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平成23年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号
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議事日程 第3号
平成23年 6月 6日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
        ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散  会
        ─────────────────────────────
出席議員(21人)
       1番  大島 崇行君      3番  石川 初雄君
       4番  島田 富造君      5番  野村 洋一君
       6番  坂庭 直治君      7番  石井 紘一君
       8番  高柳 勝巳君      9番  井之川博幸君
      10番  大東 宣之君     11番  星野  稔君
      12番  金子 一弥君     13番  山ア 義朗君
      14番  片野 彦一君     15番  大竹 政雄君
      16番  星川嘉一郎君     17番  小野 要二君
      18番  宇敷 和也君     19番  石田 宇平君
      20番  布施辰二郎君     21番  星野佐善太君
      22番  牧野 保好君
欠席議員( 1人)
       2番  八須賀一男君
        ─────────────────────────────
説明のため出席した者
    市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
  白沢町振興局長    木暮  茂君   利根町振興局長    山口 芳久君
  総務部長       須藤 一夫君   市民部長       田辺 昇利君
  健康福祉部長     黒岩  勉君   経済部長       飯田 敏夫君
  都市建設部長     生方 秀二君   総務課長       田村 博史君
  会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長       津久井 勲君
  教育部長       水田  修君   庶務課長       増田 雄二君
  監査委員事務局長   茂木 一夫君
        ─────────────────────────────
議会事務局出席者
  事務局長       星野 喜一    次長兼庶務係長    加藤 英臣
  議事係長       木暮 保夫    副主幹        木榑 聖子
        ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大島崇行君) これより本日の会議を開きます。
        ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大島崇行君) 日程第1、一般質問を行います。
 3日に引き続き、順次質問を許可いたします。
  最初に、野村洋一議員。5番。
〔5番 野村洋一君登壇〕
◇5番(野村洋一君) おはようございます。傍聴席の皆さん、朝早くからお世話さまになり
ます。議席番号5番の野村洋一でございます。初めての一般質問でございます。どうぞよろし
くお願いを申し上げます。
 通告のとおり、沼田市の活性化とグリーンベル21について、市長に質問させていただきた
いと思います。
 最初に、グリーンベル21についてでありますが、過去に先輩議員が何度もこの問題を取り
上げて質問されたと聞いておりますが、私もグリーンベル21については日ごろから関心を持
っていたものでございますので、あえて私なりの質問をさせていただきたいと思います。
 グリーンベル21は、沼田市中心市街地の核店舗として、また市民の心のよりどころとして
莫大な資金を投入して建設された商業施設であります。
 しかしながら、サティの撤退後、サンバード長崎屋、Aコープ関東と、相次いで出店しては
撤退の繰り返しにより、現在ではほんの数店がテナントとして営業しているような状況であり
ます。
 グリーンベル21がオープンした当時は、沼田市民にとって豊かになる夢と希望を与えてく
れたデパートでした。
 グリーンベル21の管理運営会社である沼田都市開発株式会社は、その責務を誠実に行って
きたのか、いささか疑問を感じるところではありますが、沼田都市開発株式会社の取締役であ
りますところの市長におかれましては、事業開始以来、今日まで沼田都市開発株式会社にどれ
ほどの支援をしてきたのか、詳細なご説明をお願い申し上げます。
 また、グリーンベル21は、三井生命が保有する持ち分を、平成22年6月30日付売買に
より、メドテックインベストメント2、及び3に譲渡されましたが、売却に至るまでの経過を
ご説明いただきたいと思います。
 次に、Aコープ関東についてでございますが、Aコープ関東出店時に、沼田市は何らかの支
援をしたのですか、撤退時期などについて条件などは提言されたのですか。これらのことにつ
いて、市長にご説明をお願い申し上げます。よろしくご答弁お願いいたします。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの野村議員のご質問にお答え申し上げます。
  まず、沼田市の活性化について、グリーンベル21について、沼田都市開発株式会社への沼
田市の今までの支援策についてでありますが、グリーンベル21オープン以来のキーテナント
であった沼田サティが平成14年8月をもって撤退することになりましたが、これにかわるテ
ナントとして平成14年11月にAコープ沼田店が1階に出店するに当たり、沼田都市開発株
式会社に対して1億円の増資を行っております。
 また、他の空床部分へのテナント出店を促すため、平成14年12月から平成16年3月末
までの間に新規出店したテナントの改装費及び出店後3年間の店舗賃料の一部を助成するテナ
ント出店促進事業費補助金として、平成19年度までに合計1億636万6,000円の支援
を行ったほか、図書館及び周辺商店街を訪れた方々の利用を勘案し、グリーンベル21駐車場
管理運営費補助金として平成13年度から平成17年度までの5年間で合計9,929万円を
助成しております。
 なお、グリーンベル21の活性化を図るため、平成14年からは、本市の伝統工芸士の紹介
や観光案内を行う沼田ふるさと館を5階に設置したほか、利用促進と集客を図るため、2階と
4階の空床部分を利用してイベント等を開催するなどの支援を行ってまいりました。
 次に、三井生命よりメドテックインベストメント2、及び3への売却経過についてでありま
すが、グリーンベル21における三井生命保険株式会社の保有資産につきましては、かねて沼
田市への譲渡の申し出があり、市では、その対応について「グリーンベル21市民検討会議」
を設置し幅広く意見を伺うとともに、庁内に検討組織を設けてさまざまな角度から検討を重ね
ましたが、市としては三井生命の要請には添えないとの結論に達し、平成21年3月にその旨
の回答をしたことは、ご案内のとおりであります。
 同年4月、三井生命保険株式会社から保有資産を第三者へ譲渡することを検討している旨の
報告があり、6月に開催された沼田都市開発株式会社取締役会において当該第三者への譲渡が
同意されましたが、譲渡契約の締結に至らなかったとのことであります。
 平成22年4月に、新たな譲渡先として、T街区(商業施設棟)を合同会社メドテックイン
ベストメント2に、U街区(駐車場棟)を合同会社メドテックインベストメント3へ譲渡した
いとの意向が沼田都市開発株式会社に示され、5月に二度にわたって取締役会が開催され、一
旦は、譲渡に同意できないとの結論を見ましたが、6月の取締役会において、再議決が行われ、
賛成多数により三井生命保険株式会社から合同会社メドテックインベストメント2及び3への
譲渡が承認され、6月30日をもって資産の譲渡が行われたものであります。
 次に、Aコープ出店に当たり、沼田市は出店のための支援をしたのか、した場合、撤退時期
の条件はつけたのかどうかについてでありますが、マイカルの民事再生法申請に伴い、平成1
4年1月に他の18店舗とともに「沼田サティ」の閉鎖が発表され、その後継テナントとして
Aコープの誘致を進めておりましたが、同年7月には、沼田都市開発株式会社に対して出店を
断念するとの通知があり、市としましても、後継テナントの早期導入が、中心市街地における
核施設としての機能を維持するうえで不可欠との判断から、再交渉に当たり、地元が改装費を
負担することで同年11月の出店が決定したものであります。
 このような状況から、市では、沼田都市開発株式会社に対して増資を行い、これを原資とし
て同社がAコープをグリーンベル21に受け入れるための改装を行ったものであります。
 このように、Aコープの出店に際しましては、市の増資が間接的な支援となりましたが、キ
ーテナントの退店から数カ月の後に、有力な後継店の出店が実現できたこと、また当時の経済
情勢などからは、沼田都市開発株式会社とAコープとの契約において、撤退に関して特別な条
件は付してはおりませんでした。
 以上申し上げまして、野村議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
◇5番(野村洋一君) 再質問をさせていただきます。
 資料によりますと、沼田都市開発株式会社の経営検討委員会、平成22年3月26日の報告
によりますと、抜本的な改善、改革ができない場合や資金繰りが困難になると予測される場合
は自力で経営を維持、継続する可能性は極めて低く、市もこれまでに出資などの支援を行って
きたが、これ以上の資金的支援を行うことは適当ではなく、会社みずからが法的整理等による
清算を視野に入れた検討を進めなければならないと考える、とあります。今後も、沼田都市開
発株式会社の運営がどんどん厳しくなっていくと思われますが、支援を続けていくおつもりで
すか、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員が述べられましたように、経営検討委員会の矢島座長を中心と
いたしまして、平成22年、すなわち昨年の3月26日に検討報告書が出されました。現在、
その後もこの先生方のご指導をいただきまして、いろいろと局面を迎えてまいりますとご相談
をしてきた経過がございます。
 そういった中で、ご案内のとおりメドテックインベストメントがいろんな意味でその後も努
力もされ、あるいはまた関係者も努力をし、いろいろとつまり市の経済部の担当部課長を中心
にできるだけこれが活性化のために応援を一生懸命させていただいているところでございます。
現在もそういった方向で動いているわけでございますけれども、座長の方からのこの提言につ
きましては重く受けとめているところでございます。しかし、現在でもご案内のとおりグリー
ンベルの中にふるさと館等に対する応援やら、あるいはまたそれぞれの会議の席ではできるだ
け活性化がなされるように現在でも努力をしているところでございます。したがいまして、報
告書を重く受けとめながらも、現在一生懸命応援をさせていただいているという流れでござい
ます。今後いろんなことが考えられますけれども、現時点では提言の関係等については重く受
けとめながらも、応援をさせていただいているというのが実態でございます。
◇5番(野村洋一君) 沼田都市開発株式会社の今後の運営なんですけれども、検討委員会の
報告のような法的な整理をするような可能性が沼田都市開発株式会社に現在あるのかどうか、
市長にお尋ねいたします。
◇市長(星野已喜雄君) ここのところいろいろと部長、課長が熱心に流れ等についても当会
社のいわゆる事務方になりましょうか、そういった方々の相談にもしっかり乗っている形の中
で、一生懸命応援をさせているということでございます。したがいまして、今言うように非常
に詰まってきたときには、これは致し方ない場面も出てくるのかもしれませんけれども、現時
点ではできるだけ本ビルが活性化できるように、いろいろな意味でご支援もさせていただいて
いるという経過がございます。
◇5番(野村洋一君) 致し方ない場面が出てきた場合と、今、市長の方からお話がありまし
たけれども、この場合に沼田市が今まで出資してきた支援金はどうなるのか、市長にお尋ねを
いたします。
◇市長(星野已喜雄君) もうご案内のとおり、出資した責任というのは、その状況に応じて
の、これはもう商法に則っての関係になろうかと思っております。したがいまして、これは今
後関係者の方々にもよく、そういった場面が来れば、そういったことがないように努力をする
わけなんでございますが、そういった場面が来れば関係機関によくご相談申し上げまして、そ
して対応を図っていくことになろうかと思います。
◇5番(野村洋一君) ただいま関係機関といいますと、具体的にはどういうことを指すのか、
お答えいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、この経営検討委員会の方々にご指導もいただいてきている経
過がございます。そういうようなことから、この方たちを軸にした形の中でいろいろとご指導
をいただくというような場面になろうかと思います。
◇5番(野村洋一君) 検討委員会の中に弁護士、会計士、その他専門職の方が4名ほどいら
っしゃると聞いておりますが、この方々を今の市長のご答弁は指すわけでございますか、お答
えいただきます。
◇市長(星野已喜雄君) 一応そういうふうに私どもは考えているところでございます。当然
この方たちだけで及ばない場合も出てくれば、それはその都度よく把握をし、また冷静な判断
をしていかなければなりません。現在そういったことでもって問われれば、経営検討委員会の
諸先生が、4名の方が今お世話になっておりますが、この方たちにいろんな意味でご相談し、
またご指導いただきながら対応を図っていくことになろうかと思います。
◇5番(野村洋一君) ありがとうございました。
 大変大きな税金が沼田都市開発株式会社等に投入されてきたわけでございますので、市民が
納得がいくような方法で将来的に立ち行かなくなった場合の処理を市長にお願いをしたいと思
います。
 続いて、メドテックインベストメントの再質問をさせていただきたいと思います。
 登記情報を見ますと、既にことし2月15日付で群馬県の差し押さえが登記されております
が、市長は承知をしておられますか、お尋ねいたします。
(休憩を求める者あり)
        ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩します。
午前10時18分休憩
        ─────────────────────────────
午前10時19分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 事務の手続等もございますので、経済部長の方から説明をいたさせ
ます。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
 先ほどの議員のご指摘の件につきましては、県税におけるものということでございますので、
その内容についてご指摘のとおりと承知をしております。
◇5番(野村洋一君) メドテックインベストメントは、固定資産税の納付期限が過ぎました
が、沼田市に納税されておりますか、市長にお尋ねいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 部長の方から答弁いたさせます。
◇市民部長(田辺昇利君) 税の関係につきましては守秘義務がありますので、その点はお答
えできないのが現状であります。よろしくお願いいたします。
◇5番(野村洋一君) お答えがいただけないということでございますので、次に、何で三井
生命が譲渡の話があったときに、市長はメドテックインベストメントの売却に対して強く反対
を申し上げて三井生命を説得できなかったのかお尋ねいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 三井生命に所持をしておいていただきたいということで努力をいた
しました。しかし、三井生命の方でも当然内部のいろんな事情があったようでございます。し
たがいまして、何とか持ちこたえてもらいたいということで努力はさせていただきました。し
かし、ご案内のとおり、非常に厳しい昨今の経済情勢等もあったと思われます。そういうよう
なことから、三井生命の方ではいろいろと関係する金融機関等のご相談等もされてメドテック
インベストメントをご推挙し、そしてそういった流れがあったということになろうかと思いま
す。
◇5番(野村洋一君) メドテックインベストメントがグリーンベル21の運営をきっちりと
していけるのか大変不安に思いますが、市長は、この会社の情報をしっかりと把握しているの
でしょうか。メドテックインベストメントが活性化につながるような運営方針を示しているの
か、お聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 当然この三井生命からメドテックインベストメントに移り変わるプ
ロセス、それから同時に権利をお持ちの方々等にその都度その都度説明をし、経過を踏まえて
今日を迎えております。したがいまして、これは当然権利者の方々の一定のきちんとした経過
を踏まえて今日に至っているわけでございます。市の立場からいたしますと、その都度担当部
課長が先様の幹部の方々とよく話をし、そして今日に至りました。近々にもまたうちの部課長
等が先様と話をするような形の流れになっております。したがいまして、何とかこのメドテッ
クインベストメントがいろいろとテナント等のことでも努力をされているという経過も承知を
しておりますけれども、ぜひ頑張ってもらいたいなということで進めている経過がございます。
◇5番(野村洋一君) 幹部の方がメドテックインベストメントの方といろいろお話をしてい
るということでございますけれども、メドテックインベストメントの会社の登記を私は法務局
で閲覧をしましたが、資本金等が非常に少ない会社でございまして、私はメドテックインベス
トメントという会社は、そうは長くもたないと思います。といいますのは、取得してから1年
経過したにもかかわらずグリーンベル21は何も変化をしておりません。取得するにはそれな
りの利用計画といいますか、使い道というものがなければおかしいからであります。市長は、
今後この会社の行く末が近い将来立ち行かなくなったときどう対処するおつもりなのか、お考
えをお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 仮定のお話はなかなか申し上げられませんけれども、実際問題とし
て担当部課長もこの一連の経過の中で、私が言うのはちょっとはばかれますが、よく濃密な打
ち合わせをしてきた経過がございます。したがいまして、何とか頑張ってもらいたいなという
ことでございます。ただ、ここへまいりましていろいろな、議員もご案内のとおり、日本全体
の状況変化もあって、日本全体の総体が相当厳しい状態もございまして、今までの従前の流れ
のような状況とはやや趣を異にしておりますけれども、何とかここのところは頑張ってやって
もらいたい。あるいはまた、私どもとすれば、できる応援を一生懸命させてもらいたいという
ようなことで進んでまいりたいと思っております。したがいまして、余り先の仮定の話をここ
で申し上げるのは、現時点では慎重にさせていただきたいと思っております。
◇5番(野村洋一君) 先のことは今の時点ではお答えいただけないということでございまし
たが、私はメドテックインベストメントという会社は、私の考えですと三井生命と沼田都市開
発株式会社がやっかい払いをするためにメドテックインベストメントを招致をしたというふう
なとらえ方ではないかなというような考えが大変強くあります。今後このメドテックインベス
トメントという会社の動向を私どもも注意深く見守りながら、沼田市長初め関係する皆さんに
同じように注意深く見守っていただきたいと思います。
 次に、質問の順番がちょっと前後するような形になって大変恐縮なのですが、Aコープ関東
について、先ほど市長の方からいろいろご答弁をいただきましたが、議事録の資料を見ますと、
8年間で4億1,000万円もの沼田市の税金を支援してきたと記録されておりますが、Aコ
ープ関東は経営が厳しいということで撤退したわけですが、沼田市はこの8年間、Aコープ関
東に支援をするたびに経営状況等についてしっかりとした意見や助言などをやっておられたの
か、市長にお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、さかのぼること、私が市長という立場をお世話になったとき、
一番最初に正面から出てきた問題が、当ビルの沼田サティ撤退の後をどうするのかということ
が正面から大きな課題として出てまいりました。このAコープ関係もなかなか難しかったので
ありますが、Aコープというと、議員もご承知のとおり農協系統の筋になっております。した
がいまして、そういうような関係もあったりして、何とかこれをということで努力をしてきた
経過の中でお世話になるということになりました。先ほど来議員がいろいろとご質問あるいは
ご意見で述べられていますように、市では1億円の増資を行うというような形の中でいろいろ
な支援策を講じてきたという経過がございます。
 最初のころですか、当然みんなで応援しなければということで、市の職員がAコープの買い
物をできるだけみんなで応援しようということで、いろんなチケットを買ったりして、そして
先ほど指摘ご意見がございましたけれども、どんなふうにやってきたのかということになりま
すと、そういうようなことでもって応援をさせてもらったり、あるいは何かがあれば当然担当
部課長がいろいろと相談に乗ってきたという流れはございました。
◇5番(野村洋一君) 市長は、Aコープ関東に出資した責任はどのようにお考えになってお
られるか、お聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) あくまでもAコープに出資したのではないのです。沼田都市開発株
式会社に出資したわけでございます。当然このときにどういう活性化策があるのかということ
の中で、議会にもお示しをして、議会のご賛同をいただいて進めてきたという経過がございま
す。したがいまして、Aコープに出資したということにはなりません。沼田都市開発株式会社
に出資したということでご理解を賜りたいと思います。
◇5番(野村洋一君) Aコープに出資をしたのではなく、沼田都市開発株式会社に出資をし
たという今市長のご答弁でありました。私は、いずれにしても税金が投入されたことについて
は間違いがありませんので、これからいろいろな場面でこういったことの税金の使い方につい
ての責任のあり方が問われるかと思います。
 それと、Aコープが撤退をして、そこで雇用がゼロになったわけでありますが、沼田市の活
性化という観点で考えますと、沼田市の市民が安心して働ける職場が極めて沼田市の場合は少
なくなっておりますが、沼田市の活性化を図る観点から、市長は沼田市の活性化について、広
くで結構でございますので、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 今日本全国で、この雇用の問題が大変重要視されておりまして、そ
れぞれの自治体が大変苦労しているかと思います。
 まず、一つはかねがね私どもが推進をしてまいりました沼須の県の企業局の関係する団地が
ございますが、ここに早くに、できるだけ速やかに企業誘致を図りたいということがまず一つ
挙げられます。
 それから、もう一つは、比較的国の施策等にも関連してくるのですが、緑の雇用事業という
ようなことであるとか、いろいろなそういう手だてがございまして、そういったところの活用
を図っていくというようなことが当然考えられるかと思います。
 したがいまして、今進めなければならない重要なことは、沼須の関係等について速やかにし
かるべき企業をお迎えをしたいなというふうに、それも実は一義的には県の仕事になるわけで
ございますけれども、私どももこれをしっかりと応援していく、あるいは私どもの方でもでき
ることはやっていかなければいけないと考えております。
◇5番(野村洋一君) 早く沼須町の工業団地に企業誘致ができるように私どもも祈っており
ます。沼田市にもっと企業が来なければ雇用が生まれません。そんな現状の中で、数年前にな
りますけれども、町田町の藤森工業の第2工場の話があったときに、昭和村の方に第2工場は
行ってしまったわけですけれども、沼田市は藤森工業を町田町に誘致して実績があるわけです
から、この第2工場の誘致がなぜできなかったのか、私はちょっとそこが納得いかない面があ
りますので、市長にお尋ねをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 当時スタートの時点では、藤森さんは、議員が言われているように、
現状のところを面積を確保して、そして進めていきたいということでおりました。ご案内のと
おり、土地改良をすると農地転用の関係が、たしか私の記憶が間違いなければ8年間拘束され
ていると思います。そういうようなことで、当時県から来ていた助役が農政部等にも随分行っ
たり来たりいたしまして、何とかこれを早くにやっていきたいというようなことで進めている
中で、実は今度は藤森さんの方で味の素関係のところの新しい展開が出てきて、非常に急を要
するというような事態が発生してまいりました。それが前段では藤森工業そのものが拡張する
という考え方であったのでありますが、複合的な状況が藤森工業の方で、味の素さんの関係等
で発生してきたことから、非常ににわかな急務の状態になってきたということは事実でござい
ます。当然これは面積のこともあったでしょうし、当時昭和村の方の工業団地の方があいてい
たので、そちらの方に進出するようなことになったという経過がございました。議員がご指摘
されているように、私も非常に残念でありましたけれども、どうしてもそういった農地法上の
問題等があって、そして間もなく藤森工業単独からそういった複合的な流れになっていたとい
う経過がそういう実態を招いたという経過があったと思います。
◇5番(野村洋一君) ただいまの市長のお話ですと、まず第1に農地法の障害があった。土
地改良事業により農振の網がかぶっていたためなかなか土地の転用等について難しい面があっ
たと。それと、藤森工業本体の方の事業計画の中でさまざまな藤森工業側の理由によりやむな
く昭和村の関屋工業団地ですか、あちらに工場を移転したと。移転というよりも新設をしたと
いうお話でございますけれども、これからも藤森工業と同じような良い、いわゆる一流企業が
沼田市に出てきたいというようなことがあった場合にも、同じようなことが現象として立ちは
だかる可能性もあると思いますけれども、今後はとにかく雇用優先を考えていただいて、市長
が積極的に工業誘致をしていただいて、農地法の障害等は沼田市のいわゆる企業誘致を前面に
出していただいて、県の方にもお諮りをいただけるようなそういった努力を市長にぜひお願い
したいと思います。
 私は、市長は沼田市の営業マンになっていただいて、県内はもとより県外へも沼田市の売り
込みに積極的に取り組んでいただき、沼田市民を生き返らせていただきたいと思いますが、市
長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの農地法の問題ですが、これは議員は非常に造詣が深いと
拝察をしております。私どもも県農政関係等については、いささか人脈も強いものがございま
した。当時県から来ていた助役でもございましたので、何とかこれを実現するためには、どう
しても一番近い方法でやろうではないかというようなことで、非常に努力が実りつつあった経
過の中で、どうしても味の素の関係等が藤森さんのところの経営戦略の中に大きく組み入れら
れてまいりまして、非常にそういう意味では、企業体はご案内のとおり利益をきちんと確保す
ることが大きな目的でありますので、そういった実態があったという経過がございます。そう
いった農地法の問題等について、またいろいろと私どもがなかなか難しい側面もありますけれ
ども、機会あるごとにご指導いただければありがたいと思っております。
 なお、ただいまいろんな意味で外に向かって営業マンたるべく行動をしろということについ
ては、ご指摘をされたように、今月もたしか東京の方でデスティネーションキャンペーン等も
含めて当該利根沼田の関係者の首長は群馬県下の中でもすべて出るというようなことで、その
ときに私どもが代表して閉会のあいさつをするというような流れになっているようでございま
す。したがいまして、議員のご意見を重く受けとめまして、今後そういった行動に処してまい
りたいと考えております。
◇5番(野村洋一君) 沼田市の売りというのは、私は森林文化都市だけではないと思ってお
ります。沼田市は、自然災害の比較的少ない安全な町であります。3月の東北大震災で被災さ
れた企業や農業経営者などに積極的に誘致を考えてもよいと思いますが、市長のお考えをお聞
きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ここにまいりまして、きのうも消防の関係等で利根郡下の町村長と
もいろいろと話をする機会がございましたけれども、今、野村議員が言われているように、自
然災害あるいはまたそういうものも少なく、しかも日照率も高いというようなことから、非常
に対応がやりやすいというようなことの意見交換もありました。そういった利点が企業誘致等
に大きく生きてくれればいいなと思っております。北関東横断道路等もご案内のとおりでござ
いまして、そういう意味でいろんな形の努力を今後進めてまいりたいと思っておりますので、
よろしくお願いをしたいと思います。
◇5番(野村洋一君) 大分時間が余りましたけれども、最後にグリーンベル21を将来沼田
市のいろいろな施設として活用するお考えがあるのか、市長にお尋ねをして私の質問を終わり
ます。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、権利関係がございます、グリーンベルのところに。
この権利関係がある以上、そういったところの問題をクリアしなければ、なかなか議員がおっ
しゃるようなことにつながっていかないのではないかというふうに思っております。ただ、端
的に言って、あいているところについては、今までもイベント等を積極的に行って活性化のた
めに処してきた経過がございます。したがいまして、今後諸般の諸状況を見きわめながら、大
所高所の立場から判断をし、適切な選択をしてまいりたいと考えております。
        ──────────────◇──────────────
◇議長(大島崇行君) 次に、井之川博幸議員。9番。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) 質問に入る前に、去る3月11日の東日本大震災で犠牲になられた
方々や被災者の皆様に心からの哀悼とお見舞いを申し上げます。
 それでは、通告に従いまして、一般質問を行います。
 最初に、国民健康保険についてお伺いをいたします。
 ご承知のとおり、1958年国民健康保険法が制定され、61年からは国民皆保険制度とし
て実施をされております。国保は、社保の健康保険や共済制度とともに医療保険の根幹と言わ
れています。
 国保は、1984年の国保法改悪で国庫負担率の大幅な削減をきっかけとして国保財政が悪
化をし始め、現在では高過ぎる国保税、非情な滞納制裁、増え続ける無保険者など、貧困と格
差が広がる中、市町村国保の危機的状況がますます深刻化しています。本市においても例外で
はありません。
 そこで、まず財政関係について、1世帯当たりの平均所得と平均保険税額について、平均保
険税額の県内12市での順位について、所得に占める保険税の一番高い割合の世帯の数値につ
いてお伺いいたします。
 本市におきましては、過去において国保税の引き下げは実施されてきました。財源的には計
画的に基金を取り崩して行い、一般会計からの繰り入れは行われませんでした。しかし、他市
町村においては、一般会計からの繰り入れという政策的支援が行われています。そこで、県内
12市での国保会計への独自の支援の状況について及び本市における国保税の引き下げについ
てのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 次に、国民健康保険についての制度内容について、資格証明書発行の推移と見解について、
本市における資格証明書での受診状況について、資格証明書の発行停止についてお聞かせ願い
たいと思います。
 次に、公共交通の充実についてお伺いをいたします。
 一昨年9月末で、バス路線空白対策の一環として実施していた乗り合いタクシーを休止しま
した。しかし、従来の路線バスを含めた見直しを路線バス検討委員会で実施し、空白対策とし
て一定の方向性は示していくという方針だったと理解しているところであります。その一環と
して上川田路線は、4月から運行再開をしていますが、宇楚井・原及び奈良・秋塚線の検討状
況はどうなっているのか、お伺いをしたいと思います。
 続いて、全市的なバス路線の充実についてお伺いしたいと思います。
 我が国は、車社会の普及に伴い、地域公共交通に頼らない生活が広がりました。その結果、
地域公共交通の利用者が減少し、路線バスの撤退につながっています。しかし、子どもや高齢
者など、車を利用できない人々は、地域公共交通がなければ移動が制約され、不便な生活を強
いられます。我が国は超高齢者社会を迎え、車を運転しない高齢者はさらに増加していくもの
と予想されています。高齢化社会における公共交通の役割に対する見解について、まずお伺い
をいたします。
 循環バスやワンコインバスなど、地域の中の便利な住民の足として実施している中型以下の
コンパクトなバスは、一般的に「コミュニティバス」と呼ばれていますが、国土交通省が20
05年10月に「コミュニティバス」の導入状況を調査した結果、当時の全国2,418市町
村中、914市町村で運行され、その導入目的は「4条路線の廃止代替」が348件、「交通
空白地帯の解消」が313件となっています。本市においても同様な状況にあり、その解決の
ために先進地に学んで、一歩前に進む必要があると思います。循環バスや低価格・ワンコイン
バスなどの実施についてのお考えをお聞かせ願い、1回目の質問といたします。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員のご質問にお答え申し上げます。
  まず、国民健康保険について、財政関係について、1世帯当たりの平均所得と平均保険税額
についてでありますが、平成22年度の世帯数は9,919世帯で、1世帯当たりの基礎控除
前の平均所得は140万3,449円であり、調定額を世帯数で割った平均保険税額は17万
8,638円であります。
 次に、平均保険税額の県内12市での順位についてでありますが、本市の平成22年度1世
帯当たりの平均保険税額は先ほど申し上げましたとおり17万8,638円であり、県内12
市の中で8番目であります。
 次に、所得に占める保険税の一番高い割合の世帯の数値についてでありますが、保険税は所
得割、資産割、均等割及び平等割で構成され、課税所得がなくても資産割、均等割、平等割が
賦課されます。
 平成22年度、本市の平均であります1世帯当たり被保険者数2人の世帯の場合、課税所得
がない世帯の中で、一番高い保険税額は21万8,400円でありますが、この場合、ほとん
どが資産割によるものであります。
 所得が低い世帯に対しましては、均等割と平等割に対し、その総所得金額等に応じ7割、5
割、2割の軽減を行い、被保険者の負担の軽減を図っております。
 次に、県内12市での国保会計への独自の支援の状況についてでありますが、平成21年度
法定外繰り入れを行ったのは、12市中7市であり、平成22年度は3市が予定をしておりま
す。
 次に、国保税の引き下げについてでありますが、国民健康保険は、加入者の高齢化や昨今の
経済情勢、医療費の増加などにより財政が大変厳しい状況にあり、本市においても、基金の取
り崩しなどにより収支の均衡を図ってまいりましたが、基金も底をついたことから、平成22
年度やむを得ず、必要最低限の税率改正をお願いしてまいりました。
 しかし、県の指導では、インフルエンザ等に備えた国保会計の安定的運営のためには、基金
では保険給付費と後期高齢者支援金の合計額の過去3年平均の5%、予備費では保険給付費の
3%、合計で3億8,000万円程度が必要とされております。そういう意味からも、本市の
国保財政は依然として非常に厳しい状況にあり、保険税の引き下げは難しいものと考えており
ます。
 次に、制度内容について、資格証明書発行の推移と見解についてでありますが、資格証明書
は、昭和61年12月より被保険者間の負担の公平を図る観点から、特別な事情がないにもか
かわらず保険税を滞納している場合に交付する措置が講じられ、平成12年には国民健康保険
法の改正により資格証明書の発行とこれらの措置が義務づけられました。本市では平成13年
10月より実施しておりますが、発行数は、13年度が141世帯、22年度が89世帯であ
ります。
  資格証明書の発行につきましては、特別な事情がないのに保険税を納付していただけない方
々については、公平な負担、相互扶助の観点からも必要であると考えております。
 次に、本市における資格証明書での受診状況についてでありますが、資格証明書により医療
機関等で受診された場合には、診療費は一旦全額自己負担となり、後で保険給付分の支払いを
市に申請をしていただくことになります。
 平成22年度に資格証明書により受診された方は12人でありますが、このうち3人の方が
分納等により納税され、診療費の保険給付分の支払いを請求されました。
 なお、資格証明書の交付世帯で高校生までにつきましては、短期被保険者証を交付している
ところであります。
 次に、資格証明書の発行停止についてでありますが、先ほども申し上げましたとおり、国民
健康保険は、相互扶助の精神により成り立っている医療保険制度であり、その財源である保険
税の収納の確保と、被保険者間の負担の公平を図ることが重要であると考えております。特別
な事情がないのに保険税を納付していただけない方には、資格証明書の交付事務を通じて、で
きるだけ接触する機会を確保し、滞納の実態などをきめ細かく把握しながら、納税相談等によ
り分納などによる納付をお願いし、正規の保険証を交付するよう努めているところであります。
 次に、公共交通の充実について、乗り合いタクシー廃止後の対応について、宇楚井・原、奈
良・秋塚路線の状況についてでありますが、平成21年9月末で休止した乗り合いタクシーの
対応につきましては、常時利用の高齢者に対してタクシー券の交付を行ってきました。また、
市全体のバス路線の見直しにつきましては、昨年来、庁内の「沼田市路線バス対策委員会」で
効率性と利便性を踏まえた運行のあり方について検討を重ねてまいりました。
 今年度は、迦葉山線・佐山線について引き続き地域懇談会を開催し、利用者や地域住民の意
見を聴取して、運休中の宇楚井・原、奈良・秋塚路線の対応も含めて見直しを行っているとこ
ろであります。
 次に、全市的なバス路線の充実について、高齢化社会における公共交通の役割に対する見解
についてでありますが、今後ますます人口の減少と高齢化が進み、自ら移動する手段のない交
通弱者にとって公共交通の必要性と役割は増していくと考えられます。しかし、そうした状況
の中でも路線バスの利用者は減少し続けており、生活路線バスの維持は重要ですが、簡素で効
率的な行政運営も求められています。
 バス路線の見直しに当たっては、今まで以上に市の負担を増やすべきでないとの意見もあり
ますが、高齢化社会の中にあって、公共交通、特に路線バスのあり方については重要な課題で
あると考えております。
 次に、循環バスや低価格・ワンコインバスなどの実施についてでありますが、循環バスに関
しましては、本年4月から実施した南郷線、岩本線、川田線は生活路線として、市街地の病院
等の主要施設を経由する運行経路に変更するとともに停留所も増やし、市内循環型に近い運行
に見直しを行いました。佐山線、迦葉山線などの残りの路線の見直しでも同様の運行経路の変
更を検討しているところであります。
 低価格、ワンコインバスなどにつきましては、バスの収支状況が悪化し市の負担が大きくな
るおそれがあります。また、市内には鎌田線と猿ヶ京線の2路線が営業路線として運行されて
おり、重複する路線部分の運賃については整合性を図る必要があるほか、タクシー業者等への
影響もあるため、今後の研究課題であると考えております。
 以上申し上げまして、井之川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
        ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩します。
午前11時01分休憩
        ─────────────────────────────
午前11時09分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ─────────────────────────────
◇9番(井之川博幸君) それでは、再質問に入りたいと思います。
 まず、国民健康保険の財政関係についてでありますが、先ほどご答弁をいただきました17
万8,638円が平均の国保税額ということになります。140万3,449円の中で17万
8,638円と言いますが、簡単に見ても1割は超えているということになります。市が税率
改定のときに出しますいろんな資料によりましても、国保は標準世帯といいますと、全国的に
所得が233万円、4人家族というのが標準世帯でよく計算をされますけれども、沼田市の資
料によりまして平成17年度の時点で出された資料なんですけれども、233万の所得に対し
て国保の医療分が30万6,200円、介護保険の方が5万4,900円、合計しますと36
万1,100円ということで、233万円の所得ですけれども、標準世帯は36万1,100
円と。これもやはり1割5分、15.5%の保険税ということになります。
 先ほど最高額を聞きましたけれども、所得が全くないお宅でも資産割があるもので、平等割
も均等割もありますけれども、21万8,400円というようなことで、所得がなくても20
万円以上の保険税になると。国民健康保険は、こういうふうに非常に加入者の負担が大きいと
いうふうに感じるわけですけれども、その辺について市長のご見解をお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに現在のこの国保の関係は、非常に厳しいものがございまして、
今おっしゃられましたように、市としても大変だなと思っております。しかしながら、そうと
いっても、お互いが助け合い、そして健康で文化的な生活を維持していくためには、保険制度
というのはやはりなくてはならないものであろうと思っております。したがいまして、そうい
うようなことから、大変難しい状況があるにせよ、本制度がなければこれまた大変なことにな
るというようなことからお世話になっているわけでございまして、そういったことから何とか
ここはみんなが手を取り合って頑張っていかなければならないのではないかと考えております。
◇9番(井之川博幸君) 沼田市の先ほど申し上げました標準世帯、所得が233万で夫婦2
人、子供2人という標準世帯で36万1,100円の国保税ということになるわけですが、こ
の家庭でも所得税や住民税は1万6,200円なんです。固定資産税は、この標準世帯で計算
されたので10万円です。ですから、そういうものに比べて余りにも高いと。所得が少ないの
に大きい保険税ですから、高過ぎて払い切れないと。支払い能力を超えているというように言
われております。なぜこんなに今国保税が高いのか。その辺は市長はどのようにお考えになっ
ているのか、お伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ご案内のとおり、加速度的に進んでおります高齢社会によって、ど
うしても病院にかかる率が高くなり、一方におきましては生産人口が減ってきているというそ
ういうことがあろうかと思っております。したがいまして、今おのおのの中山間地域の市町村
では、単市、単町、単村ではなかなか厳しいものがありまして、何とか広域化の方に向かって
いろいろと関係機関にお願いをしてきている経過がございます。利根地方総合開発協会でも平
成22年度に広域化のことでもってご要請をし、その審議の中では一応趣旨採択というような
形でもって収束が図られていると受けとめております。
◇9番(井之川博幸君) 今高齢社会とか生産人口の減少というようなことも言われましたけ
れども、一番大きな問題は、先ほど1回目の質問で言いましたけれども、国保は1958年に
新国保法としてつくられて1961年に国民皆保険制度というふうになってまいりました。市
町村がその役割を担っているわけですが、法律は国がきちんと国保の財政の健全化に努めると
国保税はなっております。
 実は、1984年、昭和59年ですが、このときに国庫補助の大幅なカットというのが行わ
れました。その辺のいきさつを当局の方で承知をしていればお答えを願いたいと思いますが。
よろしくお願いします。
(休憩を求める者あり)
        ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩します。
午前11時16分休憩
        ─────────────────────────────
午前11時17分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 部長の方から答弁をいたさせます。
◇市民部長(田辺昇利君) 前の国庫補助が率として結構いっていたものが、そのときから低
くなったということで、何回かそのようなことで陳情等をして、国に補助金を上げた方がいい
ということで陳情等するようにというような要望書をいただいた経過がございます。よろしく
お願いいたします。
◇9番(井之川博幸君) そういうことだったんです。国の補助金がこのとき大幅にカットさ
れまして、当時国保会計に占める収入、歳入のうち国の支出金は約50%でした。今、平成2
3年度の沼田市の予算を見ますと、28%になっている。約半減です。この国の補助金カット
は中曽根内閣がやったわけなんですが、国保だけでなくて、そのときはほとんどすべての補助
金がカットされたというような政策だったんですけれども、そのおかげで、今では当時50%
あった国庫支出金が28%まで下がっているということですから、総収入に対する割合ですか
ら莫大な金額なんです。そういう点で、国の悪政によって、その後、だから沼田市も昭和61
年度に引き上げをしまして、1年だけでは2割以上になってしまうということで2年に分けて、
61年度が10.81、62年度が7.73という、この補助金カットによって国保税を引き
上げざるを得なかったという時代だったんです。その後、引き上げ過ぎて基金がたまったもん
ですから、多額の基金はやはり市民に返そうということで若干の引き下げが行われてきたんで
すけれども、平成12年度からまた12.50%、平成16年度では22.5%だと思います
が、大幅な引き上げが行われてきました。それの一番大もとにあるのがこの国庫補助金のカッ
トと思うわけなんですけれども、こういう話を聞きまして、市長はどのような見解を持つでし
ょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 一連の経過を承る形の中で、国庫会計の寄せる国家の対応等の経過
が議員の方から披瀝なされたわけでございますけれども、やはり中山間地域の中小の自治体は、
非常に高齢化率も高くなってくる。先ほど同僚議員のご質問にもございましたように、いろい
ろな産業の活性化の問題等もあって大変市民の皆様方にはご負担をいただいているという経過
があって非常にじくじたるところはございます。しかし、私ども思うのに、人々の生命をしっ
かりと守っていくためには、ある程度国のそういった力もなければだめだなと受けとめており
ます。
 したがいまして、そういうようなことから、広域化の関係等については、いち早く私どもも
申し上げてきた経過がございます。実は、あさって国会議員との12市の市長との恒例の話し
合いが持たれます。これは明日、全国市長会がございまして上京いたしまして、そして翌日も
会議があることから、そういう計画がございますので、ただいまのような話も発言するチャン
スがあれば申し上げてみたいなと考えております。
◇9番(井之川博幸君) 実際に金額で計算しますと、新年度、23年度の国保の会計の予算
で約15億円。そういうお金が毎年毎年カットされているという状況なんです。国庫負担をも
とに戻せば、毎年15億円が国保会計に入ってくるわけです。15億円というのは、国保税に
いたしますと1世帯当たり大体10万円以上になると思うんです。そういう金額が引き下げら
れるわけです。ですから、今本当に、確かに高齢化社会だとか、生産人口が減少しているとい
う社会情勢の仕組みの変化もありますけれども、何といっても大もとは、この国の補助金カッ
トなんです。だから、もとに戻せという運動が全国民的なレベルでずっとまだ続いております。
そういう点で、ぜひ先ほどのお話がありましたようないろんな機会をとらえて、市長には頑張
っていただきたいと思います。
 それで、12市の中での高い国保税を引き下げるためにどれだけ他の市が苦労しているかと
いうことが先ほどのご答弁に出たと思うんですけれども、7市で一般会計からの独自の繰り入
れを行っていると。やはり国の悪政ですよね。国のそういう悪い政治によって市民が苦しんで
いるわけです。そういう状態を何としても自治体として見過ごすわけにいかないと思った市長
が、何とかして国保税の引き上げを抑えようという立場で一般会計から繰り入れをしているわ
けです。星野市長はなってからずっとそういう立場には立ち切れないでいるわけなんですけれ
ども、先ほどの答弁もそうでした。財政の方、一般会計の財政も厳しいからできないと、こう
いうことなんですけれども、やはりどんな政策も市民がそういう国の悪政によって苦しめられ
ている。そこを何とかして自治体として防衛してやろう、守ってやろう。こういうふうに思う
のが当然だと思うんです。そういう点で、ぜひお考えを変えていただきたいと思うわけですけ
れども、沼田市の場合はもう基金がありませんので一般会計からの繰り入れ以外に今の時点で
は国保税を下げるという方策はとれません。そういう点で、もう一度市長のお考えをお聞かせ
願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほども答弁をさせていただきましたが、一応1世帯当たりの調定
額が12市の中では8番目ということで決して、これは総体的なことを申し上げてもなかなか
こういう問題についてはご理解をいただくことができないかとは思いますが、最も高いのが富
岡市、2番目に高いのが伊勢崎市、3番目に高いのがみどり市というようなことで、今度は逆
に8番目が私ども、9番目が館林市、10番目が藤岡市、11番目が前橋市、12番目が安中
というようなことになっております。
 したがいまして、こういうような状況下にありますときに、やはり現時点で今繰り入れの関
係等について何とか考えてみろということになったときに、市の総体的な財政状況、あと他市
との比較から考えると、ここは何とか踏ん張って頑張っていかなければならないなと考えてお
ります。
◇9番(井之川博幸君) 先ほど12市の順位と、それから所得割がないのに21万8,00
0円という保険税が生じるというような答弁をいただきました。国保税というのは、先ほどお
話のあったように、所得割と資産割と均等割と平等割というので成立しているわけです。所得
がなくても均等割や平等割が高いと国保税は高くなるわけです。所得が低くてもそういう高い
国保税が課せられる場合があるわけです。そういう点でいいますと、やはり内容的にはまだま
だ沼田市の場合、均等割で2万3,200円ですか、平等割で2万1,800円ということで
すから、かなりそういう点で言えば低所得者にも大きな負担をしてもらっているということに
なります。もちろん7、5、2割の軽減があるわけですけれども、ほかの市に比べましてやは
りそういう点では高い部分もあるわけで、低所得者に対してかなりの負担をさせているという
内容的にはあるわけです。全体としてやはりそういう全体の見直しを図る必要があると思うん
ですけれども、そういう点で内容的な面を含めて国保税を見直すというような点、もう一度そ
の辺を、ご見解を聞かせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 冒頭のご答弁で申し上げたわけでありますが、所得が低い世帯に対
しましては、均等割と平等割に対しまして、その総所得金額等に応じて7割と5割と2割の軽
減をさせていただいているという経過がございます。したがいまして、そういうようなことの
措置もしているということで、ご理解を賜りたいと考えております。
◇9番(井之川博幸君) 法定減免というのは、もうそれはどこも同じなわけでありまして、
そういう中でやはり減免をされても、もとが高ければ高いんです。ですから、今沼田市の所得
状況を考えると非常に高いんです。だから、先ほど来の17万8,638円という金額自体は、
それは8番目ということなんですけれども、市民の所得が低いんです。それは前の議会でも大
いにやりました。12市の中でもう最下位なんです。所得が低いところに8番目の国保税をか
けているわけです。所得が12番目です。国保税は8番目です。だから、どのぐらい沼田市民
が高負担に苦しんでいるかというのは理解できると思うんです。そういう点で、ぜひ市民の苦
しみを和らげるという点で、国保税の引き下げを考えていただきたいと重ねてお願いをしてお
きたいと思います。
 それから、制度内容に入りますけれども、国保の加入世帯が先ほど9,919世帯というこ
とでした。滞納世帯数とか加入世帯に対する滞納世帯の割合とか、わかれば教えてもらいたい
のです。
(休憩を求める者あり)
        ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩します。
午前11時32分休憩
        ─────────────────────────────
午前11時35分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 部長に答弁をいたさせます。
◇市民部長(田辺昇利君) 現年の滞納率についてでありますけれども、21年の収納率は9
2.33ということで、その残りについてが滞納ということですけれども、21年度の件数で
言いますと約6,400件、令書で6,400件程度の滞納ということであります。よろしく
お願いします。
 令書については12期出るわけですけれども、その中で約6,300件程度の滞納があると
いうことであります。よろしくお願いいたします。
◇9番(井之川博幸君) 世帯数とか加入世帯の中でどのぐらいかというのはわからないよう
なんですけれども、沼田市の細かい数字はわかりませんけれども、全体として19%なんです。
もう加入世帯の20%に近づいているという状態であります。5軒に1軒が滞納をしていると
いうような状況です。それは沼田市もほとんど変わらないと思うんです。その中で基準以上に
滞納すれば資格証明書を発行しているということになると思うんです。実際に滞納世帯にこう
いう資格証明書を発行して滞納対策になってきたのかどうかということを聞きたいわけなんで
す。その辺はどうでしょうか。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えいたします。
 制度的な制度ですけれども、その中で保険料につきましてはある程度のそのような収納率の
向上とか納税意識の高揚ということで効果があったものと考えております。
◇9番(井之川博幸君) 税の滞納に対して、沼田市は一定の制裁措置をとっています、要綱
で。私、国保の関係で経験したことは、国保税を滞納していたもので3人目の子供ができたけ
れども、出産したけれども、出産の祝い金を結局制裁措置でもらえなかったわけです。そうい
う制裁措置をやっています。自分で言ってしまいましたけれども、国保税の滞納は、あの要綱
にある項目は全部一応対象になると考えてもいいのかどうか、お願いをしたいと思います。
◇市民部長(田辺昇利君) 要綱全体を確認してないわけでありますけれども、その辺につい
てははっきりとした回答が、今、要綱を持っていませんので回答できないのですけれどもよろ
しくお願いいたします。出産祝い金等につきましては、そのような要綱になっていたと記憶し
ております。よろしくお願いいたします。
◇9番(井之川博幸君) 文書見つかりました。沼田市税等の納税義務の公平確保に関する要
綱というんです。市税等を滞納している者に対して、納税を促進するための措置を講ずること。
これが一応地域総合整備資金の貸し付けから始まりまして、奨学資金の貸し付け、たしかこれ
はこの文書ができた後、奨学資金は削られたと思うんですけれども、その前の31項目で給食
センター資材購入の指名業者の指定というようなことまで30項目あって、26番目の都市計
画事業の施行に伴う移転等資金の利子補給と。これも削られたと思いますが、そうすると30
項目、その制裁措置があるわけなんですけれども、これは国保税を滞納しても適用になるんで
す、要綱で決めているわけですから。
 そうしますと、国保税を滞納して資格証明書を発行されると。要するに、医者にかかったと
き10割払わなければならない。こういう制裁措置と、もう一つ沼田市では、このような制裁
措置と二重の制裁措置をするわけです。これは市民に対して弱い者いじめと言われても仕方が
ないように感じるんですけれども、その辺の見解はどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先人の方々がいろんな経験あるいはまた考え方によってそういった
措置が講じられてきたという経過があるというふうに受けとめております。ただ、どうしても
議員がご発言されていることについても理解ができることが多々あるのでありますが、税の持
っている公正性という観点からとらまえると、やはり一番先にどうしても市民としての果たす
べき義務あるいは責任、そういうようなことから今日の制度が出てきたと思っております。
 したがいまして、改めるべきところは改めなければならないと思っておりますけれども、現
時点ではそういったいろいろな歴史的ないきさつからそこにたどり着いてきたというふうに受
けとめておりますので、本日いろいろとそういったご発言がなされておりますので、内部で研
究をいたさせますけれども、よろしくご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) 資格証明書で病院に、医者にかかりますと窓口10割負担というこ
とで、なかなか国保税を払えない方はその財政負担は大きいもんですから、医者にかかるのを
ちゅうちょしてしまいます。それで、大変な事件がたくさん起きているということは、今まで
もこの議会で何度も議論されているところでありますが、人権問題なんです。ですから、特別
な理由の明記ということで、国保9条等でも特別な理由がある場合は対象にしないというよう
なことを明記しているわけですけれども、その辺、一つは人権問題だというご認識はあるのか
どうか。それと、特別な理由のその辺をしっかりと当局でもとらえているのかどうか、その辺
について、2点についてお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 例えば、資格証明発行の関係は、私ども沼田市だけでなく他市でも
やられているということだと思います。そういったことから考えたときに、人権問題等でもっ
ていろいろな問題が誘発されてきたというようなことは、少なくとも報道機関等でもそういっ
たものを聞いた経験がございません。したがいまして、現時点の制度そのものはきちんと各方
面に照らし合わせてきた中での妥当性を持っていたのではないかと受けとめております。
 なお、特別な事由ということについては、これはどういうふうにその特別な事由というもの
をとらまえたらいいのかということについては、これはやはり冷静に分析して研究してみる必
要があるのかなと、今、井之川議員のご発言でそういうふうに受けとめさせていただきました。
◇9番(井之川博幸君) 他市でも発行しているということなんですけれども、発行している
ところもあります。ありますけれども、2006年の資料で全国1,798自治体のうち55
1市町村が発行してないんです。これはそういうふうに人権問題だってきちんととらえた市町
村は発行しないんです。そこで滞納が、その市町村はないのかというと、同じようにあるんで
す。あるんですけれども、この資格証明書の発行は、そういう病気になった人が医者にかかる
のをどうしても自粛してしまうと。重症になってから気がついて救急車で行ったり、近辺の人
たちに救急車を呼んでもらったりして行くとか、そういう大変なもう事件性があるぐらいのこ
とが起きているもんですから、そういうことを考えた人権問題としてきちんととらえた自治体
は、551市町村が発行してません。
 ですから、沼田市もそういう深刻に、先ほど資格証明書で受けている人がいるわけです。ま
だ受けて請求してくる人はいいんです。発行している数に比べて受けている人が少ないですよ
ね。ですから、医者を我慢しているという人は必ずいると思うんです。医者にかかれば、これ
はそういう理由でかかったということで全国的にも今データをとっていますから幾らでも披瀝
できるんですけれども、一々細かいことを言ってもしようがないのでここでは言いませんが、
そういうふうに人権問題としてとらえて国保証を取り上げないと、資格証明書を発行しないと
いう自治体がこれだけあるわけですから、ぜひ再考を願いたいと思いますが、もう一度お願い
します。
◇市長(星野已喜雄君) 551の全国の基礎自治体が発行してないと。また、逆に割返すと、
1,247自治体は発行しているというようなことになります。そういうようなことからとら
まえたときに、税の公正性、公平性ということからとらまえてみたときに、一つのこれが各方
面で研究されまして、こういった制度ができ上がってきたと思っております。
 したがいまして、きょうのご発言はしっかりと受けとめさせていただきますけれども、やは
り現時点ではこの資格証明発行をすることによっていろいろと税の公正性というものを図って
いく必要があるのではないかと思っております。
 したがいまして、幾つかご指摘されている案件につきましては、私どもも真摯にこれを受け
とめて研究をさせていただきたいと思っておりますけれども、先ほど来お話しのとおり、55
0からの自治体がいろんなことを総合して判断して資格証明を発行しなかったと。逆に言うと、
千二百数十の自治体が発行しているというようなことをとらまえてみたときに、やはりその数
値を見ても発行している自治体が多いということになれば、これは私どももある程度国全体の
動向というものも注視をしなければなりません。そんなことから、今後の研究課題とさせてい
ただきたいと考えております。
◇9番(井之川博幸君) そういう方針を認めるわけにいきませんが、今の中で資格証明書と
いうのは沼田市はこれを発行しているわけなんですけれども、お知らせというところに、先ほ
どの特別な理由の関係が書いてあります。2番に、災害等の特別な事情が生じたときや障害者
自立支援法の自立支援医療等の公費負担医療を受けることができるに至ったときは、速やかに
申し出てくださいということで、今の理由が特別な理由なんです。特別な事情なんですけれど
も、それがあった場合に申し出れば国保証が発行されるということになるんですけれども、災
害時等の特別な事情が生じたときやというところなんですけれども、災害と、もちろんもう決
まっているのです。条例にもちゃんと書いてあります。沼田市の条例にそれが書いてあります。
災害とか盗難、それから事業の廃止、また休止とか、事業につき著しい損失を受けたとか、そ
ういうことと、もう一つ、世帯主またはその者と生計を一にする親族が病気にかかり、または
負傷したことということで、大きな病気等にかかった場合はもちろん資格証明書でも皆医者に
行きますよ、もう我慢できませんから。そうしたときは、特別な事情なんです。これが書いて
ないんです、資格証明書に。臓器提供の部分がかなり大きいんです。国保証を私ども持ってい
ますけれども、国保証にそれも書いてありますが、この辺工夫して、この特別な事由、特に親
族が病気にかかりまたは負傷した場合に届け出れば保険証が発行される。資格証明書は発行し
てはいけないことになっていますから、そのことをはっきり明記する必要があるのではないか
と思うんですけれども、その点、どうお考えになりますか。
◇市長(星野已喜雄君) この関係については、全国津々浦々、すべて国等の指導によって来
ている経過があるようでございます。つまり、簡単に言うと、こういうふうな形が適切ではな
いかと。ただ、そこのところの裏面のところのいろいろなことが書かれているところについて
は、ある程度その自治体がいろいろと判断もしてもいいというようなことのようでございます。
市民部長と今質問のときにやりとりした中で。そういうようなことを思うと、そこの部分では
今後の対応策として、今おっしゃられているような注意事項の部分のところについては、いろ
いろと研究をする必要があるのかなと受けとめております。
 今、議員がこういうときはということで具体的に申し上げられましたけれども、それがすべ
ていいのかどうかということになりますと、これから勉強したり調査したりしなければなりま
せんが、いずれにいたしましても、この注意事項の7項目に書いてある部分のことについてい
ろいろと研究をしていくということは大変重要なことだなというふうにただいま思っていると
ころでございます。
 したがいまして、このところは、例えばいろいろな関係者からの意見を聞いたり、あるいは
また各内外の自治体でやっておられることと等についても調査をさせてもらったりして、そし
て沼田市に合ったようなそういうことを考えていく必要があるのかなと思った次第でございま
す。
◇9番(井之川博幸君) 特別な事情というのは、沼田市の条例に書いてあるんです、今言っ
たことはちゃんと。だから、市長はそれを細かく見たことないと思うんです。だから、市民は
なかなか条例なんて、今インターネットで開くんですけれども、そういうのをそこまで見る市
民というのは少ないわけです。ですから、資格証明書を発行されている方にとって、ここの2
項、今災害と書いてあるところだけ見て、沼田市のインターネットで例規集を見て、特別な事
情の条例を見てということはなかなかできないと思うんです。ですから、特別な事情をきちん
とこの資格証明書の裏側に、沼田市で決めているわけですから、示した方がいいのではないか
と要望しているわけでありまして、お願いをしたいと思います。
 全体、国保の関係お聞きしてきましたけれども、国の法律で決めてあるからとか、方針がこ
うだとかと結構市長もご答弁になりました。そういうことがありますので、1点だけ聞きたい
んですけれども、国保法の44条というので、窓口負担、国保の場合は3割ですよね。それを
減免制度をつくりなさいと決められているんですけれども、沼田市はその制度をつくっている
かどうか確認をさせてもらいたいと思います。
(休憩を求める者あり)
        ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩します。
午前11時55分休憩
        ─────────────────────────────
午前11時55分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 部長に答弁をいたさせます。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えいたします。
 減免制度については、沼田市で今はまだ作成しておりません。その辺については、後期高齢
者制度等の兼ね合いもありますので、今後検討してまいりたいと考えております。よろしくお
願いいたします。
◇9番(井之川博幸君) 国保法第44条で、低所得者に対する窓口負担の減免制度をつくる
よう定めているんです、法律で。ですから、ぜひ早急に対応していただきたいと思います。
 国保関係いろいろ聞いてまいりましたけれども、国の悪政によって高い国保税が押しつけら
れて、沼田市がその後押しをしているという感じが否めません。ぜひ市民の状況をしっかりと
把握していただいて、国保税の引き下げや資格証明書の発行を取りやめる、こういう方向でぜ
ひ再考を願いたいと思います。お願いして、次に進みたいと思います。
 バスの関係でありますけれども、今乗り合いタクシーの関係は、地域懇談会を行いながら見
直しを行っているということなので、これはいつごろまでにめどをつけるのかということをお
聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 部長に答弁をいたさせます。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えいたします。
 残された部分につきましては、10月ごろをめどに検討しておりますけれども、その辺で災
害等の関係があってバス等の発注等が問題があるようでありますので、できるだけ早くと考え
ております。
◇9番(井之川博幸君) できるだけ早くということでありますので、よろしくお願いをした
いと思います。
 それから、交通弱者の関係で、高齢者の関係でお伺いいたしましたが、高齢者、車の運転を
できない高齢者がどんどんふえているわけでありまして、ますますふえていくと。病院通いだ
とか買い物、最近は買い物難民などと言われておりますけれども、こういうことも起きてきて
いる。しかし、こういうバス路線をしっかりと自治体で確保していくことによりまして、まち
づくりにも役立つと思うんですけれども、その点はどのようにお考えなのかお伺いしたいと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) バス路線を確保するということがまちづくりに好影響を与えるとい
うことについては、議員のご意見はそう言うとおりだと思います。やはり公共交通がしっかり
と確保されるということが、そういう意味では市民の足でございますから、しかも運転免許を
持っている方々ばかりが市民ではないわけで、すべての市民が運転免許を持っているわけでは
ありませんので、そういう意味では公共交通の果たすまちづくりの役割は大きいものと思って
おります。
◇9番(井之川博幸君) 先ほど1回目の質問で国土交通省が調査をしたこのようなコミュニ
ティバスを実施している市町村の数を言いましたけれども、具体的にそういうものが明らかに
なっているというのが今インターネット等でまとまっているわけですけれども、864のコミ
ュニティバスというのが具体的に紹介をされております。群馬県では4路線です。高崎と前橋
と伊勢崎と桐生です。この群馬県の四つのコミュニティバス、ご承知だと思うんですけれども、
その辺はしっかりと、今までもいろいろお願いしてきた、経過の中で言ってきましたが、調査
研究等きちんとしているかどうか、確認をさせてもらいたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私の現在手持ちの資料によりますと、桐生が井之川議員はどういう
ふうに把握されているのか、まだ私が承知できないのでありますが、一応高崎が「ぐるりん」、
大人200円、子供100円、都市の循環線、大人100円ということでされておられるよう
でございます。前橋市の「マイバス」が、基本料金、大人100円、子供50円というような
ことで、定時定路線運行。それから、伊勢崎市につきましては、コミュニティバス「あおぞら」。
これらについては、16路線で無料という対応を図っているようでございます。
 なお、桐生の関係につきましては、今手持ちに資料がございませんので、また後ほど機会を
見てお届けをさせていただきたいと思います。
◇議長(大島崇行君) 議員各位と執行部に申しますけれども、引き続き会議を行いますので
ご了承願います。
◇9番(井之川博幸君) 桐生市は「おりひめバス」と言うんです。それで、群馬県は4カ所
なんですけれども、そういうバス路線等行う場合、国の社会資本整備総合交付金というのが適
用になると思うんですけれども、その辺は沼田市の当局は今まで研究の中でこの交付金が使え
るかどうかというのは確認しておりますでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 部長に答弁をいたさせます。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えいたします。
 今までにつきましては、通常の路線バスということで乗り合いバスの研究をしてまいりまし
た。その辺についてはまだ私の方で研究をしていませんので、その辺についての詳しい内容に
ついては私のところでは承知しておりません。よろしくお願いいたします。
◇9番(井之川博幸君) 循環バス、ワンコインバス、それからコミュニティバス、今までこ
の議会等でも同僚議員を含めて何度も議論をされてきて、それは研究していきますという答弁
をしているわけです。国土交通省自動車交通局旅客課がつくった地域公共交通づくりハンドブ
ックというのがあるんですけれども、この存在は承知しているでしょうか。
(休憩を求める者あり)
        ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩します。
午前12時03分休憩
        ─────────────────────────────
午前12時04分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
        ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 部長に答弁をいたさせます。
◇市民部長(田辺昇利君) 今までのところでは、先ほど申し上げましたとおり具体的にはそ
こまではまだ研究しておりません。申しわけありません。今は普通の乗り合いバスについて検
討をしてまいりましたので、その辺はご了承願いたいと思います。よろしくお願いいたします。
◇9番(井之川博幸君) 乗り合いバスを含めて、地方自治体がバス路線の問題でいろいろ悩
んでいるということで、それに対応するマニュアルをつくっていこう。こういう趣旨で国土交
通省自動車交通局旅客課がハンドブックをつくっているわけなんです。先ほど1回目に私が質
問した文書もこの中からとりました。そっくりそのままとったんです。この中では、今後バス
路線は地方自治体が社会基盤施設として充実させていくべきだとはっきりうたっているわけで
す。下水道とか水道とか道路とかと同じように、交通手段、交通圏を確保するために自治体が
しっかりとそれをやっていくと書いてあるわけでありまして、国がしっかり進めているわけで
すから、ぜひこのハンドブックを、今乗り合いバスを検討する中でもきちんと対応する場所が
あります。そういう点では、有効活用していただきたいと思いますけれどもいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 大変貴重なご発言をいただきました。ぜひそういったところの資料
あるいはまた施策等を十二分に参考にさせていただき、今後の対応に処してまいりたいと考え
ております。
◇9番(井之川博幸君) 私もいろいろ資料そろえていろんな話をさせていただこうと思った
んですけれども、この国土交通省の自動車交通局旅客課がつくった地域公共づくりハンドブッ
クというのを読ませていただいたらこれに尽きるわけです。やはり専門家がつくっただけある
と思います。どんな状態にも対応したような状況がみんな対応されていまして、非常にこの立
場で自治体がやっていただければ、地域住民の足も確保できるし地域づくりもできると。地域
の活性化もできる。そういうふうに思います。そういう点で、せっかく国土交通省がつくって
くれたわけですから、ぜひこれを参考にして今後検討していただきたいと思いますが、最後に
市長のその辺のお考えを確認をさせていただきまして、私の一般質問を終わりたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 早速、議員、その資料を私どもも分析、検討させていただきますが、
ぜひ今後の参考にさせていただきたいと思います。
◇議長(大島崇行君) 以上で、一般質問を終了いたします。
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    第2 散  会
◇議長(大島崇行君) お諮りいたします。
 7日から9日までの3日間は、委員会審査等のため休会したいと思います。
 これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) ご異議なしと認めます。よって、7日から9日までの3日間は、委員
会審査等のため休会することに決しました。
 以上で本日の日程は、すべて終了いたしました。
 本日は、これにて散会いたします。
 次の会議は、10日午前10時に開きますからご参集お願いします。
 本日は大変ご苦労さまでございました。
    午後0時08分散会
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