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平成27年第3回沼田市議会継続会会議録 議事日程第2号
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平成27年6月15日(月曜日)

議事日程 第2号
平成27年 6月15日(月曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
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本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
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出席議員(20人)
       1番  林  清史君      2番  永井 敏博君
       3番  桑原 敏彦君      4番  茂木 清七君
       5番  中村 浩二君      6番  坂庭 直治君
       7番  星野 妙子君      8番  金子 浩隆君
       9番  井上  弘君     10番  高柳 勝巳君
      11番  髙山 敏也君     12番  野村 洋一君
      13番  久保 健二君     14番  小野 要二君
      15番  大東 宣之君     16番  井之川博幸君
      17番  大島 崇行君     18番  大竹 政雄君
      19番  星野  稔君     20番  星野佐善太君
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
   市  長       横山 公一君   副 市 長       上原 訓幸君
   総務部長       田村 博史君   市民部長       諸田  裕君
   健康福祉部長     下  宏一君   経済部長       栃原 豊彦君
   都市建設部長     内山 日朗君   総務課長       小林 信博君
   会計管理者兼会計局長 片野  肇君   教 育 長       宇敷 重信君
   教育部長       小池 龍実君   庶務課長       狩野 裕子君
   監査委員事務局長   松井 玲子君
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議会事務局出席者
   事務局長       茂木 進一    次長兼庶務係長    松井 克人
   議事係長       今井 利次    副 主 幹       安原 和宏
──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(星野 稔君) これより本日の会議を開きます。
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    第1 一般質問
◇議長(星野 稔君) 日程第1、一般質問を行います。
 通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
 最初に、金子浩隆議員。8番。
〔8番 金子浩隆君登壇〕
◇8番(金子浩隆君) おはようございます。金子浩隆でございます。一般質問を行います。
 平成13年の12月議会、この壇上で、マイカルサティの経営破綻という激震を受けて、「沼田市再生に向けて、下之町再開発ビルの再再開発、グリーンベル21存続のための取り組みについて」質問をいたしました。
 14年という長い年月が経ったのですが、再びここでグリーンベル21について質問をいたします。
 市長は「グリーンベル21の再生に向けて、商業などの民間サービスに加え、行政などの公的サービスを提供する複合的な施設として活用することを基本に検討を進めている。早期ににぎわいを取り戻せるよう対応していく」と議会でも再三答弁されていらっしゃいます。しかしながら、残念なんですけれども、その検討内容については、まだなかなか市民に示されていないのが現状であると考えております。もちろん、そこに時間的余裕など全くありません。
 3月10日の新聞を見て驚きました。沼田市が取得した中心街の大型商業施設「グリーンベル21」のスポーツクラブが3月いっぱいで閉館する。クラブが撤退すると、グリーンベルに残るテナントは地元のFM局のみとなる。横山市長は市議会一般質問でグリーンベルについて「維持費がかかる。全館を一旦閉めた上で、利用方法を検討したい」と述べ、当面はテナント誘致をしない考えを示したとありました。
 FM局のみが残るグリーンベルの維持費はどれだけかかっているのか。全館閉館すれば維持費はかからないのか。閉鎖する期間はどれだけになってしまうのか。次々と疑問が湧いてきました。
 現在、グリーンベル21を開けておくだけで、月500万からのお金がかかっている。そして、節約しても、300から350万はかかってしまう。そして、3月議会の市長答弁では、閉鎖する期間は未定であるということでありました。
 先おとといの金曜日、「グリーンベル来月末閉鎖、FM局移転に2,800万円」という新聞報道もありました。
 臨時議会、定例議会の議事録は全て読みましたが、昨年12月、グリーンベル21の再生に向けて、市が全ての権利を取得してから半年がたっております。また、3月10日の全館閉鎖という報道がされてからちょうど3カ月がたっております。改選になったこの議会で、改めてグリーンベル21の再生に向けての検討状況と今後についてお伺いをいたします。
 14年前の議事録を追ってみますと、昭和40年建築で、当時築36年を経ている庁舎の老朽化に関しては、「将来、庁舎の改築は必至」という市長のお考えも示されました。市立図書館とも連絡橋でつながっている下之町再開発ビルへ市庁舎を移転させ、商業店舗との複合ビルとして再再開発を図るべく調査を開始してはいかがでしょうか、そう私はこの壇上で提案をさせていただいております。
 先日全戸配布された議会だより、5月1日号の一番最後に、3月の議会からの要望が出ておりました。「市庁舎移転を明確にし、市長並びに全職員一丸となった姿を市民に示すことを望む。」とあります。築50年、大地震が来れば、いつ倒壊するかわからない現庁舎。外壁のタイルはかなり剥がれ落ちてきており、老朽化したガス管も心配でございます。時間的余裕はございません。改めて、グリーンベル21への市庁舎移転の検討はどこまで進んでいるのか、お聞かせください。
 次に、私は、沼田公園の真田の歴史公園としての整備を夢見る一人です。去る5月19日、沼田市観光協会の総会に出席してまいりました。来賓の市長から「NHKからの情報で、来年のNHK大河ドラマ「真田丸」の始まりから、前半かなりのところで沼田が舞台となる可能性がある」と。そして、来年正月早々からの観光客の来訪に期待している旨の御挨拶がございました。私も大いに期待し、胸膨らむ思いでございますが、準備期間はもう半年しかございません。来年のNHK大河ドラマ「真田丸」放映は上州沼田真田の里への観光誘客の絶好のチャンス、千載一遇のチャンスと捉えております。沼田城址公園への観光誘客策として3月補正で既に予算計上されている観光案内所管理運営事業、観光案内所の設置についてお伺いをいたします。
 次に、私先月、前橋、県庁昭和庁舎の「花燃ゆ大河ドラマ館」を見てまいりました。撮影で使用したセットや出演者が着た衣装、ミニシアターやパネルの展示、初代県知事執務室などが再現されており、そんなに大規模な展示ではなかったのですが、平日にもかかわらず、静岡県富士市の年金友の会の皆さんが、観光バス5台を連ねて来場されていらっしゃいました。この大河ドラマ館、来年の「真田丸大河ドラマ館」を当市に誘致するその可能性についてお伺いをいたします。そして、さらに大型観光バス用駐車場整備の必要性についてお伺いをいたします。
 また、沼田公園長期整備構想を推進するため、今年度予算計上された沼田城の遺構状況を確認するための発掘調査、これは、一般的な学術的発掘調査のように非公開ではなく、観光ガイドについてもらっての公開にする。あるいは、見学会を開催するなど、観光誘客に結びつけてはいかがでしょうか。所管は教育部でございますが、沼田公園長期整備構想の推進、そして沼田城址公園への誘客の提案として、市長にお考えをお伺いいたします。
 次に、厳しい財政運営についてお伺いをいたします。
 新聞に掲載された5月1日現在の沼田市の人口は48,632人。急激な人口減少や高齢化によって、市民税などの自主財源が減少するとともに、合併特例期限が切れ、地方交付税が削減され、本市の行財政運営を取り巻く環境は大変厳しい状況になっております。
 そんな中、平成26年3月31日現在で約41億1,600万円残高があった財政調整基金が、平成27年度当初予算の繰り入れ額8億8,000万を入れると、残高は約20億8,600万円で、一年で約半分になってしまっております。そして、今議会にもまた、平成27年度沼田市一般会計補正予算(第1号)として、財政調整基金からの取り崩し2,852万9,000円が上程されております。一般的に自治体が財源に余裕がある年に積み立てて、不足する年に取り崩すことで財源を調整して、計画的な財政運営を行なうための大切な貯金が財政調整基金です。平成26年度の財政調整基金の推移と現状について、市長の知見をお伺いいたします。
 以上お伺いいたしまして、私の1回目の質問とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
◇議長(星野 稔君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、グリーンベル21再生に向けて、検討状況と今後について、「全館をいったん閉めた上で、利用方法を検討したい。当面はテナント誘致をしない」という報道を受けて、一年間検討してきた官民の複合施設としての利活用について、改めて検討状況と今後について問うについてでありますが、グリーンベル21の利活用については、担当課を中心に、専門家のアドバイスをいただきながら、民間のサービスと公的なサービスによる複合的な活用について検討を進めてまいりました。
 今後は、新たに設置いたしましたグリーンベル21構想委員会において、早期に利活用の方針を決定するとともに、ビルの再生に向けて具体的な活用プランを検討してまいりたいと考えております。
 なお、Ⅰ街区商業施設棟については、テナントによる利用が一部に限定されていることから、当面の間、閉館することとして、現在、各テナントと調整をしているところであり、建物内での事故等を防止するとともに、安全かつ適切な施設管理に努めてまいりたいと考えております。
 次に、グリーンベル21への市庁舎移転の検討はどこまで進んでいるのかについてでありますが、市庁舎の整備につきましては、昨年度から庁内の検討組織であります庁舎整備庁内検討委員会で検討してまいりました。現庁舎の大規模改修につきましては、耐震補強や面積確保の面から実現性に乏しいことから、現地での建てかえ、新築による移転及びグリーンベル21への移転の3つの方法について検討を行い、それぞれの方法にメリット、デメリットがあるものの、諸状況を総合的に考慮して「グリーンベル21への移転を最優先に検討すべきである」との中間報告がなされております。
 現在、グリーンベル21の利活用方法について、建物の調査を含め検討を進めておりますが、市庁舎として利用することは、商業施設等との相乗効果により、複合施設として有効活用ができるものと考えております。
 庁舎の整備につきましては、市民の安全・安心を確保する上でも避けて通れない大きな課題であり、グリーンベル21の利活用を検討する中で検討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、NHK大河ドラマ「真田丸」放映に向けて、沼田城址公園への観光誘客について、観光案内所設置についてでありますが、来年1月から放送されるNHK大河ドラマ「真田丸」につきましては、題名と主役、脚本家は発表されたものの、現在のところ詳細な情報は公表されておりませんが、真田ゆかりの本市にとって千載一隅の好機と捉えております。そこで、本年度、沼田公園付近に観光案内所を設置するための予算を計上いたしました。
 また、空き店舗をお借りして本市の観光情報を発信するとともに、真田に関する展示、物産品の販売、観光ガイドの受付、観光協会事務局機能などを設置したいと考え、現在所有者の方と協議を進めており、秋ごろの開設を目指しているところであります。
 次に、大河ドラマ館誘致の可能性は、についてでありますが、先ほど申し上げましたとおり、大河ドラマ「真田丸」につきましては、現時点では公表されている情報が大変少ないため、沼田市がどのようにかかわれるかは推測の域を出ませんが、真田昌幸は、沼田の領地を守るため、二男信繁(幸村)を人質に出す決意をしたとも言われておりますので、ドラマの中でも需要なキーワードとなることを期待しております。
 今後も各メディアからの情報収集に加え、NHKへの働きかけを継続して行っていく中で、大河ドラマを活用した展示などの可能性につきましても検討してまいりたいと考えております。
 次に、大型観光バス用駐車場整備が必要では、についてでありますが、現在公園周辺には7台のバス専用駐車場を設置しております。さらに、イベント開催時には臨時駐車場を設けて対応しているところですが、大規模なイベントでは駐車場不足が周辺道路の渋滞の原因となっております。最近では、携帯電話の普及もあり、観光バスの乗降のみを現地で行い、離れた場所で待機することも可能ですので、集客状況に合わせて対応してまいりたいと考えております。
 次に、沼田城址公園への観光誘客について、沼田城遺跡発掘調査はガイドをつけて公開する、あるいは見学会を開催するなど、観光誘客に結びつけては、についてでありますが、本年度の発掘調査は沼田公園テニスコート北側の堀跡部分を予定しております。そこで、調査対象地が傾斜地の植え込みのため、見学者の安全が確保できる場所からの公開を予定しておりますが、発掘調査の進捗状況や石垣の検出状況を勘案しながら、その成果に応じて、教育委員会との調整を図り、見学会などを検討してまいりたいと考えております。
 次に、厳しい財政運営について、財政調整基金について、本市の行財政運営を取り巻く環境が大変厳しい中、平成26年度の財政調整基金は約41億円から約21億円に、一年で約半分になってしまっている。その推移と現状について、市長の知見を問うについてでありますが、財政調整基金は、地方財政法で設置が義務づけられている基金で、地方自治体の貯金と言われているものであります。その目的は、年度間、あるいは年度内の財源不足に備えるため、決算剰余金などを積み立て、不均衡をならすための繰り入れや、不況等による大幅な税収減に見舞われたり、台風や地震などの自然災害等により生じた予期しない経費に充当するものであります。
 平成26年度における基金残高につきましては、年度当初は41億1,641万6,000円でありましたが、決算剰余金等により4億219万8,000円を積み立て、年度末における繰り入れ額15億5,188万2,000円の基金取り崩しを差し引きまして、29億6,673万2,000円として収束いたしました。
 さらに、平成27年度当初予算繰り入れ額8億8,113万6,000円を予算繰り入れし、差し引きますと理論残高は20億8,559万6,000円と推移しております。
 また、平成27年6月11日現在におきましては、平成26年度決算剰余金5億円及び利子収入1,549円を積み立て、理論残高25億5,861万6,000円となっております。
 今後も、国・県等の補助金や、できるだけ有利な地方債の活用など、効率的な財政運営に努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、金子議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇8番(金子浩隆君) 自席から再質問をさせていただきます。
 まず、グリーンベル再成に向けてでございますけれども、金曜日の報道にありましたとおり、また3月に市長がおっしゃってたとおり、一旦閉館をするということでございます。この一旦閉館するために補正予算、移設負担金として2,867万8,000円、これにFM局が自己負担する分470万円。仮にですね、月300万のこのグリーンベルの維持管理費を節約するために移転費用3,300万円を投入する。その計算をしますと、3,300万円を月300万円で割ってみますと11カ月。維持管理費を節約して、移転費用の元を取ると申しますか、それだけの設備投資をしてもなお、維持管理費を節約していこうという考えのもとでは、これ工期も含めて、移転の工期ですね。含めて閉館期間が11カ月と2カ月をたせば1年以上になってしまうという計算が成り立ってしまうのですけれど、やはり閉館期間はそんなに長くなってしまうんでしょうか。お伺いさせていただきます。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 閉館期間が1年以上になるかということでございますが、ただいま建物内機材といいますか、いろんなものの調査に入りました。調査が約3カ月から4カ月。9月末にはその報告書が出てくる。そして、その報告書が出てきた後、それに対する修繕費用、それから改修に対する計画、そして、それに改修期間を入れると1年ではとうていでき上がらないというふうに想定されておりますので、もう少し長い期間がかかるかと思います。
◇8番(金子浩隆君) それからですね、FM局を駐車場棟に移転させて、その後ですけれどもどうされるお考えでしょうか。今回の移転は全館閉鎖するためのあくまでも仮移転なんでしょうか。元のところ5階あるいは、テナント誘致を考えておるかと思いますけれども、本棟の1階、そういったところにもう一度再移転をさせるというお考えをお持ちなんでしょうか。この再移転させるとすればその費用がまた何千万とかかってくるのではないかと思いますし、再移転先のことまで考えておく必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 再移転があるかどうかということでございますが、現時点では全ての1階から7階までの使用をさらにして検討をするという状況でございます。検討していく中で、やはりFMというコミュニティー放送は大変重要であるということになってまいりますれば、また再移転という可能性はあるというふうに考えております。
◇8番(金子浩隆君) とにかく閉鎖をして、それから1年以上検討をしていくということと捉えられるんですけれども、そのスピードで大丈夫なのかと本当に心配になるところであります。FMを移転させる、これには3,300万円以上という大きな金額がかかってまいります。これ若い世代が立派な住宅を30年、35年ローンを組んで家を建てる金額にも匹敵する金額です。ぜひとも、これも財政調整基金のところでお伺いしますけれども、財政調整基金、大切な貯金を取り崩してそれに充当するという、言わば大事業でありますので、その後のこともしっかりと考えた上で対応をしていただかなくてはならないと思いますけれども、再度お伺いさせていただきます。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 まず皆さんが現在お持ちの再開発のイメージというものを全て取り払っていただきたいというふうに思います。それはどういうことかといいますと、あのビルを沼田市として有効活用するためには、どれだけの面積が必要で、どれが要らなくなるのか。その辺からきちっと考えていかないと、あのビルを沼田市として維持していくことが不可能に近くなります。ということは、この5万人の沼田市民があの建物を有効活用して利用するためには、どのような面積で、どのような形状の建物が一番有効なのかというところから入っていかなければならないというふうに考えておりますので、これからの作業が大変になってくるんでないかなというふうに考えておりますので、その辺御理解いただければありがたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) 少しちょっと観点を変えまして、グリーンベル21テナント出店促進事業費補助金についてお伺いいたします。
 5月1日号の議会だよりを見ますと、予算審査において、反対、賛成両方からグリーンベル21テナント出店補助金は予算消化の見通しがあるわけでもないのに当初予算で1億円という大きな財源を確保しておこうとしている。沼田市に権利が1本化されている状況にもかかわらず、沼田当局が方針を示さない状況でのテナント誘致、1億円の年度内予算執行は難しいのではないかとあります。3月10日の当面はテナント誘致をしない考えを示したという報道、そして今市長さんのおしゃっるとおり一旦閉鎖するということであれば、テナント誘致のための補助金など全く意味をなさないものと思いますが、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 1億円の金額をなぜつけたかということでございますが、やはり沼田市の当局として、このビルをきちんと再生していくという意気込みのあかしの金額でございますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) 行政をトップとして推進していただくのに、意気込みを示すのに1億円という金額がどれだけ大きなものかということ、私思いますところで、やはりこれ執行残として残すおつもりなんですか、それとも補正予算として減額するおつもりなんでしょうか、お聞かせください。
◇市長(横山公一君) それはこれからの経過次第でございます。
◇8番(金子浩隆君) また、議会だより、これ市民に示されておりますので私もじっくり読ませていただきましたけれども、予算審査特別委員会の質疑で「対象となるフロアは、賃料は、生鮮食料品などどんなテナントを募集するのか」という質問に対して答弁で、「おおむね1階から3階を予定している。賃料はフロアーごとに異なるので、この場での言及は控える。食料品を含め、小売業、サービス業等、広く募っていく。」聞き方によっては、これは課長の答弁かと思うんですけれども、聞き方によって、読み方によってはですね、ああかなり検討が進んでいるんだなと、これからグリーンベルは再生に向けてスタートしているんだなという思いがしたんですけれども、市長のこれからというお答えですけれども、ここのところなぜもっと市民に対して今グリーンベルがどういう状況になっているのか、検討がどこまで進められているのか、先ほど検討委員会のほうでは中間報告が出ているということですけれども、そういった情報をぜひとも市民に公開していただいて、市民の皆さん、本当に心配しているんですよ。やっぱりみんなが力を合わせてなんとか再生させていきたいと思っているので、そこのところ、情報公開しっかりしていただけるか、そしてこれから、その今まで検討されたことをどうやって生かしていただけるか、お伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 市民の期待を一身に受けて、みんなの気持ちを受けてと、痛いほどよくわかっているつもりでございます。ただ、まだまだ一般市民に公開できるところまで進んでいないというのが現状でございますので、進み次第一般公開はしていきたいというふうに考えております。
◇8番(金子浩隆君) やっぱりですね、庁舎移転それからテナント誘致、これは同時に進めていかないといけないと思うんですね。庁舎が入るビルであれば以前と違ってたくさんお客さんが来てくださるんではないかと、そういうところに商売を展開する、テナントを出店しようということになるんではないかと思うんですけれども、この点いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員のおっしゃるとおりで、庁舎が行くということになりますと、皆さん方もそれならばという気持ちにはなっていただけるんだなというふうに思いますが、庁舎を移転する場合に職員が仕事をする環境というものがきちっと整えられるかどうかというところの検討もしていかなくてはならないので、今もそういうところの検討をしているところでございます。
◇8番(金子浩隆君) こうお話ししてても少し食い違っているところが根本的にあるなと感じている。そのところは、先ほど1回目の答弁で現地での建てかえを考えてらっしゃる。あるいは新築での移転、それと今まで市長がおっしゃってきた複合ビルとしてあそこに市役所を移転する。市役所とは断言されていらっしゃりませんけれども、公共施設を入れていく、そこのところ市民の大方の皆さんは市役所があそこへ移るんだと、そう思っていらっしゃる。そこのところで食い違いが出てきているんじゃないかと。庁舎を移転することによってテナントが誘致できる。これがやっぱり同じ考えだと思いますけれど、それには新築移転、現地での建てかえとはやっぱり理論が違ってくると思いますけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 現地での建てかえとか、新築移転とかということは一切発言しておりませんので。私のほうは発言しておりませんので、その辺御理解いただきたいと思います。
(休憩を求める者あり)
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◇議長(星野 稔君) 休憩いたします。
午前10時32分休憩
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午前10時33分再開
◇議長(星野 稔君) 再開いたします。
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◇8番(金子浩隆君) ここで建てかえをするということは、グリーンベルには移転しないということになると思うんですね、市役所が。ということは、市役所移転とテナント誘致を同時に進めることは不可能になりますよね。そこのところの理論の整合性をお伺いしているのですけれど。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたしますけれども、庁舎整備庁内検討委員会で検討したということは、まずはまっさらな状況でこの今の沼田市の建物を建てかえるのか、それとも新しい場所に移転するのか、それとも今のグリーンベル21に入れるのかということの3案ある中の検討していく中で、グリーンベル21への移転が一番デメリットが少なくメリットが多いであろうという結論が中間報告として私の手元に来たということでございますので御理解賜りたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) 市の所有になってもう半年が経過しているわけです。市長がまず庁舎を取得して、それからということのそれからが半年たっているわけです。グリーンベルに移転するのが一番デメリットが少ないという中間報告が出ているということでございますけれども、その点についても市民の皆さんにその方向性というか、しっかりとした情報公開をしていただきながら、時間がないということは共通認識だと思いますので、早急に進めていただかなければならないと思います。そして、今月1日、2日、3日、新人議員研修会がありまして、私参加させていただきましたけれども、そのときに副市長が委員長で前橋工科大学工学部総合デザイン工学科の松井教授、それから各部長がメンバーの先ほどお話出ましたグリーンベル21構想委員会、この委員名簿をいただきました。平成27年5月22日現在と日付があったんで質問させていただいて、そしたら第1回目の委員会はまだ開かれていない、この5月22日現在という日付は設置した日付であるというお話でありました。随分のんびりしているんだなと思ったわけでございますけれども、この構想委員会、何をいつまでに協議するのかお伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの構想委員会の委員会が何をいつまでにということでございますが、3カ月をめどにグリーンベル21の再生に向けての検討をするということでございますので御理解賜りたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) 3カ月をめどにということですから、ぜひその期間に早急なる議論、月1回で足らなければ、月2回、月3回、とにかく不眠不休的な取り組みをお願いしたいところでありますけれども、1年以上閉館しておきながら、その間検討がどんどん進んでいくということに対してできるだけ検討を進めて、閉鎖期間も短くしてもらいたいと思いますし、閉館後というのは新しく開館をするわけですから、その際に向けてしっかりと検討を、これも早急に進めていかなくてはならないことだと思っておりますので、取り組みについて要請をさせていただきます。
 そして、このグリーンベル21の再生に関して最後、昨年10月の臨時議会で、合併特例債は行政施設の部分については可能。商業施設の部分については不可能という県当局の判断を仰いでいると市長答弁されていらっしゃいますけれども、このグリーンベル21を購入して、それから使い方を考える。まさに市長おっしゃってるとおり、まず市のものにしなければ話が進まないとおっしゃってましたけれども、私はそのときに並行して検討することが絶対に必要だと思っておりましたし、今でもその検討を同時並行で進めてもらわなくてはいけないと思っておりますけれども、この庁舎移転のためにグリーンベル21を購入するという考えのもとで、庁舎整備ということでグリーンベル21を購入していれば、合併特例債が使えたんではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたしますけれども、まずは、庁舎移転につきましては合併特例債が使えるということでございますが、先般関東の国交省の関東局長の中で話し合いがありまして、その中で新たな補助金制度ということで、市内のそういう施設に対する補助金ができたということでございますので、今それを検討させているところであります。
 それと、時間がなく早くということでございますので、私も早くはしたいんですが、やはり大金を使うことでございますので、市民の税金を使わせていただくということなので、しっかりした計画の上でやっていきたいというふうに考えておりますので、多少の時間がかかるのを御理解いただければありがたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) まず1点目ですけれども、これから庁舎をグリーンベルに移転させる費用についてはぜひともいろんな補助を受けられるように、間違っても財政調整基金をまた取り崩すということのないようにしていただければありがたいと思いますけれども、私がお聞きしているのは、まずグリーンベルを買って、それから使い方を考えるという形だったので、庁舎移転整備という名目での合併特例債が使えなかったんではないですかと。庁舎を整備するためにグリーンベル21を買いますということであれば、合併特例債を使えたんじゃないですかという質問なんで、そこのところを教えていただきたいのと、それから2点目の早くということですけれども、本当に長い時間このグリーンベルの問題に関しては議会でも先輩の皆さんが御苦労されて、市民の皆さんも本当に心配をされている中でありますので、議論を、検討を並行して進めて、やはり私は早急なる対応をお願いしたいと思っております。できる限りというところで対応していただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 庁舎整備で買収ということになればというお話ですが、その時点では先方が沼田市にこの建物を売っていただけるのかわからない状況でありましたので、なかなか並行してやるという作業までには至りませんでした。それと同時に先ほど合併特例債のお話がありましたけれども、Ⅱ街区に関してはその特例債を使わせていただいております。そして、できるだけ早くということでございますので、やはりそのような観点で進めていきたいと、かように考えております。
◇8番(金子浩隆君) 何度も申し上げますけれども、また、誰もがおっしゃっている、承知されていることですけれども、財政的にも、時間的にも、一刻の猶予もないのが現状です。グリーンベル21がおかしくなり始めて、先ほど私が申し上げました、もう14年たっているんです。無償譲渡問題、これも先輩の皆さん大変御苦労いただきましたけれども、8年たっているんですね、あのときから。一方で築50年、この市役所、もしものときには災害対策本部をここに設置しなくてはいけない。その災害対策本部を設置する庁舎が真っ先に潰れてしまっては話にならないわけですから、市民の生命、財産を守るという一番の目的のためにも、この市役所庁舎の移転、グリーンベル21の再生に向けてぜひとも市民へのつまびらかな情報公開、そして市長を先頭に全職員一丸となって早期の事業推進を強く要望いたします。
 では、次に移ります。
 「真田丸」の放映が決まる1年前、沼田公園長期整備構想の視察として信州上田城に行ってきました。上田城址には天守閣はないんですけれども、立派な大手門、堀、やぐらが保存、復元されており、「真田おもてなし隊」という観光協会、上田市から委託を受けた、真田幸村、真田十勇士に扮した若者が殺陣やショーなどを見せて盛り上げておりました。それで沼田から勉強に来ましたと告げるとその真田幸村がいわく、残念なことに首都圏から沼田に寄って、そして上田に来られる観光客の多くの皆さんが「沼田には何にもなかった。お土産を売っているお店もなければ、観光案内所もどこにもなかった。わからなかった。全くおもしろくなかったよ。」と話をされて本当に残念な思いをいたしました。
 現在沼田公園では、観光ボランティアの皆さん大変頑張っておられまして、しかしながらお聞きすると、案内の電話予約も会長さんが自宅でとるという、皆さんの拠点というか、待機するところもないのが現状です。観光案内所の設置には大いに期待しておりまして、14年前のやはりこの壇上で、当時市内には一つもない観光案内所の設置を提案させていただきました。その後グリーンベル21の5階に観光物産館ができましたが、なかなかあそこまでは観光客は上っていってくれないし、お土産も売り上げのほうはどうだったかと思います。グリーンベル21の物産館が閉館となって新しいところへ移転実現はされませんでした。今まで、観光課や観光協会で対応はあったようですけれども、観光客の皆さんが来てくださる土曜、日曜の観光案内をするところはなかったと思います。そこで新しくできる観光案内所、観光協会の皆さんも入れるようにしてくださるというお話でしたけれども、このボランティアガイドの皆さんの本拠地として活用していけるよう、ぜひともお願いしたい点と、やはり休日ですね、観光客の皆さんが来ていただける休日の対応をどのように考えていらっしゃるかお伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問には所管の部長に答えさせますのでよろしくお願いいたします。
◇経済部長(栃原豊彦君) それでは、命によりまして私のほうからお答えさせていただきます。
 先ほど市長のほうの答弁の中で秋ごろの開設を目指していると答弁がありました。また、観光案内所の機能に関しましては、御答弁でも申し上げたとおり、沼田市の観光協会の事務局としてその場に移転をすると、事務局機能。そしてまた、観光ガイドの皆さんがその場所で常駐できるようなそういった場所、さらにはそこでの観光案内、情報発信、さらには沼田市の物産品、あるいは特産品の販売と、こういったスペースを設けるということを考えております。また、御質問のございました、職員の体制でございますけれども、当然土日も開設をして、こういった御案内ができるような形で現在考えておるところでございます。
 以上でございます。
◇8番(金子浩隆君) ぜひよろしくお願いをいたします。
 次に、大河ドラマ館でございますけれども、最近になって、ついこの間ですけれども、私の友人から大変な情報が入ってまいりました。信州上田真田丸大河ドラマ館ということで、来年のNHK大河ドラマ「真田丸」に向けて上田城址公園内の旧市民会館ホールを利用し、信州上田真田丸大河ドラマ館ができる。このチラシを送ってもらったんですけれども、このチラシの最後の行には、「真田丸の大河ドラマ館は全国で唯一長野県上田市に建設される予定です」と書かれております。しまった遅かったかっていう思いがしたんですけれども、まだ沼田市には情報がなかなか入ってこないのと比べると上田市すごいなと思うんですね。だからその取り組み、大河ドラマ館は、今年の「花燃ゆ」の大河ドラマ館は、山口県の萩と防府、そして群馬県前橋市、この全国3カ所設置されております。ですから、上田市が全国で唯一と言っているのは上田市だからという考え方でいけば、まだこれから沼田も挽回してそれを誘致する。もう半年しかありませんけれども、もう火の玉になって誘致するっていう、私はぜひやっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 上田市が唯一と書くのは上田市の勝手でございますが、沼田市としても今現在検討中でございますので、何とかしていきたいというふうに考えております。
◇8番(金子浩隆君) ぜひともお願いをいたします。
 さらにですね、駐車場の問題ですけれども、今年の春も桜の沼田公園にはたくさんの観光客の方が来ていただいていて、他県ナンバーの観光バスが先ほどお話ありましたとおり、路上にハザードをつけて駐車しておって交通渋滞にもなっておりますし、これ他県に大河ドラマの視察に行きますとね、「八重の桜」のときもそうでしたし、「天地人」のときもそうでしたけれども、物すごい観光客の方が来ていただけるんですよ。本当に千載一遇のチャンスなんで、この駐車場対策もしっかりととっていただかないと、通常の想定を超える方が来ていただける可能性を持っている大河ドラマの放映ですから、ぜひそうなってほしいという期待も込めてこの駐車場整備もしっかりとしていただきたいと思います。
 さらにですね、歴史リレー講演会というのを実施していただきました。5回にわたって大学の先生、地元の郷土史家の先生のお話、それから5回目はNHK大河ドラマの真田丸制作総指揮の屋敷陽太郎プロデューサーの講演がありまして、大変楽しく盛会に開催されましたけれども、来年の放映本番に向けてさらに気運を高めていくために、あと半年ですけれども、今年度も何回かこの講演会、歴史講演会を実施していただけないかと思いますが、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 駐車場、何とか20台ぐらい確保できればいいかなというふうに思っておりますが、いかんせん今の状況では大変苦慮しているというところでございます。
 そして、リレー講演会でございますが、今後ともやるということで検討しているそうでございます。よろしくお願いいたします。
◇8番(金子浩隆君) よろしくお願いいたします。
 ここの項目の最後ですけれども、沼田城の遺構状況を確認するための発掘調査、これは平成4年に策定された沼田公園長期整備構想がこの発掘調査からやっと大きく前進、推進するんだなと思って大いに期待しているところですけれども、この沼田公園長期整備構想、文字どおり長期にわたる大構想ですから、そして平成4年からもう23年たっています。先ほど観光誘客ということで公開をお願いいたしましたけれども、それの後もですね、やっぱりこの発掘調査しっかり取り組んでいただいて、遺構の姿がはっきりと見えてくればテニスコートの沼須運動公園への移設も急がなくてはなりませんし、堀、土塁、やぐら門の復元とさらに前へ進んでいくことに大いに期待をしているところです。そんなところですけれども、この遺構発掘調査を所管する教育委員会、それから沼田公園長期整備構想を所管する企画、公園整備を所管する都市計画課と他部門にわたっておりますので、ぜひともプロジェクトチームあるいは、全庁挙げての体制構築をお願いしたいところでございますけれども、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 いろいろな各課にわたっているのでプロジェクトチームをつくったらどうかという御提案でございますので、研究させていただきたいと思います。
 訂正いたします。今、検討会議は既にもう栃原部長のほうで始まっているということでございますので、栃原部長にこの質問に対して答えさせます。
◇経済部長(栃原豊彦君) ただいまの金子議員さんの御質問でございますが、当然今後この「真田丸」に向けた沼田市としての対応を進めていくに当たりましては、当然直接所管いたします観光交流課のみではなくて、やはりその公園の関係等もございます。いろいろな庁内の関係各課と既に真田のプロジェクト庁内検討会議というものを立ち上げさせていただきまして、関係する課と連絡調整、いろいろ協議をさせていただいているところでございます。今後につきましては、民間の皆様方にも当然入っていただいたところでですね、今度沼田市として行政だけではなくて、民間サイド皆様のお考えをお伺いしながら推進を図っていきたいということで、これにつきましては、近々民間の皆さんと入っていただいた会議も開催するということで計画しているところでございます。
 発掘につきましても、これは直接担当していただくのは社会教育課ということでございますので、十分社会教育課あるいは、公園を管理する都市計画課とも調整をさせていただきながら、やはり来ていただいた方に満足していただけるような対応ができるように実施できるような方向で検討してまいりたいということで考えております。
 以上でございます。
◇8番(金子浩隆君) 期待をさせていただきます。ぜひとも議会への情報も随時開示をお願いしたいと思います。
 最後に財政調整基金でございますけれども、先月の7日、8日、臨時議会のときに財政調整基金というこのプリントが1枚配られておりました。特に説明がなかったので、12日の総務文教委員協議会で説明をいただきました。平成26年度は当初予算繰入額9億2,000万円から始まって補正予算が第1号から第12号まで。2月の豪雪災害、それからグリーンベル21という大きな買い物があったわけでございますけれども、定例議会、臨時議会、全ての議会のたびに1号から12号補正ですから、単純に平均すれば毎月の補正ということになります。そして今議会でもまた財政調整基金から2,852万9,000円、FM局のグリーンベル21からの移転費ということで補正予算提出されております。先ほども申し上げましたけれども、財政調整基金は文字どおり財政を計画的に調整をする大切な貯金であります。この計画的な財政運営という観点から、この毎月の補正、毎議会ごとの補正で、単純に計算すると毎月の補正ということになりますけれども、この使い方について市長どう考えていらっしゃいますか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 毎月の補正はどう考えるのかということでございますが、財政調整基金等いかに大事に使っているかということのあらわれがこの補正にあらわれているんではないかなというふうに思っております。といいますのは、当初予算では想定できなかったもの、それらがこのように出てくるわけでございますけれども、それだけ世の中が流動的になっているという中で、しっかり各課が検討した上で補正に出してくるということで御理解賜りたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) それでは、市長は本市の財政調整基金の適正額はいくらぐらいのものだとお考えでございましょうか。
◇市長(横山公一君) 先般財政課長と本市の財政調整基金は幾らあれば足りるのかと。適正ということでなくて、幾らあれば足りるのかということでお聞きしましたら、最低でも10億以上あれば何とか回るということを財政課長から承っております。
◇8番(金子浩隆君) 41億という財政調整基金があって、今もう半額になっている。10億あれば足りるというお考えからその41億が大きな金額であったということも想像できますけれども、ただその41億という貯金ですね。学校給食の御飯の外注の問題とか、給食費の負担の問題とか、スポーツや文化団体の活動支援する団体への補助金の削減、それから、議事録を読んでおりましたら、生徒が使っている机が壊れても修理するお金がないなど、財政が厳しく市にお金がないと、財政難、財政難というその理由で多くの大事なことが実施できなかった中でですね、つくってきた貯金であります。これは政策的にどう考えてつくった貯金であるかということ以上に、市民の大切な貯金であると考えております。それが今半分になってしまっているわけですから、今後は本当に、計画的に、慎重に、しっかりと財政運営を行っていただきたいと要望させていただきまして、私の一般質問終了させていただきます。
ありがとうございました。           
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◇議長(星野 稔君) 休憩いたします。
午前11時00分休憩
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午前11時08分再開
◇議長(星野 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇議長(星野 稔君) 次に、坂庭直治議員。6番。
〔6番 坂庭直治君登壇〕
◇6番(坂庭直治君) 先日に噴火をした口永良部島から避難され、なれないところでの生活を余儀なくされている住民の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 ただ、あれほどの噴火に遭いながら被害者を1人も出さなかった皆さんの予測をされた訓練と日ごろからの心構えに敬意を表します。一日でも早くもとの生活に戻れることをお祈りいたします。
 それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 今年度、予算書の表紙にもありました「沼田市の元気みらい」についてお伺いします。
 活性化対策、森林のさらなる活用について、今群馬県には、7,000万立米の材木資源があると言われています。県では1年間に40万立米の搬出を目標に取り組んでいますが、実際には20万立米、民間とあわせても30万立米程度だそうです。杉・ヒノキ・カラマツ・松などが主な樹種で、一般的に建築材としては50年から60年がころと言われ、造作材やはりとしても100年ほどで使えます。このままでは群馬の木を切り出すのに200年以上かかってしまい、せめて年間70万立米程度の搬出計画を立てないと木の成長に追いつきません。雑駁な計算ですが、群馬県の面積が約6,362平方キロメートルで、沼田市約443平方キロメートルです。森林が80%ですので約8から9%、利根郡の約1,322平方キロメートルとあわせますと、約30%、2,100万立米の木が利根沼田にあります。そこで原木を集め、材積の検知とA・B・C材の仕分けのできる集材センターをつくっていただきたい。A材は立米単価もよい群馬県の優良木材として活用、単価が半分以下になってしまうB・C材はパレットや品物を保護する梱包材として活用できます。このパレット・梱包材は海外から20万立米程度輸入されていますが、50%以上も円安となっている今が国産材に切りかえるチャンスであると思います。
 海外を見ますと、世界有数の木材輸出国だったロシアが、国内の木材加工産業を振興させる目的で丸太での輸出に制限をしたことで少なくなり、建築需要に生産供給が足りず輸入に頼っていた中国では、日本の杉に注目をしています。また、韓国、台湾など、アジアで日本の杉・ヒノキは人気があります。13年に大分県の森林組合で2万立米を輸出、長野県栄村森林組合で中国に新潟県の直江津港から輸出をされています。輸出時の大分県の話、直江津港での積み込み写真を見ますとB・C材の混入がかなり見られます。この輸出は静岡県のある会社が行っていて、群馬にも話がありましたが進めることはできませんでした。しかし、今でもこの話はつながっています。世界で一番安いと思われているのが日本の杉の木です。沼田に集材センターを置くことで輸出を考えるときに直江津港が近いこと、集まる材は杉が多く、パレット・梱包材に適していて、製材する工場があること、材積の検知、仕分けがスピード化され、運送距離が近くなることで素材の搬入業者にもメリットがある、何といっても、雇用の拡大が期待されます。
 A材については、今までは柱・はり・造作材・壁板・野地板が主な使用箇所でしたが、加工技術の向上で床板・カウンター材などの活用も期待をされています。市長さんの見解をお伺いいたします。
 次に、広葉樹の放射能対策についてお伺いいたします。今、このところは切り出して販売、活用することが難しい状態にあります。原木としての使いごろは30年ほどと言われます。このままでは大きくなり過ぎてしまい先が見えません。そこで、場所、条件を変えて切り出し、放射能を測定して、キノコを植えて結果を見る実験をしていく必要があります。当然沼田市だけでは厳しいことですので、群馬県や国と連動して取り組めば可能であると思いますが、市長さんの見解をお伺いいたします。
 伐採をした後は、当然植林をするわけですが、今は花粉の少ない杉・ヒノキの苗木がありますので、植えかえていけば花粉症で悩んでいる方にも優しい地域となれます。農地との境界は、緩衝帯を設けていただければ有害鳥獣対策にもつながります。森林文化都市沼田を掲げる本市です、ぜひ対策を。市長さんの見解をお伺いいたします。
 次に、観光対策について、観光客に対する安全・安心の確保についてお伺いします。
 昨年は、海外から1,341万人からの観光客が日本に訪れました。最近は、市内の観光地にも多く外国の方々を見ます。
 先日の吹割の滝開きのときも、台湾から多く観光に来ていましたが、危険なところでの写真撮影や危ない行動に遭遇しました。ケガやもっと危険なこともあります。せっかく沼田に来ていただけたのに嫌な思い出の場所となってしまいます。そこで、案内看板などに中国語・英語の表示が早く必要です。国は、今後2,000万人を目標としていくと発表していますので、外国からの観光客はますますふえていくと思います。市長さんの見解をお伺いいたします。
 次に、教育環境について、児童生徒の安全確保のための安心メール発信についてお伺いします。
 今は、PTAや保護者OBが自主的な活用をしていると聞いています。最近は不審者情報も多く見ますし、ゲリラ豪雨・地震・台風・大雪など、自然災害も予測されます。沼田市全体の発信制度と自然災害を想定いたしますと、学校ごとの発信制度、また、統合で学校が遠くなる地域もあり、保護者の皆さんが身近に感じられる情報制度としても必要です。安心できる管理・運営を求めることから学校ごとでの取り組みは難しく、沼田市全体の安心メール制度としてつくるべきです。校舎は耐震化によって安全になりましたので、今度は校庭や通学時の児童生徒の安全に取り組むべきと思います。見解をお伺いいたします。
 以上で1回目の質問とさせていただきます。答弁をよろしくお願いいたします。
◇議長(星野 稔君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、沼田市の元気みらいについて、林業活性化対策について、森林のさらなる活用と未来に向けた取り組みについてでありますが、本市の森林整備につきましては、沼田市森林整備計画に基づき、造林や下草刈り、除間伐などの保育作業及び林業作業道の整備を行っておりますが、手入れが必要な全ての森林で実施するには至っていない状況の中で、戦後に植林した人工林の多くが本格的な伐期を迎えております。
 一方、地域木材の利活用につきましては、良質材は渋川市、または藤岡市の県産材センターや市場へ主に出荷されますが、その他の木材については、チップやおが粉用などとして利用されております。
 今後の地域木材のさらなる活用の取り組みといたしましては、低価格で処理されているその他の木材について、従来の利用のほかに木製パレット等への利用促進を初め、需要が急増している国々への輸出や集材センター設置など、流通体制整備等について、県を初め、森林組合や木材関係団体等と研究を進めてまいりたいと考えております。
 次に、広葉樹の放射能対策についてでありますが、広葉樹を利用した特用林産物については、放射性物質の影響により野生キノコの出荷制限、原木シイタケの出荷自粛や価格の下落、風評被害の発生等、生産活動の継続に当たり厳しい状況が続いております。
 また、原木の利用については、放射性物質の影響を低減するための具体的取り組み事項として、平成25年度に国により策定された「放射性物質低減のための原木きのこ栽培管理に関するガイドライン」によりますと、原木は指標値であるキログラム当たり50ベクレルを下回るものを使用すること。また、安全性を確保するため発生したキノコの検査は必須となっております。
 なお、原木の放射性物質検査及び原木より発生したキノコのモニタリング検査については、利根沼田環境森林事務所において無料で検査を行っておりますが、議員御提案の広葉樹の放射性物質検査につきましては、利根沼田環境森林事務所など、関係機関と協議してまいりたいと考えております。
 次に、新たな植林についてでありますが、先ほどの質問にありましたように、地域木材の利活用が図られることで森林の計画的な伐採及び植林が進むことになると考えられます。植林を含めた森林整備につきましては、生産性を向上させるための林道及び作業道の計画的な設置、また、現在小規模で分散している森林を所有者や境界の確認等を行うことにより、一体的に施業などを行う集約化等の支援、有害鳥獣対策のための緩衝帯の整備などについて、計画的に進めてまいりたいと考えております。
 なお、御提案いただいた少花粉あるいは無花粉杉の植林は、国民病となりつつある花粉症対策の切り札として注目を集めております。全国各地でも無花粉杉の開発が進み、最大の課題とされていた苗木の量産化も可能となってまいりました。本市におきましても、少花粉あるいは無花粉の杉などの植林を計画的に推進するため、森林整備計画への位置づけについて検討してまいりたいと考えております。
 次に、観光対策について、観光客に対する安全・安心の確保についてでありますが、観光人口の増加を図る上で十分な安全対策をとることは必要不可欠であると認識しております。しかしながら、観光の捉え方が時代とともに移り変わり、これまで観光客が訪れなかった場所が、ネットや口コミにより多くの方が訪れる場所になったという話もよく耳にいたします。こういった場合、ややもすると安全対策が後手に回ってしまうこともありますので、状況を見きわめながら適切に対応してまいりたいと考えております。
 特に、最近では、議員御指摘のとおり、吹割の滝などにも外国人観光客がふえてまいりましたので、注意喚起用の看板につきましても、外国語表記を行うなど配慮してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、坂庭議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「教育環境について」は、教育長から答弁申し上げますのでよろしくお願い申し上げます。
◇議長(星野 稔君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 坂庭議員の御質問にお答え申し上げます。
 教育環境について、児童生徒の安全確保のための安心メール発信についてでありますが、児童生徒の安全確保のための情報につきましては、本市では学校により規模や地域の特性なども大きく異なっていることから、学校や地域の実情に応じた効果的な情報を提供するためにそれぞれの学校が発信することとしております。そのため、安全確保のためのメール配信システムの導入につきましては、各学校ごとの対応としております。
 現在メール配信システムを導入している学校は、小中学校22校中15校となっておりますが、導入している学校では、不審者や熊などの出没情報のほか、授業軽減、臨時休業、登下校時刻の変更、修学旅行等の到着時刻などの連絡にも活用しております。
 一方、導入していない学校の理由といたしましては、安全確保のための情報は、保護者全員に確実に届くことが重要となるため、通知や電話連絡網などにより保護者全員に確実に情報を周知できるように努めていることや、小規模校では、緊急時に電話等で対応した方がより早く確実に情報を伝えることができることなどから、導入に対して慎重になっている学校もございます。
 しかし、各学校におきまして、保護者に一斉に安全確保の情報を提供できる安心メールの役割は大きいことから、教育委員会といたしましては、メール配信システムを導入していない学校におきまして、保護者等の御意見をお聞きしながら、安心メールの活用が必要であると判断した場合には、メール配信システムの導入に向けて働きかけていきたいと考えております。
 以上申し上げまして、坂庭議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇6番(坂庭直治君) それではお答えをいただきましたので再質問をさせていただきます。
 最初に沼田の「元気みらい」とは市長さんはどうお考えなんでしょうか。私は家族を持てる収入があり、安定した仕事が続くことが大事なんだなと思っています。地元雇用が期待できる企業さんを誘致できれば非常に早くていいことなんでありますが、沼田市がずうっと取り組んできてもなかなか来ていただけていないというのは皆さん御存じのようだと思っています。また、頑張ってきたことも理解しているつもりでありますが、としたら、今沼田にあるもの、昼間外に出ればどこ行っても目につくのが山だと思います。この山を切り出して販売、跡を片づける、植林をする、手入れをする、そしたらそこに大きな仕事が生まれます。そしたら、これは沼田市の持っている大きな財産だと思います。ただ現状を見ますと、逆に放置して、手入れが足りなくなってきますとやっぱり有害鳥獣のすみかになってしまうであるとか、そしたら住民にも本当に危険なことがたくさん生まれる状況にもありますし、また、手入れをされていない山林では、災害にも弱い山となってしまいます。
 家族を持てる収入のためにも、沼田に大きな仕事を生めば沼田が元気になるんだと自分は思うのでありますが、これについて市長さんのお考えをお伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 沼田の元気みらいとはどう考えるのか、家族を持ち、安定した収入をという御意見でございますけれど、まさにそのとおりでありまして、家族が幸せに安定収入を得ることが、まずは元気の源であろうと同感であります。それと同時に、目につくものは山だということでございますが、まことにそのとおりでありまして、やはり沼田はこの山を利用する、材木を利用することが必要ではないかなあというふうに思います。そして、大きな仕事を生めば元気になるということでございますが、今なかなか大きな仕事というのが即飛んでくるわけでございませんので、本年から起業塾という形で地元の人たちもみずからが元気になるような施策を考えながら、昨日も説明会を開かせていただきましたが、そのような形で沼田の人たちからも立ち上がって元気になっていただきたいというようなことを考えて施策を進めてる次第でございます。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。市長さんが起業塾で地元から立ち上がることを期待した事業を進めていることは理解をしているつもりであります。
 この山を手入れをするというのは、このほうの方も起業塾に参加していると思います。また、群馬県でもここに資料があるんですけれども、「実充をした森林資源と地理的優位性を活かして林業を再生し、『森林県ぐんま』から『林業県ぐんま』への飛躍」を目標に群馬県森林・林業基本計画を10年計画で策定して取り組んできました。先日これ新聞に出ましたが、この計画を1年前倒しで達成しようということになっています。県は林業を地方再生の一つの柱と位置づけて、林業の活性化を図り、雇用の創出や地域振興につなげる考えで、素材生産量をふやし木材加工拠点の整備促進や県産材の需要拡大をしていくというお話を伺いますと、B・C材の県内加工体制を確保するため新規の工場誘致も目指していると書いてありますので、今の現状を踏まえますと沼田にB・C材の製材工場をつくることも十分可能であると思いますし、沼田にこの集材センターをつくることも今はチャンスなんだなあと思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 群馬県が森林県より林業県へということでございますが、まことにそのような形になっていただければありがたい。そして、集材センター等を活用したらということでございますが、今後検討させていただきたいと思います。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。
 また、先日の新聞に川場村で製材のコンビナートというような記事が出ておりましたけれども、ここで整備されても材木は十分沼田にはもっとあるんだと思っています。年間でここの目標は5,000立米だそうです。それと、先ほどの最初のところで栄村の立米数をちょっと入れるのを忘れてしまったんですけれども、去年栄村から1万立米の輸出がされたそうであります。そうしたことを踏まえていきますと、まだまだ沼田に集材センターをつくって搬入業者のメリットも生まれることは、材木を生かすチャンスであり、県とも連動できるとも考えますので、ぜひ地方創生と合わせて目標の一つにしていただければいいなと思うのですけれども、これについてもう一回申しわけないですけど、お願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 集材センターをつくることによってメリットがあるということでございますが、今大手商社等も木材の輸出ということに目を向けだしそうであります。ぜひ、こういう機会はなかなか来ないと思いますので、先ほど申しましたとおり、検討していきたいというふうに思います。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。
 今の素材生産量を2倍にしても、今の群馬県の量から考えますと100年かかります。3倍にしてやっと70年であります。植えた木は、五、六十年で切りごろを迎えるわけですから、十分ずうっとサイクルできる職場であるんだと思います。
 また、あるデータを見ますと、新潟県の港に輸入されている原木丸太の量が最初の質問の中でも述べましたけれども、5年で5分の1になってしまったと。住宅で今まで一番多くといいますか、主に構造材として強度があり利用されたのが、米松材なんですね。だけど米松材の輸入量が少なくなってきたことと、円安もある関係からこの材料が5割ほど今アップしています。ほかにも下地材として今まで利用したアカマツの材料も円安で大変高い材料となり、需要が厳しい状況です。県産材の補助制度もあり、加工精度の技術、そうしたこともあり、今この杉材の利用度が上がっています。ここに、沼田に集まる木は、杉が一番多いわけですから、ぜひこのセンターをつくって、A材は、県産材のほうへそのまま丸太で出してやる。B・C材は、4メートルであればそれを半分にすれば十分に梱包材とかパレット材に活用できるわけですから。それと沼田には製材工場が今なら稼働できます。ぜひとも、この材木の流れを沼田でちゃんと整える今がチャンスがあると思っていますので、ぜひこの辺についてよろしくお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 おっしゃるとおりでございますので前向きに検討していきます。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。
 これは先ほど市長さんの答弁のほうにもありましたけれども、伐採時の道路を残して植林や手入れのときにも活用する林道を整備していくと言われましたので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 次に、広葉樹のほうに移らさせていただきます。
 キノコの原木については、私は切り出せないと思っておりましたけれども、認識不足で切り出せないのではなく、切りにくい状況でありました。先ほど市長さんが述べられたように、現状は、50ベクレル以下のものはそのまま原木として使用する。50ベクレルを超えたものは、100ベクレルまではとりあえず駒を植えてとりあえずキノコを測定する。100ベクレル以上のものは原木を水圧洗浄して50ベクレル以下になれば植えることができるのだそうですが、洗浄すると表面がかたくなったり、キノコの出が悪くなってしまうようなこともあるんだそうです。また、大変な労力を要してますので、これについては大変生産者が取り組むのは難しいという状況だそうです。それとキノコの原木なんですけれども、私は先ほど30年と述べさせてもらったのですけど、実際は山の人に聞きますと、20年からもう切れるんだよと、20年から25年が一番いいんだそうです。そのまま放置をして、例えば30年を越して40年とかになったに場合に、これは針葉樹と広葉樹の大きな違いは、針葉樹は1回切ってしまうと次の芽は出てこないんです。だけど広葉樹の場合は、ちょうど切り芯に合わして時期に切ってやればたま脇芽が出てきて、次の林をつくることができるのが広葉樹。ということは、切り芯で切ってやらないとこの芽の吹きが悪くなるんだそうですが、この辺について、じゃあ今切らないと次の芽が出てこないという心配をしていました。だけど今これを全部切っても活用がとても難しいんだそうです。東京電力さんのほうで今、この木を全部切って、そのキノコの原木状態にすれば何立米ありますよというのがわかれば、それとその生産者の人が大地震のときの取引単価の記録のものが残してあれば、補償しますよと言っているんだそうでありますけれども、残念ながらそのときの資料を持ち合わせている農家はほとんどいないということです。ということは、国とか行政の力を持ってすればその当時の単価は出るんではないのかなと。としたら、これを今森林組合さんとかにこの山を、切りごろを迎えた木はあきらめて一回切る。切っていただいて量がわかれば、この量を補償していただく制度をぜひつくっていだだきたいと思うんですけれども、この辺についてはいかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問は、当方に資料がないため、これは調べさせていただきたいと思います。
◇6番(坂庭直治君) ぜひよろしくお願いいたします。
 ただ、もう一点補足で加えますと、そのときある方の話なんですけれども、じゃあ森林組合さんで切ってそうにしましょうと言ったら、どうもどこかでストッパーがきいたみたいで個人で切らないとだめだとかってある会社さんが言うんだそうです。ある会社とは皆さんがよく御存じの会社だと思うんですけれど。それについても行政さんが間に入ってもらって、当時の単価を設定して、専門の人に切ってもらえば、そしたら、また20年とかたったら次の木が成長するわけですから、これは、広葉樹のほうの活用はあると思います。
 それと、最初にもお伺いした部分でありますが、これは個人ではなかなかキノコを切ったときに何ベクレルで、じゃあ3年たってキノコが出たら何ベクレルになったよというのは、キノコを隣同士で置いたらだめなわけですから、ちゃんとした試験場でやらないとその木の本当の数値は出てこないと思いますので、その辺については本当にぜひ沼田市さんだけではでなく、県の環境森林部の皆さんともぜひ協議をしていただいて、やっていただければと思います。
 それをお願いいたしまして、次に観光対策ですが、これは台湾の皆さんが危険な撮影をしたときにちょうど市長さんも一緒でしたので、これ十分わかっていることだと思います。ただ、その後すぐにできたのかなと思って見に行ったら、まだ間に合っていないということでありますので、ぜひ、取りあえずは簡単なものでいいと思うんですよ。向こうの人が理解できればいいんだから、これを早急に設置をしていただく。それで、将来的にはちゃんとした看板をつくっていただいて、できればそこの観光の場でガイドさんなんかもつけていただければ、もっと安全な観光地になるのだと思うのですけれども。
 また、近い将来はオリンピックやそういうことも想定されておりますので、もっともっとこの地域に、いいところだよということになれば来ると思うんですが、どうでしょう。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 きょう15日、英語表記、中国語が2種類だそうです。台湾語の中国語表記と本土の中国語表記で、3種類の表記で仮設の看板をきょう中には立てられるということでございます。そして、正式には予算が確保できた時点で、もう一つ韓国語も入れて立てていきたいというふうに考えております。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。本当に観光地の人喜ぶと思います。本当にね、あのとき一緒にいたんですけれど、狭い歩道のところで滝を入れて写真を撮るようなことをされると、もしあそこでおっこっちゃうと大変なことになります。本当に素早い対応でありがとうございます。
 それでは、学校のメールのほうに入らせていただきます。
 先ほど教育長さんの答弁をいただいたんですけれども、今学校ごとでメールを取り組んでいるんだとうことでありますけれど、自分の聞いたところでは、学校として正規にはという理解だったんですね。例えば多那の場合ですけれども、メールの制度というより、ちゃんとしたいろんな安全性を考えるというのですか、情報漏れとかそういうことがないようにちゃんとした制度をつくるためには、ある人の話では大きな予算が要なんで無理なんだよということも聞いたんですけれど、その辺についての把握はどうなんでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 坂庭議員の再質問にお答え申し上げます。
 先ほど22校中15校が配信システムを導入しているというふうに御答弁申し上げました。この安全性ということについてですけれども、情報管理はソフト会社が行っておりまして、セキュリティー上は高い信頼性があるというふうに言われておりますけども、近年のサイバー攻撃等ですね、そういった事案等見ますと、実際のところですね、不安を感じる保護者の方もいらっしゃるんではないかなと、そのように思います。こういったことから、学校と保護者がよく話し合いをしていただいて、また教育委員会とも相談していただいて、判断していくということが大変大事だと考えております。
 今ですね、15校の学校が利用しているシステムについては、保護者の新たな負担は生じないと、そういったものであります。一例ですけれども、学習支援ソフトと対になっている、そういった配信システムもございます。そういったところと学習支援システムと合わせて、そういったシステムを取り入れているという学校も市内に実際にございます。
 以上でございます。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございました。
 今22校中15校と答弁いただきまして、また、保護者の自負もないということは、ネットなんかで調べますと九州のほうで大分無料のこういう制度がはやっているとか、普及しているという話もありますけれども、これは今現在この15校のところは学校の負担で行っているんでしょうか、それともどういった、これ負担金なしなんでしょうか、どうなんでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 先ほど申し上げたんですけれども、学校によってそのどこのどういうソフトにというのは異なっております。大きく今のところ2種類、二通りあるんですね。一つがその学習支援のソフトとセットになったところです。特にですね、例えば学校にあるコンピューターを入れかえをするときに、そのソフトをセットで行う。したがいまして、学校が独自に余分な公費を投入するということではなくて、今後例えば、22校中15校ですから7校ですね、7校が導入されていないわけですけれども、それは、保護者の方とよく話し合いをして、導入しなくてもいいだろうという判断になったんだと思うのですね。今後よく保護者の方と相談して、やはりそういう大きなメリットもあるので、じゃあうちの学校も導入しようということになれば教育委員会のほうでよくお話を聞いてですね、教育委員会のほうで対応をよく検討していきたいと思います。
 以上でございます。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。
 今お伺いして大分理解できました。ただ2種類あると言ったんですよね。ということは学校ごとに連絡を出せるんだと思うんですけれども。じゃあ、沼田市から1回で22校の学校へポンと連絡をとる、どうするのかなという思いがあります。それと、やっぱり今の状況をメールなんかを見ますと不審者も本当に頻繁に地域にあらわれている。もっと地域を絞っていくとしたらゲリラ豪雨とか地震の場合は、地域をもっと絞っていくわけですから、その学校ごとの配信ができるのはすごくいいことなんだと思うんです。ただ、不審者の場合なんか沼田市からボンと出したい、じゃそこはどうしていくんですかと。2種類あったら情報発信が難しいので、それよりか、やっぱり市で統一した情報制度を構築していかないと今後の管理が大変になっていくのではないかなと思うんですけれど、その辺をまたもう1回、最後にお伺いしたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 すみません、私の言葉が足りなくて。2種類と申し上げましたのは、学校が選択したそのソフトのほうですね。AというソフトとBというソフトがあるということで申し上げました。
 今の議員さんおっしゃるとおりですね、メール配信については、情報が保護者に一斉に、しかも迅速に伝わると、そういう大変優れたメリットがあると思います。ただ一方ですね、学校が保護者に伝えたい、うちの学校の保護者に伝えたいという情報と、保護者が自分の家の子にこういう情報を学校からいただきたいと。そういった情報につきましては、学校ごとに異なると思うんですね。これ沼田市といえども、これかなり広い地域でですね、地域特性がありますので、やはり、学校が保護者の方にこれを伝えたい、保護者の方は学校からこの情報を得たいと、そういったものにつきましては、一番その地域の地理的条件であるとかですね、児童生徒の実態をよく把握している学校がその保護者に配信するということが効果的であろうということで、現在あるわけでございます。本当に、一斉に、迅速にという大変なメリットはあるんですけれども、情報、その得たい情報、伝えたい情報が地域ごとに異なっていると。より実効的な役に立つというか、直接役に立つ情報を発信するには学校ごとの対応がよろしいであろうということで現在に至っております。
 以上でございます。
◇6番(坂庭直治君) ありがとうございます。
 どうもちょっと思いが違っているかなと。もちろん自分が言っているのも学校ごとの発信もできる制度であり、それを同じソフトでやっていかないと一括情報を出すときに不便があるんじゃないですかというのが俺の考えなんです。だから、2つのソフトを使ったら情報の発信がまとめて出すときに難しいんじゃないかなと。学校ごとには1つやっていれば1つずつ出ると思うので。だけど、緊急で本当に急いで出すときは多分電話連絡もだめになっちゃうだろうし、今までの教訓から見れば、やっぱりそこは電話は使えないという想定はしておかないとだめなんだと思うのです。だから冒頭でも言わせてもらったように、口永部島の皆さんはすごいと、あれだけの火砕流に遭いながら犠牲者がいない、相当な想定と訓練をしてきたんだと。だから学校もそうあるべきなんだと思っているのが私なんですよ。だから学校ごとに発信も当然できなくてはだめなんです。地震のときとか、例えばあの川が氾濫したんだよ、あの橋がやばいんだよというときには、その学校ごとの発信でないと絶対だめなんですから。だけど大きな災害、もっと大きな災害がもう違うところでつかんだときには、こっちからそこへ情報を流すことも大事なんだと思う。だから全体が一つの同じ制度で流せて、しかも学校ごとに流せる制度をつくってくださいというのが私のお願いなんですけれど、そこをまた、申しわけありませんが再度お願いしたいと思うんですけど、どうでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 市内全体に共通してかかわることについての情報提供につきましては、沼田市の情報配信サービス、ホッとメールぬまたがございます。このホッとメールぬまたでは、例えば災害にかかわる情報であるとか、登録をした市民の方々には一斉に届くようになっております。共通にかかわる、市内全域にかかわる情報につきましては、現在のところですね、そういった方法もございますし、教育委員会のほうから各学校に共通する情報をメールで伝えたり、ファクシミリで伝えたり、電話で伝えたりしております。そこに、その共通する情報に各学校がうちの学校ではこのことが大事だと、こういう地域特性があるからこういったことが大事だという情報をつけ加えて保護者に流すと。そういうふうなことで対応しております。議員さんおっしゃるメールによる配信、迅速かつ一斉にという、そういった優れた点につきましては教育委員会も十分承知しております。いろいろ貴重な御提言をありがとうございます。
 以上でございます。
◇6番(坂庭直治君) どうもありがとうございました。しつこく言って済みませんでした。ぜひ、だけど子供たちの建物は安全になったのだから、今度は通学のときであるとか、そういう安全が今後本当に望まれると思うので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 私の今回の一般質問につきましては、何といっても沼田が元気になるには雇用を生むことが大事なんだという思いが自分は強いんです。だから大きな企業さんに来てもらって大きな雇用を生んでいただければ、本当に一番仕事が早いのかなと思うんですけれども、それよりか今沼田にある資源を活用して今の制度、木材センターみたいな、集材センターをつくっていただければ、ここにまた新たな仕事も雇用も生まれると思いますので、雇用拡大、新規雇用の施策の一つに間違いなくなると思いますので、ぜひともその辺について最後にお答えいただけましたら、いただいて、私の一般質問を閉じたいと思います。
 どうもありがとうございました。
◇市長(横山公一君) ただいまの坂庭議員の御質問にお答えいたします。
 やはり、この沼田市に雇用を生むことが、沼田の元気の源だというのは同感でございますので、みんなして仕事をつくっていきたいと、かように考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
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◇議長(星野 稔君) 休憩いたします。
午前11時59分休憩
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午後1時00分再開
◇議長(星野 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇議長(星野 稔君) 次に、星野妙子議員。7番。
〔7番 星野妙子君登壇〕
◇7番(星野妙子君) 星野妙子です。通告に従い、大きく4点にわたり、一般質問いたします。
 初めての経験ですので、先輩諸氏の御指導をよろしくお願いいたします。
 既に初登庁以来、約1カ月が経過し、私が市民皆様から伺ったり、会合に参加した中で、関心の高いと思われる4点を質問通告いたしました。
 その第1は、全国的な課題である地方創生についてです。
 2月13日、利根沼田地域の地方創生の要望書が地方創生大臣、石破 茂様宛てに提出されています。沼田市の要望は、産婦人科医の確保について、市街地再開発ビルの再生にかかわる財政支援についてでした。
 今回の質問は、産婦人科医の確保の現状と課題についてです。
 国の資料によりますと、2008年当時1億2,808万人いた人口が、このままの推移によりますと約50年後の2060年には8,674万人とあり、人口減少が今後加速度的に進むとあります。国のまち・ひと・しごと創生「長期ビジョン」「総合戦略」に目を通しますと、まち・ひと・しごと創生の基本目標3に「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」とあります。沼田市においても人口減少は大きな課題となっており、産婦人科医の不足に大きな不安を感じています。安心して赤ちゃんを産むことができる環境づくりは市民の願いであると考えますとき、今回の産婦人科医の確保の要望は時期を得たものと評価させていただいております。
 そこで、質問いたします。
 今回、産婦人科医の確保について要望を出された経過と沼田市の産婦人科医確保の現状と課題について答弁を願いたいと思います。
 第2は、振興局から支所への移行についてです。
 さかのぼること13年ほど前から、利根沼田地域全体で合併の問題が俎上し、紆余曲折の後、平成17年2月13日、沼田市・白沢村・利根村が合併し、10年の歳月が経過しました。合併の特徴の一つに、地域自治区制度として振興局が設置されました。この制度により、旧白沢村・旧利根村の生活環境・地域の特性と魅力・個性・歴史などを引き継ぐという大切な目的があったと受けとめています。合併当初から、地域住民の関心事に10年を経過した際の振興局制度の対応がありました。今年4月から、組織が振興局から支所に移行された中で地域住民の方々には戸惑いがあったと聞いております。
 そこで、1つ目の質問を致します。
 組織がえは、行政改革の流れの中で行われたことと拝察いたしますが、振興局から支所へ変更した理由について答弁を願いたいと思います。
 2つ目は、今、日本の至るところで異常気象からくる自然災害・地震・火山噴火が発生しています。沼田市においても例外ではありません。利根町のように広い面積を要し、高齢者のひとり暮らしの方々が極めて厳しい環境の中で生活する集落が点在し、観光客も多く訪れる当該地域において、災害時に人命の問題にまで及ぶ状況も考えられます。有事の際の災害対応や日ごろからの危機管理体制はどのようにされているのか答弁を願いたいと思います。
 第3は、安全・安心なまちづくり対策についてです。
 消防団について質問いたします。
 5月17日、沼田市消防団消防ポンプ操法競技会が開催され、各分団代表の団員の方々が勇壮で迫力ある技術を披露され、そこに至るまでの日ごろから積み重ねられた訓練とその努力、消防団員の方々を後ろから支える御家族の御理解と御協力に心から敬意と感謝の思いが募りました。
 続いて、6月7日、郡市大会では、沼田市代表の第1分団第4部B・第1分団第1部・第1分団第4部Aの皆様がポンプ車の部で、第2分団第3部・第6分団第1部・第4分団第3部・第6分団第6部の皆様が小型ポンプの部で、それぞれに沼田市の代表として出場し、練習の成果を発揮され、第1分団第4部Bがポンプ車の部で見事に優勝。また、第6分団第1部が小型ポンプの部で準優勝され、輝かしい立派な成績を残されました。これからの安全で安心なまちづくりに、地域における消防防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わず、地域に密着し活動してくださる消防団皆様のお力が重要であり、地域や家族、仲間を守るために御活躍くださる消防団員の皆様に感謝の思いは忘れてはならないと考えます。
 また、広域消防の皆様に対しても同様の思いでおります。
 そこで、1つ目の質問をいたします。
 消防団員確保の現状と課題について答弁を願いたいと思います。
 次ぎに、平成26年4月1日現在、全国では2万1,684人、群馬県では79人、前橋市・高崎市・桐生市・伊勢崎市・太田市・渋川市・藤岡市・大泉町の9消防団で女性消防団員の方々が活躍されているとのことです。活動内容は、女性の特性を生かした防火広報・火災予防啓発・救命講習指導等の後方支援活動が行われております。さらに藤岡市におきましては、女性消防団が設置され活動しています。
 そこで、2つ目の質問をいたします。
 沼田市の女性消防団設置に向けた考え方について、答弁を願いたいと思います。
 第4は、少子高齢化対策についてです。
 第3子以降の保育料無料化のさらなる前進についてです。
 少子高齢化対策は、国家的な重要な問題と思います。最初に少子化の課題について質問いたします。
 昨年より、沼田市において第3子以降の保育料が無料化となり、私の周りの子育て中のお母さんからも「助かっています」との喜びの声を多数聞いています。
 そこで、1つ目の質問をいたします。
 平成27年群馬県当初予算において、第3子以降保育料無料化に対する県の支援により、沼田市の負担軽減の有効活用について答弁を願いたいと思います。
 次に2つ目ですが、子育て中のお父さん、お母さん、特に働くお母さんから保育料無料の措置を受ける際の手続きが当初と変わり、煩雑になり不便になったとの声が寄せられています。手続きは簡単なことが望ましいと思いますが、答弁を願いたいと思います。
 次に、高齢化対策の課題について質問いたします。
 シルバー人材センターについてです。
 高齢化対策については、喫緊の最重要課題と考えています。団塊の世代が加わり、日本の65歳以上の高齢者人口は全体の25%、4人に1人が65歳以上という現実になりました。現在の日本を築き、厳しい時代を生き抜き、御苦労されてきた大先輩に対しまして敬意と感謝を申し上げます。そのような中で、元気に生活され、みずから培った知識・経験・ノウハウを生かし、生きがいの充実を図られながら、積極的な社会参加もされ、地域活性化にも大きな効果があると考える元気に働く高齢者の方々は、「福祉の受け手から社会の担い手」として御活躍されています。元気に働くことにより、医療・介護の財政負担軽減の寄与にも及ぶこととなり、働く高齢者の方々の就業機会の確保に貢献しているシルバー人材センターの存在は大変重要な位置を占めていると思います。
 そこで、質問をいたします。
 沼田市におけるシルバー人材センターへの今後の支援策について、答弁をお願いいたします。
 以上、4点にわたり質問いたしました。御答弁をお願いいたします。
◇議長(星野 稔君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、全国的課題の地方創生について、地方創生担当大臣への要望の内容について、産婦人科医の確保の現状と課題についてでありますが、産婦人科の医師不足は全国的な問題であり、本地域においても医師確保に向け、市長会及び利根地方総合開発協会等を通じて国及び県への働きかけを行ってまいりました。
 また、今般の地方創生に向けた取り組みの一つとして、利根沼田市町村長が地方創生担当大臣に対し、安心して出産・子育てができる医療体制の確保について要望したところであります。
 現状といたしましては、産婦人科医師が確保されたことにより、市内の2つの医療機関で従来どおりの診療体制が維持されることとなりました。
 しかし、全国的な産婦人科医師の不足の状況には変わりがないことから、今後も関係機関と連携を図りながら、さまざまな機会を捉え、産婦人科医師の確保に向けた働きかけを行ってまいりたいと考えております。
 次に、振興局から支所への移行について、白沢町・利根町の支所について、振興局から支所に変更した理由についてでありますが、議員御案内のとおり、本市では合併に伴って懸念される点などを勘案し、身近なところで行政と地域が連携して地域づくりに取り組むことができるよう、合併協議により合併特例法に基づく地域自治区制度を導入し、その地域自治区の事務所として振興局を設置したところであります。
 振興局では、地域内の公共施設等の維持管理や整備、地域づくり等の施策の実施、コミュニティー施策の推進、住民自治支援など、幅広い地域自治振興機能を持たせ、振興局長及び地域の意見を市に具申していくなどの役割を担う地域協議会を設置して、合併前の区域単位で地域自治振興を図ってきたところであり、編入合併に伴う不安や懸念、激変の緩和などに役立ってきたものと考えております。
 本年3月末日をもって合併協議に基づき設置した地域自治区の設置期間が満了となったため、地方自治法に基づく支所を白沢町及び利根町に設置したものであり、合併後10年を経過し、さらなる新市としての一体感の醸成を図るとともに、全市的な取り組みの中で各地域の個性を生かした地域づくりの推進を図っていくものであります。
次に、特に広い利根町の災害等有事の対応についてでありますが、沼田市の60%以上の面積を占めている利根町におきましては、火災を初めとする災害時において、所管する東消防署と消防団第7分団の連携により、十分に機動力を発揮しているものと認識しております。
 また、災害時には共助が重要となることから、利根町13地区、白沢町7地区におきまして、住民が一体となり、みずからの地域を守るための自主防災組織を立ち上げ、組織単位での防災訓練を計画しております。
 今後も、さまざな自然災害等へ対応するため、関係機関との連携強化と消防団、自主防災組織など、地域の組織強化を図ってまいりたいと考えております。
次に、安全・安心なまちづくり対策について、消防団について、消防団員の確保の現状と課題についてでありますが、生業を行いながら地域住民の安全・安心の確保のために日々活躍していただいている団員の皆様には、心から敬意を表するとともに、深く感謝申し上げるところであります。
 消防団が果たす役割は、地域における消防防災体制の中核としてますます大きくなっておりますが、本市の消防団員数は、全国と同じく減少傾向であり、本年5月末現在で定数812名のところ782名の任用という状況で、団員確保に苦慮しているところであります。団員確保対策といたしましては、被雇用者団員の増加により、団員の勤務中の消防団活動への便宜や従業員の入団促進について事業所へ協力依頼するとともに、協力いただいた事業所を顕彰するための消防団協力事業所表示制度や競争入札参加資格に関わる発注者別加点制度を導入しております。また、平成27年度より広報ぬまたに、消防団員の紹介や活動状況に関するコーナーを設け、消防団の活動内容やその重要性を周知し、区や住民の皆様に御理解、御協力をいただきながら、定員確保に努めているところであります。
 また、今後の募集方法や定数・人員体制については、地域の実情、実態に合わせた検討を消防団役員と進めてまいりたいと考えております。
 次に、女性消防団設置に向けた考え方についてでありますが、女性消防団員は、全国的な消防団員数の減少傾向と被雇用者団員の増加による平日昼間の消防力低下の対応策として総務省消防庁が示した対策の一つで、既存の消防団員の負担軽減を目的とし、主に火災予防思想の普及啓発などを中心に活動をするものであります。
 県内12市におきましては、8市が女性消防団員を任用しており、主な活動内容は現場出動ではなく、火災予防の啓蒙普及や消防団PRを行っている現状であります。
 女性の消防団への参画は、団員定数確保のためにも重要な位置づけであると考えておりますので、先進事例を参考とし、消防団役員等と協議をしながら、導入に向け研究してまいりたいと考えております。
 次に、少子高齢化対策について、第3子以降の保育料無料化のさらなる前進について、第3子以降保育料無料化に対する県の支援による本市の負担軽減の有効活用についてでありますが、本市におきましては、平成23年度より第3子以降保育料無料化に取り組み、平成25年度までは、同一世帯に小学校3年生以下の児童が3人以上いる場合の3人目以降の保育料を無料としておりましたが、平成26年度以降は、その年齢制限を撤廃し、保護者の経済的負担の軽減を図っているところであります。
 御質問のとおり、今年度県において、第3子以降3歳未満児保育料免除事業費補助事業が創設されましたが、それにあわせて、従来より制度化されておりました3歳未満児保育料軽減事業費補助事業が廃止されております。
 その結果、両制度の補助対象者や補助内容は異なりますが、本市の負担額に大きな差異は生じていない状況でありますので、御理解を賜りたいと存じます。
 次に、第3子以降保育料無料化の手続きについてでありますが、入園決定後に送付する保育料の決定通知書には、「第3子以降の利用者負担(保育料)無料化について」のチラシ及び「第3子以降利用者負担(保育料)無料化申請書」を同封してお知らせし、該当する保護者の方から提出される申請書に基づき、同一世帯において3人以上の子供を扶養していること、保育料に滞納がないことなどを確認後、利用者負担額変更決定通知書を送付し、無料となることをお伝えしております。
 次に、シルバー人材センターについて、シルバー人材センターの支援策についてでありますが、シルバー人材センターは、高齢者のライフスタイルに合わせた「臨時的かつ短期的又はその他の簡易な就業」を提供するとともに、ボランティア活動を初めとするさまざまな社会参加を通じて、生きがいのある生活の実現と地域社会の福祉の向上と活性化に貢献するものであります。
 高齢化率が上昇する中、介護予防の観点からも、シルバー人材センターが果たす役割は重要であると認識しており、市として清掃、除草及び管理業務などの業務を委託し、シルバー人材センターの活用を図っているところであります。
 また、シルバー人材センターに対しましては、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の定めるところにより、団体として育成するとともに、高齢者の就業の機会を確保すべく補助金を交付しているところであります。
 以上申し上げまして、星野議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇7番(星野妙子君) 御答弁いただきありがとうございました。
 産婦人科医確保の問題は、利根沼田地域共通事項でも要望されていますが、医師不足は全国的に深刻な社会問題となっています。沼田市だけでなく、利根沼田広域圏理事長のお立場からも安心して出産・子育てができる医療体制の充実は、大変重要な課題でありますので今後も積極的に取り組んでいただきたく要望いたします。
 地方創生関連の再質問をいたします。
 私のところに寄せられている多くの子育て世代の方々が通学定期券の負担が生活に重くのしかかっているという切実な声があります。市内に住む中高生の通学定期の補助を沼田市の特長ある子育て支援政策として補助してあげるべきという提案をさせていただきます。既に富岡市においては、国の地方創生関連の交付金活用で1カ月当たり2,000円を上限に20%補助を実施しております。地方創生基本目標3にありますように、子育て支援の充実、妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援にもうたわれています。
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◇議長(星野 稔君) 休憩いたします。
午後1時20分休憩
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午後1時28分再開
◇議長(星野 稔君) 再開いたします。
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◇議長(星野 稔君) 星野議員に申し上げます。ただいまの質問は、通告外の発言でございますので、答弁は求めずに進行させていただきたいと思います。以後は、通告外の質問は控えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 それでは、続いて質問をお願いいたします。
◇7番(星野妙子君) 大変失礼いたしました。本問題につきましては地方創生関連の支援につながると思いましたが、省略いたします。
 次に、振興局から支所への移行の際、地域住民の方々への説明がどのように周知されてきたのか、再質問いたします。
 利根町にありましては、平成26年4月の職員数、正規24人、公民館4人、臨時3人、平成27年4月の職員数は、正規13人、公民館2人、臨時1人、利根町の職員はおおむね半減となりました。遠隔の地で暮らす当該地域住民の皆様は不安な思いでいます。支所における有事危機管理体制の対応について改めてもう一度答弁をお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問にお答えいたします。
 地域住民の方々への説明と周知はどうのようにされてきたのかについてでありますが、地域自治区設置期間満了後につきましては、平成22年に庁内組織を設置し、検討を進めてまいりました。平成24年度に地域の住民代表者等で組織する両地域協議会に選択肢の一つとして支所を設置することの説明をさせていただき、平成25年度には、振興局にかえて支所を設置する方向で検討している旨を、さらに平成26年6月には、市の方針として、地域自治区の設置期間満了後は振興局にかえて支所を設置することを説明させていただいたところであります。その後、平成26年12月議会において、沼田市支所設置条例の制定議案を可決いただいたことを受け、本年3月に白沢町及び利根町の住民に向けチラシを作成し、支所設置の周知を行うとともに、広報ぬまた4月号にも掲載し、周知を図ってきたところであります。
◇7番(星野妙子君) 御答弁いただいてありがとうございます。
 支所の件について答弁がありましたけれども、合併後10年で大きな節目になっています。少子高齢化が進み、集落の過疎化もあります。地域活力の低下が懸念されています。行政サービスが各地域の隅々まで行き届くように切望いたします。
 それでは消防団について再質問いたします。
 先ほども申しましたが、通常は各自の職業に従事しながらも、災害時の消火活動、救助、救出活動や平時の訓練など、防火防災活動に活躍されている消防団の皆様と御理解、御協力されている御家族に重ねて感謝しております。全国、群馬県内では女性消防団員の皆様が女性の持つソフトな面を生かし、後方支援活動などで活躍しています。先ほども市長から検討とのことですけれども、女性消防団員登用についてはどのような考え方かもう1度御答弁をお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問にお答えいたします。
 消防団員登用については、先ほど答弁させていただきましたとおり、団員定数確保のためにも必要なことと考えております。しかし、消防団は団長の統括による組織であるため、消防団役員等と協議しながら導入に向け研究してまいりたいと考えております。
◇7番(星野妙子君) 御答弁ありがとうございます。
 次に、少子高齢化について質問いたします。
 第3子以降保育料無料化のさらなる前進についてですが、県の支援があっても差ほどの差はなかったということですけれども、私はこれからの子育て支援については、第2子以降の保育料無料化も実現していただきたいと考えています。もう一人産んでみようか、育ててみようかと、子育て世代の方々が一歩を踏み出す気持ちになるために子育てに対するさまざまな支援や応援が後押しとなります。また、子育ては幼児期だけではなくて、年齢を重ねるごとに負担が重くなっています。高校卒業までの幅広い就学支援を希望いたします。また、子育て世代は夫婦共働きも多く、家事、子育て、仕事、帰宅してまた家事と一日中働きづめで頑張っている子育て世代へ力強く幅広い応援を切に希望しています。市長の第2子以降保育料無料化実現に対するお考えをお願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問にお答えいたします。
 第2子以降3歳未満児保育料免除事業と先ほど申しました3歳未満児保育料軽減事業費補助の差額というのが、沼田市が1万9,000円の増になるということで、持ち出しが増えるということでございます。そのような状況の中で第2子以降のことについては今後研究してまいりたいと考えております。
◇7番(星野妙子君) 御答弁ありがとうございます。
 第2子以降保育料の問題は財源等の問題もあると思います。でも、子育て支援や少子化対策の有効な政策でもあると思っています。したがいまして、市長これから英断を下されて第2子以降保育料無料化の実現を要望いたします。
 続きまして、シルバー人材センターの支援について再質問いたします。
 シルバー人材センターの大きな目的は、福祉の受け手から担い手として活躍し、社会貢献する元気な高齢者の育成支援にあると思います。その元気な高齢者の方々の就業ニーズに応じて、就業機会の確保と提供を行っているシルバー人材センターですが、二度の行政刷新会議の仕分けによって補助金が3分の1まで大幅に削減されています。事業運営が極めて厳しい状況にあると言われています。高齢者の方々が働く場を確保するためにも、シルバー人材センターが機能を十分に果たせるように沼田市としてのさらなる支援・協力についてどのようにお考えか、お願いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの星野議員の御質問にお答えいたします。
 沼田市としてもできるだけ支援をしていくということで、シルバー人材センターに出せる事業は、市の事業の中で率先して出しているので御理解賜りたいと思います。
◇7番(星野妙子君) 総体的な御答弁ありがとうございました。
 私の質問ですが、どの質問も市民生活に密着して、市民の方々が関心を持っている問題について質問いたしました。市長を初め当局の積極的な対応を期待しています。
 初めてのことでしたので、ふなれな点、御迷惑をおかけした点については御容赦を願いたいと思います。
 以上をもちまして、私の質問を終わります。 
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◇議長(星野 稔君) 次に、中村浩二議員。5番。
〔5番 中村浩二君登壇〕
◇5番(中村浩二君) お世話になります。本日は公私多忙の折、皆様には傍聴にお越しいただきありがとうございます。先ほど議長より許可をいただきました私、中村浩二でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。私も4月に就任させていただき、一般質問を行うのは初めてでございますのでふなれでございます。よろしくお願い申し上げます。
 それでは、通告に基づき一般質問を行います。
 沼田市及び白沢町、利根町が合併しはや10年が経過したところであります。両振興局から支所になり2カ月と数十日が経過するところであります。まず初めに、第1は白沢支所、利根支所について、両支所の機能についてでありますが、この点につきまして3点ほどお伺いいたします。
 合併後、振興局制度でスタートした白沢町、利根町でありますが、行政改革による機構改革等で年々課や係及び職員数が減少し、平成27年4月より、支所として体制が、白沢支所が2係体制11人、利根支所が3係体制13人となりましたが、両支所の業務内容について、特に窓口業務等に支障はないのか、行政サービスの低下にならないか市長にお伺いたします。
 次に、白沢町も利根町も平成17年に合併するときに、住民の方々は相当不安を抱いての合併であったと思いますが、10年経過の中でいろいろと事務事業調整、行事への参加など、沼田市としての一体感を醸成しつつあるところと考えております。振興局から支所になり、両町民の不安や懸念を払拭するための対策等は講じてきたのかお伺いいたします。
 次に、平成17年に沼田市、白沢村、利根村が合併する際に新市建設計画などをもとに事前説明会を開催し、少しでも住民の不安を軽減し、新生沼田市としてスタートしてきた経緯がございます。今回、振興局から支所となることについても住民はどのようになるのか心配しておられましたが、4月1日から支所となることについて住民への事前周知はどのようにされたのかお伺いいたします。
 細かい質問で恐縮ですが、沼田市としての一体化の醸成にも関係してきますので、市長の答弁よろしくお願い申し上げます。
 次に、第2として、まち・ひと・しごと地方創生について、少子高齢化対策について、2点ほどお伺いいたします。
 国が掲げております、まち・ひと・しごとの地方創生本部の参考資料で、日本の将来人口動向の将来推計人口は、さかのぼりますけれども2010年が1億2,806万。これ人が2040年には1億728万人に減少すると。また、2010年のときの65歳以上は2,948万人、高齢化率は23.0%でございます。これが2040年には、65歳以上が3,868万人、高齢化率は何と36.1%となるとの推計であります。全国的に人口が減少し高齢化率も上がっていく中で、沼田市だけが人口を増加するような対策は特別なことがない限り難しいものであると思われます。国民が減り、県民が減り、利根沼田の人口が減るわけですので、そのような状況の中で沼田市だけを増加させるのは難しいのではないかと考えております。これらに対する対策として、子供たちの各種医療の無料化や子供たちに係るいろいろな経費の支援などもあるでしょうが、沼田市独自の対策として、現在の人口をどのように維持するのか、また、減少率を少しでも緩和するような施策をどうするのかなど、人口減少対策について、人が集うための施策をどのように考えているのか、お伺いいたします。
 次に、群馬県経済研究所による県内企業の夏のボーナス支給額予測によりますと、経済動向から1人当たりの平均支給額は、1.6%増の41万4,700円、支給月数は1.25カ月となり、6年連続の増加見通しとなっております。
 また、同研究所によりますと、景気についても2014年は量的緩和策の継続や円安による輸出採算の改善が奏功しているとの報告があり、県内のボーナスを取り巻く見通しは雇用環境の改善の影響が大きく、有効求人倍率が1倍を超える状況が続く中、企業では人員不足が続いている状況との報道がありました。これはあくまでも群馬県内の企業を総合的に予測したものであり、前橋、高崎や東毛を中心とする、予測的数値であります。まだまだ沼田にこのような影響が現れる状況ではないと考えておるところでございますけれども、しかしながら、景気の動向は少しずつではありますが持ち直しているところと感じております。沼田市としても、企業誘致等による雇用の確保について、群馬県など関係機関、官民協力して協議、調整を行い、雇用の場を提供し、そして市内に定住できるような住宅環境を整え、安心して生活できるようにすることが必要ではないかと考えますが、企業誘致等による雇用の確保について、市として誘致等をどのように行うのかお考えをお伺いいたします。
 次に、第3として(仮称)利南運動広場について、施設の整備の状況について2点ほどお伺いします。
 この(仮称)利南運動広場の施設整備つきましては、第五次総合計画の中の生涯スポーツの推進の現況と課題で、「沼田公園長期整備構想で移転が予定されている沼田公園内の野球場、テニスコート、武道場及び沼小講堂記念体育館の代替施設の整備を図る必要があります」と記載されております。施策の概要のスポーツ施設の整備では、「沼田公園長期整備構想で移転が予定されている沼田公園内の野球場及びテニスコートの代替施設については計画的に整備を進めます。また、武道場及び沼小講堂記念体育館の代替施設についても検討を進めます」とありますので、(仮称)利南運動広場については、沼田公園長期整備構想で移転が予定されている野球場とテニスコートの整備を現在推進しているところであると認識しておりますが、施設整備の計画に対する進捗状況について、また整備完了はいつごろになるのか、お伺いいたします。
 次に、この(仮称)利南運動広場につきましては、現在多目的運動広場として利用されておりますが、既に土地は取得され、そして沼田公園長期整備構想に関連した施設の移転先でもあることが決定されているわけでありますし、スポーツ団体等の要望を踏まえ、財政的な調整を図っていただき、早期完成を目指すべきと考えますが、今後の整備に対する財源はどのように考えているのかお伺いします。
 以上が私の1回目の質問でございます。御答弁をよろしくお願い申し上げます。
◇議長(星野 稔君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、白沢支所、利根支所について、白沢支所、利根支所の機能について、両支所の機能について、特に窓口業務等に支障はないのか、行政サービスの低下にならないかについてでありますが、さきの星野議員の御質問にお答え申し上げたとおり、本年3月末日をもって合併協議に基づき設置した地域自治区の設置期間が満了となったため、地方自治法に基づく支所を白沢町及び利根町に設置したものであります。支所では、地域コミュニティーの推進、住民自治支援業務、消防団分団事務、住民生活に直結した各種窓口業務、施設維持管理業務等を、さらに利根町にあっては、過疎対策や集落維持等及び観光振興のために必要な地域特有の業務を取り扱っているもので、本庁との連携を密にして、できる限り地域住民の皆さんが不安を感じないよう、また、行政サービスが低下しないよう対応しているところであります。
 次に、両町民の不安や懸念を払拭するための対策等は講じてきたのかについてでありますが、地域自治区の設置期間満了後のあり方については、平成22年から庁内組織を設置し、検討を進めてまいりました。
 その検討を進めるに当たっては、白沢町及び利根町の住民代表者等で組織する両地域協議会の意見を伺うことが重要であるとの考えから、平成24年度には、選択肢の一つとして支所の設置が考えられることを、また、平成25年度には、支所を設置する方向で検討が進められていることを説明し、意見を伺ってきたところであります。
 また、平成26年6月には、振興局にかえて支所を設置することを決定した旨の報告をしてきたところであります。
 支所が取り扱う業務につきましても、窓口業務等を中心に、地域住民に支障がないように、また、行政サービスが著しく低下しないように対応を図るとともに、全庁的に職員数の削減を図っている中にあって、できる限りの職員を配置し、地域住民の不安や懸念を払拭するよう努めてきたところであります。
 次に、平成27年4月1日から支所になることについて、住民への事前周知はどのようにされたのかについてでありますが、地域自治区の今後のあり方につきましては、庁内組織である行政改革推進委員会の専門部会として「地域自治区の在り方検討部会」を平成22年に設置し、検討を進めてまいりました。平成24年度に地域の住民代表者等で組織する両地域協議会において、地域自治区の設置期間満了後の取り扱いとして4つの選択肢を説明し、その一つとして支所を設置することの説明をさせていただきました。
 また、平成25年度には行政改革推進委員会の検討結果として、振興局にかえて支所を設置することを両地域協議会に、さらに、平成26年6月には、市の方針として地域自治区の設置期間満了後は振興局にかえて支所を設置することを、同じく両地域協議会に説明してきたところであります。
 その後、平成26年12月議会に沼田市支所設置条例の制定議案を上程し、可決いただいたことを受け、本年3月に白沢町及び利根町の住民向けにチラシを作成し、支所設置の周知を行うとともに、広報ぬまた4月号にも掲載し、周知を図ってきたところであります。
 次に、まち・ひと・しごと地方創生について、少子高齢化対策等について、人口減少対策について、人が集うための施策をどのように考えているのかについてでありますが、国は昨年、人口の減少に歯どめをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、「国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営める地域社会の形成」、「地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保」、「地域における魅力ある多様な就業の機会の創出」を目的とした「まち・ひと・しごと創生法」を制定するとともに、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、目標や施策に関する基本的方向等を定めたところであります。
 本市におきましても、人口減少の克服等を目的とした地方版総合戦略の策定に取り組んでいるところでありますが、先行的な取り組みといたしまして、本年度から、1週間から一月程度、沼田の住み心地を試すための住宅、お試し住宅(トライアル・ハウス)を整備、運営し、移住・二地域居住の推進を図るとともに、従来から進めている都市間交流事業を一歩推し進め、本市への人の流れを創出してまいりたいと考えております。
 次に、企業誘致等による雇用の確保について、市として誘致等をどのように行うのかについてでありますが、新たな企業の進出は、雇用の創出を初め、地元企業との取り引きや関連企業の進出につながる可能性もあり、地域経済の活性化にも大きな効果が期待できます。首都圏とのアクセスや豊かな自然環境など、恵まれた立地条件にあって、インフラ整備等の課題もあることから、県内を初め首都圏等への企業訪問やアンケート調査による情報収集を行い、さまざまなニーズに合わせて工場の跡地や遊休資産などの紹介も行っているところであります。
 今後も県産業政策課などの関係機関と連携を図りながら設備投資への支援策や雇用に対する助成制度など、ソフト面も含めて企業が立地しやすい環境づくりに努めてまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、中村議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「(仮称)利南運動広場について」は、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
◇議長(星野 稔君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、(仮称)利南運動広場について、施設整備の状況等について、施設整備の計画に対する進捗状況について、また整備完了はいつごろになるのかについてでありますが、昨年、沼田公園長期整備構想に係る野球場、テニスコートを(仮称)利南運動広場に移転整備を求める陳情書や要望書が競技団体から出されたことなどから、平成18年度に実施した基本設計の見直しを本年度実施するものであります。
 今回の見直しは、当時の基本設計から相当の期間が経過していることや野球場の設計が観客席やスコアボードなどが簡易であり、施設的に不十分なことから、高校野球など公式試合の実施が可能となるよう見直しを行うものであります。
 また、夜間照明のLED化に向けた見直しもあわせて実施したいと考えております。
 なお、施設整備の完了時期につきましては、本年度基本設計の見直しを実施しますので、その結果を踏まえ、財政当局など、関係部局と協議し、検討してまいりたいと考えております。
 次に、今後の整備に対する財源はどのように考えているのかについてでありますが、財源問題につきましては、市の財政に与える影響を最小限に抑えられるよう財政当局などとよく協議を行いながら研究してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、中村議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇5番(中村浩二君) 御答弁いただきありがとうございます。
 早速再質問をさせていただきたいと思います。
 まず初めに、白沢・利根の両支所の業務内容についてはわかりました。この職員配置表、この沼田市事務分掌概要の分掌事務を見てもたくさんの事務分掌が記載されております。これだけを見れば支所でも十分行政サービスは対応していただけるものと考えております。ただし、先ほども申し上げましたように、少ない職員数で対応していく支所の職員は大変であるかとは思います。特に生活係の窓口業務における各証明書の交付や市税等の納入、各医療関係や保険、各廃棄物や福祉関係などは、窓口にて問題なく対応していただけるものと考えます。しかし、両支所の地域係のコミュニティー、これらも幅広く振興していくということと認識しておりますけれども、このコミュニティーの振興について確認をさせていただきいと思います。この事務分掌概要に記載のコミュニティーの振興につきましては、白沢町、利根町の各祭りや花いっぱい推進運動、少年野球交流など、地域の特性を生かした地域づくりや従来から継続する伝統芸能など、白沢・利根の個性あるコミュニティー施策の振興と考えてよろしいのか、市長のお考えをお伺いします。
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◇議長(星野 稔君) 休憩いたします。
午後1時58分休憩
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午後2時05分再開
◇議長(星野 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 コミュニティー振興については、従来どおり地域の皆さん方に進んでやっていただきたいというふうに考えているので、御理解賜りたいと思います。
◇5番(中村浩二君) そのコミュニティーの施策でございますけれども、白沢町・利根町もですね、歴史や文化がございます。沼田市に合併してはや10年が経過するところでありますけれども、伝統芸能等、それぞれの先人の方たちが築き上げてきたものであります。長年かけて守られてきたものでありますので、地域の特性を生かしたまちづくりも必要であると考えているところであります。そのような考えの中で、どの地区も全て同じこともするのではなく、それぞれの地域に合った特色のあるコミュニティー施策があってもよいと私も考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 次に、支所の地域係の分掌事務、ここに記載の分掌事務でございますけれども、道路・河川・橋梁等の維持管理です。管理ですが、その中の道路補修事業の道路補修工事費の予算は平成27年度より本庁一括計上されております。しかし、道路維持費の修繕については、身近なところからということだと思いますが、平成27年度予算、白沢支所については409万4,000円、利根支所につきましては800万円となっておりますが、維持費の修繕につきましては、早急に対応を迫られる修繕もございます。危険が伴う場合もあります。ましてや、事故が起きてからでは遅すぎますので、当初予算計上で年度内不足が生じた場合は本庁予算で対応していただけるものと考えますが、市長のお考えをお伺いさせていただきたいと思います。当然補正等で時間的に対応可能な場合はいいのですが、緊急を要する場合で、なおかつ、振興局予算に不足が生じた場合ですので、よろしくお願い申し上げます。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 当然緊急を要するものには対処していかなくてはならないということが前提でありますけれども、その問題がどのような問題であるか精査しながら対応していきたいと思います。
◇5番(中村浩二君) この修繕でございますけれども、平成24年度予算が、白沢町が473万2,000円、決算ベースで472万1,000円と予算内に納まっているんですけれども、利根町が500万の予算に対しまして591万2,000円、これが決算ベースで出ておりますので、この辺の対応が補正等で対応したのか、その辺の詳細がわかりませんけれども、当初予算を上回っております。平成25年度予算では、白沢町450万、決算ベースで428万1,000円。利根町におかれましては、500万円の予算計上に対しまして779万7,000円の決算でございます。これらの数字等比較をいたしましても、先ほど市長が答弁された中で緊急を要するものについては対応方、よろしくお願い申し上げたいと存じます。
 次に、同じく支所のですね、地域係の分掌事務の簡易水道、公共下水道、農業集落排水事業の使用料、手数料、受益者負担金等の収納関係はですね、窓口にて対応していただけるものと思われますが、これら簡易水道・公共下水道・農業集落排水施設の故障等に係る連絡調整というのがこの分掌事務の中に書かれておりますけれども、住民が支所に来ていろいろと職員に要望したときに、その要望等に対応する場合、その場で判断できず、本庁に確認することとなると思いますが、このときに本庁より指示待ちのような対応になったときは、結局ですね、白沢・利根の支所の職員が住民の方と本庁の職員との板挟みになってしまいます。本庁より回答を待っている住民にとっては、素早い対応でなくなり、行政サービスの低下等につながることも考えられます。この辺について、市長のお考えをお伺いしたいと存じます。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 極力そういうことの生じないよう万全な体制をとっていきたいというふうに考えております。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。
 結局、この故障等による連絡調整につきましては、窓口が直接対応ということで支所が対応と。支所が対応していくわけですけれども、その辺の判断につきましては本庁対応と。その辺の対応に本庁として時間をかけずに、支所に対しまして、簡潔明瞭に指示等をお願いしたいと思います。特に簡易水道の配水管等の破裂などは、住民の生活等に支障を来たす。その辺の対応が十分でないとですね、住民も困りますので、配慮よろしくお願いしたいと存じます。
 特に、4月1日から白沢町振興局・利根町振興局からそれぞれ両支所になりまして、組織機構も改革され、職員数も削減された状況の中で、取り扱う業務が今までと違う形になりまして、対応に時間を要してしまいますと、どうしても住民の皆さん、行政サービスが低下したと、そのような方向に考えがちでございます。合併しなかったほうがよかったのではないか、そのような気持ちも浮かんできますので、両支所の職員は大変でしょうが、本庁との連絡調整を密にしていただき、迅速な対応をしていただけたらと考えます。
 次に、両町民の不安や懸念を払拭するための対策についてでありますが、先ほど庁内組織や地域協議会等、いろいろと対策をしていただいた経緯がございます。先ほどの答弁でおおむね理解できましたが、確認のために再質問をさせていただきます。特に白沢町・利根町の両住民にとっては、不安や懸念するところがあってもですね、なかなか言葉に出して言えないのが現状であります。言葉に出して言えるのは、先ほど市長の答弁の中にありました各種団体、区長、地域協議会、その一部の人たちではないかと感じているところでございます。多くの、大方の住民が不安や懸念を抱いていてもですね、結局行政が決めたことになかなか意見を言える状況でなく、そのまま黙っている方が多いと感じているところでございます。白沢・利根の住民が不安や懸念を抱かせないような行政運営を市長、リーダーとしてですね、心がけていただきたいと考えますが、再度この点につきましてお考えがあればお聞きかせいただけたらありがたいと存じます。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 中村議員のおっしゃるとおりで、極力配慮していくつもりでございます。よろしくお願いいたします。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願い申し上げます。
 それから次に、先ほどの4月1日から支所となることについての事前周知についてでありますけども、先ほどの市長の答弁の中でいろいろ経過等の報告がございました。協議していただきながら経過報告等、順次進めて、4月1日から支所になったということであります。
 その周知、説明会関係でございますけれども、昨年の平成26年第2回定例会、第4日、昨年の6月16日議会でございますけれども、一般質問と答弁についてですね、会議録がこちらに残されている。その会議録に記載されているものを一部読み上げさせていただきたいと存じます。議員が4月1日から支所になるのに、「課、係、人数ぐらいは、こういう予定だとか示すべき」との質問を行っております。これに対して市長は「御意見ごもっともでございまして、大枠を説明したということで捉えていただきまして、今後しっかりきちっと詰めていきたいというふうに考えております。」と答弁されております。また、次の質問で議員が「市長、きょうも言ったように、自分みずから会議へ行って説明すると。こういうことを説明されましたから、よろしくお願いしたいと存じます。そして、今言った説明会、どのように説明して、一番問題は、住む住民が理解すればいいんです。それに沿ってしてもらえば、職員、役所とかそういうのはいいんですから。やはり一番大事なのはそこに住む住民の方々、市民の方々、納得したと、こういうほうにぜひ持っていってもらいたいんですが、再度その辺の説明会とかやり方について、市長の思いを教えてください。」との質問に対しまして、市長の答弁はですね、「先ほども議員にお答えしたとおり、丁寧にしっかり説明していきたいと、かように考えております。」と答弁されております。また、次の質問で議員が「大体回数はわかりませんか。一括その地域で1つ、1カ所あるいは3カ所に分けてやるとか、そういうことはまだわかりませんか。」との質問に対して市長は、「まだそこまで検討しておりませんので、これから回数、その地域等を検討していきたいと思います。」と回答しております。これ長々と済みません。この議員の一般質問と市長の答弁をちょっと要約させていただきますと、議員の質問は職員や役所関係の説明はいいから、それよりも市民、住民の方々が納得するような説明会をしてくださいとの質問に対して、市長の答弁は丁寧にしっかりと説明していきたい。次の議員からの質問は、説明会の回数や地域、地区など、何カ所でやるのかわかりませんかとの質問に対して、市長はこれから回数、地域等検討していきたいと答弁しているわけですけれども、長々済みません、この回答について市長はどのように対応してきたのかお伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 丁寧にしっかり説明してきた結果、住民の方々には御理解いただいているというふうに思っております。そして4月から現在までにいろいろな齟齬があったとは聞いておりませんので、おおむね上々に回っているのではないかというふうに認識しております。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。
 市長のところにですね、直接住民の方からのいろんな、意見箱等もあろうかと思いますけれども、直接届くというのは非常に住民の方も勇気がいることでですね、何人ぐらいの方が意見箱に届いているのか私わかりませんけれども、対応方はよろしくお願いしたいと思います。
 また、なぜこのような昨年のことを申し上げるのかといいますのはですね、私も振興局に勤務しておりました。住民の方々から来年4月から振興局がなくなる。支所になる。行政サービスはどうなるのか。窓口業務は大丈夫かい、サービスは低下しねえかい、いろいろと質問等がありましたけれども、その中で後日説明会等もありますというような回答をしてきた経緯があります。そんな中で本日確認をさせていただいた次第であります。直接説明会を開催し、住民の方々からいろいろな意見を出していただく、なかなか意見箱等にですね、紙ベースで書いて持ってくることはできません。そのような住民等につきましては直接市長、本当に公務多忙でなかなか時間がとれる状況にはないかと思います。しかし、住民にしてみると説明会等でですね、市長がいろいろな意見を受けとめる、当然支所になることについて説明会を開けば、賛成です、支所でいいですというような意見は多分少ないと思います。批判的な意見も出ると思います。しかし、市長公務で忙しい状況の中でありましても、やはり10年たった節目の中でのこのような支所ということでございますので、できれば、今後はいろいろな住民からの意見をですね、市長公務多忙の中でございますけれども、受けとめていただいて、住民が安心するようなリーダーとしての行政推進を図っていただければと思いますので、市長のお考えを再度、お伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 住民からの意見をしっかり受けとめて、リーダーとして頑張れということでございますが、昨年も約1カ月に1回、白沢・利根町の支所に出向きまして、輪組の出張所にも出向きまして、いろんな意見を聞いてまいりました。その意見を今の行政に反映させてるというつもりでございますので、今年度もできるかぎり支所に出かけていって住民の意見を吸い上げていきたいと、かように考えております。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。
 私も微力ながら沼田市、白沢町・利根町の沼田市としての一体化の醸成にこれからも努めていきたいと考えております。また、白沢町・利根町の住民もですね、沼田市との合併に伴って、沼田市としての気持ちを醸成しているところでございますのでよろしくお願い申し上げます。この合併につきましては後戻りはできません。先に進み、とにかく沼田市としての一体化をつくりあげていくということが必要であると考えているところでございますので、よろしくお願い申し上げます。
 次に、人口減少対策について、人が集うための施策をどのように考えているのかについて再質問をさせていただきます。
 明日の沼田をつくる元気みらい創造予算、この27年度予算の中でですね、人口減少を克服するための若い世代への環境づくりといたしまして、先ほど市長の答弁の中にございました、未来のライフデザイン啓発事業、移住促進トライアル整備事業等が3月補正で計上されております。また、沼田市においても地方創生本部が設置されました。これらの事業を推進するためにも、首長の強いリーダーシップが必要と考えますが、再度市長のお考えをお伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 市長の強いリーダーシップということでございますが、強いリーダーシップがあるかどうかはわかりませんが、一所懸命頑張っていきたいと思います。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。よろしくお願い申し上げます。
 人口減少を少しでも緩和させるためには、利根沼田以外の高校や群馬県外の大学などへ進学した若者が戻ってくるような魅力あるまちづくりが必要であるとともに、地域の産業構造や自然環境を生かした農業や観光業など、雇用機会の確保や創出につながる地域の特性、すなわちですね、沼田の特性を生かした産業政策に取り組まなければいけない、かように考えております。そのような状況下で平成27年度沼田市一般会計予算大綱のですね、誰もが知恵を出し合い地域を大切にするまちづくりを推進するため、総合戦略策定事業の市民構想会議が設置されまして、36人の委員が就任し、地方創生について議論をしていただくわけですけれども、この辺につきまして市長のお考えをお聞かせいただきたいと存じます。
◇市長(横山公一君) 先般、第1回の市民構想会議が開かれました。35人の委員の方々がまずはたまげておりました。今までの会議ですと市が用意したものを読み上げ、それに対して御意見をいただくというスタイルが多かったんですが、今回は市民の方から意見をいただくということでございますので、市が用意した作文は一つもございません。それに対して構想会議の委員さんがまずはたまげたと。じゃ我々は何を言ってもいいのかということでございまして、何を言ってくれても結構でございますので、アドバイザーの先生を招請してありますので、アドバイザーの先生がそれをしっかりまとめていくということで御理解いただいたところでございますので、これからの市民構想会議が楽しみでございます。
◇5番(中村浩二君) 私も楽しみにしております。
 先ほど私の質問の中で市民構想会議の委員が36人と申し上げましたけれども35でしょうか。済みません、確認をさせていただきました。ぜひ、この構想会議でですね、沼田市の活性化を推進していただきたいと思います。
 先ほども申し上げましたけれども、人口減少を少しでも緩和させるために人が集まらなければ始まらない、このように考えているのは執行部も議員さんも同じであると思います。新聞に最近よく掲載されております、Uターン、Iターン等の企業説明会など、関係機関と協力してですね、積極的に行っていただき、学生が卒業後に少しでも沼田市に戻っていただけるように、また少しでも都心の社会人がですね、沼田は風光明媚な環境のいいところなんで、移住して働いてみたい、働きたいというようなことになるように、沼田市としても情報発信して働きかけていくことが重要であると考えます。それにはやはり企業だけではなく、自治体、当局執行部みずから地方の魅力をもっともっと情報発信していくことが必要であると考えますけれども、この点について市長のお考えをお伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 おっしゃるとおりでございまして、やはり企業だけ、沼田市だけ、市民だけ、個々の問題ではだめで、オール沼田で取り組んでいかなくてはいかんと思っております。そして今、企業誘致ということが大変焦点となっておりますが、やはり子育てするのには、環境的にすばらしいところ、それにはやはり文化の香りのするところで子育てをしたいという若いお母さん方もたくさんいらっしゃると思います。ですから、マルチで沼田市の魅力を上げていくという努力を今後とも続けてまいりたいと考えております。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。よろしくお願いしたいと存じます。
 続きまして、高齢者関係でございますけれども、沼田市のですね、高齢者人口推計ですけど、国立社会保障・人口問題研究所の平成25年3月27日公表によりますと、さかのぼりますけれども、2010年の人口は51,265人おったわけでございます。65才以上の高齢化率は27%、2040年では人口36,207人、高齢化率は何と40.6%でございます。これをですね、沼田市の地区別、町別の高齢化率について見ますと、沼田市の住民基本台帳人口、平成25年4月1日の数値でございますけれども、40%以上の町は、池田地区の佐山町・奈良町、川田地区の岩本町、白沢町の岩室地区、利根町の大原地区・薗原地区・穴原地区となっております。そこで沼田地区につきましては、西倉内が41.9%、上之町が45%、中町52.5%、下之町が41.2%でですね、市内の中心的地区につきましては、2040年を待たずに、既に40%を超えておると、非常に高い数値であります。高齢化とともに人口減少が進んでいるのがはっきりこの数字にあらわれているものと思います。この何とか市内に定住、あるいはですね、市民が市内に集うようなまちづくりが沼田市に限らず自治体の問題であると思いますけれども、このような問題、喫緊の課題と私も考えておりますけれども、その対応策といたしまして、平成27年度予算に都市間交流推進事業、それからやさしさ・にぎわいの核整備事業等でですね、二地域居住等の促進、交流人口、移住人口の増加につなげることを目的としていると。また、核整備事業のほうではですね、にぎわいの核を中心市街地にインパクトを与えアピールし市民が集える集客施設を整備していくというふうに書かれております。この平成27年度予算の都市間交流事業、やさしさ・にぎわいの核整備事業等が計画されておりますけれども、さらなる事業推進に向けて市長のお考えをお伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 27年度都市間交流事業や、やさしさ・にぎわいの核整備事業等々いろいろやるけれどもということでございますが、現在は沼田貯蓄銀行の工事に入っております。貯蓄銀行ができあがることによって、あそこににぎわいの核が少しずつではありますができあがってくる。そして、農協の直売所も天狗プラザのほうに移転して、にぎわいの核の一角をなすというような状況になってきておりますので、少しずつではありますが前に進んでいるのではないかなという気がいたしますので、期待していただければありがたいというふうに思います。
◇5番(中村浩二君) よろしくお願いします。
 企業誘致、どこでも叫ばれてますけれども、非常に難しい問題ではあると思いますが前進していただきたいと存じます。
 また、この企業誘致等については、各自治体独自の施策を講じてですね、推進をしているところであると思います。沼田市においても固定資産税の課税の免除、各助成金の支給、また、緑地面積率等の緩和などを掲げておりますけれども、これ以外に今後新たな優遇制度を設けて企業の進出の推進を図るべきと考えますけれども、市長のお考えをお伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 先般全国の市長会議がありまして、東京であったのですが、その会議の前段として群馬県選出の国会議員の先生方と群馬県の市長会との意見交換会がございました。その席上でさきの利根沼田振興局長の瀬古局長が今東京事務所の所長ということで、今東京事務所に赴任されております。そして、瀬古所長は企業誘致のほうも担当するということをその場で伺いましたので、すぐ沼田市としてもぜひ瀬古所長に誘致していただきたいというようなお願いはしてまいりました。ただ、今新たな施策ということでございますが、それは今後研究してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。
 非常に企業誘致これ難しい問題であると思いますけれども、今沼田が置かれている人口減少、高齢化率等を考えますと、強い推進をしていただいて、何とか打開策をお願いしたいと存じます。
 それでは次に、(仮称)利南運動広場について再質問をさせていただきたいと存じます。
 私もですね、スポーツ施設の整備推進をしている一人でございます。市民の健康や体力づくりはスポーツからと考えております。スポーツを通じて市民のコミュニケーションや健康づくり、そして長寿につながるようにスポーツを推進していきたいと考えております。そのような状況の中で、特に沼須地区につきましては、大型の医療施設、それから住宅団地の造成などによりまして、環境が変化しているところであります。この(仮称)利南運動広場も沼田市の運動施設の拠点的施設の一つに今後はなっていくのではないかと私は考えているところでありますが、この点につきまして、教育長のお考えをお聞かせいただきたいと存じます。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 やはりスポーツ振興は、これは非常に大事な施策であると思います。議員さんおっしゃるとおりですね、健康の保持増進はこれもちろんなんですけれども、沼田市全体の競技力向上ですね、市民スポーツの振興、一口で言いますと生涯スポーツの振興ということになるわけですけれども、それは利南運動広場を議員さんおっしゃるスポーツの拠点的施設、これはそのとおりであると認識しておるところでございます。
 以上でございます。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。ぜひ推進をお願いしたいと存じますけれども。
 そこでですね。先ほどの今後の整備に対する財源はという質問をさせていただきました。その答弁の中で教育長、関係当局、財政厳しき折、検討して推進していきたいという御答弁でございますけれども、この午前中に質問もありました沼田公園長期整備構想の中の企画課、社会教育課、また体育課と、関連する課が調整をしながら進めていくことになろうかと思いますけれども、ただそのような中で、土地収用法を適用して取得までした土地であります。また、野球場とテニスコートを整備することは決定しておるということでございますので、その施設整備に充当する財源をですね、何とか調整をしていただき、市民の健康増進のためにもですね、早期に完成するべきであると私は考えているところであります。あれほどの広大な土地でありますので、有効利用を図る観点からもですね、財源については調整をしていただき、早期に整備すべきと考えておりますので、再度教育長のお考えをお伺いします。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 先ほど御答弁申し上げたとおり、市の財政に与える影響を最小限に抑えられるようにできるだけ有利な制度を活用できるように関係部局、財政になるかと思うんですけれども、よく協議をしながらいろんな助成制度等も勘案しながら検討して、研究してまいりたいと、そのように考えております。
 以上でございます。
◇5番(中村浩二君) 沼田公園長期整備構想のですね、関連からの施設整備ということであると思います。しかしながら、どちらが先かというような討論もなってくるかと思いますけれども、確定、決定しているものがですね、そこになかなかできないというような状況ではなく、決定しているものにつきましては、財政当局と協議・検討していただいて、早急に整備推進を図っていただきたいと、ここでちょっと申し上げさせていただきたいと思います。
 それではですね、私としては最後になりましたけれども、市政運営のトップであります横山市長の特色あるアイデア、アイデアによる人口減少対策、企業誘致等によるにぎわいのあるまちづくりについて、最後に市長の意気込みをお伺いいたします。
 また、教育行政のリーダーであります宇敷教育長のスポーツ施設整備への推進、積極的にお願いしたいと存じますので、最後にその推進についてお伺いし、私の質問を終わりにしたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 市長の意気込みということでございますが、きのうの起業塾の説明会でも申し上げさせていただきましたけれども、ここで皆さん方が起業すること、一人が起業すると約3人の方が生活できるというデータがございます。それが10人になると30人であるというようなことでございますので、一つでも多くの起業ができるように意気込みを持っていきたいというふうに思っておりますので、よろしく御理解のほどをお願いしたいと思います。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 利南運動広場の整備につきましては、沼田市のスポーツ振興に大きく寄与するものであると、そのように考えております。市民スポーツの振興を通しての先ほども申し上げましたが、競技力の向上、スポーツ人口の増加、後継者育成、健康体力の保持増進、こういったことにつきましては、教育委員会の重要な業務の一つというふうに認識しておりますので、協議が整えば実施設計など、次のステップへ積極的に取り組んでいくというふうに考えております。よろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。
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第2 延  会
◇議長(星野 稔君) お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野 稔君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は16日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後2時42分延会







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