
方々の参加のもと、この事業も2回目だと思います。全国各地でグリーン・ツーリズム等に
よる都市住民と農村との交流事業が、その地域にふさわしい内容で展開されていると思いま
す。そこで、都市住民と農村との交流について。沼田らしさが感じられる施策等検討されて
いるか市長にお伺いします。
 次に、農業基盤の整備についてお伺いします。昨年、3月、12月の定例会で一般質問し
ましたが、そのときの市長答弁は、「県民局と連携し、権利者や関係団体の協力を得て整備
を行っていく」と。また、「その対策として、福利厚生面で林業従事者を支援することや間
伐を推進することで補助金並びに森林の整備を促進するために交付金による整備保全を図っ
ていくところです」とのことでしたが、その後の進捗状況をお伺いします。
 次に、観光と漁場の整備についてお伺いします。本市は、利根川、薄根川、片品川、他の
地域に見られない素晴らしい1級河川が流れ、発電、防災、そして生命の源である首都圏へ
の水瓶として重要な役割を果たしています。市内、県内、県外から釣りを楽しむ人、川遊び
を楽しむファミリー、たくさんの人たちが河原で楽しんでおります。そこで、本市で観光と
レクリェーション等の施策が展開、または検討されているか市長にお伺いします。
 次に、工業の振興について。工業基盤の整備についてお伺いします。昨年12月の定例会
でもまた質問しましたが、そのとき冒頭、市長答弁は、補助金とか国の事業の紹介、あるい
は工場の新増設の、税制上の優遇措置をしているとの答弁でした。ソフト面的なことだと思
います。そこで横塚農工地区の、県道富士山横塚線の交差点から西側への進入路の拡幅につ
いて、土木事務所に話をつなぎお願いしたいとの答弁でございました。その後の進捗状況を
お伺いします。
 次に、観光の振興、観光ネットワークの整備について。本市で沼田城址公園、玉原高原、
霊峰迦葉山、吹割の滝、老神温泉、みなかみ町の谷川岳、水上谷川温泉、たくみの里、川場
村の田園プラザ、あるいはスキー場、片品では、先月、8月30日に、日光国立公園から分
離し、尾瀬国立公園として全国29番目の国立公園が誕生し誇りに思います。また、昭和村
の高原野菜、各種果樹など、多様な観光資源が広域に点在しております。年間約1,000
万人の観光客が訪れております。みなかみ町、川場村、片品村、昭和村と連携して、本市と
してどのような施策が展開されているのかお伺いします。
 次に、みんなで築く地域の多様性を生かしたまちづくり、市民協働の推進についてお伺い
します。合併し、本市も生活圏の拡大により多様化、複雑化する市民ニーズの地域の課題に
対して、市の行政だけでは対応が困難になり、地域の諸問題を解決するためにも、行政と市
民が役割を踏まえて協働でまちづくりを進めることが大事だと考えております。地域によっ
ては少子高齢化が進み、例えば道路愛護など、体を使う奉仕作業が困難な地域も見えている
ような現状でございます。市民協働によるまちづくりの事業、補助金制度等ありますが、市
長が考える協働とは何か、具体的にお伺いし私の1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
 〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大島議員のご質問にお答え申し上げます。
  まず、活力を創造するまちづくり、産業振興について、都市と農村交流の推進についてで
ありますが、近年、都市住民の間で、週末を市民農園で家族とともに汗を流すことや、退職
後、田舎で暮らすこと、農林業に携わることなど、自然と共生する新たなライフスタイルを
求めるニーズが強まっており、農山村における美しい景観や地域の個性ある文化、新鮮で安
全・安心な食に高い関心が寄せられています。一方、農山村地域では、人口減少、高齢化が
進行し、地域の活力が停滞していることから、地域住民が自分たちの住む農山村の魅力を再
認識し、都市との交流を進め、それを地域の活性化につなげていくことが期待されておりま
す。
 本市では、都市との共生・対流は、自立できる地域経営の実現を図る有効な手段として、
都市と農山村双方の生活や、文化を享受する互恵的な関係を構築するため、観光等他産業と
の連携を図りつつ、民間との協働により、体験型・滞在型旅行の実施や農林業体験などの取
り組みを推進し、都市と農村交流を積極的に進めてまいりたいと考えております。
 次に、林業基盤の整備についてでありますが、大竹議員のご質問にお答え申し上げました
が、森林には水土保全、人との共生、資源の循環利用等、議員のご質問にもあるとおり、計
り知れない公益的機能があります。市の施策としては、森林の現況調査や活動等に対する森
林整備地域活動支援交付金の交付や、要間伐林齢に達している森林に対して、集団的な間伐
を組織的、計画的に促進することを目的とする流域森林総合整備事業により補助金を交付し、
間伐を推進しているところであります。また、山林労務に従事する者の福利厚生の充実を図
るため、県及び市において、森林整備担い手対策事業として、退職金及び厚生年金の等の掛
け金に対しての補助の他、ボランティアの協力を得ながら整備に努めてまいりたいと思って
おります。
 しかしながら、採算性の問題等の理由により林業生産活動が停滞しておりますので県や国
の協力を得て、将来のある林業を目指し、林業基盤の整備に努めていきたいと思っておりま
す。
 次に、観光と漁場の整備についてでありますが、地域の漁場などは沼田市における観光資
源の一つと認識をしております。漁業センサスによりますと、平成15年の群馬県内の釣り
人などの遊魚者数は約36万人と、平成5年の約30万人と比べ10年間で2割前後増加し
ている中で、鮎の遊魚者は、平成15年は約7万人で平成5年の約11万人から4割前後減
少しており、遊魚者の、鮎から他の魚種への移行傾向がうかがえます。また、鮎の漁獲量も
県の調査では、平成15年は32トンで平成5年の111トンから約7割減少しており、鮎
の不漁がうかがえます。鮎の不漁の原因としては、冷水病による鮎の減少が大きな原因と考
えられ、群馬県では冷水病対策として、鮎新規種苗開発研究など様々な事業が実施されてい
ます。
 本市は、利根川をはじめ数多くの河川、漁場を抱えておりますので自然生態系の保全を考
慮しながら、遊魚者が自然に触れ合う環境について今後研究してまいりたいと思います。
 次に、工業基盤の整備についてでありますが、我が国の経済情勢は、緩やかな回復基調が
続いていると報道されており、県内の経済情勢も同様な状況が報告されておりますが、規模、
業種、地域によってばらつきが見られ、本地域にあっては景気回復の実感には乏しく、依然
厳しい状況におかれていると認識しているところであります。
  このような経済情勢の中で、工業基盤の整備を行い企業誘致を行なうということは、難し
い状況ではありますが、本市の経済の発展と地域の活性化、さらには雇用の創出を図り、活
力を創造するまちづくりのために、重要な施策と位置付けております。
 現在、横塚生品農工地区につきましては、道路整備計画の調査を行い、これを基に今後の
整備の方向性等について、協議・検討を進めている状況でありまして、より良い立地環境の
整備に向けて、努力をしておるところであります。
 なお、県道富士山横塚線西側の旧道については、当該道路が県道であり、引き続き県土木
事務所へ働きかけてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、観光ネットワークの整備についてでありますが、本市におきましては、平成17年
2月に合併し、観光資源が増大したことによりまして、白沢町、利根町それぞれの観光資源
を結びつけ、新沼田市の魅力を県内外に広く発信するため、JRや県関係機関と連携した誘
客キャンペーン、新聞や首都圏のコミュニティFM等のメディアを利用した様々な観光PR
を実施しているところであります。
このような観光PRを実施してきた結果といたしまして、本年度におきましては、フジテレ
ビやテレビ東京の旅番組で、吹割の滝、老神温泉、たんばらラベンダーパーク等の市内に点
在している観光拠点が、本市の観光資源として、一緒に紹介されているところであります。
 このようなことから、白沢町、利根町の観光資源を含めた新沼田市としての観光ネットワ
ークが構築されつつあると認識しております。
今後につきましても、引き続き県内外にキャンペーンや各種メディアを通じた情報発信を行
い、新沼田市の魅力を広く発信することはもとより、さらなる沼田市への誘客をするための
方策といたしまして、利根沼田圏域が一体となり、それぞれに魅力ある観光資源が生きるよ
う広域的な協調及び連携を図るとともに、県関係機関とより一層の連携を深め、観光ネット
ワークの整備を推進してまいりたいと考えております。
  次に、地域の多様性を活かしたまちづくり、市民参加の促進、協働推進体制の整備につい
てでありますが、昨年度市民協働の推進に向けた取り組みとして、庁内推進委員会と市民に
よる市民協働推進基本方針検討委員会を設置し、本年、市民と行政が協働でまちづくりを進
めていくための基本的な考え方や主要な施策を定めた「市民協働推進基本方針」を策定いた
しました。
 そして、市民周知を図るため基本方針概要版を全戸配布するとともに、6月30日には市
民協働シンポジウムを開催し、市民活動団体を中心とした基本方針の周知と協働についての
啓発を行っているところであります。
 また、基本方針を受けて、今後の推進体制整備をより具体的に進めるため、庁内の横断的
な検討・研究組織としての委員会及び市民活動団体関係者と公募市民などによる市民協働推
進会議を設置し、今後の具体的な施策や取り組みの検討に入ったところであります。
 また、従来の市民実践参加型地域づくり人づくり事業を見直し、より市民協働の推進にふ
さわしい事業の開拓を目指す目的で、本年4月、市民協働によるまちづくり事業補助制度と
して創設し、既存組織の活性化や市民が協働を始める上できっかけづくりとなる継続的な取
り組みに対して支援を行うこととしたところであります。事業申請の際には、市民による審
査委員会の審議を経て決定し、その結果をホームページで公表するなど、透明性の確保にも
努めているところであります。
 以上申し上げまして、大島議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇16番(大島崇行君) 答弁をいただいたので再質問をしたいと思います。
 まずはじめに、この沼田独自の田舎体験ツアー、過去2回実施されていると思いますけれ
ども、参加者の人たちは50代、あるいは70代、定年を過ぎた方、あるいは団塊の世代、
また準市民で、この素晴らしい、風光明媚なところに来てみたいなというような感じで過去
2回行われたと思います。その中で、何人か定住しますよとか、このまちは素晴らしいまち
ですねとかあったと思いますけれども、その点でどのような興味を持ったというのですか、
意見等があったか、わかれば聞かせてもらいたいのです。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、一昨日ですか、各運動会が小学校で持たれました。ご案内
のとおり利根町の方の西小学校にお伺いしたときに、大原地区の農家の方が、いわゆる収穫
体験に来る方がいるのですよというような、自主的なお付き合いがあったようなことを伺い
まして、トウモロコシ等の収穫をするということが、これは市の行政が特に入っていたわけ
ではないのですが、実質的な形の中で、そういうような実質の交流があったやに伺っており
ます。今後につきましては、10月の20日、21日、つまり来月になりますけれども、ま
た田舎体験ツアーを行うということで段取りをしております。
 ですから、2回行ってきた中で、徐々にそれらの人脈が働いてきておりまして、いい流れ
になっているなというふうな感想を受けております。これは議員のご質問があった中で、い
ろいろと内部でも論議がなされたわけでございますが、今後、私どもが間に入って、そして
温泉入浴等もあるのでありますが、農家の方々のところに民泊を進めるようなことも徐々に
考えていく必要が、これは農家に限らずでございますけれども、よく外国の方が来るとホー
ムステイをやっておりますが、そういうようなことを一つにはヒントに得て、そういうこと
も今後は考えていく必要があるなというようなことで、先般、議員の質問に対するお答えを
考え、当然打ち合わせが行われますが、そういうようなことの意見交換をいましてきた経過
がございます。
◇16番(大島崇行君) いま市長の答弁の中で、自主的な参加も見られると。大体いい方
向の流れの方向にきているなと思っておるわけでございます。いまも市長の答弁の中にあり
ましたけれども、沼田に来て、本当に各施設でそば打ちをしたり、または農家の場所を借り
て田植えをしたり、稲刈りをしたり、また収穫のじゃがいもを掘ったりといろいろとあると
思いますけれども、やっぱりもっと踏み込んだ、いま言う民泊、やはり一晩泊まれば一宿恩
義ではありませんけれども、いろいろな話が出ると思います。そんなことを言ったって沼田
は田舎でこうだよだなんて、市長はうまいことを言っているけど、中身は実際にはちがうの
だよとか、いろいろな話が出てくると思うのですよね。そういう面でやはり民泊等で、そう
いう本当の沼田を知るということもないのですけれども、そういう面でやっていくには本当
にいいのではないかなと思うわけでございます。これはおそらく全国各地でグリーン・ツー
リズムのことなのですけれども、ぜひうちに来てくれ、うちに来てくれと。観光面で先も答
弁の中でありましたけれども、地域の活性化につながるということで積極的に本市もやって
いくという答弁でございます。
 そういう意味で、例えばいま農作の空いているという場所ですか、農耕地が空いていると
いうような、若い人がみな出てしまって年寄りだけで、高齢者になってしまって畑等が空い
ているという、そういう所を、市が、行政が中に入ってやるということでございます。その
ような空いている畑、あるいは田んぼ等を市の方である程度集約しておいて、そういう人た
ちに、本当にいまの現状だと何か旅行感覚で来てもらっても本当は困るのですよ、この企画
もね。そういう意味で本当に沼田に定住する、あるいは沼田に別荘でもいいのですけれども、
そんなような感覚で週末は沼田に来る。それはひとつ結構なのですけれども、そういう意味
も含めて、そんなような市の方で、そのような施策があるかどうかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの、農耕地のいわゆる空いているところの対応のお話等
もございました。全くこれはそういう意味では、ご提案の趣旨はよく理解ができるところで
ございまして、どうしても都市部に住む人は、年齢を重ねるに従ってふるさとを求めてくる。
そのふるさとを求めるときに、これも先般いろいろと話がなされたのでありますが、お父さ
んやお母さんが存在しているときは、ふるさとに帰るのは、それなりに帰る場所と言うので
すか、お父さんとお母さんがご他界したあとはなかなか実態として難しい状況にあるという
ことも実はこれ承っておりまして、そういった意味でいまおっしゃるように、農耕地の、い
ま空いている所については、当然権利者がおりますから、権利者との調整がございますけれ
ども、権利者の立場からしても、ただ空けておくというのは結局なじみが悪いわけですから、
そういう意味では大変結構なご提案だと思っております。真剣に受け止めて対応方を図って
まいりたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) いま市長、真剣にするということでございます。ぜひですね、そ
ういう方向で向かっていただいて、沼田の良さを一人でも多くの方に知っていただいて、定
住するように、地域の活性化になるように、その施策の方、よろしくお願いいたします。
 先日この問題が、いろいろの問題で新聞等で報道されております。「山村の魅力、東京で
PR」と載っていたのですけれども。群馬で田舎暮らし、これは桐生、神流、下仁田、南牧、
嬬恋、六合村、片品、みなかみ、8つの市町村が手を挙げて、ぜひとも交流事業をやるとい
う話が出ておりました。これは日本橋だとか、沼田出身の皆さんご存じだと思いますけれど
も、新宿の区長さんでありますけれども、この新宿等でPRするということでございます。
この事業は県の事業だと思いますけれども、市長、県議時代は、幹事長という重要な要職の
ポストにいたわけでございます。他市の市長からみれば、県では相当太いパイプを市長は持
っていると思うのですよね。そういう意味で、県からこの事業に対して何かちょっと遅れて
いるような気もするのですけれども。実際そのような問い合わせというのですか、そのよう
な形で県から市に、こういう事業があるのだよ、というようなお話があったかどうかまずお
聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実はただいまお話しされたような関係等については、私もマスコ
ミ等々で見させていただいたわけでございますが、私どもの市に、それら事務的な紹介があ
ったかというと、なかったようでございます。
◇16番(大島崇行君) なかったということでございますけれども。やはりこれは田舎ツ
アー、グリーン・ツーリズムなどというのは群馬県で、当市が一番か二番に手を挙げたと思
うのですね、この事業に関しては。そういう意味じゃあやはり県でこういう、群馬の田舎暮
らしというのがあるのだけれども、おそらく沼田なんか先に私は内定じゃないけれどもそう
いう話があっても不思議ではないかと思うのですけれども、その辺どうですかね、市長。
◇市長(星野已喜雄君) 私も、そこかしこと自分なりに神経を使った形の中で動いている
のですが、事によれば、これはいろいろな、事務的なところでもっての事があったかもしれ
ませんが、早速ですね、県当局に問い合わせて、可能ならば私どもも早速これらに参加でき
るように申込みをしていきたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) ぜひですね、そういうことを、おそらく県と市長は太いパイプが
あると思うのですよね。あとから手を挙げるのは変なような気がしますけれども、今後、そ
ういう意味で県とよく協議して、この問題に対処していただければありがたいというふうに
思います。
 次に、林業の方に入りたいと思いますけれども、日本は皆さんご存じのとおり森林大国で
ございまして、国土の70パーセントは森林が占めているということでございます。群馬県
も6割、約67パーセントが森林と。本市は8割弱ですね、合併して森林があると思います。
森の公益機能ということで、京都議定書の目標達成、CO2の削減目標6パーセント、うち
3.8は森林で賄うということでございます。いま地球温暖化等々の問題で、水、土壌、環
境、保全、森林づくり、大変いまいちばんの注目というのですか、いまいちばん大事なこと
だと思います。森林基盤整備は本当に大事でございます。昔から、水源地でもございます。
森が川を作り、川が海を作るということで、首都圏の67パーセントの飲料水、あるいは農
業用水、治水として利用しているわけでございます。この水源地の、本市も本当に責任があ
るわけでございます。そこで首都圏1,200万人の人に生命の基である大事な水の供給を
しているわけでございます。また本市も、一人一人が汚さず、素晴らしい、きれいな環境に
して、水を首都圏に供給しているという言い方はおかしいのですけれども、供給しているわ
けでございます。その点に対して、市長のお考えは、どのように考えているかお伺いしたい
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど第1回目の答弁で申し上げましたとおり、森林には、何と
いっても水土保全、そして人との共生、資源の循環利用等の関係が当然基調になってまいり
ます。従いまして、先人の方が本市を、森林文化都市と命名をしてまちづくりを展開してき
た経過がございます。森林をしっかりと整備していくことによって公益的な機能を果たす。
当然、利根川の上流圏域としては、きれいな水を下流圏域の生活者に送り込んでいくという
大事な責務があろうと思っております。議員の言われていることについてはよく理解ができ
るのであります。
◇16番(大島崇行君) 森林を整備をしてということでございます。これは口では整備で
きないのです。実際、下刈りだとか間伐等々やるわけでございます。これをやはり非常にお
金がかかるわけでございます。そんなことで、今定例会で、議会で県に、森林環境税の創設
を求める意見書を提出予定ですけれども、その件に関して市長、どのようにお考えかお伺い
いたします。
◇市長(星野已喜雄君) すでにマスコミ報道がなされておりまして、今回、議員がおっし
ゃっていることを議会でもって意見を県の方に上げるという話を伺いました。議会の皆さま
方に対しまして、議長はじめ議員の方々に、今回のとられた措置に対しまして敬意を表して
いるところであります。
 なお、私どももその議会が意見書を上げるということになれば、当然、議会の大勢の意を
受けて、私どもも正面から各機関に働きかけていくという、そういう流れになっていくと思
われます。
◇16番(大島崇行君) やはりこの森林をほとんど、87パーセント本市は面積の中で納
めているわけでございまして、ぜひ沼田が中心になって群馬県等に呼びかけて、県民一致し
て水源の整備、森林整備ということで、ぜひこれは環境税等は必要だと思うわけでございま
す。首都圏の方も、水源地の方でそうやって我々に素晴らしい水を供給しているのなら、我
々もそういう面じゃあ協力しようと、そういうことになれば、これは本当に地球温暖化等々
の問題はありますけれども、そういう面で素晴らしい、沼田市が持っている環境ですね、自
然環境整備できるのではないかと思うわけでございます。つきましては、同僚議員の大竹議
員からも前回質問がありましたけれども、有害鳥獣等々の問題で、クマが山を降りてくる。
山を整備すればクマは戻るのだよというような話もございましたけれども、そういうものも
含めて、今後、素晴らしいまちづくりの一環になるのではないかと思うわけでございます。
ぜひその辺を市長、進めてもらいたいと思いますけれども、もう一度、力強い決意をお聞か
せ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 遡ること3年ほど前になりましょうか、日比谷の野外音楽堂で、
秋、確か11月だったと思います。全国から何千人という多くの方が、日比谷の野外音楽堂
に集結をいたしました。当時、群馬県から300人くらいの代表がそこに行ったと記憶をし
ております。実はこの大会こそまさに、いわゆる環境森林税関係等を国家のレベルで創設を
していただきたいということで大きな大会が持たれました。そのときの市町村に対する根回
し、あるいはまたその方向性での意見をたいするところは不肖自分がいろいろな意味で骨を
折った経過がございます。従いまして、いまおっしゃるようなことについては、今後そうい
った関係等について市長会、あるいはまた自分自身がかかっている林政推進協議会等々含め
ていろいろとこれが推進のために一生懸命努力をしてまいりたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) いま市長の方から、日比谷公会堂等の問題で、この問題の、本当
に基礎になることを口火を切ってやったということでございます。そういう面で、ぜひ市長
に、もう2期なっているわけでございますから、ここで沼田市を中心に、やはり森林環境税
等々の問題で、ぜひ市長から力強く、群馬県の市町村と、あるいは県の方に意見を述べてい
ただいてやっていただきたいと思うわけでございます。よろしくお願いいたします。
 それと、8月の30日、新聞報道されておりますけれども。2010年に全国育樹祭が、
皇太子両殿下のご臨席のもと本県で初めて開催されるということが出ておりましたけれども。
場所等は内定しているのか、市長にお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) この新聞報道がなされたのは、国土緑化推進機構の方で、群馬県
で平成22年には行うということだけが決定をされているわけでございます。ちなみに、こ
の全国緑化推進機構の専務に、この7月の18日まで、かつて昭和40年代になると思うの
ですが、沼田営林署長をされておられた方がその立場におりました。私もすでにこの関係に
ついては、そういった方向に流れがいくということをとらまえておりましたので、東京に出
張する際には、必ずその方のところに寄ってきた経過がございます。沼田の営林署長をされ
た方でございますので、大変本地域には関係のある方でございました。しかし残念なことに
ご逝去されてしまったのであります。1月の18日前後だと思いますが、新たな方が当然そ
こに就任するという流れがあるわけでありますが、いずれにいたしましても、もうここまで
決まってくると、あとはじゃあどこかということになってくるわけでございます。
 当然、本市の立場からすると、平成10年の5月の10日に全国植樹祭の会場が21世紀
の森でもたれたということから、当然、そこへ誘導を図っていくと。あるいはまた誘致をし
ていきたいということは当然のことでございます。ただこれもですね、ただ正面からいろい
ろと要請するだけではなかなか難しい状況にございます。従いまして、現在のいろいろな客
観状況を踏まえながら、今後、そういう方向に向かって本市とすれば努力を当然していかな
ければなりません。植樹祭は概ね春なのですが、育樹祭は秋が通年行われております。ちな
みに今年は、熊本県で行われるのではないかと思っております。私の立場からいたしますと、
別な団体の関係等もありまして、いろいろな意味でそこのところは、いま議員がおっしゃっ
ているところはしっかりと状況を踏まえて頑張っていかなくてはならないと思っております。
◇16番(大島崇行君) 今、市長の答弁の中で、本市の地域に理解のある方がその方にい
るということでございましたけれども。お亡くなりになられたということで、途中で私はガ
ックリしてしまったのですけれども。それはそれでいいのですけれども、おそらく第1回が、
1950年山梨で開催されたと思うのですね。市長も、私も同じ年ですから、私などが生ま
れた時に第1回を行ったと思うのですね。第2回が群馬県なのですね。赤城山だと思います。
これも聞いた話なのですけれども、赤城山で開催されたということでございます。今回は赤
城山、前橋地区ですか、と沼田が。私が心配なのは、両方が育樹祭に、仮にですよ、県の方
が来て、前橋だって、うちだって2回のときには両殿下が来て、植樹して、それの方のこと
もあり、うちの方だって育樹祭する権利があるなどと言われると、これは心配なのです。お
そらく私は自信を持って、沼田の21世紀の森に来ると思いますけれども、前橋などは力が
ありましてね、うちだってその権利があるんだなどと言われると、ただ冷静に考えてみれば
50年も経っているのですね、片や。50年も経っていれば、人間だって、我々だってもう
先が見えてしまうのですけれども。育樹じゃないと思うので。その辺は十分ね、強く市民に
働きかけて、市民総参加で誘致をしてもらいたいと思うわけでございます。この育樹祭につ
いては。全国から7,000人以上の方がいろいろ参加することでございます。本当に本市
に来ればいろいろ活性化、あるいは経済的な波及は相当あると思います。その辺についても
う一度市長、お考えをお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員ご指摘のとおり、前橋ですでに、本市が行う前に全国植樹祭
が行われております。私どもが平成10年であったということは先ほどのお話しのとおりで
ございます。当然、植樹があって育樹があるという流れがございますので、そこのところは
十二分に留意をしていかなくてはなりませんが、7,000人からの人が全国から集まると
いうことになると、それは必然的に駐車場の問題であるとか、会場設営の問題がございます。
少なくとも、その言うところの前橋関係の圏域のところの部分と、21世紀の森の環境は、
これはもうかなり開きがございます。従いまして、いま議員がおっしゃっているように、何
とかこれは本市を中心に開催ができるように一生懸命努力をしていきたいと思いますし、ま
た今回、ずっと21世紀の森のところで、県のご配慮もあって音楽祭が行われてまいりまし
たけれども、これも、平成10年の全国植樹祭を一過性のもので終らせないということの連
続性に至ってのことでございまして、そういう意味では、ある意味においては、育樹祭が大
きな目標でもあった経過が、水面下ではございました。ですから、そういうような方向で今
後頑張っていく必要があるというふうに思っております。
◇16番(大島崇行君) 植樹祭をやったわけでございますから、そのときもおそらくは7,
000人くらいは来ていると思うのですね。そのとき市長の答弁の中に、駐車場等々の問題
がありましたけれども、そんな駐車場などというのは、やり方によってはどこでも置けるわ
けでございますから、シャトルバス等々で送迎ですか、できるわけでございますから。駐車
場の問題などというのはもう二の次に考えて、とにかく本市に誘致するということをまず先
決に考えていただいて、森林文化都市、水と緑の大地、田園空間都市を五次総に掲げており
ます。本市の将来像ということで市民にも理解されると思います。ぜひ市長、ここで何が何
でもよそにとられないという言い方はおかしいのですけれども、本市に必ず誘致することを
お願いする次第でございます。もう一度決意をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 市民の方々のご理解、あるいはまたご支援をいただきまして、さ
らに議会の皆様方のご理解とご支援をいただいて、先頭になってこれが誘致のために頑張っ
てまいるつもりでございます。私どもの立場からいたしますると、森林文化都市、あるいは
また水と緑の大地、田園空間都市という一つのまちづくりの根幹が、そういったところに極
めて適合しているということから、何としてもこれが実現のために努力をしてまいりたいと
思っております。
◇16番(大島崇行君) 努力じゃなくてやるということでお願いします。よろしくお願い
します。
◇市長(星野已喜雄君) 私は少なくともこういうところの世界は、いろいろな意味の関係
を持っております。従いまして、必ずこれを実行したいと思っております。
◇16番(大島崇行君) はいわかりました。それでは次にいきたいと思いますけれども。
河川の観光ですか、先ほど鮎の件がいろいろ出ておりましたけれども、鮎の件は私も商売柄
いろいろわかっておりますので、その件はいいのですけれども、いまラジオ、あるいはポス
ター等で、玉原のラベンダー等の宣伝をしております。あれは東急さんがあれして沼田市は
1割ということでございますけれども、結構金はかかっているということですね。片や沼田
が仮に鮎釣りにしても、魚釣り何でもいいのですけれども、そうすると宣伝しなくてもいま
相当の方が当市に訪れていると思うわけでございます。例えば、鮎釣りでも、何でも解禁と
いうと、朝、「おかあちゃん弁当作ってくれ」と、昔は弁当を作った。いまはそんなことを
言えば、「何言っているのお父さん、そんなのはコンビニで買えばいいのですよ」と言われ
て、「はい」とそれがみんな現状だと思うのですね。人間の心理として、埼玉、東京の人た
ちがこちらに来るにあたって、埼玉のコンビニでは買わないですね。群馬に来て、できれば
近くに来て新鮮なのを買うというような人間の心理で、相当沼田地区にもですね、朝食のお
弁当とか、あるいは昼飯、副食物等は相当金が地域に落ちるのではないかなと思うわけでご
ざいます。ガソリンも帰りには給油していくというような状況で、中には買物もしていくと、
中には観光もしていくと。いろいろあると思います。そういうので観光と河川に関して市長、
どのような考えを持っているかお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 観光と河川の問題でありますが、もうこれは議員は専門的なお立
場でございますので、むしろ私どもが議員の見識を学んでいかなくてはならないと思ってお
りまして、今後とも関係部課にも叱咤激励をいただければと思っております。
 実は今回、この質問を受ける際に、率直なところ、いい質問をいただいたなということで、
実は受け止めさせていただいたのであります。と申しますのは、利根沼田管内の、いわゆる
漁業の流れの基本線というと、利根川の所を一つには中心として、ご案内のとおり片品川流
域の根利川と泙川、それから薄根川で池田の秋塚橋まで入って、その先が川場なのですが、
当然発知川が支線になっておりまして、池田の上、十二坂橋でしょうか、当然、四釜川は推
して知るべしでございます。そういうようなことから、これをいろいろと河川流域の流れを
見ると、みなかみの方に、阿能川とか、赤谷川の流れがありますけれども、総体で見ると、
利根漁協の放流している場所が、ずばり言って全体の、これはあくまで計算しておりません
けれども、6割5分から7割が沼田管内ではないかと。こういうふうに地図は言っておりま
す。これは清流の、仮称ですけれども、清流の里づくりみたいな形の中で、河川を要するに
親水護岸化することによって、整備を図ることによって、水と親しめるような環境づくりを
展開していくということは大変有効な手段ではないかと。そういうふうにいま思っておりま
して、観光と河川の関係は極めて不可分に結びついている。そういう認識を持っております。
◇16番(大島崇行君) 市長、まさにそのとおりでございます。やはり魚が棲む水、川は
きれいでなければ棲まないわけですよね。そういう面じゃあ、先ほどの話ではないですけれ
ども、水源地もございます。そういう面で河川上の漁場の整備ということでございますけれ
ども、私は商売に関係するので鮎のことはあまり言いませんけれども、そうでなくて、やは
り子どもたちが川で、利根川はダムとかがありまして、増水だ、何だという問題があります
ので、大きい川は別として、片品なり薄根、先ほども申しましたけれども、四釜等々の川が
ございますけれども、そういう川で子どもたち、あるいは家族連れで本市を訪れて、それも
観光の一つだと思うのですね。そういう面である程度やっぱりその整備が必要ではないかな
と思うわけです。女性の方もおると思います。いま釣り人もだいぶ女性の方も増えているの
が現状でございます。女性がトイレを使って男性は使わないかという変な話も聞きますけれ
ども、そういう面でやはり漁場の場所の環境整備等考えると、やはり組合等の絡み等もある
と思いますけれども、家族で楽しめる場所、あるいは大人が釣りを楽しんでできる場所とす
る意味で、整備ということを、トイレの設置をするとか、他市においてはそういう河川もご
ざいます。
 例えば、鮎釣りは明日解禁ですよと言うと、町内の婦人会の皆さんが、赤飯を炊いてお祝
いをすると。もてなしの心だと思うのですね。そういう面じゃあ1回来れば、魚は釣れても、
釣れなくても、あああそこは回りの環境がきれいでいいところだと。もてなしの心もいいよ
と。素晴らしいまちですよということでリピーター等も増えるわけです。そういうことを加
味して、市長、駐車場を整備するとか、トイレを置けば駐車場の整備になるのですけれども。
そんなような考えがあるかどうかお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、利根川は1級河川で、国交省が管理、監督をし
ております。先ほど申し上げました、当沼田管内の利根漁協が放流している河川、具体的に
は先ほど言った、四釜、発知、薄根、片品、あるいはまた泙川、根利川等々は、これは河川
管理が県関係になっていると思います。片品川がどうなっているか、ちょっと何とも言えま
せんが、おそらく県関係になっていると思います。そうすると、先ほど言った護岸の改良整
備等は、やはり管理者が行うというような筋道になっております。ただ隣接の、いま言うよ
うなことのものは、結局その付近にしかるべき用地としかるべき場所を確保しなくてはなら
ないし、また馴染みの自然的な集合、集積のあるような場所を特定していかなければいけな
いのではないかと思います。従いまして、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
◇16番(大島崇行君) 他市でも、それは国の国土交通省ですか、河川敷は特にそうだと
思うのですけれども。そういう場所もございますので、これから参考にしていただいて、沼
田市もそういう環境面、あるいは整備等でやっていただければ、少しでも漁場と観光という
ことで結びつくのではないかと思うわけでございます。活性化にもつながりますので、ぜひ
やっていただきたいと思います。
 次に、企業誘致のことでちょっと幾つか質問したいと思いますけれども。本市も企業誘致
専門嘱託員を配置して努力しているということもわかっております。実は、昭和村の関屋工
業団地ですね、藤森、味の素、佐藤運送、もう操業が始まりまして1年経つわけでございま
す。行ってみてわかると思いますが、南側がまだ9町歩くらい空いているのですけれども、
この間聞いたら、もう全部進出する企業も決まっていると。あの土地も全部9町歩、全部完
売しているということを聞いたわけでございます。愕然としたのですけれども、その反面、
すごいなと思ったわけでございますけれども。本来、この企業は沼田市に打診があったわけ
だと思いますね。最初。沼田市もその当時20ヘク農工団地等があったわけでございます。
そのとき十分それは対応できる範囲であるわけでございますけれども、市長のそのときに、
どのような対応したかお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まずご案内のとおり、先ほどの質問の前に、佐山のところに、こ
の節の植樹祭を行ったところにトイレは一応設置してあるということが事務方からありまし
たので申し上げておきます。ただこれでは全体の構造としては弱いもので、先ほど答弁した
とおりでございます。この藤森の関係が、昭和の方へいくというその前段に、私どもに話が
ございました。それは、当時、助役は丸岡さんでございました。実際問題、そのときにあそ
こが土地改良でもって進めてきた関係から、8年のいわゆる農転の期限がありまして、その
ために今回は特別な事情だからということで、県の農政課等をとおして農水省に働きかける
ような段取りをしておりました。かなりそういう意味では、そういった基本的な線では極め
ていい流れになったのでありますが、藤森の方が、味の素、佐藤運送のセットの関係等があ
って、味の素も当初、太田の方に求めていたということでありますが、いわゆる急遽こちら
でもということになって、そういう流れになった経過がございます。詳細については、経済
部長の方から説明をいたさせます。
◇議長(金井康夫君) 経済部長。
◇経済部長(大嶋政美君) 命によりまして補足して説明を加えさせていただきたいと存じ
ます。
 まずもって、藤森工業さんから当市の方に工場敷の拡張の話がございましたのは、現在ご
ざいますところの土塔原に隣接する区域の希望があったわけでございます。先ほど市長から
申し上げましたけれども、当該用地につきましては、土地改良事業施行後、その時点では6
年の経過しかなかったわけでございますけれども。当然、土地改良事業を施行いたしました
関係から、その当該用地については、農振法に基づく農用地区域の指定がございまして、土
地利用の方法といたしますと、まずもってそういった目的にするためには、農振法の除外、
そしてそれに続く農地転用というふうな形が具体的に出てくるわけでございますけれども、
それらに要するための手続き期間というのがどうしてもまだ施行後6年の経過の中では厳し
い日程的なものがあったというふうな経過がございまして、そういったことの総合的な判断
の中から関屋の工業団地を選択したというふうな形の経過がございます。以上でございます。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前11時00分休憩
─────────────────────────────
午前11時08分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇16番(大島崇行君) 部長、市長の答弁が、私は横塚の農工団地をそのときあったので、
なぜそっちの方に検討しなかったかということを聞いたわけでございますけれども、隣の土
塔原というのですか、そこの話になって、話の中で今度は規制ですか、網かけが外れたわけ
ですよね。いま企業が、中国、ASEAN等から撤退をしている企業がだいぶ多くなってき
ているようでございます。太田の方におきましては企業誘致がだいぶ活発になってきており
まして、造成するような話が聞こえてまいります。あとは、太田などにおきましては、企業
が進出するにあたりまして、ビジネスホテル等のあれもラッシュだということも聞いており
ます。この時期に、ちょうどいいチャンスという言い方はおかしいのですが、本当にいいチ
ャンスを逃してはならないと思うわけでございます。横塚の農工団地を含め、また沼須の産
業団地を含め、ぜひ企業が、市長の力で、また努力で来るように願いたいわけでございます。
先ほどもお話ししましたけれども、土塔原のところも網かけが外れるわけですね。今度は自
由になるわけですね。そういうときも、そういうような問い合わせがありましたら、進める
かどうかお聞き願います。
◇市長(星野已喜雄君) 何と言っても藤森工業が優良企業であることはもう論を待ちませ
ん。従いまして、いまお話のとおり、そういう紹介があれば当然地域対応を市が積極的にや
らなければならないと思っております。
◇16番(大島崇行君) 積極的にぜひ対応してもらいたいと思うわけでございます。先ほ
どの質問の中で、横塚農工耕団地ですね、これ西側から、富士山横塚線から入る進入路の問
題なのですけれども、前回の一般質問等でしましたけれども、あそこはまだ市長、県とも協
議しているということでございますけれども、私が心配なのは、ナショナルさんなのですけ
れども、あの企業は、いま藤森さんの名前も出ましたけれども、ナショナルさんは、本市に
とって大変な、重要な位置にある企業ではないかなというふうに思うわけでございます。い
ま沼田の工業生産高が約900億ですか、おそらくはっきりした数字はわかりませんけれど
も、3分の1位はナショナルが生産高を上げているという状況だと思います。雇用の面にお
いては、500人位の従業員、雇用で働いているわけでございます。そういう面も含めて、
私、前回質問したわけでございます。本社も沼田でございます。事業税、固定資産税、ある
いは従業員等の税金等々の問題を考えますと、相当のことは沼田には納めているのではない
か。税の面におきましては納めているのではないかと思います。
 仮にですよ、いま太田等々で企業誘致をしています。いつまでも、それは県道でございま
すけれどもね、いつまでも沼田市はあまり対応しないなら、もっと整備の進んでいるところ
に移転しますよということになれば、これはえらいことだと思うのですよ。そういう面を考
えて、ぜひこの道路拡幅というのですか、せっかく来てもう操業しております。聞くところ
によりますと、狭いから意外に事故等もないそうでございます。1回車が脱輪したという話
も聞いておりますけれども、大した事故という言い方はおかしいですけれどもないわけでご
ざいますけれども、ただ企業とすれば、おそらく車の待機時間等々で計算すれば、ああいう
企業が計算すれば、1時間いくらという計算も出ると思いますけれども、そういう面も含め
て、今後、もう一度、道路拡幅する気があるかどうかお聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) 管理者が、群馬県土木部になっておることは先ほど来お話のとお
りでございますが、今後そういったことをふまえて、土木事務所、場面によっては上位の機
関、組織形態で言うと道路維持課というのがあったのでございますが、そういった筋に筋道
をとおして、また要請を積極的に働きかけてまいりたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) 実は県も、これからのことだと思いますけれども、1億円予算計
上して、総合情報センターということで、都心に設置をするというこの間、記事が出ており
ました。物産品、あるいは観光Uターン、企業誘致6,000社に参加を呼びかけて、本県
に進出している企業等に実例などの発表等していただいて、いろいろの回りの環境等々の話
をするということが出ておりました。都内で開催するということでございます。本市もその
件に対して、関係部署に市長がもう指示は出したかどうかお聞き願います。
◇市長(星野已喜雄君) 先般、これもこの9月定例県議会でこのことが俎上にのぼってく
るのだと思っております。従いまして、当然この関係で、県の筋が、流れが明確になってく
ると思っております。八重洲の方の関係にも、私どももお邪魔もしてきた経過もございます。
当然おっしゃるとおりこの動きには注視をして、そして対応を図るべくことを当然考えてい
かなければならないと思っております。ただ具体的な詰めになってまいりますると、9月の
定例県議会を経てのことだというふうに受け止めておりますので、その辺のところをよくに
らみながら、私どももここのところで関係できることがあれば当然係わっていくということ
になろうと思っております。
◇16番(大島崇行君) 9月の議会の動向を見てということでございますけれども、その
前に、もうすでに私は検討しておいた方がいいと思う。そのくらい早急にこの問題は検討し
た方がいいのではないかと思うわけでございます。
 時間がないので次に入りたいと思います。観光のネットワークについてお伺いします。沼
田市には、広域圏的に、先ほども1回目の質問にありましたけれども、回りには相当の観光
地、あるいは観光資源があるわけでございます。沼田市は、地域的に見るとちょうど扇の要
だと思うのですよね。本市を拠点にみなかみに行くとか片品、あるいは川場等と。高速に乗
っても必ず通る場所でございます。そのようなことに関して、観光のネットワークというこ
とで私は質問したのですけれども、例えば沼田が、いまいろいろな問題が出ております。真
田、あるいは土岐家の問題等々です。いま沼田にとって何を拠点にするのがいちばんいいか
なと思うわけですけれども、市長、何だと思います、いま。
◇市長(星野已喜雄君) やはり一つには、歴史的な時系列がしっかりないとだめだという
ことから、当然、本市の城下町の持っている、先ほど来議員がご指摘の、真田、本田、黒田、
土岐という一つの流れをしっかりととらまえることが当然かと思います。2つ目は、春、夏、
秋、冬と四季折々の大自然を生かした、いわゆる観光農業等を基調とした形のネットワーク
化を図っていくということが当然かと思います。さらに、付け加えるならば、しゃくなげの
湯、あるいはまた老神温泉、望郷の湯等、いわゆる新時代にふさわしい、いわゆる温泉等を
使ったものが特化した形の中で当然考えられます。もともとある既存の吹割の滝、あるいは
また玉原等、迦葉山も含めてこれらが加わってくるのかなと思います。従いまして、歴史、
食育、温泉、さらに付け加えるならば、既存からある観光資源の関係になろうかと思ってお
ります。
◇16番(大島崇行君) いま答弁いただきましたけれども、要するに、いま市長が答弁し
たのは、本当に何度も言うようですけれども、全国各地あると思うわけです。沼田らしさか
ら考えると。私の個人的な考えですけれども、迦葉山がございます。天狗があります。天狗
はお祭まで天狗を担いでいるのが現状でございます。そういう面も含めて、天狗を中心に、
例えばいまにぎわいの核等々で街なかの話が出ておりますけれども、上之町には天狗が奉納
されておりますけれども、今後もいろいろ検討になるかと思いますけれども、あそこですね、
天狗市みたいなこともやってみたり、あるいは沼田から、先も言いましたけれども、みなか
みだ、あるいは片品、昭和と点在しているわけですね。草津に行ってみるとか、群馬県の各
所に行くわけでございます。変な話、四国の巡礼じゃないですけれどもね。沼田の天狗のあ
そこの所で祈願をして、交通安全、あるいは旅行、観光等の、そういうふうに安全を祈るよ
うな場所にして、ぜひそこに寄っていくと、そんなような形にまちづくりをしていくのもひ
とつは手ではないかなと思うわけですよ。温泉だ、食べ物だ、全部どこにもあります。沼田
らしさ、沼田しかないというような気持ちも含めて、その辺に関して市長、どう考えている
かお聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) 天狗が非常に観光資源の戦略の大きな存在になるのではないかと
いうことについては、私も今回、沼田まつりを自ら参加をさせていただく中で、天狗みこし、
あるいはまた天狗に関係する女性の方々の大人数の姿を見て、担ぎ終わった後、自前のいわ
ゆる踊り等見たときに、すごいエネルギーだなと思いました。従いまして、そういう意味で
は、議員がご指摘の、天狗を基調とするということについては、今後の大きな検討課題にな
るであろうと、そういうふうな認識をしております。
◇16番(大島崇行君) そういう本当によそにないものでございます。まして、神社仏閣
ではないですけれども、日本人は必ず観光地に行くとどこかの神社に行ってお参りしてくる
と。そのときだけ信者になるような人もいますけれども。そういうことも加味して、やはり
それで売り出すのが、天狗においては、食の関係についても、天狗の菓子だとか、天狗のパ
ンだとかございません。そういうのも含めてできると思います。私は郵便局の関係で、1回、
沼田のポスト、赤い天狗の顔にしたらどうかと提案したのです。そしたら、実際できますよ
ね、赤ですから。顔の上にちょっとこうやってね、口のところは入口にする。それを提案し
たこともございます。そういうことで沼田らしさをぜひ市長、ここでね、どんどん発信して
もらいたいと思うわけでございます。
 一過性では困るのでありまして、東京の高円寺の阿波踊りがございますよね。あれが、踊
るあほうが1万人だそうです。見るあほうが120万、徳島の、本場をもう凌いでいるとい
うことでございます。始めたのは5人位、その後商店街の旦那衆が20人位で立ち上げたと
いうことで、50年前。この間テレビでやっておりましたけれども。50年経てば、どっち
が本場の阿波踊りだか若い子なんかわからなくなってしまうようなことでございます。やは
りそういう面も含めて、ぜひ沼田らしさというか、沼田しかないのだという誇りを持てれば。
そういうような施策をしてもらいたいと思います。もう一度よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) たまたま私も、この高円寺の関係については、年配の男性が中心
となって、あるいはまた各連の方々が体育館だとかそういうところで勉強されたり、あるい
はまた練習をしたり、お腹の大きい妊婦さんなどが出られたところを私も実は見ておりまし
た。確かに、始まったときは非常に少人数だったけれども、地域の方々が手を取り合って頑
張ってきたという、そういう流れもテレビで拝見させていただきました。従いまして、そう
いう意味では新しい、一体性を持つものは何かと。つまりこれが分散するとだめなのであり
まして、市民がこぞって一体性を持てるものはないものかというようなことについて、議員
はこれを天狗だと位置づけられているというふうに、ご質問の流れの中で受け止めておるわ
けでございますけれども、今後そういったことが、市民とともにいろいろとやりとりする中
で、合意形成が出るならば、それは一つの大きな戦略になっていくのではないかと、こうい
うふうに思っております。従いまして、ご指摘されたことでございますので、各方面から叩
いてみたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) ぜひその方向でやってもらいたいと思います。時間がないので次
に入りたいと思います。
 市民協働のまちづくりということで質問して、市長から答弁がございました。これはやは
り考えにあたりましては、私は、春と秋に行われる道路愛護ですか、あれがまさにこの原点
ではないかなと思うわけでございます。例えば、今年、沼田まつりが、金、土、日というこ
とで、うまく日が並びましてね、ここ数年でいちばん23数万人ということで、人出が多か
ったということを聞いております。この沼田まつりもですね、沼田市にとっては最大のイベ
ントでございます。ただ私が心配なのは、今後、各町内によっては、おんびろ、あるいは提
灯の飾りつけする等に人手がないということを聞いておるわけでございます。そういう面で
は、やはり利南地区、あるいは利根、白沢地区、薄根、川田地区と、夏には関係しておりま
すけれども、直接そのお祭広場には関係しないというところですね。そういう方々から、行
政の方から、できれば区会等話を持ちかけていただいて、応援をしてくれということをすれ
ば、また祭の盛り上がりも増えるのではないかと思うわけでございます。また逆にですね、
その地域によっては、例えば、下之町と高平が手を結んで、高平の祭には下之町の人、来て
下さいよ。下之町の人も高平の人、沼田まつりには来て下さいよと。鍛冶町は追貝と手を結
ぶとか、そういうような小さい交流からこのお祭、あるいは文化等の伝承する意味で、それ
が必要ではないかなと思うわけでございます。私はこれがまさに、市長が言っているね、お
金でこれいろいろ事業等の、補助金等も出ておりますけれども、金じゃなくてやはり心が、
ひとつの沼田の一大イベントでございます。盛り上げようという、そういうようなことが市
民協働だと思うのですけれども、市長、最後一言どのようにお考えているか、答弁をお願い
します。
◇市長(星野已喜雄君) これもまた新しい提案であります。ここで大きく2点にわたって
申し上げて答弁とさせていただきたいと思います。一つは、教育委員会の方で、いわゆる旧
沼田市の学校と旧村部の学校といま交流事業を続けております。そういうことが既に教育委
員会の方でなされているということ。先日、白沢のふるさとまつりにお邪魔したときに、あ
るまちうちの方々が多く参加して、お神輿も担いでこられました。上之町だったと思うので
すけれども、まんどう曳きにある集落の方々がかなり参加をしていたようでございます。そ
ういったことを見ると、すでに市民レベルでは、個人的な縁でもってそういうお付き合いが
なされている場所もあるということを受け止めています。考えてみると、あれだけの沼田ま
つり、本当に沼田が最高に盛り上がる場所でありますので、そういう意味では、いわれると
ころの方々が、ただ単に見物だけでなく、そういうような地域間、まさに地域内の地域間交
流を進めていく上では絶好の機会なのかなというふうに思っておりますので、今後、いまお
っしゃるように、旧沼田のA町と旧村部のB地区、あるいはまた、旧沼田市のC町と旧村部
のD地区、そういうようなところがうまく連携ができれば、これは大変素晴らしいことだと
思っております。これも大変結構なご提言だと思っておりますので、今後の検討課題とさせ
ていただきたいと思っております。いずれにいたしましても、そういう所が、ご町内の場所
でいくつか見受けられているという経過も受け止めておりますので、今後ひとつ、またご指
導をいただければと思っております。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、井之川博幸議員。19番。
〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 まず、子育て支援についてお伺いをいたします。
 日本においては、いよいよ人口減少社会に突入しております。その最大の原因は、合計特
殊出生率1.3前後に見られるように、少子化問題であり、対策として、子育て環境を整備
することが取り組まれております。1つには、核家族化や女性の社会参加の進展に伴う児童
の放課後における支援体制として、学童保育が実施されているところであります。本市にお
いては、全小学校区に整備をするという方針をもって取り組んでいると理解しているところ
でありますが、まだ目標には達しておらず、一層の推進が求められているのではないでしょ
うか。特に、未整備地域の中で児童数が多い地域には、早急な対応が必要なのではないでし
ょうか。
 また、既存の学童保育所で設備が他と比べても劣悪なところもあり、学童保育と言えども
子どもたちが同程度の施設環境で保育を受けられることが望ましいと考えます。
 そこで、未整備小学校区に対する学童保育所の設置について。特に要望の多い薄根地域へ
の設置についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 また、既設学童保育施設の充実についてお伺いをいたします。
 続いて、子どもの医療費の無料化についてお伺いいたします。お父さん、お母さんのいち
ばんの願いは、何と言っても子どもが健康に育ってくれることではないでしょうか。それを
応援する医療費の無料化は、当市でも、小学校卒業まで行っていますが、先進自治体ではす
でに義務教育修了の、中学校卒業まで実施されているところまで出ております。先の群馬県
知事選挙でも当選した新知事が、公約として、中学校卒業までの実施を公約として掲げてお
りました。社会的要望が強まっている中学校卒業までへの医療費の無料化の拡充についての
お考えをお聞かせ願います。
 また、医療費の無料化については、国はその実施を妨害するために、医者にかかりやすく
なり医療費が増えるなどとして、補助金削減などの制裁措置、ペナルティを課しています。
本市における無料化実施に対する現在の額についてお伺いいたします。
 さらに、群馬県が、中学校卒業まで実施した場合の財政的影響についてお伺いいたします。
 次に、福祉施策の充実について。障害者支援の拡充についてお伺いいたします。日本の社
会保障制度は、戦後制定された日本国憲法の下、国民の運動によって大きく前進してきまし
た。政府においても、1973年を福祉元年と呼び、老人医療費の無料化を実施するなど、
経済成長とともに福祉も前進させてきました。しかし、80年代から老人医療費の有料化を
はじめとして福祉の後退が徐々に始まり、近年では、財政難を理由にほとんどの医療、福祉
分野で改悪が進められてきました。これによって苦しめられるのは、高齢者や障害者など、
社会的に弱い立場にある人達です。特にその中でも、低所得者の人たちは一層の犠牲を強い
られております。このような国の悪政によって苦しめられている住民に手を差し延べるのが
地方自治体の役目ではないでしょうか。
 地方自治法にも、自治体の役割として、住民の福祉の増進を図ることを基本と明記されて
います。障害者自立支援法によってサービス利用料が1割負担になりました。現在は、県が
支援策を実施し、本市も協力して半額程度支援しています。国も、障害者団体などの強い要
求で負担を減額する制度を実施することになっています。
 しかし、いずれも時限的な実施であるし、応益負担制度そのものは変わらないので、以前
に比べて負担増になっていることは変わりありません。
 介護保険も昨年改悪されました。車椅子や介護ベットを取り上げられた人達も出るととも
に、サービスを減らさざるを得ない人達も出ました。このように、近年の国の社会保障、福
祉の削減によって、障害者の負担増やサービスの低下が行われております。
 そこで、制度改悪で有料化された障害者医療などへの市独自の支援について。また、障害
者への市独自支援の充実と要求アンケートなどの定期的実施について、お考えをお聞かせ願
いたいと思います。
 次に、後期高齢者医療制度について。後期高齢者の願いに沿った医療制度の運営について
お伺いをいたします。後期高齢者医療保険制度については、小泉前内閣が進めた、医療制度
改革関連法に基づき来年4月から実施される予定で準備が進んでいます。
 群馬県においても、群馬県後期高齢者医療広域連合が立ち上げられていますが、独立した
新たな医療制度を制定することで、広域連合にかかる経費は、これまでの老人保健制度にな
かった新たな負担であり、市町村が一生懸命進めている行財政改革に逆行するものではない
でしょうか。そればかりではなく、後期高齢者医療制度そのものにも多くの問題点が指摘さ
れています。
 第1に、家族に扶養されている人も含め、すべての75歳以上の高齢者から保険料が徴収
されることになります。厚労省の試算では、平均で月6,200円、月1万5,000円以
上の年金のある人は年金から天引きされ、死ぬまで払うことになります。
 第2に、今まで老人保健の対象者は、資格証明書の対象ではないとされてきましたが、新
制度では、保険料の滞納者に資格証明書の発行を取り入れました。高齢者の有病率は高く、
収入は主に年金のみがほとんどです。特に、約2割の無年金者や少額年金者の滞納が心配さ
れます。
 第3に、医療費が増えると保険料が増えるか、医療給付を減らすかという中身であり、非
常に苦情の多い介護保険制度と同じ方式をとっています。2年に1回見直しを行い、保険料
が上がっていく仕組みになっています。
 第4に、広域連合の運営費は、構成する自治体の負担金などによって保障されていますが、
広域連合には一般財源がありません。
 第5に、いままでの老人保健制度の中での一般健診などとは違って、健診制度が、特定健
診制度になります。
 また、高齢者の中に、来年から後期高齢者制度が実施されるということが周知されるとと
もに、中身をよく知りたいとか、どうなるのか不安がある。高齢者の意見を言う場が欲しい
など、不安や要望も出されております。これらの状況をふまえて、後期高齢者の生活実態に
即した保険料の設定がされるかどうかについて、保険証の全対象者に対して無条件に発行し、
資格証明書を発行しないことについて、保険料の減免制度の独自制定について、いままでど
おりに希望者全員が受けられる健診制度の維持について、加入者の意見が反映できる制度の
創設について。
 以上の点に対する市長のお考えをお伺いいたしまして、私の1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
  まず、子育て支援について、全小学校区への学童保育所整備について、未整備小学校区に
対する学童保育所の設置についてでありますが、未整備地区は、利南地区、池田地区、薄根
地区、川田地区、利根町であります。全小学校区への設置を目標としておりますが、地域の
ニーズ、場所、指導員体制などの条件がありますので、地域関係者と調整しながら順次設置
を進めていきたいと考えております。
  次に、特に要望の多い薄根地域への設置についてでありますが、薄根地域については新た
な住宅化が進み、また、核家族化進展の中で、放課後、子どもが帰宅しても保護者がいない
という家庭が、増加をしていると推測され、学童クラブの必要性も認識をしております。
 最初のご質問にお答えいたしましたとおり、地域のニーズ、環境条件等を調査しながら、
検討してまいりたいと考えております。
 次に、既設学童保育施設の充実についてでありますが、ご質問にありました学童クラブの
施設整備については、保護者会の役員さんからも懇談会の中で要望をお聞きしております。
財源的な面、立地条件などから方策を研究しておりますが、財源的には国、県の助成を得な
がら整備を図るという手だてはなかなか見つからない状況であります。 トイレなどの衛生
環境整備や、この夏のように猛暑が続く中での温度調整につきましては、子ども達の健康保
持の面からも対応を考えていく必要があると思っております。
 学童保育所施設の環境整備につきましては、状況、条件、経費などを勘案しながら研究を
させていただきたいと考えております。
 次に、子供の医療費の無料化について、中学校卒業までへの医療費無料化の拡充について
でありますが、乳幼児に係る福祉医療費の給付は、少子化対策や子育て支援の観点から平成
17年の合併を機に小学校卒業までに拡大したものであります。
 この度、新知事により現在の県の乳幼児対象年齢、入院5歳未満、通院3歳未満について、
段階的に中学校まで拡大していく考えが示されたわけでありますが、今後の県の動向に配慮
しながら、本市としては少子化対策、子育て支援の観点から実施する方向で検討してまいり
たいと考えております。
 次に、現在の無料化実施に対する国のペナルティ額についてでありますが、福祉医療の対
象者が国民健康保険被保険者の1パーセントを超え、かつ、現物支給している場合、受診増
加が発生したと見込まれる額を国民健康保険特別会計に対する国の負担金から減額する制度
でありますが、この制度による沼田市国民健康保険特別会計への国の負担金の削減額は、平
成18年度で3,829万5,000円、このうち乳幼児分は865万6,000円となっ
ております。
 次に、群馬県が中学校卒業まで実施した場合の財政的影響についてでありますが、本市が
小学校卒業まで対象にしている平成18年度乳幼児助成は1億6,783万円であり、この
うち、県の補助金が  2,639万円、市が1億4,144万円を助成しております。
 これに中学校を拡大実施した場合の助成見込み額、3,272万円をプラスしますと、乳
幼児助成は2億55万円となります。
 この中学校までの乳幼児助成について、現在の県の補助対象、通院3歳未満、入院5歳未
満が中学校までとなり、補助率2分の1で推計しますと、県の補助金は1億27万円となり、
平成18年度の乳幼児の補助金が2,639万円ですから7,388万円の増になります。
 一方、市の助成は、1億4,144万円から県の補助金と同額の1億27万円となります
ので、4,117万円の減額が見込まれるものであります。
 次に、福祉施策の充実について、障害者支援の拡充について、制度改悪で有料化された障
害者医療などへの市独自支援についてでありますが、障害者自立支援法により、それまでの
更生医療、育成医療、精神通院医療が自立支援医療に移行し、所得に応じての負担が原則1
割の定率となり、負担上限額が設けられました。また、精神に係る通院にかかる公費負担医
療費が自立支援医療費となったことから、負担率5%が10%となっております。
 自立支援法の施行に伴い負担の増加する一定部分については、国、県の負担軽減対策を活
用し、市費も充当しながら負担軽減に努めておりますが、医療費も含めての市独自の軽減策
については引き続き、調査研究してまいりたいと考えております。
 次に、障害者への市独自支援の充実と要求アンケートなどの定期的実施についてでありま
すが、障害者の方々の多様な要望のなかで、国の制度に関わらない市独自の支援要望等につ
きましては、各種障害者団体の会議等の中での意見や情報交換を図るとともに、必要に応じ
機会を捉えてアンケートを実施し、支援の充実に向けて検討をしてまいりたいと考えており
ます。
  次に、後期高齢者医療制度について、後期高齢者の願いにそった医療制度の運営について、
後期高齢者の生活実態に即した保険料設定についてでありますが、後期高齢者医療制度にお
いては、都道府県単位ですべての市町村が加入する広域連合が後期高齢者医療制度を運営す
る保険者となります。
 この制度では、後期高齢者が医療機関で支払う窓口負担を除いた医療給付に必要な額の1
割を、保険料により賄うこととされ,後期高齢者一人ひとりに賦課されることになり、11
月に予定される群馬県後期高齢者医療広域連合議会において保険料率が決定されることにな
りますが、この制度の運営については、独立採算による運営を基本に、法定繰り入れ以外の
繰り入れについては、見込んでいない状況であります。
 次に、保険証の全対象者に対する無条件発行および資格証明書を発行しないことについて
でありますが、後期高齢者医療制度においては、保険料の賦課と医療給付を広域連合が行う
ことから、国民健康保険同様に特別な事情もなく保険料を納付していただけない方について
は、滞納対策として広域連合が資格証明書を発行することとされています。
 しかしながら、保険料の徴収事務については、市町村が担うことになりますので、国民健
康保険と同様に納付相談等により滞納の実態をきめ細かく把握し、時には分納等をお願いし、
正規の保険証を交付できるよう努力してまいりたいたいと考えております。
  次に、保険料の減免制度の独自制定についてでありますが、基本として生活保護、災害等
と同様な状況にある場合に、個々の被保険者の担税力に応じて対応することになりますが、
後期高齢者医療制度の運営は広域連合で行いますので、今後、広域連合で条例等が制定され
る中で、減免制度について検討されていくものと考えております。
  次に、今までどおりに希望者全員が受けられる健診制度の維持についてでありますが、制
度改正により平成20年度から健診の実施主体が市町村から医療保険者になります。
 このため75歳以上の市民につきましては、医療保険者である群馬県高齢者医療広域連合
が実施主体となり、努力義務として健診を実施することになりますので、群馬県後期高齢者
医療広域連合においても、保健事業としての健診の実施に向けて準備を進めているところで
あります。
  次に、加入者の意見が反映できる制度の創設についてでありますが、広域連合の運営につ
きましては、75歳以上の方々の意見を踏まえて運営すべきとの国の見解もあり、広域連合
において検討することになりますが、群馬県後期高齢者医療広域連合においては、学識経験
者、被保険者、医療関係者、保険者からなる後期高齢者医療懇談会が設置されましたので、
この中で加入者の意見が反映させることができるようになればと考えており、今後も広域連
合の運営等につきましては、十二分に注視してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇19番(井之川博幸君) ご答弁をいただきましたので、再質問させていただきたいと思
います。
 まず、学童保育の関係でありますけれども、先ほどのご答弁の中で、まだ学童保育所が未
整備の地域として、池田地域も入っていたと思うのです。一応新年度の予算のときに計画が
発表されたと思うのですけれども、そういうまだ未整備だけれども計画があるところはもう
一度確認のために教えていただきたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 民生部長の方から答弁をいたさせます。
◇議長(金井康夫君) 民生部長。
◇民生部長(田村澄夫君) 命によりお答えをさせていただきます。
 ただいまの、平成19年度予算で措置をされている池田地区への設置の関係でございます。
当初、池田地区で設置をするということで予算化、新年度準備に入りましたところ、入所者
の人数、それから用意した場所の関係等が条件的に現在までのところ無理な条件となってご
ざいます。今後、それらのものをさらに詰めまして、今年度で対応できるか、もしくは来年
度になるかという状況でございますので、ご理解をいただきたいと思います。以上でありま
す。
◇19番(井之川博幸君) 途中経過を教えていただきましたけれども、学童保育所は全小
学校区に設置をするということを方針として掲げまして数年が経つわけですが、その設置の
基準と言いますか、市の考え方として、私どもが認めているわけではないのですが、空き教
室を利用するというようなことがありまして、空き教室があったところはポンポンとこう沼
小にしても、東小にしても整備をされたのですが、それがパタッと止まってしまいまして、
この整備方針を出すにあたって市の担当が、全部だと思うのですけれども、小学生の保護者
の方にアンケートをとって、非常に要望が強いということで、そういう方針を掲げたわけで
すから、優先してこの事業を進めなければならないと思うのです。先ほどの答弁で、まだ検
討してまいりたいということでありますし、せっかく予定されたところがなかなかいろいろ
な条件で進まないということもございます。もっと市で、財政的にも力を入れて進める必要
があるのではないかというふうに思いますが、その点について、市長のお考えをお聞かせ願
いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど民生部長の方から、入所者数の問題等もあったり、それぞ
れのクリアしなければならないいろいろなことがあったというふうに受け止めております。
ただやはり、方針を掲げたことについては、子育ての観点からも大変重要なことであります
ので、所期の目的をしっかりと受け止めて、そして事業実施に取り組んでいかなければなら
ないと思っております。
◇19番(井之川博幸君) いま市長の答弁の中にありました池田地区の関係、入所者数が
あるということなのですけれども。だからそういうことを考えますと、希望の多いところか
らどんどん進めることが必要なのではないでしょうか。そういう点で、例えば、薄根小学校
の、民間がやっている学童保育所の車が迎えに来るのですよね、授業が終わるときに。遠く
の、そういう民間がやっているとこまで車で送り迎えをしていると。要するに薄根小学校の
子どもたちは学童保育所もう実際に利用しているわけですよ。遠いところへ。やはり先ほど
答弁にありましたけれども、非常に町田地域とか、井土上地域などは新興住宅地がありまし
て、若いご夫婦の方が入居されていて子どもたちたくさんいるのですね。あの辺、ちょうど
下校時とか当校時、あの辺にいるとわかりますけれども、たくさん子どもが本当に大変通っ
ていると。私ども高橋場地域に、子どもが交通安全のことで交差点に立って、横断歩道で、
そういう係でやることがありますけれども、そういうふうに比べて大変うらやましいくらい
子どもさんが多いということでありまして、保護者の方全員に私が聞いたわけではありませ
んけれども、何人かの方から、どうしても学童保育所を作ってもらいたいという要望が非常
に強いのですね。ですから、先ほど申し上げたように、入所者の問題があるのであれば、希
望者の多いところから取り組んでいくということが当然ではないかというふうに思うのです。
そういう点で、市長はどう考えるのかお伺いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) それぞれの現状をしっかりと把握して、そしていまおっしゃって
いるようなことについてのことが可能であるとすれば、そういった一つの選択肢として考え
ていかなくてはならないと思っております。いずれにいたしましても、それぞれの客観状況
を調査させていただいた形の中で、今後の対応方を図っていきたいと思っております。ご指
摘されたことはしっかり受け止めた形の中で展開をしてまいりたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) ぜひお願いをしたいと思いますが、先ほどふれました1点だけ、
これは当局の考え方の問題なので逆に言わさせてもらいたいと思いますが、要するに、空き
教室がなければやらないと。それ以外には、地元でそういう場所の提供等がなければやらな
いみたいな、要するに市が率先して学童保育所の設置場所を確保するという問題から後退を
してと言いますか、そういうことが非常にこの間の進まない原因の第一ではないかと考えて
いるわけですが、この点については市長どんなふうに考えているか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり学校があって、そして下校していくというようなことから、
一つのセンター的な要素も学校がやはり持っていると言ってもよろしいかと思いますので、
学校の対応方ということが大変重要なポイントになってくると思います。しかしながら、そ
れぞれの諸状況に応じては、それだけにこだわると難しい状況も生まれてくるのかなという
ような感じも思います。従いまして、先ほど申し上げましたように、双方の客観状況等よく
把握して、そして今後の対応に努めてまいりたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) そういうことはないという明確な答弁はないのですけれども、
ぜひ変えてもらいたいのは、例えばいま薄根小学校から民間の学童、駅前まで行きますけれ
ども、それは来るときには迎えにきてもらうからいいのですね、学童保育所で。しかし必ず
学童保育所というのは、最後はお父さん、お母さんが迎えに行かなくてはならないのですね。
ですから、学校から遠く離れたところの学童保育所に行っていれば、そこへ夕方の6時とか、
必ず保護者の方が迎えに行かなくてはならない。こういうことが条件になっておりますので、
どうしても多くの方は、その地域の中で、だから小学校区に作っていい方針なのです。そう
いうことでね、やってもらう以外ないのです。だからいま利用されている方もいますけれど
も、夕方になると迎えに遠くまで行くと。こういうことをやっているわけで、ぜひ先ほどの
希望者が多い地域はもう待っているわけですから、優先して実施ができるように、具体的に
推進をしていただきたい。最後にお願いをしておきたいと思います。
 次の、既設の学童保育所の充実でございますけれども、ご答弁の中にもありました。トイ
レは水洗ではないところもありますね。それから、温度調整が大変だったと。屋根はトタン
で、室内は38度になったということも沼田学童保育所で聞いております。市が公設で民営
している所と民設、民営のところがありますけれども、同じ沼田の子どもたちに対する施策
ですから、同じような条件でやはり保育が行われることが、これが望ましいというふうに思
います。
 それと、例えば沼田学童で言いますと、天桂寺のお堂でやっていたときは、教育委員会が
トイレを水洗にしてくれたのですね、公費で。しかしいろいろの条件と言いますか、お寺の
方の要望でいまのところに移転したわけですけれども、まだ水洗ではないのですね。しかし、
東原地区は、回りがみんな水洗になっていると思います。そういう点では、非常に水洗では
ないということで、ハエ等が発生して不衛生であるとか、先ほどの、今年の夏のように、大
変な暑い中で我慢してやっているというようなことがあります。
 もう一つですね、厚労省が発表しておりまして、上毛新聞にも出ましたが、非常に学童保
育所が大規模化している。適正規模は40人位じゃないかと言われているのですけれども、
70人とか超えるところもあるというようなことで、その子どもたちにとって、その施設自
体が非常に劣悪な状態になっている。こういう点では、先ほど研究していきたいというご答
弁があったのですけれども、研究どころかすぐにでも実施をしてもらいたいと思うのですけ
れども。その点では市長はどうでしょうか。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後0時01分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 先ほどの再質問にお答えをしたいと思います。
 ご案内のとおり、本市の学童クラブは、沼田学童、或いはまためぐみ学童、さくら学童、
沼田東学童、ちぐさ学童、しらさわ学童、なでしこ学童、いわゆる学校の余裕教室を活用し
ている場合もあれば、幼稚園内の関係もあったり、或いはまた、いわゆる保育園の法人の所
有地内にあったり、それぞれのところの特徴が生かされていると思っております。そういっ
た中で、333人が入所されているということになっておるようでございます。環境の関係
については、先般の上毛新聞等の掲載によると、県内学童の調査では、42パーセントくら
いが定員オーバーということで、そういった意味ではいろいろと現行の管理が大変だという
ような、そういうことが新聞にも載っておりました。
 ただ本市は、それぞれの場所で、先人の方を踏まえてよく頑張ってこられたなという率直
な感想を抱いております。ただ、現下の諸問題等についてはいろいろとご指摘されておりま
すので、今後、それらに向かっての改善型と同時にですね、当初の目標をいち速く達成すべ
く努力をしてまいりたいと思っております。
◇19番(井之川博幸君) いまご答弁いただいたのですが、第1回目の答弁で、いろいろ
事態はつかんでいるけれども研究させていただきたいという答弁で、研究というとなかなか
実際には、時間がかかるということなので再質問させていただいたのですけれども、いま改
善型ということでご答弁がありました。答弁の中にもありましたように、いろいろな形態で
やられておりますので、やっているところが公設の場合、それから民設でもかなり大規模な
保育園等を経営されている場合、要するに主体が一定の財政規模を持っているというのと、
市民が集まって運営委員会を作ってやっているという、いろいろあるわけでございまして、
財政的に大変なところはですね、ぜひ支援をしていただきたいというふうに思います。
 先ほど言いましたけれども、同じ沼田市の子どもですから、なにも贅沢を言っているわけ
ではなくて、同じ程度の環境にしてもらいたいということだと思うのですね。そういう点で
もう一度、事態は把握しているわけですから、そういう全部にやるということではないです
よね。大変なところを改善するということですから、そういう点で子どもたちのためにも早
急に対応してもらいたいと思います。そういう点でもう一度、その点についてお伺いしたい
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げたとおり、現況をしっかり把握して、改善型が必
要であればそのような方向で対応を図っていかなければならないと思っております。
◇19番(井之川博幸君) 言葉尻をとらえているかもしれないですが、市長の答弁という
のは、だんだんいい方向には向いてくるのですけれども、いまの答弁だと、必要があれば、
必要がないというように判断すればやらないという意味なのですね、そのご答弁は。先ほど
も言ったように状況はもうつかんでいるのですよ。トイレが水洗でなくてハエなどが飛んで
いるような所があるとか、トタン屋根のもとで38度になっていると。そういうところで保
育が行われているわけですから、簡単に言うと、38度の部屋で学童保育がやられていると
いうのは、改善する必要がないというふうに判断できないと思うのですけれども。その点に
ついて、市長の明確な答弁をお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げましたように、民生部、課等が、しっかりとその
辺のところを把握した経過を踏まえて、対応できることはしていかなければならないと、こ
ういうふうに前々から申し上げているところでございます。
◇19番(井之川博幸君) よろしくお願いしたいと思います。次に進みたいと思います。
 医療費の問題なのですけれども、これは市長、率先して合併のときに前進をさせていただ
きまして、非常に市民が喜んでいるということもあります。そういう中で、たまたま今回の
群馬県知事選において大きな争点になって、この公約を掲げた候補者が当選して新知事にな
ったということで、非常に群馬県内でも期待をされているのではないかと受け止められるわ
けです。そういう点で、実施の方向で検討するということでありますから、ぜひお願いをし
たいと思います。ただ、新知事も、いろいろな会談の場で、中学校卒業までというふうに公
約しましたけれども、どうもニュアンスがだいぶ落ちていまして、段階的にというような話
にはなってきております。そうするといつになるかわからないなという心配もあるわけでご
ざいまして、そういう点では、必要であれば県がそこまで行かなくても、県がいってあがっ
てくれば、先ほど、財政面でも、中学校卒業までいかなくても、県が枠を広げれば補助金が
増えるわけですから、そういう点では、その分を使って沼田市が中学校卒業までできるとい
うこともあるわけですので、そういう方向も視野に入れて考えていただけるかどうかお願い
をしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはりこれは、合併のときに思い切った政策を打ち出した形の中
で今日に及んでいるわけでございます。今回おっしゃっているように、新知事がそういった
公約を掲げたということから、私も大変期待をしておりまするし、また、来る利根地方総合
開発協会の陳情等にもこれらのことについて掲載をさせていただいております。そういった
中でどうしても、現行の財政状況を見たときに、県がそこのところを背負っていたことその
ものが、私どもが現在背負っている、いわゆる医療費の無料化の現在の制度をある意味にお
いては後押しをしてくれる。そういうような構造になっております。従いまして、いまおっ
しゃっているような形の中で、例えば県があげた分だけまた中学校のところを手を打てとい
うことだと思いますけれども、これらについては、他市との関係もございまするし、状況等
しっかり把握して、そして対応型をしているということでご理解を賜りたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) ぜひそのようにお願いをしたいと思います。
 それから先ほど、国のペナルティについて触れましたけれども、これも現物給付方式でや
っていれば無料化をやっても窓口全額償還払い、その無料化の制度そのものにペナルティが
来るわけではないのですね。償還払いの場合はペナルティがこないと。ということは、先ほ
ど言いましたけれども、かかりやすくなっているという判断をしているわけですね。かかり
やすくなっているからそれだけ医療費が増えると。実際には、病気になった場合には医者に
かかるわけですけれども、病気にならないのに医者にかかるわけではないし、子どもの場合
はそういう兆候が見えたときに早めに医者にかかれば、それだけ逆に重くならなくて医療費
が削減できるという点もあるわけでございますけれども、国はそういう判断をしていないと
いうことになりまして、やはりこういうところには、おかしいところはおかしいというふう
に意見をあげていくべきでありますし、こういうことをなくしてもらうということが必要で
あります。そういう点で市長はいままでやっておるとは思いますけれども、この際ですから
そういうことを、ペナルティなどはやめろという立場を国にもあげていただきたいと思いま
すけれども。その点についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今回、新知事が、先ほど申し上げたような施策を出してきた経過
がある中で、当然その前段に、例えば言うなれば本市、あるいは藤岡等々が、そういうよう
な対応方を図ってきている経過がございます。こうしてみると、本市は相当この件に関して
は進んでいるという状況になっていると思うのですが、そういった中で、当然こういったこ
とを申し上げてくる場所があるとすれば、やはり全国市長会等がその場面となっていくと思
っておりまするし、また、県の市長会等では、若干政策的にまだ私どものところまでたどり
着いている市がないというこれまた実態にもございます。従いまして、それらを踏まえた形
の中で、全国市長会等でこのペナルティ関係のことについては、一生懸命やっているのにそ
れはおかしいというようなことは申し上げていかなければならないと思っております。
◇19番(井之川博幸君) ぜひお願いをしたいと思います。全国的にこの施策は広がって
きております。群馬県はかなり全国でも先進県と言いますかでありまして、中にはなかなか
財政問題で所得制限を設けたり、否定的なことをやる首長もおりますけれども、全体として、
群馬県先進県で、新知事がそういうことを打ち出した。全国的にも非常にこの政策浸透して
きているところでありまして、そういう点では、国の姿勢を変えていくということも必要で
ありますし、国が本来やるべきことだというふうに思います。そういう点では頑張っていた
だきたいというふうに思います。それでは次に進みたいと思います。
 福祉の関係で、障害者支援の拡充の問題でありますけれども。自立支援医療に係わって答
弁をいただきました。もうこれは当局もしっかりわかっていることでありまして、更正医療
や精神医療関係の医療がみんな1割負担になっているということで、これ自体、やはり対策
を考えてほしいというふうに思いますけれども。市民の中からこんな話も聞きました。85
歳のお年寄りなのですが、肺気腫で在宅酸素治療を行っております。10年前に倒れたとき
に在宅酸素の治療を始めたが、そのときは無料だった。2年ほど経ってその制度が変わって
有料になった。お金が払えないので在宅酸素をやめたと。しかし、数年経ってやはり病状が
悪化して、またやらなければだめだというので治療を受けざるを得なくなったということで、
いまは在宅酸素の治療で月8,000円ほど負担をしている。その他にも、酸素供給用の機
械の電気代が2,000円から3,000円かかっていると。何とか援助してほしいと、こ
ういうふうに言われました。自立支援医療の関係で負担が増えた方々も全国的にこういう意
見はたくさんあがっております。この85歳の方が、自立支援医療ではありませんけれども
ね、同じようなやはり高齢者医療として3級の手帳ですか、残念ながら無料になってないと
いうことで、そんなことでこの辺はぜひ頑張って、調査、研究ということでありますけれど
も、具体的にいま問題になっていることですから、早期に検討していただきたいと思います
し、次の、市独自の支援ということで、車椅子で一人暮らしをしている障害者の方々から聞
いた話なのですけれども、障害者年金で暮していると。ホームヘルパーや訪問入浴サービス
を利用しているが、自立支援法で有料になった部分もあると。ギリギリの生活なので元に戻
してほしいと。障害者の方の関係なので、もう1点ご紹介したいと思いますが、下肢の障害
で5級の市民の一人は、昨年まで保健福祉センターで機能訓練ができたと。今年の4月から
廃止になったと。体には非常によかったので再開してもらいたい。こういうふうに言ってお
ります。こういうのはいろいろ制度の解約ですから、沼田市が悪いわけではありませんけれ
ども、ぜひ市民がいろいろ困っているわけでありますから、先ほども言いましたように地方
自治法では、市民福祉の増進が基本なのだと、市がやることは、自治体がやることは。こう
いうことですから、きちんと対応していただきたいと思いますが、もう一度ご答弁をお願い
したいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これらの関係の事例をいくつか披瀝をしてのご質問でございます。
やはり寄って立つところは、必ずその裏付けとして財源が伴ってまいります。従いまして、
それらのことも含めながら、引き続き検討をしてまいりたいと考えております。いずれにし
ましても、ちょうど剣が峰と言うか、デリケートな境の部分等について、何かうまい手立て
がないのかなということを、いま質問者のことを承るとそんな感がしております。そういっ
た剣が峰というのでしょうか、非常にデリケートな部分のところがあるようでございますの
で、今後いろいろと調査をさせていただきたいと思っております。
◇19番(井之川博幸君) 個別の話は例としてあげたので、例えば自立支援法の関係で1
割負担になった分を全額自治体が補助しているという自治体も全国にあるのですね。それは
もう新聞報道されておりますからご承知のことと思いますけれども、どこまでやるかという
ことになれば、ここまでやってもらえれば前と同じなのですね。そういう点で、それに向け
て努力していただきたいし、先ほど地方自治法の話をいたしましたが、この地方自治法第1
条2にはっきり書いてあるわけでありまして、住民の福祉の増進を図ることは基本なのです、
地方自治体は。それでAの方に、国の言うことばかり聞いていなくてもいいというふうな意
味で、地方公共団体に関する制度の策定および施策の実施にあたって、地方公共団体の自主
性及び自立性が十分に発揮されるようにしなければならないと法律で決まってまして、こう
いう点で、全国で住民が困っているから独自の施策をやろうと、こういうふうな自治体がた
くさん生まれているわけであります。いま群馬県は、前知事の提案で一定の施策があります
けれども、これも時限的なもので、確か2年だと思いましたけれども。もうなくなってしま
いました。国も一応4分の1負担にしたけれども、これも時限的なもので2年経つとなくな
ってしまいます。そういう点では、国の方はどうしても1割負担、応益負担を定着させよう
という姿勢でありますので、そういう政治が、先の参議院選挙で否定をされたのだと思いま
すけれども、地方自治体とすれば、法律に沿ってきちんと市民の福祉の増進に独自の施策を
もって努めてもらいたいというふうに思うわけなのですが。この点ではどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 分権の時代ですから、独自施策を展開することは、いまおっしゃ
るように自治法で謳われているとおりかと思いますが、繰り返し申し上げたいと思いますが、
常にこれらの事業、財源が伴ってまいります。従いまして、いまここで議員がおっしゃるよ
うな形の中で10パーセント、それでは、本市がすべて背負っていこうということまで申し
上げることは、なかなか、現時点ではお答えすることができない状況にございます。従いま
して、いまおっしゃられているような個別案件等も含めて検討させていただき、そして市が、
どれだけ応援ができるかということについては、今後引き続き調査をし、そして検討を展開
してまいりたいと思っております。
◇19番(井之川博幸君) くどいようですけれども、地方公共団体は住民の福祉の増進を
図ることが基本なのですから、こういう福祉の問題とか、社会保障の問題は、ぜひ基本とし
て財源も優先的に使っていただきたいというふうに思います。
 要求アンケートの問題になりますけれども、実はこういうことを市民から言われました。
大腸ガンで人口肛門なのですけれども、沼田市がお年寄りのためにといいますか、全戸に配
られるのですけれども、温泉の割引券とか配ります。市民は温泉に入りましょう、応援しま
すよという意味でやられているのですけれども。そういう人は、なかなかそういう券をもら
っても利用ができないという、入れないと。実際には入っている人もおられるらしいのです
が、その本人の意思で、普通の、健常者の方と違って器具を付けたまま大衆と一緒に温泉に
入るということが恥ずかしいと思う方がいらっしゃるわけで、そういう方も温泉を楽しめる
というようなことをお願いしたいという、そういう意見を言われたわけなのですけれども。
要求アンケートの関係では、いろいろな障害者の方たちに定期的にそういうアンケートをと
って、こういう意見を吸い上げていただきたいというふうに思うわけです。それが全部実施
できるかどうかわかりませんけれども、やはり市が、みんなの要求は聞くよという姿勢はぜ
ひお願いをしたいと思うので、ある程度の部分の要求は聞いていると思うのですけれども。
そういう障害を持った方、全市民に聞くとか、大規模なアンケート活動等々をお願いしたい
わけなのですが、この点はどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員は、全体的なところにネットをかけて、要求アンケートを実
施したらどうかと、こういうことだと思うのですが、やはり先ほど私が申し上げたとおり、
各種障害者団体の会議等の中で、勿論、意見や情報交換を図るとともに、この必要に応じた
形の中で機会をとらえて、アンケートを実施して、支援の充実に向けて検討をしていきたい
と、こういうふうに第1回目の答弁で申し上げているところでございます。
◇19番(井之川博幸君) なかなか市の立場と実際に要望を持っていると言いますか、そ
ういう一般市民の方が、どこでも、何でも言えるということがないのだと思います。特にい
ま言った問題などは、私も本人に深く聞くのはちょっと憚られるというような感じなのです
よ。要するに、全然気にしない人は、人口肛門を着けていても皆と一緒に、一般大衆と一緒
にお風呂に入っている人もいるわけであって、入ろうと思えば入れるのですね。だけどやは
りその本人にしてみれば、恥ずかしいとか、そういう面があるのだと思いますけれども、そ
ういうことを、その本人には、「恥ずかしくてできないのですか」とは聞きづらいですよね。
やはりいろいろな考えの方がいて、障害を持っている方なんかにはなかなか聞きづらい面が
ある。そういう点で、団体等に所属をしていても、なかなか表立って言えないと。言うと、
あんた私なんかちゃんと入っているのだと言われればそれまででありますし、同じ障害を持
っていてもね。ですから、そういう点では、声なき声も引き上げるようなことを考えていた
だきたいと思いますが。そういう点ではどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 声なき声の心を吸い上げるということは、行政とすると大変重要
なことでありますので、当然これはしっかりとした対応を図っていかなくてはならないと思
っております。
◇19番(井之川博幸君) よろしくお願いをしたいというふうに思います。
 高齢者医療の関係に入りますが、ご答弁をいただきまして、広域連合でやるのですから、
なかなか市に、こうにしろ、ああにしろと言っても、市長が議員として出ていると。議会で
も代表の議員として出ていると。こういうところで議論していただきたいわけであります。
さっき保険料の問題答弁もいただきましたけれども、これは法律で決まっていることなので
すね、確かにね。そうすると、私がずっと言ってきた問題点が出てくるわけでございまして、
介護保険が本当にそういう状態になっている。年々保険料が上がるわけです。そういう点で、
法定繰入れ以外の構成市町村で話し合って、大変な場合にはきちんと各市町村の一般財源を
繰り入れたりしてですね、保険料を下げるということができるわけですから、そういう方向
も考えていただきたいと思います。この点についてはいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今回のこの関係は、広域連合でされていることからですね、やは
り一つには、そういった組織が立ち上がったということになっております。しかもこれが県
全体になっておりますので、例えばこの制度そのものが、独立採算による運営を基本にして
いる関係がございます。従いまして、法定繰入れ以外の繰入れについては、大変慎重になら
ざるを得ないところでございますし、他の自治体との関係等もございますので、この辺のと
ころは慎重にしていかざるを得ないというのが率直な感想でございます。
◇19番(井之川博幸君) 次に、資格証明書、これは国保の関係で大変なことが実証され
ています。なぜですね、ここに入れたかわからないのですけれども、まあ机上のあれで厚労
省の役人がこういうのを作っているのだと思いますけれども、今まで高齢者には、世帯の中
で滞納があって、若い人は資格証明書ですけれども、お年寄りだけは老人医療だけなのです
ね。ちゃんと保険証が発行されていたのですね。こういう立場は当然守るべきだと思うので
すよ。そういう点では広域連合の中で相談していただいて、そういうことにしようというふ
うにやればできないことはないというふうに思うわけなので、ぜひそのようなことで、市長
もそれに関係しているわけですから、お願いしたいわけなのですが、この辺はどうでしょう
か。
◇市長(星野已喜雄君) 広域連合そのものが、一つの独自した団体になってきているわけ
でございます。従いまして、そういうことから当然この関係等については、やはりその場所
が責任を持って対応していくというようなことになろうかと思います。いまおっしゃられた
ような関係等については、これは他の、当然これに参加している自治体の関係等もございま
すので、これらについてはご意見として、本日あったことを受け止めながら、今後の対応に
処してまいりたいと思っております。
◇19番(井之川博幸君) 時間がないので最後になりますが、健診制度、いままでの国保
でやっていた、老人保健でやっていたと別枠になってしまうので、ぜひあおばの健診も75
歳以上の人が受けられるようにしていただきたいというふうに思います。その点と、後期高
齢者の意見をきちんと反映させるという意味で懇談会はできますけれども、もっとそういう
人たちが集まったところで意見を聞くような、そういう組織を作っていただきたいというふ
うに考えるわけでなのですけれども。その点を確認をいたしまして、時間ですので今回の質
問は終わりたいと思います。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど第1回目の答弁で申し上げたとおりですね、75歳以上の
市民については、医療保険者である群馬県高齢者医療広域連合が実施主体となって、努力義
務として健診を実施することになりますのでということで申し上げております。現在、広域
連合において保健事業としての健診の実施に向けて準備を進めているところでありますと第
1回目の答弁で申し上げたとおりでございます。
 なお、この広域連合のいわゆる議員が、各、特に12市におきましては、前橋、高崎で2
名ずつ。他の自治体はすべて1名ずつということで、さらに町村の関係については、ダブッ
て、例えば富士見と榛東と吉岡と玉村で合わさって1名ということで、全体で19名の議員
がおいででございます。こういったところで、これからいろいろと論議をされて、そしてし
かるべき方向性の方に流れが、あるいはまたしかるべき方向性が出てくるのではないかとい
うふうに思っております。
 いずれにいたしましても、75歳以上の関係につきましては、ただいま申し上げたとおり
でありますので、ご理解を賜りたいと思います。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、橋襄典議員。21番。
〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) 一般質問いたします。
 合併半年後、日大の畠山先生による新市の住民アンケート調査が実施され、半年間であっ
て評価は難しい。2年後の実施については渋っていた。格差社会の到来、自治体格差時代が
やってきた。
 さて、コンプライアンスを重視した、新年度に向けた行財政運営に基づく予算編成の取り
組みについてお伺いいたします。もし、星野市長が1戸建マンションを新たに購入するとし
たら、どのような基準で価格も含めて選ぶのでしょうか。外観や間取りなど内部設計、そし
て通勤へのアクセスや周辺環境などの立地を基準に選ぶのがごく一般的だと思います。しか
し、今後はこれに加えて、市長が暮らすことになる自治体の教育や福祉など、行政サービス
の内容、さらには、その自治体が現在どれほどの借金を抱えているのかといった財政状況ま
で重視しなければ、当然のことながら安心して住めない時代になります。
 これまで国におんぶに抱っこ状態だった自治体は、地方分権改革により権限委譲が進み、
国から完全に切り離された独立採算性の運営を強いられることになった。少しでも舵取りを
あやまれば、そのつけは行政サービスの削減や労働となって市民の肩に重くのしかかってく
ることはご承知のとおりです。
 先日、人材育成マネージメントシンポジウムにおいて、現在、早稲田大学北川教授が市長
と同様なことを言われておりました。さらには、市長が常々言われている「公平、公正、公
開」付け加えて他責、言い訳ではなく自責でと繰り返し強調されておりました。また、分権
化により今後は、自治体自ら財政を立て直す努力があるかどうか大きく問われ、場合によっ
ては経営破綻に追い込まれる自治体が相次ぎ、地域住民の生活を大きく左右する時代が目の
前にやってきております。
 こんな前置きをして質問をいたします。はじめに、行財政改革の推進状況と新年度予算編
成について。新年度に向けて新市の現状分析について。実質収支比率、財政力指数、経常収
支比率、実質公債比率、公債費負担比率、起債制限比率、地方債現在高の比率、債務負担行
為現在高の比率、将来にわたる実質的な財政負担の比較、行政コストを含めて、さらには、
6月3日付けの日経新聞「2005年度日経試算」からどのような認識と方向性を考えてい
るのか、まずお伺いいたします。
 次に、新年度に向けて行財政改革について。市長は本当に現状に納得しているのであるの
か。さらには、具体的な改革案と新たな設置された行財政改革実施本部の状況と2008年
度からの導入される連結実質赤字比率について。沼田市にとってどのような影響があるのか
お伺いいたします。
 次に、簡素で効率的な行政改革運営についてどのように判断されているのか。さらには、
今後についてどのように考えているのか、具体的にお答えください。
 次に、行政事務近代化推進委員会における近代化計画と主なる調査審議についての委員会
の開催状況とその内容と課題についてお伺いいたします。
 次に、ニセコの実例を取り入れて通告いたしました。開かれた行政運営と市民協働につい
て。ニセコ町まちづくり基本条例第11条、「町長は、予算の編成に当っては、予算に関す
る説明書の内容の充実を図るとともに、町民が予算を具体的に把握できるように、十分な情
報の提供に努めなければならない」から見る、予算編成の情報公開について。「予算説明書、
もっと知りたい今年の仕事」について。例えば、事業内容を含めてファイル化して、各公的
施設において開示をするといったことも含めて市長の考え方をお伺いいたします。
 有害鳥獣駆除費遅滞の再々調査についてお伺いいたしますが、毎回、回答内容が二転三転
しており理解に苦しみます。内容には問題があるが、行政管理運営についてどうなのか。市
民の意見に対する姿勢と市民に対する姿勢についてお伺いいたします。
 次に、ふれあい広場からの、市民の意見にもとづく質問に対する答弁の差異についてお伺
いいたします。
 次に、森林、里山整備と有害鳥獣安全対策についてお伺いいたします。昨今、農業従事者
の高齢化、農家戸数の減少や農産物の価格低迷等によって、遊休地農地、耕作放棄地の増加
と森林、里山等によって周辺農地に病害虫発生の悪影響を及ぼすのみではなく、景観の悪化
や安全性などの要因になっている。そこで遊休地、耕作放棄地及びグレーゾーンの状況と解
消による安全対策からの生活安全対策について、どのような方策をとられているのかお伺い
いたします。
 次に、農地に牛を放牧して、またレンタル放牧で雑草を牛に食べさせる仕組みが全国で実
施されておりますが、いかがお考えでしょうか。さらには、導入したときのメリットとデメ
リット、取り組みについてお伺いいたします。
 最後に、平成20年度農林水産省概算要求は、耕作放棄地解消を今後の大きな課題と位置
づけ、企業の農業産業について、食料自給率等内容をとりまとめておりましたが、新年度予
算編成の取り組みについて、WTO、個別所得補償等については、苦境におかれている農家
への救済手段になると思いますが、同時に今後、沼田市の小規模農業政策についてきちんと
立てておかなくてはならないと思いますが、将来の農業政策についてお伺いし、1回目の質
問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの橋議員のご質問にお答え申し上げます。
  まず、コンプライアンスを重視した行財政運営について、行財政改革の推進状況と新年度
について、新市の現状分析について「2005年度日経試算」についてでありますが、まず、
新市の現状分析につきましては、先の大東議員のご質問でご答弁させていただいたとおり、
本市の財政は、国の「三位一体の改革」による地方交付税等の一般財源の急激かつ大幅な削
減により、平成18年度の普通交付税と臨時財政対策債の合計額が、改革前の平成15年度
と比較すると大幅な削減であり、本年度についても引き続いて減額となっております。
  そのような財政状況を反映して、主要な財政指標のうち「経常収支比率」が、平成18年
度決算で100%以上に上昇しましたが、このことは、市税をはじめとする歳入の確保に努
めるだけではなく、人件費などの義務的経費も含めて、歳出全般を抜本的に見直さなければ
ならないと認識しているところであります。
 さらに、将来にわたる実質的な財政負担を含めた連結ベースの公債費である「実質公債費
比率」が、平成18年度決算でボーダーラインの「18%以上」となったため、起債発行手
続が「許可制」となり、申請時に「公債費負担適正化計画」などを策定することが義務づけ
られることになり、全庁的な起債抑制等の対応が必要であると考えております。
 以上のような状況から、本市の財政状況は、「極めて逼迫した危機的な状況にある」と強
く認識しております。
  次に、「2005年度日経試算」についてでありますが、日本経済新聞の本年6月3日付
けの紙面で、全自治体・全会計の決算を基に日本経済新聞社が「連結実質赤字比率」を試算
した結果が掲載されましたが、これによると2005年度(平成17年度)決算で、全地方
自治体の4%超に当たる78市町村の財政が公営企業などを含む連結ベースで赤字であった
ことが掲載されております。
 本市におきましては、平成18年度決算において、一般会計、特別会計及び水道事業会計
のすべての会計において、黒字をもって収束いたしましたが、各会計において依然として厳
しい財政状況であることには変わりはなく、今後も引き続いて財政の健全化に努めてまいり
たいと考えております。
 次に、新年度に向けて行財政改革について「2008年度から導入される連結実質赤字比
率について」でありますが、まず、新年度に向けて行財政改革につきましては、現下の厳し
い財政状況を踏まえ、第五次総合計画を支える行財政構造の確保を図るため、本年4月16
日に「沼田市行財政改革実施本部」を設置し、全庁あげて対応しているところであります。
また、下部組織として、実施検討委員会及び作業チームを設置して、現在、財政健全化のた
めの取組項目をもとに、財政構造の見直しについて検討を行っております。
  「2008年度から導入される連結実質赤字比率について」でありますが、「地方公共団
体の財政の健全化に関する法律」いわゆる「地方財政健全化法」が、本年6月15日に成立
し、6月22日付けで公布されました。この法律は、地方公共団体の財政の健全性を4つの
指標で判断し、悪化の度合いに応じて早期是正措置を発動するのが柱となっております。
 新制度における4つの指標は、公営企業会計などを含めた地方自治体の財政状況を明らか
にするため、@実質赤字比率、A連結実質赤字比率、B実質公債費比率及びC将来負担比率
となっており、指標の公表は平成19年度決算から、財政健全化計画の策定の義務付けは平
成20年度決算から適用されることになります。
 このうちの「連結実質赤字比率」につきましては、全会計の実質赤字等の標準財政規模に
対する比率となっておりますが、政省令が公布され次第、早急に対処したいと考えておりま
す。
 次に、簡素で効率的な行政運営についてでありますが、厳しい財政状況、高度化・多様化
する市民ニーズ、事務の効率化などに対応するため平成18年1月に「沼田市行政改革大綱
(〜時代の変化に対応した市民協働による行政運営を目指して〜)」を策定し、「効率的な
運営による財政の健全化」、「簡素で効率的な行政運営」、「開かれた行政運営と市民協
働」を目標に設定し、行政改革を推進しているところであります。
 ご質問の簡素で効率的な行政運営についてでありますが、「組織機構の見直し」、「事務
事業の見直しによる効率的行政の推進」、「定員の適正化」を重点的に実施する事項と定め、
平成19年度につきましては、市長公室の総務部への統合や係の統合などにより、2課7係
の削減を図るとともに、職員採用の抑制などによる職員数7名の削減を図り、合併時から職
員数23名の削減に努めたところであります。
 今後につきましても、市民に分りやすくスリムで効率的な組織、新たな行政需要等に対応
する組織の構築に向けた検討を行うとともに、行政のスリム化を図るための職員数の削減な
どに取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、行政事務近代化推進委員会における、近代化計画と主なる調査審議についてであり
ますが、行政事務近代化推進委員会は、行政事務運営の近代化を推進するに当たり、近代化
計画を立案し、又は調査審議するための組織として、委員長に副市長、副委員長に総務部長、
委員として振興局長、教育長及び各部長等をもって構成されており、行政改革大綱の実現を
図るため定められた実施計画を推進するため、その具現化に向けた取組について調査審議を
行っているところであります。
 本年度は、行財政改革の健全化に向けた組織として、行財政改革実施本部、行財政改革実
施検討委員会及び作業チームを設置し、行財政改革の具現化に向けた取組について検討を行
っているところでありますので、行政事務近代化推進委員会につきましては、組織機構の見
直しを主な審議項目として、これまでに3回の会議を開催し、市民に分りやすくスリムで効
率的な組織、新たな行政需要等に対する組織の構築に向けた検討を行っているところであり
ます。
  次に、ひらかれた行政運営と市民協働について、ニセコ町まちづくり基本条例第41条
【町長は、予算の編成に当たっては、予算に関する説明書の内容の充実を図るとともに、町
民が予算を具体的に把握できるよう十分な情報の提供に努めなければならない。】から見る、
予算編成の情報公開について【予算説明書:もっと知りたい今年の仕事】についてでありま
すが、ニセコ町のまちづくり基本条例は、平成12年に全国的に見ても先駆的に制定された
条例として認識しております。
 この条例では、第1章の目的に次いで、第2章で「まちづくりの基本原則」を総則とし、
第3章で「情報共有の推進」及び第4章で「まちづくりの参加の推進」を細則として位置付
けています。この原則を表現する個別条項として第41条で予算についても町民が理解でき
るよう十分な情報提供を行うという意味で、わかりやすい予算説明書を作成し、全戸に配布
するという取り組みを行っているものとして理解しております。このような取り組みは、開
かれた行政運営を推進するためには必要なものであると考えております。市民との協働過程
でも、情報共有は最も重要な点であり、協働のまちづくりを推進するためにもニセコ町や他
の先進事例を参考とし研究してまいりたいと考えております。
 次に、有害鳥獣駆除費遅延の再々調査と農業政策について、行政管理運営について、市民
の意見に対する姿勢と市民に対する姿勢についてでありますが、意見は厳粛に受け止めて事
実の確認をして回答しているところであります。 
 次に、ふれあい広場からの市民の意見にもとづく質問に対する答弁の差異についてであり
ますが、今までご答弁申し上げてきた内容につきましては、その時点で行った調査に基づき、
明確になった事実についてお答え申し上げてまいったものでありますので、ご理解を賜りた
いと思います。
 次に、森林、里山整備と有害鳥獣からの生活安全対策について、遊休地「耕作放棄地」及
びグレーゾーンの状況と解消による安全対策についてでありますが、昨年につきましては、
ご案内のとおりクマの異常出没があり、多額の農作物被害に加え人的被害もありましたが、
被害のあった果樹園の多くは、手入れが行き届かない山林に面していると同時に、一部では
耕作放棄地にも面していることが被害につながりました。沼田市では、昨年、耕作放棄地の
調査を実施し、現在その集計を行っておりますので、中山間地域等直接支払事業、農地・水
・環境保全向上対策等を活用しながら、耕作放棄地の解消に向けた施策を研究してまいりた
いと思います。
  次に、農地への牛の放牧とレンタル放牧についてでありますが、遊休地等に牛などを放牧
することは、野生獣が出没しにくい環境を確保するための緩衝地帯を設けることになるなど、
有害獣対策の有効な手段の一つで、利根町平川地区においては、本年度から耕作放棄地再生
活動等モデル支援事業として実施しておりますが、脱柵など各種課題も生じております。今
後はこの経過を見ながら課題等について研究していきたいと思います。
 次に、メリットとデメリットと取り組みについてでありますが、メリットとしては、有害
獣対策となることや自然の中で草を食することにより、十分な栄養の摂取ができ健康な牛の
飼育ができます。デメリットとしては、牛を放牧するには柵の設置や牛の輸送費、草が終わ
った場合の移動などコストの面において、また、水場があるかどうか、アブや蚊などによる
病気の感染や牛にとって有害な草の除去が必要となる等の問題があります。これらの課題解
消と事業の展開について、今後研究を重ねてまいりたいと考えております。
  次に、平成20年度農林水産省概算要求から「食料自給率等取り組み」についてでありま
すが、 食料自給率については、平成18年度の自給率が9年ぶりに低下するなど、取組の
強化が必要とされているところでありますが、国では、平成27年度までに45パーセント
に引き上げるべく対策や耕作放棄地を解消するための予算要求を講じているところでありま
す。
 自給率の向上に取り組むことは、国産作物の作付増加を促し、遊休農地発生の抑制につなが
り、鳥獣による農作物被害増加の一因とされる荒れた農地を減らすことができると考えており
ます。また、WTO等の問題につきましては、国、県等の動向を注視しながら事業推進を図
ってまいりたいと思っております。
 小規模農業政策につきましては、沼田市における50アール以下の農家は約43パーセン
トと大変多くを占めております。農地保全面での担い手は、認定農業者だけでなく、これら
の農家等が果たしている役割は大きなものがあると認識しておりますので、国・県等に対し
小規模農家等への政策・支援を要望しているところでありますが、今後も更に要望してまい
りたいと思っております。
 以上申し上げまして、橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇21番(橋襄典君) 答弁をいただきましたので再質問をさせていただきます。
 今年度の予算編成に当っては、その説明書の中において非常に財政が厳しいと。この中に
ついては、行財政改革断行待ったなし、こういう文章が書かれてあるわけですけれども、過
日、7日の日ですね、群馬県でいわゆる実質公債比率等含めた中の新聞報道がありました。
この中においては、沼田市は20パーセントという形になったわけですね。前年対比2.8
ポイント増ということで、県下においては4番目に最悪な状況にあるわけであります。この
中で、群馬県は低い方から全国では2番目なのですね。沼田は、悪い方に突出しているとい
う状況でありまして、その新聞の説明内容においては、この2.8ポイントが上がったとい
うことは、緑資源機構の整備した望郷ラインですね、この区間と、先ほど市長が答弁された、
また同僚議員の大東議員に答弁された厳しい内容であるという状況があるわけです。この合
併に当っても非常に多く、旧白沢村、それから旧沼田市が非常に大きかったわけです。これ
は、長期的には予測ができたはずなんですね。
 そういった中で、長期的な財政推計というのを見ながらやっているということが非常に大
事なところでありまして、昨年も、私の一般質問で、一昨年になりますけれども、4月の2
5日、マニフェストによる全国の首長の連盟にいち早く市長は取り組んだ。これは非常に素
晴らしいことで、私もそこには属しているのですけれども、県下においては5人の首長が入
っているということで、当然、行財政運営においても、いわゆる非常に現況をよく把握した
状況での財政運営になっていくのだと、こういうふうに期待するわけです。なおかつ、これ
からの行政運営は、マニフェストを持ってやらないと地方自治体はつぶれていってしまうと、
こういう行き過ぎなことはあるかもしれないけれども、過日、8月の30日、北川先生はこ
ういうことを言われている。いわゆる私も選挙でマニフェストをやってきたわけですけれど
も、その中においては、その理念に基づいて数値目標を出すと。それから期限と実施方法と
裏付けの財源を持ってやるという、これが限られた財源を有効に生かしていくということで
す。
 当然、今回の総合計画のときに議会からも意見を出しました。それはどういうことかとい
うと、同僚議員の答弁にもされましたように身の丈の合った行政運営をしたいと。こう言っ
ているわけですよね。今年の予算でも言っているわけですよね。しかしながら、総合計画を
立てるときには、議会からは出たけれども、議会の意見のようなことの収集した総合計画で
はないのですね。しかしながらこういうところで答弁をするときにはどういうことが出てく
るかというと、総合計画、基本計画に基づいて行政運営をする。これは当たり前のこと。で
すから、本当に身の丈の合った行政運営をするということは、やはり優先順位を決めるとい
うことです。優先順位を決めるということは、説明責任を果たす、公正、公平、それで住民
参加で回避をしていくということ。これがいちばんの原点であります。そういった部分が今
回の一般質問を聞いていても、同僚議員の一般質問を聞いていても、非常に素晴らしい意見
であったのですけれども、それを超えた、それではどうしたらいいか、こういう答えがない
のですね、残念ながら。非常に現下の厳しい状況、住民が求める質問があったにもかかわら
ずなかなかそこのところにそれではどうしたらいいのだろうということなのです。ですから
いま、現状の状況はどう把握して、どうしていくのだろうかといったことについて、いまの
市長の答弁では私は納得しない。そういったことについてもう一度ご答弁をお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど答弁をさせていただいた、結論から言うとそのとおりなの
ですけれども、議員は、それでは納得ができないということでありますが、一応現在、全庁
あげて現在の状況をどうしたらいいのかということで、一生懸命各方面から叩いているとこ
ろでございます。
 なお、新聞報道等では、望郷ラインの関係、あるいはまた交付税の関係等が、特に私の手
持ちのマスコミではそのようなことが載っていたわけでございますけれども、今回のこうい
った事態を受けて、やはり早急にこれが立て直しのためにしっかりとした足取りで歩んでい
かなければならないと考えております。
◇21番(橋襄典君) そこでですね、いまむこう5年前はあまりこういうことを言われ
なかったのですけれどもね、行政経営ということが出てきているわけですね。3月の一般質
問でも、私が例を出して言ったのは、星野已喜雄商事であったならば、自分の懐から出して
いけばどういう形になるのだろうと。こう例を出してやらせていただきました。いまこうい
った経営感覚を持たないといまの自治体はなっていきません。そこでたまたま手に入ったの
ですけれども、日本一の村を超優良会社に変えた男ということで、岩手県知事選にこの間出
て落選しました。この村はですね、滝沢村村長ということですごい人なのですよね。そうい
うことの一番の機転は何かというと、経営感覚を持たなくてはだめなのだと。私は常々言っ
ているけど、市民が投資をして、そしてその結果として配当という住民サービスがあるわけ
ですから。そういったことについて、この方は、私は自ら社長とか言っているわけですね。
そして、市民は顧客だと。こういう感覚を持ってやってきているわけです。ですから、過日
の同僚議員の質問においても、民の富を追求するということですから、その経営主案という
ものがなければだめだと。そこで、今までの同僚議員の質問を聞いていますと、それでは政
策として、どういったものに取り組んできたのか。それは具体的に、できれば早く結果が出
る方がいいわけです。それには、もう一つは、市長自身のリーダーシップする具体的なもの、
どういうことを求めているのかという明確なそういった方向づけをしなければならない。ど
っちもこっちもということでは、ただ言葉の羅列で答えているだけではなくて、どうしたら
こういうふうに市民のために得になるかと、こういう考え方を基本になければならない。そ
の点についてはいかがでしょうか。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後2時02分休憩
─────────────────────────────
午後2時10分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 議員、先ほどご指摘のとおり、岩手県の滝沢村の村長さんのこと、
あるいはまた、昨日の同僚議員の上杉鷹山の関係を引き合いに出してのこと。経営感覚のご
指摘、全く時代の流れがそうになっているということについては私もそういうふうに認識を
しています。そういった中で、ご質問の関係でございますが、検討委員会、あるいはまた作
業部会等が延べ20回にわたって開催をなされてきたところでございます。それが、じゃあ
どういうふうなことかというと、2つに大きく分かれるわけでありますが、財政基盤の強化、
歳出構造の改革と、この2つに分かれてまいります。財政基盤の強化については、収入の確
保と受益者負担の適正化、歳出構造の改革については、事務事業の再編整理、廃止、統合、
あるいはまた人件費等の見直し、さらに3つ目、義務的経費の見直し、あるいはまた4つ目、
投資的経費の縮減、5番目として、特別会計への繰出金の見直し等を中軸にして、そういっ
た機関でもっていろいろ叩いてきた経過がございます。いずれ整理がされると皆さんに明ら
かにして、そしてまた対応方を図っていくという、そういう流れになろうかと思います。
◇21番(橋襄典君) 考え方はそうなのですよね。そこで、いまちょっと雑談で話した
のですけれどね。一昨年、同僚議員からみなかみ町の話が出たのですね。首長の報酬を減額
すると。そのときに、沼田はそこまでいってない、そこの前まで行っていなかったのかもし
れないけれども、先ほどの実質公債費比率が20パーセントになる。理由づけとして、望郷
ラインの話が出たわけですけれども、これは我々以上に行政側からすれば十分認識している
わけです。ですから、そういった部分も含めて当然計画を立てていく、予算編成していくわ
けですからね。そこで前にも申し上げたように、今年の予算の中で課長補佐以上、人件費ね、
その手当を2,900万円カットすると。次にちょっとかかってしまうのですけれどもね、
そのときに、その以前に改革をしなければならない問題というのがあるのです。ちょっと先
まで行ってしまったのですが、いま市長の答弁でそういうことが出てきたものですから出た
のですが、いずれにしろいま沼田の財政状況は非常に厳しいということですよね。そこで推
測されることは、次年度の新年度予算においては、いわゆる職員給与までかかってくるとい
うことだと思うのですよ。
 この財政の状況の中で非常に厳しい状況を、過日の同僚議員の質問に対する答弁では、市
民にそういう説明会をしてくるということなのですね。先ほど市長の答弁では、まず議会に
そういったことを資料をもって提供して、いま現状はこういうことですよと。なぜ私がいま
そういうことを言うかというと、昨年の10月の6日の日、全員協議会において、いわゆる
グリーンベル21の三井生命の試算の無償譲渡の問題、あのときに、私は会議の招集の状況
もおかしい。それから、この内容、沼田市においての死活問題ですよと。こういう中におい
てどうあるべきか。受けたときと受けなかったとき、こういう話もしたわけですよ。ところ
がそのときに、そういう検討はしてないと言ったのですよ。それでやっと手に入れて、昨年
の12月にこういう資料があったじゃないですか。
 今回の一般質問の同僚議員の中にも、それすら知らないような話をしたわけですよ。だか
ら、そういう資料を提供しないのですよ。公開、公開と言いながら。すべての決めては公開
なのですよ。公開をして、説明責任において理解をしていただいて、優先順位を決めて、よ
り効果的な行財政運営をしていくと。こういうのが基本なのですよ。ところがですね、いま
私はやさしいと思っているのですよ。市長が言ったことが具体的なのですよ。できなかった。
もしこの問題があったときにどうしたらいいのだろうと、こういう知識じゃないのです。知
識は十分市長持っている。その中において知恵をふり出して、そしてこの円滑ですか、こう
いった運営をしていくということが大事なことなのです。いまいちばん、これからいろいろ
な政策をする以前の問題なのですね。これをしていかないと半歩も一歩も前向きにはならな
いのだと。
 この前もそんなようなことを言いましたけれども、やはりいちばんここが大事なところな
のです。確かにいろいろな知識だとか、いろいろ持っているかも知れないですけれどもね。
でも、いかに市民にとって市にとってどうあるべきか。そのためにはどうしたらいいか。こ
ういう形がなければならないのではないですか。
 それから、先ほど歳入の増、歳出の抑制とかいろいろ出ましたよね。それについては、沼
田市にとってはとれが好ましいかということに入ってくるわけです。いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議会の皆様方には、当然しかるべきときがきたらお披瀝をしてい
くということには、当然のことでございます。同時にですね、また市民に対しての説明会等
もこれまた行っていかなければならないと思っております。従いまして、議会の皆様方のご
理解をいただくべくことについては、当然それは段取りとして考えていかなくてはなりませ
ん。
◇21番(橋襄典君) こんなこと当然のことなのですよ。あえて私が言うことではない
のですね。だからそれが、失われている部分があるのですよ。先ほどもお金の話が出ました。
お金がなければ使えないのですよ。子どもが飴が欲しい。だけども明日は入ってくるから明
日までがまんしなさいと言うには、子どもに対して親が説得しなくてはならないわけですよ。
5人家族でいて、一食抜かなければならないときに子どもに抜かせるのですか。親が抜くの
ですか。そんな常識的な部分というのはあるわけではないですか。ですから、そのことにつ
いて説明責任というもの、それも公の中で、そしてすべてこの費用は市民の税金でなるわけ
です。当然の話なのです。
 ですから先ほど、市長の1回目の答弁については、うん私は満足していませんよというの
はそこなのですよ。いろいろな業種の方々がいて、そして毎日を一生懸命働いて、いい生活
をしたい、仲間とも仲良くしたいと、こう頑張っているわけですよ。その代表としているの
が市長なのですよ。私は、市長、誤解を招くかもしれないですけれども、市内であれば泥ま
みれになっても結構だと思うのですよ。しかし、市外に行ったときには、市長は沼田の顔で
すからきちっとやってもらいたい。そのためにはどうしたらいいか。そういう頑張る汗を共
にいかなくてはいけない。目的は同じなんですよ。ですからそういった部分について、私は
一人会派で政務調査費も出ませんよ。8月の30日も、また議会開会した翌日にも横浜に行
ってきました。でもやはり何が目的だと。寝てもさめてもですよ、はっきり言って。いま沼
田版としてこの例が果たして生かせるものか、どうなのか。そこに知恵というのは生まれて
くるわけではないですか。いま私の枕元には紙と鉛筆が置いてあります。でもですね、やは
りそれが役に立つかどうかわかりません。しかしながら、いまの財政状況を打破するには、
私は口癖で言っていますけれどもね、脱皮しないヘビは死ぬ。だから少しでも脱皮するため
のそういう工夫、知恵というものを出していかなければならない。言葉の羅列はいくらでも
できると思います。いまこういう実施本部を作ったということは、非常に厳しい状況である
からであるのです。ですからそれもよく早く、過日の答弁には少し遅れ気味だと。でもね、
遅れても結果としていい結果が出てくればいいのです。
 先ほど、午前中の同僚議員の質問でね、魚の話が出ました。いま川に魚がいないのです。
遊ぶこともできない、楽しむこともできない、どうしたらいいのですか。これは行政だけの
責任ではありませんよ。いろいろな環境の変化とかいろいろな問題があると思います。その
要因をどうしたらつぶしていけるか。それがいま言った歳入増、それから歳出抑制、いまの
中で抑制される部分はいっぱいありますよ。ちょっといろいろありますけれどもね、うーん
といっぱいあるのです。だからそれが市長の考え方にとってそれがマッチしているかどうか
わかりませんよ。ですから、やはりその基は組織なのですね。いつも四六時中、356日意
識改革なのです。その中で、いまの沼田市の中で、補助金と委託料の抜本的な見直しです。
去年も言ったと思うのですよ。でもこれをね、さらけ出して、本当に必要だったら今まで以
上出してもいいのですよ。そして、その将来にプラスになるという形がある。ものすごいこ
とになりますよ。私がちょうど平成11年の2月、事務近代化の見直しで補強版が出ました。
これは議会発信で、当局も理解をしていただいて1億6,000万弱の経費カットなのです。
これは毎年いまずーっとなっているのですよ。これは議会側から出ているのです。兼務報酬
から始まってですよ、これはいま考えると不自然なのですよ。しかしながら、そういう形に
立脚しなければならないのですかと。そうじゃないと、いくら今度実施本部を作ったって絵
に書いた餅になっている。全く失礼な話かもしれないですけれども。それを市民にとって、
議会にとって説得力になる、「うんなるほどな、おっ、頑張ったな、よーし俺たちも頑張ろ
う」と。こういう形になろうかと思うのです。ですから、そういうふうに行政は縦割りです
よ。縦割りの弊害もあるけれども、それを生かす方がうんとあるはずですよ。そういう部分
も含めてね、もう一度ご答弁をお願いしたい。
◇市長(星野已喜雄君) 当然この日日の意識改革は勿論のことでありますが、先ほど申し
上げましたとおり、財政基盤の強化と歳出構造の改革ということで、先ほど財政基盤の強化
については2点。構造の改革については5点ほど申し上げさせていただきました。先ほど議
員の方から、個別なこと等についてもふれられたわけでございますけれども、それらのご提
言もしっかり受け止めた形の中で、今後に対応してまいりたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) それで、ふれあい広場、一昨年だったと思うのですけれども、各
会場で市長が説明したこと。そのときも財政が非常に厳しいと。いまのままでずっと足りな
い部分が出てくると。足りない分の補填は2点。その1点はアウトソーシング、それと常々
市長が言っている住民参加。それでは、そのことについて本当に出ていますか。道路愛護の
話は先ほど出ました。これもまさに昔から延々と続いている住民参加ですよ。その良さが少
しずつ欠けてきている。それではいまの現代版でどうしたらいいか。いま言ったことについ
てね、実は三鷹市のアウトソーシングの導入、この方は一条さんという方が説明された、す
ごい話ですね。まさに市長が求めようとしているアウトソーシングの導入です。その三鷹の
市長が、今回で2期目なのですけれども、女性の方。実践型の市長です。ですから、本当に
住民の目線において行政運営をする。その一条さんという方は、全国行脚でそこらじゅう呼
ばれているそうです。このアウトソーシングはいろいろ問題がありますよ。当然、住民も巻
き込まなくてはならないし、これはコンビニも使ったり、いろいろな問題があります。ぜひ
ですね、これを研究していただくと、市長が求めようとしているものを具体的に求められて、
そして住民がよくなって、負担が軽減されるはずです。ぜひ、この辺も研究していただいて、
細かいところまではふれません。
 それからですね、いまもなお、先ほど申し上げましたけれども、市長はマニフェストとい
うことについては、まだそこに籍を置いているだけで、勉強されて、もうマスターされまし
たか。それによって、マニフェストによって地方は、国全体は変わってきます。口約束でな
くて公約するわけですから。それは我々も同じですけれども、4年間の命を、その中でどう
いうふうに住民のために頑張って具体的に出していくか。ただ議会は、議員は、なかなか執
行権がないから難しいですけれども、その点についてお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) マニフェストの関係、大変私自身、大変な、難しいことだなと思
っております。ですから、熟知をしているのかということになりますると、まだまだ勉強の
途中でございまして、今後いろいろなところから情報を得たりして、これからも勉強をさせ
てもらいたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) 過日も委員会の中で、レジ袋の話を提案させていただきました。
これなんかも例えば月に1回、全市の中でごみ拾いをしましょうと。ものすごい状況になり
ますよ。だからこれが、自分たちのまちだから自分たちでしなさい。だから市長が、4年前
だったかな、自分の会報を出したときに、あなたが動けば沼田市が変わるということが出て
たと思うのですね。そうじゃないのですよ、市長としてはリーダーシップ、そして離れてい
って自立していく。自分たちのまちは自分たちでやっていく。こういうことになるわけです
よ。ですからそういったことを、あとPFI、このPFIもいまの公共事業が非常に少なく
なってきてしまって、束ねていこうとかいろいろな考え方があります。こういった部分も各
地でやっています。いまつまずきにあるところなのですけれども、でも沼田はPFIを導入
に検討しますよと言っているのですよね、いまは動いていない、全く。ですから、いかによ
くしようかということにあるわけですね。今回の行政改革大綱だって職員の数を70人減ら
しますよというだけの話なのですね。具体性がないのですよ。私も委員会の中で申し上げま
したけれども。それについてお答えをお願いしたいと思います。
 次に、ニセコの、「もっと知りたい今年の仕事」これなのですね。過日、担当課長は15
年を持っていましたけれども。なぜ私はこういうことを言ったかというと、例えば、担当部
課ですね、課で、1枚、1枚でいいのですよ。例えば総務課は総務課で2、3枚あっても、
そこのファイル化するわけですよね。それで各公的機関に置いておけば、市民が行って何な
のだと。みんな事業内容から、補助事業の内容から全部これは出ている。これは負担になら
ないですよ、市長。お金もあまりかからない。総務課なら総務課。5枚なら5枚あるとして
ね。だから総務課でまとめてみんなファイル化すればいいのですよ。それで各機関に置いて
いけば、市長がやろうとしている、行政がやろうとしているのが一目瞭然、ここに出てくる
のです。これは1,000円で買えました。前は500円で買った。過日も同僚議員の話を
されましたけれども、その具体性の部分としての答弁はない。これもやってみてくださいよ。
市長はどう考えるかわかりませんけれども、それはそんなに負担がかかる話ではない。これ
で市民が理解できる。ああ私たちのお金はこうやって使われているのだなと。国、県からこ
うやって持ってきてこうやっているのだな。こういったことがあえてこの41条の中に、市
民にという、そのときの逢坂町長ですよ、いま国会議員ですけど。私から見るとあの方は町
長でもよかったかもしれない。ニセコの町民にとってはですね。それはまた別の話ですけれ
ども。こういったことをやる。先ほどもまちづくり条例の話が出ました。これも議会でも喧
々囂々、反対、賛成、反対、賛成ですね。やってましたですよ。でもね、これを出してみて
ください。ものすごい住民からは反響が出てくるはずです。その辺についてはいかがでしょ
うか。
◇市長(星野已喜雄君) 職員の削減の関係につきましては、合併協議のときにいろいろと
協議をなされてきたことを踏まえて、しっかりと、段階的に、これを進めていくと。状況に
応じては、ややこれが早くなるというふうにも思っております。
 なお、ニセコの関係の、いわゆる予算書になるのだと思いますけれども、そういった関係
の説明書等については、先ほど冒頭の答弁で申し上げましたとおり、開かれた行政運営を推
進するためには必要なものであると考えております。ということを申し上げているところで
ございまして、今後どういうような手法がいいのかということは、先人の町等の研究もさせ
ていただきまして、これが対応に努めてまいりたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) いままでの行政の答弁とはそういう答弁なのですね。前例に基づ
く、これも大事なのですよ。それを打破しなければならないというので先ほど蛇の話をした
でしょう。それがこれは市民にとって理解を増すんですよ。市長が汗を流して頑張っている
ところがこの中で見えるのです。それともう一つは、最後に資料があるのですね。この資料
が具体的に書いてあるのは非常にいいのです。ああなるほどなと。私の知らないものもいっ
ぱいあります。まずそのことについてもう一度ですね、もうあと9分きりないので次に入り
ますけれども。
 有害鳥獣の関係なのですね、これも、もう10月の7日でしたっけ。記者会見したのは1
1月の11日ですよ、11月の10日が我々の委員会であって。その中に、書類の中に忘れ
ていたというのですよ。でも、書類の中に忘れていたと言ったって、そのときには、その本
人は他に異動しているのですよ。そんな資料のままで行ってしまったのですか。これもおか
しいのです。そしたら今度、指導員手当についても、3カ月にまたいでいる。何を調査した
のですか。それが議会では、12月、3月、6月、9月ですよ、また私が言うのですよ。こ
んな質問ね、したくありませんよ。これは、管理運営に問題があるのではないのですか。他
人事ではないのだと思いますよ。だってこのお金だって住民のお金ではないですか。だから
そういった蟻の穴ではないけれども、そういうことからきちっとやっていかないと大変な問
題が出てくるのではないですか。だから、行政管理なのですよ。そのことについてどうなの
だと、そういう具体性がないから、だらだら、だらだら、私の40分が終わればそれでおし
まいになってしまう。そういう問題じゃない。中身をどうするのかと。何が正しいんやとい
うことですよ。いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) これにつきましては、有害鳥獣駆除費に係わる調査について、利
根東の猟友会事務にかかわる内容でございまして、利根町振興局を中心に調査を進めるよう
指示してきたところでありますので、振興局長より答弁をいたさせます。
◇利根町振興局長(郷原重雄君) 命によりましてお答えを申し上げます。
 6月市議会後行ってまいりました有害鳥獣駆除費等に係る調査でありますが、これは先ほ
ど、市長の答弁にありましたように、利根町東猟友会に係わる事務でありまして、旧利根村
時代に執行してきた事務であります。ご指摘の内容ですけれども、平成11年から16年度
にかけて担当してきた、猟友会に係わる事務について調査を行いました。調査内容について
は、次長よりご答弁をいたさせますので、よろしくお願い申し上げるところでございます。
以上です。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 命によりまして、ただいまの質問についてお答えさせ
ていただきます。6月議会では、事故防止指導員手当が3名の方に、14年度、15年度、
16年度、合計8,000円が、平成18年12月17日に支払われているという質問の件
でございますが、調査結果は、1名の方に対しまして、平成11年度、15年度、16年度、
合計8,000円であり、この件に関しましては、担当職員が事務処理上に適正を欠き、関
係者に大変迷惑をかけたことに対し、反省とお詫びの意を伝えるがために関係者宅を訪問し、
陳謝を申し上げ、理解を求めた日にちが平成18年の12月17日でございます。
 なお、猟友会事務で携わってまいりました、ただいま申し上げました事故防止指導員手当、
それと日本シカ生息調査手当について調査をいたしました。
 以上です。
◇21番(橋襄典君) 時間がないから細かいことは言いません。またあとでこれは、議
会離れてからこれは聞かせていただきたいと思います。
 6月の次長の答弁では、本人の了解を得てはんこを借りた。これは本人の印鑑ではないの
ですよ。役所に置いておいたはんこを使っているのですよ。こんなことが行政で。ですから、
当初のコンプライアンスはそこなのです。行政は遅れても筋論を通してきちっと住民にとっ
て正しくやっていくことが信頼される行政だったのだと。それにいまの時代ですから、早く
やってくれというのは住民の要望なのですよ。しかしながらですよ、そのときには、お互い
に本人の了解の上、使ったのはうそを言っているじゃないですか。こんなのは偽造じゃない
ですか、それでは、人のはんこを使って。それも本人了解の上などと、本人は了解してない
のですよ、これは。ちがうじゃないですか。だから、私がそういった話を始めてからもう約
1年近くなるのですよ。何の一つも話がない。他の利根町の人から出ても、その人にも聞く
けれども後の答えが何もない。これが信頼できる行政ですか。だからその問題の調査は調査
でいいですよ。しかしながら何でこんなところまでずるずる、ずるずる、こんなのおかしい
ですよ。だから今回もちょっと聞いたのですけれども、何、橋議員がまたこんなくだらな
いことをやるのか。もういい加減にしたらいいと、こんなような話を聞いたのですよ。そう
いう問題ではないと思うのですよね。
 しっかりね、行政は、住民は信頼しているのですよ。それがなければ話にはならないじゃ
ないですか。だから先ほどの、行革についても何でもそう、言ってもいいですよ、言ったら、
だから他責で、言い訳ではなくて自責でやっぱりやっていくということです。限られた財源
をしっかり使っていくためには、総合計画においても我々は身の丈に合ったと。行政から出
てきた身の丈に合った総合計画ではないのですよ。今は身の丈に合ったと、違うじゃないで
すか。だったら違ってもいいのですよ。昨日は右だと、今日は左だよと。でもその行った要
因というのは、なぜ右が左になったか。これを説明しなければ話にならない、理解できない。
ですからこの問題もそうなのです。問題ありなのですよ、それを重く受け止めない行政では
話にならない。これからますます住民負担になって我慢してもらっていかなくてはならない。
今回の弱者切り捨てという話も出てくる。
 しかしながら、それをちゃんと手当をしていかなくてはならない部分だってあると思うの
ですよ。国はペナルティをつけるかもしれないけれども、沼田市としてやっていかなくては
ならない。そういうことがあるわけですよ。そういった部分を含めてこの問題はたかがとい
うかもしれないけれども、ものすごく大きな問題だと思うのですよ、私は。ですから女房に
も怒られてしまうのですよ、お父さん、またやるんかいと。そういうもんじゃない。やっぱ
りそういうことをきちっと受け止めて真っ正面からやってみてくださいよ。そうすれば必ず
誰かが手を出してくるはずですよ。いま一人ぼっちですよ、私は。別に痛くもかゆくもない。
ただ多数では負けますけれどもね。でも、市民のためにやるということは大事ではないです
か。いかがですか。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 6月の議会でも答弁させていただいたわけでございま
すが、はんこを本人の了解なく使用したのではないかという件の問題でございますけれども。
議員、利根東猟友会は設立いたしまして半世紀、つまり50年が経過してまいりました。こ
こで大変迷惑をかけたこの方は、40年以上猟友会で活躍をされてきておりまして、その間、
当然、行政もお世話になっており、大変立派な方だと認識しております。そこで、事務処理
でございますが、前回、6月議会でも申し上げました。信頼され、信頼しつつ、そういった
中で40年間築いてきた、そういった中で信頼された中での一コマで事務処理をしてきたと。
前年度、また先輩が築いてきた踏襲を踏まえて本人の了解という形で進めてきたということ
でご理解いただきたいと思います。
 以上です。
◇21番(橋襄典君) 理解ができません。これはまた後で聞きたいと思います。違うん
ですからね。時間がないから総括で次の問題に移ります。
 今回ですね、農水産省の概算要求の中で4項目出ているのですね、主なものが。同僚議員
からも出ていたものに全部触れるのですよ。耕作放棄地を5年程度で解消するために783
億円を要求すると。耕作放棄地の手入れ、活用を支援として4億8,000万円、それと問
題なのは、企業などが利用可能な農地調べをするためのデータベースを整備するための費用
を2億円かけろと。バイオ燃料普及に向けた立証実験費用41億円と。食料自給率、平成2
7年まで43億円入れるということなのです。そこで、どういうことかというと、いま市長
の、同僚議員の答弁にもありましたように、昨年は有害鳥獣による影響というのが非常にあ
ったわけですよ。そういったことを解消しようといった部分について、私の考えていたもの
がピッタリ国で出したのがそこに出ているのですよ。ですから、アンテナを早く張って、情
報をとって、それでこれに対処するということが、あえていままでは山村で、安全で、安心
ということが出ていた。過日も福島で出ていましたけれども、熊に襲われて云々というのが
ありました。グレーゾーンの整備についても、この牛を活用することによってものすごい効
果を出しているのですよ、全国でいろいろなことをやっている。
 これが広島で、先進地に始まってから、もう長野のおいてもブナ林を保護するために人件
費のカットとか、急傾斜地にも対応するという、先ほど市長の答弁には、水の水源の問題は
ありますよ。それ以外にマイナス点はないのですね。ですから、牛を飼っている人の牛を借
りるとか、行政で牛を飼ってレンタルするとかいっぱいこれはあります。神奈川県でも、デ
コボコがあるとこを牛を放牧して、草を食わして、その後、平らにならすと手間がかかるか
ら、その目的は酪農するという、いろいろな問題があります。これによって農業の活路を開
けるのが多分にあるのですよ。
 いま大変な食料の問題が出ていますけれども、それでは、生分解性プラスチックを使うと
か、無農薬にするとか、いろいろな有機栽培があるではないですか。それが特徴なのです。
例えば、アグリ利根というね、4年くらい前ですか、3年くらい前ですか、市長が、これは
私は聞いていませんでしたけれども、文化会館でその話をしたら、下町で、ある不動産の人
が、市長このことはどうですかと聞いたら、考えていません。根拠のないことを言っている
のです。だから、それは数値的に求められる部分があるわけですから、行政はそれを持って
いるわけです。その数字をよくするためには政策が必要なのです。だからそういったことに
ついてよくこれから考えていかなくては、現実論としてはよくはならない。それについては
いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今回のいろいろとこの流れは、非常に関心も当然ございます。耕
作放棄地の関係等に牛を回していくと。私の承知している範囲では、かつて花咲の武尊牧場
等でもこういうようなことをされていたというふうに思っております。そういった中で今回
は、遊休農地の関係について、まさにそういう意味では循環型を構築していくというような、
そういう流れになっております。今後、こういったいろいろな諸状況を見て、可能であれば
本地域になじむような状況があれば、やっぱりこれは対応を図っていかなければならないと
思っております。いずれにいたしましても、非常にこの関係等については、私も関心を深く
持っております。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後2時44分休憩
─────────────────────────────
午後2時45分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 以上で一般質問を終了いたします。
──────────────◇──────────────
    第2 議案第76号  平成19年度沼田市一般会計補正予算(第2号)から
       議案第84号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第1号)まで
                      以上9件一括上程
◇議長(金井康夫君) 日程第2、議案第76号 平成19年度沼田市一般会計補正予算
(第2号)から日程第10、議案第84号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第
1号)までの以上9件を一括議題といたします。
  これより質疑に入ります。
  なお、質疑は1件ごとに願います。
 まず、議案第76号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第2号)について願います。
  なお、議案第76号については、歳出より各款ごとに願います。
  まず、第1款 議会費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第2款 総務費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第3款  民生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第4款  衛生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第5款  労働費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第6款 農林水産業費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第7款 商工費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第8款 土木費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第9款 消防費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第10款 教育費について願います。20番。
◇20番(大東宣之君) 小学校費、小学校施設整備事業として、小学校耐震診断耐震補強
事業、利根町教育支所とありますが、この事業内容、要するにどこの学校を行うのか。まず、
教えていただきたいと思います。
 続いて、同じく小学校費の中の、小学校教育振興事業として、沼田東小学校費、沼田北小
学校費としてあります。説明のときに、県立昆虫の森にこの2校が見学に行くという説明が
ありましたが、詳しく内容等を教えていただければと思います。
◇議長(金井康夫君) 教育部長。
◇教育部長(宮澤満夫君) ただいまの大東議員のご質疑にお答えを申し上げます。
 小学校の耐震の補正でございますけれども、場所についてということでございますけれど
も、利根東の小学校につきましての診断の今回追加でさせていただきたいと、こういった内
容でございます。
 それから、いま1点の、昆虫の森の関係でございますが、これは県の行っている事業でご
ざいますが、昆虫の森、それから天文台が県の施設としてございますけれども、ここの施設
に小学校等行く場合につきまして、県からの助成措置があるという内容でございます。
 以上です。
◇20番(大東宣之君) まず始めの、耐震診断のことですが、今回、利根東小の耐震診断
を追加をするということですが、今回、この利根東小を追加することによって、市内の小学
校、今回は小学校なのですが、できれば中学校も教えていただければと思うのですが、無料
なら小学校で結構なのですが、この耐震診断の進捗状況がどれくらいいっているのかどうか、
わかれば教えていただきたいと思います。今回、この利根東小を追加をしたことによって完
了するのか。またあと何校か残っているのかどうか教えていただきたいと思います。
 続いて、小学校教育振興事業の関係ですが、県立昆虫の森、さらには天文台に見学に行く
際、補助を行う事業だそうですが、今回、ここにあげられているのが沼田東小学校、そして
北小学校という2校だけですが、結果として、今年度この県立昆虫の森、さらには天文台に
行くのはこの2校だけだということで理解をしてよろしいのかどうか、お聞かせいただけれ
ばと思います。
◇教育部長(宮澤満夫君) ただいまの再質疑にお答えを申し上げます。
 ちょっとあの小中の数値は出ておりませんが、あと二次診断が終わっておらないものがあ
と35棟のうちの20棟が今回の補正も含めまして今年度終了する予定でございます。あと
残り15棟ということになろうかと思います。
 それから、昆虫の森の県の助成事業の関係ですけれども、今回、希望いたしましたのは、
沼田東小と北小学校の2校でございます。
◇20番(大東宣之君) まず、耐震診断の関係についてからお聞かせいただきたいと思い
ます。残り15棟あるということですが、財政的な事情もあっていっぺんにできないという
ふうには理解するわけですが、この耐震診断をしていかないことには、この耐震補強等々次
の事業に入れないわけですから、やはりこの耐震診断、計画的に進めていかなくてはならな
いわけですが、今年度補正であげて、これが財政状況を見ながら今後、計画的にこの耐震診
断を実施をしながら、その後の耐震補強、また大規模改修、いろいろな手立てに向けて計画
的に取り組んでいくと。そういうお考えが、計画がおありかどうか、お聞かせいただければ
と思います。
 それから続いて、県立昆虫の森天文台の見学についてですが、今回はこの2校が手をあげ
たというか、希望したということですが、これはそうすれば、希望した学校はすべて行ける
のかどうか、ということをお聞きしたいと思います。もし仮にですね、この市内の中でいく
つか学校が、数が決められているということになれば、この年度内、仮に6年間いる間の中
で、県立昆虫の森、また天文台に行けない。そういった子どもたちが出てくる可能性がある
のではないかと。そういったことが起こる可能性があるのかどうかお聞かせいただきたいの
と、もし仮に、そういう行ける子、行けない学校、行ける学校ということが出てくれば、や
はり平等性、公平性から考えて、何らかの手立ても講じていかなくてはならないのではない
かと思いますが、そういったことについての検討はされているのかどうか。最後にお聞かせ
いただければと思います。
◇教育部長(宮澤満夫君) 再々のご質疑にお答えを申し上げます。
 まず、耐震の診断、それから耐震の補強の計画でございますけれども、議員おっしゃっい
ますように、一次診断が終了しておりますので、そういった中でさらに二次診断を順次行っ
ていきながら、計画的にこの耐震に対する事業を進めてまいる、そういうことで現在取り組
んでおります。これにつきましても、議員おっしゃいましたように財政上の問題、それから
診断を行う時期等、そういったこともございますので、そういったものをかみ合わせながら、
計画的にやってまいりたいというふうに考えております。
 それから、いま1点の、県の補助事業の関係でございますけれども、これにつきましては、
県の方でこの補助事業に対しましての申込みをすると言いましょうか、その時期がございま
して、誠に残念ながら秋に行くところを計画をしているところでないと、この県の助成事業
に間に合わないという、そういった状況もございまして、東小、北小、この2校のみという
ような状況となっております。
 いずれにいたしましても、県の事業を活用してできるだけ児童、生徒にそういった体験を
させたいということで取り組みをいたしておりますけれども、県の事業というのは関連もご
ざいまして、なかなか全校というわけにはいかない実情がございます。
 以上です。
◇議長(金井康夫君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、歳入について願います。
  まず、第9款 地方特例交付金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第10款 地方交付税について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第12款 分担金及び負担金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第13款 使用料及び手数料について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第14款 国庫支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第15款 県支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり) 
◇議長(金井康夫君)  次に、第16款  財産収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第18款 繰入金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第19款 繰越金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第20款 諸収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第21款 市債について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、第2条 地方債の補正について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、議案第77号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補
正予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、議案第78号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予
算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、議案第79号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予
算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、議案第80号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補
正予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、議案第81号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正
予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、議案第82号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会
計補正予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第83号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予
算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  次に、議案第84号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算
(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  質疑を終結いたします。
  おはかりいたします。
  ただいま議題となっております議案第76号から議案第84号までの以上9件については、
会議規則第36条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
  これにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、議案第76号から議案第84号ま
での以上9件については、委員会の付託を省略することに決しました。
  これより討論に入ります。
  なお、討論は一括して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
  これより、議案第76号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第2号)を採決いたし
ます。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
  次に、議案第77号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)を採
決いたします。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第78号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第1号)を採決いた
します。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
  次に、議案第79号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第1号)を採決い
たします。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
  次に、議案第80号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)を採
決いたします。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
  次に、議案第81号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第1号)を採決
いたします。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
  次に、議案第82号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
を採決いたします。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
  次に、議案第83号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第1号)を採決い
たします。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第84号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第1号)を採決いたし
ます。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
─────────────────────────────
    第3 散  会
◇議長(金井康夫君) おはかりいたします。
  明11日から14日、及び18日から20日までは、委員会審査のため休会いたしたいと
思います。
  これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、明11日から14日、及び18日
から20日までは、委員会審査のため休会することに決しました。
  以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
  本日はこれにて散会いたします。
 次の会議は21日午前10時に開きますからご参集願います。
 本日は大変ご苦労様でした。
   午後3時4分散会
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