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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成22年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号

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平成22年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号
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議事日程 第3号
平成22年 9月13日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
        ―――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
        ―――――――――――――――――――――――――――――
出席議員(25人)
       1番  真下 恭嗣君      3番  坂庭 直治君
       4番  石井 紘一君      5番  鈴木 圭子君
       6番  金子 一弥君      7番  小野 要二君
       8番  星野 初男君      9番  高柳 勝巳君
      10番  布施辰二郎君     11番  片野 彦一君
      12番  宇敷 和也君     13番  相田 昌夫君
      14番  久保 健二君     15番  星野  稔君
      16番  大島 崇行君      17番  山ア 義朗君
      18番  大竹 政雄君     19番  井之川博幸君
      20番  大東 宣之君     21番  橋 襄典君
      22番  石田 宇平君     23番  星川嘉一郎君
      24番  牧野 保好君     25番  星野佐善太君
      27番  金井 康夫君
欠席議員(1人)
       2番  田村喜久子君
        ―――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
    市  長         星野已喜雄君    副 市 長         林  義夫君
    白沢町振興局長      根岸 恒雄君  利根町振興局長    郷原 重雄君
  総務部長       町田 哲男君  民生部長       田辺 昇利君
  経済部長       飯田 敏夫君  建設部長       須藤 一夫君
  街なか対策部長    生方 秀二君  白沢町振興局次長   木暮  茂君
  利根町振興局次長   山口 芳久君  総務課長       栃原 豊彦君
  教 育 長       津久井 勲君  教育部長       水田  修君
  庶務課長       金子  朗君  監査委員事務局長   茂木 一夫君
            ―――――――――――――――――――――――――――――
議会事務局出席者
  事務局長       小林有一郎   次長兼庶務係長    諸田  裕
  議事係長       加藤 英臣   主  査       安原 和宏
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
    午前10時開議
◇議長(布施辰二郎君) これより本日の会議を開きます。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第1 一般質問
◇議長(布施辰二郎君) 日程第1、一般質問を行います。
 10日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に、大島崇行議員。16番。
〔16番 大島崇行君登壇〕
◇16番(大島崇行君) おはようございます。区長さん初め多くの傍聴の皆さん、ご苦労さ
までございます。
 久々にけさは、すばらしく秋晴れのすかっとした天気でございました。きょうは市長、ぜひ、
すかっとした気分でよろしく答弁のほどお願いいたします。
 それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。
 内閣府の月例経済報告及び日本銀行の金融経済月報によると、「景気は着実に持ち直してお
り、自律的回復への基盤が整いつつあるが、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況
にある」ことが報告されていますが、本市のような地方都市においては、さらに厳しい状況が
続くと思われます。
 そんな経済状況の中、全国的な異常気象や温暖化も影響してか、気象庁観測以来、113年
間で記録的な猛暑日が続きました。本市でも異常気象の影響から、ゲリラ豪雨による特に池田
地区には大変な被害をもたらした状況であります。収穫時期を控え、果樹や農作物のできばえ
も心配です。被害を受けられた方に心よりお見舞い申し上げます。
 今回の質問は、地域の活性化について、初めに、来年7月から9月にかけて開催される大型
観光事業、群馬デスティネーションキャンペーンについてお聞きします。
 この事業は、千載一遇のチャンスで、JRグループ北海道・東日本・東海・西日本・四国・
九州の各旅客鉄道6社と、国内の旅行会社、報道機関、指定された自治体等で組織され、観光
地、ご当地料理、物産等を国内外に向けてPRする大変魅力的な企画です。
 そこで、本市としてこの事業にどのように参加していくのかお伺いします。
 次に、空き施設の利用についてお聞きします。
 昨年の9月定例会で質問いたしました旧南郷小学校、旧根利小学校の廃校の利活用について
お聞きします。
 昨年同様、今年も東松山市の塾の子供たちが、8月16日から19日まで南郷小学校を夏期
の勉強合宿で利用しました。子供たちからは「来年もまた来ます」と元気にお礼の言葉もござ
いました。そこで、次年度に向けて新たな利活用の施策があるのか、そのほかの団体の利用が
あったかお伺いします。
 次に、都市交流の推進についてお聞きします。
 新宿区とカーボンオフセットの協定を結び、板橋区とは災害時相互援助協定を結び、また、
川口市とは物産展を開催し交流を深めているところでありますが、より一層の交流の推進をお
願いするわけでございます。
 そこで、都市交流を推進するために、首都圏のほかの地域とのカーボンオフセット、または、
災害時の援助協定も含め、ほかに新たな企画等の計画があるかお伺いします。
 次に、10月に開催される「21世紀の森」育樹祭後の利活用についてお聞きします。
 全国育樹祭が皇太子殿下のご臨席をお仰ぎ、厳粛かつ盛大に挙行され、群馬県や本市にとっ
て大成功のうちに終結することを願っております。
 昨年の定例会で質問しましたが、「21世紀の森」は森林公園として群馬県が管理運営され
ていると思いますが、地元市町村として県からその他の利用の計画等を聞いているか、また、
本市としてどのような利活用を望んでいるかをお伺いします。
 最後に、沼須産業団地についてお聞きします。
 平成20年12月1日に分譲を開始し、既に2年が経過しようとしておりますが、県と交わ
した確認書の中で、5年を経過して残地が生じた場合は本市が買い取るということになってお
ります。
 そこで、分譲の開始から現在までの進捗状況をお伺いし、私の一般質問といたします。ご答
弁、よろしくお願いします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大島議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、活力を創造するまちづくりについて、地域の活性化について、群馬DC(デスティネ
ーションキャンペーン)についてでありますが、ご案内のとおり、来年7月1日から9月30
日までの3カ月間、「心にググっとぐんま わくわく体験新発見」をテーマとして、JR6社
と自治体、観光業者が一体となって群馬県全体をPRする大型観光企画「群馬デスティネーシ
ョンキャンペーン(群馬DC)」が全国展開される運びとなっております。
 群馬県では、昨年6月に知事を会長として、県内自治体や観光協会、企業など約270団体
で構成する「ググっとぐんま観光宣伝推進協議会」が設置され、本年はデスティネーションキ
ャンペーンの1年前ということで、7月から9月までを「プレ群馬DC」として各種イベント
やキャンペーンが進められているところであります。
 去る9月8日には、全国から約400人の旅行業者やメディア関係者などの観光エージェン
トを招き、グリーンドーム前橋において全国宣伝販売促進会議が開催されました。
 沼田市からは、商工観光課、沼田市観光協会、利根町観光協会による3つの市町村観光ブー
スを設け、本市観光素材のPRと誘致に努めてきたところでありますが、全体会議・レセプシ
ョン会場のステージ横には、唯一のディスプレーとして上之町天狗プラザの観光大天狗面が搬
入され、屋台ブースでは、沼田名物だんご汁と味噌まんじゅう等を提供し、好評を博しており
ました。
 翌9日と10日には、エキスカーション(小旅行)ということで県内を6つのコースに分け
て、販売促進会議にお集まりをいただいた観光エージェントの方々が現地視察を行いましたが、
本市では、初日の9日に迦葉山と吹割の滝を、10日には横塚りんご団地でのリンゴ収穫体験
のほか、ボランティアガイドが同行いたしまして沼田公園の案内が行われたところであります。
 今後は、観光エージェントによる旅行商品の造成や取材などが本格的に動き出してくること
となりますので、本市観光素材の一層のPRに努め、DC本番に向けてさらなる観光資源の磨
き上げを行い、本市の魅力を全国に発信する絶好の機会としてまいりたいと思いますが、デス
ティネーションキャンペーンを一過性のものとせず、これを契機として幅広い分野の皆さんに
参加をいただき、新たな観光資源の発掘や他産業との連携に努め、一層の観光振興を進めたい
と考えております。
 次に、空き施設の利用についてでありますが、ご答弁につきましては、旧南郷小学校及び旧
根利小学校施設のことと受けとめさせていただき、ご答弁申し上げます。
 まず、両施設につきましては、地域の活性化と活力の創造を図るため、あるものを生かし、
有効利用をしていかなければならないと考えております。
 具体的な利用状況につきましては、これまで大学運動部の合宿、地域の文化活動、市内児童
等の学習の場、さらに議員を初め各関係者のお骨折りによりまして、旧南郷小学校において昨
年度より埼玉県の学習塾の夏期合宿として引き続き利用をしていただき、有効活用ができたこ
とに対し大変ありがたく思っているところでございます。また、利用された生徒さんからは、
施設はもとより、周辺の環境、地域の方々への感謝などの言葉が多く寄せられておりまするこ
とは、よく承知をしているところであります。
 なお、本年度におきましては、板橋区の野外活動自然教室、さらに、太田市のネイチャーキ
ャンプにも利用をいただいたところであります。
 今後の施設利用につきましても各位のご指導をいただきながら、引き続き各種団体の研修、
児童の学習、地域の文化活動等の場所として利活用をしてまいりたいと考えております。
 次に、都市交流の推進についてでありますが、本年度は首都圏のイベント参加のほか、春か
ら秋にかけた季節を通じて、田んぼ編・トウキビ編・そば編の3コースの田舎体験ツアーを設
定するなど、従来よりも人と人のつながりが深いかかわり合いを持つ体験型のツアーを目指す
取り組みをしてきました。農活や老神温泉そば祭り実行委員会など新たな組織の協力もあって、
非常に好評を得ているところであります。観光物産交流などを通じての人と人、あるいは物産
を通じた交流は、地域の活性化のために重要なものと認識をしております。
 地域の活性化を図るためには、本市が持つ自然や歴史、食などの観光資源の魅力を十分にア
ピールしていくことはもちろん、再度訪れていただける仕掛けづくりとしてニーズ把握や観光
資源の磨き上げなどの継続的な取り組みが必要であると考えております。
 次に、「21世紀の森」育樹祭後の利活用についてでありますが、ご案内のとおり「21世
紀の森」は県有施設ではありますが、平成10年の全国植樹祭に続いて、本年10月には全国
育樹祭が開催されることから、「ぐんま山と森の月間」推進協議会は、去る2月、この育樹祭
の開催を記念して10月の第1日曜日を「ぐんま山の日」と制定し、今後、森林を守る取り組
みや各種イベントを定期的に展開することを宣言しましたので、本市としても積極的に参加し
てまいりたいと考えております。
 また、群馬県は、この「ぐんま山の日」に「環境と森と木のまつり」等の開催を検討してい
ると伺っておりますので、本市といたしましても、県や関係機関に対し積極的に働きかけを行
いまして、市民の皆さんがこの場を訪れる機会を創出してまいりたいと考えております。
 次に、沼須産業団地についてでありますが、平成20年12月1日の県企業局による分譲開
始から1年半を経過し、この間、県企業局においては県内や首都圏等の企業訪問、ぐんま企業
立地セミナー等における企業誘致活動を進めておりますが、市といたしましても、横塚生品農
工地区に続いて、平成21年4月からは工業立地に伴う緑地面積比率等の緩和措置の適用区域
に沼須産業団地を加えるとともに、地元企業による事業拡大、あるいは関連取引先の立地の可
能性等を探るべく、県内を中心として地元企業への訪問なども積極的に行い、情報収集に努め
てきたところであります。
 しかしながら、長引く不況に加え、デフレから脱却できないところに円高が重なって、さら
にデフレ傾向を強めるという悪循環に陥っている状況の中にあって、企業からの問い合わせも
はかばかしいものではありませんが、県企業局には、分譲開始前も含めこれまでに4社から問
い合わせがあり、うち2社が現地視察を行ったということであります。一方、市にも7社から
の問い合わせがありましたが、現在までのところ具体化という段階に至っておりません。
 新たな企業の進出は、地元の既存企業にとっても取引の拡大などにつながる可能性もあり、
雇用の創出を初め地域経済へ大きなインパクトを与えるものと認識をしておりますので、引き
続き県企業局や県企業誘致担当部局との連携のもと情報収集に努め、沼須産業団地の特性とと
もに、立地先としての沼田市の魅力や可能性を積極的にアピールしながら企業誘致を行ってま
いりたいと考えております。
 以上申し上げまして、大島議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇16番(大島崇行君) お答えしていただいたので、何点か再質問したいと思います。
 市長の説明のとおり9月8日〜10日、グリーンドームに関係者を集めて説明会をやったと
いう話でございましたけれども、デスティネーションキャンペーンというのは、先ほども申し
上げましたけれども千載一遇のチャンスということで、これは本当にすばらしい企画だと思う
わけでございます。
 それで、アジア関係で韓国、台湾、香港、シンガポール等のマスコミの方も来ているようで
ございました。本市として今担当の課が商工観光課、それと観光協会、会議所という説明でご
ざいましたけれども、市長も参加したと聞いておりますが、参加してみた感想をお聞きしたい
んですけれども、よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) まず、グリーンドームの主会場の正面の向かって右側に、先ほど答
弁させていただきましたとおり、沼田の大天狗面がステージのところに飾られまして、そして
大きな黒いげたがございますが、これが2基飾られておりました。したがいまして、そういう
意味では群馬県にもいろいろなシンボリックなものがある中で、本市の大天狗面を正面の主会
場のところに飾っていただいたということは大変ありがたかったし、よかったなと思っており
ます。
 なお、当然うちの職員が中心となりまして、先ほど申し上げましたように名物のだんご汁や
味噌まんじゅう等を提供するなど、あるいはまたブルーベリーなども提供して、そして好評を
博しておりました。
 これは私自身も、あるいはまた担当部局にもきちっと今後指導していかなければならないこ
とは、我が日本国の観光客の誘致はもちろんのことでありますが、東アジア、すなわち韓国だ
とか中国、こういったところに対してこれからどういうアプローチをかけていったらいいのか
ということを早急に研究しなければならないなと考えました。
 と申しますのは、既に他の自治体等では発信するいろいろな機会を、今言った東アジアの2
カ国と、それから当然オール地球上で国際語としてもう一般化されております英語、この3つ
を使った形の宣伝というものが重要になってくるなということは受けとめさせていただいたと
ころでございます。
 なお、当日の翌日、エキスカーションといってエージェント、すなわちJRだとか近ツーで
あるとかジャパントラベルだとか、そういう方々と地元の首長の懇親会もございました。そこ
では、ご案内のとおり地元に酒蔵というんですか、お酒の蔵元が2社ございますけれども、こ
の地元の蔵元のお酒が非常に高く評価され、それが主因となってかなり喜ばれていたというふ
うに受けとめているところでございます。
◇16番(大島崇行君) メーン会場の右には大天狗があったということで、大分沼田の本当
にPRになったんじゃないかなと思うわけでございます。
 このデスティネーションキャンペーン、DCなんですけれども、まだ市民の人は余り認知し
ていないように私は思うんですね。今、中国あるいは韓国に対応して早急に立ち上げてやらな
くてはならないと市長は言っているんですけれども、あともう10カ月なんですよね、来年の
7月、8月、9月と。というと、今後どのように啓発活動を展開していくか。行政としての受
入対応部署は観光課ということでございますが、商工観光課はいいんですけれども、会議所と
観光協会と、この3部署がうまくスクラムを組んで、毛利の三本の矢ではございませんけれど
も、この3部局がうまく手を組んでいかないと、線香花火みたいにぱっと終わっちゃうのでは
困るので、できれば今後、実行委員会等を立ち上げて、早い時期にこの問題についてやってい
ただければありがたいんですけれども、その点についてどうか。
◇市長(星野已喜雄君) 大島議員のご提案は全くそのとおりでございまして、ご提案の趣旨
をしっかり踏まえた対応を図ってまいりたいというふうに思っております。
 なお、観光協会も、沼田のほうの観光協会と例えば旧利根のほうの観光協会もございます。
同時に、商工会議所もあって、白沢利根の商工会もございます。それで市というようなところ
をうまく整合させた形の対応が重要だと思っておりますので、ご趣旨を踏まえて早急な対応を
図らなければならないと思っておりますので、今次、先般の反省等も含めてそういった形づく
りを図っていきたいと考えておりますので、ご指導のほどをよろしくお願いしたいと思います。
◇16番(大島崇行君) ぜひ早急にそちらの対応をよろしくお願いいたします。
 この企画は昭和53年から始まって、当時の国鉄と和歌山県で共同で始めたのが始まりだそ
うでございまして、もう既に32年たっているわけでございますけれども、私も本当に勉強不
足でこのキャンペーンを知らなかったんですけれども、過去、本県も3回開催しているわけで
すね。そのときから見れば今回は大分、県においても力の入れようが違いまして、さすが群馬、
観光立県ということでやっているわけでございますが、各地区でいろいろのイベントだとか、
あるいはこういうことをしたらいいんじゃないかと試行錯誤していると思いますけれども、本
市も昨年、一昨年からですか、テストパターン的にJRと協議して「駅からハイキング」とい
うことでやったわけでございます。真田の里めぐりということで、当時のゑびす講の開催のと
きにやったり、あるいは産業祭、観音様等々でやりまして、大体300人ぐらいの参加が来る
わけでございます。皆さんそれぞれ駅から歩いて、行政のほうもみんなそれぞれ協力していた
だいて、湯茶のサービスだとかいろいろやっているわけでございますけれども、見た限りでは
史跡めぐりみたいな感じでございますので、お金も余り地域には落とさないと。活性化になら
ないような気がいたしますけれども、一つの真田の里めぐりということで、これはこれでいい
んですけれども、それを本市はメーンでいく考えなんですか。その辺お聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) この「駅からハイキング」は、地元出身の方が駅長さんであったこ
と等もあって、非常にそういう意味では内外から注目され、私自身も出迎えのためにはっぴを
着て皆さんの道案内をさせていただいたりいたしました。間もなく沼田女子高等学校が企画し
た関係等についても公表される段取りになっているようでございます。私どもからいたします
ると、そういったJR等との連携がこの軸になっていくということは、これは今までの実績が
あることから当然かと思っております。
 そういった中で、エキスカーションといって、先日いろいろなところを回ってもらっている
わけです。私どものところでは職員が添乗者となって、スタートは前橋のホテルを出て、そし
てその後、昭和村から入りまして沼田に入ったという経過がございます。そこで回ったところ
が迦葉山、それから池田のフルーツランドです。それから玉原高原です。このときに沼田産の
カットフルーツ、リンゴとかブドウですね、それからラベンダーとかポプリを配っているわけ
です。その後、迦葉山に参りまして、迦葉山の方から説明を受けて、当然迦葉山にある天狗面、
あるいは座禅堂等も案内していただいている中で、配布物はお供物と交通安全のシールを配っ
たという経過がございます。翌日、今度は利根町の観光協会長、あるいはまた担当職員が利根
町の観光についての宣伝をさせてもらって、吹割のドライブインから吹割の滝、そしてその後、
利根町の観光をいろいろと説明し、例によってまたブルーベリーだとかリンゴジュース等を配
布させていただきました。
 まだ例えば玉原高原だとか、どうしても時間の関係から行き切れないところがあったわけで
ございますが、もともと観光資源があるところをしっかりと網羅して、来たお客さんに物を買
っていただいたり、あるいはまた、言うなればお金を落としてもらうと、そういうことが大変
重要な企画力になってくると思いますので、そういったもともとの観光資源をフルに活用した
形の展開。合併して白沢もあるわけでございますから、白沢の関係等もしっかりと見定めた形
の中で、旧沼田、旧白沢、旧利根のネットワークをきちんと今言ったようなことを軸として図
っていくということが大事なのではないかと思っております。
◇16番(大島崇行君) このキャンペーンのあれなんですけれども、隣の新潟県がやったと
きはちょうどNHKの大河ドラマとうまくリンクしたので、地域にはかなりの活性化になった
と思うわけでございます。今、市長答弁にありましたけれども、相当お金も落としたんじゃな
いかなと思うわけであります。
 ほかの地域では、本県の場合ですけれども、農業の組合法人を立ち上げたり、あるいは観光
めぐり、乗り合いタクシーも試行運転して始めてみたり、隣のみなかみにおきましては星の鑑
賞会を考えたりとしているわけでございます。
 じゃ、沼田は一体何を柱にしてやるのかというと、市長の答弁の中にございましたけれども、
本市の観光地あるいは観光農園、特産物、物産物、開催の時期を見て、7月は玉原のラベンダ
ーパーク、ブルーベリー・プラム・ネクタリン・桃等の果樹がございます。8月は沼田まつり、
野菜においてはトウモロコシ・トマト・キュウリ、新鮮な野菜がいっぱいあるわけですね。9
月はブドウに始まりリンゴに入るということでございます。年間を通して観光地では迦葉山、
吹割の滝、老神温泉、沼田城址公園、河岸段丘等々ございます。食べ物においてもだんご汁、
あるいは焼きまんじゅうということでございます。そばとかこんにゃくもありますが、国内外
に向けて言うには、本当に自然もあり、食べ物も豊富でございます。
 話の中にたびたび出ておりますけれども、私、前に質問したときに本市のまちづくりという
ことで、てんぐを基調にまちづくりをしろということを提案したわけでございますけれども、
今のところは頓挫してなかなか進んでおりませんけれども、こういう機会にぜひてんぐを基調
にしてデスティネーションキャンペーン、沼田市はてんぐで。
 てんぐなら何でも遊べるんですよね。ほら吹きてんぐで考えれば、野菜を例えば本町通りに
ずっと並べて、キュウリでもトマトでも何でもいいからその時期に並べて、おれんちのトマト
が、野菜が日本一うまいんだよと、ほら吹き大会じゃないですけれども、そういうふうにやっ
てもいいし、今、産業祭で焼きまんじゅうサミットをやっていますけれども、そんな感じで群
馬県じゅうの焼きまんじゅうをやって、だれが一番うまいかと、日本一のてんぐだというよう
なことを何でもてんぐに絡めて、それはいろいろな面でやっているわけでございます。そうい
う意味でぜひ本市もてんぐを基調にデスティネーションキャンペーンを柱にしてやっていけば
成功につながると思うんですけれども、市長のご意見をお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) かねがね議員はてんぐの関係でもって軸にしてというご提案をされ
てきているということはよく承知をしておりまして、非常に大事なご提案だというふうに受け
とめさせていただいております。現実に天狗印の枝豆が相当なブランド力を持って、市場の中
では枝豆・天狗というような、そういう印象がありまして、東京の築地等では大人気を博して
いるようでございます。
 したがいまして今回、ステージのところにてんぐが飾られたということも、これは私どもが
かたくなに手を挙げたということでもなかったのでありますが、段取りを進めていく中でそう
いったところの落としどころになっていったということを見ると、非常にこれは重要な意味を
持っているなと思っております。
 したがいまして今後、先般グリーンドームで行われた後の反省会等が出てまいりますから、
そういったことから、議員の現在提案されていること等についてはしっかりと検討を加えてい
くことが必要なのではないかというふうに思っております。
◇16番(大島崇行君) 市長の答弁の中に、群馬イコールてんぐということで、宣伝したわ
けではないんだけれども、なぜかてんぐが出てくるということでございます。
 前にも言ったかと思いますけれども、ナビを見ると、埼玉に入ると埼玉の秩父の夜祭が出た
り長瀞が出る。東京に行くと浅草の雷門が出て、国会議事堂。群馬に入るとてんぐなんですよ
ね。これは太田市の清水市長が「沼田はすごいな」と。「何ですか」と言ったら「知らないの
か」と言われて、「ナビを見れば、群馬に入ればちゃんとてんぐが出るんだよ」と。天狗みこ
しが出ているんですね。そのくらい群馬県のほうでは重きを置いているわけでございます。な
ぜか肝心な沼田市がてんぐに関しては余り重きを置いていないようなところもあるのかなと思
うわけでございます。ぜひてんぐを基調に参考にしてやっていただければありがたいわけでご
ざいます。
 このDCについては県の力、知事初めすごい力の入れようでございます。北関東道路も、本
来なら来年の暮れにできるのがもう前倒しで、県知事のもと早急にということで、デスティネ
ーションもあるということで1年も早く開通したわけでございます。また、これは9月の県議
会、予算が通らなくてはだめなんですけれども、新たに融資制度を設けるということで、関係
する地域で設備投資等々がございましたら、10億円規模で11月から制度開始という予定だ
そうでございます。これは多分予算が通ると思いますけれども、本市においても相談というん
ですか、窓口等を設けるつもりがあるかお聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) これは既に恒常的にそういった業者の方々の融資の関係等について
は現在も展開しているわけでございまして、そういう意味ではある程度の対応は可能だという
ふうに認識しております。先ほども申し上げましたように、必要なことはやはり展開をしてい
かなければいけませんから、これらについてもそういったところの部分にかかわるものとして、
新しい企画力のあるものがご提言等なされるならば耳を傾けていかなければいけないことだと
思っておりますので、これらについても検討を加えてみたいと考えております。
◇16番(大島崇行君) 何度も言うようでございますけれども、この企画は本当に地域の活
性化になる最大のPRでございます。というのは、JR関係の6社と、あるいは関係部局、観
光業者等々がみんな宣伝してくれるんですよ。沼田市は極端なことを言えば全然宣伝しなくて
も全国、国内外まで宣伝してくれるわけでございます。この企画はすばらしい企画ですので、
本市も乗りおくれないようにぜひ成功するようにお願いをする次第でございます。
 それでは、次の質問に入ります。
 廃校利活用は、市長から先ほど答弁ございましたけれども、私が今回これを出してから、な
ぜか急に新聞等で全国に廃校があるということが載っております。文部科学省によると、昨年
廃校になったのは全国の公立学校で526校だそうです。過去18年間で全国で5,796校、
約5,800校ぐらいが廃校になっているんですね。北海道は特に多くて640校で最大でご
ざいまして、東京都も少子化等の問題がありまして356校、新潟が286校だそうでござい
ます。そういうことで、建物が残っているのが3,300もあるということでございます。文
部科学省はこれを何とか利活用をしろということでお達しが出ているようでございます。公民
館にしろとかスポーツの施設にしろということが報道されておりますけれども、文部科学省の
ほうから何か支援等があるのかどうかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 詳細に調査をしたわけではありませんから、慎重な言い回しになら
ざるを得ないところはお許し願いたいと思います。
 きょうの質問の通告は私めになっておりますから、教育委員会のほうから答弁をさせるわけ
にはまいりません。したがいまして後で調査をして、教育委員会から議員のほうにはおつなぎ
をさせていただければと考えておりますが、市長部局の立場からいたしますると、現在議員が
おっしゃっているようなことについては承知をしておりません。したがいまして、ないのでは
なかろうかというふうな言い回しでもってご理解をいただければと思っております。後ほどま
た教育委員会のほうから早急に調べておつなぎをさせていただきたいと思います。
◇16番(大島崇行君) ぜひよろしくお願いします。
 市長のほうでも自信なさげに、ないんじゃないかという答弁でございますけれども、あれば
もうとっくにそういうのを利用していると思うんですね。多分私もないと思うんですけれども、
昨年の定例会のときも質問いたしましたが、北海道の夕張郡栗山町の廃校で雨煙別小の利活用
ということで、いろいろ試行錯誤した結果、調べていった結果、日本コカ・コーラ教育環境財
団法人というところがありまして、そこがお助けしてくれたということでございます。当時1
億8,000万円も助成していただいて宿泊施設ができたわけでございます。
 ことしも第17回コカ・コーラ環境教育賞ということで、全国で200ぐらいの団体等から
応募がありまして、環境保全、あるいは環境啓発などで学校を初め15団体に優秀賞が出たと
いうことが発表されております。
 前回、市長に聞いたわけでございますけれども、そのときは、私がその前の質問だったんで
すけれども、2カ月しかまだたっていないので、今精力的にその方向に検討を加えているとこ
ろですということは21年12月定例会で答えているわけでございます。私もそのとき、早く
コーラ等々に行っておつなぎしたり、あるいはコネクションをとったほうがいいんじゃないで
すかということを聞いたわけでございますけれども、あれからもう大分たって、1年の上たっ
ているわけでございますけれども、その後の進捗状況をお聞きしたいわけですけれども、よろ
しくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に貴重なご提案だと思って、受けとめさせていただいておりま
した。特に南郷小学校等の利活用は先ほど述べたとおりでございまして、いろいろと対応を図
っているところでございます。
 現在、私めのほうもいろいろと分析をさせていただきまして、こちらのほうが提案を、要す
るにこちら側の内容の例えば南郷なら南郷の学校のバックグラウンドだとか、あるいはまた南
郷の学校の状況だとか、そういうようなことの調査をきちんとした形の中で、コカ・コーラの
担当のところのほうにいろいろと資料を流すというところまでは現在水面下で進めてきた経過
がございます。したがいましてその相手の方は、ここでは固有名詞は控えさせていただきます
けれども、現在動いているところでございまして、教育委員会とも連動いたしまして、そうい
った資料等の、あとおっしゃるとおり環境教育の絡みというのが非常に重要なポイントになっ
ているようでございますので、それらを絡めた形のことがあったほうがいいということもあっ
たりしております。そういうことで、こちらのほうが資料提供するということでもって水面下
の確認が、あるいはまた先様とのやりとりの中で現在の時点ではなっているということだけ申
し上げておきたいと思います。
◇16番(大島崇行君) 水面下で動いているということでございます。
 あの地区もネイチャーキッズと、あるいは板橋区の子供会等がキャンプ等々利用していると
いうことを聞いておるわけでございます。都会の人たちから見れば、南郷小に限っちゃうんで
すけれども、あそこは位置的に非常に自然環境のよい最高のオアシスじゃないかなと思うわけ
でございます。
 今回、育樹祭で会場にボールドウィン等展示すると聞いておりますが、あのボールドウィン
をそのまま林業機械化センターに返さないで、南郷小のプールの上のところに空き地がありま
すから、あの辺を整備して展示をしたり、またはトロッコ列車というんですか、あの辺を走ら
せたり、整備すれば廃校の利活用ということで幅が広がるわけでございます。
 先ほども言いましたけれども、環境教育ということを周りから見ますと、国の最近の林野庁
の林業機械化センターであったり、あるいは日帰り温泉、足湯があったり、旧鈴木家の曲屋が
あったり、ちょっと足を伸ばして根利の小学校の周りもすばらしいところでございます。薗原
ダム、あるいは栗原川と、いろいろの観光というんですか、自然を網羅しているわけでござい
ます。新たな観光地になるかどうかわかりませんけれども、一つの環境と教育の場所につなが
るんじゃないかなと思うわけでございます。まさに都市交流の、そういう面では拠点になるん
ではないかなと思うわけでございます。
 本市は本当に財政が厳しいから、いろいろ整備するのは難しいという答弁が来ると思います。
だから私、財団法人コカ・コーラが大事だよと、教育環境財団にエントリーしたほうがいいん
じゃないかということで、本当に口うるさいかもしれませんけれども、そういう意味であそこ
の開発に力を入れたわけでございます。もう一度市長、ご答弁をお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 議員がご提案されているところは、いわゆる旧利根村の前の段階の
旧東村と旧赤城根村とに分かれていったという経過があって、赤城根村では南郷地区が中心的
な役割を果たしていたという歴史的な経過がございます。役所は輪組にあったわけであります
が、しかし南郷が当然大間々のほうに行く拠点でもあったし、沼田に出てくる拠点でもあった
しというようなことで、そういった独特の存在であったということと、鈴木家の存在が非常に
大きかったなというふうな受けとめ方で私はかねがね思っておりました。
 したがいまして、今おっしゃられるように南郷の学校そのものが非常に建築構造物としても
立派なものでありますので、そこを拠点としていくということは大変重要な意味を持ってくる
と思います。今後、ご提案をされたことについて多面的に研究をしていかなければならないと
ころが多々ありますが、活性化のためにいろいろと処してまいりたいというふうに思っており
ます。
 一つだけ大事なことがあるので、ここは事によると非常に重要なやりとりのポイントになっ
てくるなと思うので申し上げておきたいと思うんですが、ボールドウィンの持ち主が国になる
んですね、結局。例えば仮にこれを今おっしゃっているようなことの活用方途を考えていくと
すると、そこのところを乗り越えていかなければいけないことが出てまいります。今回もかつ
てのボランティアの方々が非常に頑張って、そして私めのほうもおつなぎして、今回の展示と
いうところまでこぎ着けてきた経過がございまして、ただ、間違いなく持ち主が林野庁すなわ
ち国になっております。したがいまして、そこのところをどういうふうに乗り越えていくかと
いうこと。これが今ご提案された中では非常に気になるところなんですね。ですからあえて申
し添えさせていただきました。当然、大方の大綱の中でそういうことがいいのではないかとい
うことになってくれば、きちんと国家に対していろいろとご要請していくというようなことに
なろうかと思いますが、とりあえずそこだけは一言お断りをしておきたいと思っております。
 他のもろもろの提起につきましては、非常にありがたいご提案だと思っておりますので、よ
ろしくお願いしたいと思います。
◇16番(大島崇行君) 今、市長のほうから、ちょっと弱いような答弁がございましたけれ
ども、市長らしくない答弁でございます。国のものだということでございますけれども、国の
ものだといったって、ずっとあそこに置いてあったんですよ、国のものが手もつけずに。そう
ですよね。それを地域の人が手を加えて生かすということでございます。ぜひその辺は市長、
それをやるのは市長の政治力です、間違いない。だからみんなに提案で「こういうことがある
んだよじゃないんですよ」じゃなくて、それは市長がやることなんです、間違いなく。それは
市長できる。市長の力でできるんで、ぜひ自信を持って、さっきのてんぐじゃないですけれど
も、行政で市長がてんぐになっちゃ困るんですけれども、この問題に関しては市長、できるん
です、絶対。そういうことで地域の人のために頑張ってもらいたいと思います。それだけはつ
け加えておきます。
 次に入りたいと思いますけれども、都市交流についてお伺いします。
 新宿、板橋、川口、東毛地区等々、部局が努力して非常に交流についてはいい展開に進んで
いると思うわけでございます。県庁内におきましては、「緑と清流に囲まれたぐんまで田舎暮
らしを始めてみませんか」というキャッチフレーズで部局を設けているわけでございます。よ
く聞いてみると「緑と清流に囲まれた群馬で暮らしてみませんか」、これは沼田のためにつく
ったように私は思うんでございますね、このキャッチフレーズを読むと。
 そういう意味で、群馬の山村都市交流情報館というものがあるわけでございますけれども、
当時、いろいろの問題等々、各市町村にメッセージあるいは情報交換もしていると思いますけ
れども、この会議、恐らく交流推進課が行っているのかと思いますけれども、年に何回ぐらい
情報の交流あるいは会議等を開いているのか、わかったらお聞かせ願います。
(「休憩」を求める者あり)
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午前10時49分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午前10時54分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇市長(星野已喜雄君) お答えをしたいと思います。
 回数ですから、間違うと、また後でご指導もいただくことがありますので、どうしても数値
のことについては慎重にならざるを得ません。
 一応21年度は2回ほどあったと思っております。ことしはまだ承知をしておりません。実
態とすると、県というよりむしろ各基礎自治体が一生懸命取り組んでいく形の展開になってい
るようでございます。
 なお、前段の関係でございますが、当然一生懸命努力することはご案内のとおりでございま
して、申し上げておきたいと思います。以上であります。
◇16番(大島崇行君) 今、県のほうが主体じゃなくて、基本は各自治体がやっているとい
うことですけれども、ということは、それがわからなかったということは、沼田は余り参画し
ていないんじゃないかと思うわけで心配なんですけれども、ぜひ今後、沼田市も積極的に参加
して、この交流の情報を仕入れて、本市はこういうのでいくんだということでよろしくお願い
する次第でございます。
 本市も田舎体験ツアーということで、交流推進課で企画して、はや4年ぐらい経過している
わけでございますけれども、今までの関係でいくと、参加している人にはまことに失礼な言葉
になっちゃうかもしれませんけれども、ちょっと旅行感覚で来ている人も見られるんじゃない
かなと思うわけでございます。低料金でいろいろ体験して、うまいものを食って、1泊泊まっ
て帰るというんですから、中にはそういう人も、それはわかりませんよ、いるんじゃないのか
なと、第三者で見ると思うわけでございます。
 ところが今回、やっと沼田市においてもボランティアグループが、市役所のOBが中心でや
っているんだそうでございますけれども、「沼田市地域経済研究会」、さすが市のOBがつく
った名前だなと思うわけでございますけれども、「農活」ということでことし発足したわけで
ございます。この団体も地域の活性化を願えばこそ、お役に立てばということで、特に市役所
のOBがやっているわけでございます。市に恩返ししようということで、地域の活性化という
ことで、大変ありがたいグループでございます。正社員が10名、サポーター会員が40名と
いうことでことし始めたわけでございます。5月には田植え、あるいは6月は観察、そして9
月に稲刈りということでございまして、田んぼのオーナーということで今回初めて、無料じゃ
なくて、ちゃんとお金をとったんです。1万9,000円で米が30キロということで、これ
は大変安いと思うわけでございますけれども、その他3回、体験等々あるわけでございます。
そのときの食事等も含まれておるわけでございます。低料金で設定するわけでございますけれ
ども、これが48名の方がやっているわけでございます。このハード面は「農活」の団体がや
っているわけでございまして、ソフト面で行政の方が応援しているということでございます。
やっとここに来て行政以外に民間の方が地域のために頑張るんだということがだんだん出てき
たんじゃないかと思うわけでございます。
 話は違いますけれども、公園のところのある企業――公園のところのある企業と言ったらわ
かりますけれども、沼田土建ですけれども、あそこも週に1回ぐらい道路を掃除したりやって
いるわけでございます。あれも協働に入るんじゃないかなと思うわけでございます。公園を掃
除したり、ああいうことは別に、地域のためにきれいにするんだということでやっているわけ
でございます。沼田市も各団体等々でそういう動きがだんだん出てきたんじゃないかなと思う
わけでございますけれども、この「農活」に関して、市長どのように今後考えているかお伺い
します。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろな意味がこの「農活」の方々の存在にはあるんじゃないか
と思っております。まず、役所のOBの方々が中心となっていただいているということから、
かつて役所のプロフェッショナルとして頑張っていただいた方でありますから、相当な情報だ
とかあるいはまた相当な事務能力だとか、そういう意味では今までの準民間の方とは違って行
政の内部にも明るいということから、そういう観点からとらえると大変力強いなということが
まず1つ。
 それから2つ目は、かつて事務屋として頑張ってこられた方でありまして、現場の方々とは
違った形から見るので、よくあることなんですが、比較的新しい感覚がそこに出てくるのでは
ないかというのが2つ目でございます。
 3つ目は、この地区が観光農業等を主体としたところであることはもう既にご案内のとおり
でございまして、同時に市とすれば観光農業もさることながら、交流事業を展開している関係
から、それにはどうしても東京都下のようなところの部分とは違った問題提起をしたり、ある
いはまた提案をしていくということが大事になってくると思います。となると、農業を基調と
するということは大変すばらしいことでありまして、ご案内のとおりご提起されたようなこと
についても私も少しく承知をしておりますけれども、ぜひこれからも頑張ってもらいたいなと
思いまするし、いろいろな意味で市役所の職員の先輩たちでございますので、市役所の職員に
も励みになっているなというふうに思っておりまして、大いに期待をしているところでござい
ます。
◇16番(大島崇行君) かつては本当に農政や商工、あるいはその他のいろいろの部門のプ
ロの方がやっておるわけでございます。ぜひこの団体をすばらしい団体に持っていくように、
市の行政のほうでもできるだけ応援のほうよろしくお願いする次第でございます。別に私、米
をもらっているわけではないんですが、私もその中の会員の一員としてぜひこれは進めてもら
えばありがたいわけでございます。
 それでは、次に入りたいと思うわけでございますけれども、いろいろ交流等々あるわけでご
ざいます。ある部長に頼まれて「板橋のほうに雪を持っていけますか」なんて私、相談受けた
んです。「いつだ」と言ったら「あしただ」と。「あしたの話を今ごろするんじゃないよ」な
んて私、飯田部長に、怒ったんですけれども――ある部長、飯田部長と言っちゃったけれども、
板橋の小学校に雪を運んだ。企業の人にも業者の人にも怒られながら「頼むから、お願いしま
すよ。沼田市のために」ということで、4トン車を本当に1日で次の日に板橋へ持っていった
んです。本当にこれは喜ばれまして、当時、新聞等に子供がそりですべって喜ぶ姿が掲載され
ておりました。
 その関係で、ある上毛クラブという会で、東京で先日お会いしたんですけれども、その方が
防災の関係もあるので消防団の人と沼田市へ遊びに来たいと、視察じゃないです、遊びに来た
いということで、ぜひ来てくださいということで、沼田の徳江消防団長にも話をして、来たら
ぜひお会いするということになったわけでございます。老神に近いうちに来ますけれども、来
るのが10月2日でございまして、次の日が育樹祭ということで、市長、忙しいと思いますけ
れども、今後そういう団体をいろいろな関係からまた新しい交流がさらに発展するんじゃない
かと思うわけでございます。その辺について、忙しい市長でございますけれども、ぜひ、視察
じゃないので、遊びに来る程度でございますけれども、それをきっかけに今後の交流につなが
っていけばいいんじゃないかなと思うわけでございますけれども、その件について、市長、一
言もしありましたらお願いします。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時03分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午前11時10分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大島議員の再質問にお答えしたいと思います。
 実はこの10月2日は育樹祭の前の日でございまして、私めが相当拘束をされております。
したがいまして、どんな対応を当日したらよいかということは、今後よく内部で打ち合わせを
させていただきますが、できるだけそういうときのご縁は大切にしていきたいと思っておりま
すので、何らかの対応を考えてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い
をしたいと思います。
◇16番(大島崇行君) 前日、大事な行事のあれなものですから、本当に難しいと思います
けれども、できれば、副市長でもよろしいんで、その辺の対応をよろしくお願いいたします。
 交流事業がありまして、そのときの懇親会等々の話で交通機関の問題がよく出るんですね。
沼田に新幹線で来ると相当の金額がかかるという話を聞くんです。今、上州ゆめぐり号という
新宿行きの直通の高速バスがあるんです。あれは渋川からなんですけれども、往復で4,00
0円でおつりが来るんですね。そのくらい安価なバスがあるんです。JRの高速バスなんです
けれども、沼田もカーボンオフセットで新宿の森ができたのでございますから、あそこが1日
に往復18便ぐらい運行しているんですね。それが9便帰ってくるんですけれども、18回ぐ
らい運行しているわけでございます。その1便か2便をこっちのほうに、長野原から中之条を
通って沼田に引っ張ってきて、それで高速で帰るというようなコースを、これは提案ですけれ
ども、できるかできないかわからないですけれども、一番本市に、新宿とのいろいろの関係で
今後いい方向に進んでいくんじゃないかなと思うわけでございます。これはバスのことでござ
いますから大変難しいと思いますけれども、そういうバスがあるということと、草津まで1日
に9本、往復で18回来ているということを頭に置いて、ぜひそれも市長の政治力でこちらの
ほうにつないでいただければ新宿がより近くなると思うわけでございますけれども、その件に
ついてどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今伺うと、草津が拠点なんですかね。そして渋川経由みたいな形に
なっているという感じで受けとめさせていただきました。
 こちら側のところからすると、それを結局迂回させるということが果たして合理的にどうか
なということもいろいろとありますが、尾瀬との連携とか、あるいはまた、みなかみとの連携
は十二分に考えられるコースとしてあるかなというふうに受けとめさせていただきました。地
域活性化あるいはまた新宿との交流を進める上では大変有効な手段になり得るのではないかと
いうふうに思っておりますので、早々に検討をしてみたいと考えております。
◇16番(大島崇行君) これは本当に検討する余地があるわけでございます。ぜひそういう
面では、近隣の今言う、みなかみも出ましたけれども、みなかみ等々の絡みもありますので、
そういう意味ではぜひ1便でも2便でもいいからこちらへ回していただければ、地域の活性化
になるんじゃないかなと思うわけでございます。よろしくお願いいたします。
 次は「21世紀の森」の育樹祭後の公園の利活用についてお伺いします。
 この大会は、本当に名誉な、沼田市の歴史に残る重要な大会でございます。県が管理してお
るわけでございますけれども、森林公園が群馬県においても9カ所あるわけでございます。そ
れぞれ森林公園は特色を持っているわけでございます。
 小根山森林公園は百年杉の道があったり、ケヤキの道、スズカケの道、あるいは野鳥の観察
ができるということでございます。赤城ふれあいの森におきましては、知っていると思います
けれども、380メーターのすべり台があるわけでございます。赤城の森林公園は、四季を通
じて楽しめるいろいろな広場がある。伊香保にも風穴とか蚕種の貯蔵庫の跡もあるということ
でございます。さくらの里公園というのは、50種類、1万5,000本ぐらいの桜がある。
中には桜山森林公園におきましては、上毛かるたでご存じかと思いますけれども、三波石とと
もに名高い冬桜ということで1,000本あったり、三波石が1,500トンぐらい置いてあ
るそうでございます。
 それぞれの地域の公園はいろいろの特色があるわけでございますけれども、本市の「21世
紀の森」について特徴あるいは特色というと、広さは427ヘクタールということで他市の森
林公園には負けないと。また、駐車スペースが2,500台分あるということで、それと平成
10年に植樹祭が天皇皇后両陛下がお見えになり開催した場所であると。また同様のブナ、オ
オヤマザクラ等々もあるんですけれども、森林組合が県から指定管理を受けているわけでござ
いますけれども、本市として市長は、前回も答弁の中で、地域の要望があれば今後いろいろの
形でやっていきたい、県のほうにもつなぐということでございますけれども、この公園は育樹
祭が終わったら本市としてはどのような、このままでいいか、あるいはこういうふうにしたい
というような要望がわかればお聞きしたいんですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) まず、この「21世紀の森」ができたいきさつは、何といっても平
成10年5月10日の全国植樹祭をどこでやるかという一つの大きな選択が平成6年前後から
だったと思います、私の記憶に間違いなければ。そして当時、榛名山麓であるとか妙義山麓で
あるとか、当然、赤城山麓であるとか、あるいは有力な県会議員の提案から、里山のほうでや
るべきじゃないかと、いろいろあって、それぞれの引き合いの中で、当該地区が選ばれたとい
う経過がございます。そのことによって「21世紀の森」が誕生してきたという流れがござい
ます。
 果たせるかな、その後、いろいろな経過があって、ことしの10月3日にはいよいよ育樹祭
という大イベント、これもいろいろと県の水面下のところでは既に、戦後間もなく植樹祭をし
た赤城の南面も選択肢の中にはあったやにも聞いております。そういったくだりがあって、今、
議員が言われているように駐車場のことであるとか、あるいはまた基幹交通の利便性のことで
あるとかがあったりして、本会場に軍配が上がってきたと。これはある意味においては、政治
的に不肖私めもいろいろと動いたという流れがございます。一般的にはこれが誘致に成功した
ということになるわけでございます。
 議員のご質問は、今後の利活用のことだと思うんですが、ポイントは、海の日があるのに山
の日がないのではないかということが、これも3年ぐらい前から話題になっておりまして、ざ
っくばらんに言って、実はこの関係の山と森の月間の推進協議会の会長に不肖私めがなってお
りまして、そこが発議した形の中で10月の第1日曜日が「ぐんま山の日」というふうになっ
たということから、ぐんま山の日の制定に当たっては、不肖私めがこれもかかわってきたとい
う流れがございます。
 今後、ぐんま山の日、つまり月間が10月になるんですが、この1カ月間に集中した行事が
組まれる中で、山の日が10月の第1日曜日ということで決まったので、ポイントはここのと
ころを軸に、はてさて、それでは年間通してどうなのかということの流れになってくると思っ
ております。そこのところを踏まえた形の中で利活用を考えていくということになると思って
おります。したがいまして、10月の第1日曜日に大きな山を置いた形の中で年間を通したい
ろいろなイベントを考えていくという流れになろうかと思っております。
 私がまだこれは事務方と研究したり、あるいはまた打ち合わせをしているわけではないんで
すが、やはり森林文化都市を標榜している本市といたしますると、ここで仮称でありますが、
「元気モリモリ大会」みたいなことをするということも一考かなと思っております。モリモリ
というのは、森と、今度は一般的に言う力こぶのモリモリをかけたような形ですが、そうする
ことによって自然環境に対する慈しみであるとか、あるいは地域の林業振興だとか、そういっ
たことに連動していけるようなことが考えられるかなというふうに思っていることが1点と。
 もう一つは、実はあのロケーションをつくる前にいろいろな絵がかかれていた経過がありま
すので、それをもう一度検討を加えてみているということは大事なのかなというふうに思って
おります。
 ただ、あのような形態にしたのは、やはり群馬県の思い入れがあって、シンプル・ベストで
ああいうふうな選択をしているわけです。山側に向かって見ると左側のおくりにいろいろな石
碑が建っておりますが、あそこにいろいろな歌が書かれておりまして、そういったことも非常
に当時の群馬県の指導的な、たしか東京芸術大学の教授で池田先生という方がおられたと思い
ますが、その方のご指導をいただいてああいうふうなロケーションになった経過があるという
ふうに受けとめております。
◇16番(大島崇行君) 10月の第1日曜日をぐんま山の日ということで、改めて市長が大
分ご尽力していただいてできた意図を聞いて、本当に市長の力はすごいなと思ったわけでござ
います。
 今後、元気モリモリ大会とか、年間を通していろいろなことを始めていくという話でござい
ます。「森が川をつくり、川が海をつくる」と昔から言われておりますけれども、水源地の沼
田でございまして、まさに「21世紀の森」、水源地でございます。そういう面では、いろい
ろなものをつくってやるよりも、現状のままという言い方はおかしいんですけれども、余り手
を加えないで自然を生かした森林公園でいくというようにとったわけでございますけれども、
前に青写真等のときには、たしか私の聞いている範囲では森林鉄道を走らせるとか、トロッコ
電車を走らせるとかというような絵もあったと思いますけれども、一つに今、草津温泉で森林
浴、森林セラピーをやっているわけでございますけれども、フィトンチッドということで、植
物が身を守るために必要な殺菌作用を自分から出しているわけでございます。マイナスイオン
で免疫力の強化ということで、新陳代謝を促す効果があるわけでございまして、今井通子さん
ですか、当時、その方が草津で森林浴ということで、森林セラピー、これは精神的に非常にい
いわけでございまして、欧米のほうは保険対応になっているらしいですけれども、本市もでき
ればそんな感じで森林浴ができるような場所に整備していただいて、できれば病院とか、特に
精神的な問題等々に森林浴は非常にいいわけでございまして、そういう利活用の方向もあるん
じゃないかなと思うわけでございます。その辺について、市長、もし何か考えがありましたら。
◇市長(星野已喜雄君) 結局、あそこの場所が池田の北部にあって、玉原高原の隣、しかも
川場の境にある、迦葉山も近いというようなことから、そこのところを、あくまでも持ち主は
県でありますけれども、回遊していく一つの場所として位置づけていくことが大事だなという
ふうには思います。しかも現実にあれだけの駐車場を持っておりますから、相当なことができ
るということになろうかと思います。
 したがいまして、今後、森林セラピー、森林浴の関係でございますが、これらについてもい
ろいろと関係機関にご相談申し上げて、そしてこれは当然県当局も入るわけでありますが、い
い活用方法を私どもも群馬県ご当局のほうにご提案をしてまいりたいというふうに考えており
ます。
◇16番(大島崇行君) 草津で始まった森林浴ということは、日本で最初の場所でございま
す。ただ、草津は皆さんご承知のとおり温泉があるので、森林浴イコール温泉浴でやっている
わけで、「21世紀の森」は温泉がないのでちょっと弱いんですけれども、そういう面では自
然では負けないぞという意味で、ぜひそちらを進めていただければありがたいわけでございま
す。
 続いて、もう時間がないので、産業団地についてお伺いいたします。
 先日、産業団地のところを見に行ったんですけれども、どうせ草が背丈ぐらいに伸びていて
荒れ放題かなと思って行ったら、きれいに整備されていたんですね。企業局等がやったと思い
ますけれども、あの草を年に2回か3回、きれいに刈るらしいんですけれども、どのくらい経
費がかかるか、わかったらお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 県のほうにお聞きしないとあれでございますので、できるだけ今調
べさせますので、議事進行上、進めていただけますでしょうか。
◇16番(大島崇行君) 県の企業局等がやっているわけでございますので、その辺はわかっ
たらでいいんですけれども、今の現状の景気は本当に低迷しているわけでございます。企業誘
致というのは本当に厳しい状況であるわけでございます。
 それよりも何よりも心配なのは、既存の企業が撤退しないように、私はもう誘致じゃなくて、
撤退しないで、それを願うばかりでございますけれども、あの地域の場所は自然環境に恵まれ
ておりまして、私も何度か質疑、質問しておりますけれども、あそこは工業あるいは企業誘致
に、産業団地としてちょっと疑問が残るんですけれども、その辺について市長どのようにお考
えかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろな経過の中で現状を整備してきたという流れがございまし
て、ご案内のとおり沼須地区からインターチェンジに向かった形の中で、かつての土地改良事
業を展開していただいた地元の方々のご協力もいただいて展開していただいたということから、
インターチェンジまでおおむね5分といえば行けるだろうというようなこと等を見ると、そう
いう意味では河川の隣接であるにせよ、それなりの意義があるなというふうに思っております。
 今後、私どもも県と連携をいたしまして、企業訪問等はもちろんのことでありますが、何と
かこの実現のために努力をしてまいりたいというふうに考えております。
◇16番(大島崇行君) 県と連携したり、あるいは部局の方も本当に誘致ということでいろ
いろ努力していると思いますけれども、私はこの立場上、言ってはうまくないんですけれども、
非常に誘致ということは難しいんじゃないかなと思うわけでございます。
 先ほど、DCの関係で北関東自動車道も全線開通ということでございまして、知事もあちら
のほうの出身でもございまして、東毛のほうには大分企業誘致ということで力を入れたりして
いるのがまさに本当に見えるんですよね、県のほうとしても。そんな意味で、北毛のほうは何
か県からほったらかされているように私は心配するんですけれども、そういう意味で何度か質
問してわけでございます。
 草もいつも背丈ぐらい伸びちゃったりするので、その辺で残りがあと3年ということでござ
いますけれども、その間にあそこの草刈りもしないで、地域の人の少しは貢献になるような場
所に考えているときもあるんですね。例えば少年野球といったって、あんながたがただからで
きないかもしれませんけれども、子供たちにちょっと開放するとか、あるいはサッカーの子供
たちに開放するとか、いろいろの活用方法はあると思うんですね。あそこへ麦をまけばいいん
だよなんて農家の方に言われたこともあるんですけれども、企業誘致の場所でございますけれ
ども、5年間来るまでにそういうようなことが難しいのかどうか、何か制約があってそれが全
然、契約あるいはそれ以外に目的外使用でだめだよというようなのか、その辺わかったらお聞
きしたいんですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 一応、あそこは商品になるわけですよね。ですからいろいろと引き
合いもある中で、現地を見てもらったりするということからしたときに、例えば今おっしゃる
ように農作物のしかるべきものが植えられていたり、あるいはまた、サッカーの会場として使
われていたりするときに、果たしてどうなのかなということは残るかなというふうに思ってお
ります。あくまでもこれは県企業局が持ち合わせているものであって、私の承知している範囲
ではそういった使われ方というのは思い当たりません。これも議員、早々に県のほうにお伺い
して、考え方を聞いて、後ほどきちんと報告をさせていただきたいと存じますが、一般的には、
私の承知している範囲では、昭和村の会場でもそうだったと思いますけれども、ないのではな
いかなというふうに考えております。
◇16番(大島崇行君) まさに商品でございますけれども、商品がほこりだらけになってい
たりすればだれも買わないし、草だらけになったら買わないのでありまして、そこは少しでも
整備されたり活用されていれば、こっちに商品があれば、これがそうかということで目につく
んですね。その辺、もしもあれでしたら柔軟に対応していただいて、いい利活用にしていただ
ければありがたいわけでございます。
 あと3年で残地が生じれば、本市が買い取るということでございます。面積が約3ヘクター
ルで、平米1万2,000円ということで、3億6,000万円ぐらい本市として今後3年間
で生じた場合はそれを払うと。先行投資ということで、インフラ整備ということで取りつけ道
路、あるいは外構等々に1億数千万かけているということでございます。そういう面でぜひそ
のようにならないように、沼田市もまた3年たって5億だなんていったって、これは大変なこ
とでございます。手形を切っちゃっているわけでございます。ぜひいい方向に進んでいくよう
に思うわけでございます。
 私は何度も提案しておるわけでございますけれども、また同じような提案で本当に恐縮でご
ざいますけれども、国においては内水面も今重要なところでございます。青森の水産施設は
2.3ヘクタール、神奈川の水産施設も2ヘクタールちょっとということでございます。あそ
こは3ヘクタールでございますけれども、そういう面では、先ほども市長の話にありましたけ
れども、周りに川があり、伏流水等々の地下水等もございますので、ぜひ二本立てで県の企業
局のほうに要望して、本市とよく協議していただいて、県とよく協議して、今後あの場所をぜ
ひそういう面で二本立てで考えていくようにお願いする次第でございます。
 最後になりましたけれども、市長にいろいろ質問いたしましたけれども、先ほどもデスティ
ネーションキャンペーンの話がありましたけれども、できれば本当に、市長がてんぐになっち
ゃ困るんですけれども、まちづくりはてんぐを基調でやってもらいたいというわけでございま
す。ぜひ地域の活性化のために、今後いろいろの面で質問等しますけれども、3期目になった
わけでございますので、よろしく力を発揮していただいて、地域の活性化につながるようにご
努力お願いいたします。
 どうもありがとうございました。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 次に、星野 稔議員。15番。
〔15番 星野 稔君登壇〕
◇15番(星野 稔君) 通告に従い一般質問を行います。
 質問内容が一部、所管に触れる部分がございますが、市長に政策判断を伺うものであります
ので、お許しをいただきたいと存じます。
 今回私は、参議院議員選挙の結果について、沼田市の再生について、椎坂バイパスについて、
県代行事業について、全国育樹祭についての5点についてお伺いいたします。
 初めに、参議院議員選挙の結果について、示された民意をどのように受けとめられているか
お伺いいたします。
 現在の我が国の経済情勢は、バブル経済崩壊後、年々厳しさを増してきているように感じら
れます。あわせて、国及び地方自治体の財政は危機的な状況にあり、雇用環境の悪化による所
得の減少や年金制度を含む社会保障への不安など、大変厳しい社会経済情勢にあると言えます。
 そのような中、昨年の政権交代以後の事業仕分けに注目が集まるのは当然のことと言えます
が、徹底したむだの削減、公務員給与の削減、国会議員定数の削減などは各政党も政権公約と
して発表いたしましたが、国民世論のあらわれでもあると強く感じたところでありました。
 また、世論調査において、消費税増税については6割の方が「増税やむなし」の回答をして
いることは、安心して生活のできる社会の実現を求める国民のメッセージであると同時に、国
だけの問題でなく、沼田市を含む行政へのメッセージでもあると感じますが、市長はどのよう
に受けとめられたか見解をお伺いいたします。
 次に沼田市の再生について、行財政改革について、職員人件費の削減についてお伺いいたし
ます。
 本市は、平成17年2月に1市2村の合併により新沼田市としてスタートを切りましたが、
合併後の破綻法の施行や変化する国の施策など、沼田市を取り巻く状況は大きく変化してまい
りました。
 財政再建に取り組む中で特筆すべき点は、平成20年度、21年度に実施した職員給与5%
削減であったと思います。厳しい財政状況を理解し、5%削減を受け入れた職員皆さんに対し、
敬意を表するものであります。
 今9月定例議会、決算資料でも明らかなように、財政数値は改善してきておりますが、まだ
まだ市民要望に充分こたえられている状況ではありません。厳しい財政状況でも次世代に希望
を持たせる事業への積極的な投資は必要と考えますが、充分と言える状況ではありません。給
与の官民格差の拡大からも目をそむけてはいけないと思います。来年度へ向けて、市長と職員
皆さんで向き合い、削減に向けた協議をするべきと考えますが、市長のお考えをお伺いいたし
ます。
 次に、振興局長ポストのあり方についてお伺いいたします。
 1市2村の合併協議において、地域自治区を10年間設置し、振興局長を置くことを確認し
て合併に至りました。
 合併から5年7カ月が経過する中で、両振興局長には、本庁と振興局との調整や地域課題の
解決に向けた調整などに尽力をいただいてきたと思います。
 しかしこの間、厳しい財政事情から、財政健全化への取り組みや社会経済情勢は一層厳しさ
を増してまいりました。昨年12月定例議会での議員提案による条例制定案は、一石を投じた
ものになりました。結果は否決となりましたが、委員長報告及び賛成討論を見ますと、100
年に一度と言われる大不況下の現在、組織の見直しは避けて通れない道であること。長い時間
をかけて検討する状況ではなく、平成23年2月12日の任期までに明確な方向を示す必要が
あること。しかし、振興局長の見直しは必要としながらも、議員提案による条例制定は、合併
協議の信頼関係に少なからず溝が入るなどの悪影響を危惧する意見が多数を占め、否決されま
した。
 私は、委員長報告への質疑の中で、市長と両振興局長が腹を割って話し合い、結論を出すこ
とが大切であると答弁をいたしました。合併10年はあっという間に時間が過ぎていくでしょ
う。10年経過後の振興局のあり方はどういう形が最善なのかも含め、振興局長ポストのあり
方について、今まさに3者による協議を期待するものでありますが、市長のお考えをお伺いい
たします。
 次に椎坂バイパスについて、進捗状況と今後の見通しについて、2号トンネルの進捗状況と
今後の見通しについてお伺いいたします。
 昨年10月、利根沼田地域にとって悲願であった椎坂トンネルが着工されました。着工に至
るまでの経過は平坦な道のりではなく、地元生枝地区の皆さんや振興局のご苦労には感謝を申
し上げたいと存じます。
 また、平成19年12月5日の現道での建設促進を要望した星野市長と、それを受け入れた
大澤知事の決断にも感謝を申し上げたいと存じます。
 新沼田市にとって最大の課題であり、最大のインフラ整備である2号トンネルの現在までの
進捗状況と今後の見通しについてと、1号トンネルの発注時期の見通しについてお伺いいたし
ます。
 また、冬期間の安全対策として、トンネルの出入り口付近の融雪設備が必要だと考えますが、
どのような計画になっているかお伺いいたします。
 次に県代行事業について、市道輪組・輪久原線について、事業の進捗率と現在までの事業費
はどのくらいになるのか、また、完成までの総事業費はどのくらいを見込んでいるかお伺いい
たします。
 次に全国育樹祭について、開催内容について、行啓行程は市民にどのように伝えられるのか
お伺いいたします。
 市民が大きな期待を持って待ち望む全国育樹祭の開催がいよいよ迫ってまいりました。会場
に参加のできない市民にとっての関心事は、皇族殿下の行啓行程であると思います。行啓行程
は市民にどのように伝えられるかお伺いいたします。
 また、育樹祭のような大規模なイベントは、なかなか本市で開催できるチャンスはめぐって
きませんので、地場産品や地元のPRにはどのような取り組みがされるのかお伺いし、1回目
の質問といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの星野議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、参議院議員選挙の結果について、示された民意について、示された民意をどのように
受けとめられているかについてでありますが、参議院の任期満了に伴い、本年7月11日に行
われた第22回参議院議員通常選挙は、政権交代後、初の国政選挙であったわけでありますが、
首相交代で内閣支持率を回復した民主党政権ですが、選挙の結果はご案内のとおり与野党が逆
転し、参議院では民主党・国民新党は少数与党になったところであります。
 選挙後、菅首相はみずからの消費税増税発言が敗北を招いた一因であることを認めておりま
すが、やはり事前の消費税論議が十分になされていない段階で唐突に打ち出されたことなどが
有権者に不信感を招いたのではないかと考えております。
 現在、民主党の代表選挙が行われており、今後の動きを注視してまいりたいと考えておりま
すが、いずれにいたしましても、目まぐるしく変化する時代にあって、足元を見詰め、真に必
要なサービスを安定的に提供するため、行財政改革に取り組みながら、安心して暮らせる明る
く元気なまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
 次に、沼田市の再生について、行財政改革について、職員人件費の削減についてであります
が、現在の厳しい財政状況を乗り切り、将来にわたり持続可能な行財政システムを構築するた
め、第6次行政改革大綱実施計画においても、定員の適正化や給与等の適正化に鋭意取り組む
中で職員数の削減を行うとともに、各種手当の削減・見直しや給与の減額措置などにより、人
件費の抑制に努めてまいりました。
 今後も第7次沼田市行政改革大綱をもとに、事務事業の見直しに伴う効率的な組織機構の整
備、定員の適正化及び給与の適正化を進め、職員人件費の削減に努めてまいりたいと考えてお
ります。
 次に、振興局長ポストのあり方についてでありますが、さきの12月議会におきまして、沼
田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置
に関する協議により定められた事項を変更する条例の制定が議員提案され、審議の結果、否決
となったものでありますが、審査を付託された総務文教常任委員会の本会議における委員長報
告、また、賛成討論、反対討論をされた議員のご意見につきまして重く受けとめ、現在、具体
的な対処の仕方について内部で協議を行っているところでありますので、ご理解を賜りたいと
存じます。
 次に、椎坂バイパスについて、進捗状況と今後の見通しについて、2号トンネルの進捗状況
と今後の見通しについてでありますが、栃木県日光市と本市を結ぶ重要な幹線道路の一般国道
120号の椎坂峠は、急カーブが連続し、急勾配であることから事故も多く、特に冬期は交通
の難所となっております。椎坂バイパス整備は、利根沼田の地域経済の発展と交通事故防止、
スムーズな道路交通の確保に寄与するものであります。
 2号トンネルの進捗状況については、事業主体である群馬県に伺ったところ、9月1日現在
で白沢町側坑口から約260メートル、利根町側坑口から約200メートル掘り進んでいる状
況であります。2号トンネルの全延長が1,653メートルでありまして、延長ベースで約2
8%、事業費ベースで約20%の進捗とのことであります。
 今後の見通しについては、現在工事中の2号トンネル本体工事の完成予定は平成24年4月
であり、その後、トンネル設備工事、舗装工事等が行われ、すべての2号トンネル完成予定は、
平成26年度中を予定しているとのことであります。2号トンネルは手前の白沢側で、1号ト
ンネルは向こう側、利根側になります。
 次に、1号トンネルの発注時期になりますが、1号トンネル本体工事につきましては、年度
内に発注を行い、利根町園原地区から大原地区に向かって510メートル掘削し、完成予定は
2号トンネルと同様に平成26年度中を予定しているとのことであります。
 次に、冬期間の安全対策としてトンネルの出入り口付近の融雪設備が必要だと思うが、どの
ような計画になっているかについてでありますが、冬期間の積雪や凍結について、走行安全性
の向上として、トンネルの出入り口については、トンネル坑口部に無散水消雪設備の設置を計
画しているとのことであります。
 次に、県代行事業について、市道輪組・輪久原線について、事業の進捗率と現在までの事業
費はどのくらいになるか、また、完成までの総事業費はどのくらいを見込んでいるかについて
でありますが、事業主体である群馬県に伺ったところ、事業の進捗率につきましては事業費ベ
ースで約56%、本年度発注事業を含めまして約16億9,640万円の事業費となっており
ます。
 本事業につきましては、輪組地区と輪久原地区の両集落を結ぶ唯一の市道であるとともに、
広域幹線農道「望郷ライン」の一部でもあり、農産物の物流の促進、現状の観光施設へのアク
セスの向上等々、その効果は多大なものが期待をされている重要な幹線道路であります。
 完成までの総事業費は、計画で約30億円を見込み、平成28年度の事業完了を目指し、現
在、事業を進めているところであります。
 本市といたしましても、引き続き県のご協力のもと、地元建設委員会と連携をとりながら、
事業の早期完成に向け推進を図ってまいりたいと考えております。
 次に、全国育樹祭について、開催内容について、行啓行程は市民にどのように伝えられるの
かについてでありますが、皇族殿下には、第34回全国育樹祭へのご臨席のため、10月2日
土曜日から3日日曜日まで県内を行啓されますが、行啓行程等につきましては9月10日に宮
内庁及び群馬県より正式発表されましたので、回覧等により市民の皆様へお伝えし、殿下の奉
送迎のご協力をお願いしたいと考えております。
 次に、地場産品や地元のPRにはどのような取り組みがされるのかについてでありますが、
第34回全国育樹祭は全国規模の祭典であることから、本市のPRを全国に情報発信できる絶
好の機会であります。そこで、育樹祭に参加される方々への記念品につきましては、第34回
全国育樹祭沼田市記念品選考委員会において地場産品から6品を選定し、提供するものであり
ます。
 また、おもてなし広場におきましては、本市の特産品の展示・販売を行うため16店舗の出
店が決定しており、地場産品等を参加者へ提供する予定でおります。
 式典行事には、小中学生や高校生の参加はもとより、天狗みこし、老神蛇みこし、沼田祇園
囃子など、また、おもてなし広場では、二荒太鼓、追貝獅子舞、薄根太々神楽など、本市を代
表する郷土芸能団体が出演し、本市のPRを兼ねて式典の盛り上がりを担う予定であります。
 会場への展示物として、利根町の林野庁林業機械化センターに保管されており、国の「近代
化産業遺産群」の一つに認定された蒸気機関車ボールドウィン3号等を展示し、多くの方々に
日本の林業の歴史に触れていただくとともに、メディアを通じて「水と緑の大地 田園空間都
市」沼田を全国に発信していきたいと考えております。
 以上申し上げまして、星野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇15番(星野 稔君) 答弁をいただきましたので、何点か再質問させていただきたいと思
います。
 まず、1点目の参議院選挙の結果についてということで、これは市議会の議場で国政のこと
を聞くというのはいかがなものかということもあったんですが、今の国政に対する民意と市民
・国民世論と、沼田市政に対する市民の目というのは、私、決して変わっているものではない
なという気が昨年の衆議院選挙からずっとしておりまして、これはぜひ市長に聞いておきたい
ということで通告をさせていただきました。
 昨年の衆議院の選挙についてでも、私なんかは末端の議員ですから、当然国会議員の選挙で
も一生懸命選挙運動もしたわけです。その中で有権者と向き合ったときに非常に感じたのは、
日本の国が今、市長もよくおっしゃっていましたけれども、あらゆる面で行き詰まって、デフ
レもある、企業も利益が出てこない、給料は安く抑えられる、非常に政治に期待する面という
のが国民は今なかなかないんだと思うんです、これほど厳しくて。その判断が、私は自民党が
下野する結果になったんだと思うんです。
 それに対して、今回、民主党政権になって、私は民主党の支持者じゃなかったですけれども、
この難局に対して一国民として、今回私は民主党政権にはぜひ頑張ってもらいたいという気持
ちはあるんですね。他党だから、批判だけをするということじゃなくて、現在、代表選をやっ
ておりますけれども、どちらがなっても日本のかじ取りは大変だと思いますので、ぜひ頑張っ
てほしいと。これは国民のため、国のためにぜひ頑張ってほしいという気持ちでおります。
 そんな中でやっぱり市長、先ほどご答弁いただきましたけれども、私も非常に強く感じたの
は、国民の皆さん、安全保障もそうでしょうし、また社会保障、年金等を含む問題もそうでし
ょうし、そういうところを安心して暮らせるようにしてくださいと。その上で増税はやむを得
ないけれども、その前にむだは削減してほしいというのが、私は沼田市民の意見でもあるなと
いうことを強く感じたものですから、この通告を出させていただきました。
 今申し上げた点について、市長、お考えがあれば伺いたいと思います。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時57分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午後1時00分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇市長(星野已喜雄君) 星野議員の再質問にお答えをしたいと思います。
 総体的な参議院議員選挙の結果と議員自身が総体的な総括的なことを申し述べられ、そのこ
とについての市長のご見解はというような質問であったというふうに受けとめさせていただい
ております。
 まず、基本的に参議院議員選挙で示された結果は、やはり市民の声でもあるわけでありまし
て、民意がそこにあらわれたというふうに受けとめさせていただきます。
 ただ、ご案内のとおり、それぞれの地方等の選挙区等々ではそれぞれの結果が出ておりまし
て、厳密なことになってまいりますると各都道府県でそれぞれの結果が出ているわけでござい
ますので、厳密なことでは若干論議が残されますが、総体的には市民の声であるというふうに
受けとめさせていただいております。
 そういった中で、テレビ討論だとかいろいろとマスコミ報道等を見てみますると、日本の国
全体が大きな曲がり角に差しかかったなということがあるというふうに思っております。と申
しますのは、先週の一般質問でも申し上げたとは思いますが、やはり少子高齢社会の加速度的
な進展と、加速度的に進むグローバリゼーションの流れから、内外格差の問題、そして同時に、
常に前年対比右肩上がりの状況だったのを、ソフトランディングしながらスリム化をしていか
なければならないというようなことが国是の流れにありまして、そういう意味で、それぞれの
立場を超えて、よいところは国民が、あるいはまた市民が団結して、その方向に向かっていく
ということが大変重要なのかなというふうな感じを持っております。
 したがいまして、議員が先ほど総体的に述べられたことにつきましては、私もひとしく同様
な考え方を持っているところでございます。
◇15番(星野 稔君) 今の市長のスリム化していくのが国是になっていると。これは本当
に右肩上がりの経済の時代ではもうないということ、それを考えるとそのとおりに、図星に当
てはまるなというのが率直な感想でございます。1点目はよく理解をいたしました。
 2点目の職員人件費の削減についてお伺いしたいと思いますが、私も多くは1回目の質問で
も申し上げておりません。
 この議場にいる全議員、恐らくかなりの市民の方の声を受けていると思います。先ほど、私
も申し上げましたけれども、何分、もう民間会社は利益を出すのが大変で、給料を下げざるを
得ないというのが実態でありますので、そういった中でこういうときになると、やはり我々市
長や議員のような公選を経たもの、または公務員である方はどうしても矢面の批判の対象にな
りやすいところだと思うんですが、そういった中で苦しいですけれども、平成20年度と21
年度に実施をされた5%削減というのは、本当に私は頭が下がる思いでありました。
 その中で市長、職員組合の方、代表の方と向き合って協議をされてきたと思いますので、そ
のときに市長も恐らく非常に職員の皆さんには感謝もしたでしょうし、いろいろな感想があっ
たと思うんですが、そういう感じるところをぜひご披瀝をいただければと思うんですが、よろ
しくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 先年の5%の関係等については、私のほうから懇切丁寧に説明させ
てもらって、組合側に要請もし、また、お願いもさせていただきました。組合の方々からすれ
ば、職員の代表的な立場で出ておりますので、当然その方たちも責任、あるいはまた重い荷物
を背負ってそういった交渉に参加しているわけでございます。そういった中で、私どものこと
を率直に申し上げて、結論が出、先年の結果になったわけでございます。
 実際問題として、そういった交渉事の場面では、お互いに信頼関係を結んでいかないとなか
なか難しい状況に発展していく場面がございます。今、できるだけ粘り強く、お互いに合意形
成を見出していくという地道な努力が大変重要でございまして、そういった意味で今次の民間
のレベルの状況等についても議員がご指摘されていまするように、そういった背景をとらまえ
ながら、しかも他市との関係も見きわめながら、さらに本市の財政状況を見定めながら対応を
図ってきたという経過がございました。一応円満にその関係等についてはお互いに決着を見て、
そして信頼の上に成り立ったというふうに受けとめさせていただいております。
 今後、そういった信頼関係を大事にしながら進めていくということが基本的にないと大変難
しいところになっていくこともありますので、留意をしながら対応を図ってまいりたいという
ふうに考えております。
◇15番(星野 稔君) 今の説明を聞いて、内容は本当に大変なのがよくわかります。もう
市民のいろいろな声が市長のところにも届いていると思いますので、私もそれ以上申し上げる
ことはございません。
 ただ、やはりこの財政難の中で財政再建をしながらも、また、どうしても何とかしなければ
ならない道路も残っているでしょうし、市民サービス、弱者を救うところにお金を充てなけれ
ばならないということも私はまだまだあるんだと思うんですね。それは市長にお任せをいたし
ますので、ぜひ職員の皆さんとお互いの立場を尊重しながら前向きな協議をいただければと思
います。
 次に進みます。
 次の振興局長ポストのあり方についてでありますが、昨年の12月議会で議員提案という形
で大きな問題提起になったと思います。冒頭の質問の中でも私も書いて申し上げたんですが、
これは当時、合併協議を重ねて、私が初当選したのが平成15年でありますので、ちょうど任
意合併協議会から法定協に移ってくるところを私も見てまいりました。1市2村の代表の方の
協議というのを本当に毎回傍聴に行っては非常に緊張感を持って見てまいりました。そのとき
の根岸局長は当時の村長、また郷原局長は当時の議長という要職の立場でありますので、私、
これが経済が伸びて非常に順調にいっているときならこういう話題にもならないんだろうなと
いうふうに思いますし、両局長、いろいろな面で本庁との調整や地元のご意見の集約やら、本
当にお骨折りいただいていることは十分承知をしております。
 しかし、先ほどの市長の答弁の中で、具体的な対処の仕方について協議をしているというこ
とでございますので、私も昨年、議員提案を審査した総務の委員長でもあります。これがやは
り1年近くになってしまうということもありましたので、私、基本に常に思っているのは、当
時の根岸村長、郷原議長、星野市長、このお三方で本当に腹を割ってどういう形が最善なのか、
そういったことを、これはトップリーダーの避けて通れない責任だと思うんですね。大変だと
思うんですが、そういうところを踏まえて、ぜひ市長、お考え、再度お聞かせをいただければ
と思うんですが、よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 大変重要なご質問を今いただいているところでございます。
 まず、顧みまして、星野議員が委員長の立場で、議員の方々から委員長報告に対してご質問
を受けておられます。その委員長報告に対する星野議員のご答弁、議事録をよく読ませていた
だきますると、委員長の意見として考えとして感じていたのは、局長制度を動かそうとすると
きに、「私は当事者の両振興局長、そして市長の腹を割っての協議をしていただくということ
が一番大事だったと思うんです」というようなことが述べられておりまして、先ほど議員が再
質問で述べられたことと同様のことが当時述べられているのが議事録によく書かれてあります。
 同時に、当時、討論に参加された方のご意見のところにも、「100年に一度と言われる大
不況の現在、組織の見直しは避けては通れない道であり」ということが述べられておりまして、
このことは私どもからすると大変重要なご発言だなというふうに受けとめさせていただいてお
ります。
 したがいまして、今、議員がおっしゃっておりまするように、今後、合併協議の全体の経過
もありますので、それらをしっかり踏まえた形の中で、今次の時代要請の流れもしっかりとら
まえて、そして何とかお互いが胸襟を開いていろいろと協議させていただき、そして市の内部
で一定の整合をさせたものをもってまた皆さん方にもいろいろとご協議をいただく場面が来る
かもしれません。あるいはまた、そういったことをそれぞれの場面、場面においてまたいろい
ろとご協議をいただくような場面が来るかもしれません。いずれにいたしましても、昨年来か
ら論議なされている議員の方々のご発言をきちんと体しながら今後の対応に処してまいりたい
というふうに思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇15番(星野 稔君) ありがとうございました。
 あと、この問題で最後に、私なんかは一議員で、なかなか市長や両局長のような重責という
わけにはまいりません。言いたいことを言っているなと思われるかもしれないんですが、両局
長、ぜひ市長にも腹の底をぶつけて協議をいただければ本当にありがたいと思いますので、よ
ろしくお願い申し上げます。
 次の椎坂バイパスについて進ませていただきますけれども、1回目の答弁で、2号トンネル
が白沢町側から260メートル、利根町側から200メートルは進捗をしていると、28%の
進捗率ということでありますので、こちらも順調にいっているなと思っております。また、ト
ンネルが開通するのが24年4月ごろの予定で、その後、舗装等設備関係を入れて、26年度
中に2号トンネルを完成予定というお話でございました。こちらについても内容はよくわかり
ました。順調に事業が推移しているということで非常にほっとしております。
 この椎坂バイパスについては、もう二、三十年前から懸案事項で、当時の市町村長さんやら
当時の県会議員の先生方が随分この推進に力を入れてきたということを考えると、本当によか
ったなという感がございます。
 また、これについて、3年前の知事選挙があったわけですね。当時、現職の小寺知事と現知
事の大澤知事が戦われて、両方の候補者の方が、椎坂トンネルはこれやるぞということを公約
でうたわれて選挙を戦ったということを私も覚えております。
 その中で、平成19年12月5日、先ほど申し上げたとおり市長が現道での建設促進を要望
して、それを受け入れていただいたと。このダイナミックな信頼関係というのがあって、また、
よく決断をされて、短期間にここまで来られたということで、これは非常に感謝をしておりま
す。この1点目についてはよく了解をいたしました。
 2号トンネルについても、私が通告を出した以降に上毛新聞に報道されまして、私が1回目
に、椎坂トンネルの着工がされたのが10月というふうに言ったと思うんですが、11月の間
違いだったと思いますので、訂正させていただきます。
 1号トンネルについても、これは群馬県当局も今9月定例県議会で債務負担行為を17億円
やって予算計上しているということで、いよいよ1号トンネルも着工になるということで、こ
ちらについてもよくわかりました。
 3点目について、冬期間の安全対策ということで、市長の1回目の答弁で、とらえ方が私は
違っていたなと思うので再度お伺いしますが、出入り口付近について、無散水方式による工事
を行いたいということですが、これは2号トンネルの白沢側、利根側の出口、また1号トンネ
ルの両方の出口にそのような設備がされる計画なのか、その辺を確認させていただきたいと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま議員のほうから、本椎坂バイパストンネルの事業について、
かつての経過から平成19年12月5日の県知事の決断、あるいはまた、その後のいろいろな
経過等について触れられまして、賛意のお立場から質問をしていただきましたことにつきまし
て感謝と御礼を申し上げたいと思います。
 ただいまのご質問の内容等については、実は先般、トンネルの事業の現地視察を同盟会がい
たしました。議員の方々にもご出席をいただいたわけであります。そのときにもそうであった
し、これはそういう意味ではよく考えなければならない非常に重要なご質問だと思っておりま
す。
 と申しますのは、私の記憶に間違いなければ7月の時点であったと思いますが、私めが中心
となって白沢・利根、あるいはまた片品の区長の代表の方々や観光協会の方々等も含めて、ま
るっきり民間のレベルでの本工事の進捗を図るべく要請行動をしております。そのときに、旧
利根のある民間の方が、議員がご質問されているのと同様のご質問をされておりました。その
ことがあったもので、この間の現地視察をする前の段階で白沢振興局でいろいろと説明があっ
たときにも、同様な質問をその方にしていただいたほうがいいと思ったわけでありまして、そ
ういうことでその方が同じような質問をしてくれたわけです。そのときに県の当局が答弁した
内容が無散水の融雪装置を図っていきたいということで述べられておりますので、私どもはそ
のことについて2度にわたって聞いております。しかも私も気になっておりましたので、現場
でもそれらについて伺わせていただく形の中で、議員がきっとご心配されているのは、白沢側
の出入り口、それから旧利根の大原側の出入り口、つまり真ん中の一たん開渠に出るんでなく
て向こう側です。そこのところは無散水で、ある程度の延伸を図った形の中でやっていく。真
ん中のところが、冬の降雪時期にはどうするんだと。これが、特に旧利根や片品の方々にすれ
ば心配な事項になるんじゃないかと思うんです。そこのところは無散水でつなげていくと、そ
ういう理解を私はしているところであります、説明ではですね。
 もう一つ、そういったことと相まって、チェーンの脱着の関係が重要なポイントになってく
ると思うんですね。これらについても県当局はしかるべき場所をつくっていくということの答
弁がございました。したがいまして、もし議員がご心配していただいているのがトンネルとト
ンネルの間の開渠のことであるとすれば、そこも無散水で進んでいくというふうに私は受けと
めております。そこにまた屋根をというようなことを言っている方も中にはおりました。しか
し現行では、無散水の融雪装置によって対応を図っていこうというのが一応群馬県当局の説明
であります。
 今後そういった諸状況を踏まえながら、どういう対応を図っていくかということについては
若干時間がございますので、よく研究をして、そして遺憾なきよう対応を図っていきたいなと
いうふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇15番(星野 稔君) よくわかりました。この工事は完成が26年度という予定のようで
すので、もしいろいろなことがあれば、ぜひ積極的な県との協議をして、遺憾なきよう対応を
お願いしたいと思います。
 では次に、県代行事業ということで、市の直接な事業ではないわけでありますが、私も合併
をしたときから、輪組から輪久原に上がるこの市道についてはどういう工事が進むのかなとい
うので非常に関心を持っておりました。ここ数年前まで事業の進展がなかなか見えてこないの
で心配な面もあったんですが、過日、前回だったでしょうか、市長の議会での答弁で、椎坂ト
ンネルを大澤知事と視察に入ったときにあわせてこの輪組・輪久原線の視察も行ったというこ
とで、これは過疎代行事業で県が事業負担するわけですけれども、それを群馬県にすれば、全
県下を見ればかなりこういう事業がある中で、この路線にかなりのお金をつぎ込んでいただく
ということで、今までに16億円強、総事業費で30億円を見込んでいるということで、平成
28年の完成を望郷ラインの一つにつながってくるということで非常に期待も持っております。
 そこで、私もこの通告を出してからも2度ほどあの道路を通って、歩けるところは歩いたり、
見てきたんですけれども、細いながらも、野菜を出荷する大型トラックが上ってきたり、結構
通っているんですね。この状況じゃ本当に観光道というには気の毒だなと、ちょっと厳しい面
があるというような感じがしていたんですが、これが完成した場合には市長、大型観光バスが
通れるぐらいの余裕は必ずできてくると思うんですが、その辺の幅員等の関係は問題ないかど
うかお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) ご質問がございましたので、せっかくの機会でございますので、質
問等も相まって総体的にもう少し申し上げてみたいと思いますが、本事業は、まず昭和62年
から平成7年まで、13億5,910万円のお金を投入しております。この節、したがいまし
て先ほど申し上げましたように16億9,640万円ほどのお金をつぎ込んできたわけでござ
います。特にこの3年間、平成20年が2億5,860万円、平成21年が3億2,170万
円、平成22年が1億5,100万円と、そういう意味では大変シフトした、かなり県代行が
多い中で重点的に投資をしていただいているということで、私は非常に群馬県ご当局に感謝を
しております。
 先ほど議員がおっしゃっているように、昨年のトンネルの着工式の日に、群馬県知事がそれ
以外のところも視察したいというのがあったとき、土木事務所のほうでどこを選択しましょう
かということで、その日は3カ所ほど見る予定だったのですが、結論から言うとここだけを見
ることになりました。私はそれで本当によかったなと思っているのでありますが、また、それ
を群馬県側も了解をしたんですね。群馬県内部でも、県代行の予算は限られているので、余り
そこばかりしていても進捗率がなかなか難しいからということで、やや冷静な判断があったの
を、知事のこれまた判断で、ここまで来たら積極的にやろうじゃないかというような趣旨のお
言葉がございまして、非常に流れがよくなってきたという経過がございます。
 同時に、しかし、さりながら、県の再評価の関係等でまたこの節、論議がなされるようなこ
とがあって、これまた極めて厳しい剣が峰があったわけです。当該地区の建設委員会の方々と
郷原局長に指示をいたしまして、平均化すると年間4回ぐらいあいさつに行っているんです。
行くたびに、本当によろしく頼むということで、一日使ってやってまいりました。
 そういったことで、今まで考えていたロケーションよりやや小さくはなりながらも、今言う
大型バスは十二分に通れるだけの幅員と同時に、完成した暁には県道沼田大間々のほうから南
郷しゃくなげの湯等を使った後、例えば前段の橋を渡ってこの道路を上がって、そして輪組、
あるいはまた多那の方々の観光農園に行くということは実に理想的な形で進むであろうと。
 もう一つ、この事業に対して非常に私もエネルギーを費やしてきたのは、ご案内のとおり望
郷ラインのことから考えると、どうしても月夜野インターチェンジから昭和インターチェンジ
のところのアクセスがきちんとなされていなければ意味がないわけでありまして、このところ
をとらまえたときに、生枝近辺から多那地区に進むときに、輪組大橋から上のここの部分が狭
隘であれば、これは観光あるいはまた産業的にとらまえても難しい状況があります。したがい
まして、再評価の関係等もある意味においては非常にうまくクリアできまして、地元の対応等
もうまく整合できるような精査ができたようでございまして、今後、これが進捗のために大い
に期待をしてまいりたいというふうに思っております。
 ちなみに、下から上がってまいりますとすると、集落からぐっとまず1回ヘアピンがあるん
ですけれども、そこのところは平成23年から24年で仕上げていきたいと。それから次のヘ
アピンがぐっと来るんですが、ここのところは平成23年から27年にかけて仕上げていきた
いと。残った部分の今の上からのアクセスについては、平成25年から平成28年に仕上げて
いきたいという流れで、そういう意味では方向は先が見えたなという形です。
 先ほどおっしゃったように、椎坂トンネルに間に合わせるように私どもも一生懸命努力をい
たしますが、一応現行の流れでは、第2ヘアピンのところまでは十二分にトンネルまでには間
に合うという構造になるということになります。最終最後の仕上げがどうしても28年ぐらい
までいくのかなというのが現在のシミュレーションでございますけれども、一応群馬県ご当局
も、地元地権者対応等の整合性を図りながら最終的な腹を決めたということになっております
ので、よろしくお願いしたいと思います。
◇15番(星野 稔君) 内容はよくわかりました。先ほどの椎坂バイパスの関係と県代行事
業を通して、市長よく言われますけれども、先ほどの職員組合との信頼関係ということもおっ
しゃいました。大きな県の事業ですけれども、椎坂トンネル、また、この県代行事業について、
これも沼田市と群馬県当局の信頼関係があってかなり前進したということで非常によかったと
思いますし、また、市長と大澤知事の信頼関係もあったでしょう。これは本当にありがたく思
っております。内容はよくわかりました。
 せっかくの機会ですので、皆さん始まってしまうと余り褒めないので、これは評価すべき点
だと思うので、私も1点、信頼関係ということで申し上げておきたいと思うんですが、新宿区
との交流が始まりました。私、余り言っていないんですけれども、3月6日に委員長という立
場で新宿との調印式にご案内いただいて出席いたしました。その席で新宿区の中山区長さん初
め新宿区の幹部の方とちょっとお話をする機会があったときに、なぜ沼田に決めたかという話
のところでなるほどなと思ったのは、沼田市が熱意を持って新宿区に通ってくれたこと、新宿
区であるイベントに対して積極的に、それも誠実に参加をしてくれたこと、そういうことを評
価したということを区長はおっしゃっておりました。職員の幹部の方に聞いても、やはりそう
いうことをおっしゃっておりました。
 これは簡単そうに見えるんですけれども、市長が都市間交流を推進するんだということを言
い出して4年ぐらいたっていると思うんですが、考えようによっては、よく足かけ三、四年で
ここまでこぎ着けたと思うんですよ、私は。ここまで来たので、ここがスタートラインだと思
えば、以前の一般質問の答弁で市長は、今の新宿区との交流事業、10段階評価のうち何段階
まで来たかというと、市長は3段階、4段階というようなことを言ったと思うんですね。この
先の可能性はかなり、先ほども大島議員の一般質問でも、先を考えていくと広げようと思えば
かなり無限大に都市との交流というのは広がってくると思いますので、事業の進捗には信頼関
係が大事だと、沼田市の誠意はちゃんと伝わったんだということを私はこの場で申し上げてお
きたいと思います。だから椎坂トンネルも一気に来たし、県代行事業も順調に来ている、こう
いうことで、派手さはなくてもぜひ堅実にこの事業の推進を力強く進めていただきたいと思い
ます。
 次に、育樹祭の関係に移りたいと思いますが、育樹祭の関係も通告以後に新聞発表がされま
した。上毛新聞の記事等を見ても、先ほど市長がおっしゃったような流れだと思うんですが、
先ほどの答弁で市長は、回覧等により市民に伝えていくというお話でしたが、これは私も恐ら
く皇太子殿下が来るということで警備の関係もあると思いますので、余り無理のないところで
いいんですが、市民に対して回覧等によってこういう行程ですということを伝えていく中で詳
細な時間等は伝えられていくのかどうか、その辺を確認させていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 発言に非常に神経を使うのは、警備の関係等があって、めり張りが
ややないかもわかりませんが、できるだけ内外にご迷惑をかけないような形の中で答弁をさせ
ていただきたいと存じます。
 まず、回覧の関係は、今までのところでやられている都道府県がすべてこれで来ているとい
うことで、これによって進むということはどうも本事業の大きな流れになっているようでござ
いまして、したがいまして回覧ということで集約をしていくということで答弁させていただき
ました。
 なお、星野議員がおっしゃっているように、例えば星野議員は桜町にお住まいですから、桜
町の方々がもしそういったところに参加をするというような形になったとすれば、当然時期の
ところではそういったところの紹介をきちんとしていくということになります。ですから今こ
こで、この場所でということを申し上げることは慎重にさせていただきますが、桜町の方たち
にも、あるいは私どもの上原町でも、たまたまインターチェンジが近所にあるからというわけ
ではありませんけれども、そういう意味では至近の環境にあるんじゃないかということでひと
つご容赦を願いたいと思います。
 同時に、新聞に出ておりまするように、一応皇太子様が沼田では愛宕の老人ホームをご視察
すると。それからその後に川場の田園プラザに行くと。ご案内のとおり晩は交流会がございま
して、翌日もろもろの行事が済んだ後、帰りしなに月夜野のびーどろパークに寄っていくとい
うことになろうかと思います。したがいまして、先ほどのご質問に答えたとおり、方法は回覧
等で、そしてそのルートについては、いずれ、いかなるときかに発表するということになりま
す。そうすると、そういったご町内の方々にはできれば参加していただければありがたいとい
うふうなことになろうかと思います。
 先ほど信頼関係等について非常にありがたいお言葉をいただいたのでありますが、このこと
もやはり信頼関係ということで、群馬県当局と、それから言うなれば宮内庁筋、そこと連携し
て、そして今度は地元とすると、今まで議員の人たちから提案されていた内外の来賓の方々を
きちんとお迎えをして遺憾なきよう対応を図っていくということになろうかと思いますので、
よろしくお含みおきいただきたいと存じます。
◇15番(星野 稔君) 行啓行程についてはわかりました。これを一般質問で聞くというの
は、私も警備の関係とか、なかなか当局にすると答弁しづらいんだろうなという感もあったん
ですけれども、何分市民からしますと非常に期待を持って迎える日だと思いますので、内容は
よくわかりましたので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
 それでは、最後の育樹祭の大きなイベントが沼田市で行われるということで、先ほどの同僚
議員の質問の中にも若干ございましたけれども、沼田市の歴史に大きく刻まれるであろう行事
に向けての市長の意気込み、抱負等ございましたら、ぜひ最後にお聞かせいただきたいと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 既に昨年来から本問題についてはいろいろご質問いただいてまいり
まして、市の立場からすれば担当課長中心に各内外の行事等について遺憾なき対応をしてきた
つもりでございます。
 きょうも論議になったボールドウィンの現地紹介というのも、そこまでこぎ着けるのにはい
ろいろと調整にもご苦労がありました。本市からすれば、とにかくいろいろな内外のそういっ
たハードルを乗り越えて、できるだけ地元が頑張っているんだということをアピールする絶好
の機会だと思っております。
 そういった中で、これは全議員の人たちにもぜひご理解いただきたいのは、林野庁の幹部の
大勢の方が沼田の営林署長あるいは営林局長の経験者が大概重職を担われております。ですか
ら林野庁のほうで頑張っている本庁の幹部職員はみんな沼田で2年間ぐらい勤めてきた人ばか
りなんです。そういうことから、非常にそういったほうからも期待もかかっております。
 同時に、今こういうふうに環境が大きく叫ばれている中で、我が日本国の木材の自給率が2
0%ぐらいなんです。これを今、国のほうで50%に持ち上げたいということを言ってくれて
おりまして、そういうことから、この節、大変中山間地域の森林林業が厳しい状況の中にあっ
て、環境問題の立場からすると、今ここで踏ん張らないととんでもないことになってしまうと
いうことになりますので、環境問題からのとらまえ方が1つと。
 もう一つは、よって立つところの営林署の筋の林野庁の幹部がこのところの出身が多いとい
うことは、オールジャパンの中で利根沼田に林野庁が非常に歴史的に重きを置いてきたという
人事なわけです。ということは、後ろを返すと、ここの地区こそそういう意味では森林林業の
ことについて本気で取り組み、そして成果を上げていかなければいけないということになろう
かと思いますので、2つ目は森林林業の活性化につなげていくということ。
 それから3つ目は、この時期を通して地元のいわゆるいろいろなお仕事をされている方々の
出番でもありまするし、あるいは文化団体の出番でもありまするし、そういった沼田のよさを
アピールする、それが一つには産業振興につながるし、一つは文化振興につながっていくとい
うことで、いろいろな諸行事をきちんと対応し、また、こなしてまいりたいというふうに思っ
ております。
 したがいまして、ぜひ全議員の皆様方のご協力あるいはご支援を今後ともよろしくお願いを
したいと思いまするし、何かありましたら、議員のいろいろな意味のご意見を私どものほうに
お寄せいただければありがたいと思っております。
◇15番(星野 稔君) よくわかりました。市長先ほどおっしゃったように、利根沼田の歴
史を考えても、置かれた地の利を考えても、ぜひ盛会に開催されますこと、また、その取り組
みがされますように心からお願いをしたいと思います。
 最後に、私、先ほど振興局長ポストのところで言い忘れたかなというのが1点あったので、
補足をさせていただきたいんですが、市長と両局長が腹を割ってお話しするというのが基本だ
と思いますし、また、それが今後のお互いの地域のために溝ができたりとか禍根を残すような
ことがないよう、そのような協議をしていくのが3人のトップリーダーの責任だと思いますの
で、ぜひ腹を割って率直なご協議をいただきますようにお願いをして、私の一般質問を終わり
たいと思います。
 ありがとうございました。
◇市長(星野已喜雄君) ご質疑がなかったかとは思いますが、一番最後のご発言は大変重要
なところでありますので、議員のご指摘されたことについて、両振興局長もしかと耳を傾けて
おりますので、きちんとした対応を図るべく、今までもいろいろと努力をしてまいりましたけ
れども、今後、先に向かってしっかりと対応を図ってまいりたいというふうに思っております
ので、よろしくお願いをしたいと思います。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 次に、片野彦一議員。11番。
〔11番 片野彦一君登壇〕
◇11番(片野彦一君) 通告に従い、一般質問をさせていただきます。
 地球温暖化の影響などで、雨の降り方に変化が生じております。1時間の降雨量が50ミリ
メートルを超える豪雨が増加傾向にあり、土砂災害の発生件数も過去10年間の平均で1,0
00件を上回っている。気候変動による災害続発にどう対応するか。被害が甚大化する集中豪
雨や土砂災害の現状にどう対応し、住民の生命と財産をどのように守っていくか。地方自治体
に課せられた喫緊の課題であります。
 気象庁がことし6月末に発表した「気候変動監視レポート2009」によれば、全国約
1,300カ所にある地域気象観測所が観測した1時間降水量50ミリメートル以上の豪雨の
年間発生回数は、1976年から86年までの平均で年160回だったのに対し、98年から
2009年までの平均は233回に急増しています。
 また、1日に降る雨の量が400ミリメートル以上となるケースも、同期間の比較で年間平
均4.7回から9.8回に倍増し、豪雨の発生回数は明らかにふえております。
 並行して増加傾向にあるのががけ崩れや土石流などの土砂災害であり、国土交通省の調査に
よれば、1999年から2008年までの10年間に起きた土砂災害は年間平均で1,000
件を上回る1,051件。それ以前の20年間、1979年から98年までの発生件数の年間
平均880件と比べると約1.2倍にふえています。
 私の質問は1番目、防災対策について、ゲリラ豪雨災害にどう対応するかについてお伺いい
たします。
 国土交通省は「気候変動の激化に伴い、近年の土砂災害は増加・激甚化」の傾向にあると指
摘しており、今後も地球温暖化が進行すればこの傾向が継続すると予想しております。
 そこで、我が地方の近年の気候変動の実態、それに伴う土砂災害対策について伺います。
 近年は、1時間の降水量が100ミリメートルを超える集中豪雨もふえています。局地的に
襲う「ゲリラ豪雨」という言葉が一般的になり、「私の地域は大丈夫だろうか」と国民には不
安の声が高まっております。早急にハード・ソフトの両面から具体的な対策を進めていかなけ
ればなりません。また、災害が起きたときの情報伝達体制、避難システムなどの対処マニュア
ルや、平時から住民に危険を知らせるハザードマップの整備ができているかどうか、さらには、
それらがゲリラ豪雨などを想定したものになっているかどうかなどを調査する必要があると思
います。
 そこで、土砂災害ハザードマップの作成とそれに伴う発令基準についてお伺いします。また、
それらはゲリラ豪雨などを想定したものになっているかもお伺いします。
 また、最近は山が岩盤部分から大規模に崩れる深層崩壊による被害も目立ってきました。深
層崩壊とは、厚さ0.5から2.0メートルの表土層が崩れる表層崩壊とは異なり、表土層の
下の岩盤までもが同時に崩れる現象で、大きな土砂の塊が崩れるためにスピードが速く、広範
囲に土砂が流れるのが特徴です。
 長年の風化などで岩盤がもろくなったところに豪雨や地震などが発生すれば、深層崩壊が起
こる可能性があるという。一たび起きれば、規模が大きいだけに被害が甚大になる可能性が高
い。近年、豪雨が増加傾向にあることから、深層崩壊の発生も目立ってきています。深層崩壊
の被害を防ぐためには、発生の危険がある場所や崩壊する土砂の規模などをあらかじめ調査し
ておくことが重要です。
 我がまちの深層崩壊の発生の危険がある場所や規模などの調査についてお伺いします。
 本年7月15日、岐阜県可児市の集中豪雨、可児川では死者1人と2人が行方不明に現在で
もなったまま。この可児川では、上流は整備が完了してあり、川幅が急激に狭くなる下流の堤
防未整備区域ではんらんが発生し、河川整備の進め方が疑問視されています。
 現在、多くの地方自治体は1時間当たり50ミリメートルの降水量を目安として治水整備を
進めていると思いますが、果たしてこのままでいいのか。河川行政、治水整備は「50ミリ基
準」で行われているが、見直す考え方についてお伺いします。
 次に、教育環境の整備について伺います。
 気象庁が、今年の夏の平均気温は1.64度平年より高く、1889年の統計開始以降、最
も高かったと発表しました。
 暑い夏となったことし、熱中症が原因で亡くなった人が500人に迫るという調査もありま
す。だれもが経験したことのない酷暑が続き、熱中症対策など国民挙げて暑さと闘った夏であ
りました。しかも9月入っても猛暑は続いております。教育の現場でも状況は全く同じです。
 クールスクールを推進するために太陽熱、太陽光、地中熱等を用いて幼稚園、保育所、小・
中学校にエアコンを設置すべきと思います。暑さ対策について、小・中学校への冷房対策につ
いてお伺いいたします。
 以上が私の質問です。ご答弁をよろしくお願いします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの片野議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、防災対策について、ゲリラ豪雨災害にどう対応するのか、我が地方の気候変動の実態、
それに伴う土砂災害対策についてでありますが、7月1日に発生しました上発知町及び奈良町
地内における集中豪雨など、全国でも近年多発している局地的な集中豪雨を初め、近年の気象
状況の変化は予測できないものがあります。
 また、ことしの夏の平均気温も、統計を開始した1898年(明治31年)からの113年
間で最も高かったことや、沼田の8月の月平均気温も26.9度と観測史上最高となるなど、
連日の異常気象報道にも不安を感じているところであります。
 特に近年では、局地的豪雨によるがけ崩れや土石流、地すべりなども頻繁に発生をしている
状況でありますが、こうした土砂災害から国民の生命を守るため、土砂災害のおそれのある区
域を明らかにし、危険の周知、警戒避難体制の整備、住宅等の新規立地の抑制、既存住宅の移
転の促進等のソフト対策を推進するため土砂災害防止法が制定されました。
 本市におきましても、平成20年度から沼田土木事務所及び国土交通省利根川水系砂防事務
所が同法に基づき、市内全域において土石流危険渓流、急傾斜地崩壊危険箇所等の基礎調査を
実施しており、本年度で終了する予定となっております。
 この調査結果に基づき、最終的に県が土砂災害警戒区域等を指定することになりますが、警
戒区域においては、市が災害情報の伝達、避難などに関する警戒避難体制の整備を行うととも
に、特別警戒区域においては、特定の開発行為(宅地分譲・社会福祉施設等の建築)が許可制
になるほか、建築物の構造規制や建築物の移転勧告などが行われることになります。今後も県
を初め関係機関と連携して土砂災害対策を推進していきたいと考えております。
 次に、土砂災害ハザードマップの作成と避難勧告などの発令基準についてでありますが、た
だいまご答弁申し上げました土砂災害防止法に基づく基礎調査の結果に基づき、土砂災害のハ
ザードマップを整備していきたいと考えております。
 また、避難勧告の発令基準についてでありますが、現在、沼田市地域防災計画の避難計画の
中で避難準備情報・避難勧告・避難指示の各段階の発令基準を定めているところでありますが、
災害の種類、区域別などのより具体的な発令基準を定めた「避難勧告等の判断・伝達マニュア
ル」を作成する必要があると考えておりますので、土砂災害警戒区域における警戒避難体制の
整備の一環として、関係機関と連絡をとりながら時期を逸することなく作成していきたいと考
えております。
 次に、我が町の深層崩壊の発生の危険性がある場所や規模などの調査についてでありますが、
ことし8月に国土交通省より「深層崩壊に関する全国マップ」が公表されました。これにより
ますと、群馬県も深層崩壊の発生頻度が高いと推定される地域になっております。今後、国土
交通省でもさらに地域レベル、渓流(小流域)レベルでの評価のための調査を行い、学術的に
も未解明な部分の多い深層崩壊について学会等と連携しながら調査研究を進める方向と伺って
おりますので、それらの結果を踏まえ、警戒避難対策について検討してまいりたいと考えてお
ります。
 次に、河川行政、治水整備は「50ミリ基準」で行われているが、見直す考えについてであ
りますが、河川や治水整備計画においては、計画断面の決定をするに当たり降雨量の確率年は
50年が標準的に使用されていますが、確率別継続時間降雨強度の基準については過去の降雨
資料をもとに作成されており、群馬県では平成16年に見直しがされていることから、ゲリラ
豪雨が多い近年の降雨資料をもとに、今後、数値の見直しがされることも考えられます。
 以上申し上げまして、片野議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、「教育環境
の整備について」は教育長から答弁を申し上げますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇議長(布施辰二郎君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 片野議員のご質問にお答え申し上げます。
 教育環境の整備について、暑さ対策について、小・中学校への冷房設備についてであります
が、市内小・中学校22校の管理施設を除く空調設備設置状況は、図書室で2校、多目的スペ
ースなどで2校、パソコン教室においては全校に設置しておりますが、普通教室においては未
設置であります。
 また、保健室においては、16校において空調設備を設置し、6校においては扇風機での対
応をしているところであります。
 なお、県内では普通教室に空調設備を設置している町村も幾つかあるようですが、利根郡内
においては現在のところ設置している町村はない状況であります。
 今後とも、児童生徒がより一層勉学に励めるよう快適な教育環境づくりに努めてまいりたい
と考えておりますが、学校施設の耐震対策や老朽化対策など、優先的に実施しなければならな
い教育環境整備事業が喫緊の課題となっている現状から、ご質問の内容につきましては今後の
課題とさせていただきたいと考えております。
 以上申し上げまして、片野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後2時02分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午後2時10分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇11番(片野彦一君) 答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
 最初の項目で、土砂災害対策につきましては、現在、基礎調査を終了、今年度にすると、そ
して警戒区域の指定をしていくということでありますが、市長の答弁にもありましたように先
般の上発知、奈良町の災害。上発知の場合には、上発知川の支流、支川といいますかが、市道
の上発知材木町線を横断するところで土石が詰まって、それが道路に土砂もあふれたと。また、
奈良町についても、2カ所道路を横断するところがあるんですが、ヒューム管、あるいはカル
バートで横断しているんですけれども、そのところで材木なり石が詰まってしまって、そこが
はんらんして周囲の土石流を押し流すと。土砂、畑、あるいは田んぼの土を押し流す、こうい
う被害がありました。この復旧についてはいち早く専決処分をして手当てをしているところで
ありますが、今後、このようなことも予想されます。そういったところで流れが変わったり、
あるいは横断するときの太さの問題、大きさの問題等があります。そういったところについて
はどのような対応をされたのか、あるいは検討されたのか、その辺についてお伺いしたいと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、議員、認識のところで、先ほど上発知は県道上発知材木町線
のところで詰まったというような表現の質問があったと思いますが、県道上発知材木町線のと
ころだと私どもは認識をしておりません。望郷ラインのところになります。川場からおりてき
て、今回、下沢とクロスしているところ、その西側約100メートルぐらいの縦のラインが県
道上発知材木町線になりますので、そういうふうに私ども受けとめておりますので、ご理解を
賜りたいと思います。
 この断面の関係でございますが、これは大変また難しい質問でありまして、言うなれば私ど
もの範疇を超えた判断になるというふうに思います。と申しますのは、例えば治山関係でいく
と、これは林業関係の筋であろうと思いまするし、また、一般の河川になりますると、それは
国交省の筋になろうかと思います。したがいまして、これの関係の速やかな対応ということに
なりますると基礎自治体では一定の限界が生じてくるのかなというふうに思います。しかし現
実にあのような状況になったわけでございますので、今後私どもでもいろいろと勉強させても
らって、そして必要があればしかるべき機関のほうに話を申し上げて、改善方をお願いしてい
くというようなことになろうかと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
◇11番(片野彦一君) 対処の方法が難しいということであります。
 もう一つ、断面の構造を変えるのが非常に難しいということでありますが、水の流れが変わ
ると、極端に言えば直角に曲がって流れるということになると非常に抵抗が大きくなってそこ
であふれます。そういった面については、ある程度のますとかそういったことで対応はできる
んじゃないかと思いますが、その辺についてのお考えはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 土木技術あるいはまた河川技術、工事技術の話であろかと思います
が、専門的な知識を持ち合わせている立場にはありませんが、角度が直角的に曲がっていれば
それだけそこのところの水のよどみが量を増すわけでございます。したがいまして、曲がって
いる状況をできるだけナチュラルに通りやすい状況にしていくということは工事の方法として、
あるいはまた設計の方法として考えていかなければならないかと思っております。
 さらに、ますのお話がございましたけれども、これらについては相当高度な判断が要求され
るのではないかというふうに推理をいたします。したがいまして今後、私どもの立場からいた
しますると十二分な検討を図る形の中で、そういったます処置が集中豪雨のときの水はけのと
きに有効な手段であるとすれば、これを積極的に進めていかなければならないのではなかろう
かというふうに受けとめているところでございます。
◇11番(片野彦一君) 大体のことはわかりました。それでやはり何といいますか、被害に
遭わされた方の思いといいますか、公共的なものについては県・市、あるいは国といったとこ
ろで復旧はしていただけると思いますが、個人が受けた損害とかそれにかかわる復旧、そうい
ったものについてはやはりほとんどが個人の負担になるということになると思います。そうい
った意味で個人個人の思いを受けて、できる整備はちゃんとしていただければと、こういうふ
うにお願いします。
 あと、次の2番目の土砂災害のハザードマップの作成についてですが、これについては一応
つくると、あるいは伝達マニュアルもつくる必要があって作成するということでありますが、
いつごろ作成するのか。また、これについてはもちろんゲリラ豪雨ということも想定されてい
ると思いますが、その辺の確認についてもお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど、質問の前に、個人が受けた関係等については個人がという
話がありました。基本的にはそういうことになるわけでございますが、今回は市で対応できる
ことはできるだけしていこうということで、地元の人たちにもお話をさせていただいてきた経
過がございまして、常にあることというよりはむしろ突発的なことなのでということで、市と
してはできる限りのことをさせていただくつもりでございます。
 後段のハザードマップの質問でございますけれども、今、作成するための調査をしていると
ころでございまして、この作成の事前の調査をしております。来年度以降に作成ということに
なりますが、これらについては余り引っ張ることは好ましいことではありませんので、一応2
2年度で調査を終え、そして来年度以降ということでございますけれども、ここではっきりし
た年限を明言できかねますが、予算の関係もございますので、新年度以降、早急に対応を図っ
ていくということでご理解をいただければありがたいと思っております。
◇11番(片野彦一君) 早急にお願いしたいと思います。
 ご存じのように、ゲリラ豪雨というのは集中豪雨と比べて短時間に局地的に降ると、こうい
うのが特徴だと思います。そういった意味で、いろいろ国でも対策をしているところでありま
すけれども、防災科学研究所というところがあるんだそうですが、2000年から研究開発し
ているマルチパラメーターレーダというのがあるそうです。これは2種類の電波を使って雨雲
をとらえると。そして従来のレーダーより細かく雨量をとらえることができる、そしてまた素
早く計測できると。国土交通省はこれを関東・北陸・近畿・中部に11基配備していると。現
在、試験運用を開始している段階だそうですが、この5月からインターネットで配信もしてい
ると。これらの情報というのは非常に大事なことなんですが、そういったものも利用できれば
して、ハザードマップ、これに加えていくと、あるいはそういうところで出たデータというも
のでさらに危険箇所、降雨箇所はふえてくると思います。そういった意味でハザードマップの
整備はきちんとすると。これからつくっていくことでありますので、急いで正確にということ
が要求されますけれども、そういうことについて市長の考え方についてお伺いしたいと思いま
す。
◇市長(星野已喜雄君) ご提案の趣旨を踏まえて、そしてハザードマップを作成していくと
いうことになろうかと思います。ご発言の中で、現下の最先端のいろいろな調査事項等につい
て触れられております。いろいろとまたご指導いただければありがたいと思っておりますが、
そういうところも踏まえた形の中でハザードマップ作成のためにきちんと対応を図っていきた
いと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
◇11番(片野彦一君) よろしくお願いします。これは非常に積極的に自治体が取り組まな
ければならないということであると思います。
 あと、やはり指定区域に指定されれば、当然ハザードマップの作成が義務づけられるわけで
すけれども、これを義務づけられて配布しなければならないと、こういうことでありますので、
ぜひ確実なものを作成していただければと思います。
 さらに、心配なのは、各地でハザードマップも作成されています。されていないところでそ
ういう災害も起きていると、こういう面もございますので、その辺の調査ということも十分し
ていただければなと思いますので、よろしくお願いします。
 次に、深層崩壊の件についてはこれから研究して検討していくということでございますが、
現在はそういうことに対して市というか、県も含めてですけれども、調査の結果でそういうと
ころの深層崩壊の危険性はあると言われるようなところはなかったんでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) これらについてはきちんとした特定されていることがなかなか、ま
だ私どものほうとすればいろいろと考えなければなりませんが、ただ、沼田というより、利根
沼田という言い方のほうがいいかもしれないんですね。利根沼田のところでとらまえたときに、
今言うような深層関係の崩壊の推定のところがオーバーラップしてくるのではないかというふ
うに思います。
 したがいまして、これはあくまでも東京新聞の社説の一節なのですが、「国交省は国内の過
去の事例122の分析を中心に都道府県別の深層崩壊推定頻度マップを公表した。長野、宮崎、
奈良、次いで、山梨、群馬各県の順で発生頻度の特に高いと推定される地域の比率が大きい」
というようなことでございます。そういった中で、いろいろと図式をした形のところから見た
ときに、利根沼田の県境の部分に位置しながら、もうちょっと具体なことを言うと福島県と栃
木県と群馬県の県境の付近が深層崩壊のところとしての絵図があるということを申し上げてお
きたいと思います。
◇11番(片野彦一君) わかりました。「県境のほうに危険性がある」は、沼田地域には余
りないというふうにお聞きしました。
 しかし、これはこれからの気候の変動、あるいは地震等の災害ということからも、注意深く
調査はちゃんとしていただきたいと、こう思います。
 あと、4番目の50ミリ基準のことについてですが、50ミリ基準といいますけれども、一
応この間の土砂災害についてはいろいろなことがありました。それの内容について、市内でよ
く起きるんですけれども、例えばこの前の7月1日の豪雨のときも、鍛冶町から栄町におりて
いくあの坂のところ、利根実のほうに行くところですが、あそこでは道路が川のようになって
側溝の水が吐き切れないと。そういった中で側溝のふたから水があふれ出して、さらに道路に
水があふれたと。そこの道路の側面を水が削ったと。あるいはこの前の同じ日でありますけれ
ども、下の馬喰町のところに上がってくる大間々線の道路がありますが、あそこの坂道も洪水
のようになって道路が川になってしまった。そういう現象が市内でもあちこちで起きておりま
す。
 そういうふうなことから、市長は先週の同僚議員に対して、この前の雨はめったにないこと
だと、こういう言い方をしていたと思いますけれども、これからますますそういう危険性はあ
ると、こういうふうに認識していかなければならないと思います。そういった意味で、治水あ
るいは道路の冠水、そういうものに対して50ミリというものをさらにそれ以上の想定をして
考えていく必要があると思いますが、その辺について市長のお考えをお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これらの50ミリ基準は基礎自治体で決めることではないというふ
うに認識をしております。したがいまして先ほど申し上げました断面の問題同様、国・県のご
指導をいただきながら、実態に見合ったことを展開していく必要があるんじゃないかなという
ふうにも思っております。
 実際問題として、私もあくまでもこれは聞きかじり、あるいはテレビでのことなのでありま
すが、例えば北九州なんかは、自分のうちにタンクをつくって雨水を一たんプールするという
ようなことをやっておられるという紹介があった経過がございます。おととし利根川水系砂防
期成同盟会が、埼玉県春日部市だと思います、視察に行ったときに、何とたまげたことに直径
80メートル、縦100メートルぐらいの円筒の地下ダムができておりまして、一たん水をそ
こでプールして、そしてオーバーフローすると2基目につないで、オーバーフローすると3基
目につないで江戸川に放流をしていくと。聞いてみると、春日部市ではしょっちゅう床下浸水
があるのでそういう手だてをしたそうですが、予算は、私の記憶に間違いなければ2,400
億円もお金をかけたそうです。それを年間使う頻度は、質問したところ3回ぐらいだそうです。
ふだんはどうしているかというと、いろいろのテレビ放映の場所として使われているというよ
うな説明もいただいてまいりました。
 また、最近のテレビでは、東京の地下鉄の関係で、今議員がおっしゃったように側溝から水
が噴き出してきて、それが路上河川化して地下鉄の階段を伝って、今東京の地下鉄・地下街は
3層構造ぐらいになっておりまして、そこに一気に流れてくるというようなことがございまし
た。
 うちらの立場は、各議員からも今まで質問いただいておりますが、特に国立病院だとかあの
辺の近辺から下に管渠をつくって、そして片品川へ流すというような事業を今進めているとい
う流れがございます。そういうようなことをとらまえていくときに、まさに突然そういったゲ
リラ豪雨的なものができてきたときに、現行の要するに断面とかあるいは50ミリ基準では限
界があるんだなということは認識をしております。したがいまして今後、これは国家的なレベ
ルの論議がかなり要求されてくるのかなと。基礎自治体の立場からすると、どうしても国・県
の指導を仰ぎながらというよりは、そういった機関に向かってそういったことを申し上げてい
くということになるのかなと思っております。
 いずれにいたしましても、雨水排水の事業は大変重要かと思っておりますので、今後ともご
指導よろしくお願いしたいと思います。
◇11番(片野彦一君) お金がかかることはなかなか難しいということであります。
 それで、やはり50ミリ基準というのは河川だとかの外水のはんらんを抑制するものだと思
います。内水はんらん、今言う雨水の対策とかそういうものについては、それを反映したもの
はないんじゃないかなと思います。そういった意味で、対処対策というものはできないけれど
も、先ほどの土砂災害ハザードマップじゃないですけれども、洪水ハザードマップということ
もあると思います。そういった意味で、50ミリ以上降る時期がいっぱいあるわけですから、
そういうものの作成についての考え方はありませんでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 初めてお伺いすることでございますので、今後、一生懸命勉強させ
ていただきたいと存じます。
◇11番(片野彦一君) ぜひよろしくお願いいたします。
 あと、災害対策本部の件につきましては、先日の同僚議員の質問で大体わかりました。釈然
としない面もありましたけれども、一応わかったということで。
 市長が現地を飛び回り、職員も一生懸命視察に歩いたということはよく承知しているつもり
です。そういった中で一番私がこの前のあれからも感じたことは、やっぱり連絡体制というか、
それの対策の組織の一本化といいますか、連絡・連携のことがうまくいっていなかったんじゃ
ないかなというふうな感じを先日の答弁あるいは討論、討議の間でも感じました。こういう突
発的な災害が起きると、対策本部がしっかりしていないと伝達も対策自体もスムーズに進まな
いと、地元への連絡もなかなかうまくスムーズに進まないと、そういうことは必然的にあると
思います。そういうことがやっぱり一番大事なのかなと、こういうふうな感じを受けます。そ
の辺について、市長何か感じることがあればお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先週、同僚議員のご質問に答弁をしたとおりでございます。今後私
どももこういった問題に対応するときに、できるだけ緊張感を持って、そして不測の事態を招
かないように、命令系統もしっかりした形の中で、あるいはまた連絡網もしっかりした形の中
で対応を図ってまいりたいと考えております。
◇11番(片野彦一君) よろしくお願いいたします。
 先ほど同僚議員からも話がありましたけれども、今、日本全体が経済的危機だと、あるいは
非常に社会が不安定で政治不信が広がっていると、こういうふうなことが感じられる昨今であ
りますけれども、地方自治体がそれと同じであってはならない。国以上に厳しいのかもしれま
せんけれども、自治体は自治体なりに一生懸命力を発揮してやっていかなければならない。
 冒頭申し上げましたように、やはり住民の生命と財産を守る、これが自治体の大きな役割で
あると思います。そういった意味で、私はきょうささやかなことを提案させていただきました
けれども、住民を守るためのことにつきましてはしっかり実践していっていただきたいなと申
し上げまして、次の教育の関係についてお伺いします。
 これについては先ほど教育長からご答弁をいただきましたけれども、前回、前々回といいま
すか、数年前に私一般質問させていただきまして、各教室にエアコンをつけたらどうかという
ことでありましたが、図書室とか保健室、そういったところの大部分はついたということであ
ります。
 しかし、昨今の暑さは尋常ではありません。喫緊の課題が耐震だとか耐火構造とかそういう
ものがあるということでございますが、それも大きな問題でもありますし、子供の将来を考え
たときに気候的なことも大事なことではないかなと思います。財政的には非常に厳しいという
ことでございますが、例えば先ほどもありましたようにパソコン、図書室、そういうところに
は整備されているといったことでございますので、あと教室に何カ所か、あるいは特別な教室
があればまたそういうところに設置を考えていただいて、検討していただいて、2クラスで1
つ使えるとか、交代に使えるとか、あるいは3クラスで交代に使えるとか、そういうことも考
えていただければなと思いますが、その辺についてどうでしょうか。
◇教育長(津久井 勲君) ご質問にお答え申し上げます。
 今議員さんご提案いただいたところが今後の私どもの対応の仕方と一致しておると思います。
基本的には子供たちの安心・安全、生命の尊重という観点から冷房等の対応をどうしていくか
と。基本的な考え方は全く一致しておりますし、それから今後、特に財政的な余地が若干でも
出てきたらどうするのかということでありますけれども、これから大きく財政が転換するとい
うことはありませんので、当然、議員おっしゃるような形で子供たちの健康・安全・安心、そ
して生命の尊重、さらには学習効果というような要素を勘案しながら、一つでも二つでもとい
うことで優先順位を決めながら対応していくというのが現実的な対応の仕方ではないかと思い
ます。
 先ほどもちょっと質問の中で触れていただきましたけれども、前回、議員のご質問への対応
を何とかできないかと。少なくとも保健室だけでも何とかならないかというご質問だったと思
いますけれども、その後、若干の財政的な余地が出た際に優先的に保健室に行こうということ
で、議員ご指摘のご指導いただいた方向でプラス8校というようなことで対応させていただき
ましたので、今後も議員おっしゃるような形で、一校でも一教室でもということで対応してい
きたいというふうに考えております。以上です。
◇11番(片野彦一君) わかりました。前回のことについては対応していただき、大変にあ
りがとうございます。エアコン全設置はすぐには無理だということはよくわかります。
 将来的には、今世間ではいろいろ言われていますけれども、屋上の緑化とか校庭の芝生化と
か雨水を校庭の地下に貯留して再利用するとか、浸透施設をつくって乾いた学校にしないと、
そういうふうなことをコンセプトに実施しているというところもございます。そういうことも
検討していただいて、それでも大変だということで、エアコンとの絡みも考えながら総合的に
検討していただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
◇教育長(津久井 勲君) これまたご指導いただきまして、全く同感でございます。沼田市
も、今お話しの基本的には財政の問題が絡んできますけれども、たとえ何円でも何万円でも余
地があれば、議員おっしゃったような方向で対応していきたいと考えております。
 ちなみに今年度は、特に市長の指導等もありまして、グリーンカーテンというようなことで
全小学校に対応させていただきました。先般、担当の者がカメラですべて撮影して撮ってきた
んですけれども、ことしは議員、別件でご指摘いただいたとおりこういう天候でしたので、思
ったより育たなかったとか、3階まで予定していたんだけれども1階でとまっちゃったとか、
葉っぱがしおれかけているとかいろいろなケースがあるようです。その中にはかなり外も見え
ないぐらい青々と繁った学校もございます。しかしながら、これは観点を変えて環境教育とか
という視点からいくと失敗こそ教育ということもありますので、失敗は成功のもと、失敗する
ことによって多くのことを学ぶというような観点からいけば、これもまた学習としては、挑戦
した結果、いろいろな成果が上がったんだなというようなことを考えています。
 もう一つは、非常に小さなことでありますけれども、最近、子供たちに水筒を持たせるとい
うようなことが出てきてございます。先ほどのグリーンカーテンは若干のお金がかかりますけ
れども、これは額としては大したことありません。それからお金はかけないで例えば教室の机
の隣に水筒をぶら下げておいて、適時、飲ましてやるというようなことも、小さなことですけ
れども今すぐできる対応だと思います。
 学校それぞれ工夫している中でありますけれども、学校関係と教育委員会、知恵を寄せ集め
て、できることから積極的に対応していきたいというふうに考えております。以上です。
◇11番(片野彦一君) よくわかりました。いろいろな面で努力されているということでご
ざいます。お金がなくて大変だなと思いますが、それとあと、金がないのはないのですが、考
え方によれば学校というのは災害が起きた場合には避難所になるわけでもあります。そういっ
た意味で、金に押し目をつけるなとは言えませんけれども、そういうことも観点に入れて、行
政のほうとも相談してしっかり対応していただければなと思います。そういったことを申し上
げまして、私の一般質問は終わらせていただきます。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 次に、大東宣之議員。20番。
〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 通告に従い、一般質問を行います。
 今回私は、健康対策について、公共交通について、グリーンベル21について質問いたしま
す。
 まず初めに、健康対策についてより質問します。
 健康増進事業として沼田市では、胃がん、子宮がん、乳がん、大腸がん、前立腺がんの5種
類のがん検診が行われています。
 前年度の受診率は、子宮がん検診が26.8%で最も高く、続いて乳がん検診が24.2%
ですが、胃がんは7.1%、大腸がん検診は9.3%と10%にも達しておらず、近年この傾
向は変わっておりません。以前は脳血管障害が死亡原因のトップでしたが、現在はがんがトッ
プとなっています。
 しかし、がんは、検診によって早期発見・早期治療が可能となり、がんで死ななくて済む時
代へとなりつつありますが、そのためにはがん検診の受診率を高めることが必要です。各種が
ん検診の受診状況と、受診率向上に向けどのように取り組むのかお伺いいたします。
 子宮がんにかかる人は年間約1万7,500人で、子宮頸がんが約8,500人、子宮のが
んで亡くなる方が年間約5,700人、このうち子宮頸がんで亡くなる方は約2,500人と
なっています。子宮頸がんの発生には、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が大きな原
因と言われていますが、子宮頸がん予防ワクチンの接種により子宮頸がんを防ぐことができる
と言われています。
 しかし、このワクチン接種には高額な負担が伴うことから、県内の市町村では独自な助成を
行っているところがあります。
 12市では、前橋市、高崎市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市が実施に向け検討を始め、
前橋市と富岡市は10月以降に実施の予定です。
 子宮頸がんワクチン接種の助成についての見解と、今後どのように対応するのかお伺いいた
します。
 細菌性髄膜炎の予防に有効なヒブワクチンの助成について、12市のうち既に前橋市、高崎
市が実施していますが、さらに桐生市、伊勢崎市、渋川市、藤岡市、安中市などでは実施に向
けて検討していると言われています。
 ヒブワクチン接種の助成についての見解と、今後どのように対応するのかお伺いいたします。
 続いて、公共交通について質問します。
 本市では高齢化が進む中、市民の移動手段としての公共交通の充実は大きな課題であり、早
急に手だてを講じなければならない課題の一つです。
 しかし、こうした重要な課題であるにもかかわらず、本市では公共交通の重要な一翼を担っ
てきた乗り合いタクシーを廃止してしまい、新たに公共交通の空白を生み出してしまいました
が、これでは安心して沼田で暮らすことはできなくなってしまいます。
 どこで暮らしていても、気軽に安心してどこへでも行けるということは、少なからぬ高齢者
の思いであり、当たり前にできるようにすることは、市のやらなくてはならない仕事です。
 本市の場合、地形的な条件から市内全域を環状的にバスを運行させることは難しいと言われ、
バス路線の空白地域が少なからず残されてきました。
 バス路線など公共交通の空白地域に対する抜本的な対策を早急に立てることは、本市にとっ
て解決させなくてはならない課題の一つであり、市民の安心、安全にとって欠くことはできま
せん。
 乗り合いタクシーは、利用者の増加がなく、市の財政負担がふえてきたことが廃止の理由で
したが、それでも利用者が全くいなくなってしまったわけではなく、利用していた人から貴重
な移動手段を奪い取っただけでしかありませんが、乗り合いタクシー廃止後どのような対応、
検討がされてきたのかお伺いいたします。
 市内に少なからずあるバス路線の空白地域など、公共交通の確保、空白地域の解消に向け、
これからどのような取り組みを進めるのかお伺いいたします。
 続いて、グリーンベル21について質問します。
 グリーンベル21の核店舗であるAコープが5月に撤退し、空床が一気に大きくふえてしまい
、今後の運営に多くの市民も心配しています。
 グリーンベル21ではサティ撤退後、Aコープとサンバード沼田店が出店したものの、両社と
も撤退し、5階の飲食店も撤退するなど、空床は解消されないまま今日に至っています。
 グリーンベルの85%の資産を持っていた三井生命が、その持ち分を2つの会社に譲渡しま
したが、今後どうなるのかは不透明であり、これからも営業が続けられるかテナントの方々に
とっては大きな不安になっています。
 空床の解消など、グリーンベル21が健全に経営できるようにするために早急に手を打つこ
とが必要であり、市としても都市開発(株)とさらに協調した取り組みを進めることが必要と
考えますが、グリーンベル21のこれまでの経過と状況はどのようになっているのかお伺いい
たします。
 本市では、グリーンベル21を中心市街地活性化事業の西の核として位置づけ、民間による
再開発事業といっても、建設の時からさまざまな支援を行ってきました。
 グリーンベル21についてどのように考え、これからどのような対応を進めていくのかお伺
いいたします。
 以上3点が私の質問です。ご答弁をお願いいたします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大東議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、健康対策について、状況と今後の対応について、各種がん検診の受診状況と受診率向
上に向けてどのように取り組むのかについてでありますが、平成21年度の各種がん検診の受
診率は、胃がん検診7.1%、子宮がん検診26.8%、乳がん検診24.2%、大腸がん検
診9.3%、前立腺がん検診18.7%という状況であります。
 受診率の向上につきましては、広報ぬまた、市ホームページに案内記事を掲載するほか、年
度当初に全戸にチラシを配布し、実施方法や実施時期、申し込み方法などを周知しております。
また、当該年度に受診年齢を迎える方への個別通知や、前年度受診された方に受診票を送付す
ることなどにより、継続して受診いただけるよう努めており、今後とも受診率向上のための取
り組みを行っていく考えであります。
 次に、子宮頸がんワクチン接種の助成についての見解と、今後どのように対応するのかにつ
いてでありますが、子宮頸がんワクチンは法的に位置づけされていない任意接種であるため、
全国的に費用助成する自治体は少ないのが現状であります。
 国は、本年4月、参議院厚生労働委員会での予防接種法等改正案の審議に際し、同法の対象
疾病拡大の対象として子宮頸がんワクチンの優先度が高いという考えを示しているほか、8月
には、2011年度政府予算の特別枠で子宮頸がんワクチン接種の助成事業を新たに設け、約
150億円の要求を盛り込むという情報もあります。
 したがいまして、市といたしましては国の動向を注視して対応してまいりたいと考えており
ます。
 次に、ヒブワクチン接種の助成についての見解と、今後どのように対応するのかについてで
ありますが、ヒブワクチンにつきましても、子宮頸がんワクチンと同様に法的に位置づけされ
ていない任意接種であるため、全国的に費用助成する自治体は少ないのが現状であります。
 しかしながら国は、子宮頸がんワクチンと同様に予防接種法の対象疾病拡大の対象として優
先順位が高く、予防接種部会における議論が整った上で判断するという考えを示しております。
 したがいまして、市といたしましては、子宮頸がんワクチンと同様に国の動向を注視すると
ともに、情報を収集するなど研究してまいりたいと考えております。
 次に、公共交通について、これまでの検討と今後の取り組みについて、乗り合いタクシー廃
止後、どのような対応、検討がされてきたのかについてでありますが、昨年来、運行を休止し
た乗り合いタクシーも含めて、乗り合いバスについて総体的な運行の見直しを進めてきており
ます。
 バス利用者の乗降調査、バス路線の沿線地域を対象としたアンケート調査、それらの結果に
基づいた専門家からの提言をいただき、庁内の路線バス対策委員会におきまして効率性と利便
性を踏まえた運行のあり方について検討を重ねた結果、現行のバス路線を岩本線・南郷線地域
と迦葉山線・佐山線地域の2つのエリアに区分して、車両台数はふやさずに小型化した複数の
車両でエリア内で効率的に運行し、電話予約を受けて運行するデマンド方式により、乗り合い
タクシーの休止区域を含む交通空白地域も可能な限りカバーする運行案をまとめたところであ
ります。
 この見直し案により、まず、第1段階として経営状況が最も悪い岩本線と南郷線のエリアを
実施するため、2路線の沿線及び川田地域を対象として6月中旬から14会場で利用者の方々
を中心とした地域懇談会を開催し、そこで出された種々のご意見を踏まえて、現在、最終的な
運行案のとりまとめを行っているところであります。
 次に、公共交通の確保、空白地域の解消に向けこれからどのような取り組みを進めるのかに
ついてでありますが、先ほどご答弁を申し上げましたように、路線バス対策委員会におきまし
て、運行方法や運行エリアについて検討をする中で、乗り合いタクシーの休止区域を含めた公
共交通空白地域を取り込んだ運行の可能性につきましても検討を行ってきております。
 今後は、地域懇談会で出されたご意見を踏まえ、運行見直し案の再検討を行い、最終的な運
行計画を作成した上で、住民の代表やバス事業者、タクシー事業者、陸運事務所を初めとする
関係行政機関等に参画をいただき、道路運送法に基づく地域公共交通会議での協議を経て、新
たな運行の開始に向けた諸手続を進めるとともに、引き続き第2段階として迦葉山線及び佐山
線のエリアの見直しを進めてまいりたいと考えております
 次に、グリーンベル21について、これまでの経過と今後の対応について、グリーンベル2
1のこれまでの経過と状況はどのようになっているのかについてでありますが、沼田都市開発
株式会社取締役会において一たんは不承認となった三井生命保険株式会社のグリーンベル21
に係る共有持分資産の第三者譲渡が、地元共有者の意向により承認へと変わり、6月末をもっ
て、三井生命保険株式会社から第1街区を合同会社メドテックインベストメント2に、第2街
区を合同会社メドテックインベストメント3にそれぞれ譲渡されたこと、また、市では一貫し
て反対の立場をとってきたことなどは、過日の一般質問でお答えを申し上げたとおりでありま
す。
 Aコープの閉店と前後して、グリーンベル21からの個別の退店などもあり、今後の動向に
細心の注意を払ってまいりたいと考えております。
 次に、グリーンベル21についてどのように考え、これからどのような対応を進めていくの
かについてでありますが、グリーンベル21は、中心市街地の核施設として位置づけられてま
いりましたが、現在の経済情勢等から、商業ビルとしての再生は容易でないことは承知をして
おりますが、市街地の活性化に重要な施設であると認識をしておりますので、今後関係者の方
々と再生の道を探したいと考えているところであります。
 市といたしましては、メドテックインベストメントと共有者の方々の協議を見守りながら、
沼田都市開発経営検討委員を初め、関係する方々のご意見をお聞きしながら、本市の商業振興
につながるグリーンベル21の支援のあり方について検討してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、大東議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後3時04分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午後3時13分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇20番(大東宣之君) ご答弁をいただきましたので、引き続き何点かにわたって質問をさ
せていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 まず初めに、各種がん検診の受診率、市長ご答弁いただきました。高いものでも30%には
行かない、悪いものについては10%にも届かない、こういう状況を見て市長としてはどのよ
うにお感じなのか、まずお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり受診率が上がることによって予防医療の要素が非常に高くな
るわけでございまして、そういう意味では受診率が高くなることを期待しております。それぞ
れの事情でこういった結果になっているわけでございますけれども、前段申し上げたとおりで
ございます。
 実際問題、私も経験した立場から一つだけ申し上げさせていただきますと、大腸がん検診の
9.3%はなかなか、胃がん検診も7.1%もあれなんですけれども、私の経験から申し上げ
ますると、胃がん検診、胃カメラ、相当難儀をいたします。大腸がん検診、これも飲水を本当
に多くするわけでございまして、そういった前段から苦労が伴うということもあるのかなとい
うふうにも思っております。
◇20番(大東宣之君) 現在、沼田で行っている5つのがん検診の受診率は、ここ何年間か、
その年によって多い少ないはありますけれども、大体は同じ受診率、そういった傾向をたどっ
ているわけです。ですからこうした傾向、状況のある中で、市としては新しい年度、新しい年
度、受診率の向上に向けてどのような手だてを講じてこられたのか、あればお聞かせいただき
たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げましたとおり、広報ぬまただとか市ホームページ、
あるいはまた年度当初にチラシを配布して、そして対応を図ってきたところでございます。
 さらに、もろもろの会合等でもそういったチャンスがあると啓蒙に努めてきたというところ
がございますので、よろしくご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。
◇20番(大東宣之君) 1回目にご答弁いただいたことも今ご答弁いただいたことも、これ
らは既にずっと今までやってきたことと同じなんです。結果としても受診率が飛躍的には伸び
ない。ですから新たな手だてを講じていくということが必要ではないのではないかというふう
に思うわけです。ですからそうした状況を変えていく、そういう新たな取り組みということに
ついて何らかの検討はされてきたのか、お聞かせいただければと思います。
 私は以前も申しましたが、がん検診、それぞれ費用がかかるわけですが、無料にしたらどう
ですかというような話もしました。それから検診の会場が減らされてしまいました。これをも
とに戻して、自分の身近なところで行ける、気楽にこうした検診を受診できる。これは特定健
診になってから受診の会場が減っちゃったわけですけれども、特定健診とあわせて結構胃がん
の検診はたしかやっているはずですから、そういった会場をふやしていくというようなことを
やっていかないとなかなか受診率というのは上がらないのではないかというふうに思います。
そうした新たな手だてについて何らかの検討はされてきたのか、あればお聞かせいただければ
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) 一般論になりますが、先ほど1回目で答弁した中で、それなりの対
応はしてきているなというふうに客観的に申し上げてよろしいのではないかと思っております。
 今、議員がいろいろとご提案されている関係等につきましては今後の検討課題とさせていた
だきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇20番(大東宣之君) がんは、以前とは違って早期発見・早期治療によってもう死なない
で済む病気になってきています。確かに発生する部位によっては発見がどうしてもおくれてし
まうということで、命をなくしてしまうというケースもありますけれども、しかし、今沼田市
が行っている5つのがん検診、これらにおいては早期に発見をして早期に治療ができれば別に
死ななくてもいいがんばかりなんですよ。ですから受診率を上げていくということは市にとっ
て重要な課題であり、何らかの手だて、新たな手だて、そして抜本的に受診率を向上させてい
くと。そして沼田市民はもうがんでは死なないんだというぐらいのことの取り組みを今進めて
いくべきではないかと思います。
 今後の検討課題ということだけで市長のご答弁があったわけですが、市長としてのお考え、
再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実際問題として、検診を受ける、自分の健康は自分で守るというよ
うなことから考えれば、相当の部分において、言うなればその人の姿勢によるところが多いと
思います。そういった中でこういった結果になっているということ、行政としてもっと手だて
を打つべきだと、こういうご意見だと思いますけれども、先ほど申し上げましたとおり、まず
行政としてのやるべき手だては、冒頭答弁申し上げましたとおり、それなりに実践をしてきた
という流れがございます。ご提案されている関係等についてはこれから検診を伸ばすための有
効な手段であるとすれば、それは実践に結びつけていかなければならないと考えております。
 いずれにいたしましても、自分の健康は自分で守るというのが、これはもう大きな流れであ
りまして、そういう意味から、啓発の関係等については当然市が一生懸命やっていかなければ
ならないと考えております。
◇20番(大東宣之君) 自分の健康は自分で守るということは、これはある意味そのとおり
だなというふうに感ずるわけですが、最終的に市民の方ががんを発症して治療を受けるという
ことになると市の財政負担、国保の会計に対しても大きな負担がかかってくるわけです。です
から市の財政負担、そうしたものを極力減らしていくと、そして市民が元気で安心して暮らし
ていけるような手だてを講じていく必要性はあるわけですから、単に個人の意識の問題という
ことにとどめるのではなくて、市としてこの問題については戦略的に取り組んでいく必要性が
あるというふうに私は思います。ですから、そうした意味では何らかの手だてを早急に講じて
いっていただきたいということを重ねてお願いしておきたいと思います。
 続いて、子宮頸がんワクチンの接種の助成についてですが、子宮頸がんワクチンを接種する
ことによって子宮頸がんを発症させないということが極めて有効な手だてだということは広く
承知をされていることです。
 こうしたことで、この10月から前橋市と富岡市が実施します。あわせて、利根郡内では7
月からみなかみ町が実施をして、片品村、川場村が10月以降に実施したいという計画だそう
です。特に市長としては、他の11市の動向を見ていくということをお考えなのだというふう
に思いますが、やはり同じこの地域、圏域内にある病院にかかって、片一方の人は助成が受け
られる、沼田の人は受けられないということはおかしいんじゃないかというふうに思うわけで
す。ですから利根郡内の町村の中では、あらかたのところは子宮頸がんワクチンの接種に助成
を実施していくという状況になっている、近隣の町村がそういうふうになっているわけですか
ら、少なくとも沼田市も近隣町村並みのことをやって当然ではないかというふうに感ずるわけ
ですが、市長としてはどのようにお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま、市にあっては前橋と富岡、あるいはまた近隣町村の関係
の実施状況を披瀝されての再質問でございます。新聞報道等でそれらについてもよく承知をし
ているところでございます。したがいまして、これは当然関心を持って見ていかなければなり
ませんし、私どもの市としてはどういう方法がいいのかなということは考えていかなければな
りません。
 先ほど冒頭、答弁で申し上げたとおりいろいろと国の流れもあったりしておりまして、しか
もかなりの財政の裏づけも要求されてまいります。今後これらについては他の自治体の状況、
国の状況等をよく把握しながら、子宮頸がんワクチンそのものの内容等についても精査をしな
がら今後の対応に処してまいりたいと考えております。したがいまして、できることならば、
ご要請の趣旨を承ってまいりたいというふうに考えておりますけれども、現在の本市の立場は、
もう少しく検討を加えてまいりたいというふうに考えております。
 いずれにいたしましても、議員がご提起されている各自治体の動向等については私もよく承
知をしているところでございますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇20番(大東宣之君) これは上毛新聞で報道されていますから市長もお読みになっている
と思いますが、改めてこの場で紹介をしたいと思います。
 予防によって将来の医療費削減につながるというのが富岡市の担当者の考えだそうです。
 そして上野村の担当者は、子宮頸がんワクチンの助成を行うことについて、唯一ワクチンで
予防できるがん、できる限りのことはしたい。これは行政当局、担当者として当たり前の考え、
当たり前の答えではないかと。要するにワクチンで予防ができる、できる限りのことはしたい、
できる限りのことをやって住民の命を守っていく、健康を守っていくというのが行政が行うべ
き重要な仕事の一つだと思います。こうしたことからいけば、こうした効果が大きく期待でき
るという子宮頸がんワクチン、これを多くの方に受けてもらう、そういうことが必要になって
くるのではないか。しかしこのワクチンは非常に高価だそうで、何回か接種をしなくてはなり
ませんが、トータルすると大体5万円かかるんだそうです。結果として、経済的に余裕のある
人は命が守られる。しかし経済的に余裕がなくてこのワクチンを接種できなければ命も守れな
い。要するに経済的な理由で命に差別があってはならない。できる限りのことはしたいという
上野村の担当者の答え、これが行政として行うべきことではないかと思います。市長としての
お考えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 上野村の自治体の職員の方のコメントはもっともだと思って受けと
めさせていただいております。したがいまして、今後、本市とするとどういう対応が可能かと
いうことをしっかりと考えてまいりたいというふうに思っております。
 先ほど申し上げましたように、地元の他の町村も実施の流れがありまするし、12市の中で
も2市が実施されるということになりますると、これはきちんと沼田市としても何らかの対応
が必要になってくるだろうというふうに思っております。そういうことから、先ほど来申され
ている上野村の職員の方々のコメント、それら等もきちんと傾聴いたしまして、今後の対応に
処してまいりたいと考えております。
◇20番(大東宣之君) 先ほど市長のご答弁をいただきましたが、厚生労働省は新年度の予
算の概算要求の中に150億円、子宮頸がんワクチンの予防接種の予算を要求いたしました。
結果として、これが通るか通らないかは未確定ではありますが、厚生労働省としても国として
もこうした子宮頸がんワクチンの接種に対して助成を行っていこうという流れがもう明確にな
っているわけなんです。そして近隣の町村でももう既に実施をしていくと、実施をしたいとい
うことを表明されています。結果として沼田市ではおくれてしまったわけなんです。この前の
同僚議員の一般質問の中にも、2番、3番じゃだめなんだ、1番にならなくてはだめなんだと
いうことを強調されていましたが、私はこの分野においては1番になって当然しかるべきでは
ないか。沼田市が近隣の町村を牽引していくと、引っ張っていくというような姿勢を示してい
くということが必要ではないか。国が今年度、新年度の中においてどういうことになるか、こ
れはまだ不確定ではありますけれども、国も実施の方向で動いているわけですから、その中で
半年や1年のずれがあったって別にどうということじゃないんじゃないかと。ですからもう既
に国の状況をつかんでいるんですから、それを先々的にとらえて、沼田市でも実施をしていく
べきではないかというふうに私は感じます。市長としてのお考えを再度お聞かせいただければ
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) お説の趣旨を踏まえた形の中で、今後の対応として検討してまいり
たいと考えております。
◇20番(大東宣之君) あわせてもう一言だけこの子宮頸がんワクチン助成について言って
おきたいんですが、子宮頸がんを予防するにはこのワクチンの接種とあわせて検診が非常に重
要なポイントになってくるのだそうです。ですから検診を受けて、そしてなおかつワクチンの
接種を行うことによって子宮頸がんを防ぐことができると。子宮頸がんというのは20代から
40代に多く発症する病気だそうです。要するに人生これから、そして子育て、家庭の中で最
も重要な位置を占めるような年代でかかってしまうと。下手をすれば亡くなってしまうという
可能性がある、そういう病気です。これから楽しい人生を送ろうという人の、そして家庭の中
で重要な役割を担っている、そういう方の命を守る、健康を守る、これは市がやらなくてだれ
がやるんですか。それは市長がやるんです。ですから私は重ねて申し上げますが、これは新年
度早々に実施できるようにぜひ検討をしていっていただきたいということを強く求めておきた
いと思います。
 続いて、ヒブワクチン接種の助成についてですが、このヒブワクチンについても既に昭和村
では実施をされております。そして利根郡内では片品村が助成について前向きに実施の方向で
検討しているというふうに言われております。先ほど市の段階では申しましたが、5つの市で
新たに実施に向けて今検討を行っているそうです。結果としてやるかどうかはまだ不明です。
 しかし、こういう形で実施に向けた検討がされてきているという中にあって、沼田市として
国の動向などを見ているというだけでいいのか、本当に主体的になって市民の健康を守ってい
くということを考えるならば、市としてどういう対応が必要なのかということが求められるの
ではないかと思います。子宮頸がんワクチンと同様ですが、私は市民の健康、命を守っていく
上では、こうしたワクチン接種によって命が守られるのであれば、それは行政として積極的に
推進をしていく、そのための援助をしていく、これは当たり前のことではないかと思いますが、
市長としてどのようにお考えなのか、また、今後の対応についてどのように考えておられるの
か、あわせてお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 前段の内容のワクチンとはその種を異にしているヒブワクチンでご
ざいますけれども、どちらが重くてどちらが軽いという軽重の多寡は生命にかかわることです
から、ないというふうに受けとめながら、今次の大きなお題は前段のほうに全体が流れている
なというふうに受けとめさせていただいているところでございます。
 そういった中でこのヒブワクチン、細菌性髄膜炎の予防になりましょうか。そういう意味で
は本事業も人の生命にかかわることでございまして、重要な課題であるというふうにとらまえ
ております。
 前段の関係と同様に今後いろいろと対応方を検討してまいりたいというふうに思っておりま
すけれども、よって立つところの財源のこれまた裏づけがなければなかなか難しいことにもな
ろうかと思います。そういった中で知恵を絞ってどういう対応が可能かということについて、
これも前段同様、各関係者の意見も伺いながら対応を図るべく検討をしてまいりたいと考えて
おります。
◇20番(大東宣之君) 確かに沼田市の財政状況は大変厳しいというのは私自身も認識をし
ておりますし、多分市民だれしもがそういうふうに思っている、感じている、不安に思ってい
るというふうにも思います。しかし、こうした中にあっても沼田市の財布は全く空っぽではな
いと。年間何億という地方交付税も入ってくるわけです。そうした財源をどのように使ってい
くのか、どういう優先順位で使っていくのかということを考えていく必要性があるのではない
か。そこには政策的な考え、これをしっかりと持っていく。今の課題、そして市民のそうした
安心・安全に向けてどういう取り組みをしていくのか、どういうお金の使い方をしていくのか
ということで、先ほど市長は最後に、知恵を使っていきたいということでお答えいただきまし
たが、まさにそのとおりだと思うんです。ですからそれを実践的にあらわすのが、例えば子宮
頸がんワクチンの接種の助成や今度のヒブワクチンの助成、こうしたところにこそお金を使っ
ていくと。そして今、少子高齢化ということで、子供の出生率が下がっている。それはいろい
ろな条件もあると思います。しかしこの沼田で安心して子育てができる、子供を産んでいくこ
とができるということになれば、そうした問題を解決していくことの一助になるのではないか。
それは子宮頸がんワクチンの助成やヒブワクチンの助成だけでできるというふうにはもちろん
思いませんし、ほかにさまざまなことをやっていかなくてはならない、複合的に取り組んでい
かなくてはならないわけですが、こうしたことを一つ一つやっていくことが、子供をこの沼田
で産んでみたい、育ててみたいということにつながっていくのではないかというふうに感ずる
わけです。ですから、そうしたことをどんどんと発信していく上でもこうしたことに積極的に
取り組んでいく意義は十分にあるんではないかというふうに思います。
 重ねて、これらのワクチン接種の助成は早急にとり行っていただきたい、実施していってい
ただきたいというふうに思うわけですが、再度市長としてのお考えをお聞かせいただければと
思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員のご意見、ご発言はもっともだなと思いながら受けとめさせて
いただいております。したがいまして、今後どういった対応が本市にとって賢明な選択なのか
ということをよく考えて、そしてできる限り議員のお説に添えるように努力をしてまいりたい
というふうに考えております。
 ご案内のとおり、きょう2つの問題提起がなされております。そういったときに、それじゃ
2つのうちどっちが先なのかというようなことも考えたりして、そしてできるだけご趣旨に沿
えるような方向でいろいろと考えてまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお
願いしたいと思います。
◇20番(大東宣之君) どちらかと言わずに、私は2つ一緒にやっていただきたいというこ
とをあわせてこの場でお願いしておきたいと思います。
 続いて、公共交通についてお聞かせいただきたいと思います。
 先ほど市長のご答弁では、バス運行の見直しを進めてきて、庁内の路線バス対策委員会の中
で岩本線・南郷線と迦葉山線・佐山線というエリアを分けて、そういった中でどういうふうに
やっていくのかということで、地域懇談会を開いて意見を聞いてきたということでご答弁をい
ただいたわけですが、実際この地域懇談会の中に市としてどういう意見を提示されてきたのか
まずお聞かせいただきたいのと、例えば岩本線・南郷線エリアにおいては川田地域などが入っ
てくるわけですし、旧赤城根の地域から南郷線というのは多分根利だとか南郷・青木・砂川、
そういったところを含めてのことなのかという感じがするんですが、そういったところに対し
てどういうバスの運行といいますか、公共交通の確保に向けてどういうふうな取り組みを進め
ていこうということで意見を提示されたのか、まずお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ざっくばらんにお答えをしたいと思います。ご質問のご趣旨にでき
るだけ見合う形で申し上げたいと思いますけれども、事によれば、ややそれることがあろうか
とは思いますが、申し上げてみたいと思います。
 まず、市の側からすると、交通弱者の方々がどういう方法がいいのかということを体しなが
ら意見を集約してきたという経過がございました。実は、デマンド方式ということがまずあっ
た。しかし定期のほうがいいのではないかという意見が出てきたという流れなのでございます。
 具体的に申し上げたいと思いますけれども、デマンドでは外出先での電話予約が大変である
と。老人は携帯電話を持っていない、公衆電話も少なくてなかなか出先から予約ができないの
ではないかと、そういったことでデマンドだとAさん、Bさんを乗り合わせていくというよう
なことから、時刻が不確定だと病院の受診等に不便を来す。続いて、現行の定時・定路線で運
行してほしいというご意見。他の路線バスとの接続を確実にできるようにしてほしい。高校生
が帰りに乗れるダイヤの確保などがあって、これは意外だなと思ったのは、総体的にデマンド
方式に否定的な意見が多かったということでございます。
 私はデマンド方式がいいのではないかということで、この問題についてはそこのところを軸
に検討してみろという指示もしたのですが、地域懇談会ではそういうような流れになりました。
したがいまして新たな運行ということで、岩本線及び南郷線を新年度から開始をしていければ
なというふうに思っております。そして迦葉線と佐山線もできるだけ早急に開始できるように
今内部で検討をさせているところでございます。以上がいろいろと出された意見内容になって
おりますので、お含みおきいただきたいと存じます。
◇20番(大東宣之君) 大体わかりました。
 もう1点お聞きいたしますけれども、新年度から岩本線・南郷線については実施をしていき
たいということなんですが、具体的に実施をするということは、その中身はどういうものなの
か教えていただきたいと思います。空白地域をこの中で解消していくんだと先ほど1回目のご
答弁で市長は若干お答えをいただいたわけですが、例えば川田地域の乗り合いタクシーが廃止
をされた上川田、そういった地域や屋形原、上の段ですけれども、バスが通ってはいない、そ
ういったところも含めるのかどうか、また南郷線についてはどういったところを含めていくの
か、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 現場のことになりますので、民生部長からその辺の内容等について
答弁をさせていただきたいと存じますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇民生部長(田辺昇利君) 命によりお答え申し上げます。
 先ほどの乗り合いタクシーの空白地域につきまして、川田線については来年度の4月からそ
の路線を運行したいと考えております。
 また、先ほど答弁の中で申し上げましたけれども、その他の迦葉山・佐山線のほうですけれ
ども、秋塚・奈良線については空白地域についてはできるだけ早く、来年度の早いうちに実施
できればと考えております。以上です。よろしくお願いいたします。
◇20番(大東宣之君) 4月から川田線については運行していきたいということですが、こ
の中で空白地域については解消していきたいというお考えが示されたわけですが、それは上川
田などそういった空白地域が入るということで理解をして、池田を走る迦葉山線・佐山線エリ
アについては、秋塚・奈良について新たに実施をしていく中で解消していきたいという考えで
いいのかどうか、まずそこを確認させていただきたいと。
 それと、乗り合いタクシーが走っていた宇楚井・原線がありますが、この地域についてはど
のように対応するのかお聞かせください。
 それから、細かいことで申しわけありませんが、このバスを運行していくということは基本
的には以前運行していた乗り合いタクシーと同様な形で運行がされていくのか、同じようなケ
ースといいますか、また現状の路線が延長されて、前回乗り合いタクシーが運行されていたと
きのバス停と同じようなところで運行していくというようなことなのかどうかお聞かせいただ
ければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 後段の要するにダイヤ、時間の関係とかについては、私がこれから
申し上げる中で、足りないところは部長のほうから補足をいたさせます。
 複数のバス路線、岩本線と南郷線、迦葉線と佐山線の車両を効率的に使って複数のエリア、
南郷線地域と岩本線地域、プラス川田地域、迦葉線と佐山線、プラス奈良・秋塚、宇楚井・原
を運行することで空白地域を可能な限りカバーをしていきたい。岩本線と南郷線の見直しによ
り、乗り合いタクシーを休止しした上川田、鷺石地区のほか、これまで交通空白地域であった
輪組・上野・屋形原の集落にも乗り入れていきたいということになります。
 今後の進め方とすると、第1段階として、岩本線及び南郷線を対象に運行の見直しを行う。
2つ目として、住民代表やバス事業者、タクシー事業者、陸運事務所を初めとする関係官庁等
の関係者による法定の地域公共交通会議を立ち上げ、運行方法等について協議・議決を経る、
そういう手続が必要だということでございます。平成23年4月に運行開始に向けた諸手続、
予算措置、陸運認可等に着手をする。
 引き続いて第2段階として、迦葉線と佐山線を見直して乗り合いタクシー休止区域の奈良・
秋塚及び宇楚井・原地域を含めた運行計画を検討すると。ですから先ほど民生部長が早急な対
応に入りたいということで述べられました。先ほど申し上げましたようにダイヤ等、微細にわ
たっているところは民生部長のほうから補足答弁をいたさせます。
◇民生部長(田辺昇利君) 命によりお答え申し上げます。
 今までデマンドということでいろいろ検討してきましたけれども、先ほど市長が申し上げま
したとおり懇談会等で意見が出ましたので、定時・定路線という方法も検討しながら今検討し
ているところですので、先ほどのお答えには検討していくことでよろしくお願いいたしたいと
思います。
◇20番(大東宣之君) バス路線の空白地域に向けて、新年度からは新たな展開が開始され
るということについては大きく評価をしたいし、期待もしたいというふうに思います。担当と
してご苦労なさってきたことに対して大変感謝申し上げたいと思います。
 あわせて、せっかく見直しをしてまたバスを走らせるわけですから、どうやって利用率を高
めていくのか。乗り合いタクシーが廃止になった最大の理由は、利用者が少なくなったからだ
ということではなかったかというふうに思います。しかし今回、新たなバスを運行させるに当
たっても、利用者が大幅にふえるということがそう簡単には望めないのではないか。ですから
利用者をどれだけふやしていくのかと。利用者が少ないからもうやめちゃうよというようなこ
とを二度と言わせないというと変ですけれども、言わせないような、言わないような取り組み
をしていかないと、また同じようなことの繰り返しになっちゃうんじゃないかと。ですから、
せっかく走らせるバスですから利用者の増加、利用者の確保に向けて今からあわせて検討して
いかないと意味がないんではないかと思います。そういった利用者の増加、財政的にも安定的
に運行ができるような方法、運行ができるようにしていく、そういう方向についてどのように
検討していくのか、また、取り組んでいかれるのかお聞かせいただければと思います。
◇民生部長(田辺昇利君) お答え申し上げます。
 ただいまのご質問ですけれども、市とするとデマンドということで今まで検討してきました
けれども、その中でデマンド流と先ほどの欠点等がありましたので、その辺を今検討会の中で
検討している中で、新しい方法で定時・定路線でしてはどうかということで、それも一つのお
客さんをふやす方法として考えていければと思います。また、今後もそのような点についても
検討してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
◇20番(大東宣之君) 乗り合いタクシーも定時・定路線だったんですよ。だけれども利用
者が減ってきたんですよ。それで廃止しちゃったんでしょう、財政的負担が容易じゃないとい
うことを言って。だから定時・定路線だけではどうなるかわからないんですよ、不安なんです
よ、はっきり言って。だからせっかく運行するんですから、将来にわたって、未来永劫とまで
はいかないでも、短期間で廃止をさせると、またやめちゃうということのないように今から取
り組んでいかなくてはならない。どうやったら利用者をふやしていけるのか、そういったこと
を今から取り組んでいく必要があるんではないですかということなんです。ですから安定的に
利用者を確保する、そういった方法についてどのような検討がされ、お考えがあるのかお聞か
せいただければと思います。
◇民生部長(田辺昇利君) お答え申し上げます。
 今回、路線の変更等がありましたので、市政だより等で地区の皆さんに変更の点をお知らせ
するとか、また、高齢者の方に利用していただくようなパンフレットをつくりながら、その辺
を進めるような形で進んでいければと考えて、今現状ではその辺の検討で、今後、また何十年
と続けていかなければならない状況ですので、その辺も検討していければと考えております。
よろしくお願いいたします。
◇20番(大東宣之君) これまでもバスの時刻表、乗り合いタクシー含めた時刻表等を各家
庭に配ったり、利用促進に向けた取り組みをされてきたわけです。しかし、こうした地域住民
にとって最も身近な足となるバスの運行については、一つには地域の中で大事にしていっても
らう、利用していってもらう、そういうことの啓発が大事ではないかと。もう一つはやはり料
金だと思うんです、私は。現状、走っている路線バスの料金との整合性がある関係で、特別安
くする、例えば高崎でやっている100円とか200円のようなバス、ワンコインのバスで運
行するということは難しいというふうなことを言われておりますが、そうした料金的な問題。
大体4万円前後の国民年金だけで生活をされている高齢者の方が少なくない沼田市の中におい
て、低額なバスを運行させていくということが利用者の増加促進につながっていくことになる
んではないかと思います。ですからそこは独自な財政的な支援を含めて検討していかなくては
ならないんではないかと思いますが、お考えがあればお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 当然新しい展開をしていくときには、その活性化を図っていくとい
うことが大事な存続の大きな要因になってくると思っております。したがいまして、いろいろ
と担当部局で検討をしていることにさらに議員の皆さん方からのご意見を体しながら対応に処
してまいりたいというふうに思っております。
 私めが、この内容等について、現場のほうにしっかりとした対応をしろという指示をしてき
た立場でありますが、例えばダイヤのつくりの中で、その地区に合った、例えば仮にA地点か
ら沼田まで来る際に、朝ちょうど7時半ごろ、あるいはまた8時ごろ、そしてしかも沼田のま
ちの市役所の至近距離の停留所がちょうど8時半前で、しかも十二分に通えるということにな
れば、この際、市の職員なんかもできるだけそういうことを使うという方向でいろいろと活性
化を図っていくというようなことも一つには考えられる手だてなのではないかというふうなこ
とも今思っているところでございます。同時に、機会を見ては、できるだけ使ってもらうよう
に、私どものほうが積極的に啓蒙活動を展開してまいりたいと考えておりますので、よろしく
お願いをしたいと思います。
 なお、料金の軽減の問題については、これもいろいろと陸運等の対応もあろうかと思います。
今後の研究材料とさせていただきたいと存じます。
◇20番(大東宣之君) せっかく運行させるわけですから、新たに運行をするということで
努力をされてきたことに対しては大変評価もいたしますし、感謝申し上げたいというふうに思
いますが、しかしこれを本当に安心して利用できるようなものにしていかなければ意味がない
わけですから、私は料金やまた運行経路、そして時間含めて十分な検討、そして地域の方々に
とって本当に利用されやすい、利用しやすい、そうしたものとしていくようにさらに頑張って
いっていただきたいということを申し述べておきたいと思います。
 続いて、グリーンベル21についてお聞かせいただきたいと思います。
 これまでの経過については、先日の同僚議員の一般質問の中でも大体ご答弁があったので、
あらかた理解できるわけですが、三井生命がメドテックインベストメント2、3という会社に
持ち分の85%分を譲渡したわけですが、三井生命は一体幾らで譲渡したのかわかれば教えて
いただきたいのと、以前も譲渡を受ける、受けないの話のときに、この建物の譲渡を受けると
莫大な不動産取得税がかかってくるといったような話があったわけですが、こうした不動産取
得税などについて、この会社はそれぞれ払ったのかどうか、わかれば教えていただきたいと思
います。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後4時01分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午後4時10分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇市長(星野已喜雄君) 大東議員の再質問にお答えするわけでありますが、細部にわたりま
すので、経済部長のほうから答弁をいたさせます。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
 まず、三井生命からメドテックインベストメント2、3に幾らでという譲渡の額でございま
すけれども、民民の取引でございます。私どもで今把握はしてございません。
 また、不動産取得税につきましては県税でございます。これにつきましても県税でございま
すので、現段階でその額等については承知をしておりません。したがいまして、現時点でそれ
ぞれそういう内容でございますのでご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。
◇20番(大東宣之君) 特に不動産取得税というのは1億円ぐらいかかるというふうに前の
ときにも言われていたんではなかったかと思います。要するに私が言いたいのは、こうした不
動産取得税、莫大な金額をちゃんと払えた会社であれば安心はできると、どういうことがある
かという点では安心ができるわけですが、仮にこうした不動産取得税もまだ払っていないよう
なというのであるならば、これは一体どういう会社なのか全く不透明。先日、同僚議員が一般
質問の中で、年内のうちには倒産して逃げて終わりでないかというような不安を言われたわけ
ですが、私もそういった意味では、この会社は一体どういう会社なのかよくわからない。本当
にこれからの中でこのグリーンベル21をきっちりと運営していくことができるのかどうか不
安になってしまうわけです。
 そうした点で、市長としては1回目のご答弁では今後についても注意を払っていきたいとい
うことですが、そうしたことでいいのか。本当にもっと情報収集をして、ちゃんとした手だて
を打っていかないと、ややもすれば年内であそこはもう閉鎖をされてしまう、そういう可能性
もあるのではないかというふうな気がするわけです。ですから、いろいろな意味で情報収集を
して対応を検討していかなくてはならないのではないかというふうに思うわけですが、市とし
ては一体どういうふうな情報を持っているのか。そして新たに三井生命から譲渡をされた会社、
メドテックインベストメント2、3とどういう協議をして、この会社に一体グリーンベル21
をどういうふうにしてもらいたいか、そういうことについてきっちりと伝えているのかどうか、
お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、私ども市のスタンス、立場は、三井生命が第三者に譲渡する
ということについては、かねがねの方向があったとおり、慎重な立場で来ている経過がござい
ます。それは、先週の議員の質問やただいま大東議員の質問にあったようなことがどうしても
ぬぐい去れないところとしてあったからでございます。
 しかしながら取締役会は、多数決の原理がございまして、私どもの立場ではない方向での結
論が出たと、こういうことになろうかと思います。その後、先週の同僚議員にも申し上げまし
たとおり、7月5日に関係の役員の方々が来沼をいたしまして、ごあいさつをさせていただき、
名刺交換等もさせていただきました。かなり専門的な知識とか専門的な力をお持ちのようであ
るというふうに受けとめております。と申しますのは、三井生命の場合は権利を擁していまし
たけれども、余り経営に口を挟まなかったなというふうな認識がございます。今回の方々は、
ビルが活性化するためにはどうしていったらいいかということをいろいろな場面で提言をして
いるというふうにも受けとめさせていただいております。つい先日も共有者の方々とメドテッ
クの幹部の方が見えまして意見交換をなされ、いろいろとご意見を出されていた経過があるよ
うでございます。
 したがいまして、専門的なところをいろいろと東京方面でやられている方々でありますので、
私どもといたしますならば、こういう結果が出た以上、当該のメドテックの方々の行き方に期
待をし、そして都市開発との、あるいはまた共有者との連携をうまくできるようなことでもっ
て臨んでいく必要があるんじゃないかというふうに考えております。
 同時に、私どものほうでは、例の検討委員の方が、弁護士の先生や会計士の先生を含めて4
名おられます。こういった方々と微細に意見調整、あるいはまた連携をとりながら対応を図っ
ていくことになろうかと思っております。
 以上、答弁とさせていただきます。
◇20番(大東宣之君) こういうことを言うと、相手の会社、メドテックに対してちょっと
失礼かもしれませんけれども、要するにどういう会社なのか、そして何をしたいのかというこ
とが今わからない、正直言って私なんかは。そういったところに対して不安はぬぐい去れない。
先ほど市長が、さまざまな知識を持って、また、力も持っているようだったというようにお感
じになられたようですけれども、本当にこの会社がこれからグリーンベル21の活性化に向け
て積極的に取り組んでいくというような会社なのかどうか。そしてそれに向けた具体的な取り
組みについて既にもう始まっているのかどうか、わかれば教えていただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 漏れ承るところによりますると、テナントの関係等について、先様
のほうでは一定の情報を持って、そして紹介もしたいというようなことがある。それには今度
は逆にビル内の、あるいはまた関係者の調整が必要であるというようなこと等が最近あったよ
うに承っております。いろいろとこういった事案のところがほかにもたくさんあって、この方
たちも再生のためにいろいろとやってきた人たちのようでございまして、そういう意味では三
井生命のほうでは持ち合わせているけれども、ビルのそういった活性化のことについては、当
時の三井の関係者もみずからが披瀝をしておりましたが、専門的ではなかったと、今度の人た
ちはそういうことが専門なんだと、だから了解してくれというようなことを再三、当時の三井
の代表で来られた方が言っておられたと。また、三井生命の言うなれば取引先の銀行の中央三
井信託銀行、このところのまた紹介もあったやに伺っております。
◇20番(大東宣之君) 今の市長のご答弁でいきますと、新たな情報を持って紹介もしたい。
要するに多分グリーンベル21に入るテナントについて、そういうことも言っていたり、再生
のためにいろいろとやってきていたような人だということで、市長としてはある意味期待を持
っておられるんではないかというふうに受け取りました。
 しかし、私どもにしてみれば、一体どういうことが今されていて、今後どういうふうにして
いこうとしているのかというのがちょっと見えない段階の中ではやっぱり不安をぬぐい去れな
い。ですから今後、このグリーンベル21について市としてどういうふうにあの建物を位置づ
けて、そしてどういうふうにあそこを活用していくのかということをしっかりと市民に示して
いく必要があるんではないか。結果としてあそこがシャッターが閉まりっ放しのような状態に
なってはならないわけですから、そういった位置づけ、また、取り組みに向けて市としてどう
いうふうにしていくのかということをしっかりと示していく必要性があるのではないかと思い
ますが、市長としてどのようにお考えなのか、また、今後どういうふうな対応をとっていかれ
るのかお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 冒頭、答弁をさせていただいたわけでございますが、このメドテッ
クインベストメント、そして共有者の方々は、今までの三井生命の関係者に比べると結構頻度
が高くいろいろと協議をしてきているということの感想を今持っております。したがいまして、
そういう意味では問題提起も三井生命の方々とは若干違った、いわゆる専門的な立場からでき
るだけ効率化を図って、そしてむだを省いてというようなことをきちんと提起をしているやに
も伺っております。
 そういったことをとらまえるときに、うちら側の立場からすると、沼田都市開発経営検討委
員の方々も今度は市の立場に立っていろいろとご指導、ご支援をしていただいております。し
たがいまして今後、メドテックインベストメントと共有者の方々の協議をきちんと見守って、
そして私どものほうでは今度は沼田都市開発経営検討委員の四方の委員の方の意見等を承りな
がら、今後も活性化につながるようにその支援の関係等について考えていければなというふう
に思っております。
 大変難しい問題でありまして、一応新しい展開になってきたということをとらまえたときに、
メドテックインベストメントの方々が今後もきちんとした対応を図っていただけるように私ど
もも当然お願いもしたりして、不測の事態が生じないように、日々、経済部をしてよく問題把
握をしていければなというふうに考えております。
◇20番(大東宣之君) やはり協議をする際には、どういう場合、どういう相手に対しても
そうだと思うんですが、自分たち、沼田市なら沼田市の考え、計画、そういったものをきっち
り持って、相手と協議をしていかなければ意味がないのではないかと。ですからそういった意
味で、このグリーンベル21をどうしていくのかということについてはしっかりと市の中で方
向性を示していただきたい。それをもってこの会社と協議をしていく、また、都市開発やテナ
ントの方々、そしてまた経営検討委員会の方々とも協議をしていくことによって新たな方向性
というものが出てくるのではないかというふうに思います。ですから市としてそうしたしっか
りとした方向性についてどのように示していかれるのか、お考えをお聞かせいただきたいと思
います。
 それから、結果として市が受けなかったわけですから、いつかはこういうふうになる、三井
生命は第三者に譲渡にするということはもう既にわかっていたんではないですか。そういった
ことも踏まえて、じゃあ今まで一体どういう検討をしてきたのかと、そしてこういう事態に対
してどういうふうに備えてきたのか、そういったことがしっかりと示されていかないとなかな
か不安はぬぐい去れないのではないかと思います。そういったことについて最後お聞かせいた
だいて、私の質問は終わらせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 基本的には、商業振興につながることを私どもも考えているところ
でございます。同時に、この問題がいろいろと他の地区のこれにかかわる課題等も見てみると
非常に難しい。そういった中で何とかいい方向に導いていけるように、私ども一生懸命努力を
してまいりたいというふうに考えております。
 議員のご趣旨、ご意見を踏まえて今後の対応に処してまいりたいと考えております。
◇議長(布施辰二郎君) 本日の一般質問はこれで終わりでございますが、さきの大島議員の
質問の中で保留となっておりました件につきまして、市長より発言の通告がありましたので許
可いたします。市長。
◇市長(星野已喜雄君) それでは、お許しをいただきましたので、さきの大島議員の一般質
問で留保させていただきました2件についてご説明をさせていただきたいと存じます。
 まず、沼須産業団地の草刈りの経費でございますけれども、平成21年度が年3回で約70
万円かかっております。平成22年度は年3回で約60万円かかっているということでござい
ます。前年対比10万円の減額になっておりますが、入札によって下がったということでござ
います。
 それから、沼須産業団地の現行のところのいわゆる使用でございます。せっかくあいている
からイベントなどで使用ができないのかと、こういうことだったと受けとめさせていただきま
した。
 企業局とすると、財産として貸し出しの制度はないんだけれども、行政等の要請があれば協
議に応じる余地はあると。ただし、一過性のイベントで考えているようでございます。
 そういうことから、今後、場面、場面によって私どもが県の企業局へいろいろと働きかけた
りするというようなことは当然残された方向としてあるというふうに考えておりますので、ま
た何かありましたら、私どものほうでもいろいろと対応方を考えてまいりたいと思っておりま
す。以上でございます。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第2 延  会
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決
しました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は14日午前10時に開きますからご参集願います。
 本日は大変ご苦労さまでございました。
    午後4時29分延会
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