平成20年12月5日 (金曜日)
議事日程 第3号
平成20年12月 5日(金曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延 会
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出席議員(27人)
1番 真下 恭嗣君 2番 田村喜久子君
3番 坂庭 直治君 4番 石井 紘一君
5番 鈴木 圭子君 6番 金子 一弥君
7番 小野 要二君 8番 井上 正文君
9番 高柳 勝巳君 10番 布施辰二郎君
11番 片野 彦一君 12番 宇敷 和也君
13番 相田 昌夫君 14番 久保 健二君
15番 星野 稔君 16番 大島 崇行君
17番 山ア 義朗君 18番 大竹 政雄君
19番 井之川博幸君 20番 大東 宣之君
21番 橋 襄典君 22番 石田 宇平君
23番 星川嘉一郎君 24番 牧野 保好君
25番 星野佐善太君 26番 井田 孝一君
27番 金井 康夫君
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 副 市 長 林 義夫君
白沢町振興局長 根岸 恒雄君 利根町振興局長 郷原 重雄君
総務部長 大嶋 政美君 民生部長 田村 澄夫君
経済部長 小池 一夫君 建設部長 小池 大介君
街なか対策部長 松井完一郎君 白沢町振興局次長 小林 守君
利根町振興局次長 繻エ 勇二君 総務課長 栃原 豊彦君
会計管理者兼会計局長 村沢 博行君 教育長 津久井 勲君
教育部長 町田 哲男君 庶務課長 水田 修君
監査委員事務局長 須藤 一夫君
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議会事務局出席者
事務局長 小林有一郎 次長兼庶務係長 繻エ 正美
議事係長 茂木 敏昭 副主幹 地野 裕一
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午前10時開議
◇議長(金井康夫君) これより本日の会議を開きます。
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第1 一般質問
◇議長(金井康夫君) 日程第1、一般質問を行います。
昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。
最初に、井上正文議員。8番。
〔8番 井上正文君登壇〕
◇8番(井上正文君) 通告をいたしましたところ、お許しをいただきましたので、一般
質問をさせていただきます。
今回は、都市間交流推進事業について、グリーンベル21について、小学校の外国語活
動の必修化について、3点、市長と教育長に所信をお伺いいたします。
まず、都市間交流推進事業について、お伺いいたします。
この事業については、今年度から本格的に動き出し、予算額305万円で事業の推進を
図っています。主な交流先としては、新宿区・板橋区・府中市・太田市などがあります。
取り組み内容としては、新宿区の場合、市関係者が新宿区長を表敬訪問したり、マラソン
大会やお祭りなどに市の観光物産PRブースの出店、区の売店兼食堂「ふらっと新宿3号
店」への市内の野菜や加工品の提供、また新宿区民が沼田市内でりんごや大根などの収穫
体験事業の実施などなど、その他の交流先の区や市などとも色々な交流事業を実施してい
ると思われます。事業を開始して約8か月が経過しましたが、現在、市としてはこの事業
のどのような成果、メリットを把握したのかお伺いいたします。
このような交流事業というのは、一朝一夕で事業の効果、成果、メリットが現れるのは
難しいと思いますが、事業に参加した市民や区民の人々の感想や考えからも、ある程度把
握できるのではないかと思われます。
第2点は、この事業をこれからも推進していく上で何が重要になってくると思われるか、
お伺いいたします。
どのような事業でも、それを推進していく道のりには色々な問題が横たわり、邪魔をし
たりします。また、多くの人々の力を借りなければ事業が良い方向に進んで行くのは難し
いと思います。
第3点目は、市長として、これらの事業を通じて沼田市を、また、沼田市の何をどのよ
うにして行きたいのかお伺いいたします。
市長として、これらの事業を、ただ推進していくことが目的、目標ではないと思います。
これらの事業を確実に推し進めることによって、その先に何があるのか、何を得ようとし
ているのか、具体的にお願いいたします。
続きまして、グリーンベル21について、お伺いいたします。
グリーンベル21は市街地再開発事業として、三井生命保険株式会社が加わった権利者
により組合を組織して、民間により実施する組合施行の形によって平成5年4月16日に
オープンしました。しかし、平成14年8月にキーテナントである沼田サティが撤退し、
サンバード長崎屋も今年5月に撤退しました。そして、今年2月に三井生命から市に対し
て三井生命資産の寄附申し入れがあり、平成21年3月末日までに三井生命に市が回答す
る予定とあります。
以上が経過でありますが、そこで市長にお伺いいたします。
三井生命資産寄附申し入れについて、市長はいつ回答するのかということです。
以前の説明では、平成21年3月末日までに回答するということでしたが、現在、12
月に入りました。具体的にいつ頃と言えないのか、どうか、お伺いいたします。
2点目は、現在の市の財政状況を考えると寄附を受け入れることは市民に理解されるの
は難しいと思うが、どうかと言うことです。
この夏、グリーンベル21の寄附申し入れについて市民に広く知ってもらうために市民
説明会を市内各所で行いましたが、この説明会での意見等も十分尊重して回答してもらい
たいと思います。
続きまして、教育行政についてお伺いいたします。
小学校の外国語活動の必修化について、3点、教育長にお伺いいたします。
第1点は、平成23年度から小学校で外国語活動の必修化に伴い、どのような変化が予
想されるかです。小学校の英語の授業は以前から私立小学校や研究開発学校に指定された
公立小学校などでもありましたが、2002年度「総合的な学習の時間」に英語活動が採
り入れられて以来、多くの公立小学校で行われるようになりました。2004年度以降、
実施率は9割を超えました。しかし、時間数や内容などに幅があり、中央教育審議会の外
国語専門部会が教育の機会均等などのためとして、必修化を提言してきた経過があります。
そして、今年3月に告示された、新学習指導要領において、これまで主に総合的な学習の
時間を中心に多くの小学校で取り組まれてきた英語活動が外国語活動として、5・6学年
に、週1時間程度位置付けられることになりました。
第2点目は、必修化に対して外国語を教える先生は、色々な対策を考えていると思いま
すが、その内容はどのような事なのかお伺いいたします。
以前の一般質問でも指摘したことでありますが、指導する教師の英語力や教材の開発や
準備、カリキュラムの確立等、英語を教えるための条件の整備があると思われます。
3点目は、教育長は外国語活動を通じて、どのような沼田の小学生になってもらいたい
のかお伺いいたします。
市内の小学校13校でも、今年度より前倒しで、週1時間、年間35時間の学習の時間
を設けました。外国語活動の実施については、各学校の裁量によるとしながらも実施に積
極的に取り組んできた市教育委員会並びに13の小学校に対して敬意と感謝を表したいと
思います。始まったばかりで、まだまだ手探りの状態だと思いますが、頑張ってもらいた
いと思います。
以上をもちまして、1回目の質問を終わります。
市長・教育長の率直なる所信をお願いいたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井上議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、市の施策について、都市間交流事業について、現在、この事業を行っているが、
市としてどのようなメリットが把握できたかについてでありますが、本市は、自然豊かな
観光資源に恵まれ、伝統芸能・伝統行事も数多く受け継がれてきております。こうした地
域資源を生かした観光振興の取り組みと、首都圏物産宣伝事業などのイベントを通して、
本市の知名度の向上、首都圏からの観光客の誘客、交流人口の増加などを図っているとこ
ろであります。
また、地域の活性化と新たな文化を創造するため、異なった特性を持つ都市や共通課題
を持つ都市との交流機会の創出に努め、都市間交流事業の展開に努めているところでもあ
ります。
新宿区とは、区の地球温暖化対策を本市の自然環境を活用することでの相互補完が図ら
れ、板橋区とは、災害時の受け入れ先としての援助協定などにより支え合うパートナーを
増やし、このような関係の構築を通じて幅広い効果を地域の活力向上に繋げていくもので
あります。 継続的な交流を推進することにより、人やモノの交流・連携を通じて双方の
問題を解決しながら互いにメリットを共有できる地域づくりの実現が図られると考えてお
ります。
次に、これからもこの事業を推進していく上で何が重要になってくると思われるかにつ
いてでありますが、都市間交流事業を推進していく上では、相手の都市が何を求め何を必
要としているかを適切に把握し、ニーズにあった受け入れ態勢を早急に構築しなければな
らないと考えております。
現在、首都圏を中心として各種イベントへの参加をしておりますが、これは誘客のため
の情報発信でもあります。PRは極めて重要であり、口コミ、メディアなどによる広報活
動を戦略的に取り組む必要があると考えております。
また、本市の魅力である豊かな自然環境や伝統文化を大切にし、市民ひとりひとりが誇
りを持って、本市を訪れる人々へ心からのおもてなしの気持で接することが重要でありま
すので、市民皆様方のご理解とご協力を賜りながら、地域の活性化に繋げてまいりたいと
思います。
さらにその先を眺めてみるとやはり、一般論として、友好都市等との発展性が考えられ
てくると考えておるところでございます。
次に、市長として、この事業を通じて沼田市を、また沼田市の何をどの様にしていきた
いのかについてでありますが、都市間交流事業の取り組みでは、まず本市の魅力や優位性
を情報発信していかなければならないと考えております。
本市の様々な自然や観光資源と受け継がれてきた文化を伝えるなど、本市に対する理解
を深めていただくことが、本市に興味を抱くことに繋がるものと思います。
市民はこのような取り組みを通じて、本市の魅力の再発見、再認識などに繋がり、質を
高めていくこととなります。そのためには、地域での人の繋がりが大事であり、その地域
と地域が連携し、市全体に波及することで本市の魅力がさらに高まるものと考えます。
人口減少社会を迎える中にあって、文化、スポーツ、観光など人々の交流により本市を
訪れる「交流人口」の増加を図ってまいりたいと考えております。
次に、グリーンベル21について、三井生命資産寄附申し入れについて、市長はいつ回
答するのかについてでありますが、既に議会の皆様方に、来年の3月の末日までというこ
とでご報告申し上げた後に、三井生命に対し、この考え方をお伝えしたところであり、現
在、これに向け、スケジュールのもとに検討を進めているところであります。
次に、市の財政状況等を考えると寄附を受け入れることは市民に理解されるのは難しい
と思うがどうかについてでありますが、グリーンベル21の三井生命資産分の寄附申し入
れの対応につきましては、商業振興及び都市基盤の再開発を目的として整備された商業ビ
ルでありますので、基本的に商業活動の拠点ビルとしての活用が望ましいと考えられてお
りますが、現下の諸情勢等を捉まえながら、市民代表や有識者で構成するグリーンベル2
1検討会議において検討を進めていただいているところであります。
今後は、グリーンベル21検討会議からのご意見などをいただき、市としての方針を決
定し、議会の皆様方にご報告を申し上げたいと考えております。
以上申し上げまして、井上議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、教育行
政につきましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇議長(金井康夫君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 井上議員のご質問にお答え申し上げます。
教育行政について、小学校の外国語活動の必修化について、外国語活動の必修化に伴い、
小学校ではどの様な変化が予想されるかについてでありますが、現在、学校ごとに任意に
実施している外国語活動が、平成23年度からは、小学校5・6年生において必修化され
ますが、本市におきましては、既に全小学校の全学年において、時間数の差はありますが、
総合的な学習の時間の中で、国際理解教育の一環として、歌やゲーム等の英語に親しむ活
動を実施しているところであります。そのような中にあって、今回の必修化に伴い、小学
校の5・6年生において、週1時間の外国語活動の時間が義務づけられたことや、その目
標及び内容が明確化されたことによって、歌やゲーム等の英語に親しむ活動、あいさつな
ど簡単な英会話に親しむ活動、ALT(外国語指導助手)や外国の子どもたちと交流する
活動などを中心とした外国語活動が、質、量ともに一層充実したものになると考えており
ます。
次に、必修化に対して外国語を教える先生はこれから色々な対応策を考えていると思う
が、その内容は、についてでありますが、まず、県で実施している各小学校の英語活動中
核教員研修や、市教委が実施している新しい学習指導要領に関する研修に参加し、より充
実した外国語活動を進めるための指導力の向上に努めております。さらに、各学校で実施
している校内研修においては、外国語活動の年間カリキュラムの編成や指導態勢の充実に
力を入れるとともに、現在使用している英語指導用資料や、文部科学省から配布されてい
る「英語ノート」等をもとに教師用指導資料を整備しているところであります。
次に、教育長は外国語活動を通してどの様な沼田の小学生になってもらいたいのかにつ
いてでありますが、国際化の進展に伴い、コミュニケーションの手段としての外国語、と
りわけ英語教育の重要性が高まってきております。また、英語は国際共通語として最も中
心的な役割を果たしており、国際間においてのコミュニケーションを図るための大切な手
段となっております。しかしながら、一方で、中学校から大学まで英語を学んでも充分に
英語でコミュニケーションを図ることのできる人が少ないという課題もあります。
そこで、小学校での外国語活動の充実により、外国の人とも臆することなく接し、積極
的に英語でコミュニケーションを図る態度を身につけてもらいたいと考えております。ま
た、今後、政治、経済、教育等の様々な分野でグローバル化が急速に進展し、異なる文化
の共存や国際協力が今以上に求められて参ります。そういった中で、これからの沼田市の
小学生は、まず自国の言語や文化・伝統に対する理解をより深めるとともに、外国の言語
や文化・伝統を尊重することのできる真の国際理解の立場に立って、国際平和等、国際貢
献のできる日本人になってもらいたいと考えております。
以上申し上げまして、井上議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇8番(井上正文君) 答弁ありがとうございました。何点かにわたりまして再質問をさ
せていただきます。
まず最初の、現在この事業を行っている市としては、この交流事業でどのようなメリッ
トを把握したかということでありますが、これはこの事業を推進していく上で、人的交流
やまた物産の販売、相互理解などがこれ向上したということで答弁がありました。実はで
すね、市長がこの交流事業について、3月の議会でもこのように実は言っています。
都市間交流の推進については、今後、新宿区については物産の販売のみならず、区民ニ
ーズであります地方での各種体験機会や余暇の充実などを積極的にとらえ、文化面や人的
な交流を拡充していきたい。また、都市間交流では、首都圏の板橋区などの他にも県内の
太田市など東毛地域を新たな交流先として物産や文化面の交流を推進することで、地場産
品の販売拡大、交流人口の増加、観光誘致などを行い、さらには、企業誘致にもつなげた
い。このように言っています。またその一方、国内外を問わず、色々な都市との連携や交
流を深め、お互いの地域特性を生かし、互換しあい、活性化を図っていくことはまちづく
りにとって大変重要であると認識しておると。姉妹提携にこだわることなく色々な角度か
ら検討していきたいと。このような発言がありました。
以上のようなことを押し進めるには、市長一人ではこれは限界があります。そこで、多
くの市民の協力がこれは不可欠になってくると思いますが、具体的にどのような協力を市
民にしてもらうのか。また、多くの人々に沼田に来てもらうためには、それに対して準備、
用意ですか、これを沼田でも滞りなくしていかなければならないと思っています。具体的
にはどのような内容になるか。その2点をまずお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 本事業は、物産振興会の方々やあるいは農家の方々、さらに準
市民交流の実行委員会の方々等の、大変市民の方々のご理解とご支援があって、いわゆる
スタートした中で、登山に例えると三合目くらいに今きているかなというようなところな
のではないかと思っております。今年を振り返ってみても、新宿のシティマラソンからス
タートいたしまして、川口市、また明日も川口市の方にまいりますが、東京はご案内のと
おり新宿、板橋、さらに先般ご縁のあった浅草、あるいは埼玉県においては川口市、県内
におきましては太田市、館林市というようなところでもって、十に例えると三合目くらい
まできているかなというふうに感じております。来年のシティマラソン新宿におきまして
も、議員がおっしゃっている市民多くの皆さんの協力が必要であるということ等のご発言
がございましたけれども。実は大変ご理解いただきまして、群馬県で現在NO.2と言わ
れる長距離の学校が、県立沼田女子高等学校でございます。来年の1月には、県立沼田女
子高等学校のいわゆる陸上関係の方々が、このシティマラソンに出場するなど、かなりそ
の圏域の広さというものが広がってまいりました。私は、担当部課にも申しつけているの
は、いよいよ三合目から今度は五合目に向かっていくためには、まさにいま議員がおっし
ゃっているその準備の体制ということ。つまり今までは、初手に出会ったというのは色々
な緊張感や物珍しさ等もあったりして、その感動もあるわけでございますけれども。これ
を現実のものにしていくためには、やはり今度は下準備をまさにしていかなくてはなりま
せん。その下地づくりにつきましては、現在、色々とその組織、団体がありますので、そ
れらのところの部分を拡充、整備をしながら、そしてしかも、各単体の部分がある程度柔
軟に動けるような、そういう段取り、仕組みづくりが大切になってくるのではないかとい
うふうに思っております。
従いまして議員は、自分自身が実践の方でもあります。どうぞ遠慮なく執行部に自ら考
えていることを、こういった本会議のみならず、常日頃感じていることを伝えていただけ
れば大変ありがたいと思っておりまするし、またそういったご意見をしっかりと対して、
またその準備の体制づくりに励んでまいりたいと思っております。
◇8番(井上正文君) 市長の言葉を借りますと、この都市間交流推進事業はいま三合目
あたりまできているということで、これから五合目を目指して頑張っていくということで
あります。また、この多くの市民の協力が必要だということで、その辺も十二分に承知し
て、多くの人々に沼田に来てもらいたいということで、それに対しても柔軟な対応ができ
るよう対処していくということであります。また、この五合目を目指して、六合、七合と、
そういうふうに発展できるように頑張ってもらいたいと思います。
この推進事業を推進していく上で何が重要に思われるかということで、市長の答弁では、
相手方が、何にニーズがあるかということを的確につかむことが重要だという発言があり
ました。また、PR、また宣伝もこの沼田市をよく知ってもらうためには重要だというこ
とで、誠にそのように思います。そこで、実はこれ市長自身のことなのですけれども、市
長は、沼田市長という顔があるわけですが、それ以外に、群馬県の森林組合の組合長、ま
た、県の園芸協会の会長という、こういう県にとっても、また市にとっても重要なポスト
に就いているわけです。この重要なポストが、この都市間交流の推進事業に色々なところ
で役職が生きていくのではないかと思うわけですが、今までにその役職が役に立ったよう
なことがあるのか。その辺を教えてもらいたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、その関係について申し上げるとするならば、園芸協会の
会長は、現実に将来群馬県の農業を見ていったときに、もうすでに群馬県全体では、利根
沼田と吾妻と、付け加えるならば館林周辺が群馬県の農業地帯として発展していくのでは
なかろうかという、そういう考え方がすでに建設的に出ております。この園芸協会の、園
芸産品の副会長を見てみると、果樹のブロックは地元でございます。野菜のブロックが館
林でございます。いちごのブロックが渋川です。それから、花のブロックは、前橋の方が
この副会長になっておりまして、まさにいま申し上げたような形が網羅されていることに
なっております。そういった中で毎年ですね、築地、太田市場、横浜市場、淀橋市場等に、
群馬県知事を先頭に農協地方会の方々等含めて大きな視察団が出ております。そこに当然、
園芸協会長という立場で出てまいりますので、利根沼田産品のことがそこにうんと並んで
いるのですね。現実に、利根沼田産品の物が大変多ございます。そうすると、その場でで
すね、やはり私どもの立場からすれば、誇らしげに、そのことについては一生懸命申し上
げるわけでございます。
同時に、この節、この園芸協会の大会、あるいは総会を見ると、毎年、立ち席が出るほ
どににぎわっております。と申しますのは、それだけに農業をやっていこうとする新たな
就農者が、園芸農家に対しては非常に人気があるというような状況がございます。同時に、
前にも申し上げましたけれども、何かのおみやげということになると、群馬県は海があり
ませんから必然的に農業生産物になります。そういった中で、今年、群馬県知事が地元の
産品を使った、結局、食材でもって売り出そうというようなことから、たまたま私は同席
に、銀座の商店街の会長さん等々と同席が、要するに会って、一緒にそのものの料理を銀
座の某所でいただいたわけです。勿論、当然そこにも群馬県知事を中心とした形の中で行
われたわけであります。なりますから当然そこに人間関係が構築されてまいりまするし、
ましてや例のサテライトのところに、群馬県の例のセンターの所に、岩本の金子さんがお
られるということから、非常にそういうようなところで、私どもの方には趣を置いていた
だいているというような流れがあるということと同時に、来年の1月にも、農政部局と新
年度に向かっての予算折衝がございますけれども。ほとんど群馬県の幹部が約1時間くら
いそこを動かずに応対をしてくれているような、そういう経過がございます。森林組合の
関係は、群馬県の林政推進協議会の会長という立場もいただいておりまして、それが木材
業界だとか、森林土木業界だとか、まだ他にもそういった団体がいくつかありまして、そ
のとりまとめをしている関係がございます。
連合会の立場から、全国の会議にまいりますると、現在の林野部長の福田さんが沼田の
営林署長さんでございました。そういうような方が来賓席に6、7人来る中で、3人くら
いが沼田の営林局長の経験者でございます。従いまして、今回のCO2、二酸化炭素の問
題については、非常に情報が早くに入る状況もございまするし、つい5日ほど前にも関東
森林管理局管内の市町村長の有志というか、結局、選ばれていることになるのですが、群
馬県の12市では私だけなのですけれども。そういった現下の、新年度に向かっての対応
等についての、大変いい意味の証左をいただいております。従いまして、現在、私どもが
新宿区のカーボンオフセット等の話は、結構、群馬県、あるいはそういった本庁の方の部
局でも関心があるらしくて、逆に私どもが質問をいただいているというような、そういう
状況下にあります。
◇8番(井上正文君) はいありがとうございます。市長とは別に、森林組合の組合長、
また園芸協会の会長というこの重要なポストに就いているわけで、他の市長よりも、首長
さんよりも色々な面で情報だとか、色々な面で先に情報が入ったりとか有効に使えれば、
これ沼田市にとってもこれはプラスになるのではないかと思っています。
ただいま市長の口から出たカーボンオフセットですか、これや植林、また森林保護など、
この辺もまたとても重要になってくると思いますので、そのコストを十二分に利用という
か、活用してもらいたい。例えばこの2つのコスト、お飾り的なことでしたらそのような
コストは返上して、市長の職だけで一生懸命頑張ってもらいたいということなのですけれ
ども。その2つの重要なポストについて、色々なことがプラスになるわけですから、それ
はプラスになるように一生懸命頑張ってもらいたいと思います。
また、それにつきまして、沼田市の面積443平方キロメートルですか、その80パー
セントは森林であります。ぜひこの推進事業を通じて、この森林や畑や田んぼなどの農地
に、多くの都会の人などを呼び込めるようなことがぜひこれ必要だと思うわけです。とい
うのは、これは都会にはなくて沼田市にあるもの。そのものだからであります。こちらに
あるものでやっぱり勝負をすることがいちばん重要ではないかと思うわけですけれども、
その辺市長はどう思いますか。よろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 有効にそこのポジションを使えということにつきましては、常
日頃、肝に命じているわけでございます。例えば、再来年に全国育樹祭が来るという段階
の中で、3月のしかるべき日に国土緑化推進機構が沼田を視察に入っておりますが、その
道案内等は、実は私がいたしました。これは、沼田市長ということのみならず、やはり県
森連の会長ということが間に入ってほしいという、そういう立場もございました。これら
も誘導できた大きな要因には、私どもが兼ねてからそういう立場にあったことを、群馬県
当局の心を動かしてきたということの証左でもございまして、そういう意味では、地元の
そういった持ち味が生かされたという感がしております。
また議員が、こちらの持ち味を使ってそれで勝負をしろということについては全く同感
でございまして、同時に最近、常日頃申し上げているのでありますが、全地球を覆う大き
な問題に、食糧問題とか、環境問題とか、あるいはまたエネルギー問題がございまして、
もうそのすべてと言ってよいくらい森や畑が大きな要因になっております。従いまして、
これらをしっかりと生かした形の中で対応を図っていかなければならないと思っておりま
す。
特に、農業関係の分野においては、食育が大きく取り上げられておりますので、何とか
これらを戦略的に特化した振興策が大事なのではないかと思っておりますので、これらに
ついてもぜひまた議員は実践者でもありますので、色々とご指導いただければと思ってお
ります。
◇8番(井上正文君) この都市間交流事業ということは、これはまあ沼田産の農産物の
販売、それだけではないのでありますが、これ一つの大きな武器ですので、これは重要に
なってくると思います。また、この1年間の農業に関して考えてみますと、野菜などの価
格低迷、またこの秋になってコンニャク等高値が続いて、コンニャク農家はホッとしてい
るような状況だと思いますが、全般に価格低迷で、この農家の悲痛な叫びが非常に多くあ
ちこちから聞こえてきます。このようなことから、色々な販売チャンネルを持つのがやは
りいちばん重要だと思いますし、農協、市場だけでなく、この都市間交流を通しての販売。
また、都会から沼田に来てもらってまた食してもらうとか、ちょっとでも沼田市の農産物
等が消費が多くなってですね、農家の暮らしがちょっとでも向上するように頑張ってもら
うのが重要だと思います。
それでは次の、グリーンベル21について再質問を何点かしていきたいと思っています。
三井生命資産寄付申し入れについて、市長はいつ回答するのかということでありますが、
来年の3月末日までにするという答弁がありました。これは今までの色々な議論の場で予
算措置があるので早めにした方がいいのではないかという意見なども色々ありました。自
分もこの答弁、回答というのはなるべく早めにこれは、もういま12月になってしまった
のですけれども。早めに回答をして、市長これは腹をくくって、どちらの道を選ぶかとい
うのをこれは早く決めてですね、その次の対応策に移るのが自分は懸命だと思っているの
ですが、それでですね、実は会派で先月2カ所の視察をしてまいりました。11月の28
日、金曜日に、茨城県の筑西市、旧下館市ですか、これの下館スピカビル、もう1カ所が、
埼玉県の羽生市の、羽生市民プラザ、その2カ所に視察に行ってまいりました。このこと
について若干お知らせしたいと思います。
まず、茨城県の筑西市、下館スピカビルについて話してみたいと思います。このスピカ
ビルは、当沼田市のグリーンベル21と色々なところで類似しているところがあります。
沼田市は平成5年にオープンしたわけなのですけれども。このスピカビルは、平成3年5
月に、市街地開発事業により下館サティをキーテナントとして商業施設としてオープンし
ました。それが平成14年の8月で、サティが撤退したために閉店になりました。沼田市
も、これ14年の8月、同じ時期であります。それで、14年の8月にサティが撤退。そ
れで、じゃあそれを次どうするかということで、色々侃々諤々の議論をした模様でありま
す。ただこのサティが閉店してからすぐに、筑西市の市内に風俗店が、ビル内に出店の計
画があるということが市内に流布されたということを伺いました。そのようなことから、
筑西市は、スピカビルを購入する方向で管財人と協議を開始し、平成15年4月にスピカ
ビルリニューアルオープンをいたしました。オープンしてからも色々な問題がありました
が、平成18年11月に、行政フロアー工事を開始しまして、19年の1月から3月まで
に、行政フロアー業務を開始いたしました。
ただ、平成19年3月に、経済産業省への補助金の一部返還ということで約4,100
万円、経済産業省に返還しております。この理由は、商業省から業務省への変更に伴った
ためということであります。
また、平成18年11月から20年の7月の間に、地権者が9名いたのですが、この9
名から権利書を市が取得いたしました。取得金額が3億2,100万円ということです。
また、平成20年9月3日に、財政と健全化特別委員会、これは議会ですね、中の委員会
です。の決議として、スピカビルは売却すべしと議会に報告したとあります。今までの投
入金額をちょっとここで発表してみますと、最初に、土地と建物、これを取得したのが2
億9,260万円。そして、移転工事費ということで8,200万。また、先ほど申した
経済産業省補助金の返還、これが4,100万円。また、地権者9名より権利書を取得し
た代金が3億2,100万円。そして現在、このビルにおきまして市の支出が8,500
万円。これは管理費ということで、それで収入が、賃料ですか、これが約4,000万。
差し引きマイナス4,500万円の持ち出しという、そういう話でありました。
そこで、また現在のスピカビルの課題ということで、市が9割以上の面積を所有したこ
とから、市がすべての責任を追えとの圧力が非常に多くなってきている。しかし、市は逃
げることができない。このようなことを言っておりました。また、市の庁舎として2つの
フロアを使っているわけでありますが、窓がなく、職員には不評である。そして、相変わ
らず厳しい状況が続いているので、施設の受け入れには利用目的を明確にすることが肝要
である。
また、先ほども申したとおり、このサティが撤退したときに、風俗的の出店の計画が市
内で流布されて、市の方もその影響で購入する方向に大きく舵をきった経過があるという、
そのように聞いておりました。
続きまして、羽生市民プラザの方なのですけれども。こちらは、昭和58年3月10日、
ジャスコ羽生店がオープンしました。それが、平成4年6月にジャスコの撤退で閉店。平
成9年3月に、議会の一般会計予算に取得費を計上して可決された。平成10年5月、議
会に活用案を提示。それで、平成10年12月、施設内を改修。平成11年10月にオー
プンをしたというふうになっています。この羽生市民プラザは、平成4年6月にジャスコ
閉店。中央商店街集客のための核店舗として市も支援して誘致したものであり、撤退後、
中心市街地の機能低下、進出企業なしということで、商店街は集客数の低下を懸念し、市
の支援による解決を要請。市は市民の施設として、また地元商店街の衰退傾向に歯止めを
かけるためもあって、平成9年に取得し、市民のためのコミュニティー施設としたとあり
ます。
こちらの建物は、地上4階、地下1階、1万4,988平米。土地が、6,347平方
メートルです。この閉店をしてから、市の方が買い取った金額なのですけれども。土地、
建物取得金額10億9,500万円。また、改修費ということで3億円。運営費、これは
年間の維持管理費ですか、これが約7,000万円。市民の利用者数が17万人ですか、
しかし収入は、7,000万円の運営費に対して850万円ということであります。こち
らの方の課題も、大部屋を間仕切りし小部屋を作ったのでありますが、消防法、空調設備、
遮音等の調整が難しく、また物販への貸し出し中止のため収入減となっている。このよう
な説明がありました。
以上が視察の内容でありますが、気になったことが何点かあります。まず第1は、先ほ
ども説明したのでありますが、双方ともキーテナントが閉店後に、筑西市は風俗店、また
羽生市は、葬儀店の進出の計画の流布があったという、事実であります。こういうことが
ありますと、地域住民はそれを阻止するために市役所に陳情したり、また議会の方に陳情
したり、安全のため市に購入をしてもらうという、こういう手続きは、これは致し方ない
のかなと思うわけですが、このような事実があったということであります。そこで沼田市
の場合、このような話は現在あるのか、ないのか、その辺をお伺いしたいと思います。
それとですね、筑西市のスピカの場合は、商業省から業務省。商売するところから市役
所の業務するフロアの変更に伴って、経済産業省の補助金の一部返還。約4,100万円
あったということでありますが、例えばこれ沼田の場合に置き換えて、そのグリーンベル
21を例えば受け入れた場合、このような補助金の返還というのはあるのか、ないのか、
その辺を教えてもらいたいと思います。
以上2点、よろしくお願いいたします。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午前10時50分休憩
─────────────────────────────
午前10時56分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
まず、問題の1番でございますが、議員がご懸念されているようなことについてはござ
いません。
2番目の質問につきましては、経済部長に答弁をいたさせます。
◇経済部長(小池一夫君) 命によりお答え申し上げます。
ただいまの筑西市の場合、通産省の関係の補助金を使ってビルを購入したという経緯が
あるがために補助金返還ということが生じたというふうにお聞きしたわけでありますけれ
ども。沼田市の場合には、そのような経過はございませんので、そういうような補助金返
還というところに該当する内容は現時点ではないというふうに判断しております。
◇8番(井上正文君) はい、ありがとうございます。1点目の、風評というか、流布で
すか、そういうことがない。また、補助金の返還というのもこの沼田市の場合においては
これはないということでよかったなと思っているわけであります。
それで、先ほどの説明の中で発言したのでありますが、筑西市の場合の議会が、今年の
9月3日定例議会で、財政と健全化特別委員会の決議ということで、スピカビルは売却す
べしという報告をしたということを聞いたわけなのですけれども。当然このスピカビルの
市の買取りだとか色々なことについては、議会の方の承認があって色々進んできているわ
けで、それがこの9月の議会でこのような決議をしなければならなかったというのも、非
常にこれ大変だったなとわかるわけなのですが、そういうこともあるということでこれは
知ってもらいたいと思います。
それでは、このグリーンベル21について、自分はこの2箇所を視察して、自分が思っ
たことを発表したわけなのですけれども。市当局として、他の、他市の同様な問題等を抱
えているとこなどを、沼田市としてはどのようにこれ他の地域も把握しているのか教えて
もらいたいと思います。
それと、それらのところは、そういう問題に対してどのように対応をして、結果はどの
ようになっているのか。
それと3点目は、それらの経過、結果を踏まえて、沼田市として大いに役に立ったとこ
ろはあったのか。あれば、それはどんなところか教えてもらいたいと思います。
以上、3点よろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 昨日の一般質問の中との連続性が、本問題については当然、招
来をしてくるわけでございます。議員皆様方がご視察をされて、両市を視察されたわけで
ございますが、大変規模的にも、同じような内容を持つのが筑西市の方なのかなと受け止
めております。と申しますのは、面積の規模が大体私どもの方が2万8,000平米等考
えてみますると、羽生市の方は、いま議員のご指摘でありますると、1万4,900平米
ですから、うちの方のグリーンベルで見ると、概ね3回半くらいの規模ではないかという
ふうに類推できるわけであります。そうすると、やはり同様なことでの比較みたいなこと
になりますと、筑西市の方の内容が、サティの撤退時期等を考えても、同じような意味を
もってくるのかなと思っております。私どもが、兼々心配をしているのは、このように努
力されてスタートしても、その後、非常に難しい問題が招来をしてくるなということがい
ま考え方をまとめるのに大変慎重にしてきたという経過がございます。
従いまして、昨日の一般質問の中でおっしゃられる内容等については、非常にわかりや
すいわけでありますけれども、そういった上に立って考えたときに、このような、今日ま
た議員が言われているようなことが、その先々に起こるのではないかという懸念の、こう
いったご指摘であろうかと思います。これらがやはり私どもがいま非常に頭を悩まし、そ
して市全体のことを思ったときに、幅広くやはり検討を加えていかなくてはならないなと
いうふうに実は受け止めているところでございます。
なお、詳細につきましては、経済部長の方から補足答弁をさせていただきたいと存じま
す。
◇経済部長(小池一夫君) 命によりお答え申し上げます。
先ほど来、議員が、筑西市の方へ視察をしていただいたという内容もありますし、全体
的には、本市が視察等行ったのは過去に6カ所ほど行っているというふうな内容がありま
す。場所につきましては、いま申し上げました筑西市、また渋川市、埼玉の羽生市、滋賀
県の大津市、埼玉の久喜市、それと県内の前橋市というような、6カ所ほど視察をした、
過去に経緯があります。
そのような中で、いちばんいまやはり市長からお話もありましたように、沼田市と非常
に経過や状況が似ているという意味から、茨城県の筑西市の商業施設スピカ、ここの内容
について、少し経過を報告をさせていただきます。いま言われたように設立経緯、また規
模や構造などにおいて大変沼田市のグリーンベル21とよく似た商業ビルであります。そ
のようなことから色々参考になるということで、本年8月に再度視察をさせていただいた
経緯があります。その内容によりますと、同ビルは平成3年5月、市制施行、市街地再開
発事業による下館サティをキーテナントとする商業施設スピカをオープンしましたが、経
営不振から14年8月ですか、サティを閉店するというような流れになっております。筑
西市は、市街地である駅前の空洞化等の危機感から、再生対策を迫られ、15年の2月、
市が前から所有の商業床を購入して、商業施設整備を目的とした再生事業費約5億8,0
00万円ほどの費用をかけて15年7月にリニューアルオープンしたというふうにお聞き
しています。
また、テナントの撤退などが相次ぎまして、集客力の低下の流れは依然として改善でき
ないという状況が続きまして、18年の11月、12月頃にかけて、先ほど議員の方から
もお話がありましたように、ビルの3階、4階に市役所分室7部局、300名が移転し、
再リニューアルをしたというふうな話をお聞きしております。
それらの経過から、一時的には商業床の活用も充足されたわけでありますけれども。や
はり抜本的な改善には至らず、私どもが視察した20年8月の時点においてでありますけ
れども、商業床の中心となっている1階、2階のほとんどのテナントが撤退してしまうと
いうような、大変厳しい状況が続いておるような状況にありました。
このような状況から、現在、筑西市は、賃料収入と管理委託料、差し引きで、私どもが
視察をした段階の話でありますけれども、年間約6,000万円前後の財政負担が市にか
かっている状況にあるというようなことであります。このような視察した内容から、本市
がグリーンベル21の寄付を受けた場合においても、同様な状況が懸念されるというふう
な感じを受けておるところであります。
◇8番(井上正文君) はい、ありがとうございます。今までの、自分自身の2カ所の視
察の内容、また色々考えたり、いま当局の方から説明もあったことなど色々考えて、自分
自身とすれば受け入れというのは非常に難しいのではないかと。これ思うわけです。沼田
市と他の市ということで、色々な条件等はこれ違いはあるわけですが、ただ、非常に似か
よっていることもある。筑西市などは、沼田の先を行って色々やったけれども非常に大変
で、市議会の方からも売却すべしという報告を受けたということで、その辺をよく考える
と、これは非常に大変なことがこれから待ち受けているのではないかと、自分自身思って
いるわけでございます。
それでですね、三井生命から寄付を受けなかった場合、グリーンベル21の商業活性化
対応策について、市はどのような対応策をいま考えているのか。これはもうこのグリーン
ベル21を受ける、受けないは別にしても、このグリーンベル21の今の状況を考えれば、
これが、この対応策はぜひともやらなければならないことだと思っています。現在、市と
してどのような対応策をやっているのか。その1点と、この受ける、受けないで意見が二
分されているのが現状だと思いますが、これはどちらを選んでも、沼田市が少しでもよく
なる方向に進んでいけるように全市民が協力し合うことがいちばんこれは肝要ではないか
と自分個人思うわけですが、この2点についてよろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) まず、今まで、昨日の質問、本日の質問等の中で、昨日の質問
者のことの総体を考えたときに、大体現行経費で私どもの数値では、1,200万円くら
いかかっているのではないかと思っております。これをよしんば、色々と移設をするとい
うようなことになりますると、総体で4億円強、さらに、言われるところの固定資産税の
関係等が絡みますると4億7,000万くらいのものが招来してくるのではないかと思っ
ております。
そういった中で、大規模修繕費等は恒常的に発生をしてくることと同時に、現時点のい
うところの1,500万円の差額の不足分等については、恒常的に発生してくるというよ
うな、こういう流れになってまいります。当然、この個店との関係、あるいはまた誘客と
の関係等、そういった数字では想定できないようなことが招来してくるだろうというよう
なことがあるのではないかというふうに思っておるわけでございます。
じゃあしからば、議員がおっしゃっているように、よしんば、それを受けないでの対応
策は、みたいなことであろうかと思いますけれども。それにしてもやはり大変な状況には
なるわけであります。端的に言って、すべて借り受けるといたしますると、私どもの仄聞
するところによりますると7,000数百万、仮に市が借りたとするとそういう数字が出
てくるのではないかと思っております。と同時に、それでは一体全体そういった中で、よ
しんば借りないで、いわゆる時々の状況に応じて色々なイベントをそこに恒常的に入れて
いくというようなことになりますると、またこれは色々とそのイベント、例えば具体的に
申し上げるならば、現在、市民体育館等でやっているような広いエリアでのイベント等を
入れていくようなこと等をとらまえたときに、その時々の借料がいくらなのかなというこ
とを単純に分析をしてみますると7,400万円を365日で割ってみますると、概ね2
0万円くらいの数値が出てくるであろうというようなことになろうかと思っております。
いずれにせよ、私どもがいま考えているのはですね、この4階の分析もさることながら、
昨日も申し上げた総務省等の指導もありますので、専門的な機関の分析、検討を展開する
ことによって、今までも現実問題として色々と議会のご指導、ご支援もあって、色々と実
際問題、活性化のためには努力をしてきたわけです。内外からも厳しい意見があっても応
援をしてきたわけですね。それはもうご案内のとおり、今まで申し上げてきたとおりでご
ざいます。それでもなかなか難しいということなのですね。ここのところはやはり、ある
意味においては、本質的なことをとらまえていくためには、どうしてもそういった上位の
機関等のご指導もいただいた形の中で分析、検討を加えていく必要があるのではないか。
こういうふうに受け止めております。
賃料の関係は、仮にですよ、お借りするとすれば4階のみの場合7,400万円が想定
されているということでご理解を賜りたいと思います。
例えば、意見が、受け入れるべきだ、受け入れないべきだということの二分することが
ということでございますが、これは非常に難しいところでございまして、市長の腹で決め
ろという方もおりまするし、色々とそういうご意見がございますけれども、私どもも精力
的にこの関係者、これは精力的に色々と意見をうけ賜ってきております。そうすると、や
はりそれは場面、場面のところがあって、議員さんたちも自らの支援者の方々も抱えてお
りまするし、色々なお立場もあるわけでありますけれども。そういった二分するという状
況かどうかということについては、若干忸怩たるものがございます。やはり今までも色々
なところの意見査収でいくと、やはりこの市の持っている本体のことをしっかりと受け止
めていかなければならないのではないかというようなこともあったり、また言われるよう
に、活性化の関係等にも、これはあったり、色々ありますけれども、やはりこれらについ
ては、最大公約的なところの部分もできるだけ市が判断した形の中で、最終決断をしてい
く必要があるかなと、こういうふうに思っております。
◇8番(井上正文君) このグリーンベル21については、商業的には三井生命がこのビ
ルから撤退を決意したということは、ある程度このまま、プロ中のプロがそういう決断を
したということは、自分自身では、そこではその商売の将来の育成をある程度理解をして、
その行動をとったのではないかと思います。そして、じゃあそれを、グリーンベル21の
そのビルを、これを市の分室、市庁舎としてこれを使う場合は、先月の28日に視察した
その2カ所の、沼田市より進んでいる状況の所を2カ所視察をして、非常に厳しい状況、
担当者の本当に判断は慎重にした方がいいですよということが、まだ頭の中に残っている
わけなのですけれども。それと、筑西市の市議会の、委員会の決議など、そういうのを勘
案すると、それらの色々な問題を思うと、これを受けるのは非常に、本当に難しい。だか
ら受けないで、商業活性化対応策を十二分に打って、それで少しでも今よりよい方向に進
んでいくのが、そのために全市民が協力していくことが肝要ではないかと自分は思ってお
ります。
それでは次の、外国語の必修化についてお伺いしたいと思います。教育長の方の答弁で
すと、外国語活動の必修化に伴い小学校ではどのような変化が予想されるかということを
聞いたわけなのですけれども。英語の必修化については、質、量。また、とても充実して
くるのではないかという発言がありました。それで、自分はこの一般質問を最初考えたと
きに、まだこの沼田市では外国語の必修化に対して、23年後には始まるということで、
まだ沼田市ではそんなに進んではないかという、そういう先入観でいたわけなのですけれ
ども。実際は、沼田の小学校13校、3年後にやる週1日、年間35時間ですか、それを
ほとんど同じようにやっているということで、ある程度そこは沼田市も先手を打ってやっ
ているなというふうに関心したわけなのですけれども。
実際問題としてですね、この5、6年生で、週1時間、年間35時間を外国語に充てる
ということでありまして、増えた分というか、必修化に充てられる年間35時間。そうす
ると、増えたということは、減る部分もあると思いますけれども。どの教科が減ったのか。
またその減ることに対しての影響、対応はどうなっているのか、その辺をお教え願います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
必修35時間ということであります。文字通り必修でありますから。必修しないとルー
ル違反ということになるわけであります。前段のご説明のところ、ちょっと触れさせてい
ただきますけれども、21年、22年と移行措置ということで、先取りでしていくという
ことになるわけですけれども。沼田市では今年、20年度に35時間を目標にして各小学
校やってくださいということで学校を指導してまいりましたところ、各学校できる範囲で、
最大、実際には、年こういう文部科学省で出している標準実数というのは、年35週でカ
ウントしておりますので、週1時間ということは、35時間ですが、実質各教科とも大体
50何週の授業日が設定されますので、実際には35プラスアルファーいくかなと思って
おります。
それからご質問の内容でありますけれども。今回の学習指導要領の改訂は、いわゆる授
業時数が少ないのではないかという議論が、一つ議論の中心になってきました。ゆとりと
いうようなことで、実際にはマスコミ、世間一般でいうゆとりを誤解していると。ゆとり
の緩やかな部分だけとって、ゆとりとは、緩やかでのんびりとというイメージでいました
けれども、本来的にはそうではないのでありますけれども。そのことは今日はちょっと触
れるのはやめておきますけれども。そういうことで、いわゆる総授業時数が増加になりま
した。従って、週1時間の英語活動の、外国語活動ですね、正確にいうと。英語を主とし
た外国語活動の時間35時間というのは簡単に呼び出せることが可能であるわけでありま
す。例えば、小学校でいきますと、小学校1、2年生が、時数において約週2時間の時数
の増加があります。1、2年生、簡単に言うと5日間で割り振ってきますと4時間の日が
5時間になるということであります。そういうことで1年生は特に大幅に週2時間分が増
えてきたと。それから、4年生から6年生については、週1時間プラス、多少教科のバラ
ンスがありますから、国語、算数等々基本的な強化と、また体育等が重視されてきている
という傾向にありますので、中学校ともにそれら理数の教科などもあります。強化という
のは、強く化ける方ですけれども。強化というのはテーマもありますから、そういうよう
な強化への少しウエイトをかけていくということもあります。
いずれにしても、週の授業時数が総体として増えましたので、週1時間の、例えば小学
校3年生から6年生については、単純に週1時間増えておりますので、実際には、教科間
のバランスは多少こっちの教科の部分をこっちの教科に持っていこうということはありま
すけれども、総授業時数からいくと週1時間分増えていますから、当然この英語活動が1
時間入ってきてもそのまま飲み込めるという数値であります。
以上です。
◇8番(井上正文君) ありがとうございます。全体の時間が増えるということで、影響
はほとんどないということでわかりました。それとですね、この外国語の必修化になる、
例えばこの3年後には、国語や算数と同じように通知表での評価の対象になるのか。それ
を教えてもらいたいと思います。それともう1点は、外国語必修と現場の先生は大変にな
ってくると思いますが、沼田市の教育委員会の「ゼロ予算事業4点セット」の中の一つ、
相互乗入れ型学級担任性というのがあるわけなのですけれども。これが大いに、これから
外国語の必修化に対しては役に立つのではないかと自分は思っているのですけれども。こ
の現状の様子と必修化に対応させることに対してどう思うか、教育長よろしくお願いいた
します。
◇教育長(津久井 勲君) 前段の、通知表の対象化ということでありますけれども。こ
れはとりあえずはそういう対象にはならないと。もともとがそういう趣旨ではありません
ので、コミュニケーション活動に馴染むというか、そういう姿勢態度を要請していると。
それと、外国の、わが国の文化、そして外国の言語、文化等を十分理解するという国際理
解教育の観点がかなりメインになっておりますので。
ゼロ予算事業のことをはじめ教員の対応をどうしていくかということでありますので、
こういう沼田が考えた、まさにゼロ予算で、今のテーマである、例えば教科担任性を小学
校に導入できないかとか、小学校から中学校に入るところに急激に不登校が増えていくと。
いわゆる中一ギャップという大きなテーマがあると。それから、小学校の学級王国を壊し
たいと。学級王国、象徴性の王国はあれですけれども、法治国家でない王国は例のとおり
であります。右向けば右という絶対権を持っているわけですから。そんな例えで、小学校
は学級担任性を持っているから、ある先生が担任すると、その先生の言いなりだと。また
は、子どもを見るときにも、その先生がいくら表から、裏から色々見ようとしても、なか
なか一人の先生が一人の児童生徒を十分理解するのは難しいというような、そういう従前
の大きなテーマ、弱点と、それから最近出てきた教科担任性というのは問題。それから、
不登校が急激に、中1のあの壁を超えた途端に急激に増えていくというような大きなテー
マがあります。それをまあ何とか、現有の組織、教員でできないかということで考えたの
が相互乗り入れ。私鉄と国鉄が総合乗り入れすると同じように、学級担任が四六時中、朝
から晩まで、どの教科も、すべて見ていくのではなくて、できるだけその学校、例えば1
0人の先生がいたら、10人が、できればその学級に全員入っていけるようなシステムは
ないかということで考えたのがこの相互乗り入れ型の学級担任制であります。
従っていま、ご指摘のところでハッと実は思ったわけですけれども、コロンブスの卵で、
井上議員さんに言われてハッと思ったのですけれども。当然、そういうことが、この相互
乗り入れ型の、学級担任制の考え方を、その英語活動の指導に積極的に導入していく必要
があるなということを今、はたと思いました。
それから、いま小学校には、これからいま年度末人事がほぼ具体として始まっているわ
けでありますけれども。色々各小学校には、英語を中心となって進められる教員というの
が一応いま考えられているわけです。指導計画や指導方法や教材の研究や指導資料や、そ
れらのことを中心になって考えてもらうという教員をいま設定しているわけですけれど
も。今年度末において、できるだけ沼田市内の小学校には英語の専門家を一人ずつは入れ
たいと。ただ、去年動いたばかりの先生だとか色々ありますので、数年先にはどの学校に
もということを考えたいと思いますけれども。13校のうちいまの見通しですと、10校
位には配置できるかなと、そんな目安で年度末人事を進めていこうというふうに考えてお
ります。例えば多那のような、小中学校併設校の場合には、中学校にはもう大専門家の英
語担当教員がおりますので、例えば多那の小学校には配置しないということではありませ
んけれども。例えばそういうことで、すぐお隣の中学校の英語の先生との相互乗り入れと
いうようなことも考えていけば、全校に最低一人は配置したいという方向で行きますけれ
ども、配置できない場合は、隣接の中学校の先生との相互乗り入れというのを考えていけ
ればいいなと。そんなふうに思っておりますので、いずれにしても、全国同じ方法で、ほ
ぼ同じ条件の中でスタートしますので、議員さんご心配の、やはり専門の先生とか、また
は小学校の先生全員が英語指導できるのかというような心配もあると思いますけれども。
現有の人で、色々相互乗り入れのように工夫しながら、さらに現在の教員の能力を高めて
いくと。簡単に言うと、研修をしっかりやって、この外国語活動が他の市町村に劣るとい
うようなことのないように頑張っていきたいというふうに考えております。
◇8番(井上正文君) ありがとうございます。この外国語必修化が3年後に迫っている
ということなのですが、沼田市としては今年度からバシッと対応してやっていることであ
ります。一つ自分は危惧するところがありまして、旧利根村の方の小学校で、いま3つの
小学校が一つの中学校に行くわけなのですけれども。その小学校での格差が出てしまうと、
先ほど教育長が言ったように、中学校へ行ってから不登校とかということもありますが、
格差が生じますとまたこれおかしなことになってしまいますので、特に小規模小学校です
か、これは非常に大変だと思うのですけれども。先ほどのゼロ予算事業4点セットの中の
相互乗入れ型また、学級担任性ですか、その良いところを十二分に引き出したり、後は、
その地域の、地域住民でそういうことに協力できる人などの発掘ですか、それの協力を求
めることもこれ重要かなと思うわけなのですけれども。
それで、これは最後の質問なのですけれども。多くの児童が外国語の授業が好きになる
よう、教育委員会や学校の先生たちが力を合わせて頑張ってもらいたいと思うわけなので
すけれども。一方の、保護者の方たちには、どのように協力をしてもらうのがいちばんだ
と思うか。この質問を最後にお聞かせしてもらいたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) ちょっと前段のところ参考になりましたので、一言ずつ触れ
させていただきますけれども。小学校相互の格差というようなことがありますので、いま
相互乗入れや、または年度末人事や、または研修等々でカバーしていきたいと思っており
ます。それから、小規模校におけるということになりますと、色々ありますけれども、コ
マーシャルで恐縮でありますけれども、ゼロ予算事業ということでご指摘いただきました
ので、利根町がいま全校僻地校指定を受けております。そして、簡単にいいますと、僻地
であり、なおかつ小規模校であると。いま都市部にも小規模校出ておりますので、僻地イ
コールではありませんけれども。利根町全校小規模校であります。
そこで、教育委員会では、これまたゼロ予算事業ということで、当然僻地校をターゲッ
トにしておりますから、利根町の学校をターゲットにして学力等高めていこうということ
で、僻地教育振興のためのレインボーアクション、七色の実践ということで7項目を打ち
出して、いま一生懸命、校長共々頑張っているところであります。詳細は、インターネッ
ト等に載っておりますので、ご覧いただければと思います。僻地の良さを生かした、こう
いうことを忘れてはいけないよと。例えば、多那の中学校は3年生4人ですよと。4人の
ところに先生は一人ですよと。沼田のある中学校は、40人のところで先生1人ですよと
いうようなことで、一生懸命、これは叱っているのではなくて、だから頑張ろうよという
ことで、多那に限らず利根町の学校については、気合を入れて頑張っているところであり
ます。
それから、ボランティアの活用、これは文部科学省の方からもアドバイスがありますの
で、沼田市はなかなか、そういう面においては若干不足するかなと思いますけれども。何
とか発掘をして協力いただきたいと思っております。
それから、保護者への協力をどう考えるかということでありますけれども。これがまさ
にポイントになってきます。いわゆる英語の力をつけて点数を取ると。そういうところに
行ってしまうとこの小学校の外国語活動、英語活動がはちゃめちゃになってしまうという
ことであります。ほとんど今でも目的を達成できなくなるということ。好きにさせる、楽
しい、キーワードは楽しい。それから、関心を持つ。そういうことでありますから。そう
いう態度であります。英語を使って何とか意思を伝えたいなと。ボデイランゲージ、表情、
身振り、手振り、そういうのも含めて、いわゆる総合した英語によってコミュニケーショ
ンを図っていこうということですから、特に小学校については希望をとって、ALTの外
国語指導助手がうちには5人おりますので、小学校の希望の場合は100パーセント応じ
ますということでやらせていただいております。
いずれにしても、保護者の皆さんには受験英語ではありません。子どもたちが英語を好
きになる。また、ALTと仲良しになる。英語の歌が歌えるようになる、そういう英語活
動であります。それから、だんだん、だんだん、徐々に、受験英語というのはちょっと誤
解を招きますけれども。中学校のかなり英語の本質的な部分、さらに高校のということに
つなげていきたいと思っておりますので、楽しかったかい、楽しいと言ったら、小学校の
英語活動はいまいい方に行っているのだなという意味で、お父さん、お母さん含めて、家
庭の皆さんには「点数どうだった」とかね、「英語活動やっているのに何、単語も知らな
いん」ということになりますと、一挙に子どもの夢が冷めていきますので、そういう面で
理解、ご協力をいただきたいと思っております。
以上でございます。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、鈴木圭子議員。5番。
〔5番 鈴木圭子君登壇〕
◇5番(鈴木圭子君) 通告に基づきまして一般質問を行います。
最近、小学校時代に飼い犬を保健所に処分され、腹が立ったといって元次官宅連続殺傷
という残虐な事件が起きました。景気の低迷をはじめ不安材料ばかりが目立つ社会情勢の
中で、何ともやりきれない悲しい事件です。
また、身近な所でも、学校の砂場に猫の死骸が埋められていたり、首を切り取られた猫
が捨てられていたりと、動物の虐待が目立ちます。これらの事件の本当の動機は理解でき
ませんが、見えてこない深い背景があるのではないかと感じています。動物は、人の心を
癒し、和ませ、生きる力を与えてくれますが、飼い方や関わり方によっては人の心を痛め、
病的に作用するのだということも事件を通して感じております。
動物に関する法律は、保護から愛護に改称され、基本原則で動物が「もの」ではないと
なりました。その後、見直され動物愛護管理計画も出されております。動物の愛護とは、
人の命が大切なように、動物の命についてもその尊厳を守るということです。
人の命も、動物の命も、同じ命であることを考え、今回の私の質問は、動物の愛護と管
理について、と文化活動について、次世代育成支援についてお伺いいたします。
まず、人と動物が共生できる豊かな社会について。学校で生き物を飼う理由と成果につ
いてお伺いいたします。
全国の小学校の9割程度が何らかの動物を飼っているといわれています。茨城県では、
98.1パーセント、埼玉県では、94.9パーセントと新聞で見ましたが、群馬県では、
74.1パーセントと少し低いようですが、沼田市管内の小学校では、どのくらいの割合
で飼育されているかお聞かせください。また、その理由と学校生活の中で、どのように生
かされ、成果が出ているかもお聞かせください。
次に、公園の動物の管理についてお伺いいたします。
公園には、数多くの動物が飼育されていますが、その管理や世話の様子をお聞かせくだ
さい。動物たちの命が亡くなったときの処理とその補充はどうされているのかもお聞かせ
ください。また、市民から、飼ってほしいと申し出があったときはどうしているのかもお
願いします。
次に、危害や迷惑問題の防止についてお伺いします。
動物に対して抱く意識や感情は千差万別であり、愛護や管理の考え方は多様であります。
しかし、共通して適用されるべき社会的規範は法で定められています。動物虐待に対する
罰則の教科、適正な飼育の普及啓発、繁殖制限の指導など挙げられますが、行政が行って
いる指導や動物愛護に関する活動についてお聞かせください。また、動物が人に危害を加
えた例や迷惑問題が市に寄せられていないかお聞かせください。
次に、沼田公園に捨て猫が後をたたない現状について、どの程度把握しておられ、対策
を考えているかお聞かせください。
沼田公園に観光バスが入り、その客の「何もない公園でつまらなかったけど、子猫が元
気に飛び回っていて可愛かった」という会話を聞いたことがあります。この捨てられた猫
に会いに、毎日散歩に来るお年寄りや子どもがいることも聞きました。命を大切に思い、
陰でお世話してくれる人がいるから子猫は生きていられるのだと思います。まさにこれこ
そがアニマルセラピーであると思います。心を病んでいる人は勿論、健康な人でも動物に
よって心が癒され、生きる力をもらえているのです。
沼田市には、県の動物管理センターがあります。現在、保健所で保護された犬や猫は、
3日間の収容期間中に飼い主に引き渡されなければ、このセンターで致死処分されていま
す。そんな沼田市で、有害鳥獣問題も含め、動物たちといかに共生できるか、前向きに考
えるときだと考えますが、市長・教育長の答弁よろしくお願いいたします。
次に、歴史と文化と伝統を伝えていくための文化活動についての質問です。
文化とは、理想を現実にしていく精神の活動であり、技術を通して生活に役立てて形作
られた生活様式や表現であります。沼田市の歴史の中で伝えられてきた有形・無形や自然
の文化遺産は数多くありますが、その文化財や施設の現状と利活用についてお伺いいたし
ます。
文化の日を中心に、各地、各会場で盛大に文化祭が開催されました。改めて多くの人達
が様々な活動をしているのを知り、大きな力を感じました。かつて、生方たつゑ先生は短
歌で、桑原巨守先生は彫刻で、また宮川ひろ先生は文学で、将棋の世界では藤井元竜王が
活躍され、音楽でも、絵画でもたくさんの方が活躍されている歴史と文化の沼田市ですが、
この先生方の功績を伝え、今に生かしてこそその文化活動だと思います。
沼田市の文化財施設に、年間を通じてどのくらいの人が見学に訪れているのかお聞かせ
ください。また、曲屋が無料で公開されていますが、訪れた人は、そば打ちやこんにゃく
作りなどの体験に強い関心を持っていかれます。見学だけでなく、体験をするふれ合いや
形を作り出すことが大切だと強く感じております。
公園に移築されております旧生方家住宅は、現在は見学のみですが、住宅だった生方家
を利活用する方向で検討できないものかお聞かせください。土岐邸では、お茶会などで活
用されておりますが、土岐邸の活用方法についてもお聞かせください。
次は、次世代育成支援について。人口減少についてお伺いします。
平成17年3月、合併してまもなく、次世代育成支援行動計画が策定されました。少子
化が一層進むことが予想されています。基本理念として、「子どもが、親が、地域が元気。
みんなで育てる沼田の子」と子育て支援が強く感じられ、現に沼田の子どもたちは元気に
頑張っております。が、少子化は待ったなしで進んでいるのも現実であります。
人口の推移も、平成22年には5万1,800人になると推計され、0歳〜14歳まで
の年少人口も7,675人と、総人口に占める割合が14パーセント強に減少すると推計
されております。未婚率も大幅に上昇しており、婚姻率も全国・県を下回っていると計画
書にはありますが、ここ2、3年の出生数と婚姻率がわかったらお聞かせください。
やはり、結婚して家庭を築き、子どもが生まれなければ地域は活性化せず、子育て支援
もできません。前回、同僚議員の「若者の出会いの場作りについて検討できないか」との
質問で、答弁もお聞きしておりますが、結婚したいと考えている若い男女がたくさんいる
現状を考えると、やはり行政も真剣に検討を考えるときだと思います。私たちはこの世に
生を受けたときから命を伝えていく使命もあるのではないでしょうか。結婚支援について
お聞かせください。
市長、教育長の誠意ある答弁をお願いいたしまして、私の1回目の質問といたします。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの鈴木議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、動物の愛護と管理について、人間と動物が共生できる豊かな社会についてであり
ますが、「学校で生き物を飼う理由と成果について」は、「文化活動について」のご質問
とあわせて、後ほど教育長から答弁申し上げますので、私からは、「公園の動物の管理に
ついて」のご質問からお答え申し上げます。
沼田公園は、桜の名所として広く知られ、城址としての歴史的な面影を残すことから観
光に訪れる方も多く、四季を通じて市民の憩いの場として親しまれております。
現在、熊や猿のほかにウサギ、インコなど12種類の動物がおり、子どもたちはもちろ
ん、ここで動物を見て育ったその親の世代から年配の方々まで、幅広い市民の皆さんが身
近に動物と触れ合える場所にもなっていることから、安全面、衛生面に万全の配慮をしつ
つ、直営にて毎日のエサやりや清掃を主とする飼育管理を行っております。
飼育している動物が亡くなった場合には、哀悼の意をもって管理地内に埋葬しておりま
す。
また、飼育動物の補充については、その特性や必要に応じて行っておりますが、特に縄
張り意識の強い動物や飼育スペースが狭い動物については補充は見合わせているところで
あり、市民からの申し出についても原則的にお断りしているところであります。
なお、公園内には十数匹の猫が住み着いていると思われますが、来園者の中には猫にア
レルギーを持つ人や糞尿の匂いを嫌う人もおりますので、園内での放し飼いの動物は好ま
しくないと考え、飼育の対象としておりません。
しかしながら、楽しみにしている来園者もおられることを考慮し、ある程度の区分けを
行うことができないか検討しているところであります。
猫の遺棄は動物愛護法でも禁止されており、中でも子猫については天敵や冬の寒さによ
り成長できないことが多いため、啓発看板を設置するなど対策を講じているところであり
ます。
次に、危害や迷惑問題の防止についてでありますが、核家族化や高齢者のみの世帯の増
加などにより、人々が動物、ペットに安らぎや潤いを求めるようになり、家族の一員とし
て暮らす形態が増加している実態にあります。その一方で、一過性の流行を追いかけて動
物を飼ったり、十分な知識のないまま安易に飼養を始めた結果、不適切な飼養や周辺への
迷惑行為等の問題を起こしている例も少なくないのも事実であります。これらの不適切な
飼養や周辺への迷惑行為等の苦情・相談の多くは、地域を所管している保健福祉事務所へ
寄せられており、その中でも犬、ねこに関する内容が多いと報告されております。
なお、市に寄せられる苦情・相談は、糞尿の処理等に関するものがほとんどでありまし
て、その対応といたしましては、飼い主の適正な飼養が基本であることから、広報、チラ
シ、立て看板などにより飼い主の社会的責任の自覚を促し、マナー向上に向けた啓発を図
っているところでありますが、なかなか成果が現れないというのが実情であります。この
ような状況から群馬県においては、昨年度、群馬県動物愛護管理推進計画を策定し、県、
市町村、飼い主、住民、動物愛護団体など動物にかかわるすべての人々が動物の愛護と管
理に関して相互に理解を深め、共通認識を持ち、連携を図りながら人と動物が共生できる
豊かな社会の実現に向けて施策展開を図ることとしており、今後、具体的な取り組みが進
められることになっております。
次に、アニマルセラピーについてでありますが、近年、動物とのふれあいや相互作用か
ら生まれる様々な効果が医療や福祉、教育などの現場で活用されるようになってきました。
広い意味では、これらの分野での活動すべてがアニマルセラピーと呼ばれていますが、一
般的には専門的な治療行為だけではなく、動物との関わりやふれあいが人の心の孤独感や
ストレスなどを癒し、リラックス効果をもたらすという活動を言うようであります。
なお、人が動物の存在から恩恵を受けることは自然なことでありますが、同時に動物と
の直接的な接触を望まない人の権利も尊重しながら生活することも大切であると言われて
おります。日本では、これらの活動について歴史が浅いため、今後における活動の研究成
果を見守るとともに、期待をするものであります。
次に、次世代育成支援について、人口減少対策について、出生数の動向についてであり
ますが、2005年から始まった我が国の人口減少は、他の先進国に比較しても合計特殊
出生率の低下が急速に進行しているため、世界的にも例のないスピードで進むとされ、出
生数は、2020年には91万4千人、2040年には75万3千人、2,060年には
63万2千人と、今後急激に減少すると予想されております。
群馬県の人口動態調査による本市の最近の出生数は平成18年が439人、19年が4
45人でありまして、次世代育成支援行動計画策定時に調査した平成4年以降最も多かっ
た平成10年の580人と19年の445人を比較すると135人減少しており、この減
少はさらに進むと予想されます。
次に、未婚率・婚姻率の推移についてでありますが、平成17年の国勢調査によります
と、本市の年齢25歳から34歳の年齢階級における未婚率は、女性が36.1パーセン
ト、男性が51.8パーセントとなっており、前回の平成12年の調査と比較すると女性
が0.2ポイント、男性も1.3ポイント伸びております。また、群馬県の人口動態調査
結果による本市の平成18年の人口は、5万2,764人で、婚姻は252件、19年は、
5万2,353人で、婚姻は271件となっております。
次に、結婚支援についてでありますが、国立社会保障・人口問題研究所によりますと、
少子化の大きな要因は晩婚化、未婚化とされています。そして、この晩婚化、未婚化の背
景には、経済変化による女性の社会進出や結婚に対する価値観の変化、多様化などが指摘
されているところであります。
結婚したいと考えている若い男女がたくさんいるとのことでありますが、結婚して子ど
もが増えることで社会が活性化されていくことになるわけでもありますが、結婚の前提と
なる若者の出会いの場が少ないことも晩婚化の一つの要因として考えられます。
本市では、都市と女性との交流事業が実施されている事例もありますので、結婚支援や
出会いの場づくり等につきましては、引き続き研究してまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、鈴木議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、「学校
で生き物を飼う理由と成果について」及び「文化活動について」は、教育長から答弁申し
上げますので、よろしくお願い申し上げます。
◇議長(金井康夫君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 鈴木議員のご質問にお答え申し上げます。
動物の愛護と管理について、人と動物が共生できる豊かな社会について、学校で生き物
を飼う理由と成果についてでありますが、小学校学習指導要領の生活科においては、「動
物を飼ったり植物を育てたりして、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもち、
また、それらは生命をもっていることや成長していることに気付き、生き物への親しみを
もち、大切にすることができるようにする。」、また、道徳においては、「生命の尊さや動
植物を大切にする。」などの内容が示されております。こうした趣旨・内容に基づき、市
内の各小学校では、児童会の飼育委員が中心となり、小鳥やうさぎなどの小動物を飼育す
るとともに、動物の飼育やふれあいの実体験を通して、自然とのかかわりに関心を持つと
ともに、豊かな心をはぐくむための取り組みが計画的・継続的に実施されております。
特に、小学校段階においては、こういった体験や学習活動は、人と動物が共生できる豊
かな社会づくりのための、基礎的・基本的な資質・能力を育成するうえで大きな成果があ
るものと考えておりますので、今後ともより充実したものになるよう各学校を支援してい
きたいと思います。
次に、文化活動について 歴史と文化と伝統を伝えていくために 沼田市内の文化財施
設の現状についてでありますが、本市内の指定及び登録文化財は全部で93件ありますが、
その中で、建造物の内の建物は、国指定重要文化財が旧生方家住宅の1件、登録有形文化
財として旧土岐家住宅洋館と旧日本基督教団沼田教会紀念会堂の2件、県指定が旧沼田貯
蓄銀行と高平の書院の2件、市指定が高須隼人宿舎長谷川家書院・勝軍地蔵雨宝殿・上発
知町歌舞伎舞台・正覚寺山門・諏訪神社舞殿・旧鈴木家住宅の6件、合計11件でありま
す。
この内、所有者が沼田市で常時入館できる施設は、旧生方家住宅、旧土岐家住宅洋館、
旧鈴木家住宅であります。なお、そのほかには指定はされていませんが、寄贈を受けて開
館している生方記念文庫があります。旧生方家住宅、旧土岐家住宅洋館、生方記念文庫の
平成19年度入館者総数は16,496人でした。
次に、文化財の利活用についてでありますが、文化財保護法の精神である、貴重な文化
遺産を保護し後世に継承してゆくことと、公開して文化財保護思想の普及に努めることを
主眼とした利活用に努めてきました。公開している施設の各種リーフレットの作成をはじ
め、県民の日及び文化祭開催期間中の無料公開のほか、旧土岐家住宅洋館や旧生方家住宅
においては、茶道会に委託して茶会「お花見添え釜」を開催したり、生方記念文庫では様
々な企画展を毎年開催しております。
なお、平成18年度に国庫補助を受けて屋根の全面改修をはじめ建具や漆喰の補修等を
行いました旧生方家住宅については、今年の7月に「重要文化財旧生方家住宅保存活用検
討委員会」を立ち上げ、活用方法について、検討を始めたところであります。平成21年
度末までの2年間を任期とした学識経験者5人の委員に検討していただくほか、群馬県教
育委員会文化財保護課及び文化庁からの指導・助言もいただくこととなっておりますが、
幅広く文化財の保護と活用に有効なご意見を承りたいと考えております。同一敷地内であ
る旧土岐家住宅洋館についても、同様に活用を検討したいと考えております。
以上申し上げまして、鈴木議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
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◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後0時04分休憩
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午後1時00分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇5番(鈴木圭子君) 丁寧な答弁をいただきありがとうございました。概ね理解いたし
ましたが、何点か再質問させていただきます。
教育長の答弁の中に、小学校の生活科の目標に、生き物を育て、自然との係わりに関心
を持ち、豊かな心を育てる意味で大きな成果があると考えているとのご答弁をいただきま
した。児童会の飼育係を中心にして飼育していると伺いましたが、沼田市ほとんどすべて
の小学校で何らかの動物を飼育していると理解してよいのでしょうか。また、命に休みは
ありませんが、土、日などの餌やりで、子どもたちの負担になったり、またそこでトラブ
ルが起きたりとか、そのような問題がもしないかなということをちょっと心配しているの
ですけれども、わかりましたらお願いします。
また、最近では、鳥インフルエンザなどの問題で、非常に動物の色々な感染症やら、ア
レルギーやらと、そういう問題もあるわけですが、そのようなことで11市と学校との係
わりなどもありましたらお聞かせいただきたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
飼育している動物でありますけれども、先ほどもざっと答弁させていただきましたけれ
ども、13校全校で飼育しております。ただ、ウサギとかニワトリとか、比較的大きな動
物と、それから水生動物といいますか、水の中での例えばメダカとか金魚類とか、また時
期によってはカエルとか、そういうような小動物を含めますと全校が飼育しているという
ことでございます。
それから土、日の飼育関係ですけれども、これは当番制でやっております。室内で飼っ
ている金魚類についてはまたあれですけれども、ウサギとかニワトリ等については、餌を
まとめてというわけにはいきませんので、日直等でやっているということであります。飼
育に対するトラブル等は特には聞いておりませんけれども、ウサギ等は、とにかく穴掘り
名人ということで、小屋の根っこまで掘り下げてしまうと。トンネルを作ってしまうとい
うふうなことで、大変困っている部分もあるようでありますし、ウサギもそうですけれど
も、特にニワトリなどは、つつかれてちょっとケガをしたとかいうのも過去には聞いたこ
とがあります。最近は、特にそういう情報は上がってきておりません。
それから、鳥インフル等アレルギー、感染の関係でありますけれども、最近、県の事業
で、動物ふれあい教室事業というのが立ち上がっておりますので、こういう獣医師さんを
中心とした愛護活動等逆にそういう動物からの感染等々、勿論、動物そのものの健康等も
ありますけれども。色々な観点からそういうふれあい教室などを県の事業でやっていただ
いておりますので、そちらの方も一応専門家が入ってもらっているということで、一応安
心はしておりますけれども、こういう時勢ですので、何か細かな情報でもあったら、なる
べく早くあげるようにということで、学校との連携を図っているところでございます。
以上です。
◇5番(鈴木圭子君) ありがとうございました。概ね理解いたしました。人間は、他の
生物を利用して、その命を犠牲にしなければ生きていけない動物、存在であります。私た
ち、食べるものにはすべて命があったわけですので、こういう生態系をしっかり子どもに
教え、命あるものに対してやさしい眼差しを向けられる。本当に心の豊かな、やさしい子
どもに沼田の子どもは育つように、ご指導お願いいたしまして、次の質問に移らせていた
だきます。
公園の管理の様子も十分わかりました。マナー向上に向けての広報活動ですとか、具体
的な取り組みが進められているという細かい答弁をいただきましたけれども、とにかく望
まない繁殖や色々なトラブルを防いで、本当に管理センターで処分される動物が本当に少
なくなることがいちばん望ましいわけですから、公園にも捨てられる猫がいなくなるよう
に、捨てに来る人がいなくなるように、そういうための運動とか、チラシですとか、広報
活動というのは十分していただきたいと思います。本当に、公園に行ってみますと、猫可
愛いのですけれども、本当にこの寒さに向かって可哀相で、もっと、もっとたくさんいた
ようなのですけれども。心あるやさしい人達が、自分たちのお金で餌を買って、皆さんに
わからないように陰で餌をくれて、それでそういうものもすぐ片づけ、全く散らからない
ように臭いとか、糞だとか、色々なものを迷惑かけないように、本当に猫だけのことを考
えてお世話をして、去勢ですとか不妊手術も自分たちのお金でして、もらい手も一生懸命
捜して、1匹ずつ減らすように努力をしてということが、私たちの知らない所で行われて
いたということを聞いて、本当はこれはノラ猫ですからもしかしたら管理センターの方で
処分されるべきものなのかなという心配もあるのですけれども。そういうやさしい心のあ
る人達に、行政の方も相談にのるとか、一緒に心配をするとかの手を差し延べてもらいた
いなということを考えたのですけれども。公園に猫を捨てないでくださいという、捨てる
とこういう罰則があるのですよ、ということを強く行政の方から訴えてもらいたいと考え
ていますけれども。それについてお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がおっしゃっておりますように、やはりそういった小動物
と人間との共生ということが大きな課題となった形の中のご質問であろうかと思っており
ます。そういった中で、公園そのものが公の施設であるがゆえに色々な難しい問題を抱え
ているわけでございますけれども。心もとない市民が、いわゆる猫等を放置するというこ
とは、これはまた別な角度から決して望まれる形ではございません。従いまして、そうい
った啓蒙関係の対応につきましては、遺憾なきよう対応を図ってまいりたいと思っており
ます。
◇5番(鈴木圭子君) よろしくお願いいたします。次に、文化活動についての再質問を
させていただきます。
検討委員会で検討中との答弁をいただきまして、本当に何とか利活用できるような方向
で検討していただきたいと願っておりますが、生方家で短歌の会などを催しを計画したな
らおそらく本当に色々なところから、色々な方々が公園を訪れるのではないのかなと考え
ていますので、ぜひともいい検討をよろしくお願いいたします。文化財が、先ほどの教育
長の答弁で、登録文化財が93件あるということをお聞きしました。これらの文化財で、
例えば利活用できない、全部登録文化財のところに行くと、説明看板ですとか、案内板で
すとかいった、歴史がわかるようなふうに色々用意されているかどうかお聞きしたいと思
います。
◇教育長(津久井 勲君) 基本的には、そういう表示はさせていただいておりますけれ
ども。正直なところ、どの程度目につくのかとか、または、観光客のレベルまで目につく
ようなというようなことになりますと、若干不十分なところもあるかなとは思っておりま
す。ちょっと後ろ向きの答弁で恐縮でありますけれども、文化財、私どものいわゆる文化
財保護、またはその啓発等々、そういう観点からいくと一応表示等もさせていただいてお
るということでありますが、繰り返しになって恐縮ですけれどもさらに目を引いてと。色
々一般の市民の方の興味、関心もひいてということになりますと、若干不十分なところも
あるかなとは思っております。
◇5番(鈴木圭子君) はい、わかりました。この利根、沼田はですね、本当に文化財だ
けでなく観光で、都会から訪れる方が本当に多いわけですから、新聞に出たり、雑誌に載
ったり、また色々口コミで色々な所へ訪れていったら場所がわからなかったとか、そうい
うこともあると思いますので、登録文化財だけでなく、色々有名な場所にはぜひとも案内
板ですとか、地図ですとか、色々なことの整備を是非よろしくお願いしたいと思います。
次に、人口減の質問に移らせていただきます。色々数字を丁寧にご答弁いただきまして、
人口減はもう沼田市だけの問題でなく、全国的な、深刻な問題なわけですけれども、本当
にその原因は色々、先ほど答弁にもありましたけれども、色々聞いたり、調べたりしてみ
ますと、結構行政で結婚の支援ですとか、相談ですとか、色々イベントですとかしている
ところが結構あるのだなということがわかりました。隣の昭和村でもイベントをしている
のですよね。行政で出会いのイベントなどを行っている中で、健康福祉課に窓口があった
り、結婚推進課があったりとか、社会福祉協議会の窓口にカウンセリングやアドバイスを
受けられる窓口があったりとか、色々あるのですけれども、なかなかじゃあ成果があがっ
ているか、成婚率が高いかというと、やはり色々難しい面もあったり、色々な守秘義務や
色々な問題があると思いますけれども、長崎県の壱岐市に、全国的にも本当に高い成婚率
をあげて注目されている例がありますので、ちょっと紹介をしてみたいと思います。壱岐
市は、本当に過疎と高齢化と後継者問題と少子化と、深刻な問題を抱えていまして、ブラ
イダル推進委員会などの、ブライダル推進事業を市の主要事業として取り組むことを議会
で決めて色々取り組みをした結果、かなり多くの成婚があったそうであります。民間の結
婚相談所の先生を講師に呼んで後援会を開いたり、イベントだけでで終わることなく勉強
会をしたり、本人の魅力を見つけ出す手伝いをしたり、色々な形でそのイベントをして参
加を都会の人に呼びかけて、過去6回とか、何回とかした結果、全国でも注目されるよう
な成婚率と結構話題になったそうなのであります。
いま現在、沼田市では、都市間交流や準市民交流などを通して、都市との交流が活発に
行われており、先ほどの同僚議員の質問の、市長の答弁からも色々様子がわかりましたけ
れども、人的交流というお話しがありました。全くこの人的交流というのが、まさにこれ
だと思ったのですけれども。交流人口の拡大や定住促進や、観光振興を本当に考えて、都
市との交流をどんどん進めていくのでしたら本当にこの都市間交流の中にブライダル推進
とか、結婚支援とか、これらのことをぜひ組み入れていただきたいというのが私の本当の
気持ちです。例えば、1組結婚が成立しまして、都会からお嫁さんなりお婿さんが沼田市
に来たとします。そうすると、そのご両親や兄弟や親戚や、それらの人達が沼田市を1回
だけでなく定期的に訪れるようになって、旅館も利用するでしょうし、野菜も買っていく
でしょうし、これが本当に大きな活性化のひとつの種を蒔くことになっていくと思うので
すね。だからぜひとも、ここにいる本当に皆さんが、おそらく何らかの形で人の世話を頼
まれたり、また人の世話をしたり、色々な経験があると思いますけれども。それらを本当
に真剣に事業として考えていかない限り、人口減に歯止めをかけるとか、色々少子化に歯
止めをかけるとかというのができないと思いますけれども。その辺について市長の考えを
お聞かせください。
◇市長(星野已喜雄君) まずもって、長崎県の壱岐市の成果が上がっているご提案でご
ざいました。これらにつきましては、早急に担当部課に指示をいたしまして、勉強をさせ
ていただきたいと思っております。
交流事業に鑑みての、人的交流からくるそういう縁というものを大切にしたらどうかと
いうことについては、全く私めも同感でございます。実は、本質問の答弁を色々と作り上
げるときに、なかなかやっぱり行政の内部では、結局、間に入ってそういった出会いの場
を作るということが、当然一般的には想定されまして、かつてはやはり農協系統の青年会
議所と勤められてられている女性の方の場面づくり等もあったわけであります。なかなか
うまくいかないというような経過もあったようでございます。私はこのときに、この際、
新宿区の女子大を全面的に調べる必要があると。それから新宿区の女性中心の専門学校、
これらを調べる必要があるということを担当に打診をいたしました。でき得れば、そうい
った女子大、専門学校等含めて、大学では必ず年間通してイベントが持たれます。例えば
仮に、文化財をひとつ想定すると、もう議員はご理解いただけると思いますが、必ず大学
の文化祭等には模擬店等が出てまいります。そういったところに思い切って地元の若人が
出ていって、いわゆるよしんば、大学のそういった諸々の事業に対して水面下の後押しを
するような形の中で、そういうところに地元の者が出て行けるような場面、そういうこと
を作り上げることによって、自然体で交流が始まるのではないかというようなことを思い、
早急にそういったところを調査するように申し上げたところでございます。
もう一つは、いまご案内のとおり県の部長に女性の方が就任をされておられます。この
4月からでございますが、つい先般、実は少子化の問題で、利根地方総合開発協会が要望
に行ったときに、やはり県の方でも非常にこの辺のところについて心配をしておりまして、
色々と段取りをした経過がございます。いくつかそういう成果があったというふうな報告
もいただいておりますけれども、これらについての連動したような、そういう事業ができ
るのか、できないのかというようなことについても検討してまいりたいというふうに思っ
ております。
いずれにいたしましても、出会わない限りにおきましては、なかなかこれは結婚という
ところまで突き進んでいくことができません。それには、どうしても形式的な場面もさる
ことながら、自然な感じの中で出会いができる場面づくりが大変重要かと思っております
ので、今後そういったところに心を砕いていきたいと思っております。
◇5番(鈴木圭子君) ありがとうございました。色々県の方も、市の方も、皆で色々こ
れから少しずつ検討をされたり、色々考えて下さるということなので、ぜひよろしくお願
いをいたします。いま沼田市の抱えている問題を考えると、本当に大きな問題が山積して
いて、暗く、不安な気持ちになりますけれども。そんなときだからこそ本当に触れ合いで
すとか、交流とか、命の大切さとか、心の温まる小さなことに目を向けて、力を合わせる
べきだと思いますので、今回の私のテーマは命についてで、本当に簡単な内容だったので
すけれども。4月に入って心温まる話が一つでも多く聞こえるように希望して、時間はま
だありますけれども、私の質問は終わりにしたいと思います。
最後に市長に一言お願いして、私の質問を終わりにしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員の今回の質問のテーマが、生命の問題であったということ
の、最後のご提案があったわけでありますが、やはり最終的には、人間力と環境力という
のが大きな、緊張した関係として取り上げられてまいります。いみじくも、人間が生きる
ためには、人様の生命をある意味においては奪って、そして生きているのだということの、
総合的な生態系のお話しもされました。そういうような観点からとらまえますときに、命
の問題はどこまでいっても第一義的に考えなければならないことであろうかと思っており
ます。
従いまして、議員のそういったテーマ、哲学をしっかりと受け止めて、今後の行政対応
に処してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
──────────────◇──────────────
◇議長(金井康夫君) 次に、橋襄典議員。21番。
〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) はじめに、過日行われました「市長と語るふれあい広場」、8
会場、全会場傍聴させていただきまして、感じたことをまず申し上げて質問に入りたいと
いうふうに思います。
多くを語りたいのですけれども、時間の関係上、主なものだけ申し上げます。会場の中
で、市長は、部長はブレーンであると、こういう話をしておりました。この中身はちょっ
と違うのではないかなと、こういうふうに思って聞いておりました。活性化のための望郷
ラインの活用、その負担による、政策による、これをどう生かしていくか。こういったも
のについても政策、具体的なものが示されなかったと。
それから、合併の目的、メリット、デメリットについてもノーコメントというのか、答
えが全くないわけで、私も聞いていて、えっ、何だったのだろうと、こういうふうに思い
ました。
中山間地域をめぐる問題については非常に難しい。当然のことなのですよね。ですから
それをどういうふうに生かしていくかということが出てこなければならない。昨日、今日
と、同僚議員の質問を聞いていても、やはり次の政策が具体的に、市民にとって、市にと
ってどうあるべきか。これが大事なわけで、なぜか講演的なお話しが多くて、政策的にど
うあるべきかということが出されておりませんでした。いわゆる独り舞台のような形が見
受けられました。戦略がない、「俺はこういうもんだ、一つくらいどうだ」とこういう質
問があったけれども、それすら出てこない。立て板に水のようないい話はするけれども、
べらべら、べらべら言ってもその次はない。これは利根町から、言葉はあれですけれども、
そういう趣旨のものが出ております。
また、丸山さんの関係においては、非常にすばらしい結果が出ておるけれども、これは
市民協働だと。こういうふうに言われているわけですよね。ここにありますけれども、沼
田市の市民協働推進基本方針からすると少しずれているのではないか。私はそう思います。
私が言っていることが違ったら是非その辺の食い違いを教えていただきたい。それといち
ばん大事なことは、執行者として、自分が主催事業において遅れているということ。これ
は市長の姿勢に大きな問題があるというふうに思います。ふれあい広場のときにおいても、
私と一緒の、同席のところでおきながら遅れていっている。それが3分か、4分くらいで
すけれども。こういったことについて、行政運営の長としていかがなものか。今年見受け
られる中でも数多くそういったものがありました。
それでは、通告に従いまして、質問に入らせていただきます。
まずはじめに、総合計画と、新市財政健全化計画についてお伺いいたします。
市長は常々、総合計画はバイブルと言われており、沼田市民にとって、沼田にとって大
事な計画書であるということは言うまでもありません。総合計画策定時に、まちづくりの
将来が抽象的であるという意見や、財政健全化計画なくしては総合計画の達成はあり得な
いという意見等が示されましたが、従来どおりの総合計画で、同時に19年度予算には、
厳しい財政上においても身の丈に合った予算編成をしたと施政方針で言われておりました
が、当初から総合計画も、その施政方針の身の丈に合った、本当にこれはズレているので
はないか。当初からの計画のズレが生じておりましたというふうに私は思いましたが、改
めて市長は、そのことについて疑問を感じていないのかどうかお伺いいたします。
さて、第五次総合計画推進について、10月に出された当初予算のローリング結果につ
いて、どのように検証され、差異についての要因と今後の展望と事業と行財政改革等見直
しについてお伺いいたします。
次に、財政健全化計画についてお伺いいたします。過去、私を含めて行財政改革の議論
はほとんど進展のない答弁で、しかしながら底流では、計り知れない渦が巻いています。
その表現できないほどの厳しさは、市長はじめブレーンとする幹部は知っているはずで
す。このことは、胸襟を開いて説明責任を果たし、等しく同じ土俵の上で議論をし、行政
執行を果たすべきと思います。
それでは、財政指数等について。私の通告の中で「公債費負担適正化計画」主には公的
資金補償免除繰上償還に係わる財政健全化計画。これに基づいて、担当の課長ともお話し
ましたので、少しずれておりますが、この分析と財政運営課題とその具体的対応について
お伺いいたします。
財政指数等については、計画を立てた初年度から、特に経常収支比率には逆に2.3ポ
イント上昇し、計画との差が5.5ポイント、107パーセントになって、財政の硬直化
が益々上昇してしまいました。このような数値が悪化した健全化はどこへやら。計画との
差について、どこに当初からこのような大きな狂いが生じたのか、計画の甘さか、その検
証と修正内容についてお伺いいたします。
先ほども申し上げましたように、公的資金補償免除繰上償還は、行財政改革の推進によ
り歳出構造を徹底的に見直すことにより、予算規模を縮小し、持続可能な行財政運営をめ
ざす。基本方針に基づいて、財務上の特徴から、財政運営課題、給与水準、定員管理の適
正合理化、行政管理経費の縮減、公債費負担の健全化、税収の確保、公営企業繰出金の適
正運用5項目についての具体的な対応と展望についてお伺いいたします。
行政コストについては、プロジェクトチームの編成と経過について。事業別予算決算の
導入について、事業委託と補助金の抜本的な見直しについてどのように推移しているのか
併せてお伺いいたします。
次に、簡素で効率的な行政組織化の見直しについて。いつも明解な答弁がありません。
市長自身が、簡素で効率的な行政組織化をと言われているので、その内容が具体性の欠如
で、抽象論ばかり、その目的に対する具体性がないために不明確な答弁となっている。
副市長をトップとした行政事務近代化委員会を基に、行政機構改革・委託、補助金等の
細部にわたってキチッと再検証し、平成11年2月の補強板のような時代を読んだ、具体
性に富んだものとしなければ、現況からの脱皮は不可能に等しいです。平成21年までの
行政改革大綱を一年早めて見直しを含めて、どのように考えているのかお伺いいたします。
次に、今後の事業予定と財政推計について。今後の起債予定と元利償還金見込みに基づ
いての考えと変更があれば含めてご説明を願います。また、グリーンベル21無償譲渡及
び庁舎耐震診断等々について、どのように進捗されているのかお伺いいたします。昨日か
らの同僚議員の質問で、重複する点はお答えはいただく必要性はありません。
さらにですね、その考え方が示される部分があれば是非示していただきたいというふう
に思います。
庁舎耐震診断については、地震の危険性について、合併後、初めて策定された総合計画
では、災害に強い都市基盤の整備ということで、建築物の耐震診断や耐震改修を推進し、
安全なまちづくりを行うことが提言されております。
新潟県中越地震(H16年10月)では、沼田市でも震度5弱を観測し、県内の家屋一
部損壊1,055戸の被災は記憶に新しいところであります。沼田市内には、フォッサマ
グナの東縁とされる「柏崎から銚子構造線」が沼田市西部を南北に貫いて、これらの断層
帯は、いつ断層が活動してもおかしくない状況にあるといえ、内陸直下型地震が発生する
可能性がありますと説明されています。今後の庁舎に対する、今後の対応についてお伺い
いたします。これは市長自身が言われていることですから、よくその点は承知しながらご
答弁をお願いしたいと思います。
続きまして、安心安全の農業・環境・教育一体化政策についてお伺いいたしますが、地
域特性を活かした、創造による農業について、今回のふれあい広場においても安全・安心
と環境と農業について重要性を強調されておりました。ここまでは誰でも語ることができ
ます。
私は、住んで、食べて安全・安心を模索してまいりました。過日、仲間と松本市に視察
してまいりましたが、本来は農薬は使わない方がいいのですが、あるものを使うことによ
って残留農薬が見られないような結果が見られておりました。まだまだ細部の検証は必要
ですが、ようやく求めていたものが長年かかって光明が見え始めたようです。なお、これ
を使って町おこしに取り組んでいる行政もあります。人間においても解毒作用が生じて、
体が活性化する症状も見られております。
安心・安全の農業、環境、教育一体化政策について。地域特性を活かして創造による農
業について、消費者の目からとらえた安全・安心、地産地消の農業にとって、それから、
自給率向上と儲かる農業の創造について、明日の農業は光があるのか。地域特性を活かし
て創造力と先見性を持った先進地事例は全国でもたくさんあります。このままところ天方
式でいかれるのがいいのかお伺いして、最初の質問とさせていただきます。
◇議長(金井康夫君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの橋議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、総合計画と新市財政健全化計画について、第五次総合計画推進について、ローリ
ング結果と検証についてでありますが、第五次総合計画の実施計画につきましては、1年
を経過するごとに修正を加えながら、毎年見直しを行うこととしております。
現在、ひっ迫した財政状況を立て直し、持続可能な財政運営を図るため、行財政改革実
施本部を設置し、行財政改革に取組んでいるところであり、普通建設事業においては、新
規事業の原則凍結、継続事業の延伸、事業規模の見直しなどにより普通建設事業充当一般
財源額を圧縮するとともに、公債費負担適正化計画に基づき、起債額についても臨時財政
対策債を含み13億円に圧縮することとなるなど、行財政制度等の改正や中期財政見通し
の見直し等を踏まえ、平成19年度事務事業の評価、平成20年度の進捗状況、事務事業
の緊急性、必要性、熟度等を考慮し、第五次総合計画実施計画の見直しを行ったところで
あります。
主な見直しの概要といたしましては、事業内容の見直し、計画期間の延伸を行ったもの
が10事業、事業実施を平成24年度以降としたものが21事業、経常的な事務事業とし
て、計画から除いたものが15事業となったものであります。
今後も、行財政改革に取り組むとともに、毎年、実施計画の見直しを行いながら、基本
計画の実現に向け、効率的な施策の推進を図ってまいりたいと考えております。
次に、財政健全化計画について、財政指標等「公債費負担適正化計画」の分析と財政運
営課題と、その具体的対応についてでありますが、公債費負担適正化計画につきましては、
高柳議員のご質問にお答え申し上げたとおり、公債費負担の適正な管理を計画的に行うた
めに、平成19年9月に「沼田市公債費負担適正化計画」を策定したものであります。
その後、平成20年度の実質公債費比率(平成17年度から平成19年度までの3か年
平均値)が確定した結果、前年度に引き続き、基準値の18パーセントを超える19.4
パーセントとなったことから、県通知に基づき適正化計画の改定を行うことになりました。
改定作業は、当初策定した計画について、直近の決算書に基づき、年度更新等の見直し
を行うことが必要となり、具体的には、平成19年度の起債発行額、借換債の金額、元利
償還金等の決算数値が確定したこと及び本年度の算定方法が一部変更になったことなどに
より改定を行ったものであります。
改定後の各年度の推計値は、当初計画に比べて各年度とも1.0パーセントから1.1
パーセント比率が改善される推計となりました。これは、総体に起債発行額を抑制してい
ること及び借換債を積極的に活用していることなどの効果が顕在化したものと思われま
す。
なお、財政運営課題とその具体的対応につきましては、次の質問項目であります「財政
健全化計画」に深く関連がございますので、その中でご答弁させていただきたいと思いま
すので、ご了承いただきたいと存じます。
次に、財政健全化計画の基本方針と具体的対応についてでありますが、本市における財
政健全化計画は、平成19年9月に策定した「公的資金補償金免除繰上償還に係る財政健
全化計画」を基本とするものであります。
これは、平成19年度地方財政対策として、行財政改革を積極的に推進した地方自治体
を対象に、当該計画を策定することを条件に平成19年度から平成21年度までの臨時特
例措置として、財政融資資金など公的資金から借り入れた5パーセント以上の高金利債に
ついて補償金免除で繰上償還することにより、公債費負担の軽減を図るものであります。
まず、財政健全化計画の基本方針でありますが、「行財政改革の推進により歳出構造を
徹底的に見直すことにより、予算規模を縮小し、持続可能な行財政運営を目指す」という
ものであります。
次に、具体的対応についてでありますが、これにつきましては、当該計画に盛り込まれ
ている「財政運営課題」に基づいて、それぞれ具体的な対応について申し上げたいと思い
ます。
はじめに、第1の課題である「給与水準・定員管理の適正合理化」についてであります
が、技能労務職員の給与水準の適正化について、現在も引き続き検討を重ねている状況で
あります。また、定員管理の適正合理化につきましては、平成18年度末の職員数は対前
年度比7名減でありますが、平成19年度末は11名減とし、更なる削減が図られており
ます。
第2の課題は、「行政管理経費の縮減」でありますが、経常収支比率が平成19年度決
算では107.0パーセント、対前年度比2.3パーセント増となり、当初計画に比べて
上昇しましたが、その主な要因といたしましては、経常経費としての繰出金が大幅に増加
したことまた、経常一般財源としての普通交付税が大幅に減少したことなどであると分析
しております。
今後は、電算システム経費、行政事務経費、施設管理費及び介護保険事業等への繰出金
などの行政管理経費の更なる圧縮に努めてまいりたいと考えております。
第3の課題は、「公債費負担の健全化」でありますが、実質公債費比率が平成19年度
決算では19.4パーセント、対前年度比で0.6パーセント改善されましたが、今後も
公債費負担適正化計画に基づき、総体の起債抑制に努めていきたいと考えております。
第4の課題は、「税収入の確保」でありますが、市税徴収率が平成18年度決算で90.
5パーセント、平成19年度決算では91.3パーセント、対前年度比で0.8パーセン
ト上昇となりましたが、今後も税の公平性の観点から更なる徴収強化に努めていきたいと
考えております。
最後に、第5の課題である「公営企業繰出金の適正運用」についてでありますが、平成
19年度決算における3つの公営企業会計への繰出金は、約9億8,500万円、対前年
度比で約3,500万円改善されましたが、公営企業会計については、普通会計からの多
額の繰入れによって収支のバランスを保っている状況でありますので、今後も人員の合理
化、事務事業の見直しによる事業費の圧縮などにより、繰出金の一層の縮減を図っていき
たいと考えております。
なお、行政コストにつきましては、「新地方公会計制度」の導入に伴い、「行政コスト
計算書」として、他の財務書類とともに「財務4表」について、平成20年度決算分を平
成21年9月公表に向けて、現在、準備を進めており、また、事業別予算につきましては、
市民に分かりやすい説明書の作成に心掛け、有効な手段を研究してまいりたいと考えてお
ります。
以上、具体的な対応について申し上げましたが、今後も行財政改革の一層の推進を図り、
財政の健全化に努めてまいりたいと考えております。
次に、簡素で効率的な行政組織化の見直しについてでありますが、平成18年1月に策
定いたしました「沼田市行政改革大綱」に基づき、簡素で効率的な行政運営を図るため、
組織機構の見直しによる課、係の統廃合や定員の適正化を図るための職員採用抑制などに
努めてきたところであります。
平成21年度につきましても、行政のスリム化を図るための職員数の削減を図るととも
に、新たな行政等に対応する簡素で効率的な組織の構築に向け、行政事務近代化推進委員
会において、検討を行っているところであります。
今次の行政改革大綱を1年早めて見直すことについてでありますが、この大綱は、議員
ご案内のとおり、計画期間を平成17年度から平成21年度の5か年と定めておりますの
で、最終年度となる来年度において、次期大綱の策定に向かいたいと考えておりますので、
ご理解とともにご指導を賜りたいと思います。
次に、今後の事業予定と財政推計について(GB21無償譲渡及び庁舎耐震診断等々含
む)についてでありますが、まず、本市の財政推計につきましては、高柳議員のご質問に
お答え申し上げたとおり、平成18年4月に、第五次総合計画の策定資料として平成19
年度から平成23年度までの前期5か年間の中期的な財政見通しを立てましたが、その後、
平成19年度決算数値を踏まえ財政推計の見直しを行ったものであります。
また、今後の事業予定につきましては、「第五次総合計画実施計画の見直し」の中に登
載されている主要事務事業及び「公債費負担適正化計画」に盛り込まれている主要事務事
業を中心に、財政推計に基づき事業を精査し、また元利償還金の交付税算入が見込める合
併特例債など適債事業を選択し、各年度の実施事業を決定していきたいと考えております。
なお、グリーンベル21無償譲渡に伴う財政負担につきましては、現計画の中には含ま
れていない状況であります。また、庁舎耐震診断につきましては、本庁舎及び北庁舎につ
いて平成19年度で実施いたしましたが、それ以外の庁舎の耐震診断につきましては、沼
田市耐震改修促進計画に基づき、全庁的に対応してまいりたいと考えております。
次に、安心安全の農業・環境・教育一体化政策について、地域特性を活かした創造によ
る農業について、消費者の目から捉えた安全・安心、地産地消の農業についてであります
が、最近の農薬混入ギョーザ以降の一連の事件から、食に対する関心が高まっており、消
費者は国産の安全で安心できる食を求めてきております。このような状況の中で消費者の
視点に立って、安全で安心な農畜産物を提供するためには、生産者においても創意、工夫
が必要でありますし、安全・安心な農畜産物が直接消費者に届けられるものであることも
大切な要因であると考えております。また、地産地消の拡大は更に消費者に安全・安心を
訴えていけるものと思っております。
今後は、地域特性を活かした農畜産物について、消費者に安全・安心を強くアピール出
来るような特色ある栽培方法や、ニーズにあった新たな農畜産物の開発に向け、その資源
となるものの把握や活用方法について研究していきたいと考えております。
次に、自給率向上と儲かる農業の創造についてでありますが、ご承知のように我が国の
食料政策の大きな課題は自給率の向上であり、国においても色々な施策が展開されますが、
なかなか向上しない実態にあります。原因としては収益性の問題があり、作物が特化され
る中で収益性の低い作物は敬遠されて来る中で自給率は低下をしてきたと認識をしており
ます。そんな中ではありますが、各地では創意による作物栽培や加工により、そんなもの
がと思える作物が消費者のニーズを捉え収益を上げている事例が増えております。当市に
おきましても今後は、地域の環境条件を生かした新たな作物への取組や、付加価値をつけ
た農畜産物の開発などの情報収集や、提供などを行いながら食糧自給率向上と農業収入の
向上に努めてまいりたいと考えています。
以上申し上げまして、橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇21番(橋襄典君) 答弁をいただきましたので、時間の配分からするとなかなか細
かいところまで申し上げられませんが、主なところを再質問させていただきます。
ここに、日経ビジネスから毎日メールがくるのですけれども。先月の末に、経済関係指
数という、大変な数字が対比ででてきているのですね。そこで、会議所に行ってもわから
ない、役所に行っても今の沼田はわからない。こういうことなのですよね。いまの、総体
の答弁の中でもありましたように、まだ細分化していく、その特性をどういうふうにして
いくかというような状況なのですよね。これが果たして答弁をいただいて、本当に真実味
があるのかどうか。ですから、こういった指数、データによって、どういう沼田、新市の
中でどういう形をとっていくかということから始まるのかというふうに思います。
そこで市長は、先ほども申し上げましたように、総合計画をバイブルといっている考え
方をどのような形でとらえているのかまずお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) やはり総合計画は、市民のご意向、それから議会のご意向等を
承った形の中で総合計画を策定し、その総合計画に基づいてまちづくりを進めていくとい
うことは言うまでもございません。従いまして、これは大切な本市にとっては大きな道案
内役の立場になるわけでございます。
◇21番(橋襄典君) 当然それは○なのですね。私はこのことについて二度聞いてい
るわけなのですけれども。総合計画を通した議会、そのときに施政方針については身の丈
に合った。その身の丈と総合計画の従来型のとこでは差があるでしょうと、先ほども聞い
たのですけれども。その辺については今も矛盾は感じないのですか、どうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 総合計画は、ご案内のとおり私が提案しているわけでございま
すけれども、その中で当然関係機関のご意向も反映して、構築をしてまいります。施政方
針は、ご案内のとおり年度初めの予算のご提案をするときに申し上げているわけでござい
まして、当然、この総合計画に基づきながら施政方針並びに予算編成は行われていくわけ
でございます。ただご案内のとおり、時の状況というのは一進一退でございまして、状況
に応じた色々と施政方針も、これまたそのときの状況に応じて述べなければならないこと
も事実でございます。
従いまして、施政方針の関係につきましては、まさにその時の国、県、世界の動き等つ
かまえながら、そして地元の諸問題をつかまえながら築き上げていくということでもって
対応を図ってきたという経過がございます。
◇21番(橋襄典君) 世界はいらないですよ、沼田ではね。グローバル的な時代です
からそういった部分をいまポーンと跳ね返ってきますけれどもね、今の、今日の議会では
そういうことは必要ありません。要するに、その総合計画を提案するときにも、全議員が
意見を出し合ってそして集約、そのときに身の丈というのは出ていったわけです。私たち
の家庭の財政事情はこうですよと、それに合ったものを作っていくべきだと、こういうこ
とですね。決していまの市長の答弁が間違いとは言いません。ですから、そういった総合
計画の見直しということを、次に入りますけれども、出てくるのではないかなと。
昨日、同僚議員が、21年度の予算編成に基づいて質問しましたけれども、食い違いが
あるのですよ。先ほども申し上げましたように、私が意見を言うと責任を感じる。あたり
まえのことでしょう、そんなことは。ここは嘘ですよ、ここは責任がありませんよと、そ
んなことは言えないのですよ。ですから、そういったことに基づいて、我々住民の代表は
議会においても、市民の皆さんも、それに基づいてやってきているわけです。住民は、行
政に対してものすごい信頼があるのですから。だからそれに合った答弁をしていただかな
いと、昨日の答弁の食い違いもそうなのです。
ですから、ここに資料がありますけれども、平成21年度予算編成、それから行財政改
革、それから総合計画の見直し、これが見直しですか、それとも作成を見直しするのか、
修正するのか、ものすごいですよ、これ。ただ棒を引いてある。予算がないからそこのと
ころはただ圧縮していくという形でしか見えないのですよ。この基本方針に基づいてやる
のだったら、その裏付け、過去から現在、そして将来に渡っての計画を出していかなけれ
ばならないのではないですか。それが昨年も申し上げた、場当たり的なのですよ、はっき
り言って。ですから、経常収支比率、いま言った市長とは、計画とは要するに5.5違う
のですよ。
現実の表面的な部分はいいですよ、しかしながら水面下は何ですか。これはですよ、過
日の12月の1日に日経新聞で出ているのですけれどもね。大変な問題が出ていますよ。
いわゆる扶助費だとかそういったものがクローズアップして、先ほど市長の説明にありま
した、その差は何がありましたかと言った、その説明とおりなのです。だけども行政は、
計画行政だから、それに何が何でも、目の色を変えてもやっていかなくてはならないので
す。それじゃあ昨年の、19年の9月14日に適正化計画を出したのは何だったのですか。
それで昨年は、それを公に出さなくてはならないから、私はそう判断したのですよ。所管
にも説明しましたよ。ところが他の委員会では出してないではないですか。今回もそうだ
よ、見直しはまだ出てないよ。総合計画の見直しだったら、市民全体に、議会に対しても
そういう説明責任を果たす必要性があるのではないですか。それで、その新しい方向性に
ついて邁進していくということだと思うのですよ、いかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) それぞれご質問があったわけでございますけれども、適正化計
画の関係につきましては、昨年、努力したことによってやや改善されたという数値が出て
おるところでございます。議員がいまお話しされている、議会に対するご説明の関係でご
ざいますけれども、これらにつきましては、ご案内のとおり本議会もまもなく委員会等も
ございますので、しかるべき形の中で対応を図っていきたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) 委員会は次なのですよ、議会に対する説明というのは、これは
議員全体に知らせるべき状況なのですよ。これがそうなのですよ、12月の1日に出た日
経新聞ですね、プラマリーバランス、バランスが取れているんですね、当然なのですよ。
台帳から台帳へ、それでバランスをとっているのですよ。しかしながら、扶助費の増加に
悩む自治体と。先ほど市長が言ったそのとおりですが、そこで何行か読まさせていただき
ます。例えば、経常収支比率が全市平均して4年連続90パーセントを上回っていると。
中でも深刻なのは、群馬県沼田市と書いてあるのです。いまこういうものを、同じ一つの
土俵の中に出して、実はこういうふうになってしまった。それじゃあどういうふうにした
らいい。こういう前向きな形の議論がなければならないのではないですか。おそらく全員
がこれ読んでないと思うのですけれどもね。これ見ると驚いてしまった。ここなのですよ、
だからその中においても、いまの繰上償還の問題も、今までも議会からそういう話は出て
いましたよ。ところが国が法改正をして、そういう繰上償還ができなくなった。その裏付
けは、塩漬けという土地開発公社によって買戻しをしなさいというのが国の指導でしょう。
それがいま沼田はできますか、11億7,000万も。特に5年以上、10年以上という
ものが約70パーセントに近いですよ。でもそんな状況にありますか、力が。それで先ほ
どの見直しの中を見てもですよ、どんどん線を変えていっているのですよ。今年度の、要
するに住民に直接影響する単独費ですよ、前から何回も言っている75パーセント、11
億3,000万カットしてしまうのですよ。いい市民じゃないですか、何も文句言わない
のだから。そういう状況をみんなして、みんなの意見を聞くと言っているのですよ。ふれ
あい広場についてもそう、それからグリーンベルの説明会についてもそう、保健福祉セン
ターのときには、もうどうしょうもない状況じゃないですか。
それでそれが、こうこう、こういうふうに検討されて、こういうふうにしましたという
ことが何一つ出てこないじゃないですか。ここが問題なのですよ。なった以上どうしたら
いいのかと。過去を引きずってもしょうがないのですよ。どうしようかという形が、先ほ
ど同僚議員の中にもありました。市民は、与えられた血税を払ってますよ。払ってますと
いう、納めてもらったら、それを効率よく運営しなければ。だから、簡素で効率的なと。
全然わからないです、私は。説明はそこで通るかしれないけど、そういう状況の沼田市の
財政じゃないのですよ。
開ければ、最近鎮火してきましたけれども夕張の話が出てくる。全くそこではないので
すか、その辺は市長はどう考えているのですか、お伺いします。
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後2時03分休憩
─────────────────────────────
午後2時11分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) それぞれご質問があったわけでございますけれども、やはり時
代状況をとらまえた形の中で、今後持続可能な財政運営をしていくために、平成20年度
は思い切った措置をさせていただいたという経過がございました。ただいま単独費の関係
についてのお話しがございましたけれども、これらにつきましては、皆様方にも承知をし
てもらいたいと思っておりますので、総務部長の方から補足答弁をさせていただきたいと
存じます。
◇総務部長(大嶋政美君) 命によりお答えを申し上げます。
先ほどお話しがございました普通建設事業費の減少についてでございますけれども、1
8年度に比して19年度、普通建設事業費の単独事業費が大幅な減少を見せているわけで
ございますけれども、ご指摘のとおりの額は10億円余の減少額になるわけでございます。
また、この内訳について確認をいたしますと、内容的には、沼須の公園用地取得費が約4
億7,000万円。それから、沼須の土地改良事業によりますところの県営事業の事業費
が約1億円。併せて5億7,000万余の金額が終息をしたという形のものから、18年
度比して19年度の事業費が落ちたというような内容になっておりますので、ご報告申し
上げます。
以上でございます。
◇21番(橋襄典君) 内容は大体わかったのですよ。だけどそれじゃあその収束され
た後はどうなのですか、全然見通しはつかないでしょう。
そこでですね、時間がないので、これが11月の広報ぬまた。平成19年度決算におけ
る健全化判断比率及び資金不足比率はすべて基準を下回ってはいますが、本市の財政を取
り巻く状況は依然として厳しい。これを読むとね、財政はそんなに皆が心配しているほど
ではないなというのが、これは言葉のテクニックだと私は思うのですね。それと、12月
においては、基金残高、この中の減債基金、これは3,876万円あるのですけれども、
1,000万新年度で使おうとしている。土地開発公社、これも3億7,000万あるう
ちの7,000万基金取崩ししているわけです。福祉振興事業基金1億1,680万ある
でしょう。9,000万、約1億7,000万基金からね。こうやって調整をしているだ
けの話。ただ根本的に問題をどういうふうに解決したらいいのですかという、先ほどの赤
字借金のね、土地開発あれの費用は約75パーセントくらい、5年以上、10年以上がね。
そういう形の中の相対の、今回の組み換えされた連結予算の問題でこういったことがどん
どん出てくるわけですけれども。
そういった部分の非常にメスをしっかり入れて対応していかないと、果たしてどういう
ふうになってしまうのだろうかということなのですね。そこでいちばん心配なのは、歳出
を抑制することは非常に結構だと。それにもアカウンタビリティーという説明責任を果た
して、それと歳入というものをね、もう前から言っていますよ、私はね。横浜の中田市長
と同じく誕生した沼田の市長です。それと、大きいから、小さいからではないのです。政
策はどうあるべきか。例えば、封筒にコマーシャルを入れたり、やっと今になって動いて
いる。これは緊急性を持っていかなくてはならない。
それでいまのこういう状況の中で、土地を処理しようと思ったってそうはいかないです
よ、簡単には。そこに知恵を絞る。それじゃあ住民の代表、議会はどうですか。ふれあい
広場でやってどうですか。ところが両手は広げてないのです。抱き込めない。そういう姿
勢が見えないのですよ、市長には。私は。それは失礼な話ですけれども、それが違ったら
違うというふうに言ってください。そうしないとこの新市の財政は何とも治りません。
ですから、7年間の適正化計画は今のままではうまくいきませんよ、はっきり言って。
それにのぼっている起債の事業名なども細かく調べましたけれども。新しいものが昨日も
出ていましたけれども、新しい、どうしても起債を起こさなくてはならないものが出てく
るはずです。そのときにトコロ天で、それが21年度の予算の主要としている中身を見れ
ばわかるのですよ。だから、それをもっとバーンとね、ここにいる議員に全部出して、そ
して色々喧々囂々やって、そしてその意見を集約して、そして市長が決断ですよ。先ほど
のね、市長が決断なのですよ。グリーンベルの話も出ましたけれども。そこが曖昧にして
いる。そんなのおかしいでしょう、執行者が。でもね、執行者は1人なのですよ。それも
苦しむ部分があるかもしれない。しかしながら血税を預かった者を価値あるために使うた
めに、そこに作る想像ということで前向きに対処していくのでしょう。だからそれには、
計画に具体的な目標値を示さないとそれには到達しない。同じことを何回も言っています
よ、私は。そうすると、「あっそうか、よし俺の知恵も出すべえ」とこういうことになる
のだというふうに思います。
ですからそういう部分の、もっと目のキラキラ輝いた市長が答弁すれば、うーん、よし
わかったという形になると思うのですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほどの総務部長の答弁で若干齟齬がございますのでちょっと
訂正させていただきます。その後、私の方から答弁いたします。
◇総務部長(大嶋政美君) 誠に申し訳ございません。先ほどの発言の中で、普通建設事
業費が18年度に比して、19年度のと申し上げましたが、正しくは、19年度に比して、
20年度の誤りでございますので、訂正のうえお詫びを申し上げます。申し訳ございませ
んでした。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの財政の関係等について色々とご発言がございました。
議員のご意思をしっかりと受け止めながら、今後の運営に処してまいりたいというふうに
思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 執行者の言葉というのは責任がありますからね。改めてこんな
ことを市長に言うのは失礼な話なのですけれども。時間の配分がありまして次に移らせて
いただきます。
今日のグリーンベルの話の中においても、1億円の出資の問題、Aコープのためにやっ
たのだと、こういうのですね。はっきり言ってください。傍聴の人もいるから。沼田土地
開発に1億円を出資した。それがそのままAコープに行ったのです。1億円というものは、
土地開発の数字としては残っていると思いますよ。だけども、その問題はどうするのです
か。私からするとイエス、ノーはありますけれども、補助金だったらよかったのですよ。
ですからそれは政策ミスではないのですか。市長が誤るまで、違いますよというのだった
ら説得してください。
それともう一つはですね、この中に、沼田市は60パーセントの出資をしているのです
から、もし万が一あったときに、星野已喜雄じゃなくて沼田市長の星野已喜雄が現実には
責任をとるわけです。現実には、その辺の問題はいかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) いままでのとってきた色々と都市開発の問題等のことでありま
すが、一応ご承知のとおり議会に提案をして、それが可決、承認をされまして執行されて
きたという経過がございます。
なお、諸々先々の難しい諸状況等について、大変ご心配されたご発言であろうかと思い
ますけれども、それらについてはやはり法的な機関等照らし合わせながら今後の対応に処
してまいるつもりでございます。
◇21番(橋襄典君) 答えない。それは市長責任があるのですよ。最終的に何か起こ
った時には沼田市長に責任がある。それは言えないから言わないのです。
そこで、三井生命の話なのですけれども、11月の27日、生保8社含み利益28.8
兆円の減、この中に三井生命入っているのですよ。来年は上場しようと思っても上場でき
ない。大手でもこういう状況なのですよ。それで、その執行役員というのですか、去年か
ら今年にかけて2人代わっているじゃないですか。これは左遷ですよ。だからその辺も含
めて、答えることがあったら答えてください。
それから地震の問題、全戸にこういう地震、先ほども説明しましたけれども、柏崎から
銚子に断層が来ているのです。これはいつ起こっても、予期せぬこととしてあるのです。
市長が出しているのですよ。それがふれあい広場では、800年起きていないからいいの
だと。そんな曖昧な執行者でいいのですか。それも総合計画の中に載っているのですよ。
いかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) まず、前段の関係につきましては、そういうような諸状況が三
井生命の方にあるというようなことについては、私どももいわゆる関係機関から色々情報
収集をしているところであります。
また、後段の関係につきましては、色々と議員分析された形の中でご質問でございます
けれども、やはり一つずつできるところから評価をしていくと。こういうことになろうか
と思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。
いずれにいたしましても、生命の問題でございます。しかも昨日も申し上げましたとお
り、やはり学校等の関係が重要なのではないかということで、できるところから、そうい
うところから順次段取りをさせていただいている経過がございます。
◇21番(橋襄典君) そうするとね、また質問したくなってしまう。教育関係は、法
律で定めたから優先順位があるのです。庁舎も優先順位に匹敵するはずなのです。それは
ね、また答えてください。
それからね、農業の問題について。色々担当課長と一般質問の前に色々話しました。安
心、安全、農薬を使っていま中国野菜はどうなっているか。もうほとんど中国野菜を買わ
ないというのが現実ですよ。その中で、青森はりんごの産地、群馬県もそうだと思います。
あそこで今年は雹が降って2回やられてしまって、もうどんどんクズで、その行き先はど
こですか。ジュースなのです。もうほとんどそうなのですけれども。その廃棄処分なるも
のを真空にして乾燥したり、加工して通常の商品にして出しているところがあるのですね。
そういう方法が。例えば里芋、里芋の親はどうかと、みな廃棄なのですね。あるところで
は50万もかけて産廃で処理と。ところがそれを15万で買い入れて、付加価値の高い方
法に変えていくと。雑穀だとか、そういうものがあるのですよ。その中で、先ほど松本の
視察の関係を申し上げましたけれども、私自身もそうなのですけれども、やはり農薬を使
わなくてもできると、そういう表現もあったのですよ。しかしながら、やはり残留農薬と
いうのはわずかでも残ると。あるものを使うと。これは商品名だからちょっと言えないの
ですけれども。使うことによってそういったものが消えてきている。こう言うのですよね。
要するに体の毒素が飲むことによって解毒するということで、体の新陳代謝がよくなって
くると。こういうような形で、その残留農薬の後が比較的少なくなっている。まだこれは
検証しなくてはならないのですけれども。その方と行き合ったときには、やはり民間の手
でそれを検証するにはお金がかかるので、なかなかいまの農家の状況からすると非常に難
しいと。こういう結果が出ています。それについては、これ農産物の提案というのがある
のですよね。この中に、これコピーして担当課長に渡してあります。ブドウの状況ですと
か色々出ています。それで、それをやることによって旨味が増したり、それから病気がな
くなったりとか、そういうような、すべていいとは言いませんけれども、そういう状況が
ある。ここで費用との対比でするとプラスになっている。こういう部分もあるのですね。
それから例えばいま米が、30キロ、8,000円から10,000円くらいすると。愛
知県のあるところでは1万5,000円で売っているのですね。ところがそのときに、い
いのだ、いいのだと。でもそれは検証しなくてはならないのですけれども。そういう付加
価値、何かをやることによって付加価値が上がって、明日の農業の光が出てくる。要する
に儲かる農業、いま新市の中で11パーセントの専業農家ですよ、それが30パーセント
に増える。いま総体では40パーセントの自給率、これは必然的に上がってくるわけです。
いっぱいあります、事例は。ただ、問題はですよ、先ほどの答弁にも係わりですけれども、
それを本当にやる気があるのか、ないのか、そこですよ。徳島の上勝町についても彩り、
あのおじいさん、おばあさんたちが年商2億5、6千万も稼いでいるのですよ。それで休
まなくてくたびれないか。いやおもしろくて、おもしろくて。それはパソコン使うのも、
年寄り用のパソコンに変えている、ある人物がいたのです。こういう農業もそう、ゴミゼ
ロ宣言をしたのも世界でもあそこはトップなのです。グリンピースが褒めたたえている。
第2は、福岡県の大木町ですよ。福祉もそう、財政もそう、いま行政視察がものすごい問
題ですよ。そこらじゅうの民放でも、NHKでも放送してますよ。それには、沼田版とし
て参考にできるものかと。今回のふれあい広場についても市長は力説していました。農業
に対して。私もね、今年になって、教育と農業と環境、これ不離一体のものとして地域統
制と先ほど言いましたけれども、それをくつけて沼田の良さを出していくと。これが使っ
ているアメリカでのサイエンスなのですね。これをね、送られてきてもわからないですよ、
横文字は。ところがある職員に聞いて翻訳のし方を覚えたのですね。そしたら大体のとこ
ろはわかりました。完全な翻訳はいまお願いしておりますけれども。それのね、動植物に
対する問題というのが出ています。これは後の問題です。
実は昨日ですね、「風のガーデン」富良野の場面でやっているわけですけれども。約2
年かけてああいう造成を自然を生かしてやりました。これも終わった後は2年くらいはこ
れは開放してそのまま。この問題ですね、利根町にこういう場所があるのです。農業と観
光とこういうやさしさ。色が本当に中間色なのです。やさしい。こういったものをいやし
としていま人が求めている。これをちょっと変えることによって付加価値が上がる。それ
では空気がいい、環境がいいから人が来るかいと、とんでもない話。ふれあい広場で縦割
の所の観光の問題を指摘されましたですよね。だからああいった部分を改良しながら、こ
ういった部分、あそからすっと入るとすごいいい場所なのです。こういう部分に変えてい
くことが付加価値がある。それで市長は、望郷ラインをネットワーク化すると。何もない
じゃないですか。取り組んでもいない、具体的に出てこない。だからこういった部分を生
かすことによって財政もよくなったり、それから先ほども出ましたけれども、少子高齢化
に対する先行投資というのが必要なのですよ。何でも切ればいいというものではない。将
来を担う底辺を拡大するためには少子化対策。それから、老人に対しては、健康でいつま
でも、そして地域参加するようにということが必要でしょう。こういったことについても、
手先だけで参加できる方法もあるのですよ。それは創意工夫なのです。やはり農業をどう
いうふうにしていかなければならないかということをもっと考えるべき。担当課長も感心
していきましたけれども、ぜひそういった部分、これは民間のことですから、商品名は言
いませんけれども。そういうことによって、いま地球全体が汚染されているものを解毒す
るという作用があるのです。だからぜひこういったことも考えてほしい。いかがですか。
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◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後2時30分休憩
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午後2時30分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇市長(星野已喜雄君) なかなか多岐にわたりますので、どういうふうな形で総体的に
とらまえたらいいかということは難しいわけでございますが、議長の方からのご指摘でご
ざいますので、私なりに総合的にご答弁させていただきたいと思います。
議員のご提案は、やはり地域が振興されるために創造的な農業を展開することによって
地域の活性化に努めろと。それによってまた本市の財政等も固定してくるであろうと。こ
ういう流れのご提案だったと思っております。
ただいまお話を承りますると、なかなか松本の方もこういったところでは民間のことで
ありますので、具体的なことを述べられないということでございますので、今度は逆に申
し上げますると、私どももなかなか答弁が、その関係のことについてふれることができま
せん。しかしながら、このご提案されていることが大変意義のあることであるというふう
に受け止めました。すでに担当部課に資料が渡っているようでございますので、今後、各
方面から検討させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思い
ます。
◇21番(橋襄典君) 細かく言うと時間がないから言っているだけの話で、ここに松
本のトマトなのですけれども、ずっと栽培してきた経過、ブドウもそうなのですよ、ブド
ウはね沼田の方がよっぽどいいですよ、はっきり言って。しかしながら、旨味だとか病気
はなくなってきているのです。これは貴重なデータなのですよ。初めて行ってこれは借り
てきたのですけれどもね。それからこれは、岩澤信夫さんという、これは全国に生き物の
豊かな田んぼ、不耕起栽培、耕さない。本来、耕してやるのですけれども、これは千葉な
のですけれども。全国から行っているそうです。これは、それに感心する人に配っている
のですけれども。やはりそういったこと。
それから、9月の一般質問でも申し上げましたように、耕作放棄地のレンタル放牧では
ないですけれども。そういったものを集めて、北海道で1カ所あるそうです。従来型の乳
牛を飼って、そして絞った乳は量が少ないから限定されているのです。この牛乳は子ども
だけしか飲ませられない。これは安心して飲めるのですよ。たかがこの耕作地を、牛を放
してやるというのではない。これもみんなデータがありますよ。利根町でやったやつも。
これはね、今度はそういう助成がなくなる。こういうことこそ出せばいい。
それともう一つは、これは畜産組合でやっているのですけれども。例えば利根の人が、
昔我々の時は、飼っている牛を学校に行くときに草のあるところに放してきて、帰りはま
た連れて帰る。そういう形を各戸でやって、そして先も言った風のガーデンではないけれ
ども、それと組み合わせて限界集落の集約をして、そこに拠り所があって多くの外来者が
来る。すると観光というのは付加価値が高くなる。こういった部分というのは、あそこで
想像が着くのですよ。私は、前は、利根町は茅野市だと。やはりああいう地域の良さとい
うのがあるのです。あの道路から入った途端に土地改良してね、あのスロープはものすご
い活用できますよ。これは先行投資でいいと思うのですよ。ただただ、あそこは旧沼田市
とちょっと違うのだというのでなくて、先ほど市長言ったじゃないですか、その特性を生
かすという、例えば市長の上原で作ったリンゴと恩田で作ったリンゴ、同じくやっても違
うのですよ。これは特性なのですよ。だからこの旧沼田で作ったリンゴ、利根町で作った
リンゴ、みな味が違うのですよ。微妙ですけれども。そういった部分をどういうふうに生
かすかというのが知恵。今も出ていますよ、スーパーに。不揃いのやつ、味は全然変わら
ないのです。それが売れているのです。だからそういう工夫をすることが必要だと思いま
す。
あとは多く質問しても、もう残り時間もなくなりました。実は、一昨日、こういうメー
ルが届きました。「夜明け前の闇がもっとも暗い。闇が暗ければ暗いほど光はすぐそこに
近づいている。闇は永遠に続かない。朝日は必ず登る」こういうね、すごいな、よし、今
日、言える場があればと思ったのですけれどもね。ぜひね、そういう形をどういうふうに
したらいいかということを考えながら、ましてすばらしい職員がいるわけですから。その
職員の能力を使わなくてはならない。それがいわゆるリーダーシップであって、それが市
民に対する住民サービス。株式会社沼田と、私はいつも持論で言っていますけれども。血
税が厚かったら、それを市民に返す住民サービスということで返して、それでましてこれ
だけ借金したことをね、住民がわからないということは説明不足ですよ。その辺も含めて、
少しきついことを申し上げましたけれども、新年度にあたっての、いま作業進められたと
思いますが、そういうことも総合的に含めてご答弁を最後にお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 各般にわたりましてご発言いただきまして、誠にありがとうご
ざいました。非常に厳しい状況の中にあって、新年度に向かっていま一生懸命予算等の関
係について取り組んでいるわけでございますけれども。地域の経済の活性化、そして行政
体そのもの改革等含めて整合させながら、何とか前進できるように努力傾注してまいりた
いというふうに思っておりますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げる次第でご
ざいます。
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◇議長(金井康夫君) 次に、田村喜久子議員。2番。
〔2番 田村喜久子君登壇〕
◇2番(田村喜久子君) 通告に従い、質問いたします。
今回は、社会福祉の充実について、1.発達障がい児・者の支援について、2.子育て
支援について、3.安心安全の出産のために、の3点について質問いたします。
はじめに、1.発達障がい児・者の支援について、ア.相談支援専門員の増員について、
イ.支援、相談、対話のための支援センターの設置についてお伺いします。
私は、昨年9月議会の一般質問で、発達障がい児・者の支援について、8点にわたり質
問させていただきました。現在、障がいを持ったお子さんと一緒に頑張っている親御さん
達の心身共の負担を少しでも減らせる施策をしていただきたいとの思いをさらに強くし
て、今回も質問いたします。
昨年9月は、様々な面で質問いたしましたが、あれから1年、沼田市ができる支援は何
であるか考え続けてきました。障がい児・者を抱える親御さんからの相談として一番多い
のは、「今、沼田市に1名しかいない相談支援専門員を増員してください」と言うことで
す。身体、精神、知的、発達と障害種別に関わらず、全ての障がい者とご家族の相談支援
を1人の専門員さんというのは、物理的にも無理が重なる現状です。人口10万人に3人
の相談員と聞きましたが、沼田市にはせめて2人以上の相談員さんが必要ではないでしょ
うか。
支援相談員を増やすことが、障がい児・者を抱えたご家族の悩みを具体的に少しでも良
い方向へ導いていける足下の一歩であると思いますが、いかがでしょうか。
次に、イ.支援、相談、対話のための支援センターの設置についてお伺いします。
現在は、東原庁舎の障害福祉係の中に支援相談員さんの机が置かれていますが、そして、
沼田市障害者支援センターになっていますが、障がい者の方、家族の方が安心して相談に
こられる場所、空間、部屋があってこそ、支援センターの役割が果たせるのではないでし
ょうか。
ある親御さんから話を聞きました。ニュースで障がいのある少年を母親が殺害した事件
が報じられたときに、子の命を奪うまでに至った母親の心情に心を寄せ、深いため息が出
たそうです。しかし、次に報道から出た有識者のコメントには違和感を覚えたそうです。
「悲観的になってしまったのでは」「もっと支援を受ければ良かったのでは」「精神的に
孤立していたのでしょう」「障がい児の親は、もっと強くなくてはならない」と言ったそ
うです。
障がい児の親が強くいられるためには、その前に社会基盤の平等が必要です。平等であ
ってこそ、我が子のために頑張ることができます。しかし、障がいがあることで、ほとん
どの子育て支援からは除外されているのが日常です。マイナスの状況に追い込まれ、同じ
ラインに立つまでには、力を使い果たしてしまうのが現実です。障がいのある子の親たち
が知ってほしいと思っていることがあります。
一つは、親の心が強いも弱いも関係なく、誰が障がいのある子どもの親になっても、悲
観的になり、孤立感を持ってしまうほどに、障がいのある子どもを巡る子育て支援は貧弱
だということです。
次に、「障がいがあると不幸せ」という意識を持つ人が少なくない中、「障がいがあっ
ても幸せ」という価値観を育むための道のりを目指してほしいのです。「障がいがある」
ことで地域の幼稚園や保育園、学校、学童保育に入れません。だから、知ってもらう機会
がないので周囲の理解は進みません。
三つ目は、親の人生についてです。障がいのある子どもを育てる支援は、あくまでも親
の頑張りが前提で、子育てに伴う喜びが実感できる機会は少ないのです。例えば、自治体
は「子育てと仕事の両立」を支援しています。けれども、障がいのある子の家庭はほとん
ど除外です。親に求められるのは、仕事で生きがいを感じることよりも、子どもの介護に
喜びを見出すことです。今の日本の社会では、障がいのある子を育てることは何事にも「あ
きらめ」のギアを入れ続けることになりがちです。「あきらめ」に入れさせないことが、
子どもの命を守っていく上で重要です。
このように、健常者と平等のラインに立つまでにはほど遠いところにいる障害を持つ子
どもと親御さん達のために、支援相談員の増員と支援、相談、対話、交流のための支援セ
ンターの設置についてお伺いします。
次に、子育て支援について、中学3年生までの通院・入院医療費完全無料化の実施につ
いてですが、沼田市は現在、小6までの通院無料、入院は中3まで無料ですが、県が給付
制限検討と新聞にありましたが、沼田市はどのような判断、決断、実施をしていくのかお
伺いします。小学校の時に、大学病院に入院し、退院した後も通院が続いている、あるご
家庭ですが、中学生になってからの医療費の負担に苦しんでいます。子どもの病を治すだ
けでも親の心理的負担、不安は大きいものです。医療費の心配なく、十分な治療が受けら
れ、健康な身体で未来への夢へ向かっていく力を発揮できますよう、早期の中3までの通
院を含めた医療費の無料化についてお伺いします。
安心、安全の出産のために、里帰り出産の妊婦検診の償還払いについてお伺いします。
本年4月より、県下一斉に妊産婦無料検診が2回から5回以上に拡充され、妊婦さんに
大変喜ばれています。
里帰り出産を希望している方々のために、居住地である沼田を離れ、県外妊婦検診をし
ても助成を受けられるよう、行政の取り組みとして償還払いや委託契約の方法をとってい
る自治体がありますが、沼田市は実施されているかを伺います。
以上で私の1回目の質問といたします。
ご答弁をよろしくお願いいたします。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの田村議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、社会福祉の充実について、発達障害児(者)の支援について、相談支援専門員の増
員についてでありますが、本市では障害者自立支援法に基づき、障害児・者の地域生活を
支援する事業の一つとして、平成18年10月に社会福祉課内に沼田市障害者相談支援セ
ンターを設置し、現在、相談支援専門員1名が福祉サービスの利用や、就学、入園など、
多岐にわたる相談業務を行っております。
障害者の支援業務につきましては、障害者自立支援法の施行に伴い利根沼田の5市町村
及び関係機関の担当職員で自立支援協議会を設置し、課題ごとに部会で協議を行ってきて
おります。
相談支援員の増員につきましては、相談体制や支援センターの在り方等を含め、総体的
に検討してまいりたいと考えております。
次に、支援、相談、対話のための支援センターの設置についてでありますが、先に申し
上げましたとおり、沼田市障害者相談支援センターは社会福祉課内に設置しております。
障害者への支援、相談、対話のために独立した場所が必要であるということは認識をして
おりますので、使用できる施設の確保について研究してまいりたいと考えております。
次に、社会福祉の充実について、子育て支援について、中学校三年生までの通院入院医
療費完全無料化の実施についてでありますが、先の井之川議員の答弁で申し上げましたと
おり、群馬県では子供の福祉医療につきまして、平成20年4月から入院については中学
校卒業まで、通院については就学前まで拡大し、本市も入院について中学校卒業まで拡大
をしてまいりました。このたび平成21年10月から通院についても中学校卒業まで拡大
をする方針が群馬県より示されましたので、本市も県の方針に沿って中学校卒業まで拡大
をしたいと考えております。
しかしながら、群馬県は所得制限か自己負担金の給付要件を導入して中学校卒業までの
拡大を予定しているため、給付要件の導入を条件に年齢を引き上げることは受給者の理解
を得ることが難しいことから、知事との懇談会におきまして、給付要件の導入については
再考のお願いをしてきたところであります。
次に、安心安全の出産のために、里帰り出産の妊婦検診の償還払についてでありますが、
妊娠中の検診につきましては、妊娠中の異常の有無を早期に発見するとともに、必要に応
じて適切な指導を受けることにより、母子の健康保持を図るために重要と考えております。
本市におきましては、検診の重要性に鑑み、妊娠・出産にかかる経済的不安を軽減し、
積極的な検診の受診を図るため、本年度より妊娠期間中5回の検診費用について公費負担
をしております。
ご質問の里帰り出産を含めた妊婦検診の公費負担の支払方法につきましては、県内の医
療機関で受診をされる場合には、市が交付する受診券により受診していただき、医療機関
からの請求により支払いをしており、また、県外の医療機関において受診される場合には、
医療機関宛の依頼文と請求書用紙を妊婦さんにお渡しをし、それを受診の際に医療機関に
提出いただき、医療機関からの請求により支払いをしておるところであります。
なお、里帰り出産の妊婦検診の償還払についてでありますが、現在、本市においては実
施しておりませんが、今後、妊婦検診受診者の利便性等を含め研究してまいりたいと考え
ております。
以上申し上げまして、田村議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇2番(田村喜久子君) 答弁をいただきましたので、2回目の質問をさせていただきま
す。順序が変わりますけれども、最後の、安心安全の出産のためにということで、償還払
いのことをお聞きしたのですけれども。それよりもはるかにすばらしい制度を沼田市が導
入して、すでに行われているということで感謝申し上げます。これからもそのようによろ
しくお願いいたします。
あと、子育て支援の中学三年生までの通院入院医療費完全無料化の実施についてですけ
れども、市長は知事との懇談の方で、知事に再考のお願いをしているということなのです
けれども。これが負担金とか、そういうのがなくて実施されたときに、中学校3年生まで
の通院の医療費を無料化していくということで、今は県は小学校あがる前までという中で、
市はいま小学生全部を負担していただいているわけですけれども。そのようになった場合、
新聞等で読みますと、県はいま20億円なのが中三までやっていくと38億円になるとい
うことが書かれていますが、沼田の場合はいまはいくらかかっていて、そして、中三まで
やった場合にはいくら、これは市の負担部分としていくらかということをお聞きしたいの
です。そして県が、中三まで持っていくということになると、沼田市の場合は今よりも市
の負担する部分が少なくて済むのではないかというふうに考えるのですけれども。その点
を確認させてください。
◇市長(星野已喜雄君) 大変恐縮でございますが、資料等揃えないと数字なもので5分
ほど休憩願います。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(金井康夫君) 休憩いたします。
午後2時53分休憩
─────────────────────────────
午後3時00分再開
◇議長(金井康夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの田村議員の再質問に際しましては、数値形成が答弁
の大枠になりますので、民生部長の方から答弁をさせていただきたいと存じます。
◇民生部長(田村澄夫君) 命によりお答えをさせていただきます。
先ほどのお話しがありましたように、平成21年度におきまして、県の補助制度が変更
なく今年度と同じ場合における費用の額は、1億1,499万8,407円と試算をして
おります。従いまして、平成21年度に県の補助制度が、現在言われております10月か
ら変更された場合につきましては、市の負担分が1億838万31円となりまして、差し
引きまして市の差額が661万8,098円の支出減となるという見込みでございます。
以上であります。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございました。そうしますといま、15歳までにな
った場合には沼田市としては支出が少なくなるということで、いま市長の方から、知事が
再考してくれることを言っているとおっしゃったのですけれども。もし知事が負担金とか
取るという姿勢を変えなかった場合でも、沼田市としてはもう来年実施していただけるか
どうかということをお聞きします。
◇民生部長(田村澄夫君) お答えをさせていただきます。
平成21年度予算の関係につきましては、先ほど当初で申し上げました平成21年度県
補助制度が変更なく行われる場合ということで現在見積りをしてございます。これはまだ
県において10月より決定されるということの決定をいただいたわけでもございません
し、なおかつ先ほど来話があります要件等を県が現在要望している状況でございますので、
ご理解をいただきたいと存じます。
◇2番(田村喜久子君) じゃああくまでも県が中三まで持っていくというようになった
ときに、沼田としてはもっていくということになりますか。
◇民生部長(田村澄夫君) それではお答えをさせていただきます。
県の動向によりまして、市もそれに追随をして対応していきたいと現在考えております。
◇2番(田村喜久子君) わかりました。県がしてくれなければ中三まではいかないとい
うことですね。
中三まで早くしてほしいという思いがあるわけですけれども。もう一度市長の思いを聞
かせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはりこれはですね、群馬県現職の知事が、昨年選挙の公約に
述べられてきたという経過がございまして、ほとんど12市の市長、どうも町村長の先般
の会議でもですね、これはやはりやってほしいという要請が圧倒的のようであったようで
ございます。ただ全くこれは、私ども所得制限と負担金の関係だけの話でありまして、全
くよすということは県は言っていないのですね。よすということは言っていないのです。
全くやめるということは言っていないのです。だから必然的にそこには所得制限なり負担
金のことが今後の問題としては出てくるであろうというふうに思っております。
そういった中で、みどり市と桐生市は、負担金はやむを得ないのではないかというよう
なことを申し述べておりました。あとはこぞって所得制限もやめるべきだ、負担金もやめ
るべきだという観点の立場でございました。私もどうもそういう立場でございました。従
いまして、全くこれを、県がやめるということには、それはもう大きな問題になりますの
で、あり得ないと思います。従いまして、それらの状況等踏まえた形の対応になろうかと
思います。
◇2番(田村喜久子君) わかりました。では強力に、中三までの医療費、通院含めた無
料化の推進を市長によろしくお願いいたします。
続いて、障害者の支援についてなのですけれども。まず、支援相談、対話のための支援
センターの設置ということで、支援センターはありますと言われたのですけれども。やは
り市長も答弁で答えていただきましたように、本当にそういう空間とか場所とかはないの
が現実です。それはどうしても、その場所というのは必要な所だと思います。総体的に検
討してまいりたいとおっしゃってくださいましたが、本当にしっかり検討していただきた
いのですが、今年8月末か9月の初めに、伊勢崎の方に見学に行かせていただいたのです
けれども。使われなくなった建物というか、廃園になった幼稚園がありまして、そこが支
援センターの役割をしてまして、そこに聴覚の障害の方、視覚障害の方、また視覚障害の
方のための自動読み上げ機とか、それからそこに支援相談員さんも何人かとか、保健師さ
んとかもいらっしゃって、随時対応をしていらっしゃるというか、相談員さんとかは日中
常に忙しいのでそれぞれの方のところに行っていなかったのですけれども。それからあと、
車椅子の方を職員に雇われて運営されていました。そしてそこは、放課後は健常者とそれ
から障害児の学童ということをやっていて、その学童も最初は結構障害児を入れたことに
よるトラブルとかが発生をしていたそうですけれども、だんだんに健常な子ども達も障害
者の子を個性というか、その子らしさというふうにとらえるようになって、ずいぶんとい
まはとてもいい関係、障害の子を理解するいい関係ができていますということを言われて
いました。沼田市にもそういう使わない建物とかがあるのではないか。何か一生懸命検討
してくださればそういう場所が見つかるのではないかというふうに思うのですけれどもい
かがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) この関係につきましては、いま色々と研究をしておりますけれ
ども、そういった空いている公的な施設等のお話もございましたが、実情に見合った形の
中で、いまこの対応を図るべき、先般もこの質問の答弁を作る際に、議員の申し上げてい
ることは大切なことであろうということで、担当部課には指示をしたところでございます。
従いまして、それらのところがある程度プライバシーが守られて、そして色々と対応がで
きるような、そういうような方向を見いだすべく努力はしてまいりたいと思っております。
◇2番(田村喜久子君) はいわかりました。よろしくお願いいたします。
相談支援専門員さんのことですが、1名ということで間に合わない状況なのですね。障
害者というか、障害児の方というのは、やはり昨年も申し上げましたけれども、人口の一
定割合で生まれてくるということで増えていっていると思います。そこで色々な子どもさ
んを預かる施設とかも本当にないに等しい。泊まれる施設もない利根沼田でありますので、
本当に相談支援専門員さんの存在というのはとても大きいのですけれども。やはり一人と
いうことで本当に気軽には頼めない。誰かの相談にのっていればもっと相談にのりたい人
のためには動けないということがあります。聞きますところ、沼田では1名。また昭和村
では0.5人というのが、いま利根沼田の現状ということなのですけれども。やはりそう
いう障害の方々の、利根沼田広域として集まってみえておりますし、沼田はやはり利根沼
田の拠点でありますので、そういう利根沼田広域として専門員さんをどのように考えてい
くかということを市長にもリードをとってもらいたいと思うのですが、その点はいかがで
しょうか。
◇市長(星野已喜雄君) なかなか他の自治体との関係になってくると、なかなかここで
私が明確に言及することができません。これはひとつお許しを願いたいと思います。ただ
本市の立場からいたしますると、非常に現在の方が一生懸命やっていただいているという
ことがつぶさに伝わってきておりますので、今後議員がおっしゃっている関係等について
は、積極的に対応を図れるように、期待に添えるように、本市の立場からどういう選択が
できるかということについて、一生懸命新年度に向かって考えていきたいと思っておりま
す。
◇2番(田村喜久子君) はい、ありがとうございます。いまの相談支援専門員さんが一
生懸命やっていないのではなくて、一生懸命やっているけれども足りないという現実があ
るのと、それからやはり沼田市以外の方からもやはり相談が多く寄せられるという部分と
がありますので、ここでは市長として言えないという部分もありますけれども。そこのや
はり、利根沼田をまとめるのはやはり市長だと思いますので、この相談支援専門員さんを
増やしていくということについては、本当に強く進めていただきたいと思います。これを
やっていただくことが障害者の方々を助ける一歩であると思います。
本当に昔、同情するなら金をくれという言葉がありましたけれども、本当に障害者の方
を考えていただくなら、沼田市としていまできる支援がこの相談支援専門員さんを増やす
こと。または、このセンターを設置していくことであると思いますので、ぜひ力強く進め
ていただくことを願いまして質問を終わりにいたしますので、市長の答弁をお願いいたし
ます。
◇市長(星野已喜雄君) この相談支援専門員の関係につきましては、先ほども申し上げ
ましたように、積極的に検討していきたいと思っておりますので、ひとつご理解を賜りた
いと思います。そこまで申し上げれば、私めが新年度に向かってどういうふうに考えてい
るかということはおわかりいただけるのではないかと思っております。
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第2 延 会
◇議長(金井康夫君) おはかりいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(金井康夫君) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに
決しました。
本日は、これにて延会いたします。
次の会議は、8日午前10時に開きますからご参集願います。
本日は大変ご苦労さまでございました。
午後3時15分延会
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