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平成25年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号
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平成25年第3回沼田市議会定例会継続会会議録

平成25年6月7日(金曜日)

議事日程 第3号
平成25年 6月 7日(金曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
        ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散  会
    ─────────────────────────────
出席議員(20人)
       1番  大島 崇行君      3番  石川 初雄君
       4番  島田 富造君      5番  野村 洋一君
       6番  坂庭 直治君      7番  石井 紘一君
       8番  高柳 勝巳君      9番  井之川博幸君
      10番  大東 宣之君     11番  星野  稔君
      12番  金子 一弥君     14番  片野 彦一君
      15番  大竹 政雄君     16番  星川嘉一郎君
      17番  小野 要二君     18番  宇敷 和也君
      19番  石田 宇平君     20番  布施辰二郎君
      21番  星野佐善太君     22番  牧野 保好君
欠席議員(なし)
    ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
   白沢町振興局長    木暮  茂君   利根町振興局長    山口 芳久君
   総務部長       飯田 敏夫君   市民部長       茂木 一夫君
   健康福祉部長     村沢 博行君   経済部長       田村 博史君
   都市建設部長     萩原 誠一君   総務課長       内山 日朗君
   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長       宇敷 重信君
   教育部長       細野 文男君   庶務課長       小池 龍実君
   監査委員事務局長   増田 雄二君
    ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       中嶋 一也    次長兼庶務係長    木暮 保夫
   議事係長       松井 克人    副 主 幹       安原 和宏
    ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大竹政雄君) これより本日の会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大竹政雄君) 日程第1、一般質問を行います。
 6日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 大東宣之議員。10番。
〔10番 大東宣之君登壇〕
◇10番(大東宣之君) おはようございます。通告に従い一般質問を行います。
 今回私は、除染について、地域自治区について、通学路について質問いたします。
 まず初めに、除染についてより質問いたします。
 東京電力福島第一原子力発電所事故から2年以上が経過し、事故の収束宣言から1年余が過
 ぎました。しかし、高濃度放射能汚染水による環境汚染の危険、原子炉内に注入する冷却水
 をめぐるトラブル、原発事故によって、いつふるさとに帰れるのか希望も持てないままに避
 難生活を余儀なくされている方々が16万人にもなっているなど、収束どころか厳しい状況
 が続いています。
 さらに、福島第一原子力発電所から遠く離れた群馬県や埼玉県、千葉県など関東でも放射線
 量が高く除染が必要とされる、汚染状況重点地域に指定されたところが8県101市町村と
 なるなど多くの人々に不安と難儀を与えるものとなりました。福島第一原子力発電所の事故
 が起こってから、政府の対応のまずさの連続、情報のいいかげんさなどもあり、市民の中に
 不安が広がり、対応に苦慮するなど大きな混乱がもたらされました。汚染状況重点地域に指
 定された沼田市ですが、市民は事故前と変わらない生活を送っていますが、安全で安心でき
 る生活環境を早急に取り戻すためには、除染を急ぐことが必要です。
 これまでの除染はどのように行われ、進捗状況はどのようになっているのかお伺いいたしま
 す。
 これまでに沼田市でも除染が行われてきましたが、これまでの取り組みの成果と課題はどの
 ようなものだったのか、これからの除染をどのように進めるのかお伺いいたします。
 沼田市でも子供たちが多くの時間を過ごす学校や幼稚園、保育園、公園などの除染を行って
 きましたが、子供は放射線の影響を受けやすく、健康への不安は拭い切れず、除染をしたか
 らとそれで終わりにするのではなく、定期的に放射線量を測定し、高ければ除染することが
 必要と考えます。学校・幼稚園・保育園・公園等の放射線量測定と除染についてどのように
 取り組むのかお伺いいたします。
 続いて、地域自治区について質問します。
 合併と同時に白沢町と利根町には10年間地域自治区が設置されることになりましたが、2
 015年(平成27年)3月31日の設置期間満了を目前に控え、地域自治区のあり方につ
 いての検討が行われています。先日配布された地域自治区の今後のあり方に関する検討結果
 報告書では、「地域自治区の設置は行わず、法第155条の規定に基づく支所を白沢町及び
 利根町の区域にそれぞれ設置し」と明記され、今後の方向が示されています。
 少子高齢化、人口の減少、地域のコミュニティーの希薄さの進行、地域を維持する力の低下
 など、沼田市全体の状況には厳しいものがあると考えられます。地域自治区として白沢町、
 利根町でもそれぞれの課題に取り組みが進められてきましたが、高齢化、人口の減少などに
 歯どめをかけるには至っておらず、地域を維持することも困難になってきている地区もあり、
 きめ細かな対応が求められています。
 こうした中、財政的裏づけを持ち、よりきめ細かな行政対応が必要になってくると考えます。
 地域自治区のあり方についてこれまでどのように検討されてきたのか、地域自治区の今後の
 あり方について市民意見はどのように反映され、市民周知にどのように取り組むのかお伺い
 いたします。
 人口の減少により地域を維持することが困難になりつつある地域、コミュニティーが希薄に
 なりつつある地域など、市内どこにでもあるような問題に白沢町、利根町も直面していると
 考えられますが、白沢町・利根町の状況と課題についてどのように考え、振興局制度につい
 ての評価はどのようにされているのかお伺いいたします。
 地域自治区の今後のあり方に関する検討結果報告書では、白沢町と利根町に地域自治区にか
 わって支所を設置するとされていますが、地域自治区設置期間満了後の支所設置による業務
 と地域振興にどのように取り組むのかお伺いいたします。
 続いて、通学路について質問します。
 子供たちが安心して通学できるよう、安全な場所を通学するよう、それぞれの学校では一定
 の通学路が決められ、PTAや学校、市でも通学路の安全確保に日々取り組まれています。
 しかし、全国的には、集団登校の子供たちの列に車が突っ込む事故が起こったり、不審者が
 出没するなど不安は拭い去られてはいません。子供たちが安心して通学できるようにするこ
 とは、私たち一人一人の大人の責任であり、行政の仕事でもありますが、通学路の状況把握
 と安全対策にどのように取り組んでいるのかお伺いいたします。
 交通事故や不審者の出没などさまざまな不安も考えられますが、沼田市では熊やイノシシな
 どの野生生物の出没、積雪時でも坂道を通学しなければならない地形上の問題などがありま
 すが、通学路の安全対策に今後どのように取り組むのかお伺いいたします。
 沼田市では、小学生が4キロメートル以上、中学生が6キロメートル以上の通学の場合スク
 ールバスが利用できることとなっていますが、スクールバスの活用についてどのように検討
 し、見直し等をどのように進めるのかお伺いいたします。
 以上3点が私の質問です。御答弁をお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 除染について、状況と今後の取り組みについて、これまでの除染はどのように行われ、進捗
 状況はどのようになっているのかについてでありますが、本市における除染は、平成23年
 度に市独自の除染として学校や公園など、いわゆる子供たちの生活空間の除染を保護者や地
 元関係者の御協力をいただきながら実施をいたしました。
 その後、昨年4月の沼田市除染実施計画書策定後は、環境省の示した基準による除染に取り
 組んでいるところであります。
 子供たちの生活空間では、校庭などの面的除染が小学校3、幼稚園1、公園2の計6施設、
 雨どい下などのマイクロスポット除染が小学校5、中学校6、保育園3、公園1の計15施
 設について平成24年度で終了しております。
 民有地の住宅は、昨年7月から計画区域内4,046件の詳細測定を実施し、1,478件
 でマイクロスポットが確認され、同意が得られた862件の除染業務委託の発注を終えてお
 ります。本年5月末現在の状況では609件の除染が終了しており、進捗率とすれば70%
 が終了しております。
 今後予定されている除染としては、通学路に供されている道路177キロメートルの歩道に
 ついて測定したところ、42地点の道路のり面で基準を超えるマイクロスポットが確認され
 ております。その他、観光トイレなど25の公共施設のマイクロスポット除染が残っていま
 すので、住宅除染の終了後にそれぞれ着手してまいりたいと考えております。
 全体的な進捗状況とすれば、当初計画からのおくれは出ていますが、今年度前半にはおおむ
 ね終了する予定であります。
 次に、これまでの取り組みの成果と課題はどのようなものだったのかについてでありますが、
 除染の実施に向けた詳細測定をしたところ、本市の汚染状況は、結果として雨水の影響を受
 けたマイクロスポットが大半を占めており、面的除染が必要であった6施設についても放射
 線量の平均値は基準である毎時0.23マイクロシーベルトであり、表土の削り取りによる
 除染によって低減化は図られております。
 しかしながら、山林等の除染については国の方針も未確定でありますので、今後の課題とし
 て取り扱っていくものと考えております。
 次に、これからの除染をどのように進めるのかについてでありますが、先ほど申し上げた山
 林等の除染のほか、これまで得られた知見として放射性物質が雨水により移行するというこ
 とも確認されており、本市におきましても移行の可能性はありますので、放射線量測定など
 で基準を超えるような地点が発見されれば除染の措置を行うことも必要であると考えており
 ます。
 また、国の除染に関する緊急実施基本方針及び本市の除染実施計画書の方針にもあるとおり、
 本年8月末には市内全域の放射線量の状況把握を予定しておりますので、その結果も見なが
 ら対処していきたいと考えております。
 次に、学校・幼稚園・保育園・公園等の放射線量測定と除染についてどのように取り組むの
 かについてでありますが、これら子供の生活空間の除染は昨年度終了しております。今後は、
 各施設ごとに放射線量測定を継続的に実施し、仮に放射線量が基準値を超えるような地点が
 発見されれば、除染による低減化を講じてまいりたいと考えております。
 次に、地域自治区について、今後の取り組みについて、地域自治区のあり方について、これ
 までどのような検討がされてきたのかについてでありますが、地域自治区の今後のあり方に
 ついては、合併協議に基づき設置した地域自治区の設置期間が平成27年3月31日で満了
 になることから、第7次行政改革大綱の取り組み項目として掲げ、検討を進めてまいりまし
 た。
 具体的には、平成22年度に行政改革推進委員会の専門部会として地域自治区のあり方検討
 部会を設置して調査研究を進め、平成23年度中に同検討部会から合併とその後の状況及び
 地域自治区のあり方に関する調査研究報告書が行政改革推進委員会に提出されました。
 これを受けて、平成24年度に行政改革推進委員会において、専門部会報告書等を参考にし
 ながら検討を重ね、その検討結果につきましては、地域自治区の今後のあり方に関する検討
 結果報告書として取りまとめられ、行政改革推進本部に報告されたところであります。
 次に、地域自治区の今後のあり方について、市民意見はどのように反映され、市民周知にど
 のように取り組むのかについてでありますが、平成22年度に市民意識調査を実施し、市民
 意識の傾向などを調査・分析したところであります。また、地域自治区の今後のあり方につ
 いて直接的な影響を受けます白沢町及び利根町の方の御意見を伺うため、白沢町及び利根町
 の地域協議会の委員の皆様に検討経過の説明を申し上げ、意見等を伺ってきたところであり、
 今後も引き続き意見を伺いながら検討してまいりたいと考えております。
 また、市民周知につきましては、広報ぬまたやホームページなどを活用するとともに、必要
 に応じ、地域協議会に対しては説明してまいりたいと考えております。
 次に、白沢町・利根町の状況と課題についてどのように考え、振興局制度についての評価は
 どのようにされているのかについてでありますが、本市では、合併に伴って懸念される点な
 どを勘案し、身近なところで行政と地域が連携して地域づくりに取り組むことができるよう
 合併特例法に基づく地域自治区制度を導入したところであります。
 その地域自治区の事務所の名称を振興局とし、普通交付税の合併算定替の特例期間などを考
 慮し、設置期間を10年間として、合併前の旧白沢村及び旧利根村の区域に限って設置し、
 機能としては、住民生活に直結した各種窓口業務、サービス等を行う支所機能に加えて、農
 林・観光・建設・上下水道施設等の維持管理や整備、地域の特性や個性を生かした地域づく
 り等の施策の実施及びコミュニティー施策の推進や住民自治支援など、幅広い地域自治振興
 機能をあわせ持たせ、特別職の振興局長及び地域の意見を市に具申していくなどの役割を担
 う地域協議会を設置して、合併前の区域単位で地域自治振興を図ってきたところであります。
 振興局制度についての評価についてでありますが、地域協議会の運営状況などから一定の役
 割を果たしてきたものと理解をしており、振興局長の存在や幅広い支所機能などが編入合併
 に伴う不安や懸念、激変の緩和などに役立ってきたものと考えております。
 次に、地域自治区設置期間満了後の支所設置による業務と地域振興にどのように取り組むの
 かについてでありますが、行政改革推進委員会から報告された検討結果報告書では、白沢町
 及び利根町の区域にそれぞれ支所を設置し、住民の利便性の確保を図るため、住民に直結し
 た戸籍、住民票、印鑑、税務、国保、介護保険、福祉等に関する窓口業務、地域内市有施設
 の日常的な維持管理業務などを取り扱うとともに、活力あるまちづくりや地域特性を生かし
 た地域づくりの推進を図るため、従来から継続する個性ある施策の実施、地域コミュニティ
 ーの推進、住民自治支援等のために必要な業務なども取り扱うとしております。
 この検討結果報告書などを検討材料として、地域協議会の皆さんの御意見等を伺いながら、
 今後の地域自治区のあり方について市の方針を決定してまいりたいと考えておりますので、
 御理解を賜りたいと存じます。
 以上申し上げまして、大東議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、通学路につ
 いては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、通学路について、状況とこれからの対応について、通学路の状況の把握と安全対策に
 どのように取り組んでいるのかについてでありますが、各学校では、学期ごとに地域の安全
 を守る会等の協力をいただきながら、教職員が定期的に通学路の安全点検を実施しておりま
 す。林の中を通る坂を利用している学校などでは、定期的な点検に加えて風雨の激しい状況
 等に応じ、その都度点検を行っております。
 各学校は、危険箇所等が把握できれば、その改善に向けて関係機関等に協力を依頼するとと
 もに、児童・生徒に歩行上の注意などの安全指導を行ったり、獣よけの対策を講じたりする
 など、安全対策に努めております。
 昨年度は、京都府亀岡市などで登下校中の児童等の列に自動車が突入し、死傷者が発生する
 痛ましい事故が相次いだことを受け、文部科学省、国土交通省及び警察庁の3省庁が連携し、
 通学路における緊急合同点検が実施され、沼田市教育委員会が保護者を含めた学校、道路管
 理者及び警察署との調整を行い、5月から8月にかけて合同点検を実施しました。この点検
 により把握された危険箇所については、道路管理者や学校の児童・生徒に対する指導により
 対策が進められているところであります。
 次に、通学路の安全対策に今後どのように取り組むのかについてでありますが、教育委員会
 といたしましては、子供たちの安全な登下校のための実践を収集してまとめた「セーフティ
 ー沼田」に基づき、各学校が地域の実態に応じた適切な対策を行うよう働きかけてまいりた
 いと考えております。
 特に、通学路周辺の状況は、経年劣化、樹木の生育、気象等、諸条件によっては大きく変化
 することがありますので、学期ごとの通学路点検はもとより、諸条件の変化に対応した臨時
 的な点検を実施し、地域の方や道路管理者等と連携を図りながら安全対策が行えるよう努力
 してまいりたいと考えております。
 また、安全対策につきましては、施設設備だけでなく、防犯パトロール隊や保護者の方々な
 どの人的な支援をいただいたり、児童・生徒の危険回避能力を高める安全指導の工夫などに
 も力を入れたりしてまいりたいと考えております。
 次に、スクールバスの活用についてどのように検討し、見直し等をどのように進めるのかに
 ついてでありますが、スクールバスの運行は、沼田市教育委員会スクールバス運行要綱に基
 づいて、遠距離通学者の通学条件の緩和と学校の統廃合に伴う協議に基づいて行われており
 ます。
 子供たちの安全にかかわるスクールバスの活用の検討や見直し等については、必要に応じて
 関係する地域の方々で構成するスクールバス運行検討委員会の御意見をいただくなど、地域
 の合意形成を図りながら進めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、大東議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇10番(大東宣之君) 御答弁をいただきましたので、引き続き何点かにわたって再質問を
 させていただきたいと思います。
 まず初めに、除染についてから質問させていただきたいと思います。市長として、今回のこ
 の原発事故に伴う除染、さまざまな問題、そういった中で大変御苦労はされてきたのではな
 かったかと思います。今回の除染だけにかかわってお聞きをしたいのですが、国の対応、国
 の指針といいますか、国がこういうふうに対応しなさい、こういうふうにやりなさいという
 ことが極めて出てくるのが遅かったと。
 そういう中で、各市町村ともこの除染のことについては対応に大変苦慮されてきたのではな
 かったかと。そういう中で市町村の中で取り組みにばらつきがあったと。そうした市町村間
 の取り組みの状況を見ている中で、率直に言って私は、個人的な感覚としては沼田市の取り
 組みは、やっぱり取り組みとしては遅かったと。やはり、除染というものは早くやってこそ
 効果が上がるものであって、やはり一日でも早くこれはもうやっぱり独自にでも含めて取り
 組む必要性があったのでなかったかと。もちろん、国や県が明確な指針を示さなかったこと
 が各市町村の中に混乱を招いたということがあるとは思いますが、市長として、今回のこう
 した事故に伴う除染の問題についてはどのように考えておられるのか。
 そして、どのように評価といいますか、考えて評価されているのかお聞かせいただければと
 思います。
◇市長(星野已喜雄君) 大東議員の再質問にお答えをしたいと思います。
 この質問の内容等を伺ってみますと、改めて国そして都道府県、市町村のこの体系といった
 らよろしいんだと思うんですが、この仕組みということがある意味においては大東議員が指
 摘されているような市町村の取り組みが遅かったというところにも起因しているかもしれま
 せん。と申しますのは、昨日もいろいろと御質問の中にあったことの中で、実はおとといの
 市長会でもって論議された、この節のいろいろと現下の取り組みをしていこうとするときに
 どうしても法的な拘束力があって、それを突き破っていくことができないという、客観的な
 事実がございまして、これをある意味で言ったら権限をきちんと各都道府県なり市町村にお
 ろすということがどうしても昨日の御質問の内容等にもあったわけでございます。
 今回もこれを考えてみたときに、私どもも国や都道府県の指導がやはりないと、私どもの市
 町村の立場からすると専門的な知識とか専門的な、言うなれば化学系統のプロフェッショナ
 ル、専門家を持っているということになりますと、実は持っておりません。そういう技術的
 な問題やら、職員の持っている、いわゆるキャパシティー、力、そういったことと同時に、
 国や県の指導という、このことがやっぱり議員が指摘されているような客観的な事実はあっ
 たかなというふうに思っております。
 したがいまして、今後こうしたことのあってはならない事故でありますけれども、そういっ
 たところでも十分に各基礎自治体が直接的に取り扱われるような、そういう仕組みづくりも
 大事かなということと同時に、基礎自治体の職員がそういったところにも対応できるだけの
 能力を兼ね備えたマンパワーを持った職員を配置するということもこれまた重要な要素にな
 っているのかなというふうに思っております。
 したがいまして、ただいま指摘されたことについては、謙虚に反省をしているところでござ
 いますけれども、実態としてそういう客観的な事実があったということを申し上げておきた
 いと思います。
◇10番(大東宣之君) こういうことは初めてですから、市長としても大変苦慮されたんで
 はないかと。職員の方々も大変御苦労があったと思いますし、市民の中にもいろいろな意見
 があって、これは大変な、どうやって対応していっていいのかと、これはもう確かに誰もが
 思ったことではないかと思います。
 ですけれども、やはりそういった中にあったとしても、国や県からのいろいろな情報提供や
 指導がなかったとしても、積極的に市からやはり情報の収集、どうやって対応していくのか、
 ほかの市町村ではどういうことがやられているか、沼田市は何をすることが必要だったのか
 ということをやはり積極的に打ち出していくことが市民の不安を取り除いていく、市民の混
 乱を取り除いていくということになったのではなかったかと。これはもう結果として過ぎて
 しまいましたから、やはりそういったことをこれからの行政運営の中にこういう問題だけじ
 ゃなくて、いろいろな場面、場面で生かしていくということが必要ではないかというふうに
 思います。
 そういった点で、市長として今回のこの事故以降の除染等の取り組み、そして市民の不安、
 これを取り除く取り組み、混乱を取り除いていく取り組み、そういった点で教訓的なものが
 何かあったかどうか。どういうふうに評価をされているのか。あれば、まず引き続いてお聞
 かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 御指摘いただいたことにつきましては、謙虚に反省をするところで
 あります。
 同時に、あってはならない事故が発生したということから、やはり現下の持っている国家的
 なエネルギーの政策というものについてもやはり国を挙げて検討を加えていく時期になって
 いるのかなというふうに受けとめているところでございます。
 そういった中で、先ほどの再質問に対するお答えとやや重複をいたしますけれども、どうし
 てもこの国、都道府県、市町村の持っている、いわゆる役割分担、こういったものがやはり
 縦の関係がございまして、そういう意味ではどうしてもじくじたるところがございました。
 したがいまして、こういったところにあってもやはりきちんとした地方分権というものがや
 はり体制的に整えられているような状況をつくらないとだめなのではないかなというふうな
 ことを今思っているところでございます。
◇10番(大東宣之君) わかりました。
 今回のこういった教訓は、今後のいろいろな場面、場面でもぜひ生かしていっていただけれ
 ばと思います。
 それで、これからの除染についてですが、一定程度の除染が進んでいるなということは理解
 ができました。今年度中に基本的には終わらせていきたいということですので、大いに早急
 に進めていっていただければと思います。
 それで、一つお聞きしたいんですが、山林の除染についてはまだ国からのそういった取り組
 みの仕方について指導が来ていないということなんですが、山林から雨が降って流れ込む。
 住宅地に流れ込む。場所によっては山林と隣接をしているような住宅地が市内にたくさんあ
 って、一度除染をしたにもかかわらず、雨等によって山林から流れ込んでくるということが
 心配をされていると。
 そういった中で、これから8月にまた詳細の測定を行っていくということですが、山林に手
 をつけない限りはこの問題は解決しないわけですから、やはりこういった山林との隣接する
 住宅地域、そういった区域の測定等について、放射線量の測定等については、まず今後も定
 期的に行っていくお考えがあるのかどうかお聞かせいただきたいのと、そういった場面、場
 面においては、除染等に取り組んでいくということで理解をしてよろしいのかどうかお聞か
 せいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 最初の質問で答えたとおり、当初計画からのやはり指摘されている
 ように、おくれはややありますが、一応今年度前半に、つまり上半期におおむね終了してい
 きたいということを考えておりますので、重ねて申し上げておきたいと思います。
 そこで、山林の関係なんですけれども、これはもう本当に難しい状況にあろうかと思います。
 したがって、結局議員が指摘されているように、水尻のところが結局一旦除染してもやはり
 そうした状況が出てくるということが予測されるわけです。したがって、状況の変化ととも
 に、やはり今指摘されたようなことについてももう一段そうしたことをやらざるを得ない場
 面が出てくるのではなかろうかということは容易に予想がつきます。
 したがって、これらについては、担当部局をしてやはり遺憾なきよう対応を図っていく、地
 道な努力が重要かなというふうに受けとめているところでございます。
◇10番(大東宣之君) この問題は、もう長いことつき合わざるを得ない、市長としても大
 変苦慮されていると思います。市民にとっても不安でならない課題ですので、ぜひ問題がな
 いように、そして、何かあれば早急に対応できるようにしていっていただければと思います。
 いろいろな除染に関していろいろなことがあったわけですけれども、市としていいこともた
 くさんやっていただいたこともあるんですが、残念ながら、ある学校でたまたま市民の方が
 測定をしたら、側溝のところで高い数値が出たと。教育委員会に言っても学校に言ってもな
 かなか動いてくれなかったと。ようよういろいろ詰めていったら、ようようそこの泥をどけ
 てくれたと。だから、そういう市民からの声にはやはり謙虚に耳を傾けて、実際そういう現
 場で図ってみて本当にそれが高ければ即除染をするような、そういうきめ細かな、そしてス
 ピードある取り組みが必要ではないかと思います。
 個々ではいいこと、悪いこといろいろ評価はあるわけなんですけれども、やはりそういうこ
 とのないように、だから、やはり市民の方からそういった要請があった場合謙虚に耳を傾け
 て、それを確認をして、そしてそういう高い数値が出たらすぐ除染をしてあげると。やはり
 そういう体制づくりというか、取り組みがこれからもやはり必要ではないかと思いますが、
 市長としてどのようにお考えなのか。また、どのように取り組んでいかれるのか、お考えを
 お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) どのような施設であっても、その多寡はないとは思いますが、特に
 学校施設であるとか、あるいはまた福祉施設であるとか、そういうところは、やはり迅速な
 対応が求められることは私どももよく認識をしているつもりでございます。
 したがいまして、議員のほうもぜひそういったことが市民のほうの声から上がってきたら、
 ぜひひとつ私ども当局にいろいろと道筋をつけて、そして要請あるいはまた紹介をしていた
 だければ、大変ありがたいと思います。
 御意思に沿う形の中で迅速な対応に今後心がけてまいるつもりでございますので、よろしく
 お願いをしたいと思います。
◇10番(大東宣之君) やはり今市民の方々の中で一番不安なのは、やっぱり子供の健康状
 態、子供の健康に対する不安というのがやはり拭い去れない部分があって、市としても学校、
 幼稚園、保育園、公園等の除染等々を行ってきていただいているわけですが、また、今後も
 一定の期間、定期的というか、年に何回か測定をして、高いところが見つかれば除染をして
 いくと。そういう取り組みを進めていくということで理解をしてよろしいのかどうか、確認
 をさせていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 御提言のような方向で考えておりますので、よろしくお願いをした
 いと思います。
◇10番(大東宣之君) この除染に関しては、大体30年間、最低でも半減期が来るのがも
 う30年間ぐらいかかってくるというわけですから、本当に長いスパンでこれからつき合っ
 ていかなくてはならない問題で、もうこれが何かあたかも原発事故の収束宣言じゃないです
 けれども、何か遠くもう済んで過去の話だということには決してしないように、常に教育委
 員会も含めてそうですけれども、市長としてもやはり常に気を配っていっていただきたいと
 いうふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。
 続いて、地域自治区についてお聞かせいただきたいと思います。
 この合併後、地域自治区、白沢町、利根町に振興局が設置をされて、どういう成果が上がっ
 たのか。そして、どういう問題点があったのか、市長としてどのように捉えておられるのか
 お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、非常に平成17年の2月に合併してから以降、白沢、利根の
 方々と旧沼田市が手を取り合って今日までいろいろと頑張ってきたところでございます。
 成果ということを申し上げれば幾つか出てくるのでありますが、やはり本会議時間限られて
 おりますので、かいつまんでストレートに申し上げてみたいと思いますが、まず、私はここ
 に来てすばらしかったなと思うのは、最近の話題でも実は利根沼田のポンプ操法競技大会に
 おいて、旧利根村の大原地区の小型ポンプ操法のグループが並みいる利根沼田の精鋭を相手
 にして3位に入賞いたしました。
 もう一つは、旧白沢村の生枝地区のチームがこれまた並みいる利根沼田の精鋭を相手にして、
 私の記憶に間違いなければたしか6位に入賞しております。
 当然伝統ある4分団、伝統ある1分団もその中に加わってきていたということの中で、まさ
 に旧沼田市、旧白沢村、旧利根村の若人が安全・安心のために心一つにしてきちんとした成
 果を上げてきたなということで、私は大変そういう意味では旧白沢村、旧利根村のそうした
 青年の方々の活躍に私は感動いたしました。
 もう一つつけ加えるならば、それが心のある意味においては一体感の醸成として消防の方々
 がそういった成果を上げてきたことを心の一つの団結的なことで申し上げるとすれば、一方
 においてやはり物理的には椎坂トンネルがことしの11月には開通するということと、もう
 一つには非常に難産をきわめた輪組輪久原線の改良工事が今やもう音を立てて順調に進んで
 おります。このことは、やはり非常に顕著な事例なのではなかろうかと思っております。
 反省すべき点となりますと、これは議員も御指摘されておられるのでありますが、これは合
 併した、しないにもかかわりませず、現在の中山間地域の典型的な課題となっておりますけ
 れども、どうしても庁舎から離れた遠距離にある集落の過疎化が依然として進んでいるとい
 うことでございます。
 したがって、先ほどお話のとおり、きめ細かな対応を図っていくためには、そうした庁舎か
 ら遠距離のところにある、そういう意味では地理的な不利感をもっているところ、こういう
 ところの対応はやはり今後どういう行政体になろうとも、十二分に配慮していかなければな
 らない大きな反省点であるなというふうに考えております。
 今議会でも公共交通のことであるとか、いろいろとそういったところの御質問が出ておりま
 したけれども、今後の留意をきちんとしていかなければいけない、非常に現下のオール日本
 の中山間地域の持っている課題でもあるんですけれども、やはりこれは一つ大きな反省とし
 て残っております。
 2つ目は、やはりこれも安全・安心の問題につながってくるのでありますが、どうしても有
 害鳥獣等から来る対応を考えたときに、この4月から捕獲隊等、議会の提案もあって、組織
 をしているのでありますけれども、やはりこれが農作物のみならず、人的な被害も与えられ
 るのではなかろうかというような危険性も持ってきているなと。そうなると、やはり先ほど
 の前段の話とも関連してくるんですが、即座に現地に出向いていくために、どうしても庁舎
 との距離感、これを何とか払拭しなければならないのではなかろうかというふうに考えてお
 ります。
 3つ目は、地域自治区そのものは、これはきちんと合併のときのお約束でやってきたわけで
 ございますが、逆に言うと今度は旧沼田市のほうの方々にしてみるとどうしてそういったこ
 とが白沢、利根に担保されていて、なぜ旧沼田市のほうにはそういったことが担保されない
 のかという、今度は逆の見方もあったかなというふうに実はしばし反省もしております。
 いずれにいたしましても、申し上げると随分いろいろなことが出てまいりますけれども、前
 段は、やはり精神的な一体感がやはり将来を担う若人を中心にできてきたかなということと、
 もう一方の今度は反省の中には庁舎から来る遠距離感のあるところの方々も、いわゆるマイ
 ノリティーの方々の配慮、これがやっぱり重要な課題として今後依然として残ってくるなと
 いうふうに反省をしているところであります。
◇10番(大東宣之君) 私も申しましたし、市長も今御答弁いただいたように、もう少子高
 齢化、人口の減少、地域の維持、そういった問題はもう全国至るところの中山間地域が抱え
 ている大問題。やはり、本当にこれは国が抜本的な対策をとっていかない限り、もう市町村
 任せではやっていけないような、これは市長が幾らしゃかりきになったって、これはもう難
 しい問題だと思います。
 そういった中で、これで10年間、いよいよ10年たって振興局制度、地域自治区、振興局
 制度がなくなっていくと。そして、支所に変わっていくというときに、やはりそういった地
 域を維持していくことができるだけの行政対応ができるかどうか、これがやっぱりその地域
 の方々にとっては一番不安ではないかと。先ほど市長がおっしゃったように、高齢になって、
 地域を移動する問題やさまざまな行政サービスを受けることができるかどうか、そういう庁
 舎から遠く離れているようなところで暮らしている方々にとって本当に自分ちの目の前の道
 路まできっちり除雪をしてもらうことができるのかどうか。大雨が降ったときにちゃんと誰
 か見に来てくれるのかどうか。もうやっぱりそういう地域の人たちは、皆さんそういう不安
 を抱いている。いろいろな不安を抱いていらっしゃる。それは、白沢、利根だけじゃなくて、
 旧市内でもたくさんあるわけです。
 ですから、もうそういった問題は、白沢、利根だけじゃなくてオール沼田で考えていかなく
 てはならない課題ですけれども、特にやはり庁舎から一番遠い利根町区域ではそういう意識
 が強いのではないかと。
 ですから、余計にそういったところに目を配っていく必要性があるのではないかということ
 が必要ではないかと思いますが、市長としてはどのようにお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 私もいろいろな立場上、どうしても中山間地域のそうした方々の住
 民の方々と向き合う機会が今までも多い経過がございました。したがって、場面、場面でも
 って今議員が御提言されていることは、随分発言もしてきたつもりでございますし、そうい
 う立場におります。
 したがって、今後を捉まえてみたときに、旧利根村の東側は椎坂トンネルができることによ
 って本庁舎から現在の振興局まで行くのに25分からあれば着くかなというような状況にな
 ると、必然的に川田地区の上野地区であるとか、あるいはまた池田地区の上発知等の、そう
 いう意味ではバランス感覚が出てくるのかなというふうに思料しております。
 ただ、旧利根村の旧赤城根地区は、これはやっぱり本当に状況がなかなか難しいことを私は
 率直に考えております。したがって、今後そうした特定されたところのみならず、やはりそ
 うした庁舎からの遠距離感のある、しかも少子高齢化が加速度的に進んでいるところについ
 ては、何らかのセーフティーネット、これがやはり求められてくるのではないかなというふ
 うに思っております。
 したがいまして、そういう意味では、御指摘されたこと等については、ただただ机上の論理
 だけではなく、実態に即した対応が求められてくるかなというふうに思っているところであ
 ります。
◇10番(大東宣之君) 一つの例なんですけれども、先ほどの除染の話というか、原発事故
 の関係で、現在利根沼田の、沼田のイノシシや鹿の肉は食べてはならないということになっ
 ているんですよ。だから、利根町の人たちも誰も撃ちに行かないんですよ。だから、この3
 年間というか、2年間でもう山は荒れ放題になったそうです。結局鹿やイノシシや熊、要す
 るに以前なら撃ってそれを食べたり、販売したりしていた人がいたそうですけれども、今食
 べてはならないということで、誰も撃ちに行かないと。もうかえってそれが山を荒らすこと
 になっていると。なかなかそういうことがあって、いろいろな個別の問題がもうどこにでも
 あるようなことがある。
 だから、やっぱりそういう細かいことも含めて、その地域地域が抱えている課題をしっかり
 行政が受けとめて、それに対してどう対応していくのかという政策的なものをやはり打ち出
 していかないと、市民の方々はどこに住んでいても、それが白沢であり利根であり、池田や
 川田の方であったり、薄根の方であったりどこでもそうだと思うんです。そういうことを一
 つ一つ細かく打ち出していかない、政策的に対応をこういうふうにやっていくんだという姿
 勢を示していかないと、市民の方々は不安が拭い去れないんじゃないかと思います。
 そういった中で、この地域自治区が満了して支所になってくる。そういった中で、そういっ
 たことが十分できるのかどうかということ、そういった権限を持たせる、そこで全ての対応
 ができるかどうか。対応ができるような権限を持って、そして体制もとっていくということ
 にこの支所に変わっていく中でも担保ができるのかどうか、お聞かせいただければと思いま
 す。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に難しい、また大事な質問であります。
 御案内のとおり、議員は支所の関係をいろいろと中軸にして今御質問されているわけでござ
 いますけれども、これらについてもこの1年間かけて今の言うようなこと等について検討を
 加えていかなければならないと考えております。
 したがって、検討結果報告書などを検討材料として、地域協議会の皆さんの御意見等を伺い
 ながら、今後の地域自治区のあり方について市の方針を決定してまいりたいと考えておりま
 すのでという答弁を冒頭したつもりでございます。
 したがって、当然今のような御意見あるいは当然両振興局長も地域協議会や地元の方々との
 そういった御意見も承っていると思いますし、また、当然議会の諸先生におかれましてもい
 ろいろと御提言をいただく形の中で徐々に収れんして、そしてその大綱を図っていかなけれ
 ばならないと考えております。
 特に白沢地区は、隣接であり、しかも旧沼田市と地続きという関係もあったりして、比較的
 そういう意味ではロケーションがきちんとしているなというふうに思うんですが、やはり旧
 利根は面積も広くて、しかも県境にも栃木等にも境界があったりしております。したがって、
 それだけに今度は逆に安全・安心の関係から捉まえると、例えば具体的なことを言うと、皇
 海山で何かいろいろなトラブルがあったり、あるいはまた追貝の原から根利に向かって大き
 な林道がありまして、そうしたところのトラブルがあると、実は利根町振興局がいろいろ対
 応を図ってきているという経過がございます。
 そうすると、やっぱり本庁舎からそこまで飛んでいくのにはどうしても2倍、3倍の時間が
 かかりますので、機動力のある利根を支所あるいは振興局、現在で言うと振興局ですが、そ
 うしたものをやっぱり構築をしていかないと、今言うような対外的なことにも対処できなく
 なるのではなかろうかと思っておりますので、ぜひそういった現下のイノシシの屠殺の関係
 等についての御意見もありましたけれども、気がついたら御提言をいただければありがたい
 なというふうに考えております。
◇10番(大東宣之君) これは本当に中山間地域が抱える問題として、市長もおっしゃって
 おられるように、少子高齢化、そして人口の減少、それが地域を維持することが困難になっ
 てきていると。これはもう全国どこでもやっぱりあるわけなんです。
 そういった大きな難しい問題に取り組まなくてはならないわけですから、ぜひ頑張っていた
 だきたいと思うんですが、やはり白沢の方にしても、利根の方にしても、これは私が聞いた
 範囲ですから、一つの意見として市長に聞いていただければと思うんですが、結局これが振
 興局が今度は支所になっていくと。そうすると、昔沼田が沼田町、利南村、池田村、薄根村、
 川田村と合併をして、合併をした当時は支所があって、それが公民館、地区公民館になって、
 職員の方が2人だけになって、あと非常勤の方がいらっしゃって3人ぐらいでその公民館を
 やっていて、いろいろなことをやっていらっしゃるわけですけれども、結局白沢も利根も利
 南や池田、薄根、川田の公民館みたいになるんじゃないかと。そういうふうになれば、支所
 になって、そういうふうに最終的にはなっていけば、自分たちの生活が守られなくなるんじ
 ゃないかという不安をひとつ大きく抱いているという方がたくさんいらっしゃるわけです。
 そういった、やはり不安を払拭をしていかなくてはならないと。財政的な問題があって、あ
 る意味行政改革をしなくちゃならないという問題が片一方にはあるけれども、その地域の中
 で安心して暮らしていけるようにしていくための行政対応がきっちりできる組織、それは残
 していく必要性があるのではないかと思いますが、市長としてどのようにお考えなのか、再
 度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 先人の方が大英断を下されまして、当時旧沼田町、旧池田村、旧利
 南村、旧川田村、旧薄根村が合併をして当時の新制沼田市が誕生して、歴代の先輩の方々が
 頑張って伝統ある沼田のまちづくりを頑張ってこられたわけでございます。
 その後、御案内のとおり、先般の平成に入ってからいろいろと地方分権の流れの中にあって、
 利根沼田も1市2町6カ村が合併の協議会を立ち上げて、そして法定協の経過を経たりして、
 結論から言えば現在の1市2村、そして2町1村が合併して1市1町3村の新しい利根沼田
 の広域の枠組みができたわけでございます。
 そういった中で、隣接の新みなかみ町においては、早くから支所制度でもって対応してきた
 のでありますが、私どもは御案内のとおり、今回の自治区制度を採用して、そして市民、議
 会の方々の御理解もいただいて進んできたという、こういう流れがございます。
 そこで、ちょっとふと立ちどまって考えてみたときに、実は白沢も利根も確かに白沢は地理
 的に非常に今の近い状態にありますが、白沢も利根もやはり利南からさらに向こう側のとこ
 ろに地理的に位置をしております。これは、やはり客観的な事実としてきちんと向き合わな
 ければならないのかなというふうに思っております。
 もう一つは、例えば旧沼田市と現在の旧利根村を地理的に面積要件で見たときに、これはき
 っと旧利根村のほうが広いのではないかというふうに思っております。群馬県政の中にあっ
 ても、御案内のとおり利根沼田県民局がある。吾妻にも県民局がある。前橋にも県民局があ
 る。太田にも県民局がある。高崎にも県民局がある。人口ボリュームでいくと、これは前橋、
 高崎、太田の県民局の人口ボリュームと利根沼田と吾妻の人口ボリュームはとてもとてもこ
 れは差があるわけです。
 しかし、利根沼田にも県民局を置いた。吾妻にも県民局を置いた。それにはやはり地理的要
 件があったのではないかというふうに思っております。
 したがって、そういう意味から捉まえてみますと、ただただ人口要件だけでもってこの問題
 を捉まえていくと先ほど言う中山間地域の典型的なそうした諸問題に対応が難しくなってく
 るのかなというふうなことは容易に思料できます。
 したがって、今後も皆さん方の御意見を承る形の中でかつて群馬県がとった、そういった方
 向等も見てきたときに、今後の対応をどうしていったらいいかということを十二分に検討し
 ながら考えていく必要があるのではなかろうかと思っております。
◇10番(大東宣之君) 市長に反論するつもりは毛頭ないんですけれども、一つだけちょっ
 と言わせていただきたいのは、市長は再三再四白沢は本庁舎、沼田に近い近いとおっしゃる
 んですが、確かに距離的には近いんですよ。だけれども、下郷と言われる平出、尾合、岩室、
 高齢化がうんと進んでいるんですよ。あの坂を上って高齢者は望郷の湯に行けないんですよ。
 もうそういう状態になっているんですよ。
 だから、市長がさっきおっしゃったように、移動手段、市民の移動手段の確保というのは一
 つの課題だとおっしゃったように、もうこれからどんどんそういうふうになってくることは
 見えているんです。だから、皆さん不安なんですよ。
 ここで本当に最後まで生活ができるのかどうか。利根や白沢、それだけじゃなくて、池田地
 区でもそうです。川田地区でもそうだと思うんですよ。
 ですから、やっぱりそういう広い中でやっぱり捉えていかないと、そこだけという、白沢だ
 け、利根だけということだけで捉えていくと、それはもちろんその地域地域によっての課題
 がありますから、その地域地域による課題は考えていかなくてはならないし、地域地域に対
 応する施策を展開していかなくてはならないと思いますが、広い全体の沼田市としてそれぞ
 れの問題を捉えてやっていかないと、なかなか市民の方々の理解を得られない。安心感も得
 られないのではないかと。そういうトータル的な対応、施策、そして地域的な施策を一つ一
 つ打ち出していかないと、市民の方々から理解が得られないんじゃないかなと。
 先ほど市長もちょっとおっしゃいましたけれども、何で白沢と利根だけにそういう自治区制
 度、地域自治区制度をつくったんだみたいな意見というのは確かにありましたし、結局そう
 いうことの二の舞を今度はもうやってはならないと。本当に沼田市が一体となる上でそうい
 うことをやってはならないわけですから、全体的な、全市的な課題を出しながら、ちゃんと
 捉えながら、そして地域別の課題も打ち出していくと。そういったことがこれから必要にな
 ってくるんじゃないかと。
 そういう中で、やはり白沢や利根の方々の不安も払拭をされていく、そういうことになって
 いくのではないかと思うんですが、市長のお考えをお聞かせいただければと思います。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時01分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時10分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 大東議員の再質問にお答えをしたいと思います。
 誤解が生じないように、申し上げておきたいと思いますが、先ほどの答弁の中で大東議員の
 ほうからいろいろと利南や池田に見られるような公民館的な要素になってしまうのではない
 かという懸念を持って不安がっていますよと、そういう御提言だったもので、私がそこらの
 ところに意を用いた言い回しをしたわけでございますけれども、先ほどの御質問の中で、も
 うそこばかりじゃなくていろいろなところに配慮しようと、もう中山間地域の典型的な悩み
 事はこれはもう同じことでありますから、当然大東議員が言われる、先ほどの御質問の観点
 をきちんと重きを置いてやっていくということは当然のことかと思っておりますので、誤解
 のないように、また御理解をいただければありがたいと思っております。
◇10番(大東宣之君) これは、もう本当に沼田市内どこで暮らしていてもやっぱり同じ問
 題だと思うんですよ。同じ課題だと思うんです。ですから、やっぱり本当にこれからの沼田
 市をどうしていくのか。市街地で住んでいても池田で生活をされていても白沢や利根で生活
 をされていても安心してそこで暮らしていけるんですよと。そのために市はこういうことを
 やって、ああいうことをやって頑張りますよということを示していかないと、やはり市民の
 方々一人一人納得いかない。
 ですから、今度私はこの地域自治区を見直すに当たって、やはりそこだけにとどめるのでは
 なくて、市全体の中でそういった安全・安心、そこで暮らしていけるという施策、そういっ
 た考え方を示しながら、その地域地域に合った対応の仕方というものを一つ一つ細かくあわ
 せて示していかないと、本当の意味でのこの市が一体化にはなっていかないのではないかと。
 そこがちょっと不安というか心配があるんです。
 それともう一つは、市長にこれからしていくという中で、昨年ちょっと委員会の視察で松本
 市の波田だったと思うんですけれども、旧波田町という、人口が1万人ぐらいの町で、結構
 いろいろな事業を展開をされていて、いい取り組み、おもしろいなと思ったんですけれども、
 結局松本市に吸収合併されて、その旧町の役場が支所になって、それで50人ぐらいいた職
 員の方が支所になったことによって半分の20人と。今度この支所をどうするかということ
 で、どうも職員は8人ぐらいにするらしいんですよ。10人はもう置かないということで、
 今までそこはスイカの町だとか、小水力発電で自然エネルギーの活用なんかを町の当時は一
 生懸命やっていたんですけれども、そういったことがこれから継続できるのかどうかという
 ことが一つの大きな課題だと。不安だというようなことを職員の方はおっしゃっていたんで
 すけれども、やっぱりそういうことにやっぱりなっていくんじゃないかと。
 やっぱり単純に支所にするということになって、職員の数がどんどん減っていくということ
 になれば、やはり本当にこれで大丈夫なのかと思うのは誰だって同じだと思うんです。
 ですから、やはりそういった行政改革を進めなくてはならないというお考えのもとで、こう
 いう支所に移行されていくのではないかと思うんですが、基本は、私は行政改革じゃなくて、
 市長という立場である以上は、市民の方々が安心して暮らしていける地域づくりを進めてい
 く、そういう施策を具体的に一つ一つの地域、個別の地域、そういったものを打ち出してい
 く必要性があるのではないかというふうに思いますが、くどいようですけれども、市長のお
 考え、再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 沼田市民がひとしくこの安全・安心の行政の流れを受けるというこ
 とは、当然のことかと思っていますので、そうした視点のもとにまちづくりを展開していく
 ということになろうかと思います。
 そうした中で、本日地域自治区の問題提起から質問が入っておりましたので、当然そこのと
 ころに意を用いた言い回しをさせていただきましたけれども、当然市全体の中で今次の少子
 高齢社会を迎えて非常に厳しい中山間地域の実態というものはよく把握しながら、今後の体
 制づくりに処していかなければならないということは言うまでもないと思っておりますので、
 よろしくお願いをしたいと思います。
◇10番(大東宣之君) ある意味合併をしたことによって、白沢、利根、そういったところ
 のそれぞれのよさ、特徴、そういったものが新しい沼田市の中に取り込まれて、生かしてい
 ける要素、中山間地域が抱える問題、たくさんあって課題も大きいわけですけれども、ある
 意味全て難しい、厳しいと言うだけじゃなくて、こういういいところがあるんじゃないか、
 ああいうことができるんじゃないかという、そういう新しい芽もこの合併によってつくり出
 されてきているのではないかと。そういったものをやっぱり生かした取り組みがこれから必
 要になってくるのではないかと。
 こういったことで、ぜひ市長として頑張っていただければと思います。
 それで、やはり地域自治区制度をなくして支所に今度移行していくということですので、や
 はり市民の方々、この地域、白沢や利根の方々のやはり理解と納得を得ていかなきゃならな
 い。あと2年近くあるわけですから、やはりそこは時間をかけてよく意見も聞きながら、そ
 して御理解をいただいていくという取り組みがこれから必要になってくるのではないかと。
 ですから、私は市長が以前ふれあい広場、あの地域に出かけていって直接いろいろ市民の方
 々と対話をされていましたけれども、最近そういう場面がなかったように思っています。こ
 れだけ大きな地域自治区をなくして支所にしていくという大きな問題ですから、やはり直接
 市長もそういった白沢の地域や利根の地域に出向いていって意見を聞いたり、そして市の考
 えを市長として市長の言葉として伝えていくということも必要ではないかと思うんですが、
 市長のお考えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再度になるわけでありますが、非常に冒頭の御質問の中にあったよ
 うに、検討結果報告書を検討材料として地域協議会の皆さんの御意見等を伺いながら、今後
 の地域自治区のあり方について市の方針を決定してまいりたいと考えておりますということ
 で申し上げているように、決して形を固めているわけではありません。
 したがって、今おっしゃっているように、時間をきちんとかけて、そしていろいろな方々の
 御意見を拝聴して対応に処してまいるということは大事なことかと思っておりますので、よ
 ろしくお願いしたいと思います。
◇10番(大東宣之君) そういうことだと思うんですよ。それは市長のおっしゃることはよ
 くわかるんです。ただ、そういう、今度大きな地域自治区をなくして支所にするという大き
 な変化を迎えるわけですから、ですからそういった大きな変化、大事なときに来ているわけ
 ですから、先ほどたしかふれあい広場だったと思うんですが、以前市長もいろいろな地域に
 出かけていって直接市民の方々に市政のことを説明されたり、直接市民の方々から意見を聞
 いた場を設けておられたわけですから、そういった大きな変化、大きな転換点を迎えるわけ
 ですから、まだ時間がそれでも若干あるわけですから、直接市長として出向いていっていか
 れて、いろいろな考えを直接市長の口から述べる、そういうことも、そしてまた直接市民の
 方々から意見をお聞きをすると、そういう場を設けたらどうかと思うんですが、市長として
 のお考えを再度お聞かせいただければと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 再三申し上げているような答弁になるわけでございますけれども、
 よく両振興局長や区長会長あるいは地域協議会長等の御意見も承る形の中でどうしたことが
 適切であるのかどうかということもよく判断をして、ただいま御提言されている内容等につ
 いてもよく精査をして対応を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いした
 いと思います。
◇10番(大東宣之君) いろいろな取り組みの中で、やはり市民の方々の不安、それを取り
 除いていっていただきたい。そして、どこに住んでいても安心して暮らしていけるんですよ。
 沼田市は大丈夫ですよと言えるような施策をこれからぜひ展開をしていっていただきたいと。
 とりわけこの地域自治区というのが合併をして、そして今度10年目を迎えるに当たって地
 域自治区もなくなっちゃうと。いろいろな不安やそういったものをお持ちの方々がたくさん
 いらっしゃるわけですから、ぜひそういった不安を払拭できるような施策をぜひ市長として
 積極的に打ち出していっていただきたいということを強くお願いをして、次に、通学路の問
 題について質問をさせていただきたいと思います。
 通学路の安全対策については、さまざまな取り組みがされてきていると。特に、道路の関係
 については、道路管理者、市や県だと思うんですが、そういったところに申し入れをしてき
 ているということなんですが、この間、最近でそういった道路が通学路の改修をされた箇所
 が昨年度は何カ所ぐらいありましたよというのがわかれば、ちょっと教えていただければと
 思います。
◇教育長(宇敷重信君) 大東議員の再質問にお答え申し上げます。
 昨年度緊急点検を行ったわけですけれども、18カ所の危険箇所が指摘されたということで、
 その18カ所のうち、この1カ所についても、済みません、話が前後してしまったんですけ
 れども、ある危険箇所について、例えば対策1、対策2、対策3というように対策の実施主
 体によって分けているわけなんですけれども、その中で全て対策済みになったところは18
 カ所のうち5カ所でございます。
 それ以外で例えばとるべき対策が3つあった。そのうち2つ、部分的に対策が済んでいると
 ころが10カ所。したがいまして、何らかの対策が済んでいるところ、これが18カ所のう
 ち15カ所済んでいるという状況であります。
 まだこの15カ所の中に入っていないところでは、平成25年度、今年度対策予定というと
 ころもございます。以上でございます。
◇10番(大東宣之君) そうした対応をとっていただいて、大変よかったと思います。
 18カ所見つかったうちの15カ所が済んだと。何らかの対応が済んでいるということは大
 変よかったのではないかと。やっぱりそういった迅速な対応を今後もぜひとっていっていた
 だければというふうに思います。
 それで、1回目の教育長の御答弁にもありましたけれども、やはり通学路の脇の樹木が大き
 くなったりとか、その時々によってもう1年の間に状況も大きく変化をしてくるわけですか
 ら、毎年学校やPTAの方、地域の方の協力を得て点検をされているということですので、
 ぜひきめ細かな点検を進めながら、危険箇所を早期に発見をされて、ぜひ対応をしていって
 いただきたいと思います。
 それで、これは私事で大変申しわけないんですけれども、子供たちの通学の状況なんかを時
 々見ていることがあるんですが、例えば利南東小学校に通っている子供たち、横塚方面から
 鉄管道というか、こんぴら坂をおりて通っている。この子たちは鈴をみんなつけているんで
 すよ。これはもう獣よけなんです。防犯ブザーをつけて鈴もつけている。獣よけなんですよ。
 ですから、そこは獣が出るから危ないところだよということに多分なっているのではないか
 と。本当にそういったところを小学校1年生の小さい子を歩かせていいのかと。やはり、よ
 り安全を確保するためには、やはりスクールバスの活用等が必要になってくるのではないか
 と。
 そういった上段、下段の行き来をせざるを得ない利南東小学校、それから白沢もそうです。
 それから、利根なんかもたくさんあったり、それから薄根のほうにもたくさんあったり、そ
 ういうところがあるわけです。
 ですから、そういった安全を確保するためにも子供たちへの注意喚起だけにとどまらず、よ
 り安全を確保するためにはやっぱりスクールバス等を活用していくことも必要ではないかと
 いうふうに思うんですが、そういった子供たちの安全を確保するためのスクールバスの活用
 について教育長としてどのようにお考えなのかお聞かせいただければと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 大東議員の再質問にお答えします。
 子供たちの安全確保、これはやはり何にも増して大事なことであると考えております。
 安全確保するための手だて、これにつきましては、実情に応じたいろいろな方法が考えられ
 ると思います。例としましては、一つは集団下校、いろいろな学校が行っておるわけですけ
 れども、その他の例として、先ほど議員がおっしゃられた獣よけといいますか、獣よけの鈴、
 防犯ブザーも含めてですけれども、それから、ちょっとここのところは獣等が出るかもしれ
 ないなと、また出たことがそこで目撃されたことがある、そういったようなところにはいろ
 いろな工夫の一つとして、あそこは平出の学校坂ですかね。平出の学校坂は歩いたことがあ
 るんですけれども、実際に歩いてみました。1斗缶をつるして、子供も大人もそれをごんと
 たたいて、かなり大きい、私もたたいてみたんですけれども、かなり大きな音が出ます。そ
 ういった大きな音が出るような工夫、それからあとは、保護者、地域の方々に現地で支援を
 していただく。見守りも含めて支援をしていただく。それから、教師による指導、援助。
 こういったいろいろな方法が実情に応じて考えられるわけですけれども、その中で緊急時等
 におきましては、スクールバスの弾力的運行、これも選択肢の一つとして考えられますので、
 それについては、保護者の皆さん、地域の皆さんの御意見を伺いながら、安全対策をとって
 いく、それが大事であるなと、そのように考えております。以上であります。
◇10番(大東宣之君) 教育長が今おっしゃったように、やっぱり子供たちの安全の確保、
 これがやっぱり最大限やらなくちゃならない課題ではないかと。それは、教育委員会だけじ
 ゃなくて、我々一人一人、市民一人一人、地域の方々を含めて、これはもう皆さん考えてい
 かなくてはならない。
 スクールバスでやれば絶対安全かといえば、何が起こるかわからないですから、これもなか
 なか何とも言えない部分もありますけれども、ただ、少なくてもそういった獣や不審者から
 身を守ることはできるわけです。
 それで、先ほども申しましたけれども、教育長にも御答弁いただきましたけれども、この要
 綱があって、小学生が4キロ、中学生は6キロ、それと分校の廃止、統廃合に伴う代替え措
 置としてスクールバスを運行してきたと。それはそれで間違っていたというふうにはもちろ
 ん思わないし、それはそれで構わないと思うんです。よかったと思うんですよ。
 ただ、今はもうそういう状況じゃなくて、やはり今獣が出たり不審者が出たり、いろいろな
 ことがある中で、やはりより子供の安全を確保するためにスクールバスをどう活用していく
 のかということを考えていかないといけないんじゃないかと。そういう時期に来ているんじ
 ゃないかと。ただ、距離だ、分校の統廃合だからスクールバスを運行して乗ってもらうんだ
 というんじゃなくて、より子供たちの安全を確保するためにスクールバスの活用方法を考え
 ていく時期に来ているのではないかと思いますが、教育長としての考え、再度お聞かせいた
 だければと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 距離は一番基本的なところにあるものなんですけれども、現在でもそれのみでスクールバス
 を活用しているということではないんですね。先ほども申し上げたんですけれども、獣が出
 る時期であるとか、そういったときには弾力的にやはりこれは子供の安全確保というのが何
 にもまして大事なことでありますので、そういう場合には弾力的な運用といいますか、スク
 ールバス、危険であるから安全確保のためにこれは必要だという判断があれば、これは弾力
 的に運行して、子供たちの安全を確保していくということを現在も行っておるわけですけれ
 ども、このことは非常に大事なことですので、これはやはりそれぞれの地域にスクールバス
 運行検討委員会というような、名称は統一されているわけじゃないですけれども、地域地域
 にありますので、そこで検討していただいて、やはり地域の皆さんがこれは必要だろうとい
 う、そのときにはそのように現在でも運行しておると。
 今後もそういった安全確保については、本当に大事にしながら、対応していきたいと、その
 ように考えております。以上であります。
◇10番(大東宣之君) 弾力的な運用、スクールバスの活用をしていただいているというこ
 とは、これはもう大変結構なことだと思うんです。ですけれども、先ほど来何回も言ってい
 るように、沼田市の場合は地形的な問題、坂を上ったりおりたりしないといけないと。冬な
 んか雪が降るようなところ、こんぴら坂なんかも私も何回か歩いたけれども、よく子供が平
 気であんなところ歩けるというか、雪が降ったときには思ったり、白沢の尾合から上に、振
 興局のほうに上ってくる学校坂、そこも言われたんですけれども、そういうところを上って、
 本当に狭いところを上ってくるんですけれども、よくそういうところを上ってくるなという
 ふうに思うんです。
 親とすれば、心配でたまらないんじゃないかなというのは私もよくわかります。ですから、
 教育長もおっしゃっておられるように、子供たちの安全を確保するんだということから、や
 はり子供たちをいかに安全で、学校に通学してもらう、そういうことから何をしなくちゃな
 らないのかということを考えていただきたい。
 ですから、そういった安全を確保するためにはスクールバスの活用を大いに積極的にやって
 いただきたい。
 先ほど弾力的な運用をされているというふうにおっしゃっておられますけれども、例えば白
 沢の尾合地区なんかも分校、三牧分校というのかな、尾合の神社の前にあったわけですけれ
 ども、これが3年生か4年生までだったから、5年、6年になるともう歩いて通わなければ
 いけないということになるわけですよ。だけれども、そういうことじゃなくて、4年までは
 危ないから、5年、6年になれば安全になるから歩いて通えということになるのはおかしい
 んじゃないかと。個人的にはちょっと思うので、やはりそういったところは全てスクールバ
 スを活用するだとか、そういったことをやっていかなくてはならない。
 要するに、キーワードは安全なんですよ。子供の安全確保なんですよ。そこからどういうふ
 うにして安全を確保していくのかということをぜひ取り組んでいっていただきたい。
 そういった意味でのスクールバスの活用をぜひ取り組んでいっていただきたいということを
 強くお願いをして、最後に教育長のお考えをお聞かせいただいて、私の質問を終わりたいと
 思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 安全確保につきましては、安全確保が最も大事だということについては、議員おっしゃると
 おり、教育委員会としてもそのように認識しております。
 先ほど申し上げたとおり、安全確保の手段は、手だては複数ございます。その中の一つとし
 てスクールバスの活用、これがあるわけでございます。教育委員会としましては、やはり子
 供の安全確保、これを第一に据えて、複数の選択肢の中から一番適切であると、これが安全
 確保に適切であるというようなことについて、その地域の検討委員会等がございますので、
 そこで御検討いただいて、御意見をいただいて、地域の方々の合意を形成しながら、子供た
 ちの安全確保が図れるように、そして、子供たちが毎日元気でですね、安全確保、その裏に
 は健康づくりとかいろいろな教育的な面もございますので、そういったことを総合的に考え
 て対応していくということが大事であると、そのように考えております。
 教育委員会も安全第一、安全確保、これにつきましては、非常に大事だと考えておりますの
 で、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。
◇議長(大竹政雄君) 以上で一般質問を終了いたします。
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第2 散  会
◇議長(大竹政雄君) お諮りいたします。
 10日から12日は、委員会審査等のため休会いたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 御異議なしと認めます。よって、10日から12日は、委員会審査等
 のため休会することに決しました。
 以上で本日の日程は、全て終了いたしました。
 本日は、これにて散会いたします。
 次の会議は13日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午前11時40分散会





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