トップページに戻る
 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成20年第4回定例会会議録 議事日程第5号

.  
平成20年第4回沼田市議会定例会継続会会議録
. . .
議事日程 第5号
平成20年 9月22日(月曜日)午前10時開議
第 1 議案第72号 沼田市南郷の曲屋の設置及び管理に関する条例の制定について
第 2 議案第73号 平成19年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認
           定について
第 3 議案第74号 平成19年度沼田市水道事業決算認定について
第 4 議案第83号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
第 5 議案第84号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
第 6 諮問第 2号 人権擁護委員の推薦について
第 7 議案第85号 訴えの提起について
第 8 閉会中の継続調査及び審査申出について
第 9 字句等の整理委任について
      ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 議案第72号 沼田市南郷の曲屋の設置及び管理に関する条例の制定について
第 2 議案第73号 平成19年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認
           定について
    議案第74号 平成19年度沼田市水道事業決算認定について
第 3 議案第83号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
第 4 議案第84号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
第 5 諮問第 2号 人権擁護委員の推薦について
第 6 議案第85号 訴えの提起について
第 7 閉会中の継続調査及び審査申出について
第 8 字句等の整理委任について
第 9 市長閉会あいさつ
第10 閉  会
      ─────────────────────────────
出席議員(27人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君      8番  井上 正文君
       9番  高柳 勝巳君     10番  布施辰二郎君
      11番  片野 彦一君     12番  宇敷 和也君
      13番  相田 昌夫君     14番  久保 健二君
      15番  星野  稔君     16番  大島 崇行君
      17番  山ア 義朗君     18番  大竹 政雄君
      19番  井之川博幸君     20番  大東 宣之君
      21番  橋 襄典君     22番  石田 宇平君
      23番  星川嘉一郎君     24番  牧野 保好君
      25番  星野佐善太君     26番  井田 孝一君
      27番  金井 康夫君     
欠席議員(なし)
      ─────────────────────────────
説明のため出席した者
        市  長       星野已喜雄君  副 市 長     林  義夫君
        白沢町振興局長    根岸 恒雄君  利根町振興局長  郷原 重雄君
        総務部長       大嶋 政美君  民生部長     田村 澄夫君
        経済部長       小池 一夫君  建設部長     小池 大介君
        街なか対策部長    松井完一郎君  白沢町振興局次長 小林  守君
        利根町振興局次長   繻エ 勇二君  総務課長     栃原 豊彦君
        会計管理者兼会計局長 村沢 博行君  教 育 長         津久井 勲君
        教育部長       町田 哲男君  庶務課長      水田  修君
        監査委員事務局長   須藤 一夫君
      ─────────────────────────────
議会事務局出席者
        事務局長    小林有一郎   次長兼庶務係長 繻エ 正美
        議事係長    茂木 敏昭   副主幹     地野 裕一
      ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(金井康夫君) これより本日の会議を開きます。
      ──────────────◇──────────────
    第1 議案第72号 沼田市南郷の曲屋の設置及び管理に関する条例の制定につ
              いて
◇議長(金井康夫君) 日程第1、議案第72号 沼田市南郷の曲屋の設置及び管理に関
する条例の制定についてを議題といたします。
 本案に関し、経済建設常任委員長の報告を求めます。委員長 石田宇平議員。
           〔経済建設常任委員長 石田宇平君登壇〕
◇22番(石田宇平君) 経済建設常任委員会に付託されました、議案第72号 沼田市
南郷の曲屋の設置及び管理に関する条例の制定について、審査の結果をご報告いたします。
 本委員会は、9月19日、全委員出席のもと、執行部より詳細な説明を受け、慎重な審
査を行った結果、可決すべきものと決定いたしました。
 本条例は、平成15年度から5カ年計画により、「田園空間整備事業 利根南部地区」
として、茅葺き、入母屋造りの南限に位置する曲屋として貴重な旧鈴木家住宅を、地元の
方々のご協力をいただきながら修復・整備し、平成19年度をもって周辺施設整備ととも
に事業が完了したことに伴い制定するものであり、全会一致により可決すべきものと決定
した次第であります。
 なお、審査の中では「早期の条例制定をすべきであった」といった意見が示されたほか、
「この沼田市南郷の曲屋により、南郷地域はもとより、本市全体の農林業振興および農村
文化の伝承、交流促進の拠点施設として、今後も積極的な活用策を検討されることを強く
望む」といった意見が示されたことを申し添え、委員長報告といたします。
◇議長(金井康夫君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
 これより議案第72号 沼田市南郷の曲屋の設置及び管理に関する条例の制定について
を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されま
した。
      ──────────────◇──────────────
    第2 議案第73号 平成19年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出
              決算認定について及び
       議案第74号 平成19年度沼田市水道事業決算認定について
                        以上2件一括上程
◇議長(金井康夫君) 日程第2、議案第73号 平成19年度沼田市一般会計及び特別
会計7件の歳入歳出決算認定について、及び日程第3、議案第74号 平成19年度沼田
市水道事業決算認定についての以上2件を一括議題といたします。
 本件に関し、決算審査特別委員長の報告を求めます。委員長 真下恭嗣議員。
           〔決算審査特別委員長 真下恭嗣君登壇〕
◇1番(真下恭嗣君) 決算審査特別委員会に付託されました、議案第73号 平成19
年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認定について、及び議案第74号 
平成19年度沼田市水道事業決算認定についての、審査結果をご報告申し上げます。
 本特別委員会は、事務概要書、主要な施策の成果報告書、健全化判断比率等報告書及び
監査委員の審査意見書などを参考に、9月10日から16日までの延べ4日間にわたり、
質疑を中心に、慎重な審査を行った結果、賛成多数によりいずれも認定すべきものと決定
いたしました。
 これより、決算を認定すべきものと決定した理由について申し上げます。
 合併後、3回目の通年予算で執行された、平成19年度一般会計及び特別会計7件の決
算総額は、歳入が前年度比2.3パーセント増の405億33万7千円、歳出が前年度比
3.0パーセント増の396億877万9千円で、収支差引額8億9,155万8千円で
収束しています。
 水道事業は、純利益が前年度比43.8パーセント増の4,435万4,496円の決算
となっています。
 一般会計の状況は、市税と共に歳入の根幹をなす地方交付税が、前年度比3.0パーセ
ントの減であり依然として減少が続いていますが、市税収入は三位一体改革による税源移
譲の実施により、前年度比4億9,810万4,731円、7.8パーセントの増となって
います。
 なお、市税収納率は平成17年度から3年連続して上昇しており、税源移譲の実施によ
り、税額が増加したにもかかわらず収納率が上昇したことは、徴収体制の充実に努めてき
た成果であると認められます。
 財政基盤が脆弱な本市は、自主財源の確保が最も重要な課題でありますので、今後にお
いても、収納対策に適切な対応を望みます。
 施策面におきましては、厳しい財政状況を踏まえ、限られた財源の有効活用を図るため、
財源の重点配分と経費全般の節減に取り組み、福祉の充実、産業の振興、教育文化の向上、
公共基盤の整備などの市民福祉の向上を目指した、諸事業の推進が図られたと認めるとこ
ろであります。
 また、平成19年度決算から導入された、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の
規定による健全化判断比率等については、全ての数値が早期健全化の対象となる基準値を
下回っています。
 しかし、実質公債費比率については、前年度より改善されてはいるものの、地方債発行
に許可が必要な基準値である18パーセントを超えており、公債費負担が財政を圧迫して
いる状況でありますので、行財政改革を強力に推進していかなければなりません。
 現在、本市は行財政改革の第2年次の取り組みとして、財政基盤の強化、歳出構造の改
革、行政目標の明確化と行政評価システムの運用などの検討を進めておりますので、その
成果により、簡素で効率的な行財政運営と財政の健全化が、早期に図られることが期待さ
れるところであります。 
 なお、行財政改革の推進に当たっては、市民の視点に立った行政情報の公開にさらに努
め、透明性のある開かれた市政運営に、より一層の成果を上げる努力を望むものでありま
す。
 審査の過程では、市民交流の推進、最終処分場の延命、有害鳥獣の対策、学校施設の耐
震化などに関する質疑がありましたが、本特別委員会としては総体的にその成果を認め、
平成19年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算、及び平成19年度沼田市
水道事業決算につきましては、いずれも賛成多数により認定すべきものと決定いたしまし
た。
 以上申し上げ委員長報告といたします。
◇議長(金井康夫君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 討論は一括して願います。
 なお、討論は、反対、賛成の順に願います。19番。
             〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 私は、ただいま上程されております議案第73号 平成19
年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認定について、並びに議案第74号
 平成19年度沼田市水道事業決算認定について委員長報告に反対の立場から討論を行い
ます。
 はじめに、一般会計についてでありますが、国の三位一体の改革による地方交付税削減
の影響は13億円に達したとの説明もありましたが、増税路線の影響も、定率減税廃止と
高齢者の非課税限度額廃止による増税は約9,280万円になり、市民生活を圧迫いたし
ました。
 総務・生活関係では、住民基本台帳ネットワークシステム管理事業において、国民背番
号制への危険も指摘されるとともに、情報漏洩の心配などもされている中で、19年度も
455万円余の管理費を費やしましたが、それに見合った市民利用がされてない問題を指
摘せざるを得ません。バス路線対策は、岩本線が県の補助基準を下回り、補助を打ち切ら
れるなど厳しい状況でありました。乗り合いタクシーの試行運行も若干改善されたとはい
え、同じような状況であり、低料金循環バスなどの導入も含めて、既存のバス路線の全市
的、抜本的な見直しが必要と思われます。
 福祉・医療対策におきましては、後期高齢者医療制度の実施に向けての取り決めが行わ
れました。75歳以上の高齢者だけの医療保険制度を作り、受けられる医療を差別し、年
金天引きで保険料を徴収し、滞納すれば保険証を取り上げるなどのまさにお年寄りいじめ
といえるような問題の多い制度であります。
 また、介護保険法の改悪、障害者自立支援法の施行、生活保護での母子加算の削減など
国による福祉切り下げが、弱者に襲いかかりました。全国の自治体の多くが、独自で救済
のための支援に取り組んでいますが、本市ではその姿勢がありませんでした。
 同和対策推進協力補助事業については、国の同和対策事業特別措置法とその後引き継が
れた地域改善対策特別措置法は、国民的融和が進んだとして6年も前に終結しており法的
根拠はなくなっております。組織活動費の補助と内容ですが、いまだにこの組織だけ特別
扱いしていることは、差別をなくそうという方向と矛盾しているのではないでしょうか。
 農政関係では、国が品目横断対策導入で、一部の大規模農家や担い手だけを対象とする
ような農政の大転換を図ろうとしています。その狙いは、WTO及びFTO交渉で、さら
なる重要品目の関税率引き下げが行われることを前提とした、一部の担い手だけによる日
本農業の縮小再編にあります。本市では、担い手の対象となる農家は限られており、中小
農家切り捨ての国の農政には反対し、独自の支援策を打ち出していく必要がありました。
また、世界的にも食糧不足が深刻化する情勢の中、国民の主食である国の需給調整機能を
国が放棄し、米の需給と価格の安定は生産者任せという国の無責任農政は、米作農業者を
より困難な状況に追い込みました。市では、これらの国の方針を受け入れ、米作農業者は
引き続き減反を押しつけてきました。これでは、食料自給率を引き上げる展望はまったく
見えないといわざるを得ません。国の方針はきっぱりと批判し、市内米作農業者を守る立
場に立つべきでありました。
 望郷ラインについては、多額の負担をしているにもかかわらず、交通量は少なく、期待
される経済効果は上がっていませんでした。
 沼須地区土地改良事業では、県企業局の住宅団地撤退が原因で、市の取得しなければな
らない土地面積は3ヘクタールから5ヘクタールに増加するなど、本市の財政支出が当初
の3億8,400万円から最終的には、10億9,200万円に増加することが見込まれ、
19年度はその一部が実行されて、本市財政に大きな痛手を与えました。
 沼田ふるさと館運営委託事業については、市が委託事業として毎年多額な支出をするべ
き事業内容ではないと思います。
 中心市街地土地区画整理事業については、事業開始から10年を過ぎました。8街区で
は、20年度までに換地・移転が完成するという計画ですが、それでも全体の20.1パ
ーセントの進捗率です。商店街の衰退の根本原因は、大型店の郊外進出を後押ししてきた
国の悪政にあることは明白ですが、関係住民の同意を得ないで強引に事業を始め、10年
経っても空地だらけの現状を作り出し、商店街をいっそう疲弊させている原因は、市にあ
ることも明白であります。沼田の歴史や特徴を生かし、また、まちなか人口を増やす方向
での事業を推進できるような抜本的な見直しが必要ではないでしょうか。
 教育関係では、憲法9条を改悪し、アメリカに追従して世界で戦争のできる国を目指す
政府のもとで、全国的にも学校教育現場での日の丸・君が代強制が目立っています。日の
丸・君が代を学校教育において押しつけている学習指導要領を肯定的に進めている姿勢に
ついては認められません。
 全国学力・学習状況調査の実施については、子供達をいっそうの競争に追い立て、子供
達と学校の格差を拡大するという根本問題とともに、学力テストと同時に学習状況調査と
して「児童・生徒質問紙」による家庭状況についての回答も含めた個人情報であり、それ
が文部科学省と委託先の業者にデータとしてすべて握られてしまう人権問題としても大き
な問題があります。このような重大な問題がある全国学力・学習状況調査には、参加を取
りやめるべきでありました。
(仮称)利南運動広場整備事業については、3ヘクタールの平坦地である全予定地から5
ヘクタールの傾斜地へ変更になり、その用地を買い上げました。先ほども申し上げました
が、用地買収費は1億数千万円も増加し、運動公園として整備するためには、さらに多額
の造成費が必要となります。まさに行財政改革に逆行した時代ではないでしょうか。
 公共料金への消費税の転嫁については、消費税は逆進性が強く、低所得者ほど重い負担
になるものであり、公共料金への転嫁は中止すべきであります。一般会計はもちろん、簡
易水道事業特別会計、下水道事業特別会計、農業集落排水事業特別会計、水道事業会計の
料金等に消費税が転嫁されていることが反対理由であります。
 国民健康保険特別会計については、高い国保税は、基金の活用や一般会計からの政策的
繰入れをして、引き下げるべきです。市民の命と健康を守るための有効活用を阻害する制
裁措置は誤っています。資格証明書の発行は取り止め、すべての被保険者に保険証を発行
すべきでした。
 老人保健特別会計については、高齢者いじめの医療改悪・医療費値上げに、異義を唱え
るとともに、無料化を復活するなど高齢者を支援する市独自の施策を展開すべきでした。
 介護保険特別会計については、高い保険料を一般会計から繰り入れするなどして政策的
に引き下げるとともに、低所得者に対する保険料の減免制度を実施すべきでした。
 温泉事業特別会計については、一般庶民の素朴な楽しみのひとつである、日帰り温泉施
設での入浴に、税金をかけるという入湯税が転嫁されていたことが反対の理由であります。
 以上の意見を申し上げまして、私の反対討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。8番。
              〔8番 井上正文君登壇〕
◇8番(井上正文君) 私は、ただいま上程されました議案第73号 平成19年度沼田
市一般会計及び特別会計7件の、歳入歳出決算認定について及び議案第74号 平成19
年度沼田市水道事業決算認定について、委員長報告に対し賛成の立場で討論いたします。
 合併後、3回目の通年予算で執行された平成19年度決算は、厳しい財政状況をふまえ、
簡素で効率的の行財政運営、市税や各種交付金などの財源確保、経常経費の削減、事業の
重点的な選択と財源の効率的な配分に注意し、財政の健全化に努めるとともに、新たな施
策展開の必要性や市民要望などに考慮し、福祉、教育、インフラの整備などの各般におい
て、市民生活の向上をめざした事業が推進されたと思います。
 歳入面では、地方譲与税、地方交付税が大幅に減少しましたが、県支出金が増加したほ
か、国による税制改革が行われた結果として市税収入が伸びました。そして、市税収納率
が平成17年度から3年連続して上昇しており、徴収体制の充実に努めてきた大きな成果
であると認められます。
 歳出面では、議会費、農林水産業費、土木費を中心として、大幅な支出削減がみられ、
行政のスリム化及び効率化の推進、行政事務の強化などの取り組みにもあり、財源の有効
活用を図りながら各種事務事業の推進が図られました。
 しかしいま、沼田市、日本を取り巻くあらゆる状況はとても厳しいものがあります。ア
メリカのサブプライムローンの金融危機、原油価格の高騰、日本では政治不安の拡大、汚
染米の流通問題、少子高齢化、そして財政危機等、今後これらの嵐の中を一歩、一歩進ん
でいかなければなりません。
 沼田市のあらゆる英知と力を結集して、厳しい財政状況の打破と、開かれた市政をめざ
すことが、19年度決算でスタートしたと認識し、賛成討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。11番。
             〔11番 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 私は、ただいま上程されました議案第73号 平成19年度沼
田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認定について、及び議案第74号 平成1
9年度沼田市水道事業決算認定について、委員長報告に対し賛成の立場から討論いたしま
す。
 本議案に付されている平成19年度は、好調な企業に牽引され、最長の景気拡大期が続
いているとされておりましたが、本市において実感はありませんでした。そして、平成2
0年度は、足踏みから後退状態に入ったと言われております。
 財政力の乏しい本市では、財政構造の弾力性を示す数値である経常収支比率は107パ
ーセントを示し、財政の弾力性は極めて厳しい状態になっております。このような状況の
もとに、当局では、費用対効果のみでは実行できない難しい判断を強いられたと思います
が、実質収支額は6億5,000万円余の黒字で終息されたことは、職員一丸となっての
成果と評価するものであります。
 また、乳幼児、児童、重度心身障害者、高齢重度障害者及び母子・父子家庭を対象にし
た医療費負担軽減の福祉医療費対策。玉原高原、道の駅、老神温泉、吹割の滝などの観光
振興事業、太田市親善交流演奏会などの文化振興事業は、財政逼迫の中、無難に執行され
たと評価するものであります。
 市税徴収事業においては、厳しい社会情勢の中、収納率向上を図られたことは、徴収窓
口業務で奔走する職員の努力があったものと評価をします。今後も一層の職務遂行を期待
するものであります。
 しかし、実質公債費比率は18パーセントを超えており、公債費負担が財政を圧迫し、
本市の財政は厳しい状況にあります。事務事業の実施にあっては、費用対効果と緊急性に
十分留意し、丁寧な説明責任を行うよう望むものであります。
 国の動向に左右されない地方自治体を確立するために、本市の行財政改革はこれからが
正念場です。行財政改革が着実に前進することを願い、賛成討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第73号 平成19年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算認
定についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は認定すべきであるとするものであります。
 本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は、委員長の報告のとおり認
定することに決しました。
 次に、議案第74号 平成19年度沼田市水道事業決算認定についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は認定すべきであるとするものです。
 本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって、本案は、委員長の報告のとおり認
定することに決しました。
      ──────────────◇──────────────
    第3 議案第83号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
◇議長(金井康夫君) 日程第4、議案第83号 沼田市教育委員会の委員任命の同意に
ついてを議題といたします。
 職員をして議案を朗読いたさせます。
                  (職員朗読)
◇議長(金井康夫君) 朗読が終わりました。
 ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
              〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 議案第83号 沼田市教育委員会
の委員任命の同意についてご説明申し上げます。
 教育委員会の委員であります角田世司さんの任期が平成20年9月30日をもって満了
となりますので、後任の委員について慎重に選考した結果、阿部倫典さんを適任と認め任
命いたしたく提案申し上げる次第であります。
 また、教育委員会の委員であり、教育長であります津久井 勲さんの任期が平成20年
9月30日をもって満了となりますので、後任の委員について慎重に選考した結果、津久
井 勲さんを適任と認め、引き続き任命いたしたく提案申し上げる次第であります。
 お二人の経歴につきましては、参考資料として配付の経歴概要書のとおりでありますの
で、よろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
 おはかりいたします。
 ただいま議題となっております議案第83号については、会議規則第36条第3項の規
定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、議案第83号については、委員
会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
 これより議案第83号 沼田市教育委員会の委員任命の同意についてを採決いたしま
す。
 本案は、同意することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しまし
た。
      ──────────────◇──────────────
    第4 議案第84号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
◇議長(金井康夫君) 日程第5、議案第84号 沼田市公平委員会の委員選任の同意に
ついてを議題といたします。
 職員をして議案を朗読をいたさせます。
                  (職員朗読)
◇議長(金井康夫君) 朗読が終わりました。
 ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
              〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 議案第84号 沼田市公平委員会
の委員選任の同意についてご説明申し上げます。
 公平委員会の委員であります細谷辰雄さんの任期が平成20年9月30日をもって満了
となりますので、後任の委員について慎重に選考した結果、齋藤 隆さんを適任と認め、
選任いたしたく提案申し上げる次第であります。
 齋藤 隆さんの経歴につきましては、参考資料として配付の経歴概要書のとおりであり
ますので、よろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
               (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
 おはかりいたします。
 ただいま議題となっております議案第84号については、会議規則第36条第3項の規
定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、議案第84号については、委員
会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
               (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
 これより議案第84号 沼田市公平委員会の委員選任の同意についてを採決いたしま
す。
 本案は、同意することにご異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しまし
た。
      ──────────────◇──────────────
    第5 諮問第2号 人権擁護委員の推薦について
◇議長(金井康夫君) 日程第6、諮問第2号 人権擁護委員の推薦についてを議題とい
たします。
 職員をして議案を朗読いたさせます。
                  (職員朗読)
◇議長(金井康夫君) 朗読が終わりました。
 ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
              〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました、諮問第2号 人権擁護委員の推薦
についてご説明申し上げます。
 現在、本市の人権擁護委員につきましては、9名の方々が法務大臣の委嘱を受け、ご活
躍いただいております。その内、生方林平さん、山田完治さん及び長谷川珠枝さんの3名
が平成20年12月31日に任期満了となることから、前橋地方法務局長よりその後任候
補者の推薦依頼があったものであります。
 生方林平さん、山田完治さん及び長谷川珠枝さんにつきましては、多年人権擁護委員と
してご活躍いただいておりますので、引き続きお願いいたしたく提案申し上げる次第であ
ります。
 3名の方の経歴につきましては、参考資料として配布の経歴概要書のとおりであります
のでよろしくご審議の上、ご意見を賜りますようお願い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
 おはかりいたします。
 ただいま議題となっております諮問第2号については、会議規則第36条第3項の規定
により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、諮問第2号については、委員会
の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
 これより諮問第2号 人権擁護委員の推薦についてを採決いたします。
 本件は諮問のとおり推薦することに異議ない旨回答することにご異議ありませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本件は異議ない旨回答すること
に決しました。
      ──────────────◇──────────────
    第6 議案第85号 訴えの提起について
◇議長(金井康夫君) 日程第7、議案第85号 訴えの提起についてを議題といたしま
す。
 議案の朗読を省略し、ただちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
              〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました 議案第85号 訴えの提起につい
てご説明申し上げます。
 今回提起いたします訴えは、市営住宅の明渡し等を求める民事訴訟であります。
 訴えの相手方である●●●●氏及びその世帯員は、今議会において、議案第66号によ
り議決をいただいた「市営住宅の明渡し等を求める民事訴訟」の相手方である●●●●氏
の入居する沼田市営住宅滝下団地D−4号に、市営住宅管理条例に定める承認等の手続き
を経ないまま、不正に同居していることが判明したものであります。
 今後、民事訴訟の共同被告として、市営住宅の明渡し等を法的手段により求めていく考
えであります。
 つきましては、地方自治法第96条第1項第12号の規定に基づき議会の議決を求める
ものであります。
 以上、その概要をご説明申し上げましたが、細部につきましては、ご質疑に応じ、所管
の部長に説明いたさせますので、よろしくご審議の上、原案のとおりご決定くださいます
ようお願い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。13番。
◇13番(相田昌夫君) 少し理解ができないところがあるんで、お伺いをいたします。
 ●●●●さんという人と契約を結んでいないので、●●●●さんが立ち退けばこの人は
必然的に住宅を出るという形になるというような考えが及ぶわけでありますけれども、そ
の辺のところの見解をお願いをいたします。
◇議長(金井康夫君) 建設部長。
◇建設部長(小池大介君) ただいまのご質疑でございますが、●●●●の訴えをして、
明け渡しをいただいた場合でありましても、●●●●の家族が市営住宅に残ってしまうと
いう恐れがございます。従いまして、●●●●の家族についても訴えをさせていただきた
いと考えているところでございます。
◇13番(相田昌夫君) でも、契約をしてませんよね。契約の成り立っていないものを
訴えることができるのか、できないのか。そのところもお教え願えますか。
◇建設部長(小池大介君) 入居の許可という手続きを経ないで同居をしている。不法に
同居しているというのが今の実態でございます。従いまして、不法な同居に対して併せて
訴えを行うというものでございます。
◇議長(金井康夫君) 他に。20番。
◇20番(大東宣之君) 今回、訴えようとしている相手の方が、この市営住宅にどれく
らいの期間入居されていたのか、まず教えていただきたいと思います。
 そして、今回、訴えるということで裁判を起こすという大きなアクションを起こされる
わけですが、一体本人とどれくらい、何回話をされて、どのようなことを話し合ってきた
のかお聞かせいただきたいと思います。
 それと、お聞きをするところによると、初日に議決をした方の娘家族というふうにお聞
きをしておりますが、それでよろしいかどうか、まず、確認をさせていただきたいと思い
ます。
◇建設部長(小池大介君) 入居の期間でございますけれども、●●●●につきましては
昨年の4月の3日付で市営住宅に転居したことが届け出をされております。
 それから、本人につきましては、これまで市営住宅の入居の許可を得ている世帯の代表
者、世帯主は●●●●でございますので、その世帯主たる●●●●とこの間の対応を行っ
てきたものでございます。
 それから、●●●●の妻につきましては、●●●●の娘でございます。以上でございま
す。
◇20番(大東宣之君) 昨年の4月3日付でこの市営住宅に入居をしたということがす
でに確認がされているということですが、この間、直接この本人とは行き会って話をして
こなかったということでしょうか。1年半くらい経過をしているわけですが、一度も本人
とは話もしないままにいきなり裁判を起こすということになるんではないかと思います
が、それでよろしいかどうか確認をさせていただきたいと思います。一度も話をされてい
ないわけですから、家族達がどういう事情でここにいるのかということが不明なままで、
悪質かどうかという判断がどのようにしてなされたのか、お聞かせいただければと思いま
す。
 さらにですね、初日に議決をした人の娘家族ということですから、一般的に実家に帰っ
てきたという認識があっただけではないかと。本来の正式な手続きはこういうふうにする
んですよということをしっかりとこの本人にですよ、本人に伝えたのかどうか、お聞かせ
いただきたいと思います。
◇建設部長(小池大介君) 入居の取り消し等のこの間の対応につきましては、世帯主で
ございます●●●●との対応を行ってきたものでございますので、この間の対応は●●●
●とは行ってきておりません。●●●●に対しましては16日に直接同居の確認をしに市
営住宅にまいりまして、●●●●の妻に直接面談をし、そして入居の取り消し等の通知が
来ていることを知っているかということを確認したところ、妻は知っていると。夫につき
ましては現在出稼ぎ中で留守であるということを確認をしているところでございます。
 それから、●●●●氏自身が悪質なのかどうかにつきましては、あくまでも入居の世帯
主でございます●●●●氏が52ヶ月、4年4ヶ月にわたり滞納をしておりますし、この
間、滞納の督促に対しましても連絡が取れない、応対ができないというふうな状況が積み
重ねられてまいりましたので、今回の訴えの提起に至ったものでございます。
 ●●●●氏が仮に退去した場合でございましても、この●●●●がそのまま現状のまま
訴えをしない場合には、市営住宅に残ってしまう。正規の入居の手続きを経ない、入居の
許可を得ていない家族が市営住宅に残ってしまう。こういうことになってしまうわけでご
ざいますので、今回の提起とさせていただいた次第でございます。以上でございます。
◇20番(大東宣之君) 1年半くらい時間がありながら、本人とは1回も面談をしてい
ない、話をしていないというのは行政の怠慢ではないかというふうに感じます。その辺の
見解があればお聞かせいただきたいと思います。
 今回、裁判を起こすということをされようとしているわけですから、直接大きな事件、
大きな事柄になるわけですから、直接本人と話をして、どうなのかということを判断すべ
きではないかと。不法に入居しているということをしきりに言っておられるわけですが、
先ほども申しましたようにこの家族というのは世帯主の娘さんの家族ということであるわ
けですから、本人達にしてみれば実家に帰ってきたという認識程度のものでしかなかった。
そういう可能性だってあるわけですから、きっちりと市の方で説明をしてやればですね、
こんなことにはならなかったのではないかと。昨日今日の問題ではなくて、時間がもう1
年以上経過をしているわけですから、それだけの十分な時間があったと考えるわけですが、
この1年以上の間、一体何をしてきたのかお聞かせいただければと思います。
 そして、これではですね、こういうやり方でやるのであれば、直接本人とも面談をしな
いままにですね、悪質かどうなのか、本人の認識が甘かったのかどうか、色々なことがあ
ると思うんですが、本人と1回も面談をしないままにこうした裁判を起こそうというやり
方はですね、やはり問題があるんではないかと思いますが、その辺のご見解を最後にお聞
かせいただければと思います。
◇建設部長(小池大介君) 先ほど来、お話申し上げましたが、世帯主たる●●●●氏と
の対応を行ってまいりましたけれども、なかなか連絡がつかないというふうなことが続い
てまいりました。この●●●●氏の家族につきましては、住民票を市営住宅に移している
というふうなことから、単なる里帰りではなく、住居をそこに置いているということから
今回の訴えに至ったものでございます。
 また、これらの経過につきましては、弁護士と常に連絡を取って、弁護士の指示も得な
がら進めているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 他に。21番。
◇21番(橋襄典君) 内容的にはよく解りました。
 今、同僚議員の質疑の中にもありましたようにですね、1年半何故こういうふうになっ
ていたのか。今の部長の答弁ではなかなか本人とは行き会えなかったと。だとすれば、こ
の本人確認をされたのが16日ということなんですね。本当にその間は取れなかったのか
どうかということなんですね。それと、住民票が移ったから解ったということなんですね。
その移った日がいつなんですか。それと、やはり、こういうケースは初めてだと思うんで
すけれども、こういうことになると市営住宅の管理ということについては、どう考えてい
るのか。
 それとですね、もう一つは、16日だから時間の差があるから議会の初日にということ
なんですけれどもね、そういうことが、なおかつ今の話の中では弁護士とも協議してきた
と。ということになるとですね、冒頭の説明の時にそういう経過を説明する必要性がある
んじゃないですか。質疑だって3回やれば終わっちゃうんですよ。実態はこういう状況で
すよと、だからこういうことで理解してください。ですから、今回のですね、初日のこの
強行的な部分というのは悪質であるからやむを得ないと。全員の議員が認めたわけですけ
れども。それについて付帯する部分という、一つの緩衝的部分というのが本当に市民に対
する行政の態勢というのがこれでいいのかどうかと思われるんですよね。
 本当にそう思わないですか。例えば自分がそういうふうに置き換えたときに。それは中
身は悪いかも知れないけれども、不正に入居したときにはこういう形の手続きを取るんで
すよと。しかしながら、今の部長の答弁では住民票を移したから解ったと。それでは日々
の管理はどうなっているんですかと。その辺を含めて適正な処理というのはしていかなけ
ればならないと思うんですけれども、どうもクエスチョンマークがかかると思います。
 その辺についてお答えください。
◇建設部長(小池大介君) ●●●●氏の家族が住民票を市営住宅に移したのは、昨年、
平成19年の4月の3日の届け出ございます。市営住宅の管理をするに当たりまして、世
帯をどのように把握するかにつきましては、本人の申請に基づき、世帯主に申請をしても
らいまして、それによって家族、あるいは所得を把握するという方法をとっているのが現
状でございます。それに対しまして、●●●●氏はこうした市側の要請に対して一切応じ
てこなかったというのが現状でございます。そんな経過から●●●●氏の世帯の状況が把
握できずに来たというのが現状でございます。ただ、ご指摘のとおり、こうしたことに至
ったわけでございますので、今後につきましては、世帯の調査方法等を検討いたしまして、
厳正に対処できるようにしていきたいというふうに考えておりますので、ご理解いただき
たいと思います。
◇21番(橋襄典君) 何か盲点を突かれたような感じですよね。
 当然、住民に対して行政は信頼を持って対応しなければならないと。ですから今の本人
申請ということで。とするならば、これもまだ解らないけれども潜っている可能性という
のもまだあるわけですよね。可能性は。推測ですよ。その辺を把握していないから解らな
いけれども、もしかするとこういうケースももしかするとあるかも知れない。本人申請が
なければですね。それはこれから調査方法等を考えるということですから結構ですが。
 だとするとですね、確かに井上さんという方が悪質である。それが対応できなかったと。
そうすると今度の16日まで全然、足を何回運んだか解りませんけれども。だとすればど
れくらい足を運んでですね、それについても全然確認が取れなかったんだと。その辺を答
弁いただかないとこの辺の問題は1年半もずれているわけですから、例えよかろう悪かろ
うはその辺の対応をしないとできないということですね。ですから、先ほどの部長の答弁
は16日にあえてこういう形で運ばれたということで判断していいわけですか。そうでな
ければこの1件は一緒に提案されたっていいことじゃないですかね。その辺について。
      ─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩します。
午前10時58分休憩
      ─────────────────────────────
午前11時06分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
      ─────────────────────────────
◇建設部長(小池大介君) お答え申し上げます。
 これまでに●●●●の市営住宅には昨年の4月以降、20回を超える回数で足を運んで
おりますけれども、●●●●家族が世帯をここに住民届けを出してそこに居住していると
いうことには気づかなかったというのが実態でございます。今後につきましては、そのほ
かの事例も含めて調査を行い、厳正に対処していきたいというふうに考えておりますので、
ご理解いただきたいと思います。以上でございます。
◇21番(橋襄典君) 最後ですから確認をさせていただきたいと思います。
 本人の●●●●さんについては4月以降20回ほどの訪問をしたけれども、●●●●さ
んの居住している状況は解らなかったということですよね。今後についてはそういうこと
のないような対応していくということなんですけれども、この16日に解って、何故、こ
ういう形になったのか。この辺の問題がやはり住民と行政の協議の場というふうに思うん
ですよね。だとすれば、この言葉が適切であるかどうか解らないけれども、悪質というふ
うな判断をしたからこういう裁判を起こしましょうということだと思うんですけれども、
その判断材料、先ほどは弁護士と協議をしてということは、これは●●●●さんとの関係
だと思うんですけれども、●●●●さんとの問題はどうなんですか。ということですよね。
これは大変な問題だと思うんですよ。確かに中身は悪いかも知れないけれども、その辺の
問題を協議をして、16日ですから幾日もないわけですよね。そういう決断をした理由と
いうのをはっきりしていただきたいと思うんですけれども。ですから、私が昨年の9月の
一般質問でも項目として「アカウンタビリティのまちづくり」と。今回もアカウンタビリ
ティという行政においても民においても今問題が起きているのはそこじゃないですか。こ
のルールを守ってもらわなければ、例え相手が悪質でもその手続きをちゃんと取っていか
ないとおかしくなってしまうと思うんですね。ですから、その16日に行き会って、その
決断がこういう裁判という形で、私も裁判を起こされればびびっちゃいますよ。ましてや
こういう形の人たちはどうなんだろうと判断されるんですけれどもね。その辺についての
行政と市民との間と、こういう協議においてもこういうことはいい方向に転換される問題
というのがあるはずなんです。その辺が私はまだ納得はできないので、理解できるように
答弁をお願いします。
◇建設部長(小池大介君) このことが判明しましたのは、弁護士の指示を受けまして1
6日、今月の16日に住民票を職権で取得したところ、それが確認をすることができまし
た。従いまして、追加議案としてお願いするに至ったものでございます。
 それから、滞納をしていてもこちら側の対応に応じていただく、連絡も取れる、そうい
う状況でありますれば、これまでにも話し合いによって問題を解決するということは可能
であるわけでございますけれども、この当人につきましては、なかなか連絡も取れない、
あるいは連絡を頼んでも連絡も来ないというふうな状況が続いたことから、現状のような
状況が続いてきているというのが現状でございます。
 それから、●●●●氏につきましては、16日に判明をして、先ほど来の説明を申し上
げているような対応できたわけでございますけれども、いずれにしましても●●●●氏を
訴える以上、そのところに正規の手続きを経ない家族が残ってしまうということではかえ
ってそれも問題になってしまうという判断によりまして今回の訴えの提起をお願いしてい
るものでございます。以上でございます。
◇議長(金井康夫君) 他に。
               (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 質疑を終結いたします。
 おはかりいたします。
 ただいま議題となっております議案第85号については、会議規則第36条第3項の規
定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、議案第85号については、委員
会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は反対、賛成の順に願います。
              〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 私は、ただいま上程されている議案第85号 訴えの提起につ
いて、反対の立場より討論を行います。
 この議案は、市営住宅に不法に入居しているとされる家族に明け渡しを求める裁判を起
こすというものです。
 しかし、その家族に十分な説明もなく、何の話もせず、事情も聴くこともないまま裁判
を起こそうとしています。これでは悪質と判断する客観的確証もないままに、裁判で明け
渡しを求めようとしているだけでしかなく、血も涙もないやり方であり、許すことはでき
ません。不法に入居しているとされている家族は、今定例市議会の初日に訴えの提起が議
決された人の娘夫婦ですが、親と同居するという感覚で、正式な手続きを知らないままに
同居していた可能性もありますが、十分な説明がされてきたといえるような状況ではあり
ません。そればかりか、この場所に住民登録をしてからすでに長い時間が経過しているに
もかかわらず、何の説明も、話もしないままにいきなり裁判で明け渡しを求めようとする
ことは、これまでの市の対応のまずさにほっかむりをしようとしているだけでしかありま
せん。
 聴くところによれば、この家族には小さな子どもがいる家族とのことであり、在宅して
いる時間も長くあったと思われますが、話をしてこなかったということは行政の怠慢とい
わざるを得ません。こんなことをやっているようでは市民から信頼され、頼りにされる姿
勢とは言えず、直ちに取りやめるべきです。
 以上の見解を表明し、反対討論といたします。
◇議長(金井康夫君) 他に。13番。
              〔13番 相田昌夫君登壇〕
◇13番(相田昌夫君) 今までのやりとりの中で、●●●●を訴える本当の根拠が解り
ません。以上の理由を持って、反対をするものであります。
◇議長(金井康夫君) 他に。3番。
               〔3番 坂庭直治君登壇〕
◇3番(坂庭直治君) 私は、議案第85号 訴えの提起について、賛成の立場で討論い
たします。
 ●●●●は本来、同居するに当たり、同居承認申請を市に提出し、承認を得る必要があ
ったが、その手続きをしないで不正に入居している。
 また、●●●●とともに家賃を支払うこともしていない。
 本来、●●●●が市営住宅を退去すれば、●●●●とともに退去しなければならないも
のであり、賛成するものであります。
◇議長(金井康夫君) 他に。
              (「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) 討論を終結いたします。
 これより議案第85号 訴えの提起についてを採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
               ( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(金井康夫君) 起立多数であります。よって本案は原案のとおり可決いたしまし
た。
      ──────────────◇──────────────
    第7 閉会中の継続調査及び審査申し出について
◇議長(金井康夫君) 日程第8、閉会中の継続調査及び審査申出についてを議題といた
します。
 総務文教常任委員長、民生福祉常任委員長、経済建設常任委員長及び議会運営委員長か
ら、会議規則第104条の規定によりお手元に配布いたしました申出書のとおり、閉会中
の継続調査及び審査の申出がありました。
 それぞれの委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査及び審査申し出に付するこ
とに、ご異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、それぞれの委員長からの申し出
のとおり、閉会中の継続調査及び審査に付することに決しました。
      ──────────────◇──────────────
    第8 字句等の整理委任について
◇議長(金井康夫君) 日程第9、字句等の整理委任についてを議題といたします。
 おはかりいたします。
 今期定例会で議決された事件について、その字句等の整理を要するものにつきましては、
会議規則第42条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
              (「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 以上で今期定例会に付議された事件はすべて議了いたしました。
      ──────────────◇──────────────
    第9 市長閉会あいさつ
◇議長(金井康夫君) この機会に、市長より発言の通告がありましたので許可いたしま
す。市長。
              〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) お許しをいただきましたので、一言お礼のごあいさつを申し上
げます。
 今期定例会は、去る9月2日から本日までの21日間にわたり開催され、議員各位には
慎重なご審議を賜り、ご提案申し上げましたすべての案件につきまして、原案のとおり承
認、可決及び同意をいただき、また、教育委員の任命、公平委員の選任及び人権擁護委員
の推薦につきましてもご配慮を賜り、誠にありがとうございました。厚く御礼を申し上げ
る次第であります。
 とりわけ、『平成19年度沼田市一般会計及び特別会計7件の歳入歳出決算並びに平成
19年度沼田市水道事業決算』につきましては、決算審査特別委員会を設置され、綿密な
るご審査をいただきましたが、この間における真下委員長、金子副委員長のご労苦並びに
委員各位の熱心なご審査に対しまして、深甚なる敬意と感謝を表する次第であります。
 また、一般質問におきましては、8名の方々から現下の諸問題について示唆に富んだご
質問を賜り、それぞれ答弁を申し上げましたが、検討課題とさせていただきました事項に
つきましては、今後、十分に留意をしてまいりたいと存じます。
 さて、平成20年度も間もなく上半期を終わろうとしておりますが、この夏は、ゲリラ
豪雨などと呼ばれる局地的な集中豪雨によって各地に大きな被害がもたらされ、本市にお
きましても、8月に発生した2度の豪雨による災害の復旧を進めようとしているところで
ありますが、夏の一大イベントである沼田まつりでは、そんな空気を吹き飛ばすかのよう
な市民の熱気であふれ、県の中学校体育大会では、剣道や卓球などで群馬県で優勝するな
ど、それぞれの種目において上位入賞を果たし、それぞれ全国大会や関東大会へ進出し、
大きな成果を上げております。
 一方、第2次世界大戦下の板橋から6,000人の児童が、集団疎開で本市に滞在した
という機縁から、板橋区ほか11自治体で締結しておりますところの「災害時における相
互援助に関する協定」に本市も加入することとなり、新宿区のベジタブルカフェ“ふらっ
と新宿3号店”のオープニングイベントには、本市関係者も参加して新鮮な野菜や特産品
などの物産バザールを開催し、地元食材を使った沼田ランチがレストランで好評を博すな
ど、今後の展開に期待が高まっており、大きな交流の輪が広がりつつあります。
 先ごろ、アメリカの証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻により世界の株式市場に
激震が走り、連邦準備制度理事会は、経営不振にある保険最大手アメリカン・インターナ
ショナル・グループに対して、最大約9兆円の融資を決定するなど、金融の混乱は、落ち
着きを見せ始めた原油や穀物価格を再び高騰させる圧力となり、急速な円高の進展が日本
経済に影を落とし、国民生活に大きな影響を与えることが懸念され、世界経済の動向に目
が離せない状況となっております。
 こうした中ではありますが、いよいよ10月1日から、本市が特定行政庁として建築確
認の事務を取り扱うこととなります。
 また、納税意識の高揚と収納率の向上を図るため、係長以上の全職員による戸別訪問を
開始することといたしました。
 地方分権が進展する中にあって、市民にとって最も身近な行政機関である市役所がその
事務を着実に遂行することが、市民福祉を実現する第一歩であり、本市を取り巻く経済状
況などには、大変厳しいものがありますが、山積する課題に積極的かつ柔軟に対応し、職
員とともに一丸となって創意と工夫を重ね、効率的な事業の執行に努めてまいる所存でご
ざいますので、議員各位のなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、本
定例会の閉会に当たってのあいさつとさせていただく次第であります。
 誠にありがとうございました。
      ──────────────◇──────────────
    第10 閉  会
◇議長(金井康夫君) 以上をもちまして、平成20年第4回沼田市議会定例会を閉会い
たします。
 議員各位並びに執行部各位には、長期間にわたりまして大変ご苦労さまでございました。
   午前11時24分閉会


. .
. 前のページに戻る
.


All Rights Reserved. copyright  (c)  沼田市役所. 2000-2007、各ページに掲載の写真・音声・CG及び記事の無断転載を禁じます。
〒378-8501 群馬県沼田市下之町888番地 電話.0278-23-2111(代表)
このホームページについてのお問い合わせは、numatacity@city.numata.gunma.jp