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平成27年第5回沼田市議会継続会会議録 議事日程第2号
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平成27年12月9日(水曜日)

議事日程 第2号
平成27年12月 9日(水曜日)午前10時開議
第 1 一般質問
    ─────────────────────────────
本日の会議に付した事件
第 1 一般質問
第 2 延  会
    ─────────────────────────────
出席議員(20人)
       1番  林  清史君      2番  永井 敏博君
       3番  桑原 敏彦君      4番  茂木 清七君
       5番  中村 浩二君      6番  坂庭 直治君
       7番  星野 妙子君      8番  金子 浩隆君
       9番  井上  弘君     10番  高柳 勝巳君
      11番  髙山 敏也君     12番  野村 洋一君
      13番  久保 健二君     14番  小野 要二君
      15番  大東 宣之君     16番  井之川博幸君
      17番  大島 崇行君     18番  大竹 政雄君
      19番  星野  稔君     20番  星野佐善太君
欠席議員(なし)
    ─────────────────────────────
説明のため出席した者
   市  長       横山 公一君   総務部長       田村 博史君
   市民部長       諸田  裕君   健康福祉部長     下  宏一君
   経済部長       栃原 豊彦君   都市建設部長     内山 日朗君
   総務課長       小林 信博君   会計管理者兼会計局長 片野  肇君
   教 育 長       宇敷 重信君   教育部長       小池 龍実君
   庶務課長       狩野 裕子君   監査委員事務局長   松井 玲子君
    ─────────────────────────────
議会事務局出席者
   事務局長       茂木 進一    次長兼庶務係長    松井 克人
   議事係長       今井 利次    副 主 幹       安原 和宏
    ──────────────◇──────────────
    午前10時開議
◇議長(星野 稔君) これより本日の会議を開きます。
    ──────────────◇──────────────
    第1 一般質問
◇議長(星野 稔君) 日程第1、一般質問を行います。
 通告順序に従い、順次質問を許可いたします。
 最初に、金子浩隆議員。8番。
〔8番 金子浩隆君登壇〕
◇8番(金子浩隆君) おはようございます。
 初めに、改めて1年半の間沼田市のため、身を粉にして働いていただいた上原副市長の御冥
福をお祈りいたします。亡き上原副市長をトップに大変な御苦労、御尽力をいただき、グリー
ンベル21基本構想がまとめられました。市民説明会の場には、上原副市長の姿はなく、市長
の御挨拶に一言も触れられることもなく、大変寂しく、大変残念でございました。
 「基本構想に挙げられた全てのことが実現できるわけでなく、取捨選択をして、基本計画に
落とし込む作業を進める」と説明がありました。実質公債費比率が、いぜん県下12市中ワー
スト1という厳しい財政状況のもとで、市民説明会で意見があったように、二度と再建団体に
転落しないため、グリーンベル21への庁舎移転は必要最小限の計画にとどめ、将来世代に負
担を引き継がないように進めなければならないと考えます。
 「基本構想」から「基本計画」を飛ばしての「基本設計」が10月20日に業務委託されま
した。庁舎移転を少しでもスピードを上げてということだと思われますが、既に1カ月半以上
が経過しています。基本構想に対するパブリックコメントや説明会でも出された市民からのさ
まざまな提案、要望、また、議会の意見を基本設計にどこまで取り込んでいくのか、いけるの
か。グリーンベル21再生に向けて、基本設計における基本的な考え方について、市長に伺い
ます。
 次に、NHK大河ドラマ「真田丸」、来年1月10日の初回放映まで1カ月です。期待に胸
が膨らむところですが、観光誘客に向けて準備は進んでいるのでしょうか。
 9月議会で1億の補正予算がつけられたグリーンベル21、1階で開催される大河ドラマ展
の準備状況はいかがでしょうか。
 また、今年度、沼田公園テニスコートの北の沼田城、堀跡の石垣発掘調査では、わずかな部
分ではありますが、大変興味深い、歴史ロマンあふれる成果があったのではないかと思ってい
ます。大河ドラマ「真田丸」放映に合わせて、沼田公園を訪れていただける観光客の皆さんに
楽しんでいただけるよう、新しい案内看板を設置するなど、整備は進められているようでござ
います。もちろん観光誘客、沼田公園の整備は来年の「真田丸」1年だけのものではなく、沼
田公園長期整備構想をもとに着実に進めていかなければなりません。沼田公園の歴史公園とし
ての整備をどのように進めていくのかお伺いいたします。
 次に、公立幼稚園の保育料の値上げについて伺います。
 今年度から「子ども・子育て支援制度」が始まり、保育料は地方自治体が独自に決定できる
ようになりました。
平成28年度、来年度の沼田市立幼稚園園児募集要項には、3年後の平成30年度からは、
公立幼稚園の保育料を私立幼稚園の保育料に合わせるため値上げをするとなっています。保護
者の所得によって段階はありますが、現行、月6,600円の保育料が最大で16,000円
に、1万円近い値上げです。
 私は、公立幼稚園と私立幼稚園の保育料をそろえる、公私の格差をなくすことには大賛成で
す。実際に保育園の公立、私立の保育料は同じで、入園の希望調査、利用調整も市が御苦労い
ただいています。
 しかし、3年後の私立幼稚園の高い保育料にそろえるため、公立幼稚園の保育料を値上げす
るのではなく、私立幼稚園に市が補助をふやし、私立幼稚園の保育料を値下げして、安い公立
幼稚園の保育料にそろえていく。そして、将来的には保育料は公私ともに無料化していくべき
ではないでしょうか。「子どもを育てるなら沼田」そんなキャッチフレーズが使えたらすばら
しいではないでしょうか。市長のお考えを伺います。
 さらに、9月議会で提案させていただいた地産地消、食育、食の安全の観点からの学校給食
「地元のお米を使った、炊きたてのごはん」に関する検討状況を教育長にお伺いいたします。
 最後に、企業誘致について伺います。
 「県内への企業誘致を促進するため、県は新たな工業団地の用地確保に向けた選定作業を始
めた。景気の回復基調を受けて、企業の設備投資意欲が高まる中、県内は工業団地の在庫が不
足している。」、少し前ですが、新聞記事をスクラップしております。
 一方、沼田市まち・ひと・しごと創生総合戦略の「地方における安定した雇用を創出する」
のところには、残念ながら「新しい工業団地の造成、企業誘致」は挙げられていません。文字
どおり、まち・ひと・しごとを創生するため、県と連携しての新規工業団地の確保、企業誘致
に積極的に取り組むべきと考えます。市はどのような姿勢で臨むのかお伺いいたします。
 御答弁をよろしくお願いいたします。
◇議長(星野 稔君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず、グリーンベル21再生に向けて、基本構想から基本設計へ、基本設計における基本的
な考え方についてでありますが、グリーンベル21を再生し、複合施設として活用するため、
グリーンベル21活用基本構想を策定したものであり、商業ビルとして整備されたグリーンベ
ル21を市民共有の財産として有効活用するため、今後必要な改修を行い、市庁舎、市民活動
施設及び商業・業務施設を整備することとしたものであります。
 基本構想については、10月1日から11月20日までパブリックコメントを実施するとと
もに、10月27日から11月9日まで市内7会場において市民への説明会を開催し、多くの
御意見を頂戴しましたので、今後の利活用を初め、基本設計の参考とさせていただきたいと考
えております。
 また、各施設の検討に当たっては、規模や配置計画等をもとに整備やその後の管理に要する
経費のほか、市民活動施設については運営方法等を精査するとともに、省エネルギーに配慮し
た改修を行うことにより維持管理費用の低減を図るなど、将来の財政負担にも留意し、基本設
計をまとめてまいりたいと考えております。
 次に、NHK大河ドラマ「真田丸」放映に向けて、沼田公園の整備、観光誘客について、大
河ドラマ展の準備の状況はについてでありますが、10月5日に本市を含む利根沼田の各町村、
各観光協会が参加して、ドラマ展の運営主体となる利根沼田真田丸プロジェクト推進協議会を
設立いたしました。展示内容については、現在NHKエンタープライズと検討を進めておりま
す。12月下旬までには、ドラマ館を運営する事業者を決定し、前売り券の発売や旅行エージ
ェントへの情報提供など、3月20日のオープンに向けて準備を進めているところであります。
 展示する内容の考え方といたしましては、限られた予算の中で最大の効果が発揮できるよう、
大河ドラマの紹介のみならず、沼田城を主役にした地域の歴史紹介を企画しております。戦国
の名だたる武将が争奪戦を繰り広げた、沼田の地を象徴する五層の天守を有した沼田城を中心
にした展示を行いたいと考え、地元の郷土史家の方にも御協力をお願いしております。さらに、
県の関係部署や企業などへ展示品の提供などを呼びかけております。
 また、PR活動といたしましては、ホームページを初め、銀座の「ぐんまちゃん家」におい
て、マスコミや旅行代理店などの関係者を招いたサロンドGや記者クラブ外来発表会などでも
開催告知を行っておりますが、運営事業者が決まり次第、チケットの販売やツアー造成などを
展開してまいります。
 いずれにいたしましても、限られた事業費、人員、時間ではありますが、ドラマ終了後も「
もうひとつの真田の舞台」として沼田を認識いただけるようなドラマ展となるよう、準備して
まいりたいと考えております。
 次に、沼田公園の整備をどのように行っていくのかについてでありますが、平成4年に策定
した沼田公園長期整備構想及び平成8年に決定した沼田公園長期整備構想推進基本方針におい
て、沼田公園につきましては、沼田城址としての歴史的景観・雰囲気を高めつつ、文化・観光
の拠点化を図るとともに、市民の憩いの場としての機能を向上させるため十分な調査と検討を
行い、歴史公園の要素を持った総合公園として整備を推進することとしており、これまでに電
波探査や発掘調査などの基礎調査を行ってきたところであります。
 本構想策定以降の本市を取り巻く諸状況や社会経済環境そのものが大きく変化していること
もあり、思うような整備が図られていない面もありますが、歴史公園の要素を持ち、また、広
く市民に愛され、活用される公園となるよう、財政状況等も勘案しながら、整備の推進に努め
てまいりたいと考えております。
 次に、「子どもを育てるなら沼田」、公立幼稚園の保育料の値上げについて、3年後の平成
30年度からの公立幼稚園の保育料の値上げについてでありますが、本年4月から施行となり
ました子ども・子育て支援新制度における保育料につきましては、国が定める基準を限度とし
て、実施主体となる市町村が定めることとされております。
 幼稚園の保育料につきましては、子ども・子育て会議において御意見を伺いながら検討を重
ねました結果、県内各市の設定状況、国の基準とのバランス等を考慮し、平成27年度に設定
いたしました私立幼稚園の最高階層の月額保育料と同額の16,000円が適正な金額と判断
し、設定したところであります。
 また、将来的な保育料のあり方につきましては、まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、
国に準じた取り組みを推進するとともに、本市の保育の状況や今後の長期的な財政負担等を精
査し、県内自治体の取り組み状況なども勘案し、保育料無料化を含めた総合的な子育て支援策
を検討してまいりたいと考えております。
 次に、まち・ひと・しごと創生、企業誘致について、県と連携しての新規工業団地の確保、
企業誘致についてでありますが、県は安定した産業用地の受皿となる用地の確保が急務である
ことから、県企業誘致推進本部幹事会において、新産業団地造成候補地の選定を決め、県内市
町村に対し候補地の照会を行い、その後、候補地の現状等を把握するため、市町村に対してヒ
アリングを実施したところであります。
 現在、県はヒアリング結果の取りまとめ及び候補地の選定中であり、選定結果については、
平成28年度中に公表すると伺っております。
 本市といたしましては、中山間地域ということもあり、新産業団地の造成に向けてまとまっ
た用地の確保は困難な状況ではありますが、今後も県との密接な連携を図りつつ、情報収集等
に努めるほか、横塚・生品農村地域工業等導入地区及び居抜き物件の紹介、企業訪問等による
情報の交換や収集など、継続した企業誘致を行ってまいりたいと考えております。
 また、優良企業等の誘致を積極的に推進し、産業の振興と雇用の機会の増大を図ることを目
的に、企業誘致推進条例の全部改正を行い、新たに用地取得及び施設設置雇用促進助成金の優
遇措置を制定したほか、工業団地の基盤整備を図るため、横塚生品農工地区道路改良基本設計
業務を進めているところであります。今後、県や関係機関及び県内外の企業へ、基盤整備の状
況や優遇措置等を周知してまいりたいと考えております。
 以上申し上げまして、金子議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、「子どもを
育てるなら沼田」、学校給食の米飯について、「地元産のお米を使った、炊きたてのご飯」の
検討状況はについては、教育長から答弁申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◇議長(星野 稔君) 教育長。
〔教育長 宇敷重信君登壇〕
◇教育長(宇敷重信君) 金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 「子どもを育てるなら沼田」、学校給食の米飯について、「地元産のお米を使った、炊き立
てのご飯」の検討状況はについてでありますが、学校給食の米飯については、白沢調理場では
自前で炊飯していますが、沼田給食センターと利根調理場では群馬県学校給食会へ委託し、炊
飯米を各学校へ納入しております。
 沼田給食センターと利根調理場で直接炊飯を行うには、建物や設備が必要となります。特に
沼田給食センターでは、手狭なことから施設を建設するための用地も必要となります。
 市内全児童生徒に対応する炊飯のための施設を建設するには、建物と設備を合わせ、概算で
4億7,000万円程度が見込まれ、さらに、炊飯や配送にかかる人員確保が必要となります。
 また、地元産の米を使用した場合、食育の観点から大変意義がありますが、価格等の課題も
ありますので、引き続き調査・研究してまいりたいと考えております。
以上申し上げまして、金子議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇8番(金子浩隆君) 自席から再質問させていただきます。
 グリーンベル21基本構想から、基本設計について、この基本構想が取り扱い注意という形
で最初に特別委員会に示されたときから、図書館から子ども図書館機能をグリーンベル21へ
移すというのはどういうものなのか、あるいはトレーニングジム的なものを市が設置をすると
いうのはいかがなものかなど、疑問を提してまいりました。
 減築はどうしても必要か、議場はどうするかなどは、特別委員会に質問通告をさせていただ
いております。
 基本設計が10月20日から3月31日の期間で業務委託されまして、これ正月休みを挟ん
でその期間わずか5カ月です。庁舎移転をできるだけ早く進めなくてはならない、それはわか
るのですけれども、基本計画をすっ飛ばして基本設計に着手しました。そして、既に1カ月半
が経過しております。時間的に言えば、この基本設計の期間の10分の3、30%がもう進ん
でいるはずです。基本計画がないまま、基本構想のどの部分、どの計画を今現在設計している
のかお聞かせください。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 現在、基本設計が3分の1の時期が過ぎて、どの程度まで進んでいるのかという御質問かと
思いますが、3月31日にプランツから出てくるまで、彼らのほうに委託しておりますので、
途中経過のチェックというのは、私どもではしておりませんし、急ぐために報告も受けており
ません。ですから今しばらくお待ちいただければありがたいというふうに思っております。
 栃原部長から補足をお願いいたします。
◇経済部長(栃原豊彦君) 私のほうからちょっとお答えさせていただきますが、現在10月
20日に基本設計業務を設計業者に委託をさせていただきました。基本設計につきましては、
この基本構想に掲載させていただいた内容をもとに実施設計をするまでの間、基本的な設計に
ついて委託をしているわけでございますけれども、現在、特にその市民活動施設という形で基
本構想に上げさせていただいたそれぞれの施設につきまして、それぞれの担当をする各課とそ
の内容等につきまして、詰めをさせていただいているところでございます。各課と調整をさせ
ていただいた内容につきましては、その都度設計業者のほうへ伝えまして、それを反映した中
で設計業務を進めているという状況でございます。
 最終的には3月31日に基本設計という形で仕上げるわけでございますが、それを詰めるに
当たっては、当然この中に、具体的にグリーンベル21の中に設置をする基本構想に上げさせ
ていただきました各市民活動施設を中心にですね、これをどういう形で、面積的にはどういう
大きさで、あるいは場所的にはどこがいいのかということにつきましては、それぞれ担当する
課と細部を詰めさせていただきながら、それをもとに業者のほうへつないで、現在それをもと
に設計業者のほうでは設計を進めていると、こういう状況でございます。
 ですから現在のところ、それぞれ基本構想に上げさせていただきました、15の施設が具体
的に上がっておったかと思いますが、それをそれぞれ担当課あるいはグリーンベル21推進課
のほうで中身を精査している、こういう段階でございます。
 以上でございます。
◇8番(金子浩隆君) コンサルタントのほうに、設計会社のほうに委託がされて、そちらの
ほうで作業が進められている、チェックはまだ入れていないということなんですけれども、私
一番大事な点だなと思っているのは、やはり先ほど申し上げたとおり、説明会において説明が
あったとおり、基本構想に上げられた全てのことが実現できるわけではないという点ですね。
ここを取拾選択をして基本計画に落とし込む、この作業が実際にどこで行われているかという
点だと思います。
 コンサルタント、設計会社のほうに委託した、もうその時点でこの基本計画に落とし込む作
業は終わっていなければいけなかったんではないかと思っております。
 本来ですと基本構想から基本計画ですよね。基本計画で、ここでしっかりと計画をまとめて、
その計画を設計していくという、基本設計に落とし込むという、そういう3段階になるべきと
ころを真ん中の基本計画の段階を飛ばしているわけでありますので、それだけにこの取拾選択
をしっかりとしなければいけないんではないかと思っているのですけれども、その点について
市長はどのようにお考えでいらっしゃいますか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の再質問にお答え申し上げます。
 どこで取拾選択をしているのかということでございますけれども、先ほど栃原部長のほうか
らお答え申し上げましたとおり、各課がきちんと詰めておるということでございますので、そ
の辺はやはり各課が承知しながら事業を進めているというふうに理解していただければありが
たいと思います。
◇8番(金子浩隆君) 先ほど申しましたけれども、設計業務委託されましてもう1カ月半が
過ぎております。そして、最初の市長の答弁ではパブリックコメント、説明会での御意見、参
考とするということでありますけれども、これを参考としてですね、基本設計にどのように落
とし込んでいかれるのか、このもう既に1カ月半過ぎてしまった現段階ですけれども、その点
についてお考えをお聞かせください。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 現在庁内の検討会議を立ち上げまして、検討会議の中で各担当の課長さんを含めたところで
検討を進めているところであります。そして、その検討を踏まえながら、各課ごとでまた自分
たちの部分の精査をしていくというような、2段階で精査していこうということで現在庁内で
進めているところであります。
◇8番(金子浩隆君) グリーンベル特別委員会も来週開催されます。それに向けて、先ほど
申しましたとおり、この構想の中にある内容について、どれを取り上げて、どれを捨てて、ど
ういった設計をつくっていくかという、踏み込んだ点も私は質問をさせていただく予定でおり
ますけれども、そういった議会の意見も十分にこの基本設計に反映させていただきたいと考え
ておりますので、よろしくお願いしたいと存じます。
 そして先ほどですね、将来の財政負担に留意をしながら進めていくというお話がありました。
説明会で費用はどれだけかかるのかという質問に対して、基本設計がまとまった段階でないと
まだ言えない、金額が一人歩きするおそれもあるということでございました。
 確かに基本構想からの取捨選択をし、落とし込んだ後の基本設計がまとまらなければ、実際
の費用は算出できないと思います。
 しかし、皆さんの希望をあれもこれも取り入れて、すばらしい庁舎にしましょう。そして、
設計した結果、こんなにかかってしまいますでは一人歩きどころか、一歩も進めなくなってし
まうのではないかと私は心配をしております。
 そういう意味で、基本構想からの取拾選択、基本設計への落とし込み、先ほど申しましたけ
れども、この作業が大変重要で、これは、コンサルタントや設計会社ではなく、やはり政治が
行わなければならないことだと思います。庁内で検討会議を設置していただいておるというこ
とでございますので、その点ぜひ慎重に、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 次にですね、庁舎整備検討委員会ではですね、老朽化した庁舎の現地での建てかえ、新築に
よる移転、グリーンベル21への移転、この3つを検討して、グリーンベル21への移転が最
も費用が安く、最も工期が短い最善の方法という結論が出ていると思います。
 また、6月議会の先輩議員の一般質問で、市長は庁舎整備庁内検討委員会の試算では、庁舎
新築の場合は32億円を超える。グリーンベル21への移転ならこの金額よりも相当低い額に
なると答弁されていらっしゃいます。
 8年前になりますけれども、三井生命から無償譲渡の申し入れがあった際、庁舎移転には8
億かかると行政内部の検討委員会で試算されましたが、結局財政難を理由に断ってしまったと
いうことがあります。あのときもらっておけばと今さらの声は多いのですけれども、8年前で
すがしっかりした根拠を持って8億という試算は検討されたんだと思います。
 グリーンベル21の買い取りに約5億6,500万円、買い取るのに5億6,500万円、
駐車場棟の改修に2億2,000万円、FM-OZEの移設に2,800万円、既に合計すれ
ば8億のお金を投入しているわけであります。合併特例債を活用するとしても、費用はやはり
最小限に抑えなければならないと思います。
 30年後新しい庁舎を新築する。これは30年間グリーンベルを使うという計画であります
ので、その後は新しい庁舎をその時点でつくっておかなくてはいけないという大問題がありま
す。そして、そのために移転後直ちに庁舎建設基金というものも積み立てていかなければなら
ないと考えています。しかもこれは債務の返済をしながらということで、本当に財政的には厳
しい状況が続くわけであります。市民に理解、納得いただける、しっかりとした基本設計の策
定と費用の算出が求められていると考えますけれども、副市長不在の中、3月31日まであと
3カ月と半です。まさに正念場だと思いますけれども、市長のお考えをお伺いいたします。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答えいたします。
 庁舎を取得するのに5億6,000万という数字が出ておりますが、これは5億6,000
万確かに払いましたが、市の税金も入っておるわけでございまして、差し引きすると1億ちょ
っとという数字になってくるわけであります。ですからこれが1年増せば増すほど金額が上が
っていくということでございまして、先ほど金子議員がおっしゃるとおり8年前にいただいて
おれば、こういう数字は出てこないということになるわけであります。
 それと同時に、やはり詰めるところはきちっと詰めた上での積み上げをしていかなくてはい
かんということは職員一同承知しておりますので、その中で詰めていきたいというふうには思
っておりますが、8年前に8億という数字が金子議員のほうから出ておりますが、現在の土浦、
栃木、築西市等々のことも議員の皆さん視察してきてどのくらいの数字がかかっているという
ことも御案内だと思いますので、それらも参考にしていただければ大変ありがたいと、かよう
に考える次第でございます。
◇8番(金子浩隆君) 8億という8年前の数字、これは市民の皆さんはしっかりと覚えてい
らっしゃいます。そして、そのときには、8億もかかるのではやめたほうがいいという意見も
たくさん出たということでありまして、8年前ですから、時代が全然違っていますし、金額が
それ以上になるというのはわかりますけれども、できる限りの抑えるところは抑えなくてはい
けないということを考えていただきたいと思っております。
 この今の段階でですね、基本構想から基本設計に落とし込む段階で、ダウンサイジング、絞
り込みをしていかないと、基本設計の段階でこれだけかかってしまいますという金額が出て、
また、その8年前のように、そんなにかかるんじゃなんていう議論が出るのでは困りますし、
早くこの庁舎を何とかしなければならないという考え方のもとでいけば、やはりそこのところ
をしっかりと対応していかなければならないと思っております。
 やはり将来に、次の世代にしっかりと引き継いでいくためには、先ほど申し上げました積み
立てのことも考えておかなければなりませんし、恐らく30年後となれば、私たちの次の世代
がやっているということになると思いますので、そういったところにツケを残さないように、
この庁舎移転を進めていただきたいと思っておりますけれども。
 かつて説明会でも沼田市の顔になる建物だから、やはりそれなりのものはつくらなくてはな
らないという市長のお言葉がございましたけれども、ここは何としても、この庁舎がもう老朽
化して地震が来れば危ないのだ、緊急的に避難をしなければならないのだ、30年という間だ
けれどもあちらに移っておいて、それから新しい庁舎を建てるんだという長期的な視野に立っ
ていただいて、今回の庁舎移転に関してはできる限りの規模縮小という形をとっていただきた
いと思いますけれども、市長のお考えをお聞かせください。
◇市長(横山公一君) 金子議員のおっしゃるとおりで、次世代にツケを残してはいけないと
いうのはそのとおりでございますが、現在私が市長に就任したときにツケだらけでございまし
て、そのツケを今精算しだしたということでございますので、御理解いただきたい。
 それと同時に、沼田市の顔であるために、何でもかんでもお金をかけていけばいいというこ
とではなく、必要最低限のものをしながら、市民に理解をしていただいて、市民が憩える、そ
して市民が集まれる建物にしていきたいという基本的な考えは最初から変わっておりませんの
で、御理解賜りたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) ぜひそうしていただきたいと思います。
 行政の継続性という問題からして、今までどうであったかということではなくて、これから
どうしなければならないかという問題でありますので、ぜひとも市長にはそういった考え方、
しっかり根底に据えていただいて取り組んでいただきたいと思います。
 次に、大河ドラマ展の準備状況についてお伺いいたします。
 信州上田のですね、真田丸大河ドラマ館は1月17日からオープンということをお聞きいた
しました。沼田のですね、グリーンベルに展開される真田展は3月の20日オープンというこ
となんですけれども、この3月20日という日にちですね、2月に前倒しすることはできない
でしょうか、お伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 信州は1月17日にオープンするけれども、沼田は3月20日である。2月に前倒しができ
ないかということでございますが、信州は18億円の予算をもって真田展をやるということで、
事前準備をしっかりしながらやっております。沼田も事前準備をしっかりやっておるんですが、
いかんせん1億ちょっとの金額で立ちおくれているということでございます。
 じゃなぜ3月20日かといいますと、3月19日にNHKがこの文化会館を使いまして、真
田に関するものを含めた何ていうんですか、ショーというんですか、テレビ放映をしていただ
けるということが決まっております。ですので、それを踏まえながら3月20日にオープンす
ることが、PR効果が大変大きいんじゃないかなということで3月20日に決めさせていただ
きました。
◇8番(金子浩隆君) 上田に張り合うわけではなくて、ドラマに沼田が登場するであろうと
思われるのが前半部分ということなので、2月に前倒しができればですね、ドラマに沼田が登
場するときに合わせてこのドラマ展が開催できないかということなんですけれども、NHKエ
ンタープライズとの関係もありましょうし、この前倒しできないならば、イベントを開催する
とかということを考えていたのですけれども、今市長から文化会館でやるということですけれ
ども。そのほか、1月10日からドラマは始まりますし、もう既に観光客の方、真田ブームが
始まっているというか、お見えになっていらっしゃるんですね。ですからそういった方に対応
するということも必要ではないかと思いますけれども、その点はどのようにお考えでいらっし
ゃいますか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げますけれど、一つ先ほ
ど言い忘れましたけれども、沼田を宣伝していただける「ブラタモリ」というNHKの番組が
2月に放映されるということが先般決まりまして、12月の2日の日にタモリが沼田に来まし
て、沼田駅から全て録画というのですか、収録してまいりました。そして2月にその放映があ
って、3月にこちらでイベントをやってオープンというような形でいくと、大変効果的だなと
いうふうに考えておりますし、当然、現在もう既に観光客が入り込んでいるということは承知
しておりますので、観光案内所の開設というものを早めさせていただきました。
◇8番(金子浩隆君) 今度の19日に白沢支所でですね、歴史リレー講演会が開催されると
いうことで、大変楽しみにさせていただいておりますけれども、こういった市民を対象とした
内向きのこの活動ともう一方ですね、やはり外に向けた対応が必要だと思っております。
 先ほど銀座のぐんまちゃん家、サロンドGでのイベントを行っていただいているという御報
告がありましたけれども、こういった外に対するPRということになると、やはり旅行代理店、
エージェント、マスメディア、こういったものの対応というのは大変必要になってくると思っ
ております。その点についてお考えをお聞かせください。
◇市長(横山公一君) 栃原部長より答えさせますので、よろしくお願いいたします。
◇経済部長(栃原豊彦君) マスコミ、旅行関係者等への働きかけということでございますが、
先ほど申し上げました沼田市のドラマ展につきましては、3月20日オープンということでご
ざいます。
 これにつきましては、沼田市でのそもそもの取り組みが確かに遅かったという部分は否めま
せんけれども、やはり現時点でこれを2月に前倒しということはスケジュール的には非常に厳
しい状況でございまして、当初の予定どおり3月の20日ということで考えております。
 現在ですね、このドラマ展の企画運営を請け負う業者の選定作業を進めてございます。12
月の17日にはその業者を決定するというスケジュールで現在進んでおります。
 その中では、当然ドラマ展の企画運営、さらにはそのチケット販売ですね、前売りも含めた
そういった対応、さらにはこのドラマ展に合わせたさまざまなPR活動等につきましても、そ
の運営会社に委託してお願いするという内容で現在考えてございます。
 そうしたことから、当然のことながら旅行業者あるいはマスコミ等への対応につきましては、
このドラマ展の運営の中で対応させていただく事項だということで考えております。
 さらに、先ほど議員のほうからお話がございました市民向けにつきましては、今月の19日
に歴史講演会、今回が昨年から引き続いて通算では6回目になります。また、1月にも1月の
後半にやはり、同じくリレー講演会等も開催する予定でございます。それぞれ今回の真田丸の
時代考証に携わっていただける先生をお呼びしての講演会ということで考えてございます。
 そうしたことから、外部的には先ほど言ったドラマ展の運営に合わせたPR活動、あるいは
前売り券の販売と、こういった内容。さらには、市民向けにおいてもですね、皆さんの気運の
醸成といいましょうか、これらを図るための講演会等を開催したいということで考えておりま
す。
 当然1月からドラマが始まるわけでございますが、前半部分で沼田城をめぐる攻防がドラマ
の中で描かれると。それを見ていただいた皆さん方が、そういった状況が浸透した中でですね、
3月にオープンするということもなかなかいいのではないかということで考えておりますし、
また、この時期はですね、4月に桜という時期もありますので、タイミングにつきましては、
確かに上田から比べますと2カ月遅いという状況はございますが、タイミング的にはこれもま
た一つのなかなかチャンスではないかと思っておりますし、上田につきましては来年1年間で
ございますが、沼田市の場合は3月から始めまして翌年の3月までということで、今度は上田
のドラマ館がなくなった後も、沼田のほうではドラマ展をやっていると、そういう有利な部分
もございますので、ぜひ御理解をいただければと思います。
 以上でございます。
◇8番(金子浩隆君) 沼田をめぐる攻防が放映をされた、もう直後からですね、観光客の方
は動くと思います。かつて、食べ歩きなんかの放映があっても、やはりその翌日から観光客と
いうか、そういった方々は動くという事例もありますので、いいタイミングとは私は決して思
っておりません。ですから、その3月20日の前においてですね、お越しいただける観光客の
方に少しでも楽しんでいただく工夫をさらにしていただきたいと思っております。
 さらにですね、老神温泉の皆さんが今インバウンド等で御活躍いただいておりますけれども、
この老神温泉、沼田市が持つ温泉地でございます。そこと、沼田城址公園とこの大河ドラマ展
を回遊できる、老神温泉に宿泊していただける、そういったツアー、パッキングですね、パッ
クツアーというのですかね、こういったものが重要じゃないかなと思っておりますけれども、
その点、対策はいかがになっておりますでしょうか、お教えください。
◇経済部長(栃原豊彦君) 議員おっしゃるとおり、老神温泉の宿泊と組み合わせた形のです
ね、ドラマ展へ皆さん来ていただくということは、非常に皆さんに来ていただくためにはです
ね、必要な措置かということで考えております。先ほど申し上げました真田丸展の運営の中で
もですね、当然誘客宣伝という項目がございます。当然、それぞれの観光協会との連携を図っ
た中ではですね、誘客を図るということでございますので、当然老神温泉の各旅館との連携も
必要になろうということで考えておりますので、今後運営の中で、それにつきましては老神温
泉のほうにも、こちらのほうから投げかけをさせていただければということで考えております。
 以上でございます。
◇8番(金子浩隆君) はい、ぜひよろしくお願いいたします。
 次に、沼田公園の歴史公園としての整備についてお伺いいたします。
 先ほど申しましたように沼田城の堀跡、石垣の発掘調査、大変興味深く私も現地何回も行っ
て見させていただいております。また、案内看板も新しく設置していただきましてありがとう
ございます。
 この沼田城の堀跡の発掘調査でございますけれども、さらに進めていくお考えをお持ちでし
ょうか、お聞かせください。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 この発掘調査を進めていくのかということでございますが、ただいま県のほうから、この調
査は今現在は沼田市の指定史跡でございますけれども、県の史跡指定にも当たるようなもので
はないかというようなことの問い合わせが来ておりますので、今現在県と調整中でございます。
◇8番(金子浩隆君) ぜひ県と調整していただいてですね、沼田公園長期整備構想にござい
ます、またX線調査で実際に存在が確認されておりますので、熊のおりの下に向かって、天守
閣の下に向かって石垣が延びているというところ、あるいは南に下ってテニスコートから曲が
ってですね、三重櫓があったと言われております、その下の石垣が存在しているかと思われま
すので、そういった点の調査を進めていただきたいと思っております。やはり沼田公園長期整
備構想、これは長い間沼田市の最上位計画として位置づけられていながら、この真田丸を契機
にやっと始動したという本当に期待しているところでございますので、そういった点進めてい
ただければありがたいと思います。
 また、沼田公園にですね、市民の特に子供たちに楽しんで愛されております動物たちがおり
ます。熊に猿、猿は4月に1匹亡くなってしまったということですけど、鳥それからウサギが
おりますけれども、歴史公園として整備していくのにこの動物たちはどうなのかなという思い
がするのですが、これについて移転させるという考えは持っていらっしゃいますでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの段階では、動物たちをどうするのかという検討はしており
ません。
 やはり、発掘調査の進捗状況に応じて考えていかなければいけないだろうというふうに考え
ております。
◇8番(金子浩隆君) 来年1年だけじゃないと申し上げたんですけれども、も来年1年、真
田丸に合わせて観光客の方たくさん、この真田の歴史に触れたいということでお見えになると
思います。そこで、動物たちがここにあるというのはどうなのかなという思いがいたしまして、
この質問をさせていただいたのですけれども。
 かつてアニマルプラザ構想というものがございまして、動物愛護センター、県の動物愛護セ
ンターのめぐりにですね、小動物と触れ合うセンターをつくってはという計画が沼田市にござ
いました。県の土地でございますので、県のほうもそれは考えていたところでありますけれど
も、そういったところももう少し検討を、再検討していただいて、そういったところに動物を
移していくということも考えられると思いますけれども、検討を開始していただきたいと思う
のですけれども、市長いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 御意見として伺わせていただきます。
◇8番(金子浩隆君) この沼田公園に関して最後の質問をさせていただきます。
 6月議会のときに提案をさせていただいて、市長からは研究させていただくという答弁をい
ただいたのですね。それが企画、観光交流、都市計画、社会教育とを横断するこの沼田公園長
期整備プロジェクトチームをつくってはどうかという質問をさせていただいたのですけれども、
そのとき経済部長からですね、真田のプロジェクト庁内検討会議を立ち上げて、観光交流課中
心に各課と連絡、協議をしていくという御答弁をいただいて、それきりになってしまったので、
もう一度お聞かせいただきたいのですけれども、この平成4年に策定された沼田公園長期整備
構想をですね、これから長い期間になりますけれども、沼田の最上位計画として進めていくに
当たって、やはり全庁挙げての体制構築が必要と思っているのですけれども、この横断するプ
ロジェクトチームというものをつくっていただけないでしょうか。市長、お聞かせください。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 この件に関しましては、第1回の打ち合わせ会議を行ったんだそうでございますが、その後
副市長のことがありまして、そのまま立ち消えになっているということなので、その辺の経過
だけ説明をさせていただきたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) ぜひ前向きに御検討いただきたいと思います。
 それでは次にですね、保育料の値上げについて再質問をさせていただきます。
 9月議会の最終日にですね、民生福祉と総務文教委員に対してこの値上げが、子育て会議の
答申を受けて、市長、副市長も了承して決定されたと説明がありました。
 先ほどの市長の1回目の答弁でも、この子育て会議で決めていただいたというお話がありま
した。それでその後ですね、私子育て会議のメンバーの方、役員の方、何人かとお話を伺う中
で、公私の格差を解消することが本来の目的で、値上げをするのは本意ではないというお話が
何人かから出ました。
 これ横山市長はですね、選挙のときに、市長選挙のときに、ビラにはっきりと保育の充実、
子育て支援として保育料、給食無料化への取り組みを約束されていらっしゃいます。いきなり
の無料化は財源の問題からして難しいと思いますけれども、国と県と歩調を合わせて段階的に
その方向に進んでいくべきだと思っております。ですから、今回の値上げというものは後退を
意味するものではないかと思うのですけれども、少子化対策、子育て支援と言葉だけではなく
てですね、これを実行に移していくためにも、そして標題に掲げました「子どもを育てるなら
沼田」と、そう言われるようにしなければ、この少子化の対策、人口減少対策に立ち向かって
いけないのではないかと私は思っておりますけれども、子育て環境を整備していく、これに関
して市長の御決断を、いかがでしようか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 子ども・子育て会議の中で、こういう形で決まってきたということで、これを決定させてい
ただいたわけですけれども、新たな子ども・子育て支援制度というものが、国から示されてお
る中で、こういう形で決めていかざるを得なかったというのが実情でございますので、その辺
は苦渋の選択だということを御理解いただきたいと思います。
 今現在、議員おっしゃるとおりな形で無料化にしていくのは、沼田市の今の財政ではちょっ
と難しいということを御理解賜りたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) 無料化していくのは財政的に難しいというお言葉ございましたけれど
も、その方向に向かって進んでいくためには、この3年後、一旦値上げをするというのはまさ
に時代への逆行、この沼田市の方針への逆行ではないかと思います。
 子育て会議のメンバーの方もおっしゃっています。公私の格差を解消することが本来の目的
であって、値上げというのは本意ではなかったということなのですね。
 実際に説明会のときに質問をさせていただきましたら、この値上げによって沼田市はどれだ
け収入があるのかと伺ったところ、250万円の収入があるということでありました。そうい
ったところに市が補助を、反対に私立幼稚園のほうに補助を出すことによって、私立幼稚園の
保育料を公立幼稚園に合わせて値下げをするということは、現段階でも可能な金額ではないか
と思っておりますけれども、市長今、苦渋の選択とおっしゃいましたけれども、もう一度その
苦渋の選択をし直していただいてですね、財政状況が厳しいといってもやらなきゃならないと
ころはやらなきゃならないと私は思っておりますので、もう一度御答弁いただきたいと思いま
す。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問に、所管の部長に答えさせますので、よ
ろしくお願いいたします。
◇健康福祉部長(下 宏一君) 命によりお答え申し上げます。
 先ほど市長が御答弁申し上げました苦渋の選択の意味ということになると思いますが、子ど
も・子育て会議の検討を含めて協議してきたのは事実でございまして、それを行った際の考え
方について申し上げます。
 これは、市長の答弁の中にもあったのでありますが、バランスというものを考えて、この金
額というのは設定をした次第であります。
 まず、1つ目のバランスというのは、国の基準とのバランスです。2つ目が各市の状況との
バランス。3つ目のバランスは、公立幼稚園、加えて保育園とのバランスでございます。
 この3つのバランスを考えた中で、私立幼稚園の最高階層額である1万6,000円とする
ことが適しているというふうに判断した結果でございます。
 以上でございます。
◇8番(金子浩隆君) 国とのバランスを考えるとそうせざるを得なかったというのが、どう
してそうせざるを得なかったのかがわからないのですけれども、端的に言いまして、時間も余
りないので、これ市長、公約違反になるのではないでしょうか。子育て支援として保育料は無
料化に向けて取り組んでいただけるということですけれども、値上げするというのは全く逆と
思いますけれども、いかがでしょうか。
    ─────────────────────────────
◇議長(星野 稔君) 休憩いたします。
午前10時59分休憩
    ─────────────────────────────
午前11時06分再開
◇議長(星野 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問に関しまして、所管の部長より答えさせ
ます。
◇健康福祉部長(下 宏一君) 先ほど私が申し上げましたバランスの3つ目の問題です。保
育園の保育料とのバランスについて、1つ追加で申し上げたいことがございます。
 1番最初に申し上げました国の基準にのっとって、今いる公立幼稚園の子供たちの親御様の
所得階層に則して保育料を積み上げた額を、国の基準を当てはめた場合の保育料総額で割った
場合の割合、これが29.5%です。それを保育園の園児に振りかえてやった場合、46.8
%になります。今度は、公立幼稚園の子供の、今いる公立幼稚園の子供を今後改める保育料に
当てはめて積み上げた保育料総額とで比較いたしますと、46.3%になってまいります。
 要するにこれは何を意味するかといいますと、保育料と公立の幼稚園の保育料がほぼ似た負
担の度合いに近づいてくるということでありまして、先ほど私がバランスを取りたいと申し上
げたのは、そこに理由があるわけでございます。
 以上でございます。
◇8番(金子浩隆君) 国の基準内であれば地方自治体が独自に設定してよいという法律がで
きたわけですから、それのもとでいけば、沼田市独自のそういった特別な子供支援の施策が展
開されてもよいのではないかと私は思っております。基準から外へ出るということはないと思
います、値下げをすれば。
 ですから、ぜひとも市長にですね、子供を育てるなら沼田と言われるような沼田市をつくっ
ていただきたい。その思いでこの提案をさせていただいておりますので、引き続きの御検討を
お願いいたします。
 そして、学校給食の御飯についてでありますけれども、9月議会の私の一般質問に対して市
民の皆さんからたくさん反響をいただきました。「給食の御飯を地元で炊いていないなんて知
らなかった」、「地元でこんなにおいしいお米をつくっているのに、申しわけないけれど、ゴ
ロピカリの配合米じゃ」という声もありました。「炊いてから6時間も7時間もたっているや
つじゃ子供がかわいそうだよ」と、本当に真剣に言っていただきました。「川場だって、昭和
だって、みなかみだって、自分のところで炊いているよ」と、そういう声もいただきました。
「川場は雪ほたか、みなかみはブランド米の水月夜、これを使っているんだよ」と。「大分前
からPTAでは問題になっていて、冬場御飯が冷たかったり、夏場においがしたりという事故
もあったのに、いまだに改善をされていないのか」というお叱りもいただきました。子供たち
のためにぜひ実現してくださいという多くの声をいただきました。
 財政状況が厳しくお金がない、少子化で配食数は減っているけどおかずの種類がふえている
のでスペースに余裕がない、そんな給食センターでの説明も伺いましたけれども、こういった
言いわけをするのではなくて、やらなければならないものは、やらなければならないものなの
ですよ。特別なことをお願いしているのではなくて、今まで長いこと沼田の子供たちにはかわ
いそうなことをしてきたわけで、知恵を合わせて何とかできないもんでしょうかね。先ほど4
億7,000万、概算だっていう話が出ましたけれども、こういうことに対して県や県教委か
らの支援とか援助というのはないのでしょうか。まず、それをお聞かせください。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 県とか国からのそういった支援はないのかということについてでありますが、国庫補助の制
度がございます。学校給食施設整備事業というものでございます。交付金の算定割合は2分の
1ということでございます。
 以上でございます。
◇8番(金子浩隆君) 先ほどの概算4億7,000万のときに炊飯、配達人員の確保も必要
だ、用地も必要だ、そういった否定的な後ろ向きなお答えが出たんですけれども、この炊飯、
配達人員の確保なんていうのは、今でも民間委託をして、そこで炊飯、配達はやってもらって
いるわけですから、それを新しくこの地元でやったところの業者さんにお願いをすれば、全く
同じ経費でできるはずですし、むしろ前橋から運んでいる運送費を考えれば地元でやったほう
が安くなるに決まっていると私は思っております。
 そこでですね、引き続き調査、検討していただくということでございますので、ぜひそこの
中でスペースの問題、新しい用地が必要かといえば、廃校の調理室がありますね。廃校、まだ
新しいけれども、子供たちが減って廃校になった学校もあります。そういった調理室や家庭科
室もあると思います。そういった再利用も考える必要があると思いますし、4億7,000万
なんていう数字を出さなくてもですね、白沢町と利根町と沼田市給食センター、この調理場を
再編整備すると、私は9月のときに分業化してはどうかという提案をさせていただきましたけ
れども、再編整備するとなれば、財源に合併特例債というものも使えるのではないかと、その
辺もねちっこくちょっと調査してもらってですね、何とか実現に向けて努力していただきたい
んですけれども、いかがでしょうか。
◇教育長(宇敷重信君) 再質問にお答え申し上げます。
 先ほど議員さんのほうからですね、否定的なことを幾つか並べてというようなお話をいただ
いたわけでございますけれども、決してそういうことではございませんので、誤解のないよう
によろしくお願いしたいと思います。
 基本的なスタンスを申し上げます。地元産のお米を使った炊きたての御飯、議員さんのおっ
しゃる御飯ですね。これを子供たちが給食で食べられるようになることについて、教育委員会
としてはですね、特に食育、地産地消、この観点から大変望ましいことと考えております。誤
解がないようにお願いしたいと思います。このことを実現するためには、大きく3つの課題が
あるということを再度申し上げたいと思います。
 1つは、炊飯施設の課題がございます。2つ目として、炊飯や配送に係る人員確保等の課題
がございます。3つ目として、地元産米の価格の課題もございます。こういった課題に後ろ向
きになっているわけではございませんので、誤解のないようにお願いしたいと思います。
 こういった課題解決に向けて引き続き調査、研究をしていきたいと、これが教育委員会とし
てのスタンスでございます。
 以上でございます。
◇8番(金子浩隆君) 先ほど申しましたとおり、炊飯、配達人員の確保というのは、今前橋
に頼んでいるわけですから、地元で業者が育成できればこれにこしたことはありませんし、経
費も節約ができると考えておりますし、米価の問題についても地元のお米が使えれば、これは
地元にとって経済の活性化につながるわけでありますし、市の補助、県の補助、あるいは生産
者組合の補助、そういったものも検討していただいて、取り入れて何とか実現に向けて御尽力
をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 時間がないので済みません。企業誘致に関してですけれども、私の記憶が正しければ、夏の
知事選挙の遊説の折、市長の応援演説で県企業局のトップ、企業管理者に新規工業団地の造成、
企業誘致をよくお願いしてきたという話がありました。また、先ほど御紹介した新聞記事には、
9月から県の担当者が各市町村を個別に訪問し、工業団地に適した土地の選定を依頼するとあ
りました。
 先ほど県がそういったヒアリングを行って、始めているというお話はありましたけれども、
沼田市としてやはり県への積極的な働きかけを行っていただきたいと思っておりますけれども、
市長のお考えをお聞かせください。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 県への積極的な働きかけは当然行っておる次第でございます。企業局と同時に県の産業政策
課のほうにも、ぜひお願いしたいというようなことを申し上げております。
 それと同時に、現在の横生団地、あれを県で造成していただけないかというお願いもさせて
いただきました。県の回答はそれは既に解決済みということで、沼田市で何とかしなさいとい
う、つれない回答でございましたけども、その結果、現在横生団地に関する導入路等を整備し
て、何とかあそこを生かしていきたいというふうに考えておるわけであります。
 確かに新しい工業団地、一所懸命県のほうに提案してはおりますけれども、やはり今まで塩
漬けになった横生団地の皆さん方をそのままにしていいのかという問題も多々あろうかと思い
ますので、あわせてこの問題も解決させていただきたいというふうに思って一所懸命取り組ん
でおる次第でございます。
 おかげさまで、現在2社が沼田に進出していただけるということがほぼ決定させていただき
ました。一つの会社は包装業の会社でございますし、一つは固形燃料等の製造をするという会
社でございます。これもやはり市職員が一丸となって取り組んだ成果ではないかなということ
でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇8番(金子浩隆君) 中山間地域だから新しい土地はなかなか見つけられないというお話も
ありましたけれども、北部工業団地、かつてあそこに進出している今ある企業が増設したいと
いうときに隣接地は、土地改良事業を行ってまだ8年たっていない、6年でしたっけ、たって
いないので、農転がかけられないのでということで、昭和の関屋工業団地に行かれたという経
緯がありますけれども、あそこのところ、もう既に10年以上の年月がたっておりますので、
新しい工業団地としても考えられるのではないかと思っておりますけれども、その点の研究も
よろしくお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
◇市長(横山公一君) ただいまの金子議員の御質問にお答え申し上げます。
 あそこの土地が、造成が終わってから既に8年という年数が経過しておりますので、議員お
っしゃるとおりに問題はクリアしているということでございますので、今後の検討課題にさせ
ていただきたいと思います。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(星野 稔君) 次に、中村浩二議員。5番。
〔5番 中村浩二君登壇〕
◇5番(中村浩二君) 初めに、上原副市長の御冥福をお祈り申し上げます。
 また、育樹祭では、県民局長として育樹祭推進に御指導いただきました。改めて御礼を申し
上げる次第であります。
 本日は公私多忙の折、皆様には傍聴にお越しいただきありがとうございます。
 それでは通告に基づき一般質問を行います。
 今回質問させていただくのは、大きく2件であります。
初めに、沼田市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてであります。
 まち・ひと・しごと創生法の公布及び施行がされて、この創生法により都道府県及び市町村
がまち・ひと・しごと創生総合戦略を策定することとなったわけですが、この策定に当たって
は、国のまち・ひと・しごと創生総合戦略、平成26年12月27日閣議決定を勘案して都道
府県が策定し、また、市町村においても人口の現状と将来の展望を提示する人口ビジョンを策
定し、これを踏まえて今後5カ年の目標や施策の基本的方向、具体的な施策をまとめた市町村
まち・ひと・しごと創生総合戦略、これを沼田市においても策定したものと認識しているとこ
ろであります。
 急速な少子高齢化の進展に対応し、市民一人一人が夢や希望を持って豊かな生活を営むこと
ができる沼田市を創生していくことが必要であると考えておりますので、市長の見解について
お伺いします。
 まず1件目ですが、沼田市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、総合戦略の具体的施
策の実施について、4点ほどお伺いさせていただきます。
 まず1点目でありますが、目標1の「安定した雇用を創出する」で地域産業の競争力強化や
新産業の創出等が掲げられておりますが、産業振興や企業支援にどのように取り組むのかお伺
いします。
 次に2点目でございますが、新産業の創出で新事業・新産業と雇用を生み出す地域イノベー
ションの推進を図るようですが、企業誘致等にどのように取り組むのかお伺いします。
 次に3点目でございますが、目標2の「新しい人の流れをつくる」で観光交流や転入・移住
の促進を掲げられておりますが、転入・移住等の支援にどのように取り組むのかお伺いします。
 4点目でありますが、目標4の「時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、
地域と地域を連携する」で中心市街地の再生等が掲げられておりますが、中心市街地活性化を
図るためにどのように取り組むのかお伺いします。
次に2件目については、安心・安全で機能的なまちづくりについてであります。
 平成17年2月に沼田市、白沢村、利根村の1市2村が合併し、沼田市の面積は、443.
46平方キロメートルと広大な面積の沼田市となっております。平成10年11月に策定され
ました都市計画マスタープランも平成22年に旧市の都市計画マスタープランの見直しがされ、
新たな都市計画に関する基本的な方針を定める新マスタープランが策定されましたが、沼田市、
白沢町、利根町の地域の実情にあった土地利用の推進を図るべきと考えておりますので、都市
基盤・生活環境づくりについて、3点ほどお伺いします。
 1点目でありますが、市街地の開発や保全などの総合的な計画により良好な生活環境を推進
するため、都市計画区域の拡大や用途地域の見直し状況についてお伺いします。
次に2点目でありますが、土地についてバランスのとれた開発と保全が必要であると認識し
ておりますが、無秩序な開発は災害等の原因にもなります。開発行為に対する指導についてお
伺いします。
 次に3点目でございますが、陳情や要望は市民の生活等に直結する道路等の補修などが主で
あると思いますが、この各地区、各団体等からの陳情・要望に対する対応についてお伺いしま
す。
 次に、地域防災の強化についてであります。
 最近では、異常気象という言葉が日常的に使われている今日であります。日本においても自
然災害が相次いで発生しているのが現状でございます。
 平成23年3月11日の東日本大震災、平成26年8月20日の広島県広島市の大規模な土
砂災害、そして、つい最近の台風18号の影響による大雨が関東や東北地方を直撃し、各地で
河川の氾濫や浸水、土砂災害などが発生し、多くの人たちが家屋を失い、避難生活を余儀なく
されたところであります。この記録的な大雨をもたらした直接の要因は、上空で発生した線状
の降水帯であります。南北に延びた雨雲の連なりで、台風など複数の気象条件が重なって形成
されたものでありますが、この線状の降水帯が少し西側にずれていれば、群馬県の北東部が被
害にあっていたことが想定されるところであります。
 また、実際に沼田市においても、過去やことしの7月に集中豪雨が発生し、河川氾濫等の災
害が発生しております。
 豪雨による土砂の流失、河川の氾濫、火山噴火、突風、地震等の自然災害がいつ猛威を振る
ってもおかしくない状況であり、9月5日に(仮称)利南運動広場において、群馬県北東部を
震源とするマグニチュード7.0の直下型地震の発生を想定し、群馬県総合防災訓練が実施さ
れたところでありますが、災害時に何をすべきか、どのような行動をとるべきか、市民に改め
て周知すべきと考えますので、3点ほどお伺いします。
 まず1点目でありますが、市ではさまざまな情報をもとに、災害等に対し市民が被害を受け
ないようにいろいろな発信、発令を行うと思いますが、避難準備情報、避難勧告、避難指示の
方法についてお伺いします。
 次に2点目でありますが、災害等に対して、市民の安全確保のため指定されております避難
場所や避難所及び避難路等の周知の方法についてお伺いします。
 3点目でありますが、災害等に対して、市より発令された避難勧告や避難指示により指定さ
れております避難施設へ避難するわけですが、指定されている避難場所や避難所等の耐震性の
確保についてお伺いします。
 以上が私の質問でございます。御答弁をよろしくお願い申し上げます。
◇議長(星野 稔君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
まず、沼田市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、総合戦略の具体的施策の実施につ
いて、産業振興や企業支援にどのように取り組むのかについてでありますが、現在、本市では
各種商工業団体等及び産業振興事業等への補助金等交付事業、各種制度融資等事業及び労働者
支援事業などを実施しているところでありますが、総合戦略として現状の施策を継続していく
中で、新卒・若年層の雇用のマッチングや企業ガイダンスの開催、地域企業への定着支援の検
討及び技能者の育成支援などに取り組んでまいりたいと考えております。
 また、新産業や雇用の創出を図るため、産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画を策定
し、国からの認定を得たところで、ぬまた起業塾受講による特定創業支援事業の支援を受けた
創業者に対しては、会社設立時の登録免許税の軽減や信用保証協会の創業関連保証枠の拡大な
どが受けられる制度となっており、利活用が望まれます。
 今後も、既存の産業振興施策とあわせて、起業塾を初めとする創業支援関連施策等の充実を
図ってまいりたいと考えております。
 次に、企業誘致等にどのように取り組むのかについてでありますが、新事業・新産業と雇用
を生み出す地域イノベーションの推進では、地域資源を生かした新事業の創出と地域企業の雇
用拡大を促進する取り組み内容となっておりますが、企業誘致については、本年度企業誘致推
進条例の全部改正を行い、新たな企業立地促進に係る助成制度として、用地取得や施設設置、
新規雇用への助成を行い、工場等の新増設、本市への本社機能移転企業に対する優遇措置等を
講じたところであります。
 今後は、県や関係機関との情報交換及び県内外の企業訪問を通じて当制度の周知を行い、企
業誘致活動を積極的に進めてまいりたいと考えております。
 次に、転入・移住等の支援にどのように取り組むのかについてでありますが、住まいを移す
ことは、人生における大きな転機であります。転入や移住等を促進するためには、就労・居住
・教育・医療・福祉などの環境整備にあわせて、沼田を選んでいただくためのアピールが必要
であると考えております。
そこで、転入促進のための受入窓口の設置や移住コンシェルジュ制度の構築などを検討した
いと考えております。また、現在行っております田舎体験ツアーとあわせて、お試し住宅の整
備を行ってまいります。
 また、沼田市にゆかりのある準市民の方々に対しましては、継続的に本市の情報を発信し、
住環境や職場環境等を含む本市の魅力を継続的に情報発信することにより、移住への動機づけ
に結びつけたいと考えております。
 ふえつつある空き家につきましては、今後実態調査を実施し、空き家の現状を把握した上で、
地域資源として利活用するための施策等を検討してまいりたいと考えております。
 さらに、本市のような地方都市では、働く場所が少ないことが移住促進に影響いたしますが、
一方では、働き方の多様化により、ICTを活用した在宅勤務やモバイルワークも可能になっ
ております。これを一歩進めて、職場そのものを本市に移住していただくサテライト・オフィ
スの誘致についても検討してまいりたいと考えております。
 次に、中心市街地活性化を図るためにどのように取り組むのかについてでありますが、「沼
田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中で、目標4「時代に合った地域をつくり、安心な
くらしを守るとともに、地域と地域を連携する」の施策4の1で、中心市街地の再生を位置づ
けております。
 具体的な取り組みとしては、経営改善アドバイザー制度の構築、創業環境整備、新事業展開
支援制度の構築、介護予防スタジオ・交流サロンの整備、空き店舗活用支援などのほか、中心
市街地の核施設であるグリーンベル21の複合的活用による再整備、さらには、バス交通の充
実により、中心市街地への誘客など、複合的な事業の展開により、中心市街地の活性化及び地
域経済の活性化を図ってまいりたいと考えております。
 次に、安心・安全で機能的なまちづくりについて、都市基盤・生活環境づくりについて、都
市計画区域の拡大や用途地域の見直し状況についてでありますが、社会情勢の変化や産業の動
向等により、沼田都市計画マスタープランで位置づけられた用途区域や用途地域の見直しにつ
いて、平成26年度に基礎調査を行い、見直し方針を作成いたしました。マスタープランでは、
都市計画区域の拡大を白沢地区の国道120号沿道、池田地区南部、薄根地区北部の関越道沿
いで、用途地域の見直しは重点6地区が、それぞれ対象となっております。
 今回の見直しでは、優先度の高い用途地域の見直しを先行して実施することとし、今年度か
ら国道17号沿道地区、清水町南部地区の2地区について見直しに着手したところであります。
 次に、開発行為に対する指導についてでありますが、沼田市地域開発事業指導要綱に基づき、
市全域において開発区域全体で0.3ヘクタール以上5ヘクタール未満の土地に、区画形質の
変更及び施設の整備を行う事業者に対して、事前協議制により、開発行為に伴って生じる諸問
題に関し行政指導を行っております。
 庁内の検討組織としては、都市建設部長を委員長とする職員で構成する沼田市地域開発対策
委員会を設置し、計画協議書の提出を受けた後、委員会において開発事業計画の協議内容の検
討を行い、指摘事項等を取りまとめ、事業者から改善策等の回答を求めるなどの指導を行って
おります。
 次に、各地区、各団体等からの陳情・要望に対する対応についてでありますが、各団体等か
らの陳情・要望は書面によるもののほか、電話や面談で直接お聞きすることもあります。また、
要望内容につきましても多種多様であります。
 陳情や要望がありますと、まず現地調査をさせていただき、工事や修繕が必要か、関係機関
との調整が必要か、直営での対応が可能か等の検討を行います。検討の結果により、直営で可
能な場合はできるだけ早く実施するよう心がけており、関係機関との調整や要望につきまして
も、できるだけ早い時期に対応できるようお願いをしております。
 また、請負等による工事や修繕が必要な場合は、緊急性や重要性などの観点、他の事業との
優先順位、他の地区とのバランス等を考慮し、既決の予算で対応が可能であれば早い時期に実
施し、必要に応じて、補正予算での対応や次年度以降の検討課題とさせていただいております。
次に、地域防災の強化について、避難準備情報、避難勧告、避難指示の方法についてであり
ますが、本市におきましては、群馬県危機管理室、前橋地方気象台等の防災関係機関からの防
災情報により、沼田市地域防災計画に基づき、住民の生命、身体及び財産を災害から守るため
必要と認めるときは、速やかに避難準備情報、避難勧告、避難指示を発令することとしており
ます。
 まず、避難準備情報につきましては、状況に応じ「一般住民の避難準備」及び高齢者等「要
配慮者の避難開始」を、避難勧告につきましては、危険が迫っていると判断した場合に「立退
きの勧告」及び「立退き先の指示」を発令することとしております。
 また、避難指示につきましては、著しく危険と判断した場合に「立退きの指示」及び「立退
き先の指示」を発令することとしております。
 次に、避難場所や避難所及び避難路等の周知の方法についてでありますが、避難場所や避難
所につきましては、その場所が記載されている防災マップの配布や、市ホームページにより平
時の周知を行うとともに、地域防災訓練、防災防犯フェアや出前講座等の実施により、各地区
及び自主防災組織等に対する周知を行っております。
 また、避難路につきましては、災害の種類により異なるものであるため、自主防災組織を中
心とした地域における図上訓練で地域の方々に周知を行っております。
 なお、災害の発生により避難準備情報、避難勧告、避難指示の発令及び避難場所等の開設が
必要となった場合は、ホッとメールぬまた、緊急告知FMラジオ、防災行政無線、巡回広報な
どのさまざまな情報伝達方法を活用するとともに、区長さん、民生児童委員さんを含む地区の
役員の方及び自主防災組織と連携して、適切な対応を行うこととしております。
 次に、避難場所や避難所等の耐震性の確保についてでありますが、現在、地域防災計画に基
づき指定している避難場所64カ所中、昭和57年度以降に建設された施設と耐震改修済みの
施設48カ所が耐震基準を満たしており、耐震基準を満たしていない避難場所16カ所の内訳
につきましては、市で管理している2カ所以外は、地区が管理する公民館となっております。
 また、避難所は54カ所あり、避難場所との重複施設は51カ所です。そのうち44カ所が
耐震基準を満たしており、耐震基準を満たしていない避難所10カ所の内訳につきましては、
市で管理している1カ所以外は、地区が管理する公民館となっております。
 市民の安心・安全を確保するための避難場所及び避難所につきましては、自主防災組織の図
上訓練などにより地域の方々と見直しを行い、適切な箇所を選択し、その確保を図ってまいり
たいと考えております。
 以上申し上げまして、中村議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇5番(中村浩二君) 御答弁いただきましたので、再質問をさせていただきたいと思います。
 まず初めにですね、産業振興や企業支援への取り組みでございます。市長の御答弁にもあり
ましたように、いろいろな事業、イベント、支援策が計画されているようでございます。ほか
の自治体と同様にですね、支援策、各事業、なかなか産業振興の地域の活性化を図るために、
どの市町村も同じような支援をしておるような状況であるかと思います。
 この群馬の北毛の地域に位置する沼田市、この沼田市の活性化を目指すにはですね、とにか
く沼田市独自の特性を生かした支援策が必要と考えます。経済センサスの調査資料によります
と、沼田市の産業大分類別事業所数は、平成24年2月1日現在で2,765の事業所がござ
います。そのうち最も多いのはですね、卸売業、小売業の754事業所で、このうち小売業が
80%以上占めている状況と思われます。次いで、建設業が392事業所、次に宿泊業、飲食
サービス業が386事業所となっております。
 この数字から見てもですね、沼田市の活性化はですね、小売業、飲食業の人口割合が高いた
めに、この小売業、飲食業の活性化なくして沼田市の活性化は図れないのではないかと考えて
おる状況でございます。
 特に、市内は小売業と飲食などのサービス業が多い状況であります。最近では、居酒屋等も
若者で少しずつ活気が帯びているような状況かと思われます。このような状況を踏まえて、小
売業や飲食業への新たな支援策等について、市長は検討されているのかお伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 沼田市独自の施策が必要ではないかという御質問でございまして、卸、小売業が80%を占
めているということでございますが、確かに沼田市は卸、小売業が大変多うございます。その
中でも特に飲食業が他市に比べて多いというのは、これはデータが出ておるわけでございまし
て、やはりその点を考えますと、昭和村、川場、片品、みなかみ等々から、この飲食店に出か
けていただいて、飲食をしていただくというのが大変重要な要素になろうかなというふうに思
われます。
 ただ、小売業、飲食業に特化した施策はあるかといいますと、トータルでの施策はございま
すが、特化した施策は今現在ないというのが実情でございます。
◇5番(中村浩二君) 本市の中心部はほとんどが先ほどの飲食業、卸、小売業がほとんどで
ございます。ぜひこれからの少子高齢化に向けてもですね、町なかのにぎわいを取り戻すため
にも支援対策等の御検討をよろしくお願いしたいと思います。
 それではですね、先ほど産業振興、企業支援の関係でお願いを申し上げておりましたけれど
も、この支援、振興を推進していくのが人であると。この中心になるのが人である。最近では、
道路網や通信網などでインフラも整備されてきており、地方もですね、多少なりとも生活や仕
事がやりやすくなってきている部分もあろうかと思います。特に都市部に比べて地方は収入が
少ないかもしれませんけれども、生活する上においては、いろんな利便性がございます。もっ
ともっと沼田市のメリットをアピールしていただいてですね、若者の声、若者の意見、それら
を多く聞いて沼田市を変えていくくらいの思い切った施策が必要と考えます。
 このまち・ひと・しごと生総合戦略の目標1.安定した雇用を創出するの施策1の3では、
人材育成を重点的に取り上げておられます。これからは、やはりみずからアイデアを出せる構
想力とそれを実行する行動力を持った人材が必要であり、育てることが必要であると考えます。
 最近の人材は、財産の財、材料ではございません、宝であります。市においても起業塾など
を初め、各分野で人材育成事業を行うと思いますが、この人材育成がですね、市当局はもとよ
り、この産業振興や企業支援につながるわけですので、もっともっとより一層の推進を、人材
育成を図るべきと考えますが、市長のお考えをお伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 中村議員おっしゃるとおりでございまして、やはり、企業を推進するのは人でありますので、
やはり人を育てなければいけないということでございますけれども、まずその前に、やはり企
業に来ていただくためには、その企業の人たちを知らなければ我々いかんだろうということで、
やはりこれからは、地方におるのではなく、中央に出ていきながら各企業さん等々にお願いを
して歩くということが大変必要になってくるんではないかなというふうに思われます。その中
で、やはり群馬県から東京に出ておる人たちの集まり等々がありますので、できるだけそうい
う会議等に、会等に出かけさせていただきまして、そこでやはり顔つなぎをしながら、企業の
方たちと交流を深めていく中で推進を図っていきたいというふうに思っておる次第でございま
す。
 それと同時に、地元の人たちを、人材の材が宝というふうに中村議員おっしゃられましたが
そのとおりでございまして、やはり地元に住んでいる方たちを育てなければいけないというふ
うに思っておりますので、その方面にも全力を挙げていきたいと、かように考えておる次第で
ございます。よろしくお願いしたいと思います。
◇5番(中村浩二君) ぜひですね、産業振興、企業支援について、人材育成の推進を一層よ
ろしくお願いしたいと思います。
 次に、企業誘致等にどのように取り組むのかについてでございます。先ほど市長からですね、
御答弁いただきました。また、先ほど同僚議員への質問に対する答弁もございました。市当局
もですね、いろいろ取り組みをされていることについては認識をしているところであります。
新事業、新産業と雇用の創出、各企業に対する優遇措置の構築などの推進やボーリング調査に
よる水量の確保、道路の確保等の推進を図っていることはですね、理解するところでございま
す。
 また、9月議会においても、先ほど市長の答弁にございました沼田市企業誘致推進条例の全
部が改正されたところでありますが、企業の誘致はなかなか難しい状況でございます。今まで
も議会でですね、幾度となくこの企業誘致については一般質問されております。先ほど同僚議
員の質問の中で、確認でございますけれども、2社ほどの誘致が見込まれるという市長の答弁
がございました。この2社が見込まれる地区は、横塚・生品農工地区でよいのか、ちょっと確
認をさせていただきたいと存じます。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 残念なことに、横生地区ではないのでございまして、その他の地区で2カ所用地買収まで済
んだということなので、先ほど発表させていただきましたけれども、まだ着工に至っておりま
せんので、その辺のところでとめさせていただきたいと思います。
◇5番(中村浩二君) 了解しました。
 企業誘致の推進、これはもうずっとですね、言われている状況でございます。先ほどの市長
答弁の中でも、固定資産税の課税の免除、用地取得助成金、施設設置助成金、雇用促進助成金、
緑地及び環境施設面積率の緩和など、優遇措置がされております。ただし、これらの優遇措置
はですね、どの市町村も実施している制度かと思います。このようなどの市町村でも実施して
いる優遇措置だけでですね、群馬の北毛の地域、この沼田市への企業進出はなかなか難しいと
考えておるところでございます。
 最近では、圏央道の開通、それから一部開通予定を含めても企業立地が盛んなのは、東京隣
接県が多くてですね、県内においても東毛広域幹線道の開通によりまして、企業立地が多いの
は、太田、館林、前橋、桐生、みどり市、この東毛に多く進出されております。県北部には、
なかなか進出されていないのが現状でございます。
 このような状況の中でですね、沼田市がほかの市町村と同じような制度をして誘致を図ると
いうのはなかなか難しいことだと思います。地域の自然や環境を生かしたですね、企業の関心
を引くような沼田市独自の優遇措置、これらを考える必要があるのではないでしょうか。
 沼田市としても多少の負担、リスクを負っても優遇措置を考えてですね、企業誘致を図るべ
きと考えますが、市長の見解についてお聞かせ願います。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 多少のリスク、負担を考えても優遇措置を考えろと御示唆大変ありがたく受けとめさせてい
ただきまして、検討させていただきたいというふうに思います。
◇5番(中村浩二君) ぜひ御検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
 この沼田市への企業誘致、先ほども申し上げましたけれども、独自の優遇措置、これがない
限りPR等も難しいという現状であるかと思います。現在のままでですね、相当の時間だけを
この企業誘致に費やしておるわけでございます。雇用の確保も先ほど市長、人材育成とともに
答弁いただきましたけれども、この沼田市の人口減少を緩やかに、少しでも緩やかにするには、
この企業誘致による雇用が必要であると考えますので、よろしくお願いします。
 現在横塚・生品農工地区、先ほど2社はこの地区でないという御答弁でございますけれども、
現事業所以外にこの地区への企業誘致はまだまだ図られておりません。この地区への企業誘致
につきましてもですね、土地所有者がそれぞれ100人ほどおられるようです。この関係者に
対して、用地取得のための交渉を企業が行う。企業側にしてみるとですね、非常にこの辺に抵
抗があるのではないでしょうか。また周辺の土地が高く、造成をしての誘致となれば、さらに
工業団地の単価も高くなってしまう。これらも課題の一つと思われます。このままでは、企業
誘致の推進は図られず、ただ時間が経過してしまう、このように考えておるところでございま
すけれども。市がですね、直接土地所有者の方々に用地の提供を呼びかける。また、土地の単
価についても現状では以前より下がっている。とにかく、市が関係者に対して企業誘致への協
力等を行うなどですね、市が調整役となってこの間に入らない限り、積極的に企業誘致、企業
訪問を行っているようでございますけれども、企業誘致には至らないと考えますが、市長のお
考えをお伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 まさにおっしゃるとおりでございまして、横生地区は農工団地という、工業団地ということ
で線引きをしておりますが、土地はまだ農地のままでございます。そして、土地の所有も農家
の方々であるという状況の中で、これに企業が進出するとなると、土地を買収して、農転をか
けてということで大変時間的な経過がかかるということで、これでは企業誘致は大変難しいと
いうことで、先般申し上げましたとおり、県のほうにこれを企業団地として整備していただけ
ないかというお願いに上がったわけであります。ところが県は、既にこの問題は企業団地とい
うことで決定済みで、もう既に処理済みであるということで、改めて買収してはいただけない
という返事が来ておりますので、ここは大変苦慮しておるわけであります。
 さりとて、沼田市が今中村議員がおっしゃるとおりにこれを買い上げて、そして企業にとい
うだけの沼田市には力がございません。ちょっと金額的に手に余るということなので、できる
ことは道路、進入路を何とかする。そして、水がきちっとあるという水質を調査すると、水源
を確保するというようなことで、今対応を図っているところでございますので、その辺御理解
賜りたいと思います。
◇5番(中村浩二君) 先ほども申し上げましたが、横塚・生品農工地区、これは土地所有者
の協力がない限り誘致も難しい。また、市長の先ほどの答弁の中でも、なかなか市としてです
ね、財政状況の中で買い上げるのは大変厳しいという御答弁もございました。ただ、現状のま
まで時間だけが経過して、この人口ビジョンも示されている中で、人口減少の緩和を図るとい
うことはなかなか難しい状況であると思います。ぜひ企業誘致、市もですね、ある程度のリス
ク、これを負担してですね、何とか前に進むような御努力をお願いしたいと思います。
 この横塚・生品農工地区につきましてはですね、先ほど市長の答弁ございました。農地とし
て固定資産税が課税されているわけでございます。しかし、そのほかに都市計画税も課税され
ているわけでございます。
 御存じのとおり、この都市計画税はですね、都市計画区域の市街化区域内にある土地、家屋
に課せられる市町村税で、都市計画法に基づいて行う都市計画事業、または、土地区画整理事
業に要する費用に充てられる目的税の一つであります。この都市計画税を課税していて、土地
利用区分が工業専用地域であります。市はですね、都市計画に沿った形は工業専用地域であり
ますので、ぜひ企業誘致をこの税の目的に沿って今後も推進する必要があると考えますけれど
も、市長はどのようにお考えか、お伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 まさにそのとおりでありまして、横生地区へ今度道路を開けるために調査に来たというふう
に担当者がお邪魔したときにも、やっと来てくれるのかというようなことで、今までずうっと
ほったらかしにされていたんだよというようなことも聞いておりますので、議員おっしゃると
おり何とかこの地区を工業団地に仕上げていきたいというふうに思っておりますので、御協力
のほどよろしくお願いしたいと思っております。
◇5番(中村浩二君) 御答弁いただきました。
 ぜひ市長、この企業誘致、せっかくの工業団地でございます。私もですね、微力ながらこの
推進は図っていきたいと考えておりますので、企業誘致に強い姿勢で取り組んでいただきたい
と思います。
 それでは次にですね、転入、移住等の支援でございますけれども、先ほど市長から御答弁を
いただきました。市の取り組みいろいろあるようでございます。今後に期待するところであり
ます。さまざまな支援、施策の推進につきましては、どの市町村も総合戦略に掲載しておるよ
うでございます。新聞紙上、各市町村が検討を重ねているようでございます。また、健康な高
齢者の移住促進するためのですね、日本版CCRC、これは50代、60代等の高齢者が健康
なうちに移住して、終身まで過ごす。地域によっては推進が図られているようではありますが、
沼田市版CCRCなど、特色ある制度がですね、必要であると考えます。
 若い人から高齢者まで幅広く、沼田市に転入、移住、居住を考える人たちには、沼田市の自
然環境、風光明媚な地域であります。また、「子どもを育てるなら沼田」との発言が先ほど同
僚議員からもございました。子育て環境のよさなどが、まだまだ市外、県外にですね理解され
ていない、PRされていないのが現状と考えますが、市長はどのように考えているのかお伺い
します。
    ─────────────────────────────
◇議長(星野 稔君) 休憩いたします。
午後0時01分休憩
    ─────────────────────────────
午後1時00分再開
◇議長(星野 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇経済部長(栃原豊彦君) 先ほどの中村議員の御質問に私のほうから答弁させていただきま
す。
 議員御指摘のとおり、PR不足ではないかとの御指摘でございますが、これまでも首都圏を
中心といたしました都市間交流、あるいは田舎体験ツアー等を継続実施する中で、沼田市のP
Rに努めてきております。こうした中で、首都圏在住者を中心にですね、移住の相談等もいた
だくような状況になっておりまして、沼田市の認知度もそれぞれ上ってきたものということで
考えております。
 1回目の市長の答弁で申し上げましたとおり、転入・移住を促進するためには、就労、居住、
教育、医療、福祉などの受け入れ環境の整備、これが必要でございまして、まさに全庁的な取
り組みが必要になってくるということでございます。それと同時に、やはり沼田市として戦略
的な売り込みが必要になってくるだろうということでございます。
 本年度につきましては、移住あるいは二地域居住のきっかけにしていただくために、お試し
住宅というものを計画させていただきました。当初予定していたよりも若干スケジュール的に
はおくれてございます。当初農家住宅等を検討させていただいたのですが、なかなか建築基準
法等の関係法令をクリアすることができなくてですね、断念したということで、次の物件を探
していたということでスケジュール的には遅くなっておりますが、間もなく開始できるという
状況までこぎつけました。
 また、移住相談会ということで、東京での相談会等も実施させていただいております。こう
したものを足がかりに今後につきましても、沼田市をPRしていきたいということで考えてお
ります。それと同時に、この総合戦略の中にも挙げさせていただきましたけれども、転入促進
のための受け入れ窓口の設置等も今後具体的に検討していきたいということで考えております。
 以上でございます。
◇5番(中村浩二君) 御答弁いただきました。
 やはりですね、まずは沼田市という地名、地域を多くの方々に知っていただかなければなら
ないと思います。いろいろな事業やメディアを通じて沼田市をPRしていって、沼田市を知っ
ていただくと、これが先決であります。
 最近では真田丸関係でですね、非常に新聞等のメディアに沼田市が常時掲載されております。
市当局の努力も理解するところであります。しかし、民間シンクタンク、ブランド総合研究所
が毎年1回実施しております調査で、ブランド調査の結果を見ますと、都道府県の上位では、
1位が北海道、2位が京都府、3位東京都、4位沖縄、最下位は茨城県、次が佐賀県、45位
が群馬県であります。また、市町村のランキングで見ますと、1位が函館市、2位が札幌市、
3位京都市、4位横浜市と。これは大都市でですね、非常に大きい都市が上位ランキングを占
めている状況の中で、その100の中に群馬県の市町村でランクインは、57位の草津町1個
だけであります。このランクづけの調査の要因はですね、認知、魅力、情報、観光意欲、居住
意欲などを調査して、ブランド力、魅力として数値化した順位であります。
 やはり、上位を占める市町村というのは、非常に知名度が高い。最近新幹線開通いたしまし
た富山もしかりですけれども、金沢は最初から知名度が高いところでございますけれども、非
常に今は新幹線の切符すら大変な状況でございます。このように、非常に観光的な要素を含め
た知名度をまず上げる。これには今、市当局が取り組んでいることも認識しておるところでご
ざいますけれども、さらにこの知名度をアップさせる、これが沼田市の観光の最優先、転入等
の推進を図る上で大事かと思いますので、よろしくお願い申し上げます。御答弁は結構でござ
います。
 またですね、幸いにして来年の大河ドラマは真田丸であります。沼田市をPRする絶好のチ
ャンスであり、メディアやイベントを通じてですね、大いに知名度アップを推進することを私
どもも市とともにですね、やっていきたい。
 私も観光地や県外に出かける際には、市のパンフレットをいただいてですね、PRに努力し
ていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 とにかく人口減少は、地域経済の規模の縮小のほかですね、税収の減少、人材不足を背景に、
この自治体、市役所機能の低下を招くおそれもあります。日本の総人口が減少していくわけで
すから、全ての市町村でも人口が減っていく、これを増加させるというのは非常に困難な状況
でございます。各市町村はこの課題に向けてですね、地方移住、地方居住を推進するために、
施策、支援を打ち出しているわけですけれども、地方移住、地方居住を希望する方々は、その
地域、沼田における就労、就職、生活費、子育て、生活環境等の利便性などの不安や懸念を抱
いているわけでございます。行政だけが受け入れ窓口機能を設置、人材の配置をしても、移住
コンシェルジュ制度を構築しても、空き家を利用してもですね、なかなか人口増にはつながら
ない。民間と提携し、民間の力、民間の活力が行政と一体になったときに、受け入れ体制が構
築されると考えておりますので、市長のお考えをお伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 まさにオール沼田で取り組まなければならない問題だというふうに捉えておりますので、民
間の力も活用させていただければありがたい、かように考える次第でございます。
◇5番(中村浩二君) よろしくお願いします。
 それぞれの自治体がこの人口減少に歯どめをかけたい。人口維持、緩やかな人口減少とした
いということで施策、支援を展開するわけですから、各市町村間のですね、自治体間の人口の
奪い合い、このような構図になりますけれども、それぞれの自治体、避けては通れない現実で
ございます。ぜひ市長にはですね、転入、移住、強い意思を持って推進していただきたいと存
じますけれども、よろしくお願いします。
 次に、中心市街地活性化を図るためにですね、グリーンベル21活用基本構想の基本方針等
も踏まえ、先ほど市長の答弁にありましたいろいろな支援、いろいろなイベント、市民が集え
る集客施設の整備、これらを推進されていることにつきましては、認識しているところであり
ます。
 ただ、沼田市のですね、インターより東側にはですね、大型店を初めとする病院等もござい
ます。また、市の西側地区、恩田町にはですね、最近オープンしました大型店等の出店により、
日常生活に必要なものを市内にですね、市民が買いに来る、なかなか少ないのではと考えると
ころであります。
 そのような状況下にある沼田市ですけれども、沼田公園長期整備構想の中にもあります、寺
社仏閣、歴史的建造物がたくさん沼田にはあるわけでございます。沼田市がですね、作成して
おりますこういうパンフレット、非常に真田をPRするにも有効的であると思いますので、自
分もPRしていきたいと思います。
 また、この寺社仏閣に観光客が触れてですね、地域住民と交流するにぎわうまちづくり。買
い物ではなく、そのようなまちづくりが中心市街地に必要かと考えます。市内も一つ通りを入
れば、飲食店が非常に多い沼田でございます。寺社仏閣と地域の歴史や町並みに触れながら、
観光していただき、飲食を楽しむ、沼田独自の特区のようなまちづくりが個性的であり、ほか
の市町村にはないまちづくりで関心を引くことが必要と考えますが、飲食店の推進を初め、市
長の見解を伺います。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 飲食店を初め、それらのものをということでございますが、まさにそのとおりでございまし
て、やはり観光という部分には、自然と食という部分が大変必要になってこようかというふう
に思われますので、大いに飲食店等々に力をつけていただいて、観光客との触れ合いを図れる
ようなことを考えていきたいと、かように考える次第でございます。
◇5番(中村浩二君) よろしくお願いします。
 太田ではですね、市街地活性化対策としまして、子育て呑龍の大光院の門前町、これらが非
常に金山城等の一体整備で文化発信していくという構想もあるようですので、沼田市もぜひ真
田丸関係でPRしていっていただきたいと思います。
 それではですね、次に都市計画区域の拡大や用途地域の見直し状況でございますけれども、
先ほど市長より答弁いただきました。おおむね理解したところであります。白沢町においても、
現在宅地化が進んでおります。特に大型スーパーや病院などがある地区に隣接する地域は、宅
地化が非常に進行されまして、人口も集中してきております。また、利根町においても、吹割
の滝や老神温泉、観光的地域もございます。このような状況を踏まえて沼田市発展のため、今
後も理想的な土地利用を検討されますようお願い申し上げまして、御答弁は結構でございます。
 次に、開発行為に対する指導でございますけれども、御答弁いただきました。開発行為を制
限するためにですね、ここで質問しているわけではございません。開発によって、地域、地区
の活性化につながる要素も多分にございます。ここで質問をさせていただくのは、開発行為に
対して、事前協議がされまして、工事の届け出、完了の届け出、何もなければいいのですけれ
ども、その後の管理で、集中豪雨等でですね、災害が発生した場合の対応でございます。
 指導要綱の11条によりますと、「開発事業の工事によりもたらされるおそれのある出水、
土砂くずれ等の災害及び騒音、震動、水質汚濁等の公害の発生を未然に防止をする」と。2項
では、発生した場合は速やかに原因の除去。3項では、工事完了後においても、発生した場合
は事業者がその責任を負うと。
 ただ、この災害が起きてからではですね、非常に遅いわけであります。住民や民地に災害が
及んでからでは遅いわけでございますので、その開発行為後の、完成後の現場の監視等につい
てはどのように行っているのか伺います。
◇都市建設部長(内山日朗君) 中村議員の御質問にお答えを申し上げます。
 開発事業の完了後についての質問でございますが、先ほど議員おっしゃるとおり、まず原則
的には開発事業者の責任において対応がされるものと承知をしております。
 なお、近年集中豪雨等がございますので、現在も一部においては、大雨のとき等については
開発事業者と連絡をとり合って災害の防止等に努めているところでございます。
 以上です。
◇5番(中村浩二君) ぜひですね、開発業者等と連絡、連携をとり合って、災害を未然に防
いでいただきたいと存じます。
 それでは次に、各地区、各団体からの陳情、要望に対する対応でございますけれども、先ほ
ど市長から答弁ございました。陳情や要望につきましては、文書によるものや、各区長さんか
らの口頭によるもの、さまざまでございます。
 このような陳情、要望に対して、かなえた件数と申しましょうか、維持補修工事等であれば、
陳情、要望に対して施工していただいた件数等は何件か、おわかりでしたらお伺いします。
◇都市建設部長(内山日朗君) 陳情等に対する、要望に対応した箇所数との御質問でござい
ますが、先ほど議員おっしゃるとおり、要望等につきましては、文書、そのほかに電話ですと
か直接来庁、または現場での要望等、さまざまございます。そういった関係上、総体での件数
等については把握してございません。
 ただ、文書で要望されたものにつきましては、一応統計上で処理をしておりますので、申し
上げたいと思います。
 例えば、平成26年度におきましては、文書での要望等の箇所数が101件でございます。
なお、それに対しまして対応した箇所数が39件ございます。なお、この箇所数につきまして
は、当該年度での要望に対するものだけではございませんので、御理解をいただきたいと思い
ます。
 以上です。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。
 当初予算に計上されていない大規模工事やですね、改良を伴う補修工事、これは先ほど市長
の答弁にもございました予算要求、予算の状況や優先順位の協議が必要ということでございま
す。ただ、各区長、各団体から出てくる陳情や要望はですね、切なる願いでございます。市民
の生活に直結することが多いような要望、陳情につきましてはですね、財政状況厳しき折では
ございますが、よりよい生活環境を整えていただくために、ぜひとも極力実施すべきと考えま
すが、市長の見解をお伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げます。
 議員おっしゃるとおりでございまして、本当に切なる要望が多いものでございますので、現
地を調査しながら、対応できるものに関しては対応していくというスタンスで臨んでおります
ので、よろしくお願いしたいと思います。
◇5番(中村浩二君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願い申し上げます。
 それではですね、次に避難準備情報、避難勧告、避難指示でございますけれども、このCD、
防災計画でですね、内容を見ますと、また、市のホームページの災害関係のところで見ますと
ですね、市長は、住民の生命、身体または財産を災害から守るため必要と認めるときは、速や
かに避難準備情報、避難勧告、避難指示を行うとあります。
 非常に判断が難しい状況下と思います。台風18号による大雨が関東を直撃した際も、気象
庁はですね、非常に危険な特別警報を発表したにもかかわらず、常総市は決壊箇所に近い地区
に、事前にですね、避難指示を出していなかったと。こういうことが被害を大きくしてしまっ
たと。また、堤防決壊後の緊急速報メールも送信がなかったということでございます。自治体
が情報を出す場合に空振りしてしまうということを恐れましてですね、情報が早目に出ないと
いうことがございますので、市長には早期に決断していただいて、犠牲者を出さないというこ
とをまず最重要と考えてですね、避難準備情報、避難勧告、避難指示を出していただきたいと
思いますけれども、市長のお考えを伺います。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 先ほどの答弁で、速やかに避難準備情報、避難勧告、避難指示を発令するというふうに申し
上げましたけれども、速やかにというのはなるべく早くせいということでございまして、議員
おっしゃるとおり、空振りであっても生命、財産が守れるものならそれは構わんというふうに
職員に申しつけておりますので、なるべく早目に出すということを心がけております。
◇5番(中村浩二君) よろしくお願いします。市長には勇気をもって決断していただきたい
と思います。
 次にですね、要配慮者、要支援者、自助、つまり自分のことは自分で守ることが困難である
方のですね、共助が必要な方の個別計画は策定しておると思います。有事の際には、要配慮、
要支援者を優先的に行わなければならない、これらは言うまでもございません。市長の指示の
もとに配慮していただきたいと思います。
 ただ、この要支援者を優先的に避難する施設の策定が沼田市においてされているのかどうか、
お伺いしたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 特別にその避難所というのは設けてございません。一般の避難所を利用させていただくとい
う形になっております。
◇5番(中村浩二君) はい、なるべく要支援者が避難できる体制を常に検討していただきた
いと思います。
 次にですね、防災計画の避難所、避難路についてですね、住民への周知徹底に努めるとござ
いますけれども、この周知徹底されているのでしょうか。この防災マップと市のホームページ
くらいで余り市民には知られていないと思うのですけど、その辺いかがでしょうか、お伺いし
ます。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 周知徹底ができていないのではないかということでございますが、現在防災専門官等々を入
れまして、各地区で自主防災組織を立ち上げるとともに、図上訓練等々を行いながら、周知が
できるように図っておる次第でございます。
◇5番(中村浩二君) ぜひですね、災害、有事の際には、そういう徹底を図っていただきた
いと思います。
 それから、避難場所、避難所等の耐震性でございますけれども、先ほど申し上げました地域
防災計画、それから沼田市のホームページ等を開くとですね、避難場所、避難所につきまして、
資料編の4の1、指定緊急避難場所、指定避難所、福祉避難所が掲載されております。そこに
は、地震はバツ、水害はマル、土砂マル、地震のバツと表示されている場所は、先ほど市長が
民間の施設とかですね、いろんなところで耐震性がないというような説明がございました。そ
れをですね、この防災マップ、これには耐震性がバツになっていても、水害がマルになってい
ても、土砂がマルになっていても、全ての避難施設がここに掲載されているわけですよ。そう
すると、市民はこの防災マップによって、日ごろこれを確認してですね、避難したときに、こ
の防災計画とホームページではバツになっているから地震の際には受け入れてもらえないので
しょうか。ちょっとお伺いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答え申し上げますけれども、バツに
なっているから入れないということではございませんので、入れることは入れるのですが、そ
の辺はやはり自主判断みたいな部分が出てきて、やむを得ないかなというふうに思っておりま
すので、今後とも検討していきたいと思います。
◇5番(中村浩二君) やはりですね、先ほどの避難所、避難路等の周知もそうなんですけれ
ども、この防災計画、ホームページ、防災マップ、これらが非常に統一性がとれていない。市
民の方々についても、これ非常にわかりづらいですね。こういう、せっかくいい防災計画がで
きているわけですから、それらの統一性をもってですね、市民が災害に遭わないような対策を、
統一をとっていただいて検討する必要があるかと思いますけれども、その辺市長の見解をお伺
いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 統一性がとれていないということでございますので、一度検討させていただきたいというふ
うに思います。
◇5番(中村浩二君) ぜひですね、市民が理解しやすい防災計画、計画でなく実施していた
だきたいと存じます。
 ちょっと時間も迫ってきておりますけれども、今回ですね、私がこの地域防災の強化につい
て質問させていただきました。今年のゲリラ雷雨、豪雨についてですね、気象情報会社ウェザ
ーニューズの調査によりますと、局地的に、突発的に雨や雷が発生する地域はですね、全国で
も関東甲信越が非常に多いと。都道府県別で見ますと、北海道が1位、2位栃木、3位茨城、
4位長野、5位埼玉、6位東京、7位大阪、8位が群馬と。北海道と大阪以外は全部関東なん
です。群馬の北部も過去に幾つかの被害が発生しています。甚大な被害を及ぼすようなゲリラ
豪雨はいまだこの沼田市にはないのですけれども、最近非常にこの雷雨が発生しております。
地震も近隣県では非常にですね、実際に被害が出ていて、深刻な状況でございます。ぜひ有事
の際には、市長はですね、住民の生命、身体または財産を災害から守るという使命を帯びてい
るわけでございます。ぜひ最後に、災害に対する市長の勇気ある決断、判断に対する決意を伺
いまして、私の質問を終りたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの中村議員の御質問にお答えいたします。
 決断すべきときは、果断に決断するということで、お答えさせていただきたいと思います。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(星野 稔君) 次に、永井敏博議員。2番。
〔2番 永井敏博君登壇〕
◇2番(永井敏博君) 通告により一般質問を行います。
 私は、今年の選挙におきまして初当選させていただきました。日々、一つ一つ勉強させてい
ただきながら、沼田市の将来のこと、沼田市民のよりよい生活のために努めてまいりたいと思
います。よろしくお願いいたします。
 また、初めての質問で、一部所管に触れる部分があると思いますが、市長に政策判断を伺う
ことですので、お許しください。
 さて、それでは質問に入らせていただきます。
 私は、今回観光振興についてお伺いいたします。
 初めに、NHK大河ドラマ「真田丸」の舞台が沼田になり、その放映に合わせた観光客誘致
の取り組みについてお伺いいたします。
 沼田市観光案内所ですが、10月16日に開設し、約2カ月が経過したところですが、土日、
祝日には、多いときはおよそ200人の来場者があったと聞いておりますが、沼田公園入口に
設置したことで沼田における真田の歴史と沼田の情報発信の場所としてチャンスだと思い、大
変期待をするとともに、すばらしいことだと評価をいたします。
 また、準備に伴い、休日も返上して携わっている職員の方々に敬意を表します。
 1つ目としまして、沼田市観光案内所の拡充についてでありますが、現在の運営状況と施設
内容をお伺いします。
 沼田のPRの情報発信の拠点となる場所ですから、どのような方法で「真田丸」とともに沼
田の観光地、農産物、特産物等をリンクしながら紹介していくのかを伺います。
 この機会は、沼田の観光地の宣伝、沼田の認知度を上げるのにぜひ利用したほうがよいと思
いますが、お考えをお伺いします。
 また、老神温泉、葉山、吹割の滝、玉原高原などの観光地、施設を紹介し、立ち寄ってい
ただけるような観光ルートを組み入れていただいたコース等を来場者にPRしていただきたい
と思いますが、お考えをお伺いします。
 次に、2016年3月20日オープン予定の「上州沼田真田丸展」開設に向けた進捗状況と
運営内容についてお伺いします。
 グリーンベル21の1階に展示スペースを設けると聞いておりますが、規模、面積はどのく
らいのスペースで行うのか、展示物の内容や運営内容と開設期間をお伺いします。
 最後に、本市でのインバウンド(外国人観光客誘致)に向けた取り組みについて伺います。
 ここ数年、日本への外国人観光客が右肩上がりでふえているようですが、日本政府観光局(
JNTO)の調査資料によると、2014年は1,341万人が、ことし、2015年の9月
末現在でも1,448万人の方が日本を訪れています。2020年には3,000万人に上る
だろうと日本政府観光局は予想していますが、市内への誘客に向けた取り組み方策についてで
ありますが、まず、市内宿泊温泉施設がある老神温泉の誘致策についてお伺いします。
 多くの外国人観光客の宿泊者は、洋室を好むと聞いておりますが、温泉旅館ホテルですので、
老神温泉も和室部屋が主流ではないかと思います。そこで、宿泊施設の整備支援、貸し付け、
融資への優遇策等、旅館・ホテルへの協力態勢は考えていますか、お伺いします。
 また、先ほども申し上げました老神温泉、葉山、吹割の滝、玉原高原などの観光地、施設
に外国語の案内看板のかけかえや設置についての考えを伺います。
 以上申し上げ、私の1回目の質問といたします。御答弁をよろしくお願いいたします。
◇議長(星野 稔君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの永井議員の御質問にお答え申しあげます。
 まず、観光振興について、「真田丸」放映に合わせた観光客誘致の取り組みについて、沼田
市観光案内所の拡充についてでありますが、現在、正規職員2名と臨時職員3名を配置し、年
末年始を除く午前10時から午後4時まで開設しております。
 10月中は、観光ガイド協会の御協力で公園内の案内を随時行っておりました。団体バスな
どの申し込みも多く、11月以降もほぼ毎日ボランティアガイドの皆様に御協力をいただきま
した。冬期間は、ガイドは休止しておりますが、来春から再開する予定であります。
 また、土産物の販売コーナーを設置し、真田に関する土産物を中心に、沼田市観光協会の会
員から希望を募り販売しております。さらに、今後は発掘調査の出土品の展示なども行なう予
定であります。
 10月15日に観光案内所を開設してから11月末日までに1日平均77人、延べ3,61
7人の来客がありました。既に真田に関心のある市外の方も多く訪れておりますので、来年1
月10日からの「真田丸」の放送に向け、歴史関連品の展示、観光地・物産品の案内などの充
実を図り、グリーンベル21で開催するドラマ展と連携しながら、より魅力的な情報発信をし
てまいりたいと考えております。
 次に、「上州沼田真田丸展」開設に向けた進捗状況と運営内容についてでありますが、10
月5日に利根沼田の各町村、観光協会が参加し、ドラマ展の運営主体となる利根沼田真田丸プ
ロジェクト推進協議会が設立されました。現在、ドラマ展の企画・施行についてNHKサイド
と協議を行っております。
 ドラマ展の名称は、「上州沼田真田丸展」とし、開催期間は平成28年3月20日から平成
29年3月31日まで、見学時間は午前9時から午後5時までで、会期中は無休の予定です。
 使用する展示面積や展示内容につきましてはNHKエンタープライズと協議を重ねている段
階ですが、現在のところ会場となるグリーンベル21の1階スペースのうち、メーンとなるド
ラマ展部分が約390平方メートル、チケット関連が約60平方メートル、物産販売や地域の
情報発信をするスペースとして約100平方メートル、多目的に使用できるフリースペースと
して約100平方メートルを予定しております。
 展示内容につきましては、ドラマの紹介、ドラマと史実の対比で歴史を知る、沼田城を主役
にした城取り合戦の相関図、小松姫のエピソード紹介などを計画しております。
 現在運営につきましては、運営委託事業者を選考中ですが、12月下旬までには事業者を決
定し、オープンに向け準備を進めているところであります。
 次に、インバウンド(外国人観光客)誘致に向けた取り組みについて、市内への誘客に向け
た取り組み方策についてでありますが、平成26年の群馬県の外国人宿泊者数は10万1,2
60人で、内訳では、台湾の方が半数の5万1,790人を占めております。
 昨年2月に、台湾の旅行関係者やマスコミの方々を対象に、利根沼田にお越しいただき、周
辺の観光施設に御案内したところ、1,000人を超えるツアーが実現したと伺っております。
 また、台湾紅茶の父と言われている新井耕吉郎氏ゆかりの地である台湾魚池郷周辺を訪ね、
関係者の方々と意見交換してまいりました。今後、老神温泉観光協会を中心に交流が深まるも
のと考えております。
 御質問にありました宿泊施設の整備支援などにつきましては、旅行者が何を求めて老神温泉
に来るのかを分析する必要があると考えております。現在お越しの外国人旅行客は、日本の原
風景、地方の伝統や文化に触れたいと望まれる方も多く、一概に和室を敬遠されることはない
とも言われております。施設整備は、それぞれの宿泊施設の立地や状況によるものと思います
ので、当面はソフト事業としての交流事業などを中心に支援したいと考えております。
 また、案内看板につきましては、吹割の滝など一部で外国語の表記をしておりますが、その
他の施設等につきましても計画的に対応を図り、インバウンド対策を進めてまいりたいと考え
ております。
 以上申し上げまして、永井議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇2番(永井敏博君) 御答弁ありがとうございます。御答弁いただいた件ですが、まず、観
光案内所の拡充について、いま一度質問させていただきます。
 ボランティアガイドさんの件ですが、このガイドさんというのは、団体客を対象として行う
のか、それとも個人で来たお客様、来場者の方にも対応するのか、その辺のところをお聞かせ
ください。
 また、その際にガイド料金というのは発生するのでしょうか。それともボランティアですか
ら、これは無料でやるのか、その辺を伺いたいと思います。
 また、案内所の物品販売コーナーですが、真田にちなんだグッズや季節の農産物、特産物を
販売しているようですが、私が施設に行ってみたところ、少し販売スペースが足りないように
感じたのですが、今後来場者の方が多くなって、例えば公園内ですとか、駐車場の一部とかで
臨時のテントなどを張って、販売するようなことを考えているのか、その辺をまずお聞かせ願
いたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの永井議員の御質問にお答えいたします。
 ボランティアガイドは団体客か個人客かということでございますが、おおむね団体客を案内
しているということでございますけれども、予約をいただければ、個人客でも対応できるとい
うことでございます。
 そして、物品販売、真田グッズ等が、まだ特産物を販売する場所が足りないように感じたと
いうことでございますが、足りないように感じられれば大変ありがたいというふうに思ってお
ります。
 といいますのは、最初にオープンしたときに、物産品が少ないのではないかと、もう少しふ
やせないかというようなことを、観光協会の会長さん等々にお話しした経過がございます。
 だんだん真田丸関連のグッズ、物産がふえてくることによって品物をふやしていくというよ
うなふうに答えていただいたものですから、それを期待していたところでございますし、やは
りこれからたくさん、真田丸展が始まってたくさんお見えになるようになれば、やはり当然駐
車場のスペースにテントを張るだの、公園内にいろいろな施設を考えていくというのは、段階
的にやらさせていただければありがたいと、かように考える次第でございます。
◇2番(永井敏博君) はい、わかりました。
 農産物等は季節によって販売するものも違ってくると思いますが、ぜひ市内の農家の方です
とかに募っていただき、ここで本当に、沼田でつくっている農産物のPRにもなると思います
ので、本当に足りなくなるくらいのことを見越して、スペースの確保等も行っていただければ
と思います。
 また、きょうも市役所の入口のところで福祉施設の方がああやってつくったものを販売して
いるようですが、ああいった方のものを、つくってもらったものとかを売るのもいいのではな
いかと思いますが、その辺のところをもう一度お聞かせください。
◇市長(横山公一君) ただいまの永井議員の御質問にお答え申し上げます。
 永井議員おっしゃるとおりで、やはり、農家のPRをすることによって、お客様が固定客に
なり、リピーターになってくるというようなことが考えられますので、ぜひそんな形で進めて
いきたいというふうに思っております。
 そして、施設の方のつくったものを販売するということは大変よいことでございますし、現
在も施設の方々にゑびす講等々に出ていただいておる経過がございますので、ぜひそのような
ことで、あの観光案内所を利用させていただければ大変ありがたいというふうに思います。
 それと先ほどガイドの件で、ガイド料金を落としましたので、所管の部長から答えさせます
ので、よろしくお願いいたします。
◇経済部長(栃原豊彦君) 先ほど御質問いただきましたガイド料金の関係でございますが、
いわゆる観光バス等でお越しになります団体のお客様につきましては、有料ということで料金
をいただいております。お一人様100円ということで料金をいただいておりますが、その他
の分につきましては、無料ということでございます。いわゆる営業の観光バス等でお入りいた
だいた場合については、料金を頂戴しているということでございます。
 以上でございます。
◇2番(永井敏博君) はい、わかりました。
 それではですね、それに伴って「上州沼田真田丸展」についてお伺いいたします。
 こちらも、先ほど関連グッズや物品販売等は行うとおっしゃっておりましたので、ここでも
ぜひ、観光案内所と重複してもいいと思うのですが、沼田市内の農産物、特産物等をここでも
たくさん販売していただければと思います。
 それと、この真田丸展なんですが、こちらのほうも入場券として、有料で来場してもらうの
か伺います。また、その際に旧沼田貯蓄銀行と生方記念文庫とのセット割引き等があるのかも
あわせてお伺いします。よろしくお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの永井議員の御質問にお答え申し上げます。
 真田丸展で公園と重複してもよいからというお話ですが、やはり我々が観光地に行ったとき
に、観光のものを買いたいというふうに思いながらちょっと財布のひもがかたいのでその場所
を通り過ぎてしまうというのは多々あるわけでございまして、そのものが次のところにあると、
そのひもが緩んで買うというようなことがありますので、やはりそんな形で重複しても構わな
いので、置いていきたいというふうに思っております。
 そして、入場券は有料でございますが、詳細につきましては所管の部長に答えさせますので、
よろしくお願いいたします。
◇経済部長(栃原豊彦君) 命によりお答え申し上げます。
 真田丸展の入場料の関係でございますが、基本的にはこれは有料ということで考えておりま
す。
 それと、他の施設とのセット料金、セットの割引料金等との関係でございますが、これは先
ほどの御質問の中にも出てきましたが、これから実際の真田丸展の運営企画会社を選定いたし
ますが、その業務の中で、当然のことながらその入場券の販売に関する内容につきましても検
討をいただく形になっておりますので、そういった関連施設との割引券等、共通利用券等の関
係についても、ここの中で具体的に検討させていただければということで考えております。
 以上でございます。
◇2番(永井敏博君) はい、ありがとうございます。
 有料ということで、「真田丸」には、沼田貯蓄銀行や生方記念文庫等は直接関係ないと思う
のですが、やはり沼田に来ていただくということで、この機会に沼田のことを知ってもらう一
つのPRというのか、策として、ぜひセット割引きの件等も検討していただきたいと思います。
 それから、この観光案内所、そして真田丸展が開設するわけですが、やはり対象的には市民
ではなくて、観光で来ていただけるお客様をいかに多く来てもらうかというのがあると思うの
ですが、私はぜひですね、やはりこれは市民の方にもぜひ1度や2度足を運んでいただいて、
見ていただいたほうがいいと思うのですね。これはちょっと済みません、所管に触れることで
すが、例えば幼稚園、小学生、中学生に授業の校外学習の一貫かなんかとして取り組んでいた
だいて、見ていただくとかですね、障害者なども呼んで、まずは市民の皆さんに周知、見ても
らい、これをお家に帰って、今度は沼田市以外に住んでいる方に口で伝える、これも宣伝の一
つの方法だと思いますので、市民の子供たちにも見ていただく、このようなお考えがあるのか、
これは所管で申しわけないのですが、ひとつお聞かせください。よろしくお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの永井議員の御質問にお答え申し上げます。
 市民の方にも見ていただけということでございますが、まさにそのとおりで、今年の前橋の
「花燃ゆ」が前半大変低調だったということでございますけれども、それは当然テレビに出て
こなかったという部分もありますが、市民の方に見ていただきたいというPRが前橋は足りな
かったというようなことを漏れ聞いておりますので、沼田市ではそのようなことがないように、
市民の方に見ていただくようなPRを今後あわせてしていきたいというふうに思います。
 幼稚園、小中学校につきましては、教育長のほうにお願いしたいと思いますので、よろしく
お願いしたいと思います。
◇議長(星野 稔君) 通告外ですので教育長の答弁はありません。
◇2番(永井敏博君) それから、午前中の同僚議員の質問にもあったのですが、オープン前
に、3月19日の日に沼田の文化会館でのイベントを行うとおっしゃっておられましたが、そ
のイベント内容についてわかれば、お聞かせ願いたいと思います。
 また、先ほどから出ております、12月1日より公募が始まっております「上州沼田真田丸
展」運営・企画業務に関する条件付き公募型プロポーザル実施要領、これについて見ますと、
提案全額の上限が平成27年度が1,200万円、28年度が3,400万円、計4,600
万円の予算等がありますが、この辺のところの詳しい内容というのを教えていただければと思
います。
◇経済部長(栃原豊彦君) 御質問の先ほど市長のほうからお答えさせていただきました3月
19日のイベントの件でございますが、これにつきましては、先日NHK前橋放送局から発表
といいましょうか、チラシ等で私たちも最終確認をさせていただきましたが、NHKで「土曜
スタジオパーク」という番組がございます。これは、NHKで放送しておりますドラマに御出
演をされているその俳優の方にその番組に出ていただいて、いろいろその番組にまつわるエピ
ソードを聞くような番組でございますが、この番組を利根沼田文化会館において公開収録をす
るという内容でございます。
 これが3月の19日ということでございまして、まさに真田丸展のオープン前日ということ
でございますので、非常にこれにつきましても市民を初め、多くの皆さんに真田丸展をPRす
る絶好の機会ではないかということで考えております。
 それと、2点目の現在募集を行っております真田丸展の運営・企画業務の関係でございます
が、一応提案金額の上限ということで、27年度が1,200万円、28年度が3,400万
円という金額を載せさせていただきました。
 これにつきましては、先ほど申し上げました、例えば、この真田丸展の運営・企画の立案、
それとこの真田丸展の運営自体、それと、前売券あるいは入場券の販売に関する企画、実務、
事務全般、それと誘客宣伝業務ということで、これら全てを含んだ金額でございます。先ほど
申し上げた金額の中でこれらの業務をやっていただくと、こういう内容で積算した金額でござ
います。
 以上でございます。
◇2番(永井敏博君) はい、その内容なのですが、その企画ということですから、その中で
募集した民間の業者さん、または多分エージェントさんが絡んでくるんではないかと思います
が、それに対しての報酬として与えるのではなくて、何にそれを使う、その使用目的のことに
かかった費用に対しての金額の補償というか、その金額でよろしいのでしょうか。
◇経済部長(栃原豊彦君) この金額の中で先ほど申し上げた業務をやっていただくと、こう
いうことでございます。
 先ほどちょっと私が3月19日の関係で公開収録と発言しましたが、公開番組、生放送とい
う形になります。
 以上でございます。
◇2番(永井敏博君) おおむね理解できました、ありがとうございます。
 続きまして、最後の市内への誘客に向けた取り組み方策についてでありますが、先ほども申
し上げましたとおり、右肩上りで外国人の観光客の方がふえております。市長の答弁の中では、
それに見合った和室を直すのもあれですが、ぜひ要望があれば、旅館・ホテルさん等に融資等
の優遇策、応援というのですか、支援のほうをぜひ要望があったときには考えていただきたい
と思います。
 それと、看板の設置ですが、私はその看板なのですが、建てかえの計画があるとおっしゃっ
ておりましたが、業者さんに頼んでつくっていただくのもこれはいいことだと思うのですが、
それよりも各このような場所に、観光地、施設等がありますので、例えば地元の子供たち、幼
稚園、小学生、中学生等に看板を作製してもらって、そこに手づくり看板を設置するとか、そ
のようなことがあってもよいかと思いますが、そういうようなお考えがあるかどうかをお聞か
せください。よろしくお願いします。
◇市長(横山公一君) ただいまの永井議員の御質問にお答え申し上げます。
 子供に手づくりでつくらせる看板というのは大変ユニークでいいんではないかなというふう
に思いますが、今後検討してみないとなかなか返答ができませんので、検討させていただけれ
ばありがたいというふうに思います。
◇2番(永井敏博君) はい、御検討のほうよろしくお願いいたします。
 最後になりますが、御答弁は結構でございますが、やはりお客様が沼田に来ていただくとい
うことは、ただ指をくわえていれば来ていただけるというものではありません。また、市の職
員の方が頑張ってくれても、それだけでは呼べないものもあると思いますので、ぜひ沼田市の
ことですので、市民の皆さんにもなるべく参加してもらってやったらいいのではないかと思い、
私の考えを述べて最後に閉じたいと思います。ありがとうございました。
    ──────────────◇──────────────
◇議長(星野 稔君) 次に、大東宣之議員。15番。
〔15番 大東宣之君登壇〕
◇15番(大東宣之君) 通告に従い一般質問を行います。
 今回私は、新年度予算について、グリーンベル21について、中心市街地土地区画整理事業
について、オスプレイの訓練飛行について質問いたします。
 まず初めに、新年度予算について質問いたします。
 少子高齢化の加速度的進行と人口の減少、地域経済の停滞など、全国の地方都市が抱える問
題に沼田市も直面し、その打開と活力あるまちづくりを誰もが願い、市もこれまでにもさまざ
まな手だてを講じ、市民もさまざまな取り組みを進めてきましたが、残念ながら直面する難問
を解決するに至っていないのが現状と言わざるを得ません。
 新年度予算編成時期を迎えている中、予算編成に向けどのような考えで取り組むのかお伺い
いたします。
 市が直面している問題を解決し、地域経済を活性化させ、元気で明るいまちづくりを進める
ためにもさまざまな施策の展開が必要と考えますが、重点施策はどのようなことを考え、取り
組みを進めるのかお伺いいたします。
 沼田市の財政は厳しい状況にあり、将来的にも明るい展望があると言えるとは感じられませ
んが、財政がないから何もできない、財政力が弱いと言っているだけでは、沼田市で暮らすこ
とが不幸の始まりでしかなく、状況を変えることはとてもできないと考えます。
 しかし、財政問題は重要な課題であり、財源確保と適切な財政運営は不可欠な課題であり、
決して軽んじることはできませんが、予算規模と今後の財政推計をどのように考えているのか
お伺いいたします。
 安倍内閣は、全国の市町村に地方人口ビジョンと地方版総合戦略の策定を求め、沼田市も人
口ビジョンと沼田市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定しましたが、新年度において沼田
市まち・ひと・しごと創生総合戦略にどのように取り組むのかお伺いいたします。
 続いて、グリーンベル21について質問いたします。
 グリーンベル21活用基本構想が策定され、市民説明会が開かれ、市民からの意見を聞き、
基本設計の作成に向け取り組みが進められています。
 グリーンベル21は、建築後20年が経過し、建物の状況も傷みがあったり、将来の維持管
理費、建物の改築など、活用に向けクリアしなければならない課題は山積しているものと推察
しますが、分散している市役所の機能を一カ所にまとめることは、市民の利便性を高め、現在
市にない施設を設置することや市民が利用できる施設を設置できる可能性があり、市民が気軽
に、便利に利用できる施設へと活用の方法を考えることが重要と考えます。
 「グリーンベル21活用基本構想市民説明会」で出された意見についての見解と意見反映は
どのようにされるのか。建物の現状と活用基本構想に盛り込まれた施設等の設置についてどの
ように検討されるのかお伺いいたします。
 グリーンベル21の利活用については、市民が一日も早く利用でき、にぎわいのある施設と
することが必要であり、そのためにもしっかりとした計画を策定することが大事と考えますが、
グリーンベル21の再生に向けた今後のスケジュールと活用開始時期について、いつごろを目
標としているのかお伺いいたします。
 続いて、中心市街地土地区画整理事業について質問いたします。
 沼田市では中心市街地活性化法に基づき、上之町、中町、下之町の一部を土地区画整理事業
によって基盤整備し、中心市街地を再びにぎわいのある町にするために事業が進められてきま
した。
 しかし、事業は計画通り進まず、いまだに事業完了のめどは立たず、地元商店街の努力や市
の取り組みもあるものの、にぎわいを取り戻すには至っておりません。
 土地区画整理事業は、一般的にも多額な財政負担と時間がかかり、市町村の財政に重い負担
となっているケースもあるにもかかわらず、都市計画決定の見直しによる事業の中止や転換が
困難で引くに引けない事業でもあります。
 事業の進捗状況と、これまでの事業の成果についてどのように評価しているのかお伺いいた
します。
 これまでに下之町の一部と上之町の一部で新しい町が誕生し始めましたが、事業完了のめど
は立っていないのが現状ではないでしょうか。
 これからの取り組みはどのように進められ、事業完了時期についてどのように考え、町の活
性化にどのように取り組むのかお伺いいたします。
 続いて、オスプレイの訓練飛行について質問いたします。
 10月17日付の上毛新聞に、「オスプレイ本県にも」という見出しで、1面に「防衛省が
アメリカ軍横田基地に配備する新型輸送機CV22オスプレイの訓練を、「群馬・新潟・長野
3県の周辺空域」を含む国内4カ所と国外2カ所の6カ所で実施予定であることを明らかにし
た」と報道し、県内に衝撃が走り、みなかみ町の岸町長は、「上空を通るのであれば、きちん
と国から説明してもらう必要がある。町としても状況をつかみ、町民生活に支障が出ないよう
に対応しなければならない」と紙面でコメントしています。
 訓練空域は「エリアH」と重なる空域で、沼田市を含め、利根沼田全域が含まれており、1
1月21日付上毛新聞1面では、「横田基地に10機を配備予定のCV22は、低空飛行訓練
など過酷な条件での訓練が想定されるMV22よりも事故率が高いとされ、安全性を疑問視す
る声も上がっている」と報道しましたが、2017年以降に、横田基地に配備が予定されてい
るCV-22オスプレイの訓練飛行についての国・県からの情報提供はどのようになっている
のか。沼田市が訓練空域に含まれていることについての市長の見解と市民の安全確保に向けど
のように取り組むのかお伺いいたします。
 以上4点が私の質問です。御答弁をお願いいたします。
    ─────────────────────────────
◇議長(星野 稔君) 休憩いたします。
午後2時00分休憩
    ─────────────────────────────
午後2時07分再開
◇議長(星野 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇議長(星野 稔君) 市長。
〔市長 横山公一君登壇〕
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
まず、新年度予算について、新年度予算編成に当たっての考えと取り組みについて、予算編
成に向けてどのような考えで取り組むのかについてでありますが、我が国の経済動向につきま
しては、緩やかな回復基調が続いており、経済の好循環が着実に回り始めるとともに、デフレ
脱却と経済再生に向けた前進が見られるとされておりますが、一方、経済の好循環については、
地方にまで十分に波及しているとは言いがたく、依然として楽観視できない状況であります。
 このような中、国では「経済財政運営と改革の基本方針2015」いわゆる「骨太の方針2
015」に基づき、地域や中小企業・小規模事業者も含めた経済の好循環のさらなる拡大を実
現するとしており、我が国経済の再生と成長に向けた大胆な予算組み替えにより、経済成長と
財政健全化の両立を図ることとしております。
 本市の平成28年度予算は、「水と緑の大地、田園空間都市」を将来像とする沼田市第五次
総合計画後期実施計画の最終年次に当たることから、厳しい財政状況にあっても、市民ニーズ
を的確に反映するための施策を実施するため、コスト意識を持って、選択と集中により、事業
の緊急性や必要性、さらには優先度、熟度等を精査した上で、事業の具現化を図ることを基本
としてまいりたいと考えております。
 次に、重点施策はどのようなことを考え、取り組みを進めるのかについてでありますが、行
財政改革を強力に推し進め、総体的なスリム化を図るとともに、市の重点施策として「1心豊
かな暮らしを実感できるまちづくり、2地域のポテンシャルを活かした活力あるまちづくり、
3誰もが知恵を出し合い地域を大切にするまちづくり」の3項目を予算編成の柱として重点配
分を行うものであります。
 また、人口減少・少子高齢化がもたらす課題の解決を図るため「沼田市まち・ひと・しごと
創生総合戦略」に位置づけられた具体的施策について、積極的に推進していく必要があること
から、総合戦略関連施策も含め、重点施策3項目について、昨年に引き続き「明日の沼田をつ
くる『元気みらい創造枠』」を設定して、積極的な予算編成を行うことにより、市民との連携
・協働のもと、創造性豊かで明るく元気なまちづくり、夢と希望が持てるまちづくりに取り組
むものであります。
 次に、予算規模と今後の財政推計をどのように考えているのかについてでありますが、予算
規模につきましては、平成25年度当初予算額204億3,927万円、平成26年度208
億8,821万円、平成27年度214億4,851万円と推移しており、今後は、平成27
年度から始まった普通交付税の合併算定替えの段階的縮減や制度改正などの影響もあり、一般
財源の減収が想定されるなど、予算規模の縮小が想定されるものの、第五次総合計画及び「沼
田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」において位置づけられた事業を初めとして、新たな行
政需要や市の重点施策の事業実施に向け必要な財源を確保し、予算を編成するものであります。
 一方、今後の財政推計につきましては、厳しい行財政環境の中、市民サービスを安定的に提
供するとともに、多様化する市民ニーズを的確に捉えた新たなサービスを展開していくために
は、財政の健全性や弾力性を確保し、安定した財政基盤を構築する必要があることから、将来
的な財政推計を行うことにより、今後の計画策定や財政運営の指針として活用していくことは
重要だと認識しております。
 具体的には、歳入では、国・県等の動向も踏まえながら、市税など自主財源の確保を図ると
ともに、歳出では、扶助費など経常経費の動向に留意しながら、投資的経費を確保するなど、
持続可能な財政運営を基本として、中長期的にバランスのとれた財政推計に基づいて、安定し
た財政運営を図るものであります。
 次に、「沼田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」にどのように取り組むのかについてであ
りますが、「沼田市まち・ひと・しごと創生総合戦略」につきましては、本市における人口減
少と地域経済の縮小の克服、まち・ひと・しごとの創生と好循環の確立を目指すために、今後
5カ年の目標や施策の基本的方向、具体的な施策をまとめたもので、人口減少対策に焦点を当
て作成したものであります。
 総合戦略に位置づけた施策につきましては、財政状況等も勘案しながら取り組みを進めると
ともに、国・県の施策や取り組み状況等を見据え、所要の見直しや改定を必要に応じ行いなが
ら、総合戦略の推進に努めてまいりたいと考えております。
 次に、グリーンベル21について、これからの取り組みについて、「グリーンベル21活用
基本構想市民説明会」で出された意見についての見解と意見反映はどのようにされるのかにつ
いてでありますが、グリーンベル21活用基本構想に関する説明会については、10月27日
から11月9日まで、市内7会場において開催し、合計で197名の参加をいただきました。
 主な御意見として、市庁舎に関することやビル全体のレイアウト、改修費用や活用に向けた
スケジュール、また、市民活動施設に対する要望、商業テナント等の誘致、平面駐車場の整備
など、グリーンベル21の再生に向けた質問や提案に加え、庁舎等の跡地利用や商店街の活性
化等、多くの貴重な御意見をいただいたところであります。
 今後、具体的な計画を進めるに当たって、寄せられた御意見を参考に基本設計をまとめてま
いりたいと考えております。
 次に、建物の現状と活用基本構想に盛り込まれた施設等の設置についてどのように検討され
るのかについてでありますが、平成5年のオープンから22年が経過する中、外壁を初め、屋
上の防水、設備等が経年に伴う劣化によって機能が低下しているため、必要な補修や設備等の
更新を行うとともに、分散した市庁舎の集約を初め、市民活動を支援する施設や商業・業務施
設の配置に合わせて改修を行う予定であります。
 また、各施設の設置に当たっては、整備にかかるイニシャルコストのほか、設置後の運営方
法や人員配置計画、維持管理にかかるランニングコストなどを精査するとともに、関係団体等
の意見も伺いながら、検討を進めてまいりたいと考えております。
 次に、グリーンベル21の再生に向けた今後のスケジュールと活用開始時期について、いつ
ごろを目標と考えているのかについてでありますが、基本設計につきましては、来年3月まで
を委託期間として業務を進めており、活用基本構想の年度別事業計画にもございますとおり、
実施設計業務、改修工事を経て、平成31年度を終期として、供用を開始する計画となってお
ります。
 また、今後の設計業務において、建物の改修に合わせた詳細なスケジュールをまとめること
となりますが、できる限り早期にグリーンベル21の再生が図れるよう、事業の推進に努めて
まいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
 次に、中心市街地土地区画整理事業について、状況とこれからの取り組みについて、事業の
進捗状況とこれまでの事業の成果についてどのように評価しているのかについてでありますが、
進捗状況につきましては、現時点での仮換地指定率は46.32%であり、総事業費ベースで
の進捗率は、平成26年度末で44.4%となっております。
 事業の成果についての評価についてでありますが、1街区における建物移転がほぼ終了し、
2街区・4街区の建物移転を進めるなど、目に見える形でまちづくりが進んでいることは、中
心市街地の整備として評価できるものと考えております。
 次に、これからの取り組みはどのように進められ、事業完了時期についてどのように考え、
町の活性化にどのように取り組むのかについてでありますが、これからの取り組みにつきまし
ては、1街区の建物移転が本年度で終了することから、1街区の周辺整備及びにぎわいの核整
備を進めるとともに、引き続き2街区及び4街区における建物移転を進めてまいりたいと考え
ております。
 事業完了時期につきましては、現在の事業認可は平成36年度までとなっておりますが、権
利者の合意形成状況や市の財政状況及び国の交付金制度等の動向を注視し、対応してまいりた
いと考えております。
 町の活性化への取り組みにつきましては、基本計画の見直しに当たり、地元住民や商店街及
び関係機関と協議しながら検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、オスプレイ訓練飛行について、国・県からの情報とこれからの取り組みについて、2
017年以降に横田基地に配備が予定されているCV-22オスプレイの訓練飛行についての
国・県からの情報提供はどのようになっているのかについてでありますが、去る11月21日
の新聞報道があった後、県にも照会いたしましたが、オスプレイの飛行ルート等の情報は現時
点でも把握できておりません。
 今後も、新聞報道など、メディアの情報を注視するとともに、県を初めとする関係機関等へ
の情報収集に努めてまいりたいと考えております。
次に、沼田市が訓練空域に含まれていることについての市長の見解と市民の安全確保に向け
どのように取り組むのかについてでありますが、見解といたしましては、新聞報道によれば、
本市を含む利根沼田の全域が訓練空域に含まれている状況のようでありますが、住民の安全確
保は当然図られなければならず、住民が不安を抱くような状況で飛行訓練を行うことはあって
はならないことと考えております。
 これまで住民の安全確保のため、平成24年7月25日に利根沼田広域圏の市町村長の連名
で、防衛大臣宛てに「オスプレイの安全性の確認についての要望書」を提出しており、また、
平成24年9月定例市議会において、「オスプレイ配備の撤回を求める請願」及び「「垂直離
着陸機オスプレイ沖縄配備と飛行訓練の中止を求める意見書」採択に関する請願」について趣
旨採択とされておりますので、引き続き関係機関と連携を図り、市民の安全確保に努めてまい
りたいと考えております。
 以上申し上げまして、大東議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。
◇15番(大東宣之君) 御答弁をいただきましたので、何点かにわたって再質問をさせてい
ただきたいと思います。
 まず初めに、新年度予算についてですが、現状の沼田市の課題について市長は、人口減少こ
れを食いとめたいということは、いろいろな機会で述べられて、私もまさにこれが今の沼田市
にとって重要な課題ではないかというふうに考えております。今の市長のお立場としてね、人
口減少、そしてまた、ほかにもこういった課題があるのだというような課題についてどのよう
にお考えなのか、お聞かせいただきたいのと、そういった市長が今考えている課題を克服して
いく、解決していくために、どういうような新年度予算を立てていこうとされているのか、お
考えをお聞かせいただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 やはり人口減少が一番の問題であろうというふうに思われております。と申しますのは、人
口減少が4分の1人口が減ると経済は半分に減るというのが現在シミュレーションで出ている
状況でございますので、やはり何としても人口減少を食いとめていかなければいけないという
ふうに思っております。
 そして、これらを解決するために、課題をどう捉え、どうしていくのかということでござい
ますけれども、これらはやはり複合的に捉えて、全てのことでいろいろな面で複合的にやりな
がら、掛け算で解決していかざるを得ないだろうというふうに思っておりますので、やれる施
策は全てやっていきたいと、かように考える次第でございます。
◇15番(大東宣之君) はい、確かに人口減少というのは非常に難しい問題ですし、さまざ
まな要因があって、対応も一本でやれるというものではなくて、多面的にも対応せざるを得な
いと。企業誘致で働く場所を確保するだとか、子育て支援を充実して、子供たちを産んで育て
やすい環境づくりをするだとか、いろんなことをやらないと人口減少、なかなか歯どめがかか
らないというふうに思いますが、新年度予算、今編成している時点ですので、細かいことは多
分言えないと思いますが、市長として、この新年度予算の中に、こういった人口減少を食いと
めるための施策の新たな展開を行っていくというようなお考えがあるのか、そういうことをや
っていきたいというお気持ちがあるのか、お聞かせいただきたいと思います。
◇市長(横山公一君) 当然その気持ちは十二分にございますので、大いにやっていきたいと
いうふうに思っておりますが、先般の新聞等々によりますと、やはり人口減少に対する一つの
見方として、やはり晩産型になっているのが問題であるということでございまして、晩産型を
克服するためには、早く結婚をしていただくような施策も考えていかなければいけないだろう
というふうに思っておりますが、そこまで果たして踏み込んでいいのかどうかということはち
ょっと今迷っている状況でございますので、検討させていただければありがたいと思っており
ます。
◇15番(大東宣之君) 人口減少というのが、経済や地域を維持していく、コミュニティー
を維持していくという意味でもね、非常に大事な課題ですので、これはどこの市町村、特に中
山間地域の市町村にとっては大きな課題ですから、やっぱりここで沼田がね、一歩出ていくと
いう必要性があるんだと思うのですよ。やっぱり国が今回、総合戦略の策定というか、国もい
ろんなごしょごしょごしょごしょやっていますけれども、やっぱり沼田の現状から、沼田をど
う変えていくのかというビジョンをですね、やっぱり市長がしっかりと示していく。そのため
にこういう手だてを打っていくんだ、こういう予算づけをしたんだというふうに、市民にこう
説明をしていく、市民に示していくということが必要ではないのか。そういったことの中でで
すね、市民の協力を得ていく、市民と一体となって事業に取り組んでいく、市の活性化を進め
ていく、人口減少に歯どめをかけていくというようなことをですね、していく必要性があると
思うのですが、そういったことで、この沼田市として新たな事業の展開等についてですね、市
長としてのお考えがあるのかどうか、取り組んでいかれる予定があるのかどうか、お聞かせい
ただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 やはり沼田市としては、この現状を捉えた中で、選択と集中ということを強力に推し進めて
いかなくてはいけないだろうというふうに思っております。その中から新たな人口減少対策を
考えていかざるを得ないだろうと、そのように考えておりますので、よろしくお願いしたいと
思います。
◇15番(大東宣之君) やっぱり市長としての思いはいろいろあるのだと思うのです。確か
につらい立場でもあって、難しい立場でもあると思うのですけれども、やっぱりこのリーダー
というものは、常にこの自分の考えを示しながらですね、やっぱり市民の理解を得ていくと。
理解と納得を得ていくような取り組みをしていかないと、物事は進んでいかないと。今沼田市
が直面をしている問題、抱えている問題というのは、これ簡単にはね、解決できない問題です
から、やっぱり本当にこの市と市民が一体となって、一丸となって取り組んでいく必要がある
というふうに思うわけです。
 ですから、そういった意味ではね、やっぱり市長としてのリーダーシップを発揮していただ
くことが今重要ではないかと思いますが、そういったお心づもりがあるのかどうか、また、市
民に対するこの説明等についてですね、今後やっていかれるお考えがあるのかどうか、お聞か
せいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 簡単には解決しない、おっしゃるとおりでございまして、簡単には解決しないということで、
手を挙げてこまねいているわけにはいきませんので、先頭に立ってしっかり解決するように努
力していきたいというふうに思っておりますし、当然市民に対する説明責任はきちんと果たし
ていかなければいけないというふうに、かように考えておる次第でございます。
◇15番(大東宣之君) なかなかね、簡単には解決できない、本当に御苦労なさっていると
いうふうには思います。しかしね、しかしですね、市長、沼田市はワンダフルなんですよ。ニ
ャンとかなるんですよ、必ず。大丈夫ですよ、市長ならばっちりやるんではないかというふう
に期待をしておりますから、体に気をつけて頑張っていただければと思います。
 それでですね、やっぱりそういった問題を解決していくに当たってですね、やっぱり具体的
な事業を展開していかなくてはならない。具体的な施策を展開していかなくてはならない。沼
田市はややもするとですね、財政力がない、だから要するにいわゆる国のメニューにのっとっ
たような形の事業展開しかやってこなかったんですよ、今まで、あらかたが。自分たちで考え
て、自分たちで財源を確保して、自分たちで事業を進めるという点がね、弱かったんですよ、
私から言わせれば。28年議員やってきてね、大体市長、どの方も言いましたよ、財政力がな
い、お金がないんだと。だから、どうしても国の補助金や国の事業に乗ってね、こう事業に取
り組まざるを得ないということで、ある意味全国どこでもやっていることと同じようなことし
かやってこなかった。だから、ある意味魅力がなかったのですよ、目立たなかったんですよ。
だから、やっぱりここはね、しっかりと沼田市の新たなブランドをつくっていく必要性がある
のではないかと。ブランドというのは、もちろん農産物やお米もそうですけれども、子育てだ
ってそうだし、介護だってそうだし、商店街の活性化だってそうだし、そういった沼田の新た
なブランドをですね、つくっていく必要性があると思うのです。そのために具体的な事業を、
展開をしていく必要性があるのではないかと思いますが、市長としてこの新年度予算を編成す
るに当たり、この新年度においてですね、そういった新たな事業展開、取り組んでいかれるお
考えがあるのかどうか、まだ予算編成段階ですから、具体的にはああいうことをしたい、こう
いうことをするとは言えないとは思いますが、市長の気持ちとして言える範囲で結構ですので、
あればお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 確かに今までが国の施策、県の施策等々の補助金をということでやってきたわけですけれど
も、それではだめだということはもう目に見えておりますので、やはり、これからは市独自の
立場で、市独自の施策というものも考えていかなくてはいけないということは重々承知してお
ります。
 しかし、先ほど同僚議員が申しましたように、行政の継続性の中で積み残し事業が多々ござ
います。それらの事業もやはり並行して片づけていかなくてはいけないということでございま
すので、その事業を並行して片づけながら、新たな施策を考えていかざるを得ないという苦労
といいますか、苦渋といいますか、その辺を御理解賜ればありがたいと思います。
◇15番(大東宣之君) 今までの課題、市長が解決しなければならない積み残しの課題、大
変本当に御苦労されていると思います。過去の市長たちも一所懸命やってきたんですけれども、
なかなかうまくいかなかったのでね。決して今までの市長たちが全部悪いというふうには私も
もちろん思ってはいないし、市長もそういうふうにはお考えではない。でもやっぱり課題はい
っぱい、この社会情勢の中でどうしても出てきてしまったというふうにはね、中で市長も御苦
労なさっているのだと思うのです。ただ私はね、一つ考え方として、やはり逆転の発想ではな
いですけど、このピンチをチャンスに変えることはできるのですよ。ですから、今まで積み残
してきたことを新たな事業展開に結びつけていくようなことはね、しなくてはならないのです
よ。
 朝8時になれば「あさ」が来るのですよ。で、あの方はですね、私は全然知らなかったので
すけれども、ドラマでは、結構元気で明るくやってらっしゃるのですけれども、あの方は結婚
されて間もなくね、肺結核になったんですよ。もうちょっとたっていくと、炭坑がうまくいか
なくなるような時期も来て、その後あの方は乳がんになるんですよ。だけどそういう病気をね、
もろともせずに頑張ってきたから、私が読んだ原作の本の中にはね、ああいう頑張っている人
だから、病気のほうがびっくりして逃げていったんだと。だから寿命を全うできたんだみたい
なことが書いてありましたけれども。だからそういう方だったんですよ、私全くあの方は知ら
なかったんですけれども。原作の本を読んでみて非常に感銘を受けたんですけれども、やっぱ
り困難に立ち向かう、その積み残しの課題をね、この逆転の発想でやれば、新たな事業がそこ
からまた展開できることは十分可能性としてはあるんだと、そういうことを見ていく必要があ
ると思うのですよ。先ほども言いましたようにね、ニャンとかなるんですよ。ニャンとかなら
ないことなんかありはしないんですよ。神様は必ず乗り越えられないような困難は与えない、
神様は必ず乗り越えられる試練を与えるんですよ。だから大丈夫なんですよ。
 ですから、そこでやっぱり具体的にどういう方向に進みたいからこういうことをやるんだ、
こういうことをやるからどういう方向に進もうとしているんだということをね、市民に具体的
に示してほしいんです。それがやっぱり予算編成であって、予算の中に盛り込まれた事業一つ
一つだと思うのですけれども、そういったことをね、ちゃんとやっていって市民にも納得して
いただくような、そういう取り組みをぜひやっていただきたい。確かに沼田市は財政力が弱い
し、財源が不足しておりますから、国の事業に頼らざるを得ない部分があるわけですから、そ
ういった国の財源に頼りながらも、どうやって沼田市のブランドをつくっていくのか、そうい
う知恵と工夫をね、持っていかなくてはね、お金がないからといって、知恵もない、工夫もし
ないということにはならないんじゃないかと思うのですが、市長の考えをお聞かせいただけれ
ばと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 今、朝の連続ドラマで8時から「あさ」はやっているわけですけれども、私は彼女ほどタフ
ではございませんし、スーパーマンではございませんので、地道に半歩ずつ進んでいくだけで
ございますけれども、やはり、この沼田市の市民に対して夢と希望を与えていきたいというこ
とだけは常に考えておる次第でございまして、しっかり方向性は示していきたいと、かように
考えますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
◇15番(大東宣之君) 市長がおっしゃる、夢と希望を与えていきたい、これはね、トップ
として本当に大事な姿勢だと思います。それをですね、この新年度予算の中でやはり具体化を
ぜひしていってもらいたいんです。こういう事業をやることによってね、市民に希望を与える
ことができる、夢を持っていただくことができるというような事業を一つ一つ組み立て、全て
が、全部そういった予算組みができるとは私も思いませんが、そういった何ていうのですかね、
こうものを各予算の中にぜひちりばめていっていただきたいと。
 やはり私は、基本的には市長としてやっていただきたいのは、基本的には市民の暮らしを支
える、市民が明るく元気で楽しく暮らせるまちづくりにですね、ぜひ取り組んでいっていただ
きたいというふうに思います。
 そういったことをお願いしながら、最終的にですね、この項での質問の最終的にお聞きした
いのが、財政推計というのが、これからだんだんと厳しくなってくる、そういった中でどうや
って財源を確保していこうというふうにお考えなのか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 財政推計が厳しくなっていく中でということでございますが、まことに財政は厳しくなって
いくわけでございます。しかし、その中で合併特例債が5年延びたというのがチャンスでござ
いまして、この合併特例債を活用させていただきまして、やれる事業を行っていきたいという
ふうに考えております。
 ただ、合併特例債といえども無限にあるわけではございませんので、全ての事業ができるか
というと、それは否でございまして、やはり、職員ともども優先度、熟度等を考慮していきな
がら決めていきたいと、かように考えておる次第でございます。
◇15番(大東宣之君) 先ほども少し言いましたけれども、確かに沼田市は財政力がないの
です。しかし、知恵がないわけではないのですよ。ですからここはね、知恵は乾いた雑巾を絞
るくらい振り絞る必要性があるのですよ、こういうときは。ここはもう頑張っていただくしか
ないし、これは市民も頑張るしかないと。ただ単に頑張るだけではつまらないから、それこそ
明るく元気にね、夢のあるまちづくりをやっぱり一緒にやっていけるようにですね、ぜひ市長
がその先頭に立っていただきたいというふうに思います。
 続いて、グリーンベル21についてお聞かせいただきたいと思います。
 先ほど市民説明会で197人の方が参加をされて、市庁舎の問題、市民活動スペースのこと
や、庁舎の跡地の活用や商店街の活性化などを含めていろんな意見が出されたというふうに御
答弁いただきましたが、こうした市民説明会の中で出された意見について、現在どのような、
庁内でどういった検討がされてですね、基本設計に反映をされていくのか、お聞かせいただけ
ればと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 ただいまいろんな意見をどうに取り上げて、どう反映させていくかということでございます
けれども、先ほども同僚議員さんにお答えしたとおり、現在庁内で各課の課長さんが入った検
討会議を開催しておりますので、その検討会議の中でしっかりと検討させていきたいというふ
うに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
◇15番(大東宣之君) 検討会議で現在検討されていると。基本設計については3月末で完
成するわけですから、当然そういった意見や、そういった検討会議での意見や、また市長や、
考え方を反映させていくのにはですね、3月31日に向こうに伝えたらいいというわけにはい
かないわけですから、当然事前に庁内で一定の考えをまとめて、相手に伝えて、それを具現化
してもらうという作業になるのではないかと思うのです。
 ですから、そういった庁内の意見は大体どのくらいをめどにしてまとめて、相手に伝えて、
相手から完成品が出てきて、また庁内で検討されるのだと思うのですけれども、それをまた相
手に返して、最終的な決定になっていくんではないかと思うのですが、そういったそれぞれの
この時期というのがどれくらいの時期になるのか、そしてまた、今の時点では、まだまださま
ざまな、何といいますか、微調整ができるとか、いろんな意見を取り入れていくことが可能で
はないかと、今ならね、今なら可能ではないかと思いますが、そういった意見や要望を反映で
きる、させていける時期というのは大体どれくらいになるのか、お答えができるようでしたら
お聞きかせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの質問に関しまして所管の部長にお答えさせますので、よろ
しくお願いいたします。
◇経済部長(栃原豊彦君) 命によりお答えさせていただきます。
 市民説明会で出された意見、さらにはパブリックコメントで出された意見、特に今後の進め
方等についても、さまざまな意見をいただいておりますが、特に基本構想の中でお示しをした
施設以外での設置を求める意見等もございます。こうしたこれまでの基本構想の中になかった
施設に対しての取り扱いにつきましては、これ先ほど申し上げました庁内のその検討会議の中
で関係する課長のほうにこういった意見があると、この施設の設置についての考え方について、
意見聴取をしているという状況でございます。
 それを踏まえて取りまとめた中で、それが設置可能なのかどうかという判断をしていくとい
うことでございますし、当然設計業者のほうにもその意見は伝えてございますし、それが技術
的に可能なものかどうかという判断もさせていただくということでございます。
 それとまた、基本構想に挙げさせていただいたそれぞれの施設につきましても、現在それぞ
れの担当課が具体的に整備内容、どういう内容でやるのか、必要面積は最終的にどのくらい必
要なのかということをやりとりをさせていただいております。当然この12月の中でもですね、
またやりとりをさせていただいて、全体の会議を持って調整をさせていただくと。それを、設
計業者も入っていただいた中で検討していくということでございますので、遂次その部分は詰
めていくという形で考えております。
 以上でございます。
◇15番(大東宣之君) 検討会議の中でですね、細かいところも含めて調整をされていると
いうことで、市民説明会の中で出された意見についてもね、現状検討しているということで理
解はいたしました。
 それで、幾らグリーンベル21が大きい建物とはいえ、面積的にも限度があって、決められ
ているわけですから、市が示した基本構想の施設、さらには市民から新たに提案された施設等
々が現状の建物の中に入り込むことができるのか。また、将来的な維持管理費のことを考えれ
ば、現状の建物の状態、要するに7階建てでいいのかどうかということも含めて検討しなけれ
ばいけないのではないかと思うのですが、そういったことの検討がされているのかどうか、ま
た、今後検討をされていくのかどうかということについてお聞かせいただきたいのとですね、
仮に現在の7階建ての建物をそのままそっくり使うとなった場合、基本構想で示した施設や、
また新たに出された意見等を組み入れたものがね、十分活用できるというような状況にあるの
かどうか、お聞かせいただければと思います。
◇経済部長(栃原豊彦君) 市民の皆さんから御意見をいただいた希望する施設につきまして
は、それぞれの施設がございます。それを全てあの中で実現をしていくということは、当然の
ことながら不可能なことでございますし、仮にこれは、あの中でのスペース、面積の問題だけ
ではなくて、例えば新たな施設については、それをどういう形で運営していくのか、運営主体
がどこになるのか、それを設置した場合、どの程度の運営費用がかかってくるのかと、そうい
う問題が出てきますので、当然スペースの問題だけではなくて、そうしたことも実現可能かど
うかも含めたところで判断をしていくということでございます。
 面積的に申し上げますと、現在基本構想でお示しをさせていただいた施設については、全て
入るということは面積的に可能でございますが、先ほど申し上げましたとおり、あの建物を全
て、スペースを使うという考え方ではなくて、やはり適正規模に、必要な施設が決まった段階
で、必要面積が決まった段階で過剰になる部分については、これは基本構想の中にも入れさせ
ていただきましたが、減築という手法についても検討をしていくということでございます。
 ですからやはり、施設については、今後運営するに当たって、それが将来にわたって市の運
営でやっていく必要があるのかどうかというところまで含めてですね、これは検討していくと
いうことでございます。
 以上です。
◇15番(大東宣之君) 減築も含めて検討していかざるを得ない状況にあるというのは、十
分理解ができます。
 それで、基本的にはあそこを30年間は市庁舎として活用していきたいというお考えがある
ようですし、それは当然のことではないか、30年はね、市庁舎として使えるようにしていか
なくてはならないというふうに思うわけです。それで、現在市にない施設、例えば基本構想の
中にも資料館の話が盛り込まれてましたけれども、そういった現在市にはない施設をあそこに
入れることによって、あの建物を活性化する、周辺の商店街を活性化していく、市民の利便性
を高めていくということで、確かにいろいろな困難があったり、財政的な負担が伴うこともあ
るということは、当然予測はされるわけですが、やり方によってはですね、建物の活性化や地
域の活性化につながっていく、市民の利便性を高めていくという意味ではですね、非常に可能
性を秘めた施設ではないかというふうに思います。
 ですから、ここは市民の意見や、市民が使いやすいように、市民があそこがああいうふうに
なってよかったと思えるような施設づくりをね、やっぱりやっていかなくてはいかんと思うの
ですけれども、そういった建物やその周辺地域に与える活性化、また可能性についてですね、
最大限どのように引き出していこうというふうにお考えなのか。そのためにこういったものを
入れようとかというふうなお考えがあるのか。あればですね、具体的な施設等についてお聞か
せいただければというふうに思います。
◇経済部長(栃原豊彦君) 今回の基本構想の中でお示しをさせていただきました市民活動施
設の基本的な考え方でございますけれども、これは今後、これは基本構想の中にも挙げさせて
いただいておりますけれども、多様な世代の活動や市民活動を支援し、交流を促進し、市民が
気軽に利用できるスペースを確保し、市民サービスを向上させることが目的だと。このために
市民活動施設を設置していくということでございます。
 この市民活動施設については、当然現在運営をしております施設を移転拡充するものと、新
たにあの中で設置していったらどうかという2つがございます。現状移転拡充施設につきまし
ては、現状その施設で運営しておりますけれども、物理的な問題で施設の拡充等が難しい状況、
あるいは施設が老朽化して改修などに迫られている、そういった改修等を早急に行うもの、こ
ういったものをグリーンベル21に移転することによって、それらの問題が解決するというよ
うな形で移転拡充施設が7施設挙げさせていただいております。そのほか、新設する施設につ
きましては、これまでも市民から強い要望があると。今後、市としても市民サービスを向上さ
せるためには、必要な施設であると。しかしながら、現状の中ではなかなか設置場所も見つか
らない状況があると。こういうものについて、グリーンベル21の中で設置していったらどう
だろうかと。さらには、今後市民が気軽に利用できる空間等をあの中で設置したらどうだろう
かと、こういう考え方のもとに8つの施設を挙げさせていただいております。
 先ほども申し上げましたとおり、市民の皆さんが要望する施設を全てあの中で実現するとい
うことは難しいわけでございますけれども、やはりグリーンベル21を複合施設として再生す
る、こういう考え方のもとに幅広い年代の方々があの中で御利用いただく施設と、こういった
ものを基本的な考え方として、考えていきたいということでございます。
 以上でございます。
◇15番(大東宣之君) できるだけ市民にとって利用しやすい、市民が多く利用することに
よって、施設もそうですし、周辺が活性化できるような、そういうような施設配置といいます
か、ぜひ検討していっていただきたいと思います。
 それと、先ほど市長の御答弁の中で、31年度にオープンと、平成31年度にリニューアル
オープンといいますか、新たにオープンをしていきたいということですので、28、29、3
0、31ということで丸3年、あと4年ぐらいはかかってしまうと。これはですね、それでも
やっぱり6億近いお金をかけて購入をしているわけですので、なるだけ早目早目にですね、オ
ープンできるようにしていかなくてはならない。片一方では、しっかりとした利用計画や設置
配置含めて、ちゃんとした計画もつくらなければいけないわけですけれども、できるだけ早く
ですね、オープンして活用していかなければ、あれを買った意味がないんではないかという気
がするんですよ。現状で平成31年度というふうに考えておられるようですが、それを早くオ
ープンができるようなそういった取り組み等についてはですね、考えておられるのかどうか。
そういった手だても講じていかれるお考えがあるのかどうか、お聞かせいただければと思いま
す。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 できるだけ早くオープンできる手だてはないかという指示は出しておりますので、現在経済
部のほうで検討はしております。
◇15番(大東宣之君) できるだけ早く市民が利用できるというような施設としてオープン
できるように、ぜひ頑張っていただきたいと思いますが、ただやっぱり建物の状況がですね、
20年以上経過をしておりますから、個人的にはちょっと心配があるんで、ましてや、これか
ら先30年間あそこを使うということになれば、合わせていけば50年以上経過するわけです
から、しっかりとした建物の状況や今後そういった維持や補修をしていく、改修をしていくと
いうこと、将来的な負担も考えていけばですね、やっぱりちゃんとした計画を立てていかない
と、これは後々問題になると困りますから、そういったことをしっかりやっていく必要がある
と思うのです。
 それで、建物の現状についてなのですが、既に業者に委託をされて、状況等について防水だ
とか外壁だとかいろいろ言われて、御答弁いただきましたけれども、状況としてこれから30
年間あそこをもたせることができるような状況なのか。また、仮に30年もたせようとするな
らば、どういったことをしていかなくてはならないというふうにお考えなのか、わかる範囲で
よろしいので、現状について建物の状況とこれからの維持管理含めて、お考えがあればわかる
範囲で結構ですので、教えていただければと思います。
◇経済部長(栃原豊彦君) 議員の御発言にもございましたが、あの建物につきましては、築
後20年を経過している建物でございまして、これまでの間、大規模な修繕等は行ってきてご
ざいませんので、当然今の段階では相当手を入れなくてはならない状況にはなっているという
ことでございます。
 さらに、それを今後最低でも30年間は使っていくという形になりますと、今後あれを整備
するに当たっては、建物の改修、躯体を延命させるために必要な改修も必要です。例えば、エ
レベーターについても設置以降リニューアルしてございませんので、エレベーターの更新とい
うことも必要になってきます。さらには、空調整備等につきましても、現在は重油という形で
やってございますが、今後の維持管理等を考えれば、当然エネルギーの転換も考えていかなく
てはならない。当然照明設備もそうだということになりますと、ほとんど設備についても更新
時期にきておりますので、今回のこの改修に合わせてはですね、当然のことながら経年劣化に
よって傷んでいるところの補修、さらには、それを将来的にわたって使っていくために必要な
補修はしていくと。さらには、あそこの利用状況に応じた改修は行っていくと、こういう内容
で進めていきたいということで考えております。
 以上でございます。
◇15番(大東宣之君) 今後ですね、そういった改修等々をされていくことに具体的にはな
っていくんだと思うのですが、庁舎部分についてはこれまで市長もお答えいただいていたよう
に、多分市の公共も含めてだとは思うのですが、合併特例債が使えるのではないかということ
で、御答弁をいただいてきたのですが、ほかの例えば商業施設なり、市民活動スペースなり、
ほかの施設等についてはですね、そういった国等の財政的な支援等については見込まれるよう
な状況にはないというようなことでよろしいのかどうか。あくまでも合併特例債と単費といい
ますか、市費で賄っていくお考えなのかどうか、お聞かせいただければと思います。
◇経済部長(栃原豊彦君) 当然のことながら、合併特例債を使えるところは使わせていただ
くということでございますし、現在県の担当者のほうにもですね、補助金として使えるものは
ないかという相談はさせていただいております。可能性としてないわけではございませんが、
いろいろな諸条件があるということでクリアしなければならない部分はございますが、国の補
助金等も活用できる道はあるということでございます。
◇15番(大東宣之君) 私今民生福祉常任委員会の委員会に所属しておりまして、10月に
ですね、長野県の塩尻市というところに視察に行ってきました。ここにですね、ウイングロー
ドという商業施設があって、イトーヨーカドーがあったらしいのですが、それが撤退をしてし
まったということで、ここにワンフロアー使ってこども広場というのを入れて、あとは商業施
設、看板を外から見ていただけで、余りよく知らない事業者というか、お店が入っているよう
だったのですが、長野ですからちょっと関東とは違う業者の名前があって、何をやっているの
かよくわからなかったのですが、そういったので商業施設、小さなテナントが幾つか入ってい
るらしいのですよ。これがですね、空きビル再生支援ということで国から1億2,320万円
の補助をいただいたそうです。暮らし・にぎわい再生事業、国交省の事業だそうです。この中
には社会資本整備交付金も含まれているそうですが、こういったことで考えればですね、国の
補助メニューというのもあるんだというふうに思うのですよ。もし仮にあそこがそういった国
の補助メニューが使えないというようになればですね、これはもう政治力で使えるようにして
もらう、補助金をつけてもらってやるようにすると。安倍総理が地方創生だ、地方創生だと一
所懸命おっしゃっているんですから、あそこの施設をにぎわいのある施設にすることは地方の
創生につながるのですから、大いにやってもらったほうがいいんですよ。だからそういうのは
どんどん言って、そこはもう政治力ですから、うんと期待していますから、ぜひ頑張っていた
だきたい。
 先ほども言いました、お金がなくったって、知恵がないというわけではないのだと、力がな
いというわけではないのだと、沼田市に。だから、できるわけですから、ぜひね、そこは政治
力で頑張っていただきたいと思うのですが、市長としてのお考えをお聞かせいただければと思
います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 国の補助メニューがないものは政治力でとってこいということでございますが、一所懸命努
力はいたしますが、皆目雲をつかむような話でございますので、努力させていただきたいとい
うことで答弁にさせていただきます。
◇15番(大東宣之君) 「頑張れ」と応援しますから、頑張って。
 そういうことでですね、さっきの予算編成についてもそうですけど、グリーンベルについて
もそうなんですけれども、今こういうことをやっている、こういうふうに向かっているんだと
いうことを市民に説明していただきたいのです。建物が閉まっている、今度真田展でちょっと
あくというか使うわけですけれども、駐車場もね、それに合わせてまた新たにオープンするわ
けですけど、基本的には、どういうふうになっているかというのは、市民は知らないわけです
から、そこはもう逐次情報を提供していっていただきたい。こういう方向に向かっているんだ
と、そのために今こういうふうにやっているんだよということをね、いろんな形、いろんな機
会を捉えてぜひやっていっていただきたい。それによって市民もね、あそこの施設を使って、
にぎわいのある施設になれるのではないかと。さあこれでどうだと、どんとオープンさせたっ
て、何じゃこれはということにならないように、常に情報を提供していくように。ある意味3
年、4年あるわけですから、時間があるわけですから、ぜひそういうふうにやっていっていた
だきたいと。市長のお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
 続いて、中心市街地土地区画整理事業ですが、一応1街区について、上之町の一部と下之町
については、まあまあ若干できた部分はあるのですが、今後2街区、4街区についてやってい
きたいということですが、じゃ2街区、4街区以降については、何らかの計画があるのか、進
捗をしていくめどが立っているのかどうか、お聞かせいただければと思います。
    ─────────────────────────────
◇議長(星野 稔君) 休憩いたします。
午後2時59分休憩
    ─────────────────────────────
午後3時07分再開
◇議長(星野 稔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ─────────────────────────────
◇市長(横山公一君) 先ほどの大東議員の御質問にお答え申し上げますけれども、その前に
グリーンベル21の情報を市民にきちっと提供していけということでございますが、できる限
りの情報提供をさせていただく中で、市民と一緒になってグリーンベル再生に向けて進んでい
きたいと、かように考える次第でございます。
 そして、中心市街地土地区画整理事業の4街区後はどうなるのかということでございますが、
4街区が進捗と同時にその他の街区については見直しの検討に入っていきたいと、かように考
えておる次第でございます。
◇15番(大東宣之君) 4街区以降について、現在計画されている以降については、見直し
に入っていきたいということですので、この見直しというのはですね、ある意味中止といいま
すか、規模の縮小を含めた、事業の転換含めたですね、見直しになるのかどうかお聞かせいた
だければと。
 私は、先ほど1回目にも言いましたけれども、土地区画整理事業というのは、一般的に多額
な財政負担と長期にわたる時間をかけていく事業で、もう一回都市計画決定をしちゃうと、な
かなか見直しができない、引くに引けない事業になっていますから、どこかで決断をしなくて
はいかん、英断をくださなくてはいかんというような事業ではないかというふうに思うので、
私はもうやめたほうがいいと思いますよ。もう無理、無理、無理、無理、無理、絶対に無理と
いうふうに思います。新たな事業展開をぜひ考えていただきたい。結果として、上之町や下之
町の一部分が区画整理できたわけですが、結果として全体ができていないから、そこだけがで
きたとしても全体のにぎやかさ、にぎわいが取り戻されているというような状況にはないんじ
ゃないかというふうに思います。
 そういった上之町や下之町の一部ができたとして、市長としてできたことは、それはよかっ
たという御答弁ですから、それはそれで理解はできますけれども、状況としてね、好転をして
いるというふうには私は思わないのですが、そういったできた部分について、市長としてどう
いう認識でおられるのかということと合わせてお聞かせいただければというふうに思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたしますけれども、見直しの
中に規模縮小または中止もあり得るのかということでございますけれども、まだそこまでは考
えてはおりませんので、とりあえずは見直しを図る中でいろいろ考えていきたいと、かように
考えておる次第でございます。
 大東議員は無理だから即中止せいということでございますが、まだそこまでには至っていな
いのだろうというふうに思っております。そして、やはり上之町から下之町までが全てできて
初めて、効果を発揮するというのはそのとおりでございまして、途中が抜けているようではな
かなか効果を発揮できないというようなことだと思いますので、その点も含めまして検討させ
ていただければありがたいと思います。
◇15番(大東宣之君) 私はね、町ににぎわいを取り戻すのには、そこに住む人をふやさな
いことには、これはもう絶対無理だというふうに思うのですよ。ですから、本町通りににぎわ
いを取り戻すというのであれば、やっぱり住む人をふやせるような、ふやすような施策を展開
していかなくてはいかんと。市営住宅をつくったらどうだということを昔言ったのだけれども、
それじゃ市の負担がふえるからかなわないと前の市長に言われたことがあるのですけど、じゃ
市営住宅が無理なら県営住宅を建ててもらえばいいがね。県に建ててもらってね、あそこに住
む人をふやしましょうよ。そうすればあそこは必ずね、にぎわいが取り戻せるんですよ。グリ
ーンベル21だって活性化していくんですよ。そういうふうにして住む人をふやすような施策
をね、あそこには展開をしていく必要性があるというふうに思いますが、市長としてそういっ
た住む人をふやしていくということについてどのようにお考えなのか、また、そういった事業
展開について今後検討されていくのかどうか、お聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 まことにそのとおりでありまして、住む人がふえればまちのにぎわいは取り戻せるというこ
とは自明の理でございまして、やはりそういう人をふやす施策ということも今後考えていかな
ければいけないと、そのように感じております。
◇15番(大東宣之君) あそこはですね、本町通りのあれは先行買収をしちゃったものです
から、先行買収の土地がてんでんばらばら、1カ所にまとまって広ければまだよいのですけど、
てんでんばらばらですから、仮に事業を見直すにしてもですね、中止をするにしても、その先
行買収をした土地をどうやって活用するのか、これがね、非常に大きなネックだと思うのです
よ。これが富岡との違いなんですよ。
 そういった難しさはあるんですけれども、先ほども言いましたように、ここはもう政治力で
ね、県営住宅なりを建てるくらいの勢いで、ここは住む人をふやしていくというふうにぜひ転
換をしていっていただきたいということを強くお願いをしておきたいと思います。
 続いてですね、オスプレイの訓練飛行についてお聞かせいただきたいと思います。
 私はね、2017年度以降に横田基地にオスプレイが配備される、10機配備されるそうで
すから、もう間違いなく沼田の上空に飛んでくるんだというふうに思ってます。市長としてこ
の横田基地に配備をされることによって、オスプレイが沼田に飛来する、飛んでくるというよ
うなことについては可能性があるかどうか、どのようにお考えなのかお聞かせいただければと
思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 沼田市に飛んでくる可能性があるのかということでございますが、訓練区域に入っている以
上は飛んでくる可能性はあるんだろうなというふうに思いますけれども、やはり飛んできても
らっては困るということだと思います。
◇15番(大東宣之君) これは断定的に言える自信があるんですよ、必ず飛んでくるんです
よ。今ですら米軍の低空飛行訓練が利根沼田の上空で行われているんですよ。これとオスプレ
イの訓練区域は、全く同じなんですよ。ですから、現在でも低空飛行訓練が行われている以上、
オスプレイは飛んでくると。
 以前ですね、みなかみに私ども共産党の関係で低空飛行訓練の調査に行ったときに、藤原の
人が言っていたのは、低空で米軍機が飛んでくると、これはね、藤原ダムを目がけて飛んでく
るんだそうです。あとは、利根川に沿って北のほうへ飛んでいって、奈良俣ダムの辺で東に行
ったり西に行ったりして、旋回をして南のほうに帰っていくということを言われていましたか
ら、多分飛んでくる。
 彼らには、そういう訓練の目的物があるんですよ。それが、一つは藤原のダム群、もう一つ
言われているのが、関越道の渋川にかかる利根川の橋、あそこはサージタンクがありますから。
それと、もう1カ所県庁なんだそうです。これが彼らにとっての目印として飛んでくる、低空
飛行訓練のね、目印として飛んでくるというふうに言われています。公にはしていませんから、
はっきりしたことは、断定はできないのですけれども、そういうふうに言われているというこ
とだけは、ちょっとお伝えしておきたいと。
 そこでですね、飛んでくるであろうということが予想される以上、情報の収集についてはで
すね、県も一所懸命やっていきたいというふうに言っているわけですから、やはり県との連携
や近隣町村との連携で、まず情報の提供を求めていく必要性があると思うのですよ。どこを飛
ぶのか、どういう訓練をするのかをね。上毛新聞ですら低空飛行訓練、下降訓練をやるのだと
いうふうに書いているのですから、上毛新聞ですらという言い方はおかしいですけど、赤旗が
書いたわけではないですから、上毛新聞が書いたわけですから。我が党の新聞が書いたわけで
はないんです、上毛新聞が書いたんですから。上毛新聞が書いたくらいだから多分やるんだと
思うのですよ。ですから、そういった訓練内容等の情報だとか、そういう情報収集に向けて、
今後どういうふうに取り組んでいくのか、またそういった情報が収集されてくる中で、これも
ですね、市民に公表していくか、伝えていくかということについて、どのようにされていくの
か、お考えをお聞かせいただければと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答え申し上げます。
 どのように情報をとっていくのかということでございますけれども、やはり利根沼田一体と
なりまして、県と連携していきながら、情報収集に努めてまいりたいというふうに思います。
 そして、その情報がとれたときにはどうするのかということでございますが、それは検討し
ていきながら随時発表をしていきたいというふうに思っております。
◇15番(大東宣之君) この米軍の低空飛行訓練のルートも、いつ飛んでくるのか、どうい
う訓練をするのかということも、米軍は言わない、防衛省も言わない、多分オスプレイについ
ても、情報を出してくれと言っても、多分言わないんだと思うのですよ。だけどここはね、粘
り強くやっていただきたい。これもですね、先ほども言いましたように、上毛新聞に書いてあ
ったんですよ。MV-22よりもCV-22は事故率が高い、落ちる確立が高いんですよ。低
空飛行訓練の調査で藤原に行ったときにみなかみの人が言っていたのですけれども、谷川岳か
ら武尊の山塊にかけて、気流は非常に不安定なんだそうですね。山岳救助でヘリコプターを使
うときも極めて神経を使うと、慎重を期さなくてはならないということをおっしゃっておられ
たのですけれども、まさにそのとおりです。そういう気流の不安定のところに飛んでくればね、
オスプレイは落ちるんですよ。構造上の欠陥があって落ちる、そういうことのないように、ぜ
ひ市長として、オスプレイが飛んでこないようにぜひ頑張っていただきたいというふうに重ね
てお願いしておきたいと思います。
 時間が来ましたので、最後に自分勝手なことで申しわけありませんけれども、市長にいろい
ろと伝えたいことがあるので、お聞き願えればと思います。
 私の人生というのはですね、あがいて、もがいて、苦しんで、当たって砕けて1日が終わる、
そんなような毎日を送っているわけですけれども、ただ自分自身がね、議員として活動してい
るときに常に考えるのは、惰性に流されてはいないか、戦う前から負けてはいないか、やれな
いことの理由を探してはいないか、情はあって義があるか、そういうようなことを常に自分自
身に言い聞かせながら、これでも議員活動はやっているつもりなんです。評価はいろいろあっ
てだめだということのほうが多いんですけれども、市長としてもいろんな思いの中で市長とし
て活躍されているのだと思うのです。ですから、やっぱり常に自分自身に問いかけながら、こ
の困難な局面を打開していっていただきたい。私は、惰性に流されてはいないか、やれない理
由を探してはいないか、こういったことは、これは極めてリーダーとして大事なことじゃない
かなというふうに思っています。ぜひそういうことのないようにですね、頑張っていっていた
だきたいと。
 新年度予算編成に向けて、最後に市長の決意をお聞かせいただいて、質問を終わらせていた
だきたいと思います。
◇市長(横山公一君) ただいまの大東議員の御質問にお答えいたします。
 大東議員の日常生活の中で、大変惰性に流されてはいないか、やれない理由を探してはいな
いかというのは、大変私ども身にしみる思いでございまして、私も「公」と「無私」というこ
とを常に頭の隅に置きながら市政運営に当たっていきたいと、かように考えておりますので、
よろしく御理解賜りたいと思います。
 これから予算編成に向かって職員ともどもしっかりした予算を組んでいきたいと、かように
考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
    ──────────────◇──────────────
    第2 延  会
◇議長(星野 稔君) お諮りいたします。
 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。
 これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◇議長(星野 稔君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決し
ました。
 本日はこれにて延会いたします。
 次の会議は10日午前10時に開きますから御参集願います。
 本日は大変御苦労さまでございました。
    午後3時20分延会




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