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平成26年第1回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第2号
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平成26年3月6日(木曜日)

議事日程 第2号
平成26年3月 6日(木曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
    ─────────────────────────────
出席議員(19人)
       1番  大島 崇行君      3番  石川 初雄君
       5番  野村 洋一君      6番  坂庭 直治君
       7番  石井 紘一君      8番  高柳 勝巳君
       9番  井之川博幸君     10番  大東 宣之君
      11番  星野  稔君     12番  金子 一弥君
      14番  片野 彦一君     15番  大竹 政雄君
      16番  星川嘉一郎君     17番  小野 要二君
      18番  宇敷 和也君     19番  石田 宇平君
      20番  布施辰二郎君     21番  星野佐善太君
      22番  牧野 保好君
欠席議員(1人)
       4番  島田 富造君
    ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       星野已喜雄君   副 市 長       林  義夫君
   白沢町振興局長    木暮  茂君   利根町振興局長    山口 芳久君
   総務部長       飯田 敏夫君   市民部長       茂木 一夫君
   経済部長       田村 博史君   都市建設部長     萩原 誠一君
   総務課長       内山 日朗君   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君
   教 育 長       宇敷 重信君   教育部長       細野 文男君
   庶務課長       小池 龍実君   監査委員事務局長   増田 雄二君
    ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       中嶋 一也    次長兼庶務係長    木暮 保夫
   議事係長       松井 克人    副 主 幹       安原 和宏
    ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大竹政雄君) これより本日の会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大竹政雄君) 日程第1、一般質問を行います。
 通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
 最初に、布施辰二郎議員。20番。
〔20番 布施辰二郎君登壇〕
◇20番(布施辰二郎君) おはようございます。今回の豪雪災害に遭われました皆様には、
心からお見舞いを申し上げる次第でございます。
 それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。
 今回、私の質問は、表題で安全・安心のまちづくりについて、行政組織機構改革について、
そして、ゆるキャラについてであります。
 項目といたしましては、過日の大雪災害について、グリーンベル21対策係設置について、
そして、ぬまたんちの活動についてであります。
 まず、過日の大雪災害でありますが、歴史的な豪雪と言われている2月14日から15日に
かけての大雪で県内はもとより、関東甲信地方に多大な被害をもたらしました。新聞報道など
によりますと、本県を襲った歴史的豪雪から一夜明けた2月16日、県内は大量に降り積もっ
た雪の除去作業が追いつかず、都市機能の麻痺が続いたということであります。また、除雪中
の事故などで新たに5人の死亡が確認され、死亡された方は当時7人になったと報道されてお
りました。積雪で道路が寸断され、全村が30時間以上にわたり孤立状態に陥った南牧村を初
め、神流町、上野村など、山間部を中心に集落の分断が続いたということです。また、積雪に
より車の立ち往生なども相次ぎ、安中市の国道18号では、300台を超える大渋滞が発生し、
市では避難所を設けるなどして対応されたということですが、大雪による本市の対応はどのよ
うなものだったのか伺います。
 次に、農産物や家屋などの被害状況についてですが、県内では、各地で農業用ハウスの損壊
が相次ぎ、ハウス栽培のトマト、キュウリ、ホウレンソウなど大打撃を受けたと言われており
ます。また、雪が降り始めた2月14日以降、数日間高速道路が通行どめになりましたし、県
内各市町村の道路は除雪が進まず各地でスリップ事故などが相次ぎ、それぞれ大変な思いをさ
れたと思いますが、交通や家屋、農産物、物流など、本市の被害状況について伺います。
 次に、市道の除雪の優先順位についてですが、今回の大雪に限らず、少ない降雪のときでも
ちまたの話題になるのですが、例えば、「表通りは2日も3日も前に除雪されたのに、裏通り
では人がようやく通れるようになっただけだね」というような話が、毎年雪が降るたびに話題
になるものですが、今回のように歴史的とか記録的な大雪の場合、私のところにも多くの依頼
事や問い合わせなどがあり、職員の皆様にも大変お世話さまになりました。豪雪でも豪雨でも、
これは自然現象なのでやむを得ないところでありますが、自分のところだけは何とか早くとい
う市民意識の一つのあらわれかもしれません。恐らく、市当局のほうにも数え切れないほどの
依頼事や問い合わせなどがあったことと思いますが、市道除雪の優先順位について、どのよう
になっているのか伺います。
 次に、市民への情報提供の件でありますが、今回の大雪災害では、例年の雪害と違い、数多
くの依頼や問い合わせの中で比較的多かったのが燃えるごみの日や資源ごみの日でした。同じ
町内でも表通りには収集車が来て裏通りには来ないところがあり、資源ごみの日も同じような
苦情や依頼が何件もありました。私は、環境課よりごみ収集などについてのメール連絡をいた
だきましたが、一般市民の皆様には情報がなく気の毒なことをいたしました。そこで、市民へ
の情報提供について伺います。
 次に、災害弱者対策の件ですが、御案内のように災害弱者とは、自分の身に危険が差し迫っ
たとき、それを察知する能力がない、または困難な者。自分の身に危険が迫ったとき、それを
察知しても適切な行動をとることができない、または困難な者。危険を知らせる情報を受け取
ることができない、または困難な者。情報を受け取ることができても、それに対して適切な行
動をとることができない、または困難な者。このようなことをもとに具体例を挙げますと、高
齢者、障害者、傷病者、妊婦、乳幼児、子供などが想定されておりますが、本市の災害弱者対
策はどのようになっているのか伺います。
 次に、被害状況に応じた補助金等の支援策についてでありますが、県は歴史的豪雪によって
施設倒壊など甚大な被害が出た県内農業に対し、施設復旧の補助金を新設する検討に入り、既
存の補助事業を含め、総額は十数億円規模と農業分野の災害復旧としては過去最大となり、本
年度の補正予算案として追加提案する方向ということであります。
 また、県内各市(前橋、高崎、桐生、伊勢崎、館林)なども、記録的な大雪で壊れた一般住
宅などの支援策を発表し、工事費の一部補助や一律支給により、市民生活の早期回復を目指す
としております。そこで、本市の被害状況に応じた補助金等の支援策について伺います。
 次に、行政組織機構改革について、グリーンベル21対策係設置について、グリーンベル2
1における諸課題についてからですが、平成26年4月1日付で行政改革の取り組みとしての
スリム化を図るということで、市民部市民課の3係を2係へ統合し、係の削減を行うと発表が
ありました。また、グリーンベル21の諸課題に対応するために、経済部産業振興課にグリー
ンベル21対策係を新設したこともあわせて発表がありました。
 去る平成5年、華やかな開店から20年以上たって現在に至っておりますが、グリーンベル
21における諸課題について、どのようなことがあるのか伺います。
 次に、今までの経過と対策係設置の意図についてですが、平成5年、沼田サティを核テナン
トとして開店したグリーンベル21は、その後、平成14年サティ撤退、同年11月Aコープ
開業、同年沼田ふるさと館も開業しております。そして、平成20年サンバード長崎屋撤退、
平成22年Aコープ沼田店撤退、平成24年11月には沼田マルシェが開業しましたが、平成
25年7月には撤退をされ、数年前から訴訟問題などが取り沙汰されているところであります
が、今までの経過と対策係設置の意図について伺います。
 次に、市としてのかかわり方についてですが、平成5年に三井生命保険が参画して沼田サテ
ィを核店舗とし、たしか地元のお店が45店舗くらいが入居されて開業されたと思っておりま
す。その後、平成14年にサティが撤退したため、同年沼田市の観光宣伝と当施設の運営支援
を兼ねて、地元の物産販売や観光案内のほか、伝統工芸士の作品展示などを行う沼田ふるさと
館を5階に入居させました。そして、核店舗となる大型店を招致するため、改装費の2分の1
や賃借料の2分の1を市が助成するグリーンベル21テナント出店促進条例を施行して、サン
バード長崎屋とかAコープを新たな核店舗とするグリーンベル21としての営業がなされてま
いりました。御案内のように、最近では景気回復とは裏腹に、地域の主婦は1円、5円の切り
詰めに頭を悩まし、商店は5円、10円の利益を何とかしようという時代ですが、今後の市と
してのかかわり方について伺います。
 次に、沼田都市開発鰍フ株主(取締役)としてのかかわり方についてですが、時たまグリー
ンベル21関連の記事などが報道されるごとに、市が悪いとか、市長は何をしているとか、市
は何もしないとか、「人の口には戸は立てられない」とのことわざがありますが、中身はわか
らないのに無責任なことを吹聴する人がおります。立場をはっきりさせるためにも沼田都市開
発鰍フ株主(取締役)としてのかかわり方について伺います。
 次に、ゆるキャラについて、ぬまたんちの活動についてですが、御存じのようにゆるキャラ
という言葉は、約13年前、イラストレーターのみうらじゅんさんが編み出した言葉と言われ
ております。特に決まりも何もない、着ぐるみを着てさまざまなイベント会場をにぎやかに楽
しく盛り上げる役割を果たすということです。本市にも、ぬっくん、まっくん、たっくんとい
う3人組のゆるキャラがいることは承知しておりますが、本市で行われるイベント会場やお祭
りなどに参加をしても、今まで余り見かけておりません。何か決まりがあって、どこにでも出
られないのか、あるいは3人組なので、そろっての参加が大変なのか、他市などでのゆるキャ
ラの活動を見聞するとうらやましくもなります。全国的にゆるキャラブームとなっているが、
本市のこれまでの取り組みについて伺います。
 次に、ゆるキャラの行財政効果についてですが、いつもテレビや新聞等で報道されている「
くまモン」や「ふなっしー」などは有名ですが、熊本県のくまモンは、日本銀行熊本支店の試
算によれば、2年間で約1,244億円もの経済効果をもたらしたと報道されております。本
県のぐんまちゃんも最近ではさまざまなイベントに参加するようになり、誕生から19年、昨
年12月には県の宣伝部長に就任し、県のPRのために全国に出張されているということであ
ります。また、全国各市のゆるキャラの活動では、昨年11月、埼玉でゆるキャラさみっとi
n羽生を開催したところ、2日間で45万人が訪れ、経済波及効果は18億3,000万円と
報道されております。県内でも館林市のゆるキャラ「ぽんちゃん」が、アサヒ飲料の十六茶で
初のテレビコマーシャルに出演を果たしたと聞いております。しかし、肝心な本市のキャラク
ターは余り積極的な活動も見られませんし、経済効果なども余りないと思っていますが、行財
政効果について伺います。
 次に、このゆるキャラの活用方法についてですが、昨年のゆるキャラグランプリで優勝した
のは栃木県佐野市の「さのまる」だそうですが、このさのまるは、佐野市のブランドをPRす
るため、2011年に生まれた犬をモチーフにしたキャラクターで、名物の佐野ラーメンのわ
んをかさとしてかぶり、芋フライの剣を持った侍で男の子だそうですが、グッズなども80種
類もあり、巨大なさのまる遊具もできて集客にも役立ち、観光には欠かせないということです
が、本市のキャラクターの今後の活用方法について最後にお伺いし、1回目を終了いたします。
御答弁、よろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの布施議員の御質問にお答え申し上げます。
 安全・安心のまちづくりについて、過日の大雪災害について、本市の対応についてでありま
すが、過日の大雪の際は、災害の恐れがあることから15日午前6時、市役所内に市長を本部
長とする沼田市災害対策本部を設置いたしました。まずは、市民の安全・安心、生命・財産を
守ることを優先に緊急出動態勢や避難所開設準備、高齢者等安全確保対応、除雪作業並びに排
雪場所の確保などに順次取り組んでまいりました。その後、本部会議は午前8時及び午後4時
を基本にして、避難者対応のほか被害状況や除雪対応の把握に努め、指示を行うとともに、災
害支援施策の検討を進めてまいりました。
 このたびの豪雪に伴う除雪については、委託業者及び市直営班と職員除雪隊を編成して全力
を挙げて対応してまいりましたが、全ての生活道路までには手が回らない状況があり、各区の
市民皆様方の自主的な対応をいただいたこと、さらには湿気の多い雪質になったことによる家
屋、車庫、農業生産施設などの被害が発生したことから、緊急的な施策を実施することといた
しました。
 緊急的な施策の内容につきましては、各区で行う除雪に要した費用等に充てていただくため
の豪雪災害対策支援金を2月20日に各区へ交付させていただきました。
 また、市内に住所を有し、住宅を所有する市民を対象に、住宅及び下屋、物置、車庫などの
復旧、修復工事を実施する場合に補助を行う、平成26年豪雪災害復旧緊急補助金交付事業を
創設いたしました。
 さらに、ビニールハウスの倒壊など農業生産施設等に甚大な被害が発生したため、平成26
年農業生産施設災害見舞金支給事業を創設いたしました。また、農家経済はもとより、中山間
地域としての地域経済に与える影響が極めて憂慮する事態となっておりますので、県当局など
関係機関と緊密な連携のもと必要な緊急対策を検討しております。
 2月26日には豪雪による被害の恐れがなくなったことから沼田市災害対策本部を解散し、
大雪に係る情報連絡会議を設置して対応をしてきたところであります。喫緊の話題は、この数
日来、今朝にも新聞紙上に明らかになっておりましたが、国の補助制度が3割を5割に格上げ
するという形の中で、農家負担を軽減する施策が現在検討がなされておりまして、これらにつ
いては今朝も群馬県当局に連絡をいたしましていろいろと確認をしておりますが、今後の対応
にきちんとした施策を講じていくということが必要不可欠になっていくのではなかろうかとい
うふうに受けとめているところでございます。
 次に、交通、家屋、農産物、物流など、各被害状況についてでありますが、交通関係につき
ましては、記録的な豪雪により車による移動が不能となり、バス等も運休し通勤・通学ができ
ず市民生活に不便を来しました。家屋被害につきましては、建物の一部損壊1棟、床下浸水2
棟の報告があり、屋根やベランダ等の一部損壊及び物置やカーポートの倒壊などについては、
現在までのところ300件程度の相談が寄せられております。
 農作物被害につきましては、被害戸数で約360戸、農業用施設の被害が約1,000棟、
被害総額につきましては、施設と農産物を合わせて約3億4,000万円と推計しております。
 物流につきましては、関越自動車道の閉鎖や国道17号線の渋滞によりトラックによる運送
が一時ストップし、市内の商店や事業所等に食料や商品が届かない状況が発生したと把握をし
ております。
 次に、市道除雪の優先順位についてでありますが、市道の除雪については、市内の建設業者
に作業を依頼してある路線と市の直営で作業を行う路線があり、幹線道路、それをつなぐ道路、
また生活道路等の除雪を行い、通行の確保を図り、一定の通行が確保できた後、除雪と並行し
て排雪作業を行ってきたところであります。
 次に、市民への情報提供についてでありますが、過日の大雪に係る市民への情報提供につき
ましては、2月16日から市ホームページ上で「大雪に伴う災害関連情報」の掲載を開始し、
以降、市道の除雪状況、緊急避難所の開設、総合相談窓口の設置などのほか、ごみ収集や路線
バス運行状況、さらには保育園、市立幼稚園・小中学校の対応などの情報について逐次、発信
を行ってまいりました。
 また、並行してツイッターにより、雪崩注意報発表や落雪、路面凍結などの注意喚起を行う
ほか、ホットメールぬまたやFM−OZEなども活用し、市民への情報提供を行ってきたとこ
ろであります。
 さらに、白沢町、利根町の両振興局においては防災行政無線による情報提供も行ってまいり
ました。
 特に、ごみ収集については、生活に密着していることから、できる限りの収集体制で臨むと
ともに、市ホームページ、FM−OZE、広報車による収集区域への周知を図ってきたところ
であります。
 今後におきましても、引き続きさまざまな情報伝達手段を活用し、市民の皆様への情報提供
に努めてまいりたいと考えております。
 次に、災害弱者対策についてでありますが、過日の大雪に際しましては、ひとり暮らし高齢
者に対し、民生委員児童委員の協力を得て実施している「群馬県のひとり暮らし高齢者基礎調
査」、別名「6.1調査」の結果に基づいた電話連絡のほか、在宅福祉サ−ビスとして実施し
ている配食サ−ビスや緊急通報装置、在宅介護支援センタ−による高齢者の実態把握調査、加
えて、民生委員児童委員の方々による見守り活動により安否の確認を行うとともに、除雪等の
要請に対応したところであります。
 今後につきましても、このたびと同様、でき得る限りの手段により、ひとり暮らし高齢者の
安否の確認や要請への対応に努めてまいりたいと考えております。
 次に、被害状況に応じた補助金等の支援対策についてでありますが、過日の大雪に係る被害
者への支援対策といたしましては、市民の住環境の速やかな復旧を図ることを目的として、復
旧工事費等の費用の一部を補助する平成26年沼田市豪雪災害復旧緊急補助金交付事業を創設
したものであります。
 その内容といたしましては、対象者は、市内に住所を有し、住宅を所有する市民とし、対象
工事は、住宅及び下屋、物置、カーポートなどの附帯施設で、撤去費用を含め10万円以上の
復旧・修復工事を実施する場合に補助率30%、限度額15万円の補助を行うものであります。
 一方、今回の豪雪に伴う除雪のうち、より身近な生活道路については、市の対応が行き届か
ない箇所もあり、各区の住民の皆様の自主的な対応により復旧を図った状況であったことから、
各区の除雪に要する費用などに充てていただくため、緊急的な措置といたしまして、豪雪災害
対策支援金を交付したものであります。
 内容につきましては、基準額として行政区当たり一律10万円に、世帯割額として1世帯当
たり200円を加算した金額について、沼田地区18区、利南地区9区、池田地区11区、薄
根地区16区、川田地区7区、白沢町振興局管内7区、利根町振興局管内13区、合計81区
に対して、総額1,218万2,200円を交付したものであります。
 また、農業施設等の被害に対しては、ビニールハウスの倒壊など農業生産施設等に甚大な被
害が発生したため、平成26年農業生産施設災害見舞金支給事業を創設したものであります。
 その内容といたしましては、対象者は、市内に住居を有し、農業生産施設に100平方メー
トル以上の被害を受けた農業者とし、対象となる農業生産施設は、ビニールハウス、ガラスハ
ウス、畜舎等で1戸当たり一律5万円の見舞金を支給するものであります。
 また、今後の農業経営や地域経済に与える影響が極めて憂慮される事態となっていることか
ら、先ほど申し上げましたように県と密接な連携のもと必要な対策を検討してまいりたいと考
えております。
 なお、このたびの記録的な大雪に係る農業被害に対して、農林水産省は、農業用施設の再建、
補修費に対する国の補助割合をこれまでの3割から5割に引き上げが発表され、県及び市にお
いても農業者への支援の拡充を検討しているところであります。
 次に、行政組織機構改革について、グリーンベル21対策係設置について、グリーンベル2
1における諸課題についてでありますが、平成5年4月16日に、沼田サティをキーテナント
としてグリーンベル21がオープンして以来、既に20年の歳月が経過し、この間、マイカル
の経営破綻による沼田サティの撤退があり、後継の核テナントとして誘致したAコープやサン
バード長崎屋も退店し、空床の拡大に歯どめがかからない状況となりました。所有関係では、
平成22年6月に、オープン以来のパートナーであり商業床の共有持ち分のおおむね85%と
U街区の駐車場部分を所有していた三井生命保険株式会社から合同会社メドテック・インベス
トメントU及びVに資産の譲渡が行われ、メドテックによる再生に向けた取り組みの意向が表
明され、管理組合方式への移行等も合意されましたが、いずれも実現には至っておりません。
 堅牢な建物は、東日本大震災によっても大きな損傷はなく、本市中心市街地の西側の核とし
ての位置づけもいまだ変わるものではありませんので、グリーンベル21が市民にとって有効
に活用され、再びにぎわいを取り戻すことが最優先の課題と考えているところであります。
 次に、今までの経過と対策係設置の意図についてでありますが、グリーンベル21の対応に
つきましては、現在、産業振興課商工振興係にて対応しておりますが、先ほど、今までの経過
と課題につきまして御答弁申し上げましたとおり、平成20年に三井生命保険株式会社からの
無償譲渡申し出を検討した時点とは、グリーンベル21を取り巻く環境が大きく変化している
ことから、専門的にその諸課題の解消、環境の変化への対応を図るため、来年度、産業振興課
にグリーンベル21対策係を設置するものであります。
 次に、市としてのかかわり方についてでありますが、平成14年8月末のサティ撤退を受け、
同年11月に核となる後継テナントとして1階に生鮮食品を扱うAコープを誘致した際には、
什器・設備等を更新、整備する必要から、沼田都市開発に対して第三者割当増資の形で支援を
行い、サンバード長崎屋を初めとするテナント誘致に当たっては、グリーンベル21テナント
出店促進条例に基づき、テナントが出店に際して行う改装に要する費用について、3.3平方
メートル当たり5万円を限度として、その2分の1の額を助成する改装費助成金及び3.3平
方メートル当たり月額2,000円を限度として賃借料の2分の1の額を3年間助成する賃借
料助成金を交付し、空きフロアへのテナントの出店促進に努めてまいりました。
 残念ながら、こうしたテナントも事業継続が困難として退店されましたが、グリーンベル2
1に核となるテナントの出店を促進し、他の店舗の出店を誘発することにより、市民生活の利
便性と雇用を確保するとともに、地域経済の活力と商店街のにぎわいを創出することを目的と
して、平成24年度から期間を2年間に限定し、グリーンベル21核テナント出店促進補助金
を設け、誘致に努めてまいりました。
 もとより、地方公共団体の使命は市民福祉の向上に尽きますが、市民生活を支えているのは
公共サービスだけではなく、商業など民間サービスのレベルが低下すれば、地域社会・コミュ
ニティーの維持も困難となり、人口の流出にも歯どめがかからず、若者の定着も期待できなく
なってしまいますので、急速に少子高齢社会が進展する中にあって、民間サービスを補完し支
援することは、公共が果たすべき重要な役割の一つであると考えております。
 次に、沼田都市開発鰍フ株主(取締役)としてのかかわり方についてでありますが、申し上
げるまでもなく、株主は出資の範囲においてその責任を有するのであって、仮に、出資した企
業が破綻、あるいは問題を起こしたとしても、出資分以上の法的な責任を問われることはあり
ませんが、会社の経営状況によっては出資した資金が目減りして損失をこうむったり、株式が
無価値になると全額を失うことにもなると認識しております。
 一方、取締役は、取締役会に出席して会社の業務執行の決定や監督に関し意見を述べる権利
と義務を有しており、同時に業務が適切に行われるよう注意する義務が課せられていると認識
しております。
 法的側面からのみ考えれば、株主としての市が負うべき責任の範囲は明確であると考えます
が、3・3・1環状線キネマ通りの拡幅事業とともに、中心市街地西側の核として、国、県、
市の補助を受け、地元の方々を中心として、本市初の組合施行による市街地再開発事業により
グリーンベル21が建設され、その管理機能を担うべく、市も出資する第三セクターとして沼
田都市開発鰍ェ設立され、当初から市長が取締役に就任し、その後20年にわたって、市では、
グリーンベル21及び沼田都市開発がその機能を十分に果たせるよう側面的な支援を行ってま
いりました。
 グリーンベル21は、中心市街地において核となる重要な施設であり、その再生は、中心市
街地のみならず、沼田市全体にとって大変重要な課題でありますので、沼田都市開発を初め、
ビル関係者とともに最善の努力をしてまいりたいと考えております。
 次に、ゆるキャラについて、ぬまたんちの活動について、全国的にゆるキャラブームとなっ
ているが、本市のこれまでの取り組みについてでありますが、平成2年12月21日に宣言し
た森林文化都市のイメージアップやPRを図るため、公募により、森林文化都市キャラクター
「ぬまたんち」が誕生いたしました。
 ぬまたんちについては、エコーはがき、名刺台紙、封筒、各種パンフレット、職員の名札等
に掲載するとともに、市民等の使用についても許可し、本市のPRに努めてきたところであり
ます。
 また、より一層の情報発信を図るため、ぬまたんちの着ぐるみを作製し、市内外のイベント
やキャンペーン等へ参加するとともに、団体等への貸し出しを行うなど、森林文化都市のイメ
ージアップに取り組んできたところであります。
 次に、行財政効果についてでありますが、本市においては、キャラクターグッズの作製・販
売などは行っていないこと、また、商品へのキャラクター使用による販売促進などが行われて
いないことなどから、具体的な経済効果をはかることは困難でありますが、着ぐるみにつきま
しては、ここ数年来のゆるキャラブームに乗り、市内外のイベントやキャンペーン等へ積極的
に参加しており、本市のイメージアップやPRを図るといった目的に対する行政効果は大きい
ものと考えております。
 次に、今後の活用方法についてでありますが、着ぐるみにつきましては、今年度、より可愛
く、より親しみやすく、リニューアルいたしましたので、市主催のイベント等はもちろんのこ
と、市外のイベントやキャンペーン等にも積極的に参加し、これまで以上に本市のイメージア
ップ、PRに努めるとともに、団体等への貸し出しも積極的に進めてまいりたいと考えており
ます。
 また、ぬまたんちは、3人1組での活用を基本としておりますが、それぞれ「ぬっくん」、
「まっくん」、「たっくん」と名前もつけられておりますので、場面によっては1人での活用
も視野に入れ、幅広い活用を図ってまいりたいと考えております。
 さらに、ぬまたんちのキャラクター使用につきましても、幅広く展開できるよう、さらに検
討してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、布施議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇20番(布施辰二郎君) 御答弁をいただきましたので、何点かについて再質問をさせてい
ただきます。
 まず、今回の大雪災害の件からですが、気象庁についてのこれは新聞報道です。新聞報道で
は、気象庁は豪雪特別警報なしという大きな見出しで、関東甲信を中心に各地で観測史上最多
の大雪になったにもかかわらず気象庁は特別警報を発表しなかった。これが発表する際の基本
的な考え方となる数十年に一度の現象だったのは明らかで、専門家からはなぜ特別警報を出さ
なかったのか、弾力的な運用を求める声が上がったということで、それに対し気象庁は、今後、
改善すべきところはないか検討していくということを言っているということですが、また、群
馬大の教授は今回のような豪雪のときは特別警報を出したほうがよかったという指摘をしたと
いうことです。
 私が聞いた農家の方の話では、事前に豪雪の話あるいは特別警報などが出されていれば、夜
中でも覚悟して畑に出てみたり、カーポートなど雪でつぶれないうちに雪おろしができたのに
なと、そうすれば被害は少しは軽減できたと思うというお話をされておりましたけれども、今
回の大雪の感想とあわせて、まずお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 2つほど申し上げたいと思います。
 この数年来、ゲリラ豪雨であるとか竜巻であるとか、そうした特別なかねて想像もしなかっ
たような気象の異常性から来る厳しさみたいなものを受けとめざるを得ない。御承知のとおり
先般もみどり市のほうで竜巻があったり、このゲリラ豪雨等については言うに及ばず、みなか
み等ではこの数年来に2回ほどそうしたことがあったと受けとめております。
 したがいまして、この雪の関係等についても、私は1月に余りにも降らなかったので2月等
に降ってくると、これは大雪になるのかなというふうに思っておりました。やはり、さすが地
球の全体の生態系はおおむね総体が決まっているようでございまして、やはり恒常的にフラッ
トな形の中で降雪があればこういうようなことはなかったのではないかというふうに思ってお
ります。
 なお、特別警報の問題でございますが、これにつきましては市の立場から気象庁のほうにも
いろいろとその辺の事情も確認したりして、できるだけそうした先々の分析とか読みは率直な
ところを言って基礎自治体の力量では何とも言えません。むしろ勘に頼らざるを得ないような
こともあります。
 したがって、これらについては基礎自治体の立場から気象庁のほうにきちんと物を申し上げ
ていきたいなというふうに思っております。
 なお、私は当日朝4時に起きて、戸をあけた途端に「うーん、これは」と思って、周辺の雪
かきにすぐに対応し、そして役所に登庁したわけでございますけれども、やはり今までの中で
はこれはということで、まさに私は初めての経験でありました。
 したがって、いろいろな意味で試行錯誤を繰り返しながら対応を図ってきたわけでございま
すが、幸いなことに議会の皆様方、市民の皆様方等の温かい御理解と御支援によりまして何と
か乗り切ってきたなというふうに思っております。
◇20番(布施辰二郎君) それから次に、本市の全体的な被害状況、そういったことはまだ
まだ確定はしていないと思います。これは2月25日の報道なんですけれども、記録的な大雪
による本県農業の被害額が自然災害としては過去最大の247億6,200万円に上るという
ことが報道されました。これに対して県の大雪農業被害対策本部のまとめなんですけれども、
全県下35市町村に被害が及んで、雪の下に埋もれた露地野菜などの状況をまだ確認できてい
ないために、被害総額は今後さらに膨らむ可能性があるということであります。本市での農業
災害、これはおおよそ農業災害だけだとどのくらいだったでしょうか。
 それから、この豪雪による被害の総額、これはまだ確定はしていないかもしれませんけれど
も、どのくらいだったでしょうか、わかったら教えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 2点質問があったと思いますが、それぞれの担当部長から答弁をい
たさせます。
◇経済部長(田村博史君) それでは、農業災害の関係につきまして私のほうから御答弁をさ
せていただきます。
 初めに、農業施設といたしまして、パイプハウス等、鉄骨のハウスも一部ございますが、こ
れにつきましては約2億1,900万円でございます。また、そのハウスの中にあります農作
物につきましては約1億2,000万円と推計をしてございます。合わせまして総額では3億
4,000万円と、先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。以上であります。
◇総務部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
 総体的な被害につきましてでございますが、先ほどの農産物と農業施設等、約3億4,00
0万円、それに家屋等含めまして、まだ未確定でございますが、数億円になるというふうに感
じているところでございます。
◇20番(布施辰二郎君) 大変な被害が出たわけでございます。それぞれ市のほうでも本当
に一生懸命よくやっていただいたと実は思っているんですけれども、まだまだ確定していない
ところもあるということですので、つぶさにひとつ検討していただきたいと思います。
 次に、今回の大雪災害では市道の除雪を早くしてくれとか、せっかく朝から除雪をしてよう
やく表の通りまで出られるようにしたのに、グレーダーの除雪作業でまた雪の塊が、それも大
きい塊がどんと入ってきてしまったと、そういうさまざまな苦情もありましたし、その反面、
歩道の除雪などで喜びの声も、これは本当に今回は多くありました。当局のほうにも問い合わ
せなどは数え切れないと思いますけれども、どのような内容のことが一番多かったでしょうか。
これは今後の参考にもなると思いますので、教えていただきたいと思います。
 それから、白沢町や利根町は苦情などはほとんどないよと、そういうお話も漏れ伺ったんで
すけれども、その辺の事情もわかったら教えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) まず、答弁もさせてもらったのでありますが、委託業者に除雪をし
てもらうと。直営でさせていただくと。それと、今回は緊急的な措置として市の職員に約12
0人、結論から言うとスコップとか雪かきだとか、あるいはつるはし等を使って120人、2
6班になると思うんですが、こうしたことの対応を図ったという経過がございました。
 当然、委託業者の方々はやはりグレーダーとか、そういうものでわーっと押していくわけで
す。全面的に。それが布施議員がおっしゃるように路上に押し出してしまうというようなとこ
ろで、必要な生活のところ、具体的には通学路であったり、あるいは病院の近郊であったり、
あと公的な施設の近郊だったりするところを、やはりなかなか回復できないときにそういうと
ころの除雪隊の出動があったということになろうかと思います。
 白沢や利根との違いでありますが、やはりさすが旧沼田市に比べると白沢、利根はやはり、
降雪量が歴史的に高かったということから、そういう意味の対応の迅速性についてかなり地域
住民の意識が非常に確固たるものがあったなということが挙げられると思っております。
 違いがあるとすれば、端的に言って白沢、利根のような地区は道路を排雪をする、そうする
とその周辺に住居が余りないということはあります。ところが、やはり沼田の場合は、特に市
街地に見られるように、排雪をするとそこがすぐ軒下になってしまうというようなことがある。
これが大きな違いということになろうかと思います。
 したがって、今後そうしたことを踏まえたときに、やはり地区ごとにある程度機動性のある
ような除雪機の配置を政策的に考えていかないといけないというふうに思っておりまして、先
般報道機関の方々の御質問にもそうしたことをお答えさせてもらったという流れはありました。
 なお、総務部長のほうから補足をいたさせます。
◇総務部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
 市に寄せられた主なものでございますが、やはり生活道路、そうした場所の除雪あるいは排
雪、それから歩道などの確保、さらに建物関係ではやはり下屋とかカーポートが倒壊したとい
うようなことで多く寄せられておりますし、また、先ほどもお話が出ましたような農業施設等
の倒壊等々が多く寄せられたところでございます。以上です。
◇20番(布施辰二郎君) 今市長の答弁で委託業者に助けていただいた、あるいは120人
態勢26班、こういうお話をお聞きいたしまして、市民のほうは全部市なんです。どこの委託
業者が来てやってくれたよなんていうことを言う方はいらっしゃいません。みんな市でやって
もらったよ、ありがたかったよという声は今回は本当に多かったです。
 それから、この大雪災害では一時期市内各地で、先ほども話ありましたけれども、重機によ
る除雪作業が頻繁に見られました。おかげさまで多少の早いとか、あるいは遅いという話はあ
りましたけれども、総じては本当にありがたかったと思っております。
 まだ山間部などでは事によると除雪は続いているかもしれませんけれども、一時期は市内に
ある除雪用重機の総動員だったと思います。片品村からも重機による除雪支援があったことも
伺っております。
 そこで、今回の除雪作業に費やした費用も大変だったんですけれども、市内だけにある重機
では足りなくて片品、片品も雪が多くて大変だったと思うんですけれども、その辺はどうなん
ですか。来ていただいたということでしたけれども。
◇市長(星野已喜雄君) 御承知のとおり、利根沼田の広域行政は大きくくくると大変全国で
も評価されている場所です。したがって、相互関係の信頼関係がありまして、率直なところ片
品のほうもおおむね済んだという情報がありましたので、私のほうから村長に直接電話を入れ
させてもらって、できるだけ俊敏に対応を図るために応援をしていただきました。したがって、
これは信頼関係の上に成り立った中のことであったということを申し添えておきたいと思いま
す。
 かかった費用はどのくらいだということになると、これからいろいろそれぞれのところから
請求等も上がってくる形の中で集約をするわけでございますが、やはり相当の金額になるとい
うことになろうかと思います。数億まではいかないとしても、かなりいくんではないかという
ふうに受けとめております。
◇20番(布施辰二郎君) たまたま今回は豪雪災害ということですが、ほかにもさまざまな
被害がございます。その災害時の避難に対して支援が必要な人たちが本市にもいっぱいいらっ
しゃると思うんですけれども、高齢者や傷病者など、いわゆる要援護者などなんですけれども、
そういう人たちの把握はできているのかどうか伺います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり本問題については当然災害対策本部を毎朝8時、そして、当
初1回か2回に3時という時間がありましたが、ほとんど4時に打ち合わせをして各部から状
況説明を聞いて、その対応を図る中で、当然除雪の問題、さらに農業災害の関係、それから、
今言う高齢者の安否確認の問題、さらに学校の通学路の問題、そうしたことが軸となった形、
もちろん当然市民部を通しての例のごみの問題などがやはり主要な論議になっておりました。
常に報告があって、その対応をどうするかというようなことで対応してまいりました。
 今言うように要介護等の関係等については、執行部のほうでそういったところを押さえた形
の中で、先ほど申し上げました配食サービスだとか、民生委員さん等のお力もかりて、そして
可能な限りの対応を図ったつもりでございます。
 したがって、そういったところから来る問題は今回はなかったなというふうに受けとめさせ
ていただいております。
◇20番(布施辰二郎君) そういうところの対応は要請がなかったということでございます
けれども、本市にはこの要援護者はどのくらいいらっしゃるんでしょうか。災害があったとき、
この要援護者のお一人お一人の避難方法なんかも定めて、個別計画も作成しておかなければな
らないと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前10時53分休憩
    ─────────────────────────────
午前10時55分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇健康福祉部長事務取扱(林 義夫君) ただいまの御質問にお答え申し上げます。
 ひとり暮らしの高齢者についての人数を把握しておりますので、それについて御報告申し上
げます。
 旧沼田につきましては1,608人、沼田市全体でありますと1,923人であります。以
上であります。
◇20番(布施辰二郎君) それから、今1,923人、これは弱者と言ってもいいと思うん
ですけれども、この弱者に対する支援が必要な要援護者の名簿の作成、そういうものはどのよ
うになっているかということなんですけれども、実はちょっと調べてみましたら、災害基本法
の中で支援が必要な要援護者などの名簿の作成、こういうものは市町村の義務となっていると
いうことを言われておりますけれども、本市では名簿のその作成をされて援護などもされてい
るのかどうか、この辺を教えてください。
◇総務部長(飯田敏夫君) 現在策定中といいますか、調査中でございますが、先ほどのひと
り暮らし高齢者、それから障害者等々、いわゆるそういった方の要援護、1人では自力でそう
いった避難ができないというような方については3,000名からいらっしゃるということで
ございますが、本年4月1日の施行によりましてそういう情報の提供も今後は可能になるとい
うふうなことから、できる限りそうした実数の把握に努めてまいりたいと考えているところで
ございます。以上です。
◇20番(布施辰二郎君) 弱者救済、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。
 実は災害などのときはいつも市民からお叱りをいただくことが多いんですけれども、今回だ
けは褒め言葉やお礼の言葉が多くございました。お年寄りの皆さんからは家から出られなくて
お使いにも行けないと思っていたけれども、役所の人たちが来てくれてよかった、そういう人
や、若いお母さん方からも通学路だけでも通れるようにしていただいたんで本当に助かったと
か、私自身も実は孤立していたひとり暮らしの御老人4人のお宅から連絡をいただいて、「8
4歳のおばあなんだけど出らんないよ」なんて電話をいただいたものですから、スコップを持
って駆けつけた経過がございます。
 また、市の経過報告など見させていただきますと、大雪の降った去る15日朝、私は実は途
方に暮れていたんですけれども、その朝6時には既に役所に災害対策本部を設置されておりま
す。そして、6時25分には災害対策本部会議を開催されて、避難所の開設準備や除雪作業の
指示などを決定していただいているわけです。おかげさまで被害も最小限に食いとめられたん
だと思っております。特に土曜も日曜もなく対応していただいた対策本部の皆さんの、ぜひこ
れは労をねぎらっていただきたいと思います。
 それと、朝6時といえばまだ暗いと思いますけれども、そのときの様子など教えていただけ
ればありがたいです。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前10時59分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時06分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) それでは、私のほうから当日の早朝の様子を申し上げて、微細なと
ころについては総務部長のほうから補足をいたさせます。
 個人的なことで恐縮でございますが、大体朝4時に私は起床しております。したがいまして、
戸をあけた瞬間にこれはえらいことだなと思いまして、すぐに家の周りの雪かきだけをまずは
いたしました。長靴等をとりに行くのも大変難儀をしたのでありますが、いずれにいたしまし
てもすぐに周辺の雪かきだけをいたしました。
 すぐに副市長と総務部長と、それから当日の警備の方のところに電話を入れまして、早急に
集まるようにということを指示をいたしました。私も家を5時前後、出て歩いてまいりまして、
市役所におおむね6時ちょっと前ぐらいに着いたという経過があります。非常に横殴りの雪で、
来る際には結局歩道を歩くことができなかったわけでありまして、車道を歩きながら、車がほ
とんど来ませんので車道を歩いてまいりました。
 直ちに集まった時点から指示をいたしまして、6時25分に第1回の会議を持った経過がご
ざいます。それぞれの職員もやはりみんな歩いてくるというような状況でありました。まず1
つは、緊急登庁職員を主体としての職員の動員、これは後ほど総務部長から説明いたさせます
が、半径2キロメートルに在住している者に対する指示を出すというふうなことになっており
ますが、微細なことでございますので総務部長から補足させます。
 直ちに避難所の開設準備を指示をいたしました。保健福祉センターと各地区の公民館になり
ます。当然除雪作業の指示で幹線道路の確保を指示をする。それから、緊急排雪場所の確保と
いうことで沼田公園と中央公園の指示を出す。それで、先ほど議員が質問されました高齢者等
への安全確保対応のための関係から、保健師の待機を指示をしております。
 そういうふうなことから、朝の8時に職員が、結局車で来れないということから歩いて登庁
をされ、そして、そこからまずはとにかく役所の周辺と保健福祉センターの周辺、ここがいざ
というときに避難所になったりするということから、そうしたところの部分を手でもってする
というふうな、そういう流れがございました。朝の状況でございます。
 総務部長から補足をいたさせます。
◇総務部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
 先ほど市長からお答え申し上げましたように、緊急登庁職員、いわゆる市役所から2キロ未
満の職員についてはできる限り早く登庁しろというふうなことから、7時半を目安にかけたわ
けでありますけれども、当然車等利用できませんので8時前後になったかと思います。
 そのほかに、今話ございましたように、当然必要な態勢をとるための準備にかかると同時に、
緊急車両等、何かあった場合には出動できるように市役所周辺等も除雪をし、緊急車両が出て
いく態勢、あるいは、まずは幹線道路の除雪等々、市長の指示を受けてそれぞれ準備をしたと
ころでございます。以上です。
◇20番(布施辰二郎君) 本当に大変だったなと感じているところでございます。今回の市
のこういう対応はいろいろな人の話、前橋あたりの人からも話を聞いたり、いろいろなところ
から話を聞きましたけれども、沼田市の対応は県下一だったなと、そんなことを感じました。
 私も実はその日の午後、土橋まで、土橋の人がどうでも来いなんて言われて、土橋まで実は
スコップを持って歩いていった経過がありまして、2時間近くあそこまで歩いてかかりました
けれども、そういう経過があったものですから、大変な思いをされて市民のために頑張ってい
ただいたなというふうに感じているところでございます。
 次に、市民への情報提供の件についてなんですけれども、これは燃えるごみの日、燃えない
ごみの日、資源ごみの日など、15日以降20日まで本当にこれ各地で多少の混乱があったと
思うんです。同じ町内でも場所によってはごみ類の収集が可能なところがあったり収集できな
いところもあって、朝出したごみを持っていってくれないから、来てくれないから、また夕方
自宅に持ち帰るというような光景が随所に見られました。
 過去、私は本当にこれ自然災害なんでやむを得ないことなんですけれども、防災無線の設置
をしていただきたいということを提唱させていただいた経過がありますけれども、県内多くの
市町村が安心・安全のために防災無線の設置をしております。
 以前質問したときには、答弁ではFM−OZEだとか、そういったところで、あとホームペ
ージで周知することとしているということでしたけれども、果たしてそういう人たちは何%ぐ
らいの人が聞いているかどうか、それほどいっぱいいないと思うんです。この大雪災害を契機
に市民全員に情報提供ができる防災無線を設置したほうがいいと思うんですけれども、その辺
どうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 実際問題、ホームページのことがよく出るんですが、はっきり言っ
て、もちろん今の若手の方はこれを見る人は当然いるとは思うんですが、やはりある程度中高
年になると苦手の人がやはり多いのかなということから、周知という意味では一定の限界があ
るのかなと。
 また、FM−OZEは、私は非常に期待もし、非常に強いものがあるなというふうには思っ
ております。と申しますのは、電話は経験から何かがあるとお互いの連絡がとれないぐらい混
線をしてしまって通じ合わないというようなことから、情報の一元化と同時にこれはかなり有
効な手段となるのではないかと今でも思っております。
 防災無線は議員がおっしゃるように、もうやれればやったほうがいいということに尽きます。
したがって、これについては今後政策的な課題となってまいりますので、いろいろと各方面か
らの意見も聞いて、あとはきちんとした予算の裏づけがあれば、これはやはり前向きにきちん
と対応していかなければならないのではないかというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) やればやったほうがいいということですけれども、ぜひ、やった
ほうがいいのでやっていただきたいと思うんですが、時間が大分押していますのでちょっと飛
ばさせてもらって、防災無線についてもう1点伺っておきたいんですけれども、これは県の市
町村防災無線というところをインターネットで検索をしてみた資料なんですけれども、ちょっ
と読んでみます。
 「市町村は、基礎的な地方公共団体として、地域住民の生命、身体、財産を災害から守るた
め、関係機関及び他の地方公共団体の協力を得て、地域に係る防災に係る計画を作成し、法令
に基づきこれを実施する責務を有しています。」「県内の市町村防災行政無線の整備率は、平
成20年4月末現在で79%であり、このうち住民全員に一斉通報可能な同報系の整備率は7
4%であるので、全市町村への設置を目指し整備促進に努めているところです。」
 これは県のホームページ。こういうことになっているんですけれども、これは平成20年の
ことを言っているんです。今は26年です。20年で74%だから、今はもっと県内でも進ん
でいると思います。
 それから、今読んだ中に同報系無線という言葉がありましたけれども、これは御存じのよう
に300メートルから500メートルの範囲に放送する屋外拡声機をつける方式のものであり
ます。ほかにも災害現場からの情報を収集するために携帯したり、車に搭載したりして利用す
る通信システムもあります。これは移動系と呼ばれているんですけれども、ほかにも各家庭ご
とに情報を提供できるシステムなどありますけれども、いずれにいたしましても住民全員に通
報できればいいわけです。安心・安全なまちづくりを標榜している本市ですよ。そういうもの
を目指すには防災無線は基本中の基本だというふうに思いますけれども、その辺いかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) まさに御高説のとおりでございます。
◇20番(布施辰二郎君) ちょっと簡単な答弁でがっかりしております。
 次に、Jアラート整備ということで伺いたいと思いますが、総務省が2013年度の補正予
算で、県内では沼田市と昭和村に交付金を配分するとこれは報道されておりました。全国瞬時
警報システムというふうにありますけれども、この辺わかったら詳しく教えていただきたいと
思います。
◇総務部長(飯田敏夫君) お答え申し上げます。
 本市におきましても本3月補正によりまして措置をさせていただくことで計上させていただ
いております。以上でございます。
◇20番(布施辰二郎君) 大分時間がなくなってきたんで、ちょっとはしょります。
 次に、行政組織機構改革についてからグリーンベル21対策係設置についてでありますけれ
ども、去る2月27日の新聞報道で沼田のグリーンベル21、地元地権者27人が市に取得を
要望として報道されました。御存じでない方もいらっしゃると思いますので、ちょっと読んで
みます。
 「沼田のグリーンベル21、地元地権者27人、市に取得を要請・要望。沼田市下町の商業
ビル、グリーンベル21をめぐり東京の投資会社の所有部分以外の約15%分を所有する地元
地権者27人が、市に対しビル全体の取得を求める要望書を提出していたことがわかった。関
係者によると、市は投資会社による公有地拡大推進法に基づく買い取り請求を断ったが、地権
者は1月半ばの会合で我々の権利も市に譲渡するのでビル全体を市が取得してほしいとの考え
で一致、星野已喜雄市長が今月18日に地権者と会い、新年度から市に対策係を設けて打開を
図る方針などを説明したという。地元地権者が所有権についてまとまった考えを示したのは初
めて。星野市長は過去の市議会答弁で対応が難しい理由の一つに地権者の考えがまとまらない
ことを挙げていた。」
 こういうことなんですけれども、このときには全員の地権者の方がお見えになったのでしょ
うか。そのときのことを詳しくお話しをいただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの質問にお答えをしたいと思います。
 まず、全員の方はおられませんでした。そうした形の中で、一応2項目にわたって内容が書
かれていたという経過がございます。後のことについては経済部長のほうから補足答弁をいた
させますが、できれば全員の方がいてくれればよかったなというふうには思っております。そ
うしたことの中で、一応全員の方が署名捺印はされておられました。
◇経済部長(田村博史君) 命によりお答え申し上げます。
 18日の件ということでございますが、2月18日の火曜日でございます。午後3時から約
1時間、グリーンベルの会議室におきましてグリーンベル21課題解決のための懇談会と銘打
ちまして、地元権利者の皆様と市長との懇談の機会が設けられたものでございます。
 地元権利者の方は十五、六名の方が出席をされておられました。また、要望書につきまして
は先ほど市長が御答弁いたしましたとおり、27名それぞれから2項目にわたっての記載され
たことについての要望書が提出されたということでございます。以上でございます。
◇20番(布施辰二郎君) 2項目にわたって約1時間懇談会が開かれて、十五、六名の皆さ
んが参加されたということでありますけれども、その2項目については教えていただけますか。
無理なら結構です。教えていただければ教えていただきたいと思いますし、もう1点、このグ
リーンベル21の件につきましては、今までの市のかかわり方は総じて正しかったと私は認識
しております。したがいまして、これからも当局の言動には賛成をしていきたいと思っており
ますけれども、今まで支援も大分されてきたと思っていますが、おおよそどのくらいの金額を
支援されてきたか、わかったら教えていただきたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) 要望書の内容でございますが、1点目はグリーンベル21、T街
区商業施設棟及びU街区駐車場棟において合同会社メドテック・インベストメントU及びVが
保有する資産の全てを沼田市に取得していただきたい。2点目、上記1を実現するため地元権
利者が整えるべき条件及び解決すべき課題については早急に対処しますと。そういった内容で
ございました。
 また、これまでのグリーンベル21にかかわる補助金等の実績で申し上げさせていただきた
いと思います。平成13年度から17年度にかけての駐車場管理運営費補助金約9,900万
円でございます。また、平成14年度から平成18年度にかけてでございますが、テナント出
店促進補助金1億600万円、このほか沼田ふるさと館の委託料、平成14年度から24年度
にかけてでございますが、約1億1,000万円といったことであろうかと思います。以上で
ございます。
◇20番(布施辰二郎君) 総額ではどのくらいになるか、ちょっとわかったら教えてくださ
い。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時25分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時25分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇経済部長(田村博史君) 大変失礼をいたしました。先ほどの御説明いたしました3点につ
きまして、合計では3億1,600万円ということでございます。
◇20番(布施辰二郎君) 3億1,600万円、これ税金を注ぎ込まれていることでありま
す。私はこのグリーンベル21につきましては、過去五、六年の間、もっと間があるかもしれ
ませんが、恐らく市内全域からになると思います。これは不特定多数ではありますけれども、
多くの人たちにお話を聞いたり話したりしてまいりました。わざわざ出かけていってグリーン
ベル21のその時々の出来事など話した経過もありますし、会議や会合などのときも聞かれて
話したこともあります。何百人という皆様からも意見を聞いたり、市の支援などについてもさ
まざまな皆さんに御指導をいただいた経過がございます。
 私なりに集約をしてみますと、何をするにも税金を使わせていただくということですので、
そこだけに多くの金を注ぎ込んでよいのかどうか。公正・公平の面から同じような事案があっ
た場合あるいは起こった場合、同じような支援ができるのかどうか、そういう意見が非常に多
かったんですけれども、そういう疑問に対して答えていただきたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) これは非常に難しい御質問でありますが、やはり沼田市の先人の方
が平成の一桁の初めのころ、ある意味においては当時のしかるべき立場の方々が相当な力を要
して本事業を立ち上げてきたという経過があったということは客観的な事実として受けとめさ
せていただいております。
 ただ、惜しむらくは当時の時代の背景と今の時代背景がやはりさまざまな理由で違ってきた
という、これまた客観的な事実は否めない事実であるというふうに思っております。特に平成
の一桁の前半のころは経済も極めて快調でありましたし、あるいはそういう意味では各都市間
競争の中にあって、グリーンベル21のあのような事業を展開することによって地域の経済の
活性化を図っていこう、あるいはまた町なかの活性化を図っていこうという流れが全国的な機
運としてあったことは否めない事実でありまするし、全くそのとおりであったというふうに受
けとめております。
 そうした流れの中で、当時の方々がそれぞれの知恵を出し合ってあの事業を立ち上げ、そし
て完成をし、そして、その後事業努力をしてきたという流れがあったわけでございますが、そ
の後急速に経済の状況、あるいはまた時代背景として少子高齢社会、さらにつけ加えるならば
世界的な経済の中でもBRICsのような、欧米等を中心としたところから別な角度の方々の
台頭があったりいたしました。それで、厳しい状況になってきたという流れがございます。
 ただ、そのときにやはり当時の行政も民間の方々もお互いに協力し合って何とかしようとい
う、そういった機運があったことは事実でございまして、そうしたことから、できるだけ何と
かこれを応援をし、そして活性化を図っていこうというようなことから、先ほど経済部長のほ
うから述べられたようなことがあったというふうに思っております。
 議員がおっしゃっているその哲学が全市的に網羅されますると、その哲学が決して否定すべ
きことではないわけではありますけれども、時代の流れを酌み取った形の中で政策的な判断を
してきたというようなことで御理解をいただければありがたいというふうに思っております。
◇20番(布施辰二郎君) つくられた当初からは時代背景が変わったというお言葉でござい
ますけれども、これから機構改革をされてさまざまな面で、あるいはさまざまな角度から検討
されるんでしょうけれども、民間でだめなものが市がテナントとして入っても、恐らくこれは
失敗するような気がしているんです、私は実は。
 何といっても権利関係を一つにしなければこれは始まらないと思っていましたし、そこがス
タート地点だと思うんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 市の立場からいたしますると、やはり当然地元の権利者の方々が心
を一つにして、そして市ときちんと対応ができるような、そういう下地をつくってはいただき
たいという、当然そういう期待があります。
 そうした中で、行政の担当部局が当該者のほうから御相談があれば、きちんとこれは乗って
いかなければいけないなというふうに思っております。したがって、議員がおっしゃられてい
るようなことについては十二分に受けとめ、そして、配慮しながら対応を図るということにな
ろうかと思っております。
 したがって、事は慎重に、そして、しかも言うなれば対応がなかなかデリケートなところも
ありますので、担当部局がきちんと立ち上がればかなりいろいろな意味で関係者の方々と密度
の高い接触はなされていくというふうに思っておりまするし、また、そうしたことを期待をし、
また、しなければいけないという観点から今回の係をつくったという流れがあります。
◇20番(布施辰二郎君) 例えば、極端に言わせてもらえば、商売に失敗して今まで市にも、
さっき聞きましたけれども大分世話になった、そういうことと思うんですけれども、こういう
ふうな問題になってしまったこの一番の責任はどこにあると思いますか。地権者でしょうか、
市でしょうか、都市開発でしょうか、そのほかでしょうか。いかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) 難しい質問でありますが、企業はやはり自分のうちの責任において
立ち上げて、自分のうちの経営戦略でもって先々の見通しを立てて投資をして利益を得ていく
と。あくまでも私の利益を追求いたしますからして、当然そこにはやはり当該者の立場にある
方がきちんと責任を負っていくということは、これは客観的な事実として誰もが認めるところ
ではないかというふうに思っております。
◇20番(布施辰二郎君) 例えば条件がそろって権利関係がきれいになって、白紙の状態に
なれば、これは民間を含めて必ずきれいになればきれいな人が出てくると思うんですけれども、
その辺はどうでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ややちょっと質問の内容がわかりづらかったのでありますが、きれ
いにしていくということについては全く同感であります。
◇20番(布施辰二郎君) 白紙の状態になってきれいになればきれいな人が必ず出てくるよ
うな気がしているという意味なんですけれども。それから、白紙の状態というのはこれ、どの
ようなことを想像されているかということなんですけれども、私の白紙の状態というのは、例
えば根抵当権だとか抵当権だとか、そういうことは一切ない、これ真っさらなことを白紙の状
態と言っているんですけれども、その辺の市長の考えをお聞かせください。
◇経済部長(田村博史君) 白紙という部分がどういう状態かというとなかなか私のほうから
答弁を申し上げるのは難しい部分がございますけれども、議員のおっしゃる根抵当権あるいは
抵当権のないというのは、その白紙の一部であろうというふうに思います。以上でございます。
◇20番(布施辰二郎君) 時間がなくなってきておりますけれども、よく町を歩くとこのグ
リーンベル21の件では市が深くかかわっていると思われている方が多いんです。市は何をや
っているのか、何もやっていないというような声をよく聞くんですけれども、市はもらう義務
もないと思いますし、それを買わなければならない義務もないと思っていますけれども、どう
ですか。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど経済部長が申し上げたように、側面的な応援はきちんとやっ
てきたんです。応援してきたんです。それはもう金額が示しているとおりで、そうしたことの
努力、経過の中で今日を迎えているということでございます。
 したがって、今おっしゃっているように一応この関係等についてはそうした先ほど申し上げ
たとおりのことなんですが、やはりグリーンベル21対策係を立ち上げて、そして、あのよう
に大きな建物、しかもそれがやはり要するに機能しないような状況になってくると、これはや
はりいろいろと課題があるのではないかというようなことから、やはりここのところは4月に
きちんとその組織を立ち上げて、そして、この問題についてしっかりと対応していくべき形の
中で組織を打ち出したということになります。
◇20番(布施辰二郎君) 4月に立ち上げる係ですから、しっかりそこで議論はしていただ
きたいと思いますけれども、それから、これ最近実は耳にしたことなんですけれども、グリー
ンベル21の3階にお店を出されていた方のお話なんですけれども、ちょっと大雨だなという
ときに雨漏りがひどくて商品がぬれていつも困っていたと。そういうお話を聞きまして、その
方は「まあ、築20年以上たっているからね」なんていうような話をよく聞いたんですけれど
も、市長はそういうお話は知っていましたか。
◇市長(星野已喜雄君) 担当部局をして承知をしていないということなので、一応流れから
するときちんとした流れであったというふうに受けとめているところであります。そこら辺の
ところについては私どもも早急にその当該者の方に打診をしてみたいと考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 2回聞いておりますので、行くたびにそういう話を聞いています
ので、確認をしていただきたいと思いますが、このグリーンベル21の関係者、今後の対応に
ついてなんですけれども、どのような流れでいつごろまでに解決されようとしているのか伺い
たいんですけれども、中にはメドテックさんがあり、都市開発があり、地権者の皆さんがあり
なんですけれども、それぞれの今後の対応についてこう考えているというようなことがありま
したら伺わせてください。
◇市長(星野已喜雄君) まさに今おっしゃっているようにメドテック・インベストメントさ
んがあって、27名の地権者の方がおられて、それで、当然沼田都市開発があってということ
の一つの、ちょっとこの言葉は適当かどうかわかりませんが、ベクトル、つまり先に進んでい
くという状況をよく総合的に判断しながらやはり考えていかざるを得ないと考えております。
 というのは、どこの場所が、言うなれば問題があってもだめなのでありまして、そういう意
味ではその3つ、つけ加えるとあそこにはまだ1つ権利者の方がおられます。そうしたところ
の部分をやはり総合的に捉まえていくということになろうかと思います。
 ただ、そうした形の中で今議員がおっしゃっているように目標というか、先がどこまでなん
だというお話でございましたが、これについては私が今担当はもとより、他の部局にもいろい
ろと内々な協議はしている形の中で、そういった今のようなことの流れの中でしかるべき、当
該者はこういう課題があってこうだけれども、この辺までで何とかしなければいけないとかと
いう、やはり一つの流れをつくり上げる形の中で総合的に捉まえて対応を図るということにな
っていくかなというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 次に、グリーンベル21ではこれ最後にいたします。最近このグ
リーンベル21を市が買収するというような話をよく、これはうわさで聞くんです。違うよと
いったらこれ否定してもらって結構なんですけれども、これは会社にしても個人にしても公正
・公平の立場からやはり税金で救済するとか、あるいはその支援は避けなくてはならないよと
いう市民の声が多くあります。これは誰が聞いても納得のいく解決策を講じていただきたいと
いうふうに思っていますけれども、これグリーンベル21の件では最後ですけれども、よろし
くお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 結局、常に大変なんですが、やはり市の行政側からするといろいろ
な場面で御質問があればお答えをしていかなければいけません。そうしたことがきちんと言え
るような形の中で対応を図っていくということになろうかと思います。したがって、端的に今
議員がおっしゃっていたことのような、非常に単純な課題ではないなというふうに思っており
ますので、そこら辺のところは高い御理解をいただきたいと考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 次にゆるキャラの件なんですけれども、県内のゆるキャラの活動
などを見聞いたしますと、やはりイベントやお祭りなどに参加して観光客を呼び込んだり、そ
の地域や名産品を全国に知らしめたり、地域おこしとしても欠かせないものですし、地域の経
済効果も上げるものだと思っています。
 ちなみに多くの自治体ではグッズなどの商品価格の3%ほどを徴収して、年間数百万円から
数千万円の収入を得ているということであります。
 有名な例を挙げますと、彦根市のひこにゃんだとか奈良のせんとくんほどになると1,00
0万円から3,000万円ぐらい自治体の収入になるということなんですけれども、本市のゆ
るキャラにそれほど働いてくれとは誰も言いませんけれども、ゆるキャラをつくるにはそれな
りのコストもかかっていると思いますので、地域の盛り上がりになお一層の活躍をお願いした
いと思いますが、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 非常にゆるキャラブームというんですか、例えばもう観光でも何で
もイベント会場に行くと必ずゆるキャラがあります。言われるとおりゆるキャラそのものが非
常に脚光を浴びて、そして宣伝効果があったりして、大きな成果を上げてきたというようなこ
とはよく承知をしております。
 本市の3人のゆるキャラは、やはり先人の方が森林文化都市を立ち上げて、そうしたことか
ら森のこびと的な、ぬ、ま、たのところをモチーフにしてぬっくん、まっくん、たっくん、こ
うきたわけです。やはり見てみると3人いるといいですよね。やはり1つだと弱いのかなとい
うふうに思うんです。
 しかしながら、それは1つでも、私はぬっくんですよ、私はたっくんですよというような形
の中で柔軟に対応できればいいと思っておりますからそういうことですが、現実に先般も新宿
のシティマラソンでゆるキャラが活動しました。したがって、今後このゆるキャラをやはり有
効に活用して、そして、やはりただ単にそういった観光交流的なところだけでなく、経済効果
ということもきちんと位置づけて、そして頑張ってもらいたいと、あるいはまた頑張ってもら
わなければならないなというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 今、本当に全国的にはゆるキャラブームだと思っております。全
国には2,000以上のゆるキャラが存在するそうですけれども、千葉県の船橋市の非公認だ
そうですが、ふなっしー、NHKの紅白歌合戦に出演したり、ソフトバンクモバイルのコマー
シャルにも出演しております。梨の一大ブランドの象徴とも言えるということであります。
 本市にも平成10年に誕生したというこのキャラクターがありますが、ゆるキャラの条件と
してはどんなことを想像されておられるでしょうか。それと、ぬっくん、まっくん、たっくん
に課せられる使命はどんなものがあるでしょうか。著作権や利用規約などはどのようになって
いるんでしょうか、最後にお伺いして終わります。ありがとうございました。
◇市長(星野已喜雄君) ややあれだったものでなかなか難しい答弁になりますが、まず存在
感を考えてみたときに、やはり市のシンボリックなものとして、やはりゆるキャラがいること
によって初めて各方面から注目を浴びると思うんです。
 したがって、それは本市とすれば平成10年5月10日の全国植樹祭、平成22年の全国育
樹祭、前段は天皇、皇后両陛下、後段は皇太子殿下ということが一つの大きな流れとしてあり
ました。2つ目はやはりこの方の、つまりゆるキャラの有効活用をきちんと図ることによって
市の要するに対外的な、言うなればスポークスマン、渉外部長的な役割を果たしてもらわなけ
ればなりません。それは企業でいえば営業部長でありますし、団体でいえば渉外部長でもよろ
しいかと思います。そういうような形のところにやはりのし上げていくということが大事かと
思います。
 著作権の関係等については勉強不足で申しわけないんですけれども、これについては後日き
ちんと調査をいたしましてお知らせをさせていただきたいと存じますので……大変失礼いたし
ました。総務部長のほうが掌握しているそうですから、総務部長から答弁をいたさせます。
◇総務部長(飯田敏夫君) 命によりお答えします。
 キャラクターの使用に関しましては、各使用者から使用の許可申請を受け付けて許可してい
るところでございます。
 ちなみに、例えば沼田市のブルーベリー組合、ぶどう組合、りんご組合等々の上り旗に使用
していただいておりますし、市民ゴルフ大会等の記念品等にも使用していただいております。
かつては市会議員の先生方にも名刺等で活用していただいている経過もございます。以上でご
ざいます。
◇20番(布施辰二郎君) 何か利用規約とかというものはありますか。
◇総務部長(飯田敏夫君) 規約はありますけれども、これは詳細なことになりますので、後
ほど回答させていただきたいと存じます。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、高柳勝巳議員。8番。
〔8番 高柳勝巳君登壇〕
◇8番(高柳勝巳君) 通告に従いまして一般質問をさせていただく前に、14、15日の豪
雪に見舞われました関係者の皆さんに心よりお見舞いを申し上げます。
 私は、かねてから市長は、財政調整基金をためる主原因は、一朝有事の際にあるということ
を私どもにかねがね訴えておりました。先ほど一般質問でございましたけれども、私は、沼田
市民はとても忍耐強い方々が多くて、記録的な豪雪ですから対応が不十分でもじっと我慢をし、
心が折れそうなところを私は耐えているのだろうというふうに思います。ぜひ、今後の対応が
国や県の補助じゃなくて、沼田市を国が補助をするというような主体的な応援をぜひ望むもの
であります。
 それでは、質問をさせていただきます。
 今回の私の質問は、組織機構改正について、耐震改修促進計画について、中心市街地につい
て、公共交通政策についての大きく4項目となっています。
 これらの項目については、これまで幾度となく市長に対して提言や提案、さらに時には警鐘
も鳴らしつつ、議員という立場で微力ではありますが、真剣に沼田市を思い、これまでも質問
を行ってきたと自負をしております。
 本日はこうしたことを踏まえて、それぞれの項目の点検を行いながら、市長としての見解を
お聞きし、現下の行政課題を明らかにしていきたいと考えますのでよろしくお願いいたします。
 まず、1つ目の項目です。
 先般、組織機構改正について平成26年度予算の大綱とあわせて公表されましたグリーンベ
ル21対策係の件ですが、報道によりますと「買い取りも視野に、空床対策・地権者関係、管
理費等で対立する投資会社との折衝に特化して行う」云々とし、「最大公約数を見つけるため、
関係者と協議を進める」とも報じられています。
 私は、こうした報道内容を目にして、違和感を持ったことが2つあります。1つは、グリー
ンベル21の件では、重要な場面では議会に説明と理解を求めながら進めることとされていた
はずです。2つ目は、トップである市長がグリーンベル21や沼田都市開発鰍どうするかを
決めなくては、「対策係」の意味はないと考えたからです。
 残念ながら、施政方針にも多くは触れられていませんでしたので、市長自身から直接この重
要案件であるグリーンベル21の所有権取得の決断に対する基本的な考え方と、この「対策係」
の役割や業務内容について伺います。
 続いては、沼田都市開発梶Aメドテック・インベストメント及び出店テナントや地権者含め
た関係者への今後の対応についてです。こちらも、結局市長が基本的な姿勢を示さなければ、
動いていかないと考えるわけですが、あわせて伺います。
 大きな項目の2番目の耐震改修促進計画の進め方と安心・安全の確保についてですが、質疑
では平成20年の決算審査を皮切りに、平成23年には一般質問においてもこの件では質問さ
せていただいております。
 その趣旨は一貫していて、当時起債許可自治体でしたので、8年間で20億円を捻出しなが
ら市有施設28棟を軸に耐震改修化を促進していくためには、しっかりした体制によって調査
実施や優先順位を徹底することが肝要と考えたからでした。
 そこでまず、私が一般質問しました前回、平成23年6月以降の耐震促進検討委員会の具体
的検討内容の経過と計画の進捗状況について伺います。
 さらに、こうした会議や委員会での進捗状況の確認や見直しの必要性などを検証するため、
ローリングも重要と考えます。市長のお考えを伺います。
 続いて、グリーンベル21を「仮庁舎」とする検討内容についてですが、こちらも残念なが
ら当局からではなく、複数の報道によりますと「近いうちに理解を得る場面をつくりたい」と
しながら、新庁舎は現地を考えていて、グリーンベル21を仮庁舎という記載も、そこにはあ
りました。
 恐らく記者発表の際のやりとりでしょうが、何ゆえ、耐震性との関係から本庁舎の話が出て
こないのかも疑問に思います。そうした意味も含めて、その真意について詳しく説明願いたい
と思います。
 次に、大きな項目の3つ目になります中心市街地について伺います。
 市長は去る1月7日、新年賀詞交歓会において、中心市街地関連予算をこれまで平均約2億
円から、倍額の4億円として今後8年間持続させる考えを述べました。随分思い切って関連予
算を重点配分したなと思う反面、これでも計画期間である平成33年までには、関連予算総額
に遠く及ばないと考えるわけですが、その乖離についての根拠や理由、そして、どう調整を図
っていくかなどを詳しく説明願いたいと思います。
 また、この事業も相当おくれていて、加速させることについて異を唱えるものではありませ
んが、事業進捗の遅延の分析や事業内容の見直しをつぶさに行いながら、中心市街地の活性化
が市民全体から歓迎される手法と手順になることを願うものです。そうした観点から、計画実
行を加速させるための具体的な方法についてもお聞かせください。
 大きな項目の最後になります公共交通政策についてですが、こちらも市長や当局の皆様の耳
にもたこができるほど聞いた話で恐縮です。
 私も路線、乗り合いを問わず、バスがすれ違ったり通るたびに乗車の人影を見ていますが、
乗車率の改善は思わしくないのは実感していますが、まず、現行の路線バスの評価と今後の取
り組みについて伺います。
 続いての項目は、このたび利根中央病院の沼須への移転が決まり、新病院の工事も始まりま
した。大きな医療施設が移転したわけですから、当然通院対策としても早急にこの公共交通を
どうしていくかも重要な課題となるわけですが、当然考えてきてはいると推察いたしますが、
市長の基本的な考え方をお聞かせください。
 また、これとあわせて、いわゆる「買い物難民」への支援策についても公共交通政策として
お考えを伺い、私の質問といたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、主要行政課題について、組織機構改正について、グリーンベル21対策係設置の役割
と業務内容についてでありますが、一般論として新聞報道が全て真意が伝わっているとは限ら
ない場合もありますので、高い見地から御理解を賜りたいと思います。
 グリーンベル21の対応につきましては、さきの布施議員の御質問に御答弁申し上げました
とおり、現在、産業振興課商工振興係にて対応しておりますが、グリーンベル21における諸
課題につきましては、複雑化・多様化しておりますので、その諸課題の解消に向けた対応を専
門的に行うため、来年度、産業振興課にグリーンベル21対策係を設置するものであります。
 具体的には、グリーンベル21再生の企画及び実施に関すること、グリーンベル21の管理
者である沼田都市開発鰍ニの連絡調整及び指導に関することなどの事務を分掌するものであり
ます。
 次に、沼田都市開発鰍フ経営状況とグリーンベル21の所有権取得の決断の有無と市民への
説明についてでありますが、相次ぐテナントの退店により賃料収入が大きく減少し、沼田都市
開発の経営収支は非常に厳しい状況に置かれておりますが、昨年6月定例会に提出いたしまし
た経営状況報告書にも記されているように、昨期は、経常収支で黒字になっているものの、回
収不能と見込まれる債権が生じ、貸倒引当金を計上したため、3,922万円余の純損失計上
を余儀なくされました。その際の一般質問でも申し上げましたが、都市開発の経営に起因しな
い外的な要因によって多くの問題が発生し、状況の改善を困難にしているところがございます。
 所有者と沼田都市開発、テナントとの間で結ばれている転貸借契約に基づく相互の関係では、
テナントの減少が会社の経営に直接影響しますが、これとは別に区分所有法上の管理者として
管理を委ねられているビルの維持管理に必要な管理費の枯渇がグリーンベル21の経営を危機
的な状況に至らしめている原因と言えます。
 加えて、平成22年6月に三井生命保険株式会社から合同会社メドテック・インベストメン
トU及びVが持ち分資産の譲渡を受けて以来、管理費等の支払いが滞っており、メドテック・
インベストメントUが沼田都市開発を被告として提起した「管理費等の支払い債務が存在しな
いことの確認を求める訴え」につきましては、おおむね都市開発の主張が認められ、請求額の
約8割の債務が認定された1審判決が確定いたしましたが、これにつきましても、いまだ支払
われてはおりません。
 メドテック・インベストメントでは、これ以上の資産保有が困難と判断し、公拡法に基づく
買い取り希望の申し出を行ったものと推察されますが、公拡法では、買い取った土地の用途に
ついて一定の制限が課されており、3週間という限られた時間の中でも慎重に判断し、その旨
を回答いたしましたが、このままの状況を放置することはできないと考えており、組織の整備
も含め、事態の収拾に向けて対応を図るべく準備を進めてきておりますので、御理解を賜りた
いと存じます。
 次に、沼田都市開発梶Aメドテック・インベストメント及び出店テナントや地権者含めた関
係者への今後の対応についてでありますが、平成5年のグリーンベル21オープンから20年
が経過する中で、キーテナントとして出店した沼田サティが撤退し、後継テナントとして誘致
したAコープやサンバード長崎屋も退店し、空床の拡大は目を覆うばかりとなってしまいまし
たが、所有者を初め、ビルに関係する皆さんは、これまで商業ビルとしての再生を目指してこ
られました。
 現在の厳しい経済情勢下において、テナントの誘致が容易でないこともあり、本市中心市街
地の西側の核として、再びにぎわいを取り戻すためには、複合的な利用も視野に入れていかな
ければならない状況であると考えております。
 建築から20年以上が経過しているため、機能面で改善すべき点や経年の汚れなどもあり、
ある程度のリノベーションが必要な時期に来ていると思われますが、建物本体は堅牢で、東日
本大震災によっても大きな損傷はありませんでした。このビルが市民にとって有効に活用され
るよう、沼田都市開発を初め、ビル関係者の協力をいただきながら、できる限り速やかに再生
への道筋を立ててまいりたいと考えております。
 次に、耐震改修促進計画の進め方と安心・安全の確保について、具体的検討内容の経過と計
画の進捗状況についてでありますが、まず、具体的検討内容といたしましては、平成20年3
月策定の沼田市耐震改修促進計画が、策定後5カ年を経過したこともあり、建築物等耐震化推
進会議等を適宜開催する中で、目標値に対する現状の把握や予算化、沼田市第五次総合計画と
の整合性を図るための改定等を行い、本計画の推進に努めております。
 また、進捗状況についてでありますが、平成26年2月末時点においての耐震化率は、一般
住宅にて約58%、市有施設については約81%の状況であり、総数308棟のうち、250
棟の施設にて耐震性を確保済みであります。
 次に、毎年のローリングの必要性についてでありますが、本計画につきましては、上位計画
である沼田市第五次総合計画の主要事務事業にも位置づけ、毎年、事務事業評価によるローリ
ングを行い、次年度へと反映しております。
 次に、グリーンベル21を「仮庁舎」とする検討内容についてでありますが、本庁舎につき
ましては、間もなく築50年を経過することから、建物や設備の老朽化が進み、耐震性や市民
サービスへの影響など多くの課題が見受けられるところであります。
 このようなことから、庁舎の整備につきましては、市民の安全・安心を確保する上でも避け
て通れない大きな課題であり、現在のグリーンベル21を仮庁舎とすることは選択肢の一つで
あると認識しているところでありますが、今後、第五次総合計画に位置づけた庁舎整備検討事
業の中で、庁舎の移転及び建てかえについて幅広い視点で検討し、仮庁舎の問題につきまして
も、規模や場所、整備費用等の諸課題を踏まえ、総合的に検討してまいりたいと考えておりま
すので、御理解を賜りたいと思います。
 次に、中心市街地について、中心市街地関連予算を倍額とした理由についてでありますが、
平成25年9月定例市議会におきまして、土地区画整理事業における2街区・4街区の仮換地
指定及び建物調査の速やかな実施の請願が採択されたことを受け、2街区及び4街区の整備を
早急に図っていくために、中心市街地街なか再生関連事業並びに中心市街地土地区画整理事業
につきまして、これまでは約2億円で計画しておりましたが、毎年の事業費を約4億円に変更
したものであります。
 次に、市街地整理関連総額との乖離の調整についてでありますが、中心市街地土地区画整理
事業につきましては、現在の計画事業費総額が約148億円、平成25年度末までの実施済み
事業費が約63億円、残事業費が約85億円の見込みとなっております。先ほど答弁いたしま
した年間約4億円の事業費は、2街区及び4街区の整備を早急に図っていくためであり、残事
業費との乖離につきましては、今後の財政事情を勘案した上で、事業計画の変更により解消し
ていきたいと考えております。
 次に、計画実行を加速させるための具体的な方法についてでありますが、中心市街地土地区
画整理事業計画の見直しを実施するに当たり、事業内容につきましては、施行者である市と権
利者の相互理解のもとに、国・県等の関係機関との調整も図りながら精査を行ってまいりたい
と考えております。
 また、事業の早期完了を目指すため、事業実施のための体制拡充も視野に入れた上で、市の
財政状況を勘案しながら、可能な限り事業費の確保に努めてまいりたいと考えております。
 次に、公共交通政策について、現行の路線バスの評価と今後の取り組みについてであります
が、現在の路線バスにつきましては、平成23年度から市街地の病院等の主要施設を経由する
運行経路に変更するとともに、停留所もふやし、市内循環型に近い運行に見直しを行ったとこ
ろであります。
 見直しにより交通空白地域であった岩本町の上野地区や屋形原集落、南郷線の輪組地区への
新規乗り入れや川田線、宇楚井原線、奈良秋塚線など3路線の運行再開などができて利用者に
大変喜ばれております。
 それらは、土日祝日の運行休止など、全体的な見直しによる経費削減により実現され、市民
サービスの向上が図られたことなどは評価に値するものと考えております。
 また、平成24年4月からは、迦葉山線で2年間の試行により、土日祝日に玉原高原まで延
長運行し、同年10月から25年9月までの1年間の利用状況を調査した結果、一定の利用が
あったことから、本年4月より本運行へ移行する予定であります。
 見直し後は、変更を行った路線やダイヤの定着状況を見てまいりましたが、依然として利用
者は減少していることから、本年度は県の地域・大学連携モデル事業を活用し、見直しの検証
を行っております。
 次に、医療施設移転に伴う交通手段の確保策についてでありますが、見直しにより市街地の
主要な病院等を経由する運行経路に変更いたしましたが、利根中央病院の新病院が平成27年
7月に沼須町に竣工予定であり、病院の移転に伴う交通手段の確保について病院から要望が提
出されております。
 現病院には現在、根利線を除く市委託8路線や民間の営業路線である猿ヶ京線や昭和村が委
託運行する昭和循環線が運行しておりますが、新病院予定地付近にはバス路線がありません。
 市が昨年11月に行ったアンケート調査でも、バスの利用目的の多くを「通院」または「買
い物」と回答しており、現病院周辺の自力での通院手段のない住民を初めとする多くの利用者
のために、新病院へ既設の路線延長によるバスを回すことについて具体的に検討する必要があ
り、病院関係者と連携した調整が必要と考えております。
 次に、いわゆる「買い物難民」への支援策についてでありますが、本来、路線バスは生活の
足のみならず、観光や地域間交流等のさまざまな用途で誰もがひとしく活用できる移動手段で
すが、さきにお答えしたとおり、アンケート調査でもバス利用目的として割合の高かった通院
と買い物での利便性を向上するため、見直しにより市内の中心部を巡回し、病院やショッピン
グモールを経由する路線に変更をしており、主要幹線バス路線となる民間の営業路線も含め、
これらの路線を維持していくことが「買い物難民」の拡大を防ぐことになると認識しておりま
す。
 以上のように、公共交通政策を取り巻く課題は厳しいため、利用されている市民への一層の
周知、周辺市町村や輸送関係者等との調整なども必要なことから、総体的な検討をしてまいり
たいと考えております。
 以上申し上げまして、高柳議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後0時11分休憩
    ─────────────────────────────
午後1時06分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇8番(高柳勝巳君) 御答弁をいただきましたので、幾つかの点にわたって再質問させてい
ただきたいと思います。これから私が再質問することは理解不足によって無責任なことを述べ
るつもりはございませんので、あらかじめ御了承いただければというふうに思っております。
 時間軸の話を最初にしたいと思います。対策係がこれから動く、時代の趨勢で多様化・複雑
化に対応するんだというようなお話でしたけれども、相手がある話もあります。それから、都
市開発そのものの経営の問題もあります。といったときに、間に合うんですかねというのがど
うしても出てきてしまうんです。待ってもらえるところがあれば待ってもらわなければ、これ
は始まらないと思いますので、その辺の確認をまずしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 高柳議員が心配していることは私どもも同感です。したがって、内
部の現在の状況もそれなりに実は先月からいろいろと考えてまいりました。おっしゃられるこ
とをしっかり受けとめた形の中で、関係者の方々に市の考えている真意をできるだけ的確に伝
えながら、何とかこの立ち上がりの中でいろいろと考えていければと。
 もちろん当然現在までもいろいろと関係者がやってきたんで、そうした流れがあります。そ
うしたことから、今まで、先月の時点からいろいろと内部のほうの動きもありました。そうい
ったことで何とかいろいろと努力をして、そうしたことを理解していただく形の中で私どもも
頑張っていかなければいけないかなと思っております。
◇8番(高柳勝巳君) 難しい言葉でいただきましたけれども、都市開発の経営に対してのし
っかりした対応ですよね。それから、ずばり言ってメドテックさんに待ってもらってください
と言わない限りは、これはもう訴訟でも起きてしまえば対応はもう全く後手後手に回ってしま
いますので、まずやはりこれをとめる、とめてからであればまだわかるということなので、ぜ
ひこれをしてからということをもう一度確認したいと思いますけれども。その辺を改めて確認
させてください。
◇市長(星野已喜雄君) ちょっと質問の趣旨がわかりづらいんですが、とにかくいろいろと
こちら、つまり市側も関係の方々にその真意をできるだけおつなぎをしていきたいし、また、
努力もしてきているつもりでもございます。
◇8番(高柳勝巳君) 関係者はきょうあすの議会の中での対応でもう対応を決めるというよ
うな勢いとも聞いておりますので、ぜひその辺だけは、よくわからないんじゃなくて、はっき
りとこれはもう対応しないと手おくれになるというふうに改めて申し上げて次に移りたいとい
うふうに思います。
 これも改めての話になりますけれども、市長がだから所有権をもらいますよということを言
って最大公約数になるわけです。2と3と5の最大公約数と言ったときに2と3と5がそろわ
なければ最大公約数にならないんです、言えば。私も数学は余り得意じゃないですけれども、
数がそろって調整になるわけですから、市長、もう一度もらうという立場で待ってもらうんで
いいんでしょうかね。
◇市長(星野已喜雄君) まさにそうしたことの、どこのところを指して言っているのかわか
りませんが、少なくともメドテック・インベストメントさんの関係等については、私どもも今
担当部局をしていろいろと対応を図らさせていただいているところでございます。したがいま
して、そういったところから何とかいい方向に向かっていければなというふうに考えておりま
す。
◇8番(高柳勝巳君) それでは、その辺のところも後で禍根が残らないようにお願いしたい
というふうに思います。
 それから、同僚議員も先ほど述べましたけれども、昨年12月の議会で同僚議員が一番のネ
ックは何ですかと聞いたところ、権利関係のところがしっかりしていないとということで部長
が答弁をして、12月の時点ではまだ意思が一本化をされていないというふうに認識をしてい
ますという経過の中から、時間的にはその後すぐだったと思うんですけれども、地権者27人
から譲渡を受けてくださいというお話があったというふうに感じておりますけれども、その辺
の経過は正しいかどうか、もう一度確認したいと思います。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後1時12分休憩
    ─────────────────────────────
午後1時12分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) この内容が先ほど経済部長が読んでいるんですが、1番目のほうは
合同会社メドテック・インベストメントさんに対するところの協力、要するにお互いにうまく
やってくださいねというような形の文面になっておりますが、2つ目は、上記1を実現するた
めに地元権利者が整えるべき条件及び解決すべき課題については早急に対処しますということ
になっていますので、この文言で捉えられる以上、要するに全て見たときやや抽象的な感が否
めないところがありますが、しかし、皆さんが、27名の方が一応署名捺印して出されている
ということについてはきちんと重きを置いていると。
 ただ、この文面を見る限りでは、地元権利者が整えるべき条件及び解決すべき課題について
は早急に対処しますということですから、ここのところの内容が非常に重要なポイントになっ
てくるのかなというふうに思います。
◇8番(高柳勝巳君) 普通に理解をすれば、譲渡を受けてもらえば協力は惜しみませんよと
いう理解で私はとるべきだと思いますし、そういう立場をとらないから関係者の皆さんも一本
化になっていかない、方向が出てこないんだと。私は話が逆で、当事者の地権者の皆さんが一
本化になるために市がこういう意向なんですよということを言うのが先だと思うんです。一本
化にしてくれたらもらってあげるよというんであれば、別に公的なセクターでなくても、民間
でもこれはもう簡単ですよね。そうじゃなくて、今もうこじれにこじれてしまっている多様化
・複雑化してしまっていることにけりをつけるのには、市が決断をして、その姿勢でもって臨
まなければ、協力を惜しみませんよと言ってくれていることに対しての答えになっていないん
じゃないかと私は思うんですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり、こういう文言から来るところについては冷静にお答えをし
なければなりません。しかも、本会議の場所ですから。しかし、この中のものの持っている真
意というものは市としても重きを置いて受けとめているということだけは申し上げておきたい
と思います。
◇8番(高柳勝巳君) 約1時間お話をしたということですから、関係者の気持ちというのは
私が間接的に聞くことよりもずっとしっかり市長は受けとめているんだろうというふうに思っ
ていますので、軽々な回答を避けたいということですけれども、ぜひ私が言った方向だと私は
確信しておりますので、ぜひそういうふうに受けとめていただきたいと思います。
 それから、今回のこの、申しわけないですけれども、対策係をつくるといったときに、2年
間検討した結果、総合的に判断して無償譲渡を受けませんでしたと三井に回答したときと何か
似ているなという感じがするんです。検討をまたします、情報を集めます、状況が変わりまし
た、よく検討しましたけれども、やはりまただめでしたという話では、これはいつになっても
進まないし、関係者は泣いても泣き切れないというふうに思うんですけれども、そういう仕組
みではないということでよろしいんですか。
◇市長(星野已喜雄君) 前の場合と違うのは、やはりきちんとそこへ固有名詞をかぶせたわ
けですよね。これはもうまさにそれをするということですから、それはちょっとやはり違うニ
ュアンスがあるのかなというふうに思っています。
◇8番(高柳勝巳君) 行政の不作為という言葉がありまして、一生懸命やったけれどもだめ
でしたというのと、全くこのままいったらどうなるかが容易に想定できるのに何もしなかった
というのが行政の不作為なんだそうです。そういうところに私は、市長、厳しいですけれども、
そういうところに当たるんじゃないかと思っているんです。もう誰の目から見てもこれは大変
な状況だと、ここで何とかしなければいけないということが目の前にありながら、結果的に具
体的な対応がなかったと私には思えるんです。その辺について市長の考えをお伺いしたいと思
います。
◇市長(星野已喜雄君) 市の立場からいたしますると、経済部等を通してきちんとした時系
列の中で対応してまいりました。したがって、今回こうした組織体系等を整えてきたというこ
とは、その時系列の上に立って、しかもメドテック・インベストメントさんあるいはまた27
人の地元権利所有者の方々との動向や意向等を踏まえた形の中の対応でありまして、別にその
途中で手を抜いたことも一度もありません。本当に私が思うのに経済部あるいは担当課も本当
に苦労、苦労の連続でした。
 行政の立場からすると、やはり関係する人に何とか落伍が出ないように、できるだけ担当部
局も非常にそこのところは神経を使っておりまして、そうしたことから皆さんから見ればやや
厳しく指摘されるかもしれませんけれども、私は経済部あるいはまた当該課長等の一応指導監
督の立場からすると、本当に担当課は苦労されたなと思っております。
 そうした中で、絞り込んできた形の中で今回の状況になっておりますので、そういう意味で
は相当な考え方を持って臨んでいるというふうに思っていただいて結構なんではないかという
ふうに思います。
◇8番(高柳勝巳君) 部長も課長も、私も市長ほどじゃないですけれども本当に苦労なさっ
ているなというのは理解をしているつもりですし、だからこそ市長は今決断をしないと何のた
めに動いているのか、どこを向いて動いているのかというのがわからずに動くことほど疲れる
ことはないですよね。消耗もしますし、やりがいも見えてまいりませんし。そのことを再度伝
えておきたいというふうに思います。
 話は都市開発のほうに戻します。昨年の状態を私も一般質問させてもらって、答弁も先ほど
お伺いをしましたけれども、このままで3月末を乗り切れるとお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) これは非常に重要なまた御質問でございます。市とするとできるだ
け当該者のほうの客観的な状況をよく把握して、そして、その意向も踏まえた形の中でいろい
ろな対応を図らなければならないのではなかろうかというふうには思っております。
 そうした中で、現在非常に、先ほど申し上げましたように担当課をして非常に当該者といろ
いろと対応を図っているところでございます。したがって、状況等に応じてはまた新しい展開
が出てくるかもしれません。いずれにいたしましても、市とすれば何とか側面的な支援をする
形の中でいろいろと対応を図っていきたいなというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) もう御存じだと思いますけれども、これ朝日新聞の1月24日付です。
「とまらぬ店舗撤退、沼田の商業ビルグリーンベル21、暖房とまり路上と同じ」という記事
があります。この中に特徴的なのは、昨年の秋に係争中のために管理費が入らないのでビルの
経営の継続が困難だとテナント出店者に伝えたわけですよね。それ以降、出ていくところが相
次いだわけです。私が知っている方も、本当なら続けていたいけれども電気がとまってしまう
とか突然経営がストップしてしまったというんじゃ困るので、やむなくこれは出ることを決め
たという方もいらっしゃいます。
 今3つですよね。ジェルさん、FM−OZEさん、1階の女学館ですかね。それとATMコ
ーナーだけだと思います。そういったところからお金をいただいているのに暖房を入れないと。
それで都市開発の経営を維持する。これは本末転倒な状態になっているんですよね。自分の会
社を守るために賃料をもらって暖房を入れないという状態ですから、これはもうはっきり言っ
て決断をしなければいけない会社だと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) そうしたところの剣が峰に来ているとすれば、いろいろと市の立場
からしてもしっかりとした対応を図っていかなければならないということでもって先ほど申し
述べております。したがいまして、現在いろいろと当該者と対応を図っているところでござい
ます。今おっしゃっているような内容等については、私どももしっかりとした形の受けとめ方
をして遺憾なきよう対応を図っていかなければいけないかなというふうに思っております。
◇8番(高柳勝巳君) かもしれないじゃなくて、もう多分無理だと思いますよね。経営を継
続していくことは。秋で困難だったんですからと私は再度申し上げておきたいですし、入りが
もうないわけですから、経営の継続を維持していくということになりますと、もう人件費ぐら
いしか残らないんです。光熱水費は使った分払わなければいけないし、もう既にとめてぎりぎ
りまでしているわけですから。
 そうすると、この人件費、昨年職員さんの体制をお伺いしましたけれども、今も同じ人数で
同じ体制でいらっしゃるのかどうか、お伺いしたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) お答え申し上げます。
 2月から1名減ってございます。以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) 2月から1名減った原因をお伺いしたいのと、昨年夏秋ぐらいからも
うお一方やめたいという申し出があったのを何とか引きとめたというお話を漏れ聞いているん
ですけれども、その辺の経過を御存じであればお伺いしたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) 2月から沼田市のほうにおきまして嘱託職員を1名雇い上げまし
て、机は産業振興課のほうにありますけれども、都市開発のほうの事務所に出て経理関係を担
任しているといったことでございます。以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) つまり人件費を市が見てやっているということですよね。もうこうい
う状態だということだし、委員会でもそういうお話は私は聞いていないんです。どこまで教え
ろということは言いませんけれども、もう人件費も払えなくなっているので市が持ったという
ことじゃないんですか。そういうことでよろしいですか。
◇経済部長(田村博史君) お答え申し上げます。
 まず、1つは都市開発の経理と、市長が冒頭御答弁申し上げましたとおりビルの維持管理に
必要な管理費というものは、区分所有者4名の区分所有者集会というところの予算でございま
して、そちらのほうで管理費を集めてそれぞれの支払い先に支払うという、そういう業務を都
市開発が管理者の立場として委任を受けているということでございます。
 都市開発のほうでは毎月、月例監査を顧問税理士さんにお願いをして都市開発の経理自体に
ついては現時点では黒字というんでしょうか、経常利益が生じている段階でございますが、繰
り返しますけれども、ビルの維持管理費については厳しくなっているという状況でございます
ので、その点御理解いただきたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) どう考えても大丈夫という認識は、はたから見ていても私はもう難し
いと思います。それで、もうぎりぎりの修羅場になる前にしっかりした計画を立てて関係者の
皆さんを安心させるのも、圧倒的多数の株を持っている株主の責任だと私は思っていますので、
理解をすればできるけれども、そこまでして維持をするというのはもういびつだと私は思って
いますので、ぜひそういった視点で考えていただきたいなというふうに思っています。
 出たついでですから改めてお伺いしますけれども、この2月から1名やめて、雇っている人
が4月からの対策係になるんですか。
◇経済部長(田村博史君) お答え申し上げます。
 2月から採用した者は沼田市の嘱託職員でございまして、ちょっと4月の人事につきまして
は私の立場から申し上げられませんけれども、2月から雇い上げをしているのは嘱託職員とい
う立場の者でございますので、よろしくお願いをしたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) 係員が1人とよく都市開発の事情を知っている方が嘱託員としてつく
ということで、私の中ではイメージが今やっとつながったということですよね。すると、ここ
までしてあげるんであれば、もう60%の株主じゃなくて100%になってもほとんど変わら
ないんじゃないかというふうに思いますけれども、その辺市長はいかがお考えでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 結局、対策係をつくっていくということによって何とか本問題を解
決していこうということから、組織の関係等については提起をしているわけでございます。し
たがって、それはいろいろなところの課題があるわけです。それはもう議員はいろいろと分析
されておられますから承知はしていると思うんですが、そういったことをできるだけ行政の立
場からすれば落伍者が出ないように、何とか円満に解決に導いていきたいという姿勢を持って
いるということは申し上げておきたいと思います。
 したがいまして、そういう意味ではいろいろと組織の関係ですからありますが、経済部長、
担当課長がいて、そして、その下に係長がつくわけですけれども、極端なことを言うと部長が、
ざっくばらんに言うとほかのところを見ても、担当課長がそこを集中的に見るということも可
能でしょうし、そうしたことまで柔軟に考えた形でもって集中的に対応を図っていかなければ
いけないのではないかというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) いずれにしてもメドテックさん、都市開発の経営、これがもう剣が峰
ですから、ここをまず押さえて対策係という順立てで改めていってもらいたいということを申
し上げて先に進みたいというふうに思います。
 耐震改修の関係ですけれども、これももう何回も聞いたり、お答えいただいたんですけれど
も、ことし、今度の予算編成時で何か耐震改修の関係で反映されたものが具体的にありますか。
◇市長(星野已喜雄君) 耐震の関係等については相当予算を提起しているはずです。都市建
設部長のほうから答弁いたさせます。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 命によりお答え申し上げます。
 平成26年度当初予算に予定しております事業といたしましては、升形小学校管理棟、また
池田小学校屋内運動場、白沢中学校屋内運動場等でございます。
◇8番(高柳勝巳君) 教育施設ばかりですよね。しかも学校です。これももう何回も申し上
げましたけれども、23年のときに御答弁いただいた施設の中には市民体育館、それから市役
所は言うに及ばず、中央公民館、白沢公民館、利根健康増進施設なんていうものも入っている
わけです。なのに、進んでいるのは学校施設だけなんです。
 というのは、教育委員会はちゃんと計画をつくって公表までしているわけですよね。御存じ
だと思いますけれども。施設整備計画というものを毎年出して、評価と点検をして、いつまで
にどうしますが学校施設だけはもう全部出ているわけです。
 もう前から言っていますけれども、ではほかのものはあわせて沼田の28施設の優先順位と
いうのは決まっているんですか、お伺いします。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 学校施設のほかに24年度におきまして中央公民館、また白
沢公民館等につきましても、教育委員会の所管ですけれども、学校施設以外にも耐震をやって
きた経過もございます。
 また、28施設の中の計画ということですけれども、随時財政当局、建築関係の部局で随時
事務レベルの打ち合わせを行いながら、可能な限り進めていくものでございます。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) 1回目で申し上げたとおり、計画をつくらずに財政の範囲でと言えば
恐らくできないんだと思うんです。だから、計画をつくって優先順位を決めて財政を見ていく
というスタンスじゃないと、残ったらつくろうねといったら絶対できないですよ。これだけの
御時世の中で。だから言っているわけなので、財政課との絡みなんかもあったりして、いまい
ち責任のほうが教育委員会の庶務課と違ってはっきりしてこないんですけれども、その辺の改
善は23年の一般質問以降努力されてきたんでしょうか。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 教育委員会との連携、また財政課との連携も含めて、第五次
総合計画の中の事業計画の変更を含めながら対応してきたものですけれども、ほぼ学校施設、
まだ沼田小学校西校舎、沼田北小学校、また白沢小学校等、何校かまだ残っております。その
ほかに28施設という議員のお話ですけれども、利根健康増進施設とか振興局の建物もござい
ますけれども、この辺は順次教育委員会の予算も含めて財政当局と打ち合わせをすり合わせな
がら計画的にやっているつもりでございます。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) だから、ざっくり言って教育関係の施設を優先して、28は、それ以
外のものは後にしましょうということが決まっているということで理解してよろしいんでしょ
うかね。優先順位とは別にもう教育施設が優先ですということをどこかで決めたんですか。
◇都市建設部長(萩原誠一君) どこかで決めたということではございませんけれども、財政
当局と予算折衝の中でそういう方向づけをしてきたところでございます。
◇8番(高柳勝巳君) あと、ローリングの関係は行革の大綱の中でトータルで行っています
という御答弁でしたけれども、なぜここへ来てこんなにぐだぐだ言うのかなといえば、昨今の
インフラの老朽化の問題なんかで、もう公共の施設について再配置に関する基本方針といって、
老朽化や、それから耐震性なんていうものをトータルで優先順位を決めていかなければならな
いというのがもうほかの先進事例では起きているわけです。
 こんなこと言っては失礼ですけれども、たかが耐震促進計画の優先順位も決められないのが
こういったところまで対応できないんじゃないかという不安があるんです。ですから、どこか
で仕切り直しをして、ちゃんとした体制をつくってもらいたい、一本化してもらいたいという
のが私の思いなんですけれども、その辺について市長、お考えをお聞かせいただければと思い
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど都市建設部長が答弁をしていたとおり、やはり将来を担う子
供たちのために、ましてや学校には多くの児童生徒がいるということから、客観的にそうした
ところをやはり重きを置いたことは否めない事実でございます。したがいまして、限られた財
源の中のことでありましたので御理解をいただければと思っております。
 なお、御案内のとおり一般行政棟等についての関係についても、きちんとした計画を立てろ
という御指摘かと受けとめております。そうしたことがなかったわけではないのでありますが、
先ほど前段申し上げたとおり学校児童生徒の関係を重きを置いたという事実がございました。
きょうお話しされたことにつきまして、またしっかりと受けとめて今後の対応に処してまいり
たいと考えております。
◇8番(高柳勝巳君) 意地悪しているようで申しわけないんですけれども、学校施設だけじ
ゃなくて、災害対策時では優先だから28が出ているわけでございますので、ぜひその辺はお
願いしたいと思います。
 嫌なことばかり聞きますけれども、平成23年のときに合同庁舎の分です。東原庁舎は県の
ものだから市のほうが主体的にできないので県に聞きますよというお話を答弁いただいたと思
います。その後、県のほうに東原庁舎のほうの耐震の関係を伺ったのかどうか、お伺いしたい
と思います。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 議員おっしゃるように県の所有ということで、その更新時には担当部局の総務部のほうから
話をさせていただいたというふうに聞いております。
◇8番(高柳勝巳君) 中身をお聞かせいただければと思います。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後1時39分休憩
    ─────────────────────────────
午後1時39分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇総務部長(飯田敏夫君) 県当局にはその旨申し入れてありますけれども、県当局からこれ
に関して明快な回答といいますか、すぐ予算をかけてというところまで至ってはおりません。
以上です。
◇8番(高柳勝巳君) 当然ですよね。危ないから出たので、そこを新しくするという話は当
然ないので、そういう聞き方じゃなくて、そこを今度は主体的にどうするかという検討はされ
たのか。学校施設が重要だということもわかりますけれども、あそこは前からもう言っていま
すけれども、障害者の関係ですとか高齢福祉の関係ですとかがいて、23年の前の18年にも
私はたしか聞いて、とても危険な状態で何とかしたいと、青空作業所も含めてという答弁をい
ただいているんですけれども、ちょっと主体性に欠けるかなというふうに思っているんですけ
れども、その辺の今後について、市長、お伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 私も機会あるごとに東原庁舎にも行って、青空作業所にも行ったり
して激励もさせていただいております。また、当然東原庁舎の北側にあるいろいろと大変福祉
の造詣の深い方が責任ある立場で頑張っておられるところにも行ってきております。
 そういった中で、職員の相当の頑張りによって維持がなされているわけでございますが、御
指摘のことについてはやはりそれは大変重要なことでございますので、今後それらをどういう
ふうにしていくのかということについては、真剣に捉まえていかなければいけない課題である
というふうに思っております。
◇8番(高柳勝巳君) グリーンベル21をもらってそこへ入ればお金は移転費だけですから、
改めてそれをもう一度申し上げさせていただきたいというふうに考えております。高齢者、障
害者、子育て支援がそちらにいるということですよね。それを強く感じていただければという
ふうに思っています。
 それから、グリーンベル21の仮庁舎とする検討内容、恐らく新聞のほうの話を重く受けと
めたんじゃないかという御答弁をいただきましたけれども、だからこそ市長はどういうふうに
お考えなのかということをお伺いしたいなと思いますし、とても唐突に感じたわけです。仮庁
舎という言葉が新聞に載ったのは。市長についてはどういうふうにお考えなのか、改めてお伺
いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) やはり、あらゆる方々から御質問をいただく場合に、それは行政の
責任ある立場からいたしますると慎重に言葉を選んで発言をしなければなりません。したがっ
て、客観的にどの場所あるいはまたどのところにもかかわらず、可能性というものは常に秘め
ているわけであります。したがって、先ほど冒頭の御質問に答えたとおり、選択肢の一つには
なるのではないかというふうな形で捉まえております。
 これにつきましては一体全体どこに庁舎を置くのかということのもっと大きな命題が横たわ
っておりまして、それを捉まえてみたときに先ほど答弁していたとおり、選択肢の一つではな
いかということは言えるのではなかろうかと思います。
 もちろん他のいろいろな可能性はないわけではありません。したがって、こうした本会議場
の席でありますので、御質問にお答えするとすればそうしたこと、つまり仮庁舎ということも
選択肢の一つではないかというふうに認識をしているということはあるのではないかというふ
うに思っております。
◇8番(高柳勝巳君) 何か選択肢の一つから少し、私は1回目の答弁で「ああ、選択肢の一
つなんだな」というふうに思ったんですけれども、あらゆる可能性の中の一つというとちょっ
とランクが落ちたなという感じをしないでもありません。
 それで、新聞ではそういう選択肢の一つということも含めて近いうちに理解を得る場を設け
るというのは、きょうじゃなくて近い将来に自分で方針を決めたら伝えるということでよろし
いんですか。
◇市長(星野已喜雄君) 整理をして答弁しなければなりません。その仮庁舎ということを選
択肢の一つであるということは、もうこうやって間口から見たってそれは全然申し上げてもは
ばかられることじゃないと思うんですが、当然それを具体的なところに落とし込んでいくとき
には、この本庁舎をどうするのかということが必ず出てまいります。したがって、当然そこの
ところは本庁舎理論とやはり並行して考えなければいけないという場面が来るのではないかと
いうふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) では、本庁舎とは別に仮庁舎のことを伝えるという意味で、この朝日
新聞と週間利根さんの件は受けとめればよろしいんでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) ちょっと意味がつかみ切れないんであれなんですが、いずれにいた
しましても仮庁舎という選択肢の一つはあるということは、これは誰が考えても、議員が考え
ても考えられることだと思います。したがって、そういうことで御理解をしていただければと
思います。
◇8番(高柳勝巳君) 時間がなくなってしまうので、では仮庁舎というところで、私も以前
本庁舎というのは地方自治法等でもいろいろ問題がある、大変なことだとおっしゃったので、
グリーンベル21をしばらくの間、中心市街地の活性化のためにも、再開発の目的を達成する
ためにも仮庁舎として使ったらどうですかという提案をさせていただきました。
 問題なのは、どのぐらいの期間そこにいるかというのは、例えばテナント出店を考えている
方々からすれば、どのぐらいあそこで続いてくれるんだろうというのは重要な問題なんです。
それなので、仮庁舎としてで結構ですけれども、二、三年で出てしまうのか、仮庁舎として使
用しながらあと20年は使えるであろうグリーンベル21を活用していく、そういう意味での
仮庁舎なのか、お考えをお伺いできればと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 難しい質問に入ってきましたね。私どもが仮庁舎も選択肢の一つに
あるのではないかということは、本庁舎のそれを建てかえにするんだか、いろいろありますよ
ね。これも当然選択肢が。そうした形の中で言うところのしかるべきところにそれを仮に本庁
舎を建てるとすれば、当然ここにいられなくなりますよね。場面によれば。ここへというよう
なことになってくると。そうすると、いずれどこかをということになりますね。したがって、
その仮庁舎の一つ。
 議員がおっしゃっているような理論展開も、それもまた一つの選択肢ということになると思
うんです。それはまさに本庁舎をこれからどうするかということをきちんと方向が決まってく
ると、おのずと仮庁舎の持っている意義づけというものも明確になってくるであろうというふ
うに思います。
◇8番(高柳勝巳君) これも私は逆だと思うんです。要は今のグリーンベル21の問題を決
着をつけますよといったときに、ではもらいっ放しで所有権だけいただきました、ずっとあき
っ放しでした、単純な仮庁舎でしたというんでは市民の理解度は鈍いと思うんです。やはり相
当一定の期間数あそこで再開発としての、あるいは中心市街地の西の核としての位置づけでも
ってするということであるから、恐らく市長が説得をするときにそうだなというふうに言って
くれると思いますけれども、短期での本当にここにいられないから出るという仮庁舎では、恐
らく市民はあそこを譲渡を受けてということに対して、私は肯定する人は少ないんじゃないか
というふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) なかなか随分論議が私から聞くと飛躍しているなと思っております。
もう少し冷静に対応を図らなければいけないと思っております。したがって、きょうの御質問
あるいは御意見は参考意見としてきちんと受けとめさせていただきたいと存じます。
◇8番(高柳勝巳君) それでは、余り伝わらないようですから、時間もありませんので次に
行きたいと思いますけれども、同僚議員にも私にもたしかグリーンベル21は再開発ビルで、
しかも西の商業核であるという位置づけだけは先ほど御答弁いただいたようにその使命がある
わけですから、容易に解体をしたり、それから、あいた状態がずっと続いたりということは一
般的に見てないというふうに理解してよろしいですか。
◇市長(星野已喜雄君) 一般的に考えれば、当然、生きている建物が有効に生きていくとい
うことをやはり検討していくということが道筋ではないかなと考えております。
◇8番(高柳勝巳君) 時間もありませんので次に行きたいと思います。中心市街地の話です。
 1回目の御答弁では議会の議決を受けて加速することにしたという御答弁でしたけれども、
議会から強い要望を受けなくても計画を実行する責任は市にあるわけですから、間に合うよう
な制度設計にしなければいけないわけで、では受けなかったら加速しなかったということです
か。
◇市長(星野已喜雄君) 実はまさにこれもはっきり言って今回でも、その期間で三十数億円
かかりますよね。大きな金額です。したがって、中で当然担当課あるいはまた財政等含めて、
このくらいの速度、そしてこのくらいの事業費を投入することだったら、今の沼田市の財政的
な背景からすれば大丈夫じゃないかという判断をいたしました。したがって、それは当然9月
の時点のあの請願等は、それはやはり請願でもって本会議で議決されることについて、これを
きちんと受けとめなければならないのは、これはもう三権分立の持っているきちんとしたこと
であります。したがって、そういう意味ではそのところが生きたことも事実です。
 ただ、今までの状況とはいろいろな意味で変わってきたなと、市の我々の捉まえ方、あるい
はまた施策の展開も変わってきたな、あるいは変わっていくべきだなというふうな思いは前々
からありましたので、そうしたことを含めて方向を出したということになります。
◇8番(高柳勝巳君) 議会からの思いというのは重く受けとめるのは当然だという話でした
けれども、前段のお話で、では議会の話を抜きにして、今の財政力の問題からしてスピードと
お金を出せるのが受ける前のペースだったとします。そうすると、終わらないんですよね。全
く終わらないんです。全く終わらなくても、では仕方がないというスタンスでずっといくとい
うことだったんでしょうか、これは。
◇市長(星野已喜雄君) いずれにいたしましても新年度から今までよりとにかく2倍に上げ
たと、あるいは上げるということで積極的に対応していくと。状況に応じては当然補正予算等
も考えられます。したがって、そうしたことでもって対応を図っていくという姿勢を示してい
るというふうに受けとめて結構でございます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがたいことなんですけれども、同僚議員からもずっと前からこの
スピードでは追いつかないですよねというのは請願が採択される前から言われていた話ですか
ら、それよりも加速したのだから納得してくれという話では、私は納得しても関係者や市民は
「ええ」というふうに言うんじゃないかというふうに私は思っているんです。だから、場合に
よっては補正もじゃなくて、計画になければできないわけなんですよね。そこら辺がちょっと
やはり私は申しわけないけれども、計画性に乏しいなというふうに感じてしまうんですけれど
も、その辺はいかがですか。
◇市長(星野已喜雄君) やはり、ここ一番重要なときには、それは思い切ったことをしなけ
ればなりません。したがって、これらについてはやはり今までより速度を速めるという姿勢で
もって対応を図ったということになります。
◇8番(高柳勝巳君) 速度を速めるために体制のことも触れておりましたのでやや安心しま
したけれども、私はこの中心市街地がおくれているのはお金の問題もさることながら、合意形
成をする、そこら辺がなかなか大変だったんだろうなと思っているんです。図面が描けもしな
いうちにお金を上げても物事は進まないし、建物も建ちませんし、移転もないというふうに思
っているんですけれども、その辺についてのお考えがあればお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 担当部局をしてきちんとしたことでもって対応してきておりますの
で、当然そういったことについてもきちんとした含みを持たせた形の中で対応を図っていかな
ければならないと考えております。
◇8番(高柳勝巳君) 私が平成24年のとき、10年間期間を延長する際にも計画の内容も
もう一度精査して中身、規模を変更していくような形でないとこれは続かないですよと一般質
問させていただいたというふうに思っています。その際、新中活法に触れるので期間だけにし
ましたと、それでも大丈夫だと言うから出したわけですよね。その辺について今市長が時代が
大分変わってきているというお話でしたから、その辺についての今のお考えをお伺いできれば
と思います。
◇市長(星野已喜雄君) いずれにいたしましても2街区等が進んでいると。4街区のほうか
らもいろいろと要請が出てきたと。当然他のところからもそういうものがあります。これもや
はり上之町を中心としていろいろと事業は展開されてきているところから、かなり地域住民の
方々も強い関心とそうしたことの意欲が出てきたなと思っております。
 したがって、今回提案させていただいていることについては、とにかく事業費を上げること
によって、そして事業をできるだけ早くいろいろな意味で対応していこうという執行部側、つ
まり私どもの行政側のあらわれであるというふうに受けとめていただければと考えております。
◇8番(高柳勝巳君) 決意のあらわれは額にもあらわれていますのでわかりましたけれども、
くどいようですけれども、額だけでは進まない。
 それで、こんなことはあってはいけませんけれども、額だけで計画が見えてこないと関係者
のモラルハザードが起きてくるんじゃないかという心配をしているんです。このままだとどう
もお金が足りなくなる、時間が足らなくなる。では、早く青図面でも描いて出さなければ私の
ところにお金が来なくなるんじゃないか、間に合わなくなってしまうんじゃないかという話に
なると、非常に乱暴なまちづくりになってくる。こういうまちづくりになると市民全体が見た
ときに、中心市街地はいいところになったから私たちのためにもなっているよねという理解度
が低くなる。
 こういう循環にならないためにも、ぜひともお金だけじゃない体制の整え方、それから計画
の立て方、もう1回立て直すという考え方、これについて改めてお伺いしたいと思います。
◇市長(星野已喜雄君) 議員が御心配されている向きのことについてはしっかり受けとめて
今後の対応に処してまいりたいと考えております。
◇8番(高柳勝巳君) これも前の話ですけれども、やはり優しさ、にぎわいの確保の中にも
グリーンベル21の状態によってはというのはまだ私は生きていると思っているんです。これ
の状況によっては変わりますよというのもまだ生きていると思いますから、もう一度市長、こ
ういったことをもう1回よく精査をして、内容を変更するんであればしっかり関係者の皆さん
と、これならいけるというものをもう1回仕切り直す年にしないと、私は額だけ多くしても絶
対この事業はうまくいかないというふうに理解していますので、その辺のところをよろしくお
願いしたいのと、市長がくしくもおっしゃった次代の中心市街地の活性化の捉え方というんで
すか、これが平成25年の関係者の調査委員会の報告書が出ています。市長が言ったとおりで
す。
 今まで形式的な数値だけで成功している、成功していないと見てきましたけれども、今実態
として活性化していなければ中心市街地は活性化しないよねと、もしそういう視点がなくなっ
ているとすればそれは間違いだよねということまで言い始めているので、今もう1回見直して
みることについて私は絶対やぶさかじゃないし、今すべきだと思っているんです。本格的にも
う1回見直すのは。その上で倍額をするというんなら私は大いに賛成ですけれども、そうでな
いとすると本当に不安がありますので、その辺についてもう一度お伺いしたいと思います。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後1時59分休憩
    ─────────────────────────────
午後2時07分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 大変御心配いただいた御質問をいただいているわけでございますが、
いろいろと御発言の趣旨を踏まえて今後の対応の1つの証左にさせていただければと思ってお
ります。
◇8番(高柳勝巳君) ぜひ、先ほどの御答弁で2街区と4街区で三十数億円、それで、平成
33年で8年間ですから、2街区と4街区を8年間、三十数億円出してでは終わらないわけで
すよね。改めてそれについては聞きませんけれども、あと50億円額で足りないのと、2と4
が終わっても全体は終わらないというぐらい乖離があるということだけは改めて申し上げてお
きたいというふうに思っています。
 それでは、時間もなくなってきましたから公共交通政策のほうに移っていきたいなというふ
うに考えています。
 いろいろ調査をしてきたと、それから、好評、うれしいというような声も聞いているけれど
も全体的には減っていますというような御答弁だったんだろうというふうに思っています。か
ねて前橋工科大学の教授に調べていただいたというのがもうインターネットでアップされてい
るので、全部ではありませんけれども私もあれを一読をさせていただきました。一読をさせて
いただいて改めてまず言っておきたいのは、私はデマンド交通を平成16年のときに提案をし
始めて、一貫して言っているのはデマンドだけで全部埋まるとか、デマンドが一番いいんだか
らこれで全部回せとか、そういうことを言っているんじゃないんだということだけはまずもっ
て御理解をしていただければというふうに思います。
 その上で、先ほどのアンケートの評価というんですか、アンケートやこの間やってきたこと
の評価についてもう少し詳しくお伺いできればと思っています。
◇市民部長(茂木一夫君) お答え申し上げます。
 アンケートの調査の内容というような御質問でございます。アンケートにつきましてはこの
11月に実施をいたしました。委託している8路線全路線に乗りまして調査を行ってきたとこ
ろでございます。延べで16日間、職員のほうは延べ41人が対応してございます。
 アンケートと、それから直接聞き取りによる調査を実施いたしました。合計で調査合計は3
00人ということでございます。アンケートの調査項目でございますが、余り複雑な内容です
と難しくなりますので簡単な内容ということで、利用の目的ですとか、それからバスの利用回
数はどのぐらい利用しているのかですとか、運賃はどのような形で支払っているのかですとか、
そういった形の内容でアンケート調査を実施いたしました。アンケートとして返ってまいりま
したのが178件、聞き取り調査で行いましたものが122件、合計で300件となってござ
います。
 内容を簡単に申し上げますと、結果でございますが、利用目的を例に申し上げますと、やは
り通院、買い物等が一番多くなってございます。通院で35%、それから買い物で24%、ほ
かは通勤や通学が主な内容というような結果でございました。以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) 関係課の皆さんに自分でじかに歩いたり乗ったりして調査をしている
ことについて敬意を表したいなと思います。この前橋工科大学の調査は本当のアンケートだっ
たと思います。でも、件数が1万件もあって、こちらも同じような方向を大体示しているなと
いうふうに思っています。
 ただ、肝心なのは通勤・通学を除くともう圧倒的に利用件数は少なくなっているんです。こ
の通勤・通学を除くと、もう採算ベースではほぼ足りないぐらいの数になっているんじゃない
かと思っているんです。それなので、前回も言いましたけれども、今乗れない人をどうするか
ということも繰り返し言っていますけれども、このときのアンケートにも、私は乗らないけれ
どもこういう公共交通機関は大切ですよねというアンケート結果なんです。私は乗らない、乗
れないけれども、こういうことは大事だということのアンケートの結果なんです。ここが非常
に大事で、私が乗るならどうするんだ、どうだったら乗れるんだということを再三申し上げて
いるわけです。
 課題について出すと、アンケートの中からはバス停から遠い人も利用できるようにしてくだ
さいね、そうしたらもっと乗るんじゃないですかというのが数字上からもあらわれているわけ
です。
 それから、細かい話で恐縮ですけれども、買い物を毎日するような人はなかなかいらっしゃ
らない、それから、通院も毎日通院するぐらいなら入院ですから、となると、まとまったとき
にある程度の周期でもって需要に応じて出してあげる目的限定型なんていうものも今もう全国
的にはあるんです。単純なデマンドじゃなくて。十把一からげじゃなくて目的を充足させると
いう交通方法もあろうかと思います。そういったことについて今研究されていることがあれば、
お伺いしたいなと思います。
◇市民部長(茂木一夫君) 今後の取り組み方法等でございますが、以前は前橋工科大学のほ
うで検証をお願いしておりましたが、今年度につきましては県の地域大学連携モデル事業の認
可を受けまして、関係する大学につきましては高崎経済大学のほうになってございます。そち
らの協力をいただくことになってございまして、現在まで6回にわたって打ち合わせ等を行っ
てございます。その中の一環としてのアンケート調査でございます。
 また、この調査結果等を参考にいたしまして、この3月に関係する町村あるいはバス事業者
等による会議を開催して、教授からの提言発表と路線バスに関する協議等を行う予定になって
ございます。来年度も引き続いてこの大学への委託による調査研究を進めるとともに、バス運
行の見直しを具体的に進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。以上で
ございます。
◇8番(高柳勝巳君) 大分加速はしてくれているんだなというのは理解をしました。
 病院との絡みです。今6回打ち合わせをしているとか、いろいろありますけれども、沼須の
方面に向けたところについてもう少し詳しくお伺いしたいのと、それから、前からこれも再三
申し上げていますけれども、行政と事業者だけでお話をすると限られたお金の中でどうしたら
赤字が出ないようになるかということしか出ないんです。やはり乗る人がそこへ来ないと全然
そういったことが反映されないので、今後そういった方々を入れていくお考えがあるかどうか。
それから、中央病院の話も含めて2つお伺いしたいと思います。
◇市民部長(茂木一夫君) 病院の関係でございます。沼須のほうに当面中央病院が移転が予
定されてございます。病院関係者のほうからはそれらにつきまして現在根利線を除く8路線が
現在の中央病院前を経由して運行していただいてございます。新病院の乗り入れにつきまして
も、病院関係者とも今までに5回にわたって担当同士が打ち合わせを行ってございます。現在
の利用者への影響も考慮して現状のダイヤへの影響等を勘案しながら、運行ルートをどういっ
た形で進めなければならないのかということを、今後、路線バスの検討委員会あるいは沼田市
の地域公共交通会議などの意見を経て方針を決定していきたいと考えております。
 また、利用者の御意見ということでございますが、この地域公共交通会議の委員さんの中に
はもちろん民間を代表した方等もございます。また、それだけでなく、実際に運行の方法を変
更するような場合には、地域の皆さんの御意見等も十分伺ってまいりたいというふうに考えて
います。
◇8番(高柳勝巳君) 随分水面下というか、事務レベルではお話が進んでいるなというので
若干安心をしましたけれども、中心市街地の真ん中にあったものが沼須まで行ってしまうわけ
ですから、これを変更するというのは物理的な作業とすればかなり至難なわざだなというふう
に思っています。
 これは私見でございますけれども、病院に行く人は目的が決まっているわけですから、病院
に行って買い物をする人はいないので、やはり単体目的型という形でも補助ができるんじゃな
いかというふうに思っているんです。今、病院で個別に出している送迎バスはお金を取ると陸
運局の許可が要りますから、これは無料ということになります。無料ですから白タクというこ
とになるわけです。白タクでやっている自治体なんかも実際あるんです。医療費なんかがかさ
むことを考えれば、それだけ出して直接病院に送迎することを町でやっているというところも
実際にございます。
 それから、買い物もそうです。買い物ツアーとして月、水、金、買い物ツアーをやりますよ
といって、どこどこ集落から中心市街地に向けて出しますよと。これ毎日出していなくてもい
いんです。利用者にすれば。だけれども、事業者は毎日出さないと採算ベースに合わないから
これ毎日出すわけです。
 ここら辺の接点を早いうちに探っていくということと、これはやはりもう一つはトップの姿
勢なんですよね。全部を公共交通で何とかしようと思うから無理なので、福祉に特化したこと
をします、買い物に何かしたことを特化しますということをやはり決断しないと、これ多分調
査が進んでいっても最後は、市長、そういうところに来ると思っているんです。その辺の見き
わめのところは市長の決断だと思いますので、その辺についてのお考えを私と部長とのやりと
りを聞いていて何か考えることがあればお伺いしたいなと思います。
◇市長(星野已喜雄君) この問題について、御案内のとおりいろいろと利用者の人が定期バ
スでやってほしいということからこれを選択したと。デマンドバスのほうがいろいろな意味で
現地まで行くんだからいいんじゃないのかなというふうにもう私は仄聞をしていたんですが、
電話の携帯電話だとか、そういったものの利用等が云々だということでこれを選択したという
経過がありますが、今回も当初予算でこれも複合的にどちらかに特化した形の中で、要するに
デマンドバスを導入していくというようなことについてももう早急に検討しろということが今
回の当初予算の中のあらわれになって出ているわけです。
 したがって、そうしたことから、例えば特別な地域に限定するのか、今おっしゃるように福
祉に特化するのか、あるいはまた買い物に対応するのかということの課題が残るとは思うんで
す。
 ただ、一様に言えることは、面積が非常に広くて町場に来るのに時間がかかると。私が見て
いてお買い物等については、個人的な縁続きから沼田のほうのしかるべき方が、例えば日用食
品を積んで各部落を回っている移動スーパーを経営している方も見受けられるというふうにも
私は見て取っております。
 そうしたことから、やはりつまるところ命の問題が先かなというふうになってくると、医療
福祉関係にやはりウエートを置いた形が、もう一つは高齢社会との対応とか見るといいのかな
というふうに考えております。
 先ほど買い物ツアーの問題も非常に御提案はおもしろいと思うんですが、私の知っている方
でも結局2トン車ぐらいにいろいろと品物を積んで移動スーパーで経営されている方がおりま
して、そうしたことからあえて言えば医療福祉のほうがいいのかなというふうに、両方大事な
ことなんですけれども、そういうふうに感じました。
◇8番(高柳勝巳君) 加速についてはもうぜひ、27年7月に病院はオープンをするという
1回目の御答弁でした。
 買い物を中心にですけれども、もう当局の皆さんは知っていると思いますけれども、買い物
弱者応援マニュアルというものが経済産業省からもう出ているんです。かなり厚い資料で、物
すごく細かく出ています。20の事例と7つの工夫で3つの視点というんですけれども、簡単
なことですけれども、言えば身近な場所に店をつくるということと、家まで商品を届けるとい
うことと、家から出かけやすくする、この3つですよね。応援をするのが。大別すると。
 こういったことをもう少し今言った研究、それから調整の中にしっかり入れていって、具体
的な話を詰めていってもらいたいなというふうに考えていますので、その辺をよろしくお願い
したいということで、こちらは主張だけにとどめておきたいというふうに思います。
 もう3分ですから最後になってしまいますけれども、この間グリーンベル21の問題から町
なかの問題から質問させていただきました。つまるところ、まちのグランドデザインというと
ころが一つネックになってきます。市街地に寄せれば買い物に、あるいは通院に便利になると
いうのが当たり前だったところが、中心市街地が今ああいう状態です。それから、病院は郊外
へ行ってしまいました。
 というと、行政効率は非常に悪くなりますよね。そういったこととは今逆の流れが、コンパ
クトシティーと言われていますから、今問われてきているわけです。それで、そういう流れの
中にあって、私は所管ですけれども、都市計画区域の見直しをされると。私はこれ反対じゃな
いかと思っているんです。するべきことが計画どおりにいっていれば都市計画を見直す必要は
ないんじゃないかと。乱暴に言えば。
 どうも時代の流れからもう相当おくれてしまっているので、もとの計画のほうを直していく
というような流れに、市長、残念ながら今のところ来ているように思うんです。そういった流
れを今度はもう1回もとに戻さないと、中心市街地にバスを出すということにはならなくなっ
てしまうんです。郊外を回したほうがいいんですものね。病院も、それから買い物もというこ
とになってしまうんです。
 ですから、やっていることがマッチしなくなっていってしまうんです。逆のスパイラルにな
っていってしまうので、やはりまちのグランドデザインというのは本当に大事なものですから、
ぜひその辺のところも視野に入れながらもう1回まちづくり、中心市街地、グリーンベル21
というものを位置づけをしっかり持っていただきたいというふうに私自身は思うわけです。そ
ういったことに対するお考えをお聞きして私の質問を閉じたいと思います。御清聴ありがとう
ございました。
◇市長(星野已喜雄君) まちのグランドデザインというのは大変重要だと思っております。
そうした中で、人間の持っている経済活動というものは誰もとめることはできません。資本主
義社会であれば、これをとめることはできないんです。そうなったときに、やはり事業者の立
場からするとどうしても費用対効果を考えます。できるだけコストを下げて、そして、できる
だけ実利を上げると。これはもう経済の当たり前の原理原則です。したがって、そうしたこと
を横目ににらみながら市のグランドデザインをどうしていったらいいかということを考えなけ
ればならないのではないかというふうに思っております。
 したがって、今回のいろいろと病院のお話が今提案されたんでありますが、私も県会議員の
時代からこのことについては相談も受けておりましたし、それなりに現行のところでもっての
対応を一生懸命私は努力してきたつもりでございますけれども、やはりその事業主の方のほう
の先々の戦略から今回の道を選択したんだと思っております。しかし、これを誰もとめること
はできません。
 したがって、そうした状況の動きの中をよく捉まえながら、言われるところのグランドデザ
インを考えていくということになろうかと思っておりますので、御提案された御趣旨、大変意
義があると思っておりますので、しっかりと捉まえてまいりたいと考えております。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、石井紘一議員。7番。
〔7番 石井紘一君登壇〕
◇7番(石井紘一君) 初めに、2月14日、15日の豪雪により被災されました市民の皆様
に心よりお見舞いを申し上げます。
 それでは、通告に従い一般質問を行います。
 今回の一般質問内容からして、政策に係ることから、所管事項に触れますが、御了解をお願
いいたします。
 今回の表題は、1.平成26年度予算(案)について、2.安全・安心施策についてであり
ます。
 まず初めに、平成26年度予算(案)について、新年度予算(案)の主要な事業施策につい
てでありますが、御承知のとおり、昭和29年(1954年)4月1日、旧沼田町・旧利南村
・旧池田村・旧薄根村及び旧川田村の1町4村が昭和の大合併により沼田市が誕生いたしまし
た。そして、今日までに「市制施行周年事業」として、5周年記念式典を除き、10周年ごと
の節目に地域の先人たちをたたえ、また、時代に合ったまちづくりを目指し、市民総参加のも
と、記念事業が行われたと記憶しております。平成26年度は市制施行60周年の節目を迎え、
また、新市も10年目を迎え、新たなスタートの年でもあります。そこで、新年度予算(案)
の主要な事業施策と市制施行60周年記念事業の主なる事業内容についてお伺いします。
 次に、都市計画道路の3・3・1環状線の栄町工区、延長1,320メートルの区間の事業
認可を平成10年度に受けて、現在事業を進めておることは認識しておりますが、そこで今日
までの事業の進捗状況と今後の事業計画についてお伺いいたします。
 次に、人口減少、少子高齢化は全国的にはもちろん、本市においても深刻な問題であると思
います。要因の一つとしては若者の就業場所が地元企業が少ないのが要因ではないかと思いま
す。企業の立地は、新たに雇用の確保や地元企業との取引拡大など、地域経済の活性化に大き
く寄与すると思います。本市においても、今日までにあらゆる機会を捉えて積極的に情報発信
し、横塚生品農工団地を初め、企業誘致に取り組んでこられたと思いますが、今日までの状況
と今後の取り組みについてお伺いいたします。
 続いて、安全・安心施策について、地域災害(被害)における対応についてでありますが、
本県を襲った記録的な豪雪により、県内は大量に降り積もった雪の除雪も追いつかず、本市に
おいても少なからず幹線道路や生活道に支障がありました。また、ビニールハウスの倒壊や出
荷前のイチゴなどに甚大な被害が出ております。さらに、施設農産物植えつけにも支障が懸念
されます。農業被害などの全容把握に全力を挙げるとともに、農地回復などの支援策など豪雪
による災害(被害)の対応と今後の対策についてお伺いします。
 次に、今回記録的な豪雪に対する学校の対応についてお伺いします。
 幸いにして、土曜日・日曜日でしたが、週明けの月曜日には県内の各公立小学校・中学校及
び幼稚園では、休校、休園及び時間調整などで対応されましたが、通学路等の除雪対応につい
てどのように対応され、また、教育委員会での今後の対策についてお伺いし、1回目の質問と
いたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの石井議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、平成26年度予算(案)について、新年度予算(案)の主要な事業施策について、市
制施行60周年記念事業の主なる事業内容についてお伺いしますについてでありますが、議員
御意見のとおり、本市は、昭和29年4月1日に沼田町・利南村・池田村・薄根村・川田村の
1町4村の合併により、沼田市として誕生し、本年4月1日に市制施行60周年を迎えること
になります。人間でいうと還暦に当たるこの記念すべき年を市民の皆さんとともにお祝いする
ため、記念事業として8事業、冠事業として35事業を実施するものであります。
 記念事業の主な内容でありますが、記念誌「60年のあゆみ」及び記念誌「沼田市暮らしの
便利帳」の発行、エコーはがき、原動機付き自転車オリジナルナンバープレートの作成により
本市の魅力を内外に発信するとともに、図書館開館20周年記念も兼ねた「図書館まつり」、
市制施行60周年記念・水道布設90周年記念式典の開催、その記念式典会場を花で飾る事業
等を実施するものであり、市民の皆さんとともに60周年という記念すべき年を祝い、未来に
向けてのさらなる飛躍を誓うものであります。
 次に、3・3・1環状線(栄町工区)事業の進捗状況と今後の事業計画についてお伺いしま
すについてでありますが、3・3・1環状線は、都市活動における機動性の確保の観点から、
災害時の避難路として、また沿線の土地利用の促進などを目的に沼田の台地上を環状する総延
長7,680メートルを計画し、昭和53年度の上原町における第1期事業着手以来、2期、
3期、4期と整備を進め、完成をしております。現在は、栄町工区、延長1,320メートル
の区間の事業認可を平成10年度に受け、引き続き事業を進めているところであります。平成
25年度末の環状線全体の供用済み延長は4,744メートルで、進捗率は約62%、栄町工
区の進捗率といたしましては、事業費ベースで約31%となる見込みであります。
 今後の事業計画についてでありますが、環状線の将来的な全線開通に向け、引き続き事業進
捗を図り、路線の早期完成に向け努力をしてまいりたいと考えております。また、栄町工区の
事業認可期間は平成27年3月末までとなっておりますので、来年度は、事業期間の延伸につ
いて、群馬県御当局の御指導をいただきながら、必要な手続きに入ってまいりたいと考えてお
ります。
 続きまして、企業誘致の状況と今後の取り組みについてお伺いしますについてでありますが、
企業誘致は、新たな雇用の創出とともに、地元企業との取引や関連企業の進出につながる可能
性もあり、企業訪問を初め、県の企業誘致担当部局及び県企業局等と連携を図りながら、積極
的に取り組んでまいりました。
 平成24年度は、企業の業務拡張計画や新規立地の意向等を把握するため、隣接する埼玉県
から1,200社、新潟県から600社の企業情報を抽出し、個別アンケート調査を行い、平
成25年度は、東京都内の非上場上位1,000社の企業情報を抽出し、企業立地に関するア
ンケート調査を実施するとともに、データセンターの運営・管理等を行っている企業108社
を対象に、市内の用地をその適地として紹介、アンケート調査を実施し、それぞれ、企業から
の回答をもとに、訪問・誘致活動を行っております。
 新年度におきましても、横塚生品農工地区を初め、市内の工場跡地や遊休資産など、企業の
立地に適した用地等の情報提供に努めるとともに、アンケート調査に回答いただい企業を中心
に、県内を初め、東京都内や埼玉県、新潟県等への企業訪問を通じて沼田市の魅力や優遇制度
等を紹介し、企業誘致活動を進めてまいりたいと考えております。
 次に、安全・安心施策について、地域災害(被害)における対応について、2月14日から
の豪雪による災害(被害)の対応と今後の対策についてお伺いしますについてでありますが、
15日午前6時、市役所内に市長を本部長とする沼田市災害対策本部を設置いたしました。ま
ずは、市民の安全・安心、生命・財産を守ることを優先に、緊急出動態勢や避難所開設準備、
高齢者等安全確保対応、除雪作業並びに排雪場所の確保などに順次取り組んでまいりました。
 その後、除雪対応として委託業者及び市直営班と職員除雪隊を編成して全力を挙げて対応す
るとともに、各区で行う除雪に要した費用等に充てていただくための豪雪災害対策支援金を2
月20日に各区へ交付させていただきました。
 また、今後の対策といたしましては、市民の住環境の速やかな復旧を図ることを目的として、
復旧工事費等の費用の一部を補助する平成26年豪雪災害復旧緊急補助金交付事業を創設した
ものであります。
 その内容といたしましては、対象者は、市内に住所を有し、住宅を所有する市民とし、対象
工事は、住宅及び下屋、物置、カーポートなどの附帯施設で、撤去費用を含め10万円以上の
復旧・修復工事を実施する場合に補助率30%、限度額15万円の補助を行うものであります。
 また、農業施設等の被害に対しては、ビニールハウスの倒壊など農業生産施設等に甚大な被
害が発生したため、平成26年農業生産施設災害見舞金支給事業を創設したものであります。
 その内容といたしましては、対象者は、市内に住居を有し、農業生産施設に100平方メー
トル以上の被害を受けた農業者とし、対象となる農業生産施設は、ビニールハウス、ガラスハ
ウス、畜舎等で1戸当たり一律5万円の見舞金を支給するものであります。
 また、今後の農業経営や地域経済に与える影響が極めて憂慮される事態となっていることか
ら、県と密接な連携のもと必要な対策を検討してまいりたいと考えております。
 なお、このたびの記録的な大雪に係る農業被害に対して、農林水産省は、農業用施設の再建、
補修費に対する国の補助割合をこれまでの3割から5割に引き上げが発表され、県及び市にお
いても農業者への支援の拡充を検討しているところであります。
 以上申し上げまして、石井議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「同じく教
育委員会での対応と今後の対策についてお伺いします」は、教育長から答弁申し上げますので、
よろしくお願いを申し上げます。
◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 石井議員の御質問にお答え申し上げます。
 安全・安心施策について、地域災害(被害)における対応について、同じく教育委員会での
対応と今後の対策についてお伺いしますについてでありますが、まず、今回の対応につきまし
ては、記録的な豪雪により、全市的に通学路等の危険性が大変高いと判断したため、教育委員
の御意見を伺いながら、校長会協議会と連携して、2月17日月曜日については、教育委員会
から全幼稚園・小学校・中学校を休校とする指示をいたしました。その際、児童生徒の家庭で
の過ごし方や職員が保護者や地域の方々の協力を得ながら通学路等の安全確保に全力を挙げる
ことについても指示をいたしました。18日火曜日についても、17日の状況等から、通学路
等の安全確保が依然不十分と判断したため、全幼稚園・小学校・中学校を休校とする指示をい
たしました。
 保護者や地域の方々には、通学路等の安全を確保するために多大な御協力をいただきました。
 その後も、教育委員会といたしまして、各学校の児童生徒の登校状況や通学路の状況などを
毎日把握し、必要に応じて直接学校区の様子を確認したり、学校に赴き校長等に対応の助言を
したりしてまいりました。それらの状況については、市の災害対策本部へも報告し、課題解決
のために連携をしてまいりました。
 その結果、多くの学校が2月19日水曜日から、幼児・児童・生徒のけが等の被害もなく、
授業等を開始することができ、2月24日月曜日からは、全校全園が時間軽減等のない通常授
業、保育ができるようになりました。
 改めて、保護者や地域の方々、関係する多くの方々の多大なる御協力に感謝を申し上げる次
第であります。
 今後の対策につきましては、今まで以上に、保護者や地域の方々との信頼関係を深めるとと
もに、各学校の危機管理マニュアルについて、見直しを図ってまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、石井議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇7番(石井紘一君) それでは、再質問をさせていただきます。
 ただいま市長のほうから新年度予算案、これできればその前の予算案ですから、重立った事
業の内容も聞きたかったんですけれども、それについては了解しておりますので、市制施行の
60周年記念事業のことについて再質問させていただきます。
 多分市長は2期前も市長となっておりまして、50周年記念も実施した経過がありますけれ
ども、そのときの内容がもしありましたら思い出して答弁のほうお願いしますけれども。
◇市長(星野已喜雄君) まず、一般的な記念式典をきちんと行ったわけでございます。当然
被表彰者の方々をお招きして、当時部長クラスが全て会場の前に並びまして皆さん方をお迎え
するというようなことで敬意を表させていただいたということが記憶にございます。
 もう一つは、当時オリンピック等で大活躍をされた有森裕子というマラソンランナーをお迎
えをいたしまして、沼田公園で本人の指導のもとによる駅伝等が開催がなされました。これに
ついてはやはりある程度きちんとした対応をするという一方において、やはり市民の方々に親
しく参加してもらうような形の中で、そうした記念イベントとして有森裕子をお迎えをしたと
いう経過がございました。
◇7番(石井紘一君) 記念式典という、記念事業ということは市になった特長を生かして事
業を1年間やるということで理解しておりますけれども、そういった中で合併後の記念事業あ
るいは観光のPRのイメージでも、ここにもありますけれども、キャラクターの事業の一環と
して行うことや、また、今回みたいに記念事業の一環として行うわけであります。
 そういった中で、私、興味は前々からあったんですけれども、市のPR、イメージアップに
つながる走る指令塔、これは全国的には2011年が多分かなり大分あちこちの市町村のほう
で計画をしております。そういった中で、今回市のナンバープレートを作成するというふうな
あれがありますけれども、そういったイメージ、やるについて形状や図柄などの取り組み、あ
るいはナンバープレートの交付については新規登録されるだけなのか、あるいは現在登録して
あるナンバーについても交換が可能なのか、その点についてお伺いします。
◇市長(星野已喜雄君) やや前後いたしますが、先ほどのナンバープレートの関係等につい
ては後ほど申し上げさせていただきます。
 50周年のときでございましたが、一応NHKのにっぽん愉快家族の公開録画を4月1日に
行っております。さらに、交通安全サイクルパーク啓発記念事業ということで、環状線の北回
りの開通式の開催事業を4月3日に行っております。この4月3日というのは平成16年のこ
とを指しております。
 続きまして、昭和モダン回顧博を4月17日から29日まで、かつての生活展、映画劇場、
学校給食などを表舞台に出しました。それから、平成16年の5月から8月にかけて、やはり
第6回の柳波賞事業ということで対応をさせていただきました。それで、先ほど言った50周
年の記念式典を11月21日の日曜日に開催をしております。このときに柳波賞の童謡の作曲
作品の発表を行って、式典のときに表舞台に出しました。
 議会史の発刊事業ということで議会史をつくったという経過がございます。同じく行政史も
同様でございます。広報ぬまた縮刷版の発行、さらに50年の歩みの発行事業等も行っており
ます。
 今回申し上げた中で、特に原動機付き自転車のオリジナルナンバープレートの関係について
の御質問でございましたが、これは今それなりに12市の中でも行われているようでございま
して、ただ、私が承知している範囲のオートバイのこのボリュームなんですけれども、250
のナンバーと125のナンバーでは色が違うんです。125のナンバーは私の若いころからの
認識だとピンク色だと思うんです。250になると一般的な白にグリーンでなっていると。今
回のこれは原動機付き自転車のオリジナルナンバープレートになっておりますので、そういう
意味では赤いナンバー以下、ですからやや小さいオートバイになろうかと思っております。
 御質問がたしかナンバーの移動というようなことだったでしょうか。これらについては一応
柔軟な対応に処していただけるような形の中で公安当局との段取りがなされていくであろうと
いうふうに認識をしております。
◇総務部長(飯田敏夫君) 図柄等につきましては市民からの公募を考えているところでござ
います。以上です。
◇7番(石井紘一君) おおむねわかりました。
 先ほど言いましたように、大分これ一番初めは2006年から始まって、一番は2011年
あるいは2012年から2013年にかけて大分これが今ブームというんですか、になってお
ります。そういった中で、一番小さいところでは高知県の日高村が人口5,000人というふ
うな小さな村もあります。また、神戸市や千葉市といった政令都市においても津々浦々市区町
村で実施して、2014年、ことしの3月3日現在、予定を含めて278市区町村で行ってお
ります。また、既に今年も2014年、予定を含めて41県が予定してあるそうです。
 そういった中で、先ほどの図柄等については公募でするということであります。そうなると
きにおいて、多分これは枚数があると思いますけれども、恐らく今言ったように50ccある
いは90cc、125cc、3段階で多分つくると思いますけれども、その枚数についてはも
しわかればお願いします。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後2時53分休憩
    ─────────────────────────────
午後2時53分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇市民部長(茂木一夫君) 枚数というような御質問でございます。今のところ90cc、5
0cc、125cc、3種類ございますが、合計で1,000枚ほどを予定してございます。
それぞれの枚数についてはまだ具体的なところまでは決まってございません。以上です。
◇7番(石井紘一君) わかりました。これも先ほど来から言っております、単年度事業で多
分終わるような気がしますけれども、費用対効果を考えた場合、余り効果が薄いと思われます
が、冒頭申し上げたように市のPRやイメージアップに走る指令塔ということが期待できるん
じゃなかろうかと思っています。
 そういった中で、地域の連帯を創出したり、あるいは住民の活動を活発にさせる効果がある
と思われます。政府も2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの開催への
機運を盛り上げるために、特別仕立てのナンバープレートを15年にも全国の希望者に交付す
るような計画が明らかになっております。今後1年間、事業の成果あるいは結果を見ながら継
続事業の判断をお願いしたいと思っておりますけれども、今時点について市長のお考えをお願
いします。
◇市長(星野已喜雄君) この事業を導入することによって沼田のPRはもちろんのことであ
りますが、内外にその発信力を高めていくということになります。こうした事業はやはり市の
特性を表舞台に出していく事業でございますので、当然政策的な要素を多分に持っております。
したがって、できるだけ、状況を見ながらでございますが、拡充の方向で今後いくということ
になろうかと思います。
◇7番(石井紘一君) まずひとつよろしくお願いしたいと思っています。
 では次に、この事業は先ほど言いましたように60周年記念事業ということで1年間であり
ますけれども、その中で新年度の1年間、誘客の宣伝をするよい機会ではないかなと思ってお
ります。そういった中で、私も小さいことで恐縮なんですけれども、先月、2月ですか、老神
温泉に宿泊した機会がありました。老神に着いて、4時半ごろ着いたんですけれども、旅館の
おかみが今、老神温泉では椎坂トンネルの開通記念として抽せん会を行っておりますのでどう
ですかということで、抽せんの券をもらって玄関を過ぎて受け付けして、また改めて観光会館
まで行って抽せんをしてきました。
 そういった中、最近近いときに県で、この間報道であったんですけれども、昨年の11月2
2日に開通した椎坂トンネルの効果を確認するため県が行ったアンケートによると、トンネル
が開通して老神地域や片品の旅館、スキー場などに訪れた観光客を対象に386人から有効回
答を得た結果、観光客のうち93%がまた来ますということでの回答であります。また、トン
ネルによって交通の便がよくなったことで再訪したいですから、また来るということですね、
と感じたかとの問いに対し、非常に訪れたいが46%、訪れたいが47%、訪れたくないが1
%ということです。また、無回答は5%あったそうです。
 また、トンネルの印象を、複数回答なんですけれども、移動時間が短縮されたが81%、急
カーブ、急勾配がなく運転が楽だったが73%、道幅が広く安全になったが43%、さらに、
自由意見としては老神等にまた中心部の一体感が募った、冬の峠道は怖かったので本当にあり
がたいとの歓迎の声があった反面、一部では片品側のトンネルの出口は急カーブで怖い、旧道
を観光に利用してほしいとの指摘もあったそうです。また、昨日なんですけれども、市長は多
分恐らく知っていると思いますけれども、老神温泉の大蛇祭りが第18回ふるさとイベント大
賞の奨励賞に選ばれました。
 そういった中、老神温泉への誘客を図るためにも、この60周年記念事業の一環として観光
客を呼ぶような企画を関係機関と協議しながら記念事業をやってもらいたいと思います。前回
も駅伝とか、そういうことをやっておりますので、できれば旧道とか、そういうものを使って
ぜひ観光のPRあるいは誘客等をお願いしたいと思っていますけれども、市長のお考えをお願
いします。
◇市長(星野已喜雄君) ただいま議員いろいろとパーセント等を分析したことから、いろい
ろと御意見挟んで御質問がございました。端的に言って非常にトンネルの効果があったという
実績がつぶさに紹介されたなというふうに受けとめておりまして、この間に至るまで議員初め
皆様方に御指導、御支援いただいたことにつきまして感謝と御礼を申し上げたいと思います。
 また、先ほどカーブの問題等がございましたが、これは国道120号期成同盟会の立場から
いたしますると、沼田、白沢、利根にかかわらず、片品の方面についてもそういった隘路のと
ころについては解決をしていかなければならないと考えております。
 もし仮に議員が利根町大原側の開口の部分のことについて聞いているのであれば、これはお
おむね大方の流れが決定をいたしまして、間もなくきれいになっていくというふうに思ってお
ります。と申しますのは、ここも開口からやや東側へ200メートルぐらい行ったところにタ
ッチするということでありましたが、地元の関係の方々からいろいろな意見があって、それが
スムーズに展開されずに昨年の11月21日の早い開通式ということになったのでありますが、
この関係等についてもまず群馬県御当局のほうから報告がございまして、一様に大方の解決を
見たので当然これが予定どおりの路線計画が表舞台に出てくるというふうに考えておりますの
で、よろしくお願いをしたいと思います。
 また、今朝の上毛新聞等に老神の大蛇がこれまた大きく報道されておりましたが、ふるさと
イベント大賞の奨励賞、大変ある意味では金字塔だったなと思っております。この関係等につ
いては新年度予算にこれをしっかりと飾って見てもらうものを提案をさせてもらっております
ので、またいろいろな意味で御指導いただければと思っております。
 なお、旧道の活性化等については、それがウオーキングであってもソフトマラソンであって
も、あるいはまた自転車であっても、どういう方法でも行事を講じることができます。と申し
ますのは、完全にそういう意味では市道であって、ほとんどがトンネルを通るということから、
十二分にそこがそういうイベントの場所としては有効に生きてくるだろうというふうに思って
おりますので、議員の御提案されたことをしっかり踏まえて今後の対応を図っていかなければ
ならないかなと考えております。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後3時03分休憩
    ─────────────────────────────
午後3時10分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 先ほど答弁漏れがあったかなと思っておりまして、申しわけござい
ません。老神関係の誘客のことについていろいろと考えてみろということの御指摘だったと思
います。利根町振興局長も本席に同席をしておりますので、責任あるお答えをさせてもらいた
いと思うんですが、観光協会のほうでいろいろと考えていただいて、そして、市のほうにいろ
いろと御要請をいただければ、それをきちんとした形の中で対応を図れることがあれば展開を
していきたいなというふうに思っております。
 なお、やはり老神には、もう既に豆まきは終わったのですが、5月の最初の土日に通常当地
区では赤城様といって非常に伝統あるお祭りがございます。もちろんふるさと風のまつりがそ
の後あって、花火大会がございます。そうしたことの一連の流れがございますので、そうした
ことを踏まえながら老神観光協会のほうでいろいろとそうしたことを含めた形の中の提起があ
れば、それをきちんと受けとめて対応に処していければいいなというふうに考えております。
◇7番(石井紘一君) よろしくお願いします。
 そういった中、先ほど話したように60周年記念事業として今までの事業においてもそうい
った銘を打ってひとつしてもらえばと思っております。ひとつよろしくお願いしたいと思って
います。
 では次に、3・3・1環状線、これについては大分工期のほうがおくれているようでありま
すけれども、おくれている要因ですか、私のちょっと考えたところによると地権者との問題が
多々あるような気がしますけれども、そういった問題については、今のところ何か問題点があ
るかどうか、まずお伺いします。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 環状線につきましては先ほど答弁で申し上げましたとおり、いろいろな事業の中で進捗を図
っているところでございますけれども、繰り返しになりますが、25年度末で事業費ベースで
31%、延長にしますと供用済み延長が28%、用地取得率が45%ということになっており
ます。
 この間、利根実業高校の脇の県道戸鹿野下之町線につきましても環状線の一部ということで
改良工事をさせていただいて、利根実業高校の裏も供用開始をさせていただいています。環状
線は延長も長いところでありますので、それぞれの事業費効果を上げるために重点区間を設け
まして、戸鹿野下之町線から市道坊新田沼須線の交差点を含めて改良工事を行って、より効果
を上げるような事業を今取り組んでいるところでございますけれども、地権者の方のいろいろ
な条件、御要望もありますので鋭意交渉しているところでありますけれども、なかなか代替地、
またいろいろな地権者の方の要望等もございますので、その辺鋭意交渉をしながら進めている
ところでございます。以上です。
◇7番(石井紘一君) この事業ばかりじゃなくて、やはり事業をする上には土地等の問題を
含んだ場合、スムーズに場所によっては工事が先行して、残るところは今言ったように何か問
題があるということは私も理解しております。
 そういう中、やはりこれはもしそういう問題があれば足を運んで地権者と話し合ってもらっ
て、早急な解決策、多分これの地権者と話し合いがつけば私はこの工事は早急に完成を見るん
じゃないかと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 なおまた、これも27年度3月末で認可が切れるようでありますけれども、恐らくまた認可
の延長を含めて今後ひとつ早期の完成をお願いしておきます。
 次に、企業誘致の状況ですけれども、先ほど答弁の中で各方面から会社アンケートをとって
研究したということでありますけれども、これもやはりなかなか難しい問題で、たまたま沼田
にあります工業団地は平成24年4月に利根保健生活協同組合が新しい病院を建設することで
用地を取得して、現在建設をしておるわけです。いよいよ横塚生品農工地区が残ったというこ
とで、これは今度は重点的に企業誘致を行うわけであります。
 そういった中で、これも県で行ったんですけれども、県のものがあります。平成25年の上
期、1月から6月、工場立地動向調査の結果についてということで、産業政策課で発表してお
ります。
 そういった中、群馬県においても25年度の立地件数52件、これは全国で第2位だそうで
す。その中、県外からの企業立地件数が16件、これについても全国第3位。
 また、そういった中、県内の地区別なんですけれども、こういうふうに載っております。利
根沼田については3件あります。一番多いところは前橋・伊勢崎が18件、太田・館林が11
件、高崎・安中が6件、桐生・みどり市が4件、渋川が3件、藤岡・富岡が3件、それで、吾
妻が4件、そして利根沼田3件というふうな結果が出ています。
 しかし、これは全国的にメガソーラーの立地が進んでおるから本県もこのような結果が出た
んじゃないかということで分析をしておるようでありますけれども、そういった中、横塚生品
農工地区に新設できるような要因としては、多分これ私の思うにはあそこはちょっと道路が狭
いような気がします。それも1つの問題じゃないかと思いますけれども、そこで、今後道路の
拡幅、そのような検討も必要ではないかと思いますけれども、それについてお考えをお願いし
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 私も立場上よく農協中央会にお伺いすることがございますが、県会
議員のときに前橋の南の現在のインターチェンジ付近の農協中央会の周辺は全く田地田畑ばか
りで、ほとんどと言っていいくらい建物がないような状況でありました。それは県会議員の在
任中でありました。
 今では相当周辺に住居も建ち、あるいはまた県の産業技術センター等もできたり、また、例
によって外国の大型のスーパーもできたりして、インターチェンジの付近であるという利点が
そうさせているのかもしれませんけれども、加速度的にそこに、周辺にいろいろなものが密集
してまいってきております。
 行ってみると、やはり客観的に前橋、太田等はもう海抜がゼロメートルから高いところでも
5メートルぐらいということで、もうどこに行っても平らなところばかりで、行くところ行く
ところどこが境だかわからない。私どもの沼田だと、例えば下久屋と上久屋の境は貝野瀬の橋
を大体分けてどうのこうの、あるいはまた、上沼須と下久屋の境は大体あの坂を境にしてとい
うふうなことで、そういうところですが、前橋等においてはそういった境界、境みたいなもの
は全くわからない。
 ただ言えることは、非常に土地改良が早く進んで、真っ平らなところがたくさんあって、碁
盤の目のように田地田畑が効率化されております。当然土地単価についても、はっきり言って
沼田の土地と前橋のそういった農協中央会の周辺の土地の単価等についても、前橋に比べると
沼田は結構高い。
 そういうようなことになったときに、一体全体どういう企業誘致戦略が必要かということに
なってみたときに、ややコストがかかっても結局整備をきちんとして、そうした方向の競争に
負けないだけのものにしないとなかなか難しいのかなというふうに思っておりまして、そうい
う意味では議員が提案されていること等については大変私も関心を持っておりまするし、そう
いうお考え方はよろしいのではないかというふうに思っております。
 新年度はやはり企業を迎えるに当たって、水がないとまずいなというようなことから、そう
した予算を措置をさせていただいております。したがいまして、今後これらを進めていくため
には、そうした前橋や太田、伊勢崎等の関東平野の一角の非常に広大な面積で、土地単価も言
うなれば比較的低い状況に対して戦っていくためには、かなりコストもかかるけれども、そう
したことをしない限りにおいてはやはり対抗はしていけないのかなというふうに思っておりま
して、今後そうしたことについてもきちんとした頭の回路を置いて対応を図っていかなければ
いけないのかなというふうに受けとめております。
 したがって、先ほど答弁した中に含まさせていただいたつもりですけれども、提案されたこ
とは大変結構なことだと思っておりますので、今後いろいろと検討させていただきたいと存じ
ます。
◇7番(石井紘一君) 私も見たんですけれども、他から見てこの地区は単価等は高い傾向で
あります。先ほど水の問題ですか、これも1つのあれでありますけれども、ひとつ道路の拡張
もお願いしたいと思います。
 そういった中で、やはりこの地域に合った、地域の資源を生かした産業ですか、そういった
ものが来ればいいんですけれども、そういった中で1次産業、2次産業、3次産業等がありま
すけれども、そういった中と連携をしながら、この利根沼田の特産物の開発、また、新年度予
算には6次産業等のあれが入っております。そういった中、そういったあれを含めてこの企業
を横塚生品農工団地もそういったものを含めた誘致のほうの一つ検討もあるんじゃないかと思
いますけれども、その辺について市長のお考えをお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 御承知のとおりデルモンテがあります。森産業があります。これは
ある意味においては食品加工であると。森産業がキノコ類の菌床関係だと思っておりますので
食品加工とはちょっと言いがたいところもありますが、やはり食品関係であるということにな
ろうかと思います。
 この3年、4年ほど前に月夜野地区、言うところの今のみなかみですが、ヤマキのしょうゆ
工場が月夜野に立地されたことは御案内のとおりでございます。ただ、みなかみの関係者から
聞くと比較的雇用が発生しなかったという反省を持っておられるようでございます。そういう
意味では、デルモンテは非常に私どもからすると心強い、ありがたいなというふうに思ってお
ります。
 したがって、議員がおっしゃっているそうした食品加工的なことについてのやはり関心とい
うものは私自身も非常に高いものを持っておりまするし、そうしたことがこの地区には似つか
わしいのかなというふうにも思っております。
◇7番(石井紘一君) ひとつよく検討してもらってお願いしたいと思っています。
 では続いて、地域災害についてなんですけれども、これは午前中の同僚議員のほうから質問
等も重複しておりますので、重複しない程度には再質問を行いたいと思っております。
 なお、最初はハウス関係ですが、農作物の関係でハウス関係。沼田地域に今現在災害の申し
出というんですか、申告というんですか、ハウス関係で何軒の農家からそういった申告がある
かどうか、また、何棟ぐらいの被害があったのか、わかれば教えてもらいたいと思います。
◇経済部長(田村博史君) お答え申し上げます。
 これは被害調査の結果でよろしいでしょうか。農業施設につきましては360戸で約1,0
00棟ございます。また、その施設内の農作物では面積にして約11ヘクタールという状態で
ございます。
 農業施設につきましては、面積は約19ヘクタールでございます。その内数といいましょう
か、ハウスの中での農作物の被害が約11ヘクタールと。その差については作付がなかったと
いうような調査の状況でございます。以上です。
◇7番(石井紘一君) そういった中で、ただいま360戸、1,000棟ということであり
ます。私が農業共済の関係があって2月28日に農業共済のほうへ、引き受けですか、私の知
りたかったのは何軒くらい何棟が農業共済に加入しているかということで、お聞きしに行って
きました。沼田で全体では加入件数で71件、加入棟数490、これハウス関係だと思うので
すけれども、そういうふうなことであります。
 そういった中、今回の被害なんですけれども、旧市内、加入件数が22件だそうです。加入
棟数は133件、その中で被害件数が、2月28日現在でなんですけれども、19件、被害棟
数としては106件。白沢ですが、白沢町は加入件数は14件、加入棟数は46棟、そのうち
被害件数が10件、被害棟数が20件。利根町が加入件数が35件、加入棟数は310件、被
害件数が23件、被害棟数が225というようなことで、これは2月28日現在だそうです。
今も調査しておるので、結果的にはまだ金額等はわからないそうでありますけれども、多分こ
れよりはふえるんじゃないかと思っております。
 そういった中で、ただいま360、1,000棟ということは、農業共済には入っていなか
ったということで私は理解しておるんですけれども、そこで、午前中に市長のほうから答弁が
ありました。国が3割を50にした。あとは各市町村でその差をということなんですけれども、
これはきのう、きょうの新聞なんですけれども、農家負担が1割というような報道があったん
ですけれども、これについては国が要するに半分持って、あとの9割が県と市町村、残りの1
割は農家負担というふうな理解をしていいのかどうか。
◇市長(星野已喜雄君) まず、一般的にこの豪雪災害等になったときに、農業共済という一
つの手段があるわけです。ただ、この利根沼田のいろいろと共済の捉まえ方をすると季節的に
入っていて、意外と雪のことについてはどうも入っている人が少なかったという客観的な事実
がありました。また、あります。
 私も農業共済のお役をいただいておりますので、こうしたときにはまずできるだけ出してあ
げろということを会長ともども言ってまいりました。したがって、できるだけ状況を見定めて
きちんと対応を図っていくというのは農業共済の考え方でございます。
 今度はハウスの撤去にかかわることなんですが、まず骨材、すなわち鉄骨はある意味におい
ては価値がありますので、当該者がしかるべき業者に売るという選択が出てくるかなと思って
おります。ただ、ビニールは、これ広域圏でもっていろいろと打ち合わせをして、キロ50円
ぐらいの応援をして農協と連携してこれを除いていくということを図っていくということにな
ろうと思います。これは広域圏のそれぞれの、うちでいえば経済部農林課が他の1町3村の担
当課とよく打ち合わせして農協系統と対応しているわけでございます。
 もう一つは、私も2月19日の日に利根沼田の市町村長の連名で知事並びに農政部長等に本
問題についてお願いに行っております。そのときに災害救助法のことだとか、いろいろあった
んですが、農政部長のほうから国が30%の補助事業を持っていますというお話があったもの
で、半分だって何だっていいから、それでは都道府県と市町村で残った20%、つまり簡単に
言うと100円仮に必要ならば30円国が出して、そして都道府県と市町村で20円を出して
いくというようなことでおおむねの流れが一旦できたんです。それが2月27日の日だったん
です。これは2月28日の新聞紙上に施設再建50%補助ということが出てきたんです。これ
はこれで一つのよかったなというふうに思っていたわけです。
 実は次の週の、19日おいて、24日か25日が月曜日になっていると思うんです。このと
きに今度は園芸協会長の立場からもう一度、農政部長と知事のところに群馬県全体の問題とし
て園芸協会の関係者と一緒に要望に行ってまいりました。それがやはり激甚災害だとか、ある
いは農業施設の復旧に向けての国庫とか県単の関係等についてできるだけ面倒を見てくれとい
う、これはまさにオール群馬の立場でありまして、野菜と果物とイチゴと花卉の人たちを代表
する団体が行ってきたという流れがございました。
 そうしたところ、御案内のとおり昨日副知事のところから電話がございまして、一応国のほ
うが30%を50%にかさ上げをすることになったので、この間のいろいろな要望等の関係も
勘案しながら、都道府県と市町村で4割乗せていこうじゃないかということの連絡がございま
した。したがって、そのことがきょうの上毛の記事に出ているものです。
 結論から言うと、この事業がきちんと成立をしてくると国が50%で、残った40%は県と
市町村が面倒を見るということになりますので、県が3分の2で、簡単に言うと100円で見
ると国が50円で、県が一応40%の3分の2ということで約26円70銭、27円ぐらいで
すか。市町村が一応3分の1ということで13.3%、13円30銭、大体13円。残ったも
のを農家の方に10円、10%しょってもらおうということで流れが大体決まりました。した
がって、これがきちんと表舞台に事業化として出てくると思います。実はきのうのはきちんと
副知事のほうから連絡ありましたので、本日のこの記事は先々の流れとして信用してよろしい
のではないかというふうに思っております。
 したがって、50%の負担が10%まで軽減されたという、そういうことの流れで理解して
よろしいのではないかというふうに思っております。したがって、そういう意味では相当思い
切った事業の流れになったなと、関係する団体の立場からしてもまずまずこれは一定の評価に
値するのではないかというふうに考えております。
◇7番(石井紘一君) わかりました。私はこの再質問の関係であれなんですけれども、「国、
県、市町村と連携して農業用施設の撤去や再建の費用など、最大限の農業復興へ全力を注いで
もらいたいと思いますが、お考えをお願いします」と、これあったんですけれども、けさの報
道がありまして、これはよかったなと思っています。
 このときも私もこれ国が50%、私の考えは70%ぐらいは国で見てもらって、残りを県と
市町村と、農家は負担割合なしというような構想だったんですけれども、私はこれ1割負担は
しようがないとしてもですね、ぜひこういったあれをお願いしたいと思います。
 なお、農家も少し今後リンゴとか、いろいろな四季にあっては台風とか、いろいろな災害が
発生すると思いますけれども、そのときはひとつまた、災害のないようにお祈りしますけれど
も、災害があったときにはひとつ最大限の努力をお願いしたいと思っております。
 次に、どうもこの関係でビニールハウス等が、パイプですか、そういうような撤去の関係で
すけれども、これ撤去作業をもう始めた、早い家はもう作業を行っている農家もあろうかと思
いますけれども、災害の大きい農家についてはまだこれからというようなところもあろうかと
思います。
 そういった中、町村によってはこの春休みを利用してボランティアを募集して行うような計
画もあるようでありますけれども、本市においてはそのような検討はあるかどうか、お伺いし
ます。
◇市長(星野已喜雄君) 一応今回、先ほど申し上げましたように豪雪の後すぐに町村長のほ
うに手を回して、やはり同じ群馬県の中でも利根沼田の農業の発信力は非常に高いもので、沼
田市は沼田市が単独だけじゃなくて、昭和村も、あるいはまたみなかみも、あるいは川場も片
品も一緒になって利根沼田という、この県土面積の28%がきちんと要請に行くということが
迫力があるなということで2月19日の段取りにさせていただきました。したがって、それが
流れの中にあったもので、実はパイプだとかビニールの関係等についても担当部局で連携をし
て、できるだけ共有し合っていこうという流れになっております。
 したがって、この問題を捉まえていったときに、利根沼田ではやはり昭和村と沼田市が非常
に大きな被害をこうむっているという実態にございますので、そこらあたりとよく連携しなが
ら、でき得ればそういう単市単町もさることながら、経済部を通してそういった話題も出させ
てもらって、広域関係でもって対応ができるような方策も一つあるかなというふうに思ってお
ります。これについては一応すぐに経済部のほうから広域圏の事務局長のほうに指示をいたし
まして、本会議でこういう提案があったんで他の町村ではどういうことを考えているかという
ことを聞いて、すぐに調整には入れると思います。
 もう俺んちはこうですよというような話が出てくれば、これはやはり単市単町で考えなけれ
ばいけないというふうに思っておりますが、とりあえず一応今回の迫力ある要請行動が実った
ということをやはり捉まえてみたときに、ある程度歩調を合わせたほうがいいのかなというふ
うに考えておりますので、少々時間をいただければと思っております。
◇7番(石井紘一君) ひとつよろしくお願いしたいと思っています。
 それと、今回大分大雪があったんですけれども、午前中から話題になっております。そうい
った中、利南地区が特に下久屋の原地区あるいは久屋原、横塚の東部地域においては御承知の
とおり東西南北の生活道路があります。早々期に入るにはなかなか大変なんで、やはり人力を
頼って行わなければならなかったということでありました。
 そういった中、今回赤い帽子、これは職員なんですけれども、赤い帽子の方が雪かきに入っ
てもらって生活道、通学路の区画をされておりました。これについては地元の方から大変感謝
しておるような声を聞いております。そういったことで、皆さんも承知かと思いますけれども、
現在市民ホールのところに子供らからのお礼のメッセージが来ておりますので、もし機会があ
れば皆さんも見てもらえばありがたいと思っております。この場をおかりして御礼を申し上げ
るところです。これについて市長のほうから何かあれば。
◇市長(星野已喜雄君) 実際問題として今回の雪の関係でもって通学路でいろいろと苦労し
たのは、ではどこなのかなというふうに見たときに、これはいろいろと申し上げると「いや、
俺んちだってこうだったよ」と異論はあると思うんですが、利南東小学校と沼田東中学校が率
直なところを言って下段と上段にあって、例えば中学校であれば下の方が上に上がっていかな
くてはいけないという宿命があります。上の方であれば下に下がってこなければならないとい
う宿命があります。そこの上がり下がりのところまでに来るのに、例えば上段であれば一本松
の手前ぐらいまでのところに久屋原の住居があり、そして、上段の西側であれば既に桜町に隣
接しているところに横塚の方がおられるというようなことから、どうしてもその上がり下がり
のところまで行くのに大きな力が必要だったということから、沼田東中学校、利南東小学校の
ところの部分が大変難しい状況にはあったかなというふうに今反省をしているところでござい
ます。
 そこで、利南東小学校の方々が、全校生徒が感謝の意を込めてあのようにコメントを1つず
つ入れて市に対して、あるいはまた関係者に対して感謝の言葉を述べていただいたということ
は、率直なところ感動いたしました。しかも、利南東小学校の教育力の高さや、あるいはまた
先生の御指導にも敬意を表しております。それぞれの立場で頑張っていただいているわけであ
りますが、そうしたことを具体的に御提起されたことについては感服の至りでございました。
感謝と御礼を申し上げたいと思います。
◇7番(石井紘一君) どうも済みませんでした。一応私もあの地域の代表としてここへおり
ますので、紹介をさせていただきました。
 2月28日に日米の降水観測衛星を搭載したH2Aロケット23号機が打ち上げ成功したわ
けなんですけれども、これについては地球全体の雨や雪の状況は3時間でわかるそうです。天
気予報の精密度向上初め、台風、集中豪雨、干ばつ、防災、気候変動の解明に貢献できると期
待できるということであります。また、弱い雨や雪も把握でき、台風や集中豪雨の立体的構造
もわかる。このレーダーは雨と雪も解明できるため、予想がより正確になると言います。その
ようなあれがありました。
 また、皆さん承知であると思いますけれども、石川県の加賀市の出身の中谷宇吉郎さん、雪
の科学者なんですけれども、雪は天から送られた手紙ということでよく色紙に書いたそうです。
皆さんも昔経験があるかと思いますけれども、体のところに落ちた雪の結晶を見て本当に何も
なければ美しい、だけれども、今回みたいに何かあれば雪も本当に悪いことといいますか、そ
ういったことであります。
 そういった中、中谷氏は雪の結晶についてこれほど美しいものが文字どおり無数にあっても
ほとんど誰の目にもとまらず消えていくと、また、天からの手紙は結晶の形及び模様という暗
号で書かれていると説きます。暗号が伝えているのは私たちの生活を脅かすこともある自然の
恐ろしさ、すごさであり、日常の備えの大切さを教えてくれる、自然の美しさ、また恐ろしさ
も感じるということです。
 私は特に今回の記録的な大雪で被害、災害がありました。そういった中、今後共助、自助、
公助の継続を入れた、そういった各方面から入ってもらって地域防災の計画の見直しをぜひ検
討してもらいたいと思いますけれども、市長のお考えをお願いします。
◇市長(星野已喜雄君) 実は本議会に臨むに当たりまして、そのプロセスの中で災害対策マ
ニュアルの、これはあの一朝有事のときに豪雪の関係をちりばめる必要があるというふうにす
ぐに指示をいたしました。
 地域防災計画等についてはいろいろと県の指導とかあるんですが、できるだけ雪のことにつ
いてはもう待ったなしだということから、それを早急に入れるべく指示をしてあります。した
がって、ほかにも課題が幾つかありますが、できるところからどんどん加筆するなり、あるい
はまた修正するなりしていくということを考えております。
 ただ、きちんとした地域防災計画の関係等については、会議を招集して確認をしなければな
らないという一つの流れがありまして、それはできれば年度内に会議を持ってしまいたいなと
いうふうについこの間指示をいたしました。
◇7番(石井紘一君) よろしくお願いしたいと思います。私が言いたいのは特に3助するこ
とで関係者、できれば関係機関の人と中に入ってもらって、そこの中に入ってもらえばありが
たいと思っています。ひとつよろしくお願いして、次の教育委員会のほうへ移らせていただき
ます。
 教育委員会の教育長の答弁で理解をいたしました。またあとは、今回は土曜日、日曜日であ
ったんですけれども、実際に動いたのは多分月曜からだと思っております。そのほか土日は各
皆さんも経験して、この2日間は本当に民地から出るのがやっとということは大半の人がそう
だったかと思っています。
 そういった中で、やはり地域と、できれば学校ですからPTA等の連携、また保護者との連
携をもう一度見直す必要があるんじゃないかと思っていますが、その点について教育長のお考
えをお願いします。
◇教育長(宇敷重信君) 石井議員の再質問にお答え申し上げます。
 議員さんおっしゃるとおりPTA、それから地域の方々との連携はもう学校教育の充実にな
くてはならないものであります。もう本当に日ごろからいろいろな場面で大変なお世話になっ
ております。特に今回の記録的な豪雪、これに際しまして子供たちの安全を確保するために大
変な御尽力をいただきました。
 まず、PTAの方と会議を持ってどうのということは、雪が深過ぎて集まっていただくこと
はちょっと不可能でしたので、電話が主になると思うんですけれども、電話、それからメール、
あと学校から保護者の方にメール配信ができますので、そういったことでお願いを申し上げま
した。皆さん本当に快くといいますか、ふだんからそういう応援体制ができておりますので、
一生懸命雪かきをしてくれました。
 私も利南東小学校、大分大変でしたので、現地を見なければということで行ってみました。
そうしましたら、もうPTAの本部役員の方だと思うんですけれども、重機をもう持ってきて
くれまして、私たちの見ている前でどんどんかいてくださるんです。本当にありがたいと思い
ました。
 それから、新学校坂のところも、私が最初に行ったときには下のほうが少しかいてあって、
上のほうは本当にわずかだったんですけれども、翌日行ってみましたらきれいにもうかいてあ
るんです。これPTAの方と地域の方が除雪をしてくださったということで、本当にありがた
いなと思いました。
 今後ともPTA、地域の方々と学校が密に情報交換をして、信頼関係、協力関係をしっかり
と築いていくということがとても大切なんだなということを再認識した次第でございます。以
上でございます。
◇7番(石井紘一君) 私も朝、中学生が登校ですか、その時間帯、家から出て下の上久屋か
ら山王から上がって中学校までのあれを行ってみたんですけれども、たまたま山王が上がり口
の信号機のところに雪が大分山になって、あのときはもう雪も表面はかたかったです。横断す
るにも横断歩道も道も狭くて、生徒が雪の上を立っていて信号が青になるまで待っていたよう
な光景がありました。やはり通学路の危険というのは雪の場合、信号機のところはやはり雪を
集めておくような傾向はあります。それとあともう1カ所、その下のほうの東電の配水池、池
ですか、そこのところに信号ありますよね。あそこも雪があるんで、ぜひかいてもらいたいと
いうような校長から要請がありました。
 ということで、やはりそういったところを地域の方も、学校は事前に気をつけてやってもら
えばと思っております。これは私の目から見たあれなんですけれども。もう時間で恐縮なんで
すけれども、一つだけ紹介をさせてください。
 実は各地域の児童から企画委員になっておりますけれども、各まちの区長宛てに来ています。
1つだけ紹介して、最後に教育長の答弁をお願いして私の一般質問を終わりますけれども、お
願いします。「地域の皆さんへ。私たちが登下校で通る道を一生懸命にかいてくださりありが
とうございました。おかげでどの道も通りやすく歩きやすかったです。ことしの雪はとても重
く、運んだり、かいたりするのはとても大変なのに、何日も何日も一生懸命かいてくださって
ありがとうございました。登下校中の雪で大けがをする人もなく、全員が安全に学校へ通えた
ことは雪が重たいのに雪をかいてくださった地域の皆様のおかげです。私たちは地域の皆さん
への感謝の気持ちを忘れずにこれからも学校生活を送っていきたいと思います。そして、私た
ちもいつか地域のために役に立てるようになりたいと思っております。本当にありがとうござ
いました」というような内容の感謝ですかね、来ております。
 もう1点だけ紹介させてください。「僕たち利南東小学校のために通学路や学校の周りを雪
かきをしてくれてありがとうございました。自分の家の雪かきもしてとても疲れたと思います。
僕も家の周りの雪かきをしてとても疲れました。なのに、僕たちの学校の周りもやってもらっ
てとても感謝しています。僕たちが皆さんに支えられて毎日学校に行けているんだと思いまし
た。僕も大きくなったら困っている人がいたら助けてあげられるような人になりたいと思いま
す。本当にありがとうございます」というような、各まちに行っておると思いますけれども、
一応こういうことがありましたので、紹介して最後に教育長の答弁をお願いして私の一般質問
を終わります。
◇教育長(宇敷重信君) 大変感動的なお手紙を紹介してくださいまして本当にありがとうご
ざいます。何か子供たちの顔が浮かんで、目頭が熱くなる思いでした。教育委員会から学校の
ほうにいろいろなお願いをしました。まずは安全面の確保ということでお願いをしたわけなん
ですけれども、それに加えて今子供たちのお手紙を御紹介いただいたわけですけれども、やは
り感謝の心を育てる、それから、自分でできることは精いっぱいやる、そういった道徳教育に
なりますか、そういったことをこの機会を生かしてぜひやっていただきたいと、子供たちに御
指導いただきたいというお願いをしました。
 それからもう一つ、危険予知能力といいますか、危ないところを自分で気づく力、危険予知
能力、それから危険回避能力、危険だなと感じたり思ったりしたら、それをどうやって危険で
ない行動をとれるかと、そういった危険回避能力、そういった能力、態度を育てるチャンスだ
と、これを大変だっただけでおしまいにしないで、そういう能力、教育にもぜひ役立てていた
だきたいというお願いを学校にした次第でございます。
 本当に今のお手紙、子供たちはそういった気持ちで地域の方、保護者の方、PTAの方々に
そういう気持ちを豊かに持ってくれたということで大変うれしく思っております。皆さんに心
から感謝申し上げたいと思います。以上でございます。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後4時00分休憩
    ─────────────────────────────
午後4時08分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、石川初雄議員。3番。
〔3番 石川初雄君登壇〕
◇3番(石川初雄君) 通告に従い一般質問を行います。
 なお、質問の中で、一部所管に触れる質問がありますが御了承くださいますようお願い申し
上げます。
 私の一般質問は表題の2点であります。
 1、災害時の危機管理及び対策についてお伺いいたします。
 2月14日から15日にかけての大雪は、118年間の観測史上で記録的とも歴史的とも言
われる豪雪となり、その教訓から今後の市民への対応と支援についてお伺いいたします。
 群馬県及び沼田市の初動態勢について、初動は早かったのか遅かったのか、また、組織の体
制はどのような時系列で整えていったのかお伺いいたします。
 次に、高齢者やひとり暮らしの世帯の方は、不安な数日を過ごされたことと推察いたします
が、今回の大雪に際して安否確認は遅滞なく迅速に行われたか、あるいは、確認の必要はない
との認識で行われなかったのかお伺いいたします。
 買い物弱者への食料や燃料の対応は検討されたでしょうか。除雪がはかどらず、2日もかか
ってやっと家から出られた方もいらっしゃいました。高齢の御婦人が近くのスーパーに買い物
に出かけても、生活道路の除雪が進まないので、道路上で立ち往生し、やっとたどり着いても
商品の在庫が空だったとの情報もありました。
 さらに、テレビ報道でもありましたが、孤立して買い置きの食料や灯油がなくなり生活に支
障が出て、助けを求めるような世帯が本市でもあったのかお伺いいたします。
 今回の豪雪は、沼田の農業関係者に大きな被害をもたらしました。農業用ビニールハウスの
損害や農産物の被害は甚大であります。沼田市としての支援や、国、県への支援をどのように
要請されるのかお伺いいたします。
 次に、緊急避難者の受け入れ態勢についてお伺いいたします。
 15日に市役所ロビーに豪雪緊急避難所を設置され、避難者を受け入れておりましたが、ど
のような方が避難され、市ではどのような対応をされたか。また、今回の豪雪において、適切
に対応ができたのかお伺いいたします。
 次に、積雪の状況を分析し地元公民館等への避難を検討されたのかお伺いいたします。
 ICTを活用した注意喚起及び緊急告知広報についてですが、市ではホームページに順次書
き込みを行い、市民への広報を行っておりましたが、いわゆるソーシャル・ネットワーク・サ
ービス、SNSのツイッターやフェイスブックを用いた告知や双方向の情報交換、白沢町、利
根町に設置されている防災無線での放送は行われたのかお伺いいたします。
 次に、除雪態勢についてお伺いいたします。
 重機やマンパワーでの除雪について市民から多くの要請が出されていたと推察いたしますが、
市のホームページにて時系列で広報されており、おおよその進行状況がわかりました。
 しかし、重機及びオペレーターが大幅に不足する中、連日、不眠不休で作業をされていまし
たが、今回の除雪に対してどのように検証され、今後の課題とされたかお伺いいたします。
 生活道路や歩道の除雪は、町内会やボランティアの雪かき隊が活躍されて地域住民の結束を
深めたと思います。地域の人口密度や年齢構成によっても違いがあったかと思いますが、掌握
している事例等があるかお伺いいたします。
 今回、除雪に対する行政区への支援金が10万円を基本として、1世帯当たり200円の合
計金額が拠出されましたが、どのような根拠をもって決定されたかお伺いいたします。
 2、野猿及び鹿の対策についてお伺いいたします。
 動物に装着する発信器及び受信システムについてお伺いいたします。
 1月13日の上毛新聞及び毎日新聞等に掲載された、群馬県林業試験場と太田市の数理設計
研究所と合同で開発に成功された、リアルタイムで動物の位置情報を掌握できるGPS方式の
位置情報最新機器の導入について、今後検討されるかお伺いいたします。
 野猿に国境はなく、自在に行き交うことから、沼田市と利根郡内の自治体と連携して野猿の
動向調査や対策を行うのがベストと思いますが、今後の連携についてお伺いいたします。
 次に、観光への利活用についてお伺いいたします。
 大分市の高崎山に見る野猿の観光利活用が成功事例として、昨年10月に大分市で開催され
た全国都市問題会議で公表されていました。芸能人を観光大使として起用したり、テレビで元
ボス猿のベンツの失踪などが全国放送されるなど、大きな反響があると感じましたが、本市と
しても害獣を転じて益獣とするような施策の研究をされるかお伺いいたします。
 鹿牧場は北海道から九州地方まで多様な経営方法で施設をつくられており、観光を含めた肉
・皮・薬の原料を資源とした利活用が行われておりますが、本市では放射性物質の関係から当
面は、食用の活用は無理かもしれません。
 しかし、観光目的として、地域おこしや、まちおこしとして、今後、調査研究を行うのかお
伺いいたします。
 以上をもって、第1回目の質問とさせていただきます。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 星野已喜雄君登壇〕
◇市長(星野已喜雄君) ただいまの石川議員の御質問にお答え申し上げます。
 災害時の危機管理及び対策について、2月14日から15日にかけての記録的な大雪の教訓
から、今後の市民への対応と支援について、県及び市の初動態勢についてでありますが、今般
の記録的な大雪に際して群馬県では、15日午前11時に群馬県災害警戒本部を設置し警戒体
制を整え、大雪に関する連絡会議等の開催により情報収集を行い、17日午後4時に群馬県災
害対策本部が設置されております。
 沼田市の初動態勢といたしましては、今回の記録的な大雪により災害発生の恐れがあること
から、15日午前6時、市役所内に市長を本部長とする沼田市災害対策本部を設置し、緊急登
庁職員を主体として、徒歩により登庁可能な職員を動員し体制を整え、避難所開設や除雪隊編
成による除雪作業などの実施により、市民生活の安全確保に取り組んできたところであります。
まずは、市民の安全・安心、生命・財産を守ることを優先に緊急出動態勢や避難所開設準備、
高齢者等安全確保対応、除雪作業並びに排雪場所の確保などに順次取り組んでまいりました。
 以後、沼田市災害対策本部会議を午前8時と午後4時を基本として22回開催し、15日か
ら17日の3日間は24時間体制で本部員等が常駐し、災害の状況把握と迅速な対応に努めて
きたところであります。
次に、高齢者やひとり暮らし世帯の市民の安否確認についてでありますが、2月14日から
15日にかけての記録的な大雪に際しましては、さきに布施議員に御答弁申し上げましたとお
り、ひとり暮らし高齢者基礎調査の結果に基づいた電話連絡のほか、在宅介護支援センタ−に
よる高齢者の実態把握調査など、さらには、民生委員児童委員の方々による見守り活動により
安否の確認を行ったところであります。
 今後につきましても、このたびと同様、可能な限りの方法により、ひとり暮らし高齢者の安
否の確認に努めてまいりたいと考えております。
 次に、買い物弱者への食料や燃料の対応についてでありますが、このたびの大雪による要請
は8件ございました。そのうち1件が食べ物に関する心配事の相談でありましたので、支援を
求める高齢者の地域を担当する民生委員児童委員に連絡し、訪問対応していただいたところで
あります。
 その他7件につきましては、除雪に関わる内容であり、御要望に沿えるよう努めた次第であ
ります。
 今後の対応と支援につきましては、記録的な大雪の教訓を踏まえ、民生委員児童委員の方々
との連携を一層深め、ひとり暮らし高齢者の方々への生活支援に努めてまいりたいと考えてお
ります。
 次に、ビニールハウス破損や農産物の被害に対する支援についてでありますが、さきの布施
議員の御質問に御答弁申し上げましたとおり、現在、沼田市農漁業災害対策特別措置条例に基
づき、農業用施設の取り片づけ作業に要する費用及び被害農産物の代替作付等に要する費用の
助成について群馬県と協議を進めているところであります。
 また、一定規模以上の農業用施設に被害を受けた農家に対し、一律5万円の見舞金を支給す
ることといたしました。
 このほか、被災したビニールハウスなどの被覆材の処分に要する費用について、極力、農家
負担がかからぬよう、考えているところであります。
 また、再建に向けた支援につきましても、県などの関係機関と連携し、補助事業等の活用を
図ってまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、今回の豪雪により被災された方々が、今後も意欲を持って農業を
継続していけるよう、支援をしてまいりたいと考えております。
 次に、緊急避難者の受け入れ態勢について、市役所ロビーでの対応についてでありますが、
15日には市役所、保健福祉センター、各地区公民館及び白沢町・利根町の両振興局に一時避
難所を開設したところであります。
 15日には、利根町地内において雪崩が発生し、県外からの旅行者約30人が動けなくなり、
南郷集会所に避難することとなりました。さらに避難者が38名にふえたことからしゃくなげ
の湯を一時避難所として開設し、地域住民による炊き出し支援や寝具類の提供等御協力をいた
だき、対応させていただいたところであります。
 また、関越自動車道の閉鎖及び国道17号線の渋滞により、車内で長時間待機状態となった
家族について、沼田警察署から避難者として受け入れ要請があり、2家族6人を市役所内の休
養室において避難者として受け入れ、災害対策本部員が市民ホールに常駐し、その対応を行っ
たところであります。
 次に、地元公民館等への避難についてでありますが、災害時の避難先については、避難者の
安全確保が最優先されることから、避難される方々の状況等により、指定された避難所以外の
避難も考えられます。地元公民館等においても避難者を受け入れる場合も想定されますが、受
け入れ態勢の整備が重要な課題であり、地域住民の方々の協力が必要となりますので、日ごろ
から避難所としての受け入れ態勢づくりに向けて御協力いただくとともに、地域の方々と連携
を図ってまいりたいと考えております。
 なお、今回の地区公民館での対応は、早期の対応を図るため整えたものであります。
 次に、ICTを活用した注意喚起及び緊急広報についてでありますが、沼田市のホームペー
ジで「大雪に伴う災害関連情報」を掲載し、市道の除雪状況、緊急避難所の開設、総合相談窓
口の設置などのほか、ごみ収集や路線バス運行状況、さらには保育園、市立幼稚園・小中学校
の対応など、市民生活に直結する情報について逐次、発信を行ってまいりました。さらに、並
行してツイッター、ホットメールぬまた、FM−OZEなどを活用して、雪崩注意報発表や落
雪、路面凍結などの注意喚起を行ってきたところであります。
 また、災害時の緊急伝達方法として、昨年より導入した携帯電話のエリアメールでの配信や
ヤフー株式会社との協定によるヤフー検索サイトによる発信も効果的であると考えており、今
後も引き続きさまざまな情報伝達手段を活用し、市民の皆様への情報提供に努めてまいりたい
と考えております。
 次に、除雪態勢について、重機及びマンパワーでの除雪についての検証についてであります
が、市内の建設業者への委託に関しては、各建設業者で除雪に使用でき、かつ運転手の確保を
図れることを条件として各建設業者と個々に委託契約を締結しております。また、市直営にお
きましては、重機4台、建設課技術員5名により、その業務を行っており、例年どおりの積雪
であれば、十分な対応ができたものと考えております。
 次に、町内会やボランティアの雪かき隊の掌握についてでありますが、今回の豪雪に対する
除雪に関しまして、多くの町内会で自主的に除雪を行っていただき、多くの生活路線が確保で
きました。各町内会やボランティアの雪かき隊の皆様の自発的な行動に対しましては深く敬意
をささげるものであります。
 なお、地域との連携は大変重要なことでありますので、今後さらに、その構築に向け努めて
まいりたいと考えております。
 次に、除雪に対する行政区への支援金についてでありますが、今回の豪雪に伴う除雪につき
ましては、市においては委託業者及び直営により、まずは幹線道路及び準幹線道路の除雪に全
力を挙げて対応し、さらに、生活道路や除雪車の入れない歩道など除雪の困難な箇所について
は市職員で編成した除雪隊によりマンパワーで対応するなど、居住環境の速やかな復旧に努め
たところであります。
 しかしながら、今回の豪雪が短時間で大量かつ広範囲の降雪であったため、全ての生活道路
にまで手が回らず即時対応がかなわなかったことから、各区の住民の皆様の自主的な対応によ
り、生活道路の確保に御尽力をいただきました。このため、各区の区長さんを初め、地域の皆
様による除雪に要する費用などに充てていただくため、緊急的な措置といたしまして、去る2
月20日、各区に対して、豪雪災害対策支援金を交付したものであります。
 内容につきましては、基準額として行政区当たり一律10万円に、世帯割額として1世帯当
たり200円を加算した金額について、沼田地区18区、利南地区9区、池田地区11区、薄
根地区16区、川田地区7区、白沢町振興局管内7区、利根町振興局管内13区、合計81区
に対して、総額1,218万2,200円を交付したものであります。
 このたびの記録的な豪雪に際し、地域の皆様の多大なる御協力に対し深く感謝申し上げます。
 次に、野猿及び鹿の対策について、動物に装着する発信器及び受信システムについて、GP
S方式の位置情報最新機器の導入についてでありますが、来年度、群馬県がGPS方式による
鹿の動向調査を利根町振興局管内において試験実施することとなっており、その効果について
検証してまいりたいと考えております。
 なお、猿につきましては、発信器を小型化することで実施可能ではありますが、リアルタイ
ムでの位置情報を得るためには、バッテリーの容量不足が生じるなどの課題があると聞いてお
ります。
 しかし、GPS方式による位置情報の把握は、有効な手段であると思われますことから、今
後、調査をしてまいりたいと考えております。
 次に、沼田市と利根郡内の自治体との連携についてでありますが、猿につきましては、みな
かみ町と、鹿につきましては、片品村及び昭和村と動向の情報を共有するなど協力体制を築い
ております。
 さらに、赤城山麓の鹿につきましては、本年度より「赤城山麓有害鳥獣対策協議会」に加入
し、前橋市、桐生市、渋川市、みどり市及び昭和村と情報交換を行い、広域的な対策を行うこ
ととなっております。
 今後も周辺市町村及び県などの関係機関と情報を共有し、連携して農作物等の被害縮小に向
けた取り組みを行ってまいりたいと考えております。
 次に、観光への利活用について、大分市の高崎山に見る野猿の観光利活用についてでありま
すが、猿対策を行うには、群れごとに生息状況調査を行い、行政と地域住民が一体となって追
い払いなどを実施し、被害縮小を図ることが重要であります。
 そのような状況において、本市には猿の群れが12群れほど生息しております。
 観光利活用につきましては、高崎山の事例に見られますように、集客力は見込めるものと思
われますが、餌づけをして人になれさせる行為などは、人を怖い存在と見なさなくなり、さら
に農作物被害を拡大させることが懸念されることから、今後、全国の先進地の事例などを検証
し、研究してまいりたいと考えております。
次に、鹿牧場などの設置についてでありますが、捕獲した鹿等を飼育して、その肉を加工し
て食材として提供している地域もありますので、議員御提案の鹿牧場につきましては、今後、
先進地の事例などを検証し、研究してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、石川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇3番(石川初雄君) 御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきたいと思いま
す。
 県及び市の初動態勢ということで、沼田市のほうが早かったということでわかりました。非
常に早朝から頑張っていただいたということで、なかなか市民の方は最初わからなかったみた
いなんですけれども、いろいろお話をさせていただきまして朝早くから夜遅くまで、また連日
頑張ったんだなということを私のほうからお話をさせていただきまして、御理解を多少はいた
だいたかなと思っております。
 その中におきまして、消防団はどのように対応されたか。災害対策本部に消防団の幹部も立
ち会ってこのたびの雪害に対して一緒に対策を練っておられたのか、あるいは消防団は今回は
対策本部には関与していなかったのか、お伺いいたします。
◇市長(星野已喜雄君) 当然かかわっております。消防団長が副本部長に就任をしておりま
す。消防団の方々は本部常駐というよりは、むしろ地域警戒に当たっていただきました。具体
的には消火栓の対応とか詰所の対応です。と申しますのは、火災が発生したり、あるいはまた
安否の関係等で問題が出ると出動しなければならないことから、どうしても拠点となる詰所の
周辺のことについて対応を図りました。
 なお、もう一つは、新聞紙上でも沼田であるところが孤立しているということの記事が出た
わけでありますが、これにつきましてはきちんとしたその方との対応を図ってきたという経過
がございます。場所は迦葉山でございました。もう全然対応は問題なかったのでありますが、
上まで除雪していこうとすると雪崩の危険性があることから、やや3日ほど間があきました。
そのときに消防団の方々にもお出ましをいただきまして、双方で協力をして、そして重機と、
さらに言うなればスコップを活用した形の中で対応いたしました。消防団の方々には大変お世
話になりました。
 補足を総務部長からいたさせます。
◇総務部長(飯田敏夫君) 命によりお答え申し上げます。
 消防団につきましては、先ほど市長が申し上げましたとおり消防団長が災害対策本部副本部
長という形で加わっていただいておりますが、今回の対応につきましては先ほど市長が答弁さ
せていただいたとおり、それぞれの詰所や消火栓の確保等の作業に現地で当たっていただいて
あります。
 なお、当然そうしたものが済んだ以降は災害対策本部に出席等もしているところでございま
す。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 私も消防のほうは14年間勤務をさせていただきまして、本団には行かなかったんですけれ
ども、地元の部の部長まではさせていただきました。ちょうどもう20年前になるんですが、
三角山、戸神山が燃えたときに部長になりたてで、いきなり3日間ぐらい山に行っていたんで
すけれども、それから見ますとやはり20年に1回ぐらいはこういった災害があるのかなとい
う、消防のほうから見ますとそんな気持ちがいたしました。ちょうどそのときにたしかサティ
が開業するということで、サティの上から戸神山の火事を見た記憶があります。
 そのときはまだ無線機も余りなくて、通信手段が非常によくなかったんですけれども、たま
たまそのときはアマチュア無線を用いて分団の連絡とか沼田のほうと連絡なんかは私がやらさ
せていただいたんですけれども、今回は大分通信機器の性能がよくなりまして、電話等、携帯
電話等普及いたしましたので、非常に初動あるいは対策が速かったんじゃないかなと思ってお
ります。
 それでは、次の高齢者ひとり暮らしですけれども、これは高齢福祉課のほうでいろいろ対策
をしていただいたということでお聞きしておりますが、これは連絡をして、今回は土、日、月
ということで高齢者の方の御家族の方がいた場合もあったかなと思うんですけれども、連絡の
とれなかった家等はなかったんでしょうか、お伺いいたします。
◇健康福祉部長事務取扱(林 義夫君) 御質問にお答え申し上げます。
 先ほど市長が御答弁申し上げましたとおり、主には民生委員さんのお力をほとんど100%
おかりするわけですけれども、もともと民生児童委員の皆さん方には日常も身辺の見回り、確
認等をしていただいておりますので、今回の豪雪により改めて連絡をしなくてもそれぞれの民
生児童委員の皆さん方が率先して安否確認に当たっていただいたという報告を受けております。
以上です。
◇3番(石川初雄君) ということは全員安否確認がとれたということでよろしいんでしょう
か。
◇健康福祉部長事務取扱(林 義夫君) お話しのとおりでございます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。大変御苦労さまでございました。
 これは豪雪ということで、大体2日ぐらいである程度交通のほうが復旧できて外に出られる
ようになったというような状態なんですけれども、これが例えば3日、4日と続きますと、こ
れは例えば人工透析をされている方なんかも、例えば3日出られないと命を落とすというよう
な事態になるかなと思って私は心配していたんですけれども、その辺のところまでは、これは
ちょっと通告していなかったんですけれども、お考えにはなられたことございますでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 非常に難しい局面の話です。結論から言うと、そうした透析をされ
ている方等については、御高齢であったとすれば、それは先ほど言ったような形の日常の中で
結構対応が可能だというふうに思っております。ただ、若者の透析をされている方であるとす
ると、そこのところは電話待ち的な感じになったのではないかというふうに拝察をしておりま
す。したがって、市のほうとして透析患者の分析までしていたということはありませんでした。
 ただ、緊急時にそういった状況が発生したときに今どきのドクターヘリ等の要請は可能かな
というふうに思っております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 これはたらればの話なんですけれども、3日も4日も豪雪で出られなかったら大変な事態に
なったなと思ったわけなんですけれども、以前、地方自治体のICT推進フェアですか、そう
いった場合に人工透析の方とか、いろいろな障害者の方の状況等が地図上にGISを利用して
出るようなシステムがありますよということで市長さんのほうに一般質問させていただきまし
て、進捗をするようなお話をいただいたわけなんですけれども、それから1年数カ月たったわ
けなんですけれども、もしそれが進捗していれば今回そういった心配を私はしなかったんです
けれども、この辺は余りまだ進捗していないということで理解してよろしいんでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 実は御提案の問題は、今の経済部長の兄さんがしかるべき立場のと
きにいろいろと検討を加えて、そして、相当なところまで進めました。ただ、問題は地図上に
プロットするというところまで状況がいっておりません。したがって、これはおっしゃるとお
り、非常にこの種の問題をやや難しくしていたのは例の個人情報保護の関係等があって、非常
にそこのところが難しい局面がありました。
 今言うように地図上のプロットはこれからの課題ということで今進めておりますが、いずれ
にいたしましても大変今のことは重要なところの指摘です。早々に実現をしていかなければな
らないことだと思っております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 非常に今回の豪雪というのは118年間の記録の中で特殊な豪雪ということでございますが、
気象庁の先日の発表を見ますと、これは大体30年に一度の豪雪というような言い方をしてき
ましたので、今後30年間にわたって1回ぐらいは来るだろうというようなことを言い始めま
した。ですから、今後同じような局面を迎えたときに今回の教訓を十分生かしていただければ
というふうに思っております。
 また、まちの中に住んでいるものですから、やはり市民の方がよく家に来るんです。「議員
さん、ちょっと出て、出て」なんて。話を聞きますと、やはり高齢の方がスーパーに買い物に
行く生活道路のやはり除雪がなかなかうまく進まなかったから市に言ってよというふうな要望
がかなり多かったです。足腰が悪い中、押していきますと、歩行者用の道路が確保されていな
いんです。要するに車が1台だけ通って、その中でおっかない思いをしてやっと行ったんです
けれども商品がなかったということで、「議員さん、そこのところでお年寄りの方が泣いて座
っていたよ」なんていう話も聞いたんですけれども、買い物に行く、スーパーに行くような生
活道路はなるべく早目に除雪をしてくださいというふうな要望を受けたんですけれども、その
辺のところはお聞き及びになっていらっしゃいますでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) このことが非常に今回の悩みの種の一つでありました。ざっくばら
んに言って村部に行くと大型グレーダーでかいて排雪をすると、その雪が言うなれば路上の幅
員のところから逸脱して、それが畑や河川に落ちていくということで、そういう意味では大型
グレーダーが有効にいきます。
 ところが、まちの中の場合、グレーダーで押していったとしても、それが軒下にたまるとい
う、この現象がどうしてもぬぐい去れない事実としてあります。このことはまちの中の宿命的
な問題かなというふうに思っておりまして、考えられることはやはり地域のところに、それが
区長がいいかどうか、これはまた論議が残るといたしますが、あるいはまた例のごみの担当を
している衛生環境の関係の組織がいいのかわかりませんが、そうしたところに区ごとに除雪機
を配置して、そして路上対応するようなことが1つ考えられるのかなということがございます。
 もう一つは、先ほど議員が御指摘したように、地域のそういったところに言うなればお年寄
りがここにいますよ、独居老人ですよということがわかる状況になっていれば、こちら側のほ
うからアプローチをかけて、きょうの食料の状況はどうでしょうかというようなことを聞くこ
とによって、こちら側でもってストックしている、言うなれば災害のための食料等があるわけ
です。こうしたものをこちらの側が送り届けてあげる、つまり配達をしてあげるということが
考えられるのかなというふうに思っております。
 いずれにいたしましても、町場の関係、例えばこれロータリーで回していってどんどん上か
ら出るものでダンプカーでもってすぐしょっていければいいんですが、これは非常に物理的な
力量が必要になってまいりまして、相当関係する方々のそういった力もおかりしましたけれど
も、やはり今言うようにそういったことから議員が言われたような問題点が残ったということ
は反省を今しているところでございます。
 そうした形の中で除雪隊を組織したことも、機械では入れないけれども手であれば入れると
いうふうなことから、議員が言っているようなところの状況を何とか確保しろと。例えば具体
的に言うと交差点のところのこの山のようになっているところを重点的にやったりしてまいり
ました。それも市の除雪隊の一つには議員が言われたようなことの悩み解消のための手だてで
あったというふうに思っております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。やはり今まで経験したことのないような雪の量があっ
たものですから、なかなか何をどうしていいのか町内会でも非常に苦悩したということで、い
ろいろなボランティアの人がいろいろな苦労をしてやっておりました。
 その中におきまして、うちの町内、上之町なんですけれども、上之町会館というのがおとと
しのお正月に新築されたわけなんですけれども、いざというときに避難所になるように水のほ
うはタンクにためて、雨水をためてトイレに使えるようにしたと。それから、ガスのほうはプ
ロパンガスです。これを使って、もし都市ガスがとめられてもプロパンガスで煮炊きをできる
ようにしたとか、それからソーラー発電、これも屋根に乗っけました。それから、災害時のた
めのアマチュア無線機も設置しております。それから、いざというときの炊き出しです。これ
もできるように自家発電の発電機と、それから、いろいろな器具はそろえて、何回か炊き出し
の訓練も行いました。
 ですから、先ほど市長の言われたように、物を持ってきていただければそこで炊き出しもで
きますし、それから個人情報ですね、これは非常に今言われておりますが、こういう災害時、
非常時にはやはりそういったものを区長さんを通して提示していただければ、町内のことはや
はり回覧板等回しておりますので、わかりますので、そういった協力体制をとるような仕組み
あるいは会議、これを早急にやって確立をしていくといったことが必要じゃないかと思うんで
すけれども、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) まず、前段の建屋の関係については今後それぞれの地区がいろいろ
と何かをするときに1つのモデル的な要素をたくさん持っておるので、これは住民センター等
については総務課がその対応のところになっていると思うんで、上之町の会館でそういった機
能を持っているということを改めて防災も含めて勉強させていただきたいと思います。そして、
そうしたことを1つの軸にしながら、今後のそうした新しい公的ないわゆる建屋を建てるとき
には参考にさせていただければと思っております。
 なお、庁内の指揮命令系統等については早急にマニュアルをつくって、災害対策マニュアル
はあるんですけれども、わかりやすくもう一度確認の意味も含めて、今おっしゃったようなこ
とについてできれば図案化したような形の中で、地区区長等を通して地域に知らせられるよう
な、そうしたことを早急に図る必要があるのかなというふうに今の御発言を聞いて受けとめた
ところであります。早急な対応を図る必要があるのかなと思っております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 これは気象庁が30年に一度ということで、来年もあるかもしれないし、30年後になるか
もしれませんけれども、やはり危機管理というのは早急に立ち上げておけばいざというときに
役立つと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、非常に沼田の農業関係の方に大きな被害をもたらしまして、いろいろ先ほど国が何%、
県市で何%ということでいろいろ数値を示していただきまして、御支援をしていただけるよう
な体制、これは十分わかりました。
 その中におきまして、非常にテレビ報道とか、いろいろな話を聞きますと、例えばビニール
ハウスの鉄の支柱が一遍に注文されても、もう夏までに間に合わないんじゃないか、あるいは
しばらくは入手が難しいんじゃないかというようなお話を聞いたり、それからまた逆に、今ま
でのビニールハウスに天井のところに2本筋交いみたいなものを入れたら倒壊しなかったと。
ですから、今後そういった新しくつくる場合には支柱を入れて壊れにくいような構造のものを
推奨するというようなことも望ましいんじゃないかと思うんですけれども、その辺のところは
つかんでいらっしゃいますでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) これも大事な非常に難しい問題であります。というのは、今回の降
雪による倒壊にかかわらず、実は消費税が上がることによって年度内の駆け込み受注があった
ということから、実は品不足が客観的な状況としてあります。
 それで、今回私も知事部局に向かって2回ほど行ってきた中で、要望の中には取り入れなか
ったんですが、実態としてこういう客観状況がありますので、よしんば今回のように補助制度
をつくっても品物が供給できないような問題が発生すると、いや、むしろもう発生していると
言っても過言ではありません。
 となると、そこのところはしかるべき機関、これは群馬県でいえばやはり知事になると思う
んですが、この群馬県のトップの方がやはり企業サイドに対して、あるいは国サイドに対して
供給体制を早急につくってもらいたいということを言ってもらいたいということは話をしてま
いりました。それは関係する人は一様にもう議員が悩んでいる、あるいはまた指摘されたこと
についてはみんな頭に一応入っています。
 したがって、今回もきちんとしたこういった補助制度等をつくっても、物がなければ闘いが
できませんので、そのものをどういうふうに供給体制を講じていくかということが制度の後に
来る大きな課題であると思っております。実はこれを深刻なものとして受けとめて、一応2回
にわたって強く申し入れをしてまいりました。
 それともう一つ、真ん中にいろいろと入れればいいんじゃないかということは、それは当然
物理的な構造から考えたって真ん中にあればいいのに決まっておると思うんです。そうした中
で、何かハウスにもいろいろなメーカーの考え方があるようであって、赤城ハウスという、こ
んなような感じ、だるまさんのような、これは結構もったんですね。潰れなかったといいます
か。やはり丸いもので議員がおっしゃっているようにきちんとした真ん中に入っていればとい
うこともあったかもしれません。
 それとあと、ビニールの持っている滑りぐあいですか、これがつるつる滑るようなものであ
れば結構それは雪がどんどん落下してくれたけれども、滑りづらいものはちょっとやはりそれ
がだめだったというようなことがございます。
 したがって、後段については筋交い、大いに結構だと思います。前段のことについてはやは
り国家的な手だてとして供給体制の向上に対する要請をしかるべき機関からしていくというこ
とが必要になってくるかなというふうに思っております。
    ─────────────────────────────
○会議時間の延長
◇議長(大竹政雄君) 一般質問中でありますが、本日の会議時間は議事の都合により、あら
かじめこれを延長いたします。
    ─────────────────────────────
◇3番(石川初雄君) わかりました。いろいろな情報が入ってくるわけですけれども、そう
いった情報もつかんでいるということで了解いたしました。
 また、そういった材料が来なくて仕事ができなくて収入が減るというふうなところも非常に
心配される方がいらっしゃいます。それがまず1点。それからもう一つ、これは高齢になりま
すと借金をして返せる自信がないというような心配が2点目にありまして、この辺もやはり借
りたお金は返さなければならない、仕事がないというときに、どこまで我慢できるかという問
題も含まれるんですけれども、これもやはり国に対してのその辺のところも県、あるいは支援
を求めるか、あるいはそういった対策をどうするか、これも考えていかなければならないかな
と思うんですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 今、農家の方が全国で、私の記憶に間違いなければ二百四十数万人
だと思います。それで、年間やめていく方が20万人ぐらいいるんだそうです。それで、新し
く入ってくる方が6万人ぐらいいるんだそうです。構造的に毎年14万人ぐらい実は減ってい
るんだそうです。これは現在の食料自給率を、40%を割って38%等のことを言われている
んですが、もう明らかに人口がふえて食料の供給体制というものが脆弱になってくると、国家
の存亡にかかってくるということに実はなります。
 したがって、今回議員が指摘されているようなことが、やはり今言うようにそういった事故
が発生しなくても国の客観的な流れとしてそういうことがあるとすれば、やはりここは思い切
った施策を打たない限りにおいてはやはりそういったところの歯どめがきかなくなってくるの
かなと思って、非常にそれは危機感を持っております。
 したがって、この際だからもうという刹那主義が一番怖いんで、この辺のことについてはや
はりある程度、もちろん基礎自治体も都道府県もしっかりと考えるんですが、やはり国策の立
場からも強いメッセージが欲しいなというふうに期待をしております。
◇3番(石川初雄君) やはり利根沼田の農業というのは基幹産業でございまして、どんどん
やめていかれますとやはり生産性も低下しますし、収入も減るということを危惧しているわけ
でございます。わかりました。
 それでは次に、先輩議員が大分質問をしていただきまして、それでは、ICTを活用した注
意喚起及び緊急告知広報の件について再質問させていただきます。
 ホームページあるいはツイッター等で発信をされたということでございますが、長野県の佐
久市の市長さんはやはりツイッターでつぶやきをされて、最初はすごく市民に怒られたと。叱
咤激励をされるどころか、もう怒られっ放しで弱ったと。ところが、双方向のやはり情報交換
を呼びかけたと。要するに画像です。要するに写真を撮ってツイッターで市役所に送ってくれ
と言ったところで、双方向の情報交換をどんどんしていくうちに市長頑張れと励ましの言葉が
どんどんふえたということでございますが、やはり情報ですね、どこどこでどのくらい雪が降
ってどのぐらい困っているとか、これはリアルタイムで市でじかにつかむことができます。車
で行って調べるよりも市民の方にこういった情報提供、ツイッターでなくてもフェイスブック
でもこれはできると思うんですけれども、そういった双方向の情報交換というところは検討は
されましたでしょうか。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後5時00分休憩
    ─────────────────────────────
午後5時06分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇市長(星野已喜雄君) 大変御提案の趣旨は非常によくわかりますし、その際に石川議員は
そういったところについては非常に造詣の深い方でありますので、いろいろな意味でまた教え
もいただきたいということがありますが、やはり相手との信頼関係もありますから、仮に池田
地区なら池田地区のどなたかにそういった情報を送ってもらうとかというようなことだとかを
システム化していくといいのかななんていうふうにもちょっと思っております。
 これがまるきり市民全体からみんなということになったときに、ちょっとお返しがなかなか
難しくなるかなと。例えば具体的なことを言うと、例えばこれは全く仮説ですけれども、公民
館長さんあるいは区長会長さんあるいは区長あるいは農業委員がおります。あるいは共済の役
員が地域におります。そうした方々のところとうまくコラボレーションができるような、そう
いうことは大変重要なポイントになるんじゃないかなというふうに思っております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 不特定の多数の方から来ますと収拾がつかなくなるということで、情報が錯綜することもご
ざいます。その点いきますと、フェイスブックなんかですとお友達を登録しないと来ませんの
で、フェイスブックの活用なんかも市長さんも大分活用されているようですから御検討された
らというふうに思っております。
 それでは、次に行きたいと思います。
 非常に重機とかマンパワーで今回乗り切ったわけでございますが、非常に建設業界の方にお
話を聞きましたら、昔から比べると持っている重機の数が減ったり、あるいは除雪に対する事
業をやめたり、そういったお話を随分聞きました。なぜかといいますと、除雪をしますと一冬
100万円の赤字だったよとか、そういった話を聞きまして、ことしみたいに毎年降れば利益
も出るかなと思うんですけれども、やはり雪の少ない年は赤字になるということで、今までず
っと赤字でやってきたところはよしてしまったり重機を売ってしまったということで、今回必
要に対する重機が足りなかったということが今回除雪のおくれた一因でもありますし、また、
その重機のオペレート技術です。機械があればいいというものでもなくて、オペレート技術に
よっても仕事の進捗率が違いますので、そういった物あるいは人、こういった技術が少し減っ
てきてしまったということを私は思っているんですけれども、市のほうとしてはどのように感
じられましたでしょうか。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 今回の大雪に際しましては多数の業者の方に迅速な対応、また大変な努力をしていただきま
して、この場をおかりしまして感謝申し上げたいと思います。
 業者の数の話と重機の数の話なんですが、除雪としましては今回も含めまして通常でいきま
すと除雪は十分に可能だったわけですけれども、大雪ということで初動態勢、重機まで行くま
での、国道17号、関越道がとまるような事態の中で大変直営も含めて頑張っていただいたわ
けですけれども、まず幹線道路、それをつなぐ道路、そして生活道路という形で順次やらせて
いただきました。そうしませんと通行の確保ができないということになりますと重機も行きま
せん。排雪もできません。
 そういう中で順次進めた中で、かち合わないような業者の連絡もいただきながら組み合わせ
て、時間はかかりましたけれども余り問題なく、問題なくという言い方おかしいんですけれど
も、余り混乱なく沼田市の場合は一定の期間の中で処理ができたというふうに認識しておりま
す。以上です。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 短い期間の間にいろいろな対策を講じて、市としては大体思うとおりできたということでよ
ろしいわけですね。わかりました。
 なかなか市民の方は国道をかいているのも県道をかいているのも沼田市の道をかいているの
も全部一緒だという、そういう見方をしまして、何であそこの国道かいているのはこっちもか
かないんだとか、いろいろ聞いてみますと除雪に対しての道路の縄張りでこっちはかけないし、
こっちはかけると、そういったようなことがあってなかなか市民の要望に応えられなかった事
例もあるというんですけれども、それは本当でしょうか。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 個々の要望は土、日、月、火、水ぐらいまで4回線、5回線の電話が鳴りっ放しの状況でご
ざいました。その間の要望をほとんど確認させていただきますと、私の家の前はなぜかかない
のかというような要望が多々ございました。その場合につきましても今まで私が説明させてい
ただいたとおり、まず幹線道路をかいて一定の通行を確保して重機の通行ができるような形、
排雪の状況ができるような形、次にそれをつなぐ道路ができた段階でその次の生活道路に移ら
させていただいて順次進めさせていただきますと。
 その後、先ほど市長が申し上げましたように、旧沼田の場合、村部と違いまして排雪場所に
苦慮するということがありましたものですから、市長の指示によりまして早期に沼田公園、十
王公園、旧利南中の跡地、沼須河川広場、運動公園ということで排雪場所の確保もさせていた
だきました。ここに運搬するための幹線道路の除雪が済まない限り生活道路には移れないとい
うような状況もございますので、そういう順番でやらせていただきました。
 結果的に市民の方に大変御迷惑と御不便をおかけしましたけれども、その順番でやりません
とどうしても、その場所その場所の対応だけですとどうしても不公平もございますし、私ども
の方針もございますので、そういう形で一定の期間の中である程度の処理はできたというふう
に認識しております。以上です。
◇3番(石川初雄君) 市のホームページを見ますとその時系列がよく出ておりますので、自
分なりには理解はできたんですけれども、なかなかホームページを見ていない方あるいは自分
の家の除雪がなかなか進まなかった方は、やはりそういった苦情は多かったんじゃないかなと
思ったわけでございます。わかりました。
 それでは、次に行かさせていただきます。
 今回、除雪に対する行政区の支援金が10万円、それに足して1世帯当たり200円ですか。
この10万円の根拠、これはどのような根拠を持って10万円に決定されたか。これは先ほど
ちょっと明確な回答は私わからなかったものですから、できればこれをもう1回お願いできれ
ばありがたいです。
◇市長(星野已喜雄君) まず、81区あるということを押さえたいと思います。10万円掛
ければ当然810万円という数字が出てまいります。200円を乗じた、1軒につきの戸数を
掛けて約1,200万円強の予算措置になったわけでございます。
 15万円の応援の例の補助の関係等も捉まえたときに、一応地区のそうした除雪支援金とし
て地域でもっていろいろと対応を図っていく際に、例えば上之町のようなところとか秋塚のよ
うなところとかと高橋場では、これは客観的に戸数が違うことから軒数を乗じさせていただき
ました。当然そこには、地区によってはそのお金を使って言うなれば手作業の関係で動いたと
ころもあるでしょうし、あるいは時の地区においてはいろいろと地元の関係の状況等を勘案し
た形の中で自由な方法を講じたのではないかというふうに思っております。
 したがって、よくありがちな基本的なベースに対して軒数を乗じたというような形と、うち
にある、当然予算措置が伴ってきますので、やはりある程度それなりの周辺の状況等も勘案し
ながら対応を図ったわけでございます。したがって、そういう意味で今回の対応の措置はそれ
ぞれの区長等からは評価されたことの御意見を承っているところでございます。
◇3番(石川初雄君) 10万円で足りるところもありますし、足りないところもあるという
ふうに話は聞いております。このお金が来るというのがわからなくて、自腹でもう出して近所
のところを除雪してもらったというところもありまして、それは区長さん宛てに支援金が行く
わけですけれども、別にやった人はもらえないかなという話を聞いたんですけれども、これは
行政区に対しての支援金ということですので、その行政区で話し合いをして分けるのか分けな
いのかという問題も出てくるかなと思ったんですけれども、これは非常にありがたいお金だと
いうことがどこの区に行ってもお聞きいたしました。非常にタイムリーな支援金だということ
で喜ばれておりました。
 これは非常に分配するのが困っているところもあるというんですけれども、そういった話は
聞きましたでしょうか。
◇総務部長(飯田敏夫君) 私のほうからお答え申し上げさせていただきます。
 当然先ほど議員さんの御指摘のように、既に除雪にいろいろ対応されたところ、それから、
既に燃料だとか、マンパワーでその違いが多くありましたので、区によっては使い道がいろい
ろ違うわけでありますけれども、当然今後のまたそういった除雪費用のために使っていただく
ことも、柔軟な対応で区長様方にまず振り込む前に連絡をさせていただいた経過もございます
ので、それぞれの区でいろいろな活用をしていただいているところであります。以上でありま
す。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 これは自分の上之町というところの町内の話なんですけれども、やはり今回もらった10万
円は使わないで、除雪機、大体30万円ぐらいのものがよく売れるものがあるということで、
どうしても生活道路のほかに歩道の除雪がもう高齢の方が多くなってしまってなかなかできな
い、それから、空き店舗、空き地が多くて誰も除雪しないところが多いということで、それを
ベースにして商店街とか、また区のほうでお金を足して除雪機を買って、今買うと高いですか
ら夏にも買おうかというような案でやっているところもありますけれども、ほかにもそういっ
たような考えのところはあるかどうか、つかんでいらっしゃいますでしょうか。
◇総務部長(飯田敏夫君) お答えさせていただきます。
 実は私が住んでいるのは高橋場ですけれども、直接区長さんではありませんけれども、区の
関係者の方から、やはり高橋場でもある程度そういったことに使いたいなというようなことは
聞いているところでございます。したがいまして、81地区の中では多分そういったところも
幾つかあるというふうに推察はできます。以上でございます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。非常にいただいた10万円を活用するにはどうしたら
いいかということで、区長さんもいろいろ考えがあるかと思うんですけれども、そういったと
ころもあるということでございました。
 それでは、時間が大分押してきましたので、次の野猿及び鹿の対策についてということでご
ざいますが、GPSを使った猿の位置情報ですか。これは新聞に出ていた記事なんですけれど
も、これは世界で初のシステムが、これ実は昨年、岩手県の防災訓練で実験が行われまして、
そこで実証されたということでお墨つきが出まして、特許を取って世界的にこれを広めようと
いうことで産声を上げたということで今回新聞に出たというわけでございます。
 これは大量生産でつくって、「はい、今あります」というものではなくて、例えば自治体で
こういった動向調査をするその広さとか、そういったものに合わせて、家で言えば注文住宅み
たいなものです。カスタマイズをされまして、例えば、きのうの委員会でもお話をさせていた
だいたんですけれども、猿の場合は鹿から比べますとちょっと首輪が小さくなりまして、電池
等も少しスペースが小さくなります。これは決して電波を弱くするということではなくて、新
聞に書いてありますのが大体400日ちょっとぐらい使えるということなんですけれども、3
0分に1回ぐらい電波を出すんです。
 ところが、猿の場合はもうちょっと小さくなりますから、別に30分ではなくて40分にも
設定できますし、50分にも設定できるということで、電池の量が少ないから早く切れてしま
うということではなくて、400日もたせるようにプログラムを組めばいいわけですから、決
して使用期間が短くて使えないということはちょっと認識が違っているんじゃないかと思うん
ですけれども、これは実用は400日でも500日でも可能でございますので、そういったと
ころがもう少し研究をしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) 実はこのGPSの問題は、ことしの当初予算のときにどういう形で
持っていったらいいかということも実は深く検討いたしました。ただ、議員がおっしゃってい
るように岩手のほうのところまで私どもの調査分析が実は行きませんでした。県内のところの
ある筋道のところで捉まえた経過がございました。
 いずれこれはもう時間の問題の流れかなと思っております。したがって、これから先にこの
有害鳥獣の関係等についてGPSの持っている、言うなればこれ出てくるわけですよね。そこ
でみんな一斉に情報が入ってくるから、それに基づいて地域の人たちが集合して追いかけをす
るとか、そういうようなことになっていくと思うんですが、動向調査だと思います。これでも
って屠殺をするとか、そういうものじゃありませんから。
 ただ、この事業をやはりきちんと体系化していかないといけないなというふうに思っており
まして、その場合にそれが、私どもは今回は猿の立場から検討を加えたんです。実はここまで
私どもも踏み切れなかった経過がございます。ただ、この理論はもう避けて通ることはできな
いだろうということから、状況でもってきちんとした整合が図られるようなシステムとか機材
とかが出てくれば、やはり対応を図っていくという考え方は既に持っております。したがって、
いろいろな意味でまた情報を教えていただければありがたいなというふうに思っております。
◇3番(石川初雄君) これはやはり私も45年間無線通信の実験をやってきまして、同じ群
馬県内のやはり実験をしている別の方なんですけれども、そういった実験結果をもとに数年来
研究された成果が実ったということで、こういった機器をもう既に試作段階のものは全てつく
って成功しております。
 それで、実物も私、実は全部見ております。沼田まで持ってきてくれました。こういうもの
ができましたから見てくださいということで。無線機も全部実物を見せていただきました。た
だ、新聞の出る前ですので公表はしないでくださいということで黙っておったんですけれども、
例えば国あるいは県なんかでこういった研究費、調査費なんかの支援金あるいは補助金とか出
ましたら、例えば沼田市とこの機器を開発している、太田産業センターにいるんですけれども、
そういったところで共同で第一次の実験あるいは動向調査、そういったことも可能じゃないか
なと思って話しましたら、そういった話があれば十分お話し合いに来ますということで、電話
なんですけれども、聞いておりますけれども、そういったことに対していかがお考えでしょう
か。
◇市長(星野已喜雄君) 実は先ほど言った経過の中で、その太田の関係が私の情報にも入っ
ていました。議員が今岩手のほうの関係も話したものでややちょっと食い違いがあったんです
が。
 したがって、もうこの有害鳥獣の関係等についてはいろいろな手だてを打たないとだめだと
いうことから、GPS対応もこれはもう時代の流れだなと思っておりますので、繰り返し申し
上げたいと思うのですが、今回当初予算に計上することはできなかったんですが、できれば計
上をしたかったんですが、そこまでちょっとまだ確証が持てなかったということがあります。
 また、今議員が本会議で提案されているんで、太田のしかるべき研究センター等も情報を把
握して、本市に見合ったようなことはどういうものがいいのかということも県の御指導もいた
だいたりして、できるだけ早いうちにいろいろな意味で対応ができるように努力はしてまいり
たいというふうに考えております。
◇3番(石川初雄君) 岩手県に行ったらその太田の研究グループが機械を持っていって実験
したということで、岩手県がやったということではありませんので、実験したということで御
理解をいただきたいと思います。わかりました。
 群馬県の林業試験場、これ担当しているのが坂庭さんという方なんですけれども、沼田でも
知り合いの方がいらっしゃるということなので、その方が赤城山麓で鹿等につけて共同研究を
されているということで、非常に群馬県でも力を入れているということでございます。
 それでは、次のほうに行きたいと思います。
 観光への利活用でございますが、昨年10月、全国都市問題会議で高崎山の猿ということで
全国的に有名でございますが、これもやはり地元の農作物に被害を与えて非常に困っていたと
ころ、そのときの市長さんがほら貝を吹いて猿を集めて餌づけに成功して、年間30万人ある
いは50万人の集客に成功したということでございますが、これも場所あるいは群れ、いろい
ろな条件等が整わなければなかなかできないことだと思いますけれども、昨年市長さんも行か
れたということですけれども、それで、パンフレット等にいろいろ載っていたと思います。観
光大使ですか、これはAKB48の指原莉乃さんの写真が載っかっておりまして、大分市の観
光大使、猿の関係の名づけ親にもなっておりますけれども、そういったものは目にされた記憶
等はございますでしょうか。
◇市長(星野已喜雄君) まことに申しわけございません。まだ見ておりません。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 非常に芸能人を使いまして、大分市を非常にPRしているなというふうに私は感じておりま
す。お猿と芸能人、非常にうまく使ったなという、こういったPRもされておりました。なか
なか害獣を益獣とするのは、話は簡単ですけれども難しいというのはわかっておりますので、
今後とも研究をしていただきたいと思います。
 次に、鹿牧場ですけれども、これもやはり北海道から九州までいろいろ見てみますと、それ
ぞれの方法で肉料理をやったりインターネットで販売をしてみたり、皮とか、それから角なん
かもやっておりますが、これはやはり沼田の場合は、第1回目の質問でも行いましたが、放射
性物質の関係からどうしても食用ができないと。ハンターの方も今余りとらないんです。とっ
てもやはり食べられないですから。これもやはりふえても困るし、とっても困るということで、
非常に猟師の方も困っている状態なんですけれども、今回の大雪で自然淘汰される、要するに
餌がなくなってかなり減るんじゃないかなという見方もされているんですけれども、こういっ
たところは御存じでしょうか。
◇経済部長(田村博史君) まことに申しわけありません。そういった情報なり資料をちょっ
と承知をしておりません。以上です。
◇市長(星野已喜雄君) これは一般論として申し上げるのですが、やはり豪雪に見舞われる
と山野の樹木が相当劣化をいたします。したがって、食べるものがなくなってくるという現象
がございます。ですから、議員がおっしゃっているように自然淘汰もさることながら、里に出
てくる可能性があるかなと思うんです。いっとき熊が相当沼田のほうへ出てきたという経過が
あったんですが、あのときが実は豪雪だったんです。山に食べ物がなくなったことから里に出
てきたという流れがございます。\
 したがって、よしきに解釈すれば山に食べ物がないからそこで劣化していくということがあ
るのですが、今度は逆にないから里に出ていって食い物をあさると、そこのところに農作物が
あらわれてくるというようなことが考えられるのかなというふうに思っておりまして、今後、
注意をしていかなければいけないかなというふうに思っております。
◇3番(石川初雄君) やはり昔からいろいろな研究も行われているかと思います。これも鹿
牧場もきょう言って今年度、来年度からすぐというわけにはいきませんですけれども、これも
長い目で見て観光資源として活用できればと思っております。
 また、話はまた戻りますが、鹿等ももう既に発信器等の機械、実際自分で持ってみまして、
かなり重たいんですけれども、これも製品ができております。ですから、活用、実験等をされ
て動向の調査、これらも進捗すればいいんじゃないかなと思っております。
 山に餌がなくなりますとやはりどうしても里に出てくるということで、60年前の話になり
ますけれども、利根実業高校の前に熊が出まして大騒ぎになりました。そのときに短銃の鉄砲
を持っていってとったのがうちのじいさんでありまして、新聞にも載ったんですけれども、6
0年前にそんな熊が出るなんていうことはよっぽどのことがない限りないという、そういった
時代だったんですけれども、今回の雪でもまたそういった事態が心配されるかもしれませんの
で、あわせて害獣対策、慎重に行っていただきたいと思います。
 私の一般質問は、これをもちまして閉じさせていただきます。
    ──────────────◇──────────────
    第2 延  会
◇議長(大竹政雄君)お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決し
ました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議はあす7日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後5時35分延会


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