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平成26年第7回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第2号
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平成26年12月4日(木曜日)

議事日程 第2号
平成26年12月 4日(木曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
    ─────────────────────────────
出席議員(22人)
       1番  大島 崇行君      2番  山 敏也君
       3番  石川 初雄君      4番  島田 富造君
       5番  野村 洋一君      6番  坂庭 直治君
       7番  石井 紘一君      8番  高柳 勝巳君
       9番  井之川博幸君     10番  大東 宣之君
      11番  星野  稔君     12番  金子 一弥君
      13番  久保 健二君     14番  片野 彦一君
      15番  大竹 政雄君     16番  星川嘉一郎君
      17番  小野 要二君     18番  宇敷 和也君
      19番  石田 宇平君     20番  布施辰二郎君
      21番  星野佐善太君     22番  牧野 保好君
欠席議員(なし)
    ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       横山 公一君   副 市 長       上原 訓幸君
   総務部長       田村 博史君   市民部長       茂木 一夫君
   健康福祉部長     山 恭昭君   経済部長       栃原 豊彦君
   都市建設部長     萩原 誠一君   白沢町振興局長    諸田  裕君
   利根町振興局長    下  宏一君   総務課長       内山 日朗君
   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長       宇敷 重信君
   教育部長       小池 龍実君   庶務課長       石井  旭君
   監査委員事務局長   増田 雄二君
    ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       茂木 進一    次長兼庶務係長    松井 克人
   議事係長       今井 利次    副 主 幹       安原 和宏
    ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大竹政雄君) これより本日の会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大竹政雄君) 日程第1、一般質問を行います。
 通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
 最初に、野村洋一議員。5番。
〔5番 野村洋一君登壇〕
◇5番(野村洋一君) おはようございます。
 通告に従い一般質問を行います。
 今回の私の質問は、表題で、中心市街地の活性化と、歴史文化の活用による観光の底上げに
ついてであります。
 項目で、グリーンベル21の総体的な利活用について、本町通りの空き店舗の利活用につい
て、沼田公園の整備について、6次化センターを河岸段丘ビュースポットに併設し、観光客の
誘客を図る施策についての4項目について質問いたします。
 初めに、グリーンベル21について一言申し上げさせていただきます。
 グリーンベル21は、平成18年10月6日の前市長発言による「無償譲渡4つの条件」で
もらうはずだったのが、いつの間にか説明のつかないような理由によりもらうことを断念して
から、相次ぐテナントの撤退や幾つかの訴訟などにより商業施設として成り立たなくなり、西
の商業核としての役割を果たせなくなりました。横山市長におかれましては、本年5月の就任
からわずか6カ月たらずで、難題を抱えたグリーンベル21の取得を具体化し、次々と施策を
打ち出してきております。私は、そうした市長の姿勢に対し、深い敬意と感謝をここで申し上
げさせていただきたいと思います。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 グリーンベル21の沼田市の取得が決まりましたから、総体的な利活用を具体的に議論して
いかなければなりません。市長が提唱する官民の複合施設として利活用することは私も支持し
ますが、具体的なお考えをお伺いいたします。
 グリーンベル21の立体駐車場は、1台当たりの駐車スペースが狭く、通路がらせん状の形
態をとっているため、入るときも出るときも回転を繰り返すため、目が回って気持ちが悪くな
るなど、利用者の評判はよくありません。グリーンベル21の利活用を考える上で平面駐車場
の増設は重要な課題と思いますが、このこともあわせて市長のお考えをお伺いいたします。
 次に、本町通りの空き店舗の利活用についてでありますが、起業を目指す若者が安価で借り
られ、店舗の所有者が安心して貸すことができるような仕組みづくりに取り組む検討はされて
いるのか、市長のお考えをお伺いいたします。
 次に、沼田公園の整備についてでありますが、私は公園の整備の中心は、何といっても沼田
城の復元に尽きると考えております。城下町として歴史と文化の誉れある沼田市を広く内外の
人々に知っていただくには、城下町のシンボルであるお城がなければ来てもらえません。城下
町の歴史と文化を底上げしていければ観光客の誘客につながります。
 また、公園のそうした整備をする中で大事なことは、大型バスや乗用車の駐車場の整備をま
ずやらなければならないと思いますが、沼田城の復元とあわせて、市長のお考えをお伺いいた
します。
 次に、6次化センターと河岸段丘のビュースポットの併設についてでありますが、最近、は
とバスだけで年間沼田市内に1,800人もの観光客が訪れております。利根沼田には、旅行
会社のツアー客、シニアの日帰り客などで年間100万人を超える旅行者が通過をしています。
国道120号線沿いにそうした旅行客が足をとめたくなるような沼田市独自のアイデアを盛り
込んだ施設の整備が望まれると思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。
 よろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、中心市街地の活性化と歴史文化の活用による観光の底上げについて、グリーンベル2
1の総体的な利活用について、官民の複合施設としての具体的な利活用についてでありますが、
本市初の組合施行で行われた沼田市下之町地区市街地再開発事業により、中心市街地西側の商
業核として整備されたグリーンベル21は、平成5年4月16日のオープンから21年の歳月
が経過する中で、市民ニーズや商業環境の変化などもあり、その果たすべき役割や機能も大き
く変化していると考えております。
 老朽化した公共施設の再整備が課題とされる中にあって、中心市街地という立地の特性を生
かし、商業などの民間サービスと公的な機能をあわせ持った複合的な活用を図っていくことが
望ましいと考えており、具体的な利活用方法につきましては、庁内で検討を進めているところ
であります。
 次に、立体駐車場だけでは複合施設として利活用していくのに駐車場スペースが足りないが、
どのような対応策を検討しているのかについてでありますが、グリーンベル21U街区駐車場
棟は、T街区商業施設棟及び図書館に訪れた方が利用するほか、沼田まつりなどのイベントの
際にも多くの方に利用されております。
 これまでの駐車場の利用状況などを見ますと、必要な駐車台数は確保されていると認識して
おりますが、車両の大型化などもあり、具体的なビルの活用方法を検討する中で、利用しやす
い駐車場のあり方についても一体的に検討してまいりたいと考えております。
 次に、本町通りの空き店舗の利活用について、店舗の所有者が安心して賃貸できる仕組みに
ついてでありますが、長引く不況の影響から消費者の購買意欲が落ち込む中、郊外型の大型シ
ョッピングセンターの進出や、インターネット販売等の進展により競争が激しさを増し、平成
25年12月現在の上之町、中町、下之町、3町の空き店舗数は40店舗を数え、空き店舗率
は23.8%となっております。
 本町通りの空き店舗の利活用対策につきましては、起業意欲のある人を対象に、起業に当た
り必要となる基本的な知識の修得、会社経営のノウハウなどを学ぶ場として、空き店舗を活用
した起業者支援を展開し、群馬県を初め、沼田商工会議所等の関係団体と連携を図りながら、
起業に向けた空き店舗改装費等の助成制度など、店舗の所有者と起業者が安心して賃貸できる
仕組みづくりを検討してまいりたいと考えております。
 次に、沼田公園の整備について、沼田城の復元と公園の駐車場整備についてでありますが、
平成4年度に策定した沼田公園長期整備構想では、市域全体の歴史文化遺産を整備・活用して
いくことをまちづくりの将来的な目標に設定し、沼田城の復元をその中核に据えております。
しかし、御承知のとおり本構想策定以降20年以上が経過し、財政状況を初め、本市を取り巻
く社会環境が大きく変化する中、将来を展望して、どのような道筋に進めていくべきか、また
十分な歴史的、文化的な精査を含めた総合的な検討が必要と考えております。さらに、市民の
皆様からの御理解があって進められるものと認識しております。
 また、沼田公園長期整備構想では、旧三の丸にあるテニスコートと野球場の一部を駐車場と
する計画になっておりますが、これにつきましても、沼田城の復元に合わせた総合的な検討が
必要と考えております。
 次に、6次化センターを河岸段丘ビュースポットに併設し、観光客の誘客を図る施策につい
て、年間100万人を超える観光客が沼田市を通過しているが、観光客の足をとめられるよう
な施設の整備についてでありますが、本年7月に沼田市農産物ブランド化及び6次産業化推進
協議会を設置し、本市農業者の6次産業化への取り組み支援を検討しているところであります。
6次化センターにつきましては、農産物の有効活用、雇用の創出及び所得の向上を図るための
施設と期待するものでありますが、本市の農産物を活用した加工品の研究、開発を進める中で
総合的に検討してまいりたいと考えております。
 しかしながら、議員御指摘のとおり、河岸段丘は沼田市の特徴的な景観として、観光誘客に
も役立つものと認識しております。
 また、御存じのとおり、白沢町にある道の駅白沢の望郷の湯でも河岸段丘を望む露天風呂は、
多くの観光客から人気を博しており、年間30万人を超えるお客様をお迎えしております。さ
らに多くの皆様にごらんいただけるよう望郷ラインにビューポイントを整備したところであり
ます。
 なお、はとバスにつきましては、24年度から市としてツアー造成に努め、現在まで3,0
00名を超えるお客様にお越しいただきました。
 今後の観光振興は、280万人と言われる沼田市の観光入り込み客数の増加や消費額の増嵩
を、また1,000万人を超えると言われる利根沼田の観光客の回遊性を高め、沼田に立ち寄
っていただき、滞在時間を長くしていただくことと認識しておりますので、御意見などを参考
にさらに研究してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、野村議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇5番(野村洋一君) 御答弁をいただきましてありがとうございます。
 それで、再質問をさせていただきます。
 私は、議員にお世話になってからずっとグリーンベル21は沼田市の庁舎にするべきではな
いかということを繰り返し本会議でも、一般質問でもやってきました。現実にそういう方向に
なりまして、本当にうれしく思っております。方向が決まりましたから、ビルの利用の方法と
いいますか、利活用についてさまざまな議論がこれからなされていくと思います。基本的には
グリーンベル21は今度公共の建物になるわけですから、公共が主体とした使い勝手、利用を
進めていくということだと思います。そういう中に、資料館をつくったほうがいい。資料館も
必要でしょう。それから、福祉の施設も必要だと思います。この福祉の施設等については、後
ほどまた同僚議員のほうから詳しくいろいろな質問がなされると思いますけれども、横山市長
は沼田市庁舎として基本的には使っていただけるものと私は信じておるんですが、そのほかに
国の出先機関、あるいは県の出先機関、そういったものもグリーンベルの中に入っていただい
て、できるだけ多くの公共の施設がそこに集合するという、そうしたことによって市民の利便
性がまた高まりますから、そういう方向を市長は考えていらっしゃるのか、まずその点を、市
長のお考えをお伺いさせていただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答えさせていただきます。
 国・県の出先機関などが入ることを考えているのかということでございますけれども、でき
るだけ国・県の機関に入っていただきますと市民の利便性が上がるというふうに考えておりま
すので、先様の都合もあるでしょうが、そのような方向で考えてはいきたいというふうに考え
ております。
◇5番(野村洋一君) ありがとうございます。実際にこの東庁舎のすぐ隣に、これは県の出
先機関なんですかね、関東農政局の統計事務所、こういうふうなものもあります。それから、
駅裏、西公園の相向かいには職業安定所、こういうふうなものもあります。それから、さらに
は労働基準監督署もすぐ近くにあります。こういうふうなものが点在して、特に沼田は市の地
形的に見ても平たんが延長しているという形態の市でないですから、上と下というふうに下町
上町で分断されていますので、一つに集約をしていただくことが市民の利便性を非常に高める
というふうに私思っていますので、今市長がそういうふうな検討をしているというお話ですか
ら期待をしていますので、ぜひその辺のところをよろしくお願いしたいと思います。
 それから、グリーンベル21について、まず心配なのが駐車場の問題なんです。私、同僚議
員と栃木市の市役所が福田屋百貨店という、やはり商業施設を市庁舎にして大分評判がいいよ
ということなので、視察に行ってまいりました。最初に感じたのは、やはり栃木の市役所の駐
車場も立体なんです。立体なんですけれども、1台当たりの駐車スペースが非常にゆったりし
ているんです。これはやっぱり商業施設から公共の施設に変わったためにそういったゆっくり
した駐車のスペース、そういうふうなことを考えて、市民のためを考えた使い勝手のいい駐車
場にしたんだなと、そんなふうに感じました。
 それから、市庁舎の中に入りますと、1階は東武百貨店が入っていまして商業施設になって
います。2階から5階までが市庁舎として利活用されているんですけれども、実際に市庁舎に
利用に来ている一般の市民の方の御意見を聞かせていただいたんですけれども、やはり本市と
同じで、以前はやはり栃木市も庁舎が幾つかに分断されていたために、非常に市民の利用につ
いては余り評判がよくなかったと。今度は一つに全部集約できて、全部間に合うので本当に便
利でありがたいんですよというお話をお見えになっていた市民の方からお聞きしました。沼田
市も、商業施設だったときは立体駐車場もある程度の台数、400台以上とめられるスペース
があるというふうに聞いておりますけれども、今度やはり商業施設という形から公共になりま
したから、やはり車椅子の方なんかの乗りおりについても、それから年配の方はどうしても腕
に力がありませんから、間違って、誤って、車からおりるときにドアをどんと勢いよくあけて
しまう、そういうふうなことによって隣にとまっている車に傷をつけるとかという、そういう
心配が今のスペースだとありますよね。ですから、できるだけゆったりしたスペースで駐車が
できると。そういうふうに考えると、立体駐車場の台数だけだとどうしても、市役所のほかに
商工会議所が入っていただくというお話も聞いていますけれども、いろいろな役所が入ってく
るということになると、ちょっと駐車場のスペースが心配だなと。それと、やはり立体を嫌う
方が圧倒的に多いものですから、ならば平面の駐車場。平面の駐車場ということになりますと、
離れていたんじゃまた意味がないので、近場で平面の駐車場。そうしますとすぐに浮かぶのは
北裏の郵便局のスペースですよね。こういったところ、この辺のところもぜひ検討していただ
ければありがたいですし、それから立駐の隣の笹屋ホテルの跡地を市が購入しましたけれども、
あそこも土地がかなり広いです。ですから、ああいった市庁舎に非常に近い場所には余り物を
建てたりしないで、できるだけ平面の駐車場を確保するというような観点でお考えになってい
ただければなというふうに考えるんですけれども、市長のちょっと踏み込んだお考えをお聞き
できればありがたいんですが、お願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答え申し上げます。
 平面駐車場をたくさんとることによって来庁者の便利というようなことをおっしゃっており
ましたけれども、そのような方向で庁内会議を進めておりますので、庁内会議の検討をしてい
く中でいろんな方面を見ながら検討させていただければありがたいと、かように考えておりま
す。
◇5番(野村洋一君) ぜひひとつ、そういう方向でお考えになっていただければありがたい
なと思います。
 それから、グリーンベルの1階の利用なんですけれども、いろいろなお話を聞いたり、我々
議員もいろいろな議論を今しているところなんですけれども、やはりまちの中心地にいわゆる
生鮮食料品等を販売するお店がなくなってきている。割と中心市街地には高齢者が多い。そう
いった中で、買い物難民にならないような手だてということを考えると、やはり幾ら公共の建
物を担ったからといっても、せめて1階のスペースには、全部というとちょっと面積広いです
から、その中に地元のそういった生鮮食料品を扱うお店を優先的に入れていただく、なおかつ、
何と言ったらいいんでしょうかね、B級グルメ的な軽食とかそういった食べ物どころというん
ですかね、食事のできるようなスペース、そういうふうなものもお考えになっていただければ
ありがたいと思うんですが、その辺の検討について庁内ではどのような検討がなされているの
か、もし差し支えがなかったらお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答えいたしますけれども、庁内検討
では、まだそこまで踏み込んだ議論には至っておりません。といいますのは、まだ下之町再開
発の共有者会の皆さんとのお話がついておりませんので、その話がついた後ということで考え
ております。ただ、議員おっしゃるとおりに、今生鮮食料品を買う場所がないというような状
況にありますし、当然商店街の中にある建物でございますので、土日閉庁になってしまうとい
うことは大変まずいというようなことは頭の隅にありますので、そのようなことを踏まえなが
ら庁内検討の結果を待ちたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇5番(野村洋一君) ぜひ1階部分についてはそういった利活用といいますか、市民のため
になるような活用の方法、仕方、これを庁内でよく検討していただいて、買い物難民が出ない
ような手だて、そういったことをぜひ考えていただければありがたいと思います。
 次に、本町通りの空き店舗の利活用について再質問させていただきたいと思います。
 今、本町通りは本当に半分ぐらいはシャッターが閉めっ放しになっているお店があると思い
ます。これは、一つには町が寂れたということと、もう一つはもう店舗の経営者が高齢になっ
て後継者がいないということとあわせてだと思うんですが、今度グリーンベル21がそういう
形で利活用されて、そこに人が集まるようになりますから、当然本町通りの人のにぎわいが復
活されてくると思います。そういった中で、空き店舗の利活用を若い人たちに本当に安い家賃
で提供できるような仕組み、これを先ほど市長もお話ししましたけれども、一つにはこれは私
の提案ですけれども、商工会議所が空き店舗を一括借り上げをして、それを安価で若い人に貸
してやると。差額について、市なりが助成してやると、補助してやるというような形で空き店
舗の利活用を考えていく、そういうことによって幾分本町通りのにぎわいが取り戻せるという
ような気がいたします。
 それで、沼田市だけでなくてもう全国どこでもこの商店街の問題というのは一様に共通して
いるんですけれども、そういった中で物すごく頑張っている商店街があるんです。私、佐久の
商店街の阿部さんという方、岩村田本町商店街、この理事長をしている阿部さんという方の講
演をあるところで聞く機会がありまして、お話聞いたんですけれども、非常にいいお話だった
んで、これはぜひ沼田もこういう方向で空き店舗を復活させて、商店街の要するに活気を取り
戻すと。そういう施策の中で阿部さんがお話ししていたのは、例えば空き店舗に「子育てお助
け村」というので、若いお母さんが、母親が育児ノイローゼになってどこへ相談に行ったらい
いのかわからないんだと。そういう若い育児ノイローゼになりそうなお母さん方が、いわゆる
井戸端会議的な場所というのですか、そういった気軽にいろいろな相談をできる、悩みを打ち
明けるような場所というのですか、そういう場所を子育てお助け村、子育てサロン、こんなよ
うな使い方をして、非常に若いお母さん方に評判がいいよというようなお話を承りましたけれ
ども、こういうものもいいなと。
 それから、「青春食堂」というので、高校生が参加して、やはり空き店舗を借りてそこでい
ろんなアイデアを出して、地元の商店の経営者と一緒になってアイデアを出し合って、要する
に米の粉を使ってパンをつくったり、ピザをつくったり、そういうようなこともやっていると。
それから、高校生のチャレンジショップもその空き店舗を利用してやっていますよとか、いろ
いろもう本当に、これもぜひ沼田市に取り込んでもらって、市長に本気になって空き店舗の利
活用を具体的に進めていただければなというふうに思っているんですけれども、何か市長のほ
うで具体的にちょっとこんなことを考えているんだというようなことがありましたらお聞かせ
いただければありがたいんですが、お願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答えいたします。
 岩村田のお話が出てまいりましたけれども、岩村田の仕組みは大変上手な仕組みになってお
りまして、最初に2坪、3坪のちっちゃなお店をお貸しすると。ただし、それも2年とか3年
とかという年数を区切っておりますので、その間にその商店主といいますかお借りした人が一
生懸命頑張って実績をつくる。そして、実績をつくった人は、次に大きな20坪、30坪の店
に出ていくと。そして商売を発展させるというようなことをお聞きしておりますので、やはり
沼田もそんな形でできていければいいかなというふうには思っております。そして、街なか対
策課のほうには貸していただける店舗がどのくらいあるかリストアップしてくれという、リス
トアップはもう既にお願いしております。けれども、今のお店の状況ですとかなり坪数が大き
いものですから、なるべくできれば小さく区切ってお貸しして、投資金額が少なく、何といい
ますか若い人が、安易に取り組んでもらっては困りますが、すぐ仕事ができるような形でのこ
とを考えております。といいますのは、街なか再開発の問題が少し延びておりますので、その
間にもどうしてもまちは衰退していきますので、その間にも空き店舗を何とかしていかなけれ
ばいかんだろうというふうに考えておりますので、そんなふうな形で何とか進めていければあ
りがたいなと。当然貸すときに、大家さんとたな子といいますか、借り手がうまくいくように
するためには、やはり沼田商工会議所なりに中に入っていただいてうまくできればありがたい
かなというようなことを考えておりますので、今後もう少し深く検討していきながら進めてい
きたいというふうに思っております。
◇5番(野村洋一君) ありがとうございます。ぜひそういうふうに進めていっていただけれ
ばありがたいと思います。
 それから、やっぱりこの空き店舗の利活用の取り組みの中で、いわゆる例えば極端な話、東
京のほうから若者が沼田のまちで本気で自分で何か仕事をしたいんだよと、何か職人のような
仕事をしてみたいんだよと、いろいろそういうこの沼田のまちに根をおろして、それで沼田の
商店街の人たちと本当に商売を、仕事をやりたいというような若い人に対して、これは岩村田
の例なんですけれども、起業家育成塾というのがあるんですよね。これは岩村田の場合は2年
間だけ本当に熱意のある若者に給料を払いながら学ばせると、そういうふうな起業家育成塾と
いうのを実際に開講して、今ネットで見ると3名ぐらい一生懸命勉強している若い人がいると
いうようなのが出ていましたけれども、こういうふうなことも今後沼田市も考えていただいて、
やはり本町通りのにぎわいの復活にこういうふうなことを取り組んでいただければためになる
のかなというような考えがあります。こういうふうなこともあわせて、いや、私はちょっと違
うんだけれどもこんなふうに考えているんだよというようなことが市長のほうでありましたら、
ちょっとお聞かせいただければと思うんですが、お願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答え申し上げます。
 岩村田では起業家育成塾ということでやっているようでございますけれども、当市といたし
ましても来年から起業塾を立ち上げまして、その起業塾の中でいろんな勉強をしていただいて、
起業していただきたいと考えておりますので、ぜひ来年の起業塾を見守っていただければあり
がたいと、かように考えております。
◇5番(野村洋一君) ぜひそういう方向で前向きに検討していただければありがたいと思い
ます。
 続きまして、沼田公園の整備について再質問をさせていただきます。
 沼田城の要するに長期整備構想の柱は、先ほど市長が御答弁なさったように、やはりお城の
復元を中心にしてという計画がもう既に20年を経過していると。なかなか話は出るんだけれ
ども、具体的に話が進まないのが今までの現状でした。ここで横山市長になりましてから、あ
る程度具体的に、本当にお城の復元等について話が進んでいくんだろうなという期待を私は持
っておるんですが、やはり沼田の公園の整備をするという中で、そこにはたくさんの観光客等
がお見えになります。そうした場合に、どうしてもやはり公園の中に平面の駐車場、こういっ
たものがどうしても必要になろうかと思います。大型の観光バスが10台、20台とめられる
ぐらいのスペース、そのほかマイカー、いわゆる一般の乗用車が100台やそこらとめられる
ぐらいの平面の駐車場、こういうふうなものを考えたときに、その駐車場に併設して、私は先
日、東北自動車道の上りの羽生パーキングエリアにちょっと行ってきたんですけれども、この
羽生のパーキングエリアは鬼平犯科帳の侍村というんですかね、そういったイメージのいわゆ
る普通のサービスエリアとはちょっと一風変わった趣向のサービスを提供する施設だったんで
すけれども、これは非常に人気があると見えて、もう次から次へと物すごかったです、入場者
がいて。こういう真田のいわゆる沼田の城下町の特性を生かすのには、やはりそういう江戸村
的情緒のある町家的な雰囲気の建物で食事の賄いをしたり、あるいは地元の物産の販売をした
りというような施設をその駐車場に併設したところにぜひつくっていただければなと思います。
 まずそういうふうな施設をつくっていただいて、そこに観光客等が多く見えるようになって、
そしてお城の復元が始まれば、当然今度はお城の復元の現場を見学するでしょう。それで、お
城の復元の現場を見学した人たちに、この後私また再質問しますけれども、6次化のセンター、
ここで野菜サラダ食べ放題でいいんですよ、時間は30分の制限がありますけれどもどうぞと
いうような形でそういった券を発行するとか、観光客がいろんな施設をめぐって歩くきっかけ
になるような、そういった気持ちを起こさせるような手だてを考えてそんなふうなことを言っ
ているんですけれども、公園の整備は本当に駐車場がネックになると思います。一番のポイン
トになると思います。
 私は、公園のグラウンドを整備するのが一番いいのかなというふうに考えているわけなんで
すけれども、なかなか公園のグラウンドの整備についても、野球の要するに愛好家の人たちの
いわゆる移転についての反対といいますか、そういうのが根強く残っているんだというような
お話をお聞きしていますけれども、テニスのほうはどうやら沼須の運動公園のほうに移転する
ことを、テニスの人たちは了解をしていただいたというふうな話を聞いてきています。ですか
ら、テニス場のところあたりは、本来はやはり水でも張って、お堀とまではいかないですけれ
ども、池のようなものをつくって、お城の雰囲気が出るようなそういった形にしていただけれ
ばなと思っているんですけれども、グラウンドはぜひできれば大きな駐車場に整備するという
ふうなことをお願いしたいと思うんですけれども、市長、どんなふうにお考えになっていらっ
しゃるか、ちょっとお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答え申し上げますが、先般、小和田
先生に歴史講演会を振興局の3階でやっていただきまして、その節に先生に沼田城のお話をし
まして、沼田城の長期整備構想の図面も見ていただきました。そうしましたら、小和田先生い
わく、正保の絵図に沼田城が残っているという、描かれているということは大変貴重なもので
あると。全国でも50か60ぐらいしかその絵図には残っていないんだそうであります。です
から、これは大切にして沼田城の足がかりにされるといいですよというようなお話がありまし
たけれども、今野村議員がおっしゃるような形でつくっていくということになりますと、今ま
での長期整備構想とのずれが出てまいりますので、その辺を皆さんと整合性を図っていかなけ
ればならないだろうというふうに思います。
 そして、小和田先生いわく、小田原城は小田原城の再建を手がけてから現在まで30年かか
っているそうであります。そして、あと20年かけて仕上げる。といいますのは、手をつけた
ときから50年かかるよということで、小和田先生の前の先生が主任で手がけていたものを、
私は生きているうちに見られないので小和田君頼むということで、小和田先生がその後を引き
受けてやっているんだそうでございますけれども、やはりその辺も時代とともに変わっていく
中で、どこまでやるのかということを皆さんと討議していかないとなかなかできない。といい
ますのは、もとの小田原城まで全部つくり上げるということになると、今の小田原城もつくり
直さなきゃいけないんだそうであります。といいますのは、今の小田原城はコンクリートでで
きていますので、もとのということになりますと木材でやらなければいかんということで、や
らざるを得ないだろうということで、あと20年かけていくと。そして、沼田城の図面を見ま
して、まあこれですと100億の上はかかるでしょうというようなことを申しておりましたけ
れども、まずはその沼田城を皆さんがどうしても欲しいという市民意識に持っていくために、
そういう意識を醸成するほうが先でしょうというようなお話を伺いました。それと同時に、や
はり一気に天守ということではなくて、やはりやぐらみたいなものから入られると皆さんの意
識が喚起されますよなんていうアドバイスも受けましたので、そのようなことを考えながら、
これから皆さんと検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思いま
す。
◇5番(野村洋一君) 沼田城の復元ということになりますと、本当に市民から寄附を募って
ということになると、今の市長のお話のように莫大なお金がかかるわけですよね。史実に基づ
いた5層の要するにお城までいかなくても、3層ぐらいでも五、六十億は優にかかるというふ
うな話を聞いているんですけれども、私はできれば沼田城の復元というのは地産地消で市民参
加でやるような方向を考えていただいたほうがいいんじゃないのかなというふうに前々からそ
ういう考えを持って、以前も本会議でそういう話をさせていただきました。現実に50億だ6
0億だという寄附を募るという話になると、もうその時点でちょっと話が頓挫するんじゃない
かと、そんなような気がしています。それならば、地産地消で、できるだけ資材から人間、要
するにそういった地元の人の参加で半分ボランティアのような形でやっていただくと。それは
長い期間をかけてやるので私はいいと思うんです。そういった市民参加のお城の復元をやって
いるよということになれば、先ほど私がお話ししたようなテーマパーク的な、江戸村のような
城下町ふうのそういった観光施設を近くに併設ができれば、そういうところに来た人たちが復
元の現場を見てくれて、そこにわずかばかりの見学料、300円でも500円でもいいと思う
んです。そういうふうなものを置いていっていただければ、来る人の数によっては年間で6億
円ぐらいのお金が上がるのはもう計算上出ているんです。ですから、そういうふうな方法で沼
田城の復元をお考えになっていただければ、私は復元の実現がより近くなるというふうに考え
ているんですけれども、そういったことについて、市長、どのようにお考えになるのか御意見
を聞かせていただければと思いますが。
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答え申し上げますけれども、市民参
加でお城を建設してはどうかというようなお話でございますけれども、熊本城が一坪城主とい
うことで、1人1万円のお金を全国の皆さんから集めた結果、大変な金額が集まって、昭君之
間というんですか、秀頼が熊本城に逃げてきたときに入れるお部屋を大変な金額をかけてつく
りました。やはりああいうことなどが一つの参考例になろうかと思いますので、今野村議員の
御意見などを参考にしながら検討させたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇5番(野村洋一君) それから、一つ市長にお聞きしたいんですけれども、もし沼田城の復
元をするということになった場合に、復元をする場所なんですけれども、これもいろんな御意
見があるようで、どこに復元をするのかという落としどころがまだなかなかつかないというよ
うなことが今の段階でのお話というふうに聞いているんですけれども、市長は沼田城を復元す
る場合にどの場所が適当だというふうに考えていらっしゃるのか、お聞かせいただければと思
います。
◇市長(横山公一君) 今の野村議員の御質問にお答えいたしますけれども、どの場所が適当
かということでございますが、どれだけ歴史的に忠実につくるかということによって場所の選
定が変わってこようかと思います。と申しますのは、歴史に忠実につくりますと、どうも天守
閣のあった場所は今の英霊殿のあたりであるというふうに言われておりますので、本当に歴史
的につくるとなると遺族会の方々と相談していかなければいけないというような問題も出てき
ますし、いやいやそうでなくて歴史は多少忠実ならばいいよということになれば、そのほかの
場所でもいいかと思いますので、それは今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
◇5番(野村洋一君) なかなか復元の場所ということになると本当に意見が分かれて、かな
り場所を決めるまでに時間がかかるかなというような気がしますけれども、私は余り史実に基
づかないほうが復元が早くできるような気がしております。ですから、つくるからには相当な
お金がかかるんだから、史実に基づかなければ意味がないんだよとおっしゃる方もいますけれ
ども、その辺のところはそれぞれのお考えがあって、最終的には市長の判断でお決めになるん
だろうと思うんですけれども、私は自分の考えとすれば、余り史実に忠実になるといろいろ壁
ができて、足かせができて、進みそうな復元の計画が進まなくなるというような危惧を大変持
っていますので、その辺のところは市長の判断でいいほうにしていただければと思います。よ
ろしくお願いいたします。沼田公園の整備についてはこれで終わります。
 次に、6次化センターを河岸段丘ビュースポットに併設し、観光客の誘客を図る施設につい
ての再質問をさせていただきます。
 120号の沿線に1カ所、河岸段丘を見るのにもこれ以上の場所はないという場所があるん
です。そこはもう面積的にも非常に広い、2,800坪からありますから、そこに6次化セン
ターを持ってくるのはもう全然問題がないんですけれども、なかなか市の財政的な問題、それ
からいろいろ計画についての順番がありますから、一遍にいろいろ、グリーンベルも市庁舎に
しますよ、公園も整備しますよ、120号に6次化センターをつくりますよとどんどんやると
いうわけには当然いかないのは承知の上なんですけれども、私が非常に120号の沿線にそう
いった施設をどうしてもつくるべきだというふうに考えているのは、何といっても川場の田園
プラザがひとり勝ちなんです、今の実情でいいますと。これはもう利根沼田で川場の田園プラ
ザの年間誘客数には、とてもじゃないけれども、もうかなうところはありません。横塚の民間
の農園さん、こちらが年間今50万人、ことしは60万人を見込んだんだそうですけれども、
たまたま富岡製糸場が世界遺産になったもので、そのあおりを受けてちょっと集客の予定が1
0万人ぐらい減ったというお話ですけれども、こちらの経営者のお話を聞いても、やはり何カ
所か日帰りの、要するに観光客の方でも何カ所か見て回って歩ける場所がないと、やはりお客
の入り込み数、これが伸びないというお話をしていましたね。今後、要するにはとバスが連れ
てくる観光客の数は年々ふえると思います。それに伴ってやはりシニアの観光客、これも年々
増加しています。ですから、やはりせっかく河岸段丘という文化遺産があるんですから、これ
を活用して、それで6次化センターに結びつけるというふうなことがどうしても沼田市にとっ
ては必要ではないかというふうに私前から考えているんですけれども、川田の認定農業者で大
変頑張っている青年がおりますけれども、こういった本当に一生懸命農業に取り組んでいる若
い人たちにとっても、6次化センターをつくるということは非常に励みになると思います。そ
ういう観点からしても、やはりすぐとは言いませんけれども、そういうことを要するに念頭に
置いて市長も考えていただければと思うんですけれども、市長の率直な御意見を聞かせていた
だければありがたいんですけれども、よろしくお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答えいたします。
 川場の田園プラザがひとり勝ちだというようなお話がありましたが、先日の土曜日、日曜日、
群馬県内の入り込み客数、川場の田園プラザが一番だそうであります。富岡製糸場があれだけ
宣伝しているにもかかわらず、富岡方面より田園プラザが一番だというようなお話を聞きます
ので、確かに田園プラザのひとり勝ちはまずいというふうに思いますが、田園プラザをうまく
我々も利用しなければいけないんだろうというふうに考え方を変えていかざるを得ないなとい
うふうに思っております。といいますのは、田園プラザの数字を見ますと、年々4割の数字で
伸びております。ですから、単純な計算ですけれども、2年たつと売り上げ倍になっていると
いう状況になっておりますし、当然土日になりますと田園プラザからインターまでが渋滞とい
うような状況も起きておりますので、やはりその辺をうまく沼田の施設に取り入れていければ
ありがたいなというふうに思っております。
 それと同時に、野村議員のおっしゃるとおりに、6次化センターと河岸段丘を結びつける、
掛け算で結びつけることは大変効果的なことだというふうに思いますので、研究課題とさせて
いただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
◇5番(野村洋一君) ぜひ研究課題を具体的な課題になるように進めていただければありが
たいと思います。
 それとあわせて、その中に一つ市長に加えておいていただきたいんですけれども、6次化セ
ンターの施設が具体的になる場合には、できるだけ障害を持っている方がそこで働けるスペー
ス、そういうふうなものもあわせて考えていただければ大変ありがたいなと思います。その辺
のところを市長にお聞かせいただきまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思いま
す。よろしくお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの野村議員の御質問にお答えいたしますけれども、そういう
センターができるときに障害者が仕事ができるようなということは当然ありがたいことでござ
いますけれども、これもやはり研究していかないことには、どういう形でどういう仕事がふえ
るかわかりませんし、出てくるかわかりませんので、これも研究課題という形でさせていただ
ければありがたいというふうに思います。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前10時53分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時00分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、久保健二議員。13番。
〔13番 久保健二君登壇〕
◇13番(久保健二君) 通告に従い一般質問を行います。
 今回は、グリーンベル21について、台湾との交流について、質問いたします。
 まず最初に、グリーンベル21について、取得後の活用方法について3点伺います。
 グリーンベル21に関しては、今まで商業ビルとしての活用を念頭に市として取り組んでき
た経過がありますが、結果としてそれがうまくいかず、現在まで来たと認識しております。商
業ビルとして機能させていくために、延べ4億円以上もの市費を投入してきましたが、不況や
消費者のニーズに合わなかったのが原因の一部かもしれません。そして、今は、その多額の投
資をしてきたものに対して取得に向かっております。メドテック・インベストメントの持ち分
を取得し、そして7階の区分所有部分と残りの27人が所有する持ち分の取得に向かっており
ます。この取得に際しては、言うまでもなく取得時に多額の税金の投入を意味し、さらにこれ
からの維持費用がかかり、市民の負担増大が懸念されます。
 しかし、100%を取得し、商業利用に限らず複合的なビルとして活用していく方針の中で、
その費用を上回るメリットを市民にもたらさなければいけないと考えております。現在の状況
を見ると、100%取得に向かって順調に進んでいるように考えられますが、そういった状況
の中で、これからの活用方法を具体的に検討し、市民に示していく時期に来ていると思います。
 そこで1点目として、現在の活用に向けた検討状況はどうなっているか。また、いつまでに
取りまとめるのかを伺います。
 次に、グリーンベル21の活用については、さきに述べましたように、市民にメリットをも
たらさなければならないと考えております。そのためには、当局の意見とともに市民の意見も
取り入れなければならないのは当然のことになると思います。既に、活用に向けては市民の意
見を取り入れていくとの方針が出ており、それに対する期待をしております。
 そこで2点目として、市民の意見を広く聞くとしているが、どのような手法で行うのか伺い
ます。
 次に、グリーンベル21の活用については、空床ができ始めたときから、そこに児童館の設
置や、子供を安心して遊ばせる施設が欲しいとの声がありました。しかし、その声が行政に届
いていたとしても、当局の中で検討されてきたとしても、実現はされていないのが現状です。
そのニーズは、特に就園前、就学前の子育て中のお母さん方に強くあらわれております。「子
供を家の外の空気に触れさせてあげたい」、「一緒に遊ぶ友達をつくってあげたい」、お母さ
んは「ママ友をつくりたい」などのたくさんの声を聞いてきました。そして、それをかなえて
くれる場所については、好きな時間に行けて、この場所に行けば必ず誰かがいるという場所が
欲しいということです。
 では、公園はどうなのかというと、「どこに公園があるのかわからない」、「公園に行って
も誰もいない」、「遊具がない」、「天気が悪いと外に出られない」、「安全性に不安がある」
などの理由で行きづらいとの声もあります。これはこれで、解決できるものは解決していくこ
とが必要です。
 それでは、室内でかなえてくれる場所に目を向けると、現在、行政が手がけているものは、
保健福祉センター内にある子ども広場がそれに当たると思います。そこに訪れる保護者の声で
は、「子供を遊ばせられる場所をインターネットで探したら、ここが一番最初に見つかった」、
「ここなら安心して遊ばせられる」、「天気が悪くても連れて来られる」、「沼田市に引っ越
してきて友達づくりに役立った」などの声を聞くことができます。そこは、開館時間中はボラ
ンティアの方々が常駐してくれていますが、会議室の床にクッションシートを敷き、備品はと
ても簡単なもののみが置いてあり、とても手狭です。小さな子供でも元気に走り回ることはで
きない状況です。
 さらに、沼田市が行った沼田市子ども・子育て支援事業計画に関するニーズ調査結果報告書
の自由記述集を目にする機会を得ました。これにも、室内で遊べる場所の期待が多数ありまし
た。これらの状況や意見を踏まえると、ここをもっと広くし、遊具等も充実させていったほう
がよいのではないかと考えます。今までの児童館や室内で遊ばせられる施設設置に期待する声
に応えるとしたら、場所としてはグリーンベル21が候補に当たると思います。
 そこで3点目の質問として、子ども広場の移転・拡充について検討されているのか伺います。
 次に、台湾との交流について伺います。
台湾は、御承知のとおり、20世紀後半に急速な経済発展をした先進国であり、そして本当
に親日家が多い、私たち日本人にとってかけがえのない友好地域であるのは言うまでもありま
せん。当然にお互いの信頼関係は深く、貿易、観光旅行、文化交流が活発に行われています。
これらは、今後も発展し続けていくことが、私たちの生活のため、日本全体のために大切なこ
とだと考えております。
 では、県や市町村単位での交流や取り組みはどうなっているのか興味が湧いてくると思いま
す。経済的交流、人的交流、文化交流などなど、いろいろなものがあると推測するのは簡単で
す。群馬県では、日本の経済状況が将来的に需給両面にわたって国内市場の縮小が危惧される
中で、海外への活路を開くべく取り組んでおります。これは群馬県だけでなく、同様のことを
どの自治体も考えていると考えられますが、市町村やさまざまな団体、人脈と連携し、やって
おります。群馬県の戦略の3つの理念として「挑戦」、「強み・良さ」、「連携・信頼」、こ
の3つを持ち、戦略の3つの柱として観光誘客の促進、農畜産物等の販路拡大、企業のビジネ
ス展開の支援を掲げ、それぞれ目標を持って平成24年から平成27年の4年間を推進期間と
しております。その中で、本県にとって台湾からの誘客は、宿泊者数が第1位で、教育旅行で
の実績があること、親日的風土や日系企業の集積があること、日本食への需要が大きいなどの
ことから、観光誘客の促進、農畜産物等の販路拡大に大きな可能性を期待しているとあります。
 具体的な取り組みとして、現地イベントでのPR活動、教育旅行の誘致、メディアを活用し
た本県の魅力発信、現地旅行会社、バイヤー等の招聘、事業者向けセミナー等があります。こ
れらの取り組みにおいては、県内の自治体も参加、連携しております。
 各市町村に目を向けると、桐生市は織物をPRしたり、渋川市は建設中の佛光山法水寺を取
り入れた観光客誘致、教育旅行の受け入れ、みなかみ町では台南市と姉妹都市であり、職員の
派遣、教育旅行の受け入れ、トップセールス、片品村では教育旅行の受け入れ、台湾での自転
車ロードレースに参加、昭和村では農産物の輸出を目指した取り組み、川場村でもバイヤーや
関係者が訪れるなど、本市としては、教育旅行の受け入れや、小学生との交流等があったと伺
っております。このように、特に北毛地域の交流が最も盛んであります。本市としても、これ
から深く連携していくことが必要だと考えておりますが、まずは現状の把握が必要だと思いま
す。
 そこで、県内の交流の状況について、県や各自治体の交流の状況はどのように把握している
のか伺います。
 次に、交流によるメリットと交流の必要性について伺います。
 前述のように交流を行うことによって、観光客や教育旅行の誘致、将来的な農産物の輸出な
どの経済的なメリットや文化的交流のメリットにつながると思いますが、私たちだけがそれを
望むだけでは将来長きにわたってのプラスの交流は難しいと考えております。親日家が多い台
湾の人々を理解し、台湾を信頼している日本人を理解してもらうことにつながれば、お互いの
旅行客の増加などによって沼田市、そして台湾も潤い、発展していくことが望ましいことです
し、それが可能になると考えております。本市としても多くの観光地や、歴史、文化、農畜産
物等のすばらしい資源があります。もし交流を進めていくとなった場合、経済・文化・人など
の交流につながり、結果も出ると思います。
 そこで、1点目として、本市と台湾の交流による相互発展の可能性についてどのように考え
ているか、市長のお考えを伺います。
 次に、北毛地域が特に交流が盛んな地域だと申しましたが、観光客からしてみれば、広い日
本の中の、群馬県の中の、一つの地域であり、単なる通過点でしかないという見方もできます。
そこが単なる通過点でなく、観光や交流目的の地域となるためには、一つだけでなく複数の自
治体が連携して旅行メニューを提供することが必要だと思います。もしかしたら市町村単位で
はなく、県単位のものも考えていく必要もあると思います。北毛地域で、自治体間で連携・協
力し合っていけば、それぞれの発展・利益に結びつくと思います。そのために本市としてもお
互いの発展のために力を発揮すべきだと考えます。
 そこで2点目として、県や周辺自治体と歩調を合わせることが有益ではないか、お考えを伺
いたいと思います。
 次に、本市のセールスポイントについて伺います。
 以前、本市と台湾に何かゆかりがないか調べていたところ、利根村出身で台湾紅茶の発展に
寄与し、今でも現地で尊敬されている人物がいると聞きました。どんな人物か調査したところ、
お名前は新井耕吉郎さん、出身は利根郡東村園原、今の利根町園原出身で、技師でございまし
た。日本統治時代に茶業試験場にてウーロン茶の改良に取り組んでいましたが、気候や土壌の
調査から、有名な観光地の日月潭湖畔の海抜800メートルにある盆地が紅茶の栽培に適して
いると判断し、魚池紅茶試験所を設立し、台湾独自の紅茶を生み出して、台湾の名産品として
国際的に高い評価を得るまでになりました。この功績に、台湾紅茶の父とか台湾紅茶の神様と
言われております。この功績がたたえられ、現地では資料館や記念碑がつくられ、今でも大切
にされているとのことです。
 さらに、その業績を知った台湾の実業家が4体の胸像を作成し、その一つを遺族に寄贈され、
園原に設置されております。残りの3体は台湾の奇美博物館、日月潭風景区管理所、魚池分場
茶業文化展示館にそれぞれ1体ずつ設置されているとのことです。
 こういったゆかりのある人物がこの地にいたということは驚きでしたが、台湾とは何か深い
縁があるのではないかとも思います。しかし、こういったことはほとんど知られていないのが
現実だと思いますので、改めて理解していくことが必要だと思います。
 また、本市の観光パンフレットにある観光資源を見ると、温泉、お祭り、歴史、自然、特産
品などが載っておりますが、確かに魅力を感じます。私が感じるこの魅力は日本人の視点から
ですが、先日、台湾人から見た魅力はまた違った意味を持つものがあるとのことをお聞きする
ことができました。天狗面の赤い色、吹割の滝は風水上とても縁起のよいものだとのことです。
温泉やスキー、お祭り、リンゴなどに興味を示されてきたのは認識してきましたが、視点を変
えるとまた違う意味合いを持つことを再認識すべきと思います。私は台湾との交流を深め、周
辺地域と連携していくべきと考える立場ですが、こういったなれ親しんだ資源を角度を変えて
再認識し、活用していくことも必要だと考えます。
 そこで、台湾紅茶の神様と言われる新井耕吉郎氏の出身地であることや、本市の有する観光
資源を再認識し生かすべきではないか伺います。
 以上が私の質問です。御答弁をよろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、グリーンベル21について、取得後の活用方法について、現在の活用に向けた検討状
況はどうなっているか。また、いつまでに取りまとめるのかについてでありますが、本年10
月27日に合同会社メドテック・インベストメントU及びVがそれぞれ保有していたグリーン
ベル21の土地及び建物を取得し、今期定例会の初日に笹屋ホテル保有資産の取得を議決いた
だいたところでありますが、現在、早期のビル再生に向けて、関係者との協議を進めていると
ころであります。
 今後の活用につきましては、庁内での検討に加え、外部専門家や事業者などの意見も取り入
れ、商業機能の回復と公共サービスの展開による複合的な利用を図るための課題や行程、プロ
セスを明確にし、早期ににぎわいを取り戻せるよう、対応してまいりたいと考えております。
 次に、市民の意見を広く聞くとしているが、どのような手法で行うのかについてであります
が、先ほど申し上げましたとおり、グリーンベル21の複合的な利用について検討する中で、
課題や行程を明確化するとともに、ビルの安定的な運営に欠かすことのできないテナントの誘
致なども並行して進め、必要の都度、議会を初め、市民の皆様にその内容を説明し意見を伺い
ながら、早期の再生に向かってまいりたいと考えております。
次に、子ども広場の移転・拡充について検討されているのかについてでありますが、子ども
広場につきましては、家庭や地域の子育て機能の低下等が問題となっている中で、子育て中の
親の孤独感や負担感の緩和を図るため、平成25年度に保健福祉センター内に開設した地域子
育て支援拠点施設でありまして、子育てについての相談や情報の提供、助言その他の援助を行
う事業を行っております。
 しかしながら、年々増加する利用者に対応するため、今年度、新たな場所を選定し移転拡充
する計画となっており、現在、先進地の事例等を調査するなど検討を行っているところであり
ます。
 また、移転先につきましては、複合施設としての利活用を検討しているグリーンベル21も
選択肢の一つであると考えておりますので、今後の全体的な利用計画の策定を進める中で関係
機関や利用者の方々の御意見等を伺いながら検討してまいりたいと考えております。
 次に、台湾との交流について、県内の交流の状況について、県や各自治体の交流の状況はど
のように把握しているかについてでありますが、平成26年10月までの訪日外国人の調査で
は台湾からの訪日が230万人を超え、国・地域別では第1位となっております。群馬県でも
知事によるトップセールスを毎年行い、本市としては平成24年2月に副市長が参加し、観光
などのPRを行ってまいりました。
 県内の自治体におきましては、上野村が苗栗県卓蘭鎮と「姉妹都市協定」を結んでいるほか、
群馬県が彰化縣と台中市及び高雄市と「経済分野に関する友好協力協定」を、みなかみ町は台
南市と「友好都市協定」を、渋川市はこの11月に彰化県社頭郷と「経済分野における友好協
力に関する協定」を締結され、それぞれが農業と観光を中心とした交流を進められています。
さらに、片品村が群馬県内の台湾に対する働きかけをリードしていると認識しております。
 次に、交流によるメリットと交流の必要性について、本市と台湾の交流による相互発展の可
能性についてどのように考えているのかについてでありますが、人口減少などを理由に国内観
光消費額が伸び悩む中、海外からの観光客誘致、いわゆるインバウンドについて、政府は平成
15年より「外国人旅行者訪日促進戦略」を掲げ、海外への訪日宣伝活動(ビジットジャパン
キャンペーン)を推進しております。
 本市といたしましても、台湾を初めとするインバウンドの獲得について検討してまいりたい
と考えております。
 次に、県や周辺自治体と歩調を合わせることが有益ではないかについてでありますが、御指
摘のとおり県や周辺町村と連携することが必要と認識しております。
 これまでも台湾からの教育旅行の受け入れなどについて、群馬県観光物産国際協会を通じて
御紹介をいただき、尾瀬高校や利根実業高校との学校交流を実施しております。
 また、みなかみ町では教育旅行協議会を設立し、積極的に誘致されておりますし、片品村で
も人的ネットワークを活用し、台湾側に働きかけております。
 本市といたしましても、県や周辺町村と連携し、限られたパイを奪い合うのではなく、互い
の地域の魅力を関連づけながらパイを広げていけるよう取り組みたいと考えております。
 なお、沼田市観光協会、利根町観光協会としても台湾からの観光客誘致を進めていきたいと
伺っておりますので、市としてもこれを支援してまいりたいと考えております。
 次に、本市のセールスポイントについて、台湾紅茶の神様と言われる新井耕吉郎氏の出身地
であることや本市の有する観光資源を再認識し生かすべきではないかについてでありますが、
議員御指摘のとおり台湾紅茶の父と呼ばれる新井耕吉郎氏は、日本統治下の台湾において紅茶
の栽培に尽力したことで知られ、現在でも尊敬すべき日本人の一人に挙げられており、今後台
湾からの誘客を図る上では大きなセールスポイントになるものと考えております。
また、迦葉山の赤い天狗面や吹割の滝、さらにはリンゴなどの本市が有する観光資源が台湾
の皆さんにとって大変魅力的なものであるとのことでありますので、冬のスキー、夏のラベン
ダーなどとともに、これらを上手にアピールしてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、久保議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇13番(久保健二君) 御答弁ありがとうございました。
 幾つか再質問させていただきたいと思います。
 まず最初に、グリーンベル21についてでございますけれども、現在の具体的な検討状況、
それについて御答弁いただきましたけれども、その中で課題やプロセス等、ただいま検討して
いるということなんですけれども、活用方法については、もう複合的な利用ということで方針
は出ておりますし、それで私もいいと思います。実際今まで商業施設として活用してこようと
していたんだけれども、結果として今があるというふうに私は考えておりますので、何とか活
用するには一番の考えに、それにチャレンジしていくところだと思います。先ほど同僚議員が
質問しておりましたけれども、国や県の出先機関というものもぜひ声をかけていくのも、それ
も必要だと思います。
 また、私としましては、官民複合ということで、市役所の施設なりということも入るでしょ
うし、あとはお店という施設も検討されるでしょうけれども、その中にやっぱりもう一つ加え
て検討していかなきゃいけないものというのはあると思うんです。それは、やっぱり安定的に
家賃収入を得られる相手方、これは検討は欠かせないというふうに思っております。民間の商
業施設だとどうしても営業の状況によって撤退の危険性というのが懸念されてしまうんですけ
れども、そういった懸念を払拭できるようなところということを考えますと、先ほどの国・県
の出先機関等ありますし、また相手様のこともありますけれども、郵便局に入ってもらうとか
そういったことも一緒にチャレンジの一つに加えていただければいいのかなというふうに思っ
ております。そういうふうに一つ一つ埋めていけばあのビルも埋まってくるでしょうし、人の
流れも出てくると思います。市民の利用にとっても、1カ所でいろんな用事が済ませるという
のはやっぱり大切なことだと思っておりますし、また以前の質疑でお聞きしたときに、ATM
のところがとても怖いということもありました。また、若い人たちのたまり場になって怖いと
いう意見もありますけれども、そういったことを払拭するためには、やっぱり大人が集まる、
そういった施設というふうに考えていかなければいけないかなというふうに思っていますけれ
ども、そうすると公的な企業も、先ほど言いましたように、郵便局のような公的な企業にもぜ
ひ声かけをしていくというようなことも必要になってくると思います。そのあたり、市長のお
考え、ありましたらお聞かせ願いたいんですけれども、よろしくお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたします。
 公的な企業も選択肢として加えていけということでございますので、御指摘のとおり検討さ
せていただきたいと、かように考えております。
◇13番(久保健二君) ありがとうございました。これはもう検討の中でいろんなことを想
定して今現在されていると思うんですけれども、その中の一つにあっていいのかなというふう
に思っておりますので、ぜひ検討していただきたいと思います。
 それと、いつまでに取りまとめるのかということですけれども、これ具体的なところという
のはどうなっているか、それをお聞かせ願いたいんですけれども、よろしくお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたします。
 いつまでに取りまとめるのかということでございますが、先般皆さん方に議決いただきまし
た7階の取得が何とかなりましたので、あとは地元地権者27人の方々との話し合いというこ
とを残すのみになっておりますが、現在、担当課並びに弁護士等が入りまして地権者の皆さん
方と相談しておりますので、何とか年内にはと思っていますが、いろんな意見がありますので
少々時間がかかるかもしれません。その点は御容赦願えればありがたいと思います。
◇13番(久保健二君) そういう今の御答弁からすると、全部の取得が終わってから、その
後に具体的な考え方を示していくと、そういうふうに理解すればよろしいのか、それをお伺い
したいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたしますけれども、当然全て
取得しないと我々が考えることが全て実現できないということになりますので、取得後という
お話ですが、並行して考えていかないと時間的余裕もございませんので、同時進行で考えてい
くような形で進めておりますが、先にどうしても取得ということが頭のほうに浮かびますので、
そちらのほうから何とも入っていきたいと、かように考えております。
◇13番(久保健二君) わかりました。今のところ、今までは順調に来ていて、最後の詰め
のところで今折衝中ということで、取得の方針が出ておりますから順調にいきますよう私も願
っておりますので、頑張っていただきたいと思います。
 次に、市民の意見を広く聞くということなんですけれども、今までどういうふうに、今現在
まで市民の意見というのはどういうふうに聞かれていて、どういった活用方法が望ましいとか、
そういったものをもしお示しいただけるものが今ございましたら教えていただきたいんですけ
れども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたします。
 市民の意見をどう聞くのかということでございますが、まずは議会の皆さん方にお諮りいた
しまして、議会の皆さん方の御意見を頂戴したいと。そして、そのうち広報ぬまた等を通じな
がら市民の方々に周知、そして意見を聞いていくというようなことを考えておりますし、それ
と同時に、当然年始になりますといろんな機会に会合がございますので、その折には市民の皆
さん方の意見が聞けるかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思いま
す。
◇13番(久保健二君) いろんな場面出てくると思いますので、そういったところで意見が
出てくると思いますので、ぜひ参考にしていただければいいなというふうに思っておりますけ
れども、その具体的な方法というふうに考えますと、例えば以前からも同僚議員から意見あっ
たりする、パブリックコメントとかそういったものというのはどのようにお考えなのか、それ
をお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたします。
 パブリックコメント等をどうするのかということでございますけれども、やはり一番の組織
は区長会がございます。市が委嘱している区長さん方でございますので、区長さん方を通して
各区の御意見などを拝聴できれば一番ありがたいかなと。それが一番吸い上げるのには有効な
手段ではないかなというふうに考えております。
◇13番(久保健二君) 御答弁ありがとうございました。区長会を通して、区を通してとい
う、確かにそういったのは確実な手段かなというふうに、今なるほどなというふうに思いまし
た。ぜひそういった方法もやっていただいて、とにかくもう目指すものは市民にとって一番の
いい形にしたいと。市民のメリットを考えるということですので、そこに向かって市長を初め
当局の皆さんで方法を考え、市民の意見を聞いて、集約して、形にしていくということが大事
だと思いますので、ぜひその辺をやっていただきたいなというふうに思っておりますので、よ
ろしくお願いしたいと思います。
 次に、子ども広場の移転・拡充についてのほうに移らせていただきたいと思いますけれども、
先ほど御答弁で、もう検討中で移転先もグリーンベル21も選択肢の一つだというふうに御答
弁ありました。この児童館とか子供を遊ばせられるところが欲しいという要望というのはもう
ずっと前から声がありまして、議会でももういっぱい声は各議員からも出ていたと私も記憶し
ております。これは、先ほどアンケート、ニーズ調査の結果のお話をしましたけれども、これ
はまさに生の声だと思うんです。自由に記述してもらうというそういったアンケートの中で、
室内で遊ばせられるところ、いつでも行けるところ、室内の公園だったでしょうか、そのよう
なことも書いてあったり、そういったことがたくさん書いてありました。これは今のところ取
りまとめはどうなっているのか私もまだわかっておりませんので、ぜひまとめができたら目を
通していただいて、これ生の意見ですので、先ほどの一つ前の質問にかかわりますけれども、
市民の意見を広く聞くというところと重なる部分ありますけれども、そういった心、気持ちを
ぜひ酌んで検討の中に入れていただきたいというふうに思っております。そのあたり、市長、
何か思うことなり感じることなりありましたら、よろしくお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたしますが、子ども広場、本
来、本年つくる予定でございましたのが、現在つくっておらない。といいますのは、文化会館
の西側にあった建物を撤去いたしまして、そこに子ども広場をつくるという予定でございまし
たけれども、このグリーンベル21の取得が始まってきましたので、検討する中で重複は避け
たいということなので、現在検討中でございます。どちらが最適かというのは今後の検討を待
たなければいけませんが、そのような状況なので御理解いただければありがたいと思います。
◇13番(久保健二君) 御答弁ありがとうございました。そういった検討の変遷といいます
か流れもよくわかりました。当初予定していたところとダブってということになったり、あと
グリーンベルの活用ということにまず重点を置いた場合に、ダブってつくっちゃった場合はお
金もかかるし、二重の経費がかかってしまうということですけれども、そういったことを避け
るのは、それはいい判断だと私も思います。今後、いろんな検討の中で、特に子供を遊ばせる
場所ということになりますので、衛生面とか、あと水回り、そういったこととか一緒に検討等
がされなきゃいけないことがいっぱい出てくると思うんです。その辺はまたその保護者の方な
り、あとは携わっている方なりという人たちの意見をぜひ聞きながらやっていただければいい
かななんていうふうに思っております。結構手がすぐ洗えないとか、あとはお弁当、食事、子
供連れで行ってお昼がかかったときに御飯食べる場所に困ったりとか、そういったことが結構
あるらしいので、その辺もそういった意見とか具体的なことをすぐ聞けると思うので、そうい
ったのを聞いてあげていただきたいなと思いますので、その辺は担当課等を通じて聞いていた
だいて、今後の参考にしていただければいいかななんていうふうに思いますけれども、その辺、
市長、何かこういうふうに聞いていけばいいのかななんていうことを思い当たることがありま
したらお聞かせ願いたいと思いますけれども、よろしくお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたします。
 現在、少子高齢化ということで近々の問題になっておる中で、こういう子ども広場が本当に
沼田市では充実しているということになりますと、お母さん方が安心して子育てができるとい
うようなことで大変プラスになろうかと思いますので、よく担当課の意見を聞きながら進めて
まいりたいと、かように考えております。
◇13番(久保健二君) ぜひお願いしたいと思います。
 言い忘れましたけれども、この間行ったときに、そこにいらっしゃったお母さんはたまたま
旦那さんが沼田で、旦那さんの実家に来たときにどこか遊ばせるところがないかということで
調べたらそこが出てきたということで、行ってみたら子供同士で遊ばせることもできるしとい
うことで助かったという声もありました。それで、そういうのがあれば遠くに引っ越している
方がこちらに里帰りするときとか、そういったときも安心して来てもらえるかななんていうふ
うにも思いますので、それもつけ加えさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いい
たします。
 続きまして、次に台湾との交流について伺いたいと思います。
 台湾との交流につきまして、県内や各自治体の交流の状況というのを先ほど御答弁いただき
ましたけれども、やっぱり盛んにやっているのかなというふうに思っております。台湾から本
県にいらっしゃる方も多いですし、そういった特に北毛地域というのは多いのはやっぱり私は
強く感じております。先ほど片品村がリードしていると。片品村出身の方が台湾にいらっしゃ
いまして、その方が本当に台湾と群馬県との窓口、また各業界との窓口という役割を担ってく
ださっているということで、そういった方に対してまた市長もチャンスがあればお会いしてつ
てをつくっていくというふうに、そういったことも必要だと思いますし、あとその方を頼らな
きゃいけないんですけれども、そのほかにも台湾の政府の出先機関等、そういったものにも国
内の中でのつながりというのをつくること、こういったことはまず現実的にできるのかななん
ていうふうに思うところなんですけれども、実際台湾に行っちゃうのが一番早いよというよう
な意見もいただいたんですけれども、でもやっぱり市長も忙しいですから、そうそうは行けな
いと思いますので。また、直に台湾側と交流とかにもし結びついたとしても、常に四六時中何
かしらやりとりするというのは難しいわけですから、やっぱりそのほかにも台湾の政府の出先
機関とも交流というのを持っていたほうがいいと思うんですけれども、その辺はお考えいかが
でしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたします。
 チャンスがあれば会ってほしいし、政府の出先機関の人たちにもということでございますが、
会うのは大いに結構でございますので、ぜひ久保議員が道先案内で連れていっていただければ
大変ありがたいというふうに思っております。それと同時に、やはり個人としてつき合ってい
くのではなく、沼田市としての組織としてつき合っていかないことにはこれは長続きしていか
ないんだろうなというふうに思いますので、その辺の御指導もしていただければ大変ありがた
いと、かように考えております。
◇13番(久保健二君) 前向きにお考えだというのはよくわかりましたので、お手伝いでき
ることがあればさせていただきたいと思いますし、私の知り合い等、もし紹介できることがあ
ればそういうふうにしていきたいというふうに思っております。整理しながらやったほうがい
いのかなというのは、現実として沼田市は後発組になるというふうに私は思います。そうする
と、後発組だからまず県や周辺自治体の方に相談を持ちかけるなり、その方たちを持ち上げた
り、立てながら、それで取り組んでいく必要はあるのかなというふうに思っております。まず
は、この後にも出てくると思いますけれども、歩調を合わせていくと。周辺自治体との協働、
ともに交流が発展していくということを念頭にしていくべきかなというふうに思いますけれど
も、市長のお考えはいかがなものでしょうか。よろしくお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたします。
 沼田市はおっしゃるとおり後発でございますので、先発組の皆さんを立てながら進んでいく
のが一番よろしいかなというふうに思っておりますので、やはり県、そして周辺自治体の皆さ
ん方の御指導を仰ぎながら進めていければありがたいかなと、かように考えております。
◇13番(久保健二君) ぜひそういったふうに取り組んでいけば、皆さんも1地域ですから、
広い中の1つの利根沼田、北毛という地域ですから、協力というのはお互いに必要ということ
で、仲間として受け入れてくれると思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
 それで、もう一つ、さっき沼田市という組織としての取り組みに向けていかなきゃいけない
というのがあったんですけれども、なかなか難しいと思うので、まずはトップだけでもそうい
った顔つなぎができればいいかなという、つながればいいのかなというふうに、まずはそこか
ら入れればいいし、その後はゆっくり考えて焦らずやったほうがいいと思っております。その
辺、焦っちゃうとどうしても空回り空回りというのがあったり、あとは職員の方も急な仕事が
ふえちゃうと。これはまた大変になりますので、その辺は順序立ててやったほうがいいかなと
いうふうに思いますので、そのあたり、どうでしょうかね。市長、まずはトップからだけでも
ということで、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) おっしゃるとおり組織までいくのが大変ベターですけれども、トップ
として当然やらなければいけないことはやっていかなければいけないというふうに思っており
ます。先般、私どもの市の職員が1人台湾に研修に行ってまいりました。その研修の報告を聞
きながら、報告書を見せていただきながら、やはりトップだけでなく組織としていかないと難
しいんだろうなという考えに至りましたので組織という言葉を出させていただきましたけれど
も、まずはトップとしてやれということはどこまでもやっていきたいと、かように考えており
ます。
◇13番(久保健二君) 御答弁ありがとうございました。トップとしてやることはいっぱい
あると思います。できることなら、市当局、執行部の皆さんと職員の方の御理解をいただいて、
台湾に、何度も行っていらっしゃると思いますけれども、今度はまた違った立場として、違っ
た角度で違うルート、沼田市とのゆかりのあるところを回っていくというのも必要になってく
るかなというふうに思っておりますので、ぜひその辺、皆さんの理解をいただければ行ってい
ただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたしますけれども、時間がと
れさえすれば出かけていくことはやぶさかでございませんので、ぜひ御指導のほどお願いいた
します。
◇13番(久保健二君) ありがとうございました。もし、そういったチャンスができれば、
頼れるところはありますので、そういったことで進めさせていただきたいと思います。
 次に、本市のセールスポイントについてということで、台湾紅茶の新井耕吉郎さんのお話を
させていただきました。やっぱりこれ、この方のことというのは私も4年前にちょっと聞いた
だけで、その後資料も全然なくて、最近になってやっと本に出ていたり、インターネットでち
ょこっとやっと引っかかってきたというぐらいなんですけれども、こういった方を私たちも再
認識する必要もありますし、またこれをつてに向こうと何かしらのつてもできるのかななんて
いうふうに思っております。そういうふうに活用していくという、尊敬しながら活用していく
という、そういったことも考えていく必要があるんじゃないかなというところなんですけれど
も、市長、お考え、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたします。
 これをつてに活用していくのはということでございますが、当然活用していかなければいけ
ないし、ただ、この新井耕吉郎さんが紅茶をつくった場所というのは大変行きづらい不便な場
所なものですから、それで皆さん方が大変二の足を踏んでいるのではないかなというふうに思
います。そして、先ほど出ました我が市の職員、この間派遣したときに、新井耕吉郎さんの資
料を持たせて聞いてこいということを厳命いたしましたら、彼が行ったのは台北と台南市のほ
うでございましたので、両方で一生懸命聞いたけれども知っている人はいなかったということ
でございまして、台中なら多分知っている人がいるんだろうなという報告でございましたので、
つけ加えさせていただきます。
◇13番(久保健二君) ありがとうございました。実際のところは、過去の話、過去の人で
すから、そういったことで若い年代には厳しいのかなというふうに思います。それも、でもも
しこっちがちょっとアクションを起こせば、ああ、こういう人がいたんだというふうに認めら
れると思いますので、そうすれば地域の誇りと思って携わっていけるかなと思います。
 先ほどの日月潭というところの新井耕吉郎さんの胸像があるところなんですけれども、イン
ターネットで調べたら空港から直行便のバスも何か近くまであるらしいので、ぜひ活用できれ
ばななんていうふうに思っております。私も時間ができればぜひ行きたいななんていうふうに
思っておりますので、どちらかが先に行くことができましたらお話を交換できればというふう
に思っております。
 それでは、ちょっと時間なくなっちゃったんですけれども、観光資源、滝とか天狗面とか、
そういったことをお話しさせてもらいましたけれども、私が4年前に台湾に研修に行ったとき
に沼田市のパンフレットを持っていって、数十人程度しかお話は聞けませんでしたけれども、
何に興味を示すかなというので皆さんに意見を聞いていたら、お祭り好きですから、天狗みこ
しとあと温泉とスキーと滝です。先ほど吹割の滝等、そういったものに強く興味を示されまし
た。これは、すごく本市にとっての強みでもありますし、また先ほどの新井耕吉郎さんのこと
もあわせますと、とてもとても台湾と交流するには強みがそろっていると。ある関係者の方か
らしてみると、沼田市はうらやましいよと、そういった声も実際に言われちゃいましたので、
ぜひ活用していくべきかなというふうに思っております。
 最後に、私は台湾はかけがえのない友好していく相手方だというふうに思っております。私
たちがずっとこれからも背負っていかなければいけないことというのはあると思うんです。そ
れは最初の質問でも述べさせていただきましたように、私たちが親日家が多い台湾人を理解し
て、日本人も台湾の方に理解してもらうということが必要になってくると思います。これで、
将来にわたって日本が好きだという人を育てていかなければいけない、こういったことが常に
私たちに課せられている課題だというふうに思っております。地域だけじゃなくて日本の外交
にとってもこれは絶対必要だというふうに思っておりますので、ぜひそのあたりのお考えを最
後に市長にお伺いして、私の一般質問を終わりにしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの久保議員の御質問にお答えいたします。
 天狗面、吹割の滝、温泉等、大変よその地域からうらやましがられるというようなお話があ
りましたけれども、特に台湾の人は赤の色というものを好みます。特に原色といいますか、赤、
黄色、そんな中で天狗の面の赤が大変台湾の人には理解されるんではないかなというふうに思
われております。それと同時に、やはり日本が台湾を統治していた時代に八田與一ですとかい
ろんな方々がいろんな施策を、台湾の人たちが自立できるような施策をつくってきたというこ
とが今に続いて親日家がふえているんだろうなというふうに思われますので、私たちもそれを
引き継ぎながら、私たちが親台家になるというような努力が必要ではないかというふうに思い
ますので、今後ともひとつよろしくお願いしたいと思います。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時56分休憩
    ─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、坂庭直治議員。6番。
〔6番 坂庭直治君登壇〕
◇6番(坂庭直治君) それでは、通告に従って一般質問を行います。
 今年の2月に沼田市を含む広い範囲で襲われた経験のない突然の大雪、予測をはるかに超え
た雪の量で交通は分断されて、物流はとまり、緊急車両が入れない日が続いた地域も多くあり、
不安な厳しい思いをしました。また、たくさんのパイプハウスの倒壊、家屋の被害も多く発生
し、職員の皆さんを先頭に避難所の準備、交通網の確保、重機の入れないところの人力除雪、
被害調査・復旧対応と大変な御苦労をいただきました。おかげさまで何とか乗り切ることがで
きようとしています。8月には、広島市で局地的な大雨による大規模な土砂災害が発生し、多
くの人的犠牲者・建物被害が出てしまいました。9月には御嶽山の噴火でも多くの人的被害者
が出てしまいました。つい最近でも、長野県北部で大きな地震が発生し、白馬村などで多くの
建物倒壊がありましたが、人的被害がなかったことが救いです。どの地域の皆様も復旧に向け
て不安な思いで活動されたこと、冬に向かって住むところをなくされた方々に心よりお見舞い
申し上げます。何とか乗り越えていただきたいと思います。決して簡単なことではないですが、
災害予測ができていれば被害が軽減できたと後から言われることですが、教訓として取り組み
をしていければ減災はできますし、二次災害も防ぐことができます。
 そこでお伺いいたします。
 群馬県には活断層が3本あります。仮に震度7の地震が発生すると、沼田市はどのような対
応が想定されているのかお聞かせください。災害本部は、停電の対応は、本市に多い木造住宅
の耐震化は、どのくらい進めることができたのかお聞かせください。
 局地的な集中豪雨が発生、土砂災害に対する予測はどうされているのかお伺いいたします。
 本市でも、池田地区で大きな被害が起きました。あのときは1時間の雨量が70ミリ弱でし
たが、最近では1時間の雨量が100ミリを超えることも珍しくありません。段差が多く、山
も関東ロームで覆われたところもあり、大雨で山肌が抜けることも予想されます。火山につい
ても無縁ではなく、赤城山、日光白根山は常時観測対象とされ、気象庁などの機関で観測態勢
がされております。情報の把握は必要であると思われます。お考えをお聞かせください。
 次に、雇用対策については所管になりますが、市長さんのお考えを聞きたく質問をさせてい
ただきます。
 国は、地方創生を掲げ、地方の考えを大事にして予算をつけると言っています。本市には、
山林がたくさんあります。雑木を整備し、植林、下草刈り、間伐などを十分手を入れて育てた
木を販売していく体制をつくれば仕事はあり、多くの人手が必要となります。植えた木を守る
ことと、下草刈り、間伐など、作業に入る人の安全のためにも、鳥獣の個数を減らし管理する
必要があります。このことは、国・県も進めていることです。今、都会ではジビエ料理の人気
があります。北海道にエゾジカなどの狩猟、放牧豚などの生産、それらの肉の解体、熟成加工、
販売まで一貫して手がけ、全国の会員レストランへ上質な肉を届けている会社があります。社
員全員が料理人でハンター。現在、契約店舗は約300となり、社員12名で会員レストラン
の注文を受け捕獲、解体処理、熟成管理をした肉を卸しているとのことです。ある意味、沼田
には困るほど鳥獣が多くいます。放射性物質も半減してきており、一個一個検査すれば安全な
食材として提供できると思います。山林を管理することによって下流の水元である水源を守る
ことができますし、農地への鳥獣被害も少なくなります。市長さんのお考えをお伺いします。
 次に、教育環境について、小学校通学区域についてお伺いいたします。
 今、沼田市には、通学する学校と行政区が違う地域があります。学校行事と地域の行事でメ
ンバーがかわり、肩身が狭いような気がして参加しづらいそうです。隣近所、同じ学校、育成
会がよかったと言われていました。
 次に、遠距離通学児童についてお伺いいたします。
 今、小学生が県道を越え、国道を越えて通学している児童がいます。怖い事件も多発してい
ることと雪や急な豪雨のときなど、子供たちの安心・安全は大丈夫とは感じられません。通学
を支援する決まりはあると思いますが、解決法はないでしょうか。
 次に、中学校の部活動の維持についてお伺いいたします。
 中学の団体で行う野球ですが、あと1年ほどで沼田市は半減します。現在のルールでは、通
学をしているところに部がないと、あきらめるか転校するかの道しかありません。サッカーで
も苦しい思いを経験した生徒もいたそうです。人口減に向かった社会で、特に中山間地域にあ
らわれていることと思われます。
 そこで、学校単位での部活統合はできないでしょうか。組み合わせ方や部活ごとに、どの学
校に集まるとか、簡単ではないことですが、今考えていかないとチームスポーツに進む生徒が
少なくなってしまいます。プロ野球ドラフト1位に指名された橋選手の地元としても寂しい
です。
 以上で1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答え申し上げます。
 沼田市の安心・安全と元気について、防災対策について、災害発生時の被害予測と減災対策
についてでありますが、本市において災害発生の主な原因として、地震・大雨や台風等による
災害が考えられます。そのうち、被害予測が公表されているものは、平成24年6月に群馬県
が公表した群馬県地震被害想定調査報告書における片品川左岸断層による地震であり、この地
震による最も被害想定の大きい数値を申し上げますと、建物被害として全半壊が674棟、人
的被害として死傷者が45名、そのほかライフラインの被害が想定されております。
 本市の対応といたしましては、震度5弱以上の地震による大規模な災害が発生し、または発
生するおそれがある場合には、災害対策本部を設置するとともに、災害応急対策を実施するた
めに必要な情報収集を行い、関係機関へ報告し、迅速な対応を図ることとなっております。
 次に、停電の対応についてでありますが、群馬県防災行政無線用発電機は本庁舎に設置され
ておりますが、発電施設は未設置であります。これにつきましては、「災害時におけるレンタ
ル機材の供給に関する協定書」に基づき対応することとなっております。
 次に、本市に多い木造住宅の耐震化はどのくらい進めることができたのかについてでありま
すが、沼田市耐震改修促進計画の住宅・土地統計調査による推計値では、平成25年度末で5
8.2%の耐震化が図られているものと推計されます。
 次に、土砂災害に対する予測についてでありますが、本市において、大雨などによって重大
な災害が起こるおそれのあるときは、前橋地方気象台から大雨警報等が発表されますが、それ
に関連した気象情報などの詳細な情報は、県危機管理室を通じて随時防災対策課に伝達されて
おります。
 次に、火山についての情報把握についてでありますが、気象庁から発表される噴火警戒レベ
ルにより対応することとなりますが、詳細につきましては、本年3月27日に設置されました
日光白根山火山防災協議会の中で検討されておりますので、その結果に基づき沼田市地域防災
計画の見直しを図ってまいりたいと考えております。
 これらの被害に対する減災対策といたしまして、最も大切なものは、日ごろからの市民に対
しての防災意識の普及啓発活動であると考えております。まず、自助の対策として、家具類の
転倒・落下防止対策や建物の耐震改修への取り組みの推進及び土砂災害警戒区域の周知などで
あり、共助の対策として、自主防災組織の育成強化と隣近所による安否確認など、日ごろから
の助け合い活動を推進することであります。そして、公助の対策として、木造住宅の耐震化の
支援や大雨警報等の緊急度の高い情報については、速やかに緊急告知ラジオのシステムを使用
して緊急告知放送を実施するほか、沼田市情報発信サービス「ホッとメールぬまた」や「緊急
速報メール」による防災情報を携帯電話やパソコンなどにメールを配信し、市民の安全確保に
努めるなど、あらゆる側面から減災対策を推進してまいりたいと考えております。
次に、雇用対策について、地方創生を活用した雇用創出についてでありますが、地方創生の
基本理念を盛り込んだ「まち・ひと・しごと創生法」が成立し、将来にわたって活力ある日本
社会を維持していくための施策を総合的かつ計画的に実施することになりました。「地域再生
法」の一部改正では、地域の活性化に意欲的な地方自治体が財政支援などを受けやすくするこ
とが盛り込まれております。 
 御質問の林業振興による雇用対策についてでありますが、林業は担い手不足や長期的な国内
木材価格の低迷など、構造的な問題を抱えており、これを打開するためにも、育林や除・間伐
などの積極的な実施や担い手育成などに引き続き取り組んでいく必要があると考えております。
 また、ジビエ料理については、日本においても根強いファンも多く、近年では健康志向の流
れの中でヘルシーな食材として関心も高くなっております。こうした中、ジビエ料理の普及・
拡大を図り、鳥獣被害対策や環境保全につなげ、地域の活性化につなげようと活動している団
体もあります。しかしながら、本県では有害鳥獣捕獲等により捕獲した野生鳥獣肉の放射性物
質の検査の結果、現在でも基準値100ベクレルを超えるものが確認されており、野生鳥獣肉
の出荷を自粛している現状がありますので、今後の推移を見守りながら慎重に対応することが
必要であると考えております。
 林業の振興や鳥獣被害対策等については、本市における大きな課題でありますので、今後示
される国における総合戦略や創生に関する目標、施策等を注視しながら、御意見を参考に検討
してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、坂庭議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「教育環境
について」は、教育長から答弁申し上げますのでよろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 坂庭議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、教育環境について、小学校通学区域の見直しについてでありますが、通学区域は、長
年の学校統合等を経て現在の形になってきております。町によっては、1つの町が2つの学校
区にまたがっているところもあります。そのような地区につきましては、町単位の区分けだけ
でなく、それまでの各地区のつながりや地形、学校までの距離など、さまざまな状況の中で、
地域住民の方々の合意を得ながら決定してきた経緯がございます。
 近年では、統廃合に係る沼田市教育機関の適正配置及び設置に関する審議会の答申に基づい
た見直しが行われてまいりました。
 通学区域につきましては、地域の皆さんの御意見等を伺いながら対応していく必要性がある
のではないかと考えております。
 次に、遠距離通学児童への支援についてでありますが、本市におきましては、公共の交通機
関の利用が不便で遠距離を通学するなどの児童等に対して、スクールバスを運行し、通学の安
全等を確保するとともに、遠距離で公共の交通機関を利用するなどして通学する児童の保護者
に負担の軽減を図るため通学費の補助を行っております。ここでいう遠距離とは、片道の通学
距離がおおむね4キロメートル以上が目安となっております。
 児童が徒歩にて通学することは、自然の変化を肌で感じて感性を磨いたり、地面を踏みしめ
てたくさん歩いて足腰を鍛えたり、児童自身で交通安全に留意して危険回避能力を高めたりす
る大変よい機会にもなっていると考えておりますので、毎日元気に歩いてほしいと思います。
児童の通学に係る交通安全や災害安全等の安全確保については、保護者の皆さんの御協力はも
とより、各学校区での防犯パトロール隊など地域の方々の多大な御協力もいただいております。
学校と家庭、地域が協力して子供の安全を確保することが極めて重要なことであると考えてお
ります。
 次に、中学校部活動の維持についてでありますが、合併直後の平成17年5月1日の中学校
の生徒数は1,636人でありましたが、今年5月1日の生徒数は1,462人で、174人
の減少となっており、各中学校の各部の維持・運営も年々厳しく、学校によっては実施できる
部の種類も限られている状況にあります。
 しかし、部活動については、中学校学習指導要領に示されているとおり、スポーツや文化及
び科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教
育の一環として、教育課程との関連を図りながら実施するものであります。
 本市では、教育部活と称して、部活動を道徳教育の実践の場として捉え、体を鍛え、わざを
磨くとともに、道徳性の涵養を図っております。このような点からも、各学校の実情に応じて、
生徒の自主性、自発性に十分留意しながら適切な活動を組織すれば、限られた種類の部活動に
おいても部活動の持つ教育的狙いを達成することができると考えております。
 個々の興味関心により、一層の体力向上と技能の上達を目指すには、社会体育への参加など
も一つの方法と考えられます。
 なお、運動部活動の種類によっては、部員が少なく大会に出場できない学校同士で合同チー
ムを編成して大会に出場できる措置があります。これは、それぞれの学校に部が存在すること
が条件になっていますので、自校に対象の部がないので他の学校の部に入って大会に出場する
ということはできません。先ほど申し上げた学校教育の一環としての部活動の趣旨にも反しま
すので、そのような形で部活動を実施することは難しいと考えております。
 以上申し上げまして、坂庭議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇6番(坂庭直治君) それでは、お答えをいただきましたので質問させていただきます。
 まず、震度6強、7の地震が起きた場合、どのような沼田市の景色、被害状況を想定してい
るのか、災害本部としてのこの建物でいいのか、まずそこをお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 被害6強の地震のときにこの建物でよいのかということでございますが、耐震の数値が出て
いるように、この建物では到底賄い切れないと承知しております。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。自分もこの建物では災害本部としてだめなと
きがあるのではと思っています。こうした災害は、じゃあ新しい庁舎をつくるから待ってくれ
というわけにもいかないものですから、今現在だとこの庁舎しか災害本部の想定がなされてい
ないように思うんです。せめて第2の本部といいますか、もしこの本庁舎のところがだめにな
ったら、じゃあ例えば福祉センターのところに2次的な本部を用意しておくとか、そういった
お考えはあるんでしょうか。お伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 福祉センターが第2の本部というふうに決定はしております。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。それで、ちょっと安心いたしましたけれども、
じゃあ福祉センターのほうにも当然本部としての情報発信とか避難時の食料であるとか、そう
いった支援体制であるとか、例えば停電が来たら情報を出すための電気設備であるとか、そう
いったところまで考えて用意をされているんでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたしますけれども、福祉セン
ターのほうを本部とするときには、そのような形で本部を持っていくわけですが、食料の備蓄
等は現在、沼田市では10カ所に分けて備蓄しておりますので、それらをもって対応していく
ということであります。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございました。食料だけではちょっと本部になりにくいの
かなと思います。本当の大規模災害だとしたら長く電気がとまることも想定はあるんだと思い
ます。東北の大地震のときも、情報はあって知らせたいんだけれども、先ほど市長さんの答弁
の中にもありましたように、情報を出すことは用意はできていても、電気がないとそれを出す
機械というのは動かないんですよね。そうしたら、やはりこのもとになるこの庁舎の災害本部
と第2本部ぐらいは、せめて停電になっても1日とか2日、3日ぐらいの電気を使えるような
想定が必要ではないのかなと思われますけれども、その辺についてのお考えをお願いいたしま
す。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたしますけれども、先ほど答
弁したとおり、停電に対しては大変沼田市は備え弱うございまして、レンタル機材に頼らざる
を得ないということでございますので、今後検討していきたいというように思っております。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。レンタル機材とお答えをいただいたんですけ
れども、本当に動けなくなったときにレンタル屋さんが動けるのかなという思いもありますの
で、せめてそこの確保は必要かなと。ただ、やっぱり一番電気の確保が早いとしたら発電機な
んかが予測されるわけなんですけれども、燃料のこともありますし、発電機だけですと1日だ
けの電気量しか確保できないのかなと。この前の教訓として、燃料も余り十分でなかったよう
な記憶もあります。そうしたことを考えますと、せめて本部となるところには太陽光の発電で
あるとか、夜になったことを想定しますと、やっぱり簡易式の今風力発電もありますので、そ
の辺もあわせて考えていただくとより安心できるのではないかなという思いがありますので、
それについてのお考えがありましたらよろしくお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 太陽光とか風力とかを考えたらいかがかということでございますけれども、現在、LPガス
で発電できる装置等の提案がございまして、それは所管で検討しているところであります。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。今LPガスという話が出たんですけれども、
それも大変いいかなと思います。ただ、線がなくなったことを考えたり、燃料のことを考える
と、やっぱり自然の力を利用した発電も大切であると思いますので、一緒にお考えをお願いい
たします。救助活動とかをしていくにも、やっぱり情報の伝達をする上でも、電気は最低限今
必要なものであると思っています。また、避難所とかに想定されるところでも電気が使えます
と夜明るくなるだけでも大変元気が出ますし、ましてこの寒い地域でありますと暖房とかを使
えると温かい食料なども期待でき本当にいいことなんだと思いますので、その辺をあわせた検
討を今後行っていただけるかどうかのお考えがあるかどうか、もう一回だけよろしくお願いい
たします。
◇市長(横山公一君) 坂庭議員の御質問のとおり、検討していきたいと、かように考えてお
ります。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
 次に、今度は大雪とかの対策になるんですけれども、大雪については現に経験したわけです
から、もうある程度のノウハウはあるし、対応策はできると思いますけれども、つい先日とい
うかかなり前ですか、建設協会との防災協力体制が結べたとありましたけれども、どのような
内容なのかお聞かせください。
◇市長(横山公一君) ただいまの内容につきましては、総務部長のほうに答えさせます。
◇総務部長(田村博史君) 命によりお答えをさせていただきます。
 過日、建設業協会沼田支部と災害に関する協定を締結いたしましたが、内容といたしまして
は公共的な施設の復旧に対する資機材の提供ですとか、労力の提供ですとか、そういった形で
御協力いただく内容となってございます。
 以上であります。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。
 そうしますと、大きな通りの道路網とかは確保できるんだと思います。そうしたときに高齢
者の方や自力では対応できない家庭といいますか、家といいますか、そういうところはやはり
人力しかないんでしょうか。今後の、教訓を踏まえてどんな対策の想定がありますか。よろし
くお願いします。
◇総務部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 ただいま要援護者名簿の作成途中でございまして、法ではそれぞれの人間に対する避難行動
を立てろというような内容になってございますが、現在ではその名簿の作成と、その後民生委
員・児童委員さんですとか、そういった団体の方に御協力いただくような形の避難計画をつく
っていくような考え方で現在おります。
 以上であります。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。
 今、名簿作成中とありましたけれども、その名簿はどのくらいのところまで公開をして地域
に役立てるお考えがあるのか、お願いいたします。
◇総務部長(田村博史君) お答えを申し上げます。
 まず、やはり法の制限がございまして、御本人の承諾をいただいたものについては、防災に
係る関係機関にのみ提供できるというような法の趣旨になってございますので、それに従った
対応になろうかと思います。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。せっかくつくった情報ですから、本当に緊急
時が想定されるときは、いち早く地域の民生委員の方であるとか、区長さんとか、そういうと
ころに伝える必要があると思います。確かに秘密情報とかの法はあるんだと思いますけれども、
その辺を飛び越えて活用していただければ大いに役に立つのかなと思います。
 そこで、もう一点なんですけれども、ことしの2月の雪のときなんですけれども、緊急車両
が入れない地域が、本当に2日の上続いちゃった地域もあるんです。やっぱり地域の方には、
定期的に病院に行ってお世話にならないと命にかかわる人もその中にはいたんです。それで、
何とか今回はクリアになったわけですけれども、大雪もそうですし、大規模な土砂災害とかが
起きて幾日も交通がとまったときに、その辺のことも今後は想定していく必要があるんではと
思います。その辺について、もしお考えがまとまっておりましたら、よろしくお願いいたしま
す。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 命によりお答え申し上げます。
 2月の大雪に際しましても、まず議員おっしゃるように主要路線の除雪から始めまして、そ
の次、幹線、準幹線、生活道という順番でどうしても作業を行わざるを得ない状況がございま
す。その順番につきましても、現在、ある程度国・県と除雪に関しましては今すり合わせを行
いまして、指定路線を含めまして早期に開放できるような計画を立てております。
 また、大雪以外の例えば台風、大雨等の災害につきましても、今申し上げましたような形で
幹線、準幹線、生活道路というような順番でどうしても作業をせざるを得ないということもあ
りますが、先ほども申し上げましたように、指定された業者、除雪の場合契約されている業者
がございます。また、防災協定も結ばせていただきました建設業協会にも御協力いただきなが
ら、早期に開放できるような仕組みをつくっていきたいと思っております。
 以上です。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。大手の建設会社さんとか、契約している除雪
の方とかいるわけですけれども、どうしてもことしの雪の状況を見ますと、そこだけでは全然
追いつかない部分がありました。そうしたときに、今地域の中に入ってみますと、そうしたと
ころに絡まなくても、そういうことを頼めばできる人が結構いるんだと思います。その辺につ
いて、区長さんとかを通じてそういうところの把握をきちんとして、いよいよ間に合わないと
きは緊急事態であるわけですから、そうした方にも協力を呼びかけていくような体制をつくっ
ていただければより安全になるかと思われますけれども、その辺の呼びかけについてはどうで
しょうか。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 今回の2月の大雪の例で申し上げますと、指定された路線、委託業者、それとまた大きな業
者につきましても御協力いただきましたけれども、生活道につきましては契約されていない業
者に多く業務を行っていただきまして、その業務も早朝から深夜まで、違う例では夜間作業で
夜中全面交通どめ等で行っていただいた業者も多々ございます。その辺は今回も、今期の冬の
除雪契約の際にも、契約していただいた業者も、また昨年と同様協力いただく話も聞いており
ますし、そのほかの業者につきましても、昨年の例を申し上げまして、また今年度の御協力を
お願いするような活動を今行っているところでございます。
 以上です。
◇6番(坂庭直治君) ぜひともまだまだ機械を持っている方がたくさんいますし、現にやっ
てくれた方もいるようでありますので、ぜひその辺についてももう一回よく把握をして進めて
いただきたいと思います。
 それでは、次にゲリラ的な豪雨ということでありますけれども、全国的に起きています。当
然この地域でも起きることが予測されます。何年か前ですけれども、利根町の根利地区で集落
がやっぱり孤立したことがありました。それと南郷穴原線においても、一番の生活道であるこ
の道が何年か前の大雨のときに、脇がどうしても水路を兼ねるような道路構造になっています
ので、道路の脇というんですか、擁壁のところの根っこが流されてしまいまして、当然その下
の土砂が流れ、道路の真ん中に穴があいたような状況もありました。あれがもう少し続いたと
きに車が通っていれば当然落ちる予測があります。
 それともう一点、あわせてお願いなんですけれども、実は平出ダムの南側、昭和との境なん
ですけれども、多那の一番川寄りという部分になるんでしょうか、これは土地改良の問題もあ
るのかと思いますけれども、大規模な土砂が今現在、出続けているような状況の場所もありま
す。そこの場所を何年か前に利根町の振興局の産業課の職員の方と探検をさせていただいたと
きに、自分の身長の2倍ぐらいの土砂がもう既に広範囲にわたって出ておりました。そのとき
の担当の人との話では、当然堰堤を2本ぐらい入れないとこの土砂はとまらないんだろうなと
いうような話はしておりました。これは市の管轄ではないんだよという話もあわせて聞かせて
いただいたんですけれども、市であろうと県であろうと国であろうと、その場所が崩れている
ことは崩れているんですから、ぜひとも上にお願いをして、上のものであれば上でやっていた
だく。何か策を打たないと、せっかくの平出ダムも埋まってしまうんではないのかなと。
 それともう一点、これは利根町と昭和村との、言いかえますと沼田市と昭和村の境でどっち
とも言えない部分なんですけれども、50メートルから80メートルぐらいの直角のもう山が
抜けたところがあります。そこを上からのぞくと泥の部分がちょっとオーバーハングになって
いて怖いんですけれども、去年あたりありましたように、静岡で去年でしたかね、静岡のお茶
畑のように山がそのまま抜けてしまうんではないかなというようなところもありますので、ぜ
ひともこうしたところの緊急な対応はできないものか、またお考えがあるのか、お願いをいた
します。
◇利根町振興局長(下 宏一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答え申し上げます。
 今議員がお示しになられました2カ所の場所についてでございますが、1点目の穴原につい
て、これについては地元の了解を得て道路愛護等の際に水路断面を確保するように働きかけて
おります。また今後、水路清掃の委託、加えて道路横断管渠の改修を予定してございます。ま
た、あわせて県の砂防治山関係者と対応について協議をしていく予定でございます。
 また、2つ目の平出ダム左岸に関することでございますが、河川付近の急傾斜地域であると
いうことから、民有林の治山事業としての対処をする必要がございますので、県に対して25
年度より対処要望をしてございます。
 以上でございます。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。何といっても、南郷穴原線は、やっぱりあの
地域に住んでいる人の、沼田方面とか仕事に通うために1回南郷に出て桐生方面に向かう人の
仕事用の道路でもありますので、ぜひとも清掃だけでなく、清掃もいいと思いますけれども、
水路の確保等、今後また検討していただきたいと思います。
 また、平出ダムの南側のところも、ぜひとも進めていただきたいと思っています。ぜひよろ
しくお願いいたします。
 こうしたさまざまな災害をちょっと予測してみたんですけれども、特に平日の昼間にもしこ
うした、先ほど言われたように急な集中豪雨であるとか、台風はある程度予測した進路で来る
からいいかと思うんですけれども、児童生徒を預かっている学校にはこうしたときに、緊急の
ときに本気の訓練をしたことがあるのかどうか、お伺いいたします。
◇議長(大竹政雄君) あれ、これ坂庭議員、通告にないんですよね。ありませんよね。通告
にないものですから、それは今回の質問には当たらないと思いますので、その辺のところ御注
意願いたいと思います。
◇6番(坂庭直治君) 通告にないということで、やめます。
 それでは、災害については以上にさせていただきまして、次のほうに移らせていただきます。
 それでは、雇用対策。これ、まち・ひと・しごと創生法案の概要でございますが、「少子高
齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の
集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会
を維持していくために、まち・ひと・しごと創生に関する施策を総合的かつ計画的に実施する」
とあります。この、また中を見せてもらって、目的の第1条、基本理念の第2条、この中を読
ませていただくと、林業の手入れをする、そこに仕事を生み出していく、今回の自分の提案と
も合うと思いますけれども、その辺についてお進めいただけるかどうかよろしくお願いいたし
ます。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答え申し上げます。
 基本理念の第2条、第5号ですか。地域の特性を生かした創業の促進、事業活動の活性化に
より、魅力ある就業の機会を創出ということが書いてございますので、やはりそれに沿って沼
田市としても検討していくということで対処していきたいというふうに考えております。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。この中を読み砕いていきますと、本当に大丈
夫かなと。沼田の元気と活性にもつながると思いますので、ぜひよろしくお願いをしたいと思
います。
 それとあわせてといいますか、この地方創生事業にもし国がだめだとなった場合、今いろん
な企業さんで水資源の保全はいろんなところでされております。メーカー名を出すとまずいの
で言えないんですけれども、ある身近にあるビールの会社でございますけれども、調べてみま
したら、この赤城山にも会社自体で整備をしているのです。赤城山、近いところで渋川もあり
ますね。これ今現在、たしか7,000ヘクタールぐらいまでもういっているのかな。だから、
地下水を使っている地元にある会社なんですけれども、よりよい地下水を使いたく、そうした
ことをしていくと、取り組んでいるとありますので、そうした企業さんがこの下流区域に何社
もあると思うんです。そうした企業さんとも連携はお考えになったことはあるでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えを申し上げます。
 今水資源の保全ということで、企業との連携というお話でございますけれども、21世紀は
水の時代であるということで、水資源が大変大事になってくる時代だなということの認識はご
ざいますが、企業と連携してということはいまだ考えておりませんので、今後の研究課題かな
というふうに思います。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。ちなみに、この企業さんの基本理念といいま
すか、この手入れをする理念ですか、商品の製造段階で多く地下水を使用します。その地下水
の持続可能性を保全するために森林所有者と整備をしていくと。2003年から取り組んでい
るようであります。その中で、また国や地方自治体、地元の方々、学識経験者の皆さんとも協
働して天然水の森と名づけ、水資源を保全していくとありますので、ぜひこの辺について御検
討をお願いしたいと思います。その辺について、どうでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 共同歩調をとれて水の安全確保ができるならば、市としてもやぶさかではございませんので、
前向きに検討していきたいと、かように思います。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。そして、時間がありますから次に行きます。
 ジビエはやっぱり自然界の生き物でありますから、正しく認識をして安心・安全に取り組ま
ないと消費者の皆さんも当然受け入れてくれないと思いますので、山の動物であっても、やっ
ぱり脳みそとかには狂牛病ですか、あの病気の類いもあるそうでありますし、肉にも肝炎とか
ありますし、火を十分通したとかそうしたいろんなマニュアルがあるんだと思います。それに
ついてきちんと取り組んでいかないといけないと思います。
 放射性物質についても、聞かせていただきますと、数値がかなり下回った物体もあるんです。
それで、放射性物質は1キロという目安がありますから、例えば70キロ、80キロ、100
キロの獲物の場合であれば1キロ検体として回しても残りが十分確保できますから、もちろん
全頭検査をしていけば放射性物質の問題もクリアできるんだと思いますので、ぜひその辺につ
いて今後の検討としていただけないかお伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 県の指針が放射能の数値が下がったということで解除していただければ、私どももそういう
ふうな形で検討に入っていきたいというふうに思います。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。こうした事業は、山の手入れとかできますと、
水源の確保だけでなく洪水や土砂災害にも強く、結果として自然と触れ合える美しい森林とな
ると思いますが、こうしたことをぜひとも取り組んでいただきたいと思いますので、もう一度
最後にその辺の決意をお聞かせください。
◇市長(横山公一君) 坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 ジビエのものは一つの有力な産業になり得るという認識は持っておりますので、しっかり検
討していきたいと思います。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
 それでは、教育環境についてお伺いをいたします。
 小学校の通学区域、遠距離通学は、今までの流れもあり、本当に組み合わせ方とか取り組み
が難しいと思いますけれども、一番大事なのはやっぱり子供の目線で安心・安全が一番だと思
います。例えば、小学1年生があの体格であのランドセルをしょったことを想定いたしますと、
我々大人は50キロぐらいの荷物をしょって冬の雪道を、あの道路を歩いてみてくださいと。
とても大地をかみしめるとか、自然をかみしめるとか、そのゆとりはないんだと思います、北
風の中をあの雪道を歩くと想定したら。そうしたことを考えますと、やっぱり一番大事なのは
子供の安心・安全であると思いますので、ぜひとも検討をお願いしたいと思いますけれども、
その辺についてもう一度よろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 坂庭議員に申し上げます。先ほどの質問はこの項目でやってください。
よろしいですね。申しわけなかったですけれども。さっきの部分を。さっきの部分のところは
ちょっと違ったものですから、今度は教育長に聞いて結構ですから、先ほどの問題は。だから、
今これはまた別で、じゃあそういうことでよろしくお願いします。さっき私が通告外なんて言
っちゃったけれども、そうじゃないですからね。ここには乗れますから、大丈夫ですから。
◇教育長(宇敷重信君) 坂庭議員の再質問にお答え申し上げます。
 確かに小学校1年生、2年生、体格もさまざまですけれども、ランドセルをしょって、かな
り教科書もたくさん入ります。本当にけなげによく歩いているなと、そういうふうに思われる
ときがあります。特に寒い北風が吹く中、また雪が舞う中はそのように私も思います。ただ、
本当に遠距離の場合には、先ほど御答弁申し上げましたように、小学校ではおおむね4キロと
いうそういう目安を持って通学の支援をしているわけでございます。本当に坂を上ってくると
いうのは、私も何回も子供たちと一緒に歩いたことがございます。その様子を見て、ただ本当
にけなげにおしゃべりをしながら、横断歩道を渡るときには手を挙げて、右を見て、左を見て、
もう一回右を見てというようなことを一生懸命やって歩いてきております。丈夫に大きく育っ
てくれればいいなと、そういう強い願いを持って見守ってまいりました。
 以上でございます。
◇6番(坂庭直治君) 再答弁をいただきましてありがとうございます。
 思い返しますと、自分の同級生でもやっぱり栃又とか輪組とか、坂道から通っている同級生
がいたんですけれども、運動会とかすると必ず駆けっこでも何でも負けた記憶があります。間
違いなく足腰にはいいと思いますけれども、ただその当時とやっぱり時代が変わってきている
ことも、これも事実なんだと思います。やはり今は、自分も安心メールとかあるんですけれど
も、不審者の情報とかたくさん入ってきていますので、そうしたことも加味されて今後の検討
課題と、お願いをしたいと思います。
 次に、中学校の部活のほうに入らせていただきます。
 今中学校の部活は本当に苦しいところなんだと思います。自分が調べた中で、特に自分が野
球が好きなものですから、野球にちょっと例えさせていただきます。野球部なんですけれども、
今この夏の大会までは市内9校の中学校のうち8校で部活ができたんです。来年の春にはこれ
が7校になってしまいます。夏の大会の後は5校です。2年後に沼田市の中に野球部が残れる
のが1校だそうです。今保護者の方の予測でありますけれども、これはもう切磋琢磨の段階で
はないと思うんですけれども、こうした部活ごとの予測というのはされたことがあるんでしょ
うか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 部活動につきましては、毎年度、小学校から中学校に進んできて、どの部に何人入部するか
ということについては、非常に不確定な部分もございます。野球部に入ると思っていた子がサ
ッカー部に入ったり、そういったことが十分ございますので、1つの学校でもそういった予測
はなかなか難しいという状況にございます。そのことについての調査はしておりません、なか
なか把握ができませんので。
 以上でございます。
◇6番(坂庭直治君) 本当に難しいのかなと思います。自分もやっぱりスポーツは好きで取
り組んでいるほうであります。決して個人スポーツがよくないとかという話では今回ないんで
す。個人スポーツであっても、個々の能力を高めることとか、精神面を強くするとか、本当に
いろんなメリットがあってスポーツはいいのだと思います。ただ、やっぱり団体スポーツとい
うのはやっぱりチームワーク、相手を思いやるスポーツの部分がいっぱいあるので、例えばキ
ャッチボールだったら、相手の次にとってから投げやすいところに投げてやるのがキャッチボ
ールですよね。やっぱり野球は不思議なというかおもしろいスポーツで、自分は犠牲になって
も走者を生かすとかそういうチームプレーを行わなくてはいけないスポーツだと思うんです。
例えばサッカーであっても、ゴールを決める人がどの位置にボールを回してやったら決まるの
かとか、常に相手を思いますよね。余りほかのスポーツはよくわからないんですけれども、例
えばバレーであっても、守るときは自分のところに球が来ればトスを上げるセッターの人にど
うやったらいい球を返してやれるか、セッターはどこにやったらアタッカーがよく打てるかと、
そうしたことを常に相手のことを思いやりながら進めることができるのがチームスポーツで、
個人スポーツと違いましてそうした面というのは社会に出てからも本当に役に立つ部分がたく
さんまたあるのかなと思うんですけれども、その辺について、ぜひともこうした団体スポーツ
が続くようなことを今後考えていけるか、お願いできるか、お伺いをいたします。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 議員さんおっしゃるとおりであると思います。団体スポーツのそういったすばらしさ、個人
スポーツにも、例えば礼に始まり礼に終わるとか、5人チームで試合をするとか、団体スポー
ツ同様な面は多々あるかと思います。そういったスポーツ指導の中で、最初の答弁で申し上げ
ましたとおり、教育部活ということで沼田市としては取り組んでおります。相手の立場を考え
る。相手がいるから自分たちは試合ができる。相手チームのすばらしいプレーはお互いに認め
て褒め合う。そういった人間として全人的に成長できるように道徳的実践の場ということでや
っておるところでございます。各学校でも、チームプレーといいますかチームスポーツ、それ
に要する部員を確保するとかそういったことについては、今本当にいろいろ考えているところ
でございます。ぜひそういった部活動が成り立つように、子供たちがスポーツに大いに関心を
持ってくれるといいなと願っているところです。
 以上です。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。今子供たちが野球だけでなくてほかの部でも
やっぱりこうした本気で取り組むといいますか、部活に対して、ちょっと減少方向に沼田市全
体があるんだそうです、いろんな人の話をお聞きしましたら。ただ、やっぱり錦織選手が頑張
ったせいか、テニスだけは元気があるんだそうです。今でも都会のほうではやっぱり人口が減
ということは多分皆さん経験がない。人口増の地域にある人がいろんな法律を決めているわけ
ですから、自分のところに部がないと参加資格がないなんていうのは、これは上が間違ってい
るんであって、ぜひその辺のところは直していただいて、例えば自分の学校に部がないとして
も、ほかの学校に、一緒に協力して部に参加できる。こういった仕組みをつくるのは平等の観
点からいってもこれは当たり前のことだと思います、地域から見た場合。上から見ると人口増
ですからそうしたルールは必要なんだと思いますけれども、ぜひその辺の人口減に向かったま
た新しいルールというか、加えるルールといいますか、そういうものをつくっていただければ
こうした問題はまた少しは前に進めるのかなと。ましてや今国の目線のほうも、地方を今見て
くれているような気がします。これはいい機会だと思いますので、ぜひそうしたところを改築
といいますか、俺なんかでいうと改築なんですけれども、法律によると法改正ですか、そうい
うことをしていただいて、部活のないところも統合とかいろんなことを考えていただいて、や
りたい子供がどこかに所属して部活ができるような体制を今後お願いをして私の一般質問を終
わりにします。お考えがありましたらよろしくお願いします。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 議員おっしゃる、今部活動の統合ということでよろしいですね。子供たちはできれば自分が
入りたいその部に入って、スポーツ、試合ができると、そういったことが本当に大事なことだ
と思います。ただ、この議員さんおっしゃる部活動の統合につきましては、これは部活動とい
う範疇を超えてさまざまな課題を含むものでございますので、おっしゃることは本当によくわ
かりますし、子供たちへの思いは議員さんも私も同じでございます。ただ、部活という範疇を
超えたいろんな課題がございますので、現段階では難しいと考えております。
 以上でございます。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後2時03分休憩
    ─────────────────────────────
午後2時10分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、山敏也議員。2番。
〔2番 山敏也君登壇〕
◇2番(山敏也君) 通告に従い一般質問を行います。
 私は、ウインタースポーツの普及・振興について、利根町村等との連携について、小中学校
に対するウインタースポーツについての普及と振興について質問させていただきます。
 沼田を取り巻く山々は、秋の紅葉から雪化粧へと変わり始め、いよいよ冬の訪れです。春の
芽生えから白銀の世界へと四季折々、大変美しい愛すべき地域がこの沼田です。冬の訪れとと
もに注目されるのがウインタースポーツです。ウインタースポーツの中でも、利根郡部を含め
18のスキー場がある当地域になじみの深いのは、何といってもスキーです。最近は、若者を
中心としてスノーボードも盛んのようです。
 ところで、スキー人口、スノーボード人口も含みます、の推移を見ますと、昭和62年に苗
場スキー場を舞台とした映画「私をスキーに連れてって」がスキーブームに火をつけたと言わ
れております。そのころから急激にふえ、平成5年にピークとなり、1,890万人を数えて
おります。私なども、そのころ子供とよくスキーに出かけました。リフト待ちに30分くらい
当たり前、少し遅く出かけると駐車場に入れずにそのまま帰ってきたこともありました。
 ところが、それ以降、スキー人口は減り続け、平成24年にはピーク時の約42%の790
万人となっているそうです。私は、今でも1シーズン二、三回はスキー場へ出かけ、下手なが
らスキーを楽しんでおります。そんな私から見てもスキー人口の減少は悲しむべきことです。
家に閉じこもりがちな冬季に、スキーやスノーボードをスポーツとして、またレジャーとして、
生活の一部に取り入れ楽しむことは、健康の増進、スポーツの振興という側面ばかりでなく、
家族で楽しい有意義な時間を一緒につくることとなり、まさに家族、また地域の文化創造とも
言えます。
 ところで、スキー人口の減少は、地域に18ものスキー場を持つ利根沼田にとって、これは
他地域とは別な大変重要な問題を投げかけています。スキー人口の増減は、スキー場、ロッジ、
旅館等の入客の増減、また、そこに就労する労働人口の増減等、すなわち当地域の冬季観光事
業の成否に直結するわけです。ですから、当市にとって大変重要な問題です。幸いにも昨シー
ズンは、ほとんどのスキー場で前年比10%ほどの入客の増加があったように伺っております。
しかし、果たして今シーズンはどうでしょうか。景気の動向が心配される現状で楽観は許され
ないと思われます。
 ところで、日本のウインタースポーツの普及・振興、スキー人口の増加などと大上段に構え
ても仕方ありません。ほかからスキー客を呼ぶにはどうしたらよいか。少しでも多くの人にス
キーを楽しんでもらうにはどうしたらよいか。それを考えなければなりません。それには、ま
ずみずからがスキーをやって、スキーの楽しさを知らなければだめです。市民がスキーを楽し
み、スキーは沼田の冬季の文化だと誇れるようでなければ、他に発信できるはずがないと考え
る次第です。
 このような観点に立ったとき、当市では、市民に対するウインタースポーツの普及・振興に
ついてどのような方策をとってこられたのか、とりわけ、利根郡町村並びに利根沼田所在のス
キー場とどのような連携・協力をとってこられたのかをお聞きします。
 また、先ほど述べましたが、利根沼田にとってスキー人口の増加は当地域の冬季観光事業に
とって大変重要ですから、観光事業という側面から、当市のウインタースポーツに対する取り
組みについて、現状と今後の事業展開について、とりわけこの事業は、当市だけでなく、利根
郡町村との連携・協力がなくてはとてもかなわないものと考えますので、その点も踏まえてお
答え願います。
 次に、小中学生に対するウインタースポーツの普及・振興についてですが、さきにも述べま
したが、他へ発信する、ほかから誘客するということを考えた場合、まずみずからの地域で盛
んにすることが大変重要になるわけです。これはどうすればできるのかです。私事で大変恐縮
ですが、私には、1歳、2歳、5歳、7歳の4人の孫がおります。このうち、上の子2人を一
昨年スキーへ連れて行きました。下の子は女の子で、幼稚園の年少、上の子は年長でした。下
の子はそり遊びをさせるつもりでスキーの用意をしなかったのです。ところが、そりにはすぐ
に飽きてしまい、お兄ちゃんがスキーをするのを見て「私もそれがいい」と言い出し、結局、
スキーをレンタルしました。1シーズン3回くらいでしたが、昨シーズンの最後には、初級者
用のリフトに乗って自由に滑りおりてきました。先日孫に会ったら、「じいちゃん、ことしも
スキーに連れてって」と、まさに作戦成功とほくそ笑んだところです。ちなみに、孫たちは市
外に住んでおりますので、孫とその父親の3人の誘客に成功したわけです。スキーは大変楽し
いものです。触れる機会さえあればほとんどの人が、とりわけ子供は大好きになります。そし
て、親子三代で大変美しい冬山の景色の中で一緒に楽しめるスポーツです。ですから、子供た
ちにスキーやスノーボードと触れる機会をつくってあげることは大変重要な、大げさに言えば、
その子の一生の趣味や感性を形づくる一つの機会を与えることにもなり得るのです。
 以上のような観点から、まず、県内の小中学校がウインタースポーツに対しどのような取り
組みをなされているのか、わかる範囲で結構ですからお答え願います。
 次に、子供たちがスキーと触れ合う機会となると、まず最初に浮かぶのがスキー教室です。
当市の小中学校におけるスキー教室の実施状況についてお伺いします。
 私も事前に利根郡それから沼田市内の小中学校にスキー教室についてアンケートをとってみ
ました。その結果、沼田市内では、小学校では12校中4校で実施。なお、1校は回答がいた
だけませんでした。中学では、9校中2校で実施しているようです。ですから、小中合わせて
22校中6校で実施しております。実施率でいいますと約27%、つまり3分の1に満たない
わけです。
 これに対しまして、利根郡部では、小学校では、12校中10校で実施。なお、1校回答を
いただけませんでした。中学では、7校中1校で実施。実施率からいいますと約58%です。
 この結果を見ますと、郡部ではほとんどの小学校が実施しており、沼田では逆に余り実施さ
れていないということがわかります。郡部に実施校が多い理由は、比較的スキー場が近いこと
によるのかもしれませんが、当市も市街から最も近い玉原スキー場までは車で40分程度です。
その程度であれば、その差はさして大きなものとは言えません。そのあたりも踏まえまして、
スキー教室の実施状況についてお答え願います。
 本年3月議会でも同僚議員がスキー教室について質問しています。その答弁の中で教育長は、
「スキー教室というよりも、スキー自体が本当に沼田市の学校にとっては地の利を生かしたと
ても価値のある教育活動だと教育委員会も認識しております。価値ある教育活動であり、沼田
の特性を生かした活動であるので、そういった価値については、改めて学校のほうに話をして
いきたい」とおっしゃっています。その御答弁を踏まえ、当市の地域特質を生かしたスポーツ
の普及・振興として小中学生に対するウインタースポーツの普及と振興の方策について、現状
と今後の方向をお願いいたします。
 以上、御答弁のほどよろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの山議員の御質問にお答え申し上げます。
 ウインタースポーツ(スキー・スノーボード)の普及・振興について、利根郡町村等との連
携について、市民に対するウインタースポーツの普及・振興について、利根郡町村、また利根
沼田所在のスキー場とどのような連携・協力をしているかについてでありますが、スキー・ス
ノーボード人口は平成5年の1,900万人から減少し続け、現在では800万人を下回って
いると言われております。しかし、このような中でも、本市にある玉原スキー場は、夏のラベ
ンダーパーク開設など経営努力を重ねられ、市への株式配当や御寄附をいただくほか、市民が
スキーに親しむ機会がつくれるようスキーリフト優待券を配布していただいております。
 また、利根沼田スキー場との連携につきましては、利根沼田地区にある16スキー場と沼田
・みなかみ・川場・片品の4観光協会で「利根沼田地区スキー場広報宣伝協議会」を設置し、
地域のスキー場が連携して魅力ある利根沼田エリアの情報発信とスキー人口の増加を目指した
広報活動を初めとする活動を行っております。
 次に、冬季観光事業としてウインタースポーツは大変重要なものと考えるが、現状の取り組
みと今後の事業展開についてでありますが、本市にとってのウインタースポーツ、中でも玉原
スキー場は冬期の重要な観光資源と認識しております。
 観光キャンペーンはもちろん、銀座ぐんまちゃん家でのサロンドG、ググっとぐんま観光キ
ャンペーン等でPRを行っております。
 今シーズンよりリゾートセンターやレンタル棟などをリニューアルし、これまで以上に初心
者やファミリー層を取り込んでいきたいと伺っておりますので、今後ともスキー場の特徴を生
かしたPRに心がけてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、山議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「小中学生
に対するウインタースポーツについての普及と振興について」は、教育長から答弁申し上げま
すのでよろしくお願い申し上げます。
◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 山議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、小中学生に対するウインタースポーツについての普及と振興について、県内の小中学
校のウインタースポーツに対する取り組み状況についてでありますが、群馬県教育委員会が実
施した平成24年度のスキー教室実施状況調査の結果では、平成24年度にスキー教室を実施
した県内公立小学校は33校で全体の約10%でありました。中学校は51校で全体の約30
%でありました。平成13年度と比較するといずれも減少しております。
 次に、市内の小中学校におけるスキー教室の実施状況についてでありますが、平成25年度、
沼田市立の小中学校でスキー教室を実施した学校は、小学校4校、中学校2校の計6校であり
ました。小学校では、5年生を対象にする学校や4年生から6年生までを対象にする学校など
がありました。中学校では、1年生を対象とする学校と1・2年生を対象とする学校でありま
した。
 いずれの学校も、寒冷地で近くにスキー場がある地域特性を生かし、冬期ならではの運動へ
の興味関心を高め、体力づくりに資することを目的として実施しております。地域のスキーク
ラブや保護者の方々などに講師をお世話になり、児童生徒の技能に応じて班編成を行い、スキ
ーを楽しみながら技術の向上が図れるよう工夫して実施しております。
 また、リフト料金を無料にしていただくなど、スキー場の御協力もいただきながら実施して
おります。
 次に、当市の地域特質を生かしたスポーツの普及・振興として、小中学生に対するウインタ
ースポーツの普及と振興の方策についてでありますが、当市におきましては、各学校の実情に
応じて沼田市及び居住する各地域のよさや特色について学ぶ教育活動を実施し、児童生徒の郷
土への興味、関心や郷土に対する理解、愛情を深める「沼田大好き!ふるさと学習」を推進し
ております。スキー教室を実施している学校は、「沼田大好き!ふるさと学習」の構想の中に
スキー教室を位置づけて実施しております。各学校の教育計画である教育課程の編成は、各学
校が編成すると規定されておりますので、教育委員会といたしましては、学校の選択、判断を
十分尊重するとともに、スキー教室は沼田市の地域特性を生かした価値ある活動の一つである
ことを改めて確認してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、山議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇2番(山敏也君) どうも御答弁ありがとうございました。
 それでは、再質問をさせていただきます。
 まず、スキーを中心とした冬季観光事業についてですが、いろいろな取り組みについて御答
弁いただきましたが、とりわけ観光協会を中心として活発にいろいろされているようですが、
沼田市行政においてはこの冬季観光事業についてどのようにかかわりを持っているのか、もう
少し具体的に御説明いただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問に関しまして経済部長に答えさせます。
◇経済部長(栃原豊彦君) 命によってお答えをさせていただきます。
 行政といたしまして、現在実施していることにつきましてでございますけれども、これにつ
きましては、観光キャンペーンの一環といたしまして、誘客を図る目的を主眼といたしまして、
それぞれスキーシーズン前であるとか、これは年間を通じていろいろキャンペーンを行ってい
るわけでございますけれども、そういった機会に当然のことながら沼田市内にもスキー場がご
ざいますので、そういったことでの周知・啓発を行っているということでございます。そうし
たことから、純然たるスポーツとしての普及促進という面よりも、誘客中心を主眼にしたキャ
ンペーンを行っているということでございます。
 以上でございます。
◇2番(山敏也君) ありがとうございます。
 観光キャンペーンとして行っているということですが、ちょっとしつこいようで申しわけな
いですけれども、いま少し具体的に説明していただけましょうか。お願いします。
◇経済部長(栃原豊彦君) 先ほど市長のほうから御答弁をさせていただきましたけれども、
銀座のぐんまちゃん家での観光PR、あるいは県が実施をしておりますググっとぐんま観光キ
ャンペーン等でのPRを行っているところでございますが、また高速、関越自動車道のそれぞ
れのサービスエリア等での観光キャンペーン等を実施いたしまして、そうしたPRを行ってい
るというところでございます。
 以上です。
◇2番(山敏也君) ありがとうございます。
 さらにそれに関連してちょっとお聞きしたいと思いますが、利根沼田町村行政等とこういっ
た観光事業について協力し合う体制といいますか、常時担当者が会議を開くというようなそう
いった体制というのはあるんでしょうか。
◇経済部長(栃原豊彦君) 先ほど市長のほうからも御答弁させていただきましたが、利根沼
田地域にございます16のスキー場、それとまた片品村、みなかみ町、沼田市、川場村の4つ
のこの観光協会におきまして、利根沼田地区のスキー場広報宣伝協議会という組織をつくって
ございます。この中では当然連携をしながら広報・宣伝活動を行うということでございまして、
これを行うことによりまして利根沼田スキー場が連携して利根沼田の観光振興と地域活性化を
図っていくという目的で組織されておりますので、こうした中で意見交換がされているわけで
ございますが、この中には直接行政は携わってはございません。
 以上でございます。
◇2番(山敏也君) 今協議会があって、こちらで16のスキー場を中心としていろいろや
っていらっしゃるということですが、民間での活力というのですか、民間での努力というのは
わかりましたですけれども、その中に行政担当者が入っていらっしゃらないということで、や
はり私は民間から行政に対して、また行政から民間に対して、そういったお互いの要請とか要
望、また連絡・連携といったものが必要となってくるんではないかと思いますので、そこら辺
はそういったところに積極的に行政担当者が入っていくというおつもりは今後はないのかどう
なのか、ちょっとお聞きします。
◇経済部長(栃原豊彦君) もちろん行政としても当然のことながらそうした部分につきまし
ては支援をしていくという立場でございます。行政といたしますと、先ほどの協議会のほうは
直接行政のほうはタッチしてございませんけれども、利根沼田振興局の中ではそういった関係
市町村を集めた会議がございますので、そういった中でのお互いの各市町村での対応について
検討協議をされているという機会はございます。
 以上でございます。
◇2番(山敏也君) ありがとうございます。
 それでは、観光事業という観点につきましては、最後にやはり先ほど市長さんもおっしゃっ
ていましたんですけれども、このスキー人口の減少ということに関して、何かこの沼田または
利根沼田としてこれに歯どめをかけるというのは大変難しいことですけれども、それに対して
当市で何かやっていく方策といいますか施策をお考えであれば、それをお聞かせ願いたいと思
います。
◇経済部長(栃原豊彦君) 当然、沼田市にはたんばらスキーパークがございます。そうした
ことで、たんばらスキーパークにつきましても、大変経営努力をしていただいておりまして、
全国的なスキー人口の減少が先ほど議員さんのほうからございましたけれども、60%ピーク
から比べると落ちているということでございますが、たんばらスキーパークにつきましては、
減少額が40%、最盛期の60%ということでございますので、全国のスキー人口の減り方か
ら比べるとたんばらにつきましては大変頑張っているなと。これは当然のことながらたんばら
の企業努力によるところが大変大きいわけでございますけれども、当然のことながら沼田市と
してもそれを支援するために観光PRを行いながら誘客を図ると。そういった中で、当然のこ
とながら市民の皆さん方にもたんばらスキーパークのほうから優待券等を発行していただいて
おりますので、そういったことを通じて沼田市民に対しては今後ともスキーをしていただく機
会をふやすためのそういった努力につきましては行政としても支援をしていきたいということ
で考えております。
 以上です。
◇2番(山敏也君) ありがとうございます。やはり当市にとって、この山間部、この冬場
の冬季観光事業、スポーツ等については非常に大事なことだと思いますので、今後ともますま
す市行政の立場からしても積極的に関与していただいて、ますます発展を遂げていただければ
と思います。
 では、次にウインタースポーツとの関係としまして、小中学校における普及という観点から
再質問させていただきたいと思います。
 先ほど教育長さんから御答弁いただきましたが、スキー教室を実施されている学校が大分減
ってきているということで、3月議会でも同僚議員が質問されていましたけれども、その原因
といいますか、それで平成14年からの学習指導要領の改訂等について70時間授業時間が減
ったということでお答えになっていると思いますけれども、再度その辺についてちょっと御説
明いただければと思います。スキー教室が減っているという背景です。
◇教育長(宇敷重信君) 山議員の再質問にお答え申し上げます。
 平成14年度の学習指導要領の改訂の件、お話しいただいたわけですけれども、まずそれが
大きく、それだけではないかと思うんですけれども、それが大きな要因になっておると思いま
す。14年度に実施ということは、その二、三年前からそういった通知が国のほうからござい
まして、学校のほうでいろいろと教育計画の見直しを行うわけでございます。したがいまして、
14年度前後にかなりの学校でスキー教室を取りやめたということでございます。
 それから、いろいろ教育改革が矢継ぎ早に出されております。例えば、次期の学習指導要領
の見直しはもう国のほうでは着手しているわけでございますけれども、例えば英語教育の関係
であるとか、いろんな教育課題の解決に向けて取り組んでおるわけです。あとは研究指定校も
ございます。そういったことも要因の、学校現場、非常に教育課程、教育計画がかなり立て込
んでいると、そういったことが大きな原因でございます。
 以上でございます。
◇2番(山敏也君) 確かに学校でいろいろな今授業があったり、教育課程の変更について
は私よく存じませんけれども、週休2日制の実施等々によりまして授業時間が減っているとい
うことはわかるわけですけれども、ただ、その中で各学校における教育価値観等に基づいた選
択というのが行われているわけなんでしょうけれども、先ほど私のほうでちょっと報告させて
もらいましたけれども、沼田市内と郡部の学校でのスキー教室の実施というのにはかなり差が
あるわけです。郡部では小学校では2校やっていない学校があるんですけれども、たしか、そ
のほかは全部やっていると、そういった状況です。その辺の温度差が非常にあるわけです、郡
部と。ですから、その辺の温度差というのが単にスキー場に近い遠い、沼田も確かに藤原のス
キー場とか片品のスキー場に近い学校に比べれば離れているわけですけれども、それでもここ
から、沼田市役所からでも玉原スキー場までは車で40分ぐらいかければ十分に、渋滞等は別
ですけれども、行けるわけですので、郡部における実施状況と沼田の温度差というのですかね、
それがどうも気になるんですけれども、郡部と沼田市内におけるとりわけ小学校の実施状況で
すかね、その辺に温度差があるということを感じるんですが、それについて教育長はどのよう
にお考えになりますか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 利根郡の各町村、そこにあります各学校、それはそれぞれの実情、それから考え方があるか
と思います。沼田市としましては、スキー教室というか、地の利を生かしてこの沼田でスキー
をやること、それからスキー教室の実施については非常に教育的価値のある、議員さんおっし
ゃるように感性も豊かになりますし、それから大変価値のある活動であると、そういうふうに
は認識していると思います。ただ、先ほど申し上げましたとおり、現時点の教育課程は本当に
満杯状態でございますので、そのあたりがその温度差に出てきているのかなというふうに思い
ます。ただ、利根郡内の各町村の実情、考え方については、具体的に詳しいことは私のほうで
承知しておりませんので何とも言えないんですけれども、ただ、先日の校長会でも教育課程を
編成するその際にはスキー教室の実施をその編成の検討の俎上にぜひ載せていただきたいと、
そういったお願いはしておるわけです。その中で、校長先生を中心に学校で教育課程の編成を
行うわけですけれども、その中でいろいろ検討を重ねた判断につきましては、沼田市の教育委
員会としては十分尊重していきたいと、そのようには考えております。
 以上でございます。
◇2番(山敏也君) 教育長さん、要するに、そうしますと3月議会で同僚議員のほうに、
その価値について校長先生等に諮っていきたいとおっしゃっていることを実際にやっていらっ
しゃるということで、非常にありがたいことだと思うんですけれども、沼田市の教育委員会と
すれば、沼田市内の小中学生が一体どのくらいスキーをやっているのか、つまり小中学生のス
キー人口なり、スキー経験、これについて調査したことというのはおありでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 個々の児童生徒、個々のというか全体の、そういった調査はしてご
ざいません。
 以上でございます。
◇2番(山敏也君) 先ほども申し上げまして、私もこの質問をするに当たって、稚拙なも
のですけれども、アンケートをとらせてもらったんですが、その中で沼田で実施しているのは
2校あるということなんですけれども、2校というのは白沢村、利根村と合併前の旧市内です。
旧沼田市内では2校のみしかやっていないんですね。先ほどあった小学校で4校やっていて、
中学で2校実施していると。このうち小学校で旧沼田市内でやっているのは1校しかやってい
ないんです。また中学のほうでも、旧市内でやっている学校というのは1校しかない。合計、
旧市内では小中合わせて2校しかやっていないわけです。その2校というのが池田中学とそれ
から川田小学校でしたですかね。その池田中学からのアンケートの中に感想とかそういったも
のについてお書きくださいというフリー欄を設けたんですけれども、そちらで池中の御回答の
中には、スキー教室、池中は1年生でやっているわけなんですけれども、その池中でスキー教
室を実施しますと、生徒の7割ぐらいが初めてスキーを経験していると。ということで、学校
の先生方も結構苦労されていると、そういうようなことがちょっと書いてあったんですけれど
も、池田中学というのは御存じのとおり、玉原の本当に足元といいますか麓にある学校なわけ
ですよね。そうしますと、そこの中学でさえ7割の子供たちがスキー経験がなかったと。それ
で、スキー教室で初めてやっているということです。ちなみに池田小学校はやっていないわけ
ですよね。池田小学校でやっていれば、全員中学では経験があったということになるわけです
けれども。ですから池田でもそういうような状況です。池田ではなくて、小学校でも中学校で
も、要するに小中学校通してスキー教室が実施されていない学校というのが結構あるんですけ
れども、その辺の具体的なことについて教育長は把握されていますでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 今議員さんがおっしゃってくださったことについては把握しております。
 以上であります。
◇2番(山敏也君) ですから、池田でもそんなことですよね。先ほど温度差と言いました
ですけれども、藤原とか片品、本当に近場にスキー場があるところなどでは、スキー教室とい
うよりも授業の中で週何回かスキーの授業として行っているというような学校もあります。そ
れから郡部では、郡部でもやっていない学校もあるわけですけれども、ほとんどがやっている
という状況の中で、郡部の5校では1年生から6年生全員を対象としていると。だから、1学
年のみではないというようなことです。郡部でやっている小学校では、やっている学校全てが
2学年以上を対象にしてやっていると、このようなアンケートも出ております。先ほど教育長
さんが県内の状況について御報告していただきました。県内で、沼田市外ということになるん
でしょうけれども、中学で30%の学校が実施されていると。これは非常に、私もっと少ない
のかと思ったんですが、これは結構いい数字なのかなと思いまして、市外の学校で、30%の
中学校で実施しているにもかかわらず、沼田の実施している中学というのはごく少ないわけで
す。この辺についてちょっと教育長さんの感想をお聞きしたいんですけれども。
◇教育長(宇敷重信君) 市外、県内の状況について細かいことは把握していないんですけれ
ども、それはまあ一言では言い切れない部分があるわけなんですけれども、沼田の学校につい
てはおおよそ把握しておりますので述べられるんですけれども、ほかの地域の県内全体につい
ては詳しいことはわかりません。何といいますか、学校は、1回教育計画、教育課程を組みま
すと、そのある学習計画を何年もかかってといいますか、本当に多大な時間と労力を費やして
教育計画を立てるわけです。で、実施していくわけです。そんなに急カーブは切れないんです
ね。やはりその計画を立てて、実施して、そしてその評価をして、改善をしていくと。これは
普通のパターンです。乱暴にある教育活動を取りやめて新しいというか再度別の教育活動を入
れるというのは、これはそういったやり方もあるわけですけれども、学校としてはやはり子供
の学びの連続性というものがありますから、その辺はすごく丁寧にやっていくわけです。そう
いったわけで、今先ほど申し上げましたように、教育課程編成の俎上にぜひ1回、かつてやっ
ていてなくなったものなんだけれども、大変価値ある地の利を生かした活動であるからもう一
回俎上に乗せていただきたいということをしているわけです。そういったことで学校の判断に
よることになるわけです。県、沼田市以外の県内の学校との比較、それはそちらの状況は詳し
いことは把握してございませんので、何とも言うことはできません。
 以上です。
◇2番(山敏也君) 先ほどちょっと私聞き間違えたんですかね。県内の中学では約30%
ぐらいがやっていらっしゃるというようなこと、それは聞き間違えじゃないですよね。それで、
私もちょっと県内外の幾つかの市にアンケートをとってみたんです。私がとったところは前橋
と、それから八王子と常陸太田というところにとってみました。これは、前橋につきましては
群馬県の県都ですので、私も一議員ですので全校にアンケートをとるというわけにはいきませ
んので、前橋は約半分の小中学校にアンケートをとってみました。
 ちょっと時間長くなって申しわけないですけれども、その結果だけちょっと御報告させても
らいますと、前橋の小学校について25校アンケートを送付させていただきました。16校回
答がありまして、その中で実施しているのは1校です。ですから、前橋の小学校ではまずほと
んど実施されていないと。中学については10校送付させていただきました。そのうち6校が
回答ありまして、その6校の回答のうち4校が実施されていると。ですから、この実施率とい
うのは6校中4校ということになりますので、かなりいい数字なのかなということでちょっと
驚いたなということです。
 それから、あと八王子と常陸太田というところにアンケートを出させてもらったんですけれ
ども、なぜこれ八王子と常陸太田に出させてもらったかといいますと、これは私のちょっと知
っているスキー場関係者の方に八王子と常陸太田が結構スキー教室で来ていますよとか、行っ
ているようですと、そういうようなお話を聞いたものですから、ここの2市についてアンケー
トをとらせていただきました。八王子ではやはり半分の学校へ送付させてもらったんですけれ
ども、小学校34校送付させていただいて、2校返ってきました。八王子の小学校ではその回
答の中では実施されている学校はありませんでした。中学校では20校送付しまして9校返っ
てきました。その9校返ってきたところで、全校で実施されているわけです。八王子ではその
全校が2泊3日で実施されております。
 常陸太田につきましては、こちらはそんな大きな市じゃなくて、5万ちょっとでちょうど沼
田と同じぐらいの人口のようです。こちらは全校アンケートを送付させていただきました。小
学校では13校送付させていただきまして6校回答がありまして、実施はゼロでした。ですか
ら、常陸太田では小学校では実施されていないという状況と言ってもいいと思います。これに
対しまして、中学は8校、全校で8校なんですけれども、こちらに送付させていただいて、6
校回答がありまして、6校全部が2泊3日で実施されているということです。この八王子と常
陸太田につきましては、教育委員会のほうにちょっと電話でもお話を聞いてみました。常陸太
田のほうでは、行政では特にこれといったことをやっているわけじゃない、教育委員会のほう
ではこれといったことをやっているわけじゃなくて、もう昔からそういうふうにやっていると
いうあっさりした答えが返ってきました。各校独自にやっているというようなことで。
 それから、八王子ですけれども、聞きましたら中学の2学年で大体8割から9割ぐらいの学
校で実施されていると。これ八王子については、行政当局というか教育委員会のほうでかなり
積極的に関与しておりまして、これはどこのスキー場かというのもお聞きしたんですけれども、
それは伏せておきまして、残念ながら利根沼田ではありません。長野のほうです。こちらはた
またまスキー場の近くに市の保養所があって、そちらを宿泊施設として2泊3日でやっている
と。市のほうとしましても、当初食事代等も、それからほかにかかる雑費等もみんな市のほう
で出していたんですけれども、食事代まで出すのはどうなのかという意見もあったもので、現
在は食事代は除いて、宿泊費の実費は市の保養所ですのでその辺も安くできるんでしょうけれ
ども、市のほうで負担されていると。それで、あと事前の視察は、市のバスを仕立てて参加予
定の中学、学校担当者などみんなで一緒に行くと。それからあと、お金がかかるのがバスの経
費だと思うんですけれども、このバスについては市のほうで一括して契約して経費を下げてい
ると。こういうような形で積極的に市のほうで関与してやっていらっしゃると。そうすると修
学旅行のかわりにやっているのかななんて思ったものですから、修学旅行のかわりにやってい
るんですかと言ったら、いやそれは別に修学旅行は修学旅行でやっていらっしゃると、こうい
うようなお答えが帰ってきたわけです。
 ですから、確かに教育課程の変更とか学校によっての取捨選択等々いろいろあると思うんで
すけれども、先ほどからずっと市長さん、教育長さんもおっしゃっているように、このスキー
なりウインタースポーツというのは当地域の特質でもあって、すばらしい教育活動でもあると
いうことですので、その評価・選択する中でぜひともやっていただきたいと。いろいろ大変と
いうことがあると思うんですけれども、今の八王子とか常陸太田なんていうのはまさに県外、
車で何時間もかかる道のりを越えてきているわけですから、そうやっているところでは保護者
やスキー場等々にいろいろ協力してもらいながら、また行政もいろいろ協力してやっているわ
けですから、その辺の努力や労苦というのは沼田市の学校で実施する場合の御苦労とはちょっ
と比べられないものがあると思うんですよね。ですから、その辺、そうやって苦労した結果と
いうのは、生徒とか保護者、先生方に非常に評判がいいわけですよね。そのアンケートをとっ
た中でも、もうやめようと思っているというようなそういった答えは全然ないわけですから、
非常に教育的な価値を、また効果を上げているんじゃないかと思われるわけです。その辺につ
いては教育長さんも先ほどからおっしゃっていますので、私が重ねて言うことではございませ
んが、そういった県外から苦労してウインタースポーツについて子供たちに学ばせている学校
もありますので、ぜひぜひもっと盛んになるようにお願いしたいと思っているわけです。その
辺について最後に何か御感想なりありましたらお伺いして、私の質問を終わりにします。あり
がとうございました。
◇教育長(宇敷重信君) 先ほどちょっと言葉が足りなくて失礼しました。沼田市以外の県内
の状況を把握していないと申し上げたのは、そういう事情は把握していないということで、概
形的なことについては把握しております。失礼しました。
 今議員さんが調査していただいた結果をお聞きしました。やはりそれぞれの取り組み方があ
るんだなということがわかりました。ありがとうございました。沼田市教育委員会としまして
は、繰り返しになりますけれども、やはりすばらしい、いい、沼田地域に合った、そういった
ウインタースポーツであるということについては啓発をしていきたいと考えております。教育
課程の見直しのときにぜひ検討していただくと、そういった姿勢でこれからもいきたいと考え
ておりますので、御理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。
    ──────────────◇──────────────
    第2 延  会
◇議長(大竹政雄君) お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決し
ました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は5日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでした。
    午後3時02分延会











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