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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成24年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第5号

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平成24年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第5号
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議事日程 第5号
平成24年 9月24日(月曜日)午前10時開議
第 1 請願第 3号 オスプレイ配備の撤回を求める請願
第 2 請願第 4号 「垂直離着陸機オスプレイ沖縄配備と飛行訓練の中止を求める意見書
           」採択に関する請願
第 3 議案第47号 沼田市暴力団排除条例の制定について
第 4 議案第48号 平成23年度沼田市一般会計及び特別会計6件の歳入歳出決算の認定
           について
第 5 議案第49号 平成23年度沼田市水道事業剰余金の処分及び決算の認定について
第 6 議案第57号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
第 7 議案第58号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
第 8 議案第59号 脱原発を求める意見書案について
第 9 閉会中の継続調査申出について
第10 字句等の整理委任について
       ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 請願第 3号 オスプレイ配備の撤回を求める請願
第 2 請願第 4号 「垂直離着陸機オスプレイ沖縄配備と飛行訓練の中止を求める意見書
           」採択に関する請願
第 3 議案第47号 沼田市暴力団排除条例の制定について
第 4 議案第48号 平成23年度沼田市一般会計及び特別会計6件の歳入歳出決算の認定
           について
    議案第49号 平成23年度沼田市水道事業剰余金の処分及び決算の認定について
                              以上2件一括上程
第 5 議案第57号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
第 6 議案第58号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
第 7 議案第59号 脱原発を求める意見書案について
第 8 閉会中の継続調査申出について
第 9 字句等の整理委任について
第10 市長閉会挨拶
第11 閉  会
       ─────────────────────────────
出席議員(21人)
       1番  大島 崇行君      3番  石川 初雄君
       4番  島田 富造君      5番  野村 洋一君
       6番  坂庭 直治君      7番  石井 紘一君
       8番  高柳 勝巳君      9番  井之川博幸君
      10番  大東 宣之君     11番  星野  稔君
      12番  金子 一弥君     13番  山ア 義朗君
      14番  片野 彦一君     15番  大竹 政雄君
      16番  星川嘉一郎君     17番  小野 要二君
      18番  宇敷 和也君     19番  石田 宇平君
      20番  布施辰二郎君     21番  星野佐善太君
      22番  牧野 保好君
欠席議員(なし)
       ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
   白沢町振興局長    木暮  茂君   利根町振興局長    山口 芳久君
   総務部長       生方 秀二君   市民部長       田辺 昇利君
   健康福祉部長     村沢 博行君   経済部長       飯田 敏夫君
   都市建設部長     石坂 コ三君   総務課長       田村 博史君
   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長            津久井 勲君
   教育部長       細野 文男君   庶務課長       小池 龍実君
   監査委員事務局長   茂木 一夫君                    
       ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       中嶋 一也    次長兼庶務係長    木暮 保夫
   議事係長       松井 克人    副 主 幹       安原 和宏
       ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大島崇行君) これより本日の会議を開きます。
       ──────────────◇──────────────
    第1 請願第 3号 オスプレイ配備の撤回を求める請願
◇議長(大島崇行君) 日程第1、請願第3号 オスプレイ配備の撤回を求める請願を議題と
いたします。
 本請願に関し、総務文教常任委員長の報告を求めます。委員長 金子一弥議員。
〔総務文教常任委員長 金子一弥君登壇〕
◇12番(金子一弥君) 総務文教常任委員会に付託されました請願第3号 オスプレイ配備
の撤回を求める請願について、審査の結果を御報告いたします。
 米国国防省は、平成23年6月に海兵隊次期主力輸送機として、CH−46ヘリコプターに
代えて、垂直離着陸機MV−22オスプレイを普天間飛行場に配備すると発表するとともに、
日本全国で飛行訓練を計画しており、沼田市周辺の上空も飛行訓練ルートに想定されておりま
す。オスプレイは、開発段階より墜落等を繰り返し、今年に入って4月にモロッコでMV−2
2が、6月にフロリダ州でCV−22が墜落しており、多数の被害者を出しています。
 また、ハワイ州やニューメキシコ州では、環境への影響等を理由とし、住民の反対により飛
行訓練が中止されております。
 本請願は、重大事故を繰り返しているアメリカ海兵隊輸送機MV−22オスプレイの日本国
内への配備及び飛行訓練計画を撤回するよう、政府関係機関へ意見書の提出を求めるものであ
ります。
 本委員会は、執行部より現在の状況等の説明を受け、慎重な審査を行った結果、全会一致に
より、趣旨採択すべきものと決定した次第であります。
 これより、審査の経過を申し上げます。
 各委員からは、「オスプレイ配備については国の外交問題であり、地方議会において撤回を
求める論議は慎重にしなければならない。」という意見が示されたが、「オスプレイの飛行訓
練ルートに沼田市周辺の上空が想定されていることから、市民の安全は当然図られなければな
らず、安全性の確認は要望すべきである。」とする意見で一致し、当該請願の趣旨は酌み取れ
ることから、 趣旨採択すべきものと決定した次第であります。
 以上を申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(大島崇行君) 報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 討論を終結いたします。
 これより請願第3号 オスプレイ配備の撤回を求める請願を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は趣旨採択であります。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本請願は、趣旨採択することに決し
ました。
       ──────────────◇──────────────
    第2 請願第 4号 「垂直離着陸機オスプレイ沖縄配備と飛行訓練の中止を求
              める意見書」採択に関する請願
◇議長(大島崇行君) 日程第2、請願第4号 「垂直離着陸機オスプレイ沖縄配備と飛行訓
練の中止を求める意見書」採択に関する請願を議題といたします。
 本請願に関し、総務文教常任委員長の報告を求めます。委員長 金子一弥議員。
〔総務文教常任委員長 金子一弥君登壇〕
◇12番(金子一弥君) 総務文教常任委員会に付託されました請願第4号 「垂直離着陸機
オスプレイ沖縄配備と飛行訓練の中止を求める意見書」採択に関する請願について、審査の結
果を御報告いたします。
 本請願は、試作段階から重大事故を繰り返して多くの人命を奪っているアメリカ海兵隊輸送
機MV−22オスプレイについては、離着陸時の騒音や飛行時に出る低周波及び離着陸時の風
圧による事故と排気による火災等、同機の危険性が指摘され、多くの問題があることから普天
間基地など日本国内への配備の中止及び試験飛行並びに低空飛行訓練を中止するよう、国並び
に関係機関等へ意見書提出を求めるものであります。
 本委員会は、9月19日、全委員出席のもと、慎重な審査を行った結果、請願第3号と同趣
旨のものと判断し、全会一致により、趣旨採択とみなすべきものと決定した次第であります。
 以上を申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(大島崇行君) 報告が終わりました。
 請願第4号 「垂直離着陸機オスプレイ沖縄配備と飛行訓練の中止を求める意見書」採択に
関する請願については、既に同じ内容による請願が趣旨採択されておりますので、趣旨採択さ
れたものとみなします。
       ──────────────◇──────────────
    第3 議案第47号 沼田市暴力団排除条例の制定について
◇議長(大島崇行君) 日程第3、議案第47号 沼田市暴力団排除条例の制定についてを議
題といたします。
 本案に関し、総務文教常任委員長の報告を求めます。委員長 金子一弥議員。
〔総務文教常任委員長 金子一弥君登壇〕
◇12番(金子一弥君) 総務文教常任委員会に付託されました、議案第47号 沼田市暴力
団排除条例の制定について、審査の結果を御報告いたします。
 本委員会は、9月19日全委員出席のもと、提案理由及び当局からの説明に基づいて審査を
行った結果、全会一致で本条例を可決すべきものと決定いたしました。
 本条例は、平成20年に暴力団対策法が改正され、暴力団排除のための取り組みが強化され
たが、まだまだ暴力団は、市民生活や事業活動に介入し、暴力やこれを背景とした資金獲得活
動によって、市民や事業者に多大な脅威を与えていることから、平成23年4月、群馬県暴力
団排除条例が施行されたことを踏まえ、県、警察、他の市町村、関係団体等との連携を図りな
がら、市及び市民等が一体となって市民生活や社会活動の場から暴力団を排除し、市民生活に
おいて安全と平穏を確保することを目的として制定するものであります。
  本委員会としては、市民生活や社会活動の場に安全・安心を確保するために必要であるとい
う見解から、全会一致により可決すべきものと決定した次第であります。
 以上申し上げ、委員長報告といたします。
◇議長(大島崇行君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 討論を終結いたします。
 これより議案第47号 沼田市暴力団排除条例の制定についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長の報告のとおり可決さ
れました。
       ──────────────◇──────────────
    第4 議案第48号 平成23年度沼田市一般会計及び特別会計6件の歳入歳出
              決算の認定について及び
       議案第49号 平成23年度沼田市水道事業剰余金の処分及び決算の認定
              について
                                    以上2件一括上程
◇議長(大島崇行君) 日程第4、議案第48号 平成23年度沼田市一般会計及び特別会計
6件の歳入歳出決算の認定について及び日程第5、議案第49号 平成23年度沼田市水道事
業剰余金の処分及び決算の認定についての以上2件を一括議題といたします。
 本件に関し、決算審査特別委員長の報告を求めます。委員長 片野彦一議員。
〔決算審査特別委員長 片野彦一君登壇〕
◇14番(片野彦一君) 去る9月4日の本会議において決算審査特別委員会に付託されまし
た議案第48号 平成23年度沼田市一般会計及び特別会計6件の歳入歳出決算の認定につい
て及び議案第49号 平成23年度沼田市水道事業剰余金の処分及び決算の認定について、審
査の経過と結果を御報告申し上げます。
 本特別委員会は、9月12日から延べ4日間にわたり、決算書、事務概要書、主要な施策の
成果報告書、健全化判断比率等報告書及び監査委員の審査意見書などに基づいて、質疑を中心
に慎重な審査を行い、9月18日採決の結果、賛成多数によりいずれも認定すべきものと決し
ました。
 合併後、7回目の通年予算で執行された平成23年度一般会計及び特別会計6件の決算総額
は、歳入が前年度比2.2%減の340億4,027万8,205円、歳出が前年度比2.0
%減の332億8,456万3,643円、歳入歳出差引額7億5,571万4,562円で
収束しています。
 水道事業決算は、純利益が前年度比22.8%減の6,205万3,141円を計上してい
ます。
 一般会計の状況は、歳入面では市税を初めとしてほとんどの交付金等が減少し、主に国庫支
出金及び市債における臨時財政対策債が大幅な減額となりました。
 市税収納率は、地域経済が低迷している中、平成17年度以降6年間連続して上昇傾向に推
移してきましたが、23年度は前年度に比較して0.08ポイントの低下となりました。徴収
体制の整備に努めてきた成果は認めるところでありますが、財政基盤が脆弱な本市にとって、
自主財源の確保が最も重要な課題であり、納税の公平性の観点からも、引き続き適切な対応を
望むものであります。
 歳出面では、事務事業の見直しが図られ、行政のスリム化とともに効率化の推進などの取り
組みがなされる一方で、経済対策関係の交付金等を活用した施設整備等が図られています。
 また、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定による健全化判断比率等については、
全ての数値が早期健全化の対象となる基準値を下回っています。
 しかしながら、特別会計の多くは、一般会計からの繰り入れによって収支を保っており、一
般会計は、その財政需要に対応するため財政調整基金を繰り入れてきたという従前の形態を見
ると、基金に依存しない財政運営の取り組みが必要であります。特に、景気低迷などによる税
収減や災害など予期せぬ支出に対応するための積立金という、基金が持つ本来の目的を認識す
ることが重要であります。
 懸案でありました実質公債費比率は、公債費負担適正化計画の目標値を前年度よりさらに改
善し、起債許可団体の基準となる18%を下回る16.2%に抑えることができ、評価に値す
るものであります。後年度に多額の負担が発生する起債については、その適債性、事業の緊急
度、優先度に十分留意し、慎重な判断を望むものであります。
 次に、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、97.7%で前年度比3.3ポイントの悪
化になっており、財政の硬直化が続き、危機的な状態にあることを念頭において、行政改革大
綱を基本としながら行財政改革に取り組むとともに、市民の視点に立った行政情報の公開と説
明責任に努め、透明性のある開かれた市政運営に一層の創意工夫と最大限の努力を傾注される
ことを望むものであります。
 施策面においては、厳しい財政状況を踏まえ財源の有効活用を図るため、財源の重点配分と
経費全般の節減に取り組み、沼田市第五次総合計画の前期実施計画の最終年次として、将来像
である「水と緑の大地  田園空間都市」の実現に向け、「環境・交流」、「教育・文化」、「
健康・福祉」、「産業・観光」及び「安心・安全」を5つの柱として、市民生活に直結した諸
事業の推進が図られたと認めるところであります。
 審査の過程では、東日本大震災に係る災害支援事業や災害に対応する防災管理事業について、
選挙事務について、市民の移動手段を確保する市町村乗合バス運行事業について、社会問題化
した自殺に対する地域自殺対策緊急強化事業について、自主性・社会性を培う放課後児童健全
育成事業について、地域経済活性化に向けての企業誘致推進事業について、農林業被害の防止
のための鳥獣対策事業について、中心市街地の活性化を図る街なか再生関連事業・県指定重要
文化財旧沼田貯蓄銀行保存整備事業及び生方記念文庫移転事業について、福島第一原子力発電
所事故に対応した給食管理事業についてなどの質疑がありましたが、本特別委員会は総体的に
その成果を認め、平成23年度沼田市一般会計及び特別会計6件の歳入歳出決算につきまして
は、賛成多数により認定すべきもの。平成23年度沼田市水道事業剰余金の処分及び決算につ
きましては、賛成多数により原案可決及び認定すべきものと決した次第であります。
 以上申し上げ、審査の経過と結果についての委員長報告といたします。
◇議長(大島崇行君) 委員長の報告が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 なお、質疑は委員長の報告に対して願います。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
 討論は一括して願います。
 なお、討論は、反対、賛成の順に願います。9番。
◇9番(井之川博幸君) 私は、ただいま上程されております議案第48号 平成23年度沼
田市一般会計及び特別会計6件の歳入歳出決算の認定について並びに議案第49号 平成23
年度沼田市水道事業剰余金の処分及び決算の認定について、委員長報告に対し反対の立場から
討論を行います。
 平成23年は、東日本大震災と東電福島第一原発の大事故によって未曾有の大災害をこうむ
り、かつてない事態に陥った年でありました。
 本市においては、地震被害は甚大ではありませんでしたが、放射能汚染はホットスポットと
言われるような地域となり、いまだに除染対策が行われている状況です。
 いずれにしても、厳しい状況の中、また財政的にも厳しい中で、第3子保育料無料化の拡充
や子宮頸がんワクチンなど3種のワクチン接種の無料化などは前進面として評価するものです。
 また、北東アジア非核兵器地帯を求める首長署名を提出したことは、学校での原爆・戦争遺
跡パネル展の開催などを含めて、平和を求める姿勢として評価するものであります。
 しかし、健全財政目指して努力していることは認めるものの、低迷する本市経済状況や厳し
い市民生活を克服できる施策や取り組みは足りないと言わざるをえません。
 財政関係では、自主財源は前年対比マイナス1.3%、最高時100億円を超えていたもの
が70億円台まで落ち込み、市政全体としての市民生活にかかわる施策が低迷し、経済的にも
後退させている現在の沼田市の状況を反映している決算ではないでしょうか。
 行財政改革で多くの補助金カットが行なわれ3年が経過しましたが、当該年度も継続されて
います。特に市内防犯灯の補助金カットも継続されていますが、市民の安全に関する基本的経
費をいくら財政が大変だといっても、削減することは適切ではありません。防犯灯は、LED
化などを進めることによって経費節減すべきであって、補助金カットで町や区など地域行政区
を犠牲にしてやるべきではありません。
 住基ネットについては、現在政府が国民の「共通番号制」を2015年から開始するという
法案をつくり、来年の国会に提案することになっていますが、ネット社会の中でクラッキング
という犯罪による情報漏れ事件がたびたび起こっており、国家権力による情報管理の危険性も
指摘されており、国に従うだけでなく問題意識を持って取り組むべきであります。
 子育て支援については、出産祝金支給事業の廃止から見解を述べたいと思います。
 この事業は前年度では59人の出産について支給されており、少子化対策・子育て支援とし
て一定の役割を果たしてきました。少子化・高齢化が加速度的に進んでいる本市の現状を考え
れば、一層充実させることこそ必要であり、少子化対策・子育て支援に逆行するものでありま
す。子ども手当が実施されるというのが廃止の大きな理由でありましたが、子ども手当は国の
施策であり、子供全体に支給されるもので、本市の出産祝金は、3人目の子供を産んでくれた
という人口増に寄与してくれたことに対する感謝の意味が大きい施策であります。対象が第3
子以上だけでは、公平でないということも理由の一つに挙げていましたが、3子以上というの
が大事な意味があるものと思います。公平でないことを理由にするならば、全ての子供の出産
に支給すれば解決するではありませんか。行革先にありきのやり方で認めることはできません。
 保育関係で、慢性的な定数オーバーが発生しており、保護者にとっては安心して働けるよう、
詰め込み保育解消のための保育園増設など、抜本的な対策が求められています。
 また、保育園保育料については、第3子の保育料無料が3年間拡充されたことは、今までの
経過を見ても大変評価をするものでありますが、出産祝金の廃止という代替措置として財政的
にもその範囲を超えておらず、第2子の半額軽減、第3子の無料化は、無条件で実施すること
が必要です。
 農政関係では、生産調整を前提にした戸別所得補償政策が本格実施になりました。全国一律
の補償価格では、本市のように良質の米の生産地に適合するには多くの矛盾があり、生産調整
は生産者任せという国の無責任農政は変わりません。また、畑作への戸別補償実施を含めて、
これだけ重大な政策転換であるのに法案は衆議院で廃案になったままで、予算措置だけで施策
を展開しています。しかるべき立法措置をとるように国に働きかけることが必要です。
 環状線は、栄町工区で工事の進捗が止まってから約10年間、ほとんど進んでいない状況で
す。費用対効果を考えれば、マイナスもいいところで、まったく無駄な状況です。行財政改革
は、このような状況を解決させるために行なうものではないでしょうか。また、都市計画道路
は、時代の趨勢を考慮し、根本的な見直しをするべきです。
 中心市街地土地区画整理事業については、事業開始から12年が経過しました。最初の計画
では事業が完了している年度です。中心商店街の衰退の根本原因は、大型店の郊外進出を後押
ししてきた国の悪政にあることは明白ですが、関係住民の同意を得ないで強引に事業を始め、
12年たっても空地だらけの現状をつくりだし、商店街を一層疲弊させている責任は市にある
ことも明白であります。第1、第2街区の再生工事は一定程度進んではいますが、関係住民が
望んでいたものにはほど遠い現実です。このまま続けていけば、沼田の特徴ある本町通りも完
全になくなり、商店街が再生するとは思われません。活性化に向け、歴史ある町並みを生かす
事業を推進できるような計画変更が必要ではないでしょうか。
 教育関係では、全国学力・学習状況調査に参加しています。子供たちを一層の競争に追い立
て、子供たちと学校の格差を拡大するという状況が引き続き心配されます。全国学力テストは
本来廃止するべきです。
 学校給食における調理業務の民間委託化は、子供たちにおいしい心のこもった給食を提供す
るという食育の観点からも、大きな問題があります。今回の行財政改革は、業務を下請け化し
て調理労働者や配送労働者の賃金を引き下げるだけです。学校給食は、食事をつくる調理が子
供たちの目の前で体験できる、自校方式にすることが必要です。また、東電福島第一原発の事
故による放射性物質の拡散に伴う給食食材の放射性物質検査への取り組みは、的確でなかった
と言わざるをえません。
 (仮称)利南運動広場は、他の施策も視野に入れ抜本的な対策を早急に考える必要がありま
す。
 公共料金への消費税の転嫁については、消費税は逆進性が強く、低所得者ほど重い負担にな
るものであり、日本経済を不況のどん底に落としている大きな要因の一つであります。公共料
金への転嫁は、直ちに中止すべきであります。一般会計はもちろん、簡易水道事業特別会計、
下水道事業特別会計、農業集落排水事業特別会計、水道事業会計の料金等に消費税が転嫁され
ていることが反対理由であります。
 国民健康保険特別会計については、高い国保税は、他市町村のように一般会計からの政策的
繰り入れを実施して引き下げるべきです。また、不納欠損額は被保険者に押しつけるのではな
く、保険者の市が負担すべきです。制裁措置の資格証明書の発行は直ちに取りやめ、国保保険
証を発行すべきです。
 後期高齢者医療特別会計については、後期高齢者医療制度を廃止し、無料化を復活させるな
ど高齢者を支援する市独自の施策を展開すべきです。
 介護保険特別会計については、高い保険料を引き下げるとともに、低所得者に対する保険料
の減免制度を実施すべきです。
 以上の見解を申し上げまして、私の反対討論といたします。
◇議長(大島崇行君) ほかに。21番。
◇21番(星野佐善太君) 私は、ただいま上程されました議案第48号 平成23年度沼田
市一般会計及び特別会計6件の歳入歳出決算の認定について及び議案第49号 平成23年度
沼田市水道事業剰余金の処分及び決算の認定について、委員長の報告に対し賛成の立場で討論
をいたします。
 平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、経済の回復の兆候が見え始めた矢先のこ
とで、日本経済に大きな打撃を与えた。地方の自治体にも厳しい財政状況が強いられている。
 このような状況下にあって、本市では早急に被災地への支援態勢を整え、支援物資、募金の
受付コーナーを設置、一方、被災地への救援物資の搬送、市長を先頭に職員、消防団、NPO、
各市民の方々が現地へはせ参じていただきました。避難者の方の受け入れについても、態勢を
整えて実際に来ていただきました。できる限りの支援態勢に対応されたことに市当局、市民の
方々に対し敬意と感謝を表したいと存じます。
 平成23年度一般会計、特別会計6件の決算総額は、歳入で340億4,027万8,20
5円で、前年度比2.2%の減でありました。歳出総額は332億8,456万3,643円、
前年度比2.0%で収束されました。
 一般会計の歳入では、市税の減少、国庫支出金及び市債における臨時財政対策債が大きな減
額となり、前年度差額10億2,043万5,000円で4.66%の減であり、財政運営に
影響を与えました。
 水道事業決算では、6,205万3,141円の計上で、純利益前年度比22.8%の減で
あり、給水人口は毎年減少、前年度比としても214人、0.8%の減、人口減、節水意識の
向上等により減少している。
 この財源の厳しい中に、徴収強化をし、滞納繰越分の未収金の精査により、市税の未済額は
連続して減少に転ずる。当局の市民に対する納税意識の高揚に努め、その結果であり、その成
果を認めるものであります。今後も厳しい財政を鑑みると、自主財源の確保が重要な課題であ
り、税の収納率を高めることが求められています。
 歳出面では、今後も行財政改革を断行、簡素でスリムな組織体制を確立し、経常的経費の抑
制に努め、地方債の発行について、今後の景気の動向を見きわめて、慎重な判断を望みます。
 各会計決算では、実質収支額は黒字で収束し、総体的には収支の確保がされ、効果的な予算
執行に努めたとあるが、特別会計部門では、一般会計からの繰り入れにより収支の均衡を図っ
ているので、今後安定した財源の確保に努め、改善を望みます。
 財政構造においては、自主財源の減少、依存財源も同様に減で、前年度に比べ総額で208
億7,730万円余りで、前年比4.7%の減、歳入の総体に占める自主財源の構成比率は3
7.3%で、前年度より1.3%の増であった。
 経常的経費は、前年度より4.8ポイント上昇している。
 経常収支比率は、前年度比3.3%悪化し、財政の硬直化が続いている。
 財政力指数では、地方公共団体の財政力を示す指数として用いられているが、決算財政力指
数は0.508ポイントで、前年度比0.013ポイント悪化している。景気の回復が見受け
られる中でありますが、依然として緊縮財政の維持が必要と思われる。
 次に、公債費比率は、適正化計画により前年度を下回る16.2%に抑えることができ、大
きな成果を上げたので評価をいたします。
 施策面では、財源が乏しい中にあり、市長、当局の手腕によって財源の有効配分、重点施策
の見きわめによっての事業執行の取り組みに対し感謝と評価をする次第であります。
 一つには、中心市街地まちづくり、まちなか再生に努力の結果が見られます。
 屋形原南部地区県営畑地帯総合整備事業二期工事が完了、優良農地の創出が図られているの
であります。
 沼田市第五次総合計画の前期計画の最終年次として、本市の将来像である水と緑の大地、田
園空間都市の実現に向け5つの柱を掲げ、「環境・交流」、「教育・文化」、「健康・福祉」、
「産業・観光」、「安心・安全」を目指して、市民本位の目線で諸事業の推進に当たり、努力、
実行されてきたことに対して総体的に成果を認める次第であります。
 国は、加速する少子高齢化や震災復興財源確保のため、地方自治体にとっては財政の厳しさ、
施策の厳しさが影響しております。依然として大変厳しい状況にありますが、市民の安心・安
全な暮らしのために、市長先頭に職員、議会が一丸となり、火の玉となって財政健全化に向け
頑張ること。そして、誓うことを願い賛成討論といたします。以上。
◇議長(大島崇行君) ほかに。15番。
◇15番(大竹政雄君) 私は、ただいま上程されました議案第48号 平成23年度沼田市
一般会計及び特別会計6件の歳入歳出決算の認定について及び議案第49号 平成23年度沼
田市水道事業剰余金の処分及び決算の認定について、委員長報告に対し賛成の立場で討論をい
たします。
 一般会計の状況は、歳入面で市税収入、交付金、臨時財政対策債が昨年に比べ大幅に減額と
なり、経常収支比率が上がってしまいました。昨年も指摘しましたが、国からの補助金等で右
往左往するのではなく、いかに自助努力しなければ、合併10年後の交付税削減に対応ができ
なくなり危機的な財政を迎えることになるでしょう。
 財政基盤が脆弱な本市にあって、景気の先行きも非常に厳しい状況であり、費用対効果をし
っかり踏まえ、無駄な事業の廃止を含めた見直しは喫緊の課題でもあると思います。
 決算審査での歳出面は成果を認めますが、指摘を受けた事業において、市長を初め、部課長、
担当職員には、評価を含め再検討し、沼田市政発展のため、なお一層の努力を願うものであり
ます。
 歳入面では、自主財源の少ない中で、収入未済額も年々高額になっており納税の公平性の観
点から適切な収納対策に努力を求めるものであります。
 さて、今年度は、東日本大震災、福島第一原子力発電所事故から始まり、各地での豪雨災害、
たくさんの人命が失われた年でありました。
 幸いにも本市においては、大きな災害、そして計画停電もなく1年が終息しましたが、いつ
何どき、天災・人災を含め、大きな災害が降りかかるかもしれません。市民の安心・安全を守
ることは、行政の責任です。「災害は忘れたころにやってくる」と言われるように、これから
の災害対策は細心の注意を怠らず、なお一層の施策を望むものであります。
 最後に、財政が硬直状態に変わらない状況下で、依存財源に頼らざるを得ない本市において
は、厳しい財政運営が求められるかもしれません。なお一層の行財政改革を望むとともに、市
民の意見や要望に応えるべく、市政運営を期待しながら賛成討論といたします。 
◇議長(大島崇行君) ほかに。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第48号 平成23年度沼田市一般会計及び特別会計6件の歳入歳出決算の認定
についてを採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は認定すべきであるとするものであります。
 本案は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(大島崇行君) 起立多数であります。よって、本案は委員長の報告のとおり認定する
ことに決しました。
 次に、議案第49号 平成23年度沼田市水道事業剰余金の処分及び決算の認定についてを
採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は原案可決及び認定すべきであるとするものであります。
 本案は、委員長の報告のとおり原案可決及び認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
( 賛 成 者 起 立 )
◇議長(大島崇行君) 起立多数であります。よって、本案は委員長の報告のとおり原案可決
及び認定することに決しました。
       ──────────────◇──────────────
    第5 議案第57号 沼田市教育委員会の委員任命の同意について
◇議長(大島崇行君) 日程第6、議案第57号 沼田市教育委員会の委員任命の同意につい
てを議題といたします。
 職員をして議案を朗読いたさせます。事務局。
(職員朗読)
◇議長(大島崇行君) 朗読が終わりました。
 直ちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました議案第57号 沼田市教育委員会の委員
任命の同意について御説明申し上げます。
 教育委員会の委員であります阿部倫典さん、また、教育委員会の委員であり、教育長であり
ます津久井 勲さんの任期が平成24年9月30日をもって満了となりますので、後任の委員
について慎重に選考した結果、井上行弘さん及び宇敷重信さんを適任と認め任命いたしたく、
提案申し上げる次第であります。
 お二人の経歴概要につきましては、参考資料として配付の経歴概要書のとおりでありますの
で、よろしく御審議の上、御同意賜りますようお願い申し上げます。
◇議長(大島崇行君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議案第57号については、会議規則第36条第3項の規定に
より委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、議案第57号については、委員会の
付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 討論を終結いたします。
 これより議案第57号 沼田市教育委員会の委員任命の同意についてを採決いたします。
 本案は同意することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
       ──────────────◇──────────────
    第6 議案第58号 沼田市公平委員会の委員選任の同意について
◇議長(大島崇行君) 日程第7、議案第58号 沼田市公平委員会の委員選任の同意につい
てを議題といたします。
 職員をして議案を朗読いたさせます。事務局。
(職員朗読)
◇議長(大島崇行君) 朗読が終わりました。
 直ちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいま上程になりました議案第58号 沼田市公平委員会の委員
選任の同意について御説明申し上げます。
 公平委員会の委員であります齋藤  驍ウんの任期が平成24年9月30日をもって満了とな
りますので、後任の委員について慎重に選考した結果、齋藤  驍ウんを適任と認め、引き続き
選任いたしたく提案申し上げる次第であります。
 齋藤  驍ウんの経歴概要につきましては、参考資料として配付の経歴概要書のとおりであり
ますので、よろしく御審議の上、御同意賜りますようお願い申し上げます。
◇議長(大島崇行君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。
 ただいま議題となっております議案第58号については、会議規則第36条第3項の規定に
より委員会の付託を省略いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、議案第58号については、委員会の
付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 討論を終結いたします。
 これより議案第58号 沼田市公平委員会の委員選任の同意についてを採決いたします。
 本案は同意することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。
       ──────────────◇──────────────
    第7 議案第59号 脱原発を求める意見書案について
◇議長(大島崇行君) 日程第8、議案第59号 脱原発を求める意見書案についてを議題と
いたします。
 議案の朗読を省略し、直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。高柳勝巳議員。
〔8番 高柳勝巳君登壇〕
◇8番(高柳勝巳君) 意見書案の朗読をもって、提案理由の説明に代えさせていただきます。

               脱原発を求める意見書(案)

 3・11東日本大震災から1年5ヶ月が経過した。
 大震災は、激震と大津波で、東日本の太平洋沿岸各地を中心に甚大な被害をもたらした。
 特に、東京電力福島第一原発における水素爆発、メルトダウン・メルトスルーという過去に
例を見ない過酷な事故は、立地点周辺をはじめ広範囲にわたって放射能汚染をもたらし、人々
の命と健康、日々の暮らしに深刻な影響を及ぼしている。
 私たち群馬県民にとっても、県下各地のホットスポットの存在や、農・畜産・漁業の被害に
明らかなように、この事故は他人事ではない。この事故によって、原子力発電の「安全神話」
は完全に崩れ去った。
 しかし、福島第一原発の事故の克服も、事故原因の究明も、果たせないなか、安全性の確認
も不十分なまま、多くの国民の不安や反対をよそに、大飯原発3・4号炉の再稼働が強行され
た。
 私たちは、この大飯原発の再稼働に強く抗議し、福島第一原発の事故を教訓として、ふたた
び同様の事態を引き起こすことのないよう、国がエネルギー政策を根本的に転換し、一日も早
く危険な原子力利用から脱却するよう、強く求める。また、それまでの間、事故を回避するた
めに、国が確かな措置を講じられることを含めて、以下の諸点を要望する。

                    記

 1.原発に依存するこれまでのエネルギー政策を根本から改めて、期限付きで脱原発を図る
  政策を打ち出すこと。そのためにも、再生可能エネルギーの利用を促進する条件整備を進
  めること。

 2.福島第一原発事故を踏まえ、防災指針を抜本的に改めるとともに、事故の影響の広がり
  を考慮し、立地点だけでなく近隣自治体・住民の不安・要望にしっかりと対応すること。

 3.放射能汚染の状況や廃棄物の処理、原発の安全性などに関する情報を十分に公開し、自
  治体や住民の理解を得るために、最大の努力を払うこと。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成24年9月  日

   衆議院議長
   参議院議長
   内閣総理大臣     様
   文部科学大臣
   経済産業大臣
   国家戦略担当大臣

                   沼田市議会議長  大 島 崇 行

 以上でございます。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午前10時53分休憩
       ─────────────────────────────
午前10時53分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
       ─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。9番。
◇9番(井之川博幸君) ただいま提案されました意見書の中ですけども、1というところに
「原発に依存するこれまでのエネルギー政策を根本から改めて、期限付きで脱原発を図る政策
を打ち出すこと。」というふうに書いてあります。今、首相官邸前を初めとして、全国で行わ
れている脱原発デモの皆さんは、即、脱原発ということを訴えております。
 また、民主党政府が行ったパブリックコメントでは、80%が即廃止という内容だったと報
道もされております。こういう中で、この「期限付きで」ということはどのような、委員会の
中で討議が行われたのかお伺いをしたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) お答えを申し上げたいと思います。
 この1番の期限付きで脱原発をという文言に限っての討論はございませんでした。しかし、
総体の中での議論を、少し御説明をさせていただきたいというふうに思います。
 このタイトルである脱原発を求めるということについては、全員の意見が一致したところで
ございます。ただ、大飯原発やいろんなところに対する知見が、専門性も含めて、私などには
情報も含め、まだまだ十分な状況ではないということも心配として出されたのも現実でござい
ます。
 そういった討論を通じまして、この意見書の総体を見ていただくとおわかりのとおり、「記
」のところの上ですけども、「国がエネルギー政策を根本的に転換し、一日も早く危険な原子
力利用から脱却する」という文言が書いてございますので、目標を持たずば終了もございませ
んので、目標を持つということについて期限付きでというふうに記載いたしましたが、中身に
ついては、1日も早くということで理解をしているところであります。
◇9番(井之川博幸君) 御答弁いただきましたので、再質疑をさせていただきたいと思いま
す。
 今、民主党政府が一応パブリックコメントをやったときには、最大でも2030年というよ
うな期限付きということになれば、その2030年を脱原発の目標というようなことが報道さ
れておりましたが、さきの閣議において、結局それは閣議決定をしないで参考資料って言いま
すか、参考にとどめたというような報道がされました。
 今の民主党政府は、その動向を見ると確かに期限付きでもなくなってしまったということな
んですけれども、今後期限付きでということでなりますと、1日も早くということであります
けれども、いろんな解散をめぐる言葉のあやでも、いろんなあやが報道されておりましたが、
1日も早くという言葉であっても、1日も早くが政府にとっては、例えば30年とか50年と
か、そういうふうなことが政府にとって1日も早くだというふうに言われる可能性もあるわけ
でありまして、この期限付きという文言が入るとすると、そういう国民が願っている状況とは
違う年数が決められてしまう可能性もあるわけです。そういう点については、どのようにお考
えになるのかお伺いしたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) 再質疑に対するお答えですけども、こちらも議論の中で今の政府の状
況だとかということについて、詳細については私どもも議論しておりませんし、先ほど井之川
議員の指摘をしていただいたことについても、つい、ここ数日来での動きだろうというふうに
推測をいたしているところでございます。
 この2番と3番の「記」のところを、十分に理解をしていただけるならば、1日も早くとい
うことの重さが御理解いただけるのではないかというふうに推測をいたします。2番・3番を
もう一度読むことは差し控えたいと思いますけども、情報の公開が十分にされ、住民の不安や
要望にしっかり応えるならば、おのずとこの期限は決まってくるのではないかというふうに理
解をしているところであります。
◇9番(井之川博幸君) おおむね提案者なり、委員会での議論の内容はわかりました。
 このまま行くと確かに、政府とすれば脱原発がずるずると稼働の方に行ってしまう。規制委
員会ができましたけども、規制委員会も稼働するための規制を考えているというような報道も
されております。そういう原発稼働の方向での政府の考え方、また情勢などは、ひしひしと感
じているわけでありますけれども、この委員長が言いました「1日も早く」ということは、こ
の言葉どおり1日も早くということで確認をさせていただきまして、この意見書を理解したい
と思いますので、そういうこの意見書が上がった後の状況等もぜひ、委員会等で政府の動きな
ども確認をさせていただけるのかどうか、その辺のことをお伺いいたしまして終わりたいと思
います。
◇8番(高柳勝巳君) 委員会では、脱原発の中身ではなくて、先ほどの決算の話でもありま
したとおり、具体的な問題については常に真摯な討論を行っておりますし、今後の動きにつき
ましても沼田市への影響を中心にしっかりと議論していきたいというふうに考えておりますの
でよろしくお願いいたします。
◇議長(大島崇行君) ほかに。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 質疑を終結いたします。
 これより討論に入ります。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 討論を終結いたします。
 これより議案第59号 脱原発を求める意見書案についてを採決いたします。
 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
       ──────────────◇──────────────
    第8 閉会中の継続調査申出について
◇議長(大島崇行君) 日程第9、閉会中の継続調査申出についてを議題といたします。
 総務文教常任委員長、民生福祉常任委員長、経済建設常任委員長及び議会運営委員長から、
会議規則第104条の規定によりお手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続調
査の申出がありました。
 それぞれの委員長からの申出のとおり、閉会中の継続調査に付することに、御異議ありませ
んか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、それぞれの委員長からの申出のとお
り、閉会中の継続調査に付することに決しました。
       ──────────────◇──────────────
    第9 字句等の整理委任について
◇議長(大島崇行君) 日程第10、字句等の整理委任についてを議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期定例会で議決された事件について、その字句等の整理を要するものにつきましては、会
議規則第42条の規定により、その整理を議長に委任されたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大島崇行君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 以上で今期定例会に付議された事件は全て議了いたしました。
       ──────────────◇──────────────
    第10 市長閉会挨拶
◇議長(大島崇行君) この機会に、市長より発言の通告がありましたので許可いたします。
市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) お許しをいただきましたので、一言御礼の御挨拶を申し上げます。
 今期定例会は、去る9月4日から本日までの21日間の長きにわたり開催され、議員各位に
おかれましては、熱心な、また、慎重な御審議を賜り、御提案を申し上げさせていただきまし
た全ての案件につきまして、原案のとおり可決、承認及び御同意をいただき、まことにありが
とうございました。また、教育委員の任命及び公平委員の選任につきましても御配慮賜り、ま
ことにありがとうございました。
 特に、教育委員、津久井教育長におかれましては、長きにわたりまして、群馬県教育行政の
重責を担われ、平成17年4月1日から今日まで、7年と6カ月にわたり、本市の教育行政の
先頭に立って諸課題に取り組み、市内の児童生徒のための学力向上、体力向上、心の交流を初
め、まさに文武両道の実践を学校現場と一体となり、知・徳・体のバランスのとれた本市の子
供たちの数々の活躍と大きな実績を生みだしてきたことは、皆さん御承知のとおりであります。
 ここに、長きにわたるその御労苦と御活躍に対し、市民を代表いたしまして、深甚なる感謝
と御礼を申し上げる次第であります。
 また、平成23年度沼田市一般会計及び特別会計6件の歳入歳出決算並びに平成23年度沼
田市水道事業決算につきましては、決算審査特別委員会を設置され、12日総務部関係、13
日市民部、健康福祉部関係、14日経済部、都市建設部関係、18日教育部関係と4日間にわ
たり綿密なる御審査をいただきましたが、この間におけますところの片野委員長、石川副委員
長の御労苦並びに委員各位の熱心な御審査に対しまして、深甚なる敬意と感謝を表する次第で
あります。
 本日、片野委員長の報告をしっかりと受け止め、今後の対応に処してまいりたいと考えてお
ります。
 また、一般質問におきましては、重要な行財政運営に対しまして、3日間にわたりまして9
名の方々から現下の諸問題につきまして、沼田市の将来を見据えるべく、大変示唆に富んだ御
質問を賜りまことにありがとうございました。それぞれの御質問、御意見に対しまして、実態
を把握し真摯に答弁を申し上げさせていただいたところでありますが、研究・検討課題とさせ
ていただきました事項につきましては、今後、十二分に留意をしてまいりたいと存じます。
 さて、平成24年度も間もなく上半期を終わろうとしております。昨年は、何といいまして
も、3月11日に発生いたしました東日本大震災において、原発の過酷な事故が発生し、それ
に伴う放射能汚染や農畜産物への被害などを招き、その対応に明け暮れた年でありました。
 この半期におきましても、放射能汚染による除染対策などを実施してきたところであります
が、1年半が経過した現在においても、いまだ諸課題が多く、引き続き基礎自治体としての責
任と緊張感を持って、遺憾なきよう対応を図っていかなければならないと考えております。
 一方、9月に入りましてからの今議会中は、さまざまなことが国内外におきまして、起こり
えたことに議員各位、市民の方々も大きな関心を寄せられたのではないかと拝察をしておりま
す。
 尖閣諸島問題に見られる日中関係を初め、我が日本国を取り巻く領土問題、周辺海域の諸課
題、さらに中近東の治安の諸情勢、さらに付け加えるならば課題は山積し、昨今の国内外の動
向等注視したとき、いま改めて平和の重さ、そして平和の大切さをつくづくかみしめている昨
今であります。
 また、既に終了いたしました国政与党の民主党の代表選挙、さらに現在展開されておられま
すところの国政レベルの野党第一党の自由民主党の党首選が連日報道され、今後の我が日本国
の動向にも、好むと好まないとにかかわりませず、いやがうえでも全ての国民が関心を持たざ
るを得ない状況にあるかと思われます。
 天下、国家のことは多く論じられている中で、私ども、特に基礎自治体に身を置く者として、
本来であるならば、新年度予算を決めるべきときに決めるべきが筋と思われました特例公債法
案がいまだ不成立となっている中にあって、まことに遺憾でありまして、今後1日も早いこの
特例公債法案が成立することを期待するところでありますし、私たち基礎自治体に身を置く者
として、これを当然国等に働きかけていかなければならないと考えております。
 政治は生きものであり、古今東西を問わず、常在戦場が世の常であります。
 今時、衆議院の解散が取りざたさるなど、一昨年の政権交代以降、国政の先行き不透明で、
不安定な状態が依然として続いており、今後の国の動向等をしっかりと把握し、見据え、事に
当たって、時代背景を的確に捉まえながら、柔軟な対応を図っていかなければならないと考え
ているところであります。
 本市におきましては、昨年開催された群馬デスティネーションキャンペーンで培ってまいり
ました取り組みやノウハウ等を一過性のものとはせず、継続した観光宣伝を実施するため、本
年7月から「ググっとぐんま観光キャンペーン」を展開してまいりました。
 一般質問でも御答弁させていただきましたが、去る19日、本市の観光振興を図るため、東
京を代表する首都圏の旅行会社はとバスや旅の手帳等のマスコミを訪問し、パブリシティ活動
やツアー造成を要請してきたところでございます。本日も、老神観光協会の幹部を経済部の職
員が同行し、名古屋の名鉄を訪問をしておりまして、既に出発をしているところでございます。
 また、他におきましても、13日、農林水産大臣が根利地区の全国的にも希有な林業機械化
センターの視察をいたしまして、私との意見交換、そして同日の夕刻には、群馬の食材を語る
夕べが東京で開催されまして、本市の農業生産物が大きく取り上げられるなど、大変重要な動
向もありました。このことは、本市の誇りとするところであります。
 今後におきましても、本市の持つ「自然」、「食」、「歴史」をキーワードにいたしまして、
その資源の織りなすすばらしい環境と、この地で生まれた歴史や文化、伝統などの本市の特徴
を内外に大きくアピールしてまいりたいと考えております。
 いよいよ、平成24年度も下半期に入ります。まもなく、市民大運動会や産業展示即売会等
大きな行事が目白押しでございます。どの事業におきましても、大変重要な事業でありまして、
いっときたりとも休むことは許されません。
 また、行財政改革の重要性は論を待たないところでございまして、さまざまな事業展開の中
にあって、議員各位におかれましては、引き続き特段の御協力、御支援をお願い申し上げまし
て、本定例会の閉会に当たっての御礼の御挨拶とさせていただきたいと存じます。
 まことにありがとうございました。
       ──────────────◇──────────────
    第11 閉  会
◇議長(大島崇行君) 以上をもちまして、平成24年第3回沼田市議会定例会を閉会いたし
ます。
 議員各位並びに執行部各位には、大変御苦労さまでございました。
    午前11時13分閉会
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