議事日程 第2号
平成23年 3月 7日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延 会
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出席議員(24人)
1番 真下 恭嗣君 2番 田村喜久子君
3番 坂庭 直治君 4番 石井 紘一君
5番 鈴木 圭子君 6番 金子 一弥君
7番 小野 要二君 8番 星野 初男君
9番 高柳 勝巳君 10番 布施辰二郎君
11番 片野 彦一君 12番 宇敷 和也君
13番 相田 昌夫君 14番 久保 健二君
15番 星野 稔君 16番 大島 崇行君
17番 山ア 義朗君 18番 大竹 政雄君
19番 井之川博幸君 20番 大東 宣之君
22番 石田 宇平君 23番 星川嘉一郎君
24番 牧野 保好君 25番 星野佐善太君
欠席議員(1人)
21番 橋 襄典君
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 副 市 長 林 義夫君
白沢町振興局長 木暮 茂君 利根町振興局長 山口 芳久君
総務部長 町田 哲男君 民生部長 田辺 昇利君
経済部長 飯田 敏夫君 建設部長 須藤 一夫君
街なか対策部長 生方 秀二君 総務課長 栃原 豊彦君
会計管理者兼会計局長 中村 浩二君 教 育 長 津久井 勲君
教育部長 水田 修君 庶務課長 金子 朗君
監査委員事務局長 茂木 一夫君
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議会事務局出席者
事務局長 小林有一郎 次長兼庶務係長 諸田 裕
議事係長 加藤 英臣 主 査 安原 和宏
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午前10時開議
◇議長(布施辰二郎君) これより本日の会議を開きます。
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第1 一般質問
◇議長(布施辰二郎君) 日程第1、一般質問を行います。
通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
最初に、大島崇行議員。16番。
〔16番 大島崇行君登壇〕
◇16番(大島崇行君) おはようございます。本日は、傍聴の方、足元の悪い中、多くの方、
ご苦労さまでございます。外は寒いんですけれども、これから議論をどんどんして議場内を熱
くしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。
国外に目を向けると、中東・北アフリカ諸国で反体制デモが続発、原油生産への影響も懸念
され、市場は動揺しており、日本にとってもよそごとではありません。
また、ニュージーランド大地震でビルが倒壊し、多くの日本人留学生が事故に遭遇し、けが
をしたり、亡くなられた方々、まだ発見されず行方不明の方も多く、お見舞いとご冥福をお祈
りいたします。
国会においては、11年度予算が3月1日未明、ようやく衆議院を通過し、予算案の年度内
成立が確定しましたが、一方では予算の執行に必要な関連法案の成立のめどがついておりませ
ん。
また、霧島山(新燃岳)の噴火による農業関係の降灰被害状況は、宮崎県、鹿児島県を合わ
せて5億3,000万円以上の被害で、現在も噴火活動が継続しております。関係地域の皆様
にお見舞い申し上げます。
国内外とも、政治が非常に不安定で先行きが読めない状況の中、昨日、現職の外務大臣が献
金問題で辞任、ますます政治が不安定で先行きが見えない状況であります。
今回の質問は、昨年9月の定例会でも質問しましたが、群馬DC、デスティネーションキャ
ンペーンについてお聞きします。
キャンペーンに向けて、本市が具体的にどのように取り組むのか、また、一過性のものにな
らないためにどのような継続方法を考えているのかお伺いします。
次に、都市間交流についてお聞きします。
新宿区、板橋区、川口市とは、非常に友好的な交流が展開・推進されていますが、北関東自
動車道も着工から18年を経過し、群馬DCの開催と群馬・栃木・茨城3県の知事を初め、多
くの関係者のご努力により、予定より2年も早く、3月19日に全線開通となります。
本市も組織機構改革により、新年度から観光交流課が群馬DC、都市間交流等々を推進する
と思われますが、新年度に向け、どのような事業展開を考えているのかお伺いします。
次に、昨年9月の定例会でも質問いたしましたが、沼須産業団地についてお聞きします。
平成20年12月1日に分譲を開始し、県と交わした確認書の中で、5年を経過して残地が
生じた場合は本市が買い取るとなっております。前回の質問から半年が経過しましたが、その
後の進捗状況をお伺いし、私の1回目の質問といたします。
本定例会が現市議体制で最後となりますので、どうか市長、明快なご答弁をよろしくお願い
いたします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大島議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、活力を創造するまちづくりについて、地域の活性化について、群馬デスティネーショ
ンキャンペーンについてでありますが、「心にググっとぐんま わくわく体験新発見」をテー
マに、本年7月から9月までの3カ月間、開催される群馬デスティネーションキャンペーンは、
JR6社と自治体、観光関係業者等が連携して取り組む国内最大規模の観光キャンペーンであ
り、一昨年6月には、県内自治体や観光協会、企業など約270団体で構成する「ググっとぐ
んま観光宣伝推進協議会」が知事を会長として設置され、1年前に当たる昨年7月から9月に
は、プレDCとしてさまざまな取り組みが行われておりますが、9月8日の全国宣伝販売促進
会議と翌9日から10日にかけて行われたエキスカーションでの本市の取り組みにつきまして
は、議員の9月一般質問の中でもご報告申し上げたとおりであります。
その後も、協議会の下部組織として利根沼田県民局に組織された地域部会を中心に、利根郡
内の町村とともに大阪・名古屋への観光キャラバン、栃木・茨城のバス会社等への観光キャラ
バンなどを行い、商品造成の働きかけなどを行ってまいりました。
間もなく全線が開通する北関東自動車道沿線で、9月中旬に群馬県による食のイベントが計
画されておりますが、既に、開通翌日の今月20日には、壬生ハイウェイパークにおいて沼田
市独自の観光キャンペーンの実施が決定しており、茨城・栃木方面からの新たな観光客の獲得
に向けて、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
DC本番に向けては、本市の魅力をテーマ別にまとめた観光パンフレットの作製、JRの小
冊子「小さな旅」を利用しての観光宣伝活動を行うとともに、JRや観光協会などと連携して
成果をおさめている「駅からハイキング」、高校生との共同企画によるパンフレットラックの
製作や市民の皆さんとの協働による沼田駅周辺の美化活動などを通じて、機運を高めていきた
いと考えております。
本市には、玉原高原を初め、迦葉山弥勒寺や吹割の滝など、十分な魅力を持った観光資源が
数多くありますが、これらへの一層の誘客を図るとともに、そうした観光客の方々がそれぞれ
の拠点を回遊することで、観光消費の拡大に結びつけ、地域の産業や経済への好影響がもたら
されるよう施策を講じてまいりたいと考えております。
こうした中で、城下町としての長い歴史の中で培われてきた文化や伝統、自然など本市固有
の魅力ある資源に光を当て、市街地への誘客を図るためのイベント等も計画しているところで
あります。
観光関係の方々を初め、多くの市民の方々にご参加をいただきながら、デスティネーション
キャンペーンを契機として、一層の観光の振興を進めてまいりたいと考えております。
次に、都市間交流についてでありますが、本年度は田んぼ編、トウキビ編、そば編の3コー
スの農作業体験型田舎体験ツアーを、JA利根沼田、農活や農業体験クラブなど、新たな組織
との協働と連携により取り組んでまいりました。
新宿区の就農体験事業や青年教室の受け入れ、旧南郷小学校の活用では、新たに板橋区志村
坂上地区の野外活動自然教室を受け入れ、太田市の青少年ネイチャーキャンプでは、沼田まつ
りへの参加のほか、市内小中学生との交流の取り組みも行いました。
環境保全関連の取り組みでは、新宿区と「森林整備に関する協定」を結び、植林や下草刈り
を実施したほか、港区とも「間伐材を初めとした国産材の活用促進に関する協定」を結び、環
境保全と沼田市の木材などが積極的に活用される道筋をつくってきたところであります。
また、真田街道推進機構の立ち上げを行ったほか、要望のあった首都圏のイベントにはでき
る限り参加し、マイ箸づくりなどで沼田市の観光や物産のPRに努めてきたところであります。
次年度に向けては、さらに観光と交流事業が密接に融合し経済的な効果を高めるため、経済
部内に観光交流課を新設して事業の充実を目指してまいります。
具体的な事業の推進では、(仮称)真田街道サミットやウォークラリーなどを沼田市におい
て開催する予定であります。また、劇団わらび座と新宿区が共同制作したミュージカル「アト
ム」を上演し、新宿区との信頼と協調を深め、地域の文化振興にも貢献してまいりたいと考え
ております。
次に、沼須産業団地についてでありますが、本市にとって優良企業を誘致することは、税収
増加や雇用創出、地元企業の取引の増加や関連企業の進出など、地域経済に多大な効果をもた
らすものであり、大きな課題と認識をしております。
本団地につきましては、平成20年12月1日の分譲開始から2年余りが経過いたしました
が、この間、県企業局では、県内を初め幅広く本地域の特性を生かした誘致活動に取り組んで
おり、市としましても、企業誘致専門嘱託員による県内・市内への企業訪問を通じて情報の収
集と提供を行ってまいりました。
平成23年度からは、経済部に新たな企業誘致の部署を設け職員による企業誘致を強化する
とともに、本団地への立地促進を図るため、新たな助成制度を創設し、用地の取得に対しては、
1平方メートル当たり1,000円の助成金を、操業にあわせて新たに市内在住者を1年以上
継続して雇用した場合に、1人当たり10万円の雇用助成金を交付することとし、積極的な誘
致活動に取り組んでまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、大島議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇16番(大島崇行君) ご答弁いただいたので、何点か再質問したいと思います。
このデスティネーションキャンペーン、今、市長の方から答弁ございましたけれども、県民
局と観光課とタイアップして、今、いろいろ名古屋とか、あちらの方へ出向いて観光している
ということでございますけれども、この事業は、先ほど市長の方からも説明がございましたけ
れども、千載一遇のチャンスということで、JRがほとんどの、北海道、東日本、東海、西日
本、四国、九州と各鉄道の6社が手を組んで、また報道機関等々、指定された自治体等を国内
外に向けてPRする大変大きい観光の事業だと思うんですね。要するに宣伝の方はJRさんが
ほとんど持っていただけるという事業で、該当する地域はそれぞれ、それはお金はかかります
けれども、全国的にPRするとこれは大変なことでございますけれども、JRさんがテレビ等
々で宣伝していると思うんですね。けさもちょうど「そうだ、京都へ行こう」なんてやってま
したけれども、それも1つの一環だと思います。
昨年の9月の定例会で私質問したとおり、今市長が詳細にわたりまして答弁ありましたけれ
ども、あれから6カ月たっているわけですね。その後、市長はいろいろ検討委員会みたいなの
を立ち上げて部署でやっていると、パンフレットを作成したり、そんなようなことをやってい
ると言うんですけれども、どうも答弁の中に、まだまだこれといった動きが見えないので、そ
の点について、市長、もう一度明快な答弁をよろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) ご承知のとおり、沼田市では、デスティネーションキャンペーンに
かかわらず、大変大きな沼田のイベント、催事事業がございました。4月、5月、6月、7月、
8月、9月、10月、11月、12月と、枚挙にいとまがないほどのいろいろな観光関係の諸
事業も展開しております。したがいまして、これらの多くのイベント事業をまず有機的に関連
づけるということが、大変今までのものを大切にするという意味で重要かと思っております。
もう一方におきましては、やはり本市の売り物というか歴史的なことからくると、やはり真
田ということに代表される歴史的な経過、それともう一つは、やはり議員がよくおっしゃられ
る天狗の関係等についての迦葉山の関係、そういったことを踏まえた形の中で、7月から9月
の関係等に照準を合わせて、そして対応を図ってまいりたいというふうに考えております。
◇16番(大島崇行君) いろいろの話がございましたけれども、実は上毛新聞に先日掲載さ
れたんですけれども、群馬デスティネーションキャンペーンについてのニュースということで、
昨年の12月30日からそのキャンペーンについてのいろいろの記事が載っているんですけれ
ども、各地区のですね。トップでみどり市、大間々でLEDによる市街を華やかにしようとい
うこと、イルミネーションか何かだと思うんですね。それから、ことしになっての2月24日
まで約20数件載ってるわけなんですけれども、最後は大泉町、公園や寺院の散策ということ
で、いろいろ各地区は載っているわけなんです。なぜか沼田がないんですよね、20数件ある
んだけれども。そういうのを見ると、ちょっとマスメディアの方から目が向いてないというこ
とは、何かもう一つ沼田市がこういうことをやるんですよ、ああいうことをやるんですよとい
う、ちょっとインパクトに欠けてるんで載ってないような気がいたします。
市長は今、真田を売るんだとか天狗でやると言っておりますけれども、先ほどの答弁の中に、
観光資源ということの中で、私は欠けている観光資源が1つあるんですけれども、それは、河
岸段丘なんですけれども、これは日本一の河岸段丘なんですけれども、その点もこのデスティ
ネーションキャンペーンに向けて1つ企画として入れたらどうかと思っているわけでございま
す。
今質問いたしました上毛新聞の中に載ってなかったということについて、非常に寂しい思い
がするんですけれども、ちょっとインパクトのないようなあれがするんですけれども、沼田市
にとってもう一度市長、こういう真田、天狗もいいんですけれども、もっとインパクトのある
ようなあれがなかったのかどうか、お伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) マスメディアの取り上げることについては、私どもがいろいろと努
力をしている形の中で、マスメディアの方でもって関心が注がれれば、当然そこには紹介がさ
れるというふうなことであろうかと思っております。
ただ、間違いなく言えることは、私どもはやはり長い歴史と伝統を誇っている本市でござい
ますので、そういったことをきちんと大切にしながら、時に応じてマスメディアの目には事に
よると載ってないかもわかりませんけれども、私どもの立場からいたしますと、やはり今議員
がおっしゃっているようなことは当然これはとらまえながら対応を図ってまいりたいというふ
うに思っているところでございます。
したがいまして、河岸段丘のご紹介がございましたけれども、これらについても当然注視を
して対応を図らなければならないと考えております。
◇16番(大島崇行君) そういう面じゃ本当にもう少し私はインパクトの、これだっていう
市長の姿勢があればマスメディアも取り上げたんじゃないかなと思うんですけど、市長よくご
理解してご存じなんですけれども、二十三夜会のグループご存じですよね。それと物産振興会
の人たちと昨年12月に、「四季を通じて、四季天狗フェスタ春夏秋冬」というようなことで
企画を幾人かで市長室にご相談に行った経過がございます。この内容は、市の各団体の方々に、
あるいはそういう方々にご相談して、これからその7月開催されるデスティネーションに向け
てイベント、こういう形のはどうですかという企画だったんですけれども、なかなかこれが今
のところ進んでないのが現状でございます。内容は、先ほどからよく話が出ておりますが、天
狗に関する、ほらふき天狗でいろいろのイベント、あるいはB級グルメ、焼きまんじゅうサミ
ット、ごったく市等々、これは一過性じゃ、せっかくのやる事業でございますので、四季を通
じてイベントしたらどうかということで相談に行ったんですけれども、なかなか前へ進まなか
ったのが現状でございます。
その中で、二十三夜会の代表であります、きょうも傍聴に来ておりますけれども、金井敬司
さんから「大島君、白沢町から見える河岸段丘だよ」と、こう言われまして、これは1つのか
ぎになるんじゃないかなと思いまして、河岸段丘に関しては昨年も質問した経過がございます。
タレントのタモリが「笑っていいとも」の放送中に、「日本で一番印象のある場所」というこ
とで沼田を取り上げた経過がございます。それは「日本一の河岸段丘である沼田が一番印象に
残っている」ということをテレビで放送されました。それも前回の質問のときにも聞いた覚え
がございますけれども、質問した覚えがありますけれども、これはぜひ、仮にですよ、またタ
モリさんがこっちへ来て、その日のことに関して講演会なり等々するならば、恐らく集客につ
ながると思いますけれども、そのときに言った覚えで、「市長、ぜひタモリさんのところにお
会いしたらどうですか」と言ったんですけれども、その後、名刺交換なり面談をしたかどうか
お伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) タモリさんの関係のご質問でございますが、話題が出た後、すぐに
目黒の方の事務所にリンゴを持って訪ねております。ただ、やはり本人が大変お忙しい方であ
りますから、そこでは事務所の方との意見交換で終わった経過がございます。ただ、余りにも
有名な方でございますので、実際問題として、事務所の関係の筋があったりしておりますので、
現実的にご本人とお会いするという段階までには至っておりませんけれども、今後の対応の流
れの中では、きちんとした道筋をつけた形の中でお会いできることがあるとすれば、そういっ
た方向には臨んでまいりたいというふうに考えております。いずれにいたしましても、ご意見
等いただいた後、早急に事務所の方へ訪問をしてきたという経過がございました。
◇16番(大島崇行君) 売れっ子のタモリでございますので、大変1回行って会えるわけご
ざいません。市長だって忙しくて、私ども面談してもなかなかお会いできませんので、芸能人
のタモリなら、それはもう何回か行かなくちゃ会えないと思いますけれども、それなりのいろ
いろの手づるを使って、ぜひタモリ氏と会っていただいて、沼田の河岸段丘等々をもう一度、
今回のこのデスティネーションに向けて何かコネクションをつけていただいて講演会等をやっ
ていただければ、それこそ今まで上毛新聞に20回掲載されたなんていうよりも、もっとすば
らしい私はPRになるんじゃないかなと思うわけでございます。
先日、東京の丸の内の新ビルで日本工業倶楽部というところで、群馬県出身在京の集まりが
ありました。市長もご存じだと思いますけれども、上毛倶楽部という会があって、そこで総会
がございました。私と金井さんと交流推進課の永井君と3人で伺ったわけでございますけれど
も、実はその上毛倶楽部の本部の役員が、また沼田市出身の高島さん、白鳥さんという方が本
部役員しておりますんで、お願いいたしまして、河岸段丘の沼田の写真が、ポスターができて
るんですけれども、参加者約150名ぐらいいたんですけれども、その皆さんに皆お土産がつ
くわけなんですけれども、その中に河岸段丘のポスターと市長の礼状を同封させて、行って詰
めて配布したわけでございます。私と金井さんと市の職員と3人でやったんですけれども、今
考えたら非常にずうずうしいことをやったなと思って反省してるんですけれども。その中の在
京の方で広告関係の一流会社ですね、電通の出向役員の小内氏がその河岸段丘のポスターを見
て、「沼田にこんなすばらしい最高のロケーションがあるんだ。これはもっとPRしなくちゃ
だめじゃないんかい」なんて褒められたりして、反省した1人でございます。恐らく参加して
いただいた方々は結構このポスターに大分興味を持っていたんですけれども、その点について、
市長、どうお考えかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) この河岸段丘は、私どもが子どもの時分に国土地理院がつくってい
る地図ですよね、それに載っていたり、あるいはまた社会科の地理の授業で紹介されたりとい
う記憶がございまして、そういう意味で大変私どもは誇れる自然景観だというふうに思ってお
ります。
したがいまして、これらについてもきちんとした対応を図っていく必要があろうかと思って
おりますので、今後いろんな意味でまた議員の方からもご指導いただければと思っております。
◇16番(大島崇行君) その河岸段丘はいいんですけれども、ただ、在京の方が相当興味を
持っていたということなんです。あと5カ月ぐらいでキャンペーン開催されるんですけれども、
時間的に本当に間に合うかどうか心配なんですけれども、沼田に目を向けるためにも、先ほど
も答弁の中にありましたけれども、もう少しインパクトのあるのを私は願っているわけでござ
います。地域にこんな広大な自然があるわけでございます。すばらしい景観でございます。人
工的なものではお客は呼べないんですね。本物なんです、これは。日本一の吹割瀑。この瀑と
いうのは高いところから流れ落ちてくる流水の滝ね、要するに吹割の滝でございます。それを
和風ナイアガラというような感じでですね。また、日本一の河岸段丘、これ、今、市長、恐ら
くあれですよ、小学校ごろからと言いますけど、この歴史というのはもうとんでもない歴史で
ございまして、15万年前の土砂が蓄積して侵食されたりしていろいろ流れて、それでできた
のが河岸段丘でございます。これを和風グランドキャニオンというふうな銘打ってですね。グ
ランドキャニオンとは全然違いますけどね、グランドキャニオンの方は地形が隆起してこうや
ってできたんだそうでございますけれども、それとは違いますけれども、そんな感じで、これ
はキャッチフレーズですからそんなような感じでいいと思うんですね。それと日本一の天狗と
いうことで、この3本柱でいくしかないんですけれども、これが一番早急に立ち上げて沼田の
売りでやれると思うんですけれども、市長、どうですか、その件について。
◇市長(星野已喜雄君) ご意見の趣旨を踏まえながら、今後の対応に処してまいりたいとい
うふうに思っております。
◇16番(大島崇行君) じゃあ、よろしくお願いいたします。
今、議長そこに座っておりますけれども、議長室へ行けば、私たまげたんですけれども、も
う入った途端に河岸段丘、すばらしい航空写真があるんですね。議長どこから手に入れたなん
ていうのはなかなか教えないんですけれども、すばらしい河岸段丘の写真がございます。あれ
を見ると、本当に、ああいいなあなんて思うんですよね。議長のつまんない顔を見るより、あ
あいいなあなんて、私は河岸段丘がすばらしいお客を迎えるあれだと思うんですよね。本当に
あれをぜひこれから、あのすばらしい写真を見れば、皆様は傍聴の方で行ってないかと思いま
すけれども、何かの機会で議長にご相談に行くなら、顔を見るよりまずあのポスターを見た方
がすばらしいと思うんですよね。そのくらいあの河岸段丘というのはすばらしいわけでござい
ます。これからビューポイントを設置したり、あるいはのぼり旗等々の旗を立てたり、周遊コ
ースをつくったり、講演会やったり、いろいろの問題等々あるかと思いますけれども、ぜひそ
ういうような形で今後売り出したいと、市長も今前向きでやっていこうという答弁でございま
したので、ぜひそういう形にしたいと思います。
先日、甲府の方に地場産の関係で、鳥モツのB級グルメの視察に行ってきました。その中で
もやっぱりB級グルメは、市の職員から発想があって、それを進めて成功した事例でございま
した。今後このデスティネーション、7月に向けて、7月に沼田で何かやるか、8月にやるか、
9月にやるか、まだ明快な答弁出ておりませんけれども、いずれ沼田を売り出す一大行事でご
ざいますので、7月、8月、9月、どれかにぜひこれをして、メーン会場を確保して、食、自
然、93あるこの指定のいろんな文化財が本地にはあるわけでございます。官民一体となって、
ぜひ活性化に努めたいと思う。そういうような感じで、ぜひ民間の方と行政とうまくやって、
これはもう最後のチャンスだと思うんでございます。ぜひそういうことで職員の方も、観光交
流課もできるそうですので、ぜひその辺について早急に実行委員会なり検討委員会等々立ち上
げてと思いますけれども、行政の方もご協力の方は大丈夫かどうか、最後にこの質問に対して
お聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、団体の立ち上げはそれぞれのところでいろいろな
方々が主体的にかかわるというようなこともあります。行政はまた行政の持っている立場もご
ざいます。したがいまして、今おっしゃられていることが、今後どういうふうな展開がいいの
かということをよく精査して対応を図ってまいりたいというふうに考えております。
◇16番(大島崇行君) どういうのがいいのかというのは、それはもう市長、いいんです。
とにかく行政の方、極端なことを言えば、3人なり4人かしていただいて、その行政の人が3
人、4人来ていただいて、それで各種団体とやっていこうというような考えでございますので、
ぜひご協力よろしくお願いいたします。
それから、次に、都市間交流のことについてお聞きいたします。
都市間交流ということで、姉妹都市・下田初め、新宿区、板橋区、浅草、川口、安行、長野
の真田、国際交流のドイツのフュッセン市、利根町では横浜、府中ですね、さまざまな交流を
推進しておりますが、特に新宿とは、昨年CO2削減で地球環境保全協定等々を締結して推進
していると思いますけれども、ことしも1月に新宿のシティマラソン、これは市長が毎年沼女
の陸上部の方と参加してご苦労しているわけでございます。過去天狗の衣装で1回、今回も武
将の甲冑を着て、2回目ですかね、走ってですね、私も何回か行っておりますけれども、新宿
の区民が沼田の市長ということで大変注目を浴びているわけでございます。みずから沼田の広
告塔として売り出しているわけでございます。本当にご苦労なことでございます。新宿はいい
んですけれども、板橋とも防災等々の関係で協定を結んでいい方向に展開しているやにも聞い
ております。川口とも、駅前広場で観光PR、物産等々の販売等のPR等々で、これもいい方
向に行っているわけでございます。安行の方も一輪草まつり等もいいわけでございます。利根
町の横浜市との交流は、少年野球を通じての交流だそうでございます。これもうまく展開して
いるわけでございます。でも、私もいろいろのそういう交流等々に行くんですけれども、新宿
のそのシティマラソンは、市長はみずから広告塔としていろいろ衣装を凝らしたりして参加し
ているわけでございますけれども、できれば新宿区以外の、市長本当にお忙しいと思いますけ
れども、そういうイベント等々に参加していただけると、相手方にとっても、これは本当に本
気で沼田市も、みんな本気でやってますよ、でも市長が来てるんじゃこれは本気だなというよ
うな姿勢があった方が、より一層交流の方がうまくいくんじゃないかなと思うわけでございま
すけれども、忙しいと思いますけれども、その辺について市長、どうお考えかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに新宿区のシティマラソン、ことしも職員を連れ立って頑張っ
てまいりました。できるだけ行事には参加をするということを主眼に置いております。ただ、
どうしても立場上、公務と重なると、出かけたくとも、そこの辺のところについては副市長に
代理で行ってもらう場面もございます。やはりある意味においては市長がみずからそういった
現場に入って、そしていろいろと意見交換をし、そしてみずからがパンフレット等を持って、
いろいろと市の状況等についての説明や宣伝活動をするということは、これはもう当然のこと
だと思っております。したがいまして、私の体があく限り、そういった方向で努力をしてまい
りたいというふうに考えております。
なお、やはりどうしても行事が組まれていて、私が外せない行事が出てまいります。そうし
たときに、残念ながらということもございました。今後、そういった行事等についての精査を
よく行って、そして市長みずからが、今までも一生懸命参加してきたつもりでございますけれ
ども、さらに努力をしてまいりたいと考えております。
◇16番(大島崇行君) 忙しい中ですけれども、時間をとっていただければありがたいなと
思うわけでございます。東国原知事が宮崎県知事になって、すぐああいう感じで宮崎を売り出
したということでございます。やはり首長あるいは知事等々、関連しているところの人は一番
偉い方が行けば、やっぱり受けとめる方も、別に副市長が悪いと言うんじゃないですよ、受け
とめ方も違いますので、ぜひ時間を、忙しいかもしれませんけれども、それも沼田市の活性化、
発展につながる事業ですので、ぜひ、いろいろ公務等々で忙しいかと思いますけれども、その
辺はうまく調整して、今後市長、少しでも多くそういう交流事業等々に参加してもらいたいと
思います。よろしくお願いします。
3月19日に北関東自動車道が全線開通します。多くの方が活性化に期待しているというこ
とでございます。縦軸で関越自動車道、横軸で東北自動車道、上信越、その先は常磐道、東関
東道路と、いろいろつながるわけでございます。これを見ると、関越道、東北道が恐らく縦の
中心になるんじゃないかなと思うわけでございます。今後、この3月19日に開通して、栃木
県、茨城県、2県が本当に近くなるわけでございますけれども、新たな都市間交流等が生まれ
ると思いますけれども、全線開通に従うにしても、目に見えてあと10幾日ですか、12日ぐ
らいで開通するわけでございますけれども、新年度から機構改革ということで観光交流課が立
ち上がりますけれども、この北関東自動車道の開通と栃木、茨城、大変近くなりました。そん
な関係で、市長、どのようにこの交流課もうまく施策というんか、方向性がございましたら、
お伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) この北関東横断道路は、群馬県の県道整備部局が早急な開通を目指
して努力傾注してまいりまして、今回、開通の運びになるということで、大きく茨城や、ある
いはまた栃木の方の流通関係、観光関係のさま変わりがあるなというふうに受けとめておりま
す。議員はもう既にご案内のとおり、東北道関係あるいは常磐道関係等がございます。1つに
は、栃木と板橋の関係で、たしか茂木町だったと思いますが、かつて安井先生の関係等もあり
まして、そういうふうなことの含み、それから当然大洗に非常に近くなるということでござい
まして、そういう意味では海辺に直接タッチするというんですか、そういうことになろうかと
思っております。
実は、全国植樹祭、全国育樹祭が済んだ後、やはり天皇陛下、皇太子殿下等皇室をお迎えす
る行事イベントは他に国体があるということもありますが、私は海のイベントというのは海辺
に面している都道府県でなければ実現しないのではないかというふうに受けとめておりました
が、実は最近受けとめさせていただいているのは、内陸県であっても皇室を迎える海の事業の
展開は可能だということを最近調査で知り得ることができました。したがいまして、どうして
も山とこの海というのは決して分離独立しているのではなくて、やはり水という点で不可分に
生命体として結びついているんだというような考え方に立脚したときに、この海のイベントを
ですね、内陸の、しかも利根川の源流の地である私どものところで展開するというのが、1つ
大きな特徴としてあるのかなというふうに思っておりまして、企画課長をして今調査をさせて
いただいているところでございます。
◇16番(大島崇行君) まさに市長、そのとおりなんですよ。昔から山が川をつくり、川が
海をつくるということなんですね。やっぱり海辺で、上流からきれいな水が来なければ、川か
らこう流れてきて河口に行って、そこでうまくいけばホタテの養殖あるいは真珠等々の養殖等
につながるわけでございます。非常に山が重要なんです。
先ほどの、板橋と茂木町じゃなく、新宿ですよね、茂木町と何か交流が。そうじゃなかった
ですか。それはいいんですけれども、私の調べた範囲ではそんなような気がいたします。
この北関東自動車道があいて、地域の活性化が相当あるということをこの間の新聞にも発表
されておりましたけれども、活性化があると思う人ということで84%以上いるんですよね。
中には人や地域の交流が深まるということを考えている県民が約80%だそうです。県民等々
のアンケートでいろいろな交流が生まれてくると思います。これがあくと、約2時間で前橋か
ら水戸まで行くんで、2時間30分短縮されます、今までから見ると。4時間、上かかったん
ですね。前橋・宇都宮が約1時間30分で着きます。これも2時間短縮されました。宇都宮・
水戸が約1時間半、これも1時間20分短縮でございます。これ、利活用のことから考えると、
両方を考えると、見方によっては医療環境の向上につながるということで、命をつなぐ道とし
て医療関係の方は最高に今これ期待しているそうでございます。北関東随一の高度救命救急セ
ンターを持っている前橋の赤十字病院、第三次緊急医療機関・足利赤十字病院、第二次緊急医
療機関・茨城県中央病院、医学部にあっては群馬大学、獨協大学、つくば大学等々がございま
す。これは緊急搬送に相当の効果があるわけでございます。
沼田市にとっても、今医師不足等々で不安な日々を市民の方過ごしているわけでございます。
そういう面じゃ緊急のときの医療の交流という言い方はおかしいんですけれども、これも1つ
の交流につながるんじゃないかと思いますけれども、そういうことで医療の方では大分いい、
観光以外にこういうんで見ているところでは見ているということでございますけれども、市長、
この辺についてどうお考えかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの茂木町の関係は、議員おっしゃられるように、新宿・早
稲田商店街の関係でございまして、訂正をしておわびを申し上げたいと思います。
この北関東横断道路の関係で、観光交流もさることながら、医療圏との連携というご指摘で
ございました。この利根沼田は、確かに議員がおっしゃってるように、医師不足が多分に漏れ
ずそういった問題が惹起をしていることは率直に認識をしているところでございます。ただ、
かねてこの医療圏の手配をするときに、利根沼田が吾妻とか渋川を抱き合わせにというような
ことがあったときに、やはり地元の医師会が利根沼田は利根沼田だけでということがあって、
これを広域圏の理事長という立場で努力した結果、医療圏利根沼田の関係は現在も堅持されて
おります。したがいまして、お隣の吾妻だとか、そういったところに比べると、相対的な問題
になりますが、それなりに第三者から見ると評価されているというふうに言われております。
そういった中で、当然、例えば仮の話でございますが、私の承知している方のお母さんが、
地元の某病院にお世話になる、しかしそこでは対応がし切れないということで埼玉の某医大の
方に転送されまして、それはやはり救急の関係でもって対応を図り、最悪の事態を免れ、存命
が図られたということを実体験として私も持っております。したがいまして、これはもう既に
基礎自治体の及ぶ範疇とはちょっと言い切れない、むしろ国や県のレベルの範疇になろうかと
思いますが、議員がご指摘されてるようなことについては、大変今後期待されるというふうに
受けとめさせていただいております。
同時に、私どもの今の立場からすると、先般も広域圏の立場から、救急医療の関係等につい
てであるとか医療拠点の関係について、現在いろいろと国の方からの交付金等もありまして、
地元の医療体制の整備も何とかしなけりゃいけないということから、ちょうど2週間ほど前で
ございますけれども、県の方の部長さんや課長さんの方にご要請を、これは市長というより広
域圏の理事長という立場でございましたが、お願いもしてきたところでございます。したがい
まして、この地と、今言うように日赤だとか群大だとか、そういうようなところのネットワー
ク、同時に、その群大だとか日赤が茨城や栃木とのネットワーク、そういうようなことの連携
が、やはり先ほど来お話のとおり、水戸と前橋が2時間というこういった時間帯の中にあると、
非常にそういう意味では都道府県単位の広域のそういう医療圏の体制づくりというのが今後で
きてくるのではないかと、またそういった時代に来るんじゃないかというふうに受けとめさせ
ていただいております。したがいまして、大変重要なご発言をいただいておりますので、私ど
もも地元のこの基礎自治体の立場から検討を加えてまいりたいと考えております。
◇16番(大島崇行君) 交流という表現の仕方、ちょっと医療関係でそぐわないかと思いま
すけれども、そういう面じゃ命の問題にかかわることでございますので、ぜひ、広域圏等々う
まく連携して、県・国なりにそういうのの、またこういう形でやるんだというようなことを今
後していただきたいと思うんで、よろしくお願いいたします。
それと、次に、2月24日に上毛新聞のトップ記事で「沼田の木材 港区で」ということで
大きく掲載されておりました。「都市間交流もつながると大きく期待されます」という掲載で
ございました。この記事を読んで多くの市民の方が、「おっ、やっと沼田もいい、出たな」と
いうような関心を持ったと思います。CO2の削減や、林業再生で全国で23市町村と国産材
の活用促進を目指して、間伐材を初め国産材の活用推進する協定等を締結、または、みんなと
モデル二酸化炭素固定認証制度等も創設するんだそうでございます。本市は林業の活性化とい
うことで、今後港区と都市間交流につながって、産業・文化等々も目指すわけだと思いますけ
れども、この本事業に対する市長の意気込みを聞きたいんですが、よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、平成17年2月13日に隣接の旧白沢村、旧利根
村と合併をしてまいりました。なかなか厳しいこの合併後の市政運営でありましたけれども、
やはり地元の特性を生かした形の中で時代的な要求が何だろうかということを考えたときに、
それが環境問題に対する対応であったり、あるいはまたご案内のとおり都市間交流であったり
したわけでございます。
昨年、おかげさまで新宿区と白沢との関係がうまくスタートすることができました。これは
申すまでもなく、新宿区の方が私どもの森林整備をして、そして新宿区の方がお金を出して、
しかもCO2の削減に貢献するというような形になっておりまして、新宿区の方が白沢に来る
という流れでございます。今回の港区の場合は、ご案内のとおり、特に旧利根村は森林面積が
非常に高い、そして森林のあるところは非常に、これはオール日本の問題でもありますけれど
も、過疎化が進んでいるというような形の中にあって、何とか振興策を図れないかというよう
なことを考えたときに、港区の方で、特に山手線のところに田町という駅がございますが、こ
このところをJRと共同して、文化センター的なものをつくるというような動きがあって、そ
このところにできるだけ国産材を使っていきたいという話題がございまして、紹介がございま
した。昨年とことしお伺いをして、またそういったことで連携をしていきたいということをこ
としもまた述べてまいりました。これがどういうことかというと、こちらの木材を向こうで使
ってもらって、向こう側の炭素の貯留値を高めるということによって、港区が要するに二酸化
炭素の削減に貢献すると、こういう事業形態になっております。
これは、比較的単純明解でありまして、木を使えば炭素の貯留値が高まって、必然的にそれ
は二酸化炭素の削減に貢献するという、そういうことになります。これは、大変そういう意味
では現在、今度機会があれば浜松町の増上寺に向かってまいって、すぐ右側に参りますとエコ
プラザというのがございまして、この建屋の中が大体木材で覆われておりまして、そういうよ
うなところで今までいろいろなことをやってまいりました。今後、具体的には、旧赤城根地区
を1つのターゲットといたしまして、そういうようなことを展開していければというようなこ
とで、今、端緒についたばかりでございます。
◇16番(大島崇行君) こういう話が来たということは、企画・交流等とか日ごろの努力で
首都圏に出向いてPRした結果がこうしてあらわれたわけでございます。今市長が言ったCO
2の関係で、木材を使用すれば炭素の蓄積になるということで、エコプラザ等々が東京タワー
のこちらにあると思うんですけれども、ちょっとこれ、数量的にちょっとしようと思うんで、
どのくらいの木材が使用されるのかというのがわかれば、ちょっと説明してもらいたいんです
けれども。
◇市長(星野已喜雄君) 上毛新聞があれだけ大々的に紹介していただきましたが、今後、こ
れは港区の事業がどういうふうに展開されてくるかというようなことの中で、当然先様の方か
らアプローチがかかってくると思います。したがいまして、今ここで、どの程度の木材の需要
があるのかということについて述べられるだけの数値を持ち合わせておりません。したがいま
して、今の私どもの立場からすると、ライバルもそれなりにいるわけです。ただ、間違いなく、
港区との時間的な距離感からいくと、私どもが一番恵まれている環境にございます。そういう
ようなことでもって、これから一生懸命努力傾注していく形の中で対応を図ると。ただ、港区
の方から紹介された方が、昨年現地の視察には既に入っているところでございます。
◇16番(大島崇行君) 計算は出てないようでございますけれども、計算が出たら沼田が非
常に港区から一番近いということで、ライバルが22町村全国に広がっているわけでございま
す。上毛新聞に掲載されている数字だけで、ちょっとここに計算していただいたんですね。本
当に目先の質問で恐縮でございますけれども、どのくらい経済的な効果があるのか波及がある
のかということで、この上毛新聞に出ているだけで木材関係の方にちょっと聞いたんです。2
020年までの9年間で港区で試算で使う量ということは、3,752立方なんですね。それ
を9年で割ると、416立方です。これは、どのくらいの木材の量なんだいということを聞い
たら、大型20台分だそうでございます。9年間に大型20台分なんかなと思って、1立方、
木材の材料によって値段違うと思うんですけれども、恐らくこれだけ9年間に使うとすると、
2,500万から3,000万ぐらいじゃないんかなと、製品がですね、金額にすると。その
ぐらいの量だそうでございます。それで、木材の量でいくと、2,160トンのあれだそうで
ございます。それと、港区が2008年度の5,000平米以上の建物が今までに35軒建っ
たわけでございますね。それが1万7,005平米だそうでございます。その1万7,005
平米を坪に直しますと、3.3掛けて約5万7,750坪なんですね。これ、1平米に直しま
すと、416平米を1万7,500平米で割りますよね。そうすると0.00233ぐらいの
量なんですね。そうすると1平米当たりどのくらい木材使うのかなと思うと、結局1メートル
×1メートル×2.4ミリなんですね。ベニヤ板半分ぐらいの量なんですね、この新聞出てる
のですよ、計算すると。そうすると、1戸当たりそんなに期待できる数字じゃないんじゃない
かなと思うわけでございます。全国、ほかに22市町村あるわけでございますから。それでも
これを機に、そういう面じゃせっかくの利根町も相当木材ございます、森林組合等もございま
すので、ぜひ港区云々以外にも、前にも聞いたことがあるんですけれども、浅草の奥山通りで、
できれば沼田の木材を使って木道みたいなのをつくりたいんだと。今、浅草のあそこもアスフ
ァルト等々、歩く道があるわけでございますけれども、インターロッキングというんですか、
あれがあるんですけれども、そうじゃなくて、やはり木道でやりたいんだというような話を前
に聞いたような覚えがございます。そういう意味で、金額云々じゃなくて、ぜひ木材を使って
いただいて、首都圏とのこれもまた交流につながるわけでございますので、ぜひそのようにま
た今後とも展開してもらいたいと思いますんで、この件について再度また市長、どのように展
開するか、意気込みを聞きたいと思います。
─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前10時59分休憩
─────────────────────────────
午前11時07分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 大島議員の再質問にお答えしたいと思います。
やはり今、非常に大きく時代がいろんな意味で変化の兆しがあるときに、どうしたら地域の
活性化が図れるのか、あるいはまたどうしたらこの行政のいわゆる責任を果たしていくことが
できるのかということを考えたときに、私どものもともと持っている持ち味を外側にアピール
していくということ、それは今まで培ってきたかつての経験の中にそれらがあるという観点か
ら、やはりかつての旧利根村の林業の持っていた力というものを今回港区の方にアピールする
ことによって、本事業が結びつつあるということでございます。
したがいまして、今後、この新宿区あるいはまた板橋区とは違った意味の港区でございます。
と申しますのは、区長さんのお話をかりると、一戸建ての家が1つもないということを言った
らちょっと語弊があるかもわかりませんが、そういう言い回しをしておりました。後ろ返すと、
それだけ逆に木に、あるいは木材に非常に渇望しているということだと思っております。した
がいまして、今後、私どもとすれば、いろんな意味でアプローチをかけてまいりたいというふ
うに思っております。
また、浅草の関係でございますけれども、これは、白沢の平出歌舞伎が大変活躍をされてき
たという経過がございまして、やはり何といっても江戸文化の大もとがこの浅草にあるという
ふうに思いますときに、今おっしゃられたようなことでもって、チャンスがあれば、当然私ど
もの方からそういった木道の供給は図っていければというふうに考えておりますので、よろし
くお願いしたいと思っております。
◇16番(大島崇行君) すばらしい利根町は林業の宝を持っておるわけです。今、港区には
ほとんど木造の家がないというような話でございましたけれども、これは木造じゃ金がかかり
過ぎるからそういう状況になったんだと思うんですけれども、これも国の政策だと思いますけ
れども、ぜひそういう、1人でも、1軒でも多く、この我が利根沼田から材料を出荷するよう
にご努力をお願いしたいと思います。
それと今、浅草の関係について何か市長は初めて聞くようなことの答弁でございましたけれ
ども、たしか前、サンプル的なのをつくってくれというのは聞いたんですが、その後その動き
はどうなっているのか、もう一回その辺聞きたいんですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 毎年、平出歌舞伎がお世話になって、いろいろと対応を図っており
ます。したがいまして、これらについても、議員がいろいろとご意見がありますが、新しい振
興局長のもとに、これらに対して対応を図っていくというようなことで考えておりますので、
よろしくお願いしたいと思います。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時11分休憩
─────────────────────────────
午前11時12分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 大変失礼をいたしました。経済部長に答弁いたさせますので、お聞
き取りくださいませ。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
既に浅草の商店街の代表の方から木道による利用について市の方に照会がございました。森
林組合を通じて提案をさせていただいて、商店街組合としては、来年度の予算にて補助申請を
考えているということで、現在の時点はそこまででございます。よろしくお願いいたします。
◇16番(大島崇行君) じゃあ、最初からそういう答弁なら納得したんですけれども、何か
初めて聞くようなことを聞いたんで、ちょっと休憩までとって再質問したわけでございます。
そういう面で、浅草の方も来年度予算をとってそういう形にしたいという動きもあります。
相当の森林があるわけでございますので、ぜひ、沼田も活性につながる事業だと思いますので、
前向きに検討してもらいたいと思います。
もう時間が余りございませんので、最後に、沼須の産業団地についてお伺いします。
先ほど、1回目の質問の答弁にございましたけれども、中の答弁でございましたけれども、
税制面で固定資産税等3年間免除、あるいは融資企業立地促進資金ということで年1.3%、
利率ですね、年3%ということで、上限15億円の県の融資制度等々をやるというふうにして
いるわけでございます。また、本市においても、1平米で1,000円でしたか減免というこ
とでございますけれども、いろいろの角度でもやっているわけでございますけれども、なかな
か今の答弁の中に、本当はもう1社来てるんだよというようなのが期待をしていたわけでござ
いますけれども、やはり非常に現在の経済状況等々を見ると、本当に厳しい状況だと思います。
あそこの場所は、地域的に言うと、本当に前にも私はこの問題を何度も質問しているわけでご
ざいますけれども、環境面、大変すばらしい場所でございますので、ぜひその環境に合った企
業等々を誘致したり、あるいはまた考え方を、私はこれは変えませんけれども、水産試験場的
な水産関係にする誘致ということで大分言っておるわけでございますけれども、ぜひ、そうい
う方向でもってってもらいたいと思いますけれども。大島のやろうはいつも水産ばっかり言っ
てるななんていうんでおしかりを受けちゃうんじゃ困るので、また1つ新しい活用方法という
ことで、この間、今回質問するに当たって勉強したんですけれども、実はもう一昨年、笠間市
の方に物産振興会と地場産で視察に行きました。市長もそこをご存じだと思いますけれども、
クラインガルテンということで、宿泊施設つきの市民農園でございます。あそこでですね、行
ったら、その後どうなったんかなと思ってこの間ちょっとインターネットで検索いたしました
ら、今度は隣接地に新たにまた、違う事業なんですけれども、これは宿泊じゃなくて、要する
に日帰り的なことなんですね。それでその内容が、要するに、地域の方のご指導をいただいて、
農園のオーナーになっていただいたり、その地域の人たちに、フルサポートということで、ほ
とんどお力をかりてやるという事業で、あいあい農園というのを立ち上げたんですね。これが
今月の3月に販売予定なんです。そして30区画してあるわけでございます。それがもうなぜ
か12区画もう申し込みがあるんだそうです。これを考えると、やっぱりそういう場所ってい
うんですかね、例えば、じゃあ沼田でグリーンツーリズム的な農家のあいてる休遊地みたいな
のをやったらどうですかって言って、「じゃあ、Aさんは佐山のこういうところありますよ、
Bさんは利根町のこういうところですよ、Cさんは薄根のこういう場所があいてるから、どう
ですか、そういうところ」って言うよりも、やはり1カ所の広大なところでそれを分譲した方
が、来る方も来て、いろいろな面で話し相手になると思うんですね。「おたくはじゃあ、どこ
だい」、「どこどこ、港区のこういうところだよ」と、耕しながら、楽しみながらということ
で。やっぱり都会から田舎に来て、じゃあ、ここではおたくは利根で、あっちなんだって、も
うそれだってわかんないんだから、もう地図、今はナビがあるからいいけど、そういう面じゃ、
あそこの沼須の産業団地的なところは、そういう利活用方法もこれは私は1つは、笠間市がな
ぜ成功したかというのを考えると、やっぱり1カ所に集中してるから、来る方もやっぱりお互
いに話ししながら、せがれの悪口言いながら、嫁の悪口言いながら耕したっていいんですよ、
それ、隣同士でやっぱりそういう場所であれば、「おたくはじゃあ、どこどこ」、「ここから
来たんだよ」っていうんで、いろいろの展開に話が進むと思うんですね。そういうような感じ
で私はこの笠間が成功してるんじゃないかなと思うんで、ちょうどあそこの沼須の産業団地は
ちょっと広過ぎますけれども、計算でいくと大体半分以上はその規格でやれば使うような規格
になっておるわけでございます。その点について、市長、また考えは、今のところはそういう
ことで網がかかっててそういう産業団地ということになっておりますけれども、そういう考え
も今後進めていった方がいいんじゃないかと思いますけれども、その点についていかがお考え
かどうか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり沼須産業団地の関係は、県の企業局のご指導の中にあります。
したがいまして、そういったところとの連携をきちんと展開していかなければなりません。き
ょう笠間市のご紹介がございましたが、これらも参考のご意見として受けとめて、そして今後、
県ご当局との折衝の中では、どういう展開になるのかというようなことについては、柔軟に処
していく必要があるのではないかというふうに考えております。
ご承知のとおり、経済部の組織機構改革によって、産業振興関係の課をつくるということと
同時に、ぐんまちゃん家の方に職員を1人派遣いたします。そういうようなことから、皆さん
方に大変ご心配をいただいております企業誘致の関係等についても、その職員とこちら側の関
係する部課との連携と同時に、県の企業局のご指導もいただく形の中で今後の展開を図ってま
いりたいというふうに考えております。
同時に、今おっしゃられたことについては、先ほど申し上げましたように、柔軟な受けとめ
方の中で今後の対応に処していければなというふうに今思っているところでございます。
◇16番(大島崇行君) もう本当に最後になりますけれども、ぜひとも県と企業局、沼田市
ということで、確認書を交わしているわけでございます。5年たって、あと2年3カ月ぐらい
ですか、残地が生じれば沼田市が買い取るということになっておるんで、ぜひ、市長ね、県と
企業局等々の関係の絡みもありますけれども、3者でうまく進めてもらいたいと思います。本
当に今回最後の定例会でございます。私も2期目最後の一般質問でございますが、市長初め、
各当局、大変お世話になりました。4月選挙という洗礼を受けるわけでございますけれども、
石にかじりついても必ず戻ってきますので、ぜひよろしくお願いいたします。
最後に、市長、もう一度その沼須団地についてお聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げましたとおり、県のご指導をいただく、そして私ど
もの内部の組織機構も充実させていただく、そして今後の対応に処する、議員のご意見は本会
議でのご発言でございますので、しっかり受けとめた形の中で今後の対応に処してまいりたい
と考えております。
──────────────◇──────────────
◇議長(布施辰二郎君) 次に、星野初男議員。8番。
〔8番 星野初男君登壇〕
◇8番(星野初男君) 昨年度は大変お世話になりました。本日は、たくさんの人が傍聴にお
越しいただきまして、まことにありがとうございます。皆様方には厚く御礼を申し上げます。
初めまして昨年度、本議場に入り、議員活動として10カ月、私として最後の一般質問とな
ると思いますので、簡潔なご答弁をよろしくお願い申し上げます。
また、今回の一般質問に場を与えてくださいまして、感謝と御礼を申し上げます。
それでは、通告に従いまして一般質問を行います。
今回の内容について、お手元のとおり2点でございます。
街なか対策について、グリーンベル21について、沼田都市開発株式会社について、経営状
況など、今後の対応についてお伺いいたします。
財務内容についてどうか、空床率は何%か伺います。管理・運営体制について伺います。
2点目に、合同会社メドテックインベストメントとの今後の対応についてお伺いいたします。
営業方針、提案または提供があるのか伺います。当局とメドテック、沼田都市開発の関係状
況はどうか伺います。
グリーンベル21、沼田都市開発に関する事項、先般、平成22年12月16日、全員協議
会において、協議からどのように検討、検証されているか伺います。
以上をもちまして、私の1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの星野議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、街なか対策について、グリーンベル21について、沼田都市開発株式会社、経営状況
と今後の対応について、財務状況、空床状況、現在何%か、施設の管理運営についてでありま
すが、沼田都市開発株式会社の経営状況につきましては、地方自治法の規定に基づき、毎年6
月市議会定例会に事業報告書及び決算報告書を提出しておりますが、平成21年度決算におけ
る損益計算書によれば、収入1億7,025万9,021円に対して、支出1億8,473万
4,562円で、差し引き1,447万5,541円の純損失となっております。
グリーンベル21の空床状況につきましては、平成22年4月1日の時点で、T街区商業棟
の1階から6階までの店舗面積1万4,376平方メートルに対して、空床が5,800.4
平方メートルで、空床率は40.3%でありましたが、5月28日のAコープ撤退時には、空
床が7,972.9平方メートルにふえ、空床率は、55.5%となっております。
なお、U街区、すなわち駐車場1階の店舗部分を加えた商業床全体では、平成22年5月2
8日時点で、54.8%の空床率となっております。
施設の管理運営体制でありますが、ビルの警備や維持管理及び昇降機の保守点検などにつき
ましては、それぞれ専門業者に業務を委託し、適切な施設の管理運営が行われているところで
あります。
今後の対応についてでありますが、「沼田都市開発株式会社の経営に関する評価・検討報告
書」に示された内容を踏まえ、未収入金回収などの取り組みが行われているところであります
ので、市といたしましても、今後の動向を注視しながら適切に対応してまいりたいと考えてお
ります。
次に、合同会社メドテックインベストメントとの今後の対応について、メドテックの営業方
針の明確化、沼田都市開発株式会社の検証、当局の考え方、打開策についてでありますが、昨
年12月の全員協議会でご説明申し上げましたとおり、グリーンベル21の管理運営につきま
しては、メドテックインベストメントからの提案により、区分所有者による管理組合の設立と
沼田都市開発株式会社とのサブリース契約の解消を軸に進められようとしているところであり
ますが、サブリース契約の解消は、沼田都市開発株式会社の経営改善の観点からも望ましいこ
とと考えております。
昨年5月末のAコープ撤退後、残っているテナントへの客足も落ち込んでおり、集客力の大
きいキーテナントの早急な誘致が求められているところでありますが、店舗床共有持ち分の約
85%を保有するメドテックインベストメント2では、グリーンベル21オープン当初に締結
された共有店舗床の専用使用契約に基づき、主として核店舗の利用に供することとされた、み
ずからの持分床について直接管理するとともに、主体的にテナントの誘致を行っていくとの意
向が示されているところであります。
市といたしましても、本市商業の振興及び中心市街地活性化のために重要な施設と位置づけ
ておりますので、ビル関係者の方々と協議を行い、必要な支援をしてまいりたいと考えており
ます。
以上申し上げまして、星野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇8番(星野初男君) ご答弁いただきましたので、引き続き何点か再質問させていただきま
す。
財務内容について、今市長がおっしゃいましたとおり、非常に利益等が出ていません。事業
報告の中で、今後どのような形で指導、また課題を持って当局は行うのか伺います。
また、次に、未収金について、回収はどのように取り組みしているのか具体的にお答えくだ
さい。
また、当局は沼田都市開発株式会社に対して60%の株主であるため、どのような指導をし
ているのか伺います。
また、同時に、出資金である1億2,000万円に対して配当金はあったのか説明をお願い
申し上げます。出資金を出すのは、市民サービス、住民サービスのための出資金ではないかと
思うので、お答えください。
以上です。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) まず、指導でありますが、経済部長並びに担当課長あるいはまた担
当係長が非常に微細に関係幹部と接触をし、調整役に当たっているところでございます。
なお、未収金の回収の関係でございますけれども、顧問弁護士の先生にご相談させていただ
く中で、当然この沼田都市開発株式会社の幹部を中心として、その対応に当たっているところ
でございます。
なお、配当金の関係でございますけれども、現在のところございません。以上でございます。
◇8番(星野初男君) 出資金の1億2,000万という多大な市税をお使いになっているわ
けですから、その時点、当初、多分私の記憶だと、2,000万が当初の設立のときの金額だ
と思います。その後、1億円というのは、多分Aコープが入店されたときの増資された金額だ
と思いますが、そのトータル1億2,000万を住民サービスまた市民サービスに向けたらど
のような運営というんですか、期待が持てるトータルの金額なのか、当局は仮に1億2,00
0万あれば、どういう市民サービスができるのかお答えください。
◇市長(星野已喜雄君) まず、議員はAコープが入ってきたときのことについて既にいろい
ろとご調査もされているようでございますが、当時、Aコープが入ってくる際に、おっしゃら
れるように1億円の増資をさせていただき、そしてこれが活性化のために柔軟な対応をさせて
いただいたところでございます。
今、1億2,000万のお金があれば、どういったお仕事ができるのかということでござい
ますけれども、いろいろな見方がございます。例えば土地改良事業でありますと、おおむね国
が大体45%、県が25%、そして受益者が11%、あるいはまた市が同様なぐらいだと思っ
ております。そうなると、この1億2,000万のお金があると、土地改良事業等では大体こ
れの言うなれば9から10を掛けたぐらいの補助事業が導入できるのではないかと思います。
ただ、もう一方におきまして、今度はいわゆる全くの純粋な補助金でありますと、これは真
水になりますので、そのまんまのお金がいわゆる措置なされていきます。したがいまして、事
業によってこのお金の持っている原資の流れというのが変わってきますので、これらについて
は、うちの財政課をして後にまた詳細に議員の方にお示しをしてまいりたいと考えております
ので、よろしくお願いしたいと思います。
◇8番(星野初男君) 私はその1億2,000万にすごくこだわるんです。というのは、1
億2,000万があれば、私はある会社の役員しておりますが、非常に経済効果として、仮に
1億円あれば約30億円ぐらいの経済効果のある事業ができます。ですから私はこの1億2,
000万にすごくこだわるんです。それは個人的なプレーですが、この1億2,000万があ
れば30億円、今これだけ景気が衰退してますので、その金額を使用すればそういうような経
済効果があるんですけれども、ですからそういう1億2,000万という数字にすごくこだわ
っているわけなんです。ですから、そういうものについて、やはり沼田の従来ある業種、非常
に不景気業種もございますが、その中の1億2,000万使っていただければこういうような
状況、約30億円近くの経済効果があるんではないかと、そう思われますから、私はこの1億
2,000万にこだわっているわけです。そういう形で、もう一度、市長、この1億2,00
0万についての見解をお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) グリーンベル21を当時、地元の下之町の方々を中心として立ち上
げてきたという経過がございまして、現実に当時サティが撤退する、何とかこの応援をしてい
かなければいけないというようなことでもって、Aコープが入っていくという姿勢を持ったと
きに、市といたしますと、それを応援していくことによって活性化の一助にしたいというよう
な形の流れでございました。議員が民間のお立場から1億2,000万あれば30億円ぐらい
のお仕事ができるということについては、民間のお立場の発想であろうかと思っております。
したがいまして、これらについては謙虚に受けとめる形の中で今後、交付金でありますからし
て、しっかりとした対応を図る中で今後の対応・運営に処してまいりたいと考えておりますの
で、よろしくお願いしたいと思います。
◇8番(星野初男君) どうもありがとうございました。そのようにぜひ当局も頑張っていた
だいて、我々とともに、補助金というのか出資金というのの使い道を体していただきますよう
お願い申し上げます。
続きまして、空床率について伺います。空床率が高まり、今後の対策等について具体的にお
答えください。
空床率がふえ、広い空き空間がふえ、犯罪対策、またそのような取り組みにどのように取り
組みをしているのかお伺いします。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 空床の関係等については、平成22年度等、いろいろなイベント事
業を導入いたしまして、できるだけ活性化のために処してまいりました。なお、ビルのこの警
備等、安全対策でございますけれども、きちんと専門業者に業務を委託しておりますので、適
切な施設の管理運営が行われているというふうに理解をしているところでございます。
◇8番(星野初男君) 今、警備と答弁されたのですが、どこの会社に警備されているのか、
また、何人警備状況の人数がいるのか、お答えください。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時38分休憩
─────────────────────────────
午前11時39分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 経済部長から答弁をいたさせます。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
警備会社につきましては、株式会社大和でございます。警備員につきましては、4人でロー
テーションを組んで行っております。以上でございます。
◇8番(星野初男君) 今、グリーンベル21の管理体制をちょっと何人という形でお伺いし
たわけなんですが、経済部長で結構です、今の建物で4人で間に合いますか。というのは、私、
その後、安全対策で今当局がご答弁されたんですが、各階のトイレの設置、1階から6階まで
あります。すごく危険箇所であります。ましてこれから春、夏、秋の要するに子どもさんの夏
休み等について、多分トイレ等をお使いになると思うんですが、非常に危険箇所であって、防
犯体制について4人で間に合いますか、ご答弁ください。
◇経済部長(飯田敏夫君) 現行、この体制でそれぞれ既に実績としてございますので、よろ
しくお願いいたします。
◇8番(星野初男君) もしここで何かあったら、4人で安全対策はできるんでしょうか。私
はすごくそれは懸念しております。ということは、各階トイレ等はすごく気密の箇所であり、
特にこれから春休みに入ってきますが、あそこのところはちょうどバスの停留所になってます。
若い学生さんが、男女の方が多分バスを待ち合いをしていると思いますが、その中のじゃあ何
時にどういう過程で巡回してるか、お答えください。
◇経済部長(飯田敏夫君) 現行の警備内容についてお答え申し上げます。
開店準備等で9時半から10時半、それから、定期的に時間を区切って警備をしているとこ
ろでございます。閉店時につきましても、当然その時間帯等について出入りの管理も含めてや
っておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。
◇8番(星野初男君) ありがとうございます。そればっかり言っててもなかなか先へ進めま
せんので、次に行きます。
今、空床率が、多分先月、去年から各テナントさんが、ここでは申しわけございませんが、
ビバタウンの方に移転をしたり、また2店、3店ってビバタウンの方に転出しているわけなん
ですが、そうするともっと私は空床率が上がっていると思いますが、いかがですか、経済部長。
◇経済部長(飯田敏夫君) 先ほど市長から昨年の4月現在あるいはAコープ撤退時の率を申
し上げましたけれども、ことし3月1日現在におきましては、空床が8,989.1平方メー
トルで、率にいたしまして62.5%となっているところでございます。以上です。
◇8番(星野初男君) ありがとうございます。
それだけ空床率が高まってるわけですし、沼田都市開発株式会社、やはりこれは利益が出な
いのは当然です。これをどういう形で、利益を上げろとは言いませんが、その営業方針等の当
局の指導を徹底的にこれはやってもらえませんと困りますので、その辺のお考えがあれば、市
長、お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 実際問題として、経済部長、担当課長、担当係長が日夜、経営の責
任者と連携をしながら対応を図っているところでございます。そういった中で、時代の趨勢が
ありまして、郊外店に押される形の中で大変厳しい状況になっているわけでございますが、市
の立場からいたしますと懇切丁寧にそういった対応を処していくということになろうかと思い
ます。
特に前段、沼田都市開発株式会社の経営に関する評価検討報告書等に示された内容がござい
まして、私どもがご指導いただいている先生方のご意見も踏まえながら、いろいろと対応を図
っているところでございます。大変厳しい状況でありますので、今後も何らかの活性化のため
に処していかなければいけないとは思っておりますが、よって立つところの経営の関係者がお
られます。そういった関係者を市の立場からきちんと指導していくということが大変重要なポ
イントになろうかと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇8番(星野初男君) それじゃあ、次に移りたいと思います。
これに関するんですが、平成23年1月10日、嘱託職員の配置をして県内外の企業誘致を
するということが紙面に書かれておりました。ですから、同時に、グリーンベル21でのテナ
ント誘致、また活動も一緒にやってはどうか。また、嘱託職員の知識・経験、採用基準につい
て伺います。お願いします。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時46分休憩
─────────────────────────────
午前11時50分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
ただいま平成23年1月10日の新聞記事というふうなご紹介があったと思うんですが、私
どもがいろいろと今広報を通して1月10日付の新聞記事を分析したのでありますが、なかな
か見合ったところの記事を掌握することができませんでした。事によると1月9日付の上毛新
聞に「動く時代 結ぶ地域」というのがございまして、ここから引用されたのかなというふう
にも思いますが、そこにも実はテナント誘致をする、要するに企業誘致をする職員を嘱託で派
遣して、そしてそこでテナント誘致のことも考えたらどうかというようなことについての記事
が実は掌握できませんでした。議員の方でここにありますよということがございましたら、ま
たご指摘いただきたいと思います。
なお、企業誘致の関係のことについては、先ほど来答弁させていただいておりますように、
新年度に向かっては東京の方に職員を派遣するとか、あるいは経済部の職員を強化するとか、
そういうようなことでもって対応を図っていくということになります。そういった中で、今、
テナントの関係等についてのご指摘がございました。これらについては、地元の活性化のため
につながっていくことになりますので、そういったことも視野に入れていく必要があるのでは
ないかというふうに思っております。
なお、嘱託職員の採用のことにつきましては、総務部長の方から答弁をいたさせますので、
お聞き取りいただきたいと存じます。
◇総務部長(町田哲男君) 命によりお答え申し上げます。
嘱託職員の関係につきましては、沼田市非常勤嘱託員設置規則に定めてございまして、非常
勤の特別職という位置づけでございます。その嘱託員の範囲、その設置基準につきましては、
それぞれの職における専門的知識・経験を有する者ということで任用基準を定めてございます。
任用に係る職の遂行に必要な知識・技能を有していること、2つ目に、健康かつ意欲を持って
職務を遂行するものと認められることということでございます。勤務等に当たりましては、非
常勤ということで、一般職員の勤務時間の4分の3を超えない範囲ということで、それぞれお
願いしているところでございます。
◇8番(星野初男君) ありがとうございます。
これは平成23年1月10日の多分予算の概要だと思います。概要の記事の中にこの嘱託職
員が採用されるという形で私ちょっと紙面を読んだわけなんですが、これとともに、グリーン
ベル21のテナント誘致もご一緒にされたらいかがですかという意見を申したわけなんです。
そういうことでご理解いただければありがたいと思います。
次に行きます。撤退したテナント、区分所有権は今どのようになっているか伺います。また、
特に固定資産税等について伺います。よろしくお願いします。
◇経済部長(飯田敏夫君) お答え申し上げます。
区分所有につきましては、沼田都市開発株式会社、それからメドテックインベストメント、
それから笹屋ホテル、それから地元権利者等で構成している部分でございます。
それから、固定資産税につきましては、本年1月1日現在による賦課になりますので、本年
度、23年度以降に発生するものでございます。以上でございます。
◇8番(星野初男君) 固定資産税を今、私聞いたんですが、固定資産税を徴収するテナント
さん、旧のテナントさんと今いるテナントさんの数を教えてください。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時56分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 午前中の星野議員の再質問に経済部長の方から答弁をさせますので、
お聞き取りいただきたいと存じます。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
先ほどの区分所有者で申し上げましたメドテックインベストメント、沼田都市開発、笹屋ホ
テル、メドテックを含めた共有者の区分所有者に対しまして固定資産税は賦課されるものでご
ざいます。以上でございます。
◇8番(星野初男君) ありがとうございました。
大変区分所有、また固定資産税等が大変だと聞いております。また、多分固定資産税等の激
減等が沼田都市開発についてはかなりあると思いますので、私の方も一生懸命、国内の企業に
幾つか私の方に打診してきている企業もございます。なるべくグリーンベル21の方へ出店の
方の要請をしたいと思いますので、またひとつよろしくお願い申し上げます。
次に、地元市民は、グリーンベル21がなくなり、買い物難民が広がり、早く再開との望む
声があり、当局の姿勢をお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) この関係等につきましては、大変今、社会的な問題になっているわ
けでございますが、ご案内のとおり、西倉内の一角にコンビニエンスストアができ、そして上
之町の一角に直売所等があって、それぞれのところが、Aコープが撤退した後、かなりのウエ
ートを持った動きが展開されているようでございます。私どもも今後、そういう意味では職員
関係の部分を中心といたしまして、そして今後の活性化のために対応を図っていかなければな
らないと考えております。
申し上げるまでもなく、日本全国の中山間地域特有の中小都市の問題になっております。い
ろんなところから情報収集して、今後の対応に処してまいりたいと考えておりますので、よろ
しくご指導のほどお願いしたいと思います。
◇8番(星野初男君) ありがとうございます。
続きまして、メドテックの現状について幾つか質問させていただきます。
合同会社メドテックの事業計画等は当局に提出されているのか。先般、平成22年12月1
6日全員協議会からメドテックとの話し合いはしたのか、現状報告をお願い申し上げます。
◇経済部長(飯田敏夫君) 12月26日以降でございますけれども、メドテックの方から沼
田都市開発の方に何度か足を運ばれて、それぞれ沼田都市開発と協議がなされているところで
ございます。以上でございます。
◇8番(星野初男君) メドテックから具体的にどのような報告を受けているのか、今後の協
議について具体的にもしあればお聞きしたいんですが、お願いします。
◇経済部長(飯田敏夫君) 基本的には今まで沼田都市開発がリース契約を主体的に行ってき
ましたけれども、先ほどご答弁申し上げましたように、メドテックは自分が所有する約85%
については自分たちで管理をするというような形の中で、規約改正に向けての今、取り組みが
されているところでございます。以上でございます。
◇8番(星野初男君) ありがとうございました。
それでは、次に、地権者、また株主、沼田都市開発、メドテックと各関係者との話し合い、
維持管理についてどのように当局はお考えになっているか伺います。
また、合同会社メドテックの資本金は10万円だと聞いておりますが、今後、注視して見て
いく必要があるのではないか、ご答弁をお願いします。
◇経済部長(飯田敏夫君) それでは、再質問でございますけれども、維持管理につきまして
は、先ほどビルの管理等を含めまして、専門業者、あるいはそうしたメドテックはみずからと
いうような考えを持っていらっしゃるようでありますので、そうした中で維持管理が行われる
ものと考えております。
また、資本金につきましては、さきの一般質問でもご答弁申し上げましたけれども、そうし
た会社であります。これはそれぞれ出資を受けて投資的な部分で会社でございますので、当然
そうしたところについては留意をしてまいりたいと思います。以上でございます
◇8番(星野初男君) 今ご答弁されました85%の権利を持っているわけですね。もしこれ
が前項、私が質問した中で固定資産税等がことしから発生するわけなんですが、資本金だと非
常に大変ではないかと思うんですが、10万円だと。多分年間にすれば約3,000万から4,
000万ぐらいの固定資産税がかかると思うんですが、もしこれが支払いができないとなると、
法的手段、我々の言葉で言うとよく競売と言うんですが、それがかかったとき、どのように経
済部長とまたメドテックとのお話をするのか、ひとつよろしくお願いします。
◇経済部長(飯田敏夫君) お答え申し上げます。
固定資産税が支払われますように我々としては期待するところでございます。以上でござい
ます。
◇8番(星野初男君) 私が言ったのはそういう……、競売になったとき、多分、必ずこれは
10万円等になると思います、100%。資金需要がないんですから。そのときだれが入札さ
せていただいて権利を取得するか。そのときまた沼田市との話し合いもしなきゃいけませんし、
それに基づいて我々市民も関心がある議題だと思います。ぜひ競売にならないように、今、経
済部長の方でご答弁されたわけですが、なるべくでしたらそういう競売にかからないように対
応していただくと非常にありがたいと思います。ありがとうございました。
次に、グリーンベル21に対してどのような対策で、今言われた建物所有、有効利用等をし
ていくのか、また、仮に5年後、10年後を見つめてお答えください。
◇市長(星野已喜雄君) 現在、星野議員がご質問されていますとおり、詳細なご答弁をさせ
ていただいております。現行の与えられている権利関係者の努力を期待し、また私どもからす
れば、できる限りの支援をさせていただく形の中で活性化のために努めていくということにな
ろうかと思っております。
◇8番(星野初男君) それでは、そういう形で当局として一生懸命やっていただいて、その
内容でお願い申し上げます。
それでは、最後の質問とさせていただきます。今後、街なか対策、街なか活性化についてお
答えがあればお伺いいたします。また、街なかの活性化、勇気とやる気と本気で自治体が応援
すれば、必ずよくなると思います。それは予算執行権があるからです。
以上をもちまして、私の質問を終わりたいと思います。お世話になりました。
◇市長(星野已喜雄君) 議員のご指摘されたことをしっかり受けとめた形の中で対応を図っ
てまいりたいというふうに思っております。
ご案内のとおり、今回、予算提案をさせていただいておりますが、上之町の関係等について
も、できるだけ瞬時に対応ができるような形で努力をしてまいりました。私どもも与えられた
財政状況の中で、できるだけ努力を傾注してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願
いしたいと思います。
──────────────◇──────────────
◇議長(布施辰二郎君) 次に、大竹政雄議員。18番。
〔18番 大竹政雄君登壇〕
◇18番(大竹政雄君) それでは、私の方からも質問に入る前に、昨年の豪雪災害、そして
ことしの火山災害、ニュージーランドの地震災害で被害に遭われた皆様方に改めてお見舞いを
申し上げたいと思います。
それでは、通告に従い一般質問を行います。
1月の末より国会での審議が始まり、補正予算、新年度予算等の国会議論を興味を持ちなが
ら聞いていましたが、与野党の混迷は深まる中で予算は衆議院を通過いたしました。関連法案
がままならない状況のようであり、政権交代を国民はどのように感じているのか、また領土問
題や基地移設問題、そしてTPP交渉など外交問題に不安を感じざるを得ないところでありま
す。そして地方も、関連法案を見据えながら予算審議の議会を迎えています。
さて、私も行財政改革の推進、活性化対策の推進、自然環境整備を選挙公約に掲げた3期目
が終了しようとしております。この4年間を振り返り、一般質問を読み返してみたところ、行
政改革においては、事業評価、人事評価制度、機構改革、振興局長の問題、情報公開、外部評
価制度、また財政改革では、職員給与問題、公債費比率や経常収支比率、財政力問題、財政調
整基金、そして景気対策の中で企業誘致や若者の雇用対策、また活性化対策では、グリーンベ
ル問題、観光問題、地域間交流等々に各方面から市長に質問し議論をさせていただきました。
改めて議員として提案、提言の内容の未熟さも感じましたが、市長も現状に即した形の中で対
応されたことも多々あり、感謝していますが、納得のできない部分もあった4年間であったよ
うに感じています。
また、自然環境の整備についても、市民協働という観点から地域の隠れている歴史、自然を
掘り起こそうと高橋場町商工会を初め、地域住民に呼びかけながら3年間、自然環境整備をす
ることに挑戦をしてきました。今では柳町の殿様清水の場所もきれいに整備され、木田の小径
から殿様清水を経由する40分くらいのコースができました。新年度に向かって岡谷橋から西
に向う薄根川の土手に散歩道としての整備も続けたいと考えております。
何をつくるにしてもお金がなければ時間をかけながら整備をする、こういった自分なりの公
約に向かって努力してきたつもりでありますが、成果としては半分にも満たない状況にありま
すが、地域の皆様の協力なくして市民協働はできないということを知り、これからもいろんな
観点から努力していきたいと考えています。
さて、市議選に再度挑戦しますが、今回が最後の一般質問になるかもしれませんので、現時
点において感じている課題についてお伺いいたします。
初めに、市営住宅対応についてお伺いいたします。
耐用年数や耐震性も問題がありますが、それ以前に、今でも崩壊寸前と思われる市営住宅、
特に高橋場町にある谷地端団地の建物は、危険を感じると言っても過言ではないと思います。
そのほかの市営住宅においても建てかえすべき時期であるにもかかわらず、計画どおりに整備
がされていません。
今回、市営住宅長寿命化改善事業が盛り込まれましたが、財政状況を考えると施設の更新は
難しいと判断されたようですが、これからの市営住宅政策について市長の見解をお伺いいたし
ます。
次に、これからの高齢者居住対策についてお伺いいたします。
沼田市の高齢化率を5年から10年後の推計をしていただきましたら、29%から33%ぐ
らいになっていくようです。これからの高齢者の生活行動範囲を考慮したまちづくりは行政の
責任であると思います。診療機関や買い物、娯楽、そして市役所、銀行といった生活に必要な
施設があるところに市営住宅等を新設し、高齢者だけでなく子育て世代との融合した居住空間
の創設が必要と思います。こういったまちづくりの必要性を感じますが、市長の見解をお伺い
いたします。
次に、公共施設の活用についてお伺いいたします。
学校新設当時の児童数が、北小学校を初め、今では生徒数が半分以下になっている学校もあ
ります。出生状況を見ても生徒数は減る状況でありますから、1児童当たりの面積は倍以上に
なっていくと思います。
現状の法律においては難しい問題がありますが、近い将来、本来の地域主権時代に備え、廃
校にするのではなく、地域の活動施設や学童保育、高齢者、障害者等、多機能施設として活用
の検討をすべき時期に来ていると思います。すべての問題をクリアするための検討に四、五年
はかかるでしょう。財政が逼迫していく中で、活用方法を検討する必要を感じますが、市長の
見解をお伺いいたします。
次に、公共施設の耐用年数による更新費用、新設、維持、補修に対する基金の創設について
お伺いいたします。
今までにも本庁舎建てかえの基金をつくりましたが、財政逼迫のため、次年度に一般会計に
繰り入れてしまいました。公共施設は、市営住宅、市庁舎、学校、ごみの焼却炉、斎場の炉、
また上下水道や道路等たくさんあり、必ず更新、補修等、大きな金額を要するときが来ます。
財政が厳しいからできないというわけにはいきません。民間企業であれば投資に対する備えを
しておきますが、今、市においては基金を積み立てる等の備えがなく、財政健全化を考えると
きに、基金をもとに事業計画をつくるべきと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。
次に、観光推進並びに交流推進についてお伺いいたします。
今年度から観光対策、交流対策に重点施策として考えているようですが、老神温泉や吹割の
滝、薗原湖、玉原高原などの観光資源を一体的に活用し、集客力を高める工夫や魅力づくりが
必要と言われますが、観光施策は、これから具体的にどのように進めようとしているのか。そ
して、これからの交流施策はどういったものを考えているのか、市長の見解をお伺いいたしま
す。
また、群馬県がことし7月から9月まで、デスティネーションキャンペーンが全国展開され、
3月19日には北関東自動車道が開通いたします。笠間稲荷や偕楽園、サッカーの鹿島スタジ
アム等、観光やレジャーに行きたいとの話も聞きますが、当然、茨城、栃木、千葉の人たちに
も利根沼田に観光に来てくれることも期待しています。
昨年の9月議会で、このDCの取り組み状況の答弁の中で、沼田市の観光素材の一層のPR
と、幅広い分野の皆様の参加をいただき、新たな観光資源の発掘や産業との連携に努めたいと
ありました。観光資源の発掘と産業との連携について、具体的な検討がされていると思います
が、どのような企画で進めようとしているのか、市長の見解をお伺いし、1回目の質問といた
します。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大竹議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、安心安全なまちづくりについて、公共施設について、市営住宅政策についてでありま
すが、平成23年2月末現在、本市では22団地411戸の市営住宅を管理しております。
新年度より実施予定の市営住宅の長寿命化改善事業については、建物仕様の水準アップによ
る耐久性の向上や、予防保全的な維持管理による修繕周期の延長による建物の長寿命化により、
ライフサイクルコストの縮減を図るための事業で、平成21年度に策定した市営住宅等長寿命
化計画を踏まえて、9団地194戸に対して実施するものであります。
また、建てかえの目安とされる耐用年数を経過する13団地217戸については、平成31
年度までの計画期間内に維持修繕による対応をするものと建てかえを行うものとになっており
ます。
本市の財政状況は依然として厳しい状況にありますが、市営住宅の計画的な建てかえ及び維
持修繕により、効率的な市営住宅の供給及び管理を図ることは、居住の安心安全の確保を図る
ために重要でありますので、今後とも市営住宅施策の推進に努めてまいりたいと考えておりま
す。
次に、高齢者居住対策についてでありますが、超高齢社会の現況を踏まえて、高齢者が住み
なれた地域で安心して生活を続けられるよう、まちづくりの観点から施策を講じることは大変
に重要であると考えております。
高齢者が、健康で生きがいを持ち、安心して人生を送るためには、高齢者の身体特性に配慮
した住宅の供給促進や、要支援、要介護となられた高齢者向け施設の供給及び居宅生活支援体
制の確保など、福祉部局と連携した医療・介護・福祉サービスの体制整備や、就労の促進、地
域活動の推進、公共交通の体系整備など、関係部局が一丸となった施策の推進が求められてい
るところであります。
また、いわゆる多世代型交流として、子育て施策との連携についても、地域コミュニティー
の醸成に有用であると考えております。
したがいまして、議員よりご提言のあった生活利便施設の集積する場所での居住空間の創設
については、今後、全庁的に研究を進めてまいりたいと考えております。
次に、社会資本整備について、公共施設の活用について、各施設の有効利用についてであり
ますが、学校建設に当たりましては、将来の児童生徒数を見越した計画のもとに、適正規模の
施設を整備することとしておりますが、過去に整備した学校においては、諸事情によりまして、
やむなく廃校せざるを得なかったものであります。
現在では、旧南郷小学校と旧根利小学校がありますが、都市交流事業において活用するなど、
その施設を本市の推進する施策・事業に有効に活用することに努めるとともに、行政改革推進
委員会等において、それぞれの施設のさらなる利活用策を検討しているところであります。
次に、基金の創設について、公共施設の更新対策についてでありますが、市営住宅につきま
しては「沼田市公営住宅等長寿命化計画」が、橋りょうにつきましては「橋梁長寿命化修繕計
画」が策定されております。また、学校施設等の公共施設につきましては、将来の児童・生徒
数を見据えた計画のもとに予算の範囲において、整備・改修等に向けて取り組みを行っており
ます。また、その他の施設につきましては、個々の状態や事情等を勘案しながらその整備・修
繕等を行い、その予算措置につきましては、通常予算の範囲内で執行しているのが現状であり
ます。
議員ご指摘のとおり、今後、ますます公共施設の活用と同様にその経費の対策については、
重きを置いて対応していかなければならないと認識しておりますが、基金の創設につきまして
は、現下の財政状況等を踏まえ、今後、研究してまいりたいと思いますので、ご理解をいただ
きたいと存じます。
次に、観光振興について、観光、交流について、観光施策についてでありますが、議員ご案
内のとおり、本市には、玉原高原を初め、迦葉山や吹割の滝、老神温泉などの観光資源が数多
くありますが、平成21年度の観光推計によれば、約281万人の方が本市を訪れており、県
全体の観光入込客数約6,025万人の4.7%、利根沼田地域の観光入込客数約1,026
万人の27.4%を占めており、観光消費額も50億9,292万2,000円となっており、
地域経済に与える影響も少なくありませんが、これをいかに高めていくかが、地域の活力を高
め、産業を振興していく上で重要な課題であると認識をしているところであります。
これまでにも、こうした観光拠点や施設への誘客を図るため、観光ポスターやパンフレット
の作製を初め、関係機関の協力をいただいて大宮駅など首都圏のJR各駅での観光キャラバン
などを実施するとともに、コミュニティエフエムなどのメディアやインターネットを通じた情
報の発信に努めてまいりましたが、こうした取り組みに加え、本市を訪れる観光客の方々にそ
れぞれの拠点を回遊していただくことによって、滞留時間を延長し、観光消費の拡大に結びつ
けるための施策を講じてまいりたいと考えております。
既に、春先のイチゴに始まり、サクランボやブルーべリー、ブドウやリンゴなど、年間を通
して旬の果物を楽しんでいただける観光果樹園は、本市の観光にとって大きな役割を果たして
おり、毎年訪れるリピーターも多いと聞いておりますが、もとより、観光は裾野の広い産業で
あり、食材の調達1つをとっても、スローフード、地産地消といった現在の潮流からして、地
域内での経済循環に大きな役割を果たしていくものと考えております。
現在、農林水産省が推進している第一次産業とこれに関連する第二次・第三次産業の融合等
によって、新たな業態の創出と地域ビジネスの展開を行う六次産業化の取り組みなども、大き
な後押しになるものと考えております。
次に、交流対策についてでありますが、本年度は、3つの田舎体験ツアーや、群馬県と共同
して「沼田暮らし体験ツアー」を実施いたしました。また、新宿区との交流では、「地球環境
保全」をキーワードに多くの区民の参加を得て、大好評のうちに交流を深めることができまし
た。港区とはことし2月に「国産材の活用促進に関する協定」を結ぶことができ、双方の環境
対策と沼田市の木材製品の販路拡大につながることが期待されます。
次年度に向けては、経済部内に観光交流課を新設し、首都圏や県内東毛地区などとの交流、
観光や物産のPRを継続、真田街道推進機構関連では、沼田市において(仮称)真田街道サミ
ットやウォークラリーなどを開催する予定であります。また、劇団わらび座と新宿区が共同制
作したミュージカル「アトム」を上演し、新宿区との信頼と協調を深め、地域の文化振興にも
貢献をしていきたいと考えております。
次に、デスティネーションキャンペーンについて、新たな観光資源と産業の連携についてで
ありますが、デスティネーションキャンペーンは、JR6社と自治体、観光関係業者等が連携
して取り組む国内最大規模の観光キャンペーンであり、群馬のイメージアップと観光による地
域の活性化を目的にしております。
さきの大島議員の質問にもお答え申し上げたところでありますが、今月19日に全線が開通
する北関東自動車道の壬生ハイウェイパークにおいて、開通翌日の20日に沼田市独自の観光
キャンペーンを実施することが決定しており、JRだけでなく、こうした高速交通網を利用し
て来訪する茨城・栃木方面からの新たな観光客の誘致に向けて、積極的に取り組んでまいりた
いと考えております。
また、城下町としての長い歴史の中で培われてきた文化や伝統、自然などをテーマとして、
市街地への誘客を図るためのイベント等を開催することにより、本市の魅力ある観光資源を全
国に情報発信し、観光を軸としてさまざまな産業の連携を推進し、地域経済の活性化につなげ
てまいりたいと考えております。
群馬デスティネーションキャンペーンを契機として、これまで観光とは無縁と思われていた
産業に従事されている方々を初め、多くの市民の方々にご参加をいただきながら、観光との連
携による地域産業の振興に努めてまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、大竹議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇18番(大竹政雄君) それでは、答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきま
す。
実は、市営住宅の問題、私が議員になってから多分もう12年間終わろうとしていますが、
なかなか更新されない、要するに新築されないということなんですね。いろんなところで質問
をしてきた経過があるんですが、私も散歩している中で、特に私の地域の、うちの谷地端団地
のところの迂路の方、もうブロック塀のところは本当にぼろぼろで、鉄筋も見えている状態で
あります。本当にあの辺のところは、間違いなく何かあれば壊れるだろうと私は思うんですよ。
だから、そういったことをやっぱりちょっと市の方も把握し切れてないんじゃないかなという
ような気がいたします。
私は、このところちょっと冬だったもんですから、桜町ぐらいまできり行ってませんけれど
も、やっぱり今の市営住宅の、極端に言えば、古いということもそうなんですが、かなりレベ
ルが低いというふうに思います。ということは、どこの市に行ってもこれほど古い市営住宅は
もうないんじゃないかなというふうに思うぐらい古いところがたくさんございます。そういっ
た意味で、ただ「計画をします」とか「やります」じゃなくて、本当にやる気があるのかどう
かというのを今回聞きたいんだということで質問をさせていただきました。もう一度その辺に
ついて市長から答弁をいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに、議員、谷地端のいわゆる高橋場の三つまた、左側に入って
まいりますと、おっしゃるように大変老朽化した市営住宅がございます。私もその辺のことに
ついては承知をしております。今後、ぜひ、専門的な分野をお持ちでございますので、いろい
ろとご指導をいただきながら、安全・安心のために、順序立ててできることをしっかりとさせ
ていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
◇18番(大竹政雄君) たまたまあそこの話をしているんですが、例えば4軒あってるとこ
ろの1軒だけ残ってるとかね。全体にいればいいんですが、ほとんどもう空なんです。ただ1
軒がいるがために、移動ができない、壊せないという話になるんですが、もう多分あそこは四、
五軒きりいないんだろうと私は思うんですが、例えばその人たちをもう一回どこかに入れて、
あそこを何とかしなくちゃいけない。そうした考え方をやっぱり早く持たないと、いざ事故が、
あるいは災害があったときには、私はもうどうにもならないんじゃないかなというような気が
いたします。特に私は地域でありますから、地域を代表してそういったことをやっぱり市長に
伝えていかなきゃいかん、そういう立場であると思っておりますので、ぜひ、これは近い将来
やってほしいということだけは伝えておきたいと思います。ただ、私もこれで最後の任期にな
るわけでありますから、この辺のところはお願いをするだけで終わりになろうかと思いますけ
れども、ひとつよろしくお願いしたいと思います。実は、次に基金の問題で、またこの辺のと
ころに触れてくるかもしれませんので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
さて、高齢者世帯対策でございます。この辺のところもまさに今言われている、市営住宅な
んかも全く同じ状況なんですよ。今回、いろんな方が、3人ぐらいいたんですかね、買い物難
民のことで質問されてる方がいますから、私の方はこの辺については質問しませんけれども、
基本的に高齢者が今どういう状況であるか、この辺のところがしっかりと把握できないと、こ
れからのまちづくりができない。
ある本を見れば、例えば地方公共団体、地方側の自治体の中で、そういったことを真剣に考
えているところの地域はどんなことをやっているか。職員が朝少し、30分ぐらい前に出て、
その地域を見てくる、そして高齢者がどういう状況だかを把握することまで何かやってるとこ
ろもあるそうです。私もいろんなところを見てくると、ここん家は大変なんだな、あるいはこ
こん家はこれからどうなるんだろうなというものをたくさん感じます。そういったことが、こ
の職員の400人からいる方たちが、この地域を、自分の住んでいる地域がよくわかっていれ
ば、いろんな施策が出てくるかというふうに思いますけれども、その辺については、市長、ど
のように考えているかお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、本市も合併して大変広くなった関係から、当然、
利根町の方から通ってくる職員にしてみると、本庁に来るのにはなかなか遠来の地になってお
ります。そういった中にあって、非常に職員も8時半前の準備を自主的にされている方がたく
さんおります。職員もそういった意味で非常に、そういった通勤途上の中にあって、いろんな
問題点について目配りをしてきているというふうに思っております。そういったことは、やは
り決して費用がかかるわけでもありません。通ってくる形の中でそういった気配りができれば、
おのずと対応が図れるというふうに思っておりますので、議員の意を体しながら今後職員を指
導してまいりたいと考えております。
◇18番(大竹政雄君) ぜひ、全体で高齢化社会というのはこれからどんな時代が来るんだ
ろうかということをやっぱり議論していかないと、ただ、こういったまちづくりをつくるとき
に、何の意見もなくて、何の組織、その調べているものが何もない状態で物事をつくっても、
絶対できないと思います。これは、朝あるいは夕方帰るとき等々に気を使いながら、みんなで
議論をしているまちづくりというのは、高齢者のまちをこんなふうにしようじゃないかという
議論をされているようなところもあるようでございますので、ぜひ沼田市もそんなことをしっ
かりと勉強していただければありがたいなと思います。
さて、今、この住宅の問題なんですが、私もこうずっと見てくると、やっぱりこの20年、
30年は、車社会のまちになっているんですね。高齢者対応には間違ってもなっておりません。
それから、私もよく自転車だとか歩きだとかって話をしますけれども、そういったものに対す
るまちづくりがほとんどできていない。これは道路形態もそうであります。そして、実は、市
民の方もそうなんですが、どんどんどんどん安い土地を求めて奥に入っていったという経過も
あるんですが、そういったことがやっぱりこの時代背景の中に、だんだん進んでくると必ずこ
ういった問題ができてくるわけですね。だから、それを我々議会が、あるいは行政が何かをし
てあげたいと言ってもなかなか難しいところがあるんですが、やっぱりそこのところがこれか
らは絶対にネックになるんだと思うんです。非常に出づらいところとか、例えば私のところで
実は通学路の道をつくっていただきましたけれども、あの辺の奥に高齢者の方がいるんですが、
なかなかここ出てくるの大変なんですよね。だから、本当の意味でどんなふうにこれからのま
ちづくりを、あるいは高齢者対策を考えるということは私はうんと大事なことだというふうに
思っております。
ぜひ、そういったことをみんなで協議しないと、あと5年、10年後、さっき10年後の高
齢化率を調べてもらったら、大体33ぐらいになるでしょうということで調べていただきまし
たけれども、3人に1人がもう年寄りなんですよね。今の我々の世代で年寄りの方を見て、あ
あいうのは私なんかももう10年後にはそうなってくるんかなというような気がすると、本当
にこれから、今から対応する、高齢化社会に対するまちづくりは私は必要だと思うんですよ。
その辺について、市長、もう一度ご答弁いただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 1週間ほど前でございますが、認知症に優しいまちづくりという観
点の中で、模擬徘回訓練が保健福祉センターを中心に行われました。今回初めて沼田北小の方
々にも参加をいただいて展開したわけでございます。北小の方には、キーマンたるべく医師の
方が参りまして、いろいろと説明もさせていただいたというような経過の中で、まさにこの小
学生が、北小付近を中心といたしまして、いろいろとこの訓練にも参加をしていただいたとい
う経過がございました。これからは、地域総ぐるみでそういった高齢者問題については考えて
いかなければならないと考えております。それは、セクション・セクション別ではなくて、ま
さにこの全体でとらまえていく必要があるかなと思っております。
したがいまして、議員がご指摘されてるような道路の微細なところの関係等についても、議
員のお立場からすれば、ぜひ私ども建設課の方にご助言をいただきたいということと同時に、
私どもの方もそういったことをできるだけ把握して、そして公共事業、社会資本整備も、そう
いったきめ細かいところに手を打っていくことが大事なのではないかというふうに考えている
ところでございまして、ぜひ、いろいろな意味で、またご助言をいただければありがたいと考
えております。
◇18番(大竹政雄君) 今、私はたまたま自分の考え方を言ったんですが、実は今の高齢者
がどのように考えているかという問題もあるんですね。だから、そういったアンケートもとっ
てもらいたいなというふうな気もするんですが、やっぱり今の高齢者の方々、特に2人でまだ
いる方はいいんですが、ひとり住まいの方もかなり多いですよね。そういった人たちが、これ
から、今、何を求めているか、何をしてほしいのか。すべてをやるわけにいきません、これは
行政ですから。ただ、その人たちの考え方、要望をやっぱり聞くということが一番初めにある
のかなというふうな気がいたしますけれども、それについては、市長、どうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) やはりまちづくりの基本は、個々の方々がどういうふうな意識を持
って日々の生活を送っているかということが大事な要素になってくるかと思います。したがい
まして、そういうようなことについてどんな方法があるのか、民生委員さんのお世話になって
いろいろとご意見を把握するのがいいのか、それらも含めていろいろと考えてまいりたいとい
うふうに考えております。
◇18番(大竹政雄君) これから皆さんがいろんな、例えば私が、私の前の家なんですが、
たまたま両方で亡くなっちゃったんですね。もう家が空いちゃってるんです。今、私の家2軒、
前の家が空いちゃってるんですが、高齢者の方がいなくなっちゃうと、それが空き家になっち
ゃうんですね。じゃあ、その息子さんなり娘さんなりが今どこにいるかと、東京にいるんです
ね。それじゃあ、その2つの家なんかもそうなんですが、あの空き家状態が結構沼田にはある
んだなというふうに私は思うんですよ。この辺のところも非常に難しい話なんですが、今は、
例えばその人が帰ってきて売りたいと言っても売れないんですね。どうにもならないんだって、
私どもも実は売りたくて不動産屋に行ってるんだっていう話も聞きました。だけど今どうにも
ならない。さあ、そういった家がどのぐらいあるのかなということも考えるときに、非常に何
ていうのかな、我々にすると、ああいう空き家がどんどんどんどんふえると、やっぱり治安の
意味でもよくないですよね。例えば高齢者が1人でいる方の話を聞くと、ここにいたいという
人もいれば、みんなで住みたいという人もいれば、いろんな方がいるんですね。私の親も86
歳で1人でいますけれども、女房の親がいますけれども、その人はやっぱり家から出たくない
という考え方なんです。ある人は、できれば何人かの人と一緒に住みたいという話もする人も
いるんですね。そういったことを考えるときに、これからの高齢者対策というのは、非常にい
ろんな分野で広がっているんだなということを考えます。
しかし、やっぱり1人で生活をするということはこんなに大変なことなのかというぐらい、
私は身にしみて話をさせていただきましたけれども、そういったことを市が、その住宅に対し
て、あるいは空き地に対して、空き家に対して、いろんなことを何か少しお手伝いできればい
いかななんていうふうに思っているんですが、買うとか売るとかじゃなくて、何か違う方法で、
あるいは、例えばこういう地域があるんですね。その建物を借りて、例えば学生に下宿をして
もらうとか等々のそういう地域もあるようでございます。ただ、この沼田市は、大学生とかが
いませんから、せいぜい高校生ぐらいになってしまうんですが、そういった地域で、それも行
政がお手伝いをしながらそういった施策を考えているところもあるというふうな話も聞きまし
た。そういったことで、別にまねするわけじゃないですけれども、やっぱり当市は当市で、何
かそれなりにアイデアを持って、そういった住宅関係のことを高齢者に対するサービスを考え
てあげてもいいんじゃないかなというような気がいたしますけれども、それについて、市長、
どうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、平成23年度当初予算に地域福祉計画をつくろう
ということで提案をさせていただいております。当然、これをつくる際には資料収集も大事に
なってまいります。したがいまして、今、議員がおっしゃられている空き家の問題、あるいは
また高齢者の方の居住の問題等も今回の地域福祉計画の中でいろいろと資料収集もできるので
はないかというふうに考えております。したがいまして、そういった形の中でどういった手だ
てが打てるかということを今回の地域福祉計画等で考えていければと考えておりますので、よ
ろしくお願いしたいと思います。
◇18番(大竹政雄君) それでは、しっかりその辺のところをお願いしておきたいと思いま
す。これは、私はたまたまあるところを読んだだけで今回これを出してみたんですが、本当に
この対策はもう近々にこれから考えていかないといけないな、5年後、10年後には必ずそう
いう時代が来るかな、だからそのときまでにしっかりとした対応ができた地域が私は勝ち組だ
というふうに思っておりますので、ぜひやっていただきたいというふうに思います。
それでは、次に、公共施設の多機能型ということで今提案をさせていただきました。特に私、
今、学校の話でさせていただいたんですが、これから地域分権という考え方でいけば、地域は
地域でいろんなことを考えていかなきゃいかんだろうと、地域主権というものはそういうもん
なんだろうというふうに私は思っておりますけれども、やっぱり例えばこの学校がどんどんど
んどん子どもが少なくなって空き教室が多くなる、でも空いてるんだけども何となく使ってる
みたいな状況なんですね。でも、つくったときはその倍の人数は使ってたんですよ。それでも
十分対応できる面積だったのが、今半分になってしまう。さあ、これからそれがほかの施設に
使えないということで、文科省の問題等々もあるでしょうけれども、やっぱりその辺のところ
をこれからもう一つ一つ検討していかなければだめなんじゃないかな、そしていろんな施設と
組み合わせていくような考え方を持ったことを研究していくことも私は必要だと思うんですよ。
現実には、そういった研究をしている町村がございます。それも大学の方の教授に頼んで、そ
ういう研究をさせているというところも聞いてきました。やっぱりこれから沼田市の施設の中
で、今一番きれいなのは多分学校だと思います。学校はほとんど新しいですから、かなりの耐
用年数を持っているかと思います。持っているけれども、子どもたちがどんどん減っています
から、有効活用にはなっていないというふうに思っております。そういった意味では、あの建
物をこれから何年かかけて、こういった施設、こういったものをやっぱりつくっていったらど
うだろう、これは皆さんの意見を出し合いながらつくっていかなければならない、そういった
問題だというふうに思っております。公共施設に対して、やっぱりこういったメンバーの皆さ
んがいろんな意見を出し合えば、もっともっと活用があるんだというふうに思っておりますけ
れども、その辺について、市長、どうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに言われるように、かつての学校が少子社会の中にあって空き
教室等が出てくるということもこれまた現実であります。ただ、非常にこれが行政の縦割りの
問題があって、今おっしゃるように、学校の中の空き教室に、このいろんな例えば具体的には
福祉の対応とかを考えたような方策が、なかなか許認可の問題で隘路になる場合が多々ござい
ます。ただ、言えることは、学校は文化の拠点でもありますし、特に子どもたちの心のよりど
ころでもあることと同時に、地域社会のよりどころでもあります。したがいまして、可能な限
りそういった可能性に向かって行政が努力をしていくということは大事かと思っております。
したがいまして、今後、そういった今まで生徒数があったけれども、少子社会で減ってきたと、
それじゃあ一体全体今後、空き教室等の利活用をどうするんだということ等をとらまえたとき
に、そういった法的な拘束力をどういうふうにクリアしていくかということをしっかりととら
まえた形の中で、柔軟に処していくということが大事なのかなというふうに受けとめていると
ころでございます。
◇18番(大竹政雄君) 実は、この制度をこうして変えたいということが、例の特区制度で
あったんですね。また国も復帰しました。これは私は大島議員とちょっと勉強してきた経過が
あるんですが、やっぱり「地方からここへ来てもらわないと地方のことよくわからないんだ」
と、「地方が言ってくれれば、我々はなるべく協力したいんだ」ということを言われたんです
ね。「だから、例えばこの法律があるからできないという問題はぜひ上げてほしい」というこ
とを言っておりました。ぜひ、そういった意味では、私はあのところへ行けばできるんだとい
うふうに思っております。だから、そういったことをやっぱり皆さんで研究しながら、じゃあ
この建物はこういったもので何とかしたいなと思ったら、そこに勉強しに行くということも私
は必要なんだろうなというふうに思っております。確かに今は縦割り社会ですから、いろんな
問題があろうかと思います。ただ、あくまでも、何ていうのかな、全然やらずにいるよりは、
何年か計画を持って、間違いなく5年後にはもっと少なくなります。だから、その辺のところ
については、あれを活用することによって、全く違うその地域のコミュニティーができ上がる
んじゃないかなというような気がいたしますけれども、その辺についてどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほども申し上げましたように、対応方を図るためには、可能性の
限りない探求が大事かと思っております。したがいまして、今後、議員のご意見を体して、そ
ういったことを教育委員会とも連携しながら対応を図ってまいりたいと考えております。
◇18番(大竹政雄君) これからの対応の仕方ということによって大分変わってくるだろう
というふうに私は思いますので、ぜひ提言だけしておきたいと思います。
さて、今度は基金の創設ということで提案をさせていただきました。今まで、これから研究
するというような話がございましたけれども、なかなかその基金というものは積み立てるとい
うのは難しいですよね、今の財政が逼迫している中で。私もよくわかるんです。でも、やっぱ
りいずれ必ず更新するときが来るだろう。このときにどうすればいいんかという話なんですね。
先ほどの市営住宅の問題もそうなんですが、その基金というか蓄えがないもんですから、いつ
になっても引っ張られてしまう。やっぱりそういったことを一つ一つ基金としてとっておけば、
必ずその時期に来ればそれを取り崩して、あるいは2割、3割になったときに、じゃあ起債を
起こしてつくりましょうとかっていう話になろうかと思うんですが、何にもないですから、ほ
とんど対応ができない今の状況だと思います。ややもすると、基金を積んでしまうと、埋蔵金
なんかみたいな形になっちゃうかもしれませんけれども、そういった問題じゃないだろうと。
特に私は沼田市等々においては、かなり財政が逼迫しているんでしょう、これからも多分なる
でしょう。そういった形の中に、それじゃあ本当にあれを直すといったときにどうなってしま
うのかなというような気がいたします。
この基金をつくることによって、これからの例えば公共施設のつくり方、それから延命の仕
方等々もやっぱり研究していかなきゃいかんという問題なんです、実は。これもある研究者の
本で見たわけですけれども、やっぱりその1つの公共事業のあり方がもう昔とは違うんだとい
う考えをまずそこに持つんだと、変えるんだという考え方を持たないと、いろんな事業を変え
ていけないという話がございました。
実は、これはおもしろい1つの例なんですが、下水道なんですね。下水道は、道路の真ん中
に下水道管布設しています。皆さんから個々に引いて、それにつなぎます。でも、これが民地
を利用するということ。民地を利用する、要するに各個人の家の端っこを利用して下水道管を
入れると、当然浅くなりますよね。ちょっと頭に浮かべてもらいたいんですが、例えば私のと
ころの通学路のところなんですが、あそこだと道路の真ん中に入れる必要はさらさらないんで
すね。民地のところにずうっと入れてくると。そうすると、民地の上に升ができますから、そ
のままつなぎ込みもできる。そうすると、深さもすごく浅くできる。つなぎ込みのところだけ
が深くどんといきますから、非常にコスト的には安くなるという方法をやっているそうです。
これは民地活用型下水道、要するにコンドミニアル下水道ということで現実にやっているとこ
ろもあるようでございます。私どもの考え方でいくと、下水道というのは、本管は絶対に道路
に入れなきゃいかんというのが基本的なんですね。でも、そこを全く変えるわけですよ。だか
ら、根本的に変えちゃいますから、そのようにすれば深く入れる必要ないなと、そしてつなぎ
込む人も、そこのところで直接入れますから、升の個数も減るなということで、いろんなこと
をやると半分以下になるそうです、その場所によっては。もう半分よりもっと下がるというこ
ともあるようでございますけれども、こういった1つの公共事業のやり方というかな、そのも
のをしっかりと研究する、そういうことももう時代に来てるかなというように思います。
そんなことで、要するに基金に関していくと、その基金をためることもそうなんですが、そ
れに対する考え方も少しずつ勉強していかないと、これからは追いついていかないなというふ
うに感じますが、それについて、市長、どうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) いろいろなご助言いただきまして感謝をしております。ご案内のと
おり、公債費適正化計画、あるいはまた経常経費の削減に神経を使ったこの数年来の予算の策
定でございました。議員の皆様方のご指導をいただきまして、公債費適正化計画等も何とかう
まくいきつつあるなというような今の実態でございます。そういった中で、内部留保、つまる
ところ、基金をある程度きちんと担保しておかないと一朝有事のときには困ってしまうだろう
というようなことから、そういったことにも努力をさせていただいてきたという経過がござい
ます。
したがいまして、新年度に向かって、特に学校建築等に今後お金が随分かかるなというよう
なことから、いろんな意味で判断をし、そしていろんな意味で先を見通した形の今回の予算の
提案に実はなっております。今後、その各セクションの事業のための準備のための基金をつく
っておかなければ、先についての見通しが立たないのではないかと、お説全くごもっともであ
りますけれども、現状では、やはり現行の総体の予算の執行あるいはまた策定等について配慮
してきたという現実がございます。きょういろいろとご意見を賜っておりますので、一生懸命
今後勉強させていただきたいと存じます。
なお、下水道の関係等につきましては、いろいろと今後のことでありますが、その実態に即
した公共事業を低廉でもってできるならば、その方がいいのではないかというようなことは、
これもまた至極ごもっともなことでございます。ただ、私もこれは実体験の経験で、埋設され
た管が民地に入っていることによって、あるときに住宅建設等で不測の事態が発生して、これ
がはねてしまったというようなこともあって、非常に難儀した事例もございます。そういった
意味から考えると、民地を使う場合には、当然使途をその民間の方とのいわゆる調整というも
のが大変重要になってくるのではないかというふうに考えております。安く、しかも低廉に公
共事業が進めば、これはいいことでございまして、そういう意味では今後のその民地活用型の
下水道も勉強させていただきたいと考えております。
◇18番(大竹政雄君) たまたま一例を申し上げただけでございまして、公共施設って、こ
れからいろいろなものを更新するときに、例えば学校1つをつくるにしても、学校だけの施設
じゃなくて、それに付随する施設も一緒につくれば、当然コストが安くなるんだなということ
も、もう研究している人もいるんですね、現実に。だから要は、下水道以外でもそうなんです
が、すべてのものに対して、これをつくるときに何かが一緒になれば、あるいはこれをつくる
ときにもうちょっと安くなるかというようないろんな研究の仕方はあると思うんですよね。た
だただ今までのとおりにやるんだという考え方は変えていかないとだめかなというふうに、私
はそんなふうに感じて今回提案しているところでありますけれども、やっぱり人が、だれかさ
んがつくり上げたもんですから、すべてそれが100%ということじゃないわけですよね。変
えていくことによって例えば安くなればそれの方がいいわけですけれども、みんなで、いろん
な意見を出し合えば、何かもっといいものができるんじゃないですかということの私は提案な
んでございましてね。やっぱり、ただ同じことをいつまでも続けていくということは、私はも
う時代が違うんじゃないかなと。
特に私はこの12年間うんと思ったんですが、やっぱり交付税の問題1つとっても、国から
来るお金がすべてひもつきなんですよ。だから、同じことをやってるわけなの。本当は市民は
こうだよと思っても、いや、国がこういうふうに言うからだめなんだということになってしま
うんですね。だから、その辺のところが、もうちょっと国はこういう考え方をしているけど、
おれたちはもっとこういう考え方で物事をつくっていくべきじゃないかというような形に変え
ていくことによって、いろんなもののつくり方が変わっていくだろうというふうに私は思うん
です。その辺のところを今回この基金という形の中で、その中に一つ一つ、例えば何かの炉を
つくるときに、この炉はこうでなければいけないという考え方じゃなくて、もっといろんな見
地から調査をすれば、もっともっといいものができるんじゃないかなというふうな考え方で今
回提案しているわけでございまして、その辺について、市長、どうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えします。
お答えをする前に、私が1回目のご答弁で「橋梁長寿命化修繕計画は策定されております」
と申し上げたかと思います。「策定中」でございますので、訂正しておわびを申し上げたいと
思います。
再質問にお答えしたいと思います。
地域主権の時代でございますから、今、徐々にお金の関係が交付金になってきております。
それは、基礎自治体で考えていることはそこの自治体で考えろというような流れになってきて
おります。したがいまして、かねてのように、縦割りでもって縛りつけというのが今までとは
違ってきているなというふうに考えております。
したがいまして、土地の実態に合った柔軟な発想が求められてくることは論をまちません。
今後、お説を承った形の中で対応を図ってまいりたいと考えております。
─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後2時00分休憩
─────────────────────────────
午後2時08分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇18番(大竹政雄君) いろいろと公共事業についてはこれからもいろいろ研究していただ
きたいと思いますが、例えば公共施設を民間活用型、極端に言うと沼田市では何ができるかな
ということになると、やっぱり住宅なんかは民間を活用できるかなというような気がするんで
すよ。ということは、先ほど市営住宅の話をしましたけれども、今アパートがやたら空いてる
という状況なんですね。そうすると、前にPFIの質問をしたことありますけれども、あんな
大きな施設じゃなくて、本当に民間活用ということで、小さな施設になると、そういったアパ
ート的なものが空いてるものも活用できるかななんていうふうに思います。そういったことも、
これから民間のものを行政が活用するということも必要ではないかなというふうに思いますけ
れども、それについてはどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 大変大事なことだと思っております。特にこれから地域福祉を進め
ていくためには、どうしても地域のコミュニティーの活性化が重要になってまいります。お互
いの横との連絡になるんだと思いますが、そういうようなことから考えると、やはりこの全体
を見たときに、果たして市の公共の、例えば区民課のたぐいのものがある、だけどそこのとこ
ろは結構大きな町内だから、こっちの方にはこういったものがあってもいいのではないかとい
うようなことが想定されてまいります。したがいまして、今おっしゃられたようなことは、十
二分に今後検討に値するのではないかと考えております。
◇18番(大竹政雄君) 物をつくるということはお金がかかるわけですから、要するに民間
のものを活用すれば、それだけお金がかからないということになります。当然ランニングコス
トの問題も出てくるでしょう。活用の仕方によっては、かなりこれは削減できるよということ
も研究されているようでございますので、ぜひその辺のところはやっていただければというふ
うに思います。
それでは、観光の方について、ちょっと触れてみたいと思います。実は先ほど同僚議員から
いろいろ説明がありまして、答弁も聞いておりました。私は、今後、DCに向けて観光施策、
一番欠けてるのはということで、実は先日に委員協議会がございました。ふるさと館の問題を
提言してきた経過があるんですが、なかなかあそこが観光の拠点にならないということなんで
すよね。今回も予算で上がってきましたけれども、やっぱりあれが観光センター的な役割をし
なければならないということを、市長はたしか20年の9月議会で私に答弁してるんですよ。
あのときに情報発信基地とも言われているし、そのときに最後に「今後の検討課題としていき
たい」という答弁だったんです。あれから2年たちました。これからDCが始まるんでしょう。
あの場所でこの観光センター的な役割が私はできないというふうに思っているんですが、その
辺については、市長、どうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 大変難しい質問でございます。1つには、グリーンベル21の活性
化の一助にしたいということで、このふるさと館をお世話になってまいりました。当然そこの
ところが沼田のいろいろな意味の発信基地としてやはり展開をしていくということが大事なの
ではないかというふうに考えておりました。先ほど来グリーンベル21の大変難しいご質問が
あったわけでございますが、今後、これらにどう対応していったらいいかということは研究し
ていかなければいけないと考えております。
本当にうちの行政の立場からいたしますと、グリーンベル21の活性化が大事、しかし一方
においては観光行政の発信基地も大事、そういったものを情報を兼ね備えられるということが、
うまくいけばこれは一番ベストだとは思いますが、やはり実態をよく踏まえたときに、果たし
てそういったことになるのかということになりますと、じくじたるところはございます。した
がいまして、今後発信基地にふさわしいかどうかということについては、検討を加えていく必
要があるのではないかと考えております。
◇18番(大竹政雄君) 2年前からずっと、多分皆さんからも質問が出たと思いますけれど
も、伝統工芸品も結構あそこに飾ってあるんですね。ふるさと館にもあるんです。さああれが
市外の人たちが見られるかという話になるわけでありますけれども、せっかくのものが私は死
んでるというふうに言わざるを得ないのかなというふうに思っております。やっぱりそういっ
たものを、地域のせっかくの伝統工芸品、あれをやっぱり見ていただくということが基本的に
はなければいけないだろうと。せっかく出していただいている方に対しても、あそこではなあ
というふうな気がいたします。
今回、デスティネーションキャンペーンということで、私どもの沼田市を売りにどこかいろ
んなところへ行って観光キャンペーンをするようでございますけれども、本当に向こうで観光
キャンペーンをするからには、こっちもそれなりの備えがなければだめなんじゃないかなとい
うような気がするんですね。この前の委員協議会なんかもそうですけれども、じゃあこの2カ
月間、もし向こうへ行って宣伝するならば、じゃあインター付近に何か借りてでもつくったら
どうかなんていう話も出ましたけれども、やっぱり何か観光客に対するおもてなしという部分
については私は物すごく欠けてるんじゃないかなというような気がするんですが、その辺はど
うでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 1カ月ほど前でございますが、あくまでもテレビで見た限りでござ
いますから私自身が実態としてそこで体験しているわけじゃありませんが、能登半島の加賀屋
が台北の方に進出されたという報道がございまして、現地の方々を採用して、そして日本語を
勉強したり、あるいはまた和の世界を勉強したりしたということで、そこにはおもてなしの心
ということで、来客をしたお客の立場に立って物事を提案していくという非常に貴重なテレビ
放映がありまして、さすがプロというのは違うんだなということと同時に、突き詰めてまいり
ますと、人間が、私自身が相手に対してというこの対応の中で、自分がしてもらいたいなとい
うことを相手にしてあげれば、これは喜んでもらえるようになるのかなというような感じがし
ております。
そういった意味で本市は、どちらかというとみなかみ等に比べると、そういった意味の要す
るに意識がやはりまだもう一歩だったかなということを率直に認めざるを得ないのではないか
と思っております。とにかく気がついたときが吉日でありますから、今後、観光交流課をつく
るということで、いろいろと地域の活性化のために観光事業をお世話になっていきたいという
気持ちから、これはもう5万3,000有市民がすべて対外的に受ける立場のおもてなしの心
を、先ほど来の福祉の問題もそうですけれども、全市民が一丸となって対応を図っていくとい
うことが大変貴重なことなのではないかというふうに考えております。したがいまして、心を
謙虚にして、誘客のために対応を図っていく必要があるのではないかと考えております。
◇18番(大竹政雄君) まさに市長の言われているとおりだと思いますんで、ぜひ、これか
ら観光客に対する態度というものを行政がこんなふうに思っているんだよということを伝えて
ほしいなというふうに思っております。その意味では、やっぱり観光センターというものは必
要なのかなと。
ただ、この時代ですから、かなりインターネットで旅行される方、私もそうでありますけれ
ども、ほとんどインターネットで調べて、あそこに行く、ここに行くということになろうかと
思います。ただ、そのところの場所に行って、例えば旅館を手配してないときには観光センタ
ーに行くんですね、私はたまたまこの前行ってきたんですけれども。ということは、そこで対
応してくれるところはたくさんあるんですね。それはどういうことかというと、ホテル、ある
いはビジネスホテル等々がたくさん載ってますから、ここに、あそこにって手配してくれるん
ですね。そういったことがやっぱりその地域のおもてなしなのかなというような気がいたしま
すけれども、やっぱりそういう気持ちをどこにあらわすかということだというふうに思います。
だから、インターネットの観光情報等々もやっぱりそれなりのものをつくっていかなきゃだめ
なんだろうなというふうに思っております。ぜひ、市長、先ほど答弁いただきましたから、し
っかりと対応していただければというふうに思っております。
先ほど市長から、いろいろあっちにこっちに今観光キャンペーンをしていただいているわけ
でございますけれども、実際にチラシのつくり方等々にちょっとしたアイデアがあると、行く
人というか観光客にはちょっと目を引くことがあるというふうに思うんですね。我々もそうな
んですが、ちょっとした言葉だけでいいんだと思うんですよ。例えば、これはたまたま私イン
ターネットで開いたんですが、「この夏、天狗に会いに行きませんか?」ということが沼田市
の迦葉山のところに載っていました。こういったたったちょっとしたアイデア、キャッチフレ
ーズが、結構おもしろいじゃないというふうになろうかと思います。その次に、これはその下
に天狗を担ぎにいきませんかということも出ておるんですが、何かそのキャッチフレーズの中
にそのアイデアがあることによって、この沼田市の全体のイメージが広がってくるかなという
ような気がいたしますけれども、その辺についてはどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) もうこれは、議員はいろいろと造詣が深いので、私どもが申し上げ
ることはいかがなものかと思いますが、もうそういった非常にシンプル・イズ・ベストのとこ
ろに、このイメージが大きく広がるような言葉の存在が観光には大きく役に立っていくという
ことは、おのおののところで示されているとおりでございます。広報係が相当頑張って、いろ
いろとそういうことについて研究をしてきているし、やってきたと思っております。これから
観光交流課ができますので、それらを今度は民間の方のお考え方を承ることはもちろんのこと
でありますが、市の職員がそういったことの検討を加えていくということも、これまた大事な
要素になってくるのではないかというふうに考えております。
したがいまして、できるだけ複雑に物事を考えるのではなくて、シンプルにして、そしてス
パッとこう突き抜けてくるような、そういう言葉が非常に大事なのではないかと考えておりま
す。したがいまして、これはパンフレットのデザインはもちろんのことでありますが、言葉の
持っている力の発信力ですか、これは議員がおっしゃっているとおりでございます。したがい
まして、こういったところの専門的なことで生計を立てている方もいるぐらいでありますから
して、大いに検討を加えてまいりたいと考えております。
◇18番(大竹政雄君) ぜひ、いろんな観点から見ていただければ、観光というものはもっ
ともっと広がるかなというふうに思っております。
さて、それでは、いろいろともう質問されているから、私は違う観点からご質問をしなけれ
ばならない立場なんですが、例えばそのデスティネーションという意味は「目的地」とか「行
き先」という意味なんですね。それで、今回、先ほど北関東自動車道が開通するというお話を
させていただきました。実は茨城・栃木の方があの道を通ってきて高崎まで来る。そして、や
やもすると長野に抜けてしまう、ややもすると新潟にそのまま抜けてしまうということになり
かねないんですね。さあそこで、沼田市にどう寄ってもらうかということになるわけでありま
すけれども、例えば私は、やっぱりこの沼田というのは自然あるいは紅葉というものが非常に
きれいなものですから、桐生から下りてもらって、そして大間々から根利に向かってくるとい
う、122号線を通って根利に向かってくるという、あの路線が少し狭いんですよ。あの辺の
ところの観光施策ができてくると、あそこのところから、要するに三角形ですよね、1回高崎
まで行って、こっちの沼田に来るよりは、桐生から直接根利に上げてしまう。そうするとしゃ
くなげの湯だとかというものも生きてくるのかなというふうに思うときに、そういったことも
これから視野に入れながら物事を考える必要があるのかなというふうに思いました。特に沼田
の場合には、通り過ぎてしまう場所なんですね、実は。だから、そういった意味では、沼田に
来ていただける道をもう一度つくる、これも宣伝の1つの、宣伝をするものに値するかなとい
うふうに思っております。
あの道は、結構通りますと紅葉の時期はすごくきれいです。特に根利からこちらの方に来て
も、紅葉の時期はすごくきれいな場所であります。そういったことを自然を売るというか景観
を売るということになれば、私はあそこのところをこれから5年間あるいは10年間かけて、
県と協議をしながら、あの辺のところを観光のために道路を広げていく、その道路をつくって
いく、道路を広げていくというような考え方もやっぱり必要なのかなというふうに思っていま
す。そういったことを私は思いますけれども、市長、その辺についてはどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) しゃくなげの湯の来客の方に、これはたまにと言ったら大変失礼で
ありますが、私も視察をすることがあって、聞くと、「朝の10時ごろに足利から参りまし
た」、あるいはまた「佐野から参りました」というようなことで、栃木の足利・佐野近辺、あ
るいはまた館林等を含めた群馬の東毛地区、こういうようなことがよくございます。そこのし
ゃくなげの湯にお世話になった方が、その後、輪組・輪久原等のリンゴ農園に出向くとか、あ
るいはまた白沢のグラウンドゴルフの設備がございますが、そこに行ってゲームを楽しむとか
というようなことをよく耳にいたします。したがいまして、関越高速道路で沼田インターチェ
ンジに下りる、あるいは昭和のインターチェンジに下りる、月夜野のインターチェンジに下り
るという1つの今までの当たり前な思考方法から、もう一つ新しい考え方のもとに、桐生の方
から入ってくるというその考え方は大変結構なことなのではないかと考えております。
特に、つい先日も桐生の90周年式典ですか、参加をしてまいりましたが、今回の場合は、
この関越高速道路を使って桐生まで参りました。約1時間ちょいで行ったわけでございます。
これを根利越えで行った場合にじゃあどうかというと、余り変わらないのではないかというよ
うな実態にあろうかと思います。したがいまして、そういう意味では、この根利越え、すなわ
ち桐生・大間々方面からこちらの方に上がってくるルート設定の観光の振興は、大変新しい魅
力として発信できるのではないかと考えております。
◇18番(大竹政雄君) そういったルートもあるよと、そのルートもこれからいろんな形の
中で観光の宣伝に使っていただければなというふうに思います。当然そういったことは時間が
かかるかと思いますけれども、必ずやそういう人も出てくるだろうというふうに思います。
それでは、交流施策について、いろいろともう話が出ておりましたから、私はその辺のとこ
ろだけちょっとお話をさせていただきたいんですが、実は市長も新宿へ行ってマラソン等々に
参加をしているということは先ほどもありましたけれども、こういったことをやることによっ
て、その次の段階は何を考えているのかなということなんです、実は。市長は、ただ行くだけ
じゃなくて、やっぱり何年か後にはどうしてほしいというものが必ずあるんじゃないかという
ふうに思っておるんですが、その辺については、市長、どのような考え方を持っているのか、
ちょっとお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変重要な質問でございます。やはりスタートからすぐにてっぺん
を目指すというのはなかなか難しいので、慎重にしてきた経過がございますが、やはり今後、
環境・交流を軸にして、友好都市あるいは姉妹都市等に向かった締結を目的にしてこれから努
力をしていかなければならないと考えております。
同時に、これは近々ですが、石原信雄先生、ご存じかと思いますが、かつて官房副長官をさ
れた本県出身の地方分権の関係では非常にすばらしい方でございますが、この方の音頭で、中
山弘子氏の関係の会が近々にあります。そういうようなことで、非常に中山弘子氏が女性で区
長さんということの特徴があることもあったりして、現実に昨年の秋の京王プラザでの42階
での「群馬の食材を語る夕べ」でも、群馬県が特別来賓として迎えたりしておりますので、ご
承知のとおり、あと4年近く、もう4年は切ってるわけでありますが、任期がありますので、
この間に何らかの形でそういった方向が見出せるように、渾身の力を込めて頑張っていく必要
があるのではないかと。したがいまして、例えば本市の方で何かの団体の視察等があれば、で
きるだけ新宿に送り込んでいきたいなというふうに思いますし、また、新宿の西口の方で、某
直売の関係等があって、私にちょっと話をしてくれないかとか、あるいはまた、群馬県の方が
新宿でいろいろと専門学校等もやっておるというようなことからの、間に入ってくれなんてい
うようなこともあったりしております。したがいまして、今後、そういった密の高いところに
ステータスを高めていくということが大事なポイントになってくると思いますので、ぜひ議会
のご支援もいただければと思っております。
◇18番(大竹政雄君) ぜひそれに向かって頑張っていただきたい。最終的には私は交流人
口をふやしていただきたいということが、我々とすれば今、観光の問題、やっぱり人が来てく
れなきゃどうにもならない、そしてこちらからも行くということになろうかと思います。そう
いった意味では交流というものはこれから絶対に必要な項目だというふうに思っております。
実は、昨年だか一昨年のとき、私、テニスの方の関係で交流をやろうじゃないかという話も
させてもらったことがあるんです。各運動部がいろんな交流をし合って、それは向こうへ行っ
たりこっちへ来たりするわけでありますから、交流人口をふやすということではこれからやっ
ぱり一番大切な項目なのかなというふうな気がいたします。やっぱり1年や2年ではどうにも
ならない、まさに市長の言われているような施策をとっていただいて、一つ一つ少しでもいい
から前に進んでいただければありがたいなというふうに思います。
さて、もう一つは、実はそういったことをやるがために、市民あるいは住民が、その交流と
いうものがよくわからないんだと、今何やってんだかよくわからないということをよく聞きま
す。そういったことを市民の方が、例えば新宿との交流はこんなことやってるよと言うんだけ
れども、なかなかそれが理解できないということが当然あるわけでありますけれども、やっぱ
りそういったものをだれかさんに聞いて、要は評価をするみたいな形になろうかと思いますけ
れども、ある程度の団体さん、あるいは代表者さん、いろんな方に聞いて、本当にその辺のこ
とがわかりますかみたいなことがないと、この交流というものはなかなか市民には見えてこな
い。そして、その市民の皆さんもそれじゃあそれに何か参加をしたいと思っても、そこにわか
らないということになれば参加できないわけでありまして、どうしてその市民に広げていくか。
やっぱりいろんな方に聞いて、そして評価をいただいて、そしてそのものに対して努力をして
いくんだという考え方がやっぱり必要なんじゃないかと思いますけれども、それについてはど
うでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、マラソン大会に行って、必ずそこに四ツ谷の消防
団が来ておりまして、結構私めが何かこう縁ができてきた経過の中で、消防団の、沼田の方か
ら消防の視察等にも行ったりしている民間交流なんかもできつつあります。
今後、先ほど申し上げましたように、できるだけ民間の交流を促進させていくためには、例
えば子どもたちを新宿の方で行われる文化発表会等に特別に送り込むとか、あるいはまた、老
人クラブの方々の関係等でまたこちらの方から送り込むとか、あるいはまた、実は先様の方か
らも知的障害の方々が私どものところへ訪れて、そして私どもの保健福祉センターでいろんな
ことの行事をやられたりしていることもあります。そういうようなことで、やはり教育関係あ
るいはまた福祉関係等に着眼しながら、そういった心と心の結びつきも、産業振興の、物を通
してこちらの方の新鮮な農産物を送り込むということも大事ですが、そういった心と心の結び
つきを深めていくということもこれまた大事だなと思っておりますので、これについては積極
的に進めるべく検討を加えていく必要があるんじゃないかと、こういうふうに考えております。
◇18番(大竹政雄君) 時間も終わってまいりました。幾つかまだ残っておったんですが、
なかなかうまく質問もできなくてあれだったんですが、確かにこれからの時代は何か大きく変
わろうとしてるのかなというふうに国会を見てても思います。あれがいいのか悪いのか、何と
いっても判断できませんが、やっぱり今、市町村であれ首長であれ議員であれ、何か地方から
変えていかなきゃだめなんじゃないかなというような雰囲気が出てきましたですよね。国に対
する意見も何かこう言うような首長も出てまいりました。知事なんかも子ども手当なんかにつ
いてはかなりいろんな意見が出ておりますけれども、やっぱりもう我々が、地域が変えていこ
うという気分になっていかないと、これからの時代やっぱり先に行けないのかなというような
気がいたします。我々とすれば、そういった意味では全員の皆さんのアイデアがあって、その
アイデアがすばらしいものであれば、やっぱりどんどんどんどんそれに向かって行くと。やっ
ぱり何をやるにしても市長の決断力というものは必ず必要であります。そういった意味では我
々は期待しておりますので、これで私は任期終わってしまいますから、次回はここに来るか来
ないかわかりません。でも、その辺のところはしっかりと皆さんにお願いをしておきまして、
私の一般質問を終わりますけれども、その辺の市長の決意を聞かせていただきまして終わりま
す。ありがとうございました。
◇市長(星野已喜雄君) ご承知のとおり、明治維新の原動力になったのが薩長土肥と言われ
ております。薩摩、土佐、あるいは肥前等々でありました。これは徳川幕藩体制で眺めてみる
と、関が原の戦いではどちらかというと群雄割拠した形の中で外様大名と言われた方々であり
まして、中央幕藩体制の中ではやや縁遠い方たちだったかと思います。しかしながら、ご案内
のとおり、徳川幕藩体制は藩でもって物事を進めていくという、上からのお金は一切なしと、
自分んちのところは自分んちで考えなきゃならないということから、産業振興、人材育成、そ
して質素倹約、おおむねこの3つが基調となって藩運営がなされていたと思います。しかし、
時あたかもペリーが来航してまいりまして、国際化社会の荒波を受けざるを得なくなった。私
どもの姉妹都市の伊豆の下田にそれは如実に物語っているわけでありますが、そういったこと
の中でやはり現行の制度にすがりついているいわゆる勢力に対して、新しい大計のイメージを
持った方々が、どちらかというと地方から中央を席巻してきたというような流れがあろうかと
思います。これが第一の革命あるいは第一の変革と言われていると、第二次世界大戦後の日本
国憲法が創設されたころが第二の改革とも言われております。
今まさにこの中央から地方へ、あるいはまた画一から多様化へということの流れの中で、も
う10数年がたったわけであります。その10数年たった中で、まだまだ不透明なところがあ
る形の中で、いよいよもってこの国家の財源等についてもなかなか期待することが難しいとい
うようなことの中で、背水の陣で地方は地方で生きていかなけりゃならないなというようなこ
とを痛切に感じざるを得ない中にあって、地域主権を掲げるいろいろな政治勢力が既存の政党
とは違った形の中で台頭してきたということはご案内のとおりでございまして、そういった意
味でいろいろと基礎自治体、すなわちこれは沼田市が基礎自治体であります。昭和村も基礎自
治体であります。片品村も基礎自治体であります。川場村も基礎自治体であります。みなかみ
も基礎自治体であります。この基礎自治体は、すべてオールラウンドに物事を処していかなけ
ればなりません。国や県はある意味においてはセクションでもってやっていけばいいんであり
ますが、基礎自治体は人々の生活の安全・安心を守るためにオールラウンドで物事を進めてい
かなければなりません。そういうようなことから、基礎自治体の果たす役割というのは今後ま
すます大きくなっていくと思っております。
幸いなことに、先ほど来お話しのとおり、新宿の区長さんのように非常に全国からも評価さ
れる方が本市の出身ということもあったりして、いつでも意見交換ができるような状態にあり
ますので、そういった地方で頑張っている都市と連携をして、そして地方の問題をきちんと国
家に対して物が申し述べられる、そういうようなネットワークもこれまた今後重要になってく
るのではないかというふうに考えております。ぜひ、議員皆様方のご支援、ご指導、よろしく
お願いしたいと思います。
──────────────◇──────────────
◇議長(布施辰二郎君) 次に、大東宣之議員。20番。
〔20番 大東宣之君登壇〕
◇20番(大東宣之君) 通告に従い、一般質問を行います。
今回私は、国民健康保険について、有害鳥獣対策について、市営住宅について、地域の安心
・安全対策について質問いたします。
まず初めに、国民健康保険についてより質問します。
新年度予算案で政府は、社会保障費の自然増は認めたものの、危機的な国民健康保険の立て
直しのための国庫負担引き上げは全く手をつけられませんでした。
さらに、高齢者医療制度改革会議の報告では、都道府県単位で国民健康保険を運営する広域
化を示すなど、国民健康保険をめぐる状況は、財政的にも制度的にも先行き不透明で不安定な
状況にあると言えます。
政府は、国民健康保険の国庫負担を引き上げるなど、国民健康保険の安定的運営に力を注ぐ
とともに、患者の窓口負担を軽減し、安心して医療を受けることができるようにすることこそ
必要です。
本市においても国民健康保険基金の残額が17万8,000円となり、国民健康保険の予算
運営ができなくなったとして、昨年6月定例市議会で国民健康保険税の引き上げを行いました
が、市民の所得が減少する中、国民健康保険税の引き上げは、市民にさらなる負担と痛みをも
たらしました。
国民健康保険の財政状況と、これからの財政推計をどのように見込んでいるのかお伺いいた
します。
昨年の国保新聞に、2008年度(平成20年度)の都道県別、国民健康保険会計への一般
会計からの法定外繰り入れ状況が報道され、記事によると、全国平均で1人当たりの繰入額は
1万134円、群馬県の1人当たりの繰入額は5,097円で、全国平均でも群馬県平均でも
前年度と比較すると繰入額は増加しています。
本市においては、一般会計からの繰り入れは行われていませんが、全国の市町村の約70%
近くで行われていると言われています。
市民生活が困難な状況に直面する中、市民負担の軽減と生活の安定のためにも国民健康保険
税の引き下げが必要と考えますが、国民健康保険税の引き下げと一般会計からの繰り入れにつ
いての見解とどのような対応を進めるのかお伺いいたします。
続いて、有害鳥獣対策について質問します。
昨年は、全国的に人里や人家、畑などにクマの出没がふえ、農作物への被害や人的被害が多
く発生しました。
さらに、全国的にも中山間地域でのイノシシ、サル、シカなどによる農作物への被害も増加
傾向にあり、問題は深刻化し、本市においてもクマやイノシシ、サル、シカなどによる農作物
への被害は拡大し、深刻さを増すばかりです。
鳥獣被害に対し本市でも幾つかの対策を講じてきましたが、地域の高齢化や山林の状況、事
業仕分けによる対策予算の削減など、解決のための決め手を打ち出せない状況にあり、苦悩が
続いていると思われます。
国の新年度予算案では、鳥獣被害緊急総合対策として112億8,300万円を打ち出しま
したが、これは新年度限りの対策でしかなく、国は、地方の深刻な状況を酌み取り、地域の再
生、農業と林業の再生に本腰を入れ、継続的な財政支援と鳥獣被害対策を抜本的に強化させる
必要があると思いますが、今年度の被害状況とどのような対策を行い、その効果についてどの
ように検討されてきたのかお伺いいたします。
深刻さを増す鳥獣被害に対し、昨年の12月定例市議会で鳥獣被害対策に対し、その強化を
求める請願が2件提出され、採択されました。
12月定例市議会で採択された請願を受け、今後どのような対策を進めるのかお伺いいたし
ます。
続いて、市営住宅について質問します。
市営住への入居希望者は多く、待機者は恒常的になっており、待機者を解消するために市営
住宅の建設は切実な市民要望となっています。
本市においては、老朽化した市営住宅を取り壊し、新たな市営住宅を建てるとし、上原団地
などで取り壊しが進められています。
市営住宅の建設は、若い世代への住宅供給により子育て支援を進め、人口増加につながると
ともに、高齢者に生活の安心をもたらすなど、その必要性は高まっており、早急な対応を求め
るものです。
しかし本市の場合は、財政的な問題などから新たな市営住宅の建設はなかなか進まず、市民
要望にこたえ切れているとは言えない状況にあります。
市営住宅の早急な建設が困難な状況にある中では、民間住宅を借り上げ、市営住宅として提
供するなど、待機者解消に取り組む必要があります。
市営住宅入居者の待機状況と、民間住宅借上げについてどのように検討されているのか、お
伺いいたします。
本市には、第2谷地端団地と東下原団地の2カ所の高層住宅と高層の県営住宅があり、第2
谷地端団地にはエレベーターが設置されていますが、東下原団地と県営住宅にはエレベーター
は設置されていません。
高齢者が階段を上り下りすることは困難を伴い、若い人でもお米など重いものを上の階まで
運んだりすることは容易ではないと思われます。
東下原団地へのエレベーター設置と、県営住宅へのエレベーター設置要請についての見解と、
どのように対応するのかお伺いいたします。
続いて地域の安心・安全対策について質問します。
本市の利根町においては、人口の流失、過疎・高齢化の進行により、地域の維持にも困難を
来すような地域もあり、その対策を急ぎ、安心・安全にその地域で暮らせるようにすることが
求められているような地域もあります。
こうした状況の中、柿平、小松においては、県のモデル事業として、ひとり暮らしの高齢者
宅を巡回する集落支援員が活動しています。
集落支援員制度は、総務省の支援と特別交付税による財政的支援を受け、2008年度(平
成20年度)では、都道府県分が11府県、市町村分が26道府県66市町村で取り組まれ、
専任の集落支援員は199人、自治会長との兼任などの兼務が約2,000人程度活動してい
ると言われています。
集落支援員は行政と協力し、地域の課題に対応したり、地域のニーズにこたえ、買い物代行
や高齢者宅の巡回と行政との連携、地域の伝統行事の継続や鳥獣害対策など、さまざまな活動
を展開しています。また、若いUターン者の職場の確保にも活用されるなど、幅広く活用され
ています。
集落支援員の活動状況はどのようなものなのか。集落支援員の活用について、今後どのよう
に検討し対応するのかお伺いいたします。
以上4点が私の質問です。ご答弁をお願いいたします。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大東議員のご質問にお答え申し上げます。
まず、国民健康保険について、状況と今後の対応について、国民健康保険の財政状況とこれ
からの財政推計をどのように見込んでいるのかについてでありますが、国民健康保険は、加入
者の高齢化や昨今の経済情勢、医療費の増加などにより大変厳しい現状にあり、平成22年度、
やむを得ず必要最低限の国民健康保険税率の改正をお願いしてまいりましたが、財政は依然と
して非常に厳しい状況にあります。
また、これからの財政推計をどのように見込んでいるかについてでありますが、このような
厳しい状況の中、国でも新たに、高齢者医療制度や国民健康保険の財政運営の広域化など、さ
まざまな検討を行っておりますが、先行き不透明な部分があり、引き続き厳しい財政状況にあ
ると考えております。
次に、国民健康保険税の引き下げと一般会計からの繰り入れについての見解とどのような対
応を進めるのかについてでありますが、先ほども申し上げましたとおり財政が大変厳しい状況
にありますので、国民健康保険税の引き下げは難しいものと考えております。
また、一般会計からの繰り入れについての見解とどのような対応を進めるのかについてであ
りますが、各市町村で運営方法は異なりますが、本市ではこれまで繰り入れを行わないで運営
をしてまいりましたので、国民健康保険は相互扶助の精神により成り立っている医療保険制度
であるということを市民の皆様にご理解をいただきながら、引き続き繰り入れは行わずに運営
してまいりたいと考えております。
次に、有害鳥獣対策について、これまでの状況と今後の取り組みについて、今年度の被害状
況とどのような対策を行い、その効果についてどのように検討されたのかについてであります
が、今年度の有害鳥獣による農作物被害の状況につきましては、市全体として1月末日におい
て、面積で約113ヘクタール、被害金額で約2,985万円となっており、例年に比べ、獣
の出没件数が多かったことにより、面積及び被害金額ともに多くなっております。
対策といたしましては、農地への有害鳥獣の侵入を防止するための、獣害防止柵設置資材費
の補助、野猿の動向調査などの農作物を守る対策、おりやわなの設置、捕獲隊への依頼による
有害鳥獣の数を減らす対策などを継続し実施してまいりました。
その効果についてどのように検討されたのかについてでありますが、農作物被害につきまし
ては、獣の出没状況が年度ごとに異なることから、一概に比較することは困難でありますが、
この数年は被害の多い地域において、獣害防止柵設置が進み、農家みずからで農作物を守る意
識が向上してきたことから、一定の効果が上がっているものととらえております。
次に、12月市議会で採択された請願を受け、今後どのような対策を進めるのかについてで
ありますが、現在、有害鳥獣防止対策の強化を図るため、沼田市獣害対策協議会の設立並びに
市内全域を対象とした鳥獣被害防止計画の策定を進めており、捕獲体制などにつきましても、
地元猟友会と意見交換を行い、計画に反映できるよう検討しているところであります。
また、捕獲隊の編成につきましては、猟友会の協力なくしてはできないことから、猟友会会
員の育成支援並びに組織活動支援につきましても、検討をしているところであります。
国におきましても、新年度において「鳥獣被害緊急総合対策」が実施予定であることから、
これらの動向に留意をし、県及び関係機関と連携を図りながら、より一層の防止対策の強化に
努めてまいりたいと考えております。
次に、市営住宅について、状況とこれからの対応について、市営住宅入居者の待機者の状況
と民間住宅借上げについてどのように検討されているのかについてでありますが、平成23年
1月末現在の市営住宅待機者総数は62名となっており、そのうち、特定の団地を希望される
待機者は、38名と全体の6割となっております。
しかしながら、一方で、24名の方がどこでも速やかに入居を行いたいと希望される方であ
り、今後も引き続き待機者の解消に向けた取り組みを検討してまいりたいと考えております。
また、民間住宅の借上げについてどのように検討されているのかについてですが、これまで
公営住宅法に基づく整備基準により借上げ公営住宅の基準が定められていたところですが、現
在、国会審議中ではありますが、地域主権推進一括法案による公営住宅法の改正では、各自治
体が条例で整備基準を定めることとなっております。
今後、法案成立後に示される国の参酌基準を踏まえて、本市での実現の可能性について研究
してまいりたいと考えております。
次に、東下原団地へのエレベーター設置と県営住宅へのエレベーター設置要請についての見
解とどのように対応するのかについてでありますが、東下原団地について、住戸内及び設備の
長寿命化改善に先立ち、新年度に設計業務の実施を予定しているところであります。
配置及び平面計画等の制約があって、エレベーターの設置を行う予定はありませんが、設置
に係る要望が寄せられた場合には、上層階と下層階に入居される世帯の状況に応じた住みかえ
対応など、今後も利便性の向上に努めてまいりたいと考えます。
また、高橋場町にあります県営住宅についてですが、事業主体である群馬県に伺ったところ、
現在エレベーターの設置を行う予定はないとのことであります。敷地が狭くエレベーターを造
設することが現実的に困難であるため、エレベーターの設置要望があった場合には、上層階の
2層を1住戸とするメゾネットタイプとするなどの対応が可能かどうか検討するとのことであ
ります。
次に、地域の安心・安全対策について、状況と今後の対応について、集落支援員の活動状況
はどのようなものかについてでありますが、集落支援員については、人口の減少や高齢化等の
進行が著しい過疎地域等において、集落に対する「目配り」として定期的な巡回、地域の話し
合いへ参加する等、集落の現状やあるべき姿について話し合う手助けを行うなど、行政と集落
の橋渡し役として、生活環境の改善や集落の活性化を図るとともに、地域住民の安心・安全な
生活を確保することを目的としております。
本市では、平成21年度から群馬県集落支援員モデル設置事業を活用して集落支援員1名を
配置し、利根町小松地区及び柿平地区の集落を定期的に巡回し、各戸を訪問しながら家族状況、
また生活状態等の把握を行うなどの活動をしていただいているところであります。
次に、集落支援員の活用について今後どのように検討し対応するのかについてでありますが、
今後におきましても、集落の実情や地域住民の意向を踏まえ、現行の集落支援員の活動内容の
充実を図るとともに、より行政との連携を密にしながら、集落の支援対策のため、その活用を
図ってまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、大東議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇20番(大東宣之君) ご答弁をいただきましたので、引き続き何点かにわたって再質問を
させていただきたいと思います。
まず初めに、国民健康保険についてからお聞かせいただきたいと思います。
まず、今年度決算が終了しておらない状況にはありますが、心配されていたようなインフル
エンザ等の爆発的な流行等がなかったというふうに感じております。そうしたことから、今年
度の個々の財政状況について、さほど大きな変化はなく、例年並みの状況にあるのではないか
と思いますが、現状でわかる範囲で結構ですので、今の個々の財政状況、どのようになってい
るのか、わかれば、まず教えていただければと思います。
◇民生部長(田辺昇利君) ただいまのご質問にお答えいたします。
平成22年度の財政状況でございますけれども、保険給付費につきましては、現状では余り
前年と変わりないような状況でありますので、前年とそれほど差のないような収支状況になる
と考えております。以上であります。
◇20番(大東宣之君) 今年度においては、前年並みということになれば、昨年度、前年度、
国保税を引き上げました。総額でたしか1億円だったと思うわけですから、要するに今年度は
1億円の基金ができるという見通しではないかと思いますが、それでよろしいかどうかお聞か
せいただければと思います。
◇民生部長(田辺昇利君) ただいまのご質問にお答え申し上げます。
22年度につきましては、基金から繰り越しということで前年度繰り越しを入れましたけれ
ども、現状でありますと1億円の残が出るような状況には現年上のところはありません。ほか
のものの支出もありますので、それほどの残がない見込みで今、収支しております。
◇20番(大東宣之君) それほどの残がないにしても、幾らか残ってくるということになる
んではないかと思います。結果として爆発的なインフルエンザ等の流行性の疾患が流行しない
限りは、このままで推移をしていくんではないかと。いいか悪いかは別として後期高齢者医療
制度ができちゃいましたから、75歳以上の方が別枠の保険に入っておりますから、大きな医
療費の増加ということには、今までのような形での医療費の増加ということはなってはこない
んではないかと。現状右肩上がりということは、それはそれで理解はできますけれども、過去
のような大幅な医療費の増加ということは今の制度上はない。そういった中で、今後の財政推
計、これをどのように見られているのか教えていただければと思います。
─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後3時00分休憩
─────────────────────────────
午後3時08分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇民生部長(田辺昇利君) ただいまの質問にお答えいたします。
財政状況についてでありますけれども、22年の現状につきましては、介護納付金等の増、
また税収等も余り伸びていませんので、非常に厳しい状態であるということでよろしくお願い
いたします。
◇20番(大東宣之君) 今年度については厳しい状況に変わりはないということですけれど
も、そういった中で、安定的な運営を進めていく上での長期的な見通し、そういうものをしっ
かり立てていかないと、なかなか安定的な運営にはできないんではないか。そういった意味で、
長期的な見通しについて、どのように立てておられるのかお聞かせいただきたいと思います。
◇民生部長(田辺昇利君) ただいまのご質問にお答えいたします。
前回、改定をさせていただいたときにも答弁をさせていただいたんですけれども、なかなか
周りの状況が非常に厳しい状況の中で財政推計することが今は大変難しい状況であります。ま
た、その中で医療費についてはある程度の落ちつきが出てきたわけですけれども、その中で、
前期高齢者交付金等の金額等についてもなかなか見込みを出すのが難しい状況にありますので、
今の現状ですと、その年、その次の年ぐらいの推計等ができるのが精いっぱいな状況でありま
すので、よろしくお願いいたします。
◇20番(大東宣之君) なかなか財政推計することが難しいという状況を繰り返しお答えい
ただいたわけですが、沼田市の場合は、先ほども申しましたように、一般会計からの繰り入れ
を行ってこないと、市長もご答弁の中であったわけですが、要するに、全国で約68%、7割
近くの市町村で一般会計からの繰り入れを行っていると。その額は1人平均については1万円、
群馬県でも5,000円の一般会計からの繰り入れが行われているということで、市民の負担
を軽減させるために、それぞれの市町村が努力をしているわけです。単純に全国平均並みの1
万円を繰り入れすれば、沼田市だって1人平均で1万円の国保税を引き下げることが可能では
ないかと。さらに群馬県の平均の5,000円の繰り入れを行えば、5,000円の引き下げ
が可能ではないかということになると思います。ですから、これから厳しい状況にあるという
ことは再三再四言われておりますが、市民の暮らしが大変になってきている状況の中にあって、
ただ単純に足りないから国保税を上げるという、今までどおりのようなやり方がこれからも続
けていっていいのかどうか、そこはしっかりと考えていく必要があるんではないかと思います
が、市長としてのお考えを再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、公債費適正化計画あるいはまた経常経費の削減等、
努力してまいりましたこの数年来でございます。ことしの9月の決算期には、いろいろな意味
で改善された方向が具体的に示されていくものと思います。そういったちょうど変化の途上に
ある中でございまして、ここでまた気を緩めると、どうしても厳しい状況も招来してくるので
はないかというふうに思っております。そういったことから、どうしても慎重な答弁になって
いるわけでございます。
同時に、これは県内のおのおのの自治体の中にも広域化ということをやはり強く要請をして
いる自治体が多々ございまして、そういった方向に向かって私どもも努力をしていかなければ
ならないと考えております。
したがいまして、現時点では、大変市民の皆様方にはお世話になるわけでございますけれど
も、もう一歩の努力をしていきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いした
いと思います。
◇20番(大東宣之君) 市長としても、今の市民の方々の暮らしの状況を把握されていると
思います。沼田市の市民の所得は減り続けてきております。結果として、みなかみ町や昭和村
よりも市民所得は低くなっていると、そういうような厳しい生活を強いられている状況の中で、
やはり市民の暮らしを支える、市民の方々に安心して暮らしていっていただけるということを、
やはり行政として、市として何らかの手だてを講じていく必要性があるんではないかと。市長
としてもそういったことで日々取り組んでおられるんではないかと思いますが、そういった中
で、やはりこうした負担がふえてきているという国保税については、やはり市民に対して軽減
をさせていく、そういう方向性を打ち出していくときに今来ているんではないかというふうに
思いますが、市長としてのお考えを再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど申し上げました流れの答弁になるわけでございますが、今、
非常に市といたしましても、この数年来努力してきたことが実りつつあります。したがいまし
て、ここで手を緩めると、また非常に厳しい状態も招来してまいります。したがいまして、も
う一段努力をしていきたいなというふうに思っておりますので、議員の考え方、あるいはまた
ご要望等について、今、即座にお答えをするというわけにはいかないのが現状でございます。
したがいまして、もう一段の努力をお願いしたいなと思いますし、私どもももう一段の頑張り
を示していきたいなというふうに考えております。
◇20番(大東宣之君) 市長としてさまざまな努力をされてきている、頑張っておられると
いうことで、それが実を結びつつあるということは理解できます。しかし、今の市民の状況か
ら考えてみたときに、やはり何をするべきなのか、そうした全体的な市民の暮らしの状況の中
から、やはり行政運営というものは考えていく必要性があるんではないかと。将来的にわたっ
ていろいろな問題が残らないようにしたいというご答弁が繰り返されてはおりますけれども、
やはり一般会計からの繰り入れを行いながら、財政的にも安定をさせていくというような努力
をさらにしていくと、高い見地で努力をしていくということが今、真に求められているのでは
ないかと。
先ほども申しましたように、全国的に見ても、ほとんどの市町村、7割近くの市町村でこう
した繰り入れが行われて、国保税の負担軽減にそれぞれが努力をされていると。ある意味、そ
うしたことがされているところから見れば、沼田の市民の方々にとっては不幸になってしまう
んではないかと。そういうことはやっぱり取り除かなくてはならない。だから、市として、将
来的な財政的な安定を図りつつも、やはり今、目の前の市民に対して何らかの手だてを講じて
いく、そういう施策を展開していくときではないかというふうに感ずるわけですが、再度市長
としての見解や今後の方向性についてお考えがあれば、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) お説ごもっともなところがありますが、現時点ではやはり、もうし
ばらく研究をさせた形の中で今後の対応に処してまいりたいと考えております。
◇20番(大東宣之君) 既にこうした一般会計から個々への繰り入れについては、先ほど来
言っておりますように、もう全国的な流れになっていると。もうこうしたことが当たり前のよ
うにどこの市町村でも行われるような状況に広がってきているわけです。ですから、やはりそ
ういった状況の中にあって、本市としてもそうしたことで対応をしていくもう時期に来ている
のではないかと。
財政的に、ことしの9月の決算状況の中ではかなり改善したものが示せるんではないかとい
う期待を市長が示してくれたわけですから、やはり新年度の中でこうした一般会計からの繰り
入れも含めた中で、将来的な財政の安定性を見据えた中で、この問題について対応を検討して
いくということで理解をしてよろしいのかどうか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど来お話しのとおり、今、非常に本市としてもこの数年来努力
してきたことがいろいろと実りつつあるわけでございます。そういった中で、ここで手を緩め
ると、どうしてもまた厳しいことが招来してまいりまして、いろいろな機関の指導をいただか
なければならないようなことが招来してまいります。したがいまして、ここのところは、もう
しばらくやはり研究をさせた形の中で、今後の対応に処してまいりたいと考えておりますので、
よろしくお願いしたいと思います。
◇20番(大東宣之君) なかなか市長として明確には、研究をしていきたいという程度のご
答弁で、非常に残念でなりません。私はやはり、行政、市の仕事、これはやはり市民が安心し
て暮らしていけるように、そのために最大限な努力をしていくと。確かに財政的な安定的な運
営、将来的な安定性を保っていくということも必要でしょうが、今苦しんでいる市民の方々、
これに手を差し伸べていくということをやはり早急に対応できるような、そうした行政運営こ
そが今求められているのではないかということで、重ねてこの件については早急な実効性のあ
る対応を立てていっていただきたいと、そしてそのために市長として最大限の努力をしていっ
ていただきたいということを重ねてお願いしておきたいと思います。
それと、続いて有害鳥獣対策についてですが、今年度については、動物の出没状況が多かっ
たということで、被害面積、被害金額とも多くなってきたということですが、この間の防止柵
の設置が一定の効果が上がってきたというご答弁がありました。しかし、この最近設置が進ん
できている電気柵だけではなかなか対応できない問題等もあるみたいにお聞きしております。
こうした中で、今年度まで、これまで対応してきた中で、成果と、それと課題というものはど
ういうものがあるのか、そして今後の対策としてどういう方向性、どういう対応を考えておら
れるのか、再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) この問題は、全国的なもう社会問題と言ってもよろしいような状況
になっておりまして、非常に第一次産業従事者の方々を悩ませているところでございます。
そういった中で、やはりいろいろとそのときの状況に応じて、農作物被害につきましては、
いわゆる有害鳥獣等の出没状況がその年ごとに多寡がございまして、一概に比較することはな
かなかできないわけでありますけれども、大変そういう意味では防止柵の設置を進めてまいり
ました。そういうようなことから、農家の方々が自分の力で、あるいはまた自分でもって守っ
ていこうという意識が非常に高まってきたというようなこと。私どもの立場からすると、今後、
こういった形の中でいろいろと問題が出てくれば、できるだけ補正をとってでも柔軟に対応し
ていきたいなというふうに考えております。いろいろなところの場面で相当この防止柵が進ん
でいる現場も直視しておりますけれども、今後も生産者の方々に対して行き届いたことができ
るように努力をしなければいけないと考えております。
◇20番(大東宣之君) 私はこの問題について幾つかのことを考えていかなくてはならない
と。1つは、やはり市長が再三再四おっしゃっておられるように、地域で防止をする、そうい
った環境をつくっていく、地域の方々の意識の高揚、そして行政との連携、地域ぐるみでの対
応をバックアップする、そうした地域での対応。
さらには、もう一つは、やっぱり迅速な対応なんです、迅速。有害鳥獣が出没したら即対応
できるような態勢をとっていかなくてはならない。それにはわなの設置もそうですし、捕獲も
早急にできる、そういう態勢を整えていく。それには当然後継者の育成やいろいろな許認可や
手続の問題、これの簡素化を含めて、そうした早急な対応。
それともう一つは、何といってもやっぱり財源の確保なんです、財源の確保。先ほども申し
ましたように、国は新年度においては多額な予算措置を講じてくれましたが、これはもう単年
度のみだというふうに言われております。ですから、継続的な財源の確保に向けて取り組んで
いく必要があると。
ですから、この3点がそろわない限りはなかなかこの有害鳥獣対策についての有効な手だて
は講じ切れないんではないかと思います。ですから、市として、そういった地域づくり、特に
高齢化が進んでいる中での対応として、どういうふうに地域をつくっていくのか、そういう有
害鳥獣に対する対策・対応をしていく地域をどうやってつくっていくのか、それについてお聞
かせいただきたいと思います。
さらには、わなの設置や捕獲から、そうしたことの迅速な対応、より迅速な対応ですね、今
でも、私も決してやっていないというふうには思いませんが、もっと迅速に対応できる方法に
ついて、どう進めていくのか、そして財源の確保に向けてどう対応していくのか、お聞かせい
ただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 地域ぐるみの関係等につきましては、例えば多那・二本松地区等に
おいては、地域の方々が勤労奉仕で出られて、そしていろいろと対応を図ってきたというよう
な経過も承っております。今後、そういった先進的なところの地域を参考にしながら、それぞ
れのところに波及をさせていかなければいけないかなと思っております。池田フルーツランド
等でも、防災関係のキャップをつくったりして、いろいろなことを図ってきたという経過がご
ざいます。
また、迅速な対応は、どうしても県の関係機関とのところの問題が出てまいりますが、これ
らについては、ある意味においては許認可の関係をやはりもっともっと柔軟にしていく必要が
あるんじゃないかなというふうに考えておりますので、今後、関係機関にご要請をしてまいり
たいというふうに思っております。
なお、今回、新年度予算を組む際に、いろいろと私も経済部局に、できるだけこれは重要な
ことだから財源の確保はきちんとするようにということで、各地域から上がってきたものにつ
いてはしっかりと確保したつもりでございます。先ほど申し上げましたとおり、場面によって
は補正予算でもってきちんと対応していくということの確認をしているところでございまして、
ぜひ、地域であってこういうようなことの悩みがあるぞということであれば、できるだけそう
いったことで前向きにこれについてはとらまえてまいりたいというふうに考えておりますので、
よろしくお願いしたいと思います。
◇20番(大東宣之君) 地域の中で先進的な取り組みも始まっているようですが、比較的こ
うした鳥獣害被害に遭う地域というのは、過疎化・高齢化が進んでいる地域です。ですから、
そうした地域に対してどうサポートしていくのかと。その地域で完結できる、その地域で対応
できるというんであれば結構なんですが、そうした高齢化等の進行によって、なかなか地域で
対応できない、そういうところがふえてくる可能性がこれからは高いわけですから、そういっ
た地域との連携をどうしていくのか、そういった地域へのサポートをどうしていくのか、そう
した指針をやっぱりしっかりと示していく必要性が1つあるんではないかと。
それともう一つ、市長が補正でも柔軟に対応していくという考えを示していただいたことは
大いに結構なんですが、じゃあ仮に補正で対応ができると、柵をつくることができるというこ
とになった場合にも、やはりそういった補正の補助金等の申請等の期限があるわけですから、
常に日常的にこの地域ではそういった柵が必要、こういったものが必要だということを行政が
しっかり把握をして、その地域に、じゃあこういうものをつくっていくようにしたらどうか、
こういう対応をしたらどうかというふうにして働きかけをしていく必要性があるのではないか
ということがやっぱりあるんではないかと。ただ、補正が来たから、あんたのところはすぐ使
ってどうだい。なかなか地域がまとまらなかったら、結局はその地域ではそういうものが手だ
てが講じられなくなってしまうわけですから、日常的にその地域地域の状況をよく把握して、
その地域へのそうした働きかけをやはり定期的に行いながら、地域と行政とが連携し、共通の
認識に立ってそうした事業に取り組めるような関係をつくっていく必要があると思うんですが、
いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) そういう意味では農政課をして努力をしてきたはずですし、またそ
ういうふうに受けとめております。したがいまして、そういった今回も、私も最後の査定の段
階で、これで本当に大丈夫かというようなことも申し上げた形の中で、地域要請から出ている
ことについてはそれぞれ網羅してありますというようなこともありました。先ほど来申し上げ
ましたように、非常に問題が問題だけに、生業が成り立たなくなってしまうというようなこと
もありますので、そういう意味ではいろいろと前向きに対応していきたいなと思います。
なお、地域のそういった実情等の把握については、当然新しくは農林課になります。現在で
は農政課でございますけれども、それらについては、市と、それから地域の関係、あるいはま
たそれらにかかわっている関係機関との連携を図りながら、緊急性に備えていきたいなと考え
ております。
◇20番(大東宣之君) 私が一番心配しているのは、やはり行政とその地域と本当に常に連
絡を取り合いながら、財源的なめどが立ったというときに、じゃあこの地域でやったらどうか
ということを行政が進めても、地域がまだまとまってるような状況ではなかったから、結果と
して柵の設置等ができなかったというようなことのないようにしなくてはならないということ
なんです。ですから、そのためにはもう、くどいようですけれども、本当にくどいくらいやは
り地域との連携、地域との認識の共有をしっかりと持っていかないと、そういうときに対応が
できなくなってしまうおそれがあるんじゃないかということを心配しております。そういうこ
とのないよう、しっかりと対応していっていただければと思います。
特に、あともう一つお聞きしたいのは、猟友会、捕獲隊の方々が高齢化してきているという
状況にもあります。ですから、最終的にはもう捕獲、殺処分、これもやむを得ない場合もある
わけですが、こうした実際そういうことに携わっていただく猟友会等の育成等について、新年
度の中で新たな取り組みをされていくのか、そして今後の取り組みの中でそういう若い人をど
うやって育成していくのか、そういう長期的な計画等があれば、お聞かせいただきたいと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに捕獲隊の方々、免許を持っている方にお世話になるというこ
との中で、物が物だけに警察当局との関係もございます。したがいまして、捕獲隊の方々の高
齢化率も高くなってきている関係から、後継者の育成ということも大変重要なポイントになっ
ているかと思います。そういった中で、やはり今後、若手の育成等も大事かと思っております
ので、何らかの啓蒙等の事業展開が必要になるかなと思っております。
いずれにいたしましても、地域の方々のご理解とご支援がなければ、危険もある意味におい
ては伴いますので、今後、慎重にしながらも、そういった後継者の育成等についてはいろんな
意味で検討を加えていかなければいけないと考えております。
◇20番(大東宣之君) なかなか若い人がこの捕獲隊、猟友会に入ってこないというのは、
どこの猟友会の支部でも悩みだそうです。やはり財政的な負担の軽減や、しっかりと管理をし
てもらわなくてはなりませんから、そうした中で若い人がなかなか嫌がるんではないかという
ようなお話をちょっとお聞きしたことがあるんですが、やはり管理はもちろん安全にしっかり
管理をしていただかなくてはならない。そういうことは、それはその個々人の方でしっかり対
応していただかなくてはならない部分があるとは思いますが、財政的な点で、何らかの市とし
て支援等ができないかどうか。そういうことの中で、若い人にこの資格を取っていただいて、
活躍をしてもらう、そういうようなことができやすいような条件、それをつくっていく必要性
があるのではないかと思いますが、そういったことについて、市としてはいろいろな支援につ
いては何らか考えておられるのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 重ねて申し上げるようでありますが、危険なことが伴う問題でござ
います。しかも殺傷する力を持ったものを取り扱いながら、有害鳥獣駆除のためにご活躍をい
ただかなければなりません。したがいまして、一方においては、その管理等について慎重には
慎重を期していくということが当然求められることは言うまでもございません。したがいまし
て、慎重にしながらも、しかし一方において、捕獲隊の高齢化というものは、やはり中山間地
域の農作業を維持していくためには大変重要なことかと思っております。したがいまして、他
の自治体等の参考事例も検討を加えながら、必要な、また本市に見合った方向が見出せれば、
議員が言われているような応援の関係等については考えていく必要があるのではないかと考え
ております。
◇20番(大東宣之君) ぜひ、こういうことについては早急に方向性を出していく必要性が
あるんではないかと。市長は、柵の設置で被害が減ってきているんではないかというご答弁を
いただきましたが、確かに一定の効果が、かなりの効果はあったというふうには思うんですが、
しかし、この自然の状況等によって出没状況が大きく変わってくるわけですから、いつまたた
くさん里に、畑にこうした獣たちが出てくるかわからない状況にあるわけですから、やはりそ
の時々に迅速に対応できるような対策をぜひとっていっていただきたいと。
そのためにも、12月の定例市議会でこうした関係での請願が2件採択されているわけです。
ですから、具体的にこの請願を受けて、新年度大きく変わる、大きく前進させるというような
ものがあるのかどうか、具体的にどういう対応がされていくのか、お聞かせいただければと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、池田地区振興協議会の会長さんの方から出された関係は、電
気柵設置への補助拡充を国・県に働きかけること、猟友会会員の育成支援並びに組織の活動支
援を行うこと。特に前段は、私も利根地方総合開発協会もさることながら群馬県の園芸協会長
という立場で申し上げてきた経過がございます。
2番目の方は、先ほど申し上げましたとおり、基礎自治体でやはり考えながら、いろいろと
対応を図ることが大事なのかなと思っております。
また、もう一方におきまして、池田地区鳥獣害対策協議会の会長さんの方からは、「地域住
民への危害を防止し、農林作物を保護するため、有害鳥獣の駆除に関し、必要な関連法令を関
係各機関に定めることを提案することを求める請願」というようなことになっておりまして、
これらについては、やはり地元の立場からすれば、利根地方総合開発協会等を活用して、そし
て各関係機関に要請行動を展開していくということになろうかと思っておりますので、よろし
くお願いしたいと思います。
◇20番(大東宣之君) 昨年12月議会でこうした請願が提出されたということは、その背
景にはやはり深刻な状況があるんだということがあるんではないかと推察できます。ですから、
当然関係する県もしくは国に働きかけていくと、そしてそういったところでの制度改正やそう
いったところからの支援を受けていくということも、これは当然必要なことですが、一番身近
なところが沼田市になるわけですから、やはりそうした意味では沼田市が早急な具体的な手だ
てを講じていくということが必要ではないかと。
ですから、やはりその地域地域の中にとってどういうことが求められているのか、それに対
して沼田市としてどう対応ができるのか、今すぐ何ができるのかと、そして、やれることはも
うすべて何でもやらない限りはこの問題はもう解決しないんではないかという気がします。で
すから、新年度の中で、当然県や国に働きかけていく、いろんな支援を受ける、財政的な問題
も含めて支援を受けていく、拡充を求めていくということは当然なんですが、やはりこうした
請願を提出された方々のそうした思いというか状況を考えるならば、市としても具体的にこう
したことをやるんだということをしっかりと示して、地域の方々に安心感を持っていただくと
いうことが必要ではないかと思うんですが、その点についてのお考えを再度お聞かせいただけ
ればと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員はみずからが理解をされてるんだとは思いますが、鳥獣被害防
止総合対策交付金というのが国の方から手配がされて、それを各都道府県に配分され、そして
都道府県が各それぞれの自治体等にこれを落としていくという形の事業が新年度にあるという
ことでございます。それには地域の協議会を立ち上げるということが大事な状況になっており
まして、現在それらに向かっていろいろと対応を図っているということになっておりますので、
よろしくお願いしたいと思います。
◇20番(大東宣之君) これから春先からまた秋にかけてこうした獣の出没状況が予想され
るわけですから、そういった前に、被害が発生する前に未然に防止できるような対策を早急に
地域ともよく協議をしながら立てていっていただきたい。そして、そういった方策を市民の方
々に示すことによって、市民の方々に安心感を持っていただくような取り組みをしていってい
ただきたいということを強く要望していきたいと思います。
続いて、市営住宅についてお聞かせいただきたいと思います。
まず最初に、市営住宅への待機者が62人と。特定の団地が38人で、残りの方が24人と
いうことなんで、この24人の方々の待機者を速やかに解消するということでは、なかなかこ
れまで具体的な手だても講じてこられていなかったんではないかと。ですから、民間住宅を借
り上げて、そこを市営住宅として入居していただく、そういった手だてを講じていくというこ
とは、これはもう早急に必要なんではないかというふうに思います。ですから、国の制度改正、
法律の改正を受けてからというのではなくて、今の状況から、市民の方々の状況から考えれば、
こちらから積極的に対応していくということが必要ではないかというふうに感ずるんですが、
その点についてのお考えをまずお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 住宅、しかも市営住宅の関係等についてのご質問でございまして、
先ほども申し上げましたように、62名の待機者がおられまして、38名の方が特定の団地を
希望しておりまして、差し引き24名の方がどこでも結構ですと、そういうご希望になってお
ります。きょうも、先ほど同僚議員の方からも、いろいろと市営住宅、公営住宅の関係等につ
いてのご質疑がございました。やはりいろいろな財源の関係等もあったり、あるいはまた現在、
いろいろと地方主権推進一括法案等のところもあったりしてのところを見定めながらの対応を
考えていくというような、そういう答弁になったわけでございますけれども、やはり住宅の関
係は、人々が生活する上で最も拠点となるところでございます。
また、しかし一方において、先ほど来お話しのとおり、民間の住宅もここへ参りまして、い
ろいろと空床もあるようでございます。そういった地域の活性化等のバランスも考えながら、
今後の対応に処していかなければいけないかとは思いますが、しかし、待機者がいることはこ
れまた事実でございまして、今後、議員のご意見を体しながら、いろいろと対策を講じてまい
りたいと考えております。
◇20番(大東宣之君) この市営住宅の建設といいますか、市営住宅をふやしていくという
のは、1つには、やはり人口増加につなげることができる可能性があると。そしてもう一つは、
低所得者、特に高齢者の方々に安心して住宅を提供できるということで、効果は非常に大きい
ものがあるんではないかというふうに感じられます。ですから、早急な対応が必要ではないか
と。ですから、若い人たちの人口流出を防いでいく上でも、やはり安い家賃でいい住宅を提供
していく、そして高齢者の方々にとっても安心して住み続けられる住居を提供していくという
意味でも大きな効果があると思います。
ですから、今すぐすぐに新しい市営住宅が建設できないという状況にあるわけですから、や
はりこの民間住宅等を借り上げながら待機者を解消していく。そしてそれを人口増加、さらに
は高齢者の方々が安心して暮らしていける、そういうことに提供していくということになるん
ではないかと。ですから、こうしたことは早急な手だてを講じていく必要があるとは思います
が、市長としてのお考えを再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 公営住宅の借上げの問題でございますが、私どもの手持ちに太田市、
それから板倉、高崎等で行われている事業の関係がございます。それぞれ特徴がございまして、
太田の場合は民間老人ホーム等との関連があったり、あるいはまた板倉のようなところは全く
の純然たる住戸タイプ、つまりいわゆる2DKの関係になっているようでございます。また、
高崎等でも、これまた一般の住宅を1DKから3LDKについて借上料に対して家賃を低廉に
して、そして世話をしているというようなことの実例がございます。これらを今、資料として
私も見ておりますが、これらを含めていろいろと今後の対策に沼田の実態に見合った形の方向
がどういうことなのかというようなことを踏まえた形の中で、今後いろいろと研究を加えてま
いりたいと考えております。
◇20番(大東宣之君) 今後の研究ということで、なかなか早急には具体的な手だてを講じ
ていただけないんではないかという感じがするわけですが、先ほども申しましたように、やは
り若い人たちがこの地域で安心して暮らし続けられる、そういう住宅を提供していく、さらに
は高齢者の方々に安心できる住宅を提供していくという意味では、今すぐ市営住宅が建てられ
ない、つくれないという状況にある本市にとっては、こうした民間住宅を借り上げて、そして
それを低家賃で貸し出しをしていくということは、これは人口増加につながる、高齢者の方々
に安心を提供できる施策として極めて重要ではないかと思いますので、早急に対応できるよう
に検討していっていただければと思います。
それから、続いて、東下原団地へのエレベーターの設置についてですが、市としては、なか
なか検討はしていかないということのご答弁でしたが、しかし、高層、4階に住んでいらっし
ゃる方々、たとえ若い方々であったとしても、いろいろな買い物等で重い荷物を持たなくては
ならない、また、仮に小さいお子さんをおぶって、なおかつ買い物、お米や野菜、そういった
重い物を持って4階まで上がらなくてはならないというようなことも今後起こる可能性がある
んではないかと。そういったことの軽減をさせていく上でも、この東下原団地にエレベーター
をつくっていくということは、これは極めて重要な課題ではないかと思いますが、市長として
のお考えを再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 東下原の関係等につきましては、新年度に長寿命化改善の関係でも
って恒常的に内部改装等をやるということでスタートさせていただく段取りになっております。
エレベーターの設置の関係でございますけれども、やはりもともとこの既存の建物でありま
すから、当然いろいろなこの、それをつくるとなれば、建築のいろいろな規則等があるという
ようなことがあって、なかなかこれが隘路のところも現実にございます。そういうようなこと
から慎重な答弁になっているわけでございますけれども、一応新年度は長寿命化改善等でもっ
て対応し、そして恒常的に内部改装等をして、さらにご指摘されているような上層階と下層階
に入居される、いわゆる世帯の状況に応じては、いろいろと住居の住みかえをする等考えなが
ら対応を図っていくというようなことで当面は対応を図っていかなければならないのではない
かと考えております。
◇20番(大東宣之君) この既存の市営住宅にエレベーターを設置するということは、前橋
等でもう既に行われている。今、階段になっているところに外付けでエレベーターをつけるこ
とができると。仮に3カ所そうした入り口があった場合、3つエレベーターを外付けでつける
んですが、大体予算的には、3カ所つけて1棟分で1,000万円ぐらいで済むそうです。で
すから、この長寿命化計画で内部改装等を行っていくんだということですので、ある意味ちょ
うどいいタイミングではないかと、財政的に1,000万が高いか安いかというのはいろいろ
あるにせよ、1,000万円で3カ所に外付けのエレベーターをつけることができるというこ
とは、この時期だからこそなおさらできる可能性があることではないかというふうに思います。
ですから、新年度の中で、そうしたことを含めて検討して、そして対応していっていただきた
いと思うんですが、市長としていかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) このエレベーターの関係、いろいろと前橋の事例等も出されており
ますが、長寿命化改善関係等に照らし合わせながら、いろいろと研究分析していくことは大変
重要かと思っております。
◇20番(大東宣之君) エレベーターをつくるということは、やはりどんな人だって、若い
人だって重い荷物を持ったりいろいろなことで上まで歩いていかなくてはならない、そういっ
た利用者の方々の負担を軽減していくという意味でも、有効な手だてで、なおかつ前橋市の事
例でいけば1,000万円ぐらいで3カ所、1棟分のエレベーターを外付けでつくることがで
きるというふうに言われているわけですから、やはりこれは市としても早急に対応していく、
研究・検討・対応していく必要性があると思います。
ですから、重ねて、私はこの長寿命化計画の中に盛り込んで、対応をしていっていただきた
い。これこそ補正ですぐ速やかに対応できるんではないかと思いますので、市長としてのお考
えを再度お聞かせいただければと思います。
続いて、集落支援員制度についてお聞かせいただきたいと思います。
この制度については、総務省が支援をして、特別交付税で1人頭200万の財政措置も行う
ということで、さまざまなことに活用ができるという制度になっております。多分市長も総務
省のホームページからの資料等を手元にお持ちじゃないかと思いますので、そうした幅広い活
用ができる制度になっているわけですし、財政的な支援もあるということですので、これにつ
いても早急に市として取り入れていく必要性があるのではないか、そういうふうに思いますが、
市長としてのお考えはどうなのか、市長としてのお考えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 前段のエレベーターの関係等については、先ほどご答弁させていた
だいたとおりでございますが、きょういろいろとご意見を拝聴しておりますので、建設部長を
してよく拝聴しておりますので、いろいろとこの長寿命化改善に向かってどういうような対応
が図れるのかということについては研究してまいりたいと考えております。
なお、集落支援員の関係は、非常に利根町の小松、柿平地区、こちらから参りますと、根利
川沿いの左側の集落でございますが、ここのところに対して、地域の非常に信頼の高い方を支
援員として1名お世話になる中で、大変懇切丁寧にこの方のご活躍をいただいております。し
たがいまして、この方に大いに期待をし、また、利根町振興局をして連携を図りながら、きち
んとした集落に対する目配りを図って、そして安全・安心をきちんと担保するように、努力傾
注してまいりたいと考えております。
◇20番(大東宣之君) 現在活躍というか活動していただいている方は、非常によくやって
いただいているようで、ひとり暮らしのお年寄りの方々にとっても頼りにされているという状
況があるというふうに私も思います。
ですから、特に利根町区域の中には高齢化が進んでいる地域が多いわけですから、こうした
中でひとり暮らしのお年寄りの安心・安全を確保していく上でも、こうした集落支援員の数を
ふやしていく必要性があるのではないかと、そういうことについて市長としてまずどのように
お考えなのかお聞かせいただきたいのと、この集落支援員制度というのは、特定の事業という
ふうに限定をされてはおりません。ですから、先ほど私が申しましたように、地域の方々の要
求に沿って、買い物支援だとか、また有害鳥獣対策も含めて、そういったことも含めて対応が
できる。さらに、若い人のUターンしてきた人の就職の場所としても提供できるということで、
かなりこれは利根町にとっても、またこれからの市にとっても、非常に有効な手だて、手段で
はないかというふうに感ずるので、早急に数をふやしていく、そして活動の内容もさらに広げ
ていくということが必要ではないかと思いますが、市長として今後どのように検討、そして対
応されていくのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに男性で免許を持っている方がもう本当に限られているとか、
そういうようなことがあったりして、地域のその一朝有事のときの厳しさみたいなことは私も
よく承知をしております。そういうようなことから、大変この集落支援員は有効な手だてだと
いうことについては議員と同様な認識を持っております。よって立つところの財源の裏づけの
結局問題になってまいります。したがいまして、きょう振興局長もご意見あるいはまたご質問
を拝聴しておりますので、今後、どういった有効な手だてがあるのかということについて検討
を加えてまいりたいと考えております。
◇20番(大東宣之君) 先ほどの有害鳥獣対策の関係なんですが、例えば集落支援員の方が、
そうした地域の中で地域の要求や状況を取りまとめていただいて、それを振興局や行政につな
いで、そしてより効果の上がる対策を講ずることもできるわけです。ですから、いろんな事業
を展開すると同時に、その地域のコーディネーターとしても活躍をしていただけるわけですか
ら、そういった意味では有害鳥獣対策、そして高齢者対策、さらには買い物支援を含めて、い
ろんなことにこれが使えるということですし、なおかつ財源的には特別交付税で200万措置
をすると。自治会長さんなどが啓蒙した場合は1人40万ということになっているそうですが、
それなりの財政的な措置もあるわけですから、やはりこれは早急に取り組んでいく必要性があ
るんではないかというふうに重ねて要望しておきたいと思います。
そして、現行1人の方が活躍していただいているわけですが、この方は今後何年間ぐらい活
躍、活動をしていっていただけるのか、そしてまたこの方の活動の検証、そして私としては、
集落支援員をふやして、そしてさらには活動の幅も広げていって、いろんなことで活躍をして
いっていただきたいというふうに思うわけですが、そうしたことの検証については今後どのよ
うに対応されているのか、最後にお聞かせいただいて質問を終わらせていただきたいと思いま
す。
◇市長(星野已喜雄君) 大東議員の再質問にお答えいたします。
群馬県集落支援員モデル設置事業でございまして、平成21年4月から県下で3人の支援員
をモデル的に設置させていただく形の中で、本市といたしますと、小松地区及び柿平地区担当
の集落支援員お1人が認められて、平成21年から3年間継続していく計画ということでお世
話になってまいりました。したがいまして、平成23年度においても継続して委嘱をさせてい
ただく予定になっております。
なお、今後については、関係機関のご指導をいただきながら、引き続き継続ができるように
努力をしてまいりたいと考えております。
なお、群馬県で3人、その中の1人が沼田市というようなことになっておりまして、果たし
てこのモデル設置事業が今後増員が可能なのかどうかということ、そういうようなことも踏ま
えながら、いろいろと対応を図るべく検討を加えてまいりたいと考えております。
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第2 延 会
◇議長(布施辰二郎君) お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(布施辰二郎君) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決
しました。
本日はこれにて延会いたします。
次の会議は8日午前10時に開きますからご参集願います。
本日は大変ご苦労さまでございました。
午後4時01分延会
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