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平成26年第2回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第2号
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平成26年6月12日(木曜日)

議事日程 第2号
平成26年 6月12日(木曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
─────────────────────────────
出席議員(21人)
       1番  大島 崇行君      2番  山 敏也君
       3番  石川 初雄君      4番  島田 富造君
       5番  野村 洋一君      6番  坂庭 直治君
       7番  石井 紘一君      8番  高柳 勝巳君
       9番  井之川博幸君     10番  大東 宣之君
      11番  星野  稔君     12番  金子 一弥君
      13番  久保 健二君     14番  片野 彦一君
      15番  大竹 政雄君     17番  小野 要二君
      18番  宇敷 和也君     19番  石田 宇平君
      20番  布施辰二郎君     21番  星野佐善太君
      22番  牧野 保好君
欠席議員(1人)
      16番  星川嘉一郎君
─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       横山 公一君   総務部長       田村 博史君
   市民部長       茂木 一夫君   健康福祉部長     山 恭昭君
   経済部長       栃原 豊彦君   都市建設部長     萩原 誠一君
   総務課長       内山 日朗君   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君
   教 育 長       宇敷 重信君   教育部長       小池 龍実君
   庶務課長       石井  旭君   監査委員事務局長   増田 雄二君
─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       茂木 進一    次長兼庶務係長    松井 克人
   議事係長       今井 利次    副 主 幹       安原 和宏
──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大竹政雄君) これより本日の会議を開きます。
──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大竹政雄君) 日程第1、一般質問を行います。
 通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
 最初に、布施辰二郎議員。20番。
〔20番 布施辰二郎君登壇〕
◇20番(布施辰二郎君) おはようございます。
 通告に従いまして一般質問をいたします。
 今回、私の質問は、表題で本市の主要課題についてと夢のある沼田市、幸せ度ナンバーワン
の沼田市をつくるための施策についての2点であります。項目といたしましては、街なか再生
事業について、グリーンベル21について、人口減少対策について、市民構想会議について、
起業塾について、農産物のブランド化と6次産業化について、そして市民が主役の身の丈にあ
った心豊かな沼田市を目指すことについてであります。
 まず、街なか再生事業についてからですが、現在中心市街地の再生を目指して街なか再生事
業に取り組まれております。この事業では、土地区画整理事業を基盤整備事業として導入し、
個店の再配置と更新を行いながら新たな都市機能の導入を図り、沼田市の顔としてふさわしい
中心市街地の再生を行うこととなっております。土地区画整理事業は、ほとんどの権利者の土
地の入れかえを行わなければならないことから、その合意形成に多くの時間を費やしていて、
仮換地指定や移転工事の着手がおくれていると思っております。また、この事業は、施行面積
は8.8ヘクタールで、都市計画決定が平成10年4月10日ということであります。そして、
事業計画決定が平成10年12月1日であります。また、事業年度が平成10年度からですが、
最近10年間延伸になったと伺っております。したがいまして、平成36年度までということ
になります。
 まちづくりが始まってから現在まで、さまざまな課題があったと思いますが、例えば過去の
課題、現在の課題、これからの課題、これらの諸課題をどのように捉え、事業をどのように進
めていくのか伺います。
 次に、グリーンベル21についてでありますが、御存じのように、グリーンベル21は平成
5年4月に複合商業施設として開業いたしました。開業当時は株式会社マイカル運営の沼田サ
ティが核店舗でありましたが、平成14年8月サティ撤退、同年11月Aコープ沼田店開業、
同時に沼田ふるさと館開館、また平成15年6月サンバード長崎屋が開業いたしましたが、平
成20年5月サンバード長崎屋撤退、平成22年5月Aコープ沼田店撤退、平成24年3月沼
田ふるさと館休館、同年11月沼田マルシェ開業、平成25年6月沼田マルシェがプロマル沼
田マルシェとしてリニューアル開業、平成25年7月プロマル沼田マルシェ撤退、そして、平
成26年2月キャンドゥ沼田店撤退と核店舗が何度も次々と入れかわっている状態であります。
各企業は、開店されるときは会社のために、また地域社会のためになろうという思いを抱いて
開業されると思うのですが、いずれにいたしましても余り長続きはしておりません。それぞれ
に理由はあると思いますが、原因結果の法則もあります。過去今までにそのような理由につい
て研究、検討はされてきたのかどうか疑問の残るところであります。最近では、訴訟問題や税
金などの問題もあってすっきりいたしておりません。ほかにも、地権者等の問題もありますが、
このグリーンベル21についての諸課題について、どのように考えているのか伺います。
 次に、このグリーンベル21の利活用についてですが、7階にはグリーンプラザがありまし
たが、これは運営していた笹屋ホテルが平成25年2月に事業停止し閉館をいたしました。そ
の後、同社は破産処理に至ったと聞いております。その結果、同年8月の時点で4階と7階は
閉鎖され6階の空床は少なかったものの、1階はATMコーナー、2階は2店舗、3階は1店
舗、5階はFM−OZEのみを残し空床となりました。その後もほかのテナントの撤退が相次
ぎ、今年3月時点で2階、3階、4階、7階は全て空床となったため閉鎖され、1階はATM
コーナー、5階はFM−OZE、6階はスポーツクラブのみとなってしまいました。延べ床面
積は、2万8,900平米という広い床面積があります。また、開業当時から頑張ってこられ
た地権者の皆様まで撤退をされる始末であります。過去10年くらいの間にさまざまな紆余曲
折がありました。市長は、この大型商業施設グリーンベル21を市庁舎として活用する場合は、
仮移転でなく本庁舎にしたいと言われておりますが、利活用についてどのように考えているの
か伺います。
 次に、人口減少対策についてでありますが、朝日新聞デジタルの報道によりますと、国立社
会保障人口問題研究所の推計で日本の人口は約半世紀で現在の3分の2になり、1世紀で3分
の1に縮むと言われております。そして、大都市への人口流出が続けば約半数の市区町村は消
滅の可能性があると指摘をしています。少し大げさのような気もいたしますが、ほかの先進国
と比べると日本の特徴がはっきりしているということです。それは、子育て支援が薄いとか夫
婦の共働きの広がりに対し支援策が追いついていないなどです。人口減少問題は、私たちに命
を見つめることや生き方、暮らし方の再検討を迫っているようにも思います。いずれにいたし
ましても、社会全体で考え議論しなければ前には進まないと思っております。
 また、厚生労働省が人口動態統計をとり始めてから、初めて人口の自然減を体験した200
5年がターニングポイントだったとしております。統計によりますと、出生数と死亡数の差で
ある自然増加数は、2004年がプラス8万2,119人であったのに対し、2005年はマ
イナス2万1,266人ということです。国勢調査でも前年を2万2,000人下回っており、
日本が人口減少時代に突入したことを裏づけているとしております。この人口減少問題につき
ましては全国的な課題と思いますが、どのように考えていられるのか伺います。
 次に、夢のある沼田市、幸せ度ナンバーワンの沼田市をつくるための施策についてから市民
構想会議についてですが、かつてから本市には沼田公園長期整備構想がありました。これは当
時、沼田市の状況だとか、あるいは将来に向かって進むべき道筋が述べられていると思います。
また、本市には第五次総合計画があります。平成19年度から23年度までの5年間は前期実
施計画として終了し、引き続き第五次総合計画の実現を図るため、現下の財政状況や前期実施
計画を踏まえ平成24年度を初年度とする後期5カ年の実施計画を策定し、平成24年から平
成28年度に推進する必要な事務事業を掲げ、予算編成の指針として効率的、計画的かつ重点
的な施策を図るということであります。そこで、市長公約の市民構想会議はどのような内容に
なるのか、長期整備構想や総合計画とは関連性や整合性はあるのか、具体的な内容について伺
います。
 次に、起業塾についてでありますが、私の認識では、起業家、起業人とは常に自立し、誰か
らの庇護も求めず、計算されたリスクをとり、勇猛果敢に事態に挑み、事業を成長させて新た
な価値をつくり出し、問題を解決して結果を出し、世の中にその仕事を評価される生き方をす
る人々のことだと思っております。起業塾については、そのような人たちを育てるところと思
っておりますが、具体的な内容について伺います。
 次に、農産物のブランド化と6次産業化についてですが、20年前ごろまでは農産物はつく
れば売れる時代が長く続いていました。しかし、現在高度に資本主義が発達して何でも売れる
時代は収束し、よいものが選ばれるという時代になってきています。しかしながら、安全でお
いしい農産物であれば売れるという時代でもありません。今の時代の競争を勝ち抜くためには、
しっかりとした農産物のブランド化が必要であります。6次産業化では、第1次産業の活性化
を図る近年注目されている新しい産業で、第1次産業に分類される農業や水産業の生産だけで
はなく、第2次産業である加工、第3次産業の流通、販売に生産者がかかわることで、加工賃
や流通マージンなどの付加価値を生産者も得ることができる仕組みです。つまり、生産も加工
も販売、流通も全てを生産者が行う産業であります。このことについてどのように取り組むの
か、具体的な内容について伺います。
 次に、市民が主役の身の丈に合った心豊かな沼田市を目指すことについてですが、平成26
年4月の時点で全国の自治体数を調べてみました。そのうち、市が790市、特別区が23区、
町が745町、村が183村で、合計1,741市区町村ということになっております。人口
の一番多い横浜市は約369万人で、一番少ない北海道歌市内市の約4,400人であります。
それぞれの自治体は全部身の丈に合ったまちづくりをしていると思いますが、特に本市ではど
のようなまちを目指すのか伺います。
 次に、中心部と旧村部における取り組みについてですが、御存じのように平成17年2月に
白沢村と利根村を合併して新沼田市となりました。10年間で一体化していこうということで
したが、地域の個性や特徴が失われないかとか、中心地だけがよくなり周辺部が取り残される
のではないかとか、行財政の効率性が低下するのではないかなどの声がありました。ちょうど
今年度いっぱいで10年たちます。そこで、今後のことになりますが、中心部と旧村部におけ
る取り組みについて伺います。
 最後に、振興局制度についてですが、合併して10年間は振興局制度を維持していく決まり
になっておりました。また、去る4月末、白沢、利根の両振興局長が辞職をされましたので、
今後の振興局制度について伺いまして1回目の質問といたします。答弁よろしくお願いいたし
ます。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答え申し上げます。
 本市の主要課題について、街なか再生事業について、諸課題などをどのように捉え、事業を
どのように進めていくのかについてでありますが、本事業は、議員の御質問のとおり、平成1
0年度に事業認可をいただき、土地区画整理事業を導入して町なかの環境整備を進めるととも
に、にぎわいの核・やさしさの核の整備や魅力ある商店街づくりによる商業の活性化を図り、
町なかににぎわいを取り戻すことを目的として取り組んでいるものであります。
 これまでの課題といたしましては、居住人口の減少、高齢化の進展、郊外への大型店進出な
ど社会情勢の変化による商業機能の低下や権利者の権利状況、経営状況など個々の立場の違い
から街区単位での合意形成に時間を要したこと、さらには市の財政状況の悪化などが課題であ
ったと考えております。
 これからの課題といたしましては、今後も街区の合意形成は大きな課題ではありますが、1
街区に新しい町並みが整備されたことにより他の街区から早期整備への要望が出されたことも
あり、厳しい財政状況の中ではありますがスピード感を持って事業展開することも課題である
と考えております。
 今後の進め方についてでありますが、厳しい財政状況の中、地元の権利者や商店街の方々と
十分協議しながら早期完成に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
 特に、昨年の9月定例市議会におきまして、2街区・4街区の仮換地指定及び建物調査の速
やかな実施の請願が採択されておりますので、2街区・4街区の事業進捗に向けて取り組んで
まいりたいと考えております。
 次に、グリーンベル21について、諸課題についてどのように考えているのかについてであ
りますが、2核1モール構想に基づく中心市街地西側の核として本市初の組合施行による市街
地再開発事業により建設されたグリーンベル21ですが、平成5年4月16日のオープンから
既に21年の歳月が経過いたしました。
 この間、開業以来のキーテナントであった沼田サティの撤退、その後継テナントとして誘致
したAコープ、サンバード長崎屋の撤退を受け専門店の退店が相次ぎ、空床が拡大することに
なってしまいました。
 開業時期とバブル経済の崩壊が重なったことや、その後の長引く不況の影響を受け、商業ビ
ルとしては決して順調な環境ではありませんでしたが、関係者によるさまざまな努力が続けら
れたことも見落とすことはできません。
 ビルを維持する管理費をどのように確保していくかなど難しい課題を抱えておりますが、東
日本大震災を経ても堅牢な建物に大きなダメージはなく、沼田市民共通の資産として活用して
いくことこそが重要であると考えております。
 また、利活用についてどのように考えているのかについてでありますが、真田氏の町割りに
さかのぼる本市中心市街地は、商工業や金融など重要な都市機能が集積し長い歴史の中で市民
生活を支えてまいりました。
 時代の要請を受け、その中核として商業機能を担うべく整備されたグリーンベル21であり
ますが、先ほど申し述べたとおり、社会経済環境の変化は著しく、オープン当初は想定もしな
かった人口減少社会の到来なども言われるようになっております。
 少子高齢社会が急速に進展する中にあって、市民が集う中心市街地において、商業を初めと
する民間サービスと行政などの公的サービスを再構築することが優先すべき課題であると考え
ておりますので、その中心となる施設の1つとしてグリーンベル21を据え、関係者との協議
を進め、取得も視野に複合的な利活用を検討してまいりたいと考えております。
 次に、人口減少対策について、全国的な課題と思うが、どのように考えているのかについて
でありますが、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口は、本市の人口は、2010年
(平成22年)の5万1,265人が30年後の2040年(平成52年)には3万6,20
7人となり1万5,058人の減、減少率29.4%になるとしています。また、先般日本創
成会議が公表した20代から30代の若年女性人口の推移では、2010年(平成22年)の
5,159人が30年後の2040年(平成52年)には2,560人となり2,599人の
減、減少率50.4%の「消滅可能性都市」であるとされ、大変衝撃的なものでありました。
 人口減少は、全国的な問題であると考えますが、特に中山間地域に位置する本市にとっては、
人口減少対策が非常に重要な課題であると認識しておりますので、少子化対策はもちろんのこ
と、転入促進、雇用創出、起業支援、子育て環境整備等人口流出に歯どめをかける施策の推進
を図っていく必要があるものと考えております。
 次に、夢のある沼田市、幸せ度ナンバーワンの沼田市をつくるための施策について、市民構
想会議について、具体的な内容についてでありますが、市民構想会議につきましては、市政へ
の市民参画の機会の拡大並びに公正の確保及び透明性の向上を図るための組織として設置する
考えであります。
 具体的には、農業のことは農家の方々に、商業のことは商店の方々に、福祉や教育のことは
関係団体やPTAの皆さんにというように各界各層からの声を伺い、その御意見を踏まえ、市
政運営を大胆に決断、実行してまいりたいと考えております。
 なお、その決断、実行をするに当たっては、総合計画の位置づけや各種計画との関連性、整
合性を考慮するものであります。
 次に、起業塾について、具体的な内容についてでありますが、地域の経済や雇用を担う重要
な存在である中小企業・小規模事業者数は年々減少し、国内でも開業率も5%に満たない状況
であることから、国は昨年6月に閣議決定した「日本再興戦略」において、欧米諸国並みの開
業率10%台を目標として、現在、創業支援のための施策を進めています。
 本市においても、地域における創業を支援するため、起業意欲のある人を対象に、企業を起
こすために必要となる基本的な知識の修得、会社経営のノウハウやリスクを学ぶ場として起業
塾を設置し、産業の振興と地域経済の活性化を図るものであります。
 また、事業化に当たっては多額な事業資金も必要になることから、創業後も活用可能な融資
制度の整備や、群馬県を初め沼田商工会議所等の関係団体と連携を図りながら、創業を支援す
る施策についても研究してまいりたいと考えております。
 次に、農産物のブランド化、6次産業化についてどのように取り組むのか、具体的な内容に
ついてでありますが、農業者の所得向上や雇用の増大による地域の活性化を図るため、農産物
のブランド化及び6次産業化を推進するための取り組みを行う必要があると考えております。
 農産物のブランド化につきましては、沼田市のブランドとなる農産物の発掘・開発、管理、
販売をどのように行っていくかを検討し、地域の産業・経済の活性化につながるよう推進を図
るとともに、6次産業化につきましては、沼田産農産物を活用し、商品開発、加工または販売
等への事業参入を希望する農業者への支援、6次産業化法による事業計画の認定を受けるため
の支援等を行ってまいりたいと考えております。
 農産物のブランド化及び6次産業化に取り組むに当たり、農業関係団体、商工関係団体、消
費者団体等で構成する協議会を早急に設立し、課題や対応策の検討及び支援等を行い事業の推
進を図ってまいりたいと考えております。
 また、次に市民が主役の身の丈にあった、心豊かな沼田市を目指すことについて、どのよう
なまちを目指すのかについてでありますが、施政方針でも申し上げさせていただいたとおり、
私の市政運営の基本方針は、「暮らしを実感できる文化的生活」と「豊かな等身大の沼田」を
目指すことであります。
 「文化的生活」とは、芸術文化やスポーツに親しみ、地域経済が元気で、市民の皆様が自分
自身の暮らしを楽しみ、幸福に満ちた生活を送ることができることであり、幸福度ナンバーワ
ンの沼田市を目指すものであります。
 また、「豊かな等身大の沼田」とは、厳しさを増すであろう地方財政、眠っている地域資源
や特色の発掘など本市の現状を的確に把握し、行政は行政の役割を、市民は市民の役割を担い、
双方が力を合わせて、市民が主役の身の丈に合った心豊かな沼田市を目指すものであります。
 この基本理念の実現に向け、「安心・安全 人にやさしい福祉のまちづくり」、「地域産業
の振興による雇用の創出」、「農産物のブランド化と6次産業化への取り組み」、「女性の参
画の拡大と子育て・教育の充実」、「財政の健全化と未来志向の地方自治の実践」の5つの施
策を推進してまいりたいと考えております。
 次に、中心部と旧村部における取り組みについてでありますが、身近なところで行政と地域
が連携して地域づくりに取り組むことができるよう合併特例法に基づく地域自治区を旧白沢村
及び旧利根村に設置し、地域の特性や個性を生かした地域づくりやコミュニティー施策の推進、
住民自治支援などに取り組み、新市としての一体感の醸成を図りつつ個性豊かな地域づくりに
努めてきたところであります。
 地域自治区については、平成27年3月31日をもって設置期間が満了となりますが、さら
なる新市の一体感の醸成に努めるとともに、全市的な取り組みの中で、各地域の特性を生かし
たまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
 次に、振興局制度についてでありますが、先ほど申し上げましたとおり、本市では合併に伴
って懸念される点などを勘案し、身近なところで行政と地域が連携して地域づくりに取り組む
ことができるよう合併特例法に基づく地域自治区制度を導入し、その地域自治区の事務所の名
称を振興局として設置したところであります。
 合併に伴って設置した地域自治区の設置期間が平成27年3月31日をもって満了となるこ
とから、地域自治区の今後のあり方につきましては、第7次行政改革大綱の取り組み項目に掲
げ、同実施計画のスケジュールに沿って検討を進めてきたところであり、昨年度からは行政改
革推進本部において行政改革推進委員会の検討結果報告書及び各地域協議会からの意見を踏ま
え、検討を重ねてきたところであります。
 その検討の結果、地域自治区の今後のあり方につきましては、地域自治区の設置期間満了後
の平成27年4月1日以降は、現行の地域自治区の設置期間の延長、地方自治法に基づく地域
自治区の新たな設置は行わず、白沢町及び利根町の区域にそれぞれ支所を設置する考えであり
ます。
 また、地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議書においては、平成27年3月
31日までの間、特別職の振興局長を設置することとされておりますが、その協議書の内容を
変更し、平成26年5月9日付にて退任された両振興局長の後任としての特別職の振興局長の
設置は行わず、地域自治区の事務所の長としての職員を振興局長として配置する考えでありま
す。
 これらの方針につきましては、各地域協議会に御報告申し上げ、その後、必要な対応を図っ
てまいりたいと考えております。
 以上、申し上げまして、布施議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇20番(布施辰二郎君) 御答弁をいただきましたので、何点かについて再質問をさせてい
ただきたいと思います。
 まず、街なかの関連からでありますけれども、本市の主要課題から街なか再生事業でありま
すが、私の認識では、先ほども市長がおっしゃっていましたけれども、街なか再生事業は大分
おくれている。そんなふうに感じておりますけれども、その辺、もう一度確認をさせていただ
きたいと思います。市長も認識、どのように思われているでしょうか。
◇市長(横山公一君) 布施議員のおっしゃるとおり、大変進捗状況はおくれているというふ
うに捉えております。今後スピード感を持って対策に当たっていきたいと、かように考えてお
ります。
◇20番(布施辰二郎君) おくれている街なか再生事業でありますけれども、一日も早く、
本当言うと仕上げなければならないわけであります。これは、決断と実行、そういうことを旗
印に市政を一新すると言われておりますので、この街なかのおくれを取り戻すために、奇策と
か奇抜なアイデア、名案、そういったものはあるんでしょうか。どのようにして早めていかれ
るのか伺います。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答え申し上げます。
 やはり地元の合意形成が一番必要であろうということで、地元の合意形成に向けて鋭意努力
をしていきたいというふうに思っています。
◇20番(布施辰二郎君) 地元の合意形成、一番大事、それは確かにそうです。市長も御存
じだと思うんですけれども、中町に、一口で言うとサ高住という、そういうふうに言うんだそ
うですけれども、サービスつき高齢者住宅、そういうことでしたけれども、これも地元の皆さ
んが何回も会議を重ねて、そして決定をして、たしか議会の常任委員会でも請願採択となって
いると思いますけれども、これも一日も早くできたほうがいい、仕上げてもらったほうがいい
と思いますけれども、このことについては、市長、どのように認識をされているでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまのサ高住のことについてお答え申し上げます。
 4街区の事業のことだと思いますが、昨年の9月議会に請願が出されて採択されているとい
うふうに聞き及んでおりますので、2街区、4街区の事業進捗に向けては、予算措置も考えな
がら進めてまいりたいと、かように考えております。
◇20番(布施辰二郎君) それから、これは街なか再生事業が始まった当時からあった話と
認識しておりますけれども、本市にはほかの町、市にはあるような博物館だとか美術館だとか、
あるいはそういったものは公立ではないんです。これは多くの市民が望んでいるものでありま
す。特に城下町だった本市は、真田の時代からの歴史的資料が多くいっぱいあると聞いており
ます。土岐氏の資料なども1,000点以上県に預かっていただいていると、そのようなこと
も伺っております。また、昔から代々住まわれている民家にも甲冑とか古文書とかが保存され
ている家もあると聞き及んでおります。これは、場所的には町なかだけにはとらわれないと思
いますけれども、歴史資料館、こういったものはどうしても必要なものだと思うんですけれど
も、これはもしつくっていただければ、観光的にも一役も二役も買うものと思っておりますし、
多くの市民も期待をしております。これ、市長、ひとつつくろうと言っていただけないですか。
どうですか。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の歴史資料館のことについてお答え申し上げます
が、現在、生方記念文庫、そして沼田貯蓄銀行等が施工という形で始まっておりまして、その
中でとりあえず資料を展示していきたいというふうに考えております。歴史資料館につきまし
ては、沼田公園長期整備構想ですか、あそこにも載っておるとおり、今後の検討課題とさせて
いただきたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) それから、この歴史資料館のことは、本当に本気でちょっと考え
てみてください。
 それから、沼田城の件なんですけれども、これも本市には重要課題の1つですので伺ってお
きたいと思います。
 この沼田城建設の可否ですよね。今議会にも沼田城復元の件について請願が出されておりま
す。それによりますと、今から55年も前から沼田城を復元する話が出ていて、それが目的で
市の観光協会ができたと、そういうことがそれに書いてあったんです。これは初めてお聞きし
ましたし、見させていただきました。最近では、NHKの大河ドラマ「真田丸」でしたか、放
映が決定したものと聞いております。50年以上も前からかんかんがくがくの議論もありまし
たし、けんけんごうごうたることもあったと思います。どうでしょう。この沼田城、建設はさ
れるんですか、どうですか。答えてください。明快にお願いしたい。
◇議長(大竹政雄君) 布施議員に申し上げます。これは通告してありません。当然ながら、
これは通告外ということで、市長には答弁はできないというふうに判断いたします。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前10時37分休憩
─────────────────────────────
午前10時37分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
─────────────────────────────
◇20番(布施辰二郎君) それでは、質問を改めます。
 この街なか再生事業の、それでは進捗状況、現在の進捗状況と財政状況について説明を願い
ます。
◇市長(横山公一君) ただいまの件につきまして、部長のほうから答弁させます。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 ただいまの進捗状況につきましては、平成25年度末の総事業費ベースで約42%、また平
成26年3月26日現在でございますけれども、仮換地指定率につきましては約31%という
状況になっております。
 財政状況ということですけれども、全市的な財政につきましては、今、当初予算で議決いた
だいたもので執行させていただいておりますけれども、先ほど申し上げましたように、総事業
費約148億円に対しまして、先ほど申し上げましたように事業費ベースで42%の執行を今
までさせていただいたという状況でございます。以上です。
◇20番(布施辰二郎君) 148億に対して42%、ちょっとこれ計算すればわかるんです
けれども、端的に言って、では幾らまだ残っているんだよということだけちょっとわかったら
教えていただけます。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 残事業費で約85億円という形になっております。
◇20番(布施辰二郎君) 85億円まだ残っているということでありますけれども、あと1
0年延伸されたということですが、そうするとこの85億、その10年で何とかできるかどう
か、市長の決意を伺いたいと思います。
◇市長(横山公一君) まず、街区の皆さんの合意形成ができるか否かにかかっておりますの
で、合意形成ができますれば速やかにスピード感を持って進めていきたいと、かように考えて
おります。
◇20番(布施辰二郎君) 街区の合意形成、それが一番大事なんで、私たちも今度は町なか
に行って、市長が合意形成さえできればやってくれると言っているよということを町なかへ行
って言わせていただこうと思っております。なるべく早くということがまず第一なんで、よろ
しくお願いをしたいと思います。
 それから、本市は間違いなく城下町であります。街なか再生事業も進行中であります。完成
したこの町並みを見るのは、これはだから大分先になると思いますけれども、現在でも部分的
には仕上がっている商店あるいは個人のお宅、そういったものがございます。昔から本町通り
は沼田の顔だとか、あるいは城下町の顔だとか、そういうふうに言われておりました。しかし、
年々進んでくるに従って城下町風の建物も少なくなっているように感じているんです。本市を
訪れてくださる観光客の皆様も、昔からの城下町ですから、恐らく城下町風の町並みを想像さ
れて来られる方が少なくないんです。多くいらっしゃいます。
 以前、実は私は本町通りを歩いていて、城下町へ行く道順を聞かれたことがあるんです。で
すから、ここですよと、本当に苦笑いしながらそういうふうな答弁した覚えがあるんですけれ
ども、本当に困ったことがありました。「えっ、ここが城下町ですか」なんて言われたことが
ありまして、城下町らしいまちづくり、こういうのが本当に必要だと思いますし、望ましいと
思うんですけれども、これを市長はどのように考えていらっしゃいますか。
◇市長(横山公一君) 私どもが聞き及んでいる範囲では、この本町通りの各商店街が皆さん
緩やかな和ということで何年か前に合意形成ができて、それに従って各店舗が建てかえなり移
転なりをしているというふうに聞き及んでおりますので、やはり緩やかな和ということが、今、
布施議員がおっしゃる城下町のあれにつながるかどうかはわかりませんが、極力緩やかな和の
合意形成で各商店街をお願いに行きたいというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) そうしますと、昔からの城下町なんだけれども、城下町風の規制
とか、規制は今何もないんですけれども、そういうこともするつもりもないんでしょうか。城
下町風のことは本当にいいなと。他市へ行って、城下町があったところへ行って視察なんかし
てみると、すごい城下町らしい情緒豊かなところがいっぱいあるんですけれども、そういうま
ちづくりはしたいということにはならないでしょうか。市長の今の率直な御意見を伺いたい。
◇市長(横山公一君) 布施議員のおっしゃることはよくわかるんですが、基本的には市民皆
様方の個々のおうちのことになりますので、極力指導はしてまいりますけれども、私どもがど
うのこうのというところまでは踏み込めないのではないかなというふうに思っております。
◇20番(布施辰二郎君) できれば城下町ですから、本当に。だから、そのまちづくりによ
って今後、将来がどうなるかということも何か決まってくるような気がするんです。建物とか
そういう市の顔、城下町の顔ですから。その辺はしっかりと検討していただきたいなと思いま
す。
 それから、現在進行しているこの街なか再生事業ですけれども、計画の中で、例えばAの事
業は、こういうことは少なくしていこうとか、これはなくしていこうとか。それから、例えば
Bの事業は、これはいいことだからふやしていこうとか、あるいはまた新しく何かこういうこ
とはもう城下町だからつくっていこうとか、そういった名案、考えはあるのかどうか、それお
聞かせください。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答えいたしますけれども、市の財政
状況及び国の交付金制度の動向を見定めながら、実現性のある事業計画とすべく更新を図って
いるところでありますけれども、なかなかこちら側からの提案というところまで至ってないの
が現状であります。
◇20番(布施辰二郎君) 今お聞きしたのは、例えばこういう事業は縮小していこうとか、
それから新しく何かいいものをつくっていこうとか、そういった市長の思いはあるんですか、
ないんですかということなんです。だから、何か今の事業を計画のとおりでいいんですか。そ
うでなくて、新しく市長になられたんだから、私はこういうのをつくっていきたいんだという
何かないんですか。
◇市長(横山公一君) 私の思いは、早く再開発事業が完成するという思いでいっぱいであり
ますけれども、今の段階では、こういうような形がいいとか、ああいう形がいいとかというこ
とは差し控えさせていただきたいというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 市長の本当はその思いを、何かあるなら、それはできるかできな
いかわからないけれども、私はこういうまちづくりをしたいんだというのを本当はお聞きした
かったんですけれども、これはしようがないです。
 次に、このまちづくりの一環として、本市には平成9年だったと思いますけれども、西田元
市長時代につくられた沼田公園長期整備構想というものがあります。今、市長が提唱されてい
る市民構想会議の議題にもこれはなるのではないかなと思っているんですけれども、この沼田
公園長期整備構想をどのように認識をされているのか。
 そして、あわせて現在のこの長期整備構想の、市民構想会議にも出てくると思いますので、
現在の進捗状況、そして今後どのようにされていくのか、お聞かせ願いたいと思います。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前10時49分休憩
─────────────────────────────
午前10時50分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の市民構想会議の中で議題となっていくかという
ことでございますけれども、それは市民のほうから上がってきた場合には市民構想会議の中で
沼田公園長期整備構想は検討していくようにはなると思います。
 それと、進捗状況につきましては、現在手元に資料がございませんので、調べてからお答え
したいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) この市民構想会議の中でもこういうことは検討していくというよ
うになるということを市長がおっしゃったので、私は、では市長はこういうことは検討される
なら今どのくらいの進捗率でどう思われているのかな。そういうことを質問させてもらったわ
けでございます。今答弁いただきましたので、しっかりやっていただきたいと思います。
 それでは、次にグリーンベル21について伺います。
 市長は、インタビューでも、市が取得しなければ解決はしないだろうと、そういうふうに言
われておりますけれども、取得するのかどうかはっきりお答えをいただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) それは、取得も視野にということでございまして、取得するというこ
とではございません。それは先様があることでございますので、先方との交渉していく中での
課題というふうに心得ております。
◇20番(布施辰二郎君) 確かに取得も視野にということ、これは前々からそういうことも
おっしゃっておりましたけれども、それは承知しております。ただ、市長自身はどう思われて
いるのか。それは、私がそれを譲渡受けるよと言ってもいろんなしがらみもあるでしょうから
そんなわけにはいかないと思いますけれども、市長自身はどう思われているのかというのをお
伺いしたいんです。
 それから、取得するとすれば、これはいつごろになるんでしょうか。その辺、わかったら伺
いたい。
◇市長(横山公一君) 先ほども申したとおり相手様があることでございますので、相手との
相談していく中での進捗ということでございます。時期につきましても、相手様があることで
すので、私どもが勝手にいついつということも言えませんし、本当に取得できるのかと言われ
ますと、相手様との相談の中で進めていくということしかお答えできないんではないかなとい
うふうに思います。
◇20番(布施辰二郎君) 取得をする、しないというはっきりした答弁は今はできないとい
うこと。それは相手があるから。そうすると、相手が譲渡すると言った場合には取得するのか
どうかです。
 それから、取得した場合のメリット、これはどのようなものを考えていらっしゃるか、お聞
かせください。
◇市長(横山公一君) 布施議員の質問にお答えいたしますけれども、相手が譲渡するよとい
うことになれば、それはやぶさかではないというふうに思っております。
 それと同時に、今、メリット、どのくらいのものがあるかということでございますけれども、
グリーンベル21につきましては、所有者といいますか3者ございます。ですから、メドテッ
クさんとの交渉、都市開発さんとの交渉、そして7階部分としての交渉というふうな3つ、3
段階交渉していかなくてはならないので、今ここでメリットはどうかということは差し控えさ
せていただきたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) メリットはまだわからない。そうすると、同じでしょうか。デメ
リットなんかは、まだそれも同じですか。考えてないですか。
◇市長(横山公一君) メリットがあれば必ずデメリットがありますので、それはデメリット
もあるだろうな。まず一番先、デメリットになるものは、お金が大変かかるということであり
ます。以上でよろしゅうございますか。
◇20番(布施辰二郎君) これは記者会見とかそういうことでも市長はおっしゃっているん
ですから、自分で。例えば、取得と同時進行で活用方法も考えていくと、こうおっしゃってい
るんです。ですから、もうある程度考えていられるわけですよね。ですから、この老朽化した
市庁舎、そういったものも移転の1つの選択肢だと、こう言われておるんですけれども、複合
施設を目指すということも御自身でおっしゃっているんですから、今、市長の頭の中にはどん
な業種あるいは形のもとに複合させようと思っているのか、今、市長の頭の中にあることを具
体的に伺いたいと思う。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員にお答えさせていただきますけれども、市長の頭
の中にあるだろうということでございますが、頭の中にあるのは流動的なことでございまして、
あれもこれもいろんな形でのことを考えておりますので、ここで1つ、2つ言ってみたところ
で話はまとまらないと思いますので、今のところは流動的であるというふうにお答えさせてい
ただきます。
◇20番(布施辰二郎君) この老朽化した市庁舎の移転も1つだと。あるいは、同時進行で
活用方法も考えていくんだと。考えていくと言われているんですから、その流動的な、1つ、
2つ言ってもしようがないじゃなくて、その1つでも2つでもあったら、そのことでも教えて
いただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) その1つが、先ほどから布施議員がおっしゃっているとおり市庁舎も
ということでありまして、それが市庁舎だけということではありませんので、複合的なことと
いうふうに捉えていただければありがたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) 本庁舎をグリーンベルに移す計画も出ているわけで、市長もおっ
しゃっているんですけれども、もともとこの本庁舎のあり方とすれば、どんなものが望ましい
と思っていらっしゃるか。市役所庁舎の今のこの庁舎の現状と課題がどんなものがあるのか。
その辺を教えていただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の質問にお答えします。
 本庁舎はどのような機能かということでございますが、今後、副市長を長とした本庁舎をど
ういうふうにするかという対策委員会を組織していきたいというふうに考えておりますので、
庁内の組織をつくっていきたいというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 庁舎が老朽化しているというのは広く皆さん御存じのことなんで
すけれども、今の庁舎の現状あるいはその課題はどんなものがあるかと、こういうことなんで
す。それ、ちょっと教えてください。
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◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前10時58分休憩
─────────────────────────────
午前11時05分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) それでは、布施議員の庁舎の現状と課題についてお答えいたします。
 まず、行政機能の分散であります。各課が各庁舎へ分散してしまっているために、用件によ
っては他の庁舎へ移動しなければならず、市民に大変不便をかけております。
 それから、手狭な庁舎。行政の複雑化に伴い事務室、待合室、相談室、会議室、市民交流ス
ペース、駐車場などの不足が深刻化しております。
 そして、建物の老朽化、これは御案内のとおりでございますけれども、各庁舎とも経年劣化
による老朽化が著しく、また耐震性にも問題があり、そのための維持管理費や修繕費が年々増
加しております。
 そして、エレベーターの未設置。各庁舎ともエレベーターがなく、高齢者や体の不自由な人
に不便をかけております。
 そして、最後が防災拠点としての機能不足。有事の際に防災対策本部が設置されるべき本庁
舎の耐震性に問題があり、大きな災害に対しては安全性の確保が課題であります。また、庁舎
の機能が分散しているため、災害時における各部、課の垣根を飛び越えた横断的な対応や情報
の一元化なども課題であります。
◇20番(布施辰二郎君) ありがとうございました。役所の課題について初めて丁寧に説明
をいただきました。納得いたしました、この答弁は。
 それから、次、新年度から行政組織機構改革を行ったわけ。これは市長も御存じだと思うん
ですけれども、これはグリーンベル21の諸課題に対応するためと、こういうことであります。
このことについては、御存じだと思いますけれども、どのように認識をされていらっしゃるで
しょうか、お聞かせください。
◇市長(横山公一君) 4月1日付でグリーンベルに対する諸課題につく係ができたというふ
うに聞いておりますけれども、グリーンベル21再生の企画及び実施に関すること、グリーン
ベル21の管理者である沼田都市開発株式会社との連絡調整及び指導に関することなどを、事
務を分掌するようになります。
◇20番(布施辰二郎君) このグリーンベルにも、くどいようですけれども対応するという、
わざわざそういう役職、係をつくったわけですけれども、このグリーンベルの諸課題というの
は、市長はどのように認識をされていますか。いろんな課題があると思うんですけれども、も
しわかったら教えていただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) まず、諸課題ですけれども、ビルを維持するための管理費、これが大
変な、確保が難しくなっておりますので、こういう問題があるというふうに心得ております。
◇20番(布施辰二郎君) それから、そういった課題、まだまだいっぱいあると思いますけ
れども、これは克服していかなければならないわけで、これは頑張ってもらわなければならな
いなと思うんですけれども。
 それから、所有会社です。メドテック・インベストメントでしたか。こういう会社とはもう
お会いになったんですか。どんなような話し合いをされているんですか。もし、内容が話せる
ようでしたらお聞かせください。
◇市長(横山公一君) 布施議員の質問にお答えいたします。
 私は、まだ会っておりません。現在は、その課の課長が対応いたしているところであります。
◇20番(布施辰二郎君) まだ就任されて1カ月ちょっとですか。まだお会いされてないと
いうことですけれども、なるべく早くお会いになって、そして進めていかれるんだろうと思う
んですけれども、実はことしの1月でしたか、27名の地権者が権利譲渡を市に申し込んだと
思います。このことは、市長、御存じかどうか。
 それと、そのことによって、問題解決がどのように変わるかどうか。その辺を、市長、どの
ように認識されているか、お聞かせください。
◇市長(横山公一君) 私は、27名の地権者がという話は知っておりませんので、今確認し
たところであります。
◇20番(布施辰二郎君) そうですか。何か恐らく間違いはないと思うんですけれども、そ
れは後でまた聞いて、部長、ちょっと教えてやってお願いをしたいと思います。たしか新聞に
も出ましたですよね。上毛新聞に、地権者が市を訪問して譲渡するということを言われたとい
うことでありましたので、早速それは調査、検討をしていただきたいと思います。
 それから、このグリーンベルの権利関係について、先ほどちょっと市長おっしゃいましたけ
れども、以前からこの権利関係については、私なんかもこの関係者等にお聞きしてきた経過が
いっぱいあるんですけれども、それぞれお話がまちまちでさっぱりわからないところもあるん
です。市長もこの権利関係が複雑で一筋縄ではいかないと、こういうふうに今おっしゃって、
記者会見でおっしゃっていらっしゃったと出てましたけれども、これ、私なんかも本当に不可
解なことがいっぱいあるんですが、何が複雑にしているんでしょうか。これは一般市民に広く
わかりやすく説明をしていただきたい。こういうわけでこれが難しいんだというようなことが
ありましたら、説明してください。
◇市長(横山公一君) ただいまの質問に関しましては、経済部長に答弁させます。
◇経済部長(栃原豊彦君) それでは、命によってお答え申し上げさせていただきます。
 まず、第T街区につきましては、4者の区分所有になっているということでございます。御
承知のとおりだと思いますが、1つはメドテック・インベストメントU、それと沼田都市開発
株式会社、それと1つはメドテック・インベストメントUと地元地権者の共有になっていると
いうこと。それと、もう一つは7階のフロアでございますが、これは破産いたしました笹屋ホ
テルが所有していたものでございます。こうした関係での区分所有になっていることから、権
利関係が大変複雑になっているということでございます。以上でございます。
◇20番(布施辰二郎君) 確かにそうですよね。大体のことは私なんかがお尋ねしてもわか
るんですけれども、本当にこれが真実だということがよくわからないわけなものですから、複
雑なんだなというのがよくわかります。解決に向けて努力をしていただきたい。では、グリー
ンベルはこれで終わりにします。
 次に、人口減少対策についてなんですけれども、平成17年に現在の白沢町と利根町を合併
いたしました。その合併したときの本市の人口と、それから現在の本市の人口は人口動態とい
いますか、どのくらい減少しているのか、教えていただきたいと思います。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時14分休憩
─────────────────────────────
午前11時15分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) ただいま調べてまいりましたところ、合併時から5,500人の減と
いうことでございます。細かな数字については、後日調べさせていただきたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) 確かに5,500人も減っているんですから、これは大変だと思
いますけれども、記者会見では、市長は人口減少を早く食いとめたい。これはそういうふうに
抱負を語っておられましたけれども、実は私もいつも思っているんですけれども、全国の地方
自治体の関係者もこの人口減少問題では頭を悩ませていると思っているんです。私もちょっと
実を言うと勉強してみたんですけれども、人口減少を食いとめることは非常にこれは難しい、
そう思っているんですけれども。例えば地域産業の活性化とか、保健福祉の増進だとか、生活
環境の創出だとか、教育や文化の向上、そういうことを、都市基盤の整備などもそうですけれ
ども、ほとんど生活上必要なことを充実をさせたり満足させるような施策を実施しなければ、
これはもう子育ては沼田でしてくれとか、あるいは住むなら沼田へ住んでくれとか、そういう
ことが言えないと思うんです。ですから、この人口減少を本当に食いとめる政策、それは市長
もちょっと言っていらっしゃいますけれども、本当に政策、そういったものを、こういうこと
をやってという特別なようなことがあるのかどうか、それをちょっと教えてください。
◇市長(横山公一君) 今、布施議員がおっしゃるとおり、全ての施策がうまくかみ合わなけ
れば人口減はとまらないというふうに考えておりますので、今後いろいろな施策を発動してい
きたいなというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 全国的に人口減少が続いております。東京はおもしろいですね。
出生率は最低なんですけれども人口は最高なんです。ですから、人口はどんどんふえています。
結局、地方から大都市への人口流出がとまらないわけです。ですから、報道によりますと、先
ほども市長おっしゃっていましたけれども、現在のペースで人口流出が続けば2040年には
子供を産む中心の20代、30代の女性が約半分以下に減ってしまうと。そういう自治体が全
国のほぼ半数に当たるというんです、これも。896市町村もあるわけです。県内でも20市
町村がそれに該当すると。そんなようなことが報道されておりましたけれども、子供を産む2
0代、30代の女性が半減するということですけれども、その人口減少を食いとめるためには、
まずその半減することをとめなければならない。この辺の何か施策、手立て、何かお考えです
か。
◇市長(横山公一君) 先ほども申したとおり、全ての施策ができないと、この若い女性もな
かなかとまらない。特効薬はないというふうに心得ております。
◇20番(布施辰二郎君) 特効薬がないということですけれども、これは本当にそうだと思
うんです。これも去る6月5日の上毛新聞で報道されたものなんですけれども、厚生労働省の
人口動態統計の発表ということで、概数ですけれども報道されています。2013年の人口動
態ということなんですけれども、全国の人口の自然減が23万8,632人ということで過去
最大だったということです。県内でも2013年は、自然減最大で6,929人という報道さ
れております。本市のことを考えてみましても、私は人口の減少を食いとめるのは、これは至
難のわざだと思っている。本市での近年のこの人口動態、わかったら教えていただきたいと思
います。
◇市長(横山公一君) 総務部長にお答えさせます。
◇総務部長(田村博史君) 命によりお答えを申し上げます。
 手元の資料でございますけれども、群馬県での人口動態を持っておりますけれども、沼田市
の出生率につきましては、出生率、死亡率について県内では13位という位置になっておりま
す。
 人口につきましては、自然増加につきましては、平成25年でございますが、県の数字で恐
縮でありますけれども、マイナスの6,929、自然増加率はマイナスの3.6%ということ
でございます。以上でございます。
◇20番(布施辰二郎君) 先ほども5,500人も合併した時点から減ったり、6,929
人も減少しているということであります。
 次に行きます。何とかこれは本当に食いとめなければならないので、みんなでこれは頑張っ
ていかなければならない。
 夢のある沼田市、幸せ度ナンバーワンの沼田市をつくるための施策についてからですけれど
も、私は夢のある言葉というのは、夢というと眠っているときに見るものだと思っていました
けれども、実際の夢ということはどういうことなのかなと思って広辞苑だとか辞書を調べてみ
ましたら、1番の意味は睡眠中の持つ、やはり非現実的な錯覚あるいは幻覚。2番目の意味と
しては、はかないとか、頼みがたいものの例えとか、夢、幻。3番目が空想的な願望、心の迷
いなどと、本当に余り夢ということを広辞苑で引いてもいいことは出ておりませんでした。
 それから、ブータン王国のように幸福度ナンバーワンを目指すということですけれども、市
長は御存じかどうかわかりませんが、今現在、県内12市のうち本市は平均個人所得は何番目
だと思います。最下位なんです。幸せを感じるのは、確かに高所得だけではないと思いますけ
れども、広くやはりこれも市民に対して夢のある沼田市と所得が少なくても幸福度ナンバーワ
ンのまちができれば、これは人口だって2倍も3倍もふえると思いますけれども、わかりやす
くその政策と施策についてお伺いをして、まだいっぱいあるんですけれども、時間がなくなっ
たのでこれで終わります。ありがとうございました。
◇市長(横山公一君) 布施議員の質問にお答えいたします。
 先ほど沼田市が群馬県最低というふうにおっしゃっていましたけれども、1人当たりの所得
が249万円で、これ間違いなく最低でございます。しかし、やはり幸せ度ナンバーワンとい
うことは、人と競争するんではなくて、自分自身、きのうの自分ときょうの自分の気持ちをは
かっていくというふうに視点が変わっていかないと幸せ度ナンバーワンというのはなかなか達
成できないんではないかなと思っておりますので、そんなことも考えていきたいなというふう
に思っています。
 先ほどの合併時の人数が出ましたのでお答えさせていただきます。5,500人の減という
ことですけれども、実際は4,300人で、合併時が約5万5,500人、現在が約5万1,
200人で4,300人の減というふうに訂正させていただきたいと思います。
──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、石川初雄議員。3番。
〔3番 石川初雄君登壇〕
◇3番(石川初雄君) 通告に従い一般質問を行います。
 なお、一部所管に触れる質問等ございますが、御理解をお願いしたいと思います。
 私の一般質問は表題の3点であります。
 1、沼田市の記念事業について、2、東京を核とした経済活動について、3、ICT(情報
通信技術)の活用について。
 まず、沼田市の記念事業としての意義と今後の課題についてですが、市制施行60周年につ
いてお伺いいたします。
 昭和29年4月1日に沼田町・利南村・池田村・薄根村・川田村の1町4カ村が合併して、
人間に例えれば還暦に相当する60歳を迎えました。去る平成26年4月19日から5月18
日の間に開催された、ふるさとキラキラフェスティバルのチラシには小松姫の持ったかごに市
制施行60周年と小さく印刷されていました。沼田市の基礎を築いた諸先輩たちの功績にスポ
ットを当てて感謝し、歴史や文化を踏まえて森林文化都市・沼田のさらなる発展を願い、市民
総意で未来を考える機会とする記念事業に私は意義があると思いますが、市長はどのようにお
考えでしょうか。また、あわせて冠事業を広く募集するお考えがあるのか、お伺いいたします。
 次に、平成27年2月13日には沼田、白沢、利根の平成の合併10周年を迎えますが、昨
年11月の国道120号椎坂バイパス開通に伴い、利根町、片品村とは距離が大いに縮まりま
した。十年一昔とはよく言いますが、節目としての記念事業を行い、また合併後の行政のあり
方や文化の保護と伝承などの課題を検証し問題解決に向けて議論が必要と考えますが、市長の
見解をお伺いいたします。
 次に、来年の9月にドイツ、フュッセン市との姉妹都市提携20周年を迎えます。平成7年
9月29日にはフュッセン市に出向き市庁舎での提携式に出席させていただき、厳粛な記念式
典を行って大歓迎を受けた記憶があります。その後、提携式を含め4度ほど訪問させていただ
きましたが、フュッセンの市長や観光局長もかわり、相互の交流も減少してきて、当初の意気
込みがやや薄れてきたと感じますが、民間相互の心意気のある市民もいて、20年の節目に記
念事業を行い、今までの交流の成果と今後の課題について議論を尽くしたらいかがでしょうか。
 次に、表題2の東京を核とした経済活動で、現時点の交通網を活用し、本市の立地条件を考
えた戦略と戦術についてですが、都心から関越道活用で約130キロメートルの本市の状況を
見据えてお伺いいたします。
 まず、北関東信越メガロポリスの構築による産業振興についてですが、高崎経済大学の戸所
隆先生の論文によると、東京から100キロメートル圏内の信越、前橋・高崎、東毛地区、宇
都宮、水戸を結んだ帯状の都市をメガロポリスと命名し市街地促進地域及び新規開拓地と名づ
けて2000年に解説されていました。
 その後、北関東自動車道が開通しメガロポリスが高速道路でつながり、前橋から東毛地区の
太田、伊勢崎、桐生の交通の利便性が上がり産業経済の活動が盛んになっています。転じて本
市を見ますと、メガロポリスの前橋・高崎から上越方面に沿って約30キロメートル圏内の本
市においては、ぎりぎりメガロポリス圏内に位置づけられていると思われますが、東毛地区と
比較すると大きくおくれていると思われます。今後どのような産業振興を図るべきか議論が必
要かと思われますが、市長の見解をお伺いいたします。
 次に、企業誘致と起業を進捗すべき産業についてですが、都心からの企業誘致の視点で沼田
に来てどのようなメリットがあるのか検証することが再度必要と考えます。また、起業される
方への育成についても大いに期待するところでありますが、どのようなお考えかお伺いいたし
ます。
 次に、群馬県が進めるデータセンターの誘致についてですが、大沢知事の指導のもと『「も
しも」に備え、「ぐんま」を選ぶ。』のキャッチフレーズを作成しPRを行っていますが、都
心から130キロメートルの好位置にあり、私は電源の確保や災害が少ない沼田市こそ最適地
と提言しております。ますます需要が増加するデジタルデータの倉庫、「データセンター」の
誘致につきまして、お考えをお伺いいたします。
 次に、河岸段丘の観光活用についてですが、既に「日本一の河岸段丘の会」が発足し活動を
されていて、市行政もビュースポットなどの設置に協力されていますが、今後どのようにPR
を行い、活用していくのかお伺いいたします。
 次に、表題3のICT(情報通信技術)の活用について、行政としての取り組みと進捗状況
についてお伺いいたします。
 ペーパーレスに対応するタブレットの配備についてですが、既に個人的に所有している職員
や議員もおり、情報の共有化、スリム化などが図れますが、メリットやデメリットを検証し、
目的を明確にして進捗すべきと考えますが、市長の見解をお聞きいたします。
 次に、コンビニで発行可能な証明書の取り組みについて、群馬県内では現時点で導入してい
る自治体はまだないと思いますが、住基カードを利用して住民票の写し、印鑑登録証明書をコ
ンビニエンスストアで夜間や休日でも取得できるようなシステムができましたが、複数の自治
体で一括導入すればコストも下がり市民の利便性が向上すると思いますが、市長の見解をお伺
いいたします。
 次に、Yahoo!JAPANとの災害協定について、災害時にかかわる情報発信等に関す
る協定を本年の1月22日に締結されましたが、その概要と今後どのように市民に周知し活用
していただくのかお伺いいたします。
 次に、行政及び市議会資料のデータベースの構築について、ふえ続ける紙ベースのデータか
ら目的のデータを検索することは容易ではなく、蓄積される資料の容量も増加すると保管庫の
問題も発生しております。保存は紙ベースからデジタルデータへの移行が世界的な流れであり、
必要なデータ検索も容易であることから推進すべきと考えますが、市長の見解をお伺いいたし
ます。
 次に、富士通の観光振興プランのトライアル期間終了後の対応についてですが、平成25年
7月から開始されたプランに各団体が真摯に取り組み、システムの構築は現在も進行中です。
そして、トライアル終了後、このシステムを稼働させ成果を出すにはまだ富士通の協力が必要
と考えますが、行政として今後どのように対応されるのかお伺いいたします。
 以上の質問、よろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、沼田市の記念事業について、記念事業としての意義と今後の課題について、市制施行
60周年についてでありますが、本市は、昭和29年4月1日に旧沼田町・旧利南村・旧池田
村・旧薄根村・旧川田村の1町4村が合併により沼田市として誕生し、その後、平成17年2
月13日に旧白沢村・旧利根村と合併し新生沼田市が誕生しました。
 本年4月1日には、市制施行60周年を迎え、人間でいうと還暦に当たるこの記念すべき年
を市民の皆さんとともにお祝いするため、記念事業として8事業、冠事業として35事業を計
画しており、一部は既に実施されております。
 冠事業の一例を挙げますと、4月19日から5月18日まで開催された「花と緑のぐんまづ
くり2014in沼田〜ふるさとキラキラフェスティバル〜」や8月3日から5日まで開催さ
れる沼田まつりなどがあります。
 また、記念事業としては、5月14日から16日までの2泊3日で開催された「市制施行6
0周年記念 市民敬老号・姉妹都市下田と世界文化遺産富士山を訪ねる2泊3日の旅」や11
月16日には「市制施行60周年記念・水道布設90周年記念式典」の開催を計画しておりま
す。
 この記念式典においては、市制施行後、地方自治、商工業、農業、社会福祉、教育文化等の
各分野において、その発展に貢献された方々を表彰し、その御功績を称えるとともに、市民の
皆さんと改めて未来に向けてさらなる飛躍を誓ってまいりたいと考えております。
 次に、沼田、白沢、利根が迎える合併10周年についてでありますが、旧白沢村及び旧利根
村と合併して来年の2月13日で合併10周年を迎えることになります。
 御質問の合併10周年記念事業の計画についてでありますが、先ほど述べさせていただいた
とおり、合併10周年につきましては来年2月13日となることから、本年度における記念事
業の実施は計画をしていないところであります。
 合併10年は大きな節目であると考えておりますので、記念事業の実施につきましては平成
27年度予算編成の中で検討をしてまいりたいと考えております。
 次に、ドイツ、フュッセン市との姉妹都市提携20周年についてでありますが、ドイツ、フ
ュッセン市とは、平成7年9月29日に姉妹都市協定書に調印して以来、来年度で姉妹都市提
携20周年を迎えます。
 協定書には、ともに美しい山々に囲まれ豊かな文化を有するフュッセン市と沼田市の友好関
係を促進する共通な意思を確認し、全ての市民間のあらゆる分野における活発な交流を推進す
るとうたわれております。
 これまで、交流事業として多分野においてさまざまな交流が進められてまいりましたが、特
に市内小中学校児童生徒の絵画交流は毎年度実施されております。
 また、5年ごとの節目の年を目安に実施されております相互の公式訪問につきましては、国
際交流協会等との連携・協力をいただきながら実施してまいりました。
 姉妹都市提携20周年の事業等につきましてはこれからの検討となりますが、交流20年の
節目に市民の交流がさらに強いきずなで結ばれるよう努めてまいりたいと考えております。
 次に、東京を核とした経済活動について、現時点の交通網を活用し、本市の立地条件を考え
た戦略と戦術について、北関東信越メガロポリスの構築による産業振興についてでありますが、
企業においては、景気の動向や経済環境の変化はもとより、交通網の整備によって施設の新設
や集約、拠点化を進めており、圏央道の延伸や県内では北関東自動車道の開通に伴い、その沿
線に企業の立地が進んでいます。
 また、東日本大震災を契機として災害への対策が大きな課題となっており、県及び県内全市
町村、経済団体等により「群馬県バックアップ機能誘致協議会」を設立し、首都圏を中心とし
た企業や行政のバックアップ機能の誘致活動を展開しています。
 首都圏への交通の利便性に恵まれた自治体は多くありますが、本市は首都圏を初め新潟県や
長野県、さらには東北地方へのアクセスに加え豊かな自然環境や観光資源に恵まれており、こ
うした特性をアピールし企業誘致に努めるとともに、市内企業の規模拡大や創業等に対する支
援を行い地域産業の振興と経済の活性化を図ってまいりたいと考えております。
 次に、企業誘致と起業を進捗すべき産業についてでありますが、新たな企業の進出は、雇用
の創出を初め地元企業との取引や関連企業の進出につながる可能性もあり地域経済の活性化に
大きな効果が期待できますので、高速道路や新幹線等による交通アクセスに加え、自然災害が
少なく豊かな自然環境と日照時間に恵まれた本市にあって、横塚生品農工地区を初め市内の工
場跡地や遊休資産など企業の立地に適した用地等の情報を、製造業を初め研究開発機関など幅
広い業種・分野に発信するとともに、新たな優遇制度等について研究してまいりたいと考えて
おります。
 また、市内事業者の規模拡大や新事業の創設についても産業振興の重要な施策であることか
ら、起業意欲のある人を対象に財務・税務等の基本的な知識等を修得する場として起業塾を設
置し地域における創業の支援と雇用の創出を目指すものであり、具体的な内容は関係者と調整
してまいりたいと考えております。
 次に、群馬県が進めるデータセンターの誘致についてでありますが、平成23年11月に群
馬県バックアップ機能誘致協議会を設立し、官民が一体となって、いざというときのバックア
ップ拠点となり得るデータセンターや製造、物流拠点等の誘致を積極的に進めています。
 東日本大震災以降、大手企業に限らず中小企業においてもデータセンターの設置や利用が増
加しており、その誘致は他の工場立地と同様に地域への波及効果が期待できますので、本市に
おいても昨年度データセンターの運営・管理等を行っている企業に対し市内の用地をその適地
として紹介するとともに、アンケート調査を実施し企業からの回答をもとに訪問・情報収集を
行っております。
 本市は、地震や台風などの自然災害が少なく首都圏へのアクセスなど立地条件に恵まれてお
りますが、データセンターを誘致するためには安定した特別高圧の電力を確保するとともに、
大量の水や通信回線を使用するためのインフラ整備等、課題もあることから、アンケート調査
に回答いただいた企業を中心に情報収集を継続し研究してまいりたいと考えております。
 次に、河岸段丘の観光活用についてでありますが、議員御案内のとおり、片品川や薄根川の
両岸に長い年月によって形成された河岸段丘は、高校や中学校の教科書に記載されるなど日本
でも最も有名な河岸段丘であります。沼田の段丘は、広くはっきりと見えることと段丘の上に
市街地が形成されていることは日本でもまれであります。
 この河岸段丘の存在を広くPRするため、市民有志の皆さんが「日本一の河岸段丘の会」を
結成され、大自然のパノラマ景観の御紹介を積極的に行っていただいております。
 市といたしましては、この取り組みにあわせてビューポイントの整備やのぼり旗の設置、ま
た子供たちが関心を持てるようなパンフレットの作成・配布を行っております。引き続き「日
本一美しい河岸段丘」をPRしてまいりたいと考えております。
 次に、ICT(情報通信技術)の活用について、行政としての取り組みと進捗状況について
は、ペーパーレスに対応するタブレットの配備についてでありますが、タブレット端末につき
ましては昨年度末に15台を整備いたしました。
 アクセスポイントの関係から当分の間は北庁舎会議室での限定利用となりますが、インター
ネットの閲覧や指定の共有フォルダ内のデータ閲覧を可能としております。
 今後につきましては、これらの活用状況等を見きわめながら整備について検討してまいりた
いと考えております。
 次に、コンビニでの発行可能な証明書の取り組みについてでありますが、コンビニエンスス
トア等における証明書等の自動交付は、住民基本台帳カードを取得し住民登録している市区町
村においてサービス使用の手続を行うことにより、昼休みや夜間さらに休日でも個人の都合に
合わせて全国のコンビニエンスストア等で証明書等の取得ができるサービスと認識しておりま
す。
 全国でこのサービスを提供している市区町村数は、本年4月3日現在で85であり、県内で
サービスを提供している市町村はゼロとなっております。
 平成25年度の本市における住民票の写しや印鑑登録証明書、戸籍事項証明書などの交付件
数は5万7,000件、住民基本台帳カード保有者は、平成25年度末現在で1,358人で、
保有率は2.6%となっております。
 コンビニエンスストア等における証明書等の自動交付は市民サービスの向上につながるもの
と認識しておりますが、証明書交付に対する費用対効果も考慮する必要があると考えておりま
すので、現在進めておりますマイナンバー制度の導入にあわせて研究してまいりたいと考えて
おります。
 次に、Yahoo!JAPANとの災害協定でありますが、沼田市内の地震、台風、豪雨及
びその他の災害に関して、市民が必要とする避難勧告、避難指示等の緊急情報や避難場所等の
情報をより迅速に提供するとともに、沼田市ホームページへのアクセス集中によるサーバーへ
の負荷及び行政機能の低下を軽減させることを目的として、平成26年1月22日、ヤフー株
式会社と「災害に係る情報発信等に関する協定」を締結したものであり、災害時の情報伝達方
法として有効な手段のため沼田市ホームページやFM−OZE等を通じて広く市民に周知して
まいりたいと考えております。
 なお、今後も引き続きさまざまな情報伝達手段を活用し、市民の皆様への情報提供に努めた
いと考えております。
 次に、行政及び市議会資料のデータベースの構築についてでありますが、データベースとは、
コンピューター上に存在するさまざまなデータを整理・統合して格納し、そのデータを活用し
やすくした仕組みであると認識しております。
 本市では、庁内イントラネットにおいて様式の共有や議事録の検索などを行うほか、平成2
4年度にはファイルサーバーを整備し行政資料の共有化を図っているところであります。
 データベースの構築によりペーパーレス化は図られるものと考えておりますが、データを検
索・閲覧するなどのシステムの構築や機器の整備等が必要になると思われますので、費用対効
果等を見きわめながら研究してまいりたいと考えております。
 次に、富士通の観光振興プランのトライアル期間終了後の対応についてでありますが、一昨
年より富士通から観光ソリューションシステムの開発について御相談をいただき、いわゆる実
験のお手伝いをしております。市も協力してワークショップやフィールドワークを行い、13
の事業展開について御提案いただきました。これらの提案につきましては、観光協会や商店街
など実施主体として想定した皆さんにもお示しし、既にトライアルとして実施したものもあり
ます。
 今後、富士通が評価し新たなビジネスモデルとして成立すると判断されれば、観光ソリュー
ションシステムとして販売されるものと考えております。
 本市にとりましても、システムの有効性を判断し検討することになりますが、基本的には実
施主体ごとの判断が重要になると考えております。
 以上申し上げまして、石川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇3番(石川初雄君) 御答弁いただきましたので、再質問を行いたいと思います。
 まず、市制施行60周年でございますが、ホームページ等見ますと余り書いてないような気
がするんですけれども、例えば山形県の寒河江市のホームページなんか見ますとかなり市制施
行60周年記念の御案内ということで、もう期間、それからキャッチフレーズ、ロゴマーク等
を作成しまして、民間からの冠事業を募集して大々的にもうやっておりまして、例えば加藤登
紀子コンサートなんていうのも、これはもう終了していますけれども、市民文化会館40周年
記念企画と合同してやったみたいです。そういったもう少し市民に60周年をアピールするよ
うな期間、キャッチフレーズ、ロゴマーク、こういったものを今後作成する予定があるのか、
あるいはそこまで考えていないのか、お答えをお願いいたします。
◇市長(横山公一君) 石川議員の御質問にお答えいたします。
 ただいま記念の案内が少ないと言われましたが、そのとおりでございまして、期間、キャッ
チフレーズ等も現在考えてないということでございますので、よろしくお願いしたいと思いま
す。
◇3番(石川初雄君) わかりました。既に60周年、選挙等の関係もあったかと思いますが、
これはやはり節目ということで考えていただくように要望とさせていただきます。
 次に、白沢、利根、沼田、この合併10周年ということでございますが、27年度の予算で
というふうに先ほど御答弁いただきました。これ非常に行政あるいは、私は沼田市の文化協会
にその当時事務局次長として携わっておりまして、やはり合併に伴って文化とかそういったも
のが消滅するのが非常に危惧をするということで、非常に慎重に慎重に対応してきたわけでご
ざいます。これはやはり文化あるいは行政等、今までいろんな団体等が仲よくやってきました
ですが、この節目の27年、これを待たずに早期にいろいろまた議論すべきだと思うんですけ
れども、これはいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) 石川議員の質問にお答えいたします。
 予算編成に向かいながら、なるべく早く取り組んでまいりたいと、かように考えております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。やはり予算ということが先ということでございますね。
わかりました。
 続きまして、3番のドイツ、フュッセン市、これの姉妹都市提携20周年でございますが、
これは来年の9月ということで1年先でございますが、これは市民の方からこんな意見があり
ました。やはりドイツまで行きますと非常に費用が高額であると、期間も長いということで、
例えば募集されてもすぐすぐお金がなかなか用意できなかったり、期間がなかなか合わなかっ
たりということで、これは本当の市民の方の要望なんですけれども、例えば区長さんとかいろ
んな、その下の役をすると事務費とか報酬が出ますけれども、そういったものをポイント制と
して、そういったものをためてこういった提携のときに外国に行って仲よく友好を深めるとい
うような、これはあくまでも要望ですけれども、そういったことを言われる方もいらっしゃる
んですけれども、個人的に、例えば毎月2万円ずつぐらい積み立てれば来年の9月に費用があ
る程度整うから、そんなようなことも言われる方もいらっしゃいますが、こういったものは早
目にいろんな、例えば国際交流協会ですか、この方たちと相談して、こちらから人数を集めて
いく、そういったような企画を考えたらいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) 石川議員のおっしゃるとおりで、なるべく早目に考えていきたいと、
かように考えております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。ひとつよろしくお願いいたします。
 続きまして、東京を核とした経済活動でございますが、北関東信越メガロポリス、ちょっと
名前が特殊なのでよくわかりづらいかと思いますが、今となってみますと、この北関東自動車
道、これに要するにかなりもう商業都市とか工場がいっぱいできております。そういったこと
を2000年にもうこの戸所先生というのが提唱されたわけなんですけれども、今振り返りま
すと、20年前に横山市長とアメリカのほうに視察に行かせていただきましたですけれども、
そのときにロサンゼルスのゼネコンのところでいきなりぱっと地図を見せられましてびっくり
いたしました。沼田市は非常に交通の要衝で利便性がよいと。また、河岸段丘、後でまた出て
きますけれども、こういったものもあって産業の発展、観光の発展、大いに期待できると言わ
れたんですけれども、これはまだ覚えていらっしゃいますでしょうか。
◇市長(横山公一君) 大変勉強になって覚えておりますが、あのスライド、よくアメリカの
人がこの沼田のことを知っているなというふうにたまげた記憶がございます。ありがとうござ
います。
◇3番(石川初雄君) 要するに、沼田は何もないから見に行ったという我々のちょっと既成
概念を打ち破っていただいたんですけれども、持っているものはあるんです。要するに、既存
のこの交通、この要衝、それから河岸段丘、この資産を活用しようということで、過去同僚議
員の方がいろいろ御提案をされてきたわけなんですけれども、ただ東京から見ますと、前橋、
高崎、ここが100キロ圏内ということで1つの経済活動のポイントの点になっているわけな
んですけれども、例えば大企業の支社なんていうのが高崎、前橋に随分ありましたですけれど
も、ここ何年かで大宮、要するに埼玉市ですか、そこまで全部撤退をしておりまして、企業の
支社の機能というのはだんだんなくなってきておりまして、このメガロポリスの構想はあった
んですけれども、経済活動は非常に厳しい状態、要するに高崎あたりですとマンションはつく
ってもすぐ売れるけれども、なかなか企業が進出してくるのは少ないということなんですけれ
ども、その中にあってさらに30キロ北の沼田市、これ非常に、線引きしますと沼田を起点と
して沼田から南が産業、それから沼田から北に行きますとリゾートタウンというような構想が
あるんですけれども、平らな土地が少なくて高いということで、誘致するに当たってどういっ
た産業がいいのかという、これも非常に課題になっているわけなんですけれども、現時点でや
はりこれから市民構想会議等で検討されるのか、あるいはこういった産業を興すのがいいか、
誘致するのがいいか、そういったお考えは現時点ではございますでしょうか。
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時58分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) 先ほどの石川議員の質問にお答えいたします。
 本市は、交通アクセスの利便性や自然災害が少ないこと、日照時間にも恵まれていることか
ら、幅広い業種、分野に適していると考えております。いずれにいたしましても、企業誘致に
ついては大きな課題であるとともに悲願でもあります。
◇3番(石川初雄君) 幅広いところからということで了解いたしました。
 非常に上武道路もかなり、17号バイパスですね、伊勢崎のほうまで延びてきまして、もう
ちょっとで渋川あたりとつながると有料道路使わないで沼田にだんだん近づいてくるかと思う
んですけれども、逆に北関東メガロポリスですか、その100キロ圏内のところの今まで使わ
れなかった土地が非常に有効活用されてきまして、また上武道路の周辺ですか、非常に広くて
安い土地がまだいっぱいあいているんです。その中において、沼田まで来ていただけるこのメ
リット、これを何とか創出しないと、税金をしばらく無料にするとか、思い切って土地を本当
の10分の1の値段で譲渡するとか、そのぐらい思い切ったことをしないと、私は来ないので
はないかなと思っているんですけれども、そういったお考え、もし今あればお答えいただきま
して、これから考えるのであれば、そのとおりお答えいただければありがたいんですけれども。
◇市長(横山公一君) 経済部長に答弁いたさせます。
◇経済部長(栃原豊彦君) 命によりお答え申し上げます。
 今後企業誘致を促進していくための市の思い切った対応ということでございますけれども、
沼須産業団地の企業等の立地の場合につきましては、その助成金という制度を創設をさせてい
ただきました。内容的には、用地取得の助成金というものと、もう一つは新規に雇用する職員
がいた場合につきましては、その雇用促進助成金というようなものでの対応を図ってきたわけ
でございますけれども、こういったものにつきましても、今後例えば横塚生品地区の関係につ
いてもこうした制度の導入等も検討しながら優遇措置等も具体的に検討できればということで
考えております。以上でございます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。商人を私やっておりますので、損して得とれという言
葉もありまして、最初から来たから土地を高い値段で買ってもらってなんていうことですと、
今はもう買い手市場ということになっておりますので、また御検討いただければありがたいの
でよろしくお願いいたします。
 続きまして、群馬県が進めるデータセンターということでございますが、これ前にも一般質
問で出させていただきましたですが、日本で今一番でかいのは北海道の石狩市にあります「さ
くらネット」というデータセンターが一番でかいのかなと私思っているんですけれども、大体
4,000億円ぐらいの巨費を投じてつくられておりますので、かなり日本でこれ以上のもの
は今後できないのかなという気もするんですけれども、ただやはり北海道ですと利便性が非常
に悪くて、いざというときに、例えば羽田空港が地震で被災してしまいますと飛行機が飛び立
たなくなるということで、とてもデータ復旧、飛行機で行って持ってくるわけにいかないと。
その中において、群馬県でしたら、たとえ高速道路がだめになっても一般道路で地続きで来ら
れる。あるいは、ヘリコプターでバックアップのデータを持ち帰ることができるということで、
その辺で県のほうでもかなり推進をされているのかと思います。なかなか4,000億円のも
のをつくれと言っても一朝一夕にできるものではないんですけれども、例えば新宿の区長さん
と非常に、沼田市の出身ということで従前交流があったわけなんですけれども、新宿区内の企
業さんのデータを沼田で何とかとか、あるいはおつき合いのある富士通さん、またドコモさん
等のデータ、今後ともますます需要がふえるんですけれども、そういったところを視野に、た
だただお金がかかるからできないということでなくて、道筋を何とかつける努力をしていただ
けるということは可能でしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の御質問にお答えいたしますが、当然そのような
努力を積み重ねていきたいと、かように考えております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。今後、紙の倉庫というのはだんだんなくなりまして、
やはりこういったデジタルデータ、こういったデータベースですか、これを扱うデータセンタ
ーがますますふえるのではないかと思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
 それでは、次に河岸段丘の観光活用についてでございますが、実はインターネットでやはり
調べてみますと、日本一の河岸段丘と調べてみますと沼田が最初に出てくるかと思ったら大間
違いで、信濃川河岸段丘ウオークというのありまして、津南町さんのほうが先に出てきます。
これ資料、私持っていますので、いろいろ調べてみましたら、津南町さんの河岸段丘はテーブ
ルが9段あるんです。沼田はどうかというと7段で、これは負けたなと思ったんですけれども、
ただいろんな条件等を加味して理科あるいは地理のいろんな地図に出ているのかなと思うんで
すけれども、やはり基礎的な研究がまだ行われてないということもあるんですけれども、今後
これをどうやって売り出すか。これによって、先ほども申しましたように、外国人が河岸段丘
知っているんですから、オリンピックのときに外国人が来たときにどうやってこの沼田の河岸
段丘をPRして来ていただけるか。そこまで視野に入れて私は考えるべきかなと思うんですけ
れどもいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の御質問にお答えいたしますけれども、確かに日
本一の河岸段丘は津南町にある9段の河岸段丘が日本一ということでございますので、私ども
は日本最大の河岸段丘と、そして美しい河岸段丘と、そういうことを訴求ポイントに訴えてい
きたいと、かように考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇3番(石川初雄君) わかりました。まことに明快なお答えをいただきましてありがとうご
ざいます。そのような答えを期待しておりました、実は。どこが一番というわけではなくて、
これが沼田の一番の見どころだというそういったものを、ポイントを明確にすることがやはり
必要かなと思っております。
 また、これは蛇足になるかもしれませんですけれども、信濃川の河岸段丘ウオークは、これ
見ますと、津南町、十日町、それからほかの2市町があります。4つの団体でやっているんで
す、新潟なんですけれども。小千谷市、十日町市、津南町、長岡市ですか、これにまたがって
ことしで27回目の河岸段丘ウオークというのを開催されておりました。4月29日にあった
のでちょっと視察に行こうと思ったんですけれども行けなかったんですけれども、既に27回
やっているということでかなり大々的にPRをされております。残念ながら、沼田市はまだそ
こまで達していないので、今後こういったウオーク、市民の方からよく言われております。例
えば、坂の途中に水飲み場を設置して、ハイキングの方が来たら水を飲めるように整備して周
りを歩いてもらったらどうですかというような提案もされる方もいるんですけれども、今後こ
ういった年に1回のイベントではなくて、通常来ていただけるような設備の設置あるいは整備、
これらを進捗していったほうがいいかと思うんですけれどもいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の質問にお答えいたします。
 ただいま望郷ラインのところにビューポイントをつくるというような計画も進んでおります
し、やはり通年来ていただける人のための整備ということを心がけてまいりたいというふうに
考えております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。ぜひいろんなところで沼田を売り出す。これは非常に
貴重な財産だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、ICTということで先ほど質問させていただきました。先般、群馬県内で市長会あり
まして、群馬県選出の国会議員の方たちとICTの研究会あるいは発表会等がありましたです
けれども、山本 龍市長ですか、前橋の。の情報によりまして、やっているその日に横山市長
ほか渋川市長と写っている画像も来まして真剣に勉強されているところがもう情報でその日の
うちに発信されておりましたですが、その内容、勉強になりましたでしょうか。
◇市長(横山公一君) 石川議員のおっしゃるとおり大変勉強になりましたが、すぐ利活用と
いうところまではなかなかいかないなというふうに捉えて帰ってまいりました。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 これは各市町村によってICTの取り組みはかなり違っておりまして、ペーパーレスに対応
するタブレットということで、前橋市さんは議員のほうもタブレットに対して真摯に勉強され
ているということで取り組んでおられます。沼田のほうはまだそこまで行ってないわけなんで
すけれども、これは市町村によって対応がかなり違っております。
 これも横山市長が、かなり前の話なんですけれども、議員もタブレットみんな持てよという
ような話をされたのをまだ覚えていらっしゃいますでしょうか。
◇市長(横山公一君) 覚えておりますが、そのときは市長でございませんでしたので軽い気
持ちで申しております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 要するに、一般の方から見ると、やはり議会もそれぐらいICTを進めてという、私は受け
とめをさせていただきました。市長となられましたので、ぜひともそういった取り組みも早期
に行っていただきたいと思います。
 次に、コンビニで発行可能な証明書ということなんですけれども、群馬県ではまだございま
せん。これは一市町村でやりますとかなり費用がかかりますので、高くなりますので、やはり
やるとなったら群馬県全体あるいは利根沼田管内、こういったあるくくりの中でやったほうが
費用もかからなくて進捗できるかなということを考えておりますが、これらの情報のICTの
行政のフェアが毎年東京ビッグサイトであるんですけれども、そのフェアに沼田市の職員さん、
多分去年行かれたと思うんですけれども、これは市行政としてはどのような考えを持っていた
のか、もしわかれば教えてほしいんですけれども。
◇市長(横山公一君) わかればということですが、今手元に資料がないのでちょっとわから
ないということでございます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。これは、またそれでは後ほど教えていただければあり
がたいと思います。
 次に、Yahoo!JAPANとの災害協定でございますが、1月22日ですか、締結され
たということでございますが、これらにかかった費用等は、わかれば教えてほしいんですけれ
ども。
◇市長(横山公一君) これは無料でございます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 私なんかはヤフーの災害情報、例えば地震とか豪雨、これは早いときには地震が来る前にス
マートフォンに来まして、それが来てから揺れたということもございます。ですから、ヤフー
の災害情報というのは非常に早いというのが私の感覚なんですけれども、その中にありまして、
1月22日に締結をされましたですが、2月の豪雪のときにそういった情報が一切流れてこな
かったんですけれども、これは締結をしたけれどもまだ準備段階で情報をヤフーに送っていな
かったのかなという、その辺のところがちょっとわかれば教えてほしいんですけれども。
◇市長(横山公一君) 総務部長に答えさせます。
◇総務部長(田村博史君) 命によりお答えをさせていただきます。
 1月22日に締結はいたしましたが、その仕組みの中に入れる情報がまだその時点では入っ
ておりませんでした。現在もまだ不十分でありますので、早急にそれぞれ情報を入れて、この
機能が活用できるように取り組んでまいりたいと思いますので、御理解いただきたいと思いま
す。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 いわゆる災害は忘れたころにやってくるということでございますが、2月のときにやはり百
何年ぶりかの記録的な豪雪だったということで、そういったときにこそ市民は情報を欲しがっ
ていたということでございますので、これからということでなくてもうどんどん進めていただ
いて、もうあしたからでも発信できるというぐらいに進捗していただかないとこの締結した意
味が薄れてしまいますので、進捗をしていただきたいと思います。
 次に、1つ飛ばしまして、富士通の観光振興プランなんですけれども、これは1年間、富士
通さん、これは無料でやっていただいたというふうに認識しているんですけれども、それでよ
ろしいでしょうか。
◇市長(横山公一君) はい、そのとおり無料でございます。
◇3番(石川初雄君) これ富士通の観光振興プラン、トライアルということで、自分、いろ
んな団体のいろいろなことにかかわってきましたですけれども、大体600万から700万円
分ぐらいの費用がかかったのを今回無料で非常に頑張ってやっていただいたということで、私
は非常に評価高く思っているんですけれども、まだ終わってないということで、最後の仕上げ
にかかっているようでございます。1つは、スマートフォンですか、こういったものに表示す
るのにアンドロイドとアイフォンというのが、2つの方法があるんですけれども、アンドロイ
ドのほうの端末で見られるようなページはできたけれども、アイフォンのほうがまだできてな
いということで、まだ時間がかかるということでございますが、実際にまだ両方の端末で実証
する実験が完了しておりません。ですから、まだ時間がかかりますけれども、端末の表示がで
きたからといってすぐすぐ有効性のあるPRができるかと思うと、これも非常に難しいところ
でありまして、ある程度そのトライアル期間が終わっても、これはすぐ各、例えば商業あるい
は農業、自分でやはりお金を出せというようなことになるのか、あるいはもう少し補助金をつ
けて延ばせる業種は進捗をしていただけるのか、もしわかれば教えてほしいんですけれども。
◇市長(横山公一君) 今、石川議員のお答えでございますけれども、昨日も富士通のソリュ
ーションの社長さん、沼田市役所にお見えになりまして、実はこの観光ということについて富
士通はまことに今まで勉強してないと。そして、沼田市さんで勉強させていただいてありがた
かったというようなことをいただきまして、今後とも研究していきながら何とか有効に活用で
きるところまで頑張っていきたいというお話をいただいておりまして、これがまだまだすぐ実
用というところまで至ってないというのが現状でございますので、その辺御理解いただければ
ありがたいと思います。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 では、そのようなお話があるということですので、我々のほうも自分の分野では、商店のほ
うなんですけれども、協力させていただいておりますので、ぜひともその成果が結びつくよう
に頑張りたいと思っております。ありがとうございます。
 それでは、これをもちまして私の質問は閉じさせていただきたいと思います。市長におかれ
ましては、まだ若葉マークと言っては失礼でございますが、コンピューターにまたデータをど
んどん入れていただきまして、決断と実行をもって行政を進捗していただきたいと思います。
どうもありがとうございました。
──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、高柳勝巳議員。8番。
〔8番 高柳勝巳君登壇〕
◇8番(高柳勝巳君) 通告によりまして一般質問をさせていただきます。
 今回の私の質問は、やはり新市長の基本的な考え方や方向性を重点に伺いたいと思っており
ます。
 そこで、第1の項目です。市長は、選挙の際、その目指すべき方向として「市政一新、幸福
度ナンバーワンの沼田市づくり」と主張していたと思います。
 市長に就任して一月余りですが、商工会議所会頭として外側から見ていた沼田市と実際市長
となって内側から改めて見た沼田市とでは、異なることも多くあったのではなかろうかと推察
いたします。
 そこでまず、市長御自身が今日の沼田市の状況をどう見て、どのように把握し、幸福度ナン
バーワンの沼田市づくりに照らして、その取り組みの優先順位について現時点でどう組み立て
ようとしているのかを、率直なところをお伺いいたします。
 次も先ほどの項目に関連いたしますが、経済に偏重しない生活の質の向上に向けた政策につ
いてです。市長は幸福度に関連してブータン王国をイメージしているようですが、一般的な国
々がGNPイコール国民総生産という尺度で経済を中心に国の発展度をはかっているのに対し
て、ブータンではGNHイコール国民総幸福量という物差しで国民の生活ぶりを重要視して政
策に取り入れていて、持続可能な社会経済開発、環境保護、伝統文化の復興、すぐれた統治力
という4つの柱と心理的幸福、時間の使い方とバランス、文化の多様性、地域の活力、環境の
多様性、良い統治、健康、教育、生活水準の9つの要素に分類でき、政府が要所で点検してい
るとも聞いています。
 これまでの延長線上の考え方とは異なりすばらしいとは考えるものの、実際この経済に過度
に偏らない、頼らない地域政策を具体化していくのは難易度の高い課題であると認識していま
す。本市において実現した場合のイメージや具体的施策についてお聞かせください。
 続いて、市民が主役の市政運営の項目について、幾つかお伺いいたします。
 こちらも選挙において大きく掲げた市民構想会議ですが、単に市民の皆様からの御意見を頂
戴するとした単純な仕組みではなさそうなことは推察できますが、いざ実行となればさまざま
な課題が今後想定されますが、その内容と具体的展開について市民の方々も注視していると思
いますので、お聞かせください。
 次に取り上げますのは、市民活動センター等の既存組織の評価と協働についてです。沼田市
には現在、市民協働によるまちづくりを目指して設立された市民活動センターが保健福祉セン
ターにあります。そこには、さまざまな地域課題へ実際に取り組まれている既存の団体も数多
く参加していると認識しています。
 新たに設置する市民構想会議も結構ですが、既存の組織や団体との整合性や連携あるいはす
み分けをきちんとすることで、その相乗効果も得られるのではないかと考えるわけですが、市
長のお考えを伺います。
 続いてこの項目の3番目は、マンパワーの増強策と職員研修についてです。
 この課題は、これまで多くの同僚議員も質問・質疑を行ってきて議会の関心も高いテーマで
あると考えています。沼田市役所を市内で最大の総合福祉会社として捉えるならば、やはり職
員一人一人のレベルアップは重要です。基礎的知識や法令遵守ももちろん大切ですが、時代は
加速化・多様化しています。こうした時代背景にも対応した研修への参加による職員育成も急
務と考えますが、市長のお考えをお伺いいたします。
 さらに、もう一方では、職員育成とあわせて施策の実現のスピードアップも同時に進行させ
なくてはならないときでもあります。国の法律も目まぐるしく変わり、専門的・実践的な対応
力を身につけた組織体になっていくことも求められていると認識しています。
 市民構想会議や市民活動センターへの対応能力の向上や、すぐにでも取り組むべき行政課題
への対応の1つの手立てとして行政調査等への職員派遣も積極的に行うべきと考えますが、市
長の見解を伺います。
 次は、庁舎及び市有施設の老朽化と今後についてで、まず東原庁舎及び本庁舎の現状と対応
について伺います。
 先月、東原庁舎のひさし及び外壁からコンクリート片がこぼれ落ち、当面の対応をとられた
と聞きました。この本庁舎においても小規模ながら同じような状態が続いております。東原庁
舎は築51年、本庁舎も築50年で、7年前に実施した耐震診断結果は、1階でIs値0.2
1でした。
 私は、かねてよりこの2つの受け入れにグリーンベル21を活用すべきと主張してきた一人
ですが、この問題は既に活用方法の選択肢を待っていられる時間帯ではないほど事態は緊急を
要していると考えるのですが、市長の見解を伺いたいと思います。
 また、これに関連して勤労青少年ホームの現状と今後の利活用についても、市長がかわりま
したので基本的な認識を伺いたいと思います。
 最後の項目になります。地域振興局制度の今後の方向性についてでありますが、まず月並み
ですが、改めて地域振興局がこれまで果たしてきた役割及び成果と課題について伺います。
 本市では、旧白沢村・利根村との合併協議により設置した地域振興局制度が10年で満了を
迎えるに当たり、行財政改革の視点でこの制度の存続の可否を求めようとしているようにも受
け取れますが、そもそも地域自治区が設置された目的は広域合併のデメリットの克服にあった
と認識しています。
 本市は、昭和の合併の際、旧沼田町に旧4村を吸収合併しました。さらに今回の合併で市内
の面積は拡大し広域化しました。自動車と道路網の普及とあわせて通信手段の高度化によって
スケールメリットがデメリットをカバーできると見込んでの合併でしたが、果たしてメリット
がデメリットをカバーし切れているのだろうかという課題を私たちは背負っていると考えてい
ます。
 私は、この問題を高齢化、少子化、過疎化などさまざまな現代的課題への対応とあわせて、
沼田市全域の課題へ着目した制度の見直しとして捉えるべきと思っています。市長のお考えを
お聞かせください。
 そして、市内の集落といった小さな単位での自治や地域資源を活用した活性化施策やお考え
について伺い、私の質問といたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、施政方針について、市政一新、幸福度ナンバーワンの沼田市づくりについて、状況把
握と取り組みの優先順位についてでありますが、喫緊の課題が山積する本市にあって、特にグ
リーンベル21の関係につきましては、早急に対応する必要があると考えております。
 また、少子高齢・人口減少社会への対応、地域産業の振興による雇用の創出、農産物のブラ
ンド化と6次産業化への取り組み、女性の社会参画の拡大と子育て・教育環境の充実、さらに
安全・安心で人に優しい福祉環境の整備等を進めていく必要があると考えておりますが、特に
雇用の創出を図るための起業塾の創設、農産物の6次産業化への取り組みとしての6次産業化
センターの整備、そして行政に市民の声を反映する市民構想会議の設置について優先的に取り
組んでまいりたいと考えております。
 次に、経済に偏重しない生活の質の向上に向けた施策についてでありますが、施政方針でも
述べさせていただいたとおり、私の市政運営の基本理念は、「暮らしを実感できる文化的生活」
と「豊かな等身大の沼田」を目指すことであります。
 「文化的生活」とは、地域経済が活性化するとともに、芸術・文化やスポーツなどに触れ、
自分の暮らしを楽しみ、「幸せ」であると実感できる生活のことであります。
 地域経済の活性化を図るには大変重要な課題であると考えておりますが、それとともに教育、
文化、環境、健康、福祉など市民の生活に密着した施策の充実を図ることにより、市民の皆さ
んの幸福度の向上に努めてまいりたいと考えております。
 次に、本市におけるイメージと具体的施策についてでありますが、議員御案内のとおり、本
市は首都東京から約125キロメートルという距離に位置し、関越自動車道の沼田インターチ
ェンジによる交通アクセスにも恵まれております。また、山岳・森林・高原・河川・渓谷など、
スケールの大きい変化に富んだ自然環境を有し、リンゴ・ブドウ・サクランボなどの果樹やレ
タス・大根・白菜などの野菜栽培地としても適しています。
 歴史的には、1532年に沼田氏が居城して以来、明治に至る300有余年の間、真田、本
多、黒田、土岐氏の城下町として栄えてきた町であります。
 このような立地、自然環境、農産物栽培の適地といった本市の特性を生かし、雇用の創出を
図るための起業塾の創設、農産物の6次産業化への取り組みとしての6次産業化センターの整
備等を進めてまいりたいと考えております。
 次に、市民が主役の市政運営について、市民構想会議の内容と具体的展開についてでありま
すが、市民構想会議につきましては、さきの同僚議員の御質問にもお答え申し上げたとおり、
市政への市民参画の機会拡大等を図るための組織として設置する考えであります。
 構想会議は、市政全般にわたる事項について、市民からの建設的な提案について検討し市長
に報告すること、また構想会議自体が必要と認める事項について協議し、市長に対し意見を述
べることなどを担うものとし、また構想会議に調査・研究を行うための小委員会の設置につい
ても考えているところであります。
 次に、市民活動センター等の既存組織の評価と協働についてでありますが、沼田市市民活動
センターは、さまざまな分野における市民の自主的な地域・社会活動を支援し、協働によるま
ちづくりを推進するための拠点施設として平成22年1月に設置いたしました。以来、市民活
動実践講座など活動支援事業、登録団体からの相談事業、協働によるまちづくり講演会開催な
ど啓発事業、ホームページの活用や情報紙発行など情報収集・情報提供、県内の支援センター
との情報交換による連携などを行いつつ、交流と対話の場を提供することにより市政への市民
参加推進の支援施設として、その機能を果たしてまいりました。
 今後も地域コミュニティー・ボランティア団体・NPO組織などが抱える課題解決への自主
的な取り組みに対する支援を推進してまいりたいと考えております。
 次に、マンパワーの増強策と職員研修についてでありますが、地方分権が進展している現在、
地方自治体の自由度が拡大された結果として、自ら企画立案の上、業務を執行することが多く
なってきており、社会情勢の変化や高度化する市民ニーズに対して柔軟かつ弾力的に対応がで
きるよう体質の強化を図ることが必要であると認識しているところであります。
 このような状況に対応するためには、職員一人一人の能力開発や資質の向上を行い、新たな
行政課題などに対して積極的に取り組み、持てる能力を最大限に発揮できる職員を育成するこ
とが必要不可欠であると考えております。
 そこで、職務遂行に必要な知識や技術等の取得や資質の向上や自己啓発意欲の高揚を図るた
め、能力開発支援を目的とした職員研修を実施しているところであります。
 次に、直面する行政課題への職員派遣を含めた対応についてでありますが、職員の資質向上
や能力開発支援に資するため、職員研修の一環として長期及び短期の派遣研修を毎年計画的に
実施しているところであります。長期の派遣研修につきましては、幹部職員として必要な政策
形成能力や行政管理能力の取得、全国の自治体や群馬県職員との交流によるネットワークづく
りなどを主な目的として、総務省が運営している自治大学校や群馬県へ職員派遣を行っている
ところであります。
 また、短期の派遣研修につきましては、日本経営協会、市町村中央研修所、全国建設研修セ
ンターなどの研修機関へ職員派遣を行い、職務遂行に必要な専門的な知識や技術等の取得に努
めるなど、職員の資質向上や能力開発支援を行いながら行政サービスの向上に努めているとこ
ろであります。
 さらに、各種事業を具現化するために必要な先進地の調査や国、県などが実施する専門研修
や講習会などへも積極的に職員派遣を行いながら、当面する行政課題への対応を図ってまいり
たいと考えております。
 次に、庁舎及び市有施設の老朽化と今後について、東原庁舎及び本庁舎の現状と対応につい
てでありますが、東原庁舎は平成17年から群馬県より借り受けて使用している建物でありま
すが、昭和37年に建築されたもので既に51年が経過しております。県有施設であることか
ら耐震診断は行っておらず、建物や設備の老朽化も進んでおり修繕等を行いながら使用してい
る状態です。
 また、本庁舎につきましては、昭和39年に建築され間もなく50年を経過することから、
老朽化が進み耐震性や市民サービスへの影響など多くの課題が見受けられるところであります。
 このようなことから、庁舎の整備につきましては、市民の安全・安心を確保する上でも避け
て通れない大きな課題であり、今後、第五次総合計画に位置づけた庁舎整備検討事業の中で早
急に庁内検討組織を立ち上げて、費用や財源確保、市民にとっての利便性の確保などの幅広い
視点で検討してまいりたいと考えております。
 次に、勤労青少年ホームの現状と今後の利活用についてでありますが、昭和50年7月1日
に勤労青少年の福祉増進と健全育成を目的として勤労青少年ホームが開館し、翌年には隣接す
る勤労青少年体育センターの利用が開始されて以来、各種教養講座やスポーツ教室等を開催し、
これまでの利用者は、勤労青少年ホームが32万3,000人、勤労青少年体育センターが3
2万2,000人、合計で64万5,000人となっております。建設から間もなく40年を
迎える中、随時修繕等を行いながら使用してまいりましたが、施設の老朽化が進み修繕等に多
額な費用が必要となることから、市有施設全体の中で施設のあり方について検討してまいりた
いと考えております。
 次に、地域振興局制度の今後の方向性について、これまで果たしてきた役割及び成果と課題
についてでありますが、議員御案内のとおり、本市では合併に伴って懸念される点などを勘案
し、身近なところで行政と地域が連携して地域づくりに取り組むことができるよう合併特例法
に基づく地域自治区制度を導入し、その地域自治区の事務所の名称を振興局として設置したと
ころであります。振興局では、支所機能に加えて地域内の公共施設等の維持管理や整備、地域
づくり等の施策の実施及びコミュニティー施策の推進や住民自治支援など幅広い地域自治振興
機能をあわせて持たせ、特別職の振興局長及び地域の意見を市に具申していくなどの役割を担
う地域協議会を設置して、合併前の区域単位で地域自治振興を図ってきたところであります。
振興局長の存在や幅広い支所機能などが、編入合併に伴う不安や懸念、激変の緩和などに役立
ってきたものと考えており、また本年2月に発生した豪雪に対する対応など住民生活に直結し
た業務においては、その役割を十分に担ってきたものと考えております。
 課題につきましては、合併後10年を経過しようとしている中にあって、さらなる新市とし
ての一体感の醸成を図るとともに、全市的な取り組みの中で各地域の個性を生かした地域づく
りの推進を図っていくことであると考えております。
 また、地域自治区の今後につきましては、さきの同僚議員の御質問にお答え申し上げたとお
り、地域自治区設置期間満了後は白沢町及び利根町にそれぞれ支所を置く考えであり、また両
振興局長退任に伴う後任の特別職としての振興局長の設置は行わず、地域自治区及び地域自治
区の区長の設置に関する協議書の内容変更を行い、事務所の長として職員の振興局長を配置す
る考えであります。
 次に、沼田市全域の課題へ着目した制度の見直し視点についてでありますが、合併後10年
の大きな節目が近づく中で、少子高齢化のさらなる進展、人口減少の加速、近隣社会の疎遠化
等によるコミュニティーの衰退、地域活力低下などの懸念がより現実味を帯びてきていると思
われます。地域ごとの自主性・自立性を尊重しつつもこれらの懸念を克服し、地域ごとの多様
性や特性を生かした地域振興が図れるような地域と行政との連携あるいは支援方法などについ
ては、白沢町や利根町だけに限らない全市的な課題であると考えておりますので、その制度等
については今後検討してまいりたいと考えております。
 次に、地域資源を活用した集落等の活性化の視点についてでありますが、人口の減少や高齢
化等の進行が著しい過疎地域等において、集落に対する「目配り」として定期的な巡回、地域
の話し合いへ参加する等、集落の現状やあるべき姿について話し合う手助けを行うなど、行政
と集落の橋渡し役として生活環境の改善や集落の活性化を図るとともに、地域住民の安心・安
全な生活を確保することを目的として、利根町に集落支援員を配置しております。集落支援員
は、職員と連携し集落を定期的に巡回し、各戸を訪問しながら家族状況また生活状態等の把握
を行うなどの活動を行うとともに、地域の実情に応じた集落の維持及び活性化対策の施策の推
進を図ることとしております。今後も利根町においては、集落支援員と連携を図りながら地域
資源を生かした地域づくりを検討してまいりたいと考えております。また、他の地域につきま
しても、眠っている特色や新たな地域資源の発掘に努め、その資源を活用した地域づくりを図
ってまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、高柳議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇8番(高柳勝巳君) 御答弁ありがとうございました。
 もう少し具体的に突っ込んでくるかなと思いましたけれども、やはり1カ月では無理かなと
いう印象が率直なところで、改めて私のほうから少し経過も含めて、意見交換になってしまう
かと思いますけれども、新たな市長に対して少しお話をさせていただきたいなというふうに思
います。
 選挙中に掲げたスローガンそのままだったので、例えば庁舎の問題が1番に来るとか、どれ
かはちょっと無理だったから少し先に送るとかという話もなく、全部同じ扱いでよろしいのか
どうか、改めてお伺いしたいと思います。要するに、優先順位は変わっていないかということ
です。自分の当初掲げていた問題と、なってから1カ月後では優先順位は何ら変わりはないと
いうことで受けとめとしてはよろしいでしょうか。
◇市長(横山公一君) 高柳議員の質問にお答えいたします。
 何ら優先順位は変わっておりません。
◇8番(高柳勝巳君) それで、今のところ与えられた課題を全部等分にやり始めて、それか
らでないとわからないというふうに受けとめをさせていただきたいというふうに思います。
 蛇足になりますけれども、先ほどのグリーンベルの問題でも地権者の皆さんからの要望があ
ったという情報もまだ市長が入手されていないという状況ですから、これは満遍なくというふ
うに答弁されても仕方がないかなというふうには考えておりますので、今後に期待をしていき
たいなというふうに考えておりますけれども、その順番についてはおおむねわかりましたとい
うか、こんな状態ですから納得をしました。
 2番目の経済に偏重しないというところですけれども、これも市長、暮らしの実感できる、
それから豊かで等身大の沼田市ということでブータンのような国というのを選挙中でもお伺い
しましたけれども、実際市長は、もしブータンに行かれたんであれば、行かれたときの感銘を
受けた点、それからこんなことがブータンでは行われていて、沼田市でもこういうことがした
いというようなことが実際あれば、お伺いしたいなと思うんですけれども。
◇市長(横山公一君) 私はまだブータンに行っておりませんので、できましたら早い機会に
行ってみたいなというふうに思っております。
 今、高柳議員の、どんなことをということですけれども、先ほどの同僚議員にもお答えしま
したけれども、やはり人と競争するんではなくて自分と競争するというような視点に市民の皆
さん方が変わっていただけると等身大のという言葉が生きてくるんではないかなというふうに
思っております。
◇8番(高柳勝巳君) 先ほどの答弁で若干私もお伺いしましたけれども、実はこれも市長も
よく口にしておりました、京セラの稲盛さんですよね、稲盛さんが日航を再建したというお話
は、それからその前はKDDIを設立したということで、豪腕、敏腕の経営者だというふうに
認識をしているわけですけれども、その稲盛さんが1998年あたりに国際的な経営者の会議
で「足るを知る経済」ということを主張しておりました。これは、人間の欲望あるいは企業活
動が欲望のままいくと環境も破壊し、ひいてはもうけさせていただける源泉ですらなくなって
しまうということを我々経営陣というのは自覚をしないといけないという戒めだったというふ
うに私は感じ取ったわけですけれども、それにちょっと似ているんではないかというふうに感
じるわけですけれども、市長はこのお話を存じ上げていて、感想等があればお伺いしたいなと
思うんですけれども。
◇市長(横山公一君) ただいま稲盛さんのKDDI並びに1998年の話が出てきたわけで
すけれども、京都のあるお寺のつくばいに「吾唯足知(吾ただ足るを知る)」という円形のつ
くばいがございます。やはりその「吾唯足知」に尽きるのではないかなというふうに思います。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 龍安寺で家督だか相続争いの中で、それを建てて足るを知るということをしないとろくなこ
とがないよという戒めで建てたというふうに私も伺っていますし、当時バブルもまだはじけ切
れていないという状況下の中で、一応一流と言われる経営者の代表が、この欲望に基づく競争
第一主義ということについて戒めを言ったということについて、私はブータンも同じだと思い
ます。経済を優先し生活を2番目に据えると、その先は見込めないのではないかという中でブ
ータンの国というのは97%の人が幸福というものを感じている。決して経済的に豊かな国で
はないけれどもということだったので、私も今の市長の答弁を聞いてやや安心もしました。
 幸福という概念は人それぞれですから、衣食足りて礼節を知るという絶対値は、この確保は
必要だと私は考えていますけれども、その上の幸福感というのは個々の問題もあろうかと思い
ますけれども、はっきりしているのは、物事が経済成長のみで解決をするという時代からはも
う卒業しなければいけないのではないかということを私は改めて感じているわけです。その辺
について、もう一度市長の考えをお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 高柳議員がおっしゃるとおりで、もう既に経済だけの時代から、物の
時代から心の時代に入っているというふうに捉えていかないと、やはり私が言っている幸福度
ナンバーワンというところにも行き着かないんではないかなというふうに思っておりますので、
やはり心を視点にしていかないといけないというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。基本的な認識が余りずれてなくてよかった
なというふうに安心をしました。
 これも同じような話ですけれども、昨日虎ノ門ヒルズというのがオープンしました。これは
アジアへのヘッドクオーター特区の一環だということで、要は国際的な企業等をたくさん誘致
して、アジアを中心とした経済を活性化させるということを主な目的で、多国籍だとか海外の
企業が事務所を構えられるようになっています。1階にレストラン等もあって、昨日あたりは
テレビ等でも、お客さんが行ってこんなにスマートな食べ物屋さんがあってよかったねという
声なんかも聞こえ、きのうの朝刊2面ぶち抜きで、恐らく数千万ですかね、全国紙ですから。
出せる経済力のある人を集めるということも私は全く否定するつもりありませんけれども、ス
カイツリーができたときと同じで、そこに住んでいる、あるいはそこで御商売をなさっている
人たちが買えない、潤わないというあり方というのはいかがなものかなというふうに考えてい
るんです。例えばの話ですけれども、その虎ノ門ヒルズやスカイツリーに商店街の皆さんが入
れるような作風をすることが、私はこの経済オンリーでない建て方ではないかな。これは例で
すけれども、そういうふうに感じているわけです。
 あわせて言わせてもらえば、ブラジルでもそうですよね。今ワールドカップで有名ですけれ
ども、そこが地価が上がってしまって住宅の家賃が払えないので郊外に2,000戸でしたか、
テント村ができていて、ブラジル国民ですらサッカーのことよりも今生きていくことのほうが
最重要な課題になっているということを、やはり私たちは見つめ直していかなければいけない
のではないかな。サッカーを否定することでもありませんし、経済そのものを否定するわけで
はございませんけれども、そういう視点をよりしっかりと見つめるということがこの幸福度ナ
ンバーワンにつながるんだというふうに私は感じておりますが、くどいようですけれども、そ
の辺についてのお考えがあればもう一度お伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 高柳議員のおっしゃるとおりで、一生懸命勉強してまいりたいと思い
ます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 抽象的なやりとりを幾らしていてもというのもありますけれども、基本的な認識ですので、
次に進めさせていただきたいなと思います。
 それでは、この具体的施策を沼田市にということになるわけです。これ幸福度というものを
掲げた自治体は幾つかございます。10ぐらいありますかね、インターネット引きますと。浜
松市だとか荒川区ですとかというところが幸福度を中心としたまちづくりをしましょうねとい
うことを一応掲げている自治体です。その中でも私が注目しているのは、島根県の隠岐島にあ
る海士町というところです。海士町は、島の幸福論というのを総合計画の中に掲げました。こ
の島の幸福論に基づいてまちづくりを総合的に行っていこうじゃないかという論立てをしまし
た。これは島の人口がもう既に2,400人。当時7,000人を超えていましたけれども、
となっていますところの50人の方々が町の未来を考える会というのを立ち上げて、そういっ
た方々を中心に町のあり方をまず検討したんです。町の未来について語ろうじゃないかという
ことで検討したことから始まっています。
 私は、幸福論はそれぞれ違うけれども、幸福を感じるのは未来や幸福をみんなと語り合って
いるプロセスそのものが幸福ではないかと思いますし、幸福の概念を限りなく同じものに近づ
けていく作風ではないかなというふうに考えているんです。それぞれ違うようで同じになるわ
けで、行政の中で幸福を感じることとはどういうことなんだろう。今住んでいながら幸福を感
じるときはどういうことなんだろうからスタートをこの海士町はしております。それについて
の基本的な考え方ですか、物事の進め方について、市長、どのようにお考えか、お伺いしたい
と思います。
◇市長(横山公一君) ただいま高柳議員の御質問の島根県海士町ですか、大変参考になると
思いますし、住んでいる人たちが町の将来を語り合って捉えていく。大変すばらしいことだな
というふうに思いますので、こういう観点で市民構想会議が活用できればいいなというふうに
考えております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 これはまちづくりについての考え方ですから、構想会議になるかどうかはまた別のところで
考えていただければ幸いかなと思っています。
 海士町は、もう少し宣伝させてもらうと、島国ですから4つの島のうちの1つだけ合併しな
かったんです。合併をしないというところはやはり危機感がしっかりしておりまして、何とか
自立しなければいけないねということを、合併をせずと言ったときから議論をし続けているわ
けです。沼田市は合併することにエネルギーを注ぎ過ぎてしまったので、ややそういう点がお
くれているのかなという感じがするわけです。有名になったのはCASという冷凍技術です。
これが世界で一番だったと思います。凍らせても細胞が壊れないので、同じ鮮度で食べられる
というのは世界から視察が来ているというところです。それから、隠岐牛ですか。これは島生
まれ、島育ちというので、牛をブランド化をしたということです。それから、サザエカレーと
いうのが一般的には有名で、若者が、移住した人たちがこれを使ってカレーにしたらいいとい
うことで大ヒット商品になり、今では300人以上が移住をしているという町です。それも先
ほど言ったように、幸福とは何ぞやということを語り合うことから始めたというところが、私
は評価できる点だなというふうに思っていますし、本市にも似たようなタイトルがたくさん課
題にもあるし、材料にもなっているのではないかというふうに考えるわけですけれども、市長
はこの市内の資源ということについて、何かこれが活用できるのではないかなと思っていると
ころがあればお伺いしたいなと思うんです。
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後1時54分休憩
─────────────────────────────
午後2時01分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) それでは、先ほどの議員の質問にお答えいたします。
 沼田市にすばらしいところあるかという話ですけれども、歴史をひもときますと、さきの大
戦のときに東京の超一流の画家たちがこの利根沼田に疎開していたという経過がございます。
伊藤深水、佐藤太清、濱田台児、これ日本の芸術の中では超一流中の一流とされる人ですが、
その人たちが宝川温泉に疎開してきていまして、そこの温泉の料金が払えないと。払えないと
いうんでなくて、当時ですから払えないんでしょうけれども、そのために絵を描いたり、寄せ
書きをしたりして、この利根沼田には大変埋蔵されているはずなんであります。そういうもの
をやはり今の時期でないと、これから少し経過するともうそのことを知っている人たちもいな
くなると思いますので、そういうものも先ほど同僚議員の質問にもありましたけれども、資料
館のようなところに集めてくるということだけでも、これは日本にないものになってくるんで
はないかなという気がしますので、ぜひそんなところにも取り組んでいきたいかなというふう
に考えております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 答弁以外でわざわざ足していただきましてありがとうございます。あらゆる可能性をやはり
トップがしっかり把握をして、こんなものもあるのではないかということを言っていくという
ことは非常に大事だなと思います。
 勢い、私たちのような市は、交流人口ふやして人口をふやそう。そのために何か売ろうとか、
それから来る人ふやそうとかというところに行きがちですけれども、前にも私が述べたんです
けれども、これは愛知県の高浜市ですか、福祉でまちづくりをするんだという市なんです。こ
れは沼田市とは全然条件が地理的には違って、狭い市ですから簡単にできるとは言いますけれ
ども、福祉というのはお金がかかって金食い虫なんだと。それをトップの姿勢でもってカバー
をしているんですという考え方の人が非常に多いわけですけれども、私が感心したのは、福祉
でお金はもうからないけれども活力は得られるんだと。まちづくりそのものが福祉でできるん
だという発想で、トップが決断すれば福祉ですらまちづくりになるんです。ということだと思
うので、それで資源はどこにあるかということをあえてお伺いしたんですけれども、本当に住
民とトップがその気になって、これが資源だと思えば、福祉ですらまちづくりにはなるんだと
いうことだと私は思っているんです。ですから、満遍なくの中の1つの中に福祉というのはど
うもなかなかこれは先にすべきことではないのではないかなということはあろうかと思います
けれども、私は、福祉というのが一番現実的でリスクが低い活力を与える方法だと考えている
一人なんですけれども、その辺についてのお考えはいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) 大変な御示唆ありがとうございます。まだ私の頭ではそこまで行って
おりませんので、早急に勉強していきたいというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) では、市民構想会議の内容と具体的展開というほうに少し比重を移し
ていきたいなというふうに思っています。
 1回目の答弁で、この市民構想会議というのは、市民の参加の機会をふやしていくことが目
的だというようなふうにお伺いしましたけれども、主目的とすればそういう考え方で、確認な
んですけれどもよろしいでしょうか。
◇市長(横山公一君) 市民参加の1つの形態だというふうに捉えてくれて結構だと思います。
◇8番(高柳勝巳君) わかりました。
 そうすると、1つの形態なので、1回目にも言いましたけれども、市民活動センターがあっ
ても、いろんな組織があっても、それは一形態ですから、これは整合性がとれるという認識で
私も理解をさせていただきました。
 今度は具体的な話なんですけれども、沼田市は前市長がなってしばらくのときに、市民検討
会議というのを立ち上げたんです。実は、当初私もその検討委員の一人でしたけれども、三、
四十人ですか、市民検討会議の委員を選んで、3つのテーマを持ってまちづくりに資するなん
ていうことで、私は情報公開の部分について委員で議論をした経験があるんですけれども、今
でもこの皆さんとは合意形成に苦労したものの、会うと、あのときはどうだったという話が今
でも出るんです。ですから、考え方は違ってもつながりが継続されているということなんです。
ですから、先ほど50人の方が海士町では立ち上げたということですけれども、市長、できる
だけいろんな階層の方々を、これは本当にしばらくは大変だろうと思いますけれども、市民構
想会議をつくるときにおいてもそういった組み合わせや考え方というのは絶対これは、私は自
分の経験で言いますけれども必要だと思います。その辺についての考え方があればお伺いした
いなと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御意見を参考にして検討していきたいというふ
うに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 市内には、まちづくりのキーワードで既にいろんな団体の皆さんがもうさまざま取り組んで
いらっしゃるところもあると思います。実際動いています。その方々が自分たちだけでまだ情
報や考え方の共有を図っているんだろうというふうに思っているんです。これをミックスした
形でもって議論をして、本当に全体化していくということが大事だなというふうに思っていま
すので、このときの合意形成は本当に大変だろうというふうに思いますけれども、このステッ
プがないと恐らく全体化していくということは、産みの苦しみですから行われないのではない
かと思いますので、ぜひその辺のところを、市長、改めてお願いをしておきたいなというふう
に考えています。
 それから、市民構想会議というのは参画の1つの形態だということで受けとめましたけれど
も、行政の仕事の、行政だけではないですけれども、スピードアップを図るための仕組みだと
いうふうにも私は受けとめていて、今でも成功事例やまちづくりで成功していることは、私が
認識していないところでも日々実践をしている人、それから成功している人たちはたくさんい
らっしゃるのではないかなというふうに思っているわけです。スピードアップをするための仕
組みですから、これは余りのんびりしているとスピードアップにはならないのではないかとい
うふうに思っていますけれども、この時間的課題についての考え方ですかね。1年に一遍ぐら
い議論すればいいとかそういったところで、どのぐらいのペースで考えていらっしゃるのか。
ある程度わかればお伺いしたいなと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまのところは、今検討中でございまして、年にどのくらいやる
とか、人数をどのくらいにするとかということも含めて検討させていただければありがたいと
思います。
◇8番(高柳勝巳君) わかりました。本当にまだ1カ月ですものね。言われても仕方がない
かなというふうに思いますけれども、参考にしてもらえば幸いだなというふうに考えています。
 次に、市民活動センターですけれども、1回目でも通告しましたけれども、お話ししました
けれども、地味ではありますけれども、地域の団体の皆さんと本当に粘っこくくっつかって、
昨年は市の補助金が出た事業はなかったんですけれども、応募がなかったけれども、ことしは
既に何件かもう出ていてというようなお話を聞いています。テレビ等でも出ていますけれども、
民間の大手企業がベンチャー企業とお見合いをして事業化するということが最近はどんどんふ
えてきているわけです。例えれば、そういうことではないかと思うので、私は市民活動センタ
ーというのは、相当まだまだ埋蔵量の高い部門だなと、部署だなというふうに考えているわけ
ですけれども、そのマッチングをさせる機関としての市民活動センターということについて、
市長の考えがあればお伺いしたいなと思うんですけれども。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問ですけれども、まだ私そのものが市民活
動センターの中身を十二分に把握しておりませんので、どのようにマッチングさせていいかち
ょっとはかりかねます。
◇8番(高柳勝巳君) ちょっといきなり入り込み過ぎてしまったかなという感じがしますけ
れども、例えば介護の現場でロボットが必要ですと。だけれども、その介護施設が丸々そのロ
ボットの開発をするんではお金も費用もかかるので、ベンチャー企業にそのことを頼むと。連
携をして、総体としてうまく効率化して前に進んでいく。要するに、当初はリスキーだけれど
も、全体にとって必要なことをベンチャーのところに任せていく。それから、マッチングをさ
せていく。こういう仕事をやっているんだけれども、何かさせてもらえないかねと言ったとき
に、こういう事業所がこういうことを欲しているんですよ、少しやってみませんかというよう
なことを、今は恐らく失礼ながら担当の人が一生懸命やっていますけれども、まだまだそこま
で私は行ってないと思うんです。だけれども、市長の言う市民構想会議というものと対峙でき
るような組織になるんだとすれば、この組織は相当グレードアップをしなければいけないし、
今既にそういう情報を持っているということで、まるっきり別にするというのはいささかもっ
たいないな、こういう感じがするものですからお伺いしたんですけれども、その辺について再
度お伺いしたいなと思いますけれども。
◇市長(横山公一君) ありがとうございます。
 市民構想会議と組めるものは組んでいく。そして、マッチングできるものはしていくという
姿勢が大変大事だと思いますので、やはり横の連絡、縦の連絡、それから斜めの連絡等が必要
になってくるんだろうなというふうに思いますので、その点気をつけながら進めていきたいと
いうふうに思っております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 地味ですけれども一生懸命やっているし、経過があってでき上がった財産ですから、こうい
う財産も大事にしながら新しい仕組みも取り入れていくということに心を砕いていただければ
ありがたいなと思います。
 成功事例と思われる事例だけ1つ御案内をしておきたいなと。これは私が感じているんです
けれども、昨年から保健福祉センター内に子ども広場というのができました。これは市が全額
負担して2年目になりますけれども、その前は県の地域づくり協働モデル事業というものを活
用して、市とNPO団体と個人というかボランティアの皆さんが協議をしながら広場型の地域
子育て支援拠点事業ということだったんですけれども、2年協働したんです。2年協働した中
で、市もこの広場型ということを設置しなければいけないというのはずっと抱えておりました
ので、議論をし、実践をしていく中で市がやるべきだという形でもって今四百数十万の予算を
市からいただいて、若い子育て中のお母さんも含めた人件費がそこから出て、雇用や生きがい、
働きがいにもつながっているという事業です。私は、子ども課の皆さんの努力にも敬意を表し
ますし、それからボランティアで取り組んでいた方々の協調性にも敬意を表しますし、NPO
法人にもよく調整できたなという形で、私は成功事例だったと思います。こういうことがイメ
ージとして、恐らくスピードアップをし、グレードアップをしていくんだろうというイメージ
なんですけれども、この取り組みについて、今、私は成功事例1つしか言いませんでしたけれ
ども、ほかに、市長は無理でも部長あたりで成功事例だと思われる点があればお伺いしたいな
と思うんですけれども。
◇市民部長(茂木一夫君) 成功事例ということでございますけれども、先ほどの補助金事業
なんかも大分使用されている団体が結構ございます。昨年度についてですけれども、新規はご
ざいませんでした。ただ、継続として3団体、申し込みがございまして事業を行っております。
 また、今年度につきましては、新規の団体が3団体申し込みを行っている。まだ予算的にも
余裕があるということで追加募集等も行っておるところでございます。
 また、この市民活動センターの登録団体でございますけれども、この26年の6月現在で1
46団体に膨れ上がってございます。さまざまな団体が登録をしていただいて活動をしていた
だいているというところでございます。
 また、このセンターの利用状況でございますけれども、平成25年度につきましては1,6
30回にわたって活動、利用が行われているというところで、月平均にいたしますと136回
にわたるというような状況でございます。
 具体的に、先ほどの御案内のございましたような具体的な事例としてはなかなかちょっと今
データございませんので申し上げることはございませんが、よろしくお願いいたします。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 成功事例になりそうな可能性のあるところがたくさんあるということで、ぜひフォローアッ
プをしながら成功事例につなげていただければと思います。
 次の課題に移りたいと思います。マンパワーの増強策と職員研修についてということで1回
目の御答弁をいただきましたけれども、それぞれの自治体では職員研修の方針というんですか、
というものがあろうかと思います。この際ですから、沼田市の職員研修方針があればお伺いし
たいと思います。
◇市長(横山公一君) それでは、まず沼田市の人材育成の基本的な方向ということで、目指
すべき職員像というのは、活力ある職員、使命感を持つ職員、信頼される職員ということを基
本的なことに考えて進めておりますが、詳細につきましては総務部長より答えさせます。
◇総務部長(田村博史君) 命によりお答えを申し上げます。
 社会情勢の変化や高度化する市民ニーズなどに柔軟かつ弾力的に対応できる職員づくりを積
極的に推進するということが研修の目的でございます。平成24年の3月に人材育成基本方針
を定めまして、先ほど市長が申しました目指すべき職員像であるとか、職員に求められる姿勢、
能力、人材育成のための基本的方策などを掲げております。なお、研修方針といいましょうか、
人材育成の基本方針では、自学、みずから学ぶということを基本に置いて、それらを進めるた
めの職員研修に取り組んでいるというような流れでございます。以上であります。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 24年から方針をしっかりともう出して強化をしてきていますよというお話です。今が悪い
と私は言っているわけでなくて、グレードアップの必要があるだろうなという視点ですから、
誤解がないようにお願いしたいなと思います。
 高崎市の研修方針がインターネットで出ているんですけれども、高崎市は、重立ったところ
だけ言いますけれども、職員一人一人が得意分野を持ち、前例にとらわれたり問題を先送りし
たりすることなくという点がかなり目立っているのかなというふうに思いますし、個別で言え
ば、新たな課題等にチャレンジする職員、情報のアンテナを常に張り、危機に対し的確に対応
する職員。言葉で言うのは簡単ですけれども、そのためにどれだけ時間と幾らかのお金を出し
たかということも考えていると思いますけれども、先ほど研修をしてきて今後もというお話で
したけれども、この質的、量的、財政的にふやす考えがおありなのかないのか、お伺いしたい
と思います。
◇市長(横山公一君) これも総務部長に答えさせます。
◇総務部長(田村博史君) 命によりお答えを申し上げます。
 22年度の研修費に係る予算が264万9,000円、25年度が340万円、26年度当
初予算で議決をいただきました26年度予算については426万円というふうに増額をさせて
いただいている経過がございます。新年度につきましては、27年度予算に向かった中で市長
と協議の上、進めてまいりたいというふうなことを考えているところでございます。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。
 爆発的にというわけではないですけれども、かなりのあれで上がっているなというふうに思
います。
 それから、今度は内容です。先ほど自治大学校だとかいろいろ御披瀝をいただいたんですけ
れども、私が気になっているのは、なかなかこちら側にというか、私の目が幾らか節穴なのか
もしれませんが、これだけかけた割に効果が余り感じられないなというのは、興味を持つセク
ションというんですか、そういったところに派遣をさせる、研修をさせるというのが少ないよ
うな。これは義務だから、おまえ、嫌でも行ってくるんだよと、こういうような内容の比重が
多いのではないかという気がするんです。これは仕事ですから、それはそうかもしれませんけ
れども、やっているうちに大好きだし、これがやりたいんですよというところが、私はあるの
ではないかと思っているし、そういうところに配置をすれば、このマンパワーはおのずと上が
ってくるのではないかと思っているんですけれども、これは研修とは多少違って人事評価にな
ってしまうかもしれませんけれども、そういったところに対する配慮というのは若干変わって
いるのかどうか、多分部長だと思いますけれども、お伺いしたいと思います。
◇総務部長(田村博史君) 高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 研修も体系的に申し上げますと、一般研修と特別研修というふうに分かれております。特別
研修のほうにつきましては、専門研修ということですとか、派遣研修というような分類になっ
ておるわけですけれども、階層別の研修につきましては、研修担当のほうで入庁後何年から何
年まで、あるいは係長限定ですとかそういった割り振りをするわけでございますけれども、専
門研修につきましては、それぞれの専門的な技術を得るための分野の研修のほうにそれぞれ出
向いているということでございます。総務課だけのみならず現課のほうでこういった研修に行
きたいというのを研修部門のほうで取りまとめをして予算づけをしているような仕組みになっ
ておりますので、御理解いただきたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。時間もなくなってきましたので、徐々にス
ピードを早めたいと思います。
 職員派遣の問題ですけれども、市民構想会議だとかに対応するためにも、今当面する、先ほ
ど市長が1回目で言いましたけれども、例えばグリーンベルです、庁舎の問題です、まちづく
りですなんていった個別課題、喫緊の課題にやはり生かしているというお話は聞きましたけれ
ども、もう少し羽ぶりよく行かせるというんですか、そういう形をとってほしいなという希望
なんですけれども、その辺についての考え方と、2つまとめてしまいますけれども、市民協働
型の研修というのが今、長野なんかでは見ていただけるとわかりますけれども、やはり市民協
働を進めていくからには市民協働ということを意識した研修ということが求められると思うん
です。そういったことに対する、研修に対する積極性についての考え方を2つお伺いできれば
と思います。
◇総務部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 専門研修という部分がございまして、例えば住民税の課税事務について集中的に演習を受け
るために研修に行くとか、そういった先ほどちょっと言葉足りなかったんですけれども、現場
のほうの課で必要な専門的な知識を得たい研修については予算づけをして派遣をしているとい
うことはございますので、まず1点、御理解いただきたいと思います。
 また、2点目の協働型の研修でありますけれども、これももう研修の講師としてなかなか難
しい部分がございまして、まずそういった市民協働型の、市民協働の部分を職員のほうがまず
熟知というんでしょうか、理解を深める必要がある部分がございまして、まだその部分の実行
には至ってないところでございます。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) わかりました。なかなか分析をしているなということでお聞きしまし
た。
 あとは、単純な行政調査、議員が行くときとか随行の数をふやしたりということも、これは
答弁結構ですけれども、ぜひ実践型という点でふやしていただければなということを申し述べ
ておきたいというふうに思います。
 まだあるんですけれども、次に進みたいと思います。
 東原庁舎と本庁舎の現状と対応についてということで、もう答弁のほうで予防線を張られて
しまいましたけれども、先月応急措置を東原庁舎しました。するときに持ち主は県ですから、
当然県に応急措置をするんですけれどもいいですか、あるいはしますよというお話をしたと思
います。した際に、そういう数値は聞かなかったものの、もうぼろいからどこかへ行ってくれ
ないとか、県民局あるいは県からそういうお話があったかなかったか、お伺いしたいと思いま
す。
◇総務部長(田村博史君) 申しわけありませんが、そこら辺の細部については承知しており
ませんので、申しわけありません。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) これもこの前も言ったんですけれども、私が担当者なら、もうそろそ
ろ考えてと言わないと、責任問題になると思いますよね。危ないので直したいんだけれどもと
言ったときに、いいよ、勝手にやってというだけでは、私は済まないのではないかなというぐ
らい老朽化が進んでいるのではないかと思ったのでお伺いをしました。
 ちなみに、その答弁は後で結構ですけれども、今、東原庁舎というのは、負担率というんで
すか、一体幾ら出して、幾らかの割合で案分していると思いますけれども、その辺についても
う少しわかれば具体的な金額というんですか、教えていただければと思います。
◇総務部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 元沼田合同庁舎の部分の土地建物の借り受け料から榛名養護学校の沼田分校の土地建物貸付
相当額を引いた部分に2分の1を掛けて1.05していると、そういう計算式でございまして、
24年度の額で165万3,940円ということでございます。以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 当初考えていたよりは負担率は低いものの、危ないと言われるところにお金を払ってわざわ
ざ入っているという状況ですから、早急に解決していただければというふうに思います。
 それから、これもくどいようですけれども、何度も前市長にも聞いたんですけれども、耐震
促進計画があってうたわれているものの何か事実上は除外されているようなそういう印象を受
けるんですけれども、その理由が答弁できればお伺いしたいなと思うんですけれども。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 今、東原庁舎の件でございますけれども、県有施設ですので、耐震促進計画は市の市有施設
という形で該当はないかと思います。
 また、耐震促進計画の中で計画的に進めていますのは、やはり学校を中心に今現在進めてい
るところでありまして、その学校の目標値もありまして、おおむね目標に向かって最終局面を
迎えているような状況かと思います。以上です。
◇8番(高柳勝巳君) すみません。東原庁舎と言ってしまったもので、本庁舎のほうはどう
なのかということを改めてお伺いしたいと思います。学校からというふうに言われていますけ
れども、優位性ではゼロというか1番なんですよね。学校教育施設よりも本庁舎というのは上
だと思いますので、その辺について、こういう事態が起きているわけですから、その辺につい
て変更の考え方というのがあるかないか。これは市長のほうにお伺いしたいというふうに思い
ます。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますけれども、変更とい
うことではなくて、やはり庁舎整備検討事業の中で一括して検討していきたいというふうに思
っております。
◇8番(高柳勝巳君) それ以上は出ないんだろうなというふうには思っていますけれども、
恐らくIs値で言えば断トツで今一番下だと認識していますので、その辺も踏まえて今後検討
していただきたいと思いますし、例に出していいかどうか迷ったんですけれども、この間の韓
国のフェリーの船の事故ですけれども、あれはこのまま放置しておくと危ないよといったこと
の責任の度合いが高くなりますと、本当に犯罪になるということのあらわれだと思います。瓦
れき片がぽろぽろ落ちているという兆候があり、7年前にもう既に0.21という数値が出て
いて具体的な方策を何もしないというのは、これは何らかのことを問われても、これは私は仕
方がないのではないかと思いますし、議員も同じですから、そういう認識で私も発言をしてい
ます。
 そういう意味で、市役所の扱いについて、本庁舎でありますとか、活用策でありますとかと
いうのとは別に、私はこの町の公共施設あるいは整備のストックヤードとして考えればどうな
んでしょうねというふうに思うんです。例えば、どこかに本格的に移す前に一時広いスペース
ですから、そこに一旦寄せて再配置をしていくんですというような位置づけにすれば、本庁舎
というのは前市長が言いましたけれども、国家百年の大計だというお話でしたけれども、スト
ックヤードですと。本格的なまちづくりをする前のストックヤードなんですよという位置づけ
でもって、もしこの東原庁舎と本庁舎が何とかなるんであれば、もうそのぐらいの時間帯に私
は来ているのではないかというふうに認識しているわけですけれども、答えは決まっていると
思いますけれども、若干市長の考え方をお伺いできればと思います。
◇市長(横山公一君) 高柳議員の御質問を重く受けとめて検討していきたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) では、いろんな意味で重く受けとめていただいたということで、もう
4分ですから最後に移りたいというふうに思います。最後じゃない。もう1個。
 青少年ホームですけれども、前にもお話ししまして、もう改修費がかなりかかってきている
と思います。雇用能力開発機構から1万500円で買って、今修繕費のほうがかかっています
し、体育館とセットなのかなというふうに思いましたけれども、そういう法令的な根拠もない
ので、私はあそこ、今ふれあいセンターが非常に好調で駐車場がかなり混雑をしているという
実態です。それから、ゲートボール場が本格的な寸法からやや足りないという情報も得ていま
すので、ぜひこれもストックヤードを活用して町の中に、先ほど言っていた市民の方々が利用
しているわけです。私が質問したときは年間6,000人の方々、働く方々を中心に利用され
ているわけですから、こういった方々が町の中に来ればそれだけでも活性化になるのではない
かという考え方なんですけれども、市長、初めて聞いたと思いますが、その辺についての考え
方について感想をお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 感想ということで感想を述べさせていただきます。
 全くそのとおりでございまして、やはり薄根川のところまで人をやらないで町なかに人をよ
こすということが町のにぎわいの1つの起爆剤になろうかなというふうに考えておりますので、
よろしくお願いしたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。時間を押しても言ってよかったです。
 それから、今度再配置という考え方で、この前も一般質問させてもらいましたけれども、神
奈川県の秦野市は、いい悪いは別としてかなり激しく再配置をしています。先ほどの同僚議員
のコンビニエンスストアによるいろんな問題なんかも、例えばもう秦野市では庁舎の敷地にコ
ンビニエンスストアを誘致したり、保健福祉センターに郵便局を誘致したり、そこで証明書発
行をさせたり、保育園の跡地に障害者の福祉施設を建てて民間委託をしたりということをして
いるんです。ですから、先ほどのストックヤードとしての意味というのは、そういうことにも
使えると思うんです。一時的にそこに置いておいて、活用を考えて本格的になったら再配置を
していくというためにも、このストックヤードという考え方は相当有効だというふうに思って
いるんです。広くて活用方法がなかなかないというふうに言われているぐらいですから、ぜひ
一時的にでもこういう考え方に立って、町が公共的施設を再配置していく中心になっていただ
くという考え方も、私は持っていいのではないかというふうに思っているんですけれども、そ
ういう点についてもう一度お伺いできればと思います。
◇市長(横山公一君) 大変ありがとうございます。前向きに検討させていただきたいと思い
ます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 最後はもう2分になってしまったので、1点だけお話をさせていただきたいと思います。
 最初の話の中で、地域自治区というのは、広域合併のデメリットを克服して、合併はゴール
でなくスタートのはずですよと誓い合ったはずです。ところが、10年たつうちにそこの特別
な対策をした人たちの特別な問題に何となくなってしまったなというふうに私自身も反省しつ
つ感じているんです。これを10年だからすぱっと切るというやり方は、やはり住民、関係者
の皆さんは不安になるのではないかと思います。行革推進の方々と役員の方は恐らく議論をし
ているので知っていると思いますけれども、一般の住民の方々は10年たったらやはりばっさ
り切られてしまうんだねという受けとめ方をされない進め方ということを、私はどうしてもと
ってもらいたいなと思うんですけれども、その辺についての考え方をお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) きょう白沢町に行って協議会に説明をしてまいります。今、高柳議員
がおっしゃるとおり、ばっさり切るというんでなくて、もっと温かな血の通った施策を考えな
がら進めていきたいというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) それを聞いて安心しました。
 最後になります。これは地域づくりということで、過疎というのは、総務省で「過疎」と言
わないんです。今、地域の元気創造本部という対策になって、ハンディのある地域だから特別
に対策してやる、こういう話でなくて、地域にある資源を積極的に生かしたところに重点的に
応援をしてあげますよという考え方に変わったので、先ほど来から言っている福祉の問題でも、
バスの問題でも、それから集落維持の問題でも、活用しようと思えばできるので、そんな話と
セットで私は説明していただきたいなと思いますので、最後にその辺の考え方だけお伺いして
私の質問を閉じたいと思います。ありがとうございました。
◇市長(横山公一君) ありがとうございました。いろいろな問題をセットで、掛け算で考え
ていくようなことをしていきたいというふうに思っております。
──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、星野 稔議員。11番。
〔11番 星野 稔君登壇〕
◇11番(星野 稔君) 通告に従い一般質問を行います。
 私は、今回、横山新市長の市政運営について、選挙公約に掲げられた市民構想会議について、
6次産業化支援について、起業塾について、観光振興についての4点についてお伺いいたしま
す。なお、市長就任から1カ月が経過したところでありますので、質問項目によっては担当部
課との調整が済んでいないと思いますので、現時点での市長の見解をお聞かせいただきたいと
思います。一部所管に触れる部分がございますが、市長に政策判断を伺うものでありますので、
お許しをいただきたいと存じます。
 ここ10年来、三位一体改革や市町村合併等の流れから、地方自治体、特に自主財源に乏し
い中山間地域の自治体は厳しい財政運営を強いられてきました。今、市民は横山市長に対して、
沼田市を覆っていた閉塞感の打破と誇りの持てる沼田市の再生に向けて、果敢に挑み、ひるむ
ことなく最善の方向に導くための決断を下し、まちづくりを実行していくことを期待している
と思います。つまり、市民は行政経験や政治キャリアではなく、横山市長の生きざまと経験か
ら来る判断力に期待をしているということでありますので、職員の先頭に立ち職員と一丸とな
っての市政運営を心から期待をするものでございます。
 初めに、市民構想会議についてでありますが、市長は選挙戦を通して、地域の問題や政策的
な問題が発生したときに、委員を選任して審議をしてもらい、結論が出たら、市長が政治判断
を下し、その部会は解散するとのことでありました。市民の期待と関心が高い取り組みであり
ますので、どのような組織・運営を考えているか、始動する時期についてもあわせてお伺いい
たします。
 次に、6次産業化支援についてお伺いいたします。
 農業は国の礎と言われてきましたが、近年の我が国農業を取り巻く環境は厳しい状況にあり
ます。本市のような中山間地域でも確実に収益を上げ強い農業を確立するためには、農産物の
ブランド化等の取り組みが求められています。農産物の6次産業化支援について、どのように
取り組んでいくお考えか、市長にお伺いいたします。
 次に、起業塾についてお伺いいたします。
 今、沼田市は平成17年の合併時の推計より早いスピードで人口減少が進行しています。そ
の要因として、若い世代の働く場が少ないことが挙げられます。企業誘致においては、他自治
体との競争に打ち勝つだけの有効な用地が確保されておらず、厳しい状況にあると思います。
市長が提唱された、起業する人を応援し、育て、雇用を創出する「起業塾」に期待をするもの
でありますが、どのように取り組んでいくお考えか、市長にお伺いいたします。
 次に、観光振興についてお伺いいたします。
 先日、平成28年のNHK大河ドラマは真田幸村の生きざまを描く「真田丸」に決定いたし
ました。そこでどうしても期待をしてしまうのが、少しでも沼田市にかかわる場面が放映され
ないかということであります。放映決定を受けてどのような対応をお考えか、市長にお伺いし
て1回目の質問といたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、市政運営について、市民構想会議について、どのような組織・運営を考えているかに
ついてでありますが、市民構想会議につきましては、さきの同僚議員の御質問にお答え申し上
げたとおり、市政への市民参画の機会拡大等を図るための組織として設置し、市民提案につい
ての検討・報告、また市長への意見具申などを担うものとし、また構想会議には、調査・研究
を行うための小委員会の設置も考えているところであります。
 次に、始動する時期でありますが、市民構想会議委員の選任や関連予算の措置などが必要と
なりますので、10月以降を目途として市民構想会議を始動してまいりたいと考えております。
 次に、6次産業化支援について、取り組み内容についてでありますが、さきの議員の御質問
にお答え申し上げたとおり、地域の活性化を図るため農産物のブランド化及び6次産業化を推
進するための取り組みを行うことが必要であると考えております。
 6次産業化につきましては、事業参入を希望する農業者への支援、六次産業化法による事業
計画の認定を受けるための支援等を行うとともに、農業者が主体的に取り組む農産物加工施設
等(6次産業化センター)の設置への支援も視野に入れた検討を行い、地域の活性化につなが
るよう推進を図ってまいりたいと考えております。
 今後は、ブランド化及び6次産業化を推進するための協議会を早急に設立し、事業に取り組
んでまいりたいと考えております。
 次に、起業塾について、取り組み内容についてでありますが、本年3月、利根沼田地域の高
等学校を卒業した就職者数は163人で、そのうち本地域には全体の61%に当たる100人
が就職しています。少子高齢化が進む中、若者が将来にわたって利根沼田地域に定着し生活し
ていくためには、雇用の創出が優先して取り組むべき課題であります。
 このため、企業の立地に適した用地や沼田市の特性を紹介し、首都圏の企業を中心に誘致活
動を進めるとともに、事業化に向けて準備をしている人や将来事業を起こしたいと考えている
人など起業意欲のある人を対象に起業塾を開設し、事業を起こすために身につけておくべき知
識や経営技術等の修得をサポートすることにより、地域における創業を支援し経済の活性化と
雇用の創出を目指すものであります。
 また、群馬県を初め沼田商工会議所等の地域経済団体との連携を図りながら、新たな事業資
金の創設などについても研究してまいりたいと考えております。
 次に、観光振興について、NHK大河ドラマ「真田丸」放映決定を受けての対応であります
が、2016年に予定されるNHK大河ドラマの放映は、本市にとって千載一遇のチャンスで
あります。先日、制作決定を受けNHK前橋放送局へ御挨拶に伺い、今後の動向について迅速
に情報をいただけるようお願いしてまいりました。
 現時点では、「真田丸」というタイトルと、脚本を三谷幸喜氏が担当する以外の具体的な情
報はございませんが、沼田市にかかわる場面ができるだけ多く登場するよう、あらゆる可能性
を探り働きかけをしてまいりたいと考えております。
 引き続き、真田街道推進機構を初めとした近隣市町村とも連携をとり、戦国の真田街道で重
要な役割を果たしてきた「もう一つの真田の舞台・沼田」を市内外に広く発信してまいりたい
と考えております。
 以上申し上げまして、星野議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇11番(星野 稔君) 答弁をいただきましたので、再質問をいたします。
 各事業については、同僚議員の質問、答弁からおおむね理解をいたしました。また、各事業
の具体化、また進捗を心から期待をしたいと思います。
 そこで、市長に就任されて1点、ちょっとお伺いをしたいと思います。
 日本の国と、バブル経済が崩壊してもう二十数年たつわけですけれども、その後経済が停滞
をして、国が閉塞感に包まれたんですから沼田市もなかなか厳しい閉塞感に包まれてきたとい
うのは、これはやむを得ない事実だったと思うんです。その閉塞感の打破をして何とか動かし
ていこうという期待を担ったのが横山市長であると思うんです。横山市長は、行政経験や政治
経験はないということですけれども、その判断力や決断力に期待をしているということでござ
います。なぜ、では横山市長、商工会議所会頭という仕事をされているときに、我々は議会の
立場から会頭の活躍を拝見をしてまいりました。これ、市長本人は全く考えてないと思うんで
すけれども、私が第三者的に見て、市長の人生経験で培ってきたいろんなものがあると思うん
です。経験から来る決断、判断力、また市長の意思の強さというのも感じるんです。それ以上
に市長の強みというのは、私が感じているのは、あの選挙戦も通してですけれども、横山市長
は、自分の政治生命の延命ということは1つも考えてないんです。そこが、だから一番いいん
です。市民は、そこに期待をしているということを、市長、初めての定例会ですので、これは
市民の意見としてぜひ承っていただきたいと思うんです。これから時に厳しい政治判断を下す
ことがあると思うんですけれども、いかなるときも沼田市、また市民のために決断を私は下し
ていっていただきたいと思います。
 ある政治家が、横山市長、言った言葉、私が好きな言葉があって、政治というのは、不可能
を可能にするものなんだという言葉を言われた政治家がいました。これは、非常に政治にかか
わる以上、私は大事にする言葉でありまして、横山市長は、実際今まで政治経験もないわけで
すけれども、ただ横山市長は選挙終わってから今までで、私もいろいろおつき合いがある東京
の関係の方から聞いても、横山市長は総務省の事務次官だとかかなりの中央官庁の中枢にいる
方とももう人脈は構築されているようですので、ぜひ沼田のために不可能を可能にするその先
頭に立っていただきたいと。それだけの人脈はあるということですので、人脈を使わないほど
愚の骨頂はありませんので、ぜひそこは期待をしたいと思います。
 また、毎週、市長、部長会議というのがあると思うんですが、職員の幹部の方と市長で打ち
合わせをする機会があると思いますので、市長が今回打ち出してきた施政方針の政策について
もぜひ具体化して進めていくためにも、部長会議等で職員との意思の疎通を第一に考えて、そ
して組織を率いていっていただきたいと思います。その上で、大胆な決断を下していっていた
だきたいというのが市長に対する最大の今期待をするところでございます。
 その横山市長の決意を伺って、私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いいたしま
す。
◇市長(横山公一君) ただいま星野議員の御質問でございますけれども、閉塞感が打破され
たというふうに市民が感じるのは何であろうかということを考えますと、やはり目に見えると
ころが変わっているということが一番大事ではないかなというふうに思いますので、どこから
手をつけていいかまだまだ検討中ではございますけれども、市民の方が目に見えると、目に見
えて変わったよということを出していきたいというふうに考えております。
 それと同時に、政治は不可能を可能にするという大変ありがたい言葉ありがとうございます。
やはり政治は結果責任であるというふうに重く受けとめておりますので、全身全霊努力してま
いりたいと、かように考えております。
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    第2 延  会
◇議長(大竹政雄君) お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決し
ました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は13日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後2時53分延会



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