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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成25年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第2号

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平成25年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第2号
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平成25年第3回沼田市議会定例会継続会会議録                    

平成25年6月6日(木曜日)

議事日程 第2号
平成25年 6月 6日(木曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
        ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
    ─────────────────────────────
出席議員(20人)
       1番  大島 崇行君      3番  石川 初雄君
       4番  島田 富造君      5番  野村 洋一君
       6番  坂庭 直治君      7番  石井 紘一君
       8番  高柳 勝巳君      9番  井之川博幸君
      10番  大東 宣之君     11番  星野  稔君
      12番  金子 一弥君     14番  片野 彦一君
      15番  大竹 政雄君     16番  星川嘉一郎君
      17番  小野 要二君     18番  宇敷 和也君
      19番  石田 宇平君     20番  布施辰二郎君
      21番  星野佐善太君     22番  牧野 保好君
欠席議員(なし)
    ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
   白沢町振興局長    木暮  茂君   利根町振興局長    山口 芳久君
   総務部長       飯田 敏夫君   市民部長       茂木 一夫君
   健康福祉部長     村沢 博行君   経済部長       田村 博史君
   都市建設部長     萩原 誠一君   総務課長       内山 日朗君
   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長       宇敷 重信君
   教育部長       細野 文男君   庶務課長       小池 龍実君
   監査委員事務局長   増田 雄二君
    ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       中嶋 一也    次長兼庶務係長    木暮 保夫
   議事係長       松井 克人    副 主 幹       安原 和宏
    ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大竹政雄君) これより本日の会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大竹政雄君) 日程第1、一般質問を行います。
 通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
 最初に、高柳勝巳議員。8番。
〔8番 高柳勝巳君登壇〕
◇8番(高柳勝巳君) 通告によりまして、一般質問をさせていただきます。
 今回の私の質問は大きく2つです。
 1つ目の質問は、交通政策についてであります。ひもといてみますと、このテーマでの質問
 は2004年、平成16年秋の一般質問を皮切りに、この間幾度となく質問・質疑をさせて
 いただいております。
 当時、私がこのテーマで質問をした背景には、交通関係事業者への規制緩和と高齢化、人口
 減少があったと認識しています。
 厳しい経営環境の中で、高齢化し、集落の点在する山間地域における真の需要は何で、どう
 すればそれに応えて継続的に運営ができるのかという問題意識での質問でした。それから9
 年が経過し、地方都市における公共交通をめぐる諸状況は、沼田市に限らず厳しさを増して
 いると容易に推察されるわけですが、その状況を精査し、今後の展望を探りたいと考え通告
 いたしました。
 そこで1つ目の質問が、現在の乗合バスの運行状況及び収支状況について、まず伺います。
 そして、沼田市の乗合バスへ現在以上の財政負担はしないという基本方針の中で、今後本市
 における地域公共交通政策をどう展開していくのか、お考えを伺います。
 次に、セミ・デマンド方式の内容と分析についてでありますが、私もかねてよりこの予約制
 を活用したデマンド方式を推奨してきました。沼田市もこの検討を重ねて、専門家を招いて
 数年前に地域への説明会でこのセミ・デマンド方式を提案しましたが、これが受け入れられ
 ずにバスの小型化による小回り軌道路線での運行となったと認識しております。
 私自身は、この方式が不評というのはどうしても腑に落ちないものを感じていますので、こ
 の方式の詳細の説明と分析をお聞かせください。
 3つ目の質問は、買い物、通院への対応を含めた改善策の検討内容と今後についてです。か
 つての沼田市生き生き長寿のまちづくり計画にも掲載されているように、高齢者の外出の主
 なるものは、買い物と通院が圧倒的とデータとして出ています。通勤・通学の時間帯を除く
 「日中の移動」の二文字をキーワードとした対象者の多くは高齢者であり、障害者になろう
 ということはほぼ明確です。しかし、ここから先の話が進んでこないのが実情です。社会の
 変化が急速な時代にあって、事業の検討のスピードも事業の可否を握る大変大きな要素にな
 ります。通院対応として、病院では送迎も珍しくないサービスになってきていますし、買い
 物代行や地域への移動販売などの事業もあらわれてきている情勢下にあって、市長は今後こ
 こへどう対応し、どう進めていくお考えなのかお伺いいたします。
 大きな2つ目の質問は、グリーンベル21についてで、こちらも既に何度もお伺いをし、当
 局の皆様もいささかうんざりしているのではないかと心配をしながらも、沼田市行政及び市
 民生活へ大きな影響を与える課題であるという基本的認識ですので、御容赦をいただきまし
 て通告をさせていただきました。
 これまでの経過を振り返りますと、たしか平成21年3月議会で三井生命からの寄付の申し
 出をお断りして以降、既に4年が経過いたします。
 私は当時、沼田市がこの申し出を受け入れて、庁舎を初め、福祉やその他の活用で沼田市民
 全体の利益につながる選択を主張しましたが、結果的にはこれを断念したわけです。市が直
 接活用する方法を選択せず、沼田都市開発鰍ニいう第三セクターを管理会社として残し、民
 間主導による商業活性化で活路を見出す方向を選択したわけです。しかし、さまざまな要因
 で経営及び運営はうまくいかず、専門家を招いて経営検討委員会を組織し、報告書が提出さ
 れ、沼田市はこれを市の方針としました。こうしたことを踏まえて、幾つかの課題について
 伺います。
 まず、沼田都市開発鰍フ経営状況の分析と年度末決算への対応についてですが、沼田都市開
 発鰍フ経営状況が大変厳しいことは、ほとんどの方が疑う余地のないほど明確であります。
 問題は、本市がどう主体性を持ってこの事態へ対応してきたかが問われていると考えるわけ
 です。係争案件の状況説明と今後への対応について及び第三セクターとしての沼田都市開発
 鰍フ評価と今後へ向けた筆頭株主である本市の対応の検討についてとあわせて市長のお考え
 を伺います。
 また、同時に考えていかなくてはならない課題として、このグリーンベル21が、現在では
 中心市街地の「西の商業核」としての位置づけになっていますが、既に集客力は相当衰え、
 このままでよいのかとも考えます。市長は、中心市街地にとってのグリーンベル21の再検
 討や抜本的活用策についてはどうお考えなのかもぜひ伺いたいと思います。
 以上申し上げ、私の質問といたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 交通政策について、実情と対応について、現在の乗合バスの運行状況及び収支状況について
 でありますが、現在の乗合バスにつきましては、平成22年度から2年間をかけて見直しを
 行い、平成23年4月から南郷線、岩本線、川田線を市街地の病院等の主要施設を経由する
 運行経路に変更するとともに、停留所もふやし、市内循環型に近い運行に見直しを行ったと
 ころであります。
 平成23年12月には、佐山線、迦葉山線など残りの路線の見直しも行い、宇楚井原線と奈
 良秋塚線の運行、さらに平成24年4月からは、迦葉山線で2年間の試行でありますが、土
 日祝日に玉原高原まで延長運行し、利用者をふやす対策を図っております。
 収支については一概に比較できませんが、その結果、路線数が5路線から川田線・宇楚井原
 線・奈良秋塚線の3路線が増加して8路線になり、小型車両の購入や運送収益の減少などか
 ら沼田市の補助金も増額となっております。
 今後につきましても、利用状況等を検証しながら、交通弱者である高齢者や高校生等の通学
 手段の確保を図ってまいりたいと考えております。
 次に、セミ・デマンド方式の内容と分析についてでありますが、平成21年度に市委託路線
 の乗降客の調査と路線沿線地区住民へのアンケート調査を実施し、公共交通の専門家である
 前橋工科大学の湯沢教授にその分析をお願いした結果、市街地循環バスと出発時刻固定・路
 線非固定によるセミ・デマンド方式の提言がありました。
 このため路線バス対策委員会での検討によりセミ・デマンド方式運行の試案を作成して、対
 象沿線地域で住民懇談会を開いて、皆さんの意見を伺いましたが、利用されている高齢者か
 らデマンドバスに対する反対意見が非常に強く、デマンド運行にすることで利用者が減少す
 ること、さらに費用対効果などを勘案した結果、定時定路線方式を継続し、運行方法を見直
 しすることといたしました。
 今後も利用者の動向を把握して、時刻表の配布など宣伝活動の充実によりバス利用者の増加
 に努めるとともに、見直し後のダイヤの定着と利用状況を勘案しながら引き続き見直しの検
 討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、買い物、通院への対応を含めた改善策の検討内容と今後についてでありますが、アン
 ケート調査でもバス利用目的として割合の高かった通院と買い物での利便性を向上するため、
 23年度の路線見直しにより、市内の中心部を巡回し、病院やショッピングモールを経由す
 る路線に変更をしております。
 それにより、従来に比べ買い物や通院などの利便性が高まったと認識しております。これか
 らも利用される方々の意向を把握して、今後の運行に生かしてまいりたいと考えております。
 次に、グリーンベル21について、関連諸問題について、沼田都市開発株式会社の経営状況
 の分析と年度末決算への対応についてでありますが、今期定例会初日に提出させていただい
 た「沼田都市開発株式会社の経営状況報告書」にも記されているように、当期の沼田都市開
 発においては、経常収支では黒字となっているものの、回収不能と見込まれる債権が生じた
 ため貸倒引当金を計上することとなり、3,922万5,500円の純損失を計上すること
 となりました。
 申し上げるまでもなく、純損失は企業の一事業年度の経営成績としての損失であり、大きな
 経営上の問題であります。
 Aコープの撤退以来、テナントの退店が相次ぎ、後継テナントの誘致が実現していないこと
 が大きな課題でありますが、都市開発の経営に起因しない外的な要因によって多くの問題が
 発生しており、今後につきましては、一層、慎重に対応していく必要があると考えておりま
 す。
 次に、係争案件の状況説明と今後への対応についてでありますが、平成24年4月25日に
 合同会社メドテック・インベストメントUが沼田都市開発株式会社を被告として6,635
 万円余の管理費等の支払い債務が存在しないことの確認を求めるとの訴えが提起されたもの
 でありますが、去る5月29日に第11回の口頭弁論期日が開かれ、裁判所では双方の主張
 立証が尽くされたとして弁論を終結いたしました。
 現時点では、最終的な結論が出ておりませんので、内容の詳細については控えさせていただ
 きますが、沼田都市開発の対応に問題があったとは考えておりません。今後の動向に留意し、
 関係者とともに適切に対応してまいりたいと考えております。
 次に、第三セクターとしての沼田都市開発株式会社の評価と今後へ向けた筆頭株主である本
 市の対応の検討についてでありますが、平成14年に沼田サティの後継テナントとしてAコ
 ープを誘致するに当たり、沼田都市開発に対して第三者割当増資の形で市が1億円を出資し、
 これを原資として沼田都市開発が出店に必要な施設整備を行ったものであります。
 増資後も、沼田都市開発の経営に直接関与することはありませんでしたが、平成5年4月1
 6日のオープン以来20年にわたってグリーンベル21の区分所有法上の管理者としての役
 割を担ってきた沼田都市開発は、今なお、ビルの存続にとって欠くことのできない中心的な
 存在であると認識しており、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。
 次に、中心市街地の「西の商業核」の再検討についてでありますが、昭和60年度に策定さ
 れた沼田地域商業近代化地域計画報告書において、2核1モール型商店街の構築が提言され、
 これが現在の中心市街地まちづくり事業の原型となっておりますが、グリーンベル21は、
 その西の商業核として3・3・1環状線街路事業によるキネマ通り拡幅とともに沼田市下之
 町地区市街地再開発事業により整備されたものであります。
 平成10年度に策定された中心市街地活性化基本計画においても核施設として位置づけられ
 ており、現在進められている中心市街地土地区画整理事業においても、その位置づけが変わ
 るものではありません。
 グリーンベル21が、中心市街地西側の核として再びにぎわいを取り戻すことが、中心市街
 地の再生に欠くことのできないものであると考えております。
 次に、グリーンベル21の抜本的活用策の再検討についてでありますが、グリーンベル21
 は沼田サティを核とする商業ビルとして建築されたもので、地元権利者の方々も第一義的に
 は、商業施設としての再生を願っているものであります。
 20年前のオープン当時と現在では、社会経済情勢も大きく変化し、商業施設としての再生
 が容易でないことも事実でありますが、中心市街地西側の核としてその重要性はいささかも
 変わっておりませんので、時代のニーズに沿った複合的な利用なども視野に入れながら、ビ
 ル関係者の方々とともに再生の方向を検討してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、高柳議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇8番(高柳勝巳君) 御答弁をいただきましたので、幾つかの点にわたって再質問させてい
 ただきたいと思います。
 最初、現在の乗合バスの運行状況ですが、検討して小型化をして、路線数が5から8になり
 ましたという御答弁でしたが、その状況が詳しく聞けなかったので、8路線のその収支状況
 について、まず伺いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 冒頭の御答弁で申し上げましたとおり、高柳議員が提唱する、この
 デマンド方式というのにも私自身も大変関心を持っておりましたし、そういったことで、か
 ねて当該の担当部局がそういった方向でもっての説明とさせていただく形の中で、現在を選
 択してきた経過がございます。
 したがって、当然今後ともこれらについては、この関係でもって現在進めておるんですが、
 常に時代の背景をそしゃくしながら判断をしていかなければならないと考えております。
 それでは、数値の関係等については、部長のほうから答弁をいたさせます。
◇市民部長(茂木一夫君) 命によりお答えいたします。
 収支状況でございますが、平成24年度につきましては、運行会社のほうの精算がまだ済ん
 でおりません。まだ内容がわかる状況ではございませんが、平成22年度から平成23年度
 につきましては、路線が増加しているということもございまして、市の補助金支出は398
 万3,000円余りの増加となっております。
 また、利用者の状況でございますが、平成23年度で合計で4万8,920人、平成22年
 度におきましては5万5,777人ということでございましたので、前年度比ではマイナス
 6,857人、平成24年度におきましては、現時点での集計によりますが4万5,532
 人ということでございますので、前年度比ではマイナス3,388人というような結果でご
 ざいました。
 また、収支率でございますが、これも平成23年度実績ということになりますが、佐山線に
 おきましては17.5%、岩本線におきましては12.9%、中山線におきましては29.
 9%、迦葉山線、これが20.2%、南郷線が20.9%、また川田線につきましては10.
 4%、宇楚井原線が14.2%、奈良秋塚線が5.1%といった状況でございます。以上で
 ございます。
◇8番(高柳勝巳君) 相当厳しいなと、同僚議員が時折伺っておりますので、想像はしてお
 りましたけれども、総支出として前年、平成22から23年度で398万円、約400万円
 の支出増というふうに受けとめました。
 こうした状況をどこでどのように検討されているかお伺いししたいと思います。毎月どこか
 で検討しているのか、時々タイトルを設けて行っているのか、その辺についてお伺いしたい
 と思います。
◇市民部長(茂木一夫君) どこでどういう状況でというようなことでございますが、これら
 につきましては、利用者の声等を聞くことを中心に、内容を利用者の状況等を当該者等に時
 折確認しながら状況把握をさせていただいておるということでございます。よろしくお願い
 します。
◇8番(高柳勝巳君) それでは、バス事業者との接点といいますか、お話し合いというんで
 すか、そういったのはどの程度この年間行われているのかお伺いしたいと思います。
◇市民部長(茂木一夫君) バス事業者のほうとの打ち合わせというのは、特には場所、日程
 を設けては実施はしてございません。
 ただ、運行等で相談等が向こうからあったり、また、こちらからは投げかけ等があったり、
 その利用状況が確認する必要等があった場合に相談を申し上げているといった状況でござい
 ます。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) 国の補助金の動向、平成23年度はかなり過激なタイトルで国は「平
 成23年度公共交通サバイバル事業」というんですか、地域公共交通維持改善事業なんてい
 うので、結局縮減の方向、集中と選択ということを出してきていますが、それについての検
 討というんですか、お考えはどこかでなさっているでしょうか。
◇市民部長(茂木一夫君) 国の政策等につきましては、その都度状況把握をしながら検討を
 重ねているところでございますが、具体的なところでどうこうというところまではまだ現在
 至っておりません。以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) そうすると、セミ・デマンドとの関係なんですけれども、極めてこの
 バス路線、交通政策にかかわる検討というのは、極めて脆弱だなというふうに思います。
 バス路線の検討委員会を立ち上げていただいたときは、それに向けて周知をしていただきま
 したけれども、それ以降は改善を重ねて、時折打ち合わせをしたり、そのまま事業者に伝え
 る程度で、事のよしあしや分析といったところはなかなか深みなところまで行かないという
 のが現状なんだろうというふうに思いますが、そういう認識でよろしいでしょうか。
◇市民部長(茂木一夫君) 今回の見直しにつきましては、平成23年度、それから平成24
 年度にかけまして前回の見直しを行った内容によって運行を始めているといった状況でござ
 います。
 平成24年度につきましては、迦葉山線が玉原までと、土日祝日等も含めての運行等も行う
 ということで、利用者の状況等も把握している状況でございます。
 また、この内容で、現在見直しした内容で進めてまいりましたが、余り頻繁に運行方式を変
 えてしまいますと、利用者がかえって混乱をしてしまうというようなこともございますので、
 現在の運行方式を状況を把握しながら分析を行わなければならないというふうに考えており
 ます。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) 収支率で言うと5.1%なんていうところがあるぐらいですから、あ
 えて再度聞きませんけれども、相当このままでいけばもう風前のともしびと言ったほうがい
 いんじゃないかなというふうに私自身は捉えています。
 そこで、セミ・デマンドとの関連でお伺いしますけれども、セミ・デマンド方式の具体的な
 実施方法をお伺いしたいと思います。
 私が知る限りにおいては、事前に電話をしてバス停まで行くということだというふうに認識
 しているんですよ。普通に考えて、バス停まで行って待っているのに何で電話しなくちゃな
 らないんだろうと。バス停に行くなら電話する分だけ時間の無駄ですよねと思うんですけれ
 ども、内容、私が思っているのと違えば違うと言ってほしいし、内容についてもう一度確認
 したいと思います。
◇市民部長(茂木一夫君) お答えいたします。
 デマンド方式でございますが、幾つかその形態がございます。
 まず一つといたしますと、時刻固定、それから路線迂回型、またもう一つといたしまして、
 時刻固定路線非固定型。またもう一つは、時刻非固定路線も非固定、これらの3つのタイプ
 が代表としてあるように認識しております。
 沼田市の検討されたデマンド方式でございますが、セミ・デマンド方式ということで、前橋
 工科大学の湯沢教授のほうの提言につきましては、出発時刻が固定されて、路線につきまし
 ては非固定型といったタイプでございます。
 また、会員登録制等の採用も一緒に考えていくというものでございました。
 郊外での出発時刻を固定いたしまして、電話予約、先ほど議員のほうからございました電話
 予約によりドア・ツー・ドアで乗車、利用料金は一定といったものが、また、市街地におき
 ましては、おりたい停留所をふやしまして、おりたいところで停留所でおりるというものが
 提言の中にございました。
 これらを市の庁舎内の路線バス対策委員会におきまして検討を重ねてまいりました。これに
 よりまして、郊外でのドア・ツー・ドアの乗車では沼田市の地域特性かなり分散していると
 いうこともございますので、時間が不規則にどうしてもなってしまう。約束の時間に到着で
 きないおそれがあるというようなことから、利用者に不便が生じるのではないか。また、不
 安を与えてしまうような運行になりはしないかというような考えから、さきの懇談会のほう
 で提案したものでございますが、出発時刻は固定型、利用はもちろん電話予約という形でご
 ざいます。
 郊外につきましては、可能であれば、バス停は一応設けますけれども、フリー乗降、これは
 もちろん当局の許可がおりればということでございますが、市街地ではおりる場合のみがフ
 リーということで、そのような形態で検討を進めてまいったというような状況でございます。
 これらの内容において懇談会等で説明会を行ったということでございます。以上でございま
 す。
◇8番(高柳勝巳君) 困難であるなというのは、私も行政調査等に行って、とにかく成功し
 ているところは割合とエリアが狭いです。ですから、デマンド一本でカバーできてしまうん
 だろうというふうに推測は立ちます。
 ただ、機関とデマンドを組み合わせるという方法もできますよね。軌道路線のところに一定
 のエリアを置いて、そこへデマンドで回る。あるいは核である市内のところを循環させてお
 いて、そこにデマンドや軌道路線で回る。これは、もう地域事情によっていろいろあるわけ
 です。
 問題は、乗る人の気持ちになってどうなんだろという発想があるかどうかなんですよ。今丁
 寧に部長御説明いただきましたけれども、結局事業者の利便性になっているんですよ。検討
 していくと。そんなに出していったら赤字になっちゃうよとか、そんなに回ったら時間に着
 けないよと。これは事業者の理由なんですよね。
 こういうのがあったら乗りますよというほうにどうやって近づけるかという検討をしてくれ
 ないと、今の人よりはふえませんよという話をたしか2年ぐらい前にしたと思うんですよ。
 困難なのはわかっているんです。だけど、乗りたい、こういうのがあったら乗りますよとい
 うものを提案しなければ、ふえっこないんですよ。間違いないんですよ、これは。
 だから、事業者とだけ話をして終わってしまったのは残念だし、1回目のセミ・デマンドで
 説明をして受け入れられなかった。これで丸じゃ残念だなというふうに私は思っているんで
 す。
 そういうことについて市長、どういうふうにお思いですか。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま部長のほうから詳細にわたって説明がございました。大変
 そういう意味ではきちんとした説明がなされたというふうに受けとめております。
 そういった中で、結局何を選択をしようかというときに、市民説明会を開いて、そしてどう
 も当時高柳議員とかなり考え方の一致できるようなことの問題提起をしたのにもかかわらず、
 地域住民の方々がそれだと非常につらいなという意見が多かったので、可能な限り現在の選
 択方式をとって、そしてできるだけ各地区を詳細に行けるような方向を選んできたわけです。
 そういう経過があったと。そこで、じゃあどうなんだという話があったときに、まずスター
 トして数年ですよね。そうすると、現行で活性化ができるという道筋を今一生懸命考えてい
 るところであると。
 しかし、言われるとおり、このいろいろな意味の状況が、例えば頑張っても改善されてこな
 いということになれば、これはまた新たな道を選択をしていかざるを得ません。
 そこら辺は、じゃ一体全体どの辺なのかということについては、もうちょっと時間が欲しい
 なということになるのではなかろうかと思っております。
 先ほども言うように、公的資金が結局ふえていくわけですよね。また、現実にふえてきてい
 るわけです。そうすると、ずっとふやすということはやはり余り適切じゃありません。
 ですから、どこかでやはりそういう意味では一定の判断をしていかざるを得ないときが来る
 のかなというふうに思っております。
 ただ、間違いないことは、高柳議員が言われているような方向を問題提起したんだけれども、
 地域の住民の方々がそれだとちょっとつらいなというのがあって、そして当時の事務方がこ
 ちらのほうがいいのかなということで来たという経過があったということでございます。
 したがって、先ほど市民部長が言うように、おいそれとすぐに右に左にというわけにはまい
 りませんけれども、当然そういった御意見、御意思を踏まえて、そしていずれかどこかで柔
 軟な、また判断をせざるを得なくなることが来るのかなというふうに思っております。
 ただ、本日も市民部長が説明しているとおり、もう一段努力を現時点ではしていかなくては
 ならないのかなというふうに思っておりますが、当然議員のおっしゃっている意味について
 は、よく理解ができているつもりでございます。
◇8番(高柳勝巳君) そこまでのお話は何回かやりとりをしたり、同僚議員たちともやりと
 りを聞いておりました。ですから、事前に普段どのような検討をする機会があるんですか。
 事業者とはどの程度お話をしているんですかとお伺いしたところ、現在の仕組みの中では甚
 だ心もとなかったわけですよね。
 こういったものを精度を上げていかなければ、次のステップに柔軟に対応する検討すら私は
 できないんじゃないかという問題意識なんですけれども、その辺についてお考えをお伺いし
 たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員からすればおもがゆいところもあろうかと思いますが、やはり
 私とすれば、部長初め担当部局がきちんとした対応を図っていると思っております。きょう
 本会議で御指摘されているわけでございますから、市民部長もしかと受けとめておりますの
 で、きちんとした年間通して当然春、夏、秋、冬という四季がありますので、少なくともそ
 ういったところに目線を配って、例えば春には春の状況がございます。雨が降ってくる。夏
 には夏の状況があります。暑い日照りが続きます。秋は一般的には非常に気候状況はよいわ
 けですけれども、冬には当然降雪があるわけです。したがって、そういった四季折々の状況
 に応じて、きちんとした分析を図って、そして乗降が前年度対比伸びるように努力していく
 ということの努力はするんだけれども、ここまで来たからという状況をしかと分析すればや
 はり議員が御指摘されているようなことについては、きちんと対応していかなければいけな 
 いと思っております。
 市民部長もきちんと聞いておりますので、もし仮に議員のほうからすればちょっとまだまだ
 努力が足りないぞということであれば、ここのところはひとつきちんとさせていくつもりで
 ございますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) 非常にありがたいんですけれども、私が言っているのは、部長個人あ
 るいは市長個人の話じゃなくて、体制づくりをしないとそれに伴っていかないんじゃないで
 すかということなので、ぜひ市長がそういうふうに御答弁いただけるんでしたら、もう数段
 そのことについて検討できたり、情報交換ができたりというところをぜひつくっていただき
 たいなというふうに思っているんです。
 そこで、そういう観点から、もう一つ質問したいと思うんですけれども、平成19年に地域
 公共交通の活性化及び再生に関する法律が改正になった。これは同僚議員もおっしゃってい
 て、その第6条に行政、実施主体、事業者、それから利用者の代表も入れて、そういったも
 のが協議会を立ち上げることができますよと書いてあるんですね。することを目的にした会
 議というのはろくなことがないのでやめなさいというふうにガイドラインでは書いてありま
 すけれども、いわゆるデマンド側、利用者が入った協議会をつくらない限りは、どうしても
 事業者と行政に最終的には寄り添ったものになってしまうので、そういうものを立ち上げる
 お考えは今おありかどうかをお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大変結構な御提言だと思っておりますので、ぜひそういった方向で
 公共交通のあるべき姿を考えていく必要があるのじゃないかと思っております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。ぜひそういう方向で、時代が本当に早くて、
 先週の朝日新聞にも「走る乗り合い」といって、神奈川県ですとかの声をかけて地域の乗り
 合いバスでデマンド方式を実施していると。これは地域がやっているので、かなり財政的に
 は厳しいんですけれども、もう行政がやっていること待っていられないということで、行っ
 ている地域が幾つかあるというようなお話も聞いていますので、そういう熱意が本市にもあ
 るうちにぜひそういったことを立ち上げていただければありがたいというふうに思います。
 以上申し上げて、次に移りたいと思います。
 聞きづらいことで、本当に私も嫌なんですけれども、傍聴者の方もいらっしゃいますのであ
 えて申し上げますけれども、私は本当に沼田市にとってこのグリーンベルが市民のため、市
 のためになってほしいということで何度も通告をしているんだということをあえて最初に申
 し上げて、幾つかお伺いしたいというふうに思います。
 最初の質問の御答弁で経営分析と年度末決算への対応についてということですけれども、実
 際この厳しい情勢下ですから、3月頭、そしてこの報告書ができるまでというのは、社長さ
 んやそういった方々と相当打ち合わせ等しなければこういったものはできないんだろうなと
 いうふうに私は推測をしたわけですけれども、どの程度の打ち合わせ状況だったのかお伺い
 したいと思います。
◇経済部長(田村博史君) 高柳議員の御質問にお答えを申し上げます。
 3月、4月につきましては、決算期に当たりまして、その決算の取りまとめにつきましては、
 沼田都市開発が顧問税理士の指導を受けて対応してきたというところでございます。その他
 の関係につきましては、日々連絡をとり合っているといった状況でございます。以上です。
◇市長(星野已喜雄君) 沼田都市開発との関係については、ざっくばらんに言って担当課長
 が相当いろいろな意味で機会あるごとに連携をとっているということになります。
 ただ、御案内のとおり、片方は民間企業ですよね。第三セクターといいながらも民間企業で
 す。そうしたことですから、先ほどの前段の協議会的なことにはなっておりませんから、日
 にちを決めて云々ということではないんですが、状況に応じて常にそういった連携をとりな
 がら臨んでいるということになります。
◇8番(高柳勝巳君) 次に進めながら行きたいと思いますけれども、これが出されたという
 ことは、株主総会も開かれたんだろうなというふうに想像するわけですけれども、株主総会
 はどのくらいの規模でいつ行われたのかをお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先日株主総会が行われました。当然私も出ております。
 詳細のことについては経済部長のほうから説明いたさせます。
◇経済部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 株主総会につきましては、去る6月3日午後3時からグリーンベル21の会議室において行
 われました。報告事項といたしましては、第21期の事業計算書類の報告、また決議事項と
 いたしましては、任期満了に伴う取締役及び監査役の選任が行われたところでございます。
 以上であります。
◇8番(高柳勝巳君) 参加者総数はどのぐらいで、どういった方々が出てどんな御意見が出
 たのか、報告できる内容でお伺いしたいのと、それから、この決算をするに当たっては、そ
 れは会計の専門の方からの何かこの数字というのはこういうことなので、こういう努力をし
 てくださいというのは普通、会計の専門でしたら、これを渡すときに社長さんや関係者にお
 話をすると思うんですけれども、その2つをお伺いしたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) 御質問にお答えをいたします。
 出席者数は、委任状を含む28名でございました。
 どのような意見なり内容であったかということにつきましては、特に意見は直接的な取締役、
 また監査役の選任に関する意見につきましては、特になかったということでございます。以
 上であります。
◇8番(高柳勝巳君) 監査役も含めて意見はないということでよろしいですね。
 はい。それじゃ、もう少し細かいことで、私もおとといもらったものですから、所管ですけ
 れども、細かいことを少しお伺いしたいというふうに思います。
 初めに、この報告書の1ページですけれども、「新規テナントを誘致して稼動率を上げるこ
 とがかなめ」というふうに上のほうに書いてあるわけですね。この状況下において。沼田都
 市開発鰍ノ関する経営検討委員会では稼動率を上げることも当然なんですが、逆ざや現象の
 解消をしないとふやせばふやすほど赤字になりますよ。当時の資料で月額270万円ぐらい
 そのままにしておけば赤字ですよというのが報告書の中で記載されているわけなんです。
 この逆ざや現象の解消に向けての取り組みはなさったのかどうかお伺いしたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) お答え申し上げます。
 まず、都市開発株式会社にあっても先ほど市長も申し上げましたが独立した会社であります。
 また、入られているテナントの方々もいろいろな経過等がございまして、内容については詳
 細は申し上げられない部分もございますけれども、その解消に努めてきたものと考えている
 ところでございます。以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) 60%も持っているわけなので、御意見が出なかったというのは、状
 況が安定していて何も言うことがないから大丈夫なんだというふうに私は思えないんですよ
 ね。これは推測ですけれども、これだけ重要な場面の中で圧倒的に株を保有している沼田市
 が何か言ってくれない限りは私は言いづらいですよというのが普通だと思うんですよ。ざっ
 くばらんに申し上げて、そういうのを待っているのに、るる検討していると思われるという
 のは、甚だ自分のものじゃないというか、そういう感じを受けるんですけれども、さくいと
 ころですよ。今残れているところは、払えているわけですよ。払えているから何とか賃料が
 もらえるわけで、それ以外入ってこないところ、あるいは滞納しているところは、その賃料
 が払えないぐらい儲けがないんですよね。結局は。ということは、逆ざやを解消しようとす
 ると入ってくるところがなくなっちゃうんじゃないかと思うわけです。今のままであれば。
 そういったことも御検討なさっていますかということをまたお伺いしたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 いずれにいたしましても、まずテナントに出店していただくことがまず賃料収入を上げてい
 くということの基本であると思っております。
 それに向けて努力をしているというふうに認識をしております。以上であります。
◇8番(高柳勝巳君) この間幾つか打診があった企業と打ち合わせをしていたときに最終的
 には都市開発が望む管理料と折り合いがつかなかったというふうにうわさでは聞いているん
 ですよね。入れることが一番だというのであれば、もうその料金は度外視して、まず入れた
 らよかったんじゃないかというふうに思うんですけれども、その辺はどういうふうに整合性
 を捉えているのか。
 私が聞いているのは、いやそんなことはないんですというのであればそんなことはないで結
 構なんですけれども。
◇経済部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 議員がおっしゃる希望される方の交渉内容は申しわけありませんが、私は承知しておりませ
 んけれども、繰り返しになってしまいますけれども、賃料をいただいてその中で管理報酬を
 得ていくと、それが都市開発の財源となるものでありますので、そういったことで御理解を
 いただきたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) 次に行きたいと思います。
 同じく1ページに、当ビルが抱える幾つかの不安定要因から出店を見合わせたいというふう
 な企業があったと。この不安定要因というのは何であるというふうに打診企業は申し上げて
 きているのかお伺いしたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 一つには、85%を所有されているメドテック・インベストメントUが提起した係争が行わ
 れている最中であるということが1点ございます。
 もう一つにつきましては、所有に不安定さが内在しているといった部分であるというふうに
 認識をしております。
 その所有に不安定さの内在という部分につきましては、この場ではその詳細については申し
 上げられませんので、まずもって御理解をいただきたいと思います。以上であります。
◇8番(高柳勝巳君) この場では申し上げられないところは結構でございますけれども、係
 争中というのが一番であって、あとは不安定であるということだけ聞けば、もうこの状態で
 募集をしてもなかなか厳しいんだろうなというのは容易に想像がつくだろうというふうに思
 います。
 それから、同じページの未収金の回収努力のところですけれども、訴訟によって主張は認め
 られた。このこと自体が正常な状態とは言えず、勝訴しても法的措置による回収が実現でき
 ないものもありますというふうに書いてあります。
 つまり、けんかに勝って実がないということなんですよね。お金がもらえないわけですから。
 このことをしたメリットというのはどこにあるのかお伺いしたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 まず、未収金の支払いや建物明け渡しを求めることにつきましては、管理者として、また契
 約上からも当然の行為であったというふうに考えております。
 未収を放置しておくということは、他の善良なテナントの皆さんとの関係が崩れてしまうこ
 と、また、テナントから賃料支払いがゼロ円で入ってこない場合であっても、転貸人として
 沼田都市開発は100%権利者に支払い義務が生じるということでありますので、こういっ
 たことの措置をとったということで理解をしております。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) 続いて、6ページなんですけれども、6ページの貸借対照表です。短
 期貸付金と未収入金、これが前年に比較して9,600万円から1億2,000万円、9,
 700万円から1億3,000万円へふえているわけですけれども、短期貸付金という項目
 ですと一般的にはどなたかに貸したというふうにとるんですけれども、この短期貸付金と未
 収入金、どのような方に貸し付けたのか。どなたが未収が多いのかお伺いしたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 まず、短期貸付金でありますが、これにつきましては、グリーンベル21区分所有者集会の
 管理費会計に対する貸付金でございます。
 また、未収入金につきましては、この内容につきましては、店舗賃料などの未収入金でござ
 います。
 個別の社名は申し上げられませんので、御理解をいただきたいと存じます。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) 短期貸付金も、私も勉強不足なので調べたところ、1年以内に回収可
 能な未収金というふうに理解をしておりますから、この管理者協会でしたか、ここから1年
 以内には回収可能な未収金というふうに私は理解をしております。
 それから、純粋な未収金ですよね。だから、もう1年以上無理だなということだと思うんで
 すけれども、1億3,700万円の、要するに大きいところが3つぐらいあって、小さいの
 が50ぐらいあるんですよとか、50は大げさですね。20ぐらいあるんですよとか、大き
 いところが1個であと小さいところとか、大体平均して同じぐらいの額で1億3,000万
 円になったんですとか、その程度はお話しできると思うんですが、それも把握していないの
 か、いるのかお伺いしたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 未収入金の多いところと申しましょうか、これにつきましては、2社ございます。その他は、
 その2社が大きいということで、その他何社ということにつきましても控えさせていただき
 たいと思います。以上であります。
◇8番(高柳勝巳君) 1回目の御答弁でも市長から伺いましたけれども、貸倒引当金が前年
 1,700万円から6,500万円に増額になっているわけです。これの原因をお伺いした
 いというふうに思っております。
 それから8ページ、今度は損益計算表のほうの売上高8,281万円が私ははっきり申し上
 げて収入なんか本当にないんじゃないのというふうに思うんですけれども、8,281万円
 あるわけです。これはどこからどういう収入なのかお伺いしたいというふうに思います。
◇経済部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 まず、貸借対照表の貸倒引当金でございますが、これにつきましては、売掛金であります未
 収入金のうち破綻した会社と将来の取り立て不能見込み額を見積もったものを貸倒引当金と
 して経理したというものでございます。
 したがいまして、未収入金の額が影響するということでございます。
 また、損益計算書の売上高でございますが、まず、管理料収入につきましては、T街区、U
 街区の店舗の管理報酬というんでしょうか、店舗の管理料の収入でございます。
 また、事業収入につきましては、権利者ゾーン、またメドテックゾーンの店舗賃料等が主な
 ものでございます。以上であります。
◇8番(高柳勝巳君) 貸倒引当金、いわばこの6ページの上のところは、がっちり不透明な
 お金がふえちゃったなということですね。短期貸付1億2,000万円、未収入金が1億3,
 700万円、そして貸倒引当金が6,496万円という会社ですね。資本金2億円でという
 ことでございます。
 そういうふうにざっと、私も会計士じゃないのでよくわかりませんけれども、かなり厳しい
 状況だなというふうに思います。
 それから、先ほどの売上高の話です。管理料と事業収入というふうに分けてちゃんとお話を
 いただきましたけれども、事業収入のほうはメドテックからの収入ですというふうにお話を
 聞きましたが、メドテックは係争中なのにお金をいただけるんでしょうか。その辺をお伺い
 したいと思います。
◇経済部長(田村博史君) 事業収入のメドテックゾーンの店舗賃料につきましては、これだ
 けの収入として経理すべきものということでありますので、御理解をいただきたいと思いま
 す。
◇8番(高柳勝巳君) 見込める額だと、損益計算表ですから、そういうふうに理解をしたい
 というふうに思っています。
 細かいことばっかり部長に聞いて申しわけなかったのですけれども、そういうことをトータ
 ルとして今度は市長にお伺いしたいというふうに思っています。
 こういう状況、ざっとつかんでこういう状況だということを市長、率直にどういうふうにお
 考えですか。
◇市長(星野已喜雄君) まず、これは御案内のとおり、最初の質問でも御答弁させてもらっ
 たとおり、基本的にはこのグリーンベル21活性化のために市が数年前に1億円の増資を行
 って、そしてキーテナントを誘致すべく対応を図ったり、あるいは当然いろいろな条例等も
 整備して、そして出店に意欲のある方々を迎えるべく対応を図ってきたという経過がござい
 ます。
 そういった中で、御案内のとおり大型店の持っている諸課題というのは、決して本市のみな
 らず、もうあらゆるところで起こっている時代の流れになっていると思っております。
 極論すれば、大型店同士が非常な厳しい戦いを、せめぎ合いをしているということだと思っ
 ております。
 そういった中で、本グリーンベル21は、私どもの市の中心商店街の西側の中核として位置
 づけられてきたという経過がございますので、当然市とすればできるだけの支援をしてまい
 りましたし、現在でもそういう観点を持っております。
 そうした中で、依然として厳しい状況には変わりはございませんので、当然関係者の方々と
 市が基本的にはきちんと真摯に連携を図りながら対応を図っていかなければならないと考え
 ております。
 したがって、これも前段のバスの御質問にもあったように、このグリーンベル21の本問題
 についても経済部をして一生懸命本当に努力をしてきたということは私もよく承知をしてお
 ります。したがって、今後の対応についても当然都市開発株式会社の社長さん初めといたし
 まして、関係者とよく連携・協議をして、そして先に向かっての対応を図っていくというこ
 とになろうかと思います。
◇8番(高柳勝巳君) 厳しいお話もお伺いしたんですけれども、率直に今の状態というのは、
 会社経営にとってどういう状態かということをお伺いしたのと、それから、そういう状態が
 ずっと続いているわけです。同僚議員からももう何人も多分質問・質疑があったと思うんで
 すね。そうすると、決意だとか熱意だけではこれはもう無理な状況というのがあって、じゃ
 あ、その都市開発の役員の方々あるいは市の部課長の皆さんとの関係だけで検討してきた結
 果がこうなんですよね。
 ですから、もっと構造的なところにシフトしていかないと、この問題は解決しないんじゃな
 いかというふうに私は思っているんですよ。
 市長は、まだこの状態で何とかなるというお考えなのかどうか。改めてお伺いしたいと思い
 ます。
◇市長(星野已喜雄君) 市が抱えている課題というのは、グリーンベル21だけではありま
 せん。先ほどのデマンドバスもそうです。
 あるいは、ほかにも農政も、あるいは商工業の問題も、福祉ももちろんそういった多面的な
 ものを持っています。
 したがって、グリーンベル21を特別的な捉まえ方というのは、一般的な、客観的な見方か
 らするとまず慎重にしなければなりません。しかし、こういった状況をやはり黙しているわ
 けにもこれはいきません。したがって、市の総合的なバランスを整合よく捉まえた形の中で
 本問題をどう位置づけていくかということを慎重に判断していくことは大事かなと思ってお
 ります。
 したがって、いろいろな角度から分析をして今日に至っているわけでございますから、当然
 それらの反省の上に立って今後どう対応すべきかということについては、やはり考えていく
 ことは、これはもう当然のことかと思っております。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前10時59分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時07分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇8番(高柳勝巳君) 市長、最初の答弁で当期純利益の損失、前年度が337万円の純利益、
 今期は3,922万円の損失ということは、重大な問題であるというふうに1回目の答弁で
 たしかいただいたわけです。重大な場面なのに淡々とやるということで、私は乗り切れない
 んじゃないかというふうに思って質問したわけなんです。
 市にとっていろいろな行政サービスがあるというのは百も承知です。だけど、この問題が今
 重要な場面にあるといったときにどうするんですかということをお伺いしたわけなんですけ
 れども。
◇市長(星野已喜雄君) 計数にかかわるいろいろな御質問が出ているようでございますけれ
 ども、議員御案内のとおり、当該委員会におられるようでございますし、十二分に論議はで
 きる立場におります。
 そうした中で今御質問いただいて、私ども誠心誠意御答弁させていただいております。した
 がって、ただいまの御質問に答えるとすれば、冒頭申し上げたとおり、これは純損失は企業
 の1事業年度の経営成績としての損失であり、大きな経営上の問題でありますというふうに
 きちんと答弁をさせていただいておりますからして、当然それが対応のためにはいろいろな
 角度から処していかなければならないのではなかろうかと、こういうふうに思っているとこ
 ろでございます。
 したがいまして、御案内のとおり、経済部長もきちんと当該の質問に対して1点の曇りなく
 御答弁をさせていただいておりますので、大きな見地からひとつ御理解をいただければあり
 がたいと、こういうふうに思っております。
◇8番(高柳勝巳君) 申しわけないですけれども、私は市長をいじめたり、それから当局を
 困らせたりするつもりで一般質問を通告しているつもりはみじんもないんですよ。委員会で
 も、市長がそういうふうにおっしゃいましたからあえて申し上げますけれども、委員会でも
 私聞いたんですよ。答えることはないというふうに言われたもので、ここで聞くしかないの
 で、それでも聞かなければ市民に対して私は申しわけないと思うんですよ。
 そういう答弁の仕方はありますか。どこで聞けばいいんですか、じゃ私は。
◇市長(星野已喜雄君) ですから、きちんと対応してきているわけです。一点も逃げており
 ません。きちんと答弁をしております。
 したがいまして、当然今月にも委員会があるわけですね。そうしたところでも御質問があれ
 ばきちんと答弁をいたします。
 ただ、御案内のとおり、株主総会の前段で申し上げるべきことと、株主総会の結果が出てか
 ら申し上げることは、やはりおのずと違ってくることは、これは言うまでもありません。し
 たがって、私はその当該委員会にいた立場ではありませんので、どういうやりとりがあった
 かは理解をしておりませんけれども、きちんと現在答弁をさせていただいておりますし、ま
 た、しかるべきときになれば、経済部長と担当課長が議員のいろいろなこういうものに対し
 てお答えをするであろうというふうに思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思い
 ます。
◇8番(高柳勝巳君) つい声を荒らげてしまって申しわけないんですけれども、本当に心配
 しているんですよ。グリーンベルも沼田市も、そういうふうに聞いていただければというふ
 うに、改めて申し上げたいと思います。
 気を取り直してあえて質問を申し上げます。
 こういう状況下でありますから、市長ももちろんそうでしょうけれども、経営陣、ここに書
 いていらっしゃいます役員の方々中心にして、本当に今大変なんだろうな、私なら本当に足
 がすくんでしまうような状況だろうというふうに思いますけれども、あえて申し上げますけ
 れども、役員の方々は今期に当たってよし頑張って今期も切り抜けてやろうという気持ち1
 00%で臨んでおられるのかどうか、確認の意味でお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 少なくとも社長様は本当に努力されておられます。そして、いろい
 ろなことで私どもが見ていて、例えば上京することもしばし、そういったことの中で非常に
 何とかしようということで、本当に努力をしているということはよく伺います。それだけは
 申し上げておきたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) 少し戻ります。今度は、事務員のほうですけれども、一般管理費が前
 年が1,260万円で前期よりも710万円ぐらい減になっているんですね。そうすると、
 710万円ぐらい減ということは、1人ぐらいの人件費分かなと、人件費だったとすれば。
 今の事務局の体制というのは、どういう状態なのか、部長になると思いますけれども、お伺
 いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これも非常に社長さん中心に経営努力をされているという状況がご
 ざいます。経済部長のほうから補足説明をいたさせます。
◇経済部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 現在の体制につきましては、社長、このたびから事務局長、また、ほかに経理担当の方、女
 性担当の方の3名の体制でございます。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) 社長と事務局長と3名の事務員ということで確認したいと思います。
 以前は東さんという方がいらっしゃったけれども、おやめになりましたという状態を今度は
 引き継いで事務局長さんという方が新たに来たということだと思いますけれども、いつごろ
 からおいでなのか、お伺いしたいと思います。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時13分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時14分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇経済部長(田村博史君) 大変失礼をいたしました。
 事務局長におかれましては、5月末からでの就任だということでございます。
 先ほども私体制について再度確認をさせていただきますけれども、社長、事務局長、経理担
 当のほかに女性の2名ということで、社長を含めて5名の体制ということでございます。以
 上です。
◇8番(高柳勝巳君) 5月末からだから、まだ引き継ぎの最中なんだろうというふうに思い
 ますけれども、体制のところで私も指摘しましたけれども、これは市の課長とそれから市専
 従の社長がいろいろ資料をこの場面でしているだけではもうこういう重大な場面に私は申し
 わけないですけれども、とてもとても厳しいんだろうなというふうに思っていたわけです。
 この新しく招いた事務局長はどんな経歴の持ち主なのかをお伺いしたいと思います。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時15分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時16分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇経済部長(田村博史君) 大変失礼をいたしました。
 事務局長におかれましては、権利者の一員でございまして、非常に紳士な方だということで
 受けとめているところでございます。以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) 権利者の一員で熱心だということは、社長やうちの課長と同じかなと。
 例えば専門的知識を有しているとか、そういう方ではないというふうに受けとめますが、そ
 うすると、失礼ですけれども、財政上の運営というふうにとらざるを得ないんですけれども、
 その辺については何か意図があってそういうふうにしたんですか、お伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり、場所が本会議場でありますので、やはりそうした今先ほど
 経済部長が答弁したとおり、権利者であり、非常に紳士的なすばらしい方であるというふう
 に受けとめております。
 そういった中で、社長が判断された方でありますから、市とすればその方をきちんと信頼を
 して、そして応援してあげなければならないなというふうに思っております。
 したがって、やはり本会議場でありますので、ある程度そうしたことについてはどうしても
 答弁に一定の限界がございます。何か機会があれば議員のほうにきちんと説明させていただ
 く機会ができると思いますので、本日のところはその辺でひとつ御理解をいただければあり
 がたいと思っておるわけであります。
◇8番(高柳勝巳君) 了解いたしました。
 体制を埋めたということについては、一歩前進なんだろうなというふうに理解をしておりま
 す。
 また、こういう厳しい状況下でそういうポジションをお引き受けいただいたわけですから、
 敬意は表したいなと思いますけれども、かなり厳しいという状況に違いはないなということ
 だけ申し上げて、係争案件の問題について、これも恐らく答弁は限られてくるんだろうなと
 いうふうに思います。11回の口頭弁論を終えて、後は結審を待つだけというふうに認識を
 しておりますけれども、結審が出るということになると、勝ち、負け、引き分け、3つです
 よね。大体。この3つ、選択できるのは3つしかないわけですから、いろいろな場面を想定
 して事後に当たらなければいけないというふうに思うわけですね。これも説明に制限はあろ
 うかと思いますけれども、幾らか検討なさっているのかどうか。答弁できる範囲内でお伺い
 したいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これも大変難しい御質問になりましたが、一応弁論が終結をしてお
 ります。ただ、いまだ結論が出ていない状況になっております。
 したがって、今後の行方にいささかの影響も及ぼさないよう、客観的な事象は大切かと思っ
 ておりますので、どうしても本会議というこの公式の席においての発言はやや限界が出てま
 いります。
 したがって、今後の推移を現在言われるとおり、大きな佳境に入っていますので、もうしば
 らく冷静に見守っていかなければならないかなというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) もちろん遺憾なきよう対応していただかなければ、これはもういけな
 いことですから、それ以上のことはこの場ですから、発言は控えたいなというふうに思いま
 すけれども、以前にもお話ししましたけれども、最終的には市と市民のためにどうするかと
 いう価値判断でぜひ検討していただきたいというふうに申し上げておきたいなというふうに
 思います。
 残念ながら、昨年の9月、1カ月かそこらには結論が出るだろうと言っていたことが相手の
 あることですから、延びているという事態ですから、相当これは慎重に対応しないといろい
 ろなことが内在をしているんだろうなというふうに思料いたしますので、ぜひその辺も含め
 て対応していただきたいというふうに申し上げたいと思います。
 それから、第三セクターとしての沼田都市開発鰍フ評価と筆頭株主に関連するんだろうとい
 うふうに思いますけれども、先ほども申し上げましたけれども、発行株が4,000株のう
 ち2,400株を持っているのは沼田市なんです。沼田市長は、そのグリーンベルのことだ
 けをしているわけにはいかないということもわかりますけれども、グリーンベルにとっての
 株数はほかのことができないじゃ困るわけなんですよね。60%、圧倒的ですから、そうい
 う意味でのリーダーシップをここはとらないと、ほかの、例えば100株持っていらっしゃ
 るところもございます。これに出ていますけれども、もっと小口で持っていらっしゃる方も
 いらっしゃいますけれども、こういうときにこうすればいいんだとその方々から出るとは考
 えづらいんです。やはり市長がいろいろな専門的な方々も駆使して、こういうふうにしよう
 じゃないかということを言わない限りは、出ないからいいやでずるずる時間だけが延びてし
 まうような気がするんですね。
 その辺についてのお考えはどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 議員が心配されているように、非常に難しいデリケートな背景があ
 るということから、どうしても慎重な言い回しを終始してきた経過がございます。
 したがって、議員が御指摘されていることについても反省すべきところはきちんと私どもも
 反省をして、そして当然当該会社の社長を中心に連携をきちんと図って対応をしていくとい
 うことになろうかと思います。
 当然、沼田都市開発株式会社の社長さん初め、幹部の方々もやはり足跡をきちんと捉まえて
 きた誇りとプライドがあると思います。したがって、そのことを十二分に尊重してあげて、
 そして私どもが応援ができることはしていかなければいけないと思っております。
 言われるとおり、株数から見れば非常に高い数値を持っておりますから、権限があるわけで
 すよね。ですから、その辺のところは十二分にきょういろいろと御質問、御意見が出ている
 ことを踏まえて、対応を図っていかなければいけないなというふうに思っております。
 ただ、そういった中で、高柳議員はいろいろと承知をしているんだと思うんだけれども、係
 争中のところが大山を迎えてきているわけですよね。これが大変おくれてしまったんだけれ
 ども、早晩一つの方向が出ると思うんです。
 そうすると、今までと違った形の中でかなり議員が言っているようなことの捉まえ方を踏ま
 えて、そして対応を図っていくようなことが見えてくるのかなというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) 言葉を選びながらのいろいろお話をいただきました。
 今の係争中の問題がなければ、いろいろなことを先へ先へ、いろいろなことを考えてみたり
 ということもできるんでしょうけれども、なかなかこれが抜けないと方向性が決まらないん
 だろうというのは私も推察をいたしますけれども、この問題がなくても私自身は考えている
 というか、最後の4番と5番の項目に移りたいと思いますけれども、これは一緒に考えたい
 と思いますけれども、中心市街地の西の商業核、そしてまた、グリーンベル21の抜本的活
 用策にかかわってくると思うんですよね。これは、このトラブルがなくてもかなり厳しい状
 況で、市長が丁寧に説明をいただきました。再開発ビルとしてできたと。そして、必要な支
 援とおっしゃいました。必要な支援は、やっぱりこれも今までと同じ支援ではだめなんだろ
 うと思うんです。
 市長が決断しなければいけない支援があるんです。だから、商業を中心として何とかします
 ということを、もちろん商業はゼロにしようと言っているわけじゃないんですよ。商業も含
 めた複合的とおっしゃいましたけれども、複合的と言うのであれば、どういう位置づけでど
 うしていくんですかということをそろそろ示さないと、町なか全体も軌道修正していくわけ
 ですから、これに連動して。核のうちの一つなわけですから、この辺はそろそろ示さないと、
 この間関係者の方々もサービスつき高齢者住宅ですか、こういったことがいいというような
 御提言をなさっている。あるいは、1街区のほうが少しめどが立ってきたと。にぎわいの核
 のほうが立ってきたという時間帯にあって、次はじゃどうするんだといったときに、もとの
 ままで本当にいいんですかねといった時間帯にあるんじゃないかと私は思っているんです。
 このことに今の係争中の案件にとらわれず、市長としてこの辺の変更の考え方がおありかど
 うかお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に重要な御質問をいただいております。
 御案内のとおり、沼田市下之町地区市街地再開発事業としてキネマ通りの拡幅と同時に建設
 されてまいりましたグリーンベル21の成り立ちなどの経過を踏まえたときに、先ほど申し
 上げているように、行政として必要な支援は行うべきであるというふうに考えてまいりまし
 たし、現在もそうした考え方を持っております。
 第三セクターとはいえ、やはり独立した法人格を持っておりまして、この意思決定はやはり
 きちんと尊重されなければなりません。そうした形の中で、御案内のとおり、地権者がきち
 んといるわけですよね。そういった方々の意向もしっかり捉まえた形の中で今後どうしてい
 ったらいいかということを考えなければならないというふうに思っております。
 したがいまして、ある程度いろいろと天下の状態を勉強したりしてまいりますと、非常に大
 きな、それこそ大きな建屋を有したものが競合してやっているという状況がありますよね。
 もう一方におきまして、今度小規模なんだけれども、品ぞろえが日常雑貨等含めて相当ある。
 そういう意味では、小規模、議員得意な範疇だと思うんだけれども、小規模多機能型的なも
 のがやっぱり非常に健闘して頑張っているというような、二分化されている状況にあります
 よね。
 それらを捉まえてみたときに、当該ビルがどういう立場に有するのかというのは、案外デリ
 ケートなところが内在しているように見えるわけです。
 二分化されたものにちょっとなっておりませんね。どちらかというと前段のほう寄りなんだ
 けれども、もうそういうものではないんですね。したがって、そうしたことから、地域とど
 ういうふうにいろいろな意味の接点を持っていったらいいのかというようなことをやはりき
 ちんと考えていく。そうした視点を持ちながら、今後のビルのあり方というものを検討して
 いく必要があるんじゃないかと、こんなふうに今思っておりますけど。
◇8番(高柳勝巳君) そういうことを具体的に形に残していってほしいわけですよね。議会
 のときに市長の思いを私が聞くだけじゃなくて、庁内にこういう考え方でいこうじゃないか
 というのを市長がやっぱり示して、それで形にしていかないと、そういう時代なんですよね
 とは言うものの、何だかわからないという話になるんだと思うんですね。
 商圏の話で言えば、大型店同士がより規模を競ってどんどん郊外で大規模化していって、そ
 のカバーできる延伸にないところにコンビニが点在をしたり、たくさん開業しなくても必要
 なものが買えるというメリットがあってコンビニ店が健在だという見方なんかもあったりし
 て、難しいのはそれは事実だろうと思いますけれども、問題は市長があそこを今後どうして
 いくかということを早晩示さないと、私は厳しいなというふうに常々考えておりますので、
 ぜひその辺はお願いしたいというふうに、できるだけ形にしていっていただきたいなという
 ふうに思うわけです。
 それで、検討していくことはやぶさかじゃないというふうにお伺いしたんですけれども、今
 度まちづくり三法との絡みです。
 まちづくり三法が平成18年に変わって、19年に施行になったんですかね。新活法という
 ものですね。これは、もう御存じだと思いますけれども、今までの中心市街地の活性化法と
 いうのは、自分のところで目標を決めて、沼田市が選択した方向ですけれども、新活法は、
 国が認定をする仕組みですね。これに認定して乗っかればいろいろな財政的支援が省庁横断
 的にいただけるということで、これが平成20年度のときのメニューですけれども、福祉か
 ら何からいろいろあるんです。この計画を出さないともらえないというのは、沼田市にとっ
 ては余りメリットがないので、沼田市は旧法のままこの再生を期すということで、期間だけ
 延長したわけなんですけれども、この単純に沼田市は2億円ずつしか土地区画整理事業には
 出していけないだろうなと。1億5,000万円、3億円頑張ってということなんですよね。
 残額が10年で80億円ということだから、2億円平均だと60億円の乖離があるわけです。
 60億円をじゃ、市で出せるのかというと、かなり厳しい。
 とすれば、申しわけないけれども、国の補助とかというものをできるだけ活用できるスキー
 ムをつくらないと厳しいんじゃないかというふうに思っているんです。
 それなので、この新活法に乗らないでいたメリット、デメリットというんですか、この辺に
 ついては、市長、どのようにお考えなのかお伺いできればと思います。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時32分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時34分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) これも大変難しい御質問でございますが、新活法のアウトラインに
 計画が5年間で乗れるかどうか、実現できるかどうかというのがバックグラウンドにあった
 というようなことで、当時私どももそれを真剣に捉まえたんだけれども、結局そこまでちょ
 っと難しいなという判断から、そういう経過があって、本県では高崎がそれに充てがわれた
 という経過があるようでございます。
 したがって、当然国が考えている、そういった地元に有利なものがあれば、それはやはりき
 ちんと捉まえて、そして事業の中に乗せていくということは大変重要なことなのではないか
 というふうに受けとめておりますので、当時そこのところに整合ができなかったというのは
 現在残念に思っているところでございます。
◇8番(高柳勝巳君) 私も本当にハードルが高そうに見えたもので、断念をしたというのは
 一定の納得はしますけれども、だからこそ福祉を持ってくれば幾つかの要素のうちに通行人
 口ですか、これが前よりも増すと。どのぐらいかというのはちょっと記憶にないんですけれ
 ども、福祉施設というのは、必要があるから行くので、そこの通る人は必ずふえますよね。
 即効性があるので、そういったものを持ってきて、計画を出して、有利な補助金をもらった
 ほうがいいんじゃないですかというお話をたしかこれが施行のときにお話をさせてもらいま
 した。
 平成20年度にはかなり出て、5年間で今度は第2ステージを申請するところも出ていると
 いうことで、今現在113地区がこの計画で何とか町なかを活性化しようじゃないかという
 ふうに認識をしているんです。
 市は、残念に思うと言いつつも、この60億円分を今度は言い方悪いですけれども、めざと
 く国のいい補助金をしっかりつかまえないと、この60億円が乱暴に言って、ざっくり言っ
 て難しいというふうに思うんです。
 例えば、サービスつき高齢者住宅も平成27年末で有利なものが一つ切れますね。それから、
 平成28年の3月31日で一定の区切りがなくなるんですね。初期に投資してがっと行こう
 じゃないかというのが切れちゃうので、これもあと1年か2年でやらないと、有利な財源と
 いうのはなくなってしまいます。
 それなので、毎年その都度本当にいいものをとって、短期間のうちにこれで行こうじゃない
 かと言わないと、この60億円の財源は出てこない。そういう道を沼田市は選択をしたんだ
 ろうというふうに思うんです。
 ですから、何かこういうことにしましょうよというふうに言っておかないと、いざといった
 ときにこれに当て込みましょうという話が出てこないんだと思うんですね。
 そういう意味で私は申し上げたんですけれども、改めてその辺の、各部これは横断的ですか
 ら、教育関係もあります。福祉関係ももちろんあります。こういったところをしっかり見張
 っていないと、もう手挙げるのが遅くなっちゃったと、こういうことになると思うんですけ
 れども、その辺についてのお考えとあわせて市長の見解を伺いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 非常にこれも難しい御質問でありまして、答弁にはどうしても慎重
 にならざるを得ないんですが、私の経験で言うと、国の言う法律というのは、やはり尊重も
 して、しかもやはり有利な戦略を立てて、必要なものは獲得していかなければいけないとい
 うことについては全く同感であります。
 ただ、私の経験からすると、よその地区より早くにうまくいってそこに乗ったんだけれども、
 それが後になって非常に難しい状況になってしまった。しかも、そのところに乗ったことが
 足かせになって、動きが非常に拘束されてきたというようなことも経験の中にないわけでは
 ございません。
 ただ、言われるとおり、有利な、そしてしかも当該地区に合ったものとする、そういう施策
 というものはやっぱり戦略的に使っていく、しかもはっきり言って国や県の補助事業、それ
 は選択していくということについては、全く言われることはごもっともなことだと思ってお
 りますので、今後議員の御意思、御意見を踏まえて、対応を図る必要があるのかなというふ
 うに思っております。
◇8番(高柳勝巳君) 全国で1,700台ですかね今市町村が、ある中で113地区ですか
 ら、町村があるのを除いたとしても、多数ではないなというのは理解をしていますし、先進
 事例に乗っかって行政調査なんかにも行きますけれども、何年かたって行ってみたらあれと
 いうのも結構私どもも見たりしています。
 だけれども、先ほども申し上げたとおり、20億円以外の財源というのは単費ではもう出せ
 ないということはわかっているわけですから、ぜひそこのところは理解をして、青写真づく
 りとやっぱり各部課に対してしっかりと目を見張るようにしていただきたいというふうに思
 うわけです。
 そういうことがベースにないと、市長も慎重だと言っているんだから、2巡目で来たときで
 いいかなと、こういう姿勢でも私は困るなというふうに思っているんです。
 町なかはもう延長はしたけれども、期限は切れていて、そこが目標値になっていますし、か
 なり中心市街地の皆さんも高齢化をし、長くなると打つ手も変わってきてしまうわけなので、
 ぜひその辺についてスピードを早めるというんですか、決断を早める、スピードを早めると
 いうことについて、もう一度伺いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 御意見もっともだと思っております。
 そういった中で、やっぱり裏づけとなるどうしても財源の関係が、きのうも実は群馬県市長
 会が国会議員との懇談がある中である大どころの市長がアドバルーンはいいけれども、裏づ
 けとなるものがきちんとなければ絵に描いた餅になってしまうぞというようなことの御発言
 をされた方がいたんですけれども、したがって、やっぱり必ずそれには裏が必要になってく
 ると思います。
 したがって、財源の裏づけとの整合性をきちんと図る形の中で対応を図る必要があるのかな
 というふうに思っております。
◇8番(高柳勝巳君) 最後になります。
 これは、国の補助事業を市が受けるというのもありますけれども、これは平成21年3月に
 商工会議所が一応国の支援を受けて、町なかの再生プラン、これをまとめた冊子ですけれど
 も、この中に所有と利用の区別でまちづくり会社なんかをつくって、何とか町を再生してい
 きましょうと、再整理していきましょうという提案が商工会議所を中心として、沼田市がバ
 ックアップしてできた、これは冊子です。
 これは、国に頼らず、個別な財政支援はありますけれども、頼らず自分たちで何とかいいデ
 ザインをつくっていこうじゃないかという意思だったと思うんです。こういった流れももう
 一方で必要だと私は思っているんです。まちづくりですから、行政だけが考えて物事を提案
 するんじゃなくて、そこのすり合わせの作業というのも必要なんですけれども、今これちょ
 っと浮いてしまっているような感じがするんですね。サービスつきが出てみたり、いろいろ
 なことがあるんですけれども。それとのずれの感覚について、どのようなお考えをお持ちな
 のか。そして、まちづくり自体を市長はそこの当該の皆さんとどういうふうにつくっていく
 のか。そんなところに対するお考えをお伺いして、私の一般質問を閉じたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり地域の方々の御意見、御意思を承るということがどうしても
 道筋として基本にならざるを得ません。
 そうしたことを地道に努力する形の中でうちとの立場からすれば、都市建設部、まちなか対
 策課をしてきちんと誠意を込めて当該地権者との意思疎通をきちんと図っていくということ
 が大事かと思っております。
 したがって、今御提起されましたその冊子等の整合性もきちんと持たせていくということを
 考えながら、それで、先ほども言うように、時代とともに地権者の方々の御意思も変化をし
 てきているということを鑑みた形の中の対応をきちんと図っていく必要があるのかなという
 ふうに思っております。
 できるだけ、いろいろな意味で機会あるごとにひとつ叱咤いただければ大変ありがたいなと
 思っておりますので、よろしくお願いします。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、島田富造議員。4番。
〔4番 島田富造君登壇〕
◇4番(島田富造君) 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 まず、AEDの設置についてお願いですが、普及はしてきましたもののまだ配置されていな
 い地域の要望についてであります。住宅地における事故発生時も困りますし、地域や集落の
 いざ必要というときに、救急車が着くまで手をこまねいているのでしょうか。現在は、事故
 に遭う機会がふえ、作業中の事故や車両による事故がいついかなるところであるかしれませ
 ん。若い人が心肺停止したときでも、手近なところにAEDがあれば助かったかもしれない
 という話を身近な人から聞きまして、なるほどこれからはAEDが必要だなと感じましたの
 で、予算がないとかでなく、もしものときに備え、保険を掛けたと思い、人間の一番大事な
 命を救うかもしれないAEDについて、広く地域的に身近な集会所単位に再配置され、一般
 の人でも使いやすい場所に設置を願うものであります。
 次に、花見時の駐車場と進入路についてお伺いいたします。
 公園のグラウンドをイベント会場にして来客増を図るには、公園グラウンドの駐車場と進入
 路の問題についてお願いしたいと思います。
 今年の花見ころは陽気がよくて、沼田公園の桜が有名になってきたのか、商工会議所の人た
 ちや大勢の関係者各位の努力があって万を数えるほどの集客がありましたが、せっかくの桜
 を見に来ても、車を置く場所がなく渋滞し動きがとれず、かなりのお客さんが帰られたりよ
 そに向かってしまったようですが、昨年12月議会の市長の答弁によりますと、来年の花と
 緑博の関係もあり、主会場になる公園の進入路と駐車場は抜本的に考えていると答弁されて
 おりますので、ぜひとも今年のうちに進入路と駐車場の狭過ぎる解決策をとっていただきた
 いと思います。
 沼小の校庭と近隣の駐車場を臨時駐車場として活用できないか、対応をお伺いいたします。
 沼小校庭の広さはかなりありますが、今年はなぜか西校庭しか解放してもらえず、休日でも
 東校庭には駐車されませんでしたが、あれほど大勢の人が駐車できないでいたのですから、
 解放し、足らなければ近隣の駐車場を臨時に借り上げるくらいのサービス精神が沼田には必
 要ではないでしょうか、お伺いいたします。
 さらに言わせてもらえば、沼小校庭には旧沼田中学校発足以来120年生くらいのソメイヨ
 シノ桜が8本もあり、先日、何となくテレビを見ておりましたら、青森県弘前公園の桜が樹
 齢130年で幹回り5.37メートル、高さ10メートルのソメイヨシノだそうですが、日
 本一だそうです。もしかしたら沼小に2番目の古木かと思いはかってみましたら、4.5メ
 ートルくらいの木もありますが、最高5.3メートルの木もあります。弘前に行かなくても
 日本一、二のソメイヨシノ桜が沼小の校庭で見られますので、東校庭を臨時駐車場に使い、
 2週間くらいはライトアツプして桜の名所沼田をデビューさせる気持ちがおありになるのか
 市長に伺いたいと思います。
 次に、高齢化社会と人口減問題についてお伺いいたします。町なかの空洞化についてです。
 一般的に企業の寿命は約30年と言われておりますが、商店街も御多分に漏れず、生きてい
 るのですから当然動いていきます。今までの中心商店街の機能が郊外へ移行しているように
 思えるが市長の認識をお伺いいたします。
 昭和50年代くらいまではにぎわっていた沼田も車社会の到来とともに広い駐車場を持った
 スーパーが郊外に進出し、買い物のパターンが完全に変わってしまい、消費力のある若い世
 帯が郊外に住むようになってから町なかに公共投資をされておりますが、道路を広げ、建物
 を新しくしただけでは「仏つくって魂入れず」のことわざのように集客する仕掛けを忘れて
 いるのではないでしょうか、お伺いいたします。
 区画整理も必要ですが20年以上も時間が経過しますと効果が薄れ、歴史的町並みが失われ
 ただけでなく、真田の町割りも壊れ、町なかに住める人がいなくなる現実を市長はどう捉ま
 えているのでしょうか。
 魅力のあるまちづくりへと区画整理を進め再開発を目指しても高齢化社会になり、空き家対
 策に昨年社団法人が設立され、移住・住みかえ支援機構の制度ですが、家賃保証つき借り上
 げ住宅に子育て世代を入居してもらい、空き家になっても次の入居者が決まるまでは財団が
 家賃保証をしてくれる制度を当局は御存じでしょうか、伺います。
 次に、地元の特産物を加工し販売できる大きな道の駅を開設させ、生産者の年間収入が20
 0万ないし400万円くらい入るようなプロジェクトをつくらなければ、町の魅力を取り戻
 すことはできないと思いますが、市長の見解なり、将来につながる方針がありましたら教え
 ていただきたいと思います。
 次に、県指定文化財の建物を上之町に移築、集客を図るそうですが、ある会合で先輩に言わ
 れました。沼田の文化財というのは、何の使う価値もない20年以上も廃墟同然の建物しか
 ないのか。迷惑施設を商店街に移築されても地元は迷惑を受けるだけ。市議会議員は何をし
 ているのか。無駄な予算があるならもっと市民のためになる使い方をしてくれと切実に要望
 され、返す言葉もなく、私もそのとおりだと思いますので、当局の集客施設と言っている根
 拠と活用し得る計画がありましたら伺いたいと思います。
 次に、耕作放棄地についてでありますが、ふえ続ける放棄地対策について、市内全域耕作放
 棄面積が300ヘクタールを超え、十数年後には二、三倍になるかもしれない。今後の見通
 しと取り組みについてお伺いいたします。
 現在、農業をされている人たちの年齢を考えたとき、十四、五年先には必然的に高齢化し、
 専業農家は20%くらいになると思います。経営規模は今の5倍ぐらいにする必要があると
 思いますので、農地の集約化や非耕作地について行政が主導し、持ち主と連携し、借り主募
 集の看板を農林課なり農業委員会で出し規模拡大農家に紹介することが耕作放棄地を少しで
 も減らす方法かと思います。県内の他町村では既に実施されて効果を上げていると新聞紙上
 で見ておりますが、この取り組みを早急に取り上げる必要があるかと思いますが、市当局の
 見解を伺います。
 次に、山間部の農地は後継者がいないために耕作放棄地が続出していますので、農振地域指
 定の見直しをしなければ山林に戻るだけですので、二十数年前から一度も見直されたことの
 ない農振区域を見直し、県農政の受け売りだけでなく、地域の実情に合わせた土地利用を図
 り、耕地以外の利用ができる土地については積極的に活用して収入を上げてもらうのが行政
 の仕事ではないでしょうか、お伺いをいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの島田議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、AEDの設置について、普及はしてきましたが、いまだ配置されない地域の要望につ
 いて、住宅街における事故発生時も困りますし、地域や集落のいざ必要というとき、救急車
 が着くまで手をこまねいているのでしょうかについてでありますが、AEDは平成16年7
 月1日の厚生労働省通知により、医師、看護師及び救急救命士だけでなく、現場に居合わせ
 た一般市民も使用できるようになったことから、全国各地で普及しております。
 市の設置状況としましては、教育関係及び福祉関係の施設を優先して設置しており、小・中
 学校及び福祉センターにつきましては全て設置が完了しております。その他の市有施設につ
 きましても、財政状況等を勘案しながら設置を進めてまいりたいと考えております。
 また、市の施設以外につきましては、医療関係、福祉関係、スポーツ関係の企業を中心に設
 置が進められております。
 なお、AEDは心臓マッサージや人工呼吸との併用が有効であることから、設置に当たって
 は、広域消防本部が実施している救命講習会等へ参加し、心肺蘇生法の技術を身につけるこ
 とを心がけていきたいと考えております。
 次に、花見時の駐車場と進入路について、公園グラウンドをイベント会場にして来客増を図
 るには、公園グラウンドの駐車場と進入路の問題についてでありますが、基本的には、大型
 車のスム−ズな進行を確保するためには改善等を行わなければならないと考えておりますが、
 関係地権者の方の同意の関係や、市内の他の地区で出されている要望等について考慮しなが
 ら今後進めていかなければならないと考えております。
 次に、沼小の校庭と近隣の駐車場を臨時駐車場として活用できないかについてでありますが、
 毎年桜の花見の時期にはたくさんの市民や観光客が沼田公園を訪れ、大変なにぎわいとなっ
 ております。
 来場者の駐車場確保対策として、野球グラウンドを臨時駐車場として確保し、開花期間中に
 は交通案内のための警備員を配置して、大型バスや身障者用の駐車場所を確保し、周辺の交
 通渋滞を招かないような対策を講じております。しかし、商工会議所青年部が実施している
 桜まつりのイベントは、臨時駐車場となっている野球グラウンドの半分以上を会場として実
 施するため、ことしのように満開の時期とイベントが重なると来場者の駐車場が不足し、周
 辺の交通渋滞を招くようになってしまうことがあります。沼田公園の野球グラウンドの貸し
 出し、桜まつりの助成はそれぞれ所管課が異なっており、必要な調整を図りながら進めてお
 りますが、今後はより連携を密にして、イベントに貸し出す際には、主催者が会場準備段階
 から沼小の校庭を借りるなどの対策を講じるよう、必要な条件を付すとともに、状況に応じ
 て近隣の駐車場も活用するような対策を講じるよう指導してまいりたいと考えております。
 また、来年のふるさとキラキラフェスティバルに向けては、花と緑のぐんまづくり庁内推進
 会議等庁内組織を立ち上げ、駐車場対策も含めて検討してまいりたいと考えております。
 次に、高齢化社会と人口減問題について、町なかの空洞化について、一般的に企業の寿命は
 約30年と言われておりますが、商店街も御多分に漏れず生きているのですから、当然動い
 ていきます。今までの中心商店街の機能が郊外へ移行しているように思えるが市長の認識を
 お伺いしますについてでありますが、モータリゼーションの進展や生活様式の変化とともに、
 郊外に駐車場を併設した大型ショッピングセンターが次々と建設され、中心商店街から顧客
 が流出し、空洞化が進んでいることは、全国の自治体が抱える大きな課題であります。
 「イオンモール」「パワーモール」など、商店街を意味するモールを冠せられたさらに大型
 のショッピングセンターは、あたかも一つの町を形成するほどの規模に発展しておりますが、
 移動手段を持たない高齢者や子供たちにとって、日常とはかけ離れた施設にすぎません。こ
 うした視点から、現在では大型のモールを閉鎖し、ネバフッドと呼ばれる近隣型ショッピン
 グセンターに移行する動きも見られます。
 しかしながら、いかにモールの名を冠したとしても、中心商店街が担ってきた地域コミュニ
 ティーの中心的な役割を郊外のショッピングセンターが担うことはできません。少子高齢社
 会にあっては、高齢者や子供が安心して歩いて行ける商店街として、また、人が住み、交流
 するコミュニティーの場として、中心商店街の機能が見直され、地域経済社会の発展に重要
 な役割を果たしていくものと考えております。
 次に、区画整理も必要ですが、20年以上も時間が経過いたしますと効果が薄れ、歴史的町 
 並みが失われた分だけ、真田の町割りも壊れ、町なかに住める人が居なくなる現実を市長は
 どう捉まえているのでしょうかについてでありますが、土地区画整理事業の期間は、平成1
 0年度の事業開始から15年が経過しておりますが、事業を実施した下之町地内及び上之町
 地内の街区におきましては、建物の移転が図られて町並みとして一定の成果が上がっている
 ものと認識をしております。
 また、土地区画整理事業と歴史的町並みにつきましては、開発と保存という面から相反する
 ものと考えられますが、本事業で安全・安心な生活基盤の整備を行い、地元関係者の皆様の
 努力と本事業との連携を図ることにより、景観の保存が可能であると考えられます。
 これらにより、魅力あるまちづくりが図られることで、居住人口の増加にも寄与するものと
 考えております。
 次に、耕作放棄地について、ふえ続ける放棄地対策について、市内全域耕作放棄地が300
 ヘクタールを超え、十数年後には、二、三倍になるかもしれない。今後の見通しと取り組み
 について伺いますについてでありますが、農林業センサスによる市内の耕作放棄地について
 は2000年は349ヘクタール、2010年では562ヘクタールと10年間で213ヘ
 クタールの増加となっております。
 今後の見通しと取り組みでありますが、農業従事者の減少や高齢化、鳥獣害による耕作意欲
 の減退等により、自給的農家の耕作放棄化が進むことを懸念しております。このため、中山
 間地域等直接支払事業等による共同活動での農用地保全や、農用地利用集積事業等により担
 い手に農地を集積し効率的な利用の促進を図るとともに、農業上重要な地域である農用地区
 域にある耕作放棄地で一定の再生作業により耕作可能となると見込まれるものについては、
 その森林化・原野化を防止し、有効利用を図るなど、農業委員会や関係機関と連携を図りな
 がら新たな耕作放棄地発生の抑制に努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、島田議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後0時02分休憩
    ─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇4番(島田富造君) AEDにつきましては、地域に希望があるということを認識していた
 だいて、これから地域になるだけ広く使ってもらえるような形にしていただきたいと思いま
 す。よろしくお願いいたしますが、この辺はいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) まずは、これは公的なところから入って、そして予算の許す範囲の
 中で徐々にそうした地域に落とし込んでいくということになろうかと思いますので、よろし
 くお願いをしたいと思います。
◇4番(島田富造君) わかりました。予算のできる範囲でお願いしたいと思います。
 次に駐車場問題ですが、沼田には駐車場がいかにも少な過ぎると思いますので、来年の花と
 緑博を一つの例にとっても県内外の人たちが大勢来てくれると思いますので、この駐車場問
 題をぜひとも抜本的に解決できるような方法を含めて御検討を願いたいと思います。いかが
 でしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 来年の4月のイベントは、これは大変重要なイベントであるという
 ふうに受けとめております。
 しかも、ことしの桜まつりのときの状態が非常ににぎやかになって、盛り上がったというこ
 とから、島田議員も御心配されての御質問であると受けとめております。したがって、あら
 ゆる環境を分析して、そしてやはり遺憾なき対応を図っていくということが大事かと思って
 おりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇4番(島田富造君) わかりました。できるだけこれからも心がけていただきたいと思いま
 す。そうしませんと、せっかくはとバスが沼田へ来るようになっても、駐車場がなくては集
 客増につながらない結果を招くのではないかと思っております。
 次に、沼小の桜の問題というよりは、お話ししましたように、ソメイヨシノでは日本でも有
 数な大きい桜があるということを沼田の数少ない名物になり得る一つの文化資産なり、資源
 だと思いますので、こういった資源を有効に使うことによって、町の魅力づくりにつながる
 と思うのでありますが、この辺は重要だと思いますので、市長の見解をお願いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 沼小の桜ということでございますから、当然これの管理は教育委員
 会がしているということになると思います。したがって、よく教育委員会と打ち合わせをし
 て、そしてそれが有効に外向きに発信でき得るならば、それは大変いいことなのではないか
 というふうに思っておりますので、教育長もきちんと島田議員の発言を聞いておりますので、
 そのような形で今後の対応を図っていくことになろうかと思います。
◇4番(島田富造君) 確かに、学校内のことでありますから、教育委員会の問題かもしれま
 せんが、沼田の観光資源として捉えていただいて、活用していく価値があると思いますので、
 認識をお願いしたいと思います。
 こういった、やっぱり地元のあるものを活用できるかどうかということが社会ではできれば
 勝ち組ですし、できませんと負け組というような結果を招いてしまうことになりかねません
 ので、この辺をさらにお願いしたいと思います。いかがでしょうか。
◇議長(大竹政雄君) よろしいですか。島田議員、通告に書いていないんですね。先ほどの
 質問があったんですが、実は通告外になろうかと思いますので、市長のほうにはとりあえず
 答弁ができる範囲でお願いをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、次にお願いいたします。
◇4番(島田富造君) それでは、区画整理について再質問をさせていただきます。
 市長がおっしゃるように、地方都市の悩みであると思いますが、町なかの空洞化をとめ、お
 客さんの集客ができるか、これは大事な問題だと思いますが、アーケードや立派な建物の商
 店街にしてもお客さんは戻ってきませんが、人が集まってくるというのは、欲しいものがあ
 るから集まるというだけではなくて、まずきれいなことにすることだと思うんです。トイレ
 掃除から始まって町をきれいにすることが、商店街にいっぱい花を植えてもらって、各商店
 街ごとにコンクールを催すようなことも必要だというような、前に提案をさせてもらいまし
 たが、その後ことしのあれを見ておりますと、そういった動きもちょっと見えないような気
 がしますので、これからはこういったことも取り上げていただけないでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり町をきれいにする、これはある意味においては自助努力とい
 うことも、これまた大切であります。
 当然自分ちの地域は自分ちで守ると。同時に、そうした動きを行政が協働して応援をしてい
 くという形がよろしいのではないかというふうに考えております。
 いずれにいたしましても、花を商店街にめでるということは大変結構な提案だと思っており
 ますので、今後それらに向けていろいろと関係者との協議ができるならば、進めていければ
 と考えております。
◇4番(島田富造君) よろしくお願いをしたいと思います。
 それから、区画整理に絡めまして、道の駅構想なり町の駅構想なり、地元の産物が何でも直
 売できるような施設があってもよいとは思いますが、この辺の必要性は市長はどんなふうに
 考えていらっしゃるでしょうか、お伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) 明快なことまで申し上げるのはやや慎重にせざるを得ないところも
 ありますが、一応上之町の一角は、議員が考えておられるような哲学が、国道120号を隔
 てて北側には議員が考えておられるような哲学をもとに、全てとは言いませんけれども、島
 田議員が考えているような思想、哲学を背景にした形の中で対応を図っていくというような
 流れになっているということは申し上げておきたいと思います。
◇4番(島田富造君) うれしい回答をいただいたような気がしますので、ぜひともその実現
 に向けて努力をされていただきたいと思います。
 次に、県指定文化財の再質問になりますが、貯蓄銀行を移転されて、有効な活用方法がある
 というような答弁を今まで何回か議会の席で聞いてきたと思うんですが、年に数回のイベン
 トや催し事に使うぐらいじゃなくて、普段は空き家状態やのぞき込む人もないような施設に
 なっては困ると思いますので、この貯蓄銀行の活用方法について、もう少し突っ込んだ活用
 方法を、当局のお考えをお聞きしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、客観的な事実として、県の指定の文化財になっております。
 したがって、そこのところをきちんと押さえておかないと客観的な判断を誤る可能性がある
 ということをまず冒頭申し上げておきたいと思います。
 そういった中で、当然これらについては議員がおっしゃるように、ただ置いてあるだけでは
 いかんともしがたいので、やっぱり活用していくことによって生命が吹き込まれていくとい
 うふうになろうかと思います。
 したがって、この関係等の対応はできるだけ、そういった指導機関もありますので、一概に
 こちら側だけで明言をすることはかないませんけれども、やはりそういう意味では生命を吹
 き入れていくということについては、同様の考え方を持っております。
 したがいまして、できるだけそういった活性化が図られるような、そういう使い方をしてい
 くということが大事かと思っております。
◇4番(島田富造君) ただいまの答弁は大いに活用できる方法を探っていただきたいという
 ことに対して期待の持てる発言かと受けとめましたので、広くみんなが、市民の皆さんが利
 用できたり、また、催し物なり何かの展示物なりで人が集まってくるような活用方法を検討
 していただきたいと思います。
 次に、農振地域の農地の問題と耕作放棄地の問題とあわせて質問したいと思うんですが、山
 間地地域を中心にかなり利用されない農地が広がってきておりますが、このままの状態にし
 ておきますと、ただ本当に荒れ果ててしまうという現状が待っておりますので、この辺の現
 状に合った活用方法をとりやすいような対応を考えていただきたいと思うんですが、この辺
 はいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 実は、昨日全国市長会が東京で持たれまして、その中の一角の考え
 方の一つに、やはり農用地の持っている柔軟運用を図らないとまずいのではないかという、
 これは市長会そのものが今度は国家に対して一応建議をしていくわけですね。そういうこと
 が一応確認がされたところです。
 ただ、これは繰り返し申し上げたいと思うんですけれども、指導機関たるべきところがうん
 と言わないとだめなんですけれども、そういう動きがあったということをちょっと申し上げ
 ておきたいと思います。最近の新しい話題でありましたので、そういった中で、やはり耕作
 放棄地が進むということは、必然的に鳥獣害等もふえてしまうということになりますから、
 そういう意味ではここのところはできるだけ有効活用ができるような道筋を探っていかなけ
 ればならないと考えております。
 議員が御提案されているような内容等についても既に別な町村でもいろいろと考えておられ
 るようなところもあるようでございますので、参考にしていろいろと検討を加えていく必要
 があるかなというふうに思っております。
◇4番(島田富造君) 前向きな答弁をいただきましてありがとうございました。
 ぜひとも農地の有効活用に取り組んでいただきたいと思うんですが、さらに、最近の動向で
 言いますと、農地に転用をしなくても農地と併用というか、並行利用というような形でソー
 ラー発電を認めるというような状況が生まれてこようとしておりますが、こういった方法は
 今の農地の荒れていたり、それから農産物をつくりながらソーラー発電もできるというよう
 な法改正ができそうな状況でありますので、沼田市においてもその辺を取り入れてもらって、
 市民の皆さんが活用できるような方法をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいた
 します。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に難しい専門的な御質問だと思うんですが、どうしても法制度
 の中で動いているわけで、農振の関係等についても、あるいは農地転用の関係等についても、
 したがって、今言う農地であってもメガソーラー等ができるような形のものが法改正によっ
 てなされるという流れになっていくとすれば、それはそれで一つの大きな流れかなと。
 ただ、当該自治体がそういったことを単独で選択としてできるのかできないのかということ
 になると、これは最近でもある事例がありまして、いろいろと県等に農振の除外の関係をお
 願いしているある案件があるんですけれども、やはりそこをクリアしないと実は今言うよう
 な事業が前に行かないと。
 そういったことをやはり昨日の市長会でも島田議員が言っているようなことをもう少し柔軟
 な対応ができないのかというふうなことでもっての動きがあったということで、冒頭申し上
 げたわけでございますけれども、ただ、繰り返し申し上げたいと思うんですけれども、現行
 法制度では今おっしゃっているようなことでもって当該自治体がそういう選択をすることが
 できるのかできないのかということになりますと、私の承知している範囲ではまだちょっと
 それは難しい状況なのではなかろうかというふうに受けとめております。
◇4番(島田富造君) もちろん法律を守るということは、十分承知をしております。
 また、今の社会情勢からしてそういう傾向に動いていくようでありますので、当市において
 も前向きに検討していただけるようにお願いしたいと思います。
 以上で私の質問を終わります。
◇市長(星野已喜雄君) やはり土地を有効活用するということでは大変貴重な御提言だと思
 っておりますので、参考にさせていただきまして、検討してまいりたいというふうに考えて
 おります。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、石川初雄議員。3番。
〔3番 石川初雄君登壇〕
◇3番(石川初雄君) 通告に従い一般質問を行います。
 私の質問は標題の3点であります。1国の補助金に対する本市の姿勢、2消費税率8%対策
 の区画整理事業について、3沼田八景について。
 まず標題1の国の補助金に対する本市の姿勢の項目ですが、経済産業省では平成25年度の
 目玉事業とされる商店街まちづくり事業補助金200億円分の募集が行われています。これ
 は防犯カメラの設置、街路灯の整備、高齢者の生活のための助成や若手の創業等による空き
 店舗活用等を行う場合に補助するものとされております。
 商店街街路灯のLED化や防犯カメラの設置、空き店舗活用などの補助金が3分の2支給さ
 れる、この補助事業に対する本市の支援体制についてお伺いいたします。
 これは地域の安心・安全な生活を守る公共性の高いまちづくりに出る国の補助金制度で、例
 えば街路灯のLED化を別の補助金制度を活用すると、県で3分の1、市で3分の1、施行
 組合が3分の1ということですが、他の自治体の事例を見ますと合計で90%以上の補助率
 のところもあるようです。
 しかし、今回国の補助金3分の2ということで、県や市への負担をお願いすることなく組合
 負担が3分の1で施行できるので、市にとってもありがたい補助金と思います。
 第1次募集が4月で締め切られましたが、満額までの応募がなく第2次募集が行われると思
 われ、場合によっては第2次募集以降も予算内まで募集が行われると思います。
 そこで問題となるのが市行政の姿勢であります。国から見た目線で、該当の自治体の関与や
 協力体制が見えない場合は補助対象になりません。したがって、市では補助金は1円も出さ
 なくとも、次の指導と援助を行っていただければ、強力な支援体制となるのではないでしょ
 うか。国への要請書の作成、公表できる部課名をもって積極的な指導、申請に必要なデータ
 としての交通量の調査、組合が提出する申請書作成の指導。
 次に、関連の補助事業として、商店街の継続的なイベント開催や情報誌作成、次世代を担う
 若手・女性の研修などに定額400万円の補助金が出る制度で、補助率100%で支給され
 るにぎわい補助金についても次の支援が必要と思います。国への要請書の作成、公表できる
 部課名をもって積極的な指導、組合が提出する申請書作成の指導。
 厳しい財政下にあって補助金は出せなくても、きめ細かな指導と援助をお願いすることはで
 きませんでしょうか。
 参考資料を添付しましたので、ごらんをいただきたいと思います。
 次に、2番目の消費税率8%対策の区画整理事業についてでありますが、消費税5%から平
 成26年4月1日に8%へアップする前に第五次総合計画及び以降の計画事業の前倒しは可
 能でしょうか。情報を収集いたしたところ、消費税率アップ前に工期等のタイムスケジュー
 ルを見直して正規に消費税の節税を行うという手法が見受けられます。大幅におくれている
 事業の進捗を図るため、身の丈にあった短期的な資金調達によって利息分を支払っても節税
 により同額程度の工事費をもって事業が進捗できると思います。
 次に、建築物移転等の前倒しに伴う固定資産税の早期の税収メリット等について検討されて
 おりますでしょうか。平成17年度から支払われた補償費から算出した税収入効果の一覧表
 を作成し、わかりやすくしましたので提示させていただきました。
 ただし、個別の詳細な固定資産税の算出は個人情報で困難なため、一般的に行われる方法に
 て算出いたしました。将来8%への税率アップ及び平成27年10月の10%のアップも視
 野に入れて移転や再築が行われれば、補償に対しての固定資産税などの税収や事業所の雇用
 の増大が予想され、第五次総合計画や以降の計画を視野に入れた事業を推進する事が得策と
 思いますがいかがでしょうか。
 区画整理事業と税収効果の一覧表を作成させていただきました。これには個人情報等も含ま
 れ、正確な数字等はわかりませんので、提示しました資料につきましては、多少金額が多い
 というふうに事前に指摘を受けておりますが、また、これは税務課等で調査をいただきまし
 て、正確な数字等がわかれば、後にまた教えていただければ幸いと思います。
 次に、3の沼田八景についてですが、沼田駅で配布の説明書やJRのネット資料から抜粋し
 ますと、「昭和25年(1950年)に旧沼田町が「沼田八景」を公募、同年9月に選定し、
 旧沼田町関係の画家8人が描いて沼田駅に掲げた大変貴重なものです。沼田八景は、観光沼
 田の一環として広く沼田の風景を紹介し、あわせて歴史的由緒の周知を図り郷土教育の資と
 することを目的に選定されました」と説明があります。沼田八景の場所、画家名は次のとお
 りです。
 公園の展望(こうえんのてんぼう) 倉品 広先生、鐘楼の春宵(しょうろうのしゅんしょ
 う) 塚越善三郎先生、滝坂の青嵐(たきざかのせいらん) 横山楽水先生、利根の早瀬(
 とねのはやせ) 金子英彦先生、雪の上越連峯(ゆきのじょうえつれんぽう) 野沢寥洲先
 生、子持の錦秋(こもちのきんしゅう) 加藤綜一先生、武尊の残雪(ほたかのざんせつ)
 岸 大洞先生、赤城の夕映(あかぎのゆうばえ) 金子真珠郎先生。
 描かれてから、約60年の歳月が流れ、鐘楼につきましては、昭和39年に市庁舎の建築と
 ともに取り壊されて沼田公園西側の現在地に再築されました。また、絵画にある景色が時代
 の変化とともに変わった場所もあります。駅からハイキングなどにも活用すべきと考えれば、
 現代にマッチした観光案内の目的に合致した新たな絵画が必要ではないでしょうか。
 また、当時の絵画のタッチも変わり、現代的な技法で新沼田八景もどうかという御提案もお
 聞きしております。
 平成26年度に白沢町及び利根町との合併10年を迎えるに当たって、八景にこだわらず、
 両町の景色を追加して、平成の景色を新たなネーミングのもとに沼田市でつくられてはいか
 がでしょうか。
 次に、郷土教育を目的としても描かれた沼田八景の絵画ですが、当時の沼田の景色を各先生
 の芸術的な手法をもって描画し、沼田市内や沼田から見える大自然の景色と文化等を認識す
 るとともに、郷土愛の醸成を目的としていたと推察いたしておりますが、やはり経年変化と
 ともに景色も変わり、教育的観点から時代に即しているかという質問となります。
 なお、沼田八景の絵画につきましては、沼田駅正面玄関の上部に掲げられております。
 以上、第1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの石川議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、国の補助金に対する本市の姿勢について、経済産業省の25年度の目玉事業とされる
 補助金事業200億円分の募集について、防犯灯も兼ねている商店街街路灯のLED化や防
 犯カメラ設置などの補助金が3分の2支給される商店街まちづくり事業に対する本市の支援
 体制についてでありますが、この事業は、平成24年度補正予算により措置されたもので、
 全国商店街振興組合連合会が国からの補助金を受けて基金を造成し、その基金を活用して、
 商店街等が地域の行政機関等からの要請に基づいて実施する地域住民の安心・安全な生活環
 境を守るための施設・設備等の整備を支援することにより、安心・安全に配慮した、身近で
 快適な商店街づくりを目指すもので、事務局は株式会社電通が行っております。
 本市では、既に中の会商店街振興組合及び下之町商店街振興組合が「街灯LED化による省
 エネと節電による環境に優しい安心安全なまちの維持」を事業内容として4月上旬に申請を
 行っております。その際には、地元行政機関として、市において商店街まちづくり事業要請
 書を作成し、提出しているところでありますが、去る5月31日に第1次採択結果が公表さ
 れ、中の会・下之町両商店街ともに採択されております。
 事業効率もさることながら、商店街の安心・安全な環境を守るための取り組みであり、これ
 を契機とした施設整備は非常に有効であると考えておりますので、現時点で2次募集の案内
 はありませんが、情報の収集と提供に努め、必要な支援を行ってまいりたいと考えておりま
 す。次に、関連の補助事業として、イベント開催や情報誌作成などに定額400万円の補助
 金が出る制度で、補助率100%が支給されるにぎわい補助金について、本市の支援体制に
 ついてでありますが、この補助金につきましても、先の商店街まちづくり事業と同様に平成
 24年度補正予算により地域商店街活性化事業として措置されたもので、国が基金管理団体
 として全国商店街振興組合連合会を指定し、商店街の恒常的な集客力や販売力の向上が見込
 まれるイベント等の事業に対し補助金が交付されるものであります。
 本市では、人に優しい商店街づくり事業として、年3回の福幸市の開催を初め、被災地ボラ
 ンティア事業や省エネエコ事業などを行うこととして、中の会商店街振興組合が申請を行い、
 既に採択を受けているところであります。
 この事業は、商店街の恒常的な集客力向上や、販売力向上が見込まれるイベント等の事業を
 対象としていますが、その効果を持続させ、商店街の体質を強化する1.商店街の地域コミ
 ュニティー機能の強化、2.女性や若者のチャレンジ支援、3.商店街の情報発信、4.マ
 ーケティング調査・分析も支援の対象となっております。
 現時点で2次募集の案内はありませんが、情報の収集と提供に努め、必要な支援を行ってま
 いりたいと考えております。
 次に、消費税8%対策の区画整理事業について、消費税率のアップ前に検討すべき事業進捗
 について、平成26年4月1日から8%となる消費税率に対して、第五次総合計画の区画整
 理事業の前倒しは可能でしょうかについてでありますが、土地区画整理事業は第五次総合計
 画に位置づけられ、後期実施計画に基づき進捗を図っているところであります。
 本事業は、国庫補助金を活用していること及び建物移転において権利関係等の調整を図る必
 要性を勘案いたしますと、本事業の前倒しは大変に難しく、今後におきましても現下の財政
 状況を踏まえ、第五次総合計画における他の事業との整合を図りながら事業の進捗に努めて
 まいりたいと考えております。
 次に、建築物移転等の前倒しに伴う、固定資産税の早期の税収メリット等について検討され
 ておりますかについてでありますが、土地区画整理事業は、従前の資産と従後の資産を等価
 にする前提の事業であり、減歩により土地の面積が減少しても周辺の基盤整備が行われるこ
 とにより土地の利用価値が増加し、資産価値は減少しないように配慮されておりますので、
 土地に係る固定資産税につきましては、事業外の要因による影響がなければ理論上はほぼ同
 額となることから、税収への影響はほとんどないと考えております。
 また、建物に係る固定資産税につきましては、石川議員の御提案のとおり、税収メリットと
 いたしましては、建物の新築や更新による増加も考えられますが、事業に伴う個々の建物の
 規模や形態などが想定できない中において建てかえによる税収を推計することは、実態とか
 け離れる可能性があり、大変に難しいことと考えております。
 次に、沼田八景について、選定され描かれてから60年を経過した絵画についての検証、駅
 からハイキングなどにも活用すべきと考えれば、現代にマッチした観光案内の目的に合致し
 ているかについてでありますが、現在沼田駅に掲示されております沼田八景は、昭和25年
 当時の沼田町が公募し、町民の投票により八景を選び、これを沼田にゆかりのある画家8名
 により描かれました。
 当時の沼田町が景勝地としていかにすぐれていたかというだけでなく、地域文化の高さを知
 ることができる本市の貴重な財産であると考えております。
 また、古くは弘化3年(1846年)の沼田十景、明治3年(1870年)の沼田八景など、
 古くから旧跡や風景選びが幾度となく行われているほどの景勝地であることは、現代の私た
 ちにとっても誇りであります。
 この春に開催しました駅からハイキングでも、参加者の方から沼田市の景観が大変すばらし
 いとの評価をいただいております。この恵まれた自然景観は、本市の重要な観光資源であり
 ますので、その発信方法についても引き続き検討してまいりたいと考えております。
 次に、平成26年度に白沢町及び利根町との合併10年を迎えるに当たって、両町の景色も
 取り入れる好機と考えますがについてでありますが、先に御答弁申し上げましたとおり、沼
 田八景につきましては、大変貴重な作品であると認識しております。
 議員御提案のとおり、間もなく迎える合併10年の節目(記念)を好機として、白沢町及び
 利根町の風景も取り入れた絵画の作成も考えられるところであります。
 一方、議員御案内のとおり、本市は、本年4月16日に日本旅行写真家協会と「写真を媒介
 とした連携に関する協定」を締結したところであり、プロの写真家の目を通して後世に残し
 たい沼田の原風景など、新しい本市の魅力の発掘とPRを図ることができればとも考えてお
 りますので、議員の御提案も含め、今後検討してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、石川議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、郷土教育を
 目的としても描かれた沼田八景の絵画ですが、教育的観点から時代に即しているかは、教育
 長から御答弁申し上げますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 石川議員の御質問にお答え申し上げます。
 郷土教育を目的としても描かれた沼田八景の絵画ですが、教育的観点から時代に即している
 かについてでありますが、いずれも60年余を経た絵画でありますが、児童・生徒に紹介す
 れば、沼田から見える風景は昔も今も美しいと感じたり、昔はこんなふうになっていたのか
 と思いをめぐらせたりすることが推測される作品であり、郷土のことを知ったり考えたりす
 る素材の一つとして価値があると考えております。
 このことは、郷土教育にもつながると考えられますので、沼田八景は、教育的観点から時代
 に即していないとは考えておりせん。時代が変わることによって、その作品に対する感じ方
 が変わることもありますが、その時代に即した価値づけができますので、沼田八景は今でも
 教育的な活用が可能であると考えております。
 以上申し上げまして、石川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇3番(石川初雄君) 御答弁をいただきましてありがとうございます。
 まず、1の国の補助金に対する本市の姿勢ということでございますが、防犯灯、これがやは
 り商店街ということで、通常ですと大体の1店舗毎月2,000円ずつぐらい集めておりま
 す。それから、商店じゃないところも、一般の家庭も2,000円を街路灯ということで納
 めているところもございます。ですから、これはそれぞれの商店街あるいは街路灯組合によ
 って事情が違いますけれども、昨今の電気料金の値上げというのが非常に厳しいわけでござ
 います。何回か上がってきておりまして、この夏にも上がりますけれども、街路灯が非常に
 電気料が払えなくなって、全部消えたらどうなるかということもお考えいただきたいと思い
 ます。
 もちろん、街路灯の電気料、沼田市からも補助金をいただいてやっておりますが、ほぼ限界
 に来ているかなという感じもございます。それでは1月3,000円集めていいかと言いま
 すと、非常にこれも厳しい状況でございます。
 これは、やはり市のほうの財政も厳しいので、街路灯の補助金をもっとくれというような声
 もありますけれども、そういったことについてはいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今までいろいろな意味でこういった論議がなされてきたという経過
 がございます。実態をきちんと把握して、石川議員現場の声もよく承知をしておられるとい
 うふうに拝察をしておりますので、担当部課をしてきちんと意見交換をして、どういった応
 援ができるかということを真摯に考えていかなければならない時期になってきたかなという
 ふうに、今御発言を聞いて受けとめさせていただきました。
 そんなことで、ぜひ今議会中でも構いませんので、担当部課と私のほうからも指示をしてお
 きますが、よくその辺のところについて研究をして、そしてどういう方法がいいのかという
 ことを地元の方々の意見を聴取して、伺って、できればそれは石川議員にある程度代表して
 もらっていただいて、いろいろと研究をしていただいている形の中で、そういった場面でも
 っていろいろと検討加えてもらえればよろしいのかなというふうに思っているところでござ
 います。
◇3番(石川初雄君) わかりました。やはり、なかなか街路灯組合も資金力がなくて、国の
 3分の2という補助金をいただいても残りの3分の1が非常に厳しいという、そういった団
 体もあるやに聞いております。
 今回中の会、それから下之町の商店街はある程度財政力があるということで、残りの3分の
 1を自分の組合から拠出してLEDの防犯灯を兼ねた街路灯の事業を進めるということで、
 採択されたわけでございます。これは、最初の募集が非常にハードルが高かったんですね。
 商店街振興組合あるいは協同組合ですか、いわゆる法人格がないと受け付けませんよという、
 高いハードルのもとに申請できなかった団体がございます。いわゆる商店街ではありますが、
 商店街組織はもうなくなってしまって、街路灯だけの組合になってしまったというところが
 ございまして、そういったところでも電気料を集めて安心・安全なまちづくりに協力して、
 電気代を払っているというところがございます。
 ですから、非常に資金がないところとあるところの差が激しいということでございますが、
 例えば国が3分の1出すから残りの3分の1沼田市に出せというのも非常に厳しいから、そ
 の3分の1の半分でも出してくれないかという声もありますけれども、その辺のところはい
 かがお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 事業のその性質であるとか、そうしたところをやっぱり捉まえて考
 えていかざるを得ません。
 したがって、既に申請していろいろと出ている補助金の内容になっているようでございます
 ので、これらについてもやはり今お話ししたように、きちんと担当部課をしていろいろと研
 究を加えていくということが大事かなというふうに思っているところでございます。
◇3番(石川初雄君) これも現在沼田市のほかに材木町の商店街、それから上之町の商店街、
 それから市役所通り表町商店街、それとあと下町駅前ですか、この辺のところがやはりLE
 D電球に対して研究をされているということでございます。
 また、東部商工会のほうは、私のほうはちょっと管轄外でよくわかりませんので、市のほう
 でまた対応していただければありがたいと思うんですけれども、非常にLED化いたします
 と大きなメリットがまずございまして、電気代が大体従前の5分の1になると言われており
 ます。そうしますと、当然市のほうの電気料に対する補助金も少なくなるわけなんですね。
 そうしますと、商店街の街路灯をLED化するということは、沼田市にとってもメリットが
 ありますし、商店街にとってもメリットがありますし、街路灯組合にとってもメリットがあ
 ると。非常に三方非常にメリットがあるということなんですけれども、その辺の認識はお持
 ちでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今年度の当初予算のときにこのLED化のことについては、非常に
 内部で比較論をいたしまして、検討を加えてきたことによっての新年度予算になっておりま
 す。
 したがいまして、今おっしゃっているように、LED化することによって電気料が落ち込む
 ということは私どもも承知をしておりました。
 したがって、今おっしゃるような展開の中で市のほうが先に向かった形の中でもし仮にそう
 いったところの落ち込みがきちんと把握できるとすれば、その落ち込みとの比較をする形の
 中でどういった方法の応援がいいのかということは、これは検証を加えることができるので
 はなかろうかと考えております。
 したがって、今一概にこの微妙なこの数値みたいなものがどうしても必要になってくると思
 いますので、なかなかはっきりしたことだけは申し上げることはちょっとできませんけれど
 も、先ほど申し上げましたように、そういうようなことも含めていろいろと検討を加えて、
 そして先々に向かっての一つのメリット性があるというふうなことがきちんと確認できれば、
 そこに対してどのような形で応援ができるのかということについては検証を加えていく必要
 があるんじゃないかと思います。
 既に補助金をいただいているようでございますから、早急に詰める必要があるのかなという
 ふうに考えております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。これも早急にお願いしたいと思います。
 また、3月議会の前にやはり市長のいろいろ話を聞きまして、桐生市でLED化したところ
 雷が落ちて電球がだめになったという、そういったところもありまして、慎重な姿勢をとら
 れているというお話をお伺いいたしましたが、雷対策も非常に進んでおります。これは札幌
 市の事例を調べてみたんですけれども、札幌市のLED街路灯の要綱を見ますと、ちょっと
 専門的な言葉になるんですが、雷サージ10キロボルト、要するに1万ボルトまで耐えるよ
 うな仕様のものを使うというふうに要綱に入っておりまして、雷対策も非常に慎重な姿勢で
 要綱をつくっているようでございます。
 また、新規の場合は3年ぐらいの保証が必要と書いてあります。
 これを沼田に転じて考えてみますと、沼田の場合は新規じゃないんですね。要するに電球の
 交換工事ということになりますので、雷に対しての対策はどうかということも、群馬県内の
 街路灯はある大手で大体やっているところはありますので、いろいろと調べていただきまし
 たら、何も言わないとやってくれないんですけれども、雷対策についてお願いしますという
 ことにしますと、対策もしてくれるということで、中町あたりでは対策をこれからした工事
 を施工されるというふうに聞いております。
 また、群馬県内で新設のLED街路灯ですと大体5年の保証があるんですけれども、取りか
 え工事の場合はそういう保証がないということでありますので、例えば保険をつけるとか、
 そういったことも検討して工事を進めていけばいいんじゃないかなと思っております。
 また、先ほどいろいろ検討していただけるということでありますが、電気料も非常に安くな
 りますので、将来大体2年から3年しますと工事を行っても商店街ペイできるというぐらい
 電気料が安くなるというふうに聞いております。これは、実際にまだ施工して試していない
 のでわからないんですけれども、大体2年ぐらいでもとがとれると。それ以降は、電気代が
 安くなりますので、沼田市の補助金も安くて済むということでございますが、また改めても
 う一回お聞きいたしますが、それに対して市のやはり補助金も後々安く済みますので、今回
 国の3分の2に合わせて市のほうでも多少出すというようなこともじっくり考えていただく
 ことはできませんでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ちょっと繰り返しの答弁になろうかと思いますが、結局LED化す
 ることによって電気料が圧縮されてくる。当然市の負担も軽減されてくるというふうなこと
 がある程度デスクワークでできるのではなかろうかと思います。
 そうすると、そこのところで落ち込みが出てくると当然市の持ち出しはそこで現実にあるわ
 けでございますね。したがって、そういったところを見計らった形の中で、要するに今言う
 ように応援できるところがあるとすれば、そういった計算をきちんする形の中で、やはり考
 えていく必要があるのではなかろうかと思いましたので、担当部局をしてそういったところ
 のデスクワーク等も含めて、早急に検討を加える必要があるんじゃないかというふうに申し
 上げたわけでございます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。その辺のところも十分御検討いただくようにお願いし
 たいと思います。
 次に、防犯カメラという項目も入っておりますが、非常に夜というか、夜中なんですけれど
 も、町なかも非常にお酒を飲む機会が多くなって、非常に出る方もいらっしゃるので、防犯
 カメラの設置もというような市民の声もございます。
 ある方から石川さんちの辺は特に人通りが多いんだから、沼田市に防犯カメラを設置しても
 らったらどうかというような電話もいただいておりますが、なかなか予算的に厳しいので、
 市に全額負担ということはできないんですけれども、こういった機会にこれもあわせて補助
 金等が出れば非常にいいかなと思っておりますけれども、実際にまちづくりを始めまして、
 もう15年たつわけでございますが、その間に上之町の空き地でも殺人事件が起きておりま
 す。それから、非常に土日を挟みまして金曜日あたりは人が出ておりまして、商店街の各備
 品とか物が壊されております。
 ですから、そういったところも非常に抑止力が、抑制力というんですか、ありますので、御
 検討いただくことはできませんでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 市民の安全・安心を守ることは行政の命題でもございます。したが
 って、当然警察権力がこういった本問題についてどのような行使の体制にあるのかというこ
 とはちょっと私どもも把握をしておりませんが、今言うようなことが効果的な側面を持ち、
 しかもそれぞれのところでの類例があるとすれば、これは十二分に参考にしていく必要があ
 るんじゃないかと。
 ただ、必ずそのときに上之町に仮に設置したということになってくると、今度はじゃあ坊新
 田はどうするんだと。あるいは中町はどうするんだと、もう必ずこういう形になってくると
 思うんです。
 そのときにどこが一番適切なものであってということまで捉まえていくと、結構それなりの
 分析力が必要になってくるのかなと思いますが、とりあえず本問題については、警察権力の
 行使というものとの関係があるのではなかろうかというように思いますので、そこらのとこ
 ろをよく検討を加えて、そして対応を図っていくことが大事かなというふうに考えておりま
 す。
 いずれにいたしましても、全く新しい貴重な提言でありますので、参考にさせていただき、
 検討を加えてみたいと考えております。
◇3番(石川初雄君) まちづくり補助金、これは要綱を見ますと、警察、学校、消防、自治
 体、その他行政機関等からの要請が必要ですというふうに書いてあります。ですから、警察
 関係ですと、どの辺のところが治安が悪くて効果的な防犯カメラの設置というのがある程度
 場所が特定できるところもあるかと思いますが、先ほど市長の言われたように、例えば1カ
 所、2カ所どこを設置するかという問題もございますので、これも十分検討していただきた
 いと思います。
 また、ぜひ補助金のあるうちに御決定をいただきまして、申請できることが望ましいと思い
 ますので、その辺のところ再度お願いしたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほどいろいろと資料をお持ちのようでございまして、幾つか関係
 機関の御提言がございました。そういったところとよく調整を図って、そして考えていかな
 ければならないと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇3番(石川初雄君) わかりました。よろしくお願いいたします。
 次に、関連の補助事業としてイベント開催や情報誌作成など、定額400万円、要するに1
 00%の補助金が出るというメニューでございますが、これは我々いろいろ研究させていた
 だきましたが、アベノミクスの財政出動ですか、こういったものはもう二度とないんじゃな
 いかというようなうわさが流れております。もうこんなにお金を出して国が補助してくれる
 ということはもうないと。一度こっきりの大サービスと言えばちょっと言い過ぎかもしれま
 せんが、ぜひともこれもいろいろな商店等がありますので、これも要綱を見ますと、自治体
 の支援表明書が必要ですと書いてあります。要するに自治体が非常に支援していますよとい
 う添え書きですか、それと実際に例えば一緒になって知恵を出して、汗をかいてイベントを
 やったり、いろいろな計画を練ったりと、そういったこともぜひ、例えば何々課のところが
 担当ですというようなことで支援してほしいという要請があるんですけれども、これについ
 てはいかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えをしたいと思います。
 常にこういった公的資金が当該地区に補助として出るというようなことがあるとすれば、や
 はりそこには市が当然申請の際にいろいろと側面的な応援をしてきているという経過がござ
 いますので、やはりそこのところはよく経過を踏まえて、そして応援をきちんとするという
 ことは当然のことかと思っております。
◇3番(石川初雄君) 御答弁いただきましてありがとうございます。
 今回中町が申請を出して、これからは七夕とかいろいろなイベント等をやっていきたいとい
 うことで、会議を2回持たれましたですが、その場所にも市の担当は名前を出さないでくれ
 と、要するに何々課というのも出さないでくれと、側面から見ているだけですよというよう
 なニュアンスの立場なんですけれども、そういったことをなくしていただきたいと思うんで
 すけれども、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 経過等をよく捉まえて判断をしなければならないわけでありますけ
 れども、やはり当該事業体の立場の方々と市がよく連携をして、そして進めていくというこ
 とが大切だと思っておりますので、その辺のことについては、きょう御提言をいただいてお
 りますので、よく担当部課に話を聞いて、そしてきちんと応援できることはしていかなけれ
 ばならないと考えております。
◇3番(石川初雄君) その辺のところもよろしくお願いいたします。
 非常に財政厳しい中、商店街のほうも市に頼ることなく、こういった国の予算を見つけてき
 て、沼田市に何とか協力をお願いしますということで、お金は出さなくとも知恵とか、一緒
 にやっていただく、そういった労力を提供してくれと何度も訴えたわけなんですけれども、
 国の予算だから沼田市は知らないよということではなくて、ぜひとも一緒にやっていってい
 ただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 資料提供させていただきました一番下に阿部眞一さんという写真が載っていると思います。
 この方は、長野県佐久市で岩村田本町商店街振興組合理事長という役職の方でございますが、
 沼田市にも講演に来ていただいております。非常に佐久市でも郊外店が立派なのがございま
 して、この商店街のすぐそばにありまして、その中にあっても非常に市のほうのいろいろな
 お手伝いをいただいたり、国の支援をいただいて、全国でも事例発表で非常に上位に来るよ
 うな、非常にいい取り組みをしているところでございますが、沼田市でもこういったところ
 に視察に行っております。私も1回伺いました。ほかの方は何回も行っているという方もい
 らっしゃいましたが、非常に勉強しておりまして、ぜひともいいところの商店街の事例をぜ
 ひ沼田にも取り入れて、まちなかの今再開発をやっておりますが、これとあわせてもう一度
 立派な商店街にしようということで頑張っておりますので、その辺のところもお含みおきい
 ただきたいと思います。
 これは、沼田市は全くこういった補助金がなしですから、余り手を出したくないというよう
 な、そういったことはないんでしょうか。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後2時01分休憩
    ─────────────────────────────
午後2時08分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えします。
 当然もう一生懸命やらなければならない立場に市の行政のほうがあるわけでございますから、
 もしそういったお気づきの点があったら遠慮なく御指摘をしていただきたいと存じます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。ぜひとも協力をいただけると思っております。
 それでは次に、消費税率8%対策ということで、平成26年4月1日から8%となるわけで
 ございますが、なかなか第5次総合計画、国との予算の関係もありまして、前倒しは無理と
 いう、先ほど回答いただいたわけでございますが、実は実際に現在施工している場所もいわ
 ゆる全部一遍に壊して全部新しくするということではなくて、1軒壊して1軒移築、1軒壊
 して1軒移築ということで、非常にインフラ整備が一番最後になるということなんですね。
 話を聞きますと。ということは、インフラというのは生命線でありますので、通常ですとイ
 ンフラ整備を行ってそこに移築するのが非常に効率的にも生活しやすいし、商業するにも非
 常にいいということなんですけれども、非常にちぐはぐになっているところもございます。
 安心・安全の立場から見まして、例えば道路の真ん中に電柱1本残されている箇所もござい
 まして、そこに車が突っ込んで人が死んだらどうなるかという問題も出ております。東電に
 聞きましたら、沼田市から要請があればそういった撤去も行いますよと。ただし、予算等が
 かかりますのでということで、いろいろ相談しているところもあるんですけれども、これも
 やはり電柱の撤去もまちづくりが終わって一番最後まで、要するにできないということでご
 ざいますので、そういったインフラ整備にかかわる安心・安全なまちづくりに対して危険と
 思われるところはやはりこういった前倒しというか予算内でやりくりして、できるだけ早く
 してほしいという市民の要望があるわけなんですけれども、街区の要望、同僚議員の質問に
 対してその街区の意見を十分に聞いて施工するということでございますが、非常に聞き入れ
 ていただけない点が多々あるということでありますけれども、この辺のところはいかがでご
 ざいますでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 現場の状況把握がまず大事かと思っております。ただいま電柱の具
 体的な御提起でありましたけれども、実際としてそれがあるとすれば、それはやはりできる
 だけ速やかに対応していくことが肝要かなと思っております。
 ただ、仮にインフラ等の関係から来る、いわゆる公用地を創設してそこに何かを建てるんだ
 という、そのくだりの中にあってはどうしても前段に換地という、避けて通れない実態がご
 ざいまして、ここのところはやっぱりきちんと与えられた事業の形態を守っていかなければ
 いけないとは思いますが、今言うように、そういった、言うなれば電柱関係等でもし当該地
 区が大変お悩みの状態であるとすれば、こういったことはできるだけ速やかにいろいろな知
 恵を振り絞って、そして解決をしていかなければいけないことなのではないかというふうに、
 今率直に思いました。
◇3番(石川初雄君) これも実際に例えば市長、公用車で通っていただくとわかると思うん
 ですけれども、いかにも昼間ですといいんですけれども、夜になりますとまだ街路灯もそん
 なに多く設置しておりませんので、非常に危険な状態でございます。
 また、その辺のところも十分御理解をいただきまして、御検討いただきたいところでござい
 ます。
 次に、前倒し、これは建物移築、土地のほうは重々承知しております。例えば移築した後土
 地の値段は変わらないから、固定資産税は変わらないということでございます。これは、高
 度経済成長のときにはそういった手法があったわけでございますが、現在やはり高度経済成
 長ではありませんので、実際に建物を土地を持って移転しますと、どうしても減歩率という
 のが生じまして、狭くなってしまうわけですね。ですから、よく地権者の方から石川さん、
 こんなに広い土地がこんなに狭くなっちゃって何か損した気持ちになるんだけれども、土地
 の値段も前例えば坪50万円だったのが20万円ぐらい下がっちゃって、全然同じ価値じゃ
 ないねというような話もありまして、減歩率に非常に不満の声もあるんですけれども、ただ、
 建物に関しては再築しますと非常に、新店舗あるいは新築しますと非常に従前ですと100
 年か150年ぐらいたった家もありまして、私の家なんかですと大体10倍から十何倍ぐら
 いかな、ちょっと物によって商店の部分と住んでいる場所がありますので違いますけれども、
 大体の家がもう建物に関しては税金がかなり高くなりますよと事前に言われております。
 ただし、最初の数年間は住宅部分に関しては半額ということですので、要するに割引をして
 いただいておりますので、見かけ上少ないんですけれども、この軽減措置が終わった後は倍
 にはね上がりますから高くなるわけでございますが、非常に移転をすれば市にとっても税金
 の税収メリットというのが見返りがあるわけでございますので、言い方は悪いんですけれど
 も、道路をつくっても税収は上がらないんですけれども、建物移転は早く進めていただいて
 やっていただければ、税収も見返りがあると。
 また、家を建てる方は、これから消費税が8%あるいは10%という消費税に対しまして、
 例えば何千万円という家を建てますと何百万円単位で変わる家も出てきますので、そういっ
 た不利な家も出てくるということなんですけれども、その辺のところはお考えになっていら
 っしゃるかお伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 一応本事業は、御案内のとおり換地をして権利が当然当該の方に移
 って、建物の建築が始まるということになりますから、自分の権利のないところにはこれは
 建物は構築することはできないわけであります。
 したがって、そこのところはやはり担当部局と当該権利者とよく相談していただく形の中で、
 次善の策として一番最短で効率のよい方向をお互いに理解し合って見出していくということ
 が賢明な策なのではないかというふうに考えておりますけれども。
◇3番(石川初雄君) いずれにせよ、非常に進捗状況がおくれていまして、同僚議員もう前
 々から皆さん御指摘のとおりでございますので、これもぜひとも我々が生きているうちに終
 わってほしいという、非常に切なる要望もございますので、御検討いただきたいと思います。
 時間が押してきましたので、次のところに行きたいと思います。
 沼田八景でございますが、8人の先生方、亡くなっている方がほとんどでございまして、金
 子英彦先生、神奈川県の鎌倉の極楽寺ですか、こちらのほうにお住まいになっていらっしゃ
 るということで、多分金子先生は、まだ活躍されているということで、ほかの先生は、例え
 ば文化協会の会長をされました岸 大洞先生ですか、私の知る限りではこの絵を描いた先生
 はその1名だけでございます。
 いろいろお話をもっと聞いておけばよかったなと思うんですけれども、やはり60年前に描
 いた絵ということで、文化的な価値は非常に私は高いと思っております。ただし、私美術に
 関しての専門家ではございませんので、私の評価あるいはもっと突っ込んだ評価というのは
 差し控えたいと思いますが、貴重な絵に間違いはございません。
 ただ、時代に沿って景色も変わっておりますので、先ほど市長に質問していろいろ回答いた
 だきましたが、これもやはりある程度節目だと思っているんですね。通常ですと50年ぐら
 いが節目かなと思ったんですけれども、10年ぐらい前からそういう話はございました。私
 も文化協会の事務局を20年ほどさせていただきまして、いろいろな先生のお話を聞いてい
 るんですけれども、時々この話も出ておりました。
 また、写真ということでございます。私も写真も非常にいいんじゃないかと思います。これ
 は、沼田の景色というのは非常に四季がはっきりしておりますので、春夏秋冬の同じ場所で
 も絵が全く違います。私の子供でまことに恐縮なんですけれども、沼田駅まで毎日7時前に
 送っていくんですけれども、そうしますと、「子持の錦秋」というか、上のほうから見た子
 持山を見ますと、非常に四季折々の景色が写真あるいは絵でなくても変わるのがわかります。
 年に1度だけですが、非常に絵に描いたような非常にいい景色を見たことがございます。利
 根川の霧が上がってきまして、夜明け前の白黒のところからほんの数分でぱっとカラーにな
 るんですけれども、駅から上がってきまして見るともう景色が変わっているんですね。そう
 いったところも写真あるいは絵、こういったもので描画あるいは撮ってもらえば非常に冬の
 景色、春の景色、夏の景色、秋の景色、それだけでも非常に絶好の景色のポイントになるの
 かなと思っております。
 また、従前から沼田公園にライブカメラを設置したらどうですかというようなことも市長に
 お願いしてありますが、これはまた沼田八景とは違った一つの沼田の観光案内の目的という
 ことで使えるかなと思っております。
 さらに、沼田市ではツイッターを発信しているわけでございますが、ツイッターも一つの活
 用になるかなと思うんですけれども、ツイッターにはフォロワーという、要するにツイッタ
 ーの発信もとについていく人がフォロワーというんですけれども、それらを利用して、この
 沼田八景あるいはこれからいろいろ考えられる写真とか、こういったものもあわせて宣伝で
 きるのかなと思っておりますけれども、そういった総合的な考え方、例えば今富士通といろ
 いろ観光に対しての取り組みをされておりますが、複合的に総合的に考えて、観光の目的を
 達成するような、そういった試みがぜひ必要と思いますが、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 沼田八景から最近話題のツイッターのところまで言及されての御質
 問あるいはまた御提言でございました。かなりボリュームのある御提言でございました。
 したがいまして、それらについて総合的に検討を加えていくということは大変重要なことな
 のではなかろうかというふうに受けとめさせていただいたところであります。
◇3番(石川初雄君) そういったところも今情報発信というのが全国的あるいは全世界に向
 けて発信するというところまで来ておりますので、利根沼田1,000万人の観光客が来て
 いるということでございますが、そういったところもぜひ視野に入れてほしいと思います。
 特に、昭和25年、この辺のところは、自分は120号線に住んでおりまして、土曜日にな
 りますと尾瀬のハイカーの方が夜中の3時、4時からがんがん来まして、バスがもうどんど
 ん出たという、そういった時代じゃないかと思います。
 そういったところで、こういった沼田八景を沼田駅に飾って、沼田市の観光案内の発信をし
 たということが私はそれも含まれているんじゃないかと思うんですけれども、この辺は市長
 はどういったふうに見ておりましたでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 私も駅からハイキング等では当然駅に行って、そしてこの沼田八景
 の絵も何度か見させてもらっております。
 今議員がこの戦後間もないころの尾瀬と沼田駅前のにぎわいの関係等について言及しながら
 の御質問あるいは御意見でございました。そういう意味からであったということは、容易に
 拝察できるのではなかろうかというふうに理解をしているところであります。
◇3番(石川初雄君) そういったところでありますので、やはり沼田駅という、そういった
 人の乗降が多いところにこういったものを掲載するというのは非常に先人の知恵というか、
 すばらしかったものと思っております。
 この沼田八景が歴史的に価値のあるものということは私はもう認識しております。また、そ
 れを踏まえて、新たな取り組みをということで今回御提言をさせていただきました。
 特に、利根町の吹割の滝ですか、それと白沢町もいろいろな景色があると思います。河岸段
 丘のビューポイントも白沢町にございまして、非常に武尊の展望もいいし、これも両町の景
 色をこれは必ず入れるべきだと私は思っておるんですけれども、この辺のところも検討をよ
 ろしくお願いしたいと思います。
 最後になりますが、教育的観点からということで、教育長のほうには十分お話はさっきわか
 りました。やはり子供さんに対しての教育的観点、それから社会教育という点もございます
 が、大人の方に対してもやはりこの沼田八景というのは、郷愁があって非常にいい絵かと思
 います。これはこれ、非常に歴史的価値はありますので、これとは別に、新たなこういった
 教育的観点から私は必要かなという質問をさせていただいたんですけれども、これに対して
 教育長はいかがお考えでございますでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 石川議員の再質問にお答えしたいと思います。
 社会教育の面からでよろしいでしょうか。沼田市には沼田かるた、切り絵沼田かるたという、
 大変すばらしいかるたがございます。これは、学校教育の場でも十分活用しているわけです
 けれども、社会教育の場で子供会の沼田かるた大会、これは毎年度行っております。
 なぜこの例を出したかと申しますと、このかるたの、例えば「む」の読み札、これは「紫に
 映える夕日の赤城山」というのがございます。取り札の切り絵はまさに赤城の夕映えなんで
 すね。
 こういったことから、本当に学校教育におきましても社会教育の場におきましても、また大
 人も一緒に楽しむということをつけ加えますと、大変価値あるものであると。
 もう一つ、「私たちの沼田市」、これもちょっと子供の関係になってしまうんですけれども、
 小学校の3年生、4年生で社会科の副読本で「私たちの沼田市」という副読本があるんです
 けれども、これは沼田市教育委員会で作成したものでございますけれども、これにつきまし
 ても沼田市の魅力が豊富に載っております。
 沼田八景と重なるものであります。こういったことで、学校教育、社会教育双方に大変価値
 あるものと、そのように考えておりますので、そんな答弁でよろしいでしょうか。
◇3番(石川初雄君) 御答弁ありがとうございました。
 今教育長おっしゃったように、沼田かるたもやはり利根町、白沢町というところがやはり関
 係があるかと思うんですけれども、これはきょうは時間の都合でまた別の機会に御質問させ
 ていただくことがあるかと思いますけれども、御答弁いただきましてありがとうございまし
 た。
 やはり、いろいろなところに沼田八景のこの心というのが入っているのかというのを認識さ
 せていただきました。
 また、いろいろ御指導をしていただきたいと思いますが、今後ともよろしくお願いいたしま
 す。
 以上をもちまして質問を終わらせていただきます。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、井之川博幸議員。9番。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 今回は、円安による市内経済と市民生活への影響について、都市基盤整備について、義務教
 育での子育て支援についての3点についてお伺いいたします。
 まず、円安による市内経済と市民生活への影響についてでありますが、昨年の総選挙の結果、
 自民・公明政権が復活し、第2次安倍内閣ができ、アベノミクスと呼ばれる安倍政権の経済
 政策が推し進められています。安倍首相は、量的・質的金融緩和と機動的財政運営と成長戦
 略という3本の矢で日本を元気にすると言っていますが、この3本の矢は大企業や大資産家
 には大きな恩恵が与えられますが、国民や中小企業には大きなリスクが押しつけられる危険
 があります。
 私たちは安倍政権の政策にはそのほかに消費税増税と社会保障の切り捨ての2本の矢が加わ
 り、合わせて安倍政権の5本の矢は、家計や経済を壊す5本の毒矢だと指摘し、安倍政権の
 悪政と対決するとともに、国民生活と日本経済を真に守り、発展させる政策を提案していま
 す。
 安倍政権の第1の矢の量的・質的金融緩和は、政治主導で日本銀行を動かし、黒田新総裁に
 言わせれば「これまでと次元の違う金融緩和」が推進され、円安を誘発しています。円安を
 動機として株価が急上昇し、日本経済がよくなるのではないかと見えましたが、現状では、
 株価の暴落と乱高下、長期金利の上昇、輸入物価の高騰と、安倍政権の経済政策「アベノミ
 クス」が経済を混乱させていることが目に見えて明らかになってきました。
 円は対ドルで2011年7月から1ドル=70円台に上昇し、その後は80円前後で推移し
 ていましたが、今年初めには90円台に急落し、現在では100円前後まで円安が進んでい
 ます。アベノミクスで加速した円安は、既に原油や資材価格の上昇で農漁民や中小企業に多
 大な被害をもたらしています。輸入小麦など食料品の価格も上がっています。長期金利の上
 昇によって住宅ローンの金利も引き上げられました。アベノミクスは、投機とバブルをあお
 ることで市場を混乱に陥れ、経済の健全な発展を妨げていると言わざるを得ません。
 そこで、農業や中小企業への影響と対策について、まず燃油などの価格上昇の農業営農への
 影響について及び原材料の輸入価格上昇の中小企業への影響と対策についてお伺いいたしま
 す。
 さらに、市民生活への影響と対策について、ガソリン・灯油・小麦粉など食料品の価格上昇
 の市民生活への影響と対策について、市長の見解をお聞きかせ願いたいと思います。
 次に、都市基盤整備について、五次総や都市計画マスタープランで基本的方針は決められて
 いると承知しておりますが、汚水処理事業計画について、まず下水道・農集排事業及び合併
 処理浄化槽設置の計画と現状について、また今後の計画推進について及び完了目標年度につ
 いてお伺いいたします。
 続いて、生活道路整備について、道路パトロールや各町区長や住民組織などからの陳情など
 によって、日常的に生活道路の危険箇所やふぐあいなどについて把握していると思いますが、
 現状での問題点はどのように把握しているのか、及び危険性の大きい道路の改善計画につい
 てお伺いいたします。
 続いて、都市計画道路について、本市は、昭和51年、1976年に旧都市計画を見直し、
 9路線の都市計画道路を決定しました。まず3・3・1環状線の完成目標年度について及び
 栄町工区の現状と整備推進について、また、沼田都市計画マスタープランの中で「都市計画
 道路で未着手路線・区間等については、関係機関と協議を行い、見直しを検討します」とな
 っていますが、社会状況の変化による都市計画道路の根本的な見直しについてお伺いいたし
 ます。
 次に、義務教育での子育て支援についてお伺いいたします。近年全国の人口減少傾向の自治
 体では、少子高齢化対策として子育て支援施策の充実化が進んでいます。保育料の完全無料
 化や修学旅行費や給食費、教材費などの義務教育費全額無償化などを実施する自治体がふえ
 ています。このような状況の中で少子高齢化・人口減少自治体の典型的な本市においても、
 その克服に向けて思い切った施策が必要な自治体の一つであり、これらを実施していくこと
 以外に健全な地域社会としての発展の道が見えてこないのではないでしょうか。
 そこで、義務教育完全無償化について、まず本市における児童生徒の現状と5年後、10年
 後の推計について及び少子化対策・子育て支援として義務教育完全無償化についてお伺いい
 たします。
 続いて、学校給食について、給食食材の地元産品の使用の現状と拡充について、及び給食食
 材の放射能汚染検査の現状と拡充についてお伺いいたします。
 また、本市においては2年前に学校給食調理事業を民間委託に加え、調理・配送が民間委託
 されています。調理民間委託の現状と問題点についてお伺いいたします。
 さらに、食育の前進のためにセンター方式から自校方式への転換について及び給食費の無料
 化実施について、教育長のお考えをお聞かせ願いまして、私の1回目の質問といたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 円安による市内経済と市民生活への影響について、農業や中小企業への影響と対策について、
 燃油などの価格上昇の農業営農への影響についてでありますが、今日の国内の農業を取り巻
 く環境は、農業従事者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加など、さまざまな課題を抱
 えており、収入の減少や将来への不安など、農業経営は非常に厳しい状況に置かれているも
 のと受けとめております。
 このような中、原油価格の上昇による農業生産資材等の値上がりにより、農業生産費は増加
 する一方、農産物の価格は低迷しており、今後、さらなる影響を受けるものと懸念しており
 ます。
 国においては、現在平成24年度補正予算において、これらの対応策として、園芸施設の省
 エネ化に対する支援を初め、金融面での措置等の対策等、農業経営者に対する緊急対策が実
 施されているところであります。
 本市におきましては、農業など第1次産業が基幹産業であることから、国の動向に注視しな
 がら、県など関係機関と連絡を密にし、最新情報の入手に努め、農業経営者に対し迅速に支
 援策の周知を図ってまいりたいと考えております。
 次に、原材料の輸入価格上昇の中小企業への影響と対策についてでありますが、急激な円安
 の進行による原材料価格の上昇や燃料費の高騰は、生産や輸送コストの増加となって企業経
 営を圧迫するものであり、本市の主要な製造業である木材産業を初め、食料品やプラスチッ
 ク関係企業においても、原材料の多くを海外から調達しており、既に円安の影響を受けてい
 るものと認識しております。
 また、市内企業のうち、海外への輸出によって円安の恩恵を受ける企業はごく一部に過ぎず、
 多くの企業は国内向けの製品が中心で、生産コストの増加分を直ちに販売価格に転嫁できず
 収益を圧迫することが懸念されております。
 同様に、商業や流通業においても商品の仕入れ価格が上昇しますので、売上げや収益への影
 響が懸念されます。
 いまだ景気の先行きは不透明であり、引き続き国や県の施策を注視するとともに、市内企業
 の業況把握に努め、産業関係団体や金融機関等との連携を密にし、地域産業の支援に努めて
 まいりたいと考えております。
 次に、市民生活への影響と対策について、ガソリン・灯油・小麦粉など食料品の価格上昇の
 市民生活への影響と対策についてでありますが、円安により原油や輸入原材料価格が上昇す
 れば、その影響によりガソリン価格や灯油、輸入小麦粉などを原料とする加工食品の価格の
 上昇だけでなく、行く行くは加工や流通の経費などにも関連して多くの日常生活用品におい
 て価格が上昇する可能性がありますが、一方でその方向に誘導していくという国の政策も打
 ち出されていることから、その動向を注意深く見きわめていく必要があると考えております。
 次に、都市基盤整備について、汚水処理事業計画について、下水道・農集排事業及び合併処
 理浄化槽設置の計画と現状についてでありますが、公共下水道事業については、昭和53年
 3月に沼田市流域関連公共下水道事業計画として国の認可を受け、事業を着手したものであ
 ります。
 平成23年3月に事業計画変更認可を受け、認可区域面積829ヘクタールのうち、平成2
 3年度末までに整備面積662ヘクタールで整備率約80%、水洗化率は約97%でありま
 す。
 農業集落排水事業は、事業計画3地区いずれの地区も完了し、供用開始をしております。
 合併処理浄化槽設置については、下水道法の認可区域以外の区域、農業集落排水事業が予定
 されていない区域及び沼田市の生活排水処理基本計画において生活排水対策を促進する必要
 があるとして、指定する地域を対象として平成10年度より当該地域で新たに合併処理浄化
 槽を設置する人に対し設置費の一部を申請により補助するものであり、平成23年度末まで
 に1,316基の補助を行っております。
 次に、今後の計画推進について及び完了目標年度についてでありますが、計画推進について
 は、上位計画である群馬県汚水処理計画と整合を図り、公共下水道事業、合併処理浄化槽設
 置事業の相互の調整を図るとともに、公共下水道事業においては多額の費用と長期の期間が
 必要であり、財政状況に配慮しながら効率的に事業を進めてまいりたいと考えております。
 完了目標年度については、沼田市公共下水道事業計画では、平成38年度までとなっており
 ます。
 次に、生活道路整備について、現状での問題点はどのように把握しているのかについてであ
 りますが、生活道路は一般的に幅員が狭いことから、生活していく上でさまざまな問題を抱
 えております。現状での問題点の把握につきましては、定期的なパトロールなどにより把握
 することに努めている一方、各町区長さんや、市民の方々からの陳情や要望などを受け、現
 状把握を行っているところであります。
 次に、危険性の大きい道路の改善計画についてでありますが、道路の危険性については、大
 きく分けて道路構造上から来る危険性と老朽化による危険性の2つが考えられます。
 道路構造上から来る危険性につきましては、パトロ−ルによる安全点検の実施や交通事故多
 発危険箇所の現地調査を行い、危険箇所の安全対策に努めております。
 また、老朽化による危険性につきましては、本市における道路施設の多くは、高度成長期に
 建設されたものが多くを占めており、老朽化に伴う損傷の拡大等が懸念されております。こ
 れまで危険箇所点検等により道路施設に異常が発見された場合、その緊急度に応じ、随時補
 修などを行ってまいりました。今後につきましては、特に第三者被害が想定される道路施設
 の調査・点検を行い、点検結果に基づく維持管理計画の策定を図ってまいりたいと考えてお
 ります。
 次に、都市計画道路について、3・3・1環状線の完成目標年度についてでありますが、3
 ・3・1環状線は、都市活動における機動性の確保の観点から、災害時の避難路として、ま
 た沿線の土地利用の促進などを目的に沼田の台地上を環状する総延長7,680メートルを
 計画し、昭和53年度の上原町における第1期事業着手以来、2期、3期、4期と整備を進
 め、完成をしております。現在は、栄町工区、延長1,320メートルの区間の事業認可を
 平成10年度に受け、引き続き事業を進めているところであります。平成24年度末の環状
 線全体の供用済延長は4,744メートルで、進捗率は約62%、栄町工区の進捗率としま
 しては、事業費ベースで約29%でありますが、栄町工区の事業認可期間は平成27年3月
 末までとなっておりますので、今後、事業進捗の状況を見ながら事業期間の延伸をも視野に
 入れ、将来的な全線開通に向け、引き続き事業進捗を図っていく考えであります。
 次に、栄町工区の現状と整備推進についてでありますが、同工区は主要道路区間を結ぶとい
 う事業効果が最大限得られる区間として、一般県道戸鹿野下之町線から主要地方道沼田大間
 々線の交差点付近までの延長1,200メートルの区間と主要地方道沼田大間々線の交差点
 改良として都市計画道路材木町柳町線の延長120メートルを含む1,320メートルの区
 間を計画し、平成10年度に事業認可を受け、事業を進めております。
 道路事業は実際に使っていただくということが一番の事業効果でありますので、改良工事を
 実施した366メートルの区間につきましては、暫定2車線での供用開始を済ませており、
 引き続き事業進捗を図っているところであります。昨年度は、複数の地権者に御協力をいた
 だき用地取得ができました。今後も引き続き早期の完成に向け努力をしてまいりたいと考え
 ております。
 次に、社会状況の変化による都市計画道路の根本的な見直しについてでありますが、群馬県
 において都市計画ガイドラインが策定され、見直し作業の手順については示されているとこ
 ろであります。それをもとに都市計画道路の見直しに着手をした県内市もございますが、現
 実には都市計画区域全体の道路網をどうするのか、都市計画道路の完成を前提とした用途地
 域の指定をどうするのか、また長年にわたり規制をかけてきた都市施設予定地がどうなるの
 か等の諸問題があり、ほとんどの自治体で作業が進んでいない状況であると聞いております。
 今後は人口減少時代に入り、交通量も減少することが統計的にも示されている昨今の状況で
 ありますから、技術的、法的な面や先進地の情報等を得ながら研究してまいりたいと考えて
 おります。
 以上申し上げまして、井之川議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、義務教育
 での子育て支援については、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げま
 す。◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、義務教育での子育て支援について、義務教育完全無償化について、本市における児童
 生徒数の現状と5年後、10年後の推計についてでありますが、平成25年5月1日現在の
 児童・生徒数は、小学生2,741名、中学生1,504名、合計4,245名であります。
 平成25年5月1日現在の就学前幼児数をもとに推計した5年後の平成30年度の児童・生
 徒数は、小・中学生合計で3,645名であり、今年度より600名減少する見込みであり
 ます。
 また、今年度0歳、1歳、2歳の幼児数のおおむねの平均値を今後毎年産まれてくる幼児数
 と仮定して推計した、今から10年後の平成35年度の児童・生徒数は、小・中学生合計で
 3,215名であり、平成30年度よりさらに430名減少する見込みであります。
 次に、少子化対策・子育て支援として義務教育完全無償化についてでありますが、義務教育
 の無償化については、憲法及び教育基本法等に基づいて実施しております。義務教育にかか
 わる教育委員会の少子化対策・子育て支援としての施策は、要保護・準要保護児童・生徒就
 学援助事業等があり、経済的理由によって就学が困難と認められる児童・生徒の保護者に対
 して必要な援助を行っております。
 一方、全児童・生徒に対しては、教科書に次いで必要性が高いと考えられる副教材として、
 道徳や小学校社会科等の副読本を購入しており、少しでも経済的負担を小さくし、教育効果
 が高められるよう努力しております。市の財政が厳しい中、要保護・準要保護児童・生徒だ
 けでなく、全児童・生徒の保護者にまで給食費や教材費、修学旅行費等を援助することは大
 変難しい状況にあると考えております。
 次に、学校給食について、給食食材の地元産品の使用の現状と拡充についてでありますが、
 給食食材の地元産品につきましては、一般的に、価格、規格、品質、量及び配送などの問題
 で、なかなか使用率が上がらない状況にありますが、主食と牛乳を除く平成24年度の利根
 沼田産を含む県内産の使用率は、重量ベースで42.50%で、対前年比4.14%の上昇
 であります。また、沼田産のみの使用率は23.51%で、対前年比5.90%の上昇であ
 ります。
 引き続き、安全性に留意しながら、良質な地元産の食材の活用に努めてまいりたいと考えて
 おります。
 次に、給食食材の放射能汚染検査の現状と拡充についてでありますが、食品については、食
 品衛生法や原子力災害対策本部などの指示に基づいて、国・県や関係機関あるいは生産者組
 合などが独自に食品中の放射性物質の検査を行っており、また、給食関係では、主食を納め
 ている公益財団法人群馬県学校給食会なども独自の検査を行っております。
 そのような中、給食センターとしても沼田市消費生活センターに導入された機器を使用し、
 3調理場でそれぞれ月2回、調理済み検査を行うとともに、地元産食材などで可能なものは
 一部事前検査も実施しているところであります。その検査結果につきましては、市のホーム
 ページで公表しております。
 今後も、引き続き両検査を併用し、給食の安全性確保に努めてまいりたいと考えております。
 次に、調理民間委託の現状と問題点についてでありますが、民間委託につきましては、平成
 23年度より給食センターで行う業務のうち、調理及び配送等の業務を委託しております。
 委託後1年が経過した平成24年3月、調理業務の民間委託による学校給食への影響等につ
 いて、各学校等を対象に学校給食に関するアンケートを実施しましたが、特に民間委託への
 否定的な意見はありませんでした。
 今後とも、委託業者と綿密な連携を図りながら、民間企業のノウハウや長年積み重ねてきた
 実績など、そのよさを十分に活用し、より質の高い、安心・安全な給食の提供に努めてまい
 りたいと考えております。
 次に、センター方式から自校方式への転換についてでありますが、市では、調理現場の衛生
 管理や効率的な物資購入などを目指し、昭和46年2月、沼田市学校給食共同調理場を建設
 し、市内全校で完全給食を開始いたしました。
 さらに、平成12年度には近代的な設備を備えた現在の沼田市給食センターを建設し、13
 年度からは全ての学校において共同調理場方式による給食を実施してきたところであります。
 県内の状況におきましても、小・中学校の約75%が共同調理場方式を採用している状況に
 あります。本市においても、引き続き共同調理場方式のメリットを生かしながら、経済的で
 合理的な運営を図り、安心・安全な学校給食の提供に努めてまいりたいと考えております。
 次に、給食費の無料化実施についてでありますが、学校給食の経費については、学校給食法
 において、施設や設備費、職員の人件費等は学校の設置者である市が負担し、これ以外の経
 費として食材費は保護者が負担することになっております。
 一部県内で、比較的児童・生徒数が少ない町村などで無料化を実施している例はありますが、
 財政状況が厳しい中、児童・生徒数が多い本市での実施は非常に難しいと考えております。
 以上申し上げまして、井之川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後2時58分休憩
    ─────────────────────────────
午後3時05分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ────────────────────────────
◇9番(井之川博幸君) 御答弁いただきましたので、再質問をさせていただきたいと思いま
 す。
 円安における燃油などの価格上昇の農業営農への影響についてということで、市長の答弁は
 おおむね納得のいくような内容でありました。厳しいところにまた一層の厳しさが迫ってい
 るということで、例えば酪農家の関係では輸入トウモロコシを主原料とする配合飼料や輸入
 牧草の価格が高騰しているというようなことや、例えばブドウ農家など、4月の段階で雪が
 降ったんですね。ハウスでやっている農家、相当ハウス用の燃料が高騰しているにもかかわ
 らずかかったそうでございます。そういう中で、本当に今はちょっと暖かいですけれども、
 またこれから寒い日が来ればそういうハウス用のビニールもそうですね。鉄骨、農薬、段ボ
 ールなども値上げをされるというようなことが報道されております。
 そういう、もちろん日常的に使う農業機械、燃料はもとは原油ですから、そういう点ではそ
 ういうものも影響してくるということで、大変厳しい状況になると。
 ただ、国の動向等を注視してということなんですけれども、ぜひこれからも地元の農家とか
 農協などから多分いろいろな要望がこれからどんどん出てくると思うんですね。そういうと
 きに真摯に向かい合っていただきたいというふうに思いますが、お考えをお聞かせ願いたい
 と思います。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に世界経済の流れというのは、今議員が御指摘されていますよ
 うにやっぱりなかなか複雑で難しいものがあるなということを今さらながら痛感をしており
 ます。
 円安ということが非常に現在の国内ではああよかったというふうに、輸出産業者は当然思う
 わけでありますが、今度は輸入でもってなりわいを立てている人からすればああ弱ったなと
 いう、そういうことがあるという、この何とも言えない複雑な、しかも難しい側面を持って
 いるなというふうに思っております。
 したがって、円の価値が高まれば非常に輸入関係が非常によい方向に行くし、円安になれば
 輸出する方向のほうが状況がよくなるという、このからくりにやはり私どもは冷静に向かい
 合っていかなければなりません。
 そういった中で、資材等を輸入して、結局農業施設に手配をしていくとなれば、それは当然
 今まで以上に厳しいものになってくるということは議員が御指摘しているとおりかと思いま
 す。
 したがいまして、今後それぞれの関係団体からいろいろと私どものところに要望等が出てく
 れば、そのときにはきちんと向き合って、そして関係機関ともよく調整をして、できるだけ
 対応を柔軟に処していければなというふうに考えております。
◇9番(井之川博幸君) 4月の下旬に小型イカ釣り漁船が一斉休漁したというような報道が
 されました。何年か前にやはりそういうことがあって、国が対策をきちんととった記憶があ
 ります。
 今回も円安が悪いとか円高が悪いという以前に、もともと経済の力以上の円高がつくられて
 いた状況の中でアベノミクスという安倍政権の政策によって急激に円安が来たと、こういう
 ことですよね。金融政策なんですね。それで誘発してやっているということですから、大も
 とが日本の経済の動きでそうなったと、世界の経済の動きでそうなったんじゃないんですよ。
 そこのところにやっぱり政治の責任があるというふうに考えるわけなんですけれども、市長
 のお考えをもう一度お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 国家的な御質問でございますので、一基礎自治体の首長がどの程度
 まで答えられるかということについてはじくじたるところがございますけれども、やはりい
 ろいろなこの数年来の政治が流れていく中にあって、大変景気というものに対する期待度が
 あったということが現在の内閣総理大臣の考えていることと符合して、そして状況が今日的
 なところになってきたということについては、私もそれなりに承知をしているつもりでござ
 います。
 ただ、間違いなく言えることは、現場でもって、そして末端でいろいろと仕事をして働いて、
 そして生計を立てている立場からすると、やはりどんな状況にあるにせよ、みずからの生活
 が厳しくなるということについては、やはり行政にかかわっている立場の人間が何らかの応
 援をしていかなければならないという、これはもう当然の側面を持っているわけでございま
 して、どの方がどんな立場にあろうとも、行政の持っている、その性格からして当然これら
 について真摯に向かい合っていかなければいけないというふうに考えております。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
 それで、中小企業への影響との関係でもやはり市長の先ほどの答弁はおおむね納得のいくよ
 うな内容でありましたけれども、5月30日の上毛新聞に「円安進行で中小企業」というこ
 とで群馬県が調査をして材料費上昇が圧迫して、県の緊急調査で県内の中小零細企業で収益
 が増加したというのは1割にとどまったというようなことで、やはりそういう点ではプラス
 チックの原材料の引き上げだとか、それから身近なところではクリーニング屋の洗剤とか、
 ああいうプラスチック類使っていますので、そういう近所のそういう方々にも大きな影響が
 出ているというようなことで、国といいますか、中小企業連合会とかいろいろなところで調
 査をした経過が報道されていますけれども、ほとんど4月ごろになって景況が悪くなったと。
 中には6カ月ぶりに景況が悪くなったというふうなことで、円安の影響が中小業者等々に非
 常に悪影響が出ているという状況だと思うんです。
 実は、そういう中で、安倍政権は3月末に中小企業金融円滑化法を期限切れにさせちゃった
 んですね。これは、2008年のリーマンショックの後中小企業の連鎖倒産を防ぐためにつ
 くられた、時限立法でつくられた法律です。その後景気がよくならないので、民主党政権の
 中で2度の延長を、さらなる延長を求めた声がたくさんあったんですね。非常に使いやすい
 融資制度で、市のほうもこれが使いやすいから、この制度を使うようにというような指導も
 していたというふうに承知をしておりますが、この中小企業円滑化法がそのまま期限切れで
 年度で終わってしまったということで、金融対策の新しい対策を立ててもらう以外に非常に
 大変な状況になるというふうに考えます。
 そういう点では、このような状況をやはり国にも声を上げて、ぜひこういうような中小企業
 を応援をする制度、法律をつくってもらいたいということで、私どもも声を上げているわけ
 でありますけれども、市長についてもそういう立場でやっていただきたいと思いますけれど
 も、お考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再質問にお答えしたいと思います。
 ただいまの2008年にできた中小企業円滑法が時限立法であって、切れてしまったので、
 それに見合うような制度を国家的なレベルでもう一回再構築をする必要があるんじゃないか
 と。そのために市長も各関係機関に働きかけてみろと、こういう御趣旨の御質問であり、ま
 た、御意見であったかと思っております。
 実際問題、昨日も全国市長会の会議が終わったわけであります。そういった中で、昨日の早
 朝の国会議員と市長会とのやりとりではやはり景気の関係等についての話題も、ほかにもた
 くさんあったわけでございますけれども、当然出ておりました。
 したがって、今私が議員からの御提案をいただいた形の中で、今後そういう意味では市長会
 等働きかける形の中で対応ができればというふうに考えておりますので、よろしくお願いし
 たいと思います。
◇9番(井之川博幸君) ぜひよろしくお願いをしたいと思います。
 あとは、市民生活への影響でありますけれども、これも本当に市長の答弁にあったように、
 日用品価格がどんどん上昇するというような心配があるわけです。そういう点で、安倍政権
 が物価2%上昇のためにやっているということなんでありますけれども、じゃ、それでその
 政策のために市民が犠牲になってもいいのかということになるわけでありまして、給料とか
 報酬が上がって、国民の懐が暖かくなれば物価は上がってもいいんですけれども、そこは全
 く上がらなくて、逆に今回の公務員の給与の削減のようなことをやって、一方で物価だけを
 上げると。物価が上がったから消費税も上げるというような政策にいけば、この先市民生活
 は本当に大変になるというふうに誰もがわかると思うんです。
 そういう点で、ぜひそういうことをしっかりと注視をして、市長としての最大限の力を発揮
 して、市民生活を守っていただきたいというふうに考えるわけですけれども、この点につい
 てももう一度お伺いをしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 中小企業の影響、確かに今議員がおっしゃった、私の手持ちにも5
 月30日付の上毛新聞の紹介を目にしているわけでございますけれども、そういった中で、
 今度は市民生活に関してのいろいろな影響について悪いほうに進んでいったならば、何とか
 これを歯どめをかけるべく運動を展開しろと、こういうことであったかと思っております。
 やはり、市民の立場からすれば、生活物資が高騰することは決して生活が安定した方向に行
 くわけにはつながりません。したがって、やはり食品の関係だとか、あるいはまた材料費等
 々、そういった基本的なものについては、できるだけ安定した物価体系が必要なのではない
 かというふうに考えておりますので、そういった観点でもっていろいろと私どもも対応を図
 るべく関係機関に物を申していきたいなというふうに考えております。
◇9番(井之川博幸君) よろしくお願いをしたいと思います。
 もう1点言いますと、電気、ガス、これはもう値上げをすることが決まっておりまして、4
 カ月連続引き上げというようなことであります。10月には年金が引き下げになると。もち
 ろん8月には生活保護基準が下がるというようなことで、もう国民生活、収入のほうは下が
 っていくというのが目に見えているわけですね。
 沼田市の職員の給料を下げるかどうかはまだ決めたというのは聞いていませんけれども、国
 は下げろと言っているわけでありまして、県内でももうかなりそれに沿って引き下げをやる
 というところもあります。
 そういう点では、収入のほうはどんどん減っているという状態は誰もがわかるというふうに
 思います。
 そこで、前に寒い時期にひとり暮らしのお年寄りに福祉灯油政策というのがありました。今
 は暖かくて灯油は余り使いませんけれども、これから先そういうふうなことが起きた場合に、
 ぜひ一番弱い立場の人たちに対してぜひ行政として手を伸ばしていただきたい。そういうこ
 ともぜひ今から頭の中に入れて、状況を見守っていただきたいというふうにお願いをしてお
 きたいと思います。
 次に進みたいと思います。
 下水道の関係でありますけれども、計画的にはわかりました。それで、公共下水道区域、一
 応1,152ヘクタールで認可面積は829ヘクタールということで、これは認可面積がま
 だ80%しかできていないということなんですけれども、90%、95%といった場合には、
 公共下水道区域1,152ヘクタールにまた近づくように認可面積をふやすという計画があ
 るんでしょうか。それを確認させてください。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後3時23分休憩
    ─────────────────────────────
午後3時24分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 一応現行の面積をしっかりと押さえておくということで、整備面積
 が拡大したからといって、現行の認可区域面積を広げていくということについては現在のと
 ころ慎重にしているところであります。
◇9番(井之川博幸君) それと、先ほど農集排が3カ所ということだったんですけれども、
 非常に効率の悪い農業集落排水事業は、もう3カ所以外はやらないというふうに確認させて
 いただいてよろしいでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 既に事業計画のところでは完了しております。したがって、今度の
 関係等については、前段申し上げたようなことと同様な言い回しになりますけれども、やは
 り現時点では慎重にしていきたいなというふうに思っております。
◇9番(井之川博幸君) そうしますと、例えば利根町の園原、南郷、根利地区などは合併浄
 化槽設置整備地域ということでよろしいんでしょうか。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後3時25分休憩
    ─────────────────────────────
午後3時26分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 議員の認識のとおりでありまして、合併処理浄化槽ということでも
 っての対応になろうかと思います。
◇9番(井之川博幸君) そうしますと、非常にこれから合併浄化槽設置について非常に大事
 になってくるというふうに思うんですね。今沼田市でも補助金を出していますけれども、一
 つ確認したいんですけれども、沼田市のホームページには群馬県のエコ補助金プラス10万
 円というのが載っていないんですけれども、もちろん全市町村対象だと思うので、そういう
 点ではどのようにこの沼田市の補助金プラス10万円、これをどのように宣伝しているのか。
 もちろん、新しくつくるというんじゃなくて、これは古いトイレを壊してとか、単独槽を壊
 してとか、そういう場合にということになっているそうでありますけれども、その辺のこと
 をちょっと確認をさせてください。
◇市長(星野已喜雄君) 部長に答弁いたさせます。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 今お話ありましたエコ補助金につきましては、今回県からの補助金を受けまして、6月の補
 正予算に計上させていただきまして、最終日に議決をいただく予定になっております。
 議決になりましたら速やかにホームページで周知したいと考えております。以上です。
◇9番(井之川博幸君) ちょっと確認したいんですけれども、平成24年度もあったような
 気がするんですけれども、それはなかったですかね。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 今回県からの補助金がおくれて来て、今それで6月に計上さ
 せていただきましたので、その間につきまして市のほうで募集しても結局受け入れられない
 状況がありましたものですから、6月の議決後ホームページに掲載したいというふうに考え
 ております。
◇9番(井之川博幸君) ちょっとわからないんですけれども、要するに昨年度県はこのエコ
 補助金というのをやっていたような気がするんですけれども、これはやっていなかったんで
 すかね。確認だけなんですけれども。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 昨年はやっておりました。
◇9番(井之川博幸君) 昨年に引き続きみたいな書き方してあるので、昨年やっていたと思
 うんですね。ですから、他の市のホームページがもう書いてあるんですね。沼田市だけ書い
 てないということなので、それは今年度の6月の補助金が補正予算通らなければ載せられな
 いという状況なんですか。去年から引き続きだったら別に構わなかったと思うんですけれど
 も、その辺はどうなんでしょうか。
◇都市建設部長(萩原誠一君) その辺議員おっしゃることも理解はできるんですが、財源な
 くしてその募集をかけるということがいいのかというような判断もありましたものですから、
 6月の補正をいただいて、財源を確保した上で周知するということがいいのかなということ
 で、判断させていただきました。以上です。
◇9番(井之川博幸君) いずれにしても、平成25年度先着900件ということですから、
 先着ですから、ぜひ早く市民に知らしめていただきまして、900件で終わっちゃうんじゃ
 ないかという心配があるわけなので早目にお願いをしたいと思います。
 それから、合併浄化槽の補助金の関係で、結局先ほどからお聞きしてきたのは、下水道区域
 でもいつできるのかわからない。公共下水道いつ来るかわからない。こういう場所がたくさ
 んあるわけですね。そういう場所は、全く本市の場合は補助金が出ないというふうに思うん
 ですけれども、そういうふうな考えでよろしいかどうか、確認させてください。
◇市長(星野已喜雄君) これが非常にある程度もう真剣に考えなければならない時期に来て
 いるなというふうに思っております。
 と申しますのは、やはり時代の流れとともに合併処理浄化槽の期待は高いというふうに私も
 実は認識をしております。したがって、今議員が言われているようなことについてもやはり
 今後考えていかざるを得ないのではないかというふうにも考えております。
 したがって、今そうこうというわけにはまいりませんけれども、今後の対応として今言うよ
 うにそういうようなことも柔軟に処していくということ、ちょうど最近の新聞報道等である
 自治体のことが出ていたというふうにも記憶しておりますが、そんなふうに、その新聞を見
 たからというわけじゃないんですけれども、やはりそんな時期になってきたかなというふう
 に、今の時代背景を受けとめているところであります。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
 私は、区域に入っていて、5年後になるかわからない、10年後になるかわからない、ひょ
 っとしたら20年後になってもつながらないんじゃないかという地域は幾らでもあるわけで、
 そういうところにはぜひ補助金を適用させていただきたいということでお伺いいたしました
 ら、今の市長の答弁だというふうに確認をさせていただきたいと思います。
 それと、今回群馬県がこの浄化槽のエコ補助金10万円ということで、単独槽やくみ取り槽
 からの転換の場合にこれをつけてくれるということなんですけれども、群馬県、これはいつ
 までつくかというか、ちょっとわからないというふうに思うんですね。そういう点で、今後
 やはり単独槽やくみ取り槽から転換をするといった場合には、その分の工事費を補助してい
 るという自治体がたくさんふえていますので、そういう点もぜひ考えていただきたいという
 ふうに思います。その点についてもう一度お願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 現行制度でもいろいろとそうした補助制度があるという形の中で、
 当然各関係団体との比較調整もありますので、それらをよく検討して、そしてやはりきれい
 な水を流していくということは、これは大事な要素になっておりますので、環境浄化という
 ことも考えてみますと、そういった視点が大事になってくるのかなというふうに思っており
 ます。
 したがって、現行の制度もきちんとある形の中で、今後市としてどういうような対応が可能
 かということについては、議員の質問を体していろいろと検討を加えていかなければならな
 いのかなというふうに思っております。
◇9番(井之川博幸君) ぜひその方向でよろしくお願いしたいと思います。
 道路の関係に行きたいと思いますが、区長さんから陳情や要望書が上がってくると。市民団
 体からも上がってくるということで、大体今そういう要望や陳情が上がってきて、どのぐら
 いそういうストックがあるのかということをお聞きしたいわけなんですね。いろいろ上がっ
 てきているけれども、まだ実施されていないというような案件はどのぐらいあるのか、わか
 りましたら教えていただきたいと思います。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 平成24年度のデータでございますけれども、現地調査、パトロール等で確認した件数が約
 110件ほどございます。そのうち、工事等、補修で済んだ箇所というのが約80件ほどご
 ざいます。そのほかに、また地元のほうから陳情が出された地区、要望等につきましては、
 24地区等でございますけれども、地区以外にもございますので、要望件数93件、処理件
 数につきましては、今のところ37件という状況が今の手持ちのデータでございます。以上
 です。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
 まだまだそういう点では、市民要望等があるところもまだ残っているということで、非常に
 財政的には前はこういう修繕費等々に国の補助金がついたんですけれども、小泉内閣のとき
 の三位一体の改革でそういう補助金がなくされてしまった。それから、大分引き下げられて
 しまったということがありまして、これは全国的にこういう問題が起きているというふうに
 承知をしております。
 そういう中で、私どもは例えば障害者の団体の町なか探検でグレーチングや段差が大きいと
 か、側溝のふたが壊れているとか、細かいところでありますけれども、いろいろ要望して即
 刻直していただいている場所もたくさんございます。
 それから、私が今までお願いをしたところでまだ残っているというところを考えますと、市
 道高橋場善桂寺線、材木町からは都市計画の3・6・2材木町柳町線、これが環状線まで、
 その環状線から先、三光院の前なんかはこの高橋場善桂寺線になるわけですけれども、あの
 通り、部長が住んでいる前でありますけれども、非常に私ども自転車で通ったり歩行者とし
 て歩いたりするんですけれども、後ろから車が来るとちょっとびっくりするような感じの、
 やっぱり狭さなんですね。何度も今までもお願いしたこともございます。
 それから、都市計画3・5・3沼田真庭線の環状線の交差点のところだけは広くなっていま
 すけれども、勅使河原歯科とか食堂大扇前通りのほうへ出てくると、昔の狭い通りのままと。
 しかし、交通量は非常にあるわけですね。
 それから、市道恩田線、薄根小学校とか幼稚園とか中学校からの通学路の学校に近い部分は、
 県道の部分は非常に今県が改良工事をしてくれて、これはきれいになるなというふうな感じ
 がしますけれども、市道恩田線の金剛橋ですか、村田木工さんの前あたり、非常にまだまだ
 狭くて、通学路になっておりますけれども、いつもあそこで見ていると、子供が大型トラッ
 クに巻き込まれないかななんて心配するぐらい狭くなっております。
 そういうところがあるわけなんですけれども、ぜひこれは当局のほうでも把握しているとい
 うふうに思いますけれども、その辺まず確認をさせていただけますか。
◇市長(星野已喜雄君) まず、整理をしてちょっとお答えさせていただきたいと存じます。
 前段の障害者の方々がいわゆる車椅子等を使って、そして現地探査をして、そしてグレーチ
 ングの、この網の目の広さとか狭さ、あるいはまたエレベータの高さとか低さとか、あるい
 はまた交通安全上の歩道の段差の改善だとか、こういったことについては、議員が深くおか
 かわり合いになっておられたという経過もあって、大変これは私どもがややもすると見過ご
 しをしてしまうようなことがあったのにもかかわりませず、大変貴重な御提言をいただいて、
 市の立場からすればよかったなというふうに思っておりますので、今後ともよろしくお願い
 をしたいと思います。
 後段の、例えば柳町の通りの問題であるとか、あるいはまた薄根の公民館から南のほうに来
 て、ちょうどコンビニエンスストアのところを右折いたしますと橋があって、それを渡って
 くると昔のスーパーが右側にあって、それで左側にお寺があるという、この場所だと思うん
 ですけれども、これらについても承知はしております。
 やはり、これもそれも相当なボリュームを要する事業にならざるを得ないだろうというふう
 に考えております。したがって、いろいろと現在のそういった道路改良等の制度等もよく研
 究をして対応していかなければならないのではないかというふうに思っておりますので、よ
 ろしくお願いをしたいと思っております。
◇9番(井之川博幸君) 承知をしているということなので、お願いをしたいと思いますが、
 ちなみに、都市計画の3・6・2材木町柳町線のちょうど理研コランダムとか柳町の公民館
 の前あたり、ここでは重大事故が2件ほど起きていまして、私も承知しているんですけれど
 も、高齢者の方が命を落とすというような事故が起きているわけですね。
 そういう点では本当に急いで改良していただいたり、歩道をつけていただくというふうなこ
 とが必要な道路だというふうに思いますので、ぜひ早急に検討課題にしていただきたいとい
 うふうに強く要望しておきたいと思います。
 都市計画道路の関係ですけれども、栄町ですよね。平成10年に始まって27年末が認可期
 間だということですけれども、延伸を視野にということで、1,320メートルに何十年か
 かるんですかというようなことですよね。これはもうどこかで決断する必要があるというふ
 うに思います。私は、沼須の土地改良があって、あのいい道路ができましたよね。ですから、
 上原の沼田病院のところまで環状線が来ていますけれども、東側から来て環状線来て左折を
 して南におりていったところのあの道路、大分改良されましたけれども、カーブのところが、
 あれをもう少し真っすぐ改良して、沼須の農免道路ですか、につなげればそこから真っすぐ
 新町のところに抜けられるわけですから、そういう条件もいろいろ整ってきているというこ
 とで、何もこの栄町工区に固執する必要はないというふうに感じるんですね。一度とめちゃ
 って、ほかのところで車の通行を考えるということもできると思います。そういう点で、非
 常に頭を柔軟にしてお願いしたいと。
 もう一つは、社会状況の変化において、これは先ほど言いましたけれども、3・5・3沼田
 真庭線なんてできないですよね。誰が考えたって。ずっと図面に載っているわけですよね。
 どうするんですかということなんです。だから、本当にそんなのはもう見直さなければおか
 しい問題ですよね。
 ですから、研究してまいりたいなんていう問題じゃないですよ、もう。絶対にできないと思
 います。私生きているうちには。
 ですから、そういう点ではこの都市計画道路の見直しは、早急にやっぱり取り組むと、取り
 組まなければ進みませんので、そういう点でこの都市計画の関係では2点についてお伺いし
 たいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 栄町工区の関係につきましては、私が認識している範囲ではやはり
 地権者対応等があったりしての経過があったということと、もう一つは、やはり柳町付近の
 環状線に見られるように、2車線で十二分に対応が図られるということを現実のものとして
 受けとめております。
 したがって、そういう意味ではやはりそういったことの研究もきちんとしていかなければい
 けないというふうに考えております。
 議員が言われている内容等については、市の内部ではかなり積極的に検討を加えてきている
 という経過がございます。したがって、やはり時代の推移とともにずっと表舞台に出ていた
 ことのみを追い求めるのではなく、言うところのことについては相当検討を加えてきている
 という経過があるということは申し上げておきたいと思います。
 なお、真庭線等の関係については、結局それは都市計画道路の根本的な見直し、質問事項が
 そういう通告でありましたからなんですけれども、やはりいろいろと県のほうの指導も現在
 あるようでありますので、やはりそういったところとうまく連携して、考え方をきちんと整
 理していく必要があるのかなというふうに思っております。
 ただ、冒頭申し上げましたように、非常にいろいろな意味の規制をかけてきたという経過が
 あるもので、なかなかそういったよその自治体も進めていこうにも結構隘路があるようでご
 ざいます。したがって、そういったところの人たちのところもよく勉強させてもらって、や
 はりいろいろな意味で時代に即した形の対応を図っていかなければならないのではなかろう
 かと考えております。
◇9番(井之川博幸君) 本市の場合は、都市計画道路の計画があるところに実際は規制がか
 かるわけなんですけれども、かなり現状はそういうところにちゃんと家を建てて生活をして
 いると。特に、市から圧力があるとか、そういうこともあるわけでもありませんし、そうい
 う面で言えば現状を見ながら、幾らでも見直しができるというふうに思うんですね。そうい
 う点で、ぜひ真剣に取り組んでいただきたいというふうに思います。
 昭和51年からの話ですから、もう37年たっているわけですか、ぜひお願いをしたいとい
 うふうに思います。お願いして次に行きたいと思います。
 義務教育での子育て支援の関係でありますけれども、一応少子化に向かうというふうな数字
 で示されました。義務教育完全無償化、実際に完全無償化といいますか、完全無料化といい
 ますか、やったのは早川町といいますか、何か1町1村だけというふうな状態のようであり
 ますけれども、いろいろな面でそれに向けて努力をしているという自治体がふえていること
 は確かであります。
 そういう点で、教材費、もし教材費なんかは年間でどのぐらい負担があるのか、もしわかれ
 ば教えてもらいたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 はっきりした数字は把握しておりません。ただ、各学校で多少の違いはあるんですけれども、
 教材費といいますか、小学校の場合には学級費と呼んでいます。中学校の場合には多分学年
 費と呼んでいる学校が多いかと思うんですけれども、毎月1,000円前後ぐらいだと思う
 んですけれども、はっきり申し上げられなくて申しわけないんですが、小学校では1,00
 0円前後であると思われます。済みません、曖昧なお答えで。以上です。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。でも、こういう金額があるということで、沼田市の
 場合は、群馬県といいますか、給食費は公費というふうに扱っているわけですね。収入もち
 ゃんと市の予算に入れるということで。ただ、この教材費なんかは、多分入っていないと思
 うんですね。校長が扱っているという、そういう扱いになっていると思うんですけれども、
 その辺はどうなんでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 教材費は、保護者の負担になっております。保護者負担で学校で取
 り扱っております。以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) 今確認したように、給食費は群馬県内は前に県の教育委員会の通達
 なんかが出てきちんと公費扱いしているわけですね。予算に入れているわけですよ。収入も
 支出も。
 しかし、教材費なんかは、市の予算の中に入ってこないんですね。学校で扱っているという
 ことでありまして、もしこれから無償化とか、そういう問題が出てきた場合に、やはりこう
 いうものは公費で扱うということが必要だというふうに、私は考えております。
 そういう点で、1歩でも2歩でもいいんですけれども、そういう前進をさせていただけるよ
 うな方策を考えていただければありがたいと思いますが、保護者負担の分を給食費は市の予
 算に入れていると。こういうほかの保護者負担もきちんと公費として市の予算の中に、収入
 に入れて支出でちゃんと出すというふうにする必要があると思うんですけれども、お考えを
 お聞かせ願いたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 小・中学校につきましては、義務教育ということでありますので、
 これは保護者負担につきましては、できるだけ負担を減らすように努力をするということは
 非常に大事だと考えております。以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) なかなか給食費も同じなんですけれども、全国では表に出していな
 いというところもありまして、これは群馬県の場合はきちんとされているということなので、
 ほかの部分も別に出してもおかしくはないというふうに思いますので、ぜひ今後研究してい
 ただきたいというふうに思います。
 また、学校給食食材の関係ですけれども、大いに前進しているなというふうに感じます。そ
 れで、一般的には地元産をやっぱり50%ぐらいにしようというふうな目標にすべきではな
 いかというふうに思うわけなんですけれども、そういう目標を持ってやっておられるのかど
 うかお伺いしたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) この件につきましては、詳細にわたりますので、教育部長に答弁さ
 せます。
◇教育部長(細野文男君) 先ほどの御質問でございますけれども、特に教育委員会といたし
 ましては目標値等は設定をしておりませんけれども、当然のことながら地元産をふやしてい
 きたいというのは当然のことでございますので、この辺につきましては、現在昨年度は42.
 50%ということでございますけれども、50%を超えるように努力をしたいというふうに
 思います。よろしくお願いをしたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。ぜひよろしくお願いをしたいと思います。
 放射能汚染検査の関係でありますけれども、国が検査のモニタリング事業として北関東の各
 県、それから群馬県を飛ばして新潟、長野、これを対象にしてやっているということなんで
 すけれども、群馬県はなぜやらないのかというふうに思いますが、その辺については何か沼
 田市の教育委員会としては情報をつかんでいることはございますか。
◇教育長(宇敷重信君) その件につきましては、新聞では情報を得ておるんですけれども、
 特に教育委員会として何か働きかけ等をしたということはございません。以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) 今群馬県の子供たちを育てているお母さんたちが茨城、栃木、新潟、
 長野というふうにちゃんと国がモニタリング事業として放射能検査をやっているのに、なぜ
 群馬県だけやらないのかというので、国に要請をしたり、群馬県に要請をしたりしておりま
 す。
 そういう点で、何か多少明るい方向が見えてきたかなというような感じがいたします。ぜひ
 教育委員会としても国が予算をきちんと組んで国の事業として放射能汚染検査のモニタリン
 グ事業としてやってくれるわけですから、そういう点では適応されるような方向でぜひ教育
 委員会としても動いてほしいといいますか、立場に立ってほしいというふうに思うわけです
 けれども、その点についてはいかがでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) これはまた県の教育委員会とまた連絡をとり合って対応していきた
 いと、そのように考えております。以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) 調理の民間委託とセンター方式から自校方式の関係で、時間がない
 のでまとめてお伺いいたしますが、食育の問題からいたしますと、やはり調理をしてくれる
 人たちはきちんとした待遇を受けている、身分がきちんとしている、そういうことが望まし
 いというふうに思います。
 また、自校方式で身近で調理をする人たちの姿が見える、温かい給食が目の前でつくられる
 のを勉強できる。そういう点では非常にセンター方式、また本当に地元産といいますか、周
 りの農産物を使用できるというようなことで、非常にいいこともたくさんございます。
 そういう点で民間委託でなくて、やはりきちんとした市の職員が調理をするとか、自校方式
 に行くというようなことについて、もし先ほどの答弁以外でお考えがあればお伺いしたいと
 いうふうに思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 まず、民間委託についてですけれども、最初の答弁でお答えしたように、特にアンケートで
 は否定的な御意見はございませんでした。例を挙げますと、味が薄いと。味が薄いんだけれ
 ども、健康にはよいというような、具体例を挙げますとそういうアンケートはあったんです
 けれども、否定的なものはございませんでした。
 食育との関連なんですけれども、我々が最も留意しておりますところは、委託業者との綿密
 な連携をとるという、そこに特に留意しております。そうしたことで、心のこもった豊かな
 給食、もちろん健康づくり、体力づくりに資するというのはもちろんなんですけれども、心
 のこもった、そういう給食が具現化されると。それには綿密な連携が必須であると、そのよ
 うに考えております。
 場長と店長の打ち合わせ、これに加えまして、栄養士と料理長での打ち合わせは毎日30分
 以上しっかり行っているという状況でございます。
 そういう中で、栄養士がいろいろな形で子供たちの実態、保護者の声の把握に努めておりま
 す。例えば栄養士と調理員の方で学校訪問をして、直接子供の声を聞いたり、学級担任の声
 を聞いたり、そういったことで、子供との触れ合いも大事にしながら、子供の生の声を聞く
 ということに努めているところです。
 それから、栄養士と学級担任、2人でチームティーチングの授業で食育に関する健康教育の
 授業を行っていると。
 それから、給食だより、これを発行して保護者の方にもいろいろこの給食には子供さんにと
 ってこういう、子供さんのこういうところに使われていますと。例えばカルシウムの効用で
 あるとか、そういった内容を保護者の方にもわかっていただくと。いろいろな工夫を凝らし
 ているところです。
 食育は、本当に知育、徳育、体育の基盤をつくる大事な教育ですので、これには本当に沼田
 市の方針もございますので、それをしっかり具現化できるように努めているところです。以
 上でございます。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
 時間がないので、最後に一言だけお伺いいたします。
 給食費の無料化なんですけれども、全国では市の段階でも始めるところがありますし、今前
 橋市が新年度から第3子以降無料にすると、こういう工夫で段階的にやるというところも出
 ております。
 ぜひそういうことも含めて、情報収集していただいて、無料化に向けて取り組んでいただけ
 ればありがたいと思いますので、最後にその点についてお伺いして、私の一般質問を終わり
 たいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 議員おっしゃる情報、私たちも得させていただいて、第3子以降の
 件であるとか、把握しております。
 教育委員会も重要であるさまざまな事業の実施を課題としておりますことから、優先度を考
 えながら、財政状況もちろん照らしながら研究してまいりたいと、そのように考えておりま
 す。以上でございます。
    ──────────────◇──────────────
    第2 延  会
◇議長(大竹政雄君) お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は明日7日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後4時03分延会



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