議事日程 第4号
平成20年 3月11日(火曜日)午前10時開会
第 1 一般質問
第 2 議案第 3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例につ
いて
第 3 議案第 4号 沼田市保育児童委託条例の一部を改正する条例について
第 4 議案第 5号 沼田市白沢福祉作業所の設置及び管理に関する条例の一部を改正
する条例について
第 5 議案第 6号 沼田市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について
第 6 議案第 7号 沼田市営墓地管理条例の一部を改正する条例について
第 7 議案第 8号 沼田市都市公園条例の一部を改正する条例について
第 8 議案第43号 沼田市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例につ
いて
第 9 議案第 9号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第5号)
第10 議案第10号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
第11 議案第11号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
第12 議案第12号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
第13 議案第13号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)
第14 議案第14号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
第15 議案第15号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)
第16 議案第16号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)
第17 議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 7 議案第 3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例につ
いて
議案第 4号 沼田市保育児童委託条例の一部を改正する条例について
議案第 5号 沼田市白沢福祉作業所の設置及び管理に関する条例の一部を改正
する条例について
議案第 6号 沼田市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について
議案第 7号 沼田市営墓地管理条例の一部を改正する条例について
議案第 8号 沼田市都市公園条例の一部を改正する条例について
議案第43号 沼田市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例につ
いて
議案第 9号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第5号)
議案第10号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
議案第11号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
議案第12号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
議案第13号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)
議案第14号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
議案第15号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)
議案第16号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)
議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)
以上16件一括上程
第 3 散 会
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出席議員(27人)
1番 真下 恭嗣君 2番 田村喜久子君
3番 坂庭 直治君 4番 石井 紘一君
5番 鈴木 圭子君 6番 金子 一弥君
7番 小野 要二君 8番 井上 正文君
9番 高柳 勝巳君 10番 布施辰二郎君
11番 片野 彦一君 12番 宇敷 和也君
13番 相田 昌夫君 14番 久保 健二君
15番 星野 稔君 16番 大島 崇行君
17番 山ア 義朗君 18番 大竹 政雄君
19番 井之川博幸君 20番 大東 宣之君
21番 橋 襄典君 22番 石田 宇平君
23番 星川嘉一郎君 24番 牧野 保好君
25番 星野佐善太君 26番 井田 孝一君
27番 金井 康夫君
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 副 市 長 林 義夫君
白沢町振興局長 根岸 恒雄君 利根町振興局長 郷原 重雄君
総務部長 田島 護君 民生部長 田村 澄夫君
経済部長 大嶋 政美君 建設部長 小池 大介君
街なか対策部長 松井完一郎君 白沢町振興局次長 小林 守君
利根町振興局次長 繻エ 勇二君 総務課長 栃原 豊彦君
会計管理者兼会計局長 町田 哲男君 教 育 長 津久井 勲君
教育部長 宮澤 満夫君 庶務課長 水田 修君
監査委員事務局長 小池 一夫君
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議会事務局出席者
事務局長 小林有一郎 次長兼庶務係長 繻エ 正美
議事係長 茂木 敏昭 主 査 地野 裕一
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午前10時開会
◇議長(金井康夫君) これより本日の会議を開きます。
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第1 一般質問
◇議長(金井康夫君) 日程第1、一般質問を行います。
昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。
最初に、井之川博幸議員。19番。
〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
今回は、施政方針と市税条例の2点についてお伺いいたします。
まず、「施政方針」の「はじめに」の部分についてお伺いをいたします。今回の施政方
針の内容は、下水道料金の大幅引き上げによる住民負担の増大、市民活動への補助金の削
減、一般職員の給与一律カットなど、住民と職員を犠牲にする行財政改革の推進によって、
財政危機を乗り切ろうとする方針がその中心であり、住民の目線で見れば、行財政改革で
はなく、行財政改悪そのものではないでしょうか。なぜ、このようなことになるのか。そ
の理由として、国の三位一体改革などによりと述べられています。それでは、三位一体改
革とは何だったのか。地方分権の推進という方向の中で、国庫補助金の削減、財源移譲、
地方交付税の削減を一体のものとして改革するとして推進されたものですが、それは本当
に地方自治体や住民にとって改革だったのでしょうか。そして今では、三位一体改革によ
り、財源不足を生じ、財政危機になったからといって、先ほど述べたように行財政改革を
進めなければこの先、大変なことになるという理由で、市民への負担増や補助金などへの
切り下げ、一般職員への賃金カットなどが押しつけられているわけです。財政悪化の大き
な要因とされている三位一体改革に対する市長の認識と見解をまずお伺いいたします。
続いて、施政方針では、「将来に悔恨を残さないため、今こそ健全な財政基盤確立のた
め、持続可能な行財政改革の取り組みに市長を先頭に、全職員一丸となって努力傾注して
いかなければなりません。」と述べていますが、「健全な財政基盤確立」とはどのような
ことなのか、お考えをお伺いしたいと思います。
さらに、「公正・公開を原則として、市民の参加・参画をさらに進め、市民協働を基調
とした市政運営の推進は、行財政改革とともに、重要な市政運営の核であると位置づけて
おります。」とも述べていますが、「市民協働」を重要な市政運営の核としてどのように
進めていくのか、お伺いしたいと思います。
次に、新年度予算編成についてお伺いいたします。
施政方針の中の予算編成の基本方針で、「徹底した行財政改革が必要となり、大幅な行
財政改革に取り組み、予算のスリム化に努めた」と述べているとおりの新年度予算が提案
されているわけですが、今回の「行財政改革」にあたっての市長の基本姿勢について、ま
ずお伺いをいたします。
続いて、財政状況の指標として新たに、実質公債費比率が導入され、本市においては、
起債許可基準の18パーセントを超え20パーセントというところまでに至っているとい
うことでありますが、この実質公債費比率が20パーセントになった原因とその責任はど
うとらえているのかお伺いします。
また、県に提出した財政健全化計画に沿った取り組みを行わなければならないとも述べ
られています。地方自治体の財政状況を判断するには、以前は主に、一般会計を中心に指
標が定められてきましたが、現在では、企業会計、特別会計などを含めた実質公債費比率
によって財政状況の悪化の程度を判断するようになりました。
さらに国は昨年、地方財政健全化法を成立させ、本年4月から一部施行されることにな
りました。この地方財政健全化法が導入された背景には、地方財政の悪化があります。地
方財政悪化の原因は、第一に、90年代における国の経済政策に地方を動員した結果とし
て地方債残高が累増したことに加えて、国の財源保障責任を地方に転嫁したことにより赤
字地方債が累増し、それが公債費圧力となって財政を圧迫している。
第2に、少子・高齢化、環境対策などの需要増や公債費増に対して、交付税削減が自治
体財政を直撃したことが原因となっている。ゆえに、今日の地方財政の大半は、国が人為
的に生み出したものであり、それを今度は財政健全化法で自治体の仕事を捨てることによ
って赤字を解消せよと自治体に迫っているものだと言われています。この財政健全化法で
は、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の4つの指標につ
いて、早期健全化基準・財政再生基準などで判断されます。健全化計画等の策定は、20
08年度(平成20年度)の決算の指標で判断されることになりますが、施政方針に述べ
られている県に提出した財政健全化計画と自治体財政健全化法の早期健全化基準及び財政
再生基準との関係についてお伺いいたします。
さらに、国の予算及び地方財政計画との整合性に十分留意する、とも述べられています
が、地方交付税の中に新設された地方への格差是正に留意されているとされる「地方再生
対策費」は含まれているのかお伺いしたいと思います。
次に、市税条例について、制裁措置についてお伺いいたします。本市におきましては、
市税等を滞納している市民に対し、市が行う行政サービス等を市民が受けることを制限す
るという制裁措置を行っています。しかし、市税等の滞納の原因は、ほとんど経済的困窮
によるもので、税金や保険料が払えないだけではなく生活そのものも極めて厳しい状況に
おかれているというのが現実ではないでしょうか。また、市民それぞれにおいても、さま
ざまな原因や理由があるという状況の中で、沼田市市税等の納税義務の公平確保に関する
要綱における行政サービス等の一律的な制限は、市民の権利への侵害ではないかと思いま
すが、お考えをお聞かせ願いまして、1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、施政方針について、「はじめに」について、財政状況の悪化の原因としている「三
位一体改革」に対する認識と見解についてでありますが、三位一体の改革は、平成16年
度から始まった国庫補助負担金改革、税源移譲及び地方交付税改革でありますが、本市に
おきましては、国庫補助負担金の削減額については、約3億9,000万円、税源移譲に
伴う増額見込額が約3億9,000万円で国庫補助負担金削減額と同額でしたが、地方交
付税と臨時財政対策債を合わせた削減額は約13億円でありました。
このような傾向は、ほとんどの地方自治体に当てはまるものと思われますが、特に、中
山間地域に位置し、税源に乏しく、地方交付税に依存する割合の高い本市におきましては、
三位一体の改革による地方交付税等、一般財源の急激かつ大幅な削減が、自らの歳出削減
努力を上回る速さで進行した結果、急激な財政状況の悪化を招いたものと認識しておりま
す。
次に、「健全な財政基盤確立」とはどのようなことかについてでありますが、現在の本
市の財政構造は、財政調整基金からの繰入金を除いた単年度でとらえますと赤字構造にあ
ります。この構造がこのままの状態で続いていくと仮定した場合、財政調整基金が底をつ
き、数年のうちには赤字が累積して財政運営が立ち行かなくなることは否めないところで
あります。
このような危機的ともいえる財政状況にあって早急に財政構造の建て直しを図るため、
沼田市行財政改革実施本部を立ち上げ、行財政改革の検討を進めてまいりました。その結
果、平成20年度は、市民の方々にも痛みを伴う改革をお願いをしたところでありますが、
財政調整基金をはじめ基金全体としての繰入れを、前年度対比で、約10億円減額するこ
とができました。
今後はさらに踏み込んだ経費削減や事務事業の見直しを集中的かつ早急に進め、でき得
るならば基金を繰入れることなく、少なくとも繰入額を最小限に抑えることができるよう、
財政構造の建て直しを図っていかなければならないと考えております。
次に、「市民協働」を重要な市政運営の核としてどのように進めていくのかについてで
ありますが、協働の考え方としましては、先の大島議員のご質問の際にもお答えさせてい
ただきましたが、多様化する市民ニーズ、様々な地域課題に対し、地域社会を良くする公
共的な役割を、市民や企業と行政が、共に担っていこうという考え方でございます。今ま
での社会システムの再構築という意味からも行財政改革とともに、大変重要であると考え
ております。
沼田市では区長会や老人会・婦人会を始めとする既存組織の活動は充実しております
が、近年の多様・複雑化する市民ニーズは、このような組織の活動にも少なからず影響し
ていることも認識をしております。従いまして、その部分にも対応できるように既存団体
活動を支援してまいりたいと考えております。
また、少数意見に対応するためには、同じような問題を抱えている方々が共に考える場、
解決に向けた取り組みをする場なども必要となると考えております。そういった方々を支
援する場「市民活動支援センター」設置に向けて関係者と協議しながら、新たな協働事業
の発掘も推進したいと考えております。
次に、新年度予算編成について、行財政改革にあたっての市長の基本姿勢についてであ
りますが、昨年4月に行財政改革実施本部を設置し、行財政改革についての検討を進めて
まいりました。
財政構造の弾力性を判断する基準である経常収支比率が平成18年度決算で104.7
パーセントと大幅に上昇するとともに、将来にわたる実質的な財政負担を含めた連結ベー
スでの実質公債費比率も20.0パーセントとなるなど、本市の財政が非常に厳しい状況
であることを踏まえ、行財政改革の取組につきましては、行政運営経費を中心とした経常
経費の削減など、歳出構造の改革について検討を進めてきたところであります。
今後につきましても、行政運営経費の更なる削減を図るとともに、受益者負担の適正化、
集中と選択による事業実施など市長が先頭に立って行財政改革に取組む決意であります。
次に、実質公債費比率が20.0パーセントになった原因と責任はどのようにとらえて
いるのかについてでありますが、将来にわたる実質的な財政負担を含めた連結ベースの公
債費である実質公債費比率が、本市の場合、平成19年度の比率(平成16年度から平成
18年度までの3か年の平均値)が、20.0パーセントでありました。
その主な要因でありますが、単年度では分子となる公債費充当一般財源が約9,000
万円、公営企業会計への繰出金が約7,400万円増加し、分母では普通交付税及び臨時
財政対策債の合計額が約3億9,700万円減額になったことによるものと考えられます。
また、3ヵ年平均では、望郷ラインの償還が始まった平成16年度の単年度の実質公債
費比率が、平成15年度に比べて6.0パーセントと大幅に上昇したため、平成18年度
の比率、平成15年度から平成17年度までの3か年の平均値、17.2パーセントに比
べて上昇したものと分析しております。
なお、従来の公債費の比率については、一般会計のみの公債費がカウントされておりま
したが、平成18年度から導入された実質公債費比率では、一般会計だけでなく、特別会
計や一部事務組合における公債費なども含めた連結ベースのものとなり、公債費の比率の
基準が抜本的に改正されたことにより、地方自治体の財政状況を判断する基準自体にも、
大きな変化が見られたことも否めない事実であります。
いずれにしても、今後は、借入に依存する財政運営からの脱却を図るため、「公債費負
担適正化計画」に基づき、事業計画の徹底的な見直しにより、市債の発行を極力抑制して
いく方針でありますので、ご理解をいただきたいと思います。
次に、県に提出した財政健全化計画にそった取り組みと自治体財政健全化法の「早期健
全化基準」および「財政再生基準」との関係についてでありますが、「地方公共団体の財
政の健全化に関する法律」において、財政の早期健全化及び財政の再生につきましては、
健全化判断基準として、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比
率の4つの指標を設け、このうち一つでも「早期健全化基準」を超えた場合、「財政健全
化計画」を議会の議決を経て定め、速やかに公表しなければなりません。また、実質赤字
比率、連結実質赤字比率及び実質公債費比率のうち、いずれかが「財政再生基準」を超え
た場合は「財政再生計画」を、同様に議会の議決を経て定め、速やかに公表しなければな
らないとされております。
本市におきましては、これら4つの指標のうち「早期健全化基準」及び「財政再生基準」
を超えた数値はありませんが、実質公債費比率が、平成18年度決算で20.0パーセン
トとなり、基準値の18パーセント以上となったため、起債発行手続が「許可制」となり、
本年度の申請から、「公債費負担適正化計画」を策定し、県へ提出することが義務づけら
れることになりました。
以上のような状況から、今後は、この公債費負担適正化計画に基づいて、起債借入額を
抑制するとともに、公債費の元利償還額を少しでも圧縮するため、「公的資金補償金免除
繰上償還制度」を活用し、公債費負担の軽減を図っていきたいと考えております。
次に、地方財政計画等との整合性の中には「地方再生対策費」は含まれているのかにつ
いてでありますが、昨年の12月18日に国は地方財政対策を発表し、その中で歳出の特
別枠として「地方再生対策費」を創設しました。
この「地方再生対策費」は、税制改正において、地方税を含む税体系の抜本改革が行わ
れるまでの暫定措置として、法人事業税の一部を分離し、地方法人特別税及び地方法人特
別譲与税の創設によって地方税の偏在是正を行うもので、「地方と都市の共生」の考え方
の下、地方の自主的・主体的な活性化施策に必要な財源として、地方交付税の算定を通じ
て市町村に配分されるものであります。国は特別枠として4,000億円を見込んでおり
ますが、その内訳は、都道府県1,500億円、市町村2,500億円を配分することと
なっております。ただし、税収として国に収納され地方に交付されるまでのタイムラグが
あることから、平成20年度に限り、その財源を臨時財政対策債により確保し、その全額
を都道府県で発行するものであります。
また、配分方法につきましては、特に財政力が弱く小規模な市町村に重点配分すること
とし、人口規模のコスト差、第一次産業就業者の比率、高齢者人口の比率、耕地及び林野
面積などを反映して算定するものとされております。
本市におきましても、「地方再生対策費」につきましては、平成20年度予算において、
普通交付税の基準財政需要額に上乗せして算定をしておりますが、今後の国の税制改正や
地方交付税制度の見直し等の動向に注視してまいりたいと考えております。
次に、市税条例について、制裁措置について、沼田市市税等の納税義務の公平確保に関
する要綱における行政サービス等の一律的な制限は、市民の権利侵害ではないかについて
でありますが、市税の収納につきましては、合併時に市税収納率の向上を図るため徴収対
策室を設置し、積極的な滞納整理に努めてきたところであります。しかしながら、市税な
どをはじめとする市歳入未収金が年々増加傾向にあったことから、沼田市行政改革大綱実
施計画で効率的な運営による財政の健全化、実施項目で適正な賦課と厳正な徴収による税
収の確保のための取組内容として、滞納者に対する行政サービス制限の見直しが取り上げ
られております。また、沼田市第五次総合計画におきましては、第6章みんなで築く地域
の多様性を生かしたまちづくり、第10節健全財政の維持の中で、「納税の促進を図るた
め、全庁を挙げて行政サービス制限を見直します」と明記されているところでございます。
従来から競争入札の参加資格、市制度融資の斡旋、市営住宅の入居等13事業について、
特定の市民が経済的利益を得る行政サービスであることから、市税等の滞納がないことを
条件とし、納税義務の履行による市民の公平・公正を図ってまいりました。さらに平成1
9年4月1日から、地域総合整備資金の貸付、民間社会福祉施設整備費補助金、浄化槽清
掃業参加資格等18事業を追加し、31事業を対象とした「沼田市市税等の納税義務の公
平確保に関する要綱」を定め、各事業の根拠規程等に滞納のないこと又は完納証明書等を
要する旨を一部改正により規定したものであります。
この要綱は、制限することが主眼ではなく、目的を「市税等の滞納を放置しておくこと
が納税義務の履行における市民の公平感を阻害することを考慮し、滞納者に対して、納税
を促進するための措置を講じることにより、市税等の納付に対する公平性の確保及び健全
な財政の運営に寄与すること」としたものであり、納税を促進し、納税に対する市民の信
頼を確保するために制定した要綱でございます。
以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇19番(井之川博幸君) ご答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきたい
と思います。
私は、施政方針についてということでお伺いをしたわけなのですが、中身については、
今回の施政方針、行財政改革の推進でありまして、そういう行財政改革という点で、一昨
日から昨日の同僚議員も、次から次へと質問いたしまして、いろいろなことが明らかにな
っておりますので、できるだけダブらないように、立場の違うところについてお伺いをし
たいというふうに思います。三位一体改革についての市長の認識と見解でありますけれど
も、何となく上っ面だけというような感じがいたします。私、期待したのは、いかにこれ
は地方いじめであったかと。国の悪政の象徴であったかというのを理解しているのかなと
いうふうに思いましたけれども、残念ながらそういうお話はありませんでした。本市につ
きましては、地方交付税の削減が本市の努力を上回る速さで削減された。この影響がきた
のであるというようなご答弁がありましたけれども。これはやはり13億円、想像してい
なかった額でありまして、私がではなくて市の方がですね。私は想像していたのですけれ
ども、前から、合併したって地方交付税は削られるのですよということはずーっと意見を
出させていただいてましたけれども。結局、合併前のそれぞれの自治体が受けられる地方
交付税が補償されるというようなことまで補償されるのではないかというふうに思ってい
たのが当局の考え方で、そういう財政推計も出てたわけなのですけれども。結局、総額が
減ればですね、そういう計算をしたって総額が減ればそれぞれの前の自治体が受けられる
地方交付税は当然減ってくるわけですから。それを合計したとしても削減をされるという
ことには変わりがないということでこういう形になっているわけなのです。
これは、やはり小泉構造改革で政府の方針としてやられた。一方で、アメリカ言いなり
で、軍事費は温存する政治と。大企業や大金持ちには優遇して減税を続けているという中
で、国民の福祉や医療を切り捨ててきたと。こういう構造改革の中のこの地方切り捨ての
一環だと思うのですけれども、この点について市長はどのような認識をお持ちでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 私は、この2回にわたるご質問に対して答弁をさせていただい
ておりまするとおり、この改革が、面積が広くて人口の少ないところが不利に働いてくる
ということを直観的に感じておりました。従いまして、そういう意味では、場面、場面で
そういうことも言い続けてまいりましたし、また、機会があると、国庫補助負担金の削減
等については、群馬県の市長会等にも働きかけたりして、治山関係の防御を図ったりもし
てまいりました。議員がおっしゃっているようないわゆる国際的な見地の観点等について
は、私どももなかなかそこまでは分析をしていませんでしたけれども、いずれにいたしま
しても、この三位一体改革そのものが国庫補助負担金の削減、いちばん大きな、私どもが
打撃を被った地方交付税の見直し、そしてもう一つは、この税源移譲というところに私ど
も大きな期待を持っていたわけでございますけれども。これがいわゆる人口の筋から住民
税を多くしていくと。所得税を減額していくというようなこの仕組みが、やはり私どもに
してみれば、大変痛手だったなと思っております。
従いまして、私の立場からいたしますると、いま言う世界的な国際政治、あるいは国際
化社会の分析は、ともかく現時点での、沼田市のような特性をとらまえたときに、どうし
てもこれは先ほど言うように、中山間地域を取り巻く中小都市が厳しいということで、番
度、そういう場面では発言をさせていただいてまいりました。ただ、私どももご案内のと
おり力が及ばずですね、そこのところをしっかりと突き破るところができなかったわけで
ございますけれども。今後ですね、引き続き全国市長会、あるいはまたそれぞれの発言で
きる機会もありますので、思い切ったそういった私どもの現状を、やはり全国の場でも訴
えていきたいと思っております。
◇19番(井之川博幸君) 一応、地方自治体に対する現象としてのご理解ということな
のでありますけれども。先日、同僚議員の一般質問の中で、市長が、イギリスの元サッチ
ャー首相の保守主義のお話をしておりました。その流れが、アメリカで市場主義というこ
とで実施をされまして、市場主義を日本に持ち込んで、政治的なことをやったのがこの小
泉構造改革ですね。規制緩和、市場経済に任せておけば何でもうまくいくというような、
そういう市場主義を日本の政治に持ち込んだということでありますから。そこから出てい
る地方切り捨てと言いますか、地方交付税削減、ただ金額を減らしただけではなくて、そ
の補正係数が小さいところに不利に補正係数を変えたというようなことで、その結果とし
て、市長が言っているように、面積が広くて人口が少ないところに非常に不利に働いたと。
だからこれは自然現象ではないですよね。市長なんかが指示している政権がやっているわ
けです。だから、そこのところははっきり認識していかないと、これから沼田市で行財政
改革をやっていく。今度は市民に痛みを押しつける、小泉さんと同じことを言っているの
ですけれどもね。やはりそれではまずいのですよね。市民には、やはり地方自治体は住民
に痛みを押しつけてはだめなのですよ。そういうふうに法律でも書いてあるのです。福祉
は増進すると。これが地方自治体の役割ですから、いくら行財政改革といっても、住民に
痛みを押しつけないでやる必要があるのですね。そういう点が、やはり本当の三位一体の
改革の中身を認識をしていないと、これから市民に理解されないというふうに私は思うの
ですけれども。その点についてはどうお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員は、いろいろな意味で造詣の深い方でございますので、戦
後の地方交付税等の生まれてきた歴史的な経過も踏まえておられるのではないかと思いま
すが、戦後の民主主義の黎明期に、この財政調整機能を持たせるということが、やはり大
きな戦後の改革の中にもあったと私は推理をしております。当然それが地方自治法等の関
係にリンクをしてくるというふうに理解をしておりますけれども、その観点からまいりま
すると、この交付税制度というのは、決して持つべきものと、持たないべきものとがあっ
たときに、持つべきものの方が、持たないべきところの方々にやはりこの配慮をしていく
という、お互いの総合関係がやはりあったと思っておりまするし、またそれが戦後のこの
民主主義を支えてきたというふうに認識をしております。
そうしたときに、今回こういう厳しい結果を招いているわけでございますけれども。確
かにおっしゃるとおり、地方自治の本旨は、議員がおっしゃることが言われているわけで
ございますが、ただ寄って立つところの、私どものいわゆる財政、つまり現在の状況は、
何とか後年度にそのツケを回さないために、誰かが、何処かでこのところを踏ん張って、
そして新しい道筋を付けていかなければならないという、大変内外の状況が錯綜しており
まして、非常に私自身も実は熟知している実態がございます。従いまして、半ば前後する
場面も多々あるわけでございますけれども、ここのところは何とか沼田市が、この先々に
向かっていく際に、後に続く若者、あるいはまた未来を担う方々にですね、ツケを残して
いきたくない、誰かが、何処かで決断をしなければなりません。そういったところのちょ
うど分岐点にですね、私どもの今の立場はあるのかなと、こういうふうに認識をしておる
わけでございます。今後ともいろいろな意味で、またご理解をいただけますように努力を、
行政の立場から一丸となって頑張ってまいりたいと思っているわけでございます。
◇19番(井之川博幸君) 市長がおっしゃったことで、私、先ほど言いましたけれども、
地方交付税の財政調整機能の、現実的には事務的にやると補正係数ということで補正され
るわけですね。だからその機能が具体的な、事務的になれば同じことを言っているわけな
のですけれども。だから結局、それを弱体化させていると。三位一体改革では。そういう
認識を持っていただきたいということなのですよ。市長、市長会等で今までも意見を挙げ
ていったということでありますけれども。国民が反撃して、昨年の参議院選挙で地方の氾
濫を起こして、その結果として、後のところで聞いたわけなのですけれども。この地方再
生対策費というのが作られたのですね。地方に重点的に配分できるようにという内容なの
ですね。だから、国民はわかっていて選挙で反撃するわけですよ。だから一緒になってで
きるような認識でいてほしいというふうな思いがいたしますので、よろしくお願いをした
いと思います。
健全な財政基盤確立の問題を聞きました。痛みを伴う改革をやったけれども、これから
10億円程度の起債を減額していくというようなことで、今までも170億円から180
億円程度の規模であれば適正な規模ではないかという議論もされてまいりました。しかし、
金額でずっとやられてきているのですけれども、中身ではないかと思うのですね。富岡市
のことが出ましたけれども、富岡市の中心市街地の区画整理事業を計画していたのですね。
しかし、歴史的遺産を生かしたまちづくりに変更して区画整理は中止したのですよ。そう
いうふうに事業を見直しをしているということで170億円規模の予算をやっているわけ
ですね。だからただその数字だけをまねるのではなくて、そういう事務をきちんと評価を
して見直す。昨日もだいぶやられていましたけれども。そういうことが大事ではないかと
いうふうに思うわけですね。
やはり今までも議論がだいぶありましたけれども、ずーっと前からありましたけれども、
健全な財政基盤、やはり自主財源をどうやって増やすかということですよね。そのために
どうするかということを真剣に考えなければ、健全な財政基盤というのはできないと思い
ます。そういう点ではいろいろなことがありますけれども、いま言われているのは、企業
誘致というのが盛んに言われているのですけれども。そうじゃないと思うのですね、沼田
市の場合。市長がいつも言っているように、大地とか、空気、水を利用した、地場産業で
ある農業をどうしても再生して、そこから健全な税金が上がってくるように。そういう自
治体にしなければならないというふうに私は思うわけなのですけれども。だから、この健
全な財政基盤確立では、やはり地域のそういう産業をきちっと再生していく。こういうと
ころに力を入れるべきではないかなというふうに、考え方ですね。数字を追っかけている
のではなくて。そういうふうに思うのですけれども、そういう点ではどのようにお考えで
しょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 市議会の皆さんから質問を受ける際に、数値を出させていただ
いた形の中で、先週、そして昨日も、質問に対する答弁をさせていただいてきた経過がご
ざいます。ただ、議員がおっしゃっているように、あくまでも数値はいろいろなことを判
断する手段でありまして、これをコンクリートで固めているというふうに認識をしており
ません。従いまして、当然、時の社会的な状況の変化に応じて、これは明らかに変わって
くるということは否めないと思っております。ただ、昨日も申し上げましたとおり、全国
の類似団体の29団体、あるいはまた県内の、ちょうど同規模の自治体等に目を投じてみ
たときに、やはり平成25年度を目途といたしますると、170億代からいって80億か
なというようなことでもって申し上げさせていただきました。ただ、議員がおっしゃって
いるように、事業の評価の上に立ってということが大変重要なポイントになってくるとい
うことは、もうすでに昨日、一昨日、いろいろと先週金曜日ですか、ご指摘いただいたと
おりでございまして、私どもも全くそのように受け止めております。同時に、自主財源の
関係につきましては、いつも申し上げておりますように、21世紀は環境の時代というこ
とになったときに、その最も基盤となるのが何かというと、やはり第一産業を抜きにして
は考えられません。従いまして、その認識につきましては、全く同様でありますけれども、
さらに現実の流れの中で、ご案内のとおり企業団地等の、産業団地等の建設もされている
ということから、やはりこれらはどこに特徴を置くかということは、議員の認識と私も一
致をしていると思うのですけれども。やはり総体的な活力の上に立って、初めて税収も上
がってくるというふうに思っておりますので、今後言われていること等を基調としながら
も、企業誘致にもやはり一生懸命になったり、あるいはまた、この2日間論議されており
ます交流人口のですね、あるいはまた移動人口の増加によって地域に活性化をもたらせて
いくというような手立て等を精力的に取り組んでいかなければならないのではないかと考
えております。
◇19番(井之川博幸君) 健全な財政基盤といいますか、その辺の議論の中で、やはり
数字だけは追いかけられていたのでお伺いしたわけなのですけれども。政策的には、いろ
いろ違うところもあるのですけれども。前に言っていた市長の農業と言いますかね、本当
に農業だけではないのです、地場産業をどう振興させるかというようなことが自主財源の
確保につながっていくというふうなことだと思います。そういうことも落とさずにお願い
をしたいと思います。
次の、市民協働の関係でお伺いしたわけなのですが、市民協働と言って今回も施政方針
に述べられているわけなのですけれども。先ほどもご答弁いただきました。何となく市長
が、4年前ですか、市長になったときの市民参加に比べて、非常に考え方が後退をしてい
るというような感じがいたします。市長が最初に市長になった市民参加というのは、市政
に対して市民がどんどん参加をしてくるというような立場での市民参加と言われていると
理解しているわけですが、この市民協働になりますと、行政がいろいろとやろうと思うの
だけれども、いろいろ足りないところを市民協働に担ってもらうというような感じを受け
るのですけれども。その点ではどうなのですか。
◇市長(星野已喜雄君) 参加の関係等については、何ら冒頭から申し上げているとおり
でございます。ただ非常にいま本市では、民間ボランティアの方々が活躍されたり、ある
いはまた、称美なところでの非常に個性ある活動を展開されたり、大変多くはありません
けれども、NPO法人等の萌芽があったりしております。私どもが一番この節、いろいろ
とこの事業を進めてきた中で、前から気にしていることがあったわけであります。それは、
要するにそういうコアーの方々を応援するシンクタンクという言葉がいいか、あるいは調
整機能を果たすというところと言った方がいいのか、ちょっと明確には言い切れませんけ
れども、横文字を使うのは本当に、本会議では皆さんには大変失礼なのですが、インキュ
ベーターとも言っているようでございます。そういったコアーを、一体全体それが公がい
いのか、あるいは全く民間がいいのかというようなことについて、実は苦慮してまいりま
した。ご案内のとおり、本市に、高崎や前橋のように、大学の先生等が多く住んでいるわ
けでもございません。ある程度そういった技量のところも要求されるということもござい
まして、常にその辺は悩んでおりました。今回、明確に市民活動支援センターというよう
な形で、そういったいろいろな団体を調整していく核を構築して、そして市民参加をこれ
からもどんどん促していく、あるいは進めていくということで、これも議員と私が、こと
によると認識のずれがあるかもしれません。これもかなりそういう意味では、逆に言うと、
前に出た第1回目の答弁となっているというふうに私どもは受け止めております。このと
ころができてくれば、今度はいろいろなところの調整を働かせて、なお一段とそういう連
絡ネットワーク等が構築されていって活力が生まれてくるというふうに認識をしておりま
して、そういう意味で、市民活動支援センターの、これは全くこれが、非常にまだ悩んで
おりましてね、公がいいのか、民間がいいのかというようなことの中で、今回初めて表に、
市民活動支援センターの文言を出させていただいたわけでございますので、ご理解を賜り
たいと思います。
◇19番(井之川博幸君) これはこれで勿論だめだと言っているわけではないのですけ
れども。市長の姿勢が、非常に市長になったときに比べて後退しているのではないか。そ
れを感じたのは、今回の行財政改革市民説明会なんですよ。私ちょうど風邪で寝込んで行
けなかったのですけれども。いろいろな参加者に話を聞いたりして、それで何でそう思っ
たかというと、結局、行政が決めてから市民に説明しているのです。ああいういろいろな
意見が出たりするわけですね。これは、市長が市長になってもうすぐの段階で、まちづく
り市民参加検討会議を市民公募して作って、市長が諮問しているのですよね。提言書が出
ていて、市長が提言に従ってやってくれということになっているのですけれども。全く市
民検討会議の提言書がその後生かされてないですね。市長が作った検討会議があって、諮
問もちゃんとしていて、市民参加の前提となる行政情報の提供や情報共有のあり方につい
て。2として、政策の企画、立案から事務事業の実施評価まで様々な市政運営の場面での
市民参加の手法や仕組みづくりについて。3つ目として、その他市民参加システム、市民
と行政との協働などに関する全般として諮問しているのですね、市長。これに対して市民
会議で集まった28名が一生懸命会議をして、審議をしていただいて提言書が出てきた。
この後ろを見ると、この提言を市長が、やるか、やらないかちゃんと報告しなければなら
ないということも書いてある。ずっと説明会を聞いたり、今回の議論を聞いたりして、い
ろいろな議論をされて、市長はそうだと思うとか言っていることは全部ここに書いてある
わけですね、提言されているのです、5年前に。だから、そのときの市長が一生懸命やっ
て、こういう提言を受けて、こういう行政の評価はこういう形でやればいいとか、具体的
にも書いてあるのですね、提言されていて。ですから、ホームページもそうですよ。書い
てあるのです、ちゃんと。ホームページもこう利用して、こうすればいいと。こういうこ
とをやってくれば、今の段階では、この提言書よりも市長ふれた段階の認識しかないなと
いう感じがしたのですよね。これ市長諮問しているのですよ。そういう点では、今回の行
財政改革の、本当は市民検討会議を作って、行財政改革について市民にも検討していただ
いて、そして作り上げて、市長の方針として出してくると。こういうのが本当の姿だと思
うのですけれども。だからそれに比べて市民協働というのはちょっと方向が違うのかなと
いうふうに思います。そういう点でどのようにお考えになるでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 市民協働の関係等については、やはり先ほど申し上げましたよ
うに、何とかそのところの拠点を作っていきたいということで前向きに説明をさせていた
だき、また答弁をさせていただきました。いまの、今回の住民説明会の関係等についての、
すぐる日の、まちづくり検討会議等の関係等についての整合性のご提起であるというふう
に受け止めさせていただきました。ご案内のとおり、非常に厳しい状況の中にあって、何
とかこれを乗り越えていこうとするときに、そういったまちづくり検討会議等についての
ことは胸のうちにありながらも、やはりそれぞれの状況に応じて判断せざるを得ないとい
うこともございまして、今回はこういうふうな流れでお世話になったわけでございますけ
れども。いま一度、議員がご指摘されたこと等について検証いたしまして、今後私どもも
十二分に反省をしながら、今後の対応に処してまいりたいと思っておりますので、ご理解
を賜りたいと思っております。
◇19番(井之川博幸君) その当時の、沼田市まちづくり市民参加検討会議設置要綱の
後にですね、市長と検討会議の約束というのがありまして、第2条に、市長は検討会議の
提言を尊重し、採用する提言についてはそれを実行する。目標時期を採用できない提言に
ついては、採用できない理由を検討会議に回答するとともに公表するものとする。こうい
うふうになっているのですね。検討会議はなくなってしまったのですね。その検討会議は、
この提言の中で、引き続きそういう市民検討会議というような組織を作るようにという提
言をしているのですけれども。その提言に従わないで、作らなかったから。その回答する
相手がいなくなってしまったのですね。しかし公表するものとするとなっているから、本
当は、この提言書の中に書かれているものは、できないことはできないと公表することに
なっているわけなのですね。ですから、その当時は、非常に市長の姿勢としては、市民参
加、市民が行政に対して大いに参加をして、市政を改革していくという力になってもらえ
るという立場にいたわけなのですよ。結局、それが何でこうなったかというのは、私が考
えるところはですね、合併の方に頭がバーッといってしまったのですね。合併をしなくて
はならないということで、非常にこの間、市長が、最大の仕事はやはり合併だったと思う
のです。私どもは合併しない方がよかったというふうに思っていますけれども、市長の仕
事としては、合併に対して非常に自分の力を注いできたと思うのですね。そういう点で、
その間、こういうような市民参加だとか、市政の、行財政改革もそうなのですよ。昨日も
ね、やられてましたけれども、計画いっぱい作ってね、行政改革大綱いっぱい作って、時
期もみんな書いてあるのですけれども、その時期、時期にこれはどうなのだと検討されて
なかったというような同僚議員の指摘もありましたけれども、まさにそうだった。ここに
来てバーンと出すからみなたまげてしまった。こういう面もあるわけですね。しかしそう
いう心配だというようなことは、非常にあちこちからずーっと意見が出てたわけで、そう
いう点では、今回の行財政改革で出てきた中で、そういう市民参加とか、そういう方策は
遅れてきたこともここまで来てしまったというふうに受け止めるわけなのですけれども。
市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり市民参加の考え方は、昭和40年代の、特に東
京のベットタウンの武蔵野市等から原形が出発をいたしまして、そしていわゆる当時、松
下圭一先生、あるいは西尾勝先生等が、いわゆる武蔵野学派と言ってもいいのかわかりま
せんけれども、そういうような方々が、かなり集中的にその近郊にお住まいになっておら
れまして、むしろ行政マンの方々を凌ぐ勢いの、力のある研究者がいたことが発端となっ
ているというふうに私は受け止めております。そういった中で、40年代の後半、50年
代、そして60年代、まもなく平成という中にあって、いまこの参加という理論は、もは
や地方自治体の普遍的な価値観として定着をしてきているというふうに思っております。
従いまして、今後、これらのことが後退するということはよくないと受け止めております。
ただ、やはりどうしても、これも私どものような中山間地域の持っている地域、しかも言
うなれば、なかなか先端的な情報が入りにくい状況、あるいはまたそういった和を持って
いろいろと語り合うような場所の、どうしても悲しいかな薄さみたいなものがですね、や
はりいろいろな意味で思量深く考えざるを得ないというところがございまして、その辺の
ところについては、私自身も、時の分析等について反省することも多々ございます。ただ、
間違いなく言えることは、地方自治体のまちづくりには、この考え方は、もはや普遍的な
価値観であろうかと思っておりますので、しっかりと反省することはして、そして今後に
遺憾なきよう対応を図ってまいりたいと思っております。
──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前11時00分休憩
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午前11時08分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇19番(井之川博幸君) 今日、朝テレビをつけましたら、みのさんの何とかという番
組で、王滝村の財政再建の話が出ておりました。長野県の木曽山麓ですね。実質公債比率
40パーセントを超えているというようなことで、路線バスがなくなってしまうと。こん
な酷いことがあるかというような報道がされたわけなのですけれども。この王滝村の経常
収支比率75パーセントなのですね。市長は、沼田が104.7パーセントになったら大
変だ、大変だと、これは下げるというので一生懸命やっていますけれども。だから数字だ
け追っかけていたのではだめなのだというふうに私は思うのですけれども。この点ではど
うでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) が故にですね、冒頭のご質問に対して、それぞれの状況を判断
した形の中で考えていく必要があるのではないかという答弁をさせていただいたつもりで
ございます。ただ、今回の私どもは、この実質公債比率だけは、もう既に上位の機関の指
導をいただくということになっておりますので、これだけはきちんと守っていかなければ
ならない流れになっておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) だからその数字を目標に向かってやるのはだめだと。そこだ
け追いかけていったのではだめだと、こういうことを言っているのですね。昨日もありま
したけれども、行財政改革をするということでは、全ての事務事業の見直しをすると。内
部評価という話が出ておりました。私は、外部評価ですね、市民会議の提言書、市長が諮
問した会議の内容で提言が返ってきた中に事業の外部評価のシステムを付けると、こうい
うことが提言をされているわけなので、これから行財政改革を進めるということでありま
すから、どうしても市民による事業評価システムを作ってほしいというふうに思うのです
けれども。この点はどうでしょうか。これをやらないと本当の行財政改革にはならないと。
なぜかと言いますと、市長はもうご承知なのですけれども、今までも市民は、システムは
ないのだけれども、滝坂エレベーターの建設や公園の二重櫓の建設、議会のチェック機能
と市民の協働でストップさせてきたのですよ。議会の中では小数意見でしたけれども、市
民の中では大きな多数意見で、そういう事業評価も滝坂エレベーターなどは地質調査まで
やっていたわけですよね。そういう中で、いま凍結というのですけれども、しているわけ
ですよ。市民の力というのは大きな力があって、わざわざそういう市長が作った市民会議
からの提言もそういうふうにされているわけですから、この市民による事業評価システム
をぜひ具体的に構築していただきたいというふうに思うんですけどどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今の県下の流れが、外部評価ということも当然大きく取り上げ
られているということは私も承知をしております。ただご案内のとおり、市議会の選ばれ
た、市民の代表の方々もおられますし、そういうようなこと等、いろいろと判断しながら
ですね、今ご提起されている関係等については、今後、研究をさせていただく中で、本市
の実態に合ったような、そういう評価システムを構築していくということになっていくと
思います。これからの行財政改革を進めていく上におきましてはお説の感もあります。そ
ういったことをとらえたときに、やはりいろいろと総体的に物事をとらえて、本市の実態、
現状に見合った方向をやはり考えていく必要があるのではないかと思っておりますので、
ご理解を賜りたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) 議会の、自分らは代表ですから、そういう意見を聞いていた
だくということは本当に大切なことであります。しかし今までも、議会の中でも意見は出
ていたのです、いろいろね。その時は検討しますと言うのですけれども、実際、全然実行
されていないのですよね。ですから、議会の中で一般質問いま私やっていますけれども、
一人の議員としてやっていて、議会全体で議決して何かやっているということではないで
すから。やはりその点は、市長、執行機関とすれば、議会全体が議決をすればそれは完全
に無視できないけれども、一人一人の議員の、こういう一般質問なり意見などは参考にし
ていただくと、参考にするという程度でやってきたのだと思うのです。今までを考えると。
だから、やはりどうしてもそういう議会のチェック機能と市民の参加、両方なければきち
んとした行政の事務執行ができないというふうに私は考えるわけです。これからは行財政
改革を進めていくというわけですから、今までもやってきたのですよ。計画ができてやっ
てきたのですけれども、おそらく進まない部分を今度は本気で進めるというわけですから、
これはどうしても市民参加で、事業評価システムというのが必要だと私は考えます。もう
一度お願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず最初に、皆さんからの一般質問等についてのことを参考に
してきたぐらいではないかという、それではなく、やはりご提言されたことについては、
少なくとも今回の一般質問の答弁書を作成するにあたって、大体5日くらいかけていろい
ろと調査をさせていただいております。従いまして、そういう意味では、当然部課長会議
でも一般質問が、議員の方々の最高の発言の場所であるからということでもって、一生懸
命対応させていただいておりますので、まずもってその辺のところについてはご理解を賜
りたいと思っております。
なお、今のご提案につきましては、やはりいずれどこかで論議をせざるを得ない大変重
要な案件であるということは前から承知をしております。ただ、本市の実態に合った形の
展開をしていくということでもって、ぜひこの辺はご理解いただければと思っております。
当然それは、時代背景、それから本市の諸々の社会構造、あるいはまた、いわゆる中央等
の動向等見てですね、これらについては検討を加えていきたいというふうに思っておりま
す。従いまして、今ここで「はい、わかりました」というわけにはなかなかまいりません。
いずれにいたしましても、十二分な研究をさせていただく中で、今後の対応に処してまい
りたいというふうに思っております。しかし、いずれ避けて通れない大きな問題であると
いうふうには、しっかりと受け止めているつもりでございます。
◇19番(井之川博幸君) 強く要望しておきたいと思います。新年度予算編成の関係で
ありますけれども、県に出した財政健全化計画というのは、実質公債費比率が20パーセ
ントを超えたということで出されたということなのですけど、これは国が今回、こういう
ものを出さなければ借換債は認めないよというような方針があったというのですけれど
も、そういうことで出したのではないでしょうか。確認させていただきます。
◇市長(星野已喜雄君) 借換債関係等について、総務部長の方から答弁をさせていただ
きます。
◇総務部長(田島 護君) 命によりお答え申し上げます。
今回の、実質公債費比率の20パーセントに達したことにより起債制限がかけられたと
いうことで、これを18パーセント以下に落とすための計画ということでございます。
◇19番(井之川博幸君) 変な事を言うと、その程度だったというふうに私は思ってい
るわけですね。特別会計で出したのですけれども、これは借換債を借りるためにそれを作
らないと借換債は使えないという国の方針ですからそういうふうに作られたと。こういう
ふうに理解をしております。昨日もその関係で、実質、今度の財政健全化法に照らし合わ
せたらどうかというのでわざわざ計算してくれて昨日答弁がありました。同僚議員に。実
質赤字比率、連結実質赤字比率はゼロ、実質公債費比率は23年度がピークで、21.1
パーセントと、こういう答弁だったと思うのですけれども。違っていたら指摘をしていた
だきたいのですが、これを、要するに、そんなビックリするほどの、大変な状態ではない
のだということで、広報等で報告してもらいたいと言ったら、市長が、報告しますと、こ
ういう答弁だったのですね。今回、夕張ショックと言いますかね、そういうことで法律を
変えた。国も、もうこの際だから徹底的に地方自治体を締めつけようということで法律も
変えたというようなことで、ちょっと過剰反応しすぎなんだ、というのが財政の専門家の
意見なのですよ。今回まあ、実質公債費比率が20パーセント、これは大変なことは大変
なのですけれども。だからと夕張になってしまうとか、先の王滝村になってしまうわけで
はないのですね。だから、本当に行財政改革をするのであれば、さっき申し上げたように、
もっとじっくりと全部の事務事業を見直して、どこが削減できるかとか、無駄なことはど
こがあるのかとか、そういうふうにきちんと検証をして、まずは削っていくということで
財政再建をしていくと。そういう必要があったのではないかというふうに思うのです。新
年度予算編成にあたってですね、何か大慌てでやったという感じがするわけですが、その
辺の見解というのはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり実質公債費比率の関係、この連結でされるということが
あって、しかも経常経費の比率が104パーセント台になったというようなこと等もあっ
て、これはやはり客観的に見るとよろしくない状態であるというふうに受け止めていると
ころでございます。特に、平成19年度当初予算のときにもこれを組むのに大変苦慮いた
しました。従いまして、今回は早めに、とにかく担当部課の共通認識をしっかり持っても
らうがために4月からスタートさせていただいたというのが実態でございます。過剰反応
ということになると、私ども何と答えたらいいか申し上げることが若干慎重になってしま
うのでございますけれども、実態をとらまえたときには、何処かで、誰かが、ここのとこ
ろは歯止めをかけなければなりません。同時に、できるだけソフトランディング、つまり
柔軟に、ある程度を見ながらというふうなことを指示をさせていただく中の、平成25年
度を目途にという形の設定をさせていただいてきている経過がございますので、ご理解を
賜りたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) 市長が不退転の決意だとか、言い方はちょっと違うかもしれ
ませんが、命懸けで行財政改革をやっていくみたいな答弁がありましたけれども、昨日の、
今度の財政健全化法に照らし合わせれば、そんなに大変なところには、再建計画とか、健
全化計画に入るわけではないと。起債の関係が許可制のところに入ってしまったという段
階なのですよね。結局、全国で、国がこうにザッと地方をいじめたらどうなったかという
と、みんなどこも料金の値上げ、下水道料金なんかの値上げと職員の人件費のカットなの
ですよ。同じことをただやっているだけなのですよね。それを国がねらっているわけなの
ですよね。そうしなさいと。そういう国の、手のひらの中でやっているのだという認識は
ありますか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをいたします。
実態がやはり厳しいということから、今回の提案になっているところでございます。い
ずれにいたしましても、経常経費をできるだけ削減をしていくということは大変重要なこ
とでありまするし、また先々には、公債費比率を落としていくということ。従いまして、
国の、そういった手にのっているのではないかということになりますると、これは若干熟
知たるものがございます。いずれにいたしましても、今の沼田市の状況を打開していくた
めには、やはり思い切ったことが大事なのではないかというような決意のもとに、今回ご
提案をさせていただいておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) 分子を大きくするという方法もあるわけです。分母を小さく
して。経常比率を下げていくという。分子を小さくするということをいまやっているのだ
と思います。分母を大きくするということもあるわけですね。いろいろな割り算で、みな
いろいろなパーセントが出るわけですから。どっちかをどうするのかというのは、やはり
先ほど言ったように、市民参加で考えていくべきだというふうに思いますし、それから、
もし市民に痛みが、本当にやむを得ないと。市民が納得してからやるべきだというふうに
思うのですね。市が提案してわかってもらうのではなくて、市民の中からそれが提案され
て、市民が納得してそれを市が取り上げるというのであればわからないことはない。それ
は市民のための地方自治体ですから。そういう点でやはり方向は、今回のやり方は、やは
り転換をしてもらいたいというふうに私は思います。
時間がないので次にまいりますが、この制裁措置なのですけれども、中身を見ていただ
くと、おかしなことがいっぱいあるのですね。子どもが生まれたときの祝金、生まれた子
どもにとか、生んだお母さんに、こういう気持ちで子育て支援でこういうふうにお祝金を
するんだと思いますけれども。世帯主であるお父さんがですね国保税滞納などしていれば
もらえないのですね。お父さんがお母さんの言う事を聞かなくて、結構、この間、私が聞
いた話ではギャンブルをやって税金を払わない。お母さんは、一生懸命パートなどやって
いるけどなかなか払えないと。子ども、第3子を生んだと。でもお祝いをもらえると思っ
て行ったらもらえないのですね。こんなことがあっていいのだろうかと思いますよね。
それから奨学金、子どもが、私もね、高校生の時、奨学金を借りたことがあるんですよ。
奨学金は自分で返したんですよ、大人になって。だから、本人は学生ですから税金を払う
立場にはないわけですよ。本人が将来、返済すればいいではないですかね。そういう点で、
一つ、一つ見ていくと、非常に権利を侵害している部分があるというふうに思うのですけ
れども、どうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、納税の義務の関係等がやはり履行されないと、
どうしてもこれが公平な市政とは言えません。従いまして、今回、このような形の提起に
なっているのでございますが、いまおっしゃっている奨学金の問題だとか、そういうよう
なことは、個別にご相談をいただければいろいろな対策が講じられるのではないかと受け
止めておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) 奨学金は答弁いただいたのですけれども、子どもさんの祝金
はどうですか。お母さんに渡せばいいのではないですか。子どもとお母さんにお祝いです
よと与えればいいのではないでしょうかね。そう思いますけれども。どうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、やはり諸々の方々が努力をされて、つい昨日
もいわゆる給食費等の問題もございましたけれども、やはりきちんとした形の対応をして
いかなければならないというようなことでもっての今回の提起になっております。いずれ
にいたしましても、微細なところについては、まだいろいろと研究する必要があれば、ま
たそれはそれでもって対応型を図っていきたいと思いますが、やはり納税義務の確保に関
することについては、現在のいろいろな納税者の立場から考えますると、やはりこういっ
たことが今の時代の流れなのかなというふうに受け止めております。いずれにいたしまし
ても、微細なところについては、またいろいろとお話をいただきたいと思っております。
◇19番(井之川博幸君) いずれにしろいろいろな部署で、それなりのことを考えてい
ろいろな事務執行をしていて、市民サービスをしているわけですから、それを税務課の要
綱で全部制裁措置にしてしまうということは、やはり市民の権利侵害だというふうに思い
ます。そういう点でお願いしたいと思うのと、行財政改革も、市長の不退転の決意、命懸
けで、市民とすれば、市民の立場とすれば、それで料金を上げられたらたまったものでは
ない。そういう点をよくお考えいただきたいというふうに思います。それを要望して終わ
りたいと思います。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、田村喜久子議員。2番。
〔2番 田村喜久子君登壇〕
◇2番(田村喜久子君) 通告に従い質問させていただきます。
初めに、市営住宅について。風呂釜設置についてですが、栄町の市営住宅等、入居する
時に、自分で風呂釜を購入し、設置しなくてはならないところはどの位あるでしょうか。
新規入居者の方から「負担が重い」「引越す時の撤去が大変だ」との声を聞きます。
市営住宅の風呂釜、浴槽等は、市が無償で設置していただくお考えはいかがでしょうか。
2つ目は、高齢者をサポートするために、健康な高齢者、一人ぐらし・二人ぐらしの方
々のために、高齢者になって車の運転は苦痛でできない。若い人たちとも暮していないの
で、車の便を頼む人がいない。しかし、元気に外出したいと思っている方々にも、福祉タ
クシー利用券の配布を拡大していただきたいについてお伺いいたします。
私がここで言う、健康な高齢者とは、福祉タクシー利用券の配布を受ける対象に入らな
い高齢者の方々を言います。
次に、市民協働で地域助け合いシステムを作るについてお伺いいたします。行財政改革
と市民協働は、共に進めていかなくてはならないことであると思います。
沼田市は、人口の24.9パーセント、1万3,500人が65歳以上を占める高齢化
社会になっています。このような足腰が弱くなっていく年代の方々のサポートをしながら、
しかし、人生を生きてきた知恵をたくさん持っていらっしゃるこの年齢の方々が、安心し
て生活し、また社会で活躍していける沼田市の流れを作っていくことがいま大事であり、
求められていることであると思います。そこへの道はいずれ若い人たちも到達するのです
から。
車がなくては、決して自由に活動することができない沼田市ですから、いま、目の前で
困っている、生活に不都合を感じている交通の便について、地域、町別等でお助けサポー
トを作って、戸口から戸口の輸送のサポートを作ることについて。
また、それ以外にも、町独自の市民協働のお助けサポートの目標、地域の課題に合った
もの、例えば、日曜大工とかについてお伺いいたします。
次に、沼田市活性化のために、地域特産物、ブランド化の推進についてお伺いいたしま
す。今、全国各地で、農林水産物、食品の「地域ブランド化」の取り組みが活発に進んで
います。青森県・たっこにんにく、神奈川県・小田原蒲鉾、三重県・松坂肉、岐阜県・飛
騨牛乳、鹿児島県・知覧茶、沖縄県・沖縄そば、宮城県・仙台みそ、北海道・大正メーク
イン、大分県・関さば等があります。
群馬県には、高崎だるま、上州牛、伊香保温泉、草津温泉、十石みそ、桐生織がありま
す。これらは、地域名プラス商品名からなる文字商標を保護する、地域団体商標制度を受
けます。出願人が、農協、漁協、商工組合等の団体である。地域名と商品名に密接関連性
があること。使用による一定程度の周知性があること、の3つの要件があります。農林水
産省、知的財産チームによりますと、出願状況・平成20年1月8日現在では、出願件数
は780件、平成20年1月22日現在の登録査定総数は342件、うち農林水産物・食
品は187件となっています。
地域ブランド化に期待される効果として、取組主体側から見た効果として、生産者がマ
ーケティング意識を高める。そのことにより農林水産業の収入の安定、地域の農林水産業
の発展につながる。食品加工、観光産業等の他産地と連携して、地域自体をブランド化す
ることになり、地域経済が活性化する。産地としてまとまって活動することで、地域コミ
ュニティーの再生が図られます。
また、消費者から見た効果として、消費者の信頼を勝ち得た地域ブランド化の取組によ
って、生産者の顔が見え、信頼できる商品が増加します。地域の独特の食材や料理の発信
をすることで、食への関心を惹起し、食文化の発展につながります。地域の産品が消費者
に認知されることによって、地域への関心が高まり、食べてみたい、行ってみたいとの動
機が発生します。
地域ブランド化の取組の事例として、高知県馬路村のゆずジュースについて調べてみま
した。馬路村は、人口が1,200人の小さな林業中心の村です。ゆずの生産、ブランド
化販売により、地域が活性化。そして、ゆずの生産量は1975年の95トンから200
6年の700トンに拡大し耕作放棄地はなしとのことです。
ゆず加工品の売上高は、1994年の12億円から、2006年の33億円に上昇。ゆ
ず加工工場が雇用の場になり、従業員数は、1980年の2人から2006年の72人に
なり、観光客は8万人。視察は、年間300件、若者が増加しました。馬路村のゆずジュ
ースの名前は、「ごっくん馬路村」と言います。
ここで、村の歴史を作り替えた、ごっくん馬路村誕生物語を紹介したいと思います。少
し長い話になりますが、地域ブランド化を生み出すための熱意と情熱と負けない執念が伝
わってくる物語だからです。(別紙、ごっくん物語を読む)
沼田市には、野菜、りんご、ぶどうをはじめとする果樹、きのこ、こんにゃく、それら
の加工品、材木、木工製品、などなど新鮮な、おいしいものが揃っています。
高品質の農産物、加工食品を作り、森林文化都市沼田から全国へ、世界へと市場の販路
の拡大を目指す、ブランド特産品の推進について、取り組みについてお伺いいたします。
次に、メール配信サービスの実施について、市民への情報発信と安心安全の生活のため
に、ついてお伺いいたします。
今、市民のほとんどの人が、携帯電話を所持し、情報交換に盛んにメールが使われてい
ます。企業、団体も、お客様、会員へのサービスをメールで配信しています。群馬県でも、
他市はすでに取り組んで実施されつつあります。
沼田市としましても、相手が望む情報を配信することは、市民が、市の行政に関心を持
つことに、つながっていくことになりますし、メール配信は時代のニーズであると思いま
す。
県警から配信されている「上州くん、安全、安心メール」があります。情報が来ること
は安心を得ることであったり、不安な情報には気をつけよう、気を配ろうという警戒心を
持ちます。自分の生活を守るために大切な情報です。
沼田市独自のメール配信することにより、より早く、多くの人々に市の情報を提供でき、
安心、安全の生活を支え、市民の意識の高揚につながることと思います。
一昨年、多発した熊の出没や、先日あった不審者発生は、登下校の小中高生を守るため
にも一早く親、学校に届くことが大事であると思います。
また、市の催しものの知らせ、納税の知らせ、災害の知らせ、さらには市長のメッセー
ジ、コメントも配信できるのではないでしょうか。メール配信サービスの実施について、
市長のお考えをお伺いいたします。
以上で1回目の質問を終わります。市民の側に立った誠意あるご答弁をお願いいたしま
す。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの田村議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、市営住宅について、風呂釜設置について、栄町の市営住宅等、自分で風呂釜を購
入しなくてはならないところはどの位あるのか、市で設置する考えはいかがかについてで
ありますが、平成20年1月現在では、市営住宅にふろがまの設置有りが122戸、設置
無しが294戸であります。設置無しの市営住宅に入居する場合には入居者の負担で風呂
釜を設置してもらっている状況であります。
風呂釜の設置につきましては、民間賃貸住宅では通常設置されておりますが、費用対効
果の検証や財政状況、団地内の公平性等を考慮しながら、今後、研究が必要と考えており
ます。
次に、高齢者をサポートするために、健康な高齢者、一人ぐらし・二人ぐらしの方々に、
高齢になって車の運転はできない、若い人たちとも暮らしていないが、元気に外出したい
方々にも福祉タクシー利用券の配布を拡大していただきたいについてでありますが、現在、
市で行っている移送サービスは、敬老バスカード助成事業と福祉タクシー事業であります
が、敬老バスカード助成事業は、65歳以上の高齢者を対象に移動手段の確保とバス路線
の利用促進を図るため、路線バスを利用する費用の一部を助成しております。
また、福祉タクシー事業は、タクシー以外の交通機関を利用することが困難な在宅の重
度心身障害者や所得税非課税世帯の概ね65歳以上の介護保険法に規定する要介護者・要
支援者等が社会生活を営む上で外出にタクシーを利用するときにその運賃の一部を援助す
ることにより福祉の増進を図っているものであります。
議員ご質問の健康な高齢者への福祉タクシー利用券の配布拡大につきましては、先進地
における取り組み状況などを調査し、本市のニーズなどの把握に努めるとともに、福祉タ
クシー事業の目的や本市の厳しい財政状況等を勘案し、今後の課題とさせていただきたい
と考えております。
次に、市民協働で地域助け合いシステムを作る、地域、町別等で、高齢者へのお助けサ
ポートを作るについてでありますが、少子高齢化の影響でひとり暮らし高齢者が増加し、
地域のふれ合い、交流が希薄となっている現在、高齢者の引きこもりにもつながってしま
うことが懸念されるところであります。
ご質問いただきました各地域で高齢者の助け合いシステムを作るという考え方は、大変
良いことであると思います。市民協働が地域にもたらす効果として期待されるものは、地
域住民の生き甲斐の向上や地域社会の一体感の醸成、また、生活における安心感の向上な
どであり、そのような取り組みがまさに重要なこととなりますので、今後、全体的な市民
協働システムを構築する段階で検討をさせていただきたいと考えております。
次に、町独自の市民協働の目標、日曜大工とかについてでありますが、高齢者の世帯で
は、家や家具などの軽微な修繕や防犯・防災など隣近所の助けがあれば簡単に解決がつく
場合など様々なことが、日常生活を送る中であると思われます。
そこで、各地域には、様々な分野で経験、知識、技術を持った方々が多数いらっしゃる
わけですので、議員ご提案の「地域助け合いシステム」というものが各地域にできれば、
問題解決ができ、さらに、地域の一体感にもつながりますので、市民活動支援センターの
設置に向けた取り組みから、より具体的な目標として、各地域の関係者とシステムの構築
に向けて研究をしてまいりたいと考えております。
次に、沼田市活性化のために、地域特産物ブランド化の推進について、全国へ発信する
沼田の農産物・食品のブランド化の推進についてでありますが、現在沼田市における農産
物・食品のブランド化としては、農産物では「てんぐ印の枝豆」をはじめ「JA利根沼田
群馬県ブランド」として「田んぼの王様、アスパラガス・トマトの夏美人、レタス、ほ
うれん草、小松菜、トルコギキョウ」があります。
また、群馬県において、中小企業地域資源活用促進法に基づき「ぐんま基本構想」を策
定し、地域資源として91件が認定されておりますが、このうち沼田市の農林水産物とし
て地域資源にあげられているものは「こんにゃくいも、ブルーベリー、リンゴ」の3件が
登録されております。
ブランド化に当たりましては、栽培管理はもとより品質管理まで、統一したマニュアル
に沿った管理を行い、安全・安心で信頼性の高いものを作り、他地域との差別化を図るこ
とが重要なことでありますので、中山間地である本地域の特性を生かした、沼田市のブラ
ンド化としてふさわしい特産物づくりに向けて、農業協同組合や商工会議所・商工会等関
係機関と連携して推進してまいりたいと考えております。
次に、メール配信サービスの実施について、市民への情報発信と安心・安全の生活のた
めに、今は、市民一人一人に携帯電話が普及していて、メール配信は時代のニーズである
と思いますについて及びより早く、多くの人々に市の情報を提供でき、安心・安全の生活
を支えることができますについてでありますが、関連がございますので、一括してご答弁
申し上げます。
本市におきましては、現在、防災システムの緊急連絡サービスとして消防団員への出動
要請を携帯メール配信するとともに、学校によっては、緊急連絡用として希望する保護者
に対し携帯メール配信をしております。
携帯電話の普及はめざましく、総務省が発表した平成18年3月末現在での普及率は、
70パーセントを超えるといった状況であることから、携帯メールは情報発信の有効な手
段の一つであると認識しております。また、携帯メールは、行政情報をはじめ観光・物産
・行事案内などの情報を瞬時に発信することができることから、携帯メールによる情報配
信システムの構築に向け、今後研究を進めてまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、田村議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
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◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前11時57分休憩
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午後1時00分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────────────────────
◇2番(田村喜久子君) 答弁をいただきましたので再質問をさせていただきます。
市営住宅の風呂釜がついているところが22、ついていないところが294戸というこ
とで、大変に多い戸数に驚きます。たぶん、まだ各家庭にお風呂とかがあまりないという
か、あることが珍しいというか、そういうお風呂があるということが恵まれているという
時代にこういう市営住宅というのはできたのではないかなと思います。その頃は銭湯とか
も近くにあったのではないかと思います。また、いま入っている人たちとの公平性を考え
て検討するということですけれども、どこかでこういうことはけじめをつけて始めなけれ
ばならないことだと思います。県営住宅とかも、この春、4月から確かお風呂設置もすで
にしたところとかもあると思いますし、大きな高崎市とかでも、もう始まっているかと思
います。ので、沼田としても考えていただきたいと思うのですが、いまこういう財政も大
変厳しい中でありますけれども、実際につけていく場合にはいかほどかかるのか教えてく
ださい。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの質問の中で、風呂釜の設置が22という言い方を議
員がされたと思いますが、122戸という形で答弁をしております。設置なしが294戸
ということで答弁しておりますので、あらかじめご理解を賜りたいと思います。
さて、金額のお話でございますけれども、294戸がいわゆる設置なしということでご
ざいますが、これは個人がつけているという、そういう理解でお願いをしたいと思ってお
りますが、概ね1戸につき12万9,000円ほどのお金がかかりますので、こちらが試
算をいたしますると約3,800万円という数字が出てまいります。
◇2番(田村喜久子君) はい、ありがとうございます。122と書いてあったのですが、
見間違いました。すぐにというのは大変だと思うのですけれども、臨機応変でいいと思い
ますので、何かそういう措置を考えていく。それから、もうすでに入っている人たちのと
ころには、例えば市営住宅を出るときに撤去するふろがま等を減価償却の値段等もあるか
と思いますけれども、買い上げるとか、そういう措置をとっていくというふうに考えてい
ただければいいのではないかなと思いますがいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほども冒頭のご質問にお答えをさせてもらいましたけれども、
費用対効果のことであるとか、今回もいろいろと市民の方々にもお願いをしている現在の
財政改革の問題等もあります。しかし、議員がご提案されたこと等については、私どもが
若干想定をしていなかったご質問でございます。こちら側の立場からいたしますと、団地
内の公平性等考慮しながら、今後いろいろと考えてまいりたいというふうに思っておりま
すので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇2番(田村喜久子君) 3,800万円という数字はとても大きい数字なのですけれど
も、これが一挙にかかるということでもないのではないかと思います。だから3,800
万円というのが、これに近い金額がどこからかというか、無駄とかが省けて出てくればこ
こだけではないでしょうけれども。補える部分もあるかなというふうに思うのですけれど
も、例えば、利根の温水プールが売れれば3,000万以上の予算が出るわけですけれど
も、そういうことはお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) まさに今のようなお話になりますると、市政の根幹にかかるこ
とでございますので、いま利根の温水プールを第三者に売却するというようなことは、ま
だ想定しておりません。従いまして、それは仮設で、議員ご質問されていると思いますけ
れども、いずれにいたしましても、そういった金額がかかるということを受け止めて、そ
して、今後どういうふうな形がいいのかということを先ほど申し上げましたように、議員
が自ら判断されて、ご提案されているようなことも含めて考えていく必要があるのではな
いかと、こういうふうに思っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇2番(田村喜久子君) ふろがまのことはよく考えていただいて、ご検討をお願いいた
します。
次に、老人サポートのことですけれども、福祉タクシー、平成20年は、500万2,
000円という予算がついているのですけれども、これは大体何人分の方にあたるのか教
えてください。
◇市長(星野已喜雄君) 民生部長から答弁をいたさせます。
◇民生部長(田村澄夫君) お答えをいたします。
福祉タクシーの件でございますが、20年度資料、現在ここに持ち合わせておりません
が、18年度実績で答えに代えさせてもらいたいと思います。
18年度実績では、給付額406万1,000円です。利用者が291名となってござ
います。
以上であります。
◇2番(田村喜久子君) はい、わかりました。200人代でのこの金額なので、私の言
った質問というのは大変な金額になることだということがわかります。例えば、70歳以
上の方とか、75歳以上の方とか、または所得制限等があってもう少しこの福祉タクシー
の拡大ができればいいかなということも思います。また、富山県の例なのですけれども、
高齢者の運転はやはり危なくなるということで、富山県では、65歳以上の方が免許を自
主的に返納したときに2万円の乗物券、これはバス券であったり、電車券であったり、そ
の人の好むもので、免許を返納したときに2万円の乗物券、1回だけなのですけれども出
しています。また、75歳以上の人が免許の更新に行ったときには、認知症の検査等が義
務づけられています。最初の原稿にも書かせていただいたのですけれども、やっぱり沼田
は、これから本当に、いま4人に1人ということなのですね。それが私なんかがやっぱり
中学生とか高校生のときに習った社会の中では、私たちが65歳になったときそういうふ
うになるよと習ったのですけれども。
そういうところから見れば、沼田はそれよりもはるかに早いスピードでそのことが進ん
でいるわけですから、やはり何らかのことは考えていかなくてはならないのではないかと
いうことを思うわけなのですね。それでいま、この富山県のような、こういうことをやる
ことはいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 免許の関係は、ご案内のとおり公安委員会が指導権限を持って
いると思っております。同時に議員は、富山県という、行政自治体でいうと、私どもはご
案内のとおり先端自治体と言っておりますが、市町村の立場に立ちます。ですから、自ず
とその規模が違いますので、その比較論が果たしてどうかということになりますると、若
干検証を要するかと思いますけれども。いずれにいたしましても、お年寄りの人が免許を
持って運転をしていくということ、そのものが大変交通安全上どうなのかということにつ
いては、しかるべき指導機関の判断になってくるのかなというふうに思っております。た
だしかし、いまおっしゃるように、お年寄りの足というものを確保していくということに
ついては、先週の金曜日にも同僚議員がご質問しておりますけれども、大変重要な行政の
ポイントになってまいります。従いまして、今後この福祉タクシー事業は勿論のことでご
ざいますけれども、それぞれの高齢者の足をどのように確保していくかということが大き
な課題となっておりますので、今後検討させていただきたいと思っております。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございます。よろしくお願いします。
バスなのですけれども、バスというか、一番良い交通手段方法というのを生み出してい
かなくてはいけないと思うのですが、例えばこの路線バスも、利用状況とか、利用時間と
か、そういうことをアンケートを取って、また、目的とか、何のために、どの時間がいち
ばん多いかというようなことも、これもアンケートを取っていただいて、無駄なく動くや
はり路線バスというのを作っていかれればと思いますがいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先週の金曜日の同僚議員のご質問とも関連してきますが、それ
ぞれのご年配の方々の足を確保していくということは、これはもう大事なことでございま
して、今後、一生懸命考えていかなければなりません。同時に、現在進めているいろいろ
とバス路線の関係等についても、利用状況は常に把握して、一体全体それが適切なのかど
うかについては、検討を加えていく必要があると思いますので、今後そういうような観点
も含めていろいろと考えてまいりたいと思っております。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
それから、先ほどから市長の言葉の中に出てきます市民活動支援センターですけれども、
これは施政方針の中で、市民協働の拠点となるセンターづくりということでよろしいので
しょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 説明をすると長くなりますけれども、やはり今後、そういった
ボランティア、市民セクターの方々を応援をしていく体制を作っていきたいということで、
午前中の同僚議員のご質問に対しましても、市民活動支援センター等のお話をさせていた
だきました。ご案内のとおり、なかなか当該地域のいろいろな実態を見ると、これが順調
にスタートできるかどうかということになると、熟知たる思いがございますけれども、何
とかこういうようなことを行政の一つの大きな柱にしていきたいというようなことでとら
まえておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇2番(田村喜久子君) 私もすごくいいことだなと思うのです。それで、これは私の思
いであれなのですけれども、どこに作るのかなと思ったときに、グリーンベル21の中が
いいなと思うのですね。子どものいる人でもボランティアができる人という方もいらっし
ゃると思いますので、何かファミリーサポートセンターとかも一緒に作ってもらうといい
のではないかなと思うのです。そしてまた、グリーンベルであるということで、集客力が
あって、何かをしに行ったことで、何かができる場所ということ。また、図書館とつなが
っている、Aコープがある、ショッピングができるということでも、グリーンベルの中に
たくさんの人が集まる所があることがいいのではないかというふうに思います。いまこれ
を進めて、市民活動支援センターを作って進めていくことは、とてもまだまだ課題がある
ことなのだと思うのですけれども。私としてみれば、本当に早く、地域の方々が困らない
ようなシステムができることを願うわけですけれども。そうなっていくためには、いろい
ろな順序というものがあると思うのです。いま市民の協働の検討委員会等も立ち上げられ
て、その会議等も進んでいる状況かと思うのですけれども。そういうことでどのくらい、
これから道筋的にどのくらいが本当に地域とかに降りていくまでに時間とかがかかりそう
でしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 実際その、どのくらいの時間がかかるかということになると、
市民の方々の理解ということまで含めると、これはなかなかストレートにお答えをするこ
とが慎重になってしまいます。と申しますのは、前から私自身もこの種の問題についてい
ろいろと悩んでいたことがございまして、それはどういうことかというと、やはりいろい
ろな地域によって市民意識にはどうしても差があるのですね。それはやむを得ないことだ
と思います。歴史的な経過を踏まえてきた市町村、あるいは都道府県、それは千差万別で
すから。そういった中で私どもの地域は、利根沼田では、中心的な役割を常に果たしてき
たわけでございますけれども。対外的な相対比較論になりますると、この種の問題につい
て、果たしてどれだけのスタンディングだったのかということになると、やはりもっと、
もっと勉強したり、訓練をすることが必要な状態にあるのではないかということを、率直
に私自身も反省をしたり、認識をしたりしております。
従いまして、取り組みが、初めての試みだけに、その辺のところについては慎重にして
いかなければなりません。同時に、今ある場所を特定されたご意見もありましたけれども、
これらにつきましても、ご案内のとおり東の方には保健福祉センターもございまするし、
他の所にもいろいろと建屋もございますので、それらも総合的にとらまえながら、今後こ
れを進めていくにあたっては、いろいろなご示唆をいただければと思っております。
ただ、当初予算の新年度に向かっての関係で申し上げた経過になっておりますので、当
然この年度内には、これをしっかりとした形で立ち上げていかなければなりません。ただ、
市民の周知等についてどの程度かかるかということになると、これは今すぐに、先ほど申
し上げたように、いわゆるそういった考え方が伝わって、そしてスタートから順調に推移
するかということについては、熟知たるところがございます。
ただ、いずれにいたしましても、何とか立ち上げて、そして、スタートしていきたいと
いう気持ちがございまして、今回の答弁となっているところでございます。
◇2番(田村喜久子君) 私もよく理解してないので、いろいろな方向というか、どうい
うところから話を持っていくのがいちばんいいかとか。まず、わからないことを先にちょ
っと3つお答えいただきたいのですけれども。利根町の方の限界集落の交通手段等の考え、
それからあと、協働の窓口というのは何課になるかということと、それから、社会福祉協
議会の中にもたくさんのボランティア等があったり、民間にもあったりなのですけれども、
そういう民生部と社協との関係というか、取り組みというか、そういうこともどういうふ
うなのか。その3点をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 利根町等における限界集落的と今日は申し上げておきます。限
界集落とは申し上げなく、限界集落的というような言い方にさせてもらいます。これらに
ついての交通手段等のことについては、先ほど来、あるいはまた先週の金曜日にもいろい
ろとご質問があります。それらと、いろいろと現在も対応を図っている関係等について、
総体的にそういったところの方々におきましても、あるいは交通手段が途絶えないような
方向で考えていかなければいけないと思っております。
それから2番の、この協働の主管課は、企画課でございます。
それから3番の、社会福祉協議会、あるいはまた民生部等々の関係からくることであろ
うかと思いますけれども。やはり社会福祉協議会の範疇は、当然、福祉を中心としたこと
になってまいります。今回のこの市民協働関係のことにつきましては、ボランティアだと
か、やや広範囲になる可能性等もございまして、あるいはまた、そこのところを福祉一本
にしていくのかということも、いろいろと検討を加えながら、地域の実態に合った対応を
図ってまいりたいなと思っております。いずれにいたしましても、兼々から、何とかそう
いった中核的な、要するに各セクションの、いわゆるネットワーク、あるいはまた下支え、
そういうようなところをする部局が必要であるということから、今回の答弁になっている
わけでございます。
◇2番(田村喜久子君) 今は企画課ということ。あと疑問というのは、市民協働と。訴
えられているのですけれども、やっぱり訴える、市民協働というのだから、本当は市民か
ら出てきたものではなくてはいけないのだと思うのですけれども、どちらかというと今は、
行政の方からそういうふうに、こういうふうなのだよ、こういうのがあるのだよという、
そういう形になっているのではないかと思うのですが、それだとしても、先進の事例とし
ても、やっぱり行財政改革と共に、市民協働ということが活発になっていって、そういう
役割を果たしていっているわけなのですね。それで、私が思うのは、市にあるいろいろな
ボランティア団体さんとか、またいろいろなことがあるわけですけれども、そういうボラ
ンティア団体さんたち、公のところも、個人でされているような方のところも、そういう
集まり、一体の会合とか、集まりとか、市長も言われたネットワークとか、そういうのを
作って、同じベースというか、同じ気持ちになって、そしてまた、市民というのは全く素
人のわけですから、こういう方々がやはり市民を啓発する役割になったり、こういうこと
はこういうふうにしていくのだよという導きの手助けになったりしていくのではないかと
思うのですけれども。そういう一体感とか、または本当にいま頑張っているボランティア
団体さんも励ましつつ、一緒に、市として、市民協働に行きましょうよという下地という
か、ネットワークなんですけれども、そういうことに関してどういうふうに具体的に進め
られるかということについてお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) この問題につきましては、前段でも答弁させてもらったとおり、
いわゆる市の行政、公がそういったところを担うのがいいのか。あるいはまた、市民と公
の、合作のがいいのか。全く民間の方がいいのかということについては、ずいぶん悩んで
きた経過がございます。先進地事例は、例えば、仙台市などはもうすでにNPO法人がそ
ういった拠点となってやっております。ただ、うちの場合には、そういうようなところが
果たして可能なのかということについては、若干検証する必要があるかなということで、
常に私が答弁で申し上げていたのは、本市と他のこういった進んでいる地域との環境の違
いの宿命的な問題みたいのがございまして、それで慎重にしてまいりました。
ただ、議員がおっしゃるように、できるだけ活性化を図っていくことをとらまえたとき
に、いま言うように、いろいろなところの団体のネットワーク化を図るべく下支えのとこ
ろとしての役割を果たすための、いわゆるできるだけ一体性を持った形で進んでいくとい
うことについては同感でございますので、努力をさせていただきたいと思っております。
◇2番(田村喜久子君) 市民協働を調べさせてもらったときに、市が提案するというの
と、それから市民が提案するというのと2つやっているところとかもありました。まだま
だ、もっともっと話し合いをして進まなくてはいけないのかなと思って、また、市長の今
の答弁からも、あまりよく姿が浮かばないというか、まだ見えないような状況がするので
すけれども。私が先言いました、そういう方々が市民を啓発する役割というのを担っても
らいたいと思う。そう思うことはあれですかね、市側からのになるからということで悩ん
でいらっしゃるということになるのでしょうか。どういうふうにするにしても、市民協働
を進めていく上なので、どういうスタイルにしていくかということは、早く決断というか、
話し合いをして、沼田市のスタイルというのを決めていかなくてはならないと思いますの
で、もう一度市長の答弁をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) ずばり言って、そこのところは民間の方がやっていただくこと
が理想です。しかし、そこのところに到達するまでには、本市のようなところは、やや時
間がかかるかなという思いがあるので、慎重に説明をさせていただいております。突き詰
めていけば、できれば民間のしかるべきNPO法人的なところの方が、それらを担ってい
ただくというような形が理想だと思っております。ただ、繰り返し申し上げたいと思いま
すけれども、本市の実態からいろいろ考えたときに、前段から申し上げているように、い
ろいろなこのそういったものの知識だとか、あるいはまたそういった民間セクターのいわ
ゆるコアとなるべき部分の多さ、数の問題等踏まえたときに、いろいろと慎重な言い回し
をしているわけです。詰まるところ、それはもうどの先進地域に行っても、NPO法人が
各民間セクターをリードしていくという、そういう方向になっているというふうに思って
おりますので、その辺のことについては、私自身も認識はしっかりと持っているつもりで
す。ただプロセスの中で私が苦慮していることを申し上げているわけでございまして、ご
理解を賜りたいと思います。
◇2番(田村喜久子君) 勉強不足で申し訳ないのですけれども、理想はNPOがという
ことで、そうしますと、その理想に近い状態のいまNPOというのは沼田にあるのか。理
想ができることなのか。努力すればできることなのか。それか、市も係わっていかなくて
はいけないのか。それからNPOということを、NPOというのが一体どういうものなの
か。また、補助があるのかとか、いろいろなことがあると思うのですけれども。もう一度
わかりませんのでお願いをいたします。
◇市長(星野已喜雄君) NPOということで、コンクリートでとらまえないでもらいた
いのですが、民間セクターというふうな形でとらえてもらえればいいと思います。NPO
が、大体他の先進地域では中心となってやっておられるので申し上げたわけでございます。
ですから当然、沼田は沼田版のところを考えていかなくてはなりません。そういったとこ
ろに到達するまでにはやっぱり一定の道筋があります。ですから、その辺のところについ
て、私どもも慎重にとらまえていますので、いわゆる慎重な答弁をさせてもらっているわ
けです。
なお、NPOというのはどういうのかという、こういうご質問だったかと思いますけれ
ども、これについては、いわゆるこの十数年来、民間の方々が、利益を求めないで社会奉
仕等いろいろな角度から活動する大体でございまして、いまこれがどこでも立ち上がって
いるという実態でございます。繰り返し申し上げたいと思いますけれども、そういった民
間セクターの中の一つにNPO法人がございます。先進地に行くと、そういった部署、部
署の活動展開しているところのネットワーク化のとりまとめを、さらにそれをNPO法人
がいわゆる中核となってやっておられるということが、先進地の事例としてあるというこ
とで申し上げてきたという経過がございますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇2番(田村喜久子君) それは、いま一定の道筋で、慎重にとらまえてという答弁なの
ですけれども、そうするとこの慎重に進む、とらまえてということは、今は、ここでは言
えないということでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げましたように、理想は民間セクターで中核とな
っていただくということが理想です。いよいよそういったことに取りかかってまいります
から、当然、平成20年度の施政方針の中でのご質問をいただいておりますから、当然、
この年度内にそれを、しっかりとしたものを構築していきたい。こういうことで考えてお
りますので、ご理解をいただきたいと思います。
◇2番(田村喜久子君) はい、わかりました。沼田版の、市民協働に向けての検討をよ
ろしくお願いいたします。
次に、地域農林水産物ブランド化についてですけれども。先ほどたくさんの産物を言っ
ていただきましたが、係わっている農家の方々は何軒位かとか、この中で、そういう特殊
に、先ほど話した、馬路村のゆずジュースのようにもっていきたいと。これは市で考える
ことではなくなって、そう言って、そういうことが出てくるのかもしれないのですけれど
も。その地域特産物ブランド化ということについて、もう一度市長のご答弁をお願いいた
します。
◇市長(星野已喜雄君) 今回、金曜日、また昨日等の質問に対する答弁と関係してまい
りますが、地域間交流を積極的に進めていくときに、必ず沼田の特産品は何かと。こうい
うことが課題として出てまいります。当然、東京の方面に行ったときに、沼田のこの特産
がおいしいよ、沼田の木工細工はすばらしいよということを私どもから訴えて、そして、
それを購入していただいたその気持ちがまた返ってきて、交流が始まっていくと思ってお
ります。従いまして、このブランド化ということについては、先ほど、今回の交流事業等
の関連からもですね、大変重要なことであると思っております。
既に、このちょうど1カ月ほど前に、片品の尾瀬でも、尾瀬のブランド化ということで
いろいろと対応がなさているようでございまして、今後、謙虚にそういったところの方々
の情報を仕入れてですね、地域特産物のブランド化の関係については検討を加えていきた
いというふうに思っております。
◇2番(田村喜久子君) はい、ありがとうございます。よろしくお願いします。
次、メールのことなのですけれども。平成18年の第3回定例会議で同僚の議員からも、
メールについての一般質問があったと思いますが、そのときの市長の答弁は、私は読ませ
ていただいただけなのでわかりませんけれども、答弁がとても前向きのように思えました。
なので、そこで検討するということが言われてまして、この20年の予算にはできなかっ
たということなのですけれども、それは財政が厳しいからということでよろしいのでしょ
うか。それで、安心、安全という面からは、消防団の防災メール等があるということで、
児童、生徒には、安心、安全のメールということは確保できるかと思います。がより市民
との一体感を得るということでは、インターネットよりも身近なものとして浸透していけ
ると思います。予算があればこれは検討していくということになるのでしょうか。もう一
度ご答弁をお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 常に今、安心、安全が求められておりますので、このメールの
関係等については、やはりしっかりとした対応をしていかなければいけないというふうに
思っております。ご案内のとおり、本市も先ほど来申し上げておりますように、財政の問
題等もありまして、どうしても慎重にしてきた経過がございますけれども、いずれこれは
避けて通れない、現在の大きな情報の問題でございますので、いずれ避けて通れない、し
かも正面に据えなければならないことであろうというふうに受け止めております。今後で
すね、そういうふうなことからいろいろと各般にわたりご指導を賜りたいと思います。
◇2番(田村喜久子君) はい、わかりました。よろしくお願いいたします。私も議員1
年目で、今回3回目の質問に立たせていただきました。少しはうまくできるようになった
かなと思ったのですけれども、やっぱり難しいというか、本当になかなか自分の思ってい
ることと、また言って下さることを理解するというところにいかず、まだまだ勉強で頑張
りたいと思います。
最後なのですけれども、市長の施政方針の最後の方に、「異体同心」という言葉が出て
きていますけれども、先哲の言葉に、異体同心ならば万事を成し、同体異心ならば諸事叶
うことなしとあります。これは団結の言葉です。団結には中心があります。扇の要であり、
車輪の車軸です。要が市長であり、車軸が市長です。今回、行政改革についての質問は通
告していないのですが、もし発言が許されるならば、この沼田市の行財政改革、絶対に失
敗してほしくないわけです。市民を幸福にするための行政ですから。この沼田市の行財政
改革の案を、優れたというか、専門知識、国的レベルを持った先生に見ていただくとか、
アドバイスをいただくということは、どのように思われるのでしょうか。やっぱり、人も
病気をして主治医に係ったときに、診断を受けて、第2の医師というか、セカンドオピニ
オンの意見も聞くということで、いま一生懸命行財政改革に取り組んでいる沼田ですけれ
ども。沼田市の人たちだけでやるのではなくて、外から見たやり方とか、アドバイスをい
ただくことも必要なのではないかということを思います。どのような沼田市を望んでいる
かという市長のお考えとともにお聞かせください。
以上で終わります。
──────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後1時43分休憩
──────────────────────────────
午後1時43分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
──────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 田村議員からいただいたご質問は、市営住宅の問題、高齢者サ
ポートの問題、さらに、市民協働の問題、あるいはまた、沼田市活性化のための地域ブラ
ンド化の問題、メール配信等の問題について、大きく4項目にわたってご質問をいただき
ました。関係する諸問題が、それぞれ市民に密着した、大変重要なご質問であったと受け
止めております。行財政改革を進めていくということになりますると、市民に密着した形
の中で物事をとらえていくということは大変重要かと思っております。
そういった中で、どうしても難しい諸状況ができてくればですね、やはりしかるべき指
揮者からご指導いただくことは、これはやぶさかではありませんし、また自分たちのない
能力は、他の立派な方からならご指導いただくことは大変重要かと思っております。そう
いった内外の方々のご意見をいただきながら今後対処してまいりたいというふうに思って
おりますので、ご理解をいただきたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 以上で一般質問を終了いたします。
──────────────◇──────────────
第2 議案第 3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条
例についてから
議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)及び
議案第43号 沼田市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条
例について
以上16件一括上程
◇議長(金井康夫君) 日程第2、議案第3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の
一部を改正する条例についてから日程第17、議案第17号 平成19年度沼田市水道事
業会計補正予算(第3号)までの以上16件を一括議題といたします。
これより質疑に入ります。
なお、質疑は1件ごとに願います。
まず、議案第3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例につい
て願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第4号 沼田市保育児童委託条例の一部を改正する条
例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第5号 沼田市白沢福祉作業所の設置及び管理に関す
る条例の一部を改正する条例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第6号 沼田市国民健康保険税条例の一部を改正する
条例について願います。19番。
◇19番(井之川博幸君) まず、今回の条例改正では、説明があった部分は、国保加
入世帯の世帯主で、65歳になって年金の受給を受けるようになると、国保税を天引きを
されるということでありますけれども、満65歳になって、年金をもらい始めた月からそ
ういうふうになるのかどうか教えてもらいたいと思います。
天引きをするか、しないかの、受給する年金の限度額は年間18万円で、後期高齢者医
療保険と一緒ということでありますけれども、毎月引かれる、年金は2カ月1回ですけれ
ども、そこから引かれるときに、1カ月分とすれば、介護保険料と併せて受給の年金額の
2分の1を超えれば、後期高齢者医療保険と同じように普通徴収になるのかどうか。ちょ
っと確認をさせていただきたいと思います。
以上です。
◇議長(金井康夫君) 民生部長。
◇民生部長(田村澄夫君) お答えをさせていただきます。
今回の特別徴収は、65歳以上、75歳未満の世帯主の方ということでございます。ご
質問の、65歳につきましては、20年度につきましては、本算定をした後、10月から
の年金からの天引きということで現在考えております。
今回の当初予算の中にございます介護保険料と国保の合算額が、年金受給額の2分の1
を超える場合には、国保においては特別徴収の対象といたしません。普通徴収となるもの
でございます。
以上であります。
◇19番(井之川博幸君) 概ねわかりました。もう少しお聞きしたいのですけれども。
20年度においては、10月からということなのですけれども、65歳の年齢になるのは
人によって違って、これから先、年度途中で65歳になって、年金を申請すれば受給でき
るわけですね。その65歳以上になって年金の申請をして、受給される時点からもうすぐ
天引きが始まるということなのか、ちょっと確認をさせていただきたいと思います。
それから、特別徴収の対象者、65歳から74歳までがなるわけですけれども。本人か
らの申請等で、私は普通徴収に変えたいと言った場合に変えることができるのかどうか。
というのは、高齢者ですから年金収入のみで、ギリギリ生活している人が多いと思います
ね。そういう人が突然の病気などで生活費が足りなくなったと、こういう場合もあるわけ
で、そういう申請をすれば普通徴収に変えていただけるのかどうか。そういうセイフティ
ネットというか、そういう部分があるのかどうか確認をさせていただきたいと思います。
◇民生部長(田村澄夫君) お答えさせていただきます。
受給権が発生をした時点での徴収になろうかという考えでございます。
なお、2点目の、特別徴収から普通徴収への変更の問題でございます。これにつきまし
ては、現時点の考えでは、国の考えとして、特別徴収でいったものが原則、特別徴収でい
くという考えになってございます。
以上でございます。
◇議長(金井康夫君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第7号 沼田市営墓地管理条例の一部を改正する条例
について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第8号 沼田市都市公園条例の一部を改正する条例に
ついて願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第43号 沼田市水道事業の設置等に関する条例の一
部を改正する条例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第9号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第5
号)について願います。
なお、議案第9号については、歳出より各款ごとに願います。
まず、第1款 議会費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第2款 総務費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第3款 民生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第4款 衛生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第5款 労働費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第6款 農林水産業費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第7款 商工費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第8款 土木費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第9款 消防費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第10款 教育費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第12款 公債費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、歳入について願います。
まず、第1款 市税について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第12款 分担金及び負担金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第13款 使用料及び手数料について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第14款 国庫支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第15款 県支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第16款 財産収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第17款 寄附金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第18款 繰入金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第20款 諸収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第21款 市債について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、第2条 地方債の補正について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第10号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計
補正予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第11号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正
予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第12号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正
予算(第4号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第13号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計
補正予算(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第14号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補
正予算(第4号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第15号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別
会計補正予算(第4号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第16号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正
予算(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 次に、議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算
(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
おはかりいたします。
ただいま議題となっております議案第3号から議案第17号及び議案第43号の以上1
6件については、会議規則第36条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと
思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、議案第3号から議案第17号及
び議案第43号の以上16件については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
討論は一括して願います。
なお、討論は反対、賛成の順に願います。19番。
〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 私は、ただいま上程されております議案16件のうち、議案
第6号 沼田市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について、反対の立場から討論
を行います。
今回の改正は、後期高齢者医療制度導入に併せて、国民健康保険加入世帯の世帯主が、
65歳以上の年金受給者になった場合、74歳まで、いわゆる前期高齢者の年金から該当
する国保税を天引きするためのものであります。
65歳以上の年金受給者については、生活費を年金収入のみに頼っている人も多く、そ
れも生活ギリギリという高齢者もたくさんおります。現在のように普通徴収であれば、本
人や家族が病気などのため突然生活費が多く係ってしまい国保税の支払いができなくても
納税相談などで生活が安定してからの分納や納付猶予などをすることもできます。しかし、
その世帯の生活状況に係わらず国保税を問答無用に年金から天引きしてしまいます。
介護保険料の天引きと併せて強制的に徴収され、特別徴収か、普通徴収か、納税者本人
にどのようなやり方で納税するかという選択権がありません。
高齢者の生存権を根底から脅かしかねない。このようなやり方で本当に民主主義の国と
言えるでしょうか。
以上のような問題点を指摘し、反対討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。12番。
〔12番 宇敷和也君登壇〕
◇12番(宇敷和也君) 私は、ただいま上程されている、議案第6号 沼田市国民健康
保険税条例の一部を改正する条例について、賛成の立場で討論いたします。
本議案は、地方税法の改正にともない、老齢等年金給付の支払いを受けている年齢65
歳以上の、国民健康保険の被保険者である世帯主について、特別徴収とする、関係条文の
整備を行なうものであります。
この地方税法改正では、平成16年度から18年度までの、平均の収納率が98パーセ
ント以上の場合など、特別な事情がある場合では特別徴収としなくても良いとの方針があ
りますが、本市ではそれに該当しないのが現状であります。
この法改正に従わない場合は法令違反となり、法令遵守が基本である地方自治体では従
わざるを得ません。
また、被保険者の利便性向上の観点や、受益と負担の関係から、受益者である被保険者
の義務の遂行を促し、国保財政の健全化、そして国保税を納めている人へのしわ寄せを防
ぐためにも必要であることを申し述べ、賛成の立場からの討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
これより、議案第3号 沼田市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例に
ついてを採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第4号 沼田市保育児童委託条例の一部を改正する条例についてを採決いた
します。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第5号 沼田市白沢福祉作業所の設置及び管理に関する条例の一部を改正す
る条例についてを採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第6号 沼田市国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてをを採決
いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第7号 沼田市営墓地管理条例の一部を改正する条例についてを採決いたし
ます。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第8号 沼田市都市公園条例の一部を改正する条例についてを採決いたしま
す。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第43号 沼田市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例につ
いてを採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第9号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第5号)を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第10号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)を
採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第11号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)を採決
いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第12号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)を採決
いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第13号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)を
採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第14号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)を採
決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第15号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)
を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第16号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)を採決
いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
次に、議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)を採決いた
します。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
──────────────◇──────────────
第3 散 会
◇議長(金井康夫君) おはかりいたします。
明12日から14日及び17日から19日までは、委員会審査等のため休会いたしたい
と思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。明12日から14日及び17日から19
日までは、委員会審査等のため休会することに決しました。
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
次の会議は、21日午前10時に開きますからご参集願います。
本日は大変ご苦労さまでございました。
午後2時06分散会
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