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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成22年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第4号

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平成22年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第4号
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議事日程 第4号
平成22年 9月14日(火曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
第 2 議案第51号 平成22年度沼田市一般会計補正予算(第3号)
第 3 議案第52号 平成22年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
第 4 議案第53号 平成22年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第1号)
第 5 議案第54号 平成22年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
第 6 議案第55号 平成22年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第2号)
第 7 議案第56号 平成22年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
第 8 議案第57号 平成22年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第2号)
第 9 議案第58号 平成22年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)
第10 議案第59号 平成22年度沼田市水道事業会計補正予算(第2号)
        ―――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 議案第51号 平成22年度沼田市一般会計補正予算(第3号)
    議案第52号 平成22年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
    議案第53号 平成22年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第1号)
    議案第54号 平成22年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
    議案第55号 平成22年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第2号)
    議案第56号 平成22年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
    議案第57号 平成22年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第2号)
    議案第58号 平成22年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)
    議案第59号 平成22年度沼田市水道事業会計補正予算(第2号)
               以上9件一括上程
第 3 散  会
        ―――――――――――――――――――――――――――――
出席議員(25人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君      8番  星野 初男君
       9番  高柳 勝巳君     10番  布施辰二郎君
      11番  片野 彦一君     12番  宇敷 和也君
      13番  相田 昌夫君     14番  久保 健二君
      16番  大島 崇行君      17番  山ア 義朗君
      18番  大竹 政雄君     19番  井之川博幸君
      20番  大東 宣之君     21番  橋 襄典君
      22番  石田 宇平君     23番  星川嘉一郎君
      24番  牧野 保好君     25番  星野佐善太君
      27番  金井 康夫君
欠席議員(1人)
      15番  星野  稔君
        ―――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
    市  長         星野已喜雄君    副 市 長         林  義夫君
    白沢町振興局長      根岸 恒雄君  利根町振興局長    郷原 重雄君
  総務部長       町田 哲男君  民生部長       田辺 昇利君
  経済部長       飯田 敏夫君  建設部長       須藤 一夫君
  街なか対策部長    生方 秀二君  白沢町振興局次長   木暮  茂君
  利根町振興局次長   山口 芳久君  総務課長       栃原 豊彦君
  教 育 長       津久井 勲君  教育部長       水田  修君
  庶務課長       金子  朗君  監査委員事務局長   茂木 一夫君
            ―――――――――――――――――――――――――――――
議会事務局出席者
  事務局長       小林有一郎   次長兼庶務係長    諸田  裕
  議事係長       加藤 英臣   主  査       安原 和宏
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
    午前10時開議
◇議長(布施辰二郎君) これより本日の会議を開きます。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第1 一般質問
◇議長(布施辰二郎君) 日程第1、一般質問を行います。
 13日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に、井之川博幸議員。19番。
〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 今回は、第1に、安心して暮らせる地域の確立について、定住自立圏構想についてお伺いい
たします。
 政府は、今後、我が国が総人口の減少と少子高齢化の進行が見込まれる中で、地方圏におい
て安心して暮らせる地域を各地に形成し、地方圏から三大都市圏への人口流出を食いとめると
ともに、地方圏への人の流れを創出することが求められているとして定住自立圏構想を08年
6月に政府挙げて推進していくことを閣議決定いたしました。その後、定住自立圏構想推進要
綱が策定され、08年12月に総務事務次官から全国に通知されました。その後、昨年の総選
挙によって政権がかわりましたが、この政策は、総務省を中心に引き続き推進されております。
 我が国の人口減少の要因は、成熟した社会にその原因を求める考え方がありますが、この2
0年間は世界の先進国の中で唯一経済成長がとまった国であり、特にこの10年間は雇用報酬
がマイナスとなる中で、格差社会と言われるように、大企業や富裕層がこの世の春を謳歌する
一方で、貧困層が増大し、若者が経済的理由で結婚できないというような社会現象が拡大して
おります。
 本市におきましては、5年前に白沢村、利根村と合併し、見かけの人口は5万人を超えまし
たが、実質的な人口流出は続いており、あと二、三年後には5万人を切ってしまうのではない
かというような状況であります。人口流出防止に効果的な施策である企業誘致や地場産業の振
興などはほとんど進展せず、この10年、大きな予算をつぎ込んで推進している区画整理事業
を基盤整備としての中心市街地活性化事業も、活性化どころか閉店や廃業が相次いで空地が増
大し、居住人口も事業開始時から3割以上も減少しているというのが現実で、都市としての機
能が衰退していく一方であります。
 本市の現状は、ますます厳しい状況に進んでいくことが予想され、何としてもそれらの状況
に歯どめをかけていく必要があります。その方策として、定住自立圏構想は一つの指針になる
ものと思います。
 そこで、まず本市における人口減少の状況とその対策はどのように行っているのか。また、
利根沼田地域における本市の役割をどのように認識しているのかお伺いをしたいと思います。
 定住自立圏構想の「中心市」となるためには一定の条件があり、本市の場合、現状では条件
に少し足りない点があることはご承知のことと思います。しかし、今まででも利根沼田の中心
的役割を担ってきたし、これからもそうあるべきだということも当然ではないでしょうか。今
の本市の現状を見れば、自然発生的に「中心市」の条件をクリアできるとも思われません。意
識的に「中心市」を目指す施策を実施していかなければならないと思います。
 そこで、安心して定住できる利根沼田地域を目指すために、定住自立圏構想を「中心市」と
して実施していく考えはあるかについてお伺いをいたしたいと思います。
 現在、利根沼田地域では、一部事務組合として広域圏や衛生組合で連携できる事業を実施し
ていますが、一定の限界があると思います。合併問題が今の形で一段落している中で、この地
域の活性化や住民サービス向上にとっても自治体間の連携は一層推進する必要があるのではな
いでしょうか。特に、医療や公共交通については連携強化が必要ではないかと思いますが、お
考えをお聞かせ願いたいと思います。
 次に、中小業者対策について、小規模工事等希望者登録制度についてお伺いいたします。
 この制度については、県内他市では既に実施されているところでありますが、本市において
は、地方都市における地域の業者との一定の方向性をもっての今までの発注の仕方との整合性
を考慮して、導入が今年度からとなったことは承知しているところでありますが、当局の情報
発信によれば、まだ短い期間でありますが、既に59業者が登録されているとのことでありま
す。登録された業者に対する発注工事の内容について、まずお伺いしたいと思います。
 また、予定価格が130万円以下と規定されているところでありますが、発注しようとして
いるこれらの工事に対する今年度の予算措置金額はどのくらいあるのか、教えていただきたい
と思います。
 さらに、まだ始まったばかりということもありますが、今後の対応について考えていること
があればお伺いしたいと思います。
 続いて、景気対策についてお伺いいたします。
 今までも市民の福祉の向上と地元業者の仕事対策として、住宅リフォーム助成事業の実施に
ついて質問してきた経過がありますが、これらの制度については、全国30都道府県、156
自治体で実施されるようになっています。その中でも厳しい地域経済の景気対策として、時限
的施策であっても実施する自治体が出てきました。
 山形県庄内町では、住民の住環境の整備を図るとともに、地元関連業界の振興及び消費需要
の拡大を図り、景気浮揚に資することを目的として、3カ年間の時限つきで「持家住宅建設祝
金」制度を実施しています。景気対策が重点ですから、リフォームだけでなく新築も可能で、
住宅だけでなく店舗や車庫、作業所、倉庫なども対象になっており、上限は50万円です。本
市においても建設業者の倒産、廃業が相次いでおり、地域経済は大変厳しい状況が続いていま
す。庄内町では、この制度の実施により建築ブームが起きていると報道もされています。これ
らの先進自治体を参考として、本市においても持ち家住宅建設助成事業の実施についてお考え
をお聞かせ願いたいと思います。
 また、耐震対策については、本市においても住宅耐震診断については実施しているところで
ありますが、その診断に基づいて行う場合の補助制度として、住宅耐震改修助成制度について
も実施についてのお考えをお聞かせ願いまして、私の1回目の質問といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、安心して暮らせる地域の確立について、定住自立圏構想について、本市における人口
減少の状況とその対策はどのように行っているかについてでありますが、本市の住民基本台帳
の人口は、平成17年の5万5,503人が、平成21年には5万3,648人へと減少して
いるところであります。
 その対策といたしましては、自然減対策として、保護者が安心して就労できる環境整備のた
めの保育サービスの充実や、放課後に子供が安全に活動できる場所の確保サービス、また、安
心して出産・育児ができる保健医療体制の整備などの子育て支援に取り組み、社会減対策とい
たしましては、就業の場の創出となる地域産業の活性化策や、本市の持つ地域資源を最大限に
活用し、新宿を初めとする都市との交流を積極的に推進し、定住の促進へとつなげるべく取り
組んでいるところであります。
 いずれにいたしましても、人口の減少は市の活力の低下につながるものであり、人口の減少
傾向に歯どめをかける施策の展開に努めてまいりたいと考えております。
 次に、利根沼田地域における本市の役割をどのように認識をしているのかについてでありま
すが、ご案内のとおり、片品村、川場村、昭和村及びみなかみ町の1町3村とともに、利根沼
田広域市町村圏振興整備組合を設置し、消防・救急業務、養護老人ホーム、介護認定審査や火
葬場・斎場など多くの事務を共同処理しており、私がその理事長の職を預かっているところで
あります。
 県北部の利根沼田地域にあっては、本県最大の面積を有し、利根川の源流地で大自然に恵ま
れた地域にあり、産業、教育、文化等を初めとした一つの社会・生活圏となっております。
 利根沼田の各市町村がそれぞれの役割を担って、連携・協力して地域全体を支えていくこと
が必要であると思いますが、いずれにいたしましても本市が広域行政、また、生活圏の中心的
な役割を担っていかなければならないものと考えております
 次に、安心して定住できる利根沼田地域を目指すために定住自立圏構想を「中心市」として
実施していく考えはあるかについてでありますが、定住自立圏構想につきましては、中心市の
都市機能と周辺市町村の農林業、自然環境、歴史、文化など、それぞれの魅力を活用して、N
POや企業といった民間の担い手を含め相互に役割分担をし、連携・協力することにより、地
域住民の命と暮らしを守るため、圏域全体で必要な生活機能を確保し、地方圏への人口定住を
促進していくとする政策であり、平成21年4月から全国で取り組みが進んでおります。
 具体的には、一定の要件を満たす中心市が中心市宣言により、圏域における定住自立圏形成
に向けて中心的な役割を担う意思を表明し、周辺の市町村との間で議会の議決を経た上で「定
住自立圏形成協定」を締結し、人口定住のために必要な生活機能を確保するための相互の役割
分担を決め、協定を締結したその他の市町村との協議を経て「定住自立圏共生ビジョン」を策
定し、これに基づき、中心市及び周辺市町村が役割分担をして具体的な取り組みを展開してい
くものであり、この取り組みに伴う財政需要については一定の財政措置が講じられるものであ
ります。
 しかしながら、本市にあっては、昼夜人口比率1以上という中心市の要件を満たすことがで
きませず、この枠組みに入ることができないという状況でありますが、利根沼田地域の中心と
して、農林業・商工業などの地場産業の振興や大自然を生かした新宿を初めとする交流事業な
ど、本市の活性化を図る施策を積極的に推進しているところでありますので、ご理解を賜りた
いと思います。
 次に、特に医療・公共交通について連携強化が必要ではないかについてでありますが、さき
にもお答えをさせていただきましたが、本市は利根沼田広域市町村圏振興整備組合により、巡
回診療に関する事務や救急医療に関する事務について共同処理するほか、公共交通対策といた
しまして、乗合バスの運行では川場村や昭和村などと連携しながら市民の利便性を図っている
ところであります。
 いずれにいたしましても、圏域全体で必要な生活機能を確保するため、利根郡内町村との協
力・連携を推進してまいりたいと考えております。
 次に、中小業者対策について、小規模工事等契約希望者登録制度について、登録された業者
に対する発注工事の内容についてでありますが、小規模工事等契約希望者登録制度は、本年4
月より新たに開始をした制度であります。
 8月末日現在、登録者数は59業者でありまして、建築工事の発注が7件、土木工事が18
件、設備工事が29件、合計54件の工事等を発注しております。
 次に、これらの工事に対する今年度の予算措置金額についてでありますが、8月末までの発
注金額930万円と9月以降の発注見込み額6,300万円を合計いたしますと約7,230
万円であります。
 次に、今後の対応についてでありますが、小規模工事等契約希望者登録制度は、130万円
以下の小規模な工事及び修繕等について、比較的事業規模の小さな業者への受注機会をふやす
ことを目的としておりますので、今後もその趣旨に沿って小規模工事等の発注を行いたいと考
えております。
 次に、景気対策について、持ち家住宅建設助成事業の実施についてでありますが、本市では
勤労者の住宅敷地取得あるいは住宅建設資金に対する融資及び利子補給制度を、県では林業振
興や地球温暖化対策を目的に「ぐんまの木で家づくり支援事業」を、国では経済対策として住
宅市場の活性化と地球温暖化対策に資する住宅エコポイント制度や長期優良住宅制度を実施し
ております。
 このように、主に環境面での公益性を付与した景気対策として、県及び国では住宅建設の助
成制度を実施しておりますので、本市としてもこれらの制度をさらに研究してまいりたいと考
えております。
 次に、住宅耐震改修助成制度の実施についてでありますが、本市では平成20年7月より、
木造住宅耐震診断をする住民に対して診断者を派遣する事業を実施しており、その診断を受け
て住宅を改修する場合、地元の業者へ発注を行うことは、地元の中小企業の育成、経済対策に
は有益な助成制度であると考えております。
 いつ、どこで発生してもおかしくないとされる大きな地震に備えて、市街地の防災安全性の
向上を図るため、引き続き他市の状況等の調査・研究をしてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇19番(井之川博幸君) ご答弁いただきましたので、再質問をさせていただきたいと思い
ます。
 まず、安心して暮らせる地域の確立について、定住自立圏構想についての関係でありますが、
本市における人口減少の状況でありますけれども、先ほど平成17年10月には5万5,50
3人ということで、22年度の数字も言ってもらいましたけれども、8月末が最新なんですけ
れども、5万3,235人というふうになっています。これはあくまで住民登録の数字であり
まして、国勢調査等で実際にこの沼田市に今住んでいるのかどうかという調査をしますと何千
人か実際には減ってしまうわけでありまして、その状況で言うと、大体今5万人ぐらいではな
いかというような推計がされております。そういう点では、減少の状況は最近つくられました
本市の都市計画のマスタープラン、それから住宅関係のマスタープラン等でも人口推計が載っ
ておりますけれども、平成28年に、五次総でも出ておりましたが、5万560人ということ
で、いずれにしろ合併後10年ぐらいで5,000人は減少するというような状況です。
 最近はどうも減少傾向がスピードアップしているような感じがいたします。推計よりも早く、
多く減っているというような状況だと思いますが、今、それに対する対策もお聞きしましたけ
れども、一般的にいろいろな施策をやっているわけで、子育て支援とか就業の場の創出とか、
都市との交流によって定住を促進すると。結局、今、福祉関係で子育て支援はかなり充実した
ところでやられておりますけれども、就業の場をふやしていく、その辺はなかなかうまくいっ
ていないというふうに思うわけですけれども、先ほども言いましたけれども企業誘致、また、
地場産業の振興による就業の場の確保ということで、その辺はなかなかうまくいっていないと
いうよりも、廃業や倒産等もありまして、逆にマイナスになりつつあるんじゃないかなという
ふうな認識を持っているわけですけれども、市長の認識はどのようなものなのかお伺いをした
いと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ひとり沼田市のみならず、全国的な中山間地域の状況がこの10年
来大変厳しいものになってきているということは、各統計が示しているとおりでございまして、
本県の人口は今まで200万人が常時確保されていたのでありますが、過日の新聞報道により
ますると200万人を割ったというような数値が出ております。また、地元の高等学校の関係
等からいろいろと情報をお聞きいたしますると、現在の18歳、つまり高等学校3年生を10
0とすると1歳の方が50というようなことも伺っております。非常に厳しいものがあるなと
いうことでございます。
 そういった中で、福祉の充実はあるけれども就業の場の確保がないのではないかというご指
摘だったのではないかというふうに受けとめさせていただきました。確かに言われるとおり、
地元の大手の建設業の倒産があったりいろいろいたしまして、大変厳しい状況にあるわけでご
ざいます。一方において、第1次産業に対する加工だとか流通部門に対するところの検討は、
地元の関係者からも見て取ることができる状況にもあります。
 今後そういったいろいろな場面を想定しながら、各関係機関のご指導もいただいて、就業対
策、あるいはまた就労の場確保のために努力をしていかなければならないと考えております。
◇19番(井之川博幸君) 厳しいという認識は一応しているものだと思います。ちょっと先
にまたその話はさせていただくことにしまして、この利根沼田地域における本市の役割の関係
ですけれども、大体想定できるといいますか、一般的に考えられるような答弁でございました。
 利根沼田、総人口の今約6割弱が沼田に住んでおりまして、県民局を初めとして警察署とか
裁判所、検察庁とか統計事務所とか労働基準監督署というような公的な機関、地域に必要な機
関はほとんど沼田市に集中しているということで、やはり沼田が利根沼田の中心、地理的では
ありませんけれども、生活圏の中心ということで、だれもが認めることだというふうに思いま
す。
 それで、そういう状況なのに定住自立圏構想の関係では中心市になれないと。昼間人口が足
りないわけですね。昼間人口が足りないということは、なぜそういうことになっているのか、
その辺の認識はどのようにお持ちなのかお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員はもう既によく承知をされているのではないかというふうに拝
察をいたしますけれども、昼間と夜の人口の比率が1以上という、つまり簡潔に言うと1割の
数値が夜より昼が高いということが本事業は条件となっているわけであります。私も市長会等
で定住自立圏構想の話を見させてもらったときに、すぐに担当課に検討あるいはまた勉強させ
たところ、先ほどの答弁のような数値のところが一つの大きな壁になっているなということが
ございました。
 利根沼田は、先ほど議員がご指摘されていますように広域の関係が全国でも非常に評価され、
しかもまとまりのいいところなんだそうです。群馬県の中でもそういうことだそうでございま
す。ですので、今度のこれは非常に見合った事業だなと思いました。
 ただ、残念ながら今言ったようなことがあって隘路になっているところなのでございますけ
れども、利根沼田の方々が沼田に集まるということがかつては定例化していたというか当たり
前のような形だったのですが、今は勤務も車社会になって、高速交通網等ができたことによっ
て、相当、前橋や高崎にも通えるというようなところが要因になっているかなというふうにも
受けとめさせていただいております。
 もともと広域圏に昭和50年代から60年代にかけて、モデル定住圏構想とか国土庁の言う
そういうことが歴史的にもありましたので、今回のことは非常に見合ったものだなという認識
は現在でも持っているところでございまして、引き続き検討してまいりたいと考えております。
◇19番(井之川博幸君) 昼夜人口比が1以上ないと中心市にはなれないということで、本
市においては今0.986だと思いますけれども、若干下回っている。県内で中心市宣言をし
たのは今、伊勢崎市だけだと思いますけれども、お隣の渋川、それから同じような規模の富岡
市、これは中心市になれるという条件があります。そういう点で、中心市になれない、同じよ
うな市であるけれども、なれないということは、今答弁ありましたように、昼間、沼田市から
通勤通学で出ていってしまうということで、それを何とかすれば、1を超えれば中心市になれ
るわけなんですが、通学は簡単に学校というのはつくったり移動させたりというのはできない
でしょうけれども、通勤ですね、通勤がやはり問題になるかと思います。なぜ高崎とか前橋に。
今は住宅マスタープランの中に、どこへ出ていっていて、どこから来ているかなんていう表が
ちゃんとありまして、書いてありますけれども、いずれにしろ、出ていっているという場合、
働き場所がないということになると思うんです。やはり仕事場をふやすということになると一
定の産業集積が必要だと思うんですね。これが先ほど言っていた活性化を図りたいということ
で、いろいろな施策をやっているわけなんですけれども、民間がやっているという意味じゃな
くて、行政が今やっていることで活性化をさせているという事業がうまくいっていないんじゃ
ないかというふうに思うんですよ、いろいろありますけれども、その辺の認識というのはどの
ようにお持ちでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) この議会にも沼須の産業団地のご質問をいただいたり、いろいろと
議員の方々からご叱声をいただいているわけでございまして、真摯にこれを受けとめて、今後
の対応に処していかなければならないと考えております。
 そういった中で、本沼田がもともと木材のまちと言われていたということがあって、しかも
そのことによって非常に沼田の活性化がなされていたと。しかし今回の質問にも出ていました
ように林業の衰退等があって、地場産業たるべき木材業が外材に押されたりして厳しい状況に
なってきた。そういった中で、今新しい芽とすると、やはり食のほうの動きでいろいろと地元
の生産されたものを加工したり、そういったことの新しい芽は出ているようでございます。ま
た、もう一方におきましては、現在の国のほうの政権が木材の自給率を20%から50%に上
げていこうということを言っておりますので、これらに対する期待を今後持っていきたいなと
いうふうに思っております。
 よく議員の皆さん方が言われる内発的な活性化というものが、地味かもしれませんけれども、
継続して進んでいけることかなというふうに思っておりますので、そこらのところには重きを
置いた形の中で、戦略的に外の関係等についてしっかりと目線を配って、そして地元とのそう
いった整合を図るような形の中で企業誘致も考えていければというふうに思っております。
◇19番(井之川博幸君) 企業誘致のことを聞いたわけではないんですけれども、今、答弁
の中に出てきましたので、食の関係ではキッコーマンという大きな会社がありまして、デルモ
ンテという商標でトマトジュースなどをつくっております。だから沼田にそういう会社がない
というわけではないんですね。今、リンゴをジュースにするとかそういう動きはかなりありま
して、私どもも愛用していますけれども、そういう動きの話じゃないんです。行政が今やって
いる事業で、活性化を目指してやっているけれども、全然活性化になっていないんじゃないか
ということをお聞きしたんですよ。
 例えば先日も議論されていましたけれども、中心市街地の活性化事業ですね。基盤は土地区
画整理事業で活性化させようとやっているんですけれども、もう最初の計画を立てた10年目
が来ました。10年で本当は完成させるはずだったんですけれども、おくれちゃって、資金は
どんどん投入しているけれども、費用に対する効果は全然出てこないわけですね。どこまでそ
れが続いていくのか。
 それからもう一つの例ですけれども、環状線というのがあります。環状線も計画ではもうと
っくにできているはずなんですけれども、北回りだけが何とかできたと。どこを見てもわかる
んですけれども、工事だってやりっ放しなんですね。かなりの金をつぎ込んで、やりっ放し。
もう一つは、あの環状線というのは何のためにつくったんだと。今の新しい都市計画マスター
プランで環状線の道路の周りはどのように規定されているか、市長は承知をしているとは思い
ますけれども、その辺はどのように承知しているかお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 環状線は、私も実は市議会議員のときによく議員の立場から一般質
問等もさせていただいたということが記憶にございます。当時も国道120号のバイパスで対
応すればよかったのではないかということと、いやいや、やっぱり環状線が必要だったんだと
いうようなことがあったりして、結局、環状線の持っている意義というのは地域のコミュニテ
ィーの要するに活性化ということになっているわけでありまして、バイパス事業等ではまち内
の交通渋滞を緩和させるというようなことで、おのずとその使命が違っていると思います。歴
代の先輩が環状線を選択され、今日に至っているわけでございまして、私ども現在の市行政の
立場からいたしますると、現在進めてきた環状線を早期に上げたいなというふうに思っており
ます。
 ただ、現実問題として、人口減だとか時代の趨勢から見て、果たして現行の計画が沼田にと
って適当かどうかということについては今内部でいろいろと研究しているところでございます。
したがいまして今後、そういったところをとらまえながら、環状線の現在の進捗状況等も含め
て、いろいろと時代に適合したものに変えていく必要があるんではないかというふうな考え方
を持っているところであります。
◇19番(井之川博幸君) 今、第7次行政改革大綱ができまして、当然でありますけれども、
むだを省くということと費用対効果の高い行政運営をしていくというふうにうたってあるわけ
で、要するにこの沼田市という地域を活性化させていく。今度中心市という観点で私聞いてい
ますので、都市としての機能を活性化させていく、こういう点では非常に今おくれているとい
いますか、だんだん衰退をしているという状況だと思います。それを何とか歯どめをかけよう
ということでいろいろな都市計画事業等をやっているわけなんですけれども、今、環状線をつ
くるためのことはそのとおりで結構だと思います。私も時代に合わせて変えたほうがいいとい
うふうに言っているんで、早くつくるためには時代に合わせていくということが必要でありま
すから、それで結構なんですけれども、どこの都市へ行っても大体環状線とかバイパスとがで
きますと、その周りに商店だとか事務所だとかそういうものが建ち並んで産業集積されていく
わけですね。本市の場合は、今、環状線の沿線にヤマダ電機さんとかユニクロさんとかウエル
シアさんとか、こういうかなり大きなお店等もありますけれども、ほかの市に比べてそういう
沿線が全く開発されていかない。せっかく何十億もお金をかけて交通の便がいい道路をつくっ
たのに、そういうところが全く開発されていかないと。沼田市の都市計画マスタープランでは、
そこは環状線の沿線は住居地域なんですね。優良な住居地域にしようと、こういうことなんで
すね。どこか今、本市が置かれている状況と行政がやっているいろいろな施策がずれているん
じゃないかというふうに思うんですよ。
 そういう点で、先ほどの中心市街地の問題も言いましたけれども、一つ一つ見ていますと、
せっかくこれだけの税金を投入して都市機能を高めるというようなことをやってきて、それに
効果が追いついてこない。それはやっていることが悪いのか、それとも、やっているけれども、
それをどう生かすかということが足りないのか、2つの問題があると思いますけれども、せっ
かく多額の税金を投入して都市機能を高めるような事業をやって、それに付随して産業集積が
できるとか、それで活性化していくとか、そういうことをもっと真剣に考えたほうがいいんじ
ゃないかと思うんですけれども、その点についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員のご指摘は、全くもっともなところばかりであろうかと思って
おります。結局、環状線のスタートさせた時期、あるいはまた、ご案内のとおり街なか再生の
ための事業をスタートさせた時期等から何年か経過した中で、時代が急速に変化していること
について行政側が柔軟に対応していかなければいけないと、こういうことになるわけでござい
ます。そうしたことにやはり私どものほうが柔軟に対応し切れてきたかどうかということにな
ると、反省することも多々ございます。
 したがいまして、今後、少子高齢社会が進んでいく中にあって、利根沼田の中核市として生
き延びていくために、現在、議員が言われているような事業をどういうふうに収束をさせてい
くかということについて真剣に取り組んでいかなければならないということは全くごもっとも
だと思っております。したがいまして今後、一生懸命これらに対する対応のために処してまい
りたいと考えております。
◇19番(井之川博幸君) これは沼田市の新しい都市計画マスタープランですけれども、土
地利用の方針ということで、最近120号線、白沢町に向かって飲食店が両側にどんどんでき
て非常ににぎやかな通りになっていると。それに比べて環状線が今私が言ったとおりなんです
けれども、これは行政が決めているんですよね。120号線は沿道商業業務地と規定している
んですよ。環状線の沿線は住宅市街地というふうに規定しているんですね。一部、複合住宅住
宅地というのと、下之町あたりで中心商業業務地にかかるところもありますけれども、ほとん
どが住宅市街地ということで優良な住宅市街地にすると。もちろん住んでいる人にとっては静
かな環境が一番いいんですよ。いいんですけれども、市全体を考えると、せっかく交通の便が
いいように活性化させようとして大きな税金を投入してああいう道路をつくったわけで、その
沿道が市の活性化につながるような方向で、大きな開発じゃないですけれども、小さな開発が
されていくというのはいいことなんじゃないかなというふうに思うんですよ。住んでいる人は
うるさくてかなわないという人はたくさんいると思いますけれども、市全体にしてみればです
ね。だから本当に住宅地にするんならあんなに立派な道路をつくる必要は全くなかったという
ふうに思うわけです。せっかく4車線化されているわけですからね、高橋場の北回り、上原の
南回り、4車線化ですから、ああいう道路をつくって、車両が通過するだけの道路というふう
にしておくには非常にもったいないというふうに思いますので、いろいろ市が施策を考えて決
まると、決まったとおりにやるんです。決まった以外のことはやらせてくれないんですね。で
すからいろいろなことを決めるときにもう少し多くの専門家の意見とかそういうのを聞くシス
テムをつくったほうがいいのではないかというふうに思うわけなんですけれども、先日のグリ
ーンベルの関係では、市のほうでは今後の対策といったら専門家の方たちに相談してやるなん
て、そういうところはもう頼っちゃうわけですね。だから、総合計画があって、総合計画に沿
っていろいろ進めるんでしょうけれども、せっかくこういうマスタープラン、それから住宅マ
スタープランもできましたけれども、これからまた質問する中で明らかにしたいと思いますが、
結局決まっているんです。だから決まった以外のことは我々が幾ら議会で言っても取り上げて
くれないわけですよ。そういうことで、いろいろ市の施策を決めていくときにもう少し専門的
な幅広い意見を聞いて、本当に沼田市が、特に今、中心市の話をしていますから、都市化とし
て活性化をさせなければ中心市になれないわけですから、そういう点ではそういうことも必要
ではないかというふうに思います。その点でのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 都市計画マスタープランの関係は、いろいろと各関係者等のご意見
も拝聴して、そして作成をしてきたというわけでございます。私自身もこういう立場に立って、
ここのところはこういうふうにしたほうがいいなということがありますね、確かに。そうした
ときに、どうしても今議員が言われるようなことがあって、かたくなまでどうしてもそれを排
除していくということがあります。これはある意味においては行政の持っている厳しいところ
なんだと思うんですね。ただ、逆に今度はそういうきちんとした姿勢を持ち合わせていないと、
万たび、その場その場の変更的なことが余儀なくされてくるということもあって、何とも言え
ないところがあろうかと思います。ただ、現実にこういうふうにすればよかったのになと、こ
うすればこの方々が救えたのになということを私もこの8年間、そういう場面によく出くわし
てまいりました。私はよく職員には、ある計画の読みをできるだけ地域住民が要請しているよ
うに読んでいくということ、理解をしていくということによって、そういう場面が生じてくれ
ばできるだけ柔軟運用をしていくようにということは私のほうからも指示をしているところで
ございます。
 いずれにいたしましても、議員がお話しされているようなことについては、権利関係も伴う
ことでございまして、大変重要なご指摘をされておられるわけでございます。十二分にその意
を酌み取りながら、今後の対応を図ってまいりたいと考えております。
◇19番(井之川博幸君) わかりました。今回はそういう細かいところを今すぐ変えろとか
そういうんじゃなくて、今、活性化とか産業集積だとかそういうことを考えると、まだまだ見
直さなければならないところがあるのではないかということで取り上げました。
 それで、広域圏の関係が答弁されました。救急医療と巡回医療とか広域圏で今やっておりま
すし、公共交通、バスのある程度の連携等もありました。広域でやるのはもちろんそれで結構
なんですけれども、まだ中心市の資格はないんですけれども、中心市ということで定住自立圏
構想が進められるようになればもっともっといろいろなことができるというふうに思います。
そこにならないまでもいろいろな連携ができると。
 今、保育の関係では広域入所ということで、保育所に広域で入所できるようにも連携してな
っておりますし、ほかにもいろいろ連携できることはあると思うんです。一つ例ですけれども、
図書館なんですね。沼田市に立派な図書館があって、あれをつくるときに郊外につくるか街な
かにつくるかというのですごく議論があって、結局土地が先に確保されちゃったものですから
街なかにできたわけで、あの図書館はかなり立派なんです。実際に今の公債費比率の関係で悪
者にされるようなときもありますけれども、借金が多くてですね、でも図書館自体は本当に立
派な図書館で、広域から通勤通学されている方も利用できるんですね。でも、沼田市が持って
いるそういう立派な施設を広域圏の他町村の住民の方にも利用してもらえば非常にいいかな。
そういうところで沼田市が中心市に近づいていくと、中心的役割を担っている兄貴分のような
風格が出るのではないかなといつも思うんですけれども、今、自立圏構想でそういうところを
連携しているところもあります。
 それから、さっきバスの話が出ましたけれども、今、川場でも昭和でも、結局、沼田の街な
かに来ると。川場や沼田駅まで行っていますよね。それから昭和は上之町から関越の車庫のほ
うに行って、駅のほうへ行っていないんですけれども、沼田市内を通っているということで、
その分、沼田市も負担をして連携していると、こういうことなんでしょうけれども、前も中心
市街地の問題で何度も言っていますけれども、せっかくみんな集中しているんですね、沼田の
中心市街地にバス路線が。だから関越の車庫が中心じゃなくて、今の中心市街地、本町通りの
付近ですね、そういうところを中心にしてやっていくには、どうしてもバスターミナルが必要
ではないかということで、活性化の問題でいつもお話をさせてもらっているんですけれども、
公共交通のネットワーク化ということで、やはり定住の関係で、それがまだできないにしても、
今、多少連携しているわけですから、もっと連携を深めると。利根沼田の公共交通網というこ
とで、沼田市が中心となってそういう交通ネットワーク化をしていくということが非常に沼田
市にとってもいいことなんじゃないかというふうに思うんですけれども、その点についてお考
えがあれば聞かせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 現実にいろいろな現場に即したことでは、例えば川場だとか昭和と
かと連携をしてきたという経過がございます。これは利根沼田の将来を見たときに、合併時に
現実のこういう合併の形態になったのでありますけれども、できればみんなが一緒になれれば
よかったわけでございますけれども、結果こうなったという中で、広域圏の推進ということに
ついては、どの市町村長も真剣にとらまえておりまして、そういう意味ではお互いの乗り入れ
みたいなことを考えていくということは、今次の利根沼田の観光問題等をとらまえても、もと
もとそのことの生活環境をとらまえても、これは決しておかしいことではないのではないかと
思っております。
 現実には、先ほど申し上げましたように川場や昭和と、今そういった具体的な連携がなされ
ているという実態があるということでございます。今後は、今度は各町村長とその辺のことに
ついてはいろいろと話し合いを進めていくということが大事なのかなというふうに思っており
ます。
◇19番(井之川博幸君) 連携していることはさっきから承知をしておりますし、これから
連携を強化していくということも承知しているんです。一つの例として挙げているんですけれ
ども、だから沼田市が中心市街地を活性化させようとしているわけですね。連携をしていこう
というものに役立つように連携をすれば効果が上がると思うんですよ。だからそういうふうに
発想を変えられないかなというふうに思っていつも提案しているわけなんですけれども、確か
に連携はしているんです。だけれども川場を循環して沼田市を通って駅に行っちゃうわけです
よ。中心市街地に例えばバスターミナルがあれば、そこに一回周辺からのバスがみんな集中し
て、ここがバスの中心なんだというふうになるわけなんですよね。そういう発想ができないの
かなと、せっかく連携するんですから。そういうふうに提案しているわけでありまして、沼田
市が中心市街地を活性化させるということを考えていなければ関係ないんですけれども、活性
化させようとしているんですから、そういうことを大いに考えてせっかく連携しているわけで
すから、ぜひ活性化に役立つような連携にしたほうがいいんじゃないかなというふうに思うわ
けです。
 図書館のこともそうなんです。そういうことをやれば、図書館の本を借りに周辺から沼田市
に来るわけでありまして、それだけ人がにぎわうということになるわけです。そういうような
沼田市の中心街をにぎわしていくようなことはまだまだたくさん、お金をかけなくてもですね。
バスターミナルだって、建物つくれというわけじゃないですからね。例えば上之町の空地のと
ころをバスターミナルと決めて、線でも引いて、バスがいつもそこにいるということになれば、
雨をちょっとよけられるようなことになればバスターミナルになるわけでありまして、お金を
かけろというわけではないんです。お金をかけなくても沼田市の中心街に人を呼ぶ方法はまだ
まだたくさんあるのではないかということで、そういうことをしていって昼間人口をふやして、
昼夜人口比を1.0以上にして、中心市として宣言できるようにしたらどうかというふうに提
案しているわけでございます。
 全体の流れの中で、いろいろ言いましたけれども、総合的にそういう方向に向かってやる必
要があるんではないかというふうに思うわけですけれども、その辺についてのお考えをこの問
題での最後にお聞かせ願いたいと思います。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時01分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午前11時11分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇市長(星野已喜雄君) 井之川議員の再質問にお答えをしたいと思います。
 利根沼田は、もともと一圏域であり、一つであるということについては郡市民だれもがひと
しく認めてくれているのではないかというふうに思っております。その中の中心として沼田が
あるということも、これまたお認めになっていただけているのではないかというふうに思って
おります。同時に、都市機能の活性化を果たしていくということ、それがすなわち中心として
の役割を果たしていくんじゃないかというようなことから、数々のご提案が出されました。今
後いろいろと各方面から検証いたしまして、そして議員の言われるようなことについてしっか
りと受けとめ、そして対応を図るべきところは展開をしてまいりたいと考えておりますので、
よろしくお願いしたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) よろしくお願いいたします。
 それでは、次に移りますが、中小業者対策について、小規模工事等契約希望者登録制度につ
いての関係でありますけれども、これは4月から始めていただきまして、今までも別にこうい
う制度でなかったけれども小さな業者に仕事は出ていたということですから、非常に前途が明
るいなというような感じがいたします。
 いろいろお答えいただきましたので、ぜひ登録された業者にできるだけ広範に仕事が回るよ
うにしていただきたいというふうに思うわけなんですけれども、その点についてお聞かせ願い
たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) できるだけそういったことを考えていくということが本事業からす
ると大事ではなかろうかと思っております。
◇19番(井之川博幸君) よろしくお願いいたしたいと思います。制度ができて走り出した
ところですから、ぜひ頑張っていただきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。
 景気対策の関係でありますが、先ほどの登録制度の関係でも、仕事が出れば景気対策にもつ
ながっていくわけでありますけれども、今やられていない制度についてお伺いをしているとこ
ろでございます。今までリフォームの関係でお願いしてまいりましたが、景気対策として持家
住宅建設祝金というようなことで先進自治体が始めたわけでありますけれども、非常に反響を
呼びまして、建築ブームになっているということで、この景気の中でも一つの施策によってそ
の地域が活性化をされるということがはっきりしているわけでございまして、国・県の施策を
研究していくのは結構なんですけれども、市として、これは多額の予算ではないんですね。そ
んなに何億もかかるというんじゃないんです。だから単位とすれば、例えば中之条のリフォー
ムの補助制度は、今年度から今までの10万円が20万円になったそうですけれども、年間で
500万円というような予算と聞いております。ですからそういうような予算でいろいろなこ
とができると。これが地域の活性化につながるということで、ぜひ今回は時限立法であっても
いいんじゃないかと、こういうことで、今非常に厳しい景気ですから何とかそういうことも実
施をしていくことが必要ではないかというふうに思います。いろいろやっているところを調べ
ればどういうふうにやっているかという内容はわかるわけでありまして、市長としてこの景気
の中でこういう有効的な施策を実施するためのお考えがあるかどうか、もう一度確認をさせて
いただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 住宅リフォームは、抜本的に家を建てかえるということは大変です
けれども、例えばご家族の中にお年を召した方があって、そして現行ではバリアフリー化が必
要だとか、あるいはトイレとかおふろの改装をしていこうということは、そういう意味では自
宅にお年寄りの人がいることになると有効な手だてになるんではないかと思っております。
 したがいまして、そういったことをとらまえてみると、住宅リフォーム関係についての支援
はいろいろな意味で考えていかなければならない、そういう時代なのではないかというふうに
受けとめている一人でございます。したがいまして今後、本市の実態に見合った形がどういう
ものなのかというようなことをよく検討させていただきまして、そして今後の対応に処してま
いりたいと考えております。
◇19番(井之川博幸君) 強く要望しておきたいと思います。
 住宅耐震改修助成制度の実施についてでありますが、県内では前橋、高崎、太田、渋川など
がやっていると思います。耐震診断までは沼田市もやっているわけで、耐震改修が必要となっ
た建物に対してやれば、助成をするというのは当然の流れだと思うんです。これもやっている
ところでは小さな業者に仕事が回っていくということで、地域の景気対策にもなっているとい
うことを聞いております。そういう点で実施についてのお考え、もう一度お聞かせ願いたいと
思います。
◇市長(星野已喜雄君) こちらの関係は、私が先ほど議員の質問の受けとめ方が間違ってい
たら勘弁してもらいたいと思うんですが、前段はリフォーム、内部の改装、今回は耐震の関係
から来る改修ということで、ややその内容は異にされるかなというふうに思っております。
 そういった中で、今、他の自治体の実績等を調査しているところでございまして、既に取り
組んでいる自治体もありますならば、また一方においては現在まだ検討中という自治体もある
ようでございます。そういうことから、今慎重に処しているわけでございますけれども、先ほ
ども申し上げておりまするように、住宅関係の事業のすそ野の広さというものは他の事業に比
べるとはるかに高いということは風聞でも言われているわけでございまして、そういう意味で
これらの提案もきちんとまた検討を加えていかなければいけないと思っております。今後とも
またいろいろとご示唆をいただければと考えております。
◇19番(井之川博幸君) それも強く要望しておきたいと思いますが、耐震改修をやった場
合に、例えば前橋市では、耐震改修をやった1割、所得税の特別控除ができるということだそ
うでございます。前橋市はそういう証明書を発行するわけですけれども、沼田市においてはそ
ういうことができるのかどうかお伺いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私めは明快な答弁を持ち合わせていないもので、今、部長にお聞き
したところ、何とも言えないということでございますので、今議会のうちに答弁を用意して、
そしてご回答させていただくというようなことでお許しをいただければと思います。
◇19番(井之川博幸君) もう1点、前橋市では耐震改修をした面積に応じて固定資産税も
減免しているそうであります。金は出せないけれども減免してやるよというようなことも制度
としてあるものですから、いろいろそういう検討をしていただきたいというふうに思います。
その点についてのお考えを聞かせていただくとともに、最後に、全体として最近は交流という
のが前面に出ていて、市長も現場に行って大変な交流をして頑張っているようでありますが、
大いに頑張ってほしいと思いますけれども、市の住民の、沼田市の足元もぜひよく見ていただ
いて、むだを省いて効率的な行政執行ができるように、もっと活性化に役立つように、事業執
行ができるようにお願いをしたいと思います。
 最後にその辺の決意をお聞かせ願いまして、私の一般質問を終わりたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 地元の足場をしっかりと固めるということは当然のことだと思いま
す。同時に、今度は地元のいろいろな特徴を生かした形の中で他の自治体と連携を模索してい
くということも、これまた今の広域連携の時代の流れだなと思っております。特に本市のよう
に典型的な中山間地域は大都会の方々とある意味においては生活環境が決然と違うわけでござ
いまして、その違いがあればこそ特徴が打ち出せるかと思っておりまして、今後ともそちらの
ほうも含めて、地元のことの足場が固まっていなければそちらのほうの事業も活力を持って迎
えることができません。したがいまして両面遣いといったら大変失礼ですが、対応を図ってま
いりたいと考えております。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 次に、山ア義朗議員。17番。
〔17番 山ア義朗君登壇〕
◇17番(山ア義朗君) こんにちは。本日は日中、しかもお昼を挟んでの時間帯にもかかわ
りませず傍聴にお越しいただいた皆様方に対してありがとうございます。厚く御礼を申し上げ
ます。
 それでは、通告に従い一般質問を行います。
 星野市長におかれましては、3期目就任してから4カ月を経過いたしました。その間にAコ
ープの撤退や集中豪雨による池田地区の災害、職員の不祥事等により多難なスタートとなりま
した。これら問題に対し、市長みずからが先頭に立ち解決に当たり、またその対応に対しても
敬意を表すものであります。
 しかしながら、沼田市の財政状況は依然として厳しく、また、解決せねばならない問題が依
然山積みをしております。市長のご苦労は大変なものであろうと推察いたしますが、今後も持
ち前のバイタリティーと、そして市民より100%の負託を受け、無投票で就任された自信と
責任を持って市政運営に当たっていただけますようにお願いをいたします。
 それでは、一般質問に入ります。
 私の今回の質問ですが、まずは市政の運営についてです。
 初めに、行財政改革についてお尋ねいたします。
 先ほど述べさせていただきましたように、沼田市の財政状況は極めて厳しい危機的な状況で
あることは市長も認識されているところであります。この財政苦から抜け出すための具体的な
政策をお聞かせください。
 次に、地域経済の活性化についてお尋ねいたします。
 1つ目は、地域間交流事業の目的と事業内容についてお聞かせください。
 2つ目は、県内の来春高校卒業求人倍率が1倍を下回っている中で、沼田市において雇用促
進につながる具体的な事業があるようでしたらお聞かせください。
 3つ目は、新規企業誘致が望めない現在、既存の企業との連携を密にしながら、その存続と
雇用の促進を図っていけるための策やお考えをお聞かせください。
 次に、通告の質問の順序を入れかえてしまい、大変恐縮でありますけれども、答弁者が引き
続き市長ということになっておりますので、市長にお聞きいたします。
 子ども農山漁村交流事業について、地域間交流の一環として取り組んでいくという考えがあ
りましたらお聞かせください。
 それでは、ここから教育長にお尋ねいたします。
 学校給食の民間委託導入が進められていますが、その趣旨をお聞かせください。
 また、現在までの進行状況と委託をする業務内容、委託方法をお聞かせください。
 次に、食育についてお尋ねいたします。
 食育の目標は「食に関する正しい知識の習得と望ましい食習慣の定着を通じて健やかな心と
体の育成を図る」でありますが、沼田市ではどのように取り組みをしているのかお聞かせくだ
さい。
 また、地域の食材や食品を知る活動を通じて、郷土の誇りと関心が持てるようにするために
どのような取り組みをしているのかお聞かせください。
 以上で私の1回目の質問とさせていただきます。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの山ア議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、市政運営について、行財政改革について、予算編成についてでありますが、平成23
年度予算につきましては、合併後7年目を迎えると同時に沼田市第五次総合計画の5年次に当
たり、将来像とする「水と緑の大地・田園空間都市」を見据え、五次総で掲げている6つの施
策の大綱を基本として、市民生活の確保を優先配意しつつ、将来にわたって持続可能な財政運
営の健全化を図るべく鋭意取り組んでまいりたいと考えております。
 また、具体的な予算編成につきましては、これから検討に入るわけでありますが、議員ご承
知のとおり、本市の財政状況は依然として厳しい状況にありますので、現段階では財源確保を
図る一方、総体的な予算のスリム化を図りながら、行財政改革を基軸として事務事業等の見直
しや経常的経費の抑制、あるいは公債費負担適正化計画に基づく全庁的な起債発行の抑制など
を行いながら、最小の経費で最大の効果が上がるべく努力をするとともに、国・県の動向など
を注視しながら予算編成を行っていきたいと考えております。
 次に、経常的経費の削減についてでありますが、先ほどの答弁でも触れさせていただきまし
たが、平成21年度決算において経常収支比率が前年度対比で5.4ポイント減少し、
99.1%と改善をしたわけでありますが、その要因につきましては、地方交付税の増額によ
るもののほか、行財政改革等による物件費や補助費等、公債費などの削減により改善されたも
のと考えております。
 したがいまして、今後につきましても第7次沼田市行政改革大綱に基づき、事務事業の見直
しや各種団体への助成の見直し、行政のスリム化、さらに財政運営の健全化に向けた公債費負
担適正化計画の遵守などにより、経常的経費の削減に努めてまいりたいと考えております。
 次に、地域経済の活性化について、地域間交流事業についてでありますが、議員ご案内のと
おり、新宿区を初めとする首都圏と県内の東毛地区など、都市間交流の推進に努めてまいりま
した。
 新宿区とは、沼田市が提案をしていた「新宿の森・沼田」の整備が始まり、植林や下草刈り
など環境に配慮した取り組みを行いました。この事業により森林組合の業務が拡大したほか、
下草刈りでは高平公益社や地域の市民団体などがほぼ総出で連携をし、地場産の野菜や肉など
を使ったバーベキュー交流やトマト刈り、温泉施設の活用等を実施し、地域資源の活用と農畜
産物のPRを行ったほか、地域経済にも貢献できたと思っております。また、田舎体験ツアー
では、今年度は田んぼ編、トウキビ編、そば編の3コースを実施しています。また、銀座にあ
ります「ぐんまちゃん家」への真田の里の出展などを通じて、本市への誘客活動も行っている
ところであります。
 旧南郷小学校の活用では、新たに板橋区の青少年キャンプが利用するなど、徐々に利用がふ
えてまいりました。引き続き首都圏や東毛地区のイベントにも参加し、都市間交流を促進する
ことで、本市の自然、歴史、食などの魅力を情報発信してきたところであります。今後も交流
人口をふやし、地域経済活性化の起爆につながるような滞在型・体験型交流の施策を展開して
まいりたいと考えております。
 次に、雇用促進についてでありますが、平成22年7月の沼田公共職業安定所管内における
有効求職者数1,610人に対して有効求人数が1,078人で、有効求人倍率が0.67と
厳しい状況が続いております。
 一方、平成23年3月に利根沼田地区の高校を卒業予定の求職者172人に対する求人の総
数は166人となっておりますが、管内に限っては81人で、地元での就職が大変困難になっ
ている実情がうかがわれます。
 こうした中、本市におきましては、15歳以上35歳未満の若年者を試行的に雇用し、その
実務能力を向上させた事業所に奨励金を交付する沼田市若年層トライアル雇用支援奨励金制度
や、障害者や45歳以上60歳未満でリストラ等により離職した中高年者を雇用した事業所に
奨励金を交付する沼田市離職者等雇用企業奨励金制度により雇用の促進に努めております。
 また、求職活動をされている方々を対象として、就職に必要な能力を高めていただくための
就業支援講座を開催し再就職の支援なども行っているほか、県の緊急雇用創出基金事業を活用
して雇用機会の創出に努めているところであります。
 雇用の安定は市民生活の安定の第一歩となるものでありますので、公共職業安定所等関係機
関と連携し、引き続き労働・雇用環境の安定と就労の支援に努めてまいりたいと考えておりま
す。
 次に、既存企業との連携についてでありますが、今議会でご質問をいただいた企業誘致と対
をなすものとして、既存企業との連携による地域産業の振興が重要な課題であると認識をして
いるところであります。
 市では、中小企業が行う新製品や新技術の開発に補助金を交付し、技術改善や開発費負担の
軽減を図る産業技術改善費補助金のほか、大学などの高等教育機関等と共同で行う工業技術の
研究や開発に補助金を交付し、技術移転や新事業の創出を促す産学共同研究費補助金などによ
り地元企業への支援を行ってまいりました。また、主要製造業経営者等懇談会を開催し、市内
製造業の経営者や役員の方々との意見・情報交換を行い、相互の理解を深め、地場産業の振興
に努めてきたところであります。
 こうした機会、あるいは日常の情報交換を通じて企業から提供されるさまざまな情報は、企
業誘致を進める上でも最も重要なものと考えているところであります。地域産業を取り巻く環
境は大変厳しいものがありますが、こうした取り組みの中から、新たなビジネスチャンスが生
まれ、地元企業の飛躍につながるものと期待をしておりますので、引き続き既存企業との連携
に努めてまいりたいと考えております。
 次に、子どもの交流事業について、子ども農山漁村交流事業について、具体的な内容につい
てでありますが、農山漁村は、食料等の生産の場のみならず、国土の保全、水源の涵養、自然
環境の保全など多面的機能の発揮の場として重要な役割を有していることにかんがみ、農山漁
村という空間及びその役割を地域住民の生産・生活の場としてはもとより、都市住民にも開か
れた国民共通の財産としても次世代に継承していく必要があります。
 こうした中で、農山漁村での宿泊体験活動の実施は、学ぶ意欲や自立心、思いやりの心、規
範意識を育み、力強い子供の成長を支える教育活動として高い効果があるとされております。
 こうしたことから、長期の宿泊体験活動が全国の公立小学校で展開されるよう、平成20年
度から総務省、文部科学省及び農林水産省の3省が連携をして、小学校の1学年規模による農
山漁村での長期の宿泊体験活動を推進する子ども農山漁村交流プロジェクトを推進していると
ころでございます。
 平成25年度に全国2万3,000校で120万人の体験活動の展開を目指して、農山漁村
地域での受入体制の整備、受入計画の作成支援、受入地域と小学校との連携強化、受入地域に
おける安全管理体制の確立、地域リーダーの育成などを進めていくこととしております。
 現在までに全国で117の地域が受入モデル地域に選定をされており、群馬県では、平成2
0年度に片品村、平成21年度に上野村、みなかみ町が受入モデル地域となっております。本
市におきましても、今後、関係課及び関係機関と協議しながら本事業に取り組んでまいりたい
と考えております。
 以上申し上げまして、山ア議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、学校給食に
つきましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願いを申し上げます。
◇議長(布施辰二郎君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 山ア議員のご質問にお答え申し上げます。
 学校給食について、民間委託について、委託する業務内容についてでありますが、学校給食
に関する業務のうち調理業務及び配送業務について民間事業者に委託したいと考えております。
 学校給食に関しましては、その他の業務としまして、献立作成及び食材の購入並びに調理指
示などがありますが、これらの業務につきましては、これまでどおり市が責任を持って実施し
てまいりたいと考えております。
 なお、配送業務につきましては、既に民間委託を実施しておりますが、調理業務と一体化し
て、改めて委託してまいりたいと考えております。
 次に、委託方法についてでありますが、公募により学校給食調理業務の経験が豊富な事業者
を募集し、次代を担う子供たちのために「安心・安全な学校給食の提供」を最優先に考慮して
受託事業者を決定していきたいと考えております。選定に当たっては、業務委託事業者選定委
員会を設置し、経費の削減効果や、事業者の、地域性を考えた学校給食に対する理解度及び財
政の健全性並びに安全衛生管理体制、職員研修体制などを十分に検討の上、決定していきたい
と考えております。
 次に、食育について、具体的な事業展開についてでありますが、学校給食におきましては、
21世紀を担う子供たちが健全な心と体を培い、豊かな人間性をはぐくんでいくための基礎と
して食育は重要であると認識しております。
 具体的な取り組みとしましては、給食時の学校訪問により食事の大切さを理解させるととも
に、児童生徒だけでなく、「食育は家庭から」をモットーに、給食だよりを活用して保護者へ
の啓発を図るとともに、料理教室や栄養教室などを開催しているところであります。
 また、自然の恩恵や食にかかわる人々への感謝の気持ちが深まるように、地場産品の活用や
郷土料理・伝統料理などを献立に盛り込むなど、食育の推進に努めているところであります。
 以上申し上げまして山ア議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇17番(山ア義朗君) 市長並びに教育長にご答弁いただきましたので、再質問をさせてい
ただきます。
 まず、市政運営についてであります。その中で、行財政改革についての予算編成についてと
いうことで言いたいと思いますが、12月になりますと、各部課において23年度の予算につ
いて何とか事業に沿った予算取りをしたいということで予算要望が出てくる、予算編成が行わ
れてくるというふうに感じるわけでございます。昔であればよく国あるいは地方においてもそ
うですけれども、この時期になりますと予算の分捕り合戦が始まったとかそういった形でマス
コミ等にも出たわけでございますが、残念ながら現在におかれましては予算のはぎ取り作業が
始まったというようなことで、担当の部課にしては大変頭を悩ませる時期ではないかと思って
おります。
 そこで市長にお尋ねいたします。まずは、いずれにしても各課から上がってきた予算数字に
対して、「これは少し足りないから、いいよ、いいよ、少し乗せてやるよ」なんていうことは
絶対にあり得ないわけで、上がってきたものに対してどのぐらい切れるかというような形にな
ってくると思うんです。そうした中で配分の基準、これは決してそんなことはあってはならな
いことですけれども、例えば一律10%カットとか一律20%カットとか、これは一番やりや
すいわけですけれども、トータルの予算が決まっているわけですから、それもやむなしという
こともあるんですけれども、その基準をどこに置いてそういったものをやっているのか。当然
事業計画にのっとった中でやっているわけでございますが、市の事業で、これが要らないとか
これは切ってもいいという事業はないわけで、それについてお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変重要なご質問をいただきました。まず、基本的には第五次総合
計画を基本といたしまして対応を図るわけでございます。同時に、6つの大綱がございまして、
教育・文化環境、保健・医療・福祉環境、環境、都市基盤・生活環境、産業、パートナーシッ
プというようなところに着眼をして、さらにご案内のとおり実施計画のところでもって実施を
していくということになります。なお、主要事務事業のヒアリングはこれからになりますけれ
ども、それらを踏まえた形の中で対応をしていくということになろうかと思っております。
 いずれにいたしましても、なかなか厳しい状況がありますので、議員各位の、またいろいろ
な陳情要請等もそれぞれ踏まえて、そしてもちろん先ほど申し上げましたように主要事務事業
ということをしっかりとらまえて、そしてうまく整合を図りながら、市民の方々に理解をいた
だけるようなそういう方向性でもって予算編成を行っていくということが基本になろうかと考
えております。
◇17番(山ア義朗君) わかりました。
 結局、その予算を例えばすばらしいいろいろな書類といいますか、データを出していただい
て、第7次の沼田市行政改革大綱、実施計画とかいろいろいただいております。そうした中で、
できることならこういう形に沿っていきたいという理想的な部分もあるんではないかと思うん
ですね。一番大事なこと、金額を決めるということはその事業の内容を精査してやっていかな
ければならない。今、それを例えば庁内でやるというのは非常に厳しいと思うんですね。例え
ば「おれのところの課の予算に対して隣の課長が何を言っているんだい」という、これはだれ
もそうだと思うんです。そういう実情が出てきているから各課長さん方も切れが悪いといいま
すか、これはだれがあったとかそういうことじゃなくて、言わせてもらうとすれば例えば建設
課と農政課があったとします。この間の災害のときもそうですけれども、道一本でこっちは農
政、こっちは建設課というようなことが出てくるわけです。課長さん方も、とにかくやってや
りたいということはあるんです、気持ちは十分あるんですけれども、少ない予算の中からここ
のところでうちで手がけたら、今度はおれんちのとり分がなくなっちゃうよみたいなものがあ
る。そういう気持ちはないとは思うんですけれども、現実にはやっぱり出てくる。例えば新設
の道路をつくるにしても、そういった関係も出てくる。そういった中で、じゃそれをだれが査
定していくのか、どういうものが調整をしていくかということがこれから問われてくるわけで
はないかと思うわけです。そこも市長、今、国を挙げて、あるいは地方自治体においても仕分
け作業というのが非常に出てきております。これにつきまして市長はどのようにお考えになっ
ているかお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これは先週の同僚議員の一般質問にもあったわけでございまして、
ご答弁をさせていただいておりますが、本県では一応桐生と富岡がその対応に処していくとい
うことを承っております。
 本市とすると、そういった諸状況を把握しながら、今後どう対応していったらいいかという
ことについて検討をしていきたいと思っております。
 ただ、私は常日ごろ思っているのでありますが、国を挙げてそういった流れがあるわけであ
りますが、一概に本市にそれがすべてなじむかということについては、やはりきちんと検証し
なければならないと思っております。したがいまして本市は本市のやり方というものをよく考
えなければいけないなというふうに思っております。と申しますのは、桐生、富岡等にあって
も、事業仕分けということで出ておりますが、幾分その立場というんですか、方法が違うよう
でありまして、そういうことから今後本市にあってはどういう方法があるかなというようなこ
とについては、きちんと検討をしていく形の中で対応を図れればと思っております。
 いずれにいたしましても、このことはやはり大きな国家の流れでもありまするし、私ども本
市としても今後一生懸命検討を加え、そして地域に、あるいは沼田市に見合ったものを考えて
いく時期になったなというふうに思っております。
◇17番(山ア義朗君) はい、わかりました。
 それで、もう少し事業仕分けについて私なりの意見を述べさせていただいたりしたいと思い
ます。
 まず、先ほど市長が言われたように桐生市、これが10月31日にやります。それから富岡
市、これが11月6日、7日、2日間やります。
 ここで一番おもしろいことに気がついたんですが、群馬県12市の中で財政力指数、市長ご
存じのように頑張って一番ビリなのが沼田でございまして、次が11番、桐生で、次が富岡市
です。これは19年のデータで、多少は変わってきているとは思いますが。19年の段階では
沼田市が0.55、それから桐生が0.59、富岡が0.66という数字です。ということは、
やはりこの自治体そのものが自分のところが今大変なんだと。だから何とかして経費の節約を
していかなければならない、事業の仕分けをしていかなければならない、そうかといって、特
に補助金等々につきましては、あの団体の補助金をカットしようとか、あの会の予算を削ろう
とか、これはなかなか我々議員でも言えない。それから市長さんにおかれても、選ばれる人で
ございますので、この補助金は山ア議員が言って切られたというようなことを言われたくない
というのも実情、市でも担当の職員にしてみればそういうこともある。ですが、それを第三者
がやることによって、第三者的に見て本当にそれが必要かどうか、必要でないとすれば切れる
という。
 仕分けにつきましては、市長、国でやっているのが大体全部「構想日本」というところです
ね。これは国の仕分けもしているわけです。富岡も桐生も構想日本に業務委託するわけですね。
仕分け人はそこから来る、要するに全国から飛んでくるわけですね。ですから地元の変な意味
でのつながりといいますか、そういうものは断ち切って、本当の意味でこの事業が必要である
か、この事業に対してこの予算が適切であるか、そういったことを検討してくれよと。そうし
た中で、これはあくまでも公開でありますので、市民側から市民の判定人ということで、市政
だより、あるいは沼田であれば広報ぬまたでPRをして募集をしていると。それで判定人とし
て、富岡の場合は富岡市民10人を集めてそれをやるということになっております。
 これはちなみにどのぐらい予算がかかるのかなということで調べてみましたら、富岡の場合
ですけれども、2日間で160万円です。その仕分けがうまくいって削ることによって160
万円を浮かすということはそれほど大変なことではないと思うんですね。ですからすぐやれと
かということではないんですけれども、そういうふうに考えていく。なぜそうかといいますと、
先ほど言ったように財政力指数、財政状況が悪いところは頑張って何とかしようという気持ち
がみんなあるということなんですね。ですから我々沼田よりももっともっと財政状況がいいと
ころもこれからはやってくるんではないかなと、そんなふうに思うんですが、市長、その辺は
いかがでございましょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 山ア議員の再質問にお答えをしたいと思います。
 それぞれの状況を分析されまして、そして問題提起をなされたわけでございます。先ほど冒
頭申し上げましたように、時代の流れがそういうことで今動いているということをとらまえた
ときに、本市としても避けて通れないことになると思っております。それだけに、今度は本市
としてどういう手法がいいのか。山ア議員のご指摘は、桐生・富岡とも構想日本のところに委
託をされたというご提起でございました。今後それらについてもよく検討を加えさせていただ
きまして、そして本市に見合った形の対応を図るべく鋭意検討してまいりたいと考えておりま
す。
◇17番(山ア義朗君) ぜひひとつ検討していただきたい。そして恐らくこれは流れとして、
地方自治体においてもやるような方向に行かざるを得ないという状況になってくると思うんで
す、市長ね。そこで、まずそれをことしやって、来年度予算に間に合わせようとか、そういう
ことでなかなか厳しいと思うんです。
 その中で、先日、上毛新聞にも出ておりましたけれども、行政評価というのは各自治体がや
っておるわけですね。行政評価、これは当然先ほど市長おっしゃったように、五次総なら五次
総にのっとった中でどの程度それが進んできているかというような形で評価をしていくわけで
すが、計画はどこもつくるわけですね。例えばこれこれこういう形でこの事業をこういうふう
に進めていきたいという形でいっているわけですが、それを振り返って評価をするということ
が非常におろそかになってきている。それでどこの自治体でもこの評価制度を設けているわけ
ですね。
 これは参考までなんですが、前橋市の行政評価報告書というやつですね。これは全部インタ
ーネットに出ているし、市民にも配っています。その中でどういうことをしているかというと、
評価基準というのがありまして、事業の進捗状況、これがA、B、C、D、Eというふうにな
っています。一例を挙げますと、「計画以上に進められ、新たな展開にも着手している事業」、
これがAです。理想的な形です。B、C、Dを飛ばしてE、悪いところにいきますと、「計画
よりかなりおくれている事業」。今度は効率性という項目がありまして、「コストを大幅に削
減し、なおかつ事業実施量も増加することができた事業」、要するに当初の計画よりも金を使
わないでもう少し膨らんだ事業ができた、これがAです。それからだめだったのは、「例年ま
たは他市と比べてもコストがかかり、事業実績量も下がった」、そんなことはと言いますけれ
ども、沼田においても見てみるとあります。それから有効性、これはA、「目に見えて市民生
活等を向上させることができた事業」、なかなか難しいと思いますけれども、やはりそれが有
効性、即効性といいますか、そういうことだと思うんですね。それからそれのだめなところ、
Eです。「成果指数が目標値を下回り、他都市との比較でも効果が低いことが明らかである事
業」。これも成果は一応掲げているんですけれども、それがどの程度の目標を持っているか、
目標値をどこに定めるか、これはやっぱり今度は事業、予算を組むときに本来定めておかなけ
ればならない。それをやって、評価をして、これはやっぱり頑張ろうとか、これはもうやむを
得ない、切ろうとか、そういった判断が下してくる。これは各自治体、それぞれ内容は違うと
思いますけれども、市長、こういうものに対して沼田市も取り組んでいくというお考えはいか
がでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 本市でも議員がご指摘されたようなおおむね内容で対応を図ってい
るところでございますが、総務部長のほうから答弁をいたさせますので、お聞き取りのほどお
願いしたいと思います。
◇総務部長(町田哲男君) 命によりご答弁申し上げます。
 沼田市における行政評価システムにおきましては、総合計画の事務事業の実施計画のすべて
の事業について毎年度実施しているところでございます。前橋市のようにA、B、C、D、E
まではいきませんけれども、A、B、Cの3ランクに分けまして、同様に進捗度、効率性、有
効性等について評価させていただきました。これにつきましては、まずは各課評価がありまし
て、その後、副市長のもとでの第2次評価、その後、最終市長評価ということで毎年やってい
るところですけれども、今年度につきましては公表も含めて検討いたしているところでござい
ます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時58分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午後1時00分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 先ほどの総務部長の答弁の中で訂正の申し出がありましたので、許
可いたします。
◇総務部長(町田哲男君) 先ほど評価区分を3段階ということで申し上げましたけれども、
沼田市におきましてはA、B、C、Dの4段階でございます。おわびして訂正申し上げます。
 Aにつきましては「引き続き実施」、Bにつきましては「事業内容、進め方の改善が必要な
もの」、Cにつきましては「見直し、縮小、統合が適当なもの」、Dとして「廃止または休止
が適当なもの」という4段階でございます。申しわけございません。
◇17番(山ア義朗君) 了解いたしました。
 それでは、引き続きまして再質問をさせていただきます。
 経常的経費の削減について、市長のほうにお尋ねしたいと思います。
 経常的経費、これはご承知のように人件費、物件費、それから維持補修費、扶助費、それか
ら公債費等々あるわけですけれども、この中でどうしてもいじれないものといいますか、削れ
ないものは当然あるわけで、公債費とか扶助費、これはふえる一方であります。それである程
度努力することによって削っていけるというのがきのう、おととい、各議員からも出ている人
件費、物件費、そういったものがあるわけです。そしてあとは補助費、こちらのほうも細かく
チェックすることによってある程度は削っていけるのではないか、そんなふうに思っているわ
けでございますが、その辺について市長はどんな考えでいるかお聞かせください。
◇市長(星野已喜雄君) 経常経費の削減というのは大変重要なことでございまして、既に今
議会でいろいろと同僚議員に答弁をさせていただいてきたとおりでございますが、今後ともこ
れが削減のために努力をしていかなければならないと考えております。人件費、物件費、維持
補修費、扶助費がそれらの課題になってくるということは申すまでもございません。今後とも
いろいろな意味でご指導いただければと思っております。
◇17番(山ア義朗君) それで、既に市長あるいは当局のほうでいろいろな計数的なことは
もう押さえておると思います。一応確認といいますか、そういう形で述べさせていただきます
と、19年度の市町村財政比較分析表というものでございますが、過日も議員のほうから提案
ありましたけれども、職員の人件費、ラスパイレス指数でいきますと99.7、これは19年
です。ですから19年、20年で沼田市で努力していますので、多少違っているかなと思うん
ですが、まず、全国の市平均97、全国市町村平均93、町村が入りますから下がってきます。
全国の類似都市、沼田市に似たような行政規模のところでありますが、それを127抽出した
中で沼田市は108番目ということでありますから、普通の平均から見ると高いという形にな
ります。これは職員の方々には大変申しわけない、言いにくいことですけれども、減らすとな
ると、そこを減らすよりしようがないかなということですね。それで、人口1人当たり人件費
並びに物件費で、1人当たりにしますと13万4,876円、これが市民1人が支えている人
件費と物件費等でございます。これも全国で見ますと市町村平均で116.89、それから群
馬県内の市町村平均でいきますと117.59ということで、幾らか沼田市は高いと、大きく
上がっている。
 一番考えなくてはならないのは、将来の市民の1人当たりの負担、人口1人当たり地方債現
在高、これで割り出していった場合の負担、これが生まれてくると45万1,131円、これ
は19年です。これもまた努力していただいたので多少は変わっていると思います。これが全
国市町村平均44万6,922円、市町村が入っていますから、非常に財政状況の悪い村も入
っています。それから群馬県の市町村平均35万2,579円。いずれにいたしましても、当
市においてはかなり財政として、あるいは状況としては苦しい状況にあるということでござい
ます。したがいまして何とかまた努力していただいて、人口1,000人当たりの職員数を1
9年度で8.63でありますが、これをもう少し減らして群馬県の平均7.92ぐらいに落と
していただく努力をしてもらえばと、そんなふうに考えております。その辺につきまして市長、
ご答弁をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 職員の削減の関係につきましては、ずっと採用と退職を比較して、
そして退職に対して採用を約2分の1というようなことで徐々に落としてまいりました。今後
もそういった方向で対応を図っていくということでまいりたいというふうに考えております。
 したがいまして、この人件費の削減はそれぞれ総体的な努力が必ず必要になってくるわけで
ございますけれども、職員の採用も今後実態に見合った形の中で縮小ということで今後も進ん
でまいりたいと考えております。
◇17番(山ア義朗君) 了解いたしました。
 ただ、そこで職員の縮小なんですが、新規採用をかなり控えておるわけですが、私の個人的
な見解なんですけれども、一般事務職に比較して技術職といいますか、技師が新規採用がない
ということで、技師の場合には年齢的なあるいは経験的なものが余りあいてしまうと持続する
行政維持の中でそういったマイナス面も出てくるんじゃないか。その辺もただ減らすというこ
とではなくて、やはり現場、現場でなくてはならない技術職、そういったものについては考慮
しながらまた進めていただくというのも一考ではないかと、そんなふうに思うんですが、いか
がでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 私も高等学校時代は土木を学ばせていただいた立場でございますの
で、技術職の持っている立場だとか価値観というものについてはいささかなり、それなりに理
解をしているつもりでございます。考えてみると一般職の人が技術の仕事をするということは
極めて困難なことでありますが、技術の方が一般の事務の仕事をするということは決して難し
いことではないのではないかというふうに思っております。したがいまして技術職の方々がど
ちらかで滞っているということは決していいことではございません。したがいまして今議員が
おっしゃっているように、それらについては十二分に配慮しながら今後進めていかなければな
らないと考えております。
◇17番(山ア義朗君) ご答弁いただき、ありがとうございました。ぜひひとつそんな形で
進めていただければありがたいと思います。
 それでは、変わりまして、地域経済の活性化に移りたいと思います。
 まず、その中の地域間交流事業について先ほど質問させていただきました。その中でメーン
といたしましては新宿区との交流ということで市長言われており、また実績としてカーボンオ
フセットの関係で、白沢の高平公益社の土地をお借りした中で進んでいっているということで
ございます。
 新宿区におきましては、私が今さら言うまでもなく、長野県の伊那市とやっておりまして、
これは新宿区の環境基本計画にもう既にのっております。そこの協定書等も新宿のほうから私
昔もらってきてあって、こういうことを沼田市もやればいいなということであります。ただ、
ここが違うのは、伊那市の場合は伊那市の市有林といいますか、契約を見るとそういう形にな
っています。ですけれども、内容的には全く同じだと思います。新宿区のホームページ等々に
も載っておりますので、ぜひ沼田も新宿区民に対して、沼田とこういうことが出ているんだと
いうこと、これは新宿サイドの考え方ですけれども、ぜひこういう形で平等に対応してもらい
たいということを折があったら言っていただきたいと、そんなふうに思うわけでございます。
 交流のあり方でございますけれども、先日、一般質問の中で自治体間の交流がうまくいって
いるという形なんですけれども、基本的には交流のイボ付けといいますか、取りかかりという
のは個人だと思うんですね。ですからいろいろな方がいろいろな中で人間関係を持っているわ
けですから、例えばこの新宿についても、私なども議員にならせていただいて次の年ですか、
区長さんも1期目ということで、何人かの同僚議員に同行していただいて表敬訪問に行った経
過もあります。その中で同郷だからもうちょっとというような話をしたんですけれども、いき
なり来て自治体同士でそんな話にはなかなか難しいですと、これは当然な話であって、伊那市
と新宿区というのは昔からそういう形でつながりがあって、簡単にはいかないよという話で、
それじゃ民間ベースでお願いしたいんだということで、一緒に行った同僚議員の中で非常にず
うずうしいのがいまして、ぜひ何とかおれんちの物産を売らせてくれという議員がいて、それ
じゃということで新宿の郵便局にお願いして、かなりもうけさせてもらったということもある。
次が今度、新宿西口と。ですからスタートはすべて個人から始まっていって、それを広げてい
く。
 ですから、準市民もそうだと思うんですけれども、ことしも出席させていただいて、とにか
く1人が1人を連れてくる、そうすると2人になるわけですから、1人が2人を連れてくれば
1、2、3で3人になるわけです。そういうふうに広げていって交流を続けて、目的というの
は市域経済の活性化ということでございますので、みんなで努力していけば、特に市長もいろ
いろな意味で政界が長いわけでございます。いろいろなところで人脈を持っておられると思い
ます。ぜひそんな形で、執行部初め職員の方々、我々議員、それぞれの人がみんなでそういう
形で進んでいければいいあれが出てくるのではないかと思います。
 また、新宿については、せっかくここまで乗ってきたんですから、もうちょっと突っ込んで
いただいて、新宿区民がこちらにどんどん来るようにお願いをしたいと。
 これは前にも言ったかわかりませんけれども、所沢市とみなかみ町、四万温泉、これは所沢
市と組んで、クーポン券を所沢市が出しているんですね。そして市に行くと、水上温泉宿泊
2,000円引き、四万温泉2,000円引きというようなことで出しています。これは地元
のほうからお願いに行って、ぜひそういうことをさせてもらいたいということで所沢の広報に
載っております。そんなふうにこちらから仕掛けていって、何とか新宿区民の方々に沼田とこ
ういう関係にあるんだということをもう少し打ち出していってもいいんではないかなと、そん
なふうに考えているわけでございます。これにつきましては、精いっぱい頑張っておりまして、
ある程度結果も出てきています。これはだから本当にスタートだと思いますので、ぜひ広げて
いっていただきたいと。それからまた、個人的な交流もぜひ深めていく、みんなで努力してい
けばかなりあるんではないかと思います。
 この間も私どもの会派で沼田まつりに来てもらったんですけれども、以前、ライブドアの社
長をしました平松さんという方がいるんですが、この人が今、みなかみ町の古民家を買い取っ
て田舎暮らしを始めています。この利根沼田というところに皆さんかなり興味を持っておりま
して、来たり、あるいはそういった形で1週間のうち何日か滞在したりして、そこに今度、日
本の中でもある程度の経済人、学者等々を連れてきながら、炉端で一杯酌み交わしてというよ
うなことをやっている。そういうところから取っかかりをつけていって、何とかこの地域活性
化のために幾らかフォローしていただくようなことができればいいんじゃないかなと思ってい
ます。それにつきまして市長、よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) まずもってこの交流事業につきましては、議員を初め関係者の方が
地道な、また微細な努力をされてきたということは私もよく承知をしておりまして、そのご努
力、また、ご支援に対しまして敬意を表する次第でございます。
 なお、新宿区との関係は、ことしご案内のとおり植樹、そして下草刈り等のところまで来ま
した。じゃ今後先々ということになったときに、今回も帰りしなにいろいろな温泉に寄ってい
ただいたり、いろいろなことが展開されたわけでございまして、教育の現場の環境教育を通し
た交流であるとか、もちろん今回の行ってきた事業をさらに拡充していくとか、さらにいろい
ろな意味で事業が展開されていけば、将来は友好的な調印というところまで行ける、あるいは
またそういった方向まで努力をしていくということになっていくというふうに思います。ただ、
スタートの時点から余り大きなことを言っても現実の対応ができなければ意味がありませんの
で、現実に即した具体的な行動あるいはまた交流を進めていきたいというふうに思っておりま
す。
 なお先ほど、四万と水上の旅館の関係の訪れた人に対してのサービスだと思いますが、これ
らにつきましては関係業者ともよく協議したりして検討を加えていく必要があるのではないか
と思っております。
 またさらに、沼田まつりのときに皆さんがお招きをされました大変有名な方に私もいろいろ
とご面接をさせていただいたわけでございますが、おっしゃるとおり意外な方が意外なところ
で人脈としてあるということは非常にすばらしいことだと思います。これらをきちっとした応
対をしていく必要があるんじゃないかと思います。
 また、最近のことでありますが、これは余り表に出ませんでしたが、つい1週間ほど前に東
京大学の農学部の学生が3泊4日で旧利根町に宿泊して、特に赤城北面の輪組、多那を中心と
した農業研修を行って、研究のテーマを絞った形の中で各個人の農家の方々とかなり突っ込ん
だ交流がなされまして、農学部の先生も大変この地区を気に入ったようでございまして、今後
とも体系的にそういったことをきちんとした形で展開していくことも大事なのではないかとい
うふうに思っているところでございます。
◇17番(山ア義朗君) ありがとうございました。
 あと、交流もいろいろな新しい形があって、これは市長もお手伝いいただいたわけでござい
ますが、昨年、ロシアのほうからコンニャクを何とか取り入れたいというようなことがあって、
私ども議員、それから同僚議員の鈴木さん等にもお世話になって、曲屋にお招きして郷土料理
ということでコンニャクを食べさせてみました。コンニャクの掘りどきは、ちょうど沼田市内
になかったものですから、たまたま帰り際に昭和村を経由して生越で林さんという方が掘って
いるところがありましたので、そこで見させてもらったり、貯蔵庫を見せてもらった関係で、
昭和村にもその情報が伝わっていったわけでございます。当日、市長には大変お世話になりま
して、利根実高校にもご案内いただいたわけでございますが、昭和村のほうでは、それをいち
早く取り入れてロシアのほうへこの間行ってきたというようなことでマスコミ等にも載ってお
ったわけでございます。これも一つの交流で、それがいいとか悪いとか、その結果がどうだと
いうことではなくて、そういうこともまた大事かなと。
 それで、過日もその話の延長みたいな形があって、みなかみのある方が窓口となってNPO
を立ち上げて、日露協会の群馬県支部というのはないから、利根沼田支部を群馬県支部にしち
ゃおうというようなことでスタートはしました。市のほうでも部長が見えておったようでござ
いますが、これはやはりロシアとの話の中で、特徴ある農産物の展開、これは昭和村のコンニ
ャクのことを言っている。みなかみの場合にはあそこがNPO法人で、奥利根芸術文化アカデ
ミーという組織ができまして、そこで絵画とかいろいろなものを主体にした文化活動をやって
いるわけですが、そういった日本の文化というものに対してロシアでもそれを求めている。そ
れからあと医療関係で、ロシアの場合は、みんな年をとってくると肥満になっちゃう。それで
それを治すためにコンニャクをというようなことらしいんですが、結局、平均寿命が五十五、
六歳らしいんですね。そんなので、あと医療関係で群馬県の病院とタイアップもしまして、そ
こに旅行を兼ねた医療、何というんですかね、ですから先進医療、観光医療という言い方がい
いか悪いかよくわからないんですけれども、そんなことで動き始めています。ただ、昭和村さ
んの話を聞きますと、商道徳の問題、あるいは人間性の問題、国民性の問題、そういうのがあ
りまして、なかなか商取引するには難しいよみたいな生の声も聞いていますけれども、それは
それで別にいいんで、ただ、取っかかりとしてそういうことがどうであるかというようなこと
だと思います。
 それから、きのうも同僚議員のほうから森林セラピーの話が出ました。これも草津ともう1
カ所やっていますね。市長もご存じだと思います。これはやっぱり見てみますと、森林管理署、
営林署関係で力を入れてやっておられるようで、国有林を活用するというようなことで、市長
ご存じだと思うんですけれども、沼田にいた飯干さんという方がかなり力を入れてそちらのほ
うを進めてくれているらしいんですね。そういったことを取り入れて、できるだけ金を使わな
いで、そこをまた交流の場としていくということもいいんじゃないかと、そんなふうに思うん
ですが、その辺につきまして、既存の交流事業だけじゃなくてもう少し枠を広げていく。国際
的になんていう大げさなことじゃなくて、そんな形の考え方があるかどうかお聞かせください。
◇市長(星野已喜雄君) 今、それぞれの自治体が競争して、何とか自治体の特徴あるいは特
性を出していこうということで努力をしているわけでございまして、その中で本市とすればど
ういったことが見合っているのかということを冷静に判断しながら対応をしてきたという経過
の中で、新宿区とか板橋区はそれなりに根拠があったということですね。新宿区はご案内のと
おり区長さんが本市の出身だったと。板橋区にあっては、かねがね旧利根村に疎開をしていた
というようなご縁だったということになろうかと思います。
 今回のロシアとの関係、あるいはまた森林セラピーの関係、それぞれそういう意味では特徴
的なところをあらわしているなというふうに思っております。と申しますのは、もともと我が
日本国は、飛行機等がない場合には日本海のほうでは大陸との交流があったということになり
ます。当然九州方面では朝鮮半島含めて中国のほうとあったということになります。となると、
人間が原始的な世界にあったとすれば、遠方より近くのところに当然足を運んでいくことから、
ロシアの関係等もそういう意味では東アジアと比べた場合にやや遠いところでありますけれど
も、隣接であることは論をまちません。したがいまして、私も関係者の方々からお話を伺って
おりますので、今後いろいろの角度から検証を加えてまいりたいというふうに考えております。
 後段の飯干さんが森林セラピーの関係でというお話がありましたが、飯干さんは大変沼田、
利根に愛着を持っておられて、常にいろいろな情報も今いただいております。したがいまして
こういった林野庁の中核にいわゆる地元の局長経験者が向こうで活躍されているということは
大変ありがたいことでございまして、今後そういった方々のご指導もいただいて、そして本市
に見合った方法あるいはまた方向を考えてまいりたいと思っております。
◇17番(山ア義朗君) ひとつ市長、それだけの人脈、それだけの経験もあるわけでござい
ますので、ぜひそういう方を有効に使っていただいて、またご尽力いただければと思います。
 続いて、雇用促進についてでございますが、これは先ほど市長が言われたように、東京大学
の学生さんが農家のほうへ来たということでございます。結局、新規雇用もなかなか難しい、
企業も難しいということで、今何があるというと、国立大学を卒業したり、あるいは国立大学
の学生が昭和村とかそういうところに農業体験でかなり入っているんですね。一部には沼田に
居を構えて農業を勉強しているといいますか、実習生ということで、大したお金はもらわない
ようですけれども、来ているようです。
 そういったもの、要するにこれからは農業法人にしなくても、新規農業というんですか何と
いうんですか、国も大分認めてはいるようですけれども、そういう方向に行くとした場合に、
沼田市としてもこれだけ観光農業ということでやっているわけですから、取っかかりは観光だ
としても、それが農業者としてやっていけるような土壌をつくっていくことも、ここに定住人
口がふえて、なおかつ雇用がふえてくるというような。考え方にしますと、今農業といっても、
かなり大規模な考え方で農業を考えている、要するに企業も入ってくるわけで、それにつきま
して農業と雇用の関係につきまして市長、どんなふうにお考えになっているのかお聞かせくだ
さい。
◇市長(星野已喜雄君) 一つには、ちょっと整理してみたいと思うんですが、現実の現場の
ところでは、特に多那、輪組地区に見られるような高原型野菜で頑張っている農家の方のとこ
ろには、私の承知している範囲では明け方の3時あるいは2時ごろから6時ごろまで、時間給
の方が相当沼田の中から仕事に行っているということ等、さらに先般、多那の区長さん含めて
三、四人の方と意見交換をする機会がありましたが、ハローワークにきちんと雇用を出して、
そして沼田の方々にお世話になっているというお話を聞きました。
 したがいまして、前段のほうはかなり個人的な人脈かもわかりませんが、後段の関係につい
ては、しかるべき機関に求職を出してそしてお世話になっているということから、今、雇用の
受け皿として農家の、あるいは農業経営者の存在というものは今までと違って非常に無視でき
ない状態になってきているなというふうに受けとめております。
 またさらに、研修生のお話でございましたが、現実に先般の場合は全く純然たる研究のため
に地元の経営者と一緒に勉強させていただくというようなことであったようでございます。研
修生たるべき方々がそれぞれの地域に入っているということは私も承知しておりますけれども、
今後それらについての検証も必要になってくるなというふうに思っているところでございます。
◇17番(山ア義朗君) はい、わかりました。
 それで、ここでその人たちが農業に興味を持ち、農業を一つのビジネスとしてとらえていく
ときに、農地法という法律がネックになってくるわけですね。農業法人を認めるということで、
国もかなりそういった形で考えてはいるんですが、実際の実務、現場になってきますと、これ
はなかなか新規農業者として新規就農するというのは非常に難しい。この辺につきまして、市
長、どんな形で考えているのか。将来できるかできないかは別だけれども、当沼田市としては、
その辺をもう少し新規就農ができるような環境づくりをしていくというお考えがあったらお願
いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 新規就農というのは、ある意味においては歓迎すべきことだと思っ
ております。特に今まで第2次産業、第3次産業に従事していた方が就農していく際に、園芸
部門を選択している方が非常に多いようでございます。この利根沼田は、新規就農者が群馬県
の中でも非常に多いほうだと思います。そういう意味では、今後そういったことに向けての対
応は大変重要なポイントになってくるかなというふうに思っております。
 したがいまして、先ほど来、議員がいろいろと言われているように、新しく農業をしていこ
うというときに諸条件があるようでございますけれども、本市とすればできるだけこれを応援
していくと。基幹産業の一角でございますので、そういった位置づけで今後進んでいければい
いのではないかというふうに考えております。
◇17番(山ア義朗君) ぜひそういった方向に進んでいくということが、考えてみるとこの
地域の経済の活性化にもつながっていくんじゃないかと、そんなふうに思うわけでございます。
 それでは、続きまして質問させていただきますけれども、既存企業との関連について、時間
もないので簡単に一つだけお願いといいますか、要望といいますか、意見を申し上げますと、
前にも申し上げたんですが、既存の例の横塚農工団地、その中で同僚議員からも質問がありま
したが、あそこのところでもう既にミサワさんとナショナル木材さん、今のパナソニック電工
があるわけです。大型車、当然運ぶものが大きいですから、あそこに川場線が広くなりまして、
それを入ってくるんですけれども、今度は逆のヘアピンカーブ、それこそ鋭角のところを曲が
ってこないと工場に来られない。これは以前にもお願いしたんですが、あそこのところへ東西
の道を一本あけてもらえばかなり楽な形で大型車が入ってくる。あそこに斎場がありますから、
そういう言い方は失礼なんですけれども、斎場の時間とぶつかったときに物すごい混雑になっ
ているところです。結局パナソニックさんもほかにかなり広い場所を既に確保してあって、で
きれば集約をしていきたい。これはパナソニックだけではなくて、今まで全国各地に分散して
いた工場を集めて大きいところに集約したいという意向があるわけです。ですからその辺のと
ころぜひひとつ、なかなか難しいでしょうけれども、横塚農工団地を本気で考えていくとすれ
ば、あそこに残ってもらうしかないとすれば、その辺のところはクリアしていかなければなら
ない。
 それからセノーさんについては、もう何年か前に私どもも行って、所長さんとも話をしたん
ですけれども、本来は誘致するときの条件と大分、山アさん、違うんだよという話で、それは
進入路の問題、それから隣接の民地との交換分合の問題、ですから地形がうんと悪いと。しか
しながら、こんなことを言うとあれですけれども、セノーさんもちょっと元気なくなっちゃっ
て、今のところは強くは言っていませんけれども、あそこの場所を工業専用地区として推して
いくんであれば、極力今いる人たちが残れるような形にしていただきたい。それを一つお願い
するわけですが、市長、よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) これはかねがね同僚議員のほうからもいろいろとご質問いただいて
きた経過もございます。当該道路の歴史的な経過があるようでございまして、そういう意味で
今じくじたるところがございますけれども、確かに議員がおっしゃるように既存企業をしっか
り守っていくということは地元自治体の責任でありますので、一生懸命検討を加えてまいりた
いと思います。
◇17番(山ア義朗君) 時間もなくなってきましたので、あとは簡単にという言い方は失礼
ですけれども、子ども農山漁村交流プロジェクト。これは国でもってせっかく推進しているわ
けで、該当地区としては当市も非常に当てはまっていると思うんですね。ぜひこの辺も交流事
業の一環として、過日も同僚議員と行って、南郷小学校のところの閉校式に参加させていただ
いて、子供が喜んで帰る。将来、5年後、10年後にまた沼田に来たいというような形になっ
てくれればありがたいなと、そんな気持ちでこの交流プロジェクト事業を何とか取り入れても
らいたいと思っているわけですが、市長、その辺についてお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) これも前段の交流事業との関連もありますが、うちらのほうの特徴
が農山漁村という立場になりまして、当然こういうところに訪れようとするのは都心の方々に
なります。したがいまして、そういう意味で我々の特徴を打ち出していくためには「農山漁村」
というこの言葉、特にうちらの場合は「漁」がないわけで、「農山村」になるわけでございま
すが、そういった特徴を生かした交流を展開することは基本的な流れだと思っておりますので、
今後、積極的にこれを取り入れるために頑張ってまいりたいと考えております。
◇17番(山ア義朗君) はい、わかりました。ぜひひとつよろしくお願いいたします。
 それでは、本当に時間がなくなりまして、次は教育長にお尋ねいたします。
 給食センター民間委託の件でありますが、おおむね理解はしております。ただ、スケジュー
ルの中でどの程度まで進んでいるか。このスケジュール表でいきますと、8月で業者あての要
綱配布、それから委託業者選定委員会の設置というところまで来ておるわけですが、その辺の
スケジュール的なものについてお聞かせください。
◇教育長(津久井 勲君) 今、議員さんが掌握なさったようなことで進行しておりますけれ
ども、せっかくの機会ですので、細かに今後のスケジュール等もお答えさせていただきたいと
思いますので、教育部長のほうからお答えを申し上げます。
◇教育部長(水田 修君) お答え申し上げます。
 スケジュールですけれども、山ア議員おっしゃるとおり7月にホームページ等で募集をかけ
て、8月に事業者の説明会及び給食センターの内部見学会等を実施しました。その時点で10
社の参加がございました。9月10日までで参加証明書を受け付けております。現在、9社が
参加表明をいたしております。
 今後の予定でございますけれども、書類審査で行う第1次審査、それから業者からじかに提
案等を行っていただいてヒアリングを通して審査を行う第2次審査、これを10月の下旬ぐら
いに行いまして、先ほど議員おっしゃったとおり、8月に7名の委員を選定委員会に委嘱して
おりますので、第1次審査、第2次審査、その選定委員会で審査を行って、おおむね11月の
下旬ぐらいには業者の決定をしていきたいと、そのようなスケジュールになっております。以
上でございます。
◇17番(山ア義朗君) おおむね理解いたしました。
 先ほどの答弁の中で、委託するのは結局調理の部分と輸送の部分ということで、材料等々に
ついては従来どおりということで了解させていただきました。
 今度、市長にお伺いしたいんですが、議会との説明の中で、この件について21年10月1
3日、総務文教委員協議会で報告あったという程度で終わっているんですね。ですから所管外
のところだと意外に細かい話が聞けていないんですけれども、その辺は今後、大事なところへ
行けば、当然これは来年度予算に組み入れてくることなので、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) これは給食のご質問ということですと、私が答弁する立場ではござ
いません。通告に入っていませんから私が申し上げる立場ではございませんが、質問の趣旨を、
大事な、要するに政策的なことというような形で受けとめて答弁させていただきたいと存じま
すが、状況に応じてできるだけ執行部のほうが皆さん方にこれのみならず報告を申し上げるこ
とはしていかなければならないと考えております。
◇17番(山ア義朗君) よろしくお願いします。結局、予算に係ってくるということになれ
ば、我々議員としても慎重に練っていかなければならないわけでございますので、できればよ
り豊かな、より豊富な情報が欲しいということでございます。
 それでは、はしょりますけれども、最後、食育についてでございますが、これにつきまして
も冒頭で私なりの考えを述べさせてもらい、また、教育長のほうからもお話を聞きました。
 ただ、1点だけ給食に絡めてお聞きしたいのは、五、六年前ですか、みなかみ町、旧新治村
で給食センターをオール電化にしまして調理をやったわけですね。そうした中で従来のところ
よりもかなりいろいろな意味でメリットがあったと。今度は財政的なことも含めて沼田市は委
託をするということで、その辺の教育長の個人的な考えでいいんですけれども、どの程度給食
というものに力を入れていくか、食育を絡めた中でのお話を聞ければと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答えを申し上げます。
 議員、食育についてはかなりご理解いただいておる議員さんでありますので、若干申し上げ
させていただきたいと思っております。
 食育は、ご案内のとおり先般の市長答弁の中にもありましたけれども、知育・徳育・体育と、
学校教育においてはこの3本の柱だということが長く言われ、現在も当然そういうことで皆さ
ん理解している中でありますけれども、もっと大事なことは何かということでは、まさに食で
あります。この3本の柱を支えている部分が食であるということが最近特に理解が深まり、そ
れぞれの公の機関のみならず国を挙げて、例えば文科省とかそういう一省庁レベルでなくて国
を挙げて、例えば省庁であればいろいろ関連省庁があるわけでありますけれども、そういうと
ころが総合して食育の重要性というものを訴えてきているということであります。
 私どもは学校教育と社会教育を所管しておりますけれども、給食センターというようなこと
になりますと学校教育関係でありますので、今回の民間委託の件もありますけれども、民間委
託というと皆マイナスだという議論があるわけでありますけれども、プラスとプラスをくっつ
ければ相乗効果でいい結果も出てくるわけであります。長々と説明になりますので、そこまで
で省略しておりますけれども、プラスとプラスをくっつけるんだと、特に食育の観点から。そ
んなことで給食センターの運営等にはかかわっていきたいと思っております。
 それから、本来、食育の時間数等々含めた場合には、何といっても学校現場の教育が非常に
質も量も中核を占めてくると思います。もちろん家庭、地域、そして給食センターということ
になりますけれども、学校教育においては、今度の学習指導要領の改訂によってもちろん教科
書も変わってきたわけです。来年は小学校、再来年は中学校ということになります。学習指導
要領の改訂という中で食に関する指導、特にそれぞれの学校が全体計画をつくって例えば教科
の学習、または特別活動、道徳、さらには総合的な学習の時間、さらには給食を準備して食べ
て片づける、この間にいわゆる給食指導、こういうところのきちんと教育的な位置づけをして
しっかりと食育をやっていこうということであります。
 まとめますと、今回の委託の一件をマイナス、消極的な解釈をするんでなくて、プラスとプ
ラスをくっつけて相乗的にプラスを生み出すんだという考え方で特に食育は進めていきたいと
ともに、これと学校現場を家庭・地域とよく連動させて、今、大きなテーマである食育につい
て力を入れていきたいと、そんなふうに考えております。以上でございます。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 次に、橋襄典議員。21番。
〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) 10人の同僚議員の一般質問が終わりました。聞いていて、特に初
日の2人の議員でありますけれども、事前調査をよくされて、現在の市を憂いて、まことに市
民の目線での質問であったというふうに思っております。
 しかし、市長の答弁は、切り返したり的を射ていないような答弁が多かったように聞こえて
まいりました。私たち議員も市長も、市民の目線で行政運営なり市民の住民サービス等に一生
懸命やっているはずであります。
 しかしながら、先ほども聞いている中でどこかちょっとおかしいと思われるんですね。前に
質問しても「検討する」というふうなことが非常に多いわけですけども、そういった中で、実
はこの資料がニセコの資料でありまして、「もっと知りたいことしの仕事」という一つの、こ
とし22年の全事業の事業内容から補助事業まで全部これに出ています。
 その中をちょっと読ませていただきますが、「この予算説明書は、町民の皆さんにその年度
の当初に定めた予算の内容をお知らせし、町政への理解をいただくとともに、町の説明責任を
果たす一つの手立て」だと、こういうふうに言われているわけです。「町のお金や情報は町民
皆さんのものであり、町には自らが保有するお金や情報について、主権者である町民の皆さん
に説明する責任があります。法で定める通常の予算書の形式では伝え切れない内容を、『中学
2年生が読んでわかること』をわかりやすさの目標として毎年少しずつ改善し、作成している」
ということでございます。
 地方分権の進展とともに、地方政府としての自治体の役割はますます重要なことになって、
「有島武郎の『相互扶助』の理念が息づく我がまちの特性を活かし、『公正に、スピード感を
持って、思いやりに満ちたニセコ』を創るため、職員ともども一丸となって」、これも平成2
2年4月です。新年度予算が通って、まさにこれが全戸配布されているわけです。
 ニセコ町長片山健也、この方は、今、民主党で逢坂さんが国会議員になっておりますが、当
時の町長と一緒になって常に札幌まで出向いて法律を勉強して、当時の財政課長から、今のニ
セコはどうしようもないと、頑張っていかなくてはならないと、こういう形で出た方で、その
後を継いだ片山さんであります。
 そこで、「このことについてどうですか」ということをこの議場でもう市長に説いたのです
けども、全然回答がないわけです。それで全国的に事業の部分を出している当局というのは余
りありません。
 しかしながら、沼田市においても「平成22年度予算5本柱主要事業」という形で事業項目
が出ております。これにちょっと手を加えればできるわけですね。それで、総務課が全部やる
わけではないですから、各課の中で予算を投じれば、製版できるようにすれば、すぐできるわ
けです。なかなか透明性が欠けているというのが現実なんですけども、それは果たしてやる気
があるのかないのか、この一つに尽きるわけです。
 先ほど来の話においても、例えば前にも提案したのですけども、議員から提案されて「検討
しますよ」というときに、一覧表をつくって、その進捗状況というのを常に出せるようにして、
それはどういうことかというと、市民の代弁者である議員が質問しているわけですから、当然
それに答えていかなくてはならない。それができることは、お金があったりなかったり、それ
からいろいろな事情があるわけですけども、そういったことを市長になったときに市長は、事
業の立ち上げのプロセスから情報公開、それから説明責任を果たしていくと、こんなすばらし
いことを述べながら就任したわけですから、そういった中で、非常に今、沼田市の財政状況が
厳しい中でより透明性を上げて、それで説明責任を果たして、「ここのところはお金がないか
ら」と。ところが議場では、「そういった部分は順調にいきますよ」と、市民の前に行くと
「お金がありません」とこういうことを言うわけですよ。こんな矛盾な話はないわけなので、
ぜひそういったことをきちっとしていただいて進めていくことが市民の信頼回復にもつながっ
てくる、限られた財源が有効に使われるということであります。
 ちょっと前置きが長くなりましたけども、やはりそこに問題点があるのではないかなと。
 それともう一つ、実は7月に我々委員会は上田市に視察に行きました。そこは同僚議員から
も出ました真田街道、それにかかわる上田市であります。
 そこで財政改革をしなくてはならないということで、真田家は非常に貧乏なところでありま
して、それを改革するのに恩田杢という方が出ました。これも家老職でありまして、一番若い
家老でありまして、それではなかなか言うことを聞かないということで、私の言うことは全部
聞いてほしいということが条件で行革に入りました。
 その行革をするのにどういうことをしたかというと、まず、家来は切る、妻は離縁、せがれ
は勘当。なぜそんなことをするんだと、こういうことなんですね。
 それはどういうことかというと、これから厳しい行財政をしていかなければならない。この
身内から崩れていく者があってはならないということから意識統一をしたわけです。当然、結
果としてはいい結果が出たわけですけども、当沼田市においてもやはりそのぐらいの覚悟をし
ないと、今の国と同じようにどういう状況になるかわからない。第二のニセコということがち
またで言われておりますけども、ぜひそういったことを踏まえて頑張っていただければという
ふうに思います。
 まず、星野市政の取り組み課題について、政治姿勢について、自民党沼田支部長について、
資産公開についてお伺いいたします。
 星野市政の取り組み課題については、6月の答弁で、政治姿勢について、資産公開について
は、自民党沼田支部長として同群馬県支部連合会沼田支部長の支部長在任中で、政治にかかわ
る者の立場として、時に応じて柔軟に対応をしてきた、こう答弁されているわけです。しかし、
今夏の参議院選においては中曽根自民党を、そして一方、みんなの党の候補を支援されていま
した。それから共産党市田書記局長が夏の参議院選に向け桐生市で演説会を開いた。その冒頭、
沼田市長の祝辞が紹介され、「過去に例のない前代未聞」と新聞報道がされました。
 本来、公平公正を重んじる行政をつかさどる市町村長は、支部長には普通は就任しない。ま
してや、不偏不党を唱えることを強調している賢明な市長ならばこそ就任しないものと。さら
に資産公開について、森林組合長なら山林の所有についてどのようになっているかあわせてお
伺いいたします。
 次に、山積する諸課題の取り組みについて、山積する主なる諸課題について、市長は何を思
われているのか、問題解消についてのそのプロセスから政策の裏づけについて。さらに、基礎
的自治体の確立と住民負担についてどのように考えられているのか。
 次に、公共施設マネジメント白書作成についてお伺いいたします。
 本市の特性を生かした、市民力を結集したまちづくりについて所見をお伺いいたします。
 最後に、沼田市環境基本計画について、改訂沼田市環境基本計画について、実施計画及び成
果を具現化するための方途と裏づけとなる財源について。そして、行政と住民と事業所等の役
割についてお伺いして1回目の質問といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの橋議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、星野市政の取り組み課題について、政治姿勢について、自民党沼田支部長と資産公開
についてでありますが、さきの第2回市議会定例会一般質問の際にもお答えを申し上げました
とおり、自由民主党群馬県支部連合会沼田支部の支部長につきましては、昭和63年4月に就
任をし、現在に至っているところであります。
 また、資産公開についてでありますが、市長就任後に取得した資産等につきましては、沼田
市長の資産等の公開に関する条例に基づき、資産等補充報告書及び資産等報告書などの関係書
類を作成し、閲覧に供しているところであります。
 次に、山積する諸課題の取り組みについて、山積する諸課題って何ですか、その内容と解決
するための対策についてでありますが、まず、本市の財政状況は、地域経済動向を反映して歳
入の根幹をなす市税の伸びが期待できず、多くを依存財源に頼る財政構造にあり、多様化・高
度化する市民ニーズ、少子高齢化への対応、社会保障関係経費など増加する行政需要を支える
ため、財政運営の健全化を図っていくことにあわせ、地域の活性化に向けた施策の推進の両立
が大きな課題であると考えております。
 財政の健全化につきましては、沼田市行政改革推進本部のもと、引き続き事務事業の見直し
を進め、行政運営経費のさらなる削減を行うなど全庁を挙げて取り組むとともに、本市の持つ
歴史、伝統文化を再認識し、さらに大自然の魅力ある特性を生かした施策を推進し、明るく元
気なまちづくりを進めていきたいと考えております。
 このほか、産業の振興、街なか再生、人口減少などの課題がありますが、待ったなしの行政
需要、市民要望に対しましても、議会を初めといたしまして、市民のご理解とご協力を得なが
ら一歩一歩進めるべく、その対応を図ってまいりたいと考えております。
 次に、基礎的自治体の確立と住民負担についてでありますが、基礎的な地方公共団体として
市町村は、地域の総合的な行政の主体として、住民に身近な事務を自立的に担っていかなけれ
ばなりません。
 また、行政運営に当たっては、市民の皆さんにご負担をいただきながら、住民の福祉の向上
のため、その施策の目的達成に向け、最少の経費で最大の効果を提供することが私どもに与え
られた命題であります。
 このため、より効率的・効果的な行政運営と、将来にわたって持続可能な行財政基盤の健全
化を図り、多様化・高度化する市民ニーズに的確に対応するとともに、地域の実情に沿った個
性豊かなまちづくりを市民との相互理解、市民協働のもと一体となって進めていくことが、基
礎自治体の自立のため必要であると考えております。
 次に、公共施設マネジメント白書作成についてでありますが、「公共施設マネジメント白書」
につきましては、公共施設を通じて行われる行政サービスがどのように行われているかについ
て、行政サービスに係るコスト、建物の状況、利用状況、運営状況など、コスト情報やストッ
ク情報の両面から実態調査をし、可視化したものと認識をしております。
 公共施設の管理・運営、さらには利用状況等につきましては、関係部課で把握しております
が、ご提案のことにつきましては、今後、研究してまいりたいと思います。
 次に、本市の特性を生かした、市民力を結集したまちづくりについてでありますが、政権の
交代、景気や雇用環境の低迷、さらに人口減少、少子高齢社会、高度情報化など、社会環境が
急速に変化する中で、市民ニーズは多様化・複雑化しています。
 本市は、豊かな自然と観光資源、歴史とそこにはぐくまれた文化など、他市に負けない大き
な魅力を持っており、中山間地域特有の課題がある中、この地域特性を生かして5万3,00
0市民が結集し、行政と市民が連携・協働し、お互いに知恵と工夫を出し合う、市民参加によ
る市政運営を進めることにより、個性で魅力あふれる「水と緑の大地 田園空間都市」の実現
が図られるものと考えております。
 次に、沼田市環境基本計画について、改訂沼田市環境基本計画について、実施計画及び成果
を具現化するための方途と裏づけとなる財源についてでありますが、平成16年に策定した環
境基本計画を、合併後の社会情勢の変化や地球温暖化対策の進展に整合させるため、本年3月
に改訂し、本年度より再スタートをしたところであります。
 本計画は、総合計画における環境分野を総括的に補完するものであり、今回の改訂におきま
しては、本市の望ましい環境像を実現するための取り組みを6本の柱にまとめ、それぞれに重
点施策とそれを実現するための取り組み施策及び市民・事業所・市の3者の具体的な行動を示
す形式としております。
 取り組み施策に掲げた事業に係る実施計画につきましては、例えば廃棄物に関しては廃棄物
処理計画、緑化に関しては緑の基本計画といった個別計画が既に策定されており、多岐にわた
る環境施策を計画的に実施するため、庁内に環境調整会議を設け、関係各課による連絡調整や
施策検討などを行い、事業の推進を図ることとしております。
 また、財源につきましては、「環境」を主要施策の一つと位置づけ、財源確保に努めている
ところであります。
 次に、実現に向けた行政と住民と事業所等の役割についてでありますが、さまざまな環境問
題を解決するのには、市民、事業所、行政、それぞれが主体となって、生活様式や事業活動の
あり方を見直し、みずからができる環境負荷の軽減に向けた取り組みを実践していかなければ
なりません。
 市民、事業所、市が担う基本的な責務については沼田市環境基本条例に定めておりますが、
それをより具体的に示したものが本計画であり、皆さんに役割と活動内容を理解していただき、
行動に移していただけるよう、計画の概要版は全世帯と市内の約200事業所に配布をしてお
ります。
 また、環境フォーラムぬまたを初めとしたさまざまな環境関連のイベント等の機会をとらえ
て、啓発、周知に努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後2時04分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午後2時14分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇21番(橋襄典君) さっきの答弁漏れを答えてくれない。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど答弁をさせていただいたとおりです。
◇21番(橋襄典君) 答弁してないだろ。山林のこと。
◇市長(星野已喜雄君) 資産報告の関係ですから、供してくださいということで、見ていた
だければわかることです。
(「休憩」を求める者あり)
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午後2時15分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午後2時16分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇21番(橋襄典君) まず初めに、実は2月27日の「しんぶん赤旗」で出ていた記事で
す。「林業に光当て、ありがたい 群馬県森林組合連合会会長」、これは星野市長ですよね。
「共産党と懇談。日本共産党の小菅啓司群馬県委員長と店橋世津子参議院群馬県選挙区予定候
補者は、26日、沼田市で県森林組合連合会の星野已喜雄会長、沼田市長と懇談しました。大
東宣之、井之川博幸両議員、林幸司昭和村村議が同席しました。星野会長は、森林組合大会で
の志位和夫委員長のあいさつを掲載した『しんぶん赤旗』を手に『林業の問題に共産党の方々
が光を当ててくれていることはありがたい。赤旗は切り抜いてスクラップしています』とも述
べました。また、『林業は地球環境と地球振興の両面で考える必要がある』と強調し、外材に
押された国産材が売れないことや燃料としての需要がなくなり、山が荒れていること、不在地
主がふえてきたことによる山林の境界問題など、県内の現状を語りました」と、こう出ている
んですね。これは赤旗の新聞ですから市長ご存じだと思います。
 私は何を言っているかというと、6月のときにも同じ質問したわけです。これが沼田の自民
党の支部長でなければ、市長として、沼田市においては5万3,000人の中に自民党員の人
もいれば、共産党の人も社民党も公明党の人もいろいろいる。しかしながら、地方自治体をつ
かさどる人は、そういったものにかかわらないで公平・公正にやる。なおかつ市長は不偏不党
という形を唱えている市長ですから、当然そういうことには携わらないで住民を優先した行政
運営をするということなんです。ですからこういったことを聞いているわけなので、ご答弁を
お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまご質問、ご意見のとおり、共産党の方々が私のところに面
会に訪れました。記事に出ているとおりでございます。同時に、私はあらゆる人間関係を持っ
ておりますので、新聞の切り抜きは毎朝自宅でもしっかりしております。それは、ひとりその
特定のところだけではなく、オールラウンドに新聞の切り抜き等はしております。
 したがいまして、共産党の方が見えられましたので、きちんと新聞紙上に載っていることも
披瀝をして、そして応接をいたしました。私は別に共産党の方が見えたとしても、あるいはま
た、自民党の方が見えたとしても、民主党の方が見えたとしても、公明党の方が見えたとして
も、どの政党にかかわらず応接をしてきているところでございます。
 したがいまして、今後もそういった姿勢をきちんと持った形の中で対応を図っていくという
ことでご理解を賜りたいというふうに思っております。
 なお、先ほど来、支部長のことについていろいろとご意見があるようでございますけれども、
これはあくまでも私ども政党の間の中のことでございまして、私どもが一応きちんとした役員
会を持ってきた形の中で、今日までそういう流れで来ている経過がございますので、ご理解を
賜りたいと思っております。
◇21番(橋襄典君) 市長はそういうふうに言われるけども、先ほど第1回の質問でも言
いましたように、参議院選で自民党の候補者を推して、それからみんなの党の候補者を推す。
それは沼田市長なら構わないんですよ。自民党の支部長ということ、一つにそこに問題がある
わけです。
 ですから、先ほどの祝電の問題も桐生市でやったもので、こういうことは今までかつてない
んだと。市長は「私はしっかりこうやっているけれども」と。一般論からするとそれはクエス
チョンマークですよというふうなことなんです。だから今言ったことに、ああじゃない、こう
じゃないなんて言ってませんよ、私は。前回は「あんたは何党だ」なんて言われましたけれど
も、こんなこと言うこと自体がおかしいことであって、自分がもっと今言ったようなことをき
ちんとやっていればこういうことにはならないはず。もう一度ご答弁ください。
◇市長(星野已喜雄君) ここから先になると見解の相違ということになってしまうわけであ
ります。実態問題として、特にこういう中山間地域の基礎自治体の立場からいたしますると、
常にいろいろな政治状況を見定めながら判断をしていかなければなりません。
 結局、出てきた結論について特別なご批判を受けているということは今のところございませ
ん。
 また、私どもが繰り返し申し上げたいと思いますけれども、あらゆる政治勢力の中にあって、
決してそこに何らかの多寡をつけた形の中のいわゆる応接をした思いもございません。
 ただ、一たん選挙になりますれば、それはある程度みずからの立場を明らかにしていくとい
うことはやむを得ないことかなと思っております。
◇21番(橋襄典君) 今、市長が、見解の相違と。本来は私の方から言わなくてはならな
い、それが市長がもう「やだよ」と断ったのと同じなんですね。
 内容についてはもうこれ以上出てこない。でも一般論からした場合におかしいなということ
は出ますから、このことはもう結構です。これ以上出てこないと思うので。
 それで、先ほどの森林組合の組合長というのは山林を持っているわけなんですね。そのこと
について先ほどもやじが出ましたけれど、でも、これはちゃんと通告しているわけですよ。文
章にないからって、それについてこうですよと言うわけですね。だからそれについては、今回
の一般質問についてもそれこそ広く市長答えていて、質問以外のことまで答えている部分があ
る。でも、ここでちゃんと通告している中に、山林についてはいかがなんですかと言っている
わけですから、それについてもう一回お願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 繰り返し申し上げたいと思いますが、まず基本的には一番冒頭に言
ったとおり、「沼田市長の資産等の公開に関する条例に基づき資産等補充報告書及び資産等報
告書などの関係書類を作成し、閲覧に供しているところであります」と述べております。した
がいまして、議員がいろいろとご不満、あるいはまた疑義の点があれば、きちんとしかるべき
窓口で見ていただければ、十二分に私の内容等についてはわかっていただけるんではないかと
いうふうに思っております。
 山林の関係等についていろいろと疑義があるようでございますけれども、評価2万2,84
0円の山林を擁しているということだけは申し上げておきたいと思います。固定資産税に明確
に載っております。
◇21番(橋襄典君) 資産公開のときにはわからなかったんですよ。だとすれば、それは
確認させてもらいます。それで了解しますから。資産公開のときには動産はないというあれだ
ったもので、改めてそのとき聞けばよかったんですけども。ですから今言ったように、別にそ
んなに抵抗しないで答えればよかったんじゃないですか。
◇市長(星野已喜雄君) 別に抵抗も何もしておりません。極めて自然体の答弁をしておりま
すので、ご理解を賜りたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 別に何のこだわる、周りの聞いている人が何なんだろうと思ってい
るぐらいの話ですから。
 それでは、この山積する諸課題について、市長の言っていることは全くそのとおり。今、沼
田が、今回の一般質問の中で同僚議員がいろいろな具体的なものを出した。その中で具体的な
ものとして、まずできれば10項目くらい挙げてもらいたいんですが、どこにどういうふうに
問題があって、どういうふうに解決していきたいんだというのがあるか、その辺についてお願
いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろと議員のご心配の向きもありましょうが、先ほど申し上げ
ましたとおり、「本市の財政状況は、地域経済動向を反映して歳入の根幹をなす市税の伸びが
期待できず、多くを依存財源に頼る財政構造にあり、多様化・高度化する市民ニーズ、少子高
齢化への対応、社会保障関係経費など増加する行政需要を支えるため、財政運営の健全化を図
っていくことにあわせ、地域の活性化に向けた施策の推進の両立が大きな課題であると考えて
おります」と冒頭述べたとおりでございます。
◇21番(橋襄典君) そこでですね、一番大事なのは歳出抑制。これは何を指すか。その
辺の補助金だとかいろんな形の見直しをして、それで縮小していくと。
 もう一つは、分母を大きくするために新たな自主財源はどういうふうに確保していくか、こ
ういった部分については同僚議員の中で質問がありましたけど、何ら、何もない。そのときに
冠の話が出たわけですよ。過去、前の横浜市長の中田さん、市長と同期なんです。ものすごい
ことやっていますよ。そのときに自主財源の確保について、横浜のスタジアムのあれも冠にし
たりいろいろやってきました。
 今それは抽象論で市長言っている。それでは沼田の中で冠をどこをどういうふうにしようと
しているか、それによって幾ら入ってくるか、この辺はどうなんですか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員には大変恐れ入りますが、今後検討させていただきたいと存じ
ます。
◇21番(橋襄典君) そうすれば、検討というのがいつごろまでにどういう形でやってく
るのか、それと、それを公開でやってみてください。その点についてどうですか。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろとご意見の趣旨は踏まえながら対応を図ってまいりたいと
思います。よく期限つきのお話が出ますが、いろいろな事情がございますので、ここで明言す
ることは避けさせていただきたいと存じます。
◇21番(橋襄典君) できないということは、私の後でその自主財源を確保するというの
が出てきますから、過去にも言ったことはあるんですよ。全然ノーコメント。それからそのこ
とについて、先ほども言ったニセコの問題なんかについても検討ということはやらないに等し
い内容なんです。今日の同僚議員の質問についてもそう。
 私たちは議員なんです。市長は執行者、市民の血税を動かせるんですよ。それがより多く、
10円が100円、100円が1万円という価値観のあるような生かし方があるはずなんです。
だから、そういったことに知恵を絞る。今回の議会の中でいっぱいそういうのが出ているじゃ
ないですか。その点についてもう一度ご答弁ください。
◇市長(星野已喜雄君) 今議会でも民生部筋のバスの問題のご答弁であるとか、いろいろと
対応してきた答弁の内容があったかと思います。
 検討するということになりますると、それが実現に向けた形の方向でもってとらまえてやっ
ていくということになろうかと思います。ただ、限られた財源の中でありますから、当然内部
ではどちらかが重いか軽いかということについては判断をせざるを得ません。したがいまして
、それはひとり市長だけの判断ではなくて、現場の職員の方々の意見も聞いて、そしてうちら
のような中山間地域のこういった財政力の弱いところは、ただ単に市長の判断だけでなく各職
員のご意見も聞いて、そして判断に処してきているという経過がございます。
 検討というのは何もやらないことじゃないでしょうかというようなことを言っておりますけ
れども、一つずつ着実にできることから前進をさせていきたいと考えておりますので、ご理解
を賜りたいと思います。
◇21番(橋襄典君) ですから、どなただったか、今、市長が言ったように一つ一つ着実
にいくと、これが身の丈なんです。自分たちの財政に準じた住民サービスをしていく。ですか
ら第五次総合計画を立てるときには、従来どおりの絵にかいたもちでしょう。ところが施政方
針には身の丈にと。「矛盾を感じませんか」と言ったら、市長は「矛盾を感じない」と言った。
そんなことよりも、今200億円を超える予算で、標準財政規模は恐らく140億円くらいで
すよ。ですから前にも申し上げましたように、約50億から60億というのは借金なりをそれ
に充てていくわけですよ。そこまでやって市民に笑顔が出ないということは、市民がわからな
いと。だからそういう説明責任を果たして、「ああ、そうか、市長はこうやって汗を流して頑
張っていてくれるのか。じゃ我々も」と、それが住民参加になってくるわけです。それが知恵
なり、住民が参加することによって、そういった住民サービスがより手に届くということにあ
るんです。
 きょうは冒頭、これを言おうと思ったんです。「クリエイティブ マインド アンド チャ
レンジング スピリット」、これは市長が就任したときに上毛新聞に出て、まさにこれだなと
思ったんですよ。「創造と挑戦」なんです。ですから今、市長が答弁されたことは、どうした
らできるか、ここは文殊の知恵なんですよ。ですから「できない、できない、財源がないから」
と言うんではなくて、「それじゃどうしたらいいんだい」という、そこには今までにも言った
民間委託と協働ということで、市長が「ふれあい広場」で言っているでしょう。全くそのとお
りです。ところが具体性が全く出てきてないんですよ、検討というのはしないんだと。でも、
過去が現実なんです。ですから、そのことについて、それではどうしたらいいんだと。
 先ほどのニセコの関係でも、いいにつけ悪いにつけ市民に公開して、実態を知って、「それ
じゃ、おれたちは、私たちは、どうしたら役割が持てるんだい」とか、そういうことによって
今言った部分の問題点がクリアされたり、また進歩、発展するということなんです。
 これは私、毎年買ってますよ、1,000円かけて、送料プラスでね。でも中身は余り見ま
せん。
 それよりも、いかにこの問題点を。それに近いことをやってるんですよ。ですから各課でそ
ういった問題、新年度のあれが出れば、それが議会を通れば、刷ってやって製本すればできる
んですよ。それをやることが市民からの信頼回復の一つになるんじゃないですかと言っている
だけなんです。「これも検討します」と言ったって何の返答もないでしょう。だから、いいん
ですよ、やらなくたって。こうこうこういうのでやりません、負担が余分かかるからって。こ
れも再生紙ですよ。もしあれだったらプリントでもいい。もう一度その点についていかがです
か。
◇市長(星野已喜雄君) 大変高尚なご質問でございまして、なかなか私ども日々の中で理解
をすることもただ大変な状況もありますが、今後、一生懸命勉強させていただきたいと存じま
す。
◇21番(橋襄典君) そこでですね、本年度当初予算への反映状況というのが出ておりま
すね。これは委員会でも言いました。これは政策として聞いてください。
 枠配分方式、これがことしで3年目です。実は7月20日から5回シリーズでPHPに行っ
て研修させてもらいました。その中でこれが出ているんですね。「オール与党化で」云々とい
うのがあった。その中で枠配分方式というのが、全国でほとんどではないけど失敗例が非常に
多い。私が質問する前に、この方式は来年、要するに次年度も市長は続ける考え方があるんで
すか、それとも切りかえる考え方があるんですか、その点について教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) 間もなく主要事務事業のヒアリングがございますので、その辺の状
況を見てから判断をしてまいりたいと考えております。
◇21番(橋襄典君) そうすると、まだ決まってないということですね。
 そうすれば、2年半が動いているわけですけども、この枠配分方式は市長自身、自分でやっ
たわけですから、これはうまくいっていると思いますか、それともこういう点で問題があった
んだなと、その点についてお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 一応、総体的な予算の総枠のスリム化には、これはまず前進をした
なというふうに受けとめております。
 ただ、そのことによって、これは大切でこれが大切でないという部分の検証については、若
干勉強をしなければならないことがあろうかと思いますが、とりあえず今次のいろいろな流れ
から見ると、まずはこの方法が今の沼田の予算の関係等については一応は前進をしてきたかな
というふうに受けとめているところでございます。
◇21番(橋襄典君) まさに今の市長の答弁が失敗例なんです。それは何かというと、ト
ップが、今沼田とすれば沼田がこうこうこういうふうにやりますよと政策を掲げて、内容につ
いて各部長によく説明をして、部長が課長以下にこの説明をしていく。それは何かというと政
策なんです。今の沼田の場合には、これが21年度ですね。この予算配分方式によってよかっ
たというのが2億1,800万円なんです。単純に金額だけなんです。今、政策でいった場合
にうまくいった例は、これは持続型になるんです。これが次の年も繰り返しされていくから良
なんです。
 ところが、全国こういうふうに見ていて、これも市立横浜大学の南さんという人が言ってま
したよ。経済部長は知っていると思うんですけどね。その方が今の状態というのが、きちっと
した執行者が要するに政策をもって伝えていかないから、単純に金がないから2億1,000
万円経費削減できましたよと言うだけなんです。だから来年から取りやめる自治体が非常に多
いと思います。もう一度この点についてお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) いずれにしても、時代の流れを的確に把握して、そして現実に群馬
県当局もこの方法を講じてまいりました。議員はPHP等の勉強会に行ってのことのようでご
ざいますけれども、いろいろな場面での勉強会、あるいはまた研修等もされておられると思い
ますので、多角的に分析をさせていただきまして、そして判断に処してまいりたいというふう
に考えております。
◇21番(橋襄典君) そこで講師に出てきた方が足立区の定野さんという総務部長なんで
す。この人が提案して、「包括予算制度」と自分で勝手につけたらしいんですけども、それが
枠配分方式で、それが全国に普及して、要するに事業仕分け人のメンバーにも入ってますよ。
南さんという方もそうなんですけどね。その中でこれが進められてきたんです。
 沼田もどういう形で、よく聞けばよかったんですけども、取り入れられたのかというのがわ
からなかったんですね。何回かこういうふうなことが進んでくるうちに、この利点はどういう
ふうにしたらいいかと、マイナスはどうやったらいいかと。それぞれ今市長の答弁には間違い
ありませんよ。ですから特徴を含めた中の、それをどういうふうに政策として生かして、その
主人公たる住民がよくなるかと、こういう論法でいかないとだめだと思うのです。PHPがど
うのこうのというんじゃないですよ。ただそれだけのところにたまたま私が行ったというだけ
の話ですね。
 でも、それをしないと今の財政基盤、歳出抑制、それから自主財源を確保するということは
決してなりません。自主財源のあれは全くないじゃないですか。他人事で冠と言っただけです
よ。ですから、それをどういうふうに抜本的にしていくかということを考えていかないとだめ
だと思うので、その点についてもう一度お願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど答弁したとおりの復唱になりますが、間もなく主要事務事業
の関係等のヒアリングがございますので、そういったところを受けたりして、そして今後の判
断に処してまいりたいと考えております。
◇21番(橋襄典君) 国の方向で行政コストというのが出ました。先月この説明書をもら
いまして、それでそれをするにはどうしたらいいかというと、先ほどもやっている「公共施設
マネジメント白書」というんですね。これは習志野市なんです。藤沢市もあるんです。これも
3,000円で売っております。私はプリントアウトした方が安いと思ったので、きょうはち
ょっと多くなっちゃうんで藤沢のは持ってこなかったんですが、先ほど市長が説明したとおり
のものがみんなこれに入っています。それによってどういうふうに住民サービス、行政運営を
していくかということなんですね。
 それはどういうことかというと、今、全国各地で30年、40年、50年たった老朽化した
施設がぼんと来るわけですよ。沼田のこの庁舎も耐震診断したけども、もうどうしようもない、
震度6が来ればみんなつぶれちゃいますよ。それすら「金がないからできない」なんてたわく
ら言ってるわけです。だけども、そういった部分を今後どうしていく。下水道配管もそうです、
水道もそう、道路もそう、橋もそう、こういった部分を考えて、答弁は、今後これは検討して
いくからということなんですけれども、これをでき得る限り早くしたほうがいい。
 それで、今度出た行政コストの数値を市長はどういうふうに理解しているかちょっと教えて
ください。
◇市長(星野已喜雄君) 行政コストは、結局は費用対効果をきちんとなし遂げていくために
大事な要素だと思っておりまするし、そういう意味で数字は極めて客観性があることでござい
ますので、これらにきちんと着目をして対応を図っていくということになろうかと思います。
◇21番(橋襄典君) 客観的でなくて具体的になんですよ。それで、この数字が高いか安
いか、それを目標として行政運営によってこのコスト負担をかけると。だから住民負担が下が
ってくるわけです。だから、そういう形を考えながら持っていくと。これもようやく出たんで
すよ。議場では「やりますよ」と言ったけどもなかなか、法律によって出てきましたというこ
となので、議場で約束しても一向にやってくれないというのが現実なんですよ。
 それでは、次にいきます。
 この環境基本計画、このことについていくというと、いろいろあるんですけども、例えば問
題は、2007年をベースにしまして2014年の削減目標値6%、どうやってこれに具体的
に結びつけるのですか。今の状況では結びつかないと思うんです。その点についてお願いいた
します。
◇市長(星野已喜雄君) この環境基本計画の概要版の改訂のところからくる削減の目標値、
2014年6%ということで、こういったことで出させていただいているという経過がござい
ます。いろいろな手法がありましょうけれども、結局この庁舎の関係等を含めたり、あるいは
また当然、市の車等がございます。そういったことを一つずつ的確に把握をして、そしてでき
るだけ使用頻度を削減していくというような方法を講じながら目標値に向かって努力をしてま
いりたいというふうに考えております。
◇21番(橋襄典君) それは一般論の答弁ですね。
 市長の手元にこれが行っていると思うんです、市長。行ってますよね。時間がないですから、
この方法はスマートグリッドっていうんです。よく新聞に出ていると思うのですけども、次世
代送電網と。快適、経済性、環境に最大限に配慮し、太陽光発電を活用し、持続可能エネルギ
ー、これも何でこういうふうになったかというと、蓄電ができるようになったんですね。
 それで自給型エコ住宅、このところはなぜかというと、今、沼須の運動広場、あれも今の予
定どおりいくと11億円も要る。私は、市民は望んでないと。今この財政苦の中で、教育資産
を市長部局にかえて、こういったことにかえていったらどうだろうなと。これは太陽光からエ
ネルギーをとって蓄電し、絵にもありますようにEVの電気にも使えるわけです。それを今、
蓄電装置というものがよくできたもので、またこれを返して室内の電力に使えると。さらに、
今48円で売電ができるわけです。総合的な部分、ましてやここに合併処理浄化槽もあると思
うんです。これは雨水もそうなんです。雨水もとって、それは循環型でやるとほとんど水道料
が要らない。
 こういった部分を要するに地元の建築業者さんとか、それから今、パナソニックがこういっ
たことをやろうとしています。地元の企業とタイアップして、それから三セクのような形でや
っていくと、同僚議員も言っていましたけど、この土地を分譲してやると買った金が戻ってく
ると。4億か5億円くらいまた戻ってくるわけですね。
 それと同時に、ここに4人なり5人の家族が入ることによって固定資産税、所得税が入って
きたり、いろいろな部分があると思うんです。細かい点は言いません、時間がないですから。
そういった部分に転換をすることによって、先ほども言いました自主財源として上がってくる
んですよ。こういったことについても、いっぱいいろいろなことがありますから、私ももしあ
れだったら相談に乗りますけども、その点についていかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま沼須の関係の用地を今までの方向から変えた形の中で考え
るという、こういうご提案だと思います。
 これらにつきましては、既にいろいろな経過の流れがあって今日に至っておりますので、軽
々な発言は控えなければなりません。
 したがいまして、きょうはご提案されたことを受けとめながらまいりたいというふうに思っ
ておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 昨年、会派から要望を出しましたね、EV自動車、そのときは電動
バイクなんですけれども、要するに毎日保健福祉センターからいろいろな仕事の関係で往復す
る。軽か普通車で、それも1人で乗っているわけですよ。
 私もいよいよ電動バイクを買いました。それで今、恐らく燃料代は半分以下になるでしょう
ね。きょうも乗ってきましたけども、この中でも知っている方もおるんですけれども、スイッ
チかけてもほとんど音がしない。それでマフラーがありませんから、スイッチ入れたときにC
O2がぽっと出るだけなんです。あとはCO2はゼロなんです。ですから例えば学校用務員さ
んの今のバイクをそれにかえるとか、そうすると高くても25万円なんです。軽だというと1
00万円以上なので、4台も買えるんです。そういった部分も含めて環境都市というような形
をやっていくと。今の住宅もそうですよ、ほとんどCO2ゼロですよ。
 私は家も改装しました。それもアリにやられたものでかえたんですけども、床暖から、IH
から、合併処理から、ないのは太陽光だけなんです。
 ですから、そういった部分も含めて行政として、例えば当初の軽減策をとりながら、それが
定着することによってものすごい環境が。ですから先ほどの6%というのは金では買えないで
すけども、そういった部分というのはきれいになる。
 例えば新宿との問題、あれはみんな沼田が売っちゃったんですよね。沼田自身の問題じゃな
くなっちゃった。
 ですから、そういう部分も含めた幅広い考え方。ここにありますけれども、住宅エネルギー
自給型っていうんです。パナソニックがやっているんです。だから住宅団地だとかそういう部
分も含めてもう一度考えていく、原点に返って考えていく必要性があるのかなというふうに思
うんで、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 大変時代の先端を行っているご提案でございますので、今後勉強さ
せていただきたいと存じます。
 また、私どもの方では、公用車の関係等については、市内2キロメートル未満の自転車活用
だとか、あるいはまたアイドリングストップであるとか、そういったことを通して今おっしゃ
られているようなことについては努力をしてまいりたいというふうに思っております。
 さらに、今おっしゃられたようなことが本市にとって可能であれば、これも研究対象になろ
うかと思いますが、きょう初めてお耳にすることでございますので、よろしくお願いをしたい
と思います。
◇21番(橋襄典君) もう一つ、もう時間がないもので。
 例えば今回の沼田市の事務概要書の中の109ページの中にごみ焼却の問題、前にも言った
んですけども、当時は沼田は27%ぐらい生ごみが入っていた。過日も聞いたら12%が生ご
みだそうです。やっぱり廃プラが非常に多いんですよね。
 例えば生ごみをバイオエネルギー化にするとか、それからプラスチックを、担当には言って
いるんですけども、名前は見えなくていいと思うんですが、課長はよく知っています。ペット
ボトルだとかお菓子が入っている石油製品、これが全部油化になるんです、油に戻す。今どう
いうペットボトルの処理の仕方をしているかというと、油化することによって循環型で灯油な
りガソリンなりに戻ってくるわけです。これはもう全部見てもらっていますから。昨年もデモ
ンストレーションでやってくださいと言ったら、10万円のお金がないからできませんという
ことなんです。そうではなくて、先を見た想像力の中でやった場合には取り組む姿勢がある。
そのときに物事をいろいろやっても失敗と成功がある。なぜだめだったか、なぜよかったかと、
こういうやることが大事だと。
 そこでですよ、皮肉りますけれども、3月20日に合併のお祝いをした。ところが合併検証
をしないと。先ほど検証すると言ったんだけれども、沼田市が検証もしないと。他人同士が一
緒になって、それでそれがよかったとか悪かったとか、それも何もしない。「そんなもの、お
祝いなんかやめちまえ」と私は言いましたよ。それこそ金のむだ遣いですよ。検証しないとい
うんですから。例えば今度の3月の予算を組んで、執行して、来年はチェックするわけでしょ
う。そういうことを検証しているんですよ。それがなぜしないんだ。ところが総合計画の4年
次に当たるから、これは市民アンケートをとってやっていくと。それよりも、他人同士が一緒
になったら、そっちの方が優先検証でしょう。なぜしないのか。それも「検討します」なんて、
そんなことないでしょう。市民の血税を使って、利根沼田は一体だと言っているわけですよ。
一体感の醸成化というのはどうなんですか。
 もう一つ、さらに言いますよ。2年かけて職員給与の5%分をカットしました。これも最後
なんです、本当なら。ぎりぎりまで行革をして、ぎりぎりのところまで行って、もうこれでは
やりきれないから職員にも頼みますよいうのならいいんですよ。そうじゃない、いきなりのだ
るま落としなんです。枠配分方式と同じなんです。それに政策が加われば違うんですよ。それ
によって今の財政状況、行政運営の中身は変わってくるはずなんです。そういう視点に変わる。
だから枠配分方式はこの程度ですよと私が言ったのは、そこなんです。ですから、そういう考
え方を持たないと、本当に何かが押し寄せてきたらおしまいになりますよ、はっきり言って沼
田は。
 本町通り、言われたでしょ。いろんな人に話は聞いたんだから。自分で出ていかないんだも
の。
 もう一つは、災害のときもそう、空白の10日間は何したんですか。市長はみんなぐるぐる
と回ったんですよ、これはいいです。それは1人じゃだめなんです。そこに指示するためにだ
れか一緒に行くとか、だからそこに欠陥があったわけでしょ。そこに問題点があるんですよ。
 確かに市長の答弁は、非常にすきのない答弁です。しかし、その目的が達成できるのか。そ
れには具体的な計画性がなければだめなんです。それには430人もの有能な職員がいるじゃ
ないですか。ですから市長は職員を使っていない、はっきり言って。職員の意識改革は永遠で
すよ。私から言わせれば、市長の意識改革をしないとこの問題は解決しないと私は思ってます
よ、視点を変えないと。だからマニフェストではないけれど、北川先生が言ってますよ。立ち
位置を変えて、前から見た部分、後ろから見た部分、上から見た部分、見方によって違うんで
すよ。「ああそうか。これで100円つけてやればよくなるんだなと思ったけど、後ろ回った
ら、これはもう100円以上かけなければだめだと」、こういう部分もあるんです。ですから
「創造とチャレンジ」、これはまさに星野市長の出発点なんです。原点のはずなんです。私は
それがよく似ていると思った。
 ところが、2期やってもなかなかそういう状況が出てこない。みんな優しいので「3期目は
期待しますよ」と。だけれども、それではだめなんですよ。ですから、そういった具体性を持
ってやっていただきたい。
 入ってくる血税は限られているわけですよ。だから有効に使わなければならない。それと優
先順位を決めなくてはならない。その優先順位を決めることは昔はできなかった。今はつけな
くてはだめなんですよ。それで説明責任を果たして実施していくと。それも公開ですよね。そ
れが問題解決の一番の近道です。その点についてご答弁お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 質問の脈絡は、環境問題の質問だというふうに受けとめさせていた
だきました。その後は前後して、どういったことをご答弁していいかわかりません。したがい
まして、通告に基づいた脈絡の中で答弁をさせていただきます。
 ごみの焼却の関係のことが、通告の順序からいくとその部分になっていると思っております
ので、そこのことについてお答えをさせていただきたいと存じます。
 ご案内のとおり、機械等を使う場合は、ある特定のメーカーとの対応がございます。そうし
たときに、それらについてどう判断をしていくのかということも大変重要なのでございまして、
議員の方々がご提案するメーカーの機械がすべて良とはやっぱり思わないのであります。と申
しますのは、どうしてもそのものの持っている機械のほかのところもございまして、したがい
まして、そういったときには客観的に判断をしていかないと、どうしてもそこのところは身び
いきにいく可能性がありますので、今後留意して対応してまいりたいというふうに考えており
ます。
 なお、後段いろいろとありましたけれども、何を答えたらよろしいのかちょっと私めには理
解ができませんでした。脈絡からくれば環境問題であろうかと思いますので、そこのところに
ついて申し上げたわけでございます。
 また、この答弁でもっていろいろとあれば、再質問していただければそれにお答えをしてま
いりたいというふうに考えております。
◇21番(橋襄典君) あと2分ですから、廃プラによって出てくる自主財源ってあるんで
す。
 これは、前にも申し上げたんですよ、国家的なプロジェクトで、徳之島の3町が廃プラを使
って発電をしている。だから「都市油田開発」って称しているんですね。このプロジェクトは
動いています。
 ですから、今かたくなにそういうふうに返答しないというんじゃなくて、「ああ、そういう
こともあるのか。では、研究させてもらいます」と言えばそれで済むわけなんです。先ほど言
った自主財源っていうのはどういう形で出てきますかというのは、これでも自主財源が出てく
るんですよ、十分。
 ペットボトルをぽんぽん捨てるのではなくて、例えば教育問題で子供たちに落ちているやつ
を拾わせる。だから私は、前、剣道を教えた子供たちにも、人の落としたやつを拾う、こんな
に苦痛なものはない。だから捨てるのはやめようなって言うんです。
 ですから、ペットボトルを集めて、それを油化にしていろんな方向に。ガソリンというと税
金がかかります。灯油にすると税金はかかりません。そういった一つの知恵を含めた中で進め
ていくことによって、今の行政運営のプラスアルファの自主財源も出てくるでしょう。
 さっきの住宅についてもそうですよ。相当の問題が出てきます、これからの問題の環境。
 一昨年の1月7日に市長の環境問題を聞きました。世界的な環境。いいんですよ、講釈言っ
ても。ただ、それが沼田の執行者ですから、沼田にとってどうであるかという結びつきをつけ
ないとやっぱり問題があると思うんで、その点についてお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 実態に即した対策を講じていくということについては全く同感でご
ざいますので、今後ともそういった方向で頑張ってまいりたいと思っております。
◇議長(布施辰二郎君) 以上で一般質問を終了いたします。
 一般質問はこれで終わりますが、さきの井之川議員のときに答弁保留となっておりました件
で市長より発言の申し出がありましたので許可いたします。市長。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど井之川議員の方から、耐震改修の促進の税制の関係がござい
まして、前橋市のことを披瀝されまして、いろいろとご質問があったわけでございます。
 これにつきましては建設部長の方からご答弁をいたさせますので、お聞き取り願いたいと思
います。
◇建設部長(須藤一夫君) 命により、ご答弁をさせていただきたいと思います。
 前橋市の耐震改修促進の税制の関係でございますが、まず1つ目といたしまして、所得税の
税額控除がございます。
 その内容につきましては、平成25年12月31日までに住宅の耐震改修を行った場合で、
20万円を上限として、耐震改修を行った年分の所得税額から当該住宅耐震改修に要した費用
の10%に相当する額を控除するというものでございまして、根拠法令としましては、租税特
別措置法の第41条の19の2でございます。
 これは国税でございますけども、2つ目が市税の関係でございます。固定資産税の減額措置
でございます。
 内容につきましては、1戸当たり120平方メートル相当分までに限り、当該住宅に係る固
定資産税を減額するというものでございまして、平成22年から24年に工事を完了した場合
については2年間、2分の1を減額する。それから平成25年から27年に工事を完了した場
合については1年間、2分の1税額を減額するというものでございまして、根拠といたしまし
ては、地方税法附則第15条の9第1項でございます。以上でございます。
◇議長(布施辰二郎君) 進行させていただきます。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第2 議案第51号 平成22年度沼田市一般会計補正予算(第3号)から
       議案第59号 平成22年度沼田市水道事業会計補正予算(第2号)まで
                      以上9件一括上程
◇議長(布施辰二郎君) 日程第2、議案第51号 平成22年度沼田市一般会計補正予算
(第3号)から日程第10、議案第59号 平成22年度沼田市水道事業会計補正予算(第2
号)までの以上9件を一括議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は一件ごとに願います。
 まず、議案第51号 平成22年度沼田市一般会計補正予算(第3号)について願います。
 なお、議案第51号については、歳出より各款ごとに願います。
 まず、第1款 議会費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第2款 総務費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第3款 民生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第4款 衛生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第5款 労働費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第6款 農林水産業費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第7款 商工費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第8款 土木費について願います。
◇19番(井之川博幸君) 37ページの道路橋りょう費、道路維持費の関係で、交通安全施
設整備事業があります。防護柵・標識等設置事業、この内容について説明願いたいと思います。
◇建設部長(須藤一夫君) ただいまのご質疑にお答えしたいと思います。
 道路維持費のうちの交通安全施設整備事業、防護柵・標識等設置事業でございますが、この
内容につきましては、ガードレール、カーブミラーあるいは視線誘導標、スノーポール等でご
ざいます。以上でございます。
◇19番(井之川博幸君) そうしますと、特に危ないところが地域要求等があって、こうい
うところに予算化してやるというのではなくて、常態的に毎年毎年、危険なところなどに設置
していく分を今回は補正でつけたと、こういうような理解でよろしいかどうか確認をさせてい
ただきたいと思います。
◇建設部長(須藤一夫君) 今回の件につきましては、今、議員さんおっしゃいましたように、
特に危険なところ等についてすぐに措置をしたいということでこのような予算を要望したわけ
でございます。以上でございます。
◇19番(井之川博幸君) もうちょっと詳しく聞きたいんですけど、例えば地域からの要求
といいますか、区長さんとか地域の住民の方の要求で、ここのところに防護柵をつけてほしい
とか、そういうこともあって、カーブミラーなんかは毎年区長さんが用紙を持っていてやるわ
けなんですけど、特に今回、防護柵、ガードレールの関係で地域要求でやるというようなこと
で予算化したものがあるのかどうか、その辺を確認させていただきたいですけれども。要する
に、ただ建設課で押さえていて、何とかしたいので今回予算化できたものなのか、それとも地
域要求で出てきたもので予算化したのか、その辺の経過をちょっと教えてもらいたいんですが。
◇建設部長(須藤一夫君) 今、ガードレールの話がございますけれども、例えば市道から河
川へ転落の危険が生じた箇所等についてガードレールをあれするわけでございますけれども、
既に危険というふうに思われるところ、あるいは緊急にしなければならないというようなとこ
ろについて今回予算を計上させていただいたということでございます。
 地域からの要望についても判断をしながらさせていただいているということでございます。
以上です。
◇議長(布施辰二郎君) ほかに。
(「進行」と呼ぶ者あり)
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午後3時07分休憩
        ―――――――――――――――――――――――――――――
午後3時16分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ―――――――――――――――――――――――――――――
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第9款 消防費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第10款 教育費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第13款 予備費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、歳入について願います。
 まず、第10款 地方交付税について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第12款 分担金及び負担金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第13款 使用料及び手数料について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第14款 国庫支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第15款 県支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第16款 財産収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第17款 寄附金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第18款 繰入金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第19款 繰越金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第20款 諸収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第21款 市債について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、第2条 地方債の補正について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第52号 平成22年度沼田市国民健康保険特別会計補
正予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第53号 平成22年度沼田市老人保健特別会計補正予
算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第54号 平成22年度沼田市後期高齢者医療特別会計
補正予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第55号 平成22年度沼田市介護保険特別会計補正予
算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第56号 平成22年度沼田市簡易水道事業特別会計補
正予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第57号 平成22年度沼田市下水道事業特別会計補正
予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第58号 平成22年度沼田市農業集落排水事業特別会
計補正予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 次に、議案第59号 平成22年度沼田市水道事業会計補正予算
(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議案第51号から議案第59号までの以上9件については、
会議規則第36条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、議案第51号から議案第59号ま
での以上9件については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は一括して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) 討論を終結いたします。
 これより議案第51号 平成22年度沼田市一般会計補正予算(第3号)を採決いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第52号 平成22年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)を採決
いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第53号 平成22年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第1号)を採決いた
します。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第54号 平成22年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)を採
決いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第55号 平成22年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第2号)を採決いた
します。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第56号 平成22年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)を採決
いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第57号 平成22年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第2号)を採決い
たします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第58号 平成22年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)を
採決いたします。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
 次に、議案第59号 平成22年度沼田市水道事業会計補正予算(第2号)を採決いたしま
す。
 本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されまし
た。
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第3 散  会
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
 15日から17日、21日及び22日、24日、27日及び28日は、委員会審査等のため
休会いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、15日から17日、21日及び2
2日、24日、27日及び28日は、委員会審査等のため休会することに決しました。
 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
 本日はこれにて散会いたします。
 次の会議は29日午前10時に開きますからご参集願います。
 本日は大変ご苦労さまでございました。
    午後3時23分散会
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