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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成26年第2回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第4号

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平成26年第2回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第4号
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平成26年6月16日(月曜日)

議事日程 第4号
平成26年 6月16日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
第 2 議案第44号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及
び地域自治区の区長の設置に関する協議により定められた事項を変更する条例について
─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 議案第44号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及
び地域自治区の区長の設置に関する協議により定められた事項を変更する条例について
第 3 散  会
─────────────────────────────
出席議員(21人)
       1番  大島 崇行君      2番  山 敏也君
       3番  石川 初雄君      4番  島田 富造君
       5番  野村 洋一君      6番  坂庭 直治君
       7番  石井 紘一君      8番  高柳 勝巳君
       9番  井之川博幸君     10番  大東 宣之君
      11番  星野  稔君     12番  金子 一弥君
      13番  久保 健二君     14番  片野 彦一君
      15番  大竹 政雄君     17番  小野 要二君
      18番  宇敷 和也君     19番  石田 宇平君
      20番  布施辰二郎君     21番  星野佐善太君
      22番  牧野 保好君
欠席議員(1人)
      16番  星川嘉一郎君
─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       横山 公一君   総務部長       田村 博史君
   市民部長       茂木 一夫君   健康福祉部長     山 恭昭君
   経済部長       栃原 豊彦君   都市建設部長     萩原 誠一君
   総務課長       内山 日朗君   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君
   教 育 長       宇敷 重信君   教育部長       小池 龍実君
   庶務課長       石井  旭君   監査委員事務局長   増田 雄二君
─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       茂木 進一    次長兼庶務係長    松井 克人
   議事係長       今井 利次    副 主 幹       安原 和宏
──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大竹政雄君) これより本日の会議を開きます。
──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大竹政雄君) 日程第1、一般質問を行います。
 13日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に、大東宣之議員。10番。
〔10番 大東宣之君登壇〕
◇10番(大東宣之君) おはようございます。
 通告に従い一般質問を行います。
 今回、私は、市政運営について、振興局制度について、公共交通について、沼田公園長期整
備構想について質問いたします。
 まず初めに、市政運営についてより質問いたします。
 市長は、4月の市長選挙で多くの市民の期待を集め当選を果たされましたが、全国の地方都
市が直面している人口の減少と高齢化の進展、地域経済の疲弊、厳しい市財政などの問題に沼
田市も直面しています。
 さらに、庁舎の建てかえ、グリーンベル21の問題など沼田市独自のさまざまな問題もあり、
迅速な対応が求められている課題も少なくなく、市長としてぶれることなく、諦めず、投げ出
すことなく、逃げ出さず困難な課題に挑んでいただきたいと思います。市長就任まだわずか1
カ月ですが、沼田市の現状と課題についてどのように考え、取り組んでいくのかお伺いいたし
ます。
 厳しい市政運営が予想される中、市民との協働により安心・安全、希望の持てるまちづくり
や市政運営が必要と考えますが、そのためにも十分な市民への情報公開と説明は不可欠と思い
ますが、市政運営について、市民への情報公開、説明等をどのように行うのかお伺いいたしま
す。
 これからの市政運営に当たって、市民協働は重要な取り組みの1つと考えられますが、市民
との協働のまちづくりについてどのように考え、取り組むのかお伺いいたします。
 続いて、振興局制度について質問いたします。
 合併後10年を間もなく迎え、振興局制度については見直しされることとなっており、既に
前市長のときから、庁内では振興局制度を廃止し支所とすることで検討が進められてきました。
 振興局制度は、地域を支える組織として、地域と密着し、地域の課題に機敏に対応し、住民
の安心と安全の確保に取り組み、経済的な効果だけでははかり知れない役割を果たし、地域に
とってなくてはならない存在となっています。合併後の白沢町、利根町の状況と課題について
どのように考えているのか。そして、振興局制度の果たしてきた役割の評価と振興局制度のこ
れからについてどのように検討されているのかお伺いいたします。
 白沢町、利根町には合併に対するさまざまな思いが今も渦巻いているように感じられ、10
年で新市の一体感をつくり上げるには時間が足りなかったと感じますが、これからの白沢町、
利根町の地域づくりをどのように考えているのかお伺いいたします。
 続いて、公共交通について質問いたします。
 市では現在も代替バスを運行し市民の利便性と足の確保に努めておりますが、利用者が減少
し市の負担がふえる傾向にあり、市ではこれまでもさまざまな努力をしてきましたが、状態は
改善しているとは感じられませんが、市町村乗り合いバス運行状況と利用者増の検討、取り組
みはどのようにされてきたのかお伺いいたします。
 市では今年度、デマンドバスについて調査・研究を開始し、前市長はできるところからデマ
ンドバスの運行を検討していきたいとの考えを示していましたが、デマンドバス運行について
の見解と取り組みをどのように進めるのかお伺いいたします。
 続いて、沼田公園長期整備構想について質問いたします。
 沼田公園長期整備構想が策定されてからかなりの時間が経過しましたが、財政的な問題など
もあり、その具現化にはいまだに至っておりません。
 沼田公園長期整備構想は、沼田城の建設や全市野外博物館構想など壮大な計画となっており、
多額の費用と長い時間がかかるものと思われますが、市民の中には沼田城の建設を望む声は少
なくありませんが、その一方で沼田公園長期整備構想を進めるには多額な財政負担が予想され
ることから不安視する意見もありますが、沼田公園長期整備構想についてどのような見解を持
っているのかお伺いいたします。
 これまでにも、沼田公園の一部発掘調査を進め、二重やぐらがあったとされるところから石
垣が発見されるなど大きな成果も上げることができましたが、沼田公園長期整備構想について、
これからどのように取り組むのかお伺いいたします。
 以上4点が私の質問です。御答弁をお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、市政運営について、これからの取り組みについて、沼田市の現状と課題についてどの
ように考え、取り組んでいくのかについてでありますが、まず中山間地域に位置する本市にと
っては、人口減少対策が非常に重要な課題であると認識しております。
 人口減少に歯どめをかける特効薬はないものと思いますが、少子化対策はもちろんのこと、
転入促進、雇用創出、起業支援、子育て環境整備等複合的に施策の推進を図っていく必要があ
ると考えております。
 また、経済面においては、本市の平成23年度市町村民経済計算結果では、人口1人当たり
市町村民所得が249万3,000円で、平成22年度と比較しても3.6%の減となってお
りますので、産業の振興による就労機会の創出や起業支援など地域経済の活性化にも努めてい
く必要があると考えております。
 次に、市政運営について市民への情報公開、説明等どのように行うのかについてであります
が、市の執行機関の附属機関、例えば総合計画審議会や国土利用計画審議会など設置している
場合につきましては、その附属機関に審査または調査に必要な情報の公開、説明等を行い、審
査結果や調査結果等の答申をいただくことになっております。
 また、附属機関の設置等がない場合につきましては、沼田市市民意見提出手続、いわゆるパ
ブリックコメント手続により、市の政策に関する基本的な計画等を立案する過程において、そ
の計画等の案の趣旨、内容その他必要な事項を公表し、これらについて提出された意見を考慮
して意思決定を行うとともに、当該意見に対する市の考え方を公表することとしております。
 市政運営に当たっては、市の施策に市民意見を反映させる機会を確保することが重要である
と考えておりますので、広報やホームページを活用し情報公開を図ってまいりたいと考えてお
ります。
 次に、市民との協働のまちづくりについてどのように考え、取り組むのかについてでありま
すが、平成19年4月に沼田市市民協働推進基本方針を策定し、市民協働を推進するための市
の基本的な方向と進め方を示してまいりました。
 この基本方針では、1.協働の担い手を「育む」、2.市民活動を「活かす・つなぐ」、3.
協働を「促進する」という3つの目標を掲げ、これに基づき施策を実施してまいりました。
 今後も、市民協働によるまちづくり事業補助金の交付や出前講座、市民活動実践講座の開催、
市民活動の拠点である市民活動センターの運営などを通じて、地域の市民活動支援に取り組ん
でまいりたいと考えております。
 次に、振興局制度について、これまでの検討経過と今後の取り組みについて、合併後の白沢
町、利根町の状況と課題についてどのように考えているのかについてでありますが、平成17
年2月13日に合併をして間もなく10年を迎えることになりますが、時間の経過とともに、
新市としての一体感の醸成は図られつつあるものと感じております。また、地域自治区制度の
導入により、各地域の特性を生かした地域づくりの推進が図られてきたものと考えております。
 地域自治区の設置期間満了後においても、さらなる新市としての一体感の醸成と全市的な取
り組みの中で各地域の特性を生かした地域づくりの推進を図るとともに、住民サービスの低下
を招かないように取り組んでいくことが今後の課題であると考えております。
 次に、振興局制度の果たしてきた役割の評価と振興局制度のこれからについてどのように検
討されているのかについてでありますが、さきの同僚議員の御質問にお答え申し上げたとおり、
地域自治区の事務所である振興局では、支所機能に加えて、地域内の公共施設等の維持管理や
整備、地域づくり等の施策の実施及びコミュニティー施策の推進や住民自治支援など、幅広い
地域自治振興機能をあわせ持たせ、特別職の振興局長及び地域の意見を市に具申していただく
などの役割を担う地域協議会を設置して、合併前の区域単位で地域自治振興を図ってきたとこ
ろであります。
 振興局長の存在や幅広い支所機能などが、編入合併に伴う不安や懸念、激変の緩和などに役
立ってきたものと考えており、また本年2月に発生した豪雪に対応するなど、住民生活に直結
した業務においては、その役割を十分担ってきたものと考えております。
 また、振興局制度のこれからについてでありますが、地域自治区設置期間満了後は、白沢町
及び利根町にそれぞれ支所を置く考えであり、また両振興局長退任に伴う後任の特別職として
の振興局長の設置は行わず、地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議書の内容変
更を行い、事務所の長として職員の振興局長を配置する考えであります。
 次に、これからの白沢町、利根町地域の地域づくりをどのように考えているのかについてで
ありますが、さきの同僚議員の御質問にお答え申し上げたとおり、身近なところで行政と地域
が連携して地域づくりに取り組むことができるよう地域自治区を設置し、地域の特性や個性を
生かした地域づくりやコミュニティー施策の推進、住民自治支援などに取り組み、新市として
の一体感の醸成を図りつつ、個性豊かな地域づくりに努めてきたところであります。
 地域自治区の設置期間満了後につきましては、さらなる新市の一体感の醸成に努めるととも
に、全市的な取り組みの中で各地域の特色を生かしたまちづくりを進めてまいりたいと考えて
おります。
 次に、公共交通について、これからの取り組みについて、市町村乗り合いバス運行の状況と
利用者増の検討、取り組みはどのようにされてきたのかについてでありますが、平成23年度
までにバス運行の見直しを行い、現在、沼田市内には、市の委託路線9路線、他市町村の委託
路線2路線、バス事業者の営業路線2路線と沼田・前橋間を運行する広域路線1路線が運行さ
れております。
 利用状況につきましては、路線ごとの違いはありますが、平成25年度利用者数全体の対前
年比は微減となっており、引き続き市の広報やホームページで周知・利用啓発に努めてまいり
たいと考えております。
 また、今年度につきましては、市内を運行するバス路線のパンフレットを作成し全戸配布を
行うなど、バス利用の促進を図ってまいりたいと考えております。
 次に、デマンドバス運行についての見解と取り組みをどのように進めるのかについてであり
ますが、平成23年度までに行いましたバス路線の見直しの際に、デマンドバス運行について
導入を検討いたしましたが、バス利用者から定時定路線方式のバス運行を望む声が多く、現在
はデマンドバス運行は導入しておりません。
 今後の取り組みといたしましては、今年度、高崎経済大学の公共交通の専門家からアドバイ
スをいただきながら、路線バスとデマンド交通に関する調査・研究を行い、市民にとって利用
しやすいバス運行についてデマンドバス運行も含めた検討を行ってまいりたいと考えておりま
す。
 次に、沼田公園長期整備構想について、これまでの取り組みとこれからの対応について、沼
田公園長期整備構想についてどのような見解を持っているのかについてでありますが、沼田公
園長期整備構想は、沼田公園を核に市域全体の歴史・文化遺産を整備し活用していくまちづく
りの将来的な目標として、市民の代表や専門家の方々から意見を伺いながら検討を重ね平成4
年に策定いたしました。
 また、この構想を進めていく上で、基本的な考え方となる推進基本方針を定め、事業の推進
を図ることとしたものであると認識しております。
 次に、これまでの取り組みと現状はどのようなものになっているのかについてでありますが、
これまでの沼田公園整備事業といたしましては、電波探査や発掘調査などの基礎調査を行うほ
か、関連地域整備事業として滝坂川河川緑地整備などの事業を実施してきたところであります。
 また、近年では、関連地域整備事業として(仮称)利南運動広場整備を実施してきたところ
であります。
 次に、沼田公園長期整備構想についてこれからどのように取り組むのかについてであります
が、先ほど御答弁申し上げたとおり、市民の代表や専門家の方々から意見を伺いながら検討を
重ね策定した構想であります。
 本構想策定以降の本市を取り巻く諸状況や社会経済環境そのものが大きく変化していること
もありますが、「構想推進の方向について」を基本に据えながら財政状況等を見据え、その推
進に努力してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、大東議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇10番(大東宣之君) 御答弁をいただきましたので、引き続き何点かにわたって再質問さ
せていただきたいと思います。
 市長として、まだ就任をされてわずか1カ月程度ですが、率直なところ、この1カ月間、市
長に就任されてどのような感想をお持ちなのか、まずお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 どのような感想をお持ちかということは、一言に言いますと、沼田市市政運営大変だなとい
うふうに思っております。
◇10番(大東宣之君) さきにも述べましたけれども、こうした全国の地方都市が抱えてい
るさまざまな問題、それと同じような人口減少や高齢化の進展の問題、地方経済の疲弊といっ
たような問題に沼田市も、本市も直面をしておりますし、また庁舎の建てかえ、グリーンベル
21の問題、沼田公園長期整備構想、さまざまな課題、本市独自の課題もたくさんあって、市
長としてこれからやっていくに当たって大変難しいかじ取りが求められるんではないかと思い
ます。
 いろいろないきさつはあったにせよ、もう市長として就任をされた以上、ぶれることなく、
逃げ出すことなく、全力でこれらの課題に取り組んでいっていただきたいというふうに思うわ
けです。市長としてのこれからさまざまな困難が予想される中での市政運営でありますが、市
政を運営していくに当たって、市長としてのお考え、決意、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 大東議員が通告の質問の中で書いてありますとおり、ぶれることなく、諦めることなく、投
げ出すことなく困難な課題に挑んでいただきたいと書いてありますが、そのように一生懸命頑
張っていきたいと、かように考えております。
◇10番(大東宣之君) 体というか、健康に気をつけて、ぜひ頑張っていっていただきたい
というふうに思います。
 それで、議会初日に市長から施政方針が示されました。この中で、市長として幸福度ナンバ
ーワンの市政を目指していきたいという力強いお言葉があったわけですが、それを進めていく
に当たって5つの柱といいますか、5つのことに取り組んでいきたいということが表明された
というふうに私としては認識をしております。
 こうした5つの柱をこれから市長として一つ一つ具現化をしていくということになると思う
んですが、例えば「安心・安全 人にやさしい福祉のまちづくり」ということが第1に挙げら
れておりますけれども、こうした「安心・安全 人に優しい福祉のまちづくり」を進めていく
ために、市長としてはこういう事業をやっていきたい、こういう取り組みをしていきたい、こ
ういうことを具体化していきたい。2番目には「地域産業の振興による雇用の創出」だとか、
3番目には「農産物のブランド化と6次産業化への取り組み」、4つ目には「女性の参画の拡
大と子育て・教育の充実」、5つ目に「財政の健全化と未来志向の地方自治の実践」というよ
うなことが挙げられていたわけですが、例えばこうした5つの柱の中で具体的にこういった取
り組みをしていきたいということが今の中で表明できるのであれば、お聞かせいただければと
思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 何か具体的なことがあるかということでございますが、今、鋭意検討中でございまして、具
体的にこうだという事象はございません。
◇10番(大東宣之君) これから、例えば9月の議会に補正予算が例年ですと提案をされて、
その中に今言った5つの柱の何かが具現化されてくる。27年度の新年度予算においては幾つ
かそういった市長の思いが具現化をされてくる。今言った5つの柱の中の1の部分はこういう
こと、2の部分ではこういうこと、全てできるとはちょっと私も思いはしませんが、そういっ
た9月の補正予算なり、これから策定をされるであろう新年度予算の中にそういったものを一
つ一つできるところから取り組んでいく、入れていくと、具現化していくというようなお考え
でいるのかどうか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたしますけれども、財政状況
厳しい折から、できることから取り組んでいきたいというふうに考えておりますので、よろし
くお願いしたいと思います。
◇10番(大東宣之君) 本市は確かに財政状況が非常に厳しくて、市長として就任されて、
あれもやってみたい、これもやってみたいという思いが今でもおありだとは思いますが、なか
なかそれができるような状況にないというのは思います。ぜひそこは、お金がなくても知恵を
使ってぜひ一つ一つ市長の思いを具現化をして、市民が安心をしてこの沼田で暮らしていける
そういうまちづくり、市長がおっしゃっている満足度ナンバーワンのまちづくりを取り組んで
いっていただければと思います。
 やはり4年間という任期があるわけですから、この4年間という長いスパンを見据えながら
一年一年、きょう一日一日をどういうふうに取り組んでいくか、長いスパンと長い目標と、や
はり現実的な課題、一日一日の課題をどうやって取り組んでいくか、希望や夢を持ちながら一
日一日の中でそういった夢や希望、思いを一つ一つ具体化をしていくということが必要ではな
いかと。4年後には、こういうことをしていく。来年、1年後にはこういうことをしていきた
い。2年後にはこういうことをしていきたいということを市民に示しながら、この1年、この
1カ月、この一日一日の中で市政運営をしていくということも必要ではないかと思います。で
すから、そういった市民に長期的な展望も示しながら、今はこういったことをやっていく、そ
してこれをだんだんと階段を上るように次の先に行くんだというようなことを常に市民に示し
て、市民にとって安心感や夢が持てるような市政運営が必要ではないかというふうに感じます
が、そうした長期的な展望も示しながら、この一日一日、一カ月一カ月、また一年一年という
のを取り組んで市政を運営をされていくというようなお考えがあるのかどうか、お聞かせいた
だければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 大変御示唆に富んだ御意見ありがとうございます。やはり運営していく中で、長期、中期、
短期というような形で目標が設定できたらいいなというふうに考えておりますので、そのよう
な形で運営できるよう努力してまいりたいと思います。
◇10番(大東宣之君) ぜひ市民一人一人が希望、夢を持てるような、そういったやはり取
り組みというのが必要ではないかと。なかなか厳しい状況だから辛抱、我慢と言っているだけ
でなくて、今これをこういうふうにすることによって次に新しい段階に進めるんだというよう
なそういった方向性、希望や夢もしっかりと示していっていただきたいと思います。
 そうしたことの中から、やはり市民の方々に情報をどうやって公開をしていくのかというこ
とが大事になってくるんではないかと。行政のやるのは、これは沼田市だけというわけでなく
て多分全国どこの市町村、国もそうだろうし都道府県もそうだと思うんですけれども、割りか
し市役所で言えば庁内で決めてこういうふうにしていくんだよということを決めたら、市民の
皆さん、こういうふうにやりますからついてきてねというようなやり方。要するに、行政が決
めたことを市民に知らせて、これでいくからついてきてね、理解してねというようなやり方と
いうのが一般的にどこの市町村でもやられているんではないかと。ですから、こういった計画
を立てて、それを実践をしていくに当たって、やはり計画の策定段階から情報を公開をしなが
ら、こういった方向で進んでこういうふうにしていきたいんだ。皆さん、こういったことでぜ
ひ御協力をいただきたい、理解をしていただきたいという説明の仕方、要するに計画の決定、
決まる以前、策定の段階から、市長としての考えや思い、また計画性を提示をしながら、市民
の方々に理解をしてもらっていく、協力をしてもらっていくという取り組みが必要ではないか
というふうに思いますが、市長として今後そうした市民の方々への情報の提供の仕方について、
お考えがあればお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 やはりできるだけ丁寧に市民の方々に理解していただけるような情報を提供していきたいと、
かように考えております。
◇10番(大東宣之君) ぜひ丁寧な情報の提供をしていっていただければというふうに思い
ます。
 そういった中で、以前は「ふれあい広場」とか「こんばんは 市長です」、前市長はたしか
ふれあい広場、その前の西田市長はたしか「こんばんは 市長です」というので、市内の地域
を回って年に1回程度、直接市民と懇談をされてきて、何か参加者が少なかったからやめたと
かというような話もあったりはするんですけれども、ぜひ市長として就任早々ではありますけ
れども、いろんな形で直接市民と触れ合うといいますか、直接市民から意見を聞く。そしてま
た、市長自身の思いを直接市民の方々に語っていただく。そういった場をつくっていくという
ことが情報公開にもなるし、市民協働を進めていく上でもやはり市民との一体感をつくってい
く上でも効果はあるんではないかというふうに私自身は思っているんですが、市長としてそう
いった場を設けていく、設定をしていくというようなお考えがあるのかどうか。結果としてで
きる、できない、いろいろあるにせよ、率直なところ、市長としてそういうことについてのお
考え、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 できるだけそのような機会をつくって、市民と直接対話を図っていきたいと、かように考え
ております。
◇10番(大東宣之君) できる、できない、いろいろあるとは思いますけれども、ぜひそう
いった場を設けて、市民の方々の意見を聞いていただくことも大事ですし、市長の思いを直接
市民に語っていただくというのは、私はどんな場合でも必要ではないか、大事なことではない
かと思いますので、ぜひそういったこと、場を設けていっていただければと思います。
 それと、これからの市民協働のまちづくりですけれども、やはりいろいろな意味で財政的に
も厳しくなってきている。それと、地域自体が高齢化が進んでいっている。若い人の人口が減
ってきているという中では、もう行政だけでは間に合わない。また、ある意味、この地域のこ
とは地域の方が一番よく知っているわけですから、やはりそういった地域の方々の力もかりて
いく、そういった取り組み、市民協働というのが本当にこれから重要になってくるのではない
かと。そういった中で、ぜひそういった、市長としても市民協働をこれから進めて、取り組み
を重視をされているお考えのようですけれども、やはりいろんな形、具体化、具体的に補助金
を出していろんな事業を地域でやってもらうというようなやり方もそうでしょうけれども、や
はりこの地域協働、市民協働を進めていくについて、市長としてはこういう事業はどうだ、こ
ういうことはどうだというようなお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。まだ就任
1カ月ですからそこまでまだ考えがまとまっていなければ、これから、今までの取り組み、市
民協働の取り組みがどうだったのか、職員から聞いたり、また市民の皆さんに機会があったと
きに聞いてみたりして、そういう中でいろいろなこれからの市民協働の方向性というのは出し
ていっていただければいいと思うんですが、今の段階で大変申しわけないですけれども、市長
としてこれからの市民協働に向けた、取り組みに向けたお考えなどがあればお聞かせいただけ
ればと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問にお答えいたしますけれども、やはり今まで市民協
働なされてきたものの精査をしていく中で考えていきたいというふうに思っておりますので、
よろしく御理解のほどお願いしたいと思います。
◇10番(大東宣之君) わかりました。
 これから市長としてやらなくてはならない課題、たくさんあるとは思いますけれども、一つ
一つ取り組んでいっていただいて、いろいろな形で具体的な形、成果を上げて、市長がおっし
ゃったように幸福度ナンバーワンのまちづくりにぜひ取り組んでいっていただければと思いま
す。また、機会があったら、これからいろいろ細かいことについては、今後また意見交換をさ
せていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続いて、振興局制度について質問を移らせていただきます。
 先週の木曜日に白沢町、そして金曜日に利根町の地域協議会で、これから先、振興局のあり
方について支所を配置をしていくと、設置をしていくという説明をされてきたんではないかと
思いますが、白沢町については先日同僚議員が地域協議会でどういう意見が出されたのかとい
うのは聞かれて市長の御答弁をいただいておりますが、改めてこの、先週の木曜日、金曜日に
白沢町、利根町で地域協議会で説明してきたことについて、白沢町や利根町でどういった意見
が出されたのか、改めてお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 まず最初に、利根町ですけれども、利根町の現状を過疎地域、限界集落、有害鳥獣対策を踏
まえ、支所となった場合でも住民サービスの低下を招くことのないよう望む意見がありました。
また、利根町振興局出張所の存続を望む意見もありました。なお、特別職の振興局長を一般職
とすることに対する意見はございませんでした。これが利根町であります。
 改めて白沢町の様子をお伝えいたします。
 総じて地域自治区の存続を望む意見はなく、支所となった場合でも住民サービスの低下を招
くことのないよう、また支所である程度のことが完結できる権限の付与を望む意見があった。
また、白沢町振興局庁舎の有効利用を望む意見がありました。なお、特別職の振興局長を一般
職とすることに対する意見はありませんでした。
 おおむね両方の中で、サービスの低下を招かないようにという声が一番多かったように思わ
れます。以上です。
◇10番(大東宣之君) 市長としてそういった意見を聞いてどういうふうにお感じだったの
か、お聞かせいただければと思うんですが、やはりサービスの低下を招かないという声が一番
多かったと、白沢も利根も。というふうに今の答弁で私も思うんですが、私もそう思うんです。
やはり不安なんですよね、地域の方々は。ですから、やはりそういった不安、それをどう払拭
をしていくのか。支所となってもこういったことを、白沢の支所、利根の支所でやっていくか
ら、有害鳥獣対策や、2月の大雪ではありませんけれども、ああいった災害が起こった際には
すぐ対応ができるんだ。一々本庁に聞かなければわかりませんよなんていう窓口対応は絶対し
ないとか、そういうようなことをやはり地域の方々は不安を持っていらっしゃるのではないか。
やはり今、振興局があるから一定のことがその場所で完結ができるということになっています
から、そういったことがこれから先もぜひ引き続いてやっていっていただきたいという思いが
強いんではないかというふうに思うんですが、市長としてそういった意見をお聞きになって、
どのような感想をお持ちなのか。また、これからそういった声にどうやって応えていかれるの
か、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたしますけれども、やはり一
定権限をしっかりと支所の支所長に預けるという形の中で、今おっしゃったとおりに、本庁に
聞かなければわからないというようなことのないように対応していく所存でございます。ただ、
予算のかかる大きな問題は、それはなかなか支所に預けるわけにいきませんので、一定限度の
という条件がつきますけれども、支所で完結できるようにしたいというふうに考えております。
◇10番(大東宣之君) 大きな問題というか、大きな財政的負担を伴うのはやはりこれは全
市的といいますか、考えていかなければならない課題ですから、それは当然だと思いますので
いいんですが、やはり地域の方々が気楽にその支所、今度支所になるわけですけれども、なろ
うとしているわけですけれども、そこに行って相談ができる、そういう窓口でもあってほしい
わけです。一々本庁に行かなければもうわからないというのでは、これはもう意味がないわけ
ですから、ぜひそういったことで取り組んでいっていただければと思います。
 それから、まだ市長に就任をされて1カ月たらずで大変申しわけないんですけれども、市長
として白沢の、また利根の振興局が果たしている役割についてどういうふうに感想をお持ちな
のか。また、やはりそういったところで、市長就任されたばかりですから、ある意味新鮮な目
で白沢や利根の状況などについて課題やこれからの発展する展望なども含めて感じておられる
んではないかと思います。やはり白沢は人口、住宅地化が進んできて、ある意味人口がまだふ
えてきている要素があって発展的な部分がある。利根については、吹割の滝や老神温泉を初め
観光や多那地区の農業の振興などの問題。しかし、一方では高齢化の問題や、白沢、利根も高
齢化の問題が進んでいるというような課題、そういったものについて、市長として就任まだ1
カ月ですけれども、どういうふうに感じておられるのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたしますけれども、これはあ
くまでも私が感じた感想という形ですけれども、やはり白沢町が抱える問題と利根町の抱える
問題はおのずから違うんではないかなという気がいたします。今、大東議員が、白沢町は人口
がふえているよということでございますけれども、確かに下古、上古は人口増ということでふ
えておりますけれども、ではその人口増になっている要因はどういうことかと言いますと、利
根町から若い人たちが出てきている。一概に白沢町が人口ふえたと喜ぶわけにはいかない。そ
の反面、利根町が減っているという部分で、これはやはり考えていかなければいけない問題だ
ろうな。よそから来てふえたということでしたら、これは大変ありがたいことなんですけれど
も、中での移動ということですと、やはりこれは多少の問題があろうかな。その結果が利根の
奥のほうの限界集落になっているというような形になっていきますので、その辺もやはり考え
ていかなければいけないんだろうというふうに思います。
 それと、鳥獣害の問題もありましたけれども、これもやはり利根町の人に言わせると、鳥獣
がおりの中に入っているんでなくて、我々市民がおりの中で鳥獣のほうが元気になっていると
いうようなことを言われておりますので、これもやはり早急に対策を考えていかなければいけ
ないんだろうなと。大変ありがたいことに、桐生市、みどり市、前橋市、渋川市、沼田市、で
きれば日光まで入れたいというようなお話がありますけれども、広域で鳥獣害の問題も考えて
いかなければいけないだろうというようなことが今群馬県の市長会のほうで上がってきており
ますので、それらと連携していきながら適切な手が打てればありがたいかなというふうに今現
在思っているところであります。
◇10番(大東宣之君) 市長として就任まだ1カ月足らずの中で、白沢や利根、そういった
課題や状況についていろいろと把握をされていらっしゃるので、そういった問題解決に向けて、
やはり市長が先頭に立って地域の方々の声に耳を傾けながら問題をぜひ解決をしていっていた
だければと思います。
 先ほど鳥獣害の被害が出て広域化対応していきたいと。実は、もう長野県は大体広域対応や
っているんです。大体熊や猿には市町村関係なくて、餌があるところどこでも行くんです。だ
から、利根に餌がたくさんあればこっちに来るのはもう決まっているんです。ですから、やは
りそれはもう広域対応せざるを得ないという課題ですので、個人的にはそういった有害鳥獣対
策のことを調べるのが好きでごちょごちょやっているものですから、またいろんな情報があっ
たらぜひ私にも教えていただければと思います。それはちょっと関係ないんですが。
 基本的にこの振興局制度、地域協議会で説明をそれぞれしていただいたわけですが、実際ま
だ多くの白沢の方々、利根の方々についても知らないわけですから、私は少なくても白沢でも
1回、利根でも1回ぐらいは住民説明会、そして直接意見を聞くだけでなくて市長としてこう
いうふうにしていくんだ、白沢の皆さん、利根の皆さん、安心してくださいということを示し
ていくことも必要だと思うんです。私は、説明会というのは、住民の方から意見を聞くだけで
なくて、市長としての意見をしっかりと述べて、それによって白沢の方や利根の方が安心感を
持っていただければ結構なわけですから、そういった住民説明会を、これから大きく変わるわ
けですから、支所になるということで変わるわけですから、やはり少なくてもそれぞれ1カ所
ずつぐらいは、1回ぐらいずつは開く必要性があるんではないかというふうに思うんですが、
市長としてそういった住民説明会といいますか、これから支所に変わっていく、地域自治区が
変わっていくということについて、地域の方々、白沢、利根の方々に直接話をする、説明をす
るという場所を設けるお考えがあるのかどうか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) 設ける考えがあるかということですけれども、できるだけ私自身で振
興局のほうに出向いて住民の皆さんと膝を突き合わせて意見交換を図っていきたいなというふ
うに考えております。
◇10番(大東宣之君) ぜひそういった形で直接的にいろいろとやっていっていただければ
と思います。
 それと、ちょっと繰り返しになって申しわけないです。ちょっともとへ戻って申しわけない
んですが、先ほどの白沢、利根の地域協議会での説明会で、とにかく住民サービスの低下が来
さないようにという意見が一番多かったと。ですから、そういった意見に応えるためにどうい
うふうにしていくんだということを市のほうとしても、市長としても打ち出していく必要があ
ると思うんです。やはりそういった声に応えていかなくてはならないというふうに思います。
 では、今、私が聞いてこういうふうにします、ああいうふうにしますということはなかなか
言えないとは思いますが、今後庁内で検討しながら、白沢や利根の方々にこういうことでサー
ビスの低下を来さないようにやっていくんだよということは、いずれ説明をせないかんときが
来るんではないかなというふうに思うんです。ですから、先ほど言ったような住民説明会も開
いていただきたいということを言ったわけですが、そういった住民サービスの低下を招かない。
そのためにこういうふうにしていくんだよ、こういうことを今度市長になってもやるんですよ
というようなことを、市長としていつぐらいにこの白沢や利根の方々に示していくのか、説明
をされていくのか、時期的に。お考えがあるのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) 大東議員の御質問にお答えいたしますけれども、今回は大枠が決定さ
れたということでありまして、細部に対する詰めがまだできておりません。庁内で細部を詰め
ていく中で、今までいただいた御意見を参考にしてやっていきたいと、かように考えておりま
す。
◇10番(大東宣之君) わかりました。ぜひ庁内で詰めていただいて、白沢や利根の方々に
安心感を持って、これからも白沢や利根で生活がしていっていただけるように示していってい
ただきたいと思います。
 それと、国のほうの制度も地方からの声もあったりして、合併10年たてばもうすぐ地方交
付税がどんどこ減っていくんだよというのをちょっと傾斜というか、なるべく削減の幅も狭く
なってきて一定の財源がまだ確保できるんではないかという気がするわけです。ですから、白
沢や利根、特に利根なんかは高齢化が進んでもう限界集落だ、先ほど市長もおっしゃったよう
に猿や熊やイノシシのほうが元気になっているような地域ですから、やはりそういったところ
に一定の財源を振り分けることが今度の制度の改正によってできるんではないかと。ですから、
そういった財源的な裏づけも含めながら、ぜひ説明していっていただければというふうに思い
ます。もし、そういった地方交付税の財源的な裏づけ等についての見通しやお考え、それに対
する白沢や利根に対する対応についてのお考えがあれば、お聞かせいただければというふうに
思います。
◇市長(横山公一君) 大変申しわけないんですが、私まだ1カ月で財源の見通しがほとんど
ついておりませんので、庁内で検討していく中でなるべく確保していきたいと、かように考え
ております。
◇10番(大東宣之君) 大変申しわけありませんでした。ぜひ優秀な部長さんや課長さんた
くさんいらっしゃいますので、よく説明してくれると思いますので、よろしくお願いいたしま
す。
 それでは、続いて公共交通について移らせていただきたいと思います。
 先ほど代替バスについては、残念ながら利用状況については微減ということで、いろいろな
見直し等や、路線や見直し等もされて市としても頑張ってはいるんですけれども、なかなかう
まくいっていないというのが率直なところではないかというふうに思います。
 そういった中で、市として今年度、高崎経済大学の先生の御協力を得てデマンドバス含めた
公共交通の見直し、検討に入っていくということですので、こういった見直し、検討に向けて
それなりの成果が年度内、今年度中には出てくるんではないかと。そういった検討結果が出て
きて、それを具体的にいつごろ移していくのか。そういった取り組みについて、これから、今、
調査研究をしている、それの具体化に向けてはどういった段取りで進めていかれるのか。また、
時期的に新年度以降についてはデマンドバスの運行を含めた新たな取り組みを実施をされてい
くお考えがあるのかどうか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問につきまして、部長に答えさせますので、よろしく
お願いします。
◇市民部長(茂木一夫君) 命によりお答えいたします。
 今年度の公共交通の見直しをどのように進めるかというような御質問でございますけれども、
市長のお話のほうにもございましたように、今年度につきましては高崎経済大学の公共交通の
専門家のほうの御意見を聞きながらデマンド運行も考慮したバス路線の調査研究を行う。その
結果で沼田市の地域公共交通会議等で協議をいたしまして、地域住民の皆様にも諮っていきた
いというような流れを考えておりますが、時期的にいつかというのは今後進めていく中で決ま
ってまいりますので、現在いつまでに何を、いつまでに何をというところまでははっきり決ま
ってはございません。
 また、議員のお話にもございましたように、本年度、利用者の関係でございますが、微減と
いうようなことで市長の答弁にもございましたが、市内の市街地を回る路線ですか、これが委
託路線で8路線ございますが、その8路線中の6路線につきましては平成25年度の利用状況、
これはすべて利用者が増加してございます。そういったことで、平成23年度に見直しした路
線がある程度定着した形で進めてまいりましたが、これの利用促進が少しは図れたのではない
だろうかと、こんなようなことも考えております。以上でございます。
◇10番(大東宣之君) わかりました。
 現在、調査研究が進められておりますので、せっかく調査研究したんですから、それはちょ
っとできないなというので終わらせるのでなくて、やはりそれは全部できるんであれば全部や
っていただきたいし、少なくても今の市の状況の中であったとしても、できるものはぜひやっ
ていっていただきたい。そういうことで、取り組んでいっていただければというふうに思いま
す。
 それと、今度、利根中央病院が沼須に移転をするわけですが、まだ時間的には間があるわけ
ですが、そういった大きな病院が郊外に出てしまうと。そういった中で、やはり病院に通院を
されている方がこういったバスを利用される方が多いわけですから、そういったこれから予想
される病院の移転に伴う路線の見直し、ルートの見直しなども含めて、今の調査研究されてい
るのとあわせながら、そういった路線の運行のルートの見直し等も検討されていくのかどうか、
お聞かせいただければと思います。
◇市民部長(茂木一夫君) 新病院のバス運行ということでございますが、病院へ通院する方
にとりまして路線バスも非常に大変必要なことであると考えております。今後バス路線や運行
ルートにつきましては、十分検討させていただきたいと考えております。
 なお、前年度におきましても、これらの協議、利根中央病院のほうの担当者と5回にわたる
打ち合わせ等も行って進め方について協議をしております。以上でございます。
◇10番(大東宣之君) わかりました。
 代替バスにしても、仮にデマンドバスを運行するにしても、市の財政的な負担というのは、
これは必ず伴うものですけれども、市民の方々の利便性、足の確保として、やはり市として最
大限の努力をしていっていただきたいと。具体的に市民から喜ばれるバスの運行ができるよう
に、いろいろと創意工夫して頑張っていっていただきたいというふうなことをお願いしておき
たいと思います。
 それでは、最後に沼田公園長期整備構想についてお聞かせいただきたいと思います。
 沼田公園長期整備構想の究極的な目標というか、あれというのは、私は天守閣を建てること
にあるんではないかなという気がしているんですけれども、これは個人的な感想ですから、思
いですからあれなんですが、仮に沼田公園に天守閣を建てるということになれば、やはり十分
な調査研究、発掘調査をして、本当にどういったものが、石垣がどういうふうにあって、堀が
どこにどういう形であって、天守閣が本当に、多分今の英霊殿のところに天守閣があったとい
うふうに言われていますから、あそこを掘れば基礎が出てくると思うんです。そうすると、大
体この大きさ、5層とか3層とか言われているんですけれども、大体その天守閣の規模なんか
もわかってくると思うんで、やはりそういった発掘調査というのを重点的に行っていく必要性、
調査研究を重点的に行っていく必要性があるんではないかと思うんですが、この沼田公園長期
整備構想を進めていくために当たって、そういった発掘調査なり、それからまた、多分東大に
あるという話をちょっと聞いたことがあるんですが、そういったところから沼田城がどういっ
たものだったのかというような資料なども取り寄せるような、発掘調査、そして資料の収集含
めた調査研究に向けて、市としてどのように取り組んでいかれるのか、お聞かせいただきたい
のと、市長として、この沼田公園長期整備構想を進めるに当たって、どういうところから手を
つけていきたいのか。発掘調査をして云々かんぬんいろいろあるとは思うんですが、そういっ
たことについてのお考えがあればお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたしますけれども、まずやは
り発掘調査をしていかなければいかんだろうと。そして、沼田城がどのような規模で、どのよ
うなことになっていたのかということのしっかりとした歴史的事実を踏まえた上で、沼田公園
長期整備構想には取り組んでいかなければいけないだろうということは当然なんですが、では
それをどこから手をつけていくかという問題もあろうかと思うんです。今現在、テニスコート
と野球場のところには史跡の跡が必ずあるというようなことを言われておりますので、そちら
も手をつけていかなければいかんだろうと。それには、まずテニスコートと公園の野球場がし
かるべきところにおさまらないと、その発掘調査もままならないであろうというふうに思って
おります。ですから、現在どこから手をつけていいのかということの検討をしながら、先ほど
申しましたように、しかるべき条件といいますか、それを整えていかなければいけないだろう
なというふうに思います。
 それと、御質問の中にありました東大に資料があるだろうということでございますけれども、
調べさせました。間違いなく東大に資料はありました。しかし、その資料はどうも現在沼田が
持っている資料以上のものではないというような判断をしましたので、とりあえずその段階で
今現在とめております。そんなことでよろしゅうございますでしょうか。
◇10番(大東宣之君) わかりました。
 東大の資料ということですから、東大に資料があると聞いていたものですから、東大だから
もっとすごいものがあるとちょっと個人的には期待をしていましたので、ちょっと答弁聞いて
残念だなという気はするんですけれども。わかりました。
 それで、先ほど市長も、今お答えいただいたように、テニスコートだ、野球場だ、また英霊
殿だということを動かさなくてはならない。体育関係やいろんな遺族会の関係の方々、それぞ
れ団体が違うわけですから、私は庁内に、市役所の中にそういった特別な、新たな課を設ける
必要はないと思うんですが、企画課を中心としながら、教育部や都市建設部も含めてプロジェ
クトを組んで、では教育部はこの団体に当たって、沼田公園長期整備構想を進めていくに当た
っての説明をしながら協力も得ていく。都市建設部については、こういう団体に説明をしなが
ら協力を得ながら進めていく。そういった体制をしっかりしていかないと、ではこれは企画課
に任せればいいや、これは教育部に任せればいいや的なことだけではなくて、やはり庁内全体
がこの情報の共有や認識の共有、今どこまで進んでいるのか、どこに問題があってどうやって
解決をしていくのかというそういうことを総合的に検討できる、そういうような組織をつくっ
ていかないと、もうこれは教育委員会に任せればいいんだとか、これはこっちのほうに任せて
おけばいいんだということだけでは、私はこれは何も進まないんではないかと。ですから、ぜ
ひそういった全庁的な組織をしっかりつくった中で、このいろいろなところが取り組んでもら
っているそういった現状がどこに問題があるのか、今後の展望がどうなっていくのか、そうい
った情報の共有や認識を共有しながら、これは取り組んでいく必要があると思いますし、もち
ろん当然財政的な裏づけも必要になってきますから、そういったことを含めたそういった全庁
的な体制をつくっていく必要性があると思うんですが、もし市長としてのお考えがあればお聞
かせいただければと思います。
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時01分休憩
─────────────────────────────
午前11時08分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたしますけれども、沼田公園
長期整備構想推進委員会というのが平成6年の2月1日に設置されておりまして、その後、附
則で平成23年4月1日までいろいろ規約を変えておりますけれども、これが現在庁内にござ
いますので、この推進委員会を活用して体制づくりを図っていきたいと、かように考えており
ますのでよろしくお願いしたいと思います。
◇10番(大東宣之君) 沼田公園長期整備構想というのは、非常に壮大な計画、構想であっ
て、財政的にも時間的にも莫大なものがかかりますけれども、多くの市民の方々も期待をして
おりますので、一つ一つ階段上るように市民の方々の理解を得ながらぜひ取り組んでいってい
ただきたいし、個人的にも公園発掘すればいろんなものが出てくるんではないかと。3日間で
城を壊した、あの堀に埋めたというふうに言われておりますから、穴掘れば必ず何か出てくる
のではないかというので期待を個人的にもしておりますので、できるところからやっていって
いただければと思います。
 それでは、最後にいろいろと市長に申しておきたいというふうに思うんですが、私は個人的
に歴史的なことが好きでいろんな人物が好きなんですけれども、織田信長という戦国の武将が
おります。彼は、尾張という小さなところの大名で、うつけだ、たわけだなんていうふうに言
われていたんですけれども、今川義元、今川を破ったことによって日本中の大名、諸大名をあ
っと驚かせたんです。うつけだ、たわけだと言われていた殿様が今川の大軍を打ち破る。日本
中をあっと驚かせた。400年以上前にそういうことをやったわけです。沼田市は財政的にも
厳しい、いろんな問題もたくさんある。そういったものをぱっと解決をさせて日本中の市町村
をあっと驚かせるような、市民を満足させるようなことをぜひ市長として頑張ってやっていた
だきたいというふうに思います。
 それで、信長が「天下布武」という判こをつくってぺたぺた押して、あちこちの大名に送り
つけているわけです。一般的にこの「天下布武」というのは、武力で天下を統一するんだとい
うふうに思っている方もたくさんいらっしゃるようなんですが、この「天下布武」ということ
の意味は、武力ではなくて7つの徳で天下を治めると。その7つの徳というのは、暴を禁じ戦
いをやめ、大を保ち、功を定め、民を安んじ、衆を和し、財を豊かにする、7つの徳、これが
「天下布武」の意味だそうです。武力で日本を統一するんだよということを判こでぺたぺた押
して大名に送りつければみんなが反発するに決まっていますから、そんなことを信長がするわ
けはないですから、こういった7つの徳を持って天下を統一をさせていく。ぜひ市長にもそう
いった7つの徳を持ちながら市民の暮らしを支える市政に全力で取り組んでいっていただきた
いというふうに思います。
 最後に、市長として今後の市政運営に当たっての決意をお聞かせいただいて、私の質問を終
わらせていただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいま大東議員から7つの徳を持って沼田市からというお話、大変
ありがとうございます。その7つの徳を持つ前に、まず議員さん皆様方が1つの徳で私を応援
していただければ大変ありがたいと、かように考えておりますので、そうしますと6つの徳を
備えればよろしいということになりますので、よろしくお願いしたいと思います。ありがとう
ございました。
──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、井之川博幸議員。9番。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 さきの市長選では立候補した3人の候補者がそれぞれ公約を公表し、沼田市選挙管理委員会
の選挙公報では3候補の公約が並んで掲載されております。私たち日本共産党沼田市委員会で
は、沼田市住民の生活に大きな影響があると思われる36項目にわたる施策について、どのよ
うな考えを持っておられるのか公開質問状という形で3候補にお伺いし、それぞれ誠意を持っ
た回答をいただき、市民に公表させていただきました。今回は、これらの内容も取り入れなが
ら、横山新市長の公約のうち、「安心・安全 人に優しい福祉のまちづくり」に関連して市長
のお考えをお伺いいたしたいと思います。
 まず、安心・安全に関して最大の脅威といえば戦争ではないでしょうか。今この世界で暮ら
している私たちにとって最高の安心・安全は、何といっても平和が一番大事なことではないで
しょうか。戦争が起きている、戦争に巻き込まれているという状況では、安心・安全とはとて
も思えません。さきの戦争の悲惨な教訓から二度と戦争はしないという誓いを具現化した日本
国憲法9条をしっかり守っていくことが、一地方自治体にとっても、住民にとっても、何より
も大事なことだと思いますが、市長のお考えをお聞きしたいと思います。
 また、本市は昭和61年3月、核兵器廃絶平和都市宣言を当時の堀江市長が提案し、市議会
も全会一致で決議しました。現在も一定の施策は実施されておりますが、この宣言にふさわし
い施策の実施について、市長のお考えがありましたらお聞かせください。
 また、核兵器廃絶平和都市宣言として、日本非核宣言自治体協議会にも加盟し一定の活動も
行ってきましたが、この協議会の総会や研修会に職員を派遣することも必要と思いますが、お
考えをお聞かせください。
 さらに、今年もまた、暑い夏がやってきます。ノーモア広島・長崎、70年目を迎える69
回終戦記念日、市民などの平和を求めるイベントや活動が活発に行われます。これらの市民団
体や労働団体などが実施する非核平和活動に一層の支援をすることを要望したいと思います。
 次に、防災・安全施策についてお伺いいたします。
 これらは、前議会のときにもお聞きしましたが、改めて新市長にお伺いいたします。
 まず、「沼田市地域防災計画」の早急な見直しについてお伺いいたします。
 また、沼田市耐震改修促進計画の進捗状況と市役所、東原庁舎など耐震対策が急がれる公共
施設を初め、民間も含めて建物の耐震化を急ぐことについてのお考えをお聞かせください。ま
た、道路・側溝など老朽化しているインフラの整備を急ぐことについてもお願いいたします。
 次に、障害者及び高齢者などに優しいまちづくりについて、まず最近の介護施設のうち特別
養護老人ホームは、建設の際、多人数部屋から個室部屋での傾向が強まり、それに伴い利用料
金も高額になってきています。国民年金のみの高齢者も多く存在し、利用料が障壁になり入所
できないこともあります。国民年金のみの支給額などの低料金で入所できる特別養護老人ホー
ム及び介護施設を増設することについてのお考えをお聞かせください。
 また、本市は、地域によって高齢化率が30%を超えていましたが、全体でもいよいよ30
%を超える事態となってきました。障害者はもとより、高齢者の方々も安心・安全に暮らせる
状況がますます重要になってきています。市営住宅に入居している高齢者の方々も「身体が思
うように動かなくなって、段差や階段がきつくなった」という訴えも聞いております。そこで、
市営住宅における出入り口の段差解消や市営住宅で唯一の4階建てである東下原団地へのエレ
ベーター設置などを含め、公共施設の一層のバリアフリー化及びユニバーサルデザイン化など
の推進についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 次に、妊産婦や子供に優しいまちづくりについてお伺いいたします。
 まず、群馬県北毛地域における産婦人科の状況は、吾妻郡では既になくなっており、利根沼
田でも利根中央病院と久保産婦人科医院の2カ所のみとなっています。また、本年7月までに
利根中央病院の産婦人科において、群馬大学医局が示している一定の条件が整わなければ、医
師の引き上げが行われて利根中央病院の産婦人科が閉鎖されてしまうという危機が生じている
とお聞きしています。その事態を打開しようと本年3月30日、利根文化会館において、医師、
病院などの関係者、市民が集まって「利根沼田のお産を守る会」が結成され、「安心して子供
が産める利根沼田を目指しましょう」というアピールが採択されています。市長は既に現状に
ついて御承知とは思いますが、市内の産婦人科の減少を食いとめることについて、お考えをお
聞かせ願います。
 次に、みなかみ町で採取されたコシアブラを県が5月28日に検査したところ、食品基準値
の100ベクレルを大幅に上回る500ベクレルという放射能汚染が検出され、販売自粛を要
請したことが明らかになりました。沼田市は、公共施設・用地の除染は終了し民間施設等の除
染を残すのみとなりましたが、沼田市を含め利根沼田の広大な山林は全く除染されていません。
福島第一の原発事故から3年以上が経過しましたが、まだまだ地域全体には放射能汚染が残さ
れております。また、チェルノブイリの経験では、子供たちの放射能汚染の影響による甲状腺
がんなどの発生は4から5年後から発覚したと言われています。これらの状況を考えても、ま
だ本当に安心できる状況ではありません。ぜひ本市においても、子供たち及び妊産婦への原発
事故による放射能影響検査を実施することが必要だと思いますが、お考えをお聞かせください。
 以上で私の1回目の質問を終わります。御答弁、よろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、さきの市長選における新市長の公約のうち、「安心・安全 人にやさしい福祉のまち
づくり」について、平和を守るまちづくりについて、日本国憲法9条を守っていくことについ
てでありますが、日本国憲法第9条は、国際平和を希求し、戦争と武力の行使は、国際紛争を
解決する手段としては、永久にこれを放棄するとあり、平和主義憲法の根幹をなすものと認識
しております。
 国民主権主義、平和主義、人権尊重主義を原則とした日本国憲法を遵守し、住民福祉の向上
と平和な社会と安心・安全な市民生活を守ることは、大切な使命と考えております。
 次に、核兵器廃絶平和都市宣言にふさわしい施策の実施についてでありますが、本市は、昭
和61年3月20日に全ての核兵器の速やかな廃絶を求め、真の永久平和が実現することを願
い核兵器廃絶平和都市宣言を行いました。
 この間、平成8年7月には、本庁舎駐車場の一角に「核兵器廃絶平和宣言都市」の広告柱を
設置し、平成18年度には日本非核宣言自治体協議会へ、平成20年3月には平和市長会議に
加盟し、核兵器廃絶を願う他の自治体と連携協力し、その推進を図っているところであります。
 また、平和祈念黙祷の周知や広報ぬまたへの平和に関する記事の掲載、さらには市内の小中
学校の協力をいただき、次代を担う小中学生を対象とした原爆・戦争遺跡パネル展を開催し、
平和行政の推進を図ってまいりました。
 今後も引き続き、核兵器廃絶平和都市宣言として、これらの活動を関係団体と協力して行っ
てまいりたいと考えております。
 次に、日本非核宣言自治体協議会の総会や研修会に職員を派遣することについてであります
が、日本非核宣言自治体協議会へ加盟をした平成18年7月に長崎県長崎市において開催され
た同協議会総会に参加して以降、総会等への参加は行っておりませんでしたが、今年度、去る
6月2日、神奈川県藤沢市で開催されました同協議会総会へ職員を1名派遣したところであり
ます。
 今後につきましては、日程、開催地等を勘案し、総会や研修会等への参加を検討してまいり
たいと考えております。
 次に、市民団体や労働団体などが実施する非核平和活動に一層の支援をすることについてで
ありますが、現在、平和活動を推進する団体への補助金の交付を初め後援事業を実施し、平和
活動推進の輪がさらに大きく広がるための支援等を行っているところであります。
 核兵器廃絶平和都市宣言の趣旨を尊重し、全ての核兵器の廃絶と真の永久平和の実現に向け、
今後も平和を求め活動する団体やイベントに対し引き続き支援してまいりたいと考えておりま
す。
 次に、防災・安全施策について、沼田市地域防災計画の早急な見直しについてでありますが、
沼田市地域防災計画は、国の中央防災会議が策定する防災基本計画を基本として、群馬県防災
会議が策定する群馬県地域防災計画をもとに、沼田市防災会議が策定することになっておりま
す。
 国では、災害対策基本法の改正により、大規模広域災害対策及び原子力災害対策並びに避難
行動要支援者への取り組みに関して防災基本計画の修正がされております。
 これらの内容と平成24年度に発表された群馬県地震被害想定調査結果を踏まえて群馬県地
域防災計画も修正されていることから、市民の生命、身体及び財産を災害から保護することを
その目的とする沼田市地域防災計画も、これらの計画との整合性を図るために、現在、その改
定作業を進めているところであります。
 次に、沼田市耐震改修促進計画の進捗状況と市役所、東原庁舎などの耐震対策が急がれる公
共施設を初め民間も含めて建物の耐震化を急ぐことについてでありますが、本計画は地震から
市民の生命、財産を守るため、平成20年度から平成27年度までの8カ年計画で既存建築物
の耐震化を促進しようと策定したものであります。
 これまで、施設の耐震化の緊急度、優先度及び財政状況等を勘案して進めており、教育施設
を中心に耐震性を確保してまいりました。
 平成19年度末に約61%であった主要な施設の耐震化率は、平成25年度末では約81%
になり、今後も計画に基づき促進してまいりたいと考えております。
 なお、市役所庁舎については、耐震診断の結果を踏まえ、財政状況等を勘案し、今後の対応
としてまいりたいと考えております。
 東原庁舎については、平成17年1月から借り受けている県有施設であるため、県と協議し
てまいりたいと考えております。
 また、民間木造住宅に関しては、昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅の耐震診
断を行う沼田市木造住宅耐震診断者派遣事業を行うとともに、その結果、倒壊する恐れがある、
または可能性が高いと診断された住宅については、耐震改修するための沼田市木造住宅耐震改
修補助事業を行っております。今後も耐震化の促進に努めてまいりたいと考えております。
 次に、道路・側溝など老朽化しているインフラの整備を急ぐことについてでありますが、昨
今、社会インフラの老朽化が全国的な問題として取り上げられ、その対策が急務とされており
ます。
 本市においても、道路を初めとする多くの社会インフラが高度成長期に建設され、経年とと
もにこれらの老朽化が進んでいることから、継続的な社会資本サービスを提供する上では、計
画的な補修や維持管理などが必要となります。
 一方、社会インフラの補修・維持管理については膨大な費用を要するため、計画的な補修計
画や維持管理計画に基づき、費用の平準化、削減を図っていくことが重要となっております。
したがいまして、今後とも道路施設等の調査・点検を定期的に実施するとともに、緊急性や優
先度、財政状況を勘案し、状況によっては直営による対応も含めた計画的な整備・補修を実施
してまいりたいと考えております。
 次に、障害者及び高齢者などに優しいまちづくり、低料金で入所できる特別養護老人ホーム
及び介護施設を増設することについてでありますが、特別養護老人ホームは、群馬県高齢者保
健福祉計画に基づき整備されており、沼田圏域では8施設が開設されております。
 特別養護老人ホームの整備に当たっては、入所者の適切な処遇、安全の確保、秘密の保持な
どの理由から、国の方針として1人1室の個室ユニット型を原則としております。
 しかし、費用負担が少なくても入所ができる多床室への希望が多いなど、地域の実情に応じ
て必要な場合には、1室4人以下であれば従来型の多床室整備も地方の独自基準で可能とされ
ております。
 今年度策定する第6期「生き生き長寿のまちづくり計画」では、群馬県など関係機関と連携
し、さらに給付費、人口推計及び既存施設の入所希望等を勘案して、特別養護老人ホーム等の
整備計画を検討してまいりたいと考えております。
 次に、市営住宅における出入り口の段差解消や東下原団地へのエレベーター設置などを含め、
公共施設のバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化などの推進についてでありますが、現在
404戸の市営住宅を管理しておりますが、平成22年3月に市営住宅等長寿命化計画を策定
し、老朽化した市営住宅の統廃合や建てかえを推進しております。その中で、引き続き活用す
る昭和40年代の市営住宅については住宅内部構造等制約もありますが、高齢化する入居者が
安全・安心して居住できるよう、入居者からの要望を考慮し段差解消に努めてまいりたいと考
えております。
 また、東下原団地については、配置及び平面計画等の制約によりエレベーターの設置予定は
ありませんが、入居者の世帯状況などを考慮し、住みかえ対応を行い、利便性の向上に努めて
まいりたいと考えております。
 なお、公共施設のバリアフリー化につきましては、高齢者や障害者が円滑に、安全に利用で
きるような整備を引き続き進めてまいりたいと考えております。
 次に、妊産婦や子供に優しいまちづくり、市内の産婦人科の減少を食いとめることについて
でありますが、産婦人科の医師不足は全国的な問題であり、本地域においても産婦人科医の減
少は、産婦人科の存続にかかわる重大な問題と捉えております。
 従来から市長会及び利根地方総合開発協会等を通じて国及び県へ働きかけを行っているとこ
ろでありますが、今回の産婦人科医師の減少につきましては、早急に利根沼田広域市町村圏振
興整備組合より関係機関へ要望書を提出するとともに状況把握に努め、推移を見守っていると
ころであります。
 救急対応できる産婦人科の存続は、分娩のみならず、がんを含めた婦人科疾患の検診や医療
体制確保のためにも重要であります。
 今後も関係機関と連携を図りながら、産婦人科医療体制の維持、存続に向けた働きかけを行
ってまいりたいと考えております。
 次に、子供たち及び妊産婦への原発事故の放射能影響検査を実施することについてでありま
すが、今回の原発事故による放射能の健康への影響につきましては、事故から3年が経過し、
さまざまな研究者や研究機関からのデータが少しずつ公表されてまいりました。
 例えば、福島県で実施している「県民健康管理調査」による外部被曝や内部被曝の検査、当
時18歳以下の福島県の子供全員に実施している甲状腺検査と福島県以外の3県における甲状
腺検査結果の比較、WHOや国連科学委員会の報告などが公表されましたが、いずれも健康に
影響のあるレベルではないと報告されております。
 また、群馬県の有識者会議では、現在までに3回会議を開催しており、いずれも放射線の健
康への影響について問題はないとしております。
 さらに、検査方法等につきましても確立されたものはなく、現在のところ県内で健康影響検
査等を実施している自治体は把握しておりません。
 したがいまして、子供たち及び妊産婦への原発事故の放射能影響検査を実施することにつき
ましては慎重にならざるを得ない状況であり、市独自の実施判断については引き続き検討して
まいりたいと考えております。
 なお、今後も情報収集と適切な情報提供に努め、市民の皆様の不安の解消に努めてまいりた
いと考えております。
 以上申し上げまして、井之川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇9番(井之川博幸君) 御答弁をいただきましてありがとうございます。
 再質問をさせていただきたいと思います。
 まず、平和を守るまちづくり、憲法9条をしっかり守っていくことについてでありますが、
市長の答弁で了解をしたいと思います。ただ、この日本国憲法には、98条で、この憲法は国
の最高法規であり、この条規に反する法律など、また国務に関する行為などは、その効力を有
しないというようなことが明記をされております。最近、この憲法解釈を変えるというような
安倍首相、また安倍内閣の動きもありますけれども、最高法規でありまして、やはり憲法に従
うと一内閣が解釈を変えるというようなことはできないんではないかと。また、日本弁護士協
会とか群馬県の弁護士協会等もそういうようなことを会長声明として出しております。
 そういう中で、先ほどお答えいただきました、憲法9条をしっかり守っていく大切な使命と
考えていると、市長の御答弁ですけれども、99条で、公務員は、この憲法を尊重し擁護する
義務を負うということもはっきり定められておりまして、市長や幹部だけでなくて、全市の職
員にこういう機会にぜひ徹底していただくようお願いしたいと思いますが、その辺についての
お考えを市長にもう一度お聞きしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 井之川議員のおっしゃるとおりでございますので、よろしくお願いし
たいと思います。
◇9番(井之川博幸君) ありがとうございます。よろしくお願いします。
 次の核兵器廃絶平和都市宣言にふさわしい施策の実施ということで、先ほど市長が御答弁い
ただきましたいろいろな施策が行われております。この時期に、これから暑い時期に原爆投下
時間、また終戦記念日等にサイレンを鳴らしていただいたり、これは全市民に聞こえるわけで
ありまして、また子供たちの、先ほど言われました原爆のパネル展、将来に向かって子供たち
に戦争の悲惨さを教えていただいているというようなことで大変ありがたいと思っております
が、今、本市で欠けているといいますか、点で言いますと、例年こういう行事なり施策をやっ
ていただいているんですけれども、常設でそういう戦争の悲惨さを市民に啓蒙しているとか、
それからそういう資料、戦後もう70年になりましてだんだん戦争時の資料がなくなっていく
わけでありますけれども、そういう資料、ほかの歴史的資料も同じですけれども、そういうも
のがなくなっていく、そういうものをきちんと保管していくといいますか、後世に残していく、
そういうようなための施策というのが今は余りないのかなというふうに考えているわけでござ
いまして、資料収集や常設の展示場といいますか、そういうようなことが必要ではないかとい
うふうに考えるわけなんですけれども、もし市長にそういうようなお考えがあったらお伺いし
たいというふうに思います。
◇市長(横山公一君) 井之川議員の常設にできるかということでございますけれども、これ
は検討してまいりたいというふうに思います。
 それから、資料についてですけれども、沼田市で持っている資料をパネル展等に貸し出しを
しているという状況で啓蒙を図っているというふうに伺っております。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。原爆パネルなど市が保有していて市民団体に貸し出
すということも聞いておりますし、市内にも戦争遺跡が幾つかありますけれども、そういうと
ころの保護も、そういう場所を特定をして保護に向けて進んでいるというようなこともお伺い
しているわけなんですが、そういうようなところも含めて、どこかにそういう資料をしっかり
と収集したり、収集した資料を保管したり、それを展示できるというようなことで、ぜひ日常
的に平和を求める市の姿勢があらわされるような、大きな被害に遭ったところは平和記念館と
かそういうのがありますけれども、そこまでしなくてもどこか公民館とかどこかそういう場所
で展示していただくようなことを検討していただきたいというふうに、要望しておきたいとい
うふうに思います。
 次に移りますが、非核宣言自治体協議会の総会が6月の初めにありました。一般質問、私考
えているときに、実際にはもう今やっているよというような感じでこの一般質問に間に合わな
かったんですけれども、前に、昨年ですか、そういう場所に長崎で総会をやったり、この関東
のほうで総会をやったり、いろいろ協議会も考えて、参加も考えて場所を変えているというよ
うなことがありましたので、ぜひ派遣をしていただきたいというようなお願いをしておきまし
たところ1名派遣していただいたということで、大変ありがたいと思います。ぜひその職員の
方の研修してきた経験をこの市政に生かしていただくようによろしくお願いをしたいというふ
うに思います。ありがとうございました。
 それから、市民団体や労働団体などが実施する非核平和活動に一層の支援をしていただきた
いという問題でありますけれども、現在でも広島・長崎に向けて北海道から徒歩といいますか、
行進をして、ペナントを持って全国の自治体を回りながら行進が向かっていると。7月にはこ
の沼田市を通ります。そういうことで、そういう原水爆禁止の運動をやっているような団体が
そういう活動をやるとか、その活動において、市長、また市のほうに支援をお願いをしている
と思いますけれども、世界大会に向けての旅費の補助金なども支援をいただいております。た
だ、団体等がいろいろ平和展というのを開催するときに、会場がなかなか、会場探しが大変で、
グリーンベル21でも何年もその平和団体が会場にしてやってまいりましたが、今は使うこと
ができないといいますか、ちょうど閉鎖をされているということで、今回は中央公民館等を借
りられるようなお話もその団体から聞いておりますが、そういう平和団体が平和のための展示
会を開くとかそういう場所で、例えば中央公民館であれば使用料を免除していただくと。全国
ではそういうところで実施している自治体もあるというふうに聞いておりますけれども、沼田
市では初めてなのかなというふうに思いますので、市の関係の施設で行うときにはそういう会
場の使用料等を免除するとか、そういう支援はできないかどうか、市長のお考えがあればお聞
かせ願いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答えいたします。
 規則と照らし合わせて検討してみたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) いろいろなそういう非核平和のための行事ですから、沼田市に後援
をいただいたり、教育委員会からの後援をいただいたりしているそうであります。市が後援を
するような行事でありますから、ぜひ前向きに検討をよろしくお願いしたいというふうに思い
ます。
 次に移りたいと思います。
 防災・安全施策について、沼田市地域防災計画の早急な見直しについてということでありま
して、これは前議会でもお伺いして見直しするということは伺っておりました。ただ、防災会
議をいつ開くのかと。防災会議開かれなければ、幾ら見直しをしても最終的に見直しが防災計
画に反映をしないということになりますので、改定作業を進めているということでありますけ
れども、これは今年度中に防災会議、早い時期に開いていただきまして、実際に防災計画が見
直されるという、そういう方向でよろしいのかどうか確認をさせていただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) 年度内に改定できるように進めているところであります。
◇9番(井之川博幸君) ぜひ早急に、いつ大地震が襲ってくるのかと。ことしの冬の豪雪も
ありましたけれども、本当に災害はいつ来るかわからないということで、御承知だと思います
けれども、できるだけ早く、もう改定の方向は決まっているというふうに思うんです。そうい
う点では、早急な作業をお願いをしたいというふうに思います。よろしくお願いします。
 それから、具体的な問題になりますけれども、沼田市の耐震改修促進計画の進捗状況であり
ますけれども、これもさきの議会でお伺いいたしました。一定の進捗が行われているというふ
うに承知をしているわけなんですけれども、前議会のときに、この沼田市耐震改修促進計画と
いう中に何が対象になるのかという対象とする建築物というのが決まっておりまして、1が住
宅、2が特定建築物等、3が市有施設ということで3つ大きな目標があるわけなんですが、こ
の特定建築物等という中には、その次のページめくりますと、ここに説明が書かれているわけ
なんですけれども、もうちょっと行きますと、民間の建物も含まれているというふうに書いて
おります。耐震促進計画の中の16ページに、特定建築物等の耐震化詳細という表がありまし
て、その表の下に耐震化目標値90%を達成するために、平成27年度までに耐震性を満たさ
ない民間建築物を含む特定建築物等を33棟耐震化する必要がありますと、こういうふうに書
いてあるわけなんです。ですから、33棟、27年度までに耐震化する必要があるんだという
計画になっているわけで、それには民間の建築物も含まれていると、こういうことなんです。
 今回それぞれ細かいことは聞きませんけれども、例えば分類番号の1は、被災時に避難者及
び傷病者の救護など災害救護施設となる建築物ということで、病院や診療所が含まれているわ
けです。先ほどちょっと出てきましたけれども、利根中央病院が新築移転をいたします。今回
それに伴って、条件つきではありますけれども、国、県から耐震改修という補助金の名目で約
10億円が出るわけなんです。沼田市は、産業団地に進出するということで約3,000万、
補助金を出していただいていますけれども、この建物の耐震改修という助成制度は、沼田市は
ございません。前にもお話ししたことがあるんですけれども、太田市は病院の新築移転といい
ますか、耐震改修の補助金というのもある程度制度化されているというふうに伺っております
し、太田記念病院がおととし新築移転しましたけれども、20億円は出しているんです。そう
いう制度が、例えば今度渋川市のところで大きな病院、西群馬等が統合して大きな病院ができ
ますけれども、あれも渋川市の内容見ますと、渋川市で20億円程度やはり出しているわけで
す。
 沼田市の場合は、そういう制度は全くないわけなんですけれども、これから老朽化している
病院がほかにもあるかというのはちょっとわかりませんけれども、実はこの分類番号2のとこ
ろにやはり幼稚園とか小学校、中学校という学校があって、これは公共のところは非常によく
進んでおります、今。進めていただいております。承知しているんですが、幼稚園とか保育園、
これが民間で経営しているところがあるわけなんです。ここは市のお金が、耐震改修で市の補
助金があるかというとないんですよね。なかなか、沼田市の子供たちが毎日保育を受けたり、
教育を受けたりしている幼稚園とか保育園の中で老朽化した建物がある。沼田市の建物でも川
田保育園のように非常に老朽化していてもうすぐと、本当は建て直さなければならないという
ような建物もありますけれども、民間の中にもそういうのがございます。耐震の診断、耐震の
改修、非常にそういう福祉法人が経営する施設等々でお金がかかるというので大変なんだとい
う話を聞いているわけですけれども、この33棟を耐震化する必要があるという中に、33棟
の中に入っているかどうかわからないんですけれども、ここであえてまたお聞きしませんけれ
ども、そういうところがあるので、民間の特定建築物等の耐震化も推進しなければならないと
いうふうに市の計画にありますので、推進するためには市でもぜひそういう耐震化のための支
援をする制度等をお考えいただければというふうに思うんですけれども、市長のお考えをお聞
かせ願いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問に関しまして、都市建設部長に答えさせます。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 命によりお答え申し上げます。
 ただいま井之川議員のほうから話がありました沼田市耐震改修促進計画の中で特定建築物等
ということで、先ほど議員おっしゃいましたいろいろな分野の中にいろいろな公共施設、民間
施設が入っております。現在、沼田市で進めておりますのは、子供たちがたくさん集まる小中
学校を中心に現在耐震化を進めておるところでございますけれども、財政厳しい中、できるだ
け促進を図ってきておおむね、先ほど申し上げました81%までたどり着いたところでござい
ます。
 また、議員おっしゃる民間施設に対する補助につきましては、他の自治体もその財政的な問
題がありまして大分苦慮しているところでありますけれども、一定の公共的な整備、改修が終
わったところで手をつけていただいている自治体もございます。その中で、国の補助金等をい
ただいてやっていく中で、市のほうでの負担もついてまいりまして、また要綱等の設置も必要
になってまいります。また、補助をいただく事業につきましても研究していかなければならな
い事項もたくさんありますので、今後一定程度市の施設を終了するという目標と並行して民間
の施設につきましてもできるだけ耐震化が早期にできますような補助制度の導入、要綱の設置
等を研究してまいりたいと考えております。以上です。
◇9番(井之川博幸君) 6月議会の補正予算で民間の幼稚園と保育園を経営する法人が、今
回、国、県、市の補助金が出て建てかえが進むというようなことは補正予算に出ているわけな
んですけれども、耐震改修ということでなくて、その法人がいろいろ経営上のこと、子供たち
のこと、将来のことを考えて建物を建てかえるというようなところに補助金がついているわけ
で、そういうものは確かにあるわけなんです。
 だから、ある程度力のある法人が経営しているところはそういう選択もあるかと思うんです
けれども、なかなか大変な中で経営をしている法人もございますので、今、部長の答弁は研究
するということでございましたけれども、研究するということはなかなか実際には実現がほど
遠いというふうに今までも受けとめられております。ぜひ一段進めて、検討課題にしていただ
ければというふうに思います。市長もぜひその辺も調査していただきまして、沼田市の本当に
子供たちのためですから、子供たちが安心・安全に保育を受けるとか教育を受けるというよう
なところで、公的なところはどんどん進むけれども、そういう民間の私立のところはおくれて
しまう。でも、同じ沼田市の子供たちですから、ぜひその辺をお考えいただきたいというふう
に思いますので、その辺の市長のお考えをちょっとお聞かせ願えればありがたいと思います。
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後0時00分休憩
─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) 井之川議員の御質問にお答えいたします。
 耐震改修促進計画に基づき、市有施設の耐震化と並行して多くの市民が利用する民間施設に
ついても、財政状況等を勘案し耐震化に対する補助等を検討してまいりたいと考えております。
◇9番(井之川博幸君) ありがとうございます。ぜひその方向で進めていただきたいという
ふうに思います。
 市役所や庁舎の関係はいろいろ同僚議員等の質問もありましたので、先ほどの御答弁で結構
だと思います。
 続きまして、道路・側溝など老朽化しているインフラの整備の関係でありますけれども、御
答弁の方向で結構なんですけれども、やはり町の中を歩きますと、毎年車椅子に乗っている方
々の団体が町なか等を歩いて、道路が壊れているとか、側溝が壊れているとかそういうような
指摘をして資料が出ているわけなんですけれども、市のほうに出ているわけなんですが、今、
側溝のふた、老朽化して穴が大きくなっているとかそういうところが結構見受けられますので、
そういうところをぜひ調査していただいて、危ないところは早急に交換してもらうというよう
なことでお願いをしたいと思いますし、またさきの豪雪でかなり住宅地域の生活道路の傷みが
激しいんです。かなり舗装が割れていたり、盛り上がっていたり、かなりそういうところがご
ざいます。一部お願いして直営で補修をしていただいたところもございますけれども、やはり
抜本的にそういう補修をしなければならないところはぜひそれなりの対応をとっていただきた
いというふうに思いますので、方向としては結構なんですけれども、日常の市民の生活にかか
わる場所でありますので、ぜひ落とさずに早目に補修等を要望しておきたいというふうに思い
ます。
 次に進みますが、特別養護老人ホームの関係です。計画を検討してまいりたいということで、
そういう方向で進んでいただけるということで結構なんですけれども、実際、利根沼田全部で、
答弁で8施設と言っていましたけれども、多分「なごみ」が利根に20床ございますので、県
が出している表で見ますと一応20床のほうが別になっていまして9施設ということに表がな
っておりまして、627人の定員ということで、県の集計では沼田市内で約250人ほどの待
機者がいると。インターネット等で資料を調べて、各施設の待機者数を合計しますとやはり1,
000人以上になるんです。かなりの、希望しているけれども待機しているという高齢者がい
るという現実です。そういう点で、この計画の中でぜひ早急に検討していただきまして、今の
現状に合わせた対応をぜひとっていただきたいというふうに思います。
 待機者とかいることは市長は御存じだと思うんですけれども、希望しているけれども待機者
として入る前に亡くなってしまうという方もたくさんいるわけで、それでは本当に高齢者に優
しいまちというふうに言えません。そういう点で、これから沼田市が高齢者率が全体で30%
を超えるということと、後期高齢者の割合もすごくふえるそうです。それから、全国平均で高
齢者の低所得者率といいますか、22%だそうですけれども、本市では全体として所得少ない
ので高齢者で低所得者の方が非常に高いと思います。単身者で言うともう半分ぐらいの方たち
が低所得者層に入るというふうに想定できますので、ぜひこの辺は早急に検討を強めていただ
くということをお願いしたいと思いますけれども、これに関してお考えがあればもう一度お願
いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 井之川議員の御質問のとおり、検討を強めていきたいというふうに思
います。
◇9番(井之川博幸君) よろしくお願いします。
 市営住宅の段差解消等の関係では、先ほどの答弁の方向で整備を引き続き進めていくという
ことですから、ぜひお願いをしたいと思います。
 特に市営住宅の中の高齢者の割合も高まっております。玄関から出るときに段差が非常に高
いというようなこと。例えば、清水町の市営住宅なんかかなり段差がありますので、そういう
ところをぜひ入居者の要望に沿って改善をしていただきたいというふうに思います。お願いし
て次に進みたいと思います。
 産婦人科の減少の食いとめの問題でありますけれども、一応いろいろ働きかけていただいて
頑張っていただいているというふうに受けとめました。ただ、この産婦人科、それから小児科、こ
の辺はなかなか採算がとりにくい部門というふうに聞いておりますし、民間の病院で、沼田市
の場合は市営病院もありませんし民間の病院に頼っているということになるわけでありまして、
やはり民間の病院は採算がとれなければ継続が難しいという問題もあります。いろんな働きか
けをしていただいていますけれども、将来的には財政的に支援をするというところまで突っ込
んで考えていただきたい。そうしなければ、小児科、それから産婦人科の問題なんかは解決し
ないんではないかというふうに思うわけですけれども、その辺について市長のお考えをもう一
度お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(横山公一君) 現在の段階といたしましては、各関係機関に極力働きかけをしていく
ということで御了解いただきたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) 働きかけてうまくいかなかった場合とか、将来的にぜひ沼田市の市
民を守るといいますか、人口減少化に歯どめをかける方策の1つでもありますので、ぜひもう
少し突っ込んだ、財政的に突っ込んだ支援をぜひ要望しておきたいと思います。
 最後の問題になりますけれども、子供たち及び妊産婦への原発事故の放射能影響検査の実施
の関係でありますけれども、選挙のときのアンケートに、市長は、実施に賛成だというふうに
答えていただきました。ぜひその立場で検討していただきたいということと、実際、今現在、
福島県で27万人の子供の甲状腺の検査をして、75人が悪性ということで出ておりまして、
そのうちの33人がもう手術をしているということが報道されております。大変、100万人
に1人か2人と言われていた子供の甲状腺がんなんですけれども、もうすごい確率で福島県で
は発生をしていると。それを国とか福島県とかいろんな組織が影響がないとか問題がないと言
っているんですけれども、事実としてそういう数字がどんどん出ているわけでございまして、
本市も、この利根沼田地域も3月15日に強烈な放射能汚染がありまして、高いまだ放射能汚
染が残っているわけです。甲状腺は、その当時にやはり受けた子供たちに影響してくるという
ことでありますので、安心できるように検査を、1人6,500円程度でできますから、ぜひ
そういう制度を制度化していただきたいというふうに最後にお伺いして、御答弁お願いして、
私の一般質問を終わりたいというふうに思います。以上です。
◇市長(横山公一君) 福島県における大規模な検査等については、甲状腺検査評価部会が設
置され検討が進められていると聞いております。甲状腺がんについても、この中で検討されて
いるようでありますので、必要に応じて適切な対応が図れるよう、今後もこれらの結果を注意
深く見守っていきたいと考えております。
──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、星野佐善太議員。21番。
〔21番 星野佐善太君登壇〕
◇21番(星野佐善太君) それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 私の質問は、表題の1の行財政改革について、アのさらなる行財政改革について、@自主財
源に乏しい本市の財源確保についてであります。
 国全体の流れでありますが、人口減少と少子高齢化が進む社会にあって、地方自治体におけ
る財源確保は、各自治体にとって永遠の課題であります。
 本市の指針である沼田公園長期整備構想、第五次総合計画後期、さらに第7次沼田市行政改
革大綱実施計画をもとに政策を進めていくこととなるが、これらの指針を総合的に検討してス
ピード感を持った事業執行を行うことが肝要と思われます。
 諸施策を着実に進めるとともに、市民のニーズを取り入れ、新しい課題にしっかりと対応し、
1年ごとのローリングを含め実施体制の構築を進めていくことが大切と考えます。
 さらに、行政組織の簡素化を推進し、市長が先頭に立ち、各部課長とともに市民の目線で市
役所の組織改革を進めていくことも大切であると思います。
 さらに、健全な財政運営はもとより、自治体クラウドの活用や未収金への取り組み、資産の
有効活用、民間との連携やそのノウハウの活用、業務改革の仕方等を含め、本市の財源確保に
ついて市長のお考えをお示しください。
 次に、A特例期間終了後の交付税減額について、本市は合併から来年度で10年を迎えます
が、その後の5年間は普通交付税の算定の特例の期間の延長により段階的に交付税額が減額さ
れることになります。地方交付税の有する地方公共団体間の財源の不均衡を調整する財源調整
機能及び日本全国どこに住んでいても一定の行政サービスが提供できる財源保障機能は、地方
公共団体にとって大変重要な生命線であるとも言えます。地方交付税の固持を、県などを通じ
国に訴えかけていくなど積極的な行動が必要と思われます。今後訪れる交付税の減額について、
市長のお考えを伺いたい。
 イ、振興局制度について、@合併10年後の振興局のあり方について、先ほども申し上げま
したが、本市は合併から来年度で10年を迎えます。それに伴い、振興局の設置期間が満了と
なります。その後の運営機能や住民サービスはどのようになるのか、あわせて住民説明につい
て、住民の理解をどのように受けとめているか、市長のお考えをお聞かせください。
 ウの第五次総合計画について、@後期3年目を迎えて、新第六次総合計画の取り組みは前倒
しして計画を進めるのか、第五次総合計画も後期3年目に入り新第六次総合計画も来年度から
策定に入ることと思われますが、地方自治体を取り巻く環境は厳しさを増しておりまして、こ
のところの自然災害の増加、新たな取り組むべき対策として、原発事故への対応、さらには少
子化による学校の統廃合など、社会経済状況の変化に柔軟に対応しつつ、財政収支の状況を的
確に把握し、市民との協働により計画の策定を始めるためにも、早期の計画策定の着手につい
て市長のお考えをお聞かせください。
 以上であります。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、行財政改革について、さらなる行財政改革について、自主財源の乏しい本市の財源確
保についてでありますが、いまだに低迷する地域経済動向や少子高齢化などを反映して市税収
入が伸び悩む中、本市の財政状況は依然として厳しい状況であり、市民生活の充実・向上に向
けて必要な施策を推進するのには、徹底した行財政改革の実施、事務事業経費の一層の節減を
図るとともに、施策展開を支える財源の確保が極めて重要となります。
 このような状況を踏まえ、市の主要な自主財源である市税収入等の確保は、財政運営の根幹
であるとの認識のもとに、適正な賦課と厳正な徴収により税収の確保に努めるとともに、受益
者負担の適正化を図るなど積極的に自主財源の確保に努めてまいりたいと考えております。
 次に、特例期間終了後の交付税減額についてですが、合併した市町村が地方交付税において
不利益をこうむることのないように配慮された制度として合併算定がえの仕組みがあり、これ
は合併した市町村が地方交付税を算定するに当たり、合併前の市町村が存在するものと仮定し
て計算した額の合算額を下回らないよう保障する特例措置で、合併後10年度間を限度として
適用されるものであります。
 この合併算定がえによる増加額につきましては、年度により若干の相違はありますが、平成
26年度は約12億円となっております。
 しかしながら、11年度目以降は5年にわたり経過期間として額を段階的に縮減させて、最
終的には特例措置がなくなるという制度であり、平成17年2月13日に合併をいたしました
本市につきましては、本年度が10年度目に当たりますので、合併算定がえは、平成27年度
から平成32年度の5年間にかけて段階的に縮減されることとなっております。
 一方、合併により市町村の面積が拡大するなど市町村の姿が大きく変化し、特に合併した市
町村においては、災害時の拠点としての支所の重要性が増すなど合併時点では想定されなかっ
た新たな財政需要が生じていることから、これらの経費についても新たに平成26年度から交
付税に算定されることとされております。
 このため、合併算定がえ終了後の影響額約12億円のうちの一定割合については、段階的に
圧縮される見込みであります。
 しかしながら、合併算定がえの影響額が圧縮されたとしても、歳入のうち、地方交付税の占
める割合が高い本市にとっては、厳しい財政運営を迫られることには変わりがないことから、
平成27年度以降につきましても、引き続き行財政改革の推進を図るとともに、市民生活のさ
らなる充実・向上に向けて必要な施策を実行するため、将来にわたって持続可能な財政運営に
努めるものであります。
 次に、振興局制度について、合併10年後の振興局のあり方についてでありますが、さきの
同僚議員の御質問にもお答え申し上げたとおり、地域自治区の今後のあり方につきましては、
地域自治区の設置期間満了後の平成27年4月1日以降は、現行の地域自治区の設置期間の延
長、地方自治法に基づく地域自治区の新たな設置は行わず、白沢町及び利根町の区域にそれぞ
れ支所を設置する考えであります。
 また、地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議書の内容を変更し、特別職とし
ての振興局長の後任の設置は行わず、地域自治区の事務所の長としての職員を振興局長として
配置する考えであります。
 次に、第五次総合計画について、後期3年目を迎えて新第六次総合計画の取り組みは前倒し
して計画を進めるのかについてでありますが、議員御案内のとおり、現行の第五次総合計画は、
平成19年度から平成28年度までの10年計画となっており、本年度で8年目を迎え、後期
実施計画としては3年目を迎えているところであります。
 平成23年の地方自治法の改正により、市町村の基本構想の策定についての規定が地方自治
法から削除され基本構想策定の義務づけがなくなったわけではありますが、総合計画は、市政
運営の道しるべとして今後の市政運営の方向性を示すものと認識しておりますので、総合計画
の策定に向けた検討は進めてまいりたいと考えております。
 なお、現時点におきまして、前倒ししての次期総合計画の策定につきましては、考えていな
いものであります。
 以上申し上げまして、星野議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇21番(星野佐善太君) 御答弁をいただきましたので、再質問させていただきます。
 先ほど申しましたように、1のアのさらなる行財政改革についての@の自主財源の乏しい本
市の財源確保についてということでありますが、市長知ってのとおり、施策や事業の執行に当
たっては必ずその裏には予算が伴うと。これはもう当然御承知と思いますが、市長の選挙広報
での公約見ますと、財政の健全化、未来志向の地方自治の実践と、こう掲げてありました。当
然広報等でありますので、みずからの意思でもってこの文を出したと思います。そこで、財政
の健全化はどのようにということで先ほどお聞きしまして答えがありました。また、未来志向
についての地方自治の実践とはどのような改革なのか、そこのところをひとつ御説明ください。
◇市長(横山公一君) 星野議員の御質問にお答えいたします。
 未来自治の実践というのは、市の役割は市の役割として、市民の役割は市民の役割として、
おのおのが分担していくということであります。
◇21番(星野佐善太君) 平素からそういう言葉は知っておりまして、それもわかります。
 ところで、私も行財政改革というのは、沼田市でも長い歴史の中で随分やってまいりました。
先般あった中で、公債費負担適正化計画と、こういうことも実践しまして、当時の沼田市は公
債費比率が非常に高くて、平成19年、20.2まで上がりました。当然こうなりますと、も
う県の管轄になりまして厳しい状況の中で財政運営をしてまいりました。7年間で計画立てて
5年間でそれを達成したということで、昨年の9月決算ではたしか14.4%まで下がったと。
現在はもっと下がっていると思います。その中で、財政調整基金も38億1,000万余あっ
たり、そこで下がらないのが経常経費なんです。これは知ってのとおり、人件費やもう決まっ
たもの、市債の返済とかいろいろなことがあります。こうしたことについて、なかなかこれが
下がっていかない。これには、1つには、もっと自主財源が上がればいいんだろうと思います。
その辺の考えにつきまして、市長のお考えを示してください。
◇市長(横山公一君) 星野議員のおっしゃるとおりで、経常経費が減ってくれば大変ありが
たいということでございますので、やはり経常経費の削減には努めていかなければいかんとい
うふうに思っております。
 それと同時に、自主財源の確保ということが大変大事になってくるわけでございますけれど
も、現在の状況では沼田市はなかなか自主財源がないということですので、今後の課題となろ
うかと思っております。
◇21番(星野佐善太君) そこで、やはり自主財源を確保するに当たって、行政改革という
ことなんですが、人口減少の歯どめということが1つあるでしょう。もう一つは、少子高齢化
対策の関係もあるでしょう。今現在、非常に担い手がいなくなりました。それは、若手がいな
くなったと、こういう状況でありまして、雇用の場も少ないと。それから、定住人口がもうど
んどん減っていると。こういうことを一つ一つ解決していくと、やはりこれは自主財源につな
がっていくんだなと。これは私思いますけれども、その辺につきまして、何点か申しましたけ
れども、お考えをお示しください。
◇市長(横山公一君) 星野議員のおっしゃるとおり、人口減少に歯どめがかかり、少子高齢
化が解消し、高齢化率も下がる。そして、雇用が促進されて定住人口がふえる。そういうこと
が大変望ましいことでございますけれども、今、本市の現状といたしましては大変難しい。こ
れを一つ一つ丁寧に解決に向けて当たっていきたいと、かように考えております。
◇21番(星野佐善太君) 急に言ってもなかなか、イメージ的にはあってもうまい言葉は私
も出ませんけれども、そうしたことの解決が自主財源につながるということが、私は思ったん
です。
 それで、本市も事務概要書の評価というのがありまして出ております。非常に、見ますとな
るほどな。いい言葉が書いてあります。その中には、計画、実施、評価、改善、これはPDC
Aとこんなようなことが、訳しますけれども。そういったこの事務概要書を特に行政側は重視
して、この行政改革の検討をしていくべきだと思っておりますが、市長の考えはどうでしょう。
◇市長(横山公一君) 星野議員のおっしゃるとおりで、計画、実施、評価というものはやは
りきちっとしていかなければいかんというふうに思っておりますので、そのようにしていきた
いと、かように考えております。
◇21番(星野佐善太君) 先ほど言ったように、行政あるいは財政と、私、個人的に分けた
んですが、これから各部課、要するに横のつながり、縦のつながり、こういったことを私ども
も議員になったときにも大変無駄を省こうということで、横のつながりを持って、事業の執行
に当たっては、例えば農政、建設、水道・下水道、こういったところに、ことしはこういう事
業をこの課でやったんだけれども、そちらはどんな案がありますかとか、こういう横の連携を
もう十分にとっていくことは、これからも必要だなと思っております。
 そして、先ほど未収金ということも出ましたけれども、未収金というのは、いろいろな企業
が努力してなかなか思うような収入上がらなくて払わないと、こういうこともあるわけですよ
ね。私は、先般ある温泉街に行きましたら非常に言われました。確かに払う気はあってもなか
なかこれが、現実収入も少ないんだと。その辺は、やはり行政サイドは、よく温かく協力とい
うんでしょうか、いろいろなアドバイスをするような方向で、きょうは持ってこないのかい、
来るなら幾らかでも持ってこないかいなんてこんな状況もあったように言われました。そうい
うことでなくて、企業、事業者を支援するような形の中で支援をしていって税収を上げてもら
えばいいんですから、そういったことをやはり懇切丁寧にやはりやる必要があると、こんな思
いであります。
 それから、資源の活用と今出ましたけれども、当然いろいろな資源があって、観光資源もあ
るでしょう。あるいは、物質資源もあるでしょう。農業の関係もあるでしょう。野菜や果物も
あるでしょう。こういったものをやはり行政がうまくPRするというんでしょうか、観光交流
課のほうでいろいろなもので出張してやっています。それが現実に実になるようなことをこれ
からやはりしていかないと、出張してPRするのはいいでしょう。そろそろ地元にそういう人
たちが来ていただいて、現実的に収入が上がるような施策に取り組んでいく必要があるな、こ
んな思いであります。
 それから、今言ったように、民間との連携は当然でありましょう。業務提携というんでしょ
うか、改革、企業、会社との。こういった考えを幾つか挙げましたけれども、市長、それにつ
いていかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問にお答えいたします。
 各部課に対して横、縦のつながり等をとって効率的にというお話でございますけれども、私
も就任式で、沼田市がオーケストラとなって、各部署がきちんとした音を出す中でハーモニー
を醸し出してほしいというお願いをさせていただきました。おっしゃるとおりに、縦、横、斜
めのつながりが行政にとっては大変重要になるのではないかなという気がしております。
 それから、未収金等に当たりましては、行政がしっかり徴収することはもちろんのことです
けれども、その中でやはり企業に対して、事業者に対して温かな対応でいきながら未収金が上
がるような方策をとっていきたいと、かように考えております。
 それから、資源の活用、観光交流課がいろんなところへ出ているけれども、そろそろ実にな
ってほしいのではないかという御質問に対しては本当にありがとうございます。12日から「
ミステリーツアー サクランボ はとバス」ということで、本年は毎日1台ではございますが、
はとバスが来るようになっております。現在の状況ですと、正確ではございませんけれども2
0台近くは来るんではないかなという気がしておりますので、これらも1つの実になってきた
施策ではないかなというふうな気がいたしますので、より一層の御支援をいただければありが
たいと、かように考えております。
◇21番(星野佐善太君) わかりました。真剣にそれらを取り組んでいただきたいと思いま
す。
 それでは、Aに移りますけれども、特例期間終了後の交付税ということで、非常に沼田市と
しては危機感を感じる。全国の自治体、大体そうなんですよね。大都会の東京や名古屋、大阪
や神奈川、横浜、福岡等を抜かすと非常にそういった。地方分権一括法、平成12年4月に施
行されまして、私ども、その中に税金でしょうか、収入の、分権一括法の中で地方の税金は地
方で使っていいよと、こんなようなことで一瞬我々も喜んでいたんですが、すぐに国会議員の
ほうの研修会に行きましてわかったことがありました。これは財源の多い大東京とか企業の多
いこういったところは非常に税収があるからいいでしょうが、本市のようなこの中山間地は非
常に大企業もなくてなかなか税収が見込めない。しかし、当時は四分六、6が国で4が行政。
今は逆なんです。非常に財政、財源が上がらない地方では苦しい立場であります。
 そこで、先般、あるところいろいろ見ましたら、群馬県の町村会ではもうそういったことを、
国が保障する交付税というのは生活に当然値する国が守るべき交付税であるから出せと、こう
いった要請をもう出しているんです。もうその5年間後のことを踏まえて。削減ということで
は困ると。こういった運動も起こしているんです。我々市のほうではどういうことかわかりま
せんが、そんなことがありまして、ただもう一つ、先般の国からの伝達で、3,400億でし
ょうか、財源が合併した町、自治区に来るわけです。そうすると、私ども沼田市と白沢と利根、
この3つにそれぞれ2億4,000万円程度来るということに編成上なっておりますが、現に
来ているのか。その辺の解釈について、知っている限りのことを教えてください。
(休憩を求める者あり)
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後1時34分休憩
─────────────────────────────
午後1時35分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問にお答えいたします。
 約2億4,000万円程度来るということでございますけれども、総務省の地方交付税とい
うことで検討しているということで、まだ現在来てないそうであります。
◇21番(星野佐善太君) まだ来てないと。この辺、東京新聞の関係でこれが出ていますけ
れども、合併自治体に交付税加算と。3,400億、14年から3年間と、こういうのが出て
いますから当然来るでしょう。この使い方ですよね。当然沼田と白沢と利根にこういう3カ所
分で来るわけです。来てないからわからず、どうしたらいいかも検討していないんだと思いま
すけれども、来た際には、一括本庁で使うんでしょうか、どうなんでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問にお答えいたします。
 沼田市として来るわけでございますので、今後の検討と、課題ということで御理解いただけ
ればありがたいと思います。
◇21番(星野佐善太君) わかりました。
 交付税という形になるんですよね。ですから、その分け方はよく検討して、使い方について
も、それも大変ありがたい交付金でありまして。
 それから、先ほど申しましたように、町村では国にそうした要請はもう出していると。交付
税はゼロにしては困ると。10年たつ、5年たって終わる。その後のことについても心配して
やっているわけです。市長、その思いは沼田市でどうでしょう。
◇市長(横山公一君) 星野議員のおっしゃること、全くそのとおりでございまして、市とし
ても要望は出しているというふうに認識しております。
◇21番(星野佐善太君) もう既にそういうことは検討して、市長会とかで提出、出したと、
こういう理解でいいですか。はい、わかりました。
 それでは、イの振興局についての@の合併10年後の振興局のあり方と、こういうことで質
問します。
 今朝も議会運営委員会の中で協議の話、条例の改正出ました。当然、私も当時、合併は、議
長しておりまして、当時1から5委員会までつくりまして検討して承認しようと、これはそう
いうことだったのでそれはいいんです。ただ、庁議をして、先般、白沢、利根に説明したと。
異論も余りなかったと。これは大変御理解をいただいた白沢町民、利根町民の方に私は敬意を
表したいと思います。
 これは何だかんだ言ってもやはり距離はあるんです。来るのに時間がかかるんです。それと
非常に、確かに合併した町の方には不便をかけるものは当然考え直す。そこで、説明した庁議
の中で、私の思いは、なぜ課、係、人数ぐらいまでは説明をできるような状態で行かなかった
のかなと。これは違うほうに考えますと、上を固めて、だんだん下へ下がってくる。そうする
と、不便かけませんよ、サービスは低下しませんよ。素直に聞けば、ああよかったなと思いま
す。ところが、それでは人数は何人、何の課を置きますか、何の係置きますか、何人置きます
かというときに、がっかりしちゃうんです。ああ、こんなことだったんかと。そういうんでは
なくて、最初から、もう当然庁議やっているんだから、課、係、人数ぐらいは、こういう予定
だとかと示すべきだと私は思っておりますけれども、その点についてどうでしょう。
◇市長(横山公一君) 星野議員の御意見ごもっともでございまして、大枠を説明したという
ことで捉えていただきまして、今後しっかりきちっと詰めていきたいというふうに考えており
ます。
◇21番(星野佐善太君) 当然そうしないと、過去にも聞いた話がありますけれども、いや、
沼田市と合併してばかを見たのだと。こういううわさがいろいろな面であるんです。それがな
らないように、平等の精神で、やはり理解をしてもらう。今、きょうも聞いていますと、各地
区で1回ぐらいの説明会を開きたいと、こう言っている。私は、そんなものでは困りますと思
われるんですよ。やはり丁寧に説明して、納得をして、白沢、利根と沼田と本当によかったと、
こういう思いにさせなければ、明るい幸福な市民生活というふうにならないんです。その点は
特に、市長、きょうも言ったように、自分みずから会議へ行って説明すると。こういうことを
説明されましたから、よろしくお願いしたいと存じます。
 そして、今言った説明会、どのように説明して、一番問題は、住む住民が理解すればいいん
です。それに沿ってしてもらえば、職員、役所とかそういうのはいいんですから。やはり一番
大事なのはそこに住む住民の方々、市民の方々、納得したと、こういうほうにぜひ持っていっ
てもらいたいんですが、再度その辺の説明会とかやり方について、市長の思いを教えてくださ
い。
◇市長(横山公一君) 先ほども議員にお答えしたとおり、丁寧にしっかり説明していきたい
と、かように考えております。
◇21番(星野佐善太君) 大体回数はわかりませんか。一括その地域で1つ、1カ所あるい
は3カ所に分けてやるとか、そういうことはまだわかりませんか。
◇市長(横山公一君) まだそこまで検討しておりませんので、これから回数、その地域等を
検討していきたいと思います。
◇21番(星野佐善太君) 私もそういった改革は賛成でありますし、今言ったように、ただ
住民サービスの低下を避ける、納得してもらう、これなら私も喜んでそういった方法に賛成で
ありますから、よろしく努力をしてください。お願いいたします。
 それでは、ウの関係の第五次総、これに入りますけれども、計画です。@の後期3年目を迎
えているんです。新第六次総合計画の取り組みは前倒しする計画があるかないか。ありません
という答えでありました。
 今のこの世の中の環境は随分変わったんです。どんなものが新しく取り入れなければならな
いと思いますか、その総合計画やるとすれば。もしわかれば、先に言ってください。新しく取
り組む。全然ありませんか。
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問ですけれども、当局のほうがまだそこま
で追いついておりませんので、今後の検討とさせていただきたいと思います。
◇21番(星野佐善太君) 私は、今、自然環境が変わったと思うのは、まず大地震です。そ
れから、ゲリラ豪雨です。火山活動です。加えて、新潟の原発があると、こういった状況に早
くに市が取り組まなければ、一番近いんです、隣県で刈羽原発は、沼田は。群馬県で一番近い
ところなんです。こういった対策も早くに取り組まないとなかなか難しいなと、こんな思いで
あります。ゲリラ豪雨もそうでしょう。竜巻もそうでしょう。
 それから、少子化に伴って学校、生徒が減ったんです。この少子化の学校対策というのも当
然早くに取り組まなければならないと、こういう思いでありまして、さらに人口の増について、
もっともっと深く取り組んでいかないと、ただペーパーだけでどうするこうする、こんな問題
では解決しません。これは日本国全体の問題でありましょうが、そういった新しい状況が発生
している。ですから、今まで見ていますと大体2年でやっていますよね、総合計画というのは。
4月に始めて、その翌年の、その次の4月には完成ということで、私、調べてきまして大体2
年かかっている。そういった新しい状況があるから、当局は2年あればいいんだと。そういっ
たものではなくて、早くに取り組まなければ、特に原発の問題なんか難しいですよ。こういっ
たものを、計画に取り組んで、いざというときはどうするんだと。こういうことを明確に早く
に確かめて取り組む必要があると、こんな思いでありますけれども、その辺どうでしょう。
◇市長(横山公一君) 御指摘のとおり、新しい行政課題だということに捉えまして、本年度
から着手していきたいというふうに思います。
◇21番(星野佐善太君) この辺は、本当に真剣にひとつよろしくお願いいたします。
 当然これは3常任委員会等でも分けてタッチしてやるんです。その中に、また市民、要する
に中学生とか高校生とか準市民とか一般社会人とか、こういったアンケート調査も過去にとっ
たんです。そういうことも今後視野に入れた中で、総合計画に当たっては検討してもらいたい
と。全然まだ色づけもないということだから言ってもしようがないんですけれども、そうおち
おちした問題ではありませんということを理解してもらえばいいんですけれども、どうでしょ
うか。
◇市長(横山公一君) 星野議員のおっしゃるとおり、理解して進めたいと思います。
◇21番(星野佐善太君) 私は、まず市長、御当選おめでとうございました。これから沼田
市の行政のトップとして、市民の幸せ、安心・安全のため、市勢発展と福祉の向上のために最
善の努力をしていただきたいと、こういうふうに思っております。
 そこで、市政のかじ取りとなりました市長としては、思い切った発想、転換、大胆な行動を
もって、魅力のある市政運営に当たっていただきたいと思いまして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
◇議長(大竹政雄君) 以上で一般質問を終了いたします。
──────────────◇──────────────
    第2 議案第44号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地
              域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議により
              定められた事項を変更する条例について
◇議長(大竹政雄君) 日程第2、議案第44号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃
置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議により定められた事項を変
更する条例についてを議題といたします。
 職員より、議案を朗読させます。事務局。
(職員朗読)
◇議長(大竹政雄君) 朗読が終わりました。
 直ちに市長から提案理由の説明を求めます。市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいま上程になりました議案第44号 沼田市、利根郡白沢村及び
同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議により定め
られた事項を変更する条例について御説明申し上げます。
 この条例は、沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自
治区の区長の設置に関する協議において定められている事項について、市町村の合併の特例に
関する法律第5条の6第5項の規定に基づき、協議の内容を変更するため制定するものであり
まして、この条例の制定による協議の主な変更事項は、振興局長の設置に関する事項及び地域
協議会の所掌事務に関する事項であります。
 また、附則にて、関連する条例の一部改正もあわせて行うものであります。
 以上、その概要を御説明申し上げましたが、細部につきましては御質疑に応じ所管の部長に
説明いたさせますので、よろしく御審議の上、原案のとおり御決定くださいますようお願い申
し上げます。
◇議長(大竹政雄君) 説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。10番。
◇10番(大東宣之君) まず初めに、この今回の条例改正によって、振興局長を職員をもっ
て充てるというふうになっておりますが、職員は課長級なのか部長級なのか、その辺について
お聞かせいただきたいと思います。
 それから、以前は白沢町、利根町にそれぞれお一人ずつ振興局長がいたわけですけれども、
今回この条例を改正することによって、例えば1人の部長が白沢、利根の振興局長になるのか。
それぞれまた、白沢には振興局長、利根も振興局長として2人置くのかどうか、お聞かせいた
だきたいと思います。
 それから、給与等についてはもう非常勤特別職ではなくなるので、給与等、それから旅費等
については職員の条例で対応していきたいというお考えなのかどうか、お聞かせいただければ
と思います。
◇総務部長(田村博史君) 大東議員の御質疑にお答えを申し上げます。
 まず、振興局長は部長級か課長級かということでございますが、部長級を想定してございま
す。
 2つ目の1人の部長がそれぞれの振興局長を兼ねるのかといった御質疑だったかと思います
が、白沢町、利根町にそれぞれ部長級の振興局長を配置するという考え方でございます。
 3点目の旅費等につきましては、一般職でございますので、職員の旅費、給与等により支給
されるということでございます。以上であります。
◇10番(大東宣之君) 白沢、利根にそれぞれ置くということになりますので、実際、現在、
部長は本庁にいらっしゃる、それぞれ。東原庁舎にもいらっしゃる方がいますけれども、基本
的に、では白沢、それから利根に常時その方々がいらっしゃるのかどうか。振興局長、今度新
しくなった場合。そういった、どうするのか。配置はどうなるのか、教えていただきたいと思
います。
 仮に現在部長の方が兼任をされるようであったとするならば、では白沢や利根との連絡協議、
直接その振興局長は一日のうち何時間程度は白沢、利根に行くようになるのかどうか、そうい
ったことについて教えていただきたいと思います。
 それから、実際のいろいろなその地域で抱えている課題やこれからやろうとする予算づけ含
めて、政策決定や政策決定に至るまでの協議の間に、この振興局長がどういった役割を果たし
ていくのか。また、それを地域の方々、白沢や利根の方々にどう返して説明をしていくのか。
そういった役割を職員といえども振興局長となった人が担っていくのかどうか、教えていただ
ければと思います。
◇総務部長(田村博史君) 大東議員の御質疑にお答え申し上げます。
 まず、白沢町と利根町に振興局長を常時置くのかということでございますが、常時置く考え
方でございます。
 また、政策決定に至るまでの間、振興局長が果たす役割ということでございますが、部長級
ということでございますので、現行の部長が担っている役割、分掌事務をイコールで担ってい
ただく考え方でございます。
 それがその地域の方にどのように説明していくのかということでございますが、それらにつ
きましては、その意思形成過程の段階で御意見を伺ったり、そういった形は本庁の部長が担っ
ている業務と同等のものであるというふうに考えております。以上であります。
◇10番(大東宣之君) 部長を常時置くということですから、現在も市長を交えて部長会議
等が定期的に行われていたりとか、庁議等がいろいろな形で開催をされておりますから、その
振興局長になった方も常時そこに来るということでよろしいのかどうかを確認させていただき
たいのと、参加をされるのかどうかということを確認させていただきたいのと、あとやはり本
庁とそういった振興局との中でどう連絡体制をとりながら、一朝有事、災害等の対応を機敏に
対応していくのか。
 それから、一定の、その振興局長が、災害とか迅速に対応せないかんような場合については、
その振興局長の判断によって職員を動かしたり、いろいろなことに対応していく指揮命令系統
も持たせるということで理解してよろしいのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。
◇総務部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 振興局長、白沢町、利根町、それぞれの配置された場合、当然部長会議のほうに出席をして
報告あるいは協議事項に加わっていただくというような形を想定してございます。
 また、災害等のときにはということでございますが、白沢町振興局、利根町振興局、有事の
際にはそちらのほうでも対策本部といいましょうか、が設けられますので、そちらのほうのリ
ーダーシップというんでしょうか、は部長級である振興局長に、それらに対応していくような
ことで考えてございます。以上であります。
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後2時02分休憩
─────────────────────────────
午後2時11分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 続いて質疑に入ります。18番。
◇18番(宇敷和也君) 先ほどの質疑で部長級をそれぞれの振興局に置くということは理解
ができました。
 以前のというか、今までの振興局長は特別職ということでしたけれども、今度は一般職が当
たるということで、この辺、ほぼやっている内容、仕事内容というのは前の振興局長とほとん
ど変わらないように理解をしているんですけれども、この特別職と一般職の違い、これは今後
といいますか、来年3月31日まで、その辺の差といいますか、どんなことが考えられるでし
ょうか。
◇総務部長(田村博史君) 宇敷議員の御質疑にお答え申し上げます。
 特別職から一般職に移行するということでございますので、特別職の振興局長につきまして
は、市長から委任事項がございまして、ある程度の予算の委任を受けております。ですから、
例えば工事請負契約で特別職の振興局長であると、契約の甲乙の相手方になり得るということ
で、振興局長名で請負契約の当事者になれたといった部分がございます。一般職になりますと、
そういった委任の部分はなくなりますので、そういった部分がなくなるということはまず1点
ございます。
 その他、地域の会議等に団体等への参加の状況が、ちょっとこの部分は読めないんですけれ
ども、そういったところでの先方の扱いが特別職か一般職かという違いをどういうふうに受け
とめるかといった部分は、こちら側の考えでございませんが、あるのかなというふうにはござ
います。
 したがいまして、特別職と一般職の違いというのは、一般職であると基本的には本庁の部長
級が所掌している専決部分といった部分が事務の範囲になろうかと思いますので、そういった
ところが大きな違いになろうかと思います。以上です。
◇18番(宇敷和也君) ありがとうございました。
 予算編成のときに今まではかなり発言することができるというような立場だったと思うんで
すけれども、26年度がスタートしておりますから、まず年度予算には影響がないということ
だと思います。ただ、地域で補正だとかそういうのが発生した場合には部長級と同じというこ
とですので、それには十分対応できるというふうに考えますけれども、それでいいかどうか確
認します。
 それと、地区のつき合いというのは、やはり今度は一般職なので、その辺は私も読めません
けれども、それなりの対応になっていくかなという気がします。
 では、1点だけ、お願いします。
◇総務部長(田村博史君) 御質疑にお答えを申し上げます。
 予算編成の中で、これまでは特別職の振興局長から一般職の部長級に変わるということでの
変化といいましょうか、についてでありますけれども、そもそも予算編成につきましては、そ
の予算の緊急性、必要性、優先順位等を勘案して決めていくものでございますので、そういっ
た特別職か一般職かの違いにかかわらず、先ほど申し上げたような中での予算づけが進められ
るものとういふうに考えております。以上であります。
◇議長(大竹政雄君) ほかに。8番。
◇8番(高柳勝巳君) 確認になろうかと思いますけれども、地域協議会の所掌事務の変更と
いう項目がございます。地域協議会の所掌事務がどのように変更されるのか。私は、大分なく
なってしまうのかなという理解をしましたけれども、変更されるのであれば、変更の内容を少
し教えていただきたいなと。
 それから、2点目は、旧4村、沼田町に合併したときの旧4村は今、公民館がそれぞれ置か
れておりまして、地方の公民館は社会教育の一環として中心に事務を行って、住民票の交付と
かが、行政サービスは付随する業務という位置づけになっているのではないかというふうに私
は今感じております。今度新しく支所になる白沢・利根は、逆に行政サービスが主で教育関係
は今後どうなるかというのは今の時点ではわかりませんがというスタンスになろうかと思いま
すけれども、一般質問でもお答えしていただいたとおり、一体的運営が望ましいということで
すから、これらの整合性がどのような考え方で一体的な整合性を持たせていこうとしているの
か、お考えがあればお伺いしたいと思います。
◇総務部長(田村博史君) 高柳議員の御質疑にお答えをいたします。
 まず、1点目の地域協議会の所掌事務の変更についてでございますが、今回変更になる部分
につきましては、変更前といたしましては、地域協議会は、当該自治区に係る事項について、
当該振興局長の諮問に応じて審議し答申するものとするといった1項目がまずございます。
 もう1点、地域協議会は、市長その他の機関、または当該振興局長に対し意見を述べること
ができるといった部分が現行の制度でございます。振興局長が特別職でなく職員をもって充て
るといった変更に伴いまして、先ほど申し上げました2点の振興局長の部分が変更になると、
削除されるといった内容でございます。
 また、2点目の御質疑でありますけれども、旧4村における公民館とこの支所の整合性につ
いてというふうに受けとめさせていただきましたが、今回の支所が行う業務の想定といたしま
しては、窓口業務のほかにも、ここで掲げてありますとおり、住民自治支援の業務あるいは地
域づくりや従来から継続する個性ある施策の実施、また地域防災や災害対策の拠点機能を果た
すために必要な業務、またそれぞれの地域内の市有施設のうち日常的な維持管理を支所で行う
ことが効率的と認められる業務等をうたってございますので、窓口業務のほかにも今申し上げ
ましたような業務を取り扱うことということで方針とさせていただいているところでございま
す。
 したがいまして、旧4村との公民館との差というのはあるというふうに考えております。以
上です。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 1点目ですけれども、事実上、この権限みたいなものというんですか、主体的あるいは諮問
に応じてというところがなくなるので、今ある現行の区制度に集約をされていくという方向で
よろしいのかどうかという確認をもう一度させてください。
 それから、2点目ですけれども、これは恐らく一遍にここでやろうとするといろいろ問題が
出てくるのではないかと思いますけれども、この辺のところのどっちの使い勝手がいいのか。
それから、どうすべきかということですよね。一般質問にも似てしまいますけれども、これか
らの地域課題をどう網羅していくか。減らせばいいというものではないと思っているので、ぜ
ひ今の4村のあり方と、今これからできるであろう支所2つのあり方を今の課題とあわせて、
これからの課題に対応できるような仕組みにぜひしていってもらいたいわけですけれども、そ
の辺の考え方があればお伺いしたいと思います。
◇総務部長(田村博史君) 高柳議員の御質疑にお答えをいたします。
 地域協議会の今後ということではございますが、この協議書に基づく地域協議会につきまし
ては、この期間満了をもってなくなるということでございます。この方針決定書の中にも記載
されましたとおり、この地域協議会にかわる組織といいましょうか、につきましては、あくま
でもその設置については地域の、その是非を含めて地域の判断によるというところにしてござ
います。その検討する場合には、利南地区などに設置されている振興協議会等を参考になると
いうことで示しているところでございます。
 地域振興策をどう扱っていくかということでございますけれども、この支所の中でできる部
分と4村の公民館とのその差といいましょうか、それにつきましては、この現行の方針決定の
中では、この支所の中で窓口業務プラスその地域課題に当たっていく業務を行っていくという
考え方の差異はあろうかと思いますけれども、以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) 1点目はわかりました。
 それから、2点目は、窓口業務プラスアルファで当面いくという考え方でよろしいかと思い
ますし、それ以上のことは希望として述べましたので、了解いたしました。ありがとうござい
ました。
◇議長(大竹政雄君) ほかに。17番。
◇17番(小野要二君) 1点だけ確認をさせていただきたいのですが、第6条で「振興局長
は、職員をもって充てる」とありますが、以下、下に振興局長を削るというような文章になっ
てくるのですが、確認は、役職名は「振興局長」でいいのか、その点の確認をしたいと思いま
す。
◇総務部長(田村博史君) 小野議員の御質疑にお答えを申し上げます。
 職名は「振興局長」ということでございます。以上です。
◇議長(大竹政雄君) ほかに。
(「進行」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております議案第44号 沼田市、利根郡白沢村及び同郡利根村の廃置
分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議により定められた事項を変更
する条例については、総務文教常任委員会へ付託いたします。
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    第3 散  会
◇議長(大竹政雄君) お諮りいたします。
 17日から19日は、委員会審査等のため休会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 御異議なしと認めます。よって、17日から19日は、委員会審査等
のため休会することに決しました。
 以上で本日の日程は、全て終了いたしました。
 本日は、これにて散会いたします。
 次の会議は20日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後2時24分散会





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