議事日程 第3号
平成22年 3月 8日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
第 2 議案第 8号 沼田市行政財産使用料条例の一部を改正する条例について
第 3 議案第 9号 生方記念文庫設置及び管理条例の一部を改正する条例について
第 4 議案第10号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第7号)
第 5 議案第11号 平成21年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
第 6 議案第12号 平成21年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
第 7 議案第13号 平成21年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
第 8 議案第14号 平成21年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第5号)
第 9 議案第15号 平成21年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第4号)
第10 議案第16号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第5号)
第11 議案第17号 平成21年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)
第12 議案第18号 平成21年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 議案第 8号 沼田市行政財産使用料条例の一部を改正する条例について
議案第 9号 生方記念文庫設置及び管理条例の一部を改正する条例について
議案第10号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第7号)
議案第11号 平成21年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
議案第12号 平成21年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
議案第13号 平成21年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
議案第14号 平成21年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第5号)
議案第15号 平成21年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第4号)
議案第16号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第5号)
議案第17号 平成21年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)
議案第18号 平成21年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)
以上11件一括上程
第 3 散 会
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出席議員(25人)
1番 真下 恭嗣君 2番 田村喜久子君
3番 坂庭 直治君 4番 石井 紘一君
5番 鈴木 圭子君 6番 金子 一弥君
7番 小野 要二君 9番 高柳 勝巳君
10番 布施辰二郎君 11番 片野 彦一君
12番 宇敷 和也君 13番 相田 昌夫君
14番 久保 健二君 15番 星野 稔君
16番 大島 崇行君 17番 山ア 義朗君
18番 大竹 政雄君 19番 井之川博幸君
20番 大東 宣之君 21番 橋 襄典君
22番 石田 宇平君 23番 星川嘉一郎君
24番 牧野 保好君 25番 星野佐善太君
27番 金井 康夫君
欠席議員(1名)
26番 井田 孝一君
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 副 市 長 林 義夫君
白沢町振興局長 根岸 恒雄君 利根町振興局長 郷原 重雄君
総務部長 大嶋 政美君 民生部長 田村 澄夫君
経済部長 小池 一夫君 建設部長 須藤 一夫君
街なか対策部長 松井完一郎君 白沢町振興局次長 入澤 完司君
利根町振興局次長 山口 芳久君 総務課長 栃原 豊彦君
会計管理者兼会計局長村沢 博行君 教 育 長 津久井 勲君
教育部長 町田 哲男君 庶務課長 金子 朗君
監査委員事務局長 水田 修君
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議会事務局出席者
事務局長 小林有一郎 次長兼庶務係長 繻エ 正美
議事係長 加藤 英臣 副 主 幹 地野 裕一
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午前10時開議
◇議長(布施辰二郎君) これより本日の会議を開きます。
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第1 一般質問
◇議長(布施辰二郎君) 日程第1、一般質問を行います。
5日に引き続き、順次質問を許可いたします。
最初に、井之川博幸議員。19番。
〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 傍聴の皆さん、大変ご苦労さまです。
通告に従いまして、私の一般質問を行います。
まず、特徴を生かすまちづくりについてお伺いいたします。
平成10年度に10年計画で始まった中心市街地土地区画整理事業は、公共公益施設用の用
地などを先行買収いたしましたが、事業の進捗がおくれ、空き地ばかりが目立つようになりま
した。大型店の郊外出店も重なり、中心市街地の商店街そのものの経営不振による空き店舗も
多くなっています。事業計画は平成25年度まで延長され、現状では8街区に続き、1街区と
2街区の一部が仮換地指定になり、全体の28.1%になりました。
そこで、新年度における事業内容について、また、仮換地指定になった1街区における事業
計画内容について、さらにその他の事業未着手街区の今後の見通しについてお伺いいたします。
さて、土地区画整理事業は一般的に、住宅が密集していて、道路が狭く入り組んでいて緊急
用の車両が入れないとか、都市周辺の農村地帯に急激に住宅などが増加して住環境が極端に悪
いなどの弊害を改善するために取り組まれることが普通です。本市の場合は、地盤沈下してい
る中心市街地を活性化させるための基盤整備に土地区画整理事業を取り入れました。10年計
画で始めて間に合わずに計画を延長して、ようやく3分の1程度まで見えてきたというところ
ですが、経済環境が急速に悪化して事業を取り巻く状況も悪化しています。
昨年の3月に沼田商工会議所から沼田市中心市街地・商業等活性化プラン策定報告書が発行
されました。その中に「活性化のヒント」という部分がありますが、その3に成功事例が必要
な理由という項があります。成功事例が必要な一番の理由は、「とにかく投入できる資源が限
られてきたということがある」と書いてあります。本市の場合もこれは当てはまると思います。
限られた財源しかないということになれば、ここで言われているように、順序づけまでして成
功事例が必要であるということですが、そのような具体的計画は考えられているのかお聞かせ
願いたいと思います。
次に、歴史的景観や田園景観の保護についてお伺いいたします。
本市は、平成8年度に沼田市景観形成基本計画として森林文化都市の景観づくり「景観形成
マニュアル」を策定いたしました。当時は景観条例に向けての一段階とも考えられてきました。
「景観形成マニュアル」に沿った取り組みは3段階に分類されていますが、第3段階では半公
的空間の景観形成に向けた規制・誘導の推進が述べられています。規制・誘導の推進は、全国
的には景観条例といった枠組みの中で総合的に位置づけられていると紹介されています。沼田
市の歴史的や農村・田園景観は開発によって徐々に失われてきました。そして、現在も日々失
われつつあります。これらを保護していくための景観条例の制定についてのお考えをお伺いい
たします。
本市の中心市街地に関してはご承知のとおり、沼田氏の蔵内城構築に伴う町割から、真田氏
の支配に移り、現在の町割の基礎ができたと言われております。土地区画整理事業開始後には、
その町割も破壊されつつありますが、中町通りにはまだ名残と古い建物が残り、昭和の町とい
うような景観が残っています。沼田城址や城堀川を初め市街地には歴史的景観はまだまだ残っ
ており、それらの特徴を生かしたまちづくりに転換すべきときではないでしょうか。歴史的景
観保護のため中心市街地土地区画整理事業を中止することについてお考えをお聞かせ願いたい
と思います。
また、本市には全市を野外博物館にという計画が中心となっている「沼田公園長期整備構想」
があります。その中に歴史博物館の建設が盛り込まれており、沼田の歴史を守ろうというもの
にとっては悲願とも言える施設です。(仮称)歴史民族博物館の設置についてお考えをお聞か
せ願いたいと思います。
次に、人間らしく働けるルールづくりについて、官製ワーキングプアの是正についてお伺い
いたします。
官製ワーキングプアが深刻な社会問題になる中、公契約法や条例の制定を求める運動が広が
っています。公契約法等を求める意見書を採択した地方議会は40都道府県の776議会に達
し、関東市長会、全国市長会でも決議され、国に対して要望書が提出されています。現在デフ
レが一層進行する社会状況にあって、本市においてもそれらの状況は例外ではないと思います。
税金で公的な仕事をしてもらう労働者にワーキングプアが発生することは、何としても阻止し
ていかなければならないと思います。
まず市の臨時職員などの賃金水準とその改善について、民間委託された事業における労働賃
金水準とその改善についてお伺いするとともに、公契約条例の制定についてのお考えをお聞か
せ願いたいと思います。
以上で私の一回目の質問を終わります。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、特徴を生かすまちづくりについて、中心市街地土地区画整理事業について、新年度に
おける事業内容についてでありますが、上之町の1街区並びに2街区の一部について、昨年7
月に地元の合意がいただけたことから仮換地指定を行い、一部につきまして建物移転に着手し、
事業の進捗に努めているところであります。
新年度におきましては、総事業費の約8割が移転補償費でありまして、引き続き1街区並び
に2街区を中心とした建物移転に努めてまいりたいと考えております。1街区につきましては、
一部区画道路の新設工事、歩行者の安全確保のための歩道の仮設工事、生方記念文庫の解体工
事等を予定しておりますとともに、8街区につきましては、下之町の交差点改良工事を実施し、
鍛冶町県道側の右折車線の設置、車道の拡幅整備による渋滞の解消、通過車両と歩行者の安全
確保を図ってまいりたいと考えております。
また、土地区画整理事業の事業完了年度は平成25年度であり、補助事業期間は平成23年
度となっていることから、新年度におきましては事業期間の延伸を含めた事業の見直しに着手
してまいりたいと考えております。
次に、1街区における事業計画内容についてでありますが、上之町職人の町協同組合につき
ましては、昨年8月に施行された地域商店街活性化法に基づく経済産業大臣の認定を目指して
おり、新しい商業集積の取り組みにつきましては期待をしているところであります。
市といたしましては、にぎわいの核施設につきまして、中心市街地活性化の会等、地元の意
向を伺いながら進めてまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、区画整理事業のような基盤整備事業は、みんなが一緒に考え、行
動することができる千載一遇のチャンスであり、それを最大限に生かさなければなりません。
今後とも、着実な事業の進捗と関係者との連携を図ってまいりたいと考えております。
次に、事業未着手街区の今後の見通しについてでありますが、街区によってはその温度差は
否めないところでありますが、8街区の建物移転に続いて1街区並びに2街区の一部において
仮換地指定が行われたことから、その熟度は一段と高まっていると考えております。
今後につきましては、仮換地指定がされていない2街区を初めとした事業未着手街区に対し
て、仮換地指定に向けた可能な限りの情報提供を行うとともに、権利者一人一人の意見、考え
方に耳を傾け、不安が除かれ、スムーズな合意形成・事業進捗が図られますよう、絶えず顔の
見える対話を繰り返してまいりたいと考えております。
次に、順序づけをしてまで成功事例が必要と言われているが、具体的計画は考えられている
のかについてでありますが、平成20年度に沼田市を対象に行われました経済産業省の委託事
業「中心市街地活性化に取り組む関係者間の合意形成手法等調査事業」におきましても、「手
詰まり状況の打開策は、小さなプロジェクトを動かし、成功事例をつくることから始めると可
能性が見えてくる」という専門家の診断レポートがございました。まさに、小さな成功事例の
積み重ねであると痛感したところであります。
一方、沼田商工会議所におきましても、平成20年度に「沼田市中心市街地商業等活性化プ
ラン策定報告書」が冊子としてまとめられておりました。その中には、順序づけをしてまで成
功事例が必要な一番の理由として、投入できる資源が限られてきたということが挙げられてお
ります。これからは、人口減少時代に入り財政も厳しくなる中にあって、見込みのある場所に
絞り込んで重点的に資源を投入する必要性があるとしております。
この点につきましては、国においても公共事業のスピードと目に見える形での早期の事業効
果が求められており、避けては通れないことだと認識をしております。
中心市街地土地区画整理事業は、まちづくりの一つの手法として取り入れられておりますが、
長い期間と費用を要する事業でありますので、こういった調査報告書をもとに、今ある資源の
有効活用を初めとしてさまざまな観点から検討を行い、さらには関係者・関係団体と連携し、
事業進捗を図ってまいりたいと考えております。
次に、歴史的景観や田園景観の保護について、景観条例の制定についてでありますが、景観
行政を推進するため、その指針となる景観基本計画を平成6年度から平成8年度までの3カ年
計画において策定し、平成9年度にその概要版を作成し、全戸配布により市民周知を行いまし
た。
平成10年度には、庁内の関係する課により「沼田市景観条例等検討委員会」を設置し、先
進地事例などを参考として検討を進めてきましたが、規制型の条例にするか、誘導型の条例に
するのか、沼田市開発指導要綱、沼田市住宅マスタープラン等との整合一体化などの問題があ
り、条例制定の必要性を明確化にして再検討することとして休止となった経過がございます。
なお、平成16年度には景観法が制定され、ソフトな景観誘導から、同法に基づく景観計画
や委任条例等を制定することで変更命令等を発揮できる措置が付与されることになりました。
現にある恵まれた自然環境などを生かした景観を保全し、新たな景観を創出するなど景観行
政を推進することは重要であると認識いたしておりますが、景観計画区域内においては私人の
行為についても良好な景観の形成上支障があるものは規制の対象とされる、例えば建築物の高
さ等が規制の対象とされることから、景観計画の策定は市民・事業者等の理解・合意を得るプ
ロセスが重要であり、住民参加で行うことが不可欠でありますので、条例制定につきましては
時代の趨勢、市民の要請を踏まえ、研究をしてまいりたいと考えております。
次に、歴史的景観保護のため中心市街地土地区画整理事業を中止することについてでありま
すが、既に平成15年度までに先行買収が終了し、平成18年度より下之町において本格的な
建物移転も始まり、さらには、昨年7月には上之町1街区並びに2街区の一部について仮換地
指定を行ったところでありますので、事業の推進とまちの活性化に向けて努力してまいりたい
と考えております。
今後につきましては、先ほど触れましたように、土地区画整理事業の事業期間の延伸を含め
た事業の見直しに着手してまいりたいと考えております。
また、歴史的景観保護につきましては、まちづくりには欠かせない一面であると認識をして
おります。事業の推進に当たりましては、時代の趨勢を見ながら適切な対応を図ってまいりた
いと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
次に、(仮称)歴史民俗博物館の設置についてでありますが、歴史民俗博物館は、歴史、民
俗等の資料を収集、保管、展示して、教育的配慮のもとに市民の利用に供する施設として重要
な施設であり、設置環境が整った折には必要な施設であると認識をしております。
同時に、歴史民俗博物館は、社会教育のための機関、社会教育施設であり、博物館法に定め
られた専門的な調査研究を初めとする各種事業を実施すること、館長、学芸員、その他必要な
職員を置くことなど、本市の財政事情を考えますと、現時点では博物館設置を具体化すること
はなかなか困難な状況であると考えております。
次に、人間らしく働けるルールづくりについて、官製ワーキングプアの是正について、市の
臨時職員などの賃金水準と改善についてでありますが、本市では現在、常勤の一般職のほか、
賃金で雇用する臨時職員と報酬で任用する非常勤嘱託員の2つの雇用形態があります。
平成21年度の臨時職員の賃金は、事務職は日額5,800円、用務員などの労務職は日額
6,000円、保育士などの専門職については日額6,500円であり、額の決定については、
群馬県の最低賃金の動向、さらには一般職の職員の給与改定の状況を勘案して毎年見直しを行
ってきておりますが、平成10年4月1日の改定以来、賃金は据え置きとなっております。
また、非常勤嘱託員の報酬額は、一般職給料表の1級の額を基準に勤務時間を勘案して定め
ており、人事院勧告に伴う一般職職員の給与改定に連動して見直しを行ってきております。
現在の本市の賃金・報酬額は、県内他市と比較しても低い水準ではないと考えておりますが、
市民サービスの向上を図る中で、臨時・嘱託職員の待遇改善につきましては、今後も十分配慮
してまいりたいと考えております。
次に、民間委託された事業における労働賃金水準と改善についてでありますが、労働者の賃
金については、最低賃金法に基づき地域別、産業別に応じ、賃金の最低額を保障することによ
り、労働条件の改善を図り、もって労働者の生活の安定、労働力の質的向上及び事業の公正な
競争の確保に資することなどを目的としており、民間委託された事業については最低賃金法を
遵守し、委託業者と労働者の合意に基づいた雇用契約の中で定められていると認識をしており
ます。
本市の各種事業においては、これら法に基づき適時、適正な賃金により積算し発注をしてお
り、工事等の入札におきましても現在条件つき一般競争入札で行われておりますが、ダンピン
グ等低入札の受注とならないように国の定める率で最低制限価格を設定し、公共工事の品質確
保や工事の安全に向けた取り組みと労働者の賃金の低下を抑制しております。
今後とも各種事業発注時には地域の実情に合わせた適正な積算に留意し、事業実施をしてま
いりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、公契約条例の制定についてでありますが、趣旨としては適正な労働者の賃金の安定に
関し定めるものと理解をしておりますが、民間委託された事業、民間委託される予定の事業に
ついては最低賃金法等を考慮し、全庁的に意思確認を行いながら、必要に応じ定めることを研
究してまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇19番(井之川博幸君) ご答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきたいと思
います。
新年度における事業内容についてお伺いをいたしました。事業内容的にはわかりましたけれ
ども、今年度等に比べましても若干また事業の量がふえていると思います。予算上は職員等の
給与も入っていますけれども、3億2,000万円ということで、かなりやはり沼田市の現在
の事業の中では大きな比重を占める事業となっております。事業の説明は毎年毎年こういう大
きな財源がかかるわけで、そういう点では全体として延伸だけでなくて、事業内容の見直しも
視野に入れた考え方をやはりとっていかなければならないのではないかと思います。そういう
点で今回お伺いをしているわけでございます。
1街区における事業計画の内容でありますけれども、市で考えている1街区の状況といいま
すか、始めたころは非常に絵が何枚も出てまいりまして、平成12年度、にぎわいの核という
ことでいろいろ計画が出ました。図面も出たわけなんですけれども、たしか一昨年度から見直
しがされて、昨年度にぎわいの核の見直しということで、この1街区に関係する、そういう施
設の見直しが行われております。
全体として先ほどのご答弁では関係者と調整しながら検討して、検討しながら事業を進捗す
るということなんですけれども、そういうにぎわいの核、意見を聞きながらということですけ
れども、市としてここまで来てどういうものをつくるかと、またつくらないかというようなは
っきりしたものを持っていないというのは、大変仮換地指定まで来て非常に全市民的には何か
理解ができないと思います。
そういう点で、もう少し詳しく、1街区は仮換地指定に一応なって建物移転が始まるという
ことですから、あとその先がどうなるかということをもう少し詳しく教えてもらいたいと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
まず、冒頭のご答弁で述べさせていただきましたとおり、何といっても本事業は地権者の方
々の意思というものが、また、その調整が非常に重要になってまいります。したがいまして、
地権者の方々との関係を重視することにつきましては、今後も同様にまた進んでいかなければ
なりません。
同時に、今度はその際に議員がご質問されているにぎわいの核等の問題でございますが、き
ちんと換地が決まり、そして建物移転等も済む、そして、きちんと市のものとしてしっかりと
核スペースが確保される、そういったときに初めて私どもはいろいろな動きが可能になってく
るわけでございます。
その前段にもう少し具体的に示せということでありますが、議員がご指摘のとおり、昨年、
一昨年と今までの考えてこられたような大がかりなものでなく、もう少し実態に合った形のも
のをご提示をしてきた経過がございます。今非常にまちづくりの関係等については、やはり歴
史認識をしっかりと蓄えていく必要があるんじゃないかというようなことで、先般も新聞紙上
に教育委員会のお考え等が教育の現場の中でいろいろと出ておりましたけれども、やはりそう
いった城下町であるという歴史認識をしっかり踏まえた形の中で、やはりいろいろな、ひとつ
まちづくりのみならず、本町通りのみならず、全体の中でもそういうことをきちんと押さえた
形の展開が今後望まれてくると思っております。
少なくともそういった観点は今までも持ち続けていたわけでございますが、いよいよ教育の
現場でもそういった地元のよさというものをしっかり教えていこうという方針が教育委員会の
中でも出てきたようでございまして、私とすると教育委員会のそういった動きにも大変敬意を
表しているところでございます。
いずれにいたしましても、そういった総合的な判断の中で絞り込んでいくということになろ
うかと思っております。
◇19番(井之川博幸君) 市長は総合的な判断の上ということで、まだ具体的にどういうも
のを考えていくというご答弁はありませんでした。
にぎわいの核の見直しでは、最初の事業を始める段階からにぎわいの核ということでいろい
ろ計画がされてきて、それにはまちづくり情報というので、市が出した分厚い見直しの内容よ
りも、これ的確に短い文章で書いてありますのでこれを引用いたしますが、手づくり工房、イ
ンフォメーションセンター、交流サロン、こういうようなことを考えられて全部できていまし
た。見直しで、街なか広場、野外ステージ、生鮮市場、食堂、レストラン、旧沼田貯蓄銀行の
移築と生方記念文庫の一体整備による活用、観光案内、物産品の販売などへというふうに、こ
ういうふうに見直すんだという内容が書かれております。これが一昨年の12月1日に発行さ
れたものであります。
その後、この内容がどのように固まってきたのか、具体的にその辺をお伺いをしたいと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、冒頭のにぎわいの核等については議員がお示しを
されているように、平成の12年前後にこういったことで、そういう意味では経済の状況もま
だまだバブル経済等の名残を受けて、非常に勢いのあるときではなかったかと思っております。
しかしながら、急速に我が日本国を覆う経済の諸情勢が厳しくなってくる中にあって、結局
国の言う三位一体改革などにより市の財政も厳しくなってきていることから、勢いこれらを冒
頭の計画どおり推し進めるということは大変難しいのではないかというようなことから、議員
が言われているような方向に流れが変わってきております。今後につきましても、そういった
お示しをしてきている考え方に基づいて、そして地元等の整合性を図っていくということにつ
いては、当然これを進めていかなければなりません。
ただ、繰り返し申し上げたいと思いますけれども、それぞれの換地がきちんとなされないと
これが手を打つということは、人様の土地に手を出すわけにまいりませんから、ですから、そ
ういったところを踏まえながら今後の対応に処していくということになろうかと思っておりま
すので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) なかなか具体的に答えていただけないので、こちらからお示しを
いたしますが、今のこの商工会議所が発行しました活性化プラン策定報告書、この中にも明確
にされていますし、産業祭のときには模型が示されておりましたけれども、上之町のまちづく
り研究会が「ありがとうのまち上之町」というテーマでいろいろお考えになって、最終報告書
というものを出しております。
にぎわいの核構想は7階建てだと思いますけれども、天狗座というものをつくるという計画
になっているわけです。沼田市は先ほどの市長の答弁にあるように財政的に大変厳しいし、こ
れからいろいろなことを示しているけれども、そういう中で調整しながらやっていくというこ
となんですけれども、だからその辺なんです。関係者と調整しながらやっていく中で、こうい
う天狗座というようなことも視野に入って考えられているのかどうか、その辺について具体的
にお伺いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 市民の方が、あるいは関係者の方が努力をしてこういった方向のま
ちをつくっていきたいということについては、これはきちんと尊敬をして、そういったお考え
方を正面から受けとめていかなければならないと考えております。ただ、この場所そのものが
沼田市の土地であります。同時に、沼田市が今後しからばそれを公設民営にするのか、あるい
は民設民営にするのか、あるいはまた民設公営にするのか、いろいろな手だてがあるわけであ
ります。
そういった中で、今言ったようなことと将来の管理運営等も含めますと、やはりご案内のと
おり、今の時代の流れがこの管理運営そのものが非常に後々に重くのしかかってくるというこ
とは随所に見られる昨今の事例でございます。したがいまして、こういった構想があるという
ことについては真摯に受けとめておるわけでございますけれども、今後関係者の方々と意見調
整等を図りながら、きちんとした整合性を求めていくということになろうかと思います。
したがいまして、このことそのものが沼田市の考え方であるということにはつながっており
ません。あくまでもこの内容はそういった関係者の方々の意欲あるお考え方としてご提案をさ
れてきているということでありますので、ご理解をいただきたいと思います。
ただ、一方において、そういった先ほども言うように皆さんが努力をされてきたことについ
ては、やはりしっかりとした重きを置いて今後の整合性を図るべく努力をしていかなければな
らないと考えております。
◇19番(井之川博幸君) だから、そこまではわかっているんです。わかっていないで聞い
ているわけじゃないんですけれども、だからどうするんだということを聞いているわけなんで
す。
平成19年の12月1日ですから一昨年にもうにぎわいの核の見直しが出ているわけで、先
ほど言った内容になっているわけです。だから、もうこの仮換地の状態になって、沼田市はに
ぎわいの核はこういうものにしていきたいというものがなぜ決まらないのか。だから、7階建
ての天狗座ですか、そういうものをまだ視野に入れて検討されるんではないかと思うわけです。
市長の答弁も大体そういう内容なんです。全く無視しているわけじゃないし。民間の人が考え
ているということも承知をしているわけでありますので、そういう点では、そこのところをど
うするかというのは市が方針を決めないと市民にはわからないわけなんです。わからないのに、
どんどんお金は投入されているわけです。
今回も生方記念文庫を解体をして移転するというものにお金を投入するわけです。先ほどの
にぎわいの核の見直しの中に旧沼田貯蓄銀行の移築ということと、その生方記念文庫の一体整
備による活用と入っているわけなんですけれども、そういうものは市の財産でしょう。だから、
これがどうなるのかというのがわからないで、どんどん市民の税金が投入されるわけです。だ
から、そこのところが市民全体にとってはどう判断していいかわからない。いいかげんにやら
れちゃ困ると思っても、はっきりしないわけです。
そういう点で、この段階になってもなかなかそういうことをはっきりさせないというのは、
非常に市政を担う市長、また当局としてどうも信頼が置けないんではないかと考えるよりしよ
うがないんです。そういう点でもう一度お伺いいたします。
では、いつまでにこういう1街区の状況。それは民間がやるところはいろいろ職人のまちと
か、いろいろ考えられておるみたいですけれども、にぎわいの核が中心で上之町の1街区とい
うのは今までずっといろいろな計画はされてきたわけですから、そこのところはいつまでに決
めるということで、全市民的に説明をしていただけるというのはいつになる予定なんでしょう
か。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、時代の趨勢が本当に変わってきておりまして、構
想、称号を非常に高々と標榜するということは、これは非常に夢があり、希望があり、それ自
体はすばらしいことでありますが、やはり行政運営は現実のところに足をしっかり踏みしめて
いかなければなりません。したがいまして、地元の実態に見合った形の中で進めていくという
ことが大事かと思っておりますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。
なお、部長の方からただいまのご質問に対する答弁をさせていただきますので、お聞きいた
だきたいと存じます。
◇街なか対策部長(松井完一郎君) 命によりお答えいたします。
いつごろまでに具体的な整備ができるのかと受けとめさせていただきたいと思いますけれど
も、具体的な計画についてまだ検討しているということでご理解いただきたいと思いますが、
ただ、1街区につきましては商業の活性化、商業の再建の方を優先して進めております。先ほ
ど市長の答弁にありましたように、にぎわいの核については1街区の最後の方に整備をすると
いう予定で進めております。
また、行政提案ということで今回市の方は進めておりますけれども、確かに関係者の方々の
構想といいましょうか、議員のおっしゃるように天狗座の構想というものがございます。展望
台を設けるというシンボルという提案でございます。これにつきましては費用対効果等を含め
まして、計画のさらなる詰めをお願いしているということもございますし、今後の箱物整備の
難しさということも考慮する必要があると思います。
今後は、早急に多方面にわたりまして意見交換を行いながら、行政提案から計画策定に結び
つけていき、整備していきたいと考えております。
以上でございます。
◇19番(井之川博幸君) 何となく想像すればわかるんです。でも、行政が税金を使ってや
っている事業の中で市民に対してこれはこうですとはっきり言えないと、わからないんです。
だから、時代の趨勢でとか、市長の答弁は私はなんかこういうふうに開発しろと受けとめてい
るような、そういう受けとめで答弁しているような感じがするんですけれども、今の時代の流
れはこういう流れだからいろいろ節約したりした方がいいんじゃないかという観点でやってい
るわけです。だから、そういうことを、例えばにぎわいの核なんかもこういうふうにしますよ
と出ないうちは、いつもそういう何かむだなことをするんじゃないかということがちらちらし
ているわけです。そういう点ではっきりお伺いしているわけなんです。
平成25年度まで、補助事業は平成23年度までともう期間が決められているわけですので、
本当はそこまでにやらなくちゃいけないわけなんです。そこまで来ていることがまだ全市民的
にはっきりしていないというので今回お伺いをいたしました。なるべく全市民的な理解を得ら
れるような説明を早期にできるような取り組みをしていただきたいと要望しておきたいと思い
ます。
事業未着手街区の今後の見通しについても、一応説明はわかりました。次の質問の中でやり
たいと思いますので、まず飛ばして具体的計画というところに入りたいと思いますが、結局こ
れも何ら具体的なご答弁はありませんでした。事業は進捗しているんだということだけなんで
す。10年もやっていて、仮換地、それでも28.1%まで来たと。
こういう中で、いろいろな先ほどありました市が経産省の補助をもらってやったプロジェク
ト、取り組みとかこの商工会議所の報告書とか、いろいろ見ますと、かなり今までの流れを変
換しなければならない、見直しをしなければならないと感じます。
しかし、この事業自体が本当によかったと思えるようなところが出ているのかどうかなんで
す。個人的には個店の商店は駐車場が広くとれて、商店の建物がきれいになって、大変よかっ
たなと思うんですけれども、まちづくりということで大きな税金が投入されているわけで、そ
れに対する効果として全市民的にこういう具体的によいことになったと、こういうものが見え
なければ理解ができないわけなんです。
そういう点で、何か最初の商店街の活性化とかまちづくりとか、そういうときにやられてき
たいろいろなコンサルタントを使った計画とか、そういうものからかなり外れていて、最終的
には今緩やかな輪で統一をするということになっているんですけれども、何となくそれも全然
見えませんよね。
そういう点で、これからの具体的計画を関係者と検討しながら考えていくというんですけれ
ども、今までやったところでここが非常によかったところで、これが沼田市のためになってい
るとか、全市民的にも期待されるようなところだとか、そういう点がありましたらちょっとお
披瀝を願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 非常にこの区画整理事業、沼田を代表する本町の商店街を何とかし
ようということで始まったお仕事です。ご案内のとおり、この中心市街地の空洞化現象という
のは、沼田のみならず全国津々浦々の大きな課題としてあるということになろうかと思います。
そういった中で、先輩の方々が何とかしようではないかということで本事業を皆さん方、つま
り市議会にも提案をし、そしてご理解をいただいて今日になってきたという一つのプロセスが
ございます。
したがいまして、この入り口論のところで果たしてどういう論議があったのかということに
ついて私はよく承知をしている立場ではございません。ただ、私はもともとでき得ればこの沼
田の城下町風情を残していきたい、また、そういう方の立場の人間でございました。ですから、
その輪を主軸に置くとか、あるいはできるだけ歴史的なものについては配慮をしていくとか、
そういう立場であります。
そういった中で、今議員がよかったと思うことを申し述べてみろということでございますが、
一例を挙げるとするならば、下之町のところの部分でしにせのお店屋さんが四つ角にあります
が、やはりみずからのお宅の旧の蔵等を残して、そして新しい展開を図られたということ、と
同時に、その後ろが非常に狭隘なところでありましたけれども、これらについて道路アクセス
を展開することによって当該地区の安心・安全は担保されているのではないかと思っておりま
す。
同時に、現在のところ、つまり今私が申し上げているのは下之町のところでありますが、か
つて道路を隔てて東側におられたお店が、私の承知している範囲では2店ほど移動していると
受けとめております。特に、その一つに飲食業を営んでいる方がおられますけれども、これも
駐車場が担保されて、そしてしっかりとしたお料理を提案しているというようなことによって
大変、私もそのお店屋さんの一ファンでもありますけれども、いい展開になっているなと。か
つてのお店屋さんも私はよく知っているもので、そういうふうに思っております。
◇19番(井之川博幸君) 一つは、確かに蔵がよく見えるようになりました。それと道路の
改善ですけれども、これも確かにあると思います。これは今の行政の事業によってできたもの
なんですけれども、駐車場が広くなったというのは個店の駐車場を広くするために税金を投入
してやっているのかということになるわけです。そうですよね。そういう共通の例えば商店街
の駐車場なんかをつくるために一定の税金が投入されるなんていうことはあり得ると思うんで
すけれども、個人の営業がよくなるだけのために税金が投入されているということに対しては
非常に疑問を感じるわけです。
でも、そういうことでご答弁いただきましたので、次に進みたいと思います。次の問題とも
かかわってきますので。
景観条例の制定ということでお伺いをいたしました。沼田公園長期整備構想というものがあ
りますけれども、これは例の全国的に、竹下総理のときだと思いますけれども、1億円ずつ配
った。このいただいた1億円の一部で委員会をつくってこういう立派な構想がつくられたわけ
なんですけれども、この沼田公園長期整備構想を読みますと、当時の沼田市の状況と将来に向
けての沼田市の進むべき道みたいなものが述べられているわけなんですけれども、景観条例の
関係は結局沼田市は非常に歴史的に遺産も多く、特に沼田城は真田氏の築城によるもので、五
重の巨大な天守があったとか。しかし、この当時は平成の初めごろなんですけれども、「城跡
としての景観に乏しく、むしろ都市公園、運動公園として機能している。また、市街地やその
周辺も歴史的要素が埋もれてしまっており、豊かな歴史的環境を形成するどころか消滅するお
それも多い。このため、沼田市は歴史的要素を生かし切れず、全国どこにでもあるような個性
のないまちとなっている」というふうにもう20年も前にこういうふうに状況を判断したわけ
です。
「そこで、沼田城を初めとする多くの歴史的遺産を再評価し、保存と活用の総合的整備を行
うことによって、新たな文化の創造や生活環境の整備を行い、ひいては観光的価値も高めてい
く必要がある」ということで、この中を見ていきますと最終的には景観条例が必要だというこ
とも書いてあります。
要するに、一定の規制とか誘導をかけないとどんどんそういうものが消滅していって、せっ
かくの歴史があるまちなのに特徴のないまちになってしまっているということで、先ほど市長
が答弁したように今度区画整理でも蔵がしっかりと見えるようになった、景観として城下町の
景観になりました。そういうふうに生かせるということであればいいわけなんですけれども、
今のままだとその1カ所ぐらいで、どんどん本当になくなってきているわけです。
そういう点で、景観条例があれば多分街なかのこの事業も随分違った方向で考えられたと思
いますし、これから沼田市の歴史的遺産等を保護していく、また周辺の田園景観も保護してい
くということになると、やはり一定のそういう規制や誘導が必要だと思うんです。規制にする
か誘導にするかという議論がされたということなんですけれども、景観条例そのものはどうし
ても必要ではないかと思いますが、もう一度ご答弁をお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私がこういった立場をいただいた経過の中で、私は先ほど来申し上
げましているように、この美しい沼田の自然や歴史を生かしていくということについては議員
と同様な立場で努力をしてきたつもりでございます。
質問のご趣旨と若干ずれるかもわかりませんが、私どもの考え方を申し述べる中に理解をし
ていただけるのではないかと思いますので、少しく申し上げてみたいと思いますが、例えば沼
田公園内にトイレを二つ構築させていただきました。このトイレも見たとおりしっくいの枠に
させていただきました。実は、一方におきまして、費用対効果からくるとそれは高いんではな
いかということも言われた方もいました。しかし、そこはやはり沼田公園そのものが利根沼田
の全体的なシンボリックなところでありますから、当然そういう観点でもって位置づけたつも
りでございます。
すぐ市役所の西隣のところも考えてみますならば、この場所も、沼田小学校の正面入り口に
なりますけれども、お殿様が通ったところであるということから見たとおりのトイレ等にさせ
ていただいてきた経過がございます。
あるいはまた、沼田小学校の校舎も少しく見ていただくと、これもできるだけ沼田の城下町
風情にということでお世話になったのが現在の学校でございますが、これもやはり一方の方に
おきまして、費用対効果から考えるとああいったものまでする必要なかったんじゃないかとい
うようなことのご批判も一方においてはありましたけれども、これもやはり沼田の城下町の雰
囲気を醸し出すために努力をしてきたというつもりでございます。
したがいまして、なかなか皆さん方から見ると一つ一つのものが浮かび上がってこないとい
う側面があって、それは私どもの市民に対するいわゆる情宣が足りないのかもわかりませんけ
れども、そういった気持ちがあらわれているのが今言ったようなところの具体的な建屋に出て
いるということになります。
この景観の問題でございますけれども、やはり大事なんです。また、大事だと思っておりま
す。これからはどうしても沼田の場合は生きていく道しるべが、あるいは、これは日本国ある
いは群馬県そのものも観光を表舞台に出してきておりますので、観光ということはもう避けて
通れません。となりますと、おいでいただくお客の方々が「やはりきれいだな」、「美しい
な」、「しかもかつての1,600年代からの歴史的な所作もあるな」、そして未来に向かっ
たら「なるほど観光を軸にしてこういうこともやっているんだな」というようなことをやはり
かつてと現在と未来という3代にわたるところの一つの分岐点というか、結節点に今があるわ
けでございますから、そういう意味ではこの景観のことについては何とか前向きに努力をして
いかなければなりません。
ただ、どうも今までのいろいろないきさつがあったらしくて、そのときに導入型にするのか
条例型にするのかというようなことがあって、結局さきの状況の中で一たんちゅうちょしたと
いう経過があるようでございます。それは私どもがこういった立場に入る前の段階でありまし
たので、どんな論議がなされたかということは特に承知をしておりませんけれども、私の立場
からいたしますと、この景観ということについてはもはや今の大きな時代の流れでもあると位
置づけておりますので、議員のお考え方にすべてわかりましたというところまでは申し上げる
のはちゅうちょしておりますけれども、いずれにいたしましてもこの景観のことについては既
に群馬県当局でもいろいろとお考え方があるようでございますので、できるだけこの景観のこ
とについては前向きに考えていかなければならないのではないかと思っております。
◇19番(井之川博幸君) 市がいろいろやってきたということは承知をしているわけです。
しかし、さっきお話がありましたように、条例となりますと一定の規制がされる、そういう市
民も縛られるわけです。ですから、景観条例を市がいろいろこういうふうにつくろうと思った
けれども、いろいろな反対があってなかなか進まないということなら理解はできるんです。全
市民的に賛成を得られなければだめですから。だけれども、そこに進んでいないわけです。景
観が大事だと言っていて、そういうところに進んでいなくて、だから要するに市民の意識がそ
こに向かわないわけです。
そういう点で、やはり景観条例をつくるかどうかというようなことで、やはり市として前向
きに取り組んでもらいまして、全市民的な議論を起こしていくということが非常に大事になる
んじゃないかと思います。
そういう点でお伺いをするとともに、さっき中心市街地の関係でやりましたけれども、平成
23年度で補助事業が終了すると、平成25年度で最終的に終了というふうに今なっているわ
けです。ですから、そのままにしておいて残っているところは、そういう今市長が言ったよう
な景観を大事にするとか歴史を大事にするという立場でまちづくりを進めていけばいいと思う
んです。私も歩くと中町はいい感じです。どこかで「昭和のまち」というのが日本で有名にな
ったとありますけれども、負けないと思います。ただ、そういうふうに意識的にやっていない
ですから、残念ながらよく見ないとわからないんですけれども、いろいろな面で非常にまだま
だ捨てたものじゃないと思うんです。
そういう点で、中止をすると言わなくてもいいんですけれども、凍結しちゃえば構わないん
ですけれども、中心市街地もそういう歴史的なものを大事にしてまちづくりを進めていくとい
う方向に転換すべきだと思うわけなんですが、区画整理との関係でご答弁いただけたらと思い
ます。
―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時01分休憩
―――――――――――――――――――――――――――――
午前11時10分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
―――――――――――――――――――――――――――――
◇市長(星野已喜雄君) 井之川議員の再質問にお答えをしたいと思います。
この景観の関係につきましては、農村の関係等についても大変池田の地に関心がありますし、
また、歴史的なとらまえ方からすると沼田公園、あるいはさらに沼須から沼田小学校の一本道、
これにも関心がありますし、白沢の古語父の南面、これにも関心がありますし、当然利根の吹
割の滝周辺あるいはまた、やはり南郷です。非常に関心があって、そういったところはもう本
当にスポット的に、まだまだほかにもたくさんあります。したがいまして、そういう意味では、
そういった軸となるところはやはりきちんと考えていかなければならないと思っている一人で
ございます。
そういった中で、議員は今回中町の関係からのことを申し述べられていると受けとめさせて
いただきました。いろいろなところでの活性化なされたまちづくりのところのことも私も承知
をしている部分が幾つかありますが、その中でもなるほどこれはちょっと違った感覚だなとい
うのが山手線の一角にあるとげぬき地蔵ですか、ここは一方においては山手線の原宿の方の若
者が激しく行き交う場所とはちょっと違って、やや年配の方々が非常にそこのところを行き交
う、非常にこれは別な角度でおもしろいところだなとかねがね受けとめさせていただいており
ます。
また一方におきましては、非常に街なか対策部も努力をいたしまして、二度ほどグリーンベ
ルで講演会をさせていただいたわけでございますが、その前段の方につきまして私はすべてお
聞きすることはできませんでしたが、後段のつい先日、秩父のまちづくりにつきましては私は
聞く機会を得ました。結局この秩父のまちづくりの流れを見ても、スタートがどうもシバザク
ラから入って、そして南限、北限の地にある果樹関係のところからくるカエデの関係のエキス
のところから入り、さらに神社の周辺にいろいろと馬車を走らせるとか、そういうようなとこ
ろから入っていくというくだりを聞いて、非常にこれも大変参考になりました。
そういった中で、議員が言われている関係は、下之町の関係、上之町の関係が現在進んでい
る諸状況があって、そういった中で中町は現在検討中、いわゆる進捗中で、すぐさま手を打っ
ている状況ではないということが客観的にあるわけです。そういうようなことからとらまえま
すと、ここのところはいろいろと多面的に研究する必要はあるのではないかなと受けとめさせ
ていただいております。一応基本的にはネットをかけた区画整理事業になっておりますので、
そこのところが基軸になることは、これは論をまちませんけれども、そういった歴史的な風情
を考えていくということについては、私は先ほど来答弁しているとおりでございますので、議
員のご提案はいろいろな意味で研究させていただきたいと思っております。
◇19番(井之川博幸君) まちづくりというのは区画整理をやらなくても幾らでもできるわ
けで、そういうまちづくりをやっているところは全国で幾らでもあるわけです。そういう点で
は、さっきちょっと出しましたけれども、豊後高田市の商店街なんかは本当に昭和のまちで、
押すな、押すなというような観光客が来ているというようなこともテレビで紹介もされていま
すし、そういう点でいえば何も区画整理だけがまちづくりじゃないというよりも、区画整理と
いうのはもともとまち壊しなんです。要するに右肩上がりの経済状況の中で取り入れられた手
法なんです。だから、もう時代に全く合わないし、今の政府がいいかどうかわかりませんけれ
ども、「コンクリートから人へ」と、こういう方針転換をしようというようなことを言ってい
ますけれども、そのコンクリートの最たるものなんです。区画整理というのは。再開発とか。
だから、そういう点では重大な転換期に来ているんではないかと思いまして、問題提起をいた
しました。ぜひ真剣に検討に取り組んでいってもらいたいと思います。
それから、歴史民俗博物館の関係でありますけれども、これは先ほど紹介したフィールドミ
ュージアム整備計画といいますか、この沼田公園長期整備構想の中で全市博物館ということで、
その核として歴史民俗博物館をつくるということになっているわけなんですけれども、この歴
史博物館を建設すると言葉ではそうなりますけれども、設置をすれば情報の収集、整理、研究、
そしてそれを公開していくと。要するにソフト面も非常に前進するわけなんです。
そういう点で、博物館といいますと法律があってなかなか難しいということなんですけれど
も、西毛にはやはりそういう博物館があります。行ったことがありますけれども、恐竜の骨格
とか、いろいろあの辺はそういう恐竜がいたということがありまして、そういうしっかりした
県立の博物館があります。
そういう点で、県立を誘致をするということも考えられますし、博物館じゃなくて資料館と
して考えると。資料館にすれば今の街なかの空き店舗や空き家、それからグリーンベルあたり
も空きフロアあたりも対象で、資料館とすればできるわけでありまして、いろいろ考え方はあ
ると思います。
しかし、そういうものをしっかりとつくっていこう、また歴史的な資料を守っていこうとい
う観点がなければそういう発想は浮かばないわけで、そういう点ではぜひ重点的なこととして、
博物館でもいいですし資料館でもいいですし、県の博物館を誘致するんでもいいですし、どう
してもそういう方向で取り組んでもらいたいと思うわけなんですけれども、その点ではどうで
しょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 歴史博物館の県の分館的なものをお世話になるということについて
は、大変一つの選択肢として大いにあるかなと思っておりますが、一方におきまして学芸員の
問題とか、そういったことからなかなか厳しい状況にあったかなと思っております。しかし、
選択肢とするとこれがまずあるかなと思っております。
さらに、地元の資料館の関係等については、現在中央公民館の一角にいろいろとかつての土
器等が展示されておられますけれども、そういうようなことがあるということをとらまえたと
きに、それも一つの選択肢としてあるのかなと思っておりますが、今後それらをどういうふう
に落としどころを決めていくのかということになりますと、今後の検討をまたなければなりま
せん。例えば白沢振興局の一角はどうなのかなとか、そういうようなことがいろいろと出てく
るわけでございます。
したがいまして、歴史の風情を生かしたまちづくりということになると、やはりそういった
ものの一つの拠点ということは、当然そこに行って物を見た後にいろいろなところを回って、
地図を使って散策をするというようなことは一つの選択肢として当然考えられると思いますの
で、今後関係機関にいろいろとご相談も申し上げて、これらについて一体全体どういう対応が
できるのかということについては考えていければなと思っております。
◇19番(井之川博幸君) 歴史的景観を守っていく、また歴史的資料等を守っていく、つま
り沼田の歴史を守っていく、やはりそういう強い立場がないといろいろな発想が浮かばないわ
けでありまして、何としてもこの地域の、私もここが生まれ育ったところですからそういうも
のを残してもらいたいと思いますし、そういうものが心をいやしてくれる、ここに住んでいて
よかったなという気持ちを持つやはり最大のものなんです。そういう点では取り組みをしっか
りと行ってもらいたいと要望しておきたいと思います。
次に進みますが、臨時職員5,800円、6,000円、保育の臨時職員6,500円とい
うことなんですけれども、これは大体それで、年収はわかったら教えてもらいたいんですけれ
ども、年収わかりますか。
◇市長(星野已喜雄君) 総務部長の方から答弁をいたさせます。
◇総務部長(大嶋政美君) 命によりましてお答えをさせていただきます。
いろいろな形態があるわけでございますけれども、概算でございますけれども、年額約13
0万円前後になろうかと思っております。
以上でございます。
◇19番(井之川博幸君) 今ワーキングプアと言われている年収は200万円以下と言われ
ているわけなんですが、その辺はご承知でしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) そういった認識で受けとめさせていただいております。
◇19番(井之川博幸君) こういう公的な仕事をして年収200万円以下のワーキングプア
と呼ばれる人たちが非常にふえております。それは公共的な仕事をできるだけ安上がりにしよ
うということで、臨時職員とかがふえているわけです。これは国際的にもILOでそれは改善
していこうということがきちんと条約が出ております。日本政府は承認していないんですけれ
ども。現場ではいろいろ労働者が団結いたしまして何とか直してほしいというようなことで、
いろいろなところに、先ほども言ったように議会等にも陳情が出ておりまして、全国的にはこ
のような数字の700以上の自治体でそういう意見書が出されているとか、非常にそういう運
動が広がっております。でも、雇っている側の市の方でそれを改善していこうという立場がな
ければ、改善はされていかないわけなんです。
さっき委託もそうですけれども、清掃業務、ごみ収集業務、今度は給食の調理も来年度、再
来年度から民間委託するというような方針も出されておりますし、電話交換業務もたしかそう
だったような。それから、プールの管理等もそうだと思います。プール管理では数年前に埼玉
の方ですか、一括の委託を下請に投げて、大変な子供さんが死亡するという事故が起きました。
そういうふうに安い賃金、安い賃金の方に仕事が流れていく、そういう中で事故も起きるわけ
です。
そういう点で、市としてこういうことに対する改善をしようというお考えがあるかどうか、
最初にお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご承知のとおり、先週から一般質問いただきまして、プライマリー
バランス等のいろいろなご指摘もいただいてまいりました。考えてみますと、それも賞与にお
世話になった関係から数値形成の中では100を超えるような数値になっておりましたが、実
態からとらまえますと、そのものをしっかりと受けとめると90数%ということで、県内12
市の中では一番低い数値形成にはなっていたと受けとめさせていただいております。
そういった形の中で、状況に応じて常に対応を図っていくということがやはり市政運営上求
められるのかなと思っておりまして、冒頭申し述べたとおり、現在の本市の賃金報酬額は県内
の12市、つまり他の市ですと11市ですが、決して低い水準ではないと受けとめております。
したがいまして、議員の言われるILO等の関係のことについては、一方においては検討し
ていかなければいけないと思いますが、今後臨時、嘱託職員の待遇改善につきましてはいろい
ろと総合的に判断しながら配慮していくという形の中で研究をしてまいりたいと考えておりま
す。
◇19番(井之川博幸君) 正規職員の給料は高いんですよね。地方職員の平均で、この間県
の講演会がありましたけれども、その先生に言わせると時給4,000円だと言うんです。こ
れが1日5,800円というと、8時間働いて5,800円だと700幾らでしょう。だから、
臨時と正規職員の格差って物すごいんです。だから、そういう点で、ワーキングプアをつくり
出すような状況が悪いと言っているんで、正規職員の給料が安いと言っているわけじゃないん
です。
それから、公共工事の発注の関係でも、設計労務費というものを国交省が出していますけれ
ども、それを参考にして市が設計するわけですよね。それは1997年は2万3,295円で
したが、2009年は1万6,726円ということで、もうえらい下がっているわけです。そ
ういうところで設計をされて入札して出ていくわけですけれども、それがもっと入札が下がる
とそこで働いている労働者の賃金がもっと下がるということで、非常に大変なわけです。
そういう点で、時間もなくなりましたんで最後にお伺いをいたしますが、全国的に公契約条
例をつくろうという運動が進んでいます。条例にするか運用にするかいろいろありますけれど
も、そういう点で最後にぜひやっていただきたいと思うんですけれども、お考えをお聞かせ願
いまして私の一般質問を終わりたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、本市は現在条件つき一般競争入札が主軸となって
いろいろと行わせていただいておりますが、最低制限価格もきちんと国の定める率で担保して
あります。そういうようなことで、公共工事の品質確保であるとか工事の安全に向けた取り組
み、あるいはまた労働者の賃金の低下を抑制してきているという経過がございます。
今議員が数字を出されましていろいろな諸状況を述べられましたが、公契約の関係等につい
ては、議員はどういうふうに分析されておられますか、こちら側が承知をしている立場にあり
ませんが、現在千葉県の野田市と北海道の函館市で公契約の関係等について大変意欲的に取り
組んでいると聞いております。したがいまして、これらの先進事例を今後参考にしながら勉強
させていただきたいと存じます。
――――――――――――――◇――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 次に、久保健二議員。14番。
〔14番 久保健二君登壇〕
◇14番(久保健二君) 通告しましたところ、議長から許可をいただいたので、通告に従い
一般質問を行います。
なお、政策にかかわることによって所管にかかわる事項もありますが、ご了承願います。
まず最初に、これまでの星野市政8年間の総括について、夢のある政策及び執行についてに
ついて伺います。
抽象的ですが、私は政治とはダイナミックで、人に夢を与えなければいけないと思っており
ます。経済を動かし、民意を動かし、国民を先導する役割を担っていると思います。また、政
治が与える夢とは、その考えや取り組みが住民に広く浸透し、目標に向かって意識を一体化さ
せていくべきものであると考えております。
では、どんなものが夢なのか。過去にさかのぼって国政を見ると、所得倍増計画や日本列島
改造論などが代表的なものかもしれませんし、最近ではエコに着眼した景気対策や新産業創出
なのかもしれません。では、基礎的自治体レベルでは何なのか。地域資源の活用や創意によっ
て日本一を目指したり、新たな産業を推進して活気づくりに取り組んだりするのがその一例か
もしれません。
市長は、2月20日に三選に向けての出馬表明をされましたが、これまでの星野市政8年間、
市長はどのような夢を見て、市民に夢を見させてきたと認識しているのか伺います。
また、夢の実現に向けて取り組んでいても、ハード事業よりソフト事業が中心となると市民
は変化を感じ取りにくいと思いますが、どのように政策の効果を体感させてきたのか伺います。
次に、行財政運営について伺います。
まず、行財政改革について伺います。
現在、沼田市では行財政改革に取り組み、実施計画を立てて取り組んでいるのは承知してお
りますが、基本的認識について伺います。
なぜ行財政改革をするのかということを考えると、市民福祉の向上を実現するために、歳入
・歳出の構造、組織機構の改革等を行うものと考えております。目標を達成するために、限ら
れた歳入の中で事業執行上非効率的なものを省き、必要なところには力を注ぐための判断をす
るための一つの手段のはずですが、行財政改革自体が目標化すると、ただ予算規模の縮減や事
業効率を無視した組織改革、はたまた行政自体の不活性化に向かっていくという危険性も含ん
でいると思います。
本市の行財政改革は、その役割は、市政を執行していく中での行財政改革の位置づけをどう
考えているのか。また行財政改革自体が目標になっていないか伺います。
次に、民間委託の効果について伺います。
なぜ民間委託、指定管理者制度を導入するのかといえば、民間や専門的知識・経験を有する
者が行うことによって、利用者の満足度の向上、委託による経済効果、行政の歳出削減という
メリットを実現することが主な理由だと思いますが、基本的な認識として、指定管理者を含め、
市民・受託者・行政にとってどのようなメリットがあるのかについて伺います。
また、特に給食センターの調理業務委託に対する市長の認識はどうかについて伺います。
給食センター調理業務については、行財政改革実施検討項目において調理業務委託導入につ
いての検討項目とされ、「給食の質および安全性の維持・向上や児童・生徒等への食育の充実
を十分に配慮した上で、経費の削減効果が見込まれる沼田給食センターについて民間委託を実
施する。なお、民間委託の導入時期については、今後の準備期間等を考慮し、平成23年度か
らの実施とする」と報告されています。
私の持論として、給食に関しては、食の安全、食育、調理場と学校・家庭の連携を考えると、
行政が直営で行っていくのが望ましいと考えております。
そこで、生徒、家庭、受託者、行政にどんなメリット・デメリットがあるのか、市長の認識
はどうかについて伺います。
次に、公共投資と経済波及効果について伺います。
公共投資は、地域経済にとって大きな影響があると思います。例えば建設事業を見ると、ま
ず建設業者に支払われる公共投資額が直接効果となり、次に第一次波及効果として、その原材
料を供給するための生産活動が発生する。さらに、第二次波及効果として生産活動から雇用者
所得が誘発され、その誘発されたものの一部分が消費に回り、さらなる生産活動につながって
いく。こういった循環を、規模を縮小しながら繰り返されていきます。また、一つの公共投資
による事業を通じた波及効果は、他の業種にも広く影響しますし、イベントなどのソフト事業
にも共通するものがあります。
行政による投資効果は、ハード、ソフトを含めて地域経済に与える影響は絶大なものと考え
ております。予算規模を縮減する中で、地域の経済をどう維持・拡大していくかを考えるとき、
この経済波及効果を認識している必要があると思います。そこで、公共投資の効果として一次、
二次的効果等をどのように把握しているのかを伺います。
次に、口腔衛生について、歯科疾患について伺います。
現在、健康に対しての意識が向上し、日ごろからの健康維持、生活習慣病予防を心がけて、
食生活の見直しや、検診を積極的に受けたりして、早期発見、早期治療にみずから取り組まれ
ている方がふえてきていると思います。また、行政としては、がん検診や健康診査、人間ドッ
ク助成等を行い、疾病予防、早期発見、早期治療に結びつくような施策を行っているのも承知
しております。
ただ、見落とされやすいのが歯科疾患についてで、口腔内の疾患だけでなく、それによる全
身への影響も見落とされがちです。特に歯周病については、歯周病を引き金として、心臓病、
脳卒中、肺炎、低体重児出産、糖尿病の悪化等につながると言われております。
歯科保健については「健康日本21」の9つの領域の一つとして取り上げられ、生涯を通じ
た歯科保健対策の8020運動が推進されているところであります。
歯周病は、大きく分けると歯肉炎、歯周炎、咬合性外傷に分けられ、早期に発見できればプ
ラークや歯石の除去、かみ合わせの調整等によって快方に向かいますが、それでも治り切らな
いときは歯周外科手術が必要になってきますし、抜歯の必要性も生じてきます。このことは、
早期発見ができず歯周外科手術が必要となれば保険財政にも大きく影響を及ぼすことを意味し、
また、本人の生涯を通じた生活の質にも大きく影響を及ぼすことも意味します。今、日本人の
55歳から64歳代の約50%がかかっているという報告を考えると、行政主導の積極的な施
策が必要と思われますが、成人の歯科検診導入が必要と思うが、市長の考えはどのようなもの
かについて伺います。
次に、沼田公園長期整備構想について、公園の整備について伺います。
この計画は、ふるさと創生1億円事業の実施に当たって、市民からのアイデアを採用し、沼
田城整備推進を決定、沼田公園長期整備構想策定専門委員会設置、沼田公園長期整備構想策定、
沼田公園長期整備構想波及効果調査、沼田公園長期整備構想推進委員会設置、推進基本方針決
定、推進に向けて市民周知、そして平成11年に沼田公園整備基本計画が策定されました。
内容としては、沼田公園整備事業を核に、歴史的ネットワークの形成に向けた特定プロジェ
クト、またこれらを推進していく上で相互補完的な関係にある関連プロジェクトやその他の地
域整備プロジェクトで構成された、長期的な展望に立った壮大な計画であります。
また、これは、沼田城址を中核として、点在する歴史遺産や文化財を拠点にその周辺を整備
して野外博物館化する、つまり本市の持つ歴史的な特性を生かしたまちづくりを実践し、歴史
に対する認識をより深めてもらったり、そこを憩いの場として活用してもらったり、さらには
文化的観光拠点とし、地域活性化につなげていこうというものとあります。
この計画によって多くの市民の方々が歴史や文化の香りがただようまちづくりに夢を抱いた
のではないでしょうか。しかし、現在は具体的な進捗が見えず、この計画自体も時の経過の中
に埋もれようとしています。そこで今後の整備方針はどうなっているのかをお伺いします。
また、この計画は膨大な費用がかかるのはわかりますが、事業の進捗が目に見えれば、計画
の存在が再認識され、心のよりどころになるのではないかと思い、事業を進めていく必要があ
ると思います。そこで、財政難の中でも着実に進めていく必要があるのではないか伺います。
次に、人口減少対策について伺います。
基礎的自治体の運営は、住民がいて、税収があって初めて成り立つものであります。また住
民の生活を支えていくためには税収が必要であります。
2005年の国勢調査をベースにした国立社会保障・人口問題研究所による本市の将来推計
人口を見ると、今年2010年が5万811人、10年後の2020年には4万5,526人、
20年後の2030年には3万9,990人という数字が出てきています。これは税収に直接
響き、市民の生活への影響も懸念されるところであります。
そのようなことから、市民の生活を支え、活気をつくっていくためには人口増への取り組み
が必要不可欠であります。そこで、現在の具体的な取り組み内容はどのようなものがあるかに
ついて伺います。
また、移住を考えると、その人にとってメリットがなければそのまちには住まないはずです
が、沼田市に住めばどのような利点があるのか、移住者にとってのメリットは何かについて伺
います。
さらに、どの自治体も人口をふやしたいのは同じであり、移住者争奪に関してはそれなりの
競争力を持つ必要があると思います。それを考えると、移住しやすい環境づくりや施策が必要
だと思いますが、固定資産税の減免や不動産取得税の市負担など税等の負担減免施策が必要で
はないか伺います。
次に、(仮称)利南運動広場について、これからの整備方針と説明責任について伺います。
当該用地は、沼須土地改良を終息させるため、運動広場の計画を立て、土地収用法をかけて
市が取得し、教育財産として教育委員会に引き継ぎ、現在は教育委員会が管理しております。
この運動広場の計画は、沼田公園長期整備構想と連動し、沼田公園内施設の野球場とテニス
コートの移設、管理棟及び駐車場が整備されることとなっており、第五次総合計画実施計画の
前期計画には、平成22年度に完了予定となっております。しかしながら、現状は、地域の方
々の協力を得て、花の植栽を行っておりますが、運動広場としての進展は全く図られておりま
せん。
その原因は、多額な予算を伴うため、財政的理由と思いますので、発言通告に当たり市長に
対してご答弁をお願いするもので、これからの計画及び目標年次に対する市長の考えはどのよ
うなものか伺います。
次に、給食センターについて、地場産食材の利用について伺います。
地場産食材の利用については、平成20年に一般質問したとき、「地元産食材の利用は、地
域内での消費が拡大し、経済の活性化にもつながり、ひいては地域の伝統的な食文化の維持と
継承にもつながるものと理解している。安心して食材が利用でき、旬の食材を新鮮なうちに食
べられるよう、食育の観点からも学校給食での地元産食材の利用をできるだけ拡大すべく努め
てまいりたい」というご答弁をいただきました。
その後、どのような変化があったか、地場産食材の利用率はどのようになっているか伺いま
す。
また、地場産米利用に関しては「学校給食会のブレンド米と地産米の価格差を見ながら決定
していきたい」というご答弁をいただき、また炊飯に関しては「給食センターで行うには用地
取得や施設拡充などの課題」、「市内炊飯に関しては過去に市内業者に委託した経過を踏まえ
て研究する」というご答弁をいただきました。
今回は自校炊飯についてお聞きします。自校炊飯に関しては、食育の観点からや、緊急避難
施設になっている学校に炊飯施設があれば炊き出しにも使えるとの考えで導入しているところ
もあります。そこで、本市の地場産米利用及び自校炊飯の取り組みはどうなっているのか伺い
ます。
以上申し上げ、最初の質問といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの久保議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、これまでの星野市政8年間の総括について、夢のある政策及び執行について、市長は
どのような夢を見、市民にどのような夢を見させてきたと認識しているのかについてでありま
すが、さきの議員にお答えをいたしましたとおり、市長就任以来、かねてからの懸案でありま
す事業の対応を図るほか、極めて厳しい財政状況の中にあって、待ったなしの行政需要や市民
要望に対して、議会のご指導はもとより、市民の皆様にご理解・ご協力をいただきながら、そ
の対応を図り、市民サービスの低下を来さないよう、堅実な行政運営に努めてきたところであ
ります。
県最北部に位置する本市は、大自然に恵まれた環境にありますが、先人の方々が築いてきた
素晴らしい歴史や文化をはぐくむ中、多様化・高度化する市民ニーズ、少子高齢化への対応、
社会保障費の増加など、厳しい行財政運営を余儀なくされているところであります。
他方、将来を担う子供たちの学力、スポーツなどにおける活躍を初め、それぞれの「個」の
輝きを随所で見ることができます。
市政運営に当たりましては、中山間地域特有の諸課題がある中、本市の有する歴史と文化、
そして豊富な大自然の地域特性を生かした環境政策の充実と、積極的に交流事業を展開し、何
より将来を担う子供たちから高齢者の皆さん、老若男女が生き生きと暮らせる、明るく元気な
まちづくりを目指してきたところであります。
次に、どのような政策の効果を体感させてきたのかについてでありますが、21世紀は、
「環境との共生の時代」と言われ、時代の要請、時代の潮流をとらまえ、数年来取り組んでま
いりました都市間交流推進の中で、環境問題にかかわる実が確実に進んできているところであ
ります。さらに、本年10月には「第34回全国育樹祭」の開催という、本市の魅力を全国に
発信する絶好の機会を得られたところであり、今後も、本市が有する豊かな自然という地域の
特性を生かした施策を積極的に進めてまいりたいと考えております。
次に、行財政運営について、行財政改革について、市政を執行する中での行財政改革の位置
づけをどう考えているのか、また、行財政改革自体が目標となっていないかについてでありま
すが、本市では、平成19年4月に、危機的な財政状況の中、私を本部長とした行財政改革実
施本部を設置し、行財政改革に取り組んでおります。
本市の財政は、自ら賄える財源、地方税等の収入が低く、地方交付税などに頼る割合が高い
ことから、本格的な地方分権の時代を迎え、増加する社会保障費への対応など、真に必要なサ
ービスを安定的に提供していくため、財政の健全化に向けた取り組みを進めているものであり
ます。
今後も予想される厳しい財政状況への対処、行政事務の効率化、高度化・多様化する市民ニ
ーズなどの課題に的確に対応し、市民サービスを低下させることなく、市民福祉の向上を目指
すことを目的として取り組んでいるものでありますので、ご理解をいただきたいと思います。
次に、民間委託の効果について、指定管理者制度を含め、市民・受託者・行政にとってどの
ようなメリットがあるのかについてでありますが、厳しい財政状況の中、行財政運営の効率化
が急務となっている一方で、住民ニーズの多様化・高度化が進んできており、財政負担の軽減
を図りつつ住民ニーズの向上を目指すという極めて難しい対応が求められており、こうした要
請にこたえていくためには、公共サービスに多様な団体が有するノウハウを十分に活用し、柔
軟な行財政運営を行うことが重要となってきております。
そこで、行政と民間の役割や分担を明確にした上で、市の業務で民間にゆだねることが効果
的、効率的なものを民間委託することにより、市民サービスの維持向上とともに、雇用の創出
やコストの削減など、行政運営の一層の効率化が図られるものと考えております。
次に、特に給食センター調理業務委託に対する市長の認識はどうかについてでありますが、
学校給食事業につきましては、本市に限らず多額の費用を要して実施している事業であり、他
の自治体でも同様な状況の中、学校給食を実施している全国公立小中学校において、調理業務
の民間委託実施率が25%を超えている状況であると聞いております。市本来の役目からすれ
ば、調理業務は市の直営事業として実施することが望ましいとは考えておりますが、ここ数年
来の財政状況にかんがみ、給食の質及び安全性の維持・向上などをこれまで同様に確保した上
で、経費削減効果を見込めるとの判断に立ち、平成23年度から調理業務の民間委託を実施し
ていきたいと考えております。
次に、公共投資と経済波及効果について、公共投資の効果として一次、二次的効果等をどの
ように把握しているのかについてでありますが、管内自給率100%とした場合、一般的に言
われている第一次的効果は、建設業等への投資(直接効果)は中間投入の原材料購入額と賃金
や利潤等で構成される粗付加価値に支出されます。そこには粗付加価値率や雇用者所得率など
の各比率を勘案した間接効果が算出され、直接効果と間接効果を合わせたものが第一次的効果
と言われております。また、第二次的効果は、雇用者が新たに得た所得に消費転換計数などを
掛け、産業の生産を誘発した額と言われております。これらの第一次的効果及び第二次的効果
を合わせたものが公共投資の経済波及効果となり、その波及効果率は、土木工事の場合が1.
66倍、建築工事の場合が1.53倍と試算されております。
本市における公共投資の経済波及効果につきましては、工事施工に必要な原材料の調達先を
含めた市内自給率の把握を初め、詳細な調査を行う手段は持ち合わせておりませんが、公共事
業における社会資本の整備は、住民が生活を営み、産業が生産活動を行うのに必要不可欠な基
盤となるものでありますので、今後も公共投資につきましては市民生活及び地域経済に及ぼす
影響等を勘案し、また財政規律も念頭に置き、今後の対応に処してまいりたいと考えておりま
す。
次に、口腔衛生について、歯科疾患について、成人の歯科検診導入が必要と思うが市長の考
えはどのようなものかについてでありますが、ご質問の歯科検診は、健康増進法の中で健康増
進事業に位置づけられている歯周疾患検診のことと思われます。
本事業は、高齢期における健康を維持し、食べる楽しみを持ち続けるために自分の歯をでき
るだけ残すことを目的とし、40歳、50歳、60歳及び70歳の人を対象として、歯や口腔
内の状態の検査を行い、必要に応じた保健指導を行うものであります。
早期に適切な歯科保健指導や歯科診療を受けるためには、定期的な歯科検診が重要であると
言われておりますが、放置すれば死に至るようながん検診などと異なり、歯の健康についての
意識が高まらないと、なかなか受診に結びつかない現状があると聞いております。
本市では、歯の健康に対する意識啓発を図ることが重要であると考え、健康講座や健康相談
の場において歯周病の予防や定期検診を推進しております。歯周疾患検診については、今後、
県内の実施状況や関係機関の情報を得ながら研究してまいりたいと思います。
次に、沼田公園長期整備構想について、公園の整備について、今後の整備方針はどうなって
いるのかについてでありますが、沼田公園長期整備構想の整備方針は、沼田公園を核に市域全
体の歴史・文化遺産を整備し、活用していくまちづくりの将来的な目標として策定し、この構
想を進めていく上で、基本的な考え方となる推進基本方針を定め、事業の推進を図ることとし
たものであります。
今後の整備計画の進め方についてでありますが、沼田公園整備事業としましては、基礎調査
として電波探査や発掘調査などを行うとともに、関連地域整備事業として位置づけた滝坂川河
川緑地整備、(仮称)発知運動広場整備、現在のニュースポーツ広場などの事業を実施してき
たところであり、今後につきましては、現下の状況を踏まえ整備事業の実施について検討して
いきたいと考えております。
次に、財政難の中でも、着実に進めていく必要があるのではないかについてでありますが、
今後につきましても、現下の厳しい財政状況を踏まえながら、市民の代表や専門家の方々から
ご意見を承り、検討を重ね策定した沼田公園長期整備構想でありますので、その推進に向け努
力をしてまいりたいと考えております。
次に、人口減少対策について、取り組みについて、具体的な取り組みはどのようなものがあ
るかについてでありますが、全国的にも今後の人口減少が見込まれ、本市では、平成17年の
住民基本台帳人口5万5,503人が、平成21年には5万3,648人へと減少していると
ころであります。
本市の人口減少に関する施策といたしましては、自然減対策として、保護者が安心して就労
できる環境整備のための保育サービスの充実や放課後に子供が安全に活動できる場所の確保サ
ービス、また、安心して出産・育児ができる保健医療体制の整備などの子育て支援策が挙げら
れます。
社会減対策といたしましては、就業の場の創出となる地域産業の活性化策や本市の持つ地域
資源を最大限に活用した都市間交流事業を挙げることができます。都市間交流事業につきまし
ては、課を組織いたしまして、新宿を初めとする都市との交流を積極的に推進し、定住の促進
へとつなげてまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、人口の減少は、市の活力の低下につながるものであり、人口の減
少傾向に歯どめをかける施策の展開に努めてまいりたいと考えております。
次に、移住者にとってのメリットは何かについてでありますが、平成20年の1月に沼田市
への移住者10名に対して行ったヒアリング調査におきましては、「本市を選んだ理由」とし
て「自然や温泉が豊富」、「空気がきれい」、「東京に近いこと」を述べられており、「沼田
に住んでよかったこと」については「四季を感じられる」、「自然がたくさんあり、伸び伸び
子育てができること」などを挙げています。
本市の有する大自然や歴史、伝統文化、さらに首都圏へのアクセスの優位性などの地域特性
があるわけですが、移住された方には、沼田に来てよかったと思われる、まちづくりを進めて
いかなければならないと考えております。
次に、税等の負担減免施策が必要ではないかについてでありますが、税金は国民の義務であ
る以上、その課税方法につきましても広く理解されなければなりません。そのため課税や税の
減免につきましては法律をもって定めなければならないという租税法律主義となっております。
また、税の負担につきましては、特定の人が有利になったり、または不利になったりすること
のないよう、公平な課税であることが求められておるところでございます。したがいまして、
議員ご提案の移住者の方を対象とした税等の負担減免につきましては大変難しいものであると
考えております。
次に、(仮称)利南運動広場について、これからの整備方針と説明責任について、これから
の計画及び目標年次に対する市長の考えはどのようなものかについてでありますが、(仮称)
利南運動広場は野球場、テニスコートその他付帯施設を整備し、スポーツ広場として市民のス
ポーツ振興及び健康増進等を目的に活用する考えであります。
しかしながら、厳しい財政状況の中で、事業の進捗が図れない現状にあるわけですが、今後
については、第五次総合計画において整備を図ることができるよう努めてまいりたいと考えて
おります。
次に、関係スポーツ団体への説明責任はどのように果たしていくのかについてでありますが、
教育委員会をして地元関係者及び関係スポーツ団体に経過等の説明をしていきたいと考えてお
ります。
以上申し上げまして、久保議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、給食センタ
ーについてのご質問につきましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願いを申
し上げます。
―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時59分休憩
―――――――――――――――――――――――――――――
午後1時00分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 久保議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、給食センターについて、地場産食材の利用について、地場産食材の利用率はどのよう
になっているのかについてでありますが、平成20年度実績で申し上げますと、キノコやコン
ニャクなどの食材はすべて市内産ですが、総体での市内産食材利用率は13.4%であります。
なお、国における基準では、市内産を含む県内産食材利用率は30%以上を一定の目標として
おり、本市での県内産食材利用率は平成20年度実績で33.8%でありますので、国の基準
をクリアしている状況ですが、今後においても、さらに野菜生産者団体との連携などに努め、
児童生徒に生きた教材としての地場産食材の活用を図っていきたいと考えております。
次に、地場産米利用及び自校炊飯の取り組みはどうなっているのかでありますが、地場産米
の利用状況につきましては、年2回地元産コシヒカリを使用している以外は、価格の関係で群
馬県学校給食会のブレンド米を使用している状況であります。給食の「質の向上」を図るため、
今後も引き続き価格などを勘案しながら購入ルートの検討をしていきたいと考えております。
また、自校炊飯の取り組みにつきましては、既に実施している自治体の状況などを参考に家
庭用炊飯釜の購入などについて検討しておりますが、経費面等も含めいろいろな問題もあるこ
とから、今後、さらに調査研究を進めていく必要があると考えております。
以上申し上げまして、久保議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇14番(久保健二君) ご答弁をいただきましたので、幾つか再質問をさせていただきます。
まず最初に、星野市政の8年間の総括についてですけれども、先ほどのご答弁の中で育樹祭
とか新宿との連携によって実を結んできたものもあるとお話がありましたけれども、確かにこ
れはすごいスピードで締結まで結びついたり、あとは育樹祭に関しても本市のイメージアップ
につながるでしょうし、また名誉的なことでもありますので、それはもう評価いたしておりま
す。
しかし、特に新宿との関係なんかは余り市民の間では認知されていないのが実情じゃないか
なと思います。それをどうみんなにわかってもらうのかというのが必要かなと考えております。
そして、このカーボンオフセットの関係は、締結、結びました。だけれども、この先には何が
あるのかな、この先に何か夢が必要じゃないのかなと思うんですけれども、市長の抱いている
この先の夢というのはどんなものがあるのかお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員の再質問にお答えをしたいと思います。
まず、二つの事業に対しての評価のお言葉をいただきまして、大変私どもうれしく思ってお
ります。そういった中で、後段の問題でございますが、既に昨日新聞紙上に出ていたとおり、
また議員も厳粛な式典の中にご出席をいただいていましたとおり、今回図らずも群馬県の自治
体の中では自治体間では初めてのカーボンオフセットの調印式が行われたということで、けさ
も知事のところであるとか新宿のところであるとか、それぞれお礼の電話を申し上げたわけで
ございますが、大変喜んでいただいておりました。
ご質問は二つあったかと思いますが、まず市民の認知度の問題でございますけれども、今回
これを通して当然ことしの春に新宿の植樹祭が持たれます。想定される人数は約100人前後
の方々がおいでになられると思っておりますが、当然ここでの植樹祭にはいろいろな行事が持
たれてまいります。当然そういった広報もしっかりしていかなければいけませんし、また、場
合によってはそこの場でのいわゆる文化的な交流的なことも今後考えていかなければならない
と考えております。そうすることによって徐々に市民の認知度を高めていくというようなこと
になろうかと思います。
昨日、グリーンベル21で都市計画関係の行事が持たれましたが、苗を配付することを建設
部長と2人でさせてもらいましたけれども、3分の1ぐらいの方々が「きょうの新聞を読んで
きました。よかったですね」という言葉があったことを申し添えておきたいと思います。
それから、二つ目でございますけれども、新宿の区長も述べておられましたけれども、結局
沼田市と新宿の持っている特性の相互補完ということになってまいりまして、このことを通し
て沼田のアピールを新宿に展開していく。新宿の方は、ご案内のとおり、もうほとんどの費用
を新宿が持つということになりますから、当然私どもの方からすると自分たちの実質の、現時
点でございますけれども、持ち出しがない中で事業が展開されているということ、こういう流
れがございました。したがいまして、ある意味においては非常にありがたいことだなと思って
おります。
いろいろと突っ込んでいくと、結局先般の式典のときにもいろいろと副知事も述べられてお
られましたし、新宿の区長も述べておられましたが、苗木を植えるということはそれが必然的
に育樹になってまいりますから、非常に教育的な観点が強いものになってまいります。となる
と、やはりここで教育的な観点を関連させた形の中で展開をしていくということが大事なのか
なと思っております。
同時に、当然地域振興を企てていかなければいけませんので、おいでになられた、そして、
例えば現時点で想定される春の植樹祭に100人の方々が植えつけに来たと。では帰りにどう
するか。老神温泉に一泊するのか、あるいは日帰りで帰る、望郷の湯で温泉に入って、そして
ご飯を食べて帰るのか、その辺のことについては今後いろいろと戦略を立てなければいけませ
んけれども、そういうようなことによって新宿の方に沼田があるということが徐々に啓蒙され
ていくと思っております。端緒についたばかりでございますし、ある意味においては非常に私
どももこのことを重く受けとめて、遺憾なき対応をしてまいりたいと思っております。
いずれにいたしましても、新宿区の方も非常に先駆的な環境行政を展開しているようでござ
いまして、私どもも謙虚に新宿区の持っている持ち味を勉強していきたいなと思っております。
もう一つつけ加えると、報道機関のご質問がありまして、先に姉妹都市締結まで考えておら
れますかと、こういうご質問がありました。すぐ隣に区長様もおられましたので、私の方から
はやはり基礎をしっかり固めて、そういった先にそういったことの未来を見据えていく必要が
あるんじゃないかというようなことで非常に慎重な言い回しをさせていただきましたけれども、
こういう事業が年々歳々活発になって、今度我々も当然そのことをもってして新宿区の方にお
伺いするというのにはかなり迫力が出てまいりますから、そういうようなことから民間交流も
含めて高める形の中で、将来にわたってはそういうことも現実的なものになっていくように努
力をしていかなければいけないのではないかと思っております。
ただ、やはり相手様のあることですから、本日のところはやはり足元から物事を見ていこう
という、そういう意味では基礎あるいは原点に返るということだけ申し述べておきたいと思い
ます。
◇14番(久保健二君) たまたま育樹祭と新宿区とのお話になってしまったんですけれども、
これは基礎をつくっていきたいという、足固めをしていくという、そういったふうに市長はお
っしゃいましたけれども、今後民間交流とか、さらに進めていかれればいいのかななんて思い
ますので、どうかこれを積極的に展開していただきたいと思います。
また、この政治の夢というものなんですけれども、これってだれにとってもとても難しい話
だと思うんですけれども、今市民にとってこの経済不況の中で、また、ちょっといろいろな暗
いニュースが多い中で、沼田市に関してどういうふうに思っているかというと、私が時々聞く
のが今の沼田市には夢がないという、そういった意見を聞くことがよくあります。
そうすると、この夢というものをつくっていかなければいけないんじゃないかなと思うんで
すけれども、市長の考えをお聞かせ願えればなと思いますんで、よろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がご指摘されている夢がないというようなことを市民の間から
聞かれることが多々あるということについては、行政の立場からいたしますと謙虚に反省をし
なければなりません。それはひとえに市民の方々に夢と勇気や希望を与えるだけの施策を展開
してきたのかどうかということについて、やはり私どもは謙虚に反省をしていかなければいけ
ないと思っております。
ただ、ご案内のとおり、この節の10数年来の流れがかつての右肩上がりの状況から、どう
しても前にやってきたことを何とかうまく、あるいはまた健全な形で取りまとめていかなけれ
ばならないという歴史的な節目のときを迎えてしまっていることは事実でございます。果たせ
るかな、ぐいぐい経済も上昇し、非常に発展をしてきた中で、気がついてみたら少子高齢社会
が加速度的に進んでいたとか、あるいはまた内外格差があったとかということがあって、非常
にそういう意味ではこの数年来は大変私どもの立場からいたしますと、どうしてもかねがねの
流れのところについてのいろいろな継続的なものの取りまとめをどういうふうに堅実にしてい
くかということが非常に要請されたときでもございました。
そういった中で、何か光明を見出していきたいというようなことからいろいろと努力をして
きましたけれども、結論からいうとやはり原点に返るということが大事なのではないかなと、
厳しいときこそ原点を見つめることが大事なのではないかなと思ったときに、沼田の特性をと
らまえてみると大自然があって、しかも歴史があって、先人の方々が少ない人数の小都市であ
りながらも、個の人々をとらまえてきたときにすばらしい全日本的な活躍をされている人材も
多く輩出されておられます。
そういうようなことから、やはりここはきちんと現在ある沼田の特性をしっかりととらまえ
て、そして、そういったものの発展のために処していくということが大事なのではないかと思
っております。したがいまして、今後、環境や歴史や、あるいは教育、そういったものをきち
んと押さえた形の中で将来に向かって努力をしてまいりたいと思っております。
◇14番(久保健二君) 原点に返って特性をしっかりとらえて今後にやっていきたいという
ことですけれども、今厳しい財政状況の中で、市長、一番市長自身がやりたいことって何か、
それを知りたいと思いますので、お聞かせください。
◇市長(星野已喜雄君) 突き詰めてまいりますと、やはり人づくりになろうかと思います。
この人づくりがきちんとできていれば、どんな状況になってもまずはいろいろな意味の対応に
伍していけると思います。そういったことから、どうしても人づくりをまず冒頭に上げたいと
思っております。
そして、そういった中でさらにつけ加えるならば、やはりもともと私どもは知り得たもので
あるんだけれども、なかなかそれを表に出すことがされなかったのか、してきたのかというこ
とになると、やはり大自然というものがややもすると負の面ばかり見がちでありましたけれど
も、これをしっかりと生かした形の展開が大事なのかなと。それは、人づくりと大自然の関係
は、全くこれは切っても切り離せない生命のいわゆる和合でありますから、そういう意味では
そういったことを述べているわけでございます。
ここでは大変恐縮でございますが、何々をつくっていきたいとか何々をというよりは、先ほ
ど申し上げましたように原点に返っていくということから、人づくりであるということを申し
述べさせていただきました。
◇14番(久保健二君) ありがとうございました。
市長は先ほど、最初の質問で申し上げましたけれども、2月に三選に向けた表明をされまし
たけれども、今の言葉をその三選に向けた決意の一つとして受けとめさせていただきますので、
よろしくお願いいたします。
次に移りますけれども、行財政運営について伺いたいと思います。
まず、行財政改革についてですけれども、この行財政改革なんですけれども、行政サービス
の低下を招かないようにしなければならないのは、これはもう当然のことだと思いますけれど
も、しかしながら、指定管理者制度や民間委託が余りにも予算の削減とか縮減とか、そういっ
たところに行ったり、あとは人員の削減ばかりが目についてしまうような部分があるんですけ
れども、そういったところは市長、どういうふうに気をつけておられるのか、それをお聞かせ
願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 非常にただいまのご質問は奥行きの深い、大変難しいご質問である
と受けとめさせていただきました。ややもするとこの行財政改革が費用対効果のところにどう
しても目が行く関係から、心ならずも市民の心を傷つけるような場面があったのではないかと
思っております。
となりますと、数字だけでははかり知れない非常にデリケートな部分に対する思いをいたさ
ない限りにおきましては、非常にこの行財政改革そのものが無機質なものになっていきがちな
のではないかと受けとめております。
したがいまして、行財政改革がやはり一方におきましてはぬくもりがあるというような観点
を持たないと、これがややもすると間違った方向に展開するんではないかと思っておりまして、
そういったふうな思いはいつもしているところでございます。
したがいまして、議員もいろいろとご質問の中でも言われておりましたけれども、費用対効
果だけを目途にしてまいりますと、そこにいろいろと難しい状況が発生してくるのではないか
なということについては、私も議員と同感の立場でございます。
◇14番(久保健二君) 十分にその辺は気を使っていただきたいと思います。
行革の中で組織機構改革とか、そういったものも含まれると思うんですけれども、そちらの
方にちょっと目を向けたいなと思います。
今の話じゃないですけれども、改革していくためには経費削減のみを目標にした改革じゃい
けないと私は思います。当然削減できるものは削減が必要ですし、また、重点を置いたりして
増員が必要なところには積極的な投資をしなければいけないでしょうし、また、それに応じた
組織、課や係というもの、そういったものを増員して推進していくという、そういった市長の
姿勢が必要だと思うんですけれども、市長、その辺どうお考えなのかお聞かせ願います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がおっしゃっているように、やはり現在進めている事業の中で、
ある課は縮小し、ある課はまた増強していくということは、時代の趨勢とともに大事なのかな
と思っております。
私がこの節いろいろと反省もしたり、また、やはりこういった方がいいんではないかなとい
うことを思うことが幾つかございましたけれども、その一つとして交流推進課が非常に頑張っ
ていろいろな事業を結実してきたという経過がございます。これが、見方を変えると環境の立
場であったり、見方を変えると観光の立場であったり、見方を変えると教育の場であったりす
るところがあって、非常に複合的に絡まっていた経過がありまして、これはやはりどこかでこ
の推進本部的なものを立ち上げて、それらの調整をきちんとしていくさばきの部分が大事なの
ではないかなと思っております。そうすることによって、総合的に我々の持っている市外への
打ち出しをしっかりしていきたいなと思いますし、そうすることが大事かなと思っております。
したがいまして、それらの主管課を明確にいたしますが、組織的にはある程度全庁的なこと
の中で、場面によれば市民の方々にもそれに入っていただいて、昨年の12月でしょうか、述
べているかとは思いますが、市の中核にいる幹部、それは私ももちろん指して言っているんで
ありますが、この辺を本部長として、そして対応をきちっと図っていくような、そういうこと
によってある程度市の持っている特性を凝縮した形の中で打ち出していくというような作業、
あるいはまた受け入れもそうなんですけれども、そういうことが大事かなと思っておりまして、
議員が言われているようなことについてしっかりと検証していきたいなと思っております。
◇14番(久保健二君) しっかり検証していただきたいと思うんですけれども、今のご答弁
から逆に考えさせてもらうと、今現在強力に推進してやっているところで交流推進課があって、
また、ことしの秋の育樹祭に向かって推進するんで育樹祭推進課をつくるということで、新た
な需要に対応する課というものをつくってきたわけですよね。それと同様に、細部にわたる話
になりますけれども、もっと機動的に動いたり、あとはもっと内容を深めて動いたりするため
には既存の課でもそういった必要性があるのかななんて思います。
そうすると、既存の課とか係に対して、人事配置のお話になっちゃいますけれども、増員と
か、また係をまたつくっていったりとか、そういったことも考えておられるのか、私はその辺
はしっかり検討しながらやっていってもらわないといけないのかななんて思っておりますけれ
ども、市長のお考えをお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 現在、私どもが考えているそういった組織体の関係は、人員を総体
をふやすということについては現在の時点では考えておりません。むしろ減らしていくという
形の中で、となると必要な課、必要でない課あるいは必要である係、必要でない係、こういう
ことはしっかりと精査していく必要があるんではないかと思っておりますので、ご理解を賜り
たいと思います。
◇14番(久保健二君) 総体の数字になりますと、それはもう減らしていく方向はわかりま
す。その中で、内部でしっかりと検討していただければなと思います。
また、今の組織の話になりますけれども、情報の分散化というのが非常に心配なんですけれ
ども、それも行革の一環として、縦はうまくつながるように、また横の連携がうまくできるよ
うにという組織体系、それをさらに簡素にしていくような、そういった考えというものを持っ
ていかなければいけないのかななんて思っております。
そのあたり情報がしっかり集約できて、命令系統もしっかり簡略化されたような組織と、そ
んな組織体制づくりというのはどういうふうにお考えなのかお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 結局、これをおのおののセクションの担当する課は、それぞれ今ま
でやってきた事業もあり、大事なものばかりでございます。そういった中で、もう既に既存の
先ほど言ったような全庁的な、例えば私なり、あるいは副市長なり、あるいは教育長なりがい
ろいろと中心となってやっている団体がありますけれども、私はやはりここへ来て痛切に感じ
ているのは、沼田がやはり打ち出していくのはどこなのかということをきっちり押さえた形の
中で、そこの部分だけは、議員がおっしゃっている命令系統にもなろうかと思いますが、全庁
的に集約をしていくということが大事なのかなと。これをあれもこれもじゃやはり非常にまず
いわけでありまして、先ほど言ったように具体的な事業展開をしていくという部分についての
集約された方向。
これも先般申し述べさせていただきましたが、昨年の12月に掛川市に行ってきたと。これ
は皆さんは勉強されてもう十二分に承知していたんじゃないかと思うんですが、お城をつくる
のに大半のお金が市民のご寄附から集まったと。もう一方においては、掛川のあの新幹線の駅
をつくるのに約7割から8割ぐらいのお金が地元がつくったわけです。そして、新幹線の駅を
つくることに成功していると。
これがどこからそういうふうな状況が醸し出されてきたかというと、結局掛川市の市民の民
度の問題だったんではないかと私は受けとめました。では、その市民の民度というのはどこで
もって構築されてくるのか。これはいろいろな方法があろうかと思いますが、少なくとも掛川
市の場合は生涯学習宣言都市ですか、これをいち早く全国に発信をいたしまして、そして、人
間が生命をいただいて、そして天に召されるまでの間はもう一生涯学習だという観点の中から
徹底的に人づくりをされたと受けとめております。
そういうこともこれまたありというようなことがあって、ある程度そういった絞りを決めた
形の中できちんと本部長を中心に今言うようなことを、だからもうこれは各課の調整もしなけ
ればなりません。ただ、主管課をどこかに置かなければなりませんけれども。そういうような
ことによって特性と言われる部分の押し出しをしていくということが大事なのではないかなと
思っております。
これをあれもこれもということをしても、これはなかなか難しいんでありまして、そういっ
た意味ではやはり二、三のところに絞り込んだ形の中でスタートができればいいのではないか
なとは思っております。これは4月に入ってからのことになりますので、今早々にということ
ではありませんが、今の私の思っている率直な感想でございます。
◇14番(久保健二君) 特性の打ち出しということですね。強い意思を持って取り組まれて
いくんだろうなと推察させていただきます。
また、今この本会の質問に当たって行政改革大綱とか実施計画等を参考にはさせてもらって
いるんですけれども、行政改革大綱実施計画については今あるものが平成21年度までの計画
だと思うんですけれども、平成22年度以降、この先ってどういうふうに進めていくのか、わ
かりましたらご答弁をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 現在、検討してしかるべき、また新年度に向かって対応を図ってい
るところでございます。
◇14番(久保健二君) そうしましたら、ぜひしっかりとまた明示していただければなと思
いますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、民間委託の効果について、こちらについてお伺いいたします。
先ほどは委託とかぬくもりという言葉を使われました。ぬくもりというものもしっかり大事
にしていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
また、給食センターの調理業務委託に関しては、こちらは行革の検討項目の中から出てきた
話ですので、これはもう市長に答えていただかなければならないかなと思って通告させていた
だきましたので、これはご了承願います。
先ほど1回目の答弁で財政状況とか、あと全国の25%でしょうか、そちらが委託している
というお話がありましたけれども、実際沼田市の場合、調理業務を委託するとどんなメリット
があるのか。例えば、お金の話になっちゃえば幾ら今から比べて安くなる、そういったものを
検討していかなければいけないのかなと思いますけれども、それは具体的なものというのはお
わかりだったらお示し願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま給食センターの現場の話になってきておりまして、給食セ
ンターの方で答弁をさせていただくような形でよろしいでしょうか。教育委員会の方で。そう
でないと、こちらの方ではちょっと数値を持ち合わせておりませんので、よろしいでしょうか。
◇14番(久保健二君) はい、そういうことだったら。お願いいたします。
◇教育部長(町田哲男君) 給食業務の方の民間委託に当たりまして、行革本部から民間委託
についての検討せよというふうな指示がございまして、教育部におきまして検討を進めてまい
りました。9月に検討報告書という形で本部長の方に提出させていただきましたけれども、そ
の中でメリットといいますか、利点という形で4点報告として挙げさせていただいたところで
ございます。
まず、1点目が給食費の予算ベースでの経費削減が可能であるということで、当然民間委託
でございますので給食調理業務は民間の方。したがって、調理員は給食センターにはいなくな
るということでございます。また、さらに、その民間委託に当たって配送業務とあわせての委
託の場合にはさらなる削減が期待できるということでございます。
次の2点目といたしまして、削減した経費によって、給食サイドでございますけれども、給
食設備の整備あるいは給食の質の向上、食育の充実を図ることができるという項目がございま
す。
また、3点目としては、将来的には職員人件費、市全体でございますが、削減につながると。
また、4点目として、正規調理員及びパート調理員の業務管理の事務についてはなくなると
いうことの四つを挙げさせていただきました。
先ほどの1点目の予算ベースでの経費削減ということでございますけれども、これにつきま
してはあくまで民間会社の実際やっている会社に内容を数字を上げていただいたものでござい
ますけれども、その民間会社1社につきましては2,200万円程度の削減につながるという
数字を報告させていただいてございます。
以上でございます。
◇14番(久保健二君) 実際の削減の見積もりからきたものでしょうけれども、2,200
万円ということでございました。
この給食に関して、自治体によっては首長が給食に重きを置いて政策的に取り組んで、日本
一の学校給食を目指しますとか、あとは学校給食甲子園とかいうもので上位をねらったりとか、
そういった取り組みをしてイメージアップにつなげていくという、そういった取り組みをして
いる自治体、首長さんがいらっしゃるわけです。
そうなると、実際予算削減だけの話じゃなくなってくるんですけれども、考えようによって
はその予算がかかっても、何か重きを置くんであればその経費削減というものを考えなくても
いいんじゃないかななんて思うんですけれども、そのあたり、市長、お考えを聞かせていただ
きたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今までもいろいろと教育委員会の関係等についての市長に対するご
質問があったときに、非常に沼田市の教育委員会は私が見ている限りしっかりと頑張っていた
だいていると受けとめております。
昨今のマスコミ報道等にも見られるとおり、かなり沼田市の教育委員会は郷土の勉強である
とか、あるいはまた情報の施設の整備率の問題であるとか、あるいは相互乗り入れ学習のこと
であるとか、非常に教育委員会が高く評価されている客観的な事実がございます。
したがいまして、行政側の立場からいたしますと、教育委員会が考えている給食施策を尊重
していきたいと思っておりますので、ただいま教育委員会の部長の方から答弁がございました
けれども、それらをしっかり踏まえた形の中で、教育委員会の考えている施策をやはり尊重し
ていくということが大事なのではないかと思っております。
ただ、議員が特性を出していくということについては私も賛成の立場でございますので、私
どもの方でもいろいろと勉強させていただきまして、そして、これを教育委員会の方にまたお
つなぎもする、教育委員会の方でもきょうしっかりと議員のご質問を聞いているわけでござい
ますから、それらについては市長と同様な考え方で受けとめているのではないかと思っており
ますので、今後の対応に処してまいりたいと考えております。
◇14番(久保健二君) 教育委員会を尊重していくということですけれども、このことは市
長の判断がもとでもいいのかなと私は思ったんです。市長が調理業務の委託もしない、または、
さらに今センター方式をやっていますけれども、さらに踏み込んで自校式にやったとしても、
市長の判断でいいんじゃないかなと思うんですけれども、どうしてもやむを得ないという理由
が、今の段階ではちょっとまだそこまでは内容というのはわかりませんけれども、もしそうい
ったことがあったり、出てきたりするんだったら、これから保護者とか学校関係とか、みんな
に説明していかなければいけないんじゃないかなと思いますけれども、その説明です。そうい
ったもの、今まで検討してきた経過と今後の説明というのは、市長、どのように進めていくの
か、それをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、これは組織体系の問題にも係ってまいりますからであります
が、教育委員会制度がきちんとあるということそのものが現在の日本国教育基本法等との関係
から来ておりまして、教育行政の方についてはきちんと教育行政の方で担当していくんだとい
う戦後の大きな流れがあったかと思っております。
したがいまして、先ほど申し上げましたとおり、教育委員会あるいは教育行政が不測の事態
を招いているというようなことが現在の客観的な状況からは私は見受けられません。一生懸命
やっていただいていると思っております。がゆえに教育委員会の考え方を尊重していくという
ことを原理、原則からも申し上げましたし、私の現在の率直な感想として述べさせていただき
ました。
そういった中で、いろいろと地域住民に対する説明の関係等については、これは教育委員会
の方でもしっかりとこれを受けとめて、議員がおっしゃっているような方向で対応されている
のではないかと思っております。
◇14番(久保健二君) このことは、市長、市長部局から教育委員会に指示があって検討さ
れたというのが流れですよね。行革の方から教育委員会に対して検討しろという、そういうふ
うに言ったという、それで今があるという、そういった流れでいいんですよね。だから、市長
の考えが先にあってもいいんじゃないか、市長が考えを言ってもいいんじゃないかと私は思っ
て先ほど意見を申し上げました。
今後、しっかりと市長の方も行革本部はこういった理由で業務委託を検討させたという、そ
ういったものも含めて説明していただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたしま
す。
次に移りたいと思います。
公共投資と経済波及効果について、こちらは細かい数字というのはつかんでいないという話
ですけれども、そういう細かい数字というのは今のところいいと思うんです。ただ、この認識
というのは絶対これから必要になってくるんじゃないかなと思います。自由な裁量権。基礎的
自治体の自由な裁量権がふえるに従って、そうするとやりくりする幅も広がってくる。そうす
ると、実際自分たちがやっている、行政がやっている効果というものもしっかりと見据えて予
算配分等をやっていかなければいけないと思います。そういったことを考えると、この経済波
及効果というものをちゃんと認識していなければいけないかなと思いますので。
また、この波及効果というものはその事業をやっていく上での説明とか説得力、そういった
ものにもつながっていきますので、これはもう今後検討、研究しながらやっていただければと
思いますので、ご答弁は結構ですのでよろしくお願いいたします。
続きまして、口腔衛生について、歯科疾患について質問させていただきます。
歯の健康についてですけれども、市長は将来、年をとってから自分の歯と入れ歯、どちらで
生活していきたいですか。それをお聞かせください。
◇市長(星野已喜雄君) 私は比較的歯が丈夫でございまして、現実に親知らずを除くと1本
しか抜いておりません。全部自分の歯でございます。自分の歯で最後まで余命を送れればいい
なと思っております。
◇14番(久保健二君) びっくりするぐらい健康なんだなと私は思いました。ぜひ大事にし
ていただきたいと思います。
特に今回歯周病関係の質問にさせていただいたんですけれども、現在歯科疾患、歯の健康に
関しては昨年に衆議院、参議院に歯の健康に関する法案が出されたりしております。また、都
道府県レベルでもそういった内容の条例制定がなされています。
それだけこの歯の健康、また歯の疾患から全身に対することというのが注目されているとい
うことなんですけれども、歯周病になった場合、この歯周病の治療費に関しては早期で七、八
千円、中等度で1万5,000円から2万円、重症だと外科処置でさらに1本当たり6,00
0円程度かかるわけです。また、さらに抜歯、歯を抜いたりするとブリッジとか1本当たり2
万円以上かかる。患者はこれに応じた費用負担もしなければなりません。本人負担もさること
ながらなんですけれども、今数字を申し上げましたけれども、将来の保険財政への圧迫を考え
たら、今から対策をとっておいた方がいいんじゃないかなと思いますけれども、市長のお考え
はどのようなものかお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私も実は歯は虫歯対策で十分なのかなと古典的な考え方で思ってお
りました。やはり、年齢が来るに従って歯茎から血が出るということから歯医者さんにお世話
になって、歯周病関係の治療もお世話になった経過もございます。そうすると、確かにしみが
なくなって非常に良好な状態になるというようなことで、できれば1年間に2回ぐらい見ても
らうといいというのが歯医者さんの現場のご提言のようでございます。
これは、やはり食べ物が口の中から入ってくるということになりますと、内臓の関係もさる
ことながら、歯の健康は健康を維持していくために大変重要なものであろうと思っております。
したがいまして、この歯医者さんと歯の健康等については意を用いていかなければならないの
ではないかと考えております。
◇14番(久保健二君) ぜひ意を用いていただかなければいけないなと思っております。
そこで、こういったことを行政主導、行政がもう健診に組み込んだりとか補助制度というも
のをやったらどうかなと思います。それが後々の将来的な保険財政の圧迫の阻止とか、または
市民の生活の質を守っていくことにつながると思うんですけれども、そのあたり要望したいと
思いますけれども、市長、お考えはいかがなものでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろとそれぞれのところを研究してみると、やはりこの歯周疾
患の関係等については大変そういう意味では大事なのかなと思っております。したがいまして、
他市の状況等も把握して、今後それが本市にとってどういうものが適切なのかということにつ
いてはきちんと検証し、また研究していく必要があろうと思っております。
したがいまして、本日のご提言を承った形の中で今後の対応に処していければなと思ってお
ります。
◇14番(久保健二君) ぜひ検討していただきたいと思いますので、重ねて要望させていた
だきます。
次に、沼田公園長期整備構想についてなんですけれども、沼田公園というのは真田の歴史に
つながる最もわかりやすいものじゃないかなと思います。歴史のロマンを感じさせるためにも、
調査結果の図などを活用してイメージを持たせることというのが必要ではないかななんて思い
ます。また、ささいなことですけれども、雰囲気づくりということで公園自体にちょっとした
変化をつけていくのも一つの手かななんて思いますけれども、そのあたりお考えありましたら
お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) きょうの午前中の同僚議員のご質問も、やはり市の歴史的な関係等
について配慮をしろという、こういうことであったと受けとめさせていただきます。議員も同
様なお立場から沼田公園の存在をいろいろとご指摘されてきております。
実は、今回、新年度の関係では沼田公園の構造物等の関係は実際問題予算措置がなかったの
ではないかと思っておりますが、ただ、公園の河岸段丘のところに花木をしっかり植えて、そ
して、それらについての状況をきちんとつくり上げていきたいということについては手だてを
させていただいてきたという経過がございます。
私も沼田公園は個人的にも大好きですし、非常に公園を愛している方々がたくさんおられま
すので、今後議員のいろいろなご提言を承る形の中でいろいろと対応に処していかなければい
けないなと思っております。
いずれにいたしましても、午前中もご答弁申し上げましたが、トイレを二つ新しくつくって、
たまたま武道館の前のトイレが今厳しい状態でありまして、これも何とかしなければいけない
なと思っております。先立つものを考えたときに慎重になっておりますが、いずれこれをきち
んとしていきたいなと思っております。
構造物の関係では、先ほど前後いたしますが、沼田小学校の記念講堂の外壁の関係の改修整
備の予算をつけさせていただいたという経過もありまして、これらについては当然その雰囲気
が醸し出せるような状況を考えていかなければいけないのではないかなと思っております。
◇14番(久保健二君) 実際先立つものというものが一番の問題だと思うんですけれども、
沼田公園は本当に職員の方もご努力されまして、すごくきれいな公園でありますし、私の市外
からの友人とかも連れてくると「いい公園だね」と言ってくれます。そこにさらに付加価値を
つけられるように、今後検討していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、人口減少対策について質問させていただきます。
先ほど課税については公平性というものが問題となって固定資産税の減免とかできないよう
な、そんなお話ありましたけれども、それは確認として、企業に関しては優遇措置があります
けれども、固定資産税の減免です。住民とか一般の人にはないのかということを確認させてい
ただきたいと思います。
また、不動産を取得した場合、不動産取得税とか発生するわけですけれども、その一部公費
負担、そういったものというのは法律上はできるんでしょうか。もし、できるんであれば取り
組んでいく必要があるんじゃないか、その辺をお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 総務部長に答弁をいたさせます。
◇総務部長(大嶋政美君) 命によりお答えをさせていただきます。
減免の関係でございますけれども、現在市民税あるいは固定資産税の分において、個人的な
減免規定を設けているのは災害であるとか火災であるとかの一時的な場合についての減免規定
は設けておりますけれども、それ以外での減免規定というのは把握していない状態でございま
す。
◇14番(久保健二君) 不動産取得税の方は。
◇総務部長(大嶋政美君) 申しわけありません。
不動産取得税についてでございますけれども、不動産取得税はご案内のとおり県税に当たる
部分でございますことから、それについての発言はちょっと私の方からは控えさせていただき
ます。
◇14番(久保健二君) 不動産取得税については県税だということなんですけれども、県税
というのはわかっていまして、その発生した部分の一部を市の方から負担するという、そうい
った方法というのはどうなのか、それをお聞きしたんですけれども、そのあたりもう一度お願
いします。
◇総務部長(大嶋政美君) 再質問にお答えをさせていただきます。
現在のところ、それらについての取り扱いというのはまだ把握しておりませんことから、ご
指摘の内容については研究させていただきたいと存じます。
◇14番(久保健二君) ぜひ研究していただきたいと思います。また、前進していただきた
いと思います。
また、この優遇措置ということ、土地の提供というのも一つの手かななんて、大きな話にな
っちゃいますけれども、その辺の考えというものを市長、何かあったらお聞かせ願いたいと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) この関係等については、やはりいろいろと内外の関係で勉強させて
いただいておりますが、議員がご提言されているようなことについてすぐ取り組むことが可能
なのかどうかということになりますと、現実に税収をできるだけ確保したいというようなこと
等との絡みが出てまいりますので、これらについてはもう少し慎重に勉強させていただきたい
と存じます。
いずれにいたしましても、外からの方々に対する優遇措置、もともとからいる方々がいると
いうようなことの関係もありますので、それらについては慎重に勉強させていただければと思
っております。現在のところ、明確に議員のお話をされている部分について「はい、わかりま
した」と言うことはちょっと慎重にならざるを得ません。よろしくお願いします。
◇14番(久保健二君) これは人口減少対策というのはもう本当に喫緊の課題であるのかな
と私は思っておりますし、市長も多分そう思っていると思います。これはしっかりと、できる
ことがあれば取り組んでいただきたいなと思います。長期的に考えれば土地の提供とか不動産
取得税の一部負担とか、もしできれば、そういったものもいっときの負担で将来はまたプラス
に転換していくと考えられると思いますので、どうかしっかりと勉強、検討、研究、みんなし
ていただければなと思います。よろしくお願いいたします。
次に、(仮称)利南運動広場について伺います。
この事業に関しましては、ほかの事業と優先度を考慮しながら計画を立てて、目標年度を決
定して、最終的にはその目標年度の財政状況によって事業内容が決定されるという、そういっ
た段取りだと思います。
現在、教育委員会が管理しているわけですけれども、ここの整備については市長部局の財政
企画が十分検討して方針なり方向性を示す必要があると思うんですけれども、そのあたりお考
えはどうなんでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) これらについては、教育委員会とよく連携をいたしまして対応を図
っていかなければならないと考えております。いろいろとこれが総合的なところの部分から発
生した事案でもありますので、議員のご提言の関係等については受けとめさせていただく形の
中で、やはり教育委員会と連携してこれらについては対応を図っていかなければならないと考
えております。
◇14番(久保健二君) ぜひちゃんと検討していただきたいと思います。
先ほどご答弁の中で、この当該用地に関して芝生を植えて多目的広場として活用すると言う
んですけれども、いつまでそう使うのかという心配です。また、もとの計画というのはどうな
っているのかということが明示されていないんですけれども、この運動広場自体の具体的な計
画についてどうなっているかお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 芝生を植えて云々ということについては、先般の同僚議員にもお答
えさせてもらいましたが、一応そういうことの検討を加えているということで申し述べさせて
いただいております。このまま何も使わないでということはまずいだろうということから、ど
んな芝生が適切なのかというようなことについていろいろと研究をさせていただいておりまし
て、それらが非常に状態としてよろしければ、これはしっかりとした対応が必要になってくる
と思います。
なお、利南運動広場の関係等については、やはり大きなお金がかかります。費用がかかりま
す。したがいまして、そういった財政の状況を踏まえながら今後の対応に処していくというこ
とでもってご理解をいただければと思っております。
いずれにいたしましても、現在の状態で置いておくのは決してよろしいことではないと思い
ますので、できるだけ多目的に活用できる方途を早急に考えてやっていきたいなと考えており
ます。
◇14番(久保健二君) 早急に使い方というものを考えていかなければいけないというのは、
それはもう当然だと思います。
それで、この広場自体の管理になるんですけれども、今は教育委員会が管理しているという
のは教育財産として管理しているわけですよね。これがいつまでに本来の目的のものができる
という、教育財産として管理されるべきものができるという、そういったものがあるから教育
委員会が管理しているわけですけれども、今の流れでいうと多目的広場といったら、それは教
育財産じゃなくなるんじゃないですか。そうすると、今度は市長部局が整備計画とか管理方法
というものを、財政企画になるんでしょうけれども、方針を検討するのが筋だと思うんですけ
れども、それは市長部局でやっていただくべきだと思いますけれども、それはどうお考えでし
ょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 現時点では教育委員会の方で対応を図るべく研究を今しているとこ
ろでございまして、議員のご提言されていることにつきましては今後の対応で判断をしてまい
りたいと思っております。
◇14番(久保健二君) これは教育財産の意義というものもしっかり考えながら取り組んで
いかなければいけないのかなと思います。設置責任とか管理責任とか、そういったものもかか
わってきますので、しっかりとそれに目を向けてやっていただきたいと思いますので、よろし
くお願いいたします。
また、説明責任の方なんですけれども、こちらはいろいろなスポーツ団体、関係団体とか出
てきますけれども、方針とか方向性を決定するに当たって、今の流れだったら当分は多目的広
場ということですけれども、そういったことになったということを意見交換とかをやっていく
必要というのはあるんじゃないでしょうか。これも財政とかがもとなんですけれども、教育委
員会だけじゃなくて、市長主導でやる必要もあるんじゃないかと思うんですけれども、そのあ
たり市長、お考えをお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員、誤解がないように申し述べておきたいと思いますが、今そう
いう芝生の関係もそういった方向の使い方も研究をしている段階で、既にそういうふうにした
ということを私が明言しているわけではないので、そこのところだけは誤解がないように申し
上げておきたいと思います。
一応スポーツの施設等については、ご案内のとおりいろいろな団体あるいはまた組織があり
まして、そこのところのプロセスを経て方向性が出てきている経過がございます。したがいま
して、そちらの方向の部分を基調としながら今後の対応に処していくということが大事なのか
なと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇14番(久保健二君) ちょっと熱が入っちゃいまして、ちょっと先走ったような感じにな
っちゃいましたけれども、ご容赦願いたいと思います。これに関してはいろいろな多くの関係
者の方がいらっしゃいますので、しっかりと説明責任を果たしていかれるように、これを要望
させていただきますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、教育長に質問させていただきます。
地場産食材の関係ですけれども、本市は重量ベースの利用率だとすごい不利だと思うんです
けれども、その辺で教育長、どうお考えですか。
◇教育長(津久井 勲君) その辺、微妙なところはちょっとわかりかねますけれども、一般
的には重量は把握しやすいし、それから、その数値も非常に理解しやすいということではない
かと思います。
その他ですと、調査上の労力等もかなりかかりますし、また、全国的に見ると重量ベースを
中心としていろいろなカウントの仕方があるようですけれども、重量ベースがわかりやすくて
一応一般的かなと思っております。
◇14番(久保健二君) いろいろと何かすごい苦戦しているのかなと思っておりますので、
いろいろ、カロリーベースでいいのか品目ベースでいいのかわからないですけれども、そうい
ったものをぜひ研究していただいて、沼田市なりの評価方法というものもあってもいいかなと
思いますので、どうかそれを研究していただければと思います。
また、次に自校炊飯に関してですけれども、これはいろいろチャンスがあったと思うんです
けれども、そういったチャンスの取り組みというのはどういうものがあったかという、それを
お伺いしたいと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
いつの議会でしたか、議員さんからご質問いただいた、または内部でそういう声が出たとい
うことがありましたけれども、若干の検討、また調査をさせてもらう中で、いろいろ炊飯の業
者委託の問題やら、または温かいご飯が食べたい、そんな要望やら、いろいろな形で市民の声、
また子供たちの声等も聞かせていただきました。
そういう中で検討させていただいたわけですけれども、最初の段階では合併時点において、
特に小規模の学校、特に利根町の方はかなり点々と学校が離れておりますので、多分地元関係
の方の声だったと記憶しておりますけれども、電気がま買うのは簡単だから何とかできないか
なんていうかなり素朴な質問や要望がありましたんで、その時点で若干検討させてもらいまし
た。
それから、かなり現実的な段階では、ここ1年何とか、今のようないろいろな要望がありま
すので、検討させていただく中で、これも正確なデータを持っていなくて恐縮なんですけれど
も、国の方がかなりバックアップしてくれるというようなことがありまして、かなり積極的に
取り組んだらはしごが外れたというようなことがありまして、現在も全国の状況等調べており
ますけれども、現時点では最初の答弁でお答え申し上げたとおり、お金の問題、人的な配置の
問題、日常の管理の問題等々含めるとかなりいろいろな、また大きな問題があるんだなという
ようなことで、今ちょっと前に進めない状況でいると。引き続き研究は進めていきたいとは思
っておりますけれども。
以上です。
◇14番(久保健二君) いろいろと検討されたんでしょうね。私もちらっと聞いております
ので。またチャンスがあったらそれを逃さずやっていただきたいと思うんですけれども、実際
やっていくに当たって衛生の面とか職員配置の面とか、いろいろと課題等があると思うんです
けれども、あと学校との連携の問題です。
それで、すごい大きな問題になってくる、大きな課題になってくるのかなと思いますけれど
も、そのあたりをどういったものがあるのか、またどうやって克服していこうかというものを
お考えがありましたら教育長の方からご答弁いただきまして、私からの質問とさせていただき
ます。
◇教育長(津久井 勲君) ご指摘のように、頭の中で考えるレベルと、それから現地や現物
を見て考えるレベルとあると思いますけれども、今私たちはどのあたりまでということになる
と、頭の中でとか机の上で考えるレベルではまあまあ調べたかなと思っております。
あとは学校ということになりますので、最初の合併時点での一町民の声では学校には家庭科
室があるんじゃないのと、調理実習だってやっているんじゃないの、先生方は小さい学校だっ
て10人からいるじゃないと、そんな発想でした。
そんなことで、今ご指摘のようにいろいろ人的な措置はどうなんだ、衛生上の問題はどうな
んだ、炊いた後の管理上の問題はどうなんだとか、いろいろそのあたりは一応研究を、し尽く
してはおりませんけれども、まあ大体行き着いたかなと思っております。あとは現場の方に出
て生の声も、子供たち含めた職員の声や、またはその施設そのものが対応できるのかとか、そ
んなところも含めて検討していく必要があるのかなと思っております。
ただ、いずれにしても先立つものはと言いましたけれども、先立つものが何なのか、その中
に大きな一つに当然お金の問題も出てくるというようなことであります。ただ、どう考えても、
私が子供の立場、保護者の立場になれば自校炊飯による温かいご飯が食べられると、そして炊
く人の働く姿、多分身近な人がお勤めいただくなり、やっていただくんでしょうから、非常に
先ほどの食育の問題とも多いにかかわっていくので、これはすばらしいことだし、望ましいこ
とだと思います。
非常に現実論からいくとかなり厳しいですけれども、これまた先般のご答弁申し上げたとお
り、理想や目標はしっかり持って、何とかその方向へ一歩でも二歩でもという気持ちで対応し
ていきたいと思っております。
以上です。
―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後2時06分休憩
―――――――――――――――――――――――――――――
午後2時14分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
――――――――――――――◇――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 次に、橋襄典議員。21番。
〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) 金曜日からの一般質問を聞いておりまして、市長答弁においては、
なかなか一番大事なところが答えてもらえないというのが、今回もそういったことを認識させ
ていただきました。ただいまも、同僚両議員の質問に対しても答弁が変わってくると。やはり、
一つの筋を通して進めるということが沼田市市民にとっての行政運営であると思っております。
なお、通告が同僚議員の内容と重複する部分がございますが、極力避けて質問をさせていた
だきたいと思っております。
一般質問いたします。
「クリーンな公正・公平な政治」は夢なのでしょうか。今、政権交代し、地方に自立が求め
られております。政策のよしあしで地方自治体の力量が問われております。じわじわと地方の
格差が生じてきております。ほかの自治体の新年度予算案からも独自性が読み取れております。
「市民の行政への参画について、市民とともに交流の広場をつくっていきたい」、「元気で
誇りの持てる沼田」、「あなたが動けば沼田が変わる」を公約に掲げ、毎日自転車で登庁する
身近な市長として市民にとけ込み、その声を市政に生かそうと、素晴らしい政治姿勢と、市民
にとって星野市長が順調な船出とだれしも大きな期待をしておりました。
平成22年度予算案が示され、予算の特徴としては、組織のスリム化と行財政改革を基軸と
して5つの柱が示されました。さほど目立った政策はなく、具体性に乏しく、言葉の羅列でし
かなく、黒雲漂う星野市政。だれがこの現況を想像したでしょうか。
一例を申し上げますと、普通建設事業について前年度対比7,300万円余、8.9%の増
とされておりますが、うち補助事業はマイナス23%、単独事業では60.9%増で地域経済
活性化対策として説明されておりますが、私から見れば単なるばらまきで、平成14年度、4
,565万円から904万円と19.8%になっております。この要因のほかが大きな問題で
す。堅実に数値管理をきちっとしていれば7カ年の公債費負担適正化計画も立てずに済んだか
もしれません。
日経リサーチ社、地域ブランド力調査、都道府県、都市などを独自性、愛着性、購入意向、
訪問、居住意向などで総合評価で2008年度調査によると、総じて北関東が低く、中でも群
馬県は最下位になっています。
群馬は美しい景観や自然があって気候も温暖で天災が少なく、当地域は四季感があり、暮ら
しやすいところであり、結果はとても残念に思っております。問題はなぜこのような結果にな
ってしまったかということです。この対策の一環でしょうか、ようやく銀座に「ぐんまちゃん
家」ができ、群馬の物産や観光・生活等のアピールをし始めました。しかし、お話を聞く中に
おいては、残念ながらこれにも増して重い腰が上がらないのが我が市のようです。
前に数度となくPB(プライベート・ブランド)について申し上げてまいりましたが、その
重い腰は揺るぐことはありませんでした。今回は、群馬県のデスティネーションキャンペーン
と連携して言われておりますが、その説得力は乏しく、現況打破の光明は見出すことはできま
せん。
前置きはこのくらいにして、3期目への立候補表明がされました。沼田市の将来展望につい
て、2期8年の言動の集大成はどうであったのか。その政治姿勢と上毛新聞の「12市のビジ
ョン」等総括について、1市2村の合併5年の検証結果について、よかったのか、悪かったの
か、また、市長自身が言っている情報公開と説明責任についてどうだったのか。さらには議場
で約束をした行政コストと数値について、まずお伺いいたします。
次に、私は案内されませんでしたが、2月20日の市政報告会において、特に常々環境政策
について高尚なお話をされておりましたが、我が市の環境政策はどうなのか。現況と将来展望
への具体的な政策について。次に、地域特性を生かした政策について行財政改革、農林業、商
工業の振興、市街地の再生、都市間交流への取り組みと具体的な成果について、また、期間と
財政の裏づけも含めて、この政策が、もし引き続き執行者となったときに沼田市はどのように
変わっていくのか、まずお伺いして1回目の質問とさせていただきます。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの橋議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、沼田市の将来展望について、2期8年の集大成について、政治姿勢と「12市のビジ
ョン含む」総括についてでありますが、さきの議員に申し上げましたとおり、平成14年5月
に市長就任以来、8年が経過しようとしております。
この間、三位一体の改革、平成17年2月には旧白沢村及び利根村との市町村合併、そして
平成18年度にはまちづくりの将来像を「水と緑の大地 田園空間都市」とした第五次総合計
画を策定し、その実現に向け各施策に取り組んできたところであります。
近年においては、いつ底を打つか見通せない経済の状況、また、国における政権交代など、
めまぐるしく社会情勢が変化する中、多様化・高度化する市民ニーズ、少子高齢化への対応、
社会保障費の増加など、非常に厳しい行財政運営を余儀なくされているところであります。
しかしながら、かねてからの懸案であります大きな事業や待ったなしの行政需要、市民要望
に対して、市民の皆様にご理解・ご協力をいただき、その対応を図りながら、市民生活の向上
と明るく元気なまちづくりに向け、努力傾注をしてきたところであります。
また、「12市のビジョン」についてでありますが、新聞の新春の特集として取材を受けま
したが、インタビューされた質問に対し、それぞれの考え方と抱負を申し上げたものが本年1
月9日の上毛新聞に掲載されたものであります。
次に、合併5年の検証についてでありますが、平成17年2月の合併から5年が経過した現
在、議会を初めといたしまして、地域協議会、また市政懇談会などで意見を伺いながら、新市
の一体感の醸成を図りつつ、地域の個性を生かしたまちづくりを進めているところであります
が、市町村合併は、地域の将来を見据えて行われたものであり、その効果があらわれるまで一
定の期間を要するものと考えております。
なお、合併後、新たに策定された第五次総合計画に基づき、各施策・事務事業を推進してま
いりましたが、総合計画の後期計画が平成24年度からスタートすることに先立ちまして、市
の施策などに対する意識やニーズ、納得度、重要度、また今後のまちづくりの方向性などにつ
いて、市民の方々に考えを伺い、後期計画の策定への反映など、今後の行政運営の参考とする
ことを目的として市民意識調査を実施したいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思い
ます。
次に、情報公開と説明責任についてでありますが、行政運営を行っていく上では、市民と行
政がお互いに信頼関係を築き、対話と触れ合いを大切にすることが重要であると考えておりま
す。
市民の負託にしっかりとこたえるために、透明性の高い市政運営を行い、情報を市民と共有
することで、評価を受けるとともに市民の市政への参加を一層促進することになりますので、
事務事業全般にわたって的確な行政情報を提供することで説明責任を果たしてまいりたいと考
えております。
次に、行政コストと数値について、その理由についてお伺いいたしますについてであります
が、行政コストは、地方公共団体が1年間に提供した行政サービスに要した費用を指し、資産
形成に係るものは含まれておりません。
総務省に設置された「新地方公会計制度研究会」等の報告書が公表され、地方公共団体財務
諸表作成に係る一定の方針が提示され、これらを活用して全国の地方公共団体における公会計
の整備が進められております。
現在、本市も総務省自治財政局長通知により新地方公会計制度による公会計整備を進めてい
るところであります。総務省の整備スケジュールをもとに、平成20年度版財務書類の作成中
でありますが、現在のところ確定数値は出ておりません。平成21年度内に「行政コスト計算
書」として、他の財務書類とともに財務4表の作成を目指し、その後の公表に向けて鋭意努力
しておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
次に、環境政策について、現況と将来展望への具体的政策についてでありますが、平成16
年に策定した環境基本計画に基づき、「さわやかな空気、澄んだ水、緑豊かな、自然に優しい
まち」を目指して取り組みを進めてきているところであります。
計画策定以後において、市村合併により社会状況が大きく変わったことや、京都議定書の第
1約束期間が始まり、地球温暖化対策への取り組みの強化が一層求められていることなどから、
計画の中間目標年度に当たる本年度において、環境基本計画の改訂と市を挙げて温暖化対策に
取り組むため、実行計画の策定を行うことといたしました。
現在、環境審議会においてご議論をいただきながら、計画の取りまとめを行っているところ
であります。
本市の環境政策においては、特に「水と緑」に表現される豊かな自然環境をいかに守り、そ
れらとどう共生していくか、また、生活環境面では、日常生活や生産活動等の場でいかに環境
負荷を少なくし、低炭素社会の実現に取り組んでいくかに視点を置いて施策を進めてきており、
それらの取り組みによって地球温暖化対策につながっていくものと考えております。
具体的な施策としては、森林の機能向上のための森林整備や新宿区との地球環境保全協定に
よる植樹事業、水質浄化に向けた汚水処理の普及啓発、住宅用太陽光発電等の普及促進と公共
施設への太陽光発電設備導入、エコドライブ講習会や新エネルギー導入の研究等について、新
年度において取り組んでいくこととしております。
次に、地域特性を生かした政策について、行財政改革、農林業、商工業の振興、市街地の再
生、都市間交流への取り組みと具体像についてでありますが、まず、行財政改革についてであ
りますが、平成19年度に行財政改革実施本部を設置し、全職員挙げて市民のご理解をいただ
きながら取り組んでおりますが、経常収支比率など好転はしてきてはいるものの、いまだ厳し
い財政状況でありますので、公債費負担適正化計画に沿って、堅実な財政運営と財政基盤の強
化に向け、今後も引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
次に、農林業についてでありますが、現在本市の農業は果樹を中心とした観光農業、土地利
用型農業としての高原野菜、こんにゃく、施設園芸としてのトマトや花卉など、環境条件を生
かした良質な農産物が生産されており、今後も中山間地域としての地域特性を生かし、消費者
ニーズに対応した特徴ある栽培方法や販売方法などについて農業者、関係機関との連携を図り
ながら研究を進め、付加価値の高い農業づくりを推進し、林業におきましては、機械設備効率
化に対する支援を行い、間伐の実施などによる健全な森林の育成を引き続き推進するとともに、
キノコ栽培効率化のための施設整備を支援するなど、魅力ある中山間地づくりを進めてまいり
たいと考えております。
次に、商工業の振興についてでありますが、商業におきましては、郊外型ショッピングセン
ターなどの出店や消費者の市外への流出などにより、既存商店街に空き店舗が目立ち、消費者
ニーズの変化などから、商業を取り巻く環境が大きく変化しております。
このような状況に対応していくために、魅力と個性ある商業店舗の形成を図る必要がありま
すので、引き続き商工会議所及び商店街組合等と連携しながら、商店街の活性化とにぎわいづ
くりを支援してまいりたいと考えております。
また、工業におきましては、一昨年の世界的な金融危機を契機として、市内企業では受注の
減少等により経営環境は依然として厳しい状況にあります。
このような状況下ではありますが、本市の経済の発展、地域の活性化、雇用の創出等、活力
を創造するまちづくりのため、地域の特性や資源を有効活用した地場産業の育成や販路拡大を
初め、新商品・新技術の開発等の取り組みに対する支援を図るとともに、地域の特性を生かし
た企業誘致を推進してまいりたいと考えております。
次に、市街地の再生についてでありますが、中心市街地土地区画整理事業を中心といたしま
して、ソフト事業を絡めながら官民一体となって取り組み、事業の推進とまちの活性化に向け
て最善の努力を傾注してまいりたいと考えております。
次に、都市間交流についてでありますが、新宿区などの首都圏や太田市などの県内都市とも
交流推進に努めてまいりました。また、昨年からは戦国武将真田一族のつながりから長野県上
田市とも交流を進めております。これまで各都市部で開催されるイベントに参加し、本市の魅
力を情報発信してきたところであります。
魅力ある情報発信には、みずからが住む地域の魅力を再発見し、誇りと愛着を持ちながら、
おもてなしの心の醸成を図らなければならないと思っています。地域間の交流を促進すること
で交流人口をふやし、地域経済活性化につながるよう滞在型・体験型観光の施策を展開してま
いりたいと考えております。
行財政改革、農林業・商工業の振興、市街地の再生、都市間交流、それぞれの取り組みによ
りまして、一歩一歩前進してまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇21番(橋襄典君) 再質問をいたします。
ただいまの答弁は、同僚議員に答弁した内容とほぼ同じであります。合併をして5年、そこ
で、合併当時の市民一人当たり所得金額が当時約280万円台だったかと思います。現在は2
60万円台。これは何でこうなってしまったんだろう。
バイブルとした第五次総合計画が3年たちました。そして、この総合計画に至っては「自分
の懐ぐあい、身の丈に合った行政運営をしていく」と、こういう市長からのお話がありました。
いわゆる標準財政規模を重視しながら行政運営をしていくという大転換であるはずです。
そこで、5日の金曜日にも答えていたようですが、総合計画とはマニフェストという解釈を
市長はされていたんですが、本当にこういう解釈でいいのかどうか。それから、合併当時は約
5万5,000人くらいあったはずです。今現在は5万3,000人。1%の減少率で毎年5
00人程度市民が減っていくというふうな現実があります。そして、事業形態というんですか、
沼田においては中小企業は99%です。そのうち小規模企業者というのが、いわゆる零細企業
者が86%を占めている状況であります。したがいまして、今の沼田市の歳入状況は法人税で
求められるものは非常に期待が薄いわけです。
そこで、やはり一番の基本となるものは固定資産税があるわけです。それと都市計画税。今
年度の推移を見ると約98%くらいにはなるんじゃないかと、担当課長を含めた中での努力の
結果であると見ております。過日、同僚議員の中からもありましたように、沼田市の状況は全
国の自治体としては13番目の自治体に位置するということであります。なぜ、こんな状況に
なってしまったかと。
やはり、先ほどの答弁の中で地域特性を生かすという、これは机上論であって、今の現実を
どう掘り下げて、どう対応していくかということなんです。そこがなければ今の改善はされな
い。先ほど同僚議員とのやりとりの中で聞きましたけれども、行革は互いに痛みを分かち合う
わけです。ですから、その痛みを分かち合う結果としてプラスかデメリットかどちらかを比較
しなければならないわけです。だから、相対論としてメリットが多くなければやる必要性はあ
りません。
ですから、そういった具体的なものを追求してやはり進めないと、今、沼田はどうなってし
まっているのか。先ほど申し上げましたように言葉の羅列しかないんです。今出ている具体的
なものをどうデメリットをメリットに変えていくかという具体的な政策がないと沼田はよくな
っていかない。こういった点についていかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) たくさんのことを述べられておりますので、一つずつ整理してお答
えをさせていただきたいと存じます。
まず、所得の関係にお触れになられたようでございますが、合併当初から比べると所得が2
0万円くらい弱化しているのではないかということでございます。これは、合併が要因だった
のか、あるいは日本国全体の経済状態が非常に厳しかったのが要因だったのかということにつ
いては、今後の論議あるいはまた精査を待たなければならないのではないかと思っております。
また、第五次総合計画のスタート、身の丈に合ったということにつきましては、できるだけ
合併した当初以降、いわゆるソフトランディングしながら、徐々に徐々に財政規模を縮小しな
がら今日を迎えているということになろうかと思っております。
また、マニフェストあるいは総合計画のご論議があったようでございますが、少なくともこ
の関係等については、先般の2回の市長選挙の流れの中では、マニフェストが法的な根拠を持
ち合わせていたものではなかったということは先般述べたとおりでございます。
続きまして、人口がその後減っていることについてどう思うかということは、私も非常にこ
れは憂いておりまして、特に地元の学校の再編成の関係等についても大変これが論議になって
おりまして、今後これをどう対応していくのかということになろうかと思いますが、ただ、こ
れは一沼田の自治体が努力するということだけではいかんともしがたい非常に難しい側面を持
っているかと思っております。今後、いろんな意味でご指導いただければありがたいと思って
おります。
さらに、歳入関係で法人税等のことの紹介がございましたけれども、大変厳しい地元の事業
の状態でありますが、先般もデルモンテの方々が来沼いたしまして、いろいろとお話もいただ
いている経過がございます。今後、そういった明るい話題も踏まえた形の中で何とか歳入が一
つでも前進できるように努力をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをした
いと思います。
◇21番(橋襄典君) 問題は、具体的に今述べたことがなぜこういうふうになってしまっ
たかということなんです。280万円台から260万円台、合併問題にもあるでしょう。合併
して旧沼田、白沢、利根でよかったという人はほとんど聞いていない。私個人的には100%。
それは何でだったんだろうということなんです。やはり、結果は結果としてデメリットをメリ
ットに変えていくという形がなければだめなんです。それでは何のための合併だったんですか
ということなんです。
ですから、今の減った要因、約20万円台なんですけれども、全く市長は執行権を持ってい
ながら他人事なんです。それでは議会はどういう考えを持っているんだとか、市民の皆さんは
どういう考えを持っているんだとか、そして咀嚼をして、それで前へ一歩でも半歩でも進むと
いう形をとらないと絶対結果は出てこないんです。よくても悪くても。そういった部分がここ
2日間の質問の中で、中身はともかくとして一歩出ていかないんです。私の持ち時間の40分
が終われば終わっちゃうんです。そうじゃなくて、ここで出されたものを本当にどうしたらい
いか、こういうことがなければならないんです。
今の市長の答弁の中においても、減ってきた要因は日本国の要因があると思うんです。それ
では全国の自治体は全部そうです。だけれども、伸びているところもある。だから、それは伸
びている原因はどういう具体的に政策を持って対処してきたかということです。「これは今後
の精査ですよ」と。そんなたわごとがありますか。5年たったんですよ、合併して。それがよ
かったか、悪かったか。私の橋家だって1年どうであって、来年新しい年を迎えるのにどう
だったって自分の懐ぐあいを見ながら考えるべきでしょう。今動かしている血税は市長のお金
じゃない。市民のお金なんです。
ですから、タックスペイヤーという本人の意見がどういうふうに地域の中に反映されている
かどうかということなんです。それがために来年度の予算をもってこういうふうによくしてい
こうということで住民の代表の議会に提案して、それで議決して、それを執行されていくわけ
じゃないですか。ですから、悪かったらなぜ悪かったか、よかったらなぜよかったかそれを延
長していくということがよくなってくるサイクルなんです。プラン・ドゥ・シー・チェックで
す。それを怠っているんです。
ですから、「株式会社 沼田」というオーナーとしてどうあるべきかという経営感覚を持た
なくちゃならない。だから、20万円減ったなんていうことは他人行儀なんです。執行者とし
ては「なぜなんだろうと、こうだ、よし、それをどういうふうに改善していこうと、それでは
議会はどうだ」とこういうふうに出さなければならない。いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 私の立場からいたしますと、議員のご質問に対して一応答えている
つもりでございます。したがいまして、常にメモをして答えているつもりでございます。そこ
に対して、答弁の部分で納得ができないところもあるというふうな形で受けとめさせていただ
きましたが、今後ともしっかりと質問に対することを受けとめて答弁に処してまいりたいと思
っております。
なお、今回の一般質問の中でも非常に公共経営の関係等についていろいろなご指摘をいただ
いておりまして、私どももそういう考え方で臨んでいるつもりでございますが、まだまだ皆さ
ん方にご納得いただける状態ではないというふうな形なのかなというような形も先週、あるい
はまた先ほどのご質問でも承っております。
ただ、繰り返し申し上げたいと思いますが、やはり行政はあくまでも民間企業ではありませ
ん。やはり公の行政運営というものが要求されております。したがいまして、必然的にややそ
の趣は異にするということはこの際はっきりと申し上げておきたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 市長は変なこと言うんです。ですから、今はこういう行政の中にも
経営感覚を持っていかなければならない。私は常々十四、五年前から申し上げているんですが、
市民が血税をもって投資をする。投資をした部分は住民サービスとして費用対効果でこれをや
っていくという、こういう感覚がなければならないんです。こっちの人から要求があったから、
こっちの人から要求があったからどんどんやっていくなんていうことはできないわけです。ま
して、倒産と同じような沼田の状況の中では、今まではなかなか示されなかったんですけれど
も、限られた財源を優先順位を決めて執行していく。
ですから、3年前ごろから私は事業仕分けの話をしたはずです。今、総選挙があって政権交
代して民主党がああいう事業仕分けをしました。ああいう形のアピールの仕方が少なかったか
ら非常に受けているわけです。私からすると、国が事業仕分けをするのは少し問題がある。地
方自治体でやることによって、その効果というのがある。それはどういうことかというと、こ
れは本当に市民が求めている事業内容であろうかということが、本当にむだのない行政執行が
されるわけなんです。
ですから、そういったことも過日の同僚議員の中で、「市長は市民みんなの意見をよく聞い
ている」と。けれども、それだけの財政豊かな市であればできるんです。それができないんで
す。だから、そうすると、やはりこれはイエス、これはノーと、何で取り入れましょう、何で
やめましょうという理由がなければならないんです。それが説明責任、アカウンタビリティな
んです。情報公開と説明責任。
1月9日の12市のビジョン、これは市長が就任したときのものです。この目を見てくださ
い。「よし、市民のために頑張るぞ」という獲物をねらう目です。このときはすばらしいもの
です。ですから、これが書かれている部分は市長が言ったことをみんな書いてある。ところが、
今年のものはほんのわずか、これきりなんです。あとは新聞記者が書いているだけです。
でも、内容は当選して市長が述べたときとほとんど変わっていない。ですから、私は新年度
の予算要望に書いてあったと思いますが、2期8年いて結果が出なければ、もうだめなんです。
人がいい、悪いじゃないんです。沼田市民の代表者としてどうあるべきかということなんです。
ですから、今の民間経営とこれは異なりますよというのはあるでしょう。しかしながら、市民
の血税というものをベースにして、市民のための行政運営をするわけです。ですから、そうい
う感覚を持たなければならないんじゃないですかと言っているわけです。その点はどうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 平成14年5月21日の上毛新聞の記事と今回の記事を比較されて
いろいろとご提言されました。いろいろな印象があるようでございますが、私どもの立場から
いたしますと、質問に忠実にお答えしてきた内容が掲載されているというようなことでござい
ますので、よろしくお願いをしたいと思います。
なお、いろいろと私の写真等についての言及があったようでございますが、これにつきまし
ては親からもらった体でございますので、それを自分の誇りとして頑張っているところでござ
います。
なお、いろいろな市政運営についても両方の報道等で比較してお話しされましたけれども、
私どもは現下の状態に応じた形の中で述べさせていただいたわけでございます。もう一つ冷静
に申し上げたいと思いますのは、ついこの間の1月の新聞の記事は、これはことしの1月の記
事で、当然、平成15年の1月にも上毛新聞の方で取材を受けているのではないかと思ってお
ります。前段申し上げられた関係は市長就任時の関係等での記事であろうかと思っております
ので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 市長、この写真がどうのこうのというんじゃないんです。やはり、
相手の目を見れば、眠たい目だとか、「よし、これから100メートルの競争しよう」という
ときの目とは違うんです。ですから、この目は非常に「あしたの沼田をどうしようか」という
すばらしい目なんです。私は親がどうのこうのと、そういうことを言っているんじゃない。
ですから、そのときとことしの1月の記事に出てきた部分、まさに就任した当時は全部市長
が言っているんです。ところが、1月9日の部分は同じページの広さなんだけれども、これし
か言っていない。「行革を中心に」、「育樹祭」、そのぐらいきりなんです。ただ、そういっ
たことについて、具体的にどうなんだろうということなんです。
一つは、例えば市長と私で約束をした。ところが、私は約束を破った。そういうときはどう
ですか。「橋は嘘をついた」となるわけです。市長は、公にこういうニュースペーパーを通
じながら市民に約束をしたんです。そのときはマニフェストじゃないんです。ですから、約束
を破るということはどういうことなのか。そういう約束を着実に、カメだかウサギだか、ウサ
ギの方がいいけれども、着実にやってきた結果として、8年が過ぎようとしている中において、
こういった分が具体的に実証されていないんです。その場限りで終わっちゃっているんです。
ですから、言葉の羅列。私が間違っていたら言ってください。いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 冒頭のご答弁でも申し上げましたとおり、あくまでも報道機関の取
材を受けて、それに対してきちんとご答弁申し上げて、その私が述べたコメントに基づいて報
道機関はこれらの掲載をしていただきました。したがいまして、報道機関の方々はきちんとし
た対応を図っているものと私は受けとめております。これを私が述べたところのスペースであ
るとか、あるいはまた、そういったこと等については私が申し述べる立場ではございません。
いずれにいたしましても、あくまでも報道機関の方々の取材を受けて、そして私どもの思っ
ていることを誠意を込めて述べられたことがこの記事となって出ているわけでございまして、
この辺のことについてはご理解をいただきたいと思います。
◇21番(橋襄典君) この内容のことについて報道機関がどうのこうのなんて言っている
んじゃないんです。市長が新沼田市のためにどうしようかということで記事を報道機関が載せ
たわけでしょう。ですから、その内容について、どう具体的に進めていくかということなんで
す。その点について、8年経過しようとしている中で、この中身はいかがなんですかというこ
となんです。どうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、報道機関は公器でございますから、そこで述べられたことに
ついては、一生懸命、その後努力はしてきたつもりでございます。
◇21番(橋襄典君) 「一生懸命した」、「努力する」。これはわかるんです。その結果
として、具体的にこの成果の上がった部分というのは、そこに私と同じものを持っているよう
ですから、「これとこれとこれがこういうふうになりました」というのが示せたら言ってくだ
さい。
◇市長(星野已喜雄君) 例えば、具体的に「合併合意へ努力」ということが冒頭大きな見出
しで出ておりますが、これにつきましては白沢・利根の方々のご同意をいただいて、これが実
現できたというのではなかろうかと思っております。
◇21番(橋襄典君) それ以上出てこない。市長は住民参加ということを非常に強く述べ
てきたわけですけれども、なかなかそれは実現されていないと。それでは、今の市長の答弁の
中にありました合併までは来ました。9市町村でやったけれども、「利根沼田は一つだ」とい
ういい話をしながらやってきたけれども、とうとうできなくて、1市2村になりました。それ
では、1市2村になって、どうよくて、どう悪かったという部分について市長はどう思ってい
ますか。
◇市長(星野已喜雄君) これもいろいろとご意見が分かれることかと思っておりますが、や
はり物理的な一体性をつくらなければならないということから、特に、白沢の地は旧沼田と隣
接にあって、既に久屋原と一本松付近もつながっていたという経過がありましたが、どうして
も利根は面積が広くて、やはり遠来の地になります。そういうようなことから、国道120号
の椎坂のバイパスであるとか、あるいは、よく論議になりますところの望郷ラインについても
非常に厳しい状態でありましたけれども、県代行でこれを進めるための大きな前進がなされて
いるということが上げられるかと思います。
また、もう一方におきましては、それぞれの市、村でもっていろいろとやってきた経過の中
で、それぞれの施設等についてのかかる費用とか当然そういうのがあって、差があったわけで
す。そういうようなことで、例えば沼田側は払うけれども白沢・利根の方では払わなくてもよ
かったというようなところがあって、そういうことで市民感情からすれば、やはり負担がふえ
たのではないかというようなことはよく聞くところでございます。
しかし、合併して以降、できるだけ一体性を保たせるためにということで進めてきたという
経過がございまして、現在でもまだそういったことの課題も残っておりますけれども、今後、
柔軟な対応に処していきたいというふうに受けとめております。
◇21番(橋襄典君) それでは、冒頭質問しましたけれども、この3月21日に合併5周
年記念イベント事業を予定しています。恐らく、この話を聞くと、舞台上で市長を中心にして
市民と最後の大合唱で終わって大万歳だと。これはいいことでしょう。しかしながら、異なる
団体、1市2村がいいにつけ悪いにつけ合併されて5年が経過して、その5年が果たして合併
の目的どおりいってきているのか、していないのか。やはり、先ほど申し上げましたように、
今、沼田の状況が旧沼田、白沢、利根の自治体の中の一体感の醸成というのはわかりますけれ
ども、現実論としてどうよかったのか、どう悪かったのか。そういった数値も含めてチェック
をして、また、さらに6年目に向けて行政運営をしていくということが大事なことなんですが、
その辺の検証についてはいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今後、いろいろと対応を図らなければなりませんが、やはり未来志
向を持って頑張っていかなければなりません。
3月21日の関係は、どういうふうな方向がいいのかということについては市民の方々に検
討していただきまして、今回のような方向になったわけでございます。議員は所管の委員とし
ておられると思いますので、きっと担当課の方から説明があったのではないかと思いますが、
そういった中で、やはり子供たちにしっかりと出番をつくってあげて、そして将来を担う子供
たちのいろいろな希望等を述べてもらう。そして、一方においては、大先輩の高齢者の方々に
それらをしっかり見守ってもらって、そして温かく応援してもらうというようなこと。さらに、
地元のつのださんのように全国で活躍している人のお出ましをいただいて、そして勇気と希望
を与えてもらいたいというような流れで今日まで臨んできたという経過がございます。
したがいまして、今後、これらを踏まえながらしっかりと将来に向かった形を見据えてまい
りたいと思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 肝心な質問に答えていないんです。
検証はどうしたんですか。現実論、細かければ細かいほどいいんです。合併の目的に対して
5年来ました。10カ年の折り返し地点です。その中でどうだったのか。私は所管ですけれど
も、「こんな検証もできないんだったら、3月21日の記念行事なんてやめちまえ」と私は言
いましたよ。それほど、やはり今の沼田がどういうふうになったかという具体的なチェックを
して、これももちろん市民の声を。だから市民アンケートをとりなさいと。しかしながら、総
合計画の5年には市民アンケートをとると、そんなことより異なった合併自治体がどうなった
かということの方が優先じゃないですか。
それでは、第五次総合計画と身の丈と、そのときに私は「この中身は絵にかいたもちじゃな
いですか。だから、これは矛盾を感じませんか」と市長に聞いた。矛盾を感じないと言う。そ
もそもここがおかしい。だから、標準財政規模でやっていくことが継続される。それで、借金
が今年度は当初予算よりも多くなっちゃったんです。こんな状況で完全な健全経営がやってい
けますか。ですから、それについては借金を抑える、ないしは事業を抑えなくちゃならない。
そのためにどうしたらいいか。市民の了解、説明責任を果たして事業の起案からプロセスまで
全部市長は公開すると言ったんです。これに書いてあります。市民参画をして。
だから、市民との約束はどうするんですか。「これはもう報道機関が」。そんな無責任な話
はないじゃないですか。その執行権を持っている市長としてどうあるべきか、「この部分は我
慢してくれ。そのかわりここは広げていくよ」と。ですから、「投資的経費60%前年度対比
プラスです。だから、公共事業をうんとふやしました」なんてとんでもない話です。ことしだ
けです、こんなのは。
それでは、なぜこういう結果になってしまったんですか。平成14年度の予算からすると、
ことしの計上された9億400万円というのは、その当時の19.8%しか予算計上されてい
ないんです。なぜ、こうなったんですか。もっと忠実に質問について答えてみてください。市
長のお金じゃないんです。市民の血税なんです。ですから、こうあるべきだと、だから現実合
併になって今はこういう状態ですよというのを検証するのは当たり前じゃないですか。どうで
すか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
まず、標準財政の関係でございますが、これもたしか先週述べさせていただいていると思い
ますが、185億円台を目指して、今、努力をしているところであります。ここのところ、お
おむね3億円ずつ縮小を図ってまいりました。議員がおっしゃっている借金と一般会計の比較
で、借金、すなわち公債費残高が一般会計より多いということについては私も非常に危機感を
持っておりまして、そういった意味で、これの縮小のために努力をしてまいりましたが、この
一、二年でまずどっこいどっこいもしくは好転でき得るところまで来ているのではないかと思
っております。
さらに、投資的経費の平成14年前後のころからと現在の比較論でございますが、これはも
う当時の公共事業の持っている当時の沼田市、あるいは当時の利根村、当時の白沢村等の力量
ということと結局比較になってこようかと思いますが、私もその当時と今のところを比較いた
しますと、これは私どもの自治体のみならず、どうしてもそうしなければならないという客観
的な事実があったことは理解をしていただけるのではないかと思っております。
ただ、いつも申し上げているように、この公共関係のことは、地域経済の波及効果から大変
重要なものであろうと受けとめておりますので、できるだけ私の立場からいたしますと社会資
本整備のためには前向きにとらえていかなければならないと思っております。しかし、事情が
事情だけに、今日に至っているという経過がございます。
先ほど来お話しのとおり、合併の関係から来るいろいろな状況の分析でございますけれども、
これらにつきましては、総合計画等の関係で述べましたけれども、そういったところも踏まえ
ながら総合的な形の中で対応を図っていくことになろうかと思っておりますので、よろしくお
願いをしたいと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後3時04分休憩
―――――――――――――――――――――――――――――
午後3時12分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
―――――――――――――――――――――――――――――
◇21番(橋襄典君) 市長、検証するんですか、しないんですか。その点、お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 1回目の答弁で申し述べている関係もございます。したがいまして、
それらを踏まえた形の中で総合的に判断をしてまいりたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) むなしいですね。検証するんだか、しないんだかわからないなんて。
こんな執行者いません。大合併をして、1市2村の住民の皆さん方が5年たってどうだったな
んていろいろ言ってます。それを行政のトップが「総合的に判断して」なんて。そんなでたら
めないでしょう。検証すべきです。もう一度答えてください。
◇市長(星野已喜雄君) ですから、先ほど申し上げましたとおり、一度目の答弁にあるとお
り、総合的な判断の中でそういった検証の関係等も当然大きな枠の中で含めて考えていくとい
うことになろうかと思います。議員の立場からすれば、そのものの言葉がきちんとあった方が
いいのかもわかりませんけれども、総合的に判断をしてまいりたいと考えております。
◇21番(橋襄典君) 言葉がある、ないじゃないんです。合併して全体の沼田がどうであ
ったかということなんて当たり前のことなんです、そんなことは。民間であろうが行政であろ
うが。行政だったら市民の血税を預かって、その舵取りをしているわけでしょう。もう一度最
後に聞きます。同じなら同じで構わないです。
それと、同僚議員の中でも質問がありました。職員の給与5%カットを今年度と昨年度と2
年しました。これも一般職の人たちはいきなり来てとまどっていますよ。そういった部分の金
額をどういう行革をしながら、やりくりをできなかったのかどうか。こんなのはだるま落とし
と同じで5%足りないからぽんとカットする。こんなのは簡単な話、能力がなくても。
そこでもう一つ。2カ年これをやってきたんです。2カ年の間にこの金額を行財政改革で平
成22年度に向かって同じような形のやりくりができなければならない。本来は。それは単な
る「また戻す」というだけの話なんです。戻すことは決して悪いことじゃないです。しかしな
がら、今の時代にその5%、5%の部分に値するものを行財政の中でやりくりをして新年度に
向かっていくということが創意工夫、クリエーターです。クリエーティブだっていろいろある
じゃないですか。創造力を持って明日の光を求めようということがそこなんです。その辺につ
いて研究しましたか、しませんでしたか。しなかったらしなかったでいいんです。
◇市長(星野已喜雄君) 前段のご質問につきましては、3月21日の事業をきちんとやり遂
げてまいりたいと思います。
議員は検証のことについて、私に対する再三の質問でございますが、先ほど申し上げました
ように総合的な観点の中でこの検証ということも当然含まれているという意味で申し述べてい
るわけでございまして、お含み置きいただきたいと思います。したがいまして、総合的にとら
えながら議員が言っておられますところの検証の関係等についても、これはしっかりと受けと
めていかなければならないのではなかろうかと思っております。
後段の5%の問題でございますが、これはやはり職員の方々にご理解いただいて、そしてこ
れをお世話になってまいりました。今回これを戻したということは、先週のご論議の中でもあ
りましたが、一つには職員の方々が今回かなりの部分おやめになられる方が多かったこと等も
あったりして、いわゆる財源の担保の関係から判断をさせていただきました。同時に、2年前
の時にやはりいろいろな交渉もしてきたという経過もあります。そういうようなことから今回
復元をさせていただきました。今後につきましては、またいろいろと市議会の皆様方、市民の
方々のご意見を体しながら、いろいろな角度から判断をしてまいりたいと考えております。
◇21番(橋襄典君) この問題は、経常収支比率にも引っかかってくるんです。公債費負
担適正化計画、7年計画。これは平成18年度をもとに平成19年度から始まったわけですけ
れども、当初から経常収支比率は初年度から107に上がっているんです。その次は104.
5なんです。計画行政をやるにおいて、なぜこういう数字が上がってしまったのか、この点に
ついていかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員はご存じかと思いますが、3カ年平均の数値を提起しておりま
すので、先刻の数値が高いとこういうふうな形にいっときはならざるを得ません。しかし、今、
一生懸命計画に基づいた形の中で先を見据えて努力をしているところでございます。
◇21番(橋襄典君) 3カ年はわかってます。だから、それに基づいて計画を出したんで
しょう。だから、それがもう初年度から計画が107と日本一、トップなんです。そんな説明
はないです。だから、そんなことは3年を周期にして、そして平成19年度は、そうしたら1
07に上がっちゃったんです。「3年間だからいたし方ない」、そんな答弁ないでしょう。も
う一度お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) これはいろいろと意見の分かれるところかとは思いますが、私ども
の立場からいたしますと、3カ年の計画に基づいた形の中で、できるだけいろいろなところに
弊害が生じないような形の中で展開してきたのが今回の計画でございます。したがいまして、
今後、群馬県平均になるように経常収支比率の方は努力をしていきたいと思いますし、また、
公債費適正化計画の関係も一応は順調に推移をしているかなと思っておりますので、よろしく
ご理解のほど、お願い申し上げます。
◇21番(橋襄典君) 何が順調ですか。過日も同僚議員から出ているじゃないですか。ラ
スパイレスの問題も太田がトップだけれども、太田は第3子は無料なんです。実質からすると
沼田はラスパイレスは高いんです。そういった部分も含めて経常収支比率も、これはなかなか
下がらない。だから、もう一度、同じ答弁になるかも知れないけれども、どういう具体的な努
力をするんですか、計画的に進めるには。その辺を具体的に教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) 経常収支比率の方と公債費適正化計画の方は先ほど私が舌足らずだ
ったかもしれません。公債費適正化計画は努力をしているところがしっかりと出てきているな
と思っております。経常収支比率の関係等については、やはり喫緊の課題である扶助費等の関
係が重くのしかかっているところもございまして、厳しい状況にございます。しかし、与えら
れた計画をやはり進めていくように努力をしていかなければなりません。そのためにはどうし
ても現在の経常的にかかっている費用、これにつきましては着実に落としていくということが
必要になってまいります。したがいまして、それが一つには職員の問題であるとか、そういっ
たことになっていくかと思いますけれども、今回はいずれにせよ5%の復元はさせていただい
たという経過がございます。
◇21番(橋襄典君) ですから、先ほど冒頭、一度目の質問の中にありますように、投資
的経費9億400万円です。平成14年と比較すると19.8%の予算計上しかないんです。
なおかつばらまきということは、単独費が対前年比60%ふえているんです。けれども、なぜ
こういう計画になってしまったんですか。ふれあい広場の池田で市長は言っていました。「こ
ういう状況を回避しようと思ったけれども、住民要望にこたえてこういう結果になった」と。
こういう結果とは言わなかったですけれども、そういう言い方をしているんです、市長。それ
で、望郷ラインの影響があっただとか。そんな話じゃないでしょう。そんなことはわかってい
るんです。金額は年間2億7,000万円償還しなくちゃならないと。それに基づいてやって
いる。
適正化計画だって、先ほど出た沼須の運動広場の問題、7カ年の間に公債費を払ってないん
です。計画がない。平成25年度以降、11億円もかけてできますか。できませんよ。だから、
先ほどの同僚議員の質問に対しても市長は言い直しましたけれども、それはそっちが正解なん
です。貴重な市民の血税をもって、5億円近い金を投資して買ったんだから、民間ならそんな
ことはできません。もう一度市長部局に戻して、それでやっていかなければ話にならない。
ですから、こういう事態になったのはなぜなったんですか。計画行政がなってないんです。
今言った9億400万円しか計上されないんです。事業をしないんです。だから借金が減るの
は当たり前。けれども、当初予算よりも借金の方が新年度は上がっているんです。矛盾を感じ
ませんか。
2日前の新聞で、県から基金で2,700万円というお金で35人の臨時職員を雇うと。人
件費がふえるんじゃないんですか。それでは中の行革はどうなっているんですか。その点も含
めてお答えください。
◇市長(星野已喜雄君) まず、投資的経費と単独の関係ですが、例えば、私も小規模の建設
業者等の関係が非常に厳しい状況があるということをとらまえたときに、それが側溝整備だと
かオーバーレイだとかということになってまいります。これが単独事業になるんです。投資的
経費になりますと、当然そこには起債を仰ぐということが出てくるということになります。と
なったときに公債費適正化計画の流れからすると、やはりそこのところを思い切って手を打っ
ていくということが慎重にならざるを得なかったと。しかし、投資的経費が上がっていけば、
経常経費が相対的に落ちてくるという理屈になると思うんです。ですから、今回、議員のお立
場からすると単独が上がっているということを言われておりますが、逆に言うと、これは現実
に即した道路の側溝とかオーバーレイみたいな軽微な補修事業には功を奏するのではないかと
思っております。
あと、いろいろと述べられておりますけれども、常に公債費適正化計画の関係につきまして
は私も意を用いてきている経過がございまして、今回、やや上がったことは事実です。これは、
過去3年間平均化したらどうだというときには、13億円以内におさまっているはずです。
◇21番(橋襄典君) 内示の資料の中にありますけれども、補助事業で23%マイナス、
単独費60.9%。私はこれはばらまきだと言っているんです。そんなことより、もとの9億
400万円になってしまったんです。それだけ今の財政状況が厳しいわけです。だから、その
根本的なもとを行財政改革をもってしなければ、立て直していけないんです。
ですから、12月の議員提案で振興局長の取り扱いの問題、過日も2月9日に旧沼田の区長
会と該当する議員との話し合いがあったそうです。所管の委員長の話にも「この問題はもうあ
と1年残されている間に解決する」というような方向で、委員長報告についてもそう、反対討
論の中にもそう、この中身がノーだなんて言ってません。私は、薄根の区長会の中でも説明し
ました。みんな「そうだ」と。地元の恩田でも言いました。飲みながら話をしたって「橋議
員、これに対して反対する人がいるんかい」と。今の財政状況の中からすれば、これはいたし
方ない。やらざるを得ない。これだけじゃなくて、総体の組織改革もしなくちゃならない。
今、この内容がこうだとかなんて、私はそんな内容の話はしていない。こういう結果になっ
た責任というのはどうなんですかと。それは、基本的には計画行政なんです。計画行政が甘か
ったからこうなっちゃった。だから、これを見直しをしようと思ったけれども、先ほども申し
上げましたけれども、市民要望だと、だからそれは借金しなくちゃならない。だから、借金し
たら借金したように経営能力があればこういうことにならない。何でこうなっちゃったんです
か。それで、どんどんどんどん単独費に。
ですから、今回も一番心配したのは、利根町に該当する過疎債がどうなってしまうかと。こ
れは5年継続になったからよかったんです、同じでも。相対論としても。だから、そういう一
つの財政、もう今こういう状況なんです。この状況をきちっとつかんで、それでどうあるべき
か。そのときには不平不満が出てきます。そのときには住民の代表の議会に理解を求めたり、
ふれあい広場があるんだったら住民に直接話をしたり、忙しい市長が出てきて市民が、こんな
ことは要らない。今、実態がこうなってしまったんですよ、一生懸命こういう努力をしたんだ
けれどもと、当たり前のことなんです。
我々も同じ。市長より物すごく厳しいです。市長に対してこんなことを言うと、橋はどう
のこうのなんてすぐ出てくるんですから。でも、そういう立場であれば、いたし方ないんです。
ですから、そのことによって市長はきちっと答えてください。限られた財源、市長の報酬につ
いてもそう、我々の報酬も市民の血税です。
多い少ないは別。それでやって出てきて、議場で、戦場で戦っているんですから。市民が一つ
でもよくならなければ。すべていいとは言わない。全てよくなればいいんだけれども、そうは
なかなかいかないんです。ですから、その辺の問題なんかも含めて。
最近、盛んに出てきたのが子宮頸がんのワクチンの補助金の問題。こういったことも。いろ
いろ問題はあります。いろいろ問題はあるけれども、こういうものを先行でやる必要性がある
かもしれない。不妊治療の問題についてもそう。それから、少子化の長野県の下條村のことを
例にとってやりました。「その本を買って勉強させてもらいます」と。それも含めて、その勉
強結果はいかがだったんですか。一つの枠の中でやりくりをして、それで少子化対策、行政運
営してきたんです。今まではそうじゃないんです。100円あるとすると、10円の借金した
りして、110円で事業をしてきた。そうじゃなくて、その中でやりくりをしてきた。こうい
うのを前橋でもやっています。「職員の質の向上、勉強して能力をつけて、そしてその対応を
していく。財源は限られているんだ」というのがあるんです。それは何が大事か。リーダーシ
ップなんです。いかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) リーダーシップは、ひとえに私どもに求められていることかと思い
ます。私どもも一生懸命させていただいているわけでございまして、なかなか皆様方にいろい
ろなご不満も与えているかとは思いますけれども、とにかく現状をよく分析をして、頑張って
いきたいと考えております。いずれにいたしましても、述べられた数々の事象につきましては、
しっかりと受けとめて勉強させていただきたいと存じます。
長野の下條村のことは、やはり非常に全国的にも注目をされておられまして、今後の参考に
していきたいと思いますが、ただ、やはり現実問題として、この下條村の人口規模、それから
下條村の培ってきた歴史やそういった流れ、これが本市とイコールなのかということになると、
これはもう少し論議が必要かと思います。と申しますのは、地域の団結力がやはり下條村のよ
うなところは非常に強い。本市も強いけれども、やはり本市は5万3,000人の沼田市でご
ざいます。したがいまして、今後、これらについては参考にさせていただきたいと存じます。
また、県の関係から来る人員の関係でございますが、これらについては今後、私どもも県当
局にご相談を申し上げまして、いろいろと私どもの方で導入できる整合性があれば、いろいろ
と私どもの方でも考えていかなければならないと考えております。
◇21番(橋襄典君) そうじゃないんです。新聞報道が間違っていれば間違っているでい
いんです。「2,700万円、県の基金を獲得して、35名の嘱託員を動員して、不足する事
務に対する対応をする」と書いてある。これが間違いなら間違いと言ってください。今のだと
市長は知らないという感じなんですけれども。間違いなら間違いで言ってください。私はこの
新聞社に指摘しますから。
それから、下條村の問題は、それぞれみんな異なるんです。でかい自治体だからできる、小
さい自治体だからできる。そうじゃない。やる気の問題。だからリーダーシップなんです。ど
うですか。
(「休憩」を求める者あり)
―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後3時33分休憩
―――――――――――――――――――――――――――――
午後3時38分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
―――――――――――――――――――――――――――――
◇市長(星野已喜雄君) まず、下條村の関係につきましては、議員のご示唆をいただいて今
後もいろいろと採用できるところはしていかなければならないと考えております。
後段の質問は、なかなか私どもの方で質問のご趣旨を理解することができませんでした。ま
ことに申しわけございません。このことではなかろうかと思っております。3月5日の某マス
コミ報道の中で臨時職員に採用ということで、「沼田市は、県の基金から約2,700万円を
確保し、ハローワークを通じて35人程度を市の臨時職員として採用。市の人員削減が進む中、
行政事務などの補助要員に充てる」というところからのご質問ではなかろうかと受けとめさせ
ていただきました。この内容でよろしいかとは思っておりますが、これについて、私どもの方
では経済部長の方から補足答弁をいたさせます。
◇議長(布施辰二郎君) 経済部長。
◇経済部長(小池一夫君) 命により、お答え申し上げます。
先ほど来からの内容につきましては、平成22年度の緊急雇用創出基金事業の予算の予定さ
れている内容のものととらえさせていただきました。これにつきましては、当沼田市につきま
しては、14課で35人雇用するというような現在、考え方で準備をさせていただいていると
ころであります。金額につきましては、事業費が2,669万円というような規模で現在対応
を予定しているところでございます。
以上であります。
◇21番(橋襄典君) となると、行財政改革はどういうんだっていうんです。これは嘱託
であろうが、人がふえたっていうことなんです。ですから、そういった部分をきちっと、同僚
議員の中にもありましたが、落とすところまで落としてないんです。必要なものは必要として
いかなければならない。極端な話、足りなければ増税しなければならないんです。今の国でや
っている消費税がどうのこうのというのと同じで。
けれども、今言われた、先ほどの質問の中にも給食の問題、これは行革ありきなんです。行
革ありき。自校方式が一番いいんです。けれども、沼田市はセンター方式でやっている。しか
しながら、これは公共が責任を持ってやるということで、行革の中に給食費のカットを入れる
ことが間違いなんです。それよりも、先ほど出た振興局長を含めた中での組織改革によって、
平成22年度やれば1億8,000万円くらいの支出になるわけです。そうしたら、その費用
対効果として、その数字だけじゃないけれども、現実ぎりぎりとして、今、沼田はそういう状
況なんです。
それを考えたときに2,200万円だか2,000万円だか知らないけれども、そこに持っ
ていって、教育部はともかくもう人員補充しないんだからそれをやらざるを得ないんです。そ
の基本的な部分の姿勢が市長部局は問題なんです、市長。ですから、そういった振興局長を含
めた中での沼田の中の組織、それで、なおかつ公開だというけれども、例えば今の交流推進課、
育樹祭推進課もそう、議会には説明がないんです、公に。議会がこの3月終わってからの組織
になるかどうか知りません。これは議会議決は要らないけれども、簡素で効率的なということ
でやろうとしても、議会の前に出ない。結果が出てからだ。それが一つ。もう一つ、簡素で効
率的な行政運営というのは、具体的にどこをどういうふうに求めているんだか教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) 言葉は極めて簡素で効率的なということで、非常に簡潔明瞭な言葉
になっておりますが、内容は大変難しいことになろうかと思います。できるだけむだを省いて、
そしてやはり一つでも市民福祉の向上につながるような、そういうことが求められている内容
になろうかと思います。したがいまして、そういった趣旨であるということがご理解いただけ
るとするならば、今後もそういった姿勢で臨んでいかなければならないと考えております。
振興局長を含めた組織の関係につきましては、先週の質問にもご答弁させていただいており
ますとおり、合併協議の関係に基づきまして、そして平成22年度、しっかりとこれの対策の
ためにいろいろと検討を加えてまいりたいと思っております。先般、この振興局のことについ
ても付記しておりますので、いずれにいたしましても平成22年度はしっかりとこのことにつ
いて対応を図っていかなければならないのではないかと思っております。
◇21番(橋襄典君) まだ質問が山ほどあるんです。2期8年というと。簡素で効率的な
ことはいいです。むだは何なんですか。その辺は「非常に難しい」、「一生懸命やっている」
というような言葉が出てくるんだけれども、それは他人行儀。執行者はしようがないんです。
孤独なんです。孤独だけれども、権限を持っているんだから、そういったことをきちっとやる。
それと、振興局長の問題については、市民に聞いてみてください。ほとんどの人が賛成だから。
それは民主主義、民の声はどう反映させていくんですか。民意が100%なら市長はやらざる
を得ないでしょう。それを反対しても市長はやりますか。その辺いかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) 私ども、それについて各市民からのいろいろな統計をとっているわ
けではございません。やはり、ご苦労をされて、1市2村が合併協議を踏まえて今日を迎えて
おります。そういった中で、整えてきた一つの制度でございます。そういった中で今を迎えて
いるわけでございまして、ただいま申し上げておりますとおり、平成22年にはこれらをきち
っと市民の方々にご理解をいただけるような方策を市民の方々にお示しをしてまいりたいとい
うふうに考えております。
◇議長(布施辰二郎君) 以上で、一般質問を終了いたします。
――――――――――――――◇――――――――――――――
第2 議案第 8号 沼田市行政財産使用料条例の一部を改正する条例について
から
議案第18号 平成21年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)まで
以上11件一括上程
◇議長(布施辰二郎君) 日程第2、議案第8号 沼田市行政財産使用料条例の一部を改正す
る条例についてから日程第12、議案第18号 平成21年度沼田市水道事業会計補正予算
(第3号)までの以上11件を一括議題といたします。
これより質疑に入ります。
なお、質疑は1件ごとに願います。
まず、議案第8号 沼田市行政財産使用料条例の一部を改正する条例について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第9号 生方記念文庫設置及び管理条例の一部を改正す
る条例について願います。19番。
◇19番(井之川博幸君) この条例については、説明では、当分の間、生方記念文庫を図書
館の5階に置くというような説明がされました。このような措置をとることになった経過と今
後の対応についてどうなのか、お伺いしたいと思います。
◇議長(布施辰二郎君) 教育部長。
◇教育部長(町田哲男君) お答え申し上げます。
生方記念文庫につきましては、教育部社会教育課で所管いたしておりまして、当該地区が区
画整理事業の第1街区に該当するということで、当初の予定では現地で曳家によって隣接の同
じ敷地内で活用していくという計画でありましたけれども、その後の換地計画が発表になりま
して、その換地場所が上之町の120号線の南側の方へ換地されるということになりました。
したがって、当該生方記念文庫については、解体して移築という計画になったわけでござい
ます。それで、当分の間図書館の5階に条例改正によりまして仮移転という形でございますが、
区画整理進捗によりまして南側の敷地があき、また、実施設計、予算等が確保されればそちら
に再建築するという計画でございます。
◇19番(井之川博幸君) 今までの経過と今後の事業計画について説明をいただきました。
それで、この生方記念文庫は文化財に指定はされていないと思いますけれども、社会教育課
で文化財保護の観点から取り扱っているということで、事務概要書にもその覧に入っておりま
す。そういう点で、文化財保護として一般的に言われております「文化財はその場所にあるこ
とに意義がある」というようなことでありますけれども、区画整理によって先ほど説明があっ
たように多少曳家で移動するということはありましたけれども、今回は別の場所に移築をする
ということで、その辺について教育委員会としての検討や文化財調査委員会等々の議論はどの
ように行われたのか、また、そういう内容で教育委員会としては市長当局にどのような意見を
上げたりして調整したのか、その辺についてお伺いをしたいと思います。
◇教育部長(町田哲男君) 生方記念文庫につきましては、ご承知のとおり、名誉市民である
生方たつゑさんの資料をご寄附いただいて、それを展示するということで、建物につきまして
も寄附をいただいたものでございます。今、お話しいただいたとおり、市の指定文化財には指
定にはなってございませんが、貴重な文化資料として末永く保存・公開をするという計画で現
在もやっているわけでございます。
それで、その中で、文化財調査委員につきましては、委員の会議の中では報告という形で報
告させていただいてございます。また、教育委員会の見解ということでございますけれども、
これは沼田市全体の行政の中での一つの位置づけということもあります。生方家関係につきま
しては、ご承知のとおり、沼田公園に国指定の文化財である生方家住宅があり、また、その関
係資料も公園の方で公開しているわけですけれども、そちらの方へ記念文庫の移築をどうかと
いうようなお話も一部であったわけですけれども、もともとが沼田公園そのものが市の指定の
史跡であると。そこへ文化財でないもの、あるいはその他のものを移築するということは文化
財の立場あるいは教育委員会の立場からとしても望ましくないということで、今現在の計画の
とおり、街なかの中で市民の皆様あるいは県外の皆様にもごらんいただくということで予定し
ているところでございます。
◇19番(井之川博幸君) 今、答弁の中に出てまいりました生方家住宅も今の文庫の南側に
あったわけですけれども、沼田公園に移築をされました。そのときも議論があったそうですけ
れども、やはり歴史的な文化遺産というのは、そこにあるということが歴史的な遺産としての
価値があるわけでありまして、そういう点での議論が教育委員会として非常に弱かったのでは
ないかと受けとめられるわけなんですが、最後にその点と、やはり開発か文化財保護かという
場合に、頑張れるのが文化財保護をしている教育委員会社会教育課といいますか、文化財保護
の部署だと思うんです。そういう点で、今回の事態に対しての見解といいますか、その辺を最
後にお伺いして質疑を終わりたいと思います。
◇教育部長(町田哲男君) 文化財を別の場所に移転するということは、本来的にも文化財の
立場からしても望ましくないということはご承知のとおりかと思います。もう1点、記念文庫
の移転に当たりましては、県の指定文化財でございます旧沼田貯蓄銀行、これも当初は現地で
の修復、復元して公開するという計画があったわけですけれども、街なか事業の方に合わせて、
また、補助制度も導入できるということから街なかへの移転で一体的な公開をしていくという
計画でございます。
したがって、現地での保存・管理、あるいはそれの活用が一番望ましいわけですけれども、
諸般の事情からこういったこともやむを得ないという見解でございます。
◇議長(布施辰二郎君) ほかに。27番。
◇27番(金井康夫君) 先ほどの答弁で、大体内容についてはわかったんですけれども、今
回、移転に伴う経過措置ということで、「第3条の規定にかかわらず当分の間」ということで、
南側があいて予算化すればというようなご答弁だと思うんですけれども、換地をどのくらいの
期間を想定しているのか、南側に対して換地をやって予算化すればというのをどのくらいの期
間を想定しているのか、この当分の間という部分です。
あともう1点、先ほどの同僚議員の質疑の関係なんですけれども、今回、この生方たつゑさ
んの関係で、それらに関する団体に解体について周知したのかどうか、そちらについてお聞か
せいただきたいと思います。
◇教育部長(町田哲男君) 当分の間の期間がどのくらいかということでございますけれども、
街なか対策部と打ち合わせした中での計画では、最短で平成24年度が最短であるという打ち
合わせになってございます。
それと、移転に際しての関係団体という今のお話でございますけれども、生方記念文庫を利
用する、部屋を利用するということは、個別の貸し出し等は行ってございませんので、関係団
体へのお話というのはさせていただいてございません。
◇27番(金井康夫君) 大体、最短で平成24年というようなお答えですけれども、これは
順調にいったらの話だと思うんです。
先ほど、関係団体、これは質疑の仕方がうまくできなかったと思うんですけれども、例えば
文化協会とか文化に関する団体があると思うんです。生方たつゑさんなんかですと、例えばお
茶の会なんか一生懸命公園の中でやっていますから、そういうような団体という意味で質疑さ
せてもらいました。
その中で、先ほどの部長の答弁ですと、今回解体するというような答弁ですけれども、引か
ないで解体するということなんです。解体した場合は、それらの柱とか今ある建築のものとい
うのはどのように管理して、その際の費用というのがどのくらいかかるのかということと、あ
と南側に移転を考えているということですけれども、それによって中心市街地が活性化すると
いうことをどのように想定しているのか、この生方記念文庫が来ることによって街なかの活性
化に対してどのような効果を想定しているのか、そちらについてもお聞かせいただきたいと思
います。
◇教育部長(町田哲男君) 関係団体の中の文化協会へということでございますけれども、正
式に文化協会に解体についての相談、あるいは解体が決まりましたという正式な話はさせてい
ただいてございません。
なお、解体・移築という話ですけれども、解体した材料をそのまま使って建設するというこ
とではなく、新たに基本的な設計そのものは尊重した形で、再建築するという計画になってご
ざいます。なお、解体費用につきましては、街なかの方の所管でございますので、ちょっと金
額については伺ってございません。
また、活用の関係でございますけれども、今現在の生方記念文庫の公開は今までどおりの形
でやっていく予定でございます。
◇議長(布施辰二郎君) 街なか対策部長。
◇街なか対策部長(松井完一郎君) お答えいたします。
解体費用につきましては、新年度の予算に計上してあります。費用につきましては申しわけ
ありません、答弁は控えさせていただきたいと思います。
以上でございます。
(「休憩」を求める者あり)
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◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午後4時00分休憩
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午後4時00分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇27番(金井康夫君) それでは、3回目でありますので、ちょっとお聞きしたいんですけ
れども、今、街なかの関係でいろいろ動いている状況だと思うんです。特に上之町の1街区で
角田さんの蔵を曳家していると思うんです。あの蔵を曳家にするというようなものと、今回生
方記念文庫を解体するに当たって、これは私の個人的見解ですけれども、生方記念文庫を残し
た方がある意味価値があるんじゃないかなというような気がするんです。曳家にした方がです。
ですから、それを強いて解体する意味というのは、例えば上之町の蔵に比べて、街なかの活性
化というところの観点で考えれば、それをなぜ解体するのか、その差というのはどういうとこ
ろにあるのか、そちらについて最後にお聞かせいただきたいと思います。
◇教育部長(町田哲男君) ただいまのご質疑の中の角田家の蔵、これは既に市の所有になっ
ているかと思うんですけれども、その曳家関係につきましては、その中の品物関係について社
会教育課の方へ協議がありましたけれども、曳家関係の細かい内容については承知はしてござ
いません。
それと、記念文庫、当初の予定では曳家ということでございましたので、私どもも理想とし
てはそのままで曳家が一番望ましいというふうに考えてございます。
◇街なか対策部長(松井完一郎君) 上之町の蔵の曳家の関係でございますけれども、確かに
まちづくりには豊かな地域資源というものを残すべきだということから、昨年の3月に合意形
成手法等の調査事業を行いまして、その専門家の提言がございまして、なるべくそういったも
のは残しておくべきだというふうなことから、今回は曳家で残すということで今工事中でござ
います。ご理解をいただきたいと思います。
以上でございます。
◇議長(布施辰二郎君) ほかに。
(「進行」と呼ぶ者あり)
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◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午後4時03分休憩
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午後4時10分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第10号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第7
号)について願います。
なお、議案第10号については、歳出より各款ごとに願います。
まず、第1款 議会費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第2款 総務費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第3款 民生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第4款 衛生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第5款 労働費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第6款 農林水産業費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第7款 商工費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第8款 土木費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第9款 消防費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第10款 教育費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第11款 災害復旧費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、歳入について願います。
まず、第1款 市税について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第12款 分担金及び負担金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第13款 使用料及び手数料について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第14款 国庫支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第15款 県支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第16款 財産収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第17款 寄附金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第18款 繰入金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第20款 諸収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第21款 市債について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第2条 債務負担行為の補正について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第3条 地方債の補正について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第11号 平成21年度沼田市国民健康保険特別会計補
正予算(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第12号 平成21年度沼田市老人保健特別会計補正予
算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第13号 平成21年度沼田市後期高齢者医療特別会計
補正予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第14号 平成21年度沼田市介護保険特別会計補正予
算(第5号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第15号 平成21年度沼田市簡易水道事業特別会計補
正予算(第4号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第16号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正
予算(第5号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第17号 平成21年度沼田市農業集落排水事業特別会
計補正予算(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第18号 平成21年度沼田市水道事業会計補正予算
(第3号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第8号から議案第18号までの以上11件については、
会議規則第36条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第8号から議案第18号まで
の以上11件については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
なお、討論は一括して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
これより、議案第8号 沼田市行政財産使用料条例の一部を改正する条例についてを採決い
たします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第9号 生方記念文庫設置及び管理条例の一部を改正する条例についてを採決い
たします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第10号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第7号)を採決いたします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第11号 平成21年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)を採決
いたします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第12号 平成21年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)を採決いた
します。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第13号 平成21年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)を採
決いたします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第14号 平成21年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第5号)を採決いた
します。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第15号 平成21年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第4号)を採決
いたします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第16号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第5号)を採決い
たします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第17号 平成21年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)を
採決いたします。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
次に、議案第18号 平成21年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)を採決いたしま
す。
本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
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第3 散 会
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
明9日から12日、15日及び16日は、委員会審査等のため休会いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、明9日から12日、15日及び1
6日は、委員会審査等のため休会することに決しました。
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
次の会議は17日午前10時に開きますからご参集願います。
本日は大変ご苦労さまでございました。
午後4時19分散会
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