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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成20年第1回定例会会議録 議事日程第3号

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平成20年第1回沼田市議会定例会継続会会議録
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議事日程 第3号
平成20年 3月10日(月曜日)午前10時開議
第  1  一般質問
      ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第  2  延  会
      ─────────────────────────────
出席議員(27人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君          8番  井上 正文君
       9番  高柳 勝巳君     10番  布施辰二郎君
      11番  片野 彦一君     12番  宇敷 和也君
      13番  相田 昌夫君     14番  久保 健二君
      15番  星野  稔君     16番  大島 崇行君
      17番  山ア 義朗君     18番  大竹 政雄君
      19番  井之川博幸君     20番  大東 宣之君
      21番  橋 襄典君     22番  石田 宇平君
      23番  星川嘉一郎君     24番  牧野 保好君
      25番  星野佐善太君     26番  井田 孝一君
      27番  金井 康夫君     
欠席議員(なし)
      ─────────────────────────────
説明のため出席した者
  市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
  白沢町振興局長    根岸 恒雄君   利根町振興局長    郷原 重雄君
  総務部長       田島  護君   民生部長       田村 澄夫君
  経済部長       大嶋 政美君   建設部長       小池 大介君
  街なか対策部長    松井完一郎君   白沢町振興局次長   小林  守君
  利根町振興局次長   繻エ 勇二君   総務課長       栃原 豊彦君
  会計管理者兼会計局長 町田 哲男君   教 育 長            津久井 勲君
  教育部長       宮澤 満夫君   庶務課長       水田  修君
  監査委員事務局長   小池 一夫君
      ─────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長       小林有一郎    次長兼庶務係長    繻エ 正美
  議事係長       茂木 敏昭    主  査       地野 裕一
      ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(金井康夫君) これより本日の会議を開きます。
      ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(金井康夫君)  日程第1、一般質問を行います。
 7日に引き続き、順次質問を許可いたします。
  最初に、大東宣之議員。20番。
              〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 通告に従い一般質問を行います。
 今回私は、行政改革について、下水道事業について、通学路の安全対策について質問し
ます。
 まずはじめに、行政改革についてより質問いたします。
 政府は、夕張市の財政破綻をてこに昨年6月に地方公共団体の財政の健全化に関する法
律(自治体財政健全化法)を拙速気味に成立させ、その具体化が進められ、地方自治体に
対応を求めています。
 昨年末の12月28日、早期健全化基準と財政再生基準が政令で公布され、2008年
度決算から適用されます。
 これまでの「地方財政再建法」との違いは、普通会計だけでなく国民健康保険や介護、
上下水道や公共交通などの公営事業・公営企業会計にも対象を広げた連結実質赤字比率、
再建団体の基準だけでなく、その前段に早期健全化基準を設けて、早い段階から対応を義
務づける2段階の基準を設けたことなどです。
 さすがに、全く新しく導入した「連結実質赤字比率」については、いくつもの該当自治
体が生まれかねず、3年間の経過措置を設けています。しかし、3年間の経過措置を設け
たことが示すように、現状では「再建団体」にあたる「財政再生団体」に転落する自治体
は、現在再建中の夕張市などに限定されるとしても、前段の「早期健全化」基準に該当す
る自治体は一定数生まれることが想定されます。
 こうした自治体では、「集中改革プラン」を上回る、「行政改革」が強められることが
危惧されています。また、小泉・安倍と続いた内閣によって推し進められた、構造改革路
線によって、市民の家計は痛みつけられ、全国的に貧困と格差が広がっています。
 民間給与所得者で年収200万円以下の人が、2006年の一年間で40万人以上増え、
1,022万人になったことが、2007年9月に発表された国税庁「平成18年分民間
給与実態統計調査」で明らかにされ、生活保護受給世帯も2006年度には108万にの
ぼりました。
 家計の可処分所得は、2006年度は280兆8000億円へと大きく減らしています。
 しかも、最近の原油・穀物市場の高騰を受け、生活必需品や原材料の値上がりが、家計
に追い打ちをかけています。
 地方自治体の財政的危機や地域経済の疲弊、市民生活の困窮の原因は、構造改革路線に
あることは明らかです。
 しかし、福田内閣の初めての予算となる2008年度予算案は、小泉内閣が最後の年に
決定した「骨太方針」をひきつぐ、「基本方針2006」に定められた歳出改革を2年目
においても確実に実施するとしているなど、「構造改革」路線は変わらず、地方自治体と
国民生活に痛みだけをもたらすだけであり、厳しい状況に何ら変化はありません。
 こうした時だからこそ、市政がしっかりと市民の暮らしを支え、財政問題に立ち向かう
ことが求められています。現状の財政状況を招いた原因についてどのように考え、今後の
財政推計はどのように立てられているのかお伺いいたします。
 地方交付税が減少傾向にある中で、沼田市は旧白沢村と旧利根村と合併しましたが、財
政力の弱い市村の合併となりました。市町村合併の影響について、どのように考えている
のかお伺いいたします。
 新年度予算では、各種団体への補助金のカットや職員給与のカット、下水道料金の値上
げなどが盛り込まれていますが、新年度予算や行政改革の取り組みにおける市民生活、地
域経済に対する影響をどのように考えているのかお伺いいたします。
 市の財政も市民のくらしも厳しい状況にありますが、財政健全化、市民生活の向上にど
のように取り組むのかお伺いいたします。
 続いて、下水道事業について質問いたします。
 生活環境の整備として市民要望も強く、環境対策としてもその整備が急がれている下水
道事業ですが、工事費に莫大なお金がかかり時間もかなりのものを必要とします。
 沼田地区では、公共下水道、特別環境保全下水道、農業集落排水事業として、白沢町と
利根町では、特定環境保全下水道、農業集落排水事業として整備が始められ、白沢町と利
根町では整備が間もなく終了するところまできています。
 小渕内閣時代に景気対策として下水道事業に取り組んだことが一定の整備につながった
と考えられますが、その後の小泉内閣の構造改革によって地方への財政支出をばっさりと
削減したことから、沼田市は財政的危機に直面する中、下水道会計への繰出金が大きな負
担となり、下水道会計そのものにも深刻な影響を与え始めてきました。
 しかし、沼田地区では、沼田南部地区や薄根地区などで整備を求める要望が強く、これ
らの地域ではようやく整備が始まったところで、他の地域においても整備を求める要望が
出されるなど、下水道事業に対する要望には強いものがあります。
 これまで、沼田地区では13年間料金が据え置かれ、白沢町、利根町では低い水準で維
持されてきましたが、こうしたことなども加入状況に影響してきたものと思われますが、
料金の値上げによって加入率に与える影響が心配されます。
 下水道事業の状況と料金値上げの根拠、市民生活に与える影響についてどのように考え
ているのかお伺いいたします。
 長年待ち望んだ下水道事業が始まった地域でも、一気に事業がペースダウンするのでは
ないかと心配する声がありますが、これからの事業、汚水・雨水はどのように進められる
のかお伺いいたします。沼田地区においては、下水道の未整備地区がたくさん残されてい
ますが、計画区域外についてどのような対応が行われるのかお伺いいたします。
 続いて、通学路の安全対策について質問いたします。
 何の罪もない子どもの生命を奪うような事件が全国各地で発生し、同じような子どもを
持つ親や国民を震撼させました。
 沼田市でも生命にかかわるような事件の発生こそないものの、不審者の出没が新聞で報
道されました。こうしたことから地域での防犯パトロールなど、学校、保護者、地域が一
体となった子どもを事件・事故から守る取り組みが進められています。
 しかし、沼田市は通学路の地形的問題や気候の問題などから、子どもを守ることにおい
ては容易ならざる問題もあるのではないでしょうか。
 いつの時代にあっても子どもが安全に成長することを保護者も学校も地域も望んでいま
すが、時代の変遷の中で、困難な問題が発生してくると思わざるを得ません。
 保護者、学校そして地域が一体となった子どもの安全確保には、今後ともさまざまな角
度から取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。
 通学路の安全対策にどのように取り組んできたのか。登下校時における事故等の状況と、
その対応はどのように行われてきたのかお伺いいたします。
 間もなく4月を迎え、小学校では新たに1年生を迎え、交通事故等の注意もされたり、
危険箇所の改善にも取り組まれてきてはいると思いますが、通学路の安全対策にどのよう
に取り組むのかお伺いいたします。
 以上3点が私の質問です。ご答弁をお願いいたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
             〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大東議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、行政改革について、現状とこれからの取り組みについて、現状の財政状況を招い
た原因についてどのように考え、今後の財政推計はどのように立てられているのかについ
てでありますが、はじめに、現状の財政状況を招いた原因につきまして、「国の問題」と
「市の問題」の大きく二つに分けてお答え申し上げます。
 まず、「国の問題」といたしまして、2点申し上げたいと思います。
 1点目は、小泉内閣の時代に始まった「三位一体の改革」の影響であります。具体的に
は、国庫補助負担金の削減と地方交付税制度改革、これらを補う国から地方への税源移譲
の3つの改革によって、地方分権と地方の自立を促そうとするものでありますが、国庫補
助金や地方交付税の縮減が税源移譲に先行したため地方財政の圧迫につながったことと、
更には人口の集中する都市部と地方との格差が拡大したとの印象は否めません。
 2点目は、景気の停滞によって地方交付税の原資である国税5税の収入が思うように伸
びなかったために、各地方自治体に交付された額が、本来の配分額を大幅に下回る結果に
なったことが挙げられます。
 次に、「市の問題」といたしまして、3点申し上げたいと思います。
 1点目は、平成16年度以降、特に地方交付税等の一般財源が大幅に削減されたことに
より、収支の均衡を図るため財政調整基金を繰り入れたことが挙げられると思います。
 2点目は、昭和63年の「自ら考え自ら行う地域づくり事業」(ふるさと創生1億円事
業)を契機といたしまして、地方債元利償還金の交付税算入などの財政措置が行われる「ま
ちづくり特別事業」「ふるさとづくり特別対策事業」などが創設され、本市においても平
成4年度から6年度にかけて図書館、保健福祉センター及び白沢・望郷の湯などを整備し
てまいりましたが、これらの地方債の償還が現在も継続していることが挙げられます。
 3点目は、地域の基幹産業である農林業と観光の振興を図り、月夜野インターチェンジ
から昭和インターチェンジまでを横断的につなぐ広域農道「望郷ライン」の建設に係る負
担金として、平成16年度から平成30年度までの15年間にわたって、毎年度約2億7,
000万円の償還費が必要となったため、新たに財政負担が増加したものであります。
 以上申し上げました内容が現在の財政状況を招いた原因と捉えておりますが、これまで
に実施してきた大型事業についても、それぞれの時代において市民福祉の向上を図るべく
最大限に配慮した結果であったということもご理解いただきたいと思います。
  次に、今後の財政推計はどのようにたてられているのかについてでありますが、平成1
8年4月に、第五次総合計画の策定資料として平成19年度から平成23年度までの前期
5カ年の中期的な財政見通しを立てましたが、平成20年度予算編成においては、行財政
改革を図るための組織として設置した「沼田市行財政改革実施本部」の検討結果に基づい
て編成するという、前年度までの編成方法を抜本的に改めたことにより、平成20年度の
予算規模も中期財政見通しよりも約16億円少ない規模に抑制したため、平成21年度以
降の数値についても推計数値を大幅に下方修正していくことになります。
 次に、市町村合併の影響についてどのように考えているのかについてでありますが、本
市のように、平成17年3月31日までに合併した市町村については、合併に伴う国の財
政支援措置として、普通交付税の算定の特例等により大幅な削減はないものとされており
ましたが、実際には先ほど申し上げましたとおり、三位一体の改革などにより国庫補助負
担金の大幅な削減が行われたことに加え、一般財源である地方交付税についても総額の抑
制と国税収入の減少などにより予想を遥かに上回る削減幅となっており、このことが財政
基盤を大きく揺るがすこととなっているものであり、現在の財政状況を招いた原因として
直接的に市町村合併が影響しているものではないと考えております。
 次に、新年度予算や行政改革の取り組みにおける市民生活、地域経済に対する影響をど
のように考えているのかについてでありますが、新年度の予算編成や行財政改革の取組に
当たりましては、できる限り市民生活や地域経済に対する影響を及ばさないように配慮さ
せていただいたところでございます。
 新年度における施策の中で、とりわけ市民生活に対して影響すると思われる扶助費につ
きましては、原則として削減対象項目からはずすこととし、また、補助金等につきまして
も、公益上の必要性、効果、経費負担のあり方等の観点から全面的な見直しをさせていた
だきました。
 次に、普通建設事業につきましては、厳しい財政状況を反映して、新規事業は原則凍結
とし、継続事業につきましても、事業計画の延伸や規模縮小などにより、大幅な削減とさ
せていただいたわけでありますが、その削減分を補てんするために、市民生活に密着した
道路や各公共施設に係る修繕工事をはじめとする維持補修費につきまして、前年度当初予
算額以上の事業費を確保し、市民生活や地域経済に対する影響を少しでも軽減するよう努
力してまいったところであります。
 次に、財政健全化、市民生活の向上にどのように取り組むのかについてでありますが、
まず、財政健全化の取組につきましては、現下の厳しい財政状況を反映して、経常収支比
率及び実質公債費比率が、平成18年度決算において大幅に上昇したことから、行財政改
革に取り組んでおります。その最大の目的は、極めてひっ迫した危機的な財政状況にある
本市が、将来にわたって持続可能な財政運営を維持していくことであり、これまで以上に
行財政改革を推進し、財政の健全化に一層努めてまいりたいと考えております。
  次に、市民生活の向上に対する取組につきましては、まず、「市民の安心安全を確保す
るための事業」としまして、住宅・建築物耐震改修等事業、小中学校の耐震診断・耐震補
強事業及び市民体育館の耐震診断事業などを実施し、児童生徒をはじめ市民の安全確保に
努めてまいりたいと考えております。また、「未来を担う子育て関係事業」といたしまし
て、母子健康保健相談事業では、未来を担う子どもと母親に力を注ぐものであり、民間保
育所運営補助事業及び学童クラブ運営補助事業では、私立保育園、学童クラブの更なる充
実を図ることによって、子育て事業の推進に積極的に取り組んでまいりたいと考えており
ます。
  次に、下水道事業について、現状と今後の取り組みについて、下水道事業の状況と料金
値上げの根拠、市民生活に与える影響についてでありますが、本市の下水道事業は、旧沼
田市が昭和53年度、旧白沢村が平成6年度及び旧利根村が平成7年度に事業認可を取得
しまして事業運営を行っておりますが、下水道事業の財政状況は、一般会計同様大変厳し
く、一般会計からの多額の繰入金、使用料収入では施設の維持管理経費が賄えない状況、
そして建設事業に要した多額の債務残高があります。事業運営に対しましては、雨水公費
・汚水私費の原則でありますが、一般会計からの多額の繰入金については、税の公平負担
及び市財政に及ぼす影響が大きく、行財政改革を余儀なくされていることから、今回維持
管理費が概ね賄える下水道料金に改定するものであります。
 市民生活に与える影響についてでありますが、地域経済がはかばかしくない中で、料金
の引き上げは市民の皆様にとって大変厳しいことだと思います。しかし、これを放置しま
すとその付けを後世に残すこととなり、今現在よりももっと厳しい見直しを行わなければ
ならないことが想定されますので、ぜひご理解をいただきたいと思います。
 次に、これからの事業、汚水・雨水はどのように進められるのかについてでありますが、
下水道は、生活環境の改善、公共用水域の水質保全及び浸水防除等を目的として行ってい
ます。
 整備状況は、汚水では市全体の事業認可区域1,157ヘクタールに対して整備率78
パーセント、雨水では旧沼田市のみの計画でありますが、事業認可区域657ヘクタール
に対して主要幹線整備率23パーセントであります。
 下水道の整備につきましては、多額の費用と長期の期間が必要でありますので、厳しい
財政状況の中で市民の期待に応えていくために効率的に事業を進めていきたいと考えてお
ります。また、事業運営に当たっては、使用料及び分担金については合併時の協議事項に
配慮し、維持管理については、引き続き事務の効率化と、水洗化率の向上及び料金の収納
率向上の取り組みを図っていきたいと考えております。
 次に、計画区域外についてどのような対応が行われるのかについてでありますが、生活
排水による公共用水域の水質汚濁を防止するため、平成10年度に沼田市合併処理浄化槽
設置事業費補助金交付要綱を制定し、平成13年度から公共下水道事業認可区域及び農業
集落排水事業計画がある区域以外の市が定める地域の設置者に補助金を交付しておりま
す。また、下水道未認可区域においては、引き続き合併処理浄化槽による水洗化の普及を
図るとともに、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換を促進してまいります。
 以上申し上げまして、大東議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、通学路
の安全対策につきましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げ
ます。
◇議長(金井康夫君) 教育長。
              〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 大東議員のご質問にお答え申し上げます。
 通学路の安全対策について、通学路の状況とこれからの取り組みについて、通学路の状
況と安全対策にどのように取り組んできたのかについてでありますが、市内各小中学校に
おいては、保護者、地域住民、関係機関等との連携、協力のもと、現状においては、児童
生徒にとって、安全な通学路が確保されているものと考えております。
 しかしながら、安全な通学路の確保については、交通量や通学距離、不審者や熊の出没
などの課題に加えて、とりわけ沼田市特有の地形や気象上からくる課題も多く、常にその
課題の克服のための努力が必要な状況であると考えております。
 安全対策への取り組みですが、教育委員会といたしましては、昨年1月に作成した沼田
市独自の安全対策モデル「セーフティ沼田」の活用を図るなど、市内小中学校の安全にか
かわる指導の徹底を図って参りました。また、保護者や地域住民による交通安全指導や声
かけ運動の推進、警察との情報の共有や防犯教室への協力依頼、関係部局との調整等、学
校、保護者、地域、関係機関等との連携、協力のもと、その対応に努めて参りました。
 次に、登下校時における事故等の状況とその対応はどのように行われてきたのかについ
てでありますが、平成19年度の交通事故については、児童生徒の下校時に2件あり、1
件は自転車で下校中に突風にあおられて転倒しての事故であり、他の1件は徒歩で道路を
横断中に、走行中の車と接触しての事故でありました。対応については、当該児童生徒の
けがの治療、安全指導及び心のケア等に努めるとともに、道路の横断の仕方や、自転車の
正しい乗り方等の具体的な指導や、児童生徒一人一人の安全に対する意識を高めるための
指導など、安全教育の充実に努めているところであります。
 次に、通学路の安全対策にどのように取り組むのかについてでありますが、沼田市独自
の安全対策モデル「セーフティ沼田」について、再度、学校現場の意見を収集し、さらな
る改善を図るとともに、その活用を図るなど、現状の取り組みをより充実、強化して参り
たいと考えております。また、通学路の安全は地域全体で確保するという観点から、保護
者、地域住民や関係機関等との一層の連携、協力を図って参りたいと考えております。
 今後とも、教育委員会といたしましては、通学路をどの道よりも安全な道にするために、
各学校と一体となって、その対策に万全を期して参りたいと考えております。
 以上申し上げまして、大東議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇20番(大東宣之君) ご答弁をいただきましたので、引き続き何点かにわたって質問
をさせていただきたいと思います。
 まず始めに、行政改革について。財政状況を招いた原因と今後の財政推計についてお伺
いしたいと思います。
 こうした今の財政状況を招いた原因について、市長は「国の問題」、「市の問題」とい
うふうに分けてお答えをいただいたわけですが、特に、この国の問題としてあげられる構
造改革路線による三位一体の改革等、地方への財政支出の削減というのは、これは小泉内
閣以前からすでに始まっていたのではなかったかという感じがします。そうしたことにつ
いての認識が甘かったのではないか。それが市町村合併にもつながってくるわけですが、
そういった点での甘さが一つあったのではないかと思いますが、市長としてはどのように
お考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) もうこの小泉改革といわれた三位一体改革の関係等については、
私が申すまでもなく、すべての地方自治体、47都道府県も含めまして、大きな期待を寄
せ、そしてそれに基づいての分権化ということの流れの中でとらまえていたという経過が
あったわけでございますけれども、もともと私は、どうしても人口が少ない地域が不利に
なるなということは常々思っておりまして、この相対の関係もさることながら、場面、場
面で、地方の面積が広くて人口の少ない地域に対する配慮は一環して申し続けてまいりま
した。今次、皆さん方から大変重要な質問をこの議会にいただいております。私の立場か
らいたしますると、機会を見る度に、今まで申し上げてきたことも含めて、国の方に向か
って、地方の実態等伝え、そして先々に対する対応方を、私どもの方からも要請をしてま
いりたいというふうに思っております。今議員がおっしゃられた分析の問題でございます
けれども、私どもといたしますると、毎年、毎年、財政当局を中心といたしまして、一生
懸命これが対応には努めてきたつもりでございますけれども、結果的にこういうような状
況になっているわけでございます。いずれにいたしましても、議員ご指摘のように、今後
しっかりとした対応を図ってまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解を賜り
たいと思っております。
◇20番(大東宣之君) 全国の市町村を見た場合、沼田市のように、面積が広い、狭い
はあるにせよ、人口が少ない地域の方が圧倒的に多いのではないか。市町村の方が。群馬
県で見た場合でも、人口の多い地域というのは、前橋、高崎、そして東毛といった一部の
地域、渋川以北の、北毛地域と言われる利根沼田、吾妻、そしてまた甘楽、富岡、多野、
藤岡といったところは、やはり人口が圧倒的に少ない地方のが多い。これはもう全国的に
そういう傾向にあるのではないか。しかし、今市長がおっしゃられたように、人口が少な
くて面積の広い地域に対する配慮というのがなされてこなかった。なされていないという
のが現状だと思いますが、全国的にそういう状況にあるにも係わらず、そういった配慮が
されてこなかった。そこには一つの大きな問題があるにせよ、やはりそういったことにつ
いての認識、地方が切り捨てられていくという危機感というのが希薄ではなかったのかと
いう感じがするわけですが、そういったことについての認識はどのようにお持ちだったの
か。再度お聞かせいただければと思います。
 そして、沼田市独自の問題として、図書館や保健福祉センター、望郷の湯の建設等をあ
げられましたが、じゃあ図書館はどうなのだと。県内で、玉村に継いで2番目に利用率が
高かったのではなかったのか。望郷の湯も、近隣にたくさん同じような施設があるにも係
わらず、利用者はさほど減ってはいない。利用者は非常に多い。そして保健福祉センター
が開設されたことによって、子どもやそしてお母さん方の健康、さらには、ガンの検診等
々ですね、市民の健康に果たしてきた役割は非常に大きいのではないか。まさに子どもか
らお年寄りまで一環した取り組みができるようになった。そういった意味では、ある意味
いくらお金をかけても必要な施設ではなかったのか。やはりそういった必要な施設、沼田
が遅れてきていたわけですから、当然そういった建設が必要ではなかったかと思います。
そして、現状、利用状況を見てもそうした状況なのですから、ここに問題点を見いだそう
とするのは、私は問題があるのではないか。そういって利用されているもの、市民が喜ん
でいるもの、そういったものに対して、財政的負担を後年度行っていくということも、こ
れは当然、あり得ることだと思います。もっと他にいろいろな問題があったのではないか
と思いますが、市長としてどのようにお考えなのか。改めてお聞かせいただければと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) まず、前段のご質問でございますけれども、まもなく4月に市
長会関係の会議があろうかと思いますが、やはりその場で、今の状況が現実のものとして
ありますので、発言の機会を得て見たいと思っております。なお毎年、地元選出の、つま
り群馬県選出の国会議員、衆参両議員と12市の市長が、毎年意見交換会がございますけ
れども、そういうような場面では、番度、私は申し上げてきた経過がございました。ただ
総じて私が、総体的には、その時点の言葉を借りるならば、至急派的なところのとらまえ
方をされていたことは否めません。ですから、緊張感を持っていたつもりでございますし、
今後も実態としてこういう実態にあたっておりますので、さらに議員のおっしゃったよう
なことを真摯に受け止めて、努力をしてまいりたいと思っております。
 2番目の、市のいわゆる要因としての2点目の、私どもの答弁、説明でございますけれ
ども、やはり実態として確かに、おっしゃるように保健福祉センターの利活用が大変いい
流れにある。図書館も立派に推移をしている。あるいはまた両温泉も立派に推移をしてい
る。このことは率直に私どもも評価し、天下にもそういったことは申し上げていきたいと
思っております。ただ実態として、間違いなくこの事業を推進するにあたって、地方債を
発行して、そして当然それに基づいたところの償還は、これはもう宿命的でございまして、
必ずそういう要請がくるものでございます。そういうようなことが、やはり大きく重なっ
てきたということは、やはり率直に認めていかざるを得ないと思いまするし、そういうよ
うなことで申し上げたわけでございます。
 従いまして、その行政効果等については、これは何ら議員が言われているとおり私自身
もそういうふうな評価をさせていただいているのでありますけれども、地方債の償還は、
間違いなくお金を使ってきたわけでございますから、当然その責務は発生してくるわけで
す。従いまして、そういうふうな形での説明、あるいはまた答弁をさせていただきました。
◇20番(大東宣之君) いろいろな原因の中で、財政的困難な状況が生まれてきたと。
そういった中で、国の問題、さらには沼田市独自の問題という形で、市長はご答弁いただ
いたわけですが、やはりひとつここで考えていかなくてはならないのは、我々議会も含め
て、当局、市長、職員の方々含めて、どれだけやはりこうした財政問題に真剣に取り組ん
できたのか。そしてまたこれからいくのかという、そういった姿勢が常に問われているの
ではないかというふうに、いつも私は、常々感じているわけですけれども。とりわけこの
厳しい状況の中にあって、国の動向に対する的確な対応、さらには、市民要望を答えなが
ら、なおかつ財政問題に取り組んでいかなくてはならない。そういった中で、どういった
事業を選択をしていくのか。また評価をしていくのかということが常々求められているの
ではないかと思います。
 そうした中で、私は先ほど言いましたように、例えば市長があげた図書館や保健福祉セ
ンター、望郷の湯等々ということよりも、やはり問題は、そこより額が少なかったとして
も、本当に効果が上がっているような事業をしてきたのかどうか。そういったことの点検、
チェックがやはり今必要ではないのか。そういったことが今求められているのではないか
と思います。再三再四言ってきましたが、沼須の土地改良に絡んでの運動公園の問題、ま
た、中心市街地の土地区画整理事業、こういった大きな問題があって、やはりこうした事
態を招いてきているのではないか。そういった点についてのしっかりとした分析がやはり
今必要ではないか。それから、そういったことがあってこそ、これからの財政の健全化、
そういったことに役立っていくのではないかと思いますが、市長としてはどのようにお考
えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がおっしゃられたようなことにつきましては、この当初予
算を議会の皆様方にご提案をさせていただくという経過の中で、今おっしゃったようなこ
とについての検証は、早急にすべく展開を図っていきたい。こういうふうに思っておりま
すので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇20番(大東宣之君) しっかりと過去についてそうした検証をしながら、未来に向か
ってどういう方向で進んでいくかということをしっかりと計画立てていく必要性があるの
ではないか。そうした過去の取り組みの中における一つの問題として、市町村合併がどう
だったのか。先ほどこの市長の答弁では、さほど大きな影響がないみたいなお答えをいた
だいたのではなかったかという気がするのですが、しかしもともと財政力の弱かった同士
の市村が合併をしたわけですから、これはひとつ大きな問題として今これがあるのではな
いか。合併してこれもまた解消するというわけにはいきませんけれども、やはりそうした
状況の中で、こうした問題が生まれてきているのではないか。特に、三位一体改革の時期
と重なってきたわけですから、さらにこれが財政的に大きな拍車をかけてきたのではない
かと思いますが、もともと財政力の弱かったところ同士で合併をしたわけですから、もと
もとこうした市町村合併には無理があったのではなかったかという気がしますが、市長と
しては、どのようにお考えなのか。改めてお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 合併の問題につきましては、今回の施政方針の冒頭に述べたと
おり、今までの歴史的な経過や、そして持ち味の違う自治体が同じ心を持って、そして頑
張ろうということで決意をいたしまして、平成17年の2月に合併に踏み切ったというこ
とでございます。当然、そういった財政の厳しさというのは、利根沼田の当時の1市2町
6カ村、同じようなその局面を迎えていたと思っております。そういった中で、真摯に協
議会に望み、そして合併になったという経過を踏まえますと、やはりしっかりと前向きに
受け止めて、今後発展させていくということが大事だと思っております。
 同時に、その財政力の弱い者同士が云々というお話でございましたけれども、これは全
国津々浦々、そういったことは宿命的な形の中で、日本の戦後の地方自治体の歴史の中に
横たわっていたということはあると思います。ただ、そこだけが云々というのではなくて、
やはりどうしても合併に伴うところの財政支援措置としての普通交付税等の算定の特例等
によって、いわゆる大幅な削減はないというふうにとらまえておったわけでございますけ
れども、それが現実的には厳しいものになったということでございまして、直接合併が引
き金になっているということではないのではないか。こういうふうに申し上げたわけでご
ざいます。
◇20番(大東宣之君) この合併以前から、地方に対する財政支出については減少傾向
にあったわけですから、やはりその時点でしっかりと財政的な見通しを持って望んでいく
必要性があったのではなかったかという気が、私は今でも持っています。
 続いて、新年度の予算には、さらには行政改革の取り組みによって市民生活や地域経済
に対する影響についてどのように考えているかということですが、先ほども述べたように、
補助金のカットや職員給与のカット、さらには、公共下水道の料金の値上げが提案をされ
ているわけです。こうした状況の中にあって、市民の生活がますます厳しくなっている中
で、こうした予算の編成ということにあっては、市民生活がますます厳しくなるのではな
いか。さらには、地域経済に与える影響、これは深刻なものをもたらすことになってくる
のではないかと思いますが、再度、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今回、議会の皆様方にご提案する際に、やはり沼田市そのもの
の財政が持続可能な展開になるためにはということの観点から、思い切った財政の関係を
とらえての提案になったわけでございます。確かにご当地のように、第一次産業と観光と、
それから公共事業が大きく地域経済に及ぼす地域にあったということをとらまえたとき
に、普通建設事業、つまり投資的経費が大幅に減ぜられたということにつきましては、熟
知たる思いがございます。しかしながら、一方におきまして、やはりよくとらまえてみる
と、それぞれの重要な、いわゆる建設関係につきましては、しっかりと予算措置をさせて
いただいたつもりでございます。市民生活の中にあっては、できるだけソフト事業を優先
させていただきまして、そして、各関係のところに配慮をさせていただいてきたという経
過がございますので、ご理解を賜りたいというふうに思っております。
◇20番(大東宣之君) 先日の同僚議員の一般質問で、市長は将来的には170億円程
度の財政規模、予算規模にしていきたいということのお答えがあったと思います。今年度
の予算から比べて30億円近くさらに減少をしていくわけですが、それでは、170億円
になったら市民の暮らしは豊かになるのですか。安心して暮していけるのですか。地域の
経済は発展するのですか。そういったやはり今やらなくてはならない、こうした大変な状
況の中にあって、沼田市として市民の暮らしをしっかり支えていく。地域の経済を活性化
をさせていく。そのためにはどういう予算立て、どういう取り組みをしていくかというこ
とがまず先にあるべきではないかと思いますが、この170億円というのが、どういうこ
とでそのようなことをお考えになられているのかお聞かせいただきたい。そして、それに
よって市民の生活が豊かになるのか。地域経済が活性化していくのか。どのようにお考え
なのか。市長にお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、先々の財政等の推計について内部においては
分析をしておかなければなりません。そういうようなことを考えたときに、公債費の適正
化計画は、これはもう待ったなしでございまして、平成25年度に17.5パーセントま
で落とすという、そういうこともこれはやむを得ない。ひとつの指導が上位機関からござ
います。そうすると概ねそれに見合った形の中で、内側の財政部局においてはある程度数
値のとらまえ方をしていかなければなりません。先ほど、現時点で、30億円くらいの削
減になるのではないかというお話でございましたけれども、私どもは20億前後と見てお
ります。同時に、当然、新年度には新年度のまた予算編成等がありますので、これらを私
どもがとらまえている推計と照らし合わせながら、当然そのときの経済の状況だとか、国
の施策の動向だとか、あるいは県政策の動向だとかというものを踏まえたときには、これ
が全くこのとおりにはいくということにはならないだろう。ある程度そこは柔軟性を持っ
てみる必要があると思います。
 ただ、現時点では、先般の一般質問等についても、昨年の9月決算の財政部局の答弁等
々連動いたしまして、170億円台を目途にしていくということがいいのではないかとい
うこと。これは179億9,999万も170億円台になりますので、先ほど申し上げま
したように、ややその辺のところは長短があるかと思いますけれども、概ねそういうよう
なことを財政部局では見通しを立てた形の中で、今後の対応を図っていくということにな
ろうかと思っております。
◇20番(大東宣之君) ですから、財政的に見て、この程度が適正だということが、前
回の同僚議員の一般質問でもお答えをいただいて、今も同じようなお考えが示されたので
はないかと感じたわけですが、問題はですね、やはりこういった財政予算によって市民の
暮らしが豊かになるか。安心して暮していけるのかどうかなのです。そして、地域の経済
がこれによって発展をしてくるのかどうか。やはり国の予算が、国の経済や様々な分野に
与える影響が大きい。それと同じように、市の予算は市民生活に直結しているわけです。
ですから、それによって市民生活が豊かになったり、安心して暮していけるようになる。
地域の経済が発展できるように。そういったことになるのではないか。ですから、170
億円にすればそうした市民の暮らしが安心して豊かになれるのか。そして地域の経済が活
性化するのかどうか。そういったことから見ていく必要性があるのではないかと思います
が、市長としてのお考えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、議員がおっしゃっている市民の生活の安心とか、あるい
は発展ということについては、当然そういうようなことを主眼にしながら予算編成にあた
ることは申すまでもございません。ただ、現状のこの状況を打開していくためには、やは
り数値形成をある程度とらまえていかないとなかなか流れをうまくとらえまることはでき
ません。従いまして、そういうようなことをひとつの大きな推計、つまり目標といってよ
ろしいでしょうか。そういうふうな形でとらまえております。繰り返し申し上げますけれ
ども、時の状況に応じては、これをコンクリートで固めてとらえているのではなくて、あ
る程度柔軟に処していかなければならないと思っております。言うまでもなく、市民の生
活が安心で、安全であるということを配慮しながら、これらについての対応を図っていく
ということになります。
 ただいかんせん、先々にこのツケが及ばないようにするためには、どこかで歯を食いし
ばって、そして頑張っていかなければならないという、そういう瀬戸際にきているという
ことは、私自身、十二分に認識をしておりまして、そういうようなことから、今回、大変
皆さん方から厳しいご意見をいただいているわけでございますけれども、何とか皆さんの
ご理解、あるいはまたご指導をいただいて、この状況を打開してまいりたいというふうに
思っているところでございます。
◇20番(大東宣之君) やはり我々議員もそうですし、市長もたぶんそうだと思うので
す。市民の暮らしが豊かに、そして安心して暮していける。そうした街づくりを目指して
いる。そうした街づくりを常に考えているというふうに思います。ですから私は、この予
算を立てる際に、いろいろな財政的な問題がある。それを打開しなくてはならない。それ
は当然のこととしながらも、今の市民の暮らしをどう支えていくのか。地域の経済をどの
ように発展させていくのかということから進めていかないとおかしいのではないか。小泉
さんは、「痛み耐えれば明るい明日がやってくる」みたいなことを言いました。いったい、
いつまで我慢すれば明るい明日がやってくるのか。あの人はもういなくなってしまった。
しかし、明るい明日などやってこない。市長は今おっしゃったように、歯を食いしばって
頑張れ、頑張れと。痛みに耐えるのだと言っていて、じゃあ一体いつまで痛みに耐えれば
沼田市民は安心して暮していけるようになるのですか。これが170億円になったら安心
して暮していける、豊かになれる、地域経済が活性化するということになるのでしょうか。
お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろな意味で、財政が潤沢であれば、これはまた当然そう
いう意味では市民生活にはいろいろと波及させることが十二分に可能だと思います。しか
し、ご案内のとおり実態の中にあって、先々につけを残さないためには、どこかで一つこ
こは頑張っていかなくてはなりません。そういった中で、今議員がおっしゃっているよう
に、市民生活の安心、安全のために、あるいは幸せのためにどうなのだと言われたときに、
できるだけ今回の冒頭の予算はソフト事業に配慮した形の中で対応を図ってきたという経
過がございます。今後のそういうソフト事業に神経を使っているということについては、
やはり流れ的には、今後そういうふうなとらまえ方をしていかないとなかなか難しいかな
というふうに思っております。従いまして、市民の生活に密着したところに、いろいろな
意味で配慮していくということが今後求められていくのではないかと、こんな認識でおり
ます。
◇20番(大東宣之君) これは決して市長の責任であるというふうには思っていないし、
やはり今の大きな国の流れの中で地方がいじめられている。ある意味こうした沼田と同じ
ような地方都市に住んでいること自体が、ある意味、不幸の始まりではないかというよう
な感じすら持たざるを得ない。そういう国の今のやり方、そういったものには私自身、憤
りを感じております。しかし、今ここに住んでいらっしゃる5万5,000の市民の方々
の安心、安全、そして地域の発展、そういったものについては、我々議員としても、市長
としても、常に努力をしていかなくてはならない、非常に困難な課題ではないかと感ずる
わけです。そうした中で、どういう形の中からこうした市民の安心、安全を、そして豊か
さを、さらには地域の活性化を求めて、作り上げていくかというようなことから、こうし
た新年度予算の組み立て、さらには行政改革の取り組みというのが必要になってくるので
はないかと。痛みに耐えて明るい明日を待つというふうに言われても、もう痛みに耐えき
れない、もうそういうところに今、我々多くの市民の方が来ているのではないか。そして
地域経済もなかなか活性化をしてこない。そうした中で、普通建設事業費が減らされ、そ
して新規事業がないという中では、地域経済の活性化にも厳しい状況になっているのでは
ないかと。そういうふうにこの新年度予算、さらには、これから進められるであろう行政
改革の取り組みを見ると感じぜざるを得ない。そういった意味では、この市民を豊かに、
そして安心して暮していけるようにするのが、行政の仕事、そして市長の仕事、また我々
議員の仕事ではないかと思いますが、市長としての考えを再度お聞かせいただければと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げましたとおり、当該地区の主要産業とすると、
第1次産業、あるいはまた観光、それから、どうしても公共事業に頼る経済の流れがあっ
たということは否定できません。従いまして、今後もそういうようなことはしっかりとと
らまえた形の中で対応を図らなければいけませんけれども、何といっても、市の、この屋
台骨がどのようになっていくのかということになったときに、今後は、できるだけ生活に
密着した、市民生活に密着したところに配慮して、できるだけソフト事業を選考させてい
きたいというようなことから、今回も4つの目標を立てさせていただきまして対応を図っ
たところでございます。いずれにいたしましても、この厳しい流れというものを、どうい
うふうに打開していくかということになりますると、国民こぞっての大きな課題であろう
というふうに思っておりまするし、私自身も、市の、行政の、責任ある立場からいたしま
すると大変熟知たる思いがございます。しかしながら、ここのところは何とか歯を食いし
ばって、乗り越えていかなければならないということを改めて決意を新たにしているとこ
ろでございます。今言う、豊かな、あるいはまた安心をということについては、今後、議
員の方からもいろいろとお知恵をいただければ大変ありがたいというふうに思っておりま
すので、よろしくお願いをしたいと思っております。
◇20番(大東宣之君) 大変、沼田市を取り巻く厳しい状況というのがたくさんあると
思います。そうした中で、やはりしっかりとやっていくことが必要だと。何度かこの一般
質問の場で、私は、上杉鷹山の話をしました。改めて、政治がやるべき仕事とは何かと考
えたときに、彼が言った、「民を富ませることが政治の仕事だ」ということを私は肝に銘
じて、これからも議員活動は続けていきたい。そして、夕張のようなことは絶対にさせな
いという決意の基で私も議員活動をやっていきたい。そして、市長として、こういう厳し
い状況の中にあって、どのように取り組んでいく心づもりなのか。改めてお聞かせいただ
きたいというのと同時に、やはり私は、まだまだ本来削るべきところというのはいくらで
もあるのではないかと。そういったところにしっかりと目を向けていく必要性があるので
はないか。先ほども若干申しましたが、これは過ぎたこととしても、沼須の土地改良に絡
んでの運動公園の問題、あんなのは県にやってもらえばよかったのですよ。あんなのにな
ぜ沼田が多額のお金を使わなくてはならなかったのか。そういった反省の弁は聞こえてこ
ない。さらには、中心市街地の土地区画整理事業、新年度でも2億円の予算が付いている。
他のものは削って区画整理の予算だけは増えている。栗原橋の建設2億円以上、これは両
側の土地がまだ確保できていない。そして道路についても、拡幅する計画が立っていない
というふうに聞いています。大変だ、大変だということを言いながら、そういったこれか
らの事業の進展の目処が立っていないところにそういったお金を使っているのではないで
すか。それじゃあ納得できないのですよ。そういったところにこそメスを入れることが必
要ではないかと思います。再度市長のお考えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今ご指摘いただいたいくつかの諸問題につきましては、それぞ
れの時系列がございまして、そしていろいろと対応方を図ってきた経過がございます。が
ゆえに、このところはとにかくやらなければ後には引っ張れないというところについては、
やはり決断が必要だったし、また決断が迫られました。ご指摘されている関係等について
も、十二分に内部で精査をして判断をしてきた経過がございます。おっしゃるように、今
後しっかりとした主要事務事業関係等については検証いたしまして、そして後に遺憾なき
よう図ってまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解を賜りたいと思っており
ます。
◇20番(大東宣之君) 私が新年度の予算を見たときに、先ほども言いましたように、
土地区画整理事業、栗原川の橋の建設、それをするために他の部分を削ったのではないか
というような気さえしております。細かいことについては、また予算の委員会の中でお聞
かせをいただきたいと思いますが、やはりそういったやるべきことはまだまだあるのでは
ないかと。そういったことをやってからいく必要の方がまずは先行させるべきことではな
いかというふうに感じております。そうしたことについて、さらにしっかりとやっていっ
ていただきたいということを市長に求めておきたいと思います。
 続いて、下水道の関係ですが、今度の議会で下水道料金の大幅な改定が提案されており
ます。この下水道料金の改定、値上げが市民に与える影響、また、今後の加入状況に与え
る影響については、市長としてはどのようにお考えなのか、お聞かせいただければと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、この下水道の関係は、今回いろいろと私ども
がですね、実質公債負担比率等を見たときに、これは連結になってくるということから、
総じて農業集落排水等も含めると、150億くらいの地方債現在高が出るようになりまし
た。それだけに、歴史的にこの事業には一生懸命取り組んできたという、その証左ではな
いかと思っております。ただ、本体の一般会計から繰出金が、確か平成19年度当初予算
で9億円強あったと思っております。今年度は削減を図って、7億円前後強になっている
と思いますけれども、そのようなことで、できるだけこの下水道会計が一般会計を脅かす
ことがないような形で下水道会計を今後運営していかなければいけないと思っておりま
す。従いまして、今後そういうような健全化を図っていくために今回、いろいろと市民説
明等も図ってきたという経過もございますので、ご理解を賜りたいと思っております。
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前11時02分休憩
      ─────────────────────────────
午前11時09分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
      ─────────────────────────────
◇20番(大東宣之君) 沼田市の下水道料金というのは、白沢、利根は別としても、も
ともとそんなに安い水準ではなかったはずです。今回、引き上げることによって、たぶん
県内トップクラスになってしまうのではないかと。もともと市民の生活自体も厳しい中に
あって、こうしたやり方、下水道料金を引き上げてくるということは、市民の生活に重く
のしかかってくる。さらにはそういったことが、加入率の停滞を招いて、さらに下水道の
会計を圧迫してしまうことにつながってしまうのではないかと。今やることは、料金を上
げるということよりも加入率をもっと高めていく。利根町の特環は加入率が低いというふ
うに聞いています。そういったところを大いに上げていく。高いといってもまだ70パー
セント、これを100パーセントにどうやって近づけていくのか。さらには、奥利根処理
区に対する負担金の見直し、こういったやるべきことがまだまだあったのではないかと。
そういったことがされない中で、この料金の値上げが提案されるということは、あまりに
も安易すぎるのではないかという気がしますが、市長としてどのようにお考えなのか。さ
らには、私が今申し上げたような加入率の向上、さらには奥利根処理区に対する負担金の
改善、こういったことについてどのように取り組んでこられたのか、教えていただきたい
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) 加入率の向上につきましては、当然、担当部課が一生懸命努力
をさせていただいているわけでございます。ただご案内のとおり、この下水道の持ってい
る宿命とも言われると思いますが、各ご家庭と主要幹線の距離がありますね。そういうこ
とがあったりした状況の中で、大変苦慮してきている経過がございます。今回、このよう
にお願いをせざるを得ないのは、繰り返し申し上げたいと思いますけれども、この節の財
政の流れの中で、特別会計等含めて一般会計と連結をして物事を見て、しかも下水道の地
方債残高が150億になっている、農業集落排水も含めてですね。そういうようなことに
なったときに、これまたいずれどこかで改革をしていかなくてはなりません。そういうよ
うなことから、今回、皆さん方にお願いをしているところでございます。
 いずれにいたしましても、これらを先送りすればするほどこれがまた大変な状況になっ
てしまうということを受けて、今回、いわゆるどこかで何かをしなければならないという
決断をさせていただいたということでございますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇20番(大東宣之君) 奈良町の農集排、これがスタートしたときに、加入率が確か3
割台、30パーセント台ではなかったか。議会側としても、加入率の向上に取り組むよう
にということで再三再四求めてまいりました。そうしたことによって今では70パーセン
ト台の加入率に上がってきていると。そういった職員の方々の取り組み等については十分
理解はしているつもりです。しかし、残念ながら、まだ公共下水含めてすべての地域で7
0パーセント以上、100パーセントに限りなく近づいているというような状況にはない。
そういったことで、やはり加入率の向上をさらに進めていくことが一つには経営の安定化
につながっていくのではないか。さらに利根町の特環については、加入状況があまり高く
はないと。そういったところをまず手を加えていく必要性があるのではないか。今市民の
生活が大変だということについては、市長も認識をされているのではないかと思います。
そういった状況にあるにも係わらず、さらに負担を市民に求めるということは、これは下
水道の会計にとっても決してよろしくない。さらには、市民生活にとってはますます厳し
い状況になるのではないかと。ですから、先程来言っているように、加入率を上げていく
こと。さらには、奥利根処理区への負担金、これらの改善の問題、そういったやるべきこ
とはまだまだあったのではないかと。そういったことをやっていくことがこの下水道会計
の健全化にもつながっていくのではないかというふうに感ずるわけですが、そうしたこと
への取り組みについてはどのようにされてきたのか。再度お聞かせいただければと思いま
す。
◇市長(星野已喜雄君) 繰り返し申し上げたいと思いますけれども、当然、加入率の向
上には、担当部課をはじめといたしまして、各関係職員が努力をし、そして処理区の負担
金の問題等についてもいろいろと担当の人間等が努力をしてきたという経過がございま
す。ただいかんせん、下水道の事業をやってきたというこの流れの中にあって、少なくと
も150億からの地方債を背負っているという、このこと。しかもそれは必ずお返しをし
ていかなくてはいけません。となると、当然下水道の普及を図りながら、さらにそのお金
を、地方債を返していくということになると、そこには一定の内部の熟知たるところがご
ざいます。従いまして、どこかで、誰かが決断をして、その対応方を図っていかなければ、
これから先々、ますます厳しい状況になっていくであろうというふうに思っておりまして、
今回のお願いになっているわけでございます。どうぞ深い理解をいただければと思ってお
りますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇20番(大東宣之君) この沼田市の地形、白沢、利根を含めて農業集落排水事業、ま
た特環でやってきたことがよかったのかどうか。やはりそういった事業をスタートさせる
にあたって、将来的な、財政的な負担の問題、そういった見通しにおいて問題はなかった
のか。やはり検証していく必要性があるのではないかと思います。そういったことについ
てしっかりと検証をしていっていただきたい。道路から宅地の広い関係があって、そこに
接続するまでの個人負担の問題等々で二の足を踏んでいく、さらには、1軒、1軒が離れ
ている。都市部と違って住宅地が密集をしていないという地域の中にあって、こうした事
業展開がどうだったのかどうか。やはりしっかりと検証していく必要性もあるのではない
かと思います。そして、これからの事業展開についてですが、今沼田南部地区が事業が始
められております。こうした地域は、土地区画整理事業をやるからということで何らの手
立ても講じてこなかった地域です。待ちに待って、ようやく下水道が目の前に来たと。と
ころがこういう財政状況の中で、もう事業がペースダウンをしてしまう。一体いつになっ
たらやってくるのだということになってしまうわけです。長い間、都市計画税を真面目に
払ってきているわけです。あの地域の方々は。しかし下水道が、これでは一体いつになる
のかわからない。そういうことになってしまうのではないかと。また、雨水対策において
も、あの地域が大雨が降ると溢れてしまうと。それを改善しようということで、片品川に
抜くために、沼須の土地改良と併せて事業が進んできているわけです。そうしたことにつ
いて、これからどのように対応されていくのか。再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 南部の雨水対策等については、新年度でも対応を図っていくと
いう流れになっていると思っております。同時にですね、これから先々を考えたときに、
環境ということをとらまえると、これらの問題等も含めて、いわゆる側溝関係等について
いろいろと配慮していくということが大事な流れになってきているなというふうに思って
おります。いずれにいたしましても、限られた財源の中でございますけれども、今議員ご
指摘の地域等についても、今後、建設部等を中心として、遺憾なきよう対応を図るよう努
力してまいりたいというふうに思っております。
◇20番(大東宣之君) 下水道の場合は整備をして、加入をしていただければ料金が入
っていくわけです。ですから、この事業を進めることと併せてしっかりと加入促進をして、
それがこの下水道会計にも影響を与えてくる。しかし片一方では、料金が上がってしまえ
ば二の足を踏んでしまう人もたくさん出てくるのではないかと。特に、沼田南部地区にお
いては、比較的若い世代がまだまだ多いわけですけれども、これが利根町などに行けば、
高齢化が進んでいる。地域の中においては、加入したくてもなかなかそういう状況にはな
らない。そういった側面があるわけです。ですからそういった地域の中の配慮というもの
も必要ではないかと思います。ですから、事業を進めることと併せながら、しっかりと加
入率を高めていく。さらには、奥利根処理区の負担の問題、そういったことの改善などを
取り組みながら、この料金にただ全て転嫁をするというやり方はぜひとも見直しをしてい
っていただきたいということを強く要望しておきたいと思います。
 時間の関係もありますので、続いて通学路の安全対策に移らせていただきたいと思いま
す。これまで市としても、しっかりとした取り組みが進められてきているのではないかと
思います。しかし、沼田市の場合は地形的な問題、さらには、気候的な問題から、本当に
この子どもたちの安全に向けて、これから先にわたっても注意をしていく必要性があるの
ではないかと。とりわけ、県道大間々線から上の学校、白沢ですと小学校、中学校、東中
学校、こういった地域に通っている子たちがいるわけです。ですから、こういった地形的
な問題、さらには利根町での問題、さらに薄根地区等々あるわけですが、こういった地域
での特殊な事情があるわけですから、しっかりとやっていく必要性があるのではないか。
例えば、防犯灯については、以前、質問で取り上げた金比羅坂については、この防犯灯の
電気料については市が負担をしているわけです。じゃあ例えば、白沢の県道大間々線沿い
から小学校、中学校に通っていく。そういった防犯灯の電気料についてもやはり市が負担
をしていく。そういった地域においては、単なる地域だけの負担ということにさせるので
はなくて、そういったことについては市で面倒を見ていくというか、やっていく、対応し
ていくというような取り組みなども必要ではないかと思います。また、道路の問題、たぶ
ん今でもやっているのではないかと思いますが、PTAの方々が安全パトロールなどをし
ながら、地域の道路の悪い場所等の改善要望等を出されているのではないかと思いますが、
そういったことをやはり迅速的に反映をさせていく。そうした取り組み等が必要ではない
かと思いますが、再度そうした取り組み、安全確保に向けた取り組みについてどのように
行っていかれるのか。お考えをお聞かせいただければと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
 基本的に沼田の子どもたちの通学路でございますけれども、議員ご指摘のとおり地形、
気候ございますので、大変な変化の中での生活をしておるわけであります。従って、通学
路の安全対策というのは、一度まとめたからそれで終わりということではありません。常
に環境の条件が変化しているのだという前提のもとに現場の情報を収集しながらタイミン
グのいい対応をしていかなくてはならない。こういうふうに考えております。
 先ほどの防犯灯等の問題もございますけれども、これはいろいろと、例えば通学路以外
の防犯灯と言いますか、どうするのかという問題もありますので、ちょっとここでの議論
は差し控えさせていただきますけれども。PTA、そして自主パトロール隊、私が最初そ
のお話を伺ったときから想像していた以上の、大変な、加速度的なスピードで、これら団
体の皆さんの、団体の結成、さらには活動、目に見張るものがございます。これは日常の
子どもたちの安全は勿論のこと、いわゆる通学路の道の隅々まで、いろいろ多くの人の目
で、心でチェックが入っていると。また、その情報をいただいているという観点からも大
変な力になっております。まさに人は石垣、人は城であります。ハードの部分もあります
けれども、やはり教育は人、通学路の安全の最終的な決定力は人の力だと、市民の力だと
思っております。今後ともいろいろとご指導いただきましたことを参考にいたしまして、
日々変化する通学路の安全について、市民と協力しながら、市民の力強いお力を借りなが
ら、安全のために万全を期してまいりたいと思っております。
 以上でございます。
◇20番(大東宣之君) 今教育長がおっしゃったように、これは子どもたちを持ってい
る親御さん、学校だけの問題ではなくて、やはり我々この市民全体となって考えていく問
題だというふうに私自身も思っております。そうした意味で、やはり地域に対する啓発や
働きかけ、またそうした情報提供なども、教育委員会、教育部としても積極的に取り組ん
でいっていただきたいというふうに思います。
 地域の中でやっているときにちょっと感ずることで、自分として感じていることなので
すが、小学校の子ども達が帰ってくる時間というのは冬でもまだ明るい時間、しかし中学
生が帰ってくる時間というのは部活等によって真っ暗になっている。そういった時間帯に
帰ってくる子もたくさんいるわけです。必然的に親御さんが送り迎えをするようなケース
もありますが、子どもたちがさっき言ったような、そういう林の中を歩いて帰って来ざる
を得ない。そういったケースもあるわけです。ですから、やはりそういったケース、ケー
ス、それにどう対応していくのか。隙間を埋めていくような対応も必要だと思います。今
教育長がおっしゃったように、大枠で、全市民が取り組んでいくのだということは、私は
それはそれで大いに結構だし、必要だと思います。しかし、個々のケースがあるわけです
から、そこに目を向けて、そういった隙間をどう埋めていくのかということをしっかりと
検討して、対策を講じていく。そういったことが必要ではないかと思いますが、再度お考
えをお聞かせいただければと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 全くご指摘のとおりだというふうに考えております。最初の答弁で申し上げました沼田
独自の対策ということで、セーフティ沼田というのは、たったこの1枚紙でございますけ
れども、この中にもきちんと明記をして校長会等では確認をしてございます。4項目大き
くあるわけですけれども、その中で2番で、「一人一人にあった登下校を工夫する。絶対
に一人にさせない登下校」という言葉を合言葉に努力をさせていただいております。通学
路の対応のみならず、特に教育においては、何十人という子ども達を束ねると。集団の活
動というのは束ねると非常にやりやすい部分があるわけでありますけれども。最終的には、
一人一人だと。特に学校をスタートするときには10人、20人かもしれないけれども、
極論を申し上げれば、どこのうちも家に入る、玄関の入る瞬間は一人であるということで
あります。そういう考え方から、どこまで束ねた指導ができるのかということであります
から、例えば集団登下校しても最後には一人になる可能性があるわけであります。先ほど
言うように、玄関口で一人になるというのは、これは極論でありますから、これは個人や
家庭に頑張っていただくとして、例えば500メートル、1キロ、この間が一人になって
しまうということもありますので、絶対に一人にさせない。例えば、集団下校後やスクー
ルバスを降りた後にやむを得ず一人になる場合には、教職員や保護者が付き添うこととい
うようなことで具体的な事項もこの中にはまとめております。若干コマーシャルになって
恐縮でございますけれども、これは教育委員会のいわゆる現場主義ということで、教育委
員会の事務局で机上の空論を作るのではない。現場の校長はじめ、教職員はじめ、PTA
の皆さんの、生の、現場の生の声を集めて整理したのがこのセーフティ沼田でございます。
今2年経ちますので事務局に指示をして、再度、学校現場から意見を聴取しておるところ
でありますので、一部修正等も入ると思いますけれども、今ご指摘の考えのとおり、一人
一人、最後は一人一人という観点のもとに、またこの新たな対策を練ってまいりたいと思
っております。
 以上です。
◇20番(大東宣之君) 時間になりますので、くどいようですけれども最後に、教育長
として、子どもたち、登下校、もう絶対事故、事件等に巻き込まれない。そういった安全
に向けては、教育長自身、さらには職員、またPTA、学校、そして我々地域の者が一体
となって取り組んでいく。そういった決意について最後にお聞かせいただいて、私の質問
を終わりたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
 何度か学校等に指導、助言する際もそうでありますけれども、こういうことを申し上げ
ております。子どもたちは大人の力で絶対に守り抜くのだと、こういう決意。皆で決意を
して頑張っていこうということであります。かといって、子どもたちは将来、または日常
的にも、現在もそうでありますけれども、自らが、自らの力で危険を予知する。これは危
ないぞ、この通りを通ったら危険だぞ。この時間はどうだろう。そういう危機感を予知す
る能力を身につけてやる。さらには、そういう危険に遭遇した場合に、それを避ける力。
危険の回避能力、予知能力と回避能力をつけてやる。こういう教育も片や非常に大事なわ
けであります。子どもたちがこれから自立して、どういう不安な、または不安定な条件の
中に生きていかなければならないかもしれませんので、大人が守りべくところは守り抜く
けれども、子どもたち自身がそういう危険を予知して、回避する力を持てるように、自立
できるように、学校現場でしっかりと教育していかなければならない。そんなふうに思っ
ておりますので、また今後ともいろいろとご指導をいただきながら頑張っていきたいと思
いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 以上でございます。 
      ──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君)  次に、大島崇行議員。16番。
              〔16番 大島崇行君登壇〕
◇16番(大島崇行君) 通告に従い、一般質問をいたします。
 本市も経済低迷の影響により、税収入や地方交付税の減少によって、財政状況は益々厳
しさが増しています。
 国の三位一体改革により、地方自治体は相当のあおりを受け、地方の小さな行政団体の
財政状況は後がない危機的な状況であると思います。
 昨年4月に、市長が本部長で行財政改革実施本部を設置し、経費の節減や事業の再編・
見直しなどの検討を進め、11月に各種団体の関係者に説明があり、平成20年1月下旬
に住民説明会が6会場で行われ、私も出席しましたが、市民から大変手厳しい指摘があり、
私も責任を感じたところであります。
 新年度予算が、2月15日の全員協議会で説明があり、「総合的にスリム化を図り、環
境問題、安心安全、子育てと教育、地域振興と交流を視点に、福祉を始めとする市民生活
に直結する事業を推進するものであります」とのことです。
 一般会計予算の規模は、198億4,238万1,000円、前年予算と比較すると1
5億6,258万6,000円、7.3パーセントの大幅な減であります。「将来にわた
って、持続可能な財政運営を維持したものです」と説明があり、「市税については、収納
率の向上、地方交付税については、地方財政対策との財政需要の実状、適債性、財源の有
効性を勘案し、更に不足する財源は財政調整基金から繰り入れ収支の均衡を図ったもので
す」とのことです。
 また、「市長はじめ特別職、一般職の管理職手当、また、全職員についても給料を削減
し、一丸となって行財政改革に取り組む」との説明がありました。
 市長にお伺いしますが、県内11市と比較して、沼田市の身の丈にあった予算が組めた
と思いますか。また、行財政改革と健全財政の維持が出来たのか、お伺いします。
 次に、市民協働の推進について
 財政が厳しい状況の中、多様化・複雑化する市民ニーズ、地域課題に対して、市の行政
サービスだけでは対応が困難な状況であり、地域の諸問題などを進めていくためにも、市
民と行政がそれぞれの役割を踏まえて協働のまちづくりを早急に進めていくことが必要で
すが、行政と市民協働の関連について市長にお伺いします。
 次に、工業の振興について
 財政の健全化の一つである企業誘致は、非常に厳しい状況の中、既存の企業に対しての
育成・支援が大事でありますが、昨年9月定例会の横塚農工団地の進入路の道路について
質問しましたが市長の答弁は「工業基盤の整備を行うのは厳しい状況でありますが、経済
の発展と地域の活性化、雇用の創出を図る重要な施策と位置付けております。道路整備計
画の調査を行い、沼田土木事務所との協議検討を進めている状況で、県道富士山横塚線西
側の旧道は、県道のため、引き続き沼田土木事務所に働きかけていく」との答弁ですが、
その後の進捗状況についてお伺いします。
 観光の振興について
 本市を取り巻く資源を生かした、観光の振興を図ることが責務でありますが、玉原高原、
老神温泉など、地域内の連帯を深め、利根沼田広域圏が一体となり、観光ルートの設定や
ネットワークを作り、資源と観光の新たな関わりが大事であります。市長が昨年11月か
ら東毛地区の新規交流事業として、今推進しています。また、本市出身の新宿区長である
中山区長の計らいで、新宿ハーフマラソンにも観光のPRと物産の販売にも出向き、先日
は川口の駅前広場でのイベント、太田市とは北関東自動車道の開通記念等、他市との交流
事業で着実に実績を積んでおりますが、今後の沼田市としての受け入れ体制についてお伺
いします。
 最後に、商業の振興についてお伺いします。
 郊外大型ショッピングセンターの進出の影響で本市もあおりを受け、中心市街地も更に
空き店舗が目立ち、ますます消費者が離れている状況であります。商店街の整備と都市交
流、あるいは観光客の街なかへの集客・誘導をどの様に考えているか、また、下之町の8
街区の整備が着実に進行し、上之町まちづくり研究会では事業内容等も発表されました。
事業計画で進めている整備期限も近づいている中、今後の街なか整備に対する市長の考え
をお伺いし、1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
             〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大島議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、みんなで築く地域の多様性を生かしたまちづくりについて、行財政改革について、
行政改革についてでありますが、本市におきましては、「効率的な運営による財政の健全
化」「簡素で効率的な行政運営」「開かれた行政運営と市民協働」の3つを行政改革推進
基本方針とした沼田市行政改革大綱及び実施計画を平成18年1月に策定し、行政改革に
取組んでまいりました。
 しかしながら、国の「三位一体改革」などの影響により、本市の財政状況は悪化の一途
をたどり、予断を許さない危機的な状況であるとの認識に立ち、昨年4月に市長をトップ
とする行財政改革実施本部を設置し、行政改革大綱を基本としながら、行財政改革の取組
について検討を進めてきたところであります。
 行財政改革の取組につきましては、行政運営経費の削減を中心に検討を進めてきたとこ
ろでありますが、今後につきましては、受益者負担の適正化、集中と選択による事業実施
などに取組み、健全な財政基盤確立のため、市長を先頭に、全職員一丸となって努力傾注
してまいりたいと考えております。
 次に、健全財政の維持についてでありますが、これまでのご質問にお答え申し上げたと
おり、平成20年度一般会計予算規模につきましては、前年度対比で大幅な削減を行いス
リム化に努めてまいりましたが、今後も経常収支比率及び実質公債費比率などの指標を念
頭に置き、平成25年度を目途に、更なる経費の節減により財政規模の適正化を図り、健
全財政の維持に一層努めてまいりたいと考えております。
 次に、市民協働の推進についてでありますが、地方分権が進展する中、市民意識も成熟、
価値観や生活スタイルも多様化し、市民ニーズも複雑・多岐にわたるようになりました。
そして、合併により多様な地域、団体も一緒になり、それぞれが抱える課題も様々であり
ます。
 この他にも、少子高齢化に伴う人口減少の問題、さらに、財政状況の悪化に対処するた
め行財政運営の効率化が早急に求められております。
 これらの問題解決として出てきた考え方が市民協働であり、公共的な役割を、市民や企
業と行政が一体となり、力を合わせて担っていくという考え方であります。今までの社会
システムの再構築という意味からも、行財政改革を推進するためにも、市民協働が大変重
要であると考えております。
 次に、活力を創造するまちづくり、産業について、工業の振興についてでありますが、
地方の経済状況については、景気回復を見せている地域や業種もあるようですが、本市の
企業及び経済については、依然厳しい状況におかれていると認識をしているところであり
ます。
 企業誘致等、工業の振興は本市の経済の発展、地域の活性化、雇用の創出、さらには活
力を創造するまちづくりのため、重要な施策と認識をしております。
 その中で、既存企業に対する育成、支援につきまして本市におきまして、地場産業の育
成に努める中で、「沼田市地域産業技術改善費補助金」、「沼田市産学共同研究費補助金」
などにより、地元企業等に新技術・新製品の開発を促進しており、国・県の支援措置等の
紹介や周知を含めて、地元企業の振興に努めております。
 また、工場等の新増設に対する税法上の優遇措置制度を設け、地元企業の育成及び新規
進出企業の支援を行っているところであります。
  なお、県道冨士山横塚線西側の県道につきましては、引き続き県土木事務所への要請に
努めておるところであります。
 次に、観光の振興についてでありますが、沼田公園や玉原高原、吹割の滝、老神温泉、
観光果樹園等の観光地や観光資源相互の更なる連携を図るため、沼田市観光協会、利根町
観光協会などの参加を得て、JR高崎線各駅での市独自の誘客キャンペーンを実施すると
ともに、都市交流事業や首都圏物産宣伝事業にも参加し、足湯、雪、ミス沼田などを活用
したイベント等、様々な機会を捉えまして、積極的に本市が魅力ある観光地であることを
PRし、誘客の促進を図っているところであります。
 また、ホームページに観光新着情報コーナーを設けて、週1回情報の更新をしながら、
最新の観光情報を発信しているところであります。
 これらの観光PRにより本市への観光客の増加を図るとともに、来訪した観光客のニー
ズに対応した地域体験型プログラムやガイドサービスなどについて研究を進め、滞在時間
を延伸し併せて来訪頻度を高くして、さらなる観光の振興と地域の活性化につなげて参り
たいと考えております。
 なお、都市間交流の今後の受け入れ体制についてでありますが、昨年4月に設置した沼
田市交流居住促進協議会は、グリーンツーリズム部会、受入体制整備部会、販路拡大検討
部会の3部会で構成されております。ここでは、都市部との交流促進から二居住生活さら
には定住に結びつける仕組みなどを協議・検討をしていただいております。本市の特色あ
る自然、文化、歴史、産品、人とのふれあいなど有機的な連携を図る必要がありますので、
地域での受け入れ機運醸成を含め総合的に取り組んでまいりたいと考えております。
  次に、商業の振興についてでありますが、本市における商業環境は、消費者の市外流出
や郊外型ショッピングセンターの進出により大きく変化しており、これに対応していくた
めには、魅力ある商店街の形成を図る必要があります。
 本市では、商店街活性化対策事業として、商業者の経営支援機関である中小企業相談所
への助成を行うとともに、商店街連合会などが実施する、わらべフェスタ柳波まつり及び
年末年始のイルミネーション併設イベント事業への助成を行っております。
 さらに、大商業祭への助成や沼田ふるさと館の運営委託を行うとともに、商工会議所と
連携しながら、沼田まつり、沼田ゑびす講、沼田だるま市など、時節に応じたイベントを
通じて、商店街の活性化とにぎわいづくりを支援するとともに、市街地への観光客の誘客
を図っているところであります。
 街なかにおける商業の振興についてでありますが、本年度につきましては、ソフト事業
として沼田市中心市街地活性化の会への運営費補助、活性化に向けた研修視察への事業費
補助、中心商店街を舞台として様々な団体が実施するにぎわいを創出する事業に対して支
援する商店街にぎわい創出事業補助の事業に取り組んでまいりました。
 ハード事業といたしましては、県の商業活性化支援事業を活用し、県と市で協調し商店
街づくり総合支援事業補助により、商店街の来街者用駐車場の整備を行い環境整備に努め
てきたところであります。
 また、市街地の整備改善と商業等の活性化のための一つの手法として土地区画整理事業
を取り入れ、平成10年度から平成25年度までの事業計画で進めておりますが、8街区
において着実に事業の進捗を見ているところであります。
 なお、上之町のまちづくり構想につきましては、昨年12月20日、市に構想書が提出
されたところでありますが、1月31日に上之町まちづくり研究会と第1回の会議がもた
れ、これまでに3回の会議を開催し、計画の摺りあわせを行っているところであります。
構想書につきましては、今後もお互いに議論を重ね、よりよい方向性を見出していきたい
と考えております。
 今後につきましては、土地区画整理事業の推進を図りながら、核施設の見直しと併せて、
ソフト事業を中心に取り組んでまいりますとともに、対話と協働を通じて進めてまいりた
いと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
 以上申し上げまして、大島議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇16番(大島崇行君) それでは、再質問したいと思います。
 その前に、私たち議員も、議会の活性化に関するということで検討委員会も立ち上げま
して、昨年12月に設置いたしまして、議会活動に取り組んでいこうということでござい
ます。今市長の方から答弁ございましたけれども、地域の住民説明会のことでお聞きした
いのですけれども、先ほど7日の日の同僚議員の答弁の中で、財政改革の大事な、市民の
説明会なので、副市長はもとより部長、関係課長を同席させての答弁でございますが、本
市の管理職の図を見ますと、市長、副市長、教育長、振興局長、この人たちが民間で言う、
会社で言えば、管理職に当たるということで、重役ですね。その方が、この大事な地域の
住民説明会に教育長はじめ振興局長も見えなかったと。これはよそは知りません。私は福
祉保健センターに行ったわけで、他の会場はわかりませんけれども。そういう意味で、こ
の沼田の大変厳しい財政状況の説明会に、教育費も2割くらいカットされているわけでご
ざいますから、それに教育長もいなかった。振興局長もいなかったということなのですけ
れども。その辺について市長どうお考えですか。
◇市長(星野已喜雄君) ご承知のとおり、私が行政の一番の責任者でございます。従い
まして、私が先頭に立って会場に当然、先般もお話をさせていただいたとおり、主催者の
立場から出席をさせていただきました。特に、今お話になられた関係等につきましては、
関係部長についてはもれなく出席を、状況に応じてさせていただいております。なお、振
興局長も、利根、あるいは白沢の方では出席をさせていただいております。副市長は、す
べて出席をさせていただいたと思っております。今お話の関係等につきましては、それぞ
れの状況判断によって判断をさせていただいてまいりました。今後も、議員のご指摘をし
っかり受け止めて、そして先々に問題がないように対応を図っていきたいと思っておりま
すけれども、そういうようなことで、私自身が最高の責任者という立場で出席をさせてい
ただいておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
 なお、関係部長につきましても、私の方から思慮いたしまして、そしてさらに担当課長
等についても、一般の市民と同じような立場で出席をさせていただいておりましたという
経過がありますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇16番(大島崇行君) 今市長の答弁の中で、私が最高責任者ということでございます。
それは当然でございます。昨日、一昨日の同僚議員の質問の中に、私一人ではどうしても
力が足りないのだ。職員全体となってこれから市民の皆さんのところでいろいろ説明なり、
これから出向いて、出前ですか、やってやるということでございます。そういう意味から
すると、職員一体となってというと話が何かおかしく感じてしまうのですけれども。でき
れば私、振興局長なり、あるいは教育長、やはり私は市民にそういう説明をするときには、
やはりある程度、市の幹部は一同にいなければ何か話が頓挫してしまうような気がいたし
ますので、そのように市長、十分に今後気をつけてやっていただければありがたいと思い
ます。もう一言お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 今お話をされた関係等につきましては、今後の対応にしっかり
と生かしてまいりたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇16番(大島崇行君) 市長が先程から、財政の問題とかいろいろ市民の皆さんに何と
かご理解をいただきたいという答弁だいぶ聞いておりますが、市長が方針の中で、活力溢
れる、明るい未来に向かって粉骨砕身、全身全霊を傾注していく所存でと掲げております
が、これは命懸けの覚悟でやるという、そのくらいの決意だと思うのですよね。それには
やはり、それを理解してもらうには、ある程度の姿勢なり数、形が見えれば、市民も「あ
あ、そうか。そのくらいよいじゃあねぇんだ。市長も頑張っているんだなあ」ということ
が、そうすれば理解が得られるのだと思います。そういう面じゃあ沼田丸が今後座礁した
り、沈没したら大変なことになると思います。市長は、大事な、私は舵取りだと思うので
すね。星野船長の役目だと思います。このことに対してどうお考えかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がご指摘されていることがあるがゆえに、今回、私も特別
職の関係の削減、あるいはまたそれぞれの職員の方々にもお願いをしてなお削減をさせて
いただいてまいりました。そのことについて、理解をいただくためには、内部でこれまた
大変な努力をしなければならなかったわけでございます。私どもも今回、そういうような
ことから、顕著に見てとれるように、私自身も当然先頭に立って、そしてこれが解決のた
めに努力をしていかなければならないというふうな気持ちのもとに今日に至っているわけ
でございます。まさに、全身全霊を込めてこれからも財政運営にはあたっていかなければ
ならない。こういう認識でおりますので、どうぞ深いご理解をいただければと思っており
ます。
◇16番(大島崇行君) 合併して3年が過ぎたわけでございます。白沢、利根との一体
感がようやく出てきたなと思っているわけでございます。振興局の自治区制度は、これは
もう約束でございますから堅持していくということは必要でございますが、今市民の声で、
振興局長を目の前にして言うのも本当につらいのですけれども。振興局長はいらないので
はないか。力不足ではないかとか、いろいろ強い風当たりがあると思うのです。議員にし
ても、削減しろとかいろいろ言われているわけでございますが、別に振興局の局長制度を
なくせと言うのではないのですけれども。私よく見ても、局長というのは、3年間見て、
最初の方は局長でいいのですけれども。ここのところどうも、あえて特別職の局長じゃな
くて、一般職員ですか、部課長でもいいのではないかという気がするわけでございます。
報酬も含め局長を選ぶのは市長に任命権があるわけでございますけれども、その点に関し
てどうお考えかお聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) 先週の金曜日に、同僚議員のご質問に、振興局のご質問もござ
いましたけれども、合併協議のときの一つの約束ごとになっておりまして、従いまして、
この協議は大切にしていかなくてはなりません。ただ、構造改革等はこれは避けて通って
いくことはできません。従いまして、いろいろな角度から分析して、これから実態に似合
うようにいろいろと研究、あるいはまた検討してまいりたいと思っております。いずれに
いたしましても、私自身、自らがそういうような意味で襟を正して頑張っていく必要があ
ると思いますので、ご理解を賜りたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) ぜひ分析して、検討していただければありがたいと思います。
 続きまして、19年3月の、議会の、同僚議員の質問で、行財政改革の質問の答弁なの
ですけれども、市長は、投資的経費はできるだけ生み出す努力をするという答弁をしてい
るわけでございます。先ほどから言っておりますように、20年度の一般会計予算を見る
と、投資的経費が、前年度が約20億ございます。今年度は10億ということで、半分カ
ットなのでございますね。つまり、投資的経費というのはさくい話土木費が大体だと思い
ますけれども。本市にとって、基幹産業といってはあれなのですけれども、いちばん重要
な建設土木関係ですか、の方が従事しているわけでございます。おそらく6割くらい末端
まで、いろいろ携わっているのではないかと思います。それが、総体的に見て、一般会計
予算が15億削減ということで、そのうちの投資的経費が10億というのは、極端に削減
しすぎているのではないかと思います。それと、こういうことで建設関係がこれほどカッ
トされれば、今の状況、大変厳しい経済状況でございます。おそらく倒産する企業等も出
てくると思うのですね。それについて、歳入歳出双方に減収があるわけだと思いますけれ
ども、一つは、小口融資なども倒産すれば代位弁済等々も発生するわけでございます。そ
の辺について、市長どうお考えかお聞かせ願いたいと思います。
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前11時59分休憩
      ─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
      ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 先ほどの質問にお答えをしたいと思います。
 投資的経費をできるだけ生み出すように努力をしたということなのだがというご質問で
あったかと受け止めております。私も議員のお考え方のように、利根沼田のようなところ
でありますると公共事業の持っている役割は大変重要なものであるというふうに位置づけ
ております。しかしながら、経常経費を落とす、総体的にやはり投資的経費も落としてい
くというような形で、総合的に配慮していかなくてはならないという経過がございました。
従いまして、そういうようなことの中で今回のご提案になっているわけでございますが、
対前年対比で比較をいたしますると、用地購入費等の削減を見たところでございまして、
そういう意味では、一般公共事業関係等では、それほどおっこったというふうなものでは
なかったのではないかと。こんなふうな受け止め方をしております。ただ議員ご指摘のと
おり、この節の厳しい財政状況がどうしても投資的経費を削減せざるを得なかったという
実情があることをご理解を賜りたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) 今答弁で大体了解いたしますけれども、ソフト事業先行で今回
予算を組んだということでございますけれども、こういう時期だからこそやはりハード面
の方の事業ですか、そっちの方をある程度やらないと、先ほども質問いたしましたけれど
も、歳入歳出双方に減収がかかるのではないかなと思うわけでございます。それと、削減
のうち15億ということで、本当に極端な計算ですけれども、3分の2はそこに行ってし
まったということでございます。全般的に、今後よくこういうことでやるということでご
ざいますけれども、これはかなり沼田にもいろいろな面で弊害が出てくるのではないかと
思います。
 次に、若手の職員の給与も削減を行った。かなりいろいろの反発もあったと思いますけ
れども、特別職のボーナス、他市におきましては、特別職のボーナス、あるいは退職金の
削減等々が新聞等で出ておりますけれども、来年度、21年度に向かって相当踏み込んだ
数字をするのではないかと思いますけれども。その点について市長どうお考えかお伺いし
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 まず、一応市長が、平成20年度16パーセントの削減、副市長が、13パーセントの
削減、振興局長、教育長が、10パーセントの削減、さらに、管理職手当の関係につきま
しては、部長が、18パーセントの削減、課長が、15パーセントの削減、課長補佐が、
9パーセントの削減ということになっておりまして、一般職の関係につきましては、5パ
ーセントの削減ということで、今回、皆さん方にお願いをし、ご理解いただいての提案に
なっております。
               (休憩を求める者あり)
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後1時04分休憩
      ─────────────────────────────
午後1時04分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
      ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 21年度に向かってということになりますると、ご案内のとお
り予算編成は今年の10月頃から始まる段取りになっておりますので、そのときの状況に
応じての判断になろうかと思いますけれども、依然として、経常収支比率を、現在のパー
セントを落としていくという考え方がございますので、こういった流れはやはり踏襲をし
ていくということになっておりますのでお含みおきをいただきたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) ぜひ見直し、検討して、そういう状況になると思うので進めて
もらいたいと思います。
 ちょっと健全財政のことでお伺いしますけれども、少しでもお荷物が、借金があるわけ
でございますけれども。身軽にすることによって債務が削減されるわけでございまして、
市の財産ですか、長年の事業であった3・3・1号環状線、あるいは17号バイパス等も
ありますけれども。市で借り上げて土地があるわけですよね。残地があると思うのですけ
れども、どのくらい残地があるかわかりますか。
               (休憩を求める者あり)
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後1時06分休憩
      ─────────────────────────────
午後1時10分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
      ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) ただいま数値のご質問でございましたので、今内部でいろいろ
と調査をいたしました。これから建設部長に答弁いたさせますけれども、詳細にわたりま
しては、またしっかりとした数値を、担当部課の方から議員の方におつなぎをしたいと思
います。現時点で、わかっている範囲でご答弁をさせていただきたいと存じます。
◇建設部長(小池大介君) 命によりお答え申し上げます。
 残地の面積でございますが、19年3月31日現在で559平方メートルでございます。
◇16番(大島崇行君) わかりました。これでパッと市内を見て気がついたのですけれ
ども。ヤマダ電気の前の三角地ですか、あれも確か公売で落としたと思うのですよね、あ
る所が。ああいうように、おそらくバイパス、あるいは環状線等々で買い上げすると、余
分な土地ということではないのですけれども、残地が必ず出ると思うのですよね。今聞い
たら550平米ということでございますけれども、そういうところをできるだけ処理とい
うか、公売して払い下げなどしていただければ、少しでも荷物が軽くなるのではないかと
思います。
 それともう一つですね、平成17年度の行財政改革の大綱で、財産についてこの所有経
過など要素を加味しながら、固有方法の明確化を行い有効活用に向けて見直そうというこ
とが策定したのですけれども。その中で、旧警察地跡地ですか、あの辺の、今後利活用を
市長どのように考えているかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 警察の跡地の関係につきましては、ざっくばらんに言って、あ
の建屋が、さすが警察当局は、非常に後の回線ルートをほとんど遮断をしていったという
ことでもって、なかなか中のところがさあっすぐということにはなっていないと受け止め
ております。ただ、私どもが、ご案内のとおり隣接地に体育館があったり、あるいはまた
保健福祉センターがあったり、あるいはまた沼田中学校があったり等々の状況がまずひと
つあるということでございます。もう一つは、ご案内のとおり、警察も隣接に交通安全協
会、この関係等がございます。そういった流れの中で、今までの流れがあろうかと思って
おりますので、それらを踏まえてですね、有効に活用すべく対応方を図っていかなければ
ならないと思っております。いずれにいたしましても、いろいろとこういったところの有
効活用が非常に重要なポイントになってきますので、今後いろいろな意味でまたご示唆い
ただければと思っております。
◇16番(大島崇行君) 今市長の答弁にもありましたけれども、有効活用が重要である
ということでございますけれども、これは前の話になってしまい恐縮でございますけれど
も、建物が、警察から、どうしますかということで、その建物は残してくれと。変な話、
建物があればいいやという欲で考えて、今になったらお荷物みたいに思うわけでございま
すよね。例えば、市民体育館、沼中等々もありますし、今言う交通安全協会もありますけ
れども。仮に、交通安全協会があそこを利用する場合には、建物は恐らく取り壊すわけで
すよね。それで市民体育館もそうだし、沼田中が何か利用するときにも更地ならうんと利
用しやすかったのではないかなと思いますので、今後、そういうことをよく加味して、た
だもらえばいいのだということではなくて、やはりその辺も十分検討してその辺は進めて
もらいたいと思いますけれども。その件についてもう一言お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がご示唆されているとおりでございまして、これらの対応
等については十二分に検討を加えて、そして、受け入れるときは受け入れていかなければ
ならないと思っております。いずれにいたしましても、有効活用が大きな課題となってお
りますので、今後、精力的に、これが対応のために処してまいりたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) 次に、市民の協働事業について何点か聞きたいと思います。い
くつかの事業について、行政ができること等があると思うのですね。今沼田はいろいろの
ことが行われているわけでございます。市長もソフト事業に趣を置くということでござい
ますので、ちょっと聞いてもらえばありがたいと思います。今沼田地区に、自主パトロー
ル隊というのが、連絡協議会もできてあるわけでございます。それも1月の、この間の2
7日ですか、設立2周年記念が文化会館で行われました。安心、安全のまちづくりという
ことで、これは昨年、18パトロール隊があったわけでございますけれども。先ほど教育
長が言いましたけれども、本当に2年間の間に39団体のパトロール隊ができたというこ
とでございます。これは参加者一人一人が、子どもたち一人一人が交通事故に遭わないよ
うにということで、子どもに関係してこういうふうに安心、安全ということで、この事業
がより大きくなったのだと思っているわけでございます。これもひとつの市民協働の、ま
さにいちばんの事業ではないかなと思うわけでありますけれども。この団体に対して、市
長どのようにお考えかお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) このパトロール隊の皆様方には、本当に頭の下がる思いでござ
います。私も先般、記念大会にも出席させていただきまして、そして大活躍をされている
方々に対しまして、心から敬意を表する挨拶をさせていただきました。今パトロール隊の
皆さん方が、まさに率先、垂範されまして、市の安心、安全のために先頭に立って頑張っ
ている姿に感銘を覚えております。従いまして、今後いろいろな意味でご指導いただいた
り、あるいはまたお願いをさせていただいたりして、市のいわゆる立派なまちづくり推進
のためにお力添いを賜りたいと切に願っているところでございます。
◇16番(大島崇行君) 先ほど、同僚議員の質問の中に、教育長が、「子ども達の安全
は大人が力で絶対守るのだ」との力強い答弁がありましたけれども。皆さんご承知かと思
いますけれども、青色回転灯パトロールが、俗に青パトですか、市内にたぶん9台あると
思うのですけれども。これも事故を未然に防ぐために啓発運動ということで市内を回って
いると思うわけでございます。車は自己負担でいいのですけれども、燃料は自分たちで負
担しているということを聞いたのですけれども。これは多少の助成ということを市長考え
ておるかどうか。この啓発運動をやっていることによって、沼田市にこんなことがあって
は困りますけれども、事件、あるいは犯罪等があったら大変なことでございます。このパ
トロールが市内を巡回することによって、事件、事故、未然に防げていると思うわけでご
ざいます。あれば市のイメージダウンにもなりますので、その点について、多少なりとも
助成ができるようなことがあれば市長にお伺いしたいのですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、今年の、新年度の予算編成を、ご案内のとお
りの方針でさせていただきました。そういうようなことからいたしますると、なかなか議
員のご要請に素直にお答えをすることが難しいという、熟知たるところがございます。た
だ、先程来、論議されておりますように、市民の密着した、安心、安全の関係等について
は、危機管理上、大変重要な意味を持っているというふうにとらまえております。従いま
して、内部の財政状況等を勘案しながら、今後、関係者の方々といろいろと執行部が意見
交換をさせていただいて、そして、よい流れの方向に進まれるように努力をさせていただ
きたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) こういう事業はいいことでございますので、継続する意味でも、
今後そういう助成等々考えていただければありがたいと思うわけでございます。
 それとあと一つ、昨年、戸神山に、星の絆プロジェクト、星の絆実行委員会というのが
あるのですけれども。戸神山にイルミネーションを飾ったと思いますけれども。あれをや
って、幾人か私のところに電話があったのですけれども。中には前橋からあったのですけ
れども、1週間経って来たらもうなかったと。次の日に行ってもうなかったと。そんなふ
うな話を聞いておるわけでございます。これも一つは、地域のいろいろな問題があると思
いますけれども、批判があると思いますけれども。市長も開会式が始まるときに行って挨
拶もしたらしいですけれども。そういう面で、これも中学生が電球の金具付けだとか、そ
ういうのを子どもたちも参加してやったということでございます。これも本当に、沼田市
にとっても活性化の一つの事業になるのではないかと思います。それと秋には、市役所の
玄関に菊など飾りましたけれども、あと商店街、本町通りも菊が飾って、だいぶ衰退した
といっては失礼ですけれども。町も菊で明るくなったような気がしまして、私もつられて
行って買物などいたしましたけれども。そういうことを市民の方ができるだけ沼田の活性
化、あるいはそういう意味でいろいろのことをやっているわけでございます。やはりそれ
で市民が普段から言っている、市長が言っている「市民との協働」と言っていることの一
環の事業だと思いますので、ぜひそういう事業は今後継続していく意味でも、ある程度行
政の方で応援できる、許可だとかいろいろそういう事業がありますよと。啓発運動だとか、
行政で、財政がないのはわかっていますけれども。できるだけいろいろな面で協力してい
ただければ、沼田の活性化にもつながるのではないかと思います。もう一度、最後にその
言葉を聞きたいのですけれども。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 前段の、自主パトロール隊の関係については、今次の危機管理
政策からとらまえたときに、大変重要な意義を持っておると思っております。従いまして、
前段申し上げたようなことで回答させていただいたわけでございます。
 後段の関係は、むしろ地域振興、あるいはまた、特に戸神の関係等については、PTA
の方々も係わったということから、ある意味においては社会教育の側面を持っているとい
うことで、やや自主パトロール隊の方々の事業とは、その質を若干変えているのではない
か。協働ということでは、これは変わらないのでありますけれども、そういうようなこと
から、いわゆる菊の関係等についても、関係者に、私自身もお礼状を書かせていただいた
り、あるいはまた、星の絆プロジェクトに関しては、できるだけ地域に行ったり、あるい
はまた、教育長も側面的な応援をさせていただきました。ですから、そこに財政思想が伴
うか、伴わないかということになると、忸怩たるところがございますけれども、行政の立
場からすれば、今後、側面的な応援はやはり展開することによって協働の事業の活性化を
図っていくということは、議員と同じような認識でおりますので、どうぞよろしくお願い
をいたします。
 なお、これらも端緒についたばかりでございますので、行政側もややもするとまだ戸惑
いもなくはございません。ですから、議員遠慮なく、そのようなときに私ども事務方の方
にご進言をしていただければ、柔軟に対応をさせるつもりでございますので、よろしくご
理解のほどをお願い申し上げたいと思います。
◇16番(大島崇行君) 今度は、そういうときはどんどん市長に提案いたし、また相談
にも行きますので、ぜひ相談にのっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいた
します。
 これは話はちがうのですけれども、昨年11月に埼玉の坂戸に行ったのですね。あそこ
に、ごみの問題で行ったのですけれども。みどりと花と清流事業ということで、これは行
政と市民の、本当に、まさに協働事業の大成功の事例ではないかなと思うわけでございま
す。ごみ減量、減量といっても、市民はそれなりに回収もしてくれるし、処分もしてくれ
るというような安易な考えでいますけれども。これは大事な問題でございまして、ぜひ協
働の事業の一環に、市の方も掲げてもらいたいのであえて言いますけれども。これは、ご
みの排出量を基準にいたしまして、それを算出するわけでございまして、それを1キロ当
たりに坂戸は5円で積算して、1年間何トンだかちょっと忘れてしまったのですけれども。
それを計算すると2,000万くらいお金が浮くわけです。それを基金に積んでおいて、
それを地域のコミュニティ事業だとか、あるいはいろいろ地域の河川整備だとか、里山の
保全事業だとか、そういう方に補助金として、市民に還元している事業でございます。こ
れは最も思い切った施策は、坂戸市は、焼却施設が3基だか4基ある。そのうちの2基は
もう止めたのですね。それでごみ減量だから、これは市民はおそらくたまげたと思うので
す。本当にこれは大変なことになるぞと言って、そのくらい思い切ったことをやっている。
これは市長のアイデアだと思います。それと、こうやってごみの出量を計算して、ごみが
少なくなればその分市民に還元するという基金でございます。これはまさに、本当に協働
事業の成功例の実例ではないかなと思うわけでございます。こういうことを市長加味して、
今後ごみの削減にもつながる事業でございますので、これは一つの事例ですけれども。そ
んなようなことがあるので、それに関して一言ございましたら答弁。
◇市長(星野已喜雄君) 循環型社会を作っていくことが大きな行政の課題であるという
ことは、毎回論議されているとおりでございまして、そういう意味では、今日議員からご
提起されましたことにつきましては、大変ありがたいご提起だと思っております。早々に、
坂戸市の方にしかるべき形で視察等、あるいはまた研究に、まずは担当職員を出向かさせ
て勉強させたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) ぜひ前向きに検討をお願いします。
 それでは、時間もありませんので、工業の振興についてお伺いします。ここ数日間、新
聞を見ると、北関東横断自動車道ですか、毎日のように新聞に出ていますけれども。2月
4日ですか、県民局で企業関係者と懇談会ということで、地域の企業数社と、市長も、利
根沼田の企業と懇談いたしましたけれども。いろいろの要望があったと思いますけれども。
その中で、当企業の、農工団地が道が狭いという、あそこを指しているのだと思いますけ
れども。いろいろ出たと思いますけれども、もしわかる範囲で、これは重要だなというこ
とがございましたら、市長お聞かせ願います。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 この事業は、群馬県民局におきまして、いわゆる私どもが呼ばれました。平成20年2
月4日、午後2時から、県民局の101号室で行われました。懇談会は、導入コメントと
いうことで、企業誘致に向けた県の取り組み状況等について、県の方から照会がございま
して、地元を代表する企業が5社、代表する方が問題点等についてご説明をされておられ
ます。一つは、新治のアイチコーポレーション、一つは、昭和村のキャノン電子、一つは、
本市の群馬セノー、一つは、本市のナショナル建材工業、一つは、日本デルモンテになっ
ておりました。それぞれのところから、いろいろなご意見がございましたけれども。まず、
総じて言えたことは、利根沼田の現場の職員は大変立派で、採用がされやすいと。しかも
非常によく頑張ってくれるという評価がございました。ただ、総じて言えることは、工業
課程のある高等学校がないので、工業課程の学科を設置する必要があるのではないかとい
うお話の中で、しからばそれは機械化ですか、電気科ですかというお話をしたら、工業課
程の者であれば、ある程度卒業してから柔軟に対応できるのでということでのお話がござ
いました。そういった中で、例えば、特に地元の関係からいうと、群馬セノーさんは、要
するに、いろいろな意味で職員がこっちへ来る場合の、いうなればマンション等が大変大
事なのかなというようなこと。これはいくつかありますけれども、細かいことは申し上げ
ません。ナショナル建材さんは、これもいくつかございました。
 そういった中で、議員が前から心配されている富士山横塚線の関係の道路が、非常に行
き交いがあるのでという、そういうお話がございました。デルモンテの方からは、遊覧坂
のことだとか、あるいはまた横断歩道の関係等がちょっと出ておりました。総じて、そう
いうようなことでいろいろなご意見をうけ賜ってきたという経過がございます。まずそん
なことで答弁をさせていただいております。
◇16番(大島崇行君) 細かくいろいろの問題が出ました。一つ安心したのは、地元の
人間はよく働いて頑張っているということで安心したわけでございます。それぞれ費用等、
いろいろな問題等あると思いますけれども、この問題は、市長、やっぱり率先して企業に、
こういう集まり云々ではなくて、その前に市長が企業に行って、地元企業は大事な事でで
ございます。雇用の面、税収の面等々、大事な、一番の問題でございますので、基本でご
ざいますから、できれば市長にそういうところに、普段という言い方はおかしいのですけ
れども。時間の許す限り企業に率先して、いろいろ諸問題等々あると思うので、それをや
はり聞いてもらいたいように思うわけですけれどもどうですか。
◇市長(星野已喜雄君) いま議員がおっしゃっていることは、大変大切なことだと受け
止めております。これから議員が、交流のところでいろいろと質問があると思ったもので、
若干慎重にしておりましたが、いずれにいたしましても、新年度に向かっては、先程、金
曜日にも申し上げているとおり、出来るだけ、今の坂戸市のご提案もそうですけれども。
ここぞというときにはどんどん出向いていくということを積極的に進めたいと思っており
ます。それは一つには、都市間交流もそうなのです。実は、企業誘致等をとらまえたとき
に、最初から、正面から門を潜っていくということも大事なことかもしれませんけれども。
その前段の地ならしがどうしても必要でございます。そういったことから、今おっしゃら
れたような企業のところの訪問も率先してやれということは、先程言う都市交流の関係等
についても同じことが言えるのではないかと思っておりますので、とにかく新年度に向か
っては、積極的にしかるべき形の中で、まだこれは確たることを腹に決めているわけでは
ありませんけれども。少なくとも昨年来から今年にかけては副市長を先頭に対応させてい
ただいてきた経過がございます。勿論、当然、市長が必要であれば、市長がどんどん行か
なければなりません。ただその全体の、総体の体系の中で考えていきたいと思っておりま
す。いずれにいたしましても、企業の方々のところへご挨拶回りするのは当然のことだと
思っておりますので、新年度また早々に、そういった対応も図らせていただきたいと存じ
ます。
◇16番(大島崇行君) やっぱり地元の企業でありますので、ぜひ遠慮なく、市長が行
けば、応接間にどうぞと通されると思うので、それで十分、地元の企業ですので、行って
いただければありがたいと思います。
 それと、3月の上毛新聞にこれは掲載されているのですけれども。本市の工業団地、産
業団地のことだと思うのですけれども。今度施行されたのですよね。企業立地促進法とい
うことが、昨年6月に施行されまして、県企業局がやっているわけでございます。そうい
う意味で沼須の産業団地、あるいは分譲をこれから始めるわけでございますけれども。企
業促進を図るためにこの事業始まっているわけでございます。そこで上毛新聞に、3月3
日に掲載されている記事でございますが、上信越道が出来、北関東自動車道も出来、それ
が横軸になるわけですね。関越道が縦軸で、道路網があるわけでございますけれども。北
関東はまだ前線開通しておりませんけれども。そういう意味で、今毎日、本当に、何度も
言うようですけれども新聞に、伊勢崎、太田等々の工業団地の誘致、誘致と毎日出ており
ますが、この間、大沢知事が東京で、企業立地セミナーを行ったわけでございます。ぜひ
群馬県にということで、企業誘致をやっていると思いますけれども。今が絶好の、沼田市
にとってもチャンスだと思うのですよね。市長も、知事に相当造詣が深いわけでございま
す。知事も東毛地区出身で、東毛ばっか工業誘致などと、これはもう公平、公正な立場か
ら見てちょっとおかしいので、ぜひ北毛の方にも企業誘致ということで目を向けてもらい
たいわけでございます。市長は、県との、本当に太いパイプでつながっているわけでござ
います。企業局等にも言って、農工団地等でちょうどあそこは、基本的にいってもちょう
どいいわけでございますので、ぜひ県の企業局に声をかけていただいて、あそこの農工団
地をもう一度、今度は、県企業局が入って工業誘致をするよう考えがありますか。また、
それと、プランニング等作成しているかお伺いをいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 現時点では、やはり沼須の関係等について、この2年、3年と
本会議で本当に真剣なご論議をいただいてきた中で、何とか今日までこぎ着けてまいりま
した。そういうようなことから、横塚の関係等についても、経済部局を中心に配慮をさせ
ていただいている経過があるわけでございますけれども。やはりいっぱい、AもBもとい
うことになると、どうしても力が分散をすることもございます。従いまして、まもなく沼
須の関係等についても大綱がまとまるはずでございます。いろいろと私どものところにも
ニュースが入ってあります。そういった形の中で、かなり鍛えられている背景を私どもよ
く承知をしております。そういったところをしっかりと、確固たる睨みをしながら次の段
階に進んでいくということになりますると、やはり議員がご指摘されているようなことに
ついて、いろいろな方面から検討を加えていかなければならないと思っておりますので、
ご理解を賜りたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) かなり期待が持てるということでございますので、よろしくお
願いします。沼須の関係のはいいのですけれども、私が言っているのは、今知事が、企業
誘致ということで、東毛の方にだいぶ工業団地というのですか、企業の誘致をするという
ことで毎日言っている。先も質問しましたけれども、要するに今、東毛の方にも知事が目
を向けてもらって、せめて農工団地を何とかそれに載らないかということなのですけれど
も。その点についてお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 先程申し上げましたように、一つずつ、確実に前進させていか
なければいけないので、あまり軽々な発言は控えたいと思いますけれども。議員は常にこ
の問題について積極的にとらまえているということはよく承知をしておりますので、今後、
ご意見を賜りながらですね、それらに対して、県対応等についても検討を図っていければ
というふうに思っております。
◇16番(大島崇行君) ぜひその方向で、絶好の、最後の私はチャンスではないかなと
思っているわけでございますので、ぜひその方向で向かうように努力してもらいたいと思
うわけでございます。
 それと、藤森工業の設置のところの件なのですけれども、土塔原ですか、あそこは10
年経って、あそこへ、本来ならば今昭和に行っている企業がこっちに来るわけだったので
すけれども、いろいろの制約があってできなかったということでございます。藤森も、相
当今土塔原の町田の工場はかなり設備投資をしていると思います。あそこは、あれは残す
という、撤退するなどということもないと思いますけれども、できれば、これは聞いた、
確実な話ではないですけれども、工場の拡張の計画等もあるらしいのですけれども、その
辺について市長は、今後あそこはまた一つの企業を増やすというようなことで、おそらく
市長が企業に出向いて聞けばいろいろなことがわかると思うのですけれども。その件につ
いてわかったらお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 本問題につきましては、前段のところで大変皆さんからお叱り
もいただいたのでありますが、土地改良した後、8年間の農地転用の制約があるというこ
とが一つの隘路となって、大変市民の方々からお叱りをいただいたわけでございます。私
の方とすれば、最短の時間でもって段取りができるべく計らいをさせていただきました。
今回、藤森の方で、そういう意気込みがあるとすれば、市の立場からすれば当然応援をし
ていくということで努力をしなければいけないと思っております。早急に本社の考え等に
ついて調査をさせていただきまして、そして一朝有事に備えた形の対応を図るべく下準備
を進めていかなければならないのかなというふうに受け止めております。
◇16番(大島崇行君) ぜひそういう方向で、あそこは折角いい場所でございます。あ
そこはまた企業等にすれば他の企業も誘致の対象になるし、また来ていただけるのではな
いかと思います。ぜひいい方向に向かうように当局の方も努力してもらいたいと思います。
 続いて、観光の振興についてお伺いします。今市長が本当に東毛地区に交流事業という
ことで、いま相当力を入れてやるのだということで、やっておるわけでございます。新宿
マラソンも、企画課長はじめの当局の努力でああやってできました。川口のイベントも、
商工課長等の努力でできました。行ってみますと、私も両方関係しているので行ったわけ
でございますけれども。皆さんそれぞれ当局が、課長さんなりがあれだけ足を運んでくれ
て努力してくれた。市長も一生懸命やってくれ、こうやって沼田市にどうぞということで、
お貸ししたり、参加してくださいということでございます。しつこく足を運んだ結果だと
思いますけれども。今後、そういうふうにやるうえで、今のところ弊害は出ておりません
けれども、片や商工課、片や企画課等々でやっているわけです、事業をね。それをもっと
1本化にしてですね、例えば沼田元気出る課とか、交流活性課とか、そんなようなひとつ
課をですね、行財政改革でスリム化するなどと言っている割には、意味は生かすべきだと
思うのですよ。そんなような考えがあるかどうか。窓口を1本にして受け入れ体制等もう
まくいくと思うので、その辺についてお考えがあったらお聞かせ願います。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、ご案内のとおり、何とか市の活性化を図るための一つの
手段として、地域間交流というところの、内側が持っている良さを他市の方に。他市のも
のの持っている良さを内側に入れるべくということで、まさに総合交流を図ることによっ
て違った価値観を認め合って、そしてその違った価値観がお互いに入り込むことによって、
さらに地域の価値観が膨らんでいくという、そういう視点から精力的に取り組んでまいり
ました。特に、大変参加されている方々のご理解、ご支援があって、経費もそれ程かかる
ということもなく実利を得ているという、そういう流れになっていると思っております。
そういうことから、今後、これらについては、先週の金曜日の同僚議員のご質問にもお答
えしたとおり、さらに積極的に進めていきたいなというふうに思っております。
 そうしたときに、おっしゃるとおり、それぞれの事業、あるいはまた相手方の都市によ
って課がちがうというのはやはり適切ではないという受け止め方をしておりまするし、内
部ではいろいろと苦慮してきております。従いまして、新年度に向かっては、4月1日か
らすでに新年度がスタートいたしますので、早急に新しい課を作るということになると、
これはまさに内部の相当な検証が必要になってまいりますので、新年度、4月1日以降と
いう形にはなかなかちょっとなり得ないかと思いますが、いずれにいたしましても、議員
のおっしゃっていることは実に最もなことでございまして、内部でもそういうことを早急
にすべきだということで、ある程度合意形成はできております。従いまして、今までも東
毛の関係もあったり、あるいはまた埼玉県の関係があったり、東京の関係があったり、さ
らに、千葉大学との関係があったり、あるいはまた、企画サイドでやってきた例も、居住
関係のこともあったりしております。これを何とか体系づけていくということが重要なの
でございまして、そういう意味から、ご提案の関係等については、何とか形として残せれ
ばいいなというふうに思いまするし、あるいはまたしかるべき課に絞っていくということ
は考えざるを得ないと思っております。常に実践の舞台で頑張ってこられた議員でござい
ますので、またいろいろな意味で知恵をいただければと思っております。
◇16番(大島崇行君) やっぱり出向いてみるとわかるのですけれども、いろいろな絡
み等々もあるのですね。一本化した方が事業をやっていく上にも楽でございます。例えば、
建設課、投資的経費が20億から10億になったのだから、極端なことを言えば、じゃあ
職員は半分いればいいやと。極端な話ですけれども。それも半分余っているという言い方
はおかしい。じゃあそっちに向けるとか、いくらでも内部でできると思うのですね。そう
いう面で、今後、間違いのないように、そういう方向に持っていっていただければありが
たいと思うわけでございます。
 市長の答弁の中で、経費はあまりかからないと言っておりましたけれども。確かに経費
はあまりかからないですけれども、行ってみてわかったのですけれどもイベントはだいぶ、
客寄せパンダじゃないですけれども、行って喜ばれているのは足湯なのですね、老神の。
足湯だとか、先月は玉原のスキー場の雪を持ってということで、だいぶ向こうでは好評を
得ておるわけでございますけれども。足湯を見ますと、皆さんも行ってわかったと思いま
すけれども。結構あれ経費がかかるのですよね。だから私が最初、新宿に行くときに、バ
スの中で小尾観光会長に、また足湯持っていくべえと言ったら、結構経費がかかるのだよ
と。それじゃあ俺が持っていくよと。その代り道具も、お湯も全部くれと言ったら、大島
さん持っていってくれねえかい。それじゃあ私は行った先で、老神温泉のあれしないで、
水上だ、上牧にしちゃうよと冗談に言ったのですけれども。そのくらい、やれば経費もか
かるわけでございます。ただそれは受け入れ体制の老神温泉は行政とは関係ないですけれ
ども。それくらいの受け入れ体制の準備等々すればお客が来るわけでございます。本当に
いま、市長が、いろいろと受け入れ体制の問題でグリーン・ツーリズムだとか観光農園、
温泉等言っておりますけれども、ちょっと受け入れ態勢は、まだ一段と沼田は弱いような
気がするのですね。いずれ今は、沼田発東毛行き、沼田発新宿行き、沼田発川口行きです
けれども。いずれ向こうから、川口沼田行き、新宿沼田行き、東毛沼田行きと、そういう
ような流れというか、そういうふうにするためにもぜひ受け入れ体制の充実が一番重要だ
と思います。その辺についてもう一度お伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、議員がおっしゃっていることまで、今年度、つまり新年
度は何とかいきたいなと思っております。と申しますのは、先程来言っているように、新
年度は、例えば県の関係から来る八重洲口の方の所、勿論、新宿区は当然のことでありま
すが、そういった中で、こちら側が例えば一つの提案をもって向こう側に行きたいと思う
のです。で紹介もしてもらうような形もしたいと思うのです。というのは、例えば仮に、
仮設でありますが、例えば東京都下の老人会の方々が、いわゆる温泉保養も兼ねて群馬県
なり北関東に行ってみたいというところが、大きな舞台でありますから必ずあるはずです。
すでに東毛の方からもそういったこともいただいておりまして、そういうようなことをこ
ういうのでいかがでしょうかという提案を何とかしていくことによって、どこかの自治体
と必ず一つくらい実現したいなと思っております。
 それは宿泊の場所等ということだけではなくて、例えば具体的なことを言うと、体験農
業ではありませんけれども、トマトもぎがそこにあるのがいいのか。あるいはブルーベリ
ーを採る場面がいいのか。あるいはまたりんごをもぎ採るのがいいのか。サクランボをも
ぎ採るのがいいのかわかりませんけれども、少なくともそれはちょうど季節ごとに変わっ
てくる四季折々がございますので、その辺のところを逆に、こういうようなことで、今こ
ういう状況がいいのでということで、特に前から言っている、岩本出身の金子さんのご指
導もいただいたりして、こちらがそういうプランを持って向こう側に投げかけて、そして
のっていただけるような、のっていただくというのは、理解していただけるような、そう
いう場面まで何とか今年は行くだけではなくて、作られればいいなというふうに思ってお
りまして、非常にそういう意味では、沼田は本当にいろいろな意味の、四季に富んだ折々
の縁がございますので、何とか形に残していきたいと、こんなふうな決意を持っておりま
す。
◇16番(大島崇行君) 群馬県の観光の方をですね、東京の歌舞伎座の前ですか、あそ
こに設置して、これからどんどんPR等もしていくわけでございます。ぜひそちらの方も
出向いてですね、今市長言いましたけれども、金子さんが岩本出身でございまして、我々
もご指導願っているわけでございます。先日も、安井潤一郎先生が、当地区に来て講演を
していただきました。ああいうのもヒントに得て、沼田は本当に環境から何から全て本当
に素晴らしいところでございます。住んでいるとわからないのですけれども、行ってみる
と、ああこうだねとと言われると。ああそうか、そんなにいい所なのかと改めて思うわけ
でございますけれども。ぜひこの沼田の持った宝ですから、これを宝の持ち腐れにならな
いように、うまく利用という言い方はおかしいのですけれども、そういうことを基本にし
て、沼田をぜひPRして、少しでも多く活性化につなげていただければありがたいと思う
わけでございます。
 次に、商業の振興ということでいきたいと思いますけれども。今朝、全員協議会の通知
がテーブルにあったのですけれども。これは、改めて全員協議会ということで、一般質問
でやるのは恐縮ですのであまりしませんけれども。今回、全員協議会にあたりまして、資
料等配付、前日でなくて前もって議員に配付するようにお願いしたいのですけれども、そ
の点についてお伺いしたいのですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 特に、事実経過を述べるような形になっておりまして、こちら
側の資料等については、深いものを持ち合わせているという状況にはございません。です
から今回は、事実経過を率直に申し上げさせていただいて、今後の対応に処していくとい
うような形で、議員の方々にご説明をさせていただくつもりでございますけれども、よろ
しくお願いしたいと思います。
◇16番(大島崇行君) そうすると、これが経済建設水道委員会で説明があったと、課
長の方から、部長の方からですか、説明があったと思います。それでいいのですか。
◇市長(星野已喜雄君) そういうことでご理解をいただきたいと思います。
◇16番(大島崇行君) ぜひここで聞いてもまたあれなもので、全員協議会のときに、
折角時間を設けたのでそちらで聞きたいと思います。よろしくお願いします。
 実は上之町ですね、下之町がだいぶ換地等も進んで、事業の方が入っているわけでござ
います。中町があまり動きがないようなのでございますけれども、上之町は、「ありがと
うのまち上之町」などということで、一年かけて作成したということでございますけれど
も、報告書が来ていると思いますけれども。市長、見てどのようにお考えかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、上之町の方々が努力をされていろいろと考えてこられた
ことについては経緯を表しております。冒頭のご質問にお答えをさせていただきましたと
おり、今後、出来るだけ担当部課と上之町の方々と意見交換をさせていただいて、より良
い方向を見いだしていくという立場で頑張っていければと思っておるところでございま
す。
◇16番(大島崇行君) 全体的に当局とも町の関係ですか、3回ほど会議したそうでご
ざいますけれども、この事業計画を私ちょっと見たのですけれども。5,000平米、約
1,500坪、片や当初の計画は2,500平米だったのですけれども。ということは倍
くらい、上之町が提案したのはなっていると思うのですよね。いろいろな事業の内容が。
それについて基本計画等々見直しなどをしなければこれは難しいと思うのですけれども。
そういうことを、もう時間がございませんけれども、ぜひ市長、よく地域とも話し合いを
してですね、沼田市の中心が本当になくなってしまえばもう本当に沼田は終わってしまう
のだよね。ぜひそういうことのないように、今後ともぜひそういう面では、よく地域の商
店街とも話し合いをして、早急にこの事業の後、本当に時間がないわけでございます。そ
ういう面ではぜひ今年度もだいぶ予算がとってあるわけでございますから、今までのよう
なイベントとかそういうのではなくて、また変わったようなことがありましたらお聞かせ
願いたいと思います。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、非常にまちの関係等については、いろいろな意味でナイ
ーブで、悩んだり、苦しんでいるわけでございます。当然、当該者の人たちも今一生懸命
いろいろな意味で考えて、検討されていると思います。議員は、実践される立場で都市間
交流もされてきた方でございますので、いろいろなまちをよくしておられると思うのです
が、対流をしないとどうしても活力は生まれてこないなと思っておりまして、ぜひそうい
う意味では現行、まちなか再生をされているプロセスの中に、今回議員が熱心に質問され
ている都市間交流等のこともある程度受け入れる立場の中からもそうですし、こちら側が
向こう側に出向いていく場面でも、沼田まつりというすばらしいものがありというような
ことから、そういうことでできるだけ対流、お互いにすり合わせていくというのですか、
そういうことが大事なのかなと思っておりまして、そういうことについては、ある程度切
り口を、交流という一つの視点に基づいて、これからいろいろな意味で本町のところにも
お世話になれることがあれば、いろいろと前向きに対応を図っていく必要があるのではな
いかと、こういうふうに思っております。いずれにいたしましても、これからはそういっ
たお互いの意見発動して、そして総合的にこれはやっていく時代だと思っておりますので、
ぜひまたこれらについても、いろいろな意味のご示唆をいただければありがたいと思って
おります。
◇16番(大島崇行君) いろいろ私も質問いたしました。行財政改革等、いろいろな面
で振興局長のあり方とかいろいろと、あるいは協働、市民協働、工業、農業、産業といろ
いろ質問したわけでございますけれども。ぜひ市長ね、粉骨砕身、全身全霊ということで、
命懸けでやっていることを市民に姿勢を出したわけでございますから、この沼田丸が座礁
しないように、沈没しては困るのですから、ぜひその点、舵取りをしっかりして、星野カ
ラーを出していただいて、星野丸は、沼田丸はうまく運営されるように期待するわけでご
ざいますけれども。もう一度最後に、市長の1年間の威力というのですか、気力を聞いて、
私の質問の最後にします。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員が冒頭から、施政方針等含めて、市長がとにかく先頭に立
って舵取りしようと、こういう志でもあり、また叱咤であったかと思っております。私は、
そういう意味では一生懸命努力を傾注いたしますが、議員も今日、質問の中で言っていた
とおり、私自身の力はやはりある意味においては限界があるわけでございます。従いまし
て、こちら側の立場からすれば副市長、振興局長、あるいは教育長が先頭になってですね、
私どもと一体となって、職員が一丸となれるようなところでもってがんばると。議員の皆
様方は、チェック機能というお立場でありまするし、私どもがやはり誤った方向に行こう
とすれば、正していただきたいし、またこういったことでいいことがあるからこういうこ
とをやれ、ということであれば率直に言っていただきたいと思うし、そういう意味で、今
日は議員の質問に対して率直な口論をさせていただいたつもりでございます。どうぞ今後
とも、私どもも決して万能ではございません。従いまして、皆さんからお叱りを受けるこ
とも多々ございますけれども、ただ誠心誠意一生懸命取り組んでまいりますので、どうぞ
今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げまして答弁とさせていただきたいと存じま
す。
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後2時03分休憩
      ─────────────────────────────
午後2時10分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
      ──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君)  次に、大竹政雄議員。18番。
              〔18番 大竹政雄君登壇〕
◇18番(大竹政雄幸君) 通告に従い、一般質問を行います。
 合併後3年が過ぎました。当時、合併をすればもう少し良くなるのではと、市民は少な
からず感じていたと思います。
 しかし、今となっては現状をしっかりとらえた中で、乗り越えていかなければなりませ
ん。
 1月下旬より、行財政改革の取り組みについて、市民説明会を行ってきました。市民の
皆様からいただいた意見はもっともな意見であり、中には議員のチェック機関の甘さを指
摘され、一端の責任を感じたところであります。
 昨年の3月議会で行財政改革について質問したときに、市長は「早急にプロジェクトチ
ームを立ち上げ、検討する」ということでありましたが、委員会に財政改革案が出たのは
10月であり、これも計画的なものではなく、切羽詰まっての改革案としか言い様のない
もので、また、行政改革についても質疑してきた経過がありますが、改革案、特に組織改
革案は出てきませんでした。行財政改革をしようとするには、両方が出なければ審議や議
論にならないのは当然であり、委員会では報告程度にしかなりません。
 そこで、昨年に引き続き、再度、行財政改革についてお伺いいたします。
 財政改革は、評価制度の下に見直しや、削減等、事業一つ一つしっかりと精査しながら
取り組むことと思っていました。
 沼田市も平成15年に事務事業評価システムを導入、有効性、即効性、経済性の視点に
立って分析をしてきたようですが、評価についてはされていないものと思います。財政改
革は、事業の評価なくして改革などできません。
 第五次総合計画に、評価制度のさらなる検討が必要とありますが、今回の財政改革の中
で、事業評価を市長としてどのような検討をし、取り組まれてきたのかお伺いいたします。
 次に、経常収支比率についてお伺いいたします。
 現在、104.7パーセントとなっており、財政の弾力性を失う状況にあると言っても
過言ではないと思います。
 市民から「人件費が高すぎる」と指摘がありました。市民に負担を押しつける前に削減
すべきものが違う、臨時職員の削減や、部長同等職等についても見直しの指摘がありまし
た。職員及び市長以下常勤特別職の給料の削減並びに管理職手当の削減等を行い、20年
度、予算構造の中で経常収支比率が前年度の104.7パーセントから99.7パーセン
トになり、思い切った決断に敬意を表したいと思いますが、しかし、全国平均は90パー
セントであります。
 沼田市の財政状況を考えれば、これからもさらなる努力が必要であると思いますが、市
長の見解をお伺いいたします。
 次に、行政改革についてお伺いいたします。
 はじめに、行政組織のスリム化・効率化についてでありますが、20年度予算編成を考
えるときに、特に公共事業の大幅な減額が示されています。当然のごとく、建設課、下水
道課等の事業執行される課においては職員の削減が必要不可欠であり、当然、課の統合も
視野に入れた組織のスリム化は考えられるものと思います。また、新たな行政需要に対す
る組織の構築をも検討すると答弁されていましたので、例えば各議員よりいろいろな提案
がされてきた企業誘致なども取り組みの強化をされるような改革案を期待していました。
 今、何が必要で、要らないのは何かをしっかり精査し、組織の再構築が喫緊の課題と感
じていますが、市長の見解をお伺いいたします。
 次に、人事評価制度についてお伺いいたします。
 国でも県でも始まっているようです。国では、キャリア制度の見直しも考えているよう
ですが、まさに職員の持っている潜在能力は千差万別であり、その人の適材適所が必要で
あると言われています。管理職に向かない人もいるでしょう。また、課によっては能力を
全く発揮できない人もいるでしょう。そういった職員の日常職務行動を通して、その職務
遂行度や業務及び能力等を評価し、職員の能力開発や人材育成を図るために、人事評価制
度の導入についてどのような取り組みをしようとしているのか、市長にお伺いいたします。
 次に、情報化対策についてお伺いいたします。
 各種コンピュータの導入により、事務効率の向上が図られてきているところであります。
一般社会におけるコンピュータの利用は飛躍的に進んでいるようであります。昨年大学を
卒業、地元に就職をされた知人の娘さんは、パソコンから情報を得ることが常識のように
話されています。そこで、沼田のホームページについて聞いたところ興味がわかないと言
われたが、今の若い人達の率直な感想かもしれません。
 また、定年後、株取引や銀行取引など、パソコンを利用することにより、無駄な行動が
省け、また情報もインターネットで得ながら日常生活を送り、今ではなくてはならないテ
レビと同じように、パソコンは必需品になっているようであります。
 その人が「沼田市のホームページ、ひどいね」と言っていました。尋ねてみると、必要
な情報がリアルタイムに掲載がなかったり、分かりにくかったり、また、知りたい情報が
なかなか見つからないなど、ホームページについて、他市と比べながら細かく聞かせてい
ただきました。
 私もその後、他市のホームページを調べてみたら、高崎や前橋、太田市等は、確かに言
われているようによく研究され、情報をうまく伝えている内容であり、見やすく使いやす
いページで、民間に負けず劣らずといった内容になっています。知らせたい内容、見たく
なるような内容、そして必要な情報が、課毎に知りたい情報を簡単に引き出せる工夫、ま
た、新着情報の中で、各課の行事など掲載があれば、リアルタイムに対応ができると思い
ます。
 沼田市の広報媒体として、ホームページの内容を高める必要があると感じますが、市長
の見解をお伺いし、1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
              〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大竹議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、行財政改革について、財政改革について、事業評価についてでありますが、議員
ご案内のとおり、本市におきましては、事務事業の有効性・即効性・経済性などの視点に
立ち客観的に分析を行うことを目的として、平成14年4月に「沼田市事務事業評価シス
テム導入検討委員会」を設置して事務事業評価の手法等の検討を開始し、試行を経て、平
成15年度から事務事業評価を実施しているところであります。
 本市の事務事業評価につきましては、事務事業完了後に自らが評価をする「事後評価」
「自己評価」となっているものでありますが、各種事務事業の必要性、行政と民間との役
割分担や負担のあり方等の見直しなど客観的かつ的確な検証ができる評価体制の整備を図
るとともに、その評価に基づいた事務事業の選択、予算配分、組織、職員配置を行うシス
テムづくりについて検討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、経常収支比率についてでありますが、この指標は、財政構造の弾力性を判断する
基準とされており、財政上、大変重要な指標でありますが、本市の比率は、平成17年度
が「99.2パーセント」、平成18年度では、前年度対比で5.5パーセント上昇し「1
04.7パーセント」と100パーセントを超える結果となり、県内各市町村の平均が「9
3.1パーセント」ですので、県平均よりも10パーセント以上も高くなったことになり
ます。
 このような事態を真摯に受け止め、平成19年4月に行財政改革を図るための組織とし
て設置した「沼田市行財政改革実施本部」を中心として取り組んできた結果、平成20年
度におきましては、義務的経費のうち、人件費につきましては、対前年度比「6.5パー
セント減」、公債費につきましては、「2.1パーセント増」となっておりますが、起債
借換え分を除いた実質的な比率は「1.6パーセント減」、その他経費の物件費につきま
しては、「10.4パーセントの大幅減」となっており、このような状況を勘案して推計
した結果、平成20年度の経常収支比率は「99.7パーセント」と見込んでおります。
 今後は、経常収支比率を平成25年度を目途に、県平均である93パーセント台に縮減
できるよう、毎年度、事務事業の徹底した見直し等により、更なる経常経費の削減に努め
てまいりたいと考えております。
 次に、行政改革について、組織の再構築についてでありますが、平成18年1月に沼田
市行政改革大綱を策定し、行政改革推進基本方針として3つの柱を掲げており、その一つ
に簡素で効率的な行政運営を掲げ、適正な組織体制・人員配置となるよう積極的・計画的
な組織の見直しを図ることとしております。
 行政組織機構の見直しにつきましては、庁内の研究組織である沼田市行政事務近代化推
進委員会において検討を進めてきたところでありますが、このたび、平成20年度の組織
機構改革として、「水道課」と「下水道課」の統合、「街なか振興課」と「街なか整備課」
の統合、建築主事の設置の権限委譲に対応するため、建設課に建築室を設置するなどの答
申をもとに、部制導入時に立ち返り、会計局及び監査委員事務局については、職制を部担
当から課担当にするとの答申が出されたところであります。
 平成20年度の組織機構改革につきましては、行政事務近代化推進委員会からの答申に
基づき実施をする予定であり、今後につきましても簡素で効率的な行政運営を図るため、
引き続き組織機構の見直しについて検討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、人事評価制度についてでありますが、現下の厳しい財政状況の中で、職員数の抑
制や簡素で効率的な行財政運営に取り組んでいることはご案内のとおりであります。
 さらには、地方分権の進展や市民ニーズの高度化、多様化などにより、地方行政を取り
巻く環境は、予想をはるかに上回るスピードで変貌しており、このような中で、本市にお
きましても職員がその能力を最大限に発揮し、的確で迅速な行政運営を行っていくために
は、より効果的に人材の育成を進めていくことが重要であると考えています。
 人事評価制度についても、いわゆる査定といったとらえ方でなく、職員の意識改革を図
り、前向きな意欲とやりがいを育み、組織全体の力量を高め、より質の高い行政サービス
の向上を目指すための手段として位置づけ、個々の職員の適性にあった能力開発と人材育
成を目的とした人事評価制度の導入を検討してまいりたいと考えております。
 次に、情報化対策について、市民に対する情報提供について、必要最低限のリアルタイ
ムな情報提供について、及び各課の事業等・情報提供についてでありますが、関連がござ
いますので一括してお答え申し上げます。
 市の行政情報の提供につきましては、現在、「広報ぬまた」「ホームページ」「コミュニ
ティーFM放送・FMOZE」などを活用しながら行っておりますが、FMOZEは、即
時性のある広報手段であり、また、市ホームページはパソコンなどの普及状況から有益な
情報手段であると考えております。
 ホームページへの情報掲載につきましては、各課より提出された、お知らせ、イベント
情報、観光情報などを、「目的からさがす」、「出来事でさがす」などに区分し、知りたい
情報をわかりやすく、すぐに引き出せるように工夫するとともに、観光情報については、
「観光新着情報」のコーナーを設け、イベント情報などをなるべくタイムリーに提供でき
るように努めております。また特に、早急に周知したり、募集しなければならないものは、
リアルタイムに提供するため「新着情報」として、トップページ上段に掲載をしておりま
す。
 今後は、写真をうまく活用するなど、できるだけ見やすい表示に心掛けるとともに、更
新手続きなども頻繁に行い、一層タイムリーな情報提供ができるよう努めてまいりたいと
考えております。
 次に、広報媒体のホームページの位置付けを高める必要性についてでありますが、近年、
パソコンの普及が急速に進み、インターネット普及率も上昇していることから、市の広報
媒体としてのホームページの持つ役割も益々大きなものになり、その内容も一層充実した
ものにする必要があると認識をしております。
 インターネット広報は、どこでも、誰でも、また、いつでも利用できる安価な情報伝達
手段であります。今後は更に、インターネット広報の持つ機能である、映像やデータベー
ス化、また、双方向性やリンク機能などを活用しながら、広報媒体としてのホームページ
の充実を図ってまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、大竹議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇18番(大竹政雄君) 答弁をいただきましてありがとうございました。それではいく
つかにわたって再質問させていただきます。
 実は私はね、昨年の3月に同様の質問をさせていただきました。そのときに市長は、い
ろいろなことを答弁された。特に私だけではないのですね。あのときに5人か6人の方が
行革の話をさせていただいた。そのときにですよ、市長は、事務事業も見直しますよ、組
織機構も見直しますよということでお話をされました。それから、18年度の行革大綱で
必要性、妥当性を検証しますよといわれました。それから、聖域なき改革をコスト意識と
スピード感を持って押し進めますよというようなことを言われております。
 さあ、今回私どもが委員会に今所属しておりますけれども、この行革について、我々に
提示された10月のもの、何でこんなものなのかなというのが私ははっきりと思います。
それはどういうことかというと、今までにやってきた経過があるのですね。その沼田市が、
行革に対する大綱を作ってきた経過があるにも係わらず何もされていないということなの
です、私に言わせれば。16年度に作って、17年から21年までこうしますよというこ
とが書いてあるのですが、何もしてこなかった。だから私は、この市長の答弁1年間、3
月、9月、12月、全部調べたのです。たぶん、そういうことでこの中を調べているだろ
うなというものが市長答弁から伺えたのです、実は。だから時間かかるだろうなと思った。
1個、1個事務事業を見直すということは相当な時間がかかるだろうなということで、上
半期に必ず結果を出しますということで答弁されておりますが、ちょっと無理かなという
ふうに思っておりましたけれども、やっぱり出てきたものがまったく違ってしまった。こ
れについて、私はこんなことは絶対あり得ないと思ったのですが、こういった結果を市長
が出したわけですが、それについてまずお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 結局、内部で一生懸命これらの改革について取り組んできてい
る経過があるわけでございますけれども。やはり実態として、なかなかそういったところ
に切り込むということについて、いわゆる大変な要素がたくさんございまして、議員から
お叱りをいただくような場面になったわけでございますけれども、ただ私どもといたしま
すると、経常経費を何とか削減する、そのためには身を刻まなければならない。あるいは、
もう一方におきましては、それらについて職員の方々のご理解もいただかなければならな
いというようなこと等があって、しかもいわゆるそれぞれの事業の点検等見直しをする中
で、今回の提案になったわけでございます。議員からすれば、まず私どもが非常にそうい
う意味の速度性がなかったことを指摘されれば率直に認めざるを得ません。今後そういっ
たことから、何とか議員がご指摘されていることにつきまして、今後、挽回ができるよう
に、さらに私どもも一丸となって頑張ってまいりたいと思っておりますので、ご理解を賜
りたいと思います。
◇18番(大竹政雄君) まさに今やってなかったということなのですけれども、実際に
我々は、この行革に関してどんなことをやるのだろうということで、当然インターネット
で調べたり、特に我々は、委員会で浜田市の方まで行って視察を行ってきました。そのと
きに、行革というのはどんなふうにするのかということで我々としてもしっかり調べたつ
もりです。さあそのときにどれだけ資料が出てきたか。これだけ出てきたのですよ、はっ
きり言って。事務事業の見直しすべてここに書いてある。そして、事務事業の見直しは何
かといったら、評価制度から出てくるのですね。それが当たり前の話だと思うのですよ。
こういった項目が一つ一つ出てこなければ、私、行革などはならないだろうと思っていた。
さあうちから出てきたものは、裏表のページですよ。冗談じゃあないというふうな形にな
ろうかと。じゃあ我々が委員会で勉強しているのは何なのか。出てきたものに対してどう
いった議論をしようか、どういったことをやはり行政に求めていこうか。それが我々のチ
ェック機関だと思うのですね。それが全くちがうことだというふうに私は思います。前か
ら議員が言われているように、やはり計画プラン、あるいはドゥー、シーと言われている
ものが全くできていない。それで計画を持ってものごとをやらないとできないでしょうと
いうことになるのですね。最後までチェックができていませんから今回はこういう結果が
出てきたというふうに私は思うのです。本来なら、私は委員会ですから、ここでこんな質
問をしなくてもいいと思うのです。だけど今回はそういった意味で市長にどうしても聞か
なくてはならない。この程度のものは、どこのインターネットでも出てきますよ。何でこ
れをしなかったのか。それについてちょっと教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) 速度の関係等について、この程度のことがというお話でござい
ますけれども、やはりうちら内部の体制の中で、議員ご指摘されているようなことについ
て一生懸命努力をしたわけでございますけれども、結果的にはこうなったということでご
ざいますけれども、ご案内のとおり、改革はここで止まることではありません。これから
も、大いに議員がご指摘されているようなことについてさらに勉強させていただきまして、
今後、遺憾なきよう対応を図ってまいりたいと思っております。
◇18番(大竹政雄君) 評価をしなければやはり前に進まないというふうに私は思うの
ですね。その辺のところをしっかりできていかないと行革はできないだろうというふうに
思います。そこへいって、評価制度があることによって職員の意識改革が当然できるとい
うふうに思いますけれども、何で評価をしなかったのか。その辺のところをちょっと教え
てください。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろとご案内のとおり、直面していることがあまりにも多
かったということがございまして、大変そういう意味では忸怩たるところがございます。
ただ、間違いなく今後は、そういうようなこと等についてしっかりとした形で取り組んで
いかなければならないと思っております。いずれにいたしましても、今後、遺憾なきよう
対応を図ってまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇18番(大竹政雄君) さっき、システムづくりを検討するよという話がございました。
まさにそこだと思うのですけれども、やはり自分のところでそれなりの評価制度を作って
いかなければ何を改革しようか。じゃあこのものがいいのか、悪いのかもわからないので
すね。昨年の予算、あるいは今年の予算を比べても、何が変わったのかというのはわから
ないのです、我々には。だから、何の評価をしているかというのが一つもないものですか
ら行革にならないだろうと。極端に言えばね。やはり今は外部評価の時代まで来てしまっ
ているのですね。もう内部評価だけではだめだと言われている。でも、うちは内部評価ま
でできていないということは大変なことだと思うのですけれども。それについて、市長が
何でやらなかったのか知りたいのです。
 昨年、3月、9月、12月いろいろなことをやってきました。言ってきました。下部組
織の実施検討会も作業チームで今検討しているということを言われたのですよ。でも、言
われている中身、今回のこの行政の数値目標を見ても、とても下部組織で検討しているよ
うな内容じゃないと思うのですよ。私はこの内容を見て、どこでそういうことをやってい
るのか知りたい。その辺市長どうでしょうかね。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、内部の事務方のところでの検討委員会を設ける形の中で
まとめあげたきたものが、議員が現在お持ちのところの内容になっているわけでございま
す。そこについての、細部のことについてのことがないということがいろいろとご懸念が
あろうかと思いますけれども、今回は、そういうようなことでご提案させていただいたと
いうことになります。いずれにいたしましても、直面することが非常に切迫していたとい
う状況もございまして、なかなかご納得のいく提案にはなっていなかったと拝察いたしま
すけれども、引き続きこれらについて継続的に検討を加えながら、より一層、よい方向に
向かって努力をしてまいりたいというふうに思っております。
◇18番(大竹政雄君) これから、これからというお話なのですが、実はこれ16年度
に作って、17年度から21年度までこうしますよという話を作ったと思うのですね、当
然、市長見ていると思うのですが。ちょうど合併した年から来年の21年までということ
になっておりますけれども。実際にここには、検討実施ということで線は出ています、線
は。実施項目何もないのですよ。要するに数値目標はないのです。現実には、他市におい
ては、例えば今年検討して、それをチェックして、評価をして、どういうことにしようか
ということが来年度の目標に必ず入っているのです、これ。例えば数値目標を必ず入れる
のですね。例えば今回の、私いちばんビックリしてしまったのは、例えば給料の問題はさ
ておいてですよ、現実問題として、今回の改革案の中で、庁舎内の備品購入が凍結をしま
すよという話なのですよ、凍結を。さあいくらと言ったら、1億5,700万円なのです
よ。備品が1億5,700万円1年かかっている。凍結してしまったら何もできなくなっ
てしまうのではないですかと私、委員会で言ったのですよ。だけど今まであるものを使い
ますということなのですよ。さあ、今まで使えるものがあったら、この1億5,000万
もじゃあ毎年どうだったのか。逆に言うとですよ、無駄遣いではなかったか。本来ならば
ですよ、17年度から毎月3,000万くらい減らそうじゃねえかという協議をされてい
れば、5年で1億5,000万になりますよね。だけど単年度で1億5,000万なんか
ね、私にすればビックリします。それじゃあそのくらい備品というのはこの中に余ってい
るのかいという話を、当時委員会でさせていただきました。それ以上の言葉は出てきませ
んよね。当たり前の話ですよ。ただその他にもですよ、消耗品、食料品、印刷製本費をマ
イナス40パーセント掛けただけなのですよ。これも1億ですよ、1億300万ある。さ
あこういうことはもっと前からできたじゃないですか、私に言わせれば。評価をしてくれ
ば、数字はこれだけお金がかからなくなるわけですから、マイナス30パーセント切ろう
じゃないかということに、切れますよこれ。いっぺんにバサなどということは私はあり得
ないのだと私は思うのですね。こういうことが行革とは言えるのですかと私は言いたい。
行政改革、財政改革、単年度ではなかなか無理だと思っていたのですが、こういったもの
が単年度で出てくるとは私には理解できない。それについて市長どうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、いろいろと毎年、毎年それなりの予算計上を
させてきていただいているわけでございますけれども、やはりここにまいりまして、非常
に急速にそういう財政状況の悪化を見たことが、今回、思い切った形で打って出た経過が
ございます。ただ議員が、もっと早くにそれらに着眼して、そして徐々にこの切り込んで
くるということが大事だったのではないかということについては、大変その辺のことにつ
いて私どもも反省するところが多々あると思っております。いずれにいたしましても、現
在の状況を打開していくためには、思い切ったことをせざるを得ないという決心のもとに
今回の提案になっているところでございます。
◇18番(大竹政雄君) 今ね、市長も私もね、こういうものが本当に我々も真剣に取り
組まなければいかんだろうと思うのですよ。前回の、要するに市民説明会もそうだったの
ですよね。議員、何を言っているのだということの意見がありましたよね。いらないじゃ
ないかと。半分で十分じゃないかという話まで出ているのですね。だから我々は真剣にな
って、行財政改革についていろいろな議論をしようじゃないかということを、まさに去年
の3月、私はそのようなつもりでやってきたわけでありますけれども。全く違っていたの
ですね、私に言わせれば。やはり私は、市長がいろいろな答弁をされているということは、
私は、すばらしい事を言っているからすばらしいものが出てくるというふうに間違いなく
思いますよ。
 さあその中で、聖域なき改革をコスト意識とスピード感を持って進めるということで、
市長これも3月議会答弁をされた。さあ、聖域なき改革って給料なのですか、と私なりに
いわせれば言いたい。だけども、全部見なければだめなのでしょう。全部見るから聖域な
き改革なのでしょうというふうに私はとらえていた。極端に言うと、次に出てくる経常収
支比率の問題が出てきますけれども、扶助費の問題だってこれからどんどん上がる一方な
のですよ。大変なのです。この辺も改革の中に当然出てくるだろうと私は思っていたので
す。これはいちばん大変な分野だと思いますよ。それが聖域なき改革だというふうに、私
なんかそういうふうにイメージでとらえていたのです。だけれども挙がってきたのは、じ
ゃあ職員の給与の削減程度のものきり挙がってこなかったというふうに私は感じているの
ですが、その辺どうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 扶助費の関係等については、なかなか福祉の末端に係わること
でございますので、この辺のことについては慎重にさせていただきました。職員の関係に
ついては、これはなかなかここまでするのには非常な努力がありました。よく職員の方々
も市のことをご理解して、そして今回のことについての理解をしていただいたというふう
に思っております。従いまして私は、職員の方々にも実は感謝をしているところでござい
ます。実際問題、私ども特別職の関係については、ご案内のとおり政治の舞台の人間でご
ざいますから、いかなるときでも政治判断が要求されてくるのでありますけれども、やは
り一般職員の方々に対しましては、大変申し訳ない気持ちでいっぱいなのですけれども、
やはりそこまで切り込んだということは、私どもとすれば相当な覚悟で臨んだということ
でご理解をいただきたいと思っております。
 なお、議員がおっしゃっている総合的なとらまえ方が必要なのではないかということに
ついては、全く私どもも同感である中で、今回はこういう判断をさせていただいたという
ことでご理解を賜りたいと思います。
◇18番(大竹政雄君) 実はですね、私どもは全国市議会の旬報というのをもらうので
すね、これは10日にいっぺん来るのですけれども。実は、扶助費の問題も、他の地域で
はもう見直しをやっているところがたくさんあるのですね。例えば、生活保護基準の見直
しなどというのは、2月の25日ですか、もう9市町村でやっているのですよ。その他に
もいっぱいありますよ、他の地域でやっているところが。だから扶助費というのは難しい
なと言われているのですけれども、もう改革をしなければいけないという実態がここに出
ています。毎月出てくるのです。だから私もね、そういうことも全般的にもう1回見直し
てもいいのではないかなと。やった方がいいのではないですかということを言っているわ
けですね。難しいからやらないのなら行革なんてできないですよ、はっきり言って。そし
て、見直すことができなかったら評価なんてできないじゃないですか。評価したって意味
ないじゃないですか。評価というのはそういうことだと私は思うのですよ。今回私は、評
価制度を今言っているのですが、評価して、だめか、いいかをやらなければ見直しなどは
しませんよ。
 昨日実は、朝6時から時事放談の話が出ていまして、鶴見先生というが、これは哲学者
だったのですけれども。その先生の言うには、進化というのは直すことなのだそうです。
直すことも、見直すことも進化なのでしょう。直さなければ進化しないということなので
すね。今までやっていることはずっと踏襲して、難しいから、難しいからと送っていった
ら、これは前に進まないと私は思いますよ。そういった意味では私はね、もっとやるべき
ではないかと。もっと底辺から、もう1回積み上げてもいいじゃないかというふうに言い
たい。それについてはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり金曜日、そして本日の一般質問等にもいろいろと出てお
られますように、どうしてもこの改革に打って出るといろいろな意味でしわ寄せがいった
りする場合がございます。新年度、20年度に向かっては、扶助費のところだけは市民の
方々に痛みが伴って、そこのところにはいろいろな生活困窮者もおられるだろうしという
ようなことでもって、私どもは慎重にさせていただきました。従いまして、今回、提案さ
せていただいている内容でございますけれども、今後いろいろな経過の中で、そういった
本当に必要なのかどうかということについての精査は、これは大変重要なことであります
ので、当然していくことが要求されると思います。ただ、新年度に向かっての扶助費の問
題につきましては、私どももやはりいろいろな意味の生活の部分に少なくとも大多数がか
かってくるところでございましたので、慎重にしたという経過がございますので、ご理解
を賜りたいと思っております。
◇18番(大竹政雄君) 別に扶助費をすぐどうの、こうのしろというのではなくて、私
は見直すべきだということを言っているだけで、ちょっと勘違いされると困ってしまうの
ですけれども。すぐそれでお金をポンと減らせと、そういう意味で言っているわけではな
くて、いま本当にあることはいいのかい。じゃあこれでそのままでいいのかという話をし
ているわけで、評価というのはそういうものではないですかというのをしているのですね。
問題は、評価制度の話でありますけれども、行政評価、外部評価とあるのですね。行政評
価というのはどうしても甘くなるというのが一般的に言われております。それはそうです
よね。自分たちで作ったものですから、当たり前のごとく行政評価は甘くなるということ
は言われております。さあ、行政評価と外部評価の差というのはどのくらいあるのかなと
いうことで、私は幾つかの市を比べてみました。
 しかし、やはり大体のものが評価制度というのは、行政評価と外部評価については、極
端に言うと約16パーセントくらいが行政評価、外部評価はそこへいくと36〜38パー
セントとうたわれております。ということは、やはり倍から2.5倍位ちょっと違うので
はないのというのが外部評価なのですね。当然そうだと思いますよ。この中に、評価の仕
方については、大体どこの市も同じですけれども、4段階に分かれると。A、B、C、D
に分かれていると。Aがまあまあいいよと。Bもまあまあだよと。Cは見直しだよと。D
は廃止だよということになっているみたいですね、他のところの評価は。そういった評価
があってしかるべきで、やはりC評価になったらね、見直ししなければ困ると思うのです
よ。この中で、議員の中からいろいろな話が出てまいります。先も企業誘致の話が出てい
ましたけれども、じゃああの嘱託員の話はもう10年も前から出ているのですね。さあそ
の評価はどうしているのか。我々議員とすればCかな、Dかなというところだと思うので
すね。Dならば廃止ですよ。でもCならば見直しですよ。だから根本的に何を変えるかと
いうことになろうかと思うのです。私の方はそういう評価をすると思うのですね。
 この前、バスの話が出てまいりました。これもやはり見直しなのか、廃止なのかという
ところまでもうそろそろ来ているのではないですか。C、Dのクラスではないですかとい
うふうに、私なんかに言わせると思うのですね。だから、乗り合いバスだってここまで来
たら見直しですよ。止めますよというところの評価をしなければ私はだめではないかとい
うことをうんと言いたいのでね。それをやって初めてもっと外部評価もしなければならな
いのではないかという話になろうかと思います。それについて市長どうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 今のその評価のあり方については、いろいろと方法がございま
す。行政評価、今議員が言っているとおり、おっしゃっているとおり、これは内部でする
ことでありまするし、外部評価ならば当然民間の意見が入ってまいります。いろいろな意
味で透明度を高めるという観点からすれば、これはもう外部評価の方に軍配があがること
は論を待ちません。本市の実態に即した形の中で、これらについては今後いろいろと考え
ていかなければいけませんし、またそうすることによって今おっしゃっているような総合
的な改革のまた案も出てくるのではないかと思っております。いずれにいたしましても、
一つの過渡期でもあると認識をしておりますので、今後ともそういったご示唆をいただけ
ればと思っております。
 なお、個別にバスの問題が出ましたけれども、これらについては、先般、ご答弁をさせ
ていただいたとおりでございまして、このバス問題等に限らず、やはり総合的な観点から
いろいろと検証を進めていく必要があろうかと思っておりますので、ご理解のほどをよろ
しくお願いをしたいと思っております。
◇18番(大竹政雄君) 実はね、あるところにこういうことがうたわれているのですね。
評価制度ができて、しっかり評価するようになったら、それによって外部評価がしっかり
とできるようになったらどういうことが起きたかというと、ニューパブリックコメントと
よく市長は言いますよね。この改革が各課で本当で進められるようになったということな
のですよ。市民の意見を聞けるようになったということなのですよ、極端に言えば。だか
ら、意識改革のうちに大きな問題はここに出てくるのだと思います。今回我々は、市民の
皆さんからいろいろな意見を聞かせていただきました。この行革の関係でね。まさに言っ
ていることがすばらしいことばっかしだというふうに思うのですよ。一般市民の考え方が
まさに今回凝縮できたらというふうに思うのです。我々とすれば、当然ながら市民説明会
を何で早くやらないのということでさんざ言ってきました、はっきり言って。各委員会、
うちの委員会から出ていました。でもやらないのです、なかなか。来月やります、来月の
10月頃、11月頃やりますと。ここからやります、あそこから。そうじゃなくて本当に
もう、この前の1月の説明会なんかは9月頃にやってしかるべきではないかなと。ああい
ったことを聞きながら行革を進めていくのだろうなということで、我々としてはいつも思
っていたのですが、なかなかそれをしてこなかったということで、いくら何でも市民説明
会は遅過ぎませんか。それについてはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろとご指摘されておりますけれども、ご案内のとおり、
団体等の関係につきましても、いろいろとその前段、いろいろとご理解いただくべく会議
を持たせてもらった経過がございまして、段階を一応は踏んでいたつもりでございます。
ただ、議員の方々からすれば、早急にその市民のところにやはり説明にあがるべきだった
のではないかとなりますると、いろいろとうちらの、行政側のそういう事情もあって、大
変そういう意味ではお叱りをいただいているわけでございますけれども、これらについて
は議会の方々のご意志、あるいは私どもの進捗度等々と整合させて、今後うまくマッチン
グした形の中で展開できればと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
 なお、私どもからすると、骨格ができあがった形の中で、市民の方々に責任ある説明を
させていただいたつもりでございますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇18番(大竹政雄君) こればっかしやっていると終わってしまうのですけれども。行
革大綱の補強編がここにありますけれども、この補強編が、11年、12年、13年、1
4年、この4年間としてみますよ。今回、本当に単年度の話で、私はガッカリしてしまっ
たのですが、こういったことは本当に前に戻って、前よりもっと悪くなってしまったとい
うふうな、私に言わせればね、今回の話になろうかと思います。この辺についてもいろい
ろ市長答弁されておりますから、しっかりと取り組んでいただきたいと思いますし、やら
なければ遅れてしまいますよということをはっきり言わせていただきたいと思います。
 さて次に、経常収支比率について今お話をいただきました。実は、この18年度の補強
版でですね、経常収支比率が88から85パーセントを目標にしますよということで、平
成11年度に出ているのですね。あれよ、あれよという間に104.7までいってしまっ
たのですが、これからもまたいろいろと改革をしていくというお話が市長からありました。
当然、その内容があってこれも減っていくのだろうなということに当然なっているわけで
ありますけれども、現実に、組織改革なども当然引っかかってくるわけでありまして、そ
ういったことが、例えばこの時点で、12年度は2部、3課、6課を統合しますよと。そ
の次も、1部、2係を統合しますよと。毎年書いてあるから何となく減るだろうなという
感じはするのですが、今回まったくそういうものがありません。だから、経常収支比率に
ついても、ただ何かを、これから努力するというだけの答弁ですから、いざ本当に何をす
るかというのが私には見えないのです。じゃあまた来年、給料を下げるのかということく
らいきり頭に浮かばないのですけれども。それについてはどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま一般質問の冒頭のご答弁で申し上げたとおり、まずや
はり内部の機構の関係等については、水道課と下水道課を一つにさせていただくと。文献
の流れから建築確認の問題がございますので、建築係を建築室にさせていただくと。街な
かの関係等については、振興課と整備課を一つにさせてもらうと。同時に、監査委員会事
務局長、会計局長が今まで部長級でありましたけれども、今後、課長級ということで、答
申が出てきて、それに基づいて改革を進めていくということを申し上げたとおりでござい
まして、そういう意味ではまずこれら組織が簡略化になってくるだろう。こういうふうに
思っております。同時に、経常収支比率の関係等については、公債費の適正計画の、平成
25年度の17.5パーセント、これは上位の機関のご指導によりまして、そういうふう
な流れを構築していくという形の中で、それに見合った形から、いわゆる25年度までを
目途にただいま申し上げたように県平均に何とか持っていきたいと。それが93.8パー
セントという数値が今出ているところでございます。全国平均から見ると、県平均がやや
高いわけでございますけれども、当然、この数値にのみならず、できるだけこれが改善さ
れればいいわけでございますので、今後とも諸々の改革を通してこれらに近づけていくと
いうことで努力をしてまいりたいと思っております。
◇18番(大竹政雄君) それは先ほど聞いたからもう二度と答弁しなくても結構なので
すけれども。実際にね、そういったことをやるということで、本当にそんなに数字が落ち
るのかなというのが私の思いなのですよ、実はね。たぶん落ちていかないだろういう、市
長も、その分母がどんどん減ってきて、分子がそれなりの数字になってくると、そんなに
簡単には減らないだろうというふうに私は思うのですが。
 さあ現実にいろいろな問題が市民からも出てまいりました。実は、経常収支比率につい
て、ある市民からこういう手紙というか、文章をいただいたのですが、やはり身の丈に合
った経営をしろよと。じゃあどういうことなのかと。じゃあ身の丈とはどういうことなの
ですかということを質問されてくるのだと思うのですが、この人が言うのには、たぶんこ
こに書いてあるのですが、前橋と比較してもしょうがないと。沼田と前橋を比較しても全
然だめではないのということをこれ言われているのですね。やはり身の丈に合ったものと
いうのは、何が身の丈に合ったものだということになるわけでありますけれども。
 例えば、職員の給料の問題がありました、ここに。それから市の三役のカットの話もあ
りました。それから、議員の給料の削減もあります。これはみんなそういうことを、市民
の方は思っているのだと思うのですよ。我々も当然、改革の中でこれから議員の削減等々
のことも検討しなければいけないであろうと。当たり前の話ですよね。市民の皆さんが思
っていることをやらなければ我々は何もできませんから。だから、本当にこの財政規模に
合ったものということになると、沼田市独自のものを考えなければいけないのではないで
すかということをたぶん言っているのだと思います。例えば、職員の給料をとっても、前
橋と比べたって、県庁と比べたって同じじゃないかと。そうじゃないだろうということを
言われています、この人は文章でね。向こうは財政力があるから高いのだよ。こっちは財
政力がないから低いのだよ。議員の給料も低いということをよく言われる方がありますけ
れども、財政力がないのだから仕方ないと私は思っております。そういったことが、身の
丈に合ったものかと考えれば、経常収支比率、この辺のところについてもやはりいろいろ
な意味でもっとしっかり検証しなければいけないなというふうに、私はこの文書をいただ
いたときに思いました。この辺について、市長どのような考え方を持っているかちょっと
伺います。
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後3時01分休憩
      ─────────────────────────────
午後3時08分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
      ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 実際問題、この身の丈というのがどの程度のものなのかという
ことになってくると、まあかなり研究を要するところがありますけれども、私どもが分析
をしたことについて申し上げる中で、今後の対応に処してもらえればと思っております。
実は、国内29都市を、平成19年度と平成20年度の当初予算の要するに比較をしてみ
ました。これが総務省筋の類似団体と称される2の1というところでございます。それに
よりますると、大体沼田市も含めての平均化なのでありますが、平成19年度が概ね20
9億円、そして平成20年度が、概ね205億円という数字が出ております。これらがま
ず一つには参考になるかなというふうに思っております。
 しかし、ご承知のとおり、本市は、190億台に今回落としたわけでございますけれど
も、それは、前から言っている、ちょうど似た、類似の富岡市が170億円台に推移をし
ていたという経過がございましたり、みどり市がそれを割っているということもあって、
170億という数値が私どもの方から出てきたわけでございます。つまり、まず全国レベ
ルから見ると、本市が今年198億でありますから、関係類似団体の平均化からすると、
約7億くらい少ない計算になっていると思っております。平成19年度で見ると、沼田が
214億ございました。209億でございましたので、今度は逆に5億ほど、これは粗い
計算でございますけれども、多かったかなということでございます。しかし、これでもや
はり県内の関係から見るともっと絞り込まなければだめなのではないかということから、
170億、ややプラスして180億前後になるのではないかというふうに、今のところ私
どもでは、平成25年度を推理をしているわけでございます。
 ただですね、本日もあるいはまた金曜日の質問者に対する答弁のとおり、状況に応じて
は、これも社会状況等の変化によって変わってくるかと思いますけれども、一応現時点で
は、そういった数値の目標を立てさせていただいている経過がございます。同時に、それ
では身の丈に合った云々というようなことの中で、いろいろと個別な案件が出ておりまし
たけれども、なかなか一概に比較をするというわけにもいかないのではないかなと。例え
ば、この標準財政規模を見ると、本市が134億という数字が出ておりまして、ご案内の
とおり他の都市どれを見ても標準財政規模をはるかに上回る、大きな都市では概ね2倍く
らいの数値を持ってされているようでございます。いずれにいたしましても、これらのと
ころの状況判断は大変慎重に、しかも難しい面もありますので、各方面に連絡、リサーチ
をしてですね、そしてできるだけ的確な情報のもとに対応型を図ってまいりたいというふ
うに思っております。いずれにいたしましても、現行のボリュームではまだやや大きいか
なということから、徐々に、徐々にソフトランディングをしていくという考え方に今ある
ということを申し添えておきたいと思っております。
◇18番(大竹政雄君) わかりました。あのね、実は私、別に年度予算をどうの、こう
のではなくて、もっと細かいことから、要は沼田市は、これはどうにするか、全般的なこ
とを私は言いたいのですね。全体の200億だ、190億だとそんなことを話しておりま
せん。要は、中身が身の丈に合ったものをどうするかということ。これがさき言っている
評価制度になろうかと思うのですけれども。そういったものができていないのではないで
すかということをさき言いたかったのですね。市長ちょっと違うような、私にはニュアン
スに取れたのですけれども。なかなか比較できないとか等々言われておりますけれども、
そうじゃなくて、もっとこの中身を、本当に精査しないとわからない話なのです。先ほど
言ったのは、本当にごく一部のことなのですよ。だけどそのごく一部のことをとらえてで
はなくて、もっと全体的に見直さないと経常収支比率もそうでありますけれども、全体を
評価しなければ何もできませんよということを言いたいと思うのですね。そのことをしっ
かりととらえてもらいたいと思います。
 次に、行政改革についてということで先ほど質問をさせていただきました。組織の再構
築ということで、私は今質問を出しましたけれども。実は、この改革案が送られてきたの
は、私はこの質問の内容を出すのですよ。いつも通告しているだけではないですよ。いつ
もこの文書まで全部出すのですよ。その文書を出す前の日に来たのですよ、実は。これ2
5日の1時半に来たのですよ。私は26日の10時に提出しているのです。内容は直せま
せんよね。何でこれもっと早く出さないのと私はずーっと言ってきたのですが、これも先
ほど言っているように、市長が前に答弁されていますけれども、いろいろなものを、要す
るに市長が、行革については、事務事業等々を見直して、組織機構が全般的になりますよ
と。市民に、要するに行政需要に対する組織構築に向けた検討を行っているということを
言っているのです。これは9月だったのですね。ごめんなさいね。要するに、市民に分か
りやすく、スリム化で効率的な組織、新たな行政需要に対する組織の構築に向けた検討を
行っていますということで9月議会に答弁されているのですよ。
 さあ私、これを見たときに、そんなふうになってはいないのではないのと思ったのです
ね。私は当然、その前ですから提案をしました。行政需要とは何があるのかなということ
で考えてきたときに、さあ先も話が出ましたけれども、これからやろうとするものって何
なのだということですね。じゃあ観光に対して、観光のチームを作ってもいいではないか。
さき、課は簡単に出来ませんよと言っていましたけれども。課じゃなくて、私も先、課で
言ったと思うのですけれども、企業誘致を本当に一生懸命やる気ならばそのチームを作っ
てもいいのではないですか。課長を作れとか、係長を作れとか、そういう話ではないので
すよ。その行政需要というのは、要するにそういったものが今要望されているものだと思
うのですよ。それを作らなければ意味はないのではないですかということでずーっと前か
ら言ってきたのですが、なかなか出てこない。じゃあこの改革が出来たのが前の日ではに
っちもさっちもいきませんね。それについて市長、もう前から答弁をしているにも係わら
ずずーっと送ってきたのです、委員会を。委員会では何も議論していません、はっきり言
ってね。これではだけど委員会の意味はないのではないですかと言いたいです。どうでし
ょうか。
◇市長(星野已喜雄君) この組織の関係等については、今日も先ほどの同僚議員の質問
にもお答えしましたとおり、今後そういう状況に応じて、特化したところの部職を作って
いかなければならない。そのためにはどこかを減らさなくてはならない。こういう理屈に
なってまいります。今回の場合には、やはり議員がいろいろとご指摘をされておられます
けれども、部長級の関係等のことについてのいろいろと論議する経過がございまして、こ
れはやはり大きく組織、骨格にかかることでございますので、大詰めになってきた形の中
で障害があったということになろうかと思います。ただやはり、これらについては、一応
行政体の体系でありますからして、議員の立場からすれば、これが遅れてきたことが大変
熟知たるところがあろうかと思いますけれども、私どもの立場からすると、何とかできる
だけ、1課でも、1部でもスリム化を図っていくということで、内部の調整を図ってきた
ということが先般の提起になっているわけでございます。今後につきましては、先ほども
同僚議員に答弁させていただいたとおり、必要なところを特化するような形のところ、そ
れは後ろを返すと、どうしてもこの時勢でありますから必要ないものというものをすり分
けしていかなくてはなりません。従いまして、新年度にはそういうようなことに対して積
極的に対処していきたいというふうに思っております。
 なお今回、これがやや議員からすれば遅れたということについては、誠に申し訳なく思
っておりますけれども、部局のところの部分がありまして、大変そういう意味では慎重に
したという経過がございましたことをご理解賜りたいと思っております。
◇18番(大竹政雄君) 我々とすれば、これからどういうふうに行財政改革を行ってい
くのだいうことが、昨年から1年間、皆さんから質問があったのですね。やはり行財政改
革をしなければこれからおいていかれますよというところまでもう来ているのだと思うの
ですね。で我々が一生懸命になってやっているのですが、さあ改革だ、改革だと。さき話
がありましたけれども減らせばいいというだけではないという。減らすのならば、減らし
て本当に大丈夫なのかいということを我々が議論する。あるいはチェックをするというこ
とになろうかと思うのですね。要は、市民が、市民にサービスを提供しなければいけない
わけですよ。全部切っ飛ばしていいという話ではないのです。だから、そういったことを
しっかりと我々もその中に入って、行政としっかり議論しなければ、我々のチェック機関
としては何もならないというふうに、市民の皆さんから言われているのは、まさにそうい
う話だというふうに思いますので、特に、組織機構改革、組織はこういうふうにしていき
たいのだと、するのだということを提案してもらって、それではこれについてはもう少し
こういうことをやってくれよということにならなければ、議員のチェック機関は何もなら
ないというふうに私は思いますけれども。それについてはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 私どもも行政体の組織体があって、今まで事務事業の継続的な
仕事がございます。従いまして、右に、左に組織をなかなか動かすということも、今まで
の継続事業がありますので難しいところがありますけれども。やはり時代の要請に見合っ
たところの部局は作らなければいけないと思うし、あるいはまた、時代の要請に合わない
ところは、この際、思い切って改革をしていかなければいけないというふうに思っており
ます。そういうようなことを思っておりますので、今後さらに、議員の各般にわたるご示
唆、あるいはご意見をいただければと思っております。
◇18番(大竹政雄君) これからやっていただけるということで、私どもも期待します。
もしやらなければ来年の3月にまた質問するかもしれません。しかし、しっかりとその辺
のところをやっていただきたいということであります。そうじゃないと行財政改革、どん
どん遅れていくというふうに私は思っていますので、ぜひお願いしたいと思います。
 さて、人事評価制度についてですけれども。先程答弁をいただきましたので、私はそう
なのかなというふうに思いますけれども。1点だけね、職員の意識改革ということが、人
事評価制度に当然絡んでくるのだと思います。能力開発もそうだと思います。さあそこで、
勝ち組になるか、負け組になるかとよく話をしますけれども。実は、職員が、毎年度、全
職員が職員提案を出している自治体と、できる方法より、できない理由を発言する職員の
多い自治体。これはとんでもない差ができるということを私は読んできました。確かにそ
うだと思うのですよ。できない、できないじゃなくて、やってみようじゃなければだめだ
と思うのですね。できない理由なんか別に私は聞きたくないのです。だから理由じゃなく
て、出来ないものは出来ないではっきりでいいのですね。だけども、じゃあ方向転換して、
全く違う方向からじゃあやってみたらできるかもしれない。そういうふうな発想をする職
員が増えてこなければ私はだめになってしまうのではないかと思うのですが、市長はその
辺についてはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり議員がおっしゃるように、いろいろな市民からのご要請
に対して、出来ない場合は出来ないということを申し上げなければなりません。そのとき
には当然説明をしてご理解いただくわけでございますが、ややもすると、戦後の地方自治
の流れでは、あるいはこれは国家も含めて、公の立場がそうであったかもわかりません。
要するに、受け止めた形の中で、それでは市民の方々が言うように、県民の方が言うよう
に、国民の方が言うように、そっちに向かって研鑽をしてみましょうということが、どち
らかというと少なかったということは、私自身も経験の中からそういうふうに受け止めて
おるところでございます。これからは、先程の同僚議員の協働事業にも見られるように、
こちら側が無理だということになったとすれば、市民の方々の方から、こういったお力添
えをいただければ、いわゆるこちら側だけでは無理だけれども、市民のお力添えの部分が
こういうところにあれば、いわゆる前に出て進めることが可能ですというようなことの論
理展開がやっぱり必要になってくるのではないかなというふうに思います。こういう本会
議の席で横文字を使うのは避けたいのでありますが、できるだけクリエイティブな論議、
創造力のある論議をしていくということの流れが今望まれているのではないかというふう
に思っております。私も、機会あるごとにそういったことは申し述べているつもりでござ
いますけれども、今後また一層努力をしてまいりたいと思っております。
◇18番(大竹政雄君) 市長もそういうふうに思っているだろう、私も思っているとこ
ろはいくつかあるのですが、例えばね、一つの事業も毎年同じようなことをやっているの
ですね、沼田市の場合は。課長が代わったら事業も変わる、行事もちょっと変えたらとい
うことを私、前回の委員長をやっているときに言ったのですね。今やっていることは、去
年の日にちと時間を変えるだけでおしまいじゃないかと、このペーパーは。そう言ったこ
とがあるのですよ実は。だけど、部長が新しくなる、課長が新しくなる、係長が新しくな
る、あとはその人の考え方が出てきてしかるべきだなと私は思うのですよ。そうならない
と、職員が私は意識改革にならないと思いますね。意識改革はそうじゃないですか。去年
やった課長だから俺ははもっとやるぞ、みたいな形で市長が指導していけば、これは去年
と同じじゃないかと。一言いわれることによって、全く変える気持ちになろうかと思いま
す。この辺についてどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、新しい立場でもっての課長なり係長になられたときにで
すね、前年のことを踏襲する場合が多いのではないかと、こういうご指摘だと思いますけ
れども、逆に、市民の、団体の側も、前年踏襲ということについて、同じく流れるという
ことについての期待もあることもこれまた事実だと思います。すべてが前年対に変えてい
こうという気運に各団体なり事業がなっているかというそうでもない。ですから、その辺
のところは、今後私も研究してまいりたいと思っておりますけれども、やはり半分、半分
くらいのレベルでは最低限考えていかないと、確かに前年踏襲を展開していくと、それは
徐々に徐々に化石化してしまうのでですね、そういう意味では、全部が全部していくと、
これは以外と団体等の事業では、あの時ああだったからよかったいなあということがあっ
たりして、なかなかそこの辺のところがありますので、やはりその辺は五分五分かなとい
うような受け止めをしているわけでございますけれども。いずれにいたしましても、前年
踏襲、前年踏襲という流れは、決して行政の発展には望ましいことではないと認識をして
おります。
◇18番(大竹政雄君) ぜひね、見直すということがすごく大事だということが私も思
うのですね。やはり進化がないと言われたときに、まさにうちの自治体進化しているのか
と。もう私も9年経ちますけれども、ほとんど進化してないのかなというのが実感であり
ますから、本当に直すということが基本だというふうに私は思います。ぜひやっていただ
きたいというふうに思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 先程ホームページの話でお話をさせていただきました。市長の方で説明をいただきまし
たから、だいぶ調べて、よく研究されているようでありますから、そんなに私がここで、
ああでない、こうでないと言わなくてもいいぐらいの答弁がされておりました。しかし私
もね、実際に沼田のホームページを、市役所のホームページというものを初めて開いて見
たのです、実は。今までは他市のをうんと開いたのですね。それは、例えば行革なら行革
で、どこに勉強しに行こうかということで一生懸命調べてやってきた経過があるのですが、
実はうちを調べたことがなかったのです。初めて市民の方に言われて調べたのです。さあ、
出てきた、出てきた、全くこれではしっちゃか、めっちゃかだなというのがたくさんあり
ました。特に例えば、私が幾つか気がついたことを話しますけれども、例えば歴史、文化
財などについても、写真がないものですから全然わからないのですね。えっこんなの。そ
れから、国保とか、年金の問題もそうなのですけれども。老人にとってはちょっとわから
りずらいかなという感じがしました。それから、環境についても、環境基本条例なんか、
あんなに難しいものをバラバラ並べても意味ないかなと。ただ、ごみリサイクルについて
は、マンガが入っていて、これは見やすいかなと思ったのですけれども。やはりその辺に
ついては、市民が見やすいかな、見やすくないかなとやっぱり精査しないと、やはりだめ
なのかなという気がしました。例えば、教育なんかもそうなのですよ。うんと書いてある
のですけれども、やっぱりつまらないなと。例えば、生涯学習なんかもやっているのです
けれども。ああいったものの掲載は一つもないですね。この前やったことだって、じゃあ
皆さんがいろいろなものを作ったり、並べたりしているものが、写真も何もないですから、
もう本当に何をやっているかわからないのです。ああこんな程度もできていないのか。そ
れから、公民館などもそうなのですね。建物の面積だとか、場所だとか等とは書いてある
のですけれども、写真の掲載がないから、どこにどんなものがあるかわからない。さあこ
ういった問題というのはね、もっと精査すれば全く違うものができるなって思ったのです、
今回。
 さあそして、先も話をしましたけれども、他のところを見たら、ものすごく調べやすい
し、あっこんないいことがあるのだと。特に思ったのが、例えば、桜なんかそうなのです
けれども。沼田市の桜って、日本の100景に、桜100選というのですか、そのくらい
有名なところになっているにも係わらず、御殿桜が1枚ポンと載っているだけなのですよ。
彼岸桜もなければ、十王公園の写真だってすごくきれいですよ。全く載っておりません。
はっきり言って。観光にも、何もならないというふうに私思うのです。これからは、たぶ
ん団塊の世代がもし沼田に帰って来ようと思うならば、何をするかというと、まずインタ
ーネット調べるかもしれません。はっきり言って。そしてそれを見たときに、あっ、こん
な所があるのかというようなものも私は考えられると思いますけれども。その辺について
は市長どのように解釈しているかちょっと教えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員のご指摘は、実は今回の質問答弁を作るときに相当論議に
なりまして、議員がお考えになっているご懸念をしっかりと受け止めた形の中で、新年度
はこれが対応のために処しろという指示をいたしました。と申しますのは、この広報とい
う分野が、行政運営にとってどれだけ大事かということを改めて認識をするように、特に
関係部局に指示をいたしました。でき得れば、ここの部職も出来るだけ強化をしていきた
いという部分になってまいります。と申しますのは、先般、川口の方にも出向きました。
新宿の方にも出向きました。そういったところがものすごく評価をされて返ってきており
ます。実は、雪だるまの大会などもこの間ございました。利根町の芸能祭もすばらしかっ
たのです。白沢町の芸能祭の冒頭の歌舞伎の発表もすばらしかったです。ところが、そう
いうことが、リアルタイムでやはり常にインターネットに張り付けていくという作業が大
変重要だということでありまして、観光情報等も含めて、そういうふうに私自身思ってお
りまするし、今回の議員の質問に対する答弁策定のときに、そういうことをきちんと申し
つけてあります。ですから、この、今ご質問されている関係等については、やはりある意
味においては市の顔になるのですね。結局インターネットから出ていますから。ですから
これも、フアンが多ければ当然来訪者も増えて来るし、研究してみようという人も増えて
くるわけです。
 従いまして、この部分が、ある意味においてはかなり積極的に段取りをしていかなけれ
ばだめだということを、実は交流事業を展開していくと、どうも県内の12市を調べてみ
ると、本市の頻度が高いのですよね。行く先々も多岐にわたっています。ですから、そう
いうようなことも含めて、私どもはこういったところと兄弟分ですよ、あるいは、これこ
れ然々の所では地味だけれどもこういうこともやっていますよというようなこと。例えば、
まもなく利根町でも、3月の29日に獅子舞のお祭があると思います。根利では、去年の
秋ですね。勿論、当然本庁管内でも沼田まつりがあったり、沼須の人形芝居があったり、
そういうところがございます。それらが常に喫緊の時間、できれば今日あれば、明日の朝
にはそれがもう張り付いている状況がないとだめなのではないかなと。あるいはまた行政
の関係等でも、今回のように椎坂バイパスの流れの方向性が出たとすれば、こういうよう
なことが県の方からご説明がありましたというようなことを入れていったりということ。
いずれにいたしましても、ここのところは今日も改革の中の、どちらかというと強化する
場所としての位置づけを今思っているところでございます。いずれにいたしましても、す
ぐにというわけにはいきませんけれども、来年の、今月、今日に、議員からご質問をいた
だいたときには、議員、こうになっておりますと言えるように、何とか一歩前進を図って
いきたいなという思う、いわゆる強化の部局だということでご理解いただきたいと思いま
す。また、こちらにいる人間も、行政の立場の人間も、みな聞いていると思うので、そう
いったところにも私含めて言っているつもりでございます。
◇18番(大竹政雄君) 大体私の思っていることを市長言っていただけたのでそれでい
いかと思います。ただ1点ね、これは市民からの話だったのですが、例えばね、住宅情報
なんていうのが非常に遅れているのですよ、うちは。前橋などは、住宅情報というと、市
営住宅がちゃんと写真に写っているのです。空き情報もあるのです、値段も必ず入ってい
るのです、いくらからいくらとかね。当然これは収入によっていろいろ違いますから、そ
ういった問題もあるかと思います。でも、こういうものもやっぱり情報として載せなくて
はいかんだろうと。それから、今では、施設利用などもインターネットで申し込めること
になっているのですね。そういったこともぜひ研究していただきたいと思いますけれども。
その辺についてはどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 今市民の側からすると、とにかく情報を早くということと同時
に、また一方において、市外の人にしてみると、一つに食育の関係からきますが、だんご
汁で最優秀賞をとった方の所へお伺いしたいのだけれどもということのアクセスがあった
りいたします。ですもので、当然5万5,000市民に対する行政の周知は勿論のことで
ございますが、外の方々がとにかく沼田に行ってみたいというような状況を構築するため
には、出来るだけ行政的な情報は勿論のことでございますけれども、本庁管内、白沢町管
内、利根町管内のそういった伝統行事等を含めて、総合的に網羅した形のものがしっかり
できればなというふうに思っておりまして、住宅情報の問題等もありますが、これらにつ
いても、前橋等のことで勉強させていただいて、可能ならば当然こういうようなことも入
れていく必要があるのではないかと思っております。いずれにいたしましても、最も身近
な状況を、横文字を使うのは本当にいやなのですけれども、質問者の通告では、リアルタ
イムという言葉を使っていますので、喫緊の時間でもってやれという、こういう指示だと
思いますけれども。おっしゃるとおりでありまして、先ほど申し上げておりますとおり、
答弁書を策定する段の中にあって、相当突っ込んだ論議を内部でしたということを報告さ
せていただきたいと存じます。
◇18番(大竹政雄君) もう最後になりました。本当はもっともっといっぱい質問した
かったなというふうに思ったのですが、なかなかうまくいかなかったなというのがちょっ
と残念であります。最後にですね、今年、ナショナル、松下電器がなくなるのだそうです
ね。全部パナソニックという名前で統一されるそうですね。やっぱりね、決める人って大
変なことだと思うのですよ。1本にするということはね。じゃあ本当にその作った人がな
くしてしまっていいのかという論議もいろいろあったと思うのです。でも、もう、この世
界で通用する会社にするためには、どうしても1本に絞らなければだめだという決断をさ
れたのだそうです。確かに今、トップの決断というのは本当に大変なことだと思うのです
ね。今の行政改革もそうでありますけれども、本当に市長が率先して決断をしなければ、
やはり行革は私はならないと思います。もっと、もっと真剣に取り組んでいただきたいと
いうことがあるわけでありますけれども。今は本当に市長は大変だと思います、はっきり
言ってね。いろいろな答弁を聞いていると本当に大変だと思いますけれども。しかし、市
長はやるべきことはやっぱりやらなければいけない時代でありますから、しっかりと頑張
っていただきたいというふうに思います。その辺のことを、最後に決意を聞かせていただ
きまして、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
◇市長(星野已喜雄君) 議員の今日のご質問は、事務事業評価、あるいはまた人事評価
と大変行政改革に伴う、根幹にあたるところのご質問であったと受け止めております。実
は、内部でもいろいろと努力をしているわけでございますけれども、なかなか議員にご満
足いただけるようなところまで行っていないということについては、大変熟知たるものが
ございます。さらに、その後の情報の関係等については、これは何とか速やかに対応がで
きるだろうというふうに、自分自身も確信を持っております。
 前段のことについては、非常に難しい問題でありますけれども、しかし避けて通れない
課題であると思っております。今後また、いろいろ各般にわたってご指導並びにご支援い
ただいて、現在の危機的な状況を打開するために先頭に立って頑張ってまいりたいと思っ
ておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
      ──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君)  次に、石井紘一議員。4番。
              〔4番 石井紘一君登壇〕
◇4番(石井紘一君) 通告に基づき、一般質問をさせていただきます。
 まず、財政健全化計画についてお伺いいたします。
 北海道の夕張市が財政再建団体の指定を受けたことで、地方財政の健全化をめぐる議論
が活発になっております。
 沼田市におきましても「第2の夕張」になるのではないかなど、財政の悪化を懸念する
声が聞かれます。
 こうした背景の中、平成19年8月7日、総務省より平成19年度公的資金補償金免除
繰上償還等実施要綱が示されました。地方財政対策の中で、公的資金の繰上償還による公
債費負担の軽減策が盛り込まれております。
 平成19年度から21年度までの臨時特例措置として、総人件費の削減や経営改革の実
施等、徹底した行政改革を行うことを前提とした「財政健全化計画」及び「公営企業経営
健全化計画」を策定した地方公共団体と地方公営企業を対象に、高金利5パーセントの地
方債に係る公債費負担の軽減を目的として、平成19年度から3年間で5兆円規模の公的
資金の補償金免除繰上償還が認められることとあります。
 沼田市においても、大変厳しい財政状況を踏まえ、一般会計、上・下水道事業において、
すでに公的資金補償金免除繰上償還に係る財政健全化計画及び公営企業経営健全化計画の
基本方針を打ち出しておりますが、沼田市における現状と今後の計画による効果及び平成
20年度における削減効果について、お伺いします。
 次に、給食費滞納問題についてお伺いいたします。
 本年2月14日、群馬県内市町村の学校給食費未納状況についての新聞報道がされまし
た。この報道によれば、給食費の未納額は、約1億1,500万円に上り、7市町が少額
訴訟などの法的措置の実施を検討しているということであります。
 生活困窮者には就学援助制度もあることから、未納原因の多くは、支払い能力がありな
がら「義務教育だから払わなくてもよい」というような保護者のモラルの低下が大きな原
因となっているとのことであり、公平性を担保するためには法的措置などの強い姿勢で臨
むことも必要であると理解するものであります。
 給食費の未納は全国的にも問題となっており、様々な収納対策がとられております。給
食費と弁当を選択するアンケートを行ったり、給食の申し込み制度を導入し、連絡なしに
2ヶ月間滞納した場合は弁当を持参させるので給食を停止してくださいという様な文書に
保護者の署名、捺印を求め提出させるという様な方法や、滞納があれば子どもへの給食を
停止するという保護者に対し通知をした強行措置など様々な方法がとられており、保護者
への滞納対策という意味合いではそれなりの成果が上がっている様であります。
 しかしながら、学校給食は単に食事の提供だけではなく、「食育」という教育効果を考
えた場合、子どもへの給食の停止という様な強硬な滞納対策は子どもの心を傷つけたり、
いじめにつながることが心配となります。
 生活困窮者に対しては就学援助制度を活用し、支払う能力がありながら支払わない保護
者に対しては子どもへの影響を考えながらも滞納対策を行うことが必要であると思います
が、それには学校と十分連携をとりながら未納の原因を調査し、未納原因にあった対策を
考える必要があると思いますが、沼田市における滞納対策の現状と今後の対応について教
育長のお考えをおお伺いいたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
             〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの石井議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、財政健全化計画について、財政健全化計画による繰上償還等の方針について、現
状と今後の計画についてでありますが、この財政健全化計画につきましては、平成19年
度地方財政対策の中に、公債費負担の軽減対策として盛り込まれたものであります。
 この制度の内容は、徹底した人件費の削減等を内容とする「財政健全化計画」を策定し、
行政改革を行う地方自治体を対象に、平成19年度から平成21年度までの臨時特例措置
として、平成4年5月までに公的資金(財政融資資金、簡保資金、公庫資金)から借り入
れた5パーセント以上の高金利の地方債について、補償金なしに繰上償還を行うことによ
り、地方自治体の公債費負担の軽減を図るものであります。
 本市の現状と今後の計画を申し上げますと、この公的資金補償金免除繰上償還の対象と
なる市債の件数につきましては、平成19年度から平成21年度までの間、一般会計にお
きましては、23件でありますが、一般会計以外では、水道事業会計で8件、簡易水道事
業特別会計で5件、下水道事業特別会計で51件及び農業集落排水事業特別会計で6件と
なっております。
 今後は、この制度を積極的に活用し、公債費負担の軽減を図ってまいりたいと考えてお
ります。
 次に、20年度における削減効果についてでありますが、公的資金補償金免除繰上償還
の対象となる市債につきましては、平成19年度実施予定分が一般会計で6件・約5,0
30万円、水道事業会計で8件・約3億2,610万円、簡易水道事業特別会計で3件・
約450万円、下水道事業特別会計で27件・約4億3,530万円及び農業集落排水事
業特別会計で1件・約560万円であります。
 実際には、本年3月下旬に第1回の繰上償還を予定しておりますが、一般会計及び特別
会計におきましては、その原資として繰上償還前に民間資金から借り入れを行い、「公債
費負担対策借換債」を発行する予定であります。なお、水道事業会計におきましては、積
立金の取崩しと借換債で処理いたします。借り換えによる削減効果は、翌年度の利子償還
から表れることになりますので、平成19年度借換債の削減効果は、平成20年度の利子
償還から表れることになりますが、その削減効果は一般会計で約250万円、水道事業会
計で約1,910万円、簡易水道事業特別会計で約20万円、下水道事業特別会計で約2,
380万円及び農業集落排水事業特別会計で約40万円と見込んでおります。
 以上申し上げまして、石井議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、「給食
費滞納問題」につきましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上
げます。
◇議長(金井康夫君) 教育長。
             〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 石井議員のご質問にお答え申し上げます。
 給食費滞納問題について、給食費滞納対策について、滞納対策の現状についてでありま
すが、先の新聞報道のとおり、本市においても300万円を超える滞納がある状況であり
ます。
 その対策においては、督促状の発送や、電話等での請求を行うとともに、家庭訪問によ
る保護者の啓発や納入方法の指導に努めるなど、学校と連携を図りつつ収納に努めている
ところであります。
 次に、今後の対策についてでありますが、子どもへの教育的配慮を行いながら、現状で
の対策をより一層徹底していきたいと考えております。
 また、長期滞納者や該当児童生徒が卒業した保護者の滞納対策につきましては、学校と
の連携のもと、より効果的な収納対策を検討するなど、その対応を図っていきたいと考え
ております。
 以上申し上げまして、石井議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇4番(石井紘一君) 再質問をさせていただきます。
 先程数字で、もらった数字がありましたけれども、今回、財政健全化法という基準が示
されたようであります。それによって早期健全化基準と財政再生基準段階での財政悪化を
チェックするということと、特別会計、あるいは公営企業会計合わせた連結決算により、
地方公共団体全体の財政状況をより明るくして、住民に公表するということであります。
そこで、財政健全化法で試算した場合、沼田市における財政指標がありましたらお伺いし
ます。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの再質問にお答えを申し上げます。
 まず、一般会計等を対象といたしました、実質赤字の標準財政規模に対する比率を示す
実質赤字比率及び全会計を対象とした実質赤字、または標準財政規模に対する比率を示す
連結実質赤字比率につきましては、本市においては現在、赤字額がございませんので対象
となりません。
 また、将来にわたる実質的な財政負担を含めた連結ベースでの公債費である実質公債費
比率につきましては、早期健全化基準が25パーセント、財政再生基準が35パーセント
と定められておりますけれども、本市におきましては、公債費負担適正化計画に基づいて、
実質公債費比率の各年度の比率を推計しておりますが、ピークである平成21年度の比率
も21.1パーセントでありますので、2つの基準のいずれも対象にならないと考えてい
るところでございます。
◇4番(石井紘一君) ありがとうございました。今の基準でいくと、沼田市においては
健全団体という理解でよろしいのですか。
◇市長(星野已喜雄君) 石井議員は、本問題につきましてはいろいろと造詣の深い方で
あるというふうに受け止めております。おっしゃられるように、現時点では、健全化の流
れで推移をしているということになろうかと思います。
◇4番(石井紘一君) ありがとうございました。こういう数字は、20年度早い時期に
住民にお知らせして、心配のないようにひとつお願いしたいと思います。その件に対して
の
◇市長(星野已喜雄君) 大変住民の方々もいろいろとご心配の向きもあろうかと思いま
す。これらにつきましては、市の広報等いろいろと研究して、速やかに報告をし、了解を
求めるような方法を講じてまいりたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思
います。
◇4番(石井紘一君) ではひとつよろしくお願いします。今回の、公的資金補償金の繰
上償還を実施するにあたりまして、これが将来の負担額ということで先程発表になりまし
た。金額は減額になるということです。私はこの繰上償還については、高く評価をしてお
りますのでよろしくお願いします。ぜひですね、今後においても、お金がないというので
はなくて、いかに財源を見いだしていくということが今後の行政に求められていく問題か
なと思っております。どうかよろしくお願いしたいとともに、財源が間に合わないことで
ありますから、限られた財源で最大限の効果を発揮したいと思いますけれども、その点、
市長のお考えがありましたらひとつお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 石井議員がご指摘されているように、限られた関係で効果を挙
げていかなくてはなりません。平成20年度における削減効果につきましては、先ほど申
し上げたとおりでありますけれども、この財政健全化計画の計画期間が、平成23年度ま
ででありますので、残りの平成21年度から平成23年度までの期間における、各会計ご
との削減効果を申し上げてみますると、一般会計で約3,800万円、水道事業会計で、
約2,390万円、簡易水道事業特別会計で約280万円、下水道事業特別会計で約1億
420万円及び農業集落排水事業特別会計で約360万円となるというふうに認識をして
いるところでございます。今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
◇4番(石井紘一君) ありがとうございました。ということでひとつよろしくお願いし
ます。
 次に、滞納対策について再質問させていただきます。長期滞納者や卒業生については、
より効果な滞納対策を図っていくことで、ぜひ学校と連携を図ってもらいたいと思います。
しかしながら、在校生の滞納の場合には、子どもに与える影響ですか、そういった滞納対
策を考えなければならないと思います。子どもの家庭の様子では、本当に経済的なあれが
滞納かどうか。あるいは滞納の理由等ははっきり把握してもらいたいと思います。そうい
う意味で、学校の家庭訪問や普段の子どもの状況を見ながら学校とよく連携してもらって、
確実な滞納対策をお願いしたいと思います。それにはやはり、学校をですね、徹底する必
要があるかと思います。
 そういった中で、他市で検討しております法的措置の実施についての考えですけれども。
教育長のお考えをひとつお願いしたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 滞納対策ということでありますけれども、いろいろ学校、そして教育センター、給食セ
ンター、そして事務局と連携して、いろいろ知恵を絞って対策を進めてきているところで
ございます。いずれにしましても、直接保護者と対応する部分は現在のところ学校という
ことでありますし、家庭事情等もよくよく理解しているのがまた学校という状況でありま
すので、いろいろ学校現場の情報を取りながら、いろいろと学校についても指導してまい
りたいと考えております。
 また2点目の、法的措置でございますけれども。先程の答弁で申し上げましたとおり、
従前の滞納対策、いろいろ家庭訪問等々ございますけれども、さらに加えて、法的措置前
に実施できる手立て等も今研究をしておりますので、ゆくゆくはご指摘の長期滞納者や非
常に悪質という言葉はちょっと乱暴でありますけれども、一市民、一保護者としての義務
を果たす意志のないようなレベルの方については、今後そういう法的措置というレベルで
の検討も考えていかなければならないのではないかという、視野に入れているわけであり
ますが、ご案内の新聞報道等によれば、前橋等はもうすでに来年の当初予算、現在の議会
の中での予算案の中に盛り込んでいるということでございます。幸いのところ、12市の
教育委員会は、横の連携非常にいい、いわゆる都市教育長会議というのを持っております
ので、これらのところでいろいろとノウハウを持ち合わせたり、事例を多く持ち合わせて
いく、そういう前橋市を筆頭にした、そういう市の先進的な取り組みをしている市の情報、
または状況を横睨みにしながら、とりあえずはご指摘の子どもたちの教育のまた場でもあ
りますので、子どもたちの心も大事にしながら、法的措置に至る前の部分でのいろいろな、
効果的な方法等を検討して対応していきたいと。そんなふうに考えております。
 以上でございます。
◇4番(石井紘一君) そのとおりだと思います。法的措置をする前に、そういった対策
をぜひしてもらってお願いしたいと思います。
 だけどもここ数年来、滞納問題は全国的に見ても増える傾向があります。そうした中で、
特に悪質滞納者に対しては、法的措置もやむを得ないのではないかというような判断もあ
ると思いますけれども、それにはやはり公平性というあれもありますし、ぜひ検討をお願
いしたいと思いますけれども、再度、教育長のお考えをお聞かせください。
◇教育長(津久井 勲君) 議員ご指摘のような、またご指導のような方向で、法的措置
以前にできる問題、特に子どもたちの心の問題等がございますので、十分配慮する中で、
一生懸命いろいろな方法を駆使して、そして私どもできれば事務局含めて、現場へ出張る
ような形で努力をしていきたいと思います。
 また反面、ご指摘のように、いわゆるこういう公的な、公の性格を持つ給食費でござい
ますので、公平性ということも考えれば、当然ゆくゆくは法的な措置等も視野に入れてい
かなければならないと思っております。いずれにいたしましても、ご指導いただいた方向
で努力していきたいと思います。
 以上でございます。
◇4番(石井紘一君) ぜひ一つ効率ある取り組みをお願いしたいと思います。特にです
ね、悪質滞納者というのは、給食費だけでないと思います。市税や県税、ひいては水道等
の滞納が多々あるケースがあると思います。そういった場合、学校関係から滞納者の家に
訪問して行った場合と、また一般会計、税の方から行った場合、多々かち合う可能性があ
るような気がします。今後ですね、そういった関係については徴収対策室と連携をとって、
徴収の方をよろしくお願いしたいと思います。これについては検討課題ということで、ぜ
ひひとつ市長にもお願いしておきますけれども。ひとつお願いします。
 今日は私の初めての一般質問ということで、あっという間に終わったのですけれども、
また1年ですか、もう一歩勉強して、市民のために、議会のためにやりたいと思います。
本当に今日は大変お世話になりました。
      ──────────────◇──────────────
    第2 延  会
◇議長(金井康夫君) おはかりいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。
  これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに
決しました。
  本日は、これにて延会いたします。
  次の会議は、明11日午前10時に開きますからご参集願います。
  本日は大変ご苦労さまでございました。
   午後4時06分延会


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