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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成21年第9回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第5号

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平成21年第9回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第5号
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議事日程 第5号
平成21年12月11日(金曜日)午前10時開議
第 1 井上正文議員辞職の件
第 2 請願第  2号 全額国庫負担の「最低保障年金制度」創設を政府に求める請願
第 3 請願第  3号 後期高齢者医療制度の即時廃止を政府に求める請願
第 4 請願第  4号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書の提出についての請願
第 5 請願第  5号 社会的セーフティネットの拡充を求める意見書採択についての請願
第 6 請願第  6号 改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書提出に関する請願
第 7 請願第  7号 米価の回復と価格の安定、ミニマム・アクセス米の輸入中止を求め
            る請願
第 8 請願第  8号 EPA・FTA推進路線の見直しを求め、日米FTAの推進に反対
            する請願
第 9 請願第 11号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大
            幅増額を求める意見書提出を求める請願
第10 議案第 96号 沼田市市民活動センター設置条例の制定について
第11 議案第102号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区
            及び地域自治区の区長の設置に関する協議により定められた事項を
            変更する条例の制定について
第12 議案第 98号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第6号)
第13 議案第 99号 平成21年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
第14 議案第100号 平成21年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)
第15 議案第101号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
第16 議案第103号 電源立地地域対策交付金制度の交付期間延長等を求める意見書案に
            ついて
第17 閉会中の継続調査及び審査申出について
第18 字句等の整理委任について
       ―――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
第 1 諸般の報告
第 2 井上正文議員辞職の件
第 3 請願第  2号 全額国庫負担の「最低保障年金制度」創設を政府に求める請願
第 4 請願第  3号 後期高齢者医療制度の即時廃止を政府に求める請願
第 5 請願第  4号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書の提出についての請願
第 6 日程追加 議案第104号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書案について
第 7 請願第  5号 社会的セーフティネットの拡充を求める意見書採択についての請願
第 8 日程追加 議案第105号 社会的セーフティネットの拡充に関する意見書案につい
                 て
第 9 請願第  6号 改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書提出に関する請願
第10 日程追加 議案第106号 改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書案につい
                 て
第11 請願第  7号 米価の回復と価格の安定、ミニマム・アクセス米の輸入中止を求め
            る請願
第12 請願第  8号 EPA・FTA推進路線の見直しを求め、日米FTAの推進に反対
            する請願
第13 日程追加 議案第107号 EPA・FTA推進路線の見直しを求め、日米FTAの
                 推進に反対する意見書案について
第14 請願第 11号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大
            幅増額を求める意見書提出を求める請願
第15 日程追加 議案第108号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支
                 援予算の大幅増額を求める意見書案について
第16 議案第 96号 沼田市市民活動センター設置条例の制定について
第17 議案第102号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区
            及び地域自治区の区長の設置に関する協議により定められた事項を
            変更する条例の制定について
第18 議案第 98号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第6号)
    議案第 99号 平成21年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
    議案第100号 平成21年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)
    議案第101号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
第19 議案第103号 電源立地地域対策交付金制度の交付期間延長等を求める意見書案に
            ついて
第20 閉会中の継続調査及び審査申出について
第21 字句等の整理委任について
第22 市長閉会あいさつ
第23 閉  会
       ―――――――――――――――――――――――――――――
出席議員(25人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君      9番  高柳 勝巳君
      10番  布施辰二郎君     11番  片野 彦一君
      12番  宇敷 和也君     13番  相田 昌夫君
      14番  久保 健二君     15番  星野  稔君
      16番  大島 崇行君     17番  山ア 義朗君
      18番  大竹 政雄君     19番  井之川博幸君
      20番  大東 宣之君     21番  橋 襄典君
      22番  石田 宇平君     23番  星川嘉一郎君
      24番  牧野 保好君     25番  星野佐善太君
      27番  金井 康夫君
欠席議員(2人)
       8番  井上 正文君     26番  井田 孝一君
       ―――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
  市  長      星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
  白沢町振興局長   根岸 恒雄君   利根町振興局長    郷原 重雄君
  総務部長      大嶋 政美君   民生部長       田村 澄夫君
  経済部長      小池 一夫君   建設部長       須藤 一夫君
  街なか対策部長   松井完一郎君   白沢町振興局次長   入澤 完司君
  利根町振興局次長  山口 芳久君   総務課長       栃原 豊彦君
  会計管理者兼会計局長村沢 博行君   教 育 長       津久井 勲君
  教育部長      町田 哲男君   庶務課長       金子  朗君
  監査委員事務局長  水田  修君
       ―――――――――――――――――――――――――――――
議会事務局出席者
  事務局長      小林有一郎    次長兼庶務係長    繻エ 正美
  議事係長      加藤 英臣    副 主 幹       地野 裕一
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    午前10時開議
◇議長(布施辰二郎君) これより本日の会議を開きます。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第1 諸般の報告
◇議長(布施辰二郎君) 日程に入るに先立ち、事務局長をして諸般の報告をいたさせます。
事務局長。
◇事務局長(小林有一郎君) 命によりご報告申し上げます。
 沼田市監査委員 高橋政次、星川嘉一郎の両氏から、定期監査等結果報告書が地方自治法の
規定に基づき議長あてに寄せられております。
 本日、その写しをお手元に配付しておきましたので、ごらんいただきたいと思います。
 以上であります。
◇議長(布施辰二郎君) 以上で諸般の報告を終わります。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第2 井上正文議員辞職の件
◇議長(布施辰二郎君) 日程第1、井上正文議員辞職の件を議題といたします。
 事務局長をして辞職願を朗読いたさせます。事務局長。
◇事務局長(小林有一郎君) 命により朗読いたします。

辞  職  願

 沼田市議会議長 布 施 辰二郎 殿

 今般、一身上の都合により、沼田市議会議員を辞職したいので、許可されるよう願い出ます。

 平成21年12月6日

                        沼田市議会議員 井 上 正 文

 以上であります。
◇議長(布施辰二郎君) 朗読が終わりました。
 お諮りいたします。
 井上正文議員の議員辞職を許可することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、井上正文議員の議員辞職を許可す
ることに決しました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第3 請願第2号 全額国庫負担の「最低保障年金制度」創設を政府に求める請願
◇議長(布施辰二郎君) 日程第2、請願第2号 全額国庫負担の「最低保障年金制度」創設
を政府に求める請願を議題といたします。
 本請願に関し、民生福祉常任委員長の報告を求めます。委員長 片野彦一議員。
〔民生福祉常任委員長 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 民生福祉常任委員会に付託されました請願第2号 全額国庫負担の
「最低保障年金制度」創設を政府に求める請願について、審査の結果をご報告いたします。
 本請願は、政権交代により社会情勢も変化する中、年金生活の高齢者のみならず現役労働者
にも格差が拡大しており、このような状況を改善するため、政党、経済団体や労働団体なども
主張する全額国庫負担の「最低保障年金制度」創設について、国への意見書提出を求めるもの
であります。
 審査の結果、本委員会では、不採択とすることに決定いたしました。
 これより、その理由と審査の経過を申し上げます。
 審査の過程では、年金制度そのものの見直しが必要ではないか、新政権による施策やその推
移を見守るべき、といった意見も示される中、既存事業の見直しや軍事費削減、大企業・大金
持ちの応分負担にその財源を求めるといった問題点を指摘する意見が多数を占め、不採択すべ
きものと決定した次第であります。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は本請願に対し、賛成、反対の順に願います。20番。
〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 私は、ただいま上程されている請願第2号 全額国庫負担の「最低
保障年金制度」創設を政府に求める請願について、委員長報告に反対し、請願に賛成の立場か
ら討論を行います。
 自分の息子たちに毎月1,500万円もの小遣いを与え続けていた人がいた反面、介護や医
療、生活に不安を抱えている高齢者はふえ続けています。
 現在の高齢者は、戦後の日本の復興、二度と戦争はしない平和国家をつくり上げてきた方ば
かりであり、尊敬され、大切にされるのが当たり前であるにもかかわらず、年金の減額、老年
者控除の廃止、介護保険、後期高齢者医療制度など、痛みと負担、不安だけを押しつけられ、
まるで社会の厄介者のような扱いをされています。
 請願の趣旨は、高齢者が安心して暮らせるよう、その生活を支える年金を充実させ、無年金
者を出さないためにも最低保障年金制度の創設を求める意見書を政府に提出してほしいという
ものです。
 既にこうした最低保障年金制度については、それぞれの政党も実施について検討を進めてお
り、さきの総選挙で民主党は「1人7万円」の最低保障年金をマニフェストに掲げました。さ
らに、前政権のときに基礎年金部分の2分の1を国庫負担とすることになっていますが、これ
は1人当たり3万5,000円になります。
 また、全国市長会も最低保障年金の創設を政府に求めるなど、最低保障年金制度の創設を求
める声は政党にとどまらず広がっています。
 高齢者の暮らしを支え、だれもが安心して老後を過ごせるようにするためにも最低保障年金
制度の創設を政府に求めることは当然のことです。
 以上の見解を表明し、委員長報告に反対し、請願に賛成の討論といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより請願第2号 全額国庫負担の「最低保障年金制度」創設を政府に求める請願を採決
いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、不採択であります。
 請願第2号 全額国庫負担の「最低保障年金制度」創設を政府に求める請願を採択すること
に賛成の諸君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(布施辰二郎君) 起立少数であります。よって、本請願は、不採択することに決しま
した。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第4 請願第3号 後期高齢者医療制度の即時廃止を政府に求める請願
◇議長(布施辰二郎君) 日程第3、請願第3号 後期高齢者医療制度の即時廃止を政府に求
める請願を議題といたします。
 本請願に関し、民生福祉常任委員長の報告を求めます。委員長 片野彦一議員。
〔民生福祉常任委員長 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 民生福祉常任委員会に付託されました請願第3号 後期高齢者医療
制度の即時廃止を政府に求める請願について、審査の結果をご報告いたします。
 本請願は、制度のねらいが高齢者の医療の抑制にあり、その負担を現役世代に転嫁し、世代
間の対立を生み出しており、今後も保険料高騰が予想されることから、新制度発足まで待つこ
となく速やかに廃止することについて国への意見書提出を求めるものであります。
 審査の結果、本委員会では不採択とすることに決定いたしました。
 これより、その理由と審査の経過を申し上げます。
 審査の過程では、この制度が新政権成立の要因でもあり、もとの老人医療保険制度に戻すべ
きである、群馬県の現行制度では医療費・保険料ともに全国的にも高いものではない、といっ
た意見も示される中、一たん、もとの制度に戻すだけでも相当な時間と費用を要するのは明ら
かで、現行制度廃止の場合の医療費の負担先も不明であり、よりよい新制度の設計に向けての
作業を見守るべきとする意見が多数を占め、不採択とすべきものと決定した次第であります。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は本請願に対し、賛成、反対の順に願います。20番。
〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 私は、ただいま上程されている請願第3号 後期高齢者医療制度の
即時廃止を政府に求める請願について、委員長報告に反対し、請願に賛成の立場から討論を行
います。
 後期高齢者医療制度は、75歳という年齢で区切り、ほかの医療保険制度とは別にするとい
う、世界じゅうどこの国を探してみても見当たらない制度です。
 高齢者と医療費がふえると医療給付が減らされる中、保険料が大幅に引き上げられることに
なっており、これでは必要な医療が受けられなくなるばかりか、高齢者に多大な負担を押しつ
けることになるなど、まさに75歳以上の高齢者を差別する制度であり、直ちに廃止を求める
ことは当然のことです。
 来年4月には、初めての保険料の改定が行われることとなっており、厚生労働省の試算では
13.8%、平均8,556円の値上げになると発表しました。総選挙前には、民主党も含め
た当時の野党4党が提出した、後期高齢者医療制度廃止法案が参議院で可決されましたが、そ
こで言っていたことをやればいいだけのことであり、全く新しいことを考える必要はありませ
ん。
 ところが、民主党は政権についた途端、新しい制度ができるまで廃止を先送りするという態
度に豹変し、挙げ句には「時間がかかる」、「混乱する」と言い出す始末で、これでは旧政権
と全く同じ態度です。政権につけば国民への約束も平気で破るこうした態度は、国民に新たな
政治不信と混乱を招くだけです。
 既に655の議会が後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める意見書を政府に提出していま
す。廃止をおくらせることは、ますます廃止が困難になるだけで、後期高齢者医療制度は直ち
に廃止するよう政府に求めることこそ必要です。
 以上の見解を表明し、委員長報告に反対し、請願に賛成の討論といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより請願第3号 後期高齢者医療制度の即時廃止を政府に求める請願を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、不採択であります。
 請願第3号 後期高齢者医療制度の即時廃止を政府に求める請願を採択することに賛成の諸
君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(布施辰二郎君) 起立少数であります。よって、本請願は、不採択することに決しま
した。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第5 請願第4号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書の提出についての請願
◇議長(布施辰二郎君) 日程第4、請願第4号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書の
提出についての請願を議題といたします。
 本請願に関し、総務文教常任委員長の報告を求めます。委員長 星野 稔議員。15番。
〔総務文教常任委員長 星野 稔君登壇〕
◇15番(星野 稔君) 総務文教常任委員会に付託されました、請願第4号 核兵器の廃絶
と恒久平和を求める意見書の提出についての請願について、審査の結果をご報告いたします。
 本請願の趣旨は、核兵器廃絶と恒久平和を求める被爆国日本の立場で、被爆65周年を迎え
る2010年に開かれる、核拡散防止条約再検討会議に向けて、実効ある核兵器廃絶の合意が
なされるよう、核軍縮、核不拡散外交に強力に取り組むことを国に求める意見書の提出を求め
るものであります。
 本委員会は、12月8日、審査を行い、賛成多数により採択すべきものと決定いたしました。
 沼田市議会は、昭和36年11月8日に「核爆発実験即時中止に関する決議」を可決してい
ます。また、核兵器の廃絶や核実験の中止を求める意見書についても、これまでに何度か国に
提出している経過があります。
 本年4月のプラハでの核兵器廃絶に向けた米国オバマ大統領の演説以降、世界各国で核兵器
廃絶に向けた気運が高まっており、日本においても本年6月に衆参両院において「核兵器廃絶
に向けた取り組みの強化を求める決議」が全会一致で可決されました。
 これらのことから本請願の願意を理解する意見が多数を占め、採択すべきものと決定した次
第であります。
 以上申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより請願第4号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書の提出についての請願を採決
いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本請願は、採択することに決しま
した。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午前10時17分休憩
       ―――――――――――――――――――――――――――――
午前10時18分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
○日程追加
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
 ただいま、星野 稔議員外5名から、核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書案についてが
提出されました。
 この際、これを日程に追加し、日程第5を日程第6とし、以下順次繰り下げ、直ちに議題と
いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第104号 核兵器の廃絶と
恒久平和を求める意見書案についてを日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第6 議案第104号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書案について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第5、議案第104号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見
書案についてを議題といたします。
 議案の朗読を省略し、直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。星野 稔議員。15番。
〔15番 星野 稔君登壇〕
◇15番(星野 稔君) 意見書案の朗読をもって、提案理由の説明にかえさせていただきま
す。

核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書(案)

 「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ヒバクシャ」
 この訴えは、核兵器廃絶と恒久平和を願う私たち被爆国民の心からの叫びです。
 しかし、核兵器は未だに世界に約2万1千発も存在し、核兵器の脅威から今なお人類は解放
されていません。
 2000年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議では、全面的な核兵器廃絶を約束したは
ずであったが、2005年の同会議では実質合意ができず、核軍縮はもとより核不拡散体制そ
のものが危機的状況に直面しています。
 米国、ロシア、英国、フランス、中国の核保有五カ国に加え、NPT未加盟のインド、パキ
スタンは核兵器を保有し、さらに事実上の保有国であるイスラエル、核兵器開発に繋がるウラ
ン濃縮を拡大するイラン、核実験を行った北朝鮮の動向などは、核不拡散体制を大きく揺るが
しています。
 一方で、本年4月のプラハでの米国オバマ大統領演説は、「唯一の核兵器使用国として行動
を起こす責任がある。」と述べ、世界中に勇気と感動を与えました。
 日本でも、本年6月に衆参両院において「核兵器廃絶に向けた取り組みの強化を求める決議」
が全会一致で可決されました。
 そこで、恒久平和を求める日本の立場で、被爆65周年を迎える2010年に開かれるNP
T再検討会議に向けて、実効ある核兵器廃絶の合意がなされるよう、下記事項について強力に
取り組まれるよう強く求めます。

記

1 国是である非核三原則を堅持するとともに、平和市長会議が提唱する2020年までに核
兵器の廃絶を目指す「2020ビジョン」を支持し、その実現に向けて取り組むこと。
2 核拡散防止条約(NPT)の遵守及び加盟促進に全力で取り組むこと。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成21年12月  日

   衆議院議長
   参議院議長
   内閣総理大臣  様
   外務大臣

                      沼田市議会議長 布 施 辰二郎

 以上であります。
◇議長(布施辰二郎君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第104号 核兵器の廃絶と恒久平和を求める意見書案についてを採決いたし
ます。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第7 請願第5号 社会的セーフティネットの拡充を求める意見書採択についての請
             願
◇議長(布施辰二郎君) 日程第6、請願第5号 社会的セーフティネットの拡充を求める意
見書採択についての請願を議題といたします。
 本請願に関し、民生福祉常任委員長の報告を求めます。委員長 片野彦一議員。11番。
〔民生福祉常任委員長 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 民生福祉常任委員会に付託されました請願第5号 社会的セーフテ
ィネットの拡充を求める意見書採択についての請願について、審査の結果をご報告いたします。
 本請願は、1点目は、「雇用と住居を失った者に対する総合支援策」をワンストップ・サー
ビスとして迅速かつ円滑に実施するために必要な事務の改善と、恒久的な制度化を行うこと、
2点目は、生活保護制度の円滑な実施に向け、国の責任において運用の改善、実施体制の確保
及び確実な財源保障を行うことについて国への意見書提出を求めるものであります。
 審査の結果、本委員会では採択とすることに決定いたしました。
 これより、その理由と審査の経過を申し上げます。
 審査の過程では、既に閣議決定されている事業ではないか、恒久的制度化の可能性はいかが
かといった疑問点、求職の意思を持つ人と最後に生活保護という手段を選択せざるを得ない人
とが同一の会場に集うことへの違和感、あるいは事業が運用された場合の事務執行体制の整備
を要望する意見などが示される中、相談業務だけでも1カ所でできることは意義を認める、セ
ーフティネット充実に関する意見書採択の地方議会も多く、貧困にあえぐ離職者が急増する中
でまさに時宜を得た請願であるとする意見が多数を占め、採択すべきものと決定した次第であ
ります。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより請願第5号 社会的セーフティネットの拡充を求める意見書採択についての請願を
採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本請願は、採択することに決しま
した。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午前10時27分休憩
       ―――――――――――――――――――――――――――――
午前10時29分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
○日程追加
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
 ただいま、片野彦一議員外6名から、社会的セーフティネットの拡充に関する意見書案につ
いてが提出されました。
 この際、これを日程に追加し、日程第7を日程第8とし、以下順次繰り下げ、直ちに議題と
いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第105号 社会的セーフテ
ィネットの拡充に関する意見書案についてを日程に追加し、直ちに議題とすることに決しまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第8 議案第105号 社会的セーフティネットの拡充に関する意見書案について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第7、議案第105号 社会的セーフティネットの拡充に関す
る意見書案についてを議題といたします。
 議案の朗読を省略し、直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。片野彦一議員。11番。
〔11番 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 意見書案の朗読をもって、提案理由の説明にかえさせていただきま
す。

社会的セーフティネットの拡充に関する意見書(案)

 急速に悪化する雇用失業情勢に対応し、住居を失った離職者を支援する「新たなセーフティ
ネット」の構築に向けた予算措置が、政府の「経済危機対策」により行われました。この「雇
用と住居を失った者に対する総合支援策」は、本年10月から実施されていますが、「訓練・
生活支援給付」「住宅手当」「就職安定資金融資」「生活福祉資金」がそれぞれ別の申請窓口
となっているなど、「セーフティネット」としての機能が十分に発揮されないことが懸念され
ます。
 また、雇用情勢に改善の兆しが見られない中、生活保護受給者数は急増しています。本市に
おいても、昨年度の申請件数は47件に達し、今後も増加し続けるものと考えられます。約6
人に1人が貧困であると政府が公表し、とりわけ「子どもの貧困」の解決が求められている中、
生活保護制度は「最後のセーフティネット」であり、国が責任を持って実施体制を確保すべき
であると考えます。
 よって、本市議会は、国民が日本国憲法に明記された「健康で文化的な最低限度の生活」を
営むことができるよう、総合的なセーフティネット体系の整備に向け、政府に対し以下の事項
について強く求めます。
 @「雇用と住居を失った者に対する総合支援策」をワンストップ・サービスとして迅速かつ
円滑に実施するために必要な事務の改善と、恒久的な制度化を行うこと。
 A生活保護制度の円滑な実施に向け、国の責任において運用の改善、実施体制の確保及び確
実な財源保障を行うこと。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成21年12月  日

   衆議院議長
   参議院議長
   総務大臣    様
   財務大臣
   厚生労働大臣 

                      沼田市議会議長 布 施 辰二郎

 以上です。
◇議長(布施辰二郎君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第105号 社会的セーフティネットの拡充に関する意見書案についてを採決
いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第9 請願第6号 改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書提出に関する請願
◇議長(布施辰二郎君) 日程第8、請願第6号 改正貸金業法の早期完全施行等を求める意
見書提出に関する請願を議題といたします。
 本請願に関し、民生福祉常任委員長の報告を求めます。委員長 片野彦一議員。11番。
〔民生福祉常任委員長 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 民生福祉常任委員会に付託されました請願第6号 改正貸金業法の
早期完全施行等を求める意見書提出に関する請願について審査の結果をご報告いたします。
 本請願は、1.改正貸金業法を早期に完全施行すること。2.自治体での多重債務相談体制
の整備のため相談員の人件費を含む予算を十分確保するなど相談窓口の充実を支援すること。
3.個人及び中小事業者向けのセーフティネット貸付をさらに充実させること。4.ヤミ金融
を徹底的に摘発することの4点について国への意見書提出を求めるものであります。
 審査の結果、本委員会では趣旨採択とすることに決定いたしました。
 これより、その理由と審査の経過を申し上げます。
 審査では、本市においても身近な多重債務者の存在や相談件数の急増という事実などからも、
喫緊の課題であるとして、全会一致で趣旨採択すべきものと決定した次第であります。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより請願第6号 改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書提出に関する請願を採
決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、趣旨採択であります。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本請願は、趣旨採択することに決
しました。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午前10時37分休憩
       ―――――――――――――――――――――――――――――
午前10時38分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
○日程追加
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
 ただいま、片野彦一議員外8名から、改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書案につ
いてが提出されました。
 この際、これを日程に追加し、日程第9を日程第10とし、以下順次繰り下げ、直ちに議題
といたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第106号 改正貸金業法の
早期完全施行等を求める意見書案についてを日程に追加し、直ちに議題とすることに決しまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第10 議案第106号 改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書案について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第9、議案第106号 改正貸金業法の早期完全施行等を求め
る意見書案についてを議題といたします。
 議案の朗読を省略し、直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。片野彦一議員。11番。
〔11番 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 意見書案の朗読をもって、提案理由の説明にかえさせていただきま
す。
改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書(案)

 経済・生活苦での自殺者が年間7,000人に達し、自己破産者も18万人を超え、多重債
務者が200万人を超えるなどの深刻な多重債務問題を解決するため、2006年12月に改
正貸金業法が成立し、出資法の上限金利の引き下げ、収入の3分の1を超える過剰貸付契約の
禁止(総量規制)などを含む同法が完全施行される予定です。
 改正貸金業法成立後、政府は多重債務者対策本部を設置し、同本部は、@多重債務相談窓口
の拡充、Aセーフティネット貸付の充実、Bヤミ金融の撲滅、C金融経済教育、を柱とする多
重債務問題改善プログラムを策定しました。そして、官民が連携して多重債務対策に取り組ん
できた結果、多重債務者が大幅に減少し、2008年の自己破産者数も13万人を下回るなど、
着実にその成果を上げつつあります。
 他方、一部には、消費者金融の成約率が低下しており、借りたい人が借りられなくなってい
る、特に昨今の経済危機や一部商工ローン業者の倒産などにより、資金調達が制限された中小
企業者の倒産が増加しているなどを殊更に強調して、改正貸金業法の完全施行の延期や貸金業
者に対する規制の緩和を求める論調があります。
 しかしながら、1990年代における山一証券、北海道拓殖銀行の破綻などに象徴されるい
わゆるバブル崩壊後の経済危機の際は、貸金業者に対する不十分な規制の下に商工ローンや消
費者金融が大幅に貸付を伸ばし、その結果、1998年には自殺者が3万人を超え、自己破産
者も10万人を突破するなど多重債務問題が深刻化しました。
 改正貸金業法の完全施行の先延ばし、金利規制などの貸金業者に対する規制の緩和は、再び
自殺者や自己破産者、多重債務者の急増を招きかねず許されるべきではありません。今、多重
債務者のために必要とされる施策は、相談体制の拡充、セーフティネット貸付の充実及びヤミ
金融の撲滅などです。
 そこで、今般設置される消費者庁の所管ないし共管となる地方消費者行政の充実及び多重債
務問題が喫緊の課題であることも踏まえ、国に対し、以下の施策を求めます。
1 改正貸金業法を早期に完全施行すること。
2 自治体での多重債務相談体制の整備のため相談員の人件費を含む予算を十分確保するなど
相談窓口の充実を支援すること。
3 個人及び中小事業者向けのセーフティネット貸付をさらに充実させること。
4 ヤミ金融を徹底的に摘発すること。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成21年12月  日

   衆議院議長
   参議院議長
   内閣総理大臣
   総務大臣
   国家公安委員会委員長   様
   多重債務者対策本部長
   金融担当大臣
   消費者政策担当大臣
   厚生労働大臣

                       沼田市議会議長 布 施 辰二郎

 以上です。
◇議長(布施辰二郎君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第106号 改正貸金業法の早期完全施行等を求める意見書案についてを採決
いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第11 請願第7号 米価の回復と価格の安定、ミニマム・アクセス米の輸入中止を
              求める請願
◇議長(布施辰二郎君) 日程第10、請願第7号 米価の回復と価格の安定、ミニマム・ア
クセス米の輸入中止を求める請願を議題といたします。
 本請願に関し、経済建設常任委員長の報告を求めます。委員長 久保健二議員。14番。
〔経済建設常任委員長 久保健二君登壇〕
◇14番(久保健二君) 経済建設常任委員会に付託されました、請願第7号 米価の回復と
価格の安定、ミニマム・アクセス米の輸入中止を求める請願について、審査の結果をご報告申
し上げます。
 本請願は、1として、「生産費を償う米価に回復させ、安定を図る施策を実施すること」、
二つ目として「備蓄水準100万トンに不足する14万トンの買い入れを即時実施すること。
及び、世界的な食糧需給のひっ迫を踏まえ、備蓄水準を大幅に引き上げること」、また、三つ
目として「必要のないミニマム・アクセス米の輸入を中止すること」を求める意見書を提出い
ただきたいというものであります。
 本委員会は、12月10日、全委員出席のもと、慎重な審査を行った結果、不採択とすべき
ものと決定いたしました。
 これより審査の経過を申し上げます。
 委員会では、「本請願を採択し、意見書を送付すべき」という意見も示されましたが、多く
の委員からは「米だけが問題ではなく、他の農作物へ影響することが懸念される。不採択とす
べき」、「内容について、理解できる部分もあるが、既に新政権で国の方針も示されている項
目もある」、「外交問題、国際協定に関わる問題である」などの意見が示されました。
 よって、本委員会としては、不採択とすべきものと決定した次第であります。
 以上申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は本請願に対し、賛成、反対の順に願います。19番。
〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 私は、ただいま上程されております請願第7号 米価の回復と価
格の安定、ミニマム・アクセス米の輸入中止を求める請願について、請願に賛成し、委員長報
告に反対の立場から討論を行います。
 請願者の願意は、生産費を償う米価に回復させ、安定を図る施策を実施すること。備蓄水準
100万トンに不足する14万トンの買い入れを即時実施すること。また、世界的な食糧需給
の逼迫を踏まえ、備蓄水準を大幅に引き上げること。必要のないミニマム・アクセス米の輸入
を中止することであります。
 日本の食糧自給率は、この50年間で80%から40%までに半減し、先進諸国では類を見
ない水準に低落しています。この間の自民党政治は、国民の食糧を生産する我が国の農業を財
界大企業の言いなりになって、工業、輸出優先の犠牲にしてきました。
 国民の主食で100%自給可能な米まで農家には減反を押しつける一方で、大量輸入すると
いうことまで行われています。
 米の価格は、1994年の60キロ当たり2万2,000円から2007年には1万3,0
00円に、今ではペットボトルの水より安いと言われています。
 食糧自給率を緊急に50%まで回復させ、国民の食糧を確保し、再生可能な農業を構築して
いくためには、国民の主食である米は価格補償、所得補償も組み合わせて1俵平均1万8,0
00円を保証することが必要です。
 世界的にも食糧が不足する事態が進展する中、食糧安保の立場からも備蓄米をふやし、必要
のない、また、汚染米問題などを起こしているミニマム・アクセス米の義務的輸入は直ちに中
止すべきものと考えます。
 以上の理由により、委員長報告に反対し、本請願は採択するものと主張いたします。
 以上です。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより請願第7号 米価の回復と価格の安定、ミニマム・アクセス米の輸入中止を求める
請願を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、不採択であります。
 請願第7号 米価の回復と価格の安定、ミニマム・アクセス米の輸入中止を求める請願を採
択することに賛成の諸君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(布施辰二郎君) 起立少数であります。よって、本請願は、不採択することに決しま
した。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第12 請願第8号 EPA・FTA推進路線の見直しを求め、日米FTAの推進に
              反対する請願
◇議長(布施辰二郎君) 日程第11、請願第8号 EPA・FTA推進路線の見直しを求め、
日米FTAの推進に反対する請願を議題といたします。
 本請願に関し、経済建設常任委員長の報告を求めます。委員長 久保健二議員。14番。
〔経済建設常任委員長 久保健二君登壇〕
◇14番(久保健二君) 経済建設常任委員会に付託されました、請願第8号 EPA・FT
A推進路線の見直しを求め、日米FTAの推進に反対する請願について、審査の結果をご報告
申し上げます。
 本請願は、日豪・日米のEPA・FTAは、日本農業に壊滅的な影響をもたらすことは明ら
かであり容認できない。40%程度にすぎない食糧自給率を向上させる方向をとるべきである
という趣旨で、これまでのEPA・FTA推進路線を見直すとともに、アメリカとのFTA交
渉は行わないことを求める意見書を提出いただきたいというものであります。
 本委員会は、12月10日、全委員出席のもと、慎重な審査を行った結果、全会一致で採択
すべきものと決定いたしました。
 これより審査の経過を申し上げます。
 各委員から「日豪、日米のEPA・FTA路線を推進することによって、関税撤廃等が行わ
れることになれば、本地域はもとより日本の農業に与える影響は甚大であるので、採択し、意
見書を提出すべき」といった意見が示され、採択すべきものと決定した次第であります。
 以上申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより請願第8号 EPA・FTA推進路線の見直しを求め、日米FTAの推進に反対す
る請願を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本請願は、採択することに決しま
した。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午前10時55分休憩
       ―――――――――――――――――――――――――――――
午前11時04分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
○日程追加
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
 ただいま、久保健二議員外8名から、EPA・FTA推進路線の見直しを求め、日米FTA
の推進に反対する意見書案についてが提出されました。
 この際、これを日程に追加し、日程第12を日程第13とし、以下順次繰り下げ、直ちに議
題といたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第107号 EPA・FTA
推進路線の見直しを求め、日米FTAの推進に反対する意見書案についてを日程に追加し、直
ちに議題とすることに決しました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第13 議案第107号 EPA・FTA推進路線の見直しを求め、日米FTAの推
                進に反対する意見書案について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第12、議案第107号 EPA・FTA推進路線の見直しを
求め、日米FTAの推進に反対する意見書案についてを議題といたします。
 議案の朗読を省略し、直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。久保健二議員。14番。
〔14番 久保健二君登壇〕
◇14番(久保健二君) 意見書案の朗読をもって、提案理由の説明にかえさせていただきま
す。

EPA・FTA推進路線の見直しを求め、日米FTAの推進に反対する意見書(案)

 FAO(国連食糧農業機構)は先般、飢餓人口が10億人を突破したことを公表し、「金融
危機が途上国を含む多くの国の農業に悪影響を及ぼし、食糧危機は、今後ますます深まる恐れ
がある」とする警告をしています。農水省も、「世界の食料は、穀物等の在庫水準が低く需要
がひっ迫した状態が継続する。食料価格は2006年以前に比べて高い水準で、かつ、上昇傾
向で推移する」と分析しています。
 現に、昨年の大暴騰以降、一時、下落傾向にあった穀物の国際相場が再高騰の流れにあり、
世界の食糧需給は依然としてひっ迫した状況にあります。
 こうしたなかで明らかなのは、これまでの輸入自由化万能論の立場では、深刻な世界の食糧
問題は解決できず、それぞれの国が主要食糧の増産をはかり、食糧自給率を向上させる以外に
打開できないということです。
 こういう事態は、農産物貿易の全面自由化と生産刺激的な農業補助金の削減・廃止を世界の
農業に押し付けたWTO農業協定路線の見直しを強く求めています。
 また、WTO路線を前提にした2国間・地域間の協定であるEPA・FTA路線も同時に見
直さなければなりません。
 前政権は、2010年に向けたEPA工程表を打ち出し、既にメキシコ、タイ、フィリピン
などとの協定を発効させ、オーストラリア等との交渉を行ってきました。また、新政権も、日
米FTA交渉の促進を打ち出しています。
 日豪、日米のEPA・FTAは、日本農業に壊滅的打撃をもたらすことは明らかであり、到
底、容認できません。特に日米FTAについて、政府は「主要農産物を除外する」といいます
が、相手国のねらいは農産物の関税を撤廃することであり、一たん、交渉が始まったら取り返
しのつかない事態を招くことが懸念されます。
 今、求められることは、食糧をさらに外国に依存する政策と決別し、世界の深刻な食糧需給
に正面から向き合い、40%程度にすぎない食糧自給率を向上させる方向に大きく踏み出すこ
とです。
 以上の主旨から下記の事項について要望します。

記

1 これまでのEPA・FTA推進路線を見直すとともに、アメリカとのFTA交渉は行わな
いこと。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成21年12月  日

   内閣総理大臣
   農林水産大臣  様
   外務大臣
                        沼田市議会議長 布 施 辰二郎

 以上であります。

◇議長(布施辰二郎君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第107号 EPA・FTA推進路線の見直しを求め、日米FTAの推進に反
対する意見書案についてを採決いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第14 請願第11号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予
               算の大幅増額を求める意見書提出を求める請願
◇議長(布施辰二郎君) 日程第13、請願第11号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・学
童保育・子育て支援予算の大幅増額を求める意見書提出を求める請願を議題といたします。
 本請願に関し、民生福祉常任委員長の報告を求めます。委員長 片野彦一議員。11番。
〔民生福祉常任委員長 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 民生福祉常任委員会に付託されました請願第11号 現行保育制度
の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大幅増額を求める意見書提出を求める請願
について、審査の結果をご報告いたします。
 本請願は、1.児童福祉法第24条に基づく現行保育制度を堅持・拡充し、直接契約・直接
補助方式を導入しないこと。2.子どもの福祉の後退を招く保育所最低基準の見直しは行わず、
抜本的に改善すること。3.待機児解消のための特別な予算措置を行うこと。4.保育所、幼
稚園、学童保育、子育て支援施策関連予算を大幅に増額すること。5.子育てにかかわる保護
者負担を軽減し、雇用の安定や労働時間の短縮など、仕事と子育ての両立が図られるよう社会
的環境整備を進めること。6.保育制度改革に当たっては、保育所利用者や保育事業者等関係
者が納得できるような仕組みや基準を確保すること。7.民間保育所運営費の一般財源化は行
わないことの7点について国への意見書提出を求めるものであります。
 審査の結果、本委員会では採択とすることに決定いたしました。
 これより、その理由と審査の経過を申し上げます。
 審査では、直接契約・直接補助方式の導入に伴う保育所利用者、保育事業者それぞれのデメ
リット、保育所運営面における地域間のバランスの問題点や保育所設置基準の緩和による児童
への悪影響などを考慮すると、願意は妥当なものであるとして、全会一致で採択すべきものと
決定した次第であります。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより請願第11号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大
幅増額を求める意見書提出を求める請願を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、採択であります。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本請願は、採択することに決しま
した。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午前11時15分休憩
       ―――――――――――――――――――――――――――――
午前11時16分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ―――――――――――――――――――――――――――――
○日程追加
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
 ただいま、片野彦一議員外8名から、現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て
支援予算の大幅増額を求める意見書案についてが提出されました。
 この際、これを日程に追加し、日程第14を日程第15とし、以下順次繰り下げ、直ちに議
題といたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第108号 現行保育制度の
堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大幅増額を求める意見書案についてを日程に
追加し、直ちに議題とすることに決しました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第15 議案第108号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援
                予算の大幅増額を求める意見書案について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第14、議案第108号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・
学童保育・子育て支援予算の大幅増額を求める意見書案についてを議題といたします。
 議案の朗読を省略し、直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。片野彦一議員。11番。
〔11番 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 意見書案の朗読をもって、提案理由の説明にかえさせていただきま
す。
現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大幅増額を
求める意見書(案)                         

 急激な少子化の進行のもとで、次世代育成支援に対する国と自治体の責任はこれまでにもま
して大きくなっており、中でも保育・学童保育・子育て支援施策の整備・施策の拡充に対する
国民の期待が高まっています。2006年以来、第165回臨時国会、第166回通常国会、
第169回通常国会、第170回臨時国会において「現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童
保育・子育て支援予算の大幅増額を求める請願書」が衆参両院で引き続いて採択されているこ
とはこうした国民の声の反映にほかなりません。
 ところが、この間、経済財政諮問会議、地方分権改革推進委員会や規制改革会議、社会保障
審議会少子化対策特別部会などで行われている保育制度改革論議は、直接契約・直接補助方式
の導入や最低基準の廃止・引き下げなど、保育の公的責任を後退させる市場原理に基づく改革
論であり、国会で採択された請願内容とは逆行するものです。厚生労働省が提案した制度改革
案は、保育行政推進のために果たしてきた自治体の役割を不当に評価しており、こうした改革
が進めば、子どもの福祉よりも経済効率が優先され、過度の競争が強まることになります。保
育の地域格差が広がるだけでなく、家庭の経済状況により子どもが受ける保育のレベルにも格
差が生じることになります。
 すべての子どもたちの健やかな育ちを保障するためには、本請願の趣旨及び項目を早急に具
体化し、国・自治体の責任で保育・学童保育、子育て支援施策を大幅に拡充することが必要で
す。
 よって、国においては、保育制度改革の議論を進めるに当たり、子どもの権利を最優先に、
地方の実情を踏まえた上で、国と地方の責任のもとに実施する充実した制度とされるよう、以
下の事項について強く要望します。
1 児童福祉法第24条に基づく現行保育制度を堅持・拡充し、直接契約・直接補助方式を導
入しないこと。
2 子どもの福祉の後退を招く保育所最低基準の見直しは行わず、抜本的に改善すること。
3 待機児解消のための特別な予算措置を行うこと。
4 保育所、幼稚園、学童保育、子育て支援施策関連予算を大幅に増額すること。
5 子育てに関わる保護者負担を軽減し、雇用の安定や労働時間の短縮など、仕事と子育ての
両立が図られるよう社会的環境整備をすすめること。
6 保育制度改革に当たっては、保育所利用者や保育事業者等関係者が納得できるような仕組
や基準を確保すること。
7 民間保育所運営費の一般財源化は行わないこと。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成21年12月  日

   衆議院議長
   参議院議長
   内閣総理大臣   様
   総務大臣
   財務大臣
   厚生労働大臣

                       沼田市議会議長 布 施 辰二郎

 以上です。
◇議長(布施辰二郎君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第108号 現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の
大幅増額を求める意見書案についてを採決いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第16 議案第96号 沼田市市民活動センター設置条例の制定について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第15、議案第96号 沼田市市民活動センター設置条例の制
定についてを議題といたします。
 本件に関し、総務文教常任委員長の報告を求めます。委員長 星野 稔議員。15番。
〔総務文教常任委員長 星野 稔君登壇〕
◇15番(星野 稔君) 総務文教常任委員会に付託されました、議案第96号 沼田市市民
活動センター設置条例の制定について、審査の結果をご報告いたします。
 本委員会は、12月8日、提案理由及び執行部からの説明に基づいて審査を行った結果、全
会一致により、本条例を可決すべきものと決定いたしました。
 本条例は、市民等による営利を目的としない自主的で多様な地域、社会活動を支援すること
により、協働のまちづくりを推進するため、沼田市市民活動センターを設置するに当たり必要
な事項を定めるものであります。
 市民と行政との協働によるまちづくりを推進するためには、市民はもとより地域コミュニテ
ィー、ボランティア団体、NPO法人などの活動を支援し、活発な協働事業を展開していく必
要があります。創造性豊かな明るく元気なまちづくりを目指すためにも活発な協働事業の推進
は欠かすことができません。
 本委員会としては、市民活動センターの設置に必要な条例であるという見解から全会一致に
より可決すべきものと決定した次第であります。
 なお、審査においては、どのような成果を目指して市民活動センターを設置するのかを明確
にしてスタートする必要があるとする意見、日曜・祝日の開館については、柔軟に対応するべ
きであるとする意見、市民活動センター設置後のしかるべき時期に事後評価を行い、工夫・改
善を行いながら事業推進を図る必要があるなどの意見が示されたことを申し添え、委員長報告
といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第96号 沼田市市民活動センター設置条例の制定についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第17 議案第102号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地
                域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議により
                定められた事項を変更する条例の制定について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第16、議案第102号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根
村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議により定められた事
項を変更する条例の制定についてを議題といたします。
 本件に関し、総務文教常任委員長の報告を求めます。委員長 星野 稔議員。15番。
〔総務文教常任委員長 星野 稔君登壇〕
◇15番(星野 稔君) 総務文教常任委員会に付託されました、議案第102号 沼田市、
利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関す
る協議により定められた事項を変更する条例の制定について、審査の結果をご報告いたします。
 本委員会は、12月8日、提案理由に基づいて、議案提出者への質疑などの審査を行った結
果、賛成少数により、本条例を否決すべきものと決定いたしました。
 本条例の趣旨は、特別職である白沢町振興局長及び利根町振興局長を平成22年4月1日か
ら職員に変更しようとするものであります。
 審査においては、行財政改革の観点からは振興局長についての見直しは必要であるが、合併
の日から平成27年3月31日までの間、特別職の振興局長を置くことを合併前の沼田市、白
沢村、利根村の各議会で議決した重みがあるとする意見。振興局長を特別職から職員に変更す
ることは、タイミングとスピードが重要である。さらに現況の沼田市を見たときに、見直しは
不可欠、今決断すべきとする意見。現在の大変厳しい社会情勢などを考慮すると、長い時間を
かけて検討する状況ではないので、平成23年2月12日の振興局長の任期までに、白沢町、
利根町の両地域協議会の意見も聞いて、明確な方向性を示す必要性がある等の意見が示されま
したが、振興局長についての見直しは必要としながらも、議員提案による条例制定は合併協議
の信頼関係に少なからず溝が入る等の悪影響を危惧する意見が多数を占め、否決すべきものと
決定した次第であります。
 以上申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。13番。
◇13番(相田昌夫君) 委員長報告、あるいは委員長に質疑をさせていただきます。
 あくまでも議会の議決を経た結果で、5年が過ぎようとしておるわけであります。これはよ
くわかっております。
 その観点からの否決ということでありますが、少なくとも議員の発議によってこの議案が出、
総務に付託をされた時点で、それでは住民の声、あるいは協議会の声を聞いたのかというとこ
ろをお聞きしたいと思います。
◇15番(星野 稔君) 相田議員のご質疑でありますが、この議員提案が出てから地域協議
会、また市民の意見を聞いたのかといえば、私個人ではありますが、改めて確認はしておりま
せん。
 また、この議案については、総務文教常任委員会に付託をされたということでの審査の結果
を申し上げております。
◇13番(相田昌夫君) 少なからず、決まり事だけの否決でありますれば、発議を出した議
員ももちろん承知の上であります。にもかかわらず、それだけの理由で否決というのは、余り
にも残酷であります。少なくとも本総務委員長は、議会の議員の報酬については、住民の声が
そこであるという気持ちをもって、みずから議員発議をし、議員の報酬を下げる可決までとっ
た人間であります。それだけ住民の声を大事にしている委員長が、この案件につきまして何の
調査もしなかったというところが残念であります。その件について、ご意見をお伺いいたしま
す。
◇15番(星野 稔君) 委員長報告に対しての質疑なのかどうか、私はちょっととらえよう
がないんですが、我々も調査をなぜしなかったかということでありますが、これが出されてか
らはしておりません。ただ、これは私だけの意見じゃないんです。私は意見をとりまとめたわ
けです、皆さんの審査の過程を。とりまとめた委員皆さんの意見がこういう結果であったとい
うことであります。総務文教常任委員会に所属する議員全員は、各地区でそういった声は聞い
ているでしょう。私も今までいろいろな市民の方から、また、白沢、利根地区の皆さんの声も
聞いてきたつもりでいます。相田議員の聞き方が、「これが出てからどうしたんだ」というこ
とですので、私はそう答えたまでであります。
◇13番(相田昌夫君) そうすれば質疑を変えます。
 委員会の中で、住民の調査が必要であるという意見は出なかったか、お聞きをいたします。
◇15番(星野 稔君) 委員会審査の中で、住民の意見調査を行うという意見は出ませんで
した。ただ、各委員の発言の中で、今回反対された委員も、改革に対して反対をしているわけ
ではないということです。私は先ほど申し上げたとおり、手順は行政として踏むべき点は踏ん
だ方がよろしいという結果が集約されたと思っております。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。19番。
◇19番(井之川博幸君) 今、同僚議員の質疑で、住民の声の関係はわかりましたが、住民
の声でありますが、今、流れの中で振興局長がどういうふうに扱われているのかというのは議
論をされたようでありますが、現状で特別職の振興局長が地域自治区の住民にとって必要なの
かどうか、こういう議論は、審査は行われたかどうか。その辺をお伺いをしたいと思います。
◇15番(星野 稔君) 特別職としての振興局長の存在が、地域として必要とされているか
どうかを審査されたかという点でありますが、審査というよりは、委員の発言の中に振興局長
という存在が、合併の際に認めてきたわけですね。その経過から両局長がいることによって、
少なからず地域の安心感としてあったのは事実であるという議論はされました。以上です。
◇19番(井之川博幸君) 現状で安心感があるというような意見が出たということでありま
すが、この合併の関係は、平成26年度までは地域自治区として特別職の振興局長が置かれて、
合併前まで白沢村、利根村として住民の福祉向上のために推進してきたいろいろな施策があり
ますが、旧沼田市地区をしのぐものもたくさんあったと承知しているところでありますが、今、
特別職の振興局長が一定の予算措置権限が与えられております。この振興局長が地域自治区の
住民のためにそれらすばらしい施策を守って、より推進するためにどのように取り組んできた
のかというようなことも非常に大事なことだと思います。そういう点で、現振興局長を参考人
として出席してもらって、慎重に審査をする必要があったのではないかというふうに考えます
が、その点での議論はどのようにされたのか、お伺いをしたいと思います。
◇15番(星野 稔君) 振興局長に出席をいただいて協議を進めていった方がよかったので
はないか、そういう協議がされなかったのかという点でありますが、そういった協議はされま
せんでした。お一人、大東委員が継続を主張されました。その中で、大東委員も今回提案され
ている条例制定案がパーフェクトなのかといえば、パーフェクトではないんじゃないかと。な
らば、時間をかけて協議をするのもいいのではないかというお話がありましたが、振興局長を
お呼びして協議をしようじゃないかという話はありませんでした。以上です。
◇19番(井之川博幸君) なかったということであります。
 今、社会情勢からいえば、国の政治も大きく変わって、内容のよしあしは意見が分かれてお
りますが、事業仕分けなど今までの与党が手をつけなかったところまで今回の与党が取り組ん
でいるというようなことも報道されております。
 本市においても、予決算には賛成している保守系の議員からこのような議案が提案されてい
るということは大変貴重なことであり、本市にとっても議会がチェック機関としての役割を果
たすための重要な前進であると受けとめております。こういう中で、先ほど委員長が言ったよ
うに、継続して慎重な審査が必要という意見が出ておりましたが、なぜ、委員長は継続という
意見をとり上げられなかったのか、最後にお伺いをしたいと思います。
◇15番(星野 稔君) 井之川議員がただいまご指摘の、予決算に賛同・賛成をされた保守
系の議員からこういう議案が提案されたと、それは私も非常に重く受けとめております。
 また、委員長の意見として、考えとして感じていたのは、局長制度を動かそうとするときに、
私は、当事者の両振興局長、そして市長の腹を割っての協議をしていただくということが一番
大事だったんだと思うんです。それを私もこれから期待をしておりますし、また、継続の意見
をなぜ取り入れなかったのかとおっしゃっておりますが、私の判断といたしまして、本条例制
定が来年の4月1日からの条例制定案でありました。それを継続して3月議会で検討できるか
といえば、やはりそれはなかなか難しいという判断をしてまいりました。そのために、本条例
制定案の審査に当たって結論を持って臨んだということは一切ございません。各委員が責任を
持ってご判断をされて、私は踏み込んだ発言を、反対をされた委員でも改革からは避けて通れ
ないと。それには手順を通してくれということが根底にあったと思いますので、それを受けて
の判断でありました。以上でございます。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は本案に対し、賛成、反対の順に願います。13番。
〔13番 相田昌夫君登壇〕
◇13番(相田昌夫君) 自分は、本議案に対して賛成の立場から胸の内をお話をしたいと思
います。
 5年前の合併の地域の説明会のときに、金井助役さんを筆頭に来てくれまして、「地域自治
区制度を設ける。そこには局長も置く。次長も置く。まだ、すべてのことが決まった合併では
ないが、局長、地域協議会で今後のことはよく話し合って、それを中央で受けとめてやってい
くようになる」と。この言葉は、合併に迷っている旧利根村の村民の人たちに何ほどの安心感
を与えたかわかりません。合併をしても、まだ自分たちの生きざまを伝えることができるなら、
希望をつなぐことができるならという解釈のもとに、この合併に大きく心が動いたのは自分だ
けではないと思います。
 そして合併後、局長、次長は確かに同時に置いてくれました。しかしながら、地域協議会は
2年間おくれてできた結果であります。もうそのことからして、自分はなぜだと、合併のとき
の約束じゃないか、何で地域協議会が2年おくれるのか、まことに残念であります。
 しかしながら、できた以上、うまく機能して、3者すべてがよくなるとは思っておりません。
すべてよくなるなら、全国で合併をするわけであります。
 今までの村で抱えていた問題、今後自立しても容易ではない。しかしながら、合併をし、自
治区制度で局長も代表として出てもらって、その中ならば旧利根村だけで考えるよりは、より
よい行政をしてもらえると、そういう願いでこの合併を進め、あるいは成立したわけでありま
す。
 5年間、始まって以来ずっと見ていますと、協議会の出発がおくれたのと同時に、協議会の
委員さんが何を審議し、何を要望し、何を中央に伝えたらいいのかがわからないまま、もう2
期目に入っています。いまだかつて、協議会の委員さんに「協議会は、いい話し合いができて
いますか」と聞けば、「何をしたらいいかわからない」と。しかし、要望は出しているが実り
は少ない。ましてや、その協議会から出た要望の回答がいつになっても返ってこない。これで
は信用性は生まれないんじゃないですか。どこに旧白沢村、利根村が自分たちの気持ちを伝え
ればいいんですか。
 この制度がなければ、自治区制度がなければ、自分にも伝わってくるでしょう。だが、ある
がゆえにここを頼る。ここを信用する。しょうがないじゃないですか。少なくとも5年たとう
としている今、ここがうまく機能していないという自分の判断のもとに、この条例制定に賛成
をするものであります。
 それと、少なくとも3人のトップは、住民に対して銭がないから物事ができないというよう
なことは言ってもらいたくない。新しいことをやることだけじゃない。今までやっていたもの
の見直しをし、そこから生んだ財源で新しいこともやらなくちゃならない責任があるわけです。
なのに、すべて財政上の問題で新規事業はできませんと言っているが、新しいシステムをつく
るのか、新しい施策をやるのか、政策でこの窮状を打開するのか、自分には勉強不足でわかり
ません。そのところ、3人いるならいるようにはっきりさせてもらいたいと思います。しない
なら、職員に任せても住民は納得をすると思います。
 以上、申し上げまして、賛成、賛同者としての意見とさせていただきます。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。6番。
〔6番 金子一弥君登壇〕
◇6番(金子一弥君) 私は、ただいま上程されました、議案第102号 沼田市、利根郡白
沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議に
より定められた事項を変更する条例の制定について、反対の立場から討論を行います。
 平成17年2月13日の新生沼田市の誕生以来、この5年間の本市を取り巻く諸情勢は、大
きな変化に見舞われてきました。この間、本市においては、職員一丸となっての行財政改革へ
の取り組みがされてきたことは評価をするものであります。
 本議案審査において、全委員の意見が一致をしていたことは、「見直しの時期に来ている」
ということでありましたが、「議員提案による条例制定は、一体感の醸成や信頼関係に少なか
らず溝が入ることになる」という指摘もありました。
 しかし、100年に一度と言われる大不況の現在、組織の見直しは避けて通れない道であり、
振興局長の今任期である平成23年2月12日より先送りできない状況にあることを申し上げ、
反対討論といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。16番。
〔16番 大島崇行君登壇〕
◇16番(大島崇行君) 私は、議案第102号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃
置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議により定められた事項を変
更する条例の制定について、賛成の立場から討論を行います。
 本議案は、行財政改革の一環として、特別職の振興局長を一般職員から登用し、各振興局職
員の職務をスピーディーに、かつ、綿密に行うことを目的としています。
 白沢、利根、沼田は合併後5年を迎えようとしていますが、合併当初、市長が約束していた、
地域特性を生かした地域づくり、従来から継続する個性ある施策の実施、その他振興局の推進
に関すること等と提唱してきましたが、白沢、利根町振興局の発展にはほど遠いものになって
いるのは皆さんご承知のとおりでございます。
 合併当初は、振興局長には予算編成権や契約関係など、それぞれの振興局発展のための権限
があると思われましたが、実際は、振興局長は市長から頼まれたもの、要するに委任事務の範
囲でしか事業はできないものであり、実質予算の編成から執行まで市長判断で行い、振興局の
意にあった事業展開はできないものになっています。
 また、合併当初、地域住民の意見を聞き、その声を新市の施策に反映させていくことを目的
として地域協議会が設置されましたが、ここ5年間、地域協議会の開催は年間4回ほどしか開
催しておらず、市長との意見交換も数えるほどしかやっていない状況であり、全国的にも極端
に少ない状況である。隣の新潟県上越市では、2005年に地域自治区制度を取り入れ合併を
行いましたが、今までの地域協議会の回数も年間平均30回以上開催し、積極的に市政に意見
を述べていますが、沼田市では、地域協議会を通じてそれぞれの意見が市政に通じていないの
が現状であります。
 また、行財政改革の観点から、白沢、利根振興局長は、年間およそ1,000万の給料をも
らい、2年任期ごとに約300万円の退職金をもらっているのは、沼田市の財政状況からして
も、市民の皆さんに対して説明のできないものになっているのではないでしょうか。
 今回の条例提案は、協議書で10年間特別職として振興局長を設置することを議決していま
すが、時代の変遷から早急に見直す必要があるものであります。
 また、振興局長は、それぞれの次長が賄うことによって、事務的に問題ないのではありませ
んか。内部組織の今回の変遷は、社会情勢の変化に対応し、新たな行政課題や住民の多様なニ
ーズに即応した施策を総合的かつ機動的に展開できるような見直しを行うものであります。
 既存の組織についても従来のあり方にとらわれることなく、スクラップ・アンド・ビルドを
徹底することが重要となります。
 以上のことから、議員の皆さんには、今すぐにやらなければならないことは何なのかを受け
とめていただいて、この振興局のあり方について議員提案として上程したことを真摯に受けと
めていただきたいと思います。
 以上のことから賛成討論といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。9番。
〔9番 高柳勝巳君登壇〕
◇9番(高柳勝巳君) 私は、本議会に上程されております議案第102号 沼田市、利根郡
白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議
により定められた事項を変更する条例(案)について、委員長報告に反対、原案に賛成の立場
で討論させていただきます。
 平成16年8月に開催された合併の是非を問う臨時議会で私は、振興局制度を含めて合併に
賛成いたしました。それは、自然環境という21世紀には必ず顕在化してくる地方特有の資源
を最大限に生かし、山間部で広域な財政力も乏しい自治体の体質改善を行い、持続可能な自立
した自治体を目指し、利根沼田の子供たちの「未来の礎」を築いていくためであります。
 地域自治区の設置及び振興局長の配置は、旧白沢、利根両村における合併当初の「不安」へ
の対応策としてできた制度と認識しております。
 この間、旧白沢・利根両村の、独自で生かすべき伝統は、関係者の努力によって、新市へと
着実に引き継がれつつあり一体感の醸成も徐々に生まれつつあると感じております。
 しかしながら、こうした状況が確保された主要な原因が、地域自治区の設置及び振興局長の
配置であるとは、残念ながら実感として確認できません。
 それは、地域の住民意思の集約と意思決定までのプロセスが二段構造となっており、簡素で
効率的な組織機構を求める行財政改革の方向になじまない行政体となってしまっているという
点であります。
 現に地域の独自性の発揮や地域課題解決へ的確に対応しきれていないと認識しているのは、
私ばかりでなく昨今の旧白沢・利根の議員一般質問等にも苦渋の意見として散見されておりま
す。
 私は、短期的な費用対効果のみでこの件を論じるつもりも論じてもいけない課題ととらえて
いますが、年間1,000万円を超える報酬額や任期2年ごとの退職金支給に対して、この仕
組みが市民の期待にこたえ切れていないとなれば、沼田市全体の利益確保と財源の振りかえの
視点で、見直していくべきと考えます。
 さらに関連して、平成20年度の事務事業評価結果一覧によれば、地域自治区推進事業のみ
ずからの評価ランクは「A」ではなく「B」であり、「事業内容、進め方の改善を検討するこ
とが適当」とされております。
 「合併協議での決定は重い」とのご意見も聞かれますが、10年を一昔とする単位の時代で
はなくなっていることは今さら論じるまでもありません。
 10周年を待たず、来年には合併5周年記念事業が開催される予定です。これは、まさにこ
のことのあらわれでもあり、5年を契機に将来にわたって市民に簡素で効率的な仕組みづくり
について、合併の原点に立ち返り再考すべきと考えます。
 私は、真に合併してよかったと市民全員が実感できる新生沼田市づくりへの情熱は、今でも
いささかも変わるものではありません。
 これは、沼田市全体が一つの自治体としてさらに発展していくための前向きな「改正」であ
り、みずから決めた内容でも、変更理由が生じれば勇気を持って「見直す」ことは重要で、こ
の対応いかんでは、財政基盤の脆弱な地方自治体は、たちまち時代に淘汰されてしまう懸念を
申し上げ、委員長報告に反対、原案に対する賛成討論といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 他に。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第102号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治
区及び地域自治区の区長の設置に関する協議により定められた事項を変更する条例の制定につ
いてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は否決であります。
 この際、原案について採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(布施辰二郎君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午後0時01分休憩
       ―――――――――――――――――――――――――――――
午後1時00分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第18 議案第 98号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第6号)から
        議案第101号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4
                号)まで
                      以上4件一括上程
◇議長(布施辰二郎君) 日程第17、議案第98号 平成21年度沼田市一般会計補正予算
(第6号)から、日程第20、議案第101号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正
予算(第4号)までの以上4件を一括議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 質疑は1件ごとに願います。
 まず、議案第98号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第6号)について願います。
 なお、議案第98号については、歳出より各款ごとに願います。
 まず、第2款 総務費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第3款 民生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第4款 衛生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第5款 労働費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第6款 農林水産業費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第7款 商工費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第8款 土木費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第9款 消防費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第10款 教育費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第11款 災害復旧費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、歳入について願います。
 まず、第12款 分担金及び負担金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第14款 国庫支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第15款 県支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第16款 財産収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第18款 繰入金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第20款 諸収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第21款 市債について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第2条 地方債の補正について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第99号 平成21年度沼田市介護保険特別会計補正予
算(第4号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第100号 平成21年度沼田市簡易水道事業特別会計
補正予算(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第101号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補
正予算(第4号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議案第98号から議案第101号までの以上4件については、
会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第98号から議案第101号
までの以上4件については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 討論は一括して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第98号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第6号)についてを採決い
たします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第99号 平成21年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)を採決いた
します。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第100号 平成21年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)を採
決いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第101号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)を採決
いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第19 議案第103号 電源立地地域対策交付金制度の交付期間延長等を求める意
                見書案について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第21、議案第103号 電源立地地域対策交付金制度の交付
期間延長等を求める意見書案についてを議題といたします。
 議案の朗読を省略し、直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。大竹政雄議員。18番。
〔18番 大竹政雄君登壇〕
◇18番(大竹政雄君) 意見書案の朗読をもって、提案理由の説明にかえさせていただきま
す。
電源立地地域対策交付金制度の交付期間延長等を求める意見書(案)

 電源立地地域対策交付金の水力発電施設周辺地域交付金相当部分(水力交付金)は、水力発
電ダムに関わる発電用施設周辺地域住民の福祉の向上と電源立地の円滑化に資することを目的
に創設されたもので、関係市町村では、この水力交付金を活用し、防火水槽や防災無線などの
公共施設の整備、診療所や保育園の運営費などへの充当による住民生活の利便性向上を図って
いるところです。
 しかしながら、現在の制度では、交付対象市町村の多くが、まもなく最長交付期間の30年
を迎えることとなりますが、その場合、水力発電施設の円滑な運転継続や新規の電源立地に支
障を生ずることが危惧されます。
 豊富な水資源に恵まれた我が国において、水力発電は、原子力発電や火力発電に比べ、環境
への負荷が少なく、再生可能なエネルギーとして、これまで電力の安定供給に大きく寄与して
きましたが、その背景には水力発電施設の建設に協力してきた関係市町村の貢献があることは
ご承知のとおりです。
 よって、国におかれましては、平成22年度末をもって多くの関係市町村で交付期限を迎え
る水力交付金について、過去30年間にわたる交付実績や、今後とも安定的な水力発電を維持
する必要性があることなどを考慮の上、平成23年度以降は恒久的な制度とすること、及び原
子力発電交付金との格差を踏まえた交付金の最高限度額及び最低保証額の引き上げなど交付条
件の改善や事務手続の簡素化を図られることを要望します。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

  平成21年12月  日

 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 総務大臣
 総務副大臣
 総務大臣政務官    様
 財務大臣
 財務副大臣
 財務大臣政務官
 経済産業大臣
 経済産業副大臣
 経済産業大臣政務官

                      沼田市議会議長 布 施 辰二郎

 以上であります。
◇議長(布施辰二郎君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議案第103号については、会議規則第36条第3項の規定
により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第103号については、委員
会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第103号 電源立地地域対策交付金制度の交付期間延長等を求める意見書案
についてを採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第20 閉会中の継続調査及び審査申出について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第22、閉会中の継続調査及び審査申出についてを議題といた
します。
 総務文教常任委員長、民生福祉常任委員長、経済建設常任委員長及び議会運営委員長から、
会議規則第104条の規定により お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続
調査及び審査の申し出がありました。
 それぞれの委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査及び審査に付することに、ご異
議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、それぞれの委員長からの申し出の
とおり、閉会中の継続調査及び審査に付することに決しました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第21 字句等の整理委任について
◇議長(布施辰二郎君) 日程第23、字句等の整理委任についてを議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期定例会で議決された事件について、その字句等の整理を要するものにつきましては、会
議規則第42条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 以上で今期定例会に付議された事件はすべて議了いたしました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第22 市長閉会あいさつ
◇議長(布施辰二郎君) この機会に、市長より発言の通告がありましたので許可いたします。
市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) お許しをいただきましたので、一言お礼のごあいさつを申し上げま
す。
 今期定例会は、去る12月1日から本日までの11日間にわたって開催され、議員各位には
慎重なご審議を賜り、ご提案申し上げましたすべての案件につきまして、原案のとおり可決い
ただき、まことにありがとうございました。厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 また、一般質問におきましては、11名の議員の方々から、現下の諸問題を中心に示唆に富
んだご質問を賜り、それぞれ答弁を申し上げましたが、検討課題とさせていただきました事項
につきましては、今後、十二分に留意をしてまいりたいと存じます。
 さて、平成21年も残すところわずかとなりましたが、本年は、日本の憲政史上初めてとさ
れる選挙による政権交代によって大きな変革がもたらされ、矢継ぎ早に出される政策の転換に
地方自治体としてはとまどいを隠せないことも事実ではありますが、政権が掲げる「環境」や
「地域主権」などは、いずれも将来に向けた重要な施策であり、現在のところ「事業仕分け」
など衆目を集めておりますが、今後、地方の声をどのように取り上げていくのか、しっかりと
見きわめ、遺憾なきよう対応してまいりたいと考えております。
 低迷する我が国経済は、国民の将来に対する不安が消費を抑制し、急激な円高などにより企
業の設備投資も上昇の気配がなく、雇用環境の悪化は、来春卒業予定の大学生や高校生の就職
内定率に顕著にあらわれております。このようなデフレ・スパイラルに陥った日本経済は、出
口の見えないまま、市民生活にも大きな影響を及ぼしており、これまでにも雇用や中小企業な
ど生活者に対する支援策は行われてきましたが、第2次補正予算、あるいは新年度予算の中で、
消費と雇用の回復に向けたさらなる手だてが待たれているところであります。
 本市におきましても、極めて厳しい財政状況の中ではありますが、平成22年度予算編成に
当たっては、不要不急の事業については徹底した歳出の抑制を行う一方、市民生活に直結する
事業には最大限配慮するとともに、将来に対して必要な投資を惜しむことなく歳入の確保に努
め、創意と工夫により、最少の経費で最大の効果を上げられるよう、全職員とともに一丸とな
って諸課題の解決に取り組み、健全で持続可能な財政構造の実現に向け邁進してまいりたいと
考えております。
 こうした中にあって、来る2月13日には、旧白沢村・利根村の合併から5年の節目を迎え
ることとなります。さまざまな期待と不安を抱えながらも「水と緑の大地 田園空間都市」を
新生・沼田市の将来都市像として掲げ、その実現に向けて、市民生活に直結する諸事業を推進
してまいりましたが、この間の社会・経済環境の変化は、著しいものがあり、市民の皆様方に
ご苦労をおかけする場面も多々ありましたが、去る11月10日には、懸案の椎坂バイパスが
着工となり、新市の一体感の醸成に向けて、大きく一歩を踏み出したところであります。
 また、来年秋には、県立森林公園21世紀の森で全国育樹祭が開催されることとなりますが、
本市にとりましても、森林と田園が織りなすすばらしい環境と、この地ではぐくまれた歴史や
文化、伝統などを内外に大きくアピールする絶好の機会でありますので、県を初めとする関係
機関との連携のもと、育樹祭の成功に向けて万全を期してまいりたいと考えております。
 結びに当たりまして、この1年間、議員各位から温かいご指導、ご鞭撻を賜りましたことに
対しまして、心から感謝を申し上げますとともに、どうぞ激務でございます。お身体にご留意
をいただきながら、健やかで、すがすがしい新春を迎えられ、市勢発展のため、より一層ご活
躍されますことを心からご祈念申し上げ、お礼のごあいさつとさせていただきます。
 まことにありがとうございました。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第23 閉  会
◇議長(布施辰二郎君) 以上をもちまして、平成21年第9回沼田市議会定例会を閉会いた
します。
 議員各位、並びに執行部各位には、長期間にわたりまして大変ご苦労さまでございました。
    午後1時16分閉会
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