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平成26年第3回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号
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平成26年9月9日(火曜日)

議事日程 第3号
平成26年 9月 9日(火曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
    ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
    ─────────────────────────────
出席議員(22人)
       1番  大島 崇行君      2番  山 敏也君
       3番  石川 初雄君      4番  島田 富造君
       5番  野村 洋一君      6番  坂庭 直治君
       7番  石井 紘一君      8番  高柳 勝巳君
       9番  井之川博幸君     10番  大東 宣之君
      11番  星野  稔君     12番  金子 一弥君
      13番  久保 健二君     14番  片野 彦一君
      15番  大竹 政雄君     16番  星川嘉一郎君
      17番  小野 要二君     18番  宇敷 和也君
      19番  石田 宇平君     20番  布施辰二郎君
      21番  星野佐善太君     22番  牧野 保好君
欠席議員(なし)
    ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       横山 公一君   副 市 長       上原 訓幸君
   総務部長       田村 博史君   市民部長       茂木 一夫君
   健康福祉部長     山 恭昭君   経済部長       栃原 豊彦君
   都市建設部長     萩原 誠一君   白沢町振興局長    諸田  裕君
   利根町振興局長    下  宏一君   総務課長       内山 日朗君
   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長       宇敷 重信君
   教育部長       小池 龍実君   庶務課長       石井  旭君
   監査委員事務局長   増田 雄二君
    ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       茂木 進一    次長兼庶務係長    松井 克人
   議事係長       今井 利次    副主幹       安原 和宏
    ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大竹政雄君) これより本日の会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大竹政雄君) 日程第1、一般質問を行います。
 質問に先立ち、市長より発言の通告がありましたので、これを許可いたします。
◇市長(横山公一君) 昨日の山議員への答弁に関する発言を訂正させていただきます。貴
重な時間をいただきましてまことに恐縮でありますが、一般質問に対する答弁に関しまして、
一部発言訂正させていただきたいと思いますので、経済部長から説明させますので、よろしく
お願いいたします。
◇経済部長(栃原豊彦君) それでは、私のほうから訂正をさせていただきます。
 昨日の山敏也議員の一般質問における答弁のうち、庁内組織でありますグリーンベル21
検討委員会の検討結果報告書の内容に関して、私、経済部長からの答弁におきまして、検討結
果報告書では寄附の申し出を受ける場合について、また、寄附の申し出を受けない場合の、そ
れぞれの課題等についての検討結果を記載し、賛成・反対の両論併記の形で報告があったと御
答弁申し上げましたが、最終的な委員会のまとめとしては、「寄附の申し出に対して本委員会
としては、想定される課題が多いことから受け入れることは慎重にすべきであると考える」と
の報告内容でありましたので、おわび申し上げ、訂正をさせていただきたいと思います。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) それでは、昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に布施辰二郎議員。20番。
〔20番 布施辰二郎君登壇〕
◇20番(布施辰二郎君) おはようございます。
 傍聴の皆様、大変御苦労さまでございます。よろしくお願いを申し上げます。
 それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。
 今回の私の質問は、表題で市長公約について、グリーンベル21について、そして、本市の
防災対策についてであります。
 項目では、市政一新について、具体的な施策について、諸問題について、解決策について、
そして、集中豪雨、土砂災害についてであります。一部所管する部分もあると思いますが、お
許しをいただきたいと思います。
 まず、市長公約についてから市政一新についてですが、私の認識では、市政とは本市全体の
政治を行うことであると思いますし、一新は全部を新しくすることだと思っております。しか
しながら、新体制になってから約4カ月たったところですが、まだ特に市政が変わったという
ところは見受けられません。市長が構想されている市政一新の意味とは何か、具体的にお答え
いただきたいと思います。
 次に、本市の主要課題についてでありますが、私の認識では、沼田公園長期整備構想や沼田
城建設の件、グリーンベル21や新庁舎建設あるいは町なか再生事業などなど、大小の課題を
合わせれば数え切れないほどあると思いますが、市長がお考えになっている本市の主要課題は
どのようなものがあると思われているのか伺います。
 次に、一新についての具体的な政策(ビジョン)はあるのかですが、実は、多くの市民皆さ
んからさまざまな意見をいただきますが、その中で、市長公約の中に市政一新とあるが、これ
は今までのことを全て新しく始めるのか、あるいは、部分的なことを新しくするのか、その方
向性がわからないということです。例えば、事業一つとってみても、今までどおりに実施され
るのか、なくなるのか、変わるのかわからないということです。そこで、一新に向けての具体
的な政策ビジョンはどのようなものがあるのか伺います。
 次に、具体的な施策についてからですが、公約といえば公衆に対してその実行を約束するこ
とと認識しております。市民構想会議では、読んで字のごとしで、市民が考えを組み立てる、
そして、組み立てた考えを会議にかけて決めることだと思いますが、市民構想会議や起業塾な
どの進捗状況を伺います。
 次に、地域経済や農業を元気にすると言われております。
 安倍内閣の三本の矢という経済政策もありますが、利根沼田地域では、まだまだいまいちの
感じがあります。商店街を歩いてみても余り活気があるとは思えませんし、農業関係者もTP
Pの関係などで農産物も値下がり傾向で、米などは大分値下がりすると聞いております。何か
政策的に仕掛けがなければ従来と変わらず、活性化も元気も出ません。どのようにして地域経
済や農業を元気にするのか、その仕掛けや政策を伺います。
 次に、ブータン王国のような幸福度ナンバーワンの沼田市をつくることを目指すについてで
すが、これも仕掛けとか政策とあわせて演出なども必要だと思います。そして、一人でも多く
の市民の皆様に幸福だとか幸せだと思っていただけるようにしなければなりません。どのよう
なことをして幸福度ナンバーワンの沼田市をつくるのか伺います。
 次に、人口減少を食いとめる仕掛け、政策はあるのかですが、厚生労働省の人口動態統計速
報によりますと、ことし上半期、1月から6月に生まれた赤ちゃんは49万6,391人で、
昨年同期と比べて2.7%減となったということです。一方、この上半期の死亡数は65万2,
636人で、死亡数から出生数を引いた人口の自然減は15万6,245人で、昨年より減少
幅が拡大していると報道されています。群馬県でも年々減少していることは御存じのとおりで
あります。沼田市でも、何も手を打たなければ従来どおり人口は減少し続けると思っておりま
す。どうしても人口減少を食いとめたいと言われておりますが、人口減少を食いとめる仕掛け、
政策はあるのかどうか伺います。
 次に、グリーンベル21についてから諸問題について伺います。
 沼田都市開発の経営状況についてですが、漏れ聞くところによりますと、6月の株主総会が
紛糾して会議の途中で流会となったとか、ほとんどといってよいほどの空床状態が続くビル管
理で経営が成り立つのかという話を最近よく耳にします。そこで、沼田都市開発の経営状況を
どのように分析するのか伺います。
 次に、この沼田都市開発へのかかわり方についてでありますが、平成14年8月、マイカル
が撤退し、その年の11月にAコープが開業に至ったころより、より一層深くかかわるように
なったと認識いたしておりますが、現在では、沼田都市開発へのかかわり方はどのように考え
ているのか伺います。
 次に、訴訟問題についての見解ですが、平成22年、三井生命保険はグリーンベル21の商
業施設棟を合同会社メドテック・インベストメントUへ、駐車場棟は合同会社メドテック・イ
ンベストメントVへ、それぞれビルの持ち分を譲渡いたしました。そして、その譲渡後は、施
設の管理費などをめぐり運営側の沼田都市開発と沼田市、所有側のメドテック・インベストメ
ントU、メドテック・インベストメントV及び元所有者の三井生命保険の両者の間でたびたび
訴訟が起こされております。御存じのことと思いますが、この訴訟問題についての見解はどの
ように考えていられるのか伺います。
 次に、グリーンベルの解決策についてでありますが、ことしの1月に地元の地権者27名の
方々がまとまって市に譲渡を申し込まれたことや、最近の新聞報道で「グリーンベル取得へ動
き 沼田市長、投資会社と協議」との見出しに続き、投資会社が昨年11月に公有地拡大推進
法に基づき市に買い取りを求めた際の4億2,000万円を目安とし、さらに削り込む線が濃
厚だということで、これは概略ですが報道されておりました。地元地権者やメドテック・イン
ベストメントUとの話し合いの進捗はどのようになっているのか伺います。
 次に、最小の経費で最大の効果を生む政策はの件でありますが、これは関係者皆様御存じの
ことだと思いますが、地方自治法第2条第14項に「地方公共団体は、その事務を処理するに
当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を上げるようにし
なければならない」と規定をされています。実行はされていることと思いますが、最小の経費
で最大の効果を生む政策はあるのかどうか伺います。
 次に、集中豪雨、土砂災害についてからですが、去る8月20日未明、広島市で大規模な土
砂災害が相次いで発生して多数の被害者が出てしまいました。私はこのような災害は、近年で
は非常に多いと認識をしておりますが、災害はどこでも起きますし、今後も頻発するおそれも
あります。
 広島市の場合、土砂災害警戒区域の指定は住民の合意がなければ事実上、難しいと言われて
おります。なぜなら、指定されると地価が下がるなどの影響があるのだそうです。また、広島
市では、15年前も同様の災害が起きていたそうであります。真砂土と呼ばれる風化した花崗
岩の上に新興住宅地がどんどん開発されたということですが、前回の災害を機に土砂災害警戒
区域に指定されて危ない場所と認識されていれば、住宅などの立地は進まなかったそうであり
ます。これは、土地利用行政と防災行政の連携にそごがあって、結果的に危険箇所に住民を誘
導していった面があるということでありますが、集中豪雨や土砂災害についての本市の対応は
どうなっているのか最後にお伺いいたしまして、1回目の質問を終わります。よろしく御答弁
のほど、お願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、市長公約について、市政一新について、市政一新の意味とは何かについてであります
が、日本経済の長引く景気低迷の影響を受け、本市の財政状況は非常に厳しい状況が続いてい
ることもあり、市政の停滞感、閉塞感を市民の皆さんは少なからず感じているものと思ってお
ります。
 厳しい財政状況の中にあっても、決断と実行、選択と集中を基本に据え、市政の停滞感、閉
塞感を払拭したいとの思いを市政一新の言葉に込めたものであります。
 次に、本市の主要課題はどのようなものがあると考えるかについてでありますが、喫緊の課
題が山積する本市にあって、少子高齢・人口減少社会への対応、地域産業の振興による雇用の
創出、女性の社会参画の拡大と子育て・教育環境の充実、さらに、安全・安心で人にやさしい
福祉環境の整備等が主要課題であると考えております。
 次に、一新に向けての具体的な政策(ビジョン)はあるのかについてでありますが、さきの
御質問にお答え申し上げましたとおり、厳しい財政状況の中にあっても、決断と実行、選択と
集中を基本に据え、市政の停滞感、閉塞感を払拭していきたいと考えております。そのために
は、各分野の現場に立脚した市民の皆さんの意見を伺い、英知を結集しながら、市としての今
後の方向性を定めていくことが必要であると考えておりますので、その組織として市民構想会
議を設置し、施策の推進に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、具体的な施策について、市民構想会議、起業塾などの進捗状況を伺いたいについてで
ありますが、市民構想会議につきましては、市政への市民参画の機会の拡大を図るとともに、
各分野の現場に立脚した市民の皆さんの意見を伺い、英知を結集しながら、市としての今後の
方向性を定めていくための組織として設置するものであります。
 現在、有識者のアドバイスをいただきながら、制度設計を行っているところでありますので、
制度設計ができ次第、事業展開を図ってまいりたいと考えております。
 また、起業塾につきましては、新たな事業展開を目指す人や起業意欲のある人を対象に、事
業を起こすために身につけておくべき知識やビジネスの成功事例、経営のノウハウなどを学ぶ
場として設置するものであり、創業や新たな分野への進出、開業等を支援するため、専門家の
意見をいただきながら、平成27年度の開講に向けて準備を進めているところであります。
 次に、地域経済や農業を元気にする仕掛け(政策)は何かについてでありますが、人口の減
少や高齢化の進展に伴い、各地で産業の活力低下が懸念されておりますが、本市においては、
真田の歴史や豊かな自然など、地域資源を生かし、経済の活性化を図っております。
 経済状況が大きく変化する中、市内企業の経営の安定や創業支援、企業誘致等による雇用の
拡大を初め、活発な事業活動を促進するとともに、農林水産業、商工業及び観光等の産業を一
体的に推進してまいりたいと考えております。
 また、本市の農業は、担い手不足、高齢化の進行、有害鳥獣被害の拡大、耕作放棄地の増加
など、多くの課題を抱えております。
 そこで、農業者の所得向上や雇用の増大を図り地域経済を活性化することを目的として、沼
田市農産物ブランド化及び6次産業化推進協議会を設立いたしました。今後は、農産物ブラン
ド化推進のため、ブランド認証事業、ブランド商品の発掘・開発等を行うとともに、6次産業
化への事業参入及び6次産業化法による事業計画の認定を受けるための支援等を行い、農業の
活性化を図ってまいりたいと考えております。
 次に、ブータン王国のような幸福度ナンバーワンの沼田市をつくる仕掛け(政策)はどのよ
うなものかについてでありますが、2005年の国勢調査ではブータン国民の約97%が「幸
せ」と回答しているとしております。
 ブータンでは、経済成長を重視する姿勢を見直し、伝統的な社会・文化や民意、環境にも配
慮した国民の幸福の実現を目指す国民総幸福量という考え方が重要であるとしております。
 6月市議会定例会において施政方針を述べさせていただきましたが、私の市政運営の基本理
念として、「暮らしを実感できる文化的生活」を掲げさせていただきました。
 「文化的生活」とは、地域経済が活性化するとともに、芸術・文化やスポーツなどに触れ、
自分の暮らしを楽しみ、幸せであると実感できる生活のことであると考えておりますので、教
育、文化、環境、健康、福祉など、市民の生活に密着した施策の充実を図ることにより、市民
の皆さんの幸福度の向上に努めてまいりたいと考えております。
 次に、人口減少を食いとめる仕掛け(政策)はあるのかについてでありますが、人口減少対
策につきましては、6月市議会定例会での一般質問にお答え申し上げましたとおり、中山間地
域に位置する本市にとっては、非常に重要な課題であると認識をしております。
 人口減少対策には、いわゆる特効薬はないものと考えておりますので、少子化対策はもちろ
んのこと、転入促進、雇用創出、起業支援、子育て環境整備等、人口流出に歯どめをかける施
策などを複合的に推進していく必要があるものと考えております。
 また、人口減少問題に対する危機感を庁内全体で共有し、各分野から多様な視点で対策を講
ずる必要があることから、あらゆる角度・視点から形式や既定概念にとらわれず、調査及び研
究を行うため、人口減少対策ワーキンググループを8月に設置したところであります。
 国・県におきましても、人口減少問題は大変重要な課題であると捉えておりますので、今後
の動向を注視しながら、人口減少対策の施策につきましては、検討を進めてまいりたいと考え
ております。
 次に、グリーンベル21について、諸問題について、沼田都市開発の経営状況をどう分析す
るかについてでありますが、核店舗の撤退以降、専門店などの退店が相次ぎ空床が拡大したこ
とから、収入の柱である管理料が大きく減少したこと、また、区分所有者やテナントの破綻な
どにより回収が見込めない債権が生じたことなどにより、結果として、沼田都市開発の経営が
圧迫されてきたものと考えております。
 次に、沼田都市開発へのかかわり方はどのように考えているのかについてでありますが、沼
田都市開発株式会社は市が出資する第三セクターではありますが、独立した事業主体として事
業を行う法人であり、その経営判断は、沼田都市開発自身によって行われるものであると考え
ております。
 本市初の市街地再開発事業として大きな期待を担って建設されたグリーンベル21の開業に
際して、ビルの管理業務を行う管理会社として、また、区分所有法上の管理者として設立され
た沼田都市開発に対して、市では、平成4年の会社設立時に2,000万円を出資するととも
に、市長が取締役として就任し、対外的な信用を築いてまいりました。
 平成14年8月に、開業以来の核テナントであったマイカル沼田サティが撤退したことを受
け、後継テナント誘致のため、沼田都市開発への増資や補助金の創設などを行い、中心市街地
西側の商業核であるグリーンベル21への支援を行ってまいりました。
 ビルが抱えるさまざまな課題を早期に解決するため、管理者としての沼田都市開発と引き続
き連携を取り、協力体制を築いてまいりたいと考えております。
 次に、訴訟問題についての見解はについてでありますが、合同会社メドテック・インベスト
メントUが、沼田都市開発株式会社を被告として、平成24年4月25日に東京地方裁判所に
提起した管理費等債務不存在確認請求訴訟は、11回の口頭弁論を経て平成25年9月18日
判決が言い渡されましたが、メドテック・インベストメントによる東京高等裁判所への控訴、
沼田都市開発による附帯控訴及び反訴を経て、同年12月6日、メドテック・インベストメン
トの控訴取り下げにより、1審判決が確定いたしました。
 本年3月6日には、メドテック・インベストメントUが前橋地方裁判所沼田支部に、沼田都
市開発株式会社取締役であった前市長を被告とする損害賠償請求訴訟が提起され、4月22日
には、メドテック・インベストメントVが、沼田都市開発を被告として、東京地方裁判所にU
街区駐車場棟の賃料支払いを求める訴訟を提起しています。
 現在係争中の案件であり、今後の審理の中で一定の判断が行われるものと考えておりますの
で、見解等につきましては控えさせていただきたいと思いますので、御理解を賜りたいと存じ
ます。
 次に、解決策について、地元地権者やメドテック・インベストメントとの話し合いの進捗は
についてでありますが、地元権利者とは、担当者をして、また、再開発事業の当初から深く関
わり、沼田都市開発株式会社の顧問を務めておられる不動産鑑定士など専門家の方々に御協力
をいただきながら、協議を進めております。
 また、メドテック・インベストメントとは、公有地の拡大の推進に関する法律による買い取
り申し出により譲渡の意向が示されたことから、担当者を通じて協議を進めてきたところであ
ります。
 メドテック・インベストメントの職務執行者から面会の申し出がありましたので、直接お会
いし、譲渡に関する考えなどをお伺いしました。それぞれの皆さんの御意向を確認しながら、
早期の課題解決に向けて協議を進めてまいりたいと考えております。
 次に、最小の経費で最大の効果を生む政策はあるのかについてでありますが、地方自治体の
基本的な役割は、議員の御発言にもありました住民の福祉の増進を図ることであり、市民一人
一人が沼田に住んでよかったと実感できるようなまちづくりを進めなければならないと考えて
おります。
 さて、本年5月9日の新聞各紙に「自治体、2040年に半数消滅のおそれ」とのセンセー
ショナルな見出しで、各種推計から人口減で存続が厳しい自治体は政策見直しが迫られるとの
記事が掲載され、沼田市もその中に名を連ねていました。日本創成会議の人口減少問題検討分
科会が発表したものですが、国土交通省も3月にまとめた人口予測をもとに、行政や商業施設
を一部地域に集約して効率を高めるコンパクトシティーが必要になるとの方向性を強調してい
ます。
 単に悲観するだけでなく、確実に進む少子高齢社会にあって、小規模な自治体がどうしたら
住民福祉を向上させ、都市機能を維持できるのかを考えさせられました。人口の減少は、収入
の減少に直結し、新たな投資を行うことは困難となります。既存のストック・資産を有効に活
用し、住民サービスを維持して行くことは重要な課題であります。
 グリーンベルの問題は、一つの事象に過ぎないかもしれませんが、本市の将来を考える大き
な契機ではないかと思っております。将来にわたって、市民一人一人が沼田市に住んでよかっ
たと実感できるまちづくりのため、今できること、しなければならないことを確実に進めてま
いりたいと考えております。
 次に、本市の防災対策について、集中豪雨、土砂災害について、本市の対応はどうなってい
るのかについてでありますが、本市において、大雨などによって重大な災害が起こるおそれの
あるときは、前橋地方気象台から大雨警報等が発表されますが、それに関連した気象情報など
の詳細な情報は、県危機管理室を通じて随時防災対策課に伝達されております。そうした情報
を精査し、緊急度の高い市民に伝えなければならない情報については、速やかにFM−OZE
により緊急告知ラジオのシステムを使用して緊急告知放送を実施するほか、沼田市情報発信サ
ービス、ホッとメールぬまたや緊急速報メールによる防災情報を、携帯電話やパソコンなどに
メールを配信し、市民の安全確保に努めております。
 また、土砂災害については、土砂災害防止法に基づき群馬県が指定した土砂災害警戒区域及
び土砂災害特別警戒区域を記載した土砂災害ハザードマップを作成の上、市内全戸に配布し、
土砂災害の危険を市民へ周知するなどの啓発活動を実施しております。
 いざ、大雨警報や土砂災害情報などが発表されたときには、防災対策課を中心として、災害
対策警戒本部等の警戒体制を整え、市民や警察消防などの防災関係機関から寄せられた情報へ
の即時対応として、関係部署と一丸となって速やかに応急対策などの必要な復旧作業を実施す
るなど、市民の安全・安心を図るべく、防災対策を講じております。
 以上申し上げまして、布施議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇20番(布施辰二郎君) 御答弁ありがとうございました。御答弁いただきましたので、何
点かにわたりまして再質問をさせていただきたいと思います。
 市長公約、市政一新の話でありますけれども、これは突然でぶしつけで恐縮なんですけれど
も、市長は三重県の名張市の市政一新政策というのは、これは御存じでしょうか。
◇市長(横山公一君) 私は、三重県の名張市は行ったこともございませんし、読んだことも
ないので存じておりません。
◇20番(布施辰二郎君) 実は、市政一新、これは本当に全部一新できればすばらしいこと
になるのかな、どんなふうに変わるのかなということで、インターネットでいろいろそういっ
た政策をやっている市を調べてみたんですけれども、この名張市は、実は12年前になるんで
しょうか、平成14年に現在の名張市の市長が市政一新を当時、表明されて市長になられて現
在まで続いているということであります。
 この名張市の市政一新の政策は大きなテーマが2つありまして、財政再建を果たすこと、そ
れから市民主権のまちづくりをどうしてもやっていくんだという、これは2つだったんだそう
です。
 その公約を掲げて当選をされて現在でも市政一新本部の本部長を務められていて、幹部職員
の皆さんが本部役員なんだそうでありますが、このお話を、これはネットで調べさせてもらっ
たんですけれども、政策がよく本市と似ているなと、そんなふうに感じたものですから、これ
はたまたま偶然だったと思うんですけれども、市長が何か参考にされたかなと思ったんですけ
れども、それがないということでいいんですね、ないということで。
 そうすると、市長の独自の考えということで、よく頑張られたなと思いますし、よく考えら
れたなと思います。こういう実際全国にはこういったいろんなことを考えられる人がいるもの
だなと思ったんですけれども、人口8万2,000人くらいの名張市なんですけれども、市政一
新の政策を掲げて12年以上、さまざまな事業改革、行財政改革をなし遂げられたということ
であります。そして、このたび、ことしの5月30日に市政一新としての取り組みは完結を迎
えたと、こういうことでありまして、過去には財政状況が要注意段階の財政再建団体に指定さ
れるほどのところだったんですけれども、みんなが心配していたんですけれども全部解決した
ということで、市政一新プログラム完結編を策定したということで、これはインターネット上
なんですけれども、これはちょっと読んでみます、聞いてみてください。
 「行財政運営の確立に向けた取り組みについて、平成26年5月30日、市政一新プログラ
ム等の取り組み推進を図り、コストダウン及びパフォーマンスアップに向けた行財政改革を進
めてきたことにより、市財政の危機的状況は脱することができました。その一方で、財政調整
基金が枯渇しているほか、市税収入や交付税の大幅な増収も期待できないことから、楽観視は
できない財政状況が今後も続くものと見込まれ、歳入に見合う予算規模の適正化を図りながら、
総合計画に掲げる施策を効果的に推進するための財政運営の確立が喫緊の課題となっています。
また、かつてない少子高齢化社会の到来や市民からの新たな期待やニーズ、精神的豊かさや生
活の質の向上を重視する価値観の多様化など、社会経済情勢の変化や成熟社会に対応できる自
立した自治体として、将来にわたって持続可能な行政運営に努める必要があります」と、この
ような声明が発表されていたんです。御存じのように、非常にうちの市長の政策と似ているな
と、そう思ったものですから取り上げてみました。
 かつて沼田市も、財政再建団体に陥ったときもありましたし、近年では過去、まだ何年も前
でないですけれども財政困難で役所内総ぐるみで給料削減、そんなこともありましたので、市
長、参考にされたのかなと実は思ったんですけれども取り上げてみました。
 そこで、本市の行財政運営の確立について、それからただいまの名張市の件で感想がありま
したら一言お願いをしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 布施議員さん、大変ありがとうございます。私、本当に名張市、知ら
なかったものですから早速名張市に問い合わせてみまして、財政再建、市民が主権という2本
柱で大変すばらしい行財政改革をなし遂げて、しかも、本年の5月30日には完結ということ
までいかれた市は、すごいなと率直に思います。やはりそのような市を見本にしながら、本市
としても行財政の確立を図っていきたいと、かように考えておりますので、今後ともよろしく
お願いしたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) 志を立ててからもう12年以上たっているということであります
けれども、それでもそれこそ字は違いますけれども一心にそういうことをやってこられたとい
うことで、これは立派なもんだなと実は私も思ったんです。赤字団体に転落しそうなところを
救ったという、こういうお話でありました。
 次に行きます。先ほど、市長が主要課題についていろいろ少子化だとか、女性問題だとか、
あるいは子育ての話だとか、主要課題、お話をされました。まだまだ、私なんかは先ほどの1
回目で言わせていただきましたけれども、グリーンベル21も主要課題だし、本庁舎の件も主
要課題だし、街なか再生事業もまだ途中だし、そういったことがいろいろ頭に浮かんだんです
けれども、さまざまな課題がいっぱいあるものだなと思っております。
 市長が今、答弁していただいた主要課題、その課題の中にまた小さい課題がいっぱいあるわ
けでありまして、公約になっている主要課題、公約になっていない主要課題もあると思います
けれども、実はここで市長にお聞きしたいのは、この公約の中、1年目でこういうことをやる
よ、2年目でこういうことをやるよ、3年目ではこういうことをやるよ、4年目ではこれだけ
のことが終わるように努力をするよと、そういうことを実は披瀝を願いたいんです。お願いし
ます。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答え申し上げます。
 大まかにくくって少子高齢化、人口減少社会というようなお話をさせていただきましたけれ
ども、布施議員のほうから、近々にグリーンベル21の問題がある、それから町なかの問題が
ある等、いろいろな問題がある中で、1年目には何をするとか、2年目には何をするのかとい
うことを披瀝せよということでございますけれども、今、それらを精査しているところであり
まして、精査が終わった後にそれらの事業に対して進捗を図っていきたいというふうに考えて
おりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) 先ほど一新について名張市の10年以上にわたる将来を見据えた
市政一新の取り組みのお話をさせていただきました。市長公約にも、財政の健全化と未来志向
の地方自治の実践とあります。将来を見据えたビジョン、これはどうしても必要だと思うんで
すけれども、先を見る洞察力、こういうことも必要だと思います。将来の沼田市をどのように
変えていかれるのか、洞察力を持ってひとつお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) 将来のビジョンをどのようにかということでございますけれども、や
はりこの沼田市が将来にわたって健全にいくためには、行財政改革をしていく中で市民の皆さ
んが住んでよかったという思いに至るには、やはりそれぞれの課題がきちっとできなければな
らないだろうというふうには思いますけれども、やはり私が挙げております等身大の沼田とい
うこと、そして、やはり市民が住んでよかったというまちに持っていくということが、将来ビ
ジョンになるのではないかなというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 次に、市民構想会議の件でございますが、農業のことは農業の人
たちに、あるいは商業のことは商店の人たちに、福祉や教育は関係団体やPTAお母さんたち
にということでこれは意見を出していただいて、そして、その意見をもとに市政運営を大胆に
決断して実行すると、こういうことを言われておりますけれども、これは市民から意見が上が
ってこなければ、これは何もないということなんでしょうか。例えばトップダウンで市長から、
あるいは当局の幹部の皆さんから、こういうことはいいことだからこれは市民に言わせるかと
か、意見なりアイデア、そういった内部からのアイデアとか、そういうのは出していただかな
いのでしょうか。そして、その構想会議にかけてくれと、そんなようなことはないんですか。
市民から上がってこなければ何もないものなんですか、その辺をひとつお聞かせください。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答えしますけれども、先ほど布施議
員がぱっと申した中でいろいろな問題が既に山積しております。その中で市民から意見が上が
ってこないということはないと私は信じておりますので、ぜひいろんな意見を拝聴していきた
いというふうに思っております。
◇20番(布施辰二郎君) 次に、市民構想会議、うんと盛んになっていっぱい上がってくれ
ばいいなとは思っております。
 次に、地域産業の振興による雇用の創出からですが、その中で、国内はもとより、海外へも
進出できる優良企業の販路拡大を目指すとありますが、これらが実現すれば、非常にいいこと
でありますし、ありがたいことであります。これは市長みずからトップセールスなどされるの
でしょうか。例えば北海道、九州、東京、いろんな外国へも優良産業の販路拡大について具体
的にこういうふうにしたいんだということをお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまトップセールスをするのかということでございますけれども、
現在、安倍総理大臣は就任1年数カ月で48カ国を歴訪してトップセールスをしているそうで
あります。そして、我が群馬県の大澤知事も、既にトップセールスということで各海外に飛び
出しております。お隣のみなかみ町の岸町長も台湾へトップセールスということで、既に台湾
から本年は1万人の宿泊客が来ているという状況で、本市の池田地区にも人員の受け入れをし
ていただけないかというような問い合わせが内々にございます。やはりこれはできましたら海
外へトップセールスして販路の拡大を図っていきたいと。それはすぐはできないでしょうけど、
そんなことは考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) 今、市長から、みなかみ町へお客さんがいっぱい来ている。本市
にも温泉、いっぱいありますからね、老神もあるし、いっぱいありますので、ぜひひとつトッ
プセールスで沼田の産品、宣伝をしていただきたいと思います。
 次に、地域経済や農業を元気にする仕掛けについて伺いますけれども、過日の新聞の記事に、
昭和村で奥利根ワインを経営している社長さんですか、大きく取り上げられておりました。現
在では社長職は譲られたということでしたけれども、長年、ワインづくりをされた経験から物
づくりや接客の経験がない農業者にとって、市長の言われている6次産業化はハードルが非常
に高いとコメントしておられます。
 実は私もサクランボを大量につくっている農家、あるいは野菜農家の人たちに友人や知人が
いっぱいいるんですけれども、皆さん、異口同音に自慢できるものは結構うちの畑でもできる
んだけれども、農家は、やっぱり売り方がわからないとか、あるいは下手だから、そういうお
話を結構聞くんです。そういうことは市長の公約を聞く前からわかっておりました。生産も加
工も販売も流通も全てを生産者が行うということは、本当にハードルが高いと思うんですけれ
ども、そういうことの指導ですね、そういったことはどのようにされるんでしょうか。
 それと、今の農家の人はいいものをつくってくれるんだけれども、売り方がいまいちだとい
うような感想をひとつ市長もお聞きになったことはあるかと思うんですけれども、お聞かせい
ただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答え申し上げます。
 農家の方は大変すばらしいものはできるんだが、なかなか売り方がわからないということで
すけれども、先般、8月に6次産業化推進協議会、つくらせていただきましたけれども、その
中にお話にありました奥利根ワインの会長さんにも入っていただきました。ですから、そうい
う中で彼の指導が生きてくるんではないかなというふうに考えております。やはり商人ですと、
勉強会みたいな形ですんなり受け入れられるでしょうけれども、農家の方ですと、どうしても
忙しいからなかなかできないよというふうなことになるかと思いますけれども、委員会の中で
彼にいろんなことのアドバイスを受けていただければ、大変有効になるんではないかなという
ふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◇20番(布施辰二郎君) 奥利根ワイン、井瀬さんというので私もよく昔から知っている人
なんですけれども、こういう一般質問をしたよ、市長がこういうふうに答弁していたよという
ことはまた後で伝えておきたいと思います。
 次に、ブータン王国のような幸福度ナンバーワン、これを沼田市が目指すということであり
ますけれども、市長は、ブータン王国について大分詳しいと思っておりますけれども、そうい
う情報はどこから入手されておりましたか、行かれたとか、そういうことはあるんですか。
◇市長(横山公一君) 残念なことに、バングラデシュまでは行ったんですが、ブータンまで
はまだ行っておりません。できましたら、ブータン、ネパール、あの辺の地域は大変興味のあ
る地域ですので行って勉強してきたいなというふうに思っております。
 何で勉強したかといいますと、やはり今の時代ですのでインターネットということで勉強さ
せていただきました。
◇20番(布施辰二郎君) 実は私もインターネットでこういう市長の公約を見て調べてみま
した。
 ブータン王国は、おっしゃるとおり、ヒマラヤの南に位置する小さな国で、20世紀半ばま
で鎖国状態にあったということで、貴重な自然や独特の文化が色濃く残っているところだそう
です。日本の九州よりやや小さい国というこのブータンは、人口は約70万人で、首都のティ
ンプー、首都ですから東京と同じですね、国勢調査で約8万人ということがネット上でわかり
ました。この首都のティンプーは、信号機も一つもなくて、今でもおまわりさんがピーピーと
大きい交差点では管理していると、そういうことでありました。そして、人口の70%以上の
国民が自給自足の農業で、まだ生活の一部にしか貨幣経済が浸透していない。随分昔の話なん
ですね。
 市長が言われている幸福度ナンバーワンは、1976年12月、ブータン国第4代、ワンチ
ュク国王がスリランカでの国際会議で、国としての重要政策を、GNPと言われている国民総
生産、そういうものではなくGNHという、これはグロス・ナショナル・ハピネスといって国
民総幸福をブータンは目指しているんだということを演説で言ったということであります。そ
して、注目を集めたと、そういうことです。以来、ブータン王国では、これを国是としている
そうであります。
 これはネット上でのブータン王国の実は私はいいところだけをチョイスして報告してみまし
た。恐らく市長が今、お話をしたようなことを見たり聞いたりされて、同じようなまちにしよ
うというふうに思われているんだと思うんですけれども、その辺はいかがですか。
◇市長(横山公一君) 今の布施議員の御質問ですが、やはり幸せ度ナンバーワンという大き
な題目を掲げない限り、市民の皆さんがなかなかそちらのほうに目を向いていただけない、や
はり幸福度ナンバー2ではなかなか進まないのでありまして、ぜひそんな形で市民一人一人が
人と競争するのでなく、自分のきのうと競争していただきたい、きのうよりきょうのほうが少
しでも進んだということの中から幸福度という幸せ度が出てくるんではないかと考えておりま
すので、よろしくお願いしたいと思います。
◇20番(布施辰二郎君) 私は、実は市長の公約も見せていただいたり、自分でもブータン
について興味がありましたので図書館などにも足を運んでちょっと調べてみたんですけれども、
この国、おもしろいエピソードもあります。ブータンという国は、ちょうど日本でいうと、一
昔も二昔も前の田舎みたいなんだそうですが、毎年冬になると、中央ブータンのホブジカ谷と
いう場所に世界的にも珍しいオグロヅルというツルが毎年、ヒマラヤを越えてやってくるんだ
そうです。このツルは、絶滅寸前のツルなので政府が村の人たちに、まだ電気のない村なんで
すね、村に電線を引いて電気を使えるようにするか、ツルが安心して飛来できるようにこのま
まにするか、どちらがいいかと聞いたら、村人たちはそろって電気は要らないからツルを守り
たいと、そういうふうに答えたんだそうです。最終的にはスイスの援助で電線を地中に埋める
ことで解決したと言われておりますが、私はこのようなことのできることが幸せの国の姿だな
と思っているんです。
 非常に感心はしたんですけれども、問題は、この幸せ度をはかる大衆の意識改革が必要だと
思うんですね。これは役所もそうだと思いますし、「まず隗より始めよ」ということわざもあ
るんですけれども、市民の意識改革、これができるかどうか、市長、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいま電線のお話がありましたけれども、今、町なか再生で上之町
の2街区が新しくなってまいりました。まだそこに電線が出ておりますので、街なか対策課に
何とか東電さんと協調して電線を地中化にできないか、できないまでも裏通りのほうに持って
いくと、そこに電線がなくなるよという話を現在、させておりますけれども、やはりそこの電
線一つなくなったということを見ても、市民の皆さん方がこれは変わったなという形の意識改
革の一つになるんではないかなというふうに考えておりますので、そのようなことを一つ一つ
積み上げながら市民の意識改革をお願いしていきたいというふうに考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 私の意識改革という意味では、幸せを感じる意識改革、きのうも
出ておりましたけれども、所得が群馬県一、沼田は少ないと、そんなような話もありまして、
いろいろなものを重ねていった中で幸せ度が出てくると思うんですけれども、貧乏でも何でも
幸せの気分になれるという意識改革をしてもらわなくちゃならないんじゃないかと思うんです
よ。その辺でできればそれをもう一回、答弁をお願いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 布施議員の御質問にお答えいたします。
 まことにそのとおりでございまして、幸せを感じるか感じないかというのは心の問題に入っ
ていきますので、やはり心を豊かにするというような方向性で皆さんと努力していきたいと、
かように考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 市長も先ほどおっしゃっていましたけれども、2005年から始
まっているブータンの幸福量についてでありますけれども、2年ごとに聞き取り調査を実施し
ているそうですが、最近のアンケート項目には不備があるんじゃないかという国民から大分指
摘されているそうでありまして、70万人の国民のうち8,000人に聞き取り調査やアンケ
ートを実施していると、こういうふうに言われております。
 そして、90%以上の国民が幸せだと思っていると、こういうふうに報じられているんです
けれども、調査項目が何と3択で、1が非常に幸福か、2がただの幸福か、3が非常に幸福と
は言えない、この3つだそうで、これは何としても幸福と書くよりしようがないような、それ
もインターネットに出ていたので、これは調べてみてもらえばわかりますけれども、3つしか
なかったそうで、一方、2013年、現在ですね、現在のブータンでは、若年層の失業が問題
になっていたり、薬物の依存症なども多く、こうした現実からブータン国内でも国民総幸福論
の概念が必ずしも支持を得ているわけではない状態にあると、そんなことがこのインターネッ
トにも最近では出ておりました。最近では調査項目も11段階評価になったそうでありますし、
政府関係者もあくまで国民総幸福論は目標であって、その目標を達したとは誰も言っていない
んだよと、そんなようなことを言っているそうですけれども、しかし、国民の幸せにつながる
ということから、調査は毎年、これからも長く続けるということでありますけれども、本市も
ぜひそういったことを目指していただきたい。かといって、幸せ度をはかる調査、これは恐ら
くしないと思いますけれども、どうですか、市長。
◇市長(横山公一君) 布施議員の御質問にお答えいたします。
 特に群馬県はさきの慶応大学の調査で幸福度最下位というデータが出ておりますので大変き
ついところでありますけれども、一生懸命目指しながら進めていきたいとは思っておりますが、
調査等はするつもりはございません。
◇20番(布施辰二郎君) これから私がこの間の新聞の話をしようと思っていたとき、市長
に先に言われてしまいましたけれども、これも幸福度の話なんですけれども、去る8月17日
でしたか、上毛新聞に、「群馬県は幸福度、全国最下位」という、こういう記事が大きく報道
されました。実はそれを見たとき、一瞬、私はまさかこれはうそだろうと思ったんですけれど
も、最後まで読ませてもらいましたけれども本当のようでした。市長も読まれたと思います。
感想を聞かせてくださいと言ったんですけれども、もう一度、市長、新聞を読んだ感想をひと
つ聞かせてください。
◇市長(横山公一君) 感想と言われましても、唖然としたきり声が出ませんでした。
◇20番(布施辰二郎君) これは私も実はそうだったんですけれども、本当の話、そうかと
いって、都道府県ごとの地域や住民の幸福度を測定するために行った民間の調査ということで
ありますけれども、「地域幸せ風土調査」ということですが、群馬県が総合評価で全国最下位
にランクされたと報道されて、また過去にもそういった地域ブランド力という調査でも、都道
府県別の総合評価で最下位になったことがあるんだと、こういうことです。これは民間だと私
なんかも本当にそういうふうに言って片づけたいんですけれども、大手の広告代理店あるいは
慶応大学の共同ということで、これは一般社会では信用度は高いと見ています。全国最下位の
中の沼田市です。それでも幸福度ナンバーワンを目指すわけですから、特別な仕掛け、市長、
何か仕掛けがなければ市民が納得しないような気もしますけれども、その辺はどうですか、そ
の仕掛けについて。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前10時59分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時06分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答え申し上げます。
 何か仕掛けが必要ではないかというお話でございますけれども、これも人口減の問題と同じ
で特別な仕掛けという特効薬はないものと心得ております。いろいろな施策を全て総合してい
く中で市民の心の醸成を図っていきたいと、かように考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 市長は何につけてもそうなんですけれども、こういう仕掛けとか
そういうのがないで、ただ人口減少を何とかしたいなんて言っていたんじゃ今までと変わらな
いわけですよ。だから、私はそういうふうに何か仕掛けを打たなくちゃただ言っているだけじ
ゃないか、そのままで推移していくんじゃないかということになっちゃうんで、その辺は一考
していただきたいと思います。
 次に、大分おくれちゃって、原稿はまだいっぱいあるんですけれども半分もまだ、少し飛ば
させていただきますけれども、人口減少を食いとめる策なんですけれども、厚生労働省により
ますと、2013年、日本の人口は24万4,000人減少して過去最多を更新したと伝えてお
りますし、人口減少は7年連続となったと報じられております。
 少子化につきましては、人々のライフスタイルの変化の結果と言われておりまして、150
年とか200年前は、女の子は十四、五歳で結婚して30歳くらいまでに10以上の子供を産
んで、そのうちの6人から8人ぐらいは亡くなって、そういう状態で前近代的な状態が続いて
いれば、人口爆発でこれも大変になっていたと思います。
 高齢化につきましては、医療の発達によって人が亡くなりにくくなったと思いますし、今ま
では亡くなっていたような病気でも完治したり栄養状態の改善で長寿になったと思うんです。
過去には死んでいた人口が、生きているから人口の年齢別の、だから人口の年齢別の分区が変
動したということだと思うんですけれども、これはどちらも現代社会の必然ですね、そう思い
ます。
 そこで、どうしても現代に対応した施策が必要だと思うんですけれども、これもまた、市長、
どういう施策があるんだかということですけれども、放っておけばそのままになるということ
ですよ。ひとつお願いします。
◇市長(横山公一君) 布施議員の御質問にお答えいたします。
 やはり雇用の創出、働く場があるということが大変重要かなというふうに思っておりますの
で、企業誘致と起業塾という両輪で雇用の創出を図っていきたいと、かように考えております。
◇20番(布施辰二郎君) ちょっとはしょらせていただきます。
 次にグリーンベルの件、時間もなくなってきたんですけれども、過去には無償でくれるとか、
あるいは有償でとかさまざまなお話がございましたが、基本的には、私はこのグリーンベル2
1につきましては、もらう義務もないし、買う義務もないと思っておりますけれども、市長の
見解をお知らせください。
◇市長(横山公一君) もらう義務、買う義務という観点ではなくて、この沼田市が沼田市と
して存続していくためにはあの建物が必要であるという観点から今、協議に入っているところ
であります。
◇20番(布施辰二郎君) ただいまの答弁、いろいろ議論はあるんですけれども、時間がな
いので次に進みます。
 地元の地権者27名の皆様が市に対して、ことし1月だったと思いますが、15%の権利を
譲渡したいということが報道されておりました。この権利譲渡は、有償譲渡だったんでしょう
か、無償譲渡だったんでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問に関しまして経済部長に答えさせます。
◇経済部長(栃原豊彦君) 命によりお答え申し上げます。
 地元権利者からのお話については、有償である、あるいは無償であるということの意思表示
はございません。
◇20番(布施辰二郎君) このことについても議論はあるんですけれども、消化し切れない
ので次に行かさせてもらいます。
 このグリーンベルの問題では、言語に尽くせないほどの議論がありました。前向きに何とか
解決しようということで星野前市長もことしの4月からわざわざ専門の係を置いて、そして、
解決に向けて努力をされておりました。しかし、道半ばでありましたけれども、横山新市長に
なられてぜひ市民が納得できる解決策、それを望んでおりますけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) 布施議員の御質問にお答えいたします。
 市として説明責任というものはついて回るわけですので、納得できるような解決を図りたい
と、かように考えております。
◇20番(布施辰二郎君) グリーンベル21の件では質問や質疑、いろいろ行われたと思い
ます。煎じ詰めて考えてみますと、平成5年から組合立で大きなビルを建設していいときもあ
ったと思いますけれども、現在では客足が遠のいて衰退してきたから行政に何とか、あるいは
税金で何とか、こういうことですけれども、このような現象を市長はどのように感じておられ
ますか。
◇市長(横山公一君) これは平成5年ですか、開業してからバブル経済の崩壊という経済情
勢の変化の中で起こってきた流れではないかなと、かように考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 過去、このグリーンベル21を買うとか買わないとか、もらうと
かもらわないとか、そういうときは広く市民に相談して今まで決定されてきたと思うんですけ
れども、現在の買う買わない、そういう話、これも広く市民に相談したほうがいいと思います
けれども、その辺はいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答えいたします。
 真摯に受けとめたいと、かように考えております。
◇20番(布施辰二郎君) 裁判を多発している相手、そういうことで交渉しているわけです
けれども、裁判が決着してから交渉のほうがいいと思うんですけれども、市長の認識を伺いま
す。
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問にお答えいたします。
 裁判は裁判、交渉は交渉というふうな形で分けて考えておりますので、今のままの形で進め
させていただきたいと、かように考えております。
◇20番(布施辰二郎君) そうすると、裁判は裁判で並行してということなんでしょうか。
 それと、このグリーンベル21、築21年たっておりまして、俗に言う大型の中古物件であ
ります。私が聞いた雨漏りのお話もありましたし、改修なども必要になっていると思いますが、
ここ数年の修繕費あるいは改修費など、どのくらいかかっているか教えてください。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時15分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時20分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) ただいまの布施議員の御質問に経済部長よりお答えさせます。
◇経済部長(栃原豊彦君) 命によりお答えを申し上げます。
 直近では平成23年の東日本大震災の際の修繕ということで200万円弱の費用を用意して
います。そのほか、適宜必要な修繕を行っているという状況でございます。
 以上でございます。
(休憩を求める者あり)
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時21分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時21分再開
◇議長(大竹政雄君) 再開いたします。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、片野彦一議員。14番。
〔14番 片野彦一君登壇〕
◇14番(片野彦一君) 本日は、区長会の皆様を初め、大勢の傍聴の皆様、大変に御苦労さ
までございます。
 それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。
 私は、今回、行政課題について、グリーンベル21について、3・3・1環状線について、
公共下水道についての3点をお伺いいたします。
 横山市長におかれましては、5月9日の初登庁よりちょうど就任4カ月、担当部課との調整
が済んでいないところもあると思いますが、市長の政策判断を伺いたいと思います。
 この十数年、三位一体の改革が叫ばれ、市町村合併が進められましたが、地方自治体の運営
は相変わらず厳しく、特に中山間地域の自治体は自主財源に乏しく厳しい財政運営を強いられ
てまいりました。市民は、横山市長に期待するのは、沼田市を覆っていた閉塞感を打ち破り、
誇りの持てる沼田市の再生に向けて最善の方向へ決断し、実行していくことだと思います。職
員の先頭に立ち、職員と一丸になって市政運営をするようお願いするものでございます。
 初めに、グリーンベル21についてでありますが、グリーンベル21は、2002年8月に
核店舗の沼田サティが撤退したことから問題は始まっている。その後、市と沼田都市開発株式
会社の関係者の尽力により、Aコープ、サンバード長崎屋の各店舗の誘致がなったものの、2
008年5月のサンバード長崎屋の撤退に続き、2010年5月にAコープ沼田店が撤退しま
した。専門店も営業不振で撤退が続き、大半が空き店舗状態になっております。その後、85
%の権利者である三井生命保険からの無償寄附の受け入れを辞退した経緯がありますが、現在
はメドテック・インベストメントU、メドテック・インベストメントVの所有となっておりま
す。
 そこでお伺いします。
 公有地拡大法に基づく買い取り申請に対し、市は昨年12月6日に買い取りに応じないと回
答されましたが、その後の検討内容とその結果についてお願いいたします。
 買い取りをする場合としない場合のメリット・デメリットについてもお願いいたします。
 それと、購入する場合の活用方法についてお願いいたします。
 次に、3・3・1環状線について伺います。
 3・3・1環状線は、沼田市道路形態の骨格となる幹線道路と位置づけられた都市機能を確
保する重要な道路でありますが、栄町工区については、県道戸鹿野下之町線との取りつけ部の
みで、ここ数年完成された部分は皆無と言える。事業の進捗状況とこれからの推進についてお
伺いします。
 次に、公共下水道についてお伺いします。
 下水道法には、下水道の整備を図り、都市の健全な発達及び公衆衛生の向上に寄与し、あわ
せて公共用水域の水質の保全に資することを目的とするとありますが、沼田市における事業の
進捗状況と今後の進め方についてお伺いします。
 以上が私の質問です。御答弁をよろしくお願いします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの片野議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、行政課題について、グリーンベル21について、公有地拡大法に基づく買い取り申請
に対し、市は昨年12月6日に買い取りに応じないと回答されたが、その後の検討内容とその
結果についてでありますが、昨年11月19日に、合同会社メドテック・インベストメントU
及びVから、公有地の拡大の推進に関する法律、いわゆる公拡法第5条による買い取り希望の
申し出がなされ、市では関係機関に照会を行い、12月6日、メドテック・インベストメント
に対し、買い取りを希望する地方公共団体等がなかった旨の通知をしたところであります。
 しかしながら、中心市街地西側の核として整備されたグリーンベル21が再びにぎわいを取
り戻すことは、本市中心商店街のみならず、地域経済の再生にとっても重要な課題であり、グ
リーンベル21の取得と再生に向けて解決すべき課題とその対応策について、庁内プロジェク
トによる総合的な検討を進めてまいりました。この内容をさらに精査し、早期に有効な手だて
が講じられるよう、関係者との協議を進めてまいりたいと考えております。
 次に、買い取りをする場合としない場合のメリット、デメリットについてでありますが、グ
リーンベル21がオープンした平成5年当時には想像し得なかったほど商業を取り巻く環境は
さま変わりし、郊外型大規模商業施設の進出などによってテナントの退店が相次ぎ、ビルを維
持するための管理費を捻出することさえ厳しい状況となっております。
 しかしながら、現状を放置することは、中心市街地全体の再生に水を差すばかりでなく、本
市初の組合施行による市街地再開発事業に取り組んでこられた関係者の努力を無にすることに
もなりかねません。老朽化している施設の移転先として、また、新たな行政需要に対応する施
策展開の場として、商業施設との複合的な利活用を図ることも、中心市街地ににぎわいを取り
戻すための有効な手段と考えております。
 次に、購入する場合の活用方法についてでありますが、グリーンベル21の立地やビルの構
造、これまでに担ってきた機能を総合的に考えるとき、多くの市民が日常的に利用する商業施
設など、民間サービスを提供する場としての機能を果たしていくことが必要であり、少子高齢
社会の進展とともに増大する新たな行政需要にワンストップで対応するための、公共施設の集
約なども重要な課題であると考えております。
 本市にとって、中心市街地に活力とにぎわいを取り戻すことは喫緊の課題でありますが、グ
リーンベル21の再生を契機として、中長期的な視点に立って、間もなく到来する超高齢社会
におけるニーズを的確に把握し、限られた財源と資産を有効に活用しつつ、望ましい都市機能
を再構築していくことも重要な課題として検討すべき時期に来ていると考えております。
 次に、3・3・1環状線について、事業の進捗状況とこれからの推進についてでありますが、
環状線は、総延長7,680メートルを昭和51年10月に計画変更し、昭和53年度の上原
町における第1期事業着手以来、4期まで整備を進め平成15年度に完成しております。
 現在は、平成10年度に、栄町工区として、利根実業高校から角屋工業の東、約150メー
トル付近までの延長1,320メートル区間の事業認可を受け、引き続き事業を進めておりま
す。
 平成25年度末の環状線全体の供用済延長は4,744メートルで、進捗率は約62%、栄
町工区の進捗率といたしましては、事業費ベースで約31%であります。
 これからの推進についてでありますが、当面は利根実業高校から市道坊新田沼須線交差点ま
での区間の工事を優先して実施してまいりたいと考えております。
 栄町工区は、当初計画に比べ工事がおくれておりますが、都市計画道路事業は、その規模か
ら多額の事業費と長い事業期間、そして多くの地権者との交渉が必要であります。この十数年
の間の大きな経済状況、社会状況の変化の中、国の補助金等も大幅に引き締められてきたわけ
でありますが、地権者の環状線事業に対する考え方も変化をしておりますので、引き続き交付
金等の活用に努め、事業の推進を図ってまいりたいと考えております。
 なお、栄町工区の事業認可期間は平成27年3月末までとなっておりますので、今年度は、
事業期間の延伸について群馬県御当局の御指導をいただきながら、必要な手続を行ってまいり
たいと考えております。
 次に、公共下水道について、事業の進捗状況と今後の進め方についてでありますが、公共下
水道事業については、昭和53年3月に沼田市流域関連公共下水道事業計画として国の認可を
受け、事業に着手いたしました。
 また、平成23年3月には事業の延伸を主とした計画変更の認可を受け事業を推進している
ところでありますが、汚水対策事業では、認可区域面積829ヘクタールのうち、平成25年
度末までに整備面積670ヘクタールで、整備率約81%、水洗化率は約88%であります。
雨水対策事業では、全体計画26地区のうち、12地区の認可を受け、上原町周辺の片品川第
1排水区、西原新町周辺の片品川第2排水区及び柳町周辺の滝坂川第5排水区の幹線の整備を
実施しております。
 農業集落排水事業は、計画した9地区いずれの地区も完了し供用を開始しております。
 今後の進め方についてでありますが、公共下水道事業は多額の費用と長期の期間を要するこ
とから、上位計画である群馬県汚水処理計画と整合性を図りながら、合併処理浄化槽整備事業
との関連性を保ち、完了目標年度である平成38年度まで、財政状況に配慮しながら効率的に
事業を推進してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、片野議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇14番(片野彦一君) 御答弁いただきましたので、再質問をさせていただきます。
 まず、グリーンベル21についてでありますが、これについては、昨日来、同僚議員の質問
が相次いで大体のことは理解したつもりでおりますが、まず最初にお聞きしたいのは、市とし
ても2核ワンモールの昔の計画のとおり、あそこは非常に重要な地点だと、こういうふうに認
識して取り組んでいるということで、市長がかわったことによって少し前向きに前進し出した
かなというふうな感じは受けております。
 要は、いろいろな問題はあるわけでありますけれども、特に最大の今の問題は、やはりそれ
を買い取るか買い取らないかということであろうかと思います。それについては、期間が21
年ぐらいからいろいろ検討しているわけですから長くてさまざまな面からいろいろ検討されて
おります。そういった意味でいろいろな問題というのは、課題というのは集約されていると思
うんですけれども、そのときに、やはり問題になるのは、初めは無償だったんだけれども今は
買い取ってくれということですから、それがどのくらいで買い取ればいいのかということが一
つの基準になるんではないかと、こういうことであろうかと思います。昨年の11月の買い取
り申請のときには4億2,000万円という数字も出ておりますが、やはりその辺が一つの目
安になるのかなと、基準になるのかなと思います。それから時間もたっておりますし、そうい
った観点が一番大事、価格というものが大事になるのかなと思います。そういった面で、その
辺のことも考えながら買い取りということは言えないかもしれない、まだ結論は出せないかも
しれませんが、市の総合的な考え方、市長の考え方というのを聞かせていただければと思いま
す。
◇市長(横山公一君) ただいまの片野議員の御質問にお答えいたします。
 課題は集約しているだろうと。そして、買い取り金額が問題であろうということであります
が、ただいまメドテックさんと交渉中でありまして、市民に説明責任がつくような金額でお願
いしたいということを今現在、お願いしているところであります。
◇14番(片野彦一君) わかりました。
 前任の市長と違って現の横山市長は、当事者と直接会っておられるということは非常に評価
するものであります。前の市長がその交渉に立ち会ったとか、会ったという話は、あったかも
しれませんけれども私は聞いておりません。そういった意味では非常に前向きに取り組んでい
るなという気がいたします。
 あとは、行政の関係ですから、やはり市民にいろいろ相談することはもちろん必要ですが、
その経過について今、こういうところだよということぐらいまでは説明できると思うんですけ
れども、どうしようかというのはなかなか難しいと思うんですね。だから、そういった意味で
はひとつ慎重にやっていると思いますが、こういうところで、議会でこういうふうな議論をし
ているということも一つの方法かなと思いますので、できるところまで市長の心情を発表して
いただければなと思います。
 そういうことでありますが、要は2番も3番も一緒になってしまうかもしれませんが、これ
はやはり買う場合に考えているのは、市庁舎と商業施設と複合の施設として使いたいと、こう
いうふうなことだろうと思います、今までの経過からして。そうすることしかないんだろうな
と私も思いますが、そうした場合に1つ問題なのは、取得する場合に85%のメドテックの所
有の分と、それから15%の地権者の所有の部分と、それから7階の部分があります。そうい
ったところで、その3つをやはり一緒くたに解決しないと、これは取得したところでなかなか
次は進まないんじゃないかなという気がしますが、その辺についてはどのようにお考えでしょ
うか。
◇市長(横山公一君) ただいまの片野議員の御質問にお答えいたします。
 85%の所有者並びに15%の地権者、それと7階の部分ということで3つに分かれている
わけでございますけれども、これも先ほどの答弁にありましたように、それぞれの担当がそれ
ぞれの部署で今、同時に対応しているところでありますので、多少の時間差は出るかと思いま
すけれども、来るべき時期には解決できるんではないかなというふうに考えております。
◇14番(片野彦一君) わかりました。
 前のとき、無償で譲渡するという申し込みがあったときに、やはり4つの条件を出してそれ
をクリアしてきて、それでなお断ったといういきさつでは、区分所有だとか、そういうのがで
きても27人の地権者の問題があると。そういうことが一つ大きなネックになってそこに踏み
切れなかったというふうな検討委員会の報告もあったように思います。それともう一つは、市
で買い取った場合に改修費に8億円かかると、そういうことで費用も非常にかさむというよう
なことで無償譲渡に応じなかったといういきさつがありますので、その辺のことで特に地権者
の問題、先ほど経済部長の答弁にありましたが、地権者が有償なのか無償なのかということで、
それまでは言ってなかったということでありますが、その辺の問題もありますのでその辺のこ
とについて、市長、どのように考えておりましょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの片野議員の御質問にお答えいたしますけれども、地権者の
問題に関しましては、あの再開発ビルが組合施行で始めるときからの先生が顧問になっており
ますので、その顧問の先生と弁護士等が一緒になって地権者と相談と、地権者に当たっている
ところであります。
◇14番(片野彦一君) わかりました。交渉がぜひうまくいくように願っております。
 これは買い取って市庁舎として使う場合なんですけれども、これは市のほうでも承知してい
ることだと思いますが、私ども、この間、同僚議員と栃木市の新庁舎を見学に行ってまいりま
した。これはことしの2月に福田屋百貨店というところから無償譲渡を受けて、市と1階は東
武デパートということで両方の建物にして使用を開始したということで、非常に立派な建物で
きれいでありましたが、それを見学しまして、やっぱり何といいますか、あそこのビルは平成
22年12月に譲渡の申し入れがあったんだそうです。それからもう24年3月には譲渡を受
けましょうという決定をして、それまで委員会とか検討委員会とかそういうことはやっている
んですが、わずか2年足らず、1年半たたないうちに決定して工事に入ったというか、設計と
か直接の実施に入ったということです。これはもともとの庁舎がちょうど建てかえの時期に来
ていると。昭和35年に建てられたと言ってたですかね、そういうこともあって渡りに船でそ
こを改装して使うようにしたということなんですが、これは百貨店ですから外観もきれいで中
も全部内装をやり直しております。これは柱と壁と天井と、要するに?体だけ残してほかは全部
やり変えたということで、新品と同じようにきれいになっておりました。
 何を言いたいかというと、これは非常にやっぱり金がかかっているんですね。改修費に27
億9,000万円、当初は21億の予定だったそうですが、それでも当初、全部建てかえれば
65億かかるだろうというのが一応21億だったらいいだろうということで決定したようなん
ですけれども、実際に終わってみると、実際には85億ぐらいかかったんだろうなと。改修の
工事費は、新しく建てれば85億で、改修した工事費が27億9,000万円と、こういうこ
とでございますので、非常にお金がかかっております。ただし、新しく建てればそれだけ金が
かかるので経済的には効果があったということで、沼田市の場合にも、あれを市庁舎として使
うには、試算した当時は8億だったかもしれませんがもっとかかるかもしれません。そういっ
た意味では、金はじゃんじゃん出ていくような格好になるかもしれませんが、この市庁舎も耐
震性が全然なくて、きょう、地震が来れば、みんな死んじゃうというような状況にあります。
そういった意味で、そういった観点も含めて考えていただければなと思いますが、その辺につ
いて市長の考えをお聞きしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの片野議員の御質問にお答えいたします。
 片野議員の御意見、真摯に受けとめて研究させていただきたいというふうに思います。
◇14番(片野彦一君) わかりました。よろしくお願いいたします。
 グリーンベル21については慎重に検討していただくと。市長の信条である決断と実行とい
うことで先頭に立ってやっていただきたいと思います。
 次に、3・3・1環状線についてですが、これは大体第1回目の説明でわかりました。これ
は長年続いている工事ですし、財政上、非常に厳しくてなかなか進まないということでありま
すが、ただ、先ほど話がありましたように、栄町工区については、利根実のところからのわず
かのつけかえだけであとは全然進んでいないと。あと全然格好が見えていないということが一
つ大きな問題で、これをやっぱり坊新田まではとにかく進めるという市長のお考えですので、
これはぜひ実施して形が見えるようにしていただきたいなと思います。
 それと、あともう一つは、それ以降の問題なんですけれども、やっぱり計画をある程度、見
直しが必要じゃないかと。北回りというか、現在できているところでも相当年数が要しました
が、環状線として道路があれだけ必要なのかなというところも数カ所あります。そういった意
味で、これは事業として認可されてなかなか難しいかもしれませんけれども、変更はできない
ことはないと思うんですね。だから、そういった点も含めて財政上にも少しは寄与するんだと
思いますので、その辺のことについて何かお考えがあればお願いします。
◇市長(横山公一君) 都市建設部長に答えさせます。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 命によりお答え申し上げます。
 非常におくれているんじゃないかということでございますけれども、先ほど市長が答弁申し
上げましたとおり、当面、県道戸鹿野下之町線から東に向けまして市道坊新田沼須線の交差点
までを優先して今実施しているところでありまして、事業進捗につきましては、先ほど申し上
げましたように約31%ということでございますけれども、用地を買わないと事業ができない
ということで用地取得率につきましては47%まで進んでいるということで御理解いただきた
いと思います。
 また、都市計画道路の見直し等、必要ではないかということでございますが、現在、都市計
画道路は12路線決定されております。その中で20年以上着手されていない路線もあります
が、社会情勢の見直し等も迫られているという状況の中で、平成26年度には包括的に都市計
画区域や用途地域の見直しを含めた基礎調査や見直しの方針を作成する業務を行っておりまし
て、県の都市計画道路見直しのガイドラインに基づいて今後、十分に検討していきたいと思っ
ておりますので、よろしくお願いいたします。
◇14番(片野彦一君) わかりました。一応計画は都市計画見直しも行っているということ
ですので、その一環としてその中でやっていくということで理解いたしました。
 これは、やはり市民はある程度、用地があれして舗装まで完成していないと、なかなかでき
ていないというふうな感じを持つと、進んでいないと思いますので、ぜひ少しずつでもいいか
ら延伸をして完成させていただきたいなと思います。
 それでは次に、公共下水道についてでありますが、この点では一応これも長い期間の、53
年からですから相当長期にわたって40年以上に続く事業になるんですけれども、これは少し
ずつやっているということは、時々、工事現場ありますので見ます。そういったところであり
ますが、特に公共下水道については、住宅環境の改善というふうなこともありまして、今、く
み取り式というのは案外少なくなったかもしれませんが、そういったところの環境を改善する
ということで非常に住民にとっては大事なことなんですね。財政事情はなかなか芳しくなくて
進まないということはわかるんですけれども、ただ、私が住んでいる硯田の町の場合は、みな
かみ町からずっとおりてくる幹線の、あるいは17号線の下に太い管ができまして、それはそ
れこそ30年、40年前に布設してあるんでしょうか、私でも、記憶がありません。これがや
っとその沿線の人たちについてはつい3年ぐらい前ですかね、平成20年かそこらだったと思
うんですけれども、四、五年、もっとなるんですか、五、六年に、それまで全然水洗の便所は
使えなかった、下水は使えなかったと。非常に長い間、待ったということがあります。
 おかげさまでその後、私どもは幹線もあるといったこともあったんでしょうけれども住んで
いるところは非常にポンプ場もできて大体カバーされることになったということですが、それ
は非常にありがたいんですけれども、東側のほう、線路を挟んで白岩町というところがあるの
ですけれども、ここは私どもの子供のころは3世帯しかなかったのが今100世帯ぐらいある
んです。結局その人たちが家をつくってじゃんじゃん住んでいるんですけれども、旧17号線
の本管のところまで線路を越えて持ってくる管はできているんですけれども、そこから先が全
然できていないんです。そこが新しくできたところですから案外住宅が密集して百十数世帯が
あるんですが、そういう人たちが、これは一応指定の地域になっていますので合併浄化槽をし
ても補助は出ないと。補助は出ないけれども公共下水道が引いてくるのを待っていないといけ
ないという状況で、非常に不便を感じているから何とかしてくれと、こういうふうな声が何軒
かありました。
 そういったところで、順番はあるんでしょうけれども、その辺の計画というか、その辺の計
画性について全体になるんでしょうけれども、わかればちょっと教えていただければと思いま
す。
◇市長(横山公一君) 片野議員の御質問に対しましても都市建設部長よりお答えさせます。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 命によりお答え申し上げます。
 白岩町周辺の整備につきましては、平成27年度から平成31年度までの5カ年の交付金事
業の実施について、現在、国へ申請準備を進めているところでありまして、国で申請が認めら
れた際には、議員御指摘の地区についても事業実施について検討してまいりたいと考えており
ます。
 以上です。
◇14番(片野彦一君) わかりました。27年度からの計画で、それ以降にできるというこ
とでございますので、それは地元の皆さんに報告しておきたいと思います。
 なかなかこれはかなり広いですが、せっかく81%まで来ているわけですからぜひ100%
目指して精進していただきたいと思います。
 それともう一つ、私もちょっと迂闊だったんですけれども、私のところは22年ぐらいに管
の引き込みができる状態になったんですが、これは布設のときに説明があったと思うんですけ
れども、3年以内に引き込む義務があると、こういうことがあったんですね。それは私は頭の
中に全然なくて、その当時、聞いたときはわかったんでしょうけれども、3年というのはまだ
長いな、まだ先だなというふうな感じでおりました。そういったときに、3年たったぐらいに
もう義務の期間を過ぎていますよと、つなぎ込めという督促状が来たんですね。初めて、ああ
そうかということで気がついてすぐあれしたんですけれども、取りつけの工事はやったんです
が、普通の人は浄化槽、分離型にしても、あるいは合併にしても、浄化槽を使っている方はそ
んなに急いでやらなくてもいいやという感じは持っていると思うんですけれども、そういう工
事をした後には説明会のときだけではなくてそういう通達といいますか、お知らせといいます
か、そういうふうなことも気を使っていただければなと思いますが、その辺についてどうでし
ょうか。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 新たに整備された地区の住民の方々の周知につきましては、行き渡るような方法を今後、検
討してまいりたいと考えております。
 以上です。
◇14番(片野彦一君) 私の質問する内容はこれで終わります。時間があるんですけれども、
これからも市長、4カ月でなかなか大変でしょうけれども、張り切って庁内あるいは庁外を歩
いているところを見ると、私たちも勇気づけられております。ぜひ市民の皆さんが大いに期待
しておりますので、元気いっぱいやっていただければなと思います。よろしくお願いします。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時58分休憩
    ─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、高柳勝巳議員。8番。
〔8番 高柳勝巳君登壇〕
◇8番(高柳勝巳君) 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 最初の質問項目は、グリーンベル21への対応です。
 思い起こせば、平成18年8月に三井生命より無償譲渡の申し入れを受けてから、既に8年
が経過しています。本市は平成21年3月にこの譲渡を受け入れず、商業施設の応援をすると
いうスタンスで、市の行事を当ビルで開催するなど支援してきましたが、こうした方法では効
果が思うように得られず、残念ながら事態はより深刻さを増しているのが実情です。
 私は、当時から克服しなくてはならない課題はあるものの、市が譲渡を受け入れて行政サー
ビスの提供とまちづくりの新たな拠点として活用していくべきと主張しましたが、こうした判
断には至りませんでした。さらにその際、譲渡を断ったのであれば、沼田都市開発鰍ニいう管
理運営会社をきちんと整理しておかなかったことが、今日この問題を一層複雑にしている大き
な要因とも考えています。
 こうした中、新聞等によりますと、市長はグリーンベル21の所有権の大半を持つメドテッ
ク・インベストメントの職務執行者である齋藤工氏と去る8月8日に会い、ビルの処理などを
話し合ったと報道されています。内容は非公開とされていますが、本市にとって非常に重要な
案件ですので、この会談に至った経過等を、市長の決意を中心に、まず、お聞かせください。
 次に、グリーンベル21の公共性と行政の役割と責任について伺います。
 例えるまでもなく、病院や介護施設のように民間でありながら高度な公共性を持つ立派な公
共的施設が現在はたくさんあります。私は、このグリーンベル21も同様であるし、時系列で
ひもといても、民間企業が単独で勝手に建てた施設などではないということは明白と考えます。
したがって、このビルに対する応分の役割や責任は今後も果たしていくべきと考えますが、市
長のお考えをお聞かせください。
 次に、庁舎も含めた複合施設としての検討についてですが、沼田市の基本スタンスは検討当
初から部分的ではありますが複合施設としての利活用であったと理解していますが、こうした
検討は、平成20年ごろ以降、継続して行われてこなかったのでしょうか。その経過と内容に
ついて伺います。
 さらに、庁舎として利活用する場合の総床面積、費用推計や財源確保策についても、この際
ですのでお伺いいたします。
 次に、1階から7階まで全て沼田市が所有することによるメリットについてですが、新聞報
道等を勘案すると、この間に約15%の所有権を持つ地権者の方々も問題解決への協力を申し
出ていて、7階の旧笹屋ホテルの権利も協議していく動きが報じられています。そうなると、
土地を含めたビルの所有権の100%を一括解決という道筋が推察されてきます。
 以上のことから、前回の無償譲渡との状況で大きく異なるのは、部分譲渡による民間企業と
の共同管理運営という形式か、管理費の負担率の協議や調整という、ある種の煩わしさや過度
の収益性にとらわれる比重がかなり下がり、考え方として商業施設の中に庁舎を含めた行政施
設を入居させるのではなく、市の所有する行政施設の中に商業施設や福祉を中心とした拠点等
を設置する状態と理解できます。私は、このことによるメリットは大きいと考えるのですが、
市長の考え方をお伺いいたします。
 続いて、遅々として進まない現況と妥協点を見出した際のリスクの比較についてです。沼田
都市開発鰍ヘ、メドテック・インベストメントを相手に、現在複数の裁判を係争中で、1審で
有利な状況のケースはあるものの、膠着状況に変わりはありません。さらに、こうした状況下
ではテナント出店が望めるわけもなく、活気も税収も停滞したままとなるのは必然です。
 具体的には、沼田市では固定資産税などの税収、沼田都市開発株式会社では、基本的収入で
ある賃料が、ここ複数年にわたり実質確保できていないと推察されます。これは実質的には沼
田市の損失であり、市民への負担の影響も危惧されます。現状打開ができない限り、収束に至
るまではこうしたリスクは蓄積される一方です。今ここで勝ち負けだけにこだわるのではなく、
実質を取った引き分けへの決断も必要な時期と考えますが、市長の見解を伺います。
 次に、中心市街地まちづくり事業への影響や効果についてですが、これまで何度もこの質問
も行いましたが、庁舎問題と並んでグリーンベル21の動きによって大きく変動する事案でも
あり、市長もかわりましたので改めて伺います。
 この事業の財政的支援終了まであと残り8年、事業費総額148億円で、残額約83億円と
いう状況で、この3月議会では、市は関連予算を倍増しましたが、それでもその乖離は埋まら
ず、事業計画の変更によりその解消に努めたいという趣旨の答弁をいただきました。私は、関
係者の理解を得た上で、グリーンベル21も活用しながら、その進捗に困難を来している状況
を打開していくべき転換期に来ているのではないかと考えるのですが、この変更内容の検討状
況について伺います。
 大きな項目最後となりますトップの基本的な役割と説明責任についてです。
 私は、この課題での調整、計算、交渉は、口で言うほどたやすい作業ではないということは
理解しているつもりです。ただ、市長としてのポジションに望むことは、無難な市民感情の平
均値を模索したり、単純なメリット・デメリットの比較を機械のように示すことでもなく、メ
リットの拡大策やデメリットの克服策を市民にしっかり説明し、沼田市の明るい展望を示して
ほしいのです。重要で困難な課題こそ、まさに「決意に勝る判断なし」であると私は確信して
います。市長の考え方を伺います。
 続きまして、大きなタイトルの2つ目です。
 初めに、障害者の地域活動支援や就労支援の現状と市長の問題意識についてです。
 市長は、今回の市長選挙において「人にやさしい福祉のまちづくり」を他の候補者と同様、
公約に掲げておりました。私は、この課題も奥が深く、関係者の懸命な努力にもかかわらず、
なかなか満足度が増してこないのが実情と考えています。今回は、就労を中心にお尋ねしたい
わけですが、現時点における工賃や一般就労支援への実情や相談体制など、市長が現時点で把
握している問題意識をまず率直にお聞かせください。
 次に、あおぞら作業所の就労継続支援B型の事業選択への対応と支援策についてです。
 この作業所は、現在東原庁舎の東に事務所を構えておりますが、御存じのとおり、老朽化が
進み危険であり、市内白沢町地内へ移転し、新たな施設を建てることになりました。そして、
これを契機に、この施設をみずからの工賃の向上や共生社会実現への第一歩として勇気を持っ
て踏み出すための拠点として位置づけて、奮闘を始めていると聞いています。幸いにも、平成
26年度予算において、総額約4,000万円の事業費の4分の3の補助を受けられることと
なりましたが、県内でも、こうした施設整備に対して独自に補助をしている自治体があると聞
いております。めったにない事業で、関係者みずからも関連諸費の捻出努力をする予定とも聞
いており、財政が厳しい中ではありますが、本市においても財政支援が望まれるわけですが、
市長の英断をお伺いいたします。
 最後になります。障害者優先調達推進法後の工賃の増加策や販路の拡大策の検討についてで
すが、平成25年に施行になったこの法律です。利根沼田就労生活支援センターや各地域活動
支援センターの努力にもかかわらず、需要と供給の量の調整や受発注者双方の体制整備等の課
題もあり、順調に推移しているとは言いがたいのが実情と捉えていますが、この課題の前進に
向けた具体的検討内容などをお聞かせ願いながら、1回目の私の質問とさせていただきます。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、積極姿勢、未来志向で重要課題へ立ち向かうための市長の基本姿勢について、街なか
再生事業、庁舎老朽化への課題解決に直結するグリーンベル21への対応について、メドテッ
ク・インベストメントからのグリーンベル21の売却打診への対応についてでありますが、昨
年11月19日に、合同会社メドテック・インベストメントU及びVから、公有地の拡大の推
進に関する法律、いわゆる「公拡法」による買い取り希望の申し出がなされ、これに対しては、
法の定める手順に従い「買い取りを希望する地方公共団体等がない」旨の通知をしたところで
あります。
 しかしながら、メドテック・インベストメント側から譲渡の意向が示されたことにより、課
題解決に向けた話し合いの素地ができたと考えられますので、担当者を通じて協議を続けると
ともに、庁内プロジェクトにおいて、取得と再生に向けた課題の整理と対応方法について検討
を行っているところであります。
 次に、グリーンベル21の公共性と行政の役割と責任についてでありますが、グリーンベル
21は、本市初の組合施行で行われた沼田市下之町地区市街地再開発事業により、平成5年4
月16日、T街区・商業施設棟に沼田サティを核店舗として、多くの専門店が入店して開業、
約450台分の駐車が可能なU街区・駐車場棟が整備され、市民を初め、多くの方々が買い物
などに訪れるようになりました。
 市ではこの事業にあわせ、V街区に特定施設建築物として沼田市立図書館を整備し、それぞ
れの街区が空中歩廊により3階でつながれ、ショッピングと図書館利用の相乗効果もあり、多
くの方に親しまれ利用されてまいりました。
 グリーンベル21は、整備された当初から民間サービスと公共サービスが一体的に提供され、
多くの市民に利用されてまいりましたので、時代の要請に応える新たな利活用方法を検討し、
一日も早くにぎわいを取り戻せるよう、速やかに対応してまいりたいと考えております。
 次に、庁舎も含めた複合的施設としての検討経過についてでありますが、グリーンベル21、
T街区は、商業ビルとして建設されており、中心商店街の西側に立地する拠点施設であること
などから、ビル関係者を初めとする皆さんが、まず第一に商業施設としての再生を目指して取
り組んでこられました。
 市でもこれらを支援する立場から、平成14年にはグリーンベル21の5階に地場産品の紹
介と観光案内を行う沼田ふるさと館を設置したほか、平成21年度から23年度まで、2階及
び4階の空床部分を活用した各種行政イベントを開催するなどの事業を行ってまいりました。
 この間も、総合計画の進行管理などでは、老朽化している公共施設の再整備に当たって、長
期に空床が続く4階への移転なども可能性があるとの認識を持っておりましたが、関係者を中
心に、第一義的には商業ビルとしての再生を目指しており、具体の検討には至りませんでした。
 市では、昨年11月のメドテック・インベストメントからの公拡法による買い取り希望の申
し出と前後して、庁内にプロジェクトを設置し、再生に向けた複合的な利用についても検討を
進めてきたところであります。
 次に、庁舎として利活用する場合の総床面積、費用推計や財源確保策についてでありますが、
庁舎整備につきましては、現在、庁内検討組織において総合的に検討しているところでありま
すが、グリーンベル21を庁舎として利活用することも選択肢の一つであると認識していると
ころであります。
 なお、財源の確保策につきましては、庁舎整備に当たっては、庁舎整備基金、財政調整基金、
合併振興基金などの基金と合併特例事業債等の地方債の活用が可能であると考えております。
 次に、1階から7階まで全て沼田市が所有することによるメリットについてでありますが、
T街区商業施設棟は、7階の宴会場、6階の旧三井生命保険事務所、3階の展示場と、これら
を除く1階から6階までの商業床の4つの区分所有となっており、このうち、商業床は、メド
テック・インベストメントUと地元権利者との共有となっております。商業床は、さらに核店
舗ゾーンと専門店ゾーンに分けられ、それぞれ専用使用権が設定されるなど、権利関係を複雑
にしております。まずは、こうした複雑な権利関係を整理することが欠かせませんので、各所
有者の権利を尊重しつつ、慎重に判断する必要があると考えております。
 ビルの利活用を進めるに当たっては、市街地に立地しているという環境からも公的な機能と、
商業などの民間サービスが一体的に提供されることによって、市民生活及び地域経済への効果
が期待されますので、総合的に検討し、必要な措置を講じてまいりたいと考えております。
 次に、遅々として進まない現況と妥協点を見出した際のリスクの比較についてでありますが、
ビル関係者を中心に商業ビルとしての再生を目指してきた中で、その努力に対しては深く敬意
を表するものであります。
 しかしながら、現在の社会・経済環境においては、グリーンベルがこれまでの手法で再生を
目指すには限界があり、現状を放置することは何ら問題解決にならないことは明らかとなって
おります。さまざまな御意見があることも承知しておりますが、早期の解決に向かうことが何
よりのメリットであると考えております。
 次に、中心市街地まちづくり事業への影響や効果についてでありますが、グリーンベル21
は、中心市街地まちづくり事業における重要な施設でありますので、その動向はまちづくり事
業に大きな影響があり、今後、まちづくり事業の方針を見直す必要があるものと考えておりま
す。
 また、土地区画整理事業における事業進捗との乖離についてでありますが、現在の計画事業
費総額が約148億円、平成25年度末までの実施済み事業費が約63億円、残事業費が約8
5億円の見込みとなっており、残事業につきましては、財政的な問題だけでなく、街区の合意
形成や事業内容等も要因となっておりますので、今後、財政状況を勘案した上で、権利者との
相互理解のもとに、国・県等関係機関の指導を受けながら事業計画を精査してまいりたいと考
えております。
 次に、トップの基本的な役割と説明責任についてでありますが、市長に就任して4カ月とな
りますが、行政をお預かりすることの責任の重さは、日々痛感してまいりました。
 市全体の活力向上を目指し、働く場所の確保や子育て環境の充実など、さまざまな課題への
対応は行政単体で担えるものではなく、市民の皆様一人一人の声をよくお聞きし、総合的に判
断していかなければならないと考えております。
 一方、時代は急激に変化しており、一瞬の躊躇が判断のおくれとなり、後に大きな負担とな
って帰ってくることも考えなければなりません。時に応じて速やかに決断し、その内容を十分
に説明し、理解を求めつつ、事業を推進してまいりたいと考えております。
 次に、障害者福祉政策について、障害者支援について、障害者の地域活動支援や就労支援の
現状と市長の問題意識についてでありますが、まず、地域活動支援につきましては、地域活動
支援センターであります公設民営の福祉作業所を4施設設置し、生産活動機会の提供等の支援
を実施しております。
 また、就労支援につきましては、ハローワーク沼田及び障害者就業・生活支援センター「コ
スモス」等の関係機関と連携・協力し、支援に努めているところであります。
 次に、就労分野の問題点についてでありますが、障害者就労施設等において支給される工賃
が低額であることが課題であるとの認識を持っております。
 また、一般企業等への就労についても関係機関との連携による相談体制の充実を図る必要が
あり、民間企業にも障害者雇用に対する理解と協力をいただき、一人でも多くの就労につなが
るよう支援をしていくことが重要であると考えております。
 次に、あおぞら作業所の就労継続支援B型事業選択への対応と支援策についてでありますが、
NPO法人あおぞら会が白沢町下古語父地内に、国・県の補助事業により利用定員20人の就
労継続支援B型事業所を設置する計画はお聞きしております。
 就労継続支援B型事業所は、雇用契約に基づく就労が困難な障害者に生産活動等の機会を提
供し、就労に必要な知識と能力向上の訓練等の支援を行う重要な施設であると認識しておりま
す。この形態の施設は、これまで市内に設置されておりませんでしたので、あおぞら会の施設
の開設により、障害者の就労支援の推進が図られることが期待されているところであります。
 本市においては、社会福祉法人に対する助成及び社会福祉施設の設置事業に対する補助等の
制度が整備されておりますが、これらの制度は主に社会福祉法人を対象としており、NPO法
人は対象外となっておりますので、財政支援につきましては、これらの制度も含めて今後、検
討してまいりたいと考えております。
 次に、障害者優先調達推進法後の工賃の増加策や販路の拡大策の検討についてでありますが、
国においては障害者就労施設等の受注機会を確保するため、国、地方公共団体及び独立行政法
人等が、障害者就労施設等から積極的に物品等を購入することを推進する趣旨の障害者優先調
達推進法が、平成25年4月1日に施行されました。
 議員御指摘の工賃増加のためには、授産製品の販路拡大が重要になりますので、受注機会の
確保を推進するための検討を進めていかなければならないと考えているところであります。
 また、利根沼田地域の7つの福祉作業所の授産製品を広く紹介するため、利根沼田地域の市
町村が連携し、本年中に製品カタログを作製し配布する準備を進めておりますので、今後も引
き続き工賃の増加及び販路拡大に向けた支援施策の充実に努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、高柳議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇8番(高柳勝巳君) 御答弁をいただきましたので、幾つかの問題について再質問したいと
いうふうに思います。
 最初の質問ですけれども、多くの同僚議員に丁寧にお答えいただいている、あるいは現段階
ではこれでしようがないのかなというぎりぎりの線で御答弁いただいているのは承知なんです
けれども、改めて少しお伺いしたいなというふうに思います。
 正確な記憶ではないですけれども、たしかこの問題は、最初にも申し上げたとおり、平成1
8年9月議会の後に全員協議会が招集されまして、その中で前市長から条件つきで無償譲渡を
前向きに検討したいという発言があって、これを受けてこの問題がスタートしたんだろうとい
うふうに私は認識しています。
 当時の私の印象では、条件をクリアしたら、それから本格的に譲渡の受け入れの可否を検討
するといった2段階方式とは受けとめておらず、条件クリアイコール無償譲渡の受け入れと理
解していました。その理由は、市長は、当時、このまま沼田市が関与しなかったら、まちの衰
退に歯どめがかからないという強いメッセージを感じたからです。当時の議員も私と同様の受
けとめをして、慎重な議員もこれに促されるように10月9日の条件つき無償譲渡への回答に
つながったと理解しています。
 残念ながら、その後、当時の市長のトーンはどんどん低下し、混迷に混迷を重ねて今に至っ
ていると認識していますが、新市長の今回の会談決断の深層心理としては、先ほどと同じく、
もうこれ以上の対応のおくれは許されないという危機感から出ているのか、あるいは8月末ま
での回答期限ですよという具体的、ある意味消極的手続的な心理状態から8月8日に会談に至
ったのか、まずお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 どのような心理状態で8月8日の会談を受け入れたのかといいますと、この問題は、これ以
上、もう延ばすことはできない、これがタイムリミットぎりぎりだろうという思いで会談を受
けさせていただきました。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 1回目でもそういう御答弁でしたから、やはりその決断が大事だろうなと私は考えています。
事態認識が一致していますから細かいことは余り聞きたくはありませんけれども、こちらもい
ろいろ市民の皆さんにお伝えしなければならない課題でもありますから、幾つかまた聞いてい
きたいなというふうに思っています。
 次の課題に入りたいと思います。グリーンベル21の公共性と行政の役割と責任について、
これは先ほど説明がありましたけれども、説明はなかったですね、総工費108億円で国・県
・市の補助が恐らく二十数億円、これは入っていたと思います。街なか再開発事業という公共
事業であったはずです。沼田市のためになら、関係者の皆さんも幾らか不満があっても、国や
県や市が一生懸命やるんだから協力しようじゃないかという中で事業が始まったというふうに
私は認識しておりますけれども、こういう認識で市長、よろしいのかどうか。今の市長に聞い
てもわからないと言えばわかりませんけれども、私は公共事業だと思っているんです、純然た
る。その辺についての御認識をもう一度お伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますが、当時、私は隣の
商店街におりましてこのビルの当事者でございませんので、なかなかその間の事情というのは
わかりませんが、やはりこれは沼田市を挙げての一大事業だというふうに捉えております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。
 全くそのとおりだろうなというふうに思います。時代の流れとともに、予想を超える状況の
変化というものはあるにしても、もとはそこだったということをもう一度再認識を市長にも強
く持っていただきたいなと思いながら通告させていただきました。
 ここに沼田市下之町区第1種市街地再開発事業概要書というのが平成6年1月に沼田市が出
したんですけれども、それによりますと、前々西田市長のこの事業に対する考え方が記載され
ているんですね、きちっと。読み上げさせていただきたいと思います。患者と病院に例えてこ
の事業を、「重症患者の身内が親族の同意書を持って血相青白く手術の要請に来られたとき、
総合病院の院長としてみずからその必要性を認識していたものであり、例え経験医師不足であ
ったとしても、上級病院の協力を得て緊急手術を執行するとの決断をした」と。こういう時代
認識でもって当時の市長は大変な決断をし、沼田市再生、中心市街地再生のために立ち上がっ
た事業だというふうに私は認識をしていますので、今の先ほど来の市長の認識と全く同じだろ
うなということなので安心をしましたので、次に行かせていただきたいなというふうに思いま
す。
 ちょっと違うんだよというのがあれば、次のときに御答弁し直していただければ、ありがた
いと思います。恐らく先に行くと、どんどん縮まってしまいますので先に行きながら関連につ
いて聞いていきたいと思いますけれども、3番の庁舎も含めた複合施設との検討の経過であり
ますけれども、1回目の御答弁は、まだ商業としての活用が最初にあったということなので、
今、検討をもう一回1からしていますよと、こういう御答弁だったんだろうなというふうに思
いますけれども、今のこの時点で1からもう一回、おさらいをしていくんですよというのと、
もうぎりぎりのリミットですという先ほどの市長の答弁とはやや食い違ってしまうのかなとい
うふうに思っちゃうわけです。それで追いつかないんじゃないかという懸念を持つわけですけ
れども、その辺との整合性はいかがお考えかお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 先ほど西田市長の経験不足の医者の話は初めて聞かせていただきまして、大変な決断だった
なというふうに認識させていただきます。
 それと、最初の話から少しずつ変わってきているのではないかということですが、それが時
間経過だということだと思います。庁内会議も立ち上げ庁内で検討していく中でだんだんだん
だんこういう形になってきたというふうであります。
◇8番(高柳勝巳君) 市長も当時の関係者として、恐らく胸に来るものがあったんだろうな
というふうに推察しますけれども、質問の趣旨は、もう8月8日に会わなきゃならないのがぎ
りぎりだと言っているにもかかわらず、いろんな状況を今、一から検討をプロジェクト等でし
ていますよと言うのでは時間が追いついていかないんじゃないですか、整合性の問題は時間の
問題を聞いているので、もう一度、お伺いできればと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますけれども、時間がと
いうお話でございますが、これはメドテック・インベストメントの85%と地権者27名の1
5%の部分と7階の笹屋さんの部分を同時進行にさせていかなければいかんということで、現
在、各担当が同時進行で当たっているところであります。ですから、多少時間はかかりますけ
れども、解決したときにはそれほど時間的そごを来さないでできるのではないかなと思ってお
ります。
◇8番(高柳勝巳君) 私も1回目で通告したとおり、これは一体的解決ということを目指し
ていかないと、この前、85%のみ譲渡を受けて検討資料とありますけれども、残りがあると、
やっぱりいろんな問題が出てきてしまってデメリットのほうが多く出てしまうというような答
えになると思うんですね。100%に向けて今努力をしているということですから、市長の今
の言葉を最大限尊重して、もう急ピッチでこのことについてそれぞれの担当部署が、本当にこ
こは剣が峰ですから検討していただいて、早期に、相手もあることです。これは3月にも前市
長に申し上げましたけれども、こちらのペースでは追いつかない場合が時としてあるので、ぜ
ひこの辺については急ピッチで3問題一括解決、ほぼ同時解決と言ったほうがいいでしょうか
ね、目指していただきたいなということを申し上げておきたいと思います。
 それから、これは苦言になるかと思いますけれども、複合施設という当局のスタンスは、ず
っと前から答弁で聞いているんですよね、同僚議員にも。ですから、複合施設というのを、例
えばどんな形でもっての複合施設なのかぐらいは、これは継続して検討してほしかったなと思
うわけです。今、市長が急ピッチで3課題を同時というふうに言っていますけれども、そうじ
ゃなくて、どんな活用だったらいいのかは継続して検討していても、私は罰は当たらないだろ
うというふうに考えていたんですけれども、その辺についての御答弁をいただければと思いま
す。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えしますけれども、複合的施設と
いうことで考えているということですけれども、これは庁内会議を立ち上げて現在検討してい
るわけですが、それ以前のことにつきましては、ちょっと私、あずかり知らないのでわかりま
せんが、現在はそのような形で進まさせていただいております。
◇8番(高柳勝巳君) ぜひ、例えば庁舎の老朽化の問題なんかも、それからこの種の問題も、
それから中心市街地の問題もずっと答弁は決まっていて、基本スタンスはずれていないんです。
ずれていない問題ですから継続して議論や研究を深めていただくことに全く支障はないという
ふうに思いますし、先ほどの市長の答弁にありましたように、一瞬の判断の誤りが大きく帰趨
を変えていくということにつながりかねない時代ですので、ぜひこの手の問題は継続して、こ
れからも恐らく取得をしていくということになれば、活用策等は当然、考えていかなきゃいけ
ないので、ぜひこの3課題が終わりましたら早急にこれについても検討していってもらいたい
なということを改めて申し上げておきたいというふうに思います。
 それから、複合施設としての活用の視点の中に、私は庁舎として活用するのを軸にというこ
とをずっと言ってきました。今関係職員や関係者、500人以上だと思いますよね。例えばグ
リーンベル21の何階かわかりませんけれども、そこに毎日、通います。そういった施設に出
店を考えない企業はあると思いますでしょうか。私は結構出てくるんじゃないかというふうに
思いますけれども、そうなったときの考え方についてお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 そうなったときに出店を考えない企業はということでございますけれども、これは基本的に
当初の108億の単価から今後、取得する金額によって平米当たりの単価ががくっと下がると
いうことでございますので、大変費用的な効果が安くなるということでございますので、今後、
その場合に提示する金額、それらが下がることによって大変商業者にとってもメリットが出て
くるんではないかなということが推察されます。
◇8番(高柳勝巳君) 順を追って聞いていこうと思ったら市長が先にお話をしちゃったんで
すけれども、せんだって、同僚議員と栃木市に行ってきましたところ、平米300円でしたか
ね、民間に貸しているのが、激安だと思います。それでも、庁舎を維持する量と残ったところ
を貸せば、十分ペイができてしまう計算だと私は聞いているんです。市長は一足飛びに話をし
ていただきましたけれども、そうじゃなくても、幾らか高くてもと言うと語弊がありますけれ
ども、経済的問題を除いても人々が毎日出入りするところに出店を考えない企業というのは、
考えづらいわけですよ。そこで、買い物をすれば、今の幾らかのお金を払ったとしても十分事
業税や住民税で上がってくるんだろうというふうに私は考えているんです。私はそういうふう
に考えますけれども、恐らく市長も同感だと思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) 高柳議員の質問にお答えいたしますけど、全くそのとおりで、そこで
働く人が一人でもふえることによって市民税がふえてくるという現象が起きますので、これも
いろいろな面でメリットがあるというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。
 これが未来志向、積極姿勢だというふうに私は思っているんです。取れもしない固定資産税
がもったいなくてもらわなかったという判断は、私はあのとき、決断すべきだったなというふ
うに考えています。お金がない人からは取れませんというのは、散々、私も議会等でもお話を
したとおりです。取れないところへ無理して取りにいくんではなくて、取れる可能性があると
ころに健全に取りに行く、取りに行くと言ったら悪いですけれども、納税していただく。これ
が健全な姿勢だと私は考えていますので、ぜひその姿勢でもって今後の事態へ対応していって
もらいたいなというふうに考えています。
 それから、幾つか具体的な内容は、たくさん参考事例等がありますからそれを参考にしてい
ただければ結構なんですけれども、私は1階にはグリーンベル21ができるときに動いていた
だいた方なんかがいますので、生鮮食料品は何とか誘致していただきたいというふうに思って
います。それから、6階にあるスポーツだとか、FM−OZEだとかというのは、公共性が私
は高いと思っていますので、ぜひそういったものもかみ合わせた複合施設を基本的な考えの中
に入れていただければありがたいなと思うわけですけれども、その辺についての基本的な考え
方を、市長のお考えを伺いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御意見、真摯に受けとめて対応してまいりたい
と考えております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 当然、御存じだと思いますけれども、これは国土交通省が恐らく公益法人につくらせて出し
た再開発ビルの再整備事例集というんです。土地区画整理事業じゃなくて、再開発をしたけど、
名前はついていませんけれども、うまくいかないのでもう一回整備するという、本当だったら
失敗なんですよね。失敗のリカバリーの事例集なんですよ。こういったものもホームページを
見れば、もう何百という事例がありますので、そういった中から本当に沼田市に合うようなプ
ランを早急に考えていただきたいなと思います。そうすれば、恐らく広過ぎるなんていうこと
はありませんし、民間施設でありませんから急いで税金を払うということもないと思います。
入ってこないかわりに払う必要もないので、そういう点では幾らか腰を落ちつけて沼田市の満
足度を上げるような複合施設を考えていただきたい。
 とりあえず取得が先ですから、取得のことを第一義に関係者と当たっていただきたいなとい
うふうに思うわけですけれども、こういったことになりますと、栃木市でも、16万の人口で
3人の方が必死になってやったというふうにお伺いしているんですけれども、恐らく本市の場
合は対応するところがないんですね。先ほど言ったプロジェクトが当たるかどうかわかりませ
んけれども、その辺の対応についてどんなふうにお考えなのかお伺いできればと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますけれども、栃木市で
は3人いたということでございますけれども、本市では、まだそういうところまで至っており
ませんので誰もいないという状況でありますけれども、現在まで対応してきた産業振興課が十
分対応できるというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) 恐らく厳しいと思います。それで、今は財政課も庁舎の問題でいえば
検討していますよね。それから、もちろん、街なか対策課もそうでしょう。それから産業振興
課、こちらも当然該当するんですよね。今のプロジェクトとそれらを組み合わせて、これは本
当に物すごい作業だと私は思っていますので、ぜひ今後の進捗状況によっては体制整備も含め
て加速度的に取り組んでいかないと、私は栃木市を見てきましたけれども、とてもとても今の
スピード感では追いついていかないという認識でいますので、ぜひ市長には頭に置いておいて
いただければありがたいなというふうに思っています。
 次に行きたいと思います。多少費用の関係や面積の問題を聞いておきたいなというふうに思
っていますけれども、財源確保の問題は、以前から言われていたように、合併特例債等を活用
しながら、税金でありますし、借金であることに変わりはありませんが、ぜひその辺をうまく
活用していただきたいということですけれども、現在の住民説明会のとき、これですかね、グ
リーンベル21に関する懇談会資料等に出ていたときの計算によりますと、東原庁舎、東庁舎、
北庁舎、本庁舎等をあわせた場合には、8,000平米ぐらい必要ですよという資料があった
んですけれども、恐らく私が計算する今の施設を全部足し込むと、それよりも大きい、広いと
いうふうに思うんですけれども、その辺についてのお考えがあれば、数字も含めて御回答いた
だければありがたいんですけれども。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問に関しまして総務部長に答えさせます。
◇総務部長(田村博史君) 命によりお答えを申し上げます。
 ただいま庁舎整備検討委員会のほうで試算をしている数字ということでお聞き取りをいただ
きたいと思います。この試算につきましては、総務省のほうの起債を借りるときの基準面積と
いうことで、職員何名についてこのくらいの面積というようなことで試算を行っております。
その結果といたしましては約9,500平米ということでございます。
 以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 起債のときの基準値だということで、当時の、本当に初期のときのをもう少し精査した場合
には9,500平米になると、こういう御答弁でした。ただ、今、実際私が25年度のいろい
ろ決算の資料をもらって足し込んでみたところ、本庁舎と北庁舎と東庁舎、それから東原庁舎
を足し込むと1万260.46平米、それプラス街なか対策課があるスペース、それから教育
委員会があるスペース、それから庁内の検討委員会では、市民活動支援センターなんかも入れ
て考えているようですから、現行の職員数でなくて、施設の面積等では1万5,000平米ぐ
らい要るんじゃないかというふうに思うんですけど、その辺についての感想をお伺いしたいと
思います。
◇総務部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 先ほどの試算につきましては、本庁舎、北庁舎、東庁舎、中央公民館、街なか事務所、東原
庁舎、保健福祉センターに勤務をする職員、嘱託職員、臨時職員を含めた職員数に基づいて試
算した結果でございます。
 以上です。
◇8番(高柳勝巳君) 後でこれは実測をしていく以外にないので、参考までにお聞きしたと
いうふうに思います。
 それから、維持管理費、これも討議資料等には大分重くて大変なんですよという記述が庁内
の検討委員会の資料でも、それから有識者の報告書でも、それからこの住民説明会のときの資
料にも同じような趣旨が書かれておりましたけれども、私は、平成25年度決算書を全部含め
て、東原庁舎も含めると、多分4,837万8,607円、これが今の施設管理費の総合計で
す。当時、1億1,000万円ぐらいかかりますよという資料がこれには出ていたと思うんで
すね。今、管理費をかなり節約していますからそんなにはかからないんだろうと思いますし、
そんなにかけてもいけないんだろうというふうに思いますから、あと数千万円あれば、例えば
民間が入って数千万円を年間負担をしてくれれば、先ほど平米300円ですかね、そのあたり
で入って幾らか負担をしてくれれば、もう十分採算はとれるんじゃないかというふうに、私は
概算ですけれども考えているんですけれども、市長の考え方として、今のような考え方で大体
いいのかなというのか、あるいは、いや、高柳君、これは計算に入れていないよということが
あれば御指摘いただきたいと思うんですけれども。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問ですが、まだその辺の試算は全然してお
りませんので、ちょっと見当がつきかねます。
◇8番(高柳勝巳君) 大変正直にありがとうございました。ぜひスピードアップをしていた
だきたいなと。そうじゃないと、説明するにも数字が入らないとなかなか説明ができない、あ
るいは十分納得するものにならないというふうに思います。この話が出たもんですから、老朽
化に対する改修費ですね、この間、3年前でも結構ですし、大震災以降でも結構ですし、平成
20年ごろから、この老朽化した市役所は、改修費にどのくらいかけているのか、参考までに
お伺いしたいと思います。
◇総務部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 25年度の修繕料ということで限って御答弁をさせていただきたいと思います。25年度で
は、本庁舎、北庁舎で約310万円、東原庁舎では41万5,000円と、修繕料に限ってで
ありますけれどもそういった実績でございました。
 なお、東原庁舎につきましては、26年度に入って外壁改修等を行っておりますけれども、
25年度につきましては、先ほど申し上げた額ということでございます。
 以上であります。
◇8番(高柳勝巳君) グリーンベル21の検討資料に15年を過ぎると大幅改修の費用が重
くのしかかりますよというふうに記載されていました。これはどこのうちでも当たり前ですよ
ね。50年もつものだったら真ん中辺になったら大規模改修するのは当たり前で、これはもら
うときに突然かかるという話じゃないと私は考えているんです。こういう資料じゃない資料を、
もしつくるんであれば、ぜひお示しいただきたいなと思います。
 それから、庁舎の移転費もついでですから申し上げたいと思いますけれども、ここでもし仮
庁舎をつくって出るにしても移転費は同じだけかかりますよね、グリーンベル21に行くにし
ても、仮庁舎をつくるにしても移転費は同じだけかかるんだろうなというふうに私は考えてい
ますので、ぜひもしこれから住民説明会をするんであれば、そういった公平性を担保した資料
をぜひつくっていただきたいなというふうに考えています。
 それから、考え方の一つですけれども、これは3月に私が発言をして、前市長も前向きに検
討するような趣旨でしたけれども、仮庁舎として、これから庁内のこういう施設を再配置をし
ていくわけですから、仮庁舎としてあそこを譲り受けるという活用方法は、私はとても貴重だ
と思っているんです、今でも。ですから、ぜひそういう点を考えれば、お買い得といったら失
礼ですけれども、中古の物品です、確かに。もう25年、市が決断しなかったので8年、余計
に延びちゃいましたけれども、中古ではあるものの、活用方法はいろいろ私はあって、もうお
つりが来るぐらいだというふうに考えているんですけれども、その辺についてのお考えをお伺
いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 高柳議員の御質問にお答えいたしますけれども、活用方法はいろいろ
ある、確かにいろいろあると思いますけれども、現在の段階では、まだまだそこまでに至って
おりませんので、この辺の御答弁で御勘弁願いたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) 心の中で聞いていただいたというふうに前向きに理解したいというふ
うに思います。
 それから、これは前と同じの話になりますけれども、1階から7階までの所有を全て市がす
ることによるメリットということについては、先ほどおっしゃったとおりですけれども、地権
者と旧笹屋ホテルがありまして、地権者のほうは、昨年暮れにたしか文書で申し入れがあった。
それで、有償か無償かでなくて協力は惜しみませんよという抽象的な申し入れだったというふ
うに認識をしています。この2月の大雪が降った日ですから14日ですかね、14日かその近
辺で市長が直接お話をしたというふうにお伺いしていますけれども、それ以降、このお話は多
少進捗しているのかどうか、話せる範囲で結構ですのでお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますけれども、たしか8
月の8日、9日から地権者のほうに当初からかかわり合いを持っております顧問の方と弁護士
の方が入りまして、いろんな御相談に応じている状況であります。
◇8番(高柳勝巳君) それ以上はいろんな関係があるんで、着々と進めているというふうに
積極的に聞き入れたいというふうに思います。
 それから、これも言いづらいでしょうけれども、旧笹屋さんのほうも新聞等でも報道されて
おりまして、外国系債権回収銀行でしたっけ、そことのやりとりというのは、話せる範囲で結
構ですので、順調に進んでいるのか、内容を話せる範囲でお伺いできればと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますけれども、城ヶ島合
同会社という会社が所有しておりまして、そことの交渉が始まったというふうに認識していた
だければありがたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) 急速に深化をさせていただきたいというふうに思います。3月のとき
も手おくれで市長が訴えられるというような事態になってしまいましたので、ぜひその辺につ
いては、本当に加速度的に進めていただきたいという要望だけして、次に移りたいというふう
に思います。
 コスト論の話が、順序があっち行ったりこっち行ったりで済みませんけれども関連すること
ですので御容赦いただきたいと思います。私がもらったほうがいいですよ、あるいは有償でも
買ったほうがいいですよというお話をしたときに、前市長はサンク・コストというのを例に出
したんですね。これは埋没支出というんですかね、もう払っちゃったお金がたくさんあるから、
それだけ出したんだからもう少し出さなきゃ損だという考え方に偏重していくと、大きな損失
になりますよ。私には、この辺で手を引くべきだなというふうに言ったのかなというふうにと
れるんですけれども、私はその逆で、前向きな回答をしたほうが、解決策をとったほうが結果
的には安くなるし、プラスの面が出てくるんじゃないですかということを訴えたんですけれど
も、このサンク・コストについて、前市長のことですけれども感想があればお伺いしたいなと
いうふうに思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えしたいと思いますけれども、サ
ンク・コストという話、ただいま初めて聞きましたので、何と言ってみようもありません。
◇8番(高柳勝巳君) 私もそのとき、初めて聞いてうちに帰ってから調べ直したらそういう
ことだったんで、反論できなかったんでとても残念だったんです。ぜひ今までの答弁で市長は
積極姿勢だと思いますし、これからの可能性に私はかけているんだろうなというふうに勝手に
受けとめさせていただきましたので、再度の答弁は、これについては結構でございます。
 時間がありませんので最後のほうに行きたいと思いますけれども、中心市街地まちづくり事
業への影響や効果についてというところに入りたいなというふうに思います。
 先ほども紹介しましたけれども、最近の国土交通省の動きというのは、中心市街地の整備事
業もまちづくり事業も、今までの延長線では全くだめでしたとは書けませんが、かなり見直し
をしていかなくちゃいけないねというのが文書になって出てきています。例えばことしの3月
に平成25年度中心市街地商業等活性化支援業務の効果分析検証事業といって、新活法でスタ
ートした3年間を総括したら、ほとんどうまくいっていなかったと。だから、今までの、例え
ば人口増、交流人口の増、こういったものだけで杓子定規にしていると、全然実際はまちづく
りが進捗していなかったということになるんで、国もこれは考え方を変えていこうというとこ
ろに立っているんだろうなというふうに私は思うんです。ですから、今の私どもの沼田市の中
心市街地のまちづくり事業も、もう一回、ここで考え方を改めるというんじゃないですけれど
も、視点を変えてやっていかないと、向き合っていかないと、恐らく期間も事業費も浮いてこ
ないんじゃないかというふうに私は考えているんですけれども、その辺の動きについて市長、
把握していれば、感想等、お伺いできればと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますけれども、国がコン
パクトシティーということを言い出したときに、既にもう今までのままではだめなんだという
ことを暗に言っているわけですけれども、なかなか言葉がきれいなために一般的に認識が薄か
ったということだと思います。今、議員の御質問はもう一度、視点を変えろということでござ
いますけれども、グリーンベル21が解決の暁には、いま一度、視点を変えてやらなければ、
まちづくりは進まないだろうなという認識は持っております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。ある意味、一新なんだろうなというふうに考
えていますので、ぜひそういった視点で今後に取り組んでいただきたいと思います。
 どんどん時間がなくなっちゃいましたけれども、少し省かせていただいてトップの責任の問
題です。このグリーンベル21の取得の問題をトップの責任について前市長に私、備中の高松
城の話を例に出してお話しさせていただいたと思います。今、勘兵衛が有名になっていますけ
れども、落城寸前の高松城を放って不利な和睦を結んで秀吉が大返しをして明智光秀を討って
天下をとったという一連があるわけです。本当に倒さなきゃいけない、本当に大事にしなきゃ
いけないのは何なのかということだろうと私は思っています。訴えられたけんかだから相手に
対して完膚なきまでに勝つのが勝ちなのか、住民の皆さんが幸福になる道を和睦という形で結
ぶのかというのは、私はもう論をまつまでもないなというふうに感じているわけですけれども、
その辺の柔軟性について市長の考え方をお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますけれども、高柳議員
は、勝ち負け、引き分けという論法で捉えておりますけれども、勝ちもなければ負けもない、
引き分けもない、あるのは市民のみというふうに思っております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。もうその言葉をしっかり受けとめていきた
いなというふうに思います。
 あと5分になってしまいましたのでこの問題を終えまして、障害者の問題に移りたいなとい
うふうに考えています。
 これも多少急がなくちゃなりませんけれども、工賃の問題についてお伺いしたいと思います。
 厚生労働省のホームページにも出ていますからわかっていると思います。全国の平均が平成
23年で月1万3,586円というのが厚生労働省のホームページに公表されています。障害
者年金と合わせても10万前後だと思います。恐らく全体が少子高齢化ですから、今、障害を
お持ちの方も長生きをするんです、同じように。そうすると、親御さんが亡くなってお子さん
が残る。お子さんが1人で頑張らなきゃならないというケースが多分に出てくるわけです。そ
うしたときに、この1万3,586円を倍増しようじゃないかというのが平成19年から起こ
って、5年間やったけどうまくいかなかったので、平成24年から3年間、延長して3年目の
最後なんです、ことしが。そういったところについて沼田市の中では大変苦言ですけれども検
討した経過があるかどうか、お伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問につきましては、健康福祉部長に答えさせます。
◇健康福祉部長(山恭昭君) 命によりお答え申し上げます。
 ただいま全国的な障害者の方の賃金の状況が御報告されたわけでございますけれども、本市
におきましても、平均の月額賃金につきましては全国的な平均を下回っておりまして、沼田市
の第1、第2福祉作業所におきましては平均月額が7,232円、白沢福祉作業所につきまし
ては5,440円、あおぞら作業所につきましては2,940円ということで、大変金額が低
いというような状況でございます。
 こういったことを受けまして、市といたしましても、工賃の引き上げのために事業者等への
PR、また販路の拡大に向けた取り組み等について検討しているところでございますけれども、
なかなか実が結ばないという状況でございます。
 以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) 正直な御答弁、ありがとうございました。ですから、本当に今回の就
労継続B型へのステップアップによる工賃の上昇と、それにプラスして皆さんのお知恵や協力
がどうしても重要になります。施設が新しくなっても受注がなければ、結果的に機械だけ整備
をしただけが重荷になってしまうわけですので、ぜひその辺について具体的に検討していただ
きたいわけですけれども、昨年、コスモス等といろんな、産業振興課が少し連携をするような
お話を伺いましたのでちょっと安心しているんですけれども、具体的な支援策について多少は
検討なさったのかどうか、再度お伺いしたいと思います。
◇健康福祉部長(山恭昭君) ただいまの高柳議員の質問にお答え申し上げます。
 昨年度の一般質問の中でも、今お話しのとおり、経済部との調整を図りながら需要を高め供
給ができるようにいろいろと検討してきているところでございますけれども、今年度につきま
しては、先ほど申し上げました利根郡の7つの福祉作業所が共同で市町村の財源を使いまして
PR用のカタログ等を作成するような展開、また作業所のほうで作成をいたしました製品等の
庁舎への展示等を行うような検討がなされてきて、現在に至っているというような状況でござ
います。
 以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) この平成25年4月から、御答弁いただいたように障害者の優先調達
推進法ですよね。これに基づいて具体的に検討なさったことはないのかどうか、多分ないんだ
ろうなというふうに推察されるわけですけれども、先般行ってきた栃木市の新庁舎の入口の一
番いいところに、実は栃木市は福祉ショップが常設をされていまして、市内の7つの関係の施
設が常時展示をしていて、ローテーションを組んで即売もしているという状態です。本市も入
口あたりで許可を得て販売をさせるぐらいのことはさせてあげたいなと思うわけです、ブドウ
組合なんかはやっているわけなので、それについての考えをお伺いできればと思います。
◇健康福祉部長(山恭昭君) ただいまの高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 庁舎における製品等の展示販売についてでございますけれども、現在、東原庁舎におきまし
ては、あおぞら作業所の野菜の販売等を行っておりますし、また、市で実施しております各種
イベント等におきましても、野菜等を使った豚汁等の販売等で参加していただいているような
状況がございますので、今後につきましても、本庁舎等も含めて検討していきたいというふう
に考えております。
 以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。ぜひ前向きに、私はできるというふうに踏ん
でいますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、支援策、なかなか見つからないと言いますけれども、栃木市でも、あるいは静岡
県の藤枝ですから大きいですけれども、具体的な数値ですよね。総額予算で、例えば栃木市で
すと、年間数百万円、仕事をしてもらうだとかも含めて400万円をやりますよという目標設
定をしているんですけど、そういったことへの考え方をお伺いしたいと思います。
◇健康福祉部長(山恭昭君) お答え申し上げます。
 現在のところ、まだ金額を定めたところでの目標値というところまでは検討していない状況
でございます。
 以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) 恐らく最後になると思いますけれども、以前にも申し上げましたけれ
ども、例えば小学校に上がるときの上履きの袋、これ1年前にわかります、数が。ですから、
急がなくてもできる。それから、保健福祉センターの清掃です、これは前橋でも実際行ってお
ります。こういったことからぜひ着手をしていただきたいのと、就労支援のB型についてもう
一つお伺いしたいと思います。
 これは安中市が今年度、支援をします、実際補助をするということですから。沼田市も、こ
れは一生に一度だと思いますので、ぜひ前向きに予算の範囲内で、条例の改正の前に市長の決
断としてまずお答えいただければと思います。
 以上、お伺いして私の一般質問を閉じたいと思います。御清聴ありがとうございました。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問を真摯に受けとめて、前向きに検討した
いと思います。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後2時06分休憩
    ─────────────────────────────
午後2時14分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、井之川博幸議員。9番。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) 傍聴の方々には、遅くまで本当に御苦労さまです。最後になりまし
たので、よろしくお願いいたします。
 また、私、質問に入る前に、さきの広島を初めとしての豪雨災害での被災者の方々にお見舞
いを申し上げるとともに、犠牲になった方々には心からお悔やみを申し上げ、一日も早い復興
がなされるように心から願いたいと思います。
 さて、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 横山市長が就任されてから4カ月が経過しましたが、市長選での公約実現に向けてはまだま
だこれからというところだと思います。私の今回の質問も、さきの市長選における経済の活性
化や教育の充実に対する新市長の公約及び公開質問状に関連した施策の推進についてお伺いし
たいと思います。
 まず、地域産業の復興・振興について、市長は地域産業の復興による雇用の創出、農産物の
ブランド化・6次産業化、地元木材資源を利用した産業の活性化、物産振興などを公約として
掲げていました。私は、地域産業の復興及び振興に取り組む場合の大きな問題の一つは、今の
沼田市では34年前に策定され、古くなった中小企業振興条例が基本となっていることであり
ます。もちろん、多少の改定はされていますが、現在の地域産業の振興をリードできるとは思
えません。私は、沼田の特性を生かした地場産業を育成し、地域循環経済なども取り入れた新
しい時代に合った産業振興条例を策定することが必要と思いますが、市長のお考えをお聞かせ
ください。
 続いて、先ほどの産業振興条例の中に農業振興もかかわってくるとは思いますが、農業は独
自に考えていく必要もあると思います。群馬県の施策で利根沼田地域の計画はありますが、や
はり沼田市に合った市独自の農業振興計画を策定することについてお聞かせください。
 続いて、農産物のブランド化や6次産業化など、沼田市の農業の振興策を推進するには、強
力な指導体制と農業者の組織化が必要なのではないでしょうか。その役割を担う沼田市農業公
社など農業振興策を推進する組織を設立することについてお考えをお聞かせください。
 続いて、林業の問題ですが、地元木材資源を利用した産業の活性化を進めるためには、市域
の約80%を占める森林資源を活用する市独自の林業振興計画を策定することが必要だと思い
ます。さらに、その資源を森林バイオマスとして有効活用することも重要だと思いますので、
市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 次に、教育の充実についてお伺いいたします。
 質問項目は5項目ありますが、さきの市長選における公開質問状での横山市長の回答は、そ
れぞれ前向きな回答をいただいております。それらを踏まえて、横山新市政における教育委員
会の方針として前向きな御答弁を期待したいと思います。
 まず、教育委員会制度の見直しについては、平成25年度教育委員会の事務に関する点検評
価報告書でも結びのところで述べられておりますが、「国の動向を注視していきたい」という
ことにとどまっています。しかし、本年6月に改正地方教育行政法が国会で可決、成立し、来
年度から施行されることになりました。今回の改正では、教育委員会が廃止されるというとこ
ろまではいきませんでしたが、日本軍国主義による戦争遂行のための「国家による教育の統制」
を反省してつくられた戦後の教育委員会制度を崩壊させようという教育委員会弱体化・廃止論
についての見解をお伺いしたいと思います。
 続いて、少人数学級について伺います。
 群馬県では、桜プランや若葉プランなどで30人及び35人学級が行われています。世界の
学力先進国では、25人学級が主力になっていると聞いています。子供たちに本当の行き届い
た教育を実現していくためにも、全学年30人学級が当面求められていると思います。少人数
学級を拡充することについてのお考えをお聞かせください。
 全国学力テストの結果が先日発表され、学校別成績を公表する動きもありましたが、多くは
慎重な姿勢です。「競争こそが質を高める」という新自由主義の理念で実施されている全国学
力テストは、文科省が目指してきた教育改革の「学歴社会の弊害の是正」や「過度の受験競争
の緩和」という目標などとはほど遠く、子供たちにも悪影響を与えるものです。この全国学力
テストへの参加を取りやめることについてのお考えをお聞かせください。
 続きまして、日本社会は子供の貧困が増加しており、現在では6人に1人が貧困と言われて
います。子供の教育を受ける権利の平等性や義務教育無償化の厳格な実施、また、少子化対策
などによる地域社会の継続性を保持することが重要になっている状況の中で、就学援助を拡充
することについて及び学校給食を無料化することについてのお考えをお聞かせ願いたいと思い
ます。
 以上で、私の1回目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、さきの市長選における経済の活性化や教育の充実に対する新市長の公約及び公開質問
状に関連した施策の推進について、地域産業の復興・振興について、新しい時代に合った産業
振興条例を策定することについてでありますが、中小企業を我が国経済の活力を維持し、強化
するための重要な担い手として位置づけ、平成11年に中小企業基本法が全面改正され、国の
中小企業政策の基本的考え方と方針を示す中小企業憲章が平成22年6月に閣議決定されまし
た。
 この憲章の制定を契機として、自治体における中小企業の振興に関する理念や施策の基本と
なる事項を定める基本条例を制定する動きも見られ、群馬県においては、県内の中小企業振興
の理念として群馬県中小企業憲章を平成23年6月に制定しております。前橋市においては、
昨年10月に中小企業振興基本条例を制定し、本年、条例の基本的施策に基づく指針として産
業振興ビジョンを策定しております。
 本市におきましては、沼田市中小企業振興条例に基づき、施行規則や要綱等を整備し、刻々
と変化する社会・経済情勢に対応した商工業振興施策を進めてきたところであり、各種施策の
総合的な展開が重要性を増している中、県内各市を初め、先進事例を調査し、これらを体系的
に推進するための制度のあり方について、研究してまいりたいと考えております。
 次に、市独自の農業振興計画を策定することについてでありますが、本市の農業振興につき
ましては、県が策定した「ぐんま農業はばたけプラン」における利根沼田地域における地域政
策や本市の「農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想」及び「沼田農業振興地域整備
計画書」に基づき、県や農業委員会と連携を図りながら事業を推進しているところであります。
 しかしながら、近年の農業を取り巻く情勢は、農業者の高齢化や後継者不足に加え、有害鳥
獣被害の拡大、耕作放棄地の増加など、厳しい状況が続いております。
 また、安全・安心な食料の安定供給や食育・地産地消の推進など、新たな課題に対応してい
くことが必要となっております。
 このような情勢の変化やさまざまな課題を考慮し、総合的に本市の農業振興を図るため、農
業振興計画を策定することにつきましては、次期総合計画への位置づけを含め、さらに調査研
究を進めてまいりたいと考えております。
 次に、農業公社など、農業振興策を推進する組織を設立することについてでありますが、農
業公社が行う事業には、農地利用集積円滑化事業、農作業受託事業、管理耕作事業などがあり
ますが、特産品の加工・開発等の支援、農産物の生産・加工・販売など、担い手育成・支援、
農家経営の安定を図るための事業に取り組む農業公社なども見受けられます。
 本県では、群馬県農業公社のほか、高崎市、玉村町に農業公社が設立されております。
 農業公社の主たる業務である農地の集積・集約につきましては、本県では、群馬県農業公社
が本年度、農地中間管理機構としての指定を受け、業務の一部を市が受託し、事業の推進を行
っていることから、担い手となる農家へ農地の集積・集約がより円滑に行われることが期待さ
れるものであります。
 本市においては、高齢化や担い手不足に加え、有害鳥獣被害が広がっていることなどから、
これらの課題を十分踏まえ、農業振興を総合的かつ効率的に推進するための組織を設立するこ
とについては、さらに調査研究を進めてまいりたいと考えております。
 次に、市独自の林業振興計画を策定することについてでありますが、森林は、生物多様性の
保存に寄与していると同時に、水源涵養、山地災害の防止・土壌保全などの公益的機能を有し
ております。本市の森林については、木材関連産業の不況や林業従事者の不足などから間伐な
どの管理がされていない箇所が見受けられ、このような荒廃した森林では公益的機能を発揮で
きないことから、市としては「沼田市森林整備計画」を、また、森林所有者等は「森林経営計
画」を作成して計画的な間伐等の管理を行っております。
 林業振興計画につきましては、森林資源の利活用や公益的機能の保全に努めながら、災害に
強い森林整備など総合的な視点からの計画と認識しておりますので、次期総合計画への位置づ
けも含め、本市に合った計画、そして、その実効性について研究してまいりたいと考えており
ます。
 次に、森林バイオマスを有効活用することについてでありますが、本市域の約8割が森林で
あり、豊富に有する森林バイオマスをエネルギー資源として有効活用することは、エネルギー
の地産地消や環境への負荷が少ない低炭素・循環型社会の構築に大きく貢献するものと考えて
おります。また、東日本大震災以降は自然エネルギーに目が向けられてきております。
 森林バイオマスの発生量の多くを占める林地残材は、広範囲の森林に点在していることから、
収集運搬コストが高くなっており、経済性の確保も大きな課題であります。また、製材工場等
で発生する製材残材は菌床キノコのおが粉、木材乾燥や発電の燃料等に一部でありますが活用
されております。
 県内では、渋川県産材センターでチップ加工をして販売していたり、上野村ではペレットに
加工していたり、また、東吾妻町では木質バイオマスを使用して発電を行っており、森林バイ
オマスの活用が図られておりますので、それらの実績なども調査しながら、本市に見合った森
林バイオマスの利活用について研究してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、井之川議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「教育の
充実について」は、教育長から答弁申し上げますのでよろしくお願い申し上げます。
◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 さきの市長選における経済の活性化や教育の充実に対する新市長の公約及び公開質問状に関
連した施策の推進について、教育の充実について、教育委員会弱体化・廃止論についての見解
についてでありますが、教育委員会制度のあり方につきましては、地方教育行政の組織及び運
営に関する法律の一部改正の動きに伴い、さまざまな考え方が議論されてきたところでありま
す。
 教育行政につきましては、政治的中立性、継続性・安定性を確保しつつ、地方公共団体の長
と教育委員会が連携を図りながら推進していくべきであり、執行機関としての教育委員会は、
教育行政推進のかなめとして大変重要であると認識しております。
 なお、改正法成立に至る過程において、責任体制の明確化や迅速な危機管理に関してもさま
ざまな議論がなされたところでありますが、改正法の趣旨を踏まえ、職責遂行に努めていくべ
きであると認識しております。
 次に、少人数学級を拡充することについてでありますが、群馬県では、小学校1・2年生は
30人以下学級、小学校3・4年生は35人以下学級、小学校5・6年生は40人以下学級、
中学校1年生は35人以下学級、中学校2・3年生は40人以下学級編制となっております。
小学校1年生から4年生及び中学校1年生は、国の学級編制基準より少人数学級の編制ができ
るように群馬県が独自の施策を行っております。
 この群馬県独自施策の少人数学級編制の成果としては、児童生徒の実態把握が的確に行える
ようになった、授業中の学習意欲が向上した、落ち着いて学校生活を過ごせるようになった等
が挙げられております。これらのことは、本市においても同様に捉えており、少人数学級編制
は、児童生徒への指導の充実に効果があると考えておりますので、引き続き機会あるごとに、
群馬県教育委員会に拡充の要望を伝えていきたいと考えております。
 次に、全国学力テストへの参加を取りやめることについてでありますが、全国学力・学習状
況調査は、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や
学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、学校に
おける児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的として実施され
ております。小学校第6学年と中学校第3学年を対象に、国語と算数、数学について、主とし
て知識に関する調査と主として活用に関する調査、学習環境等に関する調査が行われ、児童生
徒の学力と学習状況を細かに分析し、指導の改善に生かせる、子供たちのための目的を持った
施策であると考えております。
 本市では、この調査結果をもとに、市としての分析をし、各学校の指導の改善について働き
かけるとともに、各学校も自校の分析を行い、指導の改善、学力向上の一方策として活用して
おりますので、国が実施しているこの調査に参加することは、本市の教育活動においても有効
であると考えております。
 次に、就学援助を拡充することについてでありますが、本市においては、経済的に困ってい
る家庭の児童生徒が、教育活動に円滑に取り組めるように学用品費や学校給食費等の援助を行
う要保護及び準要保護児童援助費事業があります。要保護の対象は、生活保護を受給している
家庭であり、準要保護の対象は、生活保護を受けている家庭に準ずる程度に生活が困窮してい
ると教育委員会が認めた家庭であります。
 また、特別支援学級に就学する児童生徒の保護者に対して経済的負担を軽減するため、その
世帯の収入額等に応じ、新入学用品費、学用品費、給食費等の一部を援助する特別支援教育就
学奨励費事業もあります。
 国では、生活保護制度の見直しの中で、生活扶助基準額を平成25年8月から段階的に引き
下げておりますが、本市におきましては、市費負担であります準要保護児童援助費は、認定基
準も変更せず、消費税増税分も含めて援助しております。
 次に、学校給食を無料化することについてでありますが、学校給食にかかる費用については、
学校給食法において、学校給食の実施に必要な施設及び設備に要する経費並びに学校給食の運
営に要する経費は公費負担、それ以外の学校給食に要する賄材料費については、学校給食を受
ける児童・生徒の保護者負担となっております。
 しかし、県内の自治体の中には、子育て支援策の一つとして、給食費の全額または一部を免
除しているところもあることから、今後、財政当局や関係機関とよく協議をしながら研究して
まいりたいと考えております。
 以上を申し上げまして、井之川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇9番(井之川博幸君) 御答弁いただきましたので、再質問させていただきたいと思います。
 まず、産業振興条例の関係でありますが、日本経済の動向なんですけれども、きょうの新聞
にまた内閣府から発表した記事が出ておりました。前は速報だったんですけれども今度は改定
値ということで、速報では前期比1.7%マイナスですが、結局1.8%マイナスになったとい
うことで、年率で7.1%減ということになっていると、GDPですね。
 その主な原因は、消費税増税で家計消費が5%以上落ち込んだことというようなことで、厚
生労働省の調査によると、実質賃金は12カ月連続で減少していると。要するに賃金が下がっ
て物価が上がっているというようなことで、また消費税増税がされたということで非常に大き
な落ち込みになったという報道はされております。
 安倍政権は、こういう中でも一貫して株高、インフレ政策を追及しているわけです。国債を
大量発行して国の借金をふやして、公共事業を推進して大企業減税の道をひたすら進んでおり
ます。
 このアベノミクスというのは、新自由主義を基調とした経済政策でありますから、規制緩和、
競争で活性化を進めようという考え方なんですね。その結果、大金持ちと庶民、大企業と中小
企業の格差はますます広がっておりますし、地域間競争も一層激化をして、中小都市の経済は
ますます苦しい状態になっていると。本市のような中山間地の都市と言われる小都市は、この
競争からやはりなかなか勝てない。どちらかというと、おくれていくほうになっていると。今
回のアベノミクスで恩恵を受けた大都市とか、大きな輸出企業がある都市と比べましても、今
回の決算を見ましても、市民税は全然ふえていない、法人税もマイナスだということでありま
すから、こういう中山間地方都市では一層の努力が必要ではないかというふうに思うわけです。
市長はその辺をどのように捉えているかお聞かせを願いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答えいたします。
 まさにそのとおりで、我々中山間地域は、一層の努力をしていかなければいかんというふう
に思っております。
◇9番(井之川博幸君) その辺の認識はおおむね一致はすると思うんです。
 それで、先ほども答弁いただいたんですが、いろいろ提案して、これは今回聞いていること
も前市長時代に何度も聞いたんですね。答えは大体同じです。最後は研究するで終わっちゃう
んですね。研究するがもう10年も続いているわけですよね。中にはまだ四、五年のものもあ
りますけれども、一層の努力が必要だというのは、市長だけでなくて市全体、職員を含めて、
それから市民も含めて努力は必要だと思うんです。
 この産業振興条例というのは、全国先進地で大分やられていますけれども、そういう市も業
者も市民も一緒になって協働で経済を発展させようよと、こういう内容が多いんですね。です
から、ぜひ研究だけじゃなくて検討してつくるという方向で考えていただきたいと思います。
 そこで、現在の中小企業振興条例の中身について質問したいと思います。
 これは昭和55年に施行されていますが、第1条で中小企業基本法の本旨に基づきとなって
おり、これは昭和38年にできた法律がもとになっていますね。先ほど答弁にありました、国
は時代の変遷、中小企業をめぐる環境の変化に気づきまして平成11年に全面改定、平成25
年にもっと小さい企業にも力を入れようというふうに法律をまた改正しました。この法の改正
に合わせてこの条例は全く改正されていないというふうに思うんですけれども、その辺はどう
なんでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問に経済部長に答えさせます。
◇経済部長(栃原豊彦君) それでは、命によりお答えさせていただきます。
 この沼田市の中小企業振興条例の改正でございますが、現在までに3回の改正を行ってきて
ございます。平成元年、平成17年、平成24年で条例を改正してきておりますが、先ほど御
質問のございました平成17年並びに平成25年の中小企業基本法の改正に合わせた改正では
ございません。
 以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) そういうことなんですね。
 それから、第4条に本市商工業の総合的な振興を図るため、市長の諮問機関として、沼田市
中小企業審議会を設置するとなっていて、(1)商工業の振興に関する事項初め4項目の振興
推進項目が決められていますが、この中小企業審議会、この10年ほどで何回ぐらい開催され
ているか教えていただければありがたいと思います。
◇経済部長(栃原豊彦君) 中小企業審議会の開催状況ということでございますが、平成7年
度以降の開催実績はございません。
 以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) 平成7年以降、開催していないと。この厳しい経済状況の中で、中
小企業振興条例があって、それで本市商工業の総合的な振興を図るための審議会が開催されて
いないというような状況なんですね、沼田市は。何となく経済がどんどん、先日も本市のGD
Pが落ちているという話がありましたけれども、これも私、前に前市長のときに大分させても
らいましたけれども、どんどんどんどん経済が衰退している状況なんですね。それを何とかし
ようというふうにこういう条例に従って頑張るということがされていなかったというふうに思
います。
 中小企業振興法が改正されたのは、今まで戦後の経済高揚期からずっとスケールメリット追
及というのがあったんですね。中小企業じゃだめなんだと、どんどん発展させて大きくさせよ
うとか、いろいろ企業の共同体にして大きくしていこうという、そういうところが中心で、そ
れから経済情勢が変わりましたからこういうふうに変えましょうということで資金とか人材、
技術、情報等の経営基盤の強化、起業、操業支援、セーフティーネットの整備などを重点政策
に転換していこうということで法律が変わったわけなんです。
 第6条では、地方公共団体の責務として、責務ですよ、その地方公共団体の区域の自然的、
経済的諸条件に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有するとなっておりまして、これを
受けた全国先進地の、例えば大阪府の吹田市や北海道帯広市の新産業振興条例等を見てみます
と、産業振興施策では起業、操業支援、人材育成、技術・技能の向上、地域循環経済や地域雇
用などを中心に条例がつくられているんですね。中身もこれらを実施していくために市の責務、
事業者の役割、市民の役割などが規定されておりまして、市と事業者と市民の協働によって推
進していくと。時代の流れなんですね。市民協働というのは沼田市も一生懸命進めております
けれども、経済の面でも協働によって推進していくという理念が具体化されております。本市
においても、こういう方向でなるべく早く沼田市の産業発展のためのこういう新しい条例をつ
くるということが必要だと思いますが、もう一度、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思いま
す。これは平成11年にこういうふうに変えられているわけですから大分たっているわけです。
そういう点でもう一度お願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答えいたします。
 今までこれほどまでに審議会が開かれなかったというのも、今、勉強不足で初めて知りまし
たし、これは大変なことだということでございますので、前向きに検討してまいりたいと、か
ように考えております。
◇9番(井之川博幸君) 新市長に期待をしておりますので、ぜひ前向きに検討していただき
たいというふうに思います。
 それでは次に、農業振興計画についてお願いいたしますが、これもやっぱり調査研究という
ことで、これも何度もそうなんですね。TPPを初めとして関税撤廃を含めて高い自由化につ
ながる外圧が大変高まっているわけで、政府はそれに沿っているということで、自由化拡大は、
この自民党政府が続く限りはどうも自由化拡大は受け入れの方向に進むと思います。
 だけど、それに反対するところを何とかつぶそうというので農協つぶしにかかっているわけ
ですよ。農業者、農協、農業委員会が今、それに反発をして頑張っているわけですけれども、
そういう中で沼田市の第五次総合計画、要するに農業振興計画というのがありませんから総合
計画見るんですけれども、この後期計画でも農地の土地改良、農道、用水路などの基盤整備が
中心の計画なんですね。人づくり、農産物や産地の振興、経営支援などは群馬県計画のぐんま
農業はばたけプラン、利根沼田地域計画のもとに推進されているのではないかと思います。前
市長時代に沼田市も農業振興計画があるなんていうふうに答弁されたんですけれども、見せて
くださいと言ったんですけれども資料は出てきませんでした。結局、余り農業を振興する計画
というのは市は持っていないのではないかというふうに思っているわけなんです。
 新市長は、農産物のブランド化や第6次産業化を公約して、きのうからの一般質問を聞いて
いてもそれを推進していくというお気持ちを持っておられるので、ぜひそういうことを含めた
計画をつくっていただきたいのと、その計画を支援していく組織ですかね、農業者の組織とし
ては、さっきの同僚議員の答弁で、ブランド化とか6次産業化の推進協議会をつくったと。要
するに担当者の協議会はできたわけですよね、組織ができた。あとは、強力に指導ができる組
織、沼田市の職員ですごく指導ができるという組織ができればいいんですけれどもなかなかそ
うはいかないと思うんですね。そういう点では、農業公社が本当にいい役割を果たせるんじゃ
ないかというふうに思います。高崎のは社団法人でつくられていますよね。そういう点で、農
業振興計画とそれを推進する農業公社という名前でなくもいいわけなんですけけれども、こう
いう社団法人でできる公社が全国的にはいいのではないかというふうに思いますので提案して
いるわけなのですけれども、そういう方向でぜひ沼田市の農業を本当に具体的に進展ができる
ような、そういう計画と組織化を進めていっていただきたいと思うんですけれども、これもも
う一度御答弁いただければありがたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答えいたしますけれども、農業公
社というものを整備して農業の振興を図ったらいかがかということでございますけれども、先
日、6次産業化推進協議会をつくりまして委員会が始動したところであります。その委員会の
行く末を見守ってからでも遅くはないと思いますので、6次産業化推進協議会を強力に支持し
ていきたいというふうに思っております。
 それから、指導ができる人がどうしても必要だろうということでございますけれども,県の
ほうからその6次産業化推進協議会にサポートできる職員が2名参加しておりまして指導して
いただいておりますので、それもその指導に委ねていきたいと、かように考えております。
◇9番(井之川博幸君) 先日からの答弁を聞いていて、一歩前進しているなというふうに私
も感じております。前向きに取り組んでもらっているんだなというふうに理解をしていますが、
農業振興も地域間競争なんですね。物すごく頑張っているところがあるわけですよ。そういう
ところは、できることは何でもやるという感じでやっているわけで、農業公社を持っていたり、
独自の農業振興計画を持っていたり、一生懸命やっているわけでありまして、ぜひ負けないよ
うに、今、市長の言うこともわかりますけれども、より一層前進できるような方向で要望して
おきたいと思います。
 次に進みたいと思います。林業の振興計画なんですけれども、これは情勢が変わっていると
いうことで前からずっとお話をさせてもらっています。要するに昭和40年代に外材が入って
きて関税が安くなったわけですよね。どんどん安い木材が入ってきて国産材の自給率が20%
を割って最低ではたしか18.2%まで落ちたと思います。
 今の時代は、その外材がないんですね、世界に。切って日本に売るという木がなくなってき
ているわけで外材が入ってこないんですよ。入ってくるのなら今度は高くなって入ってくるん
ですね。そういう時代に変わってきているわけで、国は国産材50%自給率を目指せと計画を
つくって進めているところですね。ぜひこの辺の計画にのって本市の林業も発展させるという
計画をつくっていただきたいというふうに思うわけです。
 先ごろ、沼田市の林業組合の関係で合併ですか、そういうことが起きたということで状況が
変わっているわけですけれども、ぜひこの林業計画も市が一生懸命後押しをしてやるというよ
うな計画を林業組合に対してつくっていくというのが大事じゃないかというふうに思います。
 五次総を見てもらうとわかるんですけれども、林業に関しての基盤整備、環境整備が中心な
んですね、予算がついているのは。地場生産材活用事業という事業名、あるのですけれども、
事業概要は普及啓発と書いてあります。事業費はゼロです、ゼロなんですね。ですから、本当
に力を入れているなんていうふうには全然思えないですね。そういう点で、やはり沼田市がし
っかりと地場生産材の活用にも応援していくような、そういう計画をつくっていただきたいと
いうふうに思うのですけれども、その点に関してはいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) 井之川議員のおっしゃるとおりで、地場産の製材事業費ゼロというこ
とではまことに振興ということになりませんので、今後、新たな総合計画の検討を行う中でも
入れていきたいと、いろいろ考えていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願
いしたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) お願いします。できれば、市独自のこの後の森林バイオマスという
のも絡めて林業の振興計画をつくっていただければありがたいというふうに思います。
 森林バイオマスの関係は、これは何度も話ししているんですけれども、常任委員会で岡山県
の真庭市に視察に行きました。ペレットの視察に行ったんですよね。真庭市がバイオマスタウ
ン真庭ということで進めているので、ペレットの視察に行ったらそこの製材会社の社長さんが
出てきて、これは沼田市に行って私たちが勉強してきたんですよと。沼田の宇敷木材でペレッ
トをつくっていたんですね、二十数年前に。これを真庭市が勉強に来て、今は向こうが日本で
も有数のペレット製造産業があるわけですね。市挙げてペレット燃料を使うボイラーをいろん
なところで使っておりまして、非常に意気盛んでありました。
 二十数年前、私、沼田市議会でもこの問題を取り上げて、西田市長のときでしたけれども、
そのときは部長さんというのはいなくて課長さんが答弁したのですけれども、灯油のほうが安
いからだめなんですよと、こういう答弁で終わりなんですね。残念でしたけれども、そういう
沼田市の姿勢だったんですね。それから、ずっと何度も何度もこの話をして、沼田市には技術
があるんだと、技術があるんだから支援をしてやれば必ず産業として起こせるというふうにお
願いしてきたんですけれども、今だかつてよい答弁をいただいておりません。
 森林バイオマスの関係は、バイオマスタウンというふうに国が進めているし、今やバイオマ
ス産業都市構想というのが全国でもう2桁になったと思うんですけれども、森林を利用したり、
畜産の関係も利用したりとかいろんなことがあります。先日の常任委員会視察では竹林をバイ
オマスで活用しているということで視察に行ってまいりましたけれども、やはり先進地は真剣
にやっているということなんですね。そいうことで、沼田市は非常におくれているというふう
に思いますので、このバイオマスの関係は絶対これからの時代は必要になるものであって、こ
の近くにも発電所もありますし、先ほど御答弁ありました残材、端材、間伐材、木の皮までも
使えるということですから、非常に沼田市では有効活用ができる、また産業にもなるというふ
うに思います。そういう点でもう一度、市長のお考えをお聞かせ願えればありがたいと思いま
す。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 いろいろと検討、研究させていただきたいと、かように考えております。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後3時03分休憩
    ─────────────────────────────
午後3時11分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇9番(井之川博幸君) 市長にいろいろ御質問いたしましたが、ぜひ前向きに取り組んでい
ただければありがたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
 それでは次の、教育の充実の関係に移らせていただきます。
 まず、教育委員会弱体化廃止論についての関係でありますが、もう少し教育長からびしっと
した答弁がいただけるかなと思ったんですけれども、戦後の教育委員会は、教育の自主性、独
立性ということを守るために公選制で始まったというふうに聞いております。現在では廃止を
されておりますけれども、今回、それでこの独立性も奪われてしまったわけなんですね。この
ねらいというのは、今の安倍政権を見ているとわかるんですけれども、もう戦争をやりたくて
しようがないわけですね。ですから、子供たちにそういう教育をしたいと言っておりますよね、
戦前のような美しい日本だという教育を子供たちにしたいんだと。
 教育委員会は抵抗しますから邪魔なんですね。その後の学力テストのまた問題にも行きます
けれども、学力テストは文部科学省自体も安倍政権は邪魔だと思うぐらいの抵抗しているわけ
ですよね。簡単に学力テストの公表をしてもいいというふうに文部科学省は簡単には言わない
わけで、そういう流れが来ておりますから、どうしても今の安倍政権にしてみれば、教育委員
会をできれば廃止したいと思ったんでしょうけれどもそうはいかなくて残りました。
 学力テストの関係も、最終的には安倍首相といいますか、学校選択性という考えがあるわけ
ですね。ですから、全国学力テストの結果を公表しないと何の意味もないわけで、抵抗してい
る教育委員会を弱くしちゃおうというのが今回急激にこのような改正がされたというふうに思
います。
 この改革の名で教育委員会の独立性まで奪うような今回のやり方はおかしいというふうに思
いますし、どうも危険な方向に進んでいるというふうに思うわけなのですけれども、教育長は
この点についてどのように考えるか、もう一度御答弁いただけたらありがたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 井之川議員さんの再質問にお答え申し上げます。
 先ほど御答弁させていただきましたけれども、教育委員会は、教育行政推進のかなめである
と、そのように認識しております。今回の地教行法の改正でいろいろ変わったわけなんですけ
れども、地方公共団体の長と教育委員会がしっかりと連携をして、民意の代表である地方公共
団体の長といろいろ協議をしながらよりよい教育行政を推進していくと、そういった改正法の
趣旨というふうに法を読んで私は読み取っておりますし、また、全国的な、東京で開催された
説明会でもそのような説明がございました。
 地方公共団体の長と教育委員会のこの連携体制というのが非常に大事だなというふうに理解
をしておるわけです。いろいろ改正された中には、大綱を長が策定するとか、総合教育会議を
主催するとか、そういったところが改正されたわけなんですけれども、でも、教育行政の執行
については教育委員会なんですね。教育委員会は執行機関であるというのは、改正前もそうだ
ったんですけれども改正後もそのようになっておりますので、大事なのは、いかに連携をして
全市的な立場に立って教育行政を推進していくかということであるなと、そのように私は認識
をしております。
 以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) 教育長の性格があらわれているような答弁だと思うんですよ。しか
し、実際に法律の中身は、今度は首長が教育長を直接任命するんですね。教育委員として任命
して教育委員会の中で教育長が任命されるのでなくて首長が教育長を直接任命をすると。首長
の招集で総合教育会議が開催されると。首長の主導で教育行政の基本方針が協議されると。要
するに首長は政治家ですから政治が介入してくるわけですよね、協調じゃなくて。それぞれ自
治体の首長の態度とか、姿勢によっても自治体で変わると思いますけれども、静岡の知事みた
いな人もいるわけですから教育委員会なんか無視してどんどんいろんなことをやるわけですよ
ね。そういうことが今後、できるようになると。今までも予算は首長が握っているんですけれ
ども、今度は教育行政の基本方針まで首長が握るということになるわけで、そういう点では非
常に心配なわけなんですよね。そういう法律上はそういう政治が教育行政に介入してくるとい
うふうになるわけなんですけれども、その辺は認識しているでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 大綱は地方公共団体の長がこれを定めるんですね。大綱を定めるに当たっては、総合教育会
議、メンバーは地方公共団体の長と教育委員会、教育長と教育委員です。その中で十分に協議
を尽くして、そして大綱を定めるわけです。したがいまして、これは先ほど議員さんが大変心
配なさっている、いわゆる短く言うと暴走のような、そういったことはそこで議論を、協議を
尽くすわけですから、その中で民意を代表した地方公共団体の長と、よく話し合って民意が十
分反映される教育行政を力を合わせて推進していくと、そういうことでございます。
 大綱は、本当に文字どおり大綱なんだと。具体的にどういうふうに、例えばその学校の教育
活動を推進していくかとか、そういったことについては、これは教育委員会が、小中学校であ
れば児童生徒の立場に立って、その中でこれを策定していくということになるかと思います。
 そんなことでよろしいですかね。以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) 私は、沼田市の教育委員会が全てそういうふうになっていくという
ことで話ししているわけではないんです。今回の法律の改正で、そういった教育委員長という
のがなくなって、教育長が政治家である首長、自治体の長の任命になると。先ほど言ったよう
な仕組みになってくると。ですから、大きく考えれば、国もそういうふうに国全体がそうなっ
てくるわけで、そうしたときに、やはり戦前、政治が教育に介入して、それがだんだん政治の
ほうが軍国主義になってお国のために尽くせというような教育をしたと、こういうふうに変わ
ってきたわけなんで、そういう心配が一歩進んだというふうに思っておりますので、沼田市で
はぜひ頑張ってもらいたいですよ、民主的な、教育委員会が頑張っていただきたいというふう
に思います。そういうふうに頑張っていただきたいというふうに要望して、次に進みたいと思
います。
 少人数学級で一定進んでいるわけなんですけれども、ことし5月に文部科学省が設置した教
育再生の実行に向けた教職員と指導体制のあり方等に関する検討会議の報告の中に、文部科学
省が昨年8月に公表した「世界トップレベルの学力・規範意識を育むための教師力・学校力向
上7か年戦略」において、「少人数学級の推進、ティーム・ティーチングや習熟度別少人数指
導の推進について、市町村の裁量で選択的に実施できるよう加配定数の措置による少人数教育
の推進を目指すとともに、個別の教育課題への対応を図るため、小学校の理科、英語や道徳の
指導体制の強化、いじめ問題への対応、特別支援教育の充実、学校統合への支援等について、
必要な加配定数を措置することとしていた」というふうに書いてあります。要するに地方自治
体で、市でこういうことが裁量で選択的に実施できるというふうに文部科学省の方針はなって
いるんですね。あとはこれに予算がつくかどうかということだけで、財務省が抵抗していて予
算がつかないものですからなかなかこれは実施できないんだと思いますけれども、もう教育界
のといいますか、文部科学省の方針はこうなっているということで、ぜひ県の教育委員会に拡
充を要請するとともに、市でもぜひ考えて、市の財政当局に要請して市でもできるように頑張
っていただきたいと思うんですけれども、その辺のお考えはどうでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 今、井之川議員おっしゃるとおり、国のほうでも、なかなか財務省との関係でうまくいかな
いようなんですけれども、少人数学級を推進しようとしている。群馬県でも最初の答弁で申し
上げたとおりでございます。県のほうにはかなり強く要望をまずしております。私は県の会議
に教育長会議と人事会議というのがあるんですけれども、年間10回以上は出かけます。そう
いう機会を捉えて、また群馬県の市町村教育委員会連絡協議会というのがあるんですけれども、
群馬県の市町村全ての教育委員会の会議なんですけれども、そこでも直接県知事さん、県会議
長さん、それから県の教育長さん、3人に直接面談をしてその旨、お願いをしております。そ
れが一つです。
 それから、市が独自としてというのは、これは議員さんおっしゃるとおり、財政上の課題も
ございます。それから、確かな指導力を備えた人材確保についても、これはなかなか適材、幾
らでもいるわけじゃないんで、免許の問題もありますし、そういった課題もございます。現状
では、市独自でそういった適材を任用して行うというのは大変困難な状況であります。できる
ことは、やはり県費負担の教職員の加配、あるいは県を通して国のほうにそういった教職員の
定数改善の計画が、文部科学省も言っているように実現するように県を通して日々要望を強く
しているということになるかと思います。
 以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。沼田市は学校の規模で少人数学級の制度上じゃなく
ても、非常にもともと少ないところで少人数学級ができているということもありますから、余
り多くはないと思いますけれどもオーバーしてしまうということは。それと、市長選のときに
横山市長にアンケートをとったら、これにも積極的だったんで、沼田市のほうにも一応話をし
ていただきたいというふうに思います。強く要望しておきたいと思います。
 時間の関係もありますのでちょっと学力テストを飛ばして、就学援助の関係をお聞きしたい
と思いますが、平成18年の6月議会で、前津久井教育長が、国のマニュアルどおりに実施し
ていると答えているわけですが、現在はどうなっているのかお伺いしたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 教育委員会が扱っているのは準要保護の家庭に対する援助であります。要保護については、
生活保護については教育委員会は直接は扱っておりません。
 それで、国の要保護の単価と、準要保護というのは要保護、生活保護ですね、要保護に準じ
る生活の困難さを持っているということで教育委員会が認定してやるわけなんですけれども、
国の基準に合わせて準要保護の援助も行っております。最初答弁申し上げたとおり、消費税増
税になったわけですけれども、その分は上乗せして子供たちが円滑に教育活動に参加できるよ
うにと、そういうふうにしているわけです。基準は国のものをしています。
 ただ、以前は準要保護の援助については、国が3分の1だったか、ちょっと記憶が定かでな
いんですけれども、国の補助があったわけなんですけれども、今は自治体、市町村のほうでや
っているんですね。ただ、交付税措置されているということで、今は交付税措置はされていて
市町村が準要保護への援助を行うと、そういう形になっております。
 それから、本市においては、平成22年度に文部科学省のほうでは、クラブ活動費、生徒会
費、PTA会費、この3項目を要保護者への補助対象品目に加えたんですけれども、本市の準
要保護のほうの補助対象品目はこれまでどおりというふうになっております。3項目ですね。
消費税増税分については、それは先ほど申し上げたとおり、上乗せをしていると、そういう援
助になっております。
 以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) 要保護の場合、生活保護の中で支給をされていれば要保護で支給し
なくてもいいということになっているわけですね。だから、支給されているという前提で沼田
市では支給がされていないというふうに思うんですけれども、要保護の項目の学用品費、体育
実技用具費、新入学児童生徒学用品費、通学用品費、通学費、校外活動費、学校給食費、それ
に3つ、今度は足されましたので、クラブ活動費、生徒会費、PTA会費、これだけは支給さ
れている、扶助費でされているから修学旅行費と医療費だけでいいと、こういうふうになって
いると思うんですよ。ですから、要保護の人には修学旅行費と医療費だけしか支給していない
んでなくて、ちゃんと生活保護のほうでこういう項目が支給されているということなんですよ
ね。準要保護も同じように支給させてやらなければ、不平等になってしまうということもあり
ますので、平成22年度に追加されましたクラブ活動費、生徒会費、PTA会費はぜひ支給を
していただきたいというふうに思うんですけれども、その点についてお考えをお聞かせ願いた
いと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 今後、他市の状況等を調査して、その実施状況を見ながら財政状況
等も勘案しながら検討してまいりたいと、そのように考えております。
 以上でございます。
◇9番(井之川博幸君) 他市も結構、私が調べたところでは追加をしていますので、指摘さ
れて追加をしているんですね。よくやっぱりその辺は承知をしていたんですけれども、なかな
か教育委員会としてきちんと会議で取り上げて審査をして支給をするということでなくて、議
会等に指摘をされて支給に踏み切っているというところが多いものですから、ぜひお願いをし
たいというふうに思います。要保護と準要保護でそんなに差が、子供たちは差があるわけでは
ありませんのでよろしくお願いをしたいと思います。
 まだ時間もございますのでちょっと戻りますが、全国学力テストの関係でありますけれども、
やっぱりこれは1960年代に一度実施をして、学校や地域間の競争と序列化が加熱して廃止
されているんですね。復活を提言したのが小泉内閣のときの当時の中山文部科学大臣が復活の
提案をしたと言われております。2007年、文部科学省がこの全国学力・学習状況調査とし
て実施をしたんですけれども、中山大臣は、復活をしてやってみたら、日教組の強いところが
学力が低いんじゃないかと思ってやったんだと、こういうふうに発言しているんですね。
 だから、このテストの調査の役割は終了したんだと。文部科学大臣をやった人がそういう発
言をしたということもありまして、やっぱり競争を煽り格差が広がると。民間会社が子供の採
点をしていると。家庭状況まで含んだ情報を扱うので、プライバシー的にも問題があるなんて
指摘されていますけれども、本当に世界でやっているかといったら、イギリスと韓国でやって
いるんですけれども、イギリスは競争が加熱してやめる方向ですね。韓国と日本だけがやって
いると、世界で。ちょっと異常なテストなんですね。まともな民主的な国家であれば、こうい
うテストはやらないというふうに思うんですね。圧力があってなかなかやめると、何かあるか
らみんながやれば怖くないじゃないけどやられているんだと思うんですけれども、国に何でも
従うんだという考え方は、もう一度、お考え直しいただきたいというふうに思うんです。です
から、見解で結構なんですけれども、いろいろ問題があるので、そういう問題もきちんと精査
しながら取り組んでいくというようなお考えがあるかどうか、その辺をお聞かせ願いたいと思
います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 これは諸刃の剣といいますか、使い方によって、先ほど議員さんおっしゃるように大変危険
な面もあります。これは確かにあると思います。ただ、使い方によっては子供たちの、一言で
言うと、学力をつけるということに生かすこともできる。こういう問題が、例えばこういう基
礎的な問題ができなかった、この子はできなかった。こういう応用といいますか、知識を活用
する問題ができなかった。そしたら、もうその子に対する課題が明確になったわけなんで、後
は指導するんですね。やはり実態を捉えて、そして、その改善のための手だてを工夫して、そ
して、指導するというのは、これは教育の鉄則ですので、そのように活用していけば、これは
市長がおっしゃった子供のためになる、そういう施策を実行するんだと、そういうことになる
と思うんです。
 したがって、これは子供たちに害を及ぼしたり、そういった偏見等、そういったことは絶対
に避けるべきだと私も思いますので、そういう子供たちのために生きる、学校の先生方の指導
力向上に生きる、そういう使い方をしていくと、そのように考えております。
 以上です。
◇9番(井之川博幸君) わかりました。
 それでは、この問題の最後に、学校別成績を公表するかどうかの問題ですけれども、沼田市
教育委員会は、今後とも公表すべきでないと考えているというふうに理解していいのかどうか、
最後にお伺いしたいと思います。
 もう1点、学校給食無料化の問題ですけれども、沼田市の少子化は急激ですので少子化対策、
子育て支援としても子供の教育環境の平等性確保としても必要な施策だと思いますので、もう
一度御答弁をお願いしたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 全国学力・学習状況調査、通称学力テストの学校別公表につきましては、これは行いません。
これはやはり子供の自己概念をゆがめる危険性が大変大きいですので、これは教育委員さん方
ともいろいろ話し合ってこれはすべきでないということで、これは行いません。
 それから、給食無料化についてですけれども、これは子育て支援の支援策の一つとして自治
体によっては全額とか一部とか、そういったことを実施しているところもありますので、そう
いったところの状況をよく把握して、また財政当局等と協議しながら研究していきたいと、そ
のように考えております。
 以上でございます。
◇議長(大竹政雄君) ここで、午前中の布施議員の一般質問に対して留保した答弁を当局よ
り願います。
◇市長(横山公一君) 布施辰二郎議員の一般質問の答弁において、留保させていただいた内
容について経済部長から答弁いたさせます。
◇経済部長(栃原豊彦君) 先ほどの布施辰二郎議員さんの一般質問におけますグリーンベル
21にかかわります修繕費の件につきまして、お答えをさせていただきます。
 3年前からというお話がございましたので、23年度から申し上げます。23年度につきま
しては232万3,650円。内訳でございますが、東日本大震災に伴います修繕料といたし
まして171万7,800円、そのほか、普通修繕ということで小規模なものの修繕でござい
ますが、これが60万5,850円。24年度が、内容は普通修繕、小規模修繕でございます
が51万3,940円。25年度につきましては修繕費の支出はございません。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
    ──────────────◇──────────────
第2 延  会
◇議長(大竹政雄君) お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決し
ました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は10日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後3時42分延会


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