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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成20年第1回定例会会議録 議事日程第5号

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平成20年第1回沼田市議会定例会継続会会議録
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議事日程 第5号
平成20年 3月21日(金曜日)午前10時開会
第  1  議案第 9号 平成19年度沼田市一般会計補正予算(第5号)
第 2 議案第10号 平成19年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
第 3 議案第11号 平成19年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
第 4 議案第12号 平成19年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
第 5 議案第13号 平成19年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)
第 6 議案第14号 平成19年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
第 7 議案第15号 平成19年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)
第 8 議案第16号 平成19年度沼田市温泉事業特別会計補正予算(第3号)
第 9 議案第17号 平成19年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)
第10 議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び
           活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に関する条例の
           制定について
第11 議案第19号 沼田市後期高齢者医療に関する条例の制定について
第12 議案第20号 沼田市建築基準法関係手数料条例の制定について
第13 議案第21号 沼田市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する
           条例の一部を改正する条例について
第14 議案第22号 沼田市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改
           正する条例について
第15 議案第23号 沼田市教育委員会教育長の給与その他の勤務条件に関する条例の
           一部を改正する条例について
第16 議案第24号 沼田市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について
第17 議案第25号 沼田市都市計画税条例の一部を改正する条例について
第18 議案第26号 沼田市手数料条例の一部を改正する条例について
第19 議案第27号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例につい
           て
第20 議案第28号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例について
第21 議案第29号 沼田市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
           について
第22 議案第30号 沼田市農業集落排水処理施設の使用料徴収に関する条例の一部を
           改正する条例について
第23 議案第31号 沼田市下水道条例の一部を改正する条例について
第24 議案第32号 沼田市消防団に関する条例の一部を改正する条例について
第25 議案第33号 平成20年度沼田市一般会計予算
第26 議案第34号 平成20年度沼田市国民健康保険特別会計予算
第27 議案第35号 平成20年度沼田市老人保健特別会計予算
第28 議案第36号 平成20年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算
第29 議案第37号 平成20年度沼田市介護保険特別会計予算
第30 議案第38号 平成20年度沼田市簡易水道事業特別会計予算
第31 議案第39号 平成20年度沼田市下水道事業特別会計予算
第32 議案第40号 平成20年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算
第33 議案第41号 平成20年度沼田市温泉事業特別会計予算
第34 議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算
第35 議案第45号  沼田市固定資産評価審査委員会の委員選任の同意について
第36 議案第46号 沼田市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正
           する条例について
第37 閉会中の継続調査申出について
第38 字句等の整理委任について
      ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び
           活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に関する条例の
           制定について
    議案第19号 沼田市後期高齢者医療に関する条例の制定について
    議案第20号 沼田市建築基準法関係手数料条例の制定について
    議案第21号 沼田市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する
           条例の一部を改正する条例について
    議案第22号 沼田市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改
           正する条例について
    議案第23号 沼田市教育委員会教育長の給与その他の勤務条件に関する条例の
           一部を改正する条例について
    議案第24号 沼田市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について
    議案第25号 沼田市都市計画税条例の一部を改正する条例について
    議案第26号 沼田市手数料条例の一部を改正する条例について
    議案第27号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例につい
           て
    議案第28号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例について
    議案第29号 沼田市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
           について
    議案第30号 沼田市農業集落排水処理施設の使用料徴収に関する条例の一部を
           改正する条例について
    議案第31号 沼田市下水道条例の一部を改正する条例について
    議案第32号 沼田市消防団に関する条例の一部を改正する条例について
    議案第33号 平成20年度沼田市一般会計予算
    議案第34号 平成20年度沼田市国民健康保険特別会計予算
    議案第35号 平成20年度沼田市老人保健特別会計予算
    議案第36号 平成20年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算
    議案第37号 平成20年度沼田市介護保険特別会計予算
    議案第38号 平成20年度沼田市簡易水道事業特別会計予算
    議案第39号 平成20年度沼田市下水道事業特別会計予算
    議案第40号 平成20年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算
    議案第41号 平成20年度沼田市温泉事業特別会計予算
    議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算
               以上25件一括上程
第 2 議案第45号 沼田市固定資産評価審査委員会の委員選任の同意について
第 3 議案第46号 沼田市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正
           する条例について
第 4 閉会中の継続調査申出について
第 5 字句等の整理委任について
第 6 市長閉会あいさつ
第 7 閉  会
      ─────────────────────────────
出席議員(27人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君          8番  井上 正文君
       9番  高柳 勝巳君     10番  布施辰二郎君
      11番  片野 彦一君     12番  宇敷 和也君
      13番  相田 昌夫君     14番  久保 健二君
      15番  星野  稔君     16番  大島 崇行君
      17番  山ア 義朗君     18番  大竹 政雄君
      19番  井之川博幸君     20番  大東 宣之君
      21番  橋 襄典君     22番  石田 宇平君
      23番  星川嘉一郎君     24番  牧野 保好君
      25番  星野佐善太君     26番  井田 孝一君
      27番  金井 康夫君     
欠席議員(なし)
      ─────────────────────────────
説明のため出席した者
  市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
  白沢町振興局長    根岸 恒雄君   利根町振興局長    郷原 重雄君
  総務部長       田島  護君   民生部長       田村 澄夫君
  経済部長       大嶋 政美君   建設部長       小池 大介君
  街なか対策部長    松井完一郎君   白沢町振興局次長   小林  守君
  利根町振興局次長   繻エ 勇二君   総務課長       栃原 豊彦君
  会計管理者兼会計局長 町田 哲男君   教 育 長            津久井 勲君
  教育部長       宮澤 満夫君   庶務課長       水田  修君
  監査委員事務局長   小池 一夫君
      ─────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長       小林有一郎    次長兼庶務係長    繻エ 正美
  議事係長       茂木 敏昭    主  査       地野 裕一
      ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(金井康夫君) これより本日の会議を開きます。
      ──────────────◇──────────────
    第1 議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域における産業集積の形
              成及び活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に
              関する条例の制定についてから
       議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算まで       
                     以上25件一括上程
◇議長(金井康夫君)  日程第1、議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域に
おける産業集積の形成及び活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に関する条例
の制定についてから日程第25、議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算ま
での以上25件を一括議題といたします。
  以上、25件に関し、予算審査特別委員長の報告を求めます。委員長 大島崇行議員。
           〔予算審査特別委員長 大島崇行君登壇〕
◇16番(大島崇行君) 予算審査特別委員会に付託されました議案第18号 沼田市企
業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化のための市税(固定資産税)
の課税の特例に関する条例の制定について外、14件の条例及び議案第33号 平成20
年度沼田市一般会計予算外、9件の予算について審査の結果と経過をご報告申し上げます。
 本特別委員会は、3月12日から4日間にわたり、市長の施政方針及び提案理由の説明
等に基づき質疑を中心に慎重な審査を行い、3月18日採決の結果、議案第19号 沼田
市後期高齢者医療に関する条例の制定について、議案第24号 沼田市職員の給与に関す
る条例の一部を改正する条例について、議案第28号 沼田市国民健康保険条例の一部を
改正する条例について、議案第30号 沼田市農業集落排水処理施設の使用料徴収に関す
る条例の一部を改正する条例について、議案第31号 沼田市下水道条例の一部を改正す
る条例について、及び議案第33号 平成20年度沼田市一般会計予算外、9件の予算に
ついては賛成多数、制定条例2件及び改正条例8件については、全会一致により、いずれ
も原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 平成17年2月の合併から3年が経過し、現在、本市は新市の一体感醸成をさらに図り
つつ、元気な沼田市建設に取り組んでおりますが、財政状況は、三位一体改革により近年
の地方交付税の大幅な削減などにより、平成18年度決算において経常収支比率が104.
7パーセント、実質公債費比率が20.0パーセントに達するなど、極めて逼迫した、危
機的状況にあると言えます。
 このような状況下にあって、平成20年度予算は、総合的にスリム化を図る中で、水と
緑を守る環境関連事業、市民の安心、安全を確保するための事業、未来を担う子育て関連
事業、地域活性化対策等の交流事業を4つの柱として、事業の体系化を図り、福祉をはじ
めとする市民生活に直結する事業の推進に重点を置いた予算であると認めるところであ
り、これらの事業の効率的な執行について、より一層の努力を望むものであります。
 また、義務的経費、消費的経費の徹底した抑制を図り、将来にわたって持続可能な財政
運営を維持していくために、身の丈に合った予算規模に近づける努力もうかがうことがで
きます。
 しかし、現在の危機的な財政構造の立て直しを図るために、さらに徹底した行財政改革
を断行していかなければなりませんが、市民が行財政改革推進についての応援団的な役割
を担うためにも、市民への十二分な説明をさらに行い、市民の理解を得ることに留意され
ることを求めるものであります。
 なお、行財政改革についての市民の理解は、本市が目指す市民協働を基調とした市政運
営の推進に発展的につながっていくことも期待されます。
 また、市民が、将来に希望が持てるように、都市間交流推進事業等の地域経済活性化施
策を強力に推進していくことも併せて望むところであります。
 審査の過程では、行財政改革、後期高齢者医療、中心市街地活性化、学校教育などに関
する質疑もありましたが、本特別委員会としては、厳しい財政状況下での予算編成の努力
を認め、一般会計予算、各特別会計予算並びに各条例については、いずれも原案のとおり
可決すべきものと決定した次第であります。
 以上申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(金井康夫君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
               (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は反対、賛成の順に願います。20番。
              〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 私は、ただいま上程されている議案第18号 沼田市企業立地
の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化のための市税(固定資産税)の課
税の特例に関する条例の制定について外14件の予算関連等の条例、議案第33号 平成
20年度沼田市一般会計予算外9件の特別会計等のうち、議案第19号 沼田市後期高齢
者医療に関する条例の制定について、議案第24号 沼田市職員の給与に関する条例の一
部を改正する条例について、議案第28号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条
例について、議案第30号 沼田市農業集落排水処理施設の使用料徴収に関する条例の一
部を改正する条例について、議案第31号 沼田市下水道条例の一部を改正する条例につ
いて、議案第33号 平成20年度沼田市一般会計予算、議案第34号 平成20年度沼
田市国民健康保険特別会計予算、議案第35号 平成20年度沼田市老人保健特別会計予
算、議案第36号 平成20年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算、議案第37号 平
成20年度沼田市介護保険特別会計予算、議案第38号 平成20年度沼田市簡易水道事
業特別会計予算、議案第39号 平成20年度沼田市下水道事業特別会計予算、議案第4
0号 平成20年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算、議案第41号 平成20年度
沼田市温泉事業特別会計予算、議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算につ
いて、委員長報告に反対の立場より討論いたします。
 まずはじめに議案第19号 沼田市後期高齢者医療に関する条例の制定についてより、
その見解を述べさせていただきます。
 4月からスタートする後期高齢者医療は、75歳以上の人を後期高齢者として区別し、
それまで受けられていた医療とは差別し、診療報酬によって必要な医療すら受けられなく
なるばかりか、自宅で死ぬことを強要するような、人としての尊厳を奪いかねないような、
世界中どこを探しても見あたらないような医療制度です。
 そればかりかそれまで家族の扶養として保険料を払っていなかった人からも全ての高齢
者が保険料を負担することになりますが、それもほとんどの人が年金からの天引きとなり、
平均で介護保険料と合わせると1ヶ月1万円以上の負担となりますが、納税相談等による
分割納付ができなくなるなど緊急事態に必要な対応をとることもできません。
 さらに現役世代の負担も増え、国保税の引き上げにつながりかねないばかりか、高齢者
自身の負担も増やされる仕組みになっているなど、こうした制度の中止・撤回を求めるこ
とが必要です。
 議案第24号 沼田市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例については、2カ
年の減額が決められていますが、予算の単年度主義から見ても全くおかしな措置であり、
地域経済にも深刻な影響を与えることが心配されます。
 そもそも公務員の給与は、一定の水準にすることによって不正を働かないように設定さ
れてきていたはずですが、職員のやる気、元気をそぐようなことはやるべきことではなく、
再検討することを強く求めるものです。
 議案第28号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例については、後期高齢者
医療のスタートに合わせ葬祭費を5万円に引き下げる内容となっていますが、後期高齢者
医療の葬祭費に上乗せを行えば済むことであり、何ら引き下げる理由は見あたりません。
 議案第30号 沼田市農業集落排水処理施設の使用料徴収に関する条例の一部を改正す
る条例について、議案第31号 沼田市下水道条例の一部を改正する条例については、農
業集落排水や公共下水道などの料金を引き上げるというものですが、市民の暮らしは小泉
・安倍と続いた内閣による「構造改革」路線によって痛みつけられ、貧困と格差が広がっ
ていますが、こんな時に料金を引き上げることは、傷に塩を塗り込むようなもので、さら
に痛みをもたらすだけでしかなく、加入率の悪化や滞納の増加を招きかねず、さらに会計
を苦しくさせかねません。
 とりわけ高齢化の進んでいる地域の加入に与える影響は心配ですが、こうした高齢者な
どへの配慮も今回の料金引き上げには感じられません。
 料金の引き上げではなく、加入率の向上や奥利根処理区の負担軽減、起債の借り換えを
さらに進めることなどにより、下水道会計などの改善を図るべきです。
 議案第33号 平成20年度沼田市一般会計予算については、財政が容易ならざる事態
ということで、補助金のカット、公共料金の引き上げ、職員給与削減の行革3点セットが
行われ、市民に痛みを我慢してもらうということですが、一体いつまで我慢すればよいの
でしょうか。
 明日という字は、明るい日と書きますが、一体いつまでこの痛みは続くのでしょうか。
 予算規模を170億円台にすれば、市民の暮らしはよくなり、地域経済は活性化するの
でしょうか。
 防犯灯補助金のカットや各町への行政委託料のカットは、地域の安全・安心を脅かすも
のであり、市として市民の安心・安全を確保するという任務を放棄しているに等しく、市
民協働に水を差しかねません。
 財政難だと言っておきながら、何の目的でやっているのか、活用の方法も示されないま
ま、毎年多額な積み立てを行っている合併振興基金について、市民生活に役立て、その活
用方法を示すことが必要です。交付税措置がされているということで漫然と積み立てが続
けられていますが、交付税の削減傾向に歯止めがかかっていないばかりか、そもそも交付
税に印がついているわけでなく、今後の財政負担に心配が残ります。
 財政的な問題があるものの、最終処分場についてどのようにするのか明確に市民に示す
とともに、ゴミのさらなる減量化や自前で処理するなどの責任が求められています。
 障害者自立支援法により、障害者の生活基盤を掘り崩しかねない負担の問題や母子加算
の削減など弱い人たちに温かい手を差し伸べる手立てを講ずることが必要です。
 市内の半分近くの田んぼで「米を作るな」という減反から市は手を引くとともに、何で
も競争だと言っている国が減反だけは強制するといったおかしなやり方に毅然とした態度
で臨むべきです。
 沼田ふるさと館について、多額な委託料を払っているものの十分に効果が上がっている
のか疑問が残るとともに、これからのグリーンベル21への対応についてもしっかりとし
た考えを示すべきです。
 曲屋について、設置条例も管理条例もないという異常な事態を招いたことについて、そ
の原因と責任はどこにあるのかあいまいなままであり、長い時間と多額な経費をかけ復元
させた貴重な曲屋が十分に生かされるのか不安が残ります。
 栗原橋架け替えの事業は、橋だけ広い立派なものとなっても、その前後の道路が狭いま
まで歩道もない中、その全体的整備の計画すら示されない中では、事業効果に疑問を感じ
ざるを得ません。橋の架け替えは「住民の悲願だ」との答弁が繰り返されましたが、住民
の悲願は道路そのものが安全で通りやすくなることであり、橋の架け替えだけに特化して
いるものではありません。
 莫大な経費と長い時間がかからざるを得ない土地区画整理事業で、商店街が再生、活性
化するのでしょうか。商店街の再生と活性化には、その地域に多くの人が住めるようにす
ることこそ必要であり、その具体的方策も示されないままに長い時間を土地区画整理事業
に費やすことは、さらなる疲弊を招きかねない問題です。
 子どもたちの確かな成長と学力向上に関わる予算まで削減する必要はなく、全国一斉学
力テストへの対応は慎重に行うべきです。
 合併によって体育施設について大きな変化があり、以前の計画は抜本的に見直すことが
必要となり、(仮称)利南運動広場についてもどのように整備するべきなのか、総合体育
施設整備基本計画の見直しや沼田公園長期整備構想も含めしっかりとした検討が必要で
す。
 吹割渓・吹割瀑総合整備計画事業は、貴重な国の天然記念物を後世に伝えていかなくて
はならないという重要な課題ですが、利根町振興局だけでなく、全庁的な検討、取り組み
が必要です。
 財政難を理由に様々な分野で予算カットが行われようとしていますが、これだけ重大な
事態についての市民への説明、打開の方向も十分に示されず、痛みと我慢だけを強いるも
のでしかないと思わざるを得ません。
 こうした財政難をどう乗り切るのか、それには市民の理解と協力は不可欠ですが、決ま
ったことだけを伝えるだけでは、市民協働に背き、市民とともにしっかりとしたまちづく
りを進めることには成り得ないと感じます。
 議案第34号 平成20年度沼田市国民健康保険特別会計予算については、とりわけ低
所得者に厚い国民健康保険税の引き下げを行い、資格証明書の発行をやめ、誰もが安心し
て医療を受けられるように努めるべきです。
 議案第35号 平成20年度沼田市老人保健特別会計予算については、老後を安心して
過ごせるよう十分な医療が受けられるようにすることを国に求めるとともに、高齢者の負
担軽減に取り組むべきでした。
 議案第36号 平成20年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算については、先にも述
べましたが、75歳以上という年齢によって受けられる医療を差別する制度の中止・廃止
を求めるべきであり、市として独自の軽減策や安心して医療が受けられるような施策など
講じるべきです。
 議案第37号 平成20年度沼田市介護保険特別会計予算については、保険料の引き下
げ、利用料の軽減策の充実を行い、誰もが安心して老後を過ごせるようにするべきです。
 議案第39号 平成20年度沼田市下水道事業特別会計予算、議案第40号 平成20
年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算については、先にも述べたように市民生活が苦
しい時にこうした料金の引き上げを行うべきではなく、料金の引き上げによって加入者が
減ったり収納率が低下すれば、さらに会計が苦しくなるだけであり、消費税の転嫁ととも
に行うべきではありません。
 議案第38号 平成20年度沼田市簡易水道事業特別会計予算、議案第41号 平成2
0年度沼田市温泉事業特別会計予算、議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予
算については、それぞれ消費税が転嫁されていることから認められません。
 市の予算は、市民の暮らしや福祉の向上、地域経済の活性化を進めるようなものでなく
てはなりませんが、財政難を理由とした様々な予算を一律的にカットするのではなく、必
要なところへは手厚く予算配分を行い、市民の暮らしを支え、財政問題に立ち向かうこと
こそ必要です。
 以上の見解を表明し、反対討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。1番。
              〔1番 真下恭嗣君登壇〕
◇1番(真下恭嗣君) 私は、ただいま上程されました議案第18号 沼田市企業立地の
促進等による地域における産業集積の形成及び活性化のための市税(固定資産税)の課税
の特例に関する条例の制定について外14件の条例及び議案第33号 平成20年度沼田
市一般会計予算外9件の予算について、私は委員長報告に賛成の立場から討論いたします。
 国の三位一体改革の名のもとで、地方への財政責任転嫁とも言える政策が押し進められ、
その中で、中山間地域に位置する沼田市のような地方都市は、年々財政的負担を強いられ
ています。
 このような中で、合併後4年を迎える本市は、行財政改革をより一層進め、合併による
効果を最大限あげていかなければならない立場に立っております。
 19年度は、行財政改革実施本部を立ち上げ、行財政改革全般の見直し、検討を行い、
その結果を、議会はもとより多くの市民に対して、行財政改革市民説明会等を通じて行っ
てまいりました。
 20年度予算は、その取り組み結果をふまえて提案されたもので、着手する時期、改革
のスピード感については十分なものとは言えないかもしれませんが、行財政改革への方向
性と意気込みと強さでは十分評価できるものであります。
 予算内容としては、水と緑を守る環境関連事業、市民の安心、安全を確保するための事
業、未来を担う子育て関連事業、地域を活性化させる交流事業の4つの柱からなっており
ます。それぞれ時代の要請する重要課題でありますが、本市にとって財源確保につながる、
地域を活性化させる交流事業は、特に近々な課題として優先されるものであります。
 また、厳しい財政事情の中でも、市民生活に直結する福祉関係予算が、19年度同様前
年度並みに確保され、生活弱者への配慮、思いやりがうかがえるものであります。
 第五次総合計画2年目の年であり、行政、議会、市民が一体となり、与えられた課題を
共有しつつ事業を見直しし、同時に、行財政改革のスピードアップを図ることによって持
続可能な自治体を作ることが必要とされております。
 市民協働は、今後の地域社会には必要不可欠なことであります。あらゆる機会において
取り入れ、市民協働型社会の早期実現を目指すことを期待いたしまして、委員長報告に対
する賛成討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。9番。
             〔9番 高柳勝巳君登壇〕
◇9番(高柳勝巳君) 私は、ただいま上程になっております議案のうち、議案第33号
 平成20年度一般会計予算、委員長報告に対しまして、反対の立場で討論に参加させて
いただきます。
 本定例会における市長の施政方針では、ダーウィンの進化論を例えとして、「時代に即
応した、努力を怠ることなく、常に改革を求める精神を持続しない限り、厳しい現状を切
り開くことはできません。それには、未来に向かっての勇気、失敗を恐れないチャレンジ
精神を持って、より一層進化させた地方自治体に改革をしていくことが求められていま
す。」と語られました。
 混迷と激動の時代にあって、国政へも変革を求め、そして主体性を持って自らも進化を
していこうという姿勢には、私も全く同感であります。しかし、こうした市長の決意や熱
意とは裏腹に、平成20年度予算方針の完成度には、大きな隔たりを感じざるを得ないの
であります。
 これより、その具体的内容について述べさせていただきます。昨年3月での本年度予算
方針では、行政改革を取り組み、身の丈に合った予算規模に努めた結果、総額約214億
円の一般会計を示されました。それが、本定例会では厳しい財政状況を打開するため、今
こそ健全な財政基盤確立のため、今成すべきことを先送りしてはならないとして、今年度
の身の丈予算から一転して、総額約198億円の大幅減額予算の提示となりました。
 こうした市長の方針急変の主たる理由は、おそらく昨年6月施行の自治体財政健全化法
にあると思われます。新指標の4つのうちの一つである実質公債費比率が18パーセント
を超え、公債費負担適正化計画を策定した自治体は、群馬県内では4自治体ですが、東北
などでは県内の約半数が策定自治体という実態で、政令指定都市でも、千葉市、横浜市、
名古屋市、神戸市、広島市、福岡市でも20パーセントを超えています。
 これらは、国が作った新しい尺度や指標の中で結果として浮上した自治体です。これら
の自治体の中にはこうした事態を冷静に受け止め、公債費負担適正化計画期間を7年とせ
ず、10年という期間で、公債費の健全化を目指している自治体もあります。
 現在、国が示している基本的な財政方針や数値や基準は本当に正しいのか。これまでも
市長は、声を大にして主張を続けてきましたし、私も大いに応援もし、期待もしています。
また、地方6団体でも訴え続けてきていたのは、三位一体改革の矛盾と脱中央集権化であ
ったはずであります。
 適正な財政規模を、人口が同規模の富岡市やみどり市に闇雲に合わせるということは、
国の決めた基準の行政サービスの量と形を容認し、日本中の自治体がまた、金太郎飴のよ
うに、個性も主体性も発揮できない自治体へ逆戻りしてしまうことを認めてしまうことに
もつながりかねません。
 また、昨年作成して、県に提出した本市の公債費適正化計画については、あたかも大規
模な事業が公債費の嵩んだ主原因として自虐的に記載されておりますが、その時々におい
て住民の幸福を願い、より良い選択を積み上げてきたはずです。一般会計から特別会計へ
の繰り出しについても、原則をふまえながらも、合併時の不均衡是正であったり、激変緩
和であったり、格差是正などとして市民への過度の負担軽減や不公平感を和らげる政策判
断であったと理解しております。当局は、こうしたこれまでの努力もしっかり再認識して
説明するべきです。
 財政健全化とは文字通り、財政という数値のみの健全化であり、ここの健全化がイコー
ル市民生活の健全化ではないということを冷静に分析し、これまでの行政執行の良い点は、
困難な状況下であっても主体的に継続していく構えが必要と考えます。
 2つ目の問題点は、構造改革の視点であります。厳しい財源確保が続く中にあっても、
地域福祉を停滞から守ろうとなると、その構造を変えるという視点や姿勢がなくてはなり
ません。一般的にリストラと言われている再構築の真の意義は、単に量的な削減を行うの
ではなく、質的転換と将来ビジョンがなくてはならないと理解しております。
 扶助費削減のための見直しの見送りや、資本協働への布石、そして平和市長会議への加
盟への決意等は評価できるものの、平成19年度と新年度を予算書で比較する限り、事業
の改廃はほとんど見られず、規模縮小の積み上げによるものと判断せざるを得ませんでし
た。
 4日間の予算審査の過程においても、人件費まで削減しての事業内容か、とした質疑に
も明確な意図が感じられない答弁が多く、再構築の気概がうかがえる内容に至らず、結果
として、行政サービスの質の劣化を懸念されます。単に、一時的に財政縮減で危機を凌ぐ
という提案であれば、このような予算案も考えられる一手法と受け止めますが、市長の施
政方針のとおり、国の財政方針の気まぐれにも対応可能な抜本的な再編とするのであるな
ら、こうした手立てでは縮小再生産の道を辿ってしまうことが容易に判断されます。
 3つ目の問題点は、何より住民説明の問題です。夕張ショック以来、地方自治体改革の
攻勢はすざましいものがあり、この真意をつかみながら、庁内での意思一致を見いだすに
は時間と労力が大変かかっただろうと推測いたします。従って、議会への説明も、住民説
明会も、内容が不十分なままでの対応となったのではないかと受け止めております。
 庁内での合意形成が困難な状況ですから、それ以上に市民には、理解と納得に時間と労
力が必要なことは論を待ちません。先般行われた住民説明会の参加者からも、こうしたこ
とを単なる手続きとせず、納得のいく資料提供とさらなる説明機会を求める声が多くあり
ました。
 対前年度比で約15億円も大幅に削減された、総額約198億円という予算規模の縮小
を単年度で行い、さらに170億円台規模を目指すという急激かつ大幅な荒治療には、市
民の理解は絶対必要条件で、数回の広報による周知や、切羽詰まった年度末での7回の住
民説明会では全く不足していると指摘せざるを得ません。
 これまでの行政執行の欠点ばかりに着目した財政のための健全化を目指す方針ではな
く、施政方針にある、進化した地方自治体を目指す、力強い本心をしっかり市民に示し、
知恵と力を生かすべきです。
 すべての責任は長にあるとした市長の潔さには敬意を示すものの、このような重大な局
面だからこそ、胸襟を開き、市民の知恵を借り、行政スタッフの創意と主体性を引き出す
姿勢なくしては打開し得ない状況です。市長の目指す市民協働の原動力は、こうした事態
への対応如何でプラスにも、マイナスにも変わるものです。
 本予算案は、市長をはじめ特別職の報酬カットや一般職、臨時、嘱託員の人件費削減額、
約3億円以上の捻出の上に計上されたものです。こうした痛みが、さらなる痛みの序章と
ならぬよう、沼田市の明るい未来への先行投資とすべく、地方自治の本旨に立ち返り、自
治体行政再構築という視点で予算を立て直し、市民に再度理解を求めることを期待し、反
対討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。18番。
              〔18 大竹政雄君登壇〕
◇18番(大竹政雄君) 私は、予算審査特別委員会に付託されました、議案第18号 
沼田市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化のための市税(固
定資産税)の課税の特例に関する条例の制定について外14件の条例及び議案第33号 
平成20年度沼田市一般会計予算外9件の、委員長報告に対する賛成の立場で討論をいた
します。
 合併から3年が経過した20年度予算、経常収支比率、実質公債費比率を見たときに、
財政は極めて逼迫した状況であり、議員各位においては、危機感を抱いての予算審議をさ
れたわけでありますが、昨年も財政状況を踏まえ、事業実施の是非の検討を肝に銘じ執行
されたいと意見を付しての賛成をしてきている経過がありますが、今回も質疑で、事業の
見直しについて、各議員の指摘で甘いと思われる事業もあると言わざるを得ないものがあ
ります。
 市民協働と言いながら、財政改革の説明会においてもいろいろな意見をいただいている
中にも係わらず、予算に反映されないということは、市民にとって疑念を抱かせるだけの
ものであったと思います。
 これからは、いかに市民意見を反映させなければ行政は成り立っていかない時代である
と認識を持たなければ、持続可能な行政運営の維持は難しくなるでしょう。
 市民にわかりやすい行財政改革は、目標値をあげて、計画、実行、そして見直しを行い
ながら、予算編成に取り組まなければならないと思うときに、これからの取り組みの再検
討を望むとともに、全庁一体での取り組みを強く望むものであります。
 合併後、国の施策により、人口が少なく、地域の広い、特に中山間地域は、全国どこで
も厳しい状況に追い込まれているのは沼田市だけではありません。現状をしっかり踏まえ
た中で、各事業のしっかりとした精査をしていかなければ、必ずや負け組になるでしょう。
 今回提案されている市民協働を基調とした、水と緑を守る環境関連事業、市民の安心、
安全を確保するための事業、未来を担う子育て関連事業、地域活性化等の交流事業の4事
業と、福祉と市民生活に直結する事業については評価いたしますが、費用対効果を基に、
次年度に向け事業評価を検証することを前提に、効率的な執行を留意することを求めるも
のであります。
 厳しい意見を申し上げましたが、市長以下、当局と議会は、市民の公僕であり、常に原
点に立ち返り、反省を基に一層の努力が必要であることを肝に銘じ、お互い車の両輪であ
ることを忘れず、沼田市発展のため努力しなければなりません。
 市長以下職員の、なお一層の努力を期待し、賛成討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。21番。
             〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) 私は、ただいま上程されております、議案第33号 平成20
年度一般会計予算について、市民の目線から多くの質疑をいたしました。その審査の経過
等をふまえ、私の見解を申し上げ、委員長報告に対する反対の立場から討論をいたします。
 国の財政は危機的状況で、さらに悪化の一途をたどっている。3年前、国は地方自治体
の財政状況の悪いところは、起債も認めない構えを示していると申し上げました。18年
度予算で、自立再生を目指したまちづくりを、公平、公正、公開を原則に、不退転の決意
を持って現場主義に徹し、就任以来その思いを貫いてきた。今後も、一日一生涯の精神で、
元気で誇りの持てる沼田市再生のために市政に取り組んでいきたいと言われていました。
 しかし現実は、思いとは裏腹の方向に進んでおります。沼田市再生と言われるならば、
現実がこうだから、このような再生を図っていくという具体的な内容の説明がなければな
らないのである。また、自主、自立による効率的な、持続可能な行政運営は、すべての自
治体が目指す姿でありますが、実質的な改革に至っていないケースが少なくないのが実情
であります。
 事務事業の見直しは、改革の一番手であり、身の丈に合った総合計画の策定は、まさに
事務事業の見直しであり、自治体改革そのものでありますので、子々孫々の世代まで見通
した地域社会の持続可能性を視野に置きつつ、地域内分権を実現するために、地域自治区
を採用した本市として、真の行財政改革と合わせて手本となるような総合計画を策定する
必要性があると意見が付されております。
 行財政改革大綱のスローガンは、時代の変化に対応した市民協働による自立を目指した
まちづくり、簡素で効率的な行政運営には全く同感です。しかし、目指すものが不明確で、
時代性説明でつかみどころがない。予め言われていた財源の不足には、住民参加と市民協
働による、この2点によって補われてくれば好転が図られたことでしょう。言っただけで、
政策として立案、実行がなされなかったからであります。
 私は、3年前から政策による行財政改革を指摘してきました。平成11年2月の、市民
参加の主体的な行政運営を目指し、補強編の大改革は、議会と一体となって実施されたも
ので、私は乏しい情報の中から、財政健全化計画及び公債費負担適正化計画等について訴
えてまいりました。
 主なものを申し上げますが、昨年のグリーンベル21に係わる三井生命の無償譲渡につ
いて。県営畑地帯総合整備事業沼須地区。(仮称)利南運動広場事業について。公債費負
担適正化計画と行財政改革について。20年度予算の特徴は、総合的にスリム化と市民生
活に直結する事業推進と普通建設事業費は10億円余。ちなみに昨年は、20億円余も大
幅な削減をされている。所管の委員会のみの説明、特に重大な内容は、全員協議会によっ
て理解と協力を求める必要性があるものであります。
 さらに、平成19年9月14日に策定された7カ年の公債費負担適正化計画の説明が、
これほども遅れてしまったのはなぜなのか。
 また、行財政改革実施に伴う住民説明会は、厳しい財政状況について。18年度末現在、
一般会計、特別会計、合わせて地方債残高は、418億6,581万4,000円で、基
金残高の約10倍の借金を抱えて、市民一人あたり約76万円と、市民一人あたりの基金
約8万円で、借金の総額を減らしていかなければならないのが実情であります。
 平成20年から23年、13億円。平成24年から25年、11億円。臨時財政特例債
を引くと約6億円しか実質使えない。普通建設費は60パーセントを削減していかなけれ
ばならず、県下、許認可団体は7団体で、そのうち下から4番目と言われております。さ
らに、なぜこのようになったのか、要因については、1つとして国の要因について。2つ
目に、市の問題について。平成16年度以降、地方交付税が減少する中、市民要望に積極
的に応えて、予算規模を落とすことなく借金をし市民要望に応えてきた。
 また、図書館建設、23億円。保健福祉センター、11億円。望郷の湯、約8億円。し
ゃくなげの湯、約5億円等々、事業による償還費の多額が示され、望郷ラインにおいては、
平成16年から30年、15年間償還で毎年約2億7,000万円余という、平成19年
は償還をしている状況の中で、平成19年は各事業費、土地改良整備収束による用地購入
費事業費が加算され、この要因で償還金額は多額になり、財政状況の悪化はこのような要
因によるものと確か説明されておりました。住民説明会は、いつものとおり説明をして理
解を求めるだけで、相互理解には及ぶ状況にはございませんでした。このような結果は予
測できたはずです。行政経営の執行が果たされてなかった失政の結果であります。
 第五次総合計画策定においても、議会自ら特別委員会を設置、創造と協働と子どもたち
の輝きと、お年寄りの笑顔の見える沼田を、身の丈に合った、身近な行政運営を提案して
まいりました。しかし、従来どおりの計画策定で指摘されたことが、3年前から説明責任
を果たして厳しく対応されていれば事態は変わってきたかもしれません。
 いつも指摘しているように、透明性を高める情報公開と説明責任をきちっと果たすこと
によって、少なからずとも問題の解決の近道になっていたはずであります。事業推進が図
られた事業の債権による負担説明で、費用対効果が不明確で、新年度予算においても事業
効果が明らかであります。他でも指摘されていましたが、早い償還システムの確立を図る
ことが必要かというふうに思います。
 市民一人あたり年間所得は、269万3,000円と、群馬県平均は、320万6,0
00円に、商業、工業、農業、観光を含めた具体的政策をもって、数値目標を掲げながら
近づけることは大事かというふうに思います。
 人口増加対策においては、少子化対策、子育て支援プロジェクトの見直しと産みやすい、
育てやすい地域づくりに先行投資を。併せて、例を申し上げましたけれども、茨城県の大
子町のような、移動人口を図り、人口増を図っていくことも考えられることも指摘せざる
を得ません。
 利根町は、食べて安心、住んで安心の、総合的見地に立って、地域特性を生かした政策
立案をし、なお、市全体として基幹産業である農業の、兼業農家の専業農家への農家対策
を具体的に政策として掲げていくことによって大きな躍進が図られ、それから沼田市全体
の活性化が図られるということになろうかというふうに思っております。
 第8次沼田市教育水準向上研究事業は、将来の子どもたちの知・徳・体の、調和のとれ
た子どもの育成を目指すもので、幼、小、中、先生方の一丸となっての取り組みに大きな
期待を寄せているところでございます。
 利根沼田望郷ラインは、平成16年度より供用し、利根沼田地域を横断的に移動が可能
になりました。みなかみ町から沼田市への移動時間は飛躍的に短縮され、豊かな自然や野
菜、そして四季折々の風景や味覚は盛り沢山。その利根沼田地域を横断する眺望のいい道
路で、沿線には様々な観光施設が点在し、くだもののもぎ取りができ、旬の味覚を楽しめ
る、事業効果が大いに望めるものであります。望郷ラインの活性化大作戦として、県、沼
田市、みなかみ町、川場村、昭和村、片品村、一丸となっての、ハード、ソフト面、両面
から積極的に取り組むこと。
 沼田公園長期整備構想は、この端を発して、いま沼田の非常に大きな課題を抱えている
ものでありまして、根本的な考え方から見直していかないと、将来の沼田にとって禍根を
残すべき構想計画でございますので、積極的に取り組むことが必要かというふうに思って
おります。
 なお、組織機構改革と簡素な事務効率こそ住民要望に応えるもので、早期適正等含めた
中での考え方を示し、具体的に対処する必要性があるかというふうに思っております。
 また、市当局においても、昨日のNHKの番組で、「ワースト脱出大作戦」というのが
ございまして、群馬県は、全国で下位から3番目でございます。これほど首都圏東京に近
い中においてなぜなのだろう。また、同様に、この沼田の良さ等々が掲げられるわけです
けれども、果たして沼田はどうなのだろうか。そういったことが具体的に結びつけられる
ことによって、大きな、大飛躍が望まれるというふうに思っております。
 また、いま、利根沼田の社会づくりの会において、マイバッグの実施が行われておりま
すが、私も参加させていただいておりますけれども、これについても、多くの市民が参加
をされておるのに驚きを隠しきれませんでした。「千里の道も一歩から」というように、
いま市長をトップにして協働を進める中には、やはり一人で100のことをするのではな
く、100人の方が一つをやることによって今の目的を具体的に達成するものと思ってお
ります。
 ぜひこういった考え方を示しながら、さらに市民との協議を重ねる中において理解をさ
れ、信頼感の一体化を図りながら、よりいい方向に進めていただくことを要望するもので
あります。
 最後に、標準規模134億円をはるかに超える多額の起債による行政サービスが理解さ
れていないことは説明不足であり、市民意向調査等を含めた中において解決を求めていく
ように願うものであります。
 公債費負担適正化計画の完全遂行は、後年度の住民負担を考えると厳しさは計り知れな
いものであります。
 以上申し上げまして、討論とさせていただきます。
◇議長(金井康夫君) 他に。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
 これより、採決に入ります。
 まず、議案第18号 沼田市企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び
活性化のための市税(固定資産税)の課税の特例に関する条例の制定についてを採決いた
します。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
 次に、議案第19号 沼田市後期高齢者医療に関する条例の制定についてを採決いたし
ます。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第20号 沼田市建築基準法関係手数料条例の制定についてを採決いたしま
す。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。 
 次に、議案第21号 沼田市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する
条例の一部を改正する条例についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。 
 次に、議案第22号  沼田市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改
正する条例についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。 
  次に、議案第23号 沼田市教育委員会教育長の給与その他の勤務条件に関する条例の
一部を改正する条例についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。 
  次に、議案第24号 沼田市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についてを
採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。 
  次に、議案第25号 沼田市都市計画税条例の一部を改正する条例についてを採決いた
します。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。 
 次に、議案第26号 沼田市手数料条例の一部を改正する条例についてを採決いたしま
す。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。 
 次に、議案第27号 沼田市福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例につい
てを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。 
  次に、議案第28号 沼田市国民健康保険条例の一部を改正する条例についてを採決い
たします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。 
 次に、議案第29号 沼田市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
についてをを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。 
  次に、議案第30号 沼田市農業集落排水処理施設の使用料徴収に関する条例の一部を
改正する条例についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。 
  次に、議案第31号 沼田市下水道条例の一部を改正する条例についてを採決いたしま
す。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。 
  次に、議案第32号 沼田市消防団に関する条例の一部を改正する条例についてを採決
いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。 
  次に、議案第33号 平成20年度沼田市一般会計予算を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第34号 平成20年度沼田市国民健康保険特別会計予算を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
  次に、議案第35号 平成20年度沼田市老人保健特別会計予算を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
  次に、議案第36号 平成20年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算を採決いたしま
す。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第37号 平成20年度沼田市介護保険特別会計予算を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第38号 平成20年度沼田市簡易水道事業特別会計予算を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。 
  次に、議案第39号 平成20年度沼田市下水道事業特別会計予算を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。 
  次に、議案第40号 平成20年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算を採決いたし
ます。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。 
  次に、議案第41号 平成20年度沼田市温泉事業特別会計予算を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。 
  次に、議案第42号 平成20年度沼田市水道事業会計予算を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
      ──────────────◇────────────── 
    第2 議案第45号 沼田市固定資産評価審査会の委員選任の同意について
◇議長(金井康夫君) 日程第26、議案第45号 沼田市固定資産評価審査委員会の委
員選任の同意についてを議題といたします。
  職員をして議案を朗読いたさせます。
                 (職員朗読)
◇議長(金井康夫君)  朗読が終わりました。
  ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
              〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました、議案第45号 沼田市固定資産評
価審査委員会の委員選任の同意についてご説明申し上げます。
 固定資産評価審査委員会は、5人の委員により構成され、中立的・専門的な立場から固
定資産課税台帳に登録された事項に関する不服の審査及び決定等に関する事務を行ってい
ただいておりますが、このうち山田豊さん、阿形登氏さん、小野郁夫さん、中澤泰男さん
の任期が3月31日をもって満了となりますので、それぞれの後任の委員について慎重に
選考した結果、山田豊さん、阿形登氏さん、小野郁夫さん、中澤泰男さんに、これまでの
経験を生かして引き続きその職務をお願いいたしたく、提案申し上げる次第であります。
4名の方々の経歴につきましては、参考資料として配付いたしました経歴概要書のとおり
でありますので、よろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます。
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前11時02分休憩
      ─────────────────────────────
午前11時09分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君)  説明が終わりました。
  これより質疑に入ります。
             (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
  おはかりいたします。
  ただいま議題となっております議案第45号については、会議規則第36条第3項の規
定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
  これにご異議ありませんか。
            (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、議案第45号については、委員
会の付託を省略することに決しました。
  これより討論に入ります。
             (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  討論を終結いたします。
  これより議案第45号 沼田市固定資産評価審査委員会の委員選任の同意についてを採
決いたします。
  本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
            (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
      ──────────────◇──────────────
    第3 議案第46号 沼田市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部
              を改正する条例について
◇議長(金井康夫君) 日程第27、議案第46号 沼田市議会議員の報酬及び費用弁償
等に関する条例の一部を改正する条例についてを議題といたします。
  議案の朗読を省略し、ただちに提出者から提案理由の説明を求めます。星野 稔議員。
             〔15番 星野 稔君登壇〕
◇15番(星野 稔君) ただいま上程になりました議案第46号 沼田市議会議員の報
酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例について、提案理由の説明を申し上
げます。
 現下の危機的な財政状況の中、本市においては、行財政改革実施本部を設置し、平成2
0年度一般会計当初予算において、15億6,000万円余の歳出削減に取り組んでまい
りました。
 今定例会における一般質問の市長答弁にある、後世につけを残さない、問題を先送りし
ないという決意に偽りはなく、職員給与5パーセント削減を受け入れられた沼田市職員各
位に衷心より敬意を表するものでございます。
 車の両輪に例えられる議会としても、市当局と最低の足並みを揃える上で、平成20年
4月1日から平成21年3月31日までの間、議長の報酬を10パーセント引き下げ、3
8万3,000円、副議長は、8パーセント引き下げ、33万円。議員は、5パーセント
引き下げ、32万2,000円とするものであります。
 これより提出に至った経過についてご説明申し上げます。本議会におきましては、昨年
12月に、議会運営委員会の下部組織として、議会の活性化等に関する検討委員会が設置
をされてまいりました。本検討委員会の設置については、より丁寧な議論をしようとする
議会の姿勢が現れた結果であったと考えております。
 2月8日に、第1回の会議が開催され、検討期間を概ね1年とし、3月10日を期限と
して各議員に検討項目の提出が行われました。検討項目は多岐にわたることが予想され、
早く決めるべきことは早く結論を出していくという確認がされたこともよく承知をしてい
るところでございます。
 私は、昨年より行ってきた市民との座談会における市民の意見は、財政を再建してほし
い。当局と議会が力を合わせて沼田市の活性化に取り組んでほしい。議会も、当局と歩調
を合わせて、3月議会で定数、報酬、政務調査費等の削減を打ち出してほしいという意見
が圧倒的でありました。
 本提案は、決して検討委員会を軽視するものではなく、3月議会において何らかの形で
議会の姿勢を市民に示し、当局と足並みを揃えないと議会は市民の信任を失うという危機
感から決断をしたものでございます。
 本条例改正の期限は1年間でありますので、今後の検討委員会において、よりよい形を
協議いただき、決定いただければ、それに従うものでございます。
 議員各位におかれましては、悩んだ末の苦渋の決断であることをご理解の上、ご賛同賜
りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。よろしくお願
い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 説明が終わりました。
  これより質疑に入ります。20番。
◇20番(大東宣之君) 今回、提案に至った根拠についてまずお聞かせいただきたいと
思います。先ほど提案者から、議長が10パーセント、副議長が8パーセント、議員が5
パーセントということで提案をされましたが、その根拠が一体何なのか。まず教えていた
だきたいと思います。
 そして、こうした削減によって生み出された財源をどのように活用されるお考えなのか、
併せてお聞かせいただければと思います。また、今議会の最終日に、こうした議案を突然
提案をされた理由は何なのか、教えていただきたいと思います。また、先ほど、提案者か
らも述べられましたが、議会の活性化検討委員会で協議が始められようとしているのに、
こうした委員会の存在を無視して提案をされた理由は何なのか、お聞かせいただければと
思います。
 続いて、提案者は一体、議員の報酬はいくらが妥当だと。そしてまた、どのようにして
決められればよいというふうにお考えなのか。教えていただければと思います。
◇15番(星野 稔君) 大東議員のご質疑にお答えさせていただきます。
 まず1点目の、提案の根拠ということでありましたが、金額的なことをおっしゃったの
かと思いました。それについては、今回の3月議会において、当局が削減をしてくるとい
うことは、昨年から我々もわかっていたわけでございました。その中で、一般職の職員の
方まで5パーセントを受け入れられたということを、これは私は大変重く受け止めてまい
りました。それによって、議員の削減幅も5パーセントということで申し合わせをさせて
いただきました。また、今回の、正副議長の削減額については、正副議長に率直に申し上
げてお伺いをし、正副議長のお考えで10パーセントと8パーセントを上程させていただ
いた次第でございます。
 また、2点目に、削減されたその使い途はどういうふうに考えているのかということだ
と思うのですが、それについては、削減をされた使途については、その全額をじゃあ使え
るというような今、状況にはないと思います。ただ、その削減をされたものが少しでも市
長等、当局のご配慮によって光を当てなければならないところに使われるのであれば、私
はそれが最善ではないかと考えております。
 また、最終日に提案をする理由についてということでありますが、今回、私がこういう
提案を申し上げるということで、少なからず議会に混乱を招いたことは、これは私も胸も
痛みますし、今後反省をしなければならないし、またお詫びも申し上げなければならいと
思います。ただ私も、今議会の中で、私も今回一般質問を行いました。中には、市長と私
で馴れ合いの一般質問ではないかと思われた方もいたかもしれない。ただ私は、今までも
そうであるし、市長もそういうことは受け入れませんし、真剣に向き合って、私も一般質
問をやったつもりでございます。その中で私は、市長に対して、市長ご自身、大変ないま
批判の嵐もあるのだと。その中で、政治生命が絶たれてもこの改革をやるのですかと。そ
の決意を伺いました。それについては、市長も、それは当然のことだという、不退転の決
意で臨むというお答えをいただきました。
 また、それに対して、今回、ただいま議決をされました一般の職員の方の給与削減等が
出ているということを考えると、私は市長も公選で選ばれた人、我々議会も公選で選ばれ
てまいりました。冒頭申し上げましたが、私は、真摯に向き合って市民の皆さんの意見を
聞いてきたつもりでございます。それを受けると、やはりこの混乱、そして私が、決めら
れた、これは次の委員会を無視したということとちょっと重なると思いますが、ご配慮い
ただきたいと思います。それについても、我々も付託を得てこの議場に立っているわけで
ありますが、それに対して私が、議員のルールを破るのではないか。また議員の資質に欠
けるという意見もいただきました。ただ、私がどんな批判を浴びようとも、今回は当局と
足並みを揃えるということが、私は市民の期待でもあるし、私も一議員としてそれをやら
なければならないという思いからのことでございますので、ご理解をいただきたいと思い
ます。
 最後の、妥当な報酬はいくらかということでございましたが、これは議論が分かれると
ころだと思います。中には、報酬を高くして、少数精鋭で大いに仕事をさせろというご意
見も私はいただいてまいりました。また、そういった意見もありますが、ただ今回の状況、
市民の皆さんも注視して見守っていると思います。その中の大勢の意見は、やはり当局が
削減をされてきた。これに関して議会も削減をすべきではないかという声が圧倒的でござ
いますので、こういう提案になりました。
 以上でございます。
◇20番(大東宣之君) 厳しい財源状況に本市があるということは、再三再四言われて
きています。そうした中で、議会としてどうしていくのかということで、活性化検討委員
会が全会一致で設置をされてきたわけでありますが、じゃあその厳しいというふうな状況
が言われているわけですから、議員が5パーセントでなく10パーセント、さらには、市
長並みに15パーセント、そういった削減をするということにはなぜならなかったのか。
なぜそういう提案をしなかったのか。厳しい、厳しいと言っておきながら、なぜ5パーセ
ントにしたのか。再度お聞かせいただければと思います。
 続いて、活性化検討委員会がこれから始まって、こうしたことについて議論していこう
ということで立ち上げたわけですが、この3月定例市議会というのはそもそも会期が長い。
9月と併せて長いわけですから、こうしたご意見をお持ちならば、委員長に申し出て、早
急に委員会を開いていただいて、そこで検討してもらうと。そういう手立てを講ずること
ができたのではないかと。これでは、多数を握っている会派が独断的にやったといわざる
を得ないと。そういう感じが拭い去れないわけですが、どのようにお考えなのかお聞かせ
いただければと思います。
 議員の報酬については、それぞれのご意見があるということは私も十分承知をしており
ます。ですから時間をかけて、一定の時間をかけて議論をしていくということが必要では
ないかと思いますが、こうした早急の提案になった経緯について、併せてお聞かせいただ
ければと思います。
◇15番(星野 稔君) いま3点出たと思いますが、1点目の、もっと、なぜ削減案を
出さなかったのかということでありますが、これについては、我々も出す、考えるにあた
って、5パーセントが最低額であろうという、議員はそういう思いで5パーセントを設定
をいたしました。もっと、何で削減できるではないかというご意見でありますが、それは
冒頭私も申し上げましたが、私もこの提案をするということは、ものすごい胸が傷んで、
苦しんで、悩みました。ただ、検討委員会のことを私も最初に申し上げましたとおり、決
して軽視をするものでもありませんし、ただ市民の民意を思えば、やはりここは最低の足
並みを揃えるということを申し上げましたが、今後、これは期限が1年という条例改正で
ありますので、この間に検討委員会で最善の方法を見つけていただければ。そういう思い
もございますのでこの設定になりました。
 もっと早く、なぜ提案できなかったのか。それはごもっともだと思います。ただ私も、
今回、賛同いただいた18人の議員の皆さんも、何らかの、3月議会で動きがあるという
期待を強く持って臨んでまいりました。それを見守る中で、私がこれ率直に申し上げまし
て、大東議員、いま人数の多い、最大会派の力の横暴ではないかという、いま言い方をさ
れたと思うのですが、これは会派ということではございません。今回、私が、会派の皆さ
んに率直にこの悩みを打ち明けたのが、17日月曜日の特別委員会終了後、5時過ぎから、
皆さんにちょっと相談したいことがあるということで集まっていただきました。そして、
そこから始まったことでございまして、これは会派内でも私がお叱りを受ける場面もあり
ました。ただ、本来ならもっと早く、これを、私も言えなかったまた自分も情けないとこ
ろでございます。申し上げれば、3月議会前から私もこういう提案をして、じゃあ検討委
員会の橋委員長に申し入れようと。そういう流れができなかったのは、私の決断が遅か
ったということもございました。その点は、ぜひご理解いただきたいと思います。
 3点目は、いろいろな意見に分かれているのだから、これは時間をかけて検討するべき
ではないかということでありましたが、それがゆえに1年間という期限を区切ってのこと
でございますので、ご理解をいただきたいと思います。
◇20番(大東宣之君) 提案者自らが1年間という期限を区切っておられると。その中
で十分議論すればいいではないかというお答えではなかったかと思います。だったら、1
年間かけて提案をしていただければいいのではないですか。当局と足並みを揃える、揃え
るということをしきりにおっしゃいましたが、厳しい財政だ、厳しい財政だと言われてい
る中で、じゃあ議会としてこうした財政問題にどう立ち向かっていくのか。その改善に向
かってどういう役割を担っていくのかということをしっかり議論をしていくことこそ必要
ではなかったかと。そうした意味の中で、議長が10パーセント、副議長が8パーセント、
議員が5パーセントという根拠が極めて希薄ではないかという感じがします。
 先ほど来、提案者がおっしゃった1年間で議論してもらいたいということをしきりにお
っしゃいましたが、ならば1年後提案していただければよかったのではないか。なぜ早急
にする必要性があったのか。再度お聞かせいただければと思います。また、結果として1
8人の賛同者を得ると。ほとんどの方が同じ会派の方々ではないかという認識を持ちます。
この中には、活性化検討委員会のメンバーも入っておられるし、副委員長も入っていらっ
しゃいます。こうした委員会が組織をされているにも係わらず、こうしたことを委員会の
結論を見ないまま、議論にも付されていないままの中で提案をしてくるというのは、提案
者が最大会派のメンバーである以上、それは多数を持ってして提案をしてきたと感じぜざ
るを得ませんが、いかがなものかお聞かせいただきたいと思います。
 今後、こうしたやり方で、多数でもって委員会が組織をされ、さあ議論していこうとい
うにも係わらず多数を握っていることから、よって握っているということにおいて、様々
なことを今後は、そういう提案の仕方、やり方で押し切ってくるというふうに理解させて
いただいてよいのかお聞かせいただければと思います。
 最後に、議員の報酬は一体いくらがいいのか。そして、どのようにして決められていく
のがいいかということについて、再度お聞かせいただきたいと思います。先ほど、提案者
も、いろいろと議論していくことが必要だとおっしゃいましたが、そうなれば、こうした
提案にはならないのではないかと。ですから、一体議員の報酬というのがいくらで、いく
らが妥当なのか。そしてまた、どういう形で決められていけばよいのかというふうにお考
えなのか、お聞かせいただければと思います。
◇15番(星野 稔君) いま4点出たと思いますが、1年間かけて議論をすればよいの
ではないか。1年後に、私が先ほどまで言ったことに対して、1年後に結論を出せばいい
のではないかというお話でございましたが、今回のこの件に関しては、私も冒頭の説明で
申し上げましたとおり、市民の世論は私が承ってきたことは、この3月という時が大事だ
ったというふうに私は一番受け止めてまいりました。それがゆえに私も悩みました。悩ん
で、苦しんだ上で、これを17日に会派の皆さんにまずお話をして、それが賛同を、わか
ったと。そこまでお前が言うならまたその18名の皆さんも、市民の方からそういったお
話を聞いてきたのだと思います。その点については、そういう苦渋の決断をしたところで
ございます。どうしてもやはり時が大事だったということは申し上げさせていただきます。
 次に、委員会の委員までまた名前を出されている。これは最大会派の横暴ではないかと
いう再度のご指摘だと思いますが、これは会派というところにとらわれたのではございま
せん。ただ私も、現在、沼田クラブに在籍をしている以上、まず会派の皆さんにそのこと
を率直にご相談を申し上げてきたことでございます。これは18名の方、それぞれ悩んで
決断をいただいたと思っておりまして、それを会派として意見をまとめてやってとか、そ
ういうことは一切、今回駆け引きは私は一切しておりません。会派の皆さんも寝耳に水で、
17日の午後5時過ぎからの会派の会議で、こういうことになりました。これは決して会
派でやったことではございません。私、議員一人がその胸を打ち明けて、それに各18名
の議員さんが、一議員の判断としてお受けをいただいたということでございます。
 3点目の、こういうやり方を今後もするのではないかというご指摘でございますが、こ
ういうやり方をすること自体、大東議員、私も胸が痛みました。ただ、先ほどから再三申
し上げましたとおり、やはり当局の姿勢もそうですし、自分なりにこの決意、当局の決意
もわかりました。それに対して、やはり胸が痛むところもございました。決して今後、す
べてにおいてこのようなことがあるのではないかということは決してございません。また
今回、ご賛同をいただいている18名の議員の方も、そういう手法は好まないと思います。
ただ、先ほど申し上げましたとおり、今回はとにかく、やはり3月この時期に、時を大事
にしなければならないという思いでございました。
 4点目の、報酬は一体いくらがいいのか。じゃあどういう形で決めていけばいいのかと
いうことでありますが、これは大東議員がおっしゃることは、私はもっともだと思います。
ただ、先ほど申し上げたとおり、やはり今回は、この時を逃してはやはりだめなのだろう
と。悩んだ末の結論でありまして、報酬がじゃあ一体いくらがベストで、いろいろな判断
があると思います。それについて私はなかなか頭の病むところでございます。これは率直
に言って今までどおりの33万9,000円がいいのか。また、それ以前の35万がいい
のか。ただ今回については、やはり職員の方が5パーセントと相当という、その結論を出
した以上、最低の足並みということで、これを1年間の期限で設けさせていただきました。
 また、今後、どういう形で決めていくのがいいのかという、これは本当にご指摘、ごも
っともだと思いますが、今回は、これは本当に失礼なことを私は申し上げているのかなと。
本当にこれも胸が痛むのですが、今後は、やはり全議員、またこれは市民からの声もある
でしょうから、いろいろ広い意味で検討が必要だと思います。
 以上でございます。
◇議長(金井康夫君) 他に。21番。
◇21番(橋襄典君) 提案者にお伺いいたします。
 今回の、内容についての大小という意味ではありません。先ほども話の中に出ています
ように、昨年の中旬頃から、この議会改革についてということは間接的に聞いておりまし
た。そして、昨年の12月に、この議会に関する活性化の検討委員会というのが立ち上が
って、不肖、私がたまたま委員長になってしまったと。この立ち上げについても、要綱の
見直しとかいろいろあったわけですよ。ですから、やはり議会というような合議制から、
筋論を通していくという形の中で、まず1点は、議会運営委員会でこういったことは決め
ていけばいいことでしょう。今までもそうでしょう。その下部組織として検討委員会を立
ち上げてきたことについては、私は意見を申し上げてまいりました。そういった中で、こ
の議会においての、この議会運営委員会というのは最高の委員会でありまして、そういっ
たものをどういう形で理解をしているのかどうか。これは、いま言った個人的な心情とい
うのはわかりますよ。でもですよ、全議員に、こういう等しくお話しをして、そして議員
の身分に関係することですから、当然考えていく必要性があるわけですよ。私も本人から、
19日にいきなりそういう話を聞かされて、どういう形でやっているのかわからなかった
ですね。10分程度だと、こういうことだったのですけれども。約30分経って、次の1
時半からの会議が開会されるので途中で終わってしまったわけです。やっぱり、その思い
はわかりますけれども、そういったことを全議員に知らしめて、こういったことについて
は進めていくということが必要である。すると、議運の位置づけは何ですかと。その下部
にある、この活性化検討委員会という形は何ですか。心情をくんでくださいというだけで
済んでしまうのかどうかですね。それが1点です。
 それと、今回の行財政改革の住民説明会7カ所、私はすべて出させていただきました。
ふれあい広場も、過去11箇所やったところも全部出させていただきました。それは何が
いいかというと、市民の直接のお話を傍聴できるということなのです。これは市長に感謝
しなければならないですけれども。そういった中においてもですよ、今度の説明不足とい
うことについては、こんな紙っぺらで、こんな単純な説明で、ただお願いしますよでいい
のですか。こういったことをどう受け止めていられるのか。そして7会場のうちの1会場
のみ、6会場はすべてその中で出ていたのは、議会批判があるのです。ですから、そうい
う議会批判は、なぜこういった内容であるかということを追求することです。それは、個
々でやった座談会の中でもそういうことが出ているかもしれません。私もやっていますけ
れども、そういう批判は受けますよ。しかしながら、そういった公の所でですよ、強烈に
出ているわけですよ。ならばいまの議会は何が足りないか。それがためにこの検討委員会
が出て、これだけの議員からの資料が出ているわけです。第1回目のときも、私はこう申
し上げました。市民の方から出てきたものについて、「こういうものはすぐできるのでは
ないですか」と言ったのだけれども、しかしながら、「これをまとめてやっていくのだか
ら」と、こういう話なのです。そうすると、いまのことと全く同じなのですよ。できるこ
とは早くやりなさいというのは、私も同じですよ。だけども、一つのルールがあるじゃな
いですか。そういったことを逸脱しているということは、自分だけいい思いをしていると、
こういうふうに言われてもしょうがないのですよ。当然本人もそういうことを考えている
と思うのですけれども。
 今回の一般質問でも私は申し上げましたよ。今回も申し上げましたけれども、昨年の9
月14日の日に、適正化7年計画を県に出していたのですよ。こういった非常事態の状況
を議会に示しもしないで、ギリギリのところでお願いしますよでは、理解できない。それ
で、市民の目線で我々が判断していけるのですか。ですから今回は苦渋の選択として一般
会計に対しての反対をしてきましたよ。それを解決するためには何をしたらいいかという
考え方を持って、政策を持ってやっぱりやっていかなければ、そういったものは解決はさ
れていかないんですよ。私は、今回の行財政改革の住民説明会だって、そういう話が出て
ズキン、ズキンとしていましたよ。それじゃあ何をしたらいいのだ。私はもう、毎年5月
の最終の土曜日7時から恩田の公民館でやっていますよ。薄根地区の場合には、61年か
ら私が起案で、地元の区長さんを含めた公的な関係者30名以上と、こういう形でやって
いますよ。だから、どこが足りなくて市民感情でやっていくのだと。これでは理屈に合わ
ないじゃないですか。それぞれ27人の議員がいるわけですから、いろいろな批判を受け
るわけですけれども、そういったものを受けて立っていかなければならないではないです
か。
 それと、ここ1年だけと言うよりも、どうせやるのだったら、この任期内とか、そうい
う形をとる必要性があったのではないですか。こういう議員の身分にも関係することが、
いきなり出てきて、はい賛成して下さいと。これはやっぱり理屈には合わない。そういっ
た部分を含めてお答えをお願いしたいと思います。
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前11時39分休憩
      ─────────────────────────────
午前11時39分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
      ─────────────────────────────
◇15番(星野 稔君) 橋議員のご質疑にお答えさせていただきます。
 まず1点目に、議運をどう考えているのかということでありますが、議会運営委員会は
沼田市議会、運営上の最高決定機関でありますので、これは一番重く受け止めております。
また、全議員に諮るべきではないかというのは、これはごもっともでございました。ただ、
先ほど申し上げましたとおり、お叱りを受けるのはよく承知の上でございますが、時間の
問題というのがございました。17日に、先ほども言ったとおり、私から最初に口火を切
らせていただいたということがございました。これは早急すぎて、全議員に諮っていると
は確かに言えないかもしれません。ただ、この3月議会において、やはりこれはお諮りし
て、4月1日から足並みを揃えるということを、私はまた賛同いただいた皆さんともお話
しを伺い、そういう形をとらせていただきました。
 3点目の、住民説明会について、市民のお考えを聞く機会があり議会への批判もあった。
それについては、当局の説明が十分であったか、どう思うかということでありますが、そ
れについては、私はちょっとどうだということは言える立場にはないと思いますので、そ
れはご容赦をいただきたいと存じます。
 最後に、ルールがある。これはおっしゃるとおりでありまして、議会は無法地帯ではあ
りません。これはルールでもって運営をされております。それは十分承知をしているつも
りでございます。ご指摘のあった、自分だけいい思いをしているのではないかというご指
摘も、これはいかなるいろいろな批判があると思います。ただ今回、いかなる批判を受け
ようとも、この3月の時間に合わせなくてはならないという思いがございました。
以上申し上げて答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。
◇21番(橋襄典君) 先ほどの答弁の中で、市民の世論、これはみなそれぞれそうな
のですよ。ですから、私はこれでいいのだというわけにはいかない。その中において、い
わゆる法治国家の中で、そういうルールに乗っかってやっていく。ですからこの検討委員
会においても、最高機関ですと言っているわけですから、その下部組織が動き出して、い
ま言われた、指摘された部分、この中に入っていますよ。ならば、その検討委員会のメン
バーにおいても、そういう早急に対処すべきものはやっていこうと。こういうふうな形に
出てくれば、もっと、もっと納得は得たのではないですか。ですから、寝耳に水というこ
とが、果たしてどういうことなのかということなのですね。ですから、いま言ったような、
私個人的には、市民の座談会の中で言われたからこの時間が一番大事だと。言われてそう
いうことはわかるのですよ。しかしながら、説得といった、今度のこういう重い条例制定
ということについては、あまりそれには匹敵しないのではないか。強いて言えば、この議
会運営委員会を無視したと、こういうことと同じなのですよね。その点についてお伺いい
たします。
◇15番(星野 稔君) ただいまの橋議員のご質疑でありますけれども、市民の世論
だけでは、それは各全議員がそうなのだと。検討委員会に十分に時間をとって話せば、ス
ムーズにいってこんなことにはならないと。そのご指摘もよくわかります。そのとおりだ
と思います。ただ私も、決してこの議運を軽視したとか、議会を軽視したとか、結果とし
てそういうふうにとられることは当然あると思っております。ご指摘で、お叱りを受ける
のもよくわかります。ただ、私も、市民の意見だけに左右されてきたわけでもございませ
ん。私も、冒頭に申し上げたと思いますが、市長当局も、市長も、政治生命を絶たれてで
もこの任期は全うする。やるのだと、その覚悟は私は議会としても、一議員としても、私
はこれは認めた上で、やはり一議員、また私も一人間として、それには、市民に向かって
議会の姿勢を示す必要があると。そういうふうに考えて決断をいたしました。また、議員
も決して無視をしているわけではございませんし、私自身、自分に認められたある種、こ
れは一つの権利を行使をしたわけでありまして、これに対するご批判、また議員としての
資質に欠けるというご指摘も今までいただきましたが、そういうことも含めてすべてご批
判は受けるつもりでございます。
◇21番(橋襄典君) はっきり申し上げて、そのとおりですよね。ルールにのってや
っぱり進んできたことでありまして、それを要するに無視したということですよね、はっ
きり言ってね。これはいま、傍聴者もいますけれども、それがどういうふうに解釈されて
いるかどうか。私はこの内容の問題ではないのですよね。この内容を市民に向かってきち
っと、ですから私は冒頭、この会議のときもね、市民のための議会改革でなければならな
いよと重ねて言ってきました。それがために、これだけの、今までかつてない議員からの
意見が出てきて、それに基づいて整理をして、果たして市民のための議会改革になってい
くかどうかと。こういうことで本当に厳しい考え方を持ってきたわけであります。ですか
ら、そういったことを、また答弁もですよ、同じような答弁になるかもしれませんけれど
も、そういったことをもう一度よく確認をして答弁していただきたい。お願いいたします。
◇15番(星野 稔君) ただいまの、市民のための改革でなければならない。橋議員
が、平素当局と対峙をされて、全議員その緊張感が必要だと思いますし、また、おっしゃ
っていることも私はよく理解をしているつもりでございます。いまおっしゃられた、市民
のための議会改革でなければならないというご指摘は、私はごもっともだと思います。た
だ、再三申し上げましたとおり、今回のこの提案に至った経過は、確かに提案者である私
の、これは決断の遅さがあったり、様々な面でこれは議会に対して、議員各位に迷惑をか
けているということは、これは十分承知をしておりますし、またルールを破っているとい
うご指摘も、これは私は否定をいたしません。それでも3月のこの時にでないと、この提
案はだめなのではないかという、自分なりに苦しんだ末に出した結論でございますのでご
理解をいただきたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 他に。19番。
◇19番(井之川博幸君) 同僚議員の質疑で概ね内容的にはわかりました。議会運営委
員をしておりますので、確認の意味を含めまして質疑をさせていただきたいと思います。
今までの沼田市議会、私たちは少数派なのですけれども、非常に少数派は、なかなか議会
運営の中に一緒にさせてもらうことが、時々は入れてもらえないときもありました。しか
し今回、議会活性化検討委員会を作る過程で、全会派、全議員を対象にそういうことをや
っていこうということで、やっと少数会派も全体の中に含まれて、市議会の活性化を図る
討議ができるということになりましたけれども。いま提案者が行っていることは前と同じ
なのですね。少数派には全く情報を流さないで、突然こういうことをやっているというこ
となのですよ。非常に残念でなりませんが、その点についての見解をお聞かせ願いたいと
思います。
 それと、議会運営委員会の中でも、2月の末から3月議会に向けての議会運営委員会が
開かれております。その中にもこの問題は意見として出ていました。しかし、議会運営委
員会として、全員で、全議員の提案者も含めて、こういう問題は、議会活性化検討委員会
でやろうというふうに合意がされておりまして、その方法でやると。その中で私は、急い
でいる問題であれば、臨時の活性化検討委員会を開いてやればいいではないですかと発言
したのですけれども。だれもその時は賛同しなかったですね。ですから、そういう方向で
しっかりと、全体の問題も含めて、この問題も含めて、時間をかけてきちんとやられると
いう理解をしていたわけなのですが、そういう議会運営委員会の中でのそういう論議は承
知していたのかどうかお聞かせ願いたいというふうに思います。
 以上です。
◇15番(星野 稔君) 井之川議員のご質疑でありますが、2点あったと思います。1
点目の、今回のことは以前の議会と変わらないという指摘でございますが、これについて
は、私もこういう手法でやるのはいやです。非常に苦しみました。ただ、そういうご批判
をいただくのは、これは私も避けて通れないことだと思いますので、これは先ほど大東議
員にも言われましたが、じゃあこういう手法で、度々こういうことをやるのかということ
を言われました。度々こんなことは考えておりません。いいことだとは思いません。ただ
再三申し上げましたとおり、私も、またご賛同いただいた議員の皆さんも、この4月1日
からという足並みについて、これはやはりやらなければならないという思いがございまし
たので、そういう説明とさせていただきました。
 また、議会検討委員会でやるという確認がされたと。また、時間をかけてやることとい
うのを承知していたかということでありますが、これは私も議運のそこの傍聴には入って
おりませんでしたので、細かいところまではわかりません。ただ大筋の流れとして、そう
いう流れであるということは承知をしていました。
 以上です。
◇19番(井之川博幸君) ちょっと私の聞き方が悪かったのか、確認をしたいと思いま
すが、議会運営委員会で急いでいる問題があれば臨時に活性化検討委員会を開いてやれば
いいのではないか。こういう発言をしたわけですよ。だからそういう方法があったわけで
すね。もう2月の末からいけば1カ月もあったわけですよ。しかしそういう方向にならな
かったということは承知していますかということを聞いたわけです。だから知らなかった
のではないかと思うのですよね。今の星野議員のいろいろ苦渋の選択とか聞いていますと。
 それでね、結局方法はいくつもありました。17日にお話したそうですけれども、今日
は21日ですから。4日間あったのですね。4日間でも、いくらでも、もし先ほど言った
ように、全議員のところに話をしたりとかいうことをやろうと思えばできたわけなのです
よ。やっぱりそこにね、先ほどから同僚議員も言っておりますけれども、大きな会派とし
て相談して、そこから始めて、その範囲で多数が賛同すれば何でもできるという気持ちが
あると思うのですね。そういうことで、その辺の見解をお聞かせ願いたいと思います。だ
から、これからやらないと言いますけれども、実際にこういうことをやると、またやると
だれでも思うわけですよ。そういう点で見解をお聞かせいただきたいと思います。
◇15番(星野 稔君) 井之川議員の質疑でございますが、臨時でやれば良いという話
は、それはよく承知をしておりませんでした。また、それについては、検討委員会以外の
各議員とのお話を聞いても、やはり今回の3月10日にその検討項目が出ていったという
ことで、私も2月の時点でそういう決断に、考えに至ってなかったということは、これは
それでこの時期がずれて、議会の皆さんに迷惑をかけているということは、これは本当に
お詫びを申し上げます。
 そして、最後におっしゃられた大きな力、数による力でこういうことをまたやるのでは
ないかと疑わざるを得ないということでありますが、賛同いただいた皆さんも、皆さんそ
れぞれすばらしい認識を持たれた議員でありますし、そのようなことを望んではおりませ
ん。やはり議会が円満に、スムーズに、そして市民が期待をする議会と当局が力を合わせ
て、一体となって沼田市の活性化を目指してくれと。その思いはみな持っているつもりで
ございます。今後、こういうことは再三あるというようなことはございませんので、それ
はぜひお聞き届けをいただきたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) いろいろ答弁を聞いて、星野議員の支持者の方たちからいろ
いろ意見が出されたことを今回、星野議員が実行するということで、私が受け止めるには、
そういう自分の手柄とか、保身を考えてやっているというふうにしかとれないのですよ。
せっかくそういうルールを決めていつでもできたのですよ、今日までの時点までね。そう
いうことでやられるということで、物別れに終わってしまうかもしれないのですけれども。
日本共産党市議団は今まで議員の報酬の値上げには反対しましたけれどもね、値下げとか、
削減には反対したことはないのです。今回そういうことになったのです。やはり議会運営
委員会の中でも、こういう条例の改正は委員会付託を主張しましたけれども、まったくそ
れも通りませんでした。そういうことでここに至っているわけですが、6月の議会でも、
結局、補正予算は6月の議会にかかるのですね。4月からの実施ができる、そういうこと
になっているわけで、この議案を結論を出さなくても、出したという提案者の意志は貫け
るという方法はあったわけなのですけれども、残念ながら否決をされてしまいましたけれ
ども、最後に、私どもも本当は一緒にいろいろ議論をしてやりたかったという思いを理解
しているかどうか、最後にお聞きしたいと思います。
◇15番(星野 稔君) まず1点目の、自分の手柄としか思えないと。こういう言われ
方をするのは私も非常につらいし、寂しいことでございます。そのようなつもりはござい
ません。私も今回の一般質問で、市長がおっしゃった、この改革について、一人の政治家
が政治生命を落とすくらいのことだと。それに関して、それでも不退転の決意と言われる
その姿勢には私は頭が下がりました。確かに今回の提案の仕方はまずいというのは、私も
それはご指摘はよく理解をいたしますが、私もですね、これが、今回やることが、市民の
理解を得られないのであれば、また議会の多数の理解を得られないのであれば、これは私
も議員として留まるべきではないと。そのくらいの腹は括ったつもりでございます。よろ
しくお願いします。
 また、6月の補正でもよかったのではないかということでありますが、ただ、やはり再
三申し上げましたとおり、4月に合わせるということが、どうしてもこれは議会の姿勢を
示す上で必要だと考えました。この点もご理解いただきたいと思います。
 最後の、全体で共産党、両先輩も交えて、こういうことは議論をするべきではなかった
かということでありますが、私もそれはぜひ、共産党、井之川、大東、両先輩も、また
橋委員長も含めて、またこれは議論をしたいと思いました。その点には偽りはございませ
んので、よろしくお願いいたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。18番。
◇18番(大竹政雄君) 先ほどからいろいろな話を聞かせていただきました。私はね、
この中に、賛成者の中に名前が出せない人もいるのですね。先ほどから18名の方たちの
理解を得たという話が出ましたけれども、これから最終的には議決するわけだと思うので
すけれどもね。実は、私もその検討委員会にいるのです。もう2月に会議をしてですよ、
皆さんから意見を聞いて、議論をしましょうということで決めたものですから、私はここ
に賛成者として出せないのです、いいですか。中身は賛成なのですけれども出せないとい
う人も必ずいるはずです。この数名の方は出せないのです、ここにね。だからさき答弁が
あったように、18名の賛同者がいたというのは、私にとっては非常に困る話なのです。
いいですか。我々としても、中はしっかりと議論しましょうと。先ほど皆さんから言われ
ているようにですよ、これも我々としては議員の削減問題をまず考えなければいかんだろ
う。報酬の削減も考えなければいかんだろう。それから、政務調査費も考えなければいか
んだろう。たぶん今、委員長の紙にはいっぱい書いてあると思いますよ、私は。だからそ
ういったことを一つ、一つやっていきましょうということを、私たちは委員として約束を
した経過があるのですね。だから私はここでそれを勝手に賛成をするわけにはいかないと
いうことで、ここに書けないのです。いいですか。そういうことをしっかり守っていただ
きたいということなのです。だから、数名の方はここに名前が載せられないのです。それ
は先ほどから言われているように、ルールを重んじている。その辺のところをしっかり私
は考えていただきたい。
 中身を賛成、反対と。賛成するのは当たり前なのです。いいですか。だけれどもやり方
として、あるいは答弁の仕方が、少し私は違うのじゃないですかということをここで言い
たいものですからいま手を挙げさせていただきました。いいですね。我々だってみんな同
じ気持ちなのです。だけどもやり方としてちょっと違うのではないですかということはや
っぱり言わざるを得ない。先ほどから最大会派のエゴじゃないかと、勝手じゃないかと。
言われて当たり前のことをやったということも、我々としては認識しなければいけないと
いうことを私は思っておりますので、その1点だけ答弁をお願いしたいと思います。
◇15番(星野 稔君) 大竹議員のご質疑にお答えをさせていただきます。
 大竹議員がいまおっしゃったことよく理解をいたしております。18名ということを私
も言葉上使ったことは、それは申し訳なく思いますが、名前を出せない人がいるというこ
とも、大竹議員がいまおっしゃった委員として名前を、委員会に出席をしている以上、確
認をしてきた以上、そのルールを重んじるということは、全くそのとおりでございます。
やり方が違うというご指摘でございますが、確かに議会のルールをちょっと乱したという
意味では、これは私も深く反省をしております。このようなやり方が再三あるとか、そう
いうことは一切ございませんし、ただ、先ほどまでにいくつかご答弁をしたとおり、いろ
いろな苦渋の思いがあって決断をしてきたということで、大竹議員のおっしゃったただい
まのご指摘は全くそのとおりだと思います。
◇議長(金井康夫君) 他に。
               (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
  おはかりいたします。
  ただいま議題となっております議案第46号については、会議規則第36条第3項の規
定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
  これにご異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君)  ご異議なしと認めます。よって、議案第46号については、委員
会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
  なお、討論は、反対、賛成の順に願います。19番。
              〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 私は、ただいま上程されております議案第46号 沼田市議
会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例について、反対の立場か
ら討論を行います。
 今回の提案は、沼田市議会議員の報酬を1年間の間削減しようというものです。
 いま日本の政府は、大企業やアメリカの言いなりになって、大企業、大資産家減税やア
メリカ軍の再編への3兆円の負担など、毎年5兆円の軍事費を正義化し、一方で、国民に
は増税と後期高齢者医療制度の実施などはじめ、医療、福祉の削減を押しつけています。
 地方では、三位一体改革により、地方交付税、国庫補助削減による地方の切り捨てが進
められ、厳しい財政のもと、財政健全化、行財政改革を理由に料金値上げや職員給与の切
り下げなどが進められています。
 本市におきましても、新年度を見ても、行財政改革の名による下水道料金の大幅値上げ
や防犯灯料金への補助金削減、一般職員の給与5パーセントカットなどが提案されていま
す。
 今回の議員報酬削減の提案者と賛同者には、これらを提案している市当局と一体となっ
て、国の不正に追従し、市民に痛みを与える行財政改革を推進しようという立場に対する、
市民からの大きな批判をかわそうという姑息な狙いがあることは明白です。
 しかしいま、議員としてとるべき立場は、議会の議決権、監視権を最大限発揮して、市
民に痛みを与える行財政改革を中止、撤回させ、安心して暮せる沼田市を築く方向に市政
を転換させることこそが求められています。
 さらに、本市議会では、議会運営委員会の議論のもとに、議会活性化検討委員会を設置
し、今まさに議員報酬はどうあるべきかを含めた検討に着手したところであって、その方
向は全議員の賛成に基づいて進められているところであります。今回の提案は、その合意
を一方的に反故にするものです。
 本来、地方議員は、地域住民の要求に基づいて地方自治を守り、発展させていく任務を
持っており、そのためには、議会開会中だけの活動に留まらず、日常普段に地域住民との
結びつきを強め、調査、研究や政策学習に励み、自治体と住民との架け橋とでも言うべき
活動に、事実上専念しなければなりません。
 しかし、地方議員の報酬は、一定の役務の対価として与えられる反対寄附ということで、
基準が必ずしも明確ではありません。まともな議員活動ができなかったり、一定の資産が
あるもの以外は議員になることは困難という事態では、地方政治の民主的発展にとって重
大な障害になります。
 従って、議員報酬は、住民代表や団体代表の意見を聞く機会を設け、報酬審議会などで
の慎重な審議を尽くし、その自治体の財政状況も併せて検討し、住民感情も十分尊重して
決定されることが重要であります。議員報酬は、上げるにしても、下げるにしても、議会
だけで決めたり、ましてや一部の議員勢力によって左右されるものであっては決してなり
ません。
 以上のような問題点を指摘し、反対討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。14番。
             〔14番 久保健二君登壇〕
◇14番(久保健二君)  私は、ただいま上程された議案第46号 沼田市議会議員の報
酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例に対して、賛成の立場で討論いたし
ます。
 この条例は、議員等の報酬を、議長にあっては10パーセント、副議長にあっては8パ
ーセント、議員にあっては5パーセントを削減するものであります。
 現在、沼田市議会では「沼田市議会の活性化に関する検討委員会」を設置し、その中で
報酬等も審議されることになっており、検討委員会を尊重すべきものと認識しております
が、報酬に関してはいち早く決めていくべきものとの意見が多数を占めるため、時間的制
約からやむを得ず議員提案の方法により今回提出する経過となったものと認識しておりま
す。
 また、検討委員会を経由せず、ルールを無視したという主張に対しては、特に長く議員
をやっておられる先輩議員の皆様に、提出者が本議案の提案をお持ちしたとき、検討委員
会を経由すべきとアドバイスをいただけたものであり、緊急に検討委員会の招集をしても
らえれば、このような形にならなかったのではと、非常に残念に思っております。
 今、本市の逼迫した財政状況の中で、市当局は行財政改革により、組織機構改革、事業
の見直し、特別職給与の減額、さらには一般職員の給与の減額にまで及んで歳出の削減に
努め、平成20年度当初から報酬、給与等の減額の条例改正を提案し、可決されたばかり
であります。
 この当局の給与等の削減は、現在の厳しい財政状況を乗り切るために市長を先頭とした
職員の決意と覚悟の表れだと認識しております。
 本市議会としても、現在の財政状況を見極めて自らの姿勢を示し、車の両輪である市当
局と力を合わせ、厳しい財政状況を早く乗り切るよう努めていかなければなりません。
 この削減によって議会活動への影響や、今後、議員を目指す若者の意識への影響等が多
少なりともあるかもしれませんが、今は覚悟をしなければならないところであります。
 本市議会としては、新たな決意をもって今後の議会活動を充実させ、この財政難を乗り
切り、明るい沼田市を構築していくためにも、この条例案を今可決し、姿勢を示すことが
必要であることを申し上げて、賛成の立場からの討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。21番。
             〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) 議案第46号 沼田市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する
条例の一部を改正する条例について、反対の立場から討論させていただきたいと思います。
 先ほど、同僚議員の大竹議員からも質疑がございましたけれども、心情は私も同じであ
ります。
 いまこの沼田市の中において、市民の目線において議会活動をしている。そういった中
で、市民に対応できるような議会改革をしていこうということの姿勢から、議会運営委員
会から設置され、その下部として活性化委員会ができたわけであります。
 それで、2月の8日においては、多くの検討委員の中から意見が出されて、その集約の
もとにおいて進めていこうと。それも概ね1年を目処にということで、早期になるものは
早く対処していこうと。こういう意見も出たり、私の姿勢も出してきたわけであります。
そういった中において、本当に寝耳に水というのはどういうことなのだろうか。やはりそ
ういった中の一つのルールの中でやっていくことについて大きな成果、効果が上がってく
ると、こういうふうに思うわけでございます。
 さらには、前にも申し上げたのですけれども、市長の諮問機関として報酬審議会がござ
います。当然、市長等、また議会の議員の報酬、それから政務調査費等も、この中におい
て意見を聞かれるわけですけれども。そういった中で、選ばれた市民の中で議論をされて、
出てきたものについて市長が参考意見として決断をしていくと。今回も、本来ですと報酬
審議会を設けて、そして現状を把握していただいて、そしてその中の参考にしてやってい
くことがやはり信頼できる行政運営の一つとなるのではないかなと、こういうことです。
 そういった中で、今回の財政状況を住民説明会の中でされましたけれども、そういう中
においても、やはりもっと市民と身近な中で真剣に議論する人が必要であったのではない
かと、こういうふうに思うわけです。
 さらには、車の両輪と言われている議会においても、その中から厳しい指摘があったわ
けです。ですから、その市民の心情を十分聞きながら、そして、この活性化委員会の、市
民が納得できる結論を出していきたい。こういうことが、この活性化委員会の目的でもあ
るわけでありまして、そういった部分が、まして、不肖橋ですけれども、その委員長に
すら話もなく、こういう状況ですよといった、19日に話がありましたけれども、10分
程度ということですけれども。30分位お話はしましたけれども、そんな軽々にするべき
ものではないわけですけれども、苦渋としては、私は今回の問題として、中身というより
も、こういった一つのルールを重んじる議会として、私は反対という立場をとらせていた
だきました。
 また、この中身については、今後さらに議員27人が一丸となって、市民のための議会
改革を進めていくことが望まれていることです。また、私もそういった部分に頑張ってま
いりたいと、こういうふうなことを申し上げながら、反対討論とさせていただきます。
◇議長(金井康夫君) 他に。2番。
             〔2番 田村喜久子君登壇〕
◇2番(田村喜久子君) 私は、ただいま上程されている議案第46号に対して賛成の立
場で討論いたします。
 私は、行財政改革の話が市民の間に広まっていく中で、議員活動をしていますと、議会
は今まで何をしてきたのか、今何をしているのかというお話をたくさん聞いてまいりまし
た。
 財政難を克服するため、一般職員の給与削減まで踏み込んでいるのに、議員は何もしな
いのかという、厳しい声も届けられました。もちろん、当局と力を合わせて現状を克服す
るために一生懸命議員活動を行っているつもりでございます。
 中には、12市の中で最低の報酬を上げ、もっと頑張って市民に還元して欲しいという
声もありました。
 しかし今は、財政状況への配慮や、当局との信頼関係、協力関係をより強固にして、現
状を打開するべく頑張っていくために、姿勢を示すときだと思います。
 市民の皆さんに議会の姿勢を示し、そして現状を打開するべく頑張っていく決意を、誠
意を伝えていくことが、今、議会に求められていることであり、今ここで可決するべきで
あることを申し上げて賛成の討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。6番。
              〔6番 金子一弥君登壇〕
◇6番(金子一弥君) 私は、ただいま上程されました議案第46号 沼田市議会議員の
報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例に対し、賛成の立場で討論をいた
します。
 いま本市の極めて逼迫した財政状況を念頭に置くときに、執行部においては、後年度負
担の軽減を目途にし、義務的経費まで抑制を図り、市長をはじめ常勤特別職の報酬の削減、
また、全職員に対しても、5パーセント相当額の削減を実施しました。
 内容等につきましては、これから検討すべき点もあるかと思われますが、緊急に迫られ
た作業の中、これらの数値を早急に示されたことは高く評価すべきと考えます。
 このような状況下、議長をはじめとし、副議長、議員の報酬の削減案に対しては、市民
要望の高さから考えても緊急性があると感じられます。
 市民の付託により、議席を確保している議員としての責務を考えても先送りできない事
案であります。
 減額に対しての方法論は多くあると思いますが、ふるさと沼田を思うとき、子孫の時代
に負の遺産をでき得る限り残さないよう願う気持ちは、市長をはじめとする執行部、また
議員すべて共通の認識であると感じております。
 沼田市議会としても厳しい現況を打開していく一里塚の一要員としての役割をふまえ、
さらに、執行部の行動と整合性を図っていくことも重要かと考えます。
 以上のような観点からも、この条例案を可決することは現況の沼田市においては緊急の
課題であると考え、賛成の立場からの討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。3番。
             〔3番 坂庭直治君登壇〕
◇3番(坂庭直治君) 私は、ただいま上程されている議案第46号に対して、賛成の立
場で討論いたします。
 本議案は、提出者が説明したとおり、議長はじめ議員等の報酬を削減する内容でありま
す。
 財政状況が厳しく、市当局は特別職から一般職員まで力を合わせて現状を打開すべく取
り組みを行っている中で、それを見ている市民感情はどうであるか、議会は何をすべきか
を考えれば、今、議会は姿勢を示すときであると思われます。
 この条例改正によって報酬額が減額されれば、日頃の議員活動に支障をきたすかもしれ
ません。しかし、今は、財政の現況を一番よくわかっている議員としては、当局とともに
この現状を打開すべく取り組み、姿勢を示していかなければなりません。市長はじめ、一
般職員の努力と決意を見て、肌で感じれば、歩調を合わせるべく、緊急に措置をしなけれ
ばなりません。
 また議会では、内部機関として「活性化に関する検討委員会」が設置され、議員の代表
が委員となっており、議員の報酬を含んだ議会の活性化に関することなどをそこで検討す
ることとなっています。しかし、そこで検討することも大切ですが、多くの議員が早期の
条例改正を望んでいることから、議員提案をするのはやむを得ない方法であります。
 この条例改正を行い、当局と歩調を合わせ、市民に議会の取り組みや考えを知ってもら
うためにも、この条例改正は可決されるべきものと申し上げて、賛成の立場からの討論と
いたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。12番。
             〔12番 宇敷和也君登壇〕
◇12番(宇敷和也君) 私は、ただいま上程されました議案第46号 沼田市議会議員
の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例についてに対して、賛成の立場
で討論をいたします。
 この条例は、沼田市議会の議員等の報酬を、議長にあっては10パーセント、副議長に
あっては8パーセント、議員にあっては5パーセントを削減するものであります。
 沼田市議会では、沼田市議会の活性化に関する検討委員会が設置され、幅広く議会改革
の検討が、1年間をかけて行われることになっており、各委員より検討項目書が提出され
たところであります。
 検討委員会を尊重すべきと承知をしておりますが、平成20年度の予算編成にあたり、
市財政の厳しい中、議員報酬に関しては、当初予算に反映すべきであるとの考えから、賛
同に至ったものであります。
 本市の行財政改革実施にあたっては、市長を先頭に、特別職の給与の減額、また、職員
についても5パーセント相当額を削減し、行財政改革に取り組むものであり、私たち議員
も、その決意と意志を真摯に受け止め、自らの姿勢を職員にも、また市民にも示すべきも
のと考えます。
 さて、ここ数年間の議員報酬等の流れでありますが、兼務報酬の廃止、各種委員への就
任の制限、また、平成16年、市議会議員及び特別職報酬の改定により、議長3.2パー
セント、副議長3パーセント、議員3.1パーセントの減額等がありましたが、議会とし
ては、引き続き議会改革を進め、財政の健全化に努めていくことが肝要であると考えます。
 以上を申し上げて、賛成討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
  これより議案第46号 沼田市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改
正する条例についてを採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
      ──────────────◇──────────────
    第4 閉会中の継続調査申出について
◇議長(金井康夫君)  日程第28、閉会中の継続調査申出についてを議題といたします。
 総務文教常任委員長、民生福祉常任委員長、経済建設常任委員長、及び議会運営委員長
から、会議規則第104条の規定によりお手元に配布いたしました申出書のとおり、閉会
中の継続調査の申出がありました。
 それぞれの委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに、ご異議あ
りませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、それぞれの委員長からの申し出
のとおり、閉会中の継続調査に付することに決しました。
      ──────────────◇──────────────
    第5 字句等の整理委任について
◇議長(金井康夫君)  日程第29、字句等の整理委任についてを議題といたします。
 おはかりいたします。
 今期定例会で議決された事件について、その字句等の整理を要するものにつきましては、
会議規則第42条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 以上で今期定例会に付議された事件はすべて議了いたしました。
      ──────────────◇──────────────
    第6 市長閉会あいさつ
◇議長(金井康夫君)  この機会に、市長より発言の通告がありましたので許可いたしま
す。市長。
             〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) お許しをいただきましたので、一言御礼のごあいさつを申し上
げます。
 今期定例会は、去る3月3日から本日までの19日間の長きにわたって開催をされまし
たが、この間、議員各位におかれましては、48件に及ぶ数多くの案件につきまして、連
日、慎重なご審議とご審査を賜り、ご提案申し上げましたすべての案件につきまして、原
案のとおり可決或いは承認をいただき、誠にありがとうございました。心より厚く御礼申
し上げる次第であります。
 特に、平成20年度予算並びに関連する条例等につきましては、予算審査特別委員会を
設置し綿密なるご審査をいただきましたが、この間における大島委員長さん、小野副委員
長さんのご労苦と委員各位のご熱心なご審査に対しまして、深甚なる敬意と感謝を申し上
げる次第であります。
 また、一般質問におきましては、10名の方々から現下の諸問題を中心に、ご示唆に富
んだご質問を賜り、それぞれ答弁を申し上げましたが、検討課題とさせていただきました
事項につきましては、今後、十二分に留意をしてまいりたいと存じます。
 さて、ここ数日来、世界経済を牽引してきた米国の景気が、サブプライム問題を契機と
して大きく後退したとの懸念がその根底にあると思われますが、グローバル化した世界経
済の中で、日本だけが例外と言うことはなく、また、地域経済にあっても、その影響が懸
念をされているところであり、今後の動向を深く注視してまいりたいと思っております。
 また、私たち中山間地域にあっては、今次、国の「三位一体の改革」により、各地の自
治体が大きな影響を受けている中、中山間地に位置し経済基盤が脆弱な本市にとって、今
こそ、この危機的な財政状況を打破し、行財政構造を改革して行かなければならないとき
であります。
 「入を量りて出を制す」が財政再建の要諦であると常々言われておりますが、財政再建だ
けを目的として、市民が真に必要としている施設の整備やサービスの向上をなおざりにす
るようなことがあってはなりません。基本的な市民生活向上のためには、一層留意を図っ
てまいるつもりであります。今般、常勤特別職等の給料削減、管理職手当の削減に続いて、
この度は、一般職員の給与についても削減をお願いし、各種補助金や委託料、事業自体の
見直しもさせていただきました。
 議員各位におかれましては、本日、大きな決断をなされました。この事態を真摯に、し
かもしっかりと受け止めているところであります。今後、行財政改革をさらに進めて行か
なければならないことと、今、決意を新たにしているところであります。
 今期定例会でご決定いただきました平成20年度予算につきましては、議会のご意見に
十分留意しながら、各事務事業の適正かつ効率的な執行に努力傾注することはもとより、
職員とともに一丸となって、創意と工夫により現下の厳しい情勢を乗り切り、沼田市の未
来に向け最善の努力を傾注してまいる所存であります。
 3月13日には、平成22年の第34回、皇太子殿下、妃殿下をお迎えいたしまして、
全国育樹祭の会場地といたしまして、本市と川場村にまたがる県立森林公園「21世紀の
森林」が正式決定をみたところであります。新年度におきましても、議員各位からのご指
導とご鞭撻を賜りますよう、また、より一層のご活躍をご祈念申し上げ、平成20年第1
回定例会の閉会に当たっての御礼のごあいさつに代えさせていただきます。
 誠にありがとうございました。
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    第7 閉  会
◇議長(金井康夫君) 以上をもちまして、平成20年第1回沼田市議会定例会を閉会い
たします。
 議員各位、並びに執行部各位には、長期間にわたりまして誠にご苦労さまでした。
   午後12時33分閉会


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