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議事日程 第1号
平成20年 3月 3日(月曜日)午前10時開会
第 1 会期の決定
第 2 会議録署名議員の指名
第 3 群馬県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙について
第 4 報告第 1号 専決処分報告について
第 5 報告第 2号 専決処分報告について
第 6 議案第 1号 市道路線の認定について
第 7 議案第 2号 市道路線の変更について
第 8 議案第 3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例につ
いて
第 9 議案第 4号 沼田市保育児童委託条例の一部を改正する条例について
第10 議案第 5号 沼田市白沢福祉作業所の設置及び管理に関する条例の一部を改正
する条例について
第11 議案第 6号 沼田市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について
第12 議案第 7号 沼田市営墓地管理条例の一部を改正する条例について
第13 議案第 8号 沼田市都市公園条例の一部を改正する条例について
第14 議案第43号 沼田市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例につ
いて
第15 議案第 9号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第5号)
第16 議案第10号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
第17 議案第11号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
第18 議案第12号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
第19 議案第13号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)
第20 議案第14号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
第21 議案第15号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)
第22 議案第16号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)
第23 議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)
第24 議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び
活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に関する条例の
制定について
第25 議案第19号 沼田市後期高齢者医療に関する条例の制定について
第26 議案第20号 沼田市建築基準法関係手数料条例の制定について
第27 議案第21号 沼田市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する
条例の一部を改正する条例について
第28 議案第22号 沼田市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改
正する条例について
第29 議案第23号 沼田市教育委員会教育長の給与その他の勤務条件に関する条例の
一部を改正する条例について
第30 議案第24号 沼田市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について
第31 議案第25号 沼田市都市計画税条例の一部を改正する条例について
第32 議案第26号 沼田市手数料条例の一部を改正する条例について
第33 議案第27号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例につい
て
第34 議案第28号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例について
第35 議案第29号 沼田市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
について
第36 議案第30号 沼田市農業集落排水処理施設の使用料徴収に関する条例の一部を
改正する条例について
第37 議案第31号 沼田市下水道条例の一部を改正する条例について
第38 議案第32号 沼田市消防団に関する条例の一部を改正する条例について
第39 議案第33号 平成20年度沼田市一般会計予算
第40 議案第34号 平成20年度沼田市国民健康保険特別会計予算
第41 議案第35号 平成20年度沼田市老人保健特別会計予算
第42 議案第36号 平成20年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算
第43 議案第37号 平成20年度沼田市介護保険特別会計予算
第44 議案第38号 平成20年度沼田市簡易水道事業特別会計予算
第45 議案第39号 平成20年度沼田市下水道事業特別会計予算
第46 議案第40号 平成20年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算
第47 議案第41号 平成20年度沼田市温泉事業特別会計予算
第48 議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算
第40 議案第44号 道路特定財源の確保に関する意見書案について
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本日の会議に付した事件
第 1 諸般の報告
第 2 会期の決定
第 3 会議録署名議員の指名
第 4 群馬県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙にについて
第 5 報告第 1号 専決処分報告について
報告第 2号 専決処分報告について
以上2件一括上程
第 6 議案第 1号 市道路線の認定について
議案第 2号 市道路線の変更について
以上2件一括上程
第 7 議案第 3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例につ
いて
議案第 4号 沼田市保育児童委託条例の一部を改正する条例について
議案第 5号 沼田市白沢福祉作業所の設置及び管理に関する条例の一部を改正
する条例について
議案第 6号 沼田市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について
議案第 7号 沼田市営墓地管理条例の一部を改正する条例について
議案第 8号 沼田市都市公園条例の一部を改正する条例について
議案第43号 沼田市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例につ
いて
議案第 9号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第5号)
議案第10号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
議案第11号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
議案第12号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
議案第13号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)
議案第14号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
議案第15号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)
議案第16号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)
議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)
以上16件一括上程
第 8 議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び
活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に関する条例の
制定について
議案第19号 沼田市後期高齢者医療に関する条例の制定について
議案第20号 沼田市建築基準法関係手数料条例の制定について
議案第21号 沼田市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する
条例の一部を改正する条例について
議案第22号 沼田市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改
正する条例について
議案第23号 沼田市教育委員会教育長の給与その他の勤務条件に関する条例の
一部を改正する条例について
議案第24号 沼田市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について
議案第25号 沼田市都市計画税条例の一部を改正する条例について
議案第26号 沼田市手数料条例の一部を改正する条例について
議案第27号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例につい
て
議案第28号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例について
議案第29号 沼田市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
について
議案第30号 沼田市農業集落排水処理施設の使用料徴収に関する条例の一部を
改正する条例について
議案第31号 沼田市下水道条例の一部を改正する条例について
議案第32号 沼田市消防団に関する条例の一部を改正する条例について
議案第33号 平成20年度沼田市一般会計予算
議案第34号 平成20年度沼田市国民健康保険特別会計予算
議案第35号 平成20年度沼田市老人保健特別会計予算
議案第36号 平成20年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算
議案第37号 平成20年度沼田市介護保険特別会計予算
議案第38号 平成20年度沼田市簡易水道事業特別会計予算
議案第39号 平成20年度沼田市下水道事業特別会計予算
議案第40号 平成20年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算
議案第41号 平成20年度沼田市温泉事業特別会計予算
議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算
以上25件一括上程
第 9 議案第44号 道路特定財源の確保に関する意見書案について
第10 散 会
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出席議員(27人)
1番 真下 恭嗣君 2番 田村喜久子君
3番 坂庭 直治君 4番 石井 紘一君
5番 鈴木 圭子君 6番 金子 一弥君
7番 小野 要二君 8番 井上 正文君
9番 高柳 勝巳君 10番 布施辰二郎君
11番 片野 彦一君 12番 宇敷 和也君
13番 相田 昌夫君 14番 久保 健二君
15番 星野 稔君 16番 大島 崇行君
17番 山ア 義朗君 18番 大竹 政雄君
19番 井之川博幸君 20番 大東 宣之君
21番 橋 襄典君 22番 石田 宇平君
23番 星川嘉一郎君 24番 牧野 保好君
25番 星野佐善太君 26番 井田 孝一君
27番 金井 康夫君
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 副 市 長 林 義夫君
白沢町振興局長 根岸 恒雄君 利根町振興局長 郷原 重雄君
総務部長 田島 護君 民生部長 田村 澄夫君
経済部長 大嶋 政美君 建設部長 小池 大介君
街なか対策部長 松井完一郎君 白沢町振興局次長 小林 守君
利根町振興局次長 繻エ 勇二君 総務課長 栃原 豊彦君
会計管理者兼会計局長 町田 哲男君 教 育 長 津久井 勲君
教育部長 宮澤 満夫君 庶務課長 水田 修君
監査委員事務局長 小池 一夫君
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議会事務局出席者
事務局長 小林有一郎 次長兼庶務係長 繻エ 正美
議事係長 茂木 敏昭 主 査 地野 裕一
──────────────◇──────────────
午前10時開会
◇議長(金井康夫君) ただ今から、平成20年第1回沼田市議会定例会を開会いたしま
す。
これより本日の会議を開きます。
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第1 諸般の報告
◇議長(金井康夫君) 日程に入るに先立ち、事務局長をして諸般の報告をいたさせます。
◇事務局長(小林有一郎君) 命によりご報告申し上げます。
沼田市監査委員高橋政次、星野佐善太の両氏から、定期監査等結果報告書並びに例月出
納検査結果報告書が地方自治法の規定に基づき、議長あてに寄せられております。
本日その写しをお手元に配付しておきましたので、ご覧いただきたいと思います。
以上でございます。
◇議長(金井康夫君) 以上で諸般の報告を終わります。
──────────────◇──────────────
第2 会期の決定
◇議長(金井康夫君) 日程第1、会期の決定を議題といたします。
おはかりいたします。
今期定例会の会期は、本日から3月21日までの19日間といたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は、本日から
3月21日までの19日間と決定いたしました。
──────────────◇──────────────
第3 会議録署名議員の指名
◇議長(金井康夫君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において、久保健二議員、星
野稔議員、大島崇行議員の以上3名を指名いたします。
──────────────◇──────────────
第4 群馬県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
◇議長(金井康夫君) 日程第3、群馬県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行い
ます。
本件につきましては、市長から議長あて通知が寄せられておりますので、事務局長をし
て朗読いたさせます。事務局長。
◇事務局長(小林有一郎君) 命により朗読いたします。
沼 総 第 299 号
平成20年2月27日
沼田市議会議長 金 井 康 夫 様
沼田市長 星 野 已喜雄
(担当:総務部総務課行政係)
群馬県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙について(依頼)
沼田市選出の群馬県後期高齢者医療広域連合議会議員が平成20年2月27日付でその
職を辞職され欠員となったことから、同広域連合選挙長から同広域連合規約第8条の規定
に基づき同広域連合議会議員の選出について依頼がありましたので、下記により選挙の執
行をお願い申し上げます。
記
1 選出する議員数 1名
以上であります。
◇議長(金井康夫君) 朗読が終わりました。
おはかりいたします。
選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によ
りたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法は、指名推選による
ことに決しました。
続いておはかりいたします。
指名の方法は、議長において指名したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決
しました。
群馬県後期高齢者医療広域連合議会議員に、金井康夫を指名いたします。
おはかりいたします。
ただいま議長において指名いたしました金井康夫を当選人と定めることにご異議ありま
せんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました金井
康夫が群馬県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選しました。
──────────────◇──────────────
第5 報告第1号 専決処分報告についてから
報告第2号 専決処分報告についてまで
以上2件一括上程
◇議長(金井康夫君) 日程第4、報告第1号 専決処分報告について及び日程第5、報
告第2号 専決処分報告についての以上2件を一括議題といたします。
報告書の朗読を省略し、ただちに市長から報告を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 報告第1号 専決処分報告 和解
及び損害賠償額の決定について及び 報告第2号 専決処分報告 和解及び損害賠償額の
決定についての以上2件につきまして、一括してご説明申し上げます。
まず、報告第1号 専決処分報告 和解及び損害賠償額の決定についてご説明申し上げ
ます。
処分書のとおり、平成19年10月27日午後2時頃、沼田市薄根町3659番14地
先の市道1433号線において、沼田市薄根町●●●●番地 ●●●●氏の運転する普通
自動車(群馬●●●●)が対向車と擦れ違うため道路左側へ寄ったところ、側溝のふたが
跳ね上がり、当該車両の一部が破損した事故について、沼田市が●●●●氏に車両の修理
代として、46万8,888円を支払うことを条件に和解するとともに、市の損害賠償額
を46万8,888円と定めたものであります。
続きまして、報告第2号 専決処分報告 和解及び損害賠償額の決定についてご説明申
し上げます。
処分書のとおり、平成19年12月30日午前9時30分頃、沼田市戸神町371番地
先の市道4263号線において、利根郡みなかみ町●●●●番地● ●●●●氏の運転す
る普通自動車(群馬●●●●)が走行中、市道のコンクリート片が跳ね上がり、当該車両
の一部が破損した事故について、沼田市が●●●●氏に車両の修理代として、42万8,
990円を支払うことを条件に和解するとともに、市の損害賠償額を42万8,990円
と定めたものであります。
以上2件につきまして、一括してその概要をご説明申し上げましたが、期間的な制約か
らやむを得ず専決処分として措置させていただいたものであります。
細部につきましては、ご質疑に応じ、所管の部長に説明いたさせますので、よろしくご
審議の上、報告のとおりご承認くださいますようお願い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 報告が終わりました。
これより質疑に入ります。
なお、質疑は1件ごとに願います。
まず、報告第1号について願います。13番。
◇13番(相田昌夫君) 説明で、原因はわかったのですけれども、往々にしてそういう
ことはあろうかと思いますけれども、市が払うというところに至りましては、管理不足と
いうことになろうかと思います。U字溝がはげる原因というのは何なのか、教えていただ
きたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 建設部長。
◇建設部長(小池大介君) 該当の場所の側溝のふたは、鉄板のふたでございまして、そ
の鉄板が、車が載ったことによって跳ねて、そして車を損傷したということでございます。
◇13番(相田昌夫君) ですから原因は、そんなに、そんじょそこら跳ね上がるという
ようでは、これは困るわけであります。固定もされているし、何らかの不始末がなかった
らそういうことは起きないわけでありまして、だから、ごく一般的に、車が載っかればは
げるというのでは、これは使用しかね、また使用禁止にしなければいけないというところ
まで至ると思うのですけれども。だから、はげたから補償したというのではなくて、なぜ
はげたかというところの見解をお願いをいたします。
◇建設部長(小池大介君) 具体的な理由は、おそらく推定の部分も含まれますが、鉄板
のふたが、だいぶ長い間使われておりまして、湾曲等の変形も少しずつしてきてですね、
そういったことが跳ねる原因になったのではないかと思っております。
◇13番(相田昌夫君) だからそこが究明できれば対応もできるはずですよね。それは
していただきたい。結構ありますよ、こういうの。だからいつも自分が思うのは、なぜ事
前に防げないかというのが疑問でありまして、初めて多分起きたことではないと思います
ので、そういったところの点検というのは管理上しなければならないというところもある
わけですので、今後そういったことのないように、管理の部分を充実していただきたいと
思うわけであります。よろしくお願いをいたします。
◇市長(星野已喜雄君) この関係につきましては、私も質問者、議員がご質問されてい
ることについてもしっかりと受け止めた形の中で、事前にではありましたが、建設部を通
してしっかりとした対応を図るようにということを指示をいたしました。と申しますのは、
ご案内のとおりこの側溝の問題等については、交通安全等を考えたときに、比較的微細な
ところでこういったことが起こる経過が多々ございます。従いまして、平成20年度、で
きるだけそういったことについてはしっかりとした対応をするように、本件が出てきた中
で指示をしたところでございます。しかも、行政の職員が必ず行ったり来たりの通勤の度
合いだとか、あるいはまた当然、日常の生活の中で目に映ったそういった微細なところの
関係については、すぐ担当部局に報告をして、そして事前の対応を図るように先般指示を
いたしました。今後とも十分な対応を、あるいはまたしっかりと気をつけて行くように行
政職員に指示したところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 他に。21番。
◇21番(橋襄典君) 今の答弁はわかるのですよね。今までの行政の流れの中で、今
の善後策のことはわかる。例えば今いろいろな部分で老朽化されてきてしまった中で、や
はり点検ということは今も出てきたけれども必要なのですね。ですから、私たちの体にお
いても定期点検というのは必要なのです。ですからそういった部分の、定期的にチェック
をしていくのかどうかということですね。20年度についてはそういう前向きにしていき
たいというのはわかるのです。だけども、定期的にやっていかなければわからないではな
いですか。そういった具体的なものを持ってやっていかないと、安全、安心という街づく
りはやっていけないはずなのです。今の言葉で終わってしまうのではなくて、指示をしま
したということは、そういったお金がない中でも、今の現状の中で市民が安心してやって
いくための、そういう予算もつけた、要するに指示をしたという考え方でいいのですか。
◇市長(星野已喜雄君) これは先の予算の問題というより報告の関係からきている問題
でございまして、いわゆるこういったことが起こらないように職員総ぐるみで日常生活し
ているわけでございますので、そういったことがあったらいち早く担当部課に報告をして、
事前の策を講じていくように指示をしたということでご理解を賜りたいと思っておりま
す。
◇21番(橋襄典君) ですからそういうことはわかるのですよ。現実ね、要するに民
間に委託した場合にはお金がかかるし、だったらば、今の職員の中でこういう形で定期的
にチェックしていきますよと。こういう形になって前向きに、具体的な措置はできないで
はないですか。ただ指示しただけという話でしょう。今の市長の答弁でも同じですよ。で
すから、そういう定期点検、お金がかかることだけれども、そういった部分を極力予算化
をして、まずは現状を管理をしていくという、そういう形でなければならないのではない
ですか。もう一度お願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員のご意見は当然今後の参考にさせていただきたいし、また
検討させていただきますが、いずれにいたしましても、直近のこととすれば前段、質問者
が言われたことについて、同僚議員が質問されたことについて、この案件が出てきたとき
に早急に、こういったことについては事前の策を講じるように指示をしたところでござい
ます。今、議員のご質疑に対しましてもしっかりと受け止めて、今後の対応に処してまい
りたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) 例えば、ここで支払われる金額は、2件足したらいくらになり
ますかということですね。ですから、「転ばぬ先の杖」ということで、事前に、安全、安
心ということについて、常に例えば予備費でチェックするとか、定期的な点検をしていく
とか、そうでないと具体性がないのですよ。今までもやってきて、例えば市民の窓口に行
くというと、お金がありませんということで一掃されてしまうのですよ。ところが、安全
だと思って走っていたところがそういう結果が起きてしまったということですから、それ
については具体的に措置をしていかなくてはならない。こういうことなのですよね。です
からその辺について、今同僚議員の質問の中に出てきた部分はそこにあるわけなので、そ
の言葉だけで終わりではなくて、それに対応する広域的な沼田市になったわけですから、
安心して毎日が通れる、過ごせるという形をとっていかなくてはならない。ですから、そ
れについてより納得のいくような答弁をしていただきたい。もう一度お願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 再質疑にお答えをしたいと思います。
答弁が繰り返しになるかと思いますけれども、当然今おっしゃられたようなことについ
ては、新年度に向かっては検討するようにしてまいりたいというふうに思っておりまする
し、おっしゃるとおり事前の策としての対応を図らなければいけない。こういうふうなこ
とで、特に私も大変このことについては関心を持ちましたので指示をしているところでご
ざいます。いずれにいたしましても、今後ともこういったことがないように対応を図って
まいりたいと思っておりますので、よろしくご理解のほどお願いしたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 他に。16番。
◇16番(大島崇行君) 今の部長の説明であったのですけれども、いまいちちょっと、
どういう状況でなったのか、推測でなどと言っているので、もっと正しく、こういう状況
でこうなったと。考えてみて、46万8,000円、車の損害というと、相当の傷だと思
うのですよね。もし歩行者や子ども、人身だったらとんでもない、死亡につながるかなと
いうような、車に46万というのは相当の破損だと思うのですよね。過失割合というのは
警察が入っているのですかね。その辺ちょっとお聞きします。
◇建設部長(小池大介君) この事故は、鉄板が車両の底の部分といいますか、腹の部分、
そこに跳ね上がったために、マフラーだとか、そういう腹の部品の部分を損傷させたと、
そういうことで金額も多くなっております。それは、保険会社が入って金額を査定したも
のでございます。
◇16番(大島崇行君) ということは、対向車が、自分で、自分の車でなってしまった
と、そういうことですね。それでいいのかどうか。
◇建設部長(小池大介君) はい、そのとおりでございます。
◇16番(大島崇行君) それじゃあいいのですけれども、要は、例えばね、対向車じゃ
なくても歩行者がそこにいて、それで車で来てポンと跳ね上がれば、もう少し車が右とか
左に寄っていてね、そうしたら相当、本当に人身な事故になれば大変なことなので、先ほ
どから同僚議員が言っておりますけれども、十分に検討して、二度とこういう事故がない
ように点検、定期的にやってもらえればありがたいと思います。
以上です。
◇市長(星野已喜雄君) やはり議員がご心配されているとおりですね、こういった以外
と微細なところに対する気遣い、これが足りなかったと反省をしておりまするし、また先
般、そういうようなことで、関係部局にも指示をさせていただきました。大変そういう意
味で40数万円という多額なお金がかかっているわけでございますので、今後とも遺憾な
きよう対応を図ってまいりたいというふうに思っております。気をつけてまいりたいとい
うふうに思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、報告第2号について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
おはかりいたします。
ただいま議題となっております報告第1号及び報告第2号の以上2件については、会議
規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、報告第1号及び報告第2号の以
上2件については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
なお、討論は一括して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
これより報告第1号 専決処分報告についてを採決いたします。
本案は、承認することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって本案は承認することに決しました。
次に、報告第2号 専決処分報告についてを採決いたします。
本案は、承認することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって本案は承認することに決しました。
──────────────◇──────────────
第6 議案第19号 市道路線の認定について及び
議案第20号 市道路線の変更について
以上2件一括上程
◇議長(金井康夫君) 日程第6、議案第1号 市道路線の認定について及び日程第7、
議案第2号 市道路線の変更についての以上2件を一括議題といたします。
議案の朗読を省略し、ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 議案第1号 市道路線の認定につ
いて及び 議案第2号 市道路線の変更についての以上2件につきまして、一括してご説
明申し上げます。
まず、議案第1号 市道路線の認定についてご説明申し上げます。
今回認定する14路線のうち、環状線下原支線、横道1号支線、久屋原中央北支1号線、
石神中央支線及び堂前支線の5路線につきましては、いずれも市民の方からご寄附いただ
き認定するものであります。
また、利根川原3号線、利根川原4号線、利根川原5号線、薄根5号線、硯田土地改良
支3号線、硯田橋南線、四釜薄根線、四釜薄根支線、及び運動公園北線の9路線につきま
しては、国道17号沼田バイパスの整備により国から市へ移管される区域の道路について、
新たに認定するものであります。
続きまして、議案第2号 市道路線の変更についてご説明申し上げます。
今回変更する11路線のうち、南明住宅線は、市営住宅内の道路整備による変更であり
ます。
また、鷺石宮塚線、関尻線、五反田線、利根谷地通り線、薄根1号線、田中線、田中支
1号線及び水神線の8路線につきましては、国道17号沼田バイパスの管理区分協議に伴
い、既存市道の取り付け部分の起点及び終点を変更するものであります。
前通り線及び峰田2号線の2路線につきましては、道路改良工事に伴い道路終点を変更
するものであります。
以上2件につきまして、一括してその概要をご説明申し上げましたが、細部につきまし
ては、ご質疑に応じ、所管の部長に説明いたさせますので、よろしくご審議の上、原案の
とおりご決定くださいますようお願い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
なお、質疑は1件ごとに願います。
まず、議案第1号 市道路線の認定について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第2号 市道路線の変更について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
おはかりいたします。
ただいま議題となっております議案第1号及び議案第2号の以上2件については、会議
規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、議案第1号及び議案第2号の以
上2件については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
なお、討論は一括して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
これより議案第1号 市道路線の認定についてを採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第2号 市道路線の変更についてを採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
──────────────◇──────────────
第7 議案第 3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条
例についてから
議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)及び
議案第43号 沼田市水道事業設置等に関する条例の一部を改正する条例
についてまで
以上16件一括上程
◇議長(金井康夫君) 日程第8、議案第3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の
一部を改正する条例についてから日程第23、議案第17号 平成19年度沼田市水道事
業会計補正予算(第3号)までの以上16件を一括議題といたします。
議案の朗読を省略し、ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 議案第3号 沼田市職員の育児休
業等に関する条例の一部を改正する条例についてから、議案第17号 平成19年度沼田
市水道事業会計補正予算(第3号)まで、及び、議案第43号 沼田市水道事業の設置等
に関する条例の一部を改正する条例についてまでの以上16件につきまして、一括してご
説明申し上げます。
まず、議案第3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例につい
てご説明申し上げます。
改正の内容は、昨年8月に施行された「地方公務員の育児休業等に関する法律」の一部
改正に伴い、育児休業をした職員の職務復帰後における給料の号給の調整を2分の1換算
から100分の100以下の換算とすること等、所要の改正を行うものであります。
続きまして、議案第4号 沼田市保育児童委託条例の一部を改正する条例についてご説
明申し上げます。
改正の内容は、「社会福祉法人ちぐさ」が平成20年4月1日から「ちぐさ保育園」を
開設するに当たり、沼田市が保育を委託する保育園の中に、新たに「ちぐさ保育園」を含
めるものであります。
続きまして、議案第5号 沼田市白沢福祉作業所の設置及び管理に関する条例の一部を
改正する条例についてご説明申し上げます。
改正の内容は、現在、白沢町振興局敷地内に新築移転を進めております「白沢福祉作業
所」につきまして、所在地の変更を行うとともに、障害者自立支援法に規定する「地域活
動支援センター」として新たに位置づけるものであります。
続きまして、議案第6号 沼田市国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてご
説明申し上げます。
改正の内容は、老齢等年金給付の支払いを受けている年齢65歳以上の国民健康保険の
被保険者である世帯主について、特別徴収の方法により国民健康保険税を徴収するものと
する地方税法の改正に伴い、関係する条文の整備を行うものであります。
続きまして、議案第7号 沼田市営墓地管理条例の一部を改正する条例についてご説明
申し上げます。
改正の内容は、墓地の使用を取り止めた場合、または使用許可を取り消された場合の返
還について、新たに規定するものであります。
続きまして、議案第8号 沼田市都市公園条例の一部を改正する条例についてご説明申
し上げます。
改正の内容は、都市計画区域内に整備されている緑地等について、「その他公園」とし
て位置づけるとともに、電柱の使用料を改定し、郵便差出箱の使用料を新たに定めるもの
であります。
続きまして、議案第43号 沼田市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条
例についてご説明申し上げます。
改正の内容は、平成20年4月1日から実施する行政組織機構改革にあわせて、水道事
業の管理者の権限に属する事務を処理する組織として「建設部」を位置づけるとともに、
条文の整理を行うものであります。
続きまして、議案第9号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第5号)についてご
説明申し上げます。
今回の補正予算は、国県支出金の確定又は制度改正等により既定の予算に増減を生じる
もの、特別な理由により緊急に対応する必要があるもの等について措置するとともに、平
成19年度における最終補正として、歳入歳出予算の整理を行うものでありまして、各事
業を精査した結果、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ3億6,753万3,
000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ212億8,268万円とす
るものであります。
補正予算のうち、人件費に係るものを除き主なものについて、その概要を歳出予算から
ご説明申し上げます。
第1款 議会費は、381万7,000円の減額であります。
第2款 総務費は、5,920万8,000円の減額であります。
総務管理費では、一般管理費で事業の確定による下田市姉妹都市交流事業費などの減額、
財産管理費で庁舎などの維持管理経費の減額、企画費で行政情報推進化事業費などの減額
であります。
徴税費では、電算業務委託料などの執行残の減額であります。
選挙費及び統計調査費では、執行残などの減額であります。
第3款 民生費は、3,394万2,000円の減額であります。
社会福祉費では、老人福祉費で実績見込により介護予防サービス計画作成事業費及び介
護保険特別会計繰出金などを減額、障害福祉費で利用実績による日中一時支援事業費など
の減額であります。
児童福祉費では、児童福祉総務費で定期支払の確定による児童手当支給事業費などを減
額、児童措置費で低年齢児の減少による広域入所児童委託事業費などの減額であります。
第4款 衛生費は、931万7,000円の減額であります。
保健衛生費では、予防費で実績により予防接種事業費などを減額、保健事業費で老人保
健特別会計繰出金及び群馬県後期高齢者医療事業費を追加し、差し引き追加であります。
清掃費では、塵芥処理費で実績により指定ごみ袋購入事業費などの減額、上水道費では、
簡易水道事業特別会計繰出金などの減額であります。
第5款 労働費は、407万円の減額でありますが、労働金融対策費で勤労者住宅建設
資金預託事業費などの実績に基づく減額であります。
第6款 農林水産業費は、1億2,489万円の減額であります。
農業費では、園芸特産振興費で事業の確定により農業農村応援事業費補助金などを減額、
農地費で県の事業予算の確定による市負担金の変更により県営畑地帯総合土地改良事業沼
須地区及び赤城西麓土地改良事業費などの減額、山村振興費で実績見込による中山間地域
等直接支払事業の減額、農村環境整備費で事業の確定により田園空間整備事業佐山地区及
び田園空間整備事業白沢地区の事業費などの減額であります。林業費では、林業振興費で
事業の確定により松くい虫防除対策事業費などの減額、林道事業費で事業費の確定による
林道改良事業青木輪久原線の事業費などの減額であります。
第7款 商工費は、332万3,000円の減額でありますが、観光リゾート費で利根
町振興局の観光会館費などの減額であります。
第8款 土木費は、7,973万3,000円の減額であります。
道路橋りょう費では、道路維持費で事業費の確定による除雪機械購入事業費などを減額、
道路新設改良費で市道T106号線道路改良事業費などを減額、基幹道路新設改良費で市
道T108号線道路改良事業費の減額であります。
都市計画費では、下水道費で下水道事業特別会計繰出金などを減額、都市整備費で実績
見込による中心市街地街なか再生関連推進事業費などの減額であります。
第9款 消防費は、3,619万6,000円の減額でありますが、消防施設費で事業
費の確定による消防団機械器具置場等整備事業費及び小型動力ポンプ付積載車整備事業費
などの減額であります。
第10款 教育費は、8,086万円の減額であります。
小学校費では、学校管理費で事業費の確定による小学校耐震診断・耐震補強事業費など
の減額、中学校費では、学校管理費で校舎等整備事業費などの事業費確定による減額、幼
稚園費では、実績により私立幼稚園就園奨励費補助金などの減額であります。
社会教育費では、公民館費で事業の確定により利南公民館改修工事費などの減額、埋蔵
文化財調査費で利南運動広場用地遺跡発掘調査事業費などの減額、保健体育費では、市民
体育館管理費で事業の確定による市民体育館改修事業費などの減額であります。
第12款 公債費は、6,782万3,000円の追加でありますが、公的資金補償金
免除による繰上償還を行うための長期債元金及び利子の追加であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 市税は、1億6,214万4,000円の追加でありますが、調定状況の精査
により、市民税、固定資産税、軽自動車税、入湯税及び都市計画税などの追加であります。
第12款 分担金及び負担金は、142万8,000円の減額でありますが、民生費負
担金で福祉作業所負担金などの減額であります。
第13款 使用料及び手数料は、35万4,000円の追加でありますが、使用料では、
教育使用料で幼稚園保育料などの減額、手数料では、心身障害児デイサービス手数料など
の追加で、差し引き追加であります。
第14款 国庫支出金は、1,181万1,000円の追加であります。
国庫負担金では、民生費国庫負担金で身体障害者保護費負担金の減額、衛生費国庫負担
金で保健事業費等負担金などの減額、国庫補助金では、民生費国庫補助金で地域介護・福
祉空間整備等交付金、商工費国庫補助金でまちづくり活動推進事業費補助金などを追加、
差し引き追加であります。
第15款 県支出金は、120万6,000円の追加であります。
県負担金では、衛生費県負担金で保健基盤安定制度負担金などの減額であります。
県補助金では、灯油等購入費補助金及び森林環境保全整備事業補助金などを追加、農林
水産業費県補助金で中山間地域等直接支払事業費補助金などを減額し、差し引き追加であ
ります。
委託金では、県税徴収取扱委託金などの追加であります。
第16款 財産収入は、436万5,000円の追加でありますが、財産売払収入で、
市有土地売払収入などの追加であります。
第17款 寄附金は、4万4,000円の追加でありますが、福祉振興事業基金寄附金
として、東原新町の土田喜八様、クラブ翔様、及び戸部グループ沼田資源ゴルフコンペ様
からの寄附金をそれぞれ寄附者の意志に沿っての計上であります。
第18款 繰入金は、4億1,605万9,000円の減額でありますが、基金繰入金
で財政調整基金繰入金の減額であります。
第20款 諸収入は、1,907万円の減額であります。
貸付金元利収入では、勤労者住宅建設資金預託金及び中心市街地土地区画整理事業特別
制度融資預託金収入などの減額、雑入では、指定ごみ袋売払収入及び介護予防サービス計
画費収入などの減額であります。
第21款 市債は、1億1,090万円の減額でありますが、新たに公債費負担対策借
換債を計上し、農林水産事業債で農道整備事業債、農業基盤整備事業債及び林道整備事業
債などを減額、土木債で道路整備事業債及び街路整備事業債などを減額、消防債で防災行
政無線整備事業債などを減額し、差し引き減額であります。
予算第2条 地方債の補正は、「第2表 地方債補正」に示すとおり、公債費負担対策
借換債を追加し、農道整備事業ほか17事業の起債限度額の変更であります。
続きまして、議案第10号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2
号)についてご説明申し上げます。
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億4,438万2,
000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ65億3,745万5,00
0円とするものであります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、238万9,000円の追加でありますが、前期高齢者証作成業務
委託料等の追加であります。
第2款 保険給付費は、3億4,332万7,000円の追加でありますが、療養給付
費、療養費、高額療養費の追加であります。
第5款 共同事業拠出金は、3,072万1,000円の減額でありますが、高額医療
費拠出金を追加、保険財政共同安定化事業拠出金を減額し、差し引き減額であります。
第9款 諸支出金は、1,106万7,000円の追加でありますが、償還金の追加で
あります。
第10款 予備費は,8,168万円の減額であります
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 国民健康保険税は、1億5,410万3,000円の減額であります。
第2款 国庫支出金は、6,246万3,000円の追加でありますが、高額医療費共
同事業負担金、普通調整交付金等の追加であります。
第3款 療養給付費等交付金は、2億4,316万1,000円の追加であります。
第4款 県支出金は、17万3,000円の追加でありますが、高額医療費共同事業負
担金の追加であります。
第5款 共同事業交付金は、1,844万3,000円の追加でありますが、高額医療
費共同事業交付金を追加、保険財政共同安定化事業交付金を減額し、差し引き減額であり
ます。
第6款 財産収入は、15万9,000円の追加でありますが、基金積立金利子の追加
であります。
第7款 繰入金は、7,408万6,000円の追加でありますが、一般会計繰入金を
減額、国民健康保険基金繰入金を追加し、差し引き追加であります。
続きまして、議案第11号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
についてご説明申し上げます。
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億8,065万円
を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ54億3,115万6,000円とす
るものであります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、財源振替を行うものであります。
第2款 医療諸費は、1億8,065万円の追加でありますが、医療給付費を追加する
とともに、審査支払手数料の財源振替であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 支払基金交付金は、1億3,172万2,000円の追加でありますが、医療
費交付金現年度分を追加、審査支払手数料交付金現年度分を減額し、差し引き減額であり
ます。
第2款 国庫支出金は、61万2,000円の減額でありますが、老人医療費適正化対
策事業補助金の減額であります。
第4款 繰入金は、4,835万6,000円の追加でありますが、一般会計繰入金の
追加であります。
第6款 諸収入は118万4,000円の追加でありますが、第三者納付金等の追加で
あります。
続きまして、議案第12号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
についてご説明申し上げます。
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2,213万円を
減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ33億7,844万円とするものであり
ます。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、328万9,000円の減額でありますが、総務管理費で職員人件
費を減額、制度改正に伴う電算業務委託料を追加し、介護認定審査費で、介護認定審査事
業及び認定調査事業を減額、運営協議会費で、介護保険運営協議会委員報酬を減額し、差
し引き減額であります。
第2款 保険給付費は、2,220万円の減額でありますが、介護サービス等諸費、介
護予防サービス等諸費及び審査支払手数料の減額であります。
第4款 地域支援事業費は、2,153万1,000円の減額でありますが、介護予防
事業費及び包括的支援事業・任意事業費の減額であります。
第5款 基金積立金は、2,489万円の追加でありますが、介護給付費の調整による
追加であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第2款 分担金及び負担金は、227万円の減額でありますが、地域支援事業負担金の
減額であります。
第4款 国庫支出金は、415万3,000円の減額でありますが、地域支援事業交付
金を減額、介護保険システム改修費補助金を追加し、差し引き追加であります。
第5款 支払基金交付金は、154万4,000円の減額でありますが、地域支援事業
支援交付金の減額であります。
第6款 県支出金は、247万6,000円の減額でありますが、地域支援事業交付金
及び包括的支援事業・任意事業交付金の減額であります。
第9款 繰入金は、1,136万6,000円の減額でありますが、地域支援事業費、
職員人件費及び事務費の減額に伴う一般会計繰入金の減額であります。
第11款 諸収入は、32万1,000円の減額であります。
続きまして、議案第13号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3
号)についてご説明申し上げます。
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ3,802万円を
減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ4億6,860万7,000円とするも
のであります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、982万6,000円の減額でありますが、一般管理費の減額及び
簡易水道管理費で維持管理事業費の減額であります。
第2款 事業費は、3,149万7,000円の減額でありますが、事業費確定に伴う
簡易水道事業費の減額であります。
第3款 公債費は、330万3,000円の追加でありますが、国の公債費負担軽減対
策に対応した高金利債の繰上償還による元金の追加等であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 分担金及び負担金は、78万5,000円の追加でありますが、簡易水道分担
金を減額、水道加入金を増額し、差し引き増額であります。
第2款 使用料及び手数料は、144万8,000円の減額であります。
第3款 繰入金は、1,772万4,000円の減額でありますが、事業費の確定に伴
う一般会計繰入金の減額であります。
第4款 繰越金は、6万3,000円の追加であります。
第5款 諸収入は、639万6,000円の減額でありますが、消費税還付金を追加、
下水道工事等に伴う受入金などを減額し、差し引き減額であります。
第6款 市債は、1,330万円の減額でありますが、簡易水道事業債を減額、公債費
負担対策借換債を追加し、差し引き減額であります。
また、予算第2条 地方債の補正は、「第2表 地方債補正」に示すとおり、高金利債
の繰上償還に係る公債費負担対策借換債の追加と簡易水道事業の起債限度額の変更であり
ます。
続きまして、議案第14号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
についてご説明申し上げます。
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3億7,857万9,
000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ24億2,044万円とする
ものであります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、7万7,000円の減額であります。
第2款 事業費は、5,453万1,000円の減額でありますが、公共下水道事業費
で汚水公共下水道事業及び雨水公共下水道事業を、特定環境保全公共下水道事業費で建設
事業及び維持管理事業を、流域下水道事業費で奥利根処理区に係る建設事業費負担金及び
維持管理負担金をそれぞれ減額するものであります。
第3款 公債費は、4億3,318万7,000円の追加でありますが、国の公債費負
担軽減対策に対応した高金利債の繰上償還による元金の追加等であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 分担金及び負担金は、636万8,000円の追加でありますが、公共下水道
負担金及び特環公共下水道負担金の追加であります。
第2款 使用料及び手数料は、250万1,000円の追加でありますが、公共下水道
使用料及び特環下水道使用料の追加であります。
第4款 繰入金は、3,487万5,000円の減額でありますが、事業運営に伴う一
般会計繰入金の減額であります。
第5款 諸収入は、18万5,000円の追加でありますが、消費税還付金の追加であ
ります。
第6款 市債は、4億440万円の追加でありますが、公共下水道事業債及び特定環境
保全公共下水道事業債等を減額、公債費負担対策借換債を追加し、差し引き追加でありま
す。
また、予算第2条 地方債の補正は、「第2表 地方債補正」に示すとおり、高金利債
の繰上償還に係る公債費負担対策借換債の追加と公共下水道事業債等の起債限度額の変更
であります。
続きまして、議案第15号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第
4号)についてご説明申し上げます。
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ470万9,00
0円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億5,338万9,000円と
するものであります。
その概要について歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、財源振替を行うものであります。
第2款 事業費は、1,018万1,000円の減額でありますが、農業集落排水資源
循環統合補助事業(利根町振興局)の事業費の決定等による減額であります。
第3款 公債費は、547万2,000円の追加でありますが、国の公債費負担軽減対
策に対応した高金利債の繰上償還による元金の追加等であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 分担金及び負担金は、9万8,000円の追加であります。
第4款 県支出金は、111万円の追加で、農業集落排水事業費補助金の追加でありま
す。
第5款 繰入金は、365万4,000円の減額でありますが、一般会計繰入金の減額
であります。
第6款 諸収入は、123万7,000円の追加でありますが、消費税還付金を追加す
るものであります。
第7款 市債は、350万円の減額でありますが、農業集落排水事業費を減額、公債費
負担対策借換債を追加し、差し引き減額であります。
また、予算第2条 地方債の補正は、「第2表 地方債補正」に示すとおり、高金利債
の繰上償還に係る公債費負担対策借換債の追加と農業集落排水事業債の起債限度額の変更
であります。
続きまして、議案第16号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)
についてご説明申し上げます。
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ281万円を減額
し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億9,232万3,000円とするもので
あります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、88万8,000円の減額でありますが、一般管理費の減額であり
ます。
第2款 事業費は、192万2,000円の減額でありますが、実績見込みによる望郷
の湯管理運営費及びしゃくなげの湯管理運営費の減額であります。
次に、歳入についてご説明申し上げます。
第1款 使用料及び手数料は、1,192万6,000円の減額でありますが、実績見
込みによる両温泉施設の使用料及び直売施設使用料の減額であります。
第2款 財産収入は、282万4,000円の追加でありますが、実績見込みによる温
泉事業基金利子及び財産貸付収入の追加であります。
第3款 繰入金は、歳入歳出の調整により温泉事業基金繰入金949万6,000円を
追加するものであります。
第5款 諸収入は、320万4,000円の減額でありますが、共有施設管理費受入金
の減額が主なものであります。
続きまして、議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)につ
いてご説明申し上げます。
今回の補正予算は、予算第3条 収益的収入及び支出において、既決の収益的収入を8
万1,000円追加し、収益的収入の予定額を4億4,259万円とするとともに、既決
の収益的支出を1,522万2,000円減額し、収益的支出の予定額を4億1,752
万6,000円とするものであります。
また、予算第4条 資本的収入及び支出において、既決の資本的収入を3,663万9,
000円追加し、資本的収入の予定額を2億3,568万8,000円とするとともに、
既決の資本的支出を2億9,649万5,000円追加し、資本的支出の予定額を6億4,
398万8,000円とするものであり、資本的支出額に対して不足する資本的収入額の
補てん財源を補正するものであります。
その概要を収益的収入及び支出について、収益的支出からご説明申し上げます。
第1款 水道事業費用は、営業費用で委託料及び賃借料を、営業外費用で消費税等をそ
れぞれ減額し、特別損失で過年度損益修正損を追加するものであります。
次に、収益的収入についてでありますが、第1款 水道事業収益で水道料金を減額し、
加入金及び雑収益を追加するものであります。
次に、資本的収入及び支出について、資本的支出からご説明申し上げます。
第1款 資本的支出は、配水管布設替工事等の事業費確定により建設改良費を減額、ま
た、高金利債の繰上償還のため企業債償還金を追加するものであります。
次に、資本的収入においては、第1款 資本的収入は、公共下水道関連工事等の事業費
の確定に伴い工事負担金を減額、一般会計出資金を追加するほか、企業債では、事業費確
定による水道事業債の減額と、新たに高金利対策借換債を追加することによる差し引き増
額であります。
また、予算第5条 企業債において、公債費負担の軽減を図るため繰上償還に係る上水
道高金利対策借換債を追加するとともに、既決の上水道事業債の起債限度額を減額するも
のであります。
以上16件につきまして、一括してその概要をご説明申し上げましたが、細部につきま
しては、ご質疑に応じ、所管の部長に説明いたさせますので、よろしくご審議の上、原案
のとおりご決定くださいますようお願い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 説明が終わりました。
ただいま議題となっております議案第3号から議案第17号までの以上16件について
は、本日は提案理由の説明のみでありますので、ご了承願います。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前11時06分休憩
─────────────────────────────
午前11時15分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────◇──────────────
第8 議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域における産業集積の形
成及び活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に
関する条例の制定についてから
議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算まで
以上25件一括上程
◇議長(金井康夫君) 日程第24、議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域
における産業集積の形成及び活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に関する条
例の制定についてから日程第48、議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算
までの以上25件を一括議題といたします。
議案の朗読を省略し、ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 議案第18号 沼田市企業立地の
促進等による地域における産業集積の形成及び活性化のための市税(固定資産税)の課税
の特例に関する条例の制定についてから、議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会
計予算までの以上25件につきまして、一括してご説明申し上げます。
まず、施政の方針について申し上げます。
平成20年第1回沼田市議会定例会の開会にあたりまして、平成20年度各会計予算並
びに関係諸議案の大要と市政運営に臨む所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民皆様
方の深いご理解とご協力を賜りたいと存じます。
さて、本市は、平成17年2月の1市2村による合併後、丸3年が経過いたしました。
この間、山あり谷ありの連続でありましたが、市議会議員の方々、市民の方々の温かいご
指導とご支援により、今日を迎えられましたことは、感慨ひとしおのものがあります。め
まぐるしく変貌する時代への対応を図るため、地方分権時代にふさわしい北毛の雄都「新
生沼田市」建設のため、合併時の基本理念である「水と緑の大地田園空間都市」の構築に
向けて一層の努力をしてまいる所存であります。
今次、国の「三位一体改革」などにより本市の財政状況は悪化の一途をたどっており、
予断を許さない危機的な状況にあると認識をしております。将来に悔恨を残さないため、
今こそ健全な財政基盤確立のため、持続可能な行財政改革の取り組みに市長を先頭に、全
職員一丸となって努力傾注していかなければなりません。
行政には決断と責任が求められ、今なすべきことを先送りしてはならないと痛感してお
ります。山積する諸課題に対して、挑戦する勇気が必要であり、例え痛みを伴っても「問
題を先送りせず」を旨に、迅速な諸課題解決のため、市政の先頭に立って頑張ってまいり
ます。
また、「みんなで育てよう協働の森林」は、沼田市市民協働推進基本方針のスローガン
であり、公正・公開を原則として、市民の参加・参画をさらに進め、「市民協働」を基調
とした市政運営の推進は、行財政改革とともに、重要な市政運営の核であると位置付けて
おります。
さて、我が国の経済は、消費や設備投資が引き続き増加し、企業部門の好調さが雇用・
所得環境の改善を通じて家計部門へ波及しており、民間需要中心の緩やかな回復が安定的
に続くといわれておりますが、地域間の格差は確実に拡大しております。また、原油、食
料などの価格高騰により経済は不安定になり、国民の生活に大きな陰を投げかけているこ
とは憂慮に堪えません。
地方財政におきましては、地方財政計画の規模の抑制に努めても、なお平成19年度に
引き続き大幅な財源不足の状況にあり、併せて道路特定財源の動向も大きな不安材料とな
っているところから、今後の国の動向を注視してまいりたいと思います。
地方財政の借入金残高は平成20年度末に197兆円程度になると見込まれ、今後、そ
の償還負担が高水準で続くことに加えて社会保障関係経費の構造的自然増も見込まれると
ころであり、将来の財政運営が圧迫されることが一層懸念されているところであります。
また、国は、「経済財政改革の基本方針2007」を踏まえ、引き続き「経済財政運営
と構造改革に関する基本方針2006」に沿った最大限の削減を行うこととしており、地
方財政については、国の歳出の徹底した見直しと歩調を合わせつつ、地方公共団体の自助
努力を促して行くことを進めるとしており、中山間地域に位置し、税源に乏しく、財政力
の弱い自治体にあっては、さらに難しい行財政運営を迫られる極めて厳しい状況下にある
ことは否めないところであります。
一方、県におきましては新知事のもと、県政の刷新、暮らしに安心安全を、県経済に活
力をと三つの柱をうちたてて、一般会計予算は、総額6,537億3,000万円とし、
特別会計に移した「制度融資」を除いた対前年度当初比較では0.1パーセントの増であ
りますが、県債発行額も5年ぶりに増額となり、厳しい予算編成になったと受けとめてい
るところであります。
今次、行財政改革、椎坂バイパス、全国育樹祭等、国や県との連携を抜きにしては成し
えない事業が山積している中にあって、分権時代の主要な課題である対等補完関係の推進
を再認識し、遺憾なきよう対応を図っていく所存であります。
このような状況下にあって、本市は、平成18年度決算から導入された特別会計等と連
結した実質公債費比率が、基準値の18パーセントを超え20.0パーセントとなり、県
に提出した財政の健全化計画等に沿った取り組みを行わなければならないこと、さらには、
経常収支比率が104.7パーセントであるという危機的状況から徹底した行財政改革が
必要となり、団体、地域を含め、市民の皆様に説明をしつつ踏み込んだ厳しい取り組みを
しなければならない事態になりました。
予算編成作業の過程におきましては、国の一般会計予算、財政投融資計画及び地方財政
の新年度の全体像を示す地方財政対策が明らかにされたことにより、本市予算の調整に当
たりましては、国の予算及び地方財政計画等との整合性に十分留意するとともに、第五次
総合計画に位置付けた主要事務事業についても更に精査し、本市のひっ迫した財政状況を
認識し、しっかりとした財政基盤に基づく財政の健全化に向け、大幅な行財政改革に取り
組み、予算のスリム化に努めたところであります。
なお、このように危機的な財政構造の立て直しを図って行くためには、より一層の行財
政改革を断行していかなければなりません。強い決意をもってその先頭に立ち、少しでも
財源不足を縮小させるため、市長をはじめとする常勤特別職等の給料を削減するとともに、
一般職の管理職員等についても管理職手当の削減を行ってまいりましたが、新年度におき
ましてもさらに踏み込んだ削減を行うとともに、一般職員の人件費につきましても削減を
行い、全職員一丸となって行財政改革に取り組んでいく決意であることを申し添えさせて
いただきます。
本市の平成20年度予算につきましては、総合的にスリム化を図る中、「水と緑をまも
る環境対策」、「安心・安全の確保」、「子育て・教育の支援」、「活性化対策の交流事業」
という、今次の喫緊の課題である4つの柱を立て、福祉をはじめとする市民生活直結事業
を推進するものであります。
最近の社会情勢と国の予算の展望、地方財政の現状を踏まえ、本市の財政見通しを立て、
経常経費の節減・抑制等の具体的留意事項の徹底を図るとともに、財政の窮状を全庁で共
有し、自主的・自律的な取り組みを重視するため、沼田市行財政改革実施本部で決定した
削減計画に基づき予算編成に取り組み、2月15日の市議会への内示を経て、本日予算案
として上程いたしたものであります。
以上の方針の下に編成をいたしました一般会計予算は、198億4,238万1,00
0円で、対前年度当初予算と比較して15億6,258万6,000円、7.3パーセン
トの減となったのであります。
また、各特別会計を含めた予算規模につきましては、347億7,128万3,000
円で、対前年度比較で53億5,589万2,000円、13.3パーセントの減となっ
たのでありますが、老人保健特別会計において、20年度から医療保険の仕組みが大きく
変わり「群馬県後期高齢者医療広域連合」で事業が行われるため大幅な予算減となった次
第であります。
これより、平成20年度の主要施策についてご説明申し上げます。
1つめの柱としては、「水と緑をまもる環境関係事業」として、森林を育む輪づくり推
進事業では全国育樹祭に向け緑の少年団等の育成、並びに環境啓発で環境フォーラム事業
により、未来を担う子ども達に環境保全と実践を託すものであります。畜産経営環境改善
事業としては、糞尿処理対策等による環境整備に力を入れていくものであります。また、
都市緑化推進事業では「全国都市緑化ぐんまフェア」のサテライト事業を推進するもので
あり、南原ふれあい公園整備事業において、ゆとりと安心をあたえる地域の公園緑地整備
を行うものであります。
2つめの柱としては、「市民の安心安全を確保するための事業」として、住宅・建築物
耐震改修等事業により市民の安全を確保するとともに、多那小学校耐震診断・耐震補強事
業並びに沼田西中学校耐震診断・耐震補強事業を行い、児童生徒の安心安全を図るもので
あります。
また、市民体育館についても耐震診断を実施し、安全確保に努めるものであります。
3つめの柱としては、「未来を担う子育て関係事業」として、母子保健相談指導事業等
で未来を担う子どもと母親に力を注ぐとともに、民間保育所運営補助事業及び学童クラブ
運営補助事業では私立保育園、学童クラブのさらなる充実を図り、子育て事業を推進する
ものであります。
4つめの柱としては、「地域活性化対策等の交流事業」として、都市間交流事業により、
群馬県の東部都市との地域内交流及び首都圏地域との交流を推進し、お互いの必要な部分
をカバーしていくアンテナショップ関係の研究や観光情報の発信基地を視野に入れた交流
事業により、地域の活性化を図るものであります。また、市民協働推進事業では、市民協
働の拠点ともなるセンター造りも視野に入れ、事業を推進するものであります。
以上を主たる事業として取り組み、時代背景と喫緊の課題を精査し、事業全体を環境・
安心安全・子育て教育・交流活性化の4つの柱に体系化し、福祉をはじめとした市民生活
に直結した事業を優先に取り組んでまいります。
平成20年度におきましても、三位一体改革による地方交付税、国庫補助金の見直し、
税源移譲を含めた税源配分の見直しなど、本市を取り巻く状況は、極めて厳しい状況であ
ります。
しかしながら市政運営は、一日たりとも停滞することが許されるものではありません。
19世紀ダーウインの唱えた進化論は、生物が不変のものではなく、長期間かけて次第
に変化してきたという考えに基づき、現在見られる様々な生物は、その変化の中で生まれ
てきたものであるという学説が、今、内外で注目をされているところであります。
今次、地球全体に目を向けてみると、「大きく、強く、知力がある」から生き残れると
いう競争原理の価値観から、むしろ時代状況を的確に把握し、柔軟に対応するといった、
常に変化するものこそが、生き残れるという証左であり、今更ながら心が震撼する思いで
あります。
過去の固定化された従前の価値観から未来を展望した時代の変化に柔軟に処する価値観
が、今こそ求められている時代ではないでしょうか。
地方自治体においても例外ではなく、時代に即応した努力を怠ることなく、常に改革を
求める精神を持続しない限り厳しい現状を切り開くことは出来ません。
それには、未来に向かっての勇気、失敗を恐れないチャレンジ精神をもって、より一層
進化させた地方自治体に変革をしていくことが求められ、必要とされているものでありま
す。
「温故知新」古きをたずねて新しきを知る。先人の方々の教えに学び、現状を的確に認
識し、本市の活力あふれる明るい未来に向かって、粉骨砕身、全身全霊を傾注してまいる
所存であります。
冒頭申し上げましたとおり、新生沼田市も合併をしてから既に、丸3年が経過をいたし
ました。
「異体同心」異なった自治体が、手を取り合って心を一つにし合併を決断をしてきた歴
史的な経過を真摯に踏まえ、さらに新市の一体感の醸成を進め、決意も新たに「水と緑の
大地 田園空間都市」構想の実現に向け、一歩一歩着実に進んで行きたいと考えておりま
す。
本市が現在置かれている状況を的確に把握し、今何に取り組むべきであるかを真剣に考
え、その対応を進めていく責任を行政が担っていることを強く認識し、予算執行に当たり
ましては、行財政改革を積極的に推進し、市政の諸課題に対して総合力を発揮し、果敢に
対応してまいりたいと考えておりますので、議員各位のご指導とご支援を衷心よりお願い
申し上げ、当初予算の方針と内容の説明といたします。
続きまして、条例の制定等についてご説明申し上げます。
まず、議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び
活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に関する条例の制定についてご説明申し
上げます。
本条例は、「企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する
法律」に基づいて実施される事業を支援することを目的に、固定資産税の課税の特例につ
いて必要な事項を定めるものであります。
続きまして、議案第19号 沼田市後期高齢者医療に関する条例の制定についてご説明
申し上げます。
本条例は、「高齢者の医療の確保に関する法律」第109条により、後期高齢者医療に
要する費用に当てるための保険料の普通徴収の納期を定めるとともに、市において行う事
務等について定めるものであります。
続きまして、議案第20号 沼田市建築基準法関係手数料条例の制定についてご説明申
し上げます。
本条例は、沼田市が群馬県から権限移譲を受けて、平成20年10月1日から限定特定
行政庁として建築主事を設置し、建築確認等の事務を開始するに当たり、手数料を徴収す
る事務及びその金額について新たに定めるものであります。
続きまして、議案第21号 沼田市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に
関する条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。
改正の内容は、効率的で簡素な行財政運営の推進を基本として、現下の厳しい財政状況
を踏まえながら、特別職の職員で非常勤のものの報酬額について概ね5パーセントの引き
下げを行うとともに、報酬が日額で定められているものについて1日の勤務時間が4時間
に達しない場合は2分の1とする規定を設けるものであります。
続きまして、議案第22号 沼田市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一
部を改正する条例についてご説明申し上げます。
改正の内容は、現下の厳しい財政状況を踏まえ、平成20年4月1日から平成21年3
月31日までの間、市長、副市長及び振興局長の給料を現行の給料額から市長にあっては
約16パーセント、副市長にあっては約13パーセント、振興局長にあっては約10パー
セント引き下げ、それぞれ71万5,000円、60万6,000円、56万7,000
円とするものであります。
続きまして、議案第23号 沼田市教育委員会教育長の給与その他の勤務条件に関する
条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。
改正の内容は、ただ今、ご説明申し上げました議案第22号と同様、教育長の給与につ
いて、現行の給料額を約10パーセント引き下げ、56万7,000円とするものであり
ます。
続きまして、議案第24号 沼田市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例につ
いてご説明申し上げます。
改正の内容は、賃金水準の異なる地域に勤務する職員に支給する地域手当を創設するも
のであります。
また、附則において、現下の厳しい財政状況を踏まえ、平成20年4月1日から平成2
2年3月31日までの間、一般職の職員の給料月額の5パーセントに相当する額に12を
乗じて得た額の2分の1の額を、6月及び12月に支給される期末手当からそれぞれ減ず
る特例措置を設けるものであります。
続きまして、議案第25号 沼田市都市計画税条例の一部を改正する条例についてご説
明申し上げます。
改正の内容は、沼田都市計画用途地域の変更に伴い、都市計画税の課税区域を変更する
ものであります。
続きまして、議案第26号 沼田市手数料条例の一部を改正する条例についてご説明申
し上げます。
改正の内容は、住民基本台帳カードの普及促進のため、3年間特別交付税措置が拡大さ
れるのに伴い、3年間住民基本台帳カードを無料化するものであります。
続きまして、議案第27号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例
についてご説明申し上げます。
改正の内容は、群馬県における補助対象の拡大に合わせて中学生の入院について福祉医
療の対象とするとともに「高齢者の医療の確保に関する法律」の施行に伴う改正を行うも
のであります。
続きまして、議案第28号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例についてご
説明申し上げます。
改正の内容は、医療保険制度間の均衡を図るため葬祭費7万円を5万円とし、平成20
年度から実施される特定健康診査を健康づくり事業に加え、事業内容の整理をするもので
あります。
続きまして、議案第29号 沼田市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正す
る条例についてご説明申し上げます。
改正の内容は、税制改正の影響により介護保険料が大幅に上昇する者について、平成1
8年度及び平成19年度に講じた保険料の激変緩和措置を、平成20年度も講ずることが
できるよう政令の一部が改正されたことに伴い、平成20年度の介護保険料についても平
成19年度の水準と同額に引き下げるものであります。
続きまして、議案第30号 沼田市農業集落排水処理施設の使用料徴収に関する条例の
一部を改正する条例についてご説明申し上げます。
改正の内容は、農業集落排水事業の財政健全化を推進するとともに、合併後の旧市村間
における農業集落排水処理施設使用料の不均衡を解消するため、平成20年5月分から使
用料を段階的に調整し、概ね4年間で料金体系を統一するものであります。
続きまして、議案第31号 沼田市下水道条例の一部を改正する条例についてご説明申
し上げます。
改正の内容は、ただ今、ご説明申し上げました議案第30号と同様、平成20年5月分
から下水道使用料を段階的に調整し、概ね4年間で料金体系を統一するものであります。
続きまして、議案第32号 沼田市消防団に関する条例の一部改正についてご説明申し
上げます。
改正の内容は、消防団の統合再編に伴い、団員の定員を減員するものであります。
これをもちまして、施政方針及び条例の制定など15件の議案につきましての説明を終
わらせていただきます。
平成20年度一般会計予算及び特別会計予算等につきましては、副市長より説明いたさ
せますので、ご了解を賜りたいと存じます。
◇議長(金井康夫君) 副市長。
〔副市長 林 義夫君登壇〕
◇副市長(林 義夫君) 命によりまして、私から平成20年度沼田市一般会計予算ほか
特別会計8件及び水道事業会計予算についてご説明申し上げます。
まず、議案第33号 平成20年度沼田市一般会計予算についてご説明申し上げます。
一般会計予算の総額は、198億4,238万1,000円で、前年度当初予算と比較
して7.3パーセント、15億6,258万6,000円の大幅な減であります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 議会費は、2億3,565万6,000円の計上でありますが、議会運営上の
必要な経費の計上であります。
第2款 総務費は、24億1,331万6,000円の計上であります。
総務管理費では、一般管理費で住民自治振興事業として一般行政事務委託料、安心・安
全なまちづくりを推進するため、防犯対策事業として防犯灯新設工事費及び防犯灯電気料
補助金などを計上、人事管理費で職員研修費などを計上、文書費で文書管理事業として文
書発送の通信運搬費の計上、広報費で「広報ぬまた」発行事業やホームページ運営事業な
どを計上、財産管理費で本庁舎のほか白沢町及び利根町振興局庁舎管理費などを計上、企
画費で首都圏など都市部との交流促進を図るための都市間交流推進事業のほか、市民協働
推進事業、行政情報化推進事業などを計上、白沢町地域振興事業で地域協議会運営事業費
及びふるさとまつり運営委託料を計上、利根町地域振興事業で地域協議会運営事業費及び
地域振興推進事業費を計上、交通安全対策費で交通指導員活動事業費、交通安全対策啓発
事業費及び道路標示整備事業費のほか、チャイルドシート購入補助金などを計上、消費行
政推進費で消費者への啓発と消費生活センター業務の充実を図るための経費を計上、生活
行政費で市町村乗合バス運行事業費、テレビ難視聴対策事業費及び乗合タクシー試行運行
事業費を計上、契約検査管理費で電子入札等システム共同化負担金などの計上であります。
徴税費では、市税の賦課、収納に要する経費のほか、平成21年度固定資産税評価替え
に向けての課税客体調査委託料などの計上であります。
戸籍住民基本台帳費では、住民基本台帳、戸籍、外国人登録に係る各種システムの保守
委託料などを計上、選挙費では、選挙管理委員会の運営経費のほか、沼田市農業委員会委
員選挙費を計上、統計調査費では、住宅・土地統計調査のための経費の計上であります。
第3款 民生費は、41億335万6,000円の計上であります。
社会福祉費では、社会福祉総務費で社会福祉協議会補助金、民生児童委員協議会補助金
などを計上、老人福祉費で敬老バスカード助成事業などの生きがい対策事業費、ふれあい
福祉センターなどの老人福祉施設管理運営事業費、在宅介護支援センター運営事業などの
介護予防・生活支援事業費及び老人保護措置事業費などを計上するとともに、地域包括支
援センター設置に伴う介護予防サービス計画作成事業費及び介護保険特別会計繰出金を計
上、障害者福祉費で心身障害児通園事業費、身体障害者施設訓練等支援事業費、障害者相
談支援事業費、地域活動支援センター事業費、日中一時支援事業費、医療的ケア支援事業
費、介護給付事業費、障害者自立支援のための事業運営円滑化事業費及び通所サービス利
用促進事業費などの計上であります。
福祉医療費では、少子化対策として小学校卒業までの医療費に加え、平成20年度から
中学校卒業までの入院費まで助成対象を拡大、国民年金費で国民年金情報システム賃借料
等の計上であります。
児童福祉費では、児童福祉総務費で児童手当支給事業費及び母子福祉事業として児童扶
養手当支給管理事業費のほか、出産祝金支給事業費等を計上、児童措置費で民間保育所運
営委託事業費、民間保育所運営補助事業費、地域子育て支援拠点事業費、学童クラブ運営
補助事業費及びファミリー・サポート・センター事業費などを計上、保育園費で市立保育
園の運営費などの計上であります。
生活保護費では、扶助費で生活扶助費、医療扶助費及び介護扶助費などの計上でありま
す。
第4款 衛生費は、28億9,212万4,000円の計上であります。
保健衛生費では、保健衛生総務費で健康情報システム保守管理業務の経費などを計上、
国民健康保険総務費で国民健康保険特別会計への繰出金を計上、予防費で結核健康診断事
業費、各種予防接種事業費を計上、保健衛生普及費で乳幼児健康診査事業費及び公費負担
の拡充を行う妊婦健康診査をはじめとする母子保健相談指導事業費などを計上、保健事業
費で健康診査事業費、がん検診事業費及び生活習慣病予防を重点とした健康づくり事業推
進のための経費、平成20年度から始まる後期高齢者の健康診査委託事業費、後期高齢者
医療特別会計及び老人保健特別会計への繰出金を計上、環境衛生費で広域火葬場斎場負担
金を計上、公害対策費で環境啓発事業費の計上であります。
清掃費では、塵芥処理費で不法投棄清掃事業費、ごみ収集作業委託事業費、ごみ減量化
対策事業として資源リサイクルを推進するための廃棄物再生利用推進事業費、指定ごみ袋
購入事業費、有価物回収に係る経費及び最終処分場の適正管理を図るための経費を計上、
沼田市外二箇村清掃施設組合及び利根東部衛生施設組合のごみ処理、し尿処理及び施設整
備事業に係る負担金のほか、合併処理浄化槽設置整備補助金などの計上であります。
上水道費では、水道事業会計出資金及び簡易水道事業特別会計への繰出金などの計上で
あります。
第5款 労働費は、9,018万8,000円の計上であります。
労働諸費で新規学卒就職者激励会委託料、労働団体補助金のほか、雇用支援対策事業と
して、就業支援講座パソコン教室委託料、離職者等雇用企業奨励金及び若年層トライアル
雇用支援奨励金を計上、労働金融対策費で労働環境整備資金貸付金、勤労者住宅建設資金
預託金及び勤労者生活資金預託金の計上であります。
第6款 農林水産業費は、11億6,830万9,000円の計上であります。
農業費では、農業委員会費で委員会の運営に係る経費を計上、農業振興費で農用地利用
集積促進奨励金交付事業費、農業振興地域整備計画管理事業費、環境保全型農業推進事業
費、屋形原地区農業農村整備調査計画事業費及び三沢交流広場管理事業費などを計上、水
田営農等振興事業として数量調整円滑化推進事業費及び水田農業総合推進事業費を計上
し、園芸特産振興費で農業農村応援事業費補助金を計上、畜産業費で畜産振興対策事業費
及び畜産経営環境改善事業費を計上、農地費で生産基盤の整備を引き続き推進するため、
農道の舗装及び農業用施設等の維持管理事業費、県営農業農村整備事業として沼田平土地
改良区ため池等整備事業費を計上するとともに、赤城西麓土地改良事業費を計上、山村振
興費でサラダパークぬまた管理運営費、曲屋管理運営事業費及び中山間地域等直接支払事
業費を計上、農村環境整備費で、地域の共同活動を支援するため、引き続き農地・水・農
村環境向上対策事業費を計上のほか、利根沼田区域農用地総合整備事業負担金を計上する
とともに農業集落排水事業特別会計への繰出金の計上であります。
林業費では、林業振興費で森林の館管理運営事業費、松くい虫防除対策事業費、森林整
備強化促進事業費、(仮称)ふれあいの森整備事業費のほか、新たに森林を育む輪づくり
推進事業費を計上、有害鳥獣による農作物被害を防止するための事業費を計上、林道事業
費で林道維持補修事業費及び林道改良事業費の計上であります。
第7款 商工費は、4億2,918万1,000円の計上であります。
商業振興費で沼田まつり負担金、商工会議所及び商工会補助金、商店街活性化対策補助
事業費及びまちづくり支援事業費を計上、工業振興費で工業関係団体の運営や事業に対す
る補助金、産業技術改善費補助金、産学連携支援事業費などを計上、金融対策費で各資金
融資に係る保証料補助と利子補給金、低利な融資制度とするための市内金融機関への預託
金及び制度融資代位弁済補填金を計上、観光リゾート費で玉原高原をはじめとする観光リ
ゾート施設の維持管理費のほか、観光イベント事業及び観光宣伝事業の充実に係る経費、
観光関係団体への補助金などの計上であります。
第8款 土木費は、21億443万3,000円の計上であります。
土木管理費では、良好な市街地形成と居住環境を整備するため、群馬県から権限移譲を
受け10月1日から限定特定行政庁として建築主事を設置する建築指導事業費、狭あい道
路整備事業費及び既存の一般住宅の耐震化を図るための住宅・建築物耐震改修等事業費を
計上、道路維持費で冬季間市内幹線の除雪を行い安全な通行を確保するための道路除雪事
業費のほか、新たに池田地区住民との協働による歩道除雪のための雪みち計画事業費を計
上、道路新設改良費で白沢町地内の市道根岸・小芝線の道路改良事業費を計上、基幹道路
新設改良費で市道沼田川田線道路改良事業、利根町地内の市道T105号線栗原橋架替事
業費の計上であります。
河川費では、河川管理費のほか、新規事業として普通河川滝坂川の調査研究事業費の計
上であります。
都市計画費では、都市計画総務費で都市計画事業の施行に伴う移転等資金の利子補給金
のほか、沼田都市計画マスタープラン策定事業費を計上、街路事業費で3・3・1環状線事
業として南回り栄町工区の用地買収及び工事費のほか、沼田駅前広場整備事業における広
場予定地の緑化を図るため整備工事費を計上するとともに、公園費で全国都市緑化ぐんま
フェア関連事業費及び南原ふれあい公園整備費を計上、下水道費で下水道事業特別会計へ
の繰出金及び水洗便所改造資金貸付金を計上、都市整備費で中心市街地街なか再生関連推
進事業として、新たに夢商人育成事業委託料を計上したほか、商店街にぎわい創出事業補
助金、中心市街地まちづくり推進事業補助金、商店街の店舗再建のための中心市街地土地
区画整理事業特別制度融資預託金を計上、中心市街地土地区画整理事業として、中心市街
地設計等業務委託料、建物等調査業務委託料及び一部建物の移転補償費の計上であります。
住宅費では、東下原団地下水道接続工事、谷地端第2団地地上デジタル放送受信対応工
事及び金井団地屋根改修工事など、市営住宅の居住環境整備のための経費の計上でありま
す。
第9款 消防費は、8億861万2,000円の計上であります。
常備消防費で広域消防費負担金を計上、非常備消防費で消防団員報酬及び団員貸与品整
備事業費を計上、消防施設費で40立方メートル級防火水槽新設事業費及び小型動力ポン
プ付積載車整備事業費を計上、防災費で防災システム整備事業費の計上であります。
第10款 教育費は、24億3,880万3,000円の計上であります。
教育総務費では、教育委員会及び事務局の運営に関する経費のほか、利根町の遠距離通
学児童生徒の通学支援と安全確保を図るためスクールバスの購入事業及び運行事業費を計
上、学校教育指導費で外国語指導助手設置事業をはじめ、算数・数学教育推進事業や奨学
資金貸付事業の継続のほか、新たに小学校社会科副読本改訂編集事業費などの計上であり
ます。
小学校費では、学校管理費で教育用コンピュータ管理事業費をはじめ、小学校耐震診断
・耐震補強事業費として、多那小学校校舎耐震設計業務委託料の計上であります。
中学校費では、学校管理費で教育用コンピュータ管理事業費、中学校耐震診断・耐震補
強事業費として、沼田西中学校南校舎耐震補強工事などの計上であります。
幼稚園費では、私立幼稚園運営費補助金及び私立幼稚園就園奨励費補助金などの計上で
あります。
社会教育費では、社会教育総務費で生涯学習推進費、芸術文化振興事業費、柳波賞事業
費及び利根沼田文化会館負担金などを計上、公民館費で各種教室・学級事業費、公民館ま
つり等開催に要する経費のほか、IT講習推進事業費などを計上、図書館費で図書資料購
入事業費のほか、子ども読書活動推進事業や小・中学生読書感想文コンクールを含む図書
館企画事業及び図書館の管理運営に要する経費を計上、文化財保護費で旧生方家住宅等管
理費のほか、文化財啓発及び保全事業に要する経費を計上、埋蔵文化財調査費で埋蔵文化
財調査事務所の管理費のほか、市内遺跡発掘調査事業に要する経費を計上、青少年対策費
で青少年健全育成のため各種事業経費のほか、青少年育成相談センターの運営経費などの
計上であります。
保健体育費では、保健体育総務費で体育指導委員ユニフォーム購入事業費、生涯スポー
ツ推進のためのスポーツコーチ認定講習会、各種スポーツ大会及びスポーツ教室開催委託
料などを計上、市民体育館管理費で市民体育館の管理運営に係る経費のほか、耐震診断委
託料を計上、運動公園管理費で市民プール改修事業費などを計上、体育施設費で社会体育
施設管理事業費を計上、給食管理費で給食センターの管理運営に係る経費を計上、給食費
で給食賄材料費の計上であります。
第11款 災害復旧費は、9,000円の計上でありますが、災害に備える経費の計上
であります。
第12款 公債費は、31億3,839万4,000円の計上でありますが、長期債元
金償還金、長期債利子及び一時借入金利子の計上であります。
第13款 予備費は、予測しがたい予算の不足に充当するため、2,000万円の計上
であります。
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◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前11時58分休憩
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午後1時00分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇副市長(林 義夫君) 次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 市税は、66億6,420万6,000円の計上であります。
市民税は、給与所得が依然として低水準に推移し、本市中小企業の状況も引き続き厳し
い状況にありますが、個人市民税の老年者非課税措置の廃止、法人市民税の申告実績や滞
納繰越分の徴収実績を勘案し、前年度対比では1.7パーセントの増であります。
固定資産税は、土地及び家屋の評価替え第3年次であること、及び償却資産については
設備投資の状況を勘案し、前年度対比7.8パーセントの増であります。
軽自動車税は、実台数を勘案し前年度対比5.6パーセントの増、市たばこ税は喫煙者
数の減少等から前年度対比14.3パーセントの減であります。
入湯税は、老神温泉及び日帰り入湯施設の実績を勘案し、前年度対比16.6パーセン
トの増であります。
都市計画税は、課税区域の拡大を見込み、前年度対比6.8パーセントの増であります。
第2款 地方譲与税は、4億2,300万円の計上であります。
第3款 利子割交付金は、3,180万円の計上であります。
第4款 配当割交付金は、2,040万円の計上であります。
第5款 株式等譲渡所得割交付金は、2,470万円の計上であります。
第6款 地方消費税交付金は、5億1,360万円の計上であります。
第7款 ゴルフ場利用税交付金は、1,700万円の計上であります。
第8款 自動車取得税交付金は、1億9,210万円の計上であります。
第9款 地方特例交付金は、5,160万円の計上であります。
第10款 地方交付税は、60億7,000万円の計上であります。
普通交付税につきましては、地方財政対策との整合、新たに創設された「地方再生対策
費」及び本市の財政需要の実情を勘案したものであります。また、特別交付税につきまし
ては、平成19年度の交付見込み及び地方財政対策の動向などを勘案し計上するものであ
ります。
第11款 交通安全対策特別交付金は、1,230万円の計上であります。
第12款 分担金及び負担金は、2億5,326万2,000円の計上であります。
分担金では、農林水産業費分担金で三峰山トンネル維持管理費分担金の計上であります。
また、負担金では、民生費負担金で老人保護措置費負担金、福祉作業所負担金及び保育所
運営費負担金などの計上であります。
第13款 使用料及び手数料は、1億8,664万8,000円の計上であります。
使用料では、白沢地域特産物展示即売施設使用料、道路占用料、市営住宅等使用料及び
幼稚園保育料などの計上であります。また、手数料では、戸籍手数料、住民基本台帳手数
料、事務手数料及び一般廃棄物処理手数料などの計上であります。
第14款 国庫支出金は、10億5,811万6,000円の計上であります。
国庫負担金では、民生費国庫負担金で障害者自立支援給付費負担金、保育所運営費負担
金、児童扶養手当負担金、児童手当負担金及び生活保護費負担金などの計上であります。
国庫補助金では、民生費国庫補助金で地域生活支援事業費等補助金及び次世代育成支援
対策交付金などを計上、衛生費国庫補助金で合併処理浄化槽設置整備費補助金を計上、土
木費国庫補助金で市道T105号線道路改良事業費の栗原橋架替に伴う交付金及び中心市
街地に充当する土地区画整理事業費補助金などを計上、教育費国庫補助金で安心・安全な
学校づくり交付金などの計上であります。
委託金では、民生費委託金で基礎年金等事務費交付金などの計上であります。
第15款 県支出金は、10億6,399万6,000円の計上であります。
県負担金では、民生費県負担金で障害者自立支援給付費負担金及び保育所運営費負担金
などを計上、衛生費県負担金で保険基盤安定制度負担金及び後期高齢者医療保険基盤安定
制度負担金などの計上であります。
県補助金では、総務費補助金で市町村乗合バス運行費補助金及び電源立地地域対策交付
金などを計上、民生費県補助金で福祉医療費補助金及び放課後児童健全育成事業費補助金
などを計上、農林水産業費県補助金で中山間地域等直接支払事業費補助金及び効率化施設
整備費補助金などの計上であります。
県委託金では、総務費委託金で県税徴収取扱委託金などを計上、民生費委託金で母子生
活支援施設措置費委託金などの計上であります。
第16款 財産収入は、2,761万8,000円の計上でありますが、市有土地建物
の貸付収入や財政調整基金をはじめとする基金利子収入及び市有土地売払収入の計上であ
ります。
第17款 寄附金は、32万3,000円の計上であります。
第18款 繰入金は、12億253万3,000円の計上でありますが、諸事業の財源
確保及び収支の均衡を図るため、財政調整基金などからの繰入金を計上するものでありま
す。
第19款 繰越金は、存目計上であります。
第20款 諸収入は、6億9,587万8,000円の計上であります。
貸付金元利収入では、勤労者生活資金預託金、制度融資預託金及び中心市街地土地区画
整理事業特別制度融資預託金収入などの計上であります。
受託事業収入では、後期高齢者医療広域連合受託事業収入を計上、雑入では、指定ごみ
袋売払収入、学校給食費納入金などの計上であります。
第21款 市債は、13億3,330万円の計上であります。
総務債で市町村合併振興事業債を、農林水産業債で農業基盤整備事業債及び(仮称)ふ
れあいの森整備事業債などを、土木債で道路整備事業債及び土地区画整理事業債などを、
消防債で消防施設整備事業債を、教育債で中学校施設耐震化事業債及び公債費負担対策借
換債などを計上、また、地方交付税の減額分を補てんするために個々の地方団体が発行す
る臨時財政対策債の計上であります。
予算第2条 債務負担行為は、「第2表 債務負担行為」に示すとおり、勤労者住宅建
設資金利子補給金ほか5件について債務負担をするものであります。
予算第3条 地方債は、「第3表 地方債」に示すとおり、市町村合併振興事業ほか1
3事業の市債と臨時財政対策債及び公債費負担対策借換債であります。
予算第4条 一時借入金は、諸事業執行の段階で歳計現金に不足を生じた場合に、資金
の一時借入れを余儀なくされるわけでありますが、その最高額を20億円と定めるもので
あります。
予算第5条 歳出予算の流用は、地方自治法第220条第2項ただし書の規定により、
歳出予算の各項の経費の金額を流用することができる場合を定めるものであります。
続きまして、議案第34号 平成20年度沼田市国民健康保険特別会計予算についてご
説明申し上げます。
予算の総額は、66億1,000万7,000円で、前年度当初予算と比較して6.0
パーセント、3億7,586万円の増であります。この増の主な要因につきましては、保
険給付費の伸びによるものであります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、3,884万3,000円の計上でありますが、一般管理費及び収
納率向上のための特別対策事業費などであります。
第2款 保険給付費は、40億5,444万8,000円の計上でありますが、被保険
者の医療に要する経費のほか出産育児一時金などであります。
第3款 後期高齢者支援金等は、7億4,337万円の計上でありますが、平成20年
度から始まる後期高齢者医療への支援金であります。
第4款 前期高齢者納付金等は、26万9,000円の計上でありますが、65歳から
74歳までの前期高齢者の偏在による保険者間の負担の不均衡を調整する制度が平成20
年度から創設されますが、そのための前期高齢者関係事務費拠出金であります。
第5款 老人保健拠出金は、3億6,634万8,000円の計上でありますが、平成
19年度分の医療費拠出金と医療費拠出精算金の保険者としての義務的拠出分でありま
す。
第6款 介護納付金は、4億5,700万9,000円の計上でありますが、社会保険
診療報酬支払基金へ納付するものであります。
第7款 共同事業拠出金は、7億6,884万円の計上でありますが、高額医療費への
対応及び保険財政共同安定化事業への拠出金などであります。
第8款 保健事業費は、8,282万6,000円の計上でありますが、平成20年度
から始まる特定健康診査事業費等であります。
第9款 基金積立金、第10款 公債費は、存目計上であります
第11款 諸支出金は、100万7,000円の計上でありますが、償還金のほか保険
税の還付に対応するためのものであります。
第12款 予備費は、予測しがたい医療費に対処するため9,704万5,000円の
計上であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 国民健康保険税は、17億1,181万8,000円の計上でありますが、7
5歳以上の被保険者が後期高齢者医療に移行することにより、対前年度比22.7パーセ
ントの減であります。
第2款 国庫支出金は、15億6,885万1,000円の計上でありますが、療養給
付費等負担金及び財政調整交付金などであります。
第3款 療養給付費等交付金は、2億6,434万5,000円の計上でありますが、
退職者医療制度の変更により対前年度比63.2パーセントの減であります。
第4款 前期高齢者交付金は、13億5,052万9,000円の計上でありますが、
前期高齢者の医療に関する財政調整制度が設けられたことによる計上であります。
第5款 県支出金は、2億8,993万5,000円の計上でありますが、高額医療費
共同事業負担金、財政健全化補助金及び県調整交付金であります。
第6款 共同事業交付金は、10億164万8,000円の計上でありますが、高額医
療費共同事業交付金及び保険財政共同安定化事業交付金であります。
第7款 財産収入は、存目計上であります。
第8款 繰入金は、4億1,496万円の計上でありますが、一般会計繰入金でありま
す。
第9款 繰越金は、存目計上であります。
第10款 諸収入は、791万8,000円の計上でありますが、雑入で第三者納付金
などであります。
続きまして、議案第35号 平成20年度沼田市老人保健特別会計予算についてご説明
申し上げます。
予算の総額は、4億3,229万1,000円であります。これは平成20年度から後
期高齢者医療が始まりますが、平成19年度以前の沼田市老人保険特別会計で支払わなけ
ればならない医療給付費等の計上であります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、113万3,000円の計上でありますが、一般管理費の計上であ
ります。
第2款 医療諸費は、4億3,015万3,000円の計上でありますが、一般診療費
負担金等であります。
第3款 諸支出金は、5,000円の計上でありますが、一般会計繰出金などでありま
す。
第4款 予備費は、予測しがたい医療費に対処するため100万円の計上であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 支払基金交付金は、2億2,691万円の計上であります。
第2款 国庫支出金は、1億3,549万5,000円の計上でありますが、医療費負
担金であります。
第3款 県支出金は、3,387万4,000円の計上でありますが、医療費負担金で
あります。
第4款 繰入金は、3,600万6,000円の計上でありますが、義務的負担分の一
般会計からの繰入金であります。
第5款 繰越金、第6款 諸収入は、存目計上であります。
続きまして、議案第36号 平成20年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算について
ご説明申し上げます。
「高齢者の医療の確保に関する法律」第49条は、後期高齢者医療に関する収入及び支
出について特別会計を設置することとしており、本会計によりその経理を行うものであり
ます。
予算の総額は、5億3,858万9,000円であります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、906万7,000円の計上でありますが、一般管理費及び徴収費
であります。
第2款 後期高齢者医療広域連合納付金は、5億2,951万9,000円の計上であ
りますが、群馬県後期高齢者広域連合事務費等負担金及び保険料等負担金であります。
第3款 諸支出金、第4款 予備費は、存目計上であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 後期高齢者医療保険料は、4億2,203万8,000円の計上であります。
第2款 繰入金は、1億1,654万4,000円の計上でありますが、一般会計繰入
金であります。
第3款 諸収入は、存目計上であります。
続きまして、議案第37号 平成20年度沼田市介護保険特別会計予算についてご説明
申し上げます。
予算の総額は、33億4,726万9,000円で、前年度当初予算と比較して2.5
パーセント、8,106万8,000円の増であります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、1億9,049万1,000円の計上でありますが、職員人件費な
どの一般管理費、賦課徴収費、介護認定審査費など介護保険運営に係る経費であります。
第2款 保険給付費は、30億3,339万4,000円の計上でありますが、介護サ
ービス等諸費、審査支払手数料、高額介護サービス費及び特定入所者介護サービス費など、
介護保険サービスに要する経費であります。
第3款 財政安定化基金拠出金は、304万9,000円の計上であります。
第4款 地域支援事業費は、1億1,600万3,000円の計上でありますが、介護
予防特定高齢者施策事業、ケアマネマネジメント事業、総合相談事業、「食」の自立支援
事業などに要する経費であります。
第5款 基金積立金は、2万円の計上でありますが、介護給付費準備基金の利子積立金
であります。
第6款 公債費は、230万6,000円の計上でありますが、群馬県介護保険財政安
定化基金償還金及び一時借入金の利子であります。
第7款 諸支出金は、100万6,000円の計上であります。
第8款 予備費は、100万円の計上であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 保険料は、5億7,179万7,000円の計上でありますが、第1号被保険
者の介護保険料であります。
第2款 分担金及び負担金は、408万円の計上でありますが、「食」の自立支援事業
費負担金であります。
第3款 使用料及び手数料は、存目計上であります。
第4款 国庫支出金は、7億5,125万円の計上でありますが、介護給付費負担金、
調整交付金、介護予防事業等に係る地域支援事業交付金などであります。
第5款 支払基金交付金は、9億5,594万4,000円の計上でありますが、社会
保険診療報酬支払基金から交付される第2号被保険者の保険料相当額であります。
第6款 県支出金は、4億5,717万4,000円の計上でありますが、介護給付費
負担金及び地域支援事業交付金などであります。
第7款 財産収入は、2万円の計上でありますが、介護給付準備基金積立金利子であり
ます。
第8款 寄附金は、存目計上であります。
第9款 繰入金は、6億667万1,000円の計上でありますが、介護給付費、地域
支援事業及び職員給与費等に係る一般会計繰入金であります。
第10款 繰越金は、存目計上であります。
第11款 諸収入は、33万円の計上であります。
続きまして、議案第38号 平成20年度沼田市簡易水道事業特別会計予算についてご
説明申し上げます。
予算の総額は、4億4,870万円で、前年度当初予算と比較して10.2パーセント、
5,075万7,000円の減であります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、2億2,869万1,000円の計上でありますが、一般管理費で
は、職員人件費及び一般管理費であり、簡易水道管理費では、各簡易水道に係る維持管理
経費であります。
第2款 事業費は、1億2,208万9,000円の計上でありますが、各簡易水道に
係る整備事業費であります。
第3款 公債費は、9,782万円の計上でありますが、簡易水道事業債元利償還金で
あります。
第4款 予備費は、10万円の計上であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 分担金及び負担金は、771万7,000円の計上でありますが、水道加入金
であります。
第2款 使用料及び手数料は、2億3,392万2,000円の計上でありますが、水
道使用料及び水道手数料であります。
第3款 繰入金は、9,877万4,000円の計上でありますが、一般会計繰入金で
あります。
第4款 繰越金は、存目計上であります。
第5款 諸収入は、2,538万6,000円の計上でありますが、下水道工事等に伴
う受入金などであります。
第6款 市債は、8,290万円の計上で、簡易水道事業債及び公債費負担適正化対策
借換債であります。
続きまして、議案第39号 平成20年度沼田市下水道事業特別会計予算についてご説
明申し上げます。
予算の総額は、23億2,184万5,000円で、前年度当初予算と比較して13.
9パーセント、2億8,279万5,000円の増であります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、7,164万9,000円の計上でありますが、総務管理費で、職
員人件費などの一般管理費であります。
第2款 事業費は、8億4,530万2,000円の計上でありますが、公共下水道事
業費では、汚水と雨水それぞれの建設事業費及び下水道施設の維持管理費、特定環境保全
公共下水道事業費では、引き続き管渠の整備促進を図るための建設事業費及び維持管理費、
流域下水道事業費では、流域下水道奥利根処理区建設事業費負担金及び同奥利根処理区維
持管理費負担金の計上であります。
第3款 公債費は、14億389万4,000円の計上でありますが、下水道長期債の
元金及び利子のほか、高金利債の繰上償還に係る公債費負担対策借換債分であります。
第4款 予備費は、100万円の計上であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 分担金及び負担金は、1,778万8,000円の計上でありますが、受益者
負担金であります。
第2款 使用料及び手数料は、3億1,836万8,000円の計上で、下水道使用料
及び工事検査等の手数料であります。
第3款 国庫支出金は、1億7,005万1,000円の計上でありますが、下水道事
業費国庫補助金であります。
第4款 繰入金は、7億4,490万6,000円の計上でありますが、一般会計繰入
金であります。
第5款 諸収入は、1,203万2,000円の計上でありますが、消費税還付金など
であります。
第6款 市債は、10億5,870万円の計上でありますが、公共下水道事業債、特定
環境保全公共下水道事業債、流域下水道事業債、資本費平準化債及び公債費負担対策借換
債であります。
続きまして、議案第40号 平成20年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算につい
てご説明申し上げます。
予算の総額は、2億7,103万7,000円で、前年度当初予算と比較して26.3
パーセント、9,672万5,000円の減であります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、120万1,000円の計上でありますが、一般管理費であります。
第2款 事業費は、1億3,852万1,000円の計上でありますが、農業集落排水
資源循環統合補助事業等の建設事業費及び8地区施設の維持管理費などであります。
第3款 公債費は 1億3,111万5,000円の計上でありますが、長期債の元金
及び利子のほか、高金利債の繰上償還に係る公債費負担対策借換債分であります。
第4款 予備費は、20万円の計上であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 分担金及び負担金は、140万6,000円の計上でありますが、受益者分担
金であります。
第2款 使用料及び手数料は、1,715万3,000円の計上でありますが、農業集
落排水使用料及び工事検査等の手数料であります。
第3款 国庫支出金は、1,306万8,000円の計上でありますが、農業集落排水
事業費国庫補助金であります。
第4款 県支出金は、61万円の計上でありますが、農業集落排水事業費県補助金であ
ります。
第5款 繰入金は、9,512万3,000円の計上でありますが、一般会計繰入金で
あります。
第6款 諸収入は、327万7,000円の計上でありますが、消費税還付金などであ
ります。
第7款 市債は、1億4,040万円の計上でありますが、農業集落排水事業債、資本
費平準化債及び公債費負担対策借換債であります。
続きまして、議案第41号 平成20年度沼田市温泉事業特別会計予算についてご説明
申し上げます。
予算の総額は、2億7,825万2,000円で、前年度当初予算と比較して4.8パ
ーセント、1,396万円の減であります。
その概要を歳出予算からご説明申し上げます。
第1款 総務費は、2,618万9,000円の計上でありますが、一般管理費であり
ます。
第2款 事業費は、2億4,966万2,000円の計上でありますが、指定管理料な
ど両施設の管理、運営費であります。
第3款 公債費は、存目計上であります。
第4款 予備費は、240万円の計上であります。
次に、歳入予算についてご説明申し上げます。
第1款 使用料及び手数料は、1億9,219万4,000円の計上でありますが、両
温泉施設の使用料及びしゃくなげの湯に併設されている農林産物直売施設の使用料であり
ます。
第2款 財産収入は、3,164万5,000円の計上でありますが、温泉事業基金利
子収入のほか、自動販売機等の設置料などであります。
第3款 繰入金は、2,569万9,000円の計上でありますが、一般会計繰入金及
び温泉事業基金繰入金であります。
第4款 繰越金は、存目計上であります。
第5款 諸収入は、2,871万3,000円の計上でありますが、共有施設管理費受
入金が主なものであります。
続きまして、議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算についてご説明申し
上げます。
まず、第2条 業務の予定量は、当年度の給水戸数や年間給水量などを定めるとともに、
主要な建設改良事業では、県営ため池等整備事業(生枝ずい道改修工事)への負担金、老
朽管布設替工事等を行う予定であります。
次に、予算第3条 収益的収入及び支出について、支出からご説明申し上げます。
第1款 水道事業費用は、4億1,283万円の計上であり、営業費用は、職員人件費
のほか経常経費と減価償却費が主なるもので、営業外費用は、企業債支払利息と消費税等
であります。
収益的収入につきましては、第1款 水道事業収益は、4億3,342万3,000円
の計上であり、水道料金及び加入金などの営業収益と、営業外収益の雑収益が主なるもの
であります。
次に、第4条 資本的収入及び支出について、支出からご説明申し上げます。
第1款 資本的支出は、2億6,808万2,000円の計上であり、沼田平土地改良
区用水の県営ため池等整備事業負担金、公共下水道工事関連配水管布設替及び老朽管布設
替工事等の工事請負費並びに企業債償還金が主なるものであります。
資本的収入につきましては、第1款 資本的収入で、1億6,409万3,000円の
計上であり、公共下水道工事に伴う工事負担金、公共下水道整備による水道事業会計の負
担軽減のため、一般会計からの出資金及び企業債の計上であります。
なお、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額 1億398万9,000円は、
損益勘定留保資金、消費税及び地方消費税資本的収支調整額で補てんし、収支の均衡を図
るものであります。
次に、第5条 企業債は、起債の目的及び限度額等を、第6条 一時借入金は、その限
度額を、第7条は、議会の議決を経なければ流用することができない経費を、第8条たな
卸資産購入限度額は、所要の額を定めたものであります。
これをもちまして、沼田市一般会計予算、8件の特別会計及び水道事業会計予算の説明
を終わらせていただきます。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまご提案申し上げました 議案第18号 沼田市企業立
地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化のための市税(固定資産税)の
課税の特例に関する条例の制定についてから、議案第42号 平成20年度沼田市水道事
業会計予算までの以上25件につきまして、よろしくご審議の上、原案のとおりご決定く
ださいますようお願い申し上げます。
冒頭、施政の方針でも述べさせていただきましたとおり、本市が置かれている厳しい状
況の中にあって、財政構造の建て直しは待ったなしの課題ではありますが、福祉をはじめ、
市民生活に直結する事業等については最優先に位置付け、推進してまいる所存であります。
未来を担う子どもたちのためにも、例えそれが痛みを伴うものであっても、今こそ、行財
政改革を進めて行かなければなりません。
何とぞ、議員各位におかれましては深いご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
おはかりいたします。
ただいま、議題となっております議案第18号から議案第42号までの以上25件につ
いては、議長を除く議員全員で構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、
審査することにいたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、議案第18号から議案第42号
までの以上25件については、議長を除く議員全員で構成する予算審査特別委員会を設置
し、これに付託の上、審査することに決しました。
予算審査特別委員会を委員会条例第10条第1項の規定により、本日の本会議終了後、
この場所に招集いたします。
──────────────◇──────────────
第10 議案第44号 道路特定財源の確保に関する意見書案について
◇議長(金井康夫君) 日程第49、議案第44号 道路特定財源の確保に関する意見書
案についてを議題といたします。
議案の朗読を省略し、ただちに提出者から提案理由の説明を求めます。牧野保好議員。
〔24番 牧野保好君登壇〕
◇24番(牧野保好君) 意見書案の朗読をもって提案理由の説明に替えさせていただき
ます。
道路特定財源の確保に関する意見書(案)
道路整備は、市民生活の利便、安全・安心、地域の活性化にとって不可欠であり、住民
要望も強いものがある。
現在、地方においては、高速道路など主要な幹線道路のネットワーク形成をはじめ、防
災対策、通学路の整備や開かずの踏切対策などの安全対策、さらには救急医療など市民生
活に欠かすことのできない道路整備を鋭意行っている。
また、橋梁やトンネルなどの道路施設の老朽化が進んでおり、その維持管理も行わなけ
ればならず、その費用も年々増大している。
こうした中、仮に現行の道路特定財源の暫定税率が廃止された場合、地方においては約
9千億円の税収の減が生じ、さらに地方道路整備臨時交付金制度も廃止された場合には、
合わせて1兆6千億円規模の減収が生じることとなる。
こうしたこととなれば、本市では2億8千万円規模の減収が生じることとなり、厳しい
財政状況の中で、道路の新設はもとより、着工中の事業の継続も困難となるなど、本市の
道路整備は深刻な事態に陥ることになる。
さらには、危機的状況にある本市の財政運営を直撃し、教育や福祉といった他の行政サ
ービスの低下など市民生活にも深刻な影響を及ぼしかねないことにもなる。
よって国においては、現行の道路特定財源の暫定税率を堅持し、関連法案を年度内に成
立させるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成20年3月 日
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
内閣官房長官 様
総務大臣
財務大臣
経済財政政策大臣
国土交通大臣
沼田市議会議長 金 井 康 夫
◇議長(金井康夫君) 説明が終わりました。
これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
なお、討論は反対、賛成の順に願います。9番。
〔9番 高柳勝巳君登壇〕
◇9番(高柳勝巳君) 私は、ただいま上程になりました道路特定財源の確保に関する意
見書案に対しまして、反対の立場で討論いたします。
地方財政の状況は、ここで申し上げるまでもなく凄惨な状況で、例え僅かな額でも収入
になるものは欲しく、歳出は、1円でもカットできるものは抑制しなければ、数字上の予
算すら組めないという実態にあり、本市もその真っ只中にあると認識しております。
国会では今、与野党のいわゆるねじれ国会という状況が、選挙という民意により形成さ
れ、ようやく持続可能な財政運営やチェック機能についての本格議論が始まりつつあると
認識しております。
さらに、こうした状況を受け、マスコミ等によって道路特定財源の暫定税率の課題や無
駄遣いの実態も明らかになりつつあり、いらない道路は作らないと国会で断言した小泉元
首相にいたっては、一般財源化に対し前向きな姿勢を示しています。
平成20年度予算では、対前年度比で約15億円も削減せねばならず、その上、2億8,
000万もの歳入が不安定なまま。不安極まりないのは私とて同じであります。
しかし、2000年に成立した地方分権一括法を契機に、地方の自立や国との対等を訴
え、国の三位一体改革の不十分さにものを申してきたのは何を正していくためだったので
しょうか。
地方における絶対的な財政不足の改善とそうした結果となる制度の抜本的な改革を求め
てきたはずではないでしょうか。
そうした視点に立つならば、道路特定財源、ましてや暫定税率までをも堅持し、結果と
して余るほどの予算をまず確保して、無駄とそうでないものを、国民にあまり見えない方
法や尺度で分けよ、という方向につながるスタンスにはどうしても賛成しかねるのです。
概算で、夕張の1万倍の財政規模である国家財政の状況は、いつ潰れてもおかしくはな
い状況の中で、こうした論理や構造のまま国も地方も進むとすれば、日本の将来はまさに
国民生活破れて道路ありであります。
いま地方に不足しているのは道路だけではありません。その道路を使って搬送すべき救
急体制も、その患者を運ぶべき病院も、そこで働く医師も、看護師も、未来を担うべき教
育関連財源も全く不足しているのです。
さらに、その財源の支出者は、生活必需品でありながら、いまや重い負担となってもガ
ソリンや石油を購入せざるを得ない一般市民や生活インフラを支える運送事業者および関
連事業者であります。
恒久的減税とされた定率減税は、わずか数年で解消され、暫定とされた特定財源の税率
は、30年以上続き、さらにこれを延長するという奇妙な国家の信頼は、国内外ともに失
われてしまうのではないかという危惧を表明し、反対討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。13番。
〔13番 相田昌夫君登壇〕
◇13番(相田昌夫君) 私は、ただいま上程されている議案第44号 道路特定財源の
確保に関する意見書案について、議会運営委員長の報告に対して賛成の立場から討論を行
います。
道路特定財源は、昭和28年以来、わが国の道路整備を緊急かつ計画的に行うため、受
益者負担の理念に基づいて、自動車利用者に道路整備負担を求めているものであります。
昭和49年よりさらに道路網の整備ほか各般にわたり、市民生活向上サービスのために
暫定税率が加算されました。単に、人や車が通行できるだけでなく、交通安全対策、道路
防災、道路環境対策、緊急輸送、救急医療、社会活動、すべてに不可欠で、もっとも必要
な社会資本であると思います。
本市にあっても、中山間地域に位置し、山岳地形により主要な幹線道路をはじめ生活道
路の整備が立ち遅れており、地域の発展が阻害される大きな要因となっていて、何よりも
道路の整備、促進が急務であります。
2月末日に、国会において予算と暫定税率等の延長など盛り込んだ関連法案が衆議院を
通過し、参議院に移りました。年内に関連法案が成立しなければ、国や地方の自治体の財
政は圧迫され、当初予算編成を直撃し、深刻な事態に陥ることになります。
平成18年度予算の試算ベースですが、本沼田市への減額は2億8,000万ともいわ
れています。利根沼田市町村への影響も大きく、約6億3,000万円減少すると聞いて
おります。利根沼田地域においても、椎坂トンネル、綾戸防災対策、国道17号新三国ト
ンネル、橋りょう、道路施設改良管理維持費、通学路、道路除雪と多くの社会資本整備が
必要であります。
産業の活性化を図り、過疎化、少子化対策にも、交通網の形態を整備する必要が急務で
あります。
災害に強い街づくり、私たちの生活が安心、安全に暮せるためにも、本件提案の趣旨に
賛成し、賛成討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。20番。
〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 私は、ただいま上程されている議案第44号 道路特定財源の
確保に関する意見書案に反対の立場より討論を行います。
2月29日の衆議院本会議で自民・公明の与党は、2008年度予算案とガソリン税の
暫定税率10年延長を盛り込んだ税制法案を強行可決しました。
高速道路を造り続ける道路特定財源、軍事優先と情報の隠ぺい体質が浮き彫りになった
イージス艦衝突事故、貧困と格差を広げる逆立ちした税制と財政、働く貧困層を蔓延させ
た派遣法の問題など、いずれの問題も本格審議はこれからという段階で審議を打ち切り、
強引に採決をしたことは、不都合な論戦を回避するための姑息な数の暴挙にほかなりませ
ん。
いかに政府案が逆立ちしているかを絵に描いたように示しているのが、道路特定財源と
その使い道となる59兆円の道路中期計画です。ガソリン税、自動車重量税、軽油取引税
などには、本来の税率に暫定的に上乗せされた部分があります。
この措置によって、揮発油税では本来より2倍、自動車重量税では2.5倍といった具
合に税率が引き上げられており、道路特定財源の2008年度税収見込額5兆4000億
円のうち上乗せ分は2兆6000億円にもなります。差し当たり2年間の暫定措置という
ことで始められたのは、1974年でしたが、1978年以降は、道路整備5カ年計画の
期限が来るたびに延長されてきました。
政府、自民党と公明党が道路特定財源と暫定税率を続ける最大の理由としているのが、
今後10年の事業量を59兆円とする道路中期計画ですが、国民生活に本当に必要な予算
を積み上げるのではなく、まず59兆円の総額を確保し、それを使い切るやり方です。
福田首相は、暫定税率を続ける理由の一つに地球温暖化への対応を強調し、道路中期計
画でも渋滞対策で自動車の二酸化炭素の排出量を減らすとしています。
しかし、昨年3月に発表された環境省の報告書は、道路特定財源によって道路建設の財
源が増え、道路交通も増えると指摘し、渋滞を理由にした道路整備が新たな交通量を招く
とし、「道路特定財源の一般財源化は、地球温暖化対策の観点からも重要である」とはっ
きり述べているように、環境を言うなら何よりも特定財源をやめて環境対策にも使えるよ
うにするべきであり、環境対策を掲げた税金で道路を造っている国など世界にはありませ
ん。
道路特定財源の確保と暫定税率の堅持を求める提案者の理由でも、これから登壇し、賛
成討論を行う方も「市民生活向上には必要」「沼田市にとって必要」とその理由を力説さ
れることと思いますが、これらの財源によって進められようとしている道路中期計画では、
高速道路やバイパスなど大型事業に24兆円、約4割も当てることにしていますが、通学
路の歩道整備や段差解消などバリアフリー化、防災対策にはわずか1割しか使われません。
さらに、1996年度から2007年度までの国直轄による道路事業と地方単独事業の推
移を見てみると、地方単独事業が6兆300億円から2兆2600億円まで減る一方で、
国直轄事業費は1兆7306億円から2兆758億円へと増加していますが、一般国道の
舗装補修事業の補助の廃止、地方道路の一時改良事業への補助基準の2億円から5億円以
上への引き上げなどにより地方の道路整備のための財源確保のハードルが引き上げられる
など、道路特定財源と暫定税率が地方にとって役に立っていないことは明白であり、地方
の道路整備の4割以上は一般財源が占めています。
こうしたことからも地方の道路整備に、道路特定財源が役に立っているのではなく、一
般財源こそが地方の道路整備に役立っていることは明白ですが、賛成討論をされる方は、
こうしたことによってもこの財源が、「たくさん沼田市にまわってくる、市民生活には必
要」という、その根拠を明確に示していただきたいものです。
そもそも酒税は「アルコール依存症対策」に、たばこ税は「肺ガン対策」に使われてい
るのでしょうか。
道路特定財源だけが使い道が決められ、そのことによって高速道路や大型道路の建設が
止まらず、国の財政的危機を招いた大きな原因となっています。
地方の市町村の財政基盤を再建するには、地方交付税の財源保障・調整機能を強化する
ことが必要です。そのためにも道路特定財源を一般財源化し、地方の財政的支援を強化す
るとともに必要な道路整備に財源を手厚くする、どこで暮らしていても安心できるように、
社会保障制度の充実、農業や商業などの振興による地域経済の活性化、産業興し、地球温
暖化対策など環境問題にも使えるようにするべきです。
以上の見解を表明し、反対討論とします。
◇議長(金井康夫君) 他に。11番。
〔11番 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 私は、ただいま上程された議案第44号 道路特定財源の確保
に関する意見書案について、賛成の立場で討論をいたします。
この財源は、地方税の規定に基づく暫定税率が適用され、軽油取引税、自動車取得税の
ほか、地方関係譲与税の原資となる地方道路税、自動車重量税に、暫定税率が適用されて
います。
その期限が、この3月末であり、道路整備を鑑み、現行の暫定税をさらに10年間延長
することを内容とする関係法の一部改正案と、揮発油税を原資とする地方道路整備臨時交
付金については、道路整備の財源等の特例に関する法律により、これら3月までの措置と
されており、道路 10年間延長することを内容とする同法の一部改正案が国会に提出さ
れています。
平成20年1月25日開催の、利根沼田地方総合開発協会の大会において、道路特定財
源等暫定税率堅持に関する決議がなされ、地元選出の国会議員に対し、暫定税率堅持の要
望活動をされています。
道路特定財源制度は、敗戦で疲弊した国土を再建するために、道路や橋を造ったり、維
持、補修のために昭和29年に作られ、暫定税率は、昭和49年に導入され、自動車の利
用者に、道路整備の負担を求める税であります。
この税により、国土や環境保全対策、道路防災、交通安全対策などによる国民生活の向
上、また、地域の活性化、救急医療など社会活動の基盤が整備されます。
昨今の原油の高騰で、道路特定財源諸税の暫定税率の延長、または廃止の議論がなされ
ていましたが、税制延長法案は、2月29日夜、新年度予算案とともに衆議院を通過し、
参議院へ移りましたが、年度内に関連法案が成立しなければ、国、県、市への財政を直撃
し、新年度予算に反映できなくなり、特に、地方の都市では一層厳しい財政運営に陥るこ
とは必至であります。
本市にあっては、一日も早い完成が待たれる椎坂バイパストンネル工事、国道17号線
綾戸防災工事、新三国トンネル工事など、主要な事業があり、また幹線道路、生活道路や
橋梁の維持管理補修費、落石防護、道路除雪などの費用も毎年かかります。
道路特定財源などの暫定税率廃止の場合、影響額は、平成18年度予算ベースで、決算
ベースの試算では、国は約1兆7,000億円の減であり、群馬県では、道路特定財源、
国庫補助金、臨時交付金等、合計で約226億円減であります。
利根沼田市町村への影響額は、道路特定財源で約12億5,000万円が約2億6,0
00万円減少し、約8億3,000万円になります。臨時交付金が、約1億9,000万
円減少、その他、まちづくり交付金、道路特別会計通常費等についても、大幅な減額が関
係機関により試算されており、減少額合計で、約8億2,000万円を超えると言われて
いる。本市への影響額は、約2億8,200万円減の試算が示されている。
法案が廃案になり、減額されれば、生活基盤である道路整備事業が進まなくなり、安心、
安全の市民生活が阻害され、4月パニックとも言われている。
本地域にあっては、過疎化、少子高齢化が急速に進む中、企業誘致を図り、産業の活性
化、地域資源を活用した観光振興など、住みよい沼田市を目指さなければなりません。
沼田市発展のためには、道路整備は不可欠であると考えます。
新年度当初予算に執行できるよう、法案の成立を強く要望し、賛成討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。14番。
〔14番 久保健二君登壇〕
◇14番(久保健二君) 私は、ただいま上程されました、議案第44号「道路特定財源
の確保に関する意見書(案)」提出に対して、賛成の立場で討論いたします。
道路特定財源においては、多くの自治体からその必要性を主張し、国に対して要望、意
見書をあげております。地方六団体は、道路特定財源確保緊急対策本部を設置して、「道
路財源確保のための緊急決議」を行い、全国市議会議長会では、「道路特定財源の確保に
関する緊急決議」を行なったことは議員各位、ご存知のとおりでございます。
本市のような中山間地域では、道路交通網に不安を持っていることは申し上げるまでも
ありません。この道路特定財源においては、50年以上前から設置され、今まで道路事情
に悩む、地方を支えてきました。
本市及び周辺自治体の状況を見ると、椎坂トンネル、新三国トンネルをはじめ、隣県に
通じる道路交通網の整備、地域活性化等、この財源によって期待しているものが多々ある
のが現状であります。
財政面では、本市で2億8,000万円規模と、多大な影響を与えております。もし、
これが廃止や、縮減となれば、本市の道路整備は深刻な事態に陥り、市民生活へ大きな影
響が直接及ぼされるのが明らかであり、道路財源の堅持が望まれるところであります。
いま、財政の急激な変化に対して、地方自治体の財政はすぐに対応できないのが実情で
あります。この将来、地方分権が進む中で、道路特定財源が姿を変えていくことが議論さ
れることも推測できますが、分権に対応した制度にするために十分な議論が必要と考え、
その時間的な面からも、今は道路特定財源、暫定税率が堅持されることが必要と考えます。
また過日、国会、衆議院では2008年度予算案及び揮発油税の暫定税率を盛り込んだ、
税制改正法案が可決されたばかりです。道路特定財源の暫定税率、関連法案が可決されな
ければ、国民生活に混乱をきたすことが予想されます。
今、地方財政や、道路交通網の実情、市民生活への影響等、総合的に考えれば、国会で
年度内に道路特定財源の暫定税率及び関連法案が可決されることが必要であり、本市議会
としても当意見書を提出し、現状を訴えていくことが必要であることを申し上げて、賛成
の立場からの討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
これより議案第44号 道路特定財源の確保に関する意見書案についてを採決いたしま
す。
本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
──────────────◇──────────────
第11 散 会
◇議長(金井康夫君) おはかりいたします。
明4日から6日までの3日間は、議案調査等のため休会いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、明4日から6日までの3日間は、
議案調査等のため休会することに決しました。
続いておはかりいたします。
本日の会議は、この程度にとどめ、散会いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって本日は、これにて散会することに
決しました。
本日はこれにて散会いたします。
次の会議は、7日午前10時に開きますからご参集願います。
本日は、大変ご苦労さまでした。
午後2時7分散会
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