平成25年第1回沼田市議会定例会継続会会議録
平成25年3月11日(月曜日)
議事日程 第4号
平成25年 3月11日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散 会
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出席議員(20人)
1番 大島 崇行君 3番 石川 初雄君
4番 島田 富造君 5番 野村 洋一君
6番 坂庭 直治君 7番 石井 紘一君
8番 高柳 勝巳君 9番 井之川博幸君
10番 大東 宣之君 11番 星野 稔君
12番 金子 一弥君 14番 片野 彦一君
15番 大竹 政雄君 16番 星川嘉一郎君
17番 小野 要二君 18番 宇敷 和也君
19番 石田 宇平君 20番 布施辰二郎君
21番 星野佐善太君 22番 牧野 保好君
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
市 長 星野已喜雄君 副 市 長 林 義夫君
白沢町振興局長 木暮 茂君 利根町振興局長 山口 芳久君
総務部長 生方 秀二君 市民部長 田辺 昇利君
健康福祉部長 村沢 博行君 経済部長 飯田 敏夫君
都市建設部長 石坂 コ三君 総務課長 田村 博史君
会計管理者兼会計局長 松井 玲子君 教 育 長 宇敷 重信君
教育部長 細野 文男君 庶務課長 小池 龍実君
監査委員事務局長 茂木 一夫君
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議会事務局出席者
事務局長 中嶋 一也 次長兼庶務係長 木暮 保夫
議事係長 松井 克人 副 主 幹 安原 和宏
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午前10時開議
◇議長(大島崇行君) これより本日の会議を開きます。
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第1 一般質問
◇議長(大島崇行君) 日程第1、一般質問を行います。
8日に引き続き、順次質問を許可いたします。
最初に、井之川博幸議員。9番。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) きのうの昼までとは打って変わって、真冬がぶり返したような寒い
中、傍聴の方には大変御苦労さまでございます。
また、先ほど議長が申し上げましたけれども、東日本大震災2年目となります。改めて犠牲
になられた方々に哀悼の意をささげるとともに、お見舞いを申し上げたいと思います。
また、一日も早い復興のため、私たちも全力で取り組んでまいりたいと思います。
それでは、通告に従いまして一般質問を行います。
まず、原発事故による放射能汚染対策について、原発事故子ども・被災者支援法についてお
伺いいたします。
2011年3月に発生した東電福島第一原発事故により、大量の放射性物質が環境中に放出
され、200キロメートルも離れた本市にもそれが飛来し、ホットスポットと呼ばれる汚染地
域になりました。放射性物質汚染対処特別措置法における汚染状況重点調査地域に指定され、
除染活動は引き続き実施されています。
被曝した住民の放射能による健康や生活上の不安は現在も続いています。そのような中、昨
年6月21日に超党派による議員立法として成立した、東京電力原子力事故により被災した子
どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進
に関する法律は、子供に特に配慮した被災者生活支援等に関する施策を推進し、被災者の不安
解消及び安定した生活の実現に寄与することを目的とした画期的な法律であると私は認識して
います。
ついては、本法律に基づく施策の着実な遂行により、本市の住民等が放射能による健康や生
活上の不安を持つことなく安心して暮らしていけるよう、沼田市が同支援法の適用地域になる
よう関係省庁等に働きかける必要があると思いますが、働きかけることについてのお考えをお
聞かせ願いたいと思います。
また、支援法第13条では、国は被曝の状況を明らかにするため必要な施策を講じること、
その2では、国は健康への影響に関する調査についても必要な施策を講じること、その3では、
国は子供及び妊婦の医療費の減免のための必要な施策を講じることなどを定めており、今回の
事故の被曝に関しては国が責任を持って対処することが明確になっています。
支援法第13条においての住民、特に子供たちと妊産婦の長期的な健康検査を行い、早期治
療が行えるよう関係省庁等に働きかけることこそ必要と思いますが、働きかけることについて
のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
次に、地域福祉・医療の充実について、まず高齢社会における公共交通の充実についてお伺
いいたします。
本市の地域福祉については、高齢者保健福祉計画と介護保険事業を一体的に推進する生き生
き長寿のまちづくり計画が5期目を迎えています。その中で、団塊の世代が65歳以上となる
平成26年度を見据え、予防重視型システムへの転換が図られてきたことや、高齢者が積極的
に社会参加し、生き生きと自分らしく充実した暮らしができるような地域づくりを推進してい
くことなどが述べられております。施策体系の中には移送サービスの推進ものっておりますが、
今まで以上に高齢化が進展する本市の多くの地域において、唯一の公共交通である路線バスの
必要性は一層高まるものと思われます。本市ではバス路線空白地域をなくすために乗合タクシ
ーの試行運行を実施していましたが、2年前に解消し、既存のバス路線を含めて見直しを行い、
一定の改善は行ってきています。その上に立って、まず高齢地域に対応したバス路線及び利用
者対応の充実についてお伺いいたします。
また、数年前からのバス路線検討委員会での検討内容にはデマンドバスの導入が含まれてい
ましたが、主に利用者の賛成が得られないという理由で導入が見送られました。しかし、定時
運行型の従来の運行方式では、利用者の増加はなかなか見込まれず、時には空気だけ運んでい
るというような状況もあるのではないかと思われ、費用対効果の改善も図ることがますます困
難になっていくのではないでしょうか。そこで、予約制で乗客がいるときだけ運行するという
デマンドバスの導入についてのお考えをお聞かせ願います。
次に、高齢者の生きがいづくりの推進−生きがいづくりの支援についてお伺いいたします。
まず、生き生き長寿のまちづくり計画の中にも示されている活動の場の確保に努めることに
ついて、どのような取り組みが行われているのかお伺いをいたします。
続いて、2001年に高齢者の活動の輪を広げることを目的に設立され、会員数約200人、
囲碁、俳句、パッチワークなど18サークルが活動し、年間延べ3,700人ほどの高齢者が
利用している桜町地域に設置されている「いこいの家」に対する評価についてお伺いをいたし
ます。
また、このいこいの家が施設の持ち主の事情で、今年度で閉鎖されることになりました。高
齢者の方々が自主自立をして生き生きと活動していたことを考えると本当に残念ですが、この
ような活動ができたことは拠点施設があったればこそのことだと思います。そこで、高齢者の
地域活動における施設整備や拠点施設の家賃助成制度の仕組みづくりについて、お考えをお聞
かせ願いたいと思います。
次に、少子・高齢社会における地域医療の充実についてお伺いいたします。
まず、この地域では厳しい状況になっていると言われている小児科・産婦人科などの現状と
対策についてお伺いをいたします。
本市の場合、少子・高齢化社会の典型的な地域になっているわけですが、市民、特に高齢者
が健康に暮らしていくためには、病気やけがをした場合、早期治療が決定的に重要です。それ
には身近に安心してかかれる医療機関があることが必要不可欠です。しかし、国の医療抑制政
策の中で、全国的には倒産や閉鎖される医療機関もあり、そのような地域では医療サービスの
低下とともにたくさんの雇用が失われ、地域そのものが崩壊の危機にあるというようなところ
も出ています。また、医療機関の再編成などで大型の医療機関の移転新築などにおいて、地域
間での競合が発生する場合もあります。渋川地域では、渋川総合病院と西群馬病院が統合し、
沼田により近い白井地区に450床という大病院を建設します。そのような状況の中で、医療
における安心できる地域の構築と地域間競争の影響及び行政の役割についてお伺いをいたしま
す。
最後に、沼須産業団地に進出する利根中央病院への支援については、どのように考えている
のかお聞かせ願いまして1回目の質問を終わります。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
まず、原発事故による放射能汚染対策について、原発事故子ども・被災者支援法について、
沼田市が同支援法の適用地域になるよう関係省庁等に働きかけることについてでありますが、
議員立法により、昨年6月27日に公布された原発事故子ども・被災者支援法は、放射性物質
の環境汚染による健康被害に対する生活支援も国の責務とし、医療の確保に関する施策や子供
の就学等の援助に関する施策を実施することとされておりますが、復興庁が策定する基本方針
が現時点で定まっていない状況にあります。
本市は、平成23年度に行った子供の生活空間における除染に引き続き、今年度から除染実
施計画に基づく除染を進めているところでありますので、関係機関と情報を交換、共有しなが
ら、今回の法律に基づく支援対象地域について研究を進めてまいりたいと考えております。
次に、支援法第13条においての住民、特に子供たちと妊産婦の長期的な健康診査を行い、
早期治療が行えるよう関係省庁等に働きかけることについてでありますが、同法では第8条に
おいて、その地域における放射線量が政府による避難に係る指示が行われるべき基準を下回っ
ているが一定基準以上である地域として指定された支援対象地域で、生活する被災者への生活
支援策のうち、子供や妊婦等について定期的な健康診断の実施や医療費の減免などを国の責任
において実施することが規定されております。しかし、現在のところ国の基本方針が策定され
ておらず、支援対象地域の指定基準は示されておりません。群馬県では有識者会議において、
放射能による県民の健康への影響については問題ないとする見解を示しており、本市でも健康
検査の実施の必要性は低いと考えております。
また、平成24年度には県議会で放射能対策特別委員会が設置され、人への健康影響に関す
ることが審査されておりますが、県当局からは現在のところ福島県における子供や妊婦の方に
ついて行った内部被曝調査結果や子供の甲状腺検査結果等から、本県で同様の検査等を行う必
要はないものと回答されております。したがいまして本市といたしましては、今後も引き続き
国や県の動向を注視し、情報収集に努めていきたいと考えております。
次に、地域福祉・医療の充実について、高齢社会における公共交通の充実について、高齢地
域に対応したバス路線及び利用者対応の充実についてでありますが、路線バスにつきましては
平成22年度から2年間をかけて見直しを行い、平成23年4月から南郷線、岩本線、川田線
を市街地の病院等の主要施設を経由する運行経路に変更するとともに、停留所もふやし、市内
循環型に近い運行に見直しを行いました。この年の12月には佐山線、迦葉山線など、残りの
路線の見直しを行い、宇楚井原線と奈良秋塚線の運行、さらに今年度の4月からは迦葉山線で、
2年間の試行ですが、土曜日、日曜日、祝日に玉原高原まで延長運行し、利用者をふやす対策
を図っています。今後につきましても利用状況等を検証しながら、交通弱者である高齢者の足
の確保を図っていきたいと考えております。
次に、デマンドバスの導入についてでありますが、平成21年度に市内全路線の乗降調査、
市民アンケートを実施し、前橋工科大学の湯沢教授に診断をお願いした結果、循環バスと定時
路線非固定化によるセミデマンドバスの提言がありました。このためデマンド運行試案を作成
し、沿線地域で懇談会を開き、意見を伺いましたが、利用する高齢者から反対意見が強く、デ
マンド運行にすることで利用者が減少すること、さらに費用対効果などを勘案した結果、定時
定路線方式を継続し、運行方法を見直しすることといたしました。今後も利用者の増加に努め
るとともに、利用状況を勘案しながら、引き続き見直しの検討を続けていきたいと考えており
ます。
次に、高齢者の生きがいづくりの推進−生きがいづくりの支援について、活動の場の確保に
努めることについてでありますが、本市では第5期沼田市生き生き長寿のまちづくり計画にの
っとり、高齢者が健康で心豊かに自分らしく充実した暮らしができるような地域社会の実現を
目指して取り組んでおります。高齢者の生きがいづくりの推進は、この計画が掲げる4つの基
本目標の一つであり、高齢者の就労支援や老人クラブへの助成、沼田市社会福祉協議会が設置
するふれあい・いきいきサロンやふれあい福祉センターの活用、敬老バスカード助成による移
送支援などの手法により、高齢者の活動の場の確保に努めているところであります。
次に、桜町地域に設置されている「いこいの家」に対する評価についてでありますが、いこ
いの家は平成13年9月、高齢者の互いの立場を尊重しながら助け合うことを基本に、会員全
てがボランティアの精神で活動の輪を広げることを目的として設立されたと聞いております。
また、設立時は本市の市民実践参加型地域づくり・人づくり事業補助金を受け、次年度以降は
沼田市社会福祉協議会の補助金を受け、ふれあい・いきいきサロンとして活動されてきたと承
知をしており、この取り組みがふれあい福祉センターや公民館などと同様に、高齢者の活動の
場としての役割を担っているものと考えております。
次に、高齢者の地域活動における施設整備や拠点施設の家賃助成制度の仕組みづくりについ
てでありますが、本市といたしましては、高齢者の一人一人が健康で生きがいを感じ、笑顔あ
ふれる暮らしができるようなまちづくりを目指し、生き生き長寿のまちづくり計画に基づいて
取り組んでおります。今後とも高齢者の生きがいづくりを目標に、ふれあい福祉センターや公
民館など高齢者福祉施設等の活用により、高齢者の活動の場の確保に努めるとともに、超高齢
化社会を迎える本市に適した施策のあり方について研究してまいりたいと考えております。
次に、少子・高齢社会における地域医療の充実について、小児科・産婦人科などの現状と対
策についてでありますが、地域医療については医療法に基づき、県が策定する保健医療計画に
のっとり、保健医療体制の整備が図られております。急速な少子高齢化の進展、医療の高度化、
専門化、そして病院勤務医不足などの課題に対応するため、平成22年4月には第6次群馬県
保健医療計画が策定され現在に至っております。小児科や産婦人科の現状については、日常的
な一般診療は市内の医療機関を中心としたかかりつけ医による診療が行われておりますが、小
児科の初期救急においては医師会や関係機関の協力のもと、利根沼田広域市町村圏振興整備組
合が中心となり、在宅当番医制や休日急患診療所及び夜間小児救急診療等により対応している
ところであります。また、小児の二次救急及び三次救急医療につきましては、保健医療計画に
より設定された圏域ごとの広域的な対応となっております。
産婦人科の現状といたしましては、出産を取り扱っている医療機関は現在2カ所であり、妊
娠届け出の状況から、多くの方が市内の医療機関を利用していることが推察されます。小児科
及び産婦人科の医師不足については全国的な問題であり、国及び県が医師確保策を進めており
ますが、当地域においても切実な問題と認識をし、利根地方総合開発協会を通じて県へ医師確
保の要望を行うとともに、市長会からも県予算の要望事項として安定確保の支援を求めている
ところであります。
次に、医療における安心できる地域の構築と地域間競争の影響及び行政の役割についてであ
りますが、群馬県保健医療計画においては、医療の専門化や高度化、そして病院勤務医不足等
の環境の中で、手術からリハビリテーション、退院に至るまで全ての治療を単独の医療機関が
行うのではなく、今後はそれぞれの得意分野ごとに連携する複数の医療機関が担っていく体制
が必要であるとしています。これは限られた医療資源の中で、医療体制を崩壊させないことや、
命を救い、重い後遺症が残らないような専門的な治療を行っていくことを両立させていくため
に必要な体制であると考えられております。
国では、平成21年度第1次補正予算において地域の医師確保、救急医療の確保など、地域
における医療課題の解決を図るため、都道府県に地域医療再生基金を設置し、都道府県が策定
する地域医療再生計画に基づき、医療機能の集積と連携を構築していく事業が進められてまい
りました。利根沼田地域においても医師会を初めとして、中核となる医療機関がお互いに連携
し、地域の医療が構築されるよう当基金を活用した事業が進められているところであります。
本市といたしましては、市民の安全・安心を守るため、これらの広域的な取り組みについて関
係自治体とも連携してまいりたいと考えております。
次に、沼須産業団地に進出する利根中央病院への支援についてでありますが、昨年7月24
日をもって群馬県企業局から新病院建設用地を取得した、利根保健生活協同組合による事業の
進捗状況に留意し、遺漏のないように対応してまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、井之川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇9番(井之川博幸君) 御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきたいと思い
ます。
最初に、原発事故による放射能汚染の関係の問題でありますけれども、市長はこの支援対策
について研究してまいりたいという御答弁をいたしました。子供たちを放射能から守る沼田の
会という会から、昨年12月に市長に同様の要請がされておりまして、回答もいただいたとい
うことで、私はその写しを持っているんですけれども、そのときは指定の働きかけは現時点で
は難しいと考えているというような内容でありますけれども、先ほどの答弁ではそうは言って
いなかったと思うのです。これから研究をして、適用が必要という結論が出れば働きかけると
いうようなことでいいのかどうか、もう一度お願いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、非常にデリケートな問題だと私は思うのです。群馬県が支援
対象地域の指定要望を行うということは、どうも難しいというようなことがあります。近隣の
ところのいろいろな調査もしてみました。結局どこの自治体も慎重な状況なんです。ただ、や
はりこれが千葉県などにおいては、それぞれの市の担当者をして複数の自治体の動きがあった
ようでございます。結局、今の客観的な状況から見ると、もし仮にこれを動いていくとすれば、
本市の単独の動きになるのか、あるいはならざるを得ないのかというようなところがございま
す。したがいましてもう少し研究をして、どういうところが一番適切なのかということを判断
していかなければならないかというように実は思っているところであります。
◇9番(井之川博幸君) 今、市長のほうから千葉県の話が出ましたので。資料も提出をして
ありますけれども、千葉県では柏市を初めとして9市でこの法律に関する緊急要望ということ
で、該当地域にしてもらいたいという要請をしております。それに続いて、茨城県でもやはり
市町村でまとまって復興庁に要望したと新聞報道もされております。茨城県、千葉県、北関東
といえば栃木、群馬とくるわけですけれども、同じように放射性物質の飛来が来て同じような
汚染をされて、その後も特措法によって除染地域に指定されて除染をしているということです
から、その当時飛来した放射性物質がそこの住民にどのような影響を与えているのか。また、
住んでいる住民がどのような不安を持っているのか。それを考えて、この法律は非常に画期的
で、国がほとんど責任を持ってやるという内容ですから、そういう点では不安を持っていたり
心配している住民にとっては非常にありがたい法律なのです。
ただ、まだ具体的に地域も決めていない、先ほど答弁でありましたように基本方針が定まっ
ていない。定まっていないのですから、定めるときに適用地域にしてもらいたいというのは、
住民にとっては当然の願いでありまして、ぜひその願いを受け入れていただきたい。研究する、
じゃあなぜ近隣の町村等も含めて要請をしたがらないのかということについて、市長はどのよ
うにその理由を考えているのか教えてもらいたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) したがらないというよりは、まずもって非常に本県の動向が案外、
冷静な状態にあるというような各自治体の状況からそういったことをまず一つは考えておりま
す。
実際問題として、先ほど議員がおっしゃられたように、隣県ではそういった動きがあるとい
うことも承知をしておりますので、そういった隣県の関係についての調査研究もし、そして本
県の各市町村の自治体の動向等も把握して、そして判断をしていくということになろうかと思
います。したがって現時点の状況では、動くならば、どうも単独で動かざるを得ない状況下に
あるかなというところの部分ぐらいまでがきょう申し上げるところかなと。今後いろいろと関
係自治体の調査もきちんとしてまいりたいと思っておりますけれども、渋川、安中、桐生、み
どり、隣接の川場、あるいはまた当然、群馬県等と、そういったことの動きが私どもの調査で
は総体的に冷静だなというような状況下にあるので、先ほどのような答弁になっているわけで
ございます。
◇9番(井之川博幸君) 冷静な判断をしている、態度をとっているということですけれども、
冷静になればなるほど、これは要請をしなくてはならないというふうに思うのです。実際にこ
の利根沼田地域におきましては、一昨年の3月の事故の後、ホウレンソウを初めとして基準以
上の放射性物質が検出されて、農産物の出荷停止というものがありました。その後、群馬県が
各学校の校庭を調べたら、利根沼田地域から一番高い放射線量が出たんです。それでその後、
市も調査をしていただきまして、特措法の対象地域となって今、除染活動が行われているわけ
です。
これはほとんど事故後、時間がたっていましたので、セシウムの放射線量が高い。しかしそ
の後、新しいデータが見つかりまして、放射性ヨウ素がどういうふうにあの事故の後、飛散し
たのかという研究が進みまして、もちろん沼田市の除染計画の中でも市内の放射性物質という
ところでヨウ素、セシウムなどの放射性物質が3月18日から前橋のモニタリングで検出され
ているということでありましたけれども、実は新しいデータによりますと、3月15日に関東
の南のほうから茨城、千葉それから埼玉、群馬というふうに流れてきまして、3月15日に群
馬県に到達をいたしました。この沼田市地域は15日の午後2時から5時の間に放射性ヨウ素
という物質が飛んできたというふうに記録がされております。
放射性ヨウ素は約8日間の半減期ですから、1カ月もするとほとんど検出されないのです。
ですから本格的にあの事故の後、放射性物質の測定が始まったのが5月とか6月でしたから、
その時点では放射性ヨウ素の検出はほとんどありませんでした。しかし、放射性ヨウ素が飛ん
できたというデータが明らかになっているわけですから、そのとき屋外にいた人たちは必ず被
曝をしているわけです。放射性ヨウ素の場合は体内に入りますと甲状腺に蓄積される。チェル
ノブイリの経験から、子供たちの甲状腺がんが5年後ぐらいから多発をしたということ、これ
は今は認められているデータですから、そういう点で非常に危険な状態にあったということは
はっきりしているわけです。
だから冷静に考えれば、そのとき被曝したのが誰かわからないのですから、特に子供たちは
検査を行って、被曝の影響はどうなのかということを調べるのが必要だと思うのです。沼田市
でやってくれという陳情も出ていますけれども、なかなか沼田市もやらないということなので、
国でやってくれるということなのですから、これは今基本計画が策定中ですからいい機会だと
思います。今こそ指定地域にしていただいて、国の責任で住民の安心、健康を守っていくとい
うことができるわけですから、今こそやるべきだというふうに思います。もう一度、市長のお
考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私が再三御答弁させていただいているとおり、全く議員の御意見に
対して否定的なことを言っているわけではありません。いろいろと千葉県や隣県の茨城県等の
動き、そしてまた本県の動き、そして関係する自治体等の調査分析の比較等をした形の中でそ
うしたことを申し上げているわけでございます。当然、千葉県や茨城県の動きは、ある意味に
おいては全県的な要素を持っておるわけであります。そうした中で、本県の場合は場面から考
えると、単独で動かざるを得ない状況下にあるのかなというようなことの胸の内もあったりし
て、したがって慎重な言い回しにしてきた経過がございます。
しかし、私どもは議員の御意見を全く否定するものではありません。したがいましてもう少
し時間をいただいて、そして復興庁が策定する基本方針が現時点で定まっていないという状況
もありますので、それらを見定めながら対応を図ってまいりたいと考えております。
◇9番(井之川博幸君) 弱りました。
市長がそう言っているんですけれども、基本方針が定まって群馬県が除外されてしまえば、
それから声を上げても手遅れだというふうに感じます。そういう点で今、では実際にあの原発
事故の影響がどう出ているのか。福島県では子供たちの検査はしております。100万人に1
人と言われている甲状腺のがんが、既に福島県では3人出て手術をしました。7人に疑いがあ
るということで10人出ているわけです。母体が3万8,000人ぐらいですから、約4,0
00人に1人ぐらいの割合で出ている。あのチェルノブイリさえも、あれだけ出たということ
ですけれども100万人に1人が1万人に1人だったのです。通常よりも100倍出たという
ことになっているわけなんですけれども、福島の場合は4,000人に1人出ているという状
況ですから、非常に今回の事故で子供たちに厳しい影響が出ているというふうに感じます。
それで、決断の問題だと思うのですけれども、先日の一般質問でも同僚議員から出ておりま
したが、あの原発事故のときに、福島県の三春町が決断して住民にヨウ素剤を飲ませた。国も
県も指示をしないのに、三春町だけがそういう決断をしてやった。これは朝日新聞に連載され
ているプロメテウスの罠という記事にずっと載っていましたけれども、これが最初は勝手にや
ってという批判を非常に受けたんですけれども、今はこの記事が連載をされて、よく決断した
というふうに世論が変わりました。あの中では、三春町が決断をしたときに、県の担当者から
何を言っているんだということで、県は指示していないと、全部回収しろという命令が来たそ
うですけれども、それもはねつけて決断して飲ませた。それが結果的に、原発の爆発から出た
放射性物質がちょうど3月15日から16日にかけて三春町を襲ったというデータが今は明ら
かになっています。
法律にも書いてありますけれども、この放射性物質における人体への影響というのは、余り
経験がない、医療的なデータも少ないということでどうなるかわからないという点もたくさん
あるわけでありまして、ぜひ沼田市の子供たちを守るために、周りから批判を受けるかもしれ
ませんけれども、国や県から何か言われるかもしれませんけれども、住民のために決断をする
というときはやはり決断をしなくちゃならないというふうに思います。そのときはこの三春町
は、副町長が課長会議を開いて決めて、それを町長に伝えたということなんですけれども、本
市の場合、ぜひ市長の決断でやってほしいというふうに思います。強く要請をして次に進みた
いと思います。
次に、地域福祉医療の充実の関係でありますけれども、バス路線の関係は確かに見直しをし
て改革はされてきました。高齢者の足の確保ということでありがたいことなのですけれども、
沼田市のバス路線の状況を見ていきますと、確かに迦葉山線は土・日・祝日、玉原まで運行と
いうようなこともあります。しかしこの川田線は往復で5便です。片道だと2便なんです。東
下原団地を出発するのが10時50分と14時40分の2便だけ、10時50分に乗りおくれ
ちゃうと6時間ぐらい待たなくてはならないんです。今、確かに路線バスは走っているんです
けれどもそういう状況ですよね。それから、今回の見直しによって乗客の利用はどうなってい
るのでしょうか。その辺は前に比べてどうなっているのかということを、わかりましたら教え
てもらいたいと思います。
◇市民部長(田辺昇利君) お答え申し上げます。
乗客につきましては、平成23年度から川田線、宇楚井線、奈良線ということで空白地域を
運行したわけですけれども、それに伴いまして土・日の運行をやめました。そのため、人数に
ついては少し正確に比べられないところもありますけれども、今回の見直した部分につきまし
ては6,000人から7,000人ぐらいの減ということで今は推移している状況であります。
済みません、今のは23年度の数字ですけれども、22年度が5万5,000人、23年度が
4万8,000人という推移をしております。
以上です。
◇9番(井之川博幸君) 見直しをしていただいたのですけれども、乗客はふえていないとい
うことだと思うのです。やはり利用者にとってどれだけ利用しやすいかという点を考えますと、
先ほど言ったこの便数でいいんだろうかということになりますし、もし便数をふやしたら、さ
っきの話じゃないですけれども空気を運ぶということも考えられます。そういう点で、根本的
に見直す必要があるのではないかというふうに思うわけなのですけれども、市長のお考えをも
う一度お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) このことは、デマンドバスという施策が決して悪い施策でもないし、
極めて合理的な施策かなというふうに私も実は評価をさせていただいておりました。したがい
まして、その案件と今回のような定期バスなんだけれどもきめ細かに地域を回っていくという
2つの案を持って、そして地域に説明会に入ったところ、デマンドバスを使うほうがやはりし
んどいのではなかろうかと。つまり難しいという意見が多かったという客観的な状況がござい
ます。したがいましてこの案件については、デマンドバスを排除するつもりは当初から毛頭あ
りませんでした。しかし地域の声を聞いたときに、そちらのほうの選択の声が多かったという
ことからこれに踏み切ったという経過がございます。
したがいまして、最近でも前橋のほうでデマンドバスが随分話題になっていたとは思うので
すが、新聞報道によりますと当初の勢いよりやや違ったような勢いのことが書かれている、報
道されているようでございます。一応、市行政の立場からいたしますると、案件を2つ用意し
て現地に出向いて、そしてどちらの選択がいいかなということを投げかけた形の中で、定期バ
スでもってきめ細かにできるだけ微細に回るという判断をいたしました。したがいまして、試
行等もあったりしているので今は一概に言えませんけれども、やはりそこのところの経過とい
うものを尊重していかないと、行政の基本的なところが回ってまいらないと思います。
議員の御意見の趣旨も前段からよく承知していながら、今回の方法に踏み切ったという経過
がございますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) 実際に乗客が減っている、利用者が減っているわけです。何でデマ
ンドがいいのかというのは、デマンドバスもいろいろな方式がありまして、ドア・ツー・ドア、
タクシーのように本当に自宅の前まで迎えに行くデマンドバスというものをやっているところ
もあります。停留所をたくさんつくっているデマンドバスもあります。いろいろなやり方があ
りますけれども、その地域に合ったことが選べるということです。それとやはり電話一本で、
予約すれば必ず自分の希望の時間に乗れる。希望の時間に着ける。これは使ったことがない人
はなかなかわからないと思うのです。ですから沼田市の住民は経験がありません。よっぽどそ
ういう経験をしてみないと、そのよさはわからないと思います。
でも確実に空気を運ぶということがありませんし、乗客にとっても業者にとっても非常に便
利なシステムなんです。ですから、これは住民がそういう希望を出したとしても、こっちから
デマンドがいいというように当局が思わないとやっぱり説得はできないですよね。それにはデ
マンドバスというものはどういう方法があるのか、どういう方法がとれるのか、そういうこと
をぜひ研究していただいて、そのよさをわかっていただくというふうに。ほかでやっていると
ころでどうだこうだ、それはそこの方式がその地域に合わないのかもしれないんです。いろい
ろな方式があるわけで、そういう点では私が今思っている前橋方式と北海道のニセコ方式では、
同じデマンドバスといっても内容が違うのです。ですからそういう点で沼田市に合った方式を
やっていただければ非常に有効だというふうに考えます。
それから、介護保険等で病院等、福祉施設がやっている移動のための支援、それから病院等
がやっている移動支援、患者さんにやっているやつです。みんな今は電話で予約です。だから
電話をかけて予約するなんて当たり前なんです、今。それを経験のない人は非常に難しいとい
うように思っちゃって、そんなことはできるかという人もいるかもしれないですけれども、や
ってみれば簡単なことだというふうに思います。そういう点で、ぜひこれは当局がしっかりと
研究、検討をしていただくことが必要だと思います。その点でのお考えをこの問題で最後にお
聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 繰り返し申し上げたいと思いますが、デマンドバスを否定したわけ
ではありません。これもいいよと、しかし定期バスもできるだけ市民の足を守るために詳細に
回っていこうという形で対応した中で、結局、地域住民の声が非常に定期バスのほうがいいと
いう声があったということから、今回の実は判断に至った経過がございます。もちろん当然こ
の定期バスに固執するつもりはないのでありますけれども、つい先刻の状態の中でこの事業を
スタートさせた経過がございますので、もう少しやはりこれらの行方をしっかり見守って、そ
して対応を図るなら図っていくということになろうかと思います。したがいまして、行政は常
に動いておりますから、こちらの現在実施していることを踏まえつつも、デマンドバスのこと
についても当然、並行して検討をしていくということは大事かというふうに考えておりますの
で、よろしく御理解のほどをお願いしたいと思います。
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◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午前10時53分休憩
─────────────────────────────
午前10時53分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇9番(井之川博幸君) この関係については、費用対効果の点、また継続してバス路線を存
続させていく点からも、利用者にも市民にも行政にもプラスになるということで、ぜひ研究・
検討を深めていただきたいというふうに要請をしておきたいと思います。
高齢者の生きがいづくりの関係でありますけれども、活動の場の確保ということで今やられ
ていることを披瀝していただきました。生き生き長寿の計画の中にもふれあい福祉センター、
公民館等の活動の場の確保に努めというふうになっていますので、ふれあい福祉センターと公
民館等ですからほかの場所も対象になると思うわけですけれども、その点で先ほど申し上げま
した、いこいの家もそのような評価をいただいていると思うわけですけれども、もう一度確認
をさせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをさせていただきたいと存じます。
いこいの家の存在というのは、かねてから本会議等でも御質問なり、あるいは御提言があっ
て、非常に高く評価されてきたということになろうかと思っております。いろいろな事情で、
今回、議員が御発言されているような流れになっているようでありますけれども、市の立場か
らいたしますならば、またこういったことが再考されるような状況があれば、当然、支援をし
ていかなければならないのではなかろうかというふうに考えております。
◇9番(井之川博幸君) 評価の点で聞いたのですけれども、その後の支援の問題まで答弁い
ただきました。もうちょっと説明をさせていただきますと、自主自立、最初に確かに市の補助
金もいただきました。設営をするための補助金をいただきました。それから生き生きサロンか
ら年間2万円の社協の補助金もいただいております。しかし、会員の方たちが年間1,000
円の会費だけで運営している。それで使用料なし、冬の暖房費も無料、お茶も無料、お金がな
くても、いつでも誰でも利用できるという施設だったのです。気楽に高齢者の方が寄れる施設
ということでこれだけの利用があったのだと思います。その根底には施設の持ち主の方の篤志
がありまして、無料で使わせていただいたということがやっぱり根底にあるわけなので、これ
がどこか空き家を借りて、家賃が月5万円だとかというところであれば、高齢者の方たちが自
主自立でやっていくのは非常に難しいというふうに考えます。そういう点で、市のほうで支援
をしていただけるということなのですけれども、いこいの家かこれからの新しい高齢者の活動
の施設なのかわかりませんけれども、そういう施設の整備や家賃等における補助、助成という
ことも視野に入れていただいているのかどうか、確認をさせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 詳細なことについては今ここで御答弁を用意しておりませんが、た
だ、やはり本事業が非常に成果もあって、そして誰からも親しまれていたということについて
はよく承知をしております。したがいまして、どういった形の支援があるのかということにつ
いては、当然これはいろいろと検討を加えなければなりませんけれども、少なくとも同様の形
での事業が再考されるようなことになれば、当然今までされてきた事業についての支援体制に
ついては、やはりきちんとした時系列がありますので、重きを置いていかなければならないの
ではなかろうかと考えております。
─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午前10時59分休憩
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午前11時06分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
そういう点で、高齢者の方が地域において、できるだけ自主自立で活動をしていくというこ
とができるような支援の方法をよろしくお願いしたいと思います。
次に移ります。
少子・高齢社会における地域医療の充実ということで、県の計画等で進められていることは
わかりました。この夜間小児科というところで、救急診療室がありますけれども、この利用状
況について、わかれば教えてもらいたいと思います。
(休憩を求める者あり)
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◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午前11時07分休憩
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午前11時07分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇健康福祉部長(村沢博行君) 命によりお答え申し上げます。
夜間の小児救急医療の開設でありますけれども、こちらのほうは広域圏のほうで集計をして
いるものでございますけれども、現在、週2回やっていただいております。
利用者といいますか、患者の方が来ていただいた総計の数が、23年度の数字で恐縮ですけ
れども、264人ということになっております。
以上であります。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
先ほど答弁の中にありましたけれども、二次救急、三次救急は広域的な対応となっていると
いうことですけれども、三次救急は多分、利根沼田、小児科の関係ではないと思いますけれど
も、二次救急は6病院等かなと思うのですけれども、それでいいのかどうか、わかれば教えて
もらいたいと思います。
(休憩を求める者あり)
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◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午前11時09分休憩
─────────────────────────────
午前11時09分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇健康福祉部長(村沢博行君) 申しわけございません。第二次の救急でありますけれども、
沼田では4カ所でございます。利根、沼田入れて6カ所ということでございますので、よろし
くお願いいたします。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
それで、産婦人科の関係ですけれども、子供の年間出生数、市内の病院で分娩を行っている
ような数も、わかりましたら教えてもらいたいと思います。
◇健康福祉部長(村沢博行君) ただいまの出産の関係でありますけれども、出産をどこでし
ているかという数字につきましては把握をしておりません。ただ、母子手帳を交付する際に、
提出をしていただいております妊娠の届出書というものが記載をされて、それぞれの医療機関
で集計をしてございますので、そちらのほうの数字を御紹介させていただきたいと思います。
平成24年1月から24年12月末までの数字で380人でございました。
以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) この380人というのは、市内の病院で出産をしたということでい
いのでしょうか。沼田市の子供の出生数と合わせてみて多いのか少ないのかとわかりますか。
◇健康福祉部長(村沢博行君) ただいまお話ししたように、そこで出産をされたかという数
字はちょっと把握ができないわけですけれども、先ほどお話ししたとおり医療機関にこの期間
に受診をしていますという部分の数字で御理解いただきたいというふうに思います。
先ほどお話しした総数が380という数字でありましたけれども、市内の病院あるいはお医
者さんに受診をされている数字につきましては336人、88%という数字になっております。
以上であります。
◇9番(井之川博幸君) 夜間小児救急の関係と二次救急の関係、それから産婦人科の出産の
関係ですけれども、いろいろ今のところ何とかぎりぎり健闘しているのかなというような感じ
がいたします。そういう点でこの先々いろいろ医師の確保等、心配なところもございますので、
先ほど市長から協会を通じて要請をしているという御答弁がありましたけれども、ぜひこの辺
も強力にやっていただきたいというふうに要請をしておきたいと思います。
次に移りますが、医療における安心できる地域の構築ということで、これから本当に高齢化
が進む本地域で、安心して医療にかかれるということになりますと、それぞれの医療機関等と
の連携や医療機関に対する支援等も考えていかなければならないと思います。一昨年、同じよ
うな沼田市内の医療機関に対する支援の問題を取り上げたときに、市長は広域圏の長であるけ
れども、市内のことについては今後、研究をしていくという答弁をされております。その後ど
のような研究をされたのか、お伺いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
全体の県下の総体の比較論でいくと、比較的利根沼田、沼田のベッド数等を含めて医療体制
は総体的には恵まれているほうだというふうに医師会等からお話を伺っております。
先般もある病院の院長先生が御講演をなされたときでも、やはり医師会の方々が非常に意見
交換等がうまくいって、そういう意味では地域医療が比較的スムーズにいっているほうではな
かろうかというようなお話でございました。御案内のとおり、医師会も現在のメディカルセン
ター等の移行を考えておりまして、元警察署の跡地を貸してほしいということがあって、これ
を了として対応を図ってきたという経過がございます。したがいまして、今後は各関係病院も
さることながら、医師会が主催するところの現在のメディカルセンターの機能が、私どもの利
根沼田福祉センターの隣接に来るということ等が相まって、しかも隣接にも大きな病院が2つ
ほど、一歩加えればもう一つ耳鼻科があるわけでございまして、そういう意味では総体的に、
そこのところがいろいろな意味で連絡調整をするいい場所になっていくのではなかろうかとい
うふうに受けとめさせていただいております。
◇9番(井之川博幸君) 連絡調整にいい場所ができるということですけれども、市として市
内の医療機関等に、市民の医療を守るという観点からどのような支援をしていくのかという考
え方、それがどのように研究されたのかを聞いていたわけなので、市のほうの考え方としてど
うなのかという点でもう一度お伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはりこれは健康福祉部、しかも担当課をして各医師会の先生方と
連携を図りながら、不測の事態が発生しないようにいろいろと医師会等の御指導もいただく、
私どもも国や県等から来るいろいろな道筋の事業等を踏まえて、そして時にあっては市ができ
ることはしていくということになろうかと思います。議員がどういうお立場で御質問されてい
るかということが、ちょっと私もつかみ切れないのですが、その医療機関に対して、現存とし
てある財政的なことについては、これについては当然、財政出動が伴いますから、いろいろと
研究をしなければならないとは考えておりますが、当該部あるいはまた課を通して医師会等の
御指導をいただくことについては、謙虚にそれを受けとめて対応を図っていくということにな
ろうかと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 医療機関に対して、医療を守るということでどのような考え方を持
つかということでお聞きしたわけなんですけれども。これは前から言っておりますけれども、
太田記念病院には太田市が33億円、今度、渋川では渋川市が約20億円を負担するというこ
とで、もちろんいろいろな流れはありますけれども、地域の医療を守るという行政としての役
割を果たそうという考え方がしっかりあるわけでありまして、そういう点でお伺いをしたわけ
です。
最後になりますけれども、利根中央病院に対しては企業進出としての補助はあるというふう
に考えておりますけれども、医療機関としてそのような他市に比べて全く個別の病院に対して
は考えがないのではないかというふうなことでありますので、そういうときにその医療機関は
この地域で市民に対しての医療の大きな責任を負って活動していくという機関ですから、そう
いう点でどのような支援ができるのか、その辺を検討していただきたいと思いますし、今後お
金だけでなくて、運営上の面からもバスの路線等のことも考えて支援をしていく必要があるの
ではないかと思いますので、最後にそのお考えをお聞かせ願いまして私の質問を終わりたいと
思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、渋川、太田の両病院のもともとの存在そのものが、やはり非
常に背景が公、すなわち自治体関係あるいはまた国家等がかかわってきたというところの側面
は否定できません。当中央病院は、やはり保健生協ということでもって皆さんが出資をされて
きたという経過の中で、努力傾注をしてきたという流れがございます。そういったことから、
今回、企業局のところの産業団地に進出するということについては、私どももそれを了として
できる限りの御支援はさせていただいてきたつもりでございます。当然、市の持っているいろ
いろな要綱等に沿っての対応は図っていかなければならないというふうに考えております。
さらに今後、当病院ができますと、いろいろとその周辺の関係の問題が出てくることは否定
できないというふうに考えております。したがいまして、そういった環境整備の関係等につい
ては、市のできることについては、やはり地域の人の御意見等も承って、そしてもちろん関係
者の方々の御意見等も承って、いろいろな意味でそういった課題のあることについては真摯に
受けとめて対応を図っていかなければならないと考えておりますので、よろしくお願いをした
いと思っております。
──────────────◇──────────────
◇議長(大島崇行君) 次に、星野 稔議員。11番。
〔11番 星野 稔君登壇〕
◇11番(星野 稔君) 皆さんこんにちは。
本日、3月11日は冒頭、議長からお話もございましたとおり、東日本大震災が起こった日
でございます。この日に一般質問を行うめぐり合わせをいただきました。当日は多くのとうと
い人命が失われました。また、今もなお多くの皆さんが被災で苦しんでおります。それを思う
とき、心から御冥福をお祈りすると同時に、お見舞いを申し上げる次第でございます。
一日も早い復興に向けて一丸で頑張っていくことを胸に、一般質問を務めさせていただきま
す。よろしくお願い申し上げます。
通告に従い、一般質問を行います。
私は今回、しゃくなげの湯と旧南郷小の連携活用について、花火大会について、市長の政治
姿勢についての3点についてお伺いいたします。
初めに、しゃくなげの湯と旧南郷小の連携活用について、合宿の誘致についてお伺いいたし
ます。本質問は、過去に同僚議員が質問をしておりますが、新しい話題を含めて提案させてい
ただきます。
卓球関係者のお話では、4年前に某大学卓球部が旧根利小学校を利用して夏合宿を行い、宿
泊は老神温泉を利用いたしました。昨年は昭和村総合体育館を利用して夏合宿を行い、宿泊は
横浜村を利用したそうですが、昼食は近隣の御婦人たちが炊き出しを行い、地元小中学生との
交流練習も取り入れ、有意義な交流ができたと伺いました。日本の原風景を感じさせる南郷地
区において、しゃくなげの湯と隣接する旧南郷小学校での体育館施設と教室を利用した合宿が
可能になれば、大学に限らず、小中学校、高校、地域のサークル活動、企業の研修等も視野に
入ってくると思います。都市間交流を進める本市にとって大きな原動力になり、予算に余裕の
ある皆さんには老神温泉を利用していただくことも可能ではないでしょうか。大きな可能性を
秘めたしゃくなげの湯と旧南郷小を核としたスポーツ及び勉強合宿の可能性について、市長の
見解をお伺いいたします。
次に、学校を利用した宿泊・食事提供等の環境整備についてお伺いいたします。先日、みな
かみ町の旧猿ヶ京小学校で開催されたイベントに参加をいたしました。参加者は70名で、調
理場を利用しての、手づくり料理を囲んでの懇親会費が1,000円、宿泊費は1,500円
という料金設定でありました。2階教室は宿泊できるように畳が敷かれ、布団や寝袋が用意さ
れ、大金をかけて改装したものではありませんので、旧南郷小学校でも宿泊への対応は可能で
あると思われます。
食事提供については、しゃくなげの湯や地元住民の協力が必要になってくると思われますが、
朝食と夕食はしゃくなげの湯で、昼食は市内の仕出し弁当でも対応可能であり、本市からお客
様に提案をしていかなければ前進がないと考えますが、宿泊・食事提供等の環境整備について、
市長の見解をお伺いいたします。
次に、しゃくなげの湯との連携管理についてお伺いいたします。旧南郷小学校への合宿誘致
を推進するとき、管理運営と食事提供等のサービスについて、欠かせない存在がしゃくなげの
湯であると思います。しゃくなげの湯との連携管理について、市長の見解をお伺いいたします。
次に、花火大会について、補助金についてお伺いいたします。
花火を見て嫌な気分になる人はいないと思います。花火大会が開催されれば多くの市民の方
は楽しまれることだと思います。平成25年度一般会計予算に計上された観光イベント開催事
業につきましては、昨年より市長が関係団体に500万円の予算をつけるので開催してほしい
と要請を行い、関係団体も開催を決断したと伺っていますが、予算計上までの経過についてお
伺いいたします。
次に、沼田まつりとの整合性と、どのような算定から500万円になったのかお伺いいたし
ます。施政方針では、花火大会を応援することで誘客等を図り、観光振興を図るための観光イ
ベント開催事業計上と説明されています。施政方針の説明はもっともだと受けとめますが、北
関東最大のお祭りと言われる沼田まつりは3日間で700万円の補助金ですが、毎年20万人
以上の人出があり、よくこの予算でこれだけのお祭りができると市民は高く評価をしており、
応援することで誘客等を図り、観光振興を図るとは沼田まつりに当てはまる説明だと思えてな
りません。今、市民から聞かれる意見は、一晩で500万円を花火に使うなら、地域の要望に
回してほしいという意見が大半であります。まず500万円ありきで本事業が動き出したよう
に思えますが、沼田まつりとの整合性と、どのような算定から500万円になったのか、市長
にお伺いいたします。
次に、市長の政治姿勢について、公平・公正についてお伺いいたします。ここ数年、特に政
治関係者を中心に、秘書課を通して市長に面談を申し入れてもなかなか返事がもらえず会えな
いという話を伺います。市長が批判を受けるのは仕方がないことですが、秘書課を通している
以上、沼田市役所の姿勢が問われてくると心配をしております。市長への面談における対応に
ついて、市長にお伺いいたします。
最後に、自民党沼田支部長のままで公平性は確保されてきたのかお伺いして、1回目の質問
といたします。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの星野議員の御質問にお答え申し上げます。
まず、しゃくなげの湯と旧南郷小の連携活用について、合宿の誘致について、スポーツ及び
勉強合宿の可能性についてでありますが、旧南郷小学校の活用につきましては、これまでに沼
田市青少年団体のネイチャーキッズのキャンプや太田市自然体験ネイチャーキャンプ、板橋区
野外活動自然教室などの自然を利用したプログラムによる野外活動、地域の文化活動、児童・
生徒等の学習の場として利用されております。自然環境に大変恵まれた立地条件であることか
ら、校舎や体育館を利用したスポーツ、勉強合宿地として適地であると認識しておりますので、
今後につきましても引き続き各種団体の教育活動としての合宿、スポーツ合宿等の場所として
有効な利活用ができるよう、方策等を模索しながら取り組んでまいりたいと考えております。
次に、学校を利用した宿泊・食事提供等の環境整備についてでありますが、現在、旧南郷小
学校での宿泊合宿につきましては、各団体が教室等で寝袋を利用したり、屋外にテントを設営
して宿泊をしております。入浴については南郷温泉しゃくなげの湯を利用し、大変好評を得て
おります。また食事については、持参した飯ごうや調理器具により自炊をしている状況であり
ます。今後につきましては、施設の利用者からの要望等もお聞きしながら、自炊活動施設の充
実やしゃくなげの湯の食材供給の活用など、宿泊・食事提供等の環境整備について研究をして
まいりたいと考えております。
次に、しゃくなげの湯との連携管理についてでありますが、南郷温泉しゃくなげの湯は良質
な泉質と豊富な湯量で、平成13年10月オープン以来200万人を超える利用者があり、大
変人気のある日帰り温泉施設であることから、本市の重要な観光資源であります。しゃくなげ
の湯と旧南郷小学校の連携管理でありますが、先ほどの答弁でも申し上げましたが、旧南郷小
学校には入浴施設、厨房はありませんので、しゃくなげの湯での入浴、食事の提供等による連
携の必要性は大変重要であると考えております。したがいまして、しゃくなげの湯、南郷の曲
屋等を中心に、地域の活性化を図りながら周辺施設の相互の有効活用と管理について研究をし
てまいりたいと考えております。
続きまして、花火大会について、補助金について、予算計上までの経過についてであります
が、本花火大会は、商工会議所の有志の皆様が、沼田市の活性化や魅力ある本市の観光情報発
信などを通じて市民の心を元気にし、夢を与えることなどを目的に開催をしたいという思いか
ら、沼田花火大会をやるからには小委員会を組織され、商工会議所内部で議論された結果、本
年9月に開催をしたいとの要望が出されました。これを受けて、市として事業を補助するとい
う観点から予算計上をしたものであります。
次に、沼田まつりとの整合性と、どのような算定から500万円になったのかについてであ
りますが、小委員会での議論を経て、沼田商工会議所からの要望をいただいた際の花火大会に
対する考え方やその規模、また県内自治体の開催状況や市町村負担の状況などを勘案し、近傍
類似の事例を参考に補助金額を算定いたしましたので、御理解をいただきたいと存じます。
次に、市長の政治姿勢について、公平・公正について、市長への面談における対応について
でありますが、市長への面会については、区長を初め各種団体代表者からの陳情や他の行政機
関の職員との打ち合わせなど、さまざまなケースがありますが、面会の御要請があった場合に
は、秘書課において日程調整を行い、極力、直接お会いし、お話をお伺いすることとしており
ます。なお、公務都合等により市長が面会することが困難な場合もありますが、その際には副
市長初め担当部課長において対応させていただいており、面談内容については逐一、市長に報
告するよう指示をしているところであります。
次に、自民党沼田支部長のままで公平性は確保されてきたのかについてでありますが、平成
14年5月、沼田市長に就任以来、公平・公正を旨に市政運営を展開してきたところであり、
今後におきましてもその考え方が変わるものではありません。
以上、申し上げまして星野議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇11番(星野 稔君) 答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
初めに、旧南郷小の関係でありますけれども、最初の可能性についても、市長、当局も適地
であるというふうにお考えになっているということで、全般的に前向きなお考えでいるという
ことはよくわかりました。それで冒頭にも申し上げたのですが、先ほど2点目の関係でも答弁
があったとおり、持参をしてくる方たちが寝袋やテントで寝泊まりする、そういう環境もいい
でしょうし、提案にはパターンがないと、こういう事業は前にいかないと思うのです。お客様
に対して、外に対してちゃんと沼田市で発信をしていくという明確なビジョンをやはり出すべ
きだと思うのです。そういったところで、市長もこれはよく承知をしていると思うのですが、
沼田市においても各自治会、小さい町単位でもいろいろなサークル単位の勉強会やら、また一
般の我々も含めた年配の方でも青年の方でも、スポーツ等も町単位でもやっているし、グルー
プもあるし、そういう受け入れも可能になってくるのではないでしょうかということが申し上
げたかったのです。可能性は、お客様はいっぱい外にいますよということを言いたかったわけ
でありますので、その点について市長の見解を再度お伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、本提言は大変貴重な御提言だというふうに受けとめさせてい
ただき、先ほどの答弁となりました。と申しますのは、この卓球関係者の動向は私もよく承知
をしておりましただけに、こういった形での事業展開がなされればいいなということは卓球関
係者からも聞かされておりましたし、大変よろしい提案だと思っておりました。
後段の関係については、先ほど議員の御質問の中にありましたように、地域の方々にも提供
したらどうかということとの整合があったというふうに受けとめさせていただいております。
実は宿泊等の関係について、あるいはまた先ほど冒頭で答弁させてもらったとおり、調理等が
家庭科の授業等があったので、使えないことはないのですけれども、その辺のところが一つ課
題があるかなというふうに思っております。しかし今、現実問題として地域振興を観光交流に
置いておりますので、老神温泉が一方にありながらも、南郷のしゃくなげの湯、曲屋のところ
は、旧赤城根村の言うなれば地域振興の拠点でありますので、御提言の趣旨を踏まえて、今後、
対応を図っていかなければならないというように考えておりますし、振興局をしてまたきちん
と検討を加えてまいりたいと考えております。
◇11番(星野 稔君) わかりました。
それで、調理に課題が残るということで、課題があっていいと思うのです。今定例会でも、
小中学校の再編もいずれ近い将来やらざるを得ないときが来ると思うのです。やはり子供の数
の減少はもう尋常じゃない状況になっておりますので、そうなってくると恐らくこれは全国で
廃屋、あいた学校等が出てくるわけです。そういう中で、この環境にあるというのはなかなか
ないと思うのです。沼田市も10年後はわからないですけれども、どこかの校舎は多分あくで
しょう。あいてきますけれども、南郷を拠点にして温泉もある、今の財政状況ですから大金を
投入してということではなくて、やはり徐々にできるところから土台、受け皿をつくっておけ
ば、いずれほかのところにも波及ができるんじゃないかと。そのシステムをぜひ検討して前向
きに考えていただきたいのです。
私は1回目の質問で、猿ヶ京小学校の話をしたのですが、恐らく市長も行ったことがあると
思います。あの施設、木造建てで非常に環境的にすぐれたログハウス調の小学校なのですが、
中に入って各教室、広間的なところもあって、そういうところで70名の方が分散して3部会
に分かれて勉強会をやったわけです。2時間程度やった後、調理場が別棟に渡り廊下であるの
ですが、昔の給食の食器類も全部残っていましたので、そこは有利だなという気はしました。
非常にうまいやり方だなという気がしているんです。民間の方に管理を任せて、片づけはしっ
かりやってくださいと。調理もできます、食器類もあります。2階に上がってみると、簡単な
んですけれども宿泊するには十分な環境を整えているのです。それは決して大金を投入してや
ったということではありませんので、その辺は市長が先ほど言った調理に課題が残るというこ
とですが、課題は少しずつクリアしながらでもいいので前に進めていただきたいのです。その
辺の研究・検討も恐らく利根の振興局でも市長でもお考えになってきたと思うのです。その辺
のお考えについて伺いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まずもって猿ヶ京の小学校の木造校舎は、私が県会議員のときに、
永井校長先生のときに何度かお伺いして、本当に立派だなと思って感激をした記憶が今よみが
えってきております。したがいましてあの猿ヶ京小学校のところは、ややこちらから行って迂
回しながら右側に上がっていくわけでありますけれども、非常に環境のいいところ、ある意味
においてはしゃくなげの湯の隣接の南郷小学校のところと別な意味から、非常に環境に恵まれ
ているところだなというふうに思うときに、そのものの持っている客観的な状況というものが
大変似通っているというふうに受けとめさせていただいております。したがいまして、今後、
猿ヶ京小学校で体験されました議員の御趣旨等を踏まえて、早々に猿ヶ京小学校の行っている
事業、これらについて勉強させていただいて、そして南郷小学校にどういうふうに整合がなさ
れていくかということについては、早々に検討を加えてまいりたいと考えております。
なお、今、南郷小学校としゃくなげの湯の隣接に、曲屋でございますが、はとバスが来沼して
きているということは御案内のとおりでございます。したがって、今までのはとバスの来訪者
の感想は、本当に寒いのにいかがでしょうかというと、寒いからいいんですというようなこと
を言われたり、煙いんですよね、わかるとおり。火をたきますから。えぶいからいいんですと
いうような、したがってそういう意味では私どもが考えている、つらかったからそういうこと
を排除したほうがいいのかなというふうに思うけれども、先様のほうは余りそういうことを思
っていなくて、むしろそういったリスクがあるほうがいい場合もあるというような状況もあり
ます。したがって議員の御提言を踏まえて、ぜひ南郷小学校の活性化のとるべき道というもの
を早々に検討を加えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇11番(星野 稔君) それでは、しゃくなげの湯との連携管理について1点、確認をした
いのですが、あの旧南郷小を生かそうと思ったときに、やっぱり行政が直轄で管理をするとい
うのは不効率だと思うのです。やはりしゃくなげの湯は今、利根町振興公社に指定管理を出し
ているわけですので、やはりそこが手綱を握って食事等でも売り上げを伸ばせる、そういった
方向で考えるべきだと思うのです。その辺について、しゃくなげの湯がやはりここはキーマン
になってくるという認識でよろしいかどうか、再度伺います。
◇市長(星野已喜雄君) しゃくなげの湯の振興公社がキーマンになっていくということにつ
いては、客観的に異論がないところであります。ただ、振興公社が一つの事業体となっており
ますので、そこのところが動いていったときに、端的にいって南郷小学校の持っているものが
リスクとなっていくということがあるやなしやということについても、やはり思慮を加えなけ
ればならないと思います。したがって当然、公社が軸となっていくということについてはいさ
さかも否定するものではありませんけれども、そういったことについての思慮深さも加えた形
の中で判断をしていかなければならないかなと。御案内のとおり、曲屋は曲屋で、またかつて
の南郷の方々との関係があっての状況があったりしております。そういうようなこともあった
りしておりますので、議員が言うように公社が軸となっていくことについては全く否定するも
のではありませんけれども、そのプロセス、経過の中で、一定の流れの中ではややいろいろと
行政主導が軸になっていかざるを得ない状況もあるかなと。これは非常に答弁が難しいところ
なんですけれども、ただ客観的に公社が軸になっていくということについては、全く否定する
ものではありません。
◇11番(星野 稔君) それでは、最初の施設整備だとかという面はある程度、当局である
沼田市がちょっと踏み込まないと難しいのだと思うのです。その辺の市長がちょっと濁した部
分、いい管理方法はぜひ研究を当局にもお願いしたいし、私どももこれは勉強をしてみたいと
思います。
1点申し上げておきたいのは、利根町振興公社だから自動的にしゃくなげの湯の指定管理を
永久に受けられるなんていうふうに思われないほうがいいと思うのです。やはりレベルの高い
ほうに指定管理を出すということが当然だと思います。これは当局の皆さんも市長もよくわか
っていると思うのですが、例えば民間企業であればこれだけの資産は見逃さないです。必ず市
長に何とかあれはならないのかと、あれを使ってどういうことができるんじゃないかと、そう
いうことを言うはずです。また必ずやってきます、民間企業だったら。だから振興局長もいら
っしゃいますので、振興公社のほうもこれは緊張感を持ってぜひ目をつけてもらいたいし、や
っていっていただきたい。それは申し添えさせていただきます。
この問題について、最後に1点、市長に伺っておきたいのは、実は現在、私は民生福祉常任
委員会に所属をして、高柳委員長のもとで1年半ぐらい前に長野県の安曇野市にデマンド交通
の行政調査に行ったのです。そのときに、我々委員会の委員が全員ぶったまげたのは、そこの
取り仕切っている社会福祉協議会の事務局長がそれを築き上げた人なんです。確かにシステム
は面倒です。だけどすさまじい執念でそれを積み上げて、打って出てきているんです。社協の
一職員がここまでやるのかというくらいやってきているんです。ということはこの問題に対し
ても、市長が先ほど言っていましたが、例えば卓球に絞っていった場合でも、そのパイプとい
うのは多分全国にネットワークがあるんです。それはいろいろなスポーツがそうなんです。例
えば一つの大学にそれが入り込めば、一つのスポーツじゃなくて違うスポーツにも波及が出て
くるでしょうし、まして新宿区との交流もありますし板橋区もある。そういう面を考えると、
市長やっぱりこれは先の話になるかもしれないですけれども、しゃくなげの湯が仮に管理を握
っていくときに、あそこの指定管理者が運営をしていくときに、やはり人を育てないとだめな
んです。若くても年寄りでもいいと思うのです。それはやっぱり市長の判断、市長が明確な姿
勢を観光交流でやっていくんだと。旧南郷のあの場所に一日でも多く人を滞在させる、それに
よっていろいろな経済効果が出てくる、そういうことを市長が明確に言うことによって、自信
を持って職員が働けると思うのです。一人でいいので、ぜひそういう人を育てるという観点が
必要だと思うのです。それについて市長のお考えを伺います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変、長野県の安曇野市における視察からの御提言をいただきまし
た。地域振興等で非常に特徴的なことを仕上げてきている自治体とか、あるいはまた地域とか
というのは、やはり議員がおっしゃっているようにかなり個性的で、しかもダイナミックな行
動をする、しかも先見の明のある非常に魅力のある人物、すなわちこれはマンパワーというこ
とになると思うのですが、そういった方のお出ましをいただいて初めてすばらしい成果が出て
きているということについては、全くこれも謙虚に受けとめさせていただいております。した
がいまして私ども、あるいはまた振興局を含めて、現在の職員はもとより、いろいろと採用等
の関係についても、そういった個性があって魅力があって、しかも先見性のあるような人材育
成というものは、これはひとり振興公社のみならず、市全体にも言えることでありますので、
御提言の趣旨を踏まえて対応を図ってまいりたいと考えております。
◇11番(星野 稔君) その件はぜひ、人を育てるということで。それで、当局の方針がし
っかり出れば、自信を持って暴れさせればいいと思うのです。例えばしゃくなげの湯の振興公
社の職員の中でもいいですし、市の職員の中でお一人任せる人がいるかどうか、そういう人を
育てるということがこの事業を進めるには大きなポイントになってくると思いますので、よろ
しくお願いをしたいと思います。
次に、花火大会のことに入らせていただきます。市長の最初の説明では、商工会議所の有志
の皆さんからの発案で小委員会を設置して、検討されて市に申し入れがあったというお話であ
りました。まず最初にお伺いをしたいと思いますのは、では関係団体から市に対して花火大会
をやりますと、ですから応援してくださいという申し入れがあったのはいつなのかお伺いをし
たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 小委員会等でもって打ち合わせ、話し合いをしていたのは昨年の8
月ごろからということになろうかと思います。一応そういったことの中で、商工会議所の中の
小委員会の方々が会を積み重ねてきた形の中で、沼田商工会議所が年が明けて正式に機関決定
をして、そして私どものところに1月下旬に要望書が出されております。そういう経過がござ
いました。
◇11番(星野 稔君) 市長もいろいろなところで演説をするので、我々の耳にもいろいろ
入るわけです、聞こうと思って聞かなくても。市長の発信力がそれだけ影響力があるというこ
とをまずよくお考えいただきたいということです。
沼田市側からは何の要請もしていないのであれば、関係団体が独自で開催をしようというふ
うに決めたという理解でよろしいのですか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほどより申し上げたように、小委員会で会を重ねているときには
経済部の職員もそこに出てくれということがあっていろいろと、はっきり言えばそこで会議の
流れ等については承知しておりました。
◇11番(星野 稔君) 私がちょっと聞くところには、日にちが違っていればあれですけれ
ども、市長と議長も出席をして実行委員会の打ち合わせ会議が2月ごろに持たれたという話な
のですが、そのときに総予算1,350万円ぐらいが示されたと。そのうちの500万円を補
助金で充てたいというお考えだったようです。そのときに、確認をしておきたいのは保安距離
の問題、花火は打ち上げのときに保安距離というものがありますから、私も平成7年まで、市
長もあのときには一緒にやったのですけれども、当時、尺玉というものを上げると保安距離が
大体、半径100メートルぐらい必要だと言われていたんです。利根川の河川敷の対岸、採石
場のほうで上げたので、家がないのであそこは許可になったんです。今回、伺うところだと場
所は運動公園であるというようなお話でした。保安距離の関係で尺玉というものは上げられな
い、8号玉までしか上げられませんという基準がどうもかかるんじゃないかという話を聞いた
のですが、その辺を確認させてください。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
メーンの観覧席等が総合グラウンドを予定しているということで、打ち上げは利根川を挟ん
だ対岸の川田側ということでございます。そうしたことから、先ほど議員の御指摘のような保
安距離というものが想定をされるということで、今、打ち上げ花火の尺玉あるいは8号玉まで
というような形の検討がされているということは承知をしておるところでございます。
以上です。
◇11番(星野 稔君) 冒頭も市長言ったのですが、尺玉というこの辺では一番大きい、い
い音がする花火ですよ。それがなくて8号玉レベルのもの、これでいけば多分1,000万円
ぐらいの花火を上げるのでしょう。多分300万円ぐらいは運営費にかかると思うのです。そ
の中で、花火を応援することで誘客等を図り観光振興を図るという効果は、私は全くないとは
言いません。ただ、この花火を見にわざわざ東京から足を運ぶ方もいないでしょうし、その辺
の期待を私は持てないと思います。言うなれば、市民のための花火だったらこれは理解できま
す。市民が楽しむための花火だというのだったらまだ私は理解できるのです。ただ、市民は5
00万円をそこで使って、ぜひ花火を見せてくださいなんていう方はなかなかいないと思いま
す。その辺の見解について市長にお伺いします。
─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後0時00分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 昼休みがありましたので、少し詳細について整理をしたので、総体
的に経過も踏まえて申し上げてみたいと思います。
まず、前橋市が補助金を880万円、伊勢崎市が1,000万円、隣のみなかみ町が568
万円を支出しているようでございます。したがいまして、当然これはそういったところの部分
は参考にしたという経過がございます。なお、立ち上がりの問題でございますけれども、沼田
商工会議所の中に経営戦略特別委員会というものがございまして、食・農・観光小委員会とい
うものがあるわけでございます。その経営戦略特別委員会が商工会議所青年部の方々に呼びか
けた形の中で小委員会が立ち上がって、高橋様を中心とした若手の方々が小委員会をつくって、
そしていろいろと会議を重ねてきた経過がございます。
私の今の手持ちの資料ですと14人の、1団体13人といったらよろしいかもしれませんが、
一応そういうことになっております。小委員会は昨年の8月31日に募集があって、9月28
日、10月19日、そして途中の11月16日に、親会といってもいいと思いますが経営戦略
会議があって、そして11月16日に3回目の小委員会があって、12月21日に4回目の小
委員会があって、それで1月24日に小委員会があったということがございます。
さらに大事なことは、1月9日に常議委員会が開催されて、その場で決定して同日の商工会
議所の互礼会のところで、会頭が機関決定したということが発表されたということが翌日の新
聞記事にも出ております。その後、市のほうでは会派内示が2月7日、2月8日全協という形
の中で、2月9日には各紙が一斉に報道がなされたというような流れになっております。した
がって、機関決定を見たのは1月9日、それまでにはそういった予備会議が持たれてきたとい
う経過がございます。
一応、私のところには、まず敬老ということを考えたいということもあったところがござい
ました。と申しますのは、やはり地域の人たちに楽しんでもらうというようなこともあったり
いたしました。もちろん当然、地域振興あるいはまた沼田の情報発信、そして老若男女の心を
一つにしていこうというようなことになっております。
議員のお話の中に、尺玉が全部に及ぶのは難しいので大丈夫かということでございますが、
これは大変専門的な調査とかが必要になってきますけれども、やり方によっては経済部の判断
では大丈夫なのではなかろうかと。ただ、やや本グラウンドのところの部分の対応が若干出て
くるかなというようなことでございます。それで質問の中に、私が先にもうこのくらいのお金
をということを関係者に言って、そしてそういった要請を行ったということを聞いているがと
いう観点での御質問があったと思うのですが、一応、道筋はそういった商工会議所の言うなれ
ば分科会的なところから投げかけがあって、その一連の経過の中で今日を迎えてきたというよ
うなところになっております。一応、大きな流れはそんなところでございます。
◇11番(星野 稔君) 流れはわかりました。
それでは、詳細の経過について市長が今お話しになりましたので、では商工会議所で8月か
ら小委員会ができて、そこから生まれたものであって、それ以前にお話をしたことはないとい
うことで確認をいたします。
それとこの予算計上までの経過の中で、1点これは申し上げておきますけれども、今予算は
議会でまだ可決をされていないわけです。既に同僚議員、特に常任委員長、建設経済の委員の
ところには3月19日に実行委員会があるのでという案内が市長と関係団体の連名で出ていま
すけれども、これも1週間待てばいいのではないかなと私は率直に思いました。なぜなら議会
が通っていないわけですから。今回これはたかが500万円かもしれないです。204億分の
500万かもしれないですけれども、ちょっとおかしいなという雰囲気で私は見ているのです。
3月19日の案内が手元に配付されているのを見て、これじゃあ議会も一体どういう存在なの
かわからない。ちょっとその手順について違うのではないでしょうかということは市長に申し
上げたいのです。これは市長に一言答弁をいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 実行委員会の会議の関係等については、私の名前も出ているという
ことでありますが、あくまでも主要なところは商工会議所が動いて段取りをしてきた経過がご
ざいます。したがって議員の皆様方から確かに言われるとおり、本予算が通っているわけでは
ありませんから、大変そこのところはきちんとした形の中で、反省すべきところはしなければ
ならないかと思っております。一応、商工会議所の筋を軸にした形の中で会議の案内が出たと
いうことになります。
それでは、追加説明を経済部長にいたさせます。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
3月19日の第1回の実行委員会につきましては、まず趣旨、目的、開催といった部分を中
心に、また実行委員会体制をどうしていくのか、そうしたところを中心に開催をするというこ
とで商工会議所のほうから聞いているところでございます。
なお、予算等につきましては、当日は当然そうした事業内容を皆さんに承知をしていただい
てのことになるかと思いますので、その後の会議の中で明らかにされるかと思っておるところ
でございます。
以上です。
◇11番(星野 稔君) 説明はわかりました。
ですがこれはもう一度言わせていただきます。1週間延ばせばよかったのではないでしょう
か。それだけは申し上げておきます。非常におかしな状況だと思います。
次に、沼田まつりとの整合性と、どのような算定から500万円になったのかの関係ですが、
1点先に確認をさせていただきたいのは、本補助金はどのような条例、規定に基づいて支出を
されるものなのか、そこの根拠をお示しいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 本予算の支出は、あくまでも政策的な判断で今回の措置をとらせて
いただいております。
◇11番(星野 稔君) もう1点。では、今までに小委員会で随分積み上げたというような
お話ですので、どのようなイベント内容が盛り込まれてきているのか。先ほど市長も敬老を考
えた情報発信も含めて、市民がみんなで一体となって楽しめるというような説明でした。どの
ような内容が盛り込まれているイベントがあるのか、わかる範囲で結構です。教えていただき
たいと思います。
◇経済部長(飯田敏夫君) それではお答え申し上げます。
私どものほうに現時点で伺っているイベント内容についてでございます。みこし保存会と神
社みこし、そうしたものが出せるかどうか検討している。それから飲食店等のブース、これは
基本的には地元の商店の出店を働きかけるというようなことで今、協議が進んでいる。それか
ら物産関係につきましても、沼田市の物産の振興のために市内の業者に出店依頼を考えていく。
それから花火と光・音楽、そうしたものとのコラボができるか検討されている。あるいは地元
の企画として、ステージを設けて歌手等が招けるかどうか等でございます。さらに加えて、大
手旅行会社との提携で企画を計画しているというようなことを聞いているところでございます。
以上です。
◇11番(星野 稔君) 先ほど申し上げて、市長から答弁がなかったですけれども、観光客、
誘客を図り、観光振興を図るというところからいくと弱いんです。今の経済部長の説明を聞い
て、説得力が非常に弱いと思います。それは観光会社を入れて企画をするのもいいでしょうけ
れども、これで観光の誘客を図れるというのは、私はそんなに甘いものじゃないんじゃないか
ということは申し上げさせていただきます。ぜひこれは市長にも見解を伺っておきたいと思い
ます。
では1点申し上げますけれども、市長の説明のとおり関係団体から市に申し入れがあったの
であれば、私は花火大会をやめろなんていうことは言っていないのです。大いに頑張ってやっ
てもらうことはいいことです。地域、市民も楽しむでしょうし。ただ、そこにこの御時世に、
地域の要望も各議員もそう、全市の区長さん等もそうだと思います。要望しても予算がないで
す、お金がなくてできませんという答弁を数年ぐらいずっといただいているわけです。この御
時世に500万円を一晩の花火に使うのは、果たしていかがなものでしょうかというのが申し
上げたいところなんです。
先方の団体から、私たちがやるので頼むということであれば、市から500万円の空手形を
切っていないのであれば、その団体に頑張ってもらえばいいことです。頑張ってやってもらえ
ばいいと思います。そういう姿勢で私はよかったと思います。確かに私も近隣の前橋市だとか
伊勢崎市の補助金がどうだとか、一応、議員にお願いして聞いてもらって調べてみました。確
かに3分の1ぐらいということをおっしゃっていたようですけれども、今の沼田の状況は前橋
と比較できますか、できないですよ。それを言いたいわけです。ですから花火大会も大いに結
構、やるのは結構です。関係団体に踏ん張ってもらう。そういう考えもあるのではないでしょ
うか。先ほど言った2点と合わせて市長にお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 御案内のとおり、ここのところ数年来、観光振興ということは私ど
もが進めてきた大きな流れでございます。1月のだるま、2月の節分、3月の節句、4月のお
花見等を含めた桜まつり等、ちょうどそういった中で毎月の事業を展開していくということが、
この地域の発信力を非常に高めていくということにはつながるのではなかろうかと思っており
ます。したがいまして、久しく途絶えていたこの花火大会が再興されるということは、沼田市
民の方々に対しても大きな勇気と希望を与えるのではなかろうかということは考えました。
同時に、議員がおっしゃっているように、厳しい財政状況の中で今回これを支出する考えに
至ったところが、ほかにもうまく使えるところがあるのではなかろうかというお話でございま
す。もちろんそういった御意見があることも当然かと思っておりますが、やはり近隣の町村、
あるいはまた群馬県12市のそれぞれのやっている事業等を見たときに、やはり沼田市もきち
んとそういった存在を見せつけるという意味では、今回はそういったことからの判断に至った
という経過がございます。したがいまして、市民からのいろいろな御意見があることは承知し
ながらも、どこかでやはりそういったことについての決断も要求されてくるのではなかろうか
と考えております。
したがいまして、一定の手続を踏んだ形の中で今日を迎えているということでございまして、
その経過の中で、事によればなかなか理解ができ得ないところがあったかとは思いますが、そ
の辺の失礼の段は平にお許しを願いたいと思っておりますけれども、一応私どもの立場からい
たしますると、これを政策的に判断をして提言させていただいたという流れがございますので、
御理解を賜りたいと思っております。
◇11番(星野 稔君) 市長や当局の説明はそうならざるを得ないと思うのですが、これを
理解してくれというのはなかなか厳しいところがあるのではないかと思います。
では視点を変えて、1点市長にお伺いしておきたいのは、8月に老神で花火大会があるので
す。沼田市に花火大会がないわけじゃないんです。多那でも民間独自で花火を上げているので
す。花火大会が沼田にないからという論法は、私はなかなか理屈に合わないんじゃないかと思
います。当然これは8月で、沼田まつりもある。老神の花火大会がある。9月にまたこちらで
も多分、沼田の寄附金の動きは早いでしょう。かなり利根の老神の花火大会等にもしわ寄せが
いくということはあると思います。その辺を市長はどういう問題点があるとお考えか、捉えて
いるのかお伺いをいたします。
◇市長(星野已喜雄君) これらについては、やはり御案内のとおり振興局制度をきちんとと
ってきております。そうしたことから、この老神の関係等についてもきちんと市が支出してい
る以上、応援をしなければなりません。したがってそういった意味から捉まえますと、その事
業の意義をしっかりと踏まえて、そして発信力を高めていくということになろうかと思ってお
ります。ぜひ御理解を賜りたいと思います。
◇11番(星野 稔君) それでは、平成7年の最後に、市長とか私も事務局で入ってやった
花火大会の話をちょっとさせてもらいます。
昨年のたしか8月ぐらいだったでしょうか、会議所の職員の方が私のところに電話をよこし
て、花火大会をやれというふうに指示を受けているんだと、一体おたくは何年までやったとい
うから、平成7年までやりましたということは答えておきました。当時、私も花火大会の事務
局を金銭面から全部請け負っておりましたので、当時、私が記憶している限り、これは大体金
額も間違いないと思います。市長の事務所に行けば多分、正確な金額もわかると思うんです。
当時、協賛金を集めたのが620万円ぐらいです。ただ、民間でやっているのでお金がないん
です。当時は行政の協力なんていう段階じゃないですから、一団体が勝手に我々が楽しんで盛
り上げるということでやったわけですけれども、600万円ぐらい集めて、そのうちの1割を
運営費に回さざるを得ないわけです。お金がないので。それで利根沼田全戸にチラシを入れる
印刷代、それだとか警備員をつけろというような指導もある。投光機を借りたりとか、ステー
ジなんていうのは農家の仲間の方がトラックを持ってきて、それをステージにして使って金は
かけなかったです。そんなことでやったんです。印刷代だとかそういうものもよく考えていっ
て、50万円から60万円ぐらいで運営費を上げたんです。弁当なんか自腹でみんなやったわ
けです。
私は市長、この御時世なので、そういう面では500万円の支出というのは非常にでかい支
出だと思います。だからこれは多くの市民から異論が出るのも当然のことだと思うのです。私
はそこには非常に違和感を感じております。市長に正直に申し上げて、先ほど経済部長が神社
みこしに出ていただいたり、物産の販売だとか、あとは花火と光のコラボだとかいろいろ考え
て、経費はかかるでしょうけれども500万円というのは出し過ぎじゃないかと思います。運
営費の一部を補助するという程度でとどめたほうが私は妥当だったのではないかと思います。
やってみた立場で、確かに運営費はかかるでしょう、大がかりなことをやれば。でも印刷代、
そして折り込みを入れる利根沼田圏域ぐらいは、そういうことを考えても200万円から25
0万円が私は妥当じゃないかなと思ってずっと見ていたんです。ただ、こういう話はほかでは
していませんよ。私は一般質問でこういう通告を出すのも嫌だったのですけれども、だけどち
ょっと疑問に思うところが多々あったのでこの通告は出しました。
正直に言わせてもらいます。500万円というのは法外なのではないかと思います。この御
時世ですから。そこはよく受けとめていただきたいと思います。これに対する答弁はないと思
うので結構です。これで私は次に進めさせていただきます。よくそういった意見もあるという
ことは受けとめておいていただきたいと思います。
次に、市長の政治姿勢の関係でございますが、この関係だって私もこんな通告は本来、出し
たくはないんです。ただ気になるので、これはやはり市長にはちゃんと申し上げるべきだと思
ったので、私の判断、責任においてこの通告をして今この場で市長にお伺いいたします。
いろいろな手順があるということはわかります。私も秘書課の業務を余計に混乱させるつも
りもないんです。ただ、いろいろな場面で市長に対して面談を申し入れて、中には2年返事が
いただけないという方もいます。そういう方ばかりではないと思うのです。市長のことですか
ら抜け目なく、区長さんだとかにはそういう対応はしっかりされていると思うのでそれはいい
のですが、冒頭の一般質問の原稿で出したとおりなんです。市長に批判が行くのはやむを得な
いです。ただ、秘書課を通して、市長も携帯電話に出たり出なかったり、電話が通じない、だ
から秘書課を通すという方もいるわけです。それに対して秘書課を通している以上、市の姿勢
が問われるということだけは申し上げたいのです。それについて市長に再度お伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) これは、第1回目の答弁で答えたとおりであります。つまり秘書課
が一応受けます。そして日程調整を行います。そしてあいている時間を紹介いたします。公務
都合等があると面会が困難な場合も出てきます。その場合には副市長、担当部長等が対応する
というような流れになっております。したがいまして、どういう流れでもってのことかという
ことになりますると今申し上げたとおりでございますので、よろしくお願いをしたいと思いま
す。
◇11番(星野 稔君) 市長も政治家ですから、例えば私が市長に面談を申し入れて、まあ
いいやと。やつはしばらくほうっておけばいいと。ただそういうことを職員は判断しないので
す。市長も中には会って、これは話にならないなというときの話もあると思うのです。ただ、
行政、市役所の組織として見られるということだけは認識をいただきたいと思います。これは
申し上げさせていただきます。余りくどくどは申し上げません。
次の自民党の支部長の関係でございます。市長は市長選に打って出るときから不偏不党、公
平・公正ということを訴えてきているわけです。そういう姿勢であったろうし、それをまた私
も支援をしてきたつもりでございます。これは率直に申し上げておきますが、公平・公正であ
ってほしいです。市役所には470名からの職員がいて、皆さんやっぱり優秀な方です。いろ
いろなアイデアも持っているし、そういう意見を市長にぶつけたときに、市長がこれを排除す
るようでは困ると思って私は出したのです。もし聞き入れない、そういうことを全然吸い上げ
る状況にないという政治姿勢であれば、これは沼田市の損失だと思います。だからこれを聞か
せていただきます。
なぜこんなことを申し上げるかというと、市長も自民党の支部長を受けて25年ぐらいたっ
ていると思います。その中で市長の手腕を私も評価してまいりました。ただ、市長は沼田支部
の役員で意に合わない役員を、通告しないで黙って解任してきたこともあるのです。私はそう
いうことを見て、市長が独裁的で排除の論で動かれるのでは困るなという気がしておりました。
だからこんなことを言わざるを得ないのです。ぜひ市政運営の中では、職員の貴重ないい意見
ならば、苦言を呈する場面もあっていいと思うのです。それを受けとめるのが市長の仕事でし
ょうから、ぜひそこは堂々とした運営をしていただきたい。そういう意味で市長の見解を伺い
たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私は御案内のとおりこういう立場でいても、まず党派を超えてほと
んど要望・要請等は平常心で承ってまいりました。したがいまして今回ももちろん、きちんと
した政党の公認の議員の方の御質問にもきちんと答弁してきたし、そうした方々の質問要請に
ついてもきちんと答えてきたつもりでございます。ただ、ただいま何か私に対して、市の職員
がいろいろと進言をしてきたときに、それを排除するようなことがあってはいけないという御
指摘がありましたが、私はまずそういったことはしてきたつもりはございません。少なくとも
職員の方々がこういうようにしようとか、ああいうようにしようとかと言えば、一応、謙虚に
耳を傾けます。同時に必要があれば当然、事業執行に進んでまいりまするし、これはどう考え
ても無理だなというときには、それはやはりこれはまずいなと。
実際問題として、重要なポイントになってくると、常に副市長あるいは両振興局長、あるい
は各部長、各担当課長を交えて打ち合わせをしております。したがって職員の方が何かそうし
たことの意見進言をした後、私が個人的に当該者に特別なことを講じたことについては、私は
現在のところ記憶にありません。したがってもし誤解があるようでしたら、ひとつ御理解をい
ただきたいなと思っております。
◇11番(星野 稔君) 今市長が説明された、そういう運営をされているのならいいんです。
だからしっかりそこは手綱を握って、市長の任期がある限り、沼田市のために職員のトップと
して堂々と運営をしていただいてこの難局を打破していっていただきたいという思いで私もこ
れをしております。
ただ、職員からそういう話を聞いたとかというのではないんです。1回目で申し上げました
けれども、自民党運営の中でも市長の政治姿勢は非常に強いものがあるわけです、最近。近年
は特に。だから自民党の役員であった人間も、市長の意に合わなければ解任をされるわけです。
そういうことを私は見てきたので、そういうことが心配で、そういうことがないようにお願い
しますということで政治姿勢について通告をして質問をしているわけです。
最後に、先ほどの答弁と重なるかもしれませんが、市長の任期はあと1年になりました。昨
年に一般質問をしたときにも私は申し上げたつもりです。市長の任期中は正念場です。合併が
10年経過する中で。もうあと1年しかないですから、そこは市長、ぜひ職員と一丸となって
市民の負託に応えるような市政運営を期待しておりますので、それについて最後にお伺いをし
て私の質問を終わります。
◇市長(星野已喜雄君) ちょっと整理をしておきたいと思います。
政党間の中の動きについては、ここで答弁をすることはやはり差し控えるのが筋だろうと。
市役所の職員等がということであれば、これは当然そういう肩書を持っていてもちゃんとやっ
てきたつもりでございます。したがいまして、そこのところははっきりと申し上げておきたい
と思いますが、政党間内部のことについてはお話があったようでございますが、そこのことに
ついては一切触れるものではありません。また、触れるべきではないというふうに考えており
ます。
なお、これからの1年間の決意云々ということにつきましては、先般、同僚議員が御質問さ
れましたとおり、実際問題として副市長、両振興局長、筆頭部長の総務部長、筆頭課長の総務
課長等を中心といたしまして、しかも組合の方々ともきちんと連携する形の中で、一致団結し
て難関を乗り越えていかなければならないということは肝に銘じているところでございます。
したがいまして今後も、きょういろいろと御指導いただいたことについてはきちんとした対応
を図ってまいるつもりでございますので、よろしくお願いを申し上げる次第でございます。
──────────────◇──────────────
◇議長(大島崇行君) 次に、石井紘一議員。7番。
〔7番 石井紘一君登壇〕
◇7番(石井紘一君) 大変御苦労さまです。では始めます。
一昨年の3月11日に発生した東日本大震災から、きょうで2年が経過しました。被災され
た方々や被災地の一日も早い復旧、復興を心からお祈り申し上げます。
さて、平成25年度は合併後9年目を迎えます。沼田市第五次総合計画の後期実施計画の2
年次に当たる年であります。そのような中、我が中山間地域の抱えている問題点を真摯に捉え、
持続可能な効率的行政運営に期待をするとともに、極めて厳しい本市の財政状況を市民ととも
に認識し、行政経費の節減・合理化を図り、最小の経費で最大の効果を上げられるよう望むも
のであります。
また、今般の一般質問の内容からして、予算審査特別委員会での質疑でよい項目があろうか
と思いますが、民意を体し市長と教育長の見解をお伺いいたしたく、ここに一般質問とさせて
いただきましたので、御理解のほどよろしくお願いいたします。また、政策にかかわる部分が
あるため一部所管に触れますが、御了解をお願いいたします。
それでは、通告に従いまして一般質問に入りたいと思います。
今回の表題として、1.産業・交流事業について、2.エネルギー・環境事業について、3.
広域圏負担事業について、4.教育・文化事業について、5.安心・安全事業についてであり
ます。
まず、産業・交流事業について、企業誘致と観光振興についてでありますが、本市はあらゆ
る生命の根源である水源地に住み、自然と水、緑、歴史、そして温泉などの自然豊かな地域資
源が豊富であります。今日までに企業誘致や観光振興について、はかり知れない事業に取り組
んできました。これからは、交流人口をいかに拡大して地域の経済を活性化していくことが必
要ではないかと思われます。そこで、新年度に向けての企業誘致と観光振興事業についての取
り組みはどのように進めていくのかお伺いします。
また、椎坂トンネルの開通も予定より早く、この秋には開通する運びとなりましたが、開通
後の対策や既設道路の対応についてどのようなお考えがあるのかお伺いします。
また先日、横浜商科大学との観光振興における連携に関する協定書の調印式が行われました。
そこで、沼田市の観光振興にどのように展開していくのかお伺いします。
次に、エネルギー・環境事業について、水力発電推進事業についてでありますが、水力発電
の導入については、平成24年度において調査・検討を行ってきましたが、その調査・検討結
果の内容についてと、その結果に基づいて新年度事業にどのように反映して進めていくのかお
伺いします。
次に、広域圏負担事業について、老人福祉対策についてでありますが、一般質問の通告に当
たり迷いましたが、沼田市においても利根沼田広域市町村圏振興整備組合に負担金として納め
ておりますので、一般質問を出させていただきました。なお、市長におかれましては、当理事
長としての立場があろうかと思いますが、私としては、当沼田市の市長としてのお考えを伺い
たく、一般質問させていただきますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。
現在、利根沼田広域市町村圏振興整備組合で運営している養護老人施設は、以前は愛宕老人
ホームと猿ヶ京老人ホームの2施設がありましたが、猿ヶ京老人ホームの入居者全員がこの1
月に愛宕老人ホームに転居し、同施設を統廃合されましたが、その経過と入居者への影響と対
応についてお伺いします。
次に、教育・文化事業について、(仮称)利南運動広場整備事業についてでありますが、当
広場の利活用について、今日まで論議を重ねてきた経過がありますが、新年度に向けて一定の
方向性が示されました。そこで、新年度においてはどのような事業を予定しておるのかお伺い
します。
次に、安心・安全事業について、交通安全対策についてでありますが、昨年4月以降に登下
校中、児童らの列に車が突入し、死傷者が発生する事故が相次いで発生しました。このような
状況を踏まえ、国土交通省、文部科学省、警察庁が連携し、学校、教育委員会、県、市町村及
び所轄警察署などと関係機関が協議して緊急合同点検を本市においても実施し、対策を講じて
いると思いますが、その緊急合同点検の検討結果とその対応、対策と今後どのような安心・安
全対策を行っていくかについてお伺いし、1回目の質問といたします。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの石井議員の御質問にお答え申し上げます。
まず、産業・交流事業について、企業誘致と観光振興について、新年度に向けての企業誘致
と観光振興事業の取り組みについてでありますが、企業誘致につきましては雇用の創出ととも
に地元企業との新たな取引や関連企業の進出も期待されることから、これまで以上に積極的に
取り組んでまいります。横塚生品農工地区を初め、工場跡地等で企業の立地先として新たに利
用可能な用地についても、情報提供に努めるとともに、沼田市の魅力や優遇制度等を紹介し、
企業誘致を進めてまいりたいと考えております。
また、観光振興事業につきましては、平成23年度に開催されました群馬デスティネーショ
ンキャンペーンを契機とした取り組みの「継続と深化」をテーマに展開をしたいと考えており
ます。具体的には、県や周辺市町村と連携した観光キャンペーンへの積極的な参加、インバウ
ンド(外国人旅行客)の誘客方策の検討、旅行エージェントに対するツアー造成の働きかけ、
マスコミを活用したパブリシティーの強化、大学と連携した観光産業の活性化の検討、さらに
は食や自然、歴史などの観光資源を磨き上げるためのイベント開催などに取り組みたいと考え
ております。
次に、椎坂トンネルの開通後の対応についてでありますが、これまでの一般質問でもお答え
したとおり、交通が便利になり、集客力が向上することを期待する一方、単なる通過地点にな
らないようPRや誘客方策の検討が必要と考えております。積雪時、25分かかるところが7
分に短縮されることから、生活や救急医療、災害時には大きなメリットになると考えておりま
す。もちろん観光の面から見ても、アクセスしやすい場所となることは大きなメリットに違い
ありませんが、逆にストロー現象により、宿泊や食事の減少など客単価が低下することも想定
しなければなりません。このようなことにならないよう、おもてなしの心を充実させる取り組
みやPR活動などに力を入れてまいります。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後1時44分休憩
─────────────────────────────
午後1時44分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの後半から、このようなことにならないよう、おもてなし
の心を充実させる取り組みやPR活動などに力を入れてまいります。
なお、先ほどストロー現象という文言を使わせていただきましたが、これは交通網の開通に
より都市が発展したり衰退したりすることを指す意でありますので、よろしくお願いをしたい
と思います。
次に、横浜商科大学との観光振興における連携協定についてでありますが、大東議員の御質
問にもお答えしたとおり、横浜商科大学のノウハウと首都圏で学ぶ学生の若い感性を本市の観
光振興に役立ててまいりたいと考えております。2月19日に行いました調印式の折、横浜商
科大学の柴田学長は、観光はその分野をまちづくりや都市計画などへ広げつつある。大学とし
てもこの協定を契機に、新しい分野に果敢にチャレンジしていきたいとのお話をされました。
沼田市としてもぜひ多くの御提言をいただくとともに、実践も含めた連携に育ててまいりたい
と考えております。
次に、エネルギー・環境事業について、水力発電推進事業について、水力発電推進の現状と
今後の取り組みについてでありますが、今年度は固定価格買取制度による売電を想定した小水
力発電と、短期間で設置が可能な環境教育用の小水力発電の適地・可能性調査を専門機関に委
託して実施しております。この調査では、売電を視野に入れた発電施設として、既存施設の活
用などで有望と考えられる7地点について情報収集を行い、可能性を検討したものです。もう
一つは、エネルギー問題が子供たちの世代にとっても大きな課題であることから、水力発電に
ついて子供たちに身近に体験していただくことと、市民の皆様にも小水力発電についての理解
を深めていただくこと、このような目的でごく小規模な小水力発電設備の検討をしてまいりま
した。今後の取り組みといたしましては、関係者への説明や協議を進めるとともに、建設に向
けて基本設計にも着手する考えであります。
次に、広域圏負担事業について、老人福祉対策について、利根沼田広域市町村圏振興整備組
合で運営している養護老人ホームの現状についてでありますが、愛宕老人ホーム及び猿ヶ京老
人ホームの入所者は、いずれも定員50人のところ、近年、入所者が減少傾向にあり、昨年1
0月末時点で愛宕老人ホーム27人、猿ヶ京老人ホーム18人ということであります。
このような中、同組合では入所者の減少及び施設の老朽化など、今後の施設のあり方等さま
ざまな観点を踏まえて検討を重ね、平成25年3月末をもって猿ヶ京老人ホームを廃止するこ
ととし、本年2月1日付で猿ヶ京養護老人ホーム利用者全員が愛宕養護老人ホームへ移転を済
ませており、3月1日現在の愛宕養護老人ホーム利用者は38人であります。
以上申し上げまして、石井議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、教育・文化
事業について及び安心・安全事業については教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願
いを申し上げます。
◇議長(大島崇行君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 石井議員の御質問にお答え申し上げます。
まず、教育・文化事業について、(仮称)利南運動広場整備事業について、(仮称)利南運
動広場整備事業と今後の利活用についてでありますが、(仮称)利南運動広場整備事業は、群
馬県の土地改良事業により創設された非農用地を利用して、沼須町地内に野球場、テニスコー
トなどの体育施設を整備する計画で平成19年に用地を取得いたしましたが、財政事情なども
あって本格的な事業に着手できないまま今日に至っております。
本年度、関係部課長、係長などによる全庁的な(仮称)利南運動広場利活用検討委員会によ
り、今後の利活用が検討され、当面、当初の取得目的である運動広場として利用することが望
ましく、また、一部用地を特定の競技に限定しない多目的運動広場として市民に利用してもら
うことが最善策であるとの結論に至ったところであります。そのようなことから、サッカー、
グラウンドゴルフを初め、さまざまな利用方法でできるだけ多くの市民に利活用していただけ
るよう、新年度は道路に面している最上段部分、約2万2,000平方メートルの整地、トイ
レ設置などの整備を行ってまいりたいと考えております。
次に、安心・安全事業について、交通安全対策について、学校通学路の安全点検と安全確保
対策についてでありますが、各学校では年度初めや校外行事等と合わせ、地域の安全を守る会
等の協力をいただきながら、定期的に通学路の安全点検を実施しております。今年度は年度初
めに登下校中の児童等の列に自動車が突入し、死傷者が発生する痛ましい事故が相次いだこと
を受け、各校は通学路の再点検を行い、通学路安全マップの修正を行うなど、交通安全指導の
充実に努め、安全な通学路の確保や安全意識の高揚を図りました。
また、この事故を受けて、文部科学省、国土交通省及び警察庁の3省庁が連携し、通学路に
おける緊急合同点検が実施され、沼田市教育委員会が保護者を含めた学校、道路管理者及び警
察署との調整を行い、5月から8月にかけて合同点検を実施しました。この点検により、安全
な歩行を妨げる段差があることや、交通量が多いが道路が狭いことなど、特に危険と思われる
ところが10校で18カ所把握され、段差の解消やグリーンベルトの表示などの対策を実施し
ました。その結果は市のホームページで紹介されているところであります。対策がまだ終了し
ていない箇所についても、今後、対策が実施される予定となっております。
安全確保対策につきましては、危険箇所の把握と改善の依頼はもとより、児童・生徒が自分
で自分の命を守るための資質や能力を高められるよう、引き続き交通安全に対する指導の徹底
に努めてまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、石井議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇7番(石井紘一君) では、答弁をいただきましたので再質問をさせていただきます。
まず、企業誘致について、今日までにそれぞれの立場で取り組みをされてきたと思いますけ
れども、沼田市の合併後、ことしは9年目に入ります。昨年の選挙で政権がかわりましたけれ
ども、まだまだ政権の先が不透明であると私は思います。しかしながら地方自治体はそれぞれ
の立場で、基礎自治体で行政運営を進めていかなければならないと思います。
そこで、本市においても合併当時の人口が年々減少の傾向にあります。地元に若者を確保す
るには、やはりそれなりの働く場所を確保しなければならないと思いますけれども、その点に
ついてまず市長の見解をお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 今回、初日の同僚議員の質問にもございましたように、やはり雇用
の場を創設するということは大変重要な政策課題でもあり政治課題であります。しかし、なか
なか議員の皆様方に御納得のいくような手だてができているかというと、甚だじくじたること
を否定できません。今後も引き続き議員の御提言を踏まえて、そして私どもも担当部課を中心
に、さらにぐんまちゃん家、そして副市長が私どもの立場からいろいろなところの企業訪問も
行っております。そうしたことを綿密にすることによって、議員の御提言にできるだけ応えら
れるように努力をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇7番(石井紘一君) 去年の8月の新聞なんですけれども、利根沼田の職業安定協会で12
月から昨年の1月まで、沼田の地域の沼高・沼女・利根商・尾瀬・利根実の2年生を対象とし
たのですが、今は多分3年生になっておるかと思います。その中で、アンケートの結果は46
7名からの回答を得ています。その半数以上の56%に当たる423名が県内と回答しており
ます。その他の332名が、44%ですけれども県外としております。残りの12名が無回答
というようなアンケート結果ですけれども、その中で県内就職を希望する理由としては、生活
しやすいが32.9%、次いで自宅から通勤できるが27.6%、県外就職を望む理由では、
親元を一時離れたい、自分で自立したいというものが28.6%、一度ふるさとを出てみたい
が26.1%、次に地元に希望する仕事がないというものが19.6%というような回答です。
また、利根沼田地域に不足しているものを尋ねたところ、働く場所が、仕事の種類でですね、
職種がないということです。逆に進学や県外に就職した場合、地元に帰ってくる条件を尋ねた
ところ、いい仕事が見つかればといったり、就職先があればというような回答、意見が出たと
いうことなんですけれども、その結果、市長のお考えと今の受けとめ方をお願いします。
─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後1時59分休憩
─────────────────────────────
午後2時06分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) ただいま石井議員のほうから再質問をいただきました。それも地元
の高校生の調査の結果を踏まえて、そうした数字形成についてどのような考え方を持っている
かということの御質問でございました。
高校生に地元の企業志向がある、ふるさとを愛する気持ちがある、しかしながらそこに応え
られるだけの地元に働く場所、魅力あるものがないということがふるさと離れが進んでいると
いう流れになっておるわけでございます。これについては行政の責任ある立場からいたします
ると、謙虚に反省をしなければなりません。したがって今後、雇用創出が生まれるような施策
を、極めて厳しい財政状況ではありますけれども、相当エネルギーを絞ってそこに突っ込んで
いくということが課せられた課題かなというふうに考えております。
◇7番(石井紘一君) ぜひ、ひとつ頑張ってもらいたいと思います。
次に、先日、交通量の調査をしたのですけれども、これは次の教育委員会への質問のためで
すけれども、一応参考にさせてもらいます。場所は主要地方道平川横塚線です。まず1回目の
朝が7時27分から8時10分、43分間でありますが、沼田方面に向かう車が308台、逆
に川場方面に向かう車が375台。次に2日目ですけれども、時間が7時20分から8時10
分の50分間でありました。沼田方面に向かう車が344台、川場方面に向かう車が491台
という車の移動がありました。これはどういうことかというと、もしこの中で8割の方が通勤
者と見た場合、沼田方面に行く人が約260人、川場方面に向かっている人が346人という、
これは通勤しているか病院なのかなんですけれども、そこで企業が地元にあればそれだけの通
勤者がふえるというか、移動するというような形態であります。これはあそこだけのあれです
から、市の全部となればこれよりは多いのですけれども、そういったことで企業の立地先はと
もかくとして、市内の遊休地、休んでいる土地ですが、あるいは休んでいる資産、遊休資産な
どの情報集め、また団地とは言わず活用できる場所などの誘致を進めてもらう必要があるので
はないかと思いますけれども、その点について市長の見解をお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまは時間を分けて沼田側に向かう車と川場側に向かう車、7
時27分からの状況と7時20分からの状況とを分けての御提言でございましたが、それぞれ
数字は当然、7時20分から8時20分のほうが多くて、総体的に比例して上がってくるとい
う数値形成でありました。よしんばこの場所がどの辺なのかなということもあるのであります
が、例えば農協の出荷場あたりから小池スーパーあたりの間の調査であったとすれば、やはり
沼田の横塚地区、あるいは久屋原地区の東側に大きな病院やらミサワホーム等がありますので、
それを見ていくとあながち川場ばかりではないのではないかなと。これがよしんば昔の寿宝閣
あたりでの結果がこれであったとすれば、これはやはり非常に厳しいものだなというふうに思
ったわけであります。重ねて申し上げますが、小池スーパーあたりの場所での分析だと、やは
りミサワホームや大きな個人病院があったり、また運送会社があったりしているので、全てが
川場とは言い切れないかなというふうな感想を持ちました。
そういった形の中で、中側の遊休地の関係等についての政策的な対応を図れということでご
ざいます。これらにつきましては、担当部局をして今後、言うなればこういう場合の条件がよ
ろしいというのは、逆にいうと当該者にすると余り条件がよろしくないという理屈になるのか
もわかりませんが、条件のよろしいようなところがあれば、やはり戦略的に活性化のためには
努力していかなければならない最近の課題なのではなかろうかというふうに思っております。
当然、背景には財源が伴ってまいりますけれども。
◇7番(石井紘一君) 私が言いたいのは、川場に今全てが行っているのではなくて、車の通
勤移動がありますから、場所はともかくとして企業誘致をしてもらいたいということなんです
けれども、ひとつよろしくお願いいたします。
企業誘致については、現在の情勢からして大変厳しい状況でありますけれども、沼田市の活
性化のためにも引き続き企業誘致をお願いします。やはり企業誘致を成立するのは、トップ同
士が会って初めて成立するようなあれが大きいと思います。ぜひ市長みずから企業トップと、
トップ同士が会って交渉をしていくことが最大の効果があると思いますけれども、その点につ
いて再度お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 御高説の御意見を体して、戦略的に物事を捉えていければと考えて
おります。
◇7番(石井紘一君) ぜひお願いします。
では、次の観光振興事業についてですけれども、昨年の12月16日から20日の5日間、
県では連携強化として大沢知事を初めとして台湾を訪問しております。そこで県の観光説明会
や商談の場を開いて、その場には県の観光地のおかみなどが行って、自然、食やあるいは魅力
等を相手方の旅行社へPRしたということが報道されておりました。そこで、本市においても
同行していたのかどうか伺います。また参加した場合、どのような内容であったか、まずお聞
かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 本市からは、副市長に行ってもらいました。それから、旧市内の中
で某ドライブインといったらいいでしょうか、観光農園の方が行っていただいております。老
神の観光協会の会長を初め何人かに行ってもらっております。
内容については、副市長が現地に行っておりますので、副市長のほうから基本的なことを説
明させていただきたいと存じます。
◇副市長(林 義夫君) 命によりお答え申し上げます。
議員からの御発言のとおり、12月の中旬に群馬県の主催によりますところの台湾の訪問に
つきましては、県の観光局のほうからの案内で、市長がそちらに同行するという予定で計画を
立てておりましたけれども、公務の都合で市長が出席できないということになりまして、副市
長が代行したわけでありますけれども、観光のPRをするのは当然でありますけれども、一義
的な目的は、知事が台湾に行きまして台中市と彰化県とそれぞれ経済関係の協定を結ぶという
公式の行事がございました。さらには、群馬県が高雄市の群馬県にかかわる人たちとパートナ
ーシップ協定を結ぼうということで、個々の社長さん方と提携をされました。それにつきまし
ては沼田の副市長は参加しないで、別の観光関係のイベントのほうに参加をさせていただきま
した。
知事に同行いたしましたその他の皆さん方につきましては、県下のホテルのおかみさん方で
すとか、観光協会の役員の方々でございましたけれども、公式行事のほかに台中市と彰化県で
台湾の旅行業者に対しまして誘致活動をお願いしてまいりました。沼田市のほうから行きまし
た私としては、沼田市のPR物品をいろいろ持参いたしまして、沼田市の特徴あるところを宣
伝してきたところが概要でございます。
以上であります。
◇7番(石井紘一君) どうもありがとうございました。
これは新聞の記事なんですけれども、副市長の言うとおり、これから観光の場合は幅広く国
際のほうまで行くのは当然だと思いますけれども、台湾の中に行って高級スーパーのところに
行った場合、現在あそこは長野県のリンゴが販売されているようです。あとはミカンといった
ようなことが載っております。あとはあそこはお酒だけなようですけれども、県知事はお酒を
持っていって、そこで相手方と交流、PRを深めたということであります。大変これも今後の
ために、ぜひ活用してもらいたいと思います。その中で、渋川かどこかが何か違った意味で今
度は交流しているようなことがありますけれども、前にちょっと聞いた利根町園原の新井耕吉
郎の関係とは、そのときはお会いしたのでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 実はここのところが市とすると、いろいろとじくじたるところがあ
るのですが、群馬県御当局が昨年の春、それから秋、冬にかけての計画を立てたと。実は春の
ときにも群馬県内の自治体の首長が相当行っているんです。利根郡下もたしかみなかみ町が行
っていたと思うのですが。私どももそのことが群馬県から紹介があったときに、はっきり言っ
てどうするか悩んだのですが、内部の検討の結果、そういうところにある程度かかわっていな
いと状況がつかみ切れなくなるんじゃないかということで、他市等では随行をみんな連れてい
ったのですけれども、副市長に実は単独で行ってもらいました。私どもは、高雄は群馬県御当
局がいろいろとやってくれているので、このことについておくれをとるわけにもいきませんか
ら、当然いろいろと関係を持ってこれからも頑張っていかなければならないのですが、やはり
今、議員がおっしゃっているように、利根町の園原の新井家の存在が非常にすばらしいものが
あります。現在そのお身内の方はお住まいにはなっておりますけれども、台湾紅茶の父と言わ
れておりまして、高雄のところよりはちょっと離れたところなんです。それらについては今後、
振興局にもその道筋をよく研究いたさせまして、そして必要があればそうした県の動きに連携
して対応を考えていかなければならないと考えております。
南投県というところであります。新井さんはたしか北海道大学の出身で、台湾紅茶の父と言
われて、そしてその方を非常にたたえたのが今回、県がおつき合いしている非常に経済界にも
強い力がある人に負けないぐらい力を持っている方が、わざわざ園原の地に墓石を立ててくれ
たというようなことがありました。
以上であります。
◇7番(石井紘一君) 私もちょっと調べてみたんですけれども、今、市長から話があったよ
うに、紅茶ということで大分、北海道の帝国大学農学部農学科実科卒業だそうです。というこ
とで、まずはぜひ向こうからこちらに、観光客の誘客があってもらえればと思っています。
それで、観光庁は宿泊旅行の統計調査、これは統計ばかり話をして申しわけないですけれど
も、昨年の7月から9月に本県を訪ねてきた外国人の延べ宿泊者数が一番多かったのが、台湾
で46%、続いて2位が中国、続いて韓国というような数字が出ております。そこで、群馬県
も日本一の温泉とか豊かな自然、澄んだ空気や水、新鮮な野菜等がありますけれども、まして
沼田市でもそういった観光資源、今言った自然や空気、緑、水あるいは新鮮な野菜、果実等が
あります。そういったところで、ぜひ県と一緒になって観光客の誘致を進めていただきたいの
ですけれども、そのお考えは市長にあるかどうかお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) やはりインバウンド関係のことについては、群馬県御当局が本当に
積極的に取り組んでおられます。私どももやはり近隣ではみなかみ町、あるいは片品村、ある
いは吾妻では草津町だとか、あるいは隣の渋川市等は、観光という面では先輩であるというこ
とは謙虚に認めて、ある意味において私どもはそういったところがやや厳しいものがあったわ
けでございますけれども、今後おくれをとらないように、マラソンでいえばトップ集団に差を
つけられないように何とか食い下がって、そしてしたたかに対応を図っていきたいというよう
に思っております。
ただ、1点だけ申し上げておきたいと思いますのは、これは現実の問題として経済部等では
よく把握をしているようでございますが、台湾の方というのは比較的お金を使わないんだそう
です。そういう意味で、客質のこと等についてはいろいろと検討する必要があるのかなという
ような分析がなされているようでございますので、つけ加えておきたいと思います。
◇7番(石井紘一君) 市長がよく知っていますのであえて申しませんけれども。あとは利根
沼田にやはり中国方面から来てもらうようなことも必要かと思いますけれども、もしそういっ
た場合には、やはり新潟から入るのが一番近いといいますか、条件としては新潟からの入国が
いいかなと私は思っておりますけれども、そういうことになればやはり新潟県と連携して、あ
とは水上温泉、あるいは老神温泉、猿ヶ京温泉などと抱き合わせて、戦略等の考えがあれば市
長の考えをお聞かせ願いたいのですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 最近、老神観光協会の会長がかわりまして、振興局長もそこの会長
とよく連携をしています。したがって今回の横浜商科大学との連携もありますので、端的にい
ってこのかいわいに新潟から入ってくる観光客の中国系と台湾系との方々をストップしてもら
って滞留してもらうような、こういったことはもう当然の作戦として考えられていくと思いま
す。したがって、そういう意味では老神温泉も正念場を迎えておりまして、私どもも今回の1
20号のトンネルの開通も近々にありますので、いろいろな意味でできるだけ支援をしてまい
りたいと考えております。
◇7番(石井紘一君) ぜひ前向きに検討してもらいたいと思います。
それと、今は去年からはとバスツアーということで来ております。今回は比較的短かったの
ですけれども、ぜひ今後においては四季折々の企画をしてもらいたいと思います。また、でき
れば逆にこちらから沼田の市民の人も、はとバスを利用して観光ツアーというようなことを企
画してもおもしろいんじゃないかと思いますけれども、その点について市長のお考えをお願い
します。
◇市長(星野已喜雄君) まず最初に、ただいま前段の質問で総体的にお金を使わないのは台
湾、中国というような言い回しをしたと思うのですが、中国本土の旅行客がそういう傾向にあ
るということで、台湾は総体的に使っていただけるということのようでございますので、訂正
をしておわびを申し上げておきたいと思います。
はとバスの関係については、経済部長のほうから現時点、それから今後の予定等については
説明をいたさせます。なお、私どもが東京に行ってはとバスを使うというようなことも大事な
のではないかという御提案は、私どもからすると想定もしていなかったので、これらについて
は今後の研究課題かなというふうに思って今受けとめさせていただいております。実際問題と
して、はとバスの夜の旅行というんですか、東京を回遊しておりますが、新宿コースなどとい
うものもきっとあるんじゃないかと思います。したがって考えようによっては、これは非常に
高いレベルの交流観光につながるかなと、ちょっと受けとめさせていただきました。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
はとバスツアーにつきましては、先日も御答弁させていただきましたけれども、春のツアー
として6月から7月にかけてサクランボの季節でございます。そうしたものをPRした形の中
でツアー造成が既に決定をされて、これから募集に入るというような状況でございます。議員
御指摘のとおり、沼田市の四季折々のツアーの造成に向けて、さらに取り組みを進めていきた
いと存じます。よろしくお願いいたします。
以上です。
◇7番(石井紘一君) ひとつ前向きに検討してもらいたいと思います。
次の問題ですけれども、これは観光宣伝事業と受けとめるかもしれませんけれども、観光振
興ということで、市長のお考え、経済部長でもいいのですけれども、ちょっと紹介させていた
だきます。
今、観光といっても、向こうから来て観光農家へ行く人もいますけれども、逆に観光よりは
固定客が来て四季のものを求めて、こっちから逆に送って、そういったことが大分聞くところ
によるとあります。リンゴとかはある程度時期が長くて長もちしますから、そういったものを
毎年、その時期でいろいろな種類がありますから、時期的には長い期間です。そういった中で
リンゴを送る場合に、こちらのパンフレット等を1部入れてもらって、相手方のほうへ送って
もらって、そこで相手方が見て、これから問い合わせがあるかはわからないのですけれども、
それをひとつ。こっちから送っていった場合、向こうの人が送った先の近所の人とか知り合い
の人に送るケースがあるそうです。そうなればもらったものを食べておいしいということで、
もらった人から送った人のところへ、電話で今度は逆に注文するケースがあるようであります。
これも多分、観光振興の一つですから宣伝になると思いますけれども、ぜひそういったところ
で、来た人じゃなくてもこっちから送ったときのいろいろな宣伝効果、パンフレットでも何で
もいいですけれども、そういった手段の一つとして考えてもらえればと思っていますけれども、
これは急であれですが、市長のお考え、あるいは経済部長のお考えがあればお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、3週間ほど前に東京都下のある著名な方が里帰りをして、高
崎市で講演を行ったわけでございますが、そのときの記念講演者に別の方があらわれたわけで
ございます。実はこの方は昭和50年代のころ、ある報道機関の新聞記者でありました。そし
てその方は当時、沼田管内のお仕事を5年ぐらいしていたんだそうですが、その後、一旦東京
へ戻ったりして、その後また群馬県庁に刀水クラブというものがあるんですが、そこに戻って
きて、そしてその後フリーになって、今はジャーナリストとして活躍をされている方が講演を
なされました。
そのときの冒頭の講演の出発のところに、私は沼田という群馬県でも一番寒いところに赴任
したのが最初でしたというところからいわゆる講演のはしりがございまして、その後にすぐさ
ま出てきたのが、リンゴを通して今でも家内が沼田のたしか上原町と言ったと思うけど、とい
うような形で講演が始まったんです。それはもちろん当然、私は全然その人とはおつき合いが
ないから、まるっきり高崎の人を相手にしてそういうことを言い始めたわけです。もちろん一
定の会が終わった後、パーティー的な形になって名刺交換をしたときに、やはり沼田のことは
よく承知をしておりました。やっぱりこのリンゴが一つの引き金となって今、議員がおっしゃ
っているようなことを。非常にうまいと、あんなにうまいリンゴは青森にも長野にもないんじ
ゃないかというようなことでもって、盛んに群馬県民に対するアプローチをかけているんだけ
れども、実際の具体的な提案は沼田のリンゴを提起しながらの導入の講演でありました。
したがって議員のおっしゃっていることは非常に効果があるのではないかということは、今、
直感的に思ったのでありますが、経済部長のほうから補足答弁をいたさせます。
◇経済部長(飯田敏夫君) 命によりましてお答え申し上げますが、先ほど議員の御指摘のよ
うな誘客ではなく、固定客の増加も必要ではないかということだと思います。そうした点につ
きましては、観光キャンペーンを初めいろいろな形の中でそうしたPRは常にさせていただき
たいと思っていますし、実際にこれまでの活動の中でもそうしたことをしているところでござ
います。
以上です。
◇7番(石井紘一君) ぜひひとつお願いしたいと思います。
次に、椎坂トンネル、椎坂バイパスの開通後の対応ということで、この件については前にも
何人かの同僚議員が行っておりますのでおおむね了解しております。ただ、心配なのはやはり
皆さん同じですけれども、ただ単なる通過点にならないということはまずもってだと思います。
そういった中で、もし仮に今現在の既設の道路が市道に移管になった場合、対応は市がやらな
ければならないかと思いますけれども、それで間違いでないかどうかが一つ。
あとは、120号線の整備改良促進期成同盟というものが今ありますけれども、それはこの
椎坂バイパスがあけば解散になるのか、あるいは継続してまた新たな場所の検討に入られるの
か、その2点をまずお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 前段の御質問は、少なくとも白沢側と利根側が同じ沼田市でござい
ます。片品村と連携してとか、あるいは土木事務所の御指導もいただいてという話もよく出ま
すけれども、場所がかつてのように沼田・白沢村・利根村というような圏域が違うところでも
ってのことではありませんから、ここはやはり一段いざというときには市が相当な決断をもっ
て臨まなければならないと考えております。
後段の御質問は、まず一般論からいって、先般、同僚議員からの質問もあって、全てが解決
したわけではありません。したがって当然そこが解決することが前段の同僚議員の御質問にあ
ったような内容のことについての解決が、やはり一つの大きな節目になろうかと思います。た
だ、これはまた当該委員会とか、あるいはうちの都市建設部、あるいは群馬県土木部、片品の
ほうとの関係でもって対応を図らなければならないのは、片品側のほうからは今後、日光とう
まく連携して金精峠の問題を解決したいという気持ちがあるようでございます。そのときに、
隣接の片品村だけではやっぱり弱いというふうに村長は思っておられるようでございます。で
きれば日光まで国道120号という沿線になります。ずっと国道120号になりますので、こ
れは非公式でありますから断っておきますが、仮に椎坂トンネルが解決したとしても、この1
20号期成同盟会をまだ残しておいてもらって、そしてそれぞれのところの環境整備はもとよ
り、今後、日光との関係からくる金精峠の問題を表舞台に出してもらえないのかということは
非公式に聞いておるところでございまして、それは隣接の立場からすれば、正式にそういった
お話があれば断るものではなく、一緒になってこの問題にもやはりかかわっていくのが道筋な
のかなというふうに思っているところであります。
◇7番(石井紘一君) わかりました。
そうしますと、今、利根沼田望郷ラインというものがあります。みなかみ町の月夜野インタ
ーを出発して、沼田、川場、白沢町、利根町を通過して昭和インターのほうへ抜ける延長約3
7キロメートルの幹線道路であります。また、あの沿線にはやはりリンゴを初めブドウ、サク
ランボなど多くの観光資源があるわけであります。また、望郷の湯やしゃくなげの湯にも近く、
観光道路としては期待が持たれるわけですけれども、また新宿の森が沿道にもあります。また
田園等の景観はすばらしいものがありますけれども、そういった中で、あるいは沼田サラダパ
ーク、玉原の観光等があります。そういったところのコース的なことをうまく連携を図ってい
くようなお考えがあるのかどうか、最後にこの問題についてお尋ねします。
─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後2時44分休憩
─────────────────────────────
午後2時47分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの御質問にお答えしたいと思います。
まず、昭和のインターチェンジから月夜野のインターチェンジまでの望郷ラインのコース設
定の中にあって、一番課題があったのがやはりこれも旧利根村管内の赤城根地区の県道から橋
を渡って輪組・輪久原に上る道でございました。おかげさまで平成19年11月10日に知事
が来たときに、地元の方々の積極的な御要望もあって、群馬県御当局もそれを了解してくれて、
毎年3億円ぐらいずつのお金が投資されております。これが平成27年に開通する予定になっ
ております。
一昨年の秋だったと思うのですが、県土整備部長を中心としていろいろと道路関係に関する
懇談会が白沢振興局で持たれたときに、実は県道昇格の話題がそこに出ました。それを受けて
いろいろと県土整備部は努力をしてくれたのでありますが、かなり利根沼田に予算がいっぱい
入っているということから、知事部局のところがやや慎重になりまして、自分のところにその
御相談等があって、それで一昨年のお正月になっていたと思うのですが、そういった御要望等
もしてきたという経過がございます。何とか県道昇格というのは、今度は椎坂トンネルと同じ
ように利根沼田のある意味では悲願なんです。なぜかというと、一貫して全部道路管理しても
らえれば、除雪のこともそういったこと全部をやってもらえるからなんです。かなりいい調子
だったわけです。平成24年の3月までの県民局長がその前年に道路関係の担当の課長だった
のです。その方が私のところにも相談してきてくれたりして、そしてそういう段取りをいたし
ました。ところがやっぱりここにきてなかなかそこが難しい状況にあるのですが、利根地方総
合開発協会におけます課題の道路問題には、実は利根沼田の1市1町3カ村の中ではこれを今、
最大テーマに上げて群馬県当局に要請をしております。これが実現できるかできないかも、か
なり今石井議員が言っていることと関係が出てまいります。したがいまして、何とかこれの実
現のために今後我々も努力していきたいなというふうに思っておりまするし、そうしたことか
ら周辺の観光農園等を含めた連携する形が具体的になってくるであろうと考えております。
◇7番(石井紘一君) 私も今進めております利根町の輪組線のあれはわかっています。ただ
いま市長の答弁にありましたように、27年ごろにはそこのところもなるということでありま
すから、そのときになってからでは遅いのでありますので、今からそれを頭に入れておいても
らって、ぜひ進めてもらいたいと思います。
では、次に横浜商科大学との連携についてでありますけれども、これは私もどういうことか
なと思って見てみたのですけれども、若い人が大学に集まって勉強をしているようであります。
観光文化あるいは食文化、お祭り、儀式、お土産、舞踊、町並みの保存、世界遺産、人々との
交流等といったような勉強をして、あとは本市にもありますけれども、各ところへ行って勉強
したり、そういうことをやっているようであります。ぜひ今度は若い人が来て、向こうから来
てこっちのことを学んで、もし向こうへ行った場合に、学生は多分、沼田だけではないと思い
ますので、ぜひ違う方面に行った場合には沼田のいいところ、悪いところは余りよくないんで
すけれども、やってもらうような方向も一つはあるかなと思っていますけれども、その点につ
いて市長のお考えをお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) これは先般、大東議員にもお答えをさせてもらいましたが、まずう
ちの経済部の先刻ぐんまちゃん家におられた金子さんの存在と、横浜商科大学の羽田先生と、
それから老神の観光協会長がうまく手を取り合うことができたというところでここまで発展し
てきたという経過がございました。したがいましてこれを今後きちんと大切にして、そしてい
ろいろな意味で斬新的な若人のお力添えもいただいて、そして市の活性化のための大きな原動
力となっていただけるように、私どもも最大の期待をしているところでございます。
◇7番(石井紘一君) そういった中で、学生さんの中には実家が温泉をやっているような学
生もおるようであります。そういった方に沼田に来て勉強してもらって、沼田で学んだことを
相手方の温泉地にお客が来た場合には、こちらのほうも一つはPRしてもらうようなことも考
えられますので、ひとつそういった面もよろしくお願いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) この横浜商科大学の観光学科というものは、全国的に2つしかない
ということなんだそうです。ですから必然的に今おっしゃっているように、観光関係にかかわ
っているお仕事の師弟は結構いるんじゃないかと思います。だから中には今、石井議員が指摘
されているような方も当然おられるということは予測できます。したがってそうした方々が、
例えばよそのところで観光事業にかかわっているおうち、すなわち親がいるとすれば、今、石
井議員のおっしゃっているようなことについては大変意義のある交流が展開され、しかも意見
交換の場となって、場合によれば事業の連携まで発展していけるのではないかというふうに期
待をしております。
◇7番(石井紘一君) 私もぜひ期待しておりますので、ひとつよろしくお願いしたいと思い
ます。
では続いて、水力発電についてですけれども、これは最近話題になっているものです。先月、
2月19日に小水力発電による地域づくりの講演会がありました。私も時間があったので講演
に参加させていただきました。
講師の人は小林 久さんが講師をしておりました。その中で、自然エネルギーは地域住民の
やる気が重要である。地域を豊かにする確実な一つの道でもあるということでお話をしており
ました。
もう一つ、皆さん御存じのように沼田市の浄水場のところに上水道発電があります。これは
昭和62年、もう大分前でありますけれども、立ち上げてつくっております。そのときのいき
さつを私も薄らながら覚えておりますけれども、まず問題は水の権利等が大分問題があったそ
うであります。まだ秋になる前で、東京のほうへ出向いて話をして、ようやく解決してやっと
つくったというような経過があったようであります。そのときの職員が考えて、上司に話をし
て、最後に長が予算をつけてくれてやっとつくった経過です。だけれども62年というとまだ
今日のような小水力のようなことは捉えてはいなかったです。というのは、あの当時の総工費
が約2,140万円でありました。本当に長い目で見て、やっとあの上水道発電も芽が出たと
いうように私は思っておりますけれども、これはやはり時代の流れでそういったことは仕方が
ありませんけれども、そういった中で、このたび沼田市でも小水力発電に向けて25年度には、
たとえ小さなものでもつくるということで、市長あるいは当局に骨を折ってもらって実現され
ることができました。
そこで、やはり教育面、視察等もありますけれども、もしできれば今度できるところの視察
と、あるいは今まであった浄水場の発電所、それをセットにしてまずは勉強してもらってはい
いかなと思っています。以前には小学生が年に多分、3年生か4年生が見に行ってきます。見
学に行きますけれども、そういった中で、今度は全国的にこれを発信してもらって、ぜひ多く
の方に観光あるいは視察等に来てもらって、あるいは1泊となれば老神温泉に1泊してもらっ
て地元の活性化を図れればいいかなと思っておりますけれども、市長の今のお考えがあればお
聞かせ願いたいと思います。
─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後2時59分休憩
─────────────────────────────
午後3時05分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) まず最初に、まことに申しわけございません、訂正をしておわびを
申し上げておきたい発言が前段ありました。申しわけございません。
観光学科という一つの大学の科目は、立教大学が1番目に創設されているそうでございます。
2番目が横浜商科大学の観光貿易学科ということで、全国で2番目ということになります。し
たがって老舗ということにはなります。現在では観光学科は他の大学にも存在をしておられる
ようでございまして、私が全国で2つしかないというような答弁をさせていただいたところで
ありますが、先ほど申し上げたとおりでございますので、まことに申しわけございません。訂
正しておわびをさせていただきたいと存じます。
再質問にお答えをしたいと思います。
まず、本件の問題は、先般、同僚議員の御質問にもお答えをさせてもらいましたが、2つの
考え方を持っております。1つ目のほうは、売電を視野に入れた小水力発電で、利根町管内の
砂防ダムである平川第一ダムが最も有望という結果となったので、現在、ダムを管理する国交
省であるとか、地元関係者との協議、河川法等の許可申請協議、基本設計さらに地域との連携
の検討などを現在もう進め始めている、あるいはまた進めたいと考えております。
2つ目は、小水力でございまして、短期間で設置が可能である。しかも市が河川を管理する
準用河川という選定であります。すなわち滝沢川の流末地点の落差を使って、ピコ水力発電と
いう規模で防犯灯や発電量を確認できる電光表示などを併設して、環境教育等に活用したいと
考えておるというこの2点でございます。
◇7番(石井紘一君) 内容はわかりました。
時間が大分迫ってきたので、もう1点だけ紹介をしたいと思います。
上毛かるたに「理想の電化に電源群馬」というような群馬県の風景、風物を読んだうたがあ
ります。絵札にはダムが描かれ、群馬が水力発電を担ってきたことを誇りとしております。こ
れから二酸化炭素、CO2ということも大分騒がれてきて、あるいは再生可能エネルギーとい
ったことも大分きています。あとは環境意識の中で、大型発電所というのはこの地域には残り
少ない、今度新設する場合にはできないのではないかということで、やはり中小規模のものが
中心になると言われています。そこで、全国でも再生可能エネルギーということで関心があり
まして、別府温泉の中で中小企業グループが開発した、温泉の蒸気と熱水を活用した湯けむり
発電というものを今やっておるそうであります。これは国の支援を受けて事業が認定されたよ
うでありますけれども、3,000万円を上限に、また補助金も安い金利でやっているような
ことがありましたので紹介をさせていただきます。
先ほどの教育面、あるいは環境面において、本当にぜひこういった水力発電等をアピールし
てもらって、一人でも多くの見学者等の誘致を図ってもらえればと思っております。
この問題については以上で終わります。
続いて、広域圏の問題ですけれども、これについては冒頭申し上げたように、これは広域圏
の問題でありますので、市長という立場、あるいは理事長という立場がありますので、これ以
上のことは差し控えておきますけれども、2つ、3つ聞きたいことはあったのですけれども、
これはもうこれで結構でありますので、次に進めさせていただきます。
次に、(仮称)利南運動広場の整備事業についてでありますけれども、これは私が議員にな
る前から話題になっておりましたことは、私も十分に承知しております。今回までに同僚議員
が大分多くの方が質問をしております。なぜ私が今回のこの一般質問をお願いしたかというこ
とは、新年度において整備事業としての予算が計上されたということで、市民の方より内容に
ついてわかればということであえて一般質問の通告をさせていただきましたので、よろしくお
願いしたいと思います。
そこで、内容的には整地して、後で多目的な公園、運動広場ということでありますが、残り
の2カ所、1段、2段、3段目で、あと2段ありますけれども、もし管理をするようだったら
どのような管理をするのか、ひとつお願いします。
◇教育長(宇敷重信君) 石井議員の再質問にお答えいたします。
当面、道路に面しておりますいわゆる1段目については、先ほど答弁申し上げたとおり、多
目的に使える運動広場、2段目、3段目につきましては今後どのようにしていくか、新年度に
検討していくといったふうに考えております。
以上でございます。
◇7番(石井紘一君) 1段目が一番面積が多いということでこのたび整地するわけですけれ
ども、その奥の2段、3段目については今は大分荒れている現状で、手は入れないという解釈
でいいわけですか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
2段目につきましては、埋蔵文化の関係もございます。議員おっしゃるとおり、3段目につ
いては大分木も生えておりますし、ちょっと荒れているといいますか、手が入らない状態です
ので、そのことをよく踏まえてまた検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◇7番(石井紘一君) 現状は私も二、三回行って見ております。状況は私もわかりますけれ
ども、ぜひひとつ今後もより一層の管理をお願いしたいと思います。
ただ心配なのは、前は教育部局のほうでやった問題が24年度には市長部局に移って、1年
一部局で検討した結果、今度はまたすぐ教育部局へ移管したということがまず1点、果たして
1年でどういう検討をして、それは検討した結果ですからそれはそれでいいとして、ぜひひと
つ今後においても多目的広場を有効にできるようにぜひ全庁で頑張ってもらいたいと思います。
次に、通学路の問題に移りますけれども、これは学校ということは頭にありまして、教育長
の答弁ということであります。実はこれは市長部局も一つかんでおりますので、市長もここに
おりますので、ぜひここで話を聞いてもらって、今後の対応をよろしくお願いしたいと思って
おります。
先ほど教育長のほうから、点検した18カ所がありますと、それは私も認識しておりますけ
れども、その中ですぐ対応してもらった箇所もあります。そのほか実施済みと検討ということ
で、ぜひ今回の質問は検討ということがありますので、その検討あるいは難しいところ、あと
は予定ということがありますので、そのところはいつごろ、早急にするのか、あるいはまだま
だ当分時間がかかるのか、その点について伺います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
議員おっしゃるとおり、既に対応が済んでいるところ、まだ予定であるところ等がございま
す。7カ所につきましては対応が済んでおります。9カ所については今後対応することになっ
ております。2カ所につきましてはすぐに、例えば信号機を設置するとかというようなことに
ついてでございますが、まだちょっとすぐ対応はできないということで、子供たちへの安全指
導をしっかり行うことによって対応していきたいと考えております。本当に子供たちの命にか
かわることですので、できるだけ早く対応を行って、そして自分の命は自分で守ると。危険を
予知するといいますか、そういった指導をしっかりやっていくということで対応していきたい
と考えております。
以上でございます。
◇7番(石井紘一君) ぜひ早急にひとつお願いしたいと思います。
では、次の問題に移ります。
先ほど紹介した通勤、中学生を対象としてこれは調査したんですけれども、調査場所は主要
地方道平川横塚線、新滝坂川の横塚橋の西側の横断歩道です。そこは調査したのが3月4日月
曜日と5日火曜日の2日間、朝ちょっとやってみました。まず1日目の合計が683台、2日
目が835台、沼田方面と川場方面に行く車の台数であります。そういった中で横断歩道の状
況でありますけれども、中学生が48人、1日目。次の日が52人、横断歩道を利用しており
ます。そういった中で、車がとまってからの横断と車の危険がない状況を見て横断したのが大
体、半分半分ということであります。そのうち小学生の状況でありますけれども、最初の日が
2組で9人、あと2日目が11人で3組ありました。小学生の場合は車がとまってからの横断
でありました。ということで、あそこは大分カーブがあって見通しが悪いところであります。
そういったことで現場をよく調査してもらって、もしできれば早急にお願いしたいと思います。
県の新年度予算を見ますと、信号機については平成24年度は3,973基だったんですけ
れども、新年度については50ふえて4,023基ということで予算が上がっておりますので、
ぜひ信号機を申請する場合は早目に申請してもらって、ぜひ協力をお願いしたいと思います。
以上をもって私の一般質問を終わります。
◇教育長(宇敷重信君) お答え申し上げます。
横塚橋のところの横断歩道ですね。あと少し沼田寄りの三叉路というか丁字路、一本道のと
ころですか。ここは私も以前、毎日通勤していたことがありますので、本当にたくさんの車が
通るんです。議員のおっしゃるとおりだと思います。
横断歩道は、指導面の充実として交通安全指導をしっかり、学校それから家庭等と、小学生
の場合には本当に家庭と連携しないと定着しませんので、いわゆるそういう指導面、教育面を
しっかりやっていくということと、あとはここの物理的な面については、学校と道路管理者で
ある県の土木事務所などと協議をしてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。
以上であります。
──────────────◇──────────────
◇議長(大島崇行君) 次に、星野佐善太議員。21番。
〔21番 星野佐善太君登壇〕
◇21番(星野佐善太君) ただいまは黙祷をささげたわけでありますけれども、東日本大震
災の被災日から丸2年の時がただいま経過しました。地元の皆さんの悲しみを思うときに、本
当に寂しい限りでありますし、とうとい命を奪われた方々、あるいは災害に遭われた方々に心
からお悔やみとお見舞いを申し上げます。加えて頑張ってもらいたいという檄も送りたいと思
います。
それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。私の質問は4点であります。
まず、平成25年度予算(案)について、市長の政策課題の取り組みについて、本市の極め
て厳しい財政運営をどのように取り組んだのかであります。
市長就任以来、本市の財政状況の厳しい中、国が進めた平成の市町村合併推進事業に取り組
み、沼田、白沢、利根1市2村による新生沼田市が誕生。この間、国内外の景気低迷が長引く
中、市長は本市の危機的財政状況に対応するため行財政改革を推進、一定の成果を上げるが、
引き続き本市の厳しい財政運営をどう取り組むことによって改善されるのか、まずお聞きいた
します。
新年度予算の主な政策をどのように取り組むのか。どのように市民要望に応えていくのか、
まずお聞かせください。
平成25年度当初予算(案)についての本市の新年度の財政状況についてでありますが、実
質公債費比率は沼田市公債費負担適正化計画、平成19年度から平成25年度の7年間で実施
予定年次を繰り上げ、目標を達成いたしました。しかし、依然として改善が厳しい数値が経常
収支比率であります。これらの改善、他を含めての財政状況について、今後の取り組み方につ
いてもお聞かせください。
次に、平成24年度の国の補正予算の活用はということで、平成24年度の国の補正予算緊
急経済対策補助金予算の活用内容についてお聞かせください。
次に、行政構造改革について、振興局制度について、@合併8年を経て椎坂トンネル開通が
見込まれるとき、合併10年後の対応についてでありますが、合併時の合意事項等があります
が、今後も大切なことは振興局制度のあり方、地域行政、福祉向上に資することがどうできる
のか。住民要望にさらに応えていくことが必要であるが、それら合併10年に向けて検討はど
うされているか。地域の検討会議は今どのようになっているのかお聞かせください。
次に、3でありますが、沼田公園長期整備構想について、アの時代に即した計画の見直しに
ついて、@の計画以来20年余りが経過、必要に応じた新しい事業施策の取り入れについてで
あります。必要に応じた新しい事業施策の取り入れと土地利用目的の変更についてであります
が、平成4年当時のスポーツ審議会の委員、私も含めてでありましたが、本市のスポーツ広場
を新設しようということで、当時の県内先進地に視察を行いました。一つには、藤岡市と富岡
市でありました。総合的運動場を見て回り、当時として県内を代表する施設でありました。帰
ってきて審議会にての話では、薄根、三峰山の麓あたりに総合運動場ができればいいというよ
うな話でありました。以後、利南沼須土地改良区は非農用地の活用ということで、その地を沼
田公園内の野球場、テニスコートを常設を行うとの計画を発表以来、約20年余り事業の進展
がなしでありました。このたび多目的運動広場として整地、当面利用してという計画を発表さ
れたが、前途に明るい見通しもいまだ考えられないのであります。思い切った見直し、展開を
考える必要がある。運動広場一点でなくて、それらを兼ねての幅広い企業誘致等にも対応でき
る考えについて、その方向性の見直しが必要であると考えている。これらの考え方について、
市長の考え、取り組みについての真摯なお考えをお聞かせください。
イ、(仮称)利南運動広場の活用について、@複合施設の考え方についてお伺いいたします。
今の社会構成の中で、単なる体育施設ではなく、日本・世界大会ができるサッカー場、あるい
はフットサルの会場、そして総合介護リハビリセンター、プール、宿泊施設等、複合施設を取
り入れ、その中に電力を発電する施設を組み合わせて取り組み、それらの電力を全て賄い、余
剰電力を売電する。さらに熱利用について近隣のハウス等にも提供する。土地活用については、
土地代金等は企業が負担するということを聞きました。日本を代表する企業が基本計画的な構
想をしていることを知りました。これらについて、今後、市長部局、市長としてのお考えにつ
いてまずお伺いしたいと存じます。
4、利根沼田広域的な事業計画の推進について、ア、望郷ラインの県道昇格と同線が川田地
区を通過する循環道の整備について、@1周できるメリットについてでありますが、今、川田
地区、屋形原地区では土地改良が進み、今後、農産物の生産販売と観光農業に期待をしている
ところであります。現在、当地区では県道は南北に走っておりますが、県道小日向上津沼田線
は幅員も狭く、大型バス・トラックの進入が困難であり、歩行者には危険な状況にあり、特に
小中学生、生徒の登下校にも心配な状況にあります。また、国道17号線の交通渋滞にもこの
望郷ラインを利用することにより回避ができるものと考えます。日々の生活道として地域の発
展に資するものと考えています。屋形原地区の土地改良は幹線道路も造成されておりますので、
ぜひ望郷ラインの延長接続について市長のお考えを披瀝願います。
次に、A観光農業の推進について。当然、現在の農業・林業は市場向け出荷販売と直接販売
(観光販売)とありますが、本市の池田地区のフルーツランドの果物販売が大きな成果を遂げ
ているわけであります。川田地区の観光農業を含めた活性化施策について、市長のお考えをお
聞かせください。
以上であります。
◇議長(大島崇行君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの星野議員の御質問にお答え申し上げます。
まず、平成25年度予算(案)について、市長の政策課題の取り組みについて、本市の極め
て厳しい財政運営をどのように取り組んだのかについてでありますが、本市は平成17年2月
に白沢村及び利根村と合併をし、新生沼田市として9年目を迎えておりますが、平成20年度
前後においては、財政構造の弾力性を判断する基準である経常収支比率及び将来にわたる実質
的な公債費の財政負担の程度を示す実質公債費比率が高い比率であり、議員の御質問にもござ
いますように極めて厳しい財政状況でありました。特に実質公債費比率につきましては、平成
18年度から地方債の許可制度が廃止され、事前協議制へと移行されましたが、平成18年度
決算における実質公債費比率において基準値である18%を超えていたため、市債発行につい
て群馬県知事の許可が必要な団体として沼田市公債費負担適正化計画を策定し、取り組んでま
いりました。平成19年度から7年間の計画でありましたが、市債発行額を抑制してきたこと
によりまして、3年前倒しとなる平成22年度決算において実質公債費比率が18%を下回る
ことができました。今後におきましても再度、実質公債費比率が18%を超えることのないよ
うに、市債発行額に留意するとともに、平成27年度以降の普通交付税等の合併算定がえの縮
減を見据え、行財政改革の推進を図るとともに、行政経費の節減合理化と簡素で効率的な事務
執行に努め、最小の経費で最大の効果を上げられるよう取り組んでまいりたいと考えておりま
す。
次に、新年度予算の主な政策をどのように取り組むのかについてでありますが、平成25年
度予算は、平成17年2月に白沢村及び利根村と合併してから9年目を迎え、水と緑の大地田
園空間都市を将来像とする沼田市第五次総合計画(後期実施計画)の2年次に当たることから、
その進捗等を踏まえ、事業の緊急性、必要性、優先度及び熟度等を精査した上で、事業の具現
化を図ることを基本とするものであります。歳入に見合った歳出の構造への転換が極めて重要
であることを認識し、行財政改革を推し進め、総体的なスリム化を図る中、第五次総合計画に
掲げられている6つの施策の大綱を基本として、合併10年後を見据えながら後期実施計画の
推進を図るべく「安全・安心」、「教育・文化」、「健康・福祉」、「産業・交流」及び「エ
ネルギー・環境」を5つの柱として、市民の生命と財産を守ることを第一に市民と行政の信頼
を一層高め、市民との連携協働のもと、創造性豊かで明るく元気なまちづくりに取り組んでい
きたいと考えております。
次に、平成25年度当初予算(案)について、本市の新年度の財政状況についてであります
が、本市の財政構造は地方交付税等の依存財源が市税等の自主財源を上回っていることから、
国・県の動向を注視し、効率的な制度活用を図りながら適正な財政運営に努めなければならな
いと考えております。市税につきましては、現下の経済情勢及び地価の下落等を反映して減額
となっております。また、地方交付税につきましては、地方財政計画では「地方が安定的に財
政運営できるよう、平成25年度においては、地方交付税等の一般財源総額について、平成2
4年度地方財政計画と同水準を確保する」とされたものの、一方では地方交付税は対前年度比
で減額となっていることから対前年度マイナスとなっております。
次に、市債につきましては、合併特例債などの有利な起債を活用し、優先主要事務事業など
の事業実施に充てるとともに、起債発行額にも留意し減額となっております。一時の極めて厳
しい財政状況からは脱却したものの、平成27年度以降の普通交付税等の合併算定がえの縮減
を見据えると、引き続き行政経費の節減合理化と簡素で効率的な事務執行に努め、最小の経費
で最大の効果を上げられるよう取り組んでまいりたいと考えております。
次に、平成24年度の国の補正予算の活用についてでありますが、国は緊急経済対策を盛り
込んだ平成24年度補正予算(第1号)において、公共投資の地方負担が大規模であり、予算
編成の遅延という異例の状況の中で、地方の資金調達に配慮し、本対策の迅速かつ円滑な実施
ができるよう、今回限りの特別な措置として補正予算債による対応に加え、各地方公共団体の
追加公共投資の負担額等に応じて配分し、地域経済の活性化と雇用の創出を図る地域の元気臨
時交付金を交付することとしております。この地域の元気臨時交付金につきましては、各地方
公共団体の追加公共事業等の地方負担額をベースとして、当該地方公共団体の財政力を勘案し
た調整を加えて算定することとしておりますが、本市におきましても該当する事業を現在、精
査しているところであります。現時点におきましては中学校耐震診断、耐震補強事業や都市公
園の安全安心対策事業などを予定しております。
次に、行政構造改革について、振興局制度について、合併8年を経て椎坂トンネル開通が見
込まれるとき、合併10年後の対応についてでありますが、合併協議に基づき設置した地域自
治区の設置期間が平成27年3月31日で満了となることから、第7次行政改革大綱実施計画
のスケジュールに従いまして、本年度は副市長を委員長とする行政改革推進委員会の中で、地
域自治区の今後のあり方について鋭意検討がなされ、来年度には私を本部長とする行政改革推
進本部において、さらに協議、検討を行った上で市の方針を決定していくこととしております。
方針決定に当たりましては、本市の将来を見据えた幅広い視点に立ち、行政改革推進委員会の
検討内容を踏まえるとともに、地元である白沢町地域協議会及び利根町地域協議会の御意見や
御要望もお伺いし、それらを総合的に勘案しながら慎重に判断してまいりたいと考えておりま
す。
次に、沼田公園長期整備構想について、時代に即した計画の見直しについて、計画以来20
年余りが経過、必要に応じた新しい事業施策の取り入れについてでありますが、沼田公園長期
整備構想は、沼田公園を核に市域全体の歴史文化遺産を整備し、活用しているまちづくりの将
来的な目標として平成4年に策定し、この構想を進めていく上で基本的な考え方となる推進基
本方針を定め、事業の推進を図ることとしたものであります。本構想につきましては、これま
での一般質問におきましても市民の代表や専門家の方々から意見を伺いながら、検討を重ね、
策定した構想でありますので、今後につきましても財政状況を踏まえながら、その推進に努力
をしていきたい旨を答弁させていただいてきたところであります。しかながら、昨年9月議会
の星野議員からの一般質問において御答弁申し上げましたとおり、本構想策定以降の本市を取
り巻く諸状況や社会経済環境そのものが大きく変化していることも事実でありますので、構想
推進の方向については基本に据えながらも、御指摘のことにつきましては今後、総合的に検討
してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
次に、(仮称) 利南運動広場の活用について、複合施設の考え方についてでありますが、(仮
称)利南運動広場につきましては平成25年度に必要な整備を行い、多目的の運動広場として
当面の間利活用する計画であります。また、この用地につきましては購入の際に合併特例債を
利用していることから、運動広場以外の目的で利用する場合は起債残額の全額償還が必要とな
るほか、この起債にかかわる交付税措置を受けられなくなるなど、市財政に多大な影響が生じ
ることとなります。このため将来の利活用に当たりましては、総合的な観点から検討し、柔軟
に対応してまいりたいと考えておりますので御理解を賜りたいと思います。
次に、利根沼田広域的な事業計画の推進について、望郷ラインの県道昇格と同線が川田地区
を通過する循環道の整備について、1周できるメリットについてでありますが、望郷ラインの
県道昇格については、平成20年度から利根地方総合開発協会において、また平成23年1月
には関係する市町村長及び議長により群馬県に要望をしております。さらに、平成24年度に
おいても望郷ラインの県道昇格及び循環道の整備について、群馬県市長会を通じ群馬県に要望
してきたところであります。川田地区の循環道については、望郷ラインの効率的な管理、また
沿線の農業経営、観光等の一層の活性化等が期待されますが、現下の財政状況から大規模道路
の建設は厳しい状況にありますので、今後、県道昇格の進展を見据え、利根地方総合開発協会
や隣接町村と連携を深めながら研究をしてまいりたいと考えております。
次に、観光農業の推進についてでありますが、本市は中山間地域に位置し、標高差のある起
伏に富んだ地形であり、寒暖の差が大きい内陸性の気候にあることから、その地理的条件や栽
培環境を生かした果樹や野菜などの農作物生産の取り組みを拡大するとともに、本市の代表的
な観光資源である玉原高原、吹割の滝などと有機的な結合を図り、観光農園や農産物直売所な
どへの誘客増加に向けた取り組みを引き続き行ってまいりたいと考えております。
また、本年秋に供用開始となる椎坂バイパスや望郷ラインなどを生かし、利根沼田全体の観
光資源との結合を図るとともに、都市間交流のイベントなどと連携した本市農産物のアピール
等も積極的に行ってまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、星野議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇21番(星野佐善太君) 御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
財政運営にどう取り組んだかということで質問をしたのですが、当然この運営に当たっては
トップの判断力、決断力というものが多くとられているわけでありまして、そうした中の状況
を見ますと、来年度の税収は0.9%減という先般の内示でありました。トータルは0.6%
でしょうか。そういう状況で税が減と、そんな状況であります。なかなか税収が見込めない。
そういった中で、引き継ぎ行財政改革を行う、またスリム化を図っていくということを述べら
れました。大変そうでございますけれども、来年度から行政組織機構というものが一部変わる
ことが示されました。1課減、係が6減、室が1つふえたと、こういう状況でありまして、こ
の辺の効果というものがどのくらいあるのかなと、感じを教えていただきたいと存じます。
それから、エネルギー対策室も、これも今、市が小水力発電を行っている。そうした中で今
の時代に合った、見合った対策室ができたわけでございまして、非常に期待をいたしておりま
す。そこで、この対策室が新エネルギーに対してどのぐらいの種類を扱うのか、あるいは検討
できる機関なのかをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) それでは、課を減にして室をふやしたということについての人件費
関係の相対が出てまいりますので、これにつきましては総務部長のほうから答弁をいたさせま
す。
エネルギー対策室のところでの仕事はどうするんだということでございます。これについて
は環境課で今まで展開をしてきたわけでございますけれども、やはり環境課の存在は年々歳々
膨らんできております。具体的に先ほども同僚議員に答弁したとおり、2つの事業をしなけれ
ばなりません。そして同時に、時代の変化とともにいろいろな問題提起が出てくるわけです。
今回もバイオマスのことだとか、あるいは質問がないもので答弁をしてはおりませんが、太陽
光の民間の話題が水面下でいろいろと話題となっておりまして、それぞれの手続が円滑にいけ
ば表舞台に出てくると思います。そうしたことから、いろいろと地域エネルギーの推進は本当
にそれ自体が経済効果を生む事業になっておりますので、非常に関心も高いし、それが高じて
地域振興にもつながってくるということから、できるだけそういう意味ではきちんと捉まえら
れるようにしております。
実は今回、金子さんの関係で、観光交流の事業がこの1年間かなり目を見張るものがあった
と思っております。そうしたことから、でき得ればそういった職員も何とかいい人がいれば迎
えたいなという気持ちなども持っております。現在は、県の企業局OBの方々がつくられてい
るエネルギーを研究しているグループがございまして、はっきり言って沼田市の自治体の職員
ではそういうノウハウだとか力がありませんので、そこのところと今、連携をして、そして着
実な前進を図るべく動きを展開しているという流れにございます。
◇総務部長(生方秀二君) 命によりましてお答え申し上げます。
1課6係減の1室増ということで、職員につきましては約6名ほど減になりますけれども、
そのほか行財政改革委員会の中でもいろいろと検討しておりまして、そういった将来を見据え
た形での規模縮小を考えて行政運営をしているところでございますので、御理解いただきたい
と思います。
◇21番(星野佐善太君) ただいまの市長の答弁でありまして、ちょっと私、逸脱するかも
しれませんけれども、市の職員を他から求めるという金子さんの話が出ました。だもので私も
もう一つお話をしたいのですが、実は韓国の行政マン、要するに役所の人間というのは、どう
いう人を使っているかなと先般の話の中で声があったのです。それは沼田市が採用しているよ
うな金子さん、要するにプロフェッショナルが途中で会社を休んで行政に5年間ぐらい仕える、
あるいは3年仕えるといった制度をとっているために、韓国の行政が急に成長する。こういう
ことを1点申し上げます。ですから市長の言っていることは非常に今の時代に合っているなと。
金子さんが来たことによって観光振興進むなと。これはすばらしいことでありまして、そうい
ったこともこれからは行政的に視野に入れないと、23歳くらいからやって10年までだと3
3歳。そういう人を連れてくれば早いんだなと、こんな感想を持ち得ています。
それで今、私も取り組み方と簡単に言ったわけですけれども、よくいろいろ調べてみますと
原則っていうのがあるんです。財政運営をするときの原則。これは非常に大変なのです。財政
はなくても福祉をしなさいと、こういったことがずっと書いてございます。地方公共団体は住
民の福祉向上を図ることを目的として存在するのだと。住民の要望を的確に判断していく。積
極的な行政サービスをしなければならない。特に現代はこういう厳しい状況でありますから、
非常に民意は行政を頼ると、こんなことが大まかに書いてありました。法則等が7つぐらいあ
るのですが、時間がないので話しませんが、財政が厳しくともやることはやらなくてはならな
い。こういったことの判断が首長にはとられるので大変だなと、こんな思いであります。
そういうことでございまして、今の部長の答えはわかりました。平成十二、三年にもそうい
った改革がございました。また、市長になってからもずっとそういうことがありまして、当然
行財政改革というものは進めなくてはならない。無駄なものは省かなければならない。こうい
う状況にあるわけでございまして、それらは当然、行政が先走って努力していくことが肝要か
と思っております。
次に、新年度予算の主な施策をどのように取り組むかということでお尋ねをしたわけであり
ますが、市長にもう一度御答弁願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に施政方針で申し上げたような流れに尽きているわけでありま
すけれども、合併10年後を見据えながら後期実施計画の推進を図るべく、「安全・安心」、
「教育・文化」、「健康・福祉」、「産業・交流」、「エネルギー・環境」を5つの柱として
市民の生命と財産を守ることを第一にというふうに申し上げたわけでございますが、御質問は
もう少し具体的なことを求めているのかなというふうに受けとめさせていただきました。沼中
の現在進んでいる学校の改築の関係を、新年度には仕上げるということが1つございます。当
然、川田小学校の前倒しの関係からくる補正予算があります。それでもって、さらにまだ皆さ
ん方の前に御提起はしておりませんが、議長初め議員の御理解をいただいて追加補正を何本か
用意させていただいております。そうしたことの中で、現在の国の経済対策等の事業を巧みに
活用して、そして一つずつ着実に前進していきたいと考えております。なお、LEDであると
か、あるいはまたそうしたところの分野はもちろんのことでありますけれども、それぞれの地
域のかねてからの懸案事項であったいろいろな環境整備事業等に投資をするような形になって
いるわけであります。
◇21番(星野佐善太君) 次の答弁まで進んで話をいただいたのですが、この主な施策、沼
田市は5つを掲げておりますけれども、安心・安全の部分について伺いますけれども、各地域
別に防災組織を立ち上げて、今、当局が公民館とかに行って説明をしておりますけれども、そ
の辺の状況はどこまで進んだのか。また、先般、栃木県で直下型地震があったようでございま
して、非常に身の危険を感じるという昨今でございますし、太平洋側では大地震が起きるので
はないかと、富士山が噴火するのではないかという状況も最近は叫ばれておりまして、早くに
これらを住民の方々と話し合う中で方向性を示したほうがいいんじゃないかというふうに思っ
ておりますけれども、その辺の進展ぐあいはどうでしょうか。
◇総務部長(生方秀二君) お答えを申し上げます。
本年度、24年度でございますけれども、防災マップ等を市民の各世帯に配布させていただ
きました。その防災活用をしていただければ一番ありがたいかなと思っております。今後も引
き続き、ことしは大震災の2年目を迎えるに当たりまして、今後も引き続き防災に努めていき
たいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
防災組織につきましては、地域と各協議をいたしまして現在進めているところでございます
ので、詳細につきましてはまた後日、報告させていただきたいと思います。
以上でございます。
◇21番(星野佐善太君) 今も2年前に発生した東日本大震災の関係、本当に当時は日本中、
世界中が騒いだわけです。時が過ぎるとちょっと物事がおろそかになるということなんです。
早くにそういったものを立ち上げて、住民の命が一番ですから、安心・安全といったって言葉
ではなくて、やはりそれらは防災マップも当然、避難場所も当然、災害が起きたら誰をどうし
たらいいかと。各地区に消防団がございますけれども、そういったことを早くに知らしめてや
っていく。群馬大学の教授が岩手県のある学校で、一年中を通して講演に行っていたために、
ある学校の生徒は命が助かったということもありますので、早くに進めてもらいたいと思って
おります。
それで、一つずつ聞きますけれども、教育・文化の面で、各小学校の耐震はもうどの辺まで
進んだのか。ほとんど終了に近づいたのかお聞かせください。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(大島崇行君) 休憩いたします。
午後3時58分休憩
─────────────────────────────
午後4時05分再開
◇議長(大島崇行君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
小中学校の耐震改修状況については、平成25年3月すなわち今月現在、13棟の未改修建
物があります。改修率は、耐震化率は約84%前後になろうかと思います。なお、休憩中に後
刻述べさせていただくと申し上げさせていただきました総務部長の安全の防災組織関係のこと
について、私の後、総務部長のほうからも説明をさせていただきたいと存じますので、お聞き
取りのほどをよろしくお願いしたいと思います。
◇総務部長(生方秀二君) 命によりましてお答え申し上げます。
自主防災組織の取り組みでございますけれども、21年度からそういった取り組みをしてま
いりました。現在まで利南・池田・薄根につきましては自主防災組織が立ち上がっております
けれども、現在、川田地区でその作業中ということで御理解いただきたいと思います。
以上でございます。
◇21番(星野佐善太君) 今の部長の答弁で利南・池田・薄根が、川田は進行中ということ
で、地域目を分けてはまだ半分いっていないという状況ですね。なるべく折を見てこれらも進
めてもらいたいと思っております。
それから、学校関係の耐震化率はわかりました。予算配分もありますので、なかなか難しい
と思います。先ほど市長のほうから、緊急対策事業の補助金の話も出ましたからこれに関連し
たわけですけれども、そういったことで非常に市は助かっている状況にあるわけであります。
次に進みますけれども、依然として財政の数値が厳しいということで、経常経費というもの
がなかなか改善されないという状況にあるわけでありますけれども、経常経費関係は人件費と
か事務費とかの経常的な経費でございまして、なかなか削減が難しいのだというふうに私は思
っておりますけれども、これはまず税収が上がればいいわけです。解決方法としては税収が上
がれば。それはやはり雇用の場をつくることです。企業を呼ぶことなんです。そうすればおの
ずから経常経費というものも当然、税収が上がればなるわけでございます。早急には難しいと
思いますけれども、ぜひこういうことを考えたときには、やはり企業誘致、雇用の場をつくっ
てもらいたいと思っております。
それで、5つの柱に戻るのですが、今、沼田市内の学童の関係の一時預かり、学童クラブ。
これは利南地区にできれば全市内にみんな一つずつ完成するというような状況でありますけれ
ども、そうした中で、これは私は教育委員会でなくて健康福祉部のほうで聞くからね。健康福
祉部の子ども課のほうで、空き教室の利用という話は出ないのですか。これはあえて教育委員
会でなくて健康福祉部の子ども課のほうで。市長は前に再三そういうことを訴えておったんで
すけれども、なかなか学校というのは地方の中心にあって、子供たちが集まるには非常にいい
のです。そういう点で教育は5つの柱の中にあるわけですから、その辺はどのように今後考え
ているのか、お聞かせ願います。
◇市長(星野已喜雄君) 学校の空き教室の関係は、本来的にまた機会があったらぜひ教育委
員会のほうにお尋ねしていただければと思いますが、一応、市長部局が、議員が期待している
ようなところに使用目的とした形の展開をという形になったときに、やはり学校の空き教室と
いうものは存在していないというような形の実は報告になっております。これは健康福祉部長
のほうから補足答弁いたさせます。
◇健康福祉部長(村沢博行君) 命によりお答え申し上げます。
今、市長のほうから答弁がありましたとおり、空き教室の関係については教育委員会の所管
になるわけでありますけれども、我々のほうにいただいている回答、考え方では空き教室はな
いと。ないというよりも使っていますということを聞いておりますので御報告をさせていただ
きますし、それから今現在、学童クラブについては明らかに教育委員会のほうであいていると
いう部分については、今、使わさせていただいているということが現状であります。
以上です。
◇21番(星野佐善太君) 日本の行政の悪いところなんです。我々は税金を納める。それを
分けているのは市町村、県、国です。それを分けているのは利権です。自分たちの権利を保持
する、こういうことがあるように私には思われます。当然、教育関係とはこの種は違うという
ことはわかります。あるものを使えない、使わないというのは今の現代の社会の方向性からい
って非常にナンセンスです。やっぱりやればできるんです。現に沼小は使っていると思います。
昭和村もそういうところがあると聞きました。当然、整理すれば教室等もあかないわけはない
んです。そこまで立ち入ってお互いに調査しないから、聞いております、報告されております
けれども、やはりあるものを使うことがこれからの世の中なんです。ですからそういうことも
率先して健康福祉部なり、あるいは垣根を越えますけれども、教育委員会でもそうですよ。文
部科学省も厚生労働省もないんです。そういうことをまずこれからやっていかないと。建物を
つくらなくてはならない、経費がかかる、しかも学校に部屋があれば一番安全なんです。その
まま移動できる。そういったことの検討をやはりしていく必要があるのではないかと思ってお
りますけれども、市長のお考えを。
◇市長(星野已喜雄君) 確かに言われるとおり、議員が発言していることは極めてもっとも
なところがあります。そうしたことから捉まえてみたときに、今後、市長部局と教育委員会の
ほうでよく連携をして、そして有効活用に努めていく必要があると考えております。
◇21番(星野佐善太君) わかりました。
それでは、先ほど市長が言った補正の関係は、学校の耐震とかの学校関係に使うんだという
ことが明記されておりますので、22日にはそれを上程するということを聞きましたのでわか
りました。
それでは、次に進みまして、振興局制度について、合併8年を経て椎坂トンネル開通が見込
まれるということで平成17年に合併をしたわけでございまして、こういった約束事はあるん
ですね。でも、私も昭和29年の合併のときには子供でしたけれども、最近まで垣根というも
のがあったのです。ところが白沢・利根が来てからその垣根が何となく、昭和29年来のもの
がとれました。今それで白沢・利根がはざまにかかっていて、なかなか理解も難しいのだと思
います。私は何を言いたいかというと、やはり規約とか条例とかがあっても、地域が望む方向
にやっていくことが必要だと。距離的にはトンネルができてもやはり遠いには遠いのです。で
すから地域の方が本当に話し合って、振興局制度は変えてもいいよとなった場合は当然それは
歓迎してやるべきだと思いますけれども、まだまだ難しい条件があるなというふうに思ってお
りまして、これらを早くに当局が検討委員会を立ち上げてやるという話を聞きましたけれども、
真摯にしていくことが、やはり沼田市と合併してよかったなという状況が生まれると思います。
ただ、単に甘やかすという意味ではございません。そういった方向に私は考えていますので、
市長の今の見解はどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 先年、やはり旧沼田市の関係者から、振興局がいろいろな意味で、
言うなれば恵まれているなみたいなことを言われたという経過もありました。しかし、そうし
たときのいろいろな質問、答弁には、振興局制度というものは合併のときのお約束であり、き
ちんとした協定に基づいて進めているのだということで、そのものの持っている存在というこ
とをきちんと説明をさせていただいてまいりました。
議員の本日の御質問、あるいは御意見は、地域の意思が振興局制度を仮に残せというような
空気があれば、それも参考にしろというふうな意味合いで受けとめさせていただいたわけでご
ざいますが、そういった観点であるとすると、やはり今現時点で申し上げられることは、当然、
白沢や利根の方々の意見を十二分に参照していかなければならないとは考えております。
そうした中で、やはりバランスのこともありますので、そういったことも総体的に捉まえな
がら、やはり地域の方々の御意思をできるだけ体した形の中で対応を図っていくということに
なろうかと思っております。大変、政治的にもあるいは本市にとりましても難しい判断が迫ら
れる場面が必ず来ます。市民の方々が総体的になるほどと言えるような状況をつくるというこ
とが行政側の責任かと思っておりますので、慎重な対応を今後続けていくという形で御理解を
賜りたいと思います。
◇21番(星野佐善太君) やっぱり約束事はあるわけです。でもまだ10年でなじんだかと
いうと、なじまない部分があるわけです、多分。そういうことを真摯に行政は受けとめて、や
はり残すものは残す。改革のときには改革していくわけです。そんなことを私は思っておりま
す。10年というと本当にあっという間です。私が議長のときにやったわけですけれども、そ
うした状況下にあって、やはり地域の意見をよく聞く、それで理解を得られれば当然改革して
もらいたいと思っております。
それで、この要旨の中に椎坂トンネルの開通が見込まれるということが一言入っております
ので、その点について少しお話をさせていただきます。
すばらしいトンネルができて、時間も短縮できる、観光客も誘致して来るという状況下の中
で、やはり沿線の活性化、地域の活性化、観光地の活性化というものをまず考えなければ、こ
のトンネルがあいたというメリットが半減するわけでございまして、私が今考えていることは、
老神温泉があります。そういったところを違う方向に考えていく必要もあるのではないかなと
思っております。温泉を活用した一つの介護的な施設も、希望者があればそういう方向に、ホ
テルといいますか旅館というんですか、変えていく必要があるかなと。それで常に人がいて、
それを活性化させていく。こんな思いもありますけれども、今は急な話でございますから、市
長の頭の中にはなかなかそこまで理解するわけにはいかないと思いますけれども、何かそうい
った今までの中で、どうやって老神温泉をやっていこうかなという中にそんなことはあったで
しょうか、ないでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) これはまた大変重要なことで、しかも喫緊の要請されることになろ
うかと思います。まず、国道120号の沿線を見たときに、麺のお店が多いわけです。白沢で
も生枝地内に3店舗、高平側に入ってきて1店舗あって、右側に1店舗あって、そして途中に
1店舗あって、さらに1店舗ある。ざっと数えて学校の前から生枝のところまでに7店舗ぐら
い麺の店があります。大原側に行ってからは吹割の滝に1店舗、途中の旧老神の上のところに
1店舗、老神温泉に1店舗。大体どうも麺の店屋さんがあるということから来ることがまず一
つ、ヒントとしてあるかなというふうに思っております。
2つ目は、やはり白沢の方々も利根の方々も花を街道に植えてきた経過がございます。ただ、
やや利根のほうでの花の植えが弱いけれども、椎坂峠は随分きれいに添えてきてくれていると
いう経過がございます。これが当然、地域環境美化の一つのヒントになろうかと思います。
議員の質問の中にあった温泉を使った福祉関係の発想ですが、これはヨーロッパなどでクア
ハウスなどという言葉に代表されるように温泉療養を試みているところがございます。そうし
たときに、それでは必ずそこに予算が伴ってまいりますので、たまたま今の御質問の中で温泉
を使った介護というような福祉医療の関係のお話が出ましたので、ただいまそんな御答弁を申
し上げさせていただいたのでありますが、老神もある1店舗が拡充整備に入りたいという考え
方を持っている方もおいででございます。別のところで非常に成功している方ですけれども。
そういうようなこと等がありますので、従前の経営者とまた違った感覚を持った方がおりまし
て、そうしたことからいろいろと現地の方々の御意見も体しながら対応をしていく必要がある
のではなかろうかと考えております。
◇21番(星野佐善太君) 唐突の意見でございまして、これからトンネルがあくのですから、
地域の活性化、沿線の活性化というものをいち早く取り入れて、その地域が活性化なるように
御努力をお願い申し上げます。
それでは、利南運動広場の関係でありますが、私は沼田公園長期整備構想というものに反対
ではないのです。ただ、場所的に設定を決めちゃうと、今の利南の運動公園はずっとこの先、
何年先になっても生きていかないという状況下に置かれてしまうなと。昨年も私は一般質問の
中で、違うスポーツの関係も取り入れたらどうという話をさせてもらいました。そこには長期
公園整備構想がありまして、スポーツ審議会のほうでそれを答申してやれば、体育関係者が話
し合って変えていかなければ当然できないわけでありますけれども、ずっとそこのところがこ
れから先まだ見通しがつかないのですが、何年先ということもないのでしょう。やはり今でき
る事業というものは、今しなきゃできないのです。そういうことを考えたときに、一部修正的
な考えも取り入れられてやってもらうのかやらないか、まずお聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) これは、先般も同僚議員の御質問にお答えさせていただきましたが、
当然いろいろな議員の方々の御意見でありましたので、それを慎重に受けとめる形の中で、体
育施設以外の形で産業振興のほうにシフトした場合に、どうなのかということで検討を加えた
中でそこには必ず、先般も同僚議員にお話をさせてもらったのですが、4億円近い返還命令が
発生してくるというようなことがございまして、今回のような方法をとったわけでございます。
ただ、これは状況に応じて、よしんばそこのところがクリアできるような状況が招来するな
らば、柔軟な対応もしなければならないのではなかろうかということはありました。したがっ
てそうしたところを踏まえながら、産業関係の分野での非常に有利な展開が出てくるというふ
うに市民も議会も、もちろん執行部も確認ができれば、これは今議員がおっしゃったようなこ
とについて、やはり正面から捉えていかなければならないのではなかろうかという形での提起
になっているわけであります。
◇21番(星野佐善太君) わかりました。
いろいろな規約、条例がございまして難しいわけでありますけれども、そういった市にとっ
て市民にとってメリットがあれば、そういった考えも必要であると私は思っております。
そこで、先般、話があったのですが、もしそういった状況になった場合、複合施設を建設し
たいというような話を聞きました。それは日本を代表する企業であるようでございます。そう
いうことで今、沼田市においてはサッカー場は正式なものがありません。フットサルの屋外の
もありません。そういった中で昨年も一般質問のことで野球連盟の方と話をしたのですが、利
南の関係は当分できないから、もういいですよと。下の運動公園を整備してくださいと、こん
なことまで言われました。そういったことを考えたときに、サッカー場を兼ねた、あるいはフ
ットサル場を兼ねた、あるいは総合的なリハビリ介護センターというものを建設し、できれば
日本を代表する会場にもしたいのだというような話がありました。そこは私が余り踏み込むと
いけないので、そこまでいったときには、当局側はできるにしろできないにしろ、折衝をして
話をまとめられるものならまとめてもらいたい。だめなものならだめで結構ですけれども、何
といっても土地が広大ですから、地元の了解を得なきゃならないという1点、そういったもろ
もろの条件をクリアしなければできません。でも世界的な選手が来るような規模にしたいとい
う話も聞き及んでおりますので、もしそういった話が出てきて当局に来た場合は、話を聞いて
くれるか否か。もしだめな場合はまた違う場所を選定するということになっておりますので、
その辺のお答えができれば。無理なら結構ですけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 行政の立場からいたしまして、よそ様の方が面会を求めてきたとき
には、きょうの御質問にもございましたように、好むと好まないとにかかわらず秘書課のとこ
ろを通して基本的な手続を済ませれば、お会いするということが一つの流れでございます。し
たがいまして、自然体でもってそこのところの時系列が後にとんでもないような影響を及ぼす
ようなことであるとすれば、これはまた慎重な考え方も出てまいりますけれども、そういった
方々が表敬訪問として市に訪れてきて、こういうようなことの内容をやっている者ですとか、
あるいはこういったことを進めている団体ですとかということについては、今までもお会いし
、そして内容等によっては、例えば総務課長を呼んで名刺交換をさせたり、あるいは場面によ
っては都市建設の職員と名刺交換をしてもらったりという、そういう経過は何度かありました。
したがってそういったことで市長に面会を求めるということになるとすれば、秘書課で調整を
して、そして先様が特別な忙しい方であれば日程を決めてくるということが想定されます。そ
ういう場合にはそのときに私がいないことが考えられます。いるときをということになると1
カ月なり先になるかも、ちょっとその辺は今度は先様の時間との設定になるからわかりません
が、そういうことになろうかと思います。したがって、そこは自然体で構えて、もしそういう
ようなことがあれば決して拒むものではありません。
◇21番(星野佐善太君) 当然そういうことになるんですね。やはり行政というのは公平性
が必要でありますし、当然市民にメリットがあれば、いち早くそれを取り入れて、実行できれ
ば実行していくという状況であると思います。
今のお話もこれからどういうふうになるかわかりません。でもそういった聞く耳を持つ、市
民のためになれば聞く耳を持つということが大事なんだなと私は日ごろから思っております。
それから、自家発電もしたいと。その燃料は何かと聞きましたら、今の市の一般ごみをまぜ
て熱を起こしたいと、こんな話もちょっと考えているようでございました。それは第三者が来
てやったのですが、直接会ったわけではございませんけれども、そうしたメリットがあれば、
ごみの処理もうまくいくのかななんて私なりに思っておりました。これは今初めて話したわけ
でございますから、これからどういうふうになるかわかりませんが、そのときには真摯な対応
をしてもらえればいいと思っております。
それでは、望郷ラインの県道昇格につきましてお伺いしますけれども、先ほども同僚議員の
話に出たようでございますので、理解をしたような、しないような私でございますけれども、
やはり今の望郷ラインというものが利根沼田にとって非常に負担が大きいわけです。今、返済
をしておりまして、今の沼田市の経済が厳しいのは、幾つかの建設をしました。望郷ラインの
返済もありました。下水道のことがございました。その返済が終了しますと非常に楽になるわ
けでございますけれども、厳しい中でも建設しなければ、そういった業者も食っていけないし、
また必要なものはしなくてはならない。これが行政なんです。そんなことでありますけれども、
望郷ラインは今、市長から聞くと輪組の年間3億、県はなかなか難しいと聞きましたけれども、
それが済めば希望的な観測があるのでしょうか。まずそこをお聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
先ほどの答弁で、また前段の同僚議員の御質問にも答えましたが、今が平成25年ですから
平成24年、そして平成23年の1月だから平成22年度の時点になります。このときにその
前の年、つまり平成22年、私はちょっと今、記憶が定かではありませんけれども、たしか秋
口だったと思います。白沢振興局でもって県土整備部長の当時の川瀧さんが来られまして、い
ろいろと意見交換をした経過がございました。そのときに県土整備部長が極めて前向きな発言
をされたわけです。おおっというふうに実は驚きましたし、私どもとすれば大変ありがたい御
答弁をいただきました。その後、県土整備部をして内部でいろいろと行動を起こしてくれたわ
けです。当然、知事のお墨つきがなければだめですから。そうしたときに、ややそこのところ
が、私どももちょっとつかみ切れないんだけれども、ちょうどトンネルの事業が工事の着工が
始まるとか、あるいはまた三国トンネルの関係等が前進するとかということの中で、何か非常
に利根沼田が目立ったような形になってきたという客観的な事実がありました。そうした中で、
平成23年の1月に市町村長及び議長により群馬県に要望しておりますというふうに答えたの
でありますが、ここのところの調整は私が秘書課とやりました。というのは、実は2つの流れ
があるのですけれども、県土整備部なり、あるいはまた別の部でもそうですけれども、市町村
長に出てきてそういう陳情をしろというときに、県側でもって調整して日にち設定して提起し
てくる場合があるのですが、今回は私が動くという構造になりました。
つまりざっくばらんにいうと、群馬県の秘書課がそういう方向を期待されたという流れがあ
ります。一応そうしたことで今日に至っている中で、御承知のとおりどうしても輪組、輪久原
の関係については、仕上げなければ、はっきり言って大型観光バスが通ることもできません。
そうした状況が整っていくということは当然大事かと思っております。この問題は、私は利根
地方総合開発協会の会長ですから、利根沼田のメリットになるということから一生懸命なので
ありますが、かなり歴史的な流れから捉まえたときに、みなかみの町長が非常に本問題につい
ては明るいのです。それはなぜかというと、この望郷ラインができた背景の中には、みなかみ
の町長が当時、土地改良の課長をしていたという経過がございまして、非常にそういう意味で
はみなかみの町長が、いろいろな意味で内容等については明るいということを言っても過言で
はないと思います。
ただ、私めが利根地方総合開発協会の会長でありますから、私めが先頭に立っておりますが、
実際問題として1市1町3カ村の理事会の会議では、みなかみの町長のほうから県道昇格を上
げようじゃないかという話題が出てきて、それはいいことだということで、しかも利根地方総
合開発協会も昔は片品の道路、昭和の道路、やれ川場の道路とみんな出したんだけれども、利
根地方総合開発協会として絞り込んだものに1点とか2点とか3点にしようというものの中の
1点になっているということでありまして、先様があることですから今言うようなことの流れ
で、つまり議員がおっしゃっているような期待どおりいくかどうかわかりませんけれども、私
どもとすれば早急にこれを実現させていきたいと思っております。そういうことでございます。
◇21番(星野佐善太君) これが県道昇格になれば、当然、行政負担が減りますし、大変あ
りがたいし、その工事も県のほうが予算を持っていますから、通年開通にできるわけでありま
す。雪があってもかいてくれるからです。要所要所で広域圏の首長がこぞってそれらの方向に
進むように御努力をお願いいたします。
1周できるメリットというのは、今、私はよく望郷ラインのことを半望郷と言っているので
すけれども、やはり利根沼田を1周できるということは非常に大きなメリットであります。風
景も非常によくて、これができることによって一層の観光化が進むなというふうに思っており
ます。とりわけ川田地区の西部の土地改良、あるいは屋形原地区は今、二期工事をやっており
ますけれども、これらが完成すると、やはり今の農業の形態では半分は系統的なところに流す。
できれば観光客に売るのが一番メリットがあるんです。そんなことを考えるときに、バスが入
るように望郷ラインを接続してもらいたいと、そんな思いでありますけれども、それらのこと
について市長の考えをお披瀝願うと同時に、その努力をしていくという考えがあるかどうかお
聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) あの望郷ラインの当初のスタートのときに、三国地区と称していろ
いろと絵を描いた関係などもあったりしたわけです。それで、当時は農用地整備公団というも
のが入ってきて本事業を進めたのでありますが、確かに川田地区までこれがロケーションの中
に入っていなかったわけです。御案内のとおり、月夜野のインターチェンジのアクセスと昭和
のインターチェンジのアクセス、これは後ほど利根町の方々にも伺ったのですが、当初は多那
の高台から白沢の高台のところへ陸橋で渡すというような計画だったやにも伺っております。
そうしたいろいろな事情から、部分部分の開発によって現在に至る中で、結局、多那地区のと
ころから白沢地区に行くアクセスがあのような状態であったことから、今回、輪組、輪久原が
うまくいってきたという経過があって、何か聞いてみると旧利根町の方々に言わせると、陸橋
で行くということが当初の計画であったやにも聞いております。したがって、最初のときに川
田のところにもこのロケーション、つまり絵が入っていれば本当によかったなというふうに思
っているわけであります。
もう一つ、月夜野のところのアクセスが現在のインターチェンジとのアクセスになっていな
いんです。見たとおり、あそこの後閑の東側のところで望郷ラインは完結しちゃっているんで
す。これも今度は利根地方総合開発協会が県当局に要請をして、そして月夜野インターチェン
ジのアクセスを考えるべきなのか、あるいは御案内のとおり、何としても月夜野インターチェ
ンジまでのアクセスさえ済めば、あとはずっと上がっていって川田地区に入る道は上川田に行
く道が2つほど、特に手前のほうは下段だけれども十二分に上川田のところを通過できるよう
な状態でありますから、現在の学校のところまでは容易に行けるという状況になります。だか
らそういったことから決して不可能ではなかろうかと思いますが、しかし相当政治力とエネル
ギーが要求されるなと思っております。努力は惜しまないつもりであります。
◇21番(星野佐善太君) わかりました。
それで、当然この土地改良が済むと、農家の方々はまず畑を耕して収入を考えるんです。こ
ういった面で観光施策ということも地域農政、あるいは認定農業者とともに考えていく必要が
あると思いますし、当然今も考えていると思いますけれども、これらについて行政という立場
の中で沼田市の西部地区の開発、観光、活性化というものも考えていただくわけですけれども、
これらの考えを今、市長はお持ち合わせかどうかお聞きします。
◇市長(星野已喜雄君) やはり沼田西部の関係については、ロマンチック街道、あるいはま
た真田街道等が一番近い状況になっております。同時に、子持山の西側はとにかく見晴らしが
すばらしいと思っております。私も屋形原の上段も、あるいはまた上川田の上段から見た景色
も本当にすごいなと思っております。そうしたことから金帰月来ではありませんけれども、そ
ういったことの面積を多く使うよりは、集約的な農業振興を図る形の中で、都心の方々が金帰
月来的な形の中の耕作ができるようなことの感覚があるということは申し上げておきたいと思
います。
◇21番(星野佐善太君) 実は屋形原土地改良は、先般もオピニオンですか、上毛新聞に出
ている田中 修さんが県民局にいたときに話し合って、その後、県に行って農政部長をしてい
たときに、市長も行ったのですが、当時の土地改良の手法は変わってあったんです。本来でい
くと大型バスの観光客が入るために道路は広くていいと。7メートル、8メートルでいいとい
うことになっていたところが、途中で変わっちゃって道を狭めたのです。しかしながら裏工作
で道はとってあるんです。土手を長くしたんです。ですから道そのものはできておりますから、
思ったより道の交渉部分についてはある程度、今できたところはですね。これから新しくつく
るところは別としまして、そんな状況でありまして、今はバスも入りません。大型トラックも
入りません。土地改良してもメリットは半減します。そんな状況下の中で、ぜひ行政の指導を
仰いで観光の対応ができるように御努力をお願いいたします。
以上で私の一般質問を終わりますけれども、市長から何かあれば。
◇市長(星野已喜雄君) 実は先般、同僚議員の御質問の中で子持山参道の関係等についての
御質問もあって、これも1週間あけずに調査をさせていただいたりいたしました。やはり川田
地区は、もう行ってみると本当に見晴らしがよくて、そんなことを言ってはあれだけれども、
三峰から見る景色もすばらしいけれども、川田の屋形原上段から見る景色はもう絶景です。こ
れはちょっと本御質問の御答弁になるかどうか、じくじたるところはございますが、ちょうど
昭和村の花火大会をやっているときに、屋形原の上段に相当、普通車の乗用車がとまっており
ました。それは直接ダイレクトに見えるからです。だからそういった意味で非常にロケーショ
ンがよろしいので、今後、議員の御発言等を体してそうした地域振興のために本屋形原の土地
改良も生きるように、農林課をして対応を図っていくように努めたいと思います。
◇議長(大島崇行君) 以上で一般質問を終了いたします。
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第2 散 会
◇議長(大島崇行君) 以上で本日の日程は、全て終了いたしました。
本日は、これにて散会いたします。
次の会議は、明日12日午前10時に開きますから御参集願います。
本日は大変御苦労さまでした。
午後4時49分散会
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