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 沼田市沼田市議会沼田市議会会議録>平成26年第7回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号

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平成26年第7回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第3号
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平成26年12月5日(金曜日)

議事日程 第3号
平成26年12月 5日(金曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
    ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
    ─────────────────────────────
出席議員(21人)
       1番  大島 崇行君      2番  山 敏也君
       3番  石川 初雄君      4番  島田 富造君
       5番  野村 洋一君      6番  坂庭 直治君
       7番  石井 紘一君      8番  高柳 勝巳君
       9番  井之川博幸君     10番  大東 宣之君
      11番  星野  稔君     12番  金子 一弥君
      13番  久保 健二君     14番  片野 彦一君
      15番  大竹 政雄君     17番  小野 要二君
      18番  宇敷 和也君     19番  石田 宇平君
      20番  布施辰二郎君     21番  星野佐善太君
      22番  牧野 保好君
欠席議員(1人)
      16番  星川嘉一郎君
    ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       横山 公一君   副 市 長       上原 訓幸君
   総務部長       田村 博史君   市民部長       茂木 一夫君
   健康福祉部長     山 恭昭君   経済部長       栃原 豊彦君
   都市建設部長     萩原 誠一君   白沢町振興局長    諸田  裕君
   利根町振興局長    下  宏一君   総務課長       内山 日朗君
   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長       宇敷 重信君
   教育部長       小池 龍実君   庶務課長       石井  旭君
   監査委員事務局長   増田 雄二君
    ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       茂木 進一    次長兼庶務係長    松井 克人
   議事係長       今井 利次    副 主 幹       安原 和宏
    ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大竹政雄君) これより本日の会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大竹政雄君) 日程第1、一般質問を行います。
 昨日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に大東宣之議員。10番。
〔10番 大東宣之君登壇〕
◇10番(大東宣之君) おはようございます。
 通告に従い一般質問を行います。
 今回、私は、新年度予算編成について、国民健康保険について、学童保育所について、地域
医療について質問いたします。
 まず初めに、新年度予算編成についてより質問いたします。
 沼田市の財政状況は、ようやく少しの改善はされたものの、地方交付税がこれから縮減され
ることにより、厳しい状況に直面することが予想されます。さらにアベノミクスにより地方の
経済はますます疲弊し、市民生活でも所得の伸びがない中で、急激な円安による物価高が暮ら
しを直撃し、社会保障の負担増と給付の削減が重い負担としてのしかかるなど、市民の暮らし
にも重い負担と痛みが襲いかかっています。地方にとっては努力をしても努力をしても、市民
の暮らしも、市財政も明るいあすが見えない状況に追い込まれてしまいました。市の予算はこ
うした状況の中でも、市民の暮らしを支え、地域経済を活性化させ、市民の安心・安全と満足
度を高め、市を元気にさせるためのものでなくてはなりません。
 沼田市でも、既に新年度予算の編成に着手されていると思いますが、新年度予算編成につい
てどのように取り組んでいるのか、お伺いいたします。
 厳しい財政運営をせざるを得ない状況にある沼田市として、財政の健全化に向けてどのよう
に取り組むのか、お伺いいたします。
 市長にとって初めての予算編成となりますが、新年度予算の重点施策についてどのように考
えているのか、お伺いいたします。
 続いて、国民健康保険について質問いたします。
 国民健康保険は、皆保険制度の重要な一翼を担っているにもかかわらず、財政基盤が弱く厳
しい財政運営を強いられています。国民健康保険は、財政基盤が弱いことから、国保財政が赤
字になると市民にその負担をすぐに押しつけてきました。国民健康保険を相互扶助の制度と捉
える誤った認識が広められていますが、そもそも国民健康保険は社会保障制度であり、国民が
ひとしく安心して医療を受けられる制度で、社会保障が何たるかを知らないような政治家が「
自己責任」の一言で片づけるものではありません。
 沼田市の国民健康保険の財政状況も厳しいものがあり、基金の残高も底をついているような
状況にありますが、国民健康保険の財政状況はどのようになっているのか、お伺いいたします。
 医療費の動向により国民健康保険の財政状況は大きく揺れ動かされますが、財政推計につい
てどのように検討されているのか、お伺いいたします。
 沼田市の国民健康保険税は、県内市町村の中では真ん中ぐらいに位置していると思われます
が、国民健康保険税の市民負担の状況についてどのように考えているのか、お伺いいたします。
 政府は、財政状況が厳しいということから国民健康保険の広域化を進めようとしていますが、
広域化によって市町村独自の施策がなくなりサービスの低下と負担の増大をもたらすおそれが
あり、加入者の状況に応じた納税対応などきめ細かな対応もできなくなる心配がありますが、
国民健康保険の広域化についてどのように考え、今後の取り組みがどのようにされるのか、お
伺いいたします。
 続いて、学童保育所について質問いたします。
 就学前は保育園や幼稚園などに子供を預けることができ、母親も安心して働ける環境整備が
進められてきましたが、小学校に入学すると子供を預かるところがなかったことから学童保育
所の整備が進み、沼田市でも全ての小学校区単位に学童保育所を整備するとの考えにより、利
根町での学童クラブの設置により目標はおおむね達成されました。学童保育所は、親が安心し
て仕事が続けられるだけでなく、子供たちにとっても異年齢の交流の場でありさまざまな体験
ができる貴重な場です。これからも学童保育所の充実は望まれるものですが、学童保育所の入
所状況はどのようになっているのか、お伺いいたします。
 学童保育所への入所は、来年度以降は小学校6年生まで拡充されることになりますが、既に
沼田市の学童保育所の多くでは6年生までの入所を受け入れているところもありますが、白沢
学童クラブは3年生までとなっていますが、白沢学童クラブの入所状況と施設の状況はどのよ
うになっているのか。白沢学童クラブの施設整備についてどのように考えているのか、お伺い
いたします。
 続いて、地域医療について質問します。
 地方都市にとって地域医療の維持は重要な課題であるにもかかわらず、医師の都市部への集
中により地方の医療体制は崩壊の危機に直面しています。とりわけ、小児医療と周産期医療は
地方にとって危機的状況にあり、沼田市においても地域のお産を支えてきた利根中央病院の産
婦人科医師の引き揚げが目前に迫り、利根沼田で安心してお産ができない状況になりかねませ
んが、産婦人科の状況と今後についてどのように考えているのか。産婦人科医師の確保につい
てどのように考えているのか、お伺いいたします。
 小児救急についても、二次救急は渋川市の群馬県立小児医療センターで対応せざるを得ない
状況にあり、圏域だけでは既に対応ができない状況にありますが、小児救急の状況とこれから
の対策について何か考えているのか、お伺いいたします。
 以上4点が私の質問です。御答弁をお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、新年度予算編成について、これからの取り組みについて、新年度予算編成についてど
のように取り組んでいるのかについてでありますが、平成27年度当初予算は、新たな施政方
針のもと、予算編成に当たっては、市民ニーズを的確に反映するための施策を実施するため、
コスト意識を持って、選択と集中により、事業の緊急性、必要性、優先度及び熟度等を精査し
た上で事業の具現化を図ることを基本としてまいりたいと考えております。
 予算編成作業につきましては、今後、来年1月下旬までに予算査定を行いまして新年度予算
を取りまとめ、2月に予算の大綱を議会に説明し、3月の市議会に提案させていただく予定で
あります。
 次に、財政の健全化に向けてどのように取り組むのかについてでありますが、本市の歳入は、
人口減少・少子高齢化などを反映して市税の収入は減少傾向にあり、また市税収入とともに歳
入の根幹をなす地方交付税についても、平成27年度から始まる合併算定がえの段階的縮減に
より減収となる見込みであることから、本市の行財政運営を取り巻く環境は、依然として厳し
い状況にあると認識しております。
 財政構造の弾力性を示す経常収支比率につきましても依然として高い比率であることから、
今後も引き続き歳入の補捉に努めるとともに、歳出全般について抜本的に見直し経費の節減に
努めてまいりたいと考えております。
 また、将来にわたって財政負担となる公債費につきましては、実質公債費比率の数値が下が
ったとはいえ、まだ高い水準にあることから、引き続き公債費負担の適正化に努め持続可能な
行財政運営を確保してまいりたいと考えております。
 次に、新年度予算の重点施策についてどのように考えているのかについてでありますが、現
下の社会・経済情勢及び本市の財政状況を再認識し、行財政改革を強力に推し進め総体的なス
リム化を図るとともに、市の重点施策として、「心豊かな暮らしを実感できるまちづくり」、
「地域のポテンシャルを活かした活力あるまちづくり」、「誰もが知恵を出し合い地域を大切
にするまちづくり」の3項目を柱として、市民との連携・協働のもと創造性豊かな明るく元気
なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、国民健康保険について、現状と今後の取り組みについて、国民健康保険の財政状況は
どのようになっているのかについてでありますが、国民健康保険会計におきましては、全国的
な傾向でありますが、被保険者の所得の減少による税収の落ち込みや低所得者層の増加、加入
者の減少などにより、本市におきましても大変厳しい状況が続いております。
 一昨年の平成24年度におきましては、インフルエンザなどの流行性感冒が猛威を振るい、
大幅に医療費が増加し、予備費の充当や基金の取り崩しを行い収支の均衡を図ったところであ
ります。
 昨年度、今年度におきましては、医療費も平年並みに落ちつき推移しているところでありま
す。
 国民健康保険会計では、これまで基金の取り崩しなどにより財源の調整を図ってきたところ
でありますが、その基金も底をついていることから、今後は医療費の推移と財源の状況を注視
しながら対応してまいりたいと考えております。
 次に、財政推計についてどのように検討されているのかについてでありますが、昨今の政府
の経済政策により中央や大企業では業績の回復や所得の増加が見られるものの、依然中山間地
域である本市までその影響が及ばない現状であります。
 本市の国民健康保険財政におきましては、所得の減少による税の調定額の減少、加入者の高
齢化や医療費の増加などに加え、インフルエンザなどの流行等、医療費の動向は非常に予測し
にくく、引き続き大変厳しい状況は続くと考えております。
 このような状況の中、先般提出されました「持続可能な社会制度の確立を図るための改革の
推進に関する法律」いわゆる「プログラム法案」において、国保制度の新たな方向性が示され
ており、その動向を注視しているところであります。
 いずれにいたしましても、相互扶助の精神により成り立っている制度と認識しておりますの
で、今後の医療費の動向、国・県の補助金等の対応を注視しながら慎重に対処してまいりたい
と考えております。
 次に、国民健康保険税の市民負担の状況についてどのように考えているのかについてであり
ますが、昨今の経済情勢により市民の負担は増加する傾向にあることは認識しております。
 しかしながら、国民健康保険制度は制度創設以来、国民皆保険を支え医療保険制度の中核的
役割を果たしてきた相互扶助の制度であり、健全な運営を行うために適正な負担を負っていた
だかなければならないと考えております。
 本年4月には国の社会保障と税の一体改革により、低中所得者に対する保険料軽減の対象世
帯の拡大が実施されており制度による負担軽減も進んでいるところであります。また、平成2
9年度までに予定されている保険者の県移行によって市民負担の状況にも変化が生じることが
予想されますので、今後も国・県の動向を注視してまいりたいと考えております。
 次に、国民健康保険の広域化についてどのように考え、今後の取り組みはどのようにされる
のかについてでありますが、国民健康保険につきましては、先ほど申し上げましたとおり、「
持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」では、国民皆保険を堅
持し、持続可能な医療制度を構築する観点から、抜本的な財政基盤の強化を通じて国民健康保
険が抱える財政上の構造問題の解決を図り、財政運営を都道府県が担うことを基本としつつ市
町村の役割が積極的に果たされるよう、都道府県と市町村が適切に役割分担をすることとされ
ております。
 広域化により国民健康保険が抱える財政上の構造的問題は解決の方向に向かうと期待してお
りますが、具体的な役割分担が提示され次第、その対応について準備を進めたいと考えており
ます。
 いずれにいたしましても、今後の国・県の動向に留意しながら、適切に対応してまいりたい
と考えております。
 次に、学童保育所について、状況とこれからの取り組みについて、学童保育所の入所状況は
どのようになっているのかについてでありますが、学童クラブは、放課後、帰宅しても保護者
が仕事などで不在であったり病気等で面倒を見られない家庭の児童をお預かりして、放課後や
長期休暇などを安全に過ごしていただくための事業であります。
 本市では、14カ所の学童クラブに事業を委託しておりますが、平成26年度の入所児童数
は438人であります。留守家庭である等の入所基準に該当する児童で入所を希望している児
童は、全て入所できていると認識しております。
 次に、しらさわ学童クラブの入所状況と施設の状況はどのようになっているのかについてで
ありますが、しらさわ学童クラブは沼田市社会福祉協議会へ事業を委託しておりますが、平成
26年度の入所状況は、平成26年5月1日現在、定員33人のところ32人の児童が入所し
ております。
 しらさわ学童クラブは白沢町の「こども交流館」を活用し開設しておりますが、施設の状況
については学童クラブとしての施設基準を満たしており、また、しらさわ学童クラブを運営す
る社会福祉協議会により設定された定員33人についても、児童1人当たりの面積基準及び指
導員の配置基準を十分満たしております。
 次に、しらさわ学童クラブの施設整備についてどのように考えているのかについてでありま
すが、女性の社会進出とともに就労支援としての学童クラブのニーズは高まり、本市におきま
しては各小学校区ごとの学童クラブ設置を目標に整備を進め、現在では全市の留守家庭児童が
希望に合わせ利用できる状況となっております。
 しかしながら、平成27年度からは、子ども・子育て支援法施行に伴う児童福祉法の改正に
より対象となる児童が小学校低学年の児童から小学校6年生までに拡充されることから、さら
に入所希望児童の増加が予想されます。
 しらさわ学童クラブにおきましては、現状の定員数を満たしている状況であり、今後の利用
状況によっては施設の拡充が必要となると認識しております。
 施設の整備につきましては、平成27年度施行予定の子ども・子育て支援新制度において、
学童クラブは「地域子ども・子育て支援事業」の一つとして位置づけられておりますので、条
例に定めた基準に基づき今後も事業の充実に努めてまいりたいと考えております。
 次に、地域医療について、状況とこれからの対応について、産婦人科の状況と今後について
どのように考えているのかについてでありますが、全国的に産婦人科医が減少し、地方を中心
に出産施設の減少が課題となっていると認識しております。
 利根沼田管内におきましては、出産できる医療機関は2カ所であり、小児科が併設されリス
クのある妊婦の分娩にも対応できる医療機関は1カ所であります。
 昨年来、当地域でも産婦人科医師の確保が困難な状況から診療体制の維持が不確定な状況が
続いております。
 産婦人科医療は、母子保健対策の重要な基盤であり、安心・安全な地域医療の維持存続のた
めになくてはならないものと考えております。
 次に、産婦人科医師の確保について何らかの取り組みを行うのかについてでありますが、市
長会及び利根地方総合開発協会等を通じ国及び県へ働きかけを行っているところであり、利根
沼田広域市町村圏振興整備組合により関係機関へ要望書を提出するとともに、状況把握に努め
推移を見守っているところであります。
 今後も、関係機関と連携を図りながら、産婦人科医療体制の維持、存続に向けた働きかけを
引き続き行ってまいりたいと考えております。
 次に、小児救急の状況とこれからの対策について何か考えているのかについてでありますが、
小児救急につきましては、休日や夜間の初期救急患者の診療体制として、本年度より沼田利根
医師会地域医療センター内に休日夜間急患診療所が設置されました。
 医師会の運営により、日曜、祝日及び年末年始と毎週火曜から金曜までの夜間に診療が行わ
れております。
 また、救急車での搬送を要する重症患者の二次救急体制につきましては、県内を4つの医療
圏に区分した県の保健医療計画に基づき、北毛地域は利根中央病院と小児医療センターの2カ
所が輪番を組み対応している状況であります。
 本市は、地勢的な状況から利根沼田圏域内で医療が完結できることが望ましいと考えられま
すので、小児科医師の確保につきましても従来から関係機関へ要望等行ってまいりました。
 今後も引き続き、関係自治体と連携し、地域医療体制の維持確保に向け取り組んでまいりた
いと考えております。
 以上申し上げまして、大東議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇10番(大東宣之君) 御答弁をいただきましたので、引き続き何点かにわたって質問させ
ていただきたいと思います。
 まず初めに、新年度予算編成についてからお聞かせいただきたいと思います。
 市長にとって新年度予算編成、初めてのことになると思います。市長として、この新年度予
算を編成するに当たってどのようなことについて一番注意をされているのか。また、予算編成
というものは一体どういうものだというふうに市長はお考えなのか、まずお聞かせいただけれ
ばと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 一番最初に、どのようなことに注意を払っているかということでございますが、過去の延長
線上に未来はないというふうに考えておりますので、新しい発想で新年度予算に取り組んでい
ただきたいということを職員に申しまして、そのような考え方で取り組んでいきたいというふ
うに思っております。
 そして、予算編成はどのようなものかということでございますが、市民の安心・安全、それ
から福祉向上に処するものだというふうに考えておりますので、そのような観点で予算編成を
行っていきたいと、かように考えております。
◇10番(大東宣之君) 市長が今おっしゃったとおりだというふうに思います。私は、それ
は全く否定するものでもないし、私自身もそのとおりだと思います。
 ただ、大体今までの市長の方々もそういうことは皆おっしゃるんです。だけれども、実際出
てきた新年度予算を見たときに、じゃあどこがその年の、その年度の、新年度の特徴となるの
か。そして、市長の思いが、そういった今市長がおっしゃったような新しい発想で予算編成を
していきたい。市民の安心・安全、福祉の向上に努めていきたい。市長は幸福度ナンバーワン
のまちづくりというようなことを選挙戦でもおっしゃっておりましたから、そういったことを、
じゃあ具体的にこれをやったことによってそういうものに近づけていくんだ。これをやること
によって市民の安心・安全、福祉の向上につなげていくんだというようなことがなかなかはっ
きりとしてこないと。なかなかそこはやはり難しいところがあるとは、財政事情やいろんなこ
とで難しいことがあるのだとは思うのですが、市長として、こうした安心・安全、福祉の向上
に努めていきたい、また新しい発想でやっていきたいという中で、こういった事業をやること
によってそういったものに近づいていく、そういったものに向かっていくんだというものが今
の段階で披瀝していただけるならば、ぜひお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 私が申している幸福度ナンバーワンということを目指していきたいという思いはいっぱいで
ありますけれども、新年度予算につきましては、地域創造枠を設けまして、それを職員のほう
から、今までの慣例にとらわれず提案してほしいというような要望を出しております。ややも
すると、どうしても行政は延長線上で物事を図るということがありますが、今頭を柔軟にして
地域創造枠で何か新しい意見を出していただきたいということで全職員にお願いしているとこ
ろであります。
◇10番(大東宣之君) わかりました。ぜひいろいろな新しい発想、新しい取り組みをして
いっていただきたいと思います。
 今の状況は、市の状況は、市の財政が厳しい。市民の暮らしも地域の経済も苦しい状況にあ
るというふうには市長も多分認識をされているというふうに思います。ですから、こうしたと
きですから、やはりそういったものを打ち破っていくような、ある意味これはもう市が引っ張
っていかざるを得ない部分もやはりあるんではないかと。市民の方々にももちろん頑張ってい
ただかなくてはならない。市民と市が一緒になって取り組んでいかなくてはならないこともあ
るわけですが、しかし今の状況の中で市民の方々が自発的に、そらやるぞ、どんどんやるぞと
いうような状況には、まだそういう元気が今の経済状況の中ではないし、またアベノミクスと
いうふうに言われてはいますけれども、地方にとっては何らいいことは1つもないというよう
な状況で、この先もどうなるかわからないというような厳しい状況の中にあるわけですから、
そういったときはやはりある意味市が引っ張っていく必要性もあるのではないかなというふう
に思うのですが、そういった市が引っ張っていく、状況打開をしていく施策を打っていくとい
うようなことについては、何らかお考えがあるのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 やはりこれだけ疲弊している経済の中で、市が引っ張っていかなくてはならない部分も多々
あるかと思います。それもやはり優先順位の中で進めていかざるを得ないだろうと。財政状況
厳しい中で全てがやれるというふうには思っておりませんので、優先順位の中で適切な対応を
図っていきたいと、かように考えております。
◇10番(大東宣之君) 財政状況が、これから地方交付税が減らされることによって大変厳
しくなってくる。市税の収入がふえる見込みが今すぐにはちょっと見えてこないという状況に
あって、非常に難しいかじ取りを市長としてはせざるを得ない立場に立たされている。大変御
苦労があるんだろうというふうに思います。ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 やはりこういう状況にあるわけですから、基本的には、私は市民が安心して暮らしていける
まちづくりをしていかなくてはならない。そのために、この新年度予算の中で、確かに100
も200も300も400も500もいろんなことができて、もう上から下から、斜め横から、
斜め上から全部の点で市民の暮らしを支えるようなことができれば、それにこしたことはない
ですけれども、確かに市長がおっしゃるように財政状況やいろんなことがありますから、そこ
はなかなかできない。だけれども、やはり本当にこれはこういう苦しい状況の中にあっても市
がやってくれているんだから自分たちも頑張ろうと思えるような、希望が持てるような予算編
成をぜひしてほしいんです。やはり今の国の政治にないのはお金じゃないんです。希望がない
んです。希望が持てないんですよ。ですから、安倍さんができないことを横山公一市長にはぜ
ひやっていただきたい。沼田の市民は希望が持てる。そういうような市政運営、そのための新
年度予算編成をぜひやっていただきたいというふうに思いますが、市長としてのお考えを再度
お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいま大東議員の、安倍さんができないことをやれとおっしゃって
おりますが、ちょっとそこまでは私も自信が持てかねますが、ただやはり先に希望が持てると
いうことは、市民が今現在感じている閉塞感を打破することによって希望が持てるんだろうな
ということを考えておりますので、市民の目に沼田市が変わりつつあると、変わったとは申し
ませんけれども変わりつつある状況にあるというようなことの施策を優先的にさせていただけ
ればありがたいと、かように考えております。
◇10番(大東宣之君) 大丈夫ですよ、市長は絶対できますから。大丈夫ですから、どんと
やってください。
 きょう市長、言わなかったんですけれども、前は言ったと思うんです。身の丈に合った市政
運営していきたい。ある意味で、私は、その身の丈に合った市政運営というのは、市税収入が
伸びない、地方交付税が縮減されていく、お金がどんどん減っていくんだということは、その
減っていったお金の中で市政運営をせざるを得ない。それしかできませんよと。もう100万
円あったものが90万円になります。80万円になります。ですから、100万円でやってき
たことを今度80万円でやりますからということになれば、もうそれこそ夢も希望もないんで
すよ。だから、私は、市長として、無駄遣いをしろとかぱっぱかぱっぱか、花咲かじいさんじ
ゃないですけれども花を咲かせましょうというのでぱっぱかぱっぱかまくようなことはしなく
ていいとは思います。そんなことしちゃだめだとは思います。だけれども、やはり市民が希望
が持てる、夢が持てるようなそういう施策をぜひ展開をしていっていただきたいというふうに
思います。
 私は、よく上杉鷹山の話をするんですが、彼は藩の財政を立て直した人だということで今大
変評価をされている。確かに彼はすごい努力をやったんです。だけれども、彼がやった努力と
いうのは、ほとんど報われなかったんです。やってもやっても失敗をしたんです。だけれども、
彼が偉いなと思ったのは、やっても失敗、やっても失敗、でも彼は諦めなかったんです。それ
はなぜかと。彼の哲学は、政治は民を富ませることにあるんだということなんです。だから、
彼はどんな失敗を繰り返しても負けなかったんです。だから、常に改革、藩の財政、そして領
民の暮らしを守る。そのためにありとあらゆる手だてをとって、自分も絹は着ないで綿のあれ
を着たりして、節約をしながらも頑張ったそうです。私は、それは偉いことだと思うんです。
1つや2つ失敗すると諦める人が多い中で、次から次へと失敗をしても諦めない。そして、さ
っきも言ったように、彼の哲学である政治とは民を富ませることにあるんだというその思いだ
けで彼は頑張ったんです。私は、それは偉いと思うんです。
 ですから、ぜひ市長としても、いろいろなお考えはあるとは思いますが、この新年度予算の
編成の中にあって、沼田が変わりつつある、市民が希望が持てるようになりつつあるというよ
うな施策をぜひ展開をしていっていただきたいと思います。再度、新年度予算の編成に向けて
の市長の決意をお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 先ほど100万の予算が80万に減っていくというようなお話がありましたけれども、やは
り100万が100万で使っているうちは効果がないんだろうと。100万の予算を使うとき
には1,000万、5,000万というような大きな効果が見込めるような形で進めればいい
んじゃないかなと。そして、私が言っております身の丈というのは、その100万が80万に
減ったときには、その80万であっても1,000万、5,000万の効果があるようなこと
を考えていくということが行政ではないかというふうに思っておりますので、そのような考え
方で予算編成を取り組んでいきたいというふうに思っています。
◇10番(大東宣之君) わかりました。
 それで、やはりなかなか財源、財政が厳しい、財源の確保が難しくなってきている状況にあ
りますから、いろんな事業をこれから展開をされていくと思いますから、その財源確保に向け
て、やはり市長としてぜひ頑張っていただきたい。ある意味、それは予算の編成や予算を使う、
効果的に使っていくということは職員の方々でもできる。職員の方はできると思うんです。だ
けれども、財源をとってくる。その事業、そのことをやるための裏づけとなる財源を確保する、
とってくるというのは、生み出すというのは、それはもう市長の政治力にかかってくるんだと
思うんです。ですから、やはりそこは市長にしかできないことですから、そういった財源の確
保、財源を生み出すそういったことは、市長のこれはもう政治力、市長の姿勢にかかってくる
ことだと思うんです。大体国の補助金にそういったものがないから、メニューがないから、そ
れはもうできないんだということでややもすれば終わってしまうことが多かったわけです。だ
けど、そうじゃなくて、こういうことをやることが市民のためになる、市のためになるんだと
いうことであれば、そういうための財源を確保する、予算をとってくる、そういったことは、
これはもう市長の政治力にかかってくるわけですから、ぜひそういったことで頑張っていただ
きたいというふうに思います。そういったことについての、財源確保に向けての市長の決意な
どもお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 財源確保に頑張れということでございますけれども、財源確保に向けては全力で取り組んで
いきたいというふうに考えておりますが、政治力と言われますと、まだ私には湯気が出ている
状況でございますのでちょっと心配でございますので、議員皆様の応援をよろしくお願いした
いと思います。
◇10番(大東宣之君) 大丈夫です。市長なら絶対できますから。ぜひ体に気をつけて頑張
っていただければ。強力なサポーターがこの辺にいっぱいいますから、ここから前と私の右側、
市長の左側のほうにいっぱいいますから大丈夫です。絶対できますから、自信持ってぜひやっ
ていただきたい。体には気をつけて頑張っていただきたいと思います。
 そういったことで、新年度予算編成、初めてされるわけですけれども、やはり今の地域経済
の閉塞感を打ち破っていく、市民の暮らしを支えていく、安心・安全なまちづくりを進めてい
く、そういったことの仕掛けを具体的にぜひこの中で、新年度予算の編成の中においてはやっ
ていっていただきたい。
 市長となられた以上、あれもやりたい、これもやりたい、あっちもやりたい、これもという
いろんな思いが多分あるんだと思うんです。だけれども、なかなか今の財政状況の中でそれら
を全て網羅できる、やれるということはなかなか難しい状況にはあると思いますが、そういっ
た中からも1つ、2つ、3つ、4つとできるようにぜひ頑張っていっていただきたいというふ
うに思います。市民がやはり沼田市に暮らしていてよかったと言えるような状況をぜひつくっ
ていっていただきたい。財政が厳しくてあれもできない、これもできないなんていうことは、
沼田に暮らしていること自体が不幸の始まりになってしまいますから、そんなことのないよう
にぜひ取り組んでいっていただきたいと思います。
 それと、続いて国民健康保険について質問させていただきたいと思います。
 本市の、沼田市の今の国保の状況、大変厳しい状況。先ほど市長も御答弁いただきましたが、
基金があと二、三十万、それこそ本当に底をついた状況になってきている。今まで沼田市のや
り方としては、基金が大体底をついてくると国保税の引き上げ、税率の改定をやってきたんで
す。しかし、市長も先ほどから言っていらっしゃるように、経済も大変、市民の暮らしも大変
というようなときに、国保税を引き上げる、税率改定を行うということは、これはもうやって
はならないことだと思うんです。今までの経過を見ると、先ほども言ったように、沼田市では
基金が底をついてくると税率の引き上げをやってきたわけですが、今まさにそういう基金が底
をついている状況にあるわけですが、新年度予算の中において、この国保の税率の改定につい
てはどのように対応されるお考えなのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の、大変厳しい状況の中で税制改正はやるのかと
いうことですが、新年度予算ではやらないというふうな方向で検討を今しているところであり
ます。
◇10番(大東宣之君) 新年度予算の中ではやらないということで一安心はできるわけなん
ですが、やはり国保の財政運営も今後厳しい状況にあると。多分35市町村の中で沼田市は大
体税率はほぼ真ん中ぐらいに位置しているんではないかというふうに思うのですが、多分ここ
で、大体今までの経過でいくと1億円ぐらいの基金を積み立てる計画になりますから、大体1
億円ぐらい分を、基金がなくなってくると1億円分ぐらいの基金がたまるようにする。そして、
赤字部分が出ないようにするということになりますと、結構な税率改定を今までの中でやって
きたということになっています、沼田市は。大体そういう傾向でやってきたんですが、結果と
して新年度の中で税率改定をやらないということは、一般会計からの繰り入れも検討をされて
いるということで理解をしてよろしいのかどうか、確認をさせていただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 国民健康保険は相互扶助の精神によって成り立っている国民皆保険制度のセーフティーネッ
トであるとともに、給付と負担及び被保険者間の公平の確保が大切であることを認識し、制度
の理解を求めながら現状を把握し、法定外繰入金についても慎重に検討してまいりたいと考え
ております。
◇10番(大東宣之君) 今の市民の生活が大変になってきているわけですから、これ以上負
担をふやしていくということは、やはり私はできないのではないか。やるべきではないという
ふうに思います。できれば、ぜひ国保の税率を引き下げて市民の暮らしを安心できるようにし
ていっていただきたいと思います。
 そういったことで、税率の引き上げはやらないということですが、引き下げについては何ら
かの検討がされているのかどうか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 引き下げの検討は行っているのかということでございますが、引き上げがしないというとこ
ろで手いっぱいでございまして、引き下げまではちょっと手が回りかねます。
◇10番(大東宣之君) わかりました。ぜひ今の市民の方々の状況から見れば、これ以上負
担をふやしていくわけにはいかない。やはりいろいろな点でこれからも負担がふえていく。市
民にとってはいろいろな形で負担がふえていくわけですから、市としてできるそういった負担
の削減、これは国保なんかはそうだと思うんです。あと、水道料金や下水道料金、そういった
公共料金の引き下げなどをしながら、ぜひ市民の暮らしを支えていっていただきたいというこ
とを強くお願いをしていきたいと思います。
 それから、財政推計についてはなかなかこれができにくいというような状況にあるわけなん
で、やはり大きな赤字を生み出さないような努力やそういった検討は引き続き続けていってい
ただきたいと思います。
 それと、国保の広域化についてなんですが、国が都道府県、今の後期高齢者医療制度と同じ
ような形で国保についても広域化を進めていく考えを示しているわけですが、こういった広域
化、国保が広域化することによって、市としてのメリットやデメリットについてはどのように
考えていらっしゃるのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問に関しては、部長に答弁させますので、よろしくお
願いします。
◇市民部長(茂木一夫君) 命によりお答えいたします。
 国保の広域化に対するメリット、デメリットという御質問でございますが、財政運営が広域
化されることによりまして、当然これは安定化いたします。持続可能な財政を支えるための安
定化を図るということでございます。また、県と市の役割分担、それらも少しずつ今相談がさ
れておるところでございます。
 なお、県のほうが運営主体ということになるわけでございますが、市町村におきましては市
町村ごとの運営では特別会計で運営をするということでございます。また、賦課及び徴収事業
でございますが、都道府県の役割といたしましては、今度分賦金ということで今言われており
ますけれども、この市町村ごとの分賦金の算定、提示を行います。それに伴いまして、市町村
ではこの分賦金を納めるために必要な保険料率を定めまして賦課徴収を行うことになります。
 保険給付や資格管理でございますが、窓口以外の仕組みは今後都道府県のほうが検討したい
ということでございます。当然窓口業務につきましては、今までの市町村が担っていくという
ことが主になっていこうということでございます。
 また、保健事業でございますが、保健事業につきましては、都道府県のほうでは市町村の取
り組みを積極的に支援をしていく。実際の事業実施は市町村が行っていく。そんなことで今ま
での中間整理が行われている状況でございます。
 以上でございます。
◇10番(大東宣之君) 既に広域化をされている後期高齢者医療制度、これを見る限りは、
決して加入者の方々の負担が減っていくというふうには思えない。多分、後期高齢者医療制度
の場合、加入者の方々の負担が減っているという状況には決してなっていないのではないかと。
ですから、国保においても財政的に安定がされるだろうということで広域化をしていくんだと
いうことなんですが、結果としてそういった広域化をすることによって負担が減るということ
にはならないのではないか。ふえていく傾向にあるのではないかというふうに思うのですが、
広域化することによって加入者の方々の負担についてどういうふうに考えておられるのか、わ
かりましたらお聞かせいただきたいと思います。
◇市民部長(茂木一夫君) 被保険者の負担という御質問でございますが、今までのところに
おきましても、この広域化を進めるに至りまして低所得者保険料軽減の拡大が図られてござい
ます。平成26年度の4月におきましては、5割、2割の軽減世帯の基準引き上げがされてご
ざいます。これに伴いまして、また平成27年度ではまだちょっと先行きははっきりしたこと
は申し上げられませんが、この軽減対象者をさらに拡充するということで国のほうでは1,7
00億円程度の財政支援を予定しているということでございます。
 また、今後の保険料の算定等につきましては、厚生労働省におきましては、この移管した後
も一律の保険料とはしないで市町村ごとの保険料納付率、また医療費抑制の取り組み、これら
を保険料に反映させるように検討をし始めたということでございます。納付率の向上あるいは
医療費抑制、これらに努めれば保険料率を下げられるような仕組みも現在進められているとい
った状況でございます。
 以上でございます。
◇10番(大東宣之君) 医療費の削減に努めたり、納付の向上に努めたところは国が支援を
すると。それによって全体の保険料自体が上がらずに済むというようなことを多分国は考えて
いるのだと思うのですが、傾向として、もう市民の方々の暮らしが大変で目いっぱい目いっぱ
いな中で、頑張って頑張って頑張って、今でも国保税払っていらっしゃるわけですから、そう
いったことがどこまで続いていけるのか、市民の方々がどこまで頑張ってやっていただけるの
かというのは、先行きは極めて不安。納付率、収納率が減れば必然的に国からのお金が減って
くると。そうすると、国保税の税率を引き上げざるを得ないという状況があるのではないかと。
そういったことは極めて先行き不透明、負担がふえていく傾向につながっていくんではないか
という不安があるわけです。そういったことについて、市として、先ほどちょっと一般会計か
らの繰り入れということも言いましたが、そういったことで対応するというようなことも考え
ていらっしゃるのかどうか、お聞かせいただければと思います。
◇市民部長(茂木一夫君) 収納率の関係につきましても、今後、保険料率に勘案されていく
というような内容で検討もされておる状況でございますが、沼田市におきましては12市の中
で現在収納率は、保険税、2番目にいいという状況でございます。担当の努力もございまして
何とか上位をキープしている。これらが勘案されれば非常にありがたいというふうに考えてお
ります。
 また、先ほど市長のほうからも御答弁申し上げましたが、社会保障の充実、安定化と、その
ための財源確保、健全化に向けて「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に
関する法律」、「プログラム法案」ということでよく言っておりますが、その法案に基づいて
現在改革が具体的に進められておるところでございます。
 本市の国保運営につきましては、先ほど来から申し上げますとおり、非常に厳しい状況が予
想されております。一般会計の繰り入れにつきましても、税率改定、それらの検討を今後もし
ていかなければならないとは考えておりますが、国保会計の収支、景気の動向、国、県の動向、
近隣市町村の動向等を見据えながら慎重に検討、対処してまいりたいというふうに考えており
ます。
 以上でございます。
◇10番(大東宣之君) なかなか難しいというような状況にあるんではないかと。結果とし
て、こういう制度に、広域化になることによって、やはり市民の負担がふえたり、市民が不便
を来すことのないように、ぜひやっていく必要があるのではないかと思います。
 それで、これから制度が、骨格がだんだんと明らかになってくるわけですから、ぜひその国
の動向や県の取り組み状況、また市の考え方、市のこれからこういうことをやっていくんだと、
こういうふうになっていくんだというような情報をぜひ議会にも提示をしていっていただきた
い。
 結果として、後期高齢者医療が広域になって、議会も広域になって、議長が後期高齢者医療
の議会に出ていってもらっているわけですが、議長も直接我々一人一人にそういったことを説
明してくれるような状況には、これはもう絶対あり得ないわけですから、議会に出たからこう
だああだということを一人一人の議員に伝えてもらうということは、これはもう不可能なこと
でいたし方がないのですけれども、ぜひ今そういった取り組み状況やそういったことを議会に
もこれから知らせていっていただきたい。ややもすると、そういう広域化になると何がやられ
ているのかというのが我々議員もつかめないというかわからない。どういうふうになっている
のかわからない状況にあるので、ぜひ今新しい制度にスタートしようとしているときですから、
なおさらいろいろな情報をこれから我々議会にも示していって、知らせていっていただきたい
と思うのですが、そういった情報の提供等についてどのように考えていらっしゃるのか、お聞
かせいただければと思います。
◇市民部長(茂木一夫君) 情報の提供ということでございますが、当然私どもに入ってくる
情報、内容等につきましては、可能な限り議会のほうにも提示していきたいというふうに考え
ております。
 以上でございます。
◇10番(大東宣之君) わかりました。ちょっと国や県の動向というのがなかなかつかみ切
れないので、いろいろなことがあったら担当の委員会にはぜひ逐次報告するようにしていって
いただきたいと思います。
 それでは、続いて学童保育所についてお聞かせいただきたいと思います。
 先ほど市長に御答弁いただいたように、学童保育所に入所を希望された方は大体全員入所し
ていただいている状況にあるというふうに私自身も認識をしております。大変市としても努力
をされてきましたし、小学校区単位に学童保育所整備をするという方針に基づいて整備が進ん
で、基本的に利根町の学童クラブができたことによっておおむね目標は達成されたというふう
に私も理解しております。大変市として努力をされてきたことに対して感謝申し上げます。
 それで、新年度から6年生まで入所ができるということになるわけですから、特に白沢の学
童クラブについてはもう定員が33人のところ32人ということで、もう目いっぱい目いっぱ
い。ほぼ目いっぱい目いっぱいになっているわけですから、やはりそういった状況、施設の状
況を見ながら施設の整備、これは白沢だけじゃなくてほかのところでも、もう今定員がいっぱ
いいっぱいで仮に今度6年生まで入れるとなるとあふれて定員オーバーになるような箇所につ
いての整備、施設の整備をしていく際に、やはり市としても何らかの支援、援助をしていく必
要性はあるのではないかと思うのですが、そういったことについてのお考え、施設整備、学童
保育所の施設整備について、市として何らかのお考えがあるのかどうか、お聞かせいただけれ
ばと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問に関しまして、部長のほうから答えさせます。
◇健康福祉部長(山恭昭君) 命によりお答え申し上げます。
 新年度から新たに子ども・子育て新制度がスタートいたしまして、それに伴いまして児童福
祉法等が改正され、対象となる児童が6年生までということでございます。
 現状までおおむね3年生までというような状況であったわけですが、この改正に伴いまして
条例につきましてもさきの議会で議決をしていただきましたところでございます。これを受け
まして、市といたしましても、市内の各学童クラブの状況等について基準に適合しているかど
うか確認をさせていただくような作業に入っていくわけでございますけれども、こういった中
で新年度の入所希望の状況等を確認しながら、施設整備の、また事業内容の充実について努め
てまいりたいと考えているところでございます。
 以上でございます。
◇10番(大東宣之君) 学童保育所、学童クラブというのは、特に夏休みの期間だけ、冬休
みの期間だけ、長期休暇というのかな、そういった1カ月、夏休みの期間だけ入れてもらいた
いとか、そういった期間限定的な入所を希望される方も少なくないニーズとしてあるわけです。
ですから、仮に今50人の定員のところに50人入っている。だから、間に合っているんだよ
ということだけでは済まないんじゃないかと。だから、そういった夏休みの期間だけ入りたい、
冬休みの期間だけ入りたいというような人を受け入れることがややもすればできなくなる、で
きないような状況もあるのではないかと。ですから、一定のゆとりというか、急に入所したい
というような人を受け入れるだけのゆとりをそれぞれの施設が持たなくてはならないのではな
いかと思うのですが、そういったことも踏まえての施設整備について検討されていくのかどう
か、お聞かせいただければと思います。
◇健康福祉部長(山恭昭君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 学童クラブにつきましては、平常の学校が授業を行っている日と、それから長期休暇という
ことで夏休み期間中についても受け入れを行っている状況でございます。季節的に入所を希望
される方につきましても、施設の定員の範囲であれば受け入れをそれぞれの学童クラブで行っ
ているところでございますけれども、国の今後の示された基準の中では、1つの単位がやはり
40人以下という、児童の数がおおむね40人以下というような単位での活動が一部示されて
おりますので、余り大きな施設の中でのやはり運営というのは難しいような状況がございます
ので、市内にあります学童クラブのそれぞれの相互乗り入れと申しましょうか、それぞれの連
携を図っていただく中で、どうしても定員オーバーするような場合については、各施設でそれ
ぞれ利用していただくようなことも現在行われているということでございますので、そういっ
た方法等も取り入れながら今後そういった対応を図っていきたいというふうに考えております。
◇10番(大東宣之君) わかりました。基本的には、4月、子供たちが入学をしたり、新年
度に入ってから入所を受け入れるというだけじゃなくて、そういった長期の休暇、夏休みだと
か冬休み、また家庭の事情によって、今までは大丈夫だったんだけれども急に年度の途中で入
所を希望される方もこれからも出てくるんではないかと。ですから、そういった年度の途中や
長期休暇のときにでも対応できるような支援、施設の整備だけではなくて、いろんな形での支
援をしていっていただきたいというふうに思います。
 それで、白沢の学童クラブなんですが、先ほど御答弁いただいたように、定員が33人のと
ころが32人ということになっています。ですから、結果として途中での入所を受け入れるこ
とが今の時点でいけば1人しかいない。ですから、夏休み、2人、夏休みだけ見てくれといっ
ても、入れてほしいといっても断らざるを得ないというような状況がもう既に白沢の学童クラ
ブにおいては予想がされるわけなんです。6年生まで入所ができることになれば、もっと希望
者が出るかもしれない。だから、もう今のあそこの場所ではもう目いっぱい目いっぱいじゃな
いかと。ですから、新しい施設に移る必要があるのではないかと思うのですが、そういったこ
とについての何らかの検討がされているのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前10時59分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時06分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇健康福祉部長(山恭昭君) 大東議員の再質問にお答え申し上げます。
 新しい施設の整備の検討についてということでございますけれども、昨年度の夏休みの利用
の状況、また新年度に向けた現在までの利用申し込み等の状況の中では、新たな別な施設を建
設して受け入れるというような状況にないというふうに判断しておりますので、新しい施設の
検討については行っておりませんが、先ほど申しましたけれども、他の近隣の同様な施設への
相互乗り入れ等を有効に行いながら待機児童の解消に努めていきたいというふうに当面考えて
おります。
 以上でございます。
◇10番(大東宣之君) 白沢の学童クラブに限定をしてですが、先ほど市長から答弁いただ
いたように、もう定員枠あと1人、余裕は。今度6年生まで入所が可能。今、白沢はたしか3
年生までしか入所はできないはずなので、これが6年生になれば希望者がふえることが予想さ
れるわけです。もう定員が33人のところが32人入っているわけですから、今後ふえた場合、
入所希望者がふえた場合、白沢では受け入れを断らざるを得ないような状況が出てくるのでは
ないかと。ですから、やはり6年生まで入所ができるようになる新年度に向かって施設整備に
何らかの対応をしていかなくてはならないのではないかというふうに思うのですが、再度お考
えをお聞かせいただければと思います。
◇健康福祉部長(山恭昭君) 大東議員の再質問にお答え申し上げます。
 今後の利用者の増等も予想されるということでございますが、現状、利用しております施設
につきましてもこども交流館ということで建設をしてまだ間もない施設でありまして、利用形
態、また設備の状況等も確認したところ、まだ十分機能を果たせるような状況にございます。
また、そちらで委託をしている社会福祉協議会の職員の方々等の御意見も伺っておりますけれ
ども、当面現在の施設の中で対応可能であるというような協議の中で現行の、先ほど申し上げ
ましたような対応を図っていきたいというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。
◇10番(大東宣之君) 現状のままでいきたいということなんですが、私はやはりどうなる
かわからないというようなことを考えれば、これから安心して子供を育てることができる状況
をつくっていく上では、やはりしっかりとした学童クラブ、学童保育所の整備をしていく必要
性はあるのではないかと。いつでも受け入れ可能だというようなものにしていく必要性がある
のではないかというふうに思いますので、ぜひ白沢の学童クラブについては施設整備について
検討していっていただきたい。
 場所については、白沢の農協の支所があいているはずなんです。東部商工会が入ってはいま
すけれども、あの建物全体から見れば十分に学童クラブとして活用できる面積があるのではな
いかと。お聞きをしたところによれば、土地は沼田市の土地になっているわけですから、ぜひ
東部商工会とも協議をしながら、またJAとも協議をしながら、そういった施設として利用が
できるかどうか、協議をする、検討をしていくということは必要ではないかと思うのですが、
お考えをお聞かせいただきたいと思います。
◇健康福祉部長(山恭昭君) 大東議員の再質問にお答え申し上げます。
 農協の白沢支所の活用についてというお話がございましたけれども、この関係につきまして
は、白沢町振興局等とまた協議をしながら、その活用方法につきまして検討してまいりたいと
考えております。
 以上でございます。
◇10番(大東宣之君) 振興局と協議をしながら検討していきたいということですので、ぜ
ひこういった、多分振興局と協議をするということになれば学童クラブだけじゃなくてさまざ
まな視点から検討がされるんではないかと思いますが、その中の一つとして学童クラブの利用
というのもぜひ加えていっていただきたいと思います。
 続いて、地域医療についてお聞かせをいただきたいと思います。
 もう利根中央病院の産婦人科の医師が3月末で引き揚げられる可能性が迫ってきているとい
うことですので、やはりこの地域でお産ができないということになれば、人口がふえる要素が
ますます減っていくことになるのではないかと。また、小児医療の充実もそうですけれども、
やはり安心して子供が産めない。安心して子供を育てていけない。いざというときに、そうい
った医療機関、頼れる医療機関がないということは、この地域にとって人口増加をさせていく
ということにはならない。人口増加をさせていくためには、こういった産婦人科、小児科の医
療体制の充実に取り組んでいく必要があるのではないかというふうに思いますが、市長として
どのようにお考えなのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 大東議員おっしゃるとおりでございまして、この地域で安心してお産ができないということ
は、今後の人口増という問題にはならんかというふうに考えております。再三、群大等にお邪
魔いたしまして、利根中央病院の医療に、医師に対する派遣要請はかけておるところでありま
すが、周産期のお産ということに対する私どもの不安とお医者様が考えるといいますか、教授
が考える認識にずれが大変大きくございまして、なかなかそのずれを埋めるところまで至って
おりません。ただ、中央病院さんにおかれましては、新しく病院ができた中にお産の施設も用
意してあるということでございますので、一縷の望みを託しながら今懸命に努力しているとこ
ろであります。
◇10番(大東宣之君) 産婦人科医師、それから小児科医師というのは、もう全国的に減少
傾向にあるそうです。特にこういった中山間地域、都市部の中ではもう不足をしているという
ことになっています。特に県内でも館林の厚生病院、中核地域の中で中核病院ですが、もうそ
こには小児科もなければ産婦人科もずっとないと。だけど、館林は埼玉や栃木に行けるんです
よ。だけど、ここ沼田はそうはいかないんですよね。幾ら椎坂トンネルがあいたからといって
片品から前橋までそういった重症の方を救急車で運ぶといっても1時間は場所によってはかか
る。1時間以上かかる可能性があるわけです。そうすると、命にかかわる問題になるわけです
から、これはもう広域としてぜひ取り組んでいっていただきたい。
 それで、やはり今医師を確保するためには、条件をよくしていくということが必要なんです
。利根中央病院においても給料をよくするとかそういう努力は図られているみたいなんですが、
やはりもう一医療機関の中でできることも限られているわけですから、例えば産婦人科の医師、
小児科医師の給料が仮に月50万だとすれば、広域圏として、じゃああと幾らかの上積みをし
てあげると。30万ぐらい上積みをしていくといったような助成をして、条件をよくすること
によって医師の確保を図っていく。具体的にここに来ていただくことによる困難性はあるにし
ても、そういったメリットもあるということで、やはりそういったことをしっかり市としても
打ち出していくことが医師の確保につながっていくのではないか。ただもう病院に任せる。教
授にいろいろ要請を繰り返していくというだけじゃなくて、具体的なそういったものを示しな
がら病院と一体となって医師の確保に取り組んでいく必要性があるのではないかと思うのです
が、市長としてのお考えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の再質問にお答えいたします。
 重症の場合に片品、沼田から前橋方面に出ていくのに大変時間がかかるであろうということ
でございますけれども、教授に言わせますと、定期健診をしている中で重症であるかないかは
わかるので、それはきちっと対応できるというようなことを言われてしまうのですが、私ども
としては、そういうことは不安でしようがないということを言っておるんですが、どうも水か
け論になってしまうようであります。
 そして、今現在、第7次の群馬県の医療総合計画が作成中でございますので、その中でも強
く利根沼田には小児科医、産婦人科医を置いてほしいという要請を県にじきじきにかけておる
ところでございますが、なかなかそれがうまくいってないというのが実情でございます。
 それと、給料を上積みして何とか確保せいというようなお話ですが、これも検討に値するこ
とだと思います。ぜひ研究させていただきたいと思いますが、どうもやはり群大を卒業する小
児科、産婦人科の医師方が、その年によって卒業生違うんですが、どうも都会のほうに出てい
ってしまうというようなことで、ですからその医者になる段階から何か考えていかないとなか
なかこの利根沼田に来ていただけるというようなことにはならないかと思いますので、その辺
もあわせて研究させていただければありがたいと、かように考えておる次第であります。
◇10番(大東宣之君) 広域圏で看護師が不足をした際、高等看護学校に進学をする子に奨
学金を出して、そしてこちらにまた卒業後戻ってきてもらってこの利根沼田の病院、医療機関
で働いていただくということで奨学金制度をつくったんです。だから、やはりそういったこと
をやって、看護師不足の解消に広域圏、市としても取り組んできているわけです。ですから、
やはり医師の確保に向けてもそういった条件面をよくすることによって確保を図っていくとい
うのは、これは一つの方法としてあるのではないかと思うので、ぜひ広域圏として検討してい
っていただきたい。
 そういったことで、利根中央病院とよく協議をしながら、やはりそういったことを検討して
いっていただきたいと思うのですが、現場の医療機関との協議や、またそういった広域圏とし
ての取り組みについてのお考えがあればお聞かせいただければと思います。
◇議長(大竹政雄君) 大東議員に申し上げますが、広域圏ということになると、広域圏の議
会が当然あります。首長会もありますから、市長が答弁できるというのはある程度のところだ
と思うんです。ここでやたらなことを答弁しちゃうと、要するに広域圏としてはおかしくなっ
ちゃいますので、その辺のところちょっと注意していただけますか。市長のほうはそのつもり
で答弁していただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) 利根中と協議をしていけということでございますが、もちろん利根中
さんが柱になりますので、協議はやぶさかでございませんので、今後進めてまいりたいという
ふうに考えております。
◇10番(大東宣之君) どうも済みませんでした。
 それで、ぜひ現場と協議をしていただきながら、やはりこの問題の打開策を検討していって
いただきたい。方法としてはいろいろあると。
 長野だったか、どこかの村だったと思うんですけれども、医者に住宅を提供するんです。来
ていただける方に。そういったこともいろいろやっているところもあるみたいですので、さま
ざまな方法について検討していっていただきたい。
 それと、小児の二次救急の問題ですが、結果として圏域の中では利根中央病院だけが対応し
ていると。桐生厚生もそうですし、富岡厚生だとか館林厚生もそうですけれども、市町村立と
いうか組合で運営している病院というのは結構市町村が莫大な財政を投入して病院を運営して
いるのです。利根中央病院は、そういった救急や産婦人科、経営的に不採算部門を担っている
にもかかわらず行政からの支援は全くない。ですから、やはりそういったことも含めて行政か
らの支援、市からの支援ということも含めて、この小児救急をどう維持していくのかというこ
とについても検討していっていただきたい。
 産婦人科の医師の確保の問題、そしてこの小児の二次救急の問題含めて、ぜひ現場と協議を
しながらこの問題の打開をしていっていただきたいということを強くお願いをして、市長のお
考えがあれば最後にお聞かせいただいて質問を終わらせていただきます。
◇市長(横山公一君) 大東議員のおっしゃるとおり大変な問題でございますので、今後研究
していきたいと、かように考えております。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、石川初雄議員。3番。
〔3番 石川初雄君登壇〕
◇3番(石川初雄君) 通告に従い一般質問を行います。
 私の一般質問は表題の4点でありますが、一部所管の事項もありますのであらかじめ御了承
願います。
 1、コンパクトシティーについて、2、まち・ひと・しごと創生法について、3、沼田公園
内の武徳殿と沼小講堂記念体育館について、4、利根町の小学校統廃合について。
 まず、1番ですが、コンパクトシティーの20年後、30年後の課題についてですが、平成
17年の合併時の5万5,503人をピークに毎年約500人の人口減となって平成26年1
0月末日現在で人口5万1,026人です。日本創世会議の資料では、沼田市の人口試算で2
0歳から39歳の若年女性の減少が影響して、2010年を基準として30年後の2040年
は、若年女性が40%の減少で人口約3万6,000人と推定されています。そして、何も手
を打たなければ若年女性が50%減少して人口約3万4,000人と推定しています。
 @将来の人口減に対応する町なか居住の推進やサービス機能の集約についてですが、空き家
が多く見られる町なかへの居住の推進や郊外にある行政サービス機能の集約を図り、インフラ
整備や将来の修繕コストを抑えるべく、推定される人口に見合ったコンパクト化の計画を作成
するのが喫緊の課題と思いますが、市長の見解をお伺いいたします。
 A森林文化都市の核にふさわしい、魅力とにぎわいのある中心市街地のあり方についてです
が、中心市街地に魅力がないと人や物は集まりません。公共投資が呼び水になって市街地再開
発事業に民間投資が活発化し効果が出ている例もありますので、沼田市のあるべき核の姿とは
何かを調査研究すべきです。
 B旧沼田市、白沢町、利根町を核とした整備についてですが、旧沼田市を核と捉え、白沢町、
利根町をサテライト的な核として、それぞれの公共交通を活性化し、結んで一つの核として位
置づけを行い、公共交通沿線地区への居住の促進を行い、沼田市にふさわしいコンパクト化を
推進すべきと考えますが、市長の見解を伺います。
 次に、2、まち・ひと・しごと創生法(地方創生関連法案)についてですが、関連の2法案
が衆議院解散前に成立しました。その後、法案の整備や解釈が一時ストップしているように見
受けられますが、都道府県が中心となりまとめることは決定しているようで、2015年度の
本市の青写真をどうすべきか遅滞なく検討すべきと考えます。
 @自治体が作成すべき地域再生計画について、今後どのように進めるのか、お伺いいたしま
す。
 A沼田で果敢に挑戦するベンチャー企業への行政支援についてのお考えを伺います。
 B一級品が多い沼田の地域特産品の販路開拓への支援についてお伺いいたします。
 次に、3、沼田公園内の体育施設についてですが、行政としての耐震への取り組みと進捗状
況についてですが、@剣道場として活用されている武徳殿について、A柔道場やイベント会場
に活用されている沼小講堂記念体育館について、以上2件についてお伺いいたします。
 4、学校の統廃合についてですが、従前から地域のPTA並びに関係者から要望されていた
利根町の小学校3校の統廃合ですが、地域の要望を受けて適正審議会にて統廃合が決定された
とお聞きしておりますが、@地域の要望や意見が重要視され反映したか、お伺いいたします。
 A利根東小学校に統合し利根西小学校と平川小学校を廃校とした場合、廃校後の施設の活用
についてどのように検討されているのか、お伺いいたします。
 B統合校でスクールバスは増車するのか、現状で足りるのか、お伺いいたします。
 以上をもって、第1回目の質問とさせていただきます。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、コンパクトシティーについて、20年、30年後の課題について、将来の人口減に対
応する町なか居住の推進やサービス機能の集約についてでありますが、急激な人口減少・少子
高齢化の進展が見込まれる中で、最近では「限界集落」や「消滅可能性都市」などの言葉が新
聞やテレビで報道されるようになり、全国的に人口減少対策が大きな課題として取り上げられ
ております。
 このような状況において、高齢者等の交通弱者が日常生活を送る上で安心して生活するため
には、町なか居住の推進やサービス機能の充実を図り、歩いて暮らせるコンパクトなまちづく
りへの取り組みが必要であると考えております。
 そのため、現在、土地区画整理事業を導入して居住環境の整備と商業活力の向上を目的に中
心市街地まちづくり事業を進めているところであります。
 次に、森林文化都市の核にふさわしい魅力とにぎわいのある中心市街地のあり方についてで
ありますが、中心市街地のまちづくりを進めるに当たり、にぎわいの核・やさしさの核の整備
を計画し、「やさしさとにぎわいに出会える街」をコンセプトに取り組んでいるところであり
ます。
 現在は、上之町に生方記念文庫及び旧沼田貯蓄銀行の整備を進めており、天狗プラザととも
に市民が集える施設として計画しております。
 また、沼田市中心市街地の西の核となるグリーンベル21におきましては、今後、複合施設
として再生することによりにぎわいを取り戻すきっかけとなり、魅力とにぎわいのある中心市
街地の活性化につながるものと考えております。
 次に、旧沼田市、白沢町、利根町を核とした整備についてでありますが、人口減少下におい
ては、住民1人当たりのインフラの維持管理・更新費用の増加が見込まれ財政が圧迫される可
能性が大きく、市内においても都市機能をコンパクトにまとめることは、インフラを維持する
ためのコストの低減を通じて財政健全化を進める観点からも有益であると考えております。
 そのためには、沼田地区に行政や医療・福祉、商業等の拠点を集約し、その大きな拠点と白
沢町や利根町を初めとする周辺地域の小さな拠点を結ぶネットワーク化を進めることが必要で
あると考えておりますので、今後その方策につきましては検討を進めてまいりたいと考えてお
ります。
 次に、まち・ひと・しごと創生法(地方創生関連法案)について、都道府県が中心となりま
とめるが、2015年度の本市の青写真をどうすべきか、自治体が作成すべき地域再生計画に
ついてでありますが、まち・ひと・しごと創生法が先月21日に可決、成立し、いよいよ国と
地方が総力を挙げて地方創生を推進していくことになります。
 国においては、人口の現状と将来の姿を示し人口問題に関する国民の危機意識の共有を図る
とともに、50年後に1億人程度の人口維持を目指す長期ビジョンと、人口減少を克服し将来
にわたって活力ある日本社会を実現するための5カ年の計画を示す総合戦略を策定することと
しております。
 一方、都道府県と市町村には、地域の特性を踏まえた地方版の人口ビジョンと総合戦略の策
定に努めることとしており、市町村が定める総合戦略については、国及び都道府県が定める総
合戦略を勘案して定めることとなっております。
 したがいまして、今後策定される国及び県の総合戦略を勘案するとともに、本市の実情に応
じたまち・ひと・しごと創生に関する施策について、基本的な計画として総合戦略を策定して
まいりたいと考えております。
 次に、ベンチャー企業の行政支援についてでありますが、まち・ひと・しごと創生法におい
ては、安心して生活できる地域社会の形成や地域を担う人材の確保とともに、魅力ある多様な
就業機会の創出を目標に掲げております。また、本年1月に施行された「産業競争力強化法」
においても、創業支援に取り組み、地域の活性化と雇用の確保を目指すことにしており、国や
地方公共団体、地域の関係機関が連携し具体的な支援に取り組むこととなります。
 現在、本市においては、新技術や新製品の開発、新たな事業分野への進出などに積極的に取
り組もうとする市内中小企業者に対して経費の一部を助成するなど支援措置を講じております。
 また、起業による新規雇用の創出や定住等を促進し地域経済の活性化を図ることを目的とし
て、起業を志す人が具体的な成功事例や経営のノウハウ等を取得するとともに、第2創業等を
目指す人が事業化のポイント等を学ぶ場として、現在、起業塾の開講に向けて準備を進めてお
り、沼田商工会議所や金融機関等と連携し起業後の支援体制等についても検討してまいりたい
と考えております。
 次に、地域特産品の販路開拓への支援についてでありますが、本市の特産品としては、米や
コンニャクなどの農産物やリンゴ、ブドウなどの果樹類を初め木工製品などの地場産業製品な
どがあります。
 地域特産品は、地域に就業機会を創出し、地域所得を向上させ、地域の活性化を図るという
効果が期待されることから、全国各地でその開発への取り組みが行われております。
 現在、国においても、地方創生の中で地域資源を活用した「ふるさと名物」の開発・販路開
拓を推進するため「ふるさと名物応援制度」として、中小企業地域資源活用促進法の改正など
が検討されておりますので、これらの動向を注視しながら支援策について検討してまいりたい
と考えております。
 また、農産物につきましては、本年7月に設立した沼田市農産物ブランド化及び6次産業化
推進協議会において、農産物及びその加工品のブランド認証基準の策定に取り組んでいるとこ
ろでありますが、今後はブランド化の推進による高付加価値化とホームページ等による情報発
信により認知度の向上を図るとともに、小売事業者やネット事業者等との連携による新たな販
路開拓を図るための支援等についても研究してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、石川議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「沼田公園
内の体育施設について」及び「学校の統廃合について」は、教育長から答弁申し上げますので
よろしくお願い申し上げます。
◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 石川議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、沼田公園内の体育施設について、行政としての耐震への取り組みと進捗状況について、
剣道場として活用されている武徳殿についてでありますが、武徳殿は、昭和30年に剣道関係
者を初め有志の方の御協力により建設され、沼田市に移管後は、沼田武道場の名称で剣道、空
手道などの愛好者に利用されている社会体育施設であります。
 耐震診断につきましては、平成24年度に実施し、耐震性に課題がありました。
 今後の整備につきましては、他の既存施設の整備等を勘案し、剣道連盟を初め関係者の御意
見をよく伺いながら、財政当局と協議し検討してまいりたいと考えております。
 次に、柔道場やイベント会場に活用されている沼小講堂記念体育館についてでありますが、
沼小講堂記念体育館は、沼田小学校の屋内運動場の新築に伴い、昭和51年に柔道関係者を初
めスポーツ愛好者の御協力により現在の場所に移築された社会体育施設であります。
 現在は、柔道、卓球、重量挙げなどの競技で利用されているほか、青少年の健全育成の場と
して沼田かるた大会の開催など広範囲で活用されております。
 耐震診断の結果は、沼田武道場と同様に耐震性に課題がありました。
 今後の整備につきましては、他の既存施設の整備等を勘案し、柔道連盟を初め関係者の御意
見をよく伺いながら、財政当局と協議し検討してまいりたいと考えております。
 次に、学校の統廃合について、利根町の小学校統廃合について、地域の要望や意見が重要視
され反映したかについてでありますが、利根町小学校の統廃合については、平成23年12月
に利根町管内の小・中学校のPTA役員の方々からなる利根町小学校統合研究会において検討
が行われ、その後、利根町の地域協議会、区長会、PTA、保育園保護者会等の代表の方々か
らなる利根町小学校統合検討委員会において「統合の時期は、なるべく早い時期とすること」、
「統合する学校は、利根東小学校、平川小学校、利根西小学校の3校とすること」、「統合の
場所は、利根東小学校とすること」の3点を要望事項とする地域合意を得た要望書が取りまと
められ、平成26年2月、教育長に提出されました。
 この要望書を受け、教育委員会は、教育に関し識見を有する委員からなる沼田市教育機関の
適正配置及び設置に関する審議会を設置し、地元の委員の方々からもよく御意見を伺いながら、
利根町小学校の今後のあり方について検討していただきました。そして、この審議会の答申や
地元の要望に沿った「利根町小学校統廃合に係る基本方針」を決定したところであります。
 次に、利根東小学校に統合し利根西小学校と平川小学校を廃校とした場合、廃校後の施設の
活用についてでありますが、学校は地域の中心地に位置しており、地域が長年愛着を寄せてき
た場所であること、また学習・文化・スポーツなどの活動の場として利用される地域コミュニ
ティーの拠点であること、災害時の避難場所であることなど地域にとって学校の果たす役割が
大きいことから、廃校後の施設の活用については、地域の方々の御意見をよく伺いながら関係
部局とも連携して検討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、統合校でスクールバスは増車するのか、現状で足りるのかについてでありますが、利
根東小学校、平川小学校及び利根西小学校の3校においては、現在もスクールバスを運行して
おり、統合後においても安全かつ効率的な移動が可能となるようスクールバスでの支援を行う
とともに、通学路の安全確保に留意してまいりたいと考えております。
 なお、スクールバスの利用範囲や運行計画などについては、今後設置する統合に向けた準備
委員会の中で検討する予定であり、その結果を踏まえ対応をしてまいりたいと考えております。
 以上を申し上げまして、石川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇3番(石川初雄君) 御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
 コンパクトシティーということでございますが、これはなかなか本市のように5万人ぐらい
の市というか、こういったところでは今まで余り議論が少なかったんじゃないかと思います。
私のほうは経済建設委員会に所属させていただいておりますので、四国の高松市に行政調査に
行ったときにコンパクトシティーということで高松市の市役所で説明を受けました。高松市は
大体42万人の人口ということで、きのう調べてみましたら、視察に行った当時から比べます
と人口が逆に微増ですけれどもふえているんです。そういった40万都市でもコンパクトシテ
ィーに取り組んでいるということで、1回一般質問もさせていただいたんですけれども、現在
までにコンパクトシティー云々というのはなかなか沼田市では余り重要視されていなかったの
かなというふうに認識しております。
 また、先般、7月に、これは研修会がありまして行ったんですけれども、富山市の事例を勉
強させていただいたのですけれども、これは富山市に行ったわけじゃなくて別の会場で勉強さ
せていただきましたけれども、富山市もやはり調べますと42万人ぐらいの都市で大体高松市
と同じぐらいなところなんです。ここでももうかなり進められていまして、そこで成功事例と
いうことで勉強させていただいたのですけれども、その両方の40万都市の事例が沼田市に当
てはまるかと思うと、全くこれは人口あるいは人口密度、面積等も違いますので別物かなと私
は思っております。そういったところで、地方創生ということで次のやつもありますけれども、
このコンパクトシティー、やはり沼田市としてのほかとは違うものを考えていかなければなら
ないかなというふうに私は思っているんですけれども、その辺のところ、市長の見解をお伺い
できればありがたいのでお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の御質問にお答えいたします。
 高松市並びに富山市が42万ということでございますが、本年、都市問題研究会が高松市で
行われ、その折、高松市長からコンパクトシティーのお話も伺いました。それを聞いて、やは
りこの沼田市に当てはまるかといいますとちょっと無理であろうという気がいたします。議員
おっしゃるとおり、沼田市としてのコンパクトシティー像というものをつくっていかなければ
いけないのだろうというふうに考えております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。やはり大きいところは大きいなりの考え、小さいとこ
ろはやはり小さいところなりの新たな考えを持って進まないとだめなのかなというふうに思っ
ているのですけれども、20年後、30年後、考えますと、私なんかは大体生きていないかな
と思うのですけれども、やはり団塊の世代がお亡くなりと言っては失礼な話なんですけれども、
減少すると。そうすると、今の若い世代の人口になりますと、やはり税収の面で極端に少なく
なって、その少ない人口で伸びたインフラを整備するということ、これはもうわかり切ったこ
となんですけれども、もう20年後、30年後だから俺たちがやらなければならないという意
識は余りないと思うのです。そのうち誰かがやるだろう。あるいは、次のところがやるからと
いうような雰囲気が今まであったのですけれども、これは国のほうも大分コンパクトシティー
というのを、ネットで検索しますとヒットする数がふえてきましたので、やはりもう喫緊の課
題かなというふうに私は捉えているのですけれども、その辺は市長はどのようにお考えになり
ますでしょうか。
◇市長(横山公一君) 石川議員おっしゃるとおり喫緊の課題でございまして、今私たちがこ
のコンパクトシティーというものをつくっていかないと、沼田市が消滅都市に入っております
ので大変な問題になろうというふうに了解しております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。ぜひとも沼田市の考えをまとめていただきたいと思い
ます。
 次に、森林文化都市の核ということでございますが、これも鶏が先か卵が先かというよく言
われる言葉もありますけれども、まちの中に魅力がないとやはり人は寄ってこない。人は住ま
ないというような言い方をいろいろ勉強してきました。それを沼田市の現状に当てはめますと、
やはりなかなかまちづくりが進捗しないと言われておりますが、これが財政的なこともありま
して中心市街地の予算につきましては、市としては目いっぱい出しているんだよといつも説明
されているのですけれども、合併特例債等の活用ができるところは活用して進捗すべきかと思
うのですけれども、この辺はいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の再質問にお答えいたします。
 やはり森林文化都市の核としてのまちづくりということは、どうしても進めていかなければ
いけない問題というふうに思っておりますので、何としてもまちづくりを進めていきたいとい
う思いはいっぱいでありますが、換地等の問題、そこに住んでいる市民との合意の問題等々が
ありましてなかなか現在進んでないのが状況でありますけれども、街なか対策課におきまして
も換地等を進めて早くやっていきたいというような思いでいっぱいでございますので、少し長
い目で見ていただければありがたいと、かように考えております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。とにかく進捗をしてほしいという要望があるのは従前
からお願いしているわけでございます。
 また、本年はとバスが大分町なかに来ていただきまして、非常にいろんな話を来ていただい
た方からお伺いしたのですけれども、新しくつくった町並みがいいかと思うと、逆に昭和の町
並みというか、古い建物の写真を撮っていく方もいらっしゃいました。これはびっくりしたん
です。何かこう、言い方は失礼ですけれども、余りきれいじゃないところを写真撮って、どこ
がいいんですかと聞いたら、いや、こういう古いのがまたいいんだよとおっしゃる方もいらっ
しゃいまして、盛んに写真を撮っている方もいらっしゃいましたし、また須賀神社に行きまし
てあの大ケヤキ、あれにみんな手を当てて、これはやはりこの木から気をもらって元気になる
んだということで、そういったことをされているパワースポット的な存在で喜んで帰る方もい
らっしゃいました。また、短い時間ながら、付近のお寺とかそういったところもめぐっていか
れて、沼田市内で昼食をして、それからリンゴ狩り、あるいはそのときはサクランボ狩りがメ
ーンだったですけれども、非常に喜んで帰られたと。私たちは、何もないところに来て済みま
せんと言ったら、いや、何もなくはないですよ、こういったものありましたよということで、
逆に来訪者から教えていただいたんですけれども、非常に喜んでいただきました。やはり昔か
らある地域の文化ですか、こういったものを発掘、富士通さんで大分やっていただいたんです
けれども、こういったものをもう一回見直して、地域の魅力ですか、こういったものに役立て
ていくのは、これはやはり必要かと思うのですけれども、市長のお考えをお伺いしたいと思い
ます。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の再質問にお答えいたします。
 本年のはとバスの入り込みは、春が、サクランボが40台、秋のリンゴが30台、合計70
台来ております。そして、議員御案内のとおり、春はサクランボ、秋はリンゴ狩りということ
で大変楽しんでいただきました。
 そして、やはり昔の姿がというお話でございますけれども、豊後高田は昭和30年代のまち
づくりということで、何もしない町が今、日本全国の人気を博しておりまして、そこに観光客
が大変集まっているということでございます。やはり見方を変えると、古きものは大変懐かし
く、そこに行ってみたいという気持ちも起きるんだとは思いますが、現在、区画整理事業で今
沼田市は進めているところでございますので、今まである町並みを残すというわけにはいきま
せんけれども、そのほかの須賀神社のケヤキですとか、お寺のものですとか、そういうものは
なるべく残していただくような努力をしながらまちづくりを進めていきたいと、かように考え
ております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。市長おっしゃる九州の豊後高田市、これも経済建設の
ほうで行かせていただきまして勉強させていただきました。豊後高田市の場合は、まちづくり
の予算がないということで、苦肉の策で逆に背水の陣で臨んで観光客を誘致したということで
ございますが、非常にそのガイドさんの流暢な説明で思わず物を買ってしまうような非常にい
ろいろ工夫をされている町だなと思いました。
 ただ、そこでもやはり観光客が減っているということで、知人のコンサルタントの先生が、
またいろんな新しいことをやらないとやはり来てくれないということで、コンサルタントにあ
した行くんですよというふうな話聞いておりますが、それぞれの場所においても同じものを二
度、三度というのはやはりなかなか難しいということで、非常に、ディズニーランドじゃない
ですけれども年中いろんなイベントをやるというわけにも沼田市はいかないと思うのですけれ
ども、そういった事例も見てきましたし、いいところは取り入れてやはりやるべきだと思って
おります。
 それでは、次の旧沼田市、白沢町、利根町を核とした整備ですけれども、これも高松市ある
いは富山市ですか、そういったところの事例を勉強させていただきましたですけれども、言い
方をすると、引用させていただきますが、1つのおだんご、例えば旧沼田市を1つのだんごと
して、ちょっと大き目なだんごになります。それから、白沢町、利根町もちょっと小さなだん
ごになると。そのだんごを串刺しにして、その串が公共交通機関ですか、ということに説明す
るとわかりやすいですよというふうになります。
 現時点ですと、公共交通機関というのは利用度が非常に少ないです。しかし、これが高齢化
しますとやはり自動車の運転というのが非常に困難になるというのも、これも全国的に言われ
ております。現在ですと運転大丈夫かなと思って、やはり高齢化すると危険がふえますので免
許を返納すると。そういったところで、バスの優待あるいは割引券等を発行して免許を返納さ
せ事故を防ぐというようなことも検討されておりますが、沼田市のほうではそういった検討は
今後されるのか、お伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の御質問にお答えいたします。
 高齢者になればなるほど車の運転は危ないと。そして、免許を返上していただくと。大変そ
ういうことによって交通事故も減ってくると思いますので考えていかなければいけないという
ことだと思いますけれども、バス等の割引券ということでございますけれども、現在まで沼田
市としては検討したことがないそうでございますので、これから研究してまいりたいというふ
うに考えております。
 1つ落としました。敬老バスカードがあるそうでございますので、それをつけ加えさせてい
ただきます。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時58分休憩
    ─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇3番(石川初雄君) 先ほど高齢者の免許の返納ということでお話をさせていただきました
が、返納時の特例で多少ポイントがあるバスカードですか、そういったものを配付していると
いう例も見受けられます。ある程度、何ていうんですか、踏ん切りをつけて返納するというき
っかけになろうかなというふうに考えているわけなんですけれども、現時点でもそういった優
待のバスカードが出ているのも存じております。こういった返納するときの何か特典を持った
こういったものもお考えになったほうがいいかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の再質問にお答えいたします。
 返納時に補助はということでございますが、今後研究してまいりたいと、かように考えます。
◇3番(石川初雄君) 続きまして、旧沼田市、白沢町、利根町ということでございますが、
旧沼田市も人口は徐々に減少していると。白沢町につきましては、少しでありますがふえて新
しい家もできているというような状況が見受けられます。また、利根町のほうは人口のほうが
大分減って限界集落と言われるようなところが出ているような感じが見受けられます。鳥獣被
害などもかなり出ているということで対策も急がれるわけですけれども、それぞれの核もやは
り同じような対策ではなくて、その現地に合った対策をして核としてまとめていくと、こうい
ったことも喫緊の課題と思うのですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) 石川議員おっしゃるとおりで、やはり白沢町には白沢町の合った対策、
利根町には利根町の合った対策というものが望まれるというふうに思っております。それにつ
きましても、白沢町振興局が支所という形で今後、利根町も同じく支所というわけですけれど
も、そういう中で検討していきたいと、かように考えております。
◇3番(石川初雄君) よろしくお願いしたいと思います。
 また、それをつなぐ公共の交通機関ということでございますが、沼田市を1つのだんご状態
の核として捉えている場合、沼田駅からの公共交通、これが川場村あるいは片品村とつながっ
ていくわけでございます。また、みなかみ町のほうはやはり駅がございますので、それらから
行くわけです。それから、あとこれは高速道路ですか、関越の場合は沼田インター、月夜野イ
ンター、水上インターとございますが、これ沼田だけの問題ではなくて、やはり利根沼田のこ
の地をまた一体とした考え、広域としてやらなければならないということで考えるべきだと思
うのですけれども、これは沼田市あたりが中心となって、リーダーとなって徐々にこれもまと
めていくような方向に向かっていくのが筋かと思うのですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の再質問にお答えいたします。
 利根沼田が一体として沼田市がリーダーということでございますが、今広域圏の首長さん同
士ではやはりそういうような合意になりつつありますので、行く行くは期待に沿えるのではな
いかと、かように考えております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。やはり昔から利根沼田ということでございますので、
そういった方向で進めていただければと思っております。
 それでは、次にまち・ひと・しごと創生法でございますが、これは解散前、石破担当大臣が
一生懸命やっていた法案ということで、2案が成立したわけでございますが、この自治体が作
成すべき地域再生計画ですけれども、コンパクトシティーの概念もこれは含まれているわけな
んですけれども、これ5年ということでございますが、計画、まだ余りはっきりとした、何て
いうんですか、方針とか指針とかそれがよく私なんかには読み取れないのですけれども、書い
てある文章をいろいろ見てみますと、努力義務とかそういった文言も入っているわけなんです
けれども、要するに努力しないと援助もしないし補助金も出ないということだと思うのですけ
れども、もちろん沼田市としても総力を挙げて努力して国からの補助を受けるような方向に結
んでいくのが沼田市の役目だと思うのですけれども、その点はいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) 石川議員おっしゃるとおり、努力義務と申しますか、やはり沼田市か
らの提案型でしていかないと、このまち・ひと・しごと創生法には合致していかないというふ
うに考えておりますので、沼田市としても総力を挙げて検討していきたいと、かように考えて
おります。
◇3番(石川初雄君) わかりました。これはまだできたばかりで何を今どうやるかというの
が非常に難しいかと思いますけれども、アンテナを十分張っていただきまして努力していただ
くということでお願いしたいと思います。
 次に、ベンチャー企業への行政支援ということでございますが、先ほど企業塾云々というこ
とで回答いただきました。ベンチャーというのは非常に失敗を恐れず果敢にチャレンジすると
いうことでございまして、やはり成功すれば非常に税金も払える企業に成長する可能性もある
わけなんですけれども、なかなか景気等も余りよくないですから、失敗してもまた再チャレン
ジする、そういったようなところも非常に勉強していただいて果敢に挑戦するというようなこ
とを支援していただけるかどうか、お伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 石川議員がおっしゃるとおり、そういう形で支援はさせていただきた
いと、かように考えております。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 それでは、次の地域特産品の販路開拓ということでございますが、先ほど農産品、木工製品、
それから農産物のブランド化、これらのホームページ、それからインターネットを活用すると
いうことでございますが、非常に市役所のロビーのところに、1階のところに沼田市の地域の
特産品等の展示がされてあるわけなんですけれども、実際に現時点であの展示してあるものの
販路開拓ですか、そういったほうは、現時点では余りやっているようには思えないんですけれ
ども、それはいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の御質問にお答えいたします。
 沼田市の特産品というものを余り披瀝してないのではないかという御質問でございますが、
沼田市が新宿ですとか板橋ですとかというところのイベントに行くときに、そういうもののパ
ンフレットを持ったり品物を持ったりして一生懸命宣伝に努めているところであります。
◇3番(石川初雄君) パンフレット等は知っております。ただ、沼田市を訪れたときに、市
役所ロビーに入ってきて、ちょっと訴えるインパクトが弱いかなという気がするのですけれど
も、私なんかは商人ですから、あれだけのスペースを持って年間展示しますと幾らかかるかな
んて費用対効果というのを考えてしまうのですけれども、非常にいい場所に展示してあるわけ
ですから、もう少し何か販路拡大の、ロビーとしてのPR方法が何かないかなと思っているの
ですけれども、その点はいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの石川議員の御質問にお答えいたします。
 もう少し費用対効果が上がるように努力せよということだと思いますので、一生懸命努力さ
せていただきたいと思います。
◇3番(石川初雄君) せっかくいい場所でありますので、例えば観光客が来たときに、寄っ
たときにもう少し、ああ買いたくなるなというようなことも御検討いただければと思います。
 また、物産の方が新宿とか県外に出て一生懸命販路を開拓して頑張っていらっしゃるのも知
っております。
 次に、沼田公園内の体育施設、行政としての耐震への取り組みと進捗状況。まず、剣道場、
この武道館でございますが、これは剣道関係の方が過去に木材等を集めて、その材料をもとに
建設されたということも聞いております。また、現時点では非常に重厚な建物でございますの
で、耐震等もできるかなという、素人考えでいろいろ聞いてみたんですけれども、なかなかそ
の耐震というのも構造的に難しいというような話を聞いております。これはやはり、何ていう
のですか、耐震の工事というよりも移転というような要望が多いような気がするのですけれど
も、現在までに移転あるいはその移転先の適地が、例えば旧沼田警察署の跡とかという話も漏
れ聞こえてきたのですけれども、現時点では休日診療所ですか、医療関係のができてしまって
無理かなというような話もあるのですけれども、また新たにグリーンベル21ができたことに
より行政のサービス機関がその中に集約して建物等が取り壊されて、あるいは移転した場合に
空き地が出るかなと思うのですけれども、そういったときに財政が許せばそちらのほうに新し
く建物を建てるというような要望があると思うのですけれども、その点はいかがでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 石川議員さんの再質問にお答え申し上げます。
 平成26年の2月に武道館建設を求める請願書、これが出ておりまして、3月採択となって
おります。この要望書につきましては十分承知しております。
 以上でございます。
◇3番(石川初雄君) 採択されているのも承知しております。過去に、私、津久井前教育長
のときに教育委員、教育委員長までさせていただきましたですが、非常にその当時、学校のほ
うの耐震工事が喫緊の課題で緊急性を要するということで、全てそちらのほうに教育委員会、
予算を回して、たしかゼロ予算で事業を組んだということもあったと記憶しております。です
から、優先順位がこの体育施設まで回らなかったということで非常にやりたいけれどもできな
い財政事情というのは熟知しております。
 また、そのときに、例えば生徒が使っている机が壊れても修理する金あるんですかと聞いた
らありませんと。要するに、そういった苦しい事情の中でこういった問題が経過をたどってき
たということも承知しております。これも合併特例債等はあと5年延びましたので、可能でし
たらこういったものも検討していただきまして、請願の内容をよく重視していただきまして進
捗していただきたいと思います。
 続いて、柔道場、これは沼小講堂記念体育館ですけれども、これも非常に建物が老朽化して
いまして、やはり耐震の工事はこれも無理かなというような声が非常に多いのですけれども、
この辺のところはいかがでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 議員さんおっしゃるとおり、本当に老朽化が進んでおりまして、事
故等ないように十分気をつけて使用しているわけなのですけれども、できるだけ早く取り組め
るようにいろいろ関係部局とも連絡を取り合って進めていきたいと思っておりますが、何しろ
市有施設等の整備全体に関連をしてくることですので、本当にいろんな関係部局と全体の調整
を図りながら対応していきたいと考えております。
 以上でございます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。やはり優先順位、いろいろ財政等があると思いますの
で、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、4番の学校の統廃合でございますが、平成23年の10月にこういった問題が提起さ
れて始まっているわけですけれども、PTAの方の意見としては、可能でしたら27年4月か
ら新しくということで言われておったのですけれども、いろいろ内容をお聞きしますと、やは
り利根東小学校の耐震の工事という問題がありまして、これ12月の補正予算に1,137万
3,000円ですか、これが基本設計料で計上されておりますが、新築工事なしに耐震工事を
行って28年度の4月から統廃合で新しく学校を始めるということの理解でよろしいでしょう
か。
◇教育長(宇敷重信君) 議員さんおっしゃるとおりの予定でおります。28年度の統合、開
校を目指すということで取り組んでおります。
 以上でございます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。
 それで、やはり管理職の方も何人か減って学校の先生が減るわけなのですけれども、PTA
の要望としては、1年度も早くということだったのですけれども、こういったことがあって遅
くなったのか、あるいは別の理由で遅くなったのか、もしわかる範囲で教えていただければあ
りがたいのですけれども。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 学校統合は、これは非常に大きく重い問題でございます。要望書を出していただいて、事務
局においてさまざまな面から鋭意検討をいたしました。時間がかかり過ぎ、遅いというふうに
感じられたとすれば、教育長不在期間がありましたので、それによるものかなと、そんなふう
に思われます。重要課題であればあるほど手順をしっかり踏んで丁寧に進めていくべきである
と、そのように認識しております。
 以上です。
◇3番(石川初雄君) わかりました。やはり選挙のときの教育長の不在というのも影響した
のかなというふうに言われておりますが、ある程度手順、これをしっかりしないとやはり学校
の統廃合というのは難しいということも理解しております。わかりました。
 それと、私もこの学校3つ、視察に行かせていただいたり、あるいは利根西小学校は祇園囃
子のお囃子教室でも毎年行っているのですけれども、利根東小学校が学校的には非常に校舎が
耐震を必要とし非常に老朽化しているというような声が非常にあったんです。平川小学校は、
それから比べてもまだもう少ししっかりしているなという声もあるんですけれども、やはり新
築となると経費の問題で、その辺は断念したということでよろしいんでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 統合の場所につきましては、3校の位置であるとか広さ、耐震改修の必要性の有無、そうい
ったものを含めた施設の状況等を適正審の中で資料提供しまして、示しながら協議をいただい
てきた経緯がございます。もともと本校である3校の中間地点に位置すると。それから、利根
中学校が近くて小中連携した教育がしやすい。また、周辺に振興局、公民館、給食センター、
保育園、保健福祉センター、国指定の天然記念物であります吹割の滝、そういったものがござ
いまして、教育の充実に資するそういった施設等が多くあると。そのようなことから、総合的
に判断をいたしまして利根東小の場所がよいというそういった結論に至ったわけでございます。
 以上でございます。
◇3番(石川初雄君) わかりました。地域の方も利根東小に統合してという要望があったわ
けでございますので、その点は重要視をしていただいて御決定をいただいたということは地元
の方は非常に喜んでいるということで伺っております。
 また、先ほど廃校になった2校は、地元のコミュニティーの場所として避難場所あるいはい
ろいろ文化、スポーツ等の活用する場にしたいということでございます。やはり学校がなくな
りますと、その地域が衰退するというような、非常にそういった事例もよく見受けられますの
で、またこういったことがないように行政のほうも利根のほうの人口を減らさないようにとい
うことで頑張っていただきたいと思います。回答は結構でございます。
 以上をもって私の質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、宇敷和也議員。18番。
〔18番 宇敷和也君登壇〕
◇18番(宇敷和也君) 通告に従い一般質問を行います。
 地域自治区について、教育諸問題についてお伺いいたします。
 利根、白沢の地域自治区の設置期間が終わり、来年度から支所としてスタートします。6月
に庁議決定での今後のあり方について説明をいただきました。その後検討をされてきていると
思いますが、より具体的なものがありましたらお聞かせいただきたいと思います。
 また、この合併の一番の特徴は、地域内分権ということであったと理解しています。地域自
治区、振興局は決まりによりなくなりますが、地域の個性や地域の実態に即したまちづくりを、
支所を拠点と位置づけ進めるという地域内分権という考え方は基本にあるのか、お伺いいたし
ます。
 また、業務の内容についてはさきの説明でおおむね理解はしていますが、防災や災害対策な
ど必要な業務、住民生活に直結した窓口業務など、さらには地域内の市有施設の日常的な維持
管理、過疎対策や集落維持、観光振興など地域特有の業務などでありますが、その後の検討で
何か変化があるかどうか伺います。
 次に、地域行事の存続でありますが、地域の祭りなどの継続や従来からの個性ある施策の実
施、地域コミュニティーの推進、住民自治支援のための業務を引き続き行っていくとの説明で
したが、利根・白沢地区では、歴史ある行事が数多くあります。ぜひ継続をしていくべきだと
考えます。また、地域自治区、振興局から支所へ変わるこの変化で一番大事なことは、住民が
不安を抱いたり戸惑うことのないような、変化を感じさせないような移行が必要と思いますが、
市長の考えを伺います。
 次に、教育諸問題について教育長に伺います。
 初めに、利根町の平川小、利根東小、利根西小、3校の統合についてであります。さきの説
明で利根東の場所で一つにするという方針が示されましたが、その結論に至るまでの経過をお
尋ねいたします。また、PTA関係者や地区の団体など多くの皆様の意見をどう受けとめてい
るかについて伺います。
 次に、ユネスコスクールについて、取り組みの状況と今後の展開について伺います。
 ユネスコとは、国際連合教育科学文化機関の略で、文字どおり諸国民の教育、科学、文化の
協力と交流を通じて、国際平和と人類の福祉の促進を目的とした国際連合の専門機関でありま
す。そんな中で、私たちとその子孫たちが、この地域で生きていくことを困難にするような問
題について考え、立ち向かい、解決するための学びや、これがユネスコスクールであり、日本
ユネスコ国内委員会では、持続発展教育、ESDの推進の拠点として位置づけております。E
SDとは、学習者みずからが価値観を見詰め直し、よりよい社会づくりに参画するための力を
育むことを目指した教育です。例えば、持続不可能な社会の課題を知り、その原因と向き合う。
それらを解決するためにできることを考え、実際に行動する。そのような経験を通じて社会の
一員としての認識や行動力が育まれていきます。また、豊かな自然と命のつながりを感じたり、
地域に根差した伝統文化や人々と触れ合いながら、人と自然、人と人との共存や多様な生き方
を学ぶといったことであります。
 このようなグローバルな教育は、今後社会を担う子供たちには必要ではないかと考えますが、
教育長のお考えを伺います。
 次に、教育支所の組織機構について、来年度からの業務はどうなるのか、白沢町の場合であ
りますが、白沢公民館と教育支所の関係についてでありますが、6月に地域自治区の今後のあ
り方の説明をいただいたときに、教育支所の組織機構の見直し結果により、その一部は支所が
取り扱うこともあり得るとの説明がありましたが、その後の検討結果がありましたら、お伺い
いたします。
 また、教育支所がなくなっても公民館としては存続されるのか、また公民館事業は今までど
おりと考えていいのか、お伺いいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの宇敷議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、地域自治区について、今後のあり方について、地域内分権の考え方についてでありま
すが、地域内分権とは、長い歴史の中で培われてきたさまざまな伝統・文化を有するそれぞれ
の地域が、固有の地域特性を生かした地域振興が図られるよう、地域の自治力を醸成・強化し、
住民みずからが自主的にまちづくりを進め、自主自立を目指すものであると認識しております。
 次に、支所業務の内容についてでありますが、支所では、地域コミュニティーの推進、住民
自治支援業務、消防団分団事務、住民生活に直結した各種窓口業務、施設維持管理業務等を、
さらに利根町にあっては、過疎対策や集落維持等及び観光振興のために必要な地域特有な業務
を取り扱う考えであり、本庁との連携を密にしできる限り地域住民の皆さんが不安を感じるこ
とのないよう対応してまいりたいと考えております。
 次に、地域行事の存続についてでありますが、先ほど申し上げましたとおり、長い歴史の中
で培われてきたさまざまな伝統・文化などの地域特性を生かした地域振興を図ることは非常に
大切であると考えておりまます。
 そのためには、地域の自治力を醸成・強化し、地域住民の皆さん自らが自主的にまちづくり
を進め、そのまちづくりを市が支援することが望ましい姿であると考えておりますので、地域
行事につきましても、地域住民の皆さんと行政とがそれぞれの役割を分担し、連携・協力しな
がら継続してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、宇敷議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「教育諸問
題について」は、教育長から答弁申し上げますのでよろしくお願い申し上げます。
◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 宇敷議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、教育諸問題について、利根町3小学校統合について、今までの経過と今後の進め方に
ついてでありますが、利根町小学校の統廃合については、平成23年12月、利根町管内の小
中学校のPTA役員の方々からなる利根町小学校統合研究会が発足し、小学校及び保育園の保
護者を対象としたアンケートを実施するなど、6回にわたり学校統合について話し合いが行わ
れました。
 その後、平成25年12月に利根町の各団体の代表者からなる利根町小学校統合検討委員会
を設置し、2回にわたり協議が行われ、「統合の時期は、なるべく早い時期とすること」、「
統合する学校は、利根東小学校、平川小学校、利根西小学校の3校とすること」、「統合の場
所は、利根東小学校とすること」の3点を要望事項とする「利根町小学校統合に関する要望書
」が平成26年2月に教育長宛て提出されました。
 これを受けて、教育委員会は「沼田市教育機関の適正配置及び設置に関する審議会」を設置、
「利根町小学校の適正規模及び適正配置の具体的方策について」諮問し、審議会において慎重
な審議が行われ答申がまとめられました。
 教育委員会では、この答申を十分踏まえ、10月24日、「利根町小学校の統廃合に係る基
本方針」を決定し、11月に各学校区ごとに地域説明会を開催してまいりました。
 なお、今後の進め方については、来年1月に関係学校の教職員、保護者及び地域の方々から
なる準備委員会を立ち上げ、統合小学校の教育目標や通学方法等を協議・検討するなど統合に
向けた準備を進めてまいりたいと考えております。
 次に、地元意見をどう受けとめているかについてでありますが、教育委員会では、統合の方
針決定に際しては、利根町小学校統合研究会や利根町小学校統合検討委員会で地元の方々が協
議・検討し提出いただいた要望書を尊重するとともに、利根町小学校の今後のあり方について
検討していただいた審議会においても地元の委員の方々などからよく御意見を伺い、できるだ
け地元の要望の趣旨に沿ったものになるように努めてきたところであります。
 次に、ユネスコスクールについて、取り組み状況と今後の展開についてでありますが、ユネ
スコスクールは、グローバルなネットワークを活用し、世界中の学校と交流し、生徒間・教師
間で情報や体験を分かち合い、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や
手法の開発、発展を目指すことを活動目的としており、将来にわたって持続可能な社会を構築
する担い手を育む教育の推進拠点としての役割も担っているものと理解しております。
 そのため、沼田ユネスコ協会の会長さんを初め役員の方々から数回にわたりユネスコスクー
ルへの登録のお勧めや関係資料の寄贈等をいただき、その都度、校長会等を通して各学校への
働きかけをしていただきました。
 今後につきましては、文部科学省からの通知やユネスコ協会等からの提供資料などを学校に
周知し、ユネスコ活動や持続可能な開発のための教育の重要性について、各学校に理解しても
らえるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、教育支所の組織機構について、来年度からの業務はどうなるのかについてであります
が、教育支所の取り扱いにつきましては、地域自治区の見直しに伴い、新たに設置される予定
の支所との均衡を図りながら、効率的な組織への見直しを現在進めているところであります。
 次に、白沢公民館と教育支所の関係についてでありますが、現在白沢公民館などで実施して
いる事業につきましては、新たに設置される予定の支所ともよく連携を図りながら極力継続し
てまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、宇敷議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇18番(宇敷和也君) 答弁をいただきありがとうございました。
 何点か再質問をさせていただきます。
 まずは、地域内支所になってからも地域内分権というその精神は残していく。そういうふう
に市長の意見を理解させていただきました。
 まず、地域に権限を持たせるとか金銭的なものでなくて、やはり気持ちの面で、地域は、自
分たちは自分たちの地区を守るというような精神の中で住民が自主的、それから自立的にまち
づくりを行うことで地域内の共通課題の解決を図る。また、市との協働でまちづくりを進めて
いく。私は、そういうふうなものが地域内分権というふうに理解をしております。全く市長の
意見とも同じだったので、よかったなというふうに考えております。
 また、今まで地域協議会というのが存在いたしました。これが振興局がなくなると同時に消
滅するということだったと思いますけれども、やはり地区の意見、それからその集落、そして
市への提言するというような地域協議会に近い集まりというのは、これは必要だと思っていま
す。もちろんどういう会とかまだ形はわかりませんけれども、1つ区長会というのがあります
が、区長会というのは単年度で終わってしまうので、どうしても継続的なものというのがなか
なか継承しづらいというのがありますけれども、この地域協議会にかわるものの設置というの
はどういうふうに、前の9月議会でしたか、そういう話が出て、これは地区からの盛り上がり
でできるものだからというような回答だったと思うのですけれども、やはりこれは地区から自
発的にこういうものをつくってこうしたいという意見が出てくるのが一番好ましい姿なんでし
ょうか。その辺について伺います。
◇市長(横山公一君) ただいまの宇敷議員の御質問にお答えいたします。
 地域協議会がなくなった後どうなるかということでございますけれども、現在、川田、薄根、
池田、利南、各地区にあるような振興協議会はいかがなものかということの提案は、白沢、利
根両方に提示してあるそうであります。よろしくお願いしたいと思います。
◇18番(宇敷和也君) ありがとうございました。何かそういうきっかけのものがないと、
これは住民からの発議というような形ではなかなかしづらいので、ぜひその方向で進めていた
だければいいかなというふうに私は考えます。
 それから、支所業務の内容についてでありますけれども、説明をいただいたように、窓口業
務など住民の不安がないように、住民のサービスの低下がないようにということでありますけ
れども、例えば上水道、下水道などは白沢独自の水を使っているわけで、これはもうそれにず
っと携わっている職員がいて、何かトラブルがあればすぐわかるというような、そういうプロ
フェッショナルがいるわけですけれども、これから人事があって、水道業務がどこに所属する
かわかりませんけれども、たとえ本庁の水道課に所属したとしても、ある程度支所に常駐をさ
せるようなこと、あるいは道路関係のスペシャリストであの辺の道路が傷んだとかというのを
わかる。地形もわかるし地名もわかるというようなそういった人あるいは消防関係の消火栓が
どこにあるとかというのがすぐわかるような職員、そういった者が、たとえ白沢に残る課に所
属でなく本庁の課に所属であっても支所に駐在させるというか、そういうことは可能なのかど
うか、その辺をお伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの宇敷議員の御質問にお答えいたしますが、現在検討中でご
ざいますので、宇敷議員の意見を取り入れながら検討させていただきたいと思います。
◇18番(宇敷和也君) ありがとうございました。ぜひそのようなことも参考にお願いした
いと思います。
 次に、地域行事の存続ということでありますけれども、地域の行事、例えばお祭りであると
か、白沢で言えば盆踊りもあるし、そういったことで地域の人たち、年齢を問わず、年齢の低
い人からお年寄りまで、そういった幅広い年代層がコミュニティーを持てるというか、日ごろ
から会っていろいろなものを積み重ねていく。これが地域力を高めていくことの原点になって
いるというふうに思いますので、ぜひこれからも存続ということで、市長が言ったその自治の
力と、それから市の支援ということがうまく役割分担をして進めていく。これが最も大事なこ
とだと思いますので、ぜひこれからもそういったことで進んでいただければというふうに思い
ます。よろしくお願いします。
 それでは、次に教育諸問題に入らせていただきます。
 初めに、小学校の統合についてでありますけれども、先ほど同僚議員にも説明したとおり、
内容についてはよくわかりました。ここに至るまで、それぞれのPTAの役員、それから地区
の人、いろいろな意見を聞いてこの結論に至ったということは非常によかったのではないかと
思いますけれども、それぞれのPTAの中で多少この意見に温度差があったとか、ほかの案が
出たとか、そういうものは実際あったかどうか、その辺、わかったらお願いいたします。
◇教育長(宇敷重信君) 宇敷議員の再質問にお答え申し上げます。
 先ほど御答弁申し上げましたとおり、それぞれの学校区で地元の説明会を行いました。最初
に利根東小、次に平川小、次に利根西小というふうに3日間に分けて行いました。地域の方々
からいろいろな御意見をいただきました。統合の時期であるとか、場所であるとか、そういっ
たことにつきましてもいろんな御意見をいただいて、丁寧にこういうことでこういうふうに審
議会でも答申が出されて、そして教育委員会で方針を決定いたしましたと丁寧に説明をさせて
いただきまして御理解をいただいたというふうに認識をしております。
 大変心に残ったのが、子供たちへの配慮を十分にしていただきたいと。統合前のいろんな準
備があるんですけれども、その統合前の配慮も確かに大事なんだけれども、統合してからがも
っと大事じゃないのかとか、そういう本当に貴重な御意見をいただきまして、1月からの準備
委員会、そこでそういう子供たちのことを中心に据えたいろんな議論をして準備を粛々と整え
ていきたい、そのように考えております。
 以上でございます。
◇18番(宇敷和也君) ありがとうございました。
 年が明けた次の年から準備委員会が始まるというお話だったと思うのですけれども、これは
PTAの役員さんがその準備委員会の役員になるのか。あるいは、ほかの団体、例えば区長さ
んだとか、その地区の人たちも入ってやるのか。その辺、わかっていましたらお願いいたしま
す。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 統合の準備に関しましては、さまざまな準備がございます。
 まず第1に、子供たちに直関係するので、要するに教育計画を立てなければなりません。教
育目標であるとかを中心に教育活動の調整をしたりするわけなんですけれども、そういう部会
を1つ、仮に(仮称)教育課程部会とでもいいますか、そういう部会を設けます。これは教職
員が中心になります。
 それから、PTAのほうの組織も再編をしなければなりませんので、これはPTAの役員さ
んが中心になります。
 それから、中心になる例えば学校、そして例えば学校名をどういうふうにするか。それから、
例えば校歌をどうするかとかいろんな問題があるわけです。そういったところにはPTAの方
々にももちろん入っていただきますし、地域の方々にも入っていただくと。教職員も入った、
そういった部会になると思います。
 今どんな準備委員会の構成にするかを検討しているところでございます。PTAの、PTA
の方というより保護者の方と地域の方と教職員と教育委員会と、この4者がしっかりとチーム
ワークを整えてしっかりした準備をしたいと考えております。
 以上でございます。
◇18番(宇敷和也君) わかりました。準備会については今検討中であって、いろいろな人
の意見を聞いてそれぞれの分野で検討していくということだと思います。よろしくお願いしま
す。
 実は、次の質問で名称はと聞こうと思ったんですけれども、それも準備委員会の中の項目で
あるということで理解していいということですね。わかりました。
 それで、開校については、先ほど同僚議員の説明で28年の4月からということだったです
ね。それで、利根東の現の校舎を耐震して安心な建物にして、それで児童にそこに入ってもら
うということで、これは28年までに耐震を仕上げて、じゃあ入ってくださいとやるのか。あ
るいは、その工事をやっている間が28年になってしまった場合に、例えば平川で仮にそこで
やっていて利根東ができたらそこに移るとか、そういうようなスケジュールというのはある程
度決まっているでしょうか。お願いします。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 12月の追加補正に予算を計上させていただきました。これ基本設計の予算です。これが決
定して、それからのことになります。これを決定いただければ具体的に進めていけるというこ
とでございます。
 以上でございます。
◇18番(宇敷和也君) 済みません。まず予算がつかないと何も始まらないということです。
済みませんでした。
 なぜこんな話をしたかというと、片品では片品小のところに新校舎ができるまで北小でやる
というような話を聞いたので、そんなことをちょっと今頭に浮かんだので聞いてみました。
 この3校が一緒になると、これは25年の人数で実際28年はちょっと違うと思うのですけ
れども、3校が集まって全校が160から170というところだと思うんですね。それで、こ
の統合する過程で、さらに20年後、30年後、新しく統合したその後の20年後、30年後
のシミュレーションといいますか、予想、そういったことはその過程の中では出てきませんで
したか。お願いします。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 そういったお話もいただきました。資料を提示しまして説明を申し上げました。推計値の資
料であったわけですけれども、それを提示させていただきまして、推計ですけれども、28年
度に統合をしたとして、28年度は3校で130名程度の児童の学校となります。
 以上でございます。
◇18番(宇敷和也君) ありがとうございました。ぜひ順調に進んでいって28年度には予
定どおり開校できればと思います。
 じゃあ、次にユネスコスクールのほうに移らせていただきます。
 教育長のお話の中で、各学校に今理解を求めながら説明しているということを聞きました。
ぜひ進めていっていただければと思います。
 沼田には民間のユネスコ協会というのがあるのですけれども、会長初めそれぞれ学校を訪問
していろいろ説明してくれたという話も聞いております。そして、なかなか加盟している学校
というのは県内でもそんなには多くなくて、現状では、ちょっと調べてみましたけれども小学
校が5校、中学校が4校ということで、これも地域差があって相当加盟している都道府県もあ
るのですけれども、群馬県ではそういう現状です。
 それで、利根実業高校が昨年度でしたか、申請をして、これがつい最近だったと思うのです
けれども認定されたということで、高校では利根実業が県内初になるのだと思います。そうい
う近隣の学校でそういう動きが出ていたので、利根実の今後の動きというのがユネスコスクー
ルのいい見本になるかなというふうにも考えます。
 それで、今学校の先生も本当に過密な教育課題があってなかなかここまで手が回らないとい
うようなのが多分先生方の本音ではないかと思うのですけれども、1つは利根実の例が、今後
の流れがいい例になると思いますので、ぜひ前向きに取り組んでいただければと思います。ユ
ネスコについて、この件で何かあればお伺いいたします。
◇教育長(宇敷重信君) 沼田ユネスコ協会の方々には大変子供たちが、小中学生、大変お世
話になっております。ユネスコ少年少女合唱団、それから中学校の英語スピーチコンテスト、
それから国際理解バス等々、この間は書き損じはがきの回収の通知が回ってきて、校長会でも
積極的に子供たちにいい教育になるのでということで呼びかけをさせていただきました。
 ユネスコスクールへの加盟につきましては、本当に前も申し上げたと思うのですけれども、
なかなか教育課程検討のその俎上には上げてくれと、そういうお願いはついこの間の校長会で
もしたところでございます。ただ、ESDにつきましては、これは本当に大事な教育でござい
ますので、環境問題であるとかエネルギー問題、人権問題等々、最終的には人間の尊厳である
とか平和であるとか、そこに行き着いて、じゃあ自分はどう生きていくのかとか、そういった
人間としてのあり方、生き方に関することでありますので、これは学習指導要領にも示されて
おることでございまして、ESDについてはしっかりと取り組んでいきたいと、そのように考
えております。
 以上でございます。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午後1時59分休憩
    ─────────────────────────────
午後2時07分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇18番(宇敷和也君) ありがとうございました。ユネスコスクールについては、これから
いろいろ働きかけるということで理解いたしました。
 文科省からも県の教育委員会に推進の通知が来たり、あるいは県の教育委員会から各市町村
の教育委員会にもそういった推進の通知が来ているのだと思いますけれども、これから各学校
にぜひ今まで以上に働きかけをしていただければいいかなというふうに考えています。
 県内では、さっき数校あるという話をしたのですけれども、藤岡が比較的加盟校が多いとこ
ろなのですけれども、教育委員会が主に働きかけを行って実現したという話を聞いております。
沼田市も教育委員会のほうからも力強い推進をしていただけるのか、教育長の考えをこの項目
最後にお聞かせいただきたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 先ほど申し上げましたように、持続可能な発展のための教育、ESDの推進につきましては、
学校はその学校なりに今取り組んでいるところでございます。ユネスコスクールの一番の中心
といいますか、これESDを推進することでございますので、その取り組みは教育活動全体を
通してグローバルな視点から、先ほど申し上げたような、最終的には人間の尊厳であるとかそ
ういったところに行き着くわけですけれども、そういった取り組みはしております。
 ユネスコスクールへの加盟につきましては、これは議員さんも十分御承知のとおり、さまざ
まな教育課題が本当にびっしり詰まっておる中でございますので、教育課程検討の俎上には上
げていただいて、その中で各学校で検討していただくと。教育課程につきましては各学校が編
成するということになっておりますので、それは学校、校長先生を中心とするその学校の選択、
判断ということにはなります。
 教育委員会としましては、その価値についてはESD推進の拠点となるユネスコスクールと
いうことで、それは拠点となるそういう学校であると。ESDを推進するのにそこに加盟する
とこういうメリットがありますと。いろんな情報が、世界中の情報が得られると、そういった
ようなことはよく周知をしていきたいと、そのように考えております。
 以上でございます。
◇18番(宇敷和也君) ありがとうございました。各校の協議の土俵には上げてくれという
ような、そういうふうに理解をいたしました。よろしくお願いしたいと思います。
 次に、公民館と教育支所の関係、特に白沢に限って私は発言をしますけれども、今検討の途
中ということだったと思いますけれども、来年4月1日から振興局が支所になるに伴って、教
育支所も機構が変わるかもしれないという話だと思います。今まで公民館の中に支所がありま
した。いろいろ事業を分けてみますと、公民館事業というのと支所事業、それからあるいは体
育課の関係の事業も全てやっていたので、我々にはみんな支所でやっていたように見えていた
のですけれども、例えば公民館事業は高齢者教室だとか文化協会だとか白沢にあります読み聞
かせの会、婦人会、それからあそこには図書室もありますので、その管理、それから支所とし
ての事業としてはふるさと文学賞、これは白沢の発祥ということでずっと続けていただいてい
ますけれども、あとは平出歌舞伎等の伝統芸能の関係、それからスポーツ少年団、あと社会体
育関係、これは支所ということでやっていたと思うのです。中学校のナイター照明であるとか
農民広場の照明、それから白沢プールの管理というのは、もう一つ、弓道場、これは体育課の
関係を支所が担っていたのかなというふうに感じるのですけれども、今後支所がなくなった場
合に、公民館は存続していくということだと思うのですけれども、これらの事業がどういうす
み分けをするのか。あるいは、一部振興局のあとの支所が少し担うかもしれないというような
説明もあったと思いますけれども、この辺は今検討中だったらしようがないんですけれども、
一応、方針というのがありましたらお聞かせいただきたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 最初の答弁で申し上げましたとおり、今検討、調整中ということで御理解をいただければと
思います。
 議員さん、先ほどおっしゃられましたいろんな事業、特に地域の特性を生かした事業、個性
ある事業、例えばふるさと文学賞、平出歌舞伎、赤りんごおはなし会ですか、そういったいろ
んな特色ある、個性ある事業、こういったものにつきましては、教育の充実を図るということ
で大変重要と考えております。極力これは継続して白沢町の特色を生かした教育の充実に努め
ていきたいと、そのように考えております。
 以上でございます。
◇18番(宇敷和也君) 教育長が今言われたような、ぜひ地域の特色をこのまま生かしてい
けるような、そういった形を公民館でも、支所がなくなった状態でも何とか今のまま続けてい
けるようにお願いをいたしまして、以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、石井紘一議員。7番。
〔7番 石井紘一君登壇〕
◇7番(石井紘一君) 初めに、一般質問の内容からして、政策にかかわることから一部所管
に触れますが御了解をお願いします。
 それでは、通告に従い一般質問を行います。
 今回、私の一般質問は、新年度予算について、地域活性化対策についての2項目について質
問を行います。
 まず初めに、新年度予算編成についてより質問をいたします。
 先月21日、アベノミクス解散により、2012年以来、第47回衆議院総選挙が2日告示
され選挙へと突入されました。通年ならば、この時期に政府予算案の骨格が固まり、閣議決定
がなされ、各都道府県自治体は新年度予算編成作業に取り組むわけでありますが、選挙後の政
府予算案や財政指針などに注視しながら、適時適切な対応をしながら予算編成が行われると思
われます。
 市の財政構造は、市税を主とした自主財源に乏しく、地方交付税や国県支出金、市債に依存
したものとなっているため、国や県の動向を的確に把握しながらあらゆる歳入の確保に向け最
大限の力を傾注することは無論のこと、最小の経費で最大の効果を上げることを基本とし、限
られた財源の中でより効果的な事業を選択しながら、重点施策の推進に取り組まなければなら
ないと思います。こうした認識のもと、平成27年度当初予算編成に当たっては、横山市長就
任以来初の通年予算編成となります。
 そこで、新年度予算編成に当たり、市長としての重点施策について、また予算編成方針の中
で、明日(あす)の沼田をつくる「元気みらい創造枠」の内容についてお伺いします。
 次に、日本は、2006年、平成18年より人口減少社会に入ったと言われております。元
総務大臣の増田寛也氏が座長となって有識者らでつくる日本創成会議・人口減少問題検討分科
会で、本年5月8日報道された内容では、子供を産む中心の世代、20歳から39歳の女性人
口に焦点を当て、人口移動が収束しない場合は、その人口が5割以下となる市町村が全国で8
96あります。そうした市町村を消滅可能性の高い市町村としたものであります。ちなみに、
沼田市の20歳から39歳の女性人口は、2040年、平成52年には、2010年、平成2
2年と比較しマイナス50.4%になると推計されております。若者が減少するということは、
本市の活力低迷につながり、人口減少や過疎化に歯どめをかける施策が必要かと考えます。い
かに子供を産み育てる若者を定着させるということが重要な課題であると考えます。若者を定
着させるには、教育・福祉施策は無論のこと、起業・創業や雇用の確保、産業振興としての観
光を起点とした農林業、畜産、商工業など、本市全体の産業を活性化させ、若者が多く住める
環境づくりを行い、あわせて結婚対策支援など進めていく必要があると思います。
 そこで、日本の人口減少が深刻さを増している今日、本市の状況と今後の対策についてと結
婚支援事業の取り組みについてお伺いし、1回目の質問といたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの石井議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、新年度予算について、新年度予算編成について、新年度予算編成に当たり、市長とし
ての重点施策についてでありますが、本市の平成27年度予算は、新たな施政方針のもと、市
民ニーズを的確に反映するための施策を実施するため、コスト意識を持って、選択と集中によ
り、事業の緊急性や必要性、さらには優先度、熟度等を精査した上で予算を編成することを基
本としてまいりたいと考えております。
 また、引き続き本市の財政構造に留意し、行財政改革を推し進め、総体的なスリム化を図る
とともに、市の重点施策として「心豊かな暮らしを実感できるまちづくり」、「地域のポテン
シャルを活かした活力あるまちづくり」、「誰もが知恵を出し合い地域を大切にするまちづく
り」の3項目を柱として、市民との連携・協働のもと、創造性豊かな明るく元気なまちづくり
に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、明日の沼田をつくる「元気みらい創造枠」の内容についてでありますが、現在、国に
おいては安倍政権の最重要課題として地方創生と成長戦略に取り組んでいるところであります
が、沼田市におきましても人口減少・超高齢社会という危機的な現実を直視しつつ、地域の活
性化を図るため、国が主導する「ひと・まち・しごと創生本部」及び「地域の元気創造プラン
」に呼応して明日の沼田をつくる「元気みらい創造枠」を新設したものであります。
 これは沼田市を元気にするため、国の地方創生及び市の重点施策について、従来の枠にとら
われない新たな発想と創意工夫を凝らした取り組みについて全庁的に検討するものであります。
 次に、地域活性化対策について、人口減少対策について、日本の人口減少が深刻さを増して
いる今日、本市の状況と今後の対策についてでありますが、国立社会保障・人口問題研究所の
将来推計人口では、本市の人口は、2040年(平成52年)には3万6,207人になると
しており、また先般日本創成会議が公表した20代から30代の若年女性人口の推移では、2
040年(平成52年)には2,560人となり、消滅可能性都市であるとされました。
 そのような状況を踏まえ、本市にとっても人口減少対策は非常に重要な課題であると認識し、
人口減少問題に対する危機感を庁内全体で共有し、各分野から多様な視点で対策を講ずる必要
があるとの考えから庁内に人口減少対策ワーキンググループを設置し、現在あらゆる角度・視
点から形式や既定概念にとらわれず調査及び研究を行っているところであります。
 今後の対策についてでありますが、現在進めております少子化対策を推進するとともに、平
成27年度予算においては、明日の沼田をつくる「元気みらい創造枠」を新設し人口減対策に
取り組む考えでありますが、国・県の動向等も注視しながら、さらに国の定める総合戦略の策
定に向けて全庁的に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、結婚支援事業の取り組みについてでありますが、群馬県では未婚男性が多い職場、未
婚女性が多い職場があることに着目しつつ、県内の企業や各種団体などネットワーク化を通し
て未婚者相互の交流を促進することを目的として「ぐんま赤い糸プロジェクト」、あいぷろ事
業を展開しており、平成22年度に企業等の主催により5つの事業が本市で計画され、4つの
事業が開催されたところであります。
 また、沼田商工会議所青年部の主催による結婚支援事業「沼コン」が平成24年度と平成2
5年度に開催され、さらに社会福祉協議会主催による結婚支援事業「ミニ沼コン」が昨年度と
今年度に開催されているところでありますが、本市としての結婚支援事業の取り組みはなされ
ていない状況であります。
 多様化する生活様式や個人の価値観の変化により晩婚化が進んでいる状況であり、生涯未婚
率も上昇傾向にあることから、出会いの場の提供による結婚の増加、結婚を機とした本市への
定住、さらに出生率の向上も期待できることから、結婚支援事業につきましては、他の自治体
の例も参考にしながら検討してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、石井議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇7番(石井紘一君) 答弁大変ありがとうございました。
 私、この後お聞きしたいことが大分今の答弁でわかりましたけれども、何点か再質問をさせ
ていただきます。
 まず初めに、新年度予算編成に当たって、市長がただいま3項目についてしたわけですけれ
ども、私がちょっとお聞きしたかったのは、市長の選挙公約ですか、そういった中でソフト、
ハード面といった具体的な事業等があればお聞きしたかったのですけれども、今言った点で何
かあればお願いしますけれども。
◇市長(横山公一君) 石井議員の御質問にお答えいたします。
 ソフト、ハード面ということでございますが、ソフト面といたしまして、市民構想会議を来
年度立ち上げる。そして起業塾もあわせて立ち上げていきたいというふうに考えております。
 ハード面事業につきましては、何とか現在進行中のグリーンベル21の結論を見たいという
ふうに考えておりますので、御理解賜りたいと思います。
◇7番(石井紘一君) 大変ありがとうございました。ぜひひとつ、今回の新年度予算、通年
予算編成ですから、市民のために有意義な予算編成をお願いしたいと思っております。
 それで、予算編成に当たり、多分選挙が終わった後、国、県のほうから財政等が発表される
と思いますけれども、予算編成担当者には大変お世話になりますけれども、予算編成にはひと
つよろしくお願い申し上げておきます。
 続いて、2番目の元気みらい創造枠についての新設の内容がただいま市長のほうから答弁あ
りました。私もこれどういうのかなと思って見てみましたら、次の項目の一般質問の中にこれ
が入っているんですね。そして、これは全庁ですから職員だけの事業ですかね。事業するんで
すかね、あった場合、上げてやるのか。それとも、一般市民の方からこういうことがあるのだ
けれどもというような話があった場合、それらの検討をしてこの事業に当てはまるのかどうか、
市長の考えをお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの石井議員の御質問にお答えいたします。
 元気みらい創造枠は、今までの慣例にとらわれない全庁的な職員から提案していただきたい
ということでございますが、これはやはり既成概念にとらわれないやわらかな頭で物を考えて
いただきたいというところにこの枠を設けたわけでございます。
 そして、今一般市民からの要望があればということでございますけれども、初めてのことな
ものですからそこまでは考えておりませんでしたが、一般市民の方から何か提案があれば、そ
の辺のことも検討枠に入れていきたいと、かように考えております。
◇7番(石井紘一君) 大変ありがとうございました。
 こういう事業は各方面でそれぞれやっております。今の答弁だとすると、単年度じゃなくて
継続事業ということで解釈してよろしいのか、お聞きします。
◇市長(横山公一君) できれば継続事業でなくて、単年度で解決できる問題を上げていただ
きたいということをお願いしております。
◇7番(石井紘一君) もし、場合によっては継続事業の内容も含める可能性というのはあり
ますか。その点について、ひとつお考えをお願いします。
◇市長(横山公一君) 今、場合によっては継続を考えるのかということでございますが、財
政見通しが厳しい折から、やはり単年度でいかないとなかなか継続というわけにはまいらない
というふうに考えておりますが、どうしても解決できない場合には継続もやむを得ないかなと
いうふうに思っております。
◇7番(石井紘一君) わかりました。継続でなくて単年度でやりたいということであります。
 そうしますと、今の市長の頭の中に予算額ですか、総予算額、もし新年度予算額は何件ぐら
いでこのくらい予定しているようなことが、差し支えなかったらお聞きしたいんですけれども。
よろしくお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの予算額ということでございますけれども、当初予算1億4,
000万円を考えております。
◇7番(石井紘一君) 1億4,000万円といいますと事業
によっては大分、どういう事業が入ってくるかわからないですけれども、単年度ということで
あります。これ全額使っていい結果のものができれば本当にありがたいと思っておりますので、
ひとつよろしくお願いいたします。
 次に、人口減少対策について質問させていただきます。
 これはきのう、きょうと各同僚議員のほうから出ております。これは人口減の抑制で東京一
極集中の抑制など地方創生に向けた基本理念を上げたまち・ひと・しごと創生法と地域再生法
の改正、2法案が成立されたことでありまして、これはまだ、今そういう状況ですから新しい、
ちょっと意識的には早いのではないかなというような気があるかと思われますけれども、これ
はすぐ新年度になれば多分なりますので、それでこの法案の中で結婚や出産、育児で希望を持
てる社会の形成に向けた環境の整備と、あと魅力ある就業機会の創生などの基本理念が入って
おります。そういった中で、これは平成28年の3月までに一応作成するというようなことが
あります。そういった中で、地方創生に関連して、国に要望すべき施策あるいは本市の特有の
課題等がありましたらお聞きしますけれども。
◇市長(横山公一君) ただいまの石井議員の御質問にお答えいたします。
 国のビジョン、それと総合戦略等を見させていただきながら検討させていただければありが
たいと、かように考えております。
◇7番(石井紘一君) わかりました。ひとつよろしくお願いいたします。
 次に、これも関連なんですけれども、国の方針で50年後を見据えて2060年の人口も、
先ほど来から話がありますけれども1億人程度維持すると。1人の女性が生涯に産む子供の数、
推計値ですか、それをあらわす合計特殊出生率を2013年の1.43から1.8程度に改善
するとしております。そうした中で、若い世代が将来、不安がなくて夢を抱いたり、結婚に関
して希望を持ったり、さらに子供を2人以上持ちたいと思うようにならなければ出生率を上げ
ることはできません。そういった中で、国を挙げて取り組んでいくべきだと思いますけれども、
そういった中で本市の出生率向上のためにどのような取り組みが有効なのか、また出生率の向
上以外で自然減の割合を減らすための具体的な施策等がありましたら、市長のお考えなりをお
聞きいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの石井議員の御質問にお答えいたしますけれども、出生率が
2人以上というお話がありましたけれども、この間の増田寛也先生のお話によりますと、25
歳までに結婚すると2人以上産む可能性が大変高いと。それより過ぎると、どうしても1.何
人という数字になってしまうんだそうでございます。本市といたしましても、できるだけ若い
うちに結婚できるような施策を今後考えていきたいと、かように考えております。
 それと同時に、人口が外へ流出しないためにもどうしても企業誘致、それから起業、要する
に会社を起こしていただく、そのような施策をとっていかなければいけないだろう。いわゆる
いろんなことから複合的に考えていかないと、この人口減少問題、結婚問題は解決していかな
いのではないかなというふうに思っておりますので、幅広く検討させていただければありがた
いと、かように考えております。
◇7番(石井紘一君) ありがとうございました。1つばかりではなくて、全体的によくなれ
ばこういった問題も解決すると思います。
 その中で、日本世論調査会が全国250の地域の男女3,000人を無作為で抽出して9月
末に実施した世論調査があります。日本の人口減少について「大いに不安を感じる」と答えた
人が41.6%、「ある程度不安を感じる」と答えた人が41.9%、合わせて84%の人が
人口減について何らかの不安を感じているという結果が出ております。
 また、人口減を不安と感じる理由についてなんですけれども、先ほど市長のほうからもあり
ますけれども、「年金や医療などの社会保障制度が破綻する」が60%と最も多いです。次に、
「働き手が少なくなり経済力が衰える」が48%、また「子供や若者が減り社会の活力が失わ
れる」が46%と続いています。また、人口減の対策として効果的だと思う施策については、
「子育て世帯への支援の拡充」の49%を初め、「医療や福祉サービスの充実」が40%、以
下、「企業誘致などで雇用創出」、「移住環境の充実」、「電車やバスなどの公共交通の整備
」などとなっておりますけれども、これは、住民の多くは従来のハード型ではなくてソフト重
視の施策、対応を望んでいるようであります。
 そこで、先ほど触れましたけれども、国が自治体に対して地方総合戦略に、平成27年度ま
でに策定するということであります。これは先ほどお聞きしたので省略させていただきますけ
れども、そういった内容が出ておりますので、ひとつ参考にしてもらえばと思っておりますけ
れども、ひとつそれについて、市長、何かありましたらお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいま石井議員の申していただきましたことを参考に、検討させて
いただければありがたいと思います。
◇7番(石井紘一君) ひとつよろしくお願いします。
 また、国は各自治体に対して人口ビジョンの策定を同時に求めているようであります。その
ような中で、自治体は各地の人口減少に関する対策、実施する上で将来的、中期、長期ですけ
れども、人口の目標数を掲げることとなっているようであります。
 そこで、本市が目指す将来の人口目標数は何人程度考えているのか。それの根拠となる考え
とあわせて、今時点でのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの石井議員の御質問にお答えいたします。
 将来的に長期、中期ということで目標数は考えておるのかということでございますが、現在
のところ目標数、考えておりませんので、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
◇7番(石井紘一君) これはまだ日にちが余りないので検討ということになるかと思います
けれども、ひとつこれからは、全国的に人口減ということで大変難しい問題でありますので、
ひとつよろしくお願いいたします。
 次に、結婚支援事業の取り組みについて再質問をさせていただきます。
 昭和の時代に男女の交際の場があったわけであります。青年団のような組織が各集落ごとに
存在していました。近年は徐々に減ってきております。それと、昔、消防団、青年団、いわば
消防団に皆入っていなければならないということのようでありましたけれども、今はそういっ
た参加が任意であり、また日本全体が個性や自由の尊重などの風潮の中で、こういった団体が
少なくなってきております。
 こういった中で、先ほどの市長の答弁にもありますけれども、近年では赤い糸ですか、ネッ
トワークを通じてやっております。この中で、調べてみましたら、平成26年11月25日現
在、県に登録してあるのが341団体登録されておるようです。それで、ちなみに本市におい
ても幾つかの団体などが登録されております。これはこれで各、こういった件はある程度各県
もこのような事業をやっておりますけれども、近年では、そうではなくて、各市町村、自治体
が取り組んでおるところがあります。ちなみに、私も調べてみましたけれども、一、二点紹介
させていただきますので、よろしくお願いしたいと思っております。
 これは富山県の南砺市で行っている事業なのですけれども、平成23年から始まっているよ
うであります。人口が5万4,210人、うち男性が2万5,884人、女性が2万8,32
6人ということで、本市とほぼ同じような人口だと思います。世帯数においては1万7,74
9、面積においては668.86平方キロメートルです。
 そういった中で、名称が「南砺で暮らしません課」です。名前がちょっといいですよね。そ
の中で婚活支援係があります。
 事業の関係ですけれども、平成23年度から立ち上げて、取り組みの目標数ですけれども、
カップル成立数は48組を目標数に上げております。この取り組みの内容ですけれども、市が
バックアップして「婚活倶楽部なんと」、独身男女の会員組織ですが、これを設立するととも
に、お見合いなどのお世話をする会、「なんとおせっ会」というような名前なんですけれども、
これは市のボランティアの組織で設立しております。
 それと、独身男女を対象としたお見合いイベントとか結婚講座を実施しているほか、こうし
たことを準備あるいはおせっ会さんが、皆さんが集って写真を見ながらお見合いのセッティン
グなどをしながら随時開催しております。
 そして、今までの実績、成果ですけれども、婚活倶楽部なんと会員数は368人、男が20
4人、女が164人です。それと、なんとおせっ会の会員数が115人、男性が31人、女性
が84人と女性が多いのですけれども、そういうふうになっております。
 それで、婚姻成立数は、今現在、26年の10月31日現在ですけれども、平成23年度か
ら38組成立しております。
 そして、今後の課題と方向性なのですけれども、目標は48組ですから事業がマンネリ化し
ないように違った形で目標を、事業を継続しながらやっていきたいということであります。
 それと、そのほかに、この中に、先ほど言いましたように、婚活支援係、これは結婚活動の
支援をすることです。それと、定住・空き家対策係というのがあります。そこの中の業務とし
ては、定住促進に係る調査研究及び企画、定住施策の庁内調整に関すること、定住促進対策事
業に関すること、定住情報等の発信に関すること、あとUIJターンの誘致促進に関すること、
定住奨励事業に関すること、定住相談に関すること、空き家対策に関すること、空き家バンク
登録事業に関すること、山間過疎地域の振興に関することというような事業をやっております。
こういった事業をやっている市町村等がありますので、本市においても研究してもらえばあり
がたいと思いますけれども、市長のお考えがあればお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの石井議員の御質問にお答えいたします。
 やはり人口がふえるということは結婚していただかないとふえないということでございます
ので、今後研究してまいりたいと、かように考えております。
◇7番(石井紘一君) ひとつよろしくお願いいたします。
 あと、変わったところで、他の市町村と協定を結んでやっているところもあります。これ実
際にやっているのです。調整してやっているのです。そういったことでありますので、できれ
ば本市は本市のみではなくて、できれば幅広くこういったあれをみんなでしてもらえば人口減
にはならないというようなことが期待できますので、ぜひひとつ市長の研究をお願いしたいと
思います。
 今回の私の一般質問は、主に人口減少問題についてでありますけれども、この事業、先ほど
私が冒頭質問した中で、元気みらい創造枠になるような事業かなと思って当初市長にお聞きし
ました。できれば参考にしてもらって、最後に市長のお考えをもう一度お聞きして私の一般質
問を終わります。
◇市長(横山公一君) ただいまの石井議員の御質問にお答えいたします。
 来年度の目玉であります元気みらい創造枠においていろんなことを考えていただけるという
ふうに考えておりますので、よろしく御指導のほどをお願いしたいと思います。ありがとうご
ざいました。
    ──────────────◇──────────────
    第2 延  会
◇議長(大竹政雄君) お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決し
ました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は8日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後2時51分延会









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