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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成24年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号

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平成24年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号
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議事日程 第3号
平成24年 9月10日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
       ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
       ─────────────────────────────
出席議員(21人)
       1番  大島 崇行君      3番  石川 初雄君
       4番  島田 富造君      5番  野村 洋一君
       6番  坂庭 直治君      7番  石井 紘一君
       8番  高柳 勝巳君      9番  井之川博幸君
      10番  大東 宣之君     11番  星野  稔君
      12番  金子 一弥君     13番  山ア 義朗君
      14番  片野 彦一君     15番  大竹 政雄君
      16番  星川嘉一郎君     17番  小野 要二君
      18番  宇敷 和也君     19番  石田 宇平君
      20番  布施辰二郎君     21番  星野佐善太君
      22番  牧野 保好君
欠席議員(なし)
       ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
   白沢町振興局長    木暮  茂君   利根町振興局長    山口 芳久君
   総務部長       生方 秀二君   市民部長       田辺 昇利君
   健康福祉部長     村沢 博行君   経済部長       飯田 敏夫君
   都市建設部長     石坂 コ三君   総務課長       田村 博史君
   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長            津久井 勲君
   教育部長       細野 文男君   庶務課長       小池 龍実君
    監査委員事務局長   茂木 一夫君                    
       ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       中嶋 一也    次長兼庶務係長    木暮 保夫
   議事係長       松井 克人    副 主 幹       安原 和宏
       ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大島崇行君) これより本日の会議を開きます。
       ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大島崇行君) 日程第1、一般質問を行います。
 7日に引き続き、順次質問を許可いたします。
  最初に、大竹政雄議員。15番。
〔15番 大竹政雄君登壇〕
◇15番(大竹政雄君) 通告に従い一般質問を行います。
 通常国会も先週8日に終わりました。震災復興を初め、原発や外交問題・社会保障と一体改
革等議論の進まない中で、消費税増税だけを決めたあと、総理大臣の問責決議案の可決、そし
て野党は解散要求、審議は空転し、公債発行特例法案や衆議院選挙制度改革関連法案は参議院
で廃案、国会の責任放棄にあきれるばかりでございます。国会議員の無責任と決められない政
治に、多くの国民は政党に対する不安感をいだいているものと思います。
 そういった中で、沼田市は9月議会を迎えましたが、私たちは市民要望に応えるべく、役目
を果たしていかなければと改めて感じているところでございます。
 それでは、体育施設計画、事業仕分け、市有地の活用、自然エネルギーの活用、いじめ問題
についての5点について質問をさせていただきます。
 初めに、体育施設計画についてお伺いいたします。
 議員になって14年目になりました。いろいろな分野でそれなりに前に進んでいますが、体
育施設は一向に前に進む気配さえありません。
 公園長期整備構想の中で、公園内にある運動施設の移設しかり、(仮称)利南運動公園もこ
の七、八年、野球関係者やテニス関係者は振り回されっぱなし、もうあきらめの境地にさせら
れている状況がひしひしと伝わってきます。できないのであれば、現状の施設を改修してくれ
という意見もあります。
 今年度4月から市長部局に移され、(仮称)利南運動公園はどのようなものになるのか。ま
た、警察跡地についても、武道場や体育協会の施設に活用すると言われていましたが、メディ
カルセンター設置が決まったということで、以前の構想はどこに行ってしまったのか見えてき
ません。体育施設計画全般について、これからどのように進めていこうとしているのか、市長
の見解をお伺いいたします。
 次に、事業仕分けについてお伺いいたします。
 先日の議長会の研修の中で、事業分析の手法を聞いてまいりました。国の事業仕分けについ
ては、民主党の蓮舫議員で有名でありましたが、我々は真実がわからない中でテレビや新聞を
見てメリット・デメリットもそれなりに感じましたが、地方において、公で仕分けは無理と感
じて外部評価制度について質問をしてきましたが、先日の研修会で、外部評価と近い感じがし
ますが、無駄な事業、やるべき事業、継続すべき事業等について、公の場で事業仕分けをする
時期を迎えていると感じました。
 特に、仕分けをされる方の多くは他市の職員とか、他市の議員が多いということで、簡単に
言うと、自分のところは言えないことも、他市のことは何でも言えるということで、かなり追
及されるという現象が起きているそうです。
 無駄ではあるがだめとなかなか言えないこと、今までの経緯や継続事業、そして全体を考慮
すれば無駄と思いながらも認めるということもありました。
 しかし、これからの時代は沼田市のため、市民のためということになれば、こういった外か
らの意見をもとに変えなければならないと思います。
 事業の課題や方向性、今後の取り組み等の分析をもとに、評価をするという手法として事業
仕分けが必要と考えますが、市長の見解をお伺いいたします。
 次に、市有地の活用についてお伺いいたします。
 来年度より、団塊の世代の方たちが65歳に達し、第2次定年を迎え、これから四、五年は
年金暮らしの方たちの動向がどのようになるか、地方としてもこの機を逃さない施策を考える
べきと思います。都会での暮らしから地方に流れる人たちがふえていくだろうとも言われてい
ます。
 今回の提案ですが、ゴルフ場跡地など、土地の有効利用として、家を建てることを前提に無
償貸与という施策の検討をすべきと思います。建築をすることによる経済効果につながること
や、高齢者がふえるという観点から、多少の問題はあるかと思いますが、人口増につながるも
のと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。
 次に、自然エネルギー活用についてお伺いいたします。
 昨年の一般質問の中で、メガソーラーも検討しているということでしたが、県内他市におい
ても太陽光発電の設置に向けて動き始めているようです。沼田市も個人的に太陽光発電を設置
する家庭がふえています。原発問題から、自然エネルギーの活用はこれからの時代には必要と
言われるようになりました。近い将来、家庭での使用電力は地域で賄う地産地消の時代が来る
でしょう。
 しかし、全家庭が設置することは不可能であります。将来に向けて、沼田市全体の家庭の電
力を賄えるくらいのメガソーラー設置を、行政施策として必要があるものと考えますが、市長
の見解をお伺いいたします。
 次に、いじめ問題について教育長にお伺いいたします。
 大津市の自殺問題を発端に、いろいろなところからいじめについてのさまざまな報道がされ
ています。いじめる側といじめられる側には大きな隔たりがあるようですが、少なからず、ど
の学校においてもあるというのが現状だと思います。
 先生の対応に不満を感じているという父兄から、学校を休ませるという話がありました。私
は、休ませることによって閉じこもりになり、将来家庭にとって悲劇の始まりになった例もあ
るので、それは避けるべきという話をしたことがあります。
 昔から少なからず、いじめはあったと思いますが、昨今のいじめは陰湿、かつお金が絡む問
題が必ずあるようです。自殺等、大きな問題に発展しなければそれなりに時間が解決するもの
と思いますが、いじめに対する認識と対応について教育長の見解をお伺いし、1回目の質問と
いたします。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大竹議員の御質問にお答え申し上げます。
  まず、行政運営について、体育施設について、施設計画の今後についてでありますが、本市
では、国の「スポーツ振興基本計画」や県の「ぐんまスポーツプラン」との整合性を図り、長
期的視野・幅広い観点からスポーツ振興を推進するため、教育委員会において沼田市総合体育
施設整備基本計画の見直しを行い、平成22年3月に「沼田市スポ−ツ振興基本計画」を策定
いたしました。
 この計画では、生涯スポーツ社会の実現に向けて、ソフトとハードの両面に渡るスポーツ推
進施策として、ソフト面では、「家庭・地域におけるスポーツの推進」、「競技スポーツの推
進」、「指導者の養成とスポーツ団体の育成」を、ハード面では、「スポーツ施設の整備・充
実」を掲げております。
 今後のスポーツ施設整備計画につきましては、既存施設の有効活用を基本とし、財政状況、
市民ニーズを踏まえ、社会情勢の変化に応じて、総合的に判断しながら推進してまいりたいと
考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、事業仕分けについて、事業見直しの施策についてでありますが、事業仕分けについて
は、平成21年の国における政権交代とともに脚光を浴び、事業仕分けを実施する自治体がか
なり見られるようになってきております。
 事業仕分けは、そもそも事業が必要かどうか、必要ならばどこがやるのか、改善の余地はな
いかなど、公開の場において仕分けていく作業で、最終的には予算に反映させていこうとする
ものであると受けとめているところであります。
 現在、本市においては、事業仕分けの形ではなく、事務事業評価の形で第五次総合計画実施
計画の主要事務事業を対象として、外部による評価は実施していないものの、所管課による一
次評価と副市長をトップとする行政評価審査委員会による二次評価の2段階方式で評価を行い、
その評価結果をホームページに公表し、事務事業の見直しを行っているところであります。
 県内各市の状況といたしましては、桐生市と富岡市の2市において事業仕分けの方式を導入
しており、本市を含む他の10市においては、事務事業評価の方式により行っております。
 事業仕分け方式の導入につきましては、数年前に比較いたしますと、思ったほどの広がりを
見せていない状況もありますので、外部評価の導入のことも含め、引き続き検討してまいりた
いと考えております。
  次に、市有地の活用について、ゴルフ場跡地の利活用についてでありますが、奈良・秋塚地
区に市が所有する旧沼田ゴルフ倶楽部用地の利活用は、平成10年度から庁内検討組織である
公有施設等検討委員会で、調査・研究を行ってまいりましたが、有効な利活用方法は見出せな
いことから、農地につきましては売却を進め、農地としての活用が不可能な農地及び山林の利
活用につきましては、さまざまな視点から慎重に検討しているところでありますが、家を建て
ることを前提にした無償貸与につきましては、人口の増加や地域経済の活性化にもつながるも
のと考えますが、議員の御意見も参考とさせていただき、さまざまな視点から検討してまいり
たいと考えております。
  次に、自然エネルギー活用について、メガソーラー設置についてでありますが、平成21年
度から行っている本市の住宅用太陽光発電補助事業の利用者は、今年度の当初予算分までで3
00件を超え、補助事業開始前に設置していた住宅を含めますと、本市の住宅には500件近
くの太陽光発電システムが設置されているものと推計しております。
 本年7月に始まった再生可能エネルギー固定価格買取制度は、発電した電力のうち家庭で使
用しない部分は、電力会社が10年間買い取りを行うことで、設置費用の回収期間が早まるこ
とから、今後も住宅用太陽光発電は普及が進むものと考えております。
 メガソーラーに関しましては、県内自治体で市有地などを活用した設置が進んでいることが
報道されております。太陽光発電の場合、メガソーラーといわれる1メガワット(1,000
キロワット)級の発電に必要な土地の目安は、1ヘクタールから2ヘクタールの広い土地であ
ります。また、降雪期間が長い本市の場合、場所によっては、季節で日射量が極端に下がって
しまうことも想定され、発電に必要な一団の適地となりますと限定される状況にありますが、
再生可能エネルギーへの転換を推進するためには、メガソーラー設置につきまして、引き続き
検討してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、大竹議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、教育問題に
つきましては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
◇議長(大島崇行君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 大竹議員の御質問にお答え申し上げます。
  教育問題について、いじめ問題について、いじめに対する認識、並びに対応策についてであ
りますが、「いじめは、どの学校にも、どのクラスにも、どの子にも起こりうる」という認識
と危機感とを持って、また、「いじめは人間として絶対に許されない行為であり、いじめられ
ている子供は学校が守り通す」という毅然とした態度を子供たちにしっかり示すとともに、い
じめる側の子供たちの心のケアにも力を注いでいかなければならないと考えております。
 対応策につきましては、担任を初めとする全教職員による子供たちの観察やアンケートによ
る調査、日常の面談、保護者や地域の方からの情報収集など、生徒指導委員会を中心とした全
校体制により、いじめの早期発見・早期対応に努めているところであります。
 また、各学校においては、子供たち一人一人に「いじめは人間として絶対に許されない行為
である」という規範意識や人権意識を育てるために道徳教育を中心とした心の教育の充実に努
めるとともに、「沼田市いじめ問題対策マニュアル」を活用して、いじめの未然防止、早期発
見、組織的・計画的な取り組み、教育相談体制の充実などに努めております。
 教育委員会といたしましては、今後も、必要に応じて、指導主事による定期的な学校訪問に
加え、各学校の個別の事案に対しては、指導主事を積極的に派遣したり、中央児童相談所等専
門機関との連携を図ったりしながら、個々の子供たちの実態に即した対策を講じてまいりたい
と考えております。
 以上申し上げまして、大竹議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇15番(大竹政雄君) それでは再質問をさせていただきます。
 今、市長から体育施設の関係で計画については説明をいただいたわけでありますけれど、昨
日の答弁とあまり変わらないという感じがいたします。
 今、いろいろな諸状況、例えば社会状況の変化に応じてやっていくという話なのですが、実
は私、いろんなことで何回もやっているのです。もう去年、おととし、先おととしまで読んで
来たのです。公園長期整備構想の中でも、市長と話をさせていただきました中の、議論の中と。
 それからスポーツ施設、特に今、武道場、あるいはテニスコート、野球場等が移設するとい
うことになっていますから、その辺のところも話をさせていただきました。なかなか利南運動
公園が進まないというのもありましたから、その辺のところも質問させていただいた経過があ
りますけども、なかなか施設がどこに移ってどうするのかという話が一切ないのです。
 実は、それを待っている、例えば、私はテニス関係ですけど、テニス・野球の方々は、この
七、八年、待ちに待たされているんです。何もその次のものがないんです。我々にもいろんな
ことを言われるのですが、どうなっているんだと、何年もたっているんじゃないか。私の質問
したことも聞いていた人もいる。結果なんて全然ないよねという話です。私ども一生懸命して
いるつもりでありますが、実は市長が答弁をしてくれない限り前へ進まないんです。この問題
はもう2年も3年もやっています。私は、例えば今の野球とテニス関係についてはどのように
考えているのか、まずその点からお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 沼田公園長期整備構想の流れの中から、御案内のとおり沼須の関係
のところに移設して、そして公園を再生していこうと先人の方のそうした発案があった形の中
で、御承知のとおり社会情勢の変化がございまして、なかなか議員の期待に沿うべく形の流れ
という決定的なものが見出せずに来ているという、素直な反省をしているところでございます。
どうしても時代背景が、この極めて厳しい基礎的自治体の財政状況があって、そういったこと
からどうしても全体の構造の中で市政運営をしていかなければならないということから、慎重
にしてまいりました。
 ただ、間違いなく言えることは、野球は既に国民的スポーツでございますし、先週も同僚議
員からもいろいろと質問をいただいておりますけども、やはり立派な成績を上げている本市の
小・中・高そして一般社会人の方々の実態を見たときに、野球の関係についてはきちんとした
対応が必要だろうと。
 ただ、このときに、先週の議員にも御質問にお答しておりますけども、現行の施設の関係等
についても配慮すべきではなかろうかということについては、私も、先週答弁したとおりでご
ざいまして、これらについては、現行ある施設を今の現状でいいというわけにはまいりません
ので、前進をさせていく必要があるというふうに考えております。
 また、テニスコートの関係につきましては、御承知のとおり旧利南中学校跡地の関係があっ
て、私が市長に就任したのが平成14年でありましたけども、その年の11月でございました
けども、いろいろ地元と市長との懇談の席で大変厳しい意見が出てきたという経過がございま
した。先輩の方々のいろいろな流れの中で、慎重な言い回しになってきたという経過がござい
ます。ただ、これらについても現実、利南中学校跡地は、今、誰もかれもがオールラウンドに
使えるような状態の中で対応している経過がございます。
 したがいまして、そうしたことを捉えてみたときに、現行のテニスコートを一体全体どうす
るのかということの中で長期整備構想等の関係を総合的に分析しながら、テニスコートの関係
等についても対応を図っていかなくてはならないと考えております。
 いずれにいたしましても、関係の団体の方々の御意見を承りながら対応を図ってまいりたい
と考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇15番(大竹政雄君) 当然、関係団体と話をしてもらうのは基本だと思うのです。
 私は、いろいろなところからいろいろな意見をいただいては、ここで発言するわけですけど
も。ただ、いろいろな団体から話を聞かないとわかっていかない。全体的なことがやはりどう
しても、体育施設の中には欠けているのではないかと私はいつも思っているのです。今回の問
題もそうですが、前回の同僚議員の話もありましたけれども、この施設がよくならないことに
よって、さっき野球の話がでましたけども、甲子園で出場されている選手が何人かいます。も
う何十人かいます。けれども、現実には外に行って出ているのです。これ、沼田市のグラウン
ドで育った人たちが甲子園に行っていないのです。今回は利根実が大変頑張っていましたけど
も、やはりそういった意味で施設というのは大事なものかなというふうに思います。
 そして、テニスの方もそうであります。何回かは群馬県で優勝したのがいますけども、やは
り県で優勝している大半は、中央に行って取っているというのが現実であります。この辺のと
ころも施設というのはそれなりのものを、選手を育てるというのが必ずあるわけであります。
 そういったことも、いろいろな団体、これはたまたま、野球とテニスの関係団体とは、近い
うちにぜひ会っていろんな話を聞いていただきたい。そして、今の現状はどうなのか、どうし
てもらいたいのか、その辺のところをしっかりと市長として踏まえていただいてやっていかな
いと。私は、ここで3回も4回も質問していることが何なんだということになりますので、ぜ
ひその点はお願いしたいと思いますけども、その点についてはどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) まず、整理をして御答弁をさせていただきたいと存じます。
 利根沼田の小中学校の極めて著名なアスリート、具体的には野球の中で、中体連で頑張った
方、あるいはまた、中体連の中で、テニスで頑張った方、そういった方々が前橋・高崎の方に
入学されているということは、遺憾なのではということはまったく同感でございます。
 ただ、御承知のとおり、利根沼田にあっても、沼田高校、利根実業高校、利根商業高校、尾
瀬高校と4高等学校がございますけども、客観的に申し上げて、利根実業高校はきちんと野球
場を持っております。利根商業高校もきちんと野球場を持っております。残念なことに沼田高
等学校と尾瀬高等学校は野球場を所持しておりません。
 また、テニスコート等を見てみますと、沼田高等学校はテニスコートを持っております。も
ちろん利根商も持っていると思います。利根実業は校庭の中でありますが、きちんとしたテニ
スコートは所持しています。
 そういったことから捉まえると、決して高等学校の現場の中では、決して満足いくことでは
ないのかもしれませんけども、かなりの部分が整備されているなというふうに考えています。
 したがいまして、どうしてもそういった圏外に流出をするアスリートの方々を地元に抑えて
おきたいということは、地元の市長の立場からすれば当然のことでございますけども、やはり
そういった将来を、そういった道でもって頑張っていきたいということにしてみると、議員が
指摘しているようなことは謙虚に耳を傾けなければならないというふうに思っております。
 後段についてはですね、何をするにしても、そういった団体の方々はもとより、どうしても
団体には大きく2つ分かれておりまして、地域の当然団体、一方においてはそういった機能を
もった団体、簡単に言うと体育協会等は後者になります。地域の代表は当然区長を中心とした
方々になるわけでございます。そういった方々とは当然意見交換をしながら、先々に向かって
の対応を図っていくということは大事かなというふうに考えております。
◇15番(大竹政雄君) その辺のところをしっかりやっていただきたいというのが今回のお
願いでもあります。
 ただ、今回4月から市長部局に入った利南運動公園の関係なのですが、この関係が見えてこ
ないので次の質問に移れないのですが、市長部局としてはどのように協議しているのか、昨日
も検討しているという話なのですが、何を検討しているのか教えて下さい。
◇市長(星野已喜雄君) 結論から言うとですね、沼須の現在の用地のところをいかに市民の
方々に有効に利活用してもらうかという観点での検討になっております。
 ただ、今回もそこのところの利活用等について体育施設のみならず、産業振興にも趣を置い
て考える必要があるのではなかろうかという強い意見も、今議会でも問題提起がなされており
ます。そういったことについても、市長部局に来た以上、頭の中から外すわけにもまいりませ
ん。ただ、一連の流れとして、教育委員会筋の流れでもって体育施設としてきたという経過が
ございますので、そこのところは、やはり軸になっていくかと思います。
 そういった中で議員がいろいろと言われている、現在の既存の施設等の言うなれば整備等を
絡めた形の中で、一体全体どういう手法が、現在の市にとって適切かどうかということを判断
していかなくてはならないのではなかろうかと思っているところでございます。
◇15番(大竹政雄君) あまり広範囲に検討させても、多分職員の方はそんなにできないの
ではないかと思うのですよ。もうそろそろ1点ないし2点に絞らないと、私は意味がないので
ないかと思うのです。何かを検討しろというのは、これについてということで、トップから話
がなければ検討できないと思うのですよね。
 じゃあ、有効活用っていっぱいありますよね。単純に、昨日のバイオマスの話もありました
けども、産業という話が出ました。体育という話が出ました。だけど、こんなにいっぱい物事
やらせたらできませんよね。各部違うのですから。だから私は、今回移動したなら移動したで、
要は財政的に無理だと、自分で判断して。じゃあ、体育施設はだめだと。じゃあ今あるところ
の体育施設を活用するようにやれと。そしてあの部分については、例えば産業なら産業につい
て検討せいということになれば、その課ができるはずだと思うのですよね。今言われたように
我々が意見を上げたら、あっちもこっちもで、これ絶対無理です、はっきりいって。せいぜい
2つ、それも、これはこう、これはこうと市長が判断をしてやらせなければ、私はずっと続く
と思うのです、この話は。その辺どうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 議員のお説はもっともだと思います。
 したがいまして、いろいろな歴史的経過も踏まえて絞り込みをすることが必要であろうと思
っております。そういったことについては、担当部局に指示はしてまいりました。議員とすれ
ばいろいろと体育関係に造詣が深く、しかもしかるべき団体を背負っている方であります。し
たがって議員の御意見、御指摘というのは大変私も重く受けとめているつもりでございます。
 したがいまして、本日の御発言をしっかり受けとめて、今後の対応に処してまいりたいと考
えております。
◇15番(大竹政雄君) また、次のときにこの質問をしなくてはいけないって話になってし
まいますから、ぜひそういった形で進めてくれればここで何も質問をする必要はないというこ
とになりますから、ぜひお願いしたいと思います。
 さて、前回のときも警察跡地の問題が出てまいりました。あの問題は、私が議員になったと
きから、あそこへ警察が移動された。あのときに武道場、体育協会の施設ということで、私ど
もはずっと見守ってきていたんです。多分、あのところは全部体育施設の施設管理ができるの
かなと考えていた。東庁舎のところもそうですけど。あの辺まで続けて、沼田中学校も一緒に
なった形の中で体育施設がある程度うまく加味されていくかなというふうに私は思ったことが
ありました。
 実はこの前、私どもテニスの大会をさせていただきましたが、もう沼田のコート4面しかな
いのですからできないのですね。たまたま市長も来ていただいてありがとうございました。実
は私ども開会式から移動しました。6面ないと終わらないので。実際には5時半まで目いっぱ
いかかりました。
 例えば4面でやった場合には、6時や7時では終わってなかっただろうということで、我々
も反省しているのですが、要は、学校も一緒になって施設計画、全体的な計画をつくるのもあ
っていいのかと、実はずっと前から思っておりました。
 今回はメディカルセンターということで、メディカルセンターは私の前ですから、一番敏感
に聞こえてきた話でありますけども。何であそこなのかなと、市長としてはいろいろ答弁をさ
れていました。ただ答弁を聞いている中で、ちょっと私とは違う意見を持っていると思ってい
ましたけども、やはりそうなると、今、武道場というのは、今回修理をしていますけれども、
あの柔剣道場というのはどのように考えているのか、その辺だけちょっと教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) 先週の御質問にも、答弁させてもらったわけですけど、平成13年
ごろ、私がこういった立場をいただく前の流れの中で、柔剣道場を現在の警察署の跡地でもっ
て建てた場合、7,000平方メートル必要だろうと、建設面積を捉えたときに、旧警察署の
敷地3,643平方メートルというようなことから、これには弓道場が加わっていない延床面
積7,000、そして2分の1だと3,500だと、300足すと、おおむね3,800平方
メートルくらいになるということからですね、そういった流れの論議がなされたようでござい
ます。したがいまして、柔道・剣道場関係等につきましては、私は体育館の近所にそういった
ものがあれば非常に集約的にいいなというふうに、自分なりに認識をしていた立場でございま
す。しかし、こういった数値がきちんと出ておりまして、そういった中で財政状況だとかいろ
いろあって今日を迎えているわけですけども、端的に言って現在の公園の隣の土木関係の土場
がございます。土場という言葉がいいかどうかわからないですけれども、ありますね。あれは
きちんと移動させていかなくてはいけないのではないかと。これはあくまでも非公式でありま
すけども、関係する武道関係者にしてみると、公園のロケーションは魅力があるなというよう
なお話でございます。これは、きちんとした形の中でやりとりをしたものではありません。し
たがいまして、沼田公園の伝統的な流れからみるとですね、武道場等は、公園のところは結構
整合するかなというような認識は持っております。そんな中で、繰り返し申し上げたいと思い
ますけれど、裏に必ず財政が伴ってまいりますので、きょうのところは、そういったところの
発言になります。
 同時に、いろいろと庁舎の問題も先に出て来ます。当然いろいろな経緯の中でもって、現在
の持っている県なり市なりの用地の関係等もございます。したがって、そういったことも含め
ながら、団体の方々の意見を拝聴しながら、対応を図っていく必要があるのではなかろうかと
思っております。
 したがいまして、関係者にすると非常に現在のところは、比較的魅力があるなという形の御
認識を持っておられるのではないかというふうに、これはあくまでも正式なやりとりではなく
て、普段の会話の中ではそんなふうに受けとめていたところでございます。
◇15番(大竹政雄君) 今、そういう話が出ました。
 実は、テニスの関係もそうなのですよ。あそこがいいという方が多いのです。場所もいいと
いうこと。くぼんでいるから風もない。日影もふえてきた。多分、今、市民の方々、武道の関
係の方々もあそこの方がいいという意見はたくさんあるかと思われ、今言われたとおりだと思
います。それで、長期整備構想の話からおかしくなってきちゃったのです。だから、あの公園
長期整備構想については、もう、一回ここで、これで終わりにすると。白紙にしてもいいので
はないかと思うのですよ、スポーツ施設については。そうでないと次に進みようがないと思う
のですよ。
 今、市長が答弁されていますけども、もうこれはいいから、今の施設で検討せいということ
になれば、体育課でも何でもできると思うのです。そうすれば、その団体さんは自分たちが思
うことも言えるだろうし、こうしてほしい、ああしてほしいとか進むと思うのです。そういっ
た形の中でやっていただきたいんです。私はいつもそう思いながら言っていたのだが、なかな
かそうもいかないのが今までなのです。検討・研究はもう結構です。要は、そういう形の中で
ものを進めることを考えてください。ぜひ、お願いします。体育だけでやってしまうと、次何
も行けなくなってしまうので行きますけれども、私の考え方はそういうことでありますから、
ぜひお願いしたい。基本的には、ぜひお願いしたいで終わりになってしまいますけども、そん
なことで体育施設は終わります。
 次でありますけど、事業仕分けの関係で質問させていただきます。
 実はこの前、議長会の研修で受けてきたわけですけども、さっき市長から、桐生と富岡の話
が出てきました。桐生と富岡は、両方とも市長がやらせているのです。こういったことを市長
自身が考えているということが、私は大事なのではないかというふうに思います。今、インタ
ーネットを調べてくれば、市長がどういうことで、どういう事業仕分けをしたいということが
出ています。やはり、これからの時代は、これが必要だなということをひしひしと感じている。
 ここで読ませていただきますけども、富岡市の市長の話でありますけれども、「所信表明で
市政運営の5つの柱を示された中のひとつにある「行財政改革」として実施されたのが事業仕
分けだった。庁内で良かれと思ってきたことを外部の目で評価してもらいたい、職員への刺激
にしたい。そして、市民への情報公開をしたいとの願いから実施したと話されていた。今や富
岡市の代名詞となり多くの観光客が訪れている富岡製糸工場でさえも年間3,000万円の赤
字になっていることが今回の事業仕分けで明らかになったこともあり、きっと市民の方々も事
実を受けとめて現状を変えなくてはならないことが分かったのだと思う。このことが、今回の
事業仕分けの最も大きな成果でないかと思った。仕分けをしている最中に公務の間をさいて岡
野市長が熱心に議論を聞いていた」ということであります。私はそういうことだと思うのです。
 私は、前回は外部評価ということで質問させていただきました。これも研究・検討で終わっ
ています。先ほども答弁の中で外部評価は、検討で終わっています。もう外部評価の時代は終
わったなと。たまたま公で皆さんに聞いてもらって評価してもらおうという時代に来ていると
いうことで、先ほど申し上げたとおりであります。こういった先進地の市長がいるわけですか
ら、私はどちらかというと先進的な考え方をしている星野市長もやるべきだと思うのです。
 我々も予算審査、今回は決算審査になりますけども、予算審査のときにも相当いろいろなこ
とで悩みます。悩むけども一括審査でありますから、一つ否決すると全部否決になってしまう
から、いろんな問題が起きているということも、私はこの14年間いろいろな経験をさせてい
ただきました。だけれども本当は、もっと細かいところで市民の意見が、あるいは市民に知っ
てもらいたいことを、やはり公表すべきかなというふうに思いますけども、このことについて、
市長はどのように考えているか教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) 富岡市あるいは桐生市の事業仕分けのことについては、私も承知は
していたところでございます。
 私どもが、先ほど来答弁した流れになっているのは、どうしても沼田市の持っているいろい
ろな歴史とか、客観的な状況を捉まえてみたときに、現行の方法がいいのかなという形で来た
経過があります。と申しますのは、保健福祉センターのところに、NPO等対応する係がござ
います。これもですね、進んでいるところという言葉を使っていいのかどうかわかりませんが、
これは歴史が決めますから。例えば仙台市であるとか、あるいは、そういったところに非常に
注目度の高い東京の武蔵野市のようなところは、やはりNPO法人のレベルでもって、さらに
個々のNPO法人を捉まえていくという形が流れとしてございます。
 しかし、本市のような流れのところでは、やはり官が入って民と連携していくというような
形の方がなじむのではないかという判断のもとに、あの保健福祉センターの現在のところは決
断し、踏み切ってきたという経過がございます。
 そのようなことを捉まえてみたときに、例えば先ほど来お話のとおり、蓮舫国会議員に代表
されるような事業仕分けというものが、果たして一体全体本市にとって有意義なものかどうか
といったときに、やや慎重にならざるを得ないというようなことでもっての答弁となっており
ます。当然大竹議員は、いろいろなところでもって勉強し、調査をし、そういうお立場でもっ
ての御発言になっていると思うのですけれども、私どもの行政側の立場からすると、そういう
現在の沼田市の状況等を捉まえてみたときに、今の方法を講じているわけでございます。
 ただ、お話のとおり、またまた喫緊に国政のレベルも事によれば大きなうねりによって、い
ろんなことが変わってくるかもしれません。そうすると、果たして先般行われたようなことが
ですね、中心になっていくのか、あるいはちょっと違った方向に行くのかというようなことも
歴史の極めて重要なところに差しかかっておりますので、そうしたことを捉まえてみたときに、
総合的な判断・検討を加えていきたいというような答弁になっているわけでございます。
 しかし、議員の御指摘されていることについては、私もよく理解できるところでございます。
単純明解にそれは大変結構なことですよと言えば、それでもってすぐ前に行くわけですけれど
も、沼田の現在の実態、それから国是の流れ等を見たときに、若干慎重な言い回しになってい
ることはお許しいただきたいなと思っております。しかし、議員の御指摘されていることにつ
いてはよくわかっているつもりでございます。
◇15番(大竹政雄君) 実は事務事業評価についても、私が五、六年前にもここで質問させ
ていただいてつくっていただいたのですね。それを私どもは当然見せていただきます。評価が
我々とちょっと違うところがいっぱいあるなみたいなこともあるのですが、その後に今度は外
部評価ということでさせていただきました。今市長が答弁されたように、沼田市としては今の
ままがいいというような発言がございました。ただ、私は何らかの形で外部の意見を聞く必要
があるだろうということなのです。それはどういうことかというと、非常に難しい話なのです
が、非常に継続をされている問題をどうやってぶった切ったらいいか、ぶった切ったら、言葉
は悪いですけれども、じゃあ20年前に決まったことをいつまでも引きずるんだい。10年の
ことをいつまでも引きずるんだいということなのですよね。これは我々がいくら言ってもなか
なか通じません。
 例えば、公園長期整備構想は4年ですよね。もう20年たっているわけですよ。でも、まだ
くすぶっていて前に進まない。きょう、話をさせていただきましたから、少し前へちょっと出
たかなと。本来なら、20年前のことをまだやっているようでは前に進みませんよね。という
ことは、私だって14年しかたっていませんから、そのとき決めた人なんかまったく知らない
のです。それが、いいか悪いかの話になるわけでありますけども、私は現状には全然合ってい
ないと言いたいのです。だから、そういったことを内部ではずっと経過がわかっているから反
対しないだろうと思うのです。やらなきゃしようがないのだろうと。これ基本計画に載ってな
いからだめなのだよということになってしまうと思うのです。私は、そこのところを外部の人
の意見を聞くべきだということなのです。全部ではないです。本当の5つか6つぐらいだと、
実際問題として思うのです。我々も悩んでいることは幾つもあるのです。だけどずっと昔の話
ですから、どうにもならないことを外部の人たちから聞いたらどうですかということなので、
ぜひ私は、その辺のところはこのぐらいの分野、全部国会みたいにあんな大きくやるのでなく
て、継続事業だけでももう少し皆さんの意見を聞こうではないかという話になれば、話は別だ
と思うのです。その辺についてどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 大変お考え方はよく理解できるところでございます。
 ただ、特に沼須の関係等につきましては、いろんな経過の中で、当初運動公園は下りて行っ
て右側に、下り行って左側は住宅にという形で先人の方がそういうふうな判断をした経過があ
って、群馬県当局との詰めの段階があったやなしやみたいなところがあって、そして下りて行
って右側を産業団地、左側を運動公園にという形でもつて、沼須の土地改良事業を終息させな
ければならないという観点から、当時いろいろ手だてを打って判断をしてきた経過がございま
す。御承知のとおり、いろいろな法的な手続きを積んできておりまして、そういうようなこと
から、どうしてもそこのところの用地買収等を含めた形の中で、国や県の指導をいただいてい
るところから来る状況が、簡単にやめましょうとかというふうになかなか言い切れないところ
の切なさというのが横たわっている。これは沼田市だけでなく、他の市町村でも同様なことは
抱えていると思うのです。したがって、今、大竹議員が言われているようなことについては、
非常に大胆な角度からの分析が大事なんじゃなかろうかという御指摘だと思います。したがい
まして、きょうの御発言をしっかり受けとめた形の中で、ただいまの御趣旨に対して、どうい
うふうに対応していったらいいか真摯に考えていきたいと思います。
 前段ちょっと申し上げましたけども、どうしても時代の流れが新しいうねりの政権政党がで
きた。その理念に基づいた形の中で各基礎自治体も動いた。しかし、ここにきて少し違った動
きがあるというような国是の流れというのにも、基礎自治体の責任ある立場からいたしますと、
ある程度敏感に反応していかなくてはいけないのかなというふうに考えております。
 ただ、大竹議員の理念は、ある意味においては大きなうねりだなということについては、私
もよく理解できます。そういったときに沼田の実態に合った形がどういう方法がいいのかとい
うようなことをみたときに、大変恐縮ですが、慎重な言い回しになっております。今後の対応
に処していきたいと考えていますので、よろしく御指導のほどお願いいたしたいと思います。
◇15番(大竹政雄君) 我々もそうですけど、税金という問題ですから、公のお金をどう使
うかという話になるわけです。それなりに我々も判断して予算審査をするわけです。だからこ
の辺のところが非常に頭の痛い問題を抱えているわけですけども、やはり妥当性というものが
私はいつも求められていると思うのですよ。だから外部の人たちがこんな意見があるのだなと
いうことをちょっと耳に入れないと、妥当性というものが非常に難しい問題が出てきます。
 今、利南の運動公園の話が出ましたけれども、この春先には私はいろんな話をさせていただ
きましたけど、それをやると変な方向に行ってしまうけど。貯蓄銀行の問題あり、ふるさと館
ありみたいのがあったのですが、ああいう問題なんかも、もっともっといろんな意見を聞く中
で我々が判断する。これが妥当なのだという判断ができるかもしれない、そういうことなので
す、要は。だから必要ではないですかということで、ぜひ一回やってみないと物事は前へ進ま
ないと思います。何でもそうですよね。やらなければ何もないのですよ。やってみるというこ
とが大事なことだと思うのですよ。そういったことは何でもそうです。商売でもそうですが、
やらなければおしまいなのです。挑戦しなくてはだめなのです。まず、一回やってみる。やっ
てみてだめならやめてしまうんです。私は、その考え方をこれからやっていかないと、行政運
営がちょっとうまくいかないのでないかという気がしますけど、私の考え方についてどうでし
ょう。
◇市長(星野已喜雄君) やってみてまずかったら、すぐもとに戻せばいいのではないかと、
実に明解な御質問であり、御意見であると思います。
 行政の時系列の流れから考えたときに、一端踏み込んでそういった方向に行った場合に、な
かなかそれをうまくいかなかったからというふうには、なかなかいかないというのは、これも
議員でもおわかりいただけると思うのですが、ただ、そういっためり張りをつけた対応を図れ
ということについては、極めて理解はできますので、今後のそういった意味の対応に議員のお
説を参考にしていきたいと考えております。
◇15番(大竹政雄君) 極論を申し上げましたけれども、そのくらい言わないと進んで行か
ないと、私がここで何十回と質問させていただいておりますけれど、ほとんど前に進んでいな
いというのが現状なのですね。この辺のところ、市長、よく御存知だと思いますので、ぜひお
願いしたいと思います。
 さて、次に移ります。
 市有地の活用ということで今回提案させていただきました、ゴルフ場の跡地については何度
となく皆さんから、いろんな提案がされているのだろうと思いますが、何の音沙汰もなし、何
の企画もなし、これが私としては残念なのです。あれだけの土地でありますから、何らかの有
効活用が考えられると思うのではないですかという話です。
 例えば公園にしたっていいではないですか、そんなに難しい話ではないですから。あるいは
農地がたくさんあるなら市民農園にしたっていいではないですか、何かの形で活用するという
ことがないんですね。この何年か、もう10年ぐらいなるのですか。いろんな意見も議員の方
々から出ていると思います。
 私は、今回は高齢者の方、65歳以上の方がどう動くかも検討したらどうかという話を提案
させていただいている。例えば、土地100坪もあって、家が20坪くらいなら、家庭菜園的
なものはかなりできると思うのです。だから、人がやっていないようなことをやらなければ、
魅力がなければ来ません。だからそういった企画も考えるべきではないですかということの提
案だったのです。
 だけども、そういったことを行政として今まで全然動いていなかった、財政が厳しいからと
いう、単純にそこで終わってしまう経緯が非常に多かったのです。奈良古墳公園なんかもそう、
あんなに言っても何もしない、でも、もうそろそろなんとかしてよというのが今回なんですよ。
何かをしなければ、宝の持ち腐れではないですけど、利南の運動公園しかり、ゴルフ場跡地し
かり、何か利用できるのではないですか、これだけのメンバーの方がいるのですよ。いろんな
意見があって、いろんなことをやろうというのはあたり前のことで、今まで何を検討してきた
のか、その検討結果で何でだめだったのか、その辺について教えていただけますか。
◇市長(星野已喜雄君) 基本的には現在の市有地を売却するという形できた経過がございま
す。最近でも某氏がそれを買い求めるという流れが、具体的に固有名詞は出せませんけれども、
そういったことがあります。したがって、現在でも可能な限り、民間の方々に買ってもらいた
いということで来た経過がございます。
 今回、議員が御提案している内容につきましは、そこを住宅用地として対応したらどうかと
いうことでございます。当然そのことを進めていくには、境界の問題であるとか、水の問題で
あるとか、そういった具体的な対応が必要になってきます。したがって、現実に市の立場から
いたしましても、あそこの関係等につきましては、いろいろなことでもっての経過がございま
したけども、本日の御質問に対しては先ほど答弁させていただきましたけれども、今後の対応
すべき形の中で、議員の御意見を受けとめさせていただくという形の中で対応に処していきた
いなと思っております。
◇15番(大竹政雄君) 答弁となるとそうなるかなという感じはするのですね。ただ本当に
活用という意味での協議をもっとしっかりやってほしいなというのが、今回の全般的なことな
んですよ。実は、我々が何を言っても全然前へ進まない、研究・検討で終わる。それに処して
いきたい。いろんな言葉のあやでありますけれども。そうじゃなくて、本当に何かしようよと
いうぐらいの気持ちが市長から出て来れば、「おい、あそこでこれとこの件、これについて検
討せい」ということになれば真剣に検討されると思うんですよね。それがどうも沼田市には足
りてないのではないかなと。だから、さっきも運動公園の話もしましたけども、ぜひそこのと
ころを市長がトップとして、俺はこうしろというようなことをやっていけば、必ず何かの答え
が出てくるはずだと思うのです。ぜひお願いしたいと思います。もう一回考えを教えてくださ
い。
◇市長(星野已喜雄君) 本問題は、やはり自らが立場をいただいたときには既に沼田市の市
有地になっておりました。こういったことについて議会からもいろんな御意見をいただき、今
日に至っているのでございますけども、御承知のとおり、特長として山野のところを部分部分
が市有地となっているという客観的な実態がございます。まとまった形でもって一括して大き
な面積があるという実態ではなく、そういったことが非常に頭を悩ましてきたという経過がご
ざいます。議員のただいまの御発言をしっかり受けとめた形の中で、今後の対応に処していき
たいというふうに思っております。
 今回、具体的な譲渡の関係が成立しつつある、これもよかったなと思うのですが、希望する
方がおれば、どんどん民間の方々にお譲りをしていきたいという考え方を持っておりますが、
議員の提案は、それもさることながら、もう一方におきましては、それを有効活用して、そこ
のところに住宅だとか、あるいは公園だとか、そういうようなことも考えろということだと思
いますので、しっかりと受けとめてまいりたいと考えております。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午前11時00分休憩
       ─────────────────────────────
午前11時07分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇15番(大竹政雄君) 市有地の活用については、いろいろと今話をいただきました。さっ
き1点だけ、宅地みたいにするとおもしろくないのです。飛び飛びの方がおもしろいのです。
だから私は提案させていただきました。宅地造成したのでは来ないです。魅力がなくなってし
まうのです、あの場所の。だからかえって、山があったり崖があったり、なにかいろんなとこ
ろがあって、そこが飛んでいた方がいいと私は思って提案させていただいているのです。
 今、沼田市が非常に人口減という問題が起きているのです、現実的問題として。なんかこれ
らのところにも手立てがないかということで、若者はどんどん出て行ってしまう。この辺の問
題も間違いなくあるわけですよね。だから、そういったことについては、高齢者というのは時
代がいくと難しい問題が多々出てきます。これも私はいろいろなところで勉強させていただき
ましたけども。ただ、今60歳、65歳の方々がそういった形でこちらに来て何かをしていた
だければ、例えば家をつくって、半分くらい来ていただければ、その家族なり、友達なりがこ
っちへ来る、あるいは観光にもつながるだろうと、いろんなことを加味しながら検討はされる
のだと思うのですよね。だからここで住宅をつくるときにただで貸せば。だけどそうじゃなく
て、それについてどのくらい広がっていくかということも、やはり市有地の活用というのは考
えるべきだと思うのですよ、私なんかに言わせれば。ただただ貸して何人か来ればいいかな、
そんなんではなくてもっと広く、いろんな課があるわけですから、検討させるということはで
きるのだろうと思うのです。あの場所が端的に答弁で宅地企画は非常に難しいんだと、電気あ
るいは水道等々が難しいんだと。そうじゃなくて、飛んでいても私はいいのだという考え方を
持っていますから、そういったこともいろいろな形で検討するということが必要ではないかと
思います。ただ、あそこに誰かさんがちょっと来るだけでなくて、もっといろんな意味で広が
りを持たせていただくような市有地の活用を考えていただきたいということなのです。それに
ついてはどうでしょう。
◇市長(星野已喜雄君) 御指摘のことはよく理解できるつもりでございます。
 高齢者あるいは団塊世代の方々が、センカンドハウスというか、そういったものを求めて自
然環境のよいところへ行く、あるいはまたドイツなんかである、かつて話題になりましたけれ
ども、クラインガルテン的な金帰月来ではありませんけども、そういうようなところでもって
農作業して、そして自らの家である東京なり神奈川、千葉等に帰るというようなこと。したが
って、そういう意味では、宅地造成的なことでなく、現在の飛び飛びのような状態の特性を生
かしたらどうかというようなことだと思います。その辺のことにはよく理解できますので、基
本的には売却を基本として、実績も上ってきつつありますので、売却を基本としながらも、今
のような御意見を参考にして、さらにそういった状況の精査をきちんとしていくということが
大事かなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇15番(大竹政雄君) それでは市有地の活用については、これで終わりにしていきたいと
思います。
 次に、自然エネルギーの活用ということで、今この問題は新聞を見てもほとんど毎日のごと
く出てまいります。それから国会の方も原発の問題で、いやというほど話を聞かさせていただ
いております。先ほども私は言わせていただきましたけれども、再生エネルギーというのは、
いろんなものがあるのですね。ただ、私が今までずっと提案してきたのは太陽光だったのです。
多分、一番初めを振り返ってみると、西田市長に提案してまいりました。多分、12年前くら
いだったと思います。まだ太陽光というのがあまり、国がちょっと騒いだくらいでしたかね。
国が半分くらいの補助金を出して、今のふれあい福祉センターのところにつけてほしいという
ことで、実は三菱電機かなんかのメーカーさんを呼んで、図面も書かして、ここで一般質問さ
せていただきました。あれからかなり進んでいます。太陽光というのはいろんな問題が、きの
う話がありましたように、市民の皆さんに迷惑をかけるようなものではないのですね、現実問
題として。非常に設置しやすいんだろうというふうに私は思います。今、太陽光、私も実は自
分の家につけてみました。ここでお話をするのに全然知らないのでは話が別なので。
 今どういうような状況なのか、そして私がつけることによって、いろんなところから、いろ
んな話がきます。そしていろんな話をさせていただきました。メーカーさんとも当然話をさせ
ていただきました。
 ただ、メガソーラーとなると1,000キロワットですから、ちょう大きくなりますから、
いろいろお金もかかります。ほかの地域でやっておりますけれども、1メガワットでつくると
約3億円ぐらいかかるのですね。3億円ぐらいかかって、今売電が42円で、4,000万円
ぐらいの収入になるということで計算されているようです。
 ただ、沼田市としてそれほどの財政の問題はどうかなと考えると、メガということではなく
て、50キロ以内、これは低圧なんですけど、50キロとなると、やっぱりどこかの学校の屋
根くらいで足りてしまいます。実は、そういったことで私も勉強させていただきましたけども、
500平方メートルくらいの面積があれば、50キロワット前後の発電はできるそうでありま
す。50キロ以下でつくるのならば、低圧ですから変電所はいらない、キュービクルはいらな
いということで設備も少なく済みます。ということで大体どれくらいだという話になるわけで
すが、大体2,000万から2,300万円くらいだろうと言われています。2,200万か
ら2,300万円で、年間で大体5万キロくらいは発電するだろうと、厳密に細かい数字は5
2,600キロということで計算させましたけども。掛け算すると年間で大体220万円くら
い売電ができる。2,200万円かかったとしても、ちょうど10年でもとが取れるという形
になるようでございます。
 先ほども市長から話がありましたけども、これからどういった形の中で設備投資をしていく
かになるわけですけども、太陽光の場合はそれほどお金がかからずに簡単に施工ができて、将
来的にも有効であるだろうということで、今回、本当はメガを提案したいのですが、どうも財
政的には難しいかなということで、低圧の50キロワット以下くらいでできないかなというこ
とを今提案させていただいているわけでありますけれども、そうなると、この辺の地域の施設
には、かなり載るのではないかと思いますけども、その辺については市長どのように考えられ
ますか。 
◇市長(星野已喜雄君) 自然エネルギーの活用というのは、もはやマスコミ等でもって、連
日の報道がございまして、私どもも深い関心と対応をしなければいけないと考えております。
 したがいまして、今回の補正予算でもですね、当初予算を大きく上回る頻度でもって住宅用
の太陽光の補助を使う方が多かったということから、予算措置をさせていただきました。もし、
よしんば足らなければ、また12月の補正もきちんと考えなくてはならないということで、財
政当局並びに担当部課には申し上げてきております。したがいまして、今後ともですね、この
太陽光は、有効に使っていかなくてはならないと考えております。
 そういった中で、メガソーラーも重要だけれども、もう少し小さなところでの中小規模とい
う言葉でよろしいのかどうかわかりませんが、そういった形の対応も必要なのではないかとい
う御提案だと思います。これらについては、まさに土地の状況だとかそういったことを考える
と、議員の御提案はまことにもって当然な提案かと思っております。6月の定例市議会でも同
僚議員の中から公共施設の中にそういったものを張りつけていくという言葉がいいのかどうか
わかりませんが、建設していくことによって、エネルギーの自給力を高めたらどうかという御
提案もございました。きょうの御質問、御意見の中ではかなり数値も突っ込んだものが出てお
ります。したがいまして、よく勉強を担当部課長にさせてですね、可能な限りこういったこと
は選択肢として、まさに実践をしていかなければいけないと考えておりますので、今後とも専
門的な立場から、いろいろな意味で御助言いただければと考えております。
◇15番(大竹政雄君) 先ほど季節の問題があって、雪の問題があったというような話が答
弁されましたけども、現実には太田市と沼田市はほとんど日照時間が変わらないそうですから、
その辺の認識はちゃんと押さえておかないと。季節が、沼田市にはちょっと雪の問題があって
難しいなんていう話があるようだと、ちょっと認識が違ってきてしまうのかなという気がいた
します。その辺のところをしっかり押さえていただかないと。私もいろんなところで、いろん
なものを調べていますから、そういう答弁は絶対出てこないだろうと思っていました。でもそ
ういったことが出るということは、まだまだ認識が足らないのかなと思います。どんなことが
あっても、やっぱり今必要な、これからの時代はこういう時代なのだと。地方もやはり再生エ
ネルギーをもうちょっとやっていかないと、国だけが原発をやるのではなくて、地域がそれな
りの電力をつくっていければ減るわけですよね。それに頼らなくていいわけですから、ただ、
原発ゼロにするといろいろ問題がでてくる。これは企業の問題でありますから、いろいろ問題
があると思いますけれども、そうでなくて沼田市全体のエネルギー、消費電力をそういった再
生エネルギーで賄えるようなまちづくりというものが、必要なんじゃないですかということ。
前回だか前々回、スマートシティの話でさせていただきましたけども。もうそういった時代に
きているのだろうというふうに思うのです。だから少しずつ前に進めるような施策、要は今2
,000万円で50キロできるわけですから、年間で1億円になれば、50キロの4倍、20
0キロくらいできるわけですよね。そういった形の中で、予算を組み込んでいくということも
私はいいんじゃないかと思っていますけれども、そういった考え方はできるのかどうか、お聞
かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 現実的な対応として、住宅用太陽光パネルの関係については、先ほ
ど来のお話のとおり、昨年度より今年度の当初予算の方が高く、しかも今回も補正予算を組ん
で足らなければですね、きちんと12月で補正をさせていただくということは、はっきりと皆
さん方に申し上げておきたいと思っております。したがいまして、そういった意味の現実的な
対応はですね、今後もゆるめることなく対応を図っていく必要があると。議員がおっしゃられ
ているメガソーラーよりやや小さいけれども、公共施設のところに対応を図るような形の中小
規模の展開が大事なのではなかろうかということについても、よく理解ができるところでござ
います。
 したがいまして、これからいろいろと公共施設の整備、あるいは場面によれば何らかの改修
とかということが招来をしてきたときには、常に今言ったようなことを頭の片隅にきちんと置
いて、そして可能な限りそういった事業展開を絡めて、そして施設対応を図っていくことが大
事なのではないかと考えております。
◇15番(大竹政雄君) それでは、メガソーラーについて最後に一つだけ。
 さっき利南の運動公園、これも産業という話が出ましたけれども、前回はバイオマス、私は
あそこへ5ヘクタールという面積があるから、メガソーラーも考えられるかなと思うのです。
ただ、あそこの傾斜地の問題があって、傾斜地は傾斜の問題が当然あるので10%内外がいい
んだそうです。だからいろいろな問題が加味されていますけれども、できるところとできない
ところが当然あるわけでありますけれども、ああいったところ、もし産業でということが、話
がありましたけども、あるならばですよ、私はどこかの企業と提携してもいいのではないかな
というふうに思います。あれだけの面積を何をするにしても、相当なお金がかかるのですよね。
単純にならして、市民の皆さんが多目的に遊ぶような施設ならそんなにかからないでしょうけ
ど、なかなかそうはいかない。今財政的には相当厳しいということになれば、そういった考え
をしながら、やはり企業との提携を結ぶということも私は大事なんだと思います。5ヘクター
ルありますから半分くらい、例えば3ヘクタールくらい使えれば、3キロワットくらいの数字
のものはできるのかなというふうには思っております。だからそういう場所もあったり、その
活用方法がそういうこともあるわけですから、ただ、ほかのところにも、もしメガソーラーが
できるようなところがあれば、私はもっともっと検討してもらいたいと思うんです。ただ、自
前でできなければ、当然企業との提携を結ぶということも大事なことだと思いますけれども、
その辺についてどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 整理をしたいと思いますが、先週の議員の質問、本日の大竹議員の
質問から、沼須の関係等についてかなり産業関係のことがですね、表舞台に出て論議されてい
るわけでございますが、一応基本的にもともとの骨子は運動公園的な形の中の捉まえ方がある
ことを押さえながら、そのところは誤解のないように基本的に申し上げた形の中で、先々の見
直しということを考えたときに、そういった御意見も出ているので総合的に判断していきたい
ということで述べていますので、ここのところは誤解のないようにお願いしたいと思います。
 今のお話のとおり、エネルギーの自給自足というのは時代の流れになってきているのかなと
思っております。したがいまして、先週小水力発電の関係等につきまして、議員がいろいろと
きょうも言われているとおり、何とかとにかくいいから一つだけつくるということを、規模の
大小にかかわらずつくるということを強く申し上げた経過がございます。太陽光等の関係につ
いては、実は私のところにも内々にあるところからそれなりの紹介がなくはありません。これ
は民間企業の場面になります。そういうこと等は、本市にとっていかに財政を圧迫しないで、
民間活力の中でそういったものが産み出せるかということは、これは巧みに考えなければなら
ないことだと思っております。したがって、議員の言われる公がだめなら、そういった民間の
力が必要ではないかということは、まったく御高説ごもっともなところであろうかと思ってお
ります。したがいまして、その辺のところについては、長短、相にらみながら判断をしていく
ことが大事だと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇15番(大竹政雄君) それでは、もう市長への質問は終わらせていただきます。いろいろ
と我々が提案していることには、ぜひお願いしたいと思います。
 さて、最後になりますけれど、いじめ問題について教育長にお伺いをしたいと思います。
 なかなか教育長にお伺いすることは機会がないものですから、今回、異常にいじめ問題が毎
日のごとく新聞に出るわけですよね。そんなことで取り上げてみましたが、前回も同僚議員が、
いじめ問題について質問されております。答弁もほとんど同じでございましたから、何といっ
てみることもないのですけども。この前の話を聞いているときに、学校の先生を重く評価して
いるということはよくわかりました。私もいろいろな方々から、いろんな話を聞く中で、今の
若い先生は非常に難しいところもあるという話も聞いております。いじめの問題というのは、
中に入るのが非常に難しいことみたいですね。現場としては。若い先生の場合にはどうしても
そこのところから逃げたがる、逃げてしまうなんていう話も聞いています。それをサポートす
るのが、教頭であり、校長であり、あるいは先輩の教員でありというようなことも聞いており
ます。非常に難しい時代に入ってきていて、なかなかどうなるんだと。この前教育長の話では、
全体的にやっていますよということの話は聞いております。ただ全体的にやるんですけど、そ
のものが上がってこないことが多々あるわけですよね。その辺のところの若い先生の指導とい
うのが、これからもっともっと必要なのかなってことを、ある私の同級生から聞きました。そ
ういった意味で、いじめ問題というのは単純にこうだよ、ああだよという問題ではないような
気がします。やはり先生の指導というのが一番問題になるかなというふうに思いますけども、
その若手の先生に対する、教育委員会で指導していいのか、あるいはどこかで指導するかとい
う問題があるわけですが、その辺の30歳になるくらい前の運動系の先生はないのでしょうけ
ど、そうでない文系の先生は、どうもそういう傾向があるらしいという話は聞いておりますけ
ども、その辺の指導について何らかの形を考えているのかどうかを教えていただければと思う
のですが。
◇教育長(津久井 勲君) 御質問にお答えします。
 特に若い経験の少ない教員に対する指導はということでありますけれど、議員の御指摘のと
おり、非常にいじめの問題は複雑であります。中に入るのが難しいというお言葉もありました
し、単純ではないという言葉もあります。そのとおりだと思います。したがつて、このいじめ
の問題というのは、基本は結局のところ、教員の基本的な資質の問題と。いじめ一つにどう対
応するかというよりは、いわゆる教員としての資質能力ですよね。これを持つかどうかという
ことでありますから、それが根本となっていじめ問題をどう解決するかということにつながっ
ていくわけであります。何もいじめだけのどうこうでなくて、教員としての基本的、基礎的な
資質能力の問題がある。そういった観点からの研修は、当然市も学校も、また県の総合教育セ
ンター等々も含めてあるわけでありますし、それから県や国からもいろいろな冊子や研修の機
会が紹介されております。
 それから、答弁の中でも申し上げましたけども、沼田市も独自にいじめの対策マニュアルを
つくらせてもらっています。そして、学校教育課長初めとして、学校現場上がりの専門家も何
人か任用させていただいております。こういう中において若い教員を中心とした、特にそうい
う子供たちの発達上の問題、または心理学的問題等々から迫る中で解決していこうということ
であります。そして、若い教員だけ鍛えようと思ってもだめなわけでありまして、先ほど全校
的な体制でとか、全教職員でとか、校内生徒指導教員会を中心としてというような、幾つか言
葉を紹介させていただきましたけれども、学校総ぐるみの中の一人のプロとして育っていくと
いうことが大事かなと思っております。個別の指導も大事ですけれども、そういう個別の力を
付けながら、チームの中でどう育っていくかということだと思います。
 そんなことで、いろいろ努力させてもらっておりますけれども、今教員のレベルということ
でありますけれど、実は、いじめは先週の議員さんの質問にもお答えした中で関連してきます
けれども、実は、子供の問題もある。直接的には子供ですよね。加害者の問題もある。実は被
害者の子にも問題がある。実は報道等では、ほとんど加害者と加害者の保護者の問題になって
いますけれども、これは一般論です。どのいじめがということまでは勉強しておりませんので、
一般論として家庭、保護者、さらに家族を含んだ問題が非常に多いです。一つ一つ潰していき
ますと。そんなことも含めて議員さんの言葉をかりれば、非常に単純でないという問題であり
ます。もとに返りますけれども、こういう事例を通しながら全校挙げて、教育委員会も指導助
言の立場に立って、これから教員の資質、レベルアップを図っていかなくてはならないと、そ
んなふうに考えております。
◇15番(大竹政雄君) 大体わかりました。
 今、家庭の話が出ましたけれども、大きな学校と小さな学校というのは、なかなかその辺の
ところが違うのだそうですね。小さな学校というのは、父兄同士がよく知っていますから、何
かあっても解決が非常に楽なのだという話を聞きました。大きな学校に行くと、なかなか父兄
同士が見えていないから難しくなってしまうのだと。どんどん奥に入ってしまうみたいな。そ
ういうことで、先生は非常に大変なのだろうと思いますよね。私は、このいじめの問題につい
ては父兄もある程度認識をしないと、なかなかそういった問題は解決していかないのだなと思
いました。
 最後に、今言われているのが、いじめる側は出席停止をしてもいいという判断が出ました。
いじめられる側は休ませてもいいと言われました。この辺は賛否両論だと思うのですが、実は
それはあまりやってもらいたくないと思うのですよ。例えば、いじめられる側を休ませてしま
うと、休ませると何が起こるかという問題が、非常に大きな問題が後に控えているのですよね。
実は昨日だとかおととい、社会の中でもいじめ問題があって会社に勤められなくなってしまう
というのをテレビでやっていました。NHKで、多分どんどんその人は弱くなっていってしま
いますから、将来が大事なのですよね。学校というのは3年間で終わってしまいますから、そ
れは、それでいいのですけど、その後が問題ですから、私はその辺のところが、いじめる側、
いじめられる側の対応というのが、もうちょっとしっかり考えていかないと、テレビで言われ
ていることばかりだと違う方向にいってしまうかなというのを懸念しています。その辺のとこ
ろを最後に教育長にお願いして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
◇教育長(津久井 勲君) 議員のおっしゃるとおりといいますか、短い時間でありますから、
まだまだ情報をお持ちでしょうし、アドバイスもいただけたらと思いますけども、今のいじめ
る側、いじめられる側、これもまた複雑でありまして、いじめる側がある日、いじめられる側
にもかわるというような、これまた複雑であります。いずれにしても議員さん心配なさってい
る子供たちは、一人前になるために学校教育を受けているわけでありますから、基本的な学校
教育の場で育てるというのが大原則であります。
 しかしながら、大変な暴力をふるうとか、それが継続的に行われる場合において、出席停止
はどうするのかまたは警察権力を導入するのかとかと、かなりレベルがもう学校教育では手に
負えないといことであります。しかし、これまた排除の論理ではよろしくない。排除は次のも
のを生産しないということであります。ですから、出席停止をただただ学校から外に行っても
らおうというだけですと、むしろ悪くなる。例えば、休んでいてもらえばいいじゃないか、で
は家庭でその子を教育できるのかということであります。保護者の方が働いている、またはそ
のくらい乱暴になると保護者も手に負えないという子供もいるわけですから、基本的には排除
の論理はよくない。したがって、そこに先ほど申し上げた児童相談所とか、かなり警察のお世
話になる、または逮捕される等のレベルになりますと、例えばさらに厳しい施設等もあります
ので、更生とか教育という視点からの学校外のところで指導を受けることだと思います。
 それから、いじめられる側を学校に行かさないというのも、先ほどから申し上げた原則論か
らいけばおかしなことであります。ただそのことによって登校を渋るというケースがあるとす
れば、沼田市も御案内のとおり白沢振興局の一室を借りて、一室といいながら非常にきれいな
いいところでありますかど、適用指導教室を数年前に立ち上げました。そこはもちろん教育の
機関ですから排除ではありません。そういう形でやっていこうということであります。これま
た不登校の問題も、家庭にいればその子は育つのかという問題があります。得てしてある種の
不登校のかなりの部分、70%とか80%とかなりの部分は、親御さんが変わらなければ変わ
りませんというのが研究者なり、今の定説になっておりますので、家に置けばという問題では
ないと思います。
 ですから、いじめる側においても、またはいじめられる側にしても、絶対に排除の論理を使
ってはいけないと。それ相応の教育施設や更生の機関やそういうところと連携する中で、とり
あえずは学校からちょっと外のところで勉強してくださいよ。教育を受けてくださいよという
ことは、法令上も認められておりますし、教育的にもそういうレベルの子がいても、それはや
むを得ないといことでないかと思っております。また、一生懸命頑張りたいと思いますのでよ
ろしくお願いします。
       ──────────────◇──────────────
◇議長(大島崇行君) 次に、布施辰二郎議員。20番。
〔20番 布施辰二郎君登壇〕
◇20番(布施辰二郎君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 今回、私の質問は標題で、でんきで明るいまち(沼田)づくりを目指してと、公共物の管理
についてであります。
 項目といたしましては、防犯灯等のLED化について、公共施設のLED化について、再生
可能なエネルギー政策について、そして、沼田平土地改良区用水路用地についてであります。
 まず、防犯灯等のLED化についてでありますが、御案内のように防犯灯は街路に設置され
ている街灯の一種で、道路照明灯より照射範囲が狭くなっております。しかし、一個当たりの
値段は安く、電気代が比較的安いため、さまざまな場所に設置されております。また、新たに
柱を立てずに電柱等を利用して設置した場合では、設置工事費が安いのも特徴であります。住
宅地などの比較的狭く交通量の少ない道路に多く設置されているところであります。
 また、夜間、不特定多数の人が通行する生活道路や暗くて通行に支障がある場合、あるいは
防犯上不安のある場所には、防犯灯の設置は必要であります。
 防犯灯の背景といたしましては、昭和30年代、まちは依然として暗く、女性や子供たちが
安心して歩ける状態ではなかったということで、政府は暗闇における犯罪防止、公衆の安全を
図る目的で昭和36年に防犯灯等整備対策要綱を閣議決定し、その年の暮れから全国的に明る
いまちづくり運動が展開されたことで防犯灯が盛んに設置されるようになって半世紀が経過し
ようとしているところであります。
 一般的に維持管理の方法としては、市が設置し、維持管理全てを行う場合、また、市が設置
し自治会、町内会によって維持管理されている場合、そして設置、維持管理全てを自治会、町
内会が行う場合等、設置と維持管理の方法は市町村によりさまざまな形態があると思いますが、
本市の場合、現在防犯灯の維持管理と年間費用について伺います。
 次に、市内全ての防犯灯のLED化についてでありますが、現在本市でも防犯灯のLED化
を順次進められていることは承知いたしております。しかし、それは1年に30灯とか50灯
であります。近年の科学の発達や、とりわけ東日本大震災、原発事故後の国を挙げての節電対
策、あるいは、さきの京都議定書などに見られるような地球規模でのCO2削減問題など、さ
まざまなことを考えますと、長寿命で低価格、水銀などの有害物質など含まないLED化の先
進地になっていただきたいと思っております。そこで、市内全ての防犯灯のLED化について
伺います。
 次に、各町(区)の経費負担廃止についてでありますが、御存知のように、バブルがはじけ
たとか、リーマンショックだとか、100年に一度の大不況だといわれるようなことがありま
したが、いまだに景気のよくなった話はどこに行っても聞こえてきません。本市の各町の区長
さん方も、おそらく区行政に四苦八苦されていると思います。
 以前のお話ですが、市内某所で区費を10円値上げするだけでもけんけんごうごうで大騒ぎ
になったということをお聞きした経過がありました。県内でも複数の市が防犯灯のLED化に
踏み切り、各町の負担を廃止いたしました。そして、各町では、その分を町の活性化のために
使えるということであります。そこで、本市でもLED化を推進して、各町の防犯灯の経費負
担廃止について伺います。
 次に、公共施設のLED化についてからですが、このことにつきましては、パソコン等で検
索してみますと何年も前から取り組まれているところが随分と見られます。
 県内では、みどり市がCO2削減への取り組みとして、本庁舎の照明を省エネ効果の高いL
ED照明にリニューアルされたということです。このみどり市では、平成21年に環境基本条
例を定め30トンのCO2削減を目指して取り組みを推進し、その一環として大間々庁舎の照
明など、リニューアルを実施、東、笠懸の庁舎もLED化を予定しており、全国でも注目を集
めて、各地から自治体の問い合わせが相次いでいるということであります。そこで、公共施設
の現在の維持管理と年間の電気料について伺います。
 また、このみどり市では、庁舎内の窓口などをLED化した場合、市民への影響も大きいた
め、さまざまな場所でLED照明を使ってシミュレーションをして、リニューアル後の明るさ
感などを事前に確認をし、実施されたといわれております。そして、職員皆様の事務作業に十
分な明るさを確保しつつ消費電力量を約30%削減できて、リニューアル前よりも明るさ感が
増したということであります。
 また、蛍光灯よりもLED照明灯は5倍も長寿命でメンテナンスも最低10年は必要がない
といわれておりますが、本市の庁舎等のLED化について伺います。
 次に、再生可能なクリーンエネルギー政策についてからでありますが、東京電力福島第一原
発事故を受けて政府のエネルギーと環境政策等の見直しが大詰めを迎えています。新聞報道に
よりますと、全国各地で開催された意見聴取会では、政府が示した選択肢のうち2030年に
脱原発を実現する案が圧倒的な支持を集めたということです。寄せられたパブリックコメント
は9万件にも上り、最悪レベルの原発事故を経て日本のエネルギー政策はどこまで変わるのか。
政府は国民的議論を踏まえ、結論を出すとしております。
 そんな状況の中、再生可能エネルギーを電力会社が買い上げる方式で、去る7月からスター
トいたしました。企業も個人利用者も電気料金が値上げされ、新エネ普及費用を負担する形で
の新制度であります。代表格の太陽光発電は、一部業者が大型設備を次々と建設したり、計画
を打ち出しております。それらは、全量を電力会社に買い上げていただくわけですから、莫大
な利益が得られるかもしれません。
 しかし、一般家庭では、一部進捗は見られますが、全体的に見ると二の足を踏んでいる方々
が多いと思います。設備費が高額な上、発電で使ういろいろな機器は保証期間が10年前後の
ものが多く、設置後10年以上たつと修理コストが発生するといわれております。最近では、
利用者もメリット、デメリットなど勉強されていて、導入にはもう少し様子を見ようという人
がふえてきていると思っております。
 本市でも、時節柄、再生可能エネルギーの話はいつも出てまいります。数年前よりさまざま
なクリーンエネルギーについて検討されてきていると思いますが、水力・太陽光・風力等の発
電検討の進捗状況について伺います。
 再生可能なクリーンエネルギーの検討につきましては、今まで市長が力説されていた小水力
発電が最も有力視されております。御存知のように、水力発電の仕組みは、水が高いところか
ら下へ落ちるときの力を利用して発電機を回し、電気をつくります。小水力発電の利点は、ダ
ムや大規模な水源を必要とせず、小さな水源で、比較的簡単な工事で発電できることにありま
す。このため、山間地や中小河川、農業用水路、上下水道施設、ビル施設、家庭などにおける
発電も可能ということであります。小水力発電の未開発地は無限にあるようにも思われますが、
いざつくるとなるとなかなか難しいのかもしれません。そこで、本市の水力発電可能河川につ
いて伺います。
 次に、公共物の管理についてから、沼田平土地改良区用水路用地についてですが、戦後、食
糧難が長く続いた昭和26年に計画を樹立され、片品川の流水を沼田平の台地へ導水をすると
いう一大事業が偉大なる先人たちの努力により着工されました。そして、その改良区用水につ
きましては、沼田市域のかんがい用水として、昭和39年までに整備されたものであります。
受益地域は、久屋原町から末端の戸鹿野町まで約360ヘクタールと広大なものでありました。
その後、さまざまな紆余曲折を経て東原新町、西原新町、材木町の用水路用地を沼田南部区画
整理事業に伴う公共用地の先行取得を目的として、平成4年度から沼田市で買い受けを始めら
れております。そこで、現在はどのようになっているのか、本市分の土地について伺います。
 次に、平成4年ごろ、その用水路用地につきましては、所有者の土地改良区の方で土地の一
部を地元住民に賃貸契約をされているお話をお聞きしたことがあります。しかし、平成7年こ
ろより、沼田市に売るため契約は全部解消していると伺った経過もあります。そこで、現在の
用水路用地の使用方法について伺います。併せて、今までの経過と今後の利用方法について伺
います。
 実は、このことにつきましては、平成11年秋、地元住民の方々より用水路の土地は沼田市
がほとんど買われたと聞いたが、いまだに不特定多数の人たちが使用しているということで調
査依頼がありましたので平成12年3月に一般質問をしたものであります。内容は、その当時
賃貸契約は一切なしということで、全体の88%は既に購入されているということでありまし
たが、その後、どのようになっているのか伺いまして1回目の質問といたします。御答弁よろ
しくお願いいたします。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの布施議員の御質問にお答え申し上げます。
  まず、でんきで明るいまち(沼田)づくりを目指して、防犯灯等のLED化について、現在、
防犯灯の維持管理と年間費用についてでありますが、本市では防犯灯の設置等は市で行い、電
気料金や蛍光灯の交換などの維持管理は各町で行っております。
 維持管理に要する費用につきましては、各町が負担し、市で電気料金の一部を補助しており
ます。そのため、維持管理に係る年間費用については把握できておりません。
 市が負担している経費については、各町からの要望による新設や器具の故障等による修繕の
費用及び、各町で負担している電気料金の約45%を補助金として交付しており、その額につ
いては、平成23年度実績で、設置費等で約210万円、電気料補助金で約550万円、総額
約760万円となっております。
  次に、市内全ての防犯灯のLED化についてでありますが、防犯灯をLED化することは、
維持管理経費の縮減と地球温暖化防止対策としての省エネ化が推進できることから、その効果
は大きいものであると考えております。平成22年度から新設の防犯灯についてはLED灯の
導入を進めているところであります。
 しかしながら、市内全ての防犯灯をLED化するためには、既存の約4,600灯の交換が
必要となり、多額の経費が必要となることから、今後太田市や前橋市が取り組んでいる「エス
コ事業」を活用した取り組みや、他の自治体で実施しているLED灯設置に係る補助金等につ
いて、経費負担や事業効果等を踏まえ総合的に検討してまいりたいと考えております。
  次に、各町(区)の経費負担廃止についてでありますが、防犯灯の整備は夜間における犯罪
の発生を防止し、地域の安全を図ることを目的としていることから、各町の防犯活動の一環と
して取り組みがなされ、各町において維持管理を行うことが望ましいと考えております。防犯
灯のLED化を推進することにより、維持管理経費の縮減が図られ、各町の負担が軽減される
こととなりますので、今後、市の財政状況等を踏まえながら防犯灯のLED化の推進と併せて、
検討してまいりたいと考えております。
  次に、公共施設のLED化について、現在の維持管理と年間の電気料についてでありますが、
維持管理につきましては、蛍光管が切れた場合の交換については、原則として、職員が行って
おりますが、道路照明の一部など、職員では交換が困難なものにつきましては、業者に依頼し
て行っております。なお、庁舎等建物内の照明については、節電行動計画に基づき、事務に支
障のない範囲で間引きを行っているため、この間引きした蛍光管を優先的に再利用し、節約に
努めております。
 また、年間の電気料でありますが、平成23年度決算における本庁舎及び北庁舎の全体の電
気料は、約670万円であります。
  次に、庁舎等のLED化についてでありますが、本庁舎、白沢町振興局及び利根町振興局の
各庁舎前駐車場にそれぞれ2基ずつ、合計6基のソーラー式のLED外灯を、平成22年3月
に設置いたしました。また、庁舎等のLED化については、電気料の削減のほか、CO2削減
による地球温暖化防止にも効果があるといわれておりますが、まとまった初期投資費用が必要
となるため、今後につきましては、老朽化に伴い故障した機器を交換する際に適宜導入するな
どの対応を図るとともに、計画的な整備方策についても検討してまいりたいと考えております。
  次に、再生可能なクリーンエネルギー政策について、水力・太陽光・風力等発電検討の進捗
状況についてでありますが、本年度は、土地改良区など関係機関の御協力をいただきながら、
市内における小水力発電の可能性調査を委託事業として進めているところであります。
 また、再生可能エネルギーは他にも、太陽光、風力、バイオマスなどもありますが、7月に
市民の方に入っていただいて設置した自然エネルギー研究会におきまして、本市の特性にあっ
たエネルギーの研究を進めているところであり、できる限り早く、一定の方向を出していきた
いと考えております。
  次に、本市の水力発電可能河川についてでありますが、河川水を水力発電に利用する場合に
は、二つの大きな課題があります。一つは、年間を通した安定的な水量の確保、二つ目は、言
うまでもなく水利権の問題であります。
 水力発電は、この二つの課題を解決しなければ、発電機を設置することはできないこととな
ります。
 このことを踏まえながら、周辺の地形、可能な発電量、電力の送電、経済性など総合的に考
えていく必要があります。
 再生可能エネルギー買取制度による売電を想定した水力発電は、できるだけ大型の発電能力
を有することが有利であり、それらを整理しながら、可能性を調べているところであります。
  次に、公共物の管理について、沼田平土地改良区用水路用地について、本市分の土地につい
てでありますが、材木町、東原新町及び西原新町の三町にまたがる区間においては、沼田南部
第一地区土地区画整理事業に伴う公共用地として、平成5年度に交換により、また、平成7年
度から買収により用地を取得し、合計約3,800平方メートルの土地が沼田市の水路敷とな
っております。
  次に、現在の使用方法についてでありますが、沼田南部第一地区土地区画整理事業の見直し
により、現在も水路敷として管理しているところであります。
  次に、今までの経過と今後の利用方法についてでありますが、沼田平土地改良区からの用地
取得及び所有権移転につきましては、既に終了しており、今後におきましても、水路敷として
維持管理に努めてまいりたいと考えております。
  次に、平成12年3月に一般質問したが、その後について、でありますが、沼田平土地改良
区から取得した用地の現地調査を平成18年度に実施しておりますので、今後におきましても、
関係者の御理解をいただきながら維持管理に努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、布施議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後0時01分休憩
       ─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇20番(布施辰二郎君) 御答弁をいただきましたので、何点かについて再質問をさせてい
ただきます。
 実は、この質問をさせていただくことになったきっかけはですね、電気のことに関して私自
身遅れているなと思って反省した次第でありますけれども、約1カ月くらい前にはLEDの電
球は使ったことがなかったのです。それが省エネだとか、長持ちするとか、お話は随分前から
聞いていましたけれども、実際にLED電球を買って使い始めたのが1カ月くらい前だったと
いうことであります。それまで使っていた玄関の100ワットの白熱球が切れたのです。そこ
で家族に同じくらいの電球をということでLEDの電球を買ってきて、それを取りつけました。
明るさも以前と同じくらいでしたので、それでよかったのですけども、そのパッケージを見た
ときに実は驚いたのです。LED電球の明るさの表現方法は60ワットとか100ワットとか
そういうのではないのですね。ワットでなくルーメンというのだそうですけれども、何とその
パッケージには、485ルーメン、6.9ワットと表示してありました。明るさが同じくらい
なのに電力消費量は約15分の1です。そして、私の家では、白熱電球が切れたところからL
EDにかえることになっていたのですけども、2日間で蛍光灯を残して全部LED電球に取り
かえました。全体の消費量はまだわかりませんけども、減っていることは確かだと思います。
1カ月から2カ月後の電力会社からの請求書が来るのが楽しみというのか、今度値上げされる
ことですからあまり楽しくはないのですけども、待っているところでございます。
 これと同じような体験、あるいは同じような話を市長は聞かれたこと、あるいは体験された
ことはありますか。ないですか。それからある場合、どのような関心を持たれたでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 本事業については、もう既に話題となっていますから、よく聞いて
もいますし、なお家内も大変関心を持っておりまして、そういう意味ではその効果は、もう誰
もが認めるところではないかと受けとめております。
◇20番(布施辰二郎君) 次にですね、一回聞いておきたいのですけど、現在の防犯灯につ
いて伺います。
 町の中には防犯灯のほかに道路や商店街などの街路灯、あるいは公園や郊外に設置されてい
る照明灯、それぞれ目的に応じてその所管する部署において、設置または設置に対する補助金
の交付など行っていると思いますけども、その設置に当たりましてそれぞれを調整する機能が
ないのだと思うのですけども、同じような箇所に、例えば街路灯の近くに防犯灯があると、そ
ういうような複数の照明が設置されるなど、非効率な状態の場所もあると思いますけれども、
この設置間隔等にアンバランス、そういうことは生じてないかどうか、その辺をお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 一般的な常識としてここは暗いな、ここはちょっと危険だなという
ところについて、その都度状況を判断しながら、当然防犯灯であるとか、街路灯であるとか照
明灯が選択されて設置されていると思っております。したがいまして、それはですね、かなり
最大公約的な市民感覚の中で陶太されるというふうに思っております。
◇20番(布施辰二郎君) 防犯灯が街路灯とかのそばにあって、非効率なところはないか、
あるかということです。あれば是正していただきたいのですけども、その辺お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 私がそれぞれ全て調べているのではないので、この場では何とも申
し上げにくいのでありますが、もし非効率なところがあればそれは是正していくことは大切か
と思います。したがいまして、議員の方でそういったお気付きの点がありましたら、ぜひ担当
の方に御指摘をいただければと思っております。
◇20番(布施辰二郎君) わかりました。夜などまちを歩いて調べてみたいと思います。
 次に、防犯灯のLED化について一般質問させていただくというところから、先進地の事例
をインターネットで探してみました。大阪の箕面市のホームページからであります。「防犯灯
のLED化について御質問が寄せられました。具体的に防犯灯のLED化を御説明いたします。
LEDの防犯灯はこれまでの蛍光灯の防犯灯に比べ消費電力と二酸化炭素の排出量を約60%
削減し、約6倍長もちするといわています。そのことにより電気料金が約40%安くなり、維
持費も大幅に減らすことができます。市ではこのようなLED防犯灯のメリットを生かせるよ
う、平成24年から26年度までの3年間で各自治会が設置管理していただいている市内の防
犯灯6,700灯を全てLED化にしていただくため、通常は75%の防犯灯設置に対する補
助金をこの3カ年に限り90%に引き上げて各自治会でのLED化を促進していきます。LE
Dの防犯灯は、一般的な20ワットの蛍光灯で、1年前までは1灯当たり3万円から4万円程
度の設置費用がかかっていました。しかし最近になって省エネルギー意識の高まりとともに、
LEDの有効性が浸透し大量生産されるようになってきたことから、同じ機種でも大量に発注
すれば一灯当たり1万円を切るまでに価格が下落し、工事経費を含めても1万円強で設置でき
るようになりました。このため、市がメーカーと交渉してLEDを安価に購入できるようにす
るとともに、市内の電気工事業者に協力をしていただき、3カ年で全ての防犯灯のLED化に
取り組むことにいたしました。」ということで、これは大阪府箕面市のホームページから抜粋
したものですけども、人口が約13万人の町であります。100%ではありませんけども90
%の補助ということです。箕面市がメーカーとまとめて価格交渉をすることで、そのスケール
メリットを生かしてLEDの低価格化を目指すということですが、市民に喜ばれる施策で、い
い事業だと思うのですけども、うちもやるよと市長、言えないですか、どうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 大阪の箕面市の実例を引用されての御質問でございます。
 大変有意義な御提案でございますので、ぜひ参考にさせていただきまして、今後の対応に処
してまいりたいと考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 節電につきまして、職員の皆さん徹底されているなと、いつも感
心させられていることが随分あります。過日も議会事務局に用がありまして寄らせていただき
ました。時々用があるもので寄らせていただくんですけど、外はかんかん照りで暑い盛りのと
きです。私が事務局に入った時に冷房がかかっていなかったものですから、「こんなに暑いの
に冷房かけてないんかい」と乱暴な言葉でしたけども声をかけました。それに対して局長はす
っと立って後ろ向きになって、おそらくそこに温度計か何かあったと思うのですけど、まだ3
1度で、大したことはないと言いながら座って、また黙々と仕事を続けられておりました。ち
りも積もればですから、すごく見習うことでいいことだなとそのとき感じたのですけど。ここ
で私が言わしてもらいたいことは、「爪で拾って、箕でこぼす」ということわざがありますけ
ども、なぜ電気をいっぱい使うところ、例えば街路灯とか水銀灯とかというところを節電を、
検討されているかわかりませんけど、されていたら教えていただきたいですけれども、LED
照明は普通の7分の1の電気料なるといわれています。そういう使用料になるということです
ので、その辺は市長いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 客観的な数値が、今議員がおっしゃられているようなことであれば、
それは大変効果があるというふうな理解になります。したがいまして、そういったことを受け
とめたときに、今後の対応とすれば、そういったLED化というのは大きな時代の流れかなと
いうふうに受けとめております。
◇20番(布施辰二郎君) 次に、街路灯などの電気代金について伺っておきたいのですけれ
ども、わからなければ結構ですが、現在使用されている街路灯、あれは何ワットぐらいで1日
何時間くらい使用されているのか、わかったら教えていただきたい。
◇総務部長(生方秀二君) お答え申し上げます。
 灯数につきましては20ワット、40ワット、60ワット等ございますけども、一番多いの
は40ワットが大部分で占めています。以上でございます。
◇20番(布施辰二郎君) 街路灯の話を、私は今、させてもらったので、防犯灯ではないで
すよ。街路灯の話です。おそらく200ワットとか300ワットという大きい、公園なんかで
もいっぱいついているやつです。それをお願いします。
◇都市建設部長(石坂コ三君) お答えします。
 通常の道路なり河川等の関係に使っています街路灯につきましては、200ワット程度が多
いと思います。また、公園内の外灯につきましても、200ワット程度のものが多いかと思っ
ております。
 経費の関係ですけども、年によって大分違いますけど、21年、22年、23年によって違
いますけれども、街路灯については260万くらいから160万円くらい。これは昨年度の震
災の関係の節電が入ってるかなと思います。それと、公園内の外灯につきましても100万円
前後ということで3カ年の平均がございます。以上です。
◇20番(布施辰二郎君) おそらく200ワットから、街路灯・水銀灯ですが、250ワッ
ト、300ワットくらいのもあるかなと思うのですけど。例えば300ワットの街路灯でもL
EDで使うと30ワットと同じ明るさということなのですよ。本当に考えられない、長持ちが
15年もする。15年たってみないから実際のところわからないのですけれども、インターネ
ットとかしょっちゅう出ています。そういうものをつくっている会社の宣伝も、そういうとこ
ろに入っております。さっき聞き忘れましたけど1日何時間くらいそれをつけていらっしゃる
かということと、もう一点、1基分で今の年間の使用料はどのくらいになりますか。200ワ
ット、300ワットの街路灯でです。
(休憩を求める者あり)
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後1時13分休憩
       ─────────────────────────────
午後1時13分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 微細にわたりますので担当部長からそれぞれ整理して答弁をいたし
ます。最初に総務部長、後に都市建設部長。
◇総務部長(生方秀二君) まず、防犯灯につきましてお答えさせていただきます。
 電気料につきましては、20ワットが年額で1,860円、40ワットにつきましては、年
額2,652円、60ワットが3,456円となっております。以上でございます。
◇都市建設部長(石坂コ三君) 街路灯の関係でごさいますけども、市内には約170基ほど
ございます。その電気代につきましては、先ほど申し上げたとおり23年度では170万ほど
でございますので、差し引きになろうかなと思います。時間帯におきましてはですね、外の暗
さといいますか、設定されてあります明るさ等によりましてですね、時間帯が前後しますので
御理解いただければと思います。
 また、公園等の外灯の関係でございますけれども、これにつきましては180基ほど設置を
しております。これにつきましても、先ほど申し上げましたとおり、昨年度の決算におきまし
ては100万円前後の経費がかかっていることで、差し引き数で割っていただければ1基当た
りの使用電気料は算出できるのかなと思っております。以上でございます。
◇20番(布施辰二郎君) その季節、季節によって使用時間は変わっているとおっしゃいま
したけど、平均して1日何時間くらい使用していますか。街路灯の場合です。何時間くらいつ
けていますか。それと1基で1年間、どのくらいの電気料になるのですか。
(休憩を求める者あり)
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後1時17分休憩
       ─────────────────────────────
午後1時19分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇都市建設部長(石坂コ三君) お答えします。
 街路灯の関係でございますけども、先ほど申し上げましたとおり市内には170基ほどとい
うことで、経費につきましても年間170万円ということですので、1基当たり1万円程度か
なと思います。使用時間、これは季節によって違っておりますので、一概には申し上げること
はできませんが、夕方から翌朝というふうになろうかなと思います。
 それと、公園等に使っています外灯の関係でございますけど、185基ございます。電気料
につきましては、昨年度については100万円ほどかかっております。したがいまして、設置
されている場所でも違うと思いますが、5,000円から1万円であろうかと思います。以上
です。
◇20番(布施辰二郎君) 本当に細かいことまでお聞きして申しわけありません。どう考え
てもLED照明に何とかかえていただきたい。必ずこれは将来市のためになると思っておりま
すので、細かいことまで申し上げて申しわけないですけど、もう1点だけ細かいことを聞かせ
ていただきますが、街路灯の1基分、何百基もあるわけですけれども、1基分を新しくつくる
場合の単価はどのくらいでしょうか。先ほど実は200ワット、300ワットの明るさを維持
するのにLEDの場合は、30ワットで十分だということが出ていますので、1基分の街路灯
設置費用、これがパソコンなんかでみますと18,000円くらいであると、おそらく全然考
えられないと思うのですけど、街路灯1基の単価はどれくらいですか。環状線とかいっぱいあ
りますけど。
◇都市建設部長(石坂コ三君) 街路灯というと一般的には私どものイメージがあるものかと
思いますが、それにつきましては、昨年来の経験によります数値としますと、2万から3万円
で変更することは可能かなと思います。ですが、道路交通法等に関係しております。道路関係
なり河川の方の設置いたします外灯、これにつきましては、まだ設置変更をしておりませんが、
1基当たり20万円ほどかかるかなと思っております。
◇20番(布施辰二郎君) いろいろ部長さん方とのやり取りを市長は聞いておられて、ぜひ
何かを購入する、何か事業をする、そういうことには参考にしていただきたいと思います。
 次は、やっぱりリース方式で取り組んでいる町を紹介したいと思いますが、「リースで防犯
灯をLED化」福岡県の大野城市というところで、97,000人くらいの人口の町でありま
す。時間がちょっと押していますのでちょっと早く読ませていただきますけれども、「大野城
市は市が設置している防犯灯約5,600基を民間業者にリース方式で発行ダイオートLED
照明に切り替える。市によると防犯灯はLED照明に一斉に交換するのは県内で初めてという。
総費用は10年間のリース代と設置工事費など含め約1億7,000万円、その内今年度分関
連経費を盛り込んだ補正予算案を9月3日に開会する定例市議会に提出する。交換の対象とな
るのは市内約5,900基の防犯灯の内省エネ効果がある、無電極照明を除く蛍光灯やナトリ
ウム灯、計約5,600基。市は今年度から毎年約250基ずつ23年をかけてLED照明に
切り替える計画を立てていた。しかし、リース方式を採用すると、市が直接工事するより費用
が約半額で済む上、工事期間も3から4カ月で全て取り替えが可能になるということから計画
を変更して、一括リース方法を採用することにした。防犯灯LED照明にした場合、電気代が
10年間で約7,500万円の節約になると試算している。」これは2012年の8月31日
官庁速報と書いてありますので、おそらく市長もごらんになっているかもしれません。このよ
うにリース方式でもいいですし、違う方式でもいいと思いますけども、絶対損はないと思いま
すし、これは市民皆様に喜んでいただける事業になると思いますけれども、思い切るつもりは
ないですか。市長。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまは、福岡県の大野城市のリース防犯灯でもってのLED化
についての御提案でございました。
 御案内のとおり、私どもも、今それぞれのところで地道に検討を加えている段階でございま
す。どちらの判断が適切か、あるいはまた、どの方法がよいかということを捉まえた形の中で、
本市に適切な適正規模な状況を判断して、今後の議員が御提案されていることを参考にする形
の中で、やはり検討を加えていかなければいけないと思っております。したがいまして、きょ
うの大野城市の関係等にいても十二分に勉強させていただきたいと思っております。
◇20番(布施辰二郎君) どちらがいいか検討をするということですから、そうすると市長、
やる気になっていただいたのでしょうか、もう一回お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) これは、時代の流れかなと思っております。したがいまして、そう
いった方向を捉まえた形の中で検討を加えていく必要があるのではないかと、やはり沼田市に
とってどういうのが適切なのか、いろいろ聞いてみると伊勢崎市なんかのやっていることだと
か、若干違うマスコミ等によく出ている類似団体のところであるとか、やや考え方がちょっと
異なっているようでございます。もちろん、当然この大野城市のようなこういったリースの関
係等についても初めての提案でございます。したがいまして、私ども沼田市にとってどういっ
たことが一番合っているのかなというようなことをやはり適切に判断していく必要があろうか
と思っておりますので、今日の御提案を重く受けとめた形の中で先に向かって対応を図らなけ
ればならないのではなかろうかと考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 本当にしつこくて申しわけありません。これは御案内だと思いま
すけれども、現在、省エネだとかLED事業には欠かせない、全国で事業展開されている、先
ほど出ておりましたけども、エスコ推進協議会ということについて少し述べさせていただきた
いのですが。
 実は、県も前橋市も太田市も全部このエスコ事業を採用して事業展開をされております。私
もその事業のメリットについてですね、注目をいたしました。エスコ事業業導入のメリットと
しましては、新たな負担を必要としないということなのです。省エネルギー促進策ということ
でありますので、本当に検討していただきたい。それから、省エネルギー効果をエスコ事業者
が、保証するということであります。資金管理から、資金調達から全部保証する。包括的なサ
ービスをするということなのです。ですから、ぜひ本市でも総合的エネルギー問題など、この
エスコ事業者などに、これは県もやってるし、他のところでもみんなやってますので相談され
るとか、調査依頼などぜひしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君)先ほど来申し上げておりますように、このエスコ事業、あるいはリー
ス、あるいは前段申し上げましたけれども伊勢崎等のやり方等も含めて、それぞれの中で本市
にとって、何が一番事業としてメリットがあるのかというようなことをきちんと判断をした形
の中で対応していくようなことになろうかと思っております。したがいまして、このエスコ事
業ということについても、私どもが知らないわけではありません。よく承知をしていますので、
よろしくお願いをしたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) 勉強家の市長でありますので、知らないなんてとんでもないこと
だと思うのですけれども、もう1点だけこのエスコ事業についてお願いしたいのですが、群馬
県でも生涯学習センターとか県立自然史博物館など、温室効果ガス排出削減を推進するために、
このエスコ事業を導入しております。また、節電と省エネを進めるため、先ほどから話が出て
おります前橋市では、来年の夏までに市内の防犯灯23,000基を蛍光灯からLEDに全て
交換するということが、過日大きく新聞報道されました。市内の防犯灯は自治会が設置や管理
を担当し、市は設置費や電気料の一部を補助しているということですが、防犯灯のLED化に
あたり、設置と管理を民間業者に委託して市が使用料を支払う仕組みに変更されたと報道され
ております。
 それによって電気料は年間6,500万円から3,500万円に削減され、各自治会の経費
負担をなくす方針ということです。また県内では太田市、2010年度に18,000基をL
EDに交換し、年間1,960万円の電気料金を削減する効果を上げております。また、太田
市同様、前橋市は、企業の持つ省エネのノウハウを公共事業に取り込むエコス事業を採用して
おります。システムや設備の提案から設置維持管理まで、事業側が包括的に担当。前橋市は、
初期投資がいらず大規模な切りかえが可能になるということであります。これはまさに、最少
な経費で最大の効果を上げる。こういうことだと思います。そして各町、自治会のメリットも
大きいということで、これまで支払っていた約5,000万円の負担がなくなり、防犯灯の事
業費を新しい事業に活用できるとしております。
 例えばのお話ですが、本市の防犯灯が約5,000基あって1年に50灯ずつ交換した場合、
何年かかると思いますか。100年かかるのですよ。失礼、4,600灯と言っていましたね。
92年もかかるのですね。
 県の話、それから太田市の話、前橋の話とあわせて、本市の話もお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま、太田、前橋等の事例を出されまして、エスコ事業導入の
関係からくる事業のメリット化等についての御意見、そしてそれに基づくところの御質問がご
ざいました。これらについてもよく精査をしてですね、先ほど来申し上げておりますように、
こればかりではなく、他のことも含めてですね、どうした方法が一番適切なのかどうかという
ことを判断をしてまいりたいと考えております。
◇20番(布施辰二郎君)本当に細かいことをお聞きして申しわけなかったですけども、次に
クリーンエネルギー政策につきまして、本市では水力発電を立ち上げるということであります。
小水力発電につきましては厳密な定義はないそうですが、新エネルギー利用等の促進にかかる
特別設置法、これは省エネ法というのだそうですけども、出力1,000ワット以下の比較的
小規模な発電を総称して小電力発電と呼ぶそうでありますが、一般的には10万キロワット以
上は大水力、1万キロから10万キロワットまでが中水力、1,000キロワットから1万キ
ロワットまでは小水力、100キロワットから1,000キロワットまでがミニ水力、100
キロワット以下はマイクロ水力、1キロワット未満は極めて小規模な発電をピコ水力というそ
うでありますけれども、本市ではどのくらいの規模の水力発電を目指しているのでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 市民部長から答弁をいたさせます。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えいたします。
 今検討していますのは、今議員さん言われました、マイクロ発電、100キロワット以下を
検討させていただいています。
◇20番(布施辰二郎君) 100キロワット以下ということで、大きい小さいはあまり関係
がないと思うので、ぜひひとつ、よいものをつくっていただいて、教育にも使えるようなよい
ものをつくっていただきたいと思うのですけれども。
 さて過日、沼田市では自然エネルギー研究会を発足されました。趣旨と目的についてちょっ
と聞かせて下さい。
◇市民部長(田辺昇利君) 目的につきましては、本市の特性に合った再生可能な自然エネル
ギーの調査研究を進めることを目的にするということであります。
◇20番(布施辰二郎君) 自然エネルギーの研究会ですから、水力、太陽光、風力、バイオ
マス、クリーンエネルギー全般にいっぱいあるわけですけども、それとも、例えば、先ほど市
長より小水力の話がありましたけども、小水力のみとか太陽光のみとか、そういうことで検討
されるのだか、その辺のところを聞かせ下さい。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えします。
 研究会につきましては、先ほど議員さんがおっしゃったとおり、再生エネルギー全体につい
て研究をしてもらうということで、今進めております。それともう一つは、今年度の委託事業
としては、小水力発電の導入できるところを探すということで、委託事業としてはその方向で
進めております。以上です。
◇20番(布施辰二郎君) この研究会で結論が出た場合、例えば結論を出すようになってい
るのかどうかそれもわかりませんけども、結論が出た場合はそれにしたがって、市長が方向性
を決められるのかどうか、それも教えてください。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、最終判断は市長がしなければなりません。そこから出てきた
結論といのは、十二分に重く受けとめて、それを遵守するような方向で考えていくということ
になろうかと思います。したがいまして、きょうもいろいろと午前中から論議なされているよ
うにですね、まさにそういう意味では、ある意味においては第三者機関的な要素をもっており
ます。そういったところから出てきた御意見を受けとめた形の中で、当然行政の立場からいた
しますならば、議会等の調整もありますけれども、おおむねそこのところを遵守していくとい
うような形の中の判断になっていくのではないかというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) エネルギー施策につきましては、全国の自治体が取り組むように
なってまいりました。それこそ、水力、太陽光、風力、バイオマス、あらゆる可能性を探って
いると思いますけれども、結局その土地にあるものを利用するのが一番よい方法だと思うので
すけども、最近よく聞く言葉にコジェネレーションという言葉があります。コジェネレーショ
ン。
 御案内のように、これは燃料を燃やして発電していると同時に、その排熱を空調とか給湯と
かに利用するシステムですね。エネルギー資源から複数のエネルギーを取り出して、総合的な
エネルギー効率を高める仕組み、これを総称して、コジェネレーション。
 例えば、本市でいえばですね、白岩の焼却場などがありますけれども、そのようなことを検
討されたことがあるかどうか。現在ふれあいセンター等に給湯しているだけですけれども、こ
れを、発電を先にしてからお湯をそちらの方に流すと。コジェネレーション、その辺は検討さ
れたことがありますか、市長。
◇市民部長(田辺昇利君) 下の二箇村清掃工場の関係につきましては、今のところ温水とい
うことで、水を温める程度のところで、今のところはそこまでの検討はいたしておりません。
◇20番(布施辰二郎君) これはですね、やっぱりコジェネレーション。これこそ検討して
もらいたい。あるものを利用する。必ずそれはいい結果になると思うのです。発電をして、発
電した後、ふれあいセンターの方にやればいいのです。その辺は市長検討を約束してください。
◇市長(星野已喜雄君) 当然、このエネルギーの研究会はですね、先ほど申し上げましたよ
うに、総体的な形の中で再生可能なエネルギーの調査研究を進めることを目的することになっ
ていますから、本日御提案されたことも踏まえた形の中で、研究会の中でのまた論議もいただ
ければと思っておりますし、市といたしましても、担当課をしてですね、十二分な調査をさせ
ていただきたいと存じます。
◇20番(布施辰二郎君) 次にですね、沼田平土地改良区の件なのですけれども、御案内の
ように12年前に一般質問させていただいた経過があります。過日12年前と同じようにそこ
を歩いてみました。写真も何枚か撮ってまいりましたけども、あまり変わってないように思う
のですね。平成12年当時からですね、用水路用地の土地は一切民間には貸さないという当時
の市長さんの答弁だったのです。私が見た限りでは、民間の方々が多数使っていられるように
思われます。それでいいのかどうか、重ねて伺います。
◇市長(星野已喜雄君) どういう形の経過があったか、私も詳細に承知している立場でござ
いません。言われるとおり、一般的な立場からすると公的なところを私の方が使っているとい
うことは公正な立場からするとやはり問題があるのでなかろうかと。ただ、市が購入をする以
前の段階の中で、既にそういったことを私が占用としていたという経過もあるやに聞いており
ます。したがって、その辺のところはですね、やはりひとつ精査をして考える必要があるかな
というふうに思っております。一般的には、公的なところについては、御案内のとおり私が使
う場合には、きちんとした占用許可とか、そういったことがないとまずいのではなかろうか考
えております。
◇20番(布施辰二郎君) 平成12年当時、当時の市長さんはですね、全部きれいにして買
っていると、貸してあるとかそういうのは一切ないという話だったのですよ。それが12年た
ってもそのまま、じゃあ使い得でいいのかどうか、公平・公正の面から見てどうですか。これ
は調査する約束をして下さい。市長。
◇市長(星野已喜雄君) 繰り返し申し上げたいと思いますが、いろいろないきさつがあるの
でしょうか。私もその辺の経過等については承知をしておりませんが、土地改良区から市が受
け入れるというくだりがあって、その前段は土地改良区が持っておられたようでございますね。
市が一応受け入れるという形の中にあって、その辺の経過があったようでございます。先ほど
来申し上げているようにですね、公的なところの部分について、私が使っているのではきちん
とした占用許可等をとらない限りにおきましては、これはいろんな意味で問題があることにな
ります。したがって、それらのことについては精査をしていく必要があるのでなかろうかと考
えております。
◇20番(布施辰二郎君) そうすると、今使われている方は複数人いらっしゃいますけれど、
占用許可をとっていられるかどうか。
◇都市建設部長(石坂コ三君) お答えいたします。
 平成5年から平成13年度までにかけまして、沼田市としても用地を取得しました。その後
19年の2月に現地を確認させていただきました。それ以降私どもにつきましては、境界確認
または、付近の建築確認等の案件がございますので、通常の維持管理と同じような考え方で行
っておりますが、確かに御指摘のように、今市長が答弁いたしましたとおり、2つの種類の方
に分けられるかなと思っております。以前から土地改良区の方で借地といいますか、利用され
ていた方、そしてその後ですね、私どもに占用された方、交通整理いたしまして、今後適切な
維持管理に努めてまいりたいというふうに考えておりますので御理解をお願いいたします。
◇20番(布施辰二郎君) それじゃあなくって、今使われているのか、占用許可をとってら
っしゃるのか、いらっしゃらないのか、その官民の境をきちっとしていただきたいということ
なのですよ。これ市長どうですか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど来答弁をしておりますように、何か土地改良区の時代から新
しく市が占用、つまり受け入れるというくだりがあって、そしてそこのところの部分があるの
で実は慎重な言い回しをしているわけです。当然適切な占用許可をとっていないところについ
ては、きちんとした指導をしていく必要があるのではないかと、こういうふうに考えておりま
す。
◇20番(布施辰二郎君) 時間もなくなってきたのですけども、他にもこういった公有地で
市民が使われている、無断で使われているところはあるかどうか、お伺いします。
◇都市建設部長(石坂コ三君) 私ども建設課が主に赤線・青線、通称名でございますけれど
も、使われているような敷地が多数ございます。そういった場合につきましても、国から譲渡
していただいたという経過がございまして、そこの境界等につきましては、はっきりと市内の
方々に、ここまでが官地でここまでが民地だよというようなところがはっきりと交通整理する
ような場所が、明確にお答えすることが残念なからできません。今回の案件につきましては、
土地改良区さんからいただきまして、その時点で境界確認を行っております。また、実際の用
地のプロの業者の方に入っていただきまして、線引きをさせていただいているという経過がご
ざいますので、御理解していただきたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) 最後になりますけども、これは市長、それは答えないよというの
ならそれで結構ですけとれども、実は二、三年前漏れ聞いた話でけども、高戸谷から水をいた
だいておりまして、それの水利権が切れてたのを市長が自分の人脈でそれをもとどおりにして
いただいたとか何とかという話を聞いたのですけど。水利権でもなくなっていれば大変なこと
になるわけで、それを市民の皆さんは知らないと思うのですけども、そういうことを漏れ聞い
たものですから、本当に実際そういうことがあったのかなと、そういうことをいつも思ってい
たのですが、なかなか聞く機会がなくて、もし市長そのことに対して答えられたら、答えてい
ただきたいと思います。答えられなかったら結構です。時間もなくなりましたので、これで終
わりにさせていただきます。ありがとうございました。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、本問題は私が市長に就任した後、下田助役さんがおられまし
て、その後、県から金井助役さんをお迎えし、さらに2年間の経過の後、丸岡助役さんをお迎
えした経過がございました。特に金井助役さんのときに、本問題が大きくのしかかってまいり
まして、群馬県御当局の方から、いろいろと国の方のしかるべき機関に星野已喜雄という沼田
の市長が、いろんなところに働きかけてほしいということで、率直なところ努力をさせていた
だきました。丸岡助役のとき、そういう意味ではいい結論をいただきました。詰まるところ、
これをお金に換算すると40億にはいきませんが、ややそれに近い30数億のお金に換算され
るのではなかろうかというふうな形でもって分析しております。したがいまして、この案件に
つきましては、確かに今、そういった御質問がありましたので答えているわけでございますけ
ども、相当な水面下の努力がありました。そして、それは大道に則した形の中で沼田市の利益
のためにはどうした方法が適切かということを思いながら判断した結論の中で、大きな成果を
得られたなというふうに思っております。以上申し上げまして答弁といたします。
       ──────────────◇──────────────
◇議長(大島崇行君) 次に、井之川博幸議員。9番。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 最初に、放射能汚染対策について、除染対策についてお伺いいたします。
 本市においては、東京電力福島第一原子力発電所の過酷事故による放射性物質の拡散を受け、
ホットスポットと呼ばれる高濃度の汚染地域になり、市民生活に深刻な影響を与えております。
市では、国による「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発
電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法」に基
づく汚染状況重点調査地域の指定を受け、「沼田市除染実施計画書」を策定し、それに沿って
除染を進めていると承知しております。そこで、沼田市除染実施計画における除染実施状況に
ついて、まずお伺いいたします。
 また、除染実施区域は、旧沼田地区で16町、白沢町で4地区、利根町で6地区、計26地
域を対象としていますが、学校等はこの指定地域とは別に、教育委員会が放射線量の測定や除
染を実施していると承知していますが、子供たちが主に活動する場所は特に注意していくこと
が必要と思います。除染計画区域内は当然のことでありますが、除染計画区域外の保育・幼稚
園、学校、公園などの除染の強化を求めたいと思います。
 次に、農産物などへの対策についてお伺いいたします。
 農産物等の放射性物質汚染検査は県が定期的に実施しており、8月17日に検査された沼田
市で採れたチチタケなど6種類の野生キノコの検査結果は、キログラム当たり220から2,
500ベクレルという高濃度のセシウムが検出されました。野生の鳥獣肉検査でもイノシシや
日本鹿は基準値を超えています。農家が生産している農産物は、基準値を超える数値は最近で
は出ていませんが、沼田産では8月15日に枝豆が6.1ベクレル、8月8日にはスイートコ
ーンで2.0ベクレル、6月20日には梅で13ベクレル等のセシウムが検出されています。
もちろん基準値以下ではありますが、その農産物が育った土壌がセシウムに汚染されていると
いうことなので、セシウムが検出された農産物の農地汚染状況や空間放射線量と対策について、
また、県の検査でセシウムの暫定許容値を超えた利根町の牧草に係わる対策についてはどのよ
うになっているのかお伺いをいたします。
 次に、内部被曝対策についてお伺いいたします。
 沼田市の学校給食での検査は、調理済み給食を食後、月2から3回検査しているということ
ですが、保護者の中からは、もしセシウムが検出された場合には、子供が食した後になってし
まう。それでは、安心できませんという声があがっています。学校給食の食材段階での放射線
量測定を求めたいと思います。
 また、子供たちの被曝による健康被害も心配です。沼田市除染実施計画書にも記述があるよ
うに、原発事故後3月15日から1週間ぐらいの間に空間放射線量の数値が上がり、前橋のモ
ニタリングポストに放射性ヨウ素、放射性セシウムなどが検出されました。それが利根沼田地
域に流れてきたと見られていることから、この地域の人たちが被曝していることは明白です。
子供の甲状腺ガンの原因となる放射性ヨウ素の半減期は8日間ですから、今では検出されなく
て当然ですが、事故後の一定期間に放射性ヨウ素が子供たちの甲状腺に蓄積したことも容易に
想像できます。保護者、特に母親の皆さんが心配するのは、こういう状況があるからです。前
回に続いて、市が健康検査をやってほしいと思いますが、せめて心配している市民が検査を受
けたいと思っている場合、放射性物質による健康影響検査費の助成制度の実施を求めたいと思
います。
 続いて、福祉・介護の充実について、福祉・介護職員の待遇改善についてお伺いいたします。
 介護保険制度が導入されて12年ほどが経過しました。高齢者福祉への国の支出金が減らさ
れる中で介護保険料の大幅な上昇、介護施設が足りない、必要な介護が受けられないなど、い
ろいろな問題点が出てきていますが、なんといっても介護の基本中の基本、マンパワーが足り
ないというのが最大の問題といわれています。介護職場はいわゆる新3K職場「きつい、帰れ
ない、給料が安い」という、職員の定着率が大変悪い職場といわれています。そこで、福祉・
介護職員の労働実態や賃金などの処遇の実態についてどのように把握しているのかお伺いいた
します。また、賃金改善では、昨年度までは、介護職員の処遇改善交付金を国が全額負担して
月1万5千円の賃上げを行なってきましたが、今年度からは介護報酬に組み込まれてしまいま
した。実質マイナスになるので、利用者から別枠で負担金を徴収するという利用者負担が増大
しています。それでも、まだまだ厳しい現状は続いています。福祉・介護職員の処遇改善のた
めの市独自の助成の実施を求めます。
 次に、中心市街地土地区画整理事業について、事業全体の見通しについてお伺いいたします。
 中心市街地土地区画整理事業は、平成10年4月10日都市計画決定、12月1日に事業計
画決定が告示され、事業が開始され平成22年度で事業が完了する予定でしたが、しかし、な
かなか事業が進捗せず、平成25年まで事業計画の延伸が行なわれてきました。そこで、現在
までの進捗率および事業全体が完了するまではどのくらいに期間を見込んでいるのか、まずお
伺いしたいと思います。また、当初計画を大幅に超える事業期間によって市政や関係住民に対
する影響については、どのように把握しているのかお伺いをいたします。
 商店街を再生させる中心的計画では、2核ワンモール方式を目指していましたが、時代の流
れはそれを許してくれませんでした。バブル経済も崩壊、モール化した郊外型大型店の展開で、
沼田市もオーバーストアーの状況です。このように時代や街も人も変わっていく中で、このよ
うな事業が長期間にわたって継続されていくことが許されるのか、お考えをお聞かせ願いたい
と思います。
 全体として事業が遅れている状況の中でも、現在事業が進んでいる1街区、2街区などにつ
いてお伺いしたいと思います。まず、1街区および2街区の事業進捗の見通しについて、また、
にぎわいの核の事業計画についてお伺いをいたしまして1回目の質問といたします。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後2時00分休憩
       ─────────────────────────────
午後2時07分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
  まず、放射能汚染対策について、除染対策について、沼田市除染実施計画における除染実施
状況についてでありますが、7月から公共施設と住宅の空間放射線量測定を行っており、公共
施設の測定は終了しております。住宅につきましては、計画区域内で放射線量の高い行政区か
ら測定を行い、8月末の時点で1,588件の測定を終えています。
 今回の測定は、除染関係ガイドラインに基づいて、除染前の測定を行っているものですが、
雨どい下などの局所的に高い地点、いわゆるマイクロスポットが確認されているものの、面的
に高い施設、住宅は現時点では多くありませんでした。
 除染につきましては、子供たちの生活空間を優先的に行っていく考えから、計画区域内の小
学校1校の校庭と幼稚園1園の園庭で除染が必要と判定し、夏休み期間中に除染作業を終えて
います。
 今後も、公共施設と住宅のマイクロスポットの解消に向け、引き続き放射線量測定と除染作
業を行っていく予定であります。
  次に、除染計画区域外の保育・幼稚園、学校、公園などの除染の強化を求めますについてで
ありますが、今回、除染実施計画区域外の小学校2校においても、校庭の平均空間放射線量が
基準を超えていることが確認されましたので、子供たちの生活空間であることから、計画区域
内と同様、夏休み中に除染を終えておりますが、他にもマイクロスポットが見つかりましたの
で、除染関係ガイドラインに基づく対応を図ってまいりたいと考えております。
  次に、農産物などへの対策について、セシウムが検出された農産物の農地の汚染状況と空間
放射線量及び対策についてでありますが、本市では、一部の農産物において微量の放射性セシ
ウムが検出されましたが、規制値をはるかに下回る数値であり、安全性が確認されております。
 また、土壌につきましては、昨年度に群馬県が実施いたしました農地土壌調査により、市内
全域において土壌中の放射性セシウムが検出されましたが、玄米・野菜等の農産物につきまし
ては、その安全性が確認されているところであります。
 対策といたしましては、本年産の作付けにあたりましても、より安全な農産物の生産に向け、
土壌中の放射性物質を低くするための反転耕、土壌診断の結果によるカリ肥料の施用などを農
家の皆様にお願いしてまいりました。
 今後につきましても、引き続き県及びJAなどの関係機関と連携を図り、土壌調査及び農作
物検査を継続実施し、安全な農産物の生産に向けた対応を図ってまいりたいと考えております。
  次に、暫定許容値を超えた利根町地区の牧草にかかわる対策についてでありますが、群馬県
では原乳や牛肉の安全性を確保するため、平成24年度産永年生牧草に対する放射性物質の検
査を行ったところ、利根町管内において、一部暫定許容値を超えた放射性セシウムが検出され
たとの情報がありました。
 このことから、群馬県の指導をいただきながら、検出ほ場においては、すでにプラウによる
反転耕を行っておりますが、今後は土壌改良材を施用し、引き続き放射性物質の低減対策を行
う予定であります。今後も、県の指導をいただきながら安全な牧草の生産に向け対応していき
たいと考えております。
  次に、放射性物質による健康影響検査費の助成制度の実施を求めますについてでありますが、
先の高柳議員の御質問に対して冒頭御答弁申し上げましたとおりでありますので、御理解賜り
たいと存じます。
  次に、福祉・介護の充実について、福祉・介護職員の待遇改善について、福祉・介護職員の
労働実態や賃金などの処遇の実態についてでありますが、厚生労働省所管の公益法人でありま
す財団法人介護労働安定センタ−が行った「平成23年度介護労働実態調査」によりますと、
1年間の離職率16.1%、採用率21.0%であり、従業員の過不足については、「不足感」
53.1%、「適当」46.1%という状況であります。
 また、月給者の平均賃金が21万6,086円、現在の仕事を選んだ理由では、「働きがい
のある仕事だと思ったから」が55.7%などの結果が出ております。
 なお、同じ指標に関する群馬県内の結果は、1年間の離職率16.0%、採用率20.4%、
従業員の過不足は、「不足感」52.7%、「適当」47.6%、月給者の平均賃金22万4
,319円、現在の仕事を選んだ理由では「働きがいのある仕事だと思ったから」が52.4
%という状況であり、本市管内につきましても、概ね、同様な状況にあるものと推察しており
ます。
  次に、福祉・介護職員の処遇改善のための市独自の助成の実施を求めますについてでありま
すが、国は、平成23年度末までの間、介護職員の処遇改善の目的で、介護職員の賃金改善に
取り組む事業者に対し「介護職員処遇改善交付金」を交付してまいりました。
 24年度の報酬改定に際し、国は、24年度以降も介護職員の処遇改善に継続して取り組む
とし、「介護職員処遇改善交付金」に相当する額が介護報酬として事業者の収入となるように、
平成27年3月31日までの条件付きではありますが、「介護職員処遇改善加算」を創設した
のであります。
 本市といたしましては、本年6月、全国市長会議が国に対し「介護報酬の一定割合が確実に
介護従事者の給与に反映される仕組みを構築するとともに、介護従事者の処遇が確実に改善さ
れるための措置を講じること」を提言しておりますので、これらを踏まえ、国の動向を注視し
ていきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、中心市街地土地区画整理事業について、事業全体の見通しについて、現在までの進捗
率及び事業全体が完了するまではどのくらいに期間を見込んでいるのかについてでありますが、
平成21年7月31日に、3回目となります仮換地指定を上之町の1街区及び2街区の一部に
おいて行ったところであります。
 現時点での仮換地指定率は28.1%であり、平成23年度末現在の総事業費ベースでの進
捗率は40.5%であります。
 事業全体が完了するまでの見込み期間につきましては、平成24年4月17日に第4回の事
業計画変更を行い、事業期間を平成25年度から平成36年度に延伸いたしましたが、延伸さ
れた期間中に事業全体の見直しを行い、事業の早期完了を図ってまいりたいと考えております。
  次に、当初計画を大幅に超える事業期間による市政や関係住民に対する影響についてであり
ますが、土地区画整理事業につきましては、長期の事業期間を要すること、さらに区域全体の
面積は8.8ヘクタールでありますが、土地形状が間口が狭く、奥行きが長いため、他地域の
土地区画整理事業と比較すると、仮換地の合意形成及び建物移転等に時間を要していると考え
ております。
 当事業は、建物移転が済んだ方、これから移転する方、仮換地指定に向けて準備を進めてい
る方など、皆さんの住民意欲を受けて実施しておりますが、区域内においては、仮換地指定に
向けての動きも活発化している街区もあり、さらに移転が完了した部分におきましては、外来
者などから町並みがよくなったとの声も伺っているところであります。
  次に、時代やまちも人も変わっていく中で、このような事業が長期間にわたって継続されて
いくことが許されるのかについてでありますが、本事業がスタートしたのは平成10年で、こ
の間に社会経済の情勢も大きく変わってきております。
 しかし、先ほども申し上げたとおり、土地区画整理事業には長期間を要することと、本事業
に寄せる大きな期待もあり、事業の継続性に鑑み、引き続き最善の努力を傾注してまいりたい
と存じます。
  次に、1街区、2街区などについて、1街区及び2街区の事業進捗の見通しについてであり
ますが、現在仮換地指定されております上之町の1街区及び2街区の一部における平成23年
度末現在の建物移転の進捗率は、権利者ベースで約70%であります。
 今後におきましては、建物移転を平成26年度までに完了させ、平成28年度までには、区
画道路等周辺整備及び1街区におけるにぎわいの核の施設整備を完了させる計画であります。
 また、2街区においては、平成25年度に生方記念文庫、その後、旧沼田貯蓄銀行を移転建
設する計画であります。
 次に、にぎわいの核の事業計画についてでありますが、先の星野佐善太議員の御質問に対し
て、冒頭御答弁申し上げましたとおりでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
 以上申し上げまして、井之川議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、学校給食
の食材段階での放射線量測定を求めますについては、教育長から御答弁申し上げますので、よ
ろしくお願い申し上げます。
◇議長(大島崇行君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
  放射能汚染対策について、内部被曝対策について、学校給食の食材段階での放射線量測定を
求めますについてでありますが、現在、給食食材の搬入は、一部の加工品を除いて当日の朝8
時までとなっており、事前検査を行った場合、検査結果が出てからの調理では各学校の給食時
間に間に合わない状況にあります。また、納入業者に当日納品する食材と同じ物を検査用とし
て数日前に納めてもらうことも大変難しいとのことであります。
 そのようなことから、調理場では現在、牛乳を除く全ての調理済み食材について、沼田市消
費生活センターに導入された検査機器を活用し、3調理場でそれぞれ月2回検査を行い、その
結果を公表しております。
 一方現在、食品衛生法や原子力災害対策本部の指示などに基づき、国・県や関係機関、ある
いは生産者組合などが独自に食品中の放射性物質の検査を行っていることから、流通している
食物は原則として安全であるとの認識の下、市民の方々の不安を出来るだけ払拭できるよう、
引き続き、現在実施している調理済み食材の検査を行うとともに、秋以降、地元産の野菜等の
購入も予定していることから、可能なものについては食材段階での検査も行いながら、安全・
安心な給食の提供に努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、井之川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇9番(井之川博幸君) 御答弁いただきましたので再質問させていただきたいと思います。
 沼田市除染実施計画における、除染実施状況でありますけども、計画書の中の5番、6番に
ですね、5番は実施者が土地の利用区分に応じて講ずるべき土壌等の除染等の措置ということ
で、除染対象と除染の内容が載っております。また、6番は、土壌等の除染等の処置の着手予
定時期及び、完了予定時期ということで、この5番・6番に示されているような、今計画的に
順調に除染が進んでいるのかどうか、完了時期も24年度ほとんど示されておりますけれども、
その方向で進んでいるのかどうか確認をさせていただきたいと思います。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えします。
 6番の今後の予定時期についてでありますけども、今回測定が終わりまして今後民有地とい
いますか、民家の除染に入るわけですけれども、一応このような予定で進めたいと考えており
ますけれども、現状では、ちょっと除染の実施が少し遅れているような状況がありますけれど、
24年度中にできるだけこの計画に沿って終えるように努力をしてまいりたいと考えておりま
す。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
 それで、住宅ということで民有地の関係で、1,588件が今測定済みということの答弁が
ありまた。この民間住宅、民有地について、一応やり方等が示されておりますけれども、今除
染の方は進んでいるのかどうか、その辺を確認させていただきたいと思います。
◇市民部長(田辺昇利君) お答え申し上げます。
 除染については、今測定が1,588件終了したということで、それに平行して除染をした
いと考えておいたわけでしたけど、少し除染に対する手当が遅れていまして、その辺を今詰め
て至急除染に取りかかりたいというような状況であります。以上です。
◇9番(井之川博幸君) 先ほどの御答弁で、民間住宅等は、マイクロスポットが主で敷地全
体というのは少ないということの御答弁がありました。除染がしやすいといいますか、マイク
ロスポットですから、作業にしては、もともとは大変でしょうけども、広い敷地面積をやるよ
りもマイクロスポットの除染であれば、なんとか頑張れば進んでいくというふうに感じます。
そいう点で、先ほど聞きましたけど、民有地住宅の関係も、平成24年度に完了予定時期がな
っております。今ちょっと遅れているということでありましたけれども、その辺の時期をきち
んと計画に沿って進めるということになりますと、住宅所有者といいますか、市民の協力が一
番大事ではないかというふうに思います。市民の協力というのは、今どのような状況なのか、
教えていただきたいと思います。
◇市民部長(田辺昇利君) これから除染に入る段階ですけど、それについては市民の方の承
諾がないと除染に入れませんので、これから承諾をいただくような形をとりまして、除染を進
めたいと考えております。また24年度中ということで、できるだけ早く取りかかりたいと考
えておりますけれども、冬になると雪とかそういうもので、なかなか進まない状況があります
ので、11月ごろ、遅くとも12月ごろまでにめどをつけたいということで取りかかっており
ます。以上です。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
 積雪になりますと大変なんで、そのような方向でぜひ頑張っていただきたいと思います。
 それから子供の施設の関係でありますけども、一応除染区域内の除染、それから区域外でも
教育委員会がきちんと押さえていて、市長部局の方で除染をやっていただいているというふう
に御答弁がありました。マイクロスポットは、これからのような御答弁だったのですけど。こ
れも子供が活動する施設ですから、ぜひ早急にお願いしたいというふうに思いますけども、も
う一度その点について御答弁をお願いしたいと思います。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えします。
マイクロスポットにつきまして1回目の除染をしたのですけど、その後また、こういう数字が
でましたので、それに対応しなくてはならないということで、今対応を図っていますけれど、
その内容については、前のような状況ではなくて、ある程度専門的知識があって、専門的な方
法で、除染をしなければならないような状況もありますので、その辺を含めて今、できるだけ
早く処理をしたいということで進んでいます。以上です。
◇9番(井之川博幸君) 今、1回目の除染をしたということなのですけど、昨年11月に行
った、0.23ではなくて1ミリシーベルト以上のマイクロスポットだというふうに承知して
いるわけですけど、今後は、0.23マイクロミリシーベルト以上であれば除染をするという
ふうに理解してもよろしいかどうか確認をさせてください。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えします。
 議員さん言われたとおりの方法で、今後進めてまいりたいと考えております。
◇9番(井之川博幸君) 今後のことでありますけども、幼稚園・学校は、教育委員会、保育
園は子ども課等が押さえてホームページにも載っています。今後も今までどおりきちんと監視
をして検査をしていただけるのか、基準を超えた場合は、除染を実施することになっているの
かどうか、その辺の確認をさせていただきたいことと、公園の場合はどうなっているかお伺い
したいと思います。
◇市民部長(田辺昇利君) お答えします。
 除染をいたしまして、その後についてはまたそれ以後の測定をして0.23以上になった場
合は、また除染を検討しなくてはならないという状況になります。また、公園につきましても、
同じような形で除染を進めてまいりたいと考えております。
◇9番(井之川博幸君) ありがとうございます。
 セシウム137の半減期は、約30年と言われておりまして、これからも長年にわたって監
視が必要でありますので、ぜひお願いをしたいと思います。
 次に移りたいと思います。農産物でのセシウムが検出された関係でありますけども、その農
産物の産出した農地の土壌検査といのは、セシウムが検出した後、検査をやっているかどうか、
教えていただきたいと思います。
◇経済部長(飯田敏夫君) 質問にお答え申し上げます。
 昨年、県で土壌等調査等を実施しておりますが、本年につきましても同様に土壌調査を現在
進めているところでございます。以上です。
◇9番(井之川博幸君) 検出されたセシウムは、基準値以下で確かに少ない量でありますけ
れども、基準値以上になれば出荷停止ということになりまして、基準値以下でも、ただいま公
表されていますので、やはり消費者にとっては少しでも体に入れる放射線物質は減らしたいと
いう考えがありますから、少しでも出ればやはり買え控えが起こる可能性があります。そうい
う点で、ぜひ、出たのはしようがないと思うのですけど、対策をしっかりとやっていただきた
いというふうに思います。
 また、暫定許容値を超えた利根町の牧草の関係ですけども、その土地に対する対策はやった
という御答弁でありました。それで、その関係する農家に対する対策といいますか、財政的な
マイナス面が実際あるのかどうか。それからあれば、賠償については、きちんと東電等に請求
をする援助をしているのかどうか、その辺についてお伺いしたいと思います。
◇利根町振興局長(山口芳久君) お答えをさせていただきたいと思います。
 検出された農家等につきましては、当然除染費用の賠償等があるわけでございますけども、
この賠償につきましても現時点では、一部の農家におきましては、東電の方に概算の賠償請求
をしておるところでございます。以上です。
◇9番(井之川博幸君) 先ほど申し上げましたけれども、非常に放射性物質は一度低くなっ
たかなと思うと、風向きだの、雨が降った流れなどの関係で、また移動いたしまして、高くな
ることがございます。ぜひ今後もしっかりと検査をいただきまして、影響が出た場合は対策を
早急にとっていただきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。
 続きまして、内部被曝の問題についてお伺いをしたいと思います。学校給食の関係で、ただ
いまお伺いをいたしました。子供たちにとってより安全のために実施する必要があるというふ
うに思いますし、実施することによって保護者も本当に安心できるというふうに思います。沼
田市でやっている測定結果についてお伺いをしたいと思いますが、6月27日沼田市沼田給食
センターで検査食品等は、御飯、レバーの野菜あんかけ、中華サラダ、かみかみマーボーとい
うことで検査結果セシウムが、未検出ということになっております。この検査の一つはやり方
なんですけれども、御飯、レバーの野菜あんかけ、中華サラダ、かみかみマーボー、サクラン
ボありますけれども、それぞれ1キロで検査しているのでしょうか、お伺いしたいと思います。
◇教育部長(細野文男君) お答えを申し上げます。
 給食調理後のものでございますけども、全部含めて1キロ、それを検査しているということ
です。以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) それでは、この日に検査をしました中の食品についてお伺いしたい
と思いますが、群馬県産の干しシイタケが、かみかみマーボーというところに食材として使用
されております。干しシイタケは、群馬県産は昨年の12月に沼田市も含めてすごい高い数値
が出て、出荷停止になっております。使ったのは6月27日ということでありますけれども、
どうしてこれが使われたのか、お伺いしたいと思います。
◇教育部長(細野文男君) 特に、検査結果を見ていただいてもわかるとおり、特に放射線物
質は検出されなかったということでございます。結果的にはですね。そういうことでございま
すけども、その前には使っても適当だろという検討の結果、使ったということだろうと思いま
す。以上です。
◇9番(井之川博幸君) 食品の放射性物質の測定というのはですね、もちろん市でやってい
るのも御存知だと思うのですけど、それぞれその食材1キログラムを細かく砕いて、できるだ
け細かくして測定しているわけですね。干しシイタケはもちろん、このかみかみマーボーとい
う食品の中には、ひき肉、ニンジン、タマネギ、レンコン、ゴボウ、コマツナと入っています
から、干しシイタケは本当に切って何片かの量だと思うのですよ。1キロに比べれば、多分5
グラムか10グラムかなと推定するわけですけど、干しシイタケ1キログラムではかりますと、
たとえば最近でも安中産で37ベクレル、藤岡産で42ベクレル、6月の当時は高崎産で29
ベクレル、渋川産で38ベクレル。丁度この食材になる4月頃のものですと高崎で59ベクレ
ル、甘楽で38ベクレル、富岡産で46ベクレル。これは群馬県が測定している測定値ですけ
れど100ベクレルには行っていませんけれども、かなり高い放射線料が出ているわけですね。
なぜこの食材を使うのか。100ベクレル以下でしたら沼田市は使うという方針なのでしょう
か。
◇教育部長(細野文男君) 食材につきましては、安心・安全という観点から、当然食品の基
準値は100ベクレルということでございますけれども、低ければ低いほど安全ということが、
これは一般の方誰でも考えていることだというふうに思いますけれども、6月27日現在では、
安全だろうということで、判断をしたものというふうに考えております。
◇9番(井之川博幸君) 先ほど申し上げましたように、群馬県産を県が選んでやっているわ
けですね、高崎産が29ベクレル、渋川産が38ベクレルでこの数字が出てきた。今の御答弁
ですと使わないと思うのですね。だから事前に測定をしていないということはですね、そうい
う放射性セシウムが干しシイタケを通して、沼田市の子供さんの体の中に入っているというふ
うに想定することがもう確実だと思うのですよね。ですから資料を事前にお渡しておきました
けども、全国的には、群馬県でもこの期間は、キノコ類は使わないと決めているところもあり
ますし、きちんと事前に測定しているところもありますし、セシウムが出たら使わないと決め
ているところもありますし、そういうふうに本当に子供のことを考えればですね、きちんとや
っているところがあるわけです。そういう点でですね、この干しシイタケを食材の中に入れば
本当に少ないかもしれないのですけど、干しシイタケそのものを1キログラムはかれば、どれ
だけ出たかわからないというふうに考えます。そういう事前にはやらないという方針でしたか
らやらなかったのでしょうけど、こういう事実を見て、どのように考えているでしょうか。
◇教育部長(細野文男君) 確かに安全・安心ということは、今一番強くいわれていることで
ございまして、先ほど教育長答弁でも申し上げましたけれども、今後は、特に地元食材につき
ましては事前検査を実施していきたいということで、これは既に8月31日になりますけども、
地元食材タマネギでございますけども、検査を初めて実施をいたしました。特に放射線物質は
検出されなかったという結果でございますけれども、今後につきましては、地元食料につきま
しては搬入先、品目等確定がされますので、3調理場それぞれこの秋に向けて地元食材を多く
使う機会があるわけですけれども、そういったところでは可能な限り事前検査をしていきたい
というふうに考えておりますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
◇9番(井之川博幸君) 地元産はそういうふうに事前に検査していただけるということがわ
かりました。しかし、地元産でないのは、さっき答弁あったように、本当に検査がされている
のかどうかということです。7月12日に利根調理場で使用した長野県産エノキダケというの
があります。長野県で検査しているのですけど、今年度になって5月10日に1回だけしかし
ていませんよね、検査を。それから茨城県産のチンゲンサイというのも使われております。茨
城県はチンゲンサイを検査項目にしてないのですよ。だから検査はしていないということです
よね。それから栃木県産のモヤシですね。モヤシはどういうふうにつくるのかわかりませんけ
ども、栃木県はほかの農産物は全部検査対象になっているのに、このモヤシは検査対象になっ
ておりません。それから千葉県産のニンジンと埼玉県産のニンジンが使われているのですけど
も、千葉県産ニンジンは5月から7月の間に5回検査されていますけども、埼玉産は1回だけ
ですね。これは、それぞれの県で全部ホームページに出していますので、調べればわかります。
そいうふうに本当に安心できるような検査はやってないのですね。もともと全量検査でなくて、
サンプル検査なのですね。それもたくさんある産地の中で1カ所選んでやっているようなサン
プル検査なのです。今流通している野菜は、安全だとはとても思えない状況です。ですから地
元産以外の検査をぜひ食材の段階での検査をお願いしたい。その点でのお考えを最後にお聞か
せ願いたいと思います。
◇教育部長(細野文男君) 再質問にお答えしたいというふうに思います。
 今言われるように、それぞれの地区でいろいろ、エノキダケ、チンゲサイ、モヤシ等々です
ね。いろいろな検査は行われているけども、いずれもサンプル検査で検査の回数も少ないとい
うようなことでございます。確かに、群馬県それからJA、関係機関等で検査を行っておりま
すけれども、そういった関係機関での検査を綿密にお願いするというようなことをまず一番に
考えています。さらには、農政部局の方から県の方にもこういったものを調べてほしいという
ようなこともしているようでございますので、いろいろな機会を通じまして、できるだけ検査
が行き届くようなことを考慮してまいりたいというふうに思います。以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) ぜひ、努力をしていただければありがたいと思います。
 最後に、先ほど申し上げましたけども、群馬県産の干しシイタケの検査であれほどのベクレ
ル数が出ていたのが給食に使われて子供たちの体の中に入ってしまったと。後で誰が責任をと
るのだといってもこれは間に合わないわけでありまして、ぜひこれは事前の本当に安心できる
ような体制をとっていただきまして、お願いをしたいと、要望しておきたいと思います。
 続きまして、放射線物質による健康影響検査費の助成制度の関係でお伺いいたします。先日
の高柳議員の答弁でということでありますけれども、市は群馬県の有識者会議の結論を理由に
して、安全だから支障はないというふうにいっているわけですね。それでは有識者会議のメン
バーは、どういうメンバーか承知しているのでしょうか。
◇健康福祉部長(村沢博行君) 命によりまして御答弁させていただきます。
 県の有識者メンバーでありますけれども、基本的には県内において放射線治療や放射線測定
学等の第一線で活躍されている、最もふさわしい人にお願いをしているということで、県の部
長さんが答弁しておりますけども、具体的には、群馬大学の医学部あるいは、県立がんセンタ
ー、さらには県民健康科学大学の放射線学部の方、それから高崎にあります日本原子力研究開
発機構において治療や実際に研究に従事されている方というふうに承知をしております。以上
であります。
◇9番(井之川博幸君) 今、御答弁いただきました。承知しているようでありませんけれど
も、今放射線の影響が問題になっているわけですけど、今問題になっている人間に対しての放
射線の影響を研究する学問であります放射線影響学、放射線生物学、放射線防護学の専門家は
この中におりますか。
◇健康福祉部長(村沢博行君) 私の資料の中では、今議員さんがおっしゃられたような方は
入っていないようであります。以上であります。
◇9番(井之川博幸君) そうなのですよ。放射線の専門家といっても、これは独立行政法人
放射線医学総合研究所というのがあります。日本の研究所ですよね。これは二つの研究がある
そうです。放射線の医学的利用のための研究と、もう一つは放射線安全緊急被曝医療研究とい
うので、放射線をがんなどに当てて、放射線を利用する研究が一つあります。この有識者メン
バーの方々は専門家なのですけど、放射線を医学的にどう利用するかという専門家なのですよ。
人間の体を放射線から守ろうという専門家はいないのです。それから医師会の代表で、内科、
小児科の先生と、こともあろうに原発推進の日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所の課
長が入っています。これは推進派ですね。こういう人達が、群馬県民に対する今度の放射線汚
染の影響がないから安全だよと言っているのですよ。よく見てですね、今のを聞いてどう思い
ますか。
◇市長(星野已喜雄君) 私ども基礎自治体の立場からいたしますと、都道府県、すなわち本
件におきましては群馬県になるわけですけども、そこの放射線の健康への影響に関する有識者
会議というものが、群馬県を代表する有識者会議ということで、これはそれぞれの基礎自治体
が認めてきているところになっておろうかと思います。
 ただいま、議員の御指摘がなされたいろいろと専門的見地からの方がそこにいるや、いない
やということの中で、議員がお考えなられている専門家がいないという形での御質問、御意見
だったと思いますけれども、それらについては私どももしかるべき機関というところからです
ね、これを信用してまいりました。したがいまして、そういった御意見や、あるいはまた御質
問があったということを受けとめる形の中で、担当部課をしてこの有識者会議等の動向につい
て、今後もいろいろと注視をし、いろんな意味で、場面によれば、ここに群馬県の食品安全局
長や健康福祉課長、あるいはまた医務課長等もおられるわけでございます、幹事の中にですね。
こういったところの方々にも、いろいろときょうのようなお話もいろいろと精査をして、こう
いった御発言があったということを伝える中で、今後の対応に処していきたいというふうに思
っておりますが、一応私どもの立場からすると、この有識者会議が全県下の中、各自治体がそ
れに従った形の中の指導を受ける形の中で対応を図っている経過がございますので、これを私
どもは現在の時点で尊重していくことになろうかと思っております。いずれにしても御発言の
趣旨を踏まえて、私どももいろいろとその辺の筋のことについて、群馬県御当局にもいろいろ
と進言したりする中で対応を図ってまいりたいというふうに考えております。
◇9番(井之川博幸君) 市長は、先日の同僚議員の答弁の中で最後にですね、この有識者会
議の議事録の中の「群馬県に関していえば、線量的には健康面、発がん性のリスクから見ても、
ほとんど自然の放射線量と同じであるから、これで過剰な反応を示して健康な方に迷惑をかけ
るということは考えなければならない。」この前段に「甲状腺の検査というのは、良性なしこ
りの患者さんの場合、ずうっとフォローして精神的・物理的な負担をかけることになる。」こ
の文章を読み上げて、だからやらないのだとこう言ったのですね。自然の放射線量というのは、
市長はどのくらいだと思いますか。
(休憩を求める者あり)
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後2時57分休憩
       ─────────────────────────────
午後3時00分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 勉強不足で申しわけございません。一応あくまでもQアンドAでも
って出ている内容で申し上げることになろうかと思います。「生活していて自然に受ける放射
線はどのくらいですか。」というようなQアンドAでもってお答えをさせていただきたいと存
じます。「日本国内の自然被曝の平均は、年間1.5ミリシーベルト、世界平均は2.4ミリ
シーベルトです。」というふうに書かれておりますので、これをもってして、ただいまの質問
に対する答弁とさせていただきたいと存じます。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後3時02分休憩
       ─────────────────────────────
午後3時09分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇9番(井之川博幸君) 今御答弁いただきましたけども、もし有識者会議のこの発言をした
人が、市長が答弁された自然の放射線量というふうに思っていれば、群馬県のことは全然考え
ないというふうに思います。群馬県は御承知だと思うのですけど、前橋の上沖町で、衛生環境
研究所で、ずうっとはかっているのです。大震災の前からも。3月11日に大震災がありまし
て、その後事故がおきました。爆発がありまして放射性物質が飛んで来ます。ずうっと0.0
18とか0.019なのですね。1時間毎にはかっていますけど。ほとんど0.018、19
と、これが前橋の状態ですよ。0.019マイクロシーベルトアワーですから、1時間。それ
が3月15日の午前10時から11時に0.030になります。11時になりますと0.08
7。12時0.286。午後1時から2時の間は、0.562ピークですね。2時から3時が
0.218、またこれから下がっていきます。だから、この事故が起きない状態の群馬県の空
間放射線量というのは0.019くらいです。0.019ですよ。これを有識者会議の人が知
っているかどうかですよね、問題はね。0.562マイクロシーベルトをなぜ示したかという
ことは、沼田市の除染計画書にちゃんと書いてありますよね。降下物の監視というのをやって
います。平成23年3月1日から4月1日の間、ヨウ素131が1万4,000ミリベクレル、
平方キロメートルですね、セシウム137が1平方キロメートル当たり4,700ミリベクレ
ル。セシウム134が、4,700ミリベクレル。よくわかりませんけどテルル129mとい
うのも4,400ミリベクレルこういう数字が出ています。突然、こういう放射性物質が上沖
町のところに降下してきている。それを検査しているのですね。沼田市の除染計画書では、こ
れが、この放射性物質が漂ってきて、少し雨が降ったもので、利根沼田に落ちたと。こういう
ふうに書いてあるわけで、このほとんど自然の放射線量と同じであるといっているのは素人の
考えで、専門家ではありません。そう思いませんか。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま、井之川議員の質問が自然界の放射線はどのくらいですか
ということでの御質問であったと思いましたので、これは有識者会議が言っているとか言って
ないかということでなく、私どもが持っている資料の中で、「日本国内の自然被曝の平均は年
間1.5ミリシーベルト、世界平均は2.4ミリシーベルトです。」と書かれているので、そ
れをもって答弁とさせていただきますということで答えたわけでございまして、有識者会議の
方の分析でもっての関係ではございません。別のこちらの資料によりますと、やはり自然放射
線の量として、世界平均では年間2.4ミリシーベルト、日本における値は1.4ミリシーベ
ルトということで、1988年10月推定値ということで書かれております。こちらの方は、
国連科学委員会の報告ということになっております。ややQアンドAに比べると、0.1前後
の我が日本国の場合、前後があるわけでございまして、その辺のことについては御理解賜りた
いと思いますが、そういった御質問であったもので、資料に基づいて答弁をさせていただきま
した。したがいまして、有識者会議の関係の部局が、今私が答弁したことを言っているという
ことにはつながらないので、御理解を賜りたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 市長、言いわけする必要はないのです。これは自然の放射線量と同
じだと言っているのだから。そのことを言っているのですよ。自然の放射線量というのは宇宙
から来たり、岩石から出ていたりしているわけですよね。それと違うのですよ、今のこの有識
者会議がやるのは。今度の原発の事故でセシウムが飛んでいる、ヨウ素が飛んでいるという影
響はどうだってやっているのですよね。そこで自然の放射線量と同じと言っているわけですか
ら、多分市長が言っている数字なのですよ。この人が言っているのは。だけど、それじゃあ今
この問題を考える会議の内容ではないのですよ。私はそう思いますよね。この有識者会議のこ
の方が0.019だと思っていればですね、じゃあ沼田の0.23以上はどういうのだという
ことになるわけですよ。0.019という群馬県の普段の事故の前の数字ですよね。沼田の状
況を見てどう思いますか。
◇市長(星野已喜雄君) 今私ども担当部長からの資料をいただいて、よく冷静に答えている
つもりでございますが、ちょうど同様な質問が県議会の2月の定例会であったようでございま
す。そういった中で、群馬県の健康福祉部長は、「有識者会議の委員につきましては、放射線
治療及び放射線測定学等を修得された方々が中心でございまして、放射線の防護についても当
然基本のこととして十分に知識を持っている。」と、「また経験をしている方々と認識をして
いるところでございます。」というような御答弁がなされているようであります。したがいま
して、私ども御案内のとおり健康福祉部長なり、市民部長なり、群馬県御当局に比べると、や
や専門性というのはどうしても失っしているということは否定できないのは事実でございます。
したがいまして、私の手元にある今年の2月の県での一般質問等のやりとりの中での答弁の中
で、そういったことが述べられているところは市の立場からいたしますと、やはり重きを置い
ていかなければいけないのかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いをしたいと
思っております。
◇9番(井之川博幸君) それではね、事故の前の0.019とか、0.018の放射線量と
今、沼田市の除染しなくてはならないのは0.23以上ですよね。それはどう思いますかと聞
いているのですよ。
◇市長(星野已喜雄君) 市といたしますと、それぞれの団体、あるいはまた指導機関の指導
に基づいて、そして対応を図っていくということになろうかと思います。したがいまして、不
測の事態を招かないように、除染もきちんとやっていかなくてはならないと思いますし、そう
いったことについても、きちんと重きを置いて対応を図っていかなければいけないと考えてお
ります。
◇9番(井之川博幸君) ですから不測の事態を招かないように、検査をきちんとさせてくだ
さいと言っているわけですよ。そういう制度をつくってくださいと言っているのですよ。どう
でしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 一応ですね、現行のところでは昨日の答弁と同様になるのでござい
ますけれども、この有識者会議のですね、一定の方向性について、やはり私どもからするとで
すね、それをきちんと参考にさせていただく形の中で、対応に処してまいりたいなというふう
に考えております。
◇9番(井之川博幸君) 群馬県は広域調査というのをやっています。中部県民局から利根沼
田県民局とか全部やっています。149カ所でやって0.23マイクロシーベルト以上14カ
所あります。その内の利根沼田は26カ所調査して7カ所が0.23マイクロシーベルト以上
が出ているのですね。ほかは、中部県民局が36分の1、東部県民局が45分の1、西部県民
局が42分の5、利根沼田が26分の7。こういう数字を聞いてですね、利根沼田が非常に放
射線量が高いということがわかりますね。数字が出ているのですから。だから利根沼田は群馬
県の中で同じレベルではないのですね。だから、こちらから県に対して利根沼田は高いのだと、
だから対策を考えろと、こういうふうに言うのが普通だと思うのですけど。どうしてそういう
立場に立てないのでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの御発言はしっかりと受けとめさせていただきました。広
域圏の理事長でもありますし、そういう意味では、確かに県民局単位の数値形成では頻度が高
いことは客観的事実でありますので、今後の対応に処してまいりたいと考えております。
◇9番(井之川博幸君) 自主検査の結果という資料を出しておりますけども、市長それを見
てどのように感じたでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに、自主検査結果というのを見たときにですね、相当これはで
すね、いろんな意味でこれを見る限り高崎と沼田と川場の中での検査のようでございますけれ
ども、大変そういう意味では状況が厳しいものがあるかなというふうに受けとめております。
◇9番(井之川博幸君) 甲状腺がんの甲状腺の検査結果です。11人の子供たちのうち正常
だというのが2人だけですね。あとは何らかの異常があったという結果が出ております。こう
いうのは専門の医者がやってくれたことですから、大事にしていただきたいと思うのですよ。
ですから、この検査を沼田市民の子供たち、妊産婦の方にできるようにしてもらいたいという
ことなのですけど、もう一度御答弁をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 自主検査ということでございますので、どういった道筋で、どの先
生がされたのかということについては承知をしておりませんが、きちんとした資料となってお
りますので、これらにつきましては、きちんと担当部局をしてですね、検証をしていきたいと
いうふうに考えております。
◇9番(井之川博幸君) 時間がありませんので最後の質問にしたいと思います。
 先日、中央公民館で集いがありました。群馬大学の準教授の西村さんという方が助言者で参
加してくれまして、この人は環境学をやってて、今度の問題を水俣の公害と照らし合わせて話
をしてくれたのですけど、水俣の原田先生というのがこの間亡くなりましたけど、やっぱり原
点は田中正造だというのです。亡くなった先生も。田中正造のことは市長、よく知っているわ
けですから、現代の田中正造になってもらいたいんです。市民は大変な思いをしているのです。
実際に放射線量は高いのです。だからその検査をさせてくださいという市民の願いに応えてい
ただきたいのですけど、最後にそのお答えをお聞かせ願いまして、私の一般質問を終わりたい
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) 本問題は、沼田のみならず東日本全体のですね、大きな、重要な問
題かと思っております。したがいまして、きょういろいろ資料を基にして、御質問をいただい
ております。やはりどうしても私どもは、群馬県の健康福祉部等の指導も仰がなくてはならな
いという立場にもございます。したがいまして、そういったところとよく連携をする形の中で、
本市に見合った対応を今後考えてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと
思います。
──────────────◇──────────────
◇議長(大島崇行君) 次に、野村洋一議員。5番。
〔5番 野村洋一君登壇〕
◇5番(野村洋一君) 通告に従い一般質問を始めます。
 今年はロンドンオリンピックが開催され、日本選手団の活躍で多くの感動と興奮に日本中が
歓喜の声に沸きあがりました。
 しかしながら、国の政治経済は重苦しい影を落としながら、国民の生活をじわじわと苦しい
状況に追い込んでおります。
 昨年の東日本大震災と福島原子力発電所の爆発事故のダブル災害により、国はとてつもない
財政支出を今後続けていかなければなりません。そんな中で、国政は党利党略に奔走して、国
民の生活などまったく見向きもしないていたらくであります。
 地方においても、これからは税収がどんどん減少してきて国の交付税もだんだん減らされる
ことは十分予想されるところであります。本市においても財政面で考えると、これからかなり
厳しい局面に突き進むことは間違いありません。本市の活性化を本気で考えてゆくならば自主
財源をどう確保してゆくか、活性化の施策をしっかりと検討していかなければならないと考え
ます。市長と市民が一致団結し、本市が元気になれる施策を、知恵を絞って模索していかなけ
ればならないと思います。
 私は、本市の活性化への要件を満たす施策は幾つかあると思いますが、今回は農業の振興と
観光の振興、それに専門性の高い教育機関の誘致を取り上げ、その後でグリーンベル21の利
用について質問させていただき、最後に農振除外のことについて市長にお伺いします。
 農業の振興については、市場で支持される農産物の育成に行政が後押ししてやらなければな
らないと考えます。中山間地域の耕作条件の不利を緩和しうる、特産品の育成とブランド化に
も行政がバックアップしてゆかなければならないと考えますが、これらの施策について市長は
どのような対策を立てられているのかお伺いいたします。
 次に、観光の振興でありますが、沼田城跡公園を初めとして、玉原高原、迦葉山、吹割の滝
などの観光資源に日本一の河岸段丘が加わり、これらの観光地が連携をして対外的な競争力を
高めていければ、活性化に大きく貢献できると思いますが、広域的な連携の中で観光ルートの
設定や、ネットワークづくりはどの程度進められているのか市長にお尋ねいたします。
 次に、教育の専門性についてでありますが、本市の活性化を考えるときに企業の誘致は、今
日の経済状況下ではかなり厳しく困難を極める状況にあると考えますが、専門性の高い教育機
関、いわゆる専門短大の誘致に本市においては森林文化都市宣言のなかで豊かな森林に囲まれ
たまちを誇りとし、人と自然が真にふれ合う理想のまちを目指しているわけでありますから、
教育施設の誘致は本市の理念に合致していると考えます。
 本市には4つの公立高校がありますが、近年利根町の尾瀬高校が尾瀬の自然環境について自
然環境科を中心に熱い研究成果を発表し、県内外から高い評価をいただき注目されております。
 私は、本市が専門性の高い教育機関を誘致して、活性化を図る構想に尾瀬高校は大きなヒン
トを与えてくれると思います。
 私は、本市職員OBの方から過去において、本市は専門学校誘致に向けて用地の選定など、
かなり本格的な計画を立てたことがあったと聞いております。聞くところによりますと、当時
は地価が高すぎてそのことがかなりのウエートで計画の足を引っ張ったそうであります。
 私は、地価の動向はそのころとはまったく状況が違いますから、用地として候補にあげられ
るところは市内に幾つかあると思っております。市長におかれましては、専門校の誘致につい
てどのように受けとめられておられるのかをお伺いいたします。
 次に、グリーンベル21の利活用についてでありますが、私は昨年議員にお世話になって以
来、一貫してグリーンベル21の利活用は、本市が市庁舎として利用する以外策はないと考え
ておりますが、あらためて市長のお考えはどうなのかお聞かせいただきたいと思います。
 最後に農振除外申請についてお尋ねいたします。
 本市の農振除外申請の受け付けは10月末と定められております。つまり農振除外申請は年
に1度だけということであります。農地を所有している方が、のっぴきならない事情で農地を
処分するとか、農地以外の利用を目的として賃貸をしようと考えたときに、その農地が農振地
区ならば除外をしなければ農地転用が許可されません。
 私は以前から、この農振除外申請の受け付けが年に1度だけというのはあまりにも理不尽で
はないかと思っておりました。農振法は農地を守るための法律ですから、法律の趣旨からすれ
ば農振の網を外す行為は農振法の意に反する行為と受けとめられますが、見方を変えれば農振
法は個人の財産を拘束しているともいえるわけであります。
 私は、農振除外申請の手続き上の問題として、制度の見直しをぜひ市長にお考えいただき、
せめて年2回、春と秋に申請の受付か可能になるよう、特段の御配慮をいただけますようお願
い申し上げまして、私の1回目の質問とさせていただきます。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの野村議員の御質問にお答え申し上げます。
  まず、沼田市の活性化について、農業経営と農産物の振興について、森林文化都市としてふ
さわしい農産物を含めた特産物の振興についてでありますが、本市は中山間地域に位置し、標
高差のある起伏に富んだ地形であり、昼夜の寒暖の差が大きい内陸性気候にあることから、そ
の特徴を生かして果樹や野菜などの農産物への取り組みを行っております。
 このような地域の栽培条件を生かした農産物につきまして、関係機関との連携により、付加
価値の高い農産物の生産とブランド化を強化するとともに、観光農業の推進、高原野菜の産地
の確立、環境保全型農業の推進を図り、引き続き特産物の振興に努めてまいりたいと考えてお
ります。
  次に、観光の振興について、広域的な観光ルートの設定と全国的なPRについてであります
が、日本ロマッチク街道や奥利根ゆけむり街道、望郷ラインなど、各観光施設と周辺の観光拠
点を連結する広域観光ルートのほか、真田街道など歴史的なつながりでの観光ルートにつきま
しても、関連自治体と連携し誘客に努めております。
 さらに、昨年の群馬デスティネーションキャンペーンを契機に利根沼田の自治体や観光協会
が連携してJR主要駅のキャンペーンをふやすなど情報発信にも力を入れております。
 本年より専門職員を配置し、旅行エージェントや雑誌社などへのセールスにも力を入れてお
ります。
 利根沼田は温泉等の観光資源に恵まれ、900万人を超える観光入り込み客数を誇る県内有
数の観光地であります。さらには農業体験や環境学習などの地域の特長を生かした新たな観光
資源がクローズアップされていますので、今後とも近隣自治体と連携を密にしながら誘客に向
けた取り組みを行ってまいりたいと考えております。
  次に、教育の専門性について、高等教育機関の誘致についてでありますが、本市には、現在、
千葉大学園芸学部の森林環境園芸農場及び東京大学玉原国際セミナーハウスが、それぞれ大学
の運営する施設として立地しておりますが、高等教育機関の学部や学科等については設置され
ておらないのが現状であります。
 本市あるいは本市を含む利根沼田地域につきましては、首都圏から至近で、豊かな自然環境
にも恵まれており、環境科学などにかかわる人材の育成やそれに伴う研究機関の立地に適して
いるとの認識をもっているところであります。
 しかしながら、現下の厳しい経済状況や急速に進んでいる少子化の影響などから、新たな誘
致などについては、極めて難しい状況にあると言わざるを得ませんが、これが仮に実現すれば、
若者の定着や地域の活性化に直結することになりますので、県への働きかけなども含め、可能
な限りその対応に努めてまいりたいと考えております。
  次に、グリーンベル21について、グリーンベル21の利用についてでありますが、グリー
ンベル21は、下之町地区市街地再開発事業による再開発ビルとして平成5年4月に竣工し、
マイカル・サティをキーテナントとする本市中心市街地西側の核として開業いたしました。
 御案内のとおり、ニチイの民事再生法申請に伴い、平成14年8月に沼田サティが閉店・撤
退することとなり、後継テナントとしてAコープ及び長崎屋を誘致いたしましたが、残念なが
ら、これら後継テナントにつきましても撤退が相次ぎ、現在では、1階から6階までの商業床
の75%余りが空床となっている状況にあります。
 建物自体がサティオーダーの商業ビルとして設計、建築されており、地元の方々も商業ビル
としてにぎわいを取り戻すことを希望し、沼田都市開発株式会社を中心に、核となるテナント
の誘致に努めてきたところであります。
 現在まで、新たなテナントを誘致するまでには至っておりませんが、本市の商業核として位
置づけられる施設であり、商業施設としての再生に向けて、可能な限りの支援を行ってまいり
たいと考えております。
  次に、農振除外申請について、申請手続きについて、申請手続きの追加についてであります
が、農振農用地は、法律に基づき、農業振興地域整備計画における農用地として利用すべき土
地として位置づけられ、市の農業振興からも確保されるべき農地であります。
 法律ではおおむね5年ごとに基礎調査を実施し、必要に応じ計画変更を行うこととしており
ますが、経済事情の変動などにより変更が必要となる農用地は、毎年生じることから、本市に
おいては、毎年1回計画の変更、いわゆる農振除外の申請を受け付けているところであります。
今後におきましては、時代背景を鑑みながらその対応を考えてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、野村議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇5番(野村洋一君) 御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
 まず、農業の振興についてでありますけれども、本市の主な農産物は、米、コンニャク、野
菜、果樹などが上げられます。農家の皆さんはそれらの育成に日々精進されております。私は
本市の農業の振興を図る中で、特に米とトマトに注目をしております。米は町田町、下沼田町、
恩田町、硯田町といういわゆる旧薄根村で生産される米であります。ある生産者からお聞きし
たことですが、町名の下に田んぼの田がつくところは、昔からうまい米のとれるところとして
言い伝えられてきているそうであります。ですから、この町田、下沼田、恩田、硯田この地域
において生産されている米は大変おいしい米。昔からおいしい米が生産されておりました。
 この地域で生産されている米の中でも特に注目されるべきは、ブランド米として出荷されて
いる薄根のコシヒカリであります。薄根のコシヒカリのいち押しは何といっても、その品質の
よさと食味値80点以上という出荷基準の高さにあります。私は薄根のコシヒカリはしっかり
とした販路の拡大が図れれば、本市の農業振興に大きく貢献していける農産物と確信しており
ます。しかしながら、薄根のコシヒカリの弱点は、宣伝力が乏しいことであります。川場村で
は田園プラザを起点として、村で強力な宣伝をしており、雪ほたかの販売力は強力であります。
販路の拡大を図ることはもとより、価格のアップを図ることにおいても、やはり行政ならでは
の効果的なインフォメーションがほしいところであります。沼田準市民の皆さんや新宿区の住
民の皆さんに、試食をしていただく機会などを本市にお願いして、薄根のコシヒカリの宣伝を
積極的にやっていただければ、販路の拡大に大きなはずみとなると思います。
 ここで価格を参考にお話をしておきます。薄根のコシヒカリは1キログラム当たりで計算す
ると330円。川場の雪ほたかが1キログラム当たりで400円。70円くらいの差がついて
いますね。これもやはり宣伝力の強さで価格差が出ているのだと思います。品質はまったく変
わりがないと思います。ですから川場村の雪ほたかに負けないように、本市には薄根のコシヒ
カリをしっかりバックアップしていただきたいと思いますが、市長のお考えをお伺いしたいと
思います。よろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 野村議員の地元農業者に対する、力強い激励のメッセージを含めて
の御質問でございました。
 米とトマトに着眼されて、米の方の御質問が具体的にあったわけでございます。野村議員の
御質問、御意見に対してまったく大賛成でございます。したがいまして、私も自分自身の友人
が相当、先ほど述べられた当該地区の米生産者がおいででございます。ブランド化については
当該地区の方々も熱心に考えております。農林課長が薄根地区の出身ですので、ぜひこれらに
ついては積極的に応援もし、そして川場の雪ほたかに負けないような、そういった状況をつく
っていくということが大変重要かと思っております。したがいまして、ぜひこれは一生懸命進
めていきたいと思っております。そのためには、一体全体どういうことが必要かということに
ついてのことになろうかと思いますが、この宣伝関係につきましては金曜日のときにも述べた
わけでございますが、間もなく、今月の近いうちにはとバスの社長様に御挨拶にまいります。
その後、テレビ局等におじゃまする予定になっております。このところ1カ月以内くらいの範
疇でありましたけども、関係するマスコミ関係も現地をいろいろ視察しております。ただ、大
変申しわけなかったのでございますが、薄根の当該米作地帯はその視察の中に入っていなかっ
たという実態がございますが、いずれにしてもマスコミ関係者に来てもらって、それぞれの評
価もいただいております。したがいまして、瑞穂の国我が日本は、米が何といっても基本中の
基本でございまして、そういった意味で御意見はもっともかと思っております。ぜひ隣接の自
治体に負けないようにですね、私どもも一生懸命応援をさせていただきたいと思いますし、ま
た、これが事業推進のために努力をしてまいりたいと考えております。
◇5番(野村洋一君) 大変力強い御答弁いただきましてありがとうございます。
 はとバスの来訪者の方々にできれば、薄根のコシヒカリのおにぎりでも試食をしていただい
て、お米が冷めてもおいしい、甘味があるというような宣伝が、本市でバックアップしていた
だければ、なお一層生産者の方々の生産の励みになると思いますので、よろしくお願いしたい
とおもいます。
 次に、私が推薦する農産物、これはトマトなんですけども、中島農法という栽培方法で生産
されているミネラルトマトという商品がございます。これはやはり薄根地区の生産者が8名く
らいで相当もう何年も前から一生懸命研究を重ねながら育て上げてきたトマトだそうでござい
ます。このミネラルトマトは品質のよさが認められ、現在神奈川県下のスーパー40店舗に契
約販売され、順調に販路を広げております。驚くべきはその価格でありまして、一般的なハウ
ス栽培のトマトは1キログラム当たり大体価格が150円から160円くらいが相場だそうで
すが、ミネラルトマトは1キログラム当たり360円から370円で販売されているそうです。
私は生産者の方からこのお話を聞くまでは、ミネラルトマトの存在を知りませんでした。おそ
らく市民の皆さんも、本市で生産されているミネラルトマトの存在を知らない方が多いと思い
ます。やはり、行政が市の特産品としてしっかりとインフォメーションしていただき、多くの
人に知っていただけるお手伝いをしていくべきではないかと思いますが、このトマトの件につ
きましても、市長のお考えをお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 私の記憶に間違いなければ、この中島先生指導するミネラル農法は、
利根町の輪組、多那地区においても農作物の関係、あるいは堆肥の関係等で、大変そういう意
味では縁のあった方ではなかろうかと思っております。当該地区は、夏秋トマト、特に白沢の
選荷場等でいろいろとこれがかなりの量を外向きに打ち出しているということもあったり、あ
るいは、デルモンテがトマトを原料としたところのいろんな製品をつくっていると。デルモン
テの方におきましても、いろいろと会社の存在がかなり現在の工場のところに社長さんを含め
て、ウエートが非常に高まっているという状況にございます。議員御提案のミネラルトマト、
薄根地区の農家栽培の8名の方々の生産物が、一般農家の生産に比べると約2.5倍くらいの
価格で東京の方で売られているということを今承りました。トマトはいろんな意味で活用頻度
が高いものでございまして、そういった意味でトマトを愛する方々もたくさんおられます。し
たがって、これらについても先ほどのお米と同様に、薄根地区の方々が生産しているその方々
の存在等についても、いろいろな意味でこれからも応援していかなくてはいけないと思います
し、また当然、薄根地区に限らず、例えば白沢、また、旧利南村沼須地区等々の方々にもたく
さんおいででございますので、それらについてはいろいろと検討を加えてまいりたいと考えて
おります。いずれにいたしましても、ミネラルトマトそのものがきっと白沢や利南の方で栽培
されているのとは、一線を画しているなということはよく理解はできますので、今後の参考に
処してまいりたいと考えております。
◇5番(野村洋一君) トマトの方もよろしくお願いをしたいと思います。
 米とトマトだけでなく、本市においては先般新聞等で報道されましたけれども、天狗印のエ
ダマメが野菜ソムリエコンテストで見事金賞を受賞。そのほか川田地区の子持生命卵ですか、
これは15年くらい前から特殊な鶏の飼育をしておりまして、予約でしたら1個88円、小売
りだとなんと1個120円で取り引きされているそうです。2,000羽の鳥がいるのですけ
ど、1日に1,200個ぐらいしか生ませないようにしているのだそうです。毎日この価格で
完売をしているそうです。それから下発知地区の川中島という桃も品質が大変優れていて、こ
れも私は、大変優秀な果樹で今後生産者が育っていけば、相当沼田の農業振興の力になると、
そんなふうに考えています。こういうふうにですね、農業の振興が本市において図れていくと、
農業は儲かる職業として認識されて、若い人の農業への就労希望者がふえて、本市の活性化に
つながっていくと私は思っております。
 ここで市長に再度お願いしたいのですが、農業経営者の高齢化が進んでおりますので、若い
農業就労者にできるだけ手厚い支援をしていただきますことを期待して、この農業の振興につ
いては閉じたいと思いますので、この点について市長の方から御意見がありましたらお伺いさ
せていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま、野村議員の方から、エダマメの話が出ました。これにつ
いてはその経過をよく承知していまして、当該エダマメ生産者は、群馬県の生産技術のところ
でもって、常に糖度だとかアミノ酸の分析をして、そして表示をする形の中で信頼をどんどん
勝ち得てきたという経過がございまして、今回野菜ソムリエのサミットでナンバーワンを取っ
たということはまさに快挙だったなと思っております。
 また、卵の関係もですね、かねがねよく承知をしておりまして、非常に特異な活躍を展開し
ているところであろうかと思います。
 なおですね、果樹関係については、今群馬県では我が沼田市が最先端を走っているといって
も過言ではないのではないかというふうに思っております。最近でもブルーベリーの品評会等
で上毛新聞社長賞を取っておりますし、ブドウにおきましては、群馬県知事賞を含め、全農群
馬県本部運営委員会長賞、あるいは、農業共済組合長賞を取っております。リンゴはまだ品評
会がなされていませんけども、昨年金賞を2名の方が群馬県知事賞、群馬県議会議長賞も獲得
をしております。したがいまして、そういう意味では、今、園芸産品の中で、特に果樹部門に
ついては群馬県の中でも1番の先頭を走っているといっても過言ではございません。したがい
まして、野菜、果樹等を含めまして、さらに畜産の関係で、牛乳の世界でございますけども、
これも白沢の古語父の生産者がすばらしい成績を上げ、さらに多那に二本松という集落があり
ますが、ここの方も毎年乳度の高いものをつくって、非常にすばらしい成果を上げております。
 したがって、こうしいった方々にきちんと学んで、そういった方々が牽引していただく形の
中で、しかるべき生産はもとより、六次産業等を含めて今後、地域の活性化のために処してい
く必要があろうかと思います。
 そこで、当然農業後継者の問題になるわけでございますけれども、私が客観的に見る限りに
おいては、今言ったような方々のところでは、農業後継者はあまり不足はしておりません。か
なりきちんと稼いでおります。先般も新聞紙上で明らかになっておりましたが、20代後半の
方が、一般的なところに勤められてるのでありますが農業回帰をしまして、家に入ったという
ことが大きく新聞にも取り上げられておりました。したがって、そういった意味で農業が魅力
ある職業であるというそういう観点に立っている若人が随分いるなと思っております。そこで
若人に対する農業支援、そういったことについては、やはり今後ある程度こういった実績が上
がっている方々等に対して、励み、激励の意味を込めてですね、何らかの対策を考えていく必
要があるのではないかと考えております。したがいまして、本市のように第一次産業が基幹産
業でございますので、ぜひ、野村議員の現在の発言、今後ともいろいろな意味で本市農業のた
めに、御助言いただければと思っております。これらについても経済部長もきちんと受けとめ
ておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後4時00分休憩
       ─────────────────────────────
午後4時06分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇5番(野村洋一君) それでは観光の振興について再質問させていただきます。
 観光ネットワークの整備についてということのなかで、「宿泊や周遊観光などの面で地域内
の連携を深め魅力を増すことで、対外的な競争力を高めていきます。」これは第五次総合計画
で明確に示されている文面なのですが、実際にはどの程度対外的な競争力がついてきたのか、
お尋ねをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) なかなか計数であらわすことが難しいなと思っておりますが、やは
り、客観的な事象として、沼田と白沢と利根でもって分けて考えてみたいと思います。
 やはり旧沼田市にあっては、玉原高原の夏のラベンダー、冬のスキーがですね、何といって
も大きな存在を占めているなと思います。迦葉山は、私の記憶に間違いなければ、福井県永平
寺が本山とする曹洞宗の三大寺の一つになっておるはずです。もう一つは先ほど議員の御質問
の中にあった観光農業関係の池田地区の存在でございます。これらを見たときに、非常に他の
自治体に比べて決して負けるとは思っておりません。また、比較になるかどうかわかりません
けれども、沼田まつりの天狗みこしは、私の記憶に間違いがなければ、一昨年の8月4日の三
大新聞の記事に、1面に天然色で出ました。三大新聞の1面の記事に天狗みこしが出たという
のは、私はある意味、青森のねぶた祭りだとか、秋田の竿燈祭りとか、そういったのは当然、
徳島の阿波踊りとかはありますが、なかなか三大新聞の1面のところに出るというのは、これ
はえらいことなのだなと思いました。
 白沢についてはですね、やはり望郷の湯の存在と同時に、ここに来てぐいぐいのして来たの
は、新宿との関係が良好に進んでいまして、毎年交流が深まっておりまして、やや観光とはち
ょっと言い難いとは思いますが、この議会前後に災害協定関係の水面下の打ち合わせを進める
段取りになっております。
 利根についてはですね、圧倒的に吹割の滝の存在が大きい、それから老神温泉が非常に苦戦
を強いられておりましたけれども、今年のデータでは、対前年対比は相当伸びたという数字が
ある。よく私が旧利根村については旧東と旧赤城根に分かれるのですが、旧赤城根が南郷の方
ですね。南郷のしゃくなげの湯が、非常に湯質がよいということで、お客が以外とこちら側の
方ではなくて、足利とか桐生の人の客が多いのですね。これがですね、先ほどの吹割の滝の問
題とリンクしてくるのですが、平成26年度にトンネルがあくと、実はこちら側の大きな問題
はどういうことかというと、昭和のインターチェンジから、輪組・輪久原を降りて来てしゃく
なげの湯を通って桐生・大間々方面に出るのは、どうしても輪組・輪久原という極めて厳しい
道路を早くつくらなければなりません。これは平成27年には完成いたします。
 このようなところを捉まえたときに、決して内外に負けるというものではないのではなかろ
うかと。もちろん当然、最近大きな話題となっております、河岸段丘の問題もしてしかりだと
思います。先ほど来、議員が地域内の連携についての話をなされましたけども、大きく地域内
の連携と同時に広域圏の連携と、さらに拡大広域の連携、具体的には日光とか、上田市の関係、
吾妻圏域ですか、そういうことが出てくるのかなというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、新しく4月から迎えた職員の方の存在が非常に高うございまして、
今回のはとバスとの縁もですね、その方の力によるところが大でございます。先々には名古屋
の名鉄の方にも接触をもっていくという考え方を現在持っているところでございまして、当面
するところははとバスの力をかりたり、マスコミ関係等の力をかりて、今議員がおっしゃって
いることについてさらなる活性化に努めていきたいということ。長くなり恐縮でございますが、
これも同僚議員が6月議会で質問されまして、観光案内的な委嘱状を出せという質問がござい
まして、もう既に3週間ほど前にこの委嘱がなされました。観光協会も新しくスタートすると
いう観点から、いろいろと観光協会と市の関係等についても何とか年度内にいろいろなことを
調整してですね、体制の強化を図っていきたいなと思っておりますし、前段の観光関係の道案
内の方々も、これから生方記念文庫だとか、いろいろなものができてくるという想定のもとに、
しかるべき拠点をつくってあげる形の中で、道案内的なこともしていただくようなことが考え
られるかなと思っております。
 いずれにいたしましても、観光の関係については本市とすると待ったなしでございまして、
ぜひ、議員諸兄の御理解と御支援いただいて、積極的に進めてまいりたいというふうに考えて
おりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇5番(野村洋一君) わかりました。
 SLが毎週走っていますよね。あれを県外から写真のマニアですか。そういう方が相当数来
て写真を撮っているのですけど、せっかくそういう方達がたくさん沼田に来てSLの写真を撮
っているので、そういうもののいわゆるコンテストといいますか、そういうふうな企画を立て
ていただいて、うまく日本一の河岸段丘のPRなんかと連携ができるようなそういった施策を
市長の方でお考えなっていただけるとありがたいと思うのですが、その辺いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 実ないところは、水上がSLの発着所になっているもので、そこの
存在が非常に高うございまして、隣接の自治体で常日ごろ信頼関係があって、仲よくしている
わけではありますけども、やはり、心の奥底にじくじたるものがございます。
 今議員のお話されている関係については、どこのロケーションが一番格好がいいのかなと、
あるいは絵になるのかと見たときに、案外鷺石橋あたりからトンネルをくぐって出てくるとこ
ろだとか、あるいは子持から沼田の境界のところから、やはりトンネルから出てくる鉄橋なん
かあったりしますが、そういうところが、ロケーションからするときれいなのかなと、形がい
いのかなと。ただそこのところが物理的に写真を撮る場所、ポイントとして立地とすると難し
いのかわかりませんが、シャッターポイントとするとなかなか魅力があるかなと。同時に、当
然沼田から薄根地区を通って月夜野方面に向かうわけでございますが、ここのとこのルートは
比較的写真を撮りたいという人は撮りやすいところにあるかなと思ったりしています。今の河
岸段丘とのリンクを考えると川田側から横から撮って向側に見える、沼田台地との整合性みた
いなところだとか、逆に沼田公園、柳町、高橋場等の裏側のところの部分を捉まえる、それと
SLをリンクさせるということも一つの方法かなと、今素人ながら考えています。SLの人気
は、実は現場に行き宣伝もさせていただきましたけども、すごいものがあるので、議員の御提
案は今後の参考にさせていただきたいなというふうに考えております。これらについても、観
光振興の大きな武器となればそれを思い切って採用していくというのはやぶさかではございま
せん。
◇5番(野村洋一君) ロケーションの場所とかというのに私はこだわらないので、SLが集
客をすることについては大変な力を持っているのですね。本市の本庁舎ロビーでも、公民館で
もいいのです。そういうところに一度、SLの写真を撮ることを生き甲斐にしているマニアが
たくさん来ていますから、そういう人達に一度コンテストのような形で市が呼びかけてですね、
そこに河岸段丘のコマーシャルをすると、できればそこで沼田市の物産のインフォメーション
をしてやったり、これは後で再質問に入れる予定であるのですが、日本一の河岸段丘といった
大変観光ネットワークの中で強く位置づけられることの自然の遺産といいますかね、そういう
ものがあるわけですから。この日本一の河岸段丘の位置づけが、市長の方でどのように捉えら
れているか。この辺のことをお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私は東の出身でありますので、毎朝、椎坂峠を越えて高校3年間通
いました。椎坂峠の頂上から見る沼田、昭和の景観というのは圧巻でした。年中見ていました
ので、河岸段丘の存在とかその重さというものは、あまり承知していなかったという素直なと
ころがございます。
 ただ、いつも申し上げるように、国土地理院の地図にですね、私の記憶に間違いなければ社
会科の教科書に地理学のレベルでこれが紹介されていたというのがあると思います。それだけ
に当河岸段丘はすごいのだなというふうに思いました。一時、3年くらい前にタモリさんが笑
っていいともか何かで、河岸段丘の話をしたということがあって、かなりそのときは問い合わ
せがあったと、私もすぐさま反応して、地元のリンゴを背負って事務所まで訪ねて行きました。
 そんなことをさせていただいたり、いろいろしてきたわけでございますけど、まず基本的に
は、学術的なことを内外に知らせるということがやはり大事なのかなというのが1点でござい
ます。それから、当然ロケーションを見てもらうためのポイントを早く決めるというのですか
ね、ここがスポットですよというようなところ、これが2つ目。同時に今回お迎えしました観
光交流の職員の方の御意見でございましたけれども、例えば、AならAが、BならBが、Cな
らCが説明できる人によって、その河岸段丘の持ち味が違ってくると。ですから学術的にもの
を申し上げる立場と、ロケーション的にものを申し上げる立場と、あるいは歴史的にものを申
し上げる立場と違うのではなかろうかと。結局そういったものをガイドする人間は、ある程度
違った形の中でも、それはそれなりに魅力があるというようなことと同時に、マスコミの関係
者が先般視察に来ていただいたときに、大変評価をしていただいたということを伺って、私も
ほっと安堵しております。
 したがいまして、これらについては、素直なところを言って、専門的な知識を持っている方、
それから当然これに関して非常に熱心に取り組んで来た方。そして観光協会も新たに会長さん
もかわって、元気よくスタートを始めておりますので、こういった関係者ともうまく連携して
ですね、これのPRに努めていく必要があるのではないかなというふうに考えております。
◇5番(野村洋一君) 日本一の河岸段丘に対して、市長が大変前向きに考えておられるとい
うことがわかりましたので、ありがとうございます。
 昨年6月に発足した日本一の河岸段丘の会、これは60名近い会員の皆さんが会費を募って、
のぼり旗、ビューポイントの看板設置、チラシの作成など、会員の皆さんが一生懸命観光PR
の活動をしております。
 そこで市長にお尋ねいたしますが、本市の昨年の日本一の河岸段丘の会に対しての助成は1
5万円と聞いておりますが、今後はもっと助成の額をふやしていただけるお考えはあるのか、
お尋ねします。
◇市長(星野已喜雄君) 予算関係の話になりました。新年度にも予算借置もしておりますの
で経済部長の方から説明をいたします。
◇経済部長(飯田敏夫君) 私の方からお答えさせていただく部分につきましては、議員が御
指摘の15万円の分とは別途、市独自として予算づけをし、河岸段丘のPR等に努めていく内
容のものでございます。以上です。
◇5番(野村洋一君) 私は、新しく観光資源に加わった日本一の河岸段丘は、広域的な連携
の中で観光ルートの設定を考えるときに、大変有効な観光スポットとなることは間違いないと
思います。しかしながら、残念なことに本市では、日本一の河岸段丘を眺める大規模なビュー
スポットがありません。県内外から本市に観光で来訪していただく観光客に、じっくりと河岸
段丘を眺めていただきながら本市の物産品などに触れていただける、いわゆる道の駅のような
施設が本市の歴史と文化を広く発信していく上に、大変重要な施策の一つと考えますが、市長
の中・長期的観点から、どのようにビュースポットのことについてお考えになっているかお伺
いたします。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、今年の3月に元東京都副知事青山やすし先生率いるところの
危機管理の勉強をしている大学院生、現役の学生が、利根の振興局、望郷の湯を視察に入りま
した。望郷の湯の食堂から見る、当然昭和村側になるのですけども「すごいな」と感嘆を述べ
ておりました。沼田側から見るとどうしても昭和村側に目が行かざるを得ません。椎坂峠の頂
上から見ると両サイドが見られるでしょうか。川田側から見るという手もあろうかと思います。
そういうようなことから、そういったものの捉まえ方がある。ただそこの眺める場所に行くま
での前段に、例えば尾瀬などで現実にそれがなされているのかいないのかということになると、
私も県議会議員のときからそういう発言をしたのですが、例えば具体的なことを言うと、戸倉
なら戸倉に、鳩待なら鳩待に、尾瀬のアウトラインの勉強ができるようなところがあって、そ
こをくぐってから入っていくというようなことを、よく県議会議員のときに群馬県御当局に提
案をしたことがございました。これらについても、やっぱりそういう意味では、しかるべきと
ころに河岸段丘の持っている魅力がですね、内在しているような、拠点がやっぱり大事かなと
思っています。それが、どこがいいのかということになってきたときに、今私がここではっき
りとここがいいのではないかと申し上げるような状況にありませんけれども、今議会にも上之
町の活性化の拠点の場所であるとか、また生方記念文庫の創設であるとか、あるいは白沢の望
郷の湯であるとかというようなとこ、当然素人から考えても一つのターゲットとして出てくる
のかなという感じは持っております。いずれにしましても、やっぱり文化的側面がかんでいか
ないと薄くなってしまうので、そのものの持っている価値がわかるところで、そんなに詳細で
なくてもいいから勉強した形の中から眺めてもらう、展望してもらうということが大事かなと
思っておりまして、今後とも大きな研究課題だなと思っております。
◇5番(野村洋一君) この日本一の河岸段丘をじっくり見ながら、それから本市の特産品な
どに触れる。そういった施設整備というのが、たまたま第五次総合計画の中で都市観光の推進
というところに本市がいっていますけども、「市民交流や都市間交流など地域交流提携時代に
ふさわしい施設整備と、広域来街者へのアピール性があり、なおかつ市民が集える施設の計画
を検討します。」こういう第五次総合計画でこういうことをいっているのですけど、これはま
さに道の駅のような施設のことを指しているのではないかと私は考えているのですけども、こ
れからはとバスが沼田に来たり、はとバス以外にもいろいろなところからも観光客が季節によ
って来訪してくるのは間違いないと思うのですけど、どうしても120号の沿線にですね、こ
ういったビュースポットというのですか、こういうものをある程度まとまった敷地で、そのな
かに道の駅のような物産の展示をしながら特産品の販売をしたり、こういったことができるよ
うに本市で本腰を入れて考えていただければ、この日本一の河岸段丘も大変立派な遺産でござ
いますから、市の活性化のためには相当力になることと思いますので、その辺よろしくお願い
したいと思います。
 それからですね、日本一の河岸段丘の会では、ユネスコ世界ジオパーク認定を目指し活動を
進めているそうです。利根沼田地域の市町村と連携した協議会を設置して活動の強化を図って
いくと、こういうことなんですけども、こういうことは広域圏ですから市長が当然中心となる
ことだと思いますけども、こういうことの河岸段丘の会の皆さんの意気込みに市長がどの程度
積極的に支援をしていただけるのか、この辺のところをもう一度市長のお考えを聞かせていた
だきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 他の自治体にかかわることなので冷静な言い回しになります。今回
の場合固有名詞を出しませんがお許しを願います。某自治体が結構これ、議会等上げて熱心だ
ったわけです。沼田は結構ぐいぐい頑張ってきたら、やや冷静になっているかなという感想を
持っております。河岸段丘そのものにかかわり合いのない利根沼田の自治体もですね、それは
一生懸命、これも某自治体と申し上げておきたいと思いますが、かなり熱心な言い方をしてい
たのですが、そういう意味で冷静になっているかなという感じがするのですが、どうしても河
岸段丘そのものが河川伝いのところにあるもので、広域圏の構成団体が直接リンクする自治体
が2つしかありません。西部の方が入っているのだよということになれば3つになると思うの
ですが、一応片品川だけを捉まえたときには2つの自治体だけになります。そういうようなこ
とが他の3つの自治体との調整も出てくるわけでございますけれども、これらについてはいろ
いろと検討を加える形の中でそういった方向が見出せるならばですね、それは一つの戦略とし
て大変結構な舞台になっていくのかなというふうに思っています。いずれにいたしましても他
の自治体との関係がございますので、ここのところであまり軽々な発言ができません。したが
ってきょうのところは議員の御提案をしっかり踏まえた形の中で、私が町村の関係者に真摯に
向き合っていろいろと説明等をしていきたいなと考えています。
◇5番(野村洋一君) このジオパークのことについてはですね、下仁田がジオパークグルメ
なんていう形で、いろいろジオパークの宣伝にあわせてですね、地元のB級グルメっていうの
ですかね、こういうふうなものにもしっかり取り組んでやっていると、こんなようなこともあ
ります。ですから、日本一の河岸段丘の話は今大変盛り上がっているところですから、この盛
り上がっているところを、先に行って尻りつぼみになるようなことがないように、それだけは
市長にお願いをして、沼田市でも日本一の河岸段丘をバックアップしてやっていっていただけ
ればありがたいと思いますので、観光の振興については、これで閉じさせていただきます。
 次に、教育の専門について再質問をさせていただきます。
 一言で学校の誘致といっても大変難しい課題のあることは最初からわかっておりますけども、
短大ができることによる本市に与える経済効果ははかり知れないものがあると思います。若い
学生さんが200人、300人、あるいは300人、400人が本市で生活するわけでありま
すから、彼らの衣・食・住だけを捉えてみても、本市に与える経済効果は大変大きなものがあ
ると思います。
 また、沼田まつりで議員といろいろ話があったのですけど、千人踊りなんか大変踊り手が少
なくなったり、町みこしなんかも、町みこしの数が多すぎるせいもあるのか、担ぎ手不足で、
若者不足による町の行事にも、専門短大などの誘致ができれば、希望が持てるようなふうに私
は思っております。大変学校の誘致というのは難しい面があるとは思いますけども、改めて、
もう一度市長の所見をお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) これらについては、先人の方々あるいは、議員の同僚の方も真剣に
捉まえて、いろいろと努力をされてきたということを申し上げ、また、そういった方々に対し
まして敬意を表したいと思っております。
 ただいま申し上げましたように、千葉大学園芸学部の農場が川田地区にあり、夏場だけでご
ざいますけども、東京大学の玉原国際セミナーハウスが玉原にあるというようなことで、今月
の間もないうちに、東大の関係のある会がありまして、そこへ私も招待されまして、挨拶をし
てくれというようなことになっております。そういうようなことであるとか、やはり議員が御
提案されているように、尾瀬高等学校の存在というものが、非常に全国的にも注目されている
ということもございます。特に片品の村長が、福田康夫元内閣総理大臣がたしか北海道でサミ
ットがあったときにですね、群馬県に対する一つの要望として、福田康夫当時の内閣総理大臣
に、地球温暖化等含めてそういうことがあるので、尾瀬高校のことについて思いきって表に出
していきたいということがあって、私は個人的に千明村長とも縁が深うございますし、尾瀬高
校の経過というのは、私も子供のころからよく承知をしておりまして、結構なことだなと思っ
て側面的に応援させてもいただきました。そういったことが頭の中に出てくるわけでございま
すが、どうしても現在のこの社会の状況、少子高齢化社会があって、非常に厳しい状況にある
わけでございますけれども、毎年、利根地方総合開発協会の沼田の要望として本問題を取り上
げてきた経過がございます。したがいまして、チャンスさえあれば思い切った対応が大事かな
というふうに考えております。
◇5番(野村洋一君) 今、市長の方から尾瀬高校のことが出たのですけど、尾瀬高校は、高
校でありながら福島県・愛知県・静岡県・神奈川県・東京都・千葉県・新潟県・埼玉県、全国
から多くの学生さんがですね、ホームスティをしながら就学をしているそうであります。やは
り専門校というのは、学生諸君が将来必ず役に立つのだということを信じて入学してくる傾向
が強いらしくて、中途退学をする生徒が極めて少ないと、こんなふうに聞いております。です
から、尾瀬高校は高校ですけども、専門短大となれば、尾瀬高校は、今私が福島県、愛知県、
各方面から来ているのを紹介したのですが、人数的には約10名くらいなのですね。地元がや
っぱり圧倒的に多くて、片品・旧利根・旧沼田、市外が何人か。ところが短大となるとやはり
地元、それから県内外、この数のバランスが、沼田以外、いわゆる県外の学生さんの数が相当
ふえることが予想されます。そうすることによって沼田市に専門の学科、これが問題は時代の
ニーズに十分応えられるような学科でないと学生が集ってこないわけで、これが難しい面があ
るのですけども。こういうふうに専門の短大のようなものが誘致できると、経済効果はもちろ
んですけども、やはり沼田市が森林文化都市を宣言している中で、沼田市の市そのものの格が
若干上がってくるような気がします。そういうことによって市民の意識も少し変わってくるよ
うな、経済効果だけでなく、いろんな面でやはりいい学校が来ると、誘致ができると、いろい
ろな面でよい影響がでると、そんなふうに考えておるわけでありますけれども、難しい問題が
結構あると思いますけども、機会があればという市長のお答えでしたので、できるだけ学校誘
致ということを頭の中に入れておいて忘れないように、前向きに検討をしていただければ大変
ありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。教育の件については閉じさせていた
だきます。
 次に、グリーンベル21について再質問をさせていただきます。
 グリーンベル21の利活用は、市長の決断次第だと私は思っております。渋川市の第2庁舎
は、旧ジャスコの建物を再利用した庁舎ですが、構造的には開口部は西側だけで北・南は壁で
窓はありません。どのくらいの課が入っているか数えましたら、13課の行政部局が大変効率
よく配置されて、市民にも職員にも使い勝手のいい庁舎になっているように見受けられました。
訴訟の問題だとか、28名の権利者等のこれから解決していただかなければならない問題がい
ろいろありますけれども、それも全て市長が自ら方向性を決断していただければ、私はそんな
に難しいことでないというように思っております。中心市街地の核である建物ですから、市と
してはこの建物を守らなければならない責任があると私は思っておりますので、市長にグリー
ンベル21を守っていただきたいと願うところでございます。グリーンベル21そのものがで
すね、私は本市がしっかりと所有をしてですね、庁舎と民間のテナントの店舗の共存がかなう
ような形でグリーンベルが利用できれば、沼田市民にとっても大変ありがたいことではないか
なというふうに考えます。やはり清廉潔白なといいますかね、真っ当な団体だとか企業がテナ
ントとして出店するということになる場合は、やはり今の状態を打破して、きれいな清算をし
て、本市がしっかり所有権を持つ、そういうことによって安心してテナントに出店をする優良
な会社なり企業なりが名乗りを上げてくるのではないかと思っているので、この辺をもう一度
市長の御所見をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 先週の一般質問にも、同僚議員からいろいろと厳しい御質問をいた
だきました。一生懸命私も説明をし、また御理解をいただくべく努力をさせてもらったわけで
すが、議員の御高説はですね、内容としてわからないわけではありません。そういった中で、
いろんな経緯の中で今日を迎えておりまして、いみじくも議員がですね、当該の建物の持って
いる所有の団体等についてのきちんとした精査をするべきだという話がありましたけれども、
よしんば、仮設でございますが、市が今までの経過を乗り越えて議員の御高説を了とするよう
な形でもって打って出るとするならばですね、やっぱりまったく無地になって、白地になって
いるということが最前提になると思うのです。これはですね、好むと好まないとにかかわらず、
どうしても私なんかに比べればそうした部門の専門家でございますから、釈迦に説法かと思い
ますけれど、どうしてもそういったことは前提にならざるを得ません。そういった中で経済部
長あるいは歴代の課長を含めて、都市開発並びに28人の所有者の方々と本当に、私が自分の
市の部課長を特別に立てるつもりはありませんけれども、非常に苦労して、しかも涙ぐましい
努力をしてきたなというのがよくわかるのです。というのは、ざっくばらんに言って、当該の
方々もですね、一生懸命努力していることはよく理解できますし、しかし、いかんせん時代の
流れが大きく変わってきたということからですね、素直なところ言って、市の持っている信頼
度というのですか、政行の持っている存在というのは、これはやはり重いものがあって、歴代
の経済部長、歴代の担当課長は本当に努力してきて、常にいろんな意味で助言をしてきたりし
てまいりました。場面によっては矢面に立ってきました。そういった中で非常に難しいデリケ
ートなところもありまして、議員の立場からすればですね、私が答弁していることは非常に歯
がゆいかとは思いますけれども、やはり一つずつ具体的に乗り越えて行くべきことは乗り越え
て、そして対応を図っていく必要があるのかなというふうに思っております。したがいまして、
先週の御質問にも一生懸命答弁させていただいたわけでございますけども、やはり都市開発の
方々のお考え方等、しっかりと受けとめた形の中で、うちの経済部あるいは担当課長が今まで
いろいろと努力してきたことをうまく整合させる形の中で、なお一段新しい展開ということに
向かって行くような状況が招来してくるとすればですね、それは議員がお考えになっているよ
うなことの部分をきちんと整理をしない限りにおきましては、なかなか難しいものがあるかな
というふうに考えております。したがいまして、きょうの御質問に対しては先ほど答弁したと
おり、経済部担当課長も今年の新年度予算に予算措置をさせていただいて、皆さん方に御支援
いただいてきた。皆さん方のある意味においては厳しい叱咤もいただいて、私どもも反省すべ
きは反省しながら、これを対応してきた経過がございます。もう一段、経済部長、担当課長等
を含めて、職員の奮起を促し、そして当該する都市開発との連携の中でもうひと踏ん張りして
いきたいなというふうに考えておりますので、御理解をいただければと思っております。
 なお、議員の思いというのはよくわかります。ただもう専門家だから、権利関係のことにつ
いては、公が打って出る場合にはきちんとした整理がなければ、これはなかなか打って出るこ
とはできません。したがいまして、そういったことの御意見というのは、理解ができるところ
でございます。ただ、答弁の中でもう一段、経済部長、担当課長の奮起を促して、そして都市
開発とうまく連携ができればなというふうに考えております。御高説はよく理解できます。
◇5番(野村洋一君)わかりました。
 それでは次に農振の除外の関係について、再質問をさせていただきます。
 農振の除外の時期なのですけども、調べてみましたら、みなかみ町が9月末、年1回ですね。
川場村が3月の末、やはりこれも年1回です。昭和村が5月末と11月末。片品村が2月末と
8月末の年2回。こんなふうに年2回のところと、本市のように年1回のところといろいろあ
るわけですけども。
 北部基盤整備の工事が完了してからもう10年経過していると思うのですが、これは約12
0町歩の土地改良事業をやったところですよね。この北部基盤整備の120町歩の農地の中か
ら、今後やはり事情があって農振の除外を希望する方が出てくる可能性の方が十二分に考えら
れるところでありますけれども、やっぱり農振の除外というのは、年1回ですと結果が出るの
に、またさらに1年くらいかかってしまうのですね。たまたま、10月末の農振除外の申請の
時期が過ぎて、極端に言うと11月の末とか12月の頭くらいに事情があって「おやじどうす
る」息子さんが「畑一枚なんとかしないと」なんていう事情が起きた地主さんがいたとすると、
翌年の10月まで農振の除外の申請を待たなくてはならない。こういう大変かわいそうなとい
いますか、気の毒なといいますか、場面を私どもは何回も直面しています。ですから、せめて
年2回、春と秋、農振の除外申請が受け付けていただけるということであれば、多少でも期間
的なものが縮小されて、事情のある方にとってはありがたい話になる。先ほど質問の中で除外
の申請をするというのは、農振の網を外すというのは、確かに農地法の観点からすると農地法
の趣旨に反する行為ととられますけれども、事情がある農家の方の場合はやむを得ない場合が
多々ありますので、何とか除外が春と秋くらいは可能なような形にしていただければなという
ふうに前から考えておりました。ですから、沼田市の他に年1回というのが、みなかみ町と川
場村が年1回ですけれど、昭和、片品が年2回というところもありますので、どこの市町村も
全部年1回だということであれば考えなくてはならないけど、現実に昭和村、片品村は年2回
の除外の申請は受け付けておりますので、何とか、再度市長にこの農振の除外について、特段
の御配慮がいただけるようにお願いしたいと思います。それで本日の私の一般質問を終わりに
いたします。よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) この問題は、私も市議会議員、県議会議員を経験しておりまして、
4条・5条の問題等について、非常に大事なここ一番のときの許認可の関係で、いろいろと相
談を受けていたというようなこともございました。当然、行政執行部側は、あらゆる基礎自治
体において全てが同じかと思いますが、公の事業が発生して農振の除外をしなくてはならない
ときには、その期間の中で民間の方が出ていると抱き合わせでしてきたというようなことがあ
りました。そういったことについては、議員諸兄は、皆さんよくわかっているのではないかと
思います。
 実は、これは先ほど、北部の土地改良の話がありましたが、あそこのところも土地改良した
後8年間拘束をされておりました。しかし、いろんな事情でこれを何とか拘束から排除しても
らいたいということで御意見も、私もいろいろなところで相談を受けたこともございます。こ
のことは、きょう冒頭の答弁はもう少しきつい答弁になっていたのでありますけど、私が時代
背景を考えて云々という言い回しにいたしました。
 したがいまして、これは内外の方々のいろんな意見も聞く形の中で状況に応じては、やはり
そういったことも重要なのではないかというふうにかねがね私自身も議員の立場で御相談を受
けたことがあって、そういうふうな思いもいろんな場面で駆り立てられたという経過もござい
ます。したがいまして、答弁の打ち合わせではやや厳しい答弁であったのですけど、私の判断
で議員の御趣旨を理解できるような形の答弁になっていたかと思います。
 したがいまして、これは今後、内外の方の意見もいろいろ聞かさせていただいて、調査をし
て、特に5条申請等については県の農政課の関係等もありますので、そういった方々の指揮者
の方々の御意見も承って、御趣旨の関係等について今後検討を加えていければなと素直に思っ
ております。したがいまして、もう少し時間をいただければと考えておりますので、よろしく
お願いします。
       ──────────────◇──────────────
    第2 延  会
◇議長(大島崇行君) お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決し
ました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は11日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後4時58分延会
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