トップページに戻る
 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成24年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第4号

.  
平成24年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第4号
. . .
議事日程 第4号
平成24年 9月11日(火曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
第 2 議案第50号 平成24年度沼田市一般会計補正予算(第2号)
第 3 議案第51号 平成24年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
第 4 議案第52号 平成24年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
第 5 議案第53号 平成24年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第2号)
第 6 議案第54号 平成24年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)
第 7 議案第55号 平成24年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第2号)
第 8 議案第56号 平成24年度沼田市水道事業会計補正予算(第1号)
       ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 議案第50号 平成24年度沼田市一般会計補正予算(第2号)
    議案第51号 平成24年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
    議案第52号 平成24年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
    議案第53号 平成24年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第2号)
    議案第54号 平成24年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)
    議案第55号 平成24年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第2号)
    議案第56号 平成24年度沼田市水道事業会計補正予算(第1号)
                          以上7件一括上程
第 3 散  会
       ─────────────────────────────
出席議員(21人)
       1番  大島 崇行君      3番  石川 初雄君
       4番  島田 富造君      5番  野村 洋一君
       6番  坂庭 直治君      7番  石井 紘一君
       8番  高柳 勝巳君      9番  井之川博幸君
      10番  大東 宣之君     11番  星野  稔君
      12番  金子 一弥君     13番  山ア 義朗君
      14番  片野 彦一君     15番  大竹 政雄君
      16番  星川嘉一郎君     17番  小野 要二君
      18番  宇敷 和也君     19番  石田 宇平君
      20番  布施辰二郎君     21番  星野佐善太君
      22番  牧野 保好君
欠席議員(なし)
       ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
   白沢町振興局長    木暮  茂君   利根町振興局長    山口 芳久君
   総務部長       生方 秀二君   市民部長       田辺 昇利君
   健康福祉部長     村沢 博行君   経済部長       飯田 敏夫君
   都市建設部長     石坂 コ三君   総務課長       田村 博史君
   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長            津久井 勲君
   教育部長       細野 文男君   庶務課長       小池 龍実君
   監査委員事務局長   茂木 一夫君                    
       ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       中嶋 一也    次長兼庶務係長    木暮 保夫
   議事係長       松井 克人    副 主 幹       安原 和宏
       ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大島崇行君) これより本日の会議を開きます。
       ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大島崇行君) 日程第1、一般質問を行います。
 10日に引き続き、順次質問を許可いたします。
  大東宣之議員。10番。
〔10番 大東宣之君登壇〕
◇10番(大東宣之君) おはようございます。通告に従い一般質問を行います。
 今回私は、グリーンベル21について、観光と都市交流について、オスプレイ飛行訓練につ
いて、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産推薦について質問いたします。
 まず初めに、グリーンベル21についてより質問します。
 グリーンベル21のキーテナント撤退後、市ではテナント誘致に取り組み、Aコープやサン
バード長崎屋が出店したもののそれらも撤退してしまい、その後は、空フロアーを利用した各
種イベントを行うなど、グリーンベル21の活性化に取り組んできましたが、テナントの撤退
に歯止めはかからず、現在では空床率が75%になるなど、グリーンベル21の状況はさらに
厳しくなっています。   
 さらにまた、グリーンベル21の85%の資産を所有していた三井生命から、メドテックイ
ンベストメントUへと所有がかわりました。                
 こうした中、8月に新聞の折り込みに、「今秋、「沼田マルシェ」開店!!」というチラシ
が入り、市民を驚かせるとともに期待を寄せる声も聞かれました。この出店計画は、グリーン
ベル21の管理運営を行っている沼田都市開発を介さず発表され、市としても十分な情報を得
ているとは思えません。市では、グリーンベル21へさまざまな支援をこれまでも行ってきま
したが、グリーンベル21に対しこれまでどのように対応し、状況についてどのように考えて
いるのかお伺いいたします。
 「沼田マルシェ」の出店計画が明らかになり、2階から5階までのフロアへのテナント誘致
の考えも示されましたが、グリーンベル21への出店計画について、沼田市・沼田都市開発と
どのような協議がされているのかお伺いいたします。
 新たな局面を迎えたグリーンベル21ですが、今後グリーンベル21に対しどのように対応
するのかお伺いいたします。                     
 続いて、観光と都市交流について質問します。   
 昨年群馬県では、大型観光キャンペーン「群馬デスティネーションキャンペーン」が行われ、
期間中にはさまざまなイベントが各地で行われ、多くの人が群馬県を訪れ、老神温泉など沼田
市にも多くの人が訪れました。    
 しかし昨年は、東日本大震災や福島第一原子力発電所事故、景気の低迷などもあり、年間を
通じての観光客の入り込み状況は決して十分なものとはならなかったと感じられます。
 沼田市は、東京など大都市圏から近く、高速道路や新幹線など交通の便がよく、玉原高原や
吹割の滝など豊かな自然と景観、真田氏を中心とした歴史、サクランボやリンゴなどの果樹や
おいしい野菜などの農産物、老神温泉などの宿泊地など、四季を通じての観光資源に恵まれて
います。
 高速道路と新幹線の開通は、利根沼田地域が宿泊地から日帰りのコースへと変わり、経済の
低迷は「安近短」と言われるように、それまでの観光を安くて近く、短いものへと大きく変え
てしまいました。          
 こうした中、全国各地の都道府県や市町村では、観光客増加に向けさまざまな活動を展開し、
地域間の競争は激しいものとなってきており、沼田市においても観光客の求めるものにこたえ
る新たな展開が求められています。     
 群馬デスティネーションキャンペーンの成果と課題についてどのように考え、今後どのよう
な取り組みを進めるのかお伺いいたします。              
 市長は就任してから他都市との交流に力を入れ、県内では太田市、そして新宿区とはCO2
などの温室効果ガス削減の取り組みを進めるなど、成果も生まれつつあると感じられますが、
都市交流の現状とこれからの取り組みをどのように進めるのかお伺いいたします。
 続いて、オスプレイ飛行訓練について質問します。 
 沖縄県や岩国市など、全国各地で反対が強まる中、日米両政府は、米海兵隊の新型輸送機オ
スプレイの配備を決め、経由地の岩国基地に陸揚げされました。
 オスプレイは、開発段階から墜落事故を繰り返すなど、開発に携わってきた当事者からもそ
の危険性が指摘されています。モロッコでの墜落事故について米海兵隊は、「人的要因が大き
い」とする分析評価報告書を公表し、防衛省もこの事故報告書をうのみにし、「オスプレイに
危険性はない」とする見解を発表しました。モロッコの墜落事故の報告書では、「パイロット
の操縦ミス」とされましたが、同時にオスプレイは操縦が難しく、マニュアルに不備があった
ことを認めています。 
 野田首相は、「配備自体は米国の方針だ。どうしろ、こうしろの話しではない」と述べ、森
本防衛大臣や藤村官房長官らも「安保条約上の権利」だと述べるなど、国民の安全よりも安保
条約を盾にオスプレイの配備を推し進めています。
 MV−22オスプレイの訓練飛行ルートは米軍の「環境レビュー」によって明らかにされ、
そのルートの一つ「ブルールート」では、みなかみ町の藤原ダムが通過点の一つと思われ、沼
田市の上空を飛行することも考えられます。米軍の「環境レビュー」の付属文書には、日本で
行う低空飛行訓練では地上200フィート、約60メートルでの実施も予定されていることも
明らかにされています。 
 米国本国では、墜落の危険性や遺跡、自然環境や野生動物への影響を心配し、住民の反対に
よって訓練が中止されていますが、米国でできないオスプレイの飛行訓練を、なぜ日本で行う
のか、まったく許せない話です。  
 このように危険性や問題があるオスプレイですが、オスプレイ飛行訓練についての訓練飛行
ルートや影響など、情報把握はどのようにされているのかお伺いいたします。 
 市長は、利根郡内の町村長と連名で防衛省に対し、オスプレイの飛行訓練について要望書を
いち早く提出されましたが、オスプレイ飛行訓練についての市長の見解と今後の対応をどのよ
うに進めるのかお伺いいたします。  
 続いて、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産推薦について質問します。
 政府は8月23日、2014年の世界文化遺産登録を目指し、「富岡製糸場と絹産業遺産群
」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)へ推薦することを決めました。9月末までにユネスコ
に暫定推薦書を提出し、来年2月1日までにユネスコに正式推薦書を提出し、夏から秋にかけ
諮問機関(イコモス)による現地調査が行われ、2014年の5月から6月の間にイコモスが
世界遺産に登録するかどうかをユネスコに勧告すると言われています。 
 世界遺産推薦資産は、富岡製糸場と伊勢崎市の田島弥平旧宅、藤岡市の高山社跡、下仁田町
の荒船風穴ですが、県は2回にわたり絹遺産登録として58件を登録し、沼田市では、日影南
郷の旧鈴木家住宅、薄根の大クワ、石墨町の利根風穴が含まれています。
 このように沼田市は、世界遺産推薦とまったく無関係とは言えない状況にあると思われます
が、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産推薦による沼田市への影響についてどのように考え
ているのかお伺いいたします。
 沼田市には、今もさまざまな絹遺産が残されていると思われますが、沼田市における絹遺産
の調査、整備にどのように取り組むのかお伺いいたします。
 世界遺産推薦の取り組みが始められたころから、富岡製糸場などには観光客が増加したと言
われていますが、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産推薦を沼田市としてどのように生かす
のかお伺いいたします。
 以上4点が私の質問です。御答弁をお願いいたします。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
  まず、グリーンベル21について、これまでの状況とこれからの取り組みについて、グリー
ンベル21に対しこれまでどのように対応し、状況についてどのように考えているのかについ
てでありますが、平成14年8月の沼田サティ閉店に伴う後継テナントの誘致に当たり、沼田
都市開発株式会社への増資を行うとともに「グリーンベル21テナント出店促進条例」を制定、
改装費及び賃借料助成金等を交付し、誘致に努めたところでありますが、これら後継テナント
につきましても撤退が相次ぎ、現在では、1階から6階までの商業床の75%余りが空床とな
っております。
 平成22年6月に当初からの共有者であった三井生命保険株式会社から合同会社メドテック
インベストメントU及びVに保有資産の譲渡が行われ、同社の提案による管理組合方式への移
行と主体的なテナント誘致が表明され、同年12月9日の共有者臨時総会及び区分所有者集会
において合意されたものの、現在までその合意が実現していない状況にあります。
 こうした中、本年度から、グリーンベル21の空きフロアに核となるテナントの出店を促進
し、他の店舗の出店を誘発することにより、利便性と雇用の確保、地域経済活力とにぎわいの
創出を目的に、店舗面積1,000平方メートル以上で新たに出店するテナントに対する補助
制度を設けたところであります。
  平成5年4月の開業以来、本市中心市街地西側の核として位置づけられてきたグリーンベル
21の再生に向けて、共有者の方々及び沼田都市開発関係者とともに取り組んでまいりたいと
考えております。
  次に、グリーンベル21への出店計画について、沼田市・沼田都市開発とどのように協議が
されているのかについてでありますが、本年4月13日、メドテックインベストメントの新た
な職務執行者と共有者の方々との顔合わせが行われ、若干の資料を用いて、グリーンベル21
リニューアルへの考え方を述べられたとのことであります。5月には、コンサルタントの資料
などが追加提供されましたが、具体的な内容にはなっておらず、その後、資料の説明を兼ねて
来庁された際も進展はなく、テナント誘致が難しい場合には、自ら出店することも考えるとの
ことでありました。
 このような中、6月28日に開催されたグリーンベル21共有者協議会総会及び区分所有者
集会は欠席されたということであり、その後「沼田マルシェ」の折り込みチラシが唐突に配布
されるなど、他の共有者及び区分所有者、管理者との協議調整が十分に行われている状況には
ないと思われますので、引き続き、慎重に推移を見守りたいと考えております。
  次に、今後グリーンベル21に対しどのように対応するのかについてでありますが、グリー
ンベル21は、本市中心市街地における商業核として位置付けられる施設であり、地元の方々
も再び商業ビルとしてのにぎわいを取り戻すことを希望されており、沼田都市開発株式会社を
中心に、核となるテナントの誘致に努めてきたところでありますので、商業施設としての再生
に向けて、可能な限りの支援を行ってまいりたいと考えております。
  次に、観光と都市交流について、状況と今後の取り組みについて、群馬デスティネーション
キャンペーンの成果と課題についてどのように考え、今後どのような取り組みを進めるのかに
ついてでありますが、群馬デスティネーションキャンペーンが行われた昨年7月から9月まで
の3カ月間、群馬県全体の観光入り込み客数は前年対比6.9%増でありましたが、利根沼田
では、震災の影響から国道120号線を利用した日光等への観光客の往来が減少したことに加
え、台風の影響もあり3.9%減となりました。このような状況の中、県内主要温泉地の中で
は老神温泉が前年並みの観光入り込み客を確保できたことは関係者の御努力の結果と考えてお
ります。
 また、今回のキャンペーンをきっかけに自然・食・歴史をキーワードにしたイベントを開催
し、好評を得ることができましたので、引き続き努力してまいりたいと考えております。
  次に、都市交流の現状とこれからの取り組みをどのように進めるのかについてでありますが、
新宿区とは「地球環境保全のための連携に関する協定」、港区とは「間伐材を始めとした国産
材の活用促進に関する協定」を、また板橋区とは「災害時における相互援助に関する協定」を
結び、環境や防災など都市と地方がそれぞれの特徴を生かしながら相互に補完し合う関係の構
築を行ってまいりました。
 以降、区内で開催される各種イベントへの出店の場を与えていただき、沼田市のPRを積極
的に展開しております。
 また、都市住民を対象に実施している田舎体験ツアーは、地域のボランティアの皆さんの御
協力により、参加者からも高い評価をいただいております。
 さらに、歴史的なつながりのある上田市を初めとする真田に関連する自治体とも連携し、環
境・防災・農業・歴史といった「沼田市の強み」を生かして、都市間交流を進めてまいりたい
と考えております。
  次に、オスプレイ飛行訓練について、状況とこれからの対応について、オスプレイ飛行訓練
についての訓練飛行ルートや影響など、情報把握をどのようにされているのかについてであり
ますが、オスプレイの飛行ルート等の情報把握につきましては、国からの説明会や情報の提供
等はなされておりません。そのため、新聞報道やテレビのニュースなどのメディア情報に注目
するとともに、インターネット等を活用して情報の把握に努めているところであります。
  次に、オスプレイ飛行訓練についての市長の見解と今後の対応をどのように進めるのかにつ
いてでありますが、地域住民が不安を抱くような状況で飛行訓練を行うことはあってはならな
いことと考えております。
 そのため、7月25日に利根沼田広域圏の市町村長が連名で、防衛大臣宛に「オスプレイの
安全性の確認についての要望書」を提出しておりますので、国においてしっかりと対応してい
ただきたいと考えております。
 今後の対応につきましては、利根沼田広域圏の市町村が同一歩調で、私自身も広域圏の理事
長という立場もございますので、群馬県と連携を図りながら対応してまいりたいと考えており
ます。
  次に、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産推薦について、これからの取り組みについて、
富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産推薦を沼田市としてどのように生かすのかについてであ
りますが、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録を目指し、政府がユネスコへ推薦するこ
とを正式決定したことから、本市でも「ぐんま絹遺産」に登録されている「旧鈴木家住宅(南
郷の曲屋)」、「薄根の大クワ」、「利根風穴」など養蚕に関する施設がクローズアップされ
るものと思われます。
 既に、旧鈴木家住宅では養蚕の飼育を再開し、見学や繭玉人形などの体験を行っております。
また、取れた繭をイベントなどで配布するノベルティー(景品)などに利用し、沼田市のPR
にも活用しております。
 それぞれ単体での観光的な集客は難しいと思いますが、他の「ぐんま絹遺産」とのネットワ
ーク化など、沼田市の観光資源として研究してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、大東議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「富岡製糸
場と絹産業遺産群の世界遺産推薦による沼田市の影響についてどのように考えているのか。」
及び「沼田市における絹遺産の調査、整備についてどのように取り組むのか。」は、教育長か
ら答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
◇議長(大島崇行君) 教育長。
〔教育長 津久井 勲君登壇〕
◇教育長(津久井 勲君) 大東議員の御質問にお答え申し上げます。
  富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産推薦について、これからの取り組みについて、富岡製
糸場と絹産業遺産群の世界遺産推薦による沼田市の影響についてどのように考えているのかに
ついてでありますが、先般報道がありましたように、政府は世界遺産条約関係省庁連絡会議を
開催し、2014年の世界文化遺産登録を目指し、「富岡製糸場と絹産業遺産群」を国連教育
科学文化機関(ユネスコ)へ推薦することを正式決定いたしました。
 世界遺産の候補が当初の10資産から、富岡製糸場と密接に結びついた4資産に絞り込まれ
る中で、残念ながら本市の「薄根の大クワ」は今回の推薦から外れましたが、平成23年度に
群馬県が「ぐんま絹遺産」登録制度を創設し、世界遺産候補を含む県内の絹遺産がこれまでに
58件登録され、本市においても「薄根の大クワ」ほか2件が登録されております。
 世界遺産に推薦されるのは富岡製糸場を含む4資産のみですが、「薄根の大クワ」は国指定
天然記念物で、当初世界遺産候補である絹産業遺産群の一つに挙げられていたことや「ぐんま
絹遺産」に本市から3遺産が登録されていることから、今回の富岡製糸場と絹産業遺産群の世
界遺産推薦により、本市の絹遺産に対する注目度はさらに増すものと考えております。
  次に、沼田市における絹遺産の調査、整備についてどのように取り組むのかについてであり
ますが、先ほどの答弁でも申し上げましたとおり、群馬県におきましては、平成23年度に世
界遺産候補の4資産を含む「ぐんま絹遺産」登録制度を創設いたしました。
 「ぐんま絹遺産」とは、群馬県内にある絹産業に関わる建造物や構造物、民俗や祭礼にかか
わる行事や芸能、関係資料などを展示した施設、稼働中の生産や流通施設等の中で、知事が「
ぐんま絹遺産」として適当と認めたものであります。登録された絹遺産には、市町村支援とし
て広報活動、現地ガイドの育成、案内板や現地説明板の設置等に対し、県がぐんま絹遺産保存
活用総合支援事業補助金を交付するものであります。
 本市からは、「薄根の大クワ」、「旧鈴木家住宅」、「利根風穴」が推薦により、絹遺産に
登録されておりますが沼田市内には「ぐんま絹遺産」登録となった3件以外にも絹遺産が存在
しておりますので、今後も文化財調査委員の意見を伺いながら絹遺産の調査を実施し、「ぐん
ま絹遺産」への追加登録を目指すとともに、絹遺産の整備につきましても県の補助金等の活用
により推進を図ってまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、大東議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇10番(大東宣之君) 御答弁いただきましたので引き続き何点かにわたって再質問させて
いただきたいと思います。
 まず初めに、グリーンベル21についてから、お聞かせいただきたいと思います。
 市長も御答弁されたように、グリーンベル21のキーテナント撤退後、市としてもさまざま
な取り組みがされてきました。しかし、結果として思うような成果には至らなかったのではな
いかというふうに思います。こうしたこれまでの取り組みの状況、そして現状に対してどのよ
うな総括といいますか、検討がされて、また、今後に生かそうとして考えておられるのか、ま
ずお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) グリーンベル21は本市の先人、大先輩の方々が、それは行政も民
間も含めて皆さんが力を合わせて本事業を立ち上げ、そして立派にその開店にこぎつけ、頑張
ってきたという経過は誰もが承知をしているところでございまして、先人の方々に対しまして、
その御努力に対して敬意を表するところでございます。
 しかし、依然として厳しかったという状況というのは、グリーンベル21のおおむねの全体
構造の85%が、サティという大きなキーテナントとの存在があったことは否定できません。
そして、このキーテナントもオールジャパンの中で事業展開している中で、やはり企業の持っ
ている宿命と言ってもよろしいかと思いますけれども、利益が上がってこなければ、その決断
をするということによって撤退をしていったという経過がございます。
 この辺の読みというのは、スタート時点であったやなしやということになりますと、当時の
スタートの時点のところでは、やはり、我が日本国の経済状況も非常に元気があって、よもや
そういった事態に陥るとは、誰もが思わなかったのではなかろうかと思っております。しかし、
事業の持っている宿命は、やはり利益が上がれば元気が出るが、利益が出て来なければ、これ
は厳しいものになって来るという原理・原則はいかんともしがたいものがございまして、撤退
を市とすれば、公的な応援をすることによって、なんとか再生、あるいは活性化を図ろうとい
う努力をしてまいりました。しかしながら、なかなかこの流れがどうしてもとどめることがで
きず、現在に至っているわけでございます。
 市の立場からいたしますと、常に都市開発との連携によって、その対応に処して来たという
経過がございます。したがいまして、どうしても本ビルの運営につきましては、沼田都市開発
株式会社との関係をきちんと持ちながら進めていくということは、これは避けられない、大き
な命題であろうかと思っております。したがいまして、現在におきましても、沼田都市開発株
式会社の存在をきちんと見定め、それらの関係者と連携を図りながら、本事業の活性化のため
に努力をしていくことが、今私どもに課せられた流れではなかろうかと思っております。どう
ぞよろしくお願いしたいと思います。
◇10番(大東宣之君) 市としても、沼田都市開発、さらには、グリーンベル21に入って
いるテナントの方々それぞれの立場で頑張ってこられたり、それぞれで連携しながら頑張って
こられたというふうに思います。
 しかし、こうした状況に至った経過、原因、それについて市長としてはどのように考えてお
られるのか。一つには経済の低迷というのが大きな背景にはあったのではないかというふうに
思うわけですが、そうした状況の中で、いろいろな手を打ってきた中で、なかなか実を結んで
こなかったといったような原因の分析等については、どのようにされているのか、お聞かせい
ただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大局的には、我が日本国の、まさにバブル経済絶頂期の課題で、都
市間競争に何としても打ち勝っていかなければいけない。当時にあっても既に周辺に郊外型の
お店が出ていたというようなことから、もともとの沼田の伝統ある本町通り、それも下之町の
方々の御活躍によって、なんとか誘客を本町通りを含めて、まちの活性化に努めたいという一
つの流れがあったかに思いますけれども、ここのところの歴史的な視点が今日に至って、まっ
たく当時の経済状況とは打って変わってしまったというのが、一つ上げられるかと思います。
 二つ目は、国を挙げて規制緩和のもとに、そういった中小都市のまちの中が極めて厳しい状
況にあっても、規制緩和のもとに郊外にアメリカナイズされたお店がどんどん出てきたという
ことによって、やはり人間のさがとして、車で直接行けて、しかもそこで買い物ができるとい
う、このモータリゼーションとの兼ね合いの中で、やはり人間の持っている気持ちというか、
本質的なところが、便利さを囲うところの郊外型の方に人心がいってしまったということが上
げられるかと思います。
 実は、今の事務局長、当時の中嶋課長が担当の課長の立場で大変頑張っていただいたときに、
一緒になって筑西市であるとか関西方面の都市に同類型の施設の見学に行ってまいりました。
結局デザインが大体同じで、必ず駐車場が陸橋で結ばれているという、やはりそこらもみんな
苦戦をしておりました。端的に言って、立体駐車場の持っている、そのものの存在というが平
面駐車場と違って、非常に買い物に行く際に気持ちの上で厳しいものがあるかなと。考えてみ
ますと、前橋の西武百貨店がございました。ここも沼田のグリーンベル21と似たような駐車
場体型でございました。やはり、ここも同様な状況になってしまったという経過がございます。
したがいまして、どうしても人間の気持ちの中に、その平面駐車場に対する慣れ親しむという
観点、一方においては、立体駐車場の持っている物理的なそういったこと等が、やはり一つに
はあるかなと。
 もう一つは、85%にわたるところのシェアを持っていたサティが撤退した。スタートのと
きに沼田都市開発株式会社は、この85%の中のテナント等に対する対応は、サティが直接行
っておりました。となると残った15%について沼田都市開発株式会社がいろいろとテナント
誘致を図ればいいという事態がございました。それが一挙に全体といったことになったときに、
やはり人的な、もともとの体力の問題等も、ここには欠かせない今日の大きな要素として残っ
ていたかなというふうに思っているところでございます。
◇10番(大東宣之君) いろいろと分析をされていて、なかなか厳しい状況だと認識をされ
ているということはよくわかりました。ただ、今の郊外店の出店の状況、郊外にどんどん新し
い大きなお店が出ていくというような状況や、グリーンベル21の立体駐車場をどうするかと
いうことについては、あれを潰して平地の駐車場にするというのはどだい困難なわけですから、
今の状況に合った中でどう活性化をさせていくか、極めて難しい課題に、今沼田市、また沼田
都市開発が直面しているのではないかと。ですから、そういった難しい課題に直面をしている
わけですから、やはり、ここは市長がおっしゃったように沼田市、沼田都市開発、さらには地
元の権利者の方々と一体となって取り組んでいくことがますます大切になっているのではない
かと思います。そういった認識についてどのようにお考えなのか、まずお聞かせをいただきた
いと思います。
 そして、8月になって、「今秋、「沼田マルシェ」開店!!」という新聞折り込みがされた
わけです。チラシが折り込みをされたわけです。こうしたことについて、この出店計画が明ら
かになって1カ月近くがたっているわけですが、この出店を計画されている業者の方と沼田市、
さらには沼田都市開発とがなかなか協議がうまくいってないような御答弁だったのですが、そ
の辺の状況を、もう少し詳しくお話していただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君)ただいまの質問は大きく2つあったかと思います。前段は、私の方か
ら申し上げたいと思います。後段は、経済部長の方から事務的なこともありますので答弁をい
たさせます。
 前段の関係につきましては、常に経済部長、それから担当課長を入れて、今言うように、そ
ういう調整については三者で考えるということで、共有者の方々も、都市開発の方々に対して
も、いろいろと努力をさせていただいてきたという経過がございます。常にそういう意味では、
民間の方々が主導ということで考えてきたので、できるだけ黒子に徹して努力をしてまいりま
した。したがって、必要があれば、担当部局が東京にも上京したりして、できるだけ濃密にし
てきたという経過がございます。そういった経過の中で、先ほど答弁したとおり、なかなか難
しい局面もあったということは否定できません。後段につきましては、担当経済部長の方から
説明をいたさせますので、お聞き取りをいただきたいと思います。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
 沼田マルシェの出店計画者、さらに市、沼田都市開発との内容についての御質問かと思いま
す。これにつきましては、既に新聞報道でもされておりますけれども、大きくは管理者たる沼
田都市開発との十分な調整・協議が進められていないということになるかと思います。先ほど
の市長答弁にもありましたように、一定程度の説明あるいは資料の提供等もございましたが、
中身については、まだまだ調整がされていないというような状況の中からチラシが入ったとい
う状況で理解をしているところでございます。以上です。
◇10番(大東宣之君) 沼田マルシェ出店の計画者等の協議が、沼田都市開発、さらに市も
含めて十分に協議がされていないといようような状況だと今、部長がお答えいただいたのです
が、そういった十分な協議が整っていない中で、出店は多分粛々と進められて、計画をされて
いる方は、そういった出店に向けてどんどん準備をされていくのではないかというふうに思い
ます。こうした状況の中で、このグリーンベル21の再生にこれがつながっていくのか。権利
者の方々、都市開発、市が一体となった取り組みになって、初めてこのグリーンベル21が再
生する、活性化していく道筋が見えてくるのではないかと思うのですが、現状では、まだ協議
が十分されていない、うまくいっていないというような中では、どうしても不安を感じるわけ
ですが、そういったことについて、市としてはどのようにお考えなのか。また、協議が整って
いないというような状況の中で、これから出店を計画されている方に対してどのように対応さ
れていくのかお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま経済部長が、担当部長の立場から御質問に対しまして答弁
させていただきましたが、端的に言って沼田都市開発株式会社に対して、この中核の方々から
訴訟が起きているわけであります。先週も答弁させていただきましたが、間もなくこれも決着
を見るであろうと。それも、私の現在の認識では、あと2カ月くらいの中で決着がつくのでは
ないかと思っております。都市開発の関係者の立場からいたしますならば、そういったことで
もって訴えられたということが、当然気持ちの上で、立場から考えても、なかなか「はい、わ
かりました」という状況に、都市開発の関係者の気持ちがそこに到達するには容易ではないの
ではなかろうかと思います。
 当然、行政の立場からしますと、なんとかよい形での収束を図っていかなければならないと
いうことは考えられるわけでございますけれども、そういうような非常にデリケートなところ
がございます。まだほかにも申し上げると、幾つかそういったことが出てまいります。本会議
の席でありますので、言葉を慎重にして多くを語りませんけれども、そういったことを捉らま
えたときに、市としても一生懸命努力はいたしますけれども、なかなか難しい状況も横たわっ
ていることも事実でございます。しかし、当然市の立場いたしますならば、市の活性化のため
に一体全体、どういった選択が一番よいのかというようなことと同時に、市民に対してきちん
と説明ができるような、そういうようなことの中で、先々の対応を考えていく必要があるので
はなかろうかというふうに思っております。
◇10番(大東宣之君) なかなか今、表に見えない部分でも難しい問題があるような御答弁
であったわけですが、そういった難しい状況の中で出店が計画されている。そうした中でグリ
ーンベル21を市としてもできるだけ最大限の支援をしていきたいという考えが示されている
わけですから、やはり今、抱えている問題をすっきりさせていかないと、本当の問題解決には
ならないのではないかと。ですから、出店を計画されている方や、沼田都市開発を含めた中で
の協議の場を早急に持って、このグリーンベル21をどういうふうにしていくのかということ
を、出店を計画されている方の考えも聞きながら、そして市の考えも示しながら、関係者一体
となった形での再生に向けて取り組んでいく必要があると思いますが、そうした協議をする場
を設けていくという予定があるのかどうか、またお考えがあるのかどうか、お聞かせいただけ
ればと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大事なことでございます。協議の場所というものを設営するために、
市がいろいろと骨を折ることについては、ある意味やぶさかではなかろうかと思います。しか
し、その前段の、そういったところに至るまでの中の幾つかクリアをしなければならないよう
な状況が横たわっているんです。したがって、議員がおっしゃっているように、実にその質問
なり、御意見はよくわかっているのでありますけれど、やはり今までのいきさつからどうして
も、そこのところの土俵に上がる前段の非常に難しいことがあります。なかなか本会議でもっ
て申し上げることができないようなこともあります。したがって、そういうようなことがあり
ますので、議員の御提案は理解できつつも、そういったきちんとした水面下の調整が整わない
ということになると、そこは難しいかなというふうに思います。ただ、議員の御提案は大変そ
れは実に当たり前といったら失礼なのですけど、正攻法の理論展開でございまして、理解がで
きます。そういった意味で水面下の努力がもう一段大事だなと、それが実は、市ばかりでなく
て、当事者の方も頑張ってもらわなければならないこともあるのではなかろうかと。「なかろ
うか」という言い回しにしておきますが、「ある」というふうに言い切るといろんなことが出
てきますので、そういったことが仄聞できますので御理解を賜りたいと思います。
◇10番(大東宣之君) 大変難しい問題が、どうも含んでいるということが、市長の答弁で
十分理解できるわけですが、新聞に折り込まれたチラシでは、今秋オープンをするということ
ですから、秋ですから11月くらいまでにはオープンするのかなというふうに思うわけです。
ですから、片一方では、出店を計画されている方は、そういった形で準備を進めてらっしゃる
んだというふうに思います。ですから、そういう出店をする前に一定の明確な方向性ができる
ように。そして関係者、市、沼田都市開発、さらには、権利者の方々を含めた関係者の方々と
出店を計画されている方が一緒になって頑張っていけると、このグリーンベル21の再生に向
けて頑張っていけるというような土壌をつくっていく必要があると思うのですよ。様々な乗り
越えなければならない課題、クリアしていかなくてはならない問題があるにしても、そういっ
た関係者が一堂に会して、このグリーンベル21を活性化させていこう、再生させていこうと
いう意思統一といいますか、そういう認識で、共通して抱えている問題を一つ一つ解決をして
いく、そういう場を早急に設けていく必要性があるのではないかと。市長の答弁ではいろいろ
難しい問題があるのではないかと推察できるわけですが、ぜひ、そういった取り組みを早急に
していただきたいというふうに思います。そういった点についてのお考えを再度お聞かせいた
だきたいと思います。
 さらに、観光の関係についてお聞かせいただきたいと思います。結果として昨年の群馬デス
ティネーションキャンペーンについては十分な成果かといいますか、いろいろな状況、大震災、
原発事故などがあって、沼田市にとっては、思った以上の効果がなかったのではないか、厳し
い状況にあったんではないかと思いますが、そういった点で、昨年の群馬デスティネーション
キャンペーンでの沼田市への入り込み状況はどうだったのか、まずお聞かせいただければと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) 前段の方から申し上げたいと思いますが、繰り返し申し上げますが、
グリーンベル21が再生できることについては、当然私どもも期待もし、そのための応援、あ
るいは、行政でできることはしていかなくてはなりません。そういった中で、あらゆる関係者
とそういった協議をすることについてもやぶさかではありませんし、また、それは当然、客観
的な事象として与えられた責務だと考えております。
 そういった中で、先ほども一例として訴訟の問題等を上げさせていただきましたけれども、
そういったことが現実にあるというようなこと、また、そのためには審議というものが非常に
大事になってくるのではなかろうかと思います。したがいまして、いろんな意味で市並びに都
市開発等が突然訴訟等をやってみたり、そういった法的手段に万たび出てくると、これは慎重
にならざるを得ません。そういうようなことを一例として申し上げているわけでございます。
したがいまして、冒頭申し上げたところは一例でございます。まだほかにもございますけれど
も、しかし、議員の申し上げていることについては理解できますので、そういった地ならしと
いうのか、そういったことについては、今後も担当部局をして一生懸命努力はしてまいりたい
と考えております。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりまして、入り込み関係について、私の方からお答えさせ
ていただきます。
 昨年7・8・9月の3カ月間、それから対前年ということで、平成22年の7・8・9の3
カ月間を比べたものでございます。宿泊関係につきましては、老神温泉は対前年100.3%、
群馬県が106.9%、利根沼田が、98.1%ということで、宿泊関係については、関係者
の努力があったかなと思っております。ただ、日帰り等につきましては、対前年を若干下回っ
ているということでございまして、これらにつきましては、先ほど市長の答弁にもございまし
たように、震災関係で日光方面等への通行が減、あるいは、たしか台風6号だったと思います。
7月下旬等によりまして、そうした影響があったものと考えているところでございます。以上
です。
◇10番(大東宣之君) いろいろな状況の中で、デスティネーションキャンペーンの、思っ
た以上の効果がなかったのではないかというふうに私は感じるわけです。
 それでは、前年の群馬DCと比較して今年はどうなのか。今、ググッとぐんま観光キャンペ
ーンをされていますけども、昨年と今年を比較した場合、今年はどういう状況になっているの
か、つかんでいる範囲でわかれば、教えていただければと思います。
◇経済部長(飯田敏夫君) まだ、本年7月、8月と2カ月が過ぎたところでございますが、
特に集約等はしておりません。ただ、市内の大きないい例として玉原ラベンダーパークがござ
いますので、その入り込み等の状況を聞きますと、7月は開花の遅れ等によりまして若干対前
年を下回っておりましたが、8月に入りまして天候にも恵まれ、お盆明けにも、さらにふえた
というようなことから、玉原の状況についてはそうした報告がなされておりますので、ほかの
観光地、吹割の滝等々につきましても、若干そういうような流れもあったかと思っております
ので、まだ集計をしておりませんけれども、期待をしているところでございます。以上です。
◇10番(大東宣之君) 今、観光を取り巻く環境はいろんな意味で厳しさがあると思います。
経済的な背景、そして都市間の競争の激化、そういった中で難しい状況があるのではないか。
基本的に沼田市として、これから観光について力を入れていかれるのではないかと思うのです
が、こういった群馬デスティネーションキャンペーンなど大型キャンペーンを取り組む中で、
沼田市としてこれから、どういったものを売り出していくのか、押し出していくのか、観光の
柱としていくのか。そして、それによってこの沼田市の観光地への誘客の増加にどうやってつ
なげていくのかという、そういう戦略について、どのように考えておられるのか、具体的にあ
れば教えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これは、昨日の同僚議員御質問との関係から、ややダブるかもしれ
ませんが、先ほど申し上げましたように、昨日の同僚議員は、河岸段丘のことを中心にしなが
らの御質問であったかと思います。河岸段丘を捉らまえてみれば、これは大自然ということが
ピッタリなのではなかろうかと思います。
 それから食ということになれば、きょうも市役所ロビーでブドウ生産者がいろいろと品評会
をやっておりますけれども、こういった果樹関係を含めた形の中のものがあろうかと思います。
 当然、歴史の関係については、真田氏を初めとしましたところの、先ほど議員も御質問され
ておりますが、絹遺産群の関係等も答弁申し上げましたとおり、3拠点ほどあるかなというふ
うに思っております。
 したがいまして、こういったことをきちんと整合させた形の中で対応を図ると。実はそのた
めには、一体全体、経済部の現在の担当課だけでいいのかどうかということになりまして、観
光協会の持っている存在というものを、もっともっと充実させていくということが大事ではな
いかと思います。そうしたことによって、今言うような特性を一つの大きな形の中に集約をし
ていくと。もちろん、当然そのキーマンになるのは経済部の担当課が一生懸命担っていくわけ
でありますけれども、そういった事業展開は、市は側面的な応援をして、主役はやっぱり市民
の方々になってもらいたいと思っておりますので、そういう意味で非常に観光協会、あるいは
商工会議所等が担うことが、大変大きな存在になってくるのではないかというふうに思ってお
ります。
◇10番(大東宣之君) 市長が先ほどおっしゃった河岸段丘、景観、まあ自然です。玉原だ
とか吹割の滝含めて、自然や景観。それから果樹を中心とした食べ物。それから歴史、真田氏
の。絹遺産群なんかも含めた歴史。それは、私は否定するものでもないし、当然これから力を
入れていただきたいと思います。
 しかし、全国どこを見ても、市長がおっしゃったような自然・景観、さらには農産物など食、
さらには歴史、そういったものは全国どこの観光都市でもあるのですよ。どこへ行ったって農
産物直売所はあるし、そば屋はあるのです。滝があったり、山並みの景観があったり、そうい
った自然の景観があったりしますし、歴史についても、さまざまな戦国時代からの歴史がある
わけです。そういうものは全国どこにもあって、沼田市にもあるわけですが、他都市との違い
をどうやって押し出していくのか。それによって、魅力を高めてたくさん沼田市に来ていただ
く、そういった戦略を立てていかない限りは、全国どこにでもあるものが沼田市にもあるわけ
ですから、それは、ほかの都市との競争に勝てないのではないかと思うのです。ですから、沼
田市にあるものを他都市との違い、これが違うのだということをどうやって押し出していくの
かということが、今必要になっているのではないかなと思うのですが、こういったことに対す
る考え方やこれからの取り組みがあればお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大東議員がおっしゃられるように、全国津々浦々、中山間地域の中
小都市が抱えている活性化の一つの解決する、あるいはまた、打ち破っていく一つの方法とし
て観光推進というのが、皆さんが考えているところでございます。したがって、観光を主軸に
したところとの横並びでは、みんなどこに行っても同じだから、魅力の発信ができないのでは
ないかというようなことでございます。大変厳しい御高説でございますけれども、そういった
御批判に対しては謙虚に受け止めて、今までやってきたことに対して反省もし、また打ち破っ
ていかなくてはなりません。
 そういった中で、手法とすると、大きく分けると結局二つに分かれるのかなと思っておりま
す。それは、一点主義でもって、そこのところに風穴を開けてぐいぐい引っ張っていく方法と、
もう一方においては、全てにネットをかけて、そして全市民がそういった意識を持ってもらう
ということかなと思っております。
 今回、新しく迎えた職員の方といろんな意見交換をする中で、東京、はとバス関係について、
大変えにしが深こうございまして、昨日も申し上げておりますが、今月行って来ます。現実に
この方、担当課を含めて、旅の手帳等を含めたマスコミ関係者も現地視察をしてもらっており
ます。特徴的なところもおおむね理解をしてもらっているところもございます。やはり人が来
ないことには始まらないということから考えると、一点主義で風穴開けて、そこから黄色いバ
スが、今年が1台だったら来年は2台、来年が2台だったら、再来年は3台というようなこと
で来てもらう。そうすると、好むと好まざるとにかかわらず実践が始まってきますから、その
経過の中で市民の意識変革も起こってくると思います。実は、皆さんが心配しています上之町
の関係なんかでも、関係者にすると大変興味を持っていただいております。したがって、上之
町のあのところにも黄色いバスが来て、まだまだ途上ではありますけれども、その方々が周辺
を散策してもらうというような、そういったことが必ずや実現できると私は確信しております。
したがいまして、一点集中、そのためには、東京都心の注目されるところの、集客力のあると
ころとのネットをきちんと押さえるということを通して、私どももその経過の中で勉強してい
かなくてはなりません。当然この間もいろんなことを聞くと、あそこはこういうふうにしなく
てはまずかったなということが指摘されております。そうすると、それを反省して伝えていか
なくてはなりません。
 もう一つは、沼田市全体の中で年間通したストーリー、いわゆる物語をつくっていくことが
大事なのではないかと。それにはこぞって市民に参加してもらう。例えば、春の柳波まつり、
夏の沼田まつり、間もなくゑびす講がございます。そうしたくだりの催事をきちんとストーリ
ー化していくということが、やはり眠れているものを押し出すのではなかろうかと思います。
いずれにいたしましても、近々に行ってまいります。必ず委員会の方に、そういった報告がな
されると思います。したがって、現時点では、その行く前段のところでありますので、まこと
に恐れ入りますが、間違いなくそういった方々に会ってきますし、マスコミ関係にも会ってき
ます。そこでもって、十二分な御指導もいただいてまいりたいと思います。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午前11時02分休憩
       ─────────────────────────────
午前11時09分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇10番(大東宣之君) 今年から新しい専門の担当職員の方を迎えられて、様々なことが展
開をされて頑張っていただいていることは十分理解をしております。そういった中であって、
沼田市のセールスポイント、それを明確にしていく必要があるのです。先ほども言いましたよ
うに、どこに行ったって農産物直売所はあるし、そば屋さんもあるし、桜の木の銘本があった
り、いろんな自然の景観があると、これは全国どこでもあるわけですから、そこの競争に打ち
勝つための、沼田市の観光資源となるものをどう整備をして、どう押し出していくのかという
ことが、やはりそういった戦略を持たないと、なかなか今の状況の中では厳しさがあるのでは
ないかと。ですから、先ほど市長は、柳波まつりから沼田まつりにかけてのストーリー性をつ
くっていくというような必要性があるというふうにお答えをいただいたわけですが、今ある観
光資源の中での、そういったセールスポイントを押し出し、ほかの都市との差別化、これをど
う図っていくかということが、今必要ではないかと思うのですが、そうした取り組みについて
どのように進めていかれるのか、お考えがあれば、お聞かせいだければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これは極めて私の経験からになるのですが、結局活性化、あるいは
また、そういった動きの展開というのは、デスクワークをしているだけではだめで、歩きなが
ら考える。員数でもないのですね。員数はいないより、いた方がいいわけなのですけど。結局
先ほど、一つの風穴を開けていくということが大事だなということを申し上げたのは、実はそ
ういうところから申し上げているわけなのです。したがって、今議員がおっしゃっていること
について、どういう戦略がありますかというふうな話しがあったときに、先ほど申し上げたよ
うなことになっているわけなんですが、それは議員の立場からすれば、なかなか私の言ってい
ることが、説得にならないということなのかなと思って、今度は私の方が反省をするわけなん
でいが、そういった論議を展開する一つのプロセスの中で、お互いが切磋琢磨して、それぞれ
の立場で踏ん張っていくという民度の高まりというのが非常に大事かなと思っております。し
たがいまして、そういう意味で沼田まつりのときなどの、あの結集力というのは、非常にすご
いものがあるなと思っておりまして、沼田市民の方々のそういったすばらしさに感銘をしてお
ります。そういった中で、現実問題として、白沢・利根と合併して8年がたとうとしておりま
して、観光というとやはり、旧利根村の存在を抜きにしては考えられないわけでございます。
老神温泉、吹割の滝は当然出てまいります。そういうようなところと沼田の持っている歴史的
経過というのは違っていたわけでございまして、これらをうまく融合していくということが、
当然大事かと思っております。そのためには、市全体の春から秋、冬にかけてのそれぞれの季
節に見合った形のきちんとしたストーリー、物語をつくる形の中で、そこのところに市民がこ
ぞって意識を注いでいくと。当然その中には、白沢のふるさと祭りがあったり、利根の大蛇ま
つりがあったり、あるいは風のまつりもあったり、そういうようなことを全て網羅しながら一
つの流れが確立できれば、非常に特異なものになっていくのではなかろうかと思っております。
◇10番(大東宣之君) 沼田市は1年を通じて観光客を呼べる条件があると思うのです。春
の桜、夏の新緑、さらには果樹・野菜、秋の紅葉、冬の雪景色ということで、極めて条件はい
いところだというふうに思います。そういったセールスポイントを一つ一つ洗い出して、それ
を押し出していくということが一つは必要ではないかと。
 それともう一つは、今観光に対して人々は何を求めているのかということをよくつかんで、
それに合った形で沼田の観光的なもの、観光的な要素をどうやって押し出していくかのか、例
えば食べ物を望んでいる人には、こういうものがあるんだということを打ち出していくことが
必要ではないか。景観ならこういうのがあるんだよと。そういったものを、ほかの都市との違
いを持ってして、押し出していく。情報の提供をさせていくということが一つには必要ではな
いかと。
 もう一つ、今全国各地に訪れている観光客の動向をよくつかんでいく必要があると思うので
す。例えば、一つは、生かせるかどうかはいいのですが、山なんです。大体日本100名山に
来る人は、2泊から3泊をして、その周辺の山を登るのです。私が今まで経験した中で、武尊
に登ったときには、京都から来たという団体の方が、武尊に登って、谷川に登って、赤城に登
るそうです。昨年皇海で会った方は、九州から来られた。この方々も日光白根に登って、皇海
に登って、赤城に登るということで2泊をしていくそうです。そういったことが盛んに行われ
ている。そういった方々の要望に答えていくような取り組み、戦略を持つ。これは一つの例で
すから、これをやれということではないのですけど、そういうような状況もつかみながら、そ
れに合った戦略を立てていく必要があるのではないかというふうに思います。それから、市内
での観光業者、観光果樹を盛んにやられている業者のところに行けば、季節になれば観光バス
が何十台と止まっていると。そういった多くの方が、現に沼田に訪れているわけですから、そ
ういった方々が市内のほかの場所にも行っていただけるような、そういうふうな戦略を立てる
必要があると。もう一つは、県内有数の観光地、例えば草津だとか伊香保温泉、そういったと
ころに来た人をそこから帰すのではなくて、沼田に引っ張って来るような取り組みが必要では
ないかと思います。そういう戦略を一つ一つ立てていく、そしてそのための条件整備をしてい
くということが今必要ではないかと思いますが、そうした考えや、また条件整備等について、
取り組んでいかれる方向性があるのであれば、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 発信力、そしてお客様のニーズ、動向を、皇海山を中心としたこの
界隈の山の関係、それから観光業で生業を立てている方々の状況把握、そして老神温泉のみな
らず、利根沼田はもちろんのこと、草津等においでになられた温泉客の方々の足をこちら側に
向けさせる戦略、こういったことが大事なのではないかということについては、まことにもっ
て、議員の御提言はもっともなことだと思っております。したがいまして、今後、こういった
ことを一つの大きな基軸として、観光事業の推進に処してまいりたいと考えております。
◇10番(大東宣之君) ぜひ、そういった戦略を一つ一つ立てていくということ。そして、
条件を整備していく、そういったことを、やはり一つ一つ具体的にやっていかないと、なかな
か都市間競争には勝てない、そういうふうに思いますので、ぜひ、具体的な取り組みを進めて
いただくように重ねて要望しておきたいと思います。
 それと、都市間交流が市長就任以来、積極的に取り組んできていただいて、新宿区や港区、
板橋区等、いろいろな協定を結んで、実を結びつつあるなというふうに感じるわけですが、そ
れをもう一段、もう二段高めていく、広げていくということに向けて、市として今後どのよう
に取り組んで行かれるのか、具体的な考えがあれば、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員各位の御指導と御支援をいただき、それぞれの自治体との交流
を進めてきたという経過がございます。先日、副市長と白沢の振興局長と経済部長が新宿区に
お伺いをしております。それは、なぜ表敬訪問したかというと、白沢の地においての、植樹を
した後の刈り払いを毎年お世話になってきたことからでございます。当然、毎年お出かけいた
だいているので、表敬訪問しておく必要があるということで、私の方から指示をいたしました。
そのときに、大きな話題としてクローズアップされてきたのが防災協定でございます。御案内
のとおり、板橋区等では既に組んでいるのでありますが、それは各自治体が多数あると。今回
の新宿の関係はお互い様だけであります。したがってこのことをすることによって、今度は、
先に友好都市的なものが見えてくるのかなと思っております。これは、副市長あるいは担当課
長にも指示をして、年内早急にということで、このことについては、新宿の区長も同意であり
ます。したがって、間違いなく今年の近いうちには、そういった場面が来るかと思っておりま
す。このことは、なぜそういった意味があるかというと、やはり昨年の3月11日のあの大震
災以降、先般も大きくマスコミに取り上げられておりましたが、太平洋の南海の地震になると
東京も含めてかなりの被害が誘発されると。となるともはや、太平洋のところに位置している
自治体は、そういったことを事前の策として展開していくということが必要であるというよう
なことから、新宿の区長の方からも、そういったお話もございまして、これについては早急に
進めていくというふうな具体的なことになっております。今後とも、東京都下にいる方々も、
いろいろ聞いてみると私どもと同じように高齢化社会が進んでおりまして、ふるさとに対する
思いが非常に強いというのをよく伺います。したがいまして、今議会にもいろいろなことで提
案されておられますけれども、できるだけそういった、実質の血縁関係はないかもしれません
けれども、まさに、気持ちの問題の中でお互いに交流が進められるように、さらなる努力が必
要かと考えております。
◇10番(大東宣之君) そういう形でいろいろな都市間交流が、これからさらに実を結んで
いくのではないかと。それはそれで、大いに進めていただきたいというふうに思います。ただ、
やはりそうした都市間交流が進むことによって、新宿区、板橋区、港区から多くの人が来てい
ただけるような施策も合わせて展開していかなくてはならないと思うのです。いろいろなイベ
ントに参加させていただいているようですから、例えば、そういったイベントに来ていただい
た方に望郷の湯だとか、しゃくなげの湯の無料券をばんばん配って、100枚配ったから10
0人全部が来るとは思いませんけども、そういうような、いろんなきっかけを与えて沼田市に
来てもらう。例えば、常時新宿区や港区などの施設等に望郷の湯の割引券を置いておくという
ようなことをして、とにかく沼田に来ていただけるようなきっかけづくりをしていくというこ
とが必要ではないかと。片一方では、市長がおっしゃったような、防災協定だとか、新宿の森
の関係だとか、間伐材を使った、そういったいろいろな事業も展開をしながら、実際沼田に来
ていただけるような、そういった戦略も合わせて立てていかなくてはならないと思うのですが、
そういったことについてどのようにお考えなのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) お風呂等の関係については、そういった方向でもって、無料・優待
のような形でもって入ってもいただいております。したがいまして、今おっしゃられるような
ことについては、先々の戦略として大切なことかなと思っておりますので、当然担当部局をし
て、そういった方向で今後進んでいくということが大事かと思っております。
◇10番(大東宣之君) ぜひ、いろいろな形で交流が深まっていく中で、ぜひ、そういった
ところから、沼田にたくさん人が来ていただく。そしてまた、いろんな文化団体等の交流も太
田市などでは始まっているようですから、そういった団体間、例えば老人会、文化的な団体、
そういったところの民間的、市民レベルでの交流も深めながら、沼田にどんどん人が来ていた
だくような、そういった戦略をやっぱり打ち出していかないと、そういった今の状況の中では、
なかなか、これが一段、二段、三段と生されるような交流には、まだまだ結び付かない。逆を
言えば、そういった可能性があるということですので、ぜひ、このことには具体的な取り組み
をしていただければと思います。
 続いてオスプレイの関係ですが、先ほど市長から御答弁いただきましたけれども、このオス
プレイの情報については、県や国からは来てないということでいいのかどうか確認をさせてい
ただきたいと思います。上空を飛行するわけですから、そうした情報提供というのは当然あっ
てしかるべきではないかと思いますが、市長としてどのようにお考えなのか、そして先ほど、
市長としてこんなことはあってはならないと考えているという御答弁をいただいたわけですが、
市長としては、こういう訓練がこの近辺で行われない方がいいというふうにお考えなのかどう
か、再度お答えをいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まったく情報が来ていないということではないようでございます。
ただ、物すごくぶ厚い資料があって、かいつまんで読んでみたいと思います。専門的なことは
なかなかわからないので。
 1番、MV−22オスプレイ−米海兵隊の最新鋭の航空機−。2つ、MV−22の普天間飛
行場配備及び日本での運用に関する環境レビュー最終版。3、平成24年6月26日、防衛省
通知、フロリダで発生したCV−22事故について。4、平成24年6月28日、防衛省通知、
モロッコで発生したMV−22事故について。5、平成24年6月29日、プレスリリース、
MV−22の日本配備。6、モロッコにおけるMV−22墜落事故に関する分析評価報告書。
7、MV−22事故情報(2012年4月11日)情報公開法に基づき公表予定。というよう
なことのものが、非常にボリュームがあって、郵送で来ているということでございます。以上
であります。
◇10番(大東宣之君) 郵送で来たということです。しかし、具体的な説明は、来て口頭で
説明されたのではない、郵送で来たということですから。でも、こういった多くの国民の方々
が不安を抱いているオスプレイの飛行訓練について、具体的な説明もしてこないというのは、
私はおかしいのではないかと思うのです。これは、市民の生命・財産を預かる市長としては、
ぜひ抗議をしてもらいたいと思いますし、やはり、こういった危険なオスプレイの飛行訓練は、
やはりやめていただきたいというようなことを、市長としても、事あるごとにいろいろな形で
発信をしていく必要があると思いますが、市長としてのお考え、また、今後の取り組みについ
てお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 本問題は、関係機関のいろんな動向がありまして、まず具体的には
7月6日に群馬県知事の大沢正明知事から森本防衛大臣に対しまして、前言がありますけれど
も、1番として、政府としてMV−22オスプレイの安全性を十分に確認するとともに、確認
結果を国民にわかりやすく説明すること。2つ目として、政府としてMV−22オスプレイの
安全性への懸念が払拭されない限り、国内での訓練飛行は行われないようにすることという形
で要請をされたという経過がありました。関係機関、議員も含めて、関係機関のいろいろな動
行がございまして、私も町村長にきちんと相談を申し上げさせていただきました。特に利根沼
田の北側の地をどうしても通るということがございまして、当初、広域圏の理事長の立場でも
って、これを対応することがいいのかなというふうに思いながらも、町村長にもきちんと相談
して、町村長もきちんと名前を出せるということであれば、市町村長の連名の方がいいのかな
ということでもって調整をいたしまして、町村長もそれぞれお名前を出しますということでご
ざいました。私がそれぞれの調整、リーダーシップを発揮して、おおむね群馬県と同じような
内容で、1番、政府としてMV−22オスプレイの安全性を十分に確認するとともに、確認結
果を国民にわかりやすく説明すること。2番、政府としてMV−22オスプレイの安全性への
懸念が払拭されない限り、国内での訓練飛行は行われないようにすることの2点にわたり、前
段はございますが、おおむね群馬県当局と整合させた形の中で、重ねて申し上げますけども、
沼田市、片品村、川場村、昭和村、みなかみ町のそれぞれの市町村長の連名でもって、7月2
5日に森本防衛大臣に要望書を提出をしてきたという経過がございます。もちろん、これは群
馬県の、防衛省の機関になっております。
◇10番(大東宣之君) そういった取り組みをいち早くやっていただいたわけですから、市
長としては、こうした危険なオスプレイの飛行訓練を、この利根沼田の上空ではやってもらい
たくはないというお気持ちなのかどうか。さらには、これからの中で機会があれば、こうした
ものの中止の要請をさらに働きかけていくお考えなのかどうか、お聞かせいただければと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) これは、国家的な外交の問題でもあり、防衛の問題でもありまして、
中小都市の基礎自治体がいろいろと発言するのは僣越かとは思いますけれども、群馬県知事が
7月初旬にそういった行動に出たということもあったり、本関係が利根沼田のところを通ると、
これも厳密には旧水上町の一角でございます。沼田の上空を通るということは私の方では承知
をしておりません。しかし、沼田利根の広域圏並びに市町村長の、一応中核的立場に沼田市長
がなりますので、その辺のことについて、旧水上の問題というのではなく、利根沼田の課題と
して、先ほど言うように、2番として安全性の確認が払拭されない限り、国内での訓練飛行は
行われないようにすることで要望してきたことに尽きると思います。したがいまして、機会が
あれば、当然いろんな意味で、そういったことについての動きをしなければならないのかなと
いうふうに思っております。
◇10番(大東宣之君) 飛行ルートというのは、電車とは違って、線路の上をまっすぐ走る
のとは違ってどこへ行くのかわからないというのが一般的だそうです。ですから、我々の調査
では、藤原ダムが通過点になると、玉原上空を通るというふうに考えておりますので、沼田市
に対する影響は、決して少なからずあるのではないかと思いますので、機会あるごとに、こう
した飛行訓練の中止を政府に要請していっていただきたいと思います。
 続いて、富岡製糸の関係について、富岡製糸と絹産業遺産群の世界遺産についてお聞かせい
ただきたいと思います。
 今後、市内における絹遺産における調査・整備については、文化財調査委員会を中心として
洗い出し等をしていきたいということですので、ただ、現在教育委員会として、文化財の担当
の方々にしては、どういった遺産があるのかというようなことについて、現在押さえられてい
るものがあればお聞かせいただきたいのと、それらの整備に向けて、これから案内板の設置等
進めていきたいというふうに考えていられるようですが、どのように進めていかれるのか、再
度お聞かせいただければと思います。
◇教育長(津久井 勲君) 御質問にお答え申し上げます。
 幾つか手元の資料の中にもありますけれど、たぶん議員は足を使って踏査されていますので、
隠れたといいますか、そういうものは私たちの知らないものはあるのかもしれませんけれど、
手元には幾つか目ぼしいものも上がっております。細かなことになりますので教育部長よりお
答え申し上げます。
◇教育部長(細野文男君) ただいまの質問の、どういった遺産が沼田市にあるのかというこ
とでありますけれども、御答弁を申し上げたいというふうに思います。
 まず、文化財調査委員の中で出ている何件かについて、御紹介をさせていただきたいという
ふうに思います。第1点目につきましては、戸鹿野の東源寺稲荷。それから、迦葉山参りによ
る養蚕祈願。さらには、上古語父のこかげさん。さらには、上久屋町の十二山神社におけます、
石仏蚕影様。さらには、馬鳴菩薩像というのが、井土上の成孝院、それから奈良町の正円寺に
あるということで、そのほか養蚕農家等もございますけれども、そういった中から、ただいま
のところ第三次申請まで終了しているということで、今後は、第四次申請が間もなく始まると
いうようなことから、今後文化財調査委員の中で、さらに検討していきたいというふうに考え
ておりますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
◇10番(大東宣之君) 大体、今部長が答えていただいたのを紹介しようかなと思っていた
のですが、全部答えられたのでどうしようかと思うのですけど、沼田は比較的こうした神社に
かかわる石仏等が残されている。それと、一番大きいのは、一番最初に言われた東源寺の稲荷
様。それと迦葉山の、蚕が当たるようにという、そういうお参りが一番大きなものではないか
というふうに思います。そういったものをちゃんと把握をしながら、やはり第四次申請に登録
をしていくということが必要ではないかと思いますし、そうしたものが、登録をされたものが
絹遺産としてどうアピールをしていくのか、どう生していくのかということが教育委員会、さ
らには市長部局との協議の中で、やはりこれは一体となって取り組んでいく必要があるんでは
ないかと。実際そういったものを押し出していくのは市長部局、それを調査するのが教育委員
会という役割が分かれてくるのだと思うのですが、そういった協議に向けて、市長部局とこれ
からどのように対応されていくのか、お考えを聞かせていただければと思います。
◇教育長(津久井 勲君) お答え申し上げます。
 第四次の申請に向けてということでありますけれども、先ほどの文化財の委員さん、それぞ
れ専門の方をお願いしておりますので、御意見、指導助言をいただきながら、できるだけその
方向で検討していきたいと思います。
 アピールの関係については、狭い考え方をすれば、教育委員会は文化財の保護、国の法律、
県の条例等においても、その大義、目的は、保存と活用ということであります。これはかなり
狭い意見での解釈もできますけれども。結局、それを保存して活用するということはどういう
ことかということになりますから、固い言葉では、国民の文化向上というようなことのようで
ありますけども、それを市民または市外、県外の方に対しても啓発していくということも大い
にあるわけですから、その延長線上には、当然観光とか、産業振興ということにつながってい
くわけです。
 ですから、御指摘のように、市長部局とどう連携していくのかということがありますけど、
これは必然的に連携せざるを得ないと言いますか、することになろうかと思います。文化財保
護というのは狭い守備範囲でありますから、それを当然総合していくことになれば、どちらか
というと市長部局がリーダーシップをとる中で、私たちが文化財保護という観点からスタート
して、第二義的に観光または産業振興というようなところに協力、連携していくのではないか
と思います。いずれにしても、教育委員会サイドから、文化財保護の観点からしても非常に大
事な御指摘だと思いますので、私たちサイドとしても市長部局と連携しながら、一生懸命対応
していきたいと、また、していかなくてはならないのではないかと考えております。以上です。
◇10番(大東宣之君) 教育長がおっしゃるとおりだと思うのです。
 それで、そういったものを絹遺産として全国に発信していく際に、やはりその裏づけとなる
価値、それは、やはり文化財調査委員会の方々を中心とした教育委員会がしっかりとしていか
ないと、市長部局が全国に発信しようとしたって裏づけがないわけですから、そういったもの
を一つ一つ上げられた中でもたくさんあるわけですけれども、そういったものを一つ一つ裏づ
けとなる歴史的な背景、それがどういったものだったのかということをしっかり押さえて、そ
れを市長部局としっかり協議しながら全国に向けて発信するバックボーンとなる調査というの
は、私は十分にやっていく必要があると思います。多分文化財委員の方々もそういうおつもり
で、これから頑張っていただけると思うのですが、そういった取り組みに対する姿勢というか
考え方について、再度お聞かせいただきたいのと、これからいろんな情報を提供してもらう、
うちにはこんなものがあるんだよ、絹遺産としてこんなものがあるのだよというようなものを、
文化財調査委員の方々の調査だけではなくて、やはり市民の方々からも広く求めるというと変
なんですけども、やってもいいのではないかなと思うのです。そういったことの取り組みにつ
いてどうなのかということをお聞かせいただきたいと思います。
 それから、残念ながら市内では蚕屋というか建物、昔はたくさんあったのですが、最近は少
なくなってきたのですが、そういった家屋の調査等については、どのように進められていくの
か合わせてお聞かせいただければと思います。
◇教育長(津久井 勲君) 非常に大事なところを御指摘いただきました。
 私の先ほどの答弁も、誤解をすると、安易な方に走るというようなニュアンスもないでもな
いわけでありますけども、基本は文化財保護の観点に立ってということでありますから、その
保存、それから学術的な、または文化遺産としての価値、その位置づけをしっかりとしていく
とともに、その保存・保護をしっかりしていくと。保護とは先ほど申し上げたとおり、保存と
活用というような言葉で言っていますから、当然活用も含まれますけれども、保存をしっかり
していくということであります。
 例えば吹割の滝、あのとおりでございますけども、かなり厳しい規制がかかっておるわけで
す。木の枝一本とは言いませんけども、小さな木立が倒れていることまで全て国に報告すると
いうようなことであります。そのくらい規制がかかっているということはどういうことでしょ
うと。簡単に観光、観光といったときに、50年たったら文化的な、または学術的な価値がな
くなってしまうのでは本末転倒でありますから、御指摘のとおり、学術的または遺産としての
価値、そういうものをしっかりと位置づけていくというのは、これは教育委員会本来の最も大
事な部分だと思いますので、御指摘のとおりだと考えております。
 それから、先ほど議員さんが靴を減らしながら踏査されているわけですけど、そういう市民
の方、または家屋の問題も出ましたけれども、私や、また私たちの知らないところ、そういう
ところを発掘するということは大事だと思います。何も発掘というのは、埋蔵文化財だけでは
ありませんから、目の前も意識がなければ、車で通り過ぎている中にも文化的遺産は大いにあ
るわけでありますから、どういう手段をとるかはともかく、市民に呼びかけてあげて、そうい
うところをしっかりと発掘していく、認識していくということが大事ではないかと思っており
ます。観光のところは、私がコメントする立場ではありませんけれども、今あるもの、今ある
価値あるもの、それは沼田には文化財に限っても大いにあるわけであります。新たにコンクリ
ートを使わなくても、そういうものを大事にしていくという視点で、私たちはそこの足場を忘
れないようにして、先ほど申し上げた意味での総合的な立場で、市長部局と連携をしていくと
いうことになろうかと思います。御指摘、また指導助言生しながらできるだけ前向きに検討し
ていきたいというふうに考えております。
◇10番(大東宣之君) この富岡製糸場と絹遺産が世界遺産に登録されていくということで、
沼田市もそういった取り組を進めているのだということを市民の方々にもアピールしていかな
くてはならないと。富岡製糸だけが世界遺産になって、「はい終わり」ということにならないよ
うに、市民の方々に、多分県が遺産の登録をしている、独自に登録をしているということも知
らない方の方がまだ多いと思うのですよ。世界遺産というのは単に富岡製糸だけの問題ではな
くて、沼田市にも深くかかわっている問題で、沼田市としてもそういったものを整備していき
たいという考えを、市民の方々に広く知らせながら情報提供を求めていくということが必要で
はないかと思いますが、教育長としてのお考えをお聞かせいただければと思います。
◇教育長(津久井 勲君) まったく共感、同感することばかりであります。富岡製糸場を中
心とする世界遺産の関係は、確かに絹遺産に連なる、また薄根の大クワにも連なる問題ではあ
りますけど、これは直接的に絹遺産をどうするかということでありますから。しかし、今御指
摘いただいた市民レベルでということは、実は絹遺産のみではなくて、先ほど申し上げた文化
財の価値とか、また文化というものをどう理解していくか、また市民レベルに広げていくかと
いう点においては絶好のチャンスでないかと思います。それが絹遺産のみならず、先ほどの民
族文化的な遺産でもありますし、それから、無形、有形の文化財そういうことも含めて、文化
とか、遺産とか、文化財に対する市民の理解認識が深まるということが、非常に文化財保護の
観点においては大事だと思います。一行政が一生懸命言ってもなかなか始まらないわけですか
ら、市民の理解レベルが上るということが非常に大事だと思いますので、ただただ言葉で呼び
かけるだけではなくて、今議員御指摘いただいたような具体的な取り組みの中で、直接絹遺産
の問題、さらには文化財の問題、そういうところの文化的な理解レベル、市民の理解レベルを
上げる点において、絶好な機会であり、大きな力があると思いますので、そんな大きな観点も
押さえながら、今御指摘のあたりも市民レベルで、市民サイドに立っていろいろと検討してい
く必要があるのではないかと。また、それが正攻法ではではないかと思っております。
◇10番(大東宣之君) ぜひ、そういう形で進めていっていただければというふうに思いま
すので、よろしくお願いします。
 最後に、市長にもう一回この問題についてお聞かせいただきたいのですが、富岡製糸場が世
界遺産に推薦をするということで動きが始まって以来、観光客が富岡製糸場を中心にふえたそ
うです。ですから、今教育長がおっしゃったように、沼田市にもある、絹遺産との連携の中で、
富岡製糸に来ていただいている方を、やはり沼田市にも来ていただくような取り組みが必要で
はないかと。それには、今教育長が上げていただいた、いろいろな遺産、そういったものをネ
ットワーク化をしながら、いわゆる情報発信をしていく。富岡製糸との関連を位置づけながら
発信をしていく。富岡製糸に来ていただいて、沼田にある薄根の大クワやそういった関連遺産
を見ていただきながら、老神温泉に宿泊していただくような売り込みを合わせてしていく必要
性があると思いますが、市長としてどのようにお考えなのか、今後取り組んでいく具体的な案
があれば、お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) この関係につきましては、かねがね現富岡市長の前の市長のときか
ら、私もいろいろな意味で御相談があったり、当然県庁の方にも出向いたりしてやってきまし
た。したがいまして、これをチャンスと捉えて、地元のそういったところの隠れた遺産を大き
く生かしていくことについては、まったく同感でございますので、よろしくお願いします。
◇10番(大東宣之君) 今、全国各地に幾つかの世界遺産があるわけです。大体観光業者の
動向を見ていると、例えば、そこの世界遺産を一つ見て、そして宿泊は、周辺の有名な温泉地
に宿泊をするというような観光ルートを組むことが多いのだそうです。ですから、富岡製糸に
来ていただいた方を老神温泉に引っ張って来るということは十分可能なんです。そういった取
り組みを今から始めていかないと、世界遺産に認定されてからでは遅いのではないかと。です
から、今からそういった取り組みをしていくと、そういったことが必要ではないかと思うので、
そういった取り組み、観光業者へのアピールや条件整備含めて、これからどのように取り組ん
でいかれるのか、お考えや具体的な取り組みの内容などがあれば最後にお聞かせいただいて、
私の質問を終わらせていただきます。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの御発言、しっかり受け止めて、先ほど来のお話のとおり、
今月間もなく上京いたしまして、関係機関に大いに宣伝に行かなければなりません。そういっ
た趣旨を踏まえた対応を図ってまいりたいと思っております。
◇議長(大島崇行君) 以上で一般質問を終了いたします。
       ──────────────◇──────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午前11時53分休憩
       ─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ──────────────◇──────────────
    第2 議案第50号 平成24年度沼田市一般会計補正予算(第2号)から
       議案第56号 平成24年度沼田市水道事業会計補正予算(第1号)まで
                                以上7件一括上程
◇議長(大島崇行君) 日程第2、議案第50号 平成24年度沼田市一般会計補正予算(第
2号)から日程第8、議案第56号 平成24年度沼田市水道事業会計補正予算(第1号)ま
での以上7件を一括議題といたします。
 これより質疑に入ります。
  なお、質疑は1件ごとに願います。
 まず、議案第50号 平成24年度沼田市一般会計補正予定(第2号)について願います。
 なお、議案第50号については、歳出より各款ごとに願います。
  まず、第1款 議会費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第2款 総務費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第3款 民生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第4款 衛生費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第5款 労働費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第6款 農林水産業費について願います。10番。
◇10番(大東宣之君) 林業振興費の中の鳥獣対策事業について、この事業の内容と今年に
入ってからの熊の出没状況や、また、それらの、熊やイノシシなどの捕獲状況はどのようにな
っているのか、お聞かせいただきたいと思います。
◇経済部長(飯田敏夫君) お答え申し上げます。
 鳥獣対策事業関係でございます。これにつきましては、農産物の被害等によります駆除対策
として事業を計上しているものでございまして、捕獲隊等への補助、あるいは捕獲に要する経
費等を計上しているものでございます。
 なお、出没状況等につきましては、本庁・白沢及び利根管内ございますので、後ほど回答さ
せていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
◇10番(大東宣之君) 今年は熊の出没状況が、昨年と比べると多いのではないかと、いろ
いろ市から行政のメールなんかを見ると、結構見られるというふうに、メールをもらっていま
すから多いのではないかと。
 それで、やはり今回の補正の中で、捕獲隊の補助が計上されているわけですが、これは白沢
の捕獲隊に対する補助なのかどうかお聞かせいただきたいのと、やはり捕獲隊に対する育成に
ついて、これまでどのように取り組んでこられて、また、現在どのような捕獲隊の育成と言い
ますか、援助をしていくのかということについて検討されているのかどうか。今回補正で補助
が計上されているわけですから、何らかの検討がされているのではないかと思いますが、その
辺をお聞かせいただければと思います。
◇白沢町振興局長(木暮 茂君) ただいまの御質疑にお答えいたします。
 白沢町振興局の有害鳥獣対策捕獲事業につきましては、電柵等の補助でありまして、捕獲隊
への補助を目的としている事業内容ではありません。有害鳥獣対策事業の中で電柵事業等の補
助が終了したため、それを補正するものであります。以上です。
◇10番(大東宣之君) 私が勘違いをしていて申しわけございませんでした。
 白沢町で電柵の補助を行うということですので、そこの場所、それとどれくらいのメートル
と言いますか、電柵が設置をされる予定なのかお聞かせいただきたいと思います。
 こうした形で電柵の補助を行っていくということは、白沢においては、こうしたイノシシ等
の被害がふえてきている傾向にあるのかどうか、あわせてお聞かせいただければと思います。
◇白沢町振興局長(木暮 茂君) 沼田市の獣害防止柵補助金要綱に基づく補助の補正であり
まして、限度額それぞれ2世帯で構成する団体で、連続する圃場に防止柵を設置する場合は1
0万円、1世帯で防止柵を設置する場合5万円という規定に基づく補助事業であります。
これにつきましては、希望者多数ということで不足しているための補正という内容です。
 また、有害鳥獣の増加につきましては、白沢の場合、特にイノシシの被害が拡大していると
いう状況であります。このために希望者がふえておりまして対策を立てる必要があるというこ
とから補正をお願いするものであります。以上です。
◇議長(大島崇行君) ほかに。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第7款 商工費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第8款 土木費について願います。10番。
◇10番(大東宣之君) 住宅リフォーム促進事業補助金についてお聞かせいただきたいと思
います。
 結果として、予算を使い切ったということで増額の補正をされることだというふうに思うの
ですが、これまでの補助をした件数、そしてまた、どういったリフォームにこの補助金が使わ
れているのか、例えば水回りだとか、屋根の修理だとか、畳替えだとか、いろいろなことに使
えることになっていたとは思うのですが、どういったリフォームに使われてきたのか教えてい
ただきたいと思います。
◇都市建設部長(石坂コ三君) 現在執行中の補助事業の内容でございますけども、補助金交
付件数が64件、事業費総額が6,950万円ほど、それと事業の内容、内訳でございますけ
れども、台所なりお風呂の水回りが23件、屋根が8件、壁関係が10件というようなことで、
大きいものについてはそういうようなものでございます。以上です。
◇10番(大東宣之君) 今、事業費総額で6,950万円と、7,000万円近くというこ
とですので、かなり大きな波及効果があったのではないかと思いますが、そういったことにつ
いて、経済効果についてどのように認識をされているのかお聞かせいただければと思います。
◇都市建設部長(石坂コ三君) 御承知のとおり、この補助金の要綱と言いますか、目的につ
きましては御承知だと思いますけども、市民の住居、これの環境の向上とともに市内の施行業
者ということで、建築業者が多いわけでございますけども、そこの支援ということを含めまし
て、地域経済の活性化ということが目的でございます。
 今年度と来年度の2カ年にわたりまして、現在のところ計画を持って推進しているところで
ございます。以上です。
◇10番(大東宣之君) 私が今、お聞きをしたのは、6,950万、総事業費でね、あった
ということですから、経済効果が大きかったのではないかと思うのですが、その辺については
担当としてはどのように認識をされているのかお聞かせいただきたかったのですが、再度それ
はお答えいただければというふうに思います。
 それから、結果として予算が年度途中でなくなって、今回増額補正をするということですか
ら、補助を受けようと思った方々にとっては、その補助金がなくなってしまったわけですから、
途切れてしまったわけですから、年間通じてずうっとこの補助を受けるということにはならな
かったわけですから、その辺についてどのようにお考えなのかお聞かせいただければと思いま
す。
 それから、今回240万円という形で増額補正をされるわけですが、これについては大体何
件くらいを見込んでおられるのかお聞かせいただければと思います。
◇経済部長(飯田敏夫君) それでは、先ほどの熊の捕獲関係ですけれども、本年7月末現在
で、本庁で3頭、白沢は0でございます。利根町振興局管内で2頭でございます。
 出没の関係につきましては、昨年と比べてやや多いと思っております。以上であります。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後1時10分休憩
       ─────────────────────────────
午後1時10分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇都市建設部長(石坂コ三君) 経済効果ということでございますけども、先ほど申し上げた
とおり、総事業費で6,900万円ほどということでございます。ある意味では、1軒当たり
100万円ということでございます。私どもの補助金が10万円で頭打ちということで行って
いるわけでございますので、察していただければと思っております。
 それと、途中での補正、ある意味ではどこの会計でもそうだと思いますけど、単年度主義と
いうことで、今回につきましては、本日議決をしていただきまして、できれば来月上旬から新
しく交付申請を受けまして、年度内の完成に向って協力していただきたいというふうに思って
おります。
 また、追加いたしました予算額の内訳ということでございますけども、今回64件の方の平
均をとりますと約8万円弱の実際の交付額になっております。そういった意味から、30件ほ
ど、時間的なものがあるものですので、限られているということで30件ほどを計上させてい
ただきまして、今回の補正予算の計上というふうになったわけでございます。よろしくお願い
します。
◇議長(大島崇行君) ほかに。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第9款 消防費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第10款 教育費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第11款 災害復旧費について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、歳入について願います。
  まず、第9款 地方特別交付金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第10款 地方交付税について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第12款 分担金及び負担金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第14款 国庫支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第15款 県支出金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第16款 財産収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第18款 繰入金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第19款 繰越金について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第20款 諸収入について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第21款 市債について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、第2条 地方債の補正について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、議案第51号 平成24年度沼田市国民健康保険特別会計補正
予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、議案第52号 平成24年度沼田市後期高齢者医療特別会計補
正予算(第1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、議案第53号 平成24年度沼田市介護保険特別会計補正予算
(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、議案第54号 平成24年度沼田市簡易水道事業特別会計補正
予算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、議案第55号 平成24年度沼田市下水道事業特別会計補正予
算(第2号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 次に、議案第56号 平成24年度沼田市水道事業会計補正予算(第
1号)について願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議案第50号から議案第56号までの以上7件については、
会議規則第36条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。
  これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、議案第50号から議案第56号まで
の以上7件については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は一括して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 討論を終結いたします。
 これより、議案第50号 平成24年度沼田市一般会計補正予算(第2号)を採決いたしま
す。
 本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第51号 平成24年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)を採決
いたします。
  本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第52号 平成24年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)を採
決いたします。
  本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第53号 平成24年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第2号)を採決いた
します。
  本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第54号 平成24年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)を採決
いたします。
 本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第55号 平成24年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第2号)を採決い
たします。
  本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第56号 平成24年度沼田市水道事業会計補正予算(第1号)を採決いたしま
す。
  本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
       ──────────────◇──────────────
    第3 散  会
◇議長(大島崇行君) お諮りいたします。
 12日から14日及び18日から21日は、委員会審査等のため休会いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、12日から14日及び18日から2
1日は、委員会審査等のため休会することに決しました。
 以上で本日の日程は、全て終了いたしました。
 本日は、これにて散会いたします。
 次の会議は、24日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後1時17分散会
. .
. 前のページに戻る
.


All Rights Reserved. copyright  (c)  沼田市役所. 2000-2007、各ページに掲載の写真・音声・CG及び記事の無断転載を禁じます。
〒378-8501 群馬県沼田市下之町888番地 電話.0278-23-2111(代表)
このホームページについてのお問い合わせは、numatacity@city.numata.gunma.jp