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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成22年第5回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号

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平成22年第5回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号
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議事日程 第3号
平成22年12月10日(金曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
        ―――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散  会
        ―――――――――――――――――――――――――――――
出席議員(26人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君      8番  星野 初男君
       9番  高柳 勝巳君     10番  布施辰二郎君
      11番  片野 彦一君     12番  宇敷 和也君
      13番  相田 昌夫君     14番  久保 健二君
      15番  星野  稔君     16番  大島 崇行君
       17番  山ア 義朗君     18番  大竹 政雄君
      19番  井之川博幸君     20番  大東 宣之君
      21番  橋 襄典君     22番  石田 宇平君
      23番  星川嘉一郎君     24番  牧野 保好君
      25番  星野佐善太君     27番  金井 康夫君
欠席議員(なし)
        ―――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者
    市  長         星野已喜雄君    副 市 長         林  義夫君
    白沢町振興局長      根岸 恒雄君  利根町振興局長    郷原 重雄君
  総務部長       町田 哲男君  民生部長       田辺 昇利君
  経済部長       飯田 敏夫君  建設部長       須藤 一夫君
  街なか対策部長    生方 秀二君  白沢町振興局次長   木暮  茂君
  利根町振興局次長   山口 芳久君  総務課長       栃原 豊彦君
  会計管理者兼会計局長 中村 浩二君  教 育 長       津久井 勲君
  教育部長       水田  修君  庶務課長       金子  朗君
  監査委員事務局長   茂木 一夫君
            ―――――――――――――――――――――――――――――
議会事務局出席者
  事務局長       小林有一郎   次長兼庶務係長    諸田  裕
  議事係長       加藤 英臣   主  査       安原 和宏
        ――――――――――――――◇――――――――――――――
    午前10時開議
◇議長(布施辰二郎君) これより本日の会議を開きます。
        ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(布施辰二郎君) 日程第1、一般質問を行います。
 9日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に、橋襄典議員。21番。
〔21番 橋襄典君登壇〕
◇21番(橋襄典君) 一般質問をいたします。
 市長は最近、町中を散策されたことがありますか。市民の生活がどれくらい厳しくなってい
るのか、町を歩けば肌に感じるはずです。またグリーンベル21館内では、大きなネズミが出
没しているという話を聞かれます。
 総務省が去る9月29日、全国1,750市区町村の2009年度決算における財政健全化
指標を公開いたしました。借金返済負担の重さを示す実質公債費比率で市区町村順位づけでは、
沼田は1,750中の230位で、ちなみに2008年度には246位でした。県下市町村で
はワースト2位です。
 さらに、行政活動の自主性と財政基盤の安定性を図る指標、自主財源比率は21年度決算に
おいては、ついに37.9%で減少傾向はさらに続きます。ふえ続ける扶助費と短絡的な職員
給与の削減及び普通建設事業費等の減少、(仮称)沼須運動広場・沼須産業団地・グリーンベ
ル21・街なかにかかわる生方記念文庫及び貯蓄銀行の移設並びにしょくにんの町構想・庁舎
耐震診断後の対応、沼田公園長期整備構想の見直し等々、これらは市民にとって財政負担を伴
う大きな課題であります。
 過日の振興局長の発言にもありましたが、利根町での限界集落及び住民負担増に苦慮されて
いるお話でした。平成19年度からの公債費負担適正化計画は順調に推移しているようですが、
住民の要望は公債費の抑制,事業の圧縮等により厳しく、最終日に追加される振興局長報酬の
減額など市民は望んでない。真に市民の立ち位置と公平・公正の立場から、新沼田市を展望し
た市民の望む白沢支所・利根支所として、簡素で効率的な組織体に抜本的改革とラスパイレス
指数の抑制によるための職員給与減額、昨年、一昨年5%カットは財源不足を補うための2億
円削減でしかなかった。なぜ、政策としての妙案がなかったのか。市長就任時から言われてい
たすばらしい言葉、身の丈に合った行政運営、どこに行ってしまったのか。どこへ行くのか沼
田。市長は一時期よく基礎自治体についてお話をされておりましたが、基礎自治体と自立した
行政経営についてどう取り組まれてきたのかお伺いいたします。
 そこで、少子高齢化社会について、人口は毎年約500人が減少しています。まず、合併時
の「出生率と老齢化率」と現状について、さらに5カ年間、どのような指示・政策に取り組ま
れ、具体的な目標数値を定められ、その検証結果と今後の課題と数値設定による取り組みにつ
いてお伺いいたします。
 次に、人口減少から水道事業への影響と需要拡大と維持について、人口減少は歯どめがかか
らず、水道事業の経営状況においても、長期化する景気の低迷や給水人口の減少、節水意識の
向上等により年々配水量は減少しており、有収率効果はあるものの、水道料金収入が減少して
おり、今後も水需要の大幅な増加は見込めず、配水管の老朽化の進行などにより今まで以上に
改修等が必要となってきております。有収水量率84.5%、施設利用率44.2%、依然と
して厳しい状況が続いておりますが、有収水量及び施設利用率を含め人口減少がもたらす影響
と今後の取り組みについてお伺いいたします。
 ごみ減量について、市民協働によるごみ排出削減を目標にトライしている自治体の話がよく
聞かれますが、清掃工場の搬入量・処理費用・可燃物性質別及びペットボトルの現状と今後の
対応についてお伺いいたします。
 分別処理等による経費減量による自主財源の確保について、どのように取り組まれているの
かお伺いいたします。
 最終処分場の状況と今後についてお伺いいたします。
 次に、不足する財源に対する住民参加と協働・NPOについてお伺いいたします。限られた
財源で今後、住民要望にこたえていくのは財源が不足する。それには住民参加と協働による補
てんをしていく等の考えを示されました。私もこのことについては同感です。そこで、取り組
まれた経過と現状についてお伺いいたします。
 NPO15団体の事業状況と課題と評価についてお伺いいたします。
 次に、政策及び事業執行による検証について、政策及び事業執行による検証と課題について
お伺いいたしまして、1回目の質問といたします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの橋議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、基礎自治体と自立した行政経営について、少子高齢化社会について、合併時の「出生
率と老齢化率」と現状についてでありますが、1人の女性が生涯に出産する子供の数の目安と
なる合計特殊出生率ですが、平成17年では1.58人でありましたが、平成21年では
1.41人となり、65歳以上の高齢化率は、平成17年4月1日現在、23.4%が、平成
22年では26.2%となっております。
 次に、5カ年間、どのような指示・政策に取り組まれ、具体的な目標値を定められその検証
結果と今後の課題と数値設定による取り組みについてでありますが、新市建設計画における主
要施策として、「明るく暮らせるまちづくり」で保健福祉の充実、地域福祉の充実、子育て支
援の充実を掲げ、平成18年度策定の総合計画においては、実施計画の中で「元気で安心して
暮らせるまちづくり」として、「保健医療の充実」で予防接種事業、健康教育事業、不妊治療
費の助成事業など、「高齢者福祉の充実」では、老人クラブ助成事業、「食」の自立支援事業、
老人保護措置事業など、「子育て支援の推進」として、放課後児童健全育成事業、保育推進事
業などを掲げ取り組んでまいりました。
 それぞれの事業において、数値化した目標の設定が難しいところでありますが、毎年度の事
務事業評価によりその効果等を検証し、次年度への改善や見直しを図りながら、少子・高齢化
社会に対応する諸施策を推進してきたところであります。
 次に、人口減少から水道事業への影響と需要拡大と維持についてでありますが、人口減少か
ら水道事業への影響については、ここ数年、給水人口は微減傾向にあり、そのほか水道使用者
の節水意識の高まりと洗濯機やトイレ等に節水型器具が普及したことにより、給水量について
は減少傾向であるものの、給水戸数は微増であります。また、経営状況については、水需要が
減少している中ではありますが、数年来、安定して純利益を計上している状況であります。
 次に、需要拡大についてでありますが、市のホームページや広報紙、イベント等における啓
発、水道水の安全性やおいしさを認識してもらうため、ペットボトル水の製造・配布、浄水場
の見学会などソフト面から需要拡大に取り組んできたところであります。
 また、施設の維持についてでありますが、公営企業経営健全化計画を基本とし、財政状況に
配慮しつつ老朽化した施設や管路等について計画的に更新や修繕を行い、市民への安心・安全
な水道水の安定供給に努めていきたいと考えております。
 次に、ごみ減量について、清掃工場搬入量・処理費用・可燃物性質別及びペットボトルの現
状と今後の対応についてでありますが、平成21年度に沼田市外二箇村清掃施設組合清掃工場
で焼却処理した本庁及び白沢町の一般廃棄物は1万5,108トンであり、焼却処理に係る維
持管理経費として本市が負担した額は、1億2,896万9,000円でありました。
 可燃物性質別では、昨年度の組成分析において、紙・布類が54.2%、ビニール・合成樹
脂・ゴム・皮革類が22.1%、厨芥類が12.6%、草木類が8.8%、その他が2.3%
となっております。
 また、21年度に資源回収したペットボトルの量は、沼田市全体で149.2トンであり、
全量を公益財団法人日本容器包装リサイクル協会を通して再資源化しております。
 今後の対応につきましては、環境基本計画におきまして、市民1人1日当たりのごみ排出量
1キログラム以下を目標に掲げており、資源として分別収集している品目が焼却処理に回るこ
とのないよう、再資源化の促進とともに、ごみ減量化に向けて環境保健協議会と連携しながら、
引き続き啓発活動等を推進してまいりたいと考えております。
 次に、分別処理等による経費減量による自主財源の確保についてでありますが、現在、一般
廃棄物の収集に当たっては、再資源化できる缶やビン、紙類、ペットボトル、指定プラスチッ
ク、指定金属など7品目、13種類の分別排出を市民の皆さんにご協力をいただきながら実施
し、分別収集した資源は、有価で売却できるものはすべて売却しており、21年度の売払い収
入は約1,000万円、本年度も11月末で既に930万円ほどの収入を得ております。
 また、容器包装リサイクル法の改正により、プラスチック系の容器包装類やペットボトル、
ビン類などの容器に係る廃棄物がリサイクルしやすい状態で回収され、その結果、リサイクル
の合理化、効率化が図られた場合には、事業者が拠出した再商品化費用の中から、コスト低減
の一部を市町村に還元する制度が一昨年から始まり、本年度では、この再商品化合理化拠出金
として427万円ほどが本市に支払われており、これらは自主財源となっております。
 資源リサイクル市場は、価格変動が大きく安定した売却益の確保は難しい面がありますが、
焼却ごみを削減することで施設の維持管理経費の縮減や温暖化防止につながることから、適正
な分別排出に向けて一層の周知徹底に努めてまいりたいと考えております。
 次に、最終処分場の状況と今後についてでありますが、本年度の上川田最終処分場の埋立残
容量調査は、現在委託実施中であり結果が出ておりませんが、昨年度の調査結果では埋立計画
量8万9,900立方メートルに対して、残容量は7,130立方メートルと測量され、これ
に基づく埋立終了予測では、ごみの成分によって体積重量がかなり左右されますが、直近3年
間の一月平均埋立容量から推計すると、平成25年12月までとの結果が報告されております。
 次期一般廃棄物最終処分場は、平成14年に当時の沼田市外三箇村清掃施設組合が事業主体
となって整備することを、構成市村で合意して以来、組合及び構成市村事務担当、庁内のプロ
ジェクトチームにおいて、施設内容や規模、適地選考、整備に係る費用便益等の検討を重ねて
きておりますが、現下の極めて厳しい財政事情にあって、新施設建設に係る費用負担を受け入
れることは、構成市村いずれも極めて困難な状態にあります。
 新施設の整備につきましては、沼田市外二箇村清掃施設組合の場で検討を継続するとともに、
あわせて群馬県広域化計画との調整を利根沼田ブロックの市町村で行いながら、施設建設と委
託処理に係る費用便益比較も勘案し、早期に方向を定めてまいりたいと考えております。
 次に、不足する財源に対する住民参加と協働・NPOについて、取り組まれた経過と現状に
ついてでありますが、市民協働につきましては、平成18年5月に市民協働庁内推進委員会・
同研究会を設置して具体的に検討を開始し、同年8月には市民参加による沼田市市民協働推進
基本方針検討委員会を設置いたしました。平成19年3月に同検討委員会から沼田市市民協働
推進基本方針策定の報告を受け、その方針に基づいて取り組みを進めております。
 協働とは、市民が相互に、または市民と行政が、信頼と理解のもとに、お互いの特性や能力
を生かしながら目的を共有し、地域課題などの解決に向けみんなで連携し、協力して取り組み
を進めることと定義されております。市が推進する協働は、不足する財源を補うという意味も
含めて進めているところであります。
 次に、NPO15団体の事業状況と課題と評価についてでありますが、NPO(特定非営利
活動法人)の所轄庁は、都道府県内にのみ事務所がある法人は知事、2つ以上の都道府県に事
務所がある法人は内閣総理大臣(内閣府)であります。また、毎事業年度初めの3カ月以内に
事業報告書等を作成し、所轄庁に提出することになっております。
 本年12月1日現在、群馬県のホームペ−ジに公開されている、群馬県を所轄庁として沼田
市に事務所があるNPO法人は16団体で、本年11月に郷土利根沼田を守る会が加わってお
ります。本市においては市民活動センターでNPO設立の相談を県に紹介するなどしておりま
すが、既設のNPO法人について、その事業内容を把握し、課題や評価をする立場にはありま
せんので、ご理解を賜りたいと思います。
 次に、政策及び事業執行による検証について、政策及び事業執行による検証と見解について
でありますが、本市においては、平成18年度に策定いたしました総合計画に基づき、6つの
施策の体系にそって、毎年度、事務事業に係る予算を議決いただき、事業を執行しているとこ
ろであります。事務事業に対しては、必要性、効率性、成果の観点から評価を行い、その結果
を次年度への改善、見直し等に活用するとともに、公表しているところであります。厳しい財
政状況のもと、より効率的、効果的な行政運営と、将来に渡って持続可能な行財政基盤の健全
化を図りながら、多様化・高度化する市民ニーズに的確に対応するとともに、地域の実情に沿
った個性豊かなまちづくりを市民との相互理解、市民協働のもと、一体となって進めていると
ころであります。
 以上申し上げまして、橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇21番(橋襄典君) それぞれ答弁をいただきまして納得する部分、市長と同じレベルに
いってるなというところがありました。
 そこでですね、先ほども1回目の質問で申し上げましたように、地方財政危機というので、
過日こういったものが出たんですね。そこで借金の比率からすると1,750のうちの沼田市
は230だと。その前の年よりも順位としては落ちてきているんですね。群馬県下ではワース
ト2。こういったことを、この数字もそうなんですが、相対的に数字について、やはり数字で
上げたり落としたり、市民にとって市にとってどうしていくかということがこれからの沼田市
をリードする市長の役割だと、こういうふうに思うんですね。
 昨今、なかなかこういう数字を言うんですが、なかなか数字を上げるべき目的に対して具体
的に政策が見えてこないというのが現状であります。
 昨日の4人の質問の中においてもそうだったんですが、なかなか答えていただけないという
のが現実でですね。
 例えば通告をするということはどういうことかというと、議会側から出たことではないんで
すね。住民の代表の議員が質問をする。当局側がそれにきちっと答えようとするのが、この通
告制によってそれが挙がってくるわけですが、それがなかなか答えられないということはいか
がなものかなというんですね。
 例えば、検討でも結構なんです。それじゃ次回に、また次に、そういった経過がわかればい
いんですけど、何かそこで40分間、私たちの持ち時間が終わってしまうとそれで途切れてし
まうというのが、それぞれそういう形が見えるわけです。非常に実質公債費比率が1,750
のうちの230という位置づけにあるわけですが、その点について市長、お考えを述べていた
だきたいというふうに思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実質公債費比率の関係等含めて議員の、あるいは議会のご指導をい
ただいたりして、いろいろと対応を図ってきているという経過はご案内のとおりであります。
 したがいまして、できるだけこの公債費比率を今後もいろいろと他の地域とも比較しながら、
できるだけこれを健全化の方に向けて努力をしていかなければならないと考えているところで
ございます。
◇21番(橋襄典君) 当然の言葉なんですよね。私はよくこの数字を言うんですが、県民
1人当たりの所得、これが19年度が最新版なんですが、この数字が沼田は
257万8,000円、近隣の片品が236万7,000円、それから川場が200万円、昭
和が284万9,000円、みなかみが282万6,000円。これは19年度なんですね。
恐らく隣の昭和村は、来年、再来年までは伸びるであろう。恐らく300万くらいはいくんじ
ゃないか。それはどういうことかというと、この市内に活性化がないんですよね。それと同時
に過日出た、この市民1人当たり経常行政コスト、これ初めてのことなんですが、
35万9,489円、これが基準になると思うんですよ。これをできるだけ下げるということ
が、政策によって下げることが住民にとって得になってくるわけです。
 それともうひとつ、過日、本屋で見つけたんですけど「ぐんま経済」という中で、沼田の企
業が非常に突出しているものが余りありません。これは今言ったことが語られているというこ
とでございます。
 それでですね、昨日の質問の中に「21世紀は教育と環境と健康」と言われたんですが、こ
の考え方について行政を引っ張る人間として、市長きのう言われたわけですが、どういうこと
を求めて財政、要するに市民の血税をもって進めていこうということなんですが、その点につ
いていかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に難しいご質問でありますが、やはり何と言っても行政は人を
大切にしていくということで、同時に教育の持っている力が将来を担う若人も健全に育んでい
くということから、教育のことについては、私は大変重要だと思っております。
 もう一方におきまして、しからば環境ということについてはどうなのかということでありま
すが、これは人が環境を作る、環境が人を作るといういろんな論議もあるわけでありますが、
この節の地球規模におけるCO2の問題等を考えてみたときにですね、音も立てずに進んでく
る今次の地球温暖化等を含めた環境の問題は、もはや避けて通ることができないのではないか
というようなことから申し上げているところでございます。
 そして、つまるところ、やはり各々の人間が健康でなければなかなかこれは社会を維持して
いくことはできません。
 したがいまして、そういうようなことでもって教育と環境と健康、この健康ということは、
もう少し具体的なことを言うと医療ということまで入っていくんだと思いますが、人々の、そ
れぞれの国民が、あるいはまた地域住民がですね、やはり健康で健やかに一生を終えるという
ことが大事だと思いまして申し上げたところでございます。
◇21番(橋襄典君) 抽象的な話で、それについては全く同感であります。沼田市にとっ
てどういう政策をもって進めていくかということは非常に大事なんです。
 そこで、先ほどの1回目の質問でもしましたように、市長就任のときから限られた財源、身
の丈に合った政策をもってやっていくと、これはどこかで切らなくてはならないんですよね。
ところが、前にも第5次総合計画を立てたときに、従来どおりの「絵にかいたもち」、一方で
は市長施政方針では「身の丈」と、これは矛盾を感じますかと言ったら、「矛盾を感じない」
と言うので、今はどうなんですか。
◇市長(星野已喜雄君) 常に行政の執行者の立場からすると、現実の入りということを踏ま
えながら執行をしてくためにはどうなのかという効果等も考えて進めているわけであります。
 したがいまして、常に12市の中にあって、そして私どものいわゆる立場というんですか、
よく橋議員が言われるように、その数値を見た形の中で身の丈に合った、つまりバランスを
考えた、そういうところの部分が大事なのではないかというふうに思っております。したがい
まして、常にこの身の丈に合った形の中で行政執行を進めていくべきだということは、関係部
長等に事あるごとに申しつけているところでございます。
◇21番(橋襄典君) これで今、質問が一つ落ちているんですね。当時、身の丈と総合計
画というのは、議会としては1年かけて、結果的には今の限られた財源の中で、やはりいろい
ろお叱りはあるかもしれないがそれに基づいた中での、要するに標準財政規模でやりなさいと
いうことなんですね。
 ですから、今約140億円というのが標準財政規模です。予算は200億円ですよ。そうす
ると借金をそれだけしても今市民が笑っていますか。理解していただくには、やはり公開で説
明責任をしなければ、これはもう市長就任当初からそれを言っているわけですが、なかなかそ
れが行き渡らないというのが現状であります。
 そこで、今、私が何を聞きたいかというと、基礎自治体という、昨日は随分基礎自治体出た
んですが、ひとっきりその言葉が出てこなかった。それを確立するにはどうしたらいいのかと
いうことなんですね。そこで教育と環境と医療と言ってる。それでは少子高齢化は順位づけか
らすると、市長はどの点に思ってますか。
◇市長(星野已喜雄君) この教育・環境・健康という観点から少子高齢はどこに位置するの
かということになっていった場合に、すべてのところにも網羅されてくるかと思います。例え
ば、仮にこれを教育・福祉というふうに連動させるか、健康・福祉と連動させるか、そういう
ことによってやや異なってはくると思います。
 したがいまして、私どもが今一応捉えているところは、健康・福祉というところの位置づけ
を持っているということ、この中のところで福祉という言葉が出てまいりますならば、これは
十二分にくくりが可能でありますが、やはりこの少子高齢社会というこの実態を見たときに、
健康というところにかんがみたところが適切なのではないかというふうなとらまえ方をしてい
るところでございます。
◇21番(橋襄典君) 前の一般質問でも申し上げたんですが、ある市の職員の方に
「21世紀の歴史」という本がすばらしいということで紹介されました。この方は、ジャック
・アタリ氏という方で、フランスのミッテラン、それからサルコジ大統領の特別補佐官等々を
やった方で、その方が今年の正月に読売新聞に出た。日本で人口の減の克服が急務と。これは
イコール沼田でも言えるわけですよ。先ほど市長が合併後の数値、少子化についても出生率
1.58から1.41、老齢化については23.4から26.2ということなんですね。です
から、なぜそういうふうに下がってしまったのか。これはいろんな要因があるので非常に難し
いのですが、その政策で掲げた、いろいろ挙げていただいたんですが、どこにそういった政策
として欠けるものがあったのか。それと同時に、少子化については、世界でGDPに対する
1%とか2%とか、フランスなんかは2%以上、それを投資しているんですよ。議場でも言い
ましたが、日本においては0.05くらいなんですよ。
 それでは、沼田にとって、今の市長の答弁では、人口増を投資するには沼田のGDPの何%
を投資して、継続してそれで結果を見る。それも10年、20年かかりますよ。でも、それが
将来を見据えた沼田のあり方を。ですから、それには説明責任をして継続して、ただ単に風呂
敷を広げるのではなくて、限られた財源を重点的に投資するということが非常に大事だと思う
んです。それが、要するに今の基礎自治体の優先順位の中に全部絡まってきますよと言えばそ
れまでなんですよね。そうじゃなくて、特別にこういう形をとっていくことによって結果とし
てこうなってくると、こういう政策をするということが大事なことなんです。その点について
いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまジャック・アタリ氏の書籍を通していろいろと状況の分析
をされてのご質問かと思っております。確かにフランスは、大きくその予算の出動を少子社会
に対しての対応のかじを切ったということは、よく報道機関のところで勉強する機会がござい
ました。したがいまして、それはやはりフランスという国が、日本の国家に比べるといろんな
意味でそういう対応に処したのかなと思っているところでございます。
 本市からいたしますると、今議員がおっしゃっていることについて、昨日もいろいろと保育
園の関係等のご質問もございましたが、できるだけご父兄が子供たちを保育園等に預けるのに、
行政としてできる応援等をさせていただくようなことが当然考えられるのではないかというふ
うに思っているところでございます。
◇21番(橋襄典君) 政策、予算にはめり張りをつける。歌でもそうなんですが、めり張
りがないと歌でないんです。市長の歌はすばらしいと思うのですが、やはり、この予算につい
てもめり張りをつけて成果を上げていく。それは議会の中でそういったことを訴えて、それで
集中的にやって成果を上げていくことが大事かなというふうに思うんですね。
 やはり、人口、毎年約500人前後減っていくわけですよね。それはどうしたらいいんだろ
うかということを考えて財政投下をすることが大事かと思うんですが、もう一度その点につい
てお伺いいたします。
 そこで、過日、NHKで「ためしてガッテン」というのがあるかと思うんですが、私は全部
見ていないのですが、そこで血糖値を下げるのに非常にソバがいいと、こういうのが出ていた
んですね。
 それで過日、利根町のある方から、利根村時代の団体営農地開発事業、根利のところでこう
いうのが出ていて現地を見てきました。これが非常に標高800から1,000ということで
霧が発生してソバには非常に適した位置なんですね。それが今までは大根をつくって非常にあ
れだったんですが、高齢化によってそれが地盤沈下しちゃったと。それで今、昭和村の方、そ
れから沼田の方からも声が出てるようですが、そういった健康と経済の活性化につながってく
るものを団体でやることによって、先ほども市長の答弁にあったように、物すごい特徴のある
地域が出てくる。ところが、利根のそばはおいしい、おいしいと言うが、何かこういうふうに
争い的な部分があって、地域全体で活性化に結びつけてくということが非常に大事かなと。こ
の地域、今のままにするとどうしようもなくなってしまいますよ。今、本当にすぐそのままソ
バの実をまけるような状況ですので、担当者を、もしあれだったら私も加えてください。研究
すると物すごいことになります。非常にいい場所ですので、先ほどの健康というところにつな
がると思うので。それで特産化・活性化につながってきます。その点についていかがでしょう
か。
◇市長(星野已喜雄君) まず前段のご質問でございますが、これらについていろいろとご指
導いただく中で対応を図っていきたいと考えております。
 また、後段の関係は、実際私どもの母校でも校歌にソバのことが出ているくらいソバが非常
に盛んなところであったことは、私もよく承知をしておりまして、しかも根利地区の
1,500メートルの標高地ということでございますから、きっと高原地帯だなということは
容易に察することができます。当該地区も非常に厳しい状況になっておりまして、そういう意
味では何らかの形の地域振興の活性化対策が必要なんではないかというふうに思っております。
したがいまして、本日ご提案されたことにつきましては、しっかりと受けとめさせていただき
まして、そして、今後に処してまいりたいと考えております。
◇21番(橋襄典君) もう一つ確認させていただきたいと思います。
 予算のめり張り、これは当然やっていくべきなんです。今回も10%カット、20%カット
と。こういうのはだめなんですよ。やはりでこぼこがあって、その事業によってはカットした
方がいいんですがどうしてもカットできない部分だってあるわけなんで、予算にはめり張りを
つけて、今言ったように人口増を政策としてやるんだったら集中的にやるということが大事だ
と思うんですが、その点についてもう一度確認をさせていただきたい。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろとそこのところに論議が入っておりますが、もちろん当然
少子社会の問題も高齢社会の問題もすべてリンクしてきておりまして、そういうことも総体的
にとらまえながら考えていかなければなりません。
 したがいまして、どれもこれも有機的に地域の自治体、しかも中山間地域の自治体はつなが
っているということもこれまた事実でございまして、そういうようなことも踏まえながら、議
員のご指摘されていること等についてよく検討を加えて考えてまいりたいというふうに思って
おります。
◇21番(橋襄典君) 答弁は全くそのとおりだと思うので、具体的にどうするかというこ
となんです。世界を語っても結構、日本を語っても結構、その基は沼田にあるということです
から、その辺だけ考え違いをしないように。一般の市民の方はその話を聞くと、「わあ、すご
いです」と言うんですよね。それは、根っこは沼田市民、沼田市があるということを絶対に忘
れないでやってください。とかくそういう部分が走っている部分がありますので、それで予算
にはめり張りをつけていくということでやってください。
 先ほどの高齢化率の問題も、私の調べたよりも非常に高く、26.2%で大変な数字なんで
す。そこで昨日もちょっと出たんですが、本町通りの活性化の街なかについて調べた中、3カ
町で486人しかいないんですよ、本町通りの3カ町、それで高齢化率が38%、これで活性
化事業をしようとしているんですよ。魅力がある人たちがこれに入るんですかということは、
やはりその基は人口増ということにある程度は、多ければいいというものではないんですが、
ある程度の人口をふやしていかないと、昨日の同僚議員の話も出てましたように、そこに何十
億という金を投資するわけですから、その辺も費用対効果ということも考えながらやっていた
だきたいということをつけ加えさせていただきたいと思います。
 それともう一つ、前に長野の下條村の話をしました。腹八分目というのです。その話、本の
紹介をしても市長は読むと言っていたが恐らく読んでない、はっきり言って。どういう状況で
ここまでその平均値が上がってきたかという、その苦労というのをよく見ていただいた方がい
いと思います。
 ですから、この議場ではいいか悪いか、市民の代表として議員が質問するわけですから、そ
れは耳を傾けてそれがどうであったか、これは効果ないよと言うんなら、はっきりこうこうこ
ういうふうで効果ないよというんで切っていただいて結構です。前にも言ったように、議員が
質問したことについて一覧表をつくっておいて、必要性があるもの、研究できるものと、こう
残していってやることが非常に得策であると思います。そこで、行政と住民の代表の議員との
意見の食い違いがあるんですよ。でも、そこのところをどうであるかということをやっていか
ないと前には進まないと思いますので、指摘させていただきたいというふうに思います。
 それから、次の人口減少から水道事業への懸念があるんですよね。これは全国どこでもそう
なんですよ。30年から40年たって老朽化になってしまって、これからどういうふうに布設
がえしたときにどのくらい費用がかかるのか、その試算があったら教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの現状では試算を持ち合わせていないということでござい
まして、後ほど報告をさせていただくことでよろしくご理解をいただければと思います。
◇21番(橋襄典君) 試算されているのがあるんですよ。前にも聞いたわけで、この議場
で言っているはずですよ。それが出ないなら出ないで結構です。
 そこで、先ほど質問した中に有収水量84.5%、施設利用率44.2%、この考え方につ
いていかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) それらについてはいろいろ担当部局で対応を図っているわけなんで
すが、結局有収水量等との比較になってきますると、必然的にかつての事業を展開した形の中
でどうしても老朽化してくるといろいろな問題も生じてくると思います。したがいまして、今
後、できるだけそういった問題がないように対応していくということが大事かと思っておりま
す。
◇21番(橋襄典君) そんなの当然のことなんですね。
 それで、水道会計は順調に現状はいっているわけなんですね。その老朽管を布設がえすると
きに大きなお金が必要だということなんで、その試算が出てきてない、あるはずですよ、それ
は。
 それはそれとして、そこで今言った水は100あるんだが80しか使わないよ。それでは
100にしようということで拡張を前に計画したんですよね。寺久保のところを横断していて、
ところが平成15年で中止しましたと、こう来たんですね。びっくりしちゃった。その理由は
何にもないんですよ。事業拡張をすることによって上水道の経営がもっとよくなる。それとつ
なぎ込む相手の簡易水道組合も料金設定から何からよくなってくるはずです。そういうことを
何もわからないので、予算・決算の中で聞いたら中止しました。中止理由がわからない。そん
なばかな話はないですよね。そういった部分として、100%ある水を100%使えるという
こと、ましてこれから人口減、それから老朽化、それから節水といろんな意味でこういった部
分が出てくるはずです。全国的にも問題がある。沼田だって問題があるはずなんです。それが
表に出ない。それをやっていかないと、先ほど市長が言ったようにおいしい水を供給ができな
くなってしまう。ですから、経営安定、行政経営という観点から、それをやることに自主財源
が確保されて、37%に落ちちゃったんですよ。今年やってください、もっと落ちますから。
こんなんでいい行政経営なんてできないはずです。
 ですから、いろんな分野でいろいろ政策で検討してそういったむだ、今事業仕分けが出てい
るように、そういったものを排除してそれよりもいいものを取り組んでいくということが大事
なんです。端的に言ってこれは政治決着なんです。市長が決断すればこれはできるんです。そ
ういったことも含めて総称していかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 町田簡水の関係でございますが、私の今手元にある簡易水道の統合
のものによりますると、平成12年1月に町田簡易水道組合、当時の七五三木組合長から統合
の考えがないという最終回答を受け現在に至っていますというようなことが書かれておりま
して、当時いろんな経過があったということがあるようでございます。特に平成6年のころか
らいろいろと地域の方々と役員の方々と交渉を積み重ねてきたという経過の中で、平成12年
にそういうようなことになったということが今私の手元の資料にございまして今申し上げてい
るわけでございます。
 ご案内のとおり水道事業は、公営企業会計で進めていることでありますから、常に経営を意
識しなければなりません。したがいまして、当然その事業を健全に維持していくためには、有
収水量はもちろん高めなければいけませんし、あるいはまた使ってくれる方が多い方がいいの
にこしたことがございません。そういうようなことを考えながら、今後も地域の方々と緊密な
連絡をとりながら対応を図っていくということが大切なのではないかというふうに考えており
ます。
◇21番(橋襄典君) 時間配分がなかなかうまくいかないので、その話は知ってるんです
よ。町田簡易水道の反対・賛成があったんですよ。それは何が解決したかというと、発知簡易
水道から水をもらえることになったことからなんですね。その辺は、これからの上水道の経営
の問題も含めましてよく研究していただきたいというふうに、それだけ確認させていただきま
す。
 次に、清掃工場の搬入、ちょっと数字が違う部分があるんですが、ペットボトルの量がある
んです、それはいいとして。例えば、前も言いましたがペットボトルを廃プラスチック、これ
は油化にすることですね。今沼田で処理する廃プラスチックを油化にするということが、鹿児
島の徳之島でされてるんですね。これは国のプロジェクトでやってます。これは前も申し上げ
ましたが、それがまずなくなったらどうなんだろう。それから、それが企業名を言いますが、
私は茅ヶ崎まで行ってきまして「ブレスト」というのがそうなんですが、これは物すごいです
よ。担当課長は全部知ってます。これ資料渡してますから。ただ、これをデモンストレーショ
ンしようと言ったら、お金がないからできませんと。そんなばかな話はないんですね。やっぱ
り将来を見据えたときにどうなんだろう。先ほど言ったのがそこなんです。
 それともう一つは生ごみ、生ごみが99%、95%にこれはなってるんですが水に変わるん
ですよ。それでこれは飲めるということなんですね。これは恐らく課長と同じかもしれないん
ですが、これがこう書いてある。1としては、生ごみはきれいに澄んだ水になりますと。生ご
みの残りは何もない、ほとんどなくなってしまう。それで安くて処理しやすい。それが清掃工
場でプラスチックと生ごみが30%くらいになるんですよ。総体の建設事業費から何から含め
ると、その事業費から30%をぽんと切ると、1億何千万か出るんですよ。
 これはどういうことかというと、市長が言っていた、お金がなくなった部分は住民参加でや
ろうと、こういうことが分別なんですね。それができることによって1億何千万かがぽんと切
られます。そうすると、例えば30%だとすると、1カ月のうちに3分の1はとめてもいいわ
けなんですね。そうすると、人の問題、経費の問題が物すごく浮いてきますよ。ですから、こ
ういったことに取り組みますかということです。
 もう一つは、大地と風のエコロジーというんですね、新エネルギーって何だろうと、小型風
力発電なんです。太陽光は9時から3時過ぎまでしか使えないんですね。これは風が吹けば2
4時間です。これはいろんな形になって、これは新宿にある会社なんですけど世界から脚光を
浴びているところです。今クリーンを語るのだったらこういったことも含めて研究してみたら
どうですか。私も参加させてください。絶対結果はよくなるはず。経費が、今盛んに言ってる
自主財源というのが何億って確保されますから。そのかわり多少の投資は仕方ないんですが、
そういったことはここでもちょっとあるんですが、行政から仕掛ける協働っていうんですね。
これが住民が賛同できるような説明責任をするということなんですね。結果として、今足りな
くなってくる。住民要望は多くなってくる。それにこたえる一つなんです。私たちの町は私た
ちでよくしていこうという、それがこれにも入ってくる。これは単なる一つだけですよ。いろ
んな例があります。先ほどのコンニャクについてもそうですよ、ソバについてもそう、こうい
ったものを総合的なプランとしてやっていく。それについては優先順位をつけることによって
価値・効果が出てくるはずなんです。その点についてどうですか。今の風と生ごみとプラスチ
ックの問題と、その点についてお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 風についても、生ごみについても、プラスチックにしても、どれも
大切な資源だというとらまえ方をしていくということが3Rの中から出てくる理論の行き着く
ところかと思っております。リサイクル・リデュース・リユース、プラスチックをその後貴重
な資源として再生をしていく、あるいは生ごみとしてもまた同様、ご案内のとおり、風は自然
エネルギーですから、これもできるだけ生かせればいいのではないかということになるんじゃ
ないかと思います。
◇21番(橋襄典君) もう少し大きく語ってもらいたいんですよね。
 そこで、管理建設事業費というのが3億8,200万、21年度決算でですね。それの3割
減となると1億1,400万になるんですよ。こういったものが、例えば1億円浮いたとすれ
ば、それに参画した住民に対して税金を下げるか、それともその1億円をみんなで自分達の目
的のものに使わしてやるとか、これが行政と住民の信頼関係が結ばれるんですよ。こういうこ
とをした方がいいと思うんですよね。えっ、私はこれに参画したら、こういうあれがあったん
かなんて出てくるはずですよ。これが市民協働なんですよ。
 それから、今盛んにされているこの延長線というのが、環境税云々と言ってて、それはどう
いうことかと言うと、盛んにEV、電気自動車ですね。そうするとどういうことが起きてくる
かというと、ガソリンの問題からCO2削減、14年に6%なんて絶対できません、はっきり
言って。
 こういったことからやると、「ああ、沼田は環境のまちか、すごいなあ」と。そういうこと
に着目をして、さっき言ったように重点投資をするということがいいんじゃないかなと、この
EV自動車についてどう考えているか、なかったらないで結構ですからありましたら。
◇市長(星野已喜雄君) 時代が、流れがクリーンエネルギーの方に移行してますから、いろ
いろとそういった公用車の関係等について、できるだけそういう意味ではCO2削減に貢献で
きるような、そういうことに買いかえていくということは、もちろん当然使ったものについて
ある程度、今までまだ使えるなといえばこれは別でありますが、買いかえるときにはそういっ
た方向に徐々に移行していくということが時代の流れなんではないかというふうに考えており
ます。
◇21番(橋襄典君) 市長、それは一般論なんですね。
 だから、行政の長だから、それについてどういうふうに考えていくかということが、これが
問題なんですよ。
 次に、この池田のふれあい広場で市長が言われたのが、先ほども申し上げましたように、限
られた財源、財源が不足するから住民参加と協働云々ということで、そういう部分を補ってい
こうということで、この現状についてはわかりました。
 この15団体の問題で市には関係ないんだというような言い方されたんですけど、全く関係
なくっていいんですか、その点について。
◇市長(星野已喜雄君) 結局これは認可する所轄庁のことから申し上げたわけでございます。
いろいろとお仕事をお願いをしているわけですから、それはいろんな意味で指導はしていかな
ければならないと考えております。
◇21番(橋襄典君) 答えるか答えないかわかりません。今「市民の目!沼田」で尾瀬な
でしこの会の問題が物すごい出ているんですね。これを認める、認めないは別の問題なんです
が、そういう点は、市長は担当者からというか、状況というのは把握しておりますか。
◇市長(星野已喜雄君) 特に承知をしておりません。
◇21番(橋襄典君) 市からお金が出ているのですから、今承知してないということなん
で、よくそれは確認してください。私もこれだけ問題になっている部分については、詳細につ
いては調査させていただきます。その点についてもう一度確認で。
◇市長(星野已喜雄君) 一応、私の立場からいたしますると、民生部をしてそれぞれの事業
は一生懸命当該の担当の人間が対応を図っていると思っております。
 したがいまして、私どもからすれば民生部長、あるいはまた社会福祉課長ですか、これらの
部局の人間がそれぞれのセクションに当たって一生懸命対応をしているというふうに受けとめ
ているところでございます。
◇21番(橋襄典君) 確認してください。
 次に最後に、これが非常に大事なんですね。市長が先ほど1回目の答弁で言われたことは全
くごもっともなんですね。市長以下で動く部分は、私は常々15年以上前から「株式会社沼田」、
市民が血税を投資する、投資したものを配当とする住民サービス、費用対効果でどうあるべき
かということは何度もここで申し上げているわけですが、そこで時間がないもので確認させて
いただきたいと思います。
 合併をして5年、3月20日は合併のお祝いを文化会館でした。その合併の検証をしたかし
ないか、検討します、それでそのままなんですね。これだけの費用、例えば5年間で合併後、
幾らお金を使いましたかと聞きたくなっちゃうんです。それを検証しなくてもいいんですか、
どうですかという、このことについてお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) ご承知のとおり、それぞれ合併をしてから以降、いろんな対応に処
してきたところでございます。したがいまして、その都度その都度、年度ごとに事業の関係等
を見直して新年度に向かって対応してきております。今、いろいろと総合計画の関係等もあっ
たりしていろんな対応に処しているわけでございますが、議員のご意見として承っておきたい
と思います。
◇21番(橋襄典君) 承っておく、こんなのは行政責任の長としてはいかがなもんですか。
5年間、市民の血税を使って、市民のために使ってきたわけですよ。例えば1年の予算だって、
予算を決定して執行して、翌年に決算でよかったか悪かったかチェックするわけでしょう。そ
れをしないんですよ、今、市長。そんな答弁でいいんですか、もう一度お願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、毎年毎年、政策及び事業執行による関係等につい
ては、総合計画基本構想に基づいて、しかも基本計画があって、実施計画があって、そしてそ
の事務事業を検証して、そして毎年の新しいところでの新年度のところを出していくという流
れになっております。
 したがいまして、今議員がおっしゃっていることについても理解はいたしますが、一応毎年
度ごとにそういうようなことを行ってきたという経過がありますので、ご理解のほどお願いし
たいと思います。
◇21番(橋襄典君) そんなことでは納得できないんですよ。行政運営は、市民がどうい
うことを望んで、どういうことを考えて、それを吸収して行政執行するわけでしょう。今の総
合計画の問題は、今度は4年次、5年次に向けて市民アンケートを今出しています、12月ま
でね、そのことについて。それよりも先が、前が、異なった1市2村がなった結果がよかった
か悪かったか、1年ごとにこういうふうにやっていくんです。
 それでは、私はここでも言いましたよ、委員会でも言いましたよ。そんなわからないような
お祝いはやめた方がいい。このイベントは絶対に成功しますと私は言いましたよ。しかしなが
ら、合併された新市の住民がよかったか悪かったか、そういうことをチェックする、その方が
先に市民アンケートとることより必要なんですよ。それは全然無視。だから先ほども言いまし
たように、持ち時間の40分が終わればそのまま、かわす議会ではないんです。住民の代表と
当局とがガチンコでやって、そうか、こうだ、こういこう、これが住民の要望、あすの沼田、
こういうことでなくてはならないんですよ。その点についてもう少し私が納得する説明をして
ください。
◇市長(星野已喜雄君) いつも申し上げておりますが、部長会議でも部課長会議でも、一般
質問の方々は市民の代弁として本会議場で述べるところでありますから、きちんとした対応を
していこうということで口酸っぱく言ってきております。したがいまして、答弁もそういった
意味で私どもは一生懸命させていただいているつもりでございます。したがいまして、いろい
ろと議員の立場からすればご指摘されることが多々あるのかとは思いますが、私どもはそうい
った意味で答弁は一生懸命させていただいているつもりでございますので、よろしくお願いを
したいと思います。
        ─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午前11時05分休憩
        ────────────────────────────
午前11時13分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ─────────────────────────────
◇21番(橋襄典君) これは同じことの繰り返しになっちゃうんですね。ところが、市民
が、合併して5年たってよかったんですか悪かったんですかと聞いたとき、市長どうしますか。
◇市長(星野已喜雄君) きのうもいろいろと両振興局長も述べられておりまするとおり、一
概に即断がなかなかできないのではないかと思うんです。よかった面もあるし、やはりこれは
まずかったなという面もあるし、結局それはある一定の時間を要するなということを昨日も両
振興局長がいろいろと述べられておりました。私も同感でございます。
 同時に、これは当時の沼田市と当時の白沢村と当時の利根村が時間をかけて、お互いにそれ
ぞれの自治体が総力を挙げていろいろとやり取りをしてきた結果の中で生まれたことでござい
ます。したがいまして、いろいろある中で今後、できるだけいいまちにしていこうということ
でお互いが団結して頑張っていくということが大切なんではないかというふうに思っておりま
す。
◇21番(橋襄典君) 振興局長が言ったとか言わないとか、そういうことじゃないんです
よ。住民が、新市の沼田市の住民がそういうことを望んだときにどうですかということに答え
てないじゃないですか。それは当然ですよ、白沢の振興局長、利根の振興局長、必要だ必要だ
と。当たり前のことでしょう、そんなことは。新市の5万5,000あった、今5万3,00
0きり人口はいないんですよ。その総体の公平・公正と行政サービスするにはどうしたらいい
んですか。その1点だけじゃないですか。合併後10年ということもわかりますよ。しかしな
がら、前に変えていくということも、よくなればクリエート、クリエーターですよ。それがな
ければ何にもない。前の質問のときにクリエーター、クリエーティブ、「私は初めてのことだ
から答えません」と。何が通告したんですか。そのことにきちっとまじめに答えてくれないん
ですよ。いいですか、白沢、利根だけじゃないんですよ。旧沼田だってあるんですよ。その中
で市民がどういう考え方を持って、前に1年たって日大の畠山先生がアンケートとったですね、
これは補助事業かもしれない。まだ2年ですよと市長言った。3年たってやったんですか、5
年たってやったんですか、そういう必要性がある。太田の市長とうんと懇意にしているか知ら
ないけど、あそこは2年か3年ごとに今市民アンケートとってますよ。それに忠実に行政の、
いわゆる血税をいかに公平・公正に事業展開していくのかと、こうやってるんですよ。何でそ
ういうところをまねしないんですか。市民は何を望んでいるんですか。それについて市長がこ
たえていくべきしょう。それにはこうこうこういうことで、限られた財源だから優先順位を決
めてこうやっていきますと。こうじゃないですか、お答えください。
◇市長(星野已喜雄君) 沼田の方はどうだったのかということでございましたが、きのう、
いろいろと真摯なやりとりがありましたので、両振興局長のご意見も体して申し上げたわけで
あります。もちろん、旧沼田の市民の方々の意も体していくということは、これは当然のこと
でありまして、別にそこのところで区分けをして考えているつもりはございません。同時に、
新生沼田市が今過渡期にあるわけですね。一生懸命何とかしていこうというところで努力をし
ているわけでございます。
 したがいまして、議員がいろいろとご熱心にご自分のお考え方を述べられているわけでござ
いますが、私どもも議員の述べられているご意見をできるだけ体して、そして今後の対応に処
していくということになるわけでございます。したがいまして、いろいろあろうかと思います
が、ご理解のほどよろしくお願いをしたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 理解ができない。それはどういうことかというと、公債費負担適正
化計画、7年計画出ましたよね。そのときに三つの委員会があったんだが総務文教だけしか説
明しなかった。それは委員会重視だからと市長言った。今回の最終日に出るラスパイレスと振
興局長の報酬の問題、委員会になんか説明ないんですよ。どういうことですか、食い違いがあ
るじゃないですか。
 そこで何を言いたいかというと、特に執行者は言ったことに責任を持ちなさい。昔は不言実
行、今は有言不実行型じゃないですか、有言実行型なんです。だから市長の言っていることは
非常にすばらしいことがいっぱいあるんです。だからそれを政策に盛って市民を見ながらそれ
を財政投下していく。ここにあるんじゃないですか。そんな簡単にできるんだったらだれだっ
てできるんです。難しいからどうしたらいいんですかと、前から見たり、後ろから見たり、上
から見たり、並行思考、垂直思考で考えながらやっていくことなんですよ。そうでないと、今
言ったクリエーター、クリエーティブという、現状じゃないんですよ、あすを見ながら行政運
営をしていかなければならない。だから、そこにこれだけの金を投資した中において、5年や
っても検証しないなんて、そんなでたらめな行政はないですよ、はっきり言って。1年1年こ
れやってる。そんなことないですよ、もう一度答えてください。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、最終日までには、当然その前段に委員会がござい
ます。したがいまして、いろいろと大切なことは当然そういったところを精査して対応を図っ
ていくということで当初から考えておりましたので、ご報告を申し上げておきたいと思います。
◇21番(橋襄典君) 全く納得ができないんですよね。やっぱり沼田市にとって大事業と
いうときには全員協議会を開くんですよ。市民の代表26人いるわけですから26人に共通し
て情報を流してやる。そして、市民にとってどう考えていくかと考えていただくんですよ。そ
れが市長の目線なんです。くどいように言いますが、市民がどういう考え方を持っているのか、
そういうところに立脚する、立ち位置に立って考えて行政運営していくことが必要なんですよ。
それがないんですよ。今はない、今言われてあっと言ったならそれでいいんですよ。その点に
ついていかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろなご発言があるので整理して申し上げたいと思いますが、
常に市民の立場に立って物事を進めているということは、私どもそういう立場でございます。
いろいろな状況に応じて柔軟に対応していくということがどうしても求められます。時代の背
景が目まぐるしく動いておりまして、そういったときに何が一番いいのかということについて
は、常日ごろ考えた中での展開をしております。
 したがいまして、いろいろと委員会、全員協議会等の話がございましたが、それらについて
も必要に応じた形の中でそれぞれに処していくということで考えておりますので、ご理解をい
ただきたいと思います。
◇21番(橋襄典君) これから右肩上がりはない。だったらどうしたらいいんだろうと。
今標準財政規模というのがあるわけですから、それに基づいてより市民の意見を聞く、それで
その選択をする、限られた財源ですから優先順位を決める。それには、公開と説明責任をする。
これが大事なことだと思うんですね。その点についていかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 9月議会にも、新年度に向かった形の中でいろいろと事業の関係に
ついてどういうふうにしていくんだというご質問がございまして、今、国や他の市等でも行っ
ているいろいろな状況がございまして、やはり時代の流れだなと思っておりまして、今後、そ
ういう意味では他の国やあるいは都道府県、市等で行っていることについて、今後しっかりと
検証して今後の対応に処していきたいというふうに思っております。したがいまして、議員が
今おっしゃっているようなことについては、そういったことを踏まえた形の中で整合させてい
くということが大事なのではないかと考えております。
◇21番(橋襄典君) 限られた財源ですから、市長はいろいろな情報をとってますよ。そ
れが、沼田市以外の情報をいっぱいとってこういうふうに、私はごまかされてると思ってる。
それよりも、その情報を市民にとってどうであるかという政策をより議員に説明をして、うん、
そうだと。それじゃこのことについて協議してもらう。
 もう一つ、前にも言っているんですが、改革のときに市民を入れてやってみてください。物
すごい早く中身がよくなりますから。その点について最後にお聞きして、一般質問を終わりた
いと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 市民の方が入るということについては、もともとからそういう立場
にもございましたし、また非常に重要なことだと思っております。
 ただ、いろいろとさせていただく形の中で、沼田の背景だとか時代の背景もとらまえないと、
なかなか一概に言えないのかなということを最近感じているんです。したがいまして、今後、
いろいろそういうことの展開の中で市民の方々に当然入っていただくということについては、
何ら異論はありませんし、またそういったことが時代の流れかと思います。ただ、繰り返し申
し上げたいと思いますが、なかなかその土地、時代の背景等があって、すべてそういったこと
がいいのかどうかということになりますると、これは一考の余地があるかなというふうにだけ
申し上げておきたいと思います。
◇議長(布施辰二郎君) 以上で一般質問を終了いたします。
        ──────────────◇──────────────
    第2 散  会
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
 13日から16日までの4日間は、委員会審査等のため休会いたしたいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、13日から16日までの4日間は、
委員会審査等のため休会することに決しました。
 以上で本日の日程は、すべて終了いたしました。
 本日は、これにて散会いたします。
 次の会議は、17日午前10時に開きますからご参集願います。
 本日は大変ご苦労さまでございました。
    午前11時24分散会
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