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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成21年第7回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第5号

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平成21年第7回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第5号
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議事日程 第5号
平成21年 9月30日(水曜日)午前10時開議
第 1 議案第73号 平成20年度沼田市一般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算認定に
           ついて
第 2 議案第74号 平成20年度沼田市水道事業決算認定について
第 3 議案第84号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
第 4 議案第85号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
第 5 閉会中の継続調査申出について
第 6 字句等の整理委任について
       ―――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
第 1 議案第73号 平成20年度沼田市一般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算認定に
           ついて
    議案第74号 平成20年度沼田市水道事業決算認定について
                      以上2件一括上程
第 2 議案第84号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
第 3 議案第85号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
第 4 閉会中の継続調査申出について
第 5 字句等の整理委任について
第 6 市長閉会あいさつ
第 7 閉  会
       ―――――――――――――――――――――――――――――
出席議員(26人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君      8番  井上 正文君
       9番  高柳 勝巳君     10番  布施辰二郎君
      11番  片野 彦一君     12番  宇敷 和也君
      13番  相田 昌夫君     14番  久保 健二君
      15番  星野  稔君     16番  大島 崇行君
      17番  山ア 義朗君     18番  大竹 政雄君
      19番  井之川博幸君     20番  大東 宣之君
      21番  橋 襄典君     22番  石田 宇平君
      23番  星川嘉一郎君     24番  牧野 保好君
      25番  星野佐善太君     27番  金井 康夫君
欠席議員(1名)
      26番  井田 孝一君
       ―――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
  市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
   白沢町振興局長    根岸 恒雄君   利根町振興局長    郷原 重雄君
   総務部長       大嶋 政美君   民生部長       田村 澄夫君
   経済部長       小池 一夫君   建設部長       須藤 一夫君
   街なか対策部長    松井完一郎君   白沢町振興局次長   入澤 完司君
   利根町振興局次長   山口 芳久君   総務課長       栃原 豊彦君
   会計管理者兼会計局長 村沢 博行君    教 育 長            津久井 勲君
   教育部長       町田 哲男君   庶務課長       金子  朗君
   監査委員事務局長   水田  修君
              ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       小林有一郎    次長兼庶務係長    繻エ 正美
   議事係長       加藤 英臣    副 主 幹       地野 裕一
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    午前10時開議
◇議長(布施辰二郎君) これより本日の会議を開きます。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第1 議案第73号 平成20年度沼田市一般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算
              について及び
       議案第74号 平成20年度沼田市水道事業決算認定について
                      以上2件一括上程
◇議長(布施辰二郎君) 日程第1、議案第73号 平成20年度沼田市一般会計及び特別会計
8件の歳入歳出決算認定について及び日程第2、議案第74号 平成20年度沼田市水道事業決
算認定についての以上2件を一括議題といたします。
 本件に関し、決算審査特別委員長の報告を求めます。委員長 久保健二議員。
〔決算審査特別委員長 久保健二君登壇〕
◇14番(久保健二君) 去る9月8日の本会議において決算審査特別委員会に付託されました
議案第73号 平成20年度沼田市一般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算認定について及び
議案第74号 平成20年度沼田市水道事業決算認定について、審査の経過と結果をご報告申し
上げます。
 本特別委員会は、9月16日から延べ4日間にわたり、決算書、事務概要書、主要な施策の成
果報告書、健全化判断比率等報告書及び監査委員の審査意見書などに基づいて質疑を中心に慎重
な審査を行い、9月24日採決の結果、賛成多数によりいずれも認定すべきものと決しました。
 合併後、4回目の通年予算で執行された平成20年度一般会計及び特別会計8件の決算総額は、
歳入が前年度比14.3%減の347億1,029万5,787円、歳出が前年度比14.3%
減の339億5,546万6,797円であり、歳入歳出差引額7億5,482万8,990円
で収束しています。
 水道事業決算は、純利益が前年度比14.2%減でありますが、3,807万4,212円を
計上しています。
 一般会計の状況は、減少が続いていた地方交付税が前年度比3億8,424万9,000円、
6.2%の増となりましたが、自主財源の根幹である市税は、景気の急速な悪化による法人市民
税の大幅な落ち込みにより前年度比1億673万186円、1.6%の減となり、依然として厳
しい財政状況が続いております。
 市税収納率は大幅な下落が懸念されましたが、前年度を0.3ポイント上回り、平成17年度
から4年連続して上昇したのは、合併を契機として徴収体制の強化に努めてきた成果であると認
めるところであります。
 財政基盤が脆弱な本市にとって、自主財源の確保が最も重要な課題でありますが、納税の公平
性の観点からも、今後においても引き続き適切な対応を望むものであります。
 また、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定による健全化判断比率等については、
全ての数値が早期健全化の対象となる基準値を下回っております。
 しかし、特別会計の多くは一般会計からの繰り入れによって黒字化されていること、繰り出し
による一般会計の収支悪化、それに対応する財政調整基金の繰り入れという循環を見ると、財政
調整基金に依存しない財政運営の取り組みが必要であります。
 実質公債費比率は18%を超えており、起債は一般会計以外にも適債性、事業の緊急度、優先
度に十分留意し慎重な判断を望むものであります。
 なお、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は前年度より改善されてはいるものの、依然とし
て100%を超えている状況であるので、さらなる改善に向けた取り組みの強力な推進を望むも
のであります。
 現在、本市は行財政改革第3年次の取り組みとして、収入の確保と歳出の整理・適正化による
財政の健全化、事務事業等の見直しによる効率的な行政運営の推進などが検討されており、その
成果が期待されているところであります。
 さらに、行財政改革を推進しつつ市民の視点に立った行政情報の公開と説明責任に努め、透明
性のある開かれた市政運営に留意されることも望むものであります。
 施策面においては、厳しい財政状況を踏まえ財源の有効活用を図るため、財源の重点配分と経
費全般の節減に取り組み、「水と緑を守る環境関連事業」、「市民の安心安全を確保するための
事業」、「未来を担う子育て関係事業」、「地域活性化対策等の交流事業」を4つの柱として事
業の体系化を図り、福祉を初めとする市民生活に直結した諸事業の推進が図られたと認めるとこ
ろであります。
 審査の過程では、地域活性化に向けた都市間交流推進事業について、地域活動支援センターや
緊急通報体制等整備事業などの障害福祉・高齢福祉に関する事業について、農業分野における地
域づくり活性化事業について、野生鳥獣による農林業などの被害防止を図る有害鳥獣対策事業に
ついて、土地収用法の事業認定により用地を取得した(仮称)利南運動広場整備事業について、
利用促進が課題である社会体育施設管理事業についてなどの質疑がありましたが、本特別委員会
は総体的にその成果を認め、平成20年度沼田市一般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算並び
に平成20年度沼田市水道事業決算につきましては、いずれも賛成多数により認定すべきものと
決した次第であります。
 以上申し上げ、審査の経過と結果についての委員長報告といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 討論は一括して願います。
 なお、討論は、反対、賛成の順に願います。20番。
〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 私は、ただいま上程されている議案第73号 平成20年度沼田市一
般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算認定について、議案第74号 平成20年度沼田市水道
事業決算認定について、委員長報告に反対の立場より討論いたします。
 まず初めに、一般会計決算についてより、その見解を述べさせていただきます。
 市の財政が容易ならざる事態に直面しているということから、補助金のカット、公共料金の値
上げ、職員給与の削減という「行革3点セット」が行われ、市民に痛みと負担が押しつけられて
きましたが、実質公債費比率はさらに悪化し、19.6%となり前年度を上回ってしまいました。
 経常収支比率は、若干改善されたものの依然100を超え厳しい状態が続いています。
 これでは市民にとって痛みと負担だけが押しつけられただけであり、何ら夢も希望も持てるよ
うな状態ではなく、市民の暮らしを支え財政再建に取り組むことが必要です。
 財政難といっても一律的に予算をカットするのではなく、必要なものにはこうしたときにこそ
財源を手厚くし、市民への情報公開と説明責任をしっかりと果たし、市民とともに現状を打開す
ることが求められています。
 防犯灯の補助金カットや行政委託料のカットは、地域の防犯対策、安全なまちづくりに背を向
け市民協働にも水を差しかねない問題です。
 行政改革の取り組みにおける数値的状況を聞かれ、その場で答えられなかったことは、一体ど
この部署が責任を持って対応してきたのか、疑問に感じざるを得ませんでした。
 財政難と言いながら毎年多額な基金が積み立てられている合併振興基金は、利息が活用されて
いるものの基金そのものの活用の仕方については市民にも全く示されてはおらず、明確な目的と
活用方法を早急に示すべきであり、今のままでは何のための基金なのか疑問です。
 最終処分場の埋立量は、限界に近づきつつあり、新たな建設に着手したとしても5年程度はか
かり多大な財政負担も伴うことから、しっかりとした方針を市民に示すことが必要です。
 障害者自立支援法や生活保護の母子加算のカットなど、社会的に弱いと言われている人たちへ
も容赦なく痛みと負担が押しつけられてきましたが、市としてこうした人たちへ温かい手を差し
伸べるべきであり、保育園の待機児童を早急に解消するよう具体的な手だてを講ずるべきです。
 人気の高い「沼田のコメ」を半分もつくるなという減反から市は手を引くとともに、農作物の
付加価値を上げるとともに、情報の発信など沼田の農業活性化に力を尽くすことが必要です。
 「派遣切り」、「雇い止め」など、雇用の破壊がく暮らしを直撃した中、雇用の確保や生活再
建に向け全庁的な取り組みを強めるべきです。
 グリーンベル21の空床対策を含めた活性化と沼田ふるさと館とのあり方について、具体的な
方針を早急に示し具体的な取り組みを進めるべきでした。
 曲屋がオープンしたものの設置条例も管理条例もないままのオープンで、こうしたことは、行
政の仕事としては不適切でした。
 一般的にも土地区画整理事業は、時間と莫大な経費がかかると言われていますが、本市の中心
市街地活性化事業として進められている土地区画整理事業も、進捗率はいまだ10%程度と、こ
れから一体どれだけの時間と経費をつぎ込むことになるのか、さらに疲弊を招くのではないかと
いった不安もあり、土地区画整理事業は見直すことが必要です。
 中心市街地の活性化を進めるなら、街なかに住む人をふやすことこそ早急に行うべきです。
 予算の削減は、子供たちの確かな成長と学力向上にかかわるものまで及び、その影響が懸念さ
れ、全国一斉学力テストへの対応は、過度な競争、個人情報の管理、その後の対応など慎重にす
るべきです。
 体育施設の整備については、市町村合併により大きく変化しており、施設によっては利用者の
少ないものもあるなど、こうした施設の活用、利用者の増加に向けた取り組みに力を入れるなど、
これまでの計画は抜本的に見直し、(仮称)利南運動広場についても整備の仕方や活用、財源な
どをしっかりと検討し、市民に検討経過を示すなど情報を伝えることが必要です。
 国民健康保険特別会計決算については、市民の生活が苦しくなる中、低所得者に厚い国民健康
保険税の引き下げを行い資格証明書の発行はやめ、老人保健特別会計決算については、高齢者が
安心して医療を受けられるよう国に働きかけるべきでした。
 後期高齢者医療特別会計決算は、75歳以上という年齢で受けられる医療を差別する制度の撤
廃を求め、保険料の軽減、人間ドックへの補助などで安心して医療が受けられるように、市とし
て対策を講ずるべきでした。
 介護保険特別会計決算では、保険料の引き下げ、利用料の軽減制度の充実などを行い、必要な
人に必要な介護が受けられるよう充実を進めるべきです。
 下水道事業特別会計決算、農業集落排水事業特別会計決算については、市民生活が苦しくなる
中での料金引き上げは、市民生活をさらに圧迫するものであり、滞納対策や借りかえなどにより
財政の健全化を進めるべきです。
 簡易水道事業特別会計決算、温泉事業特別会計決算、議案第74号 平成20年度沼田市水道
事業決算認定については、それぞれ消費税が転嫁されていることから認められません。
 以上の見解を表明し、反対討論といたします。
◇議長(布施辰二郎君) ほかに。6番。
〔6番 金子一弥君登壇〕
◇6番(金子一弥君) 私は、ただいま上程されました議案第73号 平成20年度沼田市一般
会計及び特別会計8件の歳入歳出決算認定について及び議案第74号 平成20年度沼田市水道
事業決算認定について、委員長報告に対し賛成の立場から討論を行います。
 平成20年度の我が国の経済状況は、アメリカのサブプライムローン問題、またいわゆるリー
マンショックの追い打ちを受け、世界的な金融危機の影響により自動車産業など輸出関連企業を
中心に多大な影響を受け、深刻な状況でありました。
 現在、国、地方を含めた長期債務残高は、800兆円を超える危機的な状況で、簡素で効率的
な行政運営と財政の健全化は待ったなしの課題であり、持続可能な行政の姿を示すことが重要な
課題となっております。
 本市は、中山間地域に位置し、実質公債費比率は18%を超えており、財政力の乏しい本市に
おいては、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、前年度からの若干の改善は見られるものの
104.5%を示しており、財政の硬直化は極めて厳しく今後も大胆な行財政改革が求められて
おります。
 近く合併5年目を迎える中、広い市域内においては、費用対効果だけでは割り切れない事業・
事案も山積をしており、難しい判断を迫られたことと推察いたしますが、融和の精神をもって対
処されたと認識をするところであります。
 また、一般会計及び特別会計合計の歳入歳出差し引きは7億5,482万8,990円。また、
水道事業決算は、3,807万4,212円の純利益を計上し、それぞれ収束されたことは、市
長を初め職員一丸となっての成果であると評価するものであります。
 歳入において、特に市税徴収事業において、平成17年度から4年連続で上昇しているという
ことは、厳しい社会情勢の中にあって徴収業務に奮闘される職員の努力があったことを評価いた
します。今後も市民に理解をいただけるよう説明責任を果たし、財政健全化に向け、職務の遂行
に努められたいと思います。
 今後も厳しい財政状況が続くことが予想される中、歳入の確保や歳出の削減を図ることはもち
ろんでありますが、市で保有する土地や施設のうち、利活用が可能なものについては積極的に活
用を、またむだなものについては処分するなどしてスリム化を図り、財政の健全化に向け取り組
むことが必要です。また、沼田公園長期整備計画等もあり、整備について検討が必要であります。
また、体育施設の利用促進についても再検討が必要かと思われます。
 今回の衆議院選挙により国政の主役もかわり、先行き不透明、不安な面もありますが、今後の
動向を的確に見きわめつつ、また特別委員会での各委員からの質疑も十分に考慮されるよう申し
上げ、沼田市政の発展・充実を願い賛成討論といたします。
◇議長(布施辰二郎君) ほかに。9番。
〔9番 高柳勝巳君登壇〕
◇9番(高柳勝巳君) 私は、ただいま上程になっております議案第73号 平成20年度沼田
市一般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算認定について、議案第74号 平成20年度沼田市
水道事業決算認定について、委員長報告に対しまして反対の立場で討論に参加させていただきま
す。
 昨年3月定例会における市長の施政方針では、ダーウィンの進化論を例えとして、「未来に向
かっての勇気、失敗を恐れないチャレンジ精神を持って、より一層進化させた地方自治体に改革
をしていくことが求められています」と語られました。私は、その方針に対しまして、総論で言
えば、市長の決意や目標に対する乖離をその主なる理由として反対をいたしました。
 したがいまして、決算認定の視点も、こうした決意や目標に対する乖離がどれだけ予算執行の
中で埋められたのかを焦点に平成20年度決算を審査させていただきましたが、残念ながら、よ
り一層進化させた地方自治体へ向けた努力や姿勢が、合格点であったとは言いがたいのでありま
す。
 これより、その具体的内容について何点か述べさせていただきます。
 まず、具体的な課題として挙げておかなければならない点は、平成20年度施政方針に対する
総括が決算報告から抜け落ちてしまっている点であります。
 その第1が、予算規模の大幅縮小に対する総括であります。一般会計総額約214億円から1
98億円台へ削減し、額にして約15億円、対前年比7.3%まで縮減した効果と反省点につい
て触れられておりません。説明するまでもありませんが、改善や公表が求められている経常収支
比率、財政力指数、実質公債費比率等はいずれも率の問題で、分子と分母の割合の改善であり、
規模を縮小することのみをもって、こうした数値の改善に資することはありません。また、経常
収支比率、財政力指数がわずかに向上したとはいえ、実質公債費比率は、微減という数字上の効
果に対して、市民生活や行政サービスへどう影響してきたのかが述べられておらず、次年度へど
う生かしていくかもあいまいになってしまいます。
 関連しますが、その第2は、行財政改革についてであります。
 私は、行財政改革とは、行政の仕組みや構造をまず最初に改革して再構築し、その結果として
財政という数値が改善されるものと理解しております。
 当該年度においては、これらが全く逆で、初めに財政削減ありきで、機構改革や事業の抜本見
直し等の効果や評価も触れられておりません。こうした総括がないまま適正な財政規模を人口規
模基軸に縮小していく方針が踏襲されていくことには、強い危惧を感じざるを得ません。
 次に、喫緊の課題に対応するためにわざわざ設定された4つの柱、「水と緑を守る環境対策」、
「安心・安全の確保」、「子育て・教育の支援」、「活性化対策の交流事業」の達成度や評価は
どうだったのでしょう。残念ながら、こちらも個別事業報告では触れられているものの、当該年
度の1番主要テーマへの評価があいまいなまま、そうしたことが次年度へ繰り越されていくこと
にもつながり課題を残しました。
 3つ目の問題は、グリーンベル21への対応の問題です。
 三井生命保険株式会社からの無償譲渡に本年3月末日までに回答をすることをめぐって、あれ
だけの時間と労力をかけた課題についても、決算についての説明書にも、事務概要書にも、もち
ろん決算書にも、まるで何事もなかったかのように、みずからのことに触れられていないのは極
めて不自然ですし、残念です。この問題こそ施政方針でも市長の訴えていた「今やらなければな
らないものを先送りせず」とした喫緊重要課題であろうと考えます。沼田市のものではないし、
民間の事業者の問題として今後も側面から応援していく対象以上にはなり得ないのでしょうか。
大いに不安を残した対応と言わざるを得ません。
 このほかにも、同僚議員の質疑にも見られるように、重要課題でありながら、結果として未着
手、先送りの状態となった課題も複数あり、事態の深刻さは増すばかりと言わざるを得ません。
 4日間の決算審査の過程においても事業メニューだけはたくさんあるものの、単に規模や総額
を削減した施策等が散見され、検証が不十分なままになっているものも存在しました。
 時代は、対前年度比での行政サービス向上ではなく、利用するに足りるレベルかどうかの満足
度での評価へと大きく移行していることを再認識しなくてはなりません。
 また、住民自治費等の一律カットに関連して、申し上げなくてはなりません。
 当該年度総体の執行率は、対前年比5.4ポイントの低下で91.9%、また事業ごとの執行
率90%以下で執行残額50万円以上の事業が101件と、監査委員の指摘にもあるように、こ
うした金額を積み上げると最低でも総額5,000万円以上の執行残額の活用が年度途中で見直
しを図れなかったのか残念です。そして、こうした事業や実態を一律でなく丁寧に見直しをした
上に立って、身近な住民負担への理解を求めるべきと考えます。
 今後の課題として、批判を恐れず、みずからきちんとした総括なしでの決算の繰り返しのパタ
ーンから早期に脱却をしなければなりません。ここで背を向けていると、予算の縮小規模自体が
目的化してしまい、福祉関連予算や人件費でさえ削減することに無神経になり、基礎自治体の使
命である市民福祉の向上をも放棄することにつながりかねない危惧を表明し、反対討論といたし
ます。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。11番。
〔11番 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 私は、ただいま上程されました、議案第73号 平成20年度沼田市
一般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算認定について及び議案第74号 平成20年度沼田市
水道事業決算認定について、委員長報告に対し賛成の立場から討論いたします。
 本議案に付されている平成20年度は、リーマンブラザース破綻に端を発したアメリカ発の金
融危機に巻き込まれ、我が国の経済は、これまで好調な企業に牽引され景気拡大期が続いている
とされておりましたが、一遍に景気後退の道をたどることになりました。
 本市においては、三位一体改革による地方交付税、国庫補助金の見直し、税源移譲を含めた税
源配分の見直しなど極めて厳しい状況であります。
 財政力の乏しい本市では、財政構造の弾力性を示す数値である経常収支比率は、104.5%
と前年度より改善されているものの、財政の弾力性は極めて厳しい状況になっております。
 このような状況下のもとに、当局では費用対効果のみでは実行できない難しい判断を強いられ
たと思いますが、実質収支額は約4億5,000万円の黒字で収束し、財政調整基金積立金現在
高が14億8,000万円余りと財源の取り崩しが少なかったことは、職員一丸となっての成果
と評価するものであります。
 また、小学生の通院、中学生までの入院、重度心身障害者、高齢重度障害者及び母子・父子家
庭を対象にした医療費負担軽減の福祉医療対策、玉原高原・道の駅・老神温泉・吹割の滝などの
観光振興事業、太田市親善交流演奏会などの文化振興事業は、財政逼迫の中、無難に執行された
ものと評価するものであります。
 市税徴収事業においては、厳しい社会情勢の中、収納率向上を図られたことは、徴収窓口業務
で奮闘する職員の努力があったものと評価いたします。今後も一層の職務遂行を期待するもので
あります。
 しかし、実質公債費比率は10%を超えており、公債費負担が財政を圧迫し、本市の財政は厳
しい状況にあります。事務事業の実施に当たっては、費用対効果と緊急性に十分留意し丁寧な説
明責任を行うよう望むものであります。
 国の動向に左右されない地方自治体を確立するために、本市の行財政改革はこれからが正念場
です。行財政改革が着実に前進することを願い、賛成討論といたします。
◇議長(布施辰二郎君) ほかに。21番。
〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) 私は、議案第73号 平成20年度沼田市一般会計及び特別会計8件
の歳入歳出決算認定について及び議案第74号 平成20年度沼田市水道事業決算認定について、
ただいまの決算特別委員長の報告に対して反対の立場から討論いたします。
 「行政には、決断と責任が求められ、今なすことを先送りしてはならないと痛感しております。
山積する諸課題に対して、挑戦する勇気が必要であり、たとえ痛みを伴っても問題を先送りせず
を旨に、迅速な諸課題解決のために市政の先頭に立って頑張っていきます。さらに、公正、公開
を原則として、市民の参加、参画をさらに進め、市民協働を基調とした市政運営の推進は、行財
政改革とともに重要な市政運営の核であると位置づけられております」と20年度予算の施政方
針が力強く語られました。私は、この力強い説明に深く感銘を受けたことが、まだ昨日のような
思いがいたしております。
 決算説明においては、第五次総合計画の第2年次として、福祉と市民生活に直結する予算を優
先的に確保しつつ、新たな課題に対して地域固有の資源を最大限に生かしながら新たなまちづく
りを展開すべく諸施策を進められた。大きな社会構造の変化にこれまで以上に簡素で効率的な行
政運営と財政の健全化に進めたいと説明されておりましたが、予・決算での実効性及び成果はい
かがだったでしょうか。私は、提案された決算説明書、事務概要書、決算にかかわる報告書、沼
田市健全化判断比較報告書、監査委員からの決算意見書、公債費負担適正化7カ年計画等並びに
審査過程からその理由を申し上げます。
 今、沼田市が最優先すべきことは、市民の立ち位置から説明責任を図り、創造力を駆使した行
財政改革の断行によって、厳しい歳出抑制と簡素で効率的な行政運営を真摯に推進することです。
しかし、言葉がひとり歩きしているようです。
 さて、行財政改革の推進により歳出構造を徹底的に見直すことによって、予算規模を縮小し、
沼田市財政健全化計画は2年次に入り、持続可能な行財政運営を目指すとしたが、15年度の経
常収支比率は90.7%から104.5%となりました。プライマリーバランスは問題ないのに
経常収支比率で見た資金繰りが悪く、その原因は膨脹した借金と懸念されるのは少子高齢化で増
加が確実視される扶助費の増嵩に、どう対処していくのかが大きな課題の一つです。なお、財政
健全化計画初年度の経常収支比率は、最悪の107.0%は全国に深刻な自治体として公表され、
主に職員給与の削減等によって104.5%に減少が図られたものの、これは短観、小手先の措
置であって、政策とはほど遠く真の改善への方途にならず、依然として高い数値が示されており
ます。
 さきにも申し上げましたが、予算及び決算に示されたことを忘れることなく、財政健全化計画
の基本方針等の完遂を目指して、偽りなく具現化に邁進しないと大変な事態に至ってしまう可能
性が秘めております。さらに、公債費負担適正化7年計画の起債予定では、合併特例事業債の建
設事業での重立ったものは、学校施設耐震化等整備事業で、地域振興施設事業、消防防災施設整
備等で、また有利に展開してきた過疎地域自立促進事業は21年度末をもって失効される。人口
減少と少子高齢社会が急速に進んでいる当市に及ぼす影響は、多岐にわたって極めて深刻な状況
に直面しております。したがいまして、時代に対応した過疎対策法の制定を望みます。
 実質公債費比率への負担軽減には、事業計画の見直しや合併特例債を優先発行したり、また借
換債の発行により、公的資金の繰上償還制度を活用し高金利債を低金利の民間資金への借り換え
を図り、公営企業債への段階的な削減と繰入金の縮減はするものの、水道事業における老朽管布
設替え、浄水場整備及び下水道事業等に係る事業費は多額で、起債制約は一段と厳しく普通建設
事業はさらに縮小の行政運営が迫られております。
 なお、決算認定に当たり、幾つかの指摘と改善を申し上げます。
 人口減少と少子高齢社会の重要性を訴えるが、特筆した政策は見えない。将来展望への英知を
結集し取り組むこと。
 平成11年2月の行政改革大綱補強版を参考にし、振興局等の組織の見直しを図り、健全で持
続可能な財政構造の確立と、行財政改革によって真の簡素で効率的な行政運営が遂行されるよう
に見直しを図ること。
 監査意見でも指摘されているように、効率的な行政運営、行政組織の確立に向けた強化と事務
執行に当たっては、費用対効果と緊急性、説明責任と財務処理の適法性に十分留意をされたい。
 沼田市耐震改修促進計画では、断層帯はいつ断層が活動してもおかしくない。内陸直下型地震
が発生する可能性があると説明されております。なお、庁舎耐震診断判断結果はDランクで耐震
性能は非常に低く、大規模な改修が必要とされているにもかかわらず対応が全くされていない。
 下水道使用料の段階的な改定はやむを得ないとしても、直接市民の生活に影響することで、早
い時期での市民への周知を図る必要性があった。
 水道事業は、配水量を見て給水区域の拡張を再検討し、経営基盤の強化並びに健全財政の確立
を図ること。また、先行布設をした施設の再検討をすること。
 地球環境の保護とゴミ減量化として、市有施設における使用済みの賞味期限切れ天ぷら油の回
収後の取り扱いについては、弱者団体への支援を含めた循環型社会の確立とグリーンコンシュー
マーの育成に努めること。
 和牛放牧による耕作放棄地の解消、肉用牛経営の効率化、担い手の高齢化対策、鳥獣被害対策
として、クマ、イノシシ、サル等の出没被害の減少及び景観保全等効果があり、実証結果をもと
に検討、検証すること。
 望郷ラインをキーとして、四季を通して商・農・官一体のネットワーク化による新たな付加価
値の創出を図ること。
 (仮称)利南運動広場用地及び産業団地においては、プロセスについて不明解な説明で今日に
至っている。現実に市民が本当に何を求めているのか、新たな視点に立って精査すること。
 以上、申し上げましたが、急速に少子高齢社会と変わる中で、標準財政規模を基調に改革を改
善によって逼迫している現状を直視し、改革工程表に基づいて目標の達成度と時間軸で示し、市
政再生への一歩は情報公開と住民説明から、身の丈に合った簡素で効率的な行政運営を行うこと。
信なくば立たず、以上のような見解を申し上げて、反対討論といたします。
◇議長(布施辰二郎君) ほかに。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第73号 平成20年度沼田市一般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算認定につ
いてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は認定すべきであるとするものであります。
 本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(布施辰二郎君) 起立多数であります。よって、本案は、委員長の報告のとおり認定す
ることに決しました。
 次に、議案第74号 平成20年度沼田市水道事業決算認定についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は認定すべきであるとするものです。
 本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(布施辰二郎君) 起立多数であります。よって、本案は、委員長の報告のとおり認定す
ることに決しました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第2 議案第84号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第3、議案第84号 沼田市教育委員会の委員任命の同意につい
てを議題といたします。
 職員をして議案を朗読いたさせます。
(職員朗読)
◇議長(布施辰二郎君) 朗読が終わりました。
 直ちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました議案第84号 沼田市教育委員会の委員任
命の同意についてご説明申し上げます。
 教育委員会の委員であります牧野光恵さんの任期が平成21年9月30日をもって満了となり
ますので、後任の委員について慎重に選考した結果、見城厚男さんを適任と認め任命いたしたく
提案申し上げる次第であります。
 見城厚男さんの経歴概要につきましては、参考資料として配付の経歴概要書のとおりでありま
すので、よろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます。
◇議長(布施辰二郎君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議案第84号については、会議規則第36条第3項の規定によ
り、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第84号については、委員会の
付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第84号 沼田市教育委員会の委員任命の同意についてを採決いたします。
 本案は、同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第3 議案第85号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第4、議案第85号 沼田市公平委員会の委員選任の同意につい
てを議題といたします。
 職員をして議案を朗読いたさせます。
(職員朗読)
◇議長(布施辰二郎君) 朗読が終わりました。
 直ちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました議案第85号 沼田市公平委員会の委員選
任の同意についてご説明申し上げます。
 公平委員会の委員であります羽仁素道さんの任期が平成21年10月31日をもって満了とな
りますので、後任の委員について慎重に選考した結果、羽仁素道さんを適任と認め、選任いたし
たく提案申し上げる次第であります。
 羽仁素道さんの経歴概要につきましては、参考資料として配付の経歴概要書のとおりでありま
すので、よろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます。
◇議長(布施辰二郎君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議案第85号については、会議規則第36条第3項の規定によ
り、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第85号については、委員会の
付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第85号 沼田市公平委員会の委員選任の同意についてを採決いたします。
 本案は、同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第4 閉会中の継続調査申出について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第5、閉会中の継続調査申出についてを議題といたします。
 総務文教常任委員長、民生福祉常任委員長、経済建設常任委員長及び議会運営委員長から、会
議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続調査
の申し出がありました。
 それぞれの委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありません
か。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、それぞれの委員長からの申し出のと
おり、閉会中の継続調査に付することに決しました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第5 字句等の整理委任について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第6、字句等の整理委任についてを議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期定例会で議決された事件について、その字句等の整理を要するものにつきましては、会議
規則第42条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 以上で今期定例会に付議された事件はすべて議了いたしました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第6 市長閉会あいさつ
◇議長(布施辰二郎君) この機会に、市長より発言の通告がありましたので許可いたします。
市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) お許しをいただきましたので、一言お礼のごあいさつを申し上げます。
 今期定例会は、去る9月8日から本日までの23日間にわたり開催され、議員各位には慎重な
ご審議を賜り、ご提案申し上げましたすべての案件につきまして、原案のとおり承認、可決及び
同意をいただき、また、教育委員の任命及び公平委員の選任につきましてもご配慮を賜り、まこ
とにありがとうございました。厚く御礼を申し上げる次第であります。
 とりわけ、平成20年度沼田市一般会計及び特別会計8件の歳入歳出決算並びに平成20年度
沼田市水道事業決算につきましては、決算審査特別委員会を設置され、綿密なるご審査をいただ
きましたが、この間における久保委員長、石井副委員長のご労苦並びに委員各位の熱心なご審査
に対しまして、深甚なる敬意と感謝を表する次第であります。
 また、一般質問におきましては、8名の方々から現下の諸問題について示唆に富んだご質問を
賜り、それぞれ答弁を申し上げましたが、検討課題とさせていただきました事項につきましては、
今後十分に留意をしてまいりたいと存じます。
 さて、平成21年度も上半期を終わろうとしておりますが、この夏は、関東などの一部を除い
て梅雨明けを見ないまま夏が過ぎてしまうという非常に不順な天候に見舞われ、野菜類の高騰な
ど市民生活にも影響を及ぼし、これから収穫期を迎える農作物への影響も懸念されております。
 こうした中、6月上旬から8月初旬にかけて日本付近に停滞した梅雨前線の影響により、各地
で大雨となり、山口県や福岡県、佐賀県などを中心に大きな被害が生じ、激甚災害として指定さ
れました。
 また、8月8日から8月11日にかけては、熱帯低気圧及び台風第9号の影響により各地で大
雨となり、兵庫県などを中心に大きな被害をもたらし、これも激甚災害として指定をされており
ます。
 幸いにいたしまして本市にはさしたる被害はありませんでしたが、被害に見舞われた方々に心
からお見舞いを申し上げますと同時に、被災地の一日も早い復旧と被災者の不安が解消されるこ
とを心から願うものであります。
 一方、この夏もたらされた大きな変化は、申し上げるまでもなく、衆議院議員総選挙を受けて
の政権交代であります。新政権による大きな政策の転換が進められようとしており、本市といた
しましても、政治や経済情勢、社会の変化に的確に対応していくことが求められていることは申
すまでもありません。過去を真摯に振り返り、未来に向けた新たな視点で行政運営を行っていか
なければならないと考えております。
 どのような状況の変化があろうとも、その変化に柔軟に対応し、市民にとって最も身近な行政
機関である市役所がその役割を着実に果たしていくことこそが、健康で明るい市民生活実現の第
一歩であるところであります。また、この冬にも大流行が懸念される新型インフルエンザ対策な
ど急を要する諸課題にありましては、常在戦場の心づもりで職員とともに一丸となって積極的に
創意と工夫を重ね、効率的な事業の執行に努めてまいる所存でございますので、議員各位のなお
一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げ、本定例会の閉会に当たってのあいさつ
とさせていただく次第であります。
 まことにありがとうございました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第7 閉  会
◇議長(布施辰二郎君) 以上をもちまして、平成21年第7回沼田市議会定例会を閉会いたし
ます。
 議員各位並びに執行部各位には、長期間にわたりまして大変ご苦労さまでございました。
    午前10時53分閉会
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