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平成26年第7回沼田市議会定例会継続会会議録 議事日程第4号
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平成26年12月8日(月曜日)

議事日程 第4号
平成26年12月 8日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
    ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 散  会
    ─────────────────────────────
出席議員(21人)
       1番  大島 崇行君      2番  山 敏也君
       3番  石川 初雄君      4番  島田 富造君
       5番  野村 洋一君      6番  坂庭 直治君
       7番  石井 紘一君      8番  高柳 勝巳君
       9番  井之川博幸君     10番  大東 宣之君
      11番  星野  稔君     12番  金子 一弥君
      13番  久保 健二君     14番  片野 彦一君
      15番  大竹 政雄君     16番  星川嘉一郎君
      17番  小野 要二君     18番  宇敷 和也君
      19番  石田 宇平君     20番  布施辰二郎君
      21番  星野佐善太君
欠席議員(1人)
      22番  牧野 保好君
    ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       横山 公一君   副 市 長       上原 訓幸君
   総務部長       田村 博史君   市民部長       茂木 一夫君
   健康福祉部長     山 恭昭君   経済部長       栃原 豊彦君
   都市建設部長     萩原 誠一君   白沢町振興局長    諸田  裕君
   利根町振興局長    下  宏一君   総務課長       内山 日朗君
   会計管理者兼会計局長 松井 玲子君   教 育 長       宇敷 重信君
   教育部長       小池 龍実君   庶務課長       石井  旭君
   監査委員事務局長   増田 雄二君
    ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       茂木 進一    次長兼庶務係長    松井 克人
   議事係長       今井 利次    副 主 幹       安原 和宏
    ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(大竹政雄君) これより本日の会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(大竹政雄君) 日程第1、一般質問を行います。
 5日に引き続き、順次質問を許可いたします。
 最初に、高柳勝巳議員。8番。
〔8番 高柳勝巳君登壇〕
◇8番(高柳勝巳君) おはようございます。
 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。
 本年9月、「このままの状態が続けば、消滅の可能性のある自治体が896にも上る」とい
う報道が、日本創成会議の報告書として発表されました。それを受けたかのように、国会にお
いては、急激な高齢化と人口減少対策としてまち・ひと・しごと創生法案が先般、成立したば
かりです。
 一方で、この過疎・過密問題は、現代における古くて新しい基礎的な命題であろうと私は考
えております。国レベルでのこの問題への対応は、昭和45年から過疎地域対策緊急措置法と
して始まり、過疎地域振興特別措置法、過疎地域活性化特別措置法とその名称、目的を変えな
がら、現在では過疎地域自立促進特別措置法となり、期間を平成32年度までとしています。
 こうしたことを総合的に考えますと、これまで国は、都市部に比較して財政力の脆弱な地方
に対して、道路や上下水道等の社会的インフラのおくれに対して支援してきたが、今後は地方
にある資源を有効に生かして、国の支援を当てにせず自立を強力に求めてくるものと推察され
ます。
 こうした中にあって、この間過疎地域を含めた地方の側はどうであったかというと、先ほど
のハード整備に目を奪われ、地方の、あるいは地域の貴重な資源を発掘したり磨きをかけたり
する視点や作業は、厳しく言うとおろそかになっていた感は否めないと思うのです。
 こうした視点に立ちながら、1つ目の具体的課題である平川地域の小水力発電事業について
まず伺います。
 有効落差約20メートルで、最大出力198キロワット。事業費は最大で5億4,000万
円余りで確かに高額な事業です。私は、本市における戦略ともいえる地域資源は、水や空気、
豊かな森林と田畑が生み出す木材と食料であると捉えています。自然の恵みである川の水を活
用しエネルギーの地産地消や地域の自立に役立てることは非常に重要で、むしろモデル地域化
して市内全体へ広げていくべき事業になり得ると考えるものです。この事業内容とその意義、
さらに今後の進め方についてお聞かせください。
 また、こうした使命の強い事業に対する資金調達に際しての市民ファンドや市民債の活用を
することへの考え方や、管理運営を地域に任せて地域の活性化や自立の促進にも資する方法に
ついてのお考えをお聞かせください。
 次に、利根町における地域の状況と今後のあり方について伺います。
 御承知のとおり、本市は平成17年に旧白沢村・利根村と合併して早くも10年を迎えよう
としております。利根町では、この過疎地域の指定を受け、法律に基づき平成22年から平成
27年度までの過疎地域自立促進計画を策定し、その進捗に努めてきていると認識しておりま
す。この間の過疎地域自立促進計画の進捗状況と今後の取り組みについてお聞かせください。
 特に、本市の資源となり得る森林整備や林業関係者の現状と地域木材の利活用状況と拡大策
についてと、森林によるエネルギーの地産地消、地域の自立や活性化についても伺います。
 1番目の大きなタイトルの最後になる利根町における鳥獣害対策についてですが、去る10
月に榛東村にある群馬県林業試験場へ経済建設常任委員会で行政調査に行ってまいりました。
内容は、GPSを活用して鹿や猿の行動把握が短時間に、しかも正確に把握できるということ
で、対応策にも速さと正確さが得られることになるというものでした。
 私は、このシステムの有効性については論をまちませんが、問題は鳥獣の行動が把握できた
としても、実際に追い払いや撃退等の具体的対策は不可欠となります。そこで、こうした鳥獣
害対策に対しての総務省の推奨する地域おこし協力隊の活用についての市長の考え方を伺いま
す。
 2番目のタイトルは、中心市街地で福祉・文化のまちづくりを具体化していくことについて
で、副題としてグリーンベル21を拠点として整備していく考え方について伺います。
 20世紀型と称され、大量生産・大量消費時代のライフスタイル、ビジネススタイルの象徴
とも言える中心市街地に大型百貨店を招致して、そのシャワー効果を期待したまちづくり手法
は、多くの地方都市で問題や課題を内在したまま今日に至っていると認識しています。長年の
懸案であったグリーンベル21問題は、沼田市がその所有権をほぼ取得することにめどが立ち、
市長及び関係職員に敬意を表すると同時に、これはゴールではなくゼロからのスタート地点に
ようやくたどり着いたと理解すべきと考えています。私の捉え方では、8年もの時間を浪費し
たわけですから、拙速な対応は慎みつつ、できる限りスピーディーに21世紀型の新しい複合
施設を形にしていかなくてはならないと考えています。
 その視点は、商品を売買することを主目的とした商業施設や商店街からの脱皮であろうと考
えています。以前にも一般質問させていただいた福祉でまちづくりを提唱した愛知県高浜市や
和歌山市ふれあいの居場所「ほっこりさん」など、福祉をコミュニケーションと人材育成の素
材としてまちづくりのベースに据えていくべきと考えています。
 こうした視点で、まず子ども広場を初めとした子育て支援、小規模多機能施設など高齢者支
援施策の拠点整備の現在の課題と今後への希望や新たな施策展開などについてのお考えを伺い
ます。
 あわせて、さきの定例会でも触れましたが、障害者支援と就労や日中活動の場等の拠点整備
は、あおぞら作業所の移転補助にとどまりません。最近の複合施設の中には、障害者の方々の
運営するレストランや喫茶、福祉ショップ等が設営されていることが珍しくありません。先般
行政調査で訪問した立川市や、本年2月に複合施設化した栃木市においても、ごく自然にそれ
がありました。こうした利活用ができれば、障害者の活動の選択肢は画期的に広がると考えま
すがいかがでしょうか。
 次に、教育長に伺います。
 本市を中心とした利根沼田地域は、歴史や文化に親しむ方々やそうした方面に造詣の深い方
が他の地域と比べても数多く輩出され、公民館等での利活用状況を含めて、その活動も活発で
あると聞き及んでおります。教育関連の活用策として施設整備していくことへのお考えをお聞
かせください。
 続いて、まちづくりや市民活動支援拠点としていくことの効果について伺います。
 NPOやボランティアは、それぞれ厳格に高齢者、子育て、障害者支援、さらに加えるなら
ば社会福祉と社会教育でさえ分けて活動をしているわけではないと考えます。彼ら、彼女らは、
そこに社会的使命や楽しみを覚え、それを原動力として活動しています。こうした行政施策を
横断的にまたがる活動を沼田市がどう支援していくかを考えれば必然的に出てくると思われま
すが、行政の各施策の接着剤であり潤滑油でもある、その相乗効果を上げていく視点での活用
が望ましいと考えますが、考え方や具体的施策も含めた効果について伺います。
 最後に、行政提案書における「やさしさの核」の今後についてですが、先ほどまでにお話し
した福祉関連の施設をグリーンベル21の中で実現していくことになると、沼田市が2007
年に再提案した施策がここで具体化することになり、強制力はないものの大きく中心市街地の
まちづくり計画が変更されることになります。このことは、できるだけ速やかに関係者にその
内容を伝えて理解と納得をしていただくことは重要と考えますので、改めて市長の見解を求め
て、私の一般質問といたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、地域の特性を生かした地域づくりの推進について、平川地域における小水力発電事業
について、事業内容とその意義、さらに今後の進め方についてでありますが、本市の地球温暖
化防止対策の取り組みの一つとして再生可能エネルギーの導入検討を行う中で、利根町平川地
内の砂防堰堤の高低差を利用し小水力発電事業を行うものであります。
 発電規模は198キロワットで、国の電力固定価格買取制度を利用し20年間の売電収入を
得ることで、市の財源確保と地域振興などを目的として事業計画を進めてまいりましたが、基
本設計を終え、工事費等の精査、経済性の再評価を行った結果、莫大な費用負担を必要とする
ため事業採算性は厳しく、また国において固定価格買取制度の見直しも議論されており、この
まま事業を継続していくことは慎重にならざるを得ないと考えております。
 次に、市民ファンドや市民債の活用で資金調達をすることへの考え方についてでありますが、
資金調達の方法としては、地方債や銀行融資、民間資金の活用、市民ファンドなどの幾つかの
方法が考えられます。
 市民ファンド、市民債などの市民出資金を活用する方法は、地域住民の公共事業への参画意
識の高揚という意味においては有効な手段の一つであると認識しております。
 しかしながら、経済性の再評価を行った結果、事業採算性が厳しく、出資者の配当金や利回
りが可能かどうか十分な検討が必要であり、事業を継続する場合は、今後の重要な課題となる
と考えております。
 次に、管理運営を地域の自立や活性化の視点で任せていくことについてでありますが、小水
力発電事業の管理運営には、自治体が直接管理運営する方法、民間に管理委託する方法、民間
事業者に事業権を譲渡し民間事業者による事業運営などさまざまな方法が考えられ、民間の事
業運営による方法であれば雇用の創出など地域の活性化等につながると考えております。
 平川地区の場合、発電設備の出力規模により専門技術者の選任や保安規程の届け出等の電気
事業法に基づく手続が必要となるために、管理運営を地域で行うことは難しいものと考えてお
ります。
 ただし、事業者が保守の一部を地域に委託し、日常管理という部分を地域住民の方に担って
いただくことは可能と考えております。
 次に、利根町における地域の状況と今後のあり方について、過疎地域自立促進計画の進捗状
況と今後の取り組みについてでありますが、平成22年4月に失効期限の6年間延長、過疎地
域の要件の追加、過疎対策事業債のソフト事業への拡充・対象施設の追加などを内容とする「
過疎地域自立促進特別措置法の一部を改正する法律」が施行されたことを受け、引き続き過疎
地域の振興を図るため、平成22年度から平成27年度までの6年間を計画期間とする沼田市
過疎地域自立促進計画を策定したところであります。
 現在、計画策定後5年目を迎えているところであり、過疎対策事業債を有効に活用しながら
利根町地域の個性を生かしたまちづくりを進めるため、計画的、重点的な施策展開を図ってい
るところであります。
 今後につきましては、過疎地域自立促進特別措置法の失効期限の5年間延長を受け、平成2
8年度から平成32年度までの5年間を計画期間とする新たな計画を策定し、議会の御了解を
いただいた上で、引き続き利根町地域のまちづくりを計画的に進めてまいりたいと考えており
ます。
 次に、森林整備や林業関係者の現状と地域木材の利活用状況と拡大策についてでありますが、
利根町地内の森林整備につきましては、造林や下刈り、除間伐などの保育作業及び林業作業道
の整備を行っておりますが、手入れが必要な全ての森林で実施するには至っていないのが現状
であります。
 林業関係者につきましては、長引く木材価格低迷などにより5業者まで減少している一方で、
林業従事者は、若い世代の就業が近年増加傾向と伺っております。
 また、地域木材の利活用状況でありますが、渋川県産材センターや市場等への出荷が主なも
ので、一部はチップやおが粉用などとして利用されております。今後の利用拡大策といたしま
しては、集成材やチップ、おが粉及び木質ペレットなど幅広い販路の確保により林業経営の安
定につながるのではないかと考えております。
 次に、森林によるエネルギーの地産地消、地域の自立や活性化についてでありますが、利根
町地内には手入れが行き届かない放置林や除間伐で発生する未利用材などが多く存在している
のが現状であります。これらのうちの一部につきましては、チップやおが粉に加工され、地域
内で活用されております。
 また、未利用材など再生可能な生物由来の有機性資源である木質系バイオマスにつきまして
は、木質ペレット燃料に加工することによりパイプハウスの加温や家庭用ストーブへの利用な
どが考えられますので、資源が民有林にあることや、木材の搬出や加工に要する経費などの課
題を克服することができれば、地域での利用を推進することが林業経営者の収益性の向上につ
ながり、その結果として地域の活性化が図られるものと考えております。今後、地域の活性化
策の一手法として情報を収集してまいりたいと考えております。
 次に、利根町における鳥獣害対策について、鳥獣害対策としての「地域おこし協力隊」の活
用についてでありますが、利根町の鳥獣被害対策につきましては、鳥獣被害対策実施隊等によ
る有害鳥獣の捕獲や野生動物侵入防止柵の設置、さらに地域住民による花火等での追い払いを
実施しておりますが、有効な手だてがないのが現状であります。
 また、農作物の被害状況につきましては、平成25年度の被害金額は1,280万円であり、
今年度につきましては、9月末現在で1,472万円となっており、さらに増加することが見
込まれております。
 農家の生産意欲の低下により、耕作放棄地がふえている状況にあることから、有害鳥獣対策
は大変重要であると認識しております。
 議員御提案の「地域おこし協力隊」の活用につきましては、過疎地域等における集落対策と
して国の支援がある施策であると承知しておりますが、現行の鳥獣害対策の中で協力隊が担え
る業務の調整などを要するため、他市町村の事例等を参考に研究してまいりたいと考えており
ます。
 次に、中心市街地で福祉・文化のまちづくりを具体化していくことについて、グリーンベル
21を拠点として整備していく考え方について、子育て支援、高齢者支援施策の拠点整備の課
題と今後についてでありますが、子育て支援施設の拠点整備の課題につきましては、子育て家
庭の孤立化、子育ての不安を解消する交流の機会や相談の場を提供する事業の充実が挙げられ
ます。
 現在、市保健福祉センターの一室で行っている公設民営の子育て支援拠点「子ども広場」に
つきましては、利用者の増加から手狭となっており移転拡充の検討を行っているところであり
ます。
 今後は、「子ども広場」を中心に、遊びのスペースの提供、家庭児童相談室との連携による
相談室の設置や子育てサークル等が自由に使える活動スペース等を備えた子育て支援の拠点機
能の充実を図ることが重要であると考えております。
 次に、高齢者支援施策の拠点整備の課題でありますが、市内でも高齢化率の高い中心市街地
において容易に通える高齢者支援施設が少ない点が挙げられます。そういったことから、今後
は介護保険事業における通所型のデイサービスや高齢者等が集えるサロンのスペース整備が必
要であると考えております。特にサロンの場合、比較的導入がしやすい施設であり、住民が運
営の主体となることで地域の活性化や高齢者の生きがいづくりの面、さらには、これからの介
護予防の観点で期待が持てる施設であると考えております。
 次に、障害者支援と就労や日中活動の場等の拠点整備についてでありますが、障害者支援の
日中活動の場としては、公設民営の福祉作業所を4施設設置しております。
 また、NPO法人あおぞら会が来年度に白沢町地内に就労継続支援B型事業所の開設を予定
しておりますので、障害者就労支援施設の整備が進捗している状況にありますが、障害者が住
みなれた地域で充実した生活を送るためには、働きながら地域の人たちと触れ合う福祉ショッ
プ・福祉カフェ等の、障害者の社会参加を促進する施設の開設が望まれるところであります。
 次に、まちづくりや市民活動支援拠点としていくことの効果についてでありますが、現在、
沼田市保健福祉センター内に設置している沼田市市民活動センター、ホットステーション「ぬ
またん家」において、協働によるまちづくりの推進、地域団体などによる課題解決のための自
主的な取り組みへの支援を行っておりますが、限られたスペースのため利用団体に不便をかけ
ている部分もあると認識しており、拠点施設として充実していく必要性があるものと考えてお
ります。
 いずれにいたしましても、議員から御提起いただいたそれぞれの拠点施設の整備につきまし
ては、これから施設のあり方を初め整備費用の財源等の問題も含めて総合的な見地から検討が
必要となりますので、グリーンベル21の利活用方法の参考にさせていただきたいと考えてお
ります。
 次に、行政提案書における「やさしさの核」に対する市長見解についてでありますが、やさ
しさの核につきましては、「やさしさ・にぎわいの核提案書」において、高齢者や障害者の生
きがい対策、児童館などの子育て支援、ボランティア団体などの拠点として世代間交流を促進
し、優しさを通じたにぎわいを実感できる施設として位置づけられており、整備場所につきま
しては、中町にやさしさの核が計画されております。
 なお、この提案書には、「グリーンベル21の活用を勘案していないため、グリーンベル2
1の状況によっては内容が変更されることがあります」と明記されておりますので、グリーン
ベル21の整備方針が明確になった段階では見直しの必要があると考えております。
 以上申し上げまして、高柳議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「歴史や文
化の施設整備として活用していくことについて」は、教育長から答弁申し上げますのでよろし
くお願い申し上げます。
◇議長(大竹政雄君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 歴史や文化の施設整備として活用していくことについてでありますが、歴史の施設整備とし
ては歴史資料館が考えられます。
 まず、歴史資料館は、歴史、民俗などの資料を収集、保管、展示して、教育的配慮のもとに
市民の利用に供する施設であり、必要な施設であると認識しております。
 歴史資料館を所有していない本市にとりまして、その建設については、かねてから要望のあ
ったことでありますが、条件整備が整わず今日に至っております。
 次に、文化施設につきましては、展示施設や舞台発表施設などが考えられます。
 文化施設は、芸術文化の取り組みに対する成果発表の場として生涯学習活動には欠かせない
ものであります。
 市民の歴史や芸術文化への関心や理解を深める施設を多くの人が集うようなところに設置す
ることは、大変意義深く効果的であると考えております。
 以上申し上げまして、高柳議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇8番(高柳勝巳君) 御答弁をいただきましたので、幾つか再質問させていただきます。
 平川の項目に入る前に、この通告書の地域の特性を生かした地域づくりの推進についてとい
うところの共通認識について少しやりとりをしたいなというふうに思っております。私の今回
の通告の全般にかかわる問題ですので、御容赦をいただきたいなというふうに思っています。
 もう2日、一般質問がたちましたけれども、質問者に対する答弁の中で地域の状況について、
市長は、現在の状況について政府の経済政策が中山間地域にまで及ばず景気回復が現在はなか
なか実感できない。こういう御答弁をしていたと思います。この原因は何だというふうに認識
しておられますか。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 原因は何かと申しましても、大変複合的に絡み合っているんだろうなというふうに思われま
す。特にやはり円安に振れることによっての経済的なものが輸出に偏るという部分は多くある
んではないかな。特に輸出企業の少ないこの沼田市にとっては、即景気の拡大というわけには
なかなかまいらないというところが主な原因ではないかなというふうに推察されます。
◇8番(高柳勝巳君) 難しい質問を最初にしてしまい済みませんです。ただ、市長が触れた
とおり、今の経済政策というかずっとそうだったと思いますけれども、この間。高度成長を目
指して輸出に偏重していったわけですね。国内よりも海外を目指して輸出による原動力という
形でこれまで経済を支えてきたと思います。それによって、地方の林業や農業が結果として人
口流出を図り、高齢化を図られたのだと私は考えているのです。ですから、辛抱してしばらく
待てば景気回復がこの地方にも及んでくるという感覚は、私は余り見込めないのではないかと
思うのですけれども、その辺についてのお考えはいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 辛抱すれば景気が回復という時代は、もう過ぎてしまったというふうに私も認識しておりま
す。やはりこれからは自分たちの知恵で、自分たちの力で前向きに進めていかないとなかなか
経済の発展は望めないだろうと、そういうふうに思っております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。常々言っていたことですから、復習に当たる
と思いますけれども、こういった視点がこれからの沼田市の、あるいは利根町の、中心市街地
の再活性化にはもう極めて重要だろうなというふうに考えましたので、改めてお伺いしておき
ました。
 さらにもう少しお話をさせていただきたいと思いますけれども、先月の11月に高崎市で、
まち・ひと・しごとの地方公聴会が行われました。私、傍聴に行ってきましたけれども、これ
に呼ばれていた公述人が田園プラザの代表取締役の永井さんとグリーンリーフの澤浦さんが公
述人として呼ばれておりました。この2人は、全部はお話しできませんけれども、国の補助だ
とか支援だとかはもう既におくれていて、今さら支援してもらうものはほとんどないよという
ような方々で、そういう方々にさらにまち・ひと・しごと創生会議というのはまだ支援をして
いくという考え方ですよね。私は、そういうふうに見ていて、議員さんが、聞いている方々も
まだ11月の段階でこの中身がわからないというお話でした。それに踊らされて、地方がこう
いったものに単純に飛びついていくということは、非常に私は危ない橋を渡ることになろうか
と思っています。
 そこで、市長にお聞きをしたんです。要は、今ある資源を大事にして地域で知恵を出してい
かなければいけないよということを機軸に据えて今後まちづくりをしていってほしいなという
ふうに改めて思うわけですけれども、再度お伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 高崎で行われました、まち・ひと・しごとの創生会議の中で、永井社長並びに澤浦社長が公
述人ということで出席していたということでございますけれども、私も新聞で拝見させていた
だきまして、これは自民党が、政府が自分たちのやっていることは間違っていないということ
のPRをするためにやっているのだろうなというふうに思いますけれども、やはりそれは政府
の考え方でありまして、私たち沼田といたしましても、やはり今ある資源をどれだけPRして
活用していくかということの視点が大事になろうかなというふうに思います。それには、やは
り皆さんが一丸となってこの地域の特色は何なのか、魅力は何なのか、そして強みは何なのか
という中で発想していかなければいけないのだろうなというふうに思います。
 蛇足でございますが、たまたまきのう川場の関村長と一緒でございまして、田園プラザには
国からお金をいただけるというような話がもう既にあると。要は、まち・ひと・しごとの決ま
っていない中でも成功例にはお金がつく。これが日本の特徴ではないかなと思いますので、早
く沼田も成功例をつくっていきたいと、かように考えておりますのでよろしくお願いしたいと
思います。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。まさに市長が言ったとおりだろうと思います。
もう必要ない、既に成功してしまっているところにどうも重点配分されそうですね。9月の議
会でも海士町の話を例に挙げましたけれども、海士町にも出るようなお話でした。
 これは「里山資本主義」という本ですけれども、安倍さんが目のかたきにしている人の本で
す。この人だけは許せないというお話をネットで配信をしていましたけれども、これは何かと
いうと、藻谷さんは、今の経済一本やりを憎んでいるんじゃないんです。今の状況をちゃんと
分析をして、地域にある地域力をちゃんと高めていくということが必要なんだということを淡
々と捉えているのです。ですから、里山にある水でありますとか、森林でありますとか、地域
の団結力でありますとかということをちゃんと生かせば、今の世の中だって捨てたもんじゃな
いよという考え方を淡々と説いているんだと私は思っていますので、お時間がありましたらぜ
ひお読みいただければと思います。
 こういう認識でもってこれから具体的なお話に入りたいというふうに思いますので、よろし
くお願いしたいと思います。
 まず最初に、平川の水資源の問題です。どう考えてももったいないなと私は思うのですよ。
先ほどのお話ですと、高額な上に国のフィットがどうなるかわからないし非常に不安定なので
ちょっとリスクが大きいかなというふうに私はお伺いしました。だけれども、先ほど来私がお
話ししたとおり、沼田にある、じゃあ水資源の、小水力発電等の可能性のあるところはほかに
あるでしょうか。その辺についてお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますが、まずそのほかに
あるだろうかということでございますが、まだ全て調査したわけでございませんので、可能性
はまだあるのかなというふうには思っております。
 それと、平川が大変もったいないということでございますけれども、私ももったいないとは
思いますが、どう取り組んでも採算性が合わないというような状況が出てきておりますので、
今研究中でございます。
◇8番(高柳勝巳君) この採算性というと経済のみになりますので、市長、その経済のみに
もたれない幸福度ナンバーワンですから、ぜひその辺は深掘りしていってもらいたいなという
ふうに思います。
 この地域、市長、おわかりだと思いますけれども、ロケーションはどんな状態かわかります
か。川の周りに狭いながらも田園風景があって、そのすぐ奥には森林があって、プールがあっ
て、テニスコートがあって、ゲートボール場があって、野球場があって、多目的広場があって、
遊具のある広場があって、地域の集会所、そして今、金曜日にも議論になりました存続が議論
されている平川小学校まであるんですよ。これだけ資源がそろっているところはほかに私はな
いと思っているんです。単純に電気にかえてお金を売買しようとするとうーんとうなることに
なろうかと思いますけれども、地域の自立、活性化ということに視点を当てると、私は非常に
いい潜在能力を持っていると思うのですけれども、それらについての評価をお伺いしたいと思
います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 先般、ロシアの大使がこの利根沼田に入りました。それはなぜかというと、旅館を世話して
ほしいということで経済部の栃原部長が世話をしたわけですが、そのときに案内されている日
本人の方が日光へ行くか、利根に入るか検討したそうですけれども、利根の景色どうですかと
いうことでロシア大使にお話ししたところ、ロシア大使は日光は前にも行ったことがあるから
じゃあ行ってみようということで、この利根沼田に入っていただきました。そうしましたら、
この風景、大変気に入ってくれまして、一晩老神に泊まって帰った後、娘さんに利根沼田はす
ばらしいところだよというお話をしましたら、すぐ娘さん親子が子供さんを連れてこの利根沼
田に入ってきていただきまして、沼田のあるホテルに泊まっていただいたわけですけれども、
その後、2回も続けて来ているんです。ですから、娘さん夫婦は都合3回もこの地域に来てい
るということは、この地域を大変気に入っていただいたということだと思いますので、高柳議
員御指摘のとおり、この地域のポテンシャルのすばらしさはよくわかります。
 わかりますが、沼田市の場合には、いかんせん費用という部分で壁に当たりますので、これ
が太田市ですとすぐお金が出てくるのでしょうけれども、やはりその壁の部分をどうクリアし
ていくかと。費用対効果の部分でもっともっと研究せざるを得ないというのが現状であります。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。少し前向きになったかなという感覚で聞いて
おります。
 資金のつくり方ということですけれども、市民ファンド等の御答弁をいただきました。いた
だきましたけれども、確かに当たり外れがあったり、思ったような効果が得られないというこ
とで大変苦労なさっているところもあろうかと思います。
 山梨県に、市民債について、「つるのおんがえし」という、都留市が小水力発電をするに当
たって恩返しをしますから市民の皆さんお金を出してくれませんかと言ったら、倍以上ですか、
集まったという成功事例もありますから、これは仕掛け方だと思います。単純にお金頂戴って
言ってそんなにお金を出してくれる人はいません。こういうミッションがあるんです。使命が
あるんですということを明確に伝えて、あるいはふるさと納税なんかでも結構だと思うのです
けれども、ぜひその辺も埋めてハードルを低くしていただきたいというように思うのですけれ
ども、それについてのお考えはいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたしますが、「つるのおんが
えし」も立山のアルプスの水力発電の例もデータとしていただいておりますが、これと沼田市
はどう違うのかと、どうすればということは今後の検討課題だというふうに思います。
◇8番(高柳勝巳君) ぜひ検討して、あらゆる面からハードルをどんどん下げていくという
ことについて、庁内一丸となっていただきたいなというふうに私は考えています。
 管理運営の問題ですけれども、全部を任せることは法的になかなか煩雑なので難しいという
御答弁でした。日常管理を任せるということについてはやぶさかでないという御答弁だったと
思いますけれども、水力じゃなくて太陽光でもって自治会が地域づくりを行った事例が、これ
はインターネットでもテレビでも報道されたと思いますけれども、兵庫県の丹波山王自治会と
いうのがありまして、自治会で太陽光パネルを設置して自治会費等を軽減していくという取り
組みが評価されました。そこは高齢化が進んで、過疎化が進んでいて、要は墓守もできない。
それから、神社の草刈りもできない。道普請もなかなか厳しくなってきたということで、年間
6万円から10万円、年金生活の方々が出しているんです。もうこれ以上出し切れないという
ことで自治会が決断をして、その地域のためにエネルギーを活用したという事例なんですけれ
ども、そういったことをこの平川のところに小水力で当てはめたらどうかなというふうに私は
考えているのですけれども、まず御存じかどうかと、もし御存じでしたら、それについての御
評価があれば伺いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 兵庫県の例は、私は存じておりませんので、ちょっとコメントは差し控えさせていただきた
いと思います。
◇8番(高柳勝巳君) じゃあ、そういった事例もたくさん出てきていますので、ぜひ検討し
ていただきたいと思います。
 この項目で最後になりますけれども、新市建設計画がこの間、合併特例債の延長に伴って延
長になりました。その中の利根町の項目の中に、小水力資源有効活用計画の推進と書かれてい
るのです。私は、もうこのことを推進するのかなと思うぐらい、あっ、これだと思いましたの
で、ぜひそういう位置づけで頑張っていただきたいなということを申し上げて次に行きたいと
いうふうに思っています。
 利根町における地域の状況と今後のあり方についてという項目のところになろうかと思いま
す。
 今の結びに全く結びつきますけれども、一部改正を受けて28年から32年までにこれを延
長しましたと。精査をしながら次回のこの5年間に向かいたいというお話でしたけれども、今
の小水力の問題も含めてどんなことを重点的にやっていくべきだというふうに市長はお考えで
しょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 まず喫緊の課題は、やはり鳥獣害をきちっと対策していかなければいかんだろうと。そして、
その次にやはり過疎対策をしていかなければいかん。先ほど平川小学校の例とか出ましたけれ
ども、学校統合ということは、やはり子供さんが減っているためにやむを得ない状況の中でや
るということでございますので、やはり人口減対策というものも含んでいかなければいかんだ
ろうというふうに考えております。
◇8番(高柳勝巳君) 確かに人口減対策なんですよね、みんな。みんな人口減対策なんです。
だけれども、減ってきているところを何か間に合わせのような人口減対策じゃだめだと私は最
初にも訴えた話で、市長も恐らくそうだと思います。100万円くれるから1人住んでと言え
ば来ると思いますよ。そういうんじゃなくて、こちらの地に住んで、育てて、老後暮らしてみ
てよかったと思えるためには、やはり農業や林業が生業もしくは老後の収入源として成り立つ
ようなモデルをつくっていかなければ、減っていくことに歯どめはつかないと思います。恐ら
くIT産業か何かを無理して呼ぶことができれば一時的には潤うでしょうけれども、そういう
ことに頼ることとはもう決別をしていきましょうということだと思います。来なくていいよと
言っているんじゃないです。そういう考え方を変えていかなければ、この根本的な問題は地方
にとっても克服できないと私は思っているんですよね。それなので、農林業に対する考え方と
いうのをもう少し、市長の持論をお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 きのう、たしか「お米日本一コンテスト in しずおか」という大会が開かれて、川場から2
点、それから水月夜が3点、沼田の白沢のお米が1点が最終選考の70の中に入っているはず
であります。そこから30に選んで、2回戦、準決勝、決勝ということで品評会をしていくと
いうことで、静岡の大会というのは何か由緒ある大会なんだそうですけれども、そこにとりあ
えず沼田のお米が入っている。
 それから、青森でことし行われました日本のやはりお米の大会で川場の雪ほたか、それから
月夜野の水月夜等が入っているということでございまして、きのうも川場の村長と話したので
すが、やはり今全国でお米の一番うまいのはこの群馬県北部と長野県だそうであります。です
から、この群馬県の北部、要するに利根沼田のお米を合同で売り出すのでなくて、統合組合み
たいな組合をつくった中で、雪ほたか、水月夜、稲姫、そういう形で競わせるんだという形の
ことはどうだろうなというような話が出ました。
 といいますのは、雪ほたかは今7,000円からで売れております。新潟のコシヒカリは6,
000円台ですから物すごくいい収入になるんです。ですから、やはり高柳議員がおっしゃる
とおり、恒久的に収入が上がる方法をつくっていかないことには、やはりこの地域に住んでい
ただけないだろうということだと思うのです。ですから、やはり農業政策にしても林業政策に
しても恒久的に金が取れるような仕組み、それにはやはりブランド力を上げていくんだという
形になろうかと思います。ぜひそのような視点で農林業には取り組んでいきたいと、かように
考えております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。残念ながら、今回は農業じゃなくて林業を通
告しているものですから、このまま入りたいんですけれども話を戻しまして、林業のほうに戻
して、先ほどの答弁の中で農林業を中心とした取り組みをどの程度行っているかということで
幾らか御答弁ありましたけれども、充足率というんですか、率、数字で言うんじゃなくて、な
かなか思ったようにはいかないというくだりもあったと思うのですけれども、その辺について
今利根町ではどの程度林業の方々に対して、あるいは森林整備について、実際はどんな事業を
行っているのか、お伺いできればと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの御質問に利根町振興局長より答えさせます。
◇利根町振興局長(下 宏一君) 命により高柳議員の御質問にお答えいたします。
 過疎対策債の充当事業として申し上げますが、土地改良、農業振興、林業、林業に関しては
間伐、作業道整備、治山事業、林道整備などです。そのほか、交通対策、観光対策などが内容
でございます。
 以上です。
◇8番(高柳勝巳君) 重点事業として御披瀝をいただきましたけれども、この間、林業の関
係で言いますと、平成22年ですから4年前ですか、4年前に森林・林業再生プランというの
がつくられまして、10年後の木材自給率50%に持っていきましょうよというのがタイトル
になっているわけです。それに向けてそれぞれ計画も、概要版等を私読ませていただきました
けれども、かなり具体的なものを上げているわけです。この計画、再生プランに対して具体的
な指示とか何かが国から、国やあるいは県を通じて実際沼田市に何か変化がありましたかね、
指導等が。あったらお聞かせいただきたいと思います。
◇利根町振興局長(下 宏一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 そのプランの発生に伴いまして、従来から補助金として設けられていたものが編成がえをし
て、そのプランの内容として組み替えられたものがございます。そんな内容で取り組んでいる
ところです。
◇8番(高柳勝巳君) そういった形で来たというお話だったと思いますけれども、私なんか
は漫然と見ているだけですけれども、さしたる変化もなくなかなか目標に届かない間伐の状態
ですとか、従事者の方々の低賃金でありますとか、過酷な労働で今5つの事業所まで減ってし
まったという状態が林業関係者等では見られるということですから、再生プランが余りうまく
いっていない。具体的に進行されていないというふうに、5年ぐらいではわからないかもしれ
ませんけれども、私は具体的なものを取り組んでいかない限り再生はできないと思っているの
です。
 目に見える下水道だとか道路は確かに大事です。大事ですけれども、もう恐らくあと6年ぐ
らいで終わってしまうんじゃないかという危機感を持っているんですよ。このまち・ひと・し
ごとを出して、これで打ちどめですよと。ですから、皆さん、頑張ってくださいというふうに
私はシグナルとしてとるべきだと思っているのですけれども、今後何かお考えがあれば、この
森林・林業再生プラン等について、何か、市長、お考えがあればお伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 再生プランと言われましても、なかなかこれという決定打がないとい
うのが実情だと思います。やはりこれも複合的に考えていくことが必要であろうというふうに
思います。
◇8番(高柳勝巳君) 現在、市内あるいは圏域内に森林所有者だとか、製材業者であります
とか、建設業者でありますとか、森林組合でありますとか、国有林の責任者でありますとかと
いう方々が一堂に会して、この地域の森林や林業についてお話や協議をする場が設定されてい
るかどうか、お伺いしたいと思います。
◇利根町振興局長(下 宏一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 事業の内容の中には、木材組合あるいは森林組合に対する補助金をお出しする内容がござい
ますので、それに伴って意見をいただくということはあろうかと思いますが、今議員さんがお
っしゃられたような大々的な国、県等の方々まで含めた協議の場というものについては現在は
ございません。
 以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。正直に答弁していただきまして。
 森林・林業再生プランはインターネットで簡単に出ますので、ありきたりのことです。当た
り前のことをまたやろうと言っているのだと私は思っているのです。
 それで、今言った仕組みを変えなければやはりずっとうまくいかないで終わってしまうんだ
と思うんですよ。先進事例をやっている地域は、やはりそういった方々が真剣に腹割って話し
て、何が問題なんだろう。複合的問題と言ってしまえばそれまでですよね。つまり複合的と言
ってくくってもうそれ以上手の施しようがなくなっちゃうわけですから、どこをどうすれば直
るんだかというのをそういったところでやはり話し合ってもらう。そして、それを克服できた
地域、業者が先進事例として残っているんですよ。インターネット等で引いても、やはりきち
っと物になっている地域や業者は、そういった手法をちゃんと仕組みとして捉えているんです。
そういったことについての市長の見解をもう一回お伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) 大変ありがとうございます。今後その仕組み等を研究してまいりたい
と、かように考えます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 幾つかためになるだろうなという点で言いますと、北海道では建設業と連携した間伐作業と
かというのをガイドブックをつくって、こういう資格を取るとこういうことができます、参入
するにはこういうことが必要ですというのがしっかり書かれたものが出されています。ですか
ら、例えば沼田が建設業から森林業に産業移動をしていくといった場合には、そういったこと
がなければ、いつまでたっても建設業のほうが多くて大変ですというのを産業移動ができなく
なっていくんですね。そういったことまでやはり考えて、行政が本当に困って将来的にどうす
るんだろう、この地域が。そういったことまで考えてつくっているところが、北海道なんてい
うのは木とかそういうものしかありませんから行っています。
 それから、集成材の活用です。これは出口の問題ですけれども、集成材のお話も出ました。
バイオマスも出ましたけれども、バイオマスは林地残材が遠距離に運ぶのでコストが合わない
というお話でした。それ以上進んでいません。私に対する答弁も。じゃあ、近くではできない
のか。パイプハウスに使えないのかというのは、じゃあどこで議論するんですかという話なん
ですよ。そういったことができているところは、やはり先進事例になっているんだと思います。
 それから、前にも市長にもお話ししましたけれども、集成材、非常に今よくて、有害物質は
出なくて強度も相当出ます。3階建てまでは単体でできますし、複合化するともう9階とかま
で、ビルができるぐらい木材でできるんですよね。それなので、林業再生プランにのせれば、
欧米はもう既に2020年とか30年には新たな基準値をつくろうとしています。そういった
ことまで含めたところをやはり森林文化都市、水と緑の大地ですから、ぜひ踏み込んでいただ
きたいと思うのですけれども、この辺についてのお考えを再度伺いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 よく研究してから踏み込んでいきたいと思います。踏み込んだら泥沼だったということでは
困りますので、よく研究した上で入っていきたいと、かように考えます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。そんなに簡単にはいかないですものね。ぜひ
慎重でありながらも積極的に検討していただきたいなというふうに思います。
 先進地で言いますと、四国、高知の檮原町ですか、これがもうかなり先進です。それから、
近くで言いますと、飯田市の環境モデル都市なんていうのが有名になっていますので、残念な
がら、市長、沼田市は新エネルギービジョンも環境モデル都市もまだつくっていないんですよ。
だから、どこに行くかも決まってないのに具体的方策なんですよね。これももう一回ねじを巻
いていただきたいなということをお願いを申し上げて、次に移っていきたいと思います。
 これ有害鳥獣です。基本的に有益だということで検討していただけるということですから多
くを申し上げる必要はないなと思っていますけれども、これも北海道の留寿都村、それから香
川県さぬき市、これが有害鳥獣対策で3年間の限定ですけれども地域おこし協力隊を実際採用
しています。これ単体でなくて有害鳥獣対策をしながら地域の物産を売るとか、高齢者の見回
りをするとか、複合的な採用もできると思います。ぜひ検討していただきたいし、3年が心配
であれば過疎債を使うなりいろいろ方法はあろうかと思いますので、金曜日にお話のあった地
域協議会がこれからなくなっていくということですから、本来はこういった問題をそういった
ところでどんどん議論していただきたいなと思うのですけれども、その辺についてのお考えを
もう一度お伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の質問にお答えいたします。
 地域おこし協力隊、複合的に活用せよということでございますけれども、この国から3年ま
で400万円ということは承知しておりますけれども、どのように活用していいか、これから
の検討課題だというふうに思います。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。これ
がだめなら「田舎で働き隊!」という農林水産省の事例もございますので、あわせて御検討い
ただければと思います。
 時間がなくなってきましたけれども、中心市街地の関係に移らせていただきたいと思います。
 子育て支援の関係ですけれども、もう子育て支援のニーズ調査というのは全国的にも行われ
ていて、厚生労働省のホームページ引けば先進事例まで出ていますので、大体それに沿った方
向で考えているんじゃないかというのは容易に推察ができるのですけれども、先ほど御答弁の
あった子ども広場です。これはもう何度も、もう聞きたくはないんですけれども、今手狭にな
ったので広げたいですと。最低150平米以上が必要だという御答弁までは聞いています。も
っと広く使うことがグリーンベルであればできるわけですから、その辺についてのお考えがあ
れば、お伺いしたいなと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 これもどう使えるか検討中でございますので、検討させていただければありがたいというふ
うに思います。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。これはもう多分あうんの呼吸で大丈夫なんだ
ろうというふうに私は勝手に解釈をしています。
 高齢者の施策ですけれども、サロンのお話を触れていただきました。これもとても有益だな
と、私も評価をしているところですけれども、小規模多機能施設なんていうのは、公園の前に
1つありますけれども、この町なかにそういったニーズとか可能性とかというのはお感じにな
られているかどうか、お伺いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 町なかに高齢者の多機能施設の必要性はということでございますが、本市で一番高齢者の比
率の高いのが、上之町、中町、下之町でございますので、これは当然必要であろうというふう
には考えております。
◇8番(高柳勝巳君) 町なかの皆さんで自主的にサ高住等も模索しておられるようですし、
具体化をするということとかぶらずにそういったことを検討していただければありがたいなと
いうふうに考えています。
 それから、障害者の支援ですけれども、これは先ほど申し上げたとおり、当局が検討してい
るとおりでぜひ検討していっていただきたいなというふうには思うのですけれども、日常的な
支援、今ある中での支援でちょっと気になることがあります。市民ホールで作業所の方々が何
か売りたいというお話があったときに、市民ホールで売れないという状態であるんですよね。
これは日常的に、さっき立川でもどこでも市民ホール的なところでショップ等があるのに、沼
田市は1階でできないというのは何か理由があるのかどうか、御存じでしたらお伺いしたいと
思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答えいたします。
 地下の売店の前では時々販売していただいているということでございますが、市民ホールで
の販売はまだなされてないようでございますが、これはもう早速研究してみたいと思います。
◇8番(高柳勝巳君) いじわるみたいで申しわけなかったですけれども、最近聞いた話です
から聞いてみました。
 というのは、例えばブドウ組合の方々が品評会をして、そこで即売をしていますよね。障害
をお持ちの方々は、そこでできずに地下で売るというのは、今後心配になるのであえて聞かせ
ていただきましたので、ぜひ確かめてみていただいて、早く他市並みになるようにしていただ
きたいというふうに考えています。
 時間が押してきましたので、障害者のほうについては1回目の答弁でほぼ考えていることは
一致したと思いますので、歴史や文化の施設整備として教育長にお伺いしたいというふうに思
います。
 歴史資料館については、もう要望もあり、これは積極的にここの中で展開していきたいとい
う御答弁でした。
 中央公民館での活動団体の状況なんですけれども、かなりたくさんの方々が登録をして、そ
こで文化活動、趣味やそういったことをしていると思います。そういったことについての活動
状況を把握しておられますか。おられたら状況について御披瀝いただければと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 高柳議員の再質問にお答え申し上げます。
 生涯学習の推進に向けて、本当に大いに御利用していただいております。各種イベント、ま
た各種教室等でございます。平成25年度でありますけれども、中央公民館、利用回数が3,
528回でございます。利用人数ですけれども6万1,465名が平成25年度に活用してご
ざいます。本当に多くの方に御利用いただいて生涯学習が推進できるのを大変喜んでおります。
 以上でございます。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時00分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時07分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇8番(高柳勝巳君) 御答弁ありがとうございました。
 事務概要書等でも出ていると思いますけれども、利南や池田等の公民館でも恐らくそれに比
例しているのだろうなというふうに推察が成り立つわけです。
 11月に文化祭がありまして、私も一通り各団体の活動を見て回らせていただいて、そのと
きにお話を伺ったのですけれども、中央公民館でふだんは活動しておったんだけれども、活動
数が多過ぎて3年もすると卒業させられてしまうのだそうです。できるだけ新しい団体を入れ
ていかなければいけないもので古い順にもう卒業していくのだそうです。そうすると、会場費
等でお金がかかっていくと活動がだんだん下火になったり、困難さが増していくのだそうです。
グリーンベルあれだけ広いですから、ぜひグリーンベルの中に、中央公民館ではいっぱいだと
すれば、もう少しそういう活動の場も補ってあげると、恐らく活動団体がもっともっと活動し
やすくなったり拡大されていくと思うのですけれども、その辺について把握なされているかど
うか、問題意識があるかどうか、私とずれていると問題なので、お伺いできればと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 中央公民館につきましては、利用者の会等でその運営、御意見をお聞きしまして公民館の運
営に反映させていくというようなことをさせていただいておるわけですけれども、やはりその
日、その時間帯になりますと、かなり重複する状況は、私も何回も申請して借りたことがござ
いますので、経験を通してそういったことは承知しております。
 また、やはり文化芸術、そういった、それだけではありませんけれども、生涯学習を鋭意推
進していくためには、やはり利用してくださる方の利便性は十分に考えていかなければならな
いと。御不便をおかけしては申しわけないなと。課題としてしっかり捉えて対応していきたい
と、そのように考えております。
 以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。
 白岩にある勤労青少年ホームというのは、勤労者のための福利厚生ですけれども、やはり生
涯学習なんですよね。ですから、そういったものとうまく調整をすれば、勤労者の方は昼間仕
事をして夕方から主に使うのだろうというふうに思うのです。高齢者の方でお時間がある方は
日中でも大丈夫ですよね。そういったところをうまく調整をして、ぜひ有効的にあそこを使っ
てもらって、文化の拠点となるように私はしていただきたいなというふうに思うので、追加で
申し上げておきたいと思います。
 それから、活動の披露の場で、展示だとかということについて評価をしていただきましたの
でありがとうございます。ただ、常設型、開放型ということについて、もう少し御答弁をいた
だきたいなということと、音楽活動について、ざっくばらんに言うと、前橋市ではスタジオを
開放しているのです。学生のうちはトランペットでもドラムでも音楽室でたたいたり吹いたり
すればいいですけれども、卒業してしまうと、その辺でドラムたたいたりトランペット吹いた
りすると迷惑だという話に一応なってしまうわけです。川の縁で行って吹けという話にもなり
ませんから、どうかそういったことについてもお考えがあればお伺いしたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 議員さんおっしゃられるとおり、いろんな利用者が安心して、また他に迷惑がかからないよ
うにということにいろいろ御配慮して御利用いただいているわけですけれども、歴史や文化の
施設の種類としましては3種類あると思います。先ほど申し上げました歴史民俗資料館、芸術
作品等を展示する展示施設、そして生涯学習の成果を発表する場としての芸術文化の発表施設
と。大きく、大変大ざっぱな分類の仕方になるかと思うのですけれども、3種類があると思い
ます。
 この3種類、これもいろいろバランスを考えながら、例えば音響効果であるとか、打楽器等
で大きい音が出て周辺の迷惑を余り心配しないでできるというような、十分伸び伸びと活動で
きる場を何とかしていく必要があるということは承知しておりますので、またいろいろ相談し
ながら検討していきたいと、そのように考えております。
 以上でございます。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。本格的なスタジオだというとこれは相当金が
かかりますので、同じような活動の方々でしたら多少理解度が高まりますから、そういった組
み合わせ等でもぜひ考え方の中に入れていただければなというふうに思っています。上手にな
れば騒音にはならないのでしょうけれども、上手になるまでだから練習するわけですので、ぜ
ひその辺について御理解をいただきたいなというふうに考えております。
 教育長、大変ありがとうございました。
 まちづくりの問題のほうにまた戻ってきて最後になります。
 まちづくりや市民活動の拠点としていくことについてという項目に触れたいと思います。
 商店街のアンケート調査なんていうのが平成24年に行われて、一般的な分析を私も読ませ
ていただきました。沼田市では、多分平成23年ですか、中心市街地活性化の取り組みに対す
る診断助言事業というのを恐らく行ったんじゃないかと思うのです。それに基づいて報告書が
たしか商工会議所、沼田市から出されたと思っています。それがどの程度の評価なのか。今の
状態がどうなのかというのがわかればお伺いしたいなと。
 私も分科会に参加をして報告書の中の一部は読ませていただいたんですけれども、あれがほ
ぼうまくいっていればこんな状態になっていないので、私はそれがうまくいっていないのでは
ないかなというふうに考えているのですけれども、突然ですけれども、その辺についての御答
弁がいただけますか。
◇市長(横山公一君) 都市建設部長より答えさせます。
◇都市建設部長(萩原誠一君) 命によりお答え申し上げます。
 高柳議員の御質問なんですが、正直突然で申しわけないのですけれども、今議員おっしゃる
ように、その調査を実際していただいて、その結果に基づいて事業推進なり商店街の方々が今
一生懸命商売していただいていますけれども、現状見ますと、なかなかそれが生かされていな
い。また、分析が十分でないかもしれませんけれども、これからの課題を今模索しているとい
うように認識しております。
◇8番(高柳勝巳君) 突然で申しわけなかったですね。ただ、何が聞きたかったかというと、
これも失礼ながら大変だね、分析していますで終わっているんですよ。こういう場でなかなか
言えないぐらい、事業の内容について難しい面があるのだろうなというのは推察するので、こ
こで言ったことが全てだと思いませんけれども、そこに触れていかない限りはやはり活性化し
ていかないのだろうというふうに思っています。御苦労は承知なんですけれども、商売をする
ところ、物を売るところだけのスペースではないんだということを市民全体が共有しないと、
これはうまく転がっていかないな。グリーンベルも商店街の再生もそうだろうというふうに思
っているのです。
 ですから、あそこだけうまくいっているとかという話あるいは一般の市民の方にはわからな
いというような物の進め方、こういうことではやはり一体感も生まれてこないし、相乗効果も
生まれてこないと思っているので申し上げたわけです。
 例えば、関係者以外の方々と活性化の会以外で意見交換をしたりという場が多少これまであ
って、あるいはなければこれからつくろうとする考えがあるかどうか、お伺いしたいと思うの
ですけれども。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 毎月定例で活性化の会とは意見交換をさせていただいています。それ以外につきましては、
各街区ごとの話し合いが持たれまして、その街区ごとに今足を運んでまちづくりの進め方につ
いて、その換地、また進んでくれば換地の話も進んでまいりますし、それ以外のことにつきま
しては商工会議所のメンバーも入っていただいていろいろな打ち合わせをさせていただいてい
ます。
 以上です。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございます。恐らくその仕組みの中の進捗力だと今のこの
スピード感になっているのだろうなという感じもします。
 グリーンベル、これが再提案書ですけれども、ここに、11ページに、商店街の問題から都
市形成上の問題へという視点になっているわけですよね。ですから、まちづくりの視点が当然
関係者以外の方々に必要で、例えば物を売る以外に悩みが解消できる、仲間ができる、いい情
報が入手できるというのが、お金にならないけれどもこれが重要になってくるのだと思います。
例えば、災害が起きたときに素早く対応ができる。住んでいての居心地がいい。こういったこ
とが経済に依存しないまちづくりだと思うのです。そういう意味では、今の活性化の会や商工
会議所の方々だけじゃなくて、市民活動の団体の皆さんだとか一般市民の方々を交えてもう一
回、都市形成上の問題ということについてお話をするということが重要だと思っているのです
けれども、その辺についてのお考えはいかがでしょうか。
◇都市建設部長(萩原誠一君) お答え申し上げます。
 今、議員おっしゃるような仕組みについては必要かと思いますけれども、来年度の話になっ
てしまうのですけれども、空き店舗の対策等も今考えているところでありまして、関係金融機
関、関係団体、いろいろな方に入っていただいて、それの具体的な対応について今検討してい
るところでございます。
 以上です。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。
 市民団体やボランティアの皆さんとどういうふうに力を合わせていくかが多分グリーンベル
の再生や商店街の再生の一つのネックになってくるのだろうなというふうに思ったものですか
ら、今保健福祉センターの2階ですかに市民活動センターが存在をして、そこで一生懸命やっ
ていても、町なかから外れているんですよ。やはり町なかの関係の人とも話をしてもらいたい
し、そういうところに一般の方々が来て一緒にお話をする、あるいはできる事業を共同してや
っていく。いつかお話のあった買い物弱者への対応だとか、それからサロンだとかというのは、
公的なサービスだけでは恐らく厳しいんだろうなというふうに思っているのです。そういった
ところにまちづくりとしてもう一回考えを取り入れていくという考え方が、新しい複合施設の
中ではどうしても必要だろうというふうに私は思っているので、それについての考え方につい
て市長のほうから御答弁いただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 きのうの夜、そしてその前の夜と公園で「星の絆」というイベントが催されました。きのう
もおとといも公園に行ってまいりましたけれども、おとといの5時半点灯しまして、たまたま
会議がありましたので6時半ごろ出てきたのですが、そのときに、ふだん歩いていないキネマ
通り、本町通りに人が歩いているんです。ですから、市民に愛されるといいますか、市民の要
望する催し物があれば人は集まってくるということだと思うんです。ですから、今、高柳議員
がおっしゃられた複合施設の中の視点もいろんな角度で検討していきながら、できるだけ有効
にしていきたいと、かように考えております。
◇8番(高柳勝巳君) ありがとうございました。経済に過度に依存しない。経済は多少厳し
くても心豊かなまちづくりをぜひそういう視点でグリーンベルの中に入れていってもらいたい
なということを申し上げます。
 さらに、さっき言ったこととちょっと矛盾するかもしれませんけれども、私、グリーンベル
21が今度はひとり勝ちになっちゃいけないと思っているのです。例えば、駅ビルがとても便
利です。駅ビルの中にみんな入れました。その中はいいけれども、その外はまるっきりですと
いうようなことでは、グリーンベルはよくなるけれども、町なかも市全体もよくなっていかな
い。そういうふうに思っているので、ぜひ視点とすれば、商店街の中の、市の中の複合的な市
民の施設なんですという視点をやはり忘れずにやらないと落とし穴に陥るのではないかなとい
うふうに私自身は考えていますので、その辺についてのお考えがあれば最後にお聞かせをいた
だいて、私の一般質問を閉じたいと思います。ありがとうございました。
◇市長(横山公一君) ただいまの高柳議員の御質問にお答え申し上げます。
 本来この商店街をどうするかというときに、2核1モール構想という形で、今はベラヴィー
タになっておりますけれども、あそこのいせやさんの核と、それから下之町のグリーンベル2
1を2つの核として、それが1つのモールなんだという、その中を行き来できるまちづくりを
したいということで始まったという原点に戻りながら考えていければありがたいというふうに
思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(大竹政雄君) 次に、井之川博幸議員。9番。
〔9番 井之川博幸君登壇〕
◇9番(井之川博幸君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 まず、平和なまちづくりについて、安倍政権における集団的自衛権行使容認の閣議決定に関
連してお伺いをいたします。
 横山市長は、本年6月議会において、私の「平和を守るまちづくり」の質問に「日本国憲法
第9条は、国際平和を希求し、戦争と武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久
にこれを放棄するとあり、平和主義憲法の根幹をなすものと認識しております」と答弁されて
おります。また、私の再質問で、日本国憲法98条での最高法規の規定に従えば、一内閣が憲
法の解釈を変えることはできないということや、99条においては、公務員は憲法尊重擁護の
義務を負っているということに対して、「おっしゃるとおり」と答弁されております。横山市
長に対しての初めての一般質問でありまして、その答弁内容に大変感銘をいたしました。
 しかし、安倍内閣は、その後の7月1日、憲法9条の解釈をねじ曲げて、集団的自衛権行使
容認の閣議決定を行いました。これには有識者の方々、群馬弁護士会を初め、日本弁護士会も
反対の声明を発表し、多くの国民が反対し、運動も続いております。そのような状況の中で、
平和憲法の根幹である9条のこのような解釈改憲に対しての横山市長の見解についてお伺いで
きればと思います。
 安倍首相は、「今後、自衛隊法など改正して」と言って、自衛隊が海外での戦闘地域に派兵
できるよう自衛隊法を改正しようとしています。沼田市内においても自衛隊員の募集が行われ
ていますが、海外派兵で自衛隊が戦闘地域に行けば、それらの若者が犠牲になる可能性がある
のではないかと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。
 続いて、安倍内閣の集団的自衛権行使容認に反対する全国の自治体議会からの意見書提出は
200議会を超えています。沼田市議会においても「集団的自衛権の行使容認しない」意見書
を政府に提出しましたが、市長も同様な意見書を提出する必要があるのではないかと思います
が、お考えをお聞かせください。
 次に、経済的格差社会の是正について、消費税増税及び景気回復についてお伺いいたします。
 安倍政権は、アベノミクスと称してデフレ脱却と公共投資推進を掲げていますが、その中身
は国債を大量に発行して、それを日銀に買わせることにより、お札がばらまかれ、円安・株高
を演出し、輸出大企業や株をたくさん保有している富裕層には笑いがとまらないほどの大もう
けを与えています。
 しかし、庶民には、消費税の増税や年金の給付の引き下げなどの社会保障の切り下げによる
生活苦が深まり、格差社会は広がるばかりです。11月14日付の上毛新聞に、県と35市町
村アンケートと題して、消費税10%への増税に対する各首長のアンケート結果が報道されて
いました。それによると、横山市長は「地方都市では好況は実感できない」として、「2」の
思わないという回答でしたが、その判断をした材料はどのようなことだったのか、お伺いをし
たいと思います。
 また、円安・株高のアベノミクスでは、本市のような地方経済は回復しないのではないかと
思いますが、お考えをお聞かせください。
 また、国は社会保障の財源、財政再建の財源と言って、消費税を国の歳入財源の柱にしてい
ますが、所得が低いほど負担の重くなる逆進性の強い消費税に頼るのでは、市民平均所得が低
い本市と平均所得が高い都市との格差は広がるばかりではないかと思いますが、お考えをお聞
かせください。
 さらに、大都市圏と地方都市との経済的格差是正についてはどのような対策を考え実施して
いくのか、お考えをお聞かせください。
 アベノミクスの2年間では、地方への波及がほとんどなかったということで、今度は地方創
生などといって、地方が自由に使える交付金制度などを導入すると言い出しました。しかし、
地方が本当に再生されるためには、地方の主要産業である農業や林業が振興されなければなら
ないと思いますが、自由化といってTPPなどが推進され、地方主要産業は自動車・電気産業
などの輸出のいけにえにされているというのが実態ではないでしょうか。地方創生といっても、
中山間地域は取り残される可能性が大きいと言われています。そうなると経済的格差是正は非
常に難しくなり、市民生活を守っていくためには、平均所得が高い地域との格差是正は福祉的
施策での対応が必要ではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。
 次に、人口減少対策について、子育て支援についてお伺いいたします。
 今年も市内小学校でインフルエンザによる学級閉鎖がありました。インフルエンザの予防接
種では、65歳以上の高齢者には補助制度がありますが、本市では子供たちにはありません。
近隣町村では実施自治体もありますが、本市でのインフルエンザ予防接種の子供への助成につ
いて実施する必要があると思いますが、お考えをお聞かせください。
 また、保育園の給食において、低年齢児については主食・副食とも公費負担となっています
が、3歳児以上は、主食は保育費に含まれておらず、御飯とかパンは自宅から持参することに
なっています。子供の人口が激減し、これだけ子育て支援が叫ばれている中で、このような実
態は改善すべきと思います。保育園給食の完全公費化実施についてのお考えをお聞かせいただ
きまして、私の1回目の質問を終わります。的確な御答弁をよろしくお願いいたします。
◇議長(大竹政雄君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、平和なまちづくりについて、安倍政権における集団的自衛権行使容認の閣議決定に関
連して、平和憲法の根幹である9条のこのような解釈改憲への見解についてでありますが、日
本国憲法第9条は、国際平和を希求し、戦争と武力の行使は、国際紛争を解決する手段として
は、永久にこれを放棄するとあり、平和主義憲法の根幹をなすものと認識しております。
 日本国憲法を遵守し、住民福祉の向上と平和な社会と安心・安全な市民生活を守ることは大
切な使命であり、集団的自衛権をめぐる憲法解釈に関しましては、国民への十分な説明及び国
民的議論が必要と考えております。
 次に、本市内でも自衛隊員の募集が行われているが、海外派兵で自衛隊が戦闘地域に行けば、
それらの若者が犠牲になる可能性があるのではないかについてでありますが、今回の決定は、
紛争を平和的に解決するために、これまで以上の国による最大限の外交努力とともに、争いを
未然に防ぐ力、抑止力を高めるための措置であるということでございます。
 今後、関連する法整備についての議論を注視してまいりたいと考えております。
 次に、本市議会は「集団的自衛権の行使容認しない」意見書を政府に提出しましたが、市長
も同様な意見書を提出する必要があるのではないかについてでありますが、9月の市議会定例
会において「集団的自衛権を行使容認しないことを求める意見書」が可決され、沼田市議会議
長名で内閣総理大臣及び衆参両院議長宛て意見書が提出されたところであります。
 集団的自衛権につきましては、今後引き続き、憲法をめぐる重要な論点として国会での議論
が予想されますので、その動向を見守ってまいりたいと考えております。
 次に、経済的格差社会の是正について、消費税増税及び景気回復について、消費税10%増
税に対するさきの上毛新聞への市長回答における判断材料についてでありますが、消費税率引
き上げによる社会保障財源確保の意義については十分に認識しておりますが、本年4月の消費
税率5%から8%の引き上げ後の消費の低迷と円安による日用品や燃料代の高騰による家計へ
の影響、地域経済における景気の好転が実感できない状況などを考慮して回答したものであり
ます。
 次に、円安・株高のアベノミクスでは、本市のような地方経済は回復しないのではないかに
ついてでありますが、デフレからの脱却を掲げ、金融政策と財政政策、成長戦略の「三本の矢」
による経済政策によって全国的には企業の業績が拡大しており、日本銀行が行っている企業短
期経済観測調査(日銀短観)による県内中小企業の業況判断においても、輸出を中心とした企
業の業績が改善し、リーマン・ショック前の業況まで回復していると言われております。
 本市においては、市内企業のうち、海外への輸出によって円安の恩恵を受ける企業はごく一
部にすぎず、主要な製造業である木材産業を初め、食料品やプラスチック関係の企業において
も原材料の多くを海外から調達しており、急速な円安の進行による仕入れ価格の上昇は、生産
コストの増加となって企業の収益を圧迫していくことが懸念されています。
 デフレ脱却の兆しは見えるものの予断を許さない状況であり、引き続き国や県の施策を注視
するとともに、地域経済団体等と連携を密にし市内企業の業況把握と地域産業の支援に努めて
まいりたいと考えております。
 次に、所得が低いほど負担が重くなる消費税に頼るのでは、市民平均所得が低い本市と平均
所得が高い都市との格差が広がるばかりではないかについてでありますが、急速に進む少子化
・人口減少と超高齢化については我が国喫緊の課題でありますが、これに伴い年金、医療、福
祉のための財源が今後とも増加見込みであります。これに対応するため、世代間における公平
性の確保の点から使途を社会保障財源に特化した消費税率の引き上げが行われるものと認識を
しております。
 確かに所得が低いほど消費税の負担は高くなりますが、国の税制改正におきましては、消費
税だけではなく所得税などの所得課税も含めた税制全体の中での税負担の均衡について検討さ
れるものと考えております。
 次に、大都市圏と地方都市との経済的格差是正についてはどのような対策を考えて実施して
いくのかについてでありますが、本年6月に公表されました平成23年度県民経済計算結果に
よる群馬県民1人当たりの所得は289万円で、前年比1.6%増加し、全国で11番目の水
準にあるものの全国平均を下回っており、47都道府県における地域間の所得格差は6年ぶり
に拡大しております。
 経済活動の核となる大都市圏では、海外需要の増加により輸出企業等を中心に業績が上向い
ており、景気は緩やかな回復基調が続いていると言われておりますが、地方においては、いま
だ景気回復を実感するまでには至っておらず、多くの地域で人口の減少や高齢化の進展に伴う
産業の活力低下が懸念されており、本市においても大きな課題となっております。
 このような中、首都圏においては、地震など災害対策が重要な課題となっており、本市では
独自の誘致活動に加え、「群馬県バックアップ機能誘致協議会」に参加し企業や行政のバック
アップ機能の誘致活動にも取り組んでおります。
 また、起業を志す人や第2創業等を目指す人などを対象に起業塾を開設し、創業支援のため
の体制を整備するなど、雇用の拡大に努めるとともに、本市の歴史や地域資源を生かした観光
の振興に加え、新たに農産物のブランド化と6次産業化への取り組みを進めるなど、農林水産
業、商工業及び観光等の産業を一体的に推進し、地域経済の活性化を図ってまいりたいと考え
ております。
 次に、平均所得が高い地域との格差是正は福祉的施策での対応が必要ではないかについてで
ありますが、群馬県が本年3月に公表した平成23年度市町村民経済計算によりますと、平成
23年度において県内12市で市民1人当たりの所得が最も多い市は、安中市で500万円で
あり、2番目が高崎市で342万2,000円、3番目は太田市で334万9,000円とな
っており、本市は最も低い249万3,000円という状況であります。
 なお、この所得額には企業所得が含まれているため給与などの所得水準をあらわすものでは
ありませんが、地域の経済力をはかる指標の一つとして用いられております。
 所得の格差是正には、産業振興等により所得の増加を図る施策が重要でありますが、必要に
より福祉的施策での対応も考えられると思います。
 本年4月の消費税率引き上げに伴い実施されました臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時特例
給付金は、国の制度として全額国の負担で給付されましたが、福祉施策の実施につきましては
多額の財政負担を伴うことから、格差是正に伴う福祉的施策の実施につきましては、今後、国
等へ要望していく必要があると考えております。
 次に、人口減少対策について、子育て支援について、インフルエンザ予防接種の子供への助
成についてでありますが、予防接種は、予防接種法に基づき実施するものと個人の希望により
任意で実施するものがあり、本市では予防接種法に基づく子供の予防接種につきましては全額
公費負担をしております。
 インフルエンザ予防接種につきましては、高齢者には重症化や死亡減少に効果があるとして
平成14年度から予防接種法に加えられたため、接種費用の一部助成を行い勧奨しております。
 また、子供のインフルエンザ予防接種につきましては、以前は予防接種法に位置づけられ学
校等で集団接種が行われておりましたが、現在は予防接種法から除かれ任意接種となったため
全額自己負担となっております。
 市といたしましても、子供へのインフルエンザ予防接種は任意接種であり財政負担もあるた
め、今後も検討してまいりたいと考えております。
 次に、保育園給食の完全公費化の実施についてでありますが、現在3歳以上の子供さんには、
御家庭から主食の御飯をお持ちいただいている園が公立・私立を含め8園。自園調理により、
保護者から主食代を徴収して御飯を提供している園が私立4園という状況であります。
 保育園給食の完全公費化を実施するには、現在、園によって対応が異なっている給食の提供
を統一していく必要があると思われます。
 また、完全公費化を行うには、国が定める保育所運営費の単価に3歳以上の子供さんの主食
費が含まれていないため、市が全額一般財源で負担することになり多額の財政負担が必要とな
ることから現段階での実施は困難な状況でありますが、今後も研究してまいりたいと考えてお
ります。
 以上申し上げまして、井之川議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇9番(井之川博幸君) 御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきたいと思い
ます。
 集団的自衛権行使容認の閣議決定に関連しての点でございますが、最初の平和憲法に対する
市長の見解は、6月議会と同じ内容で大変感銘をいたします。国民への説明、論議が必要であ
るというようなことでございますが、憲法改正といいますか、憲法にないことをやろうという
場合には憲法を改正する必要があるということは当然でありまして、憲法改正をする場合には
憲法96条の国民投票をしなければならないということで、今回はそれをせずに一内閣の解釈
を変えて実際には改憲をしているということでありまして、日本の法治国家として、この法治
国家の屋台骨を支えております法律家の一つの集団であります日本弁護士会も、これは安倍政
権の今回のやり方は違憲であるというふうにはっきり表明をしております。意見書も出ており
ますが、今回集団的自衛権と言われていますけれども、安倍内閣が行ったのは、「国の存立を
全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」という題がつきました
長文の文書でありましたけれども、集団的自衛権というのはたしか2回ほど出てくるのですか
ね、あの中で。その程度の言葉しか出てこないのですけれども、集団的自衛権を容認するとい
う立場でやはり書かれておりまして、これはこの日本弁護士連合会の意見の中でもそれは明確
に述べられておりまして、市長が言っていました憲法9条等の恒久平和主義及び国民主権の基
本原理に違反し違憲であるから、これに強く反対し、その撤回を求めるということで、やはり
日本の法律を守る一つの柱の弁護士連合会がこういうふうに言っているわけですから、これは
尊重すべきだというふうに思います。
 やはり今回の事態は、この集団的自衛権を認めるか、認めないかの問題だけではないという
ふうに私は考えるわけなんです。こういう大きな政策転換、先ほど言いましたように96条、
最終的に国民投票によって国民の総意によって判断するというのが法治国家として決められて
いるわけでございまして、これをやらないで無視をして一内閣が都合のいいように法律を変え
たりつくったりできれば、まともな法治国家ではなくなってしまうと思います。独裁国家にな
っていくのではないかという心配もあるわけでございまして、これはいつか破綻をすると思い
ますけれども、ヨーロッパで起きました大戦のときのナチス国家のことなど考えますと、大変
な犠牲を伴うという歴史的教訓もあるわけであり、そのような道を進ませてはならないという
声を今こそ党派を超えて広げていく必要があるのではないかと思います。そういう点で、もう
一度市長の見解をお伺いできたらありがたいと思います。よろしくお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答えいたします。
 先ほど答弁で述べたとおり、やはりこれは国民に広く意見を聞くという手続をとるべきだと
いうふうに思っております。
◇9番(井之川博幸君) 市長の答弁で意見を聞くべきだというところがやはり憲法96条で
規定されている国民投票によって、国民の総意によって決定するというようなところだという
ふうに解釈をいたしまして、次に進みたいと思います。
 安倍内閣は、来年の一斉地方選挙後の通常国会に集団的自衛権行使の関係で関連する自衛隊
法等の改正の法案を提出すると言っています。そうなりますと、はっきりしてくるんではない
かと。自衛隊が戦闘地域に行ってもいいようにするのかどうかというようなことがはっきりし
てきますので、その前に総選挙やっちゃおうというので今やっているのだと思いますけれども、
もし、だけれども多数になってそれが国会で通ったりするならば、海外の戦闘地域に自衛隊が
派兵される歯どめがなくなりまして、戦闘によって日本人の犠牲者が戦後初めて出る可能性も
あるわけであります。
 さきの大戦では多くの人の、皆さんの身内の方も亡くなっておると思いますが、私の父親の
7つ上の兄、井之川良之助と言いますけれども、私のおじに当たりますけれども、戦艦武蔵に
乗ってレイテ沖海戦で戦って、そこで武蔵は沈没したんですけれども、半分ぐらいの人が助か
りまして、その後戦闘にずっと加わっておりまして、終戦の4カ月前の昭和20年4月24日、
フィリピンのマニラの北80キロのクラーク地区での大規模な戦闘で戦死をいたしました。享
年28歳でありました。若者が戦闘に明け暮れ命を落とすというような時代は二度と来ないよ
うにしなければいけないと思いますが、市長はどのようにお考えになるか、見解をお伺いした
いと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答えいたします。
 やはり日本国は二度と戦争を起こしてはならない。それはそのとおりでありまして、やはり
1人でも犠牲を出してはいけないという思いは井之川議員と一緒でございます。
◇9番(井之川博幸君) ありがとうございます。今後の推移を見守っていくということなの
ですが、そういう戦闘地域に行くというような自衛隊法の改正等が出てくると思いますので、
ぜひその辺はしっかりと注視していただいて、二度と沼田市の若者が犠牲になるような時代は
来ないようにしていかなければならないと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、議会は意見書を出したけれどもということで、市長は動向を見守っていきたいと
いうことですが、意見書というのは、市長の場合は市長会を通じたりして地方自治法の263
条の3第2項ですか、意見書を出していくとかは市長会を通じなければならないということに
なっておりますが、先日、前市長のときでありましたけれども、この群馬県の北部地域、みな
かみ町中心にオスプレイの訓練地域に指定をされたというようなことで、やはりそのときは利
根沼田の首長の方々が全員で要望書という形で国に向けて出していただきました。こういうこ
ともできるわけですので、動向を見守っていきたいということですけれども、その動向がもう
戦争、実際に戦闘をするような方向にというふうに理解をされた場合には、ぜひ要望書なり市
長会を通じて提出していただきたいと思いますが、その点についてのお考えをお聞かせ願いた
いと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 そのときになって、周囲の状況等を検討しながら考えていきたいというふうに考えておりま
す。
◇9番(井之川博幸君) ぜひよろしくお願いします。
 次に、消費税の経済的格差社会の是正の問題に入らせていただきますが、消費税増税及び景
気回復について、市長の上毛新聞に対する回答への判断というのでわかりました。このとおり
だと思うんですね。今、全く地方都市では景気がよくなるというような実感が受けとめられな
いということですから、これをどうしていくかということで、次のことで円安、株安のアベノ
ミクスでは地方経済は回復してないのではないかという点ですけれども、市長の答弁では回復
している企業、全国的にはあるということで、しかし円安の影響が逆に本市のような市内の企
業にはマイナスで今出ているということで、相当な円安で海外からの資材の調達が圧迫されて
いるというようなことで、これは時間がたてばだんだんよくなるのではなくて、この円安自体
がそういう企業格差を生んでいるということで、これが続くと市内の中小企業などでは、マイ
ナスが出ている企業などでは、企業の存続自体が危ぶまれるというような事態に陥るのではな
いかという心配があるわけです。そういう点では、やはり今の政策は転換をさせてもらわない
と地方経済がどんどん疲弊をしていくというようなことになるというふうに、心配というより
ももう実際になっているわけですから、この辺は強く国に対して政策転換を訴えていく必要が
あるのではないかと思いますが、それについてお考えがありましたらお聞かせ願いたいと思い
ます。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 企業そのものの存続が難しくなっていくと。国に対して強く訴えるべきではないかという御
質問でございますが、これも諸般の状況といいますか、最近ではガソリンが大分下がってきた
とかいろいろな状況が動いておりますので、やはりこれも注視していきたいと、かように考え
ております。
◇9番(井之川博幸君) 注視されているのは結構なんですけれども、ぜひ注視はしていただ
きたいと思いますが、実際にもう行動する時期に来ているというふうに思うわけです。ガソリ
ンだけはそうかもしれませんが、ガソリンはいろいろ製造の量の問題だとか、今回は産油国が
製造、産油を抑えないとかそういうようなこともあって多分下がっているのだと思いますけれ
ども、円安自体の影響でかなり厳しい状況になっているというところはたくさんあるわけでご
ざいまして、先ほども市長が言っていましたプラスチックの関係の原材料、それももとは石油
だと思いますが、材木業、こういうところは沼田市の企業の根幹でございまして、この辺はし
っかりと押さえていく必要がありますし、これから冬に向かってそういう燃料費というのは、
灯油を初めとしてたくさん使わなければならない時期になってまいります。このまま円安を許
していていいのかというようなこともあるわけでございまして、その辺ではやはり言うべき意
見は、全部悪いとかそう言う必要はないと思いますけれども、やはり言うべき意見のところは
きちんともう言っていくべきではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) 井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 大変ありがたい御意見ありがとうございます。言うべきときには言わなければいかんだろう
という御質問だと思いますけれども、まことに言うべきときには言わなければいけないのだろ
うとは思いますが、なかなか経済が動いておりますので、その辺を見きわめていくという判断
がなかなかつかないということで、やはりこれも注視していきたいなというふうに思っていま
す。
    ─────────────────────────────
◇議長(大竹政雄君) 休憩いたします。
午前11時58分休憩
    ─────────────────────────────
午後 1時00分再開
◇議長(大竹政雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇9番(井之川博幸君) ちょっと消費税の問題に話を戻したいのですが、先ほど御答弁で、
社会保障に特化をした財源として必要だというようなお話と、所得税等々との均衡が検討され
るものだというふうに考えているというような御答弁があったのですけれども、今もう消費税
8%なんですけれども、年金は給付は下げられていて、来年4月から介護保険は要支援が保険
から切り捨てられて市町村に押しつけられます。介護保険料も値上げが計画されているのでは
ないかと思いますが、そういう中で、所得税も最高税率70%だったのですけれども、消費税
が導入されて30%下げられているんです。今40%になっていますから。それから、法人税
も40%台が30%台まで今下げられて、今選挙公約では安倍政権が20%台まで下げますと
いうふうな公約を出しています。結局、この法人税や所得税の減税分を消費税で補ってきたと
いうのが事実でありまして、決して福祉に特化して使われているというものではないんです。
そういう点で、消費税は逆進性が強くて、先ほど安中市の500万円という所得がありました
けれども、500万円の人の消費税8%のときの負担率が4.3%なんですね。しかし、沼田
市の300万円未満でありますと6.5%ということで2%以上も高いんです、負担率が。1,
000万円の所得のある人は2.7%ですから、非常にもう本当に少ない負担率ということに
なりますが、そういう点で言うと、やはり地方の中山間地で所得の低い地域では、消費税は大
きな負担として市民にのしかかっているというふうに思うわけなのですけれども、それに関し
ての御見解がありましたら、もう一度お願いしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答えする前に、1回目の答弁のと
きにインフルエンザの予防接種の件では、高齢者には「平成14年度から」と申しましたけれ
ども、「平成13年度から」に訂正させていただきたいと思います。
 それでは、井之川議員の御質問にお答えさせていただきたいと思います。
 負担率が高く大きく負担がのしかかるということは、そのとおりだと思います。しかし、ど
こかで税を負担していかないと国家というものが成り立っていかないという側面もありますの
で、その辺はどちらがいいのかという議論になろうかと思いますが、なるべく消費税も安いほ
うがいいということは論をまたないことであります。
◇9番(井之川博幸君) 実際、沼田市でこれがすぐどうかできるという問題でありませんの
で、先ほど御答弁がありましたように、そういう中でも格差を縮めていくために、観光とか農
業とか第1次産業を振興していくというような、そういうお話がございました。産業の振興は
大変大事だというふうに思いまして、特に第1次産業を基盤とした農業、林業等で、またそれ
に乗っかった観光業、これが本市の特色でもありますから、それを伸ばしていくということは
大事なことであります。
 実際に伸ばしていくということで、今までもいろんな提案をしてきたわけなのですけれども、
今回は本当にその地域産業にメスを入れてどういう施策がいいのかというようなことを考える
ときに、地域の経済循環構造の定量的把握の枠組み調査というようなことをやった町があるん
ですね。これは当時、東京のさくら総研というところと組んでやったそうですけれども、赤坂
町というところなのですけれども、今は合併して市になっておりますが、赤坂町版産業連関表
ということで、その町の経済施策がどう本当に経済的な効果を生んでいるのかということがわ
かる、そういう経済的な基本的なものを調査したということなんです。
 それによって、そのときに町長になった方が、やはり商工関係の方が町長になったそうなん
ですけれども、一番最初にそれをやって、1つの例ですけれども、お米、さっきブランド米の
話が同僚議員のときにありましたけれども、もちろんお米がブランド米になってくれることは
いいことなのですが、町内で消費するお米はそれで消費してもらうと。域外に売る分は、お米
で売るのでなくて全部町が買い上げて、農家の主婦の方たちを雇っておにぎりにして販売した
というんですね、付加価値をつけて。そういう産業興しをしたというふうに、それは本当に自
分の町がどういう産業で成り立って、お金がどういうふうに動いているか。いろんなことをき
ちんと把握して、そういう中からいろんなことが生まれてきて、それは1つの例ですけれども、
そういうことをやったということなんです。
 ですから、これからも市長がいろいろ6次産業化、農業の6次産業とか観光業、それから第
1次産業を振興していくという中で、そういうところまで踏み込んで沼田市の今の産業の状況、
お金の動きがどうなっているか、仕入れは市内のところから仕入れしているのか、域外から仕
入れしているか、販売は域外にしているのか、この市内にしているのかとか、そういうお金の
動きなんかをしっかり把握できる、そういう専門業者等も頼んでそういうことを調べるという
ことは非常に大事なことじゃないかと思うのですが、そういうことをやっている自治体もござ
いますので、その辺のお考えをお聞かせ願えたらと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 産業連関表というものを作成して市内の業者のということでございますけれども、大変すば
らしいことだと思いますので、今後調査、研究してみたいというふうに思います。
◇9番(井之川博幸君) いろいろなそういう産業施策をやっていくときに税金を投入するわ
けですから、それがどういう効果をあらわしているのかというか、市自体が把握できるという
ようなことにつながるそうですので、ぜひ研究、検討していただいて、これは岡山県の今、赤
磐市というところの赤坂地区という場所のお話ですけれども、お願いをしたいと思います。
 経済格差というのはあるのが現実で、すぐには解消できないというふうに思うのです、確か
に。先ほど福祉的な対応ということをお話ししたのですが、社会保障としてさっき年金の話を
いたしました。年金は沼田市の経済に大きな影響を与えております。沼田市民が受け取ってい
る年金総額は今180億円を超えていると思うのです。沼田市の農業総産出額というのは91
億3,000万円、これは前の市長のときの答弁でありましたので、農業総産出額の約倍の額
を年金者の方が年金として受け取っていて、それを使って沼田市内で生活をしているわけです。
それが沼田市の経済に大きな影響を与えているというふうに思います。そういう点で、やはり
社会保障が、年金なんか削られてしまうと、やはり地方都市では非常に大きな影響があるので
はないかというふうに思います。そういう中で、福祉的なものとしては、今までは寒い時期に
は低所得者や高齢者に対する福祉灯油というのを支給したことがあるんですね。そういう円安
だかそういう理由で灯油が非常に高くなったと。低所得者や高齢者に対して福祉灯油というも
のを支給したという事実がございます。
 また、来年度からは後期高齢者医療保険料や介護保険料が値上げをされるというふうにも今
試算はされているわけで、そういうものを凍結するとか、消費税の増税も1年半延ばすという
ようなことで選挙やられているわけですから、そういうことも、福祉的な面も現実にやって地
域経済を少しでも支えていくということが必要ではないかと思います。福祉灯油のこと等絡み
まして、市長のほうでお考えがあれば教えていただきたいというふうに思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 今、福祉灯油の支給ということがあったというお話でございますけれども、今から8年ぐら
い前ということで、私ちょっと存じていませんでしたので今確認したところ、そのような前に
やったということでございますけれども、今後の課題としてやはりいろいろな問題、医療費等
が減るということでは大変困りますし、社会保障が減るのも困りますので、沼田市の構造とい
たしましてどうしても高齢者に頼らざるを得ない部分がありますので、その辺は十分検討して
まいりたいと思います。
◇9番(井之川博幸君) ぜひ福祉的な施策もいろいろ専門的な部署があるわけですから、検
討していただきたいというふうに思います。
 それでは、次に移りたいと思います。
 人口減少対策について、子育て支援について、まずインフルエンザ予防接種の子供への助成
についてをお伺いしたいと思います。
 インフルエンザというのは、冬の時期に流行するといいますか、そういうことが起きるわけ
で、そうしますとどういう現象が起きるかといいますと、例えば学校などでは学級閉鎖、それ
から医療費は一定の医療費が支出をされるというふうになります。それで、ここに当局も持っ
ている資料でございますけれども、いろいろ資料、ふだんからいただいておりますので、それ
を使ってお話をさせていただきたいのですが、平成23年にインフルエンザ、一定の流行をし
たのですけれども、注意報値、基準値が10ということで地域で1日に10人出るというのだ
と思いますが、そういうところは超えていますが、警報値、基準値30というところは超えな
かったんです。その次の年は、やはり警報値、基準値30を超えましてもう40近いところま
で行ったということで、非常にこの2年間、前の年と次の年の数値が非常に差がありますので、
非常にこれは比べやすいというふうに思います。
 このとき、平成23年度は前の年からもうほとんど医療費がふえなかったんですね。ちょう
どインフルエンザが流行した時期の医療費ですけれども、ほとんどふえなかった。全体でもふ
えませんでした。24年度は1億円ふえたんです、警報値を超えました流行で。学校は、幼稚
園は5園中2園のうちの3学級が学級閉鎖になりました。小学校は13校中7校で17学級が
学級閉鎖になりました。中学校は9校中2校で7学級が学級閉鎖になったという記録がござい
ます。
 1つはそういうことと、この23年、24年度のところで退職者の国保、社会保険の中の健
康保険の対象であった人が職場を退職して国保に入ってくるわけですけれども、高齢者ですよ
ね。先ほど65歳以上はインフルエンザの予防接種の助成が出ているということでありました
ので、ほとんどの方が受けていると思うのですよ、65歳以上の方。ですから、この23年、
24年でその医療費を見ますと、退職者医療の方の医療費は逆に減っているのですね。インフ
ルエンザが大流行したのですけれども。だから、これはどう考えても高齢者のインフルエンザ
の治療費がふえなかったというのは、その予防接種の効果が出たのではないかというふうに思
うわけです。子供のほうは、さっき言ったように学級閉鎖は出るし、全体の医療費ですから子
供だけじゃないのですけれども、そういう状況が出ています。こういうデータで、市の持って
いるデータでもそういうことがわかりますので、そのデータを聞いて、市長はどのようにお考
えになるか、お聞かせ願いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 平成23年度、平成24年度の流行のときの医療費の数値と高齢者がふえないということで
ございますけれども、確かにそういうデータは大変大切でございますので、よく精査してみた
いと、かように考えております。
◇9番(井之川博幸君) それで、子供さん、12歳までは予防接種は2回、13歳以上は1
回ということで、1回4,000円で、2回受ける場合は8,000円になるかどうかという
のはいろいろな医療機関で違うそうですけれども、1回4,000円ということで、子供さん
たちに今全額補助をすると約3,500万円で済むというふうにデータは出ております。先ほ
ど言った流行したということで予防接種をしているだろうという高齢者は医療費がマイナスに
なったのですけれども、補助が出ていない年代の医療費は1億円ふえちゃったわけですね、前
の年と比べて。それで、子供は3,500万円で全部できるということですから、ぜひその辺
は、このデータの細かいところまではわかりませんけれども、全体としてそういうデータが出
ているということで、3,500万円で1億円のうちの半分でも下がれば逆にプラスになるわ
けですから、学級閉鎖もなくなるということで、子供の学業に悪影響もなくなると。もし予防
接種がうまくいってそういう実施ができるとなれば、そういう可能性もあることで、ぜひ考え
ていただきたいというふうに思います。申しわけないのですけれども、その点でもう一度、市
長のお考えをお聞かせ願えればありがたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 全額補助で子供の場合3,500万円であると。しかし、そのときの医療費が1億円を超え
ているというデータが出ているということでございますけれども、これをよく調べてみて対処
していきたいというふうに思います。
◇9番(井之川博幸君) ありがとうございます。市のほうで押さえているデータであります
ので、ぜひ検討して前向きに捉えていただきたいというふうに思います。
 次に、保育園の給食の関係に入りたいと思いますが、全体の学校給食の無料化だとかいろい
ろ私ども要求しているわけなのですけれども、保育料も無料にしろとか、こういう要求をして
いるわけなのですけれども、細かいところって変な話ですけれども、多額のお金と言いました
けれども、3歳以上の主食代を全額補助したとしても約2,500万円というような数字だと
思うのですよね。子供さんが730人が対象で、さっき私立の保育園で主食を保育園でつくっ
てやって負担金をもらっているというお話がありましたけれども、1カ月1,000円から2,
000円の間というふうに聞いております。そういう点で、全額補助して2,500万円とい
うことで、本当に今の子育て支援ができると。730人に対してみんな温かい御飯が食べられ
ると。親御さんの負担も、御飯を炊いてお弁当に詰めて送り出すわけですから、パン食の場合
は何かパンを買って持たせるというようなことも聞きましたけれども、そういう負担もなくな
ると。本当に子育て支援になるのではないかというふうに思います。多額のお金と言いました
けれども、そういうことを考えると2,500万円が多額かどうか、必要なお金なのではない
かというふうに思いますので、ぜひその辺も前向きに検討していただきたいというふうに思い
ますが、もう一度市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの井之川議員の御質問にお答え申し上げます。
 2,500万円という金額でございますので今後検討してまいりたいと、かように考えます。
◇9番(井之川博幸君) いろいろ今回、国政にかかわる問題から子供さんの問題等々をお伺
いいたしました。ぜひ前向きに捉えていただきまして、沼田市の市民の生活がよくなる。また、
産業が発展する。子育て支援が推進できるというようなことで、よろしくお願いしまして、私
の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
◇議長(大竹政雄君) 以上で一般質問を終了いたします。
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    第2 散  会
◇議長(大竹政雄君) お諮りいたします。
 9日から11日までは、委員会審査のため休会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(大竹政雄君) 御異議なしと認めます。よって、9日から11日までは、委員会審査
のため休会することに決しました。
 以上で本日の日程は、全て終了いたしました。
 本日は、これにて散会いたします。
 次の会議は、12日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後1時20分散会









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