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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成19年第5回定例会会議録 議事日程第2号

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沼田市議会平成19年第5回定例会会議録
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議事日程 第2号
平成19年12月6日(木曜日)午前10時開議
第  1  一般質問
     ──────────────────────────────         
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第  2  延  会
     ──────────────────────────────          
出席議員(27人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君          8番  井上 正文君
       9番  高柳 勝巳君     10番  布施辰二郎君
      11番  片野 彦一君     12番  宇敷 和也君
      13番  相田 昌夫君     14番  久保 健二君
      15番  星野  稔君     16番  大島 崇行君
      17番  山ア 義朗君     18番  大竹 政雄君
      19番  井之川博幸君     20番  大東 宣之君
      21番  橋 襄典君     22番  石田 宇平君
      23番  星川嘉一郎君     24番  牧野 保好君
      25番  星野佐善太君     26番  井田 孝一君
      27番  金井 康夫君     
欠席議員(なし)
     ──────────────────────────────
説明のため出席した者
  市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
  白沢町振興局長    根岸 恒雄君   利根町振興局長    郷原 重雄君
  総務部長       田島  護君   民生部長       田村 澄夫君
  経済部長       大嶋 政美君   建設部長       小池 大介君
  街なか対策部長    松井完一郎君   白沢町振興局次長   小林  守君
  利根町振興局次長   繻エ 勇二君   総務課長       栃原 豊彦君
  会計管理者兼会計局長 町田 哲男君   教 育 長            津久井 勲君
  教育部長       宮澤 満夫君   庶務課長       水田  修君
  監査委員事務局長   小池 一夫君
     ─────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長       小林有一郎    次長兼庶務係長    繻エ 正美
  議事係長       茂木 敏昭    主  査       地野 裕一
     ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(金井康夫君) これより本日の会議を開きます。
     ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(金井康夫君)  日程第1、一般質問を行います。
 通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
  最初に、橋襄典議員。21番。
             〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) 一般質問をいたします。
 平成20年度予算編成についてお伺いいたします。10月、11月の広報ぬまたに、平
成18年度歳入歳出決算状況と実質公債費比率・経常収支比率についての財政状況等と行
財政改革に引き続き協力要請が掲載されておりました。果たして、読まれた市民の皆さん
はどのように受け止めているでしょうか。
 さて、私は、去る10月27日、早稲田大学創立125周年記念シンポジウム、地域自
立とマニフェストで、北川正恭早稲田大学マニフェスト研究所所長・元三重県知事の基調
講演「地域からの改革」ということで松沢神奈川県知事、北海道栗山橋場議長、恵庭中島
市長を始めとする多数の全国改革の志によるシンポジウムに参加してきました。さらに、
11月7日、横浜市立大学主催による内閣府地方分権改革推進委員会事務局長・北海道大
学公共政策大学院教授、宮脇 淳先生の「自治体政策実践フォーラム」分権改革の動向と
地方財政健全化について、基調講演に参加してきました。新市を取り巻く財政状況等の環
境は、まさに厳しい冬の陣といっても決して過言ではないでしょう。また、国税収入1兆
円不足、国の借金は833兆6,982億円と今年度の見通しが明らかになりました。
 まず、行財政改革についてお伺いいたします。
 このような背景に基づいて分権改革の時代に求められる行政運営について、どのような
認識をされて進められていくのか、まずお伺いいたします。
 次に、財政状況と要因について、バイブルといわれている総合計画、中長期行財政計画
に基づいて堅実に計画を推し進めている行政として広報ぬまたに掲載の財政状況等踏ま
え、どのように分析をされ、対応を考えているのかお伺いいたします。
 次に、新市の標準財政規模についてお伺いいたします。
 次に、行政に経営の視点の必要性について、どのように考えられているのかお伺いいた
します。
 次に、行財政改革実施本部の取組項目数値目標について、財政基盤の強化、歳出構造の
改革、行政目標の明確化と行政評価システムの運用から、平成20年度予算編成方針、取
組項目数値目標について、中長期財政計画を含めて、今後どのような行政運営を推進して
いくのかお伺いいたします。
 次に、政策導入について、特徴あるものとしてどのようなお考えかお伺いいたします。
 次に、簡素で効率的な行政運営について、現実、効率的な行政運営がなされているのか
お伺いいたします。
 最後に、地方財政健全化法についてお伺いいたします。
 健全化法の内容については、今年6月に成立され、地方財政健全化法に基づき、地方自
治体の財政状況を判断するための指数の算出方法を固め、第1の指標である「実質赤字比
率」で財政破綻を認定する基準は市町村で20パーセント以上の今の基準を踏襲するとい
った方向も決定。年内に政省令で定め、新指標を使って自治体の財政状況を判断し進める
ことが2008年度決算に向け、自治体改革に向けて始動していきます。
 その判断指標は、@実質赤字比率、A連結実質赤字比率、これは新設です。B実質公債
費比率、C将来負担比率の4つで、実質公債費比率については25パーセント以上を健全
化基準、35パーセント以上を再生基準とする案を軸に検討されています。財政悪化、人
口減少や高齢化で、医療費の増額と税収減、そして、今年度から人口と面積に応じて財源
を配分する新型交付税が導入され、2009年度には新しい「破綻法制」で厳しい財政再
建を義務付けられる中、地方財政健全化法についての考え方とその対応についてお伺いい
たしまして1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
             〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) 橋議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、平成20年度予算編成について、行財政改革について、分権改革の時代に求めら
れる行政運営についてでありますが、地方分権の推進により国と地方公共団体、都道府県
と市町村の関係が見直され、住民に身近な行政はできる限り住民に身近な市町村が処理す
るという考え方に基づく取り組みがされており、地方の財政構造も国の三位一体改革によ
り、大きく変化をしています。
 こうした中、簡素で効率的な組織体制の整備や職員の資質の向上など経営基盤を強化す
るとともに、自己決定・自己責任の考えに基づいて、地域の実情や市民のニーズを的確に
反映させた行政運営が求められていることから、市民と行政が一体となった協働によるま
ちづくりを進め、地方分権時代に対応できる自治体への転換を図る必要があるものと考え
ております。
 市民に身近なサービスが身近なところで行えるよう、足腰の強い、効率的な行政運営を
図るとともに、権限移譲等に的確に対応できるよう、行政能力の向上を図ってまいりたい
と考えております。
  次に、財政状況と要因についてでありますが、本市の財政は、歳入面におきましては、
平成16年度から平成18年度までに行われた国の「三位一体の改革」による地方交付税
等の一般財源の急激かつ大幅な削減によりまして、平成18年度の普通交付税とその振替
財源である臨時財政対策債の合計額が、改革前の平成15年度と比較すると約13億円の
削減であり、本年度の合計額についても前年度対比で約2億円の減額となっており、依然
として多額の財源不足が続いている状況であります。
 一方、歳出面におきましては、これまで道路などの公共事業や社会福祉施設等の建設に
多額の市債を充当したことに伴い、元利償還のための公債費が増加したことや、少子高齢
社会への対応などによる扶助費をはじめ、国保や介護などの民生福祉関連経費が年々増加
している状況であります。
  このような財政状況を反映して、財政構造の弾力性を判断する基準である「経常収支比
率」が、平成18年度決算で前年度対比で5.5パーセント増の104.7パーセントと
なり、財政の硬直化が一層進んでいる状況であります。
 更に、将来にわたる実質的な財政負担を含めた連結ベースの公債費である「実質公債費
比率」が、平成18年度決算で20.0パーセントとなり、基準値の18パーセント以上
となったため、起債発行手続きが「許可制」となり、本年度の申請から「公債費負担適正
化計画」などを策定することが義務づけられることになりました。
 以上のような状況から、本市の財政状況は、「極めて逼迫した危機的な状況にある」と
認識しております。
  次に、新市の標準財政規模についてでありますが、現在、県内12市の中で本市とほぼ
人口規模が同じである富岡市、みどり市、藤岡市及び安中市の4市との比較を申し上げま
す。
 本市の歳出規模(歳出決算額)は、平成18度決算で約211億円であり、同じ人口5
万人台の富岡市は、本市よりも約40億円少ない172億円であり、みどり市においては、
本市よりも約60億円少ない153億円となっております。また、人口6万人台の藤岡市
は、本市とほぼ同規模の約213億円、安中市は、本市よりも約10億円少ない202億
円となっております。従いまして、本市の歳出規模は、同じ人口5万人台の他の2市に比
べて、平均約50億円以上も多く、人口6万人台の2市とほぼ同規模の歳出規模になって
いるという状況であります。
 以上のようなことから、本市の歳出規模(財政規模)は、広大な面積を抱え中山間地に
位置し、財政需要も異なるため単純な比較はできないものの、やはり人口規模から見て、
今後は「身の丈にあった予算規模」に近づけなければ、持続可能な財政運営は立ち行かな
くなるのではないかと懸念しております。
 そのために、現在、行財政改革に取り組んでおり、これまで以上に財政の健全化に努め
てまいりたいと考えております。
 次に、行政に経営の視点の必要性についてでありますが、議員ご案内のとおり、本年6
月15日に「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」いわゆる「自治体財政健全化法」
が成立をしたところであります。
 この「自治体財政健全化法」は、普通会計だけでなく、公営企業や公社・第三セクター
などまでに監視対象を拡大すること、また、単年度フローだけでなく、ストック面にも配
慮した財政状況の判断基準を導入することなどが特徴となっています。
 このことにより、公営企業に対する繰出金の必要性、公営企業や一部事務組合等が出す
地方債残高の普通会計負担への影響、公社・第三セクターまで含めた後年度の債務負担、
効率的な資産管理・資産運営などについて検討を行う必要があるものと考えておりますの
で、今後更に経営の視点に立った行政運営を図ってまいりたいと考えております。
  次に、行財政改革実施本部の取組項目数値目標についてでありますが、第五次総合計画
の策定に当たり平成18年度に試算した「沼田市の中期財政見通し」では、財政構造の見
直しや各種事務事業の見直しを行わず現状のまま推移すると、平成23年度まで、毎年度
平均で13億を超える財源不足が見込まれることから、第五次総合計画を支えるにふさわ
しい行財政構造の確保を図るため、本年4月16日に「沼田市行財政改革実施本部」を設
置し、また、具体的な検討組織として実施検討委員会及び作業チームも併せて設置したと
ころであります。
 実施本部では、中長期的な取り組みについての検討を進めるとともに、当面する平成2
0年度当初予算編成に向けて、歳入面では「財政基盤の強化」として、収入の確保のため
の取組項目を策定し、また、歳出面では「歳出構造の改革」として、事務事業の再編整理
・廃止統合、人件費等の見直し、義務的経費の削減、投資的経費の削減及び特別会計等へ
の繰出金の見直しの5項目を策定し、各取組項目ごとに数値目標を設定して、行財政改革
に取り組んでいるところであります。
 次に、政策導入についてでありますが、本市の財政は、歳入の根幹をなす市税が地域経
済動向などを反映して、大きな伸びが期待できないとともに、地方交付税がここ数年で大
幅に減少していることなどから、極めて厳しい状況にあります。
 このような財政状況の中、本市が現在置かれている状況を的確に把握し、今何に取り組
むべきであるかを真剣に考え、「集中と選択」の考えのもと、政策課題を選定し、その対
応を一歩一歩進めていく責任を行政が担っていることを強く認識するとともに、この極め
て厳しい財政状況を打開し、第五次総合計画の将来像である「水と緑の大地 田園空間都
市」の実現を図るための政策として、市民参加はもとより、地域コミュニティをはじめボ
ランティア団体やNPO法人などとの市民協働、異なった特性を持つ都市や共通課題を持
つ都市との交流、合併による新市の一体感の確保と均衡ある発展を図るための市民交流な
どを着実に進めていきたいと考えております。
 次に、簡素で効率的な行政運営についてでありますが、「効率的な運営による財政の健
全化」、「簡素で効率的な行政運営」、「開かれた行政運営と市民協働」を目標に設定した
「沼田市行政改革大綱(〜時代の変化に対応した市民協働による行政運営を目指して〜)」
を平成18年1月に策定し、厳しい財政状況、高度化・多様化する市民ニーズ、事務の効
率化などに対応するため行政改革を推進しているところであります。
 簡素で効率的な行政運営につきましては、組織機構の見直しによる課、係の統廃合や定
員の適正化を図るための職員採用抑制などに努めてきたところであります。
 平成20年度につきましても、行政のスリム化を図るための職員数の削減を図るととも
に、行政事務近代化推進委員会において、新たな行政需要等に対応する簡素で効率的な組
織の構築に向けた検討を行っているところであります。
 次に、地方財政健全化法について、健全化法の内容についてでありますが、議員ご指摘
のとおり「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」は、平成19年6月15日に成立
し、6月22日付けで公布され、健全化判断比率の指標は、実質赤字比率、連結実質赤字
比率、実質公債費比率、将来負担比率の4つであります。
  指標の公表は平成19年度決算から、財政健全化計画の策定の義務付けは平成20年度
決算から適用されることとなります。
  この法律は、地方公共団体の財政の健全化に関する比率の公表の制度を設け、その比率
に応じて、地方公共団体が財政の早期健全化及び財政の再生並びに公営企業の経営の健全
化を図るための計画を策定する制度を定めるとともに、その計画の実施の促進を図るため
の行財政上の措置を講ずることにより、地方公共団体の財政の健全化に資することを目的
とするものであり、野放図な財政運営や破綻を防止するため、現行の財政再建団体制度を
抜本的に改正するものであります。
 本市といたしましても、今後、財政の健全化を図るべく一層の努力傾注を行ってまいり
たいと考えております。
 次に、その対応についてでありますが、法律の公布時点では実質公債費比率の算定方法
については示されておりましたが、その他の「健全化判断比率」や実質公債費比率を含め
た4つの比率の財政の「早期健全化基準」及び「財政再生基準」につきましては、現在、
総務省で検討中であり、未だ明確な基準が示されておりません。
 実質公債費比率につきましては、本市の平成18年度決算で「20.0パーセント」と
なったことから、起債発行手続きが「許可制」となり、本年度の申請から「公債費負担適
正化計画」などを策定することが義務づけられ、全庁的な起債抑制等の対応が必要である
ことから、平成20年度の起債発行額を「13億円以内」に抑制する方針といたしました。
また、過去に政府資金及び公営企業金融公庫資金より借り入れた「年利5パーセント以上
の高利の市債」を、補償金免除で、低利の民間資金より借り入れる市債に借り換えするこ
とができる「補償金免除繰上償還制度」を活用して、公債費の縮減並びに実質公債費比率
の引き下げに努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、高橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇21番(橋襄典君) 質問に対して、それぞれお答えをいただきました。
 今回、何故こういった質問をしたかというと、先ほど、冒頭質問の中にありましたよう
に広報ぬまた10月、11月に出されたこの財政状況というのを読んだ市民の方は非常に
驚いているのではないかなというふうに思います。私もこれを読まさせていただいて、こ
の内容の表現の仕方がですね、隣の火事のような表現の仕方なんですね。もっと厳しく表
現をし、今の状況はこういう形でやってますよと、それについて市民の皆さんも一緒に参
加してやってくださいという形がなければならないんじゃないかなというふうに思ってお
ります。
 そういった中でですね、国もものすごい借金を抱えて、国が倒産の状況ですから、その
しわ寄せが当然地方に来るわけです。それに対して交付税、補助金等ベースで進めてきた
わけですけれども、本当の意味で自立をしていかなけりゃならないというのが今の地方の
行政運営じゃないかなというふうに思っております。そういった中で、今、分権改革の時
代にあって、改めて今執行権をもっている市長がどういう考え方をもって進めていくのか
なと、こういうことで冒頭聞いたわけです。そういう中で、財政状況がどういうことで、
どういう要因によってきたんだと。今の市長の説明からすると、ちょっと他人事のような
形でですね、責任を持ってやっているわけですから、こういうことでなってしまいました
よ。20パーセント借金がありますよ。経営判断とする104.7パーセントとこうなっ
ていますよ。この理由もいいましたけれども、やはりそういうふうになった方が市民要望
に応えた形であったのかどうか。こういうことを聞きたかった訳なんです。なおかつ、今
は行政においても管理ではなく、経営という判断で、私はもう10年来、「株式会社沼田」
という感覚でですね、市民が税金を投資をしたら配当という住民サービスをする。こうい
う感覚を持ってやることが今、市民に対するサービスに応えていくということになるんだ
ということで、こういう考え方です。そしてなおかつ、この4月の18日から行財政改革
実施本部を設けて市民のために頑張っていこうと、こういうことです。そして、これも遅
れて遅れて具体的なものというのが今度示されたわけですけれども、ただ足りないからや
るんだという場当たり的な形にうかがえるんですね。そして、前々から申し上げています
ようにそれについては政策というのもが必要であろうということで、次に政策と。それか
ら合併においてもそうなんですけれども、簡素で効率的な行政運営、私はそうは見えない。
そういった中で今、国が、おそらくもう来ておるんだと思うんですけれども、財政課にで
すね、先ほど申し上げましたように分権の総理府の事務局長、その宮脇さんからは直接1
1月の7日に膨大な資料がありますけれども、その理由もですね、委員からの説明とこう
こうこうと具体的な対処がここに書いてあります。ですから、やはり常々いっているアカ
ンタビリティという説明責任を果たして主権者たる住民の理解を得て、そして優先順位と
していくと、こういう考え方の元で今回の一般質問になったわけです。そこでですね、改
めて分権改革の時代に求められる行政運営について、実は、市長ご存じかどうかわかりま
せんが、沼田市のある人が名前は今日はいいませんけれども、11月の25日にですね、
やはり住民に答えていくためにはどうしたらいいかということで、パワーポイントでです
ね、歴代の市長の説明をしながらしたそうです。間接的だから多少ズレはあるかも知れな
いですけれども。その時にどういうことを言ったかというと、やはり、市民の目線。要す
るに沼田の状況を判断をし、市民の目線。私は北川先生の話からすると、内容は同じなん
ですけれども、立ち位置を変えて見て、そして有効な政策として判断をして行きなさいと、
こういう考え方があるわけなんですけれども。そういう考え方の元でですね、実は過日出
た本にですね、伊藤忠商事の丹羽宇一郎さんの本の中に書いてあるんですけれども、「平
成の市町村合併が政府の強力なテコ入れによって進められた」これはご承知のとおりだと
思うんですけれども。「自治体の行政運営では透明性の確保が言われている」これもそう
だと思うんですね。そして、各地で改革の動きが活発になってきたということで、住民側
の関心の高まりが非常に上がってきたということですね。先ほど市長が説明したとおりに
本当に身近なところでわかりやすい行政運営をしようということです。その中にですね、
この本の冒頭にも書いてあるんですけれども「人は仕事で磨かれる。日本の将来は汗出せ、
知恵出せ、もっと働け」こういう言葉があるんです。これは実践しないと今の時代から取
り残されていってしまうということで、それとこの丹羽さんという方は長嶋茂雄さんと懇
意だということですね。V9、9連覇を果たしたときのその話の中で、何が勝因だったで
すかという問に「長嶋、王」とこういうのが出てたそうです。それで、何かといったら「全
員野球」だそうです。ですから、今のこういう厳しい財政状況の中で、市民に付託を受け
た行政運営をするためにはですね、やはり職員一丸となって、470人の職員も一丸とな
ってやっていくという、そういうリーダーシップが非常に問われているということなんで
す。改めてこの分権改革について、特にまだ述べたいこと、考え方があったら示していた
だきたい。こういうふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変多角面なところから分析された再質問でございます。
 先般もですね、今回の質問答弁をいろいろと内部で検討する中にあって、議員がおっし
ゃっているようにですね、知恵を出せ、汗を出せ、そういったことが大変重要だなという
ことと同時に全職員が今後一丸となってとにかく今やられている仕事はもとよりですね、
各地域のボランティア等にも率先して出ていったり、あるいはまた、地域のですね、出前
講座等もやって、そして了解を得るべくそういう実践を努めなければいけないというよう
なことを内部でも打合せをさせていただいたところでございます。まさに、議員おっしゃ
っているとおり、非常に厳しい状況でございますので、市長が先頭に立って何とかこれが
打開のために努力をしていかなければならないと思っております。
◇21番(橋襄典君) 後で聞こうと思ってたんですけれども、その出前講座ですね、
今回私からするとふれあい広場なし。それは各種団体はやってますよ。でも、それは誰の
ためにやるんですかということは市民のためにやるんですね。今5万4,600ですか。
その市民のために1年忙しい中を割いて11カ所、去年も一昨年もやって、私も全部参加
させていただきました。今回も市民の生の声を聞きたいということで考えてきたんですけ
れども、それがなされないんですね。やはり、順番はですよ、順番はまず市民を対象にし
て、各種団体をやってきめ細かな行政運営を知ってもらう。そして、こういう努力をして
いるんですよと。そして市民の意見を聴いていくというのが順序じゃないんですか。確か
にそれはやっているかも知れないけれども、市民全体の考え方を考えたときにやはりこれ
は違っているんじゃないかと。私はあえて申し上げたいというふうに、これは後段で言お
うと思ったんですけれども市長がそう答えたもんで、そのことについていかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
 先ほど言う、出前講座等の関係等についてはですね、先般同僚議員がご質問したことの
裏打ちがございまして、これらについては過日の質問答弁に対して検討を加えていくとい
うことで申し上げたことからですね、申し上げたわけでございまして、まもなくその全貌
は明らかにさせていただく段取りになっております。で、今回の各団体からのですねいろ
いろな、市長が出て行っての意見を聴く場面というのは、やはり常にですね、地域の方々
に出向く場合と、それから当然目的化した集団がございまして、いうなればボランティア
の方々だとか、あるいはまた子育てに頑張っている方々であるとか、観光の方々であると
か。そういうようなことから今回はですね、今おっしゃったように各目的集団化したとこ
ろについてのところの手だてをさせていただいたわけでございまして、決して地域の関係
等についておろそかにしているというつもりはございません。
◇21番(橋襄典君) そういう答えが出てくると思うんですよ。ですから、きめ細か
にそういった意見とか、今目的集団と言ったですよね。でも、市民だってその目的はどう
いうんですか。公共福祉のために頑張って行きますよっていっているんですから、それに
対応する一つの1番のベースはそっちの方が大きいわけですよ。そこで、抜け落ちたとこ
ろのことをきめ細かにやるために第2弾としてこういうことをやる。過去もやっているは
ずなんですね。ですから、やはり残念なのはふれあい広場をしなかったということなんで
すね。現実として。そのことについて答える部分があったらもう1度お願いしたいという
ふう思っております。
 次に、財政状況と要因についてですが、隣の火事のような話だと、こういうふうに私は
先ほど申し上げましたけれども、執行者としてもっと厳しくこういうふうな形が出てくる。
ですから、9月の7日の新聞で、この公債費の問題が20パーセントと県発表で出たわけ
ですね。その理由としては望郷ラインの問題があったり、それから、先ほど説明があった
3年間で13億の交付税がマイナスになってしまったと。これは計画行政を進める上にお
いて、それは当然察知しているわけですよ。それで、毎年15年間、2億7,000万を
償還するわけですから、いいか悪いか分かっていることだから言いますけども、白沢にお
いても約1億円でしょ。それをトータルしてそういうふうになってきている。それは分か
っていることなんですよ。ですから、それよりも市民の要望に応えてそういうふうにした
結果がこうなったんですよと。でも市民は喜んでいるんですよと。利益の享受としてね。
それであればいいんですよ。金を遣えばなくなるんですから。その結果として費用対効果
でどうであったかという、これが一つの判断なんですよ。それにおいて、どう考えていき
ますかと。要因はそのためにやったわけですよ。だから、要因の結果がそれ以上の結果が
出ているか出ていないか。こういうことなんですね。だから、決算でも言いますけれども、
やった結果が良かったからいいんだと言うんじゃない、良くても悪くても、何故良かった
のか、何故悪かったのかという判断で次の対策を打つわけでしょ。ですから、こういう考
え方をここに持っていなくちゃだめなんですよ。それは要因は言ってますよ。でも、要因
を言った結果、状況としてはそういう形になったけれども、市民は喜んでいるんだという
判断であればいいんですよ。その点についていかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) やはりあの、自分自身がこういう立場をいただいてから既に6
年が経過するわけでございますけれども、議員がおっしゃったようにですね、非常に切迫
した状況が招来をしたということでございます。ただあの、これらについてはですね、交
付税の問題だとか、あるいはまた農道整備公団等の例の広域農免農道の負担金の問題だと
か、そういうようなことが当然あるわけでありますが、さらに、かつて色々と沼田市が合
併前にですね、ハードの事業も行ってまいりました。この節ですね、各種土地改良の事業
がいわゆる収束を迎えるところがピークになってまいりまして、そういうようなことから
急速にここのところそういった諸々の財政関係等の負担が重なったことが上げられると思
います。そういった中で、それでは負担があったけれども良い面はどうなのかということ
になりますると、やはり、この数日来、下発知関係の南部のですね、土地改良の記念碑の
除幕式だとか、あるいはまた、利南沼須の関係の除幕式だとかございまして、そのロケー
ションたるや、やはりあの、将来の第1次産業を構築していくためには大変功を奏したの
ではないかと思いまするし、また、前段のハード関係の教育関係、福祉関係等についても
ですね、大変この節ボランティア活動等が活発になりまして、そういう意味では大変功を
奏しているのではないかと思っております。ただ、そういったところの適切なですね、説
明がなされていたかというと、やはりその辺のところについては忸怩たる思いがございま
すので、今後、ご指導をいただきながらですね、十二分な対応方を図ってまいりたいと考
えております。
◇21番(橋襄典君) 今、最後の言葉ですね、私どもが意見を言ったことを聴いてい
ただけますか。今、市長はそういう答弁をしたんですよね。なかなか聞き入れられない。
後でまた申し上げます。今の財政状況ですね、合併になってどういう状況になったか。そ
の結果が16年度で出ていますね。財政力指数、合併する前は0.547。合併した途端
に0.478。これはしょうがないことなんですよ。ですから、そういう数値をもってこ
ういうふうになってしまった。だから、それには裏付けする具体的なものとして、こうこ
うこういうんですよと、これが必要なんですよ。だから、それが先ほど言った民間の経営
なんです。それならば104.7という数字は市長はどう具体的に判断していますか。
◇市長(星野已喜雄君) これは、ご案内のとおり、経常収支比率は計算算出によります
ると、分母をですね、経常一般財源にしまして、そして、経常経費マイナス一般財源で分
子にいたしまして、100を掛けるというようなことになっているわけでございます。そ
ういった中で、やはりあの、人件費あるいは公債費、扶助費などですね、いわゆる経常的
に支出しなければならない経費の割合というふうに認識をしておりまするし、また、これ
がですね、いわゆる多額になってきたということであろうかと思います。
◇21番(橋襄典君) そんな計算式なんて聞いているんじゃないんです。104.7
という持つ意味はどういうことですか。では私が言います。民間で言えば倒産ですよ。だ
けれども、先ほど申し上げましたように市民の意見と行政側から見て市民に対してこうで
あるべきだとか、将来の沼田はこうあるべきだと。それで先行投資をした結果としてこう
いうふうになったんですよということで費用対効果が出ているわけです。ですから、そう
いう判断で行かないと、先ほどの冒頭に質問の中にあったけれども、早稲田大学125周
年のシンポジウムに行ったけれども、改革の志。ものすごいですよ。でかい市もある、小
さい市もある。札幌の隣の恵庭市の中島市長がこういうことを言っています。「私は、市
長になって3年目ですけれども、問責を2回やられています。まだまだ私はやっていきま
す。でも、市民にとってはこうプラスになっています。」こう言ってましたですよ。問責
2回ですから、2年のうちに。それは色々背景はあるでしょう。ですから、今104.7
というものをどういうふうに回復していくとかね、その要因はあるわけですよ。ただ、出
てきた結果をベラベラベラベラとやっているだけじゃないですか。それが20年の予算に
対してどうやっていかなくちゃならないか。結果は結果として。でもそれは、結果どうで
あったかということを良く分析をしないと次の段階が出ない話です。だから、プラン・ド
ゥー・シー。要するに管理をしてその中に政策を入れてやっていくということがここなん
ですよ。広報ぬまたに出ていますよ、計算式なんかは。そんなことを聞いてるんじゃない
んです。だから、この数字の持つ意味がどういうことであって、どういう対処をしていか
なければならないか、ここでなければならないんじゃないんですか。もう一度お願いいた
します。
◇市長(星野已喜雄君) この認識は、先ほどもう質問に対する答弁で答えておりますよ
うにですね、極めて危機的な状況であるというふうに認識をしております。更にですね、
これがですね、解決のためにはですね、経常経費をやはり削減をしていくことに努めると
いうことになろうかと思っております。
◇21番(橋襄典君) 次に行きます。つまらない答え。それでですね、他市4市の比
較で広報ぬまたにも出ていました。新市の標準財政規模はということですね。だとすれば、
数字は分かっていますけども、今、沼田の標準財政規模はいくつと見ているんですか。そ
れに対比すると50億円くらい多いんだと、でもそれは、市民が喜びの享受をしていると
いうのであれば良いんですよ。その辺を含めて。それは分かっててやっているわけですか
ら、その辺の判断と考え方について。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、これらについてしかるべき機関からのご指導もあるわけ
でございますが、いわゆる人口規模から考えますると、標準財政規模は私ども130億円
前後と承っております。ただ、ご案内のとおり、この様に面積が広くて、しかも、第1次
産業が大きい自治体の中にあると、必然的にその都市型のいわゆる重化学工業的な所産が
あるところではございません。必然的に公益的機能だとかあるいは環境問題等に対応すべ
く、自然を生かしたような形になっております。従いまして標準財政規模130億という
ような形が指導の中にありますけれども、やはり、そういったところのリスクをですね、
公のしかるべき機関が見てあげるということが、この節、新しい内閣総理大臣になってか
ら大きな話題として論議されているのではないかと思っておりまするし、また、そういっ
たところに対する期待も持っているところでございます。従いまして、水源地であるとい
うようなことの誇りと同時にですね、やはり第1次産業が中心の本市のようなところにあ
ると、そういったところのリスクはですね、やはり否めない結果としてありますので、そ
れらのところの部分についてはしかるべき機関から色々な意味でご指導、あるいはご支援
をいただくような流れが大切なのかなと思っておりまして、今後、各関係機関に対しても
ですね、そういった私どもの弱点を補うべくことについて色々な機関のところにご要請を
していきたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) 次の政策導入と含めてお聞きいたします。
 今の市長の答弁で、標準財政規模が130億。私は150億から160億くらいのとこ
ろで出てくると思ったんですけれども。そうすると、80から90億もオーバーしてると
いうことなんですよ。先ほど来申し上げているように、それは住民のために投資している
わけですから、それなりのイコール的な喜びがなければならないんですよね。長期財政推
計、こういう計画的なものを考えたときに、それも承知の上で執行しているわけですよね。
例えばですね、今、農業問題とか色々いいましたけれども、それでは農業のプロだといっ
て、市長は色々なことをいってますけれども、それじゃあ過日ね、10月だったですか、
NHKの米を話題にした2夜連続でされてました。私もビデオに録って見させていただき
ましたけれども。そこにどういうことが言われてたかというと。もう、農業はだめなんで
すよ。日本の農業は、米はですよ、アメリカも中国も変わりない。ただ一つ変わっている
のが、価格なんですよ。これは国策でもやらなくちゃならないかも知れないけれども、今、
沼田の農業の中で、小規模農業は生きられないということでしょ。「農は国の基」基幹産
業として、この農業が崩れたら日本は崩壊ですよ。地震じゃなくてですね。だから、それ
について相当の政策をもってやらなくちゃならない。沼田は沼田の中で条例化をして考え
ていかなければならないんですよ。色々方策はありますよ。それからですね、色々話題に
なった沼須の住宅団地からあそこにスポーツ施設を造る。概算で11億円掛かるんですよ
というんですね。実は薄根地区で区長会と2回ばかり話し合いをしました。過日、話し合
いの中に出てきたのが柔剣道場です。これは池田で柔剣道場が設置されておしまいですよ。
薄根で柔剣道場が11年に確かにできる予定だったんです。計画にありました。第四次の
総合計画にも載ってました。5年次には落とされました。言葉は悪いけどボロクソに言わ
れましたよ。あと2人の地元の議員もいますけどね、区長会から。でもね、今の11億円
のスポーツ施設と柔剣道場とどっちがあれですか。それじゃあ、その説明責任はどうしま
すか。これが一つあるんですね。それと、それに関連する沼田公園長期整備構想。例えば、
今1番、了解は得ているんですけれども代替地ができればですよ。今そういう方向になっ
ています。公園の入口のテニスコートは潰すことになっているんですよ。時間はずれてい
ますけれどもこれからの説明というのは非常に大変ですよ。ですから、どんどんどんどん
新しいことをやることも結構だけれども、過去のものもキチッと調整をしていかなくちゃ
ならない。それにはお金を1円を10円に遣うとか1円を100円に遣うとか、そういう
政策をもってやるということが1番大事なわけですよ。その中で、130億円の標準的な
規模とすると80から90も多いわけですよ。もっともっとこういうふうな形になってま
すよってことを行政としてアピールすべきです。市民の代理としてやっているわけですか
ら。まだいっぱいありますよ。私が9月にも申し上げましたように牛のレンタルだとかで
すね。あれは人件費をカットする色々ないい方法があります。だから先進地はどんどんど
んどん採り入れていますよ。今、農業が崩壊したらどうなるかということも含めてですね、
やはりその政策というものが非常に大事になってくるわけです。
 そこでですね、2,3日前の新聞でですね、こういうのが出ていたんですよ。次のとこ
ろで聞こうと思ってたんですけど「地方の創意を生かした対策」。これが要するに政策な
んですね。「地域の活性化に向けた地域再生戦略」これが出たわけですよ。それがどうい
うことかということ「地域に元気を出す」ということなんですね。それも「3ヶ年で10
0億円程度予算付けをしますよ」と、こういうのが国から出たわけです。ですから、それ
がどういうことかというと、国の縦割り行政じゃなくて、補助金を配るんじゃなくて、地
域の創意工夫をしてそれでやって行きなさいと。それにはですね、こういうんだから補助
金、委託をくれというんじゃないんですね。自分たちから考えたことによって国がそれに
は付けていきますよと、こういうんですね。だから、1円たりともムダにしないお金の遣
い方をしようとこれは言っているんですね。ですから、そういう先取りをしながら沼田に
あった政策で、市民のためになるような形をとっていくことが大事じゃないのかなという
ことなんです。その点についていかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) これは数値が出ていますので、一応標準財政規模の関係は、他
市のところも一応比較的に申し上げておきますが、藤岡もやはり130億台、富岡が11
0億台、安中が130億台、みどり市が100億台というようなことでございまして、沼
田市だけが極めて低いという数値ではございません。そういうようなことで、標準財政規
模がですね、しかるべき機関から指導されているということになっております。おしなべ
てそういったことから考えると、今言ったような自治体が大体、70から80億くらい多
くのことで予算を作られてきたというような経過があるようでございます。前橋、高崎、
桐生、伊勢崎にとってはこの数値がずいぶん大きくなりますので、その辺は割愛させてい
ただきたいと思います。
 色々と農業の問題であるとか、あるいはまたそれぞれの柔剣道場の問題、運動施設の問
題、また、沼田公園のテニスコートの問題等がございましたが、冒頭、「もう日本の農業
はだめだ」というようなお話しがあったかと思いますが、やはり農業は国の基でございま
して、現在の食糧自給率が40パーセント前後というようなことについては由々しき国策
の問題でもございます。従いまして、大変色々な意味のハンディがありつつもですね、こ
れは頑張っていかなければならないのではないかというふうに思っております。他の関係
等については教育問題等に流れておりますので、そういうようなことでご理解をいただき
たいと思います。先ほど申し上げられました地域に元気を出すための関係からムダを省い
て云々という話がありましたが、私どもも関係部局にはですね、そういった上位のところ、
国や県がですね、特徴的な施策を打ち出すときには、できるだけ敏感に反応して本市に合
う問題についてはですね、有効に導入するように極めてそれは努めているところでござい
ます。従いまして、現在ご指摘のございました関係等についてもですね、早速調査をし、
そして対応方を図れるならばですね、努力をしてまいりたいというふうに思っております。
◇21番(橋襄典君) あの、農業はだめなんて言わないんですよ。今の状況で行っち
ゃうと日本崩壊につながると。それは、農業は国の基だからですよ。教育もそうですよね。
だから、これが1番底辺として大事なところなんです。ですから、今の形で主食の米がで
すよ、輸入でみんなだめになっちゃうんですよ、今の状況からすると。価格によってです
ね。これは色々な問題がありますよ。だから、それについては、国策なり、沼田だったら
条例化でそういう部分を補填しないと小規模農業はだめになってしまう。だから秋田干拓
だってそうでしょう。大規模だってだめなんですよ。それじゃあ国にはなんですかって。
北海道だって酪農で進めたことでみんな倒産しちゃったところもあるでしょう。それはも
う国は責任を持たないんですよ。過日も出ていた牛乳の問題がありますが、牛乳が不足し
ている。去年はみんな捨てちゃったんですよ。ところがスイスだと思うんですけどね、あ
そこはチーズを作って長期保存ができるからって。それで調整をしている。何でそういう
ことかできないのかなと。ですから、沼田は沼田版として農業なら農業で今、自給率の問
題は私も承知してますよ。だけれども、今の状況で安全、安心でできますか。私も素人な
がらやるっていうと雑草が生えてしょうがないというのが出てくるのは知ってますけれど
も、それに対応しながら市民が安全でおいしいものを食べていくということも考えなけれ
ばならないわけですよ。そういった部分が、市長は常々言われていたもんで言っただけの
話ですけれどもね。農業はだめじゃないんですよ。これからどうしていかなくちゃならな
いかということが今ここにあるんですよ。そこでですね、時間がどんどんどんどん過ぎち
ゃって、次のですね、効率的な行政運営をするっていうことなんですね。今の組織で、合
併になった組織で私は詰まっているんです。こういうふうに見てるんです。だから大改革
をしなくちゃならない。先ほどの市長の答弁は全くそのとおり。だったら、具体的に市民
のためになる行革をするにはどうしたらいいんですか、今ので満足ですか。その点につい
ていかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) 実際問題、この行政改革はですね、本当にこの厳しいものがあ
るなというふうに思っております。ご案内のとおり、国のですね、内閣が色々と替わった
中でこの節の行革というものの中からこの節の政治状況も生まれてきて、行革によって負
の面が生じたことが先般の参議院の選挙等にも現れておりまして、従いましてこの辺のと
ころについては、どうしても地域間の合意形成を得ながらですね、柔軟に対応していく必
要があるのかなと思っております。ただ、議員ご指摘のとおりですね、市の職員、つまり
行政の立場にいる人間が率先垂範して襟を正してですね、財政の健全化のために努力する。
あるいは効率的な行政運営のために努力する、開かれた行政運営のための努力をするとい
うようなことでですね、頑張っていかなければならないと思っております。そのためには
行政側の力ではやはり如何ともし難いところがございまして、当然市民の方々のお力添え
もいただきたいということになろうかと思っております。
◇21番(橋襄典君) 今の市長の話、国の話も結構ですよ。でもね、そうかと言って、
先ほど言ったでしょ。早稲田大学のシンポジウムの話、「改革の志」ですよ。昔の薩長の
話と同じですよ。だったら、それで溺れていってしまっていいのか。それならどうするん
だ。率先垂範で職員がって言ったって、そのトップにいるのが市長でしょう。だから、「私
はこう思っているんだから、みんな一緒になってやろう」というのがなければならないん
じゃないんですか。どうも他人事ですよね。ちょっと時間の配分もあるんで、実はですね、
今、関連でこういう考え方で今回は質問しますよと。一般的に、もっとこんなに時間をか
けるつもりじゃなかったんですよ。それならですね、昨日、一昨日も同僚議員の質問の中
で計画行政を推し進めていくというのでね、全くそのとおり。そこでですね、今回の総合
計画、今年が初年度ですよね。その中で、我々議会も検討委員会を設置して、議会の意見
を出してきました。その時もやはり、私たちは総務文教だったもんで、合併をしない町、
矢祭に行って来ました。その委員のメンバーも同意だったと思うんですけれども、先ほど
市長が言った「身の丈に合った行政運営」をしていきたい。ところがですよ、総務と経済
は身の丈という言葉があって、それを出したけれども結果として今まで同様、従来どおり
の総合計画が出てきたんです。それで、今年の当初予算の施政方針には「身の丈」って言
っているんです。食い違いがありませんか。ふれあい広場では「これはバイブル。これに
基づいてやっていくんだ」と言っているわけです。しかしながら、やっていることと言っ
ていることが違わないですか。ですから、「身の丈」ということであれば、いわゆる今の
総合計画のまだ1年が終わらないですけれども、見直しをしなくちゃならないんですよ。
一般市民の意見も聴いたり、議会側からの3常任委員会から出した意見はカットされてい
るわけですよ。「身の丈」じゃないんですよ。だから、先ほどの標準規模、標準規模より
も市民のためにプラス80億から90億も出してやってきているわけじゃないですか。そ
れには「お金がありません」「難しい」。当たり前じゃないですか。だから、この広報ぬ
またの中にもありますよ。「歳入をやっていこう、広告で」あれはね、横浜じゃやってい
ますよ。納税通知書でやってみなさい。100万から200万くらいプラスができますか
ら。前も私はこういうこと言ってますよ。だから、今回の15億円が足りないということ
は場当たり的としか考えられないです。だから、項目のところにまだこういうものがまだ
まだこれから説明していかなくちゃならないでしょ。一般の補助金、委託金をこれから1
0パーセントから20パーセントカットしていくわけでしょ。だけれども、ガタガタガタ
ガタするからしょうがないそれで押し切っちゃうわけですよ。だから、もっともっと住民
との対話をしながらやらなくちゃならない。それがふれあい広場じゃないんですか。各種
団体をやることも必要なんですよ。しかしながらですよ、それが計画行政の沼田ですか。
初年度からもう総合計画変えるんですよ。議会は住民の代表としてそれを出したわけです
よ。ところが、その中にこういうことが書いてあるんです。水と緑も良いんですけれどね。
「創造と協働で子どもたちの輝きとお年寄りの笑顔の見える沼田」こういう都市像として
身近なものって先ほども市長言ってましたけど、我々はそれを提起しているんですよ。だ
から、それは政策で具体的にどうしたらいいか。それじゃあそれにお金をどういうふうに
付けていく。そこにあるわけでしょ。これなんかみんな無視でしょ。その答えもあります
よ、みんな資料もってますけど。でもね、もっと身近な問題として捉えていかなけりゃ。
先ほど来みんな私は不満ですよ。「俺はこうやったんだ、だからこういうふうに良くなる
はずだ。これでやっていく」というのがない。だから、沼田は沼田版としてどうやってい
くべきか。計画行政だけど計画行政じゃない。まだ総合計画の1年目ですよ。バイブルが
こんなところで崩れていくんですか。そんなのどこにあるんですか。お答えください。
     ──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午前10時59分休憩
     ──────────────────────────────
午前11時08分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     ──────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 各般にわたってのご意見、またご質問、誠にご苦労さまでござ
います。
 ただいまの計画行政と、現状の財政状況からのご質問であったというふうに受け止めて
おります。今後、これらをですね、よく精査をしてですね、そして適切な先々に向かって
のまた対応方を図っていきたいと思っております。大きな山に入っておりますので、真剣
にとらまえてまいりたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) 最後の部分に入れないんで、示しておきます。地方分権改革推
進委員会、宮脇先生から出されたもので、11月の2日に出ています。これが先ほど言っ
たように委員の質問に対してきちんと答えているんですね。これが国の動向ですよ。こう
いったものもいただいてきてまいりました。
 そこでですね、計画行政、そのことについて市長は真剣にやると、当たり前のことなん
です。ですから、今のこれからの将来の総合計画はいわゆる市長はバイブルだと言ってる
わけです。そのバイブルが今壊れているんですよ。議会の検討委員会によって建議をした。
そのことについては吸収されてないんですよ。その中に議会側からとしては「身の丈に合
った」と。ところが、それはその時は入らないで、今年の市長の施政方針の中で市長は言
われているのは、「身の丈にあった行政運営をしていきます」とこう言っているんです。
そうすると、意見も採り入れないで現実はこうだからといって施政方針のところで出てき
ているんですよ。そこでですね、その総合計画の特別委員長の質問に対してですね、市長
こう答えているんですよ。「総合計画前期の5ヶ年、19年から23年度中期財政見通し
を推計した」と。「実質財政不足見込額が多大で財政調整基金の取り崩しを見込まなけれ
ば単年度の収支は赤字構造」もちろんそうなんですね。「見通しのとおりに推移すれば財
調基金も数年で底をつき、行財政運営が行かなくなる。」こういう予測がされているが、
この総合計画を作るときにも代表として特別委員長が質問をした市長の答えなんです。ま
さに、今来ているわけですよ。ですから、そういうことであるならば19年度ももっと厳
しい計画を立てるべき。今やっていることを前年度にやらなくちゃならなかったんです。
計画行政はなし、そして、今お金が足りないから15億円カットする。例えばですよ、効
率的な行政運営するその組織になっていますか。私はなっていない。それを私の試案で行
けば1億円以上になりますよ。そうすると、職員一律5パーセントカットはしなくても済
むんです。それでなおかつ、これは誤解されちゃうと困るんですけれども、やはり、縦割
りの良さを生かすという。そうすると私はトップダウンですよと言うと、「ボトムアップ
です」と市長は答えるんです。でも、仕掛けがなければボトムアップにはならないんです。
それで、率先垂範、その前に市長が動かなければ。私は左うちわでやってますよ、だけど
職員はやりなさいというわけにはいかない。今、特にそういう難しい時代になっているわ
けです。みんなそれぞれが勝手な方に行ってる。だけれども、こういう大事なものがある
からこうやって一緒に行こうというね、これが冒頭1回目の市長の答弁の協働なんですよ。
昔から協働というのはあったんです。言葉がなかっただけで。「おらがまちのためにはみ
んなで一緒にやって、汗ながすべ」と。過日、小諸でマニフェストの関係で参加したとき
にですね、北川先生はこう言ってましたよ。「汗をかけ」ではなく「脳みそに汗をかくく
らい頑張れ」と。そうじゃないとどうしようもなくなりますよと。ですから、知識じゃな
くて知恵を使え。先ほども申し上げましたけれども、そういう知恵を使って一つの目的を
達成するようにですね、これは大変なことですよ。やはり、そういうことを考えて進めて
いくというのが、計画行政なんですよ。初年度からもう変わってきて年度末には総合計画
の見直ししなけりゃならないと思いますから、あったら何なんですか。時間をかけて、市
民の意見を聴いて、だけれどもその時にアカンタビリティていう説明責任がなければだめ
なんですよ。昨日までは左ですよ。「おい橋、左って言っているけど、今日は右に行っ
てるじゃないか」と。その時に左から右に変わるときの説明がなければ。昨日はこうだっ
たんだけれども、今日はこういうんだからと具体性をもってやっていかなければ。それが
計画行政なんですよ。それで、議会で認められてきたものを当初の1年からもうそういう
ふうに変わってきているんですよ。だから、計画行政じゃないって言われてもしょうがな
いんじゃないですか。ここまで来て「金がない、金がない、何も出来ない」と。そうじゃ
ない。「だったらみんなして一緒になって汗を流すべえ」という形が必要ではないですか。
そういう訴えが私にはまだ分からないんですよ。ですから、国の先取りかも知れないけど
分権推進委員会の出されたのは、これは国のあれですよ。これが今、もうそろそろ12月
の中旬と言ったですかね。前半には出しますよと言う宮脇先生の話だったです。ですから、
そういう思いをですね、市民に伝える。ですから、ふれあい広場を従来どおりやって、そ
れでまた個々にやるということはきめ細やかな行政運営をする、訴える、理解してもらう
ということだと思うんですが、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ふれあい広場の関係については、今年はですね、そういう団体
関係をですね、うまく網羅した形でお世話になろうということで展開をしてまいりました。
 なお、色々とですね、ご指摘の関係等については当然行政側の立場からすればですね、
それらは真摯に受け止めているところでございます。非常にですね、この同じ団体の中に
あってもあまり表舞台にですね、出ていると言ったら大変語弊があるんですけれども、非
常にその潜在的なところで本当にご苦労されている方々がたくさんおられます。今回はそ
ういう意味では事務方がそういうところに相当神経を使った形の中でご連絡をさせていた
だきまして、そして開催をしてまいりました。特に協働関係のことについてはですね、大
変参考になることが多ございました。これは部課長会議等にもでもですね、申し上げて今
後の大きな参考になるからということで指導もしているところでございます。
◇21番(橋襄典君) 今、ボランティアグループだとかあまり表舞台に立たない人た
ちの意見も吸収されて良かったと。だからね、冒頭申し上げましたように立ち位置を変え
て、過日の11月の25日に沼田のある人がこういうパワーポイントでやった部分も、歴
代の市長の話をしながら、やはり、そういう目線をもちながら前からとか後ろからとか色
々な見方があるわけです。そういう思いを持って責任を持ってその執行をしていくという
ことが当然のことなんです。ただ、その時にはですね、こういう時代背景ですから具体的
に説明をしていくということです。ですから、例えば、この行政結果の数字104.7と
いうものを100に近づけよう。それにはどうしたらいいんだい。それには、こういう考
え方を持ってその裏付けにはお金はこういうふうに付けて、それでやっていくと。そして、
その結果として何故そこに行かなかったのか、何故そこに到達したのかという検証をして
いく。それがマニフェストなんですよ。ですから、過日の11月19日、マニフェストの
ね、総務大臣が出るところに私は行けなかったんですよ。それは行政視察があったから。
でもですね、それは首長連盟でやってきているんですよ。だけれども、議員の連盟は枠が
なかったんです。でも、そこを取っておいたんですけれども、そういう形で行けなかった
んですけれども。具体的に持って結果を出すような形を取ってください。最後の質問とさ
せていただきます。
◇市長(星野已喜雄君) それぞれ、ご意見、あるいはご質問ございました。承って今後
の対応に処してまいりたいというふうに思っております。
     ──────────────◇────────────── 
◇議長(金井康夫君) 次に、井之川博幸議員。19番。
                          〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 まず、市民のくらしを支える行財政運営について、行財政改革についてお伺いいたしま
す。 本市におきましては、2006年1月に「沼田市行政改革大綱」を定め、その「実
施計画」に従って09年度を目標に、1、効率的な行政運営による財政の健全化。2、簡
素で効率的な行政運営。3、開かれた行政運営と市民協働について推進しているところで
あります。
 推進の方法としては、沼田市行政改革推進本部において方針を決定し、全庁一体となっ
て推進する。また、沼田市行政改革懇談会の意見をいただき推進するとなっています。
 しかし、今度は財政面に重点を置いた改革を「沼田市行財政改革実施本部」で検討され
ているということですが、その内容はどのようなものなのか、まず教えていただきたいと
思います。それらの内容に関連して、新年度予算の中で施策が予定されているならば、市
民生活にどのような影響が考えられるのかお伺いしたいと思います。
 続いて、市民参加の推進について、沼田市市民協働推進基本方針についてお伺いいたし
ます。
 本市におきましては、先ほども触れましたが、行政改革大綱において、「開かれた行政
運営と市民協働」を主要事項に掲げ推進してきたわけであります。しかし、さらに06年
度に市民検討委員会を立ち上げ、庁内推進委員会とともに「沼田市市民協働推進基本方針」
を策定しました。本市においては、基本方針の中にもあるように、各地域やボランティア
団体等の活動の中で、一定の実績はあるといえますが、市政への市民参加という面から見
れば、大変遅れています。
 私は今回、この基本方針の中で、特に市民の市政への参加について、行政としても取り
組まなければならない問題のいくつかについて質問したいと思います。
 まず、まちづくり基本条例や市民意見提出制度の導入は、どのようにして進めていくの
か、また、市民活動支援センターの開設や、市民と行政のネットワークの構築について、
さらに情報公開推進の具体的方策についてお伺いをいたします。
 また、基本方針では、行政自体の取り組み方向について、「協働に関する理解を深める
ための職員研修を実施し、同時に、職員も地域や市民活動への参加を積極的に行うこと」
と示されておりますが、具体的にはどのように進めていくのかお伺いしたいと思います。
 続いて、地球温暖化対策について、新エネルギーの活用についてお伺いいたします。
 地球温暖化防止について話し合う国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議と京都議
定書第3回締約国会合が12月3日、インドネシアのバリで開幕しました。会議には18
0国以上から非政府組織や報道陣も含め、1万人以上が参加しているといいます。京都議
定書以後、2013年以降の温暖化防止の新たな対策を09年度までに策定するため、交
渉の行程表の採択を目指しているといわれています。ご承知のとおり、地球温暖化を原因
とする地球環境の破壊は世界各地で起きており、現実問題として一部地域では、人類を始
め、生物の存続の危機に直面しています。CO2を始め温室効果ガスの排出量をどれだけ
抑制できるのか、国際的には国際会議において国はそこで決められた目標を達成する責任
が課せられます。
 今のところ自治体や個人には「エネルギー使用の合理化に関する法律」で省エネの目標
というものは一定程度ありますが、新エネルギーの利用において達成しなければならない
というような目標が定められているわけではありません。しかし、地球に住む人間として、
かけがえのない地球の環境を守らなければならないという責任は誰にでもあるのではない
でしょうか。
 また、自治体としては、これらの問題を真摯に捉え、自治体自身が施策を展開するとと
もに、住民を啓蒙していくためにも積極的に取り組んでいくことが必要です。
 本市におきましても、第五次総合計画で第3章 自然にやさしく人にやさしいまちづく
り 第1節 循環型社会の創造の中の2 省エネルギー化の推進で「市有施設の省エネル
ギー化に率先して取り組む必要がある」と明記し、3 新エネルギーの利用促進では「風
力発電、太陽光発電、太陽熱利用、バイオマス発電等は、クリーンエネルギーとして注目
を集めている」そのうち城堀川の流水を利用して発電する「ハイドロバレー計画の実用化
に向けて検討を行う」こと、また、「自然エネルギーの確保や利活用について研究を行う」
と定めています。市浄水場の水力発電、保健福祉センターの太陽光発電、ふれあい福祉セ
ンターのOMソーラーなどいくつかの取り組みが行われていますが、市内公共施設におけ
る新エネルギー設備と発生している合計エネルギー量はどのくらいあるのか、まず教えて
いただきたいと思います。
 次に、全国の自治体では、先進的な取り組みが推進され、数々の賞を受賞して有名な岩
手県の葛巻町では、人口8,000人ほどの町ですが、町内の電力使用量は、1年間に約
3,000万キロワット時、新エネルギーによる発電量は約5,600万キロワット時で、
電力自給率は185パーセントに達しています。町全体の年間エネルギー使用料約1,6
70億キロカロリーに対し、新エネルギー供給量は約1,300億キロカロリーで、エネ
ルギー自給率は現在78パーセント、「エネルギー自給100パーセントのまち」を目指
しているそうです。そこで、本市の市内における年間電力使用量と新エネルギーによる発
電量と電力自給率はどのくらいなのか、また、市内における年間エネルギー使用量と新エ
ネルギー供給量とエネルギー自給率はどのくらいなのかについてお伺いしたいと思いま
す。
 次に、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構は、2000年に我が国にお
ける自然エネルギーの年間の理論発電可能電力量を発表しました。太陽エネルギーは、1,
800万テラワット時、風力エネルギーは7万テラワット時、バイオマスは21万6,0
00テラワット時、水力エネルギーは4万4,200テラワット時だそうであります。ま
た、資源エネルギー庁は、「新エネルギーの潜在性と経済性」を提出し、我が国の「物理
的限界潜在量」と「実際的潜在量」を示しています。例えば、太陽光発電では、物理的限
界潜在量は1億7,300万キロワット、実際的潜在量は8,600万キロワット、風力
発電では物理的限界潜在量は3,500万キロワット、実際的潜在量は500万キロワッ
トなどと示されています。これにバイオマスエネルギーを加え、年間発電量に換算してみ
ると、原子力発電量に匹敵いたします。さらにコジェネレーションなどのエネルギー利用
の効率化や燃料電池を含めると、ほぼ日本の総発電量約9,000億キロワット時を賄え
る物理的限界潜在量があるという数値も出されています。要するに、新エネルギーで全国
の電力需要はほぼ賄えるということで、原発も火力発電所にも化石燃料にも頼る必要がな
くなってくるということです。
 そこで、市内における新、自然エネルギーの理論的発電可能量及び新エネルギーの潜在
量はどのくらいなのか、把握していれば教えていただきたいと思います。
 次に、新エネルギーの活用が地域おこしにも役立っているといわれています。本市にお
きましても何年か前に、森林資源の活用を目指して、ペレットストーブの開発を行い、普
及に努めようとしたこともありましたが、残念ながらその時は社会情勢が今のようではな
く、失敗に終わったとのことをお聞きしているわけでありますが、昨今の原油の高騰にお
けるガソリン、灯油などの価格の値上がりによって、薪ストーブなどの人気が高まってい
ます。現に、葛巻町では、木質バイオマスガス化発電施設や、木質ペレットを製造してお
り、それに伴う暖房機器等の導入も進んでいるとのことです。また、畜ふんバイオマスに
も取り組み、メインである風力発電なども含めて、雇用の創出や地域活性化、水車利用の
森のそば屋では観光に役立つなど地域おこしにつなげています。
 本市におきましても、地域の活性化にも役立つ新エネルギー活用をどう推進していくの
か最後にお伺いいたしまして、1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
             〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、市民のくらしを支える行財政運営について、行財政改革について、「沼田市行財
政改革実施本部」で検討されている内容についてでありますが、本市の財政は、歳入の根
幹をなす市税の伸び悩みや地方交付税の大幅な減少などにより、非常に厳しい状況となっ
ています。
 このような財政状況を受け、財政構造の弾力性を判断する基準である経常収支比率が平
成18年度決算で104.7パーセントと大幅に上昇するとともに、将来にわたる実質的
な財政負担を含めた連結ベースでの実質公債費比率も20.0パーセントとなっておりま
す。
 このことから、本市の逼迫した財政状況を強く認識し、持続可能な行財政運営を図るた
め、本年4月に沼田市行財政改革実施本部を設置し、行財政改革の取り組みについて検討
を進めてきたところであります。議員ご質問の沼田市行財政改革実施本部で検討されてい
る内容についてでありますが、財政基盤の強化として、税収の確保、市有財産の有効活用、
新たな財源の確保を図るとともに、歳出構造の改革として、行政事務経費の削減、義務的
経費である人件費、公債費の削減、また、事務事業の見直しなどによる補助金、負担金等
の削減を図るものとしているものであります。
 次に、新年度における関連する施策と市民生活に対する影響についてでありますが、行
財政改革の取り組みに当たり、最も留意したことは、できる限り市民生活に対する影響を
及ばさないように配慮させていただいたところであります。具体的には、新年度におきま
しては、「扶助費」について、原則として削減取組項目から除くことといたしました。
 新年度における施策の中で、市民生活に対して影響すると思われる取組項目といたしま
しては、まず、補助金等の見直しであります。補助金等につきましては、公益上の必要性、
効果、経費負担のあり方等の観点から全面的な見直しを行うことといたしましたが、「団
体補助金については20パーセント」、「事業費補助金及び補助金的性格委託料について
は10パーセント」の削減目標を設定いたしました。
 次に、普通建設事業につきましては、新規事業は原則凍結とし、継続事業につきまして
も、事業計画の延伸や規模縮小などにより、一般財源ベースで60パーセント削減とさせ
ていただいたわけであります。なお、普通建設事業の削減を補てんするために、道路や各
公共施設に係る維持補修費につきましては、削減対象項目とせずに、前年度当初予算額の
範囲内とさせていただいたわけであります。
 行財政改革の最大の目的は、「極めて逼迫した危機的な財政状況にある」本市が、将来
にわたって持続可能な財政運営を維持していくために、「身の丈にあった予算規模(財政
規模)」に近づけることであり、市民、議会、行政が三位一体となって、現下の危機的な
状況を乗り切って行きたいと考えておりますので、ぜひご理解いただきたいと思います。
 次に、市民参加の推進について、沼田市市民協働推進基本方針について、まちづくり基
本条例や市民意見提出制度の導入についてでありますが、地方分権が進展していく中で、
地方自治体が特色を出して自己決定、自己責任のもと、主体的に行政運営を行っていくこ
とが求められております。そのためには、自治が健全に機能することが重要であり、市民
・事業者・行政などが、それぞれの役割に応じて連携・協力していく仕組みづくりが重要
となっています。
 そこで、本年、沼田市市民協働推進基本方針を策定し、協働の推進に向けた考え方を示
し、市民協働推進会議の設置や市民協働によるまちづくり事業補助金の交付などの取り組
みを行っております。市民協働推進会議では現在、「意識改革と啓発」、「市民活動の育成
・支援」というテーマにより「協働の担い手を育くむ」についての討議を重ねております。
 まちづくり基本条例や市民意見提出制度の導入についても、協働を促進する施策として
求められることであり、段階を踏んで議論に入っていくものと考えております。
 次に、市民活動支援センターの開設や、市民と行政のネットワークの構築についてであ
りますが、市民活動を活性化させるためには、市民活動団体に団体間の横のつながりを創
出する交流の場の提供や団体の円滑な活動を支援するためのセンター設置など環境整備を
することが必要であると考えております。
 市民活動支援センターは、さまざまな分野の公益的な市民活動をサポートする場、また、
市民活動が企業や行政の対等なパートナーとして協働によるまちづくりを推進するための
拠点施設であります。支援センター開設の推進には、市民や各団体の意見を伺いながら対
応してまいりたいと考えております。
 また、市民と行政のネットワーク構築のためには、地域コミュニティ、市民活動団体、
企業、教育機関など沼田市に暮らす、すべての人たちが連携する必要があり、様々な機会
を捉えて団体関係者に呼びかけを行うことから始め、支援センターがその要となるような
ことが理想であると考えております。
 次に、情報公開推進の具体的方策についてでありますが、市民協働を推進していく上で、
行政情報を積極的に開示していくということが重要であり、職員も積極的に市民との対話
の場に出て行ったり、様々な媒体を使って情報を市民に伝える必要があります。また、市
民活動団体なども活動内容の情報発信を行いながら透明性を高めていくということが求め
られます。そして、お互いに情報を共有し、共に考え、共に施策を展開していくというこ
とが協働であると考えます。
 ご質問の具体的方策ということでありますが、現在行っている広報ぬまたやホームペー
ジを使っての情報提供、FM放送の活用での情報発信はもとより、公募市民の募集やパブ
リックコメント制度導入の検討など、情報公開の推進を図っていきたいと考えております。
 次に、協働に関する理解を深めるための職員研修を実施し、同時に、職員も地域や市民
活動への参加を積極的に行うことについてでありますが、市民協働推進基本方針で行政の
意識改革として職員研修の実施や地域や市民活動への積極的な実践を通した参加を図るこ
ととしております。
 昨年度は全職員を対象に協働の考え方や進め方などの基本的な講義内容で市民協働職員
研修会を開催しました。これからも意識啓発を図るため研修の場を設け、協働について考
える機会を作っていきたいと考えております。また、職員へも市内一斉清掃などに代表さ
れるような地区の奉仕活動やワークショップなど、協働の機会があれば積極的に参加する
よう呼びかけるとともに、市民活動の体験や実践を通じた研修などから協働に関する職員
の意識改革に努めてまいりたいと思います。
 次に、地球温暖化対策について、新(自然)エネルギーの活用について、市内公共施設
における新エネルギー設備と発生している合計エネルギー量はどのくらいかについてであ
りますが、「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」で指定されている「新エネ
ルギー」には、太陽光発電・風力発電・太陽熱利用・温度差エネルギー・廃棄物発電・廃
棄物熱利用など14種類があり、国が積極的に導入促進を図るべき政策的支援対象として
おります。
 市内公共施設で新エネルギーを利用している施設は、平成17年3月に新築した「沼田
市ふれあい福祉センター」において、ソーラーパネルを設置し、夏は昼夜の温度差による
冷たい空気、冬は太陽熱による暖かい空気を施設内に循環させ、冷暖房の補助設備として
使用しております。また、同施設は、隣接している清掃工場のごみ焼却熱を利用してお湯
を沸かす廃棄物熱利用設備を導入しておりまして、発生しているエネルギー量に関しまし
ては、電力量に換算いたしますと太陽熱利用で年間で約6,000キロワット、廃棄物熱
利用で年間約18万7,000キロワットとなっております。
 また、「自然エネルギー」を利用している施設につきましては、「沼田市浄水場」にお
いて、導水管の高低差を利用して1時間当たり出力35キロワットの水力発電設備を、自
治体として全国に先駆けて昭和62年4月に設置し、浄水場及び水道会館の年間電力使用
量約50万キロワットのうち約6割を賄っております。
  次に、市内における年間電力使用量と新エネルギーによる発電量と電力自給率はどのく
らいかについてでありますが、議員ご案内のとおり、電力の供給のほとんどは民間の電力
会社によって行われており、平成15年度の利根沼田管内の数値では5億6,485万キ
ロワットとなっております。しかし、太陽光発電などによる発電量は公表されておりませ
んので電力自給率も把握できる状況にないのが現状であります。
  次に、市内における年間エネルギー使用量と新エネルギー供給量とエネルギー自給率は
どのくらいかについてでありますが、市内における年間エネルギー使用量となると、電力
の他に広範囲になるため把握は困難であると思われます。新エネルギーによる発電量の把
握ができませんので供給量や自給率の把握も困難なものと思っておりますので、ご理解を
賜りたいと思います。
  次に、市内における自然エネルギーの理論的発電可能量及び新エネルギーの潜在量はど
のくらいかについてでありますが、豊かな自然に恵まれた沼田市では、水力などの自然エ
ネルギーの利用が考えられ、発電可能量は未知数であると思っております。また、新エネ
ルギーの潜在量も同じく未知数であると思っております。
 次に、地域の活性化にも役立つ新エネルギー活用をどう推進していくのかについてであ
りますが、先ほど申し上げましたとおり、石油代替エネルギーとして、新(自然)エネル
ギーには、太陽光・風力・中小水力そして、バイオエネルギーなどがあります。
 このうち、関東の水源でもある利根沼田地区は、資源とすれば水力の活用が最も有力で、
ハイドロバレー計画など具体的な調査研究も行っております。
 新エネルギーの町と知られております岩手県葛巻町は、平成11年全国に先駆けて「葛
巻町新エネルギー宣言」を行い、地域の資源を有効に活用して風力、太陽光、畜産ふん尿
や木質バイオマスなどの新エネルギーの導入に取り組んでおり、これら先進地域の情報収
集も進めてまいりたいと考えております。
 地域の産業振興や地球温暖化対策の観点から環境負荷に小さい新エネルギーの導入は有
効であると考えられますが、新エネルギーは設備投資などに多額の経費がかかるという面
も持っていることから、本市における潜在力、安定供給や需要など多角的に調査研究を進
める必要がありますので、引き続き研究に努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇19番(井之川博幸君) ご答弁いただきましたので、再質問をさせていただきたいと
思います。
 まず、行財政改革の関係で、行財政改革本部で検討している内容についてでありますけ
れども、先ほどの同僚議員の質問の中でも議論をされておりましたんで、概ね了解をいた
しました。
 2番目の新年度における関連する施策と市民生活に対する影響についてということでお
伺いをしたいと思います。市民の福祉的なものに1番影響する扶助費の関係はですね、新
年度には削減項目に入れなかったというご答弁がございました。大変良かったなと考えて
おります。ただ、確認をさせていただきたいんですが、数値目標等を検討する中で、県の
施策に関連してということで扶助費の関係は出ております。子どもの医療費の無料化の関
係だと思いますが、県が施策を拡大をしてくれるということで、県からの補助金が入りま
す。そうなると沼田市では確か4,200万程度がプラスになるというようなことをお聞
きしているわけなんですけれども、他市町村ではですね、これを機会にこの分の増える財
源を利用して子どもの医療費の無料化を一層拡大をするということを新聞報道等でもされ
ておりますが、そういうふうに決めている自治体がございます。沼田市についてはその点
はどうなのか、この扶助費の見直しの県の制度改正に伴う一般財源の削減ということで4,
200万入っている部分はそういうことに関連すると思うんですけれども、その点につい
てお伺いしたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員のご質問に対してお答えをするわけでありますが、ご案内
のとおり、この子どもの医療費の無料化の問題についてはですね、議会の皆さん方のご理
解をいただいて、現在の形で決断をして頑張ってきたわけでございます。この節、群馬県
ご当局がですね、新たな展開をされましたので、若干私どもからすれば非常に助かってき
ている経過もありますし、利根地方総合開発協会でもですね、これが拡充のために常にご
要望もしてきた経過もございます。数値の関係等ございますので、担当部長にですね、説
明をいたさせますのでお聞き取りいただきたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 民生部長。
◇民生部長(田村澄夫君) お答えをさせていただきます。
 群馬県における福祉医療の関係でございます。新知事に替わりまして当初、中学までの
入院・通院までの政策が打ち出されたところでありますが、その後、入院までという方向
が現在示されて、事務的なレベルでの話が現在入ってきております。本市といたしまして
は、当初のとおり、入院・通院という形での計画での実行を考えておったわけでございま
すが、現時点、県が示している入院レベルでの事業対応を新年度において現時点で考えて
いるところでございます。以上であります。
◇19番(井之川博幸君) 確認しますけど、1番先に確認したいって言ったんですけど、
数値目標に出されている県の制度に関しての削減というのは、子どもの医療費無料化の問
題でいいわけですね。それを確認したいんですけども、そういうふうに書いてないから、
文章にね。それをまず確認させてもらいたいと思います。そして、入院までは県に従って
やるという答弁だと思うんです。通院は小学校卒業までということですから、それは増や
さないということでよろしいのかどうか、まず確認をさせていただきたいと思います。
◇民生部長(田村澄夫君) お答えをさせていただきます。
 県が示しておるとおりですね、入院までのことで現在考えております。それから、金額
につきましては当初、入院・通院で考えておりましたが、現時点での県の入院の削減額と
いうことで、今回の削減目標の数値の中が、今後につきましては若干変更があろうかと思
いますが、現時点、議員さんのおっしゃる内容で進んでいる状況でございます。以上であ
ります。
◇19番(井之川博幸君) すいません、もう一度聞きますが、分かっていることなんで
すけど、一般質問ですので確認をしたいわけです。平成20年度当初予算編成取組項目数
値目標というのに、義務的経費の削減、@扶助費の見直し、県の制度改正に伴い、一般財
源の削減、4,200万とこういうふうに出ているわけですね。子どもの医療費の無料化
というふうには出ていないわけですよ。それなので、「そのことですね」と確認をしたい
わけですね。一応、一般質問で正式に聞いていますんで。それで、結局他市では4,20
0万が削減できるということになるわけなんですけれども、こういう財源を使って通院も
ですね、中学校卒業まで拡大する、というふうに市民からそういう要望が出ているわけな
んですけれども、それについては応えられないということなんでしょうか。
◇民生部長(田村澄夫君) お答えをいたします。
 大変失礼をいたしました。今回の削減額目標に載っておりますのは、中学校の入院まで
事業を実施することによりまして、県の補助金がその部分入ってまいります。従いまして、
市からの費用がその分減るということになりますので、その部分を削減額として今回の数
値目標のところに上げてございます。なお、2点目のそれによって削減される費用を通院
まで拡大する考えがあるのかというご意見でございますが、現時点、そこまでの考えはご
ざいません。以上であります。
◇19番(井之川博幸君) 財政が大変厳しいということは承知をしておりますけれども、
こういう機会を捉えてですね、市民からの強い要望の中学校卒業まで入院も通院も無料化
をすると、大体そこが目標ですから、そこまで是非、新年度予算に向けてですね、検討し
ていただきたいと、最後は要望しておきたいというふうに思います。
 それから、補助金の削減の問題が答弁されました。あらゆる団体、色々な団体、色々な
事業をやっていることでありますので、これを一律10パーセント、20パーセントとい
うことで削減目標を出したわけなんですけれども、これから各団体との色々な交渉をする
んでしょうか。それとも一方的に「これしか出せないよ」というふうにしちゃうんでしょ
うか。その辺をお伺いしたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 総務部長。
◇総務部長(田島 護君) お答え申し上げます。
 予算方針に基づいて、新年度予算を組んでいくわけであります。またその後、中長期的
な財政健全化に向けていく中でですね、今の部分は目標値として掲げておりますので、出
来る限りこの10パーセント、あるいは20パーセントという形で進めていきたいという
ふうに考えております。
◇19番(井之川博幸君) 私が聞いているのはそういうことじゃないんですよ。
 そういうふうに出したんだから、補助金が出る団体とか、そういうところとこれからき
ちんと話し合いをしたり、理解を求めるような、そういうふうにしていかなくちゃならな
いんだと思いますよね。そういうことをきちんとやっていただけるのかどうか。こういう
ことなんです。
◇総務部長(田島 護君) 大変失礼いたしました。
 この後、各種団体につきましては、現在の沼田市のおかれている財政状況等の説明をし、
ご理解をいただきたいと、この様に考えております。
◇19番(井之川博幸君) あとの段階で質問しました市民協働との関係もありましてね、
色々な団体が色々な地域で活動している。沼田市で活動をしている。そこに補助金が出て
いるわけですから、一方的に「こう決めたからこうだよ」ということをやるとですね、や
っぱり市民協働に悪影響が出て来るというふうに考えます。そういう点でしっかりとした、
理解を得るような話し合いをしていただきたいと思いますし、意見も良く聴いてですね、
機械的にやらないでもらいたいというふうに思います。
 その次にお伺いをいたしますが、色々な施策の関係でですね、受益者負担の適正化とい
うのも、行財政改革実施についての「財政基盤の強化」で検討されたというふうに思いま
す。ゴミ処理手数料の徴収とか施設使用料の減免規定の見直しとか健康診断個人負担金の
見直しというのも具体的に項目が上がっておりますが、これは新年度予算には全く、ここ
まではやらないということで確認をさせていただいてよろしいんでしょうか。
     ──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午前11時57分休憩
     ──────────────────────────────
午後 1時00分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     ──────────────────────────────
◇総務部長(田島 護君) 受益者負担の適正化につきましては、中長期的な部分で目標
値に定めてあります。今回20年度の数値目標の中には記載がないわけでありますけれど
も、適正化を図っていく中で対応できるものにつきましては、対応をしていきたいと考え
ております。
◇19番(井之川博幸君) もう1回確認をさせていただきますが、20年度の数値目標
にないけれども、20年度の予算編成の中にも、これからやっていく中で受益者負担が引
き上げになるということもあり得るということでしょうか。
◇総務部長(田島 護君) そのとおりでございます。
◇19番(井之川博幸君) 結局、20年度の数値目標等出して、これも予算編成ギリギ
リだと思うんですよね。これからそういう問題もやって、20年度の新年度の予算に反映
させるということになると、全く市民としては理解をするというか、理解をする問題であ
ってもそういう時間がないというように感じられます。そういう点では大きな受益者負担
の見直しといってもこれは有料化につなげるというようなことが多いわけですから、そう
いう点では市民の意見も聴くというようなことでやっていく必要があると思うんです。先
ほど申し上げました行政改革の方はですね、曲がりなりにも懇談会の意見を聴くというこ
とになっているわけですね。一方、行財政改革の方は一方的に当局が決めて、一方的に市
民に押しつけるという印象を拭えないわけです。そういう点で、やはり財政問題も次の市
民協働に係ってまいりますけれども、市民の意見をきちんと聴くというシステムをですね、
作る必要があると思いますけれどもその点については市長はどうお考えなんでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議会が終わるとですね、今、議員がおっしゃられたようなこと
について早急にですね、各方面のご意見を承るようなそういう段取りを現在考えていると
ころでございます。
◇19番(井之川博幸君) もう、予算編成の中でですね、当局が方針を決めて意見を聴
くということですから、私に言わせれば押しつけるということでありますから、そういう
点では全く納得がいかないというふうに思います。ここで議論していても仕方がありませ
んので、次に進みますが、やはり行政改革大綱、曲がりなりにも懇談会の意見を聴くとい
うふうになっています。行財政改革もしかるべき市民の意見等も聴きながらですね、きち
んと進めていくべきではなかったというふうに思います。
 続きまして、市民協働の問題に入りますけれども、結局これもですね、本当に市民の立
場で考えているかどうかということに関わると思うんです。まず、まちづくり基本条例や
市民意見提出制度の導入についてということなんですけれども、先ほどの答弁では段階を
踏んでですね、議論に入っていくということなんですけど、段階を踏んでってことになり
ますと、どういうことが想定されるでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど答弁したとおり、現在市民協働推進会議でですね、色々
とご論議がなされておりまして、これらを受けて、いよいよ今おっしゃったような方向へ
進んでいくということになろうかと思います。よろしくお願いをしたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) まちづくり基本条例というのはですね、市長もご存じのとお
り、いろいろ自治基本条例とか呼び方はいろいろありますけれども、そこの自治体のです
ね、「自治の憲法」というふうに言われているものですね。そういうのを作るのにですね、
今までもちろん検討委員会等を作られてこの基本条例が出来たわけですけれども、もっと
ですね広範な市民に参加をしていただいて作っていく必要があると思うんです。そういう
点ではそのようなことを考えておられるのかどうかお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 市民協働推進会議という組織がすでに私が委嘱されて会が進ん
でおります。これらの後を受けるとですね、今議員がおっしゃっているようなことも含め
てご提案の趣旨の内容等について、ご論議をいただいて、そしてまちづくり基本条例や、
まさに市民意見提出制度の導入についての論議、協議に入っていくという段取りであると
いうことを申し上げたわけでございます。ですから、まずは現在のところを踏まえてです
ね、すでに何回となく会議がなされておりますので、今日、先ほども申し上げましたよう
に段階を踏んで議論に入っていくというふうに申し上げたのはそういう先々のですね、見
通しに立ってものを申し上げているわけでございまして、ご理解をいただきたいと思いま
す。
◇19番(井之川博幸君) 全国的に有名なのがニセコだとかですね、三鷹は市民の会が
その基本条例の提案を一生懸命作っているとか、県内でも太田市がそういう基本条例を作
ったようなことをお聞きをいたしましたが、やはり市民協働と言ってもですね、条例がし
っかり出来て、行政もですね市民も条例できちんと制約をされるということがなければ、
特に行政がですね、制約をされるということがなければ行政が協働と言っても行政がやる
べきことをですね、市民にやってもらうということだけで終わってしまうというのが多い
わけですね。今までも大体そういうことだったと思うんです。やはり、行政側がきちんと
制約をされるという憲法、自治の憲法、基本条例がなければ市民協働というのも本格的に
進まないということだと思うんです。そういう点では、そこをですね、きちんと制定する
ために相当やっぱり市としてもですね、力をいれる必要があると思うんです。そういう点
で、今そういうところで議論されているからということなんですけれども、やはりあの、
市民協働を進めようという本当に大元がここにあるというふうに考えます。そういうよう
な点で市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 広範囲な市民の方々の意見を聴くことは勿論のことでありまし
て、県内にあってもこのまちづくり基本条例が設置されているのは太田市のみでございま
して、伊勢崎市がですね、市民参加の条例を築きつつも、太田市よりやや柔らかいんでし
ょうか。そういうようなことで、群馬県の中でも12市の中で太田市のみがこれを作って
いるようでございます。先ほど、冒頭答弁したとおりですね、先進地等色々ございますの
で、多角的にですね調査をいたしまして、そして本市にあった形、しかもその経過の中で
はですね、やはり現在色々協議がなされている団体もございまするし、また、今議員が言
うように場面を見てはですね、これをまた大きく拡大した形の中でご論議をいただくよう
な場面が出てくるのではないかというふうに思いまして、今後の段階的な論議のことにつ
いて言及させていただいたわけでございます。
◇19番(井之川博幸君) 市民意見提出制度の導入というのも書かれておりますけれど
も、今までも色々な市民が意見を聴くという形があったわけです。色々なところで色々な
市民の意見が出ているわけですけれども、それを聴くか聴かないかは行政側の判断一つな
んですね。やはり、基本条例をしっかり作って、市民から出た意見がどういうことで行政
に反映されるということを行政側にもですね、きちんと縛りを掛けるということが必要だ
と思いますんで、色々ないいことは書いてありますけど、大元はここにあるというふうに
思います。そういう点でしっかりと進めていただきたいというふうに思います。また、市
民活動支援センターの開設ということが謳ってあるわけですけれども、具体的にはどこか
そういう場所を設定して、例えば、ボランティアでやっていただくのか、市の職員を貼り
付けるのか。そういうような具体的な問題は検討されているのかどうかお伺いをしたいと
思います。
◇市長(星野已喜雄君) 具体的な検討はなされているのかということについては、そこ
までには至ってないということになろうかと思いますが、今回、議員の答弁を作成する段
にあたって、この選択がですね、いくつかあるなということは分析をいたしました。言う
ところの既存の団体にセンターの役割を果たしてもらうのがいいのか。あるいは先ほど議
員が言っているように市の内部のしかるべき部課がその任に当たったらいいのか。あるい
は新たな団体を構築してしたらいいのかという大きな3つの選択肢に分かれてくるのかな
ということがございまして、しかるべきところの部分にですね、沼田市に見合ったところ
で考えていく必要があるというようなことで、この質問答弁の段にあたっては色々と内部
で論議をいたしました。同時にですね、場所等については、やはりある程度、市が「ここ
辺りがいいのではなかろうか」というようなことについてはですね、それなりにリーダー
シップを発揮していくということでないと、なかなか拠点となる場所になりますので、ま
ったくもって無印の中で論議をしても、この整合性が見いだせないのではないかと。従い
まして、当然関係する方々のご意見も拝聴しながらしかるべき場所等については、市もあ
る程度係わらしていただくというようなことになろうかと思っております。前段の3つの
選択肢については、普遍的に誰もが考えるところであろうかと思っておりますが、いずれ
にいたしましても、もう窓口論議はいいのではないかと。ある程度実践の段階に入った方
がいいのではないかということで内部で論議をさせていただきました。色々と真剣に思量
しているところでございまして、出来るだけあまり引っ張らないでですね、なんとかこの
コーディネート役でございますので、その辺のことについては明確にしていく必要がある
のではないかと。今、一生懸命ですね、ボランティアの関係等については社会福祉協議会
が、あるいは企画課が別の角度で骨を折っているわけでございますが、その辺のところに
ついてはいよいよ精査をする段階に来ているなというふうに認識をしております。
◇19番(井之川博幸君) 答弁でいよいよ実践の段階にというお話しがありましたんで、
私もそういうふうに言おうと思ったんです。最初から100パーセント素晴らしいものが
出来るというような感じはいたしません。こういう市民と協働を進めていく、市民が市政
に参加をしていくという運動ですから足を踏み出していく中で色々改善をしていくという
ことが必要なんではないかと思います。市民と行政のネットワークの構築とか情報公開推
進の具体的方策等も「先ず始める」というところから、やはり市民と行政が話し合える場
所情報をお互いにやりとりできる場所があれば、こういう問題も一つひとつ前進をしてい
くのではないかというふうに考えます。そういう点で、一歩足を踏み出すということで、
是非、よろしくお願いしたいと思います。あと、職員に対しても市長がリーダーシップを
発揮していただいて、職員だって色々なところに参加をしているわけで、業務として参加
をしている以外にも町内の色々な団体に参加をしたり、私も市の職員と一緒に色々な町内
のボランティア活動をやっておりますけれども、そういう任務として出てくるというだけ
でなく、地域の一員として当然参加をしてくるとか、そういう姿を見ております。大いに
そういうことが奨励されるように、また、それがよい評価を得られるような雰囲気をです
ね、庁内に作っていくということは市長の責任でありますので、是非そういうふうにお願
いしたいと思います。研修等もしっかり行っているということですから、そういう点で市
長のお考えをもう一度聞かせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほどですね、同僚議員にもやや触れさせていただきましたけ
れども、今年の当初に同僚議員のご質問等もございまして、職員の出前講座等については
ですね、積極的に進めていくというような意味合いの答弁をさせていただいております。
常に時系列のことを職員にも申し上げておりまして、これをですね、職員の方々も本当に
運動会だとか清掃業務だとか、本当に頑張ってくれている中で、市民と一緒に汗をかくと
いうことになってまいりまするとそういうこともさることながら、市の情報をもってして、
そして地域に行ってそういうようなことを説明するというようなことも大事だろうという
ことがございまして、色々とこれまた内部で協議をしておったわけでございます。この辺
を総体的に群馬県等見ると、生涯学習観点の論点が多いようでございますが、本市といた
しますならばですね、交流事業を進めている観点がございますので、市長部局の方がいい
のではないかなというようなことで、現在内部では検討中でございます。ただ、これも検
討中でございますので、他市との関係等を踏まえてでありますが、一応そういうことの流
れがあるということで申し上げておきたいと思っております。まだ精査されたことではな
いのであれですが、経過の中ではそんなところまで論議がなされているということになろ
うかと思います。
◇19番(井之川博幸君) 具体的なお話も出てまいりましたけれども、市長がふれあい
広場等で市民の中に出てきて、さっきは議論になっていましたけど、もっと前みたいに出
てきた方がいいという議論もありましたけども。市長が出てこなくてもですね、職員でも
いいわけなんですね、市民にとっては。市長も出てくる、職員も出てくる、数が増える、
接触する時間も増えるということが1番いいわけで、何か事業をやろうとすると職員が出
てきて説明会を良くやりますけれども、そういう事業をやるときの説明会だけでなくて、
日常的にですねそういうふうに市民の中に出てくると。出て来るというのはおかしいです
けれども、市民の中に入ってくるといいますかね。そういう形を多いに進めていただけれ
ばありがたいというふうに思います。そういうことを考えていらっしゃると思うんですけ
れども、それをどこがやるかということで今お話があったんだと思いますけれども、そう
いう点では考え方は同じですので、是非、大いにですね市民の中に市の職員が入って来る
というような形をお願いをしたいというふうに思います。いずれにしても市民協働という
のは、こういう基本方針が出来て、こういう議論ができるということになります。ただ、
具体的に進めて行くにはですね、当局が進めていただくことが多々ありますので、それは
しっかり進めていただくと。あとは市民の側の問題もありますから多いに市民の中でもこ
ういう議論がされるということが必要かなと思います。いずれにしても基本条例で当局も
市民協働でしっかりとやらなければならないということを条例で定められるということが
本当に必要でありますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 次の問題に入ります。地球温暖化の関係でありますが、これは色々お聞きしたんですけ
れども新エネルギーのことを研究するということで第五次総でなっておりますので、どの
程度の研究が進んでいるかなというふうに思いまして、色々お聞きしたわけです。答えて
いただけないといいますか、把握できないというお答えの部分もありましたけれども、や
はり研究を進めていく必要があるというふうに思うんですね。昨日ですか、アジアの関係
で水の問題でサミットが行われました。今日の新聞にも報道されておりますが、ヒマラヤ
とか太平洋の小さな国々が温暖化で氷河湖が崩壊の危機になっているとか、島国が海水が
上がってきて井戸なり、農地が塩分でだめになるとか、もう少し進めばその島自体が、珊
瑚礁の島自体が海面下になってしまうというような問題でサミットが行われているようで
あります。本当に大変な問題になっておりまして、そういう点では色々な対策を取ってい
かなければなりませんが、私が今回取り上げたのは、そういう新エネルギーをどう取り入
れていくかという問題であります。ご承知だと思いますが、先ほど申し上げましたけれど
も地域の活性化にも非常に役立っております。そういう点でハイドロバレーの関係もやっ
ておりますけれどもなかなか進まないと。市長は水と緑と言っているわけですけれども、
水はエネルギーがあるというふうに認めております。そういう点で、もっともっと今言わ
れているのは小水力発電と言いますかね、そういうのをドンドン普及していこうと言うこ
とでありますので、沼田市の中にそういうエネルギーを引き出せる場所が、エネルギーの
埋蔵量がどのくらいあるのかというのを調査する必要があると思うんですね。それは研究
の中で出来ると思うんですけれども、そういうお考えはあるのかについてお伺いしたいと
思います。
◇市長(星野已喜雄君) 太陽光発電、あるいはまた風力発電、太陽熱利用、温度差エネ
ルギー、廃棄物発電等色々と新エネルギーの研究はあらゆるところでされておられます。
例えば尾瀬に出向きますと東電小屋等では太陽光のエネルギーを使うべく、屋根にそうい
うようなものを配列をしておりますし、また、私が承知している範囲では勢多郡の赤城、
今は前橋でしょうか。勢多の赤城の南面の鳥居のやや東のところにですね、そういった新
エネルギーの研究所があるようでございます。そういうようなこともよく承知をしている
中で、大変これらの研究そのものが、あるいは調査そのものが自前の、要するに職員の力
だとなかなか難しいものがあるかなと。そうなると、必然的に専門的な分野の方々に委託
をしていくような構造が生まれてくるんではないかというように思っております。当然、
それには予算も伴ってくるわけでございまして、色々とそういったことから忸怩たるとこ
ろがあるんでありますが、ただ、水力を使ったことについては、東京電力外郭団体等の指
導もあって、ハイドロバレーの関係については色々と研究をしてきている流れがございま
す。やはり、当該地区でまいりますると、葛巻町のように風車を使うのは群馬県の中でも
企業局がこちらからまいりますると前橋の国体道路の右側の方に1基あるのみでございま
して、葛巻町は地域の特徴から八幡平からの南下ろしの風が強いと。先般、熊本に育樹祭
に出向いたときも熊本の山の上の方にずいぶんございましたけれども、どうも私どものと
ころだと「上州は空っ風だから」ということで風がうんと吹くであろうと思われますが、
どうも風力はいかがかと。太陽光は日中の日差しが1番長いということがあるんですね。
群馬県は日中の日差しが1番、出てから暮れるまで。先ほどのように河川というものが考
えられるということと、あと循環型社会の構築からは廃棄物関係の利用ということが当然
考えられてくるんじゃないかと思います。いずれにいたしましても大変科学的な論拠を持
たないとこのことについては前進することがなかなか難しいもので非常に対応方を慎重に
している向きもありますが、今後、特に水関係のことについては地元の特徴でございます
ので、それらを生かした研究はこれからも進めていかなければならないと思っております。
◇19番(井之川博幸君) あとは緑ですよね。水と緑と言っているわけですから。森林
資源、先ほども申し上げましたけれども。私が議員になった頃だと思うんですけれども、
ペレットストーブの開発に取り組んでたんですよね。確か議会で聞いたんだと思いますけ
れども。沼田の製材業の方を中心にやっていたと。今、岩手県を中心に相当普及をしてお
りましけれども、採算が合うようになってきたというようなことでありますが、そういう
点では潜在している技術はあるんではないかと思います。その点ではそういうことも掘り
起こしていただきたいと思うわけですけれども、その点ではどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員、ご案内のとおり、このペレットの関係は当該地区の大手
某民間業者が開発をして、大変話題となりました。ところが、これがですね、色々な経過
の中で頓挫をしたんですね。それで今日に至っているわけなんですが、色々と突っ込んで
みますると、自前のエネルギーを公的な部分に使う分には馴染みがいいんですが、大きく
規模を広げて売電まで考えていくと、ドイツなんかはそういうのをですね、国策で優先的
に電気を買いなさいというのがあるんだそうでありますが、我が日本国では、その辺のこ
とについては義務的な要素はないんだそうでありまして、必然的にそこでは高い、安い、
経済の利便性みたいなことが出てきて非常に問題が出てくるというようなことを先進地で
手早く手掛けたところからもそういう問題があるということも聞いております。従いまし
て、内部で公のですね、施設が使うそういうところで賄う部分には馴染むのかなと。事業
まで展開していくと、そこのところで以外と公のお金を出して作った割に買ってくれると
ころがあればいいんですが、色々と伺うところによりますると、我が日本国の法律では「買
う義務」的な拘束力はないんだそうであります。そういうようなことがございまして、議
員指摘のとおり、そういうようなことで進んでいくとすれば、うちの中で利用できる身近
なところでの対応がまず考えられるのかなと。こんなような感想を持っております。
◇19番(井之川博幸君) 太陽光発電の話も出ておりますけれども、先ほど、答弁の中
で保健福祉センターの太陽光発電の答弁はなかったと思うんですけれども、やっていると
思うんですね。分かりましたらお願いしたいのと、結局、葛巻町もですね、例えば有名な
山形県の立川町も、四国の高知県の、町の名前は忘れましたけれども。すごい条件不利地
域といいますか、もう20年ぐらい前まではどうしようもない地域で、農産物も良くでき
ないとか、大変なところだったんですけれども、その悪い条件を生かすと。風の強いとこ
ろは風車を回して電気を起こすと。それから、そういう製材業がだめで間伐材等の利用が
出来ないところはそういうものを利用してペレットストーブにするとか、小水力発電もあ
りますけど。また、水車を回してですね、観光にも役立てているとか。沼田にも佐山に水
車が出来ましたけれども、これがどこまで地域おこしになるか分かりませんけれども。そ
ういう条件不利なところでですね、基本的には農業とか、そういう第1次産業をしっかり
と生かしていくという立場で活性化につながってくるわけなんですね。ですから、こうい
うことに取り組むということが必要だと思うんですよ。採算を考えたらまだこれだけ原油
が上がりましたけど、採算考えたらまだ合わないところもあると思うんですけれども、先
々採算が合う時代も必ず来ますし、何と言っても地球の温暖化対策として必要なんですね。
それは行政が取り組むと、自治体が取り組むということは必要なことなんで、是非取り組
んでもらいたいと思うんですけれども、もう1度お願いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの保健福祉センターの関係については、民生部長に答
弁をしていただきます。
 条件不利地域がですね、その不利なものを「利」に変えて、そして打って出ることによ
って現下の環境問題等、地球規模の問題について立ち向かっていく姿勢を示す必要がある
のではないかというようなことについては、私も議員のおっしゃるとおり同感でございま
す。従いまして、今後ですね、そういった不利益地域のところを公的な利益地域に転換を
していくために新エネルギーを活用した地域振興というのは一つには重要なポイントにな
ると思います。ただ、やはり採算の話がありましたけれども、やはり行政の立場からいた
しますると、ある程度そういうようなこともしっかりととらまえていかないとあとの後年
度負担が出てくるときにですね、色々と問題が生じてまいりますので、その辺のところは
慎重にしながらもですね、不利益地域を利益地域に変えていくための一つの手段として新
エネルギー政策はあるということについては全く同感でございますので、今後検討させて
いただきたいと存じます。
◇議長(金井康夫君) 民生部長。
◇民生部長(田村澄夫君) お答えをさせていただきます。
 保健福祉センターの関係でございます。これにつきましては、ご質問の段階では太陽光
発電ということの表現をされておりましたが、保健福祉センターの設備につきましては、
水を温めまして、それを下に落とします。それを暖房に利活用をする補助設備として整備
をされているものでございます。以上であります。
◇19番(井之川博幸君) 分かりました。時間ですので最後にいたしますが、いずれに
しろですね、こういうところに取り組んでいくということは必要なんで、行政がもし、や
らないとしても市民がやるというところには応援していただきたいと思うんですね。そう
いう点では行政がやっているところはほとんど住民が取り組むことに対して太陽光発電の
設備を設置すれば行政が補助金を出すというような施策を行っております。そういう点で
市民がやりたいというものに対しては支援をするということをお願いしたいわけなんです
が、それを最後に質問いたしまして、私の一般質問を終わりたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 関係機関の調査を良くいたしまして、検討させていただきたい
と存じます。
     ──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君)  次に、井上正文議員。8番。
              〔8番 井上正文君登壇〕
◇8番(井上正文君) 通告をいたしましたところ、お許しをいただきましたので、一般
質問をさせていただきます。
 今回の一般質問では、市の行財政改革について5点、市のインフラ整備について3点、
市長の所信をお伺いいたします。
 まず、市の行財政改革の中の収入確保と受益者負担の適正化について、3点お伺いいた
します。
 第1点は、税収の確保と市有財産の有効活用はどのように進めていくのかということで
す。税収の確保ということでは、平成17年の合併後に税務課内に徴収対策室を設置し、
収納率アップを目的に頑張ってきた経過があります。徴収対策室の努力によりまして、平
成17年度88.5パーセントであった収納率が18年度では90.5パーセントまで上
昇しました。しかし、以前に比べますと収納率の低さが気にかかります。収納率100パ
ーセントを目指して、新たな対策はあるのかお伺いいたします。
 そして、市有財産の有効活用についてでありますが、現在、市有地は913万8,28
4平方メートル、建物では25万3,894平方メートルを所有しています。このように
広大な土地と建物を所有しているわけであります。これらの市有地をどのように利活用す
るのかお伺いいたします。
 第2点は、新たな財源確保にはどのような方法を考えているのかです。行財政改革実施
本部の平成20年度の数値目標では、有料広告の掲載事業や庁内刊行物の有料化の導入等
で60万円と見込んでいますが、具体的な事業内容をお伺いいたします。
 第3点目は、コストに見合った受益者負担、公平性や合理性の観点からの見直しとあり
ますが、その具体的な内容はどのようなことなのかお伺いいたします。
 4点目は、歳出構造の改革の中で、補助金や人件費、負担金の見直しの具体的な内容は
どうなっているのか、お伺いいたします。この中でも人件費等の見直しについては、約3
億5,000万円の削減目標になっています。この金額は平成19年度の一般会計の人件
費の約7.5パーセントに相当する金額であります。
 5点目は、投資的経費の削減の内容について、お伺いいたします。
 投資的経費というのは、ほとんどが普通建設事業費と思われますが、今回の見直しでも、
約2億1,000万円の削減目標を計画しております。
 次に、市のインフラ整備ということで、椎坂バイパスについて3点、市長の所信をお伺
いいたします。
 この事業については、市長は最重要課題と捉え、精力的に対応してきたと思います。
 その努力の甲斐がありまして、先月30日に開催された国道120号線整備改良促進期
成同盟会の理事会上の発表内容となったきたわけでございます。
 そこで第1点は、今、重要な時期にきたわけですが、市長はどのようにこの事業に取り
組んできたのかお伺いいたします。
 地元対策については、関係各位の努力によって前進したと思われますが、これからも色
々な問題があると思われます。
 第2点目は、これからの諸問題に対して最良の打開策はどのような方法があるのかお伺
いいたします。
 そして3点目は、この事業が正式に着工できるようになるには、すべての諸問題がいつ
頃までに解決するのが望ましいか、そのタイムリミットはいつかお伺いいたします。
 以上、8点、市長の率直なる所信をお伺いいたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
             〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井上議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、市の行財政改革について、市の収入確保と受益者負担の適正化について、税収の
確保と市有財産の有効活用はどの様に進めていくのかについてでありますが、税収の確保
につきましては、平成17年2月13日の合併と同時に「徴収対策室」を新設して、滞納
対策を徹底した結果、平成16年度に85.9パーセントまで減少した市税徴収率が平成
18年度決算においては、90.5パーセントまで回復し、収納率の向上が図られたとこ
ろであります。
 今後も収納対策に強い意志と実行力をもって対処するとともに、徴収強化を図るための
組織の見直しや手法の検討などを行い、公平公正な税の賦課と実効性のある税収の確保に、
努めてまいりたいと考えております。
 次に、市有財産の有効活用につきましては、現在、市が保有している土地について、公
共的利用計画がなく遊休化しているもので、当面、資産価値の上がる見込のないものにつ
きましては、庁内検討組織である「公有施設等検討委員会」において、今後、土地の売却
等も含めて検討してまいりたいと考えております。
  次に、新たな財源確保にはどの様な方法を考えているのかについてでありますが、市独
自の収入として、市ホームページや広報紙などに有料広告の掲載事業を導入するとともに、
予算書、決算書などの庁内刊行物の有料化も導入し、新たな財源確保を図りたいと考えて
おります。
  次に、コストに見合った受益者負担、公平性や合理性の観点からの見直しとは、具体的
な内容はについてでありますが、現在、行政サービス等による受益が特定的であるが、負
担金等を徴していないもののうち、受益者負担が適するものについては、行政経費や対象
者数等を踏まえた基準を作成し、今後、負担を求める方向で検討していきたいと考えてお
ります。
 具体的な内容につきましては、公共施設の使用料、各種手数料、健康診断等の個人負担
金について見直しを行うとともに、公共施設使用料の減免規定についても、今後、見直し
を行いたいと考えております。
 次に、歳出構造の改革について、補助金や人件費、負担金の見直しの具体的な内容につ
いてでありますが、行財政改革の健全化に向けた組織として、本年4月16日に行財政改
革実施本部、実施検討委員会及び作業チームを設置し、行財政改革の具現化に向けた取組
について検討を進めてきたところであります。
 行財政改革取組項目の中の、まず「補助金等の見直し」につきましては、公益性の必要
性、効果、経費負担のあり方等の観点から全面的な見直しを行うもので、「団体補助金に
ついては20パーセント」、「事業費補助金及び補助金的性格委託料については10パー
セント」の削減目標を設定いたしました。
 次に、「人件費等の見直し」につきましては、常勤特別職の給料については平成19年
度よりも更に削減を図ること、職員給与等については削減を図るとともに管理職手当を平
成19年度よりも更に削減を図ること、臨時職員及び嘱託職員については人数及び経費等
の削減を図ること、各種委員会報酬については非常勤特別職報酬の見直しを行うことなど
であります。
 また、「負担金の見直し」につきましては、上部、関係団体とのあり方の見直しや整理
を図ることなどであります。
  次に、投資的経費の縮減の内容についてでありますが、井之川議員のご質問にお答え申
し上げたとおり、普通建設事業につきましては、新規事業は原則凍結とし、継続事業につ
きましても、事業計画の延伸や規模縮小などにより、一般財源ベースで60パーセント削
減とするものであります。
 これは、事業の緊急度、効果度から取捨選択を徹底するとともに、限られた財源で効果
的な事業の実施を図ることを目的とするものであります。
  次に、市のインフラ整備について、椎坂バイパスについて、重要な時期にきているが、
市長は今現在どの様に取り組んでいるのかについてでありますが、事業主体である群馬県
と協議調整し、トンネルの入り口である白沢町生枝地区において、沼田土木事務所主催に
よる関係者との意見交換会を実施し、この事業の重要性を説明、協力を求めているところ
でありますが、関係者の理解が得られず、事業の進捗が図られないまま現在に至ってまい
りました。
 このような状況から、11月20日に生枝集会所において、説明会を開催し、ルートの
見直し等について群馬県に要望していく予定であることを関係者に報告をさせていただい
たところであります。
 また、11月30日に沼田市及び片品村で組織しております国道120号線整備改良促
進期成同盟会理事会を開催し、状況を報告し、群馬県に対し、期成同盟会として現在のバ
イパス計画から現道を利用したバイパス計画すなわち椎坂トンネル計画への見直しを要望
していくことについて承認をいただいたところでございます。
 なお、昨日、群馬県知事に対して、これらのことについて要望させていただいてきた経
過がございます。
 交通の安全確保、救急医療体制の強化、災害対応や地域経済の拡大などから椎坂トンネ
ルの整備は必要不可欠な事業でありますので、引き続き群馬県と連携し、事業の推進に鋭
意努力する所存でありますのでご理解ご協力を賜りたいと存じます。
 次に、市長が思っている最良の打開策はどの様な方法かについてでありますが、椎坂ト
ンネルを整備するためには、地権者の皆様のご協力が必要であります。
 現在のバイパス案でトンネルを整備するには、新たな道路用地が必要となり、地権者の
方々への負担は大きいものがありますが、現道を利用してトンネルを整備しますと潰れ地
も少なく、地権者の方々の負担も軽減されることから、現道を利用し、トンネルを整備す
ることが最良の打開策と考えております。
 次に、市長が思うタイムリミットはいつかでありますが、事業主体である群馬県がいつ
までという期限を正式に示しているわけではありませんので、私としても、期限について
特に設定はしておりません。
 しかしながら、平成8年度に最初の説明会が開催され、その後バイパス案の見直しを含
め10数年が経過しておりますので、一日でも早く椎坂トンネルの整備が推進されますよ
うに、常に群馬県と連携し、早期着工に向けて努力してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、井上議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇8番(井上正文君) 答弁ありがとうございました。
 それでは、何点かにわたりまして再質問をさせていただきます。
 まず最初に、市の行財政改革についてお伺いしますが、まず最初の税収の確保と市有財
産の有効利活用は、どのように進めていくのかということでありますが、市の方では、4
月の16日に行財政改革実施本部を設置してですね、非常に厳しい状態をどうしても抜け
出そうということで、色々対策をしてきたということであります。この収納対策について
ですね、伺いたいわけなんですけれども、「収納対策には強い意志と実行力をもって」と
ありますが、法的措置も大いに活用していくというふうにとってもよろしいわけでしょう
か。そのまず1点と、もう1点が、この徴収強化を図るための組織の見直しということも
ありましたが、どのように組織を見直すのか。その辺が具体的に分かりましたらお願いい
たします。
◇市長(星野已喜雄君) 収納対策に強い意志と強い実行力をもってということは、ご案
内のとおり、誰もがですね、税金は日本の良く言う3大義務がございますけれども、納税、
教育等がございまして、その一角でございます。従いまして、納める人と納めない人がい
るということで納めない人が利するようなことがあってはまずいということから、強い意
志と実行力をもって対処するというような表現を使った答弁にさせていただきました。な
お、これらについては、必要があればですね、今までも法的手段にも訴えてきた経過がご
ざいまするし、また、そうして行かざるを得ないと思っております。なお、組織の見直し
や手法の検討というのはですね、常に時代に見合った形の対応を図らなければいけません。
従いまして、ただいま申し述べたようなことで答弁をさせていただきましたが、今後、内
部でそういうようなことについても十二分に協議、検討して、今までより以上の体制を整
えるべく努力をしてまいりたいというように思ったもので申し上げさせていただいたとこ
ろでございます。
◇8番(井上正文君) 強い意志と実行力をもってということで、これは法的措置も充分
考えてするということでありますが、ここでですね、市の市税の収納状況ですか、市長も
先ほど披瀝してもらったわけなんですけれども、平成10年度から見てみますと、平成1
0年度が96.2、11年度が95.2、12年度が94.1、13年度が92.6、1
4年度が91.9、15年度が90.5、それで平成16年度が1番低くてですね、85.
9。17年度が88.5、18年度が90.5とまた90パーセント台を持ち直したわけ
なんですけど、市長、16,17と下がったわけなんですけれども、特にこの16年度の
85.9と前年度の90.5からいきなり約5パーセント落ちた原因というのはどのよう
に見ているか、お願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) これらについてはですね、やはり一つには合併の関係が作用し
ていたと思います。総務部長の方から補足答弁をいたさせます。
◇議長(金井康夫君) 総務部長。
◇総務部長(田島 護君) ただいま、市長の方からもお話がありましたとおり、合併に
伴う色々な組合せといいますか、そういった中で一時、この部分につきましては16、1
7につきまして、数字的に落ちてきてまいりました。その後、先ほどもお話がありました
中の体制、徴収対策室等の努力もありまして、現在上がってきたということでございます。
以上です。
◇8番(井上正文君) この16年度、85.9パーセントから昨年度は90.5パーセ
ントですか、こういうふうに上がってですね、これは徴収対策室のおかげかなということ
も分かるわけなんですけれども、先ほど市長が答弁したとおり、税は義務ですからね、そ
の辺を最終的に100パーセントまでもっていけるように関係各位の努力を促したいと思
います。
 それでは次に移りたいと思います。
 続きまして、市有財産の有効利活用についてはどのようにということで伺ったわけなん
ですけれども、市有財産というのがどのくらいあるのかなということで調べたわけなんで
すけれども、市有地が先ほど言ったとおり913万8,284平方メートル、建物の方が
25万3,894平方メートル、9.38平方キロメートルですか、市の面積の約2パー
セントを市が所有しているというふうに捉えていいと思うんですけれども、結構多いと思
うわけなんですけれども、市長の答弁では「公共的利用計画がなく、遊休地化しているも
ので、当面資産価値が上がる見込みのないものは早期に売却等を行う」と言われたわけな
んですけれども、先ほど言った面積のうちに、早期に売却等を行うことが出来る土地とい
うのはどのくらいあるのか。もし押さえていましたらこの辺をお願いいたします。また、
これは売却ということで考えているということなんですけれども、市民にはどの様な方法
でそういう土地がありますよと周知させたり、また、販売方法など分かりましたらお願い
いたします。
     ──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後 1時57分休憩
     ──────────────────────────────
午後 2時05分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     ──────────────────────────────
◇総務部長(田島 護君) 先ほどのご質問でありますが、市の所有している土地、その
うちの約72パーセントが山林でございます。そういった中で、実際に売却が出来る土地
につきましては、公社がもっている土地であるとかという部分で、面積的にすぐにお示し
できるわけではありませんのでご了解いただきたいと思います。先ほど答弁の中にもあり
ましたように公有施設等検討委員会の中でですね、建物あるいは土地についての有効活用
ということでですね、今までは利用だけだったんですけれども、それも含めて今検討して
おりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇8番(井上正文君) ありがとうございます。
 先ほど言った9.38平方キロメートルのうちの72パーセントが山林ということで、
ほとんどが林ということで分かったわけなんですけれども、ただですね、この市有財産の
有効利用ということで、当面資産価値の上がる見込みのないものを売ろうというのは、は
っきり言って資産価値のないものを売ろうというのは大変厳しいことだと思うんですよ
ね。これは資産価値のないところでも価値があるようにするというようにでもしないとこ
れは売れないんじゃないかと思うわけなんですけれども、その辺と市有地というのは賃貸
でもいいということなんですか。単純な質問で申し訳ないんですけれども、その辺もお願
いいたします。
◇総務部長(田島 護君) 現在、検討委員会の中で考え、検討されている部分につきま
しては、ご質問にあったとおり、そういった部分も含めて有効利用ということで考えてお
ります。
◇8番(井上正文君) それでは、市の財産が少しでも多く売れるように頑張ってもらい
たいと思います。
 次にですね、新たな財源確保にはどの様な方法を考えているのかということでお聞きし
たわけなんですけれども、市の方とすると市独自の収入として広告物やホームページへの
有料広告の掲載事業、また、刊行物の有料化ということで検討しているということなんで
すけれども、実は、自分は前橋市に用事があっていったときにですね、前橋の清掃車です
かね、清掃車に、ごみを集める車ですね、それに両面に1メートルくらいですかね、民間
の広告が載ってたわけなんですよね。それでですね、前橋市の方に問い合わせて、どのよ
うになっているか聞いたわけなんですけれども、前橋市が所有している清掃車、3トン車
のパッカー車ということで、縦1メートル、横1.5メートル、側面2面で掲載料金が年
間12万円、最長で3年間継続可能ということで、この7月からスタートしたということ
で、現在前橋市が所有している清掃車が24台所有しているということなんですけれども、
現在18台が有料広告を付けていると伺いました。この広告自体はどうしているかと聞い
てみたら、フィルムシートということで、簡単ではないんですけど剥がすことができると
いうことで、また、このフィルムシートの方は広告主が用意して使うというふうになって
いるわけなんですけれども。
 そこでですね、自分も沼田市の方の清掃車の方を聞いてみたら、全部民間のものになっ
ていて、市の所有している車でないということなんで、ガッカリしたんですかれども。そ
れでもそれ以外の市が所有している車を問い合わせてみたら、バスだとか特殊車両を除く
と151台あるそうですね。これは乗用車だとかそういう関係で清掃車に比べると小さく
なるわけなんですけれども、この辺も前橋市に倣ってということじゃないんですけれども、
何か対応できることがあるんじゃないかなと思うんですけれども。その辺の市長のご意見
と、それともう1点はですね、新たな財源確保ということで提案になるわけなんですけれ
ども、市内2カ所の日帰りの温泉施設があるわけなんですけれども、この温泉施設で使っ
た廃湯がありますよね、この廃湯の利用は考えられないかということで、例えば、花や野
菜の温室の暖房の熱源として利用はできないかということなんですけれども。昨今、原油
高で花農家、野菜農家は大変なピンチになっていると思うんですけれども、この廃湯を熱
源としてですね、温室の暖房ということ、特に南郷のしゃくなげの湯はですね、大量のお
湯が出て、最終的には浄化して捨てている状況なので、これを是非、市の財産であります
から有効に利用できたらと思うんですけれども。その2点について市長はどのようなお考
えがあるかお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
 まず、いわゆる公用車に広告掲載のご提案だと思います。かなり色々な自治体ですでに
そういうようなことを実践されているということは私もよく承知をしております。1円で
も財源確保のためには検討に十二分に値すると思っておりますので、今後またご指導いた
だければと思っております。
 二つ目の廃湯の有効活用でございますが、これは全く深い考察があって申し上げるわけ
ではありませんので、その辺のことについては前段ご理解をいただきながら申し上げてみ
たいと思います。農業経営等に対するいわゆる温室あるいはハウスの中ということになる
とですね、直感的に望郷の湯はかなり有効に使えるのではないかと。と申しますのは、望
郷の湯の周辺にですね、大変農地があって、しかも相当ハウス経営をされておられる方が
おられるということでございます。しゃくなげの湯の関係については、有効活用とすると
しかるべきタンクに一旦プールをせざるを得ないのではないかと。そこから導水していく
ということになると周辺にハウス経営をされている農家は、直感的に穴原沿いの日向南郷、
柿平部分にあるだけかなというふうに見受けられます。そうすると、どうしても出たお湯
をタンクに一旦詰めて、しかるべきところへ持ち運ぶというリスクが掛かってくるのでは
ないかと。そんなふうに私は仄聞をいたしました。従いまして、望郷の湯の方が馴染みや
すいかなというふうにただいまの質問を聞いて、そんな感想を持っておりますが、ただ、
いずれにいたしましても豊富な湯量のものをただ垂れ流すのはもったいないので、それを
有効に使うべきだというご提案は、全くそのとおりかと思いますので、今後検討をさせて
いただきたいというふうに思っております。
◇8番(井上正文君) 今回、この新たな財源ということで、この2点を提案してみたわ
けなんですけれども、特に最初の市が所有する車に広告を付けて料金を徴収するという考
えなんですけれども、やる気になれば、結構安価に出来るのではないかと思うわけなんで
すよね。それで、市が所有する車を運転する職員も市の仕事で運転しているんだというこ
とで再認識をするようなことも出来る思うんですよ。
 それと2番目の廃湯の利用なんですけれども、市長が今言ったとおり、望郷の湯の方の
関係は施設のすぐ下にですね、園芸地帯が広がっています。実際に下の方でですね、花栽
培をしている人もいて、一部では温湯の暖房施設を使っている人もいるわけなんですよね。
ボイラーでお湯を沸かして、それをハウスの中を巡回させて温度を上げているということ
もやっていますんで、この件に関しては県の環境部局の方にも連絡して、法的だとか、色
々なことで障害があるか聞いたわけなんですけれども、1番最後、使ったあとの浄化だけ
しっかりやってもらえれば特段規制はないですよということも伺っておりますんで、これ
も市が持っている有効な資源ですので、この辺も研究してもらいたいなと思います。
 それでは次に移りたいと思います。
 次は、コストに見合った受益者負担、また、公平性や合理性の観点からの見直しはとい
うことであったわけなんですけれども、これは市長の答弁の方では受益者負担ということ
で、これは基本的なことなんで、その負担はしっかりと取っていくということで、そうい
う方法で取っていきたいということなんですけれども。行政サービス等による受益が特定
的であるが、現在、負担金等徴収していないというものもあるということなんですけれど
も、これは具体的にどのようなものが対象となっているのか、その辺を分かりましたらお
願いいたします。
◇総務部長(田島 護君) 先ほどの中でもちょっとお答えをしたと思うんですけれども、
ごみの手数料であるとか、施設の利用の減免を見直す。あるいは合併に伴って未だに色々
と価格の差のあるものとかがありますので、こういった部分も早期に見直しをかけていき
たいと考えております。 
◇8番(井上正文君) 今のことはですね、公平性や合理性を追求していくことで、合併
後に、約3年弱が経過したわけなんですが、旧自治体間で同じサービスや同じシステムを
受けていても、それに対しての受益者負担が違うことがまだまだ、今部長がおっしゃった
とおり、あるわけなんですけれども。その辺もキッチリ是正していくというふうにとって
よろしいのかということとですね、コストに見合った受益者負担をこれから負担してもら
うということなんですが、コスト自体も下げる努力というのもやってしかるべきだと思う
んですけれども、その辺の2点をお願いいたします。
◇総務部長(田島 護君) 1点目につきましては、今ご指摘のとおりであります。2番
目のコストにつきましても十分検討し、併せて根本的に見直しをかけるということで考え
ております。
◇8番(井上正文君) ありがとうございます。
 それでは、次の補助金や人件費、負担金の見直しの具体的な内容はということで質問し
たわけなんですけれども、この人件費等の見直しということで、約3億5,000万の削
減の目標を平成20年度に掲げたわけなんですが、市長の9月の議会の答弁の言葉を借り
ればですね、「本市の財政状況は極めて逼迫した、危機的な状況にあると強く認識してい
る」ということだったわけなんですが、このようなことから聖域なき削減目標を掲げて人
件費等にも大きく切り込むと思ったわけなんですけど。そこでですね、この平成20年度
の人件費の3億5,000万円の算出根拠というか裏付けというのか、どのようにこの金
額を出したのか、その辺をお教え願います。
◇総務部長(田島 護君) 予算の中で、当面20年度に向けて予算を検討しております。
こういった中で、19年度からの予測される予算ベースで先ほどの話にもありましたとお
り、現在、少し背伸びをした予算を組んでいると思っておりますので、これを削減をし、
更に中長期的にはスリム化をしていかなければなりません。その中で20年度に向けてあ
らゆる可能な部分で削減をしていった中、この最終的に足りなくなる部分を人件費に振り
向けたということでございます。
◇8番(井上正文君) その金額の算出方法、算出根拠ということで聞いたわけなんです
けれども、これを別な質問からいってですね、例えば、一般会計の歳出の中でその人件費
を何パーセントくらいに抑えるかということで、そのようなことで行くとどのくらいに抑
えたいというのがあると思うんですけれども、それを教えてもらえますか。ちなみに平成
19年度は20.9パーセントですか、ということだったんですけれども。よろしくお願
いします。
◇総務部長(田島 護君) 総合的に人件費ということでこの金額は出されております。
今回、19年度から現在、常勤特別職につきましては、かなりな金額での削減をしている
ところでありますけれども、20年度に向けてはそういった中で一般の職員の人件費まで
手を付けざるを得ない状況になっております。結果としまして、これが金額から割り出し
て5パーセントという数字が出たんですけれども、これは5パーセントありきで出た数字
ではなかったわけであります。今までそういった部分、削れる部分も含めて検討委員会の
中で色々な部分を検討した結果、この金額的な部分が出てまいりました。いずれにしまし
ても野放図に切るというわけにもいかないと思っておりますが、このくらいのところ、結
果として限度の金額かと考えております。
◇8番(井上正文君) これは非常事態ということで、自分から思うとすごい金額だなと
思うわけなんですけれども、総合的に判断をしてですね、やっていかなければ沼田の危機
的状況は脱出できないんじゃないかということで頑張ってもらいたいと思います。
 続きまして、投資的経費の削減の内容についてということで伺ったわけなんですけれど
も、これは市長の答弁の中にありました、建設費の削減がほとんどだよということで伺っ
たわけなんですけれども、この理由の中で新規事業の原則凍結ということですが、市民生
活にはどのような影響があるのか。また、ある程度考えられる場合、その対応はどのよう
にしていこうと思っているのか、その辺をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 実際問題として、当該地区が大変建設事業に寄り掛かる経済効
果というものが伝統的にあったことは否めない事実でございまして、私どもも公共事業の
重要性というものはよく承知しているつもりでございます。ただ、そういった中にあって、
市民の生活に密着しているものについては、前段の質問にあったとおり扶助費等について
は除外をしてですね、現在の色々な建設関係については、新しいのは一応凍結して、そし
て現実に動いている継続事業についてはですね、場合によっては延伸、規模縮小。出来る
だけそれらについてもですね、精査して対応していこうということでございます。一応、
状況等判断したときに、これだから非常に生活が全く不備を来たすというような状況は現
在の沼田市全域の中にあって、そういったところは見受けられないというように認識して
おります。従いましてですね、今回こういったことで、なんとかこの危機を乗り切って、
そして、しかるべき暁にはまた色々な対応方を図っていきたいなというふうに思っており
ます。
◇8番(井上正文君) 新規事業の原則凍結ということで、影響はないだろうということ
でありますが、これも最小限に止めてですね、ほとんど影響がないようにやってもらいた
いと思います。
 それでは、次に移りたいと思います。
 市のインフラ整備について、椎坂バイパスのことでありますが、重要な時期に今来てい
るわけですが、市長は現在どのようにこの問題に取り組んでいるかということであります
が、市長の答弁によりますと、県といろいろな面で協議、調整をしてこれを推し進めてい
きたいということ。また、地権者にも協力を求めていくということで答弁があったわけな
んですけれども。市長に一つだけ確認なんですけれども、地元生枝地区の住民は、今回の
ルート変更は理解してもらったということでよろしいのか、まず最初にこの辺をお願いい
たします。
◇市長(星野已喜雄君) 今回のこの問題をですね、10月の中旬頃からまさに寝ずに飛
び回っていたといえば飛び回っておりました。特に白沢振興局の方々が本当に水面下で努
力をいたしました。このことについては私も白沢振興局の職員に敬意を表している次第で
ございます。今おっしゃったようにですね、一つずつの時系列を答弁で申し上げたことの
みならず、いくつかのポイントがあるわけでございますけれども、そういった中で、概ね
の合意を取り付けてきたという認識を持っております。すでにこれが皆さんご案内のとお
り、なかなか群馬県当局は、陳情・請願について、物事を前向きにとらまえていないとな
かなか陳情・請願を受け取ることをいたしません。そういうことがままございます。これ
はですね、何故かとすればご案内のとおり、今までのことでもってのことで進めてきたわ
けでありますから、おいそれというわけには行きません。それを今回はですね、この1ヶ
月半から2ヶ月にかけての経過の中で、群馬県が昨日ですね、要望を受け取ったという、
これが大きな経過として残ります。多くを語りませんけれども、そこのところがですね、
大変重要なポイントになってまいります。従いまして、色々な微細なことがございました
けれども、この時期まで来たということについては本当に並々ならぬ関係者のご努力の賜
物でございまして、関係の方々に心から敬意を表している次第でございます。
◇8番(井上正文君) ありがとうございます。自分個人としてもですね、これが出来た
暁には受益者ということでですね、恩恵を被るわけですので、今回のバイパスの件に関し
てはですね、色々な面で市長の動きなど、また、関係各位皆様の動きなど見ていてですね、
また、今回のこの大きな山を乗り越えたということで、内心自分もホッとしているという
のが実情でありますが、まだまだ出来たわけではないので、市長はこれから考えられる、
今、ボールが県の方に行ったわけなんですけれども、これから考えられる重要なポイント
というのは何かありましたらお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) やはり、今回のこの問題は、ご案内のとおり、かつての沼田市、
白沢村、利根村、片品村、1市3村のいわゆる首長を中心とする120号期成同盟会の方
々が努力傾注してまいりまして、特にですね、私も当時、顧問という立場で参加しており
ましたが、片品と利根の方々がですね、やはり熱心でありました。今回、合併したことに
よって、このトンネル、バイパスのエリアが沼田市の範疇だけに入ってしまったというこ
とから、1市1村で進めるということでありますが、極めて沼田市が重きをなしてきたと
いう歴史的な経過は平成17年2月13日以降、合併以降そういうことになります。従い
まして、私自身もですね、同一敷地内、同一自治体区域内の責任ある立場といたしまして、
合併したことによって、色々な条件整備を整えていく中に、この椎坂バイパスは一体感を
醸成する最も最大のですね、行政課題であるというふうに位置付けておりました。従いま
して、色々なプロセスの中で、真剣に取り組んできたわけでございますけれども、やはり、
よって立つところの地権者の方々のご同意がいただけなければこれはなかなか難しい。し
かも、ご案内のとおり、益する地域がどちらかといえばですね、やはり遠方の方々の方が
益します。当該地区の方々は、ややもすると、そこでいわゆる益することがですね、遠方
の方より少ない場合も考えられます。そういうようなことから手前の方の方々の了解が得
られなければ、奥まで行けないということになるから、当然手前の方々に対しては思いを
寄せてまいりました。従いまして、白沢の振興局のご努力もさることながら、生枝地区の
方々の住民の方々に対しましてもですね、これからも手厚く、しかも慎重にですね、配慮
して対応をしていかなければならないと思っております。
 2つ目はですね、ズバリ申し上げまして、新年度群馬県予算にですね、どういう形で盛
られてくるかということが大きなポイントでございます。と申しますのは、もうすでに今
までのルート設定の中で予算を計上しても遣われなかったという経過がございます。新年
度はですね、いよいよ予算を群馬県当局が盛ってくると思いますし、また、盛ってこない
ということになるとですね、これは昨日の陳情・請願がですね、要望が水泡に帰すること
になります。従いまして、新年度予算にこれが盛られるか盛られないか。私はですね、こ
れは十二分な確信を持っております。それが盛られてくればですね、事業は速やかに流れ
ていくというふうに認識をしております。微細な調整につきましては1日欠かさずくらい
両振興局長に指示をしたり、建設部長に指示をしたりして、議員関係者はもとより、地域
住民の区長さんであるとか、地域協議会等の対応には本当に微細に調整をして、その都度
群馬県ご当局にその経過を報告して、そして、昨日を迎えたという流れでございます。で
すから、ポイントとなるとですね、2月の定例県議会、つまり、大澤知事のですね、20
年度予算の提案理由の説明のところにこれが載ってくるや否やというのが大きなポイント
になってくると思っております。まず私はその辺のことについてはですね、群馬県ご当局
の色々な情報等掴んでいる範囲におきましては、ご案内のとおり、国庫補助も当然必要に
なってまいります。国会議員の方々も熱心に取り組んでいる関係からですね、その辺のこ
とについては今申し上げたような流れになると思います。
◇8番(井上正文君) ありがとうございます。今市長が言ったとおりですね、その地元
生枝地区の地権者の皆様方の理解があって、こういうふうに1歩前に進んだということで
ですね、地元振興局、また関係各位の努力に対してですね、本当に心からお礼を申し上げ
たいという気持ちでいっぱいでございます。また、これからの重要なポイントということ
で市長が今上げたとおり、県の予算ですか、20年度に入ればということをお聞きしたわ
けなんですけれども、その辺はこちらも見守っていきたいと思います。それとですね、地
元生枝地区の多くの皆様が決断をしてくれたわけなんですけれども、地元の活性化委員会
というのがあってですね、色々な対策を立てたと思うんですけれども、そちらの方は例え
ばルートの方が変更になってですね、その活性化対策について何か変化があるのか。また、
この辺はしっかりと市の方でもカバーしてもらいたいと思うんですけれども、その辺はど
うなっているのかよろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) ご承知のとおり、昨日から今日にかけてでございますから、そ
れほどの動き等については微細なところを申し上げられるところはありませんが、一つず
つのポイントについて振興局に指示をいたしまして、活性化の会の幹部の方々にはおつな
ぎするように指示をしてきた経過がございます。実は今朝もですね、関係する3名の方々
にご一報もさせていただきました。昨日からこういうことがあったのでということで申し
上げておいてあります。当然、今まで活性化の会の方々が努力をされてきたことについて
は、他といたしましてルートが仮にですね、正式に、これは市が決めることじゃありませ
んから、群馬県ご当局が市の要請に応じていただいたといたしまして、ルートが変更にな
ったと仮にいたしましたときにあってもですね、この活性化のことについては、引き続き
協議をしていくという、そういうことになろうかと思っております。
◇8番(井上正文君) この地元生枝地区のですね、その活性化対策についてはですね、
十二分に力をいれてやってもらいたいと思います。それでですね、1番最後にですね、市
長にタイムリミットはいつかということで伺ったわけなんですけれども、これは2月の県
の予算の方に付けばということでありましたが、市長として、長年県議としてですね、ま
た重鎮として県政を担ってきたわけだと思うんですけれども、その辺の今までの経験から
見てですね、2月に予算が入ったとして、着工は20年度から入るのか。また、これはタ
イムスケジュールですか、これは例えば着工はいつ頃になって、うまくいって完成はどの
くらいになるのか、その辺がもし分かりましたらお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) あくまでも事業主体はですね、群馬県当局になりますので、私
の方からはそこの辺のことについては何とも答えようがありません。その辺のことについ
てはご理解をいただきたいと思います。ただ、言えることは現在の県の部長さんの歩んで
きた足跡、それからここのところ経過の中で地元が頑張った足跡、それとこの種の事業は
必ず国から50パーセントの後押しが必要になります。そうすると当然それは国の関係の
筋もですね、大事な状況になってまいります。それらを踏まえるとですね、本事業が進捗
していく上においては相当総合的なバックグラウンドがですね、いい形なのではないかと
いうふうに見受けることが出来ます。また、そういうことが読めます。特に繰り返し申し
上げますが、現在の部長が国交省の道路畑の専門官であるというふうにも伺っております。
そういうようなことから本当に微細な調整等については大変骨を折っていただきました。
ですので、先々の着工がいつで、完成がいつでということになりますると、ある意味にお
いては公の場でご答弁することは出来ませんし、また、県に対してそれは失礼にあたりま
すので、県ご当局のご判断を待つわけでありますが、私どもの見ている範囲ではですね、
大変良い環境が総体的に出来上がっているなということで、私自身が掴んでいる情報によ
るとですね、かなり積極的な流れを期待できるということだけは申してやぶさかでないの
ではないかというふうに思っております。
◇8番(井上正文君) 最後に市長にお伺いいたします。この椎坂バイパスが完成するま
で頑張るという市長の意気込みをお聞かせください。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、平成17年の2月に合併をさせていただいて、
それぞれ市議会の皆様方にご指導いただいて今日を迎えているわけでございますが、物理
的な遠距離間というのは如何ともし難い宿命のものがございます。一体感を醸成していく
ためにはこの物理的な遠距離間を縮減をしていくということが最も近道であろうかと思い
まするときに、歴史的に椎坂峠を越えなければいわゆる利根・片品に出向けなかったとい
うことを思いまするときに、何とかこれが完成してですね、そして文字どおり、白沢、沼
田から利根の地区に気軽に、しかも身近に往来が出来るようにして、そして一体感を醸成
すべく大きな課題として今後とも退転することなく、前進あるのみでですね、あらゆると
ころに通じて努力をしてまいりたいと思いまするし、この2ヶ月間を見て、きっとこちら
側にいる振興局も建設部局もですね、なかなかこの1ヶ月半から2ヶ月の流れはかなり緊
張感の連続だったなということと同時にそのことを思ったり、経験をしていればですね、
今後起こりうる色々なことについては相当なことについても対応が出来るというふうな経
験も積んだというふうに思っております。今後ともそういったことで一生懸命努力をして
まいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思っております。
     ──────────────◇────────────── 
◇議長(金井康夫君)  次に、大東宣之議員。20番。
             〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 通告に従い一般質問を行います。
 今回私は、新年度予算について、有害鳥獣対策について、滝坂川について質問します。
 まずはじめに、新年度予算についてより質問いたします。
 小泉首相が推し進めた「構造改革」によって、農産物輸入の拡大、価格保障の削減など
によって、農産物価格が低落し、農業生産額が大幅に低下し、耕作放棄地は東京都の面積
の1.8倍に匹敵するといわれ、集落そのものが維持できなくなるなど地域社会に深刻な
影響を与えました。こうしたことは農業だけでなく、商店街の衰退、不安定雇用、低賃金
労働の広がり、誰もが生活に不安を抱き、先行きに希望が持てなくなってしまいました。
 更にこうした時に、高齢者に向けられた年金増税や定率減税の廃止によって国民には大
増税が押しつけられ、国民の暮らしは苦しくなるばかりです。
 「自立と自助」、「持続可能な制度」をキーワードに、社会保障制度の給付削減と負担
増が推し進められ、低所得者・社会的弱者の排除が進められ、社会保障制度が国民の暮ら
しを守るという機能を失い、逆に国民を苦しめるものになりつつあるなど、産業、雇用、
税制、社会保障など様々な分野の問題が国民に「貧困と格差」を広げ続けています。
 地方自治体に対しては、「三位一体の改革」によって、地方交付税を削減するなど、地
方の自立を保障する財政的保障を崩すなど、国民と地方に痛みだけを押しつけ、希望を奪
い取り、都市と地方の格差は広がるばかりです。
 こうした状況は、沼田市においても何ら変わりはなく、農業や商店街、観光業など地元
の主力産業は苦戦を強いられ、衰退から発展への転換が図れない厳しい状況にあります。
 沼田市の財政状況も「三位一体の改革」によって、地方交付税が年々削減され、このま
までは財政破綻に直面するのではないかという「容易ならざる状況」にあるといえます。
 こうした状況を変えるには、こうした原因をつくりだした根本原因を転換させることが
必要ですが、それを待つだけでなく沼田市として市民の暮らしを支え、地域経済を興す取
り組みが必要です。
 沼田市の状況や市民の暮らしについて、どのような認識を持っているのかお伺いいたし
ます。
 市民福祉の向上、地域経済の活性化を地方自治体の予算によって推し進めることは、決
して不可能なことではなく、全国の市町村では様々な取り組みが進められていますが、新
年度予算でどのように市の活性化や市民の暮らし・福祉の向上などについてどのように進
めるのかお伺いいたします。
 夕張市の財政破綻によって、全国の市町村は、深刻な財政危機に直面していることが明
らかになり、全国に不安を広げました。
 沼田市においても厳しい財政状況にあることは変わりはなく、その打開に向けた取り組
みが求められていますが、財政状況の見通し、健全化に向けどのように取り組むのかお伺
いいたします。
 続いて、有害鳥獣対策について質問いたします。
 昨年は、異常ともいえるクマの出没によってりんごなどに深刻な被害が発生し、市とし
ても今年度新たな取り組みも始められました。
 今年は山のドングリなどの実が豊作だったことなどから、昨年のようなクマの被害は少
なかったようですが、川田地区のイノシシ、利根町のサル、シカなどの被害は深刻な状況
に変わりありません。
 農家の方々も自衛策を行っているものの、地域の高齢化が進む中、被害防止に有効とい
われている下草刈りや枝打ちにも限界があったり、それぞれ献身的に取り組んでいただい
ている駆除隊の活動にも限りがあるなど、その対応には苦慮する現状となっているのでは
ないかと思われます。
 こうしたクマやサル、シカ、イノシシなどによる被害の拡大は、国が国土の保全、農林
業の育成、地方の持続的な成長を行ってこなかったことの結果であり、地方にだけその痛
みと難問だけを押しつけてきた結果であり、国がその抜本的対策をおこなうべき問題です。
 しかし、市としても目の前で荒らされている畑を放置することは許されず、その対策に
は全力を尽くさなくてはなりませんが、有害鳥獣による被害状況とこれまでどのような対
策がとられてきたのかお伺いいたします。
 今年度は、昨年よりもいくつかの対策が取り組まれてきましたが、これまでの取り組み
の成果と課題についてどのように考えているのかお伺いいたします。
 全国的にクマやサル、シカ、イノシシなどの被害が拡大し、農林水産省は新年度予算で
捕獲担い手対策などのソフト面に6億円、侵入防護柵への補助などハード面で22億円、
合計で28億円を要求することを明らかにしました。
 これらの補助を受けるには、必要な市町村が計画を作る必要があるといわれていますが、
沼田市として新年度の取り組みをどのように進めるのかお伺いいたします。
 続いて、滝坂川について質問いたします。
 滝坂川は市街地を流れる唯一の川として、城堀川の名で古くから市民に親しまれ、「沼
田のいのち 町を支えた城堀川」と沼田カルタでも詠まれています。
 この水は、1925年(大正14年)沼田町に水道ができるまで町民の命の水として、
1532年(天文元年)沼田顕泰が沼田城の築城に際し、城中及び町民の飲用水として白
沢川から11キロの用水をつくったのが始まりと言われています。
 沼田市では、城堀川緑地として横塚町、桜町、東原新町の一部などで整備を行い、散策
路など市民に利用されています。
 しかし、横塚町から上流部分の久屋原町などには、崖が崩れるなどの状況も見られ、周
辺の市民から対策を求める要望が出されています。
 475年という長い歴史を持ち、沼田市発展の礎となってきた滝坂川の状況についてど
のように把握されているのかお伺いいたします。
 崖が崩れている箇所のある横塚町の城堀緑地から上流について、整備をどのように進め
るのかお伺いいたします。
 以上3点が私の質問です。ご答弁をお願いいたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
             〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大東議員のご質問にお答え申し上げます。
  まず、新年度予算について、新年度予算編成について、沼田市の状況や市民のくらしに
ついてどのような認識をもっているのかについてでありますが、政府は、「平成20年度
予算編成の基本方針案」の冒頭で、我が国経済の現状について「景気は、このところ一部
に弱さが認められるものの、回復している。一方、地域間の回復にばらつきが見られ、ま
た、中小企業の中にも、景気回復が及んでいないところが多い。」として、国全体では景
気は回復しているものの、一部、地方や中小企業は、未だに景気が回復していないとの認
識を示しております。
 本市におきましても、景気が着実に回復しているという実感は薄く、市民の所得が伸び
悩んでいることから、消費も落ち込み、地域経済の活性化を阻害する要因にもなっており、
悪循環に陥っていると考えられます。
 また、少子高齢化が進み、労働人口が都市部に集中している状況から、自治体間におい
ても税収格差などの地域間格差が問題となっており、今後、安定して自立した行政運営が
確保できるよう、更に行政のスリム化に努めてまいりたいと考えております。
  次に、新年度予算でどのように市の活性化や市民のくらし・福祉の向上などについてど
のように進めるのかについてでありますが、本市の財政は、歳入の根幹をなす市税が地域
経済動向を反映して伸び悩んでおり、またもう一つの柱である地方交付税及びその振替財
源である臨時財政対策債が、ここ数年で大幅に減少していることなどにより、極めて厳し
い状況となっております。
 このような財政状況の中にあって、第五次総合計画の将来像である「水と緑の大地 田
園空間都市」の実現を図るため、何よりも先に財政の健全化を実現しなければならないと
考えております。
 そのためには、歳出の削減は避けて通れないわけでございますが、市民サービスの低下
を来さないよう、簡素で効率的な組織体制の整備や行財政改革の取り組みを進めてまいり
ました。
 その上で、現在、自治体が求められる自己決定・自己責任の考えに基づいて、地域の実
情や多様な市民のニーズを的確に反映させた行政運営が求められていることから、行政は
地域住民のコーディネーターとなり、市民と行政が一体となった協働によるまちづくりや
合併による新市の一体感の醸成を図ってまいりたいと考えております。
 次に、財政の状況と見通し、健全化に向けどのように取り組むのかについてであります
が、橋議員のご質問にお答え申し上げたとおり、現下の厳しい財政状況を反映して、経
常収支比率及び実質公債費比率が、平成18年度決算において大幅に上昇したことから、
今後も安定的で持続可能な行財政運営を確保するため、これまで以上に行財政改革を推進
し、財政の健全化に一層努めてまいりたいと考えております。
 次に、有害鳥獣対策について、現状と今後の取り組みについて、有害鳥獣による被害状
況とこれまでどのような対策が取られてきたのかについてでありますが、狩猟解禁の前日
である11月14日までの申し出に基づく、有害鳥獣による農作物被害の状況は、面積で、
14.8ヘクタールとなり、被害金額に換算いたしますと、1,797万円となっており
ます。鳥獣ごとの被害額は、サルによるもの674万円、イノシシ519万円、クマ32
0万円、シカ210万円、その他74万円となっております。なお、捕獲状況については、
クマ15頭、うち2頭は放獣、イノシシ32頭、サル22頭、うち2頭は放獣、ハクビシ
ン17頭、シカ13頭、アライグマ1頭となっております。
 対策としましては、獣害防止柵補助金の交付や、県が市と連携して森林整備を実施する
「すこやか森林ボランティア事業」による緩衝帯を設置したほか、19年度新規事業とし
て、一部の猿に装着した発信器により野猿の動向を監視する「野猿動向調査」や農家及び
捕獲隊員に対するワナ猟資格取得を推進するとともに、市として初めて囲いワナを設置、
さらには、池田地区において、国から事業主体への直接補助となります農業競争力強化対
策民間団体事業の鳥獣害防止対策事業「地域連携ネットワーク事業」に取組み、白沢町地
区では、捕獲オリの設置や獣害対策の指導を行い、利根町地区では、捕獲オリ及び野生動
物侵入防止柵の設置、モンキードックや野猿接近警戒システムによる猿の追い払い、肉用
牛による放牧等を実施するなど、対策を講じてきたところであります。
 次に、これまでの取り組みの成果と課題についてどのように考えているのか、について
でありますが、今年は、前年に比して山の木の実が豊作であったことが被害減少の大きな
要因であると思われますが、各種の施策を講じる中、イノシシにあっては、防護柵の設置
により被害が減少しましたし、その他の有害鳥獣対策には、人と自然との棲み分けのため
の緩衝地帯の整備が有効であることから、昨年度、県の協力により「クマ被害危険地域緊
急対策森林整備事業」として、秋塚町地域で9.96ヘクタール、さらには、市街地であ
る沼田公園にクマが出没したことから「保安林リフレッシュ事業」により、柳町において
5.04ヘクタールの除間伐を実施しクマの出没に備えてまいりました。これら対策のほ
か、耕作放棄地の解消、林野の除間伐、下草の除去等の方策が肝要と考えておりますので、
 関係機関と連携を取りながらさらに推進してまいりたい考えであります。
  なお、それらを進めるに当たっての課題としては、一つ目にはサルやイノシシの成獣を
捕獲する方法の難しさがあること。二つ目には、耕作放棄地や林野に手を入れる場合に、
耕作者や所有者の減少と高齢化により、耕作者等が自ら整備することが難しい状況がある
こと。さらに林野にあっては土地境界の不明確な点等があることであります。
 次に、新年度の取り組みをどのように進めるのかについてでありますが、19年度に引
き続き、鳥獣害対策を進めるとともに、地域が一体となって取り組んでおります「農地・
水・農村環境向上対策」や「中山間地域等直接支払い事業」の活用を更に推進したい考え
であります。また、県環境森林部の指導のもと、池田地区における農業競争力強化対策民
間団体事業の鳥獣害防止対策事業「地域連携ネットワーク事業」を継続して取り組んでま
いります。
 一方、国におきましても、新年度農林水産省概算要求の中に、新規事業として市町村や
地域の「鳥獣害防止総合計画」の策定を推進し、これらに基づいて、個体数調整や被害の
防除、生息環境管理の取り組みを総合的に支援する鳥獣害防止総合対策事業が、また、そ
の他の諸施策にも拡充施策が提起されておりますので、これら事業の動向に留意し、研究
してまいりたいと考えております。
 次に、滝坂川について、現状とこれからの取り組みについて、滝坂川の状況についてど
のように把握されているのかについてでありますが、滝坂川につきましては、上流は白沢
町を流れる普通河川滝棚川であり、下流は横塚町の一級河川新滝坂川に流れ込むまでが普
通河川滝坂川でございます。
 また、一級河川新滝坂川から取水し、城堀川緑地公園を流れ市街地を経て天狗滝から薄
根川へ流れ込むまでが準用河川滝坂川でございます。
 現在の普通河川滝坂川は、法面の崩壊や流木による河川の閉塞などが発生しております
が、その都度対処しているところであります。
 次に、横塚町の城堀緑地から上流について整備をどのように進めるのかについてであり
ますが、普通河川滝坂川の両岸は高低差の大きい急な法面となっている状況であり、護岸
改修などの整備につきましては多大な費用を要するところであります。
 財政状況を勘案し、今後の研究課題とさせていただいたいと考えております。
 以上申し上げまして、大東議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
     ──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後3時05分休憩
     ──────────────────────────────
午後3時14分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     ──────────────────────────────
◇20番(大東宣之君)  ご答弁をいただきましたので、引き続き何点かにわたって再質
問をさせていただきたいと思います。
 まず始めに、新年度の予算編成について、市の状況や市民の暮らしについてどのような
認識を持っているかについてですが、先ほどのご答弁では、一般的なことがお答えいただ
いたんではないかと。こうした状況の中にあって、沼田市としては具体的に産業面ではど
うなのか。また、市民の暮らしについて市長としてどのような認識を持っておられるか再
度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 産業面の関係からするとですね、やはりかつてからこの地域に
あって、建設業が非常に主要な産業として頑張っていたわけでございますけれども、公共
事業等の減額・削減によって厳しいなというふうに思っております。更にですね、この節
色々と建築基準法が変わって、例えばいわゆる建築基準法に基づいて建築士が確認申請を
いたします。そして、住宅建設が始まるわけでございますが、そういった中で例えば窓な
んかの修正をお施主さんから言われると、今まではそれらは1回建築確認が通るとですね、
スムーズに行ったのでありますが、この節、色々な諸状況の変化によって、そういう場合
にはまたもう1度再提出を求められる法律になったんでしょうか。従いまして、若干この
住宅建設等もですね、頓挫しているというようなことを伺っております。更にここにまい
りまして地域間格差はもとより、世界の問題としてですね、石油、原油等の高騰による各
関係機関の生活に対する跳ね返りがあって、非常にそういう意味では厳しいものがあるな
というふうに思っております。市民の暮らしについては、所得税の減額、住民税の値上げ
という分権改革の名の下に行われてきたことがですね、かなり住民税の負担が厳しいもの
になっているのではないかなというふうに受け止めておるわけでございます。先ほど申し
上げました中近東等のいわゆる原油、いうならば灯油、石油ですか。ガソリン等の値上げ
による生活の足元がですね、非常に高騰しているのが厳しいものがあるなというような受
け止め方をしております。
◇20番(大東宣之君) 沼田市の状況について、産業面においても厳しい、また、市民
の暮らしにおいても厳しい状況にあるというふうに市長も認識をされているようです。私
もそれについては全く同感です。そういった原因を作り出したのは市長に責任があるとい
うふうにいうわけではもちろんありません。しかし、そういった状況の中にある今の沼田
市の状況、更には市民の暮らし、そういったものをですね、改善せざるを得ない。そうい
った仕事を今市長がその肩に背負っているということであるんではないかというふうに思
います。ですから市長においてはですね、是非頑張っていただきたい。この地域の活性化、
更には市民の暮らしや市民福祉の向上に全力で取り組んでいっていただきたい。そのため
にはやはり新年度予算、これをどういうふうに編成をしていくのか、どういうふうにして
市の活性化、更には市民の暮らしや市民福祉の向上につなげていくのかということが非常
に重要になってきているのではないかと。そうした新年度予算の編成に当たって、こうし
た市の活性化や市民の暮らし、市民福祉の向上にですね、具体的にどのように取り組んで
行かれる、どういう施策があるのか分かる範囲、もし、この場で言える範囲で結構ですの
で、あればお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変難しいご質問でございます。切迫した財政状況の中で新機
軸を打ち出したり、あるいはまた、市民の暮らしを守るための手立てを考えるということ、
非常に難しいことでございます。率直に申し上げさせていただきたいと思いますが、「ま
ちづくりは人づくり」だという観点から、教育の関係にはですね、やはりしっかりしたも
のを置かなければならないのではないかというふうに思っております。また、今日も環境
問題のことが出ておりますけれども、必ず人の命のもう一方においては地球の命、あるい
は周りの命ということになりますから、当然環境のことが軸になってくると思っておりま
す。同時にそこから生み出される個性や能力によって、活力ある産業を創出しながら現在
の沼田市の体制を健康体に持って行くべく、大きな岐路の時であるというふうに位置付け
ております。
 そういった中で、先々に向かってということでありますけれども、私が仄聞するところ
によりますると、この12月に全国育樹祭の候補地が決定するというふうに私は照査をし
ております。これが発表になるとですね、当然それに向かった対応を図らなければなりま
せん。これは私どもが決定権を持っているものではありませんので、この12月に候補地
が表舞台に出てきて、来年の3月に正式に国土緑化推進機構で決定されてくると認識をし
ております。また、本会議でそういったところを申し上げるまで、私が申し上げたとすれ
ばですね、それは私がかなり十二分な確信を持っているからであります。となるとですね、
やはり新年度に向かってはですね、これら環境問題等含めて、全国育樹祭等の準備にすで
に入ってまいりますので、そこのところに焦点を当てながら、先ほど申し上げました教育
であるとか環境であるとか、あるいはまた地域の状態の整備等含めてですね、そこに焦点
を当てて努力をしていかなければならないと思っております。ただ、もう一方におきまし
ては、今日も前段論議がなされましたけれども、子どもの医療費の問題等が出ておりまし
たが、これらについては引き続き配慮して将来を担う子どもたちの健全育成のために努力
をしていくということになります。冒頭申し上げました教育と環境を一つの大きな軸にし
てですね、そして、そこから活力を創造して、1日も早く健康体の市に再生をしていくと
いうようなことの一つの大きな合点にですね、先ほど申し上げました全国育樹祭に大きく
期待をしているところでございます。
◇20番(大東宣之君) 新年度は、一つの大きな転換点といいますか、大きな岐路にな
ってくるんではないか。片一方では確かに財政的に厳しい状況が進行していく恐れがある。
それに伴って財政支出を抑制していかなくてはならない。そういった難しい課題に直面を
する。しかし、片一方では市民の暮らしが容易にならざる状況にもなってきている。そし
て、産業も停滞をしているという中で、この相反するような取り組みをどのようにして一
体的に取り組んでいくのか。財政も健全化させなくてはならない、地域の経済も活性化さ
せなければならない。そして市民の暮らしも守っていかなくてはならない。それら一体的
に取り組んでいかなくてはならないという一つの大きな転換点をこの新年度、2008年
度は迎えるんではないかと。そういった中で、この市長として今色々と取り組むべき課題
についてご答弁をいただいたわけですが、やはり、そういった状況の中にあって、そうい
ったことを取り組んでいくということに対する市長の取り組む姿勢、そしてそれらを実現
させていく方策としてどのようなものをお考えなのか、再度お聞かせいただければと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 前段も論議になったとおりですね、まず一つには市長自ら身を
切るということから自らの報酬関係等については更に削減をしていくということで、なお、
関係する特別職にもお願いをしていくということとする中で、行政の責任ある立場の人間
がですね、一歩ずつ自らの身を削っていくということで範を示していかなければならない
と思っております。同時にですね、やはり市民の方々のご理解をいただかなければなりま
せんので、出来るだけ市民に飛び込んでいくということが大事でございまして、今日もで
すね、色々と論議になっておりましたけれども、やはり職員の方々の率先垂範した地域住
民に対する取組み等踏まえて、そして言うならば行政体の関係者がですね、町の改革の先
達として取り組んでいくということが大事だと思っております。
 財源の厳しいことについてはですね、どれもこれもというふうに当然、施策の展開では
まいりません。従いまして、主要頻度等良く精査して、そして我慢していただくところは
我慢していただくようなことによって、メリハリを付けた形の中の対応方を図っていくと
いうことが望まれるのではないかと思っております。
◇20番(大東宣之君) このところ、広報によって沼田の財政状況というのが何回かに
わたって市民のところに届けられております。これを見て、多分見られた方はどなたも沼
田市の財政が厳しい状況にあるというふうに認識をされているんではないかと。そういっ
た認識が市民の中にも広がりつつあるのではないかというふうに感じます。こうした中で、
9月の議会の中でも若干お聞きをしたんですが、行財政改革に取り組んでいく、具体的に
こういったことをやる、ああいったことをやるといったようなことについて、この9月頃
に市民に公表していきたいというご答弁があったのではなかったと思うんですが、具体的
にまだそういったことがされていない。市長は先ほど前段の同僚議員の質問に対してもで
すね、やはり市民と一緒になってこういった問題に取り組んでいきたいんだというような
ことでご答弁をされております。今までの市長の姿勢をみてくると私としては理解が出来
るわけですが、ただ、如何せんこの問題に関して言うならばですね、9月の時点でそうい
うようにお答えをいただいていたというふうに記憶をしておるんですが、未だかつてそう
いうことで具体的に何をどうする、こういう行財政改革に取り組んでいくんだということ
については、まだ市民の中に知らされてはいないんではないかというふうな感じがします。
ですから、こういった問題について、新年度予算になって公共料金がこういうふうに値上
がりをしました、受益者負担がこういうふうに上がりました、補助金がこれだけカットさ
れました的なことだけをいきなりバンと市民の方々に示されても、それはなかなか理解や
納得は得られないんではないかと。ですから、今もう財政状況が厳しいということは誰も
が知っているわけですから、そういった中でこれから沼田市をどうやって造っていくのか、
どういう沼田市を造っていくのか、更には財政問題にどう立ち向かっていくのか、そうい
ったことを情報を常に市民の中にも提示をしながら、そしてそういったことについての意
見を求めていきながら取り組んでいくということが必要ではないのかという感じがしま
す。ですから、こういった今、検討されている様々な数値だとか出てきているようですけ
れども、そういったことについてですね、やはり市民の中に知らせていく、理解を求めて
いくということについては、どのようにされていくのか、お聞かせいただければと思いま
す。
◇市長(星野已喜雄君) 今、議員がおっしゃったように私の方もですね、議員が言われ
ているようなことについてはそういうことで対応方を図るべく、努力をしているわけでご
ざいます。従いまして、先ほども同僚議員に答弁したとおり、今議会が終わったらですね、
緊急にですね、そういった対応を図るべく、段取りに入りたいと思っております。すでに
予定はですね、組まれておるわけでございますけれども、そういったところで色々とご意
見を拝聴してですね、対応を図っていきたいと思っておるわけでございます。いずれにい
たしましても、月内にですね、まず段取りを図ってまいりたいというふうに思っておりま
す。
◇20番(大東宣之君) やはり4月、新年度がスタートしたときにですね、色々な負担
が変わったりとか、サービスが変わったりということのないようにですね、やはりそれは
それとして市民にしっかりと知らせていっていただきたいというふうに思います。そして
今、財政状況が厳しいと、そしてまた、健全化に向けて行財政改革に取り組んでいくとい
うことが言われているわけですが、一般的に行革というのはですね、大体人件費を削る、
補助金を削る、そして受益者負担の公正化の名の下による公共料金の値上げ。大体これが
3点セットなんですよ、行革の。大体どこの市町村もやっているのは大体こういったこと
しかやっていない。だから、結局それは職員の人件費を削ることは職員の意欲を削ぐこと
になり、それがまちづくりに大きな支障になってくる。そしてまた、今でさえ様々な国の
政治の状況によって国民の、市民の暮らしが容易ならざる状況に置かれているときにです
ね、補助金のカットや公共料金等の見直し、適正化という名の下による引き上げというの
はですね、更に市民の暮らしに大きな負担を押しつける結果になってしまうだけになるん
ではないかと。そしてまた、まちづくり全体、沼田市のこれからのまちづくり全体にです
ね、大きな冷や水を浴びせることになってしまうのではないかという感じがするわけです。
確かに厳しい財政状況というふうなことが再三再四言われておりますけれども、やはり、
そういったところ、市民の暮らしをしっかり支えていく。そして、これからのまちづくり
に向けて確固たる信念を持って、必要なものについては投資をしていくと。そういった取
り組みを新年度予算の中でされていくのかお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 非常にですね、今の沼田市の置かれている状況は外的因子から
来る国家の改革の煽りを受けた形の中で、今日も述べているとおり、交付税等含めて自主
財源の確保が大変厳しいものがあったということは前段述べたとおりでございます。内に
あってはやはり他の地区で経済効果の高いところは製造業が非常に活発に行われていると
ころは健闘しているようでございますが、おしなべて北海道、東北、裏日本、山陰等に見
られるように、どうしても地域経済が公共事業によって支えられていたところがですね、
大変厳しいものになってしまったというところから来る、いわゆる内部の構造改革がです
ね、なかなか難しい状況にあったかと思っております。そういう流れのピーク時にこの節
差しかかっておりまして、伺うところによりますると、これは比較にはなりませんけれど
も、私も驚いたのでありますが、横浜等でもいわゆる数値形成は決してよろしくないもの
が出ているようでございます。従いまして、これは本当に今、国全体の中で私どもと同様
な悩みを持っている場面が多々あろうかと思っております。そこで、先ほど議員が人件費
の問題だとか人員の削減、補助金の削減等のところへ必ず行くというお話があって、議員
は色々なところで造詣深く、もう勉強されておられますので、そういったご認識をお持ち
だと思いますが、やはり公務員はですね、公共の福祉の増進のために頑張るという崇高な
使命を帯びております。民間企業とはですね、やはり一線を画したところにあろうかと思
っております。従いまして、社会の諸状況が経済的に切迫をしているとすれば、やはり社
会の経済状況のところに見合った形の中の対応は身を殺してですね、そういったことも必
要なのかなというふうに思っております。そのためにですね、私も数年前から自らそうい
うような対応を図ってきた経過がございます。ただ、今後ですね、色々とご指導いただき
ながらこれがどういう形に展開するのかということになるわけでございますけれども、一
応、何とか平成20年度の予算をしっかりと組むためにこれからも努力をしてまいりたい
と思っております。
◇20番(大東宣之君) 今のこうした沼田市の状況、市民の状況になったのはですね、
先ほども言いましたように私は市長に全て責任があるというふうにはもちろん考えてはお
りません。こういった中で市長の職を遂行されているというのは本当に並々ならぬ大変さ
があるのではないかと。正に「風に向かって立つライオン」だというふうに私は市長を常
々見ながら感じております。体に気を付けて是非頑張っていただきたいというふうに思い
ます。しかし、そういう任務に今立っているわけですから、是非頑張っていただきたいわ
けです。この地域の活性化、更には市民の暮らしを支えていく、そういう市政運営にそれ
こそ全力を尽くしていただきたい。現代の上杉鷹山になっていただきたい。再三再四、上
杉鷹山の話を何回もしてまいりましたから敢えて言いませんけれども、やはりそういった
立場に立って政治を行うものの最大の任務は民を富ませることにあるんだという立場でで
すね、是非頑張っていっていただきたいというふうに思います。新年度の中のこれからの
行財政改革の中で先ほど市長が「我慢していただくところは我慢していただく」といった
ような趣旨のご答弁をされているわけですが、この新年度の中でですね、具体的にはこう
したいわゆる公共料金の見直し、いわゆる引き上げですけれども、そういったことが盛り
込まれるのかどうか、その点についてお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど総務部長が答弁したことと関連がありますので、総務部
長の方から答弁をいたさせます。
◇議長(金井康夫君) 総務部長。
◇総務部長(田島 護君) 特に受益者負担の部分につきまして、先ほどもお答えしたと
おりでございます。出来る部分につきましてはそういった部分についても踏み込んでいき
たいとは思っておりますけれども、当面、20年度の数値目標にはまだ上げてありません
ので、今後の対応ということでご理解をいただきたいと思います。
◇20番(大東宣之君) なかなかこの問題についてはですね、今、財政が厳しいという
ふうに言われていますから避けて通れない、いつか来るのではないかという感じがするわ
けですけれども、出来るならそれを避ける努力を市長として最大限やっていかなければな
らない。今でさえ市民の暮らしが容易ならざる状況にある。地域経済も冷え切っていると
いう中に更に負担を増やしていけば、ますます暮らしは大変、地域経済は疲弊をするとい
うことが分かっているわけですから、そういうような過ちを犯さないようにですね、是非
とも取り組んでいっていただきたい。今のこうした沼田市の状況、更には市民の状況を作
り出したのは国の政治、悪い奴らがいっぱいいる。そういう奴らがやった。そういうふう
に私は思います。やはり、そういったところの責任はそれはそれとして問いたいわけです
が、5万5,000の市民の命を預かる市長としてですね、「やはり沼田市に住んで良か
った」と言えるようなまちづくりに是非とも取り組んでいっていただきたい。そのための
新年度予算の編成に向けて頑張っていただきたい。国の制度というのは不十分なんです。
ですから、その制度と制度の隙間を埋めることによって市民が安心して暮らせる、そうい
うまちづくりを進めることが出来るんではないかというふうに思っております。是非とも
市長として、その点について頑張っていただきたいと思いますし、決意があればお聞かせ
いただければと思います。併せて有害鳥獣対策についてお聞かせいただきたいと思います。
 昨年から見ると、今年は被害額についてはですね、少ない状況にあるというふうに感じ
ました。しかし、こうした状況がこれから先もずっと続くというふうには感じられないわ
けなんです。ですから、これから被害を出さないということで様々な取り組みをしていか
なくてはならないのではないかと思います。そういった点でですね、新年度の具体的な取
り組み等についても若干ご答弁いただいたわけですが、更に付け加えるような新たな取り
組み等について、あればお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど、制度と制度の隙間の間隙を縫って、そして本市に見合
った形の施策の導入を図るべきだという、知恵を働かさなければ出来ない内容の趣旨のお
話がありましたが、今後、行政の立場にいる人間が一丸となって、知恵を出し、汗をかき
ということで頑張ってまいりたいというふうに思っております。なお、有害鳥獣の関係に
つきましては、本当に各農業生産者から色々なご意見があって、これらについてご迷惑を
かけたり、また、努力もさせていただいてきた経過がございます。一応、今、色々な意味
で内容等についてもう少し新しい方向があるのかということでございますが、先般、ある
責任ある立場の方々から、ある大きな大会のあと、私が呼び止められまして、当該地区等
に係わること等についての話がございました。ちょっと今この場でお話を披瀝をするとい
うところまで至りませんが、非公式の場であればですね、お話を出来るわけでありますが、
まだ表舞台に出せる段階まで至っておりません。従いまして、先ほど答弁したものに更に
新年度に向かってもう一つ地域に関係することでもって、表舞台に出せる日が来るかなと
認識をしております。よろしくお願いをしたいと思います。
◇20番(大東宣之君) 分かりました。大いに期待をしたいと思います。また、新しい
取り組みによって被害を少なくしていくといった取り組みを是非展開をしていっていただ
きたいというふうに思います。そして、この有害鳥獣対策についてですが、今、様々な取
り組みが行われていると思います。ご答弁いただいたようにですね、捕獲檻の設置や柵の
設置に対する補助、モンキードッグだとか追い払い。色々なことがされてきて、今年にお
いては一定の成果が上がってきた部分もあると感じました。しかし、市長も1回目にご答
弁いただいたようにサルとイノシシの捕獲が難しいということで、多分そうなんだという
ふうに思います。特にサルなどの捕獲についてはですね、これは非常に難しいと私も思い
ます。ですから、結果として追い払うことが精一杯かなという感じが今の状況の中では感
ずるわけですが、この野猿動向調査だとか、また、多分パトロール等も行われているんで
ないかと思います。こういった色々なことと組み合わせた中で、このサルに対する追い払
いといったものが的確に行われて、そして更にそういったことが結構な成果を上げてきて
いるのかどうか、そういったことが分かれば、ちょっと教えていただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変これらの問題については、非常に相手が生き物だけにです
ね、しかも、特にサルの関係についてはイノシシやクマと違って、猟友会の方々もなかな
か取り組むのに神経を使うようでございます。そんなことから特別な成果等があったらと
いうことになりますると、今、事務方の方にも確認したところですね、持ち合わせていな
いようでございますので、良く詳細にですね、現場の状況を調査して、そして明後日まで
には議員のところにその成果等についておつなぎをさせていただきたいと思いますので、
ご理解を賜りたいと思います。
◇20番(大東宣之君) 分かりました。大変難しい問題でですね、市長としても、また
担当職員の方々、特にサルにおいてはですね、利根町振興局の皆さん、職員の皆さん大変
苦労されているんではないかと。旧沼田においてもですね、池田地区ではサルが出没しだ
してきていますから、大変どこの部署においてもですね、この問題については苦労されて
いるのではないかという感じがいたします。もう、やれることは何でもやらなくちゃなら
ないという気がするわけです。サル知恵に負けない人間の知恵でですね、対処していく必
要性があるんではないかと思います。そこでですね、先ほど1回目の質問の中で私が述べ
たように、農水省は新年度28億円の予算を付けて有害鳥獣対策にあたっていきたいとい
う考えを示しております。沼田市として、この農水省の対応についてですね、具体的にど
のような対応といいますか、沼田市としてこれに沿ったような形で何らかの対応が取られ
るのかどうか、計画作りなどを始めるみたいですが、具体的に防護柵の設置やワナの設置、
更には駆除隊、猟友会の育成だとかそういったことが新年度から取り組むことが国の制度
によって、取り組むことが出来るのかどうか、分かれば教えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、1週間ほど前にですね、先月の末日ですが、群馬県の園
芸生産者大会が持たれました。この中で、主要な要望項目の中に本有害鳥獣駆除の関係等
についてのことが決議をされております。来年の1月の16日に予定しておりますが、園
芸協会長の立場でこういった問題も含めて、他にも野菜、果樹、あるいはまたイチゴ、花
卉等も含めて毎年群馬県の幹部に1時間ほど意見交換をする場面がございます。必然的に
この有害鳥獣駆除はですね、大きなその場での論議の対象にもなっております。従いまし
て、今、議員がおっしゃられたようなことについてはですね、1人沼田市のみならず、そ
ういったところでも論議がなされておりまするし、私は市の行政の責任ある立場でござい
ますので、そういうようなところで申し上げることがこの地域にですね、有利に誘導され
ていくということは、必然の結果みたいな形でございますので、対応方を図っていきたい
というように思いまするし、また、市の立場からいたしましても今おっしゃっているよう
なことについてはですね、これらを策定を推進して、そして、個体数の調整だとか被害防
止を生息環境管理の取り組み関係をしていくべく、対応を図っていく考え方を持っている
ところでございます。
◇20番(大東宣之君) このクマやサル、シカ、イノシシといった有害鳥獣といわれる
動物たちが出てくるところというのは山間地域。そして、その地域というのは高齢化がド
ンドンドンドン進んでいる地域で、枝打ちや下草刈りが有効だということが分かっていて
も、なかなか大々的に取り組むことが出来ない。猟友会自体もお聞きするところによると
高齢化が進んできているというふうに言われています。ですから、この沼田市のそういっ
た地域の特性といいますか、高齢化をしてきて、それが有効な手段だと分かっていてもな
かなか取り組むのが難しい側面もあるんではないかという感じがするわけです。ですから、
先ほども言いましたようにそういう制度と制度の隙間を埋めていくために沼田市としてど
うしていくのか。当然、国が新年度においてはですね、珍しくというか、私は個人的には
珍しくえらい予算付けたなという感じがしたんですけれども、それに的確に応えて、有利
にこれが沼田市に取り入れられるようにすると同時にですね、やはり沼田市のそういった
抱えている状況に適したような形での対策を講じていく必要があるのではないかと。この
前、ちょっと農水省に行って、この問題で職員と話す機会があって、色々と話をしたんで
すが、彼らがいうのは「除間伐は有効な手段なんだ」というわけなんですよ。「それは私
も分かっていますよ」と言ったんですよ。だけども、そういうことが出来ないような地域
になっているんだということは彼らは知らないんですよ。だから地域のことなんか何も知
らない。だから、ややもすればですね、今回出てくるものがですね、そういう地域の実情
に合っていないものになる恐れがあるんではないかというふうに私はちょっとその時に話
を聞いていて思いました。この人達はサルを見たことがないんじゃないか、イノシシなん
か知らないんじゃないかというような感じがしました。ですから、そういった国の制度に
ついては有利に取り入れることは必要ですけれども、そういった隙間を埋めていくことに
ついて、市としてやっぱり取り組んでいかないと、国がやったからそれで大丈夫だと言う
ことにはならないというふうに思うわけです。ですから、国の動向を的確にいち早く掴む
と同時に、更に足りない部分を市がどういうふうにしてやっていくのかということをしっ
かりとした計画を立てて持っていかないと、国がいくら予算を付けてもそれはあまり意味
がないんではないかという感じがするわけです。ですから、そういった点で新年度、この
国の28億円に合わせた形でですね、沼田市として何らかの具体的な対策等があればです
ね、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まあ本当にですね、今、議員の話、ご意見、あるいはご質問を
聞いていると、やはり非常に内心忸怩たる思いがございます。限界集落と称されるところ
がですね、この節ささやかれておりまして、そういったところの周辺の耕作地にいわゆる
有害鳥獣と称されるものが出てきて、当然、おじいさんやおばあさんが住んでおりますか
ら、大きなクマが出てくればですね、戦いに打って出てもこれはなかなか勝てるわけでは
ありません。となりますると、それは農作物のみならず、結局そこに居住している生活住
民の安心と安全も損なわれるというところもなきにしもあらずであるということは、本市
に取りましてもですね、ある部分においては例外ではないと思っております。そういうよ
うなことから、農作物の被害のみならず、今おっしゃられるような、その地域の安心・安
全のためにもですね、これらの対策は非常に重要なんだなというふうに思っております。
国家のですね、いわゆる政策を作っている行政マンがそういう現場の実態を承知している
のかというと、なかなかそれは承知していないのではないかということもこれまたもっと
もなのかなというふうに思います。いずれにいたしましても、そういった隙間を縫うよう
な形で私どもの立場からすれば検討を加えて、そしてうまく整合性を持てるようなことを
考えていく必要があるのではないかというふうに思っております。今後とも、色々と情報
があったら一つお知らせいただければありがたいと思っております。
◇20番(大東宣之君) こうした有害鳥獣といわれるクマやサル、シカ、イノシシの対
策というのはですね、多分全国どこの市町村でも頭を悩ませていると。やれることは全部
何でもやって被害を防ごうということでですね、それぞれの市町村が苦慮しているのでは
ないかというふうに感じます。若干、新年度においてはですね、農水省もそうした声に押
されてかつてなく大幅な予算、28億という予算を付けたわけですから、是非、それを迅
速に捉えて、この地域に有利に活かせるようにですね、しっかりとした取り組みをしてい
っていただきたいと。そうしたことに対する市長の決意をお聞かせいただければと思いま
す。
 続いて、滝坂川について併せてお聞かせください。状況についてはですね、法面の崩壊
や流木の除去についてはその都度対応をしているということですけれども、現状を見てい
ただければ分かりますけれども、すでにこうした崖が崩れているところは現在でもあるわ
けです。ですから、1度しっかりとした全体的な調査をして、どこの地域にどれくらいの
そういった崩れているところがあるのか。また、それらを全部しっかりとやるにはどのく
らいの予算が必要なのかとか積算をしながらですね、やれるところからやっていくという
ことが必要。また、緊急性に応じてやっていくということが必要ではないかと思うんです
が、そうした全体的な滝坂川の調査といいますか、状況の把握をしていくことについての
お考え等についてお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 前段の有害鳥獣の関係ですが、池田地区が平成19年度にです
ね、今までも群馬県の農政部長の、農政局の理事のご裁可もあって、池田地区に色々な意
味のモデル的なケースとして取り組まれたような経過がございますので、引き続き、これ
らを誘導していくことによってですね、頑張っていきたいというふうに思っております。
 なお、新滝坂川の問題でございますが、今おっしゃられる調査等についていかがかとい
うことでございますが、概略のことは行政の内部でもプロットしていくような形では可能
だと思っております。ですから、それは何らかの形でそういったことは行ってみる必要が
あるなというふうに思っております。ただ、今後の問題とするとですね、非常に由緒ある
ところなんだけれども、普通河川ということでどうも今まで歴史的にですね、周辺にも樹
木も茂っておりますから眺めていたという感じもあるんですが、場所場所においてはです
ね、工事をしてきている経過もございます。実は、先般ですね、市政のモニターの方々と
の会合の中で、これは白沢振興局管内の方なんでございますが、いわゆる議員がおっしゃ
っている区域とは別にですね、もっと上流のですね、ところの関係でいつも白沢の方々は
いうなれば草刈りをやってくれているんですね。私も何度かそこへ参加をしました。場所
に応じてはなかなか出来きれないところがあるのでということで、これについては建設課
に指示をして現場等視察をさせていただいたわけでございます。そこの白沢町振興局管内、
川場の方々がやられているところと違って、本場所がですね、過度にえぐられて、極めて
広くなっているという実態にございます。実はその時の市政モニターの会合のところでも
ですね、今度は町のあるPTAの中学校か何かでお世話になっている方が、教育の現場に
ですね、この城堀川のようなことを捉えていくということが重要なのではないかという提
案があったんです。私はこれはもっともだなと思っておりまして、正に今日述べられたと
おりですね、真田の時代に提灯測量といって非常に微少なですね、レベルの高低差を使っ
た形で、しかも、その迂回をうんと取るような形でやってきた、ある意味においては当時
の知恵がここに網羅されております。そういったことをする、そして、それらによってや
はりボランティアの方々の参加をそういうようなところに促していくということがです
ね、いいのではないかという、こんなような類の提案がありました。今後、これを改修整
備していくということになって、常に予算をですね、計上してやっていくということにな
ると距離も長いし、しかも、3面側溝的なことをするということは、あまり時代の趨勢で
もないということから、やはり、どういうような形の改良整備をしていくのがいいのかと
いう仕組み作りをですね、しっかりと考えていく時期にこれも現実的に入ったなと思って
おります。そういうことからですね、どこがどういうふうになっているかということにつ
いてはですね、できるだけ早い時期に、これは業者を頼まなくても職員が出向いていけば
出来ることでありまするし、ですから、そういった意味の状況調査は早急にさせていただ
きたいと思っております。
◇20番(大東宣之君) 非常に歴史的なことを考慮したお考えを示していただいたんで
はないかというふうに感じております。先ほど市長がおっしゃったように3面側溝として
整備をするというのは私も個人的にはですね、疑問を感じております。先ほども言いまし
たように475年という歴史ある川ですから、やはり、当時の面影として残していくこと
が次の世代に伝えていかなくてはならない、我々の責任の一つではないかと思います。市
長が先ほどご答弁いただいたようにですね、状況調査についてはやっていきたいというこ
とですので、どういうふうに整備をしていくのかにしても、やはり状況を的確に把握をし
ていくということが完全に必要なことですから、是非やっていっていただきたいと。そし
て、合併によって取水をされている白沢川、これは白沢町にあるわけですけれども、これ
が一体となって一つの沼田市というふうになったわけですから、やはり一体として白沢の
部分、旧沼田の部分を含めてですね、調査をしながら歴史的な価値を残しつつ整備をして
いくということは私は極めて重要な取り組みだと思います。是非そういうふうにしていっ
ていただければと思うんですが、ただ、現状として崩れている部分があるわけですから、
そういった箇所についてはどういうふうに対応していくのか、そういったことのしっかり
とした計画を立てていかないことには何も始まっていかないと思うんです。民有地があっ
て地権者との問題だとか財政的な問題、様々なクリアしなければならない大きな課題がこ
の問題はあるんではないかという感じがするわけですが、先ほど言ったように、まず状況
を把握をして、どういう形で整備をしていくのかということをしっかりと計画づくりをし
ながら、それには市だけではなくて、地域の方々のボランティアやそういった協力を仰ぐ、
市民と一体となった取り組みの中で、この城堀川、滝坂川を後世に伝えていくと。なおか
つ、快適に安心して暮らしていけるというようにしていかなくてはならないんではないか
というふうに思うわけですが、再度市長のお考えがあればお聞かせいただければと思いま
す。
◇市長(星野已喜雄君) やはり調査がなければ対応が出来ませんから、しかるべき業者
に委託してですね、そして調査をするということでなく、現実の対応としてここはどうだ
なというようなことはですね、早急に対応を図っていきたいというふうに思っております。
今後のこれらについての施策でありますけれども、やはり今日も論議されている協働とい
う論拠がここにありますが、この節、大変根利のボールドウィンが非常にうまく進展をい
たしました。これは何故なのかなとなったときに、いくつか要因があろうかと思いますが、
機械化センターがですね、やはり一生懸命だったということがあるし、そこに係わろうと
する一般民間人の中心的な人間が、全く利害を無視して自分自身の生き方を賭けて頑張っ
たということがあったかなと。それから3つ目は何と言っても根利の集落の魅力とボール
ドウィンの持つそのものの魅力がですね、欠かせなかったのではないかと思っております。
極端なことを言うと、これは教育委員会の筋の話になりますが、教育の教材にもなりうる
というポテンシャルを持っていたいうふうに思っております。今日、議員のご質問の関係
はですね、色々と沼田の真田、本多、黒田、土岐という歴史的な流れがあって、常に公園
がですね、象徴的にこれが述べられているわけでありますが、やはり、衆人の会するとこ
ろはどうしても生活がありますから、そのものの持っている最大の根拠は水にあることは
論を待ちません。これがなければ生活ができないということでありますから。となると、
このルート、あるいはそれがどういう効果をちりばめたのか、私も非常に感心しているの
は、非常に微細な傾斜を持ってこのルートがございます。微細な傾斜というのはどういう
ことかというと、それだけに迂回路が長くなるという理屈になるんですね。これが過度な
傾斜であれば迂回路は短くなります。だけれども、傾斜が非常に微細であるが故に非常に
広範囲に通っている。それは何故かというと、出来るだけ農地に還元できるスペースを確
保しようとした先人の知恵があるように思われます。そういった非常に意味があることを
私自身もとらまえたときに、やはり先だって行われたボールドウィンの改修等についても
ですね、あれだけの多くの方々が全国から参加をしていただいております。となるとです
ね、仕組み作りによっては非常に大きな魅力あるものに展開できるのではないかと思って
おりますので、今後、対応方を十二分に考えてみたいと思っております。参考までに、先
般ボールドウィンの関係を視察したいという方が、5日ほど前に見えられましたけれども、
日本全国の名だたる鉄道経営者の幹部の方々が30人くらい視察に来たということを、せ
っかくの機会でございますから報告を申し上げたいと思います。
◇20番(大東宣之君) それでは、最後にしたいと思います。
 是非、この滝坂川の整備ということがですね、単に整備に止まることなく、地域、市民
との協働づくりに一役買えるような取り組みとして位置付けていっていただきたければと
思います。以前ですね、白沢の方、これは滝坂川のことではなく、川場用水のことについ
て私に話をしてくれた方がいらっしゃるんですが、白沢の方々にとっては、この川場用水
の水というのは非常に大切なものだったと。だから、途中で自分だけがズルして自分の田
んぼに水を引くというようなことだとか、この水を汚すということはこの集落にあっては
全く許されるものではなかったと。そして、そういったことは個々の方々が認識をしっか
り持っていて、みんなでこの川場用水の水を守ってきたんだというようなことを話してく
れた方がいらっしゃいました。こうした取り組み、こうした意識というのは単に川場用水
だけではなくて、滝坂川においてもですね、そういったことが言えるんではないかと。白
沢の地域においては、言えるんではないかなということがそのとき、私としては実感とし
て感じ取れました。そういった地域の方々にとっては大切な水として位置付けられてきた
ものですから、是非、そうした歴史的な経過を含めながらですね、こうした保存・整備に
向けて取り組んでいっていただきたいと。ただ、いかんせん、大雨なんかが出た場合はど
うしても崩れる箇所というのが必ず出てくるんです、ここは。地盤の関係かどうか詳しい
ことは私も分からないんですが。台風のあとなんかのような大雨が降ったらですね、崩れ
る箇所が出てくるそうですから、そういった箇所についてはですね、やはり適切な、早急
な対応を取っていくというようなことをしながら、先ほど市長がおっしゃったような長期
的な取り組み、計画作りをしながら取り組んでいくというようなことでやっていっていた
だければと思います。そういった意味でですね、最後にお聞かせいただきたいのは、そう
いった必要な箇所については必要な手立てを講じていくというようなことをしながら長期
的な整備に向かってしっかりとした計画を作っていくという市長のお考えであるかどう
か、最後にお聞かせいただいて私の質問を終わらせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 取り組む姿勢については先ほど申し上げたとおりでありますが、
個別の改良、改修についてはやはり、ご案内のとおり、予算が伴ってまいりますので、当
然、優先順位を踏まえながらですね、これらについて対応を図っていかなければならない
と思っております。私も、実は当該地区のことについては、かねてから色々と相談もされ
ているようなこともございまして、実際問題、一体全体どうしたらいいのかなと。今般も
質問いただくときにですね、県の河川管理ではなかったのかなというようなことも申し上
げさせてもらったんでございますが、これは普通河川。やむを得ません。市の河川管理で
ございますので、市が責任を持って対応を図っていかなければならないことでございます。
箇所付けについてはですね、やはり予算が伴います。優先順位等を踏まえて対応していく
というようなことでご理解をいただければと思っております。
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    第2 延  会
◇議長(金井康夫君)  おはかりいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。
  これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに
決しました。
  本日は、これにて延会いたします。
  次の会議は、明7日午前10時に開きますからご参集願います。
  本日は大変ご苦労さまでございました。
   午後4時12分延会


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