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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成23年第1回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第4号

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平成23年第1回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第4号
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議事日程 第4号
平成23年 3月 9日(水曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
      ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散  会
      ─────────────────────────────
出席議員(24人)
       1番  真下 恭嗣君      2番  田村喜久子君
       3番  坂庭 直治君      4番  石井 紘一君
       5番  鈴木 圭子君      6番  金子 一弥君
       7番  小野 要二君      8番  星野 初男君
       9番  高柳 勝巳君     10番  布施辰二郎君
      11番  片野 彦一君     12番  宇敷 和也君
      13番  相田 昌夫君     14番  久保 健二君
      15番  星野  稔君     16番  大島 崇行君
      17番  山ア 義朗君     18番  大竹 政雄君
      19番  井之川博幸君     20番  大東 宣之君
      22番  石田 宇平君     23番  星川嘉一郎君
      24番  牧野 保好君     25番  星野佐善太君
欠席議員(1人)
      21番  橋 襄典君
       ─────────────────────────────
説明のため出席した者
  市  長       星野已喜雄君  副 市 長       林  義夫君
  白沢町振興局長    木暮  茂君  利根町振興局長    山口 芳久君
  総務部長       町田 哲男君  民生部長       田辺 昇利君
  経済部長       飯田 敏夫君  建設部長       須藤 一夫君
  街なか対策部長    生方 秀二君  総務課長       栃原 豊彦君
  会計管理者兼会計局長 中村 浩二君  教 育 長       津久井 勲君
  教育部長       水田  修君  庶務課長       金子  朗君
  監査委員事務局長   茂木 一夫君
       ─────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長       小林有一郎   次長兼庶務係長    諸田  裕
  議事係長       加藤 英臣   主  査       安原 和宏
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    午前10時開議
◇議長(布施辰二郎君) これより本日の会議を開きます。
       ――――――――――――――◇――――――――――――――
    第1 一般質問
◇議長(布施辰二郎君) 日程第1、一般質問を行います。
 8日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に、田村喜久子議員。2番。
〔2番 田村喜久子君登壇〕
◇2番(田村喜久子君) 皆さん、おはようございます。さわやかな朝を迎えましたことを感
謝いたしまして一般質問をいたします。
 通告に従いまして一般質問をいたします。
 このたび、国からの子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金により県に基金が設
置され、基金45%、市町村55%の全額助成により沼田市においても行われることになりま
したことを深く感謝いたします。 
 唯一予防できるがんである子宮頸がん予防ワクチンの全額助成につきましては、昨年6月の
議会におきまして一般質問をさせていただきましたが、全国津々浦々の市町村議会におきまし
て私たち公明党の地方議員が一般質問をしまして、地域から国を動かし、そして国においては、
公明党の女性国会議員が中心となり予防ワクチンの承認に導き、このたびワクチン接種の公費
助成になりました。
 唯一予防できるがんであることを広く、多くの市民に知ってもらい、正しい情報で啓発を進
めてもらいたいと望んでいます。
 私のこのたびの質問は、1 がんと向き合い、がんに負けない精神を築くために、ア 正し
い情報で啓発するために、@子宮頸がんを予防するワクチンの任意接種に伴い、その意義を生
徒と親に周知、教育することをどのように行おうと考えているかを市長と教育長にお聞きした
いと思いますのでよろしくお願いします。
 Aはワクチンの対象年齢の幅をどう考えているか。高校1年生まで入れることは考えられた
かどうかですが、これは市のホームページを見まして、平成23年4月1日から平成24年3
月31日までは中学1年生相当から高校1年生相当の年齢の女子ということで4学年にわたっ
ていることを理解しました。国の方でも4学年を認めていますので理解しました。
 Bは、日本は国民の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ世界一のがん大国に
なっています。2人に1人がかかる一番身近な病気だからこそ、がんになる前にがんを知るこ
とがとても大切です。がんのことをきちんと勉強して知っていくことで、がんに立ち向かう心
を培っていくことが学校教育に求められることではないかと思います。
 今後の取り組みとして、義務教育段階でのがん教育について、どのように考えられているか
をお聞きします。
 標題2点目は、妊産婦無料健診について、ア 生まれてくる子どもの命を守るために、@白
血病ウイルス(HTLV−1)抗体検査を追加実施することについてお伺いします。
 成人T細胞白血病ウイルスの国内感染者は、推計で100万人を超え、成人T細胞白血病
(ATL)による死者は年間1,000人にも上るが根本的治療は確立されていないとあり、
一方、主な感染経路は、母乳を介した母子感染であることがわかっているため、厚生労働省が
母子感染を防ぐため、今年度と来年度については妊婦健診時のウイルス抗体検査の実施を公費
で行うことを通知したとの記事を読みました。沼田市においての抗体検査の実施についてお伺
いします。
 標題3点目、うつ病対策について、ア 心のケアとして、@市職員が精神対話士の研修に参
加することについてですが、1993年9月1日に設立された財団法人メンタルケア協会では
精神対話士の養成講座を行っています。今や国民病とも言われるうつ病は、有病者が約250
万人と推計されています。
 国では、年間の自殺者が13年連続で3万人を超える憂慮すべき事態でありますし、群馬県
においても昨年約500人がみずから命を絶っているという痛ましい結果があります。そして、
「亡くなった人の多くがうつ病などの心の病を抱えていました」とありました。自殺の要因は
1つではなく、仕事の問題、家庭の問題、心の病気、体の病気などが絡み合って要因をつくっ
ていると思われます。ストレスが多い社会になってしまっている今の世の中にあっては、一人
一人のストレスをいやす方法が必要であると思います。日常的にストレスを受け続けていると、
心が風邪を引いてしまった状態となり、その回復が難しくなってしまいます。
 これまでそうした悩みは自分で解決するものだと思われてきました。そして、その悩みに押
しつぶされるような状態になって精神科医や臨床心理士など心の病を扱う医療機関にかかるも
のだと思われてきました。
 しかし、その前段階に、思い悩んでいる段階で、友人に相談するように心の重荷を聞いてく
れるプロフェッショナル、精神対話士が身近にいれば、深刻な状態になる前に本来の自分らし
さ、生きる意欲を取り戻せるものです。
 今回の質問の市職員が精神対話士の研修に参加することについてですが、メンタルケア・ス
ペシャリスト養成講座の基礎課程が5日間15講座を受けて試験があり、合格した人が2カ月
後の実践課程講座3日間7講座を受けて面接試験等があり、最終精神対話士の資格を得られる
人は15%となっています。
 私は、養成講座の基礎課程を受けるだけでもよりよく生きるヒントになるばかりか、周りに
いる同僚、家族、友人、市民サービスの対応や仕事をしていく仲間のつながり等、よりよい沼
田市を支えている職員の皆さんの、よりよい対話能力の向上と人材育成になるものと確信しま
して提案させていただきました。
 正直と真剣なだけが取り柄の私の最後の一般質問ですが、誠実なご答弁をよろしくお願いい
たします。ありがとうございます。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの田村議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、がんと向き合い、がんに負けない精神を築くために、正しい情報で啓発を、子宮頸が
んを予防するワクチンの任意接種に伴い、その意義を生徒と親に周知、教育することをどのよ
うに行おうと考えているかについてでありますが、このたび国が創設した子宮頸がんワクチン
等接種事業は、厚生労働省が設置する予防接種部会の意見や国際的な動向並びに疾病の重篤性
などの観点から、これら任意ワクチンの定期接種化を見据えた施策であります。
 本市といたしましては、国の補正予算成立に基づき、本年3月から高校1年生相当の年齢の
女子を対象とした子宮頸がん予防ワクチンの接種事業に着手し、本人並びに保護者に対し、個
別通知とパンフレットにより、接種の意義はもちろんのこと、接種に伴う副反応や20歳以降
は定期的にがん検診を受ける必要性などをお知らせしているところであります。
 平成23年度につきましては、中学生も接種対象者となりますので、個別通知に加え、学校
を通じてパンフレット等を配付し周知を行っていきたいと考えております。
 次に、対象年齢の幅をどう考えているか。高校1年生まで入れることは考えなかったかどう
かについてでありますが、平成22年度は、特例措置を勘案し、高校1年生相当の年齢の女子
を対象といたしました。平成23年度につきましては、国の示すとおり中学1年生から高校1
年生相当の年齢の女子までを対象とする考えであります。
 次に、妊産婦無料健診について、生まれてくる子どもの命を守るために、妊婦無料健診の中
に白血病ウイルス(HTLV−1)抗体検査を追加実施することについてでありますが、妊婦
健康診査事業は、妊婦の健康管理の充実及び妊娠時の経済的負担を軽減し、安心して出産でき
る体制を確立するための施策として、「妊婦健康診査の公費負担の望ましいあり方」に基づき、
国の生活対策を加え、全14回で実施しております。
 白血病ウイルス抗体検査は、昨年、秋に国の示す妊婦健康診査の標準項目に加えられました
が、県内統一方式としている関係から、市町村の意向を踏まえ、県と県医師会で協議を行った
結果、新年度から健診に組み込んで実施することになる予定であります。
 次に、うつ病対策について、心のケアとして、市職員が精神対話士の研修に参加することに
ついてでありますが、精神対話士とは、財団法人メンタルケア協会が独自に認定する資格であ
り、現在、全国で830人程度の資格者がいるとのことであります。
 この精神対話士は、心のケアを必要とする方々に対して医療行為を行うのではなく、対話を
通して精神的な支援を行う専門職であるとお聞きしております。
 なお、この資格は、同協会が実施する養成講座を修了後、選考試験に合格し、同協会との派
遣業務の委託契約を締結した者に付与される資格であり、同協会に属さずに独自に精神対話士
として活動することはできません。
 したがいまして、市職員が精神対話士の資格を取得し活動することは、現実的には難しいと
考えますので、ご理解を賜りたいと思います。
 しかしながら、メンタルケアの重要性は十分認識をしておりますので、今後も県等と連携を
図りながら、うつ病対策への対応を図ってまいりたいと考えています。
 以上申し上げまして、田村議員のご質問に対する答弁とさせていただきますが、「子宮頸が
んワクチンの接種に伴う学校での啓発活動」及び「今後の取り組みとして、義務教育段階での
「がん教育」について」は、教育長から答弁を申し上げますので、よろしくお願い申し上げま
す。
◇議長(布施辰二郎君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 田村議員のご質問にお答え申し上げます。
 がんと向き合い、がんに負けない精神を築くために、正しい情報で啓発を、子宮頸がんを予
防するワクチンの任意接種に伴い、その意義を生徒と親に周知、教育することをどのように行
おうと考えているかについてでありますが、教育委員会といたしましても、生徒の健康・安全
にかかわる問題でありますので、その周知のためのパンフレットの配付等について協力してい
きたいと考えております。
 なお、学校での啓発活動につきましては、3点目のご質問に対する答弁の中で、お答えさせ
ていただきたいと思います。
 次に、今後の取り組みとして、義務教育段階での「がん教育」についてどのように考えられ
ますかについてでありますが、中学校の保健体育科の授業において、健康な生活と疾病の予防
について取り扱うよう学習指導要領にも明記されております。そこで、各学校では、中学校3
年間を通して、生徒の発達段階や健康・安全に関する課題や実態を踏まえた上で、保健体育科
の教員や養護教員が中心となって計画的・継続的に指導し、健康・安全に関する正しい理解を
促すとともに、みずからの健康を適切に管理していく資質や能力の育成に努めております。
 今後は、その罹患率、死亡率が高いことなどから、特に、がんの予防等に関する学習につい
ては、義務教育段階においても重要な課題となってきておりますので、関係機関との連携を図
りつつその指導の充実のために努力していきたいと考えております。
 また、先ほどの生徒・保護者への啓発活動についてですが、各中学校におきましては、年間、
定期的に行う学校医を交えての学校保健委員会やPTAの保健委員会、生徒会の保健委員会活
動等において、健康・安全にかかわる生徒の実態や課題を把握し、その解決に向けての取り組
み内容を協議し実践しております。
 今後とも、これらの活動や保健だより等を活用して、感染症の予防や健康管理に対する正し
い情報を提供していきたいと考えております。
  以上申し上げまして、田村議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇2番(田村喜久子君) ご答弁をいただき、ありがとうございます。2回目の質問をさせて
いただきたいと思います。
 この子宮頸がんワクチンというのが、世間的に言えば本当に急なことで沸き上がって、今、
全国に広まっているという状況で、本当に大人の人が理解していないということにまずなって
いると思います。そこで、お母さん方というか、おうちにパンフレットとか個別通知とかされ
ても、まずそこに戸惑いとかいろんな不安とか、いろんなものもあると思います。それで、や
はり一番はお母さん方、親によく理解してもらって、そしてこれは本当に安全なことだ、唯一
予防できるがんなんだよっていうことで娘さんに勧めてもらうっていうことが大事だと思うん
ですね。
 それで、市のホームページの中に国立がんセンターの動画とかセミナーとかも載っていて、
本当にすごいよくわかりやすいと思いました。ですが、やはり昨日市長も言ってみえましたよ
うに、情報難民という方もいまして、やはりそこを見るということはごく限られた方々だと思
います。やはり女性というのは、仲間みんなで話を聞いて、それで、こうだよね、ああだよね
って言って、ここはどうなのっていうところをやっぱり聞き合ってやれるのが一番いいと思う
し、本当に専門家のお話をみんなで聞くことが一番いいと思うんですけれども、例えば年1回、
先ほど学校の保健委員会等で学校医さんとの協議っていうことでしたけれども、たくさんの人
に、多くの人に一遍に聞いてもらえることがやっぱり年1回ぐらい行われたらよろしいのでは
ないかと思いますし、この子宮頸がんの勉強をすることで性に対する勉強にもなっていくので
はないかというふうに考えるんですけれども、年1回ぐらいお医者さん、産婦人科の先生にお
話をしていただく講演会とか、そういうのをつくっていくというか催していくっていうことは、
お考えは教育長にお聞きしたいと思いますけれども、いかが……これは市かもしれないです。
市が主催した方がよろしいかと思いますので、済みません、市長の方にお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 健康課が抱えているいろんな諸事業がございます。したがいまして、
当然今回の年度初めの当初予算にご提案している内容ですから、これはある意味においては市
の立場からすれば、自信を持って議会に、あるいは市民の皆様方にご提示をしているわけであ
りますから、そういった中で、健康課が持っている諸事業の健康啓発事業等を見定めながら、
可能な限り、今おっしゃっているようなことについて取り組めるかどうかということについて、
前向きに検討を加え、そして、ことしも当然健康まつりみたいなのもあったりいろいろします
ので、そういうようなところでどういった位置づけができるか、あるいはまた幅広く啓蒙がど
うできるかということについては、しっかりと受けとめ、そして考えていきたいと考えており
ます。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございます。ぜひ具体化をしていただきたいと思います。
 私もこの子宮頸がんについてのそういう講演会等をどこかでやってないかなということを調
べましたら、鹿児島県なんですけれども薩摩川内市で、もう2月13日と18日の2回、2会
場でこの薩摩川内市が主催して教育委員会と連携をとって、学校現場から対象となる子どもと
保護者に呼びかけてくれて、この講演会を400人が入る会場で2回されたということがわか
りました。満杯にはならなかったんですけれども、講師は鹿児島市立病院産婦人科部長の波多
江先生という方になっていただいてやったということです。やはり、これに参加された方の意
見としては、そのワクチン、サーバリックスだったと思うんですけれども、そのワクチンがい
かにそのヒト・パピローマウイルスを防御する効果があるかということがわかったという、本
当にやっぱり耳で実際に聞くということはすごい効果があるんだなということをここでわかっ
たというか、そういうことをおっしゃっていますので、さっき、健康まつりとかではなくて、
できれば、やっぱり学校とか対象者になるところの人たちを対象にした講演会をやれたらいい
のではないかなというふうに思うんですけれども、主催は市でしていただくとしても、そうい
うことはやれた方がいいと思いますので、教育長の、済みません、そういうことはいいことで
はないかという意見を言っていただくと、すごくありがたいんですけれども、よろしくお願い
します。
◇教育長(津久井 勲君) そういうことは、とてもいいことだと思っております。これは単
独でやっても単発になってしまいますので、先ほど市長の答弁にもありましたとおり、健康課、
担当課等と連携していく中で、どう中学生を、またはそのPTAとかですね、保護者をどうか
かわらせていくかということになろうかと思いますけれども、そういうチャンスがあれば、そ
れはそれにこしたことがないと思っております。
 ただ、時間の制約等々もありますので、実際どこまでかかわることができるかどうかという、
そういう問題もありますけれども、基本的には結構なことだと思います。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございます。今、本当にこれはまだまだすごく漠然とし
たことになっているんですけれども、私としては、もう今回が本当に最後でありますし、また、
せっかくやっていただいたこの子宮頸がんの予防ワクチンの接種が、本当に根づいてほしいと
思っています。
 それで、子宮頸がんというのは、1980年代後半ぐらいから20代、30代の方々にすご
く多くなって、そのころから比べると、たしか今4倍になっているということを聞きました。
その年代の人たちには検診がないんですね。だから、やはりそういう啓発をしていくことによ
って、ワクチンを接種してもらったり、検診を受けてもらったりというところがとても大切に
なると思います。
 それから、また、こういうキャンペーンをやっているところがありまして、すごく感動した
ことが載っていましたので、ちょっとお伝えしたいと思うんですけれども、このSHINEキ
ャンペーンというのをやっているところがありまして、「SHINE」というのは「輝く」な
んですけれども、「S」がサポート・支援する、「H」がヘルプ・役に立つ、「I」がインフ
ォーンで啓発する、「N」がナビゲーターで道案内する、「E」がエンカレッジで励ます、こ
の頭文字をとって「SHINEキャンペーン」というのをやっているところが北海道にありま
して、「生命のゆりかごを守る運動です」ってありました。「子宮は人間の生命を育むことの
できる唯一の場所であり、その子宮を守りたいというのがこのキャンペーンの趣旨です」とあ
りました。このSHINEキャンペーンをすることによって、それでワクチン接種とか検診を
受けてもらうことによって、すべての人にとっての未来が輝くものになるということでのSH
INEキャンペーン、そしてその命をはぐくむ場所を守る運動である。これは女性のみならず、
男性も含めた若い世代にももっともっと子宮頸がんのことを知ってもらいたいということがあ
りました。ですので、さっき、まずは親と子なんですけれども、実際的には男性の方にも知っ
ていただくということが大切だと思います。そして、どんどん調べていきましたら、このヒト
・パピローマウイルスは男性から女性にうつって、女性が頸がんになるということなんですけ
れども、女性から男性にもうつるんですね。だけれども、男性はそうはならないけれども、女
性は頸がんになる人がいるということなんですけれども、だから、例えば男性がそのワクチン
を打つと女性にうつらないとか、何かそういうこともあるということなので、こういうことが
いろいろこれからどんどんわかってきたり流布していくことが大事なんですけれども、その先
ほどのがん教育ということにもかかわってきますけれども、こういうやはり女性のことだけと
してではなくてとらえていただくということに関して、済みません、市長と教育長と、それぞ
れにお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 地球あるいはまた、地球というよりミニマムで申し上げるならば、
この本市の市民の方々が安心して生活を送るために予防医療を大きく前進させるということは
大変重要な意義がございまして、今回の子宮頸がんワクチンの問題につきましては、このこと
が非常に効果があるという昨今の内外の諸状況もあって、本市も受益者負担も一切なしにして、
結論から言うならば無料でもって受けてもらえるという形の予算措置をさせてもらいました。
先ほど来ご提案されている啓蒙関係のことについては、そのことそのものががんを撲滅しよう、
あるいは生命を大切にしよう、あるいはまたお互いに助かっていこうということにつながって
まいりますので、先ほど申し上げましたとおり、チャンスをとらまえて、そして啓蒙の運動あ
るいはまた啓蒙活動というものをきちんと展開していきたいと、こういうふうに考えておりま
す。
◇教育長(津久井 勲君) 女性のみならずと、直接的には女性ということでありますけれど
も、直接的に男性もということでしょうかね、基本的にはそういうことだと思います。特に中
学校の保健体育ということで、保健分野についての教育はなされるわけでありますけれども、
女性の問題、性の問題含めて、当然男性と女性、相支えながら生きていく社会なわけでありま
すから、お互いの異性を理解し合うということが基本になっておりますので、今、議員おっし
ゃったようなことも当然そういう基本的な考え方の上に乗っていきますので、女性のみならず
男性への啓発も女性に劣らず力を入れていかなくちゃいけないなと。特に学校教育の段階にお
いては、そういうバランスをとりながら指導をしていくことが大事だなと、こんなことを感じ
ております。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございました。何らかの形でそういう方向性に市と教育
委員会と連携して持っていっていただけることを期待いたします。
 次なんですけれども、対象年齢の幅をということで、4年間ということなんですけれども、
これは国の方でもこの補正予算成立が平成22年11月26日から平成23年度末となってい
るということで、新年度からは4年間になっているんですけれども、これを24年度の4月か
らもうこのワクチン接種が続いていくことを仮定したときに、その24年度からもまた4年間
という形をとっていただけるのかどうかというところをお聞きしたいんですが、よろしくお願
いします。
◇市長(星野已喜雄君) 民生部長に答弁をいたさせます。
◇民生部長(田辺昇利君) 命によりお答えいたします。
 24年度につきましては、国の情勢等を確認する中で、市としても検討する方向でいきたい
と思っています。よろしくお願いいたします。
◇2番(田村喜久子君) 思ったとおりの答えだなと思います。4年間続くと、中学1年生の
人は4回チャンスが来るということなので、やはりそのように持っていっていただければと思
いますので、よろしくお願いいたします。
 あと、高校2年生とか3年生とか、そういう方から「私たちにはないの」っていうことも聞
くんですけれども、そういう高2、高3のところまで市はやるというようなお気持ちはあるの
かということと、何点かお話というか、「聞きたいんだけど」というふうに言われるんですが、
対象外の人がワクチン接種を受けられるんですかと、もちろんこれは全額負担ということです
けれども、受けたとしても、それでならなければ本当にがんの治療を受けていくよりかはずっ
といいことなわけなんですね。だから、その対象外の人がワクチン接種を受けられるかという
のと、それからお嫁に行く娘はワクチン接種を受けられるのかとか、それから結婚しててもワ
クチンは受けられるのかとか、何歳まで有効なのかということを聞かれるんですが、済みませ
ん、今ここでもしお答えできればお願いしたいですし、わからなければ、また健康課の方に行
かせていただこうかと思いますが、よろしくお願いします。
◇民生部長(田辺昇利君) 受けたい方については受診が可能だと思うんですけれども、その
辺につきましても、今いろいろ言われていますので、お医者さんの指示等に従って受けていた
だく方がよろしいかと思います。また、詳しい話については、健康課の方で回答させていただ
ければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
◇2番(田村喜久子君) わかりました。ありがとうございました。
 次、今後の取り組みとしての「がん教育」ということで、教育長にお答えいただきましたが、
今までもこれはされていて、さらにこれからは予防のがん教育についてもということだと受け
取りました。ただ、がんが、皆さんよくご存じかと思いますけれども、日本人の2人に1人が
がんになって、男性はそのうち6割だそうです。これは多分たばこを吸う人が男性の方が多い
からということで、さっきの子宮頸がんの方もそうなんですけれども、やっぱり喫煙をするこ
とによってかかるリスクが高くなるということがありました。また、3人に1人ががんで亡く
なっていて、年間30万人の方が亡くなっていて、この割合は日本は世界一ということで、日
本は世界一のがん大国になっているけれども、国民はがんに関する知識を知らない。それは先
進国の中でも極めて乏しいということなんですね。やっぱりがんというものを恐ろしいものだ
とか怖いものだとか、またはなっていない人は自分はならないと思ってしまって、それでまた、
そういう話は聞きたくないとか、そういうふうに人間というのは考えてしまうと思うんですけ
れども、ちょうど中学3年生ごろで細胞分裂とか習うわけですよね。がんというのは、ウイル
スでなる子宮頸がんのようなものと、それから自分の細胞ががん化してしまうがんがあるわけ
で、それは、そういう教育の中でそれを知っていくことによって、小さいときからというか、
学校教育の中でそれをしていくことによって、自分の生き方とか食べ物とか思考、何ていうの
かな、こういうふうに考えるとよくないよって、物事はこういうふうにとらえていくんだよっ
ていう、がんにならない、ストレスを感じない考え方の教育とかも必要かななんて私も思うん
ですけれども、そのがん教育というのをやっぱり中学生のころにやることによって理解が進む
のではないかと思うんです。
 それで、さっきの子宮頸がんとかということもすごい勉強になることですけれども、ほかに
もがんはたくさんあるわけなので、そのがんのことをやっぱり教育の中で話をしていかなけれ
ばいけないのではないかというふうに思います。これは日本が世界一の長寿国だから世界一の
がん大国になっているんですけれども、そういう自分の一番そばにあることを知らないでいる
のが日本人であるっていうことなんですけれども。
 また、がんには、手術、放射線治療、抗がん剤ってあるんですが、この放射線治療の大家の
東京大学の中川恵一先生という方がこの「がんのひみつ」という本を書かれていまして、そし
て、これもまたどこかでがん教育をやってないのだろうかということを調べましたら、がん教
育をしてくれていた学校がありました。そのがん教育にこの中川先生が行って中学生に話をし
たんですけれども、やはりがんというものを、そのがんのことを聞いたことによっていろんな
ことがわかったと、いたずらに恐れなくてもいいんだとか、こうやってやればいいんだとか、
早期発見なら命は助かるんだというようなことをわかったというふうに中学生の子どもたちが
言っていたんですけれども、多分これから絶対がん教育は学校でやっていかなくてはならなく
なると思いまして、絶対そうだなと思ったので今回質問させていただいたんですけれども、さ
っきのお答えより、あともう少し強くというか、本当にやらなくちゃならないことだと。だっ
て2人に1人が亡くなることを知らないでいるということは、本当に大変なことだというか無
知なことだと思いますので、もう一度ご答弁を、お考えをお聞かせいただければと思います。
よろしくお願いします。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 今、学校においては「がん教育」という言葉がまだ定着してないということですけれども、
医学界とか、そういう関係では頻繁に使われているようでありますけれども、意味・内容はよ
くわかりますので、そういう意味においてがん教育の重要性というか、先ほどの子宮頸がん等
については20代、30代の方が一番多くかかるというようなこと、ワクチンの問題等々と関
連して、特に義務教育段階での教育は非常に大事だなということをつくづく感じさせていただ
いたところであります。
 中学校においては、保健体育科は保健体育科の中の授業の中で勉強するとともに、保健分野
についても、それからいわゆる体育分野につきましても、他の特別活動、道徳その他の学校で
行われる教育活動の中においてもやりなさいよということが学習指導要領で示されておるわけ
であります。したがって、保健分野においても保健体育の授業時間の中、それからその他の教
科、さらにその他の教育活動場面で取り上げていきましょうということであります。
 ちなみに保健体育の授業というのはどのくらいあるかというと、来年度から新しい学習指導
要領、当然それに伴って教科書も来年度から変わってくるわけでありますけれども、年間、中
学校3年間で48時間ぐらいを目安にやってくださいと。それを3で単純に割りますと、1学
年16時間ということであります。1学年105時間の保健体育の授業の中の16時間。16
時間というとどのくらいかというと、大体2週間に1時間弱というのがいわゆる保健の授業と
して当てられる時間であります。その中で、もろもろの健康・安全にかかわる理解を通して、
健康を適切に管理することや改善していく、そういう資質、能力、態度を育てていくというこ
とになっておるわけでありますけれども、最初の答弁で申し上げたとおり、今やその疾病の、
また死亡率、罹患率等々を含めて、先ほど「がん大国」というような言葉が使われましたけれ
ども、まさにそのとおりでありますので、当然その保健の授業の中で疾病を扱う、またその予
防をする、また早期発見、早期治療をする、またはその予防のための食事はどうしたらいいか
とか、またはふだんの運動・スポーツのかかわりはどうしたらいいかとか、当然そういうこと
は授業の中で現在も扱っております。また、来年度改訂される内容の中にも当然そういうこと
は中心として出てくると思います。
 したがって、今回ご質問いただいたこと、それから指導要領並びに教科書の改訂という大き
な節目に来ておりますし、それからワクチンの公的な支援というのは大きな節目に来ておりま
すので、これをきっかけとして、ご指摘のようなことを学校の中で、より一層従前にも増して、
そのがんを中心とした疾病の予防・治療等についての指導を通して、一層啓発を図っていかな
くちゃならないと、そんなことをつくづく感じた次第でありますので、今後、来年度に向けて
学校も計画を組む段階でありますので、校長等といろいろ指導・助言しながら、よりよい方向
に持っていきたいというふうに考えております。
◇2番(田村喜久子君) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
 この中川恵一先生も、やっぱり先生方がどんなに現場で大変かということはわかってみえま
して、なので、先生方に負担がかからない方法でこのがん教育というのを進めていけるように
考えていきたいということをこの本の中でも述べられていましたので、いい方向でこのがん教
育が子どもたちの中に浸透していくということを望みます。
 それから、妊産婦無料健診の白血病ウイルスの抗体検査を追加実施することについては、県
内統一で新年度からしていただくということで理解しました。よろしくお願いいたします。
 それから、市職員が精神対話士の研修に参加することについてなんですが、市長の言ったと
おりでありまして、財団法人のところからの契約になりますので、実際的にはそれはできない
んだなということを自分も調べていく中でわかりました。なので、1回目の質問で言ったんで
すけれども、基礎、2回あるうちの最初の講座を受けるだけでも勉強になるなということを思
うんですけれども、その最初の基礎講座だけに参加するということはいかがかなということと、
それから、最初は精神対話士を契約をして、市とかで使っていただくということはいかがなも
のかなという質問にしようかなと思ったんですけれども、それよりは、実際に職員の人が講座
を受けに行くことによっての方がもっと利用度というか、力になるのではないかなということ
で、今回このような提案をさせていただきました。市でその精神対話士の方を呼んで事業を起
こすということと、それから、その基礎講座だけでもいいから市職員に研修を受けてもらうと
いうことに関してはどのように思われるでしょうか、お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほどの子宮頸がんワクチンの啓蒙の関係から来る、しかるべきと
きの講演的なことは、あるいはまたそういった啓蒙は重要だなということを申し上げましたが、
今回も、この精神対話士の先生をお迎えして、そして心のケアのことについて市民の方々にい
ろいろと貴重な勉強をしてもらうということは、これは十二分に可能だと思いますし、これら
はまた民生部をしてそういった場面のところの俎上に上げていければというふうに今、受けと
めさせていただきました。
 なお、職員の基礎講座だけでもということでありますが、当然市が派遣するということにな
りますと、旅費等公費を使って参ります。したがいまして、その目的だとか関係、例えば仮に
AさんならAさんが自分で有休をとって、そして勉強に行くということについては何らこれは
問題はないと思うんですが、一応旅費あるいはまたしかるべきお金を予算措置して行くという
ことになると、これはそれなりの今度は内部の対応、しかもそこで対話士という資格まで求め
るのか、あるいは基礎講座を受けることによっての市役所の職員のスキルを高めるためにやる
のかというようなことの、この論理が出てくると思います。したがいまして、基礎講座の勉強
の関係については、個人が自主的に行くということについての条件整備は十二分に可能だと考
えます。公費を使った場合は、やはりその目的だとかそういったことが明確でないと、そこの
ところは当然また別な角度から指摘されることになりますので、精査をして、今後どのような
対応が可能かということについて研究をしてまいりたいというふうに考えております。
◇2番(田村喜久子君) わかりました。基礎講座だけですと、やはり中途半端なことですし、
今の市長の言われたことを理解しました。
 それで、自治体等でこの精神対話士の方を利用されているところが、どういう例があるのか
ということで調べさせていただきました。福井市の教育委員会では、小学校に精神対話士を派
遣することを決定して、されています。支援相談員の先生とかは、やはりそういう勉強をされ
てなかったりする方もいらっしゃるので、そこに精神対話士の方を派遣されて、児童が気軽に
この精神対話士と話ができる環境が整えられて、児童だけではなくて、教員とか家族とか親と
かもその精神対話士の方と対話をして、いろんな心の問題を乗り越えられて、今ここが不登校
児はゼロになったんだそうです。いじめや不登校などの問題解決に当たっていますということ
です。また、東京の町田市なんですけれども、ここは独居老人のところへ精神対話士を派遣し
ているということでした。それから、ハローワーク金沢、これはハローワークですけれども、
職業・住宅・生活支援総合窓口、ワンストップサービスデイというところに、心のケア専門職
として精神対話士を全国で初めて派遣して、ブースを設けて、失業者の人たちの話を聞く対話
をしていますということです。また、石川県では、自殺防止対策の補助金認定事業として精神
対話士を、金沢市内のお寺で悩みを抱える人たちの相談に応じていますということで、ここは
自治体がこの自殺防止対策ということで精神対話士を利用した全国初の例ということになって
います。このような例がありますので、ぜひ沼田市としても考えていただければ幸いかと思い
ます。
 以上をもちまして、私の質問を終わりにいたします。もう一度、済みません、精神対話士を
活用していくことについて、市長、よろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 私も今回、田村議員がご質問のご通告をされたときに、初めてこの
精神対話士の存在というものを知り得ることができました。ご案内のとおり、非常に錯綜した
社会構造になってきた中で、心のケアということが大きな社会問題になっているということは
私もよく承知をしておりまして、そのためのスペシャリストであるかなというふうに受けとめ
させていただきました。ご質問の中のくだりの中では、こういった方々のご講演を健康問題等
にかかわるときにお世話になったらいいかなというふうな考え方を持っていたのでありますが、
今、各自治体では、子どもやあるいはまた独居老人のところまでそういった対応をしていると
いうようなことのお示しがあったわけでございますが、今後、私どもも含めて、教育委員会も
含めて、この精神対話士の存在というものが、基礎自治体、すなわち沼田市にどういうような
好影響をもたらすかということをよく精査をいたしまして、そして、さらに沼田利根はもちろ
んのことでありますが、群馬県近在にこのような資格取得者がいるのかということも分析をい
たしまして、そして沼田市に見合った形の対応を図っていくというようなことが大切なのでは
ないかというような形でご質問のご趣旨を承ったところでございます。
 以上申し上げまして、答弁とさせていただきます。
       ──────────────◇──────────────
◇議長(布施辰二郎君) 次に、井之川博幸議員。19番。
〔19番 井之川博幸君登壇〕
◇19番(井之川博幸君) 傍聴の皆さん、大変ご苦労さまです。いよいよ今期最後の一般質
問ということになりました。おかげさまで、全定例議会に一般質問ができました。最後の一般
質問ということでよろしくお願いいたします。
 通告に従いまして一般質問を行います。
 まず、地域経済活性化対策について、沼田市地域の経済状況についてお伺いいたします。
 日本経済は、歴代政府の失政により、この20年間、GDPはほとんど伸びず、ついに隣国
中国に抜かれ世界第3位に転落しました。そのような中で財界・大企業優先の政治によって労
働法が改悪され、大企業は強引なリストラなどにより正規労働者を賃金の安い派遣など非正規
労働者に置きかえ、非正規労働者が全労働者の3分の1以上という異常な社会になっています。
 その結果、民間労働者の給与総額はピークだった12年前に比べ31兆円も下がり、1人当
たり年収で61万円も減らされました。一方、大企業は利益をどんどん伸ばし、株主配当もふ
やしているにもかかわらず、内部留保資金は12年前の143兆円から244兆円と101兆
円もふやしています。一部の大企業と大金持ちが大もうけをしても、多くの国民の所得が下が
れば消費は減退し景気はよくなるはずはありません。根本的には、244兆円にもなっている
大企業のため込みを賃上げや雇用をふやすなど国民のために使わなければ景気はよくなりませ
ん。しかし、民主党菅政権は、法人税をさらに5%引き下げ、証券取引税の半減を延長して2
兆円減税を新年度にプレゼントするなど、大企業・大金持ち優遇をさらに進め、その穴埋めに
消費税増税を企てています。これではますます景気が悪くなり、国民生活は一層厳しくなりま
す。
 このような状況の中でも地方自治体は、その住民の生活をしっかり守っていくことが重要な
役割であり、沼田市政がその役割をどう果たしているのか検証し、今後の取り組みを求めてい
きたいと思います。
 そこで、本市におけるGDPは2007年度で1,587億円となっていますが、各業種別
の経済動向について、また市民所得など各市町村との比較も含めて、その動向についてお伺い
いたします。
 先ほども述べましたが、一部には業績のよいところもあるでしょうが、全体として厳しい不
況が続いています。沼田市も同様であり、地域経済活性化のための対策についてどのように考
えているのかお伺いいたします。
 また、地域経済活性化対策として、中小業者団体の皆さんが10年以上も前から全国規模で
各自治体に要望してきた「住宅リフォーム助成制度」が、今、全国で注目を浴びています。特
に岩手県の宮古市の制度は、住民の申し込みが殺到し、昨年4月からことしの1月の10カ月
で2,700件の申し込みがあり、総額12億円のリフォーム工事が市内全域で実施され、経
済波及効果も大きく、地域経済が大いに活性化されているとの報告が行なわれています。本市
における「住宅リフォーム助成制度」の実施についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 次に、官製ワーキングプアの改善についてお伺いいたします。
 ワーキングプアが社会問題になってから長い期間が過ぎています。NHKスペシャル「ワー
キングプア 働いても働いても豊かになれない」が放送されたのは2007年7月でした。今
の日本では解決どころか一層深まりつつあります。さらに、官製ワーキングプアの問題も社会
的に取り上げられるようになりました。その1つは、住民の福祉を守るべき国や自治体が、人
件費の抑制のため、臨時とか嘱託などの名で正職員とほとんど変わらない労働をしているのに、
貸金はその半分以下で、年収200万円未満というワーキングプアを生み出しているという問
題です。自治労の発表では、公務労働における非正規労働者の割合は4分の1にもなっている
とのことです。
 沼田市ではどのようになっているのか。市職員における改善についてお伺いいたします。 
まず、臨時職員等の非正規職員数と全職員に占める割合についてお尋ねします。また、正規職
員の平均給与と、それの1日当たりと1時間当たりの額についてお聞かせ願います。そして臨
時職員・嘱託員などの給与額等についてお聞かせ願います。
 続いて、公共事業における改善についてお伺いいたします。
 国や自治体では、財政的にも公共事業の抑制が必要になり、金額も件数も減少しています。
よって、入札における競争も激しくなり、ダンピングなども発生することになり、公共事業の
質や労働者の貸金が低下するということが問題になっています。公共工事における競争入札は、
税金の効率的な運用を図り、公正な発注をする上で必要不可欠な制度ですが、談合などによっ
て不正に競争が制限されるという事態も想定されることから、より低価格での競争であれば談
合の心配もなく税金のむだがなくなるということから、一時期賞賛されたこともありました。
しかし、公共事業の全体量が減少している状況では、過度の競争は、健全な建設業者の育成に
反し、労働者も低賃金で働かされるという問題があり、改善が必要となっています。
 本市の公共事業における改善について、入札制度ではどのように取り組んでいるのか、また、
一層の改善のために公契約条例の制定についてのお考えをお聞かせ願いまして、1回目の質問
といたします。
       ─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時06分休憩
       ─────────────────────────────
午前11時16分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、地域経済活性化対策について、沼田市地域の経済状況について、各業種別の経済動向
についてでありますが、2月に公表された平成22年11月の群馬県景気動向指数の中で、有
効求人倍率、所定外労働時間指数、中小企業景況売上高はマイナスとなったものの、大口電力
販売量、鉱工業生産指数、建築着工床面積、大型小売店販売額がプラスになっており、県内景
気は上昇傾向にあるとしております。
 本市の業種別の経済動向についてですが、平成19年度市町村民経済計算結果によれば、本
市の総生産額は1,587億円で、対前年度比で1.1%のマイナスとなっており、産業別の
生産額では、サービス業が401億3,300万円で、対前年度比3.2%、不動産業が
238億2,200万円で、対前年度比1.3%のプラスである一方、製造業が
257億6,400万円で、対前年度比0.3%、農林水産業が52億3,700万円で、対
前年度比8.4%のマイナスとなっております。
 このような中、本年2月に公表された平成22年度の群馬県新設住宅着工戸数によれば、本
市の新設住宅着工戸数は237戸で、対前年比19.1%のプラスとなり、県全体でも
1万2,625戸で、対前年比0.7%のプラスに転じており、若干の明るさが見えてきたよ
うではありますが、まだまだ実感とするにはほど遠く、厳しい状況が続いているものと認識を
しているところであります。
 次に、市民所得など各市町村との比較も含めて、その動向についてでありますが、平成19
年度市町村民経済計算結果によれば、本市の1人当たり市民所得は、257万8,000円で、
県内12市中で最も低い額となっており、県平均の327万1,000円に対して78.8%
となっております。
 また、昨年12月に公表された平成20年度県民経済計算の確報概要版では、市町村別の細
かな数値は公表されておりませんが、1人当たり県民所得は、対前年度比8.0%と大幅なマ
イナスとなっており、サブプライム問題に端を発する世界的な金融危機や原油価格の高騰、さ
らには、これに続く円高による輸出関連産業などを中心とする大幅な赤字転落と雇用状況の悪
化などが原因であったと考えております。
 次に、地域経済活性化のための対策についてでありますが、地域の基幹産業である農林業を
初め、利根沼田圏域の経済を支えてきた商工業や観光産業の振興は、地域経済を活性化する上
で不可欠でありますが、長引く景気の停滞と消費の低迷は、地域経済にも大きな影を落として
おり、各企業や産業関係団体、金融機関等の連携を密にしながら、適切な施策を講じていくこ
とが重要であると考えております。
 こうした中、3月1日に施行された「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出
等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」、いわゆる6次産業化法は、新たに加工や
販売に取り組んだり、商工業者と連携する農家を支援することで、地域資源を活用した新たな
産業の創出を進めようとするものであり、国の基本方針に沿って、県と市が地域の農林水産物
の利用促進計画を策定することにより、基盤の整備や利用促進などの施策を講じ、新商品の開
発や農林水産物の製造・加工、販路開拓などに道を開くもので、今後の対応に留意してまいり
たいと考えております。
 一方、中小企業向けの施策としましては、新技術や新製品の開発、新分野への進出などに積
極的に取り組もうとする市内の中小企業を支援するため、新年度から県と連携して2分の1ず
つの補助金を交付し、開発費等の負担を軽減するための施策を講じることといたしました。
 また、市の制度融資である小口資金につきましても、各金融機関のご理解をいただき、これ
まで年2.4%であった融資利率を、本年4月受付分から0.2%引き下げ、年2.2%に改
定することとしましたので、運転資金、あるいは新たな設備投資のための資金としての利用を
促進し、地域産業の支援に努めてまいりたいと考えております。
 次に、住宅リフォーム助成制度の実施についてでありますが、平成22年度に住宅リフォー
ム助成を実施している県内の市町村は3町であり、新年度には、太田市、館林市、渋川市及び
みどり市の4市が実施する予定であると伺っております。
 本市では、住宅リフォームの推進につきましては、持続可能な社会の実現や地域住環境の更
新など、その有用性は高いと理解しておりますが、これまで住宅政策の観点においては、住宅
の耐震改修の促進が急務であるため、耐震改修事業費の補助制度導入についての検討を重ねて
いるところでありまして、高齢化対応のリフォーム助成については、介護保険による助成制度
で対応してまいったところであります。
 つきましては、現下の財政状況は依然として極めて厳しい状況にあって、本事業の目的を適
正な住宅リフォームの推進から、地域経済の活性化という観点に置きかえて有効性を見出すた
めには、県内他の市町村が実施する状況を調査するとともに、今後も研究を進めてまいる必要
があると考えております。
 次に、官製ワーキングプアの改善について、市職員における改善について、臨時職員等の非
正規職員数と全職員に占める割合についてでありますが、本市の臨時職員等につきましては、
正規職員と同じ時間を勤務している者以外に、短時間や短期間の勤務をお願いするなど、さま
ざまな勤務形態があります。本年度においては臨時職員が308人、非常勤嘱託員が90人で、
合計で398人を雇用しております。なお、このうち年間を通して恒常的に雇用している者は、
臨時職員で209人、非常勤嘱託員で88人の合計297人となっております。
 非正規職員とは、一般的にパートタイマー、アルバイト、契約社員、嘱託職員など、正規職
員に比べて勤務時間が短いか、契約期間が有期である雇用形態を総称する用語として用いられ
ておりますが、こうした観点からとらえた場合、本市の臨時職員や非常勤嘱託員も非正規職員
に該当することになります。
 非正規職員の全職員に占める割合についてでありますが、平成22年4月1日現在の正規職
員数は、486人であり、恒常的に雇用している臨時職員及び非常勤嘱託員を含めた全職員数
783人に対する非正規職員の占める割合は、37.9%であります。
 次に、市正規職員の平均給与と1日当たり及び1時間当たりの額についてでありますが、普
通会計の一般行政職393人の平成22年4月分給料における平均給料額は34万7,723
円であり、1日当たり1万6,050円、1時間当たり2,071円であります。
 次に、臨時職員・嘱託員などの給与額についてでありますが、本市の臨時職員の賃金は、事
務職が時給750円、労務職は時給780円、専門職については時給840円となっておりま
す。
 なお、賃金額の決定は、群馬県の最低賃金の動向、さらには一般職員の給与改定の状況を勘
案して毎年見直しを行っておりますが、平成10年4月1日の改定以来、賃金は据え置きとな
っております。
 また、嘱託職員の報酬は、一般職給料表の1級の額を基準に、月額9万8,300円から
18万2,800円に設定しており、平成22年4月の平均報酬額は16万9,000円とな
っております。
 なお、報酬額については、人事院勧告に伴う一般職の給与改定に連動して見直しを行ってお
ります。
 本市の賃金・報酬額は、県内他市と比較しても低い水準ではないと考えておりますが、市民
サービスの向上を図る中で、臨時・嘱託職員の待遇改善につきましては、今後も十分配慮して
いきたいと考えております。
 次に、公共事業における改善について、入札制度でどのように取り組んでいるかについてで
ありますが、平成20年4月より物品の一部を除くすべての入札を電子入札で実施するととも
に、設計コンサルタント業を除く建設工事等においては、すべて条件つき一般競争入札を導入
しており、平成21年4月からは予定価格及び最低制限価格を事後公表とするなど、入札・契
約の透明性の確保、公正な競争の促進に努めております。
 また、建設工事については、適正な施行や品質確保の観点から、原則、すべての建設工事に
最低制限価格を設定し入札を実施しております。
 次に、公契約条例の制定についてでありますが、公契約条例の趣旨といたしましては、雇用
の安定や適正な賃金及び労働条件等に関し定めるものと理解をしておりますが、市が発注する
予定の事業については最低賃金法等を考慮し、全庁的な意思確認を行いながら研究してまいり
たいと考えております。
 以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇19番(井之川博幸君) ご答弁いただきましたので、再質問をさせていただきたいと思い
ます。
 昨日もちょっと議論されていましたけれども、昨年の国勢調査の結果が出て、人口等マイナ
スになっているというようなことでございました。これからお話しする県内の他市、沼田市に
近いような市のを見ますと、ほとんどの市が人口は沼田市以上、また沼田市並みに減少してお
ります。条件はそんなに変わらない、こういう中でお伺いしたいと思います。
 先ほど県が発表している数字に基づいてご答弁いただきました。経済指標の関係、経済指標
を参考にしてお伺いいたしますが、渋川市、安中市、富岡市等は、沼田市とそんなに変わらな
い、ちょっと合併で大きくなったところもありますけれども、そういう中で、沼田市がどうい
う状況なのかお伺いしたいと思います。
 総生産の関係、県が発表している平成12年から19年の間を比べてみます。平成12年は
まだ星野市長ではなくて西田市長の時代だったと思いますけれども、その後、この7年間の間
でどのような変化が起きているのか、少しお聞きしたいと思います。
 総生産額は沼田市でマイナス170億円ということになっております。ほとんど安中市も富
岡市も総生産額は減少しております、同じように。ただ、渋川市だけは7年間でプラス70億
ということで、特に製造業がプラス250億ということで、特別なことがあったんだと思いま
すが伸びております。そういう中で、建設業等は、どこも公共事業をやって同じようにマイナ
ス50億前後、それから先ほどお話がありました卸売・小売業等、これもどこもマイナスにな
っておりますが、農林水産業で言ってもらいましたけれども、まず農業。沼田市の基幹産業で
あります。しかしこの7年間でマイナス11億円、2割減ってるんですね。渋川、安中、富岡、
基幹産業に位置づけているかどうかわかりませんけれども、農業も減少しておりますけれども、
これほどの減少はありません。そういう点で、農業を基幹産業にしている沼田市として、これ
だけ農業が他市と比べても減少しているということに対して、市長はどのような見解を持つで
しょうか、お伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり本市は、旧利根村の多那、二本松等を除きますと、非常に耕
地のところが客観的に狭隘であって、そういう意味では大型の農業がなかなか厳しい状況であ
ることは論をまちません。そういうようなことがあったりしてこういったことになっているん
だとは思いますけれども、いずれにいたしましても、新生沼田市は間違いなくこの農林水産業、
すなわちこの農林業が基幹産業であることはもう論をまちませんので、今後、いろいろな角度
から分析して、何とかこれが活性化のために骨を折っていかなければいけないと考えておりま
す。
◇19番(井之川博幸君) 全体として1人当たりの所得のこともお聞きいたしました。12
市で最低と。この利根郡内でも、みなかみや昭和に抜かれてしまいました。7年前を見ますと、
先ほど言った渋川、安中、富岡、大体沼田市と変わらない、当時は280万を超えておりまし
た。多少他市の方が少し上ですけれども、280万円台から、安中のように390万円台とい
うのもありますけれども、大体7年前といいますか、今から言えば10年前になるわけなんで
すけれども、それが平成19年の指標を見ますと、先ほどのように12市で最低になったと。
マイナス22万4,000円というのが沼田市です。ほかは、渋川でプラス12万9,000
円、安中でプラス25万1,000円、富岡、プラス1万円ということでプラスなんですね。
それはどういうことかというふうに内容を、指標を見ますと、先ほど1回目の質問で申し上げ
ましたが、労働者の賃金は落ちてるんですね、どこも。7年間で沼田市がマイナス130億円
です。同じように、もう100億円以上どこも労働者の賃金というのは落ちてます。しかし、
沼田市が民間法人企業がマイナス65億円というふうに約半減してるんですね、この7年間で、
法人企業ですね。それから、個人企業というのもマイナス8億円なんです。ここのところで、
例えば渋川は法人企業がプラス100億円、安中市がプラス170億円、富岡がプラス20億
円、7年間ですね。沼田市だけが大幅に減少してるんですよ。個人企業、これもほとんどのほ
かの同様他市はプラスかプラス・マイナス・ゼロぐらいなんです。その中で沼田市が8億円も
下がってるんですね。そういうことですから、そういう事業のところが大変落ち込んでるとい
うことで、これに対する対策を考える必要があるんではないかと思いますけれども、その点に
ついて、まず市長のご見解をお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 渋川・大同特殊鋼、安中・信越化学、富岡・沖電気などという、大
変そういう意味では全国的にも著名な企業等があるというようなことがあって、本市の10数
年前を眺めてみたときに、建設業が中心の公共事業に対する大変この何ていうんですか、力、
そこによるところが多かったという実態があったと思います。ご承知のとおり新幹線、高速道
路等の大型プロジェクトが相済んだ後、いろいろな意味の公共事業が減ってきたというところ
にかなりの要因があるというふうに受けとめております。したがいまして、そういった一連の
大型公共事業プロジェクトが先々になくなっていくというような見通しというのはある程度前
からあったという形の中で、内にあっての内部体質改善、こういったことがやはり行われてい
たかどうかというようなことになるのではないかと思っております。
 したがいまして、現在大変厳しい、議員からもご指摘いただいているわけでございますけれ
ども、現在のある力でもって何とか1歩でも2歩で前進させていく、そして流れの中で、今回
いろいろと機構改革も進めている形の中で企業誘致等も願っていくというようなことで、何と
かここは頑張ってまいりたいと考えております。
◇19番(井之川博幸君) 今、厳しい認識は一致していると思うんです。それで私は、今期
の間に、農業問題では、沼田市の特性を生かした農業振興策、農業振興基本条例とか、そうい
うこの沼田市の農業をいかに発展させるかという振興計画をつくってくださいと何度か言って
るんですね。それから、中小企業の関係も、中小企業振興条例というのが沼田市にはあります
けれども、内容は融資と誘致企業の補助の内容なんです。本当に沼田市にある産業をどう振興
していくかという内容の振興条例じゃないんですね。それも指摘をしました。それで、全国先
進例を示して、中小企業振興条例、本物のそういう振興条例をつくってほしいと、これも2度
ほど要求をしていると思います。結局そういうところが全然進まなくて、どんどん落ち込んで
るわけですね。そういうこのマイナスにまず歯どめをかけなければならないと思うんです。
 企業に対する星野市政の態度なんですけれども、柳町に理研コランダムがあって、今、本社
の方に統合するということで、半分程度もう移動しております。これも大事な企業なんで、移
転しないようにお願いに行ってくださいというような話をしたと思うんですけれども、市長は
そういうことをこの間してきたでしょうか、お伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) お話しのとおり、既存企業が沼田の方から出ていくということにつ
いては大変ゆゆしき問題でありまして、そういう意味では、私も含めて関係部局でいろいろと
努力をしてまいりました。
◇19番(井之川博幸君) 市長が理研コランダムへお願いに行ったかどうかって聞いたんで
すけれども、もう一度お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 確かにお会いしております。で、お願いをしております。
◇19番(井之川博幸君) 理研コランダムが昭和13年に沼田市にできまして、一時期本社
に統合するという問題がありました。当時、労働組合、総評という時代で、ここの地協が頑張
って、それを撤回させて存続してきたということがあるんですけれども、お話を聞きますと、
当時の堀江市長、何度もお願いに行ってるというふうに当時の従業員の方がおっしゃってまし
た。今回は新治工場は存続をさせるということと、今も完全に移転したわけじゃなくて、何か
新規事業があればこの沼田工場でやってもいいようなお話もあるようでございます。大事な、
従業員数二けた台でありますけれども、非常に沼田市にとって長年にわたって貢献をしてくれ
た企業でありますので、どういう形であっても存続させることが必要だというふうに思います。
そういうようなことがありますので、活路を見出すために頑張ってまいりたいというふうに私
は思います。
 そして、先ほどの農業や産業の落ち込み、その辺は明確になりましたけれども、農業につい
て、沼田市の特徴を生かして振興させるという、そういう振興策、それを条例化していくとか、
中小企業振興条例等々、そういう必要だと思いますけれども、その点について市長のご見解を
伺いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) それぞれ立派なご提言だと思っております。将来にわたって、基礎
自治体が生き延びていくためには、地域の特性を生かした対応が必要だと考えておりますので、
ご提言の趣旨を踏まえながら、今後の対応に処してまいりたいと考えております。
◇19番(井之川博幸君) 今いろいろ数字を出した中で、注目すべきは、個人企業なんです
よね。個人企業が沼田市は大幅に落ち込んでいるということで、この個人企業というのは、農
業の方もいらっしゃいますけれども、住宅関連産業に非常に多いわけです。大工、左官、建具、
畳、塗装、かわら、ガラスサッシ、電気、水道設備など、そういうほとんど中小業者で1人親
方といいますか、そういう方が大変多い、本市は職人のまちと言ってもいいんではないかと思
います。組合が十一職工組合とか八職工組合とか、いろいろ今までもございました、今もあり
ますけれども、この個人企業の所得のマイナスにも歯どめをかける必要があると思うんです。
これは、農業とか、大企業がないというような状態の中で、なかなかそういうところをすぐす
ぐというわけにはいきませんけれども、この個人企業のマイナスに歯どめをかける、また振興
させていくというところで、この住宅リフォーム制度というのが非常に有効だというふうに考
えるわけです。この個人企業の所得のマイナスに歯どめをかけていくということについて、市
長はどのようにお考えになるか、お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) もう個人企業の方々の活躍というのは、市行政の立場からは願って
もないことでございまして、ぜひその活性化は期待もし、また、市の立場からしてもできるこ
とは応援をさせていかなければなりません。
◇19番(井之川博幸君) そこで、先ほど住宅リフォーム助成制度のお願いをしたわけなん
ですけれども、全国でもう175自治体が実施しているということで、市の方でも承知をして
いるわけですが、典型的なのが、岩手県の宮古市、6万1,000の人口のまちですね。そこ
で先ほど言ったように、非常に市民の申し込みが殺到している、まち全体が活気づいていると
いうことであります。直接私、行ったわけではありませんけれども、そこの市の市議団長が来
て講演を前橋でしてくれたので、そこに参加をいたしました。中には、ガラス屋さんは、去年
の年初には、もう商売がやっていけないと、このままもう廃業するしかないかなという相談を
していたところ、4月からこのリフォーム事業が始まったんですね。「おかげさまで毎日忙し
くてしようがない」というふうに語っておるそうでございます。それから塗装屋さんも、この
リフォーム事業が始まったら、60件以上の施工が来た。市民がこの補助金を使いたいからと
相談に来るというようなことがあります。また、まちのあちこちを天気のいい日は工事車両が
行き交い、お昼ともなれば、そういう作業服を着た人が食堂の前に列をつくっているというま
ちになったそうです。クリーニング屋さんに言わせると、そういう洋服をクリーニングに出し
てくれる量がふえたと。「畳屋さんがツケを払ってくれた」と、あるスナックのママが言って
いたそうです。「1カ月に1回夫婦ですし屋さんに食べに行くというのが定例だった業者の方
が、今は1週間に1回来てくれる」というふうにすし屋さんが言ってるということで、そうい
う住宅関連業者の仕事が出ますと他の業種にも波及をしていくわけです。そういう点で、非常
に宮古市が今、活性化してるというふうに伺っております。この個人所得が他市に比べても大
幅に落ち込んでいる沼田市において、こういう事業は的確だと思うんですよね。その点どのよ
うにお考えになるでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 宮古市にかかわらず、本県でも既に中之条とか、あるいは明和とか、
事業展開しているところがございまして、また、私もかねがねこれには大変関心を持っており
まして、住宅リフォーム、新築まではいかないけれども、いろいろと厨房等を直すとか、ある
いはまたおふろ場を直すとか、そういうようなことによって高齢者対策を講ずるとか、そうい
う非常に細かいところに行き届いた、そういうことの波及があるということはよく承知をして
おりました。したがいまして、これらについては、やっぱりある程度本市としても重きを置い
て考えていかなければならないと考えております。
◇19番(井之川博幸君) 中之条町を初めとして、全国で先ほどの数の自治体でやっている
わけですけれども、今回新しく始める4市ですか、の内容等も見ても、大体5%とか10%と
いう補助なんですね。宮古市が違うのは、20万円以上に、もう10万円なんです。ここが違
うんですよ。だから、例えば20万円以上だから、20万円の工事に補助をもらうとすると、
5%だと1万円なんですね、補助は。50万円にしても2万5,000円なんですよ。だから、
これから10%という補助のところも出てきますけれども、20万円で2万円ですよね。50
万円で5万円なんです。宮古市は20万以上の工事は全部10万円補助が出るんですね。そこ
が違って非常に好評を得ている。ですからやり方なんですね、魂が入っているかどうか、そう
いうことだと思うんです。魂を入れてこの事業をやっていただければ、この個人企業の所得の
低下の歯どめがかけられるというふうに私は思うんです、沼田市が活性化するというふうに思
うんですけれども、もう一度お願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今もう既にこれは先進的なところが随分ございまして、ここへ参り
まして、また新しく太田とか館林とか渋川とかみどり市とか皆さん考えておられるようでござ
います。私どもも、これは大変そういう意味では行き届いた、いわゆる地域経済のところにつ
ながっていくなということをかねがね思っておりました。したがいまして、どういう方法がい
いのかということ、群馬県内の実績を紹介いたしましたが、それは別にそれがいいというふう
に言っているわけじゃなくて、そういったところもあるので、今後考えていかなけりゃならな
いという意味で申し上げしたわけでございます。本市にとってどれがいいものなのかというよ
うなことを考えながら、今後しっかりと対応を図っていかなけりゃいけないなというふうに受
けとめております。
◇19番(井之川博幸君) 財政的な問題が必ず出てくる、先ほどもちょっと出てきましたけ
れども、街なか再生には、今年度3億5,000万円ですか、新年度も3億2,000万円。
宮古市がこの補助金に使っているのは、予算上はたしか3億5,000万です。ですから、同
じぐらいなんです。それで、宮古市は全部純粋な市の財政だということなんですけれども、先
日の国会で、日本共産党の市田書記局長がこの問題について総理に質問いたしました。この自
治体が行っている住宅リフォーム助成制度に国の支援を求めたんですけれども、菅首相は「社
会資本整備総合交付金を活用することができる」というふうに答弁をいたしました。実際に調
べたところ、全国でもう11自治体ほどこの国の補助を利用しているんです。その資料も当局
に渡してありますが、こういう財政上も国の補助が使えるという事業ですから、これは積極的
にやる必要があると思うんですけれども、そういう点を考えて、もう一度ご答弁をお願いした
いと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 当然私どもは単費のところのとらまえ方が頭にありましたが、今お
っしゃられるように、社会資本整備総合交付金、この関係のところでもって事業展開している
ところが、特に北関東では、茨城あるいはまた栃木に1件、どういうわけか群馬県にはこれな
いんでありますが、そういう意味では大変今言われているようなことについては関心がござい
ますので、積極的に検討を加えてみたいと思います。
◇19番(井之川博幸君) この住宅リフォーム助成制度は、こういう、先ほど来申し上げて
いますけれども、非常に業者が多くて、落ち込んでいるというところに非常に効果的な事業な
んです。そういう点で、ぜひ早急に実施をしていただきたいというふうに思います。県内でも
新年度に市の段階でもどんどん導入するというところが出ております。小規模事業の登録制度
ですか、その小規模事業者の登録制度では、沼田市は12市の中で最下位で今年度やっと実施
されたということでありますので、この住宅リフォーム助成制度は、最下位にならないように、
早い段階でぜひ取り組んでいただきたいと思います。これが沼田市の全体の活性化に必ずつな
がります。そういう点で、先進のよい事例をしっかりと受けとめてお願いをしたいと思います。
 次に移りたいと思います。
 官製ワーキングプアの改善についてでありますが、市の職員の関係でご答弁をいただきまし
た。数字を出していただいたところでありますけれども、市長は、こういう数字を見て、非常
勤が37.9%、みんな年収200万円以下ですね、こういう状況を見て、まずどのように考
えているのか、最初にお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 自治体の運営の責任ある立場に立って、非常に頭を悩ませてきたの
が財政運営でございました。したがいまして、そういった中で、各関係機関との連絡調整をき
ちんとしながら、当然正規職員でかなわないところについては、非正規職員等にお世話になる
形の中で市行政が進んでいるということは言うまでもございません。こういったことが全国津
々浦々大きな流れのようでございます。
 したがいまして、私どもの立場からいたしますと、どうしても行財政改革を進める上で、何
とか非正規職員を適切に手配することによって、経常経費の削減を図るというようなことを考
えながら今日に至っております。同時に、最低賃金法等をよく横にらみしながら、決してそう
いった方々に不測の事態が発生しないように神経を使ってきたという経過もございます。そう
いった全国的な傾向の流れの中にあるというようなことを受けとめることと同時に、願わくば、
この正規の職員の力でもって行政運営ができればいいなというふうに思いますが、現実的には
なかなかそうもいかないので、こういうふうな実態になっているということでございます。
       ─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午前11時57分休憩
       ─────────────────────────────
午後 1時00分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇19番(井之川博幸君) 財政的にも大変で、なかなか対応ができないみたいな答弁であり
ますけれども、先ほどお伺いいたしました正規職員の時間給が2,071円というお答えでし
た。非正規の場合は、事務職が750円、36%なんですね。専門職で840円、40.6%。
3割から4割というような金額です。ほとんど多分社会保険にもきちんと入って、正規職員と
大体同等の仕事をしている、そういう人たちだと思うんです。この辺の金額について、どのよ
うな見解を持ちますか。
◇市長(星野已喜雄君) 市の立場からいたしますと、結局最低賃金法等をしっかり守り、そ
して国・県等の指導をいただいて、臨時職員、嘱託員などの給与等を段取りをしてきている経
過がございます。やはり市役所の職員を受けていただくという1つの大きな関門がありますね、
市役所職員になるのには。そういった1つの節があって、きちんと正規職員になると。これは
やはりそれなりの勉強なり人格なりされてきた、ある意味では選ばれた方になると思うんです。
そういった中で状況に応じて臨時の方々にお世話になるということになったときに、恒常的に
正規の職員というところまではやはりどうしても実態がいかずに、かつての経験あるいはすば
らしい実績等もお持ちであろうかと思いますけれども、結局どの方にも等しく沼田市がかねが
ねされておりますところの、いわゆるそれぞれの人事当局の方針に従って対応してきておりま
す。
 そういった中で、議員の立場からすれば、私自身も、沼田市のこの事務職の時給だとか労務
職の時給が果たして一体全体この金額でいいのか、専門職の時給がこの金額でいいのか、こう
いったことについてはやはり時代に応じて検討を加えていく必要があるのではないかなと、こ
れは率直に思います。したがいまして、これが高いか安いかという話になってまいりますと、
物のとらまえ方がまちまちになってきます。一応市の行政の立場からすると、きちんとした法
律に基づいた形の中で対応してきていると。したがいまして、議員の立場からすれば、もっと
ここを改善しろということだと思いますが、その辺のことについては、見直しをしなければな
らない、あるいはまた他市との比較だとか、近隣の自治体との整合性等もございますので、い
ろいろと検討を加えていくということについてはやぶさかではございません。
◇19番(井之川博幸君) 市長はそうご答弁するんですけれども、そういうことじゃないん
ですよ。同じ仕事をしているのに賃金だけが安いということが異常じゃないかと、おかしいん
じゃないかと言ってるんですよ。だから、非正規職員でもきちんと正規職員と同じような仕事
をしてるんで、社会保険にもちゃんと加入させますよね。その加入した人が当局の資料でも、
一般職で年収が146万4,750円、専門職の保育士で164万520円、これは当局の資
料ですよ。この金額というのは、沼田市の生活保護の金額よりもずっと低いんですよ。沼田市
の生活保護の1人当たりの扶助費はご存じだと思いますけれども、185万です。生活保護よ
りも低い金額で労働者を使っているんですよ、沼田市は。だからそれがおかしいんじゃないで
すかと言っている。仕事も、同じ仕事をしてるんですよ、同一労働・同一賃金の法則に照らし
合わせれば、さっき言ったように36%、40.6%というような低い金額で働いてるんです
よ。それはおかしいんじゃないでしょうかというふうに言っているわけ。それは生活保護より
も低いんですよ。だから、沼田市は官製ワーキングプアをつくり出してるんです。その最高責
任者が市長なんですよ。だからそれはおかしいんじゃないですかと言ってるんですけど、おか
しいと思いませんか。
◇市長(星野已喜雄君) 繰り返しになろうかと思いますけれども、一応こういったことを市
民の方々にご提示をして、そしてその方々がそれでも結構ですということで希望されて、そし
てお勤めになっているということのこれは客観的な事実は率直に認めざるを得ないと思うんで
す。そういった中で、今おっしゃるように、金額の多寡については今後検討していかなければ
ならないのではないかと思います。
 もう一つは、これはどの職員もきちんとした試験をやっぱり受けてきてるんですね。この試
験を受けたことによって合格した人が正規の職員としてなっているわけです。ですから、そこ
はおのずと違いが出てきてもこれはやむを得ないんじゃないかなというふうに思います。
 したがいまして、先ほど申し上げているように、この時給等の金額の関係については、今後
いろいろと見直しをしていくことについてはやぶさかではありません。しかし、やはり正規職
員と非正規職員のそういった違いというのはある程度明確にしていかないと、これはきちんと
した体制が抱持できなくなるんではないかと、こういうふうに今、考えております。
◇19番(井之川博幸君) 私にとっては全然わかってないなと思うんですよ。じゃあ、もと
に戻りますけれども、地方公務員法を知ってますよね、使ってるんですから。地方公務員法。
「恒常的な業務は正規職員でやる」と書いてあるじゃないですか。最賃法という法律は守るけ
れども、地方公務員法は守らないんですか。賃金を上げろと言ってるだけじゃないんですよ。
当面はそうだけれども、正規の仕事をしてるんですから、正規職員として試験をして雇えばい
いんですよ、募集をして。だから、そういうふうにするのが当たり前でしょう。そうじゃない
んですかね。だから、臨時職員が37.9%なんて異常なんですよ。自治体の恒常的な業務は、
やる人は、正規職員じゃなくてはいけないんです、法律で。その法律を守ってほしいんですよ。
それは当然知ってると思ってやってるんですけれども。地方公務員法を守って、恒常業務をや
る人は全部正規職員にしてもらいたいんですけれども、その点ではどうですか。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま私がやや認識が不足だったかもしれません。できるだけそ
ういう意味ではきちんとした対応をしていく必要があるんじゃないかと考えております。
 ただ、ご案内のとおり、本市の財政状況も経常経費の問題を各内外から削減をしろ、いろい
ろな意味のスリム化を図れというようなことも、いろんな各方面から言われております。そう
いうようなことの中でもっていろいろと判断している経過の中で今日を迎えております。した
がいまして、ただいま議員の方からいろいろとご指摘がございましたけれども、それらについ
て十二分に留意をしながら今後いろいろと検討を加えてまいりたいと考えております。
◇19番(井之川博幸君) 大もとをぜひ見失わないで、市民に対する自治体の正規業務、通
常業務をやる場合は、もう正規職員でやるということには法で決まっているわけですから、最
賃法を守るのも当然ですけれども、そっちの法律もしっかり守っていただきたいと思います。
 それで、そういう中でも、すぐそうはいかないだろうから、この非正規職員の方たちが生活
保護以下、こういう状況、それからワーキングプアというのは年収200万円未満なんですよ
ね。そのワーキングプアを、そういうところを何とかしてクリアできるような、非正規職員で
あっても、そういうところまで改善をしていただけないかと、こういうことなんですよね。
 市の職員の関係では、いろいろ言ってきましたけれども、生活保護よりも働いているんです
から、当然上の報酬を得られると、それからワーキングプアと言われている200万円未満で
はないというところまで改善してほしいと思いますけれども、そういう方向について見直しを
すると言っているんであるけれども、そういうところをきちんと視野に入れてやっていただけ
るかどうか、この点について最後にお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) いずれにいたしましても、1歩1歩だと思っておりますので、先ほ
ど来、前段申し上げておりますように、時給等のそういったところについては、やはり見直し
を図っていく必要があるんじゃないかというふうに考えております。
 なお、ご指摘されているようなことについて、1つずつ改善していく方向でもって取り組ん
でまいりたいと考えております。
◇19番(井之川博幸君) ぜひ、前向きに取り組んでいただきたいというふうに思います。
 それでは、公契約の関係でお伺いいたします。
 入札制度で予定価格の中でいろいろ労務賃金も対象にするわけですけれども、今はどういう
基準で予定価格をつくっているのか、教えてもらいたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 総務部長から答弁いたさせます。
◇総務部長(町田哲男君) 命によりお答え申し上げます。
 さきの議員の一般質問時にも申し上げたところでございますけれども、中央公共工事契約制
度運用連絡協議会のモデルをもとにして算出をいたしてございます。
◇19番(井之川博幸君) 言いますけれども、モデルというのは、国土交通省の公共工事設
計労務費というんだと思うんですよ。これは、もう11年間でどんどん下がってるんですね。
あと、ひどいところによりますと、そういう公共工事で旗振りといいますか交通誘導員がいる
んですけれども、1日6,500円という、その基準で予定価格がつくられるんですね。こう
いう人間の労働に対して、その労働者の生計を考えた労務費が考えられてないんですよ。そう
いう点で考え直す必要があるんじゃないかというふうに思うわけですけれども、独自にそうい
うことをきちんと決めていく必要があるんじゃないかと思いますけれども、その辺のお考えを
お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に難しい質問ですね。やはりこれはある程度私どもの立場から
すると、群馬県の県道整備部、あるいはきっと群馬県は国交省等のご指導をいただいた形の中
で、ただいま総務部長が答弁したようなことでもって対応を図っていると思います。したがい
まして、今、議員がご質問あるいはまたご意見なされていることが、基礎自治体の立場からす
ると、果たしてどこまでその辺のところが切り込めるかということについて、なかなか熟慮す
るところがございます。したがいまして、先ほど総務部長が答弁したような流れで来ておりま
す。今後、そういった機関がどういう判断をされていくのか、あるいはまた群馬県の県道整備
部をして、直接には管理課になると思うんですが、そういったところがどういう判断をしてい
くのか等を踏まえた形の中で対応を図るしか道がないのかなという感じを持つわけです。ただ、
やはり決まりというのが、かねがね決まっていたものが何年も何十年もたった後、同様なもの
が使われているということになると、これは時代に果たして合っているのかどうか、これはい
ろいろあろうかと思います。したがいまして、大変貴重なご意見でございますので、しっかり
と受けとめてまいりたいと考えております。
◇19番(井之川博幸君) それでは、予定価格の中の最低制限価格について、09年の4月
に国交省がそういう指針を引き上げましたけれども、沼田市はそれに沿って引き上げているの
かどうか確認をしたいと思います。
 それと、入札制度の中でそういうダンピングなどを防いでいくには、そういう一般競争入札
の中でも総合評価型へ変えていく必要があると思うんです。沼田市は試行的にやっていると言
いますけれども、今後きちんとそういうふうな方向で進めていくのかどうか確認をさせていた
だきたいと思います。
◇総務部長(町田哲男君) 改定が国でされますと、それにのっとった形で公契約モデルとい
う形で本市においても改定してきてございます。したがいまして、本市におきましては、その
モデルの形を準じた形ということで実施しているということで確認をしていただければと思い
ます。
 すいません、もう一つ落としました。総合評価型につきましても、これは導入いたしてござ
います。ただ、実際に導入はいたしたところでございますけれども、なかなか最初の計画どお
り、計画といいますか趣旨どおりには実施がされてないというのが実態でございます。
◇19番(井之川博幸君) 全国的に、05年4月に公共工事の品質確保の促進に関する法律
というのが施行されてから、総合評価型に変えている自治体がどんどん出ているわけなので、
沼田市もぜひそういう方向で進めていただきたいと思います。そういう点では、もう一度お考
えをお聞かせ願いたいのと、予定価格のうちの最低制限価格、90%までということになりま
した。最低制限価格を90%で設定して入札を行った例があるかどうか、わかれば教えてもら
いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 前の質問は私がお答えします。後段のことはちょっと時間ください、
私が答弁した後、若干の時間をいただきたいと思います。休憩をお願いしたいと思います。
 じゃあ、先の方は私が申し上げたいと思います。
 総合評価型をやはり今進めようとするのが、いろんな機関の指導であろうかと思います。た
だ、ご案内のとおり、総合評価型になると、それに見合うだけの体力のある会社というのが、
これまた大事になってまいりまして、そういうようなことから、本市のように業者が、業界の
方が多くおられれば、これはまたあれなんですけれども、そういうようなことがあるという実
態があるということだけ理解してください。ただ、総合評価方式の方に指導が行っております
ので、そういった方向でいろいろと検討をさせていただいております。
◇総務部長(町田哲男君) 予定価格の90%で実施しているかということでございますけれ
ども、実際には実施していないところでございまして、公共工事契約制度運用協議会のモデル
によりますところでは、直接工事費の額については100分の9.5、それから直接仮設費に
ついては100分の9、現場管理費100分の7、一般管理費は100分の3を乗じて得た額
で算出するという形になってございます。
◇19番(井之川博幸君) 総合評価型競争の関係ではわかりました。ぜひ進めていただきた
いと思います。予定価格の最低制限価格は90%までは認められるようになりましたんで、そ
ういうことも視野に入れて、ぜひ今後ダンピング等ないような入札ができるようにお願いした
いと思います。
 それで、公契約法制定の関係でありますけれども、市長は全国市長会に入っております。全
国市長会で公契約法制定を国に要請したというのは承知しているでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) この節、私もいろいろな経過がございましたので、特に私が今きち
んとした形の掌握はしておりません。
◇19番(井之川博幸君) 野田の市長が提案して、全国市長会で認められて、国に対して全
国市長会として要請をしてるんです。その一員ということでお聞き願いたいと思いますが、超
党派で国会ではこの公契約法に沿った形の法律が制定されようとしております。しかし、国会
情勢があのようなことでおくれている、いつ制定されるかわからないというような状況になっ
ております。法の中身を指定管理者制度とか業務委託などが入らない可能性もあるということ
で、自治体でそれぞれ実情が違いまして、工事の規模の違いもあります。そういう点で沼田市
も公契約条例をぜひ制定していただきたいと思いますが、最後にそのお考えをお聞かせ願いま
して、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
◇市長(星野已喜雄君) 先般の質問でも野田市あるいは川崎市だったでしょうか、が、基礎
自治体の中でそういったことを先進的にやられているご紹介がございました。本県では、まだ
12市の中でどちらも行っているということは聞いておりません。これは今、全国的に抱えて
いる大きなテーマかと思っておりますので、議員のご発言のご趣旨を踏まえて、今後鋭意いろ
んな角度から分析し、そして検討を加えてまいりたいと考えております。
       ──────────────◇──────────────
◇議長(布施辰二郎君) 次に、石井紘一議員。4番。
〔4番 石井紘一君登壇〕
◇4番(石井紘一君) では、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 観光振興について、観光資源の有効活用について、望郷ラインの活性化事業について、片品
川に沿った河岸段丘の魅力についてお伺いいたします。
 沼田は、自然と水、緑、歴史そして温泉など、自然豊かな地域資源が豊富であります。この
ような「健康エリア」としての地域資源をセールスポイントに、観光や交流の場として宣伝し
ていくべきだと考えます。
 平成23年度においては、7月から9月にかけて大型観光企画「群馬デスティネーションキ
ャンペーン」が実施されます。
 また、利根沼田県民局が計画しているサイクリングイベント「望郷ライン・センチュリーラ
イド」が、8月20日、21日に利根沼田望郷ラインで開催されると聞いておりますが、現在
市が把握している望郷ライン・センチュリーライドの事業内容についてお伺いいたします。
 次に、片品川に沿った河岸段丘の魅力についてお伺いいたします。
 この河岸段丘は、日本の河岸段丘の中でも規模が大変よいとされております。しかし、残念
ながら現在は、地元を初め、他県からの人たちにも充分に周知されていないのが現状であると
思います。そこで、この河岸段丘の周知方法等について、市長のお考えをお伺いいたします。
 次に、下水道事業についてお伺いいたします。
 下水道事業整備計画について、整備計画について、認可区域について、流域下水道維持管理
費負担金の見直しについてお伺いいたします。
 今回の質問については、平成21年第9回定例会において一般質問をさせていただいたもの
であります。
 さきのご答弁では、下水道の整備計画については、「厳しい財政状況を勘案しながら効率的
に事業を進めていきたい」とのご答弁でありました。認可区域についてのご答弁は、「旧沼田
管内の沼田市流域関連公共下水道事業については、いまだ未整備区域を残しており、上位計画
である群馬県の利根川上流流域下水道事業計画と整合性を図り、市財政及び下水道財政に見合
った認可計画を検討していきたいと考えております」とのご答弁でありました。流域下水道維
持管理費負担金については、「今後、関係する自治体とよく協議をして今後の対応を図ってま
いりたいと思っております」とのご答弁でありましたが、その後、どのように検討してきたの
か、また、新年度に向けてどのように検討されたのかお伺いいたします。
 次に、福祉行政についてお伺いいたします。
 民生委員・児童委員について、民生委員・児童委員の現状についてお伺いいたします。
 我が国は、ご承知のように世界一の長寿国であります。沼田市においても、年々高齢化率が
高くなっていることはご承知のとおりであります。地域においても、ひとり暮らし高齢者や高
齢者夫婦の世帯がふえている昨今、地域ぐるみで声をかけ合い、支え合って生活ができること
が理想であることは言うまでもありません。人間が人間らしく、住みなれた家で住みなれた地
域で助け合って生きていくことが何よりも大切であります。
 地域において人のきずなが希薄になり、無縁社会と言われる現在、さまざまな施策を講じて
いるものの、将来を考えるとき、民生児童委員を初め、地域の方々が声をかけ合っております
けれども、これも限界があると考えられます。
 そこで、民生児童委員の活動内容と報酬等は妥当なのか、また民生児童委員の高齢化や後継
者の不足など考えられますが、今後、市はどのように考えているのかお伺いいたしまして、1
回目の質問とさせていただきます。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの石井議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、観光振興について、観光資源の有効活用について、望郷ラインの活性化事業について
でありますが、広域幹線農道「利根沼田望郷ライン」は、みなかみ町の月夜野インターチェン
ジから沼田市、川場村を経て、再び本市白沢町、利根町を通過し、昭和インターチェンジまで
を結ぶ全長約37キロメートルの幹線道路で、沿線にはリンゴを初めとする果樹園などが数多
くあり、「望郷の湯」や「しゃくなげの湯」にも近く、農産物輸送の面だけではなく、観光道
路としても大きな期待が持たれております。
 白沢町の雨乞山南には、「夏の思い出」が聞こえるメロディポイントが設置され話題となり
ましたが、昨年整備された新宿の森もこの沿道にあり、山並みと田園が織りなす景観は、まさ
に望郷の名にふさわしいものとなっております。
 本年8月20日、21日には、この望郷ラインを活用して、群馬デスティネーションキャン
ペーンの利根沼田地域広域連携事業として「望郷ライン・センチュリーライド」が開催されま
すが、ここ数年来サイクリングは大きなブームとなっており、20歳以上のサイクリング人口
は推定で258万人にも達するとも言われ、風光明媚な利根沼田地域の景観を満喫できる望郷
ラインを広く全国にPRする絶好の機会になると考えております。中継点となる「しゃくなげ
の湯」や「サラダパーク」などでは、観光協会を初め関係者による観光PRや物産の紹介など
も行われることとなっております。
 この事業を契機として、望郷ラインの一層の活用と観光の振興に努めてまいりたいと考えて
おります。
 次に、片品川に沿った河岸段丘の魅力についてでありますが、利根川のその支流の片品川、
薄根川の侵食によって形成された沼田台地周辺には大小の河岸段丘が数多くあり、中でも片品
川沿いの河岸段丘は、日本で最も典型的な河岸段丘として地理の教科書にも取り上げられてい
る本市を代表する自然資源であり、沼田市街地が乗る最上段の段丘は30万年前に形成された
と言われ、悠久の歴史を感じさせるものであります。
 昨年9月23日にJRとの共催により沼田女子高等学校の協力を得て実施した「駅からハイ
キング」では、この片品川の河岸段丘を遠望できる場所をコース内に設置し、参加いただいた
皆様にこの壮大な自然景観を堪能していただきました。
 一方、利根川や薄根川沿いの河岸段丘には、荘田城址や小沢城址を初めとする史跡があり、
段丘の最上段に沼田城が築かれたことによって本市の礎が築かれたという歴史性を持つもので
もあります。
 今後は、こうした河岸段丘の魅力を全国に発信し、本市を代表する観光資源として活用する
よう検討してまいりたいと考えております。
 次に、下水道事業について、下水道事業整備計画について、整備計画についてでありますが、
旧沼田管内における公共下水道事業は、昭和53年3月に沼田市流域関連公共下水道事業計画
として、国の認可を受け事業着手し、平成17年3月に変更認可を受け事業推進を図ってきた
ところであります。
 整備状況につきましては、平成21年度末現在、汚水では認可区域面積829ヘクタール、
整備面積約652ヘクタールで整備率79%、水洗化率は98%、雨水では、認可区域面積6
57ヘクタール、整備面積約20ヘクタールで整備率3%であります。 
 今後の整備計画でありますが、公共下水道事業につきましては、多額の費用と長期の期間が
必要でありますので、厳しい財政状況を勘案しながら効率的に事業を進めていきたいと考えて
おります。
 次に、認可区域についてでありますが、旧沼田管内の沼田市流域関連公共下水道事業につき
ましては、現在の認可区域は、恩田町を初めとした第1処理分区が41ヘクタール、硯田町を
初めとした第2処理分区が40.1ヘクタール、東倉内町を初めとした第3処理分区が
389.6ヘクタール、戸鹿野町を初めとした第4処理分区が275.3ヘクタール、下川田
町の第5処理分区が83ヘクタールであり、25町に係る認可区域面積は829ヘクタールで
あります。
 今後につきましては、厳しい財政状況を勘案しながら認可区域内の未整備地区を効率的に整
備していきたいと考えております。
 次に、流域下水道維持管理費負担金の見直しについてでありますが、流域下水道維持管理費
負担金については、群馬県が設置、維持管理している利根川上流流域下水道奥利根処理区に対
する負担金でありまして、昭和56年4月、群馬県、沼田市、旧月夜野町及び旧水上町で覚書
を締結し負担してきたものであります。
 現在では、群馬県、沼田市及びみなかみ町等、関係機関で構成する利根川上流流域下水道
(奥利根処理区)連絡協議会で流域下水道建設負担金とともに維持管理の負担割合などについ
て協議を行っているところであります。
 次に、福祉行政について、民生委員・児童委員について、民生委員・児童委員の現状につい
てでありますが、民生・児童委員につきましては、市内各町から推薦された方を、民生委員法
で定められている市の民生委員推薦会で審議の上、県知事に推薦し、最終的には厚生労働大臣
により委嘱されるものであります。
 本市には、主に高齢者や障害者等の相談・支援を行う区域担当民生委員が113名、また、
主に児童福祉に関する事項について民生委員と連携して相談・支援を行う主任児童委員が16
名、合わせて129名の民生・児童委員がおります。
 民生・児童委員は、民生委員法の規定により給与は支給されないことになっておりますが、
活動を行う際の交通費や活動費などの実費は弁償されることになっておりますので、本市にお
きましても、協議会に対する運営費及び民生・児童委員の活動費に対して支援を行っておりま
す。
 今後は、ひとり暮らし高齢者の孤立を防ぐ地域住民の見守り活動を初め、大切な任務を担っ
ている民生・児童委員の役割がますます重要になってくることを踏まえ、市としても民生・児
童委員が活動しやすい環境整備に、一層努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、石井議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇4番(石井紘一君) 再質問に入ります。今回の内容について、若干、先日から各議員から
出されておりますので、重複なところがないように再質問をさせていただきます。では、ご答
弁いただきましたので、何点か再質問をいたします。
 まず、望郷ラインにおいて、これは先ほどご答弁がありましたように、平成16年に地域の
重要幹線を主体として地域の活性化や推進、あるいは沿線上の道の駅、あるいは先ほど冒頭に
ありました観光農園等のネットワークを図るために整備されたわけであります。そういった中
で、交通量というんですかね、少ないというんですかね、利用価値がないということでありま
すけれども、そういったことに対しまして、今の市長のお考えがありましたらお聞かせ願いた
いと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 望郷ラインの活性化のことだと思いますが、多額な公費を投じてつ
くられた望郷ラインでございますから、何とかこれが活性化して、地元民はもとより内外の方
々にも大きく活用してもらいたいというふうに願っていることは申すまでもございません。そ
ういった中で、新年度には県下において、先ほど申し上げましたように望郷ライン・センチュ
リーライドということで、自転車を使ったイベントをことしの8月20日・21日に行うと。
そのコースも、まず一つが昭和のインターチェンジ付近から多那の中学校のところまで、それ
からもう一つが南郷のしゃくなげの湯のところまで、その次に、田園プラザのところまで、さ
らに中間点というようなことの中でサラダパークを通って後閑の方までというようなことの計
画になっているようでございまして、そういう意味では、今後の望郷ラインの魅力の発信には
つながっていくだろうというふうに思っております。
 市といたしますと、ちょうど新宿の森の下段に平成22年度予算でトイレの設置をさせてい
ただきました。同時に、ちょうどその付近が大変眺望のよろしいところでございますので、今
後、そこのところの部分を大いに生かした形の中の活性化を展開していく必要があるのではな
いかというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇4番(石井紘一君) 先ほど答弁をいただきましたけれども、8月20日、21日というこ
とで、3コースに分かれてレースというんですかね行われるようでありまして、沼田の場合、
ある程度ほとんど通過しております。一番短いコースで、多那中までは一応20キロですかね、
往復20キロということでありますので、そこが中間点、折り返し、あとのコースは、先ほど
川場の田園プラザですか、あそこまでの折り返し、あるいは最終の後閑ですかね、そこまでの
全コースを使うような計画になっておるようであります。第1回ですからそれはいいんですけ
れども、その後において、1回だけのイベントですから、そういうんじゃなくて、今後、1年、
2年、長い使用に向けて、この望郷ラインですか、前は利根沼田農耕ラインでありますけれど
も、ぜひ、魅力のいいコースだと思っています。先ほど市長の方から答弁がありましたけれど
も、高平の新宿の森のところですね、あそこあたりから見る景観というんですかね、本当に、
赤城、子持、あるいは遠く浅間山等、大変立派な景観であります。また、望郷ラインのところ
もトイレ等も設置しております。どうか、これも1回だけのイベントじゃなくて、沼田市の単
独としてのイベントというんですかね、そういうようなお考えが今ありましたら、市長のお考
えを再度お聞かせ願います。
◇市長(星野已喜雄君) これが今回、県の意欲の中で出てきた事業でありますが、本市とい
たしますと、どうしても輪組輪久原線という道路改良が現在まだ進行中でありまして、ここの
ところがどうしても安全対策が大変重要なポイントになってくるなというふうに考えていると
いうことと、実は県道沼田大間々線のところのタッチした岩室付近でいいんだと思うんですが、
あのところから今度は西側に向かってまいりまして、そしてお寺さんのたしか手前から上に上
がっていくようなコースになっていると思うんですが、そういったところで一たん県道にタッ
チをして通らなければなりません。上がっていって、生枝の国道120号のクロスする、つま
りタッチの部分。で、上ってまいりまして、先ほど申し上げました眺望のいい雨乞山の下で、
そのまま進んでまいりまして田園プラザ、田園プラザからご案内のとおり昨年の災害を受けた
大倉という集落の交差点、下りて、上発知南部、同時に下沢と、大変災害を受けたところが上
がってまいりまして、サラダパークとタッチして左に曲がって、そして佐山のところを通って
トンネルをさらにまたくぐって、後閑の方に行くというようなことになりまして、私とすると
経済部長にも、しゃくなげの湯であるとか望郷の湯をチェックポイントなど、そういうことで
展開を陳情しようというようなことでやってきたという経過の中で、しゃくなげの湯の部分は、
これは何とかなりそうでありますが、望郷の湯は、ご案内のとおり非常に道路の行き来が頻度
が高いもんで、一たんそこ、国道120号を西側に向かうという、このルート設定がどうして
もできません。そんなことから、望郷の湯は非常にそういう意味では今回俎上に上っていない
という実態でございます。
 ただ、今後のいろんなことでありますが、当然県には来年もお願いしたいということで申し
上げていくつもりでありますし、場面によれば、今までの活性化のために、昭和村と沼田と川
場村とみなかみ町が仮に組んでやる広域的な展開も、県の方でバックギアになれば、そういう
ようなことは十二分に可能だと思っております。
 以上申し上げまして、再質問の答弁とさせていただきます。
◇4番(石井紘一君) どうもありがとうございました。もうその考えは私とほぼ同じである
と思っております。
 ただ、すぐというんですか、市単独でできるというのは、今言ったように、今工事をやって
おります利根町ですか、あそこじゃなくて生枝の地区ですね、あそこの地区から入って、池田
サラダパークあるいは大倉とか、あの辺の沿線ですね、短い区間でありますけれども、そうい
ったところを中心にというんですかね、拠点として観光面あるいはそういったイベント等がで
きたらなと思っておりますので、どうかそういった面もひとつ市独自の活用の方を今後とも検
討してもらいたいと思いますけれども、再度、すいませんけど、市長のお考えをお聞かせ願い
たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 健康志向がどんどん進んでおりますし、ちょうどこのラインが旧利
根村にも旧白沢村にも旧沼田市にもタッチしているところでありますから、これが例えば旧利
根村は通る瞬間がなかったとか、旧白沢村は通る場面がなかったとか、旧沼田市が通る場面が
なかったというようなことになると、なかなか難しい面がありますが、ちょうどそれぞれの合
併した自治体がすべてかかわっている道路形態になっておりますので、今後、そういう意味で
はいろんな意味で一体性が講じられるようなそういう事業として発展できていくと思いますの
で、よしんば関係機関のところでもって例えばとんざするようなことがあれば、市がいろんな
意味で独自の立場からこれを正面に据えて、観光振興、健康振興、そういったことでやってい
くということについては大いに期待が持てるんではないかと、こういうふうに考えております。
◇4番(石井紘一君) ぜひひとつお願いしたいと思います。
 続いては、次の河岸段丘でありますけれども、これも、先ほど言った望郷ラインと連携して、
利用活用するような種類だと思います。それで、この河岸段丘においては、先ほど来答弁の中
にもありますけれども、国内でも有数な河岸段丘であります。そういった中で、地元の人たち
にも余り知られていないのが現状じゃないかと思っております。そこで、今現在、私もちょっ
と調べてみたんですけれども、沼中と沼高で教科書を使っております。これは参考なんですけ
れども、書いてきました。これは高等学校の沼高で今現在使っております。これは、こういっ
た中で写真がここに載っかってますね、今言った河岸段丘が載ってます。これは沼高で今、使
っているやつなんですけれども。あと、こっちは沼中で使っている教科書です。これについて
は、先ほど言ったように、これも写真が載っかってるんですけれども。
 そういった中で、先ほど市長の答弁にありましたけれども、沼女の方が見ておるということ
であります。そういった中で、いろんなやはり地元からまずは知ってもらうのがいいんじゃな
いかと思います。そういった関係で、ぜひ、この河岸段丘をまずは地元の人たちから知っても
らうようなPRというんですかね、宣伝効果というんですか、そういったことで市長から何か
今時点でありましたらご答弁をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 本日の石井議員さんの河岸段丘のご質問、また、つい先般も同僚議
員さんの河岸段丘にしっかりと対応した活性化策等のご質問がございまして、今、真摯に受け
とめているところでございますが、今朝、朝8時半に、沼田中学校を代表する女子生徒が2人、
総合の学習のグループ別にいろいろと研究したものを持って私のところへ来ていただきました。
担当の先生とご一緒で、まだ私は、朝一番だったんで、それを教育委員会の方にはまだお渡し
をしておりませんが、幾つかのグループに分けて、3年生が班編成をしながら、いろいろと活
性化策のことについて考えたようでございます。その中の1つに河岸段丘がございまして、や
はりあの河岸段丘をしっかりとやる必要があるんじゃないかというような、そういうご提言で
ございました。したがいまして、これは先ほども申し上げましたように、教育委員会の方には
まだそれを渡してもいませんし、朝の一番だったもので打ち合わせもしていないのであります
が、教科書の中にきちんとそれが載せられているということになれば、当然その教科書の担当
学科で、授業で紹介されてるんだと思います。もちろんかねがね国土地理院がつくられている
もろもろの地図等では、常にそこがあったということは言うまでもございません。
 したがいまして、歴史のこともさることながら、自然景観もさることながら、きっとそれは
学術的にすごいことなんだなと思います。したがいまして、そういうことをとらまえると、地
域振興の観点も一方にありながらも、そういった学術的研究テーマの中にこの河岸段丘という
のがかなり重きをなすものになるのかなというふうに思いました。いろいろと教科書に書かれ
ていることを示してのご質問でございます。私どももしっかり受けとめてまいりたいと思いま
す。
◇4番(石井紘一君) ぜひひとつそういった方向でお願いしたいと思います。先ほどの答弁
の中にもありましたけれども、女生徒が2名、そういったことに興味というんですかね、そう
いった関係で有効に活用してもらって、各関係機関と協議してもらいながら、できれば案内板
等を設置してもらえればありがたいと思っております。
 そういった関係で、一番身近な案内板等の設置等は検討されておるのかどうか、最後にお聞
かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 案内板ということのご提案でございますが、ご案内のとおり、物す
ごく広いわけでありまして、一体全体じゃあどこにどういうふうにしたらいいかということに
なりますが、眺望のよいところならばこれは意味があるのかなと。当然この椎坂峠の頂上から
見る河岸段丘もすばらしいし、あるいはまた先ほども申し上げましたように雨乞山の方から見
る河岸段丘もすばらしいし、これをですね、んなこと言っちゃあれなんですけれども、別の自
治体の方から見るということじゃちょっとやはり基礎自治体の立場からすると、プライドもご
ざいますし、ですからやはりどうしても自分んちの自治体区域内で、しかも自分んちの河岸段
丘が見られるような場所が適切なのかなというような感じは受けとめているところでございま
す。したがいまして、ご提案の趣旨を踏まえて、ある程度、修学旅行の方が来たら「ここが河
岸段丘ですよ」というようなことで説明できるような場所を横にらみしながら、そういったと
ころの設置というものについては大変意義があろうかと思いますので、今後前向きに検討して
いきたいと思います。
◇4番(石井紘一君) そうなんですね、どこに立てたらいいかというのは、本当になかなか
大変なんです。それは自分も承知しております。市長も朝晩、散歩等、ウオーキングですか、
しております。場合によっちゃ、そちらの方にも足を向けておるかと思いますけれども、機会
があったら足をとめて、あのすばらしい河岸段丘をぜひ再度研究してもらいたいと思います。
 では、次に、水道事業計画についてですけれども、これは、先ほど一般質問の中にあります
けれども、21年度の第9回の定例会で一般質問した内容であります。ご答弁の内容について
は、前回とほとんど変わっていないというのが実感であります。まず、新年度、23年度の予
算を立てる場合、私の21年度のときの一般質問の内容を参考にしてあったかどうか、まずそ
れを第1点にお聞かせもらいたいと思います。
(休憩を求める者あり)
       ─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午後1時57分休憩
       ─────────────────────────────
午後2時06分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの石井議員の再質問にお答えするわけでありますが、建設
部長の方から答弁をいたさせます。
◇建設部長(須藤一夫君) 命によりまして、ご答弁を申し上げたいと思います。
 まず、先ほどの件でございます。21年度末の処理区分等の面積でございますが、全体では
651.61ヘクタールを実施しております。21年度末でございます。第1処理区において
は6.6、それから第2処理区では10.05、第3処理区では382.67、第4処理区で
は181.65、第5処理区では70.64ということで、21年度末の整備では651.6
1ヘクタールでございます。それから、22年度の実績でございますが、全部で約5ヘクター
ルの整備をしております。それから、23年度以降でございますが、これは計画に基づきまし
て、未整備地区を下流から上流に約6ヘクタールの整備を予定しているところでございます。
以上でございます。
◇4番(石井紘一君) どうも済みませんでした。前回のときに、やはり第3処理区と第4処
理区ですが、その辺のまず第3処理区の一部がまだあの当時未整備地域が残っておるというこ
とでした。第1と第2があの当時13%ぐらいの未整備率ということで、そちらの方へ重点に
置きたいというような答弁であったと思います。
 その中で、先ほど平成21年が6.6、これは第1ですね。第2が10.05。これは20
年度末ですか、そのときは第1が5.30、第2が7.16ということで、やはり前回の答弁
の内容で、やはり第1・第2処理区を重点的に整備を行ったことは私も評価しております。そ
ういった中で、次の認可区域と若干関連しますけれども、今、3月4日から認可の変更という
ような、これは一団で行くということでありますけれども、その事業認可の変更箇所ですか、
その箇所なんですけれども、また変更認可をした理由というんですか、あれば伺いたいと思い
ます。
◇建設部長(須藤一夫君) 命によりお答え申し上げます。
 変更認可の関係でございますが、これにつきましては、認可面積は829ヘクタールで、変
更はございません。一部変更があるというのは、硯田町でございますが、第2処分区のところ
でございまして、17号バイパスから総合運動公園を通り越しまして、右側に右折しますと、
迦葉山の方に行く道路がありますけれども、あそこは恩田線でございまして、恩田線の東側で
しょうか、そちらの方からだんだんだんだん下りてきているわけでございますけれども、一部
あそこのところに線路がありまして、鉄道がありまして、その線路の下に布設するということ
が、これは技術的あるいは財政的にも大変難しいために、新たな排水路、排水線、それをつく
ると。それからもう一点が、先ほど申し上げました国道17号バイパスから迦葉山方面に向か
いますと、左側に衛生センターがありますけれども、そこのところの市道を衛生センター線と
言っております、そこのところに下水道管を布設したために、一部配水管をそこのところへ変
更するというような内容でございまして、全体的な認可面積につきましては変更ございません。
管路が変更になるということだけでございます。以上です。
◇4番(石井紘一君) どうもご答弁ありがとうございました。となると、やはり認可の変更
した場合、また整備率等も多分よくなると思いますけれども、これは認可の場合、27年まで
今の現状でいくということで理解してよろしいでしょうか。
◇建設部長(須藤一夫君) ただいま議員がおっしゃったとおりでございます。以上です。
◇4番(石井紘一君) 承知しました。わかりました。
 次に、3番の流域下水道の維持管理負担金、これについては再三、申しわけないんですけれ
ども、決算あるいは予算のときに委員会の中でも質疑をしております。そういった中で、先ほ
ど言いましたように、21年度の定例会以後、そういった検討をされた会合はあったかどうか、
まずお伺いします。
◇建設部長(須藤一夫君) この件につきましては、加盟しているところが群馬県、それから
当沼田市、それからみなかみ町が加盟しておりますけれども、そこのところにあります利根川
上流流域下水道奥利根処理区連絡協議会というのがございまして、そちらの方で協議を現在し
ているところでございます。以上です。
◇4番(石井紘一君) それは承知しておりますけれども、連絡協議会の中で、再三言うよう
ですけれども、負担金の見直しをですね、そういった議題をしたかどうかを伺いたいんですけ
れども。
◇建設部長(須藤一夫君) 会合があるたびに、この件につきましては協議、検討をしている
ところでございます。以上です。
◇4番(石井紘一君) これ以上質問しても、なかなか相手がいることですから、すぐすぐ回
答は出ないと思っておりますけれども、これは群馬県でも、奥利根処理区じゃなくて、幾つか
の処理区があると思います。そういった中で、県の指導を得ながら、統一した負担金というん
ですか、そういったのを今後検討してもらえればありがたいと思っております。
 そういった中で、最後に、23年度予算が計上されております。負担金については2,20
0万だったかな、のようなあれが予算上には載っかって計上してありますけれども、仮に私が
提案しております不足分ですか、不足分の負担金をなしにした場合での新しい計算方法ですか、
その計算方法でした場合には、金額的には幾らぐらいになるのか、また、その差額ですか、差
額は幾らになるのか、再度ご質問いたしますけれども、よろしくお願いします。
◇建設部長(須藤一夫君) ただいまの件でございますが、これは排水量によって不足負担金、
これも若干変わるわけでございますけれども、23年度の予算で逆算をしていきますと、80
円強、八十二、三円になるんではないかというような、計算上ではそのようなことで、あるい
は予算上ではそのようなことでなっているところでございます。以上です。
(休憩を求める者あり)
       ─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩いたします。
午後2時16分休憩
       ─────────────────────────────
午後2時17分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇建設部長(須藤一夫君) まことに申しわけございませんでした。23年度の予算の不足負
担金につきましては、1立方当たり70円で計算をした額でございます。以上です。すいませ
ん。
◇4番(石井紘一君) いいです、わかりました。そういうことでひとつお願いしたいと思い
ます。今、70円なんですが、まずその前の答弁の中では82円、83円の計算した額があれ
ばと思ったんですけれども、その差額が多分同じ金額にはならないと思います。800万ぐら
いの差が出てくるような気がしますけれども、そういった中で、ぜひこれは見直しをしてもら
って、負担金の額もこういった支出の方を減らす方向に、使った量の方で計算してもらいたい
と思うんですけれども、ぜひこれはひとつ検討してもらいたいと思います。
 では、次の民生関係に移ります。
 民生委員制度は歴史が古く、大正6年、1927年、岡山県で発足した済世顧問制度、ある
いは大正7年、1918年、大阪府で創設された方面委員制度がその源とされておるようであ
ります。そういった中、民生委員活動については、ともすると、生活保護や、あるいは生活困
窮者といったイメージが強かったと思います。しかし、平成22年、2000年には民生委員
法の改正が行われ、「常に住民の立場に立って相談に応じ、かつ必要な援助を行う」と、法律
上に明記されたわけであります。
 そういった中で、民生・児童委員が幅広い活動を行うために、やはり援助を必要としている
人の情報提供が不可欠であると思います。個人情報保護法が壁となったことも、あるいは住民
名簿等の情報がない中、地域住民の生活状況を事細かく把握するのはとても厳しい職務だと思
います。そういった中で、地域の区長さんやその他の地域住民の生活支援を行っている組織や
担当者との連携が必要と考えておりますけれども、本市においては情報提供等の連携体制はど
のようになっているのか、お伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これがなかなかやっぱり昨日同様難しい質問で、いわゆる個々の安
否確認等、個人保護条例等の関係から非常に難しいところがありますが、それぞれ民生委員さ
んは本当に努力していただいております。敬意を表するしかございません。
 民生部長の方から現下の実態を報告させていただきたいと思います。
◇民生部長(田辺昇利君) 情報の提供におきましては、本人の承諾を得るか、それから明ら
かに本人の利益になる等のことになると思いますけれども、その都度、事例のあるところで、
事例に沿って、そこの場で検討して、それぞれの資料を出すような形にしております。ですか
ら、最初から何か名簿を出すようなことはできない状況でありますので、その都度の確認をす
る中で、その事例に沿った形で名簿を出していく状況であります。以上です。
◇4番(石井紘一君) そうですね、どの自治体も、個人情報ですか、それがネックになって
おります。そういった中で、昨年12月に民生・児童委員の改選があったわけであります。そ
れで、報道によりますと、欠員が生じた人員ですけれども、全国で5,355人であったそう
です。それで、その前の平成19年、2007年の前回改選時より536人ふえたそうであり
ます。これは率にすると0.2%の減ということで、97.7%だったそうです。
 そういった中、民生・児童委員の活動が、高齢者の生活相談、児童虐待防止等の監視など、
多岐にわたっております。また、民生・児童委員も高齢化、あるいは後継者が見つからないと
いうようなことが全国的に問題になっております。そういった中で、厚生労働省は、平成12
年、地域福祉計画というのを発表されております。その中に、「日頃から要援護者の情報を適
切に把握し、民生委員・児童委員等の関係機関等との間で共有を図ることにより、要援護者が
安心して地域での生活を送ることができることにつながることから、市町村地域福祉計画に盛
り込むべき具体的な事項を定め、平成19年8月10日、各都道府県知事宛」に通知しておる
ようであります。
 そういった中、先般、当市においての地域福祉計画が検討されるような答弁だったんですけ
れども、今の現状ですが、ありましたらお聞かせ願いたいと思います。
◇民生部長(田辺昇利君) ただいまのご質問にお答えいたします。
 地域福祉計画につきましては、来年度から準備段階ということで、資料収集等をする形で今、
進めております。また、社会福祉協議会ではそのような形ができていますので、それらをもと
に、今議員さんの言われたようなところを盛り込むような形で、地域計画の策定に進んでいけ
ればと考えております。よろしくお願いいたします。
◇4番(石井紘一君) ぜひ、この地域福祉計画をもとにし、策定の中でひとつよろしくお願
いしたいと思います。
 最後ですけれども、10月に民生委員・児童委員が改選されました。そういった中で、新人
の新しい民生委員になった方々もおられると思います。そういった中で、県でする研修会、あ
るいは本市の社会福祉協議会等の中で研修するような機会があるかと思います。そういった中
で、参加については、1泊じゃなくて日帰りの場合はいいんですけれども、仮に1泊等の研修
があったときの自己負担等があるかどうかお聞かせ願いたいと思います。
◇民生部長(田辺昇利君) 先日も新人の方が来ましたので研修をさせていただきましたので、
沼田地区とそれぞれの地区にそれぞれの支援金を出しているわけですけれども、一部は負担金
があったというように記憶しております。
◇4番(石井紘一君) まず、これは各地域でやはり民生委員を選出する場合、末端ですかね、
各地域、大変苦慮しておるのが現状だと思います。これはもううちの方の地域もそうなんです
けれども、それを行政側の方で頭に置いてもらって、ぜひひとつ児童・民生委員の活動をしや
すいように、ひとつさらなる検討をお願いしたいと思います。
 最後になんですけれども、私も4年間、一応、今期任期なんですけれども、今回が3回目の
一般質問でありました。至らぬ私の一般質問ですね、余り質問の方がうまくないんですけれど
も、当局の方の回答がうまくいった関係でスムーズに、持ち時間等若干ありますけれども、ま
たひとつ今後ともよろしくお願い申し上げまして、私の一般質問を終わりにさせていただきま
す。もし市長の方から何かありましたら、熱意をお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) きょうは石井議員の方から、観光振興の問題、あるいはまた下水道
事業の問題、そして民生・児童委員、すなわち地域福祉の問題等について、大きく3点にわた
ってご質問をいただいたわけでございます。それぞれのご質問が現下の沼田市の行政の最重要
課題であることは言うまでもございません。議員は、唯一この市の職員の経験の方でございま
すので、資質性、市行政の幾ばくかを熟知されている方だというふうに私どもは認識しており
ます。したがいまして、微細にわたった質問に敬意を表すると同時に、今後ともいろんな意味
で、また市行政推進のために闊達なご意見あるいはまたご活躍を祈念する次第でございます。
 以上申し上げまして、先ほどのご質問、ご意見に対する答弁とさせていただきたいと存じま
す。
       ──────────────◇──────────────
◇議長(布施辰二郎君) 次に、星野佐善太議員。25番。
〔25番 星野佐善太君登壇〕
◇25番(星野佐善太君) 今期の一般質問、12人おりまして、3日間にわたって大変審議
をしました。議員各位、執行部各位も大変お疲れだと思いますけど、私が最後でございますの
で、もうしばらくの間ご協力願います。
 それでは、通告に従いまして一般質問を行います。
 私の質問は4点でありますが、所管に触れますが、ご了承をお願いいたします。
 1つ目といたしまして、行財政改革の取り組みについて、沼田市の公債費負担適正化計画の
取り組みについて、そしてこの問題についてを質問させていただきます。
 我が日本はバブル崩壊以後、長期にわたり景気低迷が続き、中小企業、個人経営者、農林業
関係者には厳しい経済状況下に置かれておると思います。
 近年、ようやく暗やみのトンネルから明るさを感じ始めた矢先に、平成19年、サブプライ
ムローン、住宅ローン返済不能に陥り破綻。そして翌年、20年9月にはリーマンショック、
リーマンブラザーズの投資銀行の破綻により、世界的な不況を招く結果となりました。このこ
とは、皆さんご承知のとおりと思います。
 この間、本市の事業執行に当たっても、市民要望と必要な社会資本整備、繰出金の増大によ
って実質公債費が基準数値の18%を超えました。
 これにより、本市は財政悪化団体となりまして国の関与となり、地方債の発行に当たって許
可が必要となり、実質公債費負担適正化計画を策定、7年間計画で基準数値に戻すためのあら
ゆる努力を払い、目標年次の平成25年度を待たずに、3年前倒しにして目標を達成する見込
みになりました。
 この公債費負担適正化計画が前倒しをし、改善される見込みの経緯と職員の意識改善の効果
等についてお聞きいたしたいと存じます。
 次に、産業振興課、観光交流課、子ども課新設の目的と事業内容についてでありますが、ま
ず、産業振興課、観光交流課ですが、既存の商工観光課を2課に分けることにより、より専門
的分野に事業区分ができるので、ご利用くださる市民の皆様には業種内容がよりわかりやすく
なると思われます。この2課の果たす役割は、本市の経済発展そして財源確保の面で大事な役
割を担うことになると思います。
 特に、これからの自治体の行財政運営は、会社組織と同様、収益が上がって初めて経営が成
り立ち、存続できるわけであります。本市の農業、林業、商工業を含めた企業全体が元気にな
るための施策を施すことが必要と考えます。また、観光、産業、文化の発信基地となる総合的
センター設置が必要と私は感じます。
 つきましては、産業振興課、観光交流課、それぞれの事業内容と目的について、2課相互の
横のつながりについてお聞かせ願います。
 あわせて、子ども課についてでありますが、現在、少子化と呼ばれて久しいわけであります。
次世代を担う子どもたちに未来を託すわけでありますが、これらにつきましても事業内容と目
的についてお聞かせ願います。
 2つ目は、子ども手当についてで、地方自治体にある財政負担について質問いたします。
 平成21年夏の衆院選において新政権は、マニフェスト選挙による歴史的な政権交代を果た
しました。
 特に、お子様をお持ちの奥様方や家族の皆様の心を得たマニフェストでありますが、子ども
手当の支給額2万6,000円はほごとなり、半額の1万3,000円の支給額とされており
ます。
 そんな中、国は、扶養控除の廃止に伴い負担増となる3歳未満児がいる世帯に限って7,0
00円上積みし2万円とする平成23年度の子ども手当法案を提出しており、地方負担がさら
にどうなるか、私も心配するところであります。
 そのような中、群馬県の大沢知事は全額国費で負担すべきと、支給すべきと、こういった意
見書を首相や大臣等に提出しており、県は現在、予算計上をしていない模様であります。
 本市の予算計上による財政への影響についてと、国の子ども手当法案の年度内成立も危ぶま
れる中、県内市町村長の県を通しての国への対応について、どのようになっているかお聞かせ
ください。
 次に、中心市街地まちづくりについてですが、本市の特徴あるまちづくり、森林文化都市宣
言をしたまちにふさわしい、環境に優しいまちづくりについてであります。
 本市は、北関東の奥座敷、北のまち沼田であります。市の面積は443.37平方キロメー
トルのうち森林面積が約86%を占めていると言われております。標高250メートルから
2,000メートル余りの高低差に富んだ市域を持ち、河岸段丘や、四季に恵まれた豊かな自
然環境を背景に、水も、空気も、緑にも恵まれた歴史、文化の豊かな城下町であります。
 平成2年12月21日の森林文化都市宣言。平成9年9月29日には、第1回の沼田市中心
市街地まちづくりの関係につきまして、都市計画案の説明が中央公民館で開かれたわけであり
ます。平成23年を迎えた現在は、上之町のまちづくりが始まっております。
 ここで、本市のまちづくりのビジョンについて考える必要があると思います。本市のまちづ
くりのポイントは何かと聞かれたときに、何と答えればよいのでしょうか。沼田市は、先ほど
述べたように、自然環境に恵まれ、水、空気もきれいでおいしく、緑も豊かです。この環境を
守るために、二酸化炭素を出さないまちづくりが有効だと思われます。新宿区とのカーボンオ
フセットの実施にも代表されることでありますが、私は、自然環境に恵まれた本市の特徴を生
かし、理解しやすいものでまちづくりのイメージを高めることが最も有効と考えます。つまり、
自然エネルギーの太陽光による発電を活用した環境に優しく二酸化炭素も排出しないまちづく
りであります。あわせて、街の景観のため市街地の電線を地中化し、電柱のないまちづくりを
考えています。これらにつきましてお答えください。
 4点目といたしましては、四季を通じた観光客の誘致についてであります。
 本年は、7月から9月にかけて群馬デスティネーションキャンペーンが実施されます。デス
ティネーションキャンペーンとは、JRグループ6社と地域、地方公共団体が一体となって取
り組む、全国から誘客を図ることを目的とした国内最大規模の大型観光キャンペーンでありま
す。対象地域、つまりデスティネーション、「目的地、行き先」という意味でありますが、観
光資源を掘り起こし、JRグループの宣伝媒体を活用した集中的な宣伝を展開するものであり
ます。
 このキャンペーンは、日本全国の注目が集まる絶好の機会と言えるわけであります。沼田市
の観光資源の掘り起こしを行い、より多くの方々に沼田市の魅力を知っていただくため、本市
として取り組むべき事業やその内容についてお聞きかせ願います。
 最後になりますが、新たな交通手段についてお伺いいたします。
 3月19日に全線開通する北関東自動車道でありますが、群馬県としては東毛地帯には観光
客の集客が見込まれ、あわせて商工業の経済効果が期待されます。
 しかしながら、本市を含めた北毛地域においては東毛地域と同様な効果は見込めないと私は
思っております。
 そのため、沼田市としては他の交通手段による観光客の集客を図っていく必要があるのでは
ないかと考えております。高速道路を利用しない、自家用車による移動を行わない方々のため
の公共交通機関、そして二酸化炭素の削減にとっても、鉄道を再度見直すべきではないかと思
います。
 湘南新宿ラインというものをご存じでしょうか。現在、高崎あるいは前橋から新宿を経由し
て、横浜、小田原方面へ直通している快速電車であります。
 今までは、東京方面から鉄道による沼田市への主なアクセス方法は、東京から上越新幹線で
上毛高原駅、その後、バスなどを利用して沼田へ来る方法ですが、高崎で新幹線を乗りかえた
り普通電車に乗りかえて上越線で沼田に向かう方法がありますが、いずれも乗りかえの手間が
発生いたしました。
 昨年までは、沼田駅にも停車する新特急水上号が上野駅より水上駅まで直通しておりました
が、ダイヤ改正によりまして、現在は季節運行の臨時列車扱いとなって定期運行はされており
ません。
 湘南新宿ラインは、快速電車のため特急券の購入が不要であります。また、今までのように
上野始発ではなくて、小田原発で横浜、新宿を経由して群馬県内まで直通となります。集客圏
内の新たな掘り起こしが認められています。
 しかし、現在湘南新宿ラインは高崎、前橋どまりのために、これを沼田駅そして水上駅まで
路線の延長をすることによって、沼田市及び利根沼田地域の観光交流人口の活性化への起爆剤
となると考えています。
 今後、観光客の誘致、交流人口の増、加えて一般利用者の利便性を考えてお答えをお聞きし
たいと存じます。
 以上、1回目の質問を終わります。
◇議長(布施辰二郎君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの星野議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、行財政改革の取り組みについて、沼田市公債費負担適正化計画の取り組みについて、
公債費負担適正化計画が前倒しし改善される見込みの経緯と職員の意識改革の効果等について
でありますが、平成18年度決算において実質公債費比率が、過去3カ年平均で18%を超え
20.0%となり、市債発行に当たって県知事の許可が必要になったことから、平成19年度
に「沼田市公債費負担適正化計画」を策定し、予算全体のスリム化を図り、地方債の抑制や、
地方交付税の基準財政需要額に算入される有利な起債の選択、公的資金補償金免除繰上償還制
度を活用した低利な民間資金への借りかえ、さらには公債費に準ずる債務負担行為の設定を原
則行わないことなどにより、実質公債費比率が平成20年度19.4%、平成21年度19.
6%、平成22年度18.7%に改善したのであります。
 また、職員の意識改革等につきましては、市債発行に対する慎重な考え方や全庁を挙げての
行財政改革の取り組みにより、経費の節減や合理化への努力などの効果が上がっているものと
考えております。
 次に、産業振興課、観光交流課及び子ども課新設の目的と事業内容について、事業内容と目
的についてでありますが、平成23年度の組織機構改革の基本的な考え方といたしましては、
現下の厳しい社会経済情勢を踏まえ、地域の活性化に資する産業施策の重点化を図るとともに、
市民生活にかかわる行政課題に的確に対応し、明るく元気なまちづくりの推進に向けた執行体
制を整備するものであります。
 ご質問の、産業振興課につきましては、農商工観光施策の総合調整と企業誘致等を積極的に
進めるものであり、観光交流課につきましては、観光施策に物産振興を合わせて、さらに都市
との交流事業を一体的に進め、両課を合わせて、地域経済の活性化を図るものであります。
 また、子ども課につきましては、社会福祉課から子育て支援業務を移管し、保育係との2係
に拡充し、さらに、幼保一体化に係る国の動向を注視しつつ、子育て支援窓口の一本化に向け
た対応とともに、子育て支援施策の一層の推進を図るものであります。
 次に、子ども手当について、地方自治体に与える財政負担について、本市に与える財政への
影響についてでありますが、平成22年度における子ども手当に係る予算額につきましては、
児童手当を含め10億2,965万円で、このうち地方負担分は1億2,360万円でありま
す。また、平成23年度につきましては、予算額が11億2,548万円で、このうち地方負
担分は1億1,669万円であります。平成22年度及び23年度の地方負担分を比較します
と、平成23年度は平成22年度に比較して691万円の減額となっております。
 したがいまして、子ども手当により予算総額は大きくなりますが、地方負担分につきまして
は、さほど変化はなく、財政への影響は小さいものと認識しております。
 次に、県内市町村長の県を通しての国への対応についてでありますが、本市における平成2
3年度当初予算における子ども手当の取り扱いにつきましては、住民生活に支障のないよう、
あらかじめ地方負担分を盛り込み予算の編成をさせていただいております。
 新聞報道によりますと、群馬県を初め県内2市22町村が地方負担分を計上しないなどの動
きが出ておりますが、本市といたしましては、今後、これらの状況及び国の動向等を注視し、
その対応を図ってまいりたいと考えております。
 次に、中心市街地まちづくりについて、本市の特徴あるまちづくりについて、森林文化都市
宣言をしたまちにふさわしい環境に優しいまちづくりについてでありますが、平成11年1月
策定の沼田市中心市街地活性化基本計画におきましては、「やさしさとにぎわいに出会える街」
をコンセプトとし、「木の香るまち…沼田」をキャッチフレーズとしているところであります。
 まちづくりに当たりましては、少子高齢化社会に対応できる自立共存やバリアフリーのまち、
環境に配慮したまちを目指すこととしております。
 具体的には、歩車道を分離し、段差をなくすとともに街路樹を植え込み、公園、ベンチなど
の休憩施設などを設けるなど、森林文化都市としての沼田市らしさを基本に、だれもが歩きた
くなるような街並み創出に努めてまいりたいと考えております。
 次に、太陽光を活用したまちづくりについてでありますが、地球的規模の環境問題が叫ばれ
ている中、地球に優しい新エネルギーの活用は大きな課題であり、今後さらに研究が進むもの
と考えております。中でも、太陽光の活用は、大変注目を集めているところでもあります。
 中心市街地の整備につきましては、議員が言われるように1つの方策としての「太陽光を活
用したまちづくり」は、環境に優しいまちづくりの一環であり、インパクトのあるまちづくり
につながるものと認識をしております。
 市といたしましては、核施設整備等の公共施設整備に当たり、こういった点にも十分留意し
てまいりたいと考えております。関係者の方々には、「自分たちのまちは自分たちでつくる」
と言う意気込みとご協力をいただき、市といたしましても、できる限りの支援をしてまいりた
いと考えております。
 次に、電柱のないまちづくりについてでありますが、電線の地中化は、「安全で快適な歩行
空間の確保」、「都市景観の向上」といったメリットがある一方で、「初期費用が非常に高く、
維持費も高い」といったデメリットがあります。
 本市では、既に下之町地区市街地再開発事業により、グリーンベル21周辺につきましては、
電線の地中化が実施され、沼田小学校西門信号機からキネマ通り交差点までの間の環状線につ
きましては、裏通りに電柱を配した無電柱化が図られているところであります。
 電線地中化つきましては、先ほども申し上げましたとおり、初期費用が非常に高くつくこと
から、比較的コストを低く抑えることのできる無電柱化等も視野に入れ、今後慎重に検討して
いかなければならないと考えております。
 いずれにいたしましても、まずは建物移転を最優先し、その後、道路整備等の公共施設整備
に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
 次に、四季を通じた観光客誘致について、群馬デスティネーションキャンペーンの本市の事
業展開について、本市の取り組む事業の内容についてでありますが、一昨日の一般質問でもお
答え申し上げましたとおり、デスティネーションキャンペーン(DC)は、県や市町村などの
地域と全国のJRグループ6社、観光関係事業者等が連携し、集中的な観光宣伝を行う国内最
大規模の観光PR事業で、本年7月から9月に開催される群馬DCは、平成8年夏以来15年
ぶりとなるものであります。
 群馬DCでは、「自然」「食」「歴史」をキーワードとして、本県を訪れるお客様に感動体
験を味わっていただきたいとしておりますが、本市には、玉原高原や吹割の滝、河岸段丘など
に代表される雄大な自然を初め、豊富な湯量を誇る老神などの温泉、サクランボやブルーベリ
ー、桃、ブドウ、リンゴなど、初夏から秋にかけての果樹のもぎ取り、長い歴史を感じさせる
迦葉山弥勒寺や沼田城址公園、伝統ある真夏の祭典・沼田まつりなど、数多くの魅力ある資源
があり、変化に富んだ体験を観光客の皆さんに提供できるものと考えております。
 群馬DC本番に向けては、こうした資源を積極的にPRするため、これまで市独自で行って
きた首都圏のJR主要駅や関越自動車道サービスエリアでの観光キャンペーンを強化するとと
もに、JRや県、周辺市町村と一体となった観光客誘致活動に取り組んでまいります。
 また、4月に行われる沼田公園桜祭りや「駅からハイキング」などもデスティネーションキ
ャンペーンの一環として位置づけられる事業であり、7月までの間も切れ目のない事業を展開
し、DC本番では、本市の歴史や文化、自然などを紹介する絶好の機会として、各観光拠点へ
の誘客を図るとともに、市街地でのイベント等も計画してまいりたいと考えております。
 次に、事業の効果・成果の見込みについてでありますが、群馬DCの1年前に当たる昨年7
月から9月に行われた「プレ群馬デスティネーションキャンペーン(プレDC)」は、首都圏
を中心とするJR東日本管内において、DC本番に準じた旅行商品や宣伝の展開等を行ったも
のでありますが、この期間の県全体の観光入り込み客数は1,809万2,600人で、対前
年比100.1%となっており、利根沼田エリアでは319万2,900人で、対前年比
102.0%、沼田市では、109万4,900人で、対前年比102.5%となっておりま
す。
 昨夏は、猛暑の影響もあり高原を中心とした避暑地の人気が高まったこともありますが、首
都圏JR主要駅構内へのポスター掲示やマスメディアを通じたPRなどの効果もあり、たんば
らラベンダーパークの入場者は15万4,369人で、対前年比113.9%、老神温泉も期
間中の入り込み客数が5万1,653人となっており、対前年比132.4%と大いに健闘し
ております。
 昨年9月の全国宣伝販売促進会議以降も、県や利根沼田県民局、周辺町村を初め、沼田市観
光協会など観光関係団体等との連携による観光宣伝活動や事業者への働きかけなどを行ってま
いりましたが、DC本番となる本年7月から9月には、いよいよJRグループ6社が参画し、
全国主要駅でのポスターの掲示やJRの広告媒体をフルに活用したPR、旅雑誌での特別企画
やテレビでの旅番組放映など、全国に向けて群馬の魅力が一斉に発信されることとなりますの
で、プレDC以上の成果が期待されるものと考えております。
 また、こうした取り組みを通じて培われるJRや県などとの連携、観光事業者に蓄積される
ノウハウやおもてなしの心は、将来にわたっての財産となり、観光客を軸として本市の産業を
振興していく上で大きな効果を上げていくものと期待しているところであります。
 次に、キャンペーン後の事業の継続性についてでありますが、県とググっとぐんま観光宣伝
推進協議会では、群馬の魅力を発信するデスティネーションキャンペーンでの取り組みを定着
させるため、継続した観光施策を展開することとして、2012年度と13年度には後継企画
である「アフターDC」を行うとの方針が示され、新年度からその準備に取りかかるとしてお
ります。
 本市におきましても、群馬DCを契機として玉原高原へのラベンダーバスや「駅から観タク
ン」などの二次交通の整備と拡大が行われ、各観光拠点をめぐる周遊コースの設定などを行っ
てまいりましたが、こうした取り組みやイベント等につきましては、継続性を持って発展させ
ていくことが必要であり、本市の観光を振興していく上では、歴史・文化資源のさらなる掘り
起こしが重要と考えております。
 このたびの群馬DCは、7月から9月までの夏のキャンペーンでありますが、これに続く
10月からは、いよいよ秋の行楽シーズンとなり、本市には、玉原高原や迦葉山、片品渓谷な
どの紅葉の名所も多く、観光りんご園などには毎年大勢の観光客が訪れており、たんばらスキ
ーパークがにぎわう冬のスキーシーズンへと続いてまいります。
 このように四季折々の観光資源を持つ本市にとって、年間を通しての観光客誘致は、産業と
観光の連携による地域振興につながるものであり、観光協会を初めとする観光関係団体や事業
者の方々、多くの市民の皆様にご参加をいただきながら、デスティネーションキャンペーンの
成功を期するとともに、これを契機とした一層の観光の振興を図ってまいりたいと考えており
ます。
 次に、新たな交通手段について、湘南新宿ラインの路線延長についてでありますが、湘南新
宿ラインは、池袋駅・新宿駅・渋谷駅の各副都心エリアを経由し、北関東と南関東を直通運転
する路線で、2001年12月から運行を開始し、現在、本市に関係する高崎線は、高崎・小
田原間を約3時間、高崎から新宿駅を約2時間で結び、1日約30往復が運行し、学生や観光
客を初め多くの人々が利用しています。
 湘南新宿ラインが沼田駅まで乗り入れることとなれば、首都圏と利根沼田地域が直結し、観
光を初めさまざまな分野での振興が図られるものと考えられますので、JR東日本に対し働き
かけを行ってまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、星野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
       ─────────────────────────────
◇議長(布施辰二郎君) 休憩します。
午後2時58分休憩
       ─────────────────────────────
午後3時06分再開
◇議長(布施辰二郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇25番(星野佐善太君) ご答弁いただきましたので、再質問をさせていただきます。詳し
くご答弁いただきましたので、余り第2の質疑がなくなるかなと思っていますけれども、よろ
しくお願いいたします。
 この公債費の適正化計画でありますけれども、これは7年間という規約の中で3年前倒しと、
大変私たちにとってはありがたいことでございまして、市民にとってもすばらしく良好な結果
だったと思っております。これはやっぱり執行部と市職員、この人たちが大変意識を改革して、
厳しいんだという状況の中でこれをやってくれたと思っております。当然特別職もほかの議員
も職員さんも、報酬、給料カットと、こういうようなことで行っておりますし、当然事務事業
の見直しも。実質公債費比率と、もう一つはただの公債費とあるんですけれども、この実質公
債費比率の関係は、地方分権一括法の中でこれは出てきたんですね。健全化判断基準の概要と
いうことで、これが平成18年に出てきて、今までは普通の公債費比率であったんですけれど
も、15%超すと黄色だと、20%超すと赤ということになっておりましたけれども、過去3
年間の統計をとるのがこれは実質公債費比率と、こういうことで始まって、当時、沼田市も1
8年は20%台ということで、これで計画を立てて7年間、ところが3年前倒しと、大変喜ば
しいことでございまして。我々最初、沼田市の財政は厳しいなと言って市長さんも悩んでおり
ましたけれども、早くにこの財政が厳しいことを市民の皆さんに知らせた方がいいと、第2の
夕張だというふうにまで言われたんですね。この結果は、やはり当局と市職員の汗の結集とい
うことで、これは大いに私は褒めていきたいと思っております。
 この結果をやはり到達にすると心も緩むということになりますので、これはやはりもっと厳
しく、今後ずっとやることによって、本市の財政状況は安定すると、こういうふうに思ってお
りますので、その辺についての今後の方針ということについて、市長からお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 実は平成22年度の18.7%は、つまり昨年の9月の決算期の数
値でございまして、現在、予測数値の域を出ておりませんが、ことしの9月の決算期には、こ
れが17%台になるだろうというふうな見込みを持っております。したがいまして、そういう
意味では、議員がご質問、ご意見で述べられているとおり、前倒しになるということが平成2
3年9月現在時点では言えるのではないかというふうに思っております。
 それには、いろいろと行政サイドの努力もさることながら、議員の皆さん方がやはり行財政
改革ということを理解していただきまして、いろいろな意味の諸事業をある意味においてはソ
フトランディングして延伸を図ったりすることについてご理解をいただいた賜物でございまし
て、必然的に5万3,000市民の方々のご理解があればこそ、ここまでたどり着きつつある
ということになろうかと思います。
 しかしながら、ここで気を緩めると、またもとのもくあみになってまいります。何とか恒常
的に15%前後を維持できるような方向に今後考えていく必要があるんじゃないかなというふ
うに思っております。ただ、平成24年度当初予算の先々の現時点を見てみると、いよいよ沼
中の学校を何とかしなけりゃならないとか、そういった大型の事業が出てまいります。そうい
ったことから、手を緩めちゃいけないなということの中にあって、しかしながら、まずまずこ
の年の9月の結果が出ると、おおむね私どもがかねがね最悪の事態を心配していたわけでござ
いますけれども、そういったことは乗り越えられていくなというふうに分析をしております。
したがいまして、ことしの9月の決算議会を経た後には、転化に向かって、18%を割りまし
た、新年度にはそういったいろんな指導機関の声を聞かずとも事業展開ができると。そういっ
たことをしても、まず17%を超えるようなことはなく推移をしていくであろうというふうな
実は見方をしております。ただ、できるだけここは高くない方がいいのにこしたことはござい
ませんので、できるだけ15%を目標にしながら、徐々に徐々に絞り込んでいくということが
近時に課せられた課題かなというような受けとめ方をしているところでございます。
◇25番(星野佐善太君) 今後もそれに誠意を尽くしていくと、15%に持っていきたいん
だと。大変力強いお答えをいただきました。
 今期沼田市がこうした状況になった背景には、やはり2年間で大きな事業をこなしたと、こ
れが目につくわけであります。平成4年から6年にかけて箱物をつくったと。例えば図書館、
あるいは保健福祉センター、あるいはふれあいの湯、あるいは緑公団による望郷ライン、それ
から社会資本整備、下水道、いろんな面でお金を投入して、その結果がこうなったということ
でございまして、今後これらに注意していけば、こうした急激な債務負担行為になる関係は是
正されてくるんだろうと、こういうふうに思っております。570事業あって、これらを仕分
けしたと。114については、手段改善、コスト改善、縮小、統合、振りかえ、抜本的な見直
し事業、休止、廃止と、こういう事業が114あったんですね。そうした結果がこうした良好
になってきて、またことしの資料にもそれが提示をされております。これからもぜひ、職員は
一致団結して、市民のために頑張ってもらいたいと、こう思っております。
 次に入ります。
 今回、沼田市の財政のかなめになるなと思う産業振興課から観光交流課ということになりま
すけれども、なると、1軒の家に例えても会社に例えても、収入あっての1軒、収入あっての
会社運営、業務もそうなんですね、そうしたことをやはり真剣にこれらを担当部署からは考え
てもらわなきゃならないと思っています。
 今、企業誘致をしておりますけれども、なかなかこういう時代には来ないということで、補
助金も、先般も言われたように、平米当たり1,000円出すようなことになっておりますけ
れども、それと加えて既存の企業、大手企業はデルモンテやらナショナル関係のパナソニック
電工、あるいはオリエントさん、あるいはミサワホーム、いろいろありますけれども、そうし
たところに担当部署は、時折出かけていろいろ話を聞く、今、企業はどうだろうと。これをし
ないと、ただただ絵にかいたもちになってしまうので、この辺について、市長、どうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 午前中からの同僚議員の質問の中に、地元にかねがねいた会社がや
むを得ずほかのところに事業を移すというようなことのお話があって、先ほどいろんな意味で
ご示唆をいただいたわけでございます。
 実は、またもう一方におきましては、ご承知のとおり、遊覧坂の下にあるデルモンテに見ら
れるように、東北の方にあった施設を逆に沼田に集中して、そしてそこのところを規模を大き
くして対応していこうというような企業もあって、これはまた逆に、東北の方の今まで所在し
ていたところは苦しんで、私ども沼田の立場からすれば、規模が大きくなることによって固定
資産税もふえるというようなことから喜ばしいことなのかなというふうに思います。
 そういったことを考えたときに、やはり議員が言われるように、今後経済部の中に3つの課
ができるということで、企業訪問等も潤沢に行う。しかも地元企業をまずは守る、そして、さ
らに今度は外の企業が中に入ってもらう。当たり前の原理原則かもしれませんけれども、そう
いったことで、まず内部固めをきちんとして、そして外に向かってお出かけをいただきたいと。
そっちの方は新しい課でもやりますが、もう既に答弁しているとおりぐんまちゃん家の方に職
員を1人派遣いたしますので、そことも連携をしたりして、さらに沼高・沼女同窓会の方々だ
とか、沼田を出られてそして成功されている事業家の方だとか、そういった方々のお力添えも
いただいたりして、何とか議員が言われているような方向に向かって進んでいければと考えて
おります。
◇25番(星野佐善太君) わかりました。既存の企業はやはり大事にする、これがやはり長
く地元にいてくれるものかと思っております。
 先般の新聞を見ますと、農業関係のことになりますけれども、「教育で農業を守ろう」と、
こういうことが大きく新聞に出ておりました。これはすばらしいことだなと思いました。やは
り人間というのは、生まれて初めて教育を受けて、それからずっと考え方が残っていくんです
ね。大人になって聞いたことはすぐ忘れちゃう、しかしながらそうしたことを小さいうちから
心に練り込んでいくと。これは私はすばらしい発想だなと思っておりますけれども、市長、こ
の新聞を見て、多分見ておりますけれども、これらについてどうでしょうか。また、これらの
ことがもう市の方にも何か伝達は来てるんでしょうか、お聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) まず、教育の「育」は「はぐくむ」と読むわけです。この第一次産
業の農林業は、すべてこのはぐくむ、育成をしなければ生業が成り立ちません。まず、その農
業はある意味においては生命が1年間であろうかと思います。林業の生命というのは、これは
いろんな樹木によって異なりますが、10年かかる樹木もあれば、やはり50年かかる樹木も
あるというようなことがありますが、どれもこれも人間の教育と非常に内容が似ているなと思
っております。したがいまして、そういった農林業のところに教育の現実の課題を与えて、そ
してそれを実習的に行うことは大変効果があるんではないかというふうに思っております。
 教育長も常日ごろ、そういった観点から例の学校同士の交流を進めてきたという経過もやは
り山村の学校と都市の学校の今まで生きてきたプロセスの違いを越えて、そしていろいろな意
味の意見交換をしていくという、その部分にはやはり今議員がおっしゃってるような哲学が根
底に流れているんではないかなと思っております。したがいまして、今後、そういったことが
あれば、いろんな意味でまたご示唆もいただきたいし、ぜひまたお願いをしたいと思います。
◇25番(星野佐善太君) こうしたことが県で先取りしてやるというようなことが出ており
ましたので、私もこの記事につきましては非常に感動したわけでございまして、市も当然この
ニュースを知っている以上は、早くに県当局にも申し上げて、どういうことになってるんだと。
その教育はこの沼田市でもマッチしてできるのかできないのかというようなことを示唆をして、
先取りをしてやっていくことが必要だと思いますけれども、今市長にお答えいただきましたの
で、その中に答えが入っておりますからよろしいんでございますけれども、この課は、何とい
っても汗をかく、本当に真剣にやってもらうことによって、税収、財源が上がれば、当然福祉
もできる、土木事業もできる、農業事業もできると、こういうことになりますので、この課に
つきましては、真剣に市長初め、副市長、部長、指導してもらいたいと思っております。
 それでは、次に移りますが、観光交流課ですね。これも今世紀大事な課になるわけですよ。
当然、だからお金が入ってくるわけですね。東京の人が来れば、こちらに金を落としてくれる。
大事なことでございまして、今までややもすると口で間に合ったような部分がありますね。今、
観光ガイドの方々が相当年間通じて、駅からハイキングで市内を観光しておるわけであります
けれども、大変お金ももらわないで一生懸命にプロ的な立場をやっていただいておりますね。
ちなみに沼田市の観光に来る人たち、私なりに調べたんですが、120万ぐらいいるんだと、
こういうふうに言われておりまして、そのうち日帰りが98.4%。あとは帰ってしまうんで
すね。目的は、沼田市で言うと、玉原高原、冬はスキーでしょう、夏はラベンダー。それに近
隣にある迦葉山、加えて夏から秋でしょうか、果樹、リンゴ等もありますので、そこだけに主
に今集中してるんですね。そして、県内のお客様、県外のお客様、比率は4対6だそうです。
こんなあれで、東京から来るのがそのうちの29%、お客さんが。千葉からは19%、埼玉県
からは17%、神奈川県から11%、1都3県で約8割を占めてるんです、沼田に来るお客は。
そういうことを考えたときに、これは後で出ますけれども、湘南ラインと、こういうことも出
てくるかななんて思って、今期取り上げたんですが。
 こういうことで、先般ある観光ボランティアの方にお会いしましたら、観光産業は、文化の
発信基地がやっぱり沼田市内に何カ所か欲しいんだと。それはお金がかかりますから、当然新
しい建物をつくるとかじゃなくて、空き家でも結構なんですね。私が考えるに、私が東京から
来て沼田に降りました。どこへ行ったらわかるんでしょうか。やはり沼田駅に何か観光、ぱっ
と一目でわかるものを置く、あるいは看板を置いて、いろいろな名所旧跡のチェックをして置
くと。そういったことがあればいいんだなというふうに言われまして、公園にもあれば、やは
りそこも大事な観光の地でありますから、いいなと。本庁にもう1カ所あれば、とりあえず旧
市内の観光はもう十分できるというふうに思っております。
 それで、私もそんなことをですね、沼田市内、旧市内のところをいろいろと調べてみたら、
神社仏閣、非常にすばらしい、真田から始まって土岐さんまで4代あるわけですよ。これらの
お姫様や殿様や一族はお寺さんに埋かってるんですね。加藤清正の関係のお墓もありました。
それから綾戸を掘った江舟でしょうか、このお坊さんのお墓もあるところにありました。非常
に私も何カ所か行って、すごいなと、こんなにいいところは、すばらしい有名な人たちがこの
沼田市内の墓地に埋葬されてるんだと、すばらしいんで感動したんですが、これだけでも1日
じゃ回り切れませんね。こういったつぶさな地元の名所旧跡、いろいろありますから、これら
もやっぱり職員もよく勉強して、これを来た人にすぐに答えられるような知識を持たなきゃで
すね。我々市民もそうなんです。あるところに行くと、市民もいろんなことを知ってますよね。
我々は沼田市のこと割合知らないんです。だから、訪れた人には答えられるような勉強会の講
座でも持っていただいたり、ボランティア活動の方々にお願いしてこうしたことを教えてもら
う、そういう機会をやはり行政は与えた方がいいと、こう思っていますが、市長、いかがでし
ょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほどの冒頭の行財政等の問題から、非常にこの数年来、何とか乗
り越えていかなくちゃいけないということから、事業を華々しく展開することを自重せざるを
得なかったということがございました。ここへ来て、やや前向きな状態が見えてとれるもので、
今おっしゃるように、DC関係のことがことしに終わるわけではあります。だけども、継続し
てこれから、観光交流課をつくった以上、それで活性化を図っていかなければなりません。と
なると、そういったボランティアの観光案内の人なんかがよりどころとなる、要するに拠点を
きちんと市民合意の上で、もういろいろなことを論議しているのではなく、実践の舞台として
しかるべきところに確保していくことが求められているなというふうに思っておりまして、議
員は今3点ほどのことを言われましたけれども、最初から3点ほどというのにはなかなかおぼ
つかないかもしれませんが、そういったことで新年度に向かって考えていく必要があるなとい
うふうに今、受けとめさせていただきました。
 同時に、教育の場でのそういったことは、総合という教科の中で教育の現場でもされている
というふうには受けとめております。教育長も教育部長も、議員の今ご意見を拝聴しておりま
すので、当然地元にある史跡、名所、あるいはまた特徴ある事柄については、教育の、特に義
務教育の現場でそういうようなことを子どもたちに教えていくということは大事なことだと思
っておりますので、その辺のことについては、また教育委員会の方にも足を運んでいただきま
して、ご進言をいただければと考えております。
◇25番(星野佐善太君) わかりました。
 先ほどから沼田の河岸段丘が出ておりますよね。これ河岸段丘、何ですばらしいんでしょう
か。大きさが大きいものはもっとほかにありますけれども、小さいところにあれだけはっきり
出る河岸段丘が、これはすばらしいんですね。そういったことを、ただただ河岸段丘じゃなく
て、もっと大きな規模のありますよ。小さいところにあれだけはっきりしている河岸段丘は珍
しいんだと、こういうことでありまして、私も小学校のときから地図にあって、言われて初め
てわかったんですが、地元にいると、いろいろ名所旧跡わからないんですね。
 もう一方、迦葉山の天狗もこれまた日本一大きいんですね。それから、薄根にある大桑、こ
れもまた300年ぐらいたつと言われておりますけれども、定かではありませんけれども、そ
ういった文化というのは、ある程度希望を持たせればいいんですね。四角四面じゃないんです
よ、やっぱり。そういったところに夢を持たせる、こういったものを早く発掘して、どんどん
知らせていくと、こういうことが必要であります。
 先ほど言いましたけれども、総合的なセンター、要するに地元の地場産のものを売る場所を
加えたり、案内人を置いたり、そして、ある場所には掲示板を置くと、来た人にすぐわかると。
来た人がどこ行ったらわかんないんじゃどうしましょうね。そういう配慮をやっぱりこれから
は、お金かかりませんから、やっていくことがよろしいかと思っております。
 掲示板、それから今言ったセンター的なものを考えていくと市長は答弁されましたので、そ
れらもお金のかからない方法であればお願いいたします。
 それでは、もう時間も余りないんで、子ども手当です。これ、先ほど1回目の質問でやらせ
て、国民は本当にはくたびれてますよ、言ったことを守らない。これは、ですから子どもたち
も言うことを聞きませんよね。大人が守らないんなら子どもは当然聞きません。これがやっぱ
りもとですよね。でありまして、やはり言ったことを守っていただく、そして今、現金支給と
いうのが非常にちまたではうまくないと、こういうふうに言われてますけれども、これはやは
り教育の、例えば給食費、教育費、旅行費、すべてそれらのお金に投じたらいいんじゃないか
と、こういう意見が、我々の中に、国民の中にありますけれども、市長、その辺については県
や国に何か異議を申し立てることはあるんでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほども答弁をさせていただきましたが、この子ども手当の関係で
は12市のうち2市が、地方負担分についてはこれは国の方がやるべきだということで意思表
示をされまして、町村会でも同じようなことになったわけでございますが、本市は、確実に子
どもたちにこのお金が行き渡るように、やはり先の見通しが立たないことについて期待するよ
りは、ここのところはきちっと予算措置をして、よしんばそれが国をして地方負担分も国がし
ょいますよということになれば、これは減額補正すればいいということになりますから、そう
いうようなことで、確実におつなぎをするという立場をとりました。したがいまして、これも
いろいろなご意見があろうかと思いますけれども、スタートした制度である以上、それをいろ
いろな状況に応じて、子どもを持つ親に不安をかこつよりは、現実に行き渡るような配慮をし
たつもりです。よしんばこれがいろいろなところで言われているように、地方負担分を国家が
持つということになれば、これは減額補正をして当然歳入がふえると、こういうことになりま
すから、その分は次年度には今度は投資的経費に回っていくと、こういう理屈になるんではな
いかと思っております。
 同時に、12市の中では、独特な活動をされておられます清水市長さんがいろいろといろん
な動きをしておりますが、やはり松浦高崎の市長会長は極めてオーソドックスな立場をとられ
ましたので、現在の群馬県12市の中では特別な動きは大きくはない。ただ、ご案内のとおり、
マスコミでも出ているとおり、太田市とみどり市が地方負担分のことについて、ほかの10市
とは違った立場をとったという経過がございます。
◇25番(星野佐善太君) そうですね、先ほど市長さんが言ったように、太田とみどり市は、
これは予算計上しないと。当然裏では補正で組むと決まってるんですけれども、県もそうです。
他の市町村22町村もこれを全額国でやれと、こういうことで計上はしてないようであります
けれども、そんな状況でございまして、これだけの厳しい国民の反応があるんですから、市長
さんたるものは、やはり県を通したり国にそういう意見を言っていく、現金じゃなくて、子ど
もの学校、保育園、幼稚園に直接使えるような方がいいんじゃないかと、これも1つの大きな
課題でありますから、あわせてよろしくお願いいたします。
 次に、時間もないんで、中心市街地まちづくり、この特徴ですよ。今言ったように、森林文
化都市ということでございまして、当然これは裏返せば環境のまちと、こういうことになりま
すけれども、今現在そのまちづくりについては、いろいろな経過があって、優先順位というこ
とでやったもんですから、統一された沼田市のまちづくりと、こういうのがちょっと薄くなっ
てしまったんですね。じゃ果たして沼田市を観光で売っていくにはそれでいいんでしょうかと
いうことなんですね。
 あわせて今度は、今、上之町がやっておりますけれども、建てかえるためには当然補助金が
出ますから、それを活用してもらってと、こういう指導をしてもらえばいいんですよね。それ
で、例えば今世紀、大概災害が多いですから、太陽光を使って発電していると一時的には蓄電
で間に合うでしょう。そういったことまで考えての太陽光システム、こういったものを導入し
たらいかがでしょうかと。公共施設にとりあえずはそういうものをアピールしてやっていくと、
こういうふうな方策を市の方も町、組合の方に投げかけて、資金はあなた方であとは出しなさ
いと、でもこういった方向をつけた方がいいんですよと、こういったことはやっぱり投げかけ
を私はやる必要があると思っておりますけれども、市長、どうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今回、同様な、非常にニュアンスが合致するご質問をされた同僚議
員がおられました。やはり環境あるいはCO2の削減、どうしてもそこにはこのように緑が豊
かで、大変木材の供給基地として発展してきた沼田であり利根沼田でありますので、木材とい
うことに対するイメージが非常に強いし、またこれを重要視することは当然であります。しか
し、そこへもう一歩踏み込んで考えてみたときに、やはり新しいエネルギーである風だとか光
だとか、もちろん水、こういったところの部分の自然のエネルギーを使った形の中で環境関係
のことについてアピールしていく、このことは大変重要なポイントだと思っております。
 したがいまして、先般の電気自動車から来るその蓄電の供給基地の問題も、本質問と非常に
関係があるなと思いながら今、伺わせてもらったのですが、やはりそういった光とか風だとか
水のエネルギーの供給は、今までのような自然的なものだけではなく、そこにテクノクラート
が大きく加わっていかないと、なかなか生み出すことができないということはこれまた現実で
ありまして、そういった意味で、太陽光を活用したエネルギーの供給をいろいろと考えていく
ということは貴重なご発言だと思っております。
 いろいろなことを分析すると、この太陽光を屋根に張りつけて、そしてそこで蓄電をして住
宅に回すとか、いろいろな手法があるようでございますけれども、今後、議員のご意見もまた
参考にさせていただきながら、担当部局によく詰めさせてみたいと思っております。
◇25番(星野佐善太君) 実は、この太陽光発電システムということについても、沼田市で
はまちづくりの中では調査というんでしょうか、研究、試算をしてるんですね。これは平成1
3年3月の商業タウンマネジメントの構想策定委員会ではこれを試算しております。50キロ、
100キロワットとなっておりますけれども、こういうのも試算をしておりまして、初めての
ことではないんですね。そういうことも頭に置いて検討してもらいたいと思っています。
 エネルギーは当然人類の中で、初めては当然木、木炭を使ったんでしょう。今、21世紀の
関係で、現在世界の人口の4分の1の先進国が世界のエネルギーの4分の3を使っているんだ
そうです、消費をしている。それで、今後、開発途上国の人口増加と産業発展、生活水準向上
等によって、世界のエネルギーはますます需要が高まってくると、こういうことなんですね。
資源には限りがございますので、やはり早急に沼田市も、森林文化のまちということもあって、
新宿とのカーボンオフセット、これも相まっておりますから、やってることと実行していると
ころがマッチしないとこれはちょっとおかしいんで、何なりかの公共施設にこれを設置して、
宣伝PRに役立てると、こういうことをお願いしたいと思っております。
 続きまして、電柱・電線地中化のことでありますけれども、経費は当然かかりますね。今回
のまちづくりの中でも、早くには地中化ということで本町通りをやるということでございまし
て、横線は例えば北側、本町上にもって北側、奥行き何メートルもないんですね。本当に途中
2本ぐらいのことなんですけれども、そういったものもできれば、来た人には、なければ景観
がすばらしいなと、こういうことになります。私も神奈川のある町へ行ってきましたけれども、
電柱がないだけで非常に町の景観がすっきりしてるんですね。そんなこともございますので、
経費はかかりますけれども、やっぱり検討して、できるものなら1回でなくても徐々にやって
いくと、こういう計画をとれればいいんじゃないかと思っております。それについて、市長、
どうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 電柱の地中への埋設化、あるいはまた、地中の埋設とは若干違いま
すが、その移設によっての表看板の通りのいわゆる美観を考える。いろんなとらまえ方があろ
うかと思います。今後、何が市にとって一番いい選択なのかということを考えながら、ご質問
の趣旨を踏まえて対応を図ってまいりたいと考えています。
◇25番(星野佐善太君) 最後になるんですが、四季を通した観光客誘致と、これを提言し
たんですが、本市はやっぱり、今言ったように観光人交流、これでお金を稼がないとなかなか
難しい立地条件にあるなと。やっぱり自然を生かして人を呼ぶ、これが一番のいいことでござ
いまして、できればこのデスティネーションキャンペーンが7、8、9と開催されます。ただ、
その果樹の関係で、リンゴはちょっと早いんかなと思って、ブドウは間に合うかなと。こうい
った食を取り入れた観光はやっぱり必要だというふうなことはいろいろな本に書いてあります。
やはり人間は、食べることはある種の条件になってくるわけでございまして、沼田としてのこ
の食の関係も取り入れていかなきゃならないと思っています。それは、地元のものを使うんで
すね。地元の生産したものを地元でつくって、地元で消費すると、こういうことを原則にして
いると、やはり安心・安全ということが認められるんですね。よそから輸入したものはひょっ
とするとやはり心配なものがありますから、そういったことをして、地元から消費を図ってい
こうと、そういうことを心がけてもらいたいと思っております。
 それで、デスティネーションキャンペーンが、このパンフレットを配るような、あるいはコ
ンビニにそういったようなのを置くようなことでは本当に成果は上がりませんので、これらを
やはり市職員は、大変だけど、時期には薄いジャンパーなんか着て、幾人かじゃ足りないぐら
いのことは私は必要だと思っておりますけれども、その点、市長、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) まず、経済部のところの新しい3つの課は、やはりある意味におい
ては営業をするつもりでかかる必要があるんじゃないかなというふうに思っております。した
がいまして、それはデスティネーションキャンペーンの最中だけなのか、あるいはまた、スタ
ートすればなのか、きちんとしたそういう沼田の宣伝にふさわしいような、そういうようない
でたちもある意味においてはして、おもてなしの心を持って頑張ってもらうということになろ
うかと思います。
 例えば伊香保なんかだと、かつて伊香保町役場はアロハシャツを着て町政対応をされたんで
すよね、ハワイアンの関係があったようでございますが。そういったことは、今までの固定概
念だと、きちんと背広を着てネクタイを締めてということになりますが、やはりこのシーズン
のそういったところを部分部分にはそういったことを講じて、そしてお祭りあるいはまた営業
の雰囲気を高めていくということ、こういったことが大事かと思っております。したがいまし
て、そういったことを市の職員もいよいよ率先垂範してやっていくということが、新年度から
は当然要求されてくるというふうに考えております。
◇25番(星野佐善太君) 今、私、市職員とあえて言ったんですね。民間、ボランティア団
体、これはやっぱり職員が動けば動きますよ、真剣で。それをやっぱり先導していくのが役所
の人間で、大変なんだけども、ボランティア活動を使うには、そういったところを見せていく、
そうするとボランティア活動の人たちがもう乗ってきますよ。ですから、今、20人から25
人いるんですね。今回非常に心配してもらってジャンパー等も支給されるようになると思いま
すけれども、本当にありがとうございます。そうしたことで、ボランティアガイドの養成もや
っぱり必要なんですね。年に何回か開いて、こういうブックなんかもらえばすぐわかるんです
ね。だから、地元の人たちが地元を知って、来た人に聞かれたら案内できる、こういうまちに
しなければ、やっぱり地元の観光というのは成り立っていかないと、このように思っておりま
すので、その点についても市長、再度よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 私も非常に、感想なんですが、これは市長になる前の段階だったん
ですが、岡山県の倉敷市に出向く機会がございまして、その倉敷市に降りたら、やはり上着が
ブルーのジャケット、下のスラックスが白、そして胸のところにボランティアガイドというネ
ーミングをつけて、そして倉敷のいわゆる古風なまちを年配の方が自信を持ってご案内をされ
ました。これを見たときに、ああやっぱり市民総ぐるみで観光振興あるいは地域振興を図って
いるんだなということで、大変感動深く思ったのでありますが、本市におきましても、観光協
会等でもいろいろなお骨折りがあったようでございますが、今お話しのとおり、ある1つの方
々が非常に頑張っていただいております。ぜひその方々を大切にして、何とかことしはその方
々に頑張ってもらって、そして沼田の道案内人役をしてもらえればいいなと思っておりますの
で、よろしくお願いしたいと思います。
◇25番(星野佐善太君) わかりました。そういったことがやはり市民に先導して示してい
くと、そういうことがやっぱり必要かなと思って言わせてもらいました。せっかくのこのDC
でありますので、ぜひ成功させて、そのDCをうまく活用するのが我々行政でありますから、
よろしくお願いしたいと存じます。
 最後になりますけれども、新しいお客を導入することについて、今、北関東自動車は3月1
9日から全面開通と。大変、東毛地区ではもう本当に花火上げて応援するよぐらいの活気があ
りますよ。でも、当方の北毛地帯では、影響はちょっと少ないなと。やはりこれらについて我
々は甘んじちゃいけないんですね。もう戦略をどんどん打って、お客を誘導する、こういった
ことをさまざま入れていく。今データがここにありますけれども、1日、小田原から高槻、前
橋方面に32ぐらいの電車が来てるわけですね。そこへ、今データにありますのは鉄道関係で
ありますけれども、すべて含めて東京から群馬に来ている人は157万5,000人の人が東
京から群馬に来ていると、こういうデータがあるんです。それはいろいろ鉄道を使ってですよ、
新宿ラインではありませんけれども、すべて含めて。神奈川から群馬に来てくれる人は60万
1,000人。このデータを見ただけでも相当の人が来てるなと感じるわけですよね。加えて、
湘南新宿ラインは、快速でありますから特急券も要りません。安くて速くてこの目的地に来ら
れるんですね。新幹線ですと、当然そこまで行くのが遠い、また降りてから現地に行くのに遠
い、その間の交通費もかかります。沼田でとまれば、玉原あるいは公園のところ、あるいは吹
割の滝、老神、日光、尾瀬と、ここにつながりますけれども、すべて東京の人たちは、湘南の
人たちは、車があるわけじゃございません。一家5人いれば、新幹線なら大人往復1万円かか
りますね。それで、湘南の電車は普通電車と同じぐらいですから安いんです。多少はお金もか
かります、時間もかかりますけど、上野、東京駅で乗りかえありません、直通であります。割
合と聞いてみると利用してるんですね、利用者が多いんです。沼田から高崎に乗りかえる。こ
ういうんですね。これを私は広域圏で、市長は長でありますから、みなかみ町、あるいは北毛
関係、要するに渋川含めて引き込んでやればいい方法があるんじゃないかなというふうに思う
んですが、市長、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 私どもの古典的な一般的な鉄道の思い込みでいくと、どうしても沼
田から、あるいはまた上毛高原から高崎に向かって、高崎から熊谷、大宮に向かって、上野に
向かって、東京に向かって、ただいまお話しのとおり小田原であるとすれば、そこから新幹線
に乗りかえて、そしてしかるべき最寄りの駅で降りるとか、あるいは東海道線を使っていくと
いう、こういう当たり前な観念がございます。また、北陸の方面に行くと思うんですね。これ
もなるほどなと思ったんですが、一般的には新潟まで行って、新潟から要するに日本海通りの
ところを通るか、あるいは羽田から小松の飛行場まで行って北陸のしかるべきところへ行くと
かあるんですが、どうも湯沢からこの横くし刺しのようなのが富山まで行ってると。これは、
今議員がご指摘されている高崎から八高線のところの部分を指しながらこれを湘南新宿ライン
の筋を言われているということで、高崎あるいはまた群馬の地から新宿に直通ということはち
ょっとイメージがわかなかったし、ある意味においては意外だなというふうな感想を持ってお
ります。
 しかし、現実に1日に30往復もしているということは、これは大変重要なことなのでござ
いまして、1日に30往復ということは、少なくとも1時間に現実には1.5本ぐらい走って
いる理屈になります。ですから、今後、これらについて、広域圏の単位で、尾瀬だとか、ある
いはまたみなかみ、もちろん私どもの老神、玉原等を含めた全体の観光エリアの中で、新宿の
方面に向かっての誘客のアプローチをかける意味では、大変戦術的には非常におもしろい作戦
かなと思っておりますので、余り引っ張らないうちに、1月の時点で既に利根沼田の水の関係
等について内外にアプローチした結果、マスコミ等でも取り上げていただいておりますので、
余り引っ張らないうちの中で、何らかの形で広域圏で行動を起こしていければと考えておりま
す。
◇25番(星野佐善太君) 本当によろしくお願いしたいと存じます。
 ここにパンフレットありますけれども、もう出てるんですね。こういったことで、行政は市
民に対して先取りをしていく。できるかできないかわかりませんよ。でも、そうしたことを提
供するのが役所でありまして、我々もそういった一端を担う議員として、やはり市民の要望に
いち早くこたえて先取りする、これが一番いいことでありまして、よろしく検討し、広域圏あ
るいは北毛圏、渋川も入りますから、こういったことまで含めて検討し、早急な方法を対応し
てもらえればありがたいと思います。
 私の質問を終わります。
◇議長(布施辰二郎君) 以上で一般質問を終了いたします。
       ──────────────◇──────────────
    第2 散  会
◇議長(布施辰二郎君) 以上で本日の日程は、すべて終了いたしました。
 本日は、これにて散会いたします。
 次の会議は、10日午前10時に開きますからご参集願います。
 本日は大変ご苦労さまでございました。
    午後3時55分散会
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