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議事日程 第3号
平成20年 9月 8日(月曜日)午前10時開議
第 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散 会
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出席議員(27人)
1番 真下 恭嗣君 2番 田村喜久子君
3番 坂庭 直治君 4番 石井 紘一君
5番 鈴木 圭子君 6番 金子 一弥君
7番 小野 要二君 8番 井上 正文君
9番 高柳 勝巳君 10番 布施辰二郎君
11番 片野 彦一君 12番 宇敷 和也君
13番 相田 昌夫君 14番 久保 健二君
15番 星野 稔君 16番 大島 崇行君
17番 山ア 義朗君 18番 大竹 政雄君
19番 井之川博幸君 20番 大東 宣之君
21番 橋 襄典君 22番 石田 宇平君
23番 星川嘉一郎君 24番 牧野 保好君
25番 星野佐善太君 26番 井田 孝一君
27番 金井 康夫君
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 副 市 長 林 義夫君
白沢町振興局長 根岸 恒雄君 利根町振興局長 郷原 重雄君
総務部長 大嶋 政美君 民生部長 田村 澄夫君
経済部長 小池 一夫君 建設部長 小池 大介君
街なか対策部長 松井完一郎君 白沢町振興局次長 小林 守君
利根町振興局次長 繻エ 勇二君 総務課長 栃原 豊彦君
会計管理者兼会計局長 村沢 博行君 教 育 長 津久井 勲君
教育部長 町田 哲男君 庶務課長 水田 修君
監査委員事務局長 須藤 一夫君
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議会事務局出席者
事務局長 小林有一郎 次長兼庶務係長 繻エ 正美
議事係長 茂木 敏昭 副主幹 地野 裕一
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午前10時開議
◇議長(金井康夫君) これより本日の会議を開きます。
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第1 一般質問
◇議長(金井康夫君) 日程第1、一般質問を行います。
通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
最初に、大島崇行議員。16番。
〔16番 大島崇行君登壇〕
◇16番(大島崇行君) おはようございます。本日は、区長会の皆さんもだいぶ見えて
いるようですけれども、昨日は、市民体育大会、早朝よりご苦労さまでございました。ま
た、本日もご苦労さまでございます。
通告に従いまして、一般質問をいたします。
国の三位一体の改革などにより、地方交付税など一般財源の大幅な削減に伴い、極めて
緊迫した危機的な状況にあり、本市の財源も益々厳しい状況に置かれています。
公共事業の減少に伴い、本市も春先においては、建設業界のトップクラスの企業が倒産
し、その後、中堅の企業は廃業、また地元の商店も閉店に追い込まれているのが現状です。
本市のような小さい自治体への影響は多大なものであり、このままでは都市との格差が
益々広がると思われます。そこで、地域の活性化として、農業、林業、商業、工業、観光
の振興推進整備についてお伺いします。
最初に、都市と農村交流の推進について。本市では、多種多様な農業が営まれておりま
す。本市の果樹類では、りんご、いちご、さくらんぼ、ブルーベリー、桃など。野菜類で
は、トマト、とうもろこし、きゅうり、なす、大根、ほうれん草、観光型農園の来客数は
減少したようでございます。その要因の一つとして、原油高の影響もあると思いますが、
地域農業における都市との今後のあり方についてお伺いします。
また、交流事業で、グリーンツーリズムを、今回で4回目を迎えたわけでありますが、
ごく小数の参加者の中に、旅行感覚で見られるような方も何人かおられるようであります
ので、参加の選定、事業内容の見直し、募集の見直し等、新たな施策があったらお伺いし
ます。
次に、森林保全について。県土の3分の2を森林が占める本県で、民間企業は県と連携
して森林の整備、再生に取り組む事業は広がりを見せております。地球温暖化問題の関心
の高まりを背景に、社会貢献を通じている企業が増えています。現在23の企業、団体が
ボランティアで、植林や伐採、草刈りなどしております。山間部の過疎化、高齢化により、
人手不足が指摘される中で、森林再生の新たな担い手となっておるわけでございます。
本市の企業でも、ミツバ電気、連合群馬沼田地域協議会や一般の方々、約30名が参加
して、森林づくりボランティア活動として、森林の手入れを昨年11月18日に実施しま
した。県の森林整備事業と連帯した本市の取り組みについて、今後あるかお伺いいたしま
す。
次に、商店街の整備について。副市長を委員長として、有識者、市職員、学識経験者の
方で検討委員会を立ち上げ、グリーンベル21の三井生命資産の寄附受け入れの対応とし
て、調査、検討を進めて、経過報告書を作成し、先日、全員協議会で配布されました。内
容は、商業ビルの複合利活用について。市の財政負担等の課題や中心市街地まちづくり事
業への影響が考えられ、結びである最後の文章では、幅広い市民議論を図った上で慎重に
判断していく必要があるとの報告です。本来市長は、英断をし、方向を示した上で議会に
提案するのが当然であると思います。
また、市民の意見を聞くのも市長の方向性を示した懇談会で開催すれば、市民にとって
も判断しやすく、理解をいただけたのではないかと思うわけでございます。
その他、建設的な意見や考え方が活発にあったと思われますが、今回の懇談会は、一方
的な説明会としか思いませんでしたので、この件に関してご意見をお伺いします。
次に、工業基盤の整備についてお伺いします。横塚農工団地の進入路の拡幅についてで
すが、この質問は今回で3回目の質問となります。昨年9月の定例会の横塚団地の進入路
の道路拡幅について、市長の答弁では、「整備を行うのは厳しい状況でありますが、経済
の発展と地域の活性化、雇用の創出を図る、重要な施策と位置づけております。道路整備
計画の調査を行い、沼田土木事務所と協議、検討を進めている状況であり、引き続き働き
かけていく」という答弁でした。
また、3月の定例会での答弁は、「引き続き県土木事務所への要望に努めているところ
でありますので」ということでした。その後の進捗状況についてお伺いします。
次に、都市観光の推進について。市長の都市観光推進には、市長自ら先頭に立ち、新宿、
銀座、練馬、板橋、昨年は新たに川口も加わりまして、沼田の観光、地場産品、物産のP
Rに出向いているわけでございます。また、企画課長が、それぞれの自治体にアプローチ
し、成果を挙げているものと思います。
そこで今後、受け入れ体制について、来沼者の方々にわかりやすい拠点の確保を早急に
整備することが責務だと思います。五次総で掲げている「やさしさの核、にぎわいの核」
と中心市街地との整合性を持った整備の検討をどのように考えているかお伺いします。
次に、教育関係ですので、教育長にお伺いします。教育環境の整備について。昭和47
年、開校100年を祝し、地域の方々のご協力により設立された記念碑が、夏休み中に、
升形発祥の地に移転しました。学校は勿論、関係者、生徒の念願でありました、直線で1
00メートルのコースができるという、ようやく確保できたわけでございます。生徒や地
域の関係の方も大変喜んでいると聞いております。升形小学校の校庭拡張について、地形
的にも非常に難しいと思いますが、平成5年、6年、校庭拡張に伴いプールの移転計画が
あったと聞いておりますが、校庭拡張計画と進捗状況についてお伺いします。
次に、健全育成の推進について。急速に子供たちの間に広がっている携帯電話やメール
や、インターネット機能を利用したネット上のいじめが問題になっております。本市にお
いても、携帯電話に関する事件などがあったかお伺いします。
携帯電話は、社会のすばやい情報取得、連絡がすぐ取れる、写真、テレビ機能など、確
かに便利でございますが、子供たちのインターネット利用の実態の把握に努め、有効な取
り組みについて検討を行っているか、教育長にお伺いし、1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大島議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、活力を創造するまちづくりについて、地域の活性化について、農業の振興、都市
と農村交流の推進についてでありますが、観光型農業の推進、そばのオーナー制度の取り
組みをはじめ、様々な機会を捉え、本市の魅力を発信しながら交流の拡大に努めていると
ころであります。
都市との交流の今後のあり方ですが、都市住民が農村の豊かな自然、伝統文化などに触
れるため訪れることが交流の契機となり、それが二地域居住やひいては定住促進につなが
ることを目的として取り組んでおりますが、二地域居住や定住は、「交流、体験、滞在、
定住」といった段階を踏んで取り組んでいく必要があると考えております。平成18年度
から実施している田舎体験ツアーでは、収穫体験から不動産物件の案内なども盛り込んで
実施してまいりましたが、本年度は、四季を通じた農作業体験を重点にしたもので、大変
好評を得ていると感じております。
今後につきましては、参加者の意見等を参考にしながら交流居住促進協議会でさらに研
究を進め、交流のきっかけ作りとしての観光的な要素を含めたツアーから、農作業体験か
ら滞在までつなげる、より専門性を高めたメニューなど、参加者のニーズに合わせた内容
として、将来に実のある交流となるよう進めてまいりたいと考えております。また、当市
のアンテナショップでもあります新宿区の「ふらっと新宿3号店」、銀座の「ぐんま総合
情報センター」、JA関係の「浅草旬の市」などに市民関係者が積極的に出かけ、情報発
信や交流が図られるよう努めてまいりたいと考えております。
次に、林業の振興 森林保全の推進についてでありますが、森林は水土保全、酸素の提
供などの公益的機能や、木材資源の提供などの多面的機能があります。特に近年、地球温
暖化対策としての森林の機能は人類の将来に無くてはならないものと改めて認識がされて
おります。 これら機能を発揮させるためには森林の整備管理が必要でありますが、木
材価格の低迷から森林の整備がなかなか進まない実態にあります。森林ボランティアなど
県の森林整備事業と連携した本市の今後の取り組みについては、平成19年度で8団体6.
55ヘクタールの実績がある「群馬県森林すこやかボランティア事業」や平成12年度か
ら平成19年度まで196名の協力をいただいている市単独事業の「森林ボランティア事
業」などの引き続きの活用や、その他森林整備関係補助事業の実施について、県及び林業
関係団体とも連携を図りながら更に推進に努めてまいりたいと考えております。
次に、商業の振興、商店街の整備について、グリーンベル21についてでありますが、
ご案内のとおり、グリーンベル21は、市街地再開発事業により設置されたビルで、商業
核の位置づけの下、地域経済の活性化を担ってきた施設であり、基本的には、経済活動の
拠点としての展開が望ましいと考えております。
しかしながら、先のご質問にもお答え申し上げましたとおり、三井生命保険株式会社か
ら寄附の申し出があったことを受け、庁内の検討組織を設置し、検討を進めているところ
であります。
また、有識者によるグリーンベル21検討会議を設置し、寄附受け入れの是非や寄附を
受け入れた場合の利活用方策などを検討していただいているところであり、さらには市民
懇談会を開催し幅広いご意見をいただいているところであります。
市民の皆さんからいただいた貴重なご意見を真摯に受け止め、今後の対応に処してまい
りたいと考えております。
次に、工業の振興、工業基盤の整備についてでありますが、本市の企業及び経済状況に
つきましては、最近における原油、食料、原材料等の価格の高騰などにより、依然として
厳しい状況に置かれていると認識しておりますが、工業基盤の整備を行い、企業誘致を推
進することは本市の経済の発展、地域の活性化、雇用の拡大など活力を創造するまちづく
りのため重要な施策と認識をしております。
企業誘致を行うためには、工業団地の整備はもちろんのこと、企業の立地しやすい環境
づくりや企業の情報収集が肝要であることから、税制優遇措置制度を設け、企業負担の軽
減や、企業訪問による情報収集等に努めているところでございます。
なお、議員ご質問の、県道富士山横塚線西側の旧道につきましては、引き続き県土木事
務所へ働きかけてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上
げます。
次に、観光の振興、都市観光の推進についてでありますが、本市は、自然豊かな観光資
源に恵まれているとともに、伝統的な文化・芸能・行事等も数多く受け継がれてきており
ます。こうした地域の資源を生かした観光振興の取り組みとして、JR高崎線大宮駅を中
心とした市独自での観光誘客キャンペーンの実施や東京、神奈川、埼玉等で開催される県
及び県関係機関が主催する観光キャンペーンにも参加するとともに、首都圏物産宣伝事業
などのイベントを通して本市の魅力ある観光資源を積極的にPRし、首都圏からの観光客
の誘客促進を図っているところであります。
また、地域の活性化と新たな文化を創造するため、異なった特性を持つ都市や共通課題
を持つ都市との地域間交流事業の展開にも努めているところであります。
具体的には、新宿区、板橋区などの首都圏や太田市、館林市などの東毛地区などのイベ
ント参加による本市の観光PRや物産等の販売を積極的に行っております。近々では、太
田市からの小中学生によるネイチャーキャンプの受け入れを行ってまいりました。また、
新宿区からは、若年者や高齢者の就農体験の申込みがあり、現在協議を進めております。
また、都市観光と中心市街地との整合性を持った核施設の整備についてでありますが、
昨年8月に見直しした核施設の行政提案を公表いたしましたが、旧行政提案からのコンセ
プトを引き継ぎ、にぎわいの核には都市観光の機能を持たせることを計画しております。
中心市街地におきましては、歴史的な文化財、神社仏閣などが多く残されていることか
ら、沼田市観光ガイド協会との連携による観光ボランティアガイドの派遣制度や観光案内
コーナーの設置による情報発信、沼田市の名物・名産品等の販売を検討しております。
いずれにいたしましても、商店街とも連携しながら、体験・飲食・買い物・見学等を資
源としたリピーター性のあるプログラム開発と情報発信に努めてまいりますとともに、観
光誘客を含めた交流人口の増加をさらに推進してまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、大島議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、「将来
を担う次世代の育成」につきましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願
い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 大島議員のご質問にお答え申し上げます。
将来を担う次世代の育成、教育環境の整備について、升形小学校の校庭拡張についてで
ありますが、升形小学校の校庭拡張につきましては、以前より地域の方々からも強い要望
が出されており、教育委員会といたしましても校庭拡張用地として校庭西側の用地を確保
してきた経緯があります。
しかしながら、この用地を全面活用し校庭を拡張するためには、プール移転等が必要で
あり、その移転場所及び移転新設経費など、大きな課題があることから現状に至っており
ますが、本年度、校庭拡張に向けた第1歩として、学校及び地域の方々からの要請を受け、
校庭東側にあった開校百年の記念碑等を夏休み中に移設いたしました。
今後この跡地を活用し、西側用地の校庭利用が少しでも図られるよう学校等と協議検討
を進め、プール移転という大きな課題がありますが、現状においてできることは工夫しな
がら対応していきたいと考えております。
次に、将来を担う次世代の育成、健全育成の推進について、小・中学校生徒の携帯電話
の利用問題についてでありますが、インターネット社会の急速な進展は、児童生徒の健全
育成にとりまして、いわゆる影の部分の影響も非常に大きなものがあると考えております。
特に、学校裏サイトなどを通じたネットいじめや、出会い系サイトなどを通じたネットト
ラブルなど、児童生徒への影響や弊害は、計り知れないものがあり、携帯電話のもつ利便
性とあわせ、その裏側にある危険性を保護者や教師など大人自身がしっかりと認識し、児
童生徒にその両面をきちんと伝えることが重要であります。
本市の小中学校におきましては、学級活動や総合的な学習の時間、中学校の技術家庭科
の授業において、情報機器の正しい利用の仕方や、自分がされて嫌なことは他人にもして
はならないという人権尊重をベースとしたネットモラルについて、発達段階に応じた指導
を行っております。また、全校児童生徒を対象に警察官などを招き、「非行防止教室」等
を開催し、ネットトラブルに巻き込まれないよう講演会等を行っております。さらに、保
護者向けには、学校側から情報提供を行ったり、メールやインターネットの危険について
研修会を行ったり等、保護者への啓発活動も行っているところであります。
教育委員会といたしましても、児童生徒に対する情報モラルの指導だけでなく、引き続
き、保護者に対する情報提供や啓発活動が積極的に行えるよう、各学校を指導していきた
いと考えております。
以上申し上げまして、大島議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇16番(大島崇行君) 市長から答弁いただいたので、何点か質問したいと思います。
今の答弁の内容を聞くと、ああもう安心してしまって、沼田はこれじゃあ先行き明るく
ていいなというように、まず率直に感じたわけでございます。観光地は、今年はガソリン
の高騰等で異変が起きているようでございますが、夏のお盆の帰省もだいぶ緩和されて、
高速道路も本来の大渋滞もなかったようでございます。この一つは、原油高の影響じゃな
いかなと思うわけでございます。
昨日も、りんご園ですか、開園しておりますけれども。いまよく子供さんを使って、幼
児を使って、ぶどうだ、ブルーベリーだ、さくらんぼだ、ということをよくPRしており
ますけれども、開園式などではしております。そうすると、すぐに問い合わせ等々がある
と思います。これはいちばんいいのはテレビだと思うのですけれども。マスコミのうちの
テレビがいちばん早いのではないかなと思います。そういう意味で、観光型農業の方が、
これからいかに皆さんが、これからより一層、沼田のおいしいものを外部の人に提供した
り、安心なものを外部の人に提供して、「沼田市はいいまちなのだよ、いいものが採れま
すよ」というような感じでこれからやっていくのがいいのではないかと思うわけでござい
ます。
それで、各農園等々で、おそらく受け入れの面で格差が出てきていると思うのですよね。
中には、昨年よりはうちは忙しかったよと。中には、昨年よりどうも人が来なかったとい
うような農園等々もあると思います。それは色々あると思いますけれども、やはり来て、
来場者の方に、農園の方が、打ち解けて沼田弁で話をすれば、いいところだな、などとい
う気にもなります。
そこで、市の方で、どういうことがそういうふうに応援できるか。さっきはPRの話を
しましたけれども、一つは、沼田にはラベンダーパーク、望郷の湯、しゃくなげの湯等が
ありますけれども。できれば無料券等を発行して、来場者に、来てくれた方にサービスで
やると。これは無料券といっても目に見えた経費は出ないわけで、品物をやるわけではわ
けですから、一人余分に風呂に入るだけの話で、一人余分にラベンダーのところを見る、
リフトに乗って行くだけの話ですから。そんなに地域としては損害というか、それはない
と思うので、その点に対して市長の方から、そんなような考えがあればお聞かせ願いたい
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員は常に、観光推進事業、交流事業に自らの実践も兼ねて活
躍をされておりまして、平素から敬意を表している立場にあるわけでございますけれども、
そういった諸々の人間関係等もあって、色々と情報収集されておられると思っております。
現実に今、観光農園の方々は、この利根沼田の中にあっても、特にこの沼田の方々が、先
駆的な役割を果たしてきたということは、歴史が示すとおりでございまして、今後も本市
の産業の中核として存在をしていくということはいうまでもございません。
そこで、色々な方法が考えられると思いますけれども、これはまったく内部で、行政的
に色々とすり合わせをしたりしているという経過はございませんけれども、いずれにせよ、
このネットワーク型の観光を追い求めていくためには、一つには、パスポート制度という
ようなことも一つの手法として考えられるのではないかというふうに思っております。そ
ういったものを講じて、それがあれば色々なところを回遊して廻れるというようなこと。
私自身も色々と行政経験がある中で、他市との経験も含んでおりまして、そういった意味
でいまおっしゃられるようなことを新しい試みとすれば、しゃくなげの湯がある、望郷の
湯がある、老神温泉もある、たんばらラベンダーパークもある、そういった拠点的な観光
施設と、そういった観光農業等々の連携を考えたときに、これが今言ったようなこと、一
つずつ、その場に行ったら印鑑を押してもらって点数が重なると無料券になるとか、ある
いはそうでなくて、最初から一括の、例えば物を買ってもらうことによって、どこにも行
くことによって回遊が自由になるとか、そういう方法を講じることによって、ネットワー
ク化が図られていくのではないかと思っております。これはあくまでも私自身の、私見の
域を出ておりません。今後、事務局に検討させるつもりであります。
◇16番(大島崇行君) ぜひその方向に向かってもらいたいと思います。今朝の新聞に
出ておりましたけれども、銀座の「ぐんまちゃん家」の話なのですけれども、そこに物産
担当の宮崎さんですか、やはり色々、ここの方は、四万温泉の温泉協会にいた人ですけれ
ども。この方が、四万を有名にさせたのは、マスコミを利用したり、活用したり、あるい
は人脈を訪ねてだんだん、だんだんやって、最後は、昨年NHKでドラマやりましたけれ
ども、朝ドラのひとつの場面の、ロケになった場所でありますけれども、そういう意味で
は、やはり人脈を使ったり、マスコミの活用でうまい沼田をPRするように、今後心がけ
てもらいたいと思います。
続きまして、グリーン・ツーリズムなのですけれども、今年で確か4回目の事業でござ
いますけれども、定住促進ということでございますけれども、どうも不動産の物件だとか、
あるいは今年は趣向を変えて、農産物、農作物の収穫等々の体験ということでやって、だ
いぶ効果が出ているようでございます。これは、全国的に皆さんそれぞれ地域の自治体が
努力してやっているわけだと思います。団塊の世代の誘致も、場所によってはだいぶ来て
いるらしいのですけれども、沼田はちょっと今のところあんまり効果は出ていないような
気がいたします。この点について市長、何か施策がありましたらよろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) ここに来てテレビ報道でも、田舎体験のことがよく出ておりま
すけれども、まったくそういう意味では、私どもの、いわゆる出番が来ているなと思って
おります。このチャンスを逃すということは、大変そういう意味では、私どものいわゆる
時機を見る目が敏でなかったということを指摘されるわけでございまして、ここのところ
は精力的にかかっていかなくてはなりません。そういった中で、今年も春、夏、これから
10月に稲刈り体験等行う。さらに12月には、餅つき等も予定されているわけでござい
ますけれども。一方におきましては、かつて新宿区のいわゆる安井先生にご指導いただい
てまいりましたけれども、いよいよ主催が、沼田市交流居住促進協議会になりますけれど
も、今月の21日に、まるごと沼田日帰り楽しみバスツアーということで、いよいよこの
色々な意味で、その先生とのご縁もございまして、新宿区を中心としたところからこちら
の方へ出向くということになりました。
具体的には、赤城北面の畑での体験。そして、昼食は、当奥利根のもち豚を使った食材。
そして、吹割の滝の見学、さらに、白沢におけるところの豚生産農家との交流等々用意を
いたしまして、食べるものと景観と環境というようなところをひとつのアウトラインとし
て、これらを進めるということになっております。他にもいくつかございますけれども、
一応特化したところはそういうところがございます。今年の10月になろうかと思います
が、これはあくまでも広域圏になりますけれども、いわゆる広域圏の研修会が持たれます。
みなかみで行うのでありますけれども、そのときに全国から数多くの方々が見えるのであ
りますが、見学コースは、私どもの方の、沼田を中心としたところのブロックがひとつ用
意されているのでありますが、問題は、講師の先生に菅原文太をお迎えすることになりま
した。これは、前々から色々と、どちらかというと労働団体筋の方から立ち上げてきた、
いわゆる農村と都市との交流の事業の一角の中に、結局、農協系統がかんだ形の中で団体
があるのでありますが、そこのところの顧問に、菅原文太とか加藤登紀子が入っておりま
すが、一応今回は、菅原文太を招くことになりました。そういうようなことで、今月もで
きればその関係のご挨拶もあるので、上京をして、色々と打ち合わせもしてくるつもりで
ございまするし、またこれらについては、実は地元のしかるべき筋の団体も結構係わって
いるところがありますので、ひとつのきっかけとなるのではないかと思っております。
いずれにいたしましても、地道な努力と同時に、大きなところでは、そういった著名な
人達を迎えての、インパクトのある行事も大事なのかなと思っております。
◇16番(大島崇行君) 今の話を聞けば、大変またこれも明るい話になるわけでござい
ますけれども。新宿の安井先生の力添えで、バスツアーが今度は沼田で組めるということ
でございます。これも先ほど私言いましたけれども、やはり幅広い人脈等々の関係で、よ
うやく沼田もこういう事業が、やっと目に見えて進んできたなというところでございます。
ぜひこのバスツアーが1回だけじゃなく、何回も続くように、ぜひ行政の方も成功する意
味で皆様方のご協力の方もよろしくお願いしたいと思います。
実は昨日も私の友達が来たわけでございますけれども、みやげとして帰るときに、いつ
も変な話、色々沼田に商品等がありますけれども、一番喜ぶのがやはり野菜ですね。なす、
きゅうり、とうもろこし、そういうものが一番喜ぶわけでございます。「これが一番のお
みやげだよ」と言っているわけでございます。これは沼田の、それぞれの農家の方のご努
力で、安心、安全、おいしい野菜を作っているわけでございます。そんな関係で、上之町
にJAの直売所がございますけれども、夏のお祭り、あるいはお盆で帰省したときに、ど
こで買っていいかわからない。スーパーで買うなら変な話、築地を通して来るのだから東
京のスーパーでも買えるわけでございますけれども。そういう意味で、せっかく上之町に
JAの場所があるのですから、あれをうまく連携して、お盆の時期、あるいはお祭り、色
々等々ありますけれども、夏休み中は大きく、もう少し踏み込んで、大きく野菜等販売で
きるような行政の方で指導をしてもらえればありがたいと思うわけでございますけれど
も、その件に関して市長お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 野菜の持ち味のことと同時に、地元農産品の振興のお話でござ
いますが、ちょっと整理してみたいと思います。昨日、たまたまテレビを見ていたら、あ
る著名な方が、レストラン経営をされておられまして、かなり東京でもって、非常に有数
なレストラン経営をされておられるわけでございます。すべてこだわりの農産品を直接経
営をして、そしてその場所に行って、例えばオクラであるとか、色々な野菜等々を自らが
がぶり食いをして、そしてこれはいい、悪いというようなことを判断をしながら連携を図
っているようでございまして、ベジタブルのサラダ等が某有名な芸能界の人間が食べてい
る姿が、レストランの、東京のところで映し出されておりました。やはり私どもが、都市
の方々に訴えるのは、やはり素朴な人間味というのが非常に重要なポイントとなってまい
りまして、この素朴な、人間味のないところに都心の方々に訴えるものはないのではない
かというふうに思っております。そこに農家の方々の魅力があるのではないかというふう
に思っておりますので、そういった意味で、ある意味においては、価値観等の区別化、差
別化をしっかりする形の中で、私どもの方は、東京は、これはある意味においてはこれは
仮称でありますが、銀座を中心としたような、そういう価値観の流れから一線を画して、
やはりそういった素朴な持ち味を生かしていくことによって、向こう側の人も実は魅力を
感じる。同じようなことをやっていると、魅力は全然感じておらないということが昨日も
克明にわかったわけでございますが、そういうようなことをまずしっかりと押えると。
そうしたことをしっかりと押える形の中で、今言うJAの上之町の話が出ましたけれど
も、当然それはしゃくなげの湯、あるいはまた望郷の湯にもご案内のとおり直売的なとこ
ろはございます。そういったところについては、やっぱり今後、かなり意を用いていくと
いうことは、地元の食材を特化した形の中で、特性化していく意味では大変重要なポイン
トになっていくのではないかというふうに思っておりますので、ご理解を賜りたいと思い
ます。
◇16番(大島崇行君) ぜひですね、沼田市はおいしい産物があるわけでございますか
ら、ぜひそういう方向で進んでもらいたいと思います。今の市長の話を聞けば、農家の方
も力強く、これからは一生懸命やるぞと。街なかの方にもそういう話がいくように努力し
てもらいたいと思います。
今、原油高で、先ほどもちょっとふれたのですけれども、今農業に使用する軽油の課税
の免税を、8月1日に確か運用方法が変わったと思うのですよね。この新しい免税、軽油
制度の運用について、他市、他町、他村においては、もうすでに説明会をしているという
ことでございます。広報等で周知しているということでございますけれども、沼田市は、
まだその辺がないようで、いく人かの農家の方に聞かれたのですけれども。もしその辺、
市長わかりましたら。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、これの問題は、前からちょっと私自身も関心を持ってい
たというか、これはなと思いながら受け止めておりました。と申しますのは、先般、JA
が大きな大会を持っております。これは、やっぱりハウス農家等が、非常にそういう厳し
い状況があるということと同時に、トラクター関係の問題もあると。あるいはまた、いわ
ゆる先々においては、私自身もご案内のとおり、群馬県の果樹、野菜、いちご、あるいは
また花の、園芸生産者の会の会長もしている関係から、来月の最初の日に、そういったこ
とを受けて、色々と関係部局に運動展開するつもりでございます。今の議員のご質問の関
係につきましては、例えば仮に、軽油引取税関係の問題であるとすると、道路特定財源と
の関係等も出てまいります。そういった形の中で、いわゆるそこの部分をどういうふうに
フォローアップするのかということについては、今後、関係機関に色々と話を聞く中で検
討を加えていかなくてはいけないなと思っております。いずれにいたしましても、道路特
定財源の中に軽油引取税が32円ほど入っているのですね。これらの関係もございますの
で、議員がおっしゃっているのは、これとはまた別途なところでもって、そこのところを
応援していくというようなことの内容なのかどうかというが、ちょっと私にもまだ仄聞が
できておりません。ただ大変重要なご発言でございますので、しっかりと受け止めてまい
りたいと思います。
◇16番(大島崇行君) 私は誰にこれを聞いたかというと、ある農家の方なのですけれ
ども、この間、ある場所で言われたのですけれども、この件に関して、市長、今言ったよ
うに園芸協会の会長ですからね、これはいちばん関係する所管だと思うのですよ。それで
どうも、農協の方に、JAの方に行ったら、ちょっと沼田市の方が、ちょっと今あまり積
極的ではないのだよということを聞いたもので、それでこれを聞いたわけです。今市長、
これは重要な問題だからやりますと。税金が32円確かかかっているわけですね。これが
色々の、私もちょっと勉強不足、この間、聞いたばかりで、もう少し調べてくればよかっ
たのですけれども、運用方法だとか、制度等があるので、ぜひ市長よく研究して、検討し
て進めてもらいたいと思います。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 一応整理しなければならないのは、本問題が、この軽油引取税
の筋でいくと、実は、これは県税の範疇に入ってまいります。従いまして、市町村がどう
いうスタンスを取るかということについては、やっぱり県のところに入ってくる、いわゆ
ることになっている関係があるので、ここは慎重にしているわけでございます。ですから、
ご発言の趣旨はしっかり踏まえた形の中で、今後の対応に処してまいりたいと、こういう
ふうに思っております。
◇16番(大島崇行君) 税金のことはわかっているんです。そういう説明会を他市はや
っているから、沼田市もよくその辺は検討をして、地域の農家の方に説明をしてください
よということです。そういうことですから、お願いします。
次の方にいきます。森林の方にいきたいと思います。本市も、面積は約67パーセント
ですか、色々と森林等がありますけれども、それを今全然とは言いませんけれども、森林
が増えて、公益的機能、継続する意味でなかなか整備ができないということでございます。
これは前にも私質問したのですけれども、森林セラピーということで、欧米の方におきま
しては、これは保険対応だということでやっておるわけでございます。その当時、草津で、
これは草津は先進地でございまして、当時、黒岩美知子さんという方が、草津の温泉と森
林浴で、精神的な色々のものを治すということで、試行錯誤したり、試験的にテストパタ
ーン等もやったわけでございます。
それでこの間も、この上毛新聞9月3日ですか、森林セラピーで実験ということも出て
おります。これは、森林セラピー基地ということで、この事業は、2005年から国土緑
化推進機構が取り組み、これまで全国各地35箇所で認定されていることでございます。
こうやって沼田などの場合も、老神温泉等々もございます。宿泊の面も大丈夫でございま
す。そして、これだけの宝があるわけでございますから、これをいかに、沼田がこれを申
し込んだのかどうかわかりませんよ。東京のNPO法人でやっていることでございますけ
れども。もう2年前に、そういうことを草津がやっているのだから沼田も早く整備した方
がいいのではないですかということを確か質問した覚えがございます。そういう意味で今
後、この件に関して沼田市がうまく森林整備をして、こういう森林セラピーの基地という
ことで立ち上げてもらいたいのですけれども。この件に関して市長、ご答弁お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 今のこの全体の流れが、やはり私どもがご案内のとおり、なか
なか東京都下のように、いわゆる都市的な集積力を高く持たせるということが、全体から
見ると非常に難しいということは言うまでもありません。もうすでに東京のような野心的
なところは、屋上緑化をどんどん進めておりまして、そして、その屋上で、結局、農産物
を作るとか、あるいはまた庭園を作ったりして、非常に野心的にやってまいります。私ど
もの立場からいたしますると、東京でそういうことなどしないで、できるだけそういう楽
しみは田舎に持ち寄ってくださいということで申し上げてきているし、また申し上げてい
るところでございます。ただそういったことであったとしても、こちら側にその受け入れ
態勢がなければ、やはり東京都下のようなところでは、なかなか冴えている方が多いから、
結局、そういうふうな形でもってぐいぐい、ぐいぐい前に出てくるので、そういう意味で
私どもは、忸怩たるところがたくさんございます。
ただいま、議員が話の中の事業を展開していくということについては、何ら私どもも議
員のご提案の趣旨をよく理解できます。ただ問題は、どうしてもそれには間伐等が伴って
まいりまして、山の持ち主がおります。現在の山の木を切り出していっても、なかなか市
場で、切り出して打って出ると赤字になるような客観状況もあったりして、そこが非常に
厳しい。これはやっぱりどうしても、公の手立ての後押しがないとどうしても難しいので
すね。そういうようなこともあって、ヨーロッパ等は、デカップリングのような所得補償
制度をしっかり設けているのですが、わが国においてはそこまでいっておりません。しか
し、そうかと言ったって、地域のそういった良さというものを特化して出していくという
ことは大変重要なことでございます。まもなく来年、再来年のうちには全国育樹際がくる
わけでございますから、当然、環境を基軸とした、外に対するアプローチは当然のことで
ございますので、色々と議員、深いところで研究をされておられるようでございますので、
また色々と教えてもいただきたいと思うし、私どもも十二分にまた検討を重ねていきたい
と思っております。
◇16番(大島崇行君) 今の話の内容ですと、本当に都会の方は受け入れる方の土俵が
なければ、いくら言っても来るわけないので、やはりその辺も整備して、今後、宝がいっ
ぱいあるわけですからね、すばらしい自然、森林があるわけですから、ぜひいい方向に持
っていくようにお願いするわけでございます。
今年も、だいぶ熊が出没しているようでございます。この緩衝地帯の整備等が遅れてい
るわけで、こういう形になっているのかなと思います。また、温暖化の問題等もございま
す。その辺うまく観光とリンクして、森林の整備をして、今も市長から話がありましたけ
れども、森林文化都市にふさわしいまちを目指してもらいたいと思います。
この件で昨年、環境税の創設ということで意見書を県に提出したわけでございますけれ
ども、県の方にも、そういう環境税の方をぜひ早急に取り上げてもらってですね、そうい
う面で少しでも、こういう地域の方で税金で回してもらえばそれを使うというように整備
ができるわけでございます。
県の企業にアンケートをとったら、半数の企業がこの森林整備には興味を持っていると
いうことでございます。県は、2012年までに300ヘクを貸し出して、前向きな企業
というのですか、関心を持っている企業にはぜひ整備をしてくださいよということで、県
の林政課ではそういうことを言っているわけでございます。新聞に出ておりますが、企業
の森林整備ということで、これは上毛新聞の7月6日ですか、出ておるわけでございます。
先ほども確かに、伐採したり、間伐すると材木が出るわけでございますけれども、それが
価値がない、出せば赤字になる。これはもうわかっているわけでございます。それならそ
れで、今日ここを間伐したから、無料でやるから、そこ取りにきてくださいよくらい言え
ば、市民だってログハウス作る人もいるし、ああそうだ、そういうのがあれば土手を整備
しようかとか、色々利活用の方法があると思うので、その辺も、そのような形でPR、あ
るいは周知すれば、その辺も少しは解決するのではないかと思うわけでございます。
続いて、林業の振興で、活用できるということで、これは子供を使って交流事業をする
わけでございますけれども、名前は、「収穫旅行」。修学旅行というのは、学校の終わり
に一つの行事としてやるわけでございます。それを沼田版で、収穫旅行と銘打って、みん
な夏休みは海に行ったり、そんな話ばっかありますけれども、これはやっぱり宿泊の面で
は、南郷小学校の跡地を宿泊したり、温泉は、あそこはしゃくなげの湯がございます。芋
掘りをしたり、新鮮な野菜を食べたり、次の日は、森林浴等で、また、森林浴になります
けれども、散策したり、昆虫の観察をしたり、鳥のさえずりを聞いたり、自分にとっても
すべて癒しを収穫する、おいしい食べ物も収穫する。自然の体験も収穫するということで、
これは収穫旅行ということを銘打ってやれば、これはまた、よそにはこういう施策はない
と思うのですけれども、そのような形で沼田はどうしても森林等があるので、そういうの
を利用するというか、活用して、いかに沼田に来てもらうということを考えているのです
けれども、その点に対して市長どうお考えですか。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、昨年から、できるだけもう交流は促進すべき
だということで、特化した形の中で色々と努力を進めてまいりました。その一つが、県内
の太田市、あるいは館林に見られています。東京都下では、先ほど申し上げましたように、
新宿区であるとか、板橋区がございます。特に、太田の関係につきましては、昨年の秋に
ジュニアオーケストラがまいりまして、老神温泉に宿泊して、研修して、それを発表する
と。教育委員会がそれを受けて、地元の子供たちもそこで頑張って発表して大成功に終わ
ったわけです。今年もこれの延長の中で10月に行われるというようなことで、2回目に
なったわけでございます。これも必ず大成功に収束をされるであろうというふうに確信を
しております。やっぱり議員、何でもそうですけれども、そういった歴史的な経過がある
と、徐々にそういう方向のものが見えてくると思うのです。と申しますのは、今年も8月
のお祭りのときにも、太田のネーチャーキッズの方がまいりまして、大変雨にたたられて
しまったのでありますが、議長のお計らいもあったりして、色々とお祭りの、要するに倉
内の祭典事務所等で意見交換をする場面がございました。宿泊したのは池田の某所になり
ますが、これは大自然を生かしたところになっております。
従いまして、そういうようなことで、地道ではあるけれども、一つずつ進めていくこと
によって、例えばこれが、だんだん、だんだん高揚していけば、例えば仮に県内にあって
は、非常に太田のように周辺に森のないところにあっては、収穫旅行というようなことを、
今度、太田の首長も来るそうでありますので、普段も色々とすぐにしゃべれる関係ですが、
こういうこともどうですかと言えば、「それはおもしろい、研究してみようではないか」
という話にも連動してくるのではないか。あるいはまた、新宿の方の関係等についても、
ご案内のとおりすでにもう「ふらっと」の方に本市の食材が行っておりまするし、あるい
はまた安井先生も9月には見えられるということでありますから、一応予定とすると来る
ということになっておりますので、そういったところにそういった話をして、滲み出しの
ような形、つまりガサッと頭ごなしじゃなくて、滲み出すような形で出てくると、今議員
が言う、収穫旅行は、修学旅行の掛け合わせみたいな形で、何か非常に個性的で、いい戦
略が立てられるかなというふうに受け止めております。いずれにいたしましても、大変結
構なことではないかと思っております。
◇16番(大島崇行君) もうひとつ言うのを忘れてしまったのですけれども、埼玉の塾
の人と私友達なのですけれども、その方に聞いたのですけれども、沼田は私は好きでよく
来るのですけれども、ここで、塾の合宿をしたいという話をこの間、聞いたのです。塾で、
今そういうの埼玉だとか、東京はみなやっているのだそうですね。1日で7,000円く
らい、3日ぐらいで。ぜひ沼田はいい場所だということで、じゃあ私は、それじゃあどこ
か宿泊は、1日体験として迦葉山で座禅組んでも子供などはいいんじゃないんかいと言っ
たら、ああそれはいいのですねというので、この学習塾の夏期の行事として、今那須高原、
栃木にありますよね、あそこはかつては大学生が運動の合宿所だった。それがちょっとこ
このところ運動のあれが落ち込んでしまったので、学習塾の子供たちをあそこで今呼び寄
せてそういう事業をやっているのです。そういうこともあるので、是非、市長ね、これは
遅れをとらないように。
市長は、群馬県だっていちばんすばらしい人脈を持っている力のある市長だと思ってい
ますから、ぜひその辺は、肝に銘じてこの事業を進めれば、必ず沼田市にとってはいい方
向を見いだすのではないかと思います。その点について、最後、もうひとつお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 前段の収穫旅行を基調としたような形の中での、そういった塾
対応、あるいはまた小中学生との交流対応、あるいはまた、ことによれば高校生関係も含
めてそうですが、いよいよここまで来ると、私どもの方もできるだけ、何かのご視察には
新宿や板橋にも行ってもらいたいし、勿論、県内であれば太田やそういうところにも行っ
てもらいたいし、今度は逆に、彼らが視察するには、北関東から来るときは、ぜひ私ども
のところを使ってもらいたいというようなことで、やっぱりご案内のとおり、人間という
のは顔を合わせて、しゃべって、そして情が移ってくるとそういうような形が、先ほど言
うように滲み出しのように盛り上がってくると思います。
従いまして、今おっしゃったことについては、前段の収穫旅行的なところに基調を置い
た形の中で、そして合宿というようなことについてはやはり考えていくのが賢明なのかな
と思っております。
ご案内のとおり池田の玉原高原に、東京大学の理数の方々の勉強する場所ができたわけ
でございます。これもどこに理由があったかというと、すでにヨーロッパでは、ドイツの
南側、つまり、ものすごい黒い森と言われているような所があるのですね。そういった静
寂な所でないと、理数系の力は上がらないのだということを、兼ねてから東京大学のそう
いった筋にあったそうでありまして、それが今回、かつて地元の営林局長をしてきた福田
さんとの関係もあって、うまくつながっていったという経過がございます。この方は現在、
林野庁の林野部長をされておりますけれども。そういうようなことで、都心にないものを
我々が訴えていけば、やっぱりそこのところに価値観の区別化、差別化がございますから、
どうしても私どもにないものを相手に求めるし、向こう側にないものは我々が出してあげ
るというようなことでもってこれからの事業を進めていくということが大事なのではない
かと思っております。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前10時58分休憩
─────────────────────────────
午前11時14分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇16番(大島崇行君) それでは次に入りたいと思います。
商店街の整備、グリーンベル21についての問題でございますが、この間、5日の日に、
同僚議員それぞれ4人の皆様が、活性化とあるいは庁舎の移転、利活用、商業ビルとして
の利活用、都市開発60パーセントを出している株主の責任だとか、検討委員会の進め方
とか、色々議論しておりますので、重複しないように質問したいと思います。
1点だけお聞きします。全協でも質問いたしましたが、報告書の最後の部分なのですけ
れども、結びの部分なのですけれども。これから幅広い市民のご意見等を聞いて、これか
ら検討していくということでございますけれども。私思うのですけれども、この間、9月
4日の朝でしたか、テレビばっか見ているので、テレビっ子みたいですけれども。銚子の
市立の病院の撤退の閉鎖の問題がテレビで放映されました。銚子議会では、小差で閉鎖と
いうことで可決されました。傍聴席から、市長に対して相当、人殺しだとか色々な罵声が
飛びました。市民の悲痛の叫びだと思うわけでございます。市民の生命を守る施設を閉鎖、
撤退するということは、これを決断するには相当の、市長は苦渋の選択ではなかったかな
と思うわけでございます。その後、市長は、財政がのしかかっているのでやむを得ず苦渋
の選択だということをインタビューしておりましたけれども。今回のこのグリーンベルに
対して、市長やはり私が思うのは、この結びの言葉のとおり、私はもらう、もらわないは
どっちでもいいのですけれども、ある程度方向性を出して、私はこの方向でやるのだとい
うことが、やはり私はひとつ欲しかった。市長の英断が必要ではないかなと思うわけでご
ざいます。そうすればこの問題はまた進展していきますけれども、ここでまたみな市民に
委ねるなどというと、また変な方向に行ってしまうのではないかと思いますけれども、市
長のご意見をお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 各議員の方々から本問題については熱心にご論議をいただいて
まいりました。私どもの立場からいたしましても、大変本問題を重くとらまえておりまし
て、ゆえにですね、皆さん方からすれば、若干はがゆいところがあろうかと思いますけれ
ども、慎重に進めさせていただいております。
やはり本問題は、この4月からの流れの中で、一応日程スケジュールを組みながら合意
形成を図っていくということを前提といたしまして展開をしております。従いまして、今
議会に多くの議員の方々からご質問をいただいております。先般も、懇談会でも多くのご
意見もいただいております。それらをひとつずつ色々と検証し、そしてまた更に多角的な
物の見方のとらまえ方をしながら、徐々に、徐々に絞り込んでまいりたいというふうに思
っております。
これは、やはり色々と分析をしてみると、非常に先々、どっちの方を選択しても、大変
難しい問題が招来してくるということが、勢い慎重にしております。従いまして、できる
だけ当初の予定を活性化させる形の中で、徐々に、徐々に絞り込んでまいりたいと思って
おります。
いずれにいたしましても、議員の熱心なご論議、今までも色々とご指摘もいただいてお
ります。しっかりそれを受け止めて、今後の対応に処してまいりたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) そこで、このグリーンベル21に対する問題、今市長は、本当
に色々難しいのだということでございますけれども。先日の議員の質問の、同僚議員の質
問の答弁ですね、3月末までに答えを出すということでございますけれども。これは当然
ながら、21年度の予算編成にかかる問題でございますので、遅くも12月末くらいまで
に方針を決めないと間に合わないと思うのですけれども。早急に市長が、3月末と言って
おりますけれども、それまでに大体方向性なりは出るわけですね。そうでないと予算があ
るわけでございますから。その辺について。
◇市長(星野已喜雄君) 5日の日にも同様のご質問がございましたけれども。常にやは
り行政は動いておりますから、そういうようなところも睨みながら、当然3月に明確にす
るという形の中で、言うならば、色々とその先々の関係等についても睨みながら対応を図
っていくということになろうかと思います。4月の1日以降の予算措置ということが、重
くのしかかってくれば、今議員のおっしゃっていることもこれ一方にあり。しかしよく考
えてみれば、その結論を出すのが3月の末日ということの流れを一貫して踏襲していくと
いう形の展開をすれば、これまた別の展開も考えられるわけでございます。それらの関係
等については、情勢判断をしっかり的確に見ながら対応を図ってまいりたいと思っており
ます。
しかし、5日の日にも同様なご質問が出ておりますので、しっかりとこれを受け止めて
対応を図ってまいりたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) 市長は、今度再選されて、圧倒的な市民の支持を得ているわけ
でございます。ぜひ早急に英断をして、その分、市民は市長に委ねているのですから。市
長がこっち通ってしまったからあれだよということはないと思うのですね。やっぱり市長
が、ここでやるぞというのを早急に方向を示してもらえば、我々もこうだよ、ああだよ、
という議論に入っていくわけですから。その点を踏まえてもう一度市長お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 大変問題が問題だけに、今一生懸命、議員の皆さん方からのご
指導をいただいたり、あるいは地区懇談会等開催してご意見をいただいたり、当然、私自
身も含めて一般質問が今日で終わります。決算の特別委員会がまもなく始まる経過の中で、
この2日間にわたっての一般質問のこと、あるいは決算特別委員会でのまた色々なご論議
があろうかと思います。それらを踏まえながら、内部でも相当精査をしていくという、そ
ういう流れも今月になろうかと思っておりますので、よろしくご理解のほどをお願いした
いと思います。
◇16番(大島崇行君) それでは、次の質問に入ります。農工団地の進入路の拡幅の問
題でございます。これはもう私、3回か4回しているわけでございます。あそこは、ナシ
ョナルさんが、テクノパルの跡地に行って、今、工業生産しているわけでございますけれ
ども。別に俺はナショナルさんから一銭もらったわけではないですけれども。農工団地と
して、企業団地として、あそこはいかに整備して、使いやすいようにするかということで
ございます。ナショナルさんは、ご承知の通り沼田の工業生産高の約900億があるわけ
ですね。それの3分の1、300億近くをナショナルさんでやっているわけでございます。
フロアを作れば生産高日本一の工場があるわけですね。日本一でございまして、従業員の
数は450、その他、協力会社10数社あるわけでございます。色々の問題で事業税、あ
るいは固定資産税、市民の市民税等々を考える場合ですね、グリーンベルで色々4,20
0万の固定資産税等、これも大事だと思いますけれども。ナショナルさんが、もし仮に、
撤退のことは私よく言うのですけれども。利便性が悪くて、今あそこはこういうご時勢で
すから、一日生産も少ないわけです。本来なら2万坪生産するわけですね、あそこは。2
万坪をトラックで今度は運び出そうとすると、1台のトラックに500坪、5掛ける4で
20で、40台の車が出ていくわけ。仮に生産がフル回転した場合。出れば入る、その他、
ミサワさん等ありますけれども。何だかんだ100台近くの車があそこを出るわけです。
今4メートルちょっとしかないわけですけれども。事故がないからいいけれども。ただあ
れだけの工業団地でございますから、ぜひあの辺をもう少し整備を、いつも答弁が土木と
あれだということでございますけれども。先行投資じゃないですけれども、すればナショ
ナルさんがいる工場なら、じゃあ私たちも行きましょうかとかいうような流れも出てくる
かと思います。
ただ、今本当に心配なのは、ホームページに出ているから、これは嘘ではないからいい
のですけれども。松下電工が太田の新田に工場があるのです。そこは、松下電工がシステ
ムキッチンを今作っているのですけれども、あそこは5万坪ある。そのうち1万坪、工場
でシステムキッチンを作っているわけです。それで、4万坪のところは、前は何を作って
いたかわからないですけれども撤退してしまったのですね、電工さんが。今このホームペ
ージがありますから、見れば出ていますけれども。これからどんどん住宅の需要も少なく
なるだろうということで、少子化、あるいはアメリカの住宅問題等々で少なくなっている
から、逆に閉鎖をしていくわけです。太田のここだって12月末で閉鎖予定と書いてある
のです。これは真岡の方へ行くらしいのです。全国のそういうところで今みんな整理、統
合しているわけですね。それがもしですよ、あそこの所が利便性が悪ければ、そんなこと
言っては悪いですけれども、大阪商人ですから、ああじゃあ、ソロバン弾いて、そんなに
採算性が合わないなら、じゃあ太田、新田がいいなあ。合計するとちょうど上下合わせて
5万坪だと思うのですよね。それじゃあそこに行くか。北関東道路もできたし、なんてな
った場合には、これは大変なことになるので、是非その辺について、市長、どのような考
えでいるか、本当に道路が開くのは容易じゃあないと思いますけれども。その辺について
お伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
ナショナル建材が本市の中枢をなす、いわゆる企業であることは議員がご説明されてい
るとおりでございまして、いつもナショナル建材さんに対しましては感謝を申し上げてい
る立場でございます。本道路問題は、ご案内のとおり県道富士山横塚線の関係でございま
すけれども、ご承知のとおり国道120号から突き刺す南北の道路が開いた。そして、県
道富士山横塚線の本線があるというようなことから、非常に現在の道路の部分が、言うな
れば、別の方の道路に比するときに、やはりこの狭いことが否めないのは事実でございま
す。従いまして、当然、現道が県道であるからして、やはり群馬県土木事務所に、これら
のことについて働きかけをしてきているという経過がございます。そういうようなことの
中で、何とかお世話になりたいということでありますが、ここも色々な歴史的な経過があ
るらしくて、なかなかデリケートの問題もなくはございません。
そういうようなことから、どうしても調整が、いうなれば大変難しい状況にもあります。
しかし、ご案内のとおりナショナル建材さんやミサワホーム、あるいは葬祭業務を行って
いるところもあったりして、本道路が大変重要であるということは論を待たないのでござ
いまして、今後引き続き努力をしてまいりたいというふうに思っております。
同時に、何か別の方法があるのか、ないのかというふうなことも思量しながら考えてい
く必要があるのかなというふうに受け止めているわけでございます。
◇16番(大島崇行君) 色々の難しい問題等もあるという答弁でございますけれども、
企業誘致、企業誘致ということを各自治体やっているわけでございますけれども、この沼
田市の推進ですか、委員においてやっているわけでございますけれども、どうもここのと
ころずっと企業の誘致ということでやっていても全然企業は来ないということで、変な話、
お先真っ暗みたいな話なのですけれども、ただ心配なのは、既存の企業が撤退しないよう
に、逆にぜひ沼田に残ってください、いてくださいよということをしないと、じゃあ先の
話、利便性が悪かったり、そんなに色々言っても道路一つ開けられないのでは、利便性の
いい便利な所に行ってしまうよと。土俵のしっかりしたところに行ってしまいますよとい
うこともあり得るのです。
だから、そういうことを考えると、他に色々企業はありますけれども、前も質問いたし
ましたけれども、藤森さんのところもまだ広げる予定もあるのだそうです。前回のときも
市長に言って、挨拶、顔を出した方がいいのではないですかと言ったのですけれども、そ
の後、市長、行ったかどうかそれはわかりませんけれども、ぜひですね、既存の、せっか
く来ている企業が撤退しないように、行政の方もぜひ、しつこいほど年中言って、それも
ひとつは企業誘致の反対ですけれども。既存の企業が撤退しないような運動と言ってはお
かしいのですけれども。それも他市ではやっているところもありますよ。それについてお
伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 人間の道義として、家にあるものをしっかりと守って、そして
新しい人を迎え入れるということが道義の流れかと思います。従いまして、現在、頑張っ
ていただいている企業が、これからも発展していっていただくということが、行政の大き
な課題でもありますので、議員のご指摘されているということについては、全く異論をは
さむ余地はありません。できるだけ質問の趣旨に添えるように、今後も努力してまいりた
いというふうに思っております。
◇16番(大島崇行君) ぜひそういう方向で進んでいただきたいと思います。時間もな
いので次に行きますけれども。都市と観光の推進ということでございますけれども、これ
は私も仕事柄、市長とよく行き合って、向こうの新宿、あるいは首都圏等の方に行くわけ
でございますけれども。これはよく、準市民のことははじめとして、在京沼高、沼女の方
は、相当ご協力してもらっているわけですね。これがあるからやっとここまできたという
ことでございます。その在京の方は、沼田を思って少しでも沼田が良くなければというこ
とでやっているわけでございます。それに対して、もう少し在京の方に対して、市長の方
で何かございましたら一言。
◇市長(星野已喜雄君) 全く議員のお話のとおり、沼高、沼女、在京同窓会の方々の活
躍は頭の下がる思いでございます。同時にその方々が、上毛クラブの関係だとか、あるい
はまた、新宿区の区長さんとのご縁、あるいはまた、群馬の物産の拠点の場所等について
も、色々な意味で側面的な応援をしていただいております。勿論、準市民交流会のときに
も大変来ていただいて感謝をしております。なかなか今までそういうことが熟成してこな
かったというか、ここはもうチャンスだと思っておりますので、厳しい予算状況でありま
すが、一つには、どういう方法がいいかわかりませんけれども、そういった東京都下等で
活躍している人達の円卓会議みたいなものがあったらいいなというふうに思ったり、同時
に、今まで色々な方が講演に来ているのですよね。大変有名な方が講演に来ているのです。
非常に縁のある人では、やはり本市の、利根の千鳥の出身の、ご案内のとおり大変有名な
児童文学の先生もこれあり。勿論、先ほど申し上げた新宿の区長さんも本市の出身でもご
ざいます。またこの節、津田塾の星野あい先生も論評がずっと載っておりましたけれども、
津田塾も大きく遡ればそういう流れがあって、たまたま南原 繁という東京大学の総長、
戦後おられた方がおりますが、この方の奥さんが、実は星野家の方でございまして、つい
最近でも、お孫さんにあたる方が、地域を訪問に来ていただいているという経過もあるよ
うでございます。
そういった非常に本市縁の著名な方々の筋が一方にあり、勿論、生方たつゑ先生のお嬢
様の美智子先生もそういうふうな形になると思います。同時に、講演に来ていただいてい
る方がいるのですね。これを私は、講演をいつも作り上げる教育委員会にも、福祉関係に
も、その人達を、講演が終わったらそこで終わりにするなということを常に言っているの
です。と申しますのは、縁があって来てくれたわけだから、やはり次の付き合いをしてい
った方がいいのですよね。そこで当然出てくるのが、やっぱり本市縁のそういった著名な
方々が、東京都下含めて色々な場面で活躍しているので、ある程度セレクトした形の中で、
親善大使的な役割を果たすような方をやっぱり今後作り上げていく必要があるのではない
か。こういうふうに実は思うのです。
たまたまこの間、21世紀の森で、由紀さおりさんと宇崎竜童さんがきてくれましたが、
由紀さおりさんが言っておりましたけれども、こんなにすばらしいお客さんのコンサート
は初めてだそうです。宇崎竜童さんにしてみると、今回で3回目で、今年の10月にも、
お茶の水の方であるイベントがあるわけでありますが、機会があったら来てくださいとい
うお話もありました。何かできることがあったら言ってくださいというお話も伺っており
ます。
ですから、そういうような方々の表舞台で頑張っている人達の部分の方々も含めて、そ
このところを整理して、地元の活性化のためにお力をいただきたいと。前段申し上げまし
た菅原文太先生なども同じことなのですけれども、そういうようなことの考え方を今持っ
ているところであります。
◇16番(大島崇行君) 今の答弁の中に、いかに沼田を売り出すか。また思ってもらう
かということを、親善大使の話もありました。もう一つ観光特使、そのような形を他の市
ではやっているようでございます。三浦市で、町のセールス好調などという声があります
けれども、これは市が、株式会社三浦市ということで、営業マンとしてやっているわけで
ございます。職員が。そのくらい思い切った施策をして、市長は、少しでもこの市のため
にということで、行政云々など抜いて営業になってしまっているのですね。そのくらい市
のために職員を使って努力しているという場所があるわけでございます。これは三浦市な
のですけれども。ぜひ沼田もね、そういう形をして、少しでも活気ある、活性化ある、元
気ある沼田にしてもらいたいと思います。
残り時間4分ということで、今教育長を見たら、教育長が、おれに質問しないのかとい
うような顔をしたので、そろそろ、もう一つあったのですけれども、時間ないのでそっち
に入りたいと思います。
さっき答弁の中で、あそこは、今の、現状のプールの西側なのですけれども、排水問題
とか、あるいは立木等がありまして、台風のときなどは、強い風だとこっちの風が下から
吹き上げてプールが使えないような状況もあります。そういうことを加味したり、あるい
は校舎の北側というのですか、裏側。これは今後の話ですけれども、そういう場所もあり
ますよということでございます。幼稚園等のこっちの駐車場も確保したわけでございます
から。それぞれ今後ですね、色々の方向を、地域の方と色々、地域には整備委員会等々ご
ざいます。学校と地域と十分検討して、後でこうだった、ああだったということのないよ
うにしてもらいたいと思います。
さき、校庭拡張ですね、ようやく100メートル取れる状態になりました。おそらくこ
れは、数字的なことはわかりませんけれども。升形の規模として、校庭はいちばん狭い校
庭でございます。地域的に南側は広げられないので、どうしても西側なりを広げるのでや
ると思うんですけれども、プールの移転等で大変色々難しい問題が出てくると思います。
金のかかることでございます。ぜひこれは前向きの姿勢で、子供の体育教育の一貫でござ
いますので、よろしくご検討をお願いする次第でございます。その件に関して1点お願い
します。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
先ほどご答弁申し上げた、総括的にはそういうことでございますけれども、ご案内のと
おり升形は、伝統ある、先ほどのご質問の中でも出てまいりましたけれども、升形発祥の
地で100年の記念碑が移転するということで、色々現状できる範囲で知恵を使わせてい
ただいて、校庭拡張、または、校庭の有効利用というような観点から色々と対応させてい
ただいたわけでございます。ご案内のとおり、ああいう地形でありますので、じゃあ校庭
の裏側はどうなのだ、北側はどうなのだと、東側はどうなのだということでありますけれ
ども、伝統ある、沼田のある種、歴史のシンボルの地でもあります。そういうところに学
舎があるということは、大変な環境であるというふうにも言えます。しかしながら、児童
数等も勘案する中で、100メートルの直線コースが取れないというような窮屈な中で子
供たち頑張っているわけでございます。
なおプールが、ちょうどまた色々使いにくいというような事情があるようでございます。
幸い西側に若干の土地が確保してありますので、現在の記念碑の移転によって、若干校庭
が広まった部分と、それから現在、所有しておる西側の部分等をうまく連携させるような
形で、現在のところ校庭が拡張できればいいなというふうに考えております。プールの移
転等のレベルになりますと、若干色々と地形の問題、さらに財政的な問題等々難しい状況
があります。
今回のご要望も地域の心ある、また、リーダーの皆さん方の総意によってご要望にお応
えするというようなことで、若干の校庭拡張をさせていただいたわけでございます。また、
地域の皆さんの、学校を愛する地域の皆さんのご意見を伺いながら、ご相談申し上げなが
ら、なお、使うのは学校でありますので、学校長はじめ学校の要望等も伺いながら、今後、
どういう展開で校庭の有効利用、また拡張等に対応できるか、そんなことも色々と研究し
ていきたいというふうに考えております。以上でございます。
◇16番(大島崇行君) ぜひその方向で向かってもらいたいと思います。生徒も狭い中
でやっているわけでございます。かつては県大会にも、あの狭い、野球場とは言いません。
校庭で少年野球、県大会にも行った経過もございます。そういう意味では頑張っているわ
けでございます。沼田市の宝である子供の場所でございます。環境整備、ぜひよろしく前
向きでお願いします。今回ちょっと小石を投げた程度ですけれども、いずれ大きい石でパ
ッと。ぜひ頭に置いておいてください。
それでは次に、携帯のことでちょっとお聞きします。これは、この間、6月19日に、
升形の方で、地区懇で私も参加させて、講師に下田真理子先生が来て、携帯、インターネ
ットの危険性ということで説明を聞きました。それと今、議長さんの計らいで、群馬県の
議長会の主催で、議員研修会におきましても、参議院の先生で、ヤンキー先生で有名な義
家先生が講演の中で、携帯電話の怖さということも説明をいたしました。
この間、8月26日、またこれはテレビっ子みたいになってしまいますけれども。NH
Kで、夜の11時45分放映で、「子供と携帯社会の落とし穴」などということで、ちょ
うど見ていたのですけれども。本当に携帯は便利でございます。先ほどもありましたけれ
ども、色々メリット、デメリットありますけれども、この件に関して私が心配だったのは、
携帯で一番利用は何かと言ったら、目的は、メールが一番で次はカメラ、写真ですね。イ
ンターネット、そして肝心な通話がいちばん最後ということでございます。これは、今年
6月、青少年規制法で、悪質なサイトを排除する機能ということで、フィルタリングを、
これは無料で、ドコモショップでも、携帯を扱っているところでやっているそうでござい
ます。それと、昨日ちょうど、体育大会ですね、ドコモの横山さんと剣道会場で行き合っ
たのですけれども。そういうことがあれば私は是非、社員でも、私も行って、その地域で
も、学校でも、あるいは育成会でも行って、親によく私も説明をしますからという、力強
い答えを聞いたのですけれども。ぜひそういう面、今後、今学校も警察等々やっているら
しいですけれども、これは道徳の一つでございますので、ぜひ前向きに、この地域から携
帯電話を持たせるなとは言いませんけれども。全国的には、石川県などのある場所では持
たせないような運動をしておりますけれども、それはそんなわけにはいかないので、せっ
かくこういう普及している携帯でございますから、ぜひ、いい方向の利活用にするように、
ぜひ教育委員会等も、そういう業者ともうまく話し合って、親にも教育する、子供にも教
育するという考えで進んでもらいたいと思います。教育長一言、最後にお願いします。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
今ご質問の末尾にありました、親にも、子供にも、これは携帯の適正な使用等について
はキーワードになるかなと。親にも、子供にもということであります。そういう中におい
て、教育委員会や学校はどういう係わりを持っているかということであります。短絡的に
言えば家庭の問題と。それじゃあ子供たちは一日の大半をどこで勉強しているのかと言え
ば学校であります。文字通りしっかりと連携して、家庭には、家庭の責任上しっかりと教
育をしていただいて、そして今携帯電話、または会社、警察等関係の機関、皆さんと情報
交換、ご指導いただきながら、しっかりと指導していきたいというふうに考えております。
携帯電話会社の大きなメーカーの課長さんレベルの方が述べた記事がありましたけれど
も。これからはインターネット、携帯で、経済も、国際社会も生きていく。携帯を使えな
い人間は生きていけませんよということを言っております。若干、手前味噌のところもあ
るかなと思いますけれども。もうすでにそういう時代に入ってきているということであり
ます。ともすると、私は勿論でありますけれども、教育委員会、学校、家庭、このレベル
が、むしろ子供たちのレベルが先に進んでいるという状況もあるわけであります。遅れを
取らないように、しっかりと情報交換しながら、しっかりと勉強しながら、子供たちをし
っかり教育していきたいというふうに考えております。
以上であります。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、田村喜久子議員。2番。
〔2番 田村喜久子君登壇〕
◇2番(田村喜久子君) 通告に従い、一般質問いたします。
今回、私は、地球温暖化防止対策について、沼田インターから東の発展と地域の課題に
ついて、子育て支援について、人間教育のためにの4点について質問させていただきます。
はじめに、地球温暖化防止対策についてお伺いいたします。
市民の意識向上と具体的取り組みについて。エコ家計簿の推進についてですが、地球温
暖化防止対策、二酸化炭素CO2を削減し、地球温暖化を防いでいくことは、全人類的問
題であり、人類存続のため、未来の子孫のために必ず乗り越えなくてはならない最重要の
課題です。そんなことは誰でも知っているぐらい地球温暖化は叫ばれているのに、豊かさ、
便利さに慣れてしまった私達の生活を変革していくことは容易なことではないようです。
チームマイナス6パーセントに多くの自治体が参加しています。
今年7月に行われたG8、洞爺湖サミットにおいても、2050年までに今のCO2を
半減するクールアース50が確認されています。企業も、自治体も、心ある団体がCO2
削減の努力に挑戦し、積み重ねてきています。
沼田市におきましては、全庁的に取り組んでいる沼田市地球温暖化対策実行計画があり
ます。例えば、電気使用料を基準年度、平成17年に比較し、5パーセント以上削減する
基本方針の下、照明は、昼休みの消灯、窓口業務は除く。空調、冷房温度28°C、暖房
温度20°Cの厳守、OA機器待機電力消費防止のためACアダプターはコンセントプラ
グを抜く、支障のない機器のみ等と。小さな、毎日の心がけ、積み重ねの成果は確実に出
ていて、市職員の皆さんの努力に頭が下がります。
しかし、この努力は、なかなか市民の知るところではないように思います。沼田市地球
温暖化対策実行計画の計画策定目的の中に、「市が率先して取り組むことにより、市民や
事業者の地球温暖化問題への関心を喚起し」とあり、「温室効果ガス排出削減のための自
発的行動を促すための目的とします」とあります。環境省の、1人1日1キログラムCO
2削減チャレンジ宣言運動があります。
地球温暖化防止対策の市民への喚起、啓発、意識向上と具体的取り組みについて。エコ
家計簿の推進をしていくのが、市民レベルで、一家庭レベルで、CO2を具体的に、目に
見える数値として減らしていく運動であると思い、エコ家計簿の推進をしていただくこと
についてお伺いします。
次に、廃油の回収と利用の推進についてお伺いします。
廃油を回収し、バイオディーゼル燃料に精製し、利用することは県内、7から8市で取
り組まれています。また、先日の上毛新聞には、利根沼田県民局地球温暖化対策地域協議
会と小型バスを運行する業者4社と協力し、8月24日にBDFを活用した尾瀬入山口の
鳩待峠と片品村戸倉の駐車場間、約12キロの試験運行の開始式を行ったとあり、今後、
十分な量の確保に向けての取り組みが必要な旨がありました。
森林文化都市の沼田から尾瀬への自然保護の協力が、BDFを介してできるのではない
でしょうか。沼田市内では、今NPOボランティアセンターが核となり、市内9カ所で廃
油の回収を行っておりますが、市が後押しをすることで、回収の場所の拡大と環境の浄化
の推進になるのではないでしょうか。廃品回収の支援について、お考えをお聞かせくださ
い。
次に、使用済み携帯電話の回収についてお伺いします。
携帯電話には貴重な金属資源が含まれており、日本中の使い終わった携帯を集めると世
界有数の貴金属鉱山の埋蔵量に匹敵するといわれています。使用済み携帯電話は、記録の
保存として持っていたい人も多いと思いますが、いつしか忘れ去られ、放置されたままに
なっている携帯電話もたくさんあるのではないかと思います。
全国で買い換えなどで使用済みになる携帯電話が1年間に約5,000万台あるそうで
す。携帯電話が大切な資源であることを周知することで、今より回収、リサイクル率は進
むと思います。
そこで、携帯電話を捨ててはいけないものとして、ごみ分別案内に記載する、廃棄する
場合は購入したショップで処理することを促すなどを広報で周知することについてお伺い
します。
2点目は、沼田インターから東の発展と地域の課題について。市民生活の環境整備につ
いてお伺いします。
この10数年間に見る沼田インターから東方面120号線沿いの発展は著しいものがあ
ると思います。旧白沢村、旧利根村と合併するまでは、市のいちばん東端の地域でしたが、
今は市内でいちばん集客力のある場所に変化しているのではないでしょうか。
しかし、そのような多くの人の流れと多くの店の立地とは、全く反対に下水道の整備が
なく、あと何十年経ったらできるのもわからない状況であり、関東ローム層の粘土層の土
地は生活雑排水のために掘った浸透枡も、何年か後には詰まってしまう状態です。新たな
浸透枡を掘るにしても、合併浄化槽に移行するにしても、敷地の確保が困難な1軒、1軒
の状況があります。
また、細やかな排水路の整備がなくてはなりません。今の現状は、市当局もご存じのこ
とと思いますが、城堀川、滝坂川においては、河川内に排水パイプ等が多く見受けられま
すが、水質汚濁と悪臭の発生の原因となっております。近隣地域の沼田インター西側はも
とより、白沢町、利根町、上久屋町は、下水道網が確立されていることを思うと、なぜと
思うほどに取り残された地域になってしまっているのです。
手つかずにされているこの状況は、土の上の発展と対比して、土の下の整備の遅れは、
「森林文化都市 沼田」ではなくて、文化を引いた森林都市 沼田の久屋原、横塚、下久
屋です。汚水処理対策には、国土交通省の公共下水道、農林水産省の農業集落排水、環境
省の浄化槽がありますが、全体を合わせた汚水処理人口は、1億468万人で、日本の総
人口に対する普及率は82.4パーセントに達している。2006年度末とありました。
下久屋町、横塚町、久屋原町のこれからの発展は、沼田市の星ではないでしょうか。未来
への展望を込めて答えていただきたいと思います。
1、下水道について。2、合併浄化槽について。3、排水路について。4、滝坂川の整
備についてお伺いします。
3点目は、子育て支援について。安心、安全の出産のために妊産婦無料検診、全14回
拡大の取り組みについてお伺いします。昨年6月の議会で、妊産婦無料検診を5回に拡大
することを質問させていただきましたが、本年、20年度からは、無料検診5回が実施さ
れ、妊産婦の方、ご家族の方から大変に喜ばれています。ありがとうございました。
そして、いよいよ全14回、無料への拡大でありますが、すでに財政力のある東京23
区では実施されていますが、先日、8月23日の新聞各紙に、「分娩、妊婦検診を無料化、
厚労省表明」との見出しで、お金のことを全く心配しないで妊婦検診が受けられ、分娩費
用も出る対策を検討したいとあり、出産一時金については、妊産婦が病院にお金を支払う
のではなく、国から病院に自動的にお金が回る仕組みを考えたいとありました。
これから、14回の無料への財政措置が確定されたときには、来年4月からの実施をし
ていただくことについてお伺いします。
次に、マタニティマーク、車の後ろ窓に貼る形の配布についてですが、昨年6月の議会
で質問させていただきましたこのマタニティマークの無料ストラップが希望妊婦さんに本
年4月から配布されています。
群馬県は車社会ですから、このような車の後窓に貼る形のマタニティーマークが館林、
安中市、伊勢崎市で配布されています。妊娠中は、「お腹に赤ちゃんがいます」になりま
す。赤ちゃんが生まれてからは、「赤ちゃんが乗っています」になります。と裏表が利用
できる、単価も1枚80円です。車の後窓に貼る形のマタニティマークの配布についてお
伺いします。
次に、健やかな成長のために5歳児健診の導入についてですが、昨年9月に継いで質問
させていただきます。
県のモデル事業として平成19年から3カ年計画で行われている藤岡市と嬬恋村の検診
では、保健師、心理士などによる健診を行い、保護者に、日常生活での子供の行動や会話
の様子を問診で尋ねるほか、子供同士をグループにし、コミュニケーションのとり方や社
会性を見ることを行っています。
そして県は、健診で、障害の疑いのあった子供について、専門家や県発達障害支援セン
ターなどと協力し、治療体系や方法を検討すると2月28日の上毛新聞にありました。ま
た、各市町村が健診を導入するまでに早期治療体制を確立したい考えとありました。
県が、5歳児健診を導入していく方向が明らかであると見えます。健やかな成長のため
に、発達障害を早期に発見するために5歳児健診の導入についてお考えを伺います。
4点目の質問は、人間教育のために、母性、父性ある人に成長するために、高校生と幼
保、園児との交流についてです。今の子供たちは兄弟の人数が少なく、小さな弟妹の世話
をしたり、遊んであげたりする子守の経験をすることがなくなっています。
そして、子供重視の今の家庭は、子供が我慢をしたり、耐えたりすることが少なくなっ
ていると思います。常に親に守られて大きくなり、人生で初めて接する子供が自分の子供
であるという、若いお母さん、お父さんが増えていると聞きます。
また、毎日報道されている、親による幼児虐待の悲しい出来事も、子育ては、子供が可
愛いだけでなく、限りなく手間暇と忍耐と愛情が必要であることを知らないまま、経験し
ないまま親になっていることもあるのではないかと思います。
少年少女から、心と体が青年へと成長する高校生のときに、幼稚園児、保育園児と交流
することで、子供への接し方を学んだり、子供の無邪気な素直さや元気すぎる、止まるこ
とを知らないようなエネルギーの塊が子供であることを感じたり、そして、その子供達に
接することで、自分の中に温かい思いやりがあることを発見したりするのではないでしょ
うか。
人が成長していく過程において、小さな子供たちの面倒を見る、世話をする喜びを感じ
る体験を多く持つことが社会人となり、親となっていく人間形成に大切であると思います。
今回の質問は、高校生側に立った質問になり、所管外かとも思いましたが、沼田の大地
に育っていく子供たちのことですので、このような交流が盛んに行われてほしいと思い質
問いたしました。よろしくご答弁をお願いします。
特色ある高等教育の成果を推進のために、特色ある尾瀬高校の魅力をもっと市内外に発
信し、進学の推進をすることについてお伺いします。
今、県内外から注目を集め始めている尾瀬高校ですが、1996年、武尊高校から、全
国初の自然環境課を備え、尾瀬高校としてスタートして12年が経ち、今教育の特色が光
り出しているように思います。しかし、市内、郡内の他の高校と比べますと、尾瀬高校の
知名度は非常に低いと感じるのです。生徒は、教師に、このようなことを学びたいと言い、
教師は、生徒の心に寄り添いながら、生徒が本当の力が身につくように自然体験活動のプ
ログラムを進めている尾瀬高校の体験学習型の様々な取り組みを聞きますと、何か生き生
きとした、豊かな人間力を持った子供たちが育っていっているように感じます。
市内、郡内の小中学生、県内の小中学生、また、父兄の方々にもっと知ってもらう発信
をしていくべきと考えます。教育長のお考えをお聞かせください。
以上で1回目の質問といたします。各質問を真剣にさせていただきました。ご答弁をよ
ろしくお願いします。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後0時02分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの田村議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、地球温暖化防止対策について、市民意識向上と具体的取り組みについて、エコ家
計簿の推進についてでありますが、「エコ家計簿」、「環境家計簿」とも呼ばれており、家
庭での日常生活において省エネに関する行動をチェックシートで自己採点するもの、ある
程度の期間にわたって電気・ガス・水道などの使用量を記録して二酸化炭素の排出量を計
算するものなど、色々な形式があります。
いずれも日常生活における省エネへの貢献度やCO2の排出量をチェックすることによ
り、環境に優しいライフスタイルへの転換のきっかけを作り、併せて家計の節約にもつな
げようという取り組みであります。
この「環境家計簿」は、2006年に環境省が打ち出した考え方で、それに倣う形で市
町村でもホームページに記入様式等を掲載しているところもあります。
本市も参画しております群馬県地球温暖化対策連絡会議の本年度事業として、日常生活
での行動を10項目に分けて、3日間チェックしてもらい、CO2排出量がどのくらい削
減できたかを知る内容の「環境家計簿」を作成、配布し、環境に配慮する意識付けを図る
べく、市民の方々などに家計簿付けを呼びかけていく予定になっております。
次に、廃油の回収と利用の推進についてでありますが、現在、本市におきましては、市
民団体の方々が拠点を設けて廃食用油の回収を行い、回収した廃油は玉村町にありますN
PO法人に提供しております。そこの施設でバイオ・ディーゼル燃料(BDF)に精製さ
れて、軽油の代替燃料として各地で再生利用が図られております。
また、それ以前から、やはり市民団体の方々が廃食用油の再生利用として、石鹸作りに
も取り組んでおられます。
県内都市で廃食用油の回収を行政が実施しているのは、館林市と渋川市だけで、他は民
間団体が主体的に行っている状況であります。
当地域では利根沼田県民局地球温暖化対策地域協議会と地元運送事業者が協力して、B
DFを燃料とした尾瀬行きバスの試行運行が先月から始められておりますが、化石燃料の
使用削減とともに、資源リサイクルやごみ減量化に資するものでありますので、そうした
取り組みに対して行政としての関わり方を研究していきたいと考えております。
次に、使用済み携帯電話の回収についてでありますが、使用済み製品の回収とリサイク
ルを義務付ける「資源有効利用促進法」では、現在、自動車や家電、パソコンなどを対象
として実施されておりますが、携帯電話はこの法律の対象品目になっておりません。
しかしながら、携帯電話の部品には、金や銀を始め、チタンやパラジウムなど約20種
類もの希少金属、いわゆるレアメタルが使用されていることから、これらを回収して資源
のリサイクルを図るだけでなく、安定的な資源調達も図れるということで、既に携帯電話
等の事業者と製造メーカーによる「モバイル・リサイクル・ネットワーク」という自主回
収のシステムが構築されており、本年3月現在、全国約1万400店舗で回収が行われ、
一部の家電量販店やコンビニ等でも回収ボックスが設置されております。
使用済み携帯電話の回収に係る行政の関与につきましては、市の一般廃棄物処理計画に
おきまして、業界の自主回収システムによる処理を基本としておりますが、回収を促す広
報等については、今後対応して参りたいと考えております。
次に、沼田インターから東の発展と地域の課題について、市民生活の環境整備について、
下水道についてでありますが、下水道は、生活環境の改善、公共用水域の水質保全及び浸
水防除等を目的として行っていますが、旧沼田市では、昭和53年3月沼田市流域関連公
共下水道第1期事業計画として国の認可を受け事業着手し、平成17年3月に第1期事業
の最終変更認可を受け、認可区域面積は、汚水829ヘクタール、雨水657ヘクタール
となっております。
整備状況につきましては、汚水631ヘクタールで整備率76パーセント、雨水20ヘ
クタールで整備率3パーセントであります。下水道の整備につきましては、多額の費用と
長期の期間が必要でありますので、厳しい財政状況の中で市民の期待に応えていくために
は、効率的に事業を進めていきたいと考えております。また、下流からの整備が基本であ
り、その中で人口集中している未整備地区を優先として、地元要望を考慮し実施しており
ます。沼田インターから東の地域につきましては、現在の認可取得区域の整備の見通しが
ついた時点で判断したいと考えております。
次に、合併浄化槽についてでありますが、生活排水による公共用水域の水質汚濁を防止
するため、下水道法の認可区域以外の地域、農業集落排水施設が予定されていない地域及
び沼田市の生活排水処理計画において、生活排水対策を促進する必要があるとして指定す
る地域に対して、平成10年度より該当地域に対して合併処理浄化槽設置事業費補助金交
付要綱にて事業推進を図っております。沼田インターから東の地域につきましては、平成
13年度より合併処理浄化槽設置事業費補助金交付要綱の該当地域を変更いたしまして交
付しております。
次に、排水路についてでありますが、同地区は、汚水公共下水道が未整備のため、浄化
槽にて公衆衛生の向上と生活環境の改善を図っておりますが、浄化槽からの放流水を宅内
浸透枡で処理するには限界があるとの声がありますが、このことについては既設側溝への
接続に努めていただきたいと考えております。
また、新たな側溝整備につきましては、地区よりの要望により、現下の財政状況を勘案
しながら、緊急性、重要性などの観点で他事業との優先順位を考慮し対応したいと考えて
おります。
次に、滝坂川の整備についてでありますが、上流は白沢町上古語父地内佐馬之丞橋より、
下流は横塚町地内の一級河川滝坂川に流れ込むまでの普通河川区域が未整備であり、この
区域におきましては、両岸は高低差の大きい急な法面となっており、崩壊が発生している
箇所も少なくないことから、関係地区からも、さらに委員等からも質問をいただき、復旧
対策の要望が出されております。
この区域の現状把握を行うため、平成20年1月に測量を実施、その後調査研究を行い
ました。その結果、整備には多大な費用を要し、財政事情から市単独事業では困難な状況
にありましたので、県関係部局に打診したところ、治山事業での整備について検討をして
いただいているところであります。
次に、子育て支援について、安心安全の出産のために、妊産婦無料健診全14回無料へ
拡大の取り組みについてでありますが、妊娠中の健診につきましては、妊娠中の異常の有
無を早期に発見するとともに、必要に応じて適切な指導を受けることにより、母子の健康
保持増進を図るために重要であると考えております。
本市におきましては、健診の重要性に鑑み、妊娠・出産にかかる経済的不安を軽減し、
積極的な健診の受診を図るため、本年度より、従来の妊娠前半期1回、妊娠後半期1回の
計2回の健診費用の公費負担から妊娠週数に応じて5回の健診費用について公費負担とす
ることとし、拡充を図ったところであります。
ご質問の妊産婦健診全14回無料への拡大についてでありますが、母胎や胎児の健康保
持を図る上で健診を積極的に受診することは大切であると考えておりますが、全14回の
健診費用について公費負担とすることにつきましては、本年度、拡充していること、また、
現下の財政状況などを踏まえ、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。
次に、マタニティマークの配布についてでありますが、妊娠中、特に初期は赤ちゃんの
成長はもとより、お母さんの健康を維持するための大切な時期であり、とりわけ妊娠初期
は外見からは、妊婦であるかどうかわかりにくく、周囲の人達からの理解や協力が得られ
にくいことなどから、妊産婦がマタニティマークを身に付けることにより周囲の人達から
の配慮を受け入れやすくし、妊産婦にやさしい環境づくりを行い、安心して子どもを産み
育てられる社会を構築しようとするものであります。
本市においては、この考えに基づき本年度より、母子手帳交付時に希望者にマタニティ
マーク入りのキーホルダーを配布するとともに、市の施設や駅などの公共施設及び市内の
スーパーなどにマタニティマーク入りポスターの掲示をお願いし、市民に対し周知、理解
の浸透を図っているところであります。
ご質問の車の後窓に貼る形のマタニティマークの配布につきましては、現在配布してい
るマタニティマークを受け取らない妊婦さんもおられること、また、この取り組みは周囲
の人たちに理解や協力が得られることが大切であり、地道ではありますが継続的に進める
ことが重要であると考えておりますので、現在、行っていることの効果等の検証を含め、
今後、研究してまいりたいと考えております。
次に、健やかな成長のために、5歳児健診導入についてでありますが、5歳児健診につ
きましては、3歳児健診では発見しにくい軽い発達の遅れが5歳前後の急激に言葉が発達
する時期に保育所や幼稚園などの集団の中で、一人遊びが多い、自分勝手な行動が多いな
どの発達障害が現れやすいことから、3歳児健診以降、小学校就学前までの間に5歳児健
診あるいは発達相談を行うことが必要であると考えております。
また、就学前ということから、保護者においても小学校入学に向け不安が増す時期でも
あり、このような発達につまづきのある幼児の保護者は相談を求めている時期でもありま
す。
現在、県においては、平成19年度から21年度までの3カ年で群馬県発達障害児早期
発達支援モデル事業を実施しており、このモデル事業実施による内容及び成果について、
検証、研究していくとしております。
いずれにいたしましても大事なことは健診とともに、その後、継続して相談ができる体
制が重要であると考えておりますので、それらを含め実施成果などの状況及び県の動向を
注視しながら、今後、研究してまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、田村議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、「人間
教育のために」につきましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し
上げます。
◇議長(金井康夫君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 田村議員のご質問にお答え申し上げます。
人間教育のために、母性、父性ある人に成長するために、高校生と幼保園児との交流に
ついてでありますが、家庭は子供の成長、発達にとって重要な場ですが、少子化や核家族
化の影響で高校生が身近に妊婦や乳幼児と触れ合うことが少なくなってきています。こう
したことから、園児との交流体験を通して子供と触れ合いを持つとともに、子育ての苦労
や喜びなども理解させ、同時に自分自身のこれまでの成長について、また生き方や在り方
について考える機会を持つことはきわめて重要であると考えております。
また、幼保園児にとりましても、高校生とのふれあいの遊びの中で、親しみや感謝の気
持ちを持つことができ有意義な活動であります。
本市の公立幼稚園におきましては、利根実業高等学校からの依頼により交流を実施して
おりまして、高校生が幼稚園に来園し、「親子花苗植え活動」や「木工教室」に取り組み、
交流を深めております。
いずれの活動も、高校生、幼稚園児ともに良い感想を得ており、教育委員会としまして
も、今後とも、年齢を超えた人間関係づくりやコミュニケーションを学ぶ場として継続的
な交流となるよう支援をして参りたいと考えております。
次に、人間教育のために、特色ある高等教育の成果を推進するために、特色ある尾瀬高
校の魅力をもっと市内外に発信し、進学の推進をすることについてですが、尾瀬高校につ
きましては、環境問題に積極的に対応できる人材育成を狙いとしている「自然環境科」が
大きな特色でありますが、尾瀬をはじめ、武尊山や片品川など、自然をフィールドとして
実践的な環境教育を実施しております。そういった成果について、尾瀬高校では、群馬県
環境賞や全国緑化コンクールをはじめとした環境関連の多くの応募を行い、その成果を県
内外にアピールすると共に、夏季公開講座や「ぐんま県民カレッジ・地域の学校開放講座」
の一貫として、水辺の環境について講義を行ったりして、その成果を発表していると認識
しております。
そういった中で、本市の利根中学校が平成15年度より尾瀬高校と連携型中高一貫校と
なり、中高それぞれの教員が相互の学校を訪問して交流授業を実施したり、尾瀬高生が中
学生を案内する自然観察会を実施し、環境保護の重要性を体験できる活動を行っておりま
す。こうした活動を通して、交流事業では、中高それぞれの指導方法の改善が図られたり、
自然観察会では、「中学の時、先輩に観察会に連れて行ってもらったのが刺激になって、
尾瀬高校に入学しようと思った」という感想が出るほど、成果を上げております。
今後とも、より充実した中高一貫教育が推進できるよう、教育委員会といたしましても
支援を続けて参りたいと考えております。
以上申し上げまして、田村議員の質問に対する答弁とさせていただきます。
◇2番(田村喜久子君) 市長、教育長よりご答弁をいただきましたので、再質問をさせ
ていただきます。
まず、エコ家計簿についてですけれども、取り組んでいただけるということで、その1
0項目、3日間チェックの配布を予定していますということですので、本当にそれはよか
ったと思います。一度でもこういうことに係わることで、本当にそういう意識が市民の中
に出てきますし、また、これを継続していくことについて、例えば、町別のCO2の削減、
押しかけ的出前講座を行っていっていただくとか、また、家計簿をつけていることを賞賛
するというような形を導入していくとか、例えば他の支援で、北海道の恵庭市なのですけ
れども、省エネ家族認定というので、2カ月間このエコ家計簿をつけた場合に、市で省エ
ネ家族として認定して、庁舎に招いて認定証を渡すというようなシステムを作っていたり
するのですけれども、そういう継続していくことに対しての試みをお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 環境問題が大きくはCO2等の問題から地球温暖化が進んでい
るということが毎日、マスコミを通して流されていないときはございません。また一方に
おきましては、私どもの最も身近にある家庭、あるいはまた職場でのエコ活動というのは、
これまた各々の努力の傾注によることが「塵も積もれば山となる」ではありませんけれど
も、大変重要なポイントになっていると思います。
ただいま、議員の方からエコ家計簿の推進の経過の中で、実践をされたご家庭には、し
かるべき措置を施した方がいいのではないかという、こういうご提案だと思います。これ
らについては早速検討させていただきたいと思います。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございます。もし、認定証でもいいのですけれども、
別な形では、家計簿をつけることでエコポイントみたいな形で、エコポイントが貯まると
買物ができるとか、市のごみ袋と交換できるとか、何かそういうのもいいのではないかな
と思います。
それからあと、出前講座のこともお聞きしたかったのですけれども。その取り組みをお
願いしたいなと思います。
学校とか、そういう子供のいるところに関しての取り組みというのも、どういうように
していくかということもお聞きしたいと思うのですけれども。岐阜県の各務原市では、全
小中学校の児童、生徒が、総合学習で地球温暖化のことを学びまして、2007年度に水
道とか電気料金の総額を過去3年平均に比べて1,180万円節約することができたとい
うことが新聞にも載っていたのですけれども、子供達に地球戦隊節電ジャーとか、地球を
守るウオーターキッズとかの名前をつけて、色々な節水なり、お水は鉛筆1本の細さで出
すとか、そういうことを子供達に呼びかけて取り組んでいたようなことが新聞にも載って
いたのですけれども。そういう学校関係とか、企業とか、そういうところへの働きかけと
いうのもどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほどは恵庭市の認定制度の関係等については、そういうよう
なことを申し上げたわけでございますが、ただいま私が受け止めた中では、3つほどのこ
とを議員はご質問されているようでございます。まず1つは、買物のポイントを制度みた
いなのを設けることによって、それがあればごみ袋等無料配布するとかというようなこと
だとか、出前講座でもってこれらのことをどんどん啓蒙していけということ。3つ目は、
学校教育の場所にそういった環境教育からもう一歩踏み込んだところのご提案だったと思
います。
まず、1つの買物ポイントの関係等については、マイバック運動等展開している、ある
一つの大きな団体がございます。それらとの関連もありまするし、これがずいぶん、色々
とご商売等の関係もありますので、色々と研究をしてまいりたいというふうに思っており
ます。
また、出前講座等で、環境関係のことについて色々とお話をさせていただいていくとい
うことについては、大変結構なことかと思いますので、できるだけそういった方向で進ん
でいければと思っております。
また、3つ目は、教育委員会も、本質問に対して耳を傾けておりますので、今後、教育
委員会と色々と調整をさせていただく中で、可能なものにつきましては、速やかに実践を
していければいいのではなかろうかというふうに受け止めました。以上であります。
◇2番(田村喜久子君) わかりました。今沼田市が、このエコ家計簿に取り組んでいく
ということで、一人一人の取り組みというのは小さいかもしれませんけれども、本当にこ
れが市、日本、世界といったときに、本当に地球を救う大きな力になっていくと思います
ので、まず、やり出すことが大切ですので、これを本当に実施して、エコ家計簿を実施し
ていただきたくよろしくお願いいたします。
次、廃油回収についてなのですけれども、結論として、行政としての取り組み方を研究
していきたいということでございましたけれども、実際的には、民間等でも本当に一生懸
命にやっている多くの方がいらっしゃるわけですから、その廃油の回収場所を、例えば本
当にスーパーとか、ガソリンスタンドとか、各町の公民館とか、または有志、心ある人、
協力ある人がやってくださるということへの呼び掛けだけでも本当にしていただければ、
本当に大きな力になっていくかと思いますし、そのこともやはり環境を守るという大きな
市民意識を改革していくことにつながっていくと思います。もう一度お願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 先般、連合の方々が中心といたしまして、グリーンベル21の
4階フロアを使って、環境関係の色々なイベントを開催しました。その中でも大変関心が
あったのが、やはり自然エネルギーのことを地道にやり続けてきた中で、昔で言う自転車
に、いうなれば機械ですね。それをセットして、昔、戦後、昭和20年代には、我々の父
親時代には、結構ご商売とかされている方では、自転車をこぐとエンジンがかかるような、
そういうオートバイまでいかないのですが、そういうのがあったのです。それに近いよう
なものを、こういったエネルギーの開発によって現実に作り上げてきたものが展示されて
きておりました。非常に関心を持ったわけでございます。ご案内のとおり、現在のCO2
の問題につきましても、突き詰めてまいりますると、化石燃料のひとつの限界の警鐘にも
なっておりまして、そういった意味で自然エネルギーをできるだけ開発していこうという
ことは、時代の流れでございます。
従いまして、できるだけこういった材料というか、原資になるようなことについては、
全くこれを捨て去るのではなくて、しっかりととっておいて、それを活用していくという
ことは、もはや循環型経済社会を作る上で、欠かせない大きな流れだと思っておりますの
で、そういう意味では、非常にご発言、ご質問の趣旨については、しっかりと受け止めて
いるつもりでございます。
いずれにいたしましても、業界の関係等の問題もございますので、今後、できるだけ議
員のご提言に近づけるように、行政としても努力をしてまいりたいと思っております。
◇2番(田村喜久子君) わかりました。携帯のリサイクルについては、広報等に回収を
促すよう載せていってくださるということで、よろしくお願いいたします。
次に、沼田インターから東の発展に見るということで、下水道、合併浄化槽、排水路に
ついて、滝坂川についてというところに移ります。今、下水道と合併浄化槽のことは別々
に答えをいただいたのですけれども。実際にそこに住んでいる住民の人達にとってみれば、
市がどういう方向に、これから自分達の地域を進めていってくれるのかという不安という
のがすごくありまして、例えば合併浄化槽に補助金という形になって、下水道になったと
きには、色々お金が、設備とかにもかかりますし、どうすることが自分達にとっていいの
かというところを知りたいという部分があるのですね。なので、分けて質問をさせていた
だきましたので、分けてご答弁をいただきましたけれども、そこの地域に住んでいる方々
のためには、全部トータルにして、どういうふうに市は進めていきたいよということを言
っていただくのがいちばんいいと思うのですけれども。そういう総合的な形でもう一度お
願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) まず、客観的な流れですけれども、沼田インター以西の整備率
の関係から、まだこれからも色々と努力をしていかなければなりません。従いまして、沼
田インターから東側、議員がおっしゃっておりますように、久屋原等中心とした所につい
ては、今後の実は課題になってまいります。これらについて、総合的な形での、地域住民
に対する説明があったならばいいよということでございます。まず、現在の下水道の関係
につきましては、できるだけ早急に調べていかなければならないと思っております。ただ、
沼田インターチェンジ以東の関係につきましては、現下の色々な財政状況等も踏まえてま
いりますると、やはり今までのように都市下水だけの論法がいいのかどうかということに
なりますると、これはやはり色々と検討を加えなければならないと思っております。
そういった中で、具体的に出てまいりますのが、合併浄化槽等のことも当然表舞台に出
てまいります。それらのことをよく調整をして、議員がお話されているように、特に久屋
原等を中心としたインターチェンジ以東の関係につきましては、あまり向こうに行かない
中で、できるだけ議員のご質問のように、総合的な判断をする中で方向性を見いだしてま
いりたいというふうに思っております。
いずれにいたしましても、先ほど下水道、あるいはまた合併浄化槽、さらに排水路関係、
これらを別々にご答弁をさせていただいたわけでございますけれども。すでに県の方にお
きましても、農業集落排水も、合併浄化槽も、都市下水も、同じ括りの中で色々と対応を
図っている経過がございます。そういうようなことから、今後、地域住民の方々にご理解
をいただくべく方途を色々と検討してまいりたいと思っております。
◇2番(田村喜久子君) 滝坂川については、先ほど復旧対策ということで今整備が検討
しつつあるということですが、これも前向きな検討であるということでよろしいわけでし
ょうか。それと、前々から地域の住民の方の座談会等もお願いしているところなのですけ
れども、下水路とか、滝坂川の崩落とか、そういうことは本当に何十年もずっと苦しんで
きた、悩んできた方々が多くいらっしゃいまして、本当にこのことをやっていただくこと
は、地域住民の本当に切なる、大きな願いでありまして、要望でありますので、前向きに、
また今市長からも、そう先長くなくそういう対策に入るというお話でしたので、そのこと
を信じますけれども、住民への座談会等をぜひやっていただきたいと思いますので、その
ことについてご答弁をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) この本問題は、大変沼田東部の重要な課題として位置づけてま
いりました。ご案内のとおり、この問題について各方面からの質問をいただいておりまし
て、現実的には、崩落から隣接の道路が行き来できないぞという質問をいただいたことも
かつてあります。
また、これもご案内のとおり、歴史的に大変城堀川というのが意味の深いものでござい
ますので、もう記憶にあろうかと思いますけれども、場面によっては、学校教育の歴史の
教育の舞台での検証を図ることによって、そして、改良、整備を協働的な方針を使ってや
るということも、これまたありというようなことから、私自身も平成19年度年度末から
20年度初めにかけてずいぶん頭を痛めました。非常に1回目の答弁ではおつなぎができ
なかったと思いますが、微小でありましたけれども、実は調査費を入れているのです。こ
れは大変微小であったとしても、これが重要なひとつの頭出しになっておりますので、そ
して、そこから以降、精力的に、5月、6月、関係機関との調整を進めてまいりました。
結論から申し上げますると、一応私めが、群馬県の林政推進協議会の会長という立場を
いただいております。従いまして、こういった類の問題等については、一応そことなく、
かなりの部分での関係がある部局がたくさんございます。今回、各方面から精力的な動き
がございまして、特に6月前後に、あるいは7月も入ったでしょうか、林野庁等の調整等
もあったりして、今回、色々と保安林等を表舞台に出すことによって、これが治山の方向
で検討を加えていこうというようなことで大勢が流れております。
従いまして、現在の、今の関係機関の上位の機関と、不肖私めが背負っているこのスタ
ンスの場所がうまく絡み合ってさえいれば、必ずこれが物になっていくと思っております。
いずれにいたしましても、この節が大きな流れの動きになってきておりますけれども、こ
こ一番、地元の方々の期待に応えられるように、私めが一生懸命努力をしていかなければ
ならないというふうに思っております。
いずれにいたしましても、そういった意味で、必要があればそういった座談会等の場所
も出てくるかもしれません。当然これについては、地元の方々のまたご指導、ご支援もい
ただかなくてはなりません。特に、地元の区長、関係者の方々には、色々な意味でまたご
相談を申し上げる中で、一歩ずつ、着実に地元の期待に応えられるように、本事業完成の
ために努力をしてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解を賜りたいと思っ
ております。
◇2番(田村喜久子君) 今市長がおっしゃいましたように、今年、頭出しの予算が付き
ましたことは、地元でも大変に喜んでもらっています。今までずっと、本当に何十年と、
その川のこと等も含め悩んできたこともおりまして、昨年、本当に私も議員になってすぐ
に相談を受けまして、「今までだれもやってくれなかったんだい」と言われたのですけれ
ども。私も、できるかどうかわからないけれどもお話は進めていきますということでお受
けしたのですけれども。本当に今までに滝坂川のことについて係わってくださった多くの
方々がいて、そして、そういう時機が本当に熟して、今市長のお力も発揮していただくと
いうようなことにつながっていったのではないかというふうに思いまして、本当に今、時
を得ているのだということも思います。住民座談会というのは、やはり水を守ったり、地
域、地球、土を守ったりという、環境のことにもすごく係わることです。単独浄化槽の古
いお家もそうですし、台所排水は浸透枡に雑排水で流れていますし、そういう色々な意味
で環境とか様々なこと。それから、これからきれいになっていく滝坂川をきれいにしてい
くにしても、やはり住民皆さんの総意というか、協力というか、ことが大切ですので、ぜ
ひ住民座談会を開いていく方向でということは考えて、重く考えていただきたいと思いま
す。
今、久屋原、横塚、下久屋ということで、本当に大きく発展している状況があるわけで
すけれども。こういうことは、市としては、インターから東の発展ということは、今まで
予想がされていたことはなかったのか。予想しない発展だったということなのか。そうい
うことも含めてもう一度ご答弁をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) この節の、沼田インターから東側の発展というのは、本当に目
を見張るものがあるなと思っております。内田病院周辺の大店の進出、あるいはまた他の
諸々の、国道120号沿いの全国チェーン展開のお店等あげればきりがありません。従い
まして、合併したという一つの流れがあるのかもしれませんけれども、今後、沼田インタ
ーチェンジ東側の発展というのは今後も続くであろうというふうに思っております。
その結果、住宅ができる、事業主が増えるということが、例えばの話でございますけれ
ども、今朝も実は現場も行ってまいりましたが、一昨年、下久屋地区で発生した、いわゆ
る崖崩壊等がありまして、この関係も全部色々と災害対策でやりまして、今朝もそれを見
てきて、すぐにその対策をすべく各関係方面動いてまいりました。今日も副市長に、会議
が終わったら動きをさせるつもりでございます。
また、1カ月半前になりますけれども、利南東小学校から来る上段からの通学路の関係
等についても、これも事業展開をしていくという段取りで進んでおるわけでございますが、
これも後ろを返すと、上段が非常に発展してきたがゆえに、どうしても上段と下段をつな
ぐところの部分が、雨等が降ったときに危険な状態になってくるというようなところから、
私ども密かに、水面下で色々とそういったことについての対策を練ってきておるところで
ございます。
今回の滝坂川の問題は、そういった都市の発展のみならず、かつてから申し上げており
ますように、何といってもこの河川が沼田の生き水であったということの歴史が証明して
いるところでございまして、ここの城堀川そのものが、やっぱり健全に流れてくれるとい
うことが非常に行政的な課題でございます。しかし、なかなかいい方法はなかったと。だ
けれども、もうここのところに来て、やれることは何でもやれというようなことから、一
生懸命、それこそ動いてきた経過の中で今日を迎えております。
従いまして、城堀川そのものの改修は勿論のことでありますけれども、歴史的な意味を
持っている河川でもございますので、それらを絡めて、しかも久屋原町の新しい発展とい
うこと、あるいはまた下久屋地域の新しい発展ということ。下久屋地域も上段にあります。
横塚地域の新しい発展ということ。そして必然的には、それが白沢古語父地域に連動して
いくこの流れ。こういうようなことが、大変重要なポイントになってくると思っておりま
すので、色々な意味で、沼田インターチェンジ以東の関係については、微細な神経を使っ
ていかないとややもすると色々と下段の人達に色々なご負担をかけていく場面があるので
はないかと思って、非常にそこは神経を使っているところでございます。上の方々も色々
都市下水等で悩んでおられますけれども、今度は雨が降ったりすると、上が飽和状態にな
ると下の方へ来るという、こういう現象がありまして、決して分岐して考えるべきことで
はないかと思っております。
従いまして、利南東部地区、白沢古語父に係るこの一帯のところについては、議員がお
っしゃっているようなことも含めて、多面的な検討を加えてまいりたいというふうに思っ
ております。
◇2番(田村喜久子君) 住民座談会は。
◇市長(星野已喜雄君) これはですね、やはり地域住民の方々との関係もございまする
し、当然、事業の流れもございます。従いましてその辺は、ある程度情勢を見ながら色々
と検討してまいりたいと思っております。いずれにいたしましても、決して地域の方々の
声を反故にすることなく、十二分にご配慮した形の中で対応を図っていく必要があるので
はないかと思っております。
いずれにいたしましても、さあ、座談会ですと、お願いしますとなったときに、やはり
行政体そのもので組織で動いておりますので、その辺のことについては、今後、色々検討
させていただきたいと思います。いずれにいたしましても、地域住民の方々の意見を体し
て、やはり対応を図っていくことが大事だと思っております
◇2番(田村喜久子君) 滝坂川のことだけではなくて、合併浄化槽と下水道なのですけ
れども、そういうことに関しても座談会というのが必要ではないかと思うのですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 状況に応じてしっかりと検討してまいります。いずれにいたし
ましても、これがご案内のとおり下水道事業認可区域というのがあったりしておりますの
で、そういうようなことも含めまして考えなければなりませんので、よくその辺のことに
ついては、地域の実情に合わせたりして、そして検討させていただきたいと思います。
繰り返し申し上げますが、地域の声を反故にすることなく対応を図ってまいりたいと思
います。
◇2番(田村喜久子君) はい、わかりました。住民もそういう声を聞くことによって、
賢い住民になっていくことができると思いますので、ぜひそういう座談会をやっていただ
きたいと思っております。
次に、妊産婦無料健診の14回拡大ですけれども。本当に今年から5回にしていただい
て、本当に多くの方が、妊産婦さんが、ご家族が助かっております。ありがとうございま
す。現在、本当に物価が、実質的には5パーセント、6パーセント上がっている中で、子
供を出産するということは、出産一時金が35万円出ますけれども、実際的には40万円
近く、40万円以上、出産にはお金がかかり、また妊産婦の健診も、やはり家計から月5,
000円、1万円と出ていくことは大変なことで、まして若い方々というのは、お給料も
少ないわけですね。厚労省がそういう財政措置を取るということで、交付税としてくる、
また交付税には色がない、形がないと市当局は言われるかもしれませんけれども、そうい
う形で、その分が上乗せされたよということで、国から来るわけですから、そういう部分
では考えていただいて、今年5回に全県下がなりました。もし来年、他の市もなっていく
場合、沼田市だけやらないのということでも本当に寂しいかなと思いますので、そこはぜ
ひ、県下でそのようになった場合にはお願いしたいと思います。そのことについてお願い
いたします。
◇市長(星野已喜雄君) 大変、少子社会を迎えている中で、この妊産婦の存在というの
はますます重くなってまいります。今回、色々と各機関のお骨折り、私どもの努力により
まして、公費負担の回数が、かつてからしますると、うちですると3回伸びたと、こうい
うことになります。県内の、それぞれの都市の流れを見ると、前橋市が6回、安中市が6
回で、あと全て他の10市が5回ということになっております。
やはりご案内のとおり財源が伴うことになっておりまして、そういうようなことから、
色々と答弁も慎重になるわけでございますけれども、議員がお話されておりますように、
他の市との関連等もよく見ながら、できるだけ大きな見地に立っての、歩調を合わせるよ
うな形で進んでいければいいなと思っております。
従いまして、現下のこの流れからすると、現行の5回でもって当面進んでいく中で、こ
れから色々な動きが出てくると思います。あるいはまた、市長会でも話題が出てくると思
います。そういうような話題の中で、色々とまた検討を加えていきたいと思っております。
◇2番(田村喜久子君) よろしくお願いいたします。
次に、マタニティーマーク、車の後ろに貼る形の配布についてですけれども、今年から
配られておりますキーホルダーの方は、無料で配布して、無料で市もいただいているので
無料で配布できるわけなのですけれども。これをお願いするときにも、これじゃあ沼田は
車社会だから、これじゃあいけないのではないの、みたいなお話が、健康課の方に行った
ときもあったわけなのですね。だから、いいものが出ていて、よいと思うことは安心、安
全につながる。よいと思うことは、全員の人がそれを好むとか、好まないとか、受け取る
人もいるし、受け取らない人もいるかもしれませんけれども、やはりこの車にステッカー
が後ろに貼ってあって、「お腹に赤ちゃんがいます」が乗っていれば、あっ、後ろの人は
気をつけて運転しようと思いますし、もし「赤ちゃんが乗っています」という車が事故に
あったときは、大人だけを助けるのではなくて、あっ赤ちゃんも乗っているのだというこ
とになりますし、「赤ちゃんが乗っています」というのは売っていると言えば売っている
のですけれども。よいと思うことは、やっていただけたら本当にありがたいなと思うので
すけれども。再度、ご検討をいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) マタニティーマークポスターの関係になるわけでございますけ
れども、確かに交通安全の関係から非常に大事な問題であることは論を待ちません。そう
いうような形の中で、一応単価もそれほどでもありません。そういうようなことから、現
在、キーホルダーも使っているわけでありますけれども。今後、伊勢崎、安中市等が、こ
れらについて色々と対応されているわけでございますけれども、私どもも状況を判断しな
がらしっかりとした検討は進めてまいりたいと思っております。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
次に、5歳児健診の導入についてなのですけれども。先ほどのご答弁は、昨年いただい
たのとほとんど変わらないという感じなのですけれども。最初の、第1回目の質問の中で
も書かせていただいたのですけれども。県としては、もうこの健診を導入する方向性に変
わってきているというか、もう進んでいるというふうに見えるのですけれども。そのこと
を踏まえてはどうなのでしょうかと思います。
5歳児健診は、どうしてしなくてはならないかというということは十分に解っていらっ
しゃることだと思いますけれども。先日、教育テレビで、自分達が発達障害であることを
自覚している少年少女の方たち、青年の方たちの座談会を見ました。各々が、自分の欠落
している部分というのを周りから助言というか、注意を受けて、それを受け入れて、自分
をコントロールして他に接していこうというふうに、前向きに進んでいるのですね。そう
いう本人の努力とご家族の支えと色々なことがあるわけですけれども。やはり個性的な子
供たちを、やはりより良き方向に持っていくためには、早く健診が導入されて、その子の
状況に応じた対応を早くしていくことが大切なわけです。なので、もう少し前向きなご答
弁をいただければと思います。お願いいたします。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後2時00分休憩
─────────────────────────────
午後2時08分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 田村議員の再質問にお答えをしたいと思います。
この5歳児健診導入の問題でございますけれども。本県では、もうご案内のとおり藤岡
と嬬恋村がモデル事業で、3カ年計画で行っているという経過がございます。そういった
中で、まだ他の市町村では、まだそこに至っているとは私ども聞いていないという状況で
ございます。
実際問題として、この発達障害の関係は、私自身も色々と自分自身の勉強する経過の中
で、なかなか難しい問題が横たわっているなということは、それなりに私も承知をしてい
るつもりでございます。そういった中で、色々と県関係から健診の普及の検討のことが、
先般、記事にも出ているわけでございますけれども。現状の流れから言うと、なかなか予
算措置の関係等で、いわゆる県がじゃあどれだけこのところに手を入れてくれるのかとい
うことになると、これはまた色々と忸怩たるところがございます。ざっくばらんに言って、
正面に打って出て、そして、これらのことについていわゆる抱えてくれるというか、そう
いうような考え方があるや、なしやということになると、若干忸怩たるところがございま
す。しかし、いずれこの流れはとどまるところなくそういう方向に行くのかなと思ってお
ります。
ただ現状、私どもも先ほどの妊婦健診同様、どうしてもこれは単費で費用がかかってま
いります。それだけに私どもが慎重にしているわけでございます。今後、関係機関の動向
も踏まえて、私どももいずれこの流れが日本国全体の流れになっていくであろうというよ
うなことは仄聞しつつ、現状のところではもう少し検討を加えてまいりたいと思っており
ます。
◇2番(田村喜久子君) わかりました。よろしくお願いいたします。
次に、人間教育のためにということで、高校生と幼保園児との交流について、母性、父
性ある人に成長するために、なのですけれども、教育長のご答弁を聞きまして、利根実高
校の取り組みがわかり、そのように実践する高校があったことをよかったと思いました。
ぜひ他の高校の取り組みも推進していただけるとありがたいと思います。
それから、尾瀬高校は本当に色々なNASAとの交流とかもあったりして、本当にすば
らしい高校だと思うのですけれども。この尾瀬高校にもっと市内外から本当に多くの生徒
が来てほしいな、という思って質問させていただいたのですけれども。ただ問題というの
は、バスの定期代が大変高いというところがあるかなと思うのですけれども。そこを問題
解決する手立て等は何かあるのでしょうか。お願いします。
◇教育長(津久井 勲君) 2点の再質問だと思います。お答え申し上げます。
最初の、父性、母性というかかわりでございますけれども、利根実業高校さんが、一生
懸命そういう点に目をつけて、幼稚園児との交流ということで、高校の方が働きかけてき
たという経緯があるわけでございますけれども。他の高校においても、そういうことを進
めたらどうかと。また、お願いしたらどうかということがありますけれども。基本的な考
えとしては、いいことですから他の高校もぜひしてくださいということでありますけれど
も。現実に話が持ち上がるかどうかはちょっと難しいところもあるかと思います。なぜな
ら、高校は高校のそれぞれの目的、または、学科等によっていわゆる教育課程、どんな教
科を、どんな内容を何時間するかとか、そういう決まりがあるわけでありますので、その
大枠の中で、こういう特に家庭科にかかわるような分野でのこういう実体験がどう組めて
いくかという問題もありますので、基本的な考え方としてはすばらしいことだと思います
ので、私どもご案内のとおり義務教育を所管しておりますので、直接私どもがどうこうと
できませんけれども、折にふれて利根実の実践等を紹介しながらお話をさせてもらおうと。
そんなことを考えております。
2点目の、尾瀬高校の問題。バスの定期代等々経済的な問題等あるのでしょうというこ
とでありますけれども。基本的にあの学校の設置、それからその趣旨、実際に行われてい
る教育、地域住民の入れ込みといいますかね、俺たちの学校、俺が学校だという意識が、
県立高校であれほどある学校はないというふうに私は、尾瀬高校関係者にも申し上げてお
りますし、県教委の関係者にも申し上げております。小さな学校ですけれども、小中学校
に負けないくらい、それ以上に地域の人達は、俺なんかの学校だという意識が非常に強い。
この強いというのはどういうことで現れているかというと、大変な応援団ですよね。私が
ちょっと恐縮ですけれども、ちょっと30分、1時間、話してくれと行ったわけですよ。
そうしたらその日はPTAの会合があって、朝の8時半から夜は何時までいましたでしょ
うか、関係者の方もいらっしゃるようですけれども。7時、8時、9時頃まで、ほとんど
PTA全員ですよね、大げさにいいますと。私の講演が始まって、私の話している話が自
分でもつまらない話ですから、たぶん聞いている人はもっとつまらなかったと思いますけ
れども。話し始めたら、どんどん、どんどん席は埋まってきて、満杯になってしまったわ
けですよ。「あっ、こんなに大変な人が集まっているのだなあ」と思って、ガラッと開け
たら、廊下にまたゾロゾロといるわけですよ。その方たちがお昼休みのブラバンの演奏、
部活からすべて参加いただいている。こういう学校であります。何一つ弱点がないと申し
上げたいわけでありますけれども、地理的な問題、物理的な問題、経済的な問題、それか
ら、学校区の問題、色々ありますよね。それも特に難しい問題、これはちょっと無理だな
という問題も正直あります。例えば、少子化の問題、これは例えば利根沼田の10年後、
15年後、正確にいうと今の0歳でいきますと、300人減るわけです、利根沼田の子供
たち。300人というと今沼田高が200。尾瀬が80ですから、これでもう280、ま
だ足りない。この2校がなくなってもまだ学校が余るというくらいの大変な少子化の時代
なのです。尾瀬高校は、私も私見を申し上げれば、応援団長のようなつもりでやらせてい
ただいているつもりでありますけれども。何せそういうことであります。議員ご指摘のと
おり、大切な地元の、本当に大事な大事な高校でありますから、何とか知恵を絞って、県
教委の所管の学校ではありますけれども、自分たちの学校だと、そんなつもりで頑張って
いきたいと思いますので、今後ともまたご指導、ご支援をお願いできればと思います。
以上であります。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございました。本当に愛情が一杯のお話をいただき
ありがとうございました。
最後に、今回、人間教育のためにということで質問させていただいたのですけれども。
人間を育てる教育というのは、最高、最大の事業であると思います。両親、親をはじめ先
生方、地域の方々、多くの人々の手間暇をもらって、本当に一人の人間が成長していくと
思いますので、こういう一貫した人間教育のためにどんなことを心がけるべきか。教育長
のご見解を最後にお聞かせください。
◇教育長(津久井 勲君) 私から申し上げるまでもなく、議員ご指摘の、先ほど来のお
考えが基本的なところだというふうに理解しております。堅い話をすれば、教育基本法の
第1条に則って、人間形成のための教育であるということでありますし、ちまたで最近使
われている言葉を言えば、心の豊かさ、心を大事にする。または、人権尊重、生命尊重と、
そういうことにあると思います。結局のところ、知性も、母性もそういうことだと思いま
す。議員ご指摘の方向性で色々頑張っていきたいと思っております。以上です。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、井之川博幸議員。19番。
〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
今回は、原油はじめ諸物価高騰等による市民などへの影響対策と地球温暖化対策の2点
についてお伺いをいたします。
まず1点目の、市民への影響と対策についてお伺いいたします。
昨年から、世界的に原油や穀物市場への投機の資金が流れ込み、価格の高騰が続いてい
ます。原油については、7月11日に、1バレル147ドルというように、過去最高の水
準まで高騰しました。その後、若干下がり、1バレル110ドル付近を上下しているよう
でございます。下がったといっても、昨年はじめ頃には1バレル50ドル台でしたから、
まだ倍以上の水準です。
また、これらを原因とする食糧はじめ諸物価の値上がりもとどまるところを知らずに、
年内には、消費者物価上昇率3パーセントという予想もあり、バブル最盛期に匹敵する上
昇率になります。これに比べ厚生労働省の最近の勤労統計調査によると、賃金の上昇率は
2ないし3月は前年比、1.5パーセントの上昇だったものが、4ないし5月は、0.8
パーセント、6月は0.4パーセントと下降し続けています。賃金が上がらずに物価が上
がるという、まさに国民生活はかつて経験したことのないような厳しい状況にあるといえ
るのではないでしょうか。このような原油高騰などの影響を大きく受けている業界では、
漁業者の一斉休漁など、マスコミは取り上げていませんが、農業者も各地で危機突破集会
を開催し、国などへ要求を突きつけていますし、運送業者などもダンプデモなどを先頭に
集会を開いています。
農業においては、施設用や農機具用の燃料、家畜用の飼料、化学肥料などが大幅に値上
げされ、経営を圧迫しています。
中小企業、中小業者においては、運輸業関係は燃料高騰、建設業関係やクリーニング業
は資材高騰、石油販売業では、価格の基本的な変動が経営を圧迫しています。
市民生活においても、先ほども述べたように、物価の高騰が生活を厳しく圧迫していま
す。
このような状況の中で、本市農業への影響をどのように把握し、対策については、どの
ように考えているのか。また、本市中小企業、業者への影響をどのように把握し、対策に
ついてはどのように考えているのか。
さらに、市では昨年度、冬期期間中に、一人暮らしのお年寄りなどの低所得者を対象と
して、灯油代の補助を行いましたが、現状での市民生活への影響をどのように捉え、対策
についてはどのように考えているのか。また、特に障害者や低所得者に対する対策につい
てお伺いをしたいと思います。
次に、地球温暖化対策についてお伺いいたします。
この問題については、12月、6月議会と質問をしてまいりましたが、内容は、市全体
のCO2削減目標を設定することや、自然エネルギーの活用についてでありました。今回
は、市民等への省エネルギー対策推進についてと持続可能な地域づくりを進めるためのゼ
ロ・ウェイスト対策についてお伺いしたいと思います。
まず、地球温暖化防止については、前回、前々回の質問でるる述べてきたところであり
ますが、7月に開催された洞爺湖サミットでも中心議題になっていたように、世界的にも
喫緊な重要課題であります。多くの犠牲者が出ている、日本におけるこの夏の地域的な集
中豪雨も、温暖化の影響と言われています。今、人類全てで取り組まなければならない問
題でもあります。
本市におきましても、沼田市環境基本計画において、皆で地球温暖化防止に取り組む街
を目標に掲げ、温室効果ガスの排出削減とエネルギー使用量の削減を率先実行施策、及び
市民参加施策として掲げ、市の事業者に対しては、省エネルギー設備、機器製品の普及、
啓発に努め、省エネルギー意識の高揚を図ります。
また、日常の生活や事業活動で多くのエネルギーを使用する市民、事業者の参加、協力
なくしては、十分な効果がありませんと述べています。さらに、広報やパンフレットなど
を通じ、市民、事業者の省エネルギー意識の啓発を図りますと述べていますが、今の温暖
化の進行状況では、一層の推進を図らなければならないのではないでしょうか。
まず、市民一人一人が意識的に省エネに取り組む雰囲気を作り、家庭での省エネ推進の
ために環境家計簿等の作成と配布についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。
また、全国的な状況を見ましても、環境家計簿を配布して、さあ取り組みましょうと言
っても、なかなか簡単には進まないようです。
本市では、環境フェスティバル等に取り組んでいることは承知していますが、先進自治
体では、市民意識を高めるために色々な施策に取り組んでいます。川口市のエコライフデ
ーや、高畑町の省エネキャンペーン、昭島市の省エネファミリー登録制度、川越市のエコ
チャレンジファミリー募集などが本やインターネットで紹介されています。このような省
エネデーや省エネキャンペーンなどの実施についてのお考えをお聞かせ願いたいと思いま
す。
また、これらの施策を考え、実行するための基礎となり、家庭での省エネを推進するた
めの市民参加組織の創設についてもお考えをお聞かせ願いたいと思います。
続いて、持続可能な地域づくりを進めるためのゼロ・ウェイスト対策についてお伺いい
たします。
先ほども述べましたが、原油の高騰によって世界経済は厳しい状況に置かれています。
現代社会は、自動車燃料をはじめとして石油製品に大きく依存した社会構造になっていま
すが、その石油は、数十年後には枯渇するのではないかとも言われています。
地球にある自然の多くは限りあるものです。高度成長の絶頂期は、消費は美徳などと言
われ、大量生産、大量消費で使ったものはどんどんごみにして、ごみは捨てるもの、燃や
すものという時代でした。
しかし人間は、そういう時代は長く続かない。資源は限りあるものということに気付き、
リサイクル社会に進んできましたが、地球温暖化防止のために今やより一層進ませなけれ
ばならないと、ゼロ・ウェイストを宣言する自治体も現れました。これからの時代を生き
抜いていく、地域を作っていくためには、地域にある資源、再生可能な資源を有効活用し、
持続可能な地域づくりを進める必要があるのではないかと思いますが、まずお考えをお聞
かせ願いたいと思います。
ゼロ・ウェイストが、これからの社会に必要な方向だとすれば、具体的には、ごみの再
利用、再資源化により、焼却や埋立処分をなくす方向に進めていく必要があるのではない
かと思いますが、お考えをお聞かせ願いたいと思います。
本市のごみ処理については、カン、ビン、ペットボトル、指定プラスチック製容器、指
定金属、新聞紙、ダンボール、雑誌、紙パック、生ビン、乾電池と分別収集し資源化して
います。これ以外を可燃ごみと不燃ごみに分け収集していますが、生ごみは可燃ごみに入
れ焼却しています。生ごみが多いときには、焼却を正常に保つために重油をかけているな
どと聞いたこともあります。本市における焼却ごみで、生ごみの占める割合について、現
在はどうなっているかお聞かせください。
生ごみを分別収集し、堆肥化している自治体は、全国でたくさんありますが、その多く
の自治体で、地域農業と一体になった取り組みが進み、地産地消など、地域の活性化に役
立っていると聞きます。そこで、生ごみの分別回収と堆肥化及び地域農業などと一体とな
った有効活用について、どのように考えているのかお聞かせ願いたいと思います。
また、ゼロ・ウェイストを進めるとすれば、不燃ごみや焼却灰など埋立処分物のリサイ
クルやストックについても取り組んでいかなければなりません。また、それが必要な時代
に入ってきていると思います。これらについてどのように捉えているのか、お考えをお聞
かせ願いたいと思います。
そして、これらの事業、施策については、先進自治体の例を見ても、町おこし、地域お
こしにつながると思いますが、市長の見解についてお伺いいたします。
そして、これらのことは、分別からはじまって堆肥の利用や地産地消など、市民参加、
市民協働が進まなければ絵に描いた餅に成り兼ねませんし、究極は、市民がごみを出さな
い、出すにしても分別をきちんとすることなどが必要で、その先進となるゼロ・ウェイス
ト運動などを推進する市民参加組織の創設が必要ではないかと思いますが、これらについ
てはどのようなお考えをお持ちなのか、最後にお聞かせ願いまして、1回目の質問を終わ
ります。よろしくお願いいたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、原油はじめ諸物価高騰による市民などへの影響対策について、市民への影響と対
策について、本市農業への影響をどのように把握し、対策はどのように考えているのかに
ついてでありますが、関係機関からの情報収集や、農業生産者の集まりの中での情報把握
に努めているところであります。
農業への影響としましては、資材費、燃料費、家畜の飼料代、集配経費など栽培から販
売に至るまで全体的に影響を受けている状況であります。対策としましては市独自の制度
等はありませんが、県では農業に係る軽油引取税の課税免除の対象内容を見直し、農業用
機械が道路を走行する場合は免除対象外となっていたものが、見直しにより対象とする運
用が行なわれ、説明会も開催されております。また、利根農業事務所に農業資材高騰相談
窓口が設置され、施設栽培での省エネルギー技術や融資制度などについて相談にのってお
ります。
今後の国の対策の動向を注視するとともに、関係機関との連携を図りながら、対処して
まいりたいと考えております。
次に、本市中小企業・業者への影響をどのように把握し、対策についてはどのように考
えているのかについてでありますが、群馬経済研究所が4月に実施した原油・原材料高騰
が企業経営に与える影響のアンケート調査及び6月に実施した群馬県内企業経営動向調査
並びに群馬県が7月に実施した原油価格・資材価格高騰による経営への影響に関する調査
の結果からも、原油価格の高騰による原材料価格の上昇により、県内中小企業は、売上の
減少や採算悪化等が見られ、収益面へ影響が現れております。
国においては、特別相談窓口の設置、資金繰り円滑化のためのセーフティネット貸付、
下請け事業者への適正取引等を推進しているところであります。
市といたしましては、県及び商工会議所等の関係機関と連携を図りながら、制度融資の
活用、経営相談の対応などに努め、また、公共事業の請負工事においては早期発注に努め
るなど、中小企業者の支援を図っていきたいと考えているところであります
次に、市民生活への影響をどのように捉え、対策についてはどのように考えているのか。
また、特に障害者や低所得者に対する対策についてでありますが、原油等価格高騰によっ
て消費者物価が上昇、家計の支出は増加し市民生活に影響を与えている状況は認識をして
いるところであります。
昨年度は、低所得世帯を対象として灯油購入助成事業を実施してきたところであります
が、今後の対策につきましては、国や県の動向を注視しながら進めてまいりたいと考えて
おります。
次に、地球温暖化対策について、市民等への省エネルギー対策推進について、家庭での
省エネ推進のために環境家計簿等の作成と配布についてでありますが、先ほどのご質問に
もご答弁申し上げておりますが、環境家計簿は、日常生活での省エネへの貢献度やCO2
の排出量をチェックし、環境に配慮したライフスタイルへの転換のきっかけを作るととも
に、家計の節約にもつながる取り組みであります。
群馬県地球温暖化対策連絡会議で作成した環境家計簿が近いうちに市にも送付される予
定でありますので、温暖化防止の意識付けとなるよう、その活用を図って参りたいと考え
ております。
次に、省エネデーや省エネキャンペーンの実施についてでありますが、去る6月に環境
啓発イベントとして新規の「環境フォーラムぬまた」、また「環境フェスティバルぬまた」
を開催し、環境問題に対する市民意識の醸成に努めたところでありますが、地球温暖化は
待ったなしに進行しており、これを止めるには市民一人ひとりが省エネや環境に対する意
識を持って、自ら行動することが肝要であることから、省エネデーや省エネキャンペーン
の先進的な他市の取り組み事例等を参考にさせていただきながら、関係機関、関係団体と
も連携した取り組みを検討していきたいと考えております。
次に、家庭での省エネを推進するための市民参加組織の創設についてでありますが、エ
ネルギーの製造過程において、二酸化炭素を発生するものが少なくないことから、温暖化
防止対策のためには、エネルギー使用量を削減することが必要であります。
市長の諮問に応じて環境保全対策に関係する問題の調査審議を行う組織である「環境審
議会」を、平成15年に制定いたしました「沼田市環境基本条例」に基づいて設置してお
りますが、家庭での省エネを推進するためには、多くの市民参加をいただいて取り組むこ
とで、より一層の効果が期待できると認識をしておりますので、新たな組織づくりも含め
まして研究して参りたいと考えております。
次に、持続可能な地域づくりを進めるためのゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)対策につい
て、地域にある資源、再生可能な資源を有効活用し、持続可能な地域づくりを進める必要
があるのではないかについてでありますが、本市の特徴であり、かけがえのない財産は、
人が生きていく上で欠かすことのできない水・緑・光・そして清純な空気であります。
温暖化をはじめとした地球規模での環境悪化の進行により、これが破壊されるおそれが
高まってきており、本市の将来の発展に大きな影響を与えかねない問題であると認識をし
ております。
自然環境に恵まれた豊かな田園空間を守り、活用していくためには、市民との協働によ
る取り組みが不可欠であり、また、内外との交流を通じて人と人とのつながりを深めてい
くことにより、個性ある持続可能な地域づくりも進展していくものと考えておりますので、
地域資源の有効活用とその推進の必要性につきましては、十分意を用いていきたいと考え
ております。
次に、ごみの再利用、再資源化により焼却や埋立処分をなくす方向に進めていく必要が
あるのではないかについてでありますが、不燃ごみについては、市民の皆さんにご協力を
いただきながら、段階的にごみの分別品目を増やし、現在は13品目の分別収集を行うほ
か、有価物の集団回収事業を推進するとともに、可燃ごみについても厨芥類の減量と資源
化を図るため、生ごみ処理機の導入を推進し、ごみのリユース、リサイクルに努めている
ところであります。
循環型社会を構築する上で、焼却や埋立処分をなくす方向に進めていく必要性があるこ
とは、議員ご指摘のとおりでありますので、今後も資源回収品目の見直しや分別の一層の
徹底を図りながら、ごみの再利用、再資源化を図っていきたいと考えております。
次に、本市における焼却ごみで生ごみの占める割合についてでありますが、ごみの焼却
処分については、沼田地区及び白沢町分については沼田市外二箇村清掃施設組合で、利根
町分については利根東部衛生施設組合で、それぞれ共同処理を行っておりますが、昨年度
の焼却ごみの成分調査による生ごみ系の割合は、沼田市外二箇村清掃施設組合が約12.
5パーセント、利根東部衛生施設組合では約7.3パーセントとなっております。
次に、生ごみの分別回収と堆肥化及び地域農業などと一体になった有効活用についてで
ありますが、消費者と農家が協力し地域循環システムを作り出すことにより、有機資源の
リサイクルを進めることは循環型社会の取り組みとして全国各地で取り組みがなされてい
ます。
生ごみ堆肥化の問題点としては、生ごみに含まれる油分や塩分の濃度が高く堆肥に適さ
ないとの要因もありますが、最大の要因は生ごみの分別状況の悪さが大きな問題となって
います。分別の精度が製品化率に影響し、異物混入による除去の管理によるコストアップ
から採算が合わず中止した施設もある状況であります。
生ごみの堆肥化による地域農業と一体となった有効活用については、引き続き研究して
まいりたいと考えております。
次に、埋立処分物のリサイクルやストックについてでありますが、資源の有効活用とご
みの減量化は、環境への負荷を少なくしていくために重要なことであります。
現在もリサイクル可能なものは、できるだけ再生、再利用に取り組んでおりますが、再
資源化の動向等を踏まえながら、研究をしてまいりたいと考えております。
次に、これらの事業、施策については、町おこし・地域おこしにつながると考えるが、
見解についてでありますが、地球温暖化に関連した環境問題への対応が、国内に限らず地
球規模で求められている今日であり、環境を切り口にまちづくりの手法として捉えた先進
事例等を参考にしながら、色々な方面から考えていかなければならない問題であると認識
をしているところであります。
次に、市民がごみを出さない、分別をキチンとするなど、ゼロ・ウェイスト運動を推進
する市民参加組織の創設についてでありますが、現在、本市では環境保健協議会の協力を
いただきながら、一般廃棄物において13品目の分別収集を行っておりまして、ごみの収
集日には早朝から地域の環境保健協議会のメンバーが収集場所に立合い、再資源化に向け
た指導や啓発等も行っているところであります。
ゼロ・ウェイストに向けての取り組みを推進するための組織の創設については、より一
層の市民参加、市民協働によることが必要であると認識をしておりますので、環境保健協
議会活動の充実強化を図りながら、更に研究していきたいと考えております。
以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇19番(井之川博幸君) ご答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきた
いと思います。
まず、本市農業への影響の関係と対策の関係でありますけれども。市長の答弁の中でも
披瀝されていましたけれども、国の対策が6月26日、緊急対策関係閣僚会議ということ
で決められております。その中で、農業関係を見ますと、対策は4点ほどあるわけですが、
全体的に、これから色々施設だとか、設備、そういうものを省エネタイプに替えていく、
省エネの方向で施設や設備を導入していくと。そういう方向がある場合に支援をしていく
というのが基本的なスタンスであります。
こういうことになりますと、現在、農業をやっている方達が、厳しい中で今のこういう
資材の高騰や燃料の高騰を受けて経営が大変苦しいと。かなり規模を大きくやっている方
も借入金等があります。そういう中で新しく、設備や施設を導入していくというのは非常
に大変なことで、何しろ今の状態でこの燃料や資材、それから家畜飼料など、そういうと
ころに直接補助をしていただきたいというのが、私が色々聞いた市内の農業者の方たちの
本音と言いますか、そういう感じがいたしました。
先ほどの答弁を聞いていますと、沼田市としては何もしないというような感じの答弁な
ので、国や県がやってくれるなどというような感じなのですけれども。でも実際には、農
業関係はこういう内容で、なかなか直接この非常事態を支援する支援策はないというのが
実態であります。そういう点で沼田としては、ぜひ、いちばん身近な自治体ですから、本
市の農業者の方達に直接支援が届くような、こういう施策を考えていただきたいというふ
うに思いますけれども、その点についてもう一度お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) この農業問題の関係については、先般もこの全国の緊急集会等
が持たれたということだとか、色々と畜産農家の方々が直接行動に出たというようなこと
はよく承知をしているところでございます。そういった中で、やはり本市の立場からいた
しまするならば、非常に現下、第一次産業が私どもにとりましては大変重要なことは論を
待たないところでありますけれども。私どもの、沼田市のこの財政状況も、この三位一体
改革等のあおりを受けて非常に厳しい状況がございます。
そういった中で、今後、国、県等のまたご指導等もいただいたりする中で、私自身も実
は来月に入ってまもなく、ある関係の運動体の中で接触するようなこともございます。そ
ういうようなことを踏まえて、本市としてはできることは何があるのか。そういうような
ことを多面的に物を捉えて、そして、できることは何らかの手を打っていく必要があるの
かなというふうに思っております。
先般も、ある野菜農家との話があった中で、特に農協系統の筋の方の話でありますけれ
ども。肥やし、要するに肥料が高いというだけならば、これは何らかの手立ての方法もあ
るのだと。肥料が店頭に出てこなくなるというような、そういうショッキングな話を聞き
ました。これらも全て突き詰めてまいりますると、原油等からのあおりを受けた形の中で
の問題点であろうかと思っておりまして、私どもも非常に看過できない状況にあるなと思
っております。
従いまして、色々と農協系統の筋が、非常に大きな大会をもって、そして色々と運動展
開していることは、私もよく承知をしております。私もできるだけそういった方々を応援
する立場にもありますので、そういうようなところ等々、色々と多面的に見て、色々とで
きることは検討していかなければいけないかなと、こういうふうに思っております。
◇19番(井之川博幸君) 市長は、常日頃から本市の総合計画を話す時に、農業を、第
一次産業を非常に重要視をしているという立場をとっております。しかし、なかなか今の
を聞いていましても、状況は把握をされているというふうに思いますけれども。対策とし
て、沼田市の星野已喜雄市長として「私はこうやる」ということが出てこないのですね。
先日も、ハウスでシクラメンを作っている方のお宅に伺って話を聞きました。市長とは昵
懇にしているということでしたけれども。今度の原油の高騰、資材高騰、本当に大変なの
だけれども、もうそれどころではないという話も聞きました。もう売れなくなってしまっ
たと。だからこのままいくと、酪農家のところに行きましたけれども、そういうハウスだ
とか、畜産だとか、酪農だとか、そういう業種は、この機会になくなってしまうのではな
いかというような、そういう危機感を持ちました。農業が大切だと口で言っていても、実
際に支援しなければ今は乗り切れないような厳しい状況だと思います。
そういう点で、県、国と言いましたけれども、県も先日、9月補正予算案というのを出
しまして、上毛新聞にも報道されましたが、農林業関係では、野菜やキノコの栽培施設の
燃料高対策として、生産者が暖房の効率化と省エネルギー化を進める場合に、資機材の購
入費用を補助すると。こういう対策なのですね。
ですから今、実際に大変なところに支援の手が差し延べられるというのではなくて、こ
れから何かやればそこへ支援をするという、そういうスタンスなのですよ。ぜひもう一度、
この問題で再度お聞かせ願いたいと思いますけれども。非常に農業を大事にしている市長
ですから、ぜひ沼田市独自の、国、県の補助、そういう施策を用いてもいいですけれども、
今のところほとんど直接支援というのはない。ですからどうしても、この緊急事態ですか
ら、そういう立場で直接支援のことを考えていただきたいというふうに思うのですけれど
も。もう一度お願いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおりシクラメン農家等にお伺いしたようであります
けれども。みんな沼田のシクラメン農家等は力を持っております。かなりそういう意味で
は、多くの資材投入をしていることも事実でございまして、そういうようなことから、き
っと厳しいことを議員にお話をされたのだと思います。私自身も、この特にハウス関係に
かかっている方々が結構厳しいものがあるのではないかというふうに位置づけておりまし
て、そういった意味で、今後どのような手が打てるかということは、十二分に検討してま
いりたいと思っておりますけれども。近々に、そういった関係する筋との色々なことがあ
りますので、それらを見て、ある程度考えていければと思っておりますのでご理解を賜り
たいと思います。
◇19番(井之川博幸君) この問題だけではないので、ぜひ市長、日頃からの農業を大
切にする立場での対策をぜひお考えいただきたいと思います。
次に移りますが、中小企業、中小業者などの関係でありますけれども。これも先ほどの
ご答弁では、県とか商工会議所等々と協議しながらというようなことで、県はこの間、こ
れは上毛新聞のいちばん大きな見出しで、制度融資枠80億拡大と。そういうふうに、一
応県としては手を打つと、そういうふうなことがあります。そういう点では、市として、
こうにするよというのが先ほどの答弁ではやっぱりなかったような気がするのです。
県とか商工会議所と協議しながらと、そういう関係で市の制度融資もあります。こうい
うときにぜひ枠を拡大するとか、特別にやはり市の方で相談窓口を設けるとか、そういう
ふうな対処をしていただきたいなと思うのです。この点ではどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 常に市においては、担当部、課、係が対応を図っております。
従いまして、そういった対応窓口関係等については、これは内部のことでもっていかなる
方向も講じられると思っておりますので、経済部をして検討を早急にさせていただきたい
と存じます。
なお、具体的なものがないのではないかということがありましたけれども、実は6月議
会で、公共事業にかかわる方々の問題が大きく質問に取り上げられましたけれども、中間
の前払い制度等の対応が、県内の中では早かったというようなことでもって、一応そうい
う流れがございます。色々と早期発注の関係だとか、そういうようなことについても努め
ている経過がありますので、お含みおきいただければと思っております。窓口の関係等に
ついては、それらについては、検討させていただきたいと存じます。
◇19番(井之川博幸君) 臨時議会も開いて発注を決めました。そういう建設業関係だ
とかね、そういうのはよく承知をしております。公共事業関係、建設業だけではありませ
んけれども。そういう対応をされているというふうに思いますが、公共事業だけで中小業
者・企業の方は商売しているわけではありませんので、ぜひ今、窓口の関係、検討すると
言いましたけれども。市の制度融資の枠も、要するにかなり厳しい経営状態で、枠も相当
いっぱいで、こういうまた厳しい状況に置かれたということになりますと、もう一回、制
度融資を利用しようとしても、枠が狭まっていてないに等しいということになれば利用で
きないわけで、そういう点では、枠を拡大するということは非常に大事なことだと思いま
す。その点ちょっと落ちていましたので、お考えをもう一度聞かせていただきたいと思い
ます。
続けて、市民の関係でありますけれども、灯油の補助をやってきたと。動向を注視しな
がら検討するというお話でしたけれども。先ほど紹介した国の対策にも入っておりますし、
県が9月補正でも1億2,000万円を予算化したということになります。前回も、県の
施策に沿ってやったということでありますけれども。実際もう公開をされております。県
の議会は通ってないわけですけれども。県は、やるという方向を出しているわけですね。
方向としてはやるということでよろしいかどうか。確認をさせていただきたいと思います。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前2時59分休憩
─────────────────────────────
午前3時07分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 制度の融資枠の問題でございますけれども、県9月補正予算案、
9月5日付けの上毛新聞に記事が掲載されておりますが、これは例えば、借りる限度額を
高くするとか、そういうこととは論を異にしているのではないかというふうに私ども受け
止めております。むしろ、その本数を増やしていくというようなことに対して、今回、借
りる金額になりますから、金額思い切って出ておりますが、そういうような形で掲載され
たというふうに受け止めております。いずれにいたしましても、状況が状況だけに、これ
らの流れを受けて、本市としても柔軟な対応を図っていくというようなことでもって答弁
をさせていただきたいと思います。
もう一方におきましての関係でございますけれども、実は、9月のうちに、いつも、利
根地方総合開発協会が、利根地方総合開発協会というのは、ご承知のとおり私が会長にな
っております。みなかみの町長が副会長になっております。そして、利根東部3村の村長
もこれに加わっているわけでありますが、勿論、市町村議会議長と各関係の幹部の方々が
お座りでございます。毎年、この利根地方総合開発協会が、群馬県ご当局に対して、各問
題について、凝縮した問題の陳情要請をしている中で、今回の原油価格高騰緊急対策と、
要するに、今まで、色々と昨年もやってきたことについても要請をしていこうというよう
なことで一応話が出されました。私がそれをとりまとめる立場でございますので、その方
向でいこうと。
ただ、ここにあるように、議員知っているとおり、この9月で対応を図っていくという
ようなこともございますので、一応文言的にどうしようかということについては、今検討
中でありますが、いずれにいたしましても、そういうようなことで話が出ておりますので、
当然そういう要請をしてまいります。そういう要請をしていくということは、必然的に私
どもとすれば、そういう方向の流れにあるというようなことから、一応事業化に向けての
展開になるというふうに申し述べておきたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) わかりました。そういう点では融資制度も柔軟に対応してい
ただけるというようなことと灯油の補助の関係も、実施をされるのだなあという方向で受
け止めができますので、もしそういう部分があったらということでお伺いいたしますが、
昨年度実施したわけです。それで今回決算が出ているわけでありますけれども、確か補正
予算のときも途中で聞いた記憶があるのですけれども、低所得者関係の対象者に対してど
のくらい利用されたかということで、ああ思ったより低かったなというような感じがした
のですけれども。もし今この辺の決算をして、利用者のパーセントがわかれば教えてもら
いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 数字、細部にわたりますので、民生部長の方から説明をいたさ
せますけれども、私の手持ちの資料によると、概ね全体の42.2パーセントくらいとい
うようなことで受け止めております。詳細については、民生部長の方から説明をいたさせ
ます。
◇議長(金井康夫君) 民生部長。
◇民生部長(田村澄夫君) 命によりお答えさせていただきます。
灯油購入助成券の交付実績の関係でございます。前にもお答えさせていただいた経過が
ございますが、対象とした世帯が3,000世帯でございます。交付の世帯数が、1,2
67世帯ということで、先ほど市長が答弁申し上げました42.2パーセントの利用率で
ございました。
以上であります。
◇19番(井之川博幸君) 3,000世帯が対象ということなのですが、私も係のとこ
ろに行ってお話をさせていただいたこともあるのですけれども。そういう一人暮らしとか、
低所得者とか、そういう対象なのですけれども。実際にきちんと働いている子供の世帯に
入っているけれども、実際には色々な家族関係があって世帯が分かれていると。住んでい
る家が違うと。そういうところでは、別に暖房も全く別になっているわけで、そういうと
ころも対象にしたらいかがか。実際に福祉の関係では、そういう世帯は一人暮らし世帯と
言うので、高齢者の一人暮らし世帯で、市の福祉の方で旅行の対象にもしているというこ
とがあるので、その福祉灯油補助も対象にしたらどうかというようなお話をさせてもらっ
たのですけれども。その時点では、要綱等が決まっておりまして、無理な話ということだ
ったのですけれども。これからということになりますと、実質1人暮らしで、そういう暖
房費を支出しているというお年寄りなんかも対象に入れた方がいいのではないかと思うの
ですけれども。この点ではどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 方法等は色々考えられると思いますけれども。できるだけ事業
化すれば、多くの人に活用してもらった方がいいわけでありまして、そういう意味では、
できる限り色々な角度から検討して、そして使ってもらえる方向で考えていく必要がある
のではないかなというふうに思っております。しかるべき機関ともよくご意見を承りなが
ら対応を図ってまいりたいというふうに思っております。
◇19番(井之川博幸君) 前回のときはかなり緊急な話で、確か私も初めてその話を聞
いたのが、新春の集まりのときに県知事が来まして、その話をされたので、ああこういう
ことをやっているのだなと気がついたわけでありますけれども。今回は時間があるわけで
すから、そういう点ではぜひ、国とか県はですね、かなり大雑把に決めるものですから、
ある一定の、そういう決められた数字とか、そういうもので決めてしまうと思うのですけ
れども。市の場合は、直接住民と関係がある自治体ですから、状況を知っているわけであ
りまして、そういう点では、できるだけ必要な人には対処できるようなやり方をしていた
だきたいと思います。
それからですね、42.2パーセントの関係では、やはり申込書を私も見させていただ
いたのですけれども。ちょっと相談にのってくれということで相談にのってやったお年寄
りもいるのですけれども。お年寄りにしてみれば非常に難しいのですよね。申込書が。勿
論、普通の健常者であれば、よく読めばできることなのですけれども。高齢のお年寄りに
なりますと、なかなか申込書を書くのが大変だという感じがしました。
それで、全国では、ちょっと資料がどこかにいってしまったのですけれども、灯油券と
いうのを対象者に郵送した市があるのですよね。対象は、市の方でわかるわけですから。
その対象者に灯油券を郵送しました。届かないところも若干あったようでありますけれど
も。ほぼ100パーセントの対象者に届くわけであって、そういうやり方をすれば、山梨
県の笛吹市というのですかね、3,000円の灯油券を郵送するということで、こういう
やり方も利用率を上げるひとつの方策ではないかと思います。こういう点もぜひ考えてい
ただいたきたいと思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり沼田利根は同じような気候、環境状況にございますので、
利根郡下の町村ともできるだけ足並みを揃えた形の中で対応を図っていくのがやはり大事
なのかなと思っております。例えば、昭和村がこういう方法で、川場村がこういう方法で、
沼田がこういう方法でとなるとですね、利根地方総合開発協会等で、一応そういったある
程度の意見集約等ができておりますので、ですからその辺の関係等については、今後、関
係町村長ともよく連携をして、そして足並みを揃えた形の中で対応を図っていきたいとい
うふうに思っております。
ただ、やはりご案内のとおり、福祉もこれはあくまでも自立をしていくことをやっぱり
促していくということに支援の本質はあろうかと思っております。そういうようなことか
ら、どういう方法がいいかということについては、やはり十二分な検討をして、そして内
外から色々な揶揄されることのない方向を選択していくことが大事なのかと思っておりま
す。
◇19番(井之川博幸君) 市長が、足並みを揃えてというお話だったのですけれども。
足並みを揃えることは結構なのですけれども、いい方法で足並みを揃えていただきたい。
そこでお聞きいたします。市長は、申込用紙はご覧になりましたか。
◇市長(星野已喜雄君) 申込用紙の関係等については、そことなく把握はしております
が、先ほど民生部の方から、ちょっと私に対して答弁の関係でメモが入ったのですが、や
はりなかなか難しいのですね。あっ、と思って今ちょっと驚いたのですが、議員がおっし
ゃったようなことについて、私も使用率が上がるので一つの選択肢だなと思っていたので
ありますが、個人情報の保護の関係で、県の方でその方法はちょっとやめてくれというの
があったという、何か経過があるようなのですね。私もちょっとこれは驚きました。一応
だからそんなことがあったということを申し添えておきたいと思います。
同時に、申込みの関係等については、色々と簡略化していくということは当然のことと
思います。年配の方がそれを見て、やはり難しいようでは。これは全然別な例なのですけ
れども。ある県の事業で、やっぱり私どもに関係する団体の筋があって、そして、申し込
めば色々と材木の使い方等について補助があるようなあれがあるのですけれども、その書
類があまりにも複雑化しているということで、のようなことのご提言もあったようであり
ます。従いまして、できるだけ簡略化した形の中で展開していく必要があるのではないか
と思います。
念のために、前段の関係等でメモが入ったので、これらを一応つけ加えておきたいと思
います。今後の関係等については、また前段をすべて踏襲することではございません。当
然、関係機関のご指導を仰いだり、必要があればこちらの方から意見具申してまいりたい
というふうに思っております。
◇19番(井之川博幸君) かなり高齢の方には難しいなという印象、それをもって市役
所か東庁舎ですか、そこへ行かなければならないのですね。ですから、非常に大変な、足
の悪いとか、体のちょっと弱ったお年寄りにとっては非常に大変な作業なのです。そうい
う点では、そういう方達の、そういう方達に手を伸ばそうという施策なのですから、ぜひ
実際に手が差し延べられるようなやり方を考えていただきたいというふうに思います。実
施するときにはよろしくお願いしたいと思います。
続いて、地球温暖化対策の関係にいきますけれども。環境家計簿等の関係はわかりまし
た。それを推進していくための色々な施策、私は省エネデーとか省エネキャンペーンを紹
介したわけなのですけれども、今フェスティバルを市でやっておりますけれども、そうい
うやる日を、全市的な省エネデーとして大いに市民の意識を啓蒙するということなども、
そんなにお金をかけなくてもできると思いますし、工夫次第では、この環境家計簿が市民
の家庭に配られるということになれば、色々なそういうやり方は考えられると思います。
ぜひ、先進市なども参考にして、お考えをいただきたいというふうに思います。
そこまでは、かなり市としてやっていただくことになりますけれども、どうしても本当
に、全市民的にやっていくということになれば、市民協働は欠かせないというふうに思い
ます。市民協働のセンターを今年度中に何とか作るという話になっているわけですけれど
も、こういう問題は、そういうセンターの中でも将来的に中心を占めるのではないかとい
うふうに思います。
環境審議会があるわけですから、市長が諮問をしていただければ、環境審議会等で考え
ていただけるというシステムはできているわけですね。そういう点で研究というよりも、
市民協働のセンターができる、環境審議会は、市長が諮問しなければ何も仕事がないとい
う状態ですから、ぜひそういう点では、市長としてはそういう立場に立てれば、諮問して
いただければいいのではないかというふうに思うのです。お金がうんとかかるというふう
なことではないので、ぜひ考えていただきたいと思いますが、もう一度お考えをお聞かせ
願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先般も、5日の一般質問で述べましたけれども、やはり環境と
教育という問題は、本市の重要なまちづくりのキーワードになっていくであろうと思いま
するし、またそういう方向で物事を進めていきたいと思います。当然それに交流事業であ
るとか、そういうようなことが加わってくるわけでございますが、やはり環境と教育とい
うのは、詰まるところ人間と全ての宇宙観の問題まで波及することでございまして、詰ま
るところ、生命の問題になってくるという観点から、そんなふうなとらまえ方をしており
ます。
そういうようなことから、省エネデー等については、これは1回目の質問で、関係機関、
団体との連携した取り組みで云々と言っておりますが、何とか新年度に実現できれば思い
切って方向性を打ち出していければと思っております。
それから、この市民参加組織の関係でございますが、現実にこの環境審議会の下部組織
に、環境保健協議会がございます。そんなことから、若干慎重にした答弁になっているわ
けでございますけれども。いずれにいたしましても、何らかの形で全市的な網羅は、これ
は必要になってくると思っております。従いまして、環境審議会、その関係からくる環境
保健協議会等々の部分もございますので、議員もせっかくご質問いただいているわけでご
ざいますので、今回のこのご発言を、また関係部課にも今日みんな聞いておりますけれど
も、色々な意味でまたご示唆をいただければと思っておるところでございます。
◇19番(井之川博幸君) 環境保健協議会、前は衛生協力会と言いましたけれども、こ
ういう組織があることは承知をしております。ただ私ども、ときどき順番が回ってくると
役員になるわけなのですけれども。そういう下部にいきますと、実際は大体そういう選び
方をすることが多いわけですね。私は、これからの省エネだとか、そういうのは家庭の主
婦などが中心になって、やはり女性パワーといいますか、そういうのが発揮できる施策だ
と思うのです。そういう点では、意識がある方は誰でも参加できるというような市民参加
組織、で市民協働を進めていくということで、先ほど市民協働のセンターを作ろうとして
いるわけですから、そういうところで将来的に、非常に女性パワーなどが発揮できるよう
な、そういう組織になるのではないかと。全国的にも色々な施策が進んでいるようなとこ
ろは、こういう独自の組織もやはりきちんと作られているわけですね。だれでも参加でき
る、そういう意識であれば。そういうことが起爆剤になって、全市民的に広がっていくと
いうような問題だと思うのです。
そういう点で、ぜひ、従来のそういう環境保健協議会というのはわかりますけれども、
もっと自らこういう組織に参加しようという方もどんどん参加できるというような考え方
でお願いをしたいというふうに思います。
次の、持続可能な地域づくりでありますけれども、これは全く市長のご答弁でも違うこ
とはないと思います。十分意を用いていきたいということで、水・緑・空気と。そういう
自然のエネルギー、それは前の議会とか12月議会で、これを電気に変えていくとか、そ
ういうような質問をいたしましたけれども。そういう中でも、例えば農地、遊休農地にな
っているなどというのは本当にもったいないわけですね。非常にそこにきちんと農地とし
て使えれば大変な恵を生み出すのに遊休農地、草が生えているというようなことになれば
非常にもったいない。でも実際にそういうところが現実にあるわけで、そういう点では、
地域にある資源がいまきちんと有効に使われているかと言いますと、残念ながらそうでは
ないということで、自然エネルギーだけでなくて、そういう身近な所にある資源とか、ご
み問題にもいきますけれども、再生可能な資源の有効活用というのは、これからも進めて
いく必要があるのではないかというふうに思います。
ゼロ・ウェイスト、ごみゼロということなのですけれども。ごみをゼロにするというだ
けではなくて、先ほど市長も言っておられるように、環境問題、無駄をなくしていく、そ
ういう概念も入ったのがゼロ・ウェイスト運動ということで、いよいよ日本にもこれを宣
言する自治体が現れてきているわけですね。確か九州の大木町ですけれども。そういうと
ころなんかでは宣言をしているそうです。そういう点では、そういう方向に世界は動いて
いくと思います。
ごみ問題も、再利用、再資源化、これも焼却とか、埋立処分をなくすと。リサイクルを
一層進めるということとか、さっきの埋立処分物をストックしていくとか、こういうこと
も非常に大事になってくる。将来の資源化を求めてそういう施策をとっていく。こういう
ことは大事だと思いますけれども、もう一度、その辺についてのお考えをお聞かせ願いた
いと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず最初に、市民参加組織の関係でございますが、先ほどの答
弁の中で、環境審議会の下部組織的に環境保健協議会があるというふうに申し上げたわけ
でございますが、これは私めの方の認識が間違っておりまして、環境保健協議会は、粒良
さんが会長になっておりまして、全く別個の団体になっております。議員ご指摘のとおり、
全市に網羅された、かつての衛生協議会の流れを汲む団体でございまして、そういったと
ころの組織もやはりありということの中で申し述べさせていただきました。そういった中
で、新たな市民組織立ち上げのご提言でございます。これらについては、また色々と研究、
あるいはまた検討を重ねていきたいと思っております。
また、ゼロ・ウェイストの関係でございますけれども。少なくとも私どもが小学校、中
学校、高校の頃までは、自分は地元に住んでおりまして、どれ一つとして、いわゆるどこ
かに捨てるというようなものは生活の中でありませんでした。と申しますのは、大変あま
りきれいな話ではありませんけれども、糞尿は、しっかり溜めておいて、必要があれば田
地、田畑に返すということになります。山に行って刈り払いをすれば、それはお昼のたき
火になります。あるいはまた、山に行って木の葉を掻いてくれば、それは牛の寝床になっ
ておりました。食べたかすは、通称、ケーニヤといっておりましたが、そこに積んでおい
て、そして必要なときにまた肥やしに混ぜて、そして田地、田畑に返しておりました。着
ている物等についても、必要があれば母親がこれを繕って、そして着るということで、ま
ず本当に着れなくなるまで捨てるということはありませんでした。布団も、綿返しをして
使うと。
そういう意味では、自分たちが子供の頃の時代は、まさにゼロ・ウェイストであったと
いうふうに思っております。しかしながら、ご案内のとおり生活が非常に文化化されて、
そしてそれぞれの部分が大変ハイカラになってくると同時に、それらのいわゆる不足のも
のを、どちらかのところかで、言うなれば処分しなければならないということになって、
今日にまた循環型社会を目指すならば、地域資源をしっかり生かしていこうということで、
かつての生活に逆戻りするというのではなくて、それを超える形の中で、もう一歩進んだ
循環型社会というものが求められているのではなかろうかというふうに受け止めておりま
す。
よく、論者の方々は、江戸時代の生活が最もリサイクルに近かったという方もおります。
そういったことから、かつてのそういった歴史に学びながら、このゼロ・ウェイスト対策
に近づけていくということが、大変重要なことではないかと受け止めております。いずれ
にいたしましても、できるだけ限られた資源を大切にしていこうという、そういった空気
を醸成していくために、ぜひまた議員のお力もいただきたいというふうに思っております。
私どもも色々な角度から分析して、そういった方向に近づけるように努力を傾注してまい
りたいというふうに思っております。
◇19番(井之川博幸君) そういう立場をしっかりとらえていただいているというふう
に思いまして、生ごみの堆肥化なのですけれども、私も何度もとり上げてきましたし、同
僚議員の中にも非常に詳細に取り上げて、要求を今までもしてきたのを聞いております。
生ごみは、植物が育つための必要なチッソ・リン・カリ、その他の微量な要素も含まれて
おるわけでありますけれども。燃やしてしまうと、その物質循環が絶たれてしまうのです
ね。ですから市長がさっき言った立場と全く違うものになってしまうということと、やは
り焼却ごみを大きく減らすということと、たぶん重油をかけているのではないかと思いま
すけれども。そういうこともいらなくなると、経済的にもいいと。沼田、白沢でも12.
5パーセントと言いますから、地域性があって、庭や畑があるから少ないのだと思います
けれども。それでも将来、やはりだんだん都市化をされていくと、生ごみそのまま入れま
すと増えることは間違いないというふうに思います。
そういう点で、分別状況が悪くてですね、だめになった自治体のことばかり考えている
のではなくて、成功しているところもたくさんあるわけですね。やはりそれは市民協働で
す。市民と行政と農家が一体となった、そういう地域性の中で協力し合って、市というレ
ベルでも成功しているところがありますけれども。有名なレインボープランの長井市とか、
そういうことで、是非いい方法で進めるということで、まずはモデル地区等で始めればい
いのではないかと思いますけれども。もう一度お考えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 生ごみの関係ではありませんけれども、畜産の堆肥の関係で、
また白沢に色々と実績がございまして、昨年度、今年度も色々と予算措置をさせていただ
いてきた経過がございます。確かに議員がおっしゃっているように、負の面の自治体を見
てばかりいるのではなくて、いわゆる正の面、つまり成功したところの部分の自治体にも
学べということについては、これは全く同感の至りでございます。
従いまして、今後色々と勉強させていただきたいと思いますけれども、結局、突き詰め
ていくと、油の問題と塩分の問題等が出てきて、そこのところがどうも畑等に関していく
と問題が出てくるということが出てくるというようなことになると、やはり区分け、分別
の精度を高めていくことがそれらを乗り越えていくのかなあというにも思っているので
す。そうすると必然的に、そこでもってチェック機能みたいなことが大変重要になってく
るのかなと受け止めておるのでございますけれども。
いにしえの頃であれば、言うなれば油も、そんなに塩も、ご案内のとおり使わずに、元
々塩分のあるものを混ぜてやればできたものですし、まさに自然だったのですが、ここに
きてやはりそういう色々な諸状況の中で、生ごみにも実は別の成分が含まれるからそんな
悩みを持っているのですね。これが総体が、純粋培養した形ならばそういうことが起こら
ないのだと思うのです。そのまま使っても全然問題はないのですけれども。色々な物が混
ざることによって、生ごみだけの部分だとすると、例えばカット野菜だけのものならいい
のだけれども、そこに今度は調理をした色々な調味料等が入ってくることによって、色々
な問題が投げかけられているのかなと思っております。
今はどうだかわかりませんけれども、味の素なども、私どもが若い頃、勉強していると
きには、これは石油から採れているのではなかろうかという話もあったりしました。現実
にこれに火をつけてみると、青火を出して燃えたということもよく承知をしております。
従いまして、色々な料理そのものが、色々な調味料と同時に混ざってくることが難しくし
ているのかなとも思っております。
いずれにいたしましても、正の部分のところでとらまえているそういった先進自治体の
ことについては、やはり勉強していく必要があるのではないかと思っておりますので、今
後とも色々とまたご示唆いただければと思っております。
◇19番(井之川博幸君) 色々なことをやっているところは、モデル地区等を指定して、
少しずつ研究をしながらいい方向に進んできているというふうな、我々は視察に行きます
けれども、そういうようなところはたくさんございます。そういう点では、一歩前に踏み
出すということが必要ではないかと思います。
最後に、組織の問題ですけれども、やはり市民協働でこういう問題も進めざるを得ない。
そういう点で、大きなゼロ・ウェイストを進める上でも、そういう市民組織が必要ではな
かと思いますが、最後にその点についてのお考えをお聞かせ願いまして、私の質問を終わ
りたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほども、実は環境保健協議会の関係について申し上げました。
それはなぜかというと、私も実は、かつて衛生協力会のメンバーで、床下消毒もしたり、
色々とこの衛生協議会が活躍したことを承知しておりまして、当該地区でもかなり大きな
組織網羅された団体でございます。そんなことから、そこに対する意がありますので、非
常に言葉を選んだ、慎重な答弁になっているわけでございますけれども。モデル地区を設
定していくということでもって、凝縮した形の中で展開していくとすれば、これはまた、
議員がおっしゃっているような形の体制も可能なのであろうかと。のっけから、全市網を
かけてということになると、かなりこれは厳しいものがあるかなという感じがしたもので、
やはりしかるべきところでもって、いわゆるモデル的に展開するということは、ある意味
においては重要なことかなというふうに思っております。
そういう意味で、すでにこれは本問題とは別でありますが、白沢地区での畜産経営の方
が多いというところから、堆肥の関係で大変実効をうまく上げているというような実態も
あったりしております。そんなことをとらまえたときに、そういった地域をどういうとこ
ろに絞り込んだらいいかわかりませんけれども、これは何らかの形で行政的な応援、ある
いはまたそういう特化した形で特徴を出していくということは、今後考えていく必要があ
るのではないかというふうに思っておりますので、十二分に受け止めてまいりたいという
ふうに思っております。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、布施辰二郎議員。10番。
〔10番 布施辰二郎君登壇〕
◇10番(布施辰二郎君) 通告に従いまして、一般質問いたします。
今回、私の質問は、表題で、未来を見越したまち、沼田づくりであります。
項目では、観光政策について、道路網の整備について、財政逼迫の折りから新たな財源
の確保について、新エネルギー政策と温暖化対策について。それから、若者にもっと好か
れる沼田づくりについてであります。
まず、観光政策から伺います。国や県でも、この観光政策には特に力を入れているとこ
ろでありますが、沼田市も合併して3年半が経過いたしました。今までの市町村の観光政
策は、それぞれの自治体の枠の中に限定されがちだったと思います。合併によってエリア
が広がったことで、隣接しながらも結びつきが弱かった名所とか名跡の魅力を、一体的に
伝えることが可能になりました。実際に合併を経た多くの自治体が、積極的に観光施策を
展開されていると思います。
本市におきましても、様々な観光施策は実施されていると思いますが、新しい観光資源
の発掘などはどのようにされているのかまず伺います。
次に、登山道やアクセス道路の整備についてですが、本市が合併して2年くらい経った
頃と記憶いたしておりますが、新しく沼田市の観光地となった皇海山に行ってまいりまし
た。当時元気だった93歳の先輩が、若い頃よくきのこ採りに行ったことがあるから一緒
に行こうということで、利根町の根利から一路登山口を目指しました。ところがそこに行
くまでの道路の悪さには閉口いたしました。結果的には、500メートルくらい登ったと
ころで、一緒に行った先輩の足が痛くなったのと、下山してきた2組の方々にお話を聞い
たりして、登山を断念してしまった経過があります。名古屋市と三重県からそれぞれ来ら
れたという人達は、口々に、「さすが皇海山は日本百名山に名を連ねているだけあって、
すばらしい山だが、ここに来るまでのアクセス道路は非常に悪くて、今まで自動車では、
こんな悪い道路は走ったことがない」というお話をされておりました。
実は行ったときは、道路名も解らなかったのですが、あとで栗原川林道だと同僚議員か
らお聞きいたしました。また、ウイークデーだったのにもかかわらず、駐車場には12台
も駐車しておりましたし、お会いした人達の他にも4、5人、林の中に見受けられました。
山の山頂まで行かなくても、遠くからお客さんや駐車場の様子などですばらしい観光の山
だと思いましたが、アクセス道路の整備はどのようになっているのか伺います。
また、同じように、鹿俣山、子持山などについても、登山道やアクセス道路の整備につ
いて伺います。
次に、吹割の滝に自動的移動装置について。高齢社会に対応して、エレベーター、エス
カレーターなどが設置できないかでありますが、私は現在でも、親戚や友人が遠くから来
たときには吹割の滝に連れて行きます。
幅30メートル、高さ7メートルで、東洋のナイアガラと言われているということで、
ちょっとこれはオーバーな言い方だと思いますけれども。滝の近くに行って、大自然の営
みに触れていると、何となく心も体も癒されるような気がしております。
過日、東京からの友人と行ったときも、「こんなにお客さんがいっぱい来てくれる良い
所なのに、エレベーターとかエスカレーターはないのか」と聞かれたり、先輩の人からは、
同じことをよくお聞きしております。私も行く度にそのように思っております。
また、お年寄りでちょっと足が悪くなった方などパンフレットを見て、本物は見たいけ
れども階段の移動は大変だからと。せっかく遠くからバスで来られても滝まで行かないお
年寄りもいっぱいいらっしゃいます。
これからの高齢社会を考え、多くの人々に来ていただくには自動で移動できる装置が必
要だと思います。国の天然記念物ということですから、手続き等、様々なことがあると思
いますが、その対応について伺います。
次に、道路網の整備についてでありますが、120号線の椎坂トンネルの件では、計画
が浮上してから長い間、進展していなかったものですが、国道120号線整備改良促進期
成同盟会の会長であります市長が、現在の国道を利用したトンネル計画に見直すことを求
める要望書を県に提出されたことはお聞きいたしているところであります。
この事業が推進されれば、沼田市の発展はいうまでもありませんが、片品村など利根郡
全体の活性化が期待されるのであります。
また、年間を通して利根沼田に来ていただいている観光客の皆様にも喜んでいただける
ものと確信をしております。
そこで、一日でも早くその推進を願っているところでありますが、今後の見通しについ
てと、掘削した岩石や残土などは天狗滝等に埋め立てはできないかどうか伺います。
次に、財源逼迫の折、新たな財源確保についてでありますが、先の当初予算で本市は、
約198億で、前年度当初予算と比較して7.3パーセントの減であり、4年連続のマイ
ナス予算であります。また、春先には、行財政改革に伴う住民説明会を開催して、財政逼
迫の折から、財政基盤の強化、歳出構造の改革など説明をされてきたところであります。
そのような中で沼田市は、平成9年頃だったと思いますが、市内の奈良、大倉、秋塚に
跨がる山林や原野、畑などを買い取った経過があります。旧沼田ゴルフ倶楽部です。すで
に買い取ってから10年以上経っていると思いますが、この間、その土地の隣接する農家
の方々から、時期になると虫が発生して困るなどの苦情も多少あったところであります。
今までは、乱開発が行われると、地元の将来に不安が残ることが懸念されることから、
沼田市が自然公園用地として取得したということになっておりました。そして今年の5月、
旧沼田ゴルフ倶楽部の用地の対応方針について、自然公園用地とすることを見直し、未利
用公有地の有効活用を図るため行政財産から普通財産に変更し、山林、原野は市有林とし
て管理しつつ、他の活用とともに売り払い等を検討し、農地は他の活用を検討しつつ農業
者に売渡しすることとする。と報告がなされました。
このことは、誠に時機を得た政策決定だったと思います。しかしながら、この用地はゴ
ルフ場計画用地ということから広範囲に点在するということですので、売却等にあたりま
しては、工夫を凝らすことが必要かと思います。そこで、旧沼田ゴルフ倶楽部用地の売却
等について伺います。
また、全国では、多くの自治体が財政逼迫のためあえいでいる状態だと思います。本市
だけのことではありませんが、この際でありますので、遊休地や遊休施設などの売却や払
い下げが、場合によっては必要だと思いますが、遊休地とか遊休施設などはどのくらいあ
るのか伺います。
次に、新エネルギー対策と政策についてでありますが、このことにつきましては、地球
温暖化の問題と平行して、政策として取り組んでいかなければならないと思っております。
最近では、毎日のように新聞やテレビなどで地球温暖化のことが取り上げられております
が、この温暖化は、私たちの生活から排出される二酸化炭素などの温室効果ガスが増え過
ぎていることが原因ということであります。
この二酸化炭素は主に、化石燃料を燃やすことによって発生いたします。現在私達は、
生活に必要なエネルギーの大部分を、その化石燃料に頼っているところであります。世界
的に見ましても、全世界のエネルギー消費量のうち、およそ9割を化石燃料が占めており
まして、我が国では、世界の先進国と言われておりますけれども、新エネルギーはわずか
2パーセントにも達していないということであります。
しかしながら、もし例えば、今と同じ生活を続けていくと、石油はあと40年ほどでな
くなると言われております。新エネルギーの導入により、化石燃料に頼る割合を減らして、
二酸化炭素の排出を少しでも減らしていかなければならないと思います。
特に最近では、原油高騰が続き、化石燃料も今後40年くらいと言われておりますが、
自然エネルギーなどの対応、対策はどのように検討されているのか伺います。
次に、環境問題等でありますが、環境省のホームページなどを見ますと、地球は大気中
の二酸化炭素濃度が上昇することで熱をより一層吸収しやすくなり、気温が上昇して温暖
化となります。温暖化しますと洪水や干ばつなどの自然災害が増えたり、海面が上昇し、
砂浜や低地の水没、気温の上昇に適応できない動植物の死滅、乾燥化などによる穀物生産
量の減少と言った深刻な影響を及ぼすと予想されています。
環境問題としても真剣に取り組まなければならないと思いますが、そのことについて伺
います。
次に、太陽光、風力、バイオマスなどの件でありますが、近年、全国的に市町村合併が
進み、全国的に三位一体改革が行われ、全国的に交付金が少なくなり、軒並みに財政逼迫
の都市が増えております。
しかし、そんな中でも自然の力、風、太陽光などを利用して、立派な町おこしが環境問
題に取り組んでいるところがあります。岩手県の葛巻町などであります。この仰天の星の
ような町を視察させていただいた経過もあります。
また県内でも、太田市の、太陽光発電システムを設置した住宅が建ち並ぶパルタウン城
西の杜などもあります。太陽光、風力、バイオマスなど取り組んでいるところは多くあり
ますが、先進地等の視察や研究、検討はどのようにされているのか伺います。
終わりに、若者にもっと好かれるまち、沼田づくりについてでありますが、このことは
本市でも様々な施策を実施していることはお聞きをいたしております。
仕事がら私は、若い人達とも様々なお話をいたします。時には、激しくディスカッショ
ンもいたします。そんな中で、人口増の話とか、少子化の話になりますと、若者の声とし
て、男女の出会いが少ないということであります。一昔前までは、世話好きの先輩が地域
にいて、年頃の娘さんや青年のいる家などに訪問して、似合いのカップルが生まれるよう
に奔走してくれたものですが、最近では、そのようなお話はないということであります。
そこで、対応と対策について。また、若者の出会いの場づくりについて検討できないか
お伺いいたしまして、最初の質問を終わります。よろしくご答弁のほどをお願い申し上げ
ます。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後4時01分休憩
─────────────────────────────
午後4時09分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの布施議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、未来を見越したまちづくりについて、観光政策について、合併して3年半経過し
たが、新しい観光資源の発掘などはどのようにされているのかについてでありますが、合
併したことにより、「吹割の滝」「皇海山」などスケールの大きい自然資源や、「老神温泉」
をはじめとする豊富な温泉群など、従来に増して、観光資源に恵まれたことは、ご案内の
とおりであります。
合併後3年半が経過し、それぞれの地域にある観光関係機関・団体等が一体となって、
観光キャンペーン等を実施し、「玉原高原」「迦葉山」などの日帰り観光客を、滞在型観
光客へと誘導すべく努めていることは、本市の観光資源が融合し、ネットワーク化が図ら
れつつある結果であると認識しております。
また、新たな観光資源としましては、利根町にあります旧鈴木家の曲屋が整備されたこ
とで、観光ネットワークに組み入れられ、地域に根付く歴史・文化を伝える施設として、
今後、その活用が期待されるものであります。
今後につきましても、引き続きそれぞれの地域に埋もれている資源に光を当て、新たな
観光資源として活用できるよう、観光協会等と協力しながら推進してまいりたいと考えて
おります。
次に、登山道やアクセス道路の整備について、皇海山、鹿俣山、子持山などであります
が、皇海山、鹿俣山、子持山などにつきましては、登山者の安全と安心を図るため、案内
板や誘導標識等を設置してきております。
また、観光シーズン到来時前には、登山道については職員による安全確認を行い、アク
セス道路につきましても、安全確保のための維持補修を行なっているところであります。
特に、皇海山は、深田久弥氏の日本百名山の一座として近年は多くの登山者が訪れてお
ります。このアクセス道路につきましては、根利栗原川林道の利根町追貝地区から入るル
ートと根利地区から入るルートがあり、シーズン中には大雨や台風等による土砂の流出、
路肩の崩落、雨水による洗掘等が生じた場合、その都度、職員による安全確認や道路補修
を行い、登山者に対し電話やインターネットにより、最新情報の発信に努めております。
今後につきましても、登山道やアクセス道路について、利根沼田森林管理署や関係機関
と協議を進めながら補修等を行い、登山者の安全、安心の確保に努めていきたいと考えて
おりますので、ご理解を賜りたいと思います。
次に、吹割の滝に自動的移動装置について、高齢社会に対応してエレベーター、エスカ
レーターなどでありますが、吹割の滝は、国の文化財保護法の「天然記念物及び名勝 吹
割渓ならびに吹割瀑」の指定を受け、年間約100万人とも言われるように多くの観光客
が訪れ、高齢者や体の不自由な方、若者、子どもなど年齢を問わずに素晴らしい自然景観
を楽しんでいただいております。
また、この素晴らしい自然景観を後世に伝えるべく、吹割渓ならびに吹割瀑第2次保存
管理計画に基づき、国の天然記念物としてしっかりとした保存・保護を行っております。
議員ご質問の吹割の滝に自動的移動装置である、エレベーター、エスカレーターなどの
必要性でありますが、設置の有無などについての問い合わせ等はあるものの、国の天然記
念物であることから、保存管理計画との整合性や今日の財政状況等考慮し、今後研究も必
要であると考えております。
次に、道路網の整備について、120号椎坂トンネルの今後の見通しについてと、掘削
した岩石や残土など天狗滝等に埋め立てはできないかについてでありますが、前段の椎坂
トンネルの今後の見通しについては、事業主体である群馬県が8月26日、27日、28
日と生枝、薗原、大原地区の各集会所において椎坂トンネルの詳細設計について、説明会
を開催したところであります。
また、10月から現地にて用地測量、物件調査等を実施し、平成20年度内に一部買収
等を行い、早期着手・早期完成を目指したいとの説明がありましたので、沼田市としても、
県と連携し事業の推進を図りたいと考えております。
次に、後段の掘削した岩石や残土など天狗滝等に埋め立てはできないかについては、天
狗滝の埋め立てを、昭和61年度に基本設計をし、関越トンネルの掘削残土を活用して埋
め立てを行い、未執行分が、約26万立方メートルとなっております。
椎坂トンネルの掘削残土は、約17万4,000立方メートルと推計されておりますが、
関係地権者や関係地区、及び生枝地区活性化推進協議会等から地元への埋め立て要望がな
されており、群馬県もこれらの要望を優先的に検討していきたいとのことでありますので、
ご理解をいただきたいと存じます。
次に、財政逼迫の折、新たな財源確保について、旧沼田ゴルフ倶楽部用地の売却等につ
いてでありますが、議員ご案内のとおり、旧沼田ゴルフ倶楽部用地につきましては、株式
会社沼田ゴルフ倶楽部がゴルフ場造成事業のために取得してきた土地でありますが、開発
事業計画を廃止したことから、その対応について市において協議を進めてきた結果といた
しまして、自然公園用地として、山林等については市が買収することとし、農用地につい
ては市に寄付していただくこととなったものであります。
その後、この用地の利活用につきましては、庁内の検討組織である「公有施設等検討委
員会」において検討を進めてまいりましたが、未利用公有地の有効活用を図る観点から、
山林については市有林として管理しつつ、他の活用とともに売り払い等を検討し、農地と
して利活用が可能な用地については農業者へ売り渡しをし、農業経営の規模拡大や農地集
団化の促進等に活用することとする対応方針に至ったわけであります。
次に、遊休地や遊休施設などはどの位あるのかについてでありますが、旧沼田ゴルフ倶
楽部用地を除いて、普通財産として管理している遊休地につきましては、2箇所で2,0
28平方メートル、また遊休施設につきましては、6施設でありますが、現在、庁内組織
である「公有施設等検討委員会」において、利活用や売却処分なども含めて、調査・検討
しているところであります。
次に、新エネルギー政策と温暖化対策について、原油の高騰が続き、化石燃料の寿命も
今後40年位と言われているが、自然エネルギーなどの対応、対策はどのように検討され
ているのかについてでありますが、自然エネルギーは、石油代替エネルギーとして二酸化
炭素の排出量が少なく、環境への負荷も小さく、地球温暖化対策として有効であり、本市
においても浄水場での小水力発電や沼田市外二箇村清掃工場のごみ焼却熱利用などの取り
組みも行われております。その対応、対策についてでありますが、現在、先進地の事例を
調査するほか、研修会に参加するなど、その情報収集に当たっておりますが、温暖化対策
として施策の展開には、市民はもとより事業者を含めた地域全体で取り組むことが重要で
あり、総合的な視点に立ち、調査・研究を進めてまいりたいと考えております。
次に、環境問題としても真剣に取り組まなければならないと思うがどうかについてであ
りますが、太陽光や水力・風力などの自然ネルギーの活用につきましては、発電やその利
用においてCO2や公害物質の排出がないなど、環境に優しくクリーンであることから、
今後のエネルギー政策上からは導入意義が高いものであると認識をしておりますので、引
き続き研究していきたいと考えております。
次に、太陽光、風力、バイオマスなど取り組んでいるところは多いが、先進地等の視察
や研究、検討はどのようにされているのかについてでありますが、現地へ赴く視察は行っ
ておりませんが、議員からご紹介のありました葛巻町をはじめ、県内における関係自治体
の取り組み、さらに、新エネルギー導入に関する国の支援策等の情報収集を行うなど、調
査・研究を進めているところであります。
次に、若者にもっと好かれるまちづくりについて、対応と対策についてでありますが、
平成17年9月に第五次総合計画策定のため、市内の中学3年生を対象としたアンケート
と、市内の高校及び近隣の高校に通っている2年生を対象としたアンケートを実施いたし
ました。
そのアンケートにおいて、本市の住み心地についての設問を行ったところ、中学生、高
校生ともに約70パーセントの生徒が住みやすいとの回答をしておりますが、本市への定
住意向の設問に対しては、住み続けたいと回答した生徒は、中学生が約46パーセント、
高校生が約37パーセントと低いものとなっております。また、今後、沼田市がどのよう
なまちになればいいと思いますかとの設問に対しては、中学生、高校生ともに商業の盛ん
なまち、自然環境に恵まれたまちを望む回答となっています。
このような状況を踏まえ、若者にもっと好かれるまちづくりの対策といたしまして、快
適な生活環境、雇用環境の充実など魅力あるまちづくりの創出に努めていかなければなら
ないと考えております。
次に、若者の出会いの場づくりについて検討できないかについてでありますが、国立社
会保障・人口問題研究所が平成17年度に実施した「第13回出生動向基本調査」により
ますと、夫妻の平均初婚年齢は夫が29.1歳、妻27.4歳となっており、特に女性に
おける晩婚化の傾向が顕著で、18年前の1987年と比較して夫が0.9歳高くなった
のに対し、妻は2.1歳高くなっています。また結婚に至るまでの交際期間は、18年前
の2.5年から3.8年に伸びている一方、夫婦の年齢差は2.9歳から1.7歳へ短縮
しています。
少子化の背景として晩婚化が一つの原因ともいわれており、また、近年では晩婚化が非
婚化の増加につながっていると見られています。
晩婚化の原因がどこにあるのかは計り知ることができませんが、若者の出会いの場が少
ないことも一つの要因として考えられます。
本市では、沼田市農業青年会議所において都市の女性との交流事業を実施している事例
がありますので、議員ご意見の若者の出会いの場づくりについては、研究をしてまいりた
いと考えております。
以上申し上げまして、布施議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇10番(布施辰二郎君) ご答弁をいただきましたので、何点かについて再質問をまた
させていただきたいと思います。
お疲れのところだと思いますけれども、よろしくお願い申し上げたいと思います。それ
から、今回のこの一般質問では、温暖化だとかあるいは環境問題、重複していることがあ
ると思いますけれども、よろしくお願いを申し上げておきます。
まず、環境政策からでありますけれども、合併して3年半以上経過しておりますので、
もうそろそろ旧沼田市の人達も、白沢町にはどのような観光地があるとか、あるいは、利
根町には、吹割の滝だとか老神温泉があるとか、また逆に、白沢町、利根町の皆さんは、
沼田には迦葉山とか玉原とか、そういった大きいところは皆さん前から知っていると思う
のですけれども、中堅のところと言うのですかね、ちょっと小さい観光地、文化財とか、
そういうところはいっぱいあるのですけれども、まだまだお互い知らないところがあると
思うのです。そういうところをよく調査して、人がいっぱい来てくれるようなところは、
駐車場の整備だとか、あるいは観光地周辺の掃除、看板の設置などが実は願意なのであり
ます。そうすることによって、大きくなった沼田市の人的交流も盛んになると思いますし、
市外からもまたお客さんが増えると思います。
他にも色々な方法があると思うのですが、過日、旧佐波郡の東村というところに、国定
という集落が昔も今もあるのですけれども、尋ねて行ってまいりました。これは新聞に、
国定忠治の生涯を宣伝したり、お墓のところをきれいにして観光につなげていきたいとい
うようなことが載っていたものですから、行ってまいったわけでありますけれども。この
東村も合併して、実は伊勢崎市になりました。文化7年に徳川11代将軍の頃、国定村で
生まれた長岡忠治という男が、博打うちになって、関所破りをして、41歳で処刑された
と、こういうことなのですけれども。失礼な話かもしれませんが、そういうところでも観
光につなげているということであります。
それからみれば、私たち沼田市は文化財の宝庫でもありますし、風光明媚なところでも
あります。もう少しきめ細かい対応と言いますか、観光に力を入れていただきたいと思う
ことがあるのですけれども。その辺お願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) ご指摘のことはもっともなことでございまして、今日も、ある
いはまた5日の日にも、今後の沼田を見たときに、環境、あるいはまた教育が基調だとい
う形の中で、その当然、環境整備の中には観光整備というものが中心的な役割を果たして
くることは論を待ちません。従いまして、そういったことから、地域のそういった観光資
源のネットワーク化は急務であるというふうに受け止めております。
同時に、そういったところを回遊させる、歩かせる方法はどういう形があるのかなとい
うようなことまで含めて、今後検討を加えていかなくてはならないと思っております。
従いまして、今回、すでに教育委員会筋では資料をお持ちでございますけれども。いわ
ゆる四国のお遍路筋の形が、沼田利根に2つのルートがあったようでございまして、これ
らのことについては、今後、私どもが非常に高く関心を持っております。
同時に、白沢が沼田のことを、沼田の方が利根のことを知っていくことが大事ではない
か。表舞台の特化したところはという話の中で、中堅所という、まさに、非常に、言い回
しの配慮された言い回しがございましたけれども、これらはまた学校教育の現場に、やは
り地元のそういった歴史的な関係等については、やはり勉強する舞台があると思いまする
し、また、教育長の頭にもそういったことは描かれているというふうに思っております。
従いまして、当然、地元のそういったすばらしい、歴史的な遺産を、地元の郷土史とい
う形で、学校現場の中で子供たちに教えていっていただくような、そういう方途もこれ一
方においてはあるということをつけ加えておきたいと思います。
◇10番(布施辰二郎君) ありがとうございました。お遍路的なことを学校教育で取り
上げてくれるなんて、小さい頃から郷土のことを習っていけるということは、教えていく
のに非常にいいことだと思います。その辺はよろしくお願いを申し上げておきます。
次に、登山道やアクセス道路の整備についてですけれども。まず最初に、市長は利根町
の出身でありますけれども。皇海山には登られたことがあるかどうか、まずお聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) 私ども追貝の集落から栗原の林道に登るルート等はよく承知を
しておりまするし、根利に行く道も全部通っております。しかしながら、皇海山に登った
ことは、まだ残念ながらございません。今後、ぜひ登ってみたいと思います。
ただ、ここに至るまでのルートは、私ごとになりますが、木炭製造業を営んでおりまし
たので、この林道は、家族の人間に連れられて、炭出しに行く際によく行き、しかも土場
も木馬道もよく承知をしているところでございまして、山こそ登っておりませんけれども、
全貌についてはまずまず理解をしているつもりであります。
◇10番(布施辰二郎君) 市長が木炭製造業、親御さんだったと思いますけれども、初
めてお聞きをいたしました。ずいぶんこの辺では、昔はそういった産業が盛んだったこと
で、流行りの職業だったのかなと思います。
先ほど、皇海山に行ったときに、根利の方から行ったという話。道が非常に悪かった、
そのことは先ほど申し上げました。そして、下山してきた人達と実は20分くらい話をし
た経過があるのですけれども、お客さんの話を聞いておりますと、ほとんどがやっぱり、
利根町の追貝の方から栗原川林道に入っていくのです。朝早く出かけて、その日のうちに
登山して老神に宿泊する人や、また老神温泉に1泊してから旅館の車で登山口まで送って
いただいて登山する人。あるいは自家用車で登山口まで行く人、様々なのですけれども。
私は、その名古屋市とか三重県から来た人に対して、ずいぶん遠くから来られたのですね
と言ったのですが、そのうちの一人の方が、あんた方はどこだいと、こう聞かれたもので
すから、地元ですと答えた。その途端にですね、やっぱりこの道路は何とかならないのか。
そういう話が返ってきて、どこにお願いすればこういうデコボコは直してくれるのですか
ね、ひどいですね。そういう経過は実際あったのです。
先ほど市長の答弁をいただいた話では、職員が、悪くなったらちゃんと直しているとい
う話があったのですけれども。そうすると、たまたま私たちが行ったときには直してなか
った時かなと思われるのですけれども。そうに聞かれたときに、地元の役場ですかねえー
としらばっくれるようなこともありまして、適当なやり取りをして、そして別れて追貝方
面に向かったのですけれども。ところが、ここからがまたよく聞いていただきたい部分で
ありましてね、ちょうどこの皇海山は、追貝の方から行っても、根利の方から行っても、
真ん中くらいになるかなと、自分で大体思ったのですけれども。追貝を出てくる道路はも
っと悪い、根利から行くよりも。それでね、どのくらい悪いかと言いますと、2箇所。私
のボロ車は下も低いですから通れない所があったのですけれども。その93歳の先輩、ち
ょっと乗っていてくれないかい、通れない所があるから石をどかしてくるよと言って降り
て行って、1個はどかせたのですけれども1個は道路の一部なのですよ。こんな20セン
チもあるような石があってそれはどかない、蹴っ飛ばしても何しても取れない。そんなよ
うなこともありまして、本当にたまたまそうすると悪い所に行ったのかなと思いましたけ
れども。願意としては、年に1回か2回、あるいは雨が降って土が流されたりしたときに、
特に悪い所だけでもブルドーザーで平らにしていただきたい。そういうことなのです。
付け加えますと、今年の5月、下田市の黒船祭に参加させていただいた経過がございま
す。その帰りに、確か高坂というサービスエリアだったと思いますけれども、夜になって
いたものですから、20人位乗車している中型バスの行き先が皇海山と書いてあるバスが
いたのです。それで、そのバス、あれっ、沼田の皇海山かなと思って運転手さんにお話を
聞かせてもらったのですけれども。やっぱり、その運転手さんの話には、これから老神に
行って泊まって、そして明日の朝、ホテルだったか、旅館だったかの車で登山口まで行っ
てもらうのだと、こういうお話をされておりました。その時の運転手さんの話では、とに
かくアクセス道路が悪いので、普通車では行くのは無理だと聞いているので、明日の朝、
ホテルの車に乗せてもらうのだと、こういう話をされていたのですけれども。もっともだ
なと思って帰ってきたのですけれども、その辺、たまたまじゃあお前が行ったときには悪
かったのだよと、そういうことになるかどうか。
◇市長(星野已喜雄君) 本道は、私どもが子どもの時分というか、家族に連れられて現
実に炭出しに行きました。当時は、オートバイで、スーパーカブ号というのがございまし
て、大体55CC、もしくは50CC、あと私のうちはベンリー号でありましたが、これ
で山の土場まで行って、そして木馬道を上がっていくという、そういうことなのですね。
木炭製造業が、この追貝側には30人の組合がございまして、同時に、いわゆる木材業の
方も万度、当時6トン車でございますが、やはりUDとかふそうが常に行ったり来たりし
て、比較的道が平らだったというか、林道特有の道でありますけれども、平らであったと
言えば平らであったわけです。
ところが、最近行ってみると、やっぱり山が一つカットされているわけでありまして、
そこの道路の底の部分がカットされた所が、岩石である所がずいぶんあるのですね。これ
はもう宿命です。山の所をカットしているわけですから。そういったことから、どうして
も整備にある程度の限界もあるのかなというような感じは、これは否定できません。だけ
れども、場面、場面によると、そういうようなことで、速やかな対応を図ってきていると
いう経過がございます。
それと、せっかくのご質問でございますので、もう少し申し上げると、やはりこの皇海
山のみならず、当時この所が、銀平であるとか色々な所がある中で、根利山という、今で
は幻の集落と言われておりますが、概ね3,000人から4,000人住んでいる集落が
ございました。これが、いわゆる足尾銅山の坑木を切り出していたところでございまして、
いわゆる平川の方のルートから来る奈良という集落から奥りに不動滝というのがございま
して、その奥りに平滝というのがございましたが、そことすべて索道で結んで、そして当
時、言うなれば、今で言えばスキー場のリフトのような形ですが、これでもって人間が行
き来していた経過がございます。これは、旧利根村が作った冊子によく書かれております
けれども。それだけに、明治の黎明期の時の足尾銅山を語るときに、その集落を抜きにし
て語ることができないくらい史実には出てきております。
それだけに、この林道は、見方を変えると非常に貴重な場所でございます。これは皇海
山、あるいはまた追貝側から根利につながる基幹道路的なとらまえ方もさることながら、
そういった旧利根村の、いわゆる東部地区のそういった全貌から見ると、大変重要なポイ
ントを持っておりまして、今議員がおっしゃっている途中に、小森という実は集落もござ
いまして、実はそこから学校まで2時間半くらい歩いて通っていた方々も実はおります。
そういった方々も時代とともに下山をしたわけでありますけれども、そういった意味で旧
利根村からすると、このルートは根利側と、根利は旧赤城村でございます。追貝側は、旧
東村でございます。つまり合併前は別の自治区域であったのでありますが、そのちょうど、
抽象的な言い回しですが、真ん中辺に根利山があると。そのちょうど部分あたりの上に皇
海山があるというような形になっておりまして、そういう意味では、旧利根村の立場から
すると、旧東村と旧赤城根村ですか、その部分のちょうどいい意味の中間位置にしており
ますので、大事な、歴史的な遺産ではなかろうかと思っておりまして、今後、この道路に
ついては、関心を高く持って対応していく必要があるのではないかと思っております。
◇10番(布施辰二郎君) ありがとうございました。この皇海山でありますけれども、
ご案内のように群馬と栃木の県境ですね。雄大な山であります。標高2,143メートル
ということで、渡良瀬川の水源碑も頂上にはあるということであります。天気がよければ
谷川、武尊山、アルプス、富士山なども望めるということでありますが、林道であります
から、舗装してくださいとか、側溝を作ってくださいとか、そういうわけにはいかない。
それはわかります。いずれにいたしましても、道をよくしてもらうためには市長にお願い
して、国とか、県とか頼んでもらわなければならないと思うのですけれども、この林道の
管理者、それはどこになりますか。
◇市長(星野已喜雄君) 振興局次長に答弁いたさせます。
◇議長(金井康夫君) 利根町次長。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 命によりまして、ただいまの質問にお答えしたいと
思います。
栗原川林道は、併用林道でございまして、旧営林署、利根沼田地域の森林管理署と沼田
市が併用で管理しているという内容でございます。ちなみに、市道認定もされているとい
う内容のものでございます。以上です。
◇10番(布施辰二郎君) まるっきり国の林道、営林署だと思っていたのですけれども。
そうすると市も管理していると。先ほどちょっと職員が見ているというから、おかしいな
と思ったのですけれども。そうすれば、なおさらお客の皆さんは、恐らくあそこまで来て
日帰りというのは、今まで聞いてみた限りではないのですよ。みんな老神に泊まるとか、
ほかの所、片品に行く場合もありましたけれども。余計そういった人達の受け入れ態勢も
整えなくてはならないと。本当にそういった、きめ細かなことがちょっと足りないなと思
うのですけれども。この辺をひとつ、もう1回答弁を願いたい。
それからもう1点、確か登山口のところに橋があって、その袂に登山届けのポストがあ
ったのですけれども、年間続いて何人くらい登山をされているか。わかればで結構ですけ
れども、わかったら教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) 次長に説明をいたさせます。
◇利根町振興局次長(繻エ勇二君) 命によりまして、ただいまの質問にお答えしたいと
思います。
まず、費用の関係でございますけれども、先ほど申し上げましたように、併用林道でご
ざいますので、その都度、その都度、森林管理署と協議をして進めているというのが現実
でございます。
また、登山者でございますけれども、ほんの概算でございますが、一応1万人程度とう
ちの方ではつかんでございます。
以上です。
◇10番(布施辰二郎君) 1万人も来ていただける山でありますので、本当に合併して
こういう観光地、すばらしい観光地を得たわけですから、もう少し道路、1カ月に1回く
らいは見回ってもらって、特に悪いところがあればぜひ、本市が市道としても認定してい
るというようなことであれば、これはなおさらのことでありますので、その辺をよろしく
お願いを申し上げたいと思います。
それから、合併して3年半経過した現在、観光を軸とした基本的な施策のあり方につい
てはどのように考えておられるのか伺います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変難しい質問でございます。どのようなところを軸にしてい
るのかということでございますけれども。まず、基本的には、旧沼田市の迦葉山や玉原高
原等、それから池田地区の観光農業にみられるような、まさに日本を代表する先駆的な状
況がまずございます。これをしっかり押えておかなくてはなりません。同時に、沼田の城
下町であるがゆえの歴史的な遺産というものを押えておかなければならないと思うので
す。
ここでちょっと横道に逸れますけれども、この歴史的遺産というのは、すべて城下町の
範疇であったので、白沢も、利根も、ある意味においては沼田藩のエリアだったわけです。
ですから、歴史的な部分においては、それらがみな有機的につながっているわけですね。
そこのところはきちんと押えておく必要があると。現実に、お参りをするとか、見て楽し
むとかということについての拠点になってくると、白沢がやはり、望郷の湯が、これは当
然出てくると思うのです。ゴルフ場が2つございますけれども。これらもそのうちの一角
に入ってくるわけです。当然、旧利根村のところにまいりますると、しゃくなげの湯や鈴
木家に代表されるのが、旧赤城根地区にあって、昔はいわゆる赤城山に登るときに、天皇
陛下が国体の視察に入ったとき、ヒカリゴケを視察しているのですね。ところがこれは今、
私が承知している範囲では若干枯渇しているかもしれません。だけどそういうのがありま
す。今、根利地区に目を投じると、ボールドウインに代表されるように、これが非常に表
舞台に出てまいりまして、かなりこれが色々な意味で汽車関係のマニアの人にものすごい
関心をそそっております。とれいんという出版元がありますが、現実に私鉄関係のオーナ
ーが非常に興味を持って視察に入っております。旧東側は、やはり老神温泉、あるいは吹
割の滝等に代表されるものがあります。
ここに来て、環境関係のことが出ておりますから、見方を変えると、尾瀬高校もやはり
その存在というのは侮れないですよね。例えば他の学校が、仮に修学旅行へ来るというよ
うなことになったときに、学校見学などはこれは非常によろしいわけでありまして、一般
的な慰安旅行では困りますけれども、これも先ほど教育長が答弁したとおりであります。
それとですね、これはどこかで申し上げなければならないなと思っておりましたので、
せっかくの質問ですから申し上げておきますが、今水面下で、新宿区の例のカーボンオフ
セットの関係で、白沢の要するに栗生川のところのゴルフ場を、非公式でありますが視察
に入っております。そういうようなことから、徐々にそういったふうな骨格が見えてきま
すと、やっぱり今度はネットワーク化の問題になってくる。こういうことになろうかと思
っております。従いまして今後、そういった回遊ルートをやはり作り上げていくのが大事
なのではないかというふうに思っております。
同時に、ここのところは拙速しないでもらいたいと思うのですけれども。仏閣関係のお
遍路があったのだそうです。これは今言ったのとちょっと違った形の中で、人々が少なく
とも2泊位しないと廻りきれないですね、あのルートで見ると。一つのルートは迦葉山が
スタートになっているかと思っています。だから、これらのことが、人的に動くというふ
うなルート設定の中で、今後考えられるのかなと思っております。
従いまして、やはり歴史的なバックボーンと、それから現実に目の前にある観光資源と、
それから、これから予測される良いもの。それと、どちらかというと、非常にこういう表
現がいいのかわかりませんが、民衆がうごめいた、かつての歴史のそういった動きを表舞
台に出していくということが考えられるのかなというふうに思っているところでございま
す。
─────────────────────────────
○会議時間の延長
◇議長(金井康夫君) 一般質問中でありますが、本日の会議時間は、議事の都合により、
あらかじめこれを延長いたします。
また、当局におかれましては、質問に対しまして、簡潔、明瞭に答弁をお願いしたいと
思います。
─────────────────────────────
◇10番(布施辰二郎君) ありがとうございました。簡潔にというお話もございました。
この話はいっぱいまだあるのですけれども、長くなりますので、次の話にいかせていただ
きます。
次に、鹿俣山について1点お聞きしておきますけれども。玉原高原、ご案内のように、
標高1,200メートルから1,500メートルにありまして、関東一を誇ると言われて
いるブナ林が広がっております。尼ヶ禿山とともに玉原高原の主要ハイキングコースの一
つでありますけれども、オールシーズン楽しめるコースだということであります。特に、
春の新緑から秋の紅葉が終わる頃までの、ハイキングコースなどの整備はどのようにされ
ているか。
先ほどのお話ですと、またこれも職員が行ってやっているなどと言われるかもしれませ
んけれども。あんまり閣僚の作文どおりの答えでない答えをお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変失礼しました。簡潔にお答えさせていただきたいと思いま
す。経済部長の方から答弁をいたさせます。
◇議長(金井康夫君) 経済部長。
◇経済部長(小池一夫君) 鹿俣山の関係でありますけれども、これらの登山ルートにつ
きましては、市の職員がやったり、またボランティア活動としてボランティアでやってい
ただいたり、また、シルバー人材センター等に委託事業としてやったりというような形で、
複合した形で対応しているのが現状であります。
◇10番(布施辰二郎君) わかりました。シルバー人材センター、あるいは職員、ボラ
ンティア、そういった方たちの努力によりましてやっていらっしゃるということでしたけ
れども。たまたまここも、私が行ったときにはそれほどきれいになってはおりませんでし
た。
次に、子持山についても1点、通告してございますのでお聞きしておきますけれども。
ご存じのように子持山、この辺からは目と鼻の先にありまして、1,296メートルと、
それほど高くないですけれども、山頂には一等三角点や方位盤などがあって有名な山であ
ります。どうしても県内では、近くに榛名山とか赤城山などがあるために、ちょっと忘れ
がちということではないですけれども、ちょっと薄い感じがいたします。しかし、子持山
は、埼玉県の深谷市からもよく見えるという、都会の方からは、いい山だと評価をされて
いる山であります。登山シーズンとすれば、冬は雪が降りますので、4月頃から秋、雪が
降るまでの頃となると思いますけれども、シーズン中の登山道の整備はどのようにされて
いるかお伺いいたします。
それから、年間どの位入山者があるのか、これもわかったら教えていただきたい。それ
から、入山者カードや登山者カードが設置してあるのかどうか。これも教えてください。
設置されていれば、おおよその、先の皇海山ではないですけれども、おおよその登山者数
が解ると思うのですけれどもいかがでしょうか。
それから、この子持山について、過日、子持山登山道の小峠という所まで行ってまいり
ました。国道145号川田の寺尾というバス停から右に入って、旭という集落までは普通
の舗装道路でありますが、その旭集落を過ぎますと小峠まで、自動車がやっと通れるくら
いの狭い道路であります。そしておそらく今年になって一度も草刈りなどはされている様
子はありませんでした。写真をここに撮ってきたので後で見ていただきたいと思います。
例えば観光客の受け入れ態勢、そういったことについてどのように考えておられるのか、
お聞かせいただきたいと思います。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午後4時55分休憩
─────────────────────────────
午後4時57分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 整備の関係につきましては部長に。それから、入山者数、入山
者カードについては、後日それでは報告をさせていただきます。
なお、旭集落の小峠付近の関係については各関係部長から答弁をいたさせますのでお聞
きください。
◇議長(金井康夫君) 建設部長。
◇建設部長(小池大介君) 旭の集落から小峠までの道路につきましては、約600メー
トル延長がございますが、そのうちの約半分300メートルが市道認定がされてございま
す。その市道認定された道路の管理についてですけれども、これまで生活道路ということ
で、地元の方に管理をお願いしてきているということで、特に市の方が、この道路の除草
をやるとか、そういうことはやっていないのが現状でございます。
◇経済部長(小池一夫君) 入山者カード等に伴う登山者数の関係でございますけれども、
この子持山の関係につきましては、特に記録するような体制をとっておりませんので、入
山者数等につきましては、把握がされてないというふうな状況であります。
◇10番(布施辰二郎君) 入山者カードについては、とっていないと。なぜこれはとっ
ていないのかが1点と。
それから、草刈り、小枝刈りは、管理が市なら、じゃあその人達にやったか、やらない
かの確認くらいはできないですか。そのままでいいのですか。その辺じゃあ教えてくださ
い。
◇経済部長(小池一夫君) 入山者カードなぜとってないかということでありますけれど
も、改めてその部分について確認をしておりませんけれども。まず、基本的な考え方とし
ては、子持山登山道については、ある意味では大変危険な場所というふうな場所でないと
いうようなことも併せて、登山者カード等については取り扱っていないかなというふうに
感じているところであります。
◇建設部長(小池大介君) 個々のそれぞれこうした道路につきましては、特に私どもと
しては、登山道として管理するという、そうした意識はございませんので、お任せをする
ような形になっているのが現状でございます。
◇10番(布施辰二郎君) 登山道として管理をしていないということ、それはじゃあわ
かります。わかりますけれども、車が通れないくらい草が両側から生えておりまして、こ
れもじゃあそのまま放っておいていいのか。それでその先には小峠という、その小峠から
登山道が広がっているわけです。昔は、ここは、今、145号国道ができましたけれども、
ここはものすごい有名な道路で、殿様道路とか、殿様街道と呼ばれた道路です。ここを通
って、川田、旭を通って中山に抜けるという、昔は、侍時代は主要道路です。その辺もち
ょっと調べてもらえば、これは観光などにもつなげるかもしれませんし、そのままではち
ょっといかがなものかと思いますので、写真を撮ってきてあるからあとで見ていただきた
い。
それからですね、じゃあ同じ子持山の件でもう1件お聞きしますけれども。今度はお隣
の渋川市の子持山についての政策です。渋川市も合併してすぐに発表したことなのですけ
れども、中高年の登山愛好者に人気の高い子持山を、観光拠点化して整備をするという、
これは渋川市の計画です。聞いてみてもらえばわかります。子持神社の近くに200台規
模の駐車場を設置するとともに、大型バスが通れる市道を整備して、神社近くから屏風岩
の登山口までの市道2キロ区間は、山野草街道として1万1,000平方メートルにわた
って子持山の植生に合った草花を植栽して、観光の目玉の一つとすると。こういう渋川の
計画であります。そして、2010年度には完成するということであります。過日、行っ
て見てまいりました。すでにもう工事中の所とか3カ所くらいできておりました。また、
東京とか埼玉県方面のお客さんが多く、年間7,000人くらいの登山者があって、年々
増加傾向にあると。そして渋川市は、この子持山の整備によって、新しくできた市全体の
観光振興や特産品販売につなげていきたい。こういうことをおっしゃっているわけであり
ます。お話を聞いたら、実際に私も屏風岩という所まで行ってきて、本市とはだいぶ整備
の違い。この観光客に対する態勢と言いますか、そういった違いを、アクセス道路の関係
もそうです。そういうことを本当に違いを感じているのですけれども。その辺ひとつ市長、
もう一度お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) ただ今、草の繁茂の関係につきましては、市道ということから
とらまえて、できることは対応しなければいけないなと思っております。
なお、渋川サイドの方の子持山開発の関係でございますが、私は、子持山は、逆に好き
でよく登っておりました。向こう側から上がる場合は、ご案内のとおり、こちら側から上
がるよりは、かなりもう高い位置まで道路アクセスがございます。いうなれば楽なのです
ね。こちら側から登る場合には、やはりどうしても距離感があります。一緒に地域の人達
とキノコ狩りも行っている経過がございます。今お話を承る中で、こういった相互の立地
する地理的条件が違いますので、非常にそういう意味では忸怩たるところがございます。
今後、川田地区側からの対応については、何らかの手を打たなければいけないのではない
かと受け止めたところでございます。
◇10番(布施辰二郎君) ひとつ実情でございますので、よろしくお願いを申し上げた
いと思います。
次に、道路網の整備について。椎坂トンネルの、先ほど答弁をいただきました、早期開
通と掘削残土、天狗滝に埋めていただきたいという話でありますけれども、やはりこの話
も先ほどお話がございましたように、数年前に天狗滝に埋めるとかという話も漏れ聞いた
ことがありますけれども。その当時とやっぱり今は条件が違ってまいりまして、椎坂トン
ネルも市内ということになりました。従いまして、他の町内、勿論、生枝とか、その向こ
うの集落等も同じような話が出てきてこれは当然でございます。
けれどもご案内のように、本庁管内は運動広場といいますか非常に施設が少ないという
ことから、早く手を挙げてお願いしておけば順番ということもあるかなと。その程度で実
はお願いしたことでありますけれども。もし何かありましたらお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 一応ですね、このあと建設部長から答弁をいたさせますが、議
員がご提起されたことについては、私どもも実は、今までの歴史的経過もありますので、
重く受け止めております。ただやはり、当然、生枝地区、あるいはまた旧利根は、大原、
薗原地区の関係の部分に対するところの、これまた地域対応等もございますので、これら
もまた無視することはできません。そんなことから慎重な答弁をさせていただいているわ
けでございますけれども。一応、建設部長の方から、例えば、よしんば、17万4,00
0立方をそっくりそのまま、天狗滝に持ってきたとしても、これで計算して約8万から9
万立米くらい足りないという理屈が出てまいりますね。そこのところが土木工学上ちょっ
と何か色々と難しい。そこを残した形になってしまうというのがあるというようなことも
あります。そのことについては、せっかくの機会ですから一応説明しておいた方がよろし
いかと思いますので。
◇建設部長(小池大介君) 命によりまして、17万4,000立方メートルが、全量滝
坂川に持ってこられた場合に埋め立てがどうなのか、についてご説明をさせていただきま
す。先ほどの答弁のとおり、天狗滝の全体計画のうち、埋め立てがされてない部分が約2
6万立方メートルでございます。そのうち、全量を持ってきたとしますと17万4,00
0立方メートルでございます。そうしますと約9万ぐらいは不足するというふうな状況で
ございます。埋め立てをする場合には、現在、河川の水が流れておりますので、仮配管を
して、そして仮配管の上を埋め立てをしていくというふうな形になってくると思います。
ご案内のとおり、関越トンネルのずりを埋めたときには、利根川の河川敷にストックをし
ておきまして、短期間で埋め立てを行いました。この短期間で埋め立てをすることによっ
て、仮設管はそんなに太くなくて済んだわけです。ただ今度は、26万に足りないわけで
すから、しかもその全量がいつまでに確保できるか想定がついてないわけでございますの
で、そうすると、仮設計画が立たないというのが現在の状況です。長期間かかればかかる
ほど、大雨の降る確率が高くなりますから、仮設の管渠も大きな管をいけなければなりま
せんし、なかなかそして埋め立てが完了しないと、なかなか河川の本設工ができないと。
流量溝の、あるいは斜路の本設ができないというふうなことになりますので、現状の中で
考えるとなかなか困難な状況にあるかなというふうに考えているところでございます。
◇10番(布施辰二郎君) 埋め立てれば26万立方メートルですか、向こうにあるのが
17万4,000立方ですか、それだと埋まらないということですが、本当にそれを埋め
る気があればですね、水の、今流れている水くらいは脇に寄せて埋め立てもできるわけだ
し、どちらでも水は、あれはこっちに来てくれといえばこっちに来るし、向こうへ行って
くれといえば向こうに行きますよ。それだし、全部平らにしなくたって、例えば下げてこ
うに平らにすれば、それだけだってあそこは広場がずいぶんできるではないですか。それ
だけでも、埋め立てられるだけ埋め立てても両側の崩れとかそういうのが防護できますよ。
それは本当にやる気があれば、それはどんなふうにもなると思うのですけれども。もう1
回市長に。
◇市長(星野已喜雄君) やはり安全ということも大事です。ですから、土木工学上の分
析をするとそういうことであるということで、今回申し上げさせていただきました。確か
に事業が始まると、トンネルがどの程度で完成するかということにもかかってくるわけで
すが、確かに、雨が降った、今回のように大雨が降る。そうすると現実にその仮設管の中
で応対ができるのか、できないのか、そういうようなことのやっぱりこれは責任ある立場
からすれば、これは心配することは当然でございます。ただ一応ですね、現下の建設部が
押えている状況等については、現時点のことについては披瀝をしておいた方がよいと思い
ましたので、申し上げさせていただきました。
ただ、今後につきましては、当然、地元の関係等もございます。そして当然、今までの
天狗滝の経過もありますから、それらを踏まえながら、いわゆる今後において遺憾なきよ
う対応を図っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
◇10番(布施辰二郎君) ありがとうございました。次に進みます。旧沼田ゴルフ倶楽
部用地の売却についてでありますけれども。先ほど非常に、時機を得た政策決定だと申し
上げました。おそらく売却方法などにもよりますけれども、公表されれば短期間で売渡し
とかそういうことができると思っております。まだ場所も、範囲も広範囲ということであ
りますので、こことここがこうだということはわかりませんけれども。いわゆる里山であ
ります。
実は2年ほど前の話になりますが、利根町の前同僚議員のお宅に、キノコが生える時期
に終日お邪魔させていただいた経過がございます。その同僚議員の話には、約1町歩の雑
木林を買い求められた話などをお聞きしながら、その林の中にキノコ採りに行ってまいり
ました。暫くその林の中を歩いたとき、その彼は私に、よく足元を見て歩けと注意がござ
いまして、下を見ますとビッシリとキノコが生えているほだ木というのですかね、原木が、
これもまたビッシリと並んでおりまして、落ち葉が被さっていてわからなかったのですけ
れども。その他にも自然に生えたキノコなど、とにかくいっぱいいただいてきた経過がご
ざいます。もともと山歩きが好きなのですけれども、このときほど、自分の持ち山がある
ことにすっかり魅力を感じて、憧れてしまいました。
たまたま団塊世代の方々が700万とも800万人とも言われておりますけれども、そ
のうちの3分の1以上が、里山のある田舎暮らしがしたいと、こういうふうにおっしゃっ
ているということで、これは大々的にPR、宣伝をしていただければ、必ず売れると思っ
ておりますけれども、どのように考えておられるかお伺いしたい。例えば、売却方法だと
か、現状のままなのかどうか。広範囲に転々としているとすれば、これは水道、側溝など
はこれは全然無理な話ですけれども。道路に面したところはすぐ売却できると思いますし、
全く面してないところはどのようにするのか。あるいは畑とか山林、それは賃貸とか、そ
ういうのもするのかどうか。その辺お聞かせください。
◇市長(星野已喜雄君) 今日も、同僚議員の方から、交流事業、あるいはまた田舎体験
等のご質問がございました。色々と有効利用がいちばんいいわけでございますので、ご質
問があったことについては色々と研究をさせていただきたいと思いますので、よろしくお
願いをしたいと思います。
◇10番(布施辰二郎君) もっと色々聞いたのですよ、売却方法とか、3点も、4点も
聞いているのですけれども。市長、しっかりしてください。少し。現状のままなのか、そ
れとも畑とか山林も賃貸をするのかどうかです。道路に面したところはすぐ売れると思う
けれども、離れた所はどうするのかと、そういうことも聞いたのですけれども。どんどん
時間がなくなってしまうじゃないですか。
◇市長(星野已喜雄君) できるだけ簡潔にと思いましてあれなのですが。色々な提案さ
れていることについては、やはり不動産を色々な形の中で、市の大切な財産でございます
から、ですから今言われたようなことについては、やはり総合的に研究していくというこ
とになろうかと思います。ここのところで軽々に、こういう方法がある、ああいう方法が
あるということについては、やはり申し述べることは差し控えさせていただきたいと思い
ます。
◇10番(布施辰二郎君) 実はその辺がいちばん聞きたかったのですけれども、時間が
ないのでだいぶ飛ばします。
それでは最後にですね、この表題で、未来を見越したまちづくりとして質問させていた
だいているわけですが、エネルギー問題とか、環境問題とか、その他どんなことでも、沼
田方式と言われるような政策の考え方はあるのか、ないのか。その辺1点教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) まさにそこのところは一つの神髄を突いているわけでございま
して、沼田方式を出せということになるわけです。私どもも一生懸命、そのことについて
は努力をしているわけでございますけれども。やはりなかなか皆さんのご満足いくような
形のものが展開してこれたかというと、内心、忸怩たるものがございます。
今後、できるだけ行動を前面に出した形の、実践を前面に出した形のまちづくり展開が
図られ、そしてその動いている経過の中で物事を色々と精査をしていくと。デスクワーク
だけをどうしても追っかけがちであったということは反省としてあります。ですから、で
きるだけ動的に物を捉えて、これからのいわゆるまちづくり運営に頑張っていければと思
っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇10番(布施辰二郎君) 動的に動いてくれるということで、これは本当にありがたい
ことでありますけれども、どうしても「言うは易し、行うは難し」になってしまいますの
で、どうも格好いいことを言っているけれどもあんまり行動が伴わないなあというような
こともございます。
最後に1点、葛巻も視察していただきたいと思います。それからもう1点、最後。この
沼田市を全国から注目されるようなまちにするために、どのようなまちづくりが必要と考
えておられるか、これを最後にお聞かせください。
◇市長(星野已喜雄君) 5万5,000市民が、ある一定の目的に向かっていわゆる進
んでいくような、それが例えばシンボリックなものがいいのか。あるいはまた、5万5,
000市民の内的な結束力がいいのか。ここのところはちょっと色々と論議が分かれると
ころでありますけれども。そういうような、総合的にみんなが心を寄せ合える一つのシン
ボリックなものをしっかりと形づくっていければというふうに思っておりますので、ご理
解を賜りたいたいと思います。
いよいよそういったところの正念場を迎えているなと思っております。今議会も色々と
質問をいただいておりますけれども、繰り返し申し上げたいと思いますけれども、もう待
ったなしだと思っておりますので、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 以上で一般質問を終了いたします。
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第2 散 会
◇議長(金井康夫君) 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
次の会議は、明9日午前10時に開きますからご参集願います。
本日は大変ご苦労さまでございました。
午後5時20分散会
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